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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-21
(54)【発明の名称】釣りバッグ
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/08 20060101AFI20230913BHJP
【FI】
A01K97/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513832
(86)(22)【出願日】2021-07-05
(85)【翻訳文提出日】2023-02-27
(86)【国際出願番号】 KR2021008469
(87)【国際公開番号】W WO2022050548
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0114031
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523046534
【氏名又は名称】イ、ソク チョン
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ソク チョン
(57)【要約】
本発明は、複数の釣竿同士の衝突による破損を防止するために釣りバッグの内部に設けられ、釣竿ハンドルと釣竿ガイドをそれぞれ挿入して保管可能可能な収容空間を有するように互いにヒンジ結合されて開閉される第1本体と第2本体に分けられた釣りバッグと、釣りハンドルが内部に保管され、第1本体に着脱可能に設けられる釣竿ハンドルポーチと、釣竿ガイドが内部に保管され、第2本体に着脱可能に設けられる釣竿ガイドポーチを、を含み、釣竿ハンドルガイドポーチ及び釣竿ガイドポーチが開閉部材の弾性を介して片手で開閉操作を容易に行えるようにして、使い勝手のメリットを有する釣りバッグに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いにヒンジ結合されて開閉される第1本体(10)と第2本体(20)に分けられた釣りバッグと、
釣竿ハンドル(900)が内部に保管され、前記第1本体(10)に着脱可能に設けられる釣竿ハンドルポーチ(100)と、
釣竿ガイド(910)が内部に保管され、前記第2本体(11)に着脱可能に設けられる釣竿ガイドポーチ(110)と、を含み、
前記第1本体(10)と前記第2本体(11)とは、磁力によって互いに結合されることを特徴とする、釣りバッグ。
【請求項2】
前記第1本体(10)及び前記第2本体(11)は、それぞれ前記釣竿ハンドルポーチ(100)及び前記釣竿ガイドポーチ(110)が結合される連結部材(200)が備えられ、
前記連結部材(200)は、バー(bar)状をし、開放可能な複数の結合リング(210)が長手方向に沿って所定の間隔で設けられ、
前記釣竿ハンドルポーチ(100)及び前記釣竿ガイドポーチ(110)は、一側縁に沿って、複数の結合リング(210)が挿入される結合孔(120)が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の釣りバッグ。
【請求項3】
前記釣竿ハンドルポーチ(100)及び前記釣竿ガイドポーチ(110)は、それぞれ少なくとも一端に、片手で入口を開閉することが可能な開閉部材(300)が備えられ、
前記開閉部材(300)は、両側を押圧すると入口が開放され、押圧を解除すると入口が閉鎖されるように弾性力を有する弾性鉄板(310)、プラスチック磁石(320)及び磁石(330)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の釣りバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣りバッグに関し、特に、釣竿を保管する際に釣竿の損傷防止及び便利な保管を図り、移動が可能な釣りバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、海洋水産部で発表した資料によると、2018年基準で韓国の釣り人口は850万人に達し、釣り産業の規模は2兆4千億ウォンに達するほど、釣りは多くの人々が楽しむ余暇生活として位置づけられている。
【0003】
通常、釣りをするためには、リール、餌及び釣竿などの釣り用品が必須的であり、これらの釣り用品を持ち運ぶために釣りバッグが多く使われており、最近広く使われている釣りバッグは、プラスチック、布、人工皮革などの素材で出来た、長さ方向にファスナーなどのロック装置によって開閉を行うものであって、バッグを横にした状態でバッグを開けて釣竿を取り出して使用する方式である。
【0004】
しかし、このような方式は、使用の際に、平らな床に釣りバッグを横にしてロック装置を全て開放した後、釣竿を取り出して使用するため、不便さを持っている。
【0005】
かかる問題点を解決するために、韓国登録実用新案第20-0227052号(以下、「引用発明」という)には、バッグの内部に別途の補助収納室を設置し、竿先を別途収納することができるようにする方式であって、バッグの内部に釣竿の組み立てを解除してそれぞれ保管するように形成されている。
【0006】
前記引用発明は、内部に補助収納室が設けられているが、補助収納室以外の空間では、釣竿が一緒に収納される形態で保管されるので、移動中に釣竿同士が互いにぶつかって釣竿が破損するおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、複数の釣竿間の衝突による破損を防止するために、釣りバッグの内部に設けられ、釣竿ハンドル、釣竿ガイドをそれぞれ挿入して保管可能な収納空間を有する釣竿ハンドルポーチ及び釣竿ガイドポーチが備えられた釣りバッグを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明は、互いにヒンジ結合されて開閉される第1本体と第2本体に分けられた釣りバッグと、釣竿ハンドルが内部に保管され、前記第1本体に着脱可能に設けられる釣竿ハンドルポーチと、釣竿ガイドが内部に保管され、前記第2本体に着脱可能に設けられる釣竿ガイドポーチと、を含み、前記第1本体と第2本体とは、磁力によって互いに結合されて釣りバッグが立てられた状態で開閉可能であることを特徴とする、釣りバッグを提供する。
【0009】
また、前記第1本体及び第2本体は、それぞれ釣竿ハンドルポーチ及び釣竿ガイドポーチが結合される連結部材が備えられ、前記連結部材は、バー(bar)状をし、開放可能な複数の結合リングが長手方向に沿って所定の間隔で設けられ、前記釣竿ハンドルポーチ及び釣竿ガイドポーチは、一側縁に沿って、複数の結合リングが挿入される結合孔が形成されてもよい。
【0010】
また、前記釣竿ハンドルポーチ及び釣竿ガイドポーチは、それぞれ少なくとも一端に、片手で入口を開閉することが可能な開閉部材が備えられ、前記開閉部材は、両側を押圧すると入口が開放され、押圧を解除すると入口が閉鎖されるように弾性力を有する弾性鉄板、プラスチック磁石及び磁石を含むことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ヒンジ結合されて開閉される第1本体及び第2本体に分けられ、内部に収納された釣竿ガイドポーチ及び釣竿ハンドルポーチの入口に設けられた開閉部材を介して釣りバッグを立てて置いた状態でも、釣竿を取り出して使用することができる。
【0012】
また、本発明によれば、釣竿ハンドルポーチ及び釣竿ガイドポーチの一端に設けられた開閉部材を介して片手で開閉部材を開閉することができるため、保管上の利便性が増大できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態による釣りバッグの例示図である。
図2】本発明の一実施形態による釣竿の形状による釣りバッグの種類を示す例示図である。
図3】本発明の一実施形態による釣竿ハンドル及びガイド連結部材を示す例示図である。
図4】本発明の一実施形態による釣竿ハンドル及びガイド、多用途ポーチを示す例示図である。
図5】本発明の一実施形態による釣竿ハンドル及びガイドポーチ開閉部材を示す例示図である。
図6】本発明の一実施形態による多用途ポーチを示す例示図である。
図7】本発明の一実施形態による釣りバッグに開放防止ベルトが設けられた形状を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明では、複数の釣竿間の衝突による破損を防止するために釣りバッグの内部に設けられ、釣竿ハンドル、釣竿ガイドをそれぞれ挿入して保管可能な収納空間を有するように互いにヒンジ結合されて開閉される第1本体と第2本体に分けられた釣りバッグと、釣竿ハンドルが内部に保管され、第1本体に着脱可能に設けられる釣竿ハンドルポーチと、釣竿ガイドが内部に保管され、第2本体に着脱可能に設けられる釣竿ガイドポーチと、を含み、前記ハンドルポーチ及び釣竿ガイドポーチは、少なくとも一端がそれぞれ第1本体及び第2本体と結合リングによって着脱されることを特徴とする、釣りバッグを提案する。
【0015】
本発明の権利範囲は、以下で説明する実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的要旨から逸脱することなく、当該技術分野における通常の知識を有する者によって様々に変形実施できる。
【0016】
以下、本発明による釣りバッグ1について、添付の図1図7を参照して詳細に説明する。
【0017】
釣りバッグ1は、図1及び図2に示すように、釣竿を保管するために内部に空間が設けられ、釣竿ハンドル及び釣竿ガイドをそれぞれ挿入するために空間が区画されて第1本体10及び第2本体11が形成され、第1本体10及び第2本体11は、ヒンジによって互いに結合され、互いに対向して覆われる形態で開閉が行われるように形成され、釣りバッグ磁石500によって結合することができる。
【0018】
このとき、第1本体10と第2本体11とがヒンジによって対向して覆われて閉鎖された場合、第1本体10と第2本体11とが当接している一箇所に釣りバッグ磁石500が設けられて開閉が可能であり、外側にはメインロック装置800が設けられてロックされることにより、第1本体10及び第2本体11が開放されないようにすることができる。
【0019】
第1本体10及び第2本体11は、それぞれ釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110が結合されるための連結部材200が内部に設けられ、連結部材200は、図3に示すように、バー(bar)状をし、開放可能な複数の結合リング210が長手方向に所定の間隔で設けられることができる。連結部材200の結合リング210は、連結部材200と連動することができ、連結部材200の両端を押圧する場合、結合リング210の結合が解除されて開放されるか、或いは1つの結合リング210をリングの内部から外側方向に広げる場合、残りの複数の結合リング210が開放される形態で形成でき、開閉される形態に対して別途制限をしない。
【0020】
図2に示すように、第1本体10は、釣竿ハンドル900が内部に挿入されて保管される釣竿ハンドルポーチ100が着脱可能に設けられ、釣竿ハンドルポーチ100の形態に応じて、図2に示すように、複数の形態で内部空間が設けられることができ、中央に多用途ポーチ400が設けられ、多用途ポーチ400を基準に上部と下部に釣竿ハンドルポーチ100が設けられることができる。このとき、釣竿ハンドルの長さが長い場合には、一つの長い形状の釣竿ハンドルポーチ100が第1本体10に設けられてもよい。
【0021】
第2本体11は、釣竿ガイド910が内部に挿入されて保管される釣竿ガイドポーチ110が着脱可能に設けられてもよく、釣竿ガイド910の大きさに応じて第1本体10と同じ形態で構成されてもよい。
【0022】
このとき、釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110は、それぞれ第1本体10及び第2本体11と結合リング210によって着脱可能であり、釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110についての詳細な説明は後述する。
【0023】
釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110は、図4及び図5に示すように、それぞれ少なくとも一端に開閉部材300が設けられ、開閉部材300を介して片手で容易に釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110の入口を開閉するように形成され、釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110は、内部に複数の釣竿ハンドル900又は釣竿ガイド910を挿入するために区画部材340が設けられることができ、区画部材340によって、それぞれの釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110の内部に複数の釣竿ハンドル900、釣竿ガイド910がそれぞれ挿入されて保管できる。
【0024】
また、釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110は、一側縁に沿って、連結部材200の複数の結合リング210が挿入される結合孔20が形成され、釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110は、結合孔120と連結部材200の結合リング210を介して締結でき、複数の釣竿ハンドルポーチ100及び釣竿ガイドポーチ110が連結部材200に連結されて締結できる。
【0025】
開閉部材300は、図5に示すように、弾性力を有する弾性鉄板310、プラスチック磁石320及び磁石で形成されており、板材形状を有する弾性鉄板310、プラスチック磁石320が複数の層で積層された形態で結合されて形成され、弾性鉄板310で形成される形態、又は弾性鉄板310とプラスチック磁石320が一緒に配置されて形成される形態、及びプラスチック磁石320にネオジウムを含む強磁性の磁石330を挿入して形成された磁石板と弾性鉄板310を用いて開閉部材を形成する方法を含む様々な方式で開閉部材300が形成できる。
【0026】
また、開閉部材300は、両側を加圧すると、加圧される力によって入口が広げられて開放され、加圧する力を解除すると、開閉部材300の弾性によって入口が閉じるように形成され、両側を加圧して入口を開放し、釣竿ハンドル900又は釣竿ガイド910を投入し加圧する力を解除して入口を閉鎖する方式で使用できる。
【0027】
多用途ポーチ400は、図6に示すように、直方体状をするが、内部は空き、上面はファスナーによって開閉可能に形成できる。また、多用途ポーチの底面には磁力を有する多用途ポーチ鉄板420が設けられ、該多用途ポーチ鉄板が、第1本体10の底面に設けられた多用途ポーチ円形磁石410に対応することにより、第1本体10と多用途ポーチ400とは磁力によって結合できる。また、多用途ポーチ400は、複数個が第1本体10と結合可能であるため、それぞれの用途に応じて内容物を異なる方式で保管することができる。多用途ポーチ400は、図6に直方体として示されているが、形態に対して制限しない。
【0028】
釣りバッグ1は、第2本体11の側面を貫通する形態の開放防止ベルト挿入口600が形成され、開放防止ベルト挿入口600に沿って挿入され、釣りバッグ1の外部を包み込む開放防止ベルト610が締結でき、これにより第1本体10と第2本体11との磁力による結合及びメインロック装置800による結合にさらに緩みを防止する機能があるため、航空輸送を含む外部の衝撃によって釣りバッグ1が開放されるのを防止することができる。
【0029】
また、釣りバッグ1の一端には滑り止めパッド700が設けられることにより、釣りバッグ1を立てて開放する場合、釣りバッグ1が床との摩擦によって滑ることを防止することができ、釣りバッグ1が立てられる場合において安定して立てられるようにすることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 釣りバッグ
10 第1本体
11 第2本体
100 釣竿ハンドルポーチ
110 釣竿ガイドポーチ
120 結合孔(hole)
200 連結部材
210 結合リング(ring)
300 開閉部材
310 弾性鉄板
320 プラスチック磁石
330 磁石
340 区画部材
400 多用途ポーチ
410 多用途ポーチ円形磁石
420 多目的ポーチ鉄板
430 ファスナー
500 釣りバッグ磁石
600 開放防止ベルト挿入口
610 開放防止ベルト
700 滑り止めパッド
800 メインロック装置
900 釣竿ハンドル
910 釣竿ガイド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】