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特表2023-539894マルチモード輸送サービスの輸送モードを切り替えることと関連付けられる渋滞地点を低減させるためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-20
(54)【発明の名称】マルチモード輸送サービスの輸送モードを切り替えることと関連付けられる渋滞地点を低減させるためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20230912BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514735
(86)(22)【出願日】2021-09-02
(85)【翻訳文提出日】2023-04-18
(86)【国際出願番号】 US2021048878
(87)【国際公開番号】W WO2022051504
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】63/073,608
(32)【優先日】2020-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520437526
【氏名又は名称】ジョビー エアロ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】JOBY AERO,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ヴィラ, イアン アンドレアス
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA00
(57)【要約】
動作を実施するように構成される、コンピューティングシステムが、提供される。動作は、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することを含む。マルチモード輸送データは、ユーザに関するマルチモード輸送行程を示すユーザデータを含む。動作は、航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得することを含む。施設データは、航空輸送施設における複数の遷移点のそれぞれと関連付けられるパラメータを示す。動作は、少なくとも部分的に、マルチモード輸送データおよび施設データに基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定することを含む。動作はさらに、ユーザに関する選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回るコマンド信号を通信することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
コンピューティングシステムの1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを介して、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することであって、前記マルチモード輸送データは、前記マルチモード輸送サービスのユーザに関するマルチモード行程を示すユーザデータを備える、ことと、
前記1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを介して、航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得することであって、前記施設データは、前記航空輸送施設における複数の遷移点のそれぞれと関連付けられるパラメータを示す、ことと、
前記1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを介して、少なくとも部分的に、前記マルチモード輸送データおよび前記施設データに基づいて、前記ユーザに関する選択された遷移点として前記複数の遷移点のうちの1つを決定することと、
前記1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを介して、前記ユーザに関する前記選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる1つまたはそれを上回るコマンド信号を通信することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記複数の遷移点は、(i)前記航空施設の複数の進入点、(ii)前記航空施設の複数の退出点、または(iii)前記航空輸送施設の複数のエレベータのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記マルチモード輸送データはさらに、前記ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量を示すユーザデータを備える、請求項1または2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記動作はさらに、
前記ユーザが前記複数のエレベータのうちの1つの中に位置する間、前記ユーザと関連付けられる前記有効荷重の実際の重量を示すデータを取得すること
を含む、請求項3に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記マルチモード行程は、少なくとも第1の区間と、第2の区間とを備え、前記第1の区間は、前記ユーザを出発地場所から前記航空輸送施設に輸送することと関連付けられる陸上ベースの輸送サービスを備え、前記第2の区間は、前記ユーザを前記航空輸送施設から別の航空輸送施設に輸送することと関連付けられる航空ベースの輸送サービスを備える、請求項1-4のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記ユーザデータは、前記陸上ベースの輸送サービスの手段を備え、
前記ユーザに関する前記選択された遷移点として前記複数の遷移点のうちの1つを決定することは、
少なくとも部分的に、前記陸上ベースの輸送サービスの手段に基づいて、前記ユーザと関連付けられる推定有効荷重を決定することと、
少なくとも部分的に、前記推定有効荷重に基づいて、前記選択された遷移点を決定することと
を含む、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記マルチモード輸送データは、前記マルチモード行程の第2の区間と関連付けられるルートのタイプを示し、
前記ユーザに関する前記選択された遷移点として前記複数の遷移点のうちの1つを決定することは、
前記マルチモード行程の第2の区間と関連付けられる前記ルートのタイプに基づいて、前記ユーザと関連付けられる推定有効荷重を決定することと、
少なくとも部分的に、前記推定有効荷重に基づいて、前記選択された遷移点を決定することと
を含む、請求項5または6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記動作はさらに、
前記マルチモード輸送サービスと関連付けられる情報を提供すること
を含む、請求項1-7のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記マルチモード輸送サービスと関連付けられる情報は、前記航空輸送施設のマップを備える、請求項8に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
前記マルチモード輸送行程は、前記マルチモード輸送サービスの陸上ベースの輸送サービスを介して前記ユーザを第2の航空輸送施設から目的地場所に輸送することと関連付けられる第3の区間を備え、
前記マルチモード輸送サービスと関連付けられる情報は、前記マルチモード行程の第3の区間と関連付けられる詳細を備える、
請求項8または9に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
前記マルチモード輸送データはさらに、第1の航空輸送施設における前記ユーザの到着の推定時間または目的地場所における前記ユーザの到着の推定時間のうちの少なくとも1つを備える、請求項1-10のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【請求項12】
前記マルチモード輸送データは、前記ユーザによる前記マルチモード輸送サービスに関する1つまたはそれを上回る事前の要求を示す履歴データを備える、請求項1-11のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【請求項13】
前記履歴データが、前記ユーザが前記航空輸送施設を以前に訪れていないことを示すとき、前記選択された遷移点として前記複数の遷移点のうちの1つを決定することは、1つまたはそれを上回るディスプレイデバイスを含む前記複数の遷移点のある遷移点を選択することを含む、請求項12に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項14】
前記航空輸送施設の選択された遷移点と関連付けられる光源の1つまたはそれを上回る照明条件を調節することと関連付けられる1つまたはそれを上回る制御信号を通信することをさらに含む、請求項1-13のいずれかに記載のコンピュータ実装方法。
【請求項15】
1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令を記憶しており、前記コンピュータ可読命令は、1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行されると、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、動作を実施させ、前記動作は、
マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することであって、前記マルチモード輸送データは、前記マルチモード輸送サービスのユーザに関するマルチモード行程を示すユーザデータを備える、ことと、
航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得することであって、前記施設データは、前記航空輸送施設における複数の遷移点のそれぞれと関連付けられるパラメータを示す、ことと、
少なくとも部分的に、前記マルチモード輸送データおよび前記施設データに基づいて、前記ユーザに関する選択された遷移点として前記複数の遷移点のうちの1つを決定することと、
前記ユーザに関する前記選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる1つまたはそれを上回るコマンド信号を通信することと
を含む、1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記パラメータは、(i)後続輸送区間に関する場所に対する前記複数の遷移点のうちの少なくとも1つの場所、(ii)前記複数の遷移点のそれぞれのサイズ、(iii)前記複数の遷移点毎の容量、または(iv)前記複数の遷移点毎の最高速度のうちの少なくとも1つを備える、請求項15に記載の1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記マルチモード輸送データは、前記ユーザと関連付けられるユーザデバイスを示す場所データを備え、
前記場所データが、前記ユーザデバイスが前記選択された遷移点以外の遷移点内に、またはそれにおいて位置することを示すとき、前記動作はさらに、
前記選択された遷移点に移動するように前記ユーザをプロンプトする1つまたはそれを上回る通知を提供すること
を含む、請求項15または16に記載の1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記1つまたはそれを上回るコマンド信号は、前記選択された遷移点をアクセス可能にすることと関連付けられる、請求項15-17のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記1つまたはそれを上回るコマンド信号は、前記複数の遷移点の選択された遷移点を確保する要求と関連付けられる、請求項15-18のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
コンピューティングシステムであって、
1つまたはそれを上回るプロセッサと、
1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令を記憶しており、前記コンピュータ可読命令は、1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行されると、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、動作を実施させ、前記動作は、
マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することであって、前記マルチモード輸送データは、前記マルチモード輸送サービスのユーザに関するマルチモード行程を示すユーザデータを備える、ことと、
航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得することであって、前記施設データは、前記航空輸送施設における複数の遷移点のそれぞれと関連付けられるパラメータを示す、ことと、
少なくとも部分的に、前記マルチモード輸送データおよび前記施設データに基づいて、前記ユーザに関する選択された遷移点として前記複数の遷移点のうちの1つを決定することと、
前記ユーザに関する前記選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる1つまたはそれを上回るコマンド信号を通信することと
を含む、1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体と
を備える、コンピューティングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本開示は、参照することによって本明細書に組み込まれる、2020年9月2日の出願日を有する、米国仮出願第63/073,608号に基づき、その優先権を主張する。
【0002】
本開示は、概して、マルチモード輸送サービスに関する。
【背景技術】
【0003】
多種多様な輸送モードが、都市内で利用可能である。例えば、人々は、歩行する、自転車に乗る、自動車を運転する、公共輸送機関を利用する、またはライドシェアリングサービスを使用することができる。しかしながら、人口密度および土地の需要が増加するにつれて、多くの都市は、交通渋滞および関連付けられる公害の問題を被っている。その結果、大量の土地の使用を要求することなく、交通量を低減させ得る方法で利用可能な輸送モードを拡大する必要性が、存在する。
【0004】
都市内での航空移動は、純粋に陸上ベースのアプローチよりも移動時間を低減させ、交通渋滞と関連付けられる問題を緩和することができる。垂直離陸および着陸(VTOL)航空機は、都市および大都市圏に関する輸送ネットワークに航空輸送を組み込む機会を提供する。VTOL航空機は、他のタイプの航空機よりもはるかに少ない離陸および着陸のための空間を要求し、それらを人口密度の高い都市環境のためにより好適にする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態の側面および利点は、以下の説明に部分的に記載されるであろう、または説明から学習され得る、または実施形態の実践を通して学習され得る。
【0006】
本開示による一例示的側面は、コンピュータ実装方法を対象とする。本方法は、コンピューティングシステムの1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを介して、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することであって、マルチモード輸送データは、マルチモード輸送サービスのユーザに関するマルチモード行程を示すユーザデータを含む、ことを含む。本方法は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを介して、航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得することを含む。施設データは、航空輸送施設における複数の遷移点のそれぞれと関連付けられるパラメータを示す。本方法は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを介して、少なくとも部分的に、マルチモード輸送データおよび施設データに基づいて、ユーザに関する選択された遷移として複数の遷移点のうちの1つを決定することを含む。本方法は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを介して、ユーザに関する選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回るコマンド信号を通信することを含む。
【0007】
本開示による別の例示的側面は、1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、動作を実施させる、コンピュータ可読命令を記憶する、1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体を対象とする。動作は、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することであって、マルチモード輸送データは、マルチモード輸送サービスのユーザに関するマルチモード行程を示すユーザデータを含む、ことを含む。動作は、航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得することを含む。施設データは、航空輸送施設における複数の遷移点のそれぞれと関連付けられるパラメータを示す。動作は、少なくとも部分的に、マルチモード輸送データおよび施設データに基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定することを含む。動作は、ユーザに関する選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回るコマンド信号を通信することを含む。
【0008】
本開示によるまた別の例示的側面は、コンピューティングシステムを対象とする。コンピューティングシステムは、1つまたはそれを上回るプロセッサと、1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、動作を実施させる、コンピュータ可読命令を記憶する、1つまたはそれを上回る有形非一過性コンピュータ可読媒体とを含む。動作は、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することであって、マルチモード輸送データは、マルチモード輸送サービスのユーザに関するマルチモード行程を示すユーザデータを含む、ことを含む。動作は、航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得することを含む。施設データは、航空輸送施設における複数の遷移点のそれぞれと関連付けられるパラメータを示す。動作は、少なくとも部分的に、マルチモード輸送データおよび施設データに基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数のエレベータのうちの1つを決定することを含む。動作は、ユーザに関する選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回るコマンド信号を通信することを含む。
【0009】
本開示の他の例示的側面は、マルチモード輸送サービスの輸送モードを切り替えることと関連付けられる渋滞地点を低減させるための他のシステム、方法、車両、装置、有形非一過性コンピュータ可読媒体、およびデバイスを対象とする。
【0010】
種々の実施形態のこれらおよび他の特徴、側面、および利点は、以下の説明および添付される請求項を参照して、より深く理解されるであろう。本明細書に組み込まれ、その一部を成す、付随の図面は、本開示の実施形態を図示し、説明とともに、関連する原理を解説する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0011】
当業者を対象とする実施形態の詳細な議論は、添付される図を参照する、本明細書に記載される。
【0012】
図1図1は、本開示の例示的実施形態による、例示的コンピューティングシステムのブロック図を描写する。
【0013】
図2図2は、本開示の例示的実施形態による、航空輸送施設の斜視図を描写する。
【0014】
図3図3は、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービスを描写する。
【0015】
図4図4は、本開示の例示的実施形態による、第1の航空輸送施設および第2の航空輸送施設におけるエレベータを描写する。
【0016】
図5図5は、本開示の例示的実施形態による、遷移点のコンポーネントのブロック図を描写する。
【0017】
図6図6は、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービスのユーザに関する航空輸送施設における遷移点を選択するための方法のフローチャートを描写する。
【0018】
図7図7は、本開示の例示的実施形態による、ユーザに関する航空輸送施設における遷移点を選択するための方法のフローチャートを描写する。
【0019】
図8図8は、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービスのユーザに関する航空輸送施設における遷移点を選択するための方法のフローチャートを描写する。
【0020】
図9図9は、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービスのユーザに関する航空輸送施設における遷移点を選択するための方法のフローチャートを描写する。
【0021】
図10図10は、本開示の例示的実施形態による、例示的コンピューティングシステムのブロック図を描写する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
詳細な説明
本開示の例示的側面は、マルチモード輸送サービスの手段(例えば、陸上ベースの輸送サービスおよび航空ベースの輸送サービス)を切り替えることと関連付けられる渋滞地点を低減させるためのシステムおよび方法を対象とする。例えば、ある施設において、マルチモード輸送サービスのユーザは、陸上ベースの輸送サービスと航空ベースの輸送サービスとを切り替える(または逆もまた同様である)とき、航空輸送施設における複数の遷移点のうちの1つを利用しなければならない。遷移点は、例えば、1つまたはそれを上回る進入点(例えば、入口通路、ゲート、ランプ等)、1つまたはそれを上回るエレベータおよび/または他の施設輸送機構、または1つまたはそれを上回る退出点(例えば、出口等)、および/またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。いくつかの実装では、遷移点は、航空施設の指定されたエリア/部分と関連付けられることができる。実施例として、エレベータは、遷移点であり得る。航空輸送施設におけるエレベータは、エレベータがまた、航空輸送施設に居住する、または勤務する人物によって使用され得るため、ユーザに関する渋滞地点となり得る。例えば、マルチモード輸送サービスの1人またはそれを上回るユーザが、陸上ベースの輸送サービスと航空ベースの輸送サービスとを切り替えるために航空輸送施設に到着するとき、エレベータの全てが占有される事例が、生じ得る。そのような事例では、マルチモード輸送サービスの1人またはそれを上回るユーザは、エレベータのうちの1つが利用可能になるまで、待機し得る。本遅延は、陸上ベースの輸送サービスと航空ベースの輸送サービスとを切り替えることと関連付けられる渋滞地点を表し得る。
【0023】
別の実施例として、ある施設において、マルチモード輸送サービスのユーザは、航空ベースの輸送サービスと陸上ベースの輸送サービスとを切り替える(または逆もまた同様である)とき、航空輸送施設における少なくとも1つの進入点または退出点(例えば、扉、廊下、出口等)を通して通過しなければならない。航空輸送施設における進入点または退出点は、ユーザが通過するべき正しい点である進入点または退出点に気づかない場合があるため、ユーザに関する渋滞地点となり得る。例えば、ユーザが、誤った進入点または退出点を通して通過する場合、ユーザは、最初に進入点または退出点を通して通過することによって、およびその誤った経路を引き返すために再び通過するとき、時間の浪費および不必要な交通の発生の両方をもたらす。そのような事例では、ユーザはまた、正しいものである進入点または退出点を決定しようとする間、進入点または退出点に向かって移動することに先立って、空間を輻輳させ得る。本遅延は、輸送サービスの異なるモードを切り替えることと関連付けられる渋滞地点を表し得る。
【0024】
サービスエンティティは、複数のユーザにマルチモード輸送サービスを提供するために、複数の異なるタイプの車両を管理および協調させることができる。例えば、ユーザが、ユーザと関連付けられるデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット等)上で実行されるアプリケーションを介して、出発地場所から目的地場所までの輸送に関するサービス要求を発生させることができる。サービスエンティティと関連付けられるコンピューティングシステム(例えば、クラウドベースの運行コンピューティング等)が、サービス要求を示すデータを取得することができる。コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、ユーザを出発地場所から目的地場所に輸送することを促進するためのサービス要求を示すデータに基づいて、1つまたはそれを上回る行程(例えば、ユーザ行程、飛行行程等)を発生させることができる。いくつかの実装では、行程に従ってユーザを輸送するために利用される車両は、車両プロバイダによって提供されることができる。これは、例えば、行程の少なくとも一部に関する輸送サービスの提供のためにサービスエンティティ(例えば、その輸送プラットフォーム)によって利用され得る航空車両の航空車両プロバイダを含むことができる。
【0025】
ユーザ行程は、少なくとも2つのタイプの輸送サービス(例えば、陸上ベースの輸送および航空ベースの輸送)を含む、マルチモード輸送行程であり得る。マルチモード輸送行程は、少なくとも第1の区間と、第2の区間とを含むことができる。第1の区間は、ユーザを出発地場所(例えば、自宅)から第1の航空輸送施設に輸送するための陸上ベースの輸送サービスを含むことができる。第2の区間は、ユーザを第1の航空輸送施設から第2の航空輸送施設に輸送するための航空ベースの輸送サービスを含むことができる。
【0026】
いくつかの実装では、目的地場所は、第2の航空輸送施設以外の場所であり得る。そのような実装では、マルチモード輸送行程は、ユーザを第2の航空輸送施設から目的地場所に輸送することと関連付けられる、第3の区間を含むことができる。例えば、第3の区間は、陸上ベースの輸送サービス(例えば、自動車、スクータ、電車、船舶等)を含むことができる。代替として、第3の区間は、航空ベースの輸送サービス(例えば、民間旅客機、プライベートジェット等)を含むことができる。
【0027】
航空輸送施設は、航空車両(例えば、垂直離陸および着陸車両)を収容するための1つまたはそれを上回る着陸区域を有する、屋上(および/または地上レベルの上方の別の部分)を含むことができる。このように、航空輸送サービスと関連付けられる航空車両は、航空輸送施設の屋上に着陸することができる。いくつかの実装では、航空施設は、地上レベルである、および/または地上レベルの下方にあり得る。
【0028】
航空施設は、施設内でユーザを輸送するための1つまたはそれを上回る施設輸送機構を含むことができる。施設輸送機構は、例えば、エレベータ(例えば、上、下、横等に進むように構成される)、エスカレータ、動く歩道、施設内の輸送のために指定された車両、および/または航空施設内の他の輸送手段を含むことができる。以下は、例証目的のためにのみエレベータの文脈内で本開示の技術を説明し、限定であることを意味しない。本明細書に説明される技術は、他のタイプの施設輸送機構を利用する、またはそれとともに利用されることもできる。
【0029】
航空施設は、複数の遷移点を含むことができる。遷移点は、1つの輸送手段から別のものに遷移するユーザと関連付けられる航空輸送施設のエリア、通路、部分等であり得る。例えば、遷移点は、複数の進入点を含むことができる。進入点は、(例えば、陸上ベースの車両に乗り、到着した後等)航空施設に進入するための通路、ゲート、入口、チェックインステーション等を含むことができる。進入点は、航空施設内およびその周囲の種々の場所(例えば、南西の入口、北東の入口等)に位置することができる。加えて、または代替として、遷移点は、複数の退出点(例えば、南西の出口、北東の出口等)を含むことができる。退出点は、(例えば、航空車両に乗った後に陸上ベースの車両に搭乗するために等)航空施設から出るための通路、出口等を含むことができる。退出点は、航空施設内およびその周囲の種々の場所に位置することができる。加えて、または代替として、遷移点は、複数の施設輸送機構(例えば、複数のエレベータ等)を含むことができる。いくつかの実装では、進入点は、施設輸送機構(例えば、航空施設の屋上に達するためのエレベータ等)を含む、および/または別様にそれと関連付けられることができる。いくつかの実装では、退出点は、施設輸送機構(例えば、航空施設の屋上に達するためのエレベータ等)を含む、および/または別様にそれと関連付けられることができる。
【0030】
実施例として、航空輸送施設における複数のエレベータは、マルチモード輸送サービスの1人またはそれを上回るユーザを航空輸送施設の屋上(および/または他の部分)に輸送することができる。いくつかの実装では、航空輸送施設における複数のエレベータは、エレベータの第1の群またはバンクと、エレベータの第2の群またはバンクとを含むことができる。例えば、エレベータの第1の群における各エレベータは、エレベータの第2の群における各エレベータよりもサイズにおいて小さくあり得る。別の実施例として、第1のエレベータバンクにおける各エレベータは、第2のエレベータバンクにおける各エレベータと異なる荷重容量を有することができる。また別の実施例として、第1のエレベータバンクにおける各エレベータは、第2のエレベータバンクにおける各エレベータと異なる最高速度を有することができる。いくつかの実装では、複数のエレベータは、次のマルチモード輸送区間のいくつかの側面と関連付けられる進入点または退出点において/その後方で分散されることができる。例えば、エレベータは、特定のエレベータが、ユーザを特定の航空車両に関する望ましい場所に輸送するように、決定された航空輸送ゲートに基づいて分配されることができる。例えば、特定の航空車両は、ゲート分類システム(例えば、目的地地域、航空車両のサイズ、移動距離等)と関連付けられるゲートによって群化されることができる。
【0031】
本開示の例示的側面は、コンピューティングシステムを対象とする。コンピューティングシステムは、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得するように構成されることができる。マルチモード輸送データは、マルチモード輸送サービスのユーザに関するマルチモード輸送行程を示すユーザデータを含むことができる。例えば、ユーザデータは、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量を示すデータ、ユーザと関連付けられるマルチモード輸送行程を示すデータ(例えば、マルチモード輸送行程の第1の区間と関連付けられる陸上ベースの輸送サービスの手段を示す)、ユーザのマルチモード輸送行程と関連付けられるルート/ルートのタイプを示すデータ(例えば、第1の区間ルート、第2の区間ルート、第3の区間ルート等)、ユーザと関連付けられる履歴データ、航空施設と関連付けられる履歴データ、タイミングデータ(例えば、到着の推定時間等)を含むことができる。
【0032】
ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量を示すユーザデータは、ユーザが陸上ベースの輸送サービス(例えば、第1の区間)から航空ベースの輸送(例えば、第2の区間)に切り替えているときに行われるチェックインプロセスの一部として提供されることができる。いくつかの実装では、ユーザは、ユーザと関連付けられるデバイス(例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレット等)上で実行されるアプリケーションを介して、有効荷重の推定重量を提供することができる。代替実装では、ユーザは、航空輸送施設におけるチェックインステーションと関連付けられる1つまたはそれを上回る入力デバイス(例えば、タッチスクリーン等)を介して、有効荷重の推定重量を提供することができる。
【0033】
いくつかの実装では、チェックインステーションは、航空輸送施設の1階に位置することができる。そのような実装では、有効荷重の実際の重量は、チェックインステーションにおいて決定されることができる。例えば、チェックインステーションは、ユーザと関連付けられる有効荷重の実際の重量(例えば、ユーザの体重および/またはユーザの手荷物/荷物の重量等)を決定するように構成される、1つまたはそれを上回る計量デバイス(例えば、体重計等)を含むことができる。
【0034】
いくつかの実装では、チェックインステーションは、航空輸送施設の1階と航空輸送施設の屋上(および/または別の地上より上方または下方の部分)との間に位置付けられる、中間階に位置することができる。そのような実装では、航空輸送施設におけるエレベータは、1つまたはそれを上回る重量センサ(例えば、ロードセル)を含むことができる。1つまたはそれを上回る重量センサは、ユーザと関連付けられる有効荷重の実際の重量を示すデータを取得するように構成されることができる。これは、ユーザと関連付けられる有効荷重の実際の重量が、チェックインステーションにおけるチェックインプロセスの一部として取得される必要がないため、チェックインプロセスにおける潜在的渋滞地点を排除する。このように、ユーザがチェックインステーションにおいて費やす時間の量は、低減されることができる。
コンピューティングシステムは、航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得するように構成されることができる。例えば、施設データは、航空輸送施設における複数の遷移点のうちの少なくともいくつかと関連付けられる1つまたはそれを上回るパラメータを示すことができる。パラメータは、例えば、(i)(例えば、割り当てられた陸上輸送車両のピックアップエリア、割り当てられた航空車両に関する搭乗エリア等への近接等、例えば、後続輸送区間に関する場所に対する)複数の遷移点のうちの少なくとも1つの場所、(ii)複数の遷移点のそれぞれのサイズ、(iii)複数の遷移点毎の容量(例えば、重量、処理能力等)、(iv)複数の遷移点毎の最高速度、および/または他のパラメータを示すことができる。例えば、施設データは、航空輸送施設における複数のエレベータのそれぞれと関連付けられる1つまたはそれを上回るエレベータパラメータを示すことができる。いくつかの実装では、1つまたはそれを上回るエレベータパラメータは、航空輸送施設における複数のエレベータのそれぞれのサイズ、複数のエレベータのそれぞれの荷重容量(例えば、重量容量)、または複数のエレベータのそれぞれの最高速度のうちの少なくとも1つを含むことができる。代替として、または加えて、1つまたはそれを上回るエレベータパラメータは、複数のエレベータのそれぞれがスケジューリングされた保守事象を受ける前の残り時間の量を含むことができる。いくつかの実装では、1つまたはそれを上回るエレベータパラメータは、複数のエレベータの対応するエレベータが、重量センサ(例えば、ロードセル)またはディスプレイデバイスのうちの少なくとも1つを含むかどうかを含むことができる。
【0035】
コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、マルチモード輸送データおよび施設データに基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定するように構成されることができる。さらに、コンピューティングシステムは、選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回る制御信号を通信するように構成されることができる。
【0036】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、次の輸送区間に基づくより好都合な場所にユーザを位置付けることに基づいて、遷移点を選択することができる。例えば、それを通してユーザがその航空/陸上車両に搭乗し得る、またはその航空/陸上車両に搭乗することに関するより好都合な場所への遷移点(例えば、進入点/退出点等)である。別の実施例として、それを通してユーザがその航空/陸上車両への輸送を取得し得る、またはその航空/陸上車両に関するより好都合な場所への遷移点である。実施例として、コンピューティングシステムは、その特定の退出点が、ユーザの次の輸送モード(例えば、マルチモード輸送サービスの第3の区間のためにユーザをピックアップする陸上ベース車両)に関してより便宜的に位置するようにユーザを誘導し得るため、他の退出点(例えば、北西の出口、南西の出口等)よりも、ユーザのための選択された遷移点として航空施設の着陸エリアからの特定の退出点(例えば、北東の出口等)を決定することができる。
【0037】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、パラメータおよび/またはマルチモード輸送データに基づいて、選択された遷移点として複数の遷移点を決定することができる。例えば、コンピューティングシステムは、ユーザを第2の選択された遷移点に誘導し得る、第1の選択された遷移点を決定することができる。第1の選択された遷移点は、ユーザをエレベータ等の第2の選択された遷移点に誘導し得る、扉または廊下であり得る退出点であり得る。コンピューティングシステムは、ユーザと関連付けられる有効荷重に基づいて、そのような決定を行ってもよい。例えば、データは、ユーザが、ある閾値重量を上回る有効荷重を伴って移動しており、したがって、エレベータを利用することが好ましくあり得ることを示してもよい。
【0038】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量に基づいて、選択された遷移点(例えば、エレベータ等)として複数の遷移点(例えば、エレベータ等)のうちの1つを待ち行列に入れる、または事前に待ち行列に入れるように構成されることができる。さらに、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられる有効荷重の実際の重量に基づいて、選択された遷移点としての遷移点のうちの1つのその選択を精緻化するように構成されることができる。例えば、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、ユーザの有効荷重の推定重量に基づいて、選択されたエレベータとして複数のエレベータの第1のエレベータを決定してもよい。コンピューティングシステムは、次いで、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられる有効荷重の実際の重量に基づいて、複数のエレベータの第2のエレベータがユーザに関する選択されたエレベータであると決定してもよい。コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられる有効荷重推定重量とユーザと関連付けられる有効荷重の実際の重量との間の不一致に基づいて、選択されたエレベータを第1のエレベータから第2のエレベータに変更するように構成されることができる。
【0039】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、ユーザに関するマルチモード輸送行程を示すユーザデータに示される輸送手段に基づいて、遷移点を選択することができる。例えば、ユーザが、荷物を収容するための空間(例えば、トランク)が欠如する陸上ベースの車両を示す第1の輸送手段(例えば、スクータ、自転車等)を選択したとき、コンピューティングシステムは、航空輸送施設における複数のエレベータの中からより小さいエレベータおよび/または、概して、より小さい荷物を伴うユーザ向けである進入点を選択するように構成されることができる。逆に、ユーザが、荷物を収容するための空間を有する陸上ベースの車両を示す第2の輸送手段(例えば、自律車両、人間動作車両)を選択したとき、コンピューティングシステムは、航空輸送施設における複数のエレベータの中からより大きいエレベータおよび/または、概して、より大きい、またはより多くの荷物を伴うユーザ向けである進入点を選択するように構成されることができる。加えて、または代替として、目的地航空施設における退出点は、少なくとも部分的に、以前の輸送区間の輸送手段のタイプに基づいて選択されることができる。これは、例えば、荷物をあまり有していないと推定されるユーザに関して、エレベータではなく、階段吹き抜けと関連付けられる退出点であり得る。
【0040】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、(例えば、マルチモード輸送行程の第2の区間と関連付けられる)ルートのタイプを示すユーザデータに基づいて、遷移点を選択することができる。実施例として、マルチモード輸送行程の第2の区間と関連付けられるルートが、荷物を要求しないであろう第1のタイプ(例えば、娯楽)である場合、コンピューティングシステムは、複数のエレベータの中からより小さいエレベータを選択するように構成されることができる。逆に、マルチモード輸送行程の第2の区間と関連付けられるルートが、第1のタイプ(例えば、娯楽)と異なり、荷物を要求するであろう第2のタイプ(例えば、空港への移動)である場合、コンピューティングシステムは、複数のエレベータの中からより大きいエレベータおよび/またはそれと関連付けられる進入点/退出点を選択するように構成されることができる。
【0041】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、ユーザが健常者であるかどうか(例えば、ユーザが車椅子、スクータを使用するか、または別様に移動支援を必要とするかどうか)を示すユーザデータに基づいて、遷移点を選択することができる。そのような決定は、少なくとも部分的に、例えば、マルチモード輸送データに示され得る、ユーザによってユーザプロファイルに自発的に打ち込まれた情報に基づいて行われることができる。例えば、コンピューティングシステムが、ユーザが健常者ではないと決定するとき、コンピューティングシステムは、ユーザ有効荷重またはその欠如を示す代替ユーザデータにかかわらず、複数のエレベータの中から適合するエレベータ(例えば、より広い入口を伴うエレベータ、より大きいエレベータ等)を選択するように構成されることができる。別の実施例として、コンピューティングシステムが、ユーザが健常者ではないと決定するとき、コンピューティングシステムは、複数の進入点または退出点の中からユーザの能力と適合する出入口(例えば、車椅子を収容するための広い扉フレーム、ランプ出口等)等の進入点または退出点を選択するように構成されることができる。
【0042】
いくつかの実装では、マルチモード輸送データは、マルチモード輸送サービスのユーザと関連付けられる履歴データを含むことができる。例えば、履歴データは、ユーザが以前の飛行で携行した荷物の重量を示すことができる。いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、履歴データに基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定するように構成されることができる。例えば、履歴データが、ユーザが、典型的には(例えば、大半の場合)、荷物を持参することを示す場合、コンピューティングシステムは、航空輸送施設における複数のエレベータ(および/または進入点/退出点)の中からより大きいエレベータ(および/またはそれと関連付けられる進入点/退出点)を選択するように構成されることができる。このように、より大きいエレベータは、ユーザおよびユーザが航空車両上に持参し得る任意の荷物の両方を収容することができる。逆に、履歴データが、ユーザが、典型的には、荷物を持参しないことを示す場合、コンピューティングシステムは、航空輸送施設における複数のエレベータの中からより小さいエレベータを選択するように構成されることができる。
【0043】
いくつかの実装では、マルチモード輸送行程を示すユーザデータは、航空輸送施設におけるユーザに関する到着の推定時間を示すデータを含むことができる。そのような実装では、コンピューティングシステムは、到着の推定時間に利用可能であるように遷移点のうちの1つを選択するように構成されることができる。このように、陸上ベースの輸送サービスと航空ベースの輸送サービスとを切り替える(または逆もまた同様である)ユーザと関連付けられる潜在的な渋滞地点(例えば、ユーザが航空輸送施設に到着したときに利用可能ではないエレベータ、進入点/退出点等)は、回避されることができる。
【0044】
いくつかの実装では、マルチモード輸送行程を示すユーザデータは、目的地場所におけるユーザの到着の推定時間を含むことができる。例えば、目的地場所は、空港であり得、到着の推定時間は、空港から出発する飛行と関連付けられる搭乗時間に対応することができる。ユーザが、遅れているとき、コンピューティングシステムは、遅れているユーザが、航空輸送施設における遷移点において待ち続ける必要性がないように、航空輸送施設における遷移点を必要とするマルチモード輸送サービスの他のユーザに対してそのユーザを優先させることができる。このように、コンピューティングシステムは、ユーザが目的地場所(例えば、空港等)における推定到着時間(例えば、搭乗時間等)を乱すことを回避するために、陸上ベースの輸送サービスと航空ベースの輸送サービスとを切り替える(または逆もまた同様である)ユーザと関連付けられる渋滞地点を低減または排除することができる。
【0045】
いくつかの実装では、マルチモード輸送データは、航空輸送施設と関連付けられる履歴データを含むことができる。例えば、履歴データは、所与の期間(例えば、日、週、月、年等)にわたる航空輸送施設における遷移点使用(例えば、エレベータ移動、進入点/退出点と関連付けられるユーザ交通等)の需要を示すことができる。いくつかの実装では、遷移点使用の需要を示す履歴データは、マルチモード輸送サービスのユーザの合計数および特定の遷移点を利用したマルチモード輸送サービスの非ユーザ(例えば、航空輸送施設に居住する、または勤務する人物等)の合計数の内訳を含むことができる。そのような実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、マルチモード輸送サービスのユーザと関連付けられる遷移点使用の履歴需要に基づいて、航空輸送施設における時間を予約、確保等するように構成されることができる。
【0046】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムによって通信される1つまたはそれを上回るコマンド信号は、マルチモード輸送サービスのユーザと関連付けられる遷移点の需要に応えるために、航空輸送施設における遷移点を確保することと関連付けられることができる。これは、例えば、マルチモード輸送サービスを協調させる/管理するエンティティがまた、航空輸送施設を所有/制御する場合に行われることができる。例えば、1つまたはそれを上回るコマンド信号は、航空輸送施設に関するエレベータ予約システムに通信されることができる。エレベータ予約システムは、マルチモード輸送サービスのユーザと関連付けられるエレベータ移動の需要に応えるために十分なエレベータ時間を確保するように構成されることができる。いくつかの実装では、航空輸送施設における残りのエレベータ時間は、航空輸送施設に居住する、または勤務する人物および/または潜在的に航空輸送施設において輸送サービスを提供する別のエンティティによる確保のために利用可能であり得る。別の実施例では、特定の進入点が、航空輸送施設に到着し得る大量のユーザを収容するために確保されることができる、および/または特定の退出点が、航空輸送施設から出て行き得る大量のユーザを収容するために確保されることができる。
【0047】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムによって通信される1つまたはそれを上回るコマンド信号は、マルチモード輸送サービスのユーザと関連付けられる遷移点の需要に応えるために、航空輸送施設における遷移点を確保する要求と関連付けられることができる。これは、例えば、航空輸送施設を所有/制御するエンティティが、マルチモード輸送サービスを協調させるエンティティと異なる場合に行われることができる。実施例として、航空輸送施設を所有/制御するエンティティが、マルチモード輸送サービスのユーザを伴うエレベータ移動の需要に応えることができない場合、マルチモード輸送サービスのエンティティは、航空輸送における処理能力を低減させ、近隣の航空輸送施設における処理能力を増加させることができる。
【0048】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、ユーザが選択された遷移点にいるかどうかを決定するように構成されることができる。例えば、コンピューティングシステムは、ユーザと関連付けられるユーザデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット等)から場所データ(例えば、全地球測位システムデータ等)を取得することができる。場所データが、ユーザが航空輸送施設における誤った遷移点(すなわち、ユーザに関する選択された遷移点ではない)にいることを示すとき、コンピューティングシステムは、1つまたはそれを上回る通知をユーザデバイスに提供することができる。例えば、1つまたはそれを上回る通知は、ユーザが誤った退出点にいることをユーザに知らせることができ、いくつかの実装では、ユーザに関する選択された退出点への方向を提供することができる。さらに、いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、ユーザが現在位置している誤った遷移点の1つまたはそれを上回る通知を1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス(例えば、ディスプレイ画面等)に提供することができる。代替として、または加えて、コンピューティングシステムは、ユーザが選択された遷移点に近接近している(例えば、航空輸送施設において等)ため、該当する場合、ユーザに関する選択された遷移点(例えば、エレベータ、出口等)を保持することと関連付けられる、1つまたはそれを上回るコマンド信号を提供することができる。
【0049】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、マルチモード輸送サービスと関連付けられる情報をユーザと関連付けられるユーザデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット等)に通信するように構成されることができる。例えば、情報は、マルチモード輸送サービスと関連付けられることができ、少なくとも部分的に、ユーザの場所に基づいて、ユーザデバイスに提供されることができる。例えば、ユーザデバイスに関する場所データ(例えば、GPSデータ等)が、ユーザが第1の航空輸送施設に到着していることを示すとき、コンピューティングシステムは、第1の航空輸送施設のマップを示す情報をユーザデバイスに通信することができる。より具体的には、情報は、航空輸送施設の1階に位置する遷移点の場所を示すことができる。
【0050】
ユーザデバイスと関連付けられる場所データが、ユーザが遷移点内にいる、および/またはそれに近接することを示すとき、コンピューティングシステムは、いくつかの実装では、第1の航空輸送施設の屋上(および/または別の地上レベル、または地上の上方または下方の部分)のマップを示す情報をユーザデバイスに提供することができる。このように、ユーザは、遷移点(例えば、エレベータ等)から退出する前に、屋上のレイアウトを熟知した状態になることができる。さらに、ユーザデバイスと関連付けられる場所データが、ユーザが第1の航空輸送施設から出発していることを示すとき、コンピューティングシステムは、第2の航空輸送施設のレイアウトを示す情報を通信することができる。このように、ユーザは、航空車両から降車する前に、第2の航空輸送施設のレイアウトを熟知した状態になることができる。
【0051】
ユーザデバイスと関連付けられる場所データが、ユーザが第2の航空輸送施設における遷移点内にいることを示すとき、コンピューティングシステムは、いくつかの実装では、ユーザに関するマルチモード輸送行程の第3の区間と関連付けられる情報を通信するように構成されることができる。例えば、情報は、ユーザに関するマルチモード輸送行程の第3の区間と関連付けられる陸上ベースの輸送サービスについての詳細(例えば、運転手名、車両のメーカ、自動車のモデル、ナンバープレート番号等)を含むことができる。選択された遷移点は、ユーザが、陸上ベースの輸送サービスに遷移するために最も容易にエリアにアクセスすることを可能にするものであり得る。
【0052】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、選択された遷移点(例えば、エレベータ、進入点/退出点)と関連付けられる1つまたはそれを上回るディスプレイデバイスを介して、ユーザに情報を提供することができる。情報は、マルチモード輸送サービスと関連付けられることができる。例えば、情報は、例えば、マルチモード輸送サービスと関連付けられる頻繁に尋ねられる質問を含むことができる。このように、1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス上に表示される情報は、マルチモード輸送サービスのユーザの体験を改良することができる。
【0053】
いくつかの実装では、選択された遷移点(例えば、エレベータ、入口、チェックインステーション等)の1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス上に表示される情報は、第1の航空輸送施設の屋上のマップを含むことができる。このように、ユーザは、屋上に到着することに先立って、屋上のレイアウト(例えば、着陸区域)を熟知した状態になることができる。代替として、または加えて、情報は、第2の航空輸送施設の屋上のマップを含むことができる。このように、ユーザは、航空車両が第2の航空輸送施設の屋上に着陸する前に、第2の航空輸送施設の屋上のレイアウトを熟知した状態になることができる。
【0054】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、ユーザに関する選択された遷移点(例えば、エレベータ等)と関連付けられる照明システムの動作を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回る制御信号を通信するように構成されることができる。例えば、第1の航空輸送施設の屋上が、明るく照らされる場合、1つまたはそれを上回る制御信号は、選択されたエレベータに関する内部照明を明るくすることと関連付けられることができる。例えば、選択されたエレベータにおける照明は、ユーザが選択されたエレベータに進入するとき、屋上の明るさに基づいて決定された明るさまで明るくされることができる。代替として、選択されたエレベータにおける照明は、より暗い内部照明レベルで開始され、内部照明レベルが、ユーザが選択されたエレベータから退出することに先立って、屋上の明るさに基づいて決定された明るさに到達するように、ユーザが選択されたエレベータに進入した後に(例えば、ユーザが選択されたエレベータに乗っている間全体を通して)漸進的に明るくされることができる。具体的には、ユーザが、選択されたエレベータに進入すると、選択されたエレベータに関する内部照明は、選択されたエレベータの明るさに基づいて決定された明るさレベルで開始されることができる。別の実施例として、第1の航空輸送施設の屋上が、暗く照らされる場合、1つまたはそれを上回る制御信号は、選択されたエレベータ関する内部照明を暗くすることと関連付けられることができる。例えば、選択されたエレベータにおける照明は、ユーザが選択されたエレベータに進入するとき、屋上の明るさに基づいて決定された明るさまで暗くされることができる。代替として、選択されたエレベータにおける照明は、より明るい内部照明レベルで開始され、内部照明レベルが、ユーザが選択されたエレベータから退出することに先立って、屋上の明るさに基づいて決定された明るさに到達するように、ユーザが選択されたエレベータに進入した後に(例えば、ユーザが選択されたエレベータに乗っている間全体を通して)漸進的に暗くされることができる。具体的には、ユーザが、選択されたエレベータに進入すると、選択されたエレベータに関する内部照明は、選択されたエレベータの明るさに基づいて決定された明るさレベルで開始されることができる。このように、ユーザの眼は、選択されたエレベータに乗る間に内部照明に慣れた状態になることができ、したがって、屋上の照明によって影響を受ける可能性をより低くすることができる。選択されたエレベータの内部が、屋上と実質的に異なるレベルで照らされた場合、ユーザの眼は、選択されたエレベータに関する内部照明の強度(例えば、明るさ)と屋上に関する外部照明との間の不一致に順応するための時間を必要とするであろうため、ユーザは、屋上において選択されたエレベータから退出するのがより遅くなり得る。このように、屋上に関する外部照明の明るさに基づいて、選択されたエレベータに関する内部照明の明るさを調節することは、ユーザ体験を改良し、航空車両に搭乗するために第1の航空輸送施設の屋上でエレベータから退出することと関連付けられる遅延(例えば、渋滞地点)を低減または排除することができる。
【0055】
別の実施例では、コンピューティングシステムは、遷移点と関連付けられる光源の1つまたはそれを上回る照明条件を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回る制御信号を通信するように構成されることができる。例えば、コンピューティングシステムは、1つまたはそれを上回る制御信号を送信し、照明要素をアクティブ化し、照明要素にある色/周波数/他の特性を放出させ、標識等から光を放出させ、選択された遷移点(例えば、チェックインステーション、出口等)を示す、および/またはそれへの経路を示すことができる。
【0056】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、複数のユーザに基づいて、複数の遷移点に関する制御信号を通信することができる。これは、第1のユーザに関する第1の遷移点(および/またはそれへの経路)および第2のユーザに関する第2の遷移点(および/またはそれへの経路)を示すことを含むことができる。例えば、第1のユーザの第1のユーザデバイスは、第1のユーザが、第1の色(例えば、青色等)によって示されるであろう第1の退出点(例えば、北西の出口等)を利用するべきであることを示す通知を取得することができる。コンピューティングシステムは、第1の退出点と関連付けられる光源に第1の色の光を放出させる制御信号を通信することができる。これは、第1の退出点の場所をユーザに示す、および/または第1のユーザが第1の退出点まで辿るべき第1の色で照らされた経路を示すことができる。第2のユーザの第2のユーザデバイスは、第2のユーザが、第2の色(例えば、赤色等)によって示されるであろう第2の退出点(例えば、南東の出口等)を利用するべきであることを示す通知を取得することができる。コンピューティングシステムは、第2の退出点と関連付けられる光源に第2の色の光を放出させる制御信号を通信することができる。これは、第2の退出点の場所をユーザに示す、および/または第2のユーザが第1の退出点まで辿るべき第2の色で照らされた経路を示すことができる。したがって、コンピューティングシステムは、複数のユーザに、それらの個別の遷移点を示し、複数のユーザが同時に航空輸送施設を通して移動する効率を高めることができる。
【0057】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、ユーザが第2の航空輸送施設内に位置する、および/またはそれに近接して位置する遷移点(例えば、エレベータ等)の1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス上での表示のための情報を通信するように構成されることができる。例えば、マルチモード輸送行程が、ユーザを第2の航空輸送施設から目的地場所に輸送することと関連付けられる、第3の区間を含む場合、コンピューティングシステムは、第3の区間と関連付けられる情報を通信するように構成されることができる。第3の区間が、第1の輸送手段(例えば、スクータ、自転車等)を有する陸上ベースの輸送サービスを含むとき、情報は、第2の航空輸送施設に最近接する自転車/スクータステーションのマップを含むことができる。逆に、第3の区間が、第1の輸送手段と異なる第2の輸送手段(例えば、自律車両、人間動作車両等)を有する陸上ベースの輸送サービスを含むとき、情報は、第2の輸送手段と関連付けられる情報(例えば、ナンバープレート、車両のメーカ、車両のモデル等)を含むことができる。さらに、陸上ベースの車両が人間の運転手によって動作される実装では、情報は、人間の運転手の氏名を含むことができる。遷移点は、ユーザが、マルチモード輸送行程の第3の区間のための車両に遷移するために便宜的に位置するように選択されることができる。
【0058】
いくつかの実装では、第3の区間は、商業飛行等の航空ベースの輸送サービスを含むことができる。そのような実装では、情報は、商業飛行と関連付けられる詳細(例えば、搭乗時間、出発時間、ゲート番号等)を含むことができる。加えて、いくつかの実装では、情報は、そこから商業飛行が出発する空港と関連付けられる詳細(例えば、セキュリティ待機時間等)を含むことができる。
【0059】
本開示の例示的側面は、コンピューティング技術に対するいくつかの改良を提供することができる。例えば、本開示のコンピューティングシステムは、マルチモード輸送サービスの手段を切り替えることと関連付けられる渋滞地点を低減させる。例えば、コンピューティングシステムは、マルチモード輸送サービスを要求するユーザに関するマルチモード輸送行程を示すマルチモード輸送データを取得することができる。さらに、コンピューティングシステムは、マルチモード輸送サービスと関連付けられる航空輸送施設に関する施設データを取得することができる。施設データは、航空輸送施設における複数の遷移点と関連付けられるパラメータを示すことができる。コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、マルチモード輸送データおよび施設データに基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定するように構成されることができる。このように、マルチモード輸送サービスの手段を切り替えることと関連付けられる渋滞地点(例えば、時間遅延等)を低減させる遷移が、選択されることができる。例えば、コンピューティングシステムは、マルチモード輸送データが、ユーザが航空車両に搭乗する際に荷物を持ち込んでいることを示すとき、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のより大きい遷移点(例えば、エレベータ等)を決定するように構成されることができる。したがって、ユーザおよびその荷物が航空輸送施設における別個の遷移点を通して通過し、それによって、マルチモード輸送サービスの手段を切り替える間に荷物がユーザから離れる機会を増加させる事例は、回避されることができる。
【0060】
加えて、コンピューティングシステムは、マルチモード輸送サービスのユーザに関する体験を改良するために、選択された遷移点(例えば、エレベータ、他の施設輸送機構、進入点/退出点等)と関連付けられる、1つまたはそれを上回るディスプレイ上での表示のための情報を提供するように構成されることができる。例えば、情報は、ユーザが、マルチモード輸送サービスを以前に使用していない場合、出発航空輸送施設の屋上のマップを含むことができる。このように、ユーザは、屋上のレイアウトを熟知した状態になることができ、結果として、航空車両に搭乗するためにユーザが屋上で行く必要がある場所に関して知らされることができる。加えて、情報は、目的地航空輸送施設の屋上のマップを含むことができる。このように、ユーザは、航空車両が目的地施設に着陸する前に、屋上のレイアウトを熟知した状態になることができ、結果として、目的地航空輸送施設において利用するべき遷移点を探して時間を浪費する可能性がより低くなるであろう。
【0061】
ここで図を参照すると、図1は、本開示の例示的実施形態による、コンピューティングシステム100のブロック図を描写する。コンピューティングシステム100は、航空機(例えば、VTOL航空機)を制御する、ルート指定する、監視する、および/またはそれと通信するように動作し得る、クラウドサービスコンピューティングシステム102を含むことができる。これらの動作は、例えば、陸上車両による移動および航空機(例えば、VTOL航空機)による移動を含む、乗客のためのマルチモード輸送サービスの一部として実施されることができる。
【0062】
クラウドサービスコンピューティングシステム102は、ネットワーク180を経由して、1つまたはそれを上回る乗車者コンピューティングデバイス140、第1の輸送手段に関する1つまたはそれを上回るサービスプロバイダコンピューティングデバイス150、第2の輸送手段に関する1つまたはそれを上回るサービスプロバイダコンピューティングデバイス160、N番目の輸送手段に関する1つまたはそれを上回るサービスプロバイダコンピューティングデバイス170、1つまたはそれを上回るインフラストラクチャ運行コンピューティングデバイス190、および1つまたはそれを上回る車両プロバイダコンピューティングデバイス195に通信可能に接続されることができる。加えて、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、ネットワーク180を経由して、1つまたはそれを上回る航空コンピューティングデバイス142および/または1つまたはそれを上回る施設コンピューティングデバイス152に通信可能に接続されることができる。いくつかの実装では、1つまたはそれを上回る施設コンピューティングデバイス152は、施設データ155を記憶する、および/または別様にそれと関連付けられることができる。
【0063】
コンピューティングデバイス140、142、150、152、160、170、190、195はそれぞれ、スマートフォン、タブレット、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイス、埋込コンピューティングデバイス、ナビゲーションコンピューティングデバイス、車両コンピューティングデバイス、デスクトップ、ラップトップ、サーバコンピューティングシステム等の任意のタイプのコンピューティングデバイスを含むことができる。コンピューティングデバイスは、コンピューティングシステムと関連付けられることができる。コンピューティングデバイスは、1つまたはそれを上回るプロセッサと、メモリと(例えば、プロセッサ112およびメモリ114を参照して議論されるであろうようなものに類似する)を含むことができる。サービスプロバイダデバイスは、N個の異なる輸送手段に関して示されるが、例えば、3つ未満の図示される手段(例えば、1つまたはそれを上回る手段が、使用されることができる)を含む、任意の数の異なる輸送手段が、使用されることができる。
【0064】
クラウドサービスコンピューティングシステム102は、1つまたはそれを上回るプロセッサ112と、メモリ114とを含む。1つまたはそれを上回るプロセッサ112は、任意の好適な処理デバイス(例えば、プロセッサコア、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGA、コントローラ、マイクロコントローラ等)であり得、1つのプロセッサまたは動作的に接続される複数のプロセッサであり得る。メモリ114は、RAM、ROM、EEPROM、EPROM、1つまたはそれを上回るメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス等、およびそれらの組み合わせ等の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。
【0065】
メモリ114は、1つまたはそれを上回るプロセッサ112によってアクセスされ得る、情報を記憶することができる。例えば、メモリ114(例えば、1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体、メモリデバイス)は、取得される、受信される、アクセスされる、書き込まれる、操作される、作成される、および/または記憶され得る、データ116を記憶することができる。いくつかの実装では、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、クラウドサービスコンピューティングシステム102から遠隔にある、1つまたはそれを上回るメモリデバイスからデータを取得することができる。
【0066】
メモリ114はまた、1つまたはそれを上回るプロセッサ112によって実行され得る、コンピュータ可読命令118を記憶することができる。コンピュータ可読命令118は、任意の好適なプログラミング言語で書き込まれるソフトウェアであり得る、またはハードウェア内に実装されることができる。加えて、または代替として、コンピュータ可読命令118は、論理的および/または仮想的に、1つまたはそれを上回るプロセッサ112上の別個のスレッド内で実行されることができる。例えば、メモリ114は、1つまたはそれを上回るプロセッサ112によって実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサ112に、本明細書に説明される動作および/または機能のうちのいずれかを実施させる、コンピュータ可読命令118を記憶することができる。
【0067】
クラウドサービスコンピューティングシステム102は、例えば、サービスエンティティと関連付けられる、運行コンピューティングシステムであり得る。クラウドサービスコンピューティングシステム102は、サービスエンティティの輸送プラットフォームを介してマルチモード輸送サービスを管理し、協調させ、動的に調節するように構成されることができる。サービスエンティティは、例えば、輸送ネットワークプロバイダを含むことができる。輸送ネットワークプロバイダは、航空および/または他のタイプの車両を含む、輸送サービスを協調させる、管理する等のエンティティであり得る。輸送ネットワークプロバイダは、1つまたはそれを上回る輸送プラットフォームと関連付けられることができる。輸送プラットフォームは、輸送プラットフォームに1つまたはそれを上回る利用可能な車両、オンライン等を介して輸送サービスを提供するために利用されることができる。いくつかの実装では、サービスエンティティは、本明細書にさらに説明されるように、車両プロバイダであり得る。輸送サービスを提供するために使用される車両は、サービスエンティティ(例えば、輸送ネットワークプロバイダ)によって所有、動作、リース等をされることができる。加えて、または代替として、輸送サービスを提供するために使用される車両のうちの1つまたはそれを上回るものは、サービスエンティティ以外のエンティティ(例えば、第三者車両プロバイダ)によって所有、動作、リース等をされることができる。
【0068】
クラウドサービスコンピューティングシステム102は、世界状態システム126、予想システム128、最適化/計画システム130、およびマッチングおよび履行システム132等のいくつかの異なるシステムを含むことができる。マッチングおよび履行システム132は、輸送手段毎の異なるマッチングシステム134と、監視および緩和システム136とを含むことができる。システム126-136はそれぞれ、例えば、プロセッサ112によって実行されると、クラウドサービスコンピューティングシステム102に、所望の動作を実施させる、ソフトウェアとしてを含め、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはハードウェア内に実装されることができる。システム126-136は、協働して相互運行することができる(例えば、情報を相互に供給することを含む)。
【0069】
世界状態システム126は、世界の現在の状態を説明する、データを維持するように動作することができる。例えば、世界状態システム126は、予測される乗客需要、予測されるサービスプロバイダ供給、予測される天候条件、計画された行程、所定の輸送計画(例えば、飛行計画)および割当、現在の要求、現在の陸上輸送サービスプロバイダ、現在の輸送ノード動作ステータス(例えば、再充電または燃料補充能力を含む)、現在の航空機ステータス(例えば、現在の燃料またはバッテリレベルを含む)、現在の航空機のパイロットステータス、現在の飛行状態および軌道、現在の空域情報、現在の天候条件、現在の通信システム挙動/プロトコル、および/または同等物を説明する、データを発生させる、収集する、および/または維持することができる。世界状態システム126は、コンピューティングデバイス140、142、150、152、160、170、190、195のうちのいくつかまたは全てとの通信を通して、そのような世界状態情報を取得することができる。
【0070】
例えば、乗車者コンピューティングデバイス140は、乗客についての現在の情報を提供することができる。乗車者コンピューティングデバイス140は、例えば、1つまたはそれを上回るサービスプロバイダの乗客と関連付けられる、1つまたはそれを上回るユーザデバイスを含むことができる。乗車者コンピューティングデバイス140は、個別の乗客の進行を監視し、乗客についての現在の情報を世界状態システム126に提供することができる。コンピューティングデバイス142、150、160、170、および195は、サービスプロバイダおよび/またはサービスプロバイダによって利用される航空機についての現在の情報を提供することができる。インフラストラクチャおよび運行コンピューティングデバイス190は、インフラストラクチャのステータスおよび関連付けられる運行/管理についての現在の情報を提供することができる。
【0071】
加えて、または代替として、施設コンピューティングデバイス152は、航空輸送施設についての現在の情報(例えば、施設データ155)を提供することができる。施設コンピューティングデバイス152は、例えば、航空輸送施設と関連付けられることができる。施設コンピューティングデバイス152は、航空輸送施設の現在の情報を監視し、現在の情報を世界状態システム126に提供することができる。いくつかの実装では、施設コンピューティングデバイス152は、クラウドサービスコンピューティングシステム102内に含まれることができる、および/またはクラウドサービスコンピューティングシステム102の1つまたはそれを上回る機能/システムは、施設コンピューティングデバイス152内に含まれることができる。
【0072】
予想システム128は、種々の場所またはその間における輸送サービスの需要および供給の予測を経時的に発生させることができる。予想システム128はまた、天気予報を発生または供給することができる。システム128によって行われる予想は、履歴データに基づいて、および/または供給および需要のモデル化を通して、発生されることができる。いくつかの事例では、予想システム128は、RMRシステムと称され得、RMRは、「ルート指定、マッチング、および再充電」を指す。RMRシステムは、複数のライドシェアネットワークを横断するアクティビティの1日の挙動をシミュレートすることが可能であり得る。
【0073】
最適化/計画システム130は、種々の輸送アセットのための輸送計画を発生させることができる、および/または乗客のための行程を発生させることができる。例えば、最適化/計画システム130は、飛行計画を実施することができる。別の実施例として、最適化/計画システム130は、行程を計画または管理/最適化することができ、これは、複数の輸送モードを横断する乗客とサービスプロバイダとの間の相互作用を含む。
【0074】
マッチングおよび履行システム132は、異なる輸送手段毎に、乗客をサービスプロバイダとマッチングさせることができる。例えば、各個別のマッチングシステム134は、1つまたはそれを上回るAPIまたは接続を介して、対応するサービスプロバイダコンピューティングデバイス150、160、170と通信することができる。各マッチングシステム134は、軌道および/または割当を対応するサービスプロバイダに通信することができる。したがって、マッチングおよび履行システム132は、陸上輸送、飛行軌道、離陸/着陸等の割当を実施する、または取り扱うことができる。
【0075】
例えば、1つまたはそれを上回る航空コンピューティングデバイス142は、航空機と関連付けられる、サービスプロバイダコンピューティングデバイス150、160、170を含むことができる。航空コンピューティングデバイス142は、例えば、航空機のパイロットと関連付けられるユーザコンピューティングデバイス、航空機と関連付けられる車両コンピューティングデバイス等を含むことができる。例えば、航空機は、航空機の移動を促進するように構成される車両コンピューティングシステム(例えば、航空コンピューティングデバイス142)を伴う自律航空機を含むことができる。
【0076】
監視および緩和システム136は、ユーザの行程の監視を実施することができ、行程が有意な遅延を受けている(例えば、区間のうちの1つが成功できない)とき、緩和策を実施することができる。したがって、監視および緩和システム136は、状況認知、助言、調節、および同等物を実施することができる。監視および緩和システム136は、コンピューティングデバイス140、142、150、152、160、170、190、および195に送信されるアラートおよびアクションをトリガすることができる。例えば、乗客、サービスプロバイダ、航空機、および/または運行人員が、ある輸送計画が修正されたとき、アラートされることができ、更新された計画/一連のアクションを提供されることができる。したがって、監視および緩和システム136は、航空機、陸上車両、パイロット、および乗客の移動に対する付加的制御を有することができる。
【0077】
いくつかの実装では、クラウドサービスコンピューティングシステム102はまた、1つまたはそれを上回る機械学習モデルを記憶する、または含むことができる。例えば、モデルは、サポートベクターマシン、ニューラルネットワーク(例えば、深層ニューラルネットワーク)、決定木ベースのモデル(例えば、ランダムフォレスト)等の種々の機械学習モデル、または他の多層非線形モデルであり得る、または別様にそれを含むことができる。例示的ニューラルネットワークは、フィードフォワードニューラルネットワーク、再帰ニューラルネットワーク(例えば、長短期メモリ再帰ニューラルネットワーク)、畳み込みニューラルネットワーク、または他の形態のニューラルネットワークを含む。
【0078】
いくつかの事例では、サービスプロバイダコンピューティングデバイス150、160、170は、自律車両(例えば、自律VTOL航空機)と関連付けられることができる。したがって、サービスプロバイダコンピューティングデバイス150、160、170は、クラウドサービスコンピューティングシステム102と自律車両の自律型スタックとの間の通信を提供することができ、これは、自律車両の運動を自律的に制御する。
【0079】
インフラストラクチャおよび運行コンピューティングデバイス190は、例えば、乗客のセキュリティチェック、荷物のチェックイン/アウト、再充電/燃料補充、安全上の説明、車両のチェックイン/アウト、および/または同等物を実施するように構成されるデバイスを含む、インフラストラクチャまたは運行人員によって、またはそこで使用される、任意の形態のコンピューティングデバイスであり得る。
【0080】
いくつかの実装では、コンピューティングシステム100は、1つまたはそれを上回る車両プロバイダコンピューティングデバイス195を含むことができる。車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、1つまたはそれを上回る車両プロバイダと関連付けられることができる。車両プロバイダは、1つまたはそれを上回る車両を動作させる、所有する、リースする、制御する、製造する等のエンティティ(例えば、当事者エンティティ、第三者エンティティ等)であり得る。例えば、車両プロバイダは、1つまたはそれを上回る航空機のオペレータ、ベンダ、供給業者、製造業者等を含むことができる。各車両プロバイダは、個別の車両プロバイダコンピューティングデバイス195と関連付けられることができる。車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、その車両プロバイダと関連付けられる車両を管理するように構成されることができる。これは、例えば、行程の管理、輸送サービスの容認/否認、候補車両の提案、保守の管理、オンライン/オフラインステータスの制御等を含むことができる。車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、クラウドサービスコンピューティングシステム102と直接および/または間接的に通信することができる。車両プロバイダと関連付けられる車両は、クラウドサービスコンピューティングシステム102と直接、および/または車両プロバイダコンピューティングデバイス195(例えば、仲介物等として作用する)を介して間接的に通信することができる。
【0081】
輸送サービスのために利用可能である車両プロバイダの車両は、1つまたはそれを上回るタイプの車両を含むことができる。例えば、車両プロバイダは、複数の航空車両プロバイダを含むことができ、各車両プロバイダは、異なるタイプの航空機(例えば、VTOL、ヘリコプタ等)および/または異なるモデルの航空機を提供することができる。いくつかの実装では、車両プロバイダは、クラウドサービスコンピューティングシステム102および/またはサービスエンティティのために利用可能な1つを上回るタイプ、バージョン、モデル等の航空機を提供することができる。異なるタイプの航空機は、異なる形状、サイズ、容量、能力、パラメータ、自律性能力(例えば、自律、半自律、手動等)、着陸装置、ハードウェア等を含むことができる。以下は、車両プロバイダを航空車両プロバイダとして説明するが、これは、実施例としてのみ提供され、限定であることを意図していない。例えば、車両プロバイダは、陸上ベースの車両(例えば、自動車、自転車、スクータ等)および/または他の輸送モード等の他のタイプの車両のプロバイダを含むことができる。
【0082】
クラウドサービスコンピューティングシステム102および車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、情報を相互に通信することができる。車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、種々のタイプの情報をクラウドサービスコンピューティングシステム102に通信することができる。例えば、車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、ステータス情報(例えば、オンライン/オフラインステータス、移動時ステータス、輸送サービスに関する車両可用性等)、サービス(例えば、航空輸送サービス等)の容認および/または否認、保守情報、車両パラメータ(例えば、重量容量、騒音シグネチャ、座席の数、セット構成、飛行時間、充電/燃料補充パラメータ、ハードウェア、温度制御パラメータ、動作制限等)、飛行スケジュール、候補車両、場所、任意のそのような情報の更新等を示すデータを提供することができる。クラウドサービスコンピューティングシステム102は、種々のタイプの情報を車両プロバイダコンピューティングデバイス195に通信することができる。例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、輸送サービス(例えば、必要とされるサービス、具体的車両要求等)、車両行程、ステータス情報(例えば、進行中のサービス等)、車両パラメータ更新、有効荷重、場所、ユーザ/乗客情報(例えば、匿名化され、セキュアに保護される等)、航空交通情報、環境データ(例えば、予期される風速、天候情報等)、および/または他のタイプの情報を示すデータを提供することができる。
【0083】
クラウドサービスコンピューティングシステム102と関連付けられるサービスエンティティは、種々の関係者と関連付けられる車両を利用することができる。いくつかの実装では、サービスエンティティはまた、車両プロバイダ(例えば、当事者エンティティ等)であり得る。例えば、サービスエンティティは、輸送プラットフォーム等とオンラインであるサービスエンティティのフリート内の車両(例えば、陸上ベースの車両、航空機等)を利用することができる。加えて、または代替として、サービスエンティティは、車両プロバイダのフリートから車両プロバイダによって提供される車両を利用することができる。フリートは、1つまたは複数の車両を含むことができる。車両プロバイダは、そのフリートにおける車両のうちの1つまたはそれを上回るものをクラウドサービスコンピューティングシステム102に対して利用可能にすることができる。例えば、車両プロバイダコンピューティングデバイス195および/または車両のサービスプロバイダコンピューティングデバイスは、輸送プラットフォームにログインする、車両が利用可能であることを示すデータを提供する、車両が輸送プラットフォームとアクティブに関与することを促進する、および/または別様にサービスエンティティに車両の可用性を知らせることができる。いくつかの実装では、車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、サービスエンティティとオンラインではなく、利用可能になり得る、または利用可能になる場合がある車両を示すデータを提供することができる。
【0084】
特定のマルチモード輸送サービスのために利用されるべき車両は、種々の様式で決定されることができる。クラウドサービスコンピューティングシステム102(および関連付けられるサービスエンティティ)は、そのサービスを実施する車両に対する様々なレベルの制御を有してもよい。例えば、車両プロバイダは、1つまたはそれを上回る車両をサービスエンティティに対して利用可能にしてもよい。サービスエンティティは、車両プロバイダからの入力を伴わずに、どの車両が輸送のどの区間を実施するべきかを決定することが可能であり得る。したがって、サービスエンティティは、プラットフォームとオンラインの車両の完全制御を有してもよい。
【0085】
いくつかの実装では、サービスエンティティは、サービスエンティティの車両に関する輸送サービス割当を決定し得る一方、車両プロバイダは、その車両に関する輸送サービス割当を決定する(例えば、容認する、否認する等)ことが可能であり得る。例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、飛行区間、行程等を示すデータを1つまたはそれを上回る車両プロバイダコンピューティングデバイス195に提供することができる。データは、輸送サービス(例えば、2つのバーティポートの間の飛行輸送等)を実施するために、具体的車両に関する要求または車両プロバイダの利用可能なフリート内の任意の利用可能な車両に関する要求を示すことができる。いくつかの実装では、データは、サービスエンティティ、ユーザ等によって必要とされる、および/または好まれるあるパラメータ(例えば、重量容量、座席の数、騒音パラメータ等)を含んでもよい。車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、本データを処理し、具体的に要求される車両および/または車両プロバイダと関連付けられる別の車両が要求されるサービスを提供する(例えば、マルチモデル輸送サービスの第2の区間に関する飛行を実施する)であろうかどうかを決定することができる。車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、容認または否認を示すデータをクラウドサービスシステム102に通信することができる。いくつかの実装では、要求される輸送サービスを示すデータは、車両プロバイダのフリートの車両(例えば、航空機等)と関連付けられるサービスプロバイダコンピューティングデバイス150、160、160に通信されることができ、サービスプロバイダは、サービス(例えば、飛行輸送等)を容認または否認することができる。
【0086】
いくつかの実装では、1つまたはそれを上回る車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、要求されるサービスを提供し得る(例えば、飛行区間に関して航空輸送サービスを実施する)複数の候補車両を示すデータを通信することができる。クラウドサービスコンピューティングシステム102は、複数の候補車両の中から選択し、選択された候補車両を示すデータを車両プロバイダコンピューティングデバイス195に通信することができる。
【0087】
いくつかの実装では、サービスエンティティは、航空車両プロバイダであり得、1つまたはそれを上回る陸上ベースの車両プロバイダと協調し、マルチモード行程を発生させることができる。例えば、ユーザは、ユーザデバイス上で実行されるソフトウェアアプリケーションを介して輸送を要求することができる。ソフトウェアアプリケーションは、サービスエンティティ(例えば、航空車両プロバイダ)と関連付けられることができる。クラウドサービスコンピューティングシステム102は、次いで、1つまたはそれを上回る陸上ベースの車両プロバイダと通信し、マルチモード行程の1つまたはそれを上回る区間(例えば、第1の航空輸送施設への第1の区間、第2の輸送施設からの第3の区間等)に関する輸送のために利用可能であり得る(および/またはそれを容認する)陸上ベースの車両を決定することができる。このように、サービスエンティティは、中間区間(例えば、航空区間)から開始するインサイドアウト様式でマルチモード行程を構築してもよい。
【0088】
クラウドサービスコンピューティングシステム102は、オンデマンド様式で、または少なくとも部分的にスケジュールに基づいて、どの車両がどの輸送区間を実施するべきかを決定することができる。例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、最初に、第1の要求を受信することに応答して、飛行行程を発生させることができる。いくつかの実装では、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、所定の飛行スケジュールを有し、ユーザの時間制約および場所が所定の飛行スケジュールで満たされ得る場合に、(例えば、マルチモード輸送サービス等に関する)航空輸送をオファーすることができる。
【0089】
いくつかの実装では、車両プロバイダは、車両スケジューリングに関する初期入力を提供してもよい。例えば、車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、種々の航空施設(例えば、バーティポート等)の間の1つまたはそれを上回る航空機に関する飛行スケジュールを示すデータを通信することができる。車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、初期座席可用性、および運行期間全体を通した(例えば、1日全体を通した等)更新をクラウドサービスコンピューティングシステム102に通信することができる。クラウドサービスコンピューティングシステム102は、本飛行スケジュールを利用し、ユーザに関する行程および/または輸送サービスの車両を決定することができる。例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、飛行スケジュールを使用し、飛行スケジュールに基づいて、航空区間を伴うマルチモード輸送サービスをユーザにオファーする、および/または航空区間を伴う行程を発生させるべきかどうかを決定することができる。いくつかの実装では、飛行スケジュールは、運行期間に関する初期飛行スケジュールであり得る。例えば、車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、1日の始めに利用可能な車両に関する初期飛行を示すデータを提供することができる。クラウドサービスコンピューティングシステム102は、本データを利用し、1日の始めにマルチモード輸送サービスを決定することができる。その後、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、運行期間全体を通してユーザ/乗客需要を満たすために、オンデマンド様式で飛行行程を決定することができる。
【0090】
加えて、または代替として、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、スケジュール(例えば、初期、全動作周期に関する等)を示すデータを車両プロバイダコンピューティングデバイス195に通信することができる。車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、スケジュールを処理し、どのサービス(例えば、飛行区間等)に関してどの車両(例えば、航空機等)が利用可能であるかを示すデータを通信することができる。
【0091】
いくつかの実装では、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、輸送サービス(例えば、1つまたはそれを上回る飛行区間、スケジュール等)を示すデータを複数の車両プロバイダコンピューティングデバイス195に通信することができる。車両プロバイダコンピューティングデバイス195のうちの1つまたはそれを上回るものは、データを処理し、輸送サービスを履行する(例えば、1つまたはそれを上回る区間に関する航空輸送を実施する等)ために利用可能である車両(例えば、航空機等)を示すデータをクラウドサービスコンピューティングシステム102に通信することができる。いくつかの実装では、車両プロバイダコンピューティングデバイス195は、車両パラメータ、費用/運賃等を示す情報を提供することができる。クラウドサービスコンピューティングシステム102は、サービスプロバイダを決定するために、複数の車両プロバイダコンピューティングデバイス195からの応答を分析するように構成されることができる。例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、ユーザの推定到着時間が乱されないことを確実にする、費用を最小限にする等のために、ユーザのための航空機を選択するために、種々の車両パラメータに加重するルール、モデル、アルゴリズム等を利用することができる。
【0092】
車両プロバイダコンピューティングデバイス195および/またはクラウドサービスコンピューティングシステム102は、輸送サービス(例えば、飛行行程データ等)を示すデータを車両と関連付けられるサービスプロバイダコンピューティングデバイス150、160、170に通信することができる。例えば、車両プロバイダコンピューティングデバイス195またはクラウドサービスコンピューティングシステム102は、飛行(例えば、時間、場所、ユーザ、有効荷重等)を示すデータを航空機にオンボードのコンピューティングデバイスおよび/または航空機のパイロットのデバイスに通信することができる。
【0093】
1つまたはそれを上回るネットワーク180は、デバイスの間の通信を可能にする、任意のタイプのネットワークまたはネットワークの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、ネットワークは、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、インターネット、セキュアネットワーク、セルラーネットワーク、メッシュネットワーク、ピアツーピア通信リンク、および/またはそれらのある組み合わせのうちの1つまたはそれを上回るものを含むことができ、任意の数の有線または無線リンクを含むことができる。1つまたはそれを上回るネットワーク180を経由した通信は、例えば、ネットワークインターフェースを介して、任意のタイプのプロトコル、保護スキーム、エンコーディング、フォーマット、パッケージング等を使用して遂行されることができる。
【0094】
例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、輸送プラットフォームを介してマルチモード輸送サービスを管理し、協調させ、動的に調節するように構成されることができる。マルチモード輸送サービスは、複数の輸送区間を含むことができ、そのうちの1つ(例えば、第2の輸送区間)は、ユーザの航空輸送を含むことができる。例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、(例えば、乗車者コンピューティングデバイス140から)輸送サービスに関する要求を取得することができる。輸送サービスに関する要求は、少なくとも輸送プラットフォームのユーザの航空輸送に関する要求を含むことができる。クラウドサービスコンピューティングシステム102は、輸送プラットフォームのユーザと関連付けられるユーザデバイス(例えば、乗車者コンピューティングデバイス140)から要求を取得することができる。
【0095】
輸送サービスに関する要求は、出発地場所と、目的地場所とを含むことができる。いくつかの事例では、別様に規定されない限り、輸送サービスの出発地は、ユーザの現在の場所であると仮定されることができる(例えば、乗車者コンピューティングデバイス140から受信されたGPSデータ等の場所データによって示されるように、および/またはユーザによって入力されるように等)。ユーザはまた、所望の目的地を供給することができる(例えば、目的地を、例えば、ユーザがタイプする間、提案される完成エントリを提供し得る、テキストフィールドの中にタイプすることによって等)。
【0096】
出発地場所から目的地場所へのマルチモード輸送行程は、輸送サービスに関する要求に基づいて発生されることができる。マルチモード輸送行程は、要求に規定される出発地場所と目的地場所との間の2つまたはそれを上回る輸送区間(例えば、第1の輸送区間、第2の輸送区間、第3の輸送区間等)を含むことができる。2つまたはそれを上回る輸送区間は、例えば、自動車、オートバイ、軽量電気車両(例えば、電気自転車またはスクータ)、バス、電車、航空機(例えば、飛行機)、船舶、歩行、および/または他の輸送手段等の2つまたはそれを上回る異なる輸送手段を介した移動を含むことができる。例示的航空機はまた、ヘリコプタおよび電気垂直離陸および着陸航空機(eVTOL)等の他の垂直離陸および着陸航空機(VTOL)を含むことができる。車両は、非自律、半自律、および/または完全自律車両を含むことができる。
【0097】
クラウドサービスコンピューティングシステム102は、マルチモード輸送行程内に含まれる輸送区間のうちの1つまたはそれを上回るもので輸送を受けるユーザの能力を促進することができる。実施例として、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、複数のデバイス(例えば、1つまたはそれを上回るサービスプロバイダコンピューティングデバイス150、160、170、1つまたはそれを上回る施設コンピューティングデバイス152、1つまたはそれを上回る航空コンピューティングデバイス142、1つまたはそれを上回るインフラストラクチャおよび運行コンピューティングデバイス190、1つまたはそれを上回る車両プロバイダコンピューティングデバイス195等)と相互作用し、マルチモード輸送行程の輸送区間毎にユーザを1つまたはそれを上回る輸送サービスプロバイダとマッチングさせることができる。例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、ユーザに関する輸送手段のうちの1つまたはそれを上回るものにおける座席、その上の空間、またはその使用を予約する、または別様に確保することができる。例えば、輸送サービスに関する要求は、少なくともユーザの航空輸送を含むことができる。応答して、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、航空サービスプロバイダを決定し、ユーザに関する航空輸送を提供することができる(例えば、航空サービスプロバイダの航空機上の座席を予約する)。
【0098】
例えば、ユーザの要求に応答して、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、1つまたはそれを上回るアルゴリズム/機械学習モデルを利用し、ユーザに関するマルチモード輸送行程を発生させることができる。実施例として、いくつかの実装では、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、異なる利用可能な輸送手段毎に潜在的な輸送区間を順次分析および識別することができる。例えば、最も重要な、困難な、および/または供給が制約される輸送区間が、最初に識別されることができ、次いで、マルチモード輸送行程の残りの部分は、そのような区間の周囲に結合されることができる。いくつかの実装では、異なる手段のための分析の順序は、輸送サービスと関連付けられる総距離の関数であり得る(例えば、より短い輸送サービスは、陸上ベースの手段が最初に査定される結果をもたらす一方、より長い輸送サービスは、飛行ベースの手段が最初に査定される結果をもたらす等)。実施例として、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、3区間マルチモード行程の中間区間に関してユーザを航空機に割り当て、次いで、ユーザを出発地場所から第1の航空輸送施設に運ぶために(例えば、出発地施設において等、例えば、航空機に搭乗するために等)、マルチモード行程の第1の区間に関して人間運転または自律陸上ベースの車両を予約することができる。後で(例えば、ユーザが飛行中である間等)、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、ユーザを第2の航空輸送施設(例えば、目的地施設等)から規定された目的地場所に運ぶために、別の人間運転または自律陸上ベースの車両を予約することができる。
【0099】
このように、クラウドサービスコンピューティングシステム102は、マルチモード輸送サービスの航空輸送を促進するためのマルチモード輸送行程を発生させることができる。マルチモード輸送行程は、少なくとも第1の輸送区間と、第2の輸送区間と、第3の輸送区間とを含むことができる。航空サービスプロバイダは、例えば、第1の航空輸送施設から第2の航空輸送施設への第2の輸送区間の間にユーザに航空輸送を提供するために、第2の輸送区間と関連付けられることができる。
【0100】
ここで図2を参照すると、本開示の側面による、航空輸送施設200が、提供される。航空車両は、地上レベル、地上レベルの下方、および/または地上レベルの上方にある航空施設の一部に着陸する、それに駐機する、それから離陸する、それに保管されること等ができる。例えば、航空輸送施設200は、建物206(例えば、高層ビル、立体駐車場等)の屋根204上に位置することができる。いくつかの実装では、航空車両は、地上レベルである航空施設の一部に着陸する、それに駐機する、それから離陸すること等ができる、または航空輸送施設200は、マルチモード輸送サービスの1つまたはそれを上回る航空車両208(例えば、垂直離陸および着陸(VTOL)航空車両)のための着陸および/または離陸場所を提供することができる。
【0101】
航空輸送施設200は、建物206の屋根204および/または建物206の屋根204上に支持されるプラットフォームを含み得る、下側レベル205を含むことができる。下側レベル205は、1つまたはそれを上回る着陸パッド212を含む、下側着陸エリアと、1つまたはそれを上回る下側保管場所214を含む、保管エリアとを含むことができる。航空輸送施設202は、下側レベル205の少なくとも一部にわたって支持される、上側レベル216を含むことができる。例えば、上側レベル216は、下側保管場所214のうちの1つまたはそれを上回るものにわたって位置することができる。上側レベル216は、上側着陸エリア内の1つまたはそれを上回る上側着陸パッド218と、上側保管エリア内の1つまたはそれを上回る保管場所220とを有することができる。付加的レベル222が、上側レベル216の保管場所220にわたって配列されることができる。付加的レベル222は、緊急着陸エリア226内の緊急着陸パッド224を含むことができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、航空輸送施設202が、上側レベル216の上方にいかなる付加的レベルも有していない場合があることを理解されたい。
【0102】
例えば、図1を参照して説明されるようなコンピューティングシステム100、クラウドサービスコンピューティングシステム102、施設コンピューティングデバイス152等のコンピューティングシステムは、例えば、本明細書に利用されるように、航空輸送施設202の近傍の航空機を制御する、ルート指定する、監視する、および/またはそれと通信するように構成されることができる。コンピューティングシステムは、航空輸送施設202に着陸する、および/または航空輸送施設200から離陸するための航空車両208に関する個別のルート210を決定する、または決定することを支援するように構成されることができる。コンピューティングシステムは、その上に航空車両208が着陸し得る、個別の着陸パッドを決定することができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回るセンサ228は、(例えば、接近、着陸、タキシング、または保管の間)着陸パッドに対する航空車両208の場所を検出するように構成されることができる。例えば、コンピューティングシステムの一部(例えば、航空輸送施設200に位置する施設コンピューティングデバイス152)は、センサ228と動作的に接続され、着陸エリア内、保管エリア内、接近の間、および/または離陸の間の航空車両208の存在および/または場所を検出するように構成されることができる。センサ228は、光学、赤外線、熱、レーダ、LIDAR、圧力、容量、誘導等を含む、任意の好適なタイプのセンサであり得る。
【0104】
ここで図3を参照すると、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービス300が、描写される。示されるように、マルチモード輸送サービス300は、複数のユーザ320のそれぞれを出発地場所330(例えば、家屋、オフィス等)から第1の航空輸送施設340に輸送することと関連付けられる、陸上ベースの輸送サービス310を含むことができる。いくつかの実装では、陸上ベースの輸送サービス310は、自律車両を含むことができる。代替実装では、陸上ベースの輸送サービス310は、人間動作車両を含むことができる。
【0105】
マルチモード輸送サービス300は、複数のユーザ320を第1の航空輸送施設340から第2の航空輸送施設360に輸送することと関連付けられる、航空ベースの輸送サービス350を含むことができる。航空ベースの輸送サービス350は、航空車両352を含むことができる。航空車両352は、第1の航空輸送施設340の屋上342(および/または上側レベル、地上レベル、または地上レベルの下方の部分)に着陸することができる。このように、複数のユーザ320は、航空車両352に搭乗することができる。複数のユーザ320が、航空車両352に搭乗すると、航空車両352は、離陸し、第2の航空輸送施設360まで飛行することができる。より具体的には、航空車両352は、第2の航空輸送施設360の屋上362(および/または上側レベル、地上レベル、または地上レベルの下方の部分)に着陸することができる。このように、複数のユーザ320は、航空車両352から降車することができる。
【0106】
航空車両352が、任意のタイプの垂直離陸および着陸(VTOL)航空機を含み得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実装では、航空車両352は、ヘリコプタを含むことができる。代替実装では、航空車両352は、自律VTOL航空機を含むことができる。例えば、自律VTOLは、電気VTOLであり得る。
【0107】
いくつかの実装では、マルチモード輸送サービス300は、目的地場所380に複数のユーザ320のそれぞれを輸送することと関連付けられる、陸上ベースの輸送サービス370を含むことができる。例えば、いくつかの実装では、ユーザ320のうちの1人またはそれを上回る人に関する目的地場所380は、空港を含むことができる。代替として、または加えて、ユーザ320のうちの1人またはそれを上回る人に関する目的地場所380は、住居(例えば、家屋、アパートメント、タウンハウス等)を含むことができる。いくつかの実装では、陸上ベースの輸送サービス370は、自律車両を含むことができる。代替実装では、陸上ベースの輸送サービス370は、人間動作車両を含むことができる。
【0108】
ここで図4を参照すると、第1の航空輸送施設340および第2の航空輸送施設360は、複数の遷移点を含むことができる。本実施例では、第1および/または第2の航空輸送施設340、360は、複数の退出点、複数の進入点、複数のエレベータおよび/または他の施設輸送機構を含むことができる。
【0109】
図4は、例証目的のみのために遷移点としてエレベータを含む、例示的実施形態を説明する。本明細書に説明されるように、本明細書に説明される技術は、例えば、他のタイプの施設輸送機構を含む、他のタイプの遷移点を含むことができる。
【0110】
例示的実施形態では、第1の航空輸送施設340における遷移点400(例えば、エレベータ等)は、人物を1階344から中間階346に輸送する、および/またはユーザが航空施設の1つの部分から別の部分に遷移することを可能にすることができる。同様に、第2の航空輸送施設360における遷移点400は、人物を1階364から中間階366に輸送することができる。中間階346、366が、1階344、364と屋上342、362との間に位置付けられる任意の階を含み得ることを理解されたい。複数の遷移点400はまた、人物を屋上342、362に輸送することができる。例えば、複数の遷移点400(例えば、エレベータ等)は、人物を1階344、364から屋上342、362に輸送することができる。別の実施例として、複数の遷移点400は、人物を中間階346、366から屋上342、362に輸送することができる。
【0111】
マルチモード輸送サービス300(図3に示される)の複数のユーザ320(図3に示される)がそれぞれ、第1の航空輸送施設340において陸上ベースの輸送サービス310(図3)と航空ベースの輸送サービス350(図3に示される)とを切り替えているとき、ユーザ320は、屋上342にアクセスするために遷移点400のうちの1つを利用し得る。第1の航空輸送施設340における遷移点400は、ユーザ320に関する渋滞地点となり得る。例えば、遷移点400(例えば、入口、エレベータ等)は、マルチモード輸送サービスのユーザからの高い混雑レベルを被り得る、および/または遷移点400はまた、第1の航空輸送施設340に居住する、または勤務する人物によって使用され得る。例えば、マルチモード輸送サービス300のユーザ320のうちの1人またはそれを上回る人が、陸上ベースの輸送サービス310と航空ベースの輸送サービス350とを切り替えるために第1の航空輸送施設340に到着するとき、遷移点400の全てが占有される事例が、生じ得る。そのような事例では、マルチモード輸送サービス300の1人またはそれを上回るユーザ320は、遷移点400(例えば、エレベータ等)のうちの1つが利用可能になるまで、待機しなければならない。本遅延(例えば、待機等)は、陸上ベースの輸送サービス310と航空ベースの輸送サービス350とを切り替えることと関連付けられる渋滞地点を表し得る。
【0112】
さらに、第1の航空輸送施設340に到着するユーザ320(図3に示される)は、航空ベースの輸送サービス350(図3に示される)に関する航空車両352(図3に示される)に搭乗することに先立って、チェックインステーションにおいてチェックインするように要求され得る。いくつかの実装では、チェックインステーションは、第1の航空輸送施設340の1階344に位置することができる。代替実装では、チェックインステーションは、第1の航空輸送施設340の中間階346に位置することができる。そのような実装では、第1の航空輸送施設340に到着するユーザ320は、1階344から中間階346への遷移点400(例えば、エレベータ等)のうちの1つに乗らなければならない。チェックインステーションが、第1の航空輸送施設340の任意の好適な場所に位置し得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実装では、チェックインステーションは、第1の航空輸送施設340の屋上342に位置することができる。
【0113】
いくつかの実装では、遷移点(例えば、チェックインステーション等)は、本明細書に説明される技術に基づいて、ユーザのために確保されることができる。いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、航空施設と関連付けられる状況に基づいて、制約を決定し、そのような状況に基づいて、遷移点を選択することができる。これは、ユーザの数を低減させる、ユーザの間の間隔を増加させる等の必要性に基づいて、遷移点の容量および/または処理能力を制約することを含むことができる。
【0114】
ここで図5を参照すると、本開示の例示的実施形態による、遷移点400のうちの1つのコンポーネントが、提供される。示されるように、遷移点400のうちの1つまたはそれを上回るものは、1つまたはそれを上回る重量センサ410(例えば、ロードセル)を含むことができる。1つまたはそれを上回る重量センサ410は、マルチモード輸送サービス300(図3に示される)のユーザと関連付けられる有効荷重を示すデータを取得することができる。より具体的には、データは、ユーザの体重、ユーザの荷物の重量、または両方を示すことができる。
【0115】
いくつかの実装では、遷移点400のうちの1つまたはそれを上回るものは、1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス420(例えば、画面、テレビ等)を含むことができる。1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス420は、情報をユーザに表示することができる。例えば、いくつかの実装では、情報は、第1の航空輸送施設340(図4に示される)の屋上342(図4に示される)のマップを含むことができる。このように、ユーザは、航空車両352(図3に示される)に搭乗するために遷移点400から退出する前に、屋上342のレイアウトを熟知した状態になることができる。代替として、または加えて、情報は、第2の航空輸送施設360(図4に示される)の屋上362(図4に示される)のマップを含むことができる。このように、ユーザは、航空車両352から降車する前に、第2の航空輸送施設360の屋上362のレイアウトを熟知した状態になることができる。
【0116】
いくつかの実装では、遷移点400のうちの1つまたはそれを上回るものは、内部照明システム430を含むことができる。内部照明システム430は、遷移点、例えば、エレベータの内部を照明するように構成される、1つまたはそれを上回る光源(図示せず)を含むことができる。例えば、第1の航空輸送施設の屋上が、明るく照らされる場合、ユーザを第1の航空輸送施設の屋上に輸送するエレベータに関する内部照明システム430の動作は、内部照明システムの1つまたはそれを上回る光源の強度(例えば、明るさ)を調節し、エレベータの内部の照明を調節するように制御されることができる。例えば、エレベータにおける照明は、ユーザがエレベータに進入するとき、屋上の明るさに基づいて決定された明るさまで明るくされることができる。代替として、エレベータにおける照明は、より暗い内部照明レベルで開始され、内部照明レベルが、ユーザがエレベータから退出することに先立って、屋上の明るさに基づいて決定された明るさに到達するように、ユーザがエレベータに進入した後に(例えば、ユーザがエレベータに乗っている間全体を通して)漸進的に明るくされることができる。具体的には、ユーザが、エレベータに進入すると、エレベータに関する内部照明は、エレベータ入口の明るさに基づいて決定された明るさレベルで開始されることができる。別の実施例として、第1の航空輸送施設の屋上が、暗く照らされる場合、1つまたはそれを上回る制御信号は、エレベータ関する内部照明を暗くすることと関連付けられることができる。例えば、エレベータにおける照明は、ユーザがエレベータに進入するとき、屋上の明るさに基づいて決定された明るさまで暗くされることができる。代替として、エレベータにおける照明は、より明るい内部照明レベルで開始され、内部照明レベルが、ユーザがエレベータから退出することに先立って、屋上の明るさに基づいて決定された明るさに到達するように、ユーザがエレベータに進入した後に(例えば、ユーザがエレベータに乗っている間全体を通して)漸進的に暗くされることができる。具体的には、ユーザが、エレベータに進入すると、エレベータに関する内部照明は、エレベータ入口の明るさに基づいて決定された明るさレベルで開始されることができる。このように、ユーザの眼は、選択されたエレベータに乗る間に内部照明に慣れた状態になることができ、したがって、第1の航空輸送施設の屋上の照明によって影響を受ける可能性をより低くすることができる。例えば、選択されたエレベータの内部が、暗く照らされた場合、ユーザの眼は、第1の航空輸送施設の屋上の実質的に異なるレベルにおける光に順応するための時間を必要とするであろうため、ユーザは、屋上において選択されたエレベータから退出するのがより遅くなり得る。いくつかの実装では、光源の1つまたはそれを上回る他の視覚的特性が、調節されることができる。例えば、光放出の色および/またはパターンが、乗車者が使用するべきエレベータ(例えば、本明細書にさらに説明されるような選択されたエレベータ)を示すために調節されることができる。
【0117】
ここで図6を参照すると、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービスのユーザに関する航空輸送施設におけるエレベータを選択する例示的方法500のフローチャート図が、提供される。方法500の1つまたはそれを上回る部分は、例えば、他の図を参照して説明されるコンピューティングシステム(例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102、施設コンピューティングデバイス152等)等の1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを含む、コンピューティングシステムによって実装されることができる。方法500の各個別の部分は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスのうちのいずれか(または任意の組み合わせ)によって実施されることができる。
【0118】
図6は、図示および議論の目的のために、特定の順序で実施される要素を描写する。当業者は、本明細書に提供される開示を使用して、本明細書に議論される方法のうちのいずれかの要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の方法で適合される、再配列される、拡張される、省略される、組み合わせられる、および/または修正され得ることを理解するであろう。図6は、例示的な図示される目的のために他のシステムおよび図に関して説明される要素/用語を参照して説明され、限定であることを意味しない。方法500の1つまたはそれを上回る部分は、加えて、または代替として、他のシステムによって実施されることができる。
【0119】
(502)において、方法500は、コンピューティングシステムによって、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することを含むことができる。コンピューティングシステムは、例えば、コンピューティングシステム100のシステム/デバイスのうちの1つまたはそれを上回るもの(例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102、施設コンピューティングデバイス152等)を含むことができる。マルチモード輸送データは、ユーザに関するマルチモード輸送行程を示すユーザデータを含むことができる。マルチモード輸送行程は、少なくとも第1の区間と、第2の区間とを含むことができる。第1の区間は、ユーザを出発地場所(例えば、自宅、オフィス等)から第1の航空輸送施設に輸送することと関連付けられる、陸上ベースの車両サービスを含むことができる。第2の区間は、ユーザを第1の航空輸送施設から第2の航空輸送施設に輸送することと関連付けられる、航空ベースの車両サービスを含むことができる。いくつかの実装では、マルチモード輸送行程は、ユーザを第2の航空輸送施設から目的地場所(例えば、空港等)に輸送することと関連付けられる、第3の区間を含むことができる。
【0120】
いくつかの実装では、マルチモード輸送データは、マルチモード輸送サービスのユーザと関連付けられる履歴データを含むことができる。例えば、履歴データは、ユーザが以前の飛行(例えば、マルチモード輸送行程の第2の区間等)で携行した荷物の重量を示すことができる。代替として、または加えて、マルチモード輸送行程を示すユーザデータは、航空輸送施設におけるユーザに関する到着の推定時間を示すデータを含むことができる。
【0121】
いくつかの実装では、マルチモード輸送データは、航空輸送施設と関連付けられる履歴データを含むことができる。例えば、履歴データは、所与の期間(例えば、日、週、月、年等)にわたる航空輸送施設における遷移点利用の需要を示すことができる。いくつかの実装では、遷移点の需要を示す履歴データは、マルチモード輸送サービスのユーザによってとられた遷移点の量および/または航空輸送施設に居住する、または勤務する(または別様にそれを利用する)ユーザによって利用された遷移点の合計数を含むことができる。
【0122】
(504)において、方法500は、コンピューティングシステムによって、航空輸送施設と関連付けられる施設データを取得することを含むことができる。例えば、施設データは、航空輸送施設における複数の遷移点毎のパラメータを示すことができる。いくつかの実装では、パラメータは、例えば、(i)後続輸送区間に関する場所に対する複数の遷移点のうちの少なくとも1つの場所(例えば、割り当てられた陸上輸送車両のピックアップエリア、割り当てられた航空車両に関する搭乗エリアへの近接等)、(ii)複数の遷移点のそれぞれのサイズ、(iii)複数の遷移点毎の容量、(iv)複数の遷移点毎の最高速度、および/または他のパラメータを示すことができる。代替として、または加えて、パラメータは、複数の遷移点(例えば、エレベータ等)のそれぞれがスケジューリングされた保守事象を受ける前の残り時間の量を含むことができる。いくつかの実装では、パラメータは、複数の遷移点の対応する遷移点が、重量センサ(例えば、ロードセル等)、ディスプレイデバイス(例えば、画面、テレビ等)、光源(例えば、ライト等)、および/または他のパラメータのうちの少なくとも1つを含む、または別様にそれと関連付けられるかどうかを含むことができる。
【0123】
(506)において、方法500は、コンピューティングシステムによって、少なくとも部分的に、(502)において取得されたマルチモード輸送データおよび(504)において取得された施設データに基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定することを含むことができる。実施例として、マルチモード輸送データは、ユーザと関連付けられる有効荷重の重量を示すことができる。施設データは、例えば、遷移点の有効荷重容量およびスケジュール/可用性等の特定の航空輸送施設における遷移点の特性を示すことができる。本明細書にさらに説明されるように、コンピューティングシステムは、ユーザと関連付けられる有効荷重の重量およびユーザが航空輸送施設に到着するときにユーザのために利用可能であり得る遷移点のうちのいずれかの有効荷重容量を評価することによって、選択された遷移点を決定することができる。コンピューティングシステムは、ユーザによって必要とされる時間に利用可能であるように、かつ遷移点の有効荷重/処理能力容量が、遷移点(例えば、エレベータ等)に乗るときにユーザ(および/またはユーザのアイテム)によって超過されないように、遷移点を選択することができる。
【0124】
加えて、または代替として、コンピューティングシステムは、航空輸送施設における遷移点のうちのいずれかが、マルチモード輸送サービスのユーザによる使用のために指定されるかどうかを決定することができる。コンピューティングシステムが、遷移点のうちの1つまたはそれを上回るものがマルチモード輸送サービスのユーザによる使用のために指定されると決定する場合、コンピューティングシステムは、指定された遷移点のうちのいずれかが、ユーザが航空施設に到着する、および/またはアクセスを必要とすることが予測される時間にユーザのために利用可能であろうかどうかを決定することができる。
【0125】
いくつかの実装では、本明細書に説明されるように、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられるタイミング制約に基づいて、マルチモード輸送サービスのユーザに関する選択された遷移点を決定することができる。例えば、マルチモード輸送データは、マルチモード輸送行程の第2の区間に関するユーザの推定出発時間および/または目的地場所におけるユーザの最終的な推定到着時間を示すことができる。本情報およびユーザと関連付けられるユーザデバイスに関するユーザデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット等)に関する場所情報に基づいて、コンピューティングシステムは、ユーザが遅延している/遅れていると決定することができる。ユーザが遅延している/遅れていると決定することに応答して、コンピューティングシステムは、施設データを利用し、ユーザが航空輸送施設に到着することが予期されるときに利用可能であり得る遷移点を決定し、ユーザが航空輸送施設においてさらに遅延しないように、遷移点のうちの1つを確保する、および/またはそれへのアクセスを提供することができる。これは、マルチモード行程に沿ってユーザを迅速化する一方、また、(例えば、ユーザの遅延によって影響を受け得る等)他の潜在的なユーザに対する影響を最小限にすることに役立つことができる。
【0126】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、少なくとも部分的に、遷移点と関連付けられる通信ハードウェアに基づいて、選択された遷移点を決定することができる。例えば、マルチモード輸送データは、ユーザが航空輸送施設を熟知していないことを示すことができる(例えば、履歴ユーザ使用データは、ユーザが以前に航空輸送施設に来たことがない/それを利用したことがないことを示す等)。施設データは、航空輸送施設におけるある遷移点が、情報をユーザに通信するために利用され得る、ディスプレイデバイス(および/またはオーディオ出力デバイス(例えば、スピーカ等))を含むことを示すことができる。別の実施例では、コンピューティングシステムは、障害のあるユーザを支援するために選択された遷移点を決定することができる。例えば、マルチモード輸送データは、ユーザのプロファイル内に情報を含むユーザと関連付けられる情報を含むことができる。これは、ユーザが特別な支援を要求する(例えば、視覚および/または聴覚障害に起因する等)ことを示すことができる。コンピューティングシステムは、施設データを使用し、情報がユーザに通信され得るように、1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス(例えば、ディスプレイデバイス等)および/またはオーディオ出力デバイス(例えば、スピーカ等)を有する遷移点を選択することができる。本情報は、次の輸送車両に進むための命令、チェックイン命令、適切な遷移点の識別等を含むことができる。
【0127】
(508)において、方法500は、コンピューティングシステムによって、(506)において選択された遷移点の動作を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回るコマンド信号を通信することを含むことができる。コマンド信号は、選択された遷移点と関連付けられるデータを含む通信を含むことができる。いくつかの実装では、1つまたはそれを上回るコマンド信号は、ユーザが航空輸送施設に到着したときに遷移点のうちの1つが利用可能であることを確実にするために、航空輸送施設における選択された遷移点を確保する、および/またはそれへのアクセスを提供することと関連付けられることができる。これは、例えば、マルチモード輸送サービスを協調させる/管理するエンティティがまた、航空輸送施設を所有/制御/リース/等する場合に行われることができる。例えば、1つまたはそれを上回るコマンド信号は、航空輸送施設に関するエレベータ予約システムに通信されることができる。エレベータ予約システムは、ユーザのために複数のエレベータのうちの1つを確保するように構成されることができる。このように、ユーザが航空輸送施設に到着するときに全てのエレベータが利用不可能である事例は、回避されることができる。
【0128】
いくつかの実装では、1つまたはそれを上回るコマンド信号は、マルチモード輸送サービスのユーザと関連付けられる遷移点の需要に応えるために、航空輸送施設における遷移点を確保する要求と関連付けられることができる。これは、例えば、航空輸送施設を所有/制御するエンティティが、マルチモード輸送サービスを協調させるエンティティと異なる場合に行われることができる。航空輸送施設を所有/制御するエンティティが、マルチモード輸送サービスのユーザを伴う遷移点の需要に応えることができない場合、マルチモード輸送サービスのエンティティは、航空輸送における処理能力を低減させ、近隣の航空輸送施設における処理能力を増加させることができる。
【0129】
別の実施例では、コンピューティングシステムは、遷移点と関連付けられる光源の1つまたはそれを上回る照明条件を制御することと関連付けられる、1つまたはそれを上回る制御信号を通信するように構成されることができる。例えば、コンピューティングシステムは、1つまたはそれを上回る制御信号を送信し、照明要素をアクティブ化し、照明要素にある色/周波数/他の特性を放出させ、標識等から光を放出させ、選択された遷移点(例えば、チェックインステーション、出口等)を示す、および/またはそれへの経路を示すことができる。
【0130】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、複数のユーザと関連付けられる複数の遷移点に関する制御信号を通信することができる。これは、第1のユーザに関する第1の遷移点(および/またはそれへの経路)および第2のユーザに関する第2の遷移点(および/またはそれへの経路)を示すことを含むことができる。例えば、第1のユーザの第1のユーザデバイスは、第1のユーザが、第1の色(例えば、青色等)によって示されるであろう第1の退出点(例えば、北西の出口等)を利用するべきであることを示す通知を取得することができる。コンピューティングシステムは、第1の退出点と関連付けられる光源に第1の色の光を放出させる制御信号を通信することができる。これは、第1の退出点の場所をユーザに示す、および/または第1のユーザが第1の退出点まで辿るべき第1の色で照らされた経路を示すことができる。第2のユーザの第2のユーザデバイスは、第2のユーザが、第2の色(例えば、赤色等)によって示されるであろう第2の退出点(例えば、南東の出口等)を利用するべきであることを示す通知を取得することができる。コンピューティングシステムは、第2の退出点と関連付けられる光源に第2の色の光を放出させる制御信号を通信することができる。これは、第2の退出点の場所をユーザに示す、および/または第2のユーザが第1の退出点まで辿るべき第2の色で照らされた経路を示すことができる。したがって、コンピューティングシステムは、複数のユーザに、それらの個別の遷移点を示し、複数のユーザが同時に航空輸送施設を通して移動する効率を高めることができる。
【0131】
いくつかの実装では、制御信号は、遷移点へのアクセスを提供することと関連付けられることができる。例えば、制御信号は、は、ユーザに関する選択された進入点(例えば、入口扉、ゲート等)および/または選択された退出点(例えば、出口扉等)を解錠することができる。いくつかの実装では、遷移点へのアクセスは、データをユーザのユーザデバイスに通信することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、アクセス情報(例えば、アクセスコード、QRコード(登録商標)等)を示すデータをユーザデバイスに提供することができる。対応する情報(例えば、合致するアクセスコード等)が、遷移点と関連付けられるアクセス制御システムに提供されることができる。ユーザデバイスのアクセス情報は、遷移点を介したユーザアクセスを提供するために、(例えば、QRコード(登録商標)を走査するために等)アクセス制御システムと併用されることができる。遷移点の選択および/またはそれへのアクセスはまた、または代替として、本明細書に説明されるように、ユーザが健常者であるかどうかに基づき、そのようなユーザの移動をより良好に促進することに役立つことができる。
【0132】
(510)において、方法500は、マルチモード輸送サービスと関連付けられる情報を提供することを含むことができる。いくつかの実装では、マルチモード輸送サービスと関連付けられる情報は、ユーザと関連付けられるユーザデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット等)に提供されることができる。情報は、少なくとも部分的に、ユーザの場所に基づいて、ユーザデバイスに提供されることができる。例えば、ユーザデバイスに関する場所データ(例えば、GPSデータ等)が、ユーザが第1の航空輸送施設に到着していることを示すとき、コンピューティングシステムは、第1の航空輸送施設のマップを示す情報をユーザデバイスに通信することができる。より具体的には、情報は、航空輸送施設の1階に位置するエレベータの場所を示すことができる。
【0133】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、ユーザデバイスに他のタイプのデータを提供することができる。例えば、コンピューティングシステムは、遷移点、それへの経路、および/または遷移点の場所(例えば、マップインターフェース内等)を示すデータを提供することができる。いくつかの実装では、データは、ユーザを遷移点に誘導するために使用され得る、仮想現実または拡張現実インターフェースを含むことができる。
【0134】
いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、ユーザが選択された遷移点にいる、および/またはその近傍(例えば、1、5、10フィート等の閾値距離内)にいるかどうかを決定するように構成されることができる。例えば、コンピューティングシステムは、ユーザと関連付けられるユーザデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット等)から場所データ(例えば、全地球測位システムデータ等)を取得することができる。場所データが、ユーザが航空輸送施設における誤った遷移点(例えば、すなわち、ユーザに関する選択されたエレベータではない等)と関連付けられることを示すとき、コンピューティングシステムは、1つまたはそれを上回る通知をユーザデバイスに提供することができる。より具体的には、1つまたはそれを上回る通知は、ユーザが誤った遷移点と関連付けられていることをユーザに知らせることができ、いくつかの実装では、ユーザに関する選択された遷移点への方向を提供することができる。さらに、いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、ユーザが現在位置している誤った遷移点の1つまたはそれを上回る通知を1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス(例えば、ディスプレイ画面等)に提供することができる。ディスプレイデバイスは、ディスプレイデバイス上のユーザインターフェースを介して情報を表示するように構成されることができる。代替として、または加えて、コンピューティングシステムは、ユーザが選択された遷移点に近接近している(例えば、航空輸送施設において等)ため、ユーザに関する選択された遷移点を保持することと関連付けられる、1つまたはそれを上回るコマンド信号を提供することができる。
【0135】
ユーザデバイスと関連付けられる場所データが、ユーザが選択された遷移点内にいることを示すとき、コンピューティングシステムは、いくつかの実装では、第1の航空輸送施設の屋上および/または別の部分(例えば、ユーザがチェックインする、搭乗する、食品を購入し得る等の場所)のマップを示す情報をユーザデバイスに提供することができる。このように、ユーザは、遷移点に進入する、またはそれから退出する前に、屋上(および/または他の関連する部分)のレイアウトを熟知した状態になることができる。さらに、ユーザデバイスと関連付けられる場所データが、ユーザが第1の航空輸送施設から出発していることを示すとき、コンピューティングシステムは、第2の航空輸送施設の屋上(および/または別の部分)のレイアウトを示す情報を通信することができる。このように、ユーザは、航空車両から降車する前に、第2の航空輸送施設における屋上(および/または別の部分)のレイアウトを熟知した状態になることができる。
【0136】
ユーザデバイスと関連付けられる場所データが、ユーザが第2の航空輸送施設における遷移点内にいる、および/またはそれからある距離にいることを示すとき、コンピューティングシステムは、いくつかの実装では、ユーザに関するマルチモード輸送行程の第3の区間と関連付けられる情報を通信するように構成されることができる。例えば、情報は、マルチモード輸送行程の第3の区間と関連付けられる陸上ベースの輸送サービスについての詳細(例えば、運転手名、車両のメーカ、自動車のモデル、ナンバープレート番号、駐車/ピックアップエリア等)を含むことができる。
【0137】
いくつかの実装では、マルチモード輸送サービスと関連付けられる情報は、選択された遷移点の内部内に位置する1つまたはそれを上回るディスプレイデバイスを介して、ユーザに提供されることができる。例えば、情報は、例えば、マルチモード輸送サービスと関連付けられる頻繁に尋ねられる質問を含むことができる。このように、1つまたはそれを上回るディスプレイデバイス上に表示される情報は、マルチモード輸送サービスのユーザの体験を改良することができる。
【0138】
(512)において、方法500は、選択された遷移点の1つまたはそれを上回る光源から放出される光の照明条件(例えば、明るさ等)および/または他のパラメータを調節することと関連付けられる、1つまたはそれを上回る制御信号を提供することを含むことができる。例えば、第1の航空輸送施設の屋上(および/または別の部分)が、明るく照らされる場合、1つまたはそれを上回る制御信号は、選択されたエレベータに関する内部照明システムの1つまたはそれを上回る光源から放出される光の強度を増加させることと関連付けられることができる。このように、ユーザの眼は、航空輸送施設の屋上(および/または別の部分)まで選択されたエレベータに乗る間に明るい内部照明に慣れた状態になることができ、したがって、明るく照らされる屋上(および/または別の部分)によって影響を受ける可能性をより低くすることができる。いくつかの実装では、照明要素と関連付けられる1つまたはそれを上回る他の特性が、少なくとも部分的に、選択されたエレベータに基づいて調節されることができる。例えば、選択されたエレベータに関する照明システムは、(例えば、選択されたエレベータをユーザに示すために、選択されていないエレベータを示すために、選択された進入点/退出点を示すために等)ある色の、またはある周波数における光を放出するように命令されることができる。いくつかの実装では、エレベータと関連付けられるオーディオシステムが、(例えば、選択されたエレベータをユーザに示すために、選択されていないエレベータを示すために等)音を出力するように命令されることができる。いくつかの実装では、コンピューティングシステムは、本明細書に説明されるように、複数のユーザに基づいて、複数の遷移点に関する制御信号を通信することができる。
【0139】
ここで図7を参照すると、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービスのユーザに関する航空輸送施設におけるエレベータを選択する例示的方法600のフローチャート図が、提供される。方法600の1つまたはそれを上回る部分は、例えば、他の図を参照して説明されるコンピューティングシステム(例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102、施設コンピューティングデバイス152等)等の1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを含む、コンピューティングシステムによって実装されることができる。方法600の各個別の部分は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスのうちのいずれか(または任意の組み合わせ)によって実施されることができる。
【0140】
図7は、図示および議論の目的のために、特定の順序で実施される要素を描写する。当業者は、本明細書に提供される開示を使用して、本明細書に議論される方法のうちのいずれかの要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の方法で適合される、再配列される、拡張される、省略される、組み合わせられる、および/または修正され得ることを理解するであろう。図7は、例示的な図示される目的のために他のシステムおよび図に関して説明される要素/用語を参照して説明され、限定であることを意味しない。方法600の1つまたはそれを上回る部分は、加えて、または代替として、他のシステムによって実施されることができる。
【0141】
(602)において、方法600は、マルチモード輸送サービスを要求するユーザと関連付けられる、有効荷重の推定重量を示すマルチモード輸送データを取得することを含むことができる。いくつかの実装では、ユーザは、ユーザと関連付けられるデバイス(例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレット等)上で実行されるアプリケーションを介して、有効荷重の推定重量を提供することができる。代替実装では、ユーザは、航空輸送施設における進入点(例えば、チェックインステーション等)と関連付けられる1つまたはそれを上回る入力デバイス(例えば、タッチスクリーン等)を介して、有効荷重の推定重量を提供することができる。いくつかの実装では、有効荷重は、サービスを要求した人以外のユーザ(例えば、同伴する乗車者、乗車者の代わりにサービスが要求された乗車者等)と関連付けられてもよい。
【0142】
(604)において、方法600は、少なくとも部分的に、(602)において取得され、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量を示すマルチモード輸送データに基づいて、ユーザをチェックインステーションから航空輸送施設の屋上(および/または航空輸送荷積/荷降と関連付けられる他の部分)に輸送するために、選択された遷移点として航空輸送施設における複数の遷移点の第1の遷移点を決定することを含むことができる。例えば、本明細書に説明されるように、マルチモード輸送データは、有効荷重の推定重量を示すことができる。コンピューティングシステムは、最初に、第1の遷移点がユーザと関連付けられる有効荷重の重量を支持することが物理的に可能であり、第1の遷移点がそのように行うために利用可能であろう(例えば、別の階に位置しない、ユーザ/アイテムのための占有率を有する等)ことを示す施設データに基づいて、第1の遷移点を選択することができる。
【0143】
(606)において、方法600は、ユーザを航空輸送施設の1階からその上にチェックインステーションが位置する中間階に輸送する遷移点の1つまたはそれを上回る重量センサを介して、ユーザと関連付けられる有効荷重の実際の重量を示すデータを取得することを含むことができる。いくつかの実装では、1つまたはそれを上回る重量センサは、1つまたはそれを上回るロードセルを含むことができる。重量センサが、ユーザと関連付けられる有効荷重の実際の重量を示すデータを取得するように構成される任意のセンサを含み得ることを理解されたい。いくつかの実装では、有効荷重の実際の重量は、ユーザ(および/または付随するアイテム)が遷移点(例えば、エレベータ等)に進入する/それから退出する前に測定されることができる。
【0144】
(608)において、方法600は、(606)において取得された有効荷重の実際の重量が、所定の量(例えば、約30ポンド、約15ポンド、約10ポンド、約5ポンド等)だけ(602)において取得された有効荷重の推定重量と異なるかどうかを決定することを含むことができる。コンピューティングシステムが、有効荷重の実際の重量が所定の量だけ有効荷重の推定重量と異なると決定するとき、方法600は、(610)に進む。そうでなければ、方法600は、(612)に進み、コンピューティングシステムは、ユーザに関する選択された遷移点として第1の選択された遷移点(例えば、第1のエレベータ等)を維持する。
【0145】
(610)において、方法600は、ユーザに関する選択された遷移点を第1の遷移点から航空輸送施設における複数の遷移点の第2の遷移点に調節することを含むことができる。第2の遷移点(例えば、エレベータ、出口通路等)のサイズ/容量は、第1の遷移点のサイズよりも大きくあり得る。このように、第2の遷移点は、第1の遷移点よりも快適にユーザと関連付けられる有効荷重を収容することができる。
【0146】
ここで図8を参照すると、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービスのユーザに関する航空輸送施設における遷移点を選択する例示的方法700のフローチャート図が、提供される。方法700の1つまたはそれを上回る部分は、例えば、他の図を参照して説明されるコンピューティングシステム(例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102、施設コンピューティングデバイス152等)等の1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを含む、コンピューティングシステムによって実装されることができる。方法700の各個別の部分は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスのうちのいずれか(または任意の組み合わせ)によって実施されることができる。
【0147】
図8は、図示および議論の目的のために、特定の順序で実施される要素を描写する。当業者は、本明細書に提供される開示を使用して、本明細書に議論される方法のうちのいずれかの要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の方法で適合される、再配列される、拡張される、省略される、組み合わせられる、および/または修正され得ることを理解するであろう。図8は、例示的な図示される目的のために他のシステムおよび図に関して説明される要素/用語を参照して説明され、限定であることを意味しない。方法700の1つまたはそれを上回る部分は、加えて、または代替として、他のシステムによって実施されることができる。
【0148】
(702)において、方法700は、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することを含むことができる。マルチモード輸送データは、ユーザに関するマルチモード輸送行程を示すユーザデータを含むことができる。例えば、ユーザデータは、マルチモード輸送行程の第1の区間と関連付けられる、陸上ベースの輸送サービスの輸送手段を示すことができる。
【0149】
(704)において、方法700は、陸上ベースの輸送サービスと関連付けられる輸送手段が、第1のタイプまたは第2のタイプであるかどうかを決定することを含むことができる。第1のタイプの輸送手段は、ユーザと関連付けられる荷物、ユーザとともに移動する他の人物、または両方を収容するための空間を有する、陸上ベースの輸送車両(例えば、自動車等)を含むことができる。逆に、第2のタイプの輸送手段は、ユーザと関連付けられる荷物およびユーザとともに移動する他の人物を収容するための空間が欠如する、陸上ベースの輸送車両(例えば、自転車、スクータ等)を含むことができる。
【0150】
(706)において、方法700は、マルチモード輸送行程の第1の区間の輸送手段が第1のタイプであるかどうかを決定することを含むことができる。コンピューティングシステムが、第1の区間の輸送手段が第1のタイプであると決定するとき、方法700は、(706)に進む。そうでなければ、コンピューティングシステムは、第1の区間の輸送手段が第2のタイプであると決定し、方法700は、(710)に進む。
【0151】
(706)において、方法700は、少なくとも部分的に、第1の区間が第1のタイプであることと関連付けられる陸上ベースの車両の輸送手段に基づいて、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量および/または他の情報を決定することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、第1の区間に関する陸上ベースの車両の輸送手段が、荷物およびユーザとともに移動する他の人物を収容するための空間を有する車両を含む、第1のタイプであるため、ユーザが荷物を有すると決定することができる。
【0152】
(708)において、方法700は、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量および/または他の情報に基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、(706)においてユーザが荷物を持参し得ると決定したため、コンピューティングシステムは、より大きい遷移点(例えば、エレベータ等)のうちの1つを選択することができる。このように、選択されたものは、ユーザおよびユーザと関連付けられる任意の荷物を収容することができる。
【0153】
(710)において、方法700は、少なくとも部分的に、第1の区間が第2のタイプであることと関連付けられる陸上ベースの車両の輸送手段に基づいて、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量および/または他の情報を決定することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、第1の区間に関する陸上ベースの車両の輸送手段が、荷物およびユーザとともに移動する他の人物を収容するための空間が欠如する車両を含む、第2のタイプであるため、ユーザがいかなる荷物も有していない(またはいかなる荷物も有していない可能性が高い)と決定することができる。
【0154】
(712)において、方法700は、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量および/または他の情報に基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、(710)においてユーザが荷物を持参していないと決定したため、コンピューティングシステムは、より小さいエレベータのうちの1つを選択することができる。このように、より大きい遷移点(例えば、エレベータ等)がいかなる荷物および同乗者も有していないユーザのために選択される事例は、回避されることができる。
【0155】
ここで図9を参照すると、本開示の例示的実施形態による、マルチモード輸送サービスのユーザに関する航空輸送施設におけるエレベータを選択する例示的方法800のフローチャート図が、提供される。方法800の1つまたはそれを上回る部分は、例えば、他の図を参照して説明されるコンピューティングシステム(例えば、クラウドサービスコンピューティングシステム102)等の1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを含む、コンピューティングシステムによって実装されることができる。方法800の各個別の部分は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスのうちのいずれか(または任意の組み合わせ)によって実施されることができる。
【0156】
図9は、図示および議論の目的のために、特定の順序で実施される要素を描写する。当業者は、本明細書に提供される開示を使用して、本明細書に議論される方法のうちのいずれかの要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、種々の方法で適合される、再配列される、拡張される、省略される、組み合わせられる、および/または修正され得ることを理解するであろう。図9は、例示的な図示される目的のために他のシステムおよび図に関して説明される要素/用語を参照して説明され、限定であることを意味しない。方法700の1つまたはそれを上回る部分は、加えて、または代替として、他のシステムによって実施されることができる。
【0157】
(802)において、方法800は、マルチモード輸送サービスと関連付けられるマルチモード輸送データを取得することを含むことができる。マルチモード輸送データは、ユーザに関するマルチモード輸送行程を示すユーザデータを含むことができる。例えば、ユーザデータは、マルチモード輸送行程の第2の区間と関連付けられるルートのタイプを示すことができる。
【0158】
(804)において、方法800は、マルチモード輸送行程の第2の区間と関連付けられるルートのタイプが、第1のタイプまたは第2のタイプであるかどうかを決定することを含むことができる。第1のタイプのルートは、ユーザが荷物を持参するであろうルートに対応することができる。例えば、それにユーザが航空ベースの輸送サービスを介して移動している第2の航空輸送施設が、空港に、またはその近傍に位置するとき、ルートは、ユーザが荷物を持参するであろう、第1のタイプであり得る。逆に、第2のタイプのルートは、ユーザが荷物を持参しないであろうルートに対応することができる。例えば、それにユーザが航空ベースの輸送サービスを介して移動している第2の航空輸送施設が、娯楽会場(例えば、コンサートホール等)に、またはその近傍に位置するとき、ルートは、ユーザが実質的な荷物を持参する可能性がより低くあり得る、第2のタイプであり得る。コンピューティングシステムが、ユーザが航空ベースの輸送を介して移動しているルートが第1のタイプであると決定するとき、方法800は、(806)に進む。そうでなければ、コンピューティングシステムは、ルートが第2のタイプであると決定し、方法800は、(810)に進む。
【0159】
(806)において、方法800は、少なくとも部分的に、マルチモード輸送行程の第2の区間が第1のタイプであることと関連付けられるルートに基づいて、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量および/または他の情報を決定することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、ルートを第1のタイプ(例えば、ユーザが荷物を持参するであろうルート)であるとして分類しているため、コンピューティングシステムは、ユーザが荷物を有すると決定することができる。これは、例えば、空港等のユーザの最終目的地へのルートを含むことができる。
【0160】
(808)において、方法800は、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量および/または他の情報に基づいて、ユーザに関する選択された遷移点(例えば、エレベータ等)として複数の遷移点(例えば、エレベータ等)のうちの1つを決定することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、(806)においてユーザが荷物を持参し得ると決定したため、コンピューティングシステムは、より大きい遷移点(例えば、より高い処理能力容量を伴う退出点、より大きいエレベータ等)のうちの1つを選択することができる。このように、選択されたものは、ユーザおよびユーザと関連付けられる任意の荷物を収容することができる。
【0161】
(810)において、方法700は、少なくとも部分的に、マルチモード輸送行程の第2の区間が第2のタイプであることと関連付けられるルートに基づいて、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量および/または他の情報を決定することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、ルートを第2のタイプ(例えば、ユーザが荷物を持参しない可能性が高いであろうルート等)であるとして分類しているため、コンピューティングシステムは、ユーザがいかなる荷物も有していない/荷物を有する可能性がより低いと決定することができる。これは、例えば、コンサートホール、スポーツイベント等のユーザの最終目的地へのルートを含むことができる。
【0162】
(812)において、方法800は、少なくとも部分的に、ユーザと関連付けられる有効荷重の推定重量および/または他の情報に基づいて、ユーザに関する選択された遷移点として複数の遷移点のうちの1つを決定することを含むことができる。例えば、コンピューティングシステムは、(810)においてユーザが荷物を持参していないと決定したため、コンピューティングシステムは、より小さい遷移点(例えば、より低い容量の退出点、より小さいエレベータ等)のうちの1つを選択することができる。このように、より大きい遷移点がいかなる荷物も有していないユーザのために選択される事例は、回避されることができる。
【0163】
図10は、本開示の例示的実施形態による、例示的システム900の例示的システムコンポーネントを描写する。例示的システム900は、1つまたはそれを上回るネットワーク945を経由して通信可能に結合される、コンピューティングシステム905(例えば、クラウトサービスコンピューティングシステム102)およびコンピューティングシステム950(例えば、乗車者コンピューティングデバイス140、航空コンピューティングデバイス142、サービスプロバイダコンピューティングデバイス150、160、170、施設コンピューティングデバイス152、車両プロバイダコンピューティングデバイス195等)を含むことができる。
【0164】
コンピューティングシステム905は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイス910を含むことができる。コンピューティングシステム905のコンピューティングデバイス910は、プロセッサ915と、メモリ920とを含むことができる。1つまたはそれを上回るプロセッサ915は、任意の好適な処理デバイス(例えば、プロセッサコア、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGA、コントローラ、マイクロコントローラ等)であり得、1つのプロセッサまたは動作的に接続される複数のプロセッサであり得る。メモリ920は、RAM、ROM、EEPROM、EPROM、1つまたはそれを上回るメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス等、およびそれらの組み合わせ等の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。
【0165】
メモリ920は、1つまたはそれを上回るプロセッサ915によってアクセスされ得る、情報を記憶することができる。例えば、メモリ920(例えば、1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体、メモリデバイス)は、1つまたはそれを上回るプロセッサ915によって実行され得る、コンピュータ可読命令925を含むことができる。命令925は、任意の好適なプログラミング言語で書き込まれるソフトウェアであり得る、またはハードウェア内に実装されることができる。加えて、または代替として、命令925は、論理的および/または仮想的に、プロセッサ1015上の別個のスレッド内で実行されることができる。
【0166】
例えば、メモリ920は、1つまたはそれを上回るプロセッサ915によって実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサ915に、本明細書に説明されるように、クラウトサービスコンピューティングシステム102の、またはコンピューティングシステムが構成される動作および機能のうちのいずれか等の動作を実施させる、コンピュータ可読命令925を記憶することができる。
【0167】
メモリ920は、取得される、受信される、アクセスされる、書き込まれる、操作される、作成される、および/または記憶され得る、データ930を記憶することができる。データ930は、例えば、本明細書に説明される施設データおよび/または他のデータ/情報を含むことができる。いくつかの実装では、コンピューティングデバイス910は、コンピューティングシステム950の1つまたはそれを上回るメモリデバイス等のコンピューティングシステム905から遠隔にある1つまたはそれを上回るメモリデバイスからデータを取得する、および/またはその中にデータを記憶することができる。
【0168】
コンピューティングデバイス910はまた、1つまたはそれを上回る他のシステム(例えば、コンピューティングシステム950)と通信するために使用される、通信インターフェース935を含むことができる。通信インターフェース935は、1つまたはそれを上回るネットワーク(例えば、945)を介して通信するための任意の回路、コンポーネント、ソフトウェア等を含むことができる。いくつかの実装では、通信インターフェース935は、例えば、データ/情報を通信するための通信コントローラ、受信機、送受信機、送信機、ポート、導体、ソフトウェア、および/またはハードウェアのうちの1つまたはそれを上回るものを含むことができる。
【0169】
コンピューティングシステム950は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイス955を含むことができる。1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイス955は、1つまたはそれを上回るプロセッサ960と、メモリ965とを含むことができる。1つまたはそれを上回るプロセッサ960は、任意の好適な処理デバイス(例えば、プロセッサコア、マイクロプロセッサ、ASIC、FPGA、コントローラ、マイクロコントローラ等)であり得、1つのプロセッサまたは動作的に接続される複数のプロセッサであり得る。メモリ965は、RAM、ROM、EEPROM、EPROM、1つまたはそれを上回るメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス等、およびそれらの組み合わせ等の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。
【0170】
メモリ965は、1つまたはそれを上回るプロセッサ960によってアクセスされ得る、情報を記憶することができる。例えば、メモリ965(例えば、1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体、メモリデバイス)は、取得される、受信される、アクセスされる、書き込まれる、操作される、作成される、および/または記憶され得る、データ975を記憶することができる。データ975は、例えば、本明細書に説明される施設データ、マップデータ、乗車者データ、遷移点と関連付けられるデータ、および/または他のデータまたは情報を含むことができる。いくつかの実装では、コンピューティングシステム950は、コンピューティングシステム950から遠隔にある1つまたはそれを上回るメモリデバイスからデータを取得することができる。
【0171】
メモリ965はまた、1つまたはそれを上回るプロセッサ960によって実行され得る、コンピュータ可読命令970を記憶することができる。コンピュータ可読命令970は、任意の好適なプログラミング言語で書き込まれるソフトウェアであり得る、またはハードウェア内に実装されることができる。加えて、または代替として、コンピュータ可読命令970は、論理的および/または仮想的に、1つまたはそれを上回るプロセッサ960上の別個のスレッド内で実行されることができる。例えば、メモリ965は、1つまたはそれを上回るプロセッサ960によって実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサ960に、例えば、本明細書に説明されるデバイスの動作および機能、および/または他の動作および機能のうちのいずれかを含む、本明細書に説明される動作および/または機能のうちのいずれかを実施させる、コンピュータ可読命令970を記憶することができる。
【0172】
1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイス955はまた、1つまたはそれを上回る他のシステムと通信するために使用される、通信インターフェース980を含むことができる。通信インターフェース980は、1つまたはそれを上回るネットワーク(例えば、945)を介して通信するための任意の回路、コンポーネント、ソフトウェア等を含むことができる。いくつかの実装では、通信インターフェース980は、例えば、データ/情報を通信するための通信コントローラ、受信機、送受信機、送信機、ポート、導体、ソフトウェア、および/またはハードウェアのうちの1つまたはそれを上回るものを含むことができる。
【0173】
ネットワーク945は、デバイスの間の通信を可能にする、任意のタイプのネットワークまたはネットワークの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク945は、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、インターネット、セキュアネットワーク、セルラーネットワーク、メッシュネットワーク、ピアツーピア通信リンク、および/またはそれらのある組み合わせのうちの1つまたはそれを上回るものを含むことができ、任意の数の有線または無線リンクを含むことができる。ネットワーク945を経由した通信は、例えば、ネットワークインターフェースを介して、任意のタイプのプロトコル、保護スキーム、エンコーディング、フォーマット、パッケージング等を使用して遂行されることができる。
【0174】
図10は、本開示を実装するために使用され得る、一例示的システム900を図示する。他のコンピューティングシステムも、同様に使用されることができる。クラウドサービスシステムにおいて実施されるものとして本明細書に議論されるコンピューティングタスクは、代わりに、クラウドサービスシステムから遠隔で(例えば、航空コンピューティングデバイス、施設コンピューティングデバイスを介して等)実施されることができる、または逆もまた同様である。そのような構成は、本開示の範囲から逸脱することなく実装されることができる。コンピュータベースのシステムの使用は、コンポーネント間および中のタスクおよび機能性の多種多様な可能性として考えられる構成、組み合わせ、および分割を可能にする。コンピュータ実装動作は、単一のコンポーネント上で、または複数のコンポーネントを横断して実施されることができる。コンピュータ実装タスクおよび/または動作は、順次、または並行して実施されることができる。データおよび命令は、単一のメモリデバイス内に、または複数のメモリデバイスを横断して記憶されることができる。
【0175】
本主題は、その具体的例示的実施形態および方法に関して詳細に説明されたが、当業者が、前述の理解を達成することに応じて、そのような実施形態の改変、変形例、および均等物を容易に生産し得ることを理解されたい。故に、本開示の範囲は、限定ではなく、実施例としてのものであり、本開示は、当業者に容易に明白となるであろうように、本主題のそのような修正、変形例、および/または追加の含有を除外しない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】