(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-15
(54)【発明の名称】梱包方法、パッケージ、物品キャリアおよびそのためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 71/42 20060101AFI20230908BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514104
(86)(22)【出願日】2021-08-27
(85)【翻訳文提出日】2023-04-13
(86)【国際出願番号】 US2021047980
(87)【国際公開番号】W WO2022047174
(87)【国際公開日】2022-03-03
(32)【優先日】2020-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドフォード・ジェイ・ウォリング
(72)【発明者】
【氏名】ディヴィッド・ダニエルズ
(72)【発明者】
【氏名】マーガレット・ビー・ステイリー
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067AA23
3E067AB26
3E067AC12
3E067BA15A
3E067BB01A
3E067BC03A
3E067EA22
3E067EC02
3E067EC04
3E067EC06
3E067EE12
3E067FA01
3E067FC06
3E067FC08
(57)【要約】
本開示の態様は、パッケージ(90、390、490)、パッケージを形成するためのキャリア(92、94)、およびキャリア(92、94)を形成するためのブランク(10、110、210)に関する。パッケージ(90、390、490)は、グループで配置される複数の物品(B)と、頂部係合キャリア(92)であって、物品(B)の頂部が頂部係合キャリア(92)によって一緒に接続および保持されるように物品(B)の頂部と係合する頂部係合キャリア(92)とを備える。パッケージ(90、390、490)は、頂部係合キャリア(92)から離間される結合デバイス(94、318、G)であって、物品(B)の頂部の下の物品(B)の部分が結合デバイス(94、318、G)によって一緒に保持されるように、物品(B)の部分と係合する結合デバイス(94、318、G)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループで配置される複数の物品と、
頂部係合デバイスであって、前記物品の上部が前記頂部係合デバイスによって一緒に接続および保持されるように、前記物品の前記上部と係合する頂部係合デバイスと、
前記頂部係合デバイスから離間される結合デバイスであって、前記物品の頂部の下の前記物品の部分が前記結合デバイスによって一緒に保持されるように、前記物品の前記部分と係合する結合デバイスと、
を備える、パッケージ。
【請求項2】
前記結合デバイスが、前記物品の最下端を一緒に連結するように構成される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記結合デバイスが、前記物品に固定されるベースプレートを備える、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記ベースプレートが、前記グループ内の前記物品の前記最下端の各々に接着して固定される、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記ベースプレートが、前記グループの周囲の物品に接着して固定される、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記ベースプレートが、レリーフ構造を実現するために、前記ベースプレートにヒンジ式に接続される接合タブを備える、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記接合タブが、ブリッジパネルによって前記ベースプレートにヒンジ式に接続され、前記ブリッジパネルが、前記ベースプレートにヒンジ式に接続される、請求項6に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記結合デバイスが、バンドを備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記バンドが、前記頂部係合デバイスと前記物品の最下端との間に配設される、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記バンドが、以下の材料の群、すなわち、紙、板紙、プラスチック、およびこれらの組合せから選択される材料のうちの1つから形成される、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記結合デバイスが、複数の接着コネクタ要素を備え、前記複数の接着コネクタ要素の各々が、1対の物品を一緒に固定する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記複数の接着コネクタ要素の各々が、前記頂部係合デバイスと前記物品の最下端との間に配設される、請求項11に記載のパッケージ。
【請求項13】
グループで配置される複数の物品と、
頂部係合キャリアであって、前記物品の頂部が前記頂部係合キャリアによって一緒に接続および保持されるように、前記物品の前記頂部と係合する頂部係合キャリアと、
前記頂部係合キャリアから離間される結合デバイスであって、前記物品の前記頂部の下の前記物品の部分が前記結合デバイスによって一緒に保持されるように、前記物品の前記部分と係合し、前記物体に固定されるベースプレートを備える結合デバイスと、
を備える、パッケージ。
【請求項14】
グループで配置される複数の物品と、
頂部係合キャリアであって、前記物品の頂部が前記頂部係合キャリアによって一緒に接続および保持されるように、前記物品の前記頂部と係合する頂部係合キャリアと、
前記頂部係合キャリアから離間される結合デバイスであって、前記物品の前記頂部の下の前記物品の部分が前記結合デバイスによって一緒に保持されるように前記物品の前記部分と係合し、前記結合デバイスが接着コネクタ要素のセットを備え、前記複数の接着コネクタ要素の各々が、1対の物品を一緒に固定し、前記接着コネクタ要素の前記セットが、前記頂部係合キャリアと前記物品の基部との間の位置に配設される、結合デバイスと、
を備える、パッケージ。
【請求項15】
円筒形の物品のグループを入れ子構成に形成するステップと、
ストラップを連続ループに形成するステップと、
円筒形の物品の前記入れ子にしたグループを前記ストラップで取り囲むステップと、
円筒形の物品の前記グループの周りで前記ストラップを締めるように行列構成を形成するために、円筒形の物品の前記グループを前記入れ子構成から正方形にそろえるステップと、
を含む、パッケージを形成する方法。
【請求項16】
円筒形の物品の前記正方形にそろえたグループに頂部係合キャリアを適用するステップ
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
行列構成を有するグループで配置される複数の物品と、
頂部係合キャリアであって、前記物品の頂部が前記頂部係合キャリアによって一緒に接続および保持されるように、前記物品の前記頂部と係合する頂部係合キャリアと、
前記頂部係合キャリアから離間される結合デバイスであって、前記物品の前記頂部の下の前記物品の部分が前記結合デバイスによって一緒に保持されるように、前記物品の前記部分と係合し、前記複数の物品の周りに連続ループを形成するストラップを備える結合デバイスと、
を備える、請求項15に記載の方法から形成されるパッケージ。
【請求項18】
メインパネルを備える結合デバイスを形成するためのブランクであって、前記メインパネルが、前記メインパネルから折り起こされる少なくとも1つの固定フラップを有し、前記少なくとも1つの固定フラップが、レリーフ構造を形成するために、ブリッジパネルによって前記メインパネルに接続される接合タブを備え、前記ブリッジパネルが、前記メインパネルにヒンジ式に接続される、ブランク。
【請求項19】
前記ブリッジパネルによって前記メインパネルに接続される前記接合タブを各々が備える複数の固定フラップを備える、請求項18に記載のブランク。
【請求項20】
前記接合タブのうちの少なくとも1つが、前記接合タブのうちの少なくとも1つの他の接合タブと対向して配設される、請求項19に記載のブランク。
【請求項21】
前記複数の固定フラップのうちの第1の固定フラップが、第1のヒンジ式接続によって前記メインパネルにヒンジ結合され、前記複数の固定フラップのうちの第2の固定フラップが、第2のヒンジ式接続によって前記メインパネルにヒンジ結合され、前記第2のヒンジ式接続が、前記第1のヒンジ式接続に対して垂直に向き付けられる、請求項18に記載のブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包方法、パッケージ、物品キャリアおよび物品キャリアを形成するためのブランクに関する。より具体的には、排他的ではないが、本発明は、それぞれの物品の第1の端部を受け入れるための2つ以上の開口を有するキャリアと、物品の対向する端部を固定するための結合デバイスとを備えるパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
梱包の分野では、複数の物品を運ぶためのカートンを設けることが知られている。カートンは、当技術分野でよく知られており、消費者が消費用の物品のグループを搬送し、保管し、アクセスすることを可能にするのに有用である。費用および環境への考慮のため、そのようなカートンまたはキャリアは、可能な限り少ない材料から形成され、それらが形成される材料において可能な限り廃棄物を少なくする必要がある。さらなる考慮事項は、大きい重量の物品を保持し搬送するための、カートンの強度およびその適合性である。カートンの内容物がカートン内に固定されることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
最小限の外観を有する実質的に円筒形の物品用の物品キャリアを提供し、それらの物品のグループを行列またはアレイ配置において維持または保持することが、本開示の一目的である。
【0004】
本発明は、典型的には板紙などから形成されるカートンの分野に改善をもたらそうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、グループで配置される複数の物品と、物品の最上端が頂部係合デバイスによって一緒に接続および保持されるように、物品の頂部または上部と係合する頂部係合デバイスまたはキャリアとを備えるパッケージを提供する。パッケージは、頂部係合デバイスから離間された結合デバイスを備える。結合デバイスは、物品の頂部の下の物品の部分が結合デバイスによって一緒に保持されるように、物品の部分と係合する。
【0006】
任意選択で、結合デバイスは、物品の最下端を一緒に連結するように構成される。
【0007】
任意選択で、結合デバイスは、物品に固定されるベースプレートを備える。
【0008】
任意選択で、ベースプレートは、グループ中の物品の最下端の各々に接着して固定される。
【0009】
任意選択で、ベースプレートは、グループの周囲の物品に接着して固定される。
【0010】
任意選択で、ベースプレートは、レリーフ構造を実現するために、ベースプレートにヒンジ式に接続される接合タブを備える。
【0011】
任意選択で、接合タブは、ブリッジパネルによってベースプレートにヒンジ式に接続され、ブリッジパネルは、ベースプレートにヒンジ式に接続される。
【0012】
任意選択で、結合デバイスはバンドを備える。
【0013】
任意選択で、バンドは、頂部係合デバイスと、物品の最下端との間に配設される。
【0014】
任意選択で、バンドは、以下の材料の群、すなわち紙、板紙、およびプラスチックから選択される材料のうちの1つから形成される。
【0015】
任意選択で、結合デバイスは、複数の接着コネクタ要素を備え、複数の接着コネクタ要素の各々が、1対の物品を一緒に固定する。
【0016】
任意選択で、複数の接着コネクタ要素の各々は、頂部係合デバイスと物品の最下端との間に配設される。
【0017】
本発明の第2の態様は、グループで配置される複数の物品と、物品の頂部が頂部係合キャリアによって一緒に接続および保持されるように、物品の頂部と係合する頂部係合キャリアとを備えるパッケージを提供する。パッケージは、頂部係合デバイスから離間された結合デバイスを備える。結合デバイスは、物品の頂部の下の物品の部分が結合デバイスによって一緒に保持されるように、物品の部分と係合し、結合デバイスは、物品に固定されるベースプレートを備える。
【0018】
本発明の第3の態様は、グループで配置される複数の物品と、物品の頂部が頂部係合キャリアによって一緒に接続および保持されるように、物品の頂部と係合する頂部係合キャリアとを備えるパッケージを提供する。パッケージは、頂部係合キャリアから離間される結合デバイスであって、物品の頂部の下の物品の部分が結合デバイスによって一緒に保持されるように、物品の部分と係合する結合デバイスを備える。結合デバイスは、接着コネクタ要素のセットを備える。複数の接着コネクタ要素の各々が、1対の物品を一緒に固定する。接着コネクタ要素のセットは、頂部係合キャリアと物品の基部との間の位置に配設される。
【0019】
本発明の第4の態様は、
円筒形の物品のグループを入れ子構成で形成するステップと、
ストラップを連続ループに形成するステップと、
入れ子にした円筒形の物品のグループをストラップで取り囲むステップと、
円筒形の物品のグループの周りでストラップを締めるように行列構成を形成するために、円筒形の物品のグループを正方形にそろえるステップと
を含む、パッケージを形成する方法を提供する。
【0020】
任意選択で、方法は、頂部係合キャリアを適用するステップが、円筒形の物品の正方形にそろえたグループに適用されることを含む。
【0021】
本発明の第5の態様は、本明細書に記載される方法から形成されるパッケージを提供する。パッケージは、行列構成を有するグループで配置される複数の物品と、頂部係合キャリアであって、物品の頂部が頂部係合キャリアによって一緒に接続および保持されるように、物品の頂部と係合する頂部係合キャリアとを備える。パッケージは、頂部係合キャリアから離間される結合デバイスであって、物品の部分が結合デバイスによって一緒に保持されるように、物品の頂部の下の物品の部分と係合する結合デバイスを備える。結合デバイスは、複数の物品の周りに連続ループを形成するストラップを備える。
【0022】
本発明の第6の態様は、メインパネルを備える結合デバイスを形成するためのブランクであって、メインパネルが、メインパネルから折り起こされる(struck)少なくとも1つの接合タブを有する、ブランクを提供する。接合タブは、レリーフ構造を形成するために、ブリッジパネルによってメインパネルにヒンジ式に接続される。ブリッジパネルは、メインパネルにヒンジ式に接続される。
【0023】
任意選択で、ブランクは、ブリッジパネルによってメインパネルに各々がヒンジ式に接続される複数の接合タブを備える。
【0024】
任意選択で、複数の接合タブのうちの少なくとも1つが、複数の接合タブのうちの少なくとも1つの他の接合タブと対向してヒンジ結合される。
【0025】
任意選択で、複数の接合タブのうちの第1の接合タブが、第1のヒンジ式接続によってメインパネルにヒンジ結合され、複数の接合タブのうちの第2の接合タブが、第2のヒンジ式接続によってメインパネルにヒンジ結合され、第2のヒンジ式接続が、第1のヒンジ式接続に対して垂直に向き付けられる。
【0026】
本出願の範囲内で、先行する段落において、特許請求の範囲において、ならびに/または以下の説明および図面において記載される様々な態様、実施形態、例、特徴、および代替形態は、独立して、またはそれらの任意の組合せにおいて、考慮できること、または考えられることが、想定または意図される。
【0027】
1つの実施形態に関して、または関係して記載される特徴または要素は、特徴に非適合性がない限り、全ての実施形態に適用可能である。1つの実施形態からの1つまたは複数の特徴または要素は、本明細書に開示される他の実施形態のいずれかへと組み込むことまたはそれらと組み合わせることができ、前記1つの実施形態から抽出された前記特徴または要素を、前記他の実施形態の1つまたは複数の特徴または要素に加えて、またはそれらの代わりに含むことができる。
【0028】
本明細書において開示される一実施形態の一つの特徴または特徴の組合せは、その実施形態の他の特徴から分離して抽出することができる。代替として、一実施形態の一つの特徴または特徴の組合せは、その実施形態から省略されてもよい。
【0029】
ここで、本発明の例示的な実施形態が、添付の図面を参照して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本開示の例示的な実施形態による、第1のキャリアを形成するための第1のブランクの、上から見た平面図である。
【
図2】本開示の例示的な実施形態による、第2のキャリアを形成するための第2のブランクの、上から見た平面図である。
【
図3】
図1の第1のブランクおよび
図2の第2のブランクから形成されるパッケージの、上から見た斜視図である。
【
図4】
図1の第1のブランクおよび
図2の第2のブランクから形成されるパッケージの、上から見た斜視図である。
【
図5】本開示の例示的な実施形態による、第2のキャリアを形成するための第2のブランクの、上から見た平面図である。
【
図6】本開示の例示的な実施形態による、第1のキャリアおよび結合デバイスから形成されるパッケージの、上から見た斜視図である。
【
図7A】
図6の結合デバイスの物品のグループへの適用の段階を示す図である。
【
図7B】
図6の結合デバイスの物品のグループへの適用の段階を示す図である。
【
図8】本開示の例示的な実施形態による、第1のキャリアから形成されるパッケージの、上から見た斜視図である。
【
図9A】
図8のパッケージで使用する接合パターンの一実施形態を例示する図である。
【
図9B】
図8のパッケージで使用する接合パターンの一実施形態を例示する図である。
【
図9C】
図8のパッケージで使用する接合パターンの一実施形態を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
パッケージ、ブランク、およびキャリアの具体的な実施形態の詳細な記載がここに開示される。開示される実施形態は、本発明のある態様を実施できる方法の単なる例であり、本発明を具体化できる方法の全ての網羅的なリストは表していないことを理解されたい。本明細書において使用する「例示的」という単語は、例示、標本、モデル、またはパターンとしての役割を果たす実施形態を拡張的に指すために使用される。実際に、本明細書に記載されるパッケージ、ブランク、およびキャリアは様々な代替形態で具現化され得ることが理解されよう。図は必ずしも原寸に比例せず、特定の構成要素の詳細を示すために、いくつかの特徴を強調または最小化する場合がある。本開示を曖昧にするのを避けるために、よく知られている構成要素、材料、または方法は必ずしも詳細に記載されない。本明細書に開示される何らかの特定の構造的で機能的な詳細は、限定と解釈するべきでなく、単に、特許請求の範囲のための基礎であって、本発明を様々に採用するために当業者に教示するための基礎を表すものと解釈するべきである。
【0032】
図1を参照すると、限定しないが、ボトルまたは缶などの、以降では物品Bと呼ばれる一次産品のグループを収納し運搬するための、
図3、
図4、
図6、および
図8に示されるような、第1のカートンまたはキャリア92を形成することが可能な第1のブランク10の平面図が示される。
【0033】
ブランク10は、少なくとも1つの一次産品のコンテナまたはパッケージを梱包するための、2次パッケージ90、390、490の一部を形成する。
【0034】
本明細書において結合デバイスとも呼ばれる第2のカートンまたはキャリア94を形成することが可能な、第2のブランク110の平面図が
図2に示される。ブランク110は、
図3および
図4に示される2次パッケージ90の一部を形成する。代替の第2のカートンまたはキャリア(図示せず)を形成するための、代替の第2のブランク210が
図5に示される。
【0035】
本明細書において詳述される実施形態では、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明の様々な特徴を例示する非限定の目的で、一次産品のコンテナなどといった物品を係合し運搬するためのコンテナのことを指す。本発明の教示は、先細および/または円筒形であってもそうでなくてもよい様々な製品コンテナに適用できることが意図される。例示的なコンテナとしては、ボトル(たとえば、金属、ガラス、またはプラスチックのボトル)、缶(たとえば、アルミニウム缶)、缶詰、ポーチ、小包などが挙げられる。
【0036】
ブランク10、110、210は、好適な基板のシートから形成される。本明細書において使用する「好適な基板」という用語は、板紙、段ボール、厚紙、プラスチック、それらの組合せなどといったあらゆる種類の折り畳み可能なシート材料を含むと理解されたい。たとえば、下でより詳細に記載されるキャリア構造を実現するために、好適な場合には、1つまたは他の数のブランクを採用できることを認識するべきである。
【0037】
本明細書に記載される梱包構造またはカートンは、その強度を増すための材料から作ることができる、または、その強度を増すための材料でコーティングすることができる板紙などのシート材料から形成することができる。そのようなシート材料の一例は、WestRock Company製の引裂抵抗性のNATRALOCK(登録商標)板紙である。パッケージの引裂抵抗性を向上させるのを助けるために、2つ以上の層によって、引裂抵抗性材料を実現することができることに留意されたい。典型的には、シート材料の一方の面は、他方の面とは異なる特性を有することができる。たとえば、完成したパッケージの外側に面するシート材料の表面は、特に滑らかであってよく、良好な印刷適性を実現するために、クレーコーティングなどのコーティングまたは他の表面処理を有することができる。一方で、内側に面するシート材料の表面は、引裂抵抗性、良好な接着性、熱融着性、または他の所望の機能特性のうちの1つまたは複数などの特性を実現するために、コーティング、層、処理で設けること、または他の方法で調整することができる。
【0038】
例示される実施形態では、ブランク10、110、210は、例示的な物品Bの例示的な配置を梱包するためのカートンまたはキャリア92、94を形成するように構成される。例示される実施形態では、配置は、3x2行列またはアレイである。例示される実施形態では、3つの物品の2つの行が設けられ、物品Bはボトルである。代替として、ブランク10、110、210は、他のタイプ、数、およびサイズの物品を梱包するため、ならびに/または、異なる配置もしくは構成において物品を梱包するためのキャリアを形成するように構成することができる。
【0039】
図1は、
図3に示される第1のキャリア92を形成するための第1のブランク10を例示する。第1のキャリア92は、頂部把持クリップの形を取る。第1のキャリア92は、物品Bを受け入れるように構成される開口を備え、開口は、物品Bの本体および/または肩の上の、物品Bの首または上部を収容するように配置される。
【0040】
第1のブランク10は係合パネル12を備える。係合パネル12は複数の保持構造RT1を備え、各保持構造RT1は、それぞれの物品Bを受け入れるための開口を設ける。保持構造RT1は、その周りに複数の歯またはタブ14が配設される物品受入れ開口AP1を備える。歯14の各々は、係合パネル12から折り起こされ、そこへとヒンジ式に接続される。各歯14は、部分的に、1対の切れ目13、15によって規定される。切れ目13、15は、物品受入れ開口AP1から径方向外向きに延びる。切れ目13、15は横方向切込み17によって終端されてよく、ヒンジ式接続は切込み17の対間で規定される。横方向切込み17は、1対の隣接して配設されたタブ14間に接続ブリッジまたは切欠きNを形成するように、径方向切れ目13、15から離間することができる。
【0041】
任意選択で、第1のブランク10は、ハンドル構造Hを備える。ハンドル構造Hは、互いから離間された1対の指用開口を備えることができる。例示される実施形態では、指用開口は、係合パネル12から折り起こされ、折り線61の形でヒンジ式接続によってそこにヒンジ式に接続される折り畳み可能なタブ60によって規定される。折り畳み可能なタブ60のうちの第1のタブは、折り畳み可能なタブ60のうちの第2のタブと対向してヒンジ結合される。
【0042】
第1のブランク10が第1のキャリア92を形成しており、第1のブランク10は、物品Bのグループに対して下方に下げられる。保持構造RT1の各開口は、グループを形成する物品Bのうちの1つを受け入れる。端部クロージャまたは物品Bの上端が開口を通過する。タブ14が、係合パネル12の平面から折られる。タブ14が上向きに折られて、物品Bの首から径方向外向きに延びるフランジまたは突起の下でタブ14が物品Bを係合する。
【0043】
タブ14は、物品Bを支持し、開口から物品Bが動くことまたは引き抜かれることを抑制する。
【0044】
第1のキャリア92が物品Bの本体の周りを下向きに移動するのを防ぐように、保持構造RT1の開口は、物品Bの本体および/または肩より小さくなるように寸法決めされる。
【0045】
図2は、
図3に示される第2のキャリア94を形成するための第2のブランク110を例示する。第2のキャリア94は基部の形を取る。第2のキャリア94は、少なくとも1つの固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4を備えることができる。例示される実施形態は、複数の固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4、任意選択で、6つの固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4を備える。各固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4は、物品Bの基部に固定されるように構成される。
【0046】
第2のブランク110は、メインパネル114を備え、メインパネル114は、少なくとも1つの接合領域を備えており、例示される実施形態は、6つの接合領域を備える。各接合領域は、物品Bの基部に固定可能となるように配置される。
【0047】
接合領域は、固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4の一部によって実現することができる。
【0048】
各固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4は接合タブ118を備えることができる。接合タブ118は、部分的に、切れ目または切断可能線113の一部によって規定される。切れ目113は、ほぼ「U」の形状であってよい。接合タブ118は、折り線117の形でヒンジ式接続によって部分的に規定することができる。接合タブ118は、折り線117によってブリッジパネル116にヒンジ式に接続することができる。ブリッジパネル116は、設けられると、折り線115の形でヒンジ式接続によってメインパネル114にヒンジ式に接続される。
【0049】
メインパネル114は、メインパネル114のほぼ横方向に延びる第1の固定フラップRB1を備える。第1の固定フラップRB1は、メインパネル114の長手方向軸に平行に向き付けられる折り線115によってメインパネル114にヒンジ結合される。
【0050】
メインパネル114は、メインパネル114のほぼ横方向に延びる第3の固定フラップRB3を備える。第3の固定フラップRB3は、メインパネル114の長手方向軸に平行に向き付けられる折り線115によってメインパネル114にヒンジ結合される。第3の固定フラップRB3は、第1の固定フラップRB1と対向してヒンジ結合される。
【0051】
メインパネル114は、メインパネル114のほぼ長手方向に延びる第2の固定フラップRB2の対を備える。第2の固定フラップRB2の対の各々は、メインパネル114の長手方向軸に対して垂直に向き付けられる折り線115によってメインパネル114にヒンジ結合される。
【0052】
メインパネル114は、メインパネル114のほぼ長手方向に延びる第4の固定フラップRB4の対を備える。第4の固定フラップRB4の対の各々は、メインパネル114の長手方向軸に対して垂直に向き付けられる折り線115によってメインパネル114にヒンジ結合される。第4の固定フラップRB4は、第2の固定フラップRB2と対向してヒンジ結合される。
【0053】
図3に例示されるようなパッケージ90を形成するために、接着剤または他の接着処理剤がメインパネル114の上面に塗布され、具体的には、接着剤を接合タブ118に塗布することができる。
【0054】
任意選択で、メインパネル114を物品Bに直接固定するために、一時的な接着剤を採用することができる。具体的な接着剤の一例は、HB Fuller製のSwift 7044である。一時的な接着剤の使用は任意選択であって、一時的な接着剤の利点は、物品Bが第2のキャリア94から分離されたときに、第2のキャリア94に塗布されたまま残るという接着剤の傾向である(これは、接着剤が物品Bに塗布されたまま残るよりも望ましい場合がある)。代替の実施形態では、限定しないが、熱溶融性接着剤などといった他の接着剤を採用することができる。
【0055】
第1のブランク10は、第2のブランク110への物品Bの取付けの前、後、またはそれと同時に、物品Bに適用できることを理解されたい。
【0056】
第1のキャリア92、第2のキャリア94、および物品Bが一緒にパッケージ90を形成する。第1のキャリア92と第2のキャリア94は互いから分離される、またはすなわち、それらは互いに独立している。
【0057】
図4は、使用中のパッケージ90を例示しており、ユーザUが運搬用ハンドルHをつかんでいる状態で示される。
図3に示されるように、物品Bの負荷には、係合パネル12をほぼ平坦な配置から歪ませるまたは変形させる効果がある。特に、指用開口の対間に位置する、中間に配設された物品Bの対は、物品Bの一番端の対に対して持ち上げられる。
【0058】
ブリッジパネル116と、中間に配設された物品Bの対のうちのそれぞれのものに固定される関連する接合タブ118は、メインパネル114の平面から上向きに移動される。この方法では、物品Bは、パッケージ90が係合パネル12によって運搬されるとき、第2のキャリア94に固定されたままである。
【0059】
ここで
図5を参照して、示される例は、
図1~
図4に例示された例と多くの共通の特徴を共有しており、したがって、
図1~
図4に例示された例からの差異だけを詳細に記載する。加えて、プレフィックス「200」を加えるのではあるが、可能な場合には、同様の部分を表すために同様の数字が使用されている。
【0060】
図5は、第1のキャリア(図示せず)を形成するための第2のブランク210の一例を例示する。第2のブランク210は、パッケージ(図示せず)を形成するために、
図1の第1のブランク10を採用する。
【0061】
第2のブランク210は、メインパネル214を備え、メインパネル214は、少なくとも1つの接合領域を備えており、例示される実施形態は、6つの接合領域を備える。各接合領域は、物品Bの基部に固定可能となるように配置される。
【0062】
第2のブランク210は、少なくとも1つの固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4を備える。例示される実施形態は、複数の固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4、任意選択で、6つの固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4を備える。各固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4は、物品Bの基部に固定されるように構成される。各固定フラップRB1、RB2、RB3、RB4は、
図2の実施形態のものと構成がほぼ同じであって、さらに詳細には記載されない。
【0063】
第2のブランク210のメインパネル214は、丸みを帯びた端部または周辺部を備える。メインパネル214の周辺は、波状または波のような形状を有する。メインパネル214の側端および末端は凹部を備え、凹部は、隣接して配設される物品B間の空隙または間隙と位置を合わせて置かれるように配置される。
【0064】
ここで
図6~
図7Bを参照して、例示される例は、
図1~
図5に例示された例と多くの共通の特徴を共有しており、したがって、
図1~
図5に例示された例からの差異だけを詳細に記載する。加えて、プレフィックス「300」を加えるのではあるが、可能な場合には、同様の部分を表すために同様の数字が使用されている。
【0065】
図6は、パッケージ390を例示しており、バンドまたは結合デバイス318を採用する、
図1に示されたようなブランク10から形成される第1のキャリア92を示す。
【0066】
結合デバイス318は、連続ループの形を取り、第1のキャリア92が固定される物品Bのグループの下部領域に取り付けられる。
【0067】
図7Aおよび
図7Bは、パッケージ390の構成の段階を例示しており、結合デバイス318を物品Bのグループに適用する、上からの平面図を示す。
【0068】
結合デバイス318は、ループに形成され、次いで、物品Bのグループに適用される。結合デバイス318が物品Bを受け入れるのを可能にするために、物品Bの少なくとも1つの行または列が、物品Bの少なくとも1つの、隣接して配設される行または列に対して変位される。
【0069】
物品Bは、形状がほぼ円筒形であるため、1つの行または列の物品は、同じ行中の物品の対間の空隙中に入れ子にするまたは充填するように、隣接する行中の物品Bに向けて(方向指示矢印D1によって示されるように)動かすことができる。このことには、物品Bのグループの周りの距離を減らすという効果がある。この方法では、結合デバイス318は、
図7Bに示される、入れ子でない、または正方形にそろえた構成のときの、物品Bのグループの周りの距離にほぼ等しいループ長さを有するように製造することができる。結合デバイス318は、
図7Aに示される入れ子構成であるとき、それらの周りの距離がより小さいために、物品Bのグループに容易に適用することができる。結合デバイス318を適用する際に、(
図7Bに示されるように、方向D2に物品を動かすことによって)物品Bのグループを正方形にそろえて、入れ子でない構成に戻し、それによって、物品Bのグループの周りに結合デバイス318を締めることができる。
【0070】
ここで
図8~
図9Cを参照すると、例示される例は、
図1~
図7B中で例示された例と多くの共通の特徴を共有しており、そのために、
図1~
図7B中で例示された例との差異だけを詳細に記載する。加えて、プレフィックス「400」を加えるのではあるが、可能な場合には、同様の部分を表すために同様の数字が使用されている。
【0071】
図8は、パッケージ490を例示しており、接着コネクタ要素または接合剤Gを採用する、
図1に示されたようなブランク10から形成される第1のキャリア92を示す。
【0072】
第1のキャリア92は、物品Bのグループ中の、物品Bの上部領域を係合する。物品Bの下部領域は、接着コネクタ要素または接合剤Gによって定位置に保持される。
【0073】
接合剤Gは、接着剤または他の接着処理剤の形を取り、少なくとも1つの物品Bの外面に塗布され、具体的には、接着剤は、物品Bのグループ中の隣接する物品Bに近接して配設される物品Bの側壁領域に塗布することができる。
【0074】
任意選択で、物品Bを互いに固定するために、一時的な接着剤を採用することができる。具体的な接着剤の一例は、HB Fuller製のSwift 7044である。一時的な接着剤の使用は任意選択であって、一時的な接着剤の利点は、物品Bの対が分離されたときに、物品Bの対のうちの1つに塗布されたまま残るという接着剤の傾向である(これは、接着剤が物品Bの両方に塗布されたまま残るよりも望ましい場合がある)。代替の実施形態では、限定しないが、熱溶融性接着剤などといった他の接着剤を採用することができる。
【0075】
図9A、
図9B、および
図9Cは、物品Bのグループを接合する様々なパターンまたは構成を示す。
図9Aでは、各物品Bは、その隣接する物品Bの全てに接合されている。接着剤Gは、物品Bの第1の行R1、第2の行R2の各々において、物品Bの隣接する対間に提供される。接着剤Gは、物品Bの第1の列C1、第2の列C2、および第3の列C3の各々において、物品Bの各対間にやはり提供される。
【0076】
図9Bは、代替の接合配置を示しており、接着剤Gは、物品Bの第1の行R1、第2の行R2の各々において、物品Bの隣接する対間に提供される。第1の行R1中の物品Bは、第2の行R2中の物品Bから自由であり、すなわち、第1の列C1、第2の列C2、および第3の列C3の各々において、物品Bの各対間に接着剤が提供されない。
【0077】
図9Cは、さらに別の代替の接合配置を示しており、接着剤Gは、物品Bの第1の列C1、第2の列C2、および第3の列C3の各々において、物品Bの各対間にやはり提供される。第1の行R1内の物品Bは、その行中の隣接する物品Bから自由である。第2の行R2内の物品Bは、その行中の隣接する物品Bから自由である。言い換えると、1つの列C1、C2、C3中の物品Bは、隣接する列C1、C2、C3中の物品Bに接合されない。
【0078】
他の実施形態では、たとえば、限定しないが、「H」または「I」形状のパターンといった、代替の接合配置を採用することができる。代替として、物品Bのグループのうちの周囲の物品Bの各々を、グループの周辺部の周りのその隣接する近隣に固定するため、正方形、矩形、または「O」形状のパターンの接着要素を採用することができる。
【0079】
本開示は、メインパネル12に少なくとも1つの物品Bを受け入れるための開口を有する、頂部把持タイプに、キャリア92を提供する。キャリア92は、物品Bのグループを有するパッケージ90、390、490を形成し、キャリア92は、物品Bの第1の端部または上端に取り付けられる。パッケージ90、390、490は、物品Bの第2の端部または下端と一緒に連結または留めるように構成される結合デバイス94、318、Gを備える。物品Bの第2の端部は、その物品Bの第1の端部に対向して配設される。
【0080】
結合デバイス94、318、Gは、物品Bに固定されるベースプレートまたはパネル114の形を取ることができる。ベースパネル114は、物品Bのグループの中の、物品Bの第2の端部の各々に接着して固定することができる。ベースパネル114が、グループの中の物品Bの一部または全てに固定できることを理解されたい。たとえば、ベースパネル114は、ベースパネル114の周辺部の周りに配設されるグループのうちの周囲のまたは最も外側の物品Bに固定することができる。ベースパネル114は、レリーフ構造を実現するために、ベースパネル114にヒンジ式に接続される接合タブ118を備えることができる。
【0081】
結合デバイス94、318、Gは、ストラップまたはバンド318の形を取ることができる。ストラップ318は、紙、板紙、またはプラスチック材料からループとして形成することができる。ストラップ318は、頂部係合キャリア92の下のどこかの場所、すなわち、物品Bの第2の端部とキャリア92との間で、物品Bのグループを密に取り囲む。
【0082】
ストラップ318は、物品Bのグループを形成することによって適用され、物品Bのグループは、形状がほぼ円筒形であり、入れ子構成または充填構成に配置される。円筒形の物品Bの入れ子にされたグループが、ストラップ318によって取り巻かれる。円筒形の物品Bのグループが正方形にそろえられて、行列または矩形のアレイを形成する。この方法では、ストラップ318が物品Bのグループの周りを締める。頂部係合キャリア92は、物品Bの正方形にそろえたグループに適用される。
【0083】
結合デバイス94、318、Gは、複数の接着コネクタ要素Gのセットの形を取ることができる。複数の接着コネクタ要素Gの各々が、1対の物品Bを一緒に固定する。接着コネクタ要素Gは、頂部係合キャリア92の下のどこかの場所、すなわち、物品Bとキャリア92の第2の端部間に配設することができる。
【0084】
本明細書において使用する、「頂部」、「底部」、「基部」、「前」、「後」、「端部」、「側部」、「内部」、「外部」、「上部」、および「下部」などといった方向への言及は、必ずしもそのような方位にそれぞれのパネルを限定するわけではなく、単にそれらのパネルを互いに区別するための役割を果たし得ることが理解されよう。
【0085】
本明細書において使用する、「ヒンジ式接続」および「折り線」という用語は、ブランクのヒンジの特徴を規定し、互いに対してブランクの折る部分を容易にし、さもなければ、ブランクについて最適なパネル折り込み場所を示す全ての方法の線のことを指す。「ヒンジ式接続」への何らかの言及は、必ずしも単一の折り線だけのことを指すとみなすべきでなく、実際には、ヒンジ式接続は、2つ以上の折り線から形成することができ、ここで、2つ以上の折り線の各々は、形状が真っ直ぐ/直線的または曲がった/曲線的のいずれかであってよい。直線的な折り線がヒンジ式接続を形成するとき、それらは互いに平行に配設すること、または互いに対してわずかに角度を持つことができる。曲線的な折り線がヒンジ式接続を形成するとき、それらは互いに交差して、曲線的な折り線によって囲まれる区域内に整形されたパネルを規定することができる。そのようなヒンジ式接続の典型的な例は、2点において交差する1対のアーチ形または弓形の折り線を備えることができ、その結果、それらはそれらの間に楕円形のパネルを規定する。ヒンジ式接続は、1つまたは複数の直線的な折り線および1つまたは複数の曲線的折り線から形成することができる。そのようなヒンジ式接続の典型的な例は、2点において交差する直線的な折り線とアーチ形または弓形の折り線との組合せを備えることができ、その結果、それらはそれらの間に半月形状のパネルを規定する。
【0086】
本明細書で使用する「折り線」という用語は、以下すなわち、分割線、エンボス線、凹型押し線、ミシン目の線、短いスリットの線、半切断の線、単一の半切断、中断された切れ目、アライメントされたスリットの線、分割の線、および上述のオプションの任意の組合せのうちの1つのことを指すことができる。
【0087】
ヒンジ式接続および折り線は、各々が、ミシン目、ミシン目の線、短いスリットの線、半切断の線、単一の半切断、切れ目、中断された切れ目、スリット、分割線、エンボス線、凹型押し線、それらの任意の組合せなどを含む、ブランクの基板に形成される要素を含むことができることを理解されたい。要素は、所望の機能性を実現するために寸法決めおよび配置することができる。たとえば、ミシン目の線は、折り線および/または分離線を規定するための弱さの程度を有して寸法決めまたは設計することができる。ミシン目の線は、折ることを容易にして破壊に抵抗するため、折ることを容易にしてより多くの力で破壊するのを容易にするため、またはより小さい力で破壊するのを容易にするために設計することができる。
【0088】
本明細書において使用する「と位置合わせされた」という句は、2つの重なったパネルのうちの第1のパネルに形成された開口と、2つの重なったパネルのうちの第2のパネルに形成された開口などといった、組み立てられたカートン中の2つ以上の要素のアライメントのことを指す。互いに位置合わせされたそれらの要素は、重なったパネルの厚さの方向に、互いにアライメントすることができる。たとえば、第1のパネル中の開口が、第1のパネルと重なる配置に置かれる第2のパネル中の第2の開口と「重なり合う」とき、開口の端部が第2の開口の端部の少なくとも一部に沿って延在することができ、第1および第2のパネルの厚さの方向に第2の開口とアライメントすることができる。
【符号の説明】
【0089】
10 第1のブランク、ブランク
12 係合パネル
13 切れ目
14 歯、タブ
15 切れ目
17 横方向切込み、切込み
60 折り畳み可能なタブ
61 折り線
90 2次パッケージ、パッケージ
92 第1のカートン、第1のキャリア、キャリア、頂部係合キャリア
94 第2のカートン、第2のキャリア、キャリア、結合デバイス
110 第2のブランク、ブランク
113 切れ目、切断可能線
114 メインパネル、ベースパネル、ベースプレートまたはパネル
115 折り線
116 ブリッジパネル
117 折り線
118 接合タブ
210 第2のブランク、ブランク
214 メインパネル
318 バンド、結合デバイス、ストラップ
390 2次パッケージ、パッケージ
490 2次パッケージ、パッケージ
G 接合剤、接着剤、結合デバイス、接着コネクタ要素
【国際調査報告】