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特表2023-539819非地上系ネットワークにおいてチャネル品質測定を制御するためのUEプロシージャ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-20
(54)【発明の名称】非地上系ネットワークにおいてチャネル品質測定を制御するためのUEプロシージャ
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20230912BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20230912BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230912BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W84/06
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023511891
(86)(22)【出願日】2021-08-17
(85)【翻訳文提出日】2023-04-13
(86)【国際出願番号】 EP2021072852
(87)【国際公開番号】W WO2022038149
(87)【国際公開日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】63/066,585
(32)【優先日】2020-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】マーッタネン, ヘルカ-リーナ
(72)【発明者】
【氏名】ルーン, ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】ヤヴツ, エムル
(72)【発明者】
【氏名】ホー, チャオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE41
5K067EE71
5K067LL11
(57)【要約】
非地上系ネットワーク(NTN)においてチャネル品質測定を制御するためのユーザ機器(UE)プロシージャが提供される。1つの提案されるソリューションは、Tserviceと呼ばれる、UEがNTNサービングセルによってサーブされるべきである予想される持続時間を、チャネル品質測定のルールに追加する。Tserviceは、UEのサービングセルが別のセルによって置き換えられるまでの残り時間(すなわち、別の衛星が、UEのロケーションをカバーする責任を引き継ぐまでの時間)を表す。いくつかの実施形態では、Tserviceが現在セルにとって十分に高く、そのセルにおける現在のチャネル品質が十分である場合に、UEが近隣セルを測定しなくてもよいように、チャネル品質測定のルールにTserviceが追加される。または、現在セルの参照信号受信電力(RSRP)が十分である場合でも、現在セルのTserviceがしきい値よりも小さい場合、UEは測定を行う必要がある。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非地上系ネットワーク(NTN)においてチャネル品質測定を制御するためのユーザ機器(UE)(412)によって実行される方法であって、
前記UEがNTNサービングセル(508)によってサーブされるべきである予想される持続時間(Tservice)を決定すること(600)と、
前記Tserviceに基づいて前記UEによって行われるチャネル品質測定を制御すること(602)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記Tserviceは、前記UE(412)と前記NTNとの間のサービスリンクが異なる衛星または異なるスポットビームに切り替えられるまでの残り時間に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Tserviceは、前記NTNのサービング衛星またはスポットビームがカバレッジ外に出るまでの残り時間に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記Tserviceは、サービング衛星に対する仰角が、前記NTNサービングセル(508)の適合性を規定するしきい値を下回るまでの残り時間に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記UE(412)によって行われる前記チャネル品質測定を制御すること(602)は、前記NTNサービングセル(508)の現在のチャネル品質にさらに基づく、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記NTNサービングセル(508)の前記現在のチャネル品質は、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、信号対雑音比(SNR)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、またはパスロスのうちの1つまたは複数に基づく、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記チャネル品質測定を制御すること(602)は、前記Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまで前記チャネル品質測定を緩和することを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記Tthresholdは、前記UE(412)をサーブするネットワークによって設定可能である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記Tthresholdは、指定された値である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記チャネル品質測定を制御すること(602)は、前記NTNサービングセル(508)の前記現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったときに、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、前記チャネル品質測定を緩和することを含む、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記チャネル品質測定を緩和することは、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定を省略すること(604)を含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記チャネル品質測定を緩和することは、前記NTNサービングセル(508)の1回または複数回のチャネル品質測定が、前記現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったことを示した後に、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、前記NTNサービングセル(508)のさらなるチャネル品質測定を省略すること(606)をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記チャネル品質測定を緩和することは、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、前記NTNサービングセル(508)のチャネル品質測定の頻度を下げること(606)をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記チャネル品質測定を緩和することは、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定の頻度を下げること(604)を含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記チャネル品質測定を緩和することは、前記NTNサービングセルの1回または複数回のチャネル品質測定が、前記現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったことを示した後に、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、前記NTNサービングセル(508)のさらなるチャネル品質測定を省略すること(606)をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記チャネル品質測定を緩和することは、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、前記NTNサービングセル(508)のチャネル品質測定の頻度を下げること(606)をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記UE(412)によって行われる前記チャネル品質測定を制御することは、前記UEの速度と動き方向とにさらに基づく、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記チャネル品質測定を制御することは、前記Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまで前記チャネル品質測定を緩和することを含み、
前記Tthresholdは、前記UE(412)の前記速度と前記動き方向とに基づく、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記UE(412)によって行われる前記チャネル品質測定を制御することは、前記UEのロケーションにさらに基づく、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記チャネル品質測定を制御することは、前記Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまで前記チャネル品質測定を緩和することを含み、
前記Tthresholdは、前記UE(412)の前記ロケーションに基づく、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記UE(412)がRRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態にあるときに、前記Tserviceに基づいて、前記UEによって行われる前記チャネル品質測定を制御することをさらに含む、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記UE(412)がRRC_CONNECTED状態にあるときに、前記Tserviceに基づいて、前記UEによって行われる前記チャネル品質測定を制御することをさらに含む、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
非地上系ネットワーク(NTN)においてチャネル品質測定を制御するためのユーザ機器(UE)(412)であって、前記UEは、請求項1から22のいずれか一項に記載のステップのいずれかを実行するように設定された処理回路(1102)を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項24】
非地上系ネットワーク(NTN)においてユーザ機器(UE)(412)によるチャネル品質測定を制御するための基地局構成要素(506)によって実行される方法であって、
UEがNTNサービングセル(508)によってサーブされるべきである予想される持続時間(Tservice)に基づいて、前記UEによって行われるチャネル品質測定を制御するように前記UEを設定すること(700)
を含む、方法。
【請求項25】
前記Tserviceは、前記UE(412)と前記基地局(506)との間のサービスリンクが異なる衛星または異なるスポットビームに切り替えられるまでの残り時間に対応する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記Tserviceは、前記NTNのサービング衛星またはスポットビームがカバレッジ外に出るまでの残り時間に対応する、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記Tserviceは、サービング衛星に対する仰角が、前記NTNサービングセル(508)の適合性を規定するしきい値を下回るまでの残り時間に対応する、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記チャネル品質測定を制御するように前記UE(412)を設定すること(700)は、前記NTNサービングセル(508)の現在のチャネル品質にさらに基づいて前記チャネル品質測定を制御するように前記UEを設定することを含む、請求項24から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記UE(412)は、前記Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまで前記チャネル品質測定を緩和することによってチャネル品質測定を制御する、請求項24から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記チャネル品質測定を制御するように前記UE(412)を設定することは、前記Tthresholdを設定することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記Tthresholdは、前記UE(412)の速度と動き方向とに基づく、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記Tthresholdは、前記UE(412)のロケーションに基づく、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記UE(412)によって行われる前記チャネル品質測定を制御するように前記UEを設定すること(700)は、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、前記UEに1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定を省略または低減させること(702)を含む、請求項29から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記UE(412)によって行われる前記チャネル品質測定を制御するように前記UEを設定すること(700)は、前記Tserviceが前記Tthresholdを下回るまで、前記UEに前記NTNサービングセル(508)のチャネル品質測定を省略または低減させること(704)を含む、請求項29から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
非地上系ネットワーク(NTN)においてユーザ機器(UE)(412)によるチャネル品質測定を制御するための基地局構成要素(506)であって、前記基地局構成要素は、請求項24から34のいずれか一項に記載のステップのいずれかを実行するように設定された処理回路(804)を備える、基地局構成要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年8月17日に出願された米国仮特許出願第63/066,585号の利益を主張し、その開示全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、非地上系ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)に関し、より詳細には、NTNにおけるチャネル品質に関する。
【背景技術】
【0003】
衛星通信が再び活発になりつつある。この数年間に衛星ネットワークについてのいくつかの計画が発表された。ターゲットのサービスは、バックホールおよび固定無線から、輸送、屋外モバイル、モノのインターネット(IoT)まで様々である。衛星ネットワークは、十分にサーブされていないエリアおよびマルチキャスト/ブロードキャストサービスへのコネクティビティを与えることによって地上のモバイルネットワークを補完し得る。
【0004】
強力な既存のモバイルエコシステムおよび規模の経済から恩恵を受けるために、衛星ネットワークのための第4世代(4G)Long Term Evolution(LTE)および第5世代(5G)新無線(New Radio:NR)を含む、地上無線アクセス技術を適応させることにより、著しく関心を集めている。たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、非地上系ネットワーク(NTN)(主に衛星ネットワーク)をサポートするようにNRを適応させることに関するリリース15における初期研究を完了した。この初期研究はNTNのためのチャネルモデルに重点を置いており、それにより展開シナリオを規定し、重要な潜在的影響を特定した。3GPPは、NTNをサポートするためのNRについてのソリューション評価に関するリリース16におけるフォローアップスタディアイテムを実行している。
【0005】
軌道高度に応じて、衛星は、低軌道(LEO)衛星、中軌道(MEO)衛星、または静止軌道(GEO)衛星に分類され得る。
・LEO:一般的な高度は500~1,500kmの範囲であり、軌道周期は90~130分の範囲である。
MEO:一般的な高度は5,000~25,000kmの範囲であり、軌道周期は2~14時間の範囲である。
GEO:高度は35,786kmであり、軌道周期は24時間である。
【0006】
衛星は、一般に、所与のエリアの上にいくつかのビームを生成する。ビームのフットプリントは、通常、旧来セルと見なされている楕円形状である。ビームのフットプリントは、しばしばスポットビームとも呼ばれる。スポットビームのフットプリントは、衛星の動きとともに地球の表面の上を移動することもあり、衛星の動きを補償するためにその衛星によって使用される何らかのビームポインティング機構を用いて地球固定されることもある。スポットビームのサイズはシステム設計に依存し、それは数十キロメートルから数千キロメートルまでの範囲であり得る。
【0007】
図1は、ベントパイプトランスポンダ(bent pipe transponder)をもつ衛星ネットワークの例示的なアーキテクチャを示す。アクセスリンクはユーザ機器(UE:User Equipment)と衛星との間の通信リンクを示し、フィーダリンクは衛星と地上基地局との間のリンクを示す。
【0008】
現在の3GPP NTNスタディアイテム(SI)の目的は、先行するSIからの特定された重要な影響についてのソリューションを評価し、無線アクセスネットワーク(RAN)プロトコル/アーキテクチャに対する影響を研究することである。レイヤ2以上についての目的は以下の通りである。
【0009】
NTNのカバレッジパターンは、3GPPテクニカルレポート(TR)38.811のセクション4.6において以下のように説明されている。
衛星または航空機(aerial vehicle)は、一般に、所与のエリアの上にいくつかのビームを生成する。ビームのフットプリントは一般に楕円形状である。
ビームフットプリントは、衛星または航空機の軌道上のその衛星または航空機の動きとともに地球の上を移動していることがある。代替的に、ビームフットプリントは地球固定され得、そのような場合、いくつかのビームポインティング機構(機械式または電子式ステアリング機能)が衛星または航空機の動きを補償する。
【0010】
図2は、様々なNTNアクセスネットワークの一般的なビームパターンを示す。
現在アイドルモード/無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態プロシージャ
【0011】
RRC_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態におけるNR UEのための3つのプロセス、すなわち、(1)公衆陸上移動通信網(PLMN)選択、(2)セル選択および再選択、ならびに(3)ロケーション登録およびRANベース通知エリア(RNA)更新がある。RAN更新はRRC_INACTIVE状態についてのみ適用可能である一方、残りはRRC_IDLEにもRRC_INACTIVEにも適用可能である。
【0012】
RRC_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態における全体的なUEプロシージャについて以下で説明する。
UEがオンに切り替えられたときに、
1)非アクセス階層(NAS)は、UEのためのPLMNを選択し、関連付けられた無線アクセス技術(RAT)を設定し得る。
a.利用可能な場合、NASはセル(再)選択のための等価PLMNのリストを与えることができる。
2)UEは以下のタスクとともにセル選択を実行する(すなわち、セルにキャンプオンする)。
a.選択されたPLMNの好適なセルを検索する。
b.利用可能なサービスを与えるセルを選定する。
c.セルの制御チャネルを監視する。
3)必要な場合、NAS登録プロシージャによって、UEはセルのトラッキングエリアにおけるそれのUEの存在を登録する。
a.選択されたPLMNは、ロケーション登録の成功の後に登録済みPLMNになる。
4)セルにキャンプオンしているときに、UEは、セル再選択基準に従ってより良いセルを一定の間隔で検索するものとする。UEがセル再選択基準に従ってより好適なセルを見つけた場合、UEは、再選択されたより好適なセルにキャンプオンする。
a.RRC_IDLE状態では、新しいセルがUEのトラッキングエリアのリスト中のいかなるトラッキングエリアにも属さない場合、UEはロケーション登録を実行する。
b.RRC_INACTIVE状態では、新しいセルが、設定されたRNAに属さない場合、UEはRNA更新を実行する。
5)必要な場合、UEは、NASプロシージャごとに一定の時間間隔でより高い優先度のPLMNを検索するものとする。
a.NASが別のPLMNを選択した場合、UEは好適なセルを検索するものとする。
6)登録済みPLMNにおいてカバレッジが失われた場合、新しいPLMN選択が自動的にまたは手動で実行され得る。
【0013】
RRC_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態では、UEは、アクセス階層プロシージャの一部としてPLMN選択、セル選択および再選択をサポートするための測定、およびNASへの報告を実行する必要がある。測定についての要件は3GPP技術仕様書(TS)38.133に記載されている。
【0014】
モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、およびLTEでは、RRC IdleモードにあるUEは、NRについて上記で概説したものと同様のプロシージャを実行することが予想される。
セル再選択を実行するための現在の測定ルール
【0015】
現在のLTEおよびNRでは、UEは、周波数間および周波数内近隣セル上のアイドルモードでのセル再選択目的のための参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)/参照信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)測定を一定の間隔で実行することが予想される。しかしながら、現在セルの信号強度/品質がいくつかのしきい値を上回るかどうかに基づく、これらのルールに対する例外のセットがあり、そのセットは一般に以下の通りである。
・ (RSRP測定に関する)セル選択受信(RX)レベル値Srxlev>ThresholdP
・ (RSRQ測定に関する)セル選択品質値Squal>ThresholdQ
【0016】
これらが満たされた場合、UEは、周波数内(または周波数間)測定(どちらか適用する方)を実行しないことを選択し得る。RXレベルおよび品質値のためのしきい値は、UEが周波数間セル上で測定しているのか周波数内セル上で測定しているのかに依存する。周波数内の場合、RXレベルしきい値は、2dBのステップサイズで0~62デシベル(dB)の範囲にあるs-IntraSearchPであり、品質値のしきい値は、1dBのステップサイズで0~31dBの範囲内にあるs-IntraSearchQである。周波数間の場合、RXレベルしきい値は、2dBのステップサイズで0~62dBの範囲内にあるs-NonIntraSearchPである。s-NonIntraSearchQの値は1dBのステップサイズで0~31dBの範囲内にある。
【0017】
狭帯域IoT(NB-IoT)の場合、RXレベルの条件のみが満たされればよい。
【0018】
これらのルールは、LTEについてのものであり、3GPP TS 36.304のセクション5.2.4.2および5.2.4.2aに詳細に提示されている。
【0019】
さらに、3GPP TS 36.304のセクション5.2.4.12に、さらに緩和された監視についてのLTE測定ルールが指定されている。これらのルールによれば、キャンプオンされたセル信号強度Srxlevの直近の測定値が参照値SrxlevRefからのしきい値SSearchDeltaP内にある場合、デバイスは、最大24時間の間、近隣セル測定を実行することを控え得る。
【0020】
P80108は、サービスリンクが異なる衛星または異なるスポットビームに切り替えられるまでの残り時間Tserviceを定義している。代替的に、Tserviceは、サービング衛星コンスタレーションまたはスポットビームがカバレッジ外に出るまでの時間に対応する。代替的に、Tserviceは、サービング衛星に対する仰角が、セルの適合性を規定するしきい値を下回るまでの時間に対応する。P80108では、Tserviceは、ターゲットへのランダムアクセスを決定するために使用される。
既存のソリューションの問題
【0021】
現在、いくつかの課題がある。既存のアイドルモードプロシージャでは、衛星無線伝搬環境が地上系の場合と比較してはるかに予測的であることを所与として、NTNについては不要であるセル再選択測定をUEが実行することが必要であろう。
【0022】
図3は、1つのGEO衛星セルから別のGEO衛星セルに移動する距離に応じたRSRPの図式表現である。信号強度に基づく、測定を緩和するための現在のルールは、近隣セルにわたる信号強度の差が小さいので、衛星システムにとって好適でない。
【0023】
LEO地球固定型セルでは、衛星は地上のあるエリアを交代でカバーする。したがって、UEがそれの中でサーブされるセルは、サービングセルがそれによってビーム照射される衛星が地平線を越えようとするときに消失し、他のセルと置き換えられる。3GPP TR 38.821では、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEモードプロシージャにおいてUEのロケーションが考慮に入れられ得ると述べられている。しかしながら、衛星の動きにより、現在セルが消失しようとしており、新しいセルが出現しつつあるときには、UEロケーションは十分でない。
【0024】
衛星のカバレッジの一時的な性質は、セルにアクセスするときに考慮されない。3GPPは、あるしきい値(たとえば10度)を超える仰角について、サービスリンクが動作可能であると仮定している。3GPPは、しかしながら、衛星がデバイスに向かっているのかデバイスから離れつつあるのかにより、仰角が増加しているのか減少しているのかを考慮していなかった。仰角がしきい値をちょうど上回り、減少しつつある場合、このことは、サービング非GEO衛星の高い速度により、サービスリンクが極めて限られた時間の間のみ動作可能であり得ることを意味する。
【0025】
地球移動型(earth moving)ビームの場合、ビームは「非ステアラブル」であり、そのことは、ビームのグリッドが地球を掃引することと、ビームのカバレッジエリアが、動いていないUEの地理的ロケーションを、衛星速度とビームサイズとによって決定される速度で離れることとを意味する。ビーム切り替えはわずか数秒後に行われ得る。
【0026】
上記のすべて、特に、UEが一般にNTNセルにおいて認知するほぼ一定のチャネル品質、および衛星の動きによって引き起こされるセル切り替えは、UEについての環境とUEのプロシージャについての状況とに影響を及ぼす特性である。しかしながら、UEプロシージャの結果として生じる関連がある修正は大いに不十分である。これらのNTN特性が活用されれば、多くの改善の余地がある。
【発明の概要】
【0027】
非地上系ネットワーク(NTN)においてチャネル品質測定を制御するためのユーザ機器(UE)プロシージャが提供される。1つの提案されるソリューションは、Tserviceと呼ばれる、UEがNTNサービングセルによってサーブされるべきである(またはサーブされることになる)予想される持続時間を、チャネル品質測定(たとえば、参照信号受信電力(RSRP)/参照信号受信品質(RSRQ)測定)のルールに追加する。事実上、持続時間Tservice(T_service)は、関係するセルがUEにサービスを与えることを中止するかまたは中止するであろうまでに残っている持続時間として解釈され得る。
【0028】
serviceは、UEのサービングセルが別のセルと置き換えられるまでの残り時間(すなわち、別の衛星が、UEのロケーションをカバーする責任を引き継ぐまでの時間)を表す。いくつかの実施形態では、Tserviceが現在セルにとって十分に高く、そのセルにおける現在のチャネル品質(たとえばセルRSRP)が十分に良好である場合に、UEが近隣セルを測定しなくてもよいように、チャネル品質測定のルールにTserviceが追加される。または、現在セルのRSRPが十分に高い場合でも、現在セルのTserviceがしきい値よりも小さい場合、UEは測定を行う必要がある。
【0029】
一例では、近隣セルのRSRP値は同様であるので、その結果、サービング衛星が存在する限り、RSRP測定はまったくトリガされないことになる。しかしながら、特に地球固定型ビームの場合、サービング衛星の動きによりサービングセルが離れたときに、UEは必ずしも近隣セルのRSRPをまったく測定しなかったとは限らない。したがって、Tserviceは、それ自体で使用されるか、またはRSRPルールと組み合わせられるかのいずれかである。
【0030】
いくつかの実施形態では、NTNにおいてチャネル品質測定を制御するための方法がUEによって実行され、本方法は、UEがNTNサービングセルによってサーブされるべきである予想される時間(Tservice)を決定することと、Tserviceに基づいてUEによって行われるチャネル品質測定を制御することとを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、Tserviceは、UEとNTNとの間のサービスリンクが異なる衛星または異なるスポットビームに切り替えられるまでの残り時間に対応する。
【0032】
いくつかの実施形態では、Tserviceは、NTNのサービング衛星またはスポットビームがカバレッジ外に出るまでの残り時間に対応する。
【0033】
いくつかの実施形態では、Tserviceは、サービング衛星に対する仰角が、NTNサービングセルの適合性を規定するしきい値を下回るまでの残り時間に対応する。
【0034】
いくつかの実施形態では、UEによって行われるチャネル品質測定を制御することは、NTNサービングセルの現在のチャネル品質にさらに基づく。いくつかの実施形態では、NTNサービングセルの現在のチャネル品質は、RSRP、RSRQ、信号対干渉プラス雑音比(SINR:Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio)、信号対雑音比(SNR:Signal-to-Noise Ratio)、受信信号強度インジケータ(RSSI:Received Signal Strength Indicator)、またはパスロスのうちの1つまたは複数に基づく。
【0035】
いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を制御することは、Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまでチャネル品質測定を緩和することを含む。いくつかの実施形態では、Tthresholdは、UEをサーブするネットワークによって設定可能である。いくつかの実施形態では、Tthresholdは指定された値である。いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を制御することは、NTNサービングセルの現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったときに、TserviceがTthresholdを下回るまで、チャネル品質測定を緩和することを含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を緩和することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定を省略することを含む。いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を緩和することは、NTNサービングセルの1つまたは複数のチャネル品質測定が、現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったことを示した後に、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセルのさらなるチャネル品質測定を省略することをさらに含む。いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を緩和することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセルのチャネル品質測定の頻度を下げることをさらに含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を緩和することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定の頻度を下げることを含む。いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を緩和することは、NTNサービングセルの1つまたは複数のチャネル品質測定が、現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったことを示した後に、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセルのさらなるチャネル品質測定を省略することをさらに含む。いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を緩和することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセルのチャネル品質測定の頻度を下げることをさらに含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、UEによって行われるチャネル品質測定を制御することは、UEの速度と動き方向とにさらに基づく。いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を制御することは、TserviceがTthresholdを下回るまでチャネル品質測定を緩和することを含み、TthresholdはUEの速度と動き方向とに基づく。
【0039】
いくつかの実施形態では、UEによって行われるチャネル品質測定を制御することは、UEのロケーションにさらに基づく。いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を制御することは、TserviceがTthresholdを下回るまでチャネル品質測定を緩和することを含み、TthresholdはUEのロケーションに基づく。
【0040】
いくつかの実施形態では、本方法は、UEがRRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態にあるときに、Tserviceに基づいて、UEによって行われるチャネル品質測定を制御することをさらに含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、本方法は、UEがRRC_CONNECTED状態にあるときに、Tserviceに基づいて、UEによって行われるチャネル品質測定を制御することをさらに含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、NTNにおいてチャネル品質測定を制御するためのUEであって、本UEは、上記実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実行するように設定された処理回路を備える、UEが提供される。
【0043】
いくつかの実施形態では、NTNにおいてUEによるチャネル品質測定を制御するための方法は、基地局構成要素によって実行され、本方法は、Tserviceに基づいて、UEによって行われるチャネル品質測定を制御するようにUEを設定することを含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を制御するようにUEを設定することは、NTNサービングセルの現在のチャネル品質にさらに基づいてチャネル品質測定を制御するようにUEを設定することを含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、UEは、TserviceがTthresholdを下回るまでチャネル品質測定を緩和することによってチャネル品質測定を制御する。いくつかの実施形態では、チャネル品質測定を制御するようにUEを設定することは、Tthresholdを設定することを含む。いくつかの実施形態では、Tthresholdは、UEの速度と動き方向とに基づく。いくつかの実施形態では、Tthresholdは、UEのロケーションに基づく。
【0046】
いくつかの実施形態では、UEによって行われるチャネル品質測定を制御するようにUEを設定することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、UEに1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定を省略または低減させることを含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、UEによって行われるチャネル品質測定を制御するようにUEを設定することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、UEにNTNサービングセルのチャネル品質測定を省略または低減させることを含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、NTNにおいてUEによるチャネル品質測定を制御するための基地局構成要素であって、本基地局構成要素は、上記実施形態のいずれかに記載のステップのいずれかを実行するように設定された処理回路を備える、基地局構成要素が提供される。
【0049】
いくつかの実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つまたは複数を与え得る。RSRP/RSRQ測定ルールおよび関係する緩和ルールは、NTN低軌道(LEO)シナリオについてそれらがうまく働くように更新される。たとえば、UEは、そのUEがキャンプしているセルを変更する必要が実際にあるときにのみ近隣セル測定を実行する。
【0050】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示のいくつかの態様を示しており、説明と共に、本開示の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】ベントパイプトランスポンダ(bent pipe transponder)をもつ衛星ネットワークの例示的なアーキテクチャを示す図である。
図2】様々な非地上系ネットワーク(NTN)アクセスネットワークの一般的なビームパターンを示す図である。
図3】1つの静止軌道(GEO)衛星セルから別のGEO衛星セルに移動する距離に応じた参照信号受信電力(RSRP)の図式表現である。
図4】本開示の実施形態が実装され得る無線通信システムの一例を示す図である。
図5図4の無線アクセスネットワーク(RAN)の少なくとも一部がNTNである、無線通信システムの一例を示す図である。
図6】本明細書で説明する実施形態の少なくともいくつかの態様による、ユーザ機器(UE)の動作を示すフローチャートである。
図7】本明細書で説明する実施形態の少なくともいくつかの態様による、基地局構成要素の動作を示すフローチャートである。
図8】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードの概略ブロック図である。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードの仮想化された一実施形態を示す概略ブロック図である。
図10】本開示のいくつかの他の実施形態による、ネットワークノードの概略ブロック図である。
図11】本開示のいくつかの実施形態による、無線通信デバイスの概略ブロック図である。
図12】本開示のいくつかの他の実施形態による、無線通信デバイスの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下に記載する実施形態は、当業者が実施形態を実施することを可能にするための情報を表し、実施形態を実施する最良の形態を示している。添付の図面に照らして以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書で特に扱われていないこれらの概念の適用例を認識しよう。これらの概念および適用例は本開示の範囲内に入ることを理解されたい。
【0053】
無線ノード:本明細書で使用する際、「無線ノード」は無線アクセスノードまたは無線通信デバイスのいずれかである。
【0054】
無線アクセスノード:本明細書で使用する際、「無線アクセスノード」または「無線ネットワークノード」または「無線アクセスネットワークノード」は、信号を無線で送信および/または受信するように動作するセルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)における任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの例は、限定はしないが、基地局(たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(NR)基地局(gNB)、または3GPP Long Term Evolution(LTE)ネットワークにおけるエンハンスドもしくはエボルブドノードB(eNB))、大電力またはマクロ基地局、低電力基地局(たとえば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNBなど)、リレーノード、基地局の機能の一部を実装するネットワークノード(たとえば、gNB中央ユニット(gNB-CU)を実装するネットワークノード、またはgNB分散ユニット(gNB-DU)を実装するネットワークノード)あるいは何らかの他のタイプの無線アクセスノードの機能の一部を実装するネットワークノードを含む。
【0055】
コアネットワークノード:本明細書で使用する際、「コアネットワークノード」は、コアネットワークにおける任意のタイプのノード、またはコアネットワーク機能を実装する任意のノードである。コアネットワークノードのいくつかの例は、たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、サービス能力公開機能(SCEF)、ホームサブスクライバサーバ(HSS)などを含む。コアネットワークノードのいくつかの他の例は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワーク公開機能(NEF)、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)、ポリシ制御機能(PCF)、統合データ管理(UDM)などを実装するノードを含む。
【0056】
通信デバイス:本明細書で使用する際、「通信デバイス」は、アクセスネットワークへのアクセスを有する任意のタイプのデバイスである。通信デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、モバイルフォン、スマートフォン、センサーデバイス、メーター、車両、家庭用アプライアンス、医療用アプライアンス、メディアプレーヤ、カメラ、あるいは任意のタイプの家庭用電子機器、たとえば、限定はしないが、テレビジョン、ラジオ、照明装置、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータ(PC)を含む。通信デバイスは、無線または有線接続を介して音声および/またはデータを通信することを可能にされるポータブルデバイス、ハンドヘルドデバイス、コンピュータ搭載デバイス、または車載モバイルデバイスであり得る。
【0057】
無線通信デバイス:通信デバイスの1つのタイプは無線通信デバイスであり、無線通信デバイスは、無線ネットワーク(たとえばセルラネットワーク)へのアクセスを有する(すなわち、無線ネットワークによってサーブされる)任意のタイプの無線デバイスであり得る。無線通信デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、3GPPネットワークにおけるユーザ機器デバイス(UE)、マシン型通信(MTC)デバイス、およびモノのインターネット(IoT)デバイスを含む。そのような無線通信デバイスは、モバイルフォン、スマートフォン、センサーデバイス、メーター、車両、家庭用アプライアンス、医療用アプライアンス、メディアプレーヤ、カメラ、あるいは任意のタイプの家庭用電子機器、たとえば、限定はしないが、テレビジョン、ラジオ、照明装置、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはPCであり得るか、またはそれらの中に一体化され得る。無線通信デバイスは、無線接続を介して音声および/またはデータを通信することを可能にされるポータブルデバイス、ハンドヘルドデバイス、コンピュータ搭載デバイス、または車載モバイルデバイスであり得る。
【0058】
ネットワークノード:本明細書で使用する際、「ネットワークノード」は、セルラ通信ネットワーク/システムのRANまたはコアネットワークのいずれかの一部である任意のノードである。
【0059】
送信/受信ポイント(TRP):いくつかの実施形態では、TRPは、ネットワークノード、無線ヘッド、空間的関係、または送信設定インジケータ(TCI)状態のいずれかであり得る。TRPは、いくつかの実施形態では、空間的関係またはTCI状態によって表され得る。いくつかの実施形態では、TRPは複数のTCI状態を使用していることがある。
【0060】
本明細書で与える説明は3GPPセルラ通信システムに重点を置いており、したがって、3GPP用語または3GPP用語と同様の用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示する概念は3GPPシステムに限定されない。
【0061】
本明細書での説明では、「セル」という用語に言及することがあるが、特に5G NR概念に関して、セルの代わりにビームが使用され得、したがって、本明細書で説明する概念はセルにもビームにも等しく適用可能であることに留意することが重要であることに留意されたい。
【0062】
図4は、本開示の実施形態が実装され得る無線通信システム400の一例を示している。本明細書で説明する実施形態では、無線通信システム400は、次世代RAN(NG-RAN)と5Gコア(5GC)とを含む5Gシステム(5GS)であるか、または拡張ユニバーサル地上RAN(E-UTRAN)とエボルブドパケットコア(EPC)とを含むエボルブドパケットシステム(EPS)である。この例では、RANは基地局402-1および402-2を含み、基地局402-1および402-2は、5GSでは、gNB、および随意に次世代eNB(ng-eNB)(たとえば、5GCに接続されたLTE RANノード)を含み、EPSでは、対応する(マクロ)セル404-1および404-2を制御するeNBを含む。基地局402-1および402-2は、一般に、本明細書では総称して基地局402と呼ばれ、個別に基地局402と呼ばれる。同様に、(マクロ)セル404-1および404-2は、一般に、本明細書では総称して(マクロ)セル404と呼ばれ、個別に(マクロ)セル404と呼ばれる。RANは、対応するスモールセル408-1~408-4を制御するいくつかの低電力ノード406-1~406-4をも含み得る。低電力ノード406-1~406-4は、小型基地局(ピコ基地局またはフェムト基地局など)またはリモート無線ヘッド(RRH)などであり得る。特に、図示されていないが、スモールセル408-1~408-4のうちの1つまたは複数が代替的に基地局402によって与えられ得る。低電力ノード406-1~406-4は、一般に、本明細書では総称して低電力ノード406と呼ばれ、個別に低電力ノード406と呼ばれる。同様に、スモールセル408-1~408-4は、一般に、本明細書では総称してスモールセル408と呼ばれ、個別にスモールセル408と呼ばれる。無線通信システム400はまた、5GSでは5GCと呼ばれるコアネットワーク410を含む。基地局402(および随意に低電力ノード406)はコアネットワーク410に接続される。
【0063】
基地局402および低電力ノード406は、対応するセル404および408において無線通信デバイス412-1~412-5にサービスを与える。無線通信デバイス412-1~412-5は、一般に、本明細書では総称して無線通信デバイス412と呼ばれ、個別に無線通信デバイス412と呼ばれる。以下の説明では、無線通信デバイス412はしばしばUEであるが、本開示はそれに限定されない。
【0064】
図5は、図4のRANの少なくとも一部が非地上系ネットワーク(NTN)である(すなわち、基地局のうちの少なくとも1つが、本明細書では一例としてNTNにおけるgNBまたはNTN gNBと呼ばれることがある、NTN基地局である)無線通信システム400の一例を示す。図示のように、無線通信システム400はNTNを含み、NTNは、この例では、衛星502(すなわち、宇宙または空中無線アクセスノードまたはプラットフォーム)と、衛星502を地上基地局構成要素506に相互接続する1つまたは複数のゲートウェイ504とを含む。本明細書で説明する基地局の機能は、衛星502において実装されるか、または衛星502と地上基地局構成要素506との間に分散させられ得る(たとえば、衛星502はL1機能を実装し得、地上基地局構成要素506はL2およびL3機能を実装し得る)。
【0065】
この例では、UE412は衛星502を介してNTNと通信する。衛星502は(基地局の機能を実装されているのであろうと、地上基地局構成要素506とともに動作しているのであろうと)、各々がセル508と見なされる、所与のエリアの上の1つまたは複数のビームを生成する。無線通信システム400は、無線アクセスのためにNTNを利用する無線通信システムの一例にすぎないことに留意されたい。本明細書で開示する実施形態は任意のそのようなシステムに等しく適用可能である。
【0066】
次に、本開示のいくつかの例示的な実施形態の説明を与える。
【0067】
本明細書で説明する実施形態は、UE412がNTNによってサーブされるときに、UE412の現在サービングセル508が消失するまでに残っている時間が予測可能であることを活用している。地球固定型ビームの場合、サービングセル508は、衛星ビームを地球固定された状態に保つためにビームステアリングが使用される場合でも、1つの衛星502がエリアをサーブすることが不可能であるときに消失することがある。地球移動型ビームの場合、衛星ビームは地球を掃引し、したがって、Tservice(サービングセル508が別のセルと置き換えられるまでの周期または持続時間)は限定される。NTNセル508におけるチャネル品質が一般にセルエリア全体にわたってほぼ一定のままであることと合わせて、これにより、UE412の現在サービングセル508が別のセルと置き換えられるまでに残っている時間(すなわち、別の衛星が、UE412のロケーションをカバーする責任を引き継ぐまでの時間)に基づいて、UE412によって実行されるチャネル品質測定がそれにより緩和され得るソリューションが可能になる。
【0068】
RRC_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態におけるUE412をターゲットにする実施形態では、提案されるソリューションは、近隣セルの品質に対するサービングセル508の品質にかかわらず、Tserviceが現在セル508にとって十分に高く、セル508における現在のチャネル品質(たとえばセルRSRP)が十分に良好である場合に、UE412が近隣セルを測定しなくてもよいように、チャネル品質測定(たとえば、参照信号受信電力(RSRP)/参照信号受信品質(RSRQ)測定)のルールにTserviceを追加する。ここで、Tserviceは、UEの412のサービングセル508が別のセルと置き換えられるまでの残り時間(すなわち、別の衛星が、UE412のロケーションをカバーする責任を引き継ぐまでの時間)を表す。
【0069】
いくつかの実施形態では、Tserviceは、ネットワークによって(たとえば基地局506によって)設定されたパラメータに基づいてUE412によって計算される。他の実施形態では、Tserviceは、ネットワークによって(たとえば、基地局構成要素506、衛星502、別のネットワークノード、またはこれらの組合せによって)計算され、UE412に与えられる。Tserviceを計算するために必要とされるパラメータまたはTserviceは、ネットワークによってあらかじめ設定されるか、NAS、無線リソース制御(RRC)、システム情報メッセージなどを介して与えられ得る。たとえば、地球固定型ビームの場合、サービングセル508の動きは、ネットワークオペレータによって知られており、UE412に与えられ得る。地球移動型ビームの場合、セルの動きは知られており、エフェメリスデータの一部であるが、UE412が位置する場所にも依存し、それにより、UE412は、それのロケーションと、ネットワークから受信されたエフェメリスデータとに基づいてTserviceを計算し得る。
【0070】
たとえば、Tthresholdが構成可能なまたは指定されたしきい値である場合、Tservice<Tthresholdとなるまで、近隣セル測定は省略され得る。UE412は、1回または複数回の初期サービングセル品質測定によって、サービングセル品質が十分に良好であるかどうかを決定することができ、これ/これらの結果として、サービングセル品質が、設定または指定されたしきい値を一貫して上回ることになった場合、UE412は、Tservice<Tthresholdとなるまで、近隣セル測定を省略し得る。随意には、UE412がセルを変更しなければならなくなるまでに十分な時間が残っている間、サービングセルチャネル品質測定を緩和することもできる。たとえば、UE412が、1回または数回、一貫して良好なサービングセルチャネル品質を測定した(たとえば、現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回った)場合、セル変更が時間的に差し迫っているかまたはかなり近く(たとえば、Tthresholdよりも小さく)なるまで、UE412はさらなるサービングセル測定(ならびに近隣セル測定)を省略し得る。
【0071】
代替的に、サービングセル測定を完全に省略する代わりに、UE412はサービングセル測定の頻度を下げ得る。1つの可能性として、サービングセル測定を省略するのかサービングセル測定を完全に省略するのかの選択は、(たとえば、サービングセル品質がしきい値を上回った場合、UE412は後続のサービングセル測定を省略することができるが、サービングセル品質がしきい値を下回った場合、UE412は、サービングセル品質を繰り返し、ただしより低い頻度で測定し続けるように)初期に測定されたサービングセル品質に依存し得る。
【0072】
測定を完全に省略する代わりに測定頻度を下げるオプションは近隣セル測定にも適用され得る。
【0073】
RRC_CONNECTED状態におけるUE412をターゲットにする実施形態では、UE412は(たとえば、静止しているかまたは緩動している場合)、UE412が現在セル508においてサーブされることが予想される持続時間(すなわちTservice)に基づいて、RRC_CONNECTED状態においてUE412の近隣セル測定を緩和するように設定され得る。UE412は測定設定で設定され得、測定設定の「アクティブ化」は、サーブされるべきである予想される持続時間が、依然としてそれ自体で測定のアクティブ化に動機を与えるのに十分なほど短くない場合でも、サービングセルチャネル品質が、設定されたしきい値を下回った場合に測定がアクティブ化されるように、好ましくはサービングセルチャネル品質条件と一緒に、UE412が現在セル508においてサーブされることが予想される持続時間(Tservice)を条件とし得る。一実施形態として、この条件はReportConfigNR情報エレメント(IE)(またはNTNに適応している対応する新しいIE、たとえば、ReportConfigNTNまたはReportConfigNTN-LEO)において設定され得る。
【0074】
RRC_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態のUE412について上記で説明した、測定緩和が好適であるかどうかを決定するための方法は、RRC_CONNECTED状態におけるUE412によっても使用され得る。一実施形態では、このアクティブ化条件はTservice<Tthresholdの中に含まれ得る。この実施形態の1つの利点は、ネットワークが、UE412のロケーションを追跡しなくてもよいが、早期に測定を設定することができること、およびUE412が、近隣セルを測定する必要があるときに測定を開始することである。
【0075】
いくつかの実施形態では、(RRC_IDLE、RRC_INACTIVEおよび/またはRRC_CONNECTED状態について)上記で説明した測定緩和の適用例はUE412の速度と動き方向とに依存し、それにより、たとえば、UE412がセル508の参照中心とは逆方向に高速で移動している(それにより、たとえば、UE412が、1つのロケーションにおける衛星の変更間の一般的な時間に等しい時間期間中にセル508の直径の大部分を表す距離を通過し得る)場合、UE412は、測定を緩和することを許可されないことがある。このことはネットワークによって設定され得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、UE412のロケーションが考慮に入れられ、それにより、UE412がセル境界の近くに位置している場合に、測定緩和が許可されないことがある。このことは、ネットワークによって与えられる設定事項であり得る。具体的に言えば、Tserviceトリガと同様のロケーショントリガがあり得る。UE412のロケーションがセル508の参照中心から距離Dthresholdよりもさらに離れている場合、測定緩和は許可されないことがある。この条件は、Tserviceについて説明したすべての実施形態において、Tserviceの代わりにまたはTserviceに加えて適用され得る。
【0077】
測定の緩和を許可するための条件は、UE412の速度と、UE412の動き方向と、UE412の(セル境界に対する)ロケーションとの組合せからもなり得、それにより、たとえば、UE412の速度が高く、UE412がセル508の参照中心とは逆方向に移動しており、UE412がセル境界の近くにある場合(たとえば、UE412の速度により、UE412が、1つのロケーションにおける衛星の変更間の一般的な時間と同じ程度の時間期間中に、セル境界までの距離にほぼ等しい距離を通過することが可能になる場合)、測定緩和は許可されなくなる。そのような組み合わせられた条件はネットワークによって設定され得る。
【0078】
別の実施形態では、特に、比較的高い速度で移動しているUE412(たとえば、UEの速度が、地理的エリアにカバレッジを与える衛星に対して無視できないと見なされ得る、高速のUE)の場合、UE412が、3GPP TS36.304または38.304において指定されている測定ルールに従って、周波数内または周波数間測定を実行することが必要とされるときに、(上記で説明したように)UE412が現在セル508においてサーブされることが予想される持続時間が十分に大きく、現在セル508における現在のチャネル品質(たとえばセルRSRP)が十分に良好であるという理由だけでなく、緩和された監視基準が時間期間、すなわちTsearchrelaxedの間満たされているという理由でも、UE412は、周波数内または周波数間測定を実行することを選択しないことがある。その場合、緩和された監視基準は、以下の条件、
- (SrxlevRef-Srxlev)<SSearchおよび/または(Tservice-TserviceRef)<TSearch
を有し得、
ここで、
- Srxlev=サービングセル508の現在のSrxlev値(dB)であり、
- SrxlevRef=以下のように設定されるサービングセル508の参照Srxlev値(dB)である。
- (Srxlev-SrxlevRef)>0、または(TserviceRef-Tservice)>0である場合、
- 緩和された監視基準がTsearchrelaxedの間満たされていない場合、
- UE412は、SrxlevRefの値をサービングセル508の現在のSrxlev値に設定し、TserviceRefを、サービングセル508においてサーブされるべきである予想される持続時間の現在値に設定するものとする。
- Tsearchrelaxedは、仕様における固定値であるか、またはネットワークによって与えられる設定値であるか、または設定されており、それがTsearchrelaxedよりも長い場合、間欠受信(DRX)/拡張DRX(eDRX)サイクル長である。
【0079】
この実施形態は、本質的に、サーブされるべきである予想される持続時間がしきい値(Tthreshold)に近くなるにつれて、比較的より頻繁な検査を行うための機構をもたらすことについてのものである。
【0080】
すべての実施形態において、実行されるかまたは緩和されるかのいずれかであり得る測定は、RSRP、RSRQ、信号対干渉プラス雑音比(SINR)、信号対雑音比(SNR)、受信信号強度インジケータ(RSSI)および/またはパスロス(または任意の他の関連がある測定タイプ/エンティティ/量)のうちの1つ、またはそれらの組合せに関係し得る。
【0081】
thresholdに関するいくつかの実施形態について以下で説明する。
【0082】
一実施形態として、Tthresholdを指定または設定するための原理は、UE412のロケーションと衛星コンスタレーションとを考慮に入れ、それにより、Tthresholdの選定に暗黙的な制限を課することができる。ある地理的ロケーションでは、それぞれの空中エリア中に存在する利用可能な衛星の数は、たとえば高緯度地域において(UE412にとって可視であることが)制限され、および/または小さい衛星コンスタレーションのみが使用の際に展開される。上記の関係するシナリオでは、情報(たとえば、位置情報、衛星コンスタレーション情報など)が、Tthreshold周期内にそれぞれのエリア中に現れるべきである利用可能な衛星の数が、設定されたしきい値を下回ることを示す場合に、拡大されたタイムウィンドウ内で十分な近隣セルを測定することができることを保証するために、比較的大きいTthresholdがネットワーク側から設定され得るか、または一実施形態として、ジオロケーションベースのマージンTthreshold_loc_marginが(グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)機能をもつ)UE412によって、設定されたTthresholdに追加され得る。(たとえば、UE412からのアップリンク送信の使用されたビームおよび/または到来角に基づく)UE412のロケーションの推定によって、および/または近くの衛星コンスタレーションの利用可能なグローバルエフェメリスデータから、ネットワーク設定された比較的大きいTthresholdが可能になる。
【0083】
この実施形態の1つの利点は、UE412が、十分な近隣衛星セルを測定し、UE412が制限されたチャネル品質を与える衛星の中から(それらの衛星が周期Tthreshold中に測定のために利用可能な衛星であるというだけの理由で)選定しなければならない機会を少なくする可能性を有することである。必要とされるよりも多い衛星がTthresholdの周期中に現れることになる場合、たとえば、UE412が赤道地域中に位置するとき、UE412は0または負のTthreshold_loc_marginを設定することが可能になる。代替的に、Tthresholdが不変のままであるか、またはTthreshold_loc_marginが0に設定された場合、測定緩和ルールを適用することができる。
【0084】
thresholdの値を設定する方法は実装時固有の態様であることに留意されたい。
【0085】
threshold_loc_marginが実装時固有のパラメータであるかどうかは、UE412に十分な情報が与えられるかどうかに依存する。すなわち、UE412は、UE412がそれに関連付けられる(GNSS依存性である)(そこで衛星が位置を特定する)空中エリアを理解するためにUE412の位置情報を必要とし、さらに、UE412はまた、Tthreshold+Tthreshold_loc_margin中に、述べた空中エリア中にいくつの衛星が現れるかを計算するためにエフェメリスデータを必要とする。それを指定することを正当化し得る1つのポイントは、TthresholdとTthreshold_loc_marginとが分離されている場合、Tthresholdは現在衛星セル508のみに依存するようになるが、Tthreshold_loc_marginは他の衛星候補についてのものであることであり得る。そうである場合、この数から導出されるTthreshold_loc_marginは、指定され得るものであると考えられる。
【0086】
図6は、上記で説明した実施形態の少なくともいくつかの態様による、UE412の動作を示すフローチャートである。随意のステップは破線で示されている。UE412は、UE412がNTNサービングセル508によってサーブされるべきである、予想される持続時間(Tservice)を決定する(ステップ600)。UE412は、次いで、Tserviceに基づいて、UE412によって行われるチャネル品質測定を制御する(ステップ602)。チャネル品質測定を制御することは、チャネル品質測定を緩和することを含み得る。たとえば、UE412は、Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまで、1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定を省略するか、またはそれらのチャネル品質測定の頻度を下げ得る(ステップ604)。さらに、UE412は、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセル508のチャネル品質測定を省略するか、またはそれらのチャネル品質測定の頻度を下げ得る(ステップ606)。
【0087】
図7は、上記で説明した実施形態の少なくともいくつかの態様による、基地局構成要素506の動作を示すフローチャートである。随意のステップは破線で示されている。基地局構成要素506は、UE412がNTNサービングセル508によってサーブされるべきである予想される持続時間(Tservice)に基づいて、UE412によって行われるチャネル品質測定を制御するようにUE412を設定する(ステップ700)。チャネル品質測定を制御するようにUE412を設定することは、Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまで、UE412に1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定を省略させるか、またはそれらのチャネル品質測定の頻度を下げさせること(ステップ702)を含み得る。さらに、チャネル品質測定を制御するようにUE412を設定することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、UE412にNTNサービングセル508のチャネル品質測定を省略させるか、またはそれらのチャネル品質測定の頻度を下げさせること(ステップ704)を含み得る。
【0088】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード800の概略ブロック図である。随意の特徴は破線ボックスによって表されている。ネットワークノード800は、たとえば、本明細書で説明する基地局402もしくは406、または基地局402の機能の全部もしくは一部を実装するネットワークノード、gNB、無線アクセスノード、または基地局構成要素506であり得る。図示のように、ネットワークノード800は、1つまたは複数のプロセッサ804(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)と、メモリ806と、ネットワークインターフェース808とを含む、制御システム802を含む。1つまたは複数のプロセッサ804は本明細書で処理回路とも呼ぶ。さらに、ネットワークノード800は、各々が、1つまたは複数のアンテナ816に結合された1つまたは複数の送信機812と1つまたは複数の受信機814とを含む、1つまたは複数の無線ユニット810を含み得る。無線ユニット810は、無線インターフェース回路と呼ばれるか、または無線インターフェース回路の一部であり得る。いくつかの実施形態では、無線ユニット810は制御システム802の外部にあり、たとえば、有線接続(たとえば光ケーブル)を介して制御システム802に接続される。しかしながら、いくつかの他の実施形態では、無線ユニット810、および潜在的にアンテナ816は制御システム802と一体化される。1つまたは複数のプロセッサ804は、本明細書で説明するネットワークノード800の1つまたは複数の機能(たとえば、基地局構成要素506および/または追加の機能)を与えるように動作する。いくつかの実施形態では、機能は、たとえば、メモリ806に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ804によって実行される、ソフトウェアにおいて実装される。
【0089】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード800の仮想化された一実施形態を示す概略ブロック図である。この説明は他のタイプのネットワークノードに等しく適用可能である。さらに、他のタイプのネットワークノードは同様の仮想化されたアーキテクチャを有し得る。この場合も、随意の特徴は破線ボックスによって表されている。
【0090】
本明細書で使用する際、「仮想化された」ネットワークノードは、ネットワークノード800の機能の少なくとも一部分が(たとえば、ネットワークにおいて物理処理ノード上で実行している仮想マシンを介して)仮想構成要素として実装される、ネットワークノード800の一実装形態である。図示のように、この例では、ネットワークノード800は、上記で説明した制御システム802および/または1つもしくは複数の無線ユニット810を含み得る。制御システム802は、たとえば、光ケーブルなどを介して無線ユニット810に接続され得る。ネットワークノード800は、ネットワーク902に結合されるか、またはネットワーク902の一部として含まれる、1つまたは複数の処理ノード900を含む。存在する場合、制御システム802または無線ユニット810はネットワーク902を介して処理ノード900に接続される。各処理ノード900は、1つまたは複数のプロセッサ904(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ906と、ネットワークインターフェース908とを含む。
【0091】
この例では、本明細書で説明するネットワークノード800の機能910は、1つまたは複数の処理ノード900において実装されるか、または任意の所望の様式で1つまたは複数の処理ノード900と、制御システム802および/または無線ユニット810とにわたって分散される。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で説明するネットワークノード800の機能910のいくつかまたはすべてが、処理ノード900によってホストされる仮想環境において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装される。当業者によって諒解されるように、所望の機能910のうちの少なくともいくつかを実行するために、処理ノード900と制御システム802との間の追加のシグナリングまたは通信が使用される。特に、いくつかの実施形態では、制御システム802は含まれないことがあり、その場合、無線ユニット810は適切なネットワークインターフェースを介して処理ノード900と直接通信する。
【0092】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、その少なくとも1つのプロセッサに、本明細書で説明する実施形態のいずれかによる、仮想環境においてネットワークノード800の機能910のうちの1つまたは複数を実装するネットワークノード800またはノード(たとえば処理ノード900)の機能を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を含むキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0093】
図10は、本開示のいくつかの他の実施形態による、ネットワークノード800の概略ブロック図である。ネットワークノード800は、各々がソフトウェアにおいて実装される、1つまたは複数のモジュール1000を含む。モジュール1000は、本明細書で説明するネットワークノード800の機能を与える。この説明は、モジュール1000は、処理ノード900のうちの1つにおいて実装されるか、あるいは複数の処理ノード900にわたって分散されるか、および/または処理ノード900と制御システム802とにわたって分散され得る、図9の処理ノード900に等しく適用可能である。
【0094】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、無線通信デバイス1100の概略ブロック図である。図示のように、無線通信デバイス1100は、1つまたは複数のプロセッサ1102(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ1104と、各々が、1つまたは複数のアンテナ1112に結合された1つまたは複数の送信機1108および1つまたは複数の受信機1110を含む、1つまたは複数のトランシーバ1106とを含む。トランシーバ1106は、当業者によって諒解されるように、アンテナ1112とプロセッサ1102との間で通信される信号を調整するように設定されたアンテナ1112に接続された無線フロントエンド回路を含む。プロセッサ1102は本明細書では処理回路とも呼ぶ。トランシーバ1106は本明細書では無線回路とも呼ぶ。いくつかの実施形態では、上記で説明した無線通信デバイス1100の機能は、たとえば、メモリ1104に記憶され、プロセッサ1102によって実行され得るソフトウェアにおいて完全にまたは部分的に実装され得る。無線通信デバイス1100は、たとえば、1つまたは複数のユーザインターフェース構成要素(たとえば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、スピーカーなど、ならびに/または無線通信デバイス1100中への情報の入力を可能にするための、および/もしくは無線通信デバイス1100からの情報の出力を可能にするための任意の他の構成要素を含む、入出力インターフェース)、電力供給源(たとえば、バッテリーおよび関連する電力回路)など、図11に示されていない追加の構成要素を含み得ることに留意されたい。
【0095】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、その少なくとも1つのプロセッサに、本明細書で説明する実施形態のいずれかによる、無線通信デバイス1100の機能を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を含むキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0096】
図12は、本開示のいくつかの他の実施形態による、無線通信デバイス1100の概略ブロック図である。無線通信デバイス1100は、各々がソフトウェアにおいて実装される、1つまたは複数のモジュール1200を含む。モジュール1200は、本明細書で説明する無線通信デバイス1100の機能を与える。
【0097】
本明細書で開示する任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールによって実行され得る。各仮想装置はこれらの機能ユニットのうちのいくつかを備え得る。これらの機能ユニットは処理回路を介して実装され得、処理回路は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを含み得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明する技法のうちの1つまたは複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実行させるために使用され得る。
【0098】
図中のプロセスは、本開示のいくつかの実施形態によって実行される動作の特定の順序を示していることがあるが、そのような順序は例であること(たとえば、代替実施形態は、異なる順序で動作を実行し、いくつかの動作を組み合わせ、いくつかの動作を重ね合わせ得るなど)を理解されたい。
グループA実施形態
【0099】
実施形態1:NTNにおいてチャネル品質測定を制御するためのUEによって実行される方法であって、本方法は、UEがNTNサービングセルによってサーブされるべきである予想される時間(Tservice)を決定することと、Tserviceに基づいてUEによって行われるチャネル品質測定を制御することとのうちの1つまたは複数を含む。
【0100】
実施形態2:Tserviceは、UEとNTNとの間のサービスリンクが異なる衛星または異なるスポットビームに切り替えられるまでの残り時間に対応する、実施形態1に記載の方法。
【0101】
実施形態3:Tserviceは、NTNのサービング衛星またはスポットビームがカバレッジ外に出るまでの残り時間に対応する、実施形態1に記載の方法。
【0102】
実施形態4:Tserviceは、サービング衛星に対する仰角が、NTNサービングセルの適合性を規定するしきい値を下回るまでの残り時間に対応する、実施形態1に記載の方法。
【0103】
実施形態5:UEによって行われるチャネル品質測定を制御することがNTNサービングセルの現在のチャネル品質にさらに基づく、実施形態1から4のいずれか1つに記載の方法。
【0104】
実施形態6:NTNサービングセルの現在のチャネル品質が、RSRP、RSRQ、SINR、SNR、RSSI、またはパスロスのうちの1つまたは複数に基づく、実施形態5に記載の方法。
【0105】
実施形態7:チャネル品質測定を制御することは、Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまでチャネル品質測定を緩和することを含む、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
【0106】
実施形態8:Tthresholdが、UEをサーブするネットワークによって設定可能である、実施形態7に記載の方法。
【0107】
実施形態9:Tthresholdが指定された値である、実施形態7に記載の方法。
【0108】
実施形態10:チャネル品質測定を制御することは、NTNサービングセルの現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったときに、TserviceがTthresholdを下回るまで、チャネル品質測定を緩和することを含む、実施形態7から9のいずれか1つに記載の方法。
【0109】
実施形態11:チャネル品質測定を緩和することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定を省略することを含む、実施形態7から10のいずれか1つに記載の方法。
【0110】
実施形態12:チャネル品質測定を緩和することは、NTNサービングセルの1回または複数回のチャネル品質測定が、現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったことを示した後に、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセルのさらなるチャネル品質測定を省略することをさらに含む、実施形態11に記載の方法。
【0111】
実施形態13:チャネル品質測定を緩和することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセルのチャネル品質測定の頻度を下げることをさらに含む、実施形態11に記載の方法。
【0112】
実施形態14:チャネル品質測定を緩和することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定の頻度を下げることを含む、実施形態7から10のいずれか1つに記載の方法。
【0113】
実施形態15:チャネル品質測定を緩和することは、NTNサービングセルの1回または複数回のチャネル品質測定が、現在のチャネル品質が所与の品質測定値を上回ったことを示した後に、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセルのさらなるチャネル品質測定を省略することをさらに含む、実施形態14に記載の方法。
【0114】
実施形態16:チャネル品質測定を緩和することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、NTNサービングセルのチャネル品質測定の頻度を下げることをさらに含む、実施形態14に記載の方法。
【0115】
実施形態17:UEによって行われるチャネル品質測定を制御することがUEの速度と動き方向とにさらに基づく、実施形態1から16のいずれか1つに記載の方法。
【0116】
実施形態18:チャネル品質測定を制御することは、Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまでチャネル品質測定を緩和することを含み、TthresholdがUEの速度と動き方向とに基づく、実施形態17に記載の方法。
【0117】
実施形態19:UEによって行われるチャネル品質測定を制御することがUEのロケーションにさらに基づく、実施形態1から18のいずれか1つに記載の方法。
【0118】
実施形態20:チャネル品質測定を制御することは、Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまでチャネル品質測定を緩和することを含み、TthresholdがUEのロケーションに基づく、実施形態19に記載の方法。
【0119】
実施形態21:UEがRRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態にあるときに、Tserviceに基づいて、UEによって行われるチャネル品質測定を制御することをさらに含む、実施形態1から20のいずれか1つに記載の方法。
【0120】
実施形態22:UEがRRC_CONNECTED状態にあるときに、Tserviceに基づいて、UEによって行われるチャネル品質測定値を制御することをさらに含む、実施形態1から20のいずれか1つに記載の方法。
【0121】
実施形態23:NTNにおいてチャネル品質測定を制御するためのUEであって、本UEは、実施形態1から22のいずれか1つのステップのいずれかを実行するように設定された処理回路と、本UEに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、UE。
グループB実施形態
【0122】
実施形態24:NTNにおいてUEによるチャネル品質測定を制御するための基地局によって実行される方法であって、本方法は、UEがNTNサービングセルによってサーブされるべきである予想される時間(Tservice)に基づいて、UEによって行われるチャネル品質測定を制御するようにUEを設定することを含む、方法。
【0123】
実施形態25:Tserviceは、UEと基地局との間のサービスリンクが異なる衛星または異なるスポットビームに切り替えられるまでの残り時間に対応する、実施形態24に記載の方法。
【0124】
実施形態26:Tserviceは、NTNのサービング衛星またはスポットビームがカバレッジ外に出るまでの残り時間に対応する、実施形態24に記載の方法。
【0125】
実施形態27:Tserviceは、サービング衛星に対する仰角が、NTNサービングセルの適合性を規定するしきい値を下回るまでの残り時間に対応する、実施形態24に記載の方法。
【0126】
実施形態28:チャネル品質測定を制御するようにUEを設定することが、NTNサービングセルの現在のチャネル品質にさらに基づいてチャネル品質測定を制御するようにUEを設定することを含む、実施形態24から27のいずれか1つに記載の方法。
【0127】
実施形態29:UEは、Tserviceがしきい値(Tthreshold)を下回るまでチャネル品質測定を緩和することによってチャネル品質測定を制御する、実施形態24から28のいずれか1つに記載の方法。
【0128】
実施形態30:チャネル品質測定を制御するようにUEを設定することがTthresholdを設定することを含む、実施形態29に記載の方法。
【0129】
実施形態31:TthresholdがUEの速度と動き方向とに基づく、実施形態30に記載の方法。
【0130】
実施形態32:TthresholdがUEのロケーションに基づく、実施形態30または31に記載の方法。
【0131】
実施形態33:UEによって行われるチャネル品質測定を制御するようにUEを設定することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、UEに1つまたは複数の近隣セルのチャネル品質測定を省略または低減させることを含む、実施形態29から32のいずれか1つに記載の方法。
【0132】
実施形態34:UEによって行われるチャネル品質測定を制御するようにUEを設定することは、TserviceがTthresholdを下回るまで、UEにNTNサービングセルのチャネル品質測定を省略または低減させることを含む、実施形態29から33のいずれか1つに記載の方法。
【0133】
実施形態35:NTNにおいてUEによるチャネル品質測定を制御するための基地局であって、本基地局は、実施形態24から34のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実行するように設定された処理回路と、本基地局に電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、基地局。
【0134】
本開示では以下の略語のうちの少なくともいくつかが使用され得る。略語間に不一致がある場合、その略語が上記でどのように使用されているのかを優先すべきである。以下で複数回記載されている場合、最初の記載がいかなる後続の記載に対しても優先されるべきである。
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
4G 第4世代
5G 第5世代
5GC 第5世代コア
5GS 第5世代システム
AMF アクセスおよびモビリティ機能
ASIC 特定用途向け集積回路
AUSF 認証サーバ機能
CPU 中央処理ユニット
DRX 間欠受信
DSP デジタル信号プロセッサ
eDRX 拡張間欠受信
eNB エンハンスドまたはエボルブドノードB
EPC エボルブドパケットコア
EPS エボルブドパケットシステム
E-UTRAN 拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
GEO 静止軌道
gNB 新無線基地局
gNB-CU 新無線基地局中央ユニット
gNB-DU 新無線基地局分散ユニット
GNSS グローバルナビゲーション衛星システム
GSM モバイル通信用グローバルシステム
HSS ホームサブスクライバサーバ
IE 情報エレメント
IoT モノのインターネット
LEO 低軌道
LTE Long Term Evolution
MEO 中軌道
MME モビリティ管理エンティティ
MTC マシン型通信
NAS 非アクセス階層
NB-IoT 狭帯域モノのインターネット
NEF ネットワーク公開機能
NF ネットワーク機能
ng-eNB 次世代エンハンスドまたはエボルブドノードB
NR 新無線
NRF ネットワーク機能リポジトリ機能
NSSF ネットワークスライス選択機能
NTN 非地上系ネットワーク
PC パーソナルコンピュータ
PCF ポリシ制御機能
P-GW パケットデータネットワークゲートウェイ
PLMN 公衆陸上移動通信網
RAM ランダムアクセスメモリ
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RNA 無線アクセスネットワークベース通知エリア
ROM 読取り専用メモリ
RRC 無線リソース制御
RRH リモート無線ヘッド
RSRP 参照信号受信電力
RSRQ 参照信号受信品質
RSSI 受信信号強度インジケータ
RX 受信
SCEF サービス能力公開機能
SI スタディアイテム
SINR 信号対干渉プラス雑音比
SMF セッション管理機能
SNR 信号対雑音比
TCI 送信設定インジケータ
TR テクニカルレポート
TRP 送信/受信ポイント
TS 技術仕様書
UDM 統合データ管理
UE ユーザ機器
UPF ユーザプレーン機能
WCDMA 広帯域符号分割多元接続
【0135】
当業者は本開示の実施形態の改善および改変を認識しよう。すべてのそのような改善および改変は、本明細書で開示した概念の範囲内と見なされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】