(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-19
(54)【発明の名称】マイクロバブル水ボックス及びそれを有する洗浄機器
(51)【国際特許分類】
D06F 39/08 20060101AFI20230911BHJP
【FI】
D06F39/08 301B
D06F39/08 301C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515007
(86)(22)【出願日】2021-09-03
(85)【翻訳文提出日】2023-03-03
(86)【国際出願番号】 CN2021116442
(87)【国際公開番号】W WO2022048638
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】202010923807.8
(32)【優先日】2020-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010929921.1
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011007529.8
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508231382
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール ウォッシング マシン カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Qingdao Haier Washing Machine Co.,Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】チーシャン ザオ
(72)【発明者】
【氏名】シェン シュー
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AA01
3B166AA11
3B166AB04
3B166AE01
3B166AE02
3B166BA52
3B166BA53
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3B166CB11
3B166DC03
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3B166DC37
3B166DC45
3B166DC47
3B166DC48
3B166DE02
3B166DE04
3B166GA02
3B166GA12
3B166GA22
(57)【要約】
本発明はマイクロバブル水ボックス(5)及びそれを有する洗浄機器である。当該マイクロバブル水ボックス(5)は、内部にはオリフィス(513)及びオリフィス(513)の下流に位置する混合室(146)が設けられ、且つ水流がオリフィス(513)を通ることにより混合室(146)内に発生する負圧によって外気が空気通路を通して混合室(146)に吸入できるように、オリフィス(513)を連通する給水口(511)、及び混合室(146)と空気連通を形成可能な空気通路が設けられているボックス体(51)と、混合室(146)からのバブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網(53)と、板状本体(521)と板状本体(521)から外向きに延びる押え脚(522)とを含み、押え板(52)は前記押え脚(522)を介してマイクロバブル発泡網(53)を混合室(146)の下流端に押し付け、且つ、マイクロバブル水がボックス体(51)から噴出可能に構成される押え板(52)とを含む。当該マイクロバブル水ボックス(5)により、マイクロバブル水におけるマイクロバブル含有量が顕著に向上する。そのため、それを有する洗浄機器は、より強力な洗浄力を有し、衣類における洗剤の残留量を減すことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にはオリフィス及び前記オリフィスの下流に位置する混合室が設けられ、且つ水流が前記オリフィスを通ることで前記混合室内に発生する負圧により外気が空気通路を通して前記混合室に吸入できるように、前記オリフィスを連通する給水口、及び前記混合室と空気連通を形成可能な前記空気通路が設けられているボックス体と、
前記混合室からのバブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網と、
板状本体及び板状本体から外向きに延びる押え脚を含み、押え板は前記押え脚を介して前記マイクロバブル発泡網を前記混合室の下流端に押し付け、且つ、前記マイクロバブル水が前記ボックス体から噴出可能に構成される前記押え板とを含む、
ことを特徴とするマイクロバブル水ボックス。
【請求項2】
前記混合室は環状壁で囲まれ、且つ前記ボックス体には前記環状壁の周囲に配置された吸気溝が設けられ、前記環状壁には前記吸気溝と混合室を連通する少なくとも1つの吸気口が形成され、前記空気通路は前記吸気溝及び前記少なくとも1つの吸気口からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項3】
前記押え板と前記ボックス体の側壁との間にマイクロバブル水出口が形成される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項4】
前記板状本体にはマイクロバブル水出口が形成され、且つ前記押え板と前記ボックス体の側壁との間に補助吐水口が形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項5】
前記押え脚には、前記混合室の下流端に合わせる環状に配置され、且つ隣り合う前記押え脚の間に周方向の隙間が形成される複数の押え脚が含まれる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項6】
前記ボックス体内に、前記オリフィスの上流に位置し、内径が水流の方向に沿って徐々に縮小する加圧室が設けられている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項7】
前記加圧室の内壁には妨害リブが設けられている、
ことを特徴とする請求項6に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項8】
前記混合室の下流端に複数のオーバーフロー口が設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項9】
前記マイクロバブル発泡網は多層網構造を含み、前記網構造の各層は少なくとも1つのメッシュの直径がミクロンレベルに達する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックスを含む洗浄機器であって、前記マイクロバブル水ボックスは、前記洗浄機器にマイクロバブル水を提供するために前記洗浄機器に配置される、
ことを特徴とする洗浄機器。
【請求項11】
給水口が設けられている給水部と、部品挿入室、前記部品挿入室の外周に沿って延びてそれと空気連通を形成する吸気溝、及び前記部品挿入室の下流に位置する吐水口が設けられている吐水部と、前記給水部と吐水部との間に位置するオリフィスとを含むボックス体と、
前記部品挿入室内に収容されるように構成され、内部に負圧チャンバ、及び前記負圧チャンバの下流に位置する混合チャンバが設けられ、第1端が前記オリフィスの近傍に位置し且つ第1端と前記部品挿入室との間に前記吸気溝と負圧チャンバとを空気連通する吸気通路が形成され、前記オリフィスにより絞られた後の水流により前記負圧チャンバ内に発生する負圧によって空気が前記吸気溝から前記負圧チャンバに吸入でき、前記空気と水流との前記混合チャンバ内での混合によりバブル水が形成される挿入部品と、
前記挿入部品の第2端に固定され、且つ前記バブル水を前記吐水口から排出可能なマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網とを含む、
ことを特徴とするマイクロバブル水ボックス。
【請求項12】
前記マイクロバブル水ボックスは押え板をさらに含み、前記押え板は板状本体と、板状本体の内側面から外へ延びる押え脚とを含み、前記押え板は、前記マイクロバブル発泡網と前記板状本体との間に前記マイクロバブル水を受け且つ前記吐水口を連通するマイクロバブル水室が形成されるように、前記押え脚を介して前記マイクロバブル発泡網を前記挿入部品の第2端に押し付ける、
ことを特徴とする請求項11に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項13】
前記押え脚は、前記挿入部品の挿入部品に合わせる環状に配置され、且つ隣り合う前記押え脚の間に周方向の隙間が形成される複数の押え脚を含み、前記マイクロバブル水は前記マイクロバブル水室から前記周方向の隙間を介して前記吐水口へ流れる、
ことを特徴とする請求項12に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項14】
前記吐水部は前記部品挿入室を囲む周方向外壁及び周方向内壁を含み、前記周方向外壁は上壁、下壁、左壁及び右壁からなり、前記周方向内壁は前記上壁、左壁及び右壁のうちの少なくとも一部に沿って平行に延び、前記吸気溝は前記周方向外壁と前記周方向内壁との間に形成され且つ前記周方向内壁に形成された吸気口を介して前記吸気通路と空気連通を形成する、
ことを特徴とする請求項11~13のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項15】
前記下壁の前記挿入部品の第2端に近接する部分は径方向で外向きに拡大して吐水口を形成する、
ことを特徴とする請求項14に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項16】
前記水流の流れ方向に沿って、前記負圧チャンバの内径は徐々に縮小し、且つ、前記混合チャンバの内径は徐々に拡大する、
ことを特徴とする請求項11~13のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項17】
前記挿入部品の第2端には複数のオーバーフロー口が設けられている、
ことを特徴とする請求項11~13のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項18】
前記負圧チャンバの内壁には妨害リブが設けられている、
ことを特徴とする請求項11~13のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項19】
前記マイクロバブル発泡網は多層網構造を含み、前記網構造の各層は少なくとも1つのメッシュの直径がミクロンレベルに達する、
ことを特徴とする請求項11~13のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項20】
請求項11~19のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックスを含む洗浄機器であって、前記マイクロバブル水ボックスは、前記洗浄機器にマイクロバブル水を提供するために前記洗浄機器に配置される、
ことを特徴とする洗浄機器。
【請求項21】
給水口が設けられている給水部と、部品挿入室が設けられている吐水部と、前記給水部と吐水部との間に位置するオリフィスとを含むボックス体と、
前記部品挿入室内に収容されるように構成され、内部に負圧チャンバ、及び前記負圧チャンバの下流に位置する混合チャンバが設けられ、第1端が前記オリフィスの近傍に位置し且つ第1端と前記部品挿入室との間に前記負圧チャンバを連通する吸気通路が形成され、前記オリフィスにより絞られた後の水流により前記負圧チャンバに発生する負圧によって外気が前記負圧チャンバに吸入でき、前記吸気通路は前記吐水部の外部と空気連通を形成し、空気と水流との前記混合チャンバ内での混合によりバブル水が形成される挿入部品と、
前記バブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網と、
前記マイクロバブル発泡網を前記挿入部品の第2端に固定するように構成され、マイクロバブル水出口が設けられている押え板とを含む、
ことを特徴とするマイクロバブル水ボックス。
【請求項22】
前記押え板は板状本体と、板状本体の内側面から外へ延びる押え脚とを含み、前記押え板の前記押え脚により前記マイクロバブル発泡網が前記挿入部品の第2端に押し付けられることにより、前記マイクロバブル発泡網と前記板状本体との間に前記マイクロバブル水を受けるマイクロバブル水室が形成され、且つ前記マイクロバブル水出口は前記板状本体に形成される、
ことを特徴とする請求項21に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項23】
前記押え脚は、前記挿入部品の挿入部品に合わせる環状に配置され、且つ隣り合う前記押え脚の間に周方向の隙間が形成される複数の押え脚を含み、前記マイクロバブル水は前記マイクロバブル水室から前記周方向の隙間を介して流出する、
ことを特徴とする請求項22に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項24】
前記吐水部には前記部品挿入室の外周に沿って延びてそれと空気連通を形成する吸気溝が形成され、前記吸気通路は前記吸気溝を介して前記吐水部の外部と空気連通を形成する、
ことを特徴とする請求項21~23のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項25】
前記吐水部は前記部品挿入室を囲む周方向外壁及び周方向内壁を含み、前記周方向外壁は上壁、下壁、左壁及び右壁からなり、前記周方向内壁は前記上壁、左壁及び右壁のうちの少なくとも一部に沿って平行に延び、前記吸気溝は前記周方向外壁と前記周方向内壁との間に形成され且つ前記周方向内壁に形成された吸気口を介して前記吸気通路と空気連通を形成する、
ことを特徴とする請求項24に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項26】
前記下壁の前記挿入部品の第2端に近接する部分は径方向で外向きに拡大して、前記部品挿入室の下流に位置する補助吐水口を形成する、
ことを特徴とする請求項25に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項27】
前記水流の流れ方向に沿って、前記負圧チャンバの内径は徐々に縮小し、且つ、前記混合チャンバの内径は徐々に拡大する、
ことを特徴とする請求項21~23のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項28】
前記挿入部品の第2端には複数のオーバーフロー口が設けられている、
ことを特徴とする請求項21~23のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項29】
前記負圧チャンバの内壁には妨害リブが設けられている、
ことを特徴とする請求項21~23のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項30】
請求項21~29のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックスを含む洗浄機器であって、前記マイクロバブル水ボックスは、前記洗浄機器にマイクロバブル水を提供するために前記洗浄機器に配置される、
ことを特徴とする洗浄機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年09月04日に提出された、出願番号が「202010923807.8」である中国発明特許出願、2020年09月07日に提出された、出願番号が「202010929921.1」である中国発明特許出願、及び2020年09月23日に提出された、出願番号が「202011007529.8」である中国発明特許出願の優先権を主張する。これらの出願の内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は洗浄機器に関し、具体的にはマイクロバブル水ボックス及びそれを有する洗浄機器に関する。
【背景技術】
【0003】
マイクロバブル(micro-bubble)とは、通常、バブル発生時の直径が50ミクロン(μm)以下の微小バブルを指す。マイクロバブルは、その直径範囲に応じて、マイクロナノバブル(micro-/nano-bubble)、ミクロンバブル又はナノバブル(nano-bubble)と呼ばれ得る。マイクロバブルは、液体中での浮力が小さいため、液体中に滞留する時間が比較的長い。そして、マイクロバブルが液体中で収縮して最後に砕けてしまうと、より小さなナノバブルが発生される。この過程で、バブルは小さくなるためその上昇速度が遅くなるため、溶融効率が高くなる。マイクロバブルは、破砕時に局所的に高圧と高温の熱を発生することにより、液体中に浮遊したり物体に付着したりする有機物などの異物を破壊することができる。また、マイクロバブルの収縮過程にはマイナス電荷の増加も伴い、マイナス電荷は、通常マイクロバブルの直径が1~30ミクロンの時にピーク状態であるため、液中に浮遊しているプラスに帯電した異物を吸着しやすい。その結果、異物はマイクロバブルの破砕により破壊された後にマイクロバブルに吸着されてから、液体表面に徐々に浮上する。これらの特性により、マイクロバブルは、強力な洗浄及び浄化能力を有する。現在、マイクロバブルは洗濯機等の洗浄機器に広く応用されている。
【0004】
例えば、特許文献1には縦型洗濯機が開示され、当該縦型洗濯機はディスクベース内に設けられた注水装置を有する。当該注水装置は、水源に接続される接続口と、注水ボックスと、接続口と注水ボックスとの間に配置されたマイクロバブル発生器とを有する。具体的には、特許文献1に開示されたマイクロバブル発生器は、円筒状のノズルを有し、ノズル内には、直径が水流方向に沿って徐々に小さくなるテーパ状の通路部、突出部(オリフィスを形成する)、及び混合チャンバ(直径がオリフィスの直径よりも大きくて一定である)が形成されている。電磁給水弁が開かれると、主水道からの水流はこのマイクロバブル発生器を通過する際に急速に減圧されることにより、水流中の空気が析出されて水中にマイクロバブルが生じ、マイクロバブル水が形成される。当該マイクロバブル水は洗濯槽に入って衣類の洗濯に使用される。しかしながら、このようなマイクロバブル発生器は、それを流れる液体内に携帯される非常に制限された空気によってしかマイクロバブルを生じることができないため、マイクロバブルを十分に含むマイクロバブル水を提供することができず、それにより、洗浄効果の向上の余地が依然として大きく、残留した洗剤はユーザの健康にリスクをもたらす可能性がある。
【0005】
それに対応して、当分野では、上記の問題点を解決するための新たな技術案を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許第108396516号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来技術における上記の問題、すなわち、従来の注水装置のマイクロバブル発生効率が高くないという技術的問題を解決するために、マイクロバブル水ボックスを提供する。第1の実施形態では、前記マイクロバブル水ボックスは、内部にはオリフィス及び前記オリフィスの下流に位置する混合室が設けられ、且つ水流が前記オリフィスを通ることで前記混合室内に発生する負圧により外気が空気通路を通して前記混合室に吸入できるように、前記オリフィスを連通する給水口、及び前記混合室と空気連通を形成可能な前記空気通路が設けられているボックス体と、前記混合室からのバブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網と、板状本体及び板状本体から外向きに延びる押え脚を含み、押え板は前記押え脚を介して前記マイクロバブル発泡網を前記混合室の下流端に押し付け、且つ、前記マイクロバブル水が前記ボックス体から噴出可能に構成される前記押え板とを含む。
【0008】
本発明のマイクロバブル水ボックスの技術案では、当該マイクロバブル水ボックスはボックス体と、マイクロバブル発泡網と、押え板とを含む。ボックス体内にはオリフィス、及びオリフィスの下流に位置する混合室が設けられ、且つボックス体にはオリフィスを連通する給水口、及び混合室と空気連通を形成可能な空気通路が設けられている。水流は、給水口からボックス体内に流入した後、オリフィスによって絞られて膨張した後に混合室内に噴入されて混合室内に負圧が発生するため、混合室内にオリフィスに近接する負圧領域が形成される。負圧の作用により、外気が空気通路を介して混合室に吸入でき、混合室は、水流と吸入された空気とが十分に混合してバブル水を生成するように、十分に大きい混合空間を提供する。押え板は押え脚を介してマイクロバブル発泡網を混合室の下流端にしっかりと固定する。バブル水は混合室からマイクロバブル発泡網へ流れ、マイクロバブル発泡網の切断及び更なる混合により、マイクロバブルを豊富に含有するマイクロバブル水が形成される。続いて、マイクロバブル水はボックス体から噴出される。そのため、本発明のマイクロバブル水ボックスにより、マイクロバブル水におけるマイクロバブル含有量が顕著に向上する。水流方向に沿って、押え板はボックス体の下流側又は下流端に配置されるため、押え板の板状本体をボックス体の下流側の側壁(或いは、「エンドカバー」と呼ばれる。)とすることができ、且つ押え板は、マイクロバブル水がボックス体から噴出されることを可能にするように構成される。
【0009】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記混合室は環状壁で囲まれ、且つ前記ボックス体には前記環状壁の周囲に配置された吸気溝が設けられ、前記環状壁には前記吸気溝と混合室を連通する少なくとも1つの吸気口が形成され、前記空気通路は前記吸気溝及び前記少なくとも1つの吸気口からなる。混合室は環状壁で囲まれ、且つボックス体には環状壁の周囲に配置された吸気溝が設けられ、環状壁には吸気溝及び混合室を連通する吸気口が少なくとも1つ形成され、空気通路は吸気溝及び少なくとも1つの吸気口からなる。このような設計により、十分に大きい吸気溝が提供されるため、十分な量の空気が混合室内にスムーズに吸入できることを保証する。
【0010】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記押え板と前記ボックス体の側壁との間にマイクロバブル水出口が形成される。押え板とボックス体の側壁との間にマイクロバブル水出口が形成される。このようなマイクロバブル水出口の配置は、特定のニーズに応えるために、マイクロバブル水を特定方向に噴出するようにガイドすることができる。
【0011】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記板状本体にはマイクロバブル水出口が形成され、且つ前記押え板と前記ボックス体の側壁との間に補助吐水口が形成されている。板状本体にマイクロバブル水出口が設計され、且つ押え板とボックス体の側壁との間に補助吐水口が形成されていることで、特定のニーズに応えるために、マイクロバブル水を異なる方向に噴出するようにガイドすることができる。
【0012】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記押え脚には、前記混合室の下流端に合わせる環状に配置され、且つ隣り合う前記押え脚の間に周方向の隙間が形成される複数の押え脚が含まれる。押え脚は、混合室の下流端に合わせる環状に配置され、且つ隣り合う押え脚の間に周方向の隙間が形成される複数の押え脚を含む。このような周方向の隙間は、マイクロバブル水がそこを流れることを可能にする。
【0013】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記ボックス体内に、前記オリフィスの上流に位置し、内径が水流の方向に沿って徐々に縮小する加圧室が設けられている。水流の方向に沿って加圧室の内径が徐々に縮小して、直径が徐々に小さくなるテーパ状チャンバが形成される。このような加圧室により、水流の圧力が徐々に高くなることができる。加圧された水流がオリフィスから膨張し噴出されることにより、混合室内に起こされる負圧効果がよりよいため、より多くの空気を吸入し且つ空気と水との混合度合を向上させることができる。
【0014】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記加圧室の内壁には妨害リブが設けられている。加圧室の内壁に設けられた妨害リブは、水の乱流を大きくすることにより、下流での水流と吸入された空気とのより効果的な混合を助け、水中でより多くのバブルを発生することができる。
【0015】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記混合室の下流端に複数のオーバーフロー口が設けられる。混合室の下流端に複数のオーバーフロー口が設けられる。マイクロバブル水ボックス内の水圧が不十分で水流がマイクロバブル発泡網を速やかに貫通できない場合、水流はこれらのオーバーフロー口から流出することができ、水流の混合室内での溜りによりマイクロバブル発泡網が詰まって吸気できなくなる問題を回避し、それによりマイクロバブル水ボックスがマイクロバブル水を発生し続ける高い信頼性を保証する。
【0016】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記マイクロバブル発泡網は多層網構造を含み、前記網構造の各層は少なくとも1つのメッシュの直径がミクロンレベルに達する。マイクロバブル発泡網は多層網構造であり、各層の網構造のミクロ細孔と合わせることにより、マイクロバブルの直径を著しく縮小し、またマイクロバブルと水との混合度合いを向上させることができる。
【0017】
本発明は、従来技術における上記の問題、すなわち、従来の注水装置のマイクロバブル発生効率が高くないという技術的問題を解決するために、マイクロバブル水ボックスを提供する。第2の実施形態では、前記マイクロバブル水ボックスは、給水口が設けられている給水部と、部品挿入室、前記部品挿入室の外周に沿って延びてそれと空気連通を形成する吸気溝、及び前記部品挿入室の下流に位置する吐水口が設けられている吐水部と、前記給水部と吐水部との間に位置するオリフィスとを含むボックス体と、前記部品挿入室内に収容されるように構成され、内部に負圧チャンバ、及び前記負圧チャンバの下流に位置する混合チャンバが設けられ、第1端が前記オリフィスの近傍に位置し且つ第1端と前記部品挿入室との間に前記吸気溝と負圧チャンバとを空気連通する吸気通路が形成され、前記オリフィスにより絞られた後の水流により前記負圧チャンバ内に発生する負圧によって空気が前記吸気溝から前記負圧チャンバに吸入でき、前記空気と水流との前記混合チャンバ内での混合によりバブル水が形成される挿入部品と、前記挿入部品の第2端に固定され、且つ前記バブル水を前記吐水口から排出可能なマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網とを含む。
【0018】
本発明のマイクロバブル水ボックスの技術案では、当該マイクロバブル水ボックスはボックス体と、挿入部品と、マイクロバブル発泡網とを含む。ボックス体には部品挿入室、及び部品挿入室の外周に沿って延びてそれと空気連通を形成する吸気溝が形成される。部品挿入室内に収容可能な挿入部品には、負圧チャンバ及び負圧チャンバの下流に位置する混合チャンバが設けられ、挿入部品の第1端がオリフィスの近傍に位置し且つ挿入部品の第1端と部品挿入室との間に吸気溝と負圧チャンバとを空気連通する吸気通路が形成され、オリフィスにより絞られた後の水流により負圧チャンバ内に発生する負圧によって空気が吸気溝から負圧チャンバに吸入でき、空気と水流との混合チャンバ内での混合によりバブル水が形成される。吸気槽及びそれと空気連通する吸気通路を通して、マイクロバブル水ボックスの外部からの十分な空気を負圧チャンバ内に吸入することができ、且つ大量のバブルを含有するバブル水を提供するために、混合チャンバで吸入された空気と水流とを十分に混合する。当該バブル水は、マイクロバブル発泡網の切断及び混合を経て、マイクロバブルを豊富に含有するマイクロバブル水を形成する。そのため、本発明のマイクロバブル水ボックスにより、マイクロバブル水におけるマイクロバブル含有量が顕著に向上する。
【0019】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記マイクロバブル水ボックスは押え板をさらに含み、前記押え板は板状本体と、板状本体の内側面から外へ延びる押え脚とを含み、前記押え板は、前記マイクロバブル発泡網と前記板状本体との間に前記マイクロバブル水を受け且つ前記吐水口を連通するマイクロバブル水室が形成されるように、前記押え脚を介して前記マイクロバブル発泡網を前記挿入部品の第2端に押し付ける。当該押え板は押え脚を介してマイクロバブル発泡網を挿入部品の第2端に押し付け、且つマイクロバブル発泡網と板状本体との間にマイクロバブル水を受け且つ吐水口を連通するマイクロバブル水室が形成される。当該マイクロバブル水室によってマイクロバブル水を吐水口へガイドすることができる。また、板状本体をボックス体の吐水部のエンドカバーとすることができる。
【0020】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記押え脚は、前記挿入部品の挿入部品に合わせる環状に配置され、且つ隣り合う前記押え脚の間に周方向の隙間が形成される複数の押え脚を含み、前記マイクロバブル水は前記マイクロバブル水室から前記周方向の隙間を介して前記吐水口へ流れる。
【0021】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記吐水部は前記部品挿入室を囲む周方向外壁及び周方向内壁を含み、前記周方向外壁は上壁、下壁、左壁及び右壁からなり、前記周方向内壁は前記上壁、左壁及び右壁のうちの少なくとも一部に沿って平行に延び、前記吸気溝は前記周方向外壁と前記周方向内壁との間に形成され且つ前記周方向内壁に形成された吸気口を介して前記吸気通路と空気連通を形成する。吐水部は、部品挿入室を囲む周方向外壁及び周方向内壁を含み、周方向外壁は上壁、下壁、左壁及び右壁からなり、周方向内壁は上壁、左壁及び右壁のうちの少なくとも一部に沿って平行に延び、吸気溝は周方向外壁と周方向内壁との間に形成され且つ周方向内壁に形成された吸気口を介して吸気通路と空気連通を形成する。互いに離間し且つ平行に配置された周方向外壁と周方向内壁との間に吸気溝を配置し且つ負圧チャンバに連通可能な吸気口を周方向内壁に設けることにより、十分に大きい吸気溝を提供するだけでなく、吸気溝と吸気口が塞がれることを回避することもでき、それにより十分な量の空気が負圧チャンバにスムーズに流入することを保証する。
【0022】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記下壁の前記挿入部品の第2端に近接する部分は径方向で外向きに拡大して吐水口を形成する。吐水部の下壁の挿入部品の第2端に近接する部分は径方向で外向きに拡大して吐水口を形成する。このような斜め下方に傾斜した吐水口は、マイクロバブル水ボックスを水平に置いたときに、マイクロバブル水を所定の位置まで下向きにガイドするのが容易になる。
【0023】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記水流の流れ方向に沿って、前記負圧チャンバの内径は徐々に縮小し、且つ、前記混合チャンバの内径は徐々に拡大する。負圧チャンバの内径が水流の方向に沿って徐々に縮小して直径が徐々に小さくなるテーパ状チャンバを形成し、且つ、混合チャンバの内径は徐々に拡大して、直径が徐々に大きくなるテーパ状チャンバが形成される。負圧チャンバは空気の吸入を高めるために構成され、混合チャンバは空気と水の混合度合いを高めるために構成される。
【0024】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記挿入部品の第2端には複数のオーバーフロー口が設けられている。挿入部品の第2端には複数のオーバーフロー口が設けられている。ノズル内の水圧が不十分で水流がマイクロバブル発泡網を速やかに貫通できない場合、水流はこれらのオーバーフロー口から流出することができ、水流の混合チャンバ内での溜りによりマイクロバブル発泡網が詰まって吸気できなくなる問題を回避し、それによりマイクロバブル水ボックスがマイクロバブル水を発生し続ける高い信頼性を保証する。
【0025】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記負圧チャンバの内壁には妨害リブが設けられている。負圧チャンバの内壁に設けられた妨害リブは、水の乱流を大きくすることにより、下流での水流と吸入された空気とのより効果的な混合を助け、水中でより多くのバブルを発生することができる。
【0026】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記マイクロバブル発泡網は多層網構造を含み、前記網構造の各層は少なくとも1つのメッシュの直径がミクロンレベルに達する。マイクロバブル発泡網は多層網構造であり、各層の網構造のミクロ細孔と合わせることにより、マイクロバブルの直径を著しく縮小し、またマイクロバブルと水との混合度合いを向上させることができる。
【0027】
本発明は、従来技術における上記の問題、すなわち、従来の注水装置のマイクロバブル発生効率が高くないという技術的問題を解決するために、マイクロバブル水ボックスを提供する。第3の実施形態では、前記マイクロバブル水ボックスは、給水口が設けられている給水部と、部品挿入室が設けられている吐水部と、前記給水部と吐水部との間に位置するオリフィスとを含むボックス体と、前記部品挿入室内に収容されるように構成され、内部に負圧チャンバ、及び前記負圧チャンバの下流に位置する混合チャンバが設けられ、第1端が前記オリフィスの近傍に位置し且つ第1端と前記部品挿入室との間に前記負圧チャンバを連通する吸気通路が形成され、前記オリフィスにより絞られた後の水流により前記負圧チャンバに発生する負圧によって外気が前記負圧チャンバに吸入でき、前記吸気通路は前記吐水部の外部と空気連通を形成し、空気と水流との前記混合チャンバ内での混合によりバブル水が形成される挿入部品と、前記バブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網と、前記マイクロバブル発泡網を前記挿入部品の第2端に固定するように構成され、マイクロバブル水出口が設けられている押え板とを含む。
【0028】
本発明のマイクロバブル水ボックスの技術案では、当該マイクロバブル水ボックスはボックス体と、挿入部品と、マイクロバブル発泡網と、マイクロバブル水出口を有する押え板とを含む。ボックス体は給水部と、吐水部と、給水部及び吐水部を流体連通するオリフィスとを含む。ボックス体上に部品挿入室が形成される。部品挿入室内に収容可能な挿入部品には、負圧チャンバ及び負圧チャンバの下流に位置する混合チャンバが設けられ、挿入部品の第1端がオリフィスの近傍に位置し且つ挿入部品の第1端と部品挿入室との間に負圧チャンバを空気連通する吸気通路が形成され、且つ吸気通路はさらに吐水部の外部と空気連通し、オリフィスにより絞られた後の水流により負圧チャンバ内に発生する負圧によって外気が負圧チャンバに吸入でき、空気と水流との混合チャンバ内での混合によりバブル水が形成される。負圧の作用により、大量の空気が負圧チャンバに吸入でき、大量のバブルを含有するバブル水を提供するために、混合チャンバで吸入された空気と水流とを十分に混合する。当該バブル水は、マイクロバブル発泡網の切断及び混合を経て、マイクロバブルを豊富に含有するマイクロバブル水を形成する。マイクロバブル水は、押え板上のマイクロバブル水出口から噴出される。そのため、本発明のマイクロバブル水ボックスによりマイクロバブル水におけるマイクロバブル含有量が顕著に向上する。
【0029】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記押え板は板状本体と、板状本体の内側面から外へ延びる押え脚とを含み、前記押え板の前記押え脚により前記マイクロバブル発泡網が前記挿入部品の第2端に押し付けられることにより、前記マイクロバブル発泡網と前記板状本体との間に前記マイクロバブル水を受けるマイクロバブル水室が形成され、且つ前記マイクロバブル水出口は前記板状本体に形成される。当該押え板が押え脚を介してマイクロバブル発泡網を挿入部品の第2端に押し付け、且つマイクロバブル発泡網と板状本体との間にマイクロバブル水を受けるマイクロバブル水室が形成される。当該マイクロバブル水室によってマイクロバブル水をマイクロバブル水出口にガイドすることができる。また、板状本体をボックス体の吐水部のエンドカバーとすることができる。
【0030】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記押え脚は、前記挿入部品の挿入部品に合わせる環状に配置され、且つ隣り合う前記押え脚の間に周方向の隙間が形成される複数の押え脚を含み、前記マイクロバブル水は、さらに、前記マイクロバブル水室から前記周方向の隙間を介して流出することもできる。
【0031】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記吐水部には前記部品挿入室の外周に沿って延びてそれと空気連通を形成する吸気溝が形成され、前記吸気通路は前記吸気溝を介して前記吐水部の外部と空気連通を形成する。吐水部には、部品挿入室の外周に沿って延びてそれと空気連通を形成する吸気溝が形成される。吸気通路は当該吸気溝を介して吐水部の外部と空気連通を形成する。十分な量の空気が負圧チャンバ内に吸入されることは、当該吸気溝により保証できる。
【0032】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記吐水部は前記部品挿入室を囲む周方向外壁及び周方向内壁を含み、前記周方向外壁は上壁、下壁、左壁及び右壁からなり、前記周方向内壁は前記上壁、左壁及び右壁のうちの少なくとも一部に沿って平行に延び、前記吸気溝は前記周方向外壁と前記周方向内壁との間に形成され且つ前記周方向内壁に形成された吸気口を介して前記吸気通路と空気連通を形成する。吐水部は部品挿入室を囲む周方向外壁及び周方向内壁を含み、周方向外壁は上壁、下壁、左壁及び右壁からなり、周方向内壁は上壁、左壁及び右壁のうちの少なくとも一部に沿って平行に延び、吸気溝は周方向外壁と周方向内壁との間に形成され且つ周方向内壁に形成された吸気口を介して吸気通路と空気連通を形成する。互いに離間し且つ平行に配置された周方向外壁と周方向内壁との間に吸気溝を配置し且つ周方向内壁に負圧チャンバに連通可能な吸気口を設けることにより、十分に大きい吸気溝を提供するだけでなく、また吸気溝と吸気口が塞がれることを回避することができ、それにより十分な量の空気が負圧チャンバにスムーズに流入することを保証する。
【0033】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記下壁の前記挿入部品の第2端に近接する部分は径方向で外向きに拡大して、前記部品挿入室の下流に位置する補助吐水口を形成する。吐水部の下壁の挿入部品の第2端に近接する部分は径方向で外向きに拡大して補助吐水口を形成する。オーバーフロー口からの水及び/又は押え脚間の周方向の隙間から流出したマイクロバブル水は当該補助吐水口から排出されることができる。
【0034】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記水流の流れ方向に沿って、前記負圧チャンバの内径は徐々に縮小し、且つ、前記混合チャンバの内径は徐々に拡大する。負圧チャンバの内径が水流の方向に沿って徐々に縮小して直径が徐々に小さくなるテーパ状チャンバを形成し、且つ、混合チャンバの内径が徐々に拡大して直径が徐々に大きくなるテーパ状チャンバを形成する。負圧チャンバは空気の吸入を高めるために構成され、混合チャンバは空気と水の混合度合いを高めるために構成される。
【0035】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記挿入部品の第2端には複数のオーバーフロー口が設けられている。挿入部品の第2端に複数のオーバーフロー口が設けられる。ノズル内の水圧が不十分で水流がマイクロバブル発泡網を速やかに貫通できない場合、水流はこれらのオーバーフロー口から流出することができ、水流の混合チャンバ内での溜りによりマイクロバブル発泡網が詰まって吸気できなくなる問題を回避し、それによりマイクロバブル水ボックスがマイクロバブル水を発生し続ける高い信頼性を保証する。
【0036】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記負圧チャンバの内壁には妨害リブが設けられている。負圧チャンバの内壁に設けられた妨害リブは、水の乱流を大きくすることにより、下流での水流と吸入された空気とのより効果的な混合を助け、水中でより多くのバブルを発生することができる。
【0037】
上記のマイクロバブル水ボックスの好ましい技術案では、前記マイクロバブル発泡網は多層網構造を含み、前記網構造の各層は少なくとも1つのメッシュの直径がミクロンレベルに達する。マイクロバブル発泡網は多層網構造であり、各層の網構造のミクロ細孔と合わせることにより、マイクロバブルの直径を著しく縮小し、またマイクロバブルと水との混合度合いを向上させることができる。
【0038】
従来技術の上記の問題を解決するために、すなわち、従来の洗浄機器の洗浄効果が不十分で且つ残留した洗剤がユーザの健康にリスクをもたらす可能性があるという技術的課題を解決するために、本発明は、上記のいずれかのマイクロバブル水ボックスを含む洗浄機器をさらに提供し、前記洗浄機器にマイクロバブル水を提供するために前記マイクロバブル水ボックスは前記洗浄機器内に配置される。マイクロバブル水を洗浄機器内に噴入することにより、洗浄機器の洗浄能力の向上に助けると共に、洗浄処理剤の使用量を節減できるため、ユーザの健康にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例の概略斜視図である。
【
図2】
図1に示される本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例の概略正面図である。
【
図3】
図2の断面線A-Aに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例での断面図である。
【
図4】本発明のマイクロバブル水ボックスのボックス体の第1の実施形態における実施例の概略斜視
図1である。
【
図5】本発明のマイクロバブル水ボックスのボックス体の第1の実施形態における実施例の概略斜視
図2である。
【
図6】本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第1の実施形態における実施例の概略斜視図である。
【
図7】本発明の洗浄機器の実施例1の概略構造図である。
【
図8】本発明のマイクロバブル水ボックスの第2の実施形態における実施例の概略斜視図である。
【
図9】
図8に示される本発明のマイクロバブル水ボックスの第2の実施形態における実施例の概略正面図である。
【
図10】
図9の断面線A-Aに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第2の実施形態における実施例の断面図である。
【
図11】
図9の断面線B-Bに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第2の実施形態における実施例の断面図である。
【
図12】本発明のマイクロバブル水ボックスの挿入部品の第2の実施形態における実施例の概略斜視
図1である。
【
図13】本発明のマイクロバブル水ボックスの挿入部品の第2の実施形態における実施例の概略斜視
図2である。
【
図14】本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第2の実施形態における実施例の概略斜視図である。
【
図15】本発明の洗浄機器の実施例2の概略構造図である。
【
図16】
図15に示される本発明の洗浄機器の実施例2の局所拡大概略図である。
【
図17】本発明のマイクロバブル水ボックスの第3の実施形態における実施例の概略斜視図である。
【
図18】
図17に示される本発明のマイクロバブル水ボックスの第3の実施形態における実施例の概略正面図である。
【
図19】
図18の断面線A-Aに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第3の実施形態における実施例の断面図である。
【
図20】
図19の断面線B-Bに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第3の実施形態における実施例の断面図である。
【
図21】本発明のマイクロバブル水ボックスの挿入部品の第3の実施形態における実施例の概略斜視
図1である。
【
図22】本発明のマイクロバブル水ボックスの挿入部品の第3の実施形態における実施例の概略斜視
図2である。
【
図23】本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第3の実施形態における実施例の概略斜視
図1である。
【
図24】本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第3の実施形態における実施例の概略斜視
図2である。
【
図25】本発明の洗浄機器の実施例3の概略構造図である。
【
図26】
図25に示される本発明の洗浄機器の実施例3の局所拡大概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。当業者であれば、これらの実施形態は本発明の技術原理を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではないことを理解するだろう。
【0041】
本発明の説明において、なお、用語「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」などの用語によって示される向き又は位置関係は、図面に示される向き又は位置関係に基づくものであり、説明を容易にするためのものに過ぎず、装置又は要素が、必ずしも特定の向きを有すること、特定の向きで構成や操作されることを指示又は暗示することではなく、従って、本発明の限定として理解することはできない。さらに、「第1」及び「第2」という用語は、説明のために使用されるだけで、相対的な重要性を指示するか又は暗示すると理解することはできない。
【0042】
本発明の説明において、なお、特に明記及び限定されない限り、用語「取り付け」、「設置」、「接続」は、広い意味で理解されるべきであり、例えば、固定的な接続であっても、着脱可能な接続であっても、又は一体になってもよく、直接的な連結であっても、中間媒体を介する間接的な連結であってもよく、2つの要素の内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて、本発明における上記の用語の具体的な意味を理解することができる。
【0043】
(第1の実施形態)
本発明は、従来の注水ボックスのマイクロバブル発生効率が高くないという技術的問題を解決するために、マイクロバブル水ボックス5を提供する。第1の実施形態では、当該マイクロバブル水ボックス5は、内部にはオリフィス513及びオリフィス513の下流に位置する混合室146が設けられ、且つ水流がオリフィス513を通ることにより混合室146内に発生する負圧により外気が空気通路を通して混合室146に吸入できるように、オリフィス513を連通する給水口511、及び混合室146と空気連通を形成可能な空気通路が設けられているボックス体51と、混合室146からのバブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網53と、板状本体521と板状本体521から外向きに延びる押え脚522とを含み、押え板52は押え脚522を介してマイクロバブル発泡網53を混合室146の下流端463に押し付け、且つ、マイクロバブル水がボックス体51から噴出可能に構成される押え板52とを含む。
【0044】
なお、本明細書に言及された「上流」及び「下流」は、特に断りのない限り、明細書の図面に示される水流方向Cに対するものである。本明細書に言及された「上壁」、「下壁」、「左壁」及び「右壁」は、
図1及び
図2に示す向きに対するものである。
【0045】
図1は本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例の概略斜視図であり、
図2は
図1に示される本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例の概略正面図であり、
図3は
図2の断面線A-Aに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例での断面図である。
図1~
図3に示すように、マイクロバブル水ボックス5はボックス体51と、マイクロバブル発泡網53と、マイクロバブル発泡網53を固定する押え板52とを含む。
【0046】
図4は本発明のマイクロバブル水ボックスのボックス体の第1の実施形態における実施例の概略斜視
図1であり、
図5は本発明のマイクロバブル水ボックスのボックス体の第1の実施形態における実施例の概略斜視
図2である。
図1~
図5に示すように、1つ以上の実施例では、ボックス体51の本体は、略直方体のボックスである。当該直方体のボックスの一側に給水口511が設けられ、且つボックス体51内にはオリフィス513、及びオリフィス513の下流に位置する混合室146が形成される。代替的に、ボックス体51は、例えば略立方体又は他の多面体などの他の適切な形状を採用してもよい。
【0047】
図3及び
図5に示すように、1つ以上の実施例では、給水口511は略円筒状である。水流方向Cに沿って、給水口511内に直径が一定の給水通路111が形成される。水流が水流方向Cに沿って給水通路111からボックス体51内に流入することが可能になるように、ボックス体51は当該給水口511を介して外部の水源、例えば水道水に接続される。従って、ボックス体51の給水口511に位置する側もボックス体51の上流側となっている。代替的に、給水口511は、楕円形の断面を有する給水口などの他の形状であってもよい。1つ以上の実施例では、ボックス体51内に加圧室512が設けられる。当該加圧室512は給水通路111から下流へオリフィス513まで延びる。加圧室512は水流方向Cに沿って内径が徐々に縮小して、テーパ状チャンバを形成する。水流は、加圧室512を流れ際に加圧され続け、それにより、加圧された後の水流がオリフィス513から下流の混合室146に噴入されると、混合室146内でより大きな負圧が発生し、且つ水流と空気との混合を一層強めることができる。1つ以上の実施例では、当該加圧室512は1段加圧室である。代替的に、加圧室512は2段以上の加圧室であり得る。各段の加圧室とは、水流方向に沿って内径が徐々に縮小する部分を意味し、且つ上流側の段の加圧室の最小内径は隣り合う加圧室の最大内径より大きい。
【0048】
図3に示すように、1つ以上の実施例では、加圧室512は水流方向Cに沿って下流へ延びて混合室146内に突出する。加圧室512の混合室146内に突出した部分は下流へ所定の距離を延び、且つ当該部分の外周壁の外径は水流方向Cに沿って徐々に縮小するため、テーパ部122が形成される。オリフィス513はテーパ部122の下流の先端に形成され且つ加圧室512と流体連通を形成している。水流がオリフィス513から膨張し噴出された後、テーパ部122の周壁と混合室146の内壁との間に大きな負圧領域が形成されることができ、このような負圧領域を介して外気を吸入することができる。代替的に、実際の大きさによっては、加圧室512が混合室146内まで突出しておらず、従ってオリフィス513は混合室の上流側壁上に形成されてもよい。
図3及び
図5に示すように、1つ以上の実施例では、加圧室512の内壁上に複数の妨害リブ121が形成されている。これらの妨害リブ121は、互いに離間しており、且つ加圧室512の内壁に沿って長手方向に延びている。これらの妨害リブ121は水流の乱流を大きくすることで、水流と吸入された空気との下流でのより効果的な混合を助ける。代替的に、妨害リブは加圧室512の内壁に設けられた少なくとも1つの径方向突起部、例えば1つ以上の柱状の突出部によって置き換えられてもよい。代替的に、他の形態の乱流部が、加圧室512の内壁に形成されてもよい。
【0049】
図1~
図4に示すように、ボックス体51は、混合室146を囲む周方向外壁141及び周方向内壁142と、周方向外壁141と周方向内壁142との間に形成された吸気溝143とを有する。水流方向Cに沿って、ボックス体51の下流側514は開放側である。1つ以上の実施例では、周方向外壁141は上壁141a、下壁141b、左壁141c、及び右壁141dからなる。当該周方向外壁141は周方向で混合室146全体を囲む。
図3及び
図4に示すように、1つ以上の実施例では、下壁141bの下流側514に近接する部分は径方向で徐々に外へ(
図3に示す方位に対して)拡大して、下部拡大壁部140を形成し、且つ当該下部拡大壁部140で囲まれた空間によってマイクロバブル水出口147が形成される。当該下部拡大壁部140には、強度を高めるために、互いに離間して略平行に延びる複数の補強リブ148が設けられている。これらの補強リブ148の延び方向は、マイクロバブル水ボックス5から離れる水流方向と大体同じであるため、水流の流れ方向に対してもガイドの役割を果たす。代替的に、下流側514には他の形態の吐水口が形成されてもよく、例えば、押え板52の板状本体521にマイクロバブル水出口が形成される。この場合、マイクロバブル水出口147を補助吐水口とすることができる。
図1、
図2及び
図4に示すように、1つ以上の実施例では、周方向内壁142はそれぞれ周方向外壁141の上壁141a、左壁141c及び右壁141dに沿って略平行に延び、且つ互いの間に所定距離の間隙が形成され、当該間隙が吸気溝143を構成する。当該吸気溝143は下流側514に向かって完全に開口しており、それにより外気が吸入溝に自由で十分に入ることが可能になる。それに対応して、周方向内壁142には、上壁141aに平行している内上壁142aと、左壁141cに平行している内左壁142bと、右壁141dに平行している内右壁142cとが含まれる。従って、吸気溝143は略U字型の環状溝である。周方向外壁141及び周方向内壁142の強度を高め、周方向外壁141の変形を防止するために、周方向外壁141と周方向内壁142との間に、互いに一定距離をあけられた複数のリブ壁144が設けられる。代替的に、周方向内壁142は上壁141aのみに沿って延びるため、上壁141aと内上壁142aとの間のみに「一」字型の吸気溝143が形成され、或いは、周方向内壁142は上壁141a及び左壁141cに沿って延びるため、上壁141a、左壁141cと内上壁142a、内左壁142bとの間に「L」字型の吸気溝143が形成される。同様に、周方向内壁142は上壁141a及び右壁141dに沿って延びるため、上壁141a、右壁141dと内上壁142a、内右壁142cとの間に「L」字型の吸気溝143が形成される。
【0050】
図4に示すように、1つ以上の実施例では、混合室146はボックス体51の略中央位置に配置される。混合室146は環状壁462で囲まれた略円形であり、その中心線は給水口511、補強室(加圧室)512及びオリフィス513の中心線と略一致する。代替的に、混合室146は適切な楕円形などの形状を採用してもよい。混合室146の下流端463は開放されている。環状壁462の混合室146の上流端に近接する部分には吸気溝143及び混合室146を空気連通する吸気口145が少なくとも1つ形成されている。従って、これらの吸気口145の位置はオリフィス513に近接する。吸気溝143は吸気口145と共にボックス体51における空気通路を構成する。吸気口145は、円形の孔であってもよく、適切な大きさの細長孔であってもよい。
図4に示すように、1つ以上の実施例では、環状壁462には第1の吸気口145a及び第2の吸気口145bが形成される。
図4に示すように、1つ以上の実施例では、環状壁462(混合室146でもある)の下流端463には複数のオーバーフロー口461が設けられている。これらのオーバーフロー口461は、下流端463の環状の端面に所定の間隔をあけて分布されている。実際の必要に応じて、隣り合うオーバーフロー口461の間の距離は同じであっても、異なってもよい。水圧が不十分である場合、水流は、マイクロバブル発泡網53を速やかに貫通せず、混合室146に溜まるおそれがある。水流がこれらのオーバーフロー口から流出することが可能であるため、水流が混合室146内に溜まって、マイクロバブル発泡網53が詰まって吸気できなくなる問題を回避し、マイクロバブル水ボックス5がマイクロバブル水を発生し続ける高い信頼性を保証する。
【0051】
図4に示すように、1つ以上の実施例では、ボックス体51において、内左壁142b及び内右壁142cの近傍には、押え板52をボックス体51に固定するために用いられる、混合室146の中心線に対して対称的に配置される2つの固定孔516がそれぞれ設けられている。各固定孔516は、対応する固定孔柱517に形成される。各固定孔柱517はボックス体51の下流側514に向けて延びる。代替的に、ボックス体51に他の適切な固定構造が形成されてもよい。
【0052】
図3に示すように、マイクロバブル発泡網53は押え板52によって混合室146の下流端463に固定される。マイクロバブル発泡網53は混合室146の下流端463を完全に覆い且つ下流端463の外周を超える。それに対応して、混合室146の内壁の対応する位置に環状の網溝149が形成され、それにより、マイクロバブル発泡網53の下流端463の外周を超える部分が延びて当該網溝149内に入ることができる。1つ以上の実施例では、マイクロバブル発泡網53は2層、3層、又はそれ以上の層などの多層網構造を含む。各層の網構造は、直径がミクロンレベルに達するメッシュを少なくとも1つ有する。好ましくは、メッシュの直径は0~1000ミクロンの間であり、より好ましくは、メッシュの直径は5~500ミクロンの間である。ストレーナはプラスチックフェンス、金属網、高分子材料網、又は他の適切なメッシュ構造であってもよい。プラスチックフェンスとは、通常、高分子材料を一体に射出成形したものや、高分子材料をシート状に成形し、当該シートに微細な孔構造を機械加工により形成してプラスチックフェンスを形成したものである。高分子材料網とは、通常、高分子材料を糸に製造してから、この糸を用いて編んだ微細孔構造を有する網である。高分子材料網はナイロン網、コットン網、ポリエステル網、アクリル網などを含んでもよい。代替的に、網構造は、マイクロバブルを発生できる他のメッシュ構造であってもよく、例えば2つの非ミクロンレベルのハニカム構造からなるメッシュ構造であってもよい。バブル水がメッシュ構造を流れる際に、当該メッシュ構造は、バブル水に対して混合及び切断する役割を果たし、それにより大量のマイクロバブル水が生成される。
【0053】
図6は本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第1の実施形態における実施例の概略斜視図である。
図6に示すように、1つ以上の実施例では、押え板52は板状本体521と、板状本体521の内側面521aから外へ延びる押え脚522とを含む。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、板状本体521の内側面521aはマイクロバブル発泡網53に向かっているため、「内側面」と呼ばれる。それに対応して、板状本体521のマイクロバブル発泡網53に背向する側面は外側面(図示せず)と呼ばれる。板状本体521は上縁521b及び下縁521cをさらに有する。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、板状本体521はボックス体51の下流側514をほぼ覆い、板状本体521の上縁521bは周方向外壁141の上壁141aに隣接し、板状本体521の下縁521cは周方向外壁141の下壁141b及びマイクロバブル水出口147に近接する。従って、板状本体521を下流側514のエンドカバーとすることができ、マイクロバブル水出口147及び吸気溝143の露出を必要とするだけである。任意選択的に、板状本体521の下縁521cは略円弧状に形成されてもよく、マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、当該下縁521cは、その外側が滑らかな面となるように内側に湾曲する。
図6に示すように、1つ以上の実施例では、押え板52はねじ又はボルトを介してボックス体51に固定される。それに対応して、板状本体521に2つの固定孔524が形成される。これらの2つの固定孔524は板状本体521の左右両側に分布し、両者が離間している距離は混合室146の最大外直径を超えて、混合室146との干渉を回避する。これらの2つの固定孔524は、それぞれボックス体51の対応する1つの固定孔516と一致する。従って、ボルト又はねじは延びて、対応する固定孔524及び516を貫通して押え板52をボックス体51に固定することができる。1つ以上の実施例では、板状本体521の内側面521aにおいて、各固定孔524を囲んで外へ突出するスリーブ525が形成されている。組み立て状態で、各スリーブ525は、対応する1つの固定孔柱517に嵌合されてもよい。従って、スリーブ525及び対応する固定孔柱517は、取り付ける際にガイド機能を果たすこともできる。代替的に、押え板52は、スナップ構造などの他の適切な方法を用いてボックス体51と一体に固定されてもよい。押え板52は、マイクロバブル発泡網53を固定する役割の以外、噴射される水流が乱飛散するのを避けるための防水の役割も果たす。
【0054】
図6に示すように、1つ以上の実施例では、押え脚522は、混合室146の下流端463の端面に対応する環状に配置された複数の押え脚を含み、従って、押え板52はこれらの押え脚を介してマイクロ発泡機(マイクロバブル発泡網)53を混合室146の下流端463の端面に押し付けることができる。これらの押え脚を介して、板状本体521とマイクロバブル発泡網53との間に、マイクロバブル水を受け可能なマイクロバブル水室515が形成される。マイクロバブル水がマイクロバブル水室515からこれらの周方向の隙間523を介してマイクロバブル水出口147に流れることを可能にするために、隣り合う押え脚の間に周方向の隙間523が形成される。
図6に示すように、1つ以上の実施例では、複数の押え脚522は1つの第1の押え脚522a及び複数の第2の押え脚522bを含む。周方向に沿って、第1の押え脚522aの幅は各第2の押え脚522bより大きい。マイクロバブル水ボックス5を組み立てる場合、幅の大きい第1の押え脚522aは位置決めと位置合わせの役割を果たすことができる。代替的に、押え脚522は、混合室146の下流端463と一致する1つの筒状構造を形成することができ、且つ、当該筒状構造の側壁にマイクロバブル水出口147と整列可能な大きな開口が設けられ、マイクロバブル水がマイクロバブル水室515からマイクロバブル水出口147に流れることが可能になる。押え板本体(板状本体)521にマイクロバブル水出口が形成される場合、マイクロバブル水出口147を補助吐水口として、オーバーフロー口461及び周方向の隙間523からの水がそれから流出することを可能にする。
【0055】
上記のマイクロバブル水ボックス5の作動時に、外部水源からの水が給水口511からボックス体51に入り、水流は、水流方向Cに沿って、加圧室512で加圧された後オリフィス513を介して膨張して混合室146に噴入されて、混合室146内に負圧が発生する。負圧の作用で、大量の外気は吸気溝143から吸気口145を介して混合室146に吸入される。その後、空気と水流とが混合室146内で十分に混合されて、バブル水が生成される。その後、バブル水はマイクロ発泡機53へ流れ且つ当該マイクロ発泡機53によって切断及び更なる混合が行われ、マイクロバブルを大量含有するマイクロバブル水が形成される。当該マイクロバブル水は続いてマイクロバブル水室515からマイクロバブル水出口147又は板状本体521に設けられたマイクロバブル水出口を介して噴出される。
【0056】
本発明は、本発明のマイクロバブル水ボックス5を含む洗浄機器をさらに提供する。当該マイクロバブル水ボックス5は、マイクロバブル水を提供するために当該洗浄機器内に配置される。当該マイクロバブル水ボックスにより、洗浄機器の洗浄能力を向上させるだけでなく、洗浄処理剤の使用量を節減し、衣類における洗濯処理剤の残留量を減らすこともできるため、ユーザの健康にも寄与するだけでなく、ユーザの体験も改善できる。
【0057】
図7は、本発明の洗浄機器の実施例1の概略構造図である。当該実施例1では、洗浄機器は縦型洗濯機1である。代替的に、他の実施例では、洗浄機器はドラム式洗濯機や選択乾燥機であってもよい。
【0058】
図7に示すように、縦型洗濯機1(以下、洗濯機と略称する)はボックス体11を含む。ボックス体11の底部には接地脚14が設けられる。ボックス体11の上部にはディスクベース12が設けられ、ディスクベース12に上部カバー13が枢着される。ボックス体11内には水槽としての外槽21が設けられている。外槽21内には内槽31が設けられ、内槽31の底部にパルセータ32が設けられ、外槽21の下部にはモータ34が固定され、モータ34は伝動軸33を介してパルセータ32と駆動接続され、内槽31の側壁には脱水孔311が設けられている。排水弁41は排水管42に設けられ、排水管42の上流端は外槽21の底部と連通されている。当該洗濯機は、さらに、給水弁61と、一端が給水弁61に接続される給水管62と、給水管62の他端に接続されるマイクロバブル水ボックス5とを含む。マイクロバブル水ボックス5はディスクベース12に取り付けられる。マイクロバブル水ボックス5は上述したいずれかのマイクロバブル水ボックスであってもよい。水源(例えば水道水や循環使用可能な水)からの水は、給水弁61及び給水管62を介してマイクロバブル水ボックス5に入り、且つマイクロバブル水ボックス5によってマイクロバブル水が生成され、その後、当該マイクロバブル水は外槽21及び/又は内槽31に噴入されて洗濯物の洗浄に使用される。水中のマイクロバブルは、破砕される過程に洗濯処理剤に衝突し、且つマイクロバブルは、携帯した負電荷を用いても洗濯処理剤を吸着することができるため、マイクロバブルは洗濯処理剤と水との混合度合いを高め、それにより洗浄処理剤の使用量を低減させ、衣類における洗濯処理剤の残留量を減らすことができる。また、マイクロバブルは内槽31内で衣類の汚れにも衝突して、汚れを発生する異物を吸着することができる。従って、マイクロバブルは洗濯機の汚れ除去性能を向上させる。
【0059】
(第2の実施形態)
本発明は、従来の注水ボックスのマイクロバブル発生効率が高くないという技術的問題を解決するために、マイクロバブル水ボックス5を提供する。第2の実施形態では、当該マイクロバブル水ボックス5は、給水口111が設けられている給水部511と、部品挿入室146、部品挿入室146の外周に延びて空気連通を形成する吸気溝143、及び部品挿入室146の下流に位置する吐水口147が設けられている吐水部514と、給水部511と吐水部514との間に位置するオリフィス513とを含むボックス体51と、部品挿入室146内に収容されるように構成され、内部に負圧チャンバ531、及び負圧チャンバ531の下流に位置する混合チャンバ532が設けられ、第1端539aがオリフィス513の近傍に位置し且つ第1端539aと部品挿入室146との間に吸気溝143と負圧チャンバ531とを空気連通する吸気通路516が形成され、オリフィス513により絞られた後の水流により負圧チャンバ531内に発生する負圧によって空気が吸気溝143から負圧チャンバ531に吸入でき、空気と水流との混合チャンバ532内での混合によりバブル水が形成される挿入部品53と、挿入部品53の第2端539bに固定され、且つバブル水を吐水口147から排出可能なマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網54とを含む。吸気溝143は、マイクロバブル水ボックス5に非常にスムーズな空気流路を提供するように設計されるため、マイクロバブル水ボックス5は、外部から大量の環境空気を吸引することができ、さらに、大量のバブルを含有するバブル水を生成することができ、続いて、当該バブル水はマイクロバブル発泡網54によって切断及び混合されて、マイクロバブルを大量含有するマイクロバブル水が形成される。
【0060】
なお、本明細書に言及された「上流」及び「下流」は、特に断りのない限り、明細書の図面に示す水流方向Cに対するものである。本明細書に言及された「上壁」、「下壁」、「左壁」、「右壁」は、本発明のマイクロバブル水ボックスが水平に配置され、且つ吐水部側からマイクロバブル水ボックスを見た場合に対するものである。
【0061】
図8は、本発明のマイクロバブル水ボックスの第2の実施形態における実施例の概略斜視図であり、
図9は、
図8に示される本発明のマイクロバブル水ボックスの第2の実施形態における実施例の概略正面図であり、
図10は、
図9の断面線A-Aに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第2の実施形態における実施例の断面図であり、
図11は、
図9の断面線B-Bに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第2の実施形態における実施例の断面図である。
図8~
図11に示すように、1つ以上の実施例では、マイクロバブル水ボックス5はボックス体51と、ボックス体51内に収容される挿入部品53と、マイクロバブル発泡網54と、マイクロバブル発泡網54を挿入部品53の第2端539bに固定する押え板52とを含む。代替的に、マイクロバブル発泡網54は、例えば押えリングなどの構造のような他の適切な装置を介して挿入部品53の第2端539bに固定されてもよい。
【0062】
図10及び
図11に示すように、ボックス体51は給水部511と、吐水部514と、給水部511と吐水部514との間に位置するオリフィス513とを含む。給水部511は吐水部514と一体に形成されており、且つ径方向壁512を共有している。1つ以上の実施例では、オリフィス513は径方向壁512の中心位置に形成される。好ましくは、径方向壁512に、オリフィス513を囲んで下流に僅かに突出するテーパ状ボス512aが形成され、当該テーパ状ボスの外径は水流方向Cに沿って徐々に縮小する。代替的に、オリフィス513は給水部511内に形成されてもよい。
【0063】
1つ以上の実施例では、給水部511は略円筒状である。
図10及び
図11に示すように、給水部511の外端に給水口111が形成され、且つ給水部511は当該外端を介して外部の水源、例えば水道水に接続され得る。代替的に、給水部511は、楕円形の断面を有する給水部などの他の適切な形状であってもよい。1つ以上の実施例では、給水部511内には、直通通路113及び加圧通路112がそれぞれ形成されている。いわゆる「直通通路」とは、その直径が延び長さに沿って一定である通路を意味する。
図10に示すように、水流方向Cに沿って、直通通路113は給水口111から加圧通路112に延びるが、加圧通路112は直通通路113からオリフィス513に延びる。直通通路113の直径がその延び長さに沿って一定である。加圧通路112の直径は水流方向Cに沿って徐々に縮小して、テーパ通路を形成する。当該テーパ通路は、そこを流れる水流を加圧することができ、加圧された水流は、さらにオリフィス513を通って速やかに膨張して下流に噴出され、大きな負圧を発生することができる。任意選択的に、給水部511内の直通通路を省略してもよく、それにより、加圧通路112は給水口111からオリフィス513まで延びてもよい。
【0064】
図10及び
図11に示すように、吐水部514は部品挿入室146と、部品挿入室146の外周に沿って延びてそれと空気連通を形成する吸気溝143と、部品挿入室146の下流に位置する吐水口147とを含む。部品挿入室146は、その上流でオリフィス513と直接連通している。部品挿入室146の水流方向Cに直交する断面は、略円形である。1つ以上の実施例では、吐水部514は上流端と、下流端と、上流端と下流端との間に位置する4つの側面とを有する略中空のボックス構造である。上流端は給水部511に接続され、下流端は開放された開口である。部品挿入室146は上流端と下流端との間に延びる。
図8及び
図9に示すように、吐水部514の4つの側面には上壁141a、下壁141b、左壁141c、及び右壁141dがそれぞれ形成されている。上壁141a、下壁141b、左壁141c、及び右壁141dは共に周方向外壁141を構成する。当該周方向外壁141は周方向で部品挿入室146全体を囲む。
図10及び
図11に示すように、1つ以上の実施例では、下壁141bの吐水部514に近接する部分は径方向で下向きに(
図10に示す方位に対して)拡大し、当該拡大部分により囲まれた空間によって吐水口147が形成される。当該拡大部分には、強度を高めるために、互いに離間して略平行に延びる複数の補強リブ148が設けられている。これらの補強リブ148の延び方向は、マイクロバブル水ボックスから離れる水流方向とほぼ同じであるため、水流の流れ方向に対してもガイドの役割を果たす。代替的に、吐水部514の下流の開放端に他の形態の吐水口が形成されてもよい。
図8及び
図9に示すように、1つ以上の実施例では、周方向外壁141と部品挿入室146との間にさらに周方向内壁142が形成される。周方向内壁142は周方向外壁141と略平行し、且つ互いの間に所定距離の間隙が形成され、当該間隙が吸気溝143を構成する。当該吸気溝143は吐水部514の下流端に向かって完全に開口しており、それにより外気が吸入溝に自由で十分に入ることが可能になる。それに対応して、周方向内壁142の吐水部514の上流端に位置する部分には、周方向内壁142を貫通する吸気口145が設けられているため、部品挿入室146と吸気溝143との間の空気連通が形成できる。吸気口145は、1つ以上の円形の孔であってもよいし、適切な大きさの細長孔であってもよい。
図8及び
図9に示すように、1つ以上の実施例では、周方向内壁142はそれぞれ周方向外壁141の上壁141a、左壁141c及び右壁141dに沿って延びる。それに対応して、周方向内壁142は、上壁141aに平行している内上壁142aと、左壁141cに平行している内左壁142bと、右壁141dに平行している内右壁142cとを含む。従って、吸気溝143は略U字型の環状溝である。吐水部514の強度を高め、周方向外壁141の変形を防止するために、周方向外壁141と周方向内壁142との間に、互いに一定距離をあけられた複数のリブ壁144が設けられる。代替的に、周方向内壁142は上壁141aのみに沿って延びるため、上壁141aと内上壁142aとの間のみに「一」字型の吸気溝143が形成され、或いは、周方向内壁142は上壁141a及び左壁141cに沿って延びるため、上壁141a、左壁141cと内上壁142a、内左壁142bとの間に「L」字型の吸気溝143が形成される。同様に、周方向内壁142は上壁141a及び右壁141dに沿って延びるため、上壁141a、右壁141dと内上壁142a、内右壁142cとの間に「L」字型の吸気溝143が形成される。
【0065】
図12は、本発明のマイクロバブル水ボックスの挿入部品の第2の実施形態における実施例の概略斜視
図1であり、
図13は、本発明のマイクロバブル水ボックスの挿入部品の第2の実施形態における実施例の概略斜視
図2である。
図12及び
図13に示すように、挿入部品53は、部品挿入室146に合わせる略円柱状の構造である。挿入部品53は第1端539a及び第2端539bを有する。
図10及び
図11に示すように、挿入部品53が部品挿入室146内に嵌め込まれた状態では、挿入部品53の第1端539aが吐水部514の上流端に置かれるため、オリフィス513及び吸気口145に近接している。挿入部品53の第1端539aは径方向壁512のテーパ状ボス512aに当接できるため、第1端539aと部品挿入室146との間に吸気口145と連通する隙間が形成されるため、吸気溝143とも空気連通を形成でき、それにより吸気通路516が構成される。
図10及び
図11に示すように、1つ以上の実施例では、挿入部品53の第1端539aに近接する周方向外壁には環状のシール溝533がさらに設けられ、当該シール溝533はシールリング534を収容するために用いられ、それにより挿入部品53と部品挿入室146の内壁とが流体シールを形成する。
図10~
図13に示すように、挿入部品53の内部には、挿入部品53の中心線に沿って、第1端539aから第2端539bまでに負圧チャンバ531、移行孔536、混合チャンバ532、及びストレート筒混合チャンバ537が順番に形成されている。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、負圧チャンバ531はオリフィス513の下流に位置し且つオリフィス513と直接連通している。径方向壁512におけるテーパ状ボス512aは負圧チャンバ531の上流端に入って、上流端に引っ掛かるため、挿入部品53の上流端(第1端)539aと部品挿入室146との間に吸気通路516が維持される。1つ以上の実施例では、負圧チャンバ531の直径は水流方向Cに沿って徐々に縮小し、負圧チャンバ531が、直径が徐々に縮小するテーパ状チャンバに形成される。このような直径が徐々に縮小するテーパ状チャンバは、空気の吸入を高め、より多い外気が負圧チャンバ531内に入ることができる。混合チャンバ532は移行孔536を介して負圧チャンバ531に連通する。移行孔536の直径は負圧チャンバ531の最小直径と略同じである。1つ以上の実施例では、混合チャンバ532の直径は水流方向Cに沿って徐々に大きくなり、混合チャンバ532は、直径が徐々に拡大するテーパ状チャンバに形成される。空気と水流とを十分に混合できるように、当該直径が徐々に拡大するテーパ状チャンバの下流には、さらに、テーパ状チャンバの最大直径を有する追加の混合チャンバが形成され、ストレート筒混合チャンバ537と呼ばれる。代替的に、挿入部品53内のストレート筒混合チャンバ537が省略されてもよい。
図6に示すように、挿入部品53の第2端539bに複数のオーバーフロー口535が設けられている。これらのオーバーフロー口535は第2端539bの環状の端面に所定の間隔をあけて分布している。実際の必要に応じて、隣り合うオーバーフロー口535の間の距離は同じであっても、異なってもよい。水圧が不十分である場合、水流は、マイクロバブル発泡網54を速やかに貫通せず、混合チャンバに溜まるおそれがある。水流がこれらのオーバーフロー口から流出することが可能であるため、水流が混合室内に溜まって、マイクロバブル発泡網54が詰まられる問題を回避し、マイクロバブル水ボックス5がマイクロバブル水を発生し続ける高い信頼性を保証する。
【0066】
図13に示すように、1つ以上の実施例では、挿入部品53の負圧チャンバ531の内壁上に複数の妨害リブ538が形成されている。これらの妨害リブ538は、互いに離間しており、且つ負圧チャンバ531の長手方向に沿って延びている。これらの妨害リブ538は水流の乱流を大きくすることで、水流と吸入された空気との下流でのより効果的な混合を助ける。代替的に、妨害リブは負圧チャンバの内壁に設けられた少なくとも1つの径方向突起部、例えば1つ以上の柱状の突出部によって置き換えられてもよい。代替的に、他の形態のスポイラー部が、負圧チャンバの内壁に形成されてもよい。
【0067】
図10及び
図11に示すように、マイクロバブル発泡網54は押え板52によって挿入部品53の第2端539bに固定される。マイクロバブル発泡網54は挿入部品53の第2端を完全に覆い且つ第2端の外周を超える。それに対応して、部品挿入室146の内壁の対応する位置に環状の網溝149が形成され、マイクロバブル発泡網54の挿入部品53の第2端の外周を超える部分が延びて当該網溝149内に入ることができる。1つ以上の実施例では、マイクロバブル発泡網54は2層、3層、又はそれ以上の層などの多層網構造を含む。各層の網構造は、直径がミクロンレベルに達するメッシュを少なくとも1つ有する。好ましくは、メッシュの直径は0~1000ミクロンの間であり、より好ましくは、メッシュの直径は5~500ミクロンの間である。ストレーナはプラスチックフェンス、金属網、高分子材料網、又は他の適切なメッシュ構造であってもよい。プラスチックフェンスとは、通常、高分子材料を一体に射出成形したものや、高分子材料をシート状に成形し、当該シートに微細な孔構造を機械加工により形成してプラスチックフェンスを形成したものである。高分子材料網とは、通常、高分子材料を糸に製造してから、この糸を用いて編んだ微細孔構造を有する網である。高分子材料網はナイロン網、コットン網、ポリエステル網、アクリル網などを含んでもよい。代替的に、網構造は、マイクロバブルを発生できる他のメッシュ構造であってもよく、例えば2つの非ミクロンレベルのハニカム構造からなるメッシュ構造であってもよい。バブル水がメッシュ構造を流れる際に、当該メッシュ構造は、バブル水に対して混合及び切断する役割を果たし、それにより大量のマイクロバブル水が生成される。
【0068】
図14は、本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第2の実施形態における実施例の概略斜視図である。
図14に示すように、1つ以上の実施例では、押え板52は板状本体521と、板状本体521の内側面521aから外へ延びる押え脚522とを含む。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、板状本体521の内側面521aはマイクロバブル発泡網54に向かっているため、「内側面」と呼ばれる。それに対応して、板状本体521のマイクロバブル発泡網54に背向する側面は外側面(図示せず)と呼ばれる。板状本体521はさらに上縁521b及び下縁521cを有する。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、板状本体521は吐水部514の下流端をほぼ覆い、板状本体521の上縁521bは周方向外壁141の上壁141aに隣接し、板状本体521の下縁521cは周方向外壁141の下壁141b及び吐水口147に近接する。従って、板状本体521を吐水部514の下流エンドカバーとすることができ、吐水口147及び吸気溝143の露出を必要とするだけである。任意選択的に、板状本体521の下縁521cは略円弧状に形成されてもよく、マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、当該下縁521cは、その外側が滑らかな面となるように内側に湾曲する。
図14に示すように、1つ以上の実施例では、押え板52はねじ又はボルトを介してボックス体51の吐水部514に固定される。それに対応して、板状本体521に2つの固定孔524が形成される。これらの2つの固定孔524は板状本体521の左右両側に分布し、両者が離間している距離は混合室146の最大外直径を超えて、混合室146との干渉を回避する。ボルト又はねじは延びて、固定孔524を貫通して押え板52を吐水部514に固定することができる。1つ以上の実施例では、板状本体521の内側面521aにおいて、各固定孔524を囲んで外へ突出するスリーブ525が形成されている。吐水部514には、当該スリーブ525内に挿入又は嵌合可能な対応する構造が形成されている。従って、スリーブ525は、取り付ける際にガイド機能を果たすこともできる。代替的に、押え板52は、スナップ構造などの他の適切な方法で吐水部514と一体に固定されてもよい。押え板52は、マイクロバブル発泡網54を固定する役割の以外、噴入水が乱飛散するのを避けるための防水の役割も果たす。
【0069】
図14に示すように、1つ以上の実施例では、押え脚522は、挿入部品53の下流端(第2端)539bの端面に対応する環状に配置された複数の押え脚を含み、従って、押え板52はこれらの押え脚を介してマイクロ発泡機(マイクロバブル発泡網)54を挿入部品53の第2端539bの端面に押し付けることができる。これらの押え脚により、板状本体521とマイクロバブル発泡網54との間にマイクロバブル水を受け入れ可能なマイクロバブル水室515が形成される。マイクロバブル水がマイクロバブル水室515からこれらの周方向の隙間523を介して吐水口147に流れることを可能にするために、隣り合う押え脚の間に周方向の隙間523が形成される。
図14に示すように、1つ以上の実施例では、複数の押え脚522は1つの第1の押え脚522a及び複数の第2の押え脚522bを含む。周方向に沿って、第1の押え脚522aの幅は各第2の押え脚522bより大きい。マイクロバブル水ボックス5を組み立てる場合、幅の大きい第1の押え脚522aは位置決めと位置合わせの役割を果たすことができる。代替的に、押え脚522は、挿入部品53の第2端539bの端面と合わせ可能な1つの筒状構造を形成し、且つ、当該筒状構造の側壁に吐水口と整列可能な大きな開口が設けられ、マイクロバブル水がマイクロバブル水室515から吐水口147に流れることが可能になる。
【0070】
上記のマイクロバブル水ボックス5の作動時に、外部水源からの水が給水口111から給水部511に入り、水流は、水流方向Cに沿って、加圧通路112で加圧された後オリフィス513を介して膨張して負圧チャンバ531に噴入されて、負圧チャンバ内に負圧が発生する。負圧の作用で、大量の外気は吸気溝143から吸気口145及び吸気通路516を介して負圧チャンバ531に吸入される。その後、空気と水流とが共に混合チャンバ532に流入してその中で十分に混合されてバブル水を生成する。その後、バブル水はマイクロ発泡機54へ流れて、当該マイクロ発泡機54によって切断及びさらなる混合が行われ、マイクロバブルを大量含有するマイクロバブル水が形成される。当該マイクロバブル水はマイクロバブル水室515から吐水口147に流れる。
【0071】
本発明は、本発明のマイクロバブル水ボックス5を含む洗浄機器をさらに提供する。当該マイクロバブル水ボックス5は、マイクロバブル水を提供するために当該洗浄機器内に配置される。当該マイクロバブル水ボックスにより、洗浄機器の洗浄能力を向上させるだけでなく、洗浄処理剤の使用量を節減し、衣類における洗濯処理剤の残留量を減らすこともできるため、ユーザの健康にも寄与するだけでなく、ユーザの体験も改善できる。
【0072】
図15は、本発明の洗浄機器の実施例2の概略構造図であり、
図16は、
図15に示される本発明の洗浄機器の実施例2の局所拡大概略図である。当該実施例2では、洗浄機器は縦型洗濯機1である。代替的に、他の実施例では、洗浄機器はドラム式洗濯機や選択乾燥機であってもよい。
【0073】
図15及び
図16に示すように、縦型洗濯機1(以下、洗濯機と略称する)はボックス体11を含む。ボックス体11の底部には接地脚14が設けられている。ボックス体11の上部にはディスクベース12が設けられ、ディスクベース12に上部カバー13が枢着される。ボックス体11内には水槽としての外槽21が設けられている。外槽21内には内槽31が設けられ、内槽31の底部にパルセータ32が設けられ、外槽21の下部にはモータ34が固定され、モータ34は伝動軸33を介してパルセータ32と駆動接続され、内槽31の側壁には脱水孔311が設けられている。排水弁41は排水管42に設けられ、排水管42の上流端は外槽21の底部と連通されている。当該洗濯機は、さらに、給水弁61と、一端が給水弁61に接続される給水管62と、給水管62の他端に接続されるマイクロバブル水ボックス5とを含む。マイクロバブル水ボックス5はディスクベース12に取り付けられる。マイクロバブル水ボックス5は上述したいずれかのマイクロバブル水ボックスであってもよい。水源(例えば水道水や循環使用可能な水)からの水は、給水弁61及び給水管62を介してマイクロバブル水ボックス5に入り、且つマイクロバブル水ボックス5によってマイクロバブル水が生成され、その後、当該マイクロバブル水は外槽21及び/又は内槽31に噴入されて洗濯物の洗浄に使用される。水中のマイクロバブルは、破砕される過程に洗濯処理剤に衝突し、且つマイクロバブルは、携帯した負電荷を用いても洗濯処理剤を吸着することができるため、マイクロバブルは洗濯処理剤と水との混合度合いを高め、それにより洗浄処理剤の使用量を低減させ、衣類における洗濯処理剤の残留量を減らすことができる。また、マイクロバブルは内槽31内で衣類の汚れにも衝突して、汚れを発生する異物を吸着することができる。従って、マイクロバブルは洗濯機の汚れ除去性能を向上させる。
【0074】
(第3の実施形態)
本発明は、従来の注水ボックスのマイクロバブル発生効率が高くないという技術的問題を解決するために、マイクロバブル水ボックス5を提供する。当該マイクロバブル水ボックス5は、給水口111が設けられている給水部511と、部品挿入室146が設けられている吐水部514と、給水部511と吐水部514との間に位置するオリフィス513を含むボックス体51と、部品挿入室146内に収容されるように構成され、内部に負圧チャンバ531、及び負圧チャンバ531の下流に位置する混合チャンバ532が設けられ、第1端539aがオリフィス513の近傍に位置し且つ第1端539aと部品挿入室146の間には負圧チャンバ531を連通する吸気通路516が形成され、吸気通路516は吐水部514の外部と空気連通を形成し、オリフィス513により絞られた後の水流により負圧チャンバ532内に発生する負圧によって外気が負圧チャンバ531に吸入でき、空気と水流との混合チャンバ532内での混合によりバブル水が形成される挿入部品53と、バブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網54と、マイクロバブル発泡網54を挿入部品53の第2端539bに固定するように構成され、マイクロバブル水出口526が設けられている押え板52とを含む。負圧及び吸気通路があるため、外部から大量の環境空気を吸引することができ、そのため、混合チャンバ内で大量のバブルを含有するバブル水を生成することができ、続いて、当該バブル水はマイクロバブル発泡網54によって切断及び混合されて、マイクロバブルを大量含有するマイクロバブル水が形成される。マイクロバブル水は、最後にマイクロバブル水出口526から噴出される。
【0075】
なお、本明細書に言及された「上流」及び「下流」は、特に断りのない限り、明細書の図面に示す水流方向Cに対するものである。本明細書に言及された「上壁」、「下壁」、「左壁」、「右壁」は、本発明のマイクロバブル水ボックスが水平に配置され、且つ吐水部側からマイクロバブル水ボックスを見た場合に対するものである。
【0076】
図17は、本発明のマイクロバブル水ボックスの第3の実施形態における実施例の概略斜視図であり、
図18は、
図17に示される本発明のマイクロバブル水ボックスの第3の実施形態における実施例の概略正面図であり、
図19は、
図18の断面線A-Aに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第3の実施形態における実施例の断面図であり、
図20は、本発明のマイクロバブル水ボックスの第3の実施形態における実施例を
図18の断面線B-Bに沿って切り取った断面図である。
図17~
図20に示すように、1つ以上の実施例では、マイクロバブル水ボックス5はボックス体51と、ボックス体51内に収容される挿入部品53と、マイクロバブル発泡網54と、マイクロバブル発泡網54が挿入部品53の第2端539bに固定された押え板52とを含む。代替的に、マイクロバブル発泡網54は、押えリングなどの構造のような他の適切な装置を介して挿入部品53の第2端539bに固定されてもよい。
【0077】
図19及び
図20に示すように、ボックス体51は給水部511と、吐水部514と、給水部511と吐水部514との間に位置するオリフィス513とを含む。給水部511は吐水部514と一体に形成されており、且つ径方向壁512を共有している。1つ以上の実施例では、オリフィス513は径方向壁512の中心位置に形成される。好ましくは、径方向壁512に、オリフィス513を囲んで下流に僅かに突出するテーパ状ボス512aが形成され、当該テーパ状ボスの外径は水流方向Cに沿って徐々に縮小する。代替的に、オリフィス513は給水部511内に形成されてもよい。
【0078】
1つ以上の実施例では、給水口511は略円筒状である。
図19及び
図20に示すように、給水部511の外端に給水口111が形成され、且つ給水部511は当該外端を介して外部の水源、例えば水道水に接続され得る。代替的に、給水部511は、楕円形の断面を有する給水部などの他の適切な形状であってもよい。1つ以上の実施例では、給水部511内には、直通通路113及び加圧通路112がそれぞれ形成されている。いわゆる「直通通路」とは、その直径が延び長さに沿って一定である通路を意味する。
図19に示すように、水流方向Cに沿って、直通通路113は給水口111から加圧通路112に延びるが、加圧通路112は直通通路113からオリフィス513に延びる。直通通路113の直径がその延び長さに沿って一定である。加圧通路112の直径は水流方向Cに沿って徐々に縮小して、テーパ通路を形成する。当該テーパ通路は、そこを流れる水流を加圧することができ、加圧された水流は、さらにオリフィス513を通って速やかに膨張して下流に噴出され、大きな負圧を発生することができる。任意選択的に、給水部511内の直通通路を省略してもよく、それにより、加圧通路112は給水口111からオリフィス513まで延びてもよい。
【0079】
図19及び
図20に示すように、吐水部514は部品挿入室146と、部品挿入室146の外周に沿って延びてそれと空気連通を形成する吸気溝143と、部品挿入室146の下流に位置する吐水口147とを含む。部品挿入室146は、その上流でオリフィス513と直接連通している。部品挿入室146の水流方向Cに直交する断面は、略円形である。1つ以上の実施例では、吐水部514は上流端と、下流端と、上流端と下流端との間に位置する4つの側面とを有する略中空のボックス構造である。上流端は給水部511に接続され、下流端は開放された開口である。部品挿入室146は上流端と下流端との間に延びる。
図17及び
図18に示すように、吐水部514の4つの側面には上壁141a、下壁141b、左壁141c、及び右壁141dがそれぞれ形成されている。上壁141a、下壁141b、左壁141c、及び右壁141dは共に周方向外壁141を構成する。当該周方向外壁141は周方向で部品挿入室146全体を囲む。
図19及び
図20に示すように、1つ以上の実施例では、下壁141bの吐水部514に近接する部分は径方向で下向きに(
図19に示す方位に対して)拡大し、当該拡大部分で囲まれた空間によって補助吐水口147が形成される。当該拡大部分には、強度を高めるために、互いに離間して略平行に延びる複数の補強リブ148が設けられている。これらの補強リブ148の延び方向は、マイクロバブル水ボックスから離れる水流方向とほぼ同じであるため、水流の流れ方向に対してもガイドの役割を果たす。代替的に、吐水部514の下流の開放端に他の形態の補助吐水口が形成されてもよい。
【0080】
図17及び
図18に示すように、1つ以上の実施例では、周方向外壁141と部品挿入室146との間にさらに周方向内壁142が形成される。周方向内壁142は周方向外壁141と略平行し、且つ互いの間に所定距離の間隙が形成され、当該間隙が吸気溝143を構成する。当該吸気溝143は吐水部514の下流端に向かって完全に開口しており、それにより外気が吸入溝に自由で十分に入ることが可能になる。それに対応して、周方向内壁142の吐水部514の上流端に位置する部分には、周方向内壁142を貫通する吸気口145が設けられているため、部品挿入室146と吸気溝143との間の空気連通が形成できる。吸気口145は、1つ以上の円形の孔であってもよいし、適切な大きさの細長孔であってもよい。吸気通路516は、吸気口145を介して吸気溝143と空気連通することにより、吐水部514の外部と空気連通を形成できる。代替的に、吸気通路516は、吐水部に設けられた他の形態の空気通路を介して吐水部514の外部と空気連通を形成することもできる。
図17及び
図18に示すように、1つ以上の実施例では、周方向内壁142はそれぞれ周方向外壁141の上壁141a、左壁141c及び右壁141dに沿って延びる。それに対応して、周方向内壁142は、上壁141aに平行している内上壁142aと、左壁141cに平行している内左壁142bと、右壁141dに平行している内右壁142cとを含む。従って、吸気溝143は略U字型の環状溝である。吐水部514の強度を高め、周方向外壁141の変形を防止するために、周方向外壁141と周方向内壁142との間に、互いに一定距離をあけられた複数のリブ壁144が設けられる。代替的に、周方向内壁142は上壁141aのみに沿って延びるため、上壁141aと内上壁142aとの間のみに「一」字型の吸気溝143が形成され、或いは、周方向内壁142は上壁141a及び左壁141cに沿って延びるため、上壁141a、左壁141cと内上壁142a、内左壁142bとの間に「L」字型の吸気溝143が形成される。同様に、周方向内壁142は上壁141a及び右壁141dに沿って延びるため、上壁141a、右壁141dと内上壁142a、内右壁142cとの間に「L」字型の吸気溝143が形成される。吸気溝143は、マイクロバブル水ボックス5に非常にスムーズな空気流路を提供するように設計され、マイクロバブル水ボックス5は、外部から大量の環境空気を吸引することができる。
【0081】
図21は、本発明のマイクロバブル水ボックスの挿入部品の第3の実施形態における実施例の概略斜視
図1であり、
図22は、本発明のマイクロバブル水ボックスの挿入部品の第3の実施形態における実施例の概略斜視
図2である。
図21及び
図22に示すように、挿入部品53は、部品挿入室146に合わせる略円柱状の構造である。挿入部品53は第1端539a及び第2端539bを有する。
図19及び
図20に示すように、挿入部品53が部品挿入室146内に嵌め込まれた状態で、挿入部品53の第1端539aは吐水部514の上流端に置かれるため、オリフィス513及び吸気口145に近接している。挿入部品53の第1端539aは径方向壁512のテーパ状ボス512aに当接できるため、第1端539aと部品挿入室146との間に吸気口145と連通する隙間が形成されるため、吸気溝143とも空気連通を形成でき、それにより吸気通路516が構成される。
図19及び
図20に示すように、1つ以上の実施例では、挿入部品53の第1端539aに近接する周方向外壁にはシールリング534を収容するための環状のシール溝533がさらに設けられ、それにより挿入部品53と部品挿入室146の内壁とが流体シールを形成する。
図19~
図22に示すように、挿入部品53の内部には、挿入部品53の中心線に沿って、第1端539aから第2端539bまでに負圧チャンバ531、移行孔536、混合チャンバ532、及びストレート筒混合チャンバ537が順番に形成されている。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、負圧チャンバ531はオリフィス513の下流に位置し且つオリフィス513と直接連通している。径方向壁512におけるテーパ状ボス512aは負圧チャンバ531の上流端に入って、上流端に引っ掛かるため、挿入部品53の上流端539aと部品挿入室146との間に吸気通路516が維持される。1つ以上の実施例では、負圧チャンバ531の直径は水流方向Cに沿って徐々に縮小し、負圧チャンバ531が、直径が徐々に縮小するテーパ状チャンバに形成される。このような直径が徐々に縮小するテーパ状チャンバは、空気の吸入を高め、より多い外気が負圧チャンバ531内に入ることができる。混合チャンバ532は移行孔536を介して負圧チャンバ531に連通する。移行孔536の直径は負圧チャンバ531の最小直径と略同じである。1つ以上の実施例では、混合チャンバ532の直径は水流方向Cに沿って徐々に大きくなり、混合チャンバ532は、直径が徐々に拡大するテーパ状チャンバに形成される。空気と水流とを十分に混合できるように、当該直径が徐々に拡大するテーパ状チャンバの下流には、さらに、テーパ状チャンバの最大直径を有する追加の混合チャンバが形成され、ストレート筒混合チャンバ537と呼ばれる。代替的に、挿入部品53内のストレート筒混合チャンバ537が省略されてもよい。
図22に示すように、挿入部品53の第2端539bに複数のオーバーフロー口535が設けられている。これらのオーバーフロー口535は第2端539bの環状の端面に所定の間隔をあけて分布している。実際の必要に応じて、隣り合うオーバーフロー口535の間の距離は同じであっても、異なってもよい。水圧が不十分である場合、水流は、マイクロバブル発泡網54を速やかに貫通せず、混合チャンバに溜まるおそれがある。水流がこれらのオーバーフロー口から流出することが可能であるため、水流が混合室内に溜まって、マイクロバブル発泡網54が詰まって吸気できなくなる問題を回避し、マイクロバブル水ボックス5がマイクロバブル水を発生し続ける高い信頼性を保証する。
【0082】
図22に示すように、1つ以上の実施例では、挿入部品53の負圧チャンバ531の内壁上に複数の妨害リブ538が形成されている。これらの妨害リブ538は、互いに離間しており、且つ負圧チャンバ531の長手方向に沿って延びている。これらの妨害リブ538は水流の乱流を大きくすることで、水流と吸入された空気との下流でのより効果的な混合を助ける。代替的に、妨害リブは負圧チャンバの内壁に設けられた少なくとも1つの径方向突起部、例えば1つ以上の柱状の突出部によって置き換えられてもよい。代替的に、他の形態のスポイラー部が、負圧チャンバの内壁に形成されてもよい。
【0083】
図19及び
図20に示すように、マイクロバブル発泡網54は押え板52によって挿入部品53の第2端539bに固定される。マイクロバブル発泡網54は挿入部品53の第2端を完全に覆い且つ第2端の外周を超える。それに対応して、部品挿入室146の内壁の対応する位置に環状の網溝149が形成され、マイクロバブル発泡網54の挿入部品53の第2端の外周を超える部分が延びて当該網溝149内に入ることができる。1つ以上の実施例では、マイクロバブル発泡網54は2層、3層、又はそれ以上の層などの多層網構造を含む。各層の網構造は、直径がミクロンレベルに達するメッシュを少なくとも1つ有する。好ましくは、メッシュの直径は0~1000ミクロンの間であり、より好ましくは、メッシュの直径は5~500ミクロンの間である。ストレーナはプラスチックフェンス、金属網、高分子材料網、又は他の適切なメッシュ構造であってもよい。プラスチックフェンスとは、通常、高分子材料を一体に射出成形したものや、高分子材料をシート状に成形し、当該シートに微細な孔構造を機械加工により形成してプラスチックフェンスを形成したものである。高分子材料網とは、通常、高分子材料を糸に製造してから、この糸を用いて編んだ微細孔構造を有する網である。高分子材料網はナイロン網、コットン網、ポリエステル網、アクリル網などを含んでもよい。代替的に、網構造は、マイクロバブルを発生できる他のメッシュ構造であってもよく、例えば2つの非ミクロンレベルのハニカム構造からなるメッシュ構造であってもよい。バブル水がメッシュ構造を流れる際に、当該メッシュ構造は、バブル水に対して混合及び切断する役割を果たし、それにより大量のマイクロバブル水が生成される。
【0084】
図23は、本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第3の実施形態における実施例の概略斜視
図1であり、
図24は、本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第3の実施形態における実施例の概略斜視
図2である。
図23及び
図24に示すように、1つ以上の実施例では、押え板52は板状本体521と、板状本体521の内側面521aから外へ延びる押え脚522とを含む。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、板状本体521の内側面521aはマイクロバブル発泡網54に向かっているため、「内側面」と呼ばれる。それに対応して、板状本体521のマイクロバブル発泡網54に背向する側面は外側面521dと呼ばれる。板状本体521の略中心位置にはマイクロバブル水出口526が形成されている。当該マイクロバブル水出口526の直径は、挿入部品53の第2端539bの端面の直径と略一致する。マイクロバブル発泡網54から流出したマイクロバブル水は、主に当該マイクロバブル水出口526から噴出される。板状本体521はさらに上縁521b及び下縁521cを有する。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、板状本体521は吐水部514の下流端をほぼ覆い、板状本体521の上縁521bは周方向外壁141の上壁141aに隣接し、板状本体521の下縁521cは周方向外壁141の下壁141b及び補助吐水口147に近接する。従って、板状本体521を吐水部514の下流エンドカバーとすることができ、補助吐水口147及び吸気溝143の露出を必要とするだけである。任意選択的に、板状本体521の下縁521cは略円弧状に形成されてもよく、マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、当該下縁521cは、その外側が滑らかな面となるように内側に湾曲する。
図23に示すように、1つ以上の実施例では、押え板52はねじ又はボルトを介してボックス体51の吐水部514に固定される。それに対応して、板状本体521に2つの固定孔524が形成される。これらの2つの固定孔524は板状本体521の左右両側に分布し、両者が離間している距離は混合室146の最大外直径を超えて、混合室146との干渉を回避する。ボルト又はねじは延びて、固定孔524を貫通して押え板52を吐水部514に固定することができる。1つ以上の実施例では、板状本体521の内側面521aにおいて、各固定孔524を囲んで外へ突出するスリーブ525が形成されている。吐水部514には、当該スリーブ525内に挿入又は嵌合可能な対応する構造が形成されている。従って、スリーブ525は、取り付ける際に位置合わせ及びガイドの機能を果たすこともできる。代替的に、押え板52は、スナップ構造などの他の適切な方法で吐水部514と一体に固定されてもよい。
【0085】
図23及び
図24に示すように、1つ以上の実施例では、押え脚522は、挿入部品53の第2端539bの端面に対応する環状に配置された複数の押え脚を含み、従って、押え板52はこれらの押え脚を介してマイクロ発泡機54を挿入部品53の第2端539bの端面に押し付けることができる。これらの押え脚により、板状本体521とマイクロバブル発泡網54との間にマイクロバブル水を受け可能なマイクロバブル水室515が形成される。マイクロバブル水がマイクロバブル水室515からこれらの周方向の隙間523を介して補助吐水口147に流れることを可能にするために、隣り合う押え脚の間に周方向の隙間523が形成される。
図24に示すように、1つ以上の実施例では、複数の押え脚522は1つの第1の押え脚522a及び複数の第2の押え脚522bを含む。周方向に沿って、第1の押え脚522aの幅は各第2の押え脚522bより大きい。マイクロバブル水ボックス5を組み立てる場合、幅の大きい第1の押え脚522aは位置決めと位置合わせの役割を果たすことができる。代替的に、押え脚522は、挿入部品53の第2端539bの端面に合わせ可能な1つの筒状構造を形成し、且つ、当該筒状構造の側壁に補助吐水口147と整列可能な大きな開口が設けられ、マイクロバブル水がマイクロバブル水室515から補助吐水口147に流れることを可能になる。
【0086】
上記のマイクロバブル水ボックス5の作動時に、外部水源からの水が給水口111から給水部511に入り、水流は、水流方向Cに沿って、加圧通路112で加圧された後オリフィス513を介して膨張して負圧チャンバ531に噴入されて、負圧チャンバ内に負圧が発生する。負圧の作用で、大量の外気は吸気溝143から吸気口145及び吸気通路516を介して負圧チャンバ531に吸入される。その後、空気と水流とが共に混合チャンバ532に流入してその中で十分に混合されてバブル水を生成する。その後、バブル水はマイクロ発泡機54へ流れて、当該マイクロ発泡機54によって切断及び更なる混合が行われ、マイクロバブルを大量含有するマイクロバブル水が形成される。当該マイクロバブル水は、マイクロバブル水室515から押え板52におけるマイクロバブル水出口526を介して噴出される。オーバーフロー口535から溢れた水及び/又は押え脚522の間の周方向の隙間523から流出したマイクロバブル水は補助吐水口147を介して流出してもよい。
【0087】
本発明は、本発明のマイクロバブル水ボックス5を含む洗浄機器をさらに提供する。当該マイクロバブル水ボックス5は、マイクロバブル水を提供するために当該洗浄機器内に配置される。当該マイクロバブル水ボックスにより、洗浄機器の洗浄能力を向上させるだけでなく、洗浄処理剤の使用量を節減し、衣類における洗濯処理剤の残留量を減らすこともできるため、ユーザの健康にも寄与するだけでなく、ユーザの体験も改善できる。
【0088】
図25は、本発明の洗浄機器の実施例3の概略構造図であり、
図26は、
図25に示される本発明の洗浄機器の実施例3の局所拡大概略図である。当該実施例3では、洗浄機器は縦型洗濯機1である。代替的に、他の実施例では、洗浄機器はドラム式洗濯機や選択乾燥機であってもよい。
【0089】
図25及び
図26に示すように、縦型洗濯機1(以下、洗濯機と略称する)はボックス体11を含む。ボックス体11の底部には接地脚14が設けられている。ボックス体11の上部にはディスクベース12が設けられ、ディスクベース12に上部カバー13が枢着される。ボックス体11内には水槽としての外槽21が設けられている。外槽21内には内槽31が設けられ、内槽31の底部にパルセータ32が設けられ、外槽21の下部にはモータ34が固定され、モータ34は伝動軸33を介してパルセータ32と駆動接続され、内槽31の側壁には脱水孔311が設けられている。排水弁41は排水管42に設けられ、排水管42の上流端は外槽21の底部と連通されている。当該洗濯機は、さらに、給水弁61と、一端が給水弁61に接続される給水管62と、給水管62の他端に接続されるマイクロバブル水ボックス5とを含む。マイクロバブル水ボックス5はディスクベース12に取り付けられる。マイクロバブル水ボックス5は上述したいずれかのマイクロバブル水ボックスであってもよい。
図10に示すように、水源(例えば水道水や循環使用可能な水)からの水は、給水弁61及び給水管62を介してマイクロバブル水ボックス5に入り、且つマイクロバブル水ボックス5によってマイクロバブル水が生成される。生成されたマイクロバブル水は、主に、押え板52のマイクロバブル水出口からディスクベース12の内フランジに噴出され、当該内フランジは防水の役割を果たし、マイクロバブル水は方向が変えられて内槽31及び/又は外槽21に流入して、衣類等の洗浄に使用される。挿入部品53のオーバーフロー口535からの水や、押え脚522の間からの噴出された水は、補助吐水口147から流出し、その後、内槽31及び/又は外槽21にも入る。水中のマイクロバブルは、破砕される過程に洗濯処理剤に衝突し、且つマイクロバブルは、携帯した負電荷を用いても洗濯処理剤を吸着することができるため、マイクロバブルは洗濯処理剤と水との混合度合いを高め、それにより洗浄処理剤の使用量を低減させ、衣類における洗濯処理剤の残留量を減らすことができる。また、マイクロバブルは内槽31内で衣類の汚れにも衝突して、汚れを発生する異物を吸着することができる。従って、マイクロバブルは洗濯機の汚れ除去性能を向上させる。
【0090】
ここまで、図面に示された好ましい実施形態を参照しながら本発明の技術案について説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲は明らかにこれらの具体的な実施形態に限定されるものではないことを容易に理解できる。本発明の原理から逸脱しない前提で、当業者は、異なる実施例からの技術的特徴を組み合わせることができ、また関連技術的特徴に対して同等の変更又は置換を行うことができ、これらの変更又は置換後の技術案はいずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0091】
1…縦型洗濯機
11…ボックス体
12…ディスクベース
13…上部カバー
14…接地脚
21…外槽
31…内槽
311…脱水孔
32…パルセータ
33…伝動軸
34…モータ
35…バランスリング
41…排水弁
42…排水管
5…マイクロバブル水ボックス
61…給水弁
62…給水管
第1の実施形態
51…ボックス体
511…給水口(給水部)
111…給水通路(給水口)
512…加圧室
121…妨害リブ
122…テーパ部
513…オリフィス
514…出水側(下流側、吐水部)
140…下部拡大壁部
141…周方向外壁
141a…上壁
141b…下壁
141c…左壁
141d…右壁
142…周方向内壁
142a…内上壁
142b…内左壁
142c…内右壁
143…吸気溝
144…リブ壁
145…吸気口
145a…第1の吸気口
145b…第2の吸気口
146…混合室
461…オーバーフロー口
462…環状壁
463…下流端
147…マイクロバブル水出口
148…補強リブ
149…網溝
515…マイクロバブル水室
516…(ボックス体の)固定孔
517…固定孔柱
52…押え板
521…板状本体
521a…内側面
521b…上縁
521c…下縁
522…押え脚
522a…第1の押え脚
522b…第2の押え脚
523…周方向の隙間
524…(押え板の)固定孔
525…スリーブ
53…マイクロバブル発泡網
第2の実施形態
51…ボックス体
511…給水部
111…給水口
112…加圧通路
113…直通通路
512…径方向壁
512a…テーパ状ボス
513…オリフィス
514…吐水部
141…周方向外壁
141a…上壁
141b…下壁
141c…左壁
141d…右壁
142…周方向内壁
142a…内上壁
142b…内左壁
142c…内右壁
143…吸気溝
144…リブ壁
145…吸気口
146…部品挿入室(混合室)
147…吐水口(マイクロバブル水出口)
148…補強リブ
149…網溝
515…マイクロバブル水室
516…吸気通路
52…押え板
521…板状本体
521a…内側面
521b…上縁
521c…下縁
522…押え脚
522a…第1の押え脚
522b…第2の押え脚
523…周方向の隙間
524…固定孔
525…スリーブ
53…挿入部品
531…負圧チャンバ
532…混合チャンバ
533…シール溝
534…シールリング
535…オーバーフロー口
536…移行孔
537…ストレート筒混合チャンバ
538…妨害リブ
539a…第1端
539b…第2端
54…マイクロバブル発泡網
第3の実施形態
51…ボックス体
511…給水部
111…給水口
112…加圧通路
113…直通通路
512…径方向壁
512a…テーパ状ボス
513…オリフィス
514…吐水部
141…周方向外壁
141a…上壁
141b…下壁
141c…左壁
141d…右壁
142…周方向内壁
142a…内上壁
142b…内左壁
142c…内右壁
143…吸気溝
144…リブ壁
145…吸気口
146…部品挿入室
147…補助吐水口(マイクロバブル水出口)
148…補強リブ
149…網溝
515…マイクロバブル水室
516…吸気通路
52…押え板
521…板状本体
521a…内側面
521d…外側面
521b…上縁
521c…下縁
522…押え脚
522a…第1の押え脚
522b…第2の押え脚
523…周方向の隙間
524…固定孔
525…スリーブ
526…マイクロバブル水出口
53…挿入部品
531…負圧チャンバ
532…混合チャンバ
533…シール溝
534…シールリング
535…オーバーフロー口
536…移行孔
537…ストレート筒混合チャンバ
538…妨害リブ
539a…第1端
539b…第2端
54…マイクロバブル発泡網
【手続補正書】
【提出日】2023-03-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にはオリフィス及び前記オリフィスの下流に位置する混合室が設けられ、且つ水流が前記オリフィスを通ることで前記混合室内に発生する負圧により外気が空気通路を通して前記混合室に吸入できるように、前記オリフィスを連通する給水口、及び前記混合室と空気連通を形成可能な前記空気通路が設けられているボックス体と、
前記混合室からのバブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網と、
板状本体及び板状本体から外向きに延びる押え脚を含み、押え板は前記押え脚を介して前記マイクロバブル発泡網を前記混合室の下流端に押し付け、且つ、前記マイクロバブル水が前記ボックス体から噴出可能に構成される前記押え板とを含む、
ことを特徴とするマイクロバブル水ボックス。
【請求項2】
前記混合室は環状壁で囲まれ、且つ前記ボックス体には前記環状壁の周囲に配置された吸気溝が設けられ、前記環状壁には前記吸気溝と混合室を連通する少なくとも1つの吸気口が形成され、前記空気通路は前記吸気溝及び前記少なくとも1つの吸気口からなる、
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項3】
前記押え板と前記ボックス体の側壁との間にマイクロバブル水出口が形成される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項4】
前記板状本体にはマイクロバブル水出口が形成され、且つ前記押え板と前記ボックス体の側壁との間に補助吐水口が形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項5】
前記押え脚には、前記混合室の下流端に合わせる環状に配置され、且つ隣り合う前記押え脚の間に周方向の隙間が形成される複数の押え脚が含まれる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項6】
前記ボックス体内に、前記オリフィスの上流に位置し、内径が水流の方向に沿って徐々に縮小する加圧室が設けられている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項7】
前記加圧室の内壁には妨害リブが設けられている、
ことを特徴とする請求項6に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項8】
前記混合室の下流端に複数のオーバーフロー口が設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項9】
前記マイクロバブル発泡網は多層網構造を含み、前記網構造の各層は少なくとも1つのメッシュの直径がミクロンレベルに達する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル水ボックス。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載のマイクロバブル水ボックスを含む洗浄機器であって、前記マイクロバブル水ボックスは、前記洗浄機器にマイクロバブル水を提供するために前記洗浄機器に配置される、
ことを特徴とする洗浄機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
(第1の実施形態)
本発明は、従来の注水ボックスのマイクロバブル発生効率が高くないという技術的問題を解決するために、マイクロバブル水ボックス5を提供する。第1の実施形態では、当該マイクロバブル水ボックス5は、内部にはオリフィス513及びオリフィス513の下流に位置する混合室146が設けられ、且つ水流がオリフィス513を通ることにより混合室146内に発生する負圧により外気が空気通路を通して混合室146に吸入できるように、オリフィス513を連通する給水口511、及び混合室146と空気連通を形成可能な空気通路が設けられているボックス体51と、混合室146からのバブル水をマイクロバブル水に切断するように構成されるマイクロバブル発泡網54と、板状本体521と板状本体521から外向きに延びる押え脚522とを含み、押え板52は押え脚522を介してマイクロバブル発泡網54を混合室146の下流端463に押し付け、且つ、マイクロバブル水がボックス体51から噴出可能に構成される押え板52とを含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
図1は本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例の概略斜視図であり、
図2は
図1に示される本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例の概略正面図であり、
図3は
図2の断面線A-Aに沿って切り取った本発明のマイクロバブル水ボックスの第1の実施形態における実施例での断面図である。
図1~
図3に示すように、マイクロバブル水ボックス5はボックス体51と、マイクロバブル発泡網
54と、マイクロバブル発泡網
54を固定する押え板52とを含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
図3及び
図5に示すように、1つ以上の実施例では、給水口511は略円筒状である。水流方向Cに沿って、給水口511内に直径が一定の給水通路111が形成される。水流が水流方向Cに沿って給水通路111からボックス体51内に流入することが可能になるように、ボックス体51は当該給水口511を介して外部の水源、例えば水道水に接続される。従って、ボックス体51の給水口511に位置する側もボックス体51の上流側となっている。代替的に、給水口511は、楕円形の断面を有する給水口などの他の形状であってもよい。1つ以上の実施例では、ボックス体51内に加圧室
55が設けられる。当該加圧室
55は給水通路111から下流へオリフィス513まで延びる。加圧室
55は水流方向Cに沿って内径が徐々に縮小して、テーパ状チャンバを形成する。水流は、加圧室
55を流れ際に加圧され続け、それにより、加圧された後の水流がオリフィス513から下流の混合室146に噴入されると、混合室146内でより大きな負圧が発生し、且つ水流と空気との混合を一層強めることができる。1つ以上の実施例では、当該加圧室
55は1段加圧室である。代替的に、加圧室
55は2段以上の加圧室であり得る。各段の加圧室とは、水流方向に沿って内径が徐々に縮小する部分を意味し、且つ上流側の段の加圧室の最小内径は隣り合う加圧室の最大内径より大きい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
図3に示すように、1つ以上の実施例では、加圧室
55は水流方向Cに沿って下流へ延びて混合室146内に突出する。加圧室
55の混合室146内に突出した部分は下流へ所定の距離を延び、且つ当該部分の外周壁の外径は水流方向Cに沿って徐々に縮小するため、テーパ部122が形成される。オリフィス513はテーパ部122の下流の先端に形成され且つ加圧室
55と流体連通を形成している。水流がオリフィス513から膨張し噴出された後、テーパ部122の周壁と混合室146の内壁との間に大きな負圧領域が形成されることができ、このような負圧領域を介して外気を吸入することができる。代替的に、実際の大きさによっては、加圧室
55が混合室146内まで突出しておらず、従ってオリフィス513は混合室の上流側壁上に形成されてもよい。
図3及び
図5に示すように、1つ以上の実施例では、加圧室
55の内壁上に複数の妨害リブ121が形成されている。これらの妨害リブ121は、互いに離間しており、且つ加圧室
55の内壁に沿って長手方向に延びている。これらの妨害リブ121は水流の乱流を大きくすることで、水流と吸入された空気との下流でのより効果的な混合を助ける。代替的に、妨害リブは加圧室
55の内壁に設けられた少なくとも1つの径方向突起部、例えば1つ以上の柱状の突出部によって置き換えられてもよい。代替的に、他の形態の乱流部が、加圧室
55の内壁に形成されてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
図4に示すように、1つ以上の実施例では、混合室146はボックス体51の略中央位置に配置される。混合室146は環状壁462で囲まれた略円形であり、その中心線は給水口511、補強室(加圧室)
55及びオリフィス513の中心線と略一致する。代替的に、混合室146は適切な楕円形などの形状を採用してもよい。混合室146の下流端463は開放されている。環状壁462の混合室146の上流端に近接する部分には吸気溝143及び混合室146を空気連通する吸気口145が少なくとも1つ形成されている。従って、これらの吸気口145の位置はオリフィス513に近接する。吸気溝143は吸気口145と共にボックス体51における空気通路を構成する。吸気口145は、円形の孔であってもよく、適切な大きさの細長孔であってもよい。
図4に示すように、1つ以上の実施例では、環状壁462には第1の吸気口145a及び第2の吸気口145bが形成される。
図4に示すように、1つ以上の実施例では、環状壁462(混合室146でもある)の下流端463には複数のオーバーフロー口461が設けられている。これらのオーバーフロー口461は、下流端463の環状の端面に所定の間隔をあけて分布されている。実際の必要に応じて、隣り合うオーバーフロー口461の間の距離は同じであっても、異なってもよい。水圧が不十分である場合、水流は、マイクロバブル発泡網
54を速やかに貫通せず、混合室146に溜まるおそれがある。水流がこれらのオーバーフロー口から流出することが可能であるため、水流が混合室146内に溜まって、マイクロバブル発泡網
54が詰まって吸気できなくなる問題を回避し、マイクロバブル水ボックス5がマイクロバブル水を発生し続ける高い信頼性を保証する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
図4に示すように、1つ以上の実施例では、ボックス体51において、内左壁142b及び内右壁142cの近傍には、押え板52をボックス体51に固定するために用いられる、混合室146の中心線に対して対称的に配置される2つの固定孔
518がそれぞれ設けられている。各固定孔
518は、対応する固定孔柱517に形成される。各固定孔柱517はボックス体51の下流側514に向けて延びる。代替的に、ボックス体51に他の適切な固定構造が形成されてもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
図3に示すように、マイクロバブル発泡網
54は押え板52によって混合室146の下流端463に固定される。マイクロバブル発泡網
54は混合室146の下流端463を完全に覆い且つ下流端463の外周を超える。それに対応して、混合室146の内壁の対応する位置に環状の網溝149が形成され、それにより、マイクロバブル発泡網
54の下流端463の外周を超える部分が延びて当該網溝149内に入ることができる。1つ以上の実施例では、マイクロバブル発泡網
54は2層、3層、又はそれ以上の層などの多層網構造を含む。各層の網構造は、直径がミクロンレベルに達するメッシュを少なくとも1つ有する。好ましくは、メッシュの直径は0~1000ミクロンの間であり、より好ましくは、メッシュの直径は5~500ミクロンの間である。ストレーナはプラスチックフェンス、金属網、高分子材料網、又は他の適切なメッシュ構造であってもよい。プラスチックフェンスとは、通常、高分子材料を一体に射出成形したものや、高分子材料をシート状に成形し、当該シートに微細な孔構造を機械加工により形成してプラスチックフェンスを形成したものである。高分子材料網とは、通常、高分子材料を糸に製造してから、この糸を用いて編んだ微細孔構造を有する網である。高分子材料網はナイロン網、コットン網、ポリエステル網、アクリル網などを含んでもよい。代替的に、網構造は、マイクロバブルを発生できる他のメッシュ構造であってもよく、例えば2つの非ミクロンレベルのハニカム構造からなるメッシュ構造であってもよい。バブル水がメッシュ構造を流れる際に、当該メッシュ構造は、バブル水に対して混合及び切断する役割を果たし、それにより大量のマイクロバブル水が生成される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
図6は本発明のマイクロバブル水ボックスの押え板の第1の実施形態における実施例の概略斜視図である。
図6に示すように、1つ以上の実施例では、押え板52は板状本体521と、板状本体521の内側面521aから外へ延びる押え脚522とを含む。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、板状本体521の内側面521aはマイクロバブル発泡網
54に向かっているため、「内側面」と呼ばれる。それに対応して、板状本体521のマイクロバブル発泡網
54に背向する側面は外側面(図示せず)と呼ばれる。板状本体521は上縁521b及び下縁521cをさらに有する。マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、板状本体521はボックス体51の下流側514をほぼ覆い、板状本体521の上縁521bは周方向外壁141の上壁141aに隣接し、板状本体521の下縁521cは周方向外壁141の下壁141b及びマイクロバブル水出口147に近接する。従って、板状本体521を下流側514のエンドカバーとすることができ、マイクロバブル水出口147及び吸気溝143の露出を必要とするだけである。任意選択的に、板状本体521の下縁521cは略円弧状に形成されてもよく、マイクロバブル水ボックス5の組み立て状態で、当該下縁521cは、その外側が滑らかな面となるように内側に湾曲する。
図6に示すように、1つ以上の実施例では、押え板52はねじ又はボルトを介してボックス体51に固定される。それに対応して、板状本体521に2つの固定孔524が形成される。これらの2つの固定孔524は板状本体521の左右両側に分布し、両者が離間している距離は混合室146の最大外直径を超えて、混合室146との干渉を回避する。これらの2つの固定孔524は、それぞれボックス体51の対応する1つの固定孔
518と一致する。従って、ボルト又はねじは延びて、対応する固定孔524及び
518を貫通して押え板52をボックス体51に固定することができる。1つ以上の実施例では、板状本体521の内側面521aにおいて、各固定孔524を囲んで外へ突出するスリーブ525が形成されている。組み立て状態で、各スリーブ525は、対応する1つの固定孔柱517に嵌合されてもよい。従って、スリーブ525及び対応する固定孔柱517は、取り付ける際にガイド機能を果たすこともできる。代替的に、押え板52は、スナップ構造などの他の適切な方法を用いてボックス体51と一体に固定されてもよい。押え板52は、マイクロバブル発泡網
54を固定する役割の以外、噴射される水流が乱飛散するのを避けるための防水の役割も果たす。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
図6に示すように、1つ以上の実施例では、押え脚522は、混合室146の下流端463の端面に対応する環状に配置された複数の押え脚を含み、従って、押え板52はこれらの押え脚を介してマイクロ発泡機(マイクロバブル発泡網)
54を混合室146の下流端463の端面に押し付けることができる。これらの押え脚を介して、板状本体521とマイクロバブル発泡網
54との間に、マイクロバブル水を受け可能なマイクロバブル水室515が形成される。マイクロバブル水がマイクロバブル水室515からこれらの周方向の隙間523を介してマイクロバブル水出口147に流れることを可能にするために、隣り合う押え脚の間に周方向の隙間523が形成される。
図6に示すように、1つ以上の実施例では、複数の押え脚522は1つの第1の押え脚522a及び複数の第2の押え脚522bを含む。周方向に沿って、第1の押え脚522aの幅は各第2の押え脚522bより大きい。マイクロバブル水ボックス5を組み立てる場合、幅の大きい第1の押え脚522aは位置決めと位置合わせの役割を果たすことができる。代替的に、押え脚522は、混合室146の下流端463と一致する1つの筒状構造を形成することができ、且つ、当該筒状構造の側壁にマイクロバブル水出口147と整列可能な大きな開口が設けられ、マイクロバブル水がマイクロバブル水室515からマイクロバブル水出口147に流れることが可能になる。押え板本体(板状本体)521にマイクロバブル水出口が形成される場合、マイクロバブル水出口147を補助吐水口として、オーバーフロー口461及び周方向の隙間523からの水がそれから流出することを可能にする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
上記のマイクロバブル水ボックス5の作動時に、外部水源からの水が給水口511からボックス体51に入り、水流は、水流方向Cに沿って、加圧室55で加圧された後オリフィス513を介して膨張して混合室146に噴入されて、混合室146内に負圧が発生する。負圧の作用で、大量の外気は吸気溝143から吸気口145を介して混合室146に吸入される。その後、空気と水流とが混合室146内で十分に混合されて、バブル水が生成される。その後、バブル水はマイクロ発泡機54へ流れ且つ当該マイクロ発泡機54によって切断及び更なる混合が行われ、マイクロバブルを大量含有するマイクロバブル水が形成される。当該マイクロバブル水は続いてマイクロバブル水室515からマイクロバブル水出口147又は板状本体521に設けられたマイクロバブル水出口を介して噴出される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0091】
1…縦型洗濯機
11…ボックス体
12…ディスクベース
13…上部カバー
14…接地脚
21…外槽
31…内槽
311…脱水孔
32…パルセータ
33…伝動軸
34…モータ
35…バランスリング
41…排水弁
42…排水管
5…マイクロバブル水ボックス
61…給水弁
62…給水管
第1の実施形態
51…ボックス体
511…給水口(給水部)
111…給水通路(給水口)
55…加圧室
121…妨害リブ
122…テーパ部
513…オリフィス
514…出水側(下流側、吐水部)
140…下部拡大壁部
141…周方向外壁
141a…上壁
141b…下壁
141c…左壁
141d…右壁
142…周方向内壁
142a…内上壁
142b…内左壁
142c…内右壁
143…吸気溝
144…リブ壁
145…吸気口
145a…第1の吸気口
145b…第2の吸気口
146…混合室
461…オーバーフロー口
462…環状壁
463…下流端
147…マイクロバブル水出口
148…補強リブ
149…網溝
515…マイクロバブル水室
518…(ボックス体の)固定孔
517…固定孔柱
52…押え板
521…板状本体
521a…内側面
521b…上縁
521c…下縁
522…押え脚
522a…第1の押え脚
522b…第2の押え脚
523…周方向の隙間
524…(押え板の)固定孔
525…スリーブ
54…マイクロバブル発泡網
第2の実施形態
51…ボックス体
511…給水部
111…給水口
112…加圧通路
113…直通通路
512…径方向壁
512a…テーパ状ボス
513…オリフィス
514…吐水部
141…周方向外壁
141a…上壁
141b…下壁
141c…左壁
141d…右壁
142…周方向内壁
142a…内上壁
142b…内左壁
142c…内右壁
143…吸気溝
144…リブ壁
145…吸気口
146…部品挿入室(混合室)
147…吐水口(マイクロバブル水出口)
148…補強リブ
149…網溝
515…マイクロバブル水室
516…吸気通路
52…押え板
521…板状本体
521a…内側面
521b…上縁
521c…下縁
522…押え脚
522a…第1の押え脚
522b…第2の押え脚
523…周方向の隙間
524…固定孔
525…スリーブ
53…挿入部品
531…負圧チャンバ
532…混合チャンバ
533…シール溝
534…シールリング
535…オーバーフロー口
536…移行孔
537…ストレート筒混合チャンバ
538…妨害リブ
539a…第1端
539b…第2端
54…マイクロバブル発泡網
第3の実施形態
51…ボックス体
511…給水部
111…給水口
112…加圧通路
113…直通通路
512…径方向壁
512a…テーパ状ボス
513…オリフィス
514…吐水部
141…周方向外壁
141a…上壁
141b…下壁
141c…左壁
141d…右壁
142…周方向内壁
142a…内上壁
142b…内左壁
142c…内右壁
143…吸気溝
144…リブ壁
145…吸気口
146…部品挿入室
147…補助吐水口(マイクロバブル水出口)
148…補強リブ
149…網溝
515…マイクロバブル水室
516…吸気通路
52…押え板
521…板状本体
521a…内側面
521d…外側面
521b…上縁
521c…下縁
522…押え脚
522a…第1の押え脚
522b…第2の押え脚
523…周方向の隙間
524…固定孔
525…スリーブ
526…マイクロバブル水出口
53…挿入部品
531…負圧チャンバ
532…混合チャンバ
533…シール溝
534…シールリング
535…オーバーフロー口
536…移行孔
537…ストレート筒混合チャンバ
538…妨害リブ
539a…第1端
539b…第2端
54…マイクロバブル発泡網
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】