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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-15
(54)【発明の名称】電磁弁及び電磁弁ユニット
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/06 20060101AFI20230908BHJP
【FI】
F16K31/06 305K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513493
(86)(22)【出願日】2021-08-26
(85)【翻訳文提出日】2023-02-24
(86)【国際出願番号】 CN2021114697
(87)【国際公開番号】W WO2022042633
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】202010898470.X
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】施 穎
(72)【発明者】
【氏名】徐 明 杰
(72)【発明者】
【氏名】王 勇
【テーマコード(参考)】
3H106
【Fターム(参考)】
3H106DA05
3H106DA13
3H106DA23
3H106DA35
3H106DB02
3H106DB12
3H106DB23
3H106DB32
3H106DC02
3H106DC17
3H106DD02
3H106EE34
3H106GB01
3H106GB08
3H106GB16
(57)【要約】
電磁弁及び電磁弁ユニットであって、弁支持部材(1)及び弁座(2)を含み、弁支持部材は第1装着部(10)を有し、弁座は第2装着部(20)を有し、弁支持部材と弁座とは、第1装着部と第2装着部とが係合することで接続を形成し、弁座はさらに第1凹溝(29)を有し、電磁弁は、第1凹溝内に封止部品(80)を設けることで外部弁ボデイ(200)と封止され、第1装着部と第2装着部との接続箇所が第1凹溝の下方に位置し、このように、弁支持部材の外径が弁座の外径によって制限され、電磁弁の小型化の実現に寄与する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁弁であって、弁支持部材、弁座、及び弁体を含み、前記電磁弁はさらに弁室を含み、前記弁室を形成する壁は、前記弁支持部材の内壁、及び前記弁座の内壁を含み、少なくとも一部の前記弁体は前記弁室に位置し、前記電磁弁は、少なくとも1つの第1通路、第2通路、及び弁口を含み、前記第1通路は前記弁室に連通し、前記弁体は、前記弁室内において動作して、前記弁口を開閉することが可能になっており、
前記弁座は、第1封止部品を収容するように前記弁座の外壁に成形される第1凹溝を含み、前記弁支持部材はさらに、第2封止部品を収容するように前記弁支持部材の外壁に成形される第2凹溝を含み、前記弁支持部材は第1装着部を含み、前記弁座は第2装着部を含み、前記第1装着部と前記第2装着部とは固定されまたは位置制限されて接続されており、前記第1装着部と前記第2装着部との接続箇所は、前記電磁弁の軸線方向に沿って、前記第1凹溝と前記第2凹溝との間に位置する、
ことを特徴とする電磁弁。
【請求項2】
前記第1通路は、前記電磁弁の軸線方向に沿って、前記第1凹溝と前記第2凹溝との間に位置し、
前記第1通路は前記弁座に成形され、前記第1通路は前記第2装着部より前記弁支持部材から離れ、あるいは、前記第1通路は前記弁支持部材に成形され、前記第1通路は前記第1装着部より前記弁座から離れた、
ことを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
【請求項3】
前記第1凹溝は、前記電磁弁の軸線方向に沿って前記弁座の側壁に成形されており、前記第1凹溝は前記弁座の側壁に口を有し、前記第2凹溝は前記弁支持部材の側壁または前記弁支持部材の底壁に成形される、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁。
【請求項4】
前記第1装着部は、前記弁支持部材の前記弁座に近い端に位置し、前記弁支持部材の外壁に成形されており、前記第2装着部は、前記弁座の前記弁支持部材に近い端に位置し、前記弁座の外壁に成形される、
ことを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
【請求項5】
前記第1装着部は第1凸部として成形され、前記第2装着部は第1凹部として成形され、あるいは、前記第1装着部は第1凹部として成形され、前記第2装着部は第1凸部として成形されており、前記第1凸部は前記第1凹部に位置し、前記第1凸部と前記第1凹部とは緊密に係合することで、前記第1装着部と前記第2装着部とは接続される、
ことを特徴とする請求項4に記載の電磁弁。
【請求項6】
前記第1装着部は、前記弁支持部材の内側壁に位置する第1雌ねじとして成形され、前記第2装着部は、前記弁座の外側壁に位置する第1雄ねじとして成形され、前記第1装着部と前記第2装着部とはネジ接続され、
あるいは、前記第1装着部は、前記弁支持部材の外側壁に位置する第1雄ねじとして成形され、前記第2装着部は、前記弁座の内側壁に位置する第1雌ねじとして成形され、前記第1装着部と前記第2装着部とはネジ接続される、
ことを特徴とする請求項4に記載の電磁弁。
【請求項7】
前記第1装着部は第1当接面を有し、前記第2装着部は第2当接面を有し、前記第1当接面と前記第2当接面とは相対して設けられ、前記第1当接面と前記第2当接面とは溶接されまたは接着固定される、
ことを特徴とする請求項4に記載の電磁弁。
【請求項8】
前記電磁弁はさらに弾性部品を含み、前記電磁弁の軸線方向に沿って、前記弾性部品の一端が前記弁体に当接され、前記弾性部品の相対的な他端が前記弁室の底壁に当接され、
前記電磁弁はコアユニット、コイルユニット、及びスリーブを含み、前記スリーブは前記弁座に固定接続され、前記コイルユニットは前記スリーブの外周に外挿され、少なくとも一部の前記コアユニットは前記スリーブ内に位置する、
ことを特徴とする請求項5~7のいずれかに記載の電磁弁。
【請求項9】
電磁弁ユニットであって、請求項1~8のいずれかに記載の電磁弁を含み、前記電磁弁ユニットはさらに弁ボデイを含み、前記弁座はさらに接続部を含み、前記弁ボデイは収容部、第1孔路、及び第2孔路を含み、少なくとも一部の前記電磁弁は、前記収容部に形成された収容室に位置し、前記第1孔路は前記第1通路に連通し、前記第2孔路は前記第2通路に連通し、
前記収容部は、前記電磁弁を固定しまたは位置制限するように前記接続部と係合する位置制限部を含む、
ことを特徴とする電磁弁ユニット。
【請求項10】
前記接続部は、前記電磁弁の軸方向に沿って、前記第1凹溝と前記第2装着部との間に位置し、
前記位置制限部は第2雌ねじとして成形され、前記接続部は第2雄ねじとして形成され、前記第2雄ねじと前記第2雌ねじとはネジ接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載の電磁弁ユニット。
【請求項11】
前記位置制限部は第1サブ位置制限部、及び第2サブ位置制限部を含み、前記接続部は、前記電磁弁と別体に設けられるクランプバネを含み、前記弁ボデイは第1凹部を含み、少なくとも一部の前記クランプバネは前記第1凹部に位置し、前記第1サブ位置制限部は前記第1凹部の上壁であり、前記クランプバネは上端面及び下端面が、それぞれ前記第1サブ位置制限部及び前記弁座の上壁に当接され、
前記弁支持部材はさらに、前記弁支持部材の下端部に位置する当接部を含み、前記第2孔路は前記収容部の内壁に第1孔口を有し、前記第2サブ位置制限部は前記収容部の底壁に成形され、かつ前記第1孔口の周方向に沿って分布され、前記当接部は前記第2サブ位置制限部に当接される、
ことを特徴とする請求項9に記載の電磁弁ユニット。
【請求項12】
前記電磁弁ユニットはさらに第1封止部品を含み、少なくとも一部の前記第1封止部品は前記第1凹溝に位置し、前記第1封止部品は前記第1凹溝、及び前記収容部の壁と接触し、
前記電磁弁ユニットはさらに第2封止部品を含み、少なくとも一部の前記第2封止部品は前記第2凹溝に位置し、前記第2封止部品は前記第2凹溝、及び前記収容部または前記第2孔路を形成する壁と接触する、
ことを特徴とする請求項9~11のいずれかに記載の電磁弁ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は2020年08月31日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202010898470.Xであり、発明名称が「電磁弁及び電磁弁ユニット」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用されることで本出願に結合される。
【0002】
本発明は流体制御という技術的分野に関し、具体的には電磁弁及び電磁弁ユニットに関する。
【背景技術】
【0003】
電磁弁は空気調和システムの冷媒流量の制御スイッチであり、如何に電磁弁の構造を設計することで電磁弁及び電磁弁ユニットの小型化を実現するかは、解決する必要がある技術的課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は電磁弁を提供し、電磁弁及び電磁弁ユニットの小型化の実現に寄与する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術案の1つの実施形態は、電磁弁であって、弁支持部材、弁座、及び弁体を含み、前記電磁弁はさらに弁室を含み、前記弁室を形成する壁は、前記弁支持部材の内壁、及び前記弁座の内壁を含み、少なくとも一部の前記弁体は前記弁室に位置し、前記電磁弁は、少なくとも1つの第1通路、第2通路、及び弁口を含み、前記第1通路は前記弁室に連通し、前記弁体は、前記弁室内において動作して、前記弁口を開閉することが可能になっており、前記弁座は、第1封止部品を収容するように前記弁座の外壁に成形される第1凹溝を含み、前記弁支持部材はさらに、第2封止部品を収容するように前記弁支持部材の外壁に成形される第2凹溝を含み、前記弁支持部材は第1装着部を含み、前記弁座は第2装着部を含み、前記第1装着部と前記第2装着部とは固定され、または位置制限されて接続され、前記電磁弁の軸方向に沿って、前記第1装着部と前記第2装着部との接続箇所が前記第1凹溝と前記第2凹溝との間に位置する、電磁弁を提供する。
【0006】
本発明の技術案の別の実施形態は、上記の電磁弁を含み、前記電磁弁ユニットはさらに弁ボデイを含み、前記弁座はさらに接続部を含み、前記弁ボデイは収容部、第1孔路、及び第2孔路を含み、少なくとも一部の前記電磁弁は、前記収容部に形成された収容室に位置し、第1孔路は前記第1通路に連通し、第2孔路は前記第2通路に連通し、前記収容部は、前記電磁弁を固定しまたは位置制限するように前記接続部と係合する位置制限部を含む、電磁弁ユニットを提供する。
【0007】
本願の実施形態により提供される電磁弁及び電磁弁ユニットは、弁支持部材及び弁座を含み、弁支持部材は第1装着部を有し、弁座は第2装着部を有し、弁支持部材と弁座とは、第1装着部と第2装着部とが係合することで接続を形成し、弁座はさらに第1凹溝を有し、電磁弁は、第1凹溝内に封止部品を設けることで外部弁ボデイと封止され、第1装着部と第2装着部との接続箇所が第1凹溝の下方に位置し、このように、弁支持部材の外径が弁座の外径によって制限され、電磁弁の小型化の実現に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電磁弁の第1実施形態の斜視構造模式図である。
図2】電磁弁の第1実施形態の断面模式図である。
図3】弁支持部材の第1実施形態の斜視構造模式図である。
図4図3における弁支持部材の1つの断面模式図である。
図5】弁座の第1実施形態の斜視構造模式図である。
図6図5における弁座の1つの断面模式図である。
図7図2におけるA部の第1実施形態の局所構造拡大模式図である。
図8図2におけるA部の第2実施形態の局所構造拡大模式図である。
図9図2におけるA部の第3実施形態の局所構造拡大模式図である。
図10】電磁弁と弁ボデイとが係合する第1実施形態の断面視の模式図である。
図11】電磁弁と弁ボデイとが係合する第2実施形態の断面視の模式図である。
図12】第2凹溝と弁ボデイとが封止し係合する第2実施形態の断面視の模式図である。
図13】弁座と弁支持部材とが係合する第2実施形態の断面視の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面及び具体的な実施形態を結合して本発明をさらに説明する。
以下の実施形態の説明において、理解の便宜上、方向を示す用語(例えば、「上方」、「下方」等)を適当に使用し、電磁弁を例として、コイルユニットが弁座の上方に位置すると定義し、スリーブの軸線方向を電磁弁の軸線方向とする。
【0010】
図1及び図2を結合すれば、電磁弁100は弁支持部材1、弁座2、コイルユニット3、コアユニット4、及び弁部品5を含み、弁支持部材1は弁座2に固定接続され、または位置制限されて接続され、少なくとも一部の弁座2は弁支持部材1の上方に位置し、少なくとも一部の弁部品5は、弁支持部材1と弁座2とが接続された後に形成された室に位置する。電磁弁100はさらにスリーブ6を含み、一部のスリーブ6は弁座2の上方に位置し、スリーブ6の一端が弁座2に形成された孔に入り込むとともに、弁座2に相対的に固定され、固定方式は、溶接、または、接着、または一体的な設置であってもよい。少なくとも一部のコアユニット4はスリーブ6の内周に位置し、具体的には、コアユニット4は固定コア41及び可動コア42を含み、少なくとも一部の固定コア41はスリーブ6内に設けられてスリーブ6の内壁に相対的に固定され、固定方式は溶接またはかしめであってもよく、少なくとも一部の可動コア42はスリーブ6内に設けられ、可動コア42は固定コア41に対してスリーブ6の軸方向に沿って動作することができ、本実施形態では、可動コア42は固定コア41より弁座2に近く、他の実施形態では、固定コア41は可動コア42より弁座2に近くてもよい。コイルユニット3はスリーブ6の外周に外挿され、具体的には、コイルユニット3はコイル部31及び磁性体32を含み、コイル部31と磁性体32とは係止固定され、コイル部31及び磁性体32はともに貫通孔が設けられており、それに、コイル部31の貫通孔と磁性体32の貫通孔とは同軸に設けられ、スリーブ6はコイル部31の貫通孔及び磁性体32の貫通孔内に位置する。具体的な実施形態では、コイルユニット3はねじ7によって固定コア41にネジ固定されることで、コイルユニット3とコアユニット4との位置制限接続を実現し、無論、他の実施形態では、コイルユニット3はさらに、係止部材によってコアユニット4との位置制限接続を実現してもよい。
【0011】
図2図3図4図5、及び図6を結合すれば、電磁弁100は弁室102を含み、弁室102を形成する壁は少なくとも、弁支持部材1の内壁及び弁座2の内壁を含む。電磁弁100はさらに、第1通路11、第2通路12、及び弁口13を有し、第1通路11、第2通路12、及び弁口13は弁支持部材1に成形される。具体的には、第1通路11は弁支持部材1の側部を貫通し、第1通路11は弁支持部材1の側部に2つの開口が形成されており、そのうちの1つの開口は弁支持部材1の外壁に位置し、もう1つの開口は弁支持部材1の内壁に位置し、或いは、もう1つの開口は弁室102を形成する壁に位置し、第1通路11は弁室102に連通し、第2通路12は弁支持部材1の底部に成形され、第2通路12は弁支持部材1の底部に開口が形成され、さらには、第2通路12は弁支持部材1の下壁に開口が形成され、弁口13は弁支持部材1の底部の上壁に成形され、弁口が開かれた場合、第2通路12は弁口13を介して弁室102に連通することができる。
【0012】
他の実施形態では、第1通路11は弁座2に成形されてもよく、第1通路11は弁座2の側部に2つの開口が形成されており、図13に示すように、これ以上詳しく記載しない。無論、弁支持部材1または弁座2の側部には複数の第1通路11が成形されてもよく、第1通路11は弁支持部材1または弁座2の側部の周方向に沿って分布して設けられることで、冷媒が弁室102に入る流体抵抗を低減させる。
【0013】
弁部品5は弁室102に位置し、少なくとも一部の弁部品5は弁室102内においてスリーブ6の軸方向に沿って動作でき、具体的には、弁部品5は弁体51を含み、弁座2はガイド部205を含み、弁体51は滑り部502を含み、弁体51が動作する場合、滑り部502はガイド部205と滑り嵌めすることで、弁体51がスリーブ6の軸線から外れて移動するのを防止する。弁部品5はさらに弾性部品52を含み、弁支持部材1はさらに支持部15を含み、支持部15は弁支持部材1の底部の上壁に成形され、支持部15は第2通路12の周方向に沿って分布して設けられ、スリーブ6の軸方向に沿って、弾性部品52の一端が弁体51に当接され、弾性部品52の相対的な他端が支持部15に当接され、このように、支持部15は弾性部品52のために支持を提供し、弾性部品52は弁体51のために支持を提供し、弾性部品52は弁体51のために回復力を提供することができる。弁支持部材1が弁座2に位置制限され、または固定接続されるため、弁部品5は弁室102に収納され、このように、電磁弁100の各部品は接続固定されて1つの一体部材として形成され、電磁弁100と他の部品との快速な装着に寄与し、他の部品は、冷媒流通通路が付いた弁ボデイであってもよい。本実施形態では、弾性部品52は塔型バネであり、弾性部品52は、円柱形バネまたは他の構造であってもよいことが知られており、無論、弾性部品52は、材料にポリウレタンが含まれる弾性部品、または他の弾性部品であってもよい。またさらには、弾性部品52は弁体5に固定されてもよいし、支持部15に固定されてもよく、固定方式は係止接続、または溶接固定であってもよく、これにより、弾性部品52が電磁弁100の作動時に変位することを防止し、さらに電磁弁100の信頼性を向上させる。尚、弁体51は弁室102内の移動過程において、弁口13を開く、または閉じることで電磁弁のオンオフを制御することができ、具体的には、弁体51が弁口13を開く場合、弁室102は弁口13を介して第2通路12に連通し、さらに第1通路11と第2通路12との連通を実現し、弁体51が弁口13を閉じる場合、弁室102は第2通路12に連通しなく、さらに第1通路11と第2通路12とは連通しない。
【0014】
図2図4図6図10、及び図11を結合すれば、弁座2は第1凹溝29を含み、電磁弁100の軸方向に沿って、第1凹溝29は弁座2のコイルユニット4に近い側に位置し、第1凹溝29は弁座2の外壁に成形され、具体的には、第1凹溝29は弁座2の側壁に成形され、第1凹溝29は弁座2の側壁に開口を有し、第1凹溝29は弁座2の側壁に対してくぼんでおり、第1凹溝29は弁座2の側壁の周方向に沿って設けられ、よりさらには、電磁弁100はさらに第1封止部品80を含み、少なくとも一部の第1封止部品80は第1凹溝29に設けられ、電磁弁100は他の部品と装着された後、弁座2は他の部品とともに第1封止部品80を押圧し、さらに他の部品と弁座2との封止が形成され、図10に示すように、他の部品は弁ボデイ200であってもよい。
【0015】
弁支持部材1は第2凹溝19を含み、電磁弁100の軸方向に沿って、第2凹溝19は、弁支持部材1の弁座2から離れた側に位置し、第2凹溝19は弁支持部材1の外壁に成形され、具体的には、第2凹溝19は弁支持部材1の側壁に成形され、第2凹溝19は弁支持部材1の側壁に口を有し、第2凹溝19は弁支持部材1の側壁に対してくぼんでおり、第2凹溝19は弁支持部材1の側壁の周方向に沿って設けられ、よりさらには、電磁弁100はさらに第2封止部品90を含み、少なくとも一部の第2封止部品90は第2凹溝19に設けられ、電磁弁100は他の部品と装着された後、弁支持部材1は他の部品と第2封止部品90を押圧し、さらに他の部品と弁支持部材1との封止が形成され、図10に示すように、他の部品は弁ボデイ200であってもよい。
【0016】
無論、別の実施形態では、第2凹溝19は弁支持部材1の底壁に成形されてもよく、第2凹溝19は弁支持部材1の底壁に口を有し、第2凹溝19は弁支持部材1の底壁に対してくぼんでおり、第2凹溝19は第2通路12の周方向に沿って設けられ、第2封止部品90は第2凹溝19に設けられ、さらに第2封止部品90は弁ボデイ200に当接され、これにより、電磁弁100と弁ボデイ200との封止が実現され、該実施形態では、第2封止部品90は第2凹溝19と締まりばめされ、或いは、第2封止部品90はゴム加硫プロセスによって第2凹溝19と一体に嵌められることが知られており、このように、図12に示すように、第2封止部品が装着される時に滑り落ちるのを防止し、装着効率を向上させることができ、また、封止性能を強化することもできる。電磁弁100の軸方向に沿って、第1通路11は第1凹溝29と第2凹溝19との間に位置することが知られており、このように、冷媒が電磁弁100の作動の時に漏洩を発生することの防止に寄与する。
【0017】
図2図4、及び図6を結合すれば、弁支持部材1は弁座2の下端に固定接続され、具体的には、弁支持部材1は第1装着部10を含み、第1装着部10は弁支持部材1の外壁に成形され、第1装着部10は、弁支持部材1の弁座2に相対的に近い端に位置し、或いは、第1装着部10は弁支持部材1の上端部に位置し、相応的には、弁座2は第2装着部20を含み、第2装着部20は弁座2の外壁に成形され、第2装着部20は、弁座2の弁支持部材1に近い端に位置し、或いは、第2装着部20は弁座2の下端部に位置し、第1装着部10は第2装着部20と係合することで固定接続され、または位置制限されて接続され、第1装着部10と第2装着部20との接続箇所が第1凹溝29と第2凹溝19との間に位置し、このように、第1装着部10と第2装着部20との間の封止問題を考慮する必要がなく、相対的に電磁弁100の構造を簡単化し、電磁弁のパーツ数を減少する。本実施形態では、第1凹溝29は弁座2に成形され、第1凹溝29は弁ボデイ200と係合して封止を形成し、第1凹溝29が弁支持部材1に成形されることと比較すれば、電磁弁100の全体的な径方向のサイズが小さくされ、電磁弁の小型化に寄与し、弁支持部材1は弁座2の下端に接続固定され、このように、電磁弁100の軸方向の長さを小さくすることに寄与し、これにより、電磁弁100の小型化に寄与する。図2に示すように、電磁弁100の軸線方向に沿って、第1通路11が弁座2に成形される場合、第1通路11は第1凹溝29と第2装着部20との間に位置し、或いは、第1通路11は第2装着部20に対して弁支持部材1から離れ、図13に示すように、第1通路11が弁支持部材1に成形される場合、第1通路11は第1装着部10と第2凹溝19との間に位置し、或いは、第1通路11は第1装着部10に対して弁座2から離れたことが知られており、このように、冷媒の流れをより安定させることに寄与する。
【0018】
尚、第1装着部10と第2装着部20とは、多種の異なる接続方式を有してもよく、電磁弁100の実用性を向上させることに寄与する。第1種の実施形態では、図2及び図7を結合すれば、弁支持部材1と弁座2とはネジ接続により相対的に固定される。具体的には、第1装着部10は第1雌ねじ101として成形され、第2装着部20は第1雄ねじ201として成形され、第1雌ねじ101は弁支持部材1の内側壁に位置し、第1雄ねじ201は弁座2の外側壁に位置し、第1雌ねじ101及び第1雄ねじ201の作用により、第1装着部10と第2装着部20とはネジ接続されることで、弁支持部材1と弁座2との係脱可能な接続を実現する。無論、他の実施形態では、第1装着部10は、弁支持部材1の外側壁に位置する第1雄ねじ102として成形されてもよく、第2装着部20は、弁座2の内側壁に位置する第1雌ねじ101として成形されてもよく、第1装着部10と第2装着部20とは螺合し、これ以上詳しく記載しない。
【0019】
第2種の実施形態では、図2及び図8を結合すれば、弁支持部材1と弁座2とは係止により相対的に固定される。具体的には、第1装着部10は第1凸部102として成形され、第2装着部20は第1凹部202として成形され、第1凸部102は弁支持部材1の内壁に位置するとともに第1装着部20の周方向に沿って分布され、第1凹部202は弁座2の側壁に位置するとともに第2装着部20の周方向に沿って分布され、第1凸部102は第1凹部202に収納され、第1装着部10と第2装着部20とは係止接続を形成し、これにより、弁支持部材1と弁座2との係脱可能な接続を実現する。無論、他の実施形態では、第1凸部102は第2装着部20に設けられてもよく、第1凹部202は第1装着部10に設けられてもよく、即ち、第1装着部10は第1凹部202として成形され、第2装着部20は第1凸部102として成形され、これ以上詳しく記載しない。
【0020】
第3種の実施形態では、図2及び図9を結合すれば、弁支持部材1は弁座2に溶接固定される。具体的には、第1装着部10は第1当接面103を有し、第2装着部20は第2当接面203を有し、第1当接面103は弁支持部材1の外壁に成形され、第2当接面203は弁座2の外壁に成形され、第1当接面103と第2当接面203とは相対して設けられ、第1当接面103と第2当接面203とは当接され、それに、両者の当接面にはんだを注入して溶接固定することにより、弁支持部材1と弁座2との固定接続を実現する。他の実施形態では、第1当接面103と第2当接面203との当接面に固定接着剤を注入して接着固定するようにしてもよい。無論、ゴムを第1当接面103と第2当接面203との間に加硫し、ゴムの粘着力により弁支持部材1と弁座2との固定を実現するようにしてもよい。他の実施形態では、弁座2と支持部材1とは、かしめ、またはねじ止めの方式によって固定されてもよく、これ以上詳しく記載しない。弁支持部材1と弁座2とは溶接の固定方式を採用し、弁座2の構造を変更しなくてもよく、実際の生産使用では、通常の電磁弁の弁座を利用することで組み立てて適応させることができ、これは、電磁弁100の実用性を向上させ、生産効率をさらに向上させることに寄与する。
【0021】
本発明の本技術案の1つの実施形態はさらに電磁弁ユニットを提供し、電磁弁ユニットは電磁弁100及び弁ボデイ200を含み、電磁弁100は弁ボデイ200に固定され、または位置制限されて接続され、具体的には、電磁弁100は、弁座2に成形される接続部21を含み、電磁弁は接続部21により弁ボデイ200に固定接続され、または位置制限されて接続される。図10を参照すれば、弁ボデイ200は収容部201、第1孔路202、及び第2孔路203を含み、少なくとも一部の電磁弁100は、収容部201に形成された収容室に位置し、第1孔路202は第1通路11に連通し、第2孔路203は第2通路12に連通し、収容部201は、接続部21と係合することで電磁弁100を固定し、または位置制限する位置制限部204を含む。該実施形態では、電磁弁100の軸線方向に沿って、接続部21は第1凹溝29と第2装着部20との間に位置し、接続部21は第2雄ねじ210として成形され、位置制限部204は第2雌ねじ2040として成形され、第2雌ねじ2040と第2雄ねじ210とは係合し、電磁弁100は弁ボデイ200に装着され、このように、装着ステップを簡単化でき、操作が簡単であり、電磁弁の快速な装着を実現し、電磁弁のメンテナンス及び交換を便利にさせ、電磁弁100と弁ボデイ200とは、溶接等の異なる方式によって固定接続されてもよい。
【0022】
本発明の技術案の別の実施形態では、図11を参照すれば、前種の実施形態との主な区別は以下のことにあり、即ち、位置制限部204は第1サブ位置制限部2041及び第2サブ位置制限部2042を含み、接続部21は、電磁弁100と別体で設けられるクランプバネ211を含み、電磁弁ユニットはクランプバネ211により電磁弁100を弁ボデイ200に固定する。具体的には、弁ボデイ200は第1凹部205を含み、第1サブ位置制限部2041は第1凹部205の上壁として成形され、第2孔路203は収容部201の底壁に第1孔口2031を有し、第2サブ位置制限部2042は収容部201の底壁として成形されて第1孔口2031の周方向に沿って分布される。
【0023】
少なくとも一部のクランプバネ211は第1凹部205に位置し、クランプバネ211の少なくとも一部の上端面が第1サブ位置制限部2041に当接され、クランプバネ211の少なくとも一部の下端面が弁座2の上壁に当接される。クランプバネ211の上端面が第1サブ位置制限部2041に当接されることで、電磁弁が弁支持部材1に背向して移動することを防止し、クランプバネ211の下端面が弁座2の上壁に当接されることは、クランプバネ211が電磁弁100に下向きの力を加えることに寄与し、電磁弁100が弁ボデイに当接されることに寄与する。弁支持部材1はさらに当接部18を含み、当接部18は、弁支持部材1の弁座2から離れた側に位置し、当接部18は第2凹溝19より弁座2に近く、当接部18は第2サブ位置制限部2042に当接されることで、電磁弁100が第2孔路203の方向に向かって移動することを制限する。
【0024】
クランプバネ211は径方向において弾性を有し、このように、クランプバネ211の側壁が第1凹部205の側壁に当接され、クランプバネ211を相対的に固定させることができ、よりさらには、クランプバネ211は軸方向において弾性を有してもよく、このように、クランプバネ211は電磁弁100に対して下向きに付勢力を加え、電磁弁100と弁ボデイ200との固定をより安定にさせることができる。電磁弁ユニットは、クランプバネを設けることにより、電磁弁100を弁ボデイ200に装着させ、このように、装着ステップを簡単化でき、操作が簡単であり、電磁弁ユニットのメンテナンス及び交換を便利にさせる。
【0025】
或いは、他の実施形態では、クランプバネ211について、押さえナットに置き換えてもよく、電磁弁ユニットは押さえナットにより電磁弁100を弁ボデイ200に固定する。或いは、電磁弁100は弁座にフランジ接続構造を設け、電磁弁100は弁ボデイ200にフランジで接続され、これ以上詳しく記載しない。
【0026】
以上の前記実施形態の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、記載を簡潔にするために、上記実施形態の各技術的特徴のすべての可能な組合せをいずれも記載していないが、これらの技術的特徴の組合せは矛盾しない限り、いずれも本説明に記載の範囲であると考えられるべきである。
【0027】
以上の実施形態は、本発明に記載の技術案を制限することがなく、本発明を説明するためだけであり、本明細書は、上記の実施形態を参照して本発明を既に詳しく説明したにもかかわらず、当業者が理解するように、当業者が依然として本発明に対して補正、または、等同交替することができ、本発明の精神及び範囲を逸脱しないあらゆる技術案及びその改善は、いずれも本発明の請求項の範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】