(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-14
(54)【発明の名称】ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービスの提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230907BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022555810
(86)(22)【出願日】2022-04-28
(85)【翻訳文提出日】2022-09-14
(86)【国際出願番号】 KR2022006083
(87)【国際公開番号】W WO2023033298
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0117225
(32)【優先日】2021-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522365605
【氏名又は名称】キム,ハンジョ
【氏名又は名称原語表記】KIM, HAN JO
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【氏名又は名称】岡部 英隆
(74)【代理人】
【識別番号】100163902
【氏名又は名称】市川 奈月
(72)【発明者】
【氏名】キム,ハンジョ
(72)【発明者】
【氏名】キム,テウォン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC16
(57)【要約】
ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービスの提供方法が開示される。本発明のサービスの提供方法は、プラットフォームに登録するための対象となる音源に対する音源情報を受信し音源に対する所有権を意味するブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップと、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末からプラットフォームに登録された音源に関するサービスの利用に対する要請を受信するステップと、受信された要請に相応して音源に対して予め発給されたブロックチェーン基盤のNFTに基づいて音源に関するサービスを少なくとも一つのサービス利用端末に提供するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで提供されるサービスの提供方法であって、
前記音源プラットフォームに登録するための対象となる音源に対する音源情報を受信して前記音源に対する所有権を意味するブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップと、
前記ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末から前記音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスの利用に対する要請を受信するステップと、
前記受信された要請に相応して前記音源に対して予め発給されたブロックチェーン基盤のNFTに基づいて前記音源に関するサービスを前記少なくとも一つのサービス利用端末に提供するステップと、を含むサービス提供方法。
【請求項2】
前記ブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップは、
前記音源情報の著作権情報及び所有権情報を互いにマッチングしてブロックチェーン基盤のネットワークで使用される固有のトークンのタイプを有するように前記音源に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップと、
前記音源プラットフォームに登録された音源に関する音源情報に基づいて前記音源プラットフォームのサービスに関する複数のサービスコードが含まれたスマートコントラクト(smart contract)を生成するステップと、
前記スマートコントラクトに含まれた複数のサービスコードに相応するサービスを前記音源プラットフォーム内で前記少なくとも一つのサービス利用端末が前記音源に関するサービスを利用するように支援するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のサービス提供方法。
【請求項3】
前記複数のサービスコードは、
前記音源情報に対する所有権を認証して前記音源情報に相応する音源に対する著作権を認証するサービスに関する第1コードと、
前記音源に対する著作権を保有している権利者に対する身分を認証するサービスに関する第2コードと、
前記音源プラットフォームで前記音源に関するサービスの利用に相応して発生する補償のサービスに関する第3コードと、
前記音源プラットフォームで発生する音源に関するサービスの安定性を保障するサービスに関する第4コードと、を含むことを特徴とする請求項2に記載のサービス提供方法。
【請求項4】
前記サービスの提供方法は、
前記ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームにおいて、音源に関するサービスに相応して取引の手段として使用されるブロックチェーン基盤の仮想通貨を発行するステップと、
前記発行された仮想通貨に基づいて前記ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末の要請に相応して前記音源プラットフォームに予め登録された音源に関するサービスを提供するステップと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のサービス提供方法。
【請求項5】
前記サービスの提供方法は、
前記音源プラットフォームの音源を保護するために予め設定された音源保護アルゴリズムを基盤に前記音源プラットフォームに登録された音源に対して違法ダウンロードイベントを感知するステップと、
前記感知された違法ダウンロードイベントに相応して前記音源プラットフォームの音源を違法で利用するサービス利用端末のアドレスを意味するアドレス情報を確認するステップと、
前記アドレス情報に基づいて前記サービス利用端末に対して発生した違法ダウンロードイベントが遮断されるよう、前記音源プラットフォームの音源を保護するために予め設定された偽変造防止通知を出力するステップと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のサービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービスの提供方法に関し、より詳しくは、ブロックチェーン基盤のNFTを音源に対して発給し、音源プラットフォームで音源に関するサービスを提供するサービスの提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、世界的に音源産業が発展するにつれ、音源に関するサービスを支援するプラットフォームが開発されており、このようなプラットフォームを介して音源の著作権を保有している権利者は音源の著作権に対する収益を確保している。しかし、音源産業に関する市場の場合、大型の芸能事務所や流通会社を主軸に運営されており、音源の著作権を保有している権利者には著作権料(例えば、音源料)に対する不平等な分配が適用されている状況である。
【0003】
一方、著作権などのような所有権に対する認証と共に、資産に対する所有権を明確に保障する技術として、ブロックチェーン基盤のNFT(Non-fungible token)が注目を浴びている。NFTはブロックチェーン基盤の暗号化技術を利用して資産に対する固有のデジタル証明書を付与する新種のデジタル資産化に関する技術を意味する。
【0004】
このように、資産に対して著作権などのような所有権を明確に保障し、多様なユーザに直接的な取引を支援するブロックチェーン基盤のNFTは音源産業に適用できると考えられる。ところが、現在までブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームや音源に関するサービスを支援するサービスなどが多くないか殆ど存在していないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記のような問題点を解決するための本発明の一目的は、ブロックチェーン基盤のNFTを音源に対して発給して音源プラットフォームで音源に関するサービスを提供するサービスの提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで提供されるサービスの提供方法であって、前記音源プラットフォームに登録するための対象となる音源に対する音源情報を受信して前記音源に対する所有権を意味するブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップと、前記ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末から前記音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスの利用に対する要請を受信するステップと、前記受信された要請に相応して前記音源に対して予め発給されたブロックチェーン基盤のNFTに基づいて前記音源に関するサービスを前記少なくとも一つのサービス利用端末に提供するステップと、を含む。
【0007】
ここで、前記ブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップは、前記音源情報の著作権情報及び所有権情報を互いにマッチングしてブロックチェーン基盤のネットワークで使用される固有のトークンのタイプを有するように前記音源に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップと、前記音源プラットフォームに登録された音源に関する音源情報に基づいて前記音源プラットフォームのサービスに関する複数のサービスコードが含まれたスマートコントラクト(smart contract)を生成するステップと、前記スマートコントラクトに含まれた複数のサービスコードに相応するサービスを前記音源プラットフォーム内で前記少なくとも一つのサービス利用端末が前記音源に関するサービスを利用するように支援するステップと、を含む。
【0008】
ここで、前記複数のサービスコードは、前記音源情報に対する所有権を認証して前記音源情報に相応する音源に対する著作権を認証するサービスに関する第1コードと、前記音源に対する著作権を保有している権利者に対する身分を認証するサービスに関する第2コードと、前記音源プラットフォームで前記音源に関するサービスの利用に相応して発生する補償のサービスに関する第3コードと、前記音源プラットフォームで発生する音源に関するサービスの安定性を保障するサービスに関する第4コードと、を含む。
【0009】
ここで、前記サービスの提供方法は、前記ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームにおいて、音源に関するサービスに相応して取引の手段として使用されるブロックチェーン基盤の仮想通貨を発行するステップと、前記発行された仮想通貨に基づいて前記ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末の要請に相応して前記音源プラットフォームに予め登録された音源に関するサービスを提供するステップと、を更に含む。
【0010】
ここで、前記サービスの提供方法は、前記音源プラットフォームの音源を保護するために予め設定された音源保護アルゴリズムを基盤に前記音源プラットフォームに登録された音源に対して違法ダウンロードイベントを感知するステップと、前記感知された違法ダウンロードイベントに相応して前記音源プラットフォームの音源を違法で利用するサービス利用端末のアドレスを意味するアドレス情報を確認するステップと、前記アドレス情報に基づいて前記サービス利用端末に対して発生した違法ダウンロードイベントが遮断されるよう、前記音源プラットフォームの音源を保護するために予め設定された偽変造防止通知を出力するステップと、を更に含む。
【0011】
前記他の目的を達成するための本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知するステップは、ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法であって、前記プラットフォームに登録を要請する客体に関する情報を意味する客体情報を獲得し、前記客体情報を分析することで前記客体情報に含まれた取引情報及び所有権情報を抽出するステップと、前記取引情報を及び前記所有権情報に基づいて前記客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するために使用される固有の識別値を含む感知情報を生成するステップと、前記生成された固有の識別値が含まれた感知情報と、前記取引情報及び前記所有権情報を前記ブロックチェーン基盤のネットワークで使用される暗号化方式に基づいて暗号化するステップと、前記暗号化方式に基づいて暗号化された前記客体に対する前記感知情報、前記取引情報、及び前記所有権情報が含まれるように前記客体に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップと、前記客体に対して発給されたブロックチェーン基盤のNFTを前記プラットフォームに登録し、前記客体に対するNFTの偽変造可否に対する確認要請に相応して偽変造を感知するステップと、を含む。
【0012】
ここで、前記取引情報は、前記客体情報から確認される前記客体を介して発生された取引の回数に関する情報と、前記発生された取引の日付に関する情報と、前記客体が取引された取引別金額に関する情報と、を含む。
【0013】
ここで、前記所有権情報は、前記客体情報から確認される前記客体情報を現在時点で所有している所有者に関する情報と、前記所有者の所有権が登録された日付に関する情報と、を含む。
【0014】
ここで、前記感知情報を生成するステップは、前記回数の合計値、前記日付に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値と前記金額に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値との和を取引識別値として算出するステップと、前記プラットフォームにおいて、前記所有者を識別するために予め設定された一連番号に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値と前記登録された日付に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値との和を所有権識別値として算出するステップと、前記取引識別値及び前記所有権識別値に対し、前記固有の識別値を算出するために予め設定された算出アルゴリズムを適用して前記固有の識別値を算出するステップと、前記算出された固有の識別値が含まれるように設定し、前記客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するために前記プラットフォームで使用される感知情報を生成するステップと、を含む。
【0015】
ここで、前記偽変造を感知するステップは、前記プラットフォームに予め登録された複数のNFTのうち一つであるNFTに対して偽変造可否の確認を要請するNFT情報が含まれた偽変造可否確認要請イベントを受信するステップと、前記確認が要請された確認対象NFTに対して復号化によって前記確認対象NFTに関する客体の取引情報及び所有権情報に基づいて比較対象識別値を算出するステップと、前記算出された比較対象識別値と前記感知情報に含まれた前記固有の識別値との間の比較に対する結果に基づいて前記確認対象NFTに対する偽変造可否を感知するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、多様な権利者によって創作された音源を音源プラットフォームに登録してブロックチェーン基盤のNFTを発給することで該当音源に対する所有権と著作権を明確に保障されることができ、音源に関するサービスを容易に利用することができる効果がある。
【0017】
また、本発明によるサービス提供方法は、音源に対する所有権及び著作権を保護するためのブロックチェーン基盤のNFTを利用して音源に対する違法的な流出やダウンロードなどを防止することで権利者の権利を保護することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームの構造を示す概念図である。
【
図2】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのスマートコントラクトを示す概念図である。
【
図3】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームで音源情報に対するNFTが発給される過程を示す概念図である。
【
図4】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームの動作を示す概念図である。
【
図5】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームから提供される補償サービスを示す概念図である。
【
図6】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームに音源情報が登録される構造を示す概念図である。
【
図7】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービス提供方法の環境を示す概念図である。
【
図8】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバに対するハードウェアブロック図である。
【
図9】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービス提供方法を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームでNFTを発給する方法を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームで音源に関するサービスを提供する方法示すフローチャートである。
【
図12】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームで音源情報を保護する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、多様な変更を加えることができ、多様な実施例を有することができるゆえ、特定実施例を図面に例示し、発明を実施するための形態に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定な実施形態に対して限定しようとするのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むと理解すべきである。各図面を説明しながら、類似した参照符号を類似した構成要素に対して使用している。
【0020】
第1、第2、A、Bなどの用語は多様な構成要素を説明するのに使用されるが、前記構成要素は前記用語に限らない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しないながらも第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、類似して第2構成要素も第1構成要素と命名されてもよい。及び/またはという用語は、複数の関連する記載された項目の組み合わせまたは複数の記載された項目のうちいずれかの項目を含む。
【0021】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか「接続されて」いると言及されれば、その他の構成要素に直接連結されているか、または接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在する可能性もあると理解すべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか「直接接続されて」いると言及されれば、中間に他の構成要素は存在しないと理解すべきである。
【0022】
本出願で使用された用語は単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定するものではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書の上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。
異なるように定義されない限り、ここで使用される技術的か科学的な用語を含む全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているものと同じ用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解析すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的にまたは過度に形式的な意味で解析されない。
【0023】
以下、本発明による好ましい実施例を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームの構造を示す概念図である。
【0024】
図1を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームは、基本的にブロックチェーン基盤のネットワークを介して脱中央化されたプラットフォームの構造を有し、ブロックチェーン基盤のトークン(token)(例えば、
図1に示したように本発明では「KOONG TOKEN」と称する。)
【0025】
特に、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームは、ブロックチェーン基盤のネットワークで運営され、音源プラットフォームから提供されるサービスに関する複数のコードに基づいて音源に関するサービスがユーザ(
図1に示した「消費者」を意味する。)に提供される。
【0026】
また、音源プラットフォームは音源を創作した創作者(例えば、著作権者または権利者を意味する。)は自分の音源の情報である音源情報を音源プラットフォームに登録する義務及び権利を有し、音源情報を音源プラットフォームに登録することに対する補償としてブロックチェーン基盤のトークン(例えば、音源プラットフォームから発行されたブロックチェーン基盤のトークンである「KOONG TOKEN」など)を音源プラットフォームから提供される。
【0027】
一方、音源プラットフォームを介して音源に関するサービスを利用する消費者は、音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスを利用する権利及び義務を有し、音源に関するサービスを利用することに対する対価としてブロックチェーン基盤のトークン(例えば、音源プラットフォームから発行されたブロックチェーン基盤のトークンである「KOONG TOKEN」など)を音源プラットフォームに提供する。
【0028】
このような方法によって、音源プラットフォームは、音源プラットフォームと創作者との間の関係、及び音源プラットフォームと消費者との関係でブロックチェーン基盤のスマートコントラクトを生成するが、これは音源プラットフォームを介して音源に関するサービスを利用する過程で発生する情報を保存するか管理するための手順を意味する。
【0029】
図2は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのスマートコントラクトを示す概念図である。
【0030】
図2を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームは、IPFS(InterPlanetary File System)に基づいてブロックチェーン基盤のネットワークに分散された形態で情報を保存し、インターネットで共有する方式で動作する。特に、IPFSはブロックチェーン基盤のネットワークに創作者及び消費者のような音源プラットフォームのユーザに対するスマートコントラクトを介して情報になるように支援する。
【0031】
また、IPFSは同じ階層の間のP2P方式を基盤に構成されるが、IPFSに基づいて情報がブロックチェーン基盤のネットワークに登録される場合、登録された情報をブロックチェーン基盤のネットワークに分散された形態で保存するように動作する。
【0032】
IPFS基盤のネットワークにアクセスしたユーザは、分散された情報であるチャンクタイプの情報を分散して所有することで該当情報を管理するが、該当情報に関するサービスの要請が発生したら、分散された情報であるチャンクタイプの情報に基づいてサービスの要請に対して応答する。
【0033】
一方、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームは、創作者によって創作されるか製作された音源の情報をである音源情報が登録されたら、該当音源の音源情報に対するハッシュコード(または、ハッシュ値)(Hash code)を生成するが、生成されたハッシュコードを該当音源情報に対するハッシュコードとしてブロックチェーン基盤のネットワークに保存する。
【0034】
図3は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームで音源情報に対するNFTが発給される過程を示す概念図である。
【0035】
図3を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームに登録される音源に対する所有権及び著作権を意味するブロックチェーン基盤のNFT(例えば、本発明では「KOONG TOKEN」と称する。)を発給する。詳しくは、
図3からは本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームで「KOONG NFT」に関するサービスが行われる過程を確認することができる。
【0036】
まず、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、本発明の音源プラットフォームを意味する音源の登録を要請するユーザ(例えば、創作者など)が発生したら、該当ユーザに対する「KOONG PLATFORM」の会員加入を支援し、それによって音源プラットフォームで該当ユーザが使用するアカウントを生成する。
【0037】
次に、音源プラットフォームのサーバは音源プラットフォームでユーザに対して生成されたアカウントと連動したブロックチェーン基盤の情報保管媒体を生成するが、これはユーザが音源プラットフォーム内で音源に関するサービスを利用する過程で発生する履歴などの情報を保存する媒体を意味する。このような情報保管媒体を、本発明の音源プラットフォームでは「NOAH WALLET」と称する。
【0038】
次に、音源プラットフォームのサーバはユーザの装置に音源プラットフォームに登録を要請した音源に関する情報である音源情報を音源プラットフォームに登録することを要請するが、この際、音源の登録を要請したユーザはユーザの装置を介して音源に対するタイトル、説明、プロフィール、及びバナー画像などを追加して登録する。
【0039】
次に、音源プラットフォームのサーバは音源に関する情報である音源情報をブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームに登録するが、音源に対する所有権及び著作権を意味するブロックチェーン基盤のNFTを発行する。この際、音源プラットフォームのサーバは音源に対して発行されたブロックチェーン基盤のNFTに関する情報をユーザの装置に伝送することで、該当音源に対するブロックチェーン基盤のNFTが発行されたことを案内する。
【0040】
次に、音源プラットフォームのサーバは発行されたNFTに基づいて該当音源を音源プラットフォームに登録するが、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザが該当音源に関連するサービスを利用するように支援する。この際、音源プラットフォームのサーバは、該当音源を創作したユーザである創作者が音源に対する価格及び販売方法などを設定するように支援する。
【0041】
次に、音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスしたユーザが該当音源に関するサービスを利用する過程で該当音源に対して予め発給されたNFTに基づいて音源に関連するサービスが提供されるように動作する。例えば、音源プラットフォームのサーバは音源を音源プラットフォームに登録した創作者には音源プラットフォームから発行したブロックチェーン基盤の仮想通貨を提供し、音源に関するサービスを利用するユーザは該当仮想通貨を支払うことで音源に関するサービスを利用する。
【0042】
図4は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームの動作を示す概念図である。
【0043】
図4を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービス提供方法が行われる手順の一例が順次に説明されているが、より詳しくは、音源が音源プラットフォームに登録される過程から音源に関するサービスのうち音源を購入する過程までの手順が説明されている。
【0044】
まず、音源を創作した創作者は「A音源」を創作し、創作した「A音源」を本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームに登録する。この際、創作者は音源を音源プラットフォームに登録することを要請する過程で、音源に関する諸情報を意味するメタデータ(meta data)を入力する。
【0045】
次に、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザが音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスであるダウンロードサービス及びストリーミングサービスなどを利用する場合、音源プラットフォームのサーバは少なくとも一つのユーザが音源に関するサービスを利用することに対する費用である利用料を決済するように動作する。
【0046】
次に、音源プラットフォームのサーバは音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスを利用するユーザに対する使用内訳情報(例えば、トランザクション(tranjaction))に利用した音源に関する情報である音源情報及び決済情報などを保存することで、該当ユーザに対する音源に関するサービスの利用内訳を管理する。
【0047】
この際、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザが音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスを利用した場合、該当ユーザに対して生成されたブロックチェーン基盤のスマートコントラクト上に予め保存されている情報に基づいて音源に関するサービスの利用内訳や決済情報などを確認する。
【0048】
次に、音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザのうち音源に関するサービスを利用したユーザに対し、音源を登録した創作者によって予め設定された精算方法などに基づいて該当音源に関するサービスの利用に対する費用を請求するが、請求された内訳に基づいて創作者に音源に関するサービスの費用を精算する。
【0049】
図5は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームから提供される補償サービスを示す概念図である。
【0050】
図5を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォーム内で使用されるブロックチェーン基盤の仮想通貨を発行するが、発行された仮想通貨に基づいて音源に関するサービスを音源に対する創作者及び音源に関するサービスを利用する消費者に支援する。
【0051】
まず、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザは、音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスを利用するために音源プラットフォームに会員加入を行うが、それに相応して該当する少なくとも一つのユーザに音源プラットフォームで使用する情報保存媒体(例えば、本発明では「KOONG WALLET」と称する。)を付与する。
【0052】
次に、音源プラットフォームのサーバは音源プラットフォームに登録された音源を購入するなど、音源に関するサービスを利用した少なくとも一つのユーザに音源プラットフォームで使用するポイント(例えば、本発明では「KOONG POINT」と称する。)を提供する。また、音源プラットフォームのサーバは音源プラットフォームに登録された音源に対する鑑賞文のようなレビューを作成する場合、該当する少なくとも一つのユーザに鑑賞文のようなレビューに対する補償として音源プラットフォームで使用するポイントを提供する。
【0053】
この際、音源プラットフォームで使用するポイントは少なくとも一つのユーザに対して予め生成された情報保存媒体に保存されるように提供されるが、音源プラットフォームで発行されたブロックチェーン基盤の仮想通貨に交換されるか、音源に関するサービスを利用する過程で取引手段として使用される。このように、音源プラットフォームで使用されるブロックチェーン基盤の仮想通貨は、暗号通貨が取引される取引所で交換などの方式の取引を行う。
【0054】
一方、音源プラットフォームのサーバは少なくとも一つのユーザによって発生した音源に関するサービスの利用内訳及び音源に対する鑑賞文のようなレビューに関する情報をビックデータ(bigdata)化し、それによって音源プラットフォームから提供する音源に関する付加的なサービス(例えば、ユーザの音源に関するサービスの利用内訳に基づく音源おすすめサービスなど)を生成する。
【0055】
図6は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームに音源情報が登録される構造を示す概念図である。
【0056】
図6を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、音源を登録するための手順としてスマートコントラクトの手順を行うが、これは音源を登録する過程で該当音源に対する固有の識別情報(例えば、ID(identification)などのような情報を意味する。)を生成する。
【0057】
この際、音源プラットフォームのサーバは、音源に対するスマートコントラクト内に音源に対するトランザクションに関する情報のみ保存し、その他の音源に対する諸情報を意味するメタデータなどのような情報は別途に保存することで管理する。
【0058】
また、音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のネットワークに音源に対するメタデータのうちハッシュコードのみ保存し、その他の音源対するメタデータはオンプレミス形態のサーバなどのような独立した保存空間に別途に保存することで管理する。
【0059】
詳しくは、
図6に示したように、音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームに音源に関する情報である音源情報を登録する過程で音源に対する諸情報であるメタデータを意味する「MUSIC META DATA」を暗号ハッシュモジュールに基づいてブロックチェーン基盤のネットワークで使用される固有値(例えば、ハッシュコードを意味する。)を生成し、それによってブロックチェーン基盤のネットワークに音源を登録する。
【0060】
この際、音源プラットフォームのサーバは、音源対するブロック番号、ブロック伝送数、及び伝送内容に関する情報を音源に対して発給されあるブロックチェーン基盤のNFTに含まれるように発給するが、それによってブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームに関する情報である音源情報を登録する。
【0061】
一方、
図1乃至
図6を参照して説明した本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームは、大枠で音源プラットフォーム内で音源に関するサービスが提供される過程や音源プラットフォームの動作などを概略的に説明したものである。
【0062】
以下、
図1乃至
図6を参照して説明した本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービス提供方法について
図7乃至
図12を参照してより詳細に説明するが、これは
図1乃至
図6を参照して説明した内容と相応して類似なまたは同一な環境で行われるといえる。
【0063】
図7は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービス提供方法の環境を示す概念図である。
【0064】
図7を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービス提供方法は、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ100と、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザの装置200(例えば、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスを利用する少なくとも一つのユーザの装置である「サービス利用端末」を意味する。)で行われる。
【0065】
詳しくは、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ100は、
図1乃至
図6を参照いて説明したブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバを意味し、音源プラットフォームを運営するか管理する事業者のサーバなどのような装置を意味する。
【0066】
また、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザの装置200は、
図1乃至
図6を参照して説明したブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバから提供される音源に関するサービスを利用する少なくとも一つのユーザの装置である「サービス利用端末」意味するが、より詳しくは、音源を創作した創作者の装置または音源プラットフォームに登録された音源をダウンロードするなど音源に関するサービスを利用する消費者の装置を意味する。
【0067】
図7に示したように、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ100、及びブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザの装置200は、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ100から提供される音源に関連するサービスを提供するか利用するために必要な情報を伝送するか受信する。
【0068】
つまり、
図7に示したブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ100、及びブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザの装置200は、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ100から提供される音源に関連するサービスを提供するか利用するために必要な情報を伝送するか受信するように、ブロックチェーン基盤のネットワークを介して互いに通信するように予め連動されているか連結されている状態である。
【0069】
図8は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバに対するハードウェアブロック図である。
【0070】
図8を参照すると、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ300は、
図1を参照して説明したブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ、及び
図2を参照して説明したブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ100を意味するが、音源プラットフォームのサーバ100を参照して説明するハードウェア的要素は必ずしも音源プラットフォームのサーバに限らない。
【0071】
つまり、
図8では音源プラットフォームのサーバを例に挙げて説明したが、
図8に示したハードウェア的構造は、
図7を参照して説明したブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザの装置200に類似または同一に適用されてもよい。
【0072】
本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ300は、少なくとも一つのプロセッサ(processor)310と、少なくとも一つのプロセッサが少なくとも一つのステップを行うように指示する命令語(instructions)を保存するメモリ(memory)320とを含む。
【0073】
ここで、少なくとも一つのプロセッサ310は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、または本発明の一実施例による他の方法が行われる専用プロセッサを意味する。メモリ320及び保存装置360それぞれは、揮発性保存媒体及び非揮発性保存媒体のうち少なくとも一つで構成される。例えば、メモリ320は読み出し専用メモリ(read only memory、ROM)及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)のうち少なくとも一つで構成される。
【0074】
また、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ300は、無線ネットワークを介して通信を行う送受信装置(transceiver)330を含む。また、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ300は、入力インタフェース装置340と、出力インタフェース装置350と、保存装置360などを更に含む。ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ300に含まれるそれぞれの構成要素は、バス(bus)370によって連結されて互いに通信を行う。
【0075】
ここで、少なくとも一つのステップは、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバから提供されるサービス提供方法に関するステップを意味し、より詳しくは、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ300で行われる動作方法に関するステップを含む。
【0076】
以下、
図1乃至
図8を参照して説明したブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ、及びブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザの装置(例えば、サービス利用端末など)において、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバのサービス提供方法が行われる具体的な過程を
図9乃至
図12を参照してより詳細に説明する。
【0077】
図9は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われるサービス提供方法を示すフローチャートである。
【0078】
図9を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバのサービス提供方法は、
図1乃至
図8を参照して説明したブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバ、及びブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザの装置(例えば、サービス利用端末など)で行われる。
【0079】
まず、音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームに登録するための対象となる音源に関する音源情報を受信して音源に対する所有権を意味するブロックチェーン基盤のNFTを発給する(S100)。
【0080】
ここで、音源プラットフォームのサーバにおいて、音源プラットフォームに登録するための対象となる音源に対する音源情報を受信して音源に対する所有権を意味するブロックチェーン基盤のNFTを発給する具体的な方法は、
図10を参照して以下でより詳細に説明する。
【0081】
図10は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームでNFTを発給する方法を示すフローチャートである。
【0082】
図10を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、音源情報の著作権情報及び所有権情報を互いにマッチングし、ブロックチェーン基盤のネットワークで使用される固有のトークンのタイプを有するように音源に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給するS110。
【0083】
詳しくは、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで発給するブロックチェーン基盤のNFTは「KOONG NFT TOKEN」と称し、イーサリアム基盤のERC-721(Ethereum Request for Comment)によって「デジタル証書」としての役割をする。
【0084】
このように、音源プラットフォームのサーバで音源に対して発給するブロックチェーン基盤のNFTは脱中央化されたプラットフォームの構造を有するブロックチェーン基盤のネットワークに保存されるが、それによって音源に対する従来の中央化されていた特定ユーザの権利を分割する役割をする。
【0085】
例えば、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで音源に対し得るブロックチェーン基盤のNFTを発給する過程は
図3を参照して説明したものと類似または同一である。
【0086】
特に、音源プラットフォームのサーバは、音源に対して音源の創作者から登録される音源に関する情報である音源情報に基づいて音源に関する著作権情報及び所有権情報を必須的に確認するが、このように確認された著作権情報及び所有権情報が含まれるように音源に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給する。
【0087】
次に、音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームに登録された音源に関する音源情報に基づいて音源プラットフォームのサービスに関する複数のサービスコードが含まれたスマートコントラクトを生成するS120。
【0088】
詳しくは、スマートコントラクトに含まれた複数のサービスコードは、音源情報に対する所有権を認証して音源情報に相応する音源に対する著作権を認証するサービスに関する第1コードと、音源に対する著作権を保有している権利者に対する身分を認証するサービスに関する第2コードと、音源プラットフォームで音源に関するサービスの利用に相応して発生する補償のサービスに関する第3コードと、音源プラットフォームで発生する音源に関するサービスの安定性を保障するサービスに関する第4コードと、を含む。
【0089】
例えば、著作権を認証するサービスに関する第1コードは「著作権コート」と称されるが、これはKYC(Know Your Customer)認証手順が完了されたユーザに対して実行されるサービスに関するコードを意味する。ここで、身元認証に対する手順は本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバで行われる。
【0090】
また、スマートコントラクトに含まれた複数のサービスコードのうち著作権を認証するサービスに関する第1コードは、補償に関するサービスに対するデジタルライセンスソリューションを提供することを目的とするが、音源プラットフォームから提供される音源に関するサービスを利用するユーザに提供される決済に関する方式を意味してもよい。
【0091】
また、身分を認証するサービスに関する第2コードは、第1コードを参照して説明したように、KYC認証手順が最初1回完了されたユーザが音源プラットフォームの会員として加入する場合、該当ユーザの情報が登録されることを意味する。この際、登録された該当ユーザの情報はスマートコントラクトと共に生成されて、音源プラットフォームで別途に認証媒体を基盤に管理される。また、該当ユーザの情報は音源プラットフォームとP2P関連サービスに活用されてもよい。
【0092】
また、保証サービスに関する第3コードは、音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスを利用するブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザに対して補償として音源プラットフォームで発行したブロックチェーン基盤の仮想通貨を提供することを意味する。このようなブロックチェーン基盤の仮想通貨は、音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスを利用するブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした他のユーザにプレゼントするために活用されてもよい。
【0093】
また、安定性を保障するサービスに関する第4コードは、音源プラットフォームから提供される音源に関するサービスを利用する少なくとも一つのユーザに対して保安、信頼基盤の透明性、取引及び不正決済の防止などのためにトランザクションに関する情報をリアルタイムでモニタリングすることを意味する。
【0094】
一方、このように説明された音源プラットフォームのサーバで生成されるスマートコントラクト及びスマートコントラクトに含まれた複数のサービスコードは、
図1乃至
図2を参照して説明した内容と類似または同一である。
【0095】
次に、音源プラットフォームのサーバは、スマートコントラクトに含まれた複数のサービスコードに相応するサービスを音源プラットフォーム内で少なくとも一つのサービス利用端末が音源に関するサービスを利用するように支援するS130。
【0096】
詳しくは、音源プラットフォームのサーバは、S120を参照して説明したように、複数のサービスコードに相応するサービスを音源プラットフォーム内で少なくとも一つのサービス利用端末に音源に関するサービスを提供する。
【0097】
例えば、音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスして音源プラットフォームのサーバから提供される音源に関するサービスのうち、音源を創作し音源に関する情報である音源情報を登録する創作者には、第3コードに相応して登録された音源情報に対する補償として音源プラットフォームのサーバで発行したブロックチェーン基盤の仮想通貨を提供する。
【0098】
言い換えれば、
図9を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末から音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスの利用に対する要請を受信するS200。
【0099】
まず、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした複数のユーザのうち少なくとも一つのユーザは、音源プラットフォームから提供される音源に関するサービスの利用を音源プラットフォームのサーバに要請する。それに相応して、音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした複数のユーザのうち少なくとも一つのユーザから音源プラットフォームから提供される音源に関するサービスの利用に対する要請を受信する。
【0100】
例えば、少なくとも一つのユーザは自分の装置であるサービス利用端末を介して音源プラットフォームにアクセスし、音源プラットフォームに予め登録されている複数の音源のうち一つの音源に対してダウンロードを要請する。次に、音源プラットフォームのサーバは、サービス利用端末から音源プラットフォームに登録されている複数の音源のうち一つの音源に対してダウンロードが要請されたことを感知する。
【0101】
次に、音源プラットフォームのサーバは受信された要請に相応して音源に対して予め発給されたブロックチェーン基盤のNFTに基づいて音源に関するサービスを少なくとも一つのサービス利用端末に提供するS300。
【0102】
詳しくは、音源プラットフォームのサーバは、サービス利用端末からサービスの利用に対する要請が受信された音源に対して予め発給されたブロックチェーン基盤のNFTを確認する。次に、音源プラットフォームのサーバは、確認された該当音源に対するブロックチェーン基盤のNFTに基づいて該当音源に対する著作権情報及び所有権情報を確認する。
【0103】
次に、音源プラットフォームのサーバは、確認された著作権情報及び所有権情報に基づいて該当音源を創作した創作者によって予め登録された音源に対する精算方法を確認し、確認した精算方法に基づいてサービス利用端末に該当音源に関するサービスの利用に対する費用を請求する。
【0104】
次に、音源プラットフォームのサーバは、請求された費用に対する処理がサービス利用端末によって完了されたと判断されたら、該当音源に関するサービスをサービス利用端末に提供する。この際、音源プラットフォームのサーバは、該当音源に関する情報である音源情報と、該当音源に対するブロックチェーン基盤のNFTに該当音源に関するサービスの利用内訳とを追加して保存する。
【0105】
一方、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームで音源に関するサービスを提供する過程で使用されるブロックチェーン基盤の仮想通貨を発行する。詳しくは、音源プラットフォームのサーバにおいて、ブロックチェーン基盤の仮想通貨を発行する方法は、
図11を参照して以下でより詳細に説明する。
【0106】
図11は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームで音源に関するサービスを提供する方法示すフローチャートである。
【0107】
図11を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームで音源に関するサービスに相応して取引の手段として使用されるブロックチェーン基盤の仮想通貨を発行するS400。
【0108】
詳しくは、本発明で音源プラットフォームのサーバで発行されるブロックチェーン基盤の仮想通貨は「KOONG TOKEN」と称され、ERC-20基盤のトークンであって、音源プラットフォームでNFT発給に対する手数料の決済、音源に関するサービスの利用に発生する決済の手段、及び著作権を保有している創作者に収益として支給される基軸通貨の役割をする。
【0109】
次に、音源プラットフォームのサーバは、発行された仮想通貨に基づいてブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末の要請に相応して、音源プラットフォームに予め登録された音源に関するサービスを提供するS500。
【0110】
ここで、音源プラットフォームのサーバにおいて、ブロックチェーン基盤の仮想通貨に基づいてブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末の要請に相応して音源プラットフォームに予め登録された音源に関するサービスを提供する具体的な方法は、
図4及び
図5を参照して説明したものと類似または同一である。
【0111】
例えば、音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤の仮想通貨をブロックチェーン基盤のネットワークにアクセスした少なくとも一つのサービス利用端末が音源に関するサービスを利用する場合、音源に関するサービスの利用に対する費用としてブロックチェーン基盤の仮想通貨を単位に請求する。また、音源プラットフォームのサーバは、音源を創作した創作者が音源に関する情報である音源情報を音源プラットフォームに登録する場合、音源情報の登録に対する補償としてブロックチェーン基盤の仮想通貨を提供する。
【0112】
一方、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームに登録された音源を保護するための政策を運営するが、それに関する具体的な内容は
図12を参照して以下でより詳細に説明する。
【0113】
図12は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームで音源情報を保護する方法を示すフローチャートである。
【0114】
図12を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームの音源を保護するために予め設定された音源保護アルゴリズムに基づいて音源プラットフォームに登録された音源に対して違法ダウンロードイベントを感知するS600。
【0115】
詳しくは、音源プラットフォームのサーバにおいて、違法ダウンロードイベントを感知するために音源プラットフォームに登録された音源に対してブロックチェーン基盤のネットワークに保存されている音源に対するNFTに関するイベントをモニタリングする。この際、音源プラットフォームのサーバは、音源に対するNFTに関するイベントが発生したと判断されたら、該当イベントに対する正当性を確認する。
【0116】
例えば、音源プラットフォームのサーバは、音源に対するNFTに関するイベントが該当音源に対するダウンロードイベントであれば、該当音源に対するダウンロードに符合する決済処理の可否を確認する。次に、音源プラットフォームのサーバは、該当音源に対する決済が処理されていない状態であれば、該当音源に対するダウンロードイベントが違法ダウンロードであると感知する。
【0117】
次に、音源プラットフォームのサーバは、感知された違法ダウンロードイベントに相応して前記音源プラットフォームの音源を違法で利用するサービス利用端末のアドレスを意味するアドレス情報を確認するS700。
【0118】
つまり、音源プラットフォームのサーバは、ブロックチェーンネットワークにアクセスした少なくとも一つのユーザのうち音源プラットフォームの音源を違法で利用するユーザの装置であるサービス利用端末のアドレスを意味するアドレス情報を確認する。これは、音源に対して違法ダウンロードイベントを発生したサービス利用端末を確認するための手順を意味する。例えば、サービス利用端末のアドレスはIPアドレスまたはブロックチェーン基盤のネットワークで使用されるサービス利用端末のアドレスなどを意味する。
【0119】
次に、音源プラットフォームのサーバは、アドレス情報に基づいてサービス利用端末に対して発生した違法ダウンロードイベントが遮断されるよう、音源プラットフォームの音源を保護するために予め設定された偽変造防止通知を出力するS800。
【0120】
ここで、音源プラットフォームのサーバは、サービス利用端末で音源が出力されていると判断されたら、該当音源が出力されないように制御するが、該当音源に代わって音源プラットフォームで音源を保護するために予め設定された偽変造防止通知が出力されるように制御する。
【0121】
この際、音源プラットフォームのサーバは、該当サービス利用端末で音源が出力されないように制御することができなければ、該当音源と共に偽変造防止通知が出力されるように制御し、それによって音源を違法で利用するサービス利用端末が正常な方法で音源を利用できないように妨害する。偽変造防止通知は所定の再生時間(例えば、約5秒乃至5分)を有する特定音源であり、音源が違法で利用される間に繰り返し再生される。
【0122】
次に、音源プラットフォームのサーバは、サービス利用端末で該当音源に関するサービスを利用するための対価として決済を行ったと判断されたら、出力されている偽変造防止通知が出力されないように制御し、それによって音源プラットフォームに登録されている音源の正常な利用を支援する。
【0123】
一方、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用した音源プラットフォームのサーバは、クラウドサーバと予め連動されており、予め連動されているサーバを基盤に音源プラットフォームに登録されている音源に対するNFTの利用内訳を国家別に管理する。
【0124】
つまり、音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームに登録されている音源に対して発給されたNFTをクラウドサーバに共有し、共有されたNFTに基づいて音源に関するサービスの利用を支援する。
【0125】
また、音源プラットフォームのサーバは、クラウドサーバによって発生したサービスの利用内訳を累積して保存することで、音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスの利用内訳を国家別に管理する。
【0126】
また、
図1乃至
図12を参照して説明した音源プラットフォームに登録されている音源に関するサービスは、クラウドサーバを基盤に国家別に同じく支援されてもよい。このように、音源プラットフォームのサーバは、音源プラットフォームに登録された音源に関するサービスを世界に提供する効果がある。
【0127】
本発明による方法は、多様なコンピュータ手段を介して行われるプログラム命令の形態に具現されてコンピュータで読取可能な媒体に記録される。コンピュータで読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独にまたは組み合わせて含む。コンピュータで読取可能な媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別設計され構成されたものであるか、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。
【0128】
コンピュータで読取可能な媒体の例としては、ROM、RAM、フラッシュメモリ(flash memory)などのようにプラグラム命令を保存し行うように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラ(compiler)によって作られるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタ(interpreter)などを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含んでもよい。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために少なくとも一つのソフトウェアモジュールとして作動するように構成されるが、その逆も同じである。
【0129】
また、上述した方法または装置は、その構成や機能の全部または一部が結合されて具現されるか、分離されて具現される。
【0130】
前記では本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は下記特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更し得ることを理解できるはずである。
【符号の説明】
【0131】
100:音源プラットフォームのサーバ
200:少なくとも一つのユーザの装置
300:音源プラットフォームのサーバ
310:プロセッサ 320:メモリ
330:送受信装置 340:入力インタフェース装置
350:出力インタフェース装置 360:保存装置
370:バス
【国際調査報告】