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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-19
(54)【発明の名称】新規複素環式抗生物質
(51)【国際特許分類】
   C07D 233/90 20060101AFI20230911BHJP
   A61K 31/4164 20060101ALI20230911BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20230911BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALI20230911BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20230911BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20230911BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20230911BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20230911BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20230911BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20230911BHJP
【FI】
C07D233/90 C CSP
A61K31/4164
C07D403/12
A61K31/4178
C07D401/12
A61K31/454
A61P31/04
A61K31/496
C07D403/14
C07D401/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515131
(86)(22)【出願日】2021-09-06
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 EP2021074432
(87)【国際公開番号】W WO2022049272
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/113771
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN-LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジャンリーン
(72)【発明者】
【氏名】ラーナー,クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ヨーンチアーン
(72)【発明者】
【氏名】ネッテコベン,マティアス
(72)【発明者】
【氏名】プフリーガー,フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ピュールマン,ベルント
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ジエンホワ
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ミン
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ヨーングワーン
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン,ソーン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,チェンガーン
【テーマコード(参考)】
4C063
4C086
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063AA03
4C063BB09
4C063CC25
4C063DD03
4C063DD10
4C063EE01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086AA04
4C086BC38
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA12
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB35
(57)【要約】
本発明は、一般式(I)を有する新規複素環式化合物およびその薬学的に許容され得る塩を提供し、式中、R~Rおよびpは、本明細書に記載されるとおりである:(I)
本化合物を含む医薬組成物、本化合物を製造するプロセスおよび医薬として本化合物を使用する方法、特に、細菌感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防のための抗生物質として化合物を使用する方法がさらに提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
(式中、
は、各存在において、ハロゲン、シアノ、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルキルおよびハロ-C-C-アルコキシから独立して選択され;
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ、シアノ、ハロ-C-C-アルキル、シアノ-C-C-アルキル、(C-C-アルキル)N-、ハロ-C-C-アルコキシ、シアノ-C-C-アルコキシ、C-C-アルコキシ-C-C-アルコキシ-、(C-C-アルキル)N-C(O)-およびカルバモイル-C-C-アルコキシから選択され;
は、水素、C-C-アルキルおよびハロ-C-C-アルキルから選択され;
は、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、および基
【化2】
から選択され;
は、水素およびC-C-アルキルから選択され;
10は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルキル、ハロ-C-C-アルコキシ、アミノ-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、ヒドロキシ-C-C-アルキルおよび基
【化3】
から選択され;
11は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルキル、ハロ-C-C-アルコキシ、アミノ-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-およびヒドロキシ-C-C-アルキルから選択され;
AおよびBは、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリル、C-C10-シクロアルキル、5~14員ヘテロアリールおよびC-C10-アリールから選択され;
は、共有結合、カルボニル、-NH-C(O)-、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-、-C-C-アルキル-NH-C(O)-および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキル-から選択され;
は、共有結合、カルボニル、-NH-C(O)-、-C(O)-NH-、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-、-C-C-アルキル-NH-C(O)-および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキル-から選択され;
pは、0、1、2、3または4から選択され;
qおよびrは、独立して、0、1、2および3から選択される)
の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項2】
式(I-I)
【化4】
(式中、R~Rは、請求項1で定義されるとおりである)
の化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項3】
式(I-II)
【化5】
(式中、R~R、RおよびRは、請求項1で定義されるとおりである)
の化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項4】
式(I-III)
【化6】
(式中、R~R、RおよびRは、請求項1で定義されるとおりである)
の化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項5】
が、C-C-アルキルまたはハロゲンであり;
pが1である、請求項1~4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項6】
がハロゲンであり;
pが1である、請求項5に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項7】
がクロロであり;
pが1である、請求項6に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項8】
が、水素またはハロゲンであり;
が、水素またはハロゲンであり;
が、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルコキシ、シアノ-C-C-アルコキシおよびカルバモイル-C-C-アルコキシから選択され;
が水素であり;
が、水素またはハロゲンである、請求項1~7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項9】
およびRがいずれもハロゲンであり;
が、C-C-アルコキシおよびハロ-C-C-アルコキシから選択され;
およびRがいずれも水素である、請求項8に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項10】
およびRがいずれもフルオロであり;
が、メトキシおよびジフルオロメトキシから選択され;
およびRがいずれも水素である、請求項9に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項11】
がC-C-アルキルである、請求項1~10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項12】
がメチルである、請求項11に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項13】
が、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-および基
【化7】
から選択され;
が水素であり;
10が、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、ヒドロキシ-C-C-アルキルおよび基
【化8】
から選択され;
11が、ヒドロキシ、アミノおよびアミノ-C-C-アルキルから選択され;
AおよびBが、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択され;
が、共有結合、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキル-から選択され;
が、カルボニル、C-C-アルキル、-C(O)-NH-および-NH-C(O)-から選択され;
qおよびrが、それぞれ独立して0および1から選択される、請求項1~12のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項14】
が基
【化9】
であり;
が水素であり;
10が、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-および基
【化10】
から選択され;
11が、ヒドロキシおよびアミノから選択され;
AおよびBが、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択され;
が、共有結合およびC-C-アルキルから選択され;
が、カルボニル、-C(O)-NH-および-NH-C(O)-から選択され;
qが1であり;
rが、0および1から選択される、請求項13に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項15】
が基
【化11】
であり;
が水素であり;
10が、2-アミノアセチル、2-アミノプロパノイル、2-(ジメチルアミノ)アセチル、3-(2-アミノエトキシ)プロパノイルおよび基
【化12】
から選択され;
11が、ヒドロキシおよびアミノから選択され;
Aが、アゼチジニル、シクロブチル、ピロリジニルおよびピペリジルから選択され;
Bが、シクロブチル、ピロリジニルおよびピペリジルから選択され;
が、共有結合および-(CH-から選択され;
が、カルボニル、-C(O)-NH-および-NH-C(O)-から選択され;
qが1であり;
rが、0および1から選択される、請求項14に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項16】
が、C-C-アルキルまたはハロゲンであり;
が、水素またはハロゲンであり;
が、水素またはハロゲンであり;
が、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルコキシ、シアノ-C-C-アルコキシおよびカルバモイル-C-C-アルコキシから選択され;
およびRがいずれも水素であり;
が、水素またはハロゲンであり;
が、C-C-アルキルであり;
が、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-および基
【化13】
から選択され;
10が、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、ヒドロキシ-C-C-アルキルおよび基
【化14】
から選択され;
11が、ヒドロキシ、アミノおよびアミノ-C-C-アルキルから選択され、
AおよびBが、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択され;
が、共有結合、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキル-から選択され;
が、カルボニル、C-C-アルキル、-C(O)-NH-および-NH-C(O)-から選択され;
pが1であり;
qおよびrが、それぞれ独立して0および1から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項17】
、RおよびRが、それぞれ独立してハロゲンであり;
が、C-C-アルコキシおよびハロ-C-C-アルコキシから選択され;
、RおよびRが全て水素であり;
がC-C-アルキルであり;
が基
【化15】
であり;
10が、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-および基
【化16】
から選択され;
11が、ヒドロキシおよびアミノから選択され;
AおよびBが、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択され;
が、共有結合およびC-C-アルキルから選択され;
が、カルボニル、-C(O)-NH-および-NH-C(O)-から選択され;
qが1であり、
rが、0および1から選択され;
pが1である、請求項16に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項18】
がクロロであり;
およびRが、いずれもフルオロであり;
が、メトキシおよびジフルオロメトキシから選択され;
、RおよびRが全て水素であり;
がメチルであり;
が基
【化17】
であり;
10が、2-アミノアセチル、2-アミノプロパノイル、2-(ジメチルアミノ)アセチル、3-(2-アミノエトキシ)プロパノイルおよび基
【化18】
から選択され;
11が、ヒドロキシおよびアミノから選択され;
Aが、アゼチジニル、シクロブチル、ピロリジニルおよびピペリジルから選択され;
Bが、シクロブチル、ピロリジニルおよびピペリジルから選択され;
が、共有結合および-(CH-から選択され;
が、カルボニル、-C(O)-NH-および-NH-C(O)-から選択され;
qが1であり;
rが、0および1から選択され;
pが1である、請求項17に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項19】
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(2-ピペラジン-1-イルエチルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(ピロリジン-3-イルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(4-ピペリジルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(4-ピペリジルメチルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-(6-アミノヘキシルカルバモイル)-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-(アミノメチル)シクロブチル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[(3-アミノシクロブチル)メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(2-ピペラジン-1-イルエチルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(3-ピペラジン-1-イルプロピルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-N-[3-メチル-4-(3-ピペラジン-1-イルプロピルカルバモイル)フェニル]イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(3-フルオロ-4-イソプロポキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2-クロロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-(3-アミノプロピルカルバモイル)-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(2-アミノ-2-オキソ-エトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[2-クロロ-4-(シアノメトキシ)-3-フルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-[[2-(ジメチルアミノ)アセチル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[5-(ジメチルアミノ)ペンチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(2-イソペンチルオキシエチルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-[3-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[3-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]プロピルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]-4-ピペリジル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-[[3-(アミノメチル)シクロブタンカルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-[1-(3-アミノプロパノイル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[3-(3-アミノプロパノイルアミノ)プロピルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[2-[[4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-メチル-ベンゾイル]アミノ]エチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[2-[[4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-メチル-ベンゾイル]アミノ]エチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-(2-アミノエチルカルバモイル)シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-(3-アミノアゼチジン-1-カルボニル)シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-[(3-アミノシクロブチル)カルバモイル]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-(2-アミノエチルカルバモイル)シクロブチル]カルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(3R,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(3S,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(3R,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(3S,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
(3R,4R)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3S,4S)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3S,4R)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3R,4S)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[3-[[(4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3R,4R)-N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3S,4S)-N-[3-[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[4-[2-[1-(アゼチジン-3-イルメチル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]-1-(ピロリジン-3-イルメチル)ピペリジン-4-カルボキサミド;
1-(アゼチジン-3-イルメチル)-N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(アゼチジン-3-イルメチル)-4-ピペリジル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-N-[3-メチル-4-(メチルカルバモイル)フェニル]イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[(エキソ)-3-[(2S,4R)-4-ヒドロキシプロリル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン6-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-N-[(トランス)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキサミド
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項20】
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-[1-(3-アミノプロパノイル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-[(3-アミノシクロブチル)カルバモイル]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[3-[[(4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;および
(3S,4S)-N-[3-[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項21】
請求項1~20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、本明細書のスキーム1~4のいずれか1つに記載されるとおりである、前記方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法に従って製造された場合の、請求項1~20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項23】
治療活性物質としての使用のための、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項24】
請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩と、治療不活性担体とを含む医薬組成物。
【請求項25】
抗生物質としての使用のための、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項26】
院内感染およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項27】
グラム陰性細菌によって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項28】
前記グラム陰性細菌が、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種および大腸菌から選択される、請求項27に記載の使用のための化合物。
【請求項29】
前記グラム陰性細菌がアシネトバクター・バウマンニである、請求項28に記載の使用のための化合物。
【請求項30】
エンテロコッカス・フェシウム、ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項31】
エンテロコッカス・フェシウム、ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防のための方法であって、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項32】
抗生物質としての、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
【請求項33】
エンテロコッカス・フェシウム、ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種または大腸菌、またはこれらの組合せによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防のための、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
【請求項34】
エンテロコッカス・フェシウム、ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防のために有用な医薬の調製のための、請求項1~20および22のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
【請求項35】
明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、抗菌性を示す新規な複素環式化合物に関する。本発明は、細菌感染症およびそれに起因する疾患の治療または予防のため、特にアシネトバクター・バウマンニによる感染症およびそれに起因する疾患の治療または予防のための化合物を使用する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
アシネトバクター・バウマンニは、極めて限られた治療選択肢を有する新規の病原体として最近数十年の間に認識された、グラム陰性、好気性、かつ非発酵性の細菌である。
【0003】
アシネトバクター・バウマンニは、米国疾病管理予防センターによって深刻な脅威と見なされており、現在、院内感染の大部分を引き起こし、抗菌剤の活性を効果的に「エスケープする」いわゆる「ESKAPE」病原体(エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌およびエンテロバクター種および大腸菌)に属している。
【0004】
アシネトバクター・バウマンニは、抗生物質を広範囲に使用することにより、公知の全ての抗菌薬に対する耐性に関しての選択が可能となり、細菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染症などの感染症を引き起こし得る場所である集中治療室および外科病棟において最も頻繁に発生する。
【0005】
アシネトバクター・バウマンニは、耐性決定因子を上方制御および獲得する優れた能力を有し、院内環境でのその生存および拡大を許す環境持続性を示し、その結果生物体は感染症発生の頻繁な原因となり、その環境に固有のヘルスケア関連病原体となる。
【0006】
全てではないとしても、利用可能な治療的選択肢のほとんどに対して抗生物質耐性が増加しているため、多剤耐性(MDR)A.baumanniii感染症、特にカルバペネム耐性A.baumanniiによって引き起こされる感染症は、処置することが極めて困難または不可能でさえあり、集中治療室での罹患率および滞在時間が増大しているだけでなく、死亡率も高い。
【0007】
米国感染症学会(IDSA)の抗菌薬利用可能性タスクフォース(AATF)によると、アシネトバクター・バウマンニは、「充足されていない医学的ニーズと現在の抗菌薬研究開発パイプラインの間に存在するミスマッチの代表的な例」であると考えられてきたし、現在でもそうである。したがって、アシネトバクター・バウマンニによって引き起こされる疾患および感染症の治療に適した化合物を同定することが強く求められており、必要とされている。
【0008】
本発明は、アシネトバクター・バウマンニの薬剤感受性および薬剤耐性株に対して活性を示す新規化合物を提供する。
【発明の概要】
【0009】
発明の概要
第1の態様では、本発明は、式(I):
【化1】
(式中、R~Rおよびpは本明細書で定義するとおりである)
の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0010】
一態様では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、本明細書に記載のスキーム1~4のいずれか1つに記載の方法である方法を提供する。
【0011】
さらなる態様では、本発明は、本明細書に記載のプロセスに従って製造される場合の、本明細書に記載の式(I)の化合物を提供する。
さらなる態様では、本発明は、治療活性物質としての使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0012】
さらなる態様では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩と治療不活性担体とを含む医薬組成物を提供する。
【0013】
さらなる態様では、本発明は、抗生物質としての使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0014】
さらなる態様では、本発明は、院内感染およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0015】
さらなる態様では、本発明は、グラム陰性細菌によって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0016】
さらなる態様では、本発明は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0017】
さらなる態様では、本発明は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の治療または予防のための方法であって、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与することを含む、方法を提供する。
【0018】
さらなる態様では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の、抗生物質としての使用を提供する。
【0019】
さらなる態様では、本発明は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用を提供する。
【0020】
さらなる態様では、本発明は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせに起因する感染症およびそれに起因する疾患の治療または予防に有用な医薬の調製のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
発明の詳細な説明
定義
本発明の特定の態様、実施形態または実施例に関連して記載される特徴、整数、特色、化合物、化学的部分または基は、それらと両立しない場合を除き、本明細書に記載の任意の他の態様、実施形態または実施例に適用可能であると理解されるべきである。本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約および図面を含む)に開示された特徴の全て、および/またはそのように開示された任意の方法もしくはプロセスの工程の全ては、そのような特徴および/または工程の少なくとも一部が相互に排他的である組み合わせを除き、任意の組み合わせで組み合わせ得る。本発明は、前述のいずれの実施形態の詳細にも限定されない。本発明は、本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、要約および図面を含む)に開示された特徴の任意の新規なものもしくは任意の新規な組み合わせ、またはそのように開示された任意の方法もしくはプロセスの工程の任意の新規なものもしくは任意の新規な組み合わせに及ぶ。
【0022】
「アルキル」という用語は、1~6個の炭素原子、例えば、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子の、一価または多価の、例えば、一価または二価の、直鎖または分岐の飽和炭化水素基(「C-C-アルキル」)を指す。いくつかの実施形態では、アルキル基は、1~3個の炭素原子、例えば、1、2または3個の炭素原子を含む。アルキルのいくつかの非限定的な例としては、メチル、エチル、プロピル、2-プロピル(イソプロピル)、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、および2,2-ジメチルプロピルが挙げられる。アルキルの特に好ましいが非限定的な例としては、メチルおよびエチルが挙げられる。
【0023】
「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合した、上で定義されたアルキル基を指す。別途指定のない限り、アルコキシ基は、1~6個の炭素原子を含む(「C-C-アルコキシ」)。いくつかの好ましい実施形態では、アルコキシ基は、1~4個の炭素原子を含む。さらに他の実施形態では、アルコキシ基は、1~3個の炭素原子を含む。アルコキシ基のいくつかの非限定的な例としては、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシおよびtert-ブトキシが挙げられる。アルコキシの特に好ましいが非限定的な例は、メトキシである。
【0024】
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)、またはヨード(I)を指す。好ましくは、「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フルオロ(F)、クロロ(Cl)またはブロモ(Br)を指す。「ハロゲン」または「ハロ」の特に好ましいが非限定的な例は、フルオロ(F)およびクロロ(Cl)である。
【0025】
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、3~10個の環炭素原子の、飽和または部分不飽和の、単環式または二環式の炭化水素基を指す(「C-C10-シクロアルキル」)。いくつかの好ましい実施形態では、シクロアルキル基は、3~8個の環炭素原子の飽和単環式炭化水素基である。「二環式シクロアルキル」とは、共通した2個の炭素原子を有する2つの飽和炭素環からなるシクロアルキル部分、すなわち、2つの環を分離する架橋が、単結合であるか、または1個もしくは2個の環原子の鎖であるかのいずれかであり、スピロ環部分、すなわち、2つの環が1個の共通の環原子を介して結合されているシクロアルキル部分を指す。好ましくは、シクロアルキル基は、3~6個の環炭素原子、例えば、3、4、5または6個の炭素原子の飽和単環式炭化水素基である。シクロアルキルのいくつかの非限定的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびスピロ[2.3]ヘキサン-5-イルが挙げられる。
【0026】
「アミノアルコキシ」という用語は、アルコキシ基の水素原子の少なくとも1つがアミノ基で置き換えられているアルコキシ基を指す。好ましくは、「アミノアルコキシ」は、アルコキシ基の1、2または3個の水素原子がアミノ基によって置き換えられているアルコキシ基を指す。アミノアルコキシの好ましいが非限定的な例は、アミノメトキシおよび1-アミノエトキシである。
【0027】
「ヘテロシクリル」という用語は、3~14個の環原子、好ましくは3~10個の環原子、より好ましくは3~8個の環原子の飽和または部分的に不飽和の単環式または二環式、好ましくは単環式環系を指し、前記環原子の1、2、または3個はN、OおよびSから選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子は炭素である。好ましくは、前記環原子の1~2個はNおよびOから選択され、残りの環原子は炭素である。「二環式ヘテロシクリル」とは、共通した2個の環原子を有する2つの環からなる複素環部分、すなわち、2つの環を分離する架橋が、単結合であるか、または1個もしくは2個の環原子の鎖であるかのいずれかであり、スピロ環部分、すなわち、2つの環が1個の共通の環原子を介して結合されている複素環部分を指す。ヘテロシクリル基のいくつかの非限定的な例としては、アゼチジン-3-イル、アゼチジン-2-イル、オキセタン-3-イル、オキセタン-2-イル、ピペリジル、ピペラジニル、ピロリジニル、2-オキソピロリジン-1-イル、2-オキソピロリジン-3-イル、5-オキソピロリジン-2-イル、5-オキソピロリジン-3-イル、2-オキソ-1-ピペリジル、2-オキソ-3-ピペリジル、2-オキソ-4-ピペリジル、6-オキソ-2-ピペリジル、6-オキソ-3-ピペリジル、1-ピペリジニル、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル、4-ピペリジニル、モルホリノ、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、ピロリジニル(例えば、ピロリジン-3-イル)、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル、2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル、および2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イルが挙げられる。
【0028】
「アリール」という用語は、合計6~10環員(「C-C10-アリール」)を有する単環式、二環式、または三環式の炭素環式環系であり、この系の少なくとも1つの環は芳香族である。アリールの特に好ましい、但し非限定的な例はフェニルである。
【0029】
「ヘテロアリール」という用語は、合計5~14環員、好ましくは、5~12環員、より好ましくは5~10環員を有する、一価または多価の、単環式または二環式、好ましくは二環式の環系を指し、系の少なくとも1つの環は芳香族であり、系の少なくとも1つの環は1つ以上のヘテロ原子を含む。好ましくは、「ヘテロアリール」は、O、SおよびNから独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5~10員ヘテロアリールを指す。最も好ましくは、「ヘテロアリール」は、OおよびNから独立して選択される1~2個のヘテロ原子を含む5~10員ヘテロアリールを指す。ヘテロアリールのいくつかの非限定的な例としては、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピリミジン-6-イル、インドール-1-イル、1H-インドール-2-イル、1H-インドール-3-イル、1H-インドール-4-イル、1H-インドール-5-イル、1H-インドール-6-イル、1H-インドール-7-イル、1,2-ベンゾオキサゾール-3-イル、1,2-ベンゾオキサゾール-4-イル、1,2-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,2-ベンゾオキサゾール-6-イル、1,2-ベンゾオキサゾール-7-イル、1H-インダゾール-3-イル、1H-インダゾール-4-イル、1H-インダゾール-5イル、1H-インダゾール-6-イル、1H-インダゾール-7-イル、ピラゾール-1-イル、1H-ピラゾール-3-イル、1H-ピラゾール-4-イル、1H-ピラゾール-5-イル、イミダゾール-1-イル、1H-イミダゾール-2-イル、1H-イミダゾール-4-イル、1H-イミダゾール-5-イル、オキサゾール-2-イル、オキサゾール-4-イル、オキサゾール-5-イル、チアゾール-4-イル、および1,2,4-オキサジアゾール-3-イルが挙げられる。最も好ましくは、「ヘテロアリール」はピリジルおよびピリミジニルを指す。
【0030】
「ヒドロキシ」という用語は、-OH基を指す。
【0031】
「アミノ」という用語は、-NH基を指す。
【0032】
「シアノ」という用語は、-CN(ニトリル)基を指す。
【0033】
「カルバモイル」という用語は-C(O)NH基を指す。
【0034】
「カルボニル」という用語は、酸素原子(C=O)と共有される4つの共有結合のうちの2つを有する炭素ラジカルを指す。
【0035】
「ハロアルキル」という用語は、アルキル基の少なくとも1個の水素原子が、ハロゲン原子、好ましくはフルオロによって置き換えられている、アルキル基を指す。好ましくは、「ハロアルキル」は、アルキル基の1、2または3個の水素原子が、ハロゲン原子、最も好ましくはフルオロによって置き換えられている、アルキル基を指す。ハロアルキルの非限定的な例は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、2-フルオロエチルおよび2,2-ジフルオロエチルである。ハロアルコキシの特に好ましいが非限定的な例は、トリフルオロメチルである。
【0036】
用語「シアノアルキル」は、アルキル基の水素原子の少なくとも1つがシアノ基によって置き換えられているアルキル基を指す。好ましくは、「シアノアルキル」とは、アルキル基の1、2または3個の水素原子がシアノ基で置き換えられている、アルキル基を指す。最も好ましくは、「シアノアルキル」は、アルキル基の1個の水素原子がシアノ基で置き換えられている、アルキル基を指す。シアノアルキルの特に好ましいが非限定的な例は、シアノメチルである。
【0037】
「ハロアルコキシ」という用語は、アルコキシ基の少なくとも1個の水素原子が、ハロゲン原子、好ましくはフルオロによって置き換えられている、アルコキシ基を指す。好ましくは、「ハロアルコキシ」とは、アルコキシ基の1、2または3個の水素原子が、ハロゲン原子、最も好ましくはフルオロによって置き換えられている、アルコキシ基を指す。ハロアルコキシの特に好ましいが非限定的な例は、フルオロメトキシ(FCHO-)、ジフルオロメトキシ(FCHO-)、およびトリフルオロメトキシ(FCO-)である。
【0038】
「シアノアルコキシ」という用語は、アルコキシ基の水素原子の少なくとも1つがシアノ基で置き換えられているアルコキシ基を指す。好ましくは、「シアノアルコキシ」は、アルコキシ基の1、2または3個の水素原子がシアノ基で置き換えられているアルコキシ基を指す。最も好ましくは、「シアノアルコキシ」は、アルコキシ基の1個の水素原子がシアノ基で置き換えられているアルコキシ基を指す。シアノアルコキシの好ましいが非限定的な例は、シアノメトキシである。
【0039】
「カルバモイルアルコキシ」という用語は、アルコキシ基の水素原子の少なくとも1つがカルバモイル基で置き換えられているアルコキシ基を指す。好ましくは、「カルバモイルアルコキシ」は、アルコキシ基の1、2または3個の水素原子がカルバモイル基で置き換えられているアルコキシ基を指す。最も好ましくは、「カルバモイルアルコキシ」は、アルコキシ基の1個の水素原子がカルバモイル基で置き換えられているアルコキシ基を指す。
【0040】
「ヒドロキシアルキル」という用語は、アルキル基の少なくとも1個の水素原子が、ヒドロキシ基によって置き換えられている、アルキル基を指す。好ましくは、「ヒドロキシアルキル」は、アルキル基の1、2または3個の水素原子、最も好ましくは1個の水素原子が、ヒドロキシ基によって置き換えられている、アルキル基を指す。ヒドロキシアルキルの好ましい、但し非限定的な例は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル(例えば2-ヒドロキシエチル)、および3-ヒドロキシ-3-メチル-ブチルである。
【0041】
「アミノアルキル」という擁護は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1つがアミノ基により置き換えられているアルキル基を指す。好ましくは、「アミノアルキル」は、アルキル基の1、2または3個の水素原子、最も好ましくは1個の水素原子が、アミノ基によって置き換えられている、アルキル基を指す。アミノアルキルの好ましいが非限定的な例は、アミノメチル、アミノエチル(例えば、2-アミノエチル)、3-アミノ-3-メチル-ブチル、アミノペンチル(例えば、5-アミノペンチル)およびアミノヘキシル(例えば、6-アミノヘキシル)である。
【0042】
「薬学的に許容され得る塩」という用語は、生物学的にまたは別様に望ましくないものではない、遊離塩基または遊離酸の生物学的有効性および特性を保持する塩を指す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、特に塩酸、および酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、乳酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、N-アセチルシステインなどの有機酸により形成される。加えて、これらの塩は、無機塩基または有機塩基を遊離酸に添加することにより調製され得る。無機塩基に由来する塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウムおよびマグネシウム塩等が挙げられるがこれらに限定されない。有機塩基から誘導され得る塩としては、第一級、第二級および第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミンおよび塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N-エチルピペリジン、ピペリジン、ポリイミン樹脂等の塩が挙げられるがこれらに限定されない。式(I)の化合物の特定の薬学的に許容され得る塩は、塩酸塩、フマル酸塩、乳酸塩(特にL-(+)-乳酸から誘導された)、酒石酸塩(特にL-(+)-酒石酸から誘導された)およびトリフルオロアセテートである。
【0043】
式(I)の化合物は、数個の不斉中心を含み得、光学的に純粋なエナンチオマー、例えばラセミ体などのエナンチオマーの混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性のラセミ体またはジアステレオ異性のラセミ体の混合物として存在し得る。
【0044】
Cahn-Ingold-Prelog則により、不斉炭素原子は、「R」または「S」配置のものであり得る。
【0045】
「処置」という用語は、本明細書で使用される場合、以下を含む:(1)症状、障害または状況を抑制すること(例えば、維持処置の場合、その少なくとも1つの臨床的症状または無症状の疾患の発症または再発の停止、低減または遅延させること);および/または(2)状況を緩和すること(すなわち、症状、障害もしくは状況、またはその臨床的症状もしくは無症状のうちの少なくとも1つの退行を引き起こすこと)。処置されるべき患者に対する利益は、統計的に有意であるか、または少なくとも患者もしくは医師にとって認識可能であるかのいずれかである。しかしながら、疾患を処置するために患者に医薬が投与される場合、転帰は必ずしも有効な処置でなくともよいことが理解されるであろう。
【0046】
「予防」という用語は、本明細書で使用される場合、哺乳動物において、特に、状態、障害もしくは状況に罹患しているかまたは罹患しやすいが、その状態、障害もしくは状況の臨床的症状または無症状をまだ経験していないかまたは示していないヒトにおいて発症する状態、障害または状況の臨床的症状の出現を防止または遅延させることを含む。
【0047】
「哺乳動物」という用語には、本明細書で使用される場合、ヒトおよび非ヒトの両方が含まれ、ヒト、非ヒト霊長類、イヌ、ネコ、ネズミ、ウシ、ウマ、およびブタが含まれるが、これらに限定されない。特に好ましい実施形態では、用語「哺乳動物」とは、ヒトを指す。
【0048】
「院内感染」という用語は、病院内感染症(HAI)を指し、病院またはその他のヘルスケア施設において獲得される感染症である。病院および非病院環境両方を強調するために、医療関係感染症(HAIまたはHCAI)と呼ばれることもある。このような感染症は、病院、養護ホーム、リハビリテーション施設、外来クリニック、または他の臨床環境で獲得され得る。
【0049】
本発明の化合物
第1の態様では、本発明は、式(I):
【化2】
(式中、
は、各存在において、ハロゲン、シアノ、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルキル、およびハロ-C-C-アルコキシから独立して選択され;
、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ、シアノ、ハロ-C-C-アルキル、シアノ-C-C-アルキル、(C-C-アルキル)N-、ハロ-C-C-アルコキシ、シアノ-C-C-アルコキシ、C-C-アルコキシ-C-C-アルコキシ-、(C-C-アルキル)N-C(O)-、およびカルバモイル-C-C-アルコキシから選択され;
は、水素、C-C-アルキル、およびハロ-C-C-アルキルから選択され;
は、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、および基
【化3】
から選択され;
は、水素およびC-C-アルキルから選択され;
10は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルキル、ハロ-C-C-アルコキシ、アミノ-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、ヒドロキシ-C-C-アルキル、および基
【化4】
から選択され;
11は、ハロゲン、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルキル、ハロ-C-C-アルコキシ、アミノ-C-C-アルキル-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、C-C-アルキル-NH-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、およびヒドロキシ-C-C-アルキルから選択され;
AおよびBは、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリル、C-C10-シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、およびC-C10-アリールから選択され;
は、共有結合、カルボニル、-NH-C(O)-、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-、-C-C-アルキル-NH-C(O)-、および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキル-から選択され;
は、共有結合、カルボニル、-NH-C(O)-、-C(O)-NH-、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-、-C-C-アルキル-NH-C(O)-、および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキル-から選択され;
pは、0、1、2、3または4から選択され、
qおよびrは、独立して、0、1、2、および3から選択される)
の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0050】
一実施形態では、本発明は、式(I)の化合物が、式(I-I):
【化5】
(式中、R~Rは本明細書に定義されるとおりである)
の化合物である、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0051】
一実施形態では、本発明は、式(I)の化合物が、式(I-II):
【化6】
(式中、R~R、RおよびRは、本明細書において定義されるとおりである)
の化合物である、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0052】
一実施形態では、本発明は、式(I)の化合物が、式(I-III):
【化7】
(式中、R~R、RおよびRは、本明細書において定義されるとおりである)
の化合物である、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0053】
一実施形態では、本発明は、
が、C-C-アルキルまたはハロゲンであり;
pが、1である、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0054】
好ましい実施形態では、本発明は、
が、ハロゲンであり;
pが、1である、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0055】
特に好ましい実施形態では、本発明は、
が、クロロであり;
pが、1である、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0056】
一実施形態では、本発明は、
が、水素またはハロゲンであり;
が、水素またはハロゲンであり;
が、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルコキシ、シアノ-C-C-アルコキシ、およびカルバモイル-C-C-アルコキシから選択され;
が、水素であり;
が、水素またはハロゲンである、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0057】
好ましい実施形態では、本発明は、
およびRが、いずれもハロゲンであり;
が、C-C-アルコキシ、およびハロ-C-C-アルコキシから選択され;
およびRが、いずれも水素である、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0058】
特に好ましい実施形態では、本発明は、
およびRが、いずれもフルオロであり;
が、メトキシおよびジフルオロメトキシから選択され;
およびRが、いずれも水素である、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0059】
一実施形態では、本発明は、RがC-C-アルキルである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0060】
好ましい実施形態では、本発明は、Rがメチルである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0061】
一実施形態では、本発明は、
が、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、および基
【化8】
から選択され;
が、水素であり;
10が、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、ヒドロキシ-C-C-アルキル、および基
【化9】
から選択され;
11が、ヒドロキシ、アミノ、およびアミノ-C-C-アルキルから選択され;
AおよびBが、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択され;
が、共有結合、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-、および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキル-から選択され;
が、カルボニル、C-C-アルキル、-C(O)-NH-、および-NH-C(O)-から選択され;
qおよびrが、それぞれ独立して0および1から選択される、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0062】
好ましい実施形態では、本発明は、
が、基
【化10】
であり;
が、水素であり;
10が、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、および基
【化11】
から選択され;
11が、ヒドロキシおよびアミノから選択され;
AおよびBが、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択され;
が、共有結合、およびC-C-アルキルから選択され;
が、カルボニル、-C(O)-NH-、および-NH-C(O)-から選択され;
qが、1であり;
rが、0および1から選択される、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0063】
特に好ましい実施形態では、本発明は、
が、基
【化12】
であり;
が、水素であり;
10が、2-アミノアセチル、2-アミノプロパノイル、2-(ジメチルアミノ)アセチル、3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル、および基
【化13】
から選択され;
11が、ヒドロキシおよびアミノから選択され;
Aが、アゼチジニル、シクロブチル、ピロリジニルおよびピペリジルから選択され;
Bが、シクロブチル、ピロリジニルおよびピペリジルから選択され;
が、共有結合、および-(CH-から選択され;
が、カルボニル、-C(O)-NH-、および-NH-C(O)-から選択され;
qが、1であり;
rが、0および1から選択される、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0064】
一実施形態では、本発明は、
が、C-C-アルキルまたはハロゲンであり;
が、水素またはハロゲンであり;
が、水素またはハロゲンであり;
が、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルコキシ、シアノ-C-C-アルコキシ、およびカルバモイル-C-C-アルコキシから選択され;
およびRが、いずれも水素であり;
が、水素またはハロゲンであり;
が、C-C-アルキルであり;
が、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、および基
【化14】
から選択され;
10が、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、ヒドロキシ-C-C-アルキル、および基
【化15】
から選択され;
11が、ヒドロキシ、アミノ、およびアミノ-C-C-アルキルから選択され;
AおよびBが、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択され;
が、共有結合、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-、および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキル-から選択され;
が、カルボニル、C-C-アルキル、-C(O)-NH-、および-NH-C(O)-から選択され;
pが、1であり;
qおよびrが、それぞれ独立して0および1から選択される、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0065】
好ましい実施形態では、本発明は、
、R、およびRが、それぞれ独立して、ハロゲンであり;
が、C-C-アルコキシおよびハロ-C-C-アルコキシから選択され;
、RおよびRが、全て水素であり;
が、C-C-アルキルであり;
が、基
【化16】
であり;
10が、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-C(O)-、および基
【化17】
から選択され;
11が、ヒドロキシおよびアミノから選択され;
AおよびBが、それぞれ独立して、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択され;
が、共有結合、およびC-C-アルキルから選択され;
が、カルボニル、-C(O)-NH-、および-NH-C(O)-から選択され;
qが、1であり;
rが、0および1から選択され;
pが、1である、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0066】
特に好ましい実施形態では、本発明は、
が、クロロであり;
およびRが、いずれもフルオロであり、
が、メトキシおよびジフルオロメトキシから選択され;
、RおよびRが、全て水素であり;
が、メチルであり;
が、基
【化18】
であり;
10が、2-アミノアセチル、2-アミノプロパノイル、2-(ジメチルアミノ)アセチル、3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル、および基
【化19】
から選択され;
11が、ヒドロキシおよびアミノから選択され;
Aが、アゼチジニル、シクロブチル、ピロリジニルおよびピペリジルから選択され;
Bが、シクロブチル、ピロリジニルおよびピペリジルから選択され;
が、共有結合、および-(CH-から選択され;
が、カルボニル、-C(O)-NH-、および-NH-C(O)-から選択され;
qが、1であり;
rが、0および1から選択され;
pが、1である、
本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0067】
一実施形態では、本発明は、Rが、C-C-アルキルまたはハロゲンである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0068】
一実施形態では、本発明は、Rが、水素またはハロゲンである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0069】
一実施形態では、本発明は、が、水素またはハロゲンである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0070】
一実施形態では、本発明は、Rが、C-C-アルコキシ、ハロ-C-C-アルコキシ、シアノ-C-C-アルコキシ、およびカルバモイル-C-C-アルコキシから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0071】
一実施形態では、本発明は、Rが水素である、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0072】
一実施形態では、本発明は、Rが、水素またはハロゲンである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0073】
一実施形態では、本発明は、Rが水素またはC-C-アルキルである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0074】
一実施形態では、本発明は、Rが、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルコキシ-C-C-アルキル-、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-NH-C-C-アルキル-、および基
【化20】
から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0075】
一実施形態では、本発明は、Rが水素である、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0076】
一実施形態では、本発明は、R10が、アミノ、ヒドロキシ、C-C-アルキル、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルキル-NH-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルコキシ-C(O)-、ヒドロキシ-C-C-アルキル、および基
【化21】
から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0077】
一実施形態では、本発明は、R11が、ヒドロキシ、アミノ、およびアミノ-C-C-アルキルから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0078】
一実施形態では、本発明は、Aが、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0079】
一実施形態では、本発明は、Bが、3~14員ヘテロシクリルおよびC-C10-シクロアルキルから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0080】
一実施形態では、本発明は、Lが、共有結合、C-C-アルキル、-C(O)-NH-C-C-アルキル-、および-NH-C(O)-NH-C-C-アルキルから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0081】
好ましい実施形態では、本発明は、Lが、カルボニル、C-C-アルキル、-C(O)-NH-、および-NH-C(O)-から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0082】
一実施形態では、本発明は、pが1である、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0083】
一実施形態では、本発明は、qが0および1から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0084】
一実施形態では、本発明は、rが0および1から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0085】
好ましい実施形態では、本発明は、Rがハロゲンである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0086】
好ましい実施形態では、本発明は、Rがハロゲンである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0087】
好ましい実施形態では、本発明は、Rがハロゲンである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0088】
好ましい実施形態では、本発明は、Rが、C-C-アルコキシおよびハロ-C-C-アルコキシから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0089】
好ましい実施形態では、本発明は、Rが水素である、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0090】
好ましい実施形態では、本発明は、Rが基
【化22】
である、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0091】
好ましい実施形態では、本発明は、R10が、アミノ-C-C-アルキル-C(O)-、(C-C-アルキル)N-C-C-アルキル-C(O)-、アミノ-C-C-アルコキシ-C-C-アルコキシ-C(O)-、および基
【化23】
から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0092】
好ましい実施形態では、本発明は、R11が、ヒドロキシおよびアミノから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0093】
好ましい実施形態では、本発明は、Lが、共有結合およびC-C-アルキルから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0094】
好ましい実施形態では、本発明は、Lが、カルボニル、-C(O)-NH-、および-NH-C(O)-から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0095】
好ましい実施形態では、本発明は、qが1である、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0096】
特に好ましい実施形態では、本発明は、Rがクロロである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0097】
特に好ましい実施形態では、本発明は、Rがフルオロである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0098】
特に好ましい実施形態では、本発明は、Rがフルオロである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0099】
特に好ましい実施形態では、本発明は、Rが、メトキシおよびジフルオロメトキシから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0100】
特に好ましい実施形態では、本発明は、Rがメチルである、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0101】
特に好ましい実施形態では、本発明は、R10が、2-アミノアセチル、2-アミノプロパノイル、2-(ジメチルアミノ)アセチル、3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル、および基
【化24】
から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0102】
特に好ましい実施形態では、本発明は、Aが、アゼチジニル、シクロブチル、ピロリジニル、およびピペリジルから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0103】
特に好ましい実施形態では、本発明は、Bが、シクロブチル、ピロリジニル、およびピペリジルから選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0104】
特に好ましい実施形態では、本発明は、Lが、共有結合および-(CH-から選択される、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0105】
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(2-ピペラジン-1-イルエチルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(ピロリジン-3-イルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(4-ピペリジルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(4-ピペリジルメチルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-(6-アミノヘキシルカルバモイル)-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-(アミノメチル)シクロブチル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[(3-アミノシクロブチル)メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(2-ピペラジン-1-イルエチルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(3-ピペラジン-1-イルプロピルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-N-[3-メチル-4-(3-ピペラジン-1-イルプロピルカルバモイル)フェニル]イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(3-フルオロ-4-イソプロポキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2-クロロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-(3-アミノプロピルカルバモイル)-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(2-アミノ-2-オキソ-エトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[2-クロロ-4-(シアノメトキシ)-3-フルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-[[2-(ジメチルアミノ)アセチル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[5-(ジメチルアミノ)ペンチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-(2-イソペンチルオキシエチルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-[3-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[3-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]プロピルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]-4-ピペリジル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-[[3-(アミノメチル)シクロブタンカルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-[1-(3-アミノプロパノイル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[3-(3-アミノプロパノイルアミノ)プロピルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[2-[[4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-メチル-ベンゾイル]アミノ]エチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[2-[[4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-メチル-ベンゾイル]アミノ]エチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-(2-アミノエチルカルバモイル)シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-(3-アミノアゼチジン-1-カルボニル)シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-[(3-アミノシクロブチル)カルバモイル]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-(2-アミノエチルカルバモイル)シクロブチル]カルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(3R,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(3S,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(3R,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(3S,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
(3R,4R)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3S,4S)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3S,4R)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3R,4S)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[3-[[(4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3R,4R)-N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
(3S,4S)-N-[3-[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[4-[2-[1-(アゼチジン-3-イルメチル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]-1-(ピロリジン-3-イルメチル)ピペリジン-4-カルボキサミド;
1-(アゼチジン-3-イルメチル)-N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]ピペリジン-4-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(アゼチジン-3-イルメチル)-4-ピペリジル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-N-[3-メチル-4-(メチルカルバモイル)フェニル]イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[(エキソ)-3-[(2S,4R)-4-ヒドロキシプロリル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン6-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;および
(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-N-[(トランス)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキサミド
から選択される。
【0106】
好ましい実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[2-[1-(3-アミノプロパノイル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[4-[[3-[(3-アミノシクロブチル)カルバモイル]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-クロロ-4-[[3-[[(4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;および
(3S,4S)-N-[3-[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド
から選択される。
【0107】
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、
実施例A1
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A2
N-[3-クロロ-4-(2-ピペラジン-1-イルエチルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A3
N-[3-クロロ-4-(ピロリジン-3-イルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例A4
N-[3-クロロ-4-(4-ピペリジルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例A5
N-[3-クロロ-4-(4-ピペリジルメチルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;蟻酸
実施例A6
N-[4-(6-アミノヘキシルカルバモイル)-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A7
N-[4-[[3-(アミノメチル)シクロブチル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;蟻酸
実施例A8
N-[4-[(3-アミノシクロブチル)メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾ-ル-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例A9
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例A10
N-[3-クロロ-4-(2-ピペラジン-1-イルエチルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例A11
N-[3-クロロ-4-(3-ピペラジン-1-イルプロピルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例A12
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-N-[3-メチル-4-(3-ピペラジン-1-イルプロピルカルバモイル)フェニル]イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例A13
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例A14
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;塩酸塩
実施例A15
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(3-フルオロ-4-イソプロポキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;塩酸塩
実施例A16
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2-クロロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;塩酸塩
実施例A17
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;塩酸塩
実施例A18
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,6-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;塩酸塩
実施例A19
N-[4-(3-アミノプロピルカルバモイル)-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A20
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;塩酸塩
実施例A21
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[4-(2-アミノ-2-オキソ-エトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;塩酸塩
実施例A22
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-[2-クロロ-4-(シアノメトキシ)-3-フルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;塩酸塩実施例B1
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例A23
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A24
N-[3-クロロ-4-[2-[[2-(ジメチルアミノ)アセチル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例A25
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A26
N-[3-クロロ-4-[5-(ジメチルアミノ)ペンチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A27
N-[3-クロロ-4-(2-イソペンチルオキシエチルカルバモイル)フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例A28
N-[3-クロロ-4-[2-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A29
N-[3-クロロ-4-[2-[3-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル]エチルカルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例A30
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[3-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]プロピルカルバモイル]-3-エチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例B2
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B3
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B4
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B5
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B6
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B7
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
実施例B8
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]-4-ピペリジル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B9
N-[4-[[3-[[3-(アミノメチル)シクロブタンカルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B10
N-[4-[2-[1-(3-アミノプロパノイル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例B11
N-[4-[3-(3-アミノプロパノイルアミノ)プロピルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例B12
N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B13
N-[2-[[4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-メチル-ベンゾイル]アミノ]エチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B14
N-[2-[[4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-メチル-ベンゾイル]アミノ]エチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B15
N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例B16
N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例B17
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B18
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B19
N-[4-[[3-(2-アミノエチルカルバモイル)シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B20
N-[4-[[3-(3-アミノアゼチジン-1-カルボニル)シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B21
N-[4-[[3-[(3-アミノシクロブチル)カルバモイル]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例B22
N-[4-[[3-(2-アミノエチルカルバモイル)シクロブチル]カルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例B23
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-エチル-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B24
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B25
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B26
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B27
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B28
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(3R,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B29
5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-N-[4-[2-[[(3S,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B30
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(3R,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B31
5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-N-[4-[2-[[(3S,4S)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]カルバモイルアミノ]エチルカルバモイル]-3-メチル-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B32
(3R,4R)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B33
(3S,4S)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B34
(3S,4R)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B35
(3R,4S)-N-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B36
N-[3-クロロ-4-[2-[[(2R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B37
N-[3-クロロ-4-[2-[[(2R,4R)-4-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]エチルカルバモイル]フェニル]-5-[4-(シアノメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B38
N-[3-クロロ-4-[[3-[[(4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B39
N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B40
N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B41
(3R,4R)-N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例B42
(3S,4S)-N-[3-[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例C1
N-[4-[2-[1-(アゼチジン-3-イルメチル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例C2
N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]-1-(ピロリジン-3-イルメチル)ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例C3
1-(アゼチジン-3-イルメチル)-N-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸
実施例C4
N-[4-[[1-(アゼチジン-3-イルメチル)-4-ピペリジル]メチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸、および
実施例D1
5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-N-[3-メチル-4-(メチルカルバモイル)フェニル]イミダゾール-2-カルボキサミド
から選択される。
【0108】
好ましい実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供し、
実施例A25
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
実施例B2
N-[3-クロロ-4-[[1-[(3R)-ピロリジン-3-カルボニル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B4
N-[4-[[1-[3-(2-アミノエトキシ)プロパノイル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B5
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B7
N-[3-クロロ-4-[[1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]-4-ピペリジル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;
実施例B10
N-[4-[2-[1-(3-アミノプロパノイル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例B17
N-[4-[[1-(2-アミノアセチル)アゼチジン-3-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B21
N-[4-[[3-[(3-アミノシクロブチル)カルバモイル]シクロブチル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
実施例B38
N-[3-クロロ-4-[[3-[[(4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]シクロブチル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
実施例B39
N-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]ピペリジン-4-カルボキサミド;ギ酸;および
実施例B42
(3S,4S)-N-[3-[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]シクロブチル]-3-ヒドロキシ-ピペリジン-4-カルボキサミド
から選択される。
【0109】
一実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物の薬学的に許容され得る塩、特に塩酸塩、フマル酸塩、乳酸塩(特にL-(+)-乳酸から誘導された)、酒石酸塩(特にL-(+)-酒石酸から誘導された)およびトリフルオロアセテートから選択される薬学的に許容され得る塩を提供する。さらなる特定の実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物を(すなわち、それぞれ「遊離塩基」または「遊離酸」として)提供する。
【0110】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、その中の1つ以上の原子を、異なる原子質量または質量数を有する原子で置き換えることにより同位体標識される。このような同位体標識された(すなわち、放射性標識された)式(I)の化合物は、本開示の範囲内であると考えられる。式(I)の化合物に組み込み得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体、それぞれ、例えばH、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の同位体標識された式(I)の化合物、例えば、放射性同位体を組み込んでいるものは、薬物および/または基質の組織分布研究に有用である。放射性同位体トリチウム、すなわち、Hおよび炭素-14、すなわち、14Cは、それらの組込みの容易さおよび即時検出手段を考慮すると、この目的に対して特に有用である。例えば、式(I)の化合物は、所与の同位体の1、2、5、10、25、50、75、90、95、または99%で濃縮し得る。
【0111】
より重い同位体、例えば重水素、すなわちH等による置換を行うと代謝安定性がより高くなり、例えば、インビボ半減期が長くなるかまたは必要な投与量が少なくなることにより、ある特定の治療的利点が得ることが可能である。
11C、18F、15Oおよび13N等の陽電子放出同位体による置換は、基質の受容体占有を検査するための陽電子放出断層撮影(PET)研究において有用であり得る。同位体標識された式(I)の化合物は、一般的に、当業者に公知の従来の技法により、または前に用いられた同位体標識されていない試薬の代わりに適切な同位体標識された試薬を使用して、以下に記述される実施例に記載されるものに類似するプロセスにより調製され得る。
【0112】
製造プロセス
本発明の式(I)の化合物の調製は、逐次的または収束的な合成経路で実施し得る。本発明の化合物の合成を、以下のスキームに示す。反応およびその結果得られる生成物の精製を実行するために必要な技能は、当業者に既知である。プロセスの以下の記載において使用される置換基および指標は、別段の断りがない限り、本明細書に前述した有意性を有する。より詳細には、式(I)の化合物は、以下に示す方法、実施例に示す方法、または類似の方法によって製造し得る。個々の反応工程のための適切な反応条件は、当業者に公知である。また、記載された反応に影響を及ぼす文献に記載の反応条件については、例えば、以下を参照されたい:Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations,3rd Edition,Richard C.Larock.John Wiley&Sons,New York,NY.2018)。本発明者らは、溶媒の存在下または非存在下において反応を実行することが便利であることを見出した。用いた溶媒の性質に関しては、それが反応または関与する試薬に悪影響を及ぼさず、かつそれが試薬を少なくともある程度溶解し得るならば、特に制限はない。記載された反応は広範囲の温度にわたって起こる可能性があり、正確な反応温度は本発明にとって重要ではない。-78℃から還流温度の間の温度範囲において記載の反応を実行することが便利である。反応に要する時間もまた、多くの要因、特に反応温度および試薬の性質に依存して、大きく変動し得る。しかしながら、0.5時間から数日の期間が、記載の中間体および化合物を得るために通常十分であろう。反応順序はスキームに示されるものに限定されないが、出発物質とそれらそれぞれの反応性に応じて、反応工程の順序は自由に変更し得る。出発物質は、市販されているか、または以下に示す方法に類似する方法、本明細書に引用された参考文献もしくは実施例に記載されている方法、または当技術分野で公知の方法によって調製し得る。
【0113】
全ての置換基、特にR~Rは、特に明記しない限り、上記および特許請求の範囲で定義されるとおりである。さらに、特に明記しない限り、全ての反応、反応条件、略語、および記号は、有機化学における当業者に周知の意味を有する。
【0114】
【化25】
式中、PG1は、アルキル基、例えばMe、Etまたはイソ-ブチルなどの適切な保護基を示す。
【0115】
式中間体Cの化合物は、スキーム1に従って調製し得る。5-ブロモ-1-メチル-イミダゾールは、塩基性条件下でイソブチルカルボノクロリデートと反応して、化合物Aを得ることが可能である。酸Bは、Aの加水分解によって得ることが可能である。BおよびアミンCを、DMSO中、HATU/DIPEAなどの縮合剤でカップリングすることにより、中間体Aが得られる。中間体Aとブロン酸またはエステル(中間体B)とのSuzukiカップリングは、パラジウム触媒およびホスフィン配位子を使用して達成でき、化合物Dを得ることが可能である。加水分解化合物Dは中間体Cを生成する。
【0116】
【化26】
式中、PG2は、Bocなどの適切なアミノ保護基である。
式中、Yは、一級アミン(中間体D)または二級アミン(実施例A、化合物E)である。
【0117】
中間体D(Y=NH)/実施例A(Y=NHR)は、スキーム2の経路1および2に従って調製し得る。DMSO中のHATU/DIPEAなどの縮合剤を使用して、酸中間体Cと遊離アミンYまたは保護アミンPG2-Yとをカップリングさせることにより、式例Aの化合物(経路1)または化合物Eが得られる。化合物Eを脱保護することにより、中間体Dまたは実施例A(経路2)が得られる。
【0118】
【化27】
式中、PG2は、Bocなどの適切なアミノ保護基であり;
Yは、一級アミン(中間体D)または二級アミン(実施例A、化合物E)である。
【0119】
中間体D(Y=NH)/実施例A(Y=NHR)もまた、スキーム3に概説される経路に従って調製し得る。したがって、DMSO中のHATU/DIPEAなどの縮合剤を使用して、酸中間体Fと保護アミンPG2-Yとをカップリングさせることにより、化合物Gが得られる。DMSO中のHATU/DIPEAなどの縮合剤を使用して、BとアミンGとをさらにカップリングさせることにより、化合物Hが得られる。中間体Hとブロン酸またはエステル(中間体B)とのSuzukiカップリングは、パラジウム触媒およびホスフィン配位子を使用して達成でき、化合物Eを得ることが可能である。化合物Eを脱保護することにより、それぞれ中間体Dまたは実施例Aが得られる。
【0120】
【化28】
式中、PG3は、Bocなどの適切なアミノ保護基であり;
Yは、一級アミン(中間体D)または二級アミン(化合物I、実施例BおよびC)であり;
Zは、アミンまたは基R-C(O)-NH-であり、それにより、YおよびZは一緒になって、本明細書で定義される基Rを形成する。
【0121】
化合物BおよびCは、スキーム4の経路に従って調製し得る。DMSO中のHATU/DIPEAなどの縮合剤を使用して、酸Dと保護アミンPG3-Zとをカップリングさせることにより、化合物Iが得られ、続いてZのPG3を脱保護することにより、Bが得られる。場合によっては、化合物Iは、例えばMeOH溶液中のNaBHCNを使用して中間体DとアルデヒドPG3-Zとを還元的アミノ化反応させ、続いてZのPG3を脱保護することによりBを得ることによって調製した。
【0122】
一態様では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、上記スキーム1~4のいずれか1つに記載の方法である、方法を提供する。
【0123】
さらなる態様では、本発明は、本明細書に記載のプロセスに従って製造された場合の、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0124】
本発明の化合物の使用
実験セクションに示すように、式(I)の化合物およびその薬学的に許容され得る塩は、病原体により、特に細菌により、さらに詳細にはアシネトバクター種により、最も詳細にはアシネトバクター・バウマンニにより引き起こされた、感染症およびそれに起因する疾患、特に、菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症、および創傷感染の治療または予防のために貴重な薬理的特性を保有する。
【0125】
式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容され得る塩は、抗生物質として、特にアシネトバクター種に対する抗生物質として、より具体的にはアシネトバクター・バウマンニに対する抗生物質として、最も具体的にはアシネトバクター・バウマンニに対する病原体特異的抗生物質として活性を示す。
【0126】
式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容され得る塩は、抗生物質として、すなわち、細菌感染症の処置および予防、特にアシネトバクター種によって引き起こされる細菌感染症の処置および予防において、より具体的にはアシネトバクター・バウマンニによって引き起こされる細菌感染症の処置および予防において適切な抗菌薬学的成分として使用し得る。
【0127】
本発明の化合物は、病原体によって、特に細菌によって引き起こされる、より具体的にはアシネトバクター種によって、最も具体的にはアシネトバクター・バウマンニによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患、特に細菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染症の治療または予防のために、単独でまたは他の薬物と組み合わせて使用し得る。
【0128】
一態様では、本発明は、治療活性物質としての使用のための、本明細書に記載される式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0129】
さらなる態様では、本発明は、抗生物質としての使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0130】
さらなる態様では、本発明は、院内感染およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0131】
特定の実施形態において、前記院内感染およびそれに起因する疾患は、菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染、またはこれらの組み合わせから選択される。
【0132】
さらなる態様では、本発明は、グラム陰性細菌によって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0133】
特定の実施形態では、グラム陰性細菌によって引き起こされる前記感染症およびそれに起因する疾患は、菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染、またはこれらの組み合わせから選択される。
【0134】
さらなる態様では、本発明は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防における使用のための、本明細書に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0135】
さらなる態様では、本発明は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の治療または予防のための方法であって、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与することを含む、方法を提供する。
【0136】
さらなる態様では、本発明は、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の、抗生物質としての使用を提供する。
【0137】
さらなる態様では、本発明は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の処置または予防のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用を提供する。
【0138】
さらなる態様では、本発明は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患の治療または予防に有用な医薬の調製のための、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用を提供する。
【0139】
特定の実施形態では、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされる前記感染症およびそれに起因する疾患は、細菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染症またはこれらの組み合わせから選択される。
【0140】
さらなる態様では、本発明は、病原体、特に細菌によって引き起こされる、より具体的にはアシネトバクター種、最も具体的にはアシネトバクター・バウマンニによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患、特に細菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染症の処置または予防における使用のための、上で規定された式(I)の化合物、またはそれらの薬学的に許容され得る塩を提供する。
【0141】
さらなる態様では、本発明は、病原体、特に細菌よって引き起こされる、より具体的にはアシネトバクター種、最も具体的にはアシネトバクター・バウマンニによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患、特に細菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染症の治療または予防のための方法であって、上で規定された式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与することを含む、方法を提供する。
【0142】
さらなる態様では、本発明は、病原体、特に細菌によって引き起こされる、より具体的にはアシネトバクター種、最も具体的にはアシネトバクター・バウマンニによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患、特に細菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染症の治療または予防のための、上で規定された式(I)の化合物、またはそれらの薬学的に許容され得る塩の使用を提供する。
【0143】
さらなる態様では、本発明は、病原体、特に細菌によって引き起こされる、より具体的にはアシネトバクター種、最も具体的にはアシネトバクター・バウマンニによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患、特に細菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染症の治療または予防のための医薬の調製のための、上で規定された式(I)の化合物、またはそれらの薬学的に許容され得る塩の使用を提供する。このような医薬は、上記に規定された式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を含む。
【0144】
医薬組成物および投与
一態様では、本発明は、上記に規定された式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩と、1つ以上の薬学的に許容され得る添加物とを含む医薬組成物を提供する。例示的な医薬組成物は、実施例1~4に記載されている。
【0145】
さらなる態様では、本発明は、病原体によって、特に細菌によって引き起こされる、より具体的にはアシネトバクター種、最も具体的にはアシネトバクター・バウマンニによって引き起こされる感染症およびそれに起因する疾患、特に細菌血症、肺炎、髄膜炎、尿路感染症および創傷感染症の治療または予防のための、上記で規定される式(I)の化合物、またはそれらの薬学的に許容され得る塩と1または複数の薬学的に許容され得る賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
【0146】
式(I)の化合物およびその薬学的に許容され得る塩は、(例えば、医薬製剤の形態で)医薬品として使用し得る。医薬製剤は、経口(例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質ゼラチンカプセル剤および軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤または懸濁剤の形態)、経鼻(例えば、点鼻スプレー剤の形態)、または直腸(例えば、坐剤の形態)等で、体内に投与し得る。しかし、投与は、非経口的に、例えば筋肉内または静脈内に(例えば注射液または輸液の形態で)実施し得る。
【0147】
式(I)の化合物およびその薬学的に許容され得る塩は、錠剤、コーティング錠、ドラジェ、および硬ゼラチンカプセルの製造のために、薬学的に不活性な無機または有機添加物を用いて処理し得る。ラクトース、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩などを、例えば、錠剤、ドラジェおよび硬ゼラチンカプセルのためのそのような添加物として使用し得る。
【0148】
軟ゼラチンカプセルに適した添加物は、例えば植物油、ワックス、脂肪、半固体物質、および液状ポリオールなどである。
【0149】
溶液およびシロップの製造に適した添加物は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖、グルコースなどである。
【0150】
注射液のための適切な添加物は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油などである。
【0151】
坐剤に適した添加物は、例えば、天然油または硬化油、ワックス、脂肪、半固体または液状ポリオールなどである。
【0152】
さらに、薬学的調製物は、防腐剤、可溶化剤、粘度増加物質、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、着香剤、浸透圧を変化させるための塩、緩衝剤、マスキング剤、または酸化防止剤を含み得る。また、更に他の治療上有用な物質をも含有し得る。
【0153】
投与量は広範に変化させ得、当然、各特定の症例における個々の要件に適合させる。一般に、経口投与の場合、約0.1mg~20mg/kg体重、好ましくは約0.5mg~4mg/kg体重(例えば、約300mg/人)の毎日の投与量を、好ましくは1~3の個々の投与量に分けて、例えば同じ量で構成し得るのが適切であろう。しかしながら、示されている場合には、本明細書で与えられる上限を超え得ることは明らかである。
【0154】
式(I)の化合物と他の薬剤との共投与
式(I)の化合物もしくはその塩または本明細書に開示される化合物もしくはその薬学的に許容され得る塩は、処置のために、単独でまたは他の薬剤との組み合わせで用い得る。例えば、組み合わせ医薬製剤または投与レジメンの2つ目の薬剤は、互いに悪影響を及ぼさないように、式(I)の化合物に対して相補的活性を有し得る。化合物は、1つの医薬組成物内で一緒にまたは別々に投与し得る。一実施形態では、化合物または薬学的に許容され得る塩は、抗生物質と、特に、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされた感染症およびそれに起因する疾患の治療または予防のための抗生物質と、共投与し得る。
【0155】
「共投与すること」という用語は、式(I)の化合物もしくはその塩または本明細書に開示された化合物もしくはその薬学的に許容され得る塩、ならびに抗生物質製剤を含む、1つ以上のさらなる医薬品有効成分の、同時投与、または任意の方式の別個の連続する投与を指す。投与が同時でない場合、化合物は互いに近い時間で投与される。さらに、化合物が同じ剤形で投与されるかどうかは重要でなく、例えば1つの化合物が静脈投与され、別の化合物が経口投与されてよい。
【0156】
典型的には、抗菌活性を有する薬剤は、共投与され得る。このような薬剤の特定の実施例は、例えば国際公開第2017072062号、国際公開第2019185572号および国際公開第2019206853号において例示されている、カルバペネム(メロペネム)、フルオロキノロン(シプロフロキサシン)、アミノグリコシド(アミカシン)、テトラサイクリン(チゲサイクリン)、コリスチン、スルバクタム、スルバクタム+デュルロバクタム、セフィデロコル(フェトロージャ)、マクロ環状ペプチド、およびマクロライド(エリスロマイシン)である。
【0157】
一態様では、本発明は、さらなる治療剤をさらに含む、本明細書に記載の医薬組成物を提供する。
【0158】
一実施形態では、前記追加の治療剤は抗生物質製剤である。
一実施形態では、前記追加の治療剤は、エンテロコッカス・フェシウム、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ、緑膿菌、エンテロバクター種もしくは大腸菌、またはこれらの組み合わせによって引き起こされた感染症およびそれに起因する疾患の治療または予防に有用な抗生物質製剤である。
【0159】
一実施形態では、前記追加の治療剤は、国際公開第2017072062号、国際公開第2019185572号および国際公開第2019206853号に例示されている、カルバペネム(メロペネム)、フルオロキノロン(シプロフロキサシン)、アミノグリコシド(アミカシン)、テトラサイクリン(チゲサイクリン)、コリスチン、スルバクタム、スルバクタム+デュルロバクタム、セフィデロコル(フェトロージャ)、マクロ環状ペプチド、およびマクロライド(エリスロマイシン)から選択された抗生物質製剤である。
【0160】
実施例
本発明は、以下の実施例を参照することにより、より完全に理解されるであろう。しかしながら、特許請求の範囲は、本実施例の範囲に限定されるものと解釈されるべきではない。
【0161】
調製例がエナンチオマーの混合物として得られる場合、純粋なエナンチオマーは、本明細書に記載の方法によって、または当業者に公知の方法、例えばキラルクロマトグラフィー(例えば、キラルSFC)もしくは結晶化等によって、分離し得る。
【0162】
特に記載のない場合、全ての反応例および中間体は、アルゴン雰囲気下で調製した。
【0163】
本明細書で使用される略語は、以下のとおりである。
ACNまたはMeCN アセトニトリル
BINAP 2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン
CFU コロニー形成ユニット
d 日
DCM ジクロロメタン
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
EtOAcまたはEA 酢酸エチル
FA ギ酸
hまたはhr 時間
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
HPLC-UV:紫外線検出器を備えた高速液体クロマトグラフィー
IC50 最大半量阻害濃度
IC90 90%阻害濃度
PE 石油エーテル
PdCl(DPPF)[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
Pd(dba) トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
PG 保護基
Precat プレ触媒
prep-HPLC 分取高速液体クロマトグラフィー
RBF 丸底フラスコ
rt 室温
sat 飽和
SEM 2-メトキシエチル(トリメチル)シラン
FA ギ酸
TFA トリフルオロ酢酸
wt 重量
X-PHOS 2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル
【0164】
中間体A1
メチル 4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-クロロ-ベンゾエート
【0165】
工程1:イソブチル5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキシレート
【0166】
5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール(20g、124mmol)およびDIPEA(32.1g、43.4mL、248mmol)のDCM(140mL)中溶液に、-70℃で、イソブチルカルボノクロリデート(22.1g、161mmol)のDCM(60mL)中溶液をゆっくりと添加した。滴下時間は約30分間続いた。混合物を-70℃で2時間攪拌した。次に、混合物を室温までゆっくりと加温して一晩撹拌した。次いで、溶液を水で洗浄し、減圧濃縮した。次いで、未精製の生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、イソブチル5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキシレート(29g)が黄色の油状物として得た。MS[M+H]:261.2.
【0167】
工程2:5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボン酸
【0168】
イソブチル5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキシレート(29g、111mmol)のMeOH(5mL)およびTHF(120mL)中溶液に、水酸化リチウム一水和物(9.32g、222mmol)の水(60mL)中の溶液を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。有機溶媒を減圧下で除去した。12N HCl水溶液を撹拌下でpH4~5まで添加した。白色固体をフィルタにかけ、MeOHで洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボン酸(20.5g)を白色固体として得た。MS[M+H]:204.8.
【0169】
工程3:メチル4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-クロロ-ベンゾエート
【0170】
5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボン酸(13g、63.4mmol)、メチル4-アミノ-2-クロロ-ベンゾエート(11.8g、63.4mmol)、HATU(24.1g、63.4mmol)およびDIPEA(24.6g、190mmol)のDMF(50mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。次いで混合物を水に注いだ。水相をDCMで抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。濃縮溶液から固体が沈殿した。固体を回収し、MeOHで洗浄し、乾燥させて、メチル4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-クロロ-ベンゾエート(18g)を淡黄色固体として得た。
MS[M+H]:371.8.
【0171】
中間体A2
tert-ブチル4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-クロロ-ベンゾエート
【0172】
工程1:tert-ブチル2-クロロ-4-ニトロ-ベンゾエート
【0173】
2-クロロ-4-ニトロ-安息香酸(15.0g、74.42mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(2.73g、22.33mmol)およびN,N-ジエチルエタンアミン(31.12mL、223.26mmol)のTHF(80mL)中の混合物に、tert-ブトキシカルボニルtert-ブチルカーボネート(24.36g、111.63mmol)のTHF(20mL)中溶液を-10℃で添加した。得られた混合物を25℃に加温し、さらに14時間撹拌した。混合物を濃縮した。残渣をEA(50mL)およびHO(50mL)で処理した。混合物をEAで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。次いで、未精製の生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、tert-ブチル2-クロロ-4-ニトロ-ベンゾエート(18.8g)を無色固体として得た。
【0174】
工程2:tert-ブチル4-アミノ-2-クロロ-ベンゾエート
【0175】
tert-ブチル2-クロロ-4-ニトロ-ベンゾエート(18.8g、72.96mmol)および塩化アンモニウム(19.51g、364.81mmol)のエタノール(200mL)および水(200mL)中の混合物に、鉄(20.37g、364.81mmol)を添加した。混合物を25℃で14時間撹拌した。混合物をセライトによってフィルタにかけた。濾液を濃縮してエタノールを除去した。混合物をEAで抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、tert-ブチル4-アミノ-2-クロロ-ベンゾエート(16.31g)を淡黄色固体として得た。MS[M+H]:228.1.
【0176】
工程3:tert-ブチル4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-クロロ-ベンゾエート
【0177】
5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボン酸塩酸塩(7.0g、28.99mmol)、tert-ブチル4-アミノ-2-クロロ-ベンゾエート(6.0g、26.35mmol)、HATU(13.23g、34.79mmol)およびDIPEA(16.16mL、92.77mmol)のDMF(15mL)中の混合物を25℃で3時間撹拌した。混合物に水(10mL)を加え、EAで抽出した。合わせた有機層を濃縮した。未精製の生成物をFCCにより精製して、tert-ブチル4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-クロロ-ベンゾエート(8g、19.29mmol)を白色固体として得た。MS[M+H]:414.0.
【0178】
以下の中間体は、同様に調製した。
【表1】
【0179】
中間体B1
2-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
【0180】
工程1:1-ブロモ-4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロベンゼン
【0181】
4-ブロモ-2,3-ジフルオロフェノール(25g、120mmol)、2-クロロ-2,2-ジフルオロ酢酸ナトリウム(36.5g、239mmol)およびKCO(19.8g、144mmol)のDMF(250mL)および水(57mL)の溶液に。反応混合物を100℃に加熱し、N下、100℃で3.0時間撹拌し、反応混合物を1.5LのH2Oに注ぎ、EtOAc(3×250mL)で抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl(200mL)で洗浄し、有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。未精製の物質をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1-ブロモ-4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロベンゼン(25.2g)を得た。
【0182】
工程2:2-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
【0183】
250mLの丸底フラスコに、ジオキサン(150mL)中の4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2ジオキサボロラン)(24.5g、96.5mmol)、1-ブロモ-4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロベンゼン(25g、96.5mmol)、PdCl(DPPF)-CHCl付加物(3.53g、4.83mmol)および酢酸カリウム(18.9g、193mmol)を添加した。バイアルに蓋をし、N下、80℃で15時間加熱した。未精製の反応混合物を減圧濃縮した。反応混合物を50mLのH2Oに注ぎ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl(50mL)で洗浄し、有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。未精製の物質をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、2-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(25g、81.7mmol、収率84.6%)を得た。
【0184】
以下の中間体は、同様に調製した。
【表2】
【0185】
中間体C1
2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]安息香酸
【0186】
工程1:メチル2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾエート
【0187】
保護下で、メチル4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-クロロ-ベンゾエート(1g、2.68mmol)、(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)ボロン酸(504mg、2.68mmol)、NaCO(853mg、8.05mmol)および1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(350mg、537μmol)の1,4-ジオキサン(15mL)および水(1.5mL)中の混合物を、マイクロ波下、100℃で60分間照射した。この反応を8回繰り返す。合わせた反応溶液を濃縮した。水(40mL)を添加し、混合物をフィルタにかけた。水相をDCMで抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。濃縮した有機相をフィルタにかけ、固体を乾燥させて、未精製のメチル2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾエート(8.3g)を褐色固体として得た。MS[M+H]:435.9.
【0188】
工程2:2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]安息香酸
【0189】
メチル2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾエート(8.3g、19mmol)のMeOH(2mL)、THF(48mL)および水(24mL)中の溶液に、水酸化リチウム一水和物(3.2g、76.2mmol)の水(24mL)中の溶液を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、混合物を濃縮し、pH3~4になるまで撹拌しながら6NHClによって酸性化した。いくつかの固体が濃縮溶液から沈殿した。固体をフィルタにかけ、乾燥させて、2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]安息香酸(7g)を褐色固体として得た。MS[M+H]:422.3.
【0190】
中間体C2
2-クロロ-4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]安息香酸
【0191】
工程1:tert-ブチル2-クロロ-4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾエート
【0192】
25mLのマイクロ波バイアルに、ジオキサン(18mL)水(1.8mL)中のtert-ブチル4-(5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)-2-クロロベンゾアート(1g、2.41mmol)、2-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(775mg、2.53mmol)、1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(157mg、241μmol)およびNaCO(767mg、7.23mmol)をN下で添加し、反応物をN下、100℃で15時間加熱した。未精製の反応混合物を減圧濃縮した。未精製の物質をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、tert-ブチル2-クロロ-4-(5-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)ベンゾエート(1.2g、2.34mmol、収率96.8%)を得た。MS[M+H]:514.0.
【0193】
工程2:2-クロロ-4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]安息香酸
【0194】
100mLの丸底フラスコ中で、tert-ブチル2-クロロ-4-(5-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)ベンゾエート(1.2g、2.34mmol)をDCM(4mL)と混合し、淡黄色の溶液を得た。TFA(5.4mL、70.1mmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。未精製の反応混合物を減圧濃縮した。未精製の生成物を次の工程に直接使用して、2-クロロ-4-(5-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)安息香酸(1.07g)を得た。MS[M+H]:458.0.
【0195】
以下の中間体は、同様に調製した。
【表3-1】
【表3-2】
【0196】
中間体D1
N-[3-クロロ-4-(ピロリジン-3-イルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
【0197】
工程1:tert-ブチル3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシレート
【0198】
tert-ブチル3-アミノピロリジン-1-カルボキシレート(1.04g、5.6mmol)、2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]安息香酸(1.97g、4.67mmol)、DIPEA(1.81g、14mmol)およびHATU(1.77g、4.67mmol)のDMF(10mL)中の混合物を、室温で35分間撹拌した。次いで混合物を水に注いだ。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュカラムによって精製し、tert-ブチル3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシレート(2.3g)を黄色の油状物として得た。MS[M+H]:590.0.
【0199】
工程2:N-[3-クロロ-4-(ピロリジン-3-イルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
【0200】
tert-ブチル3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]ピロリジン-1-カルボキシレート(2.3g、3.9mmol)のTFA(10mL)およびDCM(10mL)中の溶液を、室温で30分間撹拌した。次いで混合物をフィルタにかけた。水(10mL)を添加した。水層をNH.HOで塩基性化し、DCMで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、N-[3-クロロ-4-(ピロリジン-3-イルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド(1.8g)を得た。MS[M+H]:490.2.
【0201】
以下の中間体は、同様に調製した。
【表4-1】
【表4-2】
【0202】
中間体D7(実施例A19)
N-[4-(3-アミノプロピルカルバモイル)-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
【0203】
工程1:tert-ブチルN-[3-[(4-アミノ-2-エチル-ベンゾイル)アミノ]プロピル]カルバメート
【0204】
中間体4-アミノ-2-エチル安息香酸(825mg、5.0mmol)、tert-ブチル(3-アミノプロピル)カルバメート(1.30g、7.5mmol)の無水DMF(15mL)中溶液に、DIPEA(1.30g、10mmol)を添加し、次いで、得られた混合物を室温で10分間撹拌し、HATU(2.85g、7.5mmol)を混合物に添加し、さらに10時間撹拌した。
【0205】
混合物を水(50mL)に注ぎ、水溶液をDCM(100mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、水および食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、赤色の油状物を得、これをフラッシュカラムによって精製し、tert-ブチルN-[3-[(4-アミノ-2-エチル-ベンゾイル)アミノ]プロピル]カルバメート(1.2g)を黄色の油状物として得た。MS[M+H]:322.2
【0206】
工程2:tert-ブチルN-[3-[[4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]カルバメート
【0207】
5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボン酸(1.0g、5.0mmol)、tert-ブチル(3-(4-アミノ-2-エチルベンズアミド)プロピル)カルバメート(1.6g、5.0mmol)の無水DMF(25mL)中溶液に、DIPEA(1.3g、10mmol)を添加し、次いで、得られた混合物を室温で10分間撹拌し、HATU(3.8g、10mmol)を混合物に添加し、さらに10時間撹拌した。
【0208】
混合物を水(50mL)に注ぎ、水溶液をDCM(150mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、水および食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して赤色の油状物を得、これをフラッシュカラムによって精製し、tert-ブチルN-[3-[[4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]カルバメート(1.8g)を黄色固体として得た。MS[M+H]:508.3
【0209】
工程3:tert-ブチルN-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]カルバメート
【0210】
tert-ブチル(3-(4-(5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)-2-エチルベンズアミド)プロピル)カルバメート(1.73g、3.4mmol)、2-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.56g、5.1mmol)、炭酸ナトリウム(1.1g、10.2mmol)および1,1’-ビス(ジ-t-ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(220mg、0.34mmol)の1,4-ジオキサン(25ml)および水(2.5ml)中の混合物を100℃で4.0時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を水(50mL)に注ぎ、水溶液をDCM(100mL×2)で抽出した。有機層を合わせ、水および食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して赤色の油状物を得、これをフラッシュカラムによって精製し、所望の化合物を黄色の油状物として供給し、tert-ブチルN-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]カルバメート(1.2g)を得た。MS[M+H]:608.2
【0211】
工程4:N-[4-(3-アミノプロピルカルバモイル)-3-エチル-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
【0212】
tert-ブチルN-[3-[[4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]-2-エチル-ベンゾイル]アミノ]プロピル]カルバメート(1.2g、2.0mmol)のTHF(15ml)中溶液に、室温で3N HCl(5.0mL)を添加した。得られた混合物を5.0時間撹拌し、次いで、アンモニア水でpH=7~8に調整した。混合物を水(50mL)に注ぎ、次いで、ジクロロメタン/イソプロパノール(100/10mL)で抽出し、有機層を濃縮して赤色の油状物を得、これをフラッシュカラムによって精製し、N-[4-(3-アミノプロピルカルバモイル)-3-エチル-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド(0.8g)を淡赤色の油状物として得た。MS[M+H]:508.2
【0213】
以下の中間体は、同様に調製した。
【表5】
【0214】
中間体E1
(2S,4S)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボン酸
【0215】
(2S)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-ピロリジン-2-カルボン酸(2g、8.72mmol)のTHF(20mL)中溶液を、窒素雰囲気下、-20℃でメチルリチウム(8.72mL、13.09mmol)の溶液に滴下した。得られた混合物を同じ温度で1時間撹拌し、次に25℃で11時間さらに撹拌した。氷冷下で、反応混合物を1N塩酸水溶液(50mL)中に添加し、続いて酢酸エチル(50mLx3)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させた。未精製の生成物を分取HPLC(FA)によって精製して、以下の2つの最終化合物:P1,(2S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボン酸(50mg)を暗緑色固体として、標記化合物P2,(2S,4S)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-2-カルボン酸(600mg)を灰白色固体として得た。MS[M+H]:190.0.
【0216】
以下の中間体は、同様に調製した。
【表6】
【0217】
実施例A1
N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
【化29】
【0218】
工程1:tert-ブチルN-[2-[2-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エトキシ]エチル]カルバメート
【0219】
室温で、2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスフィナン2,4,6-トリオキシド(226mg、711μmol)を、2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]安息香酸(150mg、356μmol)、tert-ブチルN-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]カルバメート(72.6mg、356μmol)およびDIPEA(138mg、1.07mmol)のDMF(2mL)中の混合物に添加した。3時間撹拌した後、反応を完了した。次いで混合物を水に注いだ。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、未精製の生成物tert-ブチルN-[2-[2-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エトキシ]エチル]カルバメート(200mg)を得た。未精製の生成物を、それ以上精製することなく次の工程の反応に使用した。MS[M+H]:607.9.
【0220】
工程2:N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
【0221】
TFA(3mL)およびCHCl(3mL)中のtert-ブチルN-[2-[2-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エトキシ]エチル]カルバメート(200mg、329μmol)を、室温で1時間撹拌した。次いで混合物をフィルタにかけた。水(5mL)を添加した。溶液をKCOによってpH8~9に塩基性化した。水相をDCMで抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製し、N-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド(31mg)を白色粉末として得た。MS[M+H]:508.2.
【0222】
以下の化合物を同様に調製した。
【表7-1】
【表7-2】
【表7-3】
【表7-4】
【0223】
実施例B1
N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
【化30】
【0224】
工程1:tert-ブチル4-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]ピロリジン-1-カルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【0225】
N-[3-クロロ-4-(ピロリジン-3-イルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド(200mg、408μmol)、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-カルボン酸(187mg、816μmol)、HATU(233mg、612μmol)およびDIPEA(158mg、1.22mmol)のDMF(5mL)中の混合物を一晩撹拌した。次いで混合物を水に注いだ。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮して、未精製の生成物tert-ブチル4-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]ピロリジン-1-カルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート(200mg)を得た。未精製の生成物を次の工程の反応に直接使用した。
【0226】
工程2:N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸
【0227】
tert-ブチル4-[3-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]ピロリジン-1-カルボニル]ピペリジン-1-カルボキシレート(200mg、285μmol)のTFA(5mL)およびDCM(5mL)中溶液を30分間撹拌した。次いで混合物をフィルタにかけた。水(5mL)を添加した。水層をNH.HOで塩基性化した。水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製し、N-[3-クロロ-4-[[1-(ピペリジン-4-カルボニル)ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;ギ酸(85mg)を得た。MS[M+H]:601.4.
【0228】
以下の化合物を同様に調製した。
【表8-1】
【表8-2】
【表8-3】
【表8-4】
【表8-5】
【表8-6】
【表8-7】
【表8-8】
【表8-9】
【表8-10】
【表8-11】
【0229】
実施例C1
N-[4-[2-[1-(アゼチジン-3-イルメチル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
【化31】
【0230】
工程1:tert-ブチル3-[[3-[2-[[2-クロロ-4-[[5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]エチル]アゼチジン-1-イル]メチル]ピペラジン-1-カルボキシレート
【0231】
50mLの丸底フラスコ中で、N-(4-((2-(アゼチジン-3-イル)エチル)カルバモイル)-3-クロロフェニル)-5-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド(118mg、219μmol)、tert-ブチル3-ホルミルアゼチジン-1-カルボキシレート(121mg、656μmol)およびNaBHCN(68.7mg、1.09mmol)をMeOH(6mL)と混合し、淡黄色溶液を得た。反応混合物を45℃に加熱し、3時間撹拌した。未精製の反応混合物を減圧濃縮した。反応混合物を25mLの飽和NaHCOに注ぎ、EtOAc(25mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl(25mL)で洗浄し、有機層をNaSOで乾燥させ、減圧濃縮し、tert-ブチル3-((3-(2-(2-クロロ-4-(5-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)ベンズアミド)
【0232】
エチル)アゼチジン-1-イル)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(155mg)を得た。MS[M+H]:709.1.
【0233】
工程2:N-[4-[2-[1-(アゼチジン-3-イルメチル)アゼチジン-3-イル]エチルカルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-[4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロ-フェニル]-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド;2,2,2-トリフルオロ酢酸
【0234】
50mLの丸底フラスコ中で、tert-ブチル3-((3-(2-(2-クロロ-4-(5-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)ベンズアミド)エチル)アゼチジン-1-イル)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(35mg、49.4μmol)をDCM(3mL)と混合し、淡褐色溶液を得た。2,2,2-トリフルオロ酢酸(1.13g、9.87mmol)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。未精製の反応混合物を減圧濃縮した。未精製の物質を分取HPLCによって精製し、N-(4-((2-(1-(アゼチジン-3-イルメチル)アゼチジン-3-イル)エチル)カルバモイル)-3-クロロフェニル)-5-(4-(ジフルオロメトキシ)-2,3-ジフルオロフェニル)-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミドビス(2,2,2-トリフルオロアセテート)(12mg)を得た、MS[M+H]:609.2。
【0235】
以下の化合物を同様に調製した。
【表9】
【0236】
実施例A23
N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド
【化32】
【0237】
N-[3-クロロ-4-(ピロリジン-3-イルカルバモイル)フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド(300mg、612μmol)、2-(ジメチルアミノ)酢酸(126mg、1.22mmol)、HATU(349mg、919μmol)およびDIPEA(237mg、1.84mmol)のDMF(5mL)中の混合物を一晩撹拌した。混合物を水の中に注いだ。水層をDCMで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製し、N-[3-クロロ-4-[[1-[2-(ジメチルアミノ)アセチル]ピロリジン-3-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド130mgを得た。MS[M+H]:575.5。
【0238】
以下の化合物を同様に調製した。
【表10-1】
【表10-2】
【0239】
実施例D1
5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-N-[3-メチル-4-(メチルカルバモイル)フェニル]イミダゾール-2-カルボキサミド
【化33】
【0240】
工程1)エチル5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキシレート
【0241】
クロロギ酸エチル(2.38mL、24.84mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.33mL、24.84mmol)のACN(50mL)中攪拌溶液に、5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール(2g、12.42mmol)のACN(20mL)中溶液を0℃でゆっくりと添加した。混合物を10℃で16時間攪拌した。混合物を濃縮し、残渣を水(100mL)で処理し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~50%EtOAc)で精製し、標記化合物(2.4g)を淡黄色の油状物として得た。MS(ESI,m/z):233.0[M+H]
【0242】
工程2)エチル5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキシレート
【0243】
エチル5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキシレート(1g、4.29mmol)、4-メトキシフェニルボロン酸(717mg、4.72mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(314mg、0.430mmol)および炭酸ナトリウム(0.91g、8.58mmol)の1,4-ジオキサン(18mL)/水(2mL)中の混合物を、N下、90℃で16時間撹拌した。混合物をフィルタにかけ、シリカカラムによって精製し、標記化合物(710mg、2.73mmol)を黄色固体として得た。MS(ESI,m/z):261.1[M+H]
【0244】
工程3)5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボン酸
【0245】
エチル5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキシレート(710mg、2.73mmol)のTHF(10mL)/水(10mL)/メタノール(5mL)中溶液に、水酸化リチウム(218.2mg、5.46mmol)を添加し、これを5℃で16時間撹拌した。混合物を水(50mL)に注ぎ、EtOAc(30mL×2)で抽出し、次いで、水層をHCl溶液(1N)でpH=3に酸性化し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機層を濃縮し、標記化合物(205mg)を淡黄色固体として得た。MS(ESI,m/z):233.0[M+H]
【0246】
工程4)N,2-ジメチル-4-ニトロ-ベンズアミド
【0247】
メチルアミンのエタノール(30mL、5.0mmol)中溶液中のメチル2-メチル-4-ニトロ-ベンゾエート(2.8g、14.4mmol)溶液を70℃で3時間撹拌した。溶液を濃縮し、MTBE/DCM(100mL、50:1)で洗浄し、標記化合物(2.65g、13.65mmol)を灰白色固体として得た。
【0248】
工程5)4-アミノ-N,2-ジメチルベンズアミド
【0249】
パラジウム(0.14mL、1.36mmol)およびN,2-ジメチル-4-ニトロ-ベンズアミド(2.65g、13.6mmol)のメタノール(30mL)中溶液をH(2287mmHg)下、5℃で16時間撹拌した。溶液を濃縮し、MTBE(100mL)で洗浄し、標記化合物(1.8g)を白色固体として得た。MS(ESI,m/z):165.2[M+H]
【0250】
工程6)5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-N-[3-メチル-4-(メチルカルバモイル)フェニル]イミダゾール-2-カルボキサミド
【0251】
5-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボン酸(100mg、0.43mmol)、トリエチルアミン(0.18mL、1.3mmol)および4-アミノ-N,2-ジメチル-ベンズアミド(70.7mg、0.43mmol)のTHF(5mL)中攪拌溶液に、EtOAc(548mg)中1-プロパンホスホン酸無水物を添加し、これを10℃で16時間攪拌した。溶液を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(30mL)で抽出し、濃縮し、標記化合物(55.1mg)を白色固体として得た。MS(ESI,m/z):379.1[M+H]
【0252】
中間体D15
N-[4-[[(エキソ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド.1:1塩化水素
【0253】
工程1:tert-ブチル(エキソ)-6-(4-(5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)-2-クロロベンズアミド)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート
【化34】
【0254】
室温で、4-(5-ブロモ-1-メチル-1H-イミダゾール-2-カルボキサミド)-2-クロロ安息香酸トリフルオロアセテート[2489205-90-3](600mg、1.27mmol、1当量)およびtert-ブチル(エキソ)-6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(378mg、1.9mmol、1.5当量)のDMF(5ml)中の淡褐色懸濁液に、DIPEA(1.33ml、7.62mmol、6当量)を添加し、次いでHATU(724mg、1.9mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、水を添加し、得られた懸濁液をフィルタにかけ、水で洗浄し、回収した固体を減圧下で乾燥させ、標記化合物(885mg、定量的収率)を淡褐色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。MS:538.1[M+H]+ESI pos
【0255】
工程2:(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシフェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル
【化35】
【0256】
(エキソ)-6-[[4-[(5-ブロモ-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル)アミノ]-2-クロロ-ベンゾイル]アミノ]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル(225mg、0.401mmol、1当量)の1,4-ジオキサン(2.5mL)および水(0.250mL)中溶液に、室温で(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)ボロン酸(90mg、0.481mmol、1.2当量)、NaCO(85mg、0.802mmol、2当量)および1,1’-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(26mg、0.040mmol、0.100当量)を添加した。Arで5分間脱気した後、混合物を90℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトでフィルタにかけ、濃縮した。残渣を、溶離液としてヘプタン中のEtOAcを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物(151.1mg、58.23%)を灰白色固体として得た。MS:602.2[M+H]+,ESI pos.
【0257】
工程3:N-[4-[[(エキソ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド.1:1塩化水素
【化36】
【0258】
(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル(151.1mg、0.233mmol、1当量)のジクロロメタン(0.500mL)中淡褐色溶液に、ジオキサン中4M塩化水素(583uL、2.33mmol、10当量)を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮乾固し、標記化合物(149.1mg、92.55%)を淡褐色固体として得た。MS:502.1[M+H]+,ESI pos.
【0259】
実施例B43
N-[3-クロロ-4-[[(エキソ)-3-[(2S,4R)-4-ヒドロキシプロリル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン6-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド.1:1塩化水素
【化37】
【0260】
工程1:(2S,4R)-2-[(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボニル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
【化38】
【0261】
(2S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシ-プロリン(25mg、0.109mmol、1.5当量)およびN-[4-[[(エキソ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド.1:1塩化水素(50mg、0.072mmol、1当量)のN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)中の淡褐色溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(63.1uL、0.362mmol、5当量)およびHATU(41mg、0.109mmol、1.5当量)を添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。次いで、水を添加し、混合物をDCMで抽出した。次いで、有機層を5% LiCl溶液、食塩水で2回洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、減圧濃縮した。残渣を、溶離液としてDCM:MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物(28.4mg、50.98%)を白色固体として得た。MS:715.2[M+H]+,ESI pos.
【0262】
工程2:N-[3-クロロ-4-[[(エキソ)-3-[(2S,4R)-4-ヒドロキシプロリル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン6-イル]カルバモイル]フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド.1:1塩化水素
【化39】
【0263】
(2S,4R)-2-[(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボニル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(28.4mg、0.037mmol、1当量)のジクロロメタン(300uL)中淡褐色溶液に、ジオキサン中4M HCl(46uL、0.185mmol、5当量)を添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、標記化合物(31.7mg、定量的収率)を灰白色固体として得た。MS:615.2[M+H]+,ESI pos.
【0264】
実施例B44
(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-N-[(トランス)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキサミド.1:1塩化水素
【化40】
【0265】
工程1:(トランス)-3-[[(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボニル]アミノ]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
【化41】
【0266】
(トランス)-3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(43.95mg、0.217mmol、3当量)のN,N-ジメチルホルムアミド中無色溶液に、トリエチルアミン(50.5uL、0.362mmol、5当量)および1,1’-カルボニルジイミダゾール(29.37mg、0.181mmol、2.5当量)を添加し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。次いで、N-[4-[[(エキソ)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]カルバモイル]-3-クロロ-フェニル]-5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボキサミド.1:1塩化水素(50mg、0.072mmol、1当量)を添加し、撹拌を室温で1.5時間続けた。次いで、水を添加し、混合物をDCMで抽出した。次いで、有機層を5% LiCl溶液、食塩水で2回洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、減圧濃縮した。残渣を、溶離液としてDCM:MeOHを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物(51.1mg、87.91%)を白色固体として得た。MS:730.3[M+H]+,ESI pos.
【0267】
工程2:(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-N-[(トランス)-4-ヒドロキシピロリジン-3-イル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキサミド.1:1塩化水素
【化42】
【0268】
(トランス)-3-[[(エキソ)-6-[[2-クロロ-4-[[5-(2,3-ジフルオロ-4-メトキシ-フェニル)-1-メチル-イミダゾール-2-カルボニル]アミノ]ベンゾイル]アミノ]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボニル]アミノ]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(51.1mg、0.064mmol、1当量)のジクロロメタン(500uL)中淡褐色溶液に、ジオキサン中4MHCl(79.6uL、0.318mmol、5当量)を添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、標記化合物(30.6mg、65.6%)を灰白色固体として得た。MS:630.2[M+H]+,ESI pos
【0269】
アッセイ手順
抗菌薬感受性試験:
90%増殖阻害濃度(IC90)の決定
化合物のインビトロでの抗菌薬活性を、以下の手順に従って決定した:
【0270】
アッセイは、10ポイントのIso-Sensitestブロス培地を使用して、アシネトバクター・バウマンニATCC17978またはATCC 17961に対する化合物のインビトロ活性を定量的に測定した。
【0271】
DMSOのストック化合物を、384ウェルマイクロタイタープレートで2倍に段階希釈し(例えば最終濃度50~0.097μMの範囲)、Iso-Sensitest培地中に49μlの細菌懸濁液を播種し、50ul/ウェルの最終容積/ウェル中において最終細胞濃度を~5x10(5)CFU/mlとした。マイクロタイタープレートを35±2℃でインキュベートした。
【0272】
細菌細胞増殖を、16hの経時変化にわたり20分毎に、λ=600nmでの光学濃度の測定により決定した。増殖阻害を細菌細胞の対数増殖中に計算し、増殖を50%(IC50)および90%(IC90)阻害する濃度を決定した。
【0273】
表1は、アシネトバクター・バウマンニATCC17978株に対して得られた本発明の化合物1リットル当たりのマイクロモルでの90%増殖阻害濃度(IC90)を示す。
【0274】
表2は、アシネトバクター・バウマンニATCC17961株に対して得られた本発明の化合物1リットル当たりのマイクロモルでの90%増殖阻害濃度(IC90)を提供する。
【0275】
本発明の特定の化合物は、25μmol/l以下のIC90(アシネトバクター・バウマンニATCC17978および/またはATCC17961)を示す。
【0276】
本発明のより特定の化合物は、5μmol/l以下のIC90(アシネトバクター・バウマンニATCC17978および/またはATCC17961)を示す。
【0277】
本発明の最も特定の化合物は、1μmol/l以下のIC90(アシネトバクター・バウマンニATCC17978および/またはATCC17961)を示す。
【表11】
【表12】
【0278】
実施例1
式(I)の化合物は、以下の組成の錠剤を製造するために、有効成分として、それ自体公知の様式で使用し得る。
【0279】
錠剤あたり
有効成分 200mg
微結晶セルロース 155mg
コーンスターチ 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
【0280】
実施例2
式(I)の化合物は、以下の組成のカプセル剤を製造するために、有効成分として、それ自体公知の様式で使用し得る:
【0281】
カプセル剤あたり
有効成分 100.0mg
コーンスターチ 20.0mg
ラクトース 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg
【0282】
実施例3
式(I)の化合物は、以下の組成物の注入溶液の生成のための活性成分として既知の方法で使用し得る。
【0283】
有効成分 100mg
乳酸90% 100mg
pH4.0に調整するためにNaOH適量またはHCl適量
浸透圧を290mOsm/kgに調整するため塩化ナトリウム適量またはグルコース適量
注射用水(WFI)100ml添加
【0284】
実施例4
式(I)の化合物は、以下の組成物の注入溶液の生成のための活性成分として既知の方法で使用し得る。
【0285】
有効成分 100mg
ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン 10g
pH7.4に調整するためにNaOH適量またはHCl適量
浸透圧を290mOsm/kgに調整するため塩化ナトリウム適量またはグルコース適量
注射用水(WFI)100ml添加
【国際調査報告】