(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-20
(54)【発明の名称】BLE接続に適応したサービスを介する制御手順の促進
(51)【国際特許分類】
H04L 12/28 20060101AFI20230912BHJP
H04W 76/25 20180101ALI20230912BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20230912BHJP
【FI】
H04L12/28 200Z
H04W76/25
H04W84/10 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023512281
(86)(22)【出願日】2021-08-09
(85)【翻訳文提出日】2023-04-17
(86)【国際出願番号】 US2021045201
(87)【国際公開番号】W WO2022039956
(87)【国際公開日】2022-02-24
(32)【優先日】2020-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】ヤニヴ マカニ
(72)【発明者】
【氏名】リオル ゲルシ
(72)【発明者】
【氏名】ヤニヴ ウェイズマン
【テーマコード(参考)】
5K033
5K067
【Fターム(参考)】
5K033CB01
5K033CC01
5K033DA17
5K033EA01
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
5K067HH22
5K067HH23
(57)【要約】
第1のBluetoothデバイス(100)が、第1のBluetoothデバイスと第2のBluetoothデバイス(101)の間のBluetooth接続のBluetooth接続事象(102)の間第2のBluetoothデバイスから制御手順パケット(107)を受信するよう構成されるトランシーバ(111)を含む。第1のBluetoothデバイスはトランシーバに結合され、第1のBluetoothデバイスが第2のBluetoothデバイスに送るモアデータ(MD)を有するかに関係なく、制御手順パケットへの応答パケット(116)のモアデータビット(118)を、Bluetooth接続事象をオープンに維持することに対応する第1の値(119)に設定するよう構成されるコントローラ(112)も含む。トランシーバはBluetooth接続事象の間第2のBluetoothデバイスに応答パケットを送るようにも構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のBluetoothデバイスであって、
トランシーバであって、前記第1のBluetoothデバイスと第2のBluetoothデバイスとの間のBluetooth接続のBluetooth接続事象の間、前記第2のBluetoothデバイスから制御手順パケットを受信するように構成される、前記トランシーバと、
前記トランシーバに結合されるコントローラであって、前記第1のBluetoothデバイスが前記第2のBluetoothデバイスに送信するためのモアデータ(MD)を有するかどうかに関係なく、前記制御手順パケットへの応答パケットのモアデータビットを第1の値に設定するように構成され、前記第1の値が、前記Bluetooth接続事象をオープンに維持することに対応する、前記コントローラと、
を含み、
前記トランシーバが更に、前記Bluetooth接続事象の間、前記第2のBluetoothデバイスに前記応答パケットを送信するように構成される、
第1のBluetoothデバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の第1のBluetoothデバイスであって、前記応答パケットのデータフィールドが空である、第1のBluetoothデバイス。
【請求項3】
請求項2に記載の第1のBluetoothデバイスであって、前記制御手順パケットのMDビットが、前記第2のBluetoothデバイスが送信するモアデータを有さないことを示す第2の値に設定される、第1のBluetoothデバイス。
【請求項4】
請求項3に記載の第1のBluetoothデバイスであって、前記トランシーバが更に、前記応答パケットの前記MDビットが前記第1の値に設定されていることに基づいて、前記Bluetooth接続事象の間、前記第2のBluetoothデバイスから第2のパケットを受信するように構成される、第1のBluetoothデバイス。
【請求項5】
請求項1に記載の第1のBluetoothデバイスであって、前記コントローラが、前記Bluetooth接続事象の間、及び前記応答パケットに続いて、前記第2のBluetoothデバイスに送信されるべき第2のパケットを生成するように構成され、前記第2のパケットが、前記制御手順パケットに応答する制御情報を含む、第1のBluetoothデバイス。
【請求項6】
請求項1に記載の第1のBluetoothデバイスであって、更に、前記第2のBluetoothデバイスに送信するために前記第1のBluetoothデバイスに関するデータを格納する送信データキューを含み、前記コントローラが、前記送信データキューが空のとき、前記応答パケットの前記MDビットを前記第1の値に設定するように構成される、第1のBluetoothデバイス。
【請求項7】
請求項1に記載の第1のBluetoothデバイスであって、前記第1の値が1である、第1のBluetoothデバイス。
【請求項8】
コンピュータ可読命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読命令が、第1のBluetoothデバイスのプロセッサによって実行されるとき、前記第1のBluetoothデバイスに、
前記第1のBluetoothデバイスと第2のBluetoothデバイスとの間のBluetooth接続のBluetooth接続事象の間、前記第2のBluetoothデバイスから制御手順パケットを受信することと、
前記第1のBluetoothデバイスが前記第2のBluetoothデバイスに送信するためのモアデータ(MD)を有するかどうかに関係なく、前記制御手順パケットへの応答パケットのモアデータビットを第1の値に設定することであって、前記第1の値が、前記Bluetooth接続事象をオープンに維持することに対応する、前記第1の値に設定することと、
前記Bluetooth接続事象の間、前記応答パケットを前記第2のBluetoothデバイスに送信することと、
を実施させる、
コンピュータプログラム製品。
【請求項9】
請求項8に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記応答パケットのデータフィールドが空である、コンピュータプログラム製品。
【請求項10】
請求項9に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記制御手順パケットのMDビットが、前記第2のBluetoothデバイスが送信するモアデータを有さないことを示す第2の値に設定される、コンピュータプログラム製品。
【請求項11】
請求項10に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読命令が更に、前記応答パケットの前記MDビットが前記第1の値に設定されていることに基づいて、前記Bluetooth接続事象の間、前記第1のBluetoothデバイスに前記第2のBluetoothデバイスから第2のパケットを受信させるように構成される、コンピュータプログラム製品。
【請求項12】
請求項8に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読命令が更に、前記Bluetooth接続事象の間、及び前記応答パケットに続いて、前記第1のBluetoothデバイスに、前記第2のBluetoothデバイスに送信されるべき第2のパケットを生成させるように構成され、前記第2のパケットが、前記制御手順パケットに応答する制御情報を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項13】
請求項8に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読命令が更に、前記第1のBluetoothデバイスの送信データキューが空のとき、前記第1のBluetoothデバイスに、前記応答パケットの前記MDビットを前記第1の値に設定させるように構成される、コンピュータプログラム製品。
【請求項14】
請求項8に記載のコンピュータプログラム製品であって、前記第1の値が1である、コンピュータプログラム製品。
【請求項15】
第1のBluetoothデバイスによって実施される方法であって、前記方法が、
前記第1のBluetoothデバイスと第2のBluetoothデバイスとの間のBluetooth接続のBluetooth接続事象の間、前記第2のBluetoothデバイスから制御手順パケットを受信することと、
前記第1のBluetoothデバイスが前記第2のBluetoothデバイスに送信するためのモアデータ(MD)を有するかどうかに関係なく、前記制御手順パケットへの応答パケットのモアデータビットを第1の値に設定することであって、前記第1の値が、前記Bluetooth接続事象をオープンに維持することに対応する、前記第1の値に設定することと、
前記Bluetooth接続事象の間、前記第2のBluetoothデバイスに前記応答パケットを送信することと、
を含む、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記応答パケットのデータフィールドが空である、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記制御手順パケットのMDビットが、前記第2のBluetoothデバイスが送信するモアデータを有さないことを示す第2の値に設定される、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、更に、前記応答パケットの前記MDビットが前記第1の値に設定されていることに基づいて、前記Bluetooth接続事象の間、前記第2のBluetoothデバイスから第2のパケットを受信することを含む、方法。
【請求項19】
請求項15に記載の方法であって、更に、前記Bluetooth接続事象の間、及び前記応答パケットに続いて、前記第2のBluetoothデバイスに送信されるべき第2のパケットを生成することを含み、前記第2のパケットが、前記制御手順パケットに応答する制御情報を含む、方法。
【請求項20】
請求項15に記載の方法であって、更に、前記第1のBluetoothデバイスの送信データキューが空のとき、前記応答パケットの前記MDビットを前記第1の値に設定することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
本開示の少なくとも一例によれば、第1のBluetoothデバイスがトランシーバを含み、トランシーバは、第1のBluetoothデバイスと第2のBluetoothデバイスとの間のBluetooth接続のBluetooth接続事象の間、第2のBluetoothデバイスから制御手順パケットを受信するように構成される。第1のBluetoothデバイスはまた、トランシーバに結合されるコントローラを含み、コントローラは、第1のBluetoothデバイスが第2のBluetoothデバイスに送信するためのモアデータ(MD)を有するかどうかに関係なく、制御手順パケットへの応答パケットのモアデータビットを第1の値に設定するように構成される。第1の値は、Bluetooth接続事象をオープンに維持することに対応する。トランシーバは、更に、Bluetooth接続事象の間、第2のBluetoothデバイスに応答パケットを送信するように構成される。
【0002】
少なくとも一例において、応答パケットのデータフィールドは空である。
【0003】
少なくとも一例において、制御手順パケットのMDビットが、第2のBluetoothデバイスは送信するモアデータを有さないことを示す第2の値に設定される。
【0004】
少なくとも一例において、トランシーバは更に、応答パケットのMDビットが第1の値に設定されていることに基づいて、Bluetooth接続事象の間、第2のBluetoothデバイスから第2のパケットを受信するように構成される。
【0005】
少なくとも一例において、コントローラは、Bluetooth接続事象の間、及び応答パケットに続いて、第2のBluetoothデバイスに送信されるべき第2のパケットを生成するように構成され、第2のパケットは、制御手順パケットに応答する制御情報を含む。
【0006】
少なくとも一例において、第1のBluetoothデバイスは更に、第1のBluetoothデバイスが第2のBluetoothデバイスに送信するためのデータを格納する送信データキューを含み、コントローラは、送信データキューが空のとき、応答パケットのMDビットを第1の値に設定するように構成される。
【0007】
少なくとも一例において、第1の値は1である。
【0008】
本開示の少なくとも一例によれば、コンピュータプログラム製品がコンピュータ可読命令を含み、コンピュータ可読命令は、第1のBluetoothデバイスのプロセッサによって実行されるとき、第1のBluetoothデバイスと第2のBluetoothデバイスとの間のBluetooth接続のBluetooth接続事象の間、第1のBluetoothデバイスに、第2のBluetoothデバイスから制御手順パケットを受信させる。コンピュータ可読命令は更に、第1のBluetoothデバイスが第2のBluetoothデバイスに送信するためのモアデータ(MD)を有するかどうかに関係なく、第1のBluetoothデバイスに、制御手順パケットへの応答パケットのモアデータビットを第1の値に設定させる。第1の値は、Bluetooth接続事象をオープンに維持することに対応する。コンピュータ可読命令は更に、Bluetooth接続事象の間、第1のBluetoothデバイスに、応答パケットを第2のBluetoothデバイスに送信させる。
【0009】
少なくとも一例において、応答パケットのデータフィールドは空である。
【0010】
少なくとも一例において、制御手順パケットのMDビットが、第2のBluetoothデバイスは送信するモアデータを有さないことを示す第2の値に設定される。
【0011】
少なくとも一例において、コンピュータ可読命令は更に、応答パケットのMDビットが第1の値に設定されていることに基づいて、Bluetooth接続事象の間、第1のBluetoothデバイスに、第2のBluetoothデバイスから第2のパケットを受信させるように構成される。
【0012】
少なくとも一例において、コンピュータ可読命令は更に、Bluetooth接続事象の間、及び応答パケットに続いて、第1のBluetoothデバイスに、第2のBluetoothデバイスに送信されるべき第2のパケットを生成させるように構成される。第2のパケットは、制御手順パケットに応答する制御情報を含む。
【0013】
少なくとも一例において、コンピュータ可読命令は更に、第1のBluetoothデバイスの送信データキューが空のとき、第1のBluetoothデバイスに、応答パケットのMDビットを第1の値に設定させるように構成される。
【0014】
少なくとも一例において、第1の値は1である。
【0015】
本開示の少なくとも一例によれば、第1のBluetoothデバイスによって実施される方法が、第1のBluetoothデバイスと第2のBluetoothデバイスとの間のBluetooth接続のBluetooth接続事象の間、第2のBluetoothデバイスから制御手順パケットを受信することを含む。この方法は更に、第1のBluetoothデバイスが第2のBluetoothデバイスに送信するためのモアデータ(MD)を有するかどうかに関係なく、制御手順パケットへの応答パケットのモアデータビットを第1の値に設定することを含む。第1の値は、Bluetooth接続事象をオープンに維持することに対応する。この方法は更に、Bluetooth接続事象の間、第2のBluetoothデバイスに応答パケットを送信することを含む。
【0016】
少なくとも一例において、応答パケットのデータフィールドは空である。
【0017】
少なくとも一例において、制御手順パケットのMDビットが、第2のBluetoothデバイスは送信するモアデータを有さないことを示す第2の値に設定される。
【0018】
少なくとも一例において、この方法は更に、応答パケットのMDビットが第1の値に設定されていることに基づいて、Bluetooth接続事象の間、第2のBluetoothデバイスから第2のパケットを受信することを含む。
【0019】
少なくとも一例において、この方法は更に、Bluetooth接続事象の間、及び応答パケットに続いて、第2のBluetoothデバイスに送信されるべき第2のパケットを生成することを含み、第2のパケットは、制御手順パケットに応答する制御情報を含む。
【0020】
少なくとも一例において、この方法は更に、第1のBluetoothデバイスの送信データキューが空のとき、応答パケットのMDビットを第1の値に設定することを含む。
【0021】
次に、様々な例の詳細な説明のために、添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】様々な例に従って、Bluetooth接続事象の間、第2のBluetoothデバイスに通信可能に結合され、第2のBluetoothデバイスと通信している、第1のBluetoothデバイスを示すブロック図である。
【0023】
【
図2】様々な例に従ったパケットストリームを示す図である。
【0024】
【0025】
【0026】
【
図5】様々な例に従った方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
Bluetooth低エネルギー(BLE)パケットにおいて、モアデータ(MD)ビットMDビット(BLEパケットヘッダのMDビッドフィールドにおける)は、デバイスが送信する付加的なデータを有するかどうかを示す。中央デバイス及び周辺デバイスからのパケットにおけるMDビットが、これらのデバイスは送信するモアデータを有さないことを示すとき、デバイス間の現行の接続事象はクローズされ、それによって、接続事象の間の付加的なパケットの送信を防ぐ。現在、複雑で高価なソフトウェア及び/又はハードウェアがなければ、周辺及び中央デバイスは、制御手順要求を含むパケットに応答するために周辺及び中央デバイスが必要とする時間期間(例えば、プロトコルによって特定されるフレーム間隔)内に、中央デバイス又は周辺デバイスからの制御手順要求に応答することはできない。したがって、周辺又は中央デバイスが制御手順要求を受信し、周辺又は中央デバイスが送信するモアデータを有さないとき、周辺又は中央デバイスは、周辺又は中央デバイスが制御手順要求に応答して送信するパケットのMDビットを、周辺又は中央デバイスは送信するモアデータを有さないことを示すように設定する。周辺デバイス及び中央デバイスが送信する付加的なデータを有さないとき、周辺デバイス又は中央デバイスが制御手順要求に実質的に応答することなく、接続事象をクローズすることになる。このシナリオにおいて、周辺デバイス又は中央デバイスは、制御手順要求に実質的に応答するために次の接続事象まで待機しなければならず、結果として遅延が生じる。
【0028】
本明細書で説明する例は、周辺デバイス並びに中央デバイスが送信するモアデータを有するかどうかにかかわらず、接続事象がクローズするのを防ぐための新規な手法でMDビットを用いて制御手順(例えば、BLEスタック制御手順及び/又はアプリケーションレベルにおける制御手順)を促進する。いくつかの例において、別のデバイス(例えば、始動デバイス)によって始動される制御手順(例えば、応答デバイス)に応答するデバイス(例えば、周辺デバイス又は中央デバイス)が、次の接続事象が制御手順要求に実質的に応答するまで待たなければならないのではなく、制御手順要求が送信される接続事象の間、応答デバイスが制御手順要求に実質的に応答できるように接続事象を維持するために、応答デバイスが始動デバイスに送信するモアデータ(例えば、使用可能及び/又はバックログデータ)を有さないときであっても、応答デバイスが送信するモアデータを有することを示すようにMDビットを設定する。これによって、制御手順の完了時間が実質的に減少する。
【0029】
図1は、例示のBluetoothデバイス100(例えば、第1のBluetoothデバイス)のブロック図であり、Bluetoothデバイス100は、Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101(例えば、第2のBluetoothデバイス)との間のBluetooth接続のBluetooth接続事象102(例えば、単一のBluetooth接続事象)の間、Bluetoothデバイス101に通信可能に結合され、Bluetoothデバイス101と通信している。いくつかの例において、Bluetoothデバイス100は周辺デバイスであり、Bluetoothデバイス101は中央デバイスである。他の例において、Bluetoothデバイス100は中央デバイスであり、Bluetoothデバイス101は周辺デバイスである。いくつかの例において、Bluetoothデバイス100及びBluetoothデバイス101はBLEデバイスであり、Bluetooth接続事象102は、Bluetoothデバイス101とBluetoothデバイス100との間のBLE接続のBLE接続事象である。
【0030】
本明細書で用いられる場合、Bluetooth接続事象102(例えば、BLE接続事象)という用語は、中央デバイスと周辺デバイスとの間の接続区間(interval)の間に生じる接続期間を指す。接続区間は、中央デバイスが周辺へのデータ物理チャネル(PDU)の送信を開始する第1のアンカーポイントにおいて始まり、中央デバイスがPDUの送信を開始する後続のアンカーポイント(第1のアンカーポイントの直後のアンカーポイント)の前に終了する。
【0031】
Bluetoothデバイス101は、トランシーバ103と、トランシーバ103に結合されるコントローラ105とを含む。コントローラ105は、Bluetooth接続事象102の間に、Bluetoothデバイス100に送信するための一つ又は複数のパケットを、生成、作成、構築、及び/又は提供するように構成される、パケット生成器106を含む。例えば、(例えば、Bluetoothデバイス100に)送信するためにパケット生成器106によって生成、作成、構築、及び/又は提供される一つ又は複数のパケットは、一つ又は複数の制御手順パケット(制御手順パケット107など)を含み得る。
【0032】
本明細書で用いられる場合、制御手順パケットという用語は、制御手順(例えば、暗号化手順)に対応する制御情報(例えば、暗号化要求)を含む、パケット(例えば、制御手順パケット107)を指す。制御手順パケット(例えば、制御手順パケット107)が、ローカルに生成される制御ペイロード(例えば、コントローラ105などのコントローラによって生成される制御ペイロード)、又は、上位層(例えば、BLEホスト又はBLEアプリケーション)から提供されるペイロードを含む。制御手順パケット(例えば、制御手順パケット107)が、上位層から提供されるペイロードを含む例において、コントローラ(例えば、コントローラ105)は、制御手順パケットを提供するためにリンク層データPDU内のペイロードをラッピングする。制御手順パケット(例えば、制御手順パケット107)が上位層から提供されるペイロードを含む例において、制御手順パケットはリンク層におけるデータパケットと見なされる。
【0033】
いくつかの例において、制御手順パケット107に対応する制御手順は、Bluetoothデバイス101によって始動される。制御手順パケット107に対応する制御手順がBluetoothデバイス101によって始動されるいくつかの例において、制御手順パケット107は制御手順の第1のパケットである。
【0034】
他の例において、制御手順パケット107に対応する制御手順は、Bluetoothデバイス100によって始動される。これらの例において、Bluetoothデバイス100は、Bluetoothデバイス101が制御手順パケット107を送信する前に、制御手順パケット(図示せず)をBluetoothデバイス101に送信する。
【0035】
制御手順パケット107は、MDフィールド108などのフィールドを含む。
図1は制御手順パケット107内にMDフィールド108しか示していないが、制御手順パケット107は、データフィールドなどの一つ又は複数の付加的なフィールドを含み得る。いくつかの例において、Bluetoothデバイス101は、(例えば、制御手順パケット107が生成されるとき)Bluetoothデバイス100に送信するデータを有さない。これらの例において、コントローラ105は、制御手順パケット107のMDフィールド108のMDビット109を、(例えば、制御手順パケット107が生成されるとき)Bluetoothデバイス101がBluetoothデバイス100に送信するデータを有さないことに基づく、及び/又は、有さないことを示す、第2の値110に設定するように構成される。第2の値110は、Bluetooth接続事象102の終了/クローズに対応する。例えば、Bluetooth接続事象102の間、Bluetoothデバイス101とBluetoothデバイス100との間のパケット交換の連続パケットが、第2の値110に設定されたMDビットを含んでいた場合、Bluetooth接続事象102は、第1の値110に設定されている連続パケットのMDビットに応答して終了/クローズする。Bluetoothデバイス101は、トランシーバ103を用いて、Bluetooth接続事象102の間、制御手順パケット107を(例えば、Bluetoothデバイス100に)送信するように構成される。いくつかの例において、制御手順パケット107は、Bluetooth接続事象102のアンカーポイントにおいて送信される。他の例において、制御手順パケット107は、Bluetooth接続事象102の非アンカーポイントにおいて送信される。
【0036】
Bluetoothデバイス100は、トランシーバ111と、トランシーバ111に結合されたコントローラ112とを含む。
図1に示された例において、Bluetoothデバイス100は、コントローラ112に結合されメモリ113も含み、メモリ113はプロセッサ可読命令114を格納する。いくつかの例において、コントローラ112は、本明細書で説明する一つ又は複数の動作を行なうために、プロセッサ可読命令114を実行するように構成される。Bluetoothデバイス100は、コントローラ112に結合される送信データキュー115も含み、送信データキュー115は、Bluetoothデバイス100による送信のためのデータを格納するように構成される。
【0037】
トランシーバ111は、Bluetooth接続事象102の間、Bluetoothデバイス101から制御手順パケット107を受信するように構成される。コントローラ112は、制御手順パケット107に応答して応答パケット116を生成するように構成される。応答パケット116は、MDフィールド108を含み、データフィールド117などの一つ又は複数の他のフィールドを含み得る。
【0038】
コントローラ112は、(例えば、応答パケット116が生成されるとき)Bluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有するかどうかに関係なく(例えば、かかわらず)、応答パケット116のMDフィールド108のMDビット118を第1の値119に設定するように構成される。例えば、コントローラ112は応答パケット生成器121を含み、応答パケット生成器121は、応答パケット116が生成されるとき、たとえBluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有さないときであっても、第1の値119に設定されたMDビット118を含む応答パケット116を生成するように構成される。Bluetoothデバイス100は更に、トランシーバ111を用いて、Bluetooth接続事象102の間、応答パケット116をBluetoothデバイス101に送信するように構成される。
【0039】
第1の値119は、Bluetooth接続事象102をオープンに維持することに対応する。いくつかの例において、第1の値119は1であり、第2の値110は0である。
【0040】
応答パケット116が生成されるときBluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有するかどうかに関係なく、Bluetoothデバイス100が応答パケット116のMDビット118を設定するということは、応答パケット116が生成されるときBluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有するかどうかにかかわらず、Bluetoothデバイス100が応答パケット116のMDビット118を設定することを意味する。例えば、データフィールド117が空である例において、Bluetoothデバイス100は、たとえ応答パケット116のデータフィールド117が空であっても、MDビット118を第1の値119に設定するように構成される。代替又は付加的に、(例えば、応答パケット116が生成されるとき)Bluetoothデバイス100の送信データキュー115が空である例において、Bluetoothデバイス100は、MDビット118を第1の値119に設定するように構成される。
【0041】
いくつかの例(例えば、第1の例)において、Bluetoothデバイス100(例えば、コントローラ112)は更に、1)Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているか、又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないとき、並びに、2)応答パケット116が制御手順を完了することはないとき(例えば、これらの決定又は検出に基づくか又は応答して)、(例えば、応答パケット116が生成されるときに)Bluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有するかどうかに関係なく、応答パケット116のMDビット118を設定するように構成される。第1の例のうちのいくつかにおいて、応答パケット116を生成する前に、コントローラ112は、1)Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているかどうか、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないかどうか、並びに、2)応答パケット116が制御手順を完了することになるかどうか、を判定するように構成される。
【0042】
コントローラ112が、Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているかどうか、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないかどうかを、判定するように構成される、いくつかの例において、コントローラ112は、Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているかどうか、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないかどうかを、Bluetoothデバイス101からの制御手順パケット(例えば、制御手順パケット107)のフォーマット及び/又はコンテンツに基づいて、並びに、制御手順のパケットを定義する関連プロトコルに従って、判定するように構成される。例えば、コントローラ112は、制御手順パケット107が、制御手順パケット107のフォーマット及び/又はコンテンツに基づく制御手順のパケットである旨を判定するために制御手順パケット107を少なくとも部分的にパースし得る。コントローラ112は、付加的に、制御手順のパケットを定義する関連プロトコルに基づいて、制御手順パケット107が制御手順を完了していない旨を判定し得る(例えば、コントローラ112は、制御手順パケット107が、関連プロトコルによって定義される制御手順の最終パケットに対応しない旨を判定し得る)。したがって、コントローラ112は、Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているかどうか、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないかどうかを、Bluetoothデバイス101からの制御手順パケット(例えば、制御手順パケット107)のフォーマット及び/又はコンテンツに基づいて、並びに、制御手順のパケットを定義する関連プロトコルに従って、判定するように構成され得る。
【0043】
いくつかの例において、コントローラ112が、Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されている旨、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していない旨を判定するとき、コントローラ112は更に、応答パケット116は制御手順を実質的に完了することになるどうかを判定するように構成される。コントローラ112は、応答パケット116が制御手順パケット107に実質的に応答するかどうか、及び/又は、関連プロトコルが制御手順の完了が後続のパケット(例えば、応答パケット116に続くパケット)に関与することを示すかどうかに基づいて、応答パケット116は制御手順を実質的に完了することになるかどうかを判定するように構成され得る。例えば、応答パケット116は、制御手順パケット107内に示される制御手順に実質的に応答し得ない。例えば、Bluetoothデバイス100は、制御手順パケット107を充分に処理する(例えば、パースする)ため、及び/又は、Bluetoothデバイス100が制御手順パケット107に応答するために設定された(例えば、プロトコルによって特定されたフレーム間隔に応じて必要な)時間期間内に制御手順に対する(例えば、制御手順パケット107に対する)実質的な応答を生成するための、十分な時間を有し得ない。したがって、この例では、制御手順パケット107によって示される制御手順は、Bluetoothデバイス101が応答パケット116を受信及び処理することに応答して完了することはない。この例において、コントローラ112は、応答パケット116が制御手順パケット107に対する実質的な応答を含まないことに基づいて、応答パケット116が制御手順を完了することはない旨を判定するように構成され得る。代替又は付加的に、別の例において、関連プロトコルが、制御手順が後続のパケット(例えば、応答パケット116に続くパケット)を含むように定義し得る。この例において、コントローラ112は、応答パケット116が関連プロトコルに基づいて制御手順を完了することはない旨を判定するように構成され得る。
【0044】
したがって、第1の例のうちの少なくともいくつかにおいて、コントローラ112は更に、1)Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していない旨、並びに、2)応答パケット116が制御手順を完了することはない旨を、決定又は検出することに基づくか又は応答して、(例えば、応答パケット116が生成されるときに)Bluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有するかどうかに関係なく、応答パケット116のMDビット118を設定するように構成される。
【0045】
いくつかの他の例(例えば、第2の例)において、Bluetoothデバイス100(例えば、コントローラ112)は更に、1)Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているか、又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないとき、2)応答パケット116が制御手順を完了することはないとき、及び、3)Bluetoothデバイス100が、関連プロトコルによって定義されるような制御手順に対応する制御手順パケットをBluetoothデバイス101に負っているとき、(例えば、これらの決定又は検出に基づくか又は応答して)、(例えば、応答パケット116が生成されるときに)Bluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有するかどうかに関係なく、応答パケット116のMDビット118を設定するように構成される。第2の例のうちのいくつかにおいて、応答パケット116を生成する前に、コントローラ112は、1)Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているかどうか、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないかどうか、2)応答パケット116が制御手順を完了することになるかどうか、及び、3)Bluetoothデバイス100が、関連プロトコルによって定義されるような制御手順に対応する制御手順パケットをBluetoothデバイス101に負っているかどうかを、判定するように構成される。
【0046】
コントローラ112が、Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているかどうか、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないかどうかを判定するように構成されるいくつかの例において、コントローラ112は、前述のように、Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されているかどうか、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないかどうかを、判定するように構成される。いくつかの例において、コントローラ112が、Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100によって)始動されている旨、及び/又は、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していない旨を判定するとき、コントローラ112は更に、前述のように、応答パケット116が制御手順を実質的に完了することになるどうかを判定するように構成される。いくつかの例において、コントローラ112が、応答パケット116が制御手順を実質的に完了しないことになる旨を判定するとき、コントローラ112は更に、Bluetoothデバイス100が、関連プロトコルに基づいて制御手順に対応する制御手順パケットをBluetoothデバイス101に負っているかどうかを判定するように構成される。例えば、関連プロトコルは、Bluetoothデバイス100が、制御手順を完了するために制御手順に対応する制御手順パケットを、Bluetoothデバイス101に負っていることを示し得る。
【0047】
したがって、第2の例のうちの少なくともいくつかにおいて、コントローラ112は更に、1)Bluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間の制御手順が、(例えば、Bluetoothデバイス100又はBluetoothデバイス101によって)事前に始動され、まだ完了していないこと、2)応答パケット116が制御手順を完了することはないこと、及び、3)Bluetoothデバイス100が、関連プロトコルによって定義されるような制御手順に対応する制御手順パケットをBluetoothデバイス101に負っていることを、決定するか又は検出することに基づくか又は応答して、(例えば、応答パケット116が生成されるときに)Bluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有するかどうかに関係なく、応答パケット116のMDビット118を設定するように構成される。Bluetoothデバイス101は、Bluetooth接続事象102の間、応答パケット116を受信するように構成される。MDビット118が第1の値119に設定された応答パケット116を受信することに応答して、Bluetoothデバイス101(例えば、コントローラ105)は、Bluetooth接続事象102の間、Bluetoothデバイス100に送信するための第2のパケット120を生成するように構成される。いくつかの例において、第2のパケット120は空である(例えば、制御情報又はデータのどちらも含まない)。これらの例において、コントローラ105は、(例えば、第2のパケット120が生成されるとき)Bluetoothデバイス101がBluetoothデバイス100に送信するデータを有さないことに基づいて、MDビット122を第2の値110に設定するように構成される。
【0048】
いくつかの例において、Bluetoothデバイス101は、応答パケット116が第2の値110に設定されたMDビット118を含んでいる場合、第2のパケット120を生成及び送信しないように構成され得る。例えば、Bluetoothデバイス101は、Bluetoothデバイス100に送信する付加的なデータを有さない場合がある。これらの例において、Bluetooth接続事象102は、MDビット118が第2の値110に設定された応答パケット116を、Bluetoothデバイス101が受信することに応答して終了し得る。したがって、いくつかの例において(例えば、Bluetoothデバイス100及びBluetoothデバイス101が送信するモアデータを有さないとき)、Bluetoothデバイス100が送信するモアデータを有するかどうかに関係なく、応答パケット116のMDビット118を第1の値119に設定することによって、Bluetoothデバイス100は、Bluetooth接続事象102をオープンに維持し得(結果として、Bluetoothデバイス101は第2のパケット120を生成及び送信し)、それによって、Bluetooth接続事象102の間、及び、応答パケット116の送信後に、Bluetoothデバイス100に、(制御手順パケット107に示される)制御手順に実質的に応答する機会を提供する。
【0049】
Bluetoothデバイス101は、Bluetooth接続事象102の間、トランシーバ103を用いて、第2のパケット120をBluetoothデバイス100に送信するように構成される。Bluetoothデバイス100には、Bluetooth接続事象102の間、トランシーバ111を用いて第2のパケット120を受信するように構成される。いくつかの例において、Bluetoothデバイス100が第2のパケット120を受信することに続いて、コントローラ112は、Bluetooth接続事象102の間、Bluetoothデバイス101に送信するべき第2の応答パケット123を生成するように構成される。いくつかの例において、第2の応答パケット123は、制御手順パケット107に示される制御手順に応答する制御情報を含む。制御手順パケット107がLL_ENC_REQを含んだ例を用いて示すために、第2の応答パケット123内の制御情報は、LL_ENC_RSP(例えば、暗号化要求に対する暗号化応答)を含み得る。いくつかの例において、MDビット118を参照しながら上記で説明したように、(例えば、第2の応答パケット123が生成されるとき)Bluetoothデバイス100がBluetoothデバイス101に送信するデータを有するかどうかに関係なく、第2の応答パケット123のMDビット124が、第1の値119に設定される。
【0050】
いくつかの例において、第2の応答パケット123は、Bluetoothデバイス100が第2のパケット120を受信することに応答してBluetoothデバイス100によって生成及び送信される。
【0051】
他の例において、第2の応答パケット123は、Bluetooth接続事象102の間、Bluetoothデバイス101によって送信された異なるパケット(図示せず)(例えば、「中間」応答パケット)をBluetoothデバイス100が受信することに応答して、Bluetoothデバイス100によって生成及び送信される。例えば、Bluetoothデバイス100は、Bluetoothデバイス100が第2のパケット120を受信することに応答して、第1の中間応答パケット(図示せず)を生成し、Bluetoothデバイス101に送信し得る。第1の中間応答パケットは、第1の値119に設定されたMDビットを含み得、第1の中間応答パケットは空であり得る(例えば、データ又は制御情報を含まない)。Bluetoothデバイス101は、第1の中間応答パケットを受信し得、第1の中間応答パケットを受信することに応答して、第2の中間応答パケットを送信し得る。第2の中間応答パケットは、第2の値110に設定されたMDビットを含み得、第2の中間応答パケットは空であり得る(例えば、データ又は制御情報を含まない)。Bluetoothデバイス101及び100は、Bluetoothデバイス100が、制御手順パケット107内に示される制御手順に応答する制御情報を含み得る第2の応答パケット123を生成し、送信するまで、中間応答パケット(例えば、空のパケット)を、第1及び第2の中間応答パケットを参照しながら説明したように設定されたMDビットと交換し得る。
【0052】
したがって、Bluetoothデバイス100がモアデータを有さないとき、応答パケット(例えば、116、123)のMDフィールド108内のMDビット(例えば、118、124)を第1の値119に設定することによって、Bluetoothデバイス100はBluetooth接続事象102をオープンに維持し、それによって、Bluetoothデバイス101及びBluetoothデバイス100が、Bluetooth接続事象102の間、モアパケットを交換できるようにし、(いくつかの例において)そうでなければ複数のBluetooth接続事象が制御手順を完了するために用いられたであろう単一のBluetooth接続事象の間、制御手順(例えば、暗号化制御手順)の完了を可能にする。
【0053】
図2は、Bluetooth接続事象201(例えば、単一のBluetooth接続事象)の間、
図1のBluetoothデバイス100とBluetoothデバイス101との間で通信されるパケットのパケットストリーム200の一例を示す。Bluetooth接続事象201は、
図1のBluetooth接続事象102に対応し得る。パケット間の時間区間は、T_IFS間隔に対応し得る。
【0054】
パケットは制御手順パケット202を含み、制御手順パケット202は、接続事象のアンカーポイントにおいて、
図1のBluetoothデバイス101によって生成され、
図1のBluetoothデバイス100に送信される。制御手順パケット202は、LL_Enc_Req(例えば、暗号化要求)を含む。
図2の制御手順パケット202は、
図1の制御手順パケット107に対応し得る。
図2に示された例において、
図1のBluetoothデバイス101は送信する付加的なデータを有さないため、制御手順パケット202のMDビット224は、第2の値226(例えば、「0」)に設定される。いくつかの例において、第2の値226は
図1の第2の値110に対応する。いくつかの例において、制御手順パケット202を送信する持続時間は264マイクロ秒である。
【0055】
パケットは更に応答パケット204を含み、応答パケット204は、
図1のBluetoothデバイス100が
図2の制御手順パケット202を受信することに応答して、
図1のBluetoothデバイス100によって生成され、
図1のBluetoothデバイス101に送信される。
図2の応答パケット204は、
図1の応答パケット116に対応し得る。いくつかの例において、応答パケット204を送信する持続時間は80マイクロ秒である。
図2の応答パケット204のMDビット228は、「1」に対応する第1の値225に設定される。
図2の第1の値225は、
図1の第1の値119に対応し得る。
図2の応答パケット204は、空である(例えば、データ又は制御情報のどちらも含まない)。したがって、本例において、応答パケット204は、たとえ応答パケット204が空であっても、第1の値225に対応するMDビット228を含むように生成される。この結果、Bluetooth接続事象201をオープンに維持することになる。
【0056】
パケットは更にパケット206を含み、パケット206は、
図1のBluetoothデバイス101によって生成され、
図1のBluetoothデバイス100に送信される。いくつかの例において、パケット206を送信する持続時間は80マイクロ秒である。パケット206は空であり(例えば、データ又は制御情報のどちらも含まない)、パケット206のMDビット230は第2の値226(例えば、「0」)に設定される。パケット206は、
図1の第2のパケット120に対応し得る。
【0057】
パケットは更に応答パケット208を含み、応答パケット208は、
図1のBluetoothデバイス100によって生成され、
図1のBluetoothデバイス101に送信される。いくつかの例において、応答パケット208を送信する持続時間は80マイクロ秒である。応答パケット208は空であり(例えば、データ又は制御情報のどちらも含まない)、応答パケット208のMDビット232は、たとえ応答パケット208が空であっても第1の値225に設定される。応答パケット208は、
図1を参照しながら上記で説明した第1の中間応答パケットに対応し得る。
【0058】
パケットは更に応答パケット210を含み、応答パケット210は、
図1のBluetoothデバイス101によって生成され、
図1のBluetoothデバイス100に送信される。いくつかの例において、応答パケット210を送信する持続時間は80マイクロ秒である。応答パケット210は空であり(例えば、データ又は制御情報のどちらも含まない)、応答パケット210のMDビット234は、第2の値226(例えば、「0」)に設定される。応答パケット210は、
図1を参照しながら上記で説明した第2の中間応答パケットに対応し得る。
【0059】
パケットは更に応答パケット212を含み、応答パケット212は、
図1のBluetoothデバイス100によって生成され、
図1のBluetoothデバイス101に送信される。いくつかの例において、応答パケット212を送信する持続時間は80マイクロ秒である。応答パケット212は、制御手順パケット202のLL_Enc_Reqに応答してLL_ENC_Rsp(暗号化応答)を含み、応答パケット212のMDビット236は、たとえ
図1のBluetoothデバイス100の送信データキュー115が空であっても、第1の値225に設定される。応答パケット212は、
図1の第2の応答パケット123に対応し得る。
【0060】
パケットは更にパケット214を含み、パケット214は、
図1のBluetoothデバイス101によって生成され、
図1のBluetoothデバイス100に送信される。いくつかの例において、パケット214を送信する持続時間は80マイクロ秒である。パケット214は空であり(例えば、データ又は制御情報のどちらも含まない)、パケット214のMDビット238は、第2の値226(例えば、「0」)に設定される。
【0061】
パケットは更にパケット216を含み、パケット216は、
図1のBluetoothデバイス100によって生成され、
図1のBluetoothデバイス101に送信される。いくつかの例において、パケット216を送信する持続時間は80マイクロ秒である。パケット216は空であり(例えば、データ又は制御情報のどちらも含まない)、パケット216のMDビット240は、たとえパケット216が空であっても、第1の値225に設定される。
【0062】
したがって、
図2の例示のパケットストリーム200に見られるように、
図1のBluetoothデバイス100は、応答パケット204及び208のMDビット228及び232を第1の値225に設定することによって、Bluetooth接続事象102をオープンに維持し、それによって、
図1のBluetoothデバイス100は、応答パケット204のMDビット228が第2の値226に設定された場合、接続事象がクローズされることになるとき、Bluetooth接続事象102内に制御情報応答を提供するために、応答パケット212で制御手順パケット202に応答することが可能となり、Bluetoothデバイス100が制御手順パケット202内の暗号化要求に実質的に応答することを防ぐ。
【0063】
図3は、Bluetooth接続事象(例えば、単一のBluetooth接続事象)の間、Bluetoothデバイス301と302との間で送信される、少なくともいくつかのパケットのタイミング
図300の一例を示す。タイミング
図300のパケットは、Bluetoothデバイス301と302との間の制御手順に対応する、一つ又は複数の制御手順パケットを含む。いくつかの例において、
図3のBluetoothデバイス301及び302は、それぞれ、
図1のBluetoothデバイス101及び100に対応する。加えて、
図3に対応するBluetooth接続事象(例えば、
図3のパケットがBluetoothデバイス301と302との間で送信及び/又は受信される間の、Bluetooth接続事象)は、
図1のBluetooth接続事象102に対応し得る。
【0064】
図3に示される例において、Bluetoothデバイス302は、(例えば、パケットが生成されるときに)Bluetoothデバイス302が送信するデータを有するかどうかに関係なく、Bluetoothデバイス302が(制御手順の実施の間)Bluetoothデバイス301に送信するように構成される、タイミング
図300のパケットのうちの最終パケットを除き、タイミング
図300のパケットのうちの各パケットのMDビットを、第1の値(例えば、
図1の第1の値119)に設定するように構成される。
【0065】
タイミング
図300は、Bluetoothデバイス301によってBluetoothデバイス302に送信されるパケット308(例えば、制御手順パケット)を含む。パケット308は、制御情報(例えば、暗号化要求)を含み、
図1の制御手順パケット107に対応し得る。いくつかの例において、Bluetoothデバイス301がパケット308を生成するとき、Bluetoothデバイス301がBluetoothデバイス302に送信するデータを有さないことに基づいて、パケット308のMDビットは第2の値(例えば、
図1の第2の値110)に設定される。
【0066】
タイミング
図300は、Bluetoothデバイス301とBluetoothデバイス302との間で交互に送信されるパケットのうちの、一つ又は複数のパケット交換310を含む。Bluetoothデバイス302によって送信される(一つ又は複数のパケット交換310の)各パケットは、Bluetoothデバイス302がパケットを生成するときBluetoothデバイス301に送信するデータを有するかどうかに関係なく(例えば、かかわらず)、第1の値に設定されたMDビットを有する。一例において、Bluetoothデバイス302は、一つ又は複数のパケット交換310の間、Bluetoothデバイス301に送信するデータを有さない。この例において、Bluetoothデバイス302は、一つ又は複数のパケット交換310の間、Bluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有さないにもかかわらず、Bluetoothデバイス302からBluetoothデバイス301に送信される(一つ又は複数のパケット交換310の)各パケットのMDビットを、第1の値に設定する。
【0067】
代替又は付加的に、いくつかの例において、Bluetoothデバイス301は、少なくとも1つのパケットが生成されるときBluetoothデバイス302に送信するデータを有さないため、Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換310の)少なくとも1つのパケットは、第2の値に設定されたMDビットを有する。
【0068】
パケット308のMDビット、及び/又は、Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換310の)パケットのうちの一つ又は複数のMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス302が、Bluetoothデバイス302によって送信される(一つ又は複数のパケット交換310の)各パケットのMDビットを、(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有さないときであっても)第1の値に設定することによって、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0069】
タイミング
図300は、一つ又は複数のパケット交換310の最終パケットに応答して、Bluetoothデバイス302によってBluetoothデバイス301に送信される応答パケット312(例えば、制御手順パケット)を含む。応答パケット312は、パケット308に応答する制御情報(例えば、暗号化応答)を含む。いくつかの例において、応答パケット312は、
図1の第2の応答パケット123又は
図2の応答パケット212に対応する。Bluetoothデバイス302は、応答パケット312が生成されるときBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有するかどうかに関係なく、応答パケット312のMDビットを第1の値に設定する。例示するために、いくつかの例において、Bluetoothデバイス302は(例えば、応答パケット312が生成されるとき)Bluetoothデバイス301に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス302は応答パケット312のMDビットを第1の値に設定する。
【0070】
Bluetoothデバイス301によって送信される一つ又は複数のパケット交換310の最終パケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス302が、応答パケット312のMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0071】
タイミング
図300は、Bluetoothデバイス301とBluetoothデバイス302との間で代替として送信されるパケットの一つ又は複数のパケット交換315を含む。Bluetoothデバイス302によって送信される(一つ又は複数のパケット交換315の)各パケットは、Bluetoothデバイス302がパケットを生成するとき、Bluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有するかどうかに関係なく、第1の値に設定されたMDビットを有する。一例において、Bluetoothデバイス302は、一つ又は複数のパケット交換315の間、Bluetoothデバイス301に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス302は、Bluetoothデバイス302によってBluetoothデバイス301に送信される(一つ又は複数のパケット交換315)の各パケットのMDビットを、第1の値に設定する。
【0072】
代替又は付加的に、Bluetoothデバイス301は、少なくとも1つのパケットが生成されるときにBluetoothデバイス302に送信するデータを有さないため、Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換315の)少なくとも1つのパケットは、第2の値に設定されたMDビットを有する。
【0073】
Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換315の)一つ又は複数のパケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス302が、(一つ又は複数のパケット交換315の)各パケットのMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0074】
タイミング
図300は、一つ又は複数のパケット交換315の最終パケットに応答して、Bluetoothデバイス302によってBluetoothデバイス301に送信されるパケット316(例えば、制御手順パケット)を含む。パケット316は制御情報を含む。例えば、パケット316はLL_START_ENC_REQ(例えば、暗号化要求開始)を含み得る。Bluetoothデバイス302は、パケット316が生成されるときBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有するかどうかに関係なく、パケット316のMDビットを第1の値に設定する。例示するために、いくつかの例において、Bluetoothデバイス302は(例えば、パケット316が生成されるとき)Bluetoothデバイス301に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス302はパケット316のMDビットを第1の値に設定する。
【0075】
Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換315の)最終パケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス302が、パケット316のMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケット316が生成されるとき、たとえBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0076】
タイミング
図300は、Bluetoothデバイス301とBluetoothデバイス302との間で交互に送信されるパケットの一つ又は複数のパケット交換318を含む。Bluetoothデバイス302によって送信される(一つ又は複数のパケット交換318の)各パケットは、Bluetoothデバイス302がパケットを生成するときBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有するかどうかに関係なく、第1の値に設定されたMDビットを有する。一例において、Bluetoothデバイス302は、一つ又は複数のパケット交換318の間、Bluetoothデバイス301に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス302は、Bluetoothデバイス302によってBluetoothデバイス301に送信される(一つ又は複数のパケット交換318)の各パケットのMDビットを、第1の値に設定する。
【0077】
代替又は付加的に、Bluetoothデバイス301は、少なくとも1つのパケットが生成されるときBluetoothデバイス302に送信するデータを有さないため、Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換318の)少なくとも1つのパケットは、第2の値に設定されたMDビットを有する。
【0078】
Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換318の)一つ又は複数のパケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス302が、(一つ又は複数のパケット交換318の)各パケットのMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0079】
タイミング
図300は、一つ又は複数のパケット交換318の最終パケットに応答して、Bluetoothデバイス301によってBluetoothデバイス302に送信されるパケット320(例えば、制御手順パケット)を含む。パケット320は制御情報を含む。例えば、パケット320はLL_START_ENC_RSP(例えば、暗号化応答開始)を含み得る。Bluetoothデバイス302は、パケット320が生成されるときBluetoothデバイス3012がBluetoothデバイス301に送信するデータを有するかどうかに関係なく、パケット320のMDビットを第1の値に設定する。例示するために、いくつかの例において、Bluetoothデバイス302は(例えば、パケット320が生成されるとき)Bluetoothデバイス301に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス302はパケット320のMDビットを第1の値に設定する。
【0080】
Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換318の)最終パケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス302が、パケット320のMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケット320が生成されるとき、たとえBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0081】
タイミング
図300は、Bluetoothデバイス301とBluetoothデバイス302との間で交互に送信されるパケットの一つ又は複数のパケット交換322を含む。Bluetoothデバイス302によってBluetoothデバイス301に送信される(一つ又は複数のパケット交換322の)各パケットは、Bluetoothデバイス302がパケットを生成するとき、Bluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有するかどうかに関係なく、第1の値に設定されたMDビットを有する。一例において、Bluetoothデバイス302は、一つ又は複数のパケット交換322の間、Bluetoothデバイス301に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス302は、Bluetoothデバイス302によってBluetoothデバイス301に送信される(一つ又は複数のパケット交換322)の各パケットのMDビットを、第1の値に設定する。
【0082】
代替又は付加的に、Bluetoothデバイス301は、少なくとも1つのパケットが生成されるときBluetoothデバイス302に送信するデータを有さないため、Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換322の)少なくとも1つのパケットは、第2の値に設定されたMDビットを有する。
【0083】
Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換322の)一つ又は複数のパケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス302が、(一つ又は複数のパケット交換322の)各パケットのMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0084】
タイミング
図300は、一つ又は複数のパケット交換322の最終パケットに応答して、Bluetoothデバイス302によってBluetoothデバイス301に送信されるパケット324を含む。パケット324は、5ウェイ暗号化制御手順を完了する制御情報を含む。例えば、パケット324はLL_START_ENC_RSP(例えば、暗号化応答開始)を含み得る。
【0085】
パケット324は、制御手順の間、(例えば、関連プロトコルによって定義されるように)Bluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するように構成される最終パケットであるため、Bluetoothデバイス302は、パケット324が生成されるときBluetoothデバイス302がBluetoothデバイス301に送信するデータを有するかどうかに基づいて、パケット324のMDビットを或る値に設定する。一例において、Bluetoothデバイス302は、パケット324が生成されるときBluetoothデバイス301に送信するデータを有さない。本例において、Bluetoothデバイス302はパケット324のMDビットを第2の値に設定する。
【0086】
Bluetoothデバイス301によって送信される(一つ又は複数のパケット交換322)の最終パケットのMDビットが第2の値に設定され、パケット324のMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetooth接続事象は終わる。
【0087】
図4は、Bluetooth接続事象(例えば、単一のBluetooth接続事象)の間、Bluetoothデバイス401と402との間で送信される少なくともいくつかのパケットのタイミング
図400の一例を示す。タイミング
図400のパケットは、Bluetoothデバイス401と402との間の制御手順に対応する、一つ又は複数の制御手順パケットを含む。いくつかの例において、
図4のBluetoothデバイス401及び402は、それぞれ、
図1のBluetoothデバイス101及び100に対応する。加えて、
図4に対応するBluetooth接続事象(例えば、
図4のパケットがBluetoothデバイス401と402との間で送信及び/又は受信される間の、Bluetooth接続事象)は、
図1のBluetooth接続事象102に対応し得る。
【0088】
図4に示される例において、Bluetoothデバイス402は、Bluetoothデバイス402が制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っているとき(例えば、Bluetoothデバイス402が、次の制御手順パケットをBluetoothデバイス401に送信するように構成されるとき)、Bluetoothデバイス402が(例えば、パケットが生成されるとき)送信するデータを有するかどうかに関係なく、Bluetoothデバイス402が(制御手順の実施の間)、Bluetoothデバイス401に送信するように構成される、タイミング
図400のパケットのうちの最終パケットを除き、タイミング
図400のパケットのうちの各パケットのMDビットを第1の値(例えば、
図1の第1の値119)に設定するように構成される。加えて、
図4に示される例において、Bluetoothデバイス401は、Bluetoothデバイス401が制御手順パケットをBluetoothデバイス402に負っているとき(例えば、Bluetoothデバイス401が、次の制御手順パケットをBluetoothデバイス402に送信するように構成されるとき)、Bluetoothデバイス401が(例えば、パケットが生成されるとき)送信するデータを有するかどうかに関係なく、Bluetoothデバイス401が(制御手順の実施の間)、Bluetoothデバイス402に送信するように構成された、タイミング
図400のパケットのうちの各パケットのMDビットを、第1の値に設定するように構成される。
【0089】
タイミング
図400は、Bluetoothデバイス401によってBluetoothデバイス402に送信されるパケット408(例えば、制御手順パケット)を含む。パケット408は、制御情報(例えば、暗号化要求)を含み、
図1の制御手順パケット107に対応し得る。いくつかの例において、Bluetoothデバイス401がパケット408を生成するとき、Bluetoothデバイス401がBluetoothデバイス402に送信するデータを有さないことに基づいて、パケット408のMDビットは第2の値(例えば、
図1の第2の値110)に設定される。
【0090】
Bluetoothデバイス401及び402は、パケット408の後の(制御手順の)次の制御手順パケットがBluetoothデバイス402によって送信されるべきであることを示す関連プロトコルに従って動作するように構成される。言い換えれば、Bluetoothデバイス402は、パケット408に応答する制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っている。
【0091】
タイミング
図400は、Bluetoothデバイス401とBluetoothデバイス402との間で交互に送信されるパケットのうちの、一つ又は複数のパケット交換410を含む。Bluetoothデバイス402は、パケット408に応答する制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っているため、Bluetoothデバイス402によって送信される(一つ又は複数のパケット交換410の)各パケットは、Bluetoothデバイス402がパケットを生成するとき、Bluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有するかどうかに関係なく(例えば、かかわらず)、第1の値に設定されたMDビットを有する。一例において、Bluetoothデバイス402は、一つ又は複数のパケット交換410の間、Bluetoothデバイス401に送信するデータを有さない。この例において、Bluetoothデバイス402は、一つ又は複数のパケット交換410の間、Bluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有さないにもかかわらず、Bluetoothデバイス402からBluetoothデバイス401に送信される(一つ又は複数のパケット交換410の)各パケットのMDビットを、第1の値に設定する。
【0092】
代替又は付加的に、いくつかの例において、Bluetoothデバイス401は、少なくとも1つのパケットが生成されるときBluetoothデバイス402に送信するデータを有さないため、Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換410の)少なくとも1つのパケットは、第2の値に設定されたMDビットを有する。
【0093】
パケット408のMDビット、及び/又は、Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換410の)パケットのうちの一つ又は複数のMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス402が、Bluetoothデバイス402によって送信される(一つ又は複数のパケット交換410の)各パケットのMDビットを、(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有さないときであっても)第1の値に設定することによって、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0094】
タイミング
図400は、一つ又は複数のパケット交換410の最終パケットに応答して、Bluetoothデバイス402によってBluetoothデバイス401に送信される応答パケット412(例えば、制御手順パケット)を含む。応答パケット412は、パケット408に応答する制御情報(例えば、暗号化応答)を含む。いくつかの例において、応答パケット412は、
図1の第2の応答パケット123又は
図2の応答パケット212に対応する。Bluetoothデバイス402は、パケット408に応答する制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っているため、Bluetoothデバイス402は、応答パケット412が生成されるときBluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有するかどうかに関係なく、応答パケット412のMDビットを第1の値に設定する。例示するために、いくつかの例において、Bluetoothデバイス402は(例えば、応答パケット412が生成されるとき)Bluetoothデバイス401に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス402は応答パケット412のMDビットを第1の値に設定する。
【0095】
Bluetoothデバイス401によって送信される一つ又は複数のパケット交換410の最終パケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス402が、応答パケット412のMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0096】
Bluetoothデバイス401及び402は、応答パケット412の後の(制御手順の)次の制御手順パケットがBluetoothデバイス402によって送信されるべきであることを示す関連プロトコルに従って動作するように構成される。言い換えれば、Bluetoothデバイス402は、応答パケット412の後の制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っている。
【0097】
タイミング
図400は、Bluetoothデバイス401とBluetoothデバイス402との間で交互に送信されるパケットの一つ又は複数のパケット交換415を含む。Bluetoothデバイス402は、パケット408に応答する制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っているため、Bluetoothデバイス402によって送信される(一つ又は複数のパケット交換415の)各パケットは、Bluetoothデバイス402がパケットを生成するとき、Bluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有するかどうかに関係なく、第1の値に設定されたMDビットを有する。一例において、Bluetoothデバイス402は、一つ又は複数のパケット交換415の間、Bluetoothデバイス401に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス402は、Bluetoothデバイス402によってBluetoothデバイス401に送信される(一つ又は複数のパケット交換415)の各パケットのMDビットを、第1の値に設定する。
【0098】
代替又は付加的に、Bluetoothデバイス401は、少なくとも1つのパケットが生成されるときBluetoothデバイス402に送信するデータを有さないため、Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換415の)少なくとも1つのパケットは、第2の値に設定されたMDビットを有する。
【0099】
Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換415の)一つ又は複数のパケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス402が、(一つ又は複数のパケット交換415の)各パケットのMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0100】
タイミング
図400は、一つ又は複数のパケット交換415の最終パケットに応答して、Bluetoothデバイス402によってBluetoothデバイス401に送信されるパケット416(例えば、制御手順パケット)を含む。パケット416は制御情報を含む。例えば、パケット416はLL_START_ENC_REQ(例えば、暗号化要求開始)を含み得る。Bluetoothデバイス402は、パケット416が生成されるとき、制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っているため、Bluetoothデバイス402は、パケット416が生成されるときBluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有するかどうかに関係なく、パケット416のMDビットを第1の値に設定する。例示するために、いくつかの例において、Bluetoothデバイス402は(例えば、パケット416が生成されるとき)Bluetoothデバイス401に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス402はパケット416のMDビットを第1の値に設定する。
【0101】
Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換415の)最終パケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス402が、パケット416のMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケット416が生成されるとき、たとえBluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0102】
Bluetoothデバイス401及び402は、パケット416の後の(制御手順の)次の制御手順パケットがBluetoothデバイス401によって送信されるべきであることを示す関連プロトコルに従って動作するように構成される。言い換えれば、Bluetoothデバイス401は、パケット416の後の制御手順パケットをBluetoothデバイス402に負っている。
【0103】
タイミング
図400は、Bluetoothデバイス401とBluetoothデバイス402との間で交互に送信されるパケットの一つ又は複数のパケット交換418を含む。Bluetoothデバイス401は、制御手順パケットをBluetoothデバイス402に負っているため、Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換418の)各パケットは、Bluetoothデバイス401がパケットを生成するとき、Bluetoothデバイス401がBluetoothデバイス402に送信するデータを有するかどうかに関係なく、第1の値に設定されたMDビットを有する。一例において、Bluetoothデバイス401は、一つ又は複数のパケット交換418の間、Bluetoothデバイス402に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス401は、Bluetoothデバイス401によってBluetoothデバイス402に送信される(一つ又は複数のパケット交換418)の各パケットのMDビットを、第1の値に設定する。
【0104】
代替又は付加的に、Bluetoothデバイス402は、少なくとも1つのパケットが生成されるときBluetoothデバイス401に送信するデータを有さないため、Bluetoothデバイス402によって送信される(一つ又は複数のパケット交換418の)少なくとも1つのパケットは、第2の値に設定されたMDビットを有する。
【0105】
Bluetoothデバイス402によって送信される(一つ又は複数のパケット交換418の)一つ又は複数のパケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス401が、(一つ又は複数のパケット交換418の)各パケットのMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス401がBluetoothデバイス402に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0106】
タイミング
図400は、一つ又は複数のパケット交換418の最終パケットに応答して、Bluetoothデバイス401によってBluetoothデバイス402に送信されるパケット420(例えば、制御手順パケット)を含む。パケット420は制御情報を含む。例えば、パケット420はLL_START_ENC_RSP(例えば、暗号化応答開始)を含み得る。Bluetoothデバイス401は、パケット420が生成されるとき、制御手順パケットをBluetoothデバイス402に負っているため、Bluetoothデバイス401は、パケット420が生成されるときBluetoothデバイス401がBluetoothデバイス402に送信するデータを有するかどうかに関係なく、パケット420のMDビットを第1の値に設定する。例示するために、いくつかの例において、Bluetoothデバイス401は(例えば、パケット420が生成されるとき)Bluetoothデバイス402に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス401はパケット420のMDビットを第1の値に設定する。
【0107】
Bluetoothデバイス402によって送信される(一つ又は複数のパケット交換418の)最終パケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス401が、パケット420のMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケット420が生成されるとき、たとえBluetoothデバイス401がBluetoothデバイス402に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0108】
Bluetoothデバイス401及び402は、パケット420の後の(制御手順の)次の制御手順パケットがBluetoothデバイス402によって送信されるべきであることを示す関連プロトコルに従って動作するように構成される。言い換えれば、Bluetoothデバイス402は、パケット420の後の制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っている。
【0109】
タイミング
図400は、Bluetoothデバイス401とBluetoothデバイス402との間で交互に送信されるパケットの一つ又は複数のパケット交換422を含む。Bluetoothデバイス402は、制御手順パケットをBluetoothデバイス401に負っているため、Bluetoothデバイス402によってBluetoothデバイス401に送信される(一つ又は複数のパケット交換422の)各パケットは、Bluetoothデバイス402がパケットを生成するとき、Bluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有するかどうかに関係なく、第1の値に設定されたMDビットを有する。一例において、Bluetoothデバイス402は、一つ又は複数のパケット交換422の間、Bluetoothデバイス401に送信するデータを有さず、それでもなお、Bluetoothデバイス402は、Bluetoothデバイス402によってBluetoothデバイス401に送信される(一つ又は複数のパケット交換422)の各パケットのMDビットを、第1の値に設定する。
【0110】
代替又は付加的に、Bluetoothデバイス401は、少なくとも1つのパケットが生成されるときBluetoothデバイス402に送信するデータを有さないため、Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換422の)少なくとも1つのパケットは、第2の値に設定されたMDビットを有する。
【0111】
Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換422の)一つ又は複数のパケットのMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetoothデバイス402が、(一つ又は複数のパケット交換422の)各パケットのMDビットを第1の値に設定することによって(例えば、パケットが生成されるとき、たとえBluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有さないときであっても)、Bluetooth接続事象が終了/クローズするのを防ぐ。
【0112】
タイミング
図400は、一つ又は複数のパケット交換422の最終パケットに応答して、Bluetoothデバイス402によってBluetoothデバイス401に送信されるパケット424を含む。パケット424は、5ウェイ暗号化制御手順を完了する制御情報を含む。例えば、パケット424はLL_START_ENC_RSP(例えば、暗号化応答開始)を含み得る。
【0113】
パケット424は、制御手順の間、(例えば、関連プロトコルによって定義されるように)Bluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するように構成される最終パケットであるため、Bluetoothデバイス402は、パケット424が生成されるときBluetoothデバイス402がBluetoothデバイス401に送信するデータを有するかどうかに基づいて、パケット424のMDビットを或る値に設定する。一例において、Bluetoothデバイス402は、パケット424が生成されるときBluetoothデバイス401に送信するデータを有さない。本例において、Bluetoothデバイス402はパケット424のMDビットを第2の値に設定する。
【0114】
Bluetoothデバイス401によって送信される(一つ又は複数のパケット交換422)の最終パケットのMDビットが第2の値に設定され、パケット424のMDビットが第2の値に設定される例において、Bluetooth接続事象は終わる。
【0115】
図5は、第1のBluetoothデバイスによって実装される方法の一例のフローチャートを示す。第1のBluetoothデバイスは、
図1のBluetoothデバイス100に対応し得る。
【0116】
方法500は、502において、第1のBluetoothデバイスと第2のBluetoothデバイスとの間のBLE接続の接続事象の間、第2のBluetoothデバイスから制御手順パケットを受信することを含む。制御手順パケットは、
図1の制御手順パケット107に対応し得、接続事象は、
図1のBluetooth接続事象に対応し得る。いくつかの例において、制御手順パケットのMDビットが、第2のBluetoothデバイスは送信するモアデータを有さないことを示す第2の値に設定される。例えば、
図1の制御手順パケット107のMDビット109は、
図1の第2の値110に設定され得る。
【0117】
方法500は、504において、第1のBluetoothデバイスが第2のBluetoothデバイスに送信するモアデータを有するかどうかに関係なく、制御手順パケットに対する応答パケットのMDビットを第1の値に設定することを含む。第1の値は、接続事象をオープンに維持することに対応する。例えば、応答パケットは
図1の応答パケット116に対応し得、
図1のBluetoothデバイス100は、
図1を参照しながら上記で説明したように、
図1の応答パケット116内の
図1のMDビット118を第1の値119に設定し得る。いくつかの例において、
図1の応答パケット116を参照しながら上記で説明したように、応答パケットのデータフィールドは空である。いくつかの例において、応答パケットのMDビットは、
図1を参照しながら上記で説明したように、第1のBluetoothデバイスの送信データキューが空のとき、第1の値に設定される。
【0118】
方法500は、506において、接続事象の間、応答パケットを第2のBluetoothデバイスに送信することを含む。例えば、
図1のBluetoothデバイス100は、
図1を参照しながら上記で説明したように、Bluetooth接続事象102の間、応答パケット116を
図1のBluetoothデバイス101に送信し得る。
【0119】
いくつかの例において、方法500は更に、応答パケットのMDビットが第1の値に設定されていることに基づいて、接続事象の間、第2のBluetoothデバイスから第2のパケットを受信することを含む。例えば、第2のパケットは
図1の第2のパケット120に対応し得、
図1のBluetoothデバイス100は、
図1を参照しながら上記で説明したように、
図1のBluetooth接続事象102の間、
図1のBluetoothデバイス101から
図1の第2のパケット120を受信し得る。
【0120】
いくつかの例において、方法500は更に、接続事象の間、及び応答パケットに続いて、第2のBluetoothデバイスに送信されるべき第2のパケットを生成することを含む。第2のパケットは、制御手順パケットに応答する制御情報を含む。例えば、第2のパケットは、
図1の第2の応答パケット123に対応し得、第2の応答パケット123は、
図1を参照しながら上記で説明したように、
図1の制御手順パケット107に応答する制御情報を含み得る。
【0121】
本開示の例は更にコンピュータプログラム製品を含み、コンピュータプログラム製品は、プロセッサによって実施されるとき、本明細書に記載される機能、動作、又は工程をBluetoothデバイスに実行させるコンピュータ可読プログラム命令を含む。例えばプロセッサは、
図1のコントローラ112に対応し得、機能又は動作は、
図1のBluetoothデバイス100を参照しながら上記で説明する機能又は動作を含み得る。
【0122】
「結合する」という用語は、本明細書全体を通じて用いられる。この用語は、本説明と一貫する機能関係を可能にする、接続、通信、又は信号経路を網羅し得る。例えば、デバイスAが、或るアクションを行うためにデバイスBを制御するための信号を生成する場合、第1の例において、デバイスAはデバイスBに結合されるか、又は第2の例において、介在構成要素CがデバイスAとデバイスBとの間の機能関係を実質的に変更しない場合に、デバイスBが、デバイスAによって生成される制御信号を介してデバイスAによって制御されるように、デバイスAは介在構成要素Cを介してデバイスBに結合される。
【0123】
或るタスク又は機能を実施するように「構成」されたデバイスが、その機能を実施するために製造業者による製造の時点で構成(例えば、プログラミング及び/又はハードワイヤード)され得、並びに/或いは、その機能及び/又は他の付加的な又は代替の機能を実施するために、製造後にユーザによって構成可能(又は、再構成可能)であり得る。こういった構成は、デバイスのファームウェア及び/又はソフトウェアプログラミングを介すし得、デバイスのハードウェア構成要素及び相互接続の構造及び/又はレイアウトを介し得、或いは、それらの組み合わせを介し得る。
【0124】
いくつかの構成要素は、特定のプロセス技術のものであるものとして本明細書で説明され得るが、これらの構成要素は、他のプロセス技術の構成要素と交換されてもよい。
【0125】
説明した例において改変が可能であり、他の例も特許請求の範囲内で可能である。
【国際調査報告】