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特表2023-539579コンクリート建物シャフトを形成するためのコンパクト化可能な内型枠アセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-15
(54)【発明の名称】コンクリート建物シャフトを形成するためのコンパクト化可能な内型枠アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/86 20060101AFI20230908BHJP
【FI】
E04B2/86 601F
E04B2/86 601K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023512351
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(85)【翻訳文提出日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 AU2021050852
(87)【国際公開番号】W WO2022036388
(87)【国際公開日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】2020902932
(32)【優先日】2020-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523057172
【氏名又は名称】シーミル エーユーエス ピーティーワイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】コア,ダレン
(72)【発明者】
【氏名】ブラス,エマニュエル
(57)【要約】
コンクリート建物シャフトを形成するための内型枠アセンブリは、板の四分部と、それらの間のコーナーポストとを有する。各コーナーポストは、露出された直交スキン表面に向かって収束する、角度のついたインターフェース表面を有する。板は、コーナーポストのそれぞれの角度のついたインターフェース表面と接する、それぞれの角度のついたインターフェース表面を有し、その結果、板は、コーナーポストによって直交して保持される。コーナーポストおよび板の角度のついたインターフェース表面は、互いを摺動可能に圧迫し、溝に沿って摺動するキャッチと機械的にかみ合い、その結果、コーナーポストが板に対して上昇するときに、板がともに動いて、コンパクト化された断面構成を形成し、コーナーポストが板に対して下降するときに、板が外側に動いて、拡張された断面構成を形成し、直交スキン表面は、隣接する板のそれぞれのスキン表面と一直線に並ぶ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内型枠アセンブリであって、
板の四分部と、
前記板の間のコーナーポストであって、各コーナーポストは、
露出された直交スキン表面に向かって収束する、角度のついたインターフェース表面
を有する、コーナーポストと、
を備える、内型枠アセンブリであり、
前記板は、前記コーナーポストのそれぞれの角度のついたインターフェース表面と接する、角度のついたインターフェース表面を有し、その結果、前記板は、前記コーナーポストによって直交して保持され、
前記コーナーポストおよび前記板の角度のついたインターフェース表面は、互いを摺動可能に圧迫し、溝に沿って摺動するキャッチと機械的にかみ合い、その結果、
前記コーナーポストが前記板に対して上昇するときに、前記板がともに動いて、コンパクト化された断面構成を形成し、
前記コーナーポストが前記板に対して下降するときに、前記板が外側に動いて、拡張された断面構成を形成し、前記直交スキン表面は、隣接する板のそれぞれのスキン表面と一直線に並ぶ、
アセンブリ。
【請求項2】
溝が、5超の水平範囲に対する垂直範囲の比率を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記アセンブリが、4m超の高さを有する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記比率が約7である、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記垂直範囲が約450mmであり、水平範囲が約65mmである、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
それぞれの直交スキン表面の幅に対するコーナーポストインターフェース表面の幅の比率が、4超である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記比率が5超である、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記直交スキン表面の各々が、50mm未満の幅を備える、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記幅が約40mm未満である、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記直交スキン表面の各々が、50mm未満の幅を備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記幅が約40mm未満である、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
各直交スキン表面の幅に対する各溝の水平範囲の比率が、前記拡張断面構成と前記コンパクト化断面構成との間で、各板が直交軸に沿って動く範囲と比較して、各コーナーポストが、対角軸に沿ってより大きい範囲に動くように、1超である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記比率が1.5超である、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
各板が、直交軸に沿って30mm超動く、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
各板が、直交軸に沿って約40mm超動く、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
各ポストが、使用時に、前記ポストを引っ張り上げて、前記型枠アセンブリが前記コンパクト化構成をとるのを可能とするためにクレーンに取り付けられる、つり上げラグを備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項17】
各ポストが、金属板から形成されて、開放チャネル部分を形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記板が、楔形部分を備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記楔形部分が、金属板から形成される、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記キャッチが、前記楔形部分の内部インターフェース表面に取り付けられる、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項21】
木製当て木が、前記楔形部分の直角エッジに取り付けられる、請求項18に記載のアセンブリ。
【請求項22】
木材パネルワークが、前記当て木に取り付けられる、請求項21に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記楔形部分が、前記当て木の面にアクセスして、木ねじを前記木材パネルワークに打ち込むことを可能とする切り抜きを備える、請求項22に記載のアセンブリ。
【請求項24】
各コーナーポストが、前記楔形部分の窓に対応する窓を備える、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記インターフェース表面が、前記アセンブリが拡張構成にあるときに、対応するノッチと相互接続する追加の固定キャッチを備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記溝が、前記コンパクト化構成において、遠位先端が互いの10mm以内に来るように配置される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項27】
請求項1に記載の装置を使用して垂直建物シャフトを形成する方法。
【請求項28】
前記装置を現場に設置し、その周りに外型枠を組み立て、それにより、長方形の型枠をそれらの間に画定し、その中にコンクリートを流し込み、固め、その後、前記アセンブリが前記コンパクト化構成をとるように、前記コーナーポストがクレーンによって引っ張り上げられ、その結果、前記アセンブリを次の上の位置につり上げることができることをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
次の上の位置において、前記コーナーポストが、前記板に対して下げられ、その結果、前記アセンブリが、前記拡張構成をとる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記アセンブリが、4m超の高さを有し、前記直交スキン表面の各々が、50mm未満の幅を備える、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記アセンブリが、4m超の高さを有し、前記溝が、5超の水平範囲に対する垂直範囲の比率を有する、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記アセンブリが、4m超の高さを有し、各直交スキン表面の幅に対する各溝の水平範囲の比率が、前記拡張断面構成と前記コンパクト化断面構成との間で、各板が直交軸に沿って動く範囲と比較して、各コーナーポストが、対角軸に沿ってより大きい範囲に動くように、1超であり、各板が、直交軸に沿って30mm超動く、請求項28に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して型枠に関し、より具体的には、本発明は、コンクリート建物シャフトを形成するためのコンパクト化可能な内型枠アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
建築業で使用されるコンクリート型枠は、壁、柱、シャフトなどの様々な建築要素を形成するためのコンクリート用の型を形成する。コンクリートが固まった後、型枠は取り外され、固まったコンクリートが現場に残される。
【0003】
管状建築要素を形成する場合、コンパクト化可能な型枠があることが望ましく、そのいくつかの構成としては、反対側の角を引き込んでコンパクトにする水平に作用する水撃ポンプおよび内型枠アセンブリを備える、管状コンクリートセグメントの工場での事前製造のための、1993年7月27日のUS 5230907 A(STRICKLAND)[以下、D1と呼ばれる]、水撃ポンプの配置を同様に使用し、排水ますを形成するように設計される、1986年9月30日のUS 4614326 A(STRICKLAND)[以下、D2と呼ばれる]、1987年12月23日のSU 1361276 A2(KAZAK PI ORGANIZATSII T STR KA)[以下、D3と呼ばれる]、側板を引き込むために垂直に動くコーナー要素を採用する、1982年6月30日のSU 939694 A1(ALMA ATINSKIJ DOMOSTROITEL)[以下、D4と呼ばれる]、および枢動アームを使用して傾斜エッジコーナー部分を引き込む、2010年3月31日のIT MI20092357 A1 (SETTEN GENESIO S P A)[以下、D5と呼ばれる]が挙げられる。
【0004】
本発明は、先行技術の欠点の少なくともいくつかを克服もしくは実質的に改善することになる、多層階の建物のシャフトを形成するときに付随する問題を克服する折り畳み可能な型枠アセンブリを提供しようとするか、または少なくとも代替物を提供しようとするものである。
【0005】
本明細書で先行技術情報が参照される場合、そのような参照は、情報がオーストラリアまたは任意の他の国において当該技術分野の技術常識の一部を形成するとの自認を成すものではないことを理解すべきである。
【発明の概要】
【0006】
本明細書において、板の四分部と、それらの間のコーナーポストとを有する、コンクリート建物シャフトを形成するための内型枠アセンブリが提供される。各コーナーポストは、露出された直交スキン表面に向かって収束する、角度のついたインターフェース表面を有する。板は、コーナーポストのそれぞれの角度のついたインターフェース表面と接する、それぞれの角度のついたインターフェース表面を有し、その結果、板は、コーナーポストによって直交して保持される。コーナーポストおよび板の角度のついたインターフェース表面は、コーナーポストが板に対して垂直に移動することができるように互いを摺動可能に圧迫し、溝に沿って摺動するキャッチと機械的にかみ合い、その結果、コーナーポストが板に対して上昇するときに、板がともに動いて、コンパクト化された断面構成を形成し、コーナーポストが板に対して下降するときに、板が外側に動いて、拡張された断面構成を形成し、直交スキン表面は、隣接する板のそれぞれのスキン表面と一直線に並ぶ。
【0007】
本型枠アセンブリは、D1の工場での事前製造キャストアセンブリ、D2の排水ます形成装置、またはD3~D5により教示される比較的短い配置と異なり、リフトシャフト、階段の吹き抜けなどの多層階のシャフトを現場で形成するのに特に適している特定のジオメトリを有し得る。
【0008】
これに関して、内型枠アセンブリは、4m超の高さを有し得るので、フロア全体のシャフト部が一度に形成され得、シャフトが段階的に形成されたら、内型枠アセンブリを、クレーンを使用してフロア間で簡便につり上げることができる。
【0009】
具体的には、本内型枠アセンブリは、比較的大きい表面積の板がコンクリートから剥離することを可能とし、かつ/またはクレーンを使用してシャフトの上へ型枠アセンブリをつり上げるための十分な隙間を提供する、特定のジオメトリを備え得る。
【0010】
具体的には、溝は、クレーンの垂直力を、クレーンのみを使用してシャフトの内側のコンクリート表面から板を剥離するのに十分な水平力に利用するために、5超、好ましくは約7以上の、水平範囲に対する高さの比率を有し得る。
【0011】
さらに、コーナーポストの露出された直交スキン表面は、表面接触領域を最小限にして、クレーンによってつり上げられるときにポストがコンクリートにくっつくのを防ぐために、D1またはD2により教示される配置と比較して、比較的小さい幅を有し得る。これに関して、各直交スキン表面は、50mm未満、好ましくは約40mm未満の幅を有し得る。さらに、それぞれの直交スキン表面のものに対する各コーナーポストインターフェース表面の比率は、4超、好ましくは5超であり得、それにより、アセンブリの構造的完全性のために十分に接する表面を可能とする。
【0012】
さらに、各直交スキン表面の幅に対する各溝の水平範囲の比率は、拡張断面構成とコンパクト化断面構成との間で、各板が直交軸に沿って動く範囲と比較して、各コーナーポストが、対角軸に沿ってより大きい範囲に動くように、1超であり得る。好ましくは、比率は、1.5超である。
【0013】
したがって、各溝の水平範囲は、各板が、30mm超、好ましくは約40mm超動き、それにより、型枠アセンブリの各軸に沿って80mmまでの隙間を提供するように構成され得る。合板の釘はしばしば、板の表面から25~30mm突出することがあり、それは、この十分な隙間がない場合、普通ならクレーンによる型枠アセンブリのつり上げを妨害することになるので、これは特に有用である。
【0014】
本発明の他の態様も開示される。
【0015】
次に、本発明の範囲内にあり得るいかなる他の形態にもかかわらず、開示の好ましい実施形態が、添付の図面を参照してほんの一例として記載されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態に係る内型枠アセンブリのコーナー部の内側分解図を示す。
図2】拡張構成のコーナー部の外側斜視図を示す。
図3】コンパクト化構成のコーナー部の外側斜視図を示す。
図4】拡張構成のコーナー部の外側拡大図を示す。
図5】拡張構成のコーナー部の内側拡大図を示す。
図6】コンパクト化構成のコーナー部の外側拡大図を示す。
図7】コンパクト化構成のコーナー部の内側拡大図を示す。
図8】拡張構成のコーナー部の上面図を示す。
図9】コンパクト化構成のコーナー部の上面図を示す。
図10】コーナー部の例示的寸法を与える。
図11】アセンブリのコーナーポストの溝の側面図を示す。
図12】拡張構成のアセンブリの上面図を示す。
図13】コンパクト化構成のアセンブリの上面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図12を参照すると、内型枠アセンブリ100は、板101の四分部およびコーナーポスト102を備える。図8を参照すると、各コーナーポスト102は、露出された直交スキン表面104に向かって収束する、角度のついたインターフェース表面103を備える。
【0018】
板101は、コーナーポスト102のそれぞれの角度のついたインターフェース表面103と接する、角度のついたインターフェース表面105を有し、その結果、板101は、図12に示されるようにコーナーポスト102によって直交して保持される。
【0019】
図5および図7を参照すると、角度のついたインターフェース表面103、105は、互いを摺動可能に圧迫し、その結果、各コーナーポスト102は、図5に示されるように隣接する板101に対して垂直に上昇し、図7に示されるように隣接する板101に対して垂直に下降し得る。
【0020】
さらに、角度のついたインターフェース表面103、105は、溝107に沿って摺動するキャッチ106と機械的にかみ合う。溝107は、その上端に向かって外側に角度がついている。図5および図7に示される実施形態では、溝107は、対で角度がついており、各々がそこを通るそれぞれの締結具106と係合する。さらに、図1に関して、溝107は、ポスト102の長さに沿って配置され得る。図1に示される実施形態では、ポスト102は、4対の溝107を備える。
【0021】
溝107およびキャッチの配置は、コーナーポスト102が図5に示されるように板101に対して上昇するときに、板101がともに動いて、図9および図13に示されるコンパクト化された断面構成を形成することを可能とする。さらに、コーナーポスト102が板101に対して下降するときに、板101は、外側に動いて、図8および図12に示される拡張された断面構成を形成し、直交スキン表面104は、図8に示されるように、板101のそれぞれのスキン表面108と一直線に並ぶ。
【0022】
拡張構成では、直交スキン表面104は、露出している。
【0023】
各ポスト102は、つり上げラグ109を備え得る。使用時に、つり上げラグ109は、ポスト102を引っ張り上げて、型枠アセンブリ100がコンパクト化構成をとるのを可能とするために、それぞれの鎖でクレーン用フックに取り付けられ得る。
【0024】
図1に示されるように、各ポスト102は、金属板から形成されて、図1に示される開放チャネル部分を形成し得る。さらに、板101は、同様に金属板から形成され得る、対応する楔形部分110によって形成され得る。キャッチ106は、金属製楔形部分110の内部インターフェース表面105に取り付けられ得る。木製当て木111は、板101の他の構成部品が取り付けられ得る、楔形部分110の直角エッジ115に取り付けられ得る。これに関して、板101は、18mmの合板表面板を有し、3インチの釘を使用してともに保持される、300mmを中心とする木材パネルワークを備え得る。
【0025】
楔形部分110は、当て木111の面にアクセスして、木ねじ117を木材パネルワークに打ち込むことを可能とする窓116を備え得る。コーナーポスト102は、対応する窓118を備え得る。
【0026】
インターフェース表面103、105は、アセンブリ100が拡張構成にあるときに、アセンブリ100をさらに支え、構造的に支持するために、対応するノッチ120と相互接続する追加の固定キャッチ119を備え得る。
【0027】
各ポスト102は、フロア全体にわたるシャフトの形成を可能とするために、4m超、好ましくは4.5mの高さを有し得る。
【0028】
金属製および木製の構成部品のこの配置は、アセンブリ101の相互に働くコーナー部に構造的復元力を与えるが、コンクリートから剥離するのにより良く適している合板スキン表面を露出する。
【0029】
図11に関して、各溝107は、垂直範囲vおよび水平範囲hを備え得る。水平範囲hに対する垂直範囲vの比率は、5超、好ましくは7超であり得る。示された実施形態では、垂直範囲は、約450mmである一方で、水平範囲は約65mmであり、それにより、比率は約6.9である。
【0030】
この比率は、クレーンがかける垂直力を、コンクリートから板101を剥離するのに十分な水平力に利用する。
【0031】
図10に示される例示的寸法に関して、各直交スキン表面104は、50mm未満、好ましくは約40mm未満の幅を備え得る。したがって、使用中、クレーンによってコーナーポスト102が最初に上方に引かれるときに剥離を可能とするように、アセンブリ100が拡張構成にあるとき、比較的狭い直交スキン表面104は、コンクリートと接触する露出表面積が少ない。
【0032】
図10にさらに示されるように、それぞれの直交スキン表面104の幅に対するコーナーポストインターフェース表面103の幅の比率は、4超、好ましくは5超であり得る。したがって、アセンブリ100は、最小限のスキン表面104を露出しながら、構造的完全性のための、インターフェース表面103、105間の十分なインターフェース表面接触領域を備える。
【0033】
さらに、各直交スキン表面104の幅に対する各溝107の水平範囲hの比率は、拡張断面構成とコンパクト化断面構成との間で、各板101が直交軸113に沿って動く範囲と比較して、各コーナーポスト102が、図9に示される対角軸112に沿ってより大きい範囲に動くように、1超であり得る。比率は、好ましくは1.5超である。
【0034】
したがって、溝107の水平範囲hは、各板101が直交軸に沿って30mm超、好ましくは約40mm超動き、それにより、各直交軸113に沿って80mmの合計隙間を提供するように構成され得る。したがって、アセンブリ100を、突出している釘の頭などを避けるのに十分な隙間を有するシャフトから取り出すことができる。
【0035】
65mmの水平範囲を有する図11の実施形態に関して、各コーナーポスト102は、対角軸112に沿って65mm動くことになり、板102は、直交軸113に沿って、各直交スキン表面104の幅によって定められるだけ、この場合40mm動き得る。図9に示される実施形態では、装置100は、遠位先端114が、互いの10mm以内に来得るか、または図9に示されるように接触さえし得るように、配置され得る。
【0036】
装置100を使用して垂直建物シャフトを形成することは、装置100を現場に設置することと、その周りに外型枠を組み立て、それにより、鉄筋が挿入され得る長方形の型枠をそれらの間に画定することと
を含み得る。
【0037】
コンクリートが、型枠に流し込まれ得、固められ得る。
【0038】
その後、鎖の四分部が、コーナーポスト102の各つり上げラグ107と相互接続し得、クレーン用フックに取り付けられ得る。クレーン用フックが引っ張り上げられると、各ポスト102も引っ張り上げられる。
【0039】
上で言及されたように、露出された直交スキン表面104の比較的小さい表面積は、コーナーポスト102がクレーン102によって最初につり上げられるときにくっつかないように、コーナーポスト102の露出された表面がコンクリートから剥離することを可能とする。

上でさらに言及されたように、溝107の角度比は、クレーンがかけるつり上げ力を、コンクリートから板101を剥離するのに十分なより大きい水平力に変換するのに十分なてこを提供する。
【0040】
図13に示されるコンパクト化構成では、アセンブリ100は、各直交軸113に沿って80mmまでの隙間を有し得、それにより、合板の釘などの突出物から妨害されることなく、クレーンがアセンブリを次の上の位置に持ち上げることを可能とする。
【0041】
次の上の位置において、コーナーポスト102は、板に対して下げられ得、その結果、アセンブリ100は、図12に示される拡張構成をとり、プロセスが繰り返される。
【0042】
理解することができるように、このプロセスは、特殊な水撃ポンプ、ねじジャッキなどを避け、人の介入を最小限にし、シャフトが増加的に形成されるときに、クレーン自体がアセンブリ100を素早くかつ簡単に上の各位置につり上げることを本質的に可能とする。
【0043】
前述の記載は、説明する目的で、本発明の完全な理解を提供するために特定の専門用語を使用した。しかしながら、本発明を実行するために特定の詳細は必要ないことが当業者には明らかであろう。したがって、本発明の特定の実施形態の前述の記載は、例示および説明のために提示されている。これらは、網羅的であるか、または開示された正確な形態に発明を限定することを意図するものではなく、明らかに、上記の教示を考慮して多くの修正および変形が可能である。実施形態は、本発明の原理およびその実用的な応用を最も良く説明するために選択および記載されており、それにより、他の当業者が、本発明および様々な実施形態を様々な修正と共に企図された特定の用途に好適なように最も良く利用することが可能となる。以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物は、本発明の範囲を定義することを意図する。
【0044】
用語「約」または類似の用語は、本明細書で使用される場合、特に指示のない限り、述べられた値の10%以内であると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】