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特表2023-539714腕保護器キット及びその作成方法及び使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-19
(54)【発明の名称】腕保護器キット及びその作成方法及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/10 20060101AFI20230911BHJP
   A61F 13/00 20060101ALI20230911BHJP
   A61F 5/01 20060101ALI20230911BHJP
   A61F 5/02 20060101ALI20230911BHJP
【FI】
A61F13/10 S
A61F13/10 A
A61F13/00 T
A61F13/00 355J
A61F13/00 355L
A61F13/00 355S
A61F5/01 N
A61F5/02 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022579833
(86)(22)【出願日】2021-06-23
(85)【翻訳文提出日】2023-02-16
(86)【国際出願番号】 US2021038601
(87)【国際公開番号】W WO2021262800
(87)【国際公開日】2021-12-30
(31)【優先権主張番号】63/043,219
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520422049
【氏名又は名称】ジーアールアイ-アルセット インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】GRI-Alleset,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】ジェンキンス、 ブライアン イー.
(72)【発明者】
【氏名】エアーズ、 ケイド
(72)【発明者】
【氏名】アレスバリー、 サイモン
(72)【発明者】
【氏名】ホダ、 パーカー
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098BB10
4C098BC12
4C098BC37
(57)【要約】
腕保護器キットが開示される。腕保護器キットの作成方法及び使用方法も開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の腕の周りに及び腕に沿って延びるように寸法決めされる複合パッドであって、パッド厚さ、パッド長さ及びパッド幅を有し、かつ発泡体層及び前記発泡体層の主外面に沿った少なくとも1つのループ材料層を備える複合パッドと、
前記複合パッドの主外面に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である手首支持構成要素であって、発泡体アーチを備える手首支持構成要素と、
少なくとも3つのタブと
を備える腕保護器キットにおいて、
各タブは、(i)前記複合パッドの主外面に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、かつ(ii)ストリップ長さ及びストリップ幅を有するフック材料のストリップを備え、
前記腕保護器キットは、前記患者の腕に組み立てられたときに、前記患者の指を包み込んで保護する閉鎖端を有する腕保護包装を形成する、腕保護器キット。
【請求項2】
前記少なくとも1つのループ材料層は、2つのループ材料層を含んでおり、1つのループ材料層が前記発泡体層の反対側の主外面に沿って延びる、請求項1に記載の腕保護器キット。
【請求項3】
前記発泡体層は、単一の発泡体層を含む、請求項1又は2に記載の腕保護器キット。
【請求項4】
前記発泡体層の層密度は、約0.5から約5.0lb密度である、請求項1から3のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項5】
前記発泡体層の層密度は、約1.0から約2.0lb密度である、請求項1から4のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項6】
前記発泡体層のILD(Impression Load Deflection;印加荷重たわみ)値は、約36から約50である、請求項1から5のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項7】
前記発泡体層のILD(Impression Load Deflection;印加荷重たわみ)値は、約40から約50である、請求項1から6のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項8】
前記発泡体層の層厚tFOLは、約0.5センチメートル(cm)から約2.0cmである、請求項1から7のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項9】
前記発泡体層の層厚tFOLは、約1.0cmである、請求項1から8のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項10】
前記発泡体層は、ポリウレタン発泡体、ポリエステル発泡体、ポリエステルポリウレタン発泡体、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項11】
前記発泡体層は、ポリウレタン非粘弾性発泡体、ポリエステル非粘弾性発泡体、ポリエステルポリウレタン非粘弾性発泡体、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1から10のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項12】
前記発泡体層と前記少なくとも1つのループ材料層のそれぞれとの間に接着層をさらに含む、請求項1から11のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項13】
前記少なくとも1つのループ材料層のぞれぞれは、縦糸UBL(unbroken loop;アンブロークンループ)編み生地を含む、請求項1から12のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項14】
前記少なくとも1つのループ材料層の各々のループ層厚は、約0.2cmである、請求項1から13のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項15】
前記複合パッドは、約0.5cmから約2.0cmのパッド厚さ、約50.0cmから約90.0cmのパッド長さ、及び約40.0cmから約70.0cmのパッド幅を有する、請求項1から14のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項16】
前記複合パッドは、約1.0cmのパッド厚さ、約67.0cmのパッド長さ、及び約55.0cmパッド幅を有する、請求項1から15のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項17】
前記手首支持構成要素は、前記複合パッドの主外面に損傷を与えることなく、前記複合パッドの前記主外面に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である、請求項1から16のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項18】
前記発泡体アーチは、約2.5cmから約6.0cmのアーチ最大厚、約15.0cmから約28.0cmのアーチ長さ、約6.0cmから約15.0cmのアーチ幅を有する、請求項1から17のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項19】
前記発泡体アーチは、約4.0cmのアーチ最大厚、約21.0cmのアーチ長さ、及び約10.0cmのアーチ幅を有する、請求項1から18のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項20】
前記アーチ最大厚は、前記発泡体アーチの近位端よりも前記発泡体アーチの遠位端に近い、請求項18又は19に記載の腕保護器キット。
【請求項21】
前記アーチ最大厚は、前記発泡体アーチの遠位端から約3.0cmから約4.0cmである、請求項18から20のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項22】
前記発泡体アーチは、前記発泡体アーチの近位端から前記発泡体アーチの前記アーチ最大厚を含む前記発泡体アーチの前記アーチ長さに沿った点まで徐々に高さが増加し、その後、前記発泡体アーチの遠位端に向かって下方に曲がるアーチ上面外形を有する、請求項18から21のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項23】
前記発泡体アーチは、(i)前記発泡体アーチの近位端において前記発泡体アーチの下面がある第1の角度A、及び(ii)前記発泡体アーチの遠位端において前記発泡体アーチの前記下面がある第2の角度Aを形成するアーチ上面外形を有し、
前記第1の角度Aは、約15°未満であり、前記第2の角度Aは、約60°から約90°である。請求項18から22のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項24】
前記発泡体アーチは、ポリウレタン非粘弾性発泡体、ポリエステル非粘弾性発泡体、ポリエステルポリウレタン非粘弾性発泡体、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1から23のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項25】
前記手首支持構成要素は、フック裏当て層をさらに備え、前記フック裏当て層は、前記発泡体アーチの下面に沿って延びる、請求項1から24のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項26】
前記フック裏当て層は、裏当て材料の1つ以上の分離した部品を含み、
少なくとも1つの裏当て材料はフック材料を含む、請求項25に記載の腕保護器キット。
【請求項27】
前記フック裏当て層は、裏当て材料の2つ以上の分離した部品を含む、請求項25又は26に記載の腕保護器キット。
【請求項28】
前記フック裏当て層は、裏当て材料の3つの分離した部品を含む、請求項25から27のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項29】
少なくとも1つの裏当て材料は、非フック材料を含む、請求項26から28のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項30】
裏当て材料(例えば、フック裏当て37a)の少なくとも1つの部品は、約0.3cm未満の裏当て材料厚さtHBM、約6.0cmから約18.0cmの裏当て材料長さLHBM、及び約4.0cmから約8.0cmの裏当て材料幅WHBMを有する、請求項26から29のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項31】
裏当て材料の少なくとも1つの部品(例えば、2つの把持部品36bのそれぞれ)は、(i)約6.0cmから約8.0cm、又は(ii)約16cmから約18cmの裏当て材料長さLHBM、及び約5.0cmの裏当て材料幅WHBMを有する、請求項26から30のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項32】
前記フック裏当て層は、(1)(i)約17.0cmの裏当て材料長さLHBM及び(ii)約5.0cmの裏当て材料幅WHBMを有するフック材料を含む裏当て材料の中央に配置される第1の部品と、(2)裏当て材料の2つの把持部品とを含み、それぞれが独立して、繊維ウェビングを含み、(i)約7.0cmの裏当て材料長さLHBM、及び(ii)約5.0cmの裏当て材料幅WHBMを有し、
裏当て材料の前記2つの把持部品のそれぞれは、前記発泡体アーチの反対側の遠位端及び近位端において、前記発泡体アーチの下面を超えて延びる、請求項26から31のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項33】
前記少なくとも3つのタブの各タブは、前記複合パッドの主外面に損傷を与えることなく、前記複合パッドの前記主外面に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である、請求項1から32のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項34】
前記少なくとも3つのタブの各タブは、約0.3cm未満のタップ厚さ、約15.0cmから約28.0cmのタブ長さ、及び約3.8cmから約10.2cmのタブ幅を有する、請求項1から33のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項35】
前記少なくとも3つのタブの各タブは、約0.3cm未満のタップ厚さ、約20.0cmのタブ長さ、及び約5.1cmのタブ幅を有する、請求項1から34のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項36】
前記少なくとも3つのタブの各タブは、タブフック材料を含む、請求項1から35のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項37】
前記タブフック材料は、ナイロンフック材料を含む、請求項36に記載の腕保護器キット。
【請求項38】
前記手首支持構成要素は、(i)前記複合パッドの第1の主外面に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、(ii)前記複合パッドの上部外側の第3のエッジ部分に沿って長さ方向Dに延びており、前記複合パッドは、前記複合パッドの上部外側の第3のエッジ部分が前記複合パッドの中央の第3の部分の上に位置するように、前記長さ方向Dに沿って折り曲げられる、請求項1から37のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項39】
前記複合パッドの反対側の外側の第3のエッジ部分は、前記複合パッドの前記反対側の外側の第3のエッジ部分が、前記複合パッドの前記中央の第3の部分及び前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分の下面部分の上に位置するように、前記長さ方向Dに沿って折り曲げられる、請求項38に記載の腕保護器キット。
【請求項40】
前記少なくとも3つのタブの各タブは、前記複合パッドの前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分の下面、及び前記複合パッドの前記中央の第3の部分の下面を互いに固定するように、(i)前記複合パッドの前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分の下面、及び(ii)前記複合パッドの前記中央の第3の部分の下面に対して、取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である、請求項39に記載の腕保護器キット。
【請求項41】
前記3つのタブは、前記複合パッドの遠位端及び近位端からの独立距離、及び互いからの独立分離距離で独立して配置される、請求項40に記載の腕保護器キット。
【請求項42】
前記手首支持構成要素は、(i)前記複合パッドの遠位端に近接して前記複合パッドの第1の主外面の中央部分に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、前記複合パッドの外側の第3のエッジ部分は、前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分が前記複合パッドの前記中央部分の上に位置するように、前記複合パッドの長さ方向Dに沿って折り曲げられる、請求項1から41のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項43】
前記複合パッドの反対側の外側の第3のエッジ部分が、前記複合パッドの前記中央部分及び前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分の下面部分の上に位置するように、前記複合パッドの前記反対側の外側の第3のエッジ部分は、前記長さ方向Dに沿って折り曲げられる、請求項42に記載の腕保護器キット。
【請求項44】
前記少なくとも3つのタブのうちの2つのタブは、前記複合パッドの反対側の前記外側の第3のエッジ部分、及び前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分を互いに固定するように、(i)前記複合パッドの前記反対側の外側の第3のエッジ部分の下面、及び(ii)前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分の前記下面部分に対して、取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、前記2つのタブは前記複合パッドの幅方向Dに延びる、請求項43に記載の腕保護器キット。
【請求項45】
前記2つのタブは、前記複合パッドの遠位端及び近位端からの独立距離、及び互いからの分離距離で独立して配置される、請求項44に記載の腕保護器キット。
【請求項46】
前記少なくとも3つのタブのうちの1つのタブは、前記複合パッドの前記中央部分の下面24、及び前記複合パッドの前記反対側の外側の第3のエッジ部分の下面を互いに固定するように、(i)前記複合パッドの前記中央部分の下面、及び(ii)前記複合パッドの前記反対側の外側の第3のエッジ部分の下面に対して、取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、前記1つのタブは前記複合パッドの長さ方向Dに延びる、請求項44又は45の腕保護器キット。
【請求項47】
前記腕保護器キットの1つ以上を包含するように寸法決めされる1つ以上の梱包材料をさらに備える、請求項1から46のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項48】
前記1つ以上の梱包材料は、ポリマーバッグ、ポリマーフィルム、テープ、輸送容器、ボックス、ラベル、木箱、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項47に記載の腕保護器キット。
【請求項49】
前記腕保護器キットは、前記患者の指を包み込んで保護する前記閉鎖端を備えた前記腕保護包装を形成するように組み立てられる、請求項1から46のいずれか1項に記載の腕保護器キット。
【請求項50】
前記複合パッド、前記手首支持構成要素、及び前記少なくとも3つのタブを互いに組み合わせるステップを含む、請求項1から49のいずれか1項に記載の腕保護器キットを作成する方法。
【請求項51】
前記組み合わせるステップは、前記手首支持構成要素及び前記少なくとも3つのタブを前記複合パッドに取り付けることを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
複合パッドを形成するステップであって、少なくとも1つのループ材料層を前記発泡体層の主外面に取り付けることを含む複合パッドを形成するステップをさらに含む、請求項50又は51に記載の方法。
【請求項53】
複合パッドを形成するステップであって、少なくとも1つのループ材料層を前記発泡体層の反対側の主外面に取り付けることを含む複合パッドを形成するステップをさらに含む、請求項50から52のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
手首支持構成要素を形成するステップであって、前記発泡体アーチを形成することを含む手首支持構成要素を形成するステップをさらに含む、請求項50から53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記手首支持構成要素を形成するステップは、フック裏当て層を前記発泡体アーチの下面に取り付けることをさらに含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記フック裏当て層は、裏当て材料の最大で3つの分離した部品を備えており、裏当て材料の少なくとも1つの部品がフック裏当て材料を含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
タブを形成するステップであって、タブフック材料を形成することを含むタブを形成するステップをさらに含む、請求項50から56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記タブを形成するステップは、所望のタブ長さを提供するように前記タブフック材料を切断することをさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記タブを形成するステップは、前記タブフック材料の両端に近接してステッチ長さをステッチすることをさらに含み、各ステッチ長さは前記タブフック材料の幅方向に延びる、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記複合パッドの外側の第3のエッジ部分が前記複合パッドの中央の第3の部分の上に位置するように、前記複合パッドを前記長さ方向Dに沿って折り曲げるステップと、
反対の外側の第3のエッジ部分が前記複合パッドの前記中央の第3の部分及び前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分の下面の上に位置するように、前記反対の外側の第3のエッジ部分を長さ方向Dに沿って折り曲げるステップと
をさらに含む、請求項50から59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記複合パッド、前記手首支持構成要素及び前記少なくとも3つのタブを1つ以上の梱包材料内に梱包するステップをさらに含む、請求項50から60のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
患者の指を包み込んで保護する閉鎖端を備えた腕保護包装を形成するステップを含む、請求項1から49のいずれか1項に記載の腕保護器キットを使用する方法。
【請求項63】
前記形成するステップは、医療処置中に行われる、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記形成するステップは、前記複合パッドの遠位端に近接して前記複合パッドの第1の主外面の中央部分に取り付けるように前記手首支持構成要素を配置することを含む、請求項62又は63に記載の方法。
【請求項65】
前記形成するステップは、前記患者の指が前記発泡体アーチの遠位端において前記発泡体アーチの上面に沿って延びるように、前記患者の腕に沿って前記腕の下に前記複合パッドを配置することをさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記形成するステップは、前記複合パッドの外側の第3のエッジ部分が前記複合パッドの前記中央部分の上に位置するように、前記複合パッドの長さ方向Dに沿って前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分を折り曲げることをさらに含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記形成するステップは、前記複合パッドの反対側の外側の第3のエッジ部分が、前記複合パッドの前記中央部分及び前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分の下面部分の上に位置するように、前記複合パッドの反対側の外側の第3のエッジ部分を前記長さ方向Dに沿って折り曲げることをさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記形成するステップは、(i)前記複合パッドの前記反対側の外側の第3のエッジ部分、及び(ii)前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分を互いに固定するように、前記少なくとも3つのタブのうちの2つのタブを前記複合パッドに取り付けることであって、前記2つのタブは前記複合パッドの幅方向Dに延びることをさらに含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記2つのタブは、前記複合パッドの遠位端及び近位端からの独立距離、及び互いからの分離距離で独立して配置される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記形成するステップは、(i)前記複合パッドの前記中央部分の下面、及び(ii)前記複合パッドの前記反対側の外側の第3のエッジ部分の下面を互いに固定するように、前記少なくとも3つのタブのうち1つのタブを前記複合パッドに取り付けることであって、前記1つのタブは前記複合パッドの長さ方向Dに延びており、前記腕保護包装の前記閉鎖端を形成することをさらに含む、請求項68又は69に記載の方法。
【請求項71】
前記パッド長さを短くするように、前記複合パッドを切断するステップをさらに含む、請求項62から70のいずれか1項に記載の方法。
【請求項72】
前記複合パッドの主外面に沿って、(i)前記手首支持構成要素、(ii)前記少なくとも3つのタブのうち少なくとも1つのタブ、又は(iii)(i)手首支持構成要素及び(ii)前記少なくとも3つのタブのうち少なくとも1つのタブの両方を再配置するステップをさらに含む、請求項62から71のいずれか1項に記載の方法。
【請求項73】
前記複合パッドの主外面から、(i)前記手首支持構成要素、(ii)前記少なくとも3つのタブのうち少なくとも1つのタブ、又は(iii)(i)手首支持構成要素及び(ii)前記少なくとも3つのタブのうち少なくとも1つのタブの両方を取り外すステップをさらに含む、請求項62から72のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
前記複合パッドの主外面に、(i)前記手首支持構成要素、(ii)前記少なくとも3つのタブのうち少なくとも1つのタブ、又は(iii)(i)手首支持構成要素及び(ii)前記少なくとも3つのタブのうち少なくとも1つのタブの両方を取り付けるステップをさらに含む、請求項62から73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
1つ以上の梱包材料から、(i)前記複合パッド、(ii)前記手首支持構成要素、及び(iii)前記少なくとも3つのタブを取り出すステップをさらに含む、請求項62から74のいずれか1項に記載の方法。
【請求項76】
一度の使用後に、(i)前記複合パッド、(ii)前記手首支持構成要素、及び(iii)前記少なくとも3つのタブを廃棄するステップをさらに含む、請求項62から75のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手術手順中の使用に適した腕保護器に関する。
【0002】
(関連出願)
本特許出願は、米国GRI-Alleset社名義のPCT国際特許出願として、全ての国を指定して、2021年6月23日に出願されており、「ARM PROTECTOR KITS AND METHODS OF MAKINGAND USING THE SAME」という名称で2020年6月24日に出願された米国仮特許出願第63/043,219号への優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
当技術分野では、手術手順中の使用に適した改良型腕保護器が必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、手術手順中の使用に適した改良型腕保護器キットを提供することにより、腕保護器技術分野における要求に対処する。したがって、本発明は腕保護器キットに関する。
【0005】
いくつかの実施形態において、本発明の腕保護器キットは、(a)患者の腕の周りに及び腕に沿って延びるように寸法決めされる複合パッドであって、パッド厚さ、パッド長さ及びパッド幅を有し、発泡体層及び前記発泡体層の主外面に沿った少なくとも1つのループ材料層を備える複合パッドと、(b)前記複合パッドの主外面に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である手首支持構成要素であって、発泡体アーチを備える手首支持構成要素と、(c)少なくとも3つのタブとを備え、各タブは、(i)前記複合パッドの主外面に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、かつ(ii)ストリップ長さ及びストリップ幅を有するフック材料のストリップを備え、前記腕保護器キットは、前記患者の腕に組み立てられたときに、前記患者の指を包み込んで保護する閉鎖端を有する腕保護包装を形成する。
【0006】
本発明は、開示された腕保護器キットを作成する方法にさらに関する。1つの例示的な実施形態では、開示された腕保護器キットの作製方法は、本明細書に記載の複合パッド、本明細書に記載の手首支持構成要素、及び本明細書に記載の少なくとも3つのタブを互いに組み合わせるステップを含む。開示された腕保護器キットを作成する方法は、前記手首支持構成要素及び前記少なくとも3つのタブを前記複合パッドに取り付けるステップ、複合パッドを形成するステップ、手首支持構成要素を形成するステップ、タブを形成するステップ、前記複合パッドの長さ方向Dに沿って前記複合パッドを折り曲げるステップ、及び前記複合パッド、前記手首支持構成要素及び前記少なくとも3つのタブを1つ以上の梱包材料内に梱包するステップ等の1つ以上の追加ステップを含んでもよい。
【0007】
本発明は、開示された腕保護器キットを使用する方法にさらに関する。1つの例示的な実施形態において、本発明の開示された腕保護器キットを使用する方法は、例えば、医療処置中に、患者の指を包み込んで保護する閉鎖端を備えた腕保護包装を形成するステップを含む。開示された腕保護器キットを使用する方法は、前記複合パッドの遠位端に近接して前記複合パッドの第1の主外面の中央部分に取り付けるように前記手首支持構成要素を配置するステップと、前記患者の指が前記発泡体アーチの遠位端において前記発泡体アーチの上面に沿って延びるように、前記患者の腕に沿って前記腕の下に前記複合パッドを配置するステップと、前記複合パッドの外側の第3のエッジ部分が前記複合パッドの前記中央部分の上に位置するように、前記複合パッドの長さ方向Dに沿って前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分を折り曲げるステップと、前記複合パッドの反対側の外側の第3のエッジ部分が前記複合パッドの前記中央部分及び前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分の下面部分の上に位置するように、前記複合パッドの反対側の外側の第3のエッジ部分を前記長さ方向Dに沿って折り曲げるステップと、(i)前記複合パッドの前記反対側の外側の第3のエッジ部分、及び(ii)前記複合パッドの前記外側の第3のエッジ部分を互いに固定するように、前記少なくとも3つのタブのうちの2つのタブを前記複合パッドに取り付けるステップであって、前記2つのタブは前記複合パッドの幅方向Dに延びるステップと、(i)前記複合パッドの前記中央部分の下面、及び(ii)前記複合パッドの前記反対側の外側の第3の外側部分の下面を互いに固定するように、前記少なくとも3つのタブのうち1つのタブを前記複合パッドに取り付けるステップであって、前記1つのタブは前記複合パッドの長さ方向Dに延びており、前記腕保護包装の前記閉鎖端を形成するステップの1つ以上をさらに含んでもよい。
【0008】
本発明のこれら及びその他の特徴及び利点は、以下の開示された実施形態の詳細な説明及び添付の請求項を検討すれば明らかになろう。
【0009】
本発明は、添付の図面を参照してさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の例示的な腕保護器キットを示す。
【0011】
図2】本発明の腕保護器キットでの使用に適した例示的な手首支持構成要素の拡大図を示す。
【0012】
図3】本発明の腕保護器キットでの使用に適した例示的なタブの拡大図を示す。
【0013】
図4A】本発明の例示的な腕保護器キットを使用して、患者の腕を覆う腕保護包装を形成するための例示的な手順を示す。
図4B】本発明の例示的な腕保護器キットを使用して、患者の腕を覆う腕保護包装を形成するための例示的な手順を示す。
図4C】本発明の例示的な腕保護器キットを使用して、患者の腕を覆う腕保護包装を形成するための例示的な手順を示す。
図4D】本発明の例示的な腕保護器キットを使用して、患者の腕を覆う腕保護包装を形成するための例示的な手順を示す。
図4E】本発明の例示的な腕保護器キットを使用して、患者の腕を覆う腕保護包装を形成するための例示的な手順を示す。
【0014】
図5】本発明の腕保護器キットでの使用に適した例示的な複合パッドの例示的な断面図を示す。
【0015】
図6】本発明の腕保護器キットでの使用に適した例示的な手首支持構成要素の例示的な側面図を示す。
【0016】
図7A】本発明の腕保護器キットの例示的な手首支持構成要素を入れ子にするために、例示的な複合パッドを折り曲げるための例示的な手順を示す。
図7B】本発明の腕保護器キットの例示的な手首支持構成要素を入れ子にするために、例示的な複合パッドを折り曲げるための例示的な手順を示す。
図7C】本発明の腕保護器キットの例示的な手首支持構成要素を入れ子にするために、例示的な複合パッドを折り曲げるための例示的な手順を示す。
図7D】本発明の腕保護器キットの例示的な手首支持構成要素を入れ子にするために、例示的な複合パッドを折り曲げるための例示的な手順を示す。
図7E】本発明の腕保護器キットの例示的な手首支持構成要素を入れ子にするために、例示的な複合パッドを折り曲げるための例示的な手順を示す。
【0017】
図8】本発明の腕保護器キットを梱包するために使用され得る様々な梱包材料を示す。
【0018】
図9A】本発明の別の例示的な腕保護器キットを示しており、この例示的な腕保護器キットは、右利きの患者用であり、例示的な腕保護器キットの折り曲げを支援するための数字システムを備えている。
図9B】本発明の別の例示的な腕保護器キットを示しており、この例示的な腕保護器キットは、右利きの患者用であり、例示的な腕保護器キットの折り曲げを支援するための数字システムを備えている。
図9C】本発明の別の例示的な腕保護器キットを示しており、この例示的な腕保護器キットは、右利きの患者用であり、例示的な腕保護器キットの折り曲げを支援するための数字システムを備えている。
図9D】本発明の別の例示的な腕保護器キットを示しており、この例示的な腕保護器キットは、右利きの患者用であり、例示的な腕保護器キットの折り曲げを支援するための数字システムを備えている。
図9E】本発明の別の例示的な腕保護器キットを示しており、この例示的な腕保護器キットは、右利きの患者用であり、例示的な腕保護器キットの折り曲げを支援するための数字システムを備えている。
【0019】
図10A】本発明の例示的な腕保護器キット内において、例示的な手首支持構成要素に沿ってユーザの左右の手を入れ子にするように、例示的な複合パッドを折り曲げるための別の例示的な手順を示す。
図10B】本発明の例示的な腕保護器キット内において、例示的な手首支持構成要素に沿ってユーザの左右の手を入れ子にするように、例示的な複合パッドを折り曲げるための別の例示的な手順を示す。
図10C】本発明の例示的な腕保護器キット内において、例示的な手首支持構成要素に沿ってユーザの左右の手を入れ子にするように、例示的な複合パッドを折り曲げるための別の例示的な手順を示す。
図10D】本発明の例示的な腕保護器キット内において、例示的な手首支持構成要素に沿ってユーザの左右の手を入れ子にするように、例示的な複合パッドを折り曲げるための別の例示的な手順を示す。
図10E】本発明の例示的な腕保護器キット内において、例示的な手首支持構成要素に沿ってユーザの左右の手を入れ子にするように、例示的な複合パッドを折り曲げるための別の例示的な手順を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、腕保護器キットに関する。本発明は、腕保護器キットの作成方法にさらに関する。本発明は、外科的処置中に患者の腕を保護するために腕保護器キットを使用する方法にさらに関する。
【0021】
本発明の腕保護器キットは、既知の腕保護器に対して以下の1つ以上の利点を提供する。
【0022】
(1)本発明の腕保護器キットは、設計において普遍的であり、すなわち、各腕保護器がどちらの腕にも使用できるように、全ての構成要素を動かすことができる。
【0023】
(2)本発明の腕保護器キットは、患者の腕を手術台からあまり遠くに押さないように、患者の腕と患者の体との間に発泡体の厚さがある。
【0024】
(3)本発明の腕保護器キットは、ロボット式及び腹腔鏡の場合、低い側方のトロカールへのアクセスに影響しないような厚さを有する(つまり、材料が多すぎると、正しく配置されていない場合に上腹部にアクセスすることが困難になる)。
【0025】
(4)本発明の腕保護器キットは、手首/手保護器の各端部に取り付けられる「リフトタブ」を使用して簡単に再配置できる独自の手首/手保護器を提供し、ユーザは複合パッド材料を破壊する/引き裂くことなく、手首/手保護器を簡単に引っ張って移動することができる。
【0026】
(5)本発明の腕保護器キットは、普遍的な長さを有する。
【0027】
(6)本発明の腕保護器キットは、個々の患者のために長さを短くするように容易に切断及び/又は折り曲げることができる材料の厚さを有する。
【0028】
(7)本発明の腕保護器キットは、タブが容易に再配置されるように、包装複合パッド材料に縫い付け/一体化されていないフック&ループタブを含み、各患者及び手順に合わせて患者固有のカスタマイズされた適合を可能にする。
【0029】
(8)本発明の腕保護器キットは、ユーザが腕保護器の遠位端で利用可能な複合パッド材料を折り返して腕保護器の端部を閉じることができることを考慮して、患者の指を潜在的な粉砕損傷及び/又は熱傷から保護し、我々のフック&ループタブの1つを使用してこの折り曲げられた材料片を固定し、これにより、患者の指が腕保護器の端部から突出することを防ぐ。
【0030】
(9)本発明の腕保護器キットは、使用のための迅速なセットアップ時間を提供すると共に、患者の腕を包む/保護するために必要な人数/時間も削減する。
【0031】
(10)本発明の腕保護器キットは、緊急時に患者の腕へのアクセスを容易にするだけでなく、(複数の)患者の腕に接続された任意のラインへのアクセスを容易にする。
【0032】
(11)本発明の腕保護器キットは、一部の患者(高齢者等...)の「脆弱/繊細」な皮膚に対応するために柔らかい材料から作られている。
【0033】
(12)本発明の腕保護器キットは、幅広い腕寸法(すなわち、腕の直径及び腕の長さ)に対応する能力を有する。
【0034】
(13)本発明の腕保護器キットは、特に、医療処置中に腕を保護するために特別に設計された医療装置を含む。
【0035】
本発明の腕保護器キットは、多数の構成要素を備え得る。
【0036】
個々の構成要素及び個々の構成要素の組み合わせの説明を以下に示す。
【0037】
(I.腕保護器キットの構成要素)
図1は、本発明の例示的な腕保護器キット10を示す。図1に示すように、本発明の腕保護器キットは、以下の構成要素の1つ以上を含んでもよい。
【0038】
(A.複合パッド)
図1に示す例示的な腕保護器キット10等の本発明の腕保護器キットは、複合パッド20を備える。複合パッド20は、発泡体層21及び1つ以上の選択的な追加層を備える。いくつかの実施形態では、複合パッド20は、発泡体層21の主外面23に接着され、それに沿って延びる少なくとも1つのループ材料層22と組み合わせた発泡体層21を備える。他の実施形態では、複合パッド20は、発泡体層21の反対の主外面23に接着され、それに沿って延びる2つのループ材料層22と組み合わせた発泡体層21を備える。例えば、図5を参照。
【0039】
(B.手首支持構成要素)
図1に示す例示的な腕保護器キット10等の本発明の腕保護器キットは、手首支持構成要素30をさらに備える。図1及び図6に示すように、手首支持構成要素30は、発泡体アーチ31を備える。通常、手首支持構成要素30は、フック裏当て層35をさらに備え、ここで、フック裏当て層35は発泡体アーチ31の下面34に沿って延びる。再び図6を参照。フック裏当て層35は、フック裏当て材料37の1つ以上の個別の部品36を備えてもよい。いくつかの実施形態では、フック裏当て層35は、裏当て材料37の3つの個別の部品36を含み、裏当て材料37の少なくとも1つの部品36がフック材料37aを備える。例えば、図6において、例示的なフック裏当て層35は、(a)フック材料37aを備える裏当て材料37の中央に配置される部品36、及び(b)中央に配置される部品36の端部361/362に重なって取り付けられる非フック材料37b(例えば、ポリプロピレンウェビング等のフック材料37a以外の材料)を備える反対側の把持部品36bを備えることが示されている。
【0040】
(C.タブ)
図1に示す例示的な腕保護器キット10等の本発明の腕保護器キットは、少なくとも3つのタブ40をさらに備える。各タブ40は、(i)複合パッド20の主外面24に取り付けられ、再配置可能であり、取り外し可能であり、(ii)ストリップ長さSL及びストリップ幅Sを有するフック材料41のストリップを備える。
【0041】
(D.その他の選択的な構成要素)
図1に示す例示的な腕保護器キット10等の本発明の腕保護器キットは、以下の選択的なキット構成要素、すなわち、第2の複合パッド20、第2の手首支持構成要素30、追加タブ40(例えば、6から10の合計タブ40)、患者パッド(すなわち、手術台の上に置いたときに患者の下に位置を合わせるため)、リフトシート、2つ以上の身体ストラップ、又はこれらの任意の組み合わせの1つ以上をさらに備えてもよい。
【0042】
(II.腕保護器キットの作製方法)
本発明は、開示された腕保護器キットを作成する方法にさらに関する。1つの例示的な実施形態では、開示された腕保護器キットの作製方法は、複合パッド20、手首支持構成要素30、及び少なくとも3つのタブ40を互いに組み合わせるステップを含む。組み合わせるステップは、手首支持構成要素30及び少なくとも3つのタブ40を複合パッド20に取り付けるステップを単に含んでもよい。
【0043】
開示された腕保護器キットの作成方法は、複合パッドを形成するステップ等の1つ以上の追加ステップ、手首支持構成要素を形成するステップ、タブを形成するステップ、又はその組み合わせをさらに含んでもよい。
【0044】
(III.腕保護器キットの使用方法)
本発明は、開示された腕保護器キットを使用する方法にさらに関する。1つの例示的な実施形態では、開示された腕保護器キットを使用する方法は、患者80の指82を包み込んで保護する閉鎖端51を備えた腕保護包装50を形成することを含む。例えば、図4A図4Eに示されている例示的な方法ステップを参照すると、閉鎖端51を備えた例示的な腕保護包装50は、手首支持構成要素30、複合パッド20、及び3つのタブ40を使用して形成され、2つのタブが複合パッド20の幅方向Dwに延びており、1つのタブ40が複合パッド20の長さ方向Dに延びる。図4Eに示すように、閉鎖端51を備えた例示的な腕保護包装50は、患者80の指82を包み込んで保護する。
【0045】
図9A図9Eは、本発明の別の例示的な腕保護器キットを提供し、この腕保護器キットは、ユーザが腕保護器キットを折り曲げるのを支援するための番号システムをさらに備える。図9Aに示すように、例示的な腕保護器キット10は、以下の文字/番号、すなわち、(a)この特定の腕保護器キット10が右利きのユーザとの使用に適していることを示している、複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の下面24’’に沿った「1R」、(b)複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分27の下面24’に沿った「3↑」、及び(c)複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の下面24’’に沿った「4↓」を含んでいる。図9Bに示すように、例示的な腕保護器キット10は、(d)複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の右上側の角の主要外側表面24に沿って「2」をさらに含む。
【0046】
図10A図10Eは、本発明の腕保護器キット10を使用して、ユーザの左側手首(すなわち、「1L」として識別される)及び右側手首(すなわち、「1R」として識別される)の両方を包むための方法ステップを示す。図10Aに示すように、ステップ1において、ユーザは、複合パッド20の幅方向Dwに延びる2つのタブ、及び複合パッド20の長さ方向Dに延びる1つのタブ40を持ち上げて、腕保護器キット10を開く。各タブ40は、複合パッド20から所与のタブ40を完全に取り外すことなく、複合パッド20の一方の外面から慎重に外すことができる。
【0047】
図10Bに示すように、ステップ2において、複合パッド20を広げた状態で、所与の複合パッド20(すなわち、左側の手首に対する複合パッド「1L」として識別され、右側の手首に対する複合パッド「1R」として識別されたもの)は、患者の手のひらを下に向けて、患者の手が手首支持構成要素30のアーチ上面外形ASPに沿って静止するように、患者の腕の下に配置される。手首は、好ましくは、患者の指先と複合パッド20のエッジとの間に十分な距離(例えば、最低約3インチ)があるように配置される(それによって、以下のステップ5に示されるように、複合パッド20の端部が複合パッド20の上面に向かって下方に引き戻され得る)。
【0048】
図10Cに示すように、ステップ3において、ユーザが記号「3↑」を見つけて、記号「3↑」に隣接するエッジを患者の腕の上に引っ張り、そのエッジを所定の位置に保持する。
【0049】
図10Dに示すように、ステップ4において、ユーザは記号「4↓」を見つけ、記号「4↓」に隣接するエッジを記号「3↑」及び患者の腕の上に引っ張り、複合パッド20の長さPに沿って延びる2つのタブ40によってそのエッジを所定の位置に固定する。
【0050】
図10Eに示すように、ステップ5において、ユーザは複合パッド20の上端を複合パッド20の上面に向かって折り返し、複合パッド20の幅Pに沿って延びる単一のタブ40によって複合パッド20の折り返し部分を複合パッド20の内側部分上に固定する。
【0051】
本発明の追加の実施形態を以下に詳細に示す。
【0052】
(その他の実施形態)
(腕保護器キット)
(実施形態1)腕保護器キット10において、患者80の腕81の周りに及び腕に沿って延びるように寸法決めされる複合パッド20であって、パッド厚さP、パッド長さP及びパッド幅Pを有し、発泡体層21及び前記発泡体層21の主外面23に沿った少なくとも1つのループ材料層22を備える複合パッド20と、前記複合パッド20の主外面24に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である手首支持構成要素30であって、発泡体アーチ31を備える手首支持構成要素30と、少なくとも3つのタブ40とを備え、各タブ40は、(i)前記複合パッド20の主外面24に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、かつ(ii)ストリップ長さSL及びストリップ幅Sを有するフック材料41のストリップを備え、前記腕保護器キット10は、前記患者80の腕81に組み立てられたときに、前記患者80の指82を包み込んで保護する閉鎖端51を有する腕保護包装50を形成する。例えば、図1及び図4Eを参照。
【0053】
(実施形態2)実施形態1の腕保護器キット10において、前記少なくとも1つのループ材料層22は、前記発泡体層21の反対側の主外面23に沿って延びる1つのループ材料層22を有する2つのループ材料層22を含む。例えば、図5を参照。
【0054】
(実施形態3)実施形態1又は2に記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21は、単一の発泡体層21を含む。例えば、図5を参照。
【0055】
(実施形態4)実施形態1から3のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21の層密度は約0.5から約5.0lb密度である。
【0056】
(実施形態5)実施形態1から4のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21の層密度は約1.0から約2.0lb密度である。いくつかの実施形態では、前記発泡体層21の層密度は約1.4lbである。
【0057】
(実施形態6)実施形態1から5のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21のILD(Impression Load Deflection;印加荷重たわみ)値は約36から約50である。
【0058】
(実施形態7)実施形態1から6のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21のILD(Impression Load Deflection;印加荷重たわみ)値は約40から約50である。
【0059】
(実施形態8)実施形態1から7のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21の層厚tFOLは、約0.5センチメートル(cm)から約2.0cmである。例えば、図5を参照。
【0060】
(実施形態9)実施形態1から8のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21の層厚tFOLは、約1.0cmである。
【0061】
(実施形態10)実施形態1から9のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21は、ポリウレタン発泡体、ポリエステル発泡体、ポリエステルポリウレタン発泡体、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、前記発泡体層21は、ポリエステルポリウレタン発泡体を含む。
【0062】
(実施形態11)実施形態1から10のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21は、ポリウレタン非粘弾性発泡体、ポリエステル非粘弾性発泡体、ポリエステルポリウレタン非粘弾性発泡体、又はそれらの組み合わせを含む。
【0063】
(実施形態12)実施形態1から11のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体層21と前記少なくとも1つのループ材料層22のそれぞれとの間に接着層50をさらに含む。
【0064】
(実施形態13)実施形態1から12のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも1つのループ材料層22のぞれぞれは、縦糸UBL(unbroken loop;アンブロークンループ)編み生地の層を含むループ材料25を含む、いくつかの実施形態では、縦糸UBL(unbroken loop;アンブロークンループ)編み生地は、2.75オンス/平方ヤード(osy)100%ナイロンの縦糸UBL(unbroken loop;アンブロークンループ)編み生地を含む。例えば、図5を参照。
【0065】
(実施形態14)実施形態1から13のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも1つのループ材料層22の各々のループ層厚tLLは、約0.2cmである。
【0066】
(実施形態15)実施形態1から14のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記複合パッド20は、約0.5cmから約2.0cmのパッド厚さP、約50.0cmから約90.0cmのパッド長さP、及び約40.0cmから約70.0cmのパッド幅Pを有する。
【0067】
(実施形態16)実施形態1から15のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記複合パッド20は、約1.0cmのパッド厚さP、約67.0cmのパッド長さP、及び約55.0cmパッド幅Pを有する。
【0068】
(実施形態17)実施形態1から16のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記手首支持構成要素30は、前記複合パッド20の主外面24に損傷を与えることなく、前記複合パッド20の主外面24に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である。
【0069】
(実施形態18)実施形態1から17のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体アーチ31は、約2.5cmから約6.0cmのアーチ最大厚AMT、約15.0cmから約28.0cmのアーチ長さA、約6.0cmから約15.0cmのアーチ幅Aを有する。例えば、図2及び図6を参照。
【0070】
(実施形態19)実施形態1から18のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体アーチ31は、約4.0cmのアーチ最大厚AMT、約21.0cmのアーチ長さA、及び約10.0cmのアーチ幅Awを有する。
【0071】
(実施形態20)実施形態18又は19に記載の腕保護器キット10において、前記アーチ最大厚AMTは、前記発泡体アーチ31の近位端33よりも前記発泡体アーチ31の遠位端32に近い。
【0072】
(実施形態21)実施形態18から20のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記アーチ最大厚AMTは、前記発泡体アーチ31の遠位端32から約3.0cmから約4.0cmである。
【0073】
(実施形態22)実施形態18から21のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体アーチ31は、前記発泡体アーチ31の近位端33から前記発泡体アーチ31のアーチ最大厚AMTを含む前記発泡体アーチ31の前記アーチ長さAに沿った点PMTまで徐々に高さ(すなわち厚さ)が増加し、その後、前記発泡体アーチ31の遠位端32に向かって下方に曲がるアーチ上面外形ASPを有する。例えば、図2及び図6を参照。
【0074】
(実施形態23)実施形態18から22のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体アーチ31は、(i)前記発泡体アーチ31の近位端33において前記発泡体アーチ31の下面34がある第1の角度A、及び(ii)前記発泡体アーチ31の遠位端32において前記発泡体アーチ31の前記下面34がある第2の角度Aを形成するアーチ上面外形ASPを有し、前記第1の角度Aは、約15°未満であり、前記第2の角度Aは、約60°から約90°である。例えば、図6を参照。
【0075】
(実施形態24)実施形態1から23のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記発泡体アーチ31は、ポリウレタン非粘弾性発泡体、ポリエステル非粘弾性発泡体、ポリエステルポリウレタン非粘弾性発泡体、又はこれらの組み合わせを含む。
【0076】
(実施形態25)実施形態1から24のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記手首支持構成要素30は、フック裏当て層35をさらに含み、前記フック裏当て層35は、前記発泡体アーチ31の下面34に沿って延びる。
【0077】
(実施形態26)実施形態25に記載の腕保護器キット10において、前記フック裏当て層35は、裏当て材料37の1つ以上の分離した部品36を含み、前記裏当て材料37の1つ以上の分離した部品36は、フック材料37aを含む。前記裏当て材料37の1つ以上の分離した部品36は、別々に使用され(例えば、裏当て材料37の各部品36は、発泡体アーチ31の下面34に個別に取り付けられる)、又は互いに組み合わせて使用されてもよい(例えば、裏当て材料37の1つの部品36が発泡体アーチ31の下面34に取り付けられ、裏当て材料37の(複数の)他の部品36が発泡体アーチ31の下面34に取り付けられる裏当て材料37の1つの部品36に取り付けられる)。
【0078】
(実施形態27)実施形態25又は26に記載の腕保護器キット10において、前記フック裏当て層35は、裏当て材料37の2つ以上の分離した部品36を含む。
【0079】
(実施形態28)実施形態25から27のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記フック裏当て層35は、裏当て材料37の3つの分離した部品36を含む。例えば、図6を参照。
【0080】
(実施形態29)実施形態26から28のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、裏当て材料37の少なくとも1つの部品36は、フック材料、例えば、2インチ幅のホワイトフックの100%ナイロンフック材料を含む。
【0081】
(実施形態30)実施形態26から29のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、裏当て材料37(例えば、フック裏当て37a)の少なくとも1つの部品36は、約0.3cm未満の裏当て材料厚さtHBM、約6.0cmから約18.0cmの裏当て材料長さLHBM、約4.0cmから約8.0cmの裏当て材料幅WHBMを有する。例えば、図2及び図6を参照。
【0082】
(実施形態31)実施形態26から30のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、裏当て材料37の少なくとも1つの部品36(例えば、2つの把持部品36bのそれぞれ)は、(i)約6.0cmから約8.0cm、又は(ii)約16cmから約18cmの裏当て材料長さLHBM、及び約5.0cmの裏当て材料幅WHBMを有する。
【0083】
(実施形態32)実施形態25から31のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記フック裏当て層35は、(1)(i)約17.0cmの裏当て材料長さLHBM及び(ii)約5.0cmの裏当て材料幅WHBMを有するフック材料37aを含む裏当て材料37の中央に配置される第1の部品36aと、(2)裏当て材料37の2つの把持部品36bとを含み、それぞれが独立して、例えばポリプロピレン繊維ウェビングを含み、(i)約7.0cmの裏当て材料長さLHBM及び(ii)約5.0cmの裏当て材料幅WHBMを有し、裏当て材料37の2つの把持部品36bのそれぞれは、前記発泡体アーチ31の反対側の遠位端32及び近位端33において、発泡体アーチ31の下面34を超えて延びる。例えば、図2図6を参照。いくつかの実施形態では、図6に示すように、裏当て材料37の2つの把持部品36bが、フック材料37aの中央に配置される第1の部品36aに重なって接続される。いくつかの実施形態では、裏当て材料37の2つの把持部品36bは、別々に発泡体アーチ31に結合されることなく、フック材料37aの中央に配置される第1の部品36aの端部361/362に対して、それぞれ独立して距離d図6参照)だけ重なって接続される。距離doはどのような長さの重なりでもよいことを理解するべきである。典型的には、距離doは約2.0cmである(しかしながら、最大で約4.0cm以上であってもよい)。任意のタイプの接続を使用して、裏当て材料37の2つの把持部品36bを、フック材料37aの中央に配置される第1の部品36aに接続してもよく、これには、限定されないが接着結合、熱結合(例えば、熱溶融結合)、機械結合(例えば、フック/ループ材、ステッチ、ステープル等)、又はこれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、裏当て材料37の2つの把持部品36bは、フック材料37aの中央に配置される第1の部品36aにステッチによって接続される。
【0084】
(実施形態33)実施形態1から32のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも3つのタブ40のうちの各タブ40は、前記複合パッド20の主外面24に損傷を与えることなく、前記複合パッド20の主外面24に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である。
【0085】
(実施形態34)実施形態1から33のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも3つのタブ40のうちの各タブ40は、約0.3cm未満のタップ厚さS、約15.0cmから約28.0cmのタブ長さS、及び約3.8cmから約10.2cmのタブ幅Sを有する。
【0086】
(実施形態35)実施形態1から34のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも3つのタブ40のうちの各タブ40は、約0.3cm未満のタップ厚さS、約20.0cmのタブ長さSL、及び約5.1cmのタブ幅Sを有する。
【0087】
(実施形態36)実施形態1から35のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも3つのタブ40のうちの各タブ40は、タブフック材料41を含む。
【0088】
(実施形態37)実施形態36に記載の腕保護器キット10において、前記タブフック材料41は、ナイロンフック材料を含む。いくつかの実施形態では、前記ナイロンフック材料は、2インチ幅のホワイトフックの100%ナイロンフック材料を含む。
【0089】
(実施形態38)実施形態1から37のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記手首支持構成要素30は、(i)前記複合パッド20の第1の主外面24に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、(ii)前記複合パッド20の上部外側の第3のエッジ27に沿って長さ方向Dに延びており、前記複合パッド20は、前記複合パッド20の上部外側の第3のエッジ27が前記複合パッド20の中央の第3の部分28の上に位置するように、前記長さ方向Dに沿って折り曲げられる。例えば、図7Aから7Cを参照。
【0090】
(実施形態39)実施形態38に記載の腕保護器キット10において、前記複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分29は、前記複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分29が前記複合パッド20の前記中央の第3の部分28、及び前記複合パッド20の前記上部外側の第3のエッジ部分27の下面部分24’の上に位置するように、長さ方向Dに沿って折り曲げられる。例えば、図7A図7Cを参照。
【0091】
(実施形態40)実施形態39に記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも3つのタブ40の各タブ40は、前記複合パッド20の前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の下面24’’、及び前記複合パッド20の前記中央の第3の部分28の下面24’’’を互いに固定するように、(i)前記複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の下面24’’、及び(ii)前記複合パッド20の前記中央の第3の部分28の下面24’’’に対して、取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能である。例えば、図7D-7Eを参照。
【0092】
(実施形態41)実施形態40に記載の腕保護器キット10において、前記3つのタブ40は、前記複合パッド20の遠位端45及び近位端46からの独立距離d、及び互いからの独立分離距離dで独立して配置される。例えば、図7D図7Eを再度参照。
【0093】
(実施形態42)実施形態1から41のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記手首支持構成要素30は、(i)前記複合パッド20の遠位端45に近接して前記複合パッド20の第1の主外面24の中央部分28に取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、前記複合パッド20の外側の第3のエッジ部分27は、前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27が前記複合パッド20の前記中央部分28の上に位置するように、前記複合パッド20の長さ方向Dに沿って折り曲げられる。例えば、図4A図4Bを参照。
【0094】
(実施形態43)実施形態42に記載の腕保護器キット10において、前記複合パッド20の反対側の外側の第3のエッジ部分29は、前記複合パッド20の前記反対側の外側の第3のエッジ部分29が、前記複合パッド20の前記中央部分28及び前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27の下面部分24’の上に位置するように、長さ方向Dに沿って折り曲げられる。例えば、図4Cを参照。
【0095】
(実施形態44)実施形態43に記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも3つのタブ40のうちの2つのタブ40は、前記複合パッド20の反対側の前記外側の第3のエッジ部分29、及び前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27を互いに固定するように、(i)前記複合パッド20の前記反対側の外側の第3のエッジ部分29の下面24’’、及び(ii)前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27の前記下面部分24’に対して、取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、前記2つのタブ40は前記複合パッド20の幅方向Dに延びる。例えば、図4Cを再度参照。
【0096】
(実施形態45)実施形態44に記載の腕保護器キット10において、前記2つのタブ40は、前記複合パッド20の遠位端45及び近位端46からの独立距離d、及び互いからの分離距離dで独立して配置される。例えば、図4Cを再度参照。
【0097】
(実施形態46)実施形態44又は45に記載の腕保護器キット10において、前記少なくとも3つのタブ40のうちの1つのタブ40は、前記複合パッド20の前記中央部分28の下面24’’’、及び前記複合パッド20の前記反対側の外側の第3のエッジ部分29の下面24’’を互いに固定するように、(i)前記複合パッド20の前記中央部分28の下面24’’’、及び(ii)前記複合パッド20の前記反対側の外側の第3のエッジ部分29の下面24’’に対して、取り付け可能であり、再配置可能であり、かつ取り外し可能であり、1つのタブ40が前記複合パッド20の長さ方向Dに延びる。例えば、図4Eを参照。
【0098】
(実施形態47)実施形態1から46のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記複合パッド20の1つ以上の主外面24に沿った1つ以上の数字及び/又は文字をさらに備える。
【0099】
(実施形態48)実施形態47に記載の腕保護器キット10において、前記1つ以上の数字及び/又は文字は、(a)この特定の腕保護器キット10が、それぞれ右利きの患者80又は左利きの患者80との使用に適していることを示す、複合パッド20の前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の下面24’’に沿った「1R」又は「1L」、(b)複合パッド20の前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分27の下面24’に沿った「3」又は「3↑」、及び(c)前記複合パッド20の前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の下面24’’に沿った「4」又は「4↓」を備える。例えば、図9Aを参照。
【0100】
(実施形態49)実施形態47又は48に記載の腕保護器キット10において、前記1つ以上の数字及び/又は文字は、(d)複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の右上角において主外面24に沿った「2」を備える。例えば、図9Bを参照。
【0101】
(実施形態50)実施形態1から49のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記腕保護器キット10の1つ以上を包含するように寸法決めされる1つ以上の梱包材料70をさらに備える。適切な梱包材料70は、限定されないが、ポリマーバッグ71、ボックス72、テープ73、及びラベル74を含む。例えば、図8を参照。
【0102】
(実施形態51)実施形態50に記載の腕保護器キット10において、前記1つ以上の梱包材料70は、ポリマーバッグ71、ポリマーフィルム75、テープ73、輸送容器72、ボックス72、ラベル74、木箱76、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0103】
(実施形態52)実施形態1から49のいずれか1つに記載の腕保護器キット10において、前記腕保護器キット10は、前記患者80の指82を包み込んで保護する前記閉鎖端51を備えた前記腕保護包装50を形成するように組み立てられる。
(腕保護器キットの作成方法)
【0104】
(実施形態53)実施形態1から52のいずれか1つに記載の腕保護器キット10を作成する方法nにおいて、前記複合パッド20、前記手首支持構成要素30、及び前記少なくとも3つのタブ40を互いに組み合わせるステップを含む。
【0105】
(実施形態54)実施形態53に記載の方法において、前記組み合わせるステップは、前記手首支持構成要素30及び前記少なくとも3つのタブ40を前記複合パッド20に取り付けることを含む。
【0106】
(実施形態55)実施形態53又は54に記載の方法において、複合パッドを形成するステップであって、少なくとも1つのループ材料層22を前記発泡体層21の主外面23に取り付けることを含む複合パッドを形成するステップをさらに含む。
【0107】
(実施形態56)実施形態53から55のいずれか1つに記載の方法において、複合パッドを形成するステップであって、少なくとも1つのループ材料層22を前記発泡体層21の反対側の主外面24に取り付けることを含む複合パッドを形成するステップをさらに含む。一実施形態では、少なくとも1つのループ材料層22を前記発泡体層21の反対側の主外面24に取り付けるステップは、フレームラミネーションステップを含む。
【0108】
(実施形態57)実施形態53から56のいずれか1つに記載の方法において、手首支持構成要素を形成するステップであって、前記発泡体アーチ31を形成することを含む手首支持構成要素を形成するステップをさらに含む。
【0109】
(実施形態58)実施形態57に記載の方法において、前記手首支持構成要素を形成するステップは、フック裏当て層35を前記発泡体アーチの下面34に取り付けることをさらに含む。
【0110】
(実施形態59)実施形態58に記載の方法において、前記フック裏当て層35は、裏当て材料37の最大で3つの分離した部品36を備えており、裏当て材料37の少なくとも1つの部品36がフック材料37aを含む。いくつかの実施形態では、図6に示すように、フック裏当て材料37の3つの分離した部品36は、フック材料37aの中央に配置される第1の部品36aに重なって接続される裏当て材料37の2つの把持部品36bを備える。いくつかの実施形態では、裏当て材料37の2つの把持部品36bは、別々に発泡体アーチ31に結合されることなく、フック材料37aの中央に配置される第1の部品36aの端部361/362に接続される。いくつかの実施形態では、裏当て材料37の2つの把持部品36bは、フック材料37aの中央に配置される第1の部品36aにステッチによって接続される。
【0111】
(実施形態60)実施形態53から59のいずれか1つに記載の方法において、タブを形成するステップであって、タブフック材料41を形成することを含むタブを形成するステップをさらに含む。
【0112】
(実施形態61)実施形態60に記載の方法において、前記タブを形成するステップは、所望のタブ長さSを提供するように前記タブフック材料41を切断することをさらに含む。
【0113】
(実施形態62)実施形態61に記載の方法において、前記タブを形成するステップは、前記タブフック材料41の両端48に近接してステッチ長さ47をステッチすることをさらに含み、各ステッチ長さ47はタブフック材料41の幅方向に延びる。
【0114】
(実施形態63)実施形態53から62のいずれか1つに記載の方法において、前記複合パッド20の少なくとも1つの主外面23/24上に1つ以上の数字及び/又は文字を印刷することをさらに含む。複合パッド20に数字及び/又は文字を入れる任意の方法が、印刷の代わりに使用され得ることを理解するべきである。例えば、エンボス加工ステップが使用されてもよく、接着ステップ(例えば、複合パッド20にラベルを貼り付けること)が使用されてもよい。
【0115】
(実施形態64)実施形態63に記載の方法において、前記1つ以上の数字及び/又は文字は、(a)この特定の腕保護器キット10が、それぞれ右利きの患者80又は左利きの患者80との使用に適していることを示す、複合パッド20の前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の下面24’’に沿った「1R」又は「1L」、(b)複合パッド20の前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分27の下面24’に沿った「3」又は「3↑」、及び(c)前記複合パッド20の前記反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の下面24’’に沿った「4」又は「4↓」を含む。例えば、図9Aを再度参照。
【0116】
(実施形態65)実施形態63又は64に記載の方法において、前記1つ以上の数字及び/又は文字は、(d)複合パッド20の反対側の上部外側の第3のエッジ部分29の右上角において主外面24に沿った「2」を含む。例えば、図9Bを再度参照。
【0117】
(実施形態66)実施形態53から65のいずれか1つに記載の方法において、前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27が前記複合パッド20の中央の第3の部分28の上に位置するように、前記複合パッド20を長さ方向Dに沿って折り曲げるステップと、反対の外側の第3のエッジ部分29が前記複合パッド20の中央の第3の部分28及び前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27の下面24’の上に位置するように、前記反対の外側の第3のエッジ部分29を前記長さ方向Dに沿って折り曲げるステップとをさらに含む。
【0118】
(実施形態67)実施形態53から66のいずれか1つに記載の方法において、前記複合パッド20、前記手首支持構成要素30及び前記少なくとも3つのタブ40を1つ以上の梱包材料70内に梱包するステップをさらに含む。
【0119】
(腕保護器キットの使用方法)
(実施形態68)実施形態1から52のいずれか1つに記載の腕保護器キット10を使用する方法において、患者80の指82を包み込んで保護する閉鎖端51を備えた腕保護包装50を形成するステップを含む。
【0120】
(実施形態69)実施形態68に記載の方法において、前記形成するステップは、医療処置中に行われる。
【0121】
(実施形態70)実施形態68又は69に記載の方法において、前記形成するステップは、前記複合パッド20の遠位端45に近接する前記複合パッド20の第1の主外面24の中央部分28に取り付けるように前記手首支持構成要素30を配置することを含む。例えば、図4Aを参照。
【0122】
(実施形態71)実施形態70に記載の方法において、前記形成するステップは、前記患者8の指82が前記発泡体アーチ31の遠位端32において前記発泡体アーチ31の上面38に沿って延びるように、前記患者の腕81に沿って前記腕81の下に前記複合パッド20を配置することをさらに含む。例えば、図4Aを再度参照。
【0123】
(実施形態72)実施形態71に記載の方法において、前記形成するステップは、前記複合パッド20の外側の第3のエッジ部分27が前記複合パッド20の前記中央部分28の上に位置するように、前記複合パッド20の長さ方向Dに沿って前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27を折り曲げることをさらに含む。例えば、図4Bを参照。
【0124】
(実施形態73)実施形態72に記載の方法において、前記形成するステップは、前記複合パッド20の反対側の外側の第3のエッジ部分29が前記複合パッド20の前記中央部分28及び前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27の下面部分24’の上に位置するように、前記複合パッド20の前記反対側の外側の第3のエッジ部分29を前記長さ方向Dに沿って折り曲げることをさらに含む。例えば、図4Cを参照。
【0125】
(実施形態74)実施形態73に記載の方法において、前記形成するステップは、(i)前記複合パッド20の前記反対側の外側の第3のエッジ部分29、及び(ii)前記複合パッド20の前記外側の第3のエッジ部分27を互いに固定するように、前記少なくとも3つのタブ40のうちの2つのタブ40を前記複合パッド20に取り付けることであって、前記2つのタブ40は前記複合パッド20の幅方向Dwに延びることをさらに含む。例えば、図4Cを再度参照。
【0126】
(実施形態75)実施形態74に記載の方法において、前記2つのタブ40は、前記複合パッド20の遠位端45及び近位端46からの独立距離d、及び互いからの分離距離dで独立して配置される。例えば、図4Cを再度参照。
【0127】
(実施形態76)実施形態74又は75に記載の方法において、前記形成するステップは、(i)前記複合パッド20の前記中央部分28の下面24’’’、及び(ii)前記複合パッド20の前記反対側の外側の第3のエッジ部分29の下面24’’を互いに固定するように、前記少なくとも3つのタブ40のうち1つのタブ40を前記複合パッド20に取り付けることであって、前記1つのタブ40は前記複合パッド20の長さ方向Dに延びており、前記腕保護包装50の前記閉鎖端51を形成することをさらに含む。
【0128】
(実施形態77)実施形態68から76のいずれか1つに記載の方法において、前記パッド長さPを短くするように、前記複合パッド20を切断するステップをさらに含む。
【0129】
(実施形態78)実施形態68から77のいずれか1つに記載の方法において、前記複合パッド20の主外面24に沿って、(i)前記手首支持構成要素30、(ii)前記少なくとも3つのタブ40のうち少なくとも1つのタブ40、又は(iii)(i)手首支持構成要素30及び(ii)前記少なくとも3つのタブ40のうち少なくとも1つのタブ40の両方を再配置するステップをさらに含む。
【0130】
(実施形態79)実施形態68から78のいずれか1つに記載の方法において、前記複合パッド20の主外面24から、(i)前記手首支持構成要素30、(ii)前記少なくとも3つのタブ40のうち少なくとも1つのタブ40、又は(iii)(i)手首支持構成要素30及び(ii)前記少なくとも3つのタブ40のうち少なくとも1つのタブ40の両方を取り外すステップをさらに含む。
【0131】
(実施形態80)実施形態68から79のいずれか1つに記載の方法において、前記複合パッド20の主外面24に、(i)前記手首支持構成要素30、(ii)前記少なくとも3つのタブ40のうち少なくとも1つのタブ40、又は(iii)(i)手首支持構成要素30及び(ii)前記少なくとも3つのタブ40のうち少なくとも1つのタブ40の両方を取り付けるステップをさらに含む。
【0132】
(実施形態81)実施形態68から80のいずれか1つに記載の方法において、1つ以上の梱包材料70から、(i)前記複合パッド20、(ii)前記手首支持構成要素30、及び(iii)前記少なくとも3つのタブ40を取り出すステップをさらに含む。
【0133】
(実施形態82)実施形態68から81のいずれか1つに記載の方法において、一度の使用後に、(i)前記複合パッド20、(ii)前記手首支持構成要素30、及び(iii)前記少なくとも3つのタブ40を廃棄するステップをさらに含む。
【0134】
本発明は、例示として上述されかつさらに以下に例示されているのであって、本発明の範囲に限定を課すものとしていかなる意味でも解釈されるべきではない。一方で、本発明の精神及び/又は添付の請求項の範囲から逸脱することなく、本明細書の記載を読んだ後で、当業者に示唆され得る他の様々な実施形態、修正、及びそれらの均等物が用いられ得ることが明確に理解されるべきである。
【0135】
(例1)
(腕保護器キットの準備)
図1図10Eに示すような例示的な腕保護器キット10は、従来のステップ(例えば、1つ以上の熱形成ステップ、1つ以上の接続/組み立てステップ、1つ以上の積層ステップ、1つ以上の切断ステップ等)を使用して準備された。
【0136】
(例2)
(腕保護器キットの使用方法)
例1で形成された例示的な腕保護器キット10を使用して、図4A図4E及び図10A図10Eに示された手順を使用して、患者の腕80に腕保護包装50を形成した。
【0137】
上記の腕保護器キット及び方法は、1つ以上の構成要素又はステップを「含む」と記載されているが、上記の腕保護器キット及び方法は、腕保護器キット及び方法の上記の構成要素、特徴又はステップのいずれかを「含む」、「いずれかから構成される」、又は「実質的にいずれかから構成される」ものであってもよいことを理解するべきである。したがって、本発明又はその一部が「含む」のような非限定的用語で記載されている場合、(特に他の記載がない限り)本発明又はその一部の記載も、後述する「~から実質的に構成される」又は「~から構成される」又はその変形の用語を使用して、本発明又はその一部を記述するものと解釈されるべきであることは容易に理解されるべきである。
【0138】
本明細書で使用される「備える」、「備え」、「含む」、「含み」、「有する」、「有し」、「含有する」、「含有し」、「特徴付けられる」又はそれらの変形の用語は、明示的に示された他の限定に従うことを条件として、引用された構成要素の非排他的な包括を含むことを意図している。例えば、要素(例えば、構成要素、特徴又はステップ)のリストを「含む」腕保護器キット及び/又は方法は、必ずしもそれらの要素(又は構成要素又はステップ)のみに限定されるわけではなく、明示的にリストされていない、又は腕保護器キット及び/又は方法に固有でない他の要素(又は構成要素又はステップ)を含んでもよい。
【0139】
本明細書で使用されているように、「~から構成される」及び「~から構成され」という移行句は、指定されていない要素、ステップ、又は構成要素を除外する。例えば、請求項に使用されている「~から構成される」又は「~から構成され」は、通常それに関連する不純物(すなわち、特定の成分内の不純物)を除き、請求項に明示された成分、材料又はステップに請求項を限定する。「~から構成される」又は「~から構成され」という文言が、前提部の直後ではなく、請求項の本文の節に記載されている場合、「~から構成される」又は「~から構成され」という文言は、その節に記載されている要素(又は構成要素若しくはステップ)のみを限定し、その他の要素(又は構成要素)は、請求項全体から除外されない。
【0140】
本明細書で使用される「~から実質的に構成される」及び「~から実質的に構成されており」は、文字通り開示されたものに加えて、材料、ステップ、特徴、構成要素、又は要素を含む腕保護具キット及び/又は方法を定義するために使用されているが、これらの追加の材料、ステップ、特徴、構成要素、又は要素が、請求項に記載の発明の(複数の)基本的かつ新規な特徴に実質的に影響を及ぼさないことを条件とする。「~から実質的に構成される」という用語は、「~を備える」と「~から構成される」との中間に位置する。
【0141】
さらに、本明細書に記載の腕保護器キット及び/又は方法は、図面に示されていない特徴の有無にかかわらず、図面に示されているように、本明細書に記載の構成要素及び特徴のいずれかを備え、いずれかから実質的に構成され、又は構成され得ることを理解するべきである。つまり、いくつかの実施形態では、本発明の腕保護器キット及び/又は方法は、図面に示されているもの以外の追加の特徴を持たず、図面に示されていないそのような追加の特徴は、腕保護器キット及び/又は方法から特に除外される。他の実施形態では、本発明の腕保護器キット及び/又は方法は、図面に示されていない1つ以上の追加の特徴を有する。
【0142】
明細書は、その特定の実施形態に関して詳細に記載されているが、当業者であれば、前述の理解を得ると、これらの実施形態に対する変更、変形、及び均等物を容易に思いつき得ることが理解されるであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の請求項及びその均等物のものと評価されるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
【国際調査報告】