(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(54)【発明の名称】電池
(51)【国際特許分類】
H01M 50/536 20210101AFI20230906BHJP
H01M 50/186 20210101ALI20230906BHJP
H01M 50/178 20210101ALI20230906BHJP
H01M 50/54 20210101ALI20230906BHJP
H01M 50/533 20210101ALI20230906BHJP
H01M 50/184 20210101ALI20230906BHJP
H01M 10/04 20060101ALI20230906BHJP
H01M 50/55 20210101ALI20230906BHJP
【FI】
H01M50/536
H01M50/186
H01M50/178
H01M50/54
H01M50/533
H01M50/184 C
H01M10/04 W
H01M50/55 301
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514162
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(85)【翻訳文提出日】2023-02-28
(86)【国際出願番号】 CN2020117214
(87)【国際公開番号】W WO2022061609
(87)【国際公開日】2022-03-31
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513054978
【氏名又は名称】寧徳新能源科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Ningde Amperex Technology Limited
【住所又は居所原語表記】No.1 Xingang Road, Zhangwan Town, Jiaocheng District, Ningde City, Fujian Province, 352100, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】頼 仕斌
(72)【発明者】
【氏名】黄 少軍
(72)【発明者】
【氏名】林 茂財
(72)【発明者】
【氏名】何 世峰
【テーマコード(参考)】
5H011
5H028
5H043
【Fターム(参考)】
5H011EE04
5H011FF04
5H011GG01
5H011KK01
5H011KK02
5H028AA07
5H028BB05
5H028CC08
5H028CC12
5H028CC24
5H043AA01
5H043CA04
5H043CA08
5H043CA12
5H043CA13
5H043DA10
5H043EA07
5H043EA32
5H043EA38
5H043GA22
5H043GA24
5H043HA02E
5H043HA06E
5H043HA12D
5H043JA07E
5H043KA38D
5H043KA38E
5H043LA02E
(57)【要約】
本発明は、包装袋と、電極組立体と、アダプタと、シール材とを備える電池を提供する。前記電極組立体は、包装袋内に設けられる。前記電極組立体は、第1極片と、前記第1極片に電気的に接続された第1極耳と、を含む。前記アダプタの第1端は、前記第1極耳に接続され、前記アダプタの第2端は、前記包装袋から張り出す。前記シール材は、前記アダプタと前記包装袋との間に設けられている。前記電池の幅方向に沿って、前記第1極耳の幅は、前記シール材の幅よりも大きいかまたは等しい。上記電池は、第1極耳とシール材との寸法関係を改善することにより、電池の落下過程におけるシール材の極片への突き刺しを効果的に防止することができ、電池のエネルギー密度や生産工程に影響を与えないと同時に、電池の落下性能を簡単かつ効果的に改善することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装袋と、
前記包装袋内に設けられ、第1極片と、前記第1極片に電気的に接続された第1極耳と、を含む電極組立体と、
第1端が前記第1極耳に接続され、第2端が前記包装袋から張り出すアダプタと、を備え、
前記アダプタと前記包装袋との間には、シール材が設けられる電池であって、
前記電池の幅方向に沿って、前記第1極耳の幅は、前記シール材の幅よりも大きいかまたは等しいことを特徴とする電池。
【請求項2】
前記第1極耳は、第1部分と、前記第1部分と電気的に接続される第2部分とを含み、
前記第1部分の幅は、前記シール材の幅よりも大きいかまたは等しく、
前記第2部分の幅は、前記シール材の幅よりも小さいかまたは等しいことを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記アダプタの第1端は、前記第2部分に電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の電池。
【請求項4】
前記第1極耳は、複数の第1極耳ユニットを含み、
前記電池の厚さ方向に沿って、複数の前記第1極耳ユニットが積層して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項5】
前記電池の厚さ方向に沿って、前記電池は、対向する第1表面および第2表面を含み、
前記第1表面又は前記第2表面に近い第1極耳ユニットの幅は、前記シール材の幅よりも大きいかまたは等しいことを特徴とする請求項4に記載の電池。
【請求項6】
【請求項7】
前記電池の長手方向に沿って、前記第1極耳が前記シール材と同軸に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電池。
【請求項8】
前記第1極耳の幅Wと前記シール材の幅Lとの比は、1<W/L≦1.2であることを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項9】
前記電極組立体は、第2極片をさらに備え、
複数の前記第1極片と複数の前記第2極片とが交互に積層して設けられて、前記電極組立体を形成し、または前記第1極片と前記第2極片とが積層して捲回されて前記電極組立体を形成し、
前記電池の長手方向に沿って、前記第1極片は、前記第2極片よりもはみ出していることを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項10】
【請求項11】
前記第2距離Pの範囲は1.0~3.8mmであり、前記第3距離Sの範囲は1.0~4.3mmであり、前記第4距離Aの範囲は0.1~1.2mmであることを特徴とする請求項10に記載の電池。
【請求項12】
前記シール材の縁は丸みが付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項13】
前記第1極耳は、折り曲げ状態で前記包装袋内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項14】
前記第1極耳の折り曲げ状態は、「V」型又は「U」型のうちの一方を含むことを特徴とする請求項13に記載の電池。
【請求項15】
前記電池の長手方向に垂直な投影面において、前記アダプタの投影の少なくとも一部は、前記第1極耳の投影範囲内に収まっていることを特徴とする請求項13に記載の電池。
【請求項16】
前記電池の幅方向において、前記アダプタの投影区間は、前記第1極耳の投影区間範囲内に収まっていることを特徴とする請求項15に記載の電池。
【請求項17】
前記電池は、前記電極組立体の本体部と折り曲げ状態の前記第1極耳との間に設けられる絶縁材をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電池が落下する過程で、電池包装袋内に設置された電極組立体が衝撃を受けやすくなるため、包装袋のシール構造がタブに突き刺さり、ひいては、電極組立体が内部短絡するという問題が生じる。従来の設計では、電極組立体に絶縁ゴムを貼り付けて、落下中の内部短絡の問題を解決している。しかし、絶縁ゴムの設置は、電池エネルギー密度を低下させるとともに、絶縁ゴムの貼付過程も生産工程を増加させ、生産効率に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような状況に鑑み、本発明は、第1タブとシール材との寸法関係を改善することにより、電池の落下過程におけるシール材の極片への突き刺しを効果的に防止することができ、電池のエネルギー密度や生産工程に影響を与えないと同時に、電池の落下性能を簡単かつ効果的に改善することができる電池を提供する。
【0004】
本発明の実施例は、包装袋と、電極組立体と、アダプタと、シール材とを備える電池を提供する。前記電極組立体は、包装袋内に設けられる。前記電極組立体は、第1極片と、前記第1極片に電気的に接続された第1極耳と、を含む。前記アダプタの第1端は、前記第1極耳に接続され、前記アダプタの第2端は、前記包装袋から張り出す。前記シール材は、前記アダプタと前記包装袋との間に設けられている。前記電池の幅方向に沿って、前記第1極耳の幅は、前記シール材の幅よりも大きいかまたは等しい。
【0005】
幾つかの実施例において、前記第1極耳は、第1部分と、前記第1部分と電気的に接続される第2部分とを含み、前記第1部分の幅は、前記シール材の幅よりも大きいかまたは等しく、前記第2部分の幅は、前記シール材の幅よりも小さいかまたは等しい。
【0006】
幾つかの実施例において、前記第1部分は、前記第1極片に電気的に接続されており、前記アダプタの第1端は、前記第2部分に電気的に接続されている。
【0007】
幾つかの実施例において、前記第1極耳は、複数の第1極耳ユニットを含み、前記電池の厚さ方向に沿って、複数の前記第1極耳ユニットが積層して設けられている。
【0008】
幾つかの実施例において、前記電池の厚さ方向に沿って、前記電池は、対向する第1表面および第2表面を含み、前記第1表面又は前記第2表面に近い第1極耳ユニットの幅は、前記シール材の幅よりも大きいかまたは等しい。
【0009】
【0010】
幾つかの実施例において、前記電池の長手方向に沿って、前記第1極耳が前記シール材と同軸に設けられている。
【0011】
幾つかの実施例において、前記第1極耳の幅Wと前記シール材の幅Lとの比は、1<W/L≦1.2である。
【0012】
幾つかの実施例において、前記シール材は、電池の長手方向に沿って、対向する第1側部と、第2側部とを含み、前記第1側部は、包装袋の内側に位置し、前記第2側部は、包装袋の外側に位置する。
【0013】
幾つかの実施例において、前記電極組立体は、第2極片をさらに備え、複数の前記第1極片と複数の前記第2極片とが交互に積層して設けられて、前記電極組立体を形成し、または前記第1極片と前記第2極片とが積層して捲回されて前記電極組立体を形成し、前記電池の長手方向に沿って、前記第1極片は、前記第2極片よりもはみ出している。
【0014】
【0015】
幾つかの実施例において、前記第2距離Pの範囲は1.0~3.8mmであり、前記第3距離Sの範囲は1.0~4.3mmであり、前記第4距離Aの範囲は0.1~1.2mmである。
【0016】
幾つかの実施例において、前記シール材の縁は丸みが付けられている。
【0017】
幾つかの実施例において、前記第1極耳は、折り曲げ状態で前記包装袋内に収容されている。
【0018】
幾つかの実施例において、前記第1極耳の折り曲げ状態は、「V」型又は「U」型のうちの一方を含む。
【0019】
幾つかの実施例において、前記電池の長手方向に垂直な投影面において、前記アダプタの投影の少なくとも一部は、前記第1極耳の投影範囲内に収まっている。
【0020】
幾つかの実施例において、前記電池の幅方向において、前記アダプタの投影区間は、前記第1極耳の投影区間範囲内に収まっている。
【0021】
幾つかの実施例において、前記電池は、前記電極組立体の本体部と折り曲げ状態の前記第1極耳との間に設けられる絶縁材をさらに備える。
【0022】
上記電池は、第1極耳とシール材との寸法関係を改善することにより、電池の落下過程におけるシール材の極片への突き刺しを効果的に防止することができ、電池のエネルギー密度や生産工程に影響を与えないと同時に、電池の落下性能を簡単かつ効果的に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の電池の一実施例における包装袋を取り除いた概略構成図である。
【
図2】
図1に示す電池のタブを折り畳んだ構造の模式図である。
【
図3】
図2に示す電池の一実施例の側面構成の模式図である。
【
図4】
図2に示す電池の一実施例の側面構成の模式図である。
【
図5】
図2に示す電池の一実施例の側面構成の模式図である。
【
図6】
図2に示す電池に包装袋を設置した後の正面構成の模式図である。
【
図7】
図6の電池における包装袋の一部を切除した構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施例に係わる技術方案について、本発明の実施例における図面と併せて明確に完全に説明し、明らかに、説明された実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。
【0025】
なお、一方の素子が、他方の素子に「固定」されると称される場合、他方の素子に直接固定してもよいし、または中央にある組品が存在してもよい。一方の素子が、他方の素子に「接続」されると称される場合、他方の素子に直接接続してもよいし、中央にある組品が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「設定」されると称される場合、他方の素子に直接設定してもよいし、中央にある組品が同時に存在してもよい。本明細書において用いられる用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」、および類似の用語は、説明の目的のためにのみ用いられる。
【0026】
本明細書において用いられるすべての技術および科学の用語は、特に定義されない限り、本発明の技術分野に属する当業者が通常理解する意味合いと同義である。本明細書において用いられる用語は、具体的な実施形態を記述する目的のみであり、本発明を制限することを意図するものではない。本明細書において用いられる用語「又は/及び」は、1つまたは複数の関連する列挙された項目の任意のおよびすべての組合せを含む。
【0027】
本発明の実施例は、包装袋と、電極組立体と、アダプタと、シール材とを備える電池を提供する。前記電極組立体は前記包装袋内に設けられている。前記電極組立体は、第1極片と、前記第1極片に電気的に接続された第1極耳と、を備える。前記アダプタの第1端は、前記第1極耳に接続され、前記アダプタの第2端は、前記包装袋から張り出している。前記シール材は、前記アダプタと前記包装袋との間に設けられている。前記電池の幅方向に沿って、前記第1極耳の幅は、前記シール材の幅よりも大きいかまたは等しい。
【0028】
上記電池は、第1極耳とシール材との寸法関係を改善することにより、電池の落下過程におけるシール材の極片への突き刺しを効果的に防止することができ、電池のエネルギー密度や生産工程に影響を与えないと同時に、電池の落下性能を簡単かつ効果的に改善することができる電池を提供する。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。衝突しない場合、下記の実施形態および実施形態における特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0030】
図1~
図3を参照して、本発明の実施例では、電池100は、電極組立体10と、アダプタ20と、包装袋30と、シール材40とを備える。電極組立体10は包装袋30内に設けられ、アダプタ20は電極組立体10に電気的に接続され、アダプタ20の一端は包装袋30から張り出している。シール材40は、アダプタ20と包装袋30との間に設けられ、アダプタ20と包装袋30とを接続する。
【0031】
電極組立体10は、第1極片11と、第2極片12と、セパレータ13とを備える。本発明の一実施例によれば、電極組立体10は、第1極片11と第2極片12とを交互に積層して複数備えている。本発明の他の実施例では、第1極片11と第2極片12とが積層されて巻回されて電極組立体10を形成する。第1極片11と第2極片12とは逆極性であり、セパレータ13は第1極片11と第2極片12との間に設けられている。電極組立体10は、第1極耳110と第2極耳120とをさらに含む。第1極耳110は、第1極片11と電気的に接続されている。第2極耳120は、第2極片12と電気的に接続されている。
【0032】
アダプタ20は、対向する第1端21と第2端22とを含む。一方のアダプタ20の第1端21は、第1極耳110に接続され、第2端22は、包装袋30から張り出している。他方のアダプタ20の第1端部21は、第2極耳120に接続され、第2端22は包装袋30から張り出している。電池100の幅方向、すなわち
図1に矢印Xで示す方向に沿って、第1極耳110および第2極耳120の幅は、ともにシール材40の幅よりも大きいかまたは等しい。電池100が落下する際に、幅の相対的大きい第1極耳110及び第2極耳120は、シール材40が極片に衝突するのを防止し、極片が突き破られて電池100内部での短絡の問題を回避することができる。
【0033】
本発明の一実施例によれば、第1極耳110は、第1部分111と、第1部分111に電気的に接続される第2部分112と、を含む。第1部分111は、第1極片11に電気的に接続され、第2部分112は、アダプタ20の第1端21に電気的に接続される。第1極耳110がアダプタ20の一端に接続されて包装袋30のシール効果に影響を与えないように、第1部分111の幅は、シール材40の幅よりも大きいかまたは等しくてもよく、第2部分112の幅は、シール材40の幅よりも小さいかまたは等しくてもよい。電気的な接続の方法としては、半田付や導電性接着などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
電池100の長手方向、すなわち、
図1の矢印Yで示す方向に沿って、第1極片11の頂辺が第2極片12の頂辺よりもはみ出するようになっているので、電池100が落下する過程で、シール材40の底部の辺角が第1極片11の頂辺領域を不用意に突き破っても、この領域は第2極片12と重ならないため、内部短絡の問題が生じることはなく、電池100が落下する過程で内部短絡問題が生じることをさらに防止する。
【0035】
図2及び
図3を再び参照して、電池100の長手方向に沿って、電極組立体10の第1極耳110が設けられた一端は、第1端面14を含む。電池100のエネルギー密度を高め、長さ寸法を小さくするために、第1極耳110の第2部分112は、第1端面14に向かって折り畳まれ、折り曲げ状態で包装袋30内に収容されている。電池100が落下する過程で、幅の大きい第1部分111が、シール材40を立ち塞がる役割を果たす。第2部分112の折り曲げ状態には、「V」型、「U」型、「L」型、「N」型などが含まれるが、これに限られない。
【0036】
本発明の実施例では、前記電池100の長手方向に垂直な投影面において、前記アダプタ20の投影の少なくとも一部が、前記第1極耳110の投影範囲内に収まっている。具体的には、
図3を参照して、前記電池100の幅方向において、前記アダプタ20の投影区間が前記第1極耳110の投影区間の範囲内に収まっている。
【0037】
いくつかの実施例において、第1極耳110は、電池内部抵抗を低減し、電池100の充放電レート性能を向上させるための複数の第1極耳ユニット1101をさらに含む。複数の第1極耳ユニット1101は、電池100の厚み方向、すなわち、
図3において矢印Zで示す方向に沿って、第1極耳110の第1部分111を形成するように積層される。本発明の一実施例によれば、各第1極耳ユニット1101の幅は、シール材40の幅よりも大きいかまたは等しい。
【0038】
図3および
図4を参照して、他の実施例では、電池100の厚さ方向に沿って、電池100は、対向する第1表面101および第2表面102を含む。電池100の幅方向に沿って、シール材40の投影が第1表面101または第2表面102の投影と面一となり、または、シール材40の投影が第1表面101と第2表面102との間に位置する。電池100が落下する過程で、シール材40が衝突するのは、シール材40よりも投影位置が高い第1極耳ユニット1101である。材料を節約し、電池100の製造コストを低減するために、投影位置がシール材40より高い複数の第1極耳ユニット1101のうち、いずれか1つ又は複数の第1極耳ユニット1101の幅はシール材40の幅よりも大きいかまたは等しく、他の位置の第1極耳ユニット1101の幅はシール材40の幅よりも小さくてよい。
【0039】
図5を参照して、幾つかの実施例において、電池100は、絶縁材50をさらに備え、絶縁材50は、電極組立体10の本体部と、折り曲げ状態の第2部分112との間に設けられ、第2部分112が折り畳み時に極片と接触して短絡することを防止する。
【0040】
【0041】
具体的には、幾つかの実施例において、第1極耳110の幅Wとシール材40の幅Lとの比は、1<W/L≦1.2である。
【0042】
図7を参照すると、電池100の長手方向に沿って、シール材40は、対向する第1側部41と第2側部42とを含む。第1極耳110及び第2極耳120と包装袋30との接続箇所をより良好にシールするように、第1側部41は、包装袋30の内側に位置し、第2側部42は、包装袋30の外側に位置する。
【0043】
【0044】
幾つかの実施例において、第2距離Pの範囲は1.0~3.8mmであり、第3距離Sの範囲は1.0~4.3mmであり、第4距離Aの範囲は0.1~1.2mmである。
【0045】
本発明の実施例では、シール材40は略長方形を呈しているが、他の実施例では、シール材40は楕円形、多角形等の形状を呈するものであってもよく、本発明はこれに限定されるものではない。電池の落下過程におけるシール材40による電極組立体10の損傷をより低減させるために、シール材40の縁に丸みを設けてもよい。
【0046】
以上の実施形態は、本発明の技術案を限定するものではなく単に説明してきたが、以上の好ましい実施形態を参照して本発明を詳細に説明してきたが、本発明の技術案を修正ないし均等置換することは本発明の技術案の精神と範囲を逸脱しない限り、当業者が理解するであろう。
【符号の説明】
【0047】
100 電池
101 第1表面
102 第2表面
10 電極組立体
11 第1極片
110 第1極耳
111 第1部分
112 第2部分
1101 第1極耳ユニット
12 第2極片
120 第2極耳
13 セパレータ
14 第1端面
20 アダプタ
21 第1端
22 第2端
30 包装袋
40 シール材
41 第1側部
42 第2側部
50 絶縁材
【国際調査報告】