(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-20
(54)【発明の名称】折りたたみが可能な飲料ボトルのシェード
(51)【国際特許分類】
A47G 23/02 20060101AFI20230912BHJP
【FI】
A47G23/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515257
(86)(22)【出願日】2021-08-27
(85)【翻訳文提出日】2023-03-31
(86)【国際出願番号】 IB2021057870
(87)【国際公開番号】W WO2022053903
(87)【国際公開日】2022-03-17
(32)【優先日】2020-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523080505
【氏名又は名称】ホルブルック-ヤリアス、マリオ
【氏名又は名称原語表記】HOLBROOK-YALIAS, Mario
【住所又は居所原語表記】13 Narbonne Avenue, Clapham, London Greater London SW49JR (GB)
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】ホルブルック-ヤリアス、マリオ
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA07
3B115CA03
3B115DA04
3B115DA09
3B115DA17
(57)【要約】
折り畳み式飲料ボトル用シェード
飲料ドリンク用のシェードで以下から構成されるもの。
一定の幅を持つベース部
一定の長さと幅を持つシェード部で以下を備えるもの。
ベース部は、幅に沿った第1の折り線によってシェード部と分けられていることを特徴と
する。シェード部は一対のペアからなり、実質的に中央には長さに沿った折り目 がある
。また単一の中央の2つの目の幅に沿った折り目 によって分かれている。ベース部は幅
に沿った二つのベース部から構成されており、これは二つに分ける隙間 で分けられてい
る。
幅に沿った部分は、それぞれギャップに対向する側面を規定する第1の側縁と、第1の側縁
に隣接する第2の側縁を有する。ここで第2の側縁は第1の幅に沿った折り目 の部分によっ
て定義される。
幅に沿った部分はさらに円弧状スリットを備えており、これは第1の側縁から延びて第1の
側縁と第2の側縁が交差する点から45度で向き合うように構成されている。
[図 1]
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料ドリンク用のシェードで以下から構成されるもの。
一定の幅を持つベース部(2)
一定の長さと幅を持つシェード部(1)
ベース部(2)は、幅に沿った第1の折り線(6)によってシェード部(1)と分けられてい
ることを特徴とする。
シェード部は一対のペアからなり、実質的に中央には長さに沿った折り目 (8, 9)がある
。また単一の中央の2つの目の幅に沿った折り目 (7)によって分かれている。
ベース部(2)は幅に沿った二つのベース部(3,4)から構成されている。これは二つに
分ける隙間 (5)で分けられている。
幅に沿った部分(3、4)は、それぞれギャップ(5)に対向する側面を規定する第1の側縁
と、第1の側縁に隣接する第2の側縁を有する。ここで第2の側縁は第1の幅に沿った折り目
(6)の部分によって定義される。幅に沿った部分(3、4)はさらに円弧状スリット(10、
11)を備えており、これは第1の側縁から延びて第1の側縁と第2の側縁が交差する点から
45度で向き合うように構成されている。
【請求項2】
請求項1に記載の折り畳み式飲料ボトル用シェードであって、シェード部の長さに沿った
部分が第2の幅に沿った折り目(7)の反対に位置しており、ベース部 (2)が幅に沿って先
細りしており、第2の幅に沿った折り目 (7)から遠くなるほど幅が狭くなっていることを
特徴とするもの。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の折り畳み式飲料ボトル用シェードで、ベース部 (2)が実質
的に半円形であり、2つの幅に沿ったのベース部(3,4)が実質的に四角形であるもの。
【請求項4】
請求項1から3に記載の折り畳み式飲料ボトル用シェードで、素材が紙、厚紙、プラスチ
ック、金属、皮革のいずれか1つであるもの。
【請求項5】
請求項1から4に記載の折り畳み式飲料ボトル用シェードで、シェード部(1) の2つの長
方形の部分が幅に沿った折り畳み線によって畳むことで、クレジットカードと同じ形状に
なるもの。
【請求項6】
請求項1から5に記載の折り畳み式飲料ボトル用シェードで、折り目(6, 7, 8, 9)が、コ
ンパクトに折れるように位置しているほか、クレジットカードと同じ形状(長さと高さ)
になるように、長方形の形になるように位置しているもの。
【請求項7】
請求項1から6に記載の全ての折り畳み式飲料ボトル用シェード
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料のボトルに使用するユニバーサルシェードに関するものであり、特に折り
畳み可能で容易に持ち運び可能なユニバーサルシェードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
夏の間、英国の人々は、晴天の下、屋外でのレジャーを楽しんでいる。野外でのアクティ
ビティは、心地よい屋外の環境で爽やかな飲み物と一緒に楽しむのが一番である。多くの
飲み物は冷やして飲むことが多く、常温より低い温度で飲むのが一番おいしいとされてい
る。 しかし、直射日光が当たると、瞬時に温度が上昇し、飲用に適した温度以上になっ
てしまうう。 その結果、飲み物の楽しみが減り、味も落ちてしまい、せっかくの楽しみ
が台無しになる。
イギリス以外の地域でも、日照時間が長く、気温が高い地域がある。 飲み物が温まって
しまうような問題に関連して、携帯電話のシェード、アイスクリーム、冷たいデザートな
どについても生じる。この問題に関しては多くの解決策が提案されており、また採用され
ている。 最も一般的な解決策の1つは、飲み物のために日陰を作ることである。 このシ
ェードは様々な形や大きさがあり、機能的であると同時に装飾的であることが多い。
GB2475726は、ビールグラス用のL字型シェードを開示している。 シンプルな折りたたみ
構造で、2つの平面部を持ち、1つはベースとなり、もう一つがシェードとなる。素材は
紙、カード、木材パルプなどである。だが、それ以外の折り畳みや持ち運びに関しては何
も語られていない。
ES1109832Yは、ベース、壁、屋根の3つの部分を有する飲料用のシェードを開示している
。 ベースは円形または多面体(例えば、八角形)であり、壁はベースに適合するように
形成されている。 屋根はドーム型または多面体である。 紙製にして広告に使用すること
もできる。 簡単に解体することも、持ち運びができるようにも見えず、比較的複雑な構
造である。
EP2253252は、10cm×10cmの標準的なドリンクコースターのサイズに収納可能なドリンク
用のシェードを開示している。この製品は、財布のクレジットカードスロットに収納する
のには適していない。素材は紙やカード製である。 折り目やタブが多く複雑な構造をし
ているため、組み立てが難しい。
DE29710606U1は、2つのパーツからなる折り畳み式ドリンクシェードを開示している。 こ
れは複数のタブを使用して2つのパーツを相互に組み立てる必要があるため、手間がかか
る。 また、財布に入れられるようなものでもない。
DE202013002153は、段ボールやプラスチックから作った、単一ピースの折り畳み式ドリン
クシェードを開示する。 これは、ベースと壁を有し、比較的単純なネットで一緒に折り
畳まれる。 とはいえ財布に入るように折り畳むことはできない。 また、半径や曲率を調
整できるベースは備えていない。
DE20116226U1も同じように一枚で作られた折り畳み式ドリンクシェードを開示している。
だが財布に入るように折り畳むことはできない。 また、半径や曲率を調整できるベース
を備えていない。
GB2456829は、弾力性のあるプラスチック素材が理想的であるが、紙を素材にした、シェ
ードを開示している。 これは、ベースと湾曲した壁から構成される。 これは製造が複雑
であり、携帯性に限界がある。
DE20205582は、折り畳み可能な段ボールネットを開示しており、ドリンクに日影を作るた
めのベースと壁を提供している。 壁はしっかりと折り畳むのためのテーパーが備え付け
られておらず、また、折り目が二重に付けられてもいない。 ベース部分の接続タブは非
常に複雑である。
DE202014003279は、ベース、壁、屋根を備えた折り畳み式ドリンクシェードのためのネッ
トを開示している。しかし壁にはテーパーがなく、中央の折り目も二重になっていないた
め、財布のクレジットカードのスペースに入るように折りたたむことは難しい。
DE20104055は、折り畳み式ドリンクシェードのための複数のパーツからなるネットを開示
している。 このパーツは様々な構成をとることができる反面、組み立てが複雑である。
財布に入れるように折り畳むことはできない。
DE10200150は、ベース、一対の壁、屋根を有する折り畳み式ドリンクシェードのためのネ
ットを開示している。 壁はテーパーがなく、中央の折り目も二重になっていないため、
財布のクレジットカードのスペースに合うように折りたたむのには適していない。
本発明の目的は、ドリンクのボトル用の折り畳み式シェードを提供することにある。 さ
らに折り畳み式シェードを簡単に携帯できるようにすることであり、きれいに折り畳んで
財布や財布のクレジットカードスロットに収納するのに適しているものを提供することで
もある。 また、製造が容易で、組み立てが容易なものとすることも目的としている。
【発明の概要】
【0003】
発明の詳細
本発明の第1の点は、請求項1に記載の折り畳み式飲料シェード用を提供することである。
本発明の第2の点は、請求項7に記載の折り畳み式飲料シェードを提供することである。
このことから、本発明は、一定の幅のベース部と、長さと幅を有するシェード部とから構
成される折り畳み式飲料用のシェードを提供する。ここで、ベース部は第一の幅に沿った
折り目によってシェード部と分かれている。シェード部は一対のペアからなり、実質的に
中央には長さに沿った折り目 がある。また単一の中央の2つの目の幅に沿った折り目に
よって分かれている。またベース部は幅に沿った2つの部分から構成されており、その2
つは幅に沿った溝により分かれている。幅に沿った部分は、それぞれギャップに対向する
側面を規定する第1の側縁と、第1の側縁に隣接する第2の側縁を有する。ここで第2の側縁
は第1の幅に沿った折り目 の部分によって定義される。幅に沿った部分はさらに円弧状ス
リットを備えており、これは第1の側縁から延びて第1の側縁と第2の側縁が交差する点か
ら45度で向き合うように構成されている。
シェード部の第1の幅に沿った折れ線の反対にある長さに沿った部分は、第1の幅に沿った
折れ線から遠いほど幅が狭くなるような先細りになっている。
ベース部は実質的に半円形であってもよく、幅に沿った2つのベース部は実質的に四角形
状であってもよい。
本体の素材は、紙、段ボール、プラスチック、金属、皮革、有機サステイナブル素材のい
ずれか1つである。
シェード部の二つの長方形の部分は、それぞれクレジットカードとほぼ同じサイズ及び形
状になるように折り目がついている。
この折り目は折り畳んだ時に、ほぼクレジットカードの長さと幅になるように、コンパク
トに折りたためるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
以下図面を参照しながら説明するが、例示的なものであることをご理解いただきたい。
【
図1】本発明の折り畳み式ドリンク用のシェードの例である。
【
図2】本発明の折り畳み式ドリンク用のシェードの展開方法を示す図である。
【
図3】本発明の折り畳み式ドリンク用のシェードの使用例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1は、本発明の折り畳み式ドリンク用のシェードの展開図である。 ここでは一般的な実
施形態としてシェード部1とベース部2とから構成されている。シェード部1は六角形であ
る。
ベース部2は2つの曲線3、4から構成されており、これは3、4の間の小さな隙間を効果
的に接続できるようにするためである。
シェード部1とベース部2は、折り目6がついた一枚の材料で作られている。 それ以外の適
切な素材で作ることができ、折り目の性質は、その素材に依存することになる。例えば紙
製の場合、単純な折り目で十分である。カード製の場合はカードの厚さに応じて、あらか
じめ作られた折り目、またはスコーリング(訳者注:scoring)が必要になる。この場合
、ひだをつけるために、溝を作ったり、凹部を成形したりする必要がある場合がある。他
の素材、例えば 革、金属、持続可能な有機材料などでも可能であることは当業者にとっ
て明らかである。
シェード部1は、3つの折り目7,8,9を有する。 これらの折り目7のうちの1つ目は、六角
形の対向する2つの角の間のシェード部1の幅全体に対して水平であり、またシェード部1
の長さまたは(使用中の)高さの半分である。
これらの折り目8の2つ目は垂直であり、ベース部2の第1の曲線3が引く角から、シェード
部1の上端部の中心に近い点まで、シェード部の長さまたは高さに沿って設けられている
。
3つ目の折り目9も垂直であり、ベース部2の第2の曲線4が引く角から、シェード部1の上縁
の中心に近い点まで伸びている。 折り目8と折り目9は平行である。
折りたたんだ際には、シェード部1の六角形がほぼ長方形になることをご理解いただきた
い。すなわち、シェード部1の折り目7から上端までの幅を先細りの形にして、シェード部
を長方形ではなく六角形にすることで、ドリンクシェードを折り畳んだ状態のときに、シ
ェード部1の上部の先細りの部分の側縁が出っ張ることを防止している。
また、折り目8と9の「二重折り」は、シェードを折り畳む際に、よりきれいで正確な折り
畳みを可能にするためであることをご理解いただきたい。 これは、カードやプラスチッ
クのような厚い材料がシェードを作るために使用される場合に特に重要であり、二重の折
り目が折り畳まれたときの材料の厚さに対応するためである。
曲線3,4の各々は、円弧状スリット10,11を有する。 円弧状スリット10,11は、曲線3,
4の互いに対向する側縁から延びている。 スリット10,11は、それぞれの曲線3,4の丸み
を帯びたエッジと実質的に平行に伸びている。それぞれが45度ずつずれている。 使用時
、シェードを遮光構成に組み立てるとき、2つのスリットがスライド式に係合して2つのベ
ース部3、4を支える
【0006】
理想的な実施形態は以下のとおりである:
全体の長さは225mm。
全体の幅は110mm。
シェード部の長さは170mm。
シェード部の上半分の、上端から中央の折り目7までの長さは、85mm。
中央の2つの長さ方向の折り目8と9の間の幅は2mm。
テーパーがあることから、ベース部上辺の幅は105mm。
テーパーの勾配と2つの縦方向の折り目の間の幅は、使用する材料によって異なることを
ご理解いただきたい。 この特徴は、折りたたんだ際に、長方形で、クレジットカードと
実質的に同じ長さと幅にするためである。
【0007】
図2は、本発明のシェードを折り畳んだ状態から遮光する形に展開または組み立てる工程
を示したものである。 見て分かるように、折り畳んだ状態では、シェードは標準的なク
レジットカードと実質的に同じサイズおよび形状であり、財布に入れて持ち運ぶことがで
きる。 財布から取り出すと、シェードは、図示のように、展開される。 次に、ベースは
、スリット10、11を使用してベース部3、4を一緒にスライドさせることによって組み立て
られる。
【0008】
図3は、様々な形状の容器に入った様々な飲料を、直射日光の影響から守るために必要な
シェードを使用している様子である。
本発明の利点の一つは、広告やマーケティングの可能性である。 素材に直接印刷するこ
とができるので、世界中のビヤガーデンなどのテーブルにブランドや広告キャンペーンを
表示することができる。
本発明は、主に飲料用容器の遮光に関連して説明したが、本発明は、携帯電話、アイスク
リームなどの冷菓など、他の物の遮光にも同様に使用できることは明らかである。
ここでは本発明の実施形態を参照しながら説明した。 記載された実施形態に限定的する
ものではない。 本発明の範囲は特許請求の範囲によって限定される物である。
【国際調査報告】