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特表2023-540076無線通信システムにおいて協力通信を用いたデータ送受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-21
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて協力通信を用いたデータ送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1273 20230101AFI20230913BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230913BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20230913BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20230913BHJP
【FI】
H04W72/1273
H04W16/28 150
H04W28/16
H04W72/232
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513850
(86)(22)【出願日】2021-08-26
(85)【翻訳文提出日】2023-02-27
(86)【国際出願番号】 KR2021011470
(87)【国際公開番号】W WO2022045807
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0108783
(32)【優先日】2020-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, イチャン
(72)【発明者】
【氏名】ユン, スハ
(72)【発明者】
【氏名】ノ, フンドン
(72)【発明者】
【氏名】パク, ジンヒョン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067HH21
5K067JJ21
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本発明は、LTEのような4G(4th generation)通信システム以降、さらに高いデータ送信率をサポートするための5G又はpre-5G通信システムを提供する。本発明は、無線又は通信システムにおいて、「multi-TRP」を介する「inter cell「協力送信に関し、端末の動作方法は、「multi-TRP」に関連した設定情報を受信する段階と、設定情報に基づいてセル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定されたかを確認する段階と、セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESETを確認する段階と、CORESETを介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(DCI)を受信する段階と、DCIに基づいて「multi-TRP」からデータを受信する段階と、を含む。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける端末の方法であって、
「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を受信する段階と、
前記設定情報に基づいてセル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定されたか否かを確認する段階と、
前記セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認する段階と、
前記CORESETを介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、
前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」からデータを受信する段階と、を有することを特徴とする端末の方法。
【請求項2】
前記設定情報は、サービングセル設定情報を含み、
前記サービングセル設定情報に含まれたセル間(inter-cell)「multi-TRP」情報が活性化された場合、又は、前記「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報が含まれた場合、前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記設定情報に含まれた帯域幅部分(bandwidth part:以下、BWP)が少なくとも2つ以上活性化された場合、前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報は、セルグループ識別子及びセルリストを含むことを特徴とする請求項1に記載の端末の方法。
【請求項3】
前記設定情報に含まれたサービングセル設定情報にセル間(inter-cell)「multi-TRP」のためのBWP情報が含まれる場合、前記BWP情報によって指示されたBWPで前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記BWP情報は、BWP識別子を含むことを特徴とする請求項1に記載の端末の方法。
【請求項4】
前記基地局から端末能力情報要請を受信する段階と、
前記セル間「multi-TRP」送信をサポートするか否かを指示する情報を含む端末能力情報を前記基地局に送信する段階と、をさらに有し、
前記設定情報は、CORESET設定情報を含み、
前記CORESETを確認する段階は、前記CORESET設定情報に含まれた「CORESET Pool indicator」を確認する段階と、
前記「CORESET Pool indicator」が同一のCORESETを介して前記「multi-TRP」に対するDCIを受信する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の端末の方法。
【請求項5】
無線通信システムにおける基地局の方法であって、
「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を送信する段階と、
セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:以下、DCI)を送信する段階と、
前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」を介してデータを送信する段階と、を有することを特徴とする基地局の方法。
【請求項6】
前記設定情報は、サービングセル設定情報を含み、
前記サービングセル設定情報に含まれたセル間(inter-cell)「multi-TRP」情報が活性化された場合、又は、前記「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報が含まれた場合、前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記設定情報に含まれた帯域幅部分(bandwidth part:BWP)が少なくとも2つ以上活性化された場合、前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報は、セルグループ識別子及びセルリストを含むことを特徴とする請求項5に記載の基地局の方法。
【請求項7】
前記端末に端末能力情報要請を送信する段階と、
前記セル間「multi-TRP」送信をサポートするか否かを指示する情報を含む端末能力情報を前記端末から受信する段階と、をさらに有し、
前記設定情報は、CORESET設定情報を含み、
前記DCIを送信する段階は、前記CORESET設定情報に含まれた「CORESET Pool indicator」が同一のCORESETを介して前記「multi-TRP」に対するDCIを送信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の基地局の方法。
【請求項8】
無線通信システムにおける端末であって、
送受信部と、
前記送受信部を介して「multi-TRP(transmission reception point)」に関連した設定情報を受信し、
前記設定情報に基づいてセル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定されたかを確認し、
前記セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認し、
前記送受信部を介して前記CORESETを介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信し、
前記送受信部を介して前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」からデータを受信する、制御部と、を有することを特徴とする端末。
【請求項9】
前記設定情報は、サービングセル設定情報を含み、
前記サービングセル設定情報に含まれたセル間(inter-cell)「multi-TRP」情報が活性化された場合、又は、前記「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報が含まれた場合、前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記設定情報に含まれた帯域幅部分(bandwidth part:以下、BWP)が少なくとも2つ以上活性化された場合、前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報は、セルグループ識別子及びセルリストを含むことを特徴とする請求項8に記載の端末。
【請求項10】
前記設定情報に含まれたサービングセル設定情報にセル間(inter-cell)「multi-TRP」のためのBWP情報が含まれる場合、前記BWP情報によって指示されたBWPで前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記BWP情報は、BWP識別子を含むことを特徴とする請求項8に記載の端末。
【請求項11】
前記制御部は、前記送受信部を介して前記基地局から端末能力情報要請を受信し、
前記送受信部を介して前記セル間「multi-TRP」送信をサポートするか否かを指示する情報を含む端末能力情報を前記基地局に送信し、
前記設定情報は、CORESET設定情報を含み、
前記制御部は、前記CORESETを確認するために、前記CORESET設定情報に含まれた「CORESET Pool indicator」を確認し、
前記送受信部を介して前記「CORESET Pool indicator」が同一のCORESETを介して前記「multi-TRP」に対するDCIを受信する制御部をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の端末。
【請求項12】
無線通信システムにおける基地局であって、
送受信部と、
前記送受信部を介して「multi-TRP(transmission reception point)」に関連した設定情報を送信し、
セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:以下、DCI)を、前記送受信部を介して送信し、
前記送受信部を介して前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」を介してデータを送信する、制御部と、を有することを特徴とする基地局。
【請求項13】
前記設定情報は、サービングセル設定情報を含み、
前記サービングセル設定情報に含まれたセル間(inter-cell)「multi-TRP」情報が活性化された場合、又は、前記「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報が含まれた場合、前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記設定情報に含まれた帯域幅部分(bandwidthp art:以下、BWP)が少なくとも2つ以上活性化された場合、前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報は、セルグループ識別子及びセルリストを含むことを特徴とする請求項12に記載の基地局。
【請求項14】
前記設定情報に含まれたサービングセル設定情報にセル間(inter-cell)「multi-TRP」のためのBWP情報が含まれる場合、前記BWP情報によって指示されたBWPで前記セル間「multi-TRP」送信が設定され、
前記BWP情報は、BWP識別子を含むことを特徴とする請求項12に記載の基地局。
【請求項15】
前記設定情報は、CORESET設定情報を含み、
前記制御部は、前記送受信部を介して前記CORESET設定情報に含まれた「CORESET Pool indicator」が同一のCORESETを介して前記「multi-TRP」に対するDCIを送信し、
前記送受信部を介して前記端末に端末能力情報要請を送信し、
前記送受信部を介して前記セル間「multi-TRP」送信をサポートするか否かを指示する情報を含む端末能力情報を前記端末から受信する、ことを特徴とする請求項12に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、より具体的に複数個のセルを用いたセル間協力通信に関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システムの商用化以後に増加傾向にある無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力が行われている。
このような理由により、5G通信システム又はpre-5G通信システムは、4Gネットワークを超える(Beyond 4G Network)通信システム又はLTEシステム以降(Post LTE)のシステムと呼ばれている。
【0003】
高いデータ送信率を達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のような)における具現が考えられている。
超高周波帯域での伝播の経路損失の緩和及び伝播の伝達距離を増加させるために、5G通信システムでは、ビームフォーミング(beamforming)、massive MIMO、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。
また、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは、進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、デバイス間通信(Device to Device communication:D2D)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などの技術開発が行われている。
【0004】
この他にも、5Gシステムでは、進歩したコーディング変調(Advanced Coding Modulation:ACM)方式であるFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩した接続技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0005】
一方、インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の接続網から、事物などの分散した構成要素間に情報を取り交わして処理するIoT(Internet of Things:事物インターネット)網へ進化している。
クラウドサーバなどとの接続によるビックデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭してきている。
IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービングインターフェース技術、及び保安技術のような技術要素が求められ、最近には事物間の接続のためのセンサーネットワーク(sensor network)、マシンツーマシン(Machine to Machine:M2M)、MTC(Machine Type Communication)などの技術が研究されている。
IoT環境では、接続された事物で生成されたデータを収集、分析して人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービングが提供することができる。
IoTは、既存のIT(Information Technology)技術と多様な産業間の融合及び複合を介してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービングなどの分野に応用することができる。
【0006】
これに従って、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みが行われている。
例えば、センサーネットワーク(sensor network)、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)、MTC(Machine Type Communication)などの5G通信技術が、ビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法により具現されている。
前述したビックデータ処理技術としてクラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が適用されることも5G技術とIoT技術の融合の一例であると言える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
セル境界に位置した端末の処理量(throughput)を高めるために新しい形態のセル間協力技術であるCoMP(coordinated multi-point)が用いられる。
CoMPは、隣り合うセルが協力してサービング(serving)セルだけでなく、他のセルも同じ端末と通信できるようにすることによってセル間干渉を減らし、セル境界で端末のスループットを高める技術である。
【0008】
本発明は、無線通信システムの周波数帯域(例えば、LTE周波数帯域、NR周波数帯域を含み得る)で複数のTRP(transmission reception point)(以下、Multiple TRP)基盤のCoMP(例えば、NC-JT(non-coherent joint transmission))に対する多様な技法を提案する。
具体的には、複数のセル(cell)をグループ化する方法と、グループに構成されたcell内で端末がモニタリングすべきCORESET構造を設定する方法を提案する。
また、セルグループ化の方法によって端末のための上位レイヤシグナリングを具体的に提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける端末の方法であって、「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を受信する段階と、前記設定情報に基づいてセル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定されたか否かを確認する段階と、前記セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認する段階と、前記CORESETを介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」からデータを受信する段階と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける基地局の方法であって、「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を送信する段階と、セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:以下、DCI)を送信する段階と、前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」を介してデータを送信する段階と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける端末であって、送受信部と、前記送受信部を介して「multi-TRP(transmission reception point)」に関連した設定情報を受信し、前記設定情報に基づいてセル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定されたかを確認し、前記セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認し、前記送受信部を介して前記CORESETを介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信し、前記送受信部を介して前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」からデータを受信する、制御部と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける基地局であって、送受信部と、前記送受信部を介して「multi-TRP(transmission reception point)」に関連した設定情報を送信し、セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:以下、DCI)を、前記送受信部を介して送信し、前記送受信部を介して前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」を介してデータを送信する、制御部と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける端末の方法において、基地局のサービングセルから協力送信に関連した設定情報を受信する段階と、前記設定情報に基づいて前記サービングセルと非サービングセル(non-serving cell)間の協力送信が設定されたかを確認する段階と、前記協力送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて協力送信のためのCORESET(control resource set)を確認する段階と、前記CORESETを介して前記協力送信に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、前記DCIに基づいて前記サービングセル及び非サービングセルからデータを受信する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、「multiple TRP」基盤のNC-JTを行うことにおいて、端末がモニタリングするセルグループと、BWP、CORESET、「CORESETPool index」情報の内の少なくとも1つを含む情報を設定する方法を提供することにより、同一のband、frequency帯域などにおいて「inter-cell」基盤「multi TRP」基盤の動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態による無線通信システムにおいて、データ又は制御チャンネルが送信される無線リソース領域である時間-周波数領域の基本構造を示す図である。
図2】5Gシステムにおいて、フレーム、サブフレーム、スロット構造を示す図である。
図3】本発明の一実施形態による無線通信システムにおいて、帯域幅部分に対する設定を説明するための図である。
図4】本発明の一実施形態による帯域幅部分に対する動的設定変更方法を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に5Gシステムにおいて、ダウンリンク制御チャンネルが送信される制御領域(Control Resource Set、CORESET)を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態による端末能力(UE capability)を報告する手続きを示す図である。
図7】本発明の一実施形態による協力通信アンテナポート構成を説明するための図である。
図8a】本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図8b】本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図8c】本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図8d】本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図9】本発明の一実施形態による「Multi-DCI」基盤「M-TRP」の「CORESETPoolIndex」設定方法を示す図である。
図10】本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する方法を示す図である。
図11】本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する方法を示す図である。
図12】本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する方法を示す図である。
図13】本発明の一実施形態による端末の動作を説明するためのフローチャートである。
図14】本発明の一実施形態による基地局の動作を説明するためのフローチャートである。
図15】本発明の一実施形態による端末の構造を示すブロック図である。
図16】本発明の一実施形態による基地局の構造を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
実施形態を説明するにあたって、本発明が属する技術分野に広く知られており、本発明と直接的に関連がない技術内容については説明を省略する。
これは、不要な説明を省略することによって本発明の要旨を一層明確に伝えるためである。
【0017】
同様の理由により、添付した図面において、一部の構成要素は誇張又は省略されるか、概略的に図示され得る。
また、各構成要素の大きさは実際の大きさの通りに反映するものではない。
各図面において同一又は対応する構成要素には、同一の参照番号を付与した。
【0018】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付した図面と共に、詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になる。
しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現することもでき、単に、本発明の実施形態は、本発明が完全になるようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるだけである。
明細書全体に亘って同一の参照符号は、同一の構成要素を指し示す。
【0019】
この時、処理フロー図の図面の各ブロックとフロー図の図面の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって行えることを理解することができる。
これらのコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサに搭載することができるので、コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサを介して行われるそのインストラクションがフロー図のブロックで説明された機能を行う手段を生成することになる。
【0020】
これらのコンピュータプログラムインストラクションは、特定の方式で機能を具現するためにコンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装備を指向できるコンピュータ利用可能又はコンピュータ判読可能メモリに格納することもできるので、そのコンピュータ利用可能又はコンピュータ判読可能メモリに格納されたインストラクションは、フロー図のブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を内包する製造品目を生産することもできる。
コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装備上に搭載することもできるので、コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装置上で一連の動作段階が行われ、コンピュータで行われるプロセスを生成し、コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装置を行うインストラクションは、フロー図のブロックで説明した機能を行うための段階を提供することもできる。
【0021】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を示すことができる。
また、いくつかの代替実行例では、ブロックで言及された機能が順序を外れて発生可能であることも注目しなければならない。
例えば、連続して図示されている2つのブロックは、実際には実質的に同時に行われることができ、又はそのブロックが時々該当する機能によって逆順で行われることもできる。
【0022】
この時、本実施形態で用いられる「~部」という用語は、ソフトウェア又はFPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」は何らかの役割を行う。
しかし、「~部」は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。
「~部」は、アドレッシングできる格納媒体にあるように構成することができ、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成することもできる。
したがって、一部の実施形態によれば、「~部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素、及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシーザー、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。
構成要素と「~部」の中で提供される機能は、さらに小さい数の構成要素、及び「~部」に結合されるか、追加的な構成要素と「~部」にさらに分離することができる。
また、構成要素及び「~部」は、デバイス又はセキュリティーマルチメディアカード内の1つ又はそれ以上のCPUを再生させるように具現することもできる。
また、一部の実施例によれば、「~部」は、1つ以上のプロセッサを含むことができる。
【0023】
下記に、添付した図面を参照して本発明の動作原理を詳細に説明する。
下記において本発明を説明するにあたり、関連する公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
また、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、これは、ユーザ、運用者の意図又は慣例などによって変更し得る。
したがって、その定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて下すべきである。
【0024】
以下、基地局は、端末のリソース割り当てを行う主体であって、「gNode B」、「eNode B」、「Node B」、BS(Base Station)、無線接続ユニット、基地局制御機、又はネットワーク上のノードの内の少なくとも1つであり得る。
端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、セルラーフォン、スマートフォン、コンピューター、又は通信機能を行うことができるマルチメディアシステムを含み得る。
もちろん、上記例示に制限されるものではない。
【0025】
以下、本発明は、無線通信システムにおいて、端末が基地局から放送情報を受信するための技術について説明する。
本発明は、4G(4th generation)システム以降、さらに高いデータ送信率をサポートするための5G(5th generation)通信システムをIoT(Internet of Things:事物インターネット)技術と融合する通信技法及びそのシステムに関する。
本発明は、5G通信技術及びIoT関連技術に基づいて知能型サービング(例えば、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、ヘルスケア、デジタル教育、小売業、セキュリティー及び安全関連サービスなど)に適用することができる。
【0026】
以下の説明で用いられる放送情報を指し示す用語、制御情報を指し示す用語、通信カバレッジ(coverage)に関連した用語、状態変化を指し示す用語(例:イベント(event))、網オブジェクト(network entity)を指し示す用語、メッセージを指し示す用語、装置の構成要素を指し示す用語などは、説明の便宜のために例示されたものである。
したがって、本発明が後述する用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を持つ他の用語を用いることもできる。
【0027】
以下、説明の便宜のために、3GPP(登録商標) LTE(3rd generation partnership project long term evolution)規格で定義している用語及び名称が一部用いられる。
しかし、本発明が上記用語及び名称によって限定されるものではなく、他の規格に従うシステムにも同一に適用することができる。
【0028】
無線通信システムは、初期の音声中心のサービスを提供した頃から抜け出し、例えば、3GPP(登録商標)のHSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution又はE-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access))、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-Pro、3GPP2のHRPD(High Rate Packet Data)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、及びIEEEの802.16eなどの通信標準のように高速、高品質のパケットデータサービスを提供する広帯域無線通信システムへ発展している。
【0029】
広帯域無線通信システムの代表的な例として、LTEシステムにおいては、ダウンリンク(Downlink:DL)ではOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用しており、アップリンク(Uplink:UL)ではSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式を採用している。
アップリンクは、端末(UE(User Equipment)又はMS(Mobile Station))が基地局(「eNode B」、又は「base station」(BS))にデータ又は制御信号を送信する無線リンクを意味し、ダウンリンクは、基地局が端末にデータ又は制御信号を送信する無線リンクを意味する。
上記のような多重接続方式は、各ユーザ別にデータ又は制御情報を送信する時間-周波数リソースを互いに重ならないように、すなわち、直交性(Orthogonality)が成立するように、割当及び運用することによって各ユーザのデータ又は制御情報を区分する。
【0030】
LTE以降の今後通信システムとして、すなわち、5G通信システムは、ユーザ及びサービス提供者などの多様な要求事項を自由に反映できるべきであるので、多様な要求事項を満たすサービスがサポートされなければならない。
5G通信システムのために考慮されるサービスとしては、増加したモバイル広帯域通信(Enhanced Mobile BroadBand:eMBB)、大規模機械型通信(massive Machine Type Communication:mMTC)、超信頼低遅延通信(Ultra Reliability Low Latency Communciation:URLLC)などがある。
【0031】
一実施形態によれば、eMBBは、既存のLTE、LTE-A、又はLTE-Proがサポートするデータ送信速度より一層向上したデータ送信速度を提供することを目標とする。
例えば、5G通信システムにおいてeMBBは、1つの基地局の観点で、ダウンリンクでは20Gbps最大送信速度(peak data rate)、アップリンクでは10Gbpsの最大送信速度を提供できなければならない。
同時に、増加した端末の実際の体感送信速度(User perceived data rate)を提供しなければならない。
このような要求事項を満たすために、一層向上した多重入力多重出力(Multi Input Multi Output:MIMO)送信技術を含み、送受信技術の向上を要求する。
また、現在のLTEが用いる2GHz帯域の代わりに3~6GHz又は6GHz以上の周波数帯域で20MHzより広い周波数帯域幅を用いることによって5G通信システムで要求するデータ送信速度を満たすことができる。
【0032】
同時に、5G通信システムにおいて事物インターネット(Internet of Thing:IoT)のような応用サービスをサポートするためにmMTCが考慮されている。
mMTCは、効率的に事物インターネットを提供するためにセル内で大規模端末の接続サポート、端末のカバレッジ向上、向上したバッテリー時間、端末の費用減少などが求められる。
事物インターネットは、複数のセンサー及び多様な機器に付着して通信機能を提供するので、セル内で複数の端末(例えば、1,000,000端末/km)をサポートできなければならない。
また、mMTCをサポートする端末は、サービスの特性上、建物の地下のようにセルがカバーできない陰影地域に位置する可能性が高いので、5G通信システムにおいて提供する他のサービスに比べ、より広いカバレッジを要求され得る。
mMTCをサポートする端末は、低価格の端末で構成されるべきであり、端末のバッテリーを頻繁に交換することが困難であるので、非常に長いバッテリーの寿命(battery life time)が求められる。
【0033】
最後に、URLLCの場合、特定の目的(mission-critical)に用いられるセルラー基盤の無線通信サービスであって、ロボット(Robot)又は機械装置(Machinery)に対する遠隔制御(remote control)、産業自動化(industrial automation)、無人飛行装置(Unmaned Aerial Vehicle)、遠隔健康制御(Remote health care)、緊急速報(emergency alert)などに用いられるサービスとして、超低遅延及び超信頼度を提供する通信を提供しなければならない。
例えば、URLLCをサポートするサービスは、0.5ミリ秒より小さい無線接続遅延時間(Air interface latency)を満たすべきであり、同時に10-5以下のパケットエラー率(Packet Error Rate)の要求事項を有する。
したがって、URLLCをサポートするサービスのために5Gシステムは、他のサービスより小さい送信時間区間(Transmit Time Interval:TTI)を提供しなければならず、同時に周波数帯域で広いリソースを割り当てなければならない設計事項が求められる。
ただし、上述したmMTC、URLLC、eMBBは、それぞれ異なるサービス類型の一例であるだけで、本発明の適用対象になるサービス類型が前述した例に限定されるものではない。
【0034】
上記で前述した5G通信システムにおいて考慮されるサービスは、1つのフレームワーク(Framework)に基づいて互いに融合して提供されなければならない。
すなわち、効率的なリソース管理及び制御のために各サービスが独立的に運営されるよりは、1つのシステムに統合されて制御され、送信されることが好ましい。
また、以下で、LTE、LTE-A、「LTE Pro」、又はNRシステムを一例として本発明の実施形態を説明するが、類似した技術的背景又はチャンネル形態を持つその他の通信システムにも本発明の実施形態が適用され得る。
また、本発明の実施形態は、熟練した技術的知識を有する者の判断に基づいて本発明の範囲を大きく外れない範囲で一部の変形を介して他の通信システムにも適用することができる。
【0035】
以下の説明で用いられる放送情報を指し示す用語、制御情報を指し示す用語、通信カバレッジ(coverage)に関連した用語、状態変化を指し示す用語(例:イベント(event))、網オブジェクト(network entity)を指し示す用語、メッセージを指し示す用語、装置の構成要素を指し示す用語などは、説明の便宜のために例示されたものである。
したがって、本発明は、後述する用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を持つ他の用語を用いることもできる。
【0036】
以下、説明の便宜のために、3GPP(登録商標) LTE(3rd generation partnership project long term evolution)規格で定義している用語及び名称が一部用いられる。
しかし、本発明が上記用語及び名称によって限定されるものではなく、他の規格に従うシステムにも同一に適用することができる。
【0037】
図1は、無線通信システムにおいて、データ又は制御チャンネルが送信される無線リソース領域である時間-周波数領域の基本構造を示す図である。
図1を参照すれば、横軸は時間領域を、縦軸は周波数領域を示す。
時間及び周波数領域においてリソースの基本単位は、リソース要素(resource element:RE)(1-01)であり、時間軸に1OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボル(1-02)、及び周波数軸に1副搬送波(Subcarrier)(1-03)に定義される。
【0038】
周波数領域で
(一例として12)個の連続したREは、1つのリソースブロック(resource block:RB)(1-04)を構成する。
【0039】
図2は、5Gシステムにおいてフレーム、サブフレーム、スロット構造を示す図である。
図2を参照すると、図2にはフレーム(Frame)(2-00)、サブフレーム(Subframe)(2-01)、スロット(Slot)(2-02)構造の一例を示す。
1フレーム(2-00)は、10msに定義される。
1サブフレーム(2-01)は、1msに定義され、1フレーム(2-00)は、合計10個のサブフレーム(2-01)に構成される。
【0040】
1スロット(2-02、2-03)は、14個のOFDMシンボルに定義される(すなわち、1スロット当たりのシンボル数(
)=14)。
1サブフレーム(2-01)は、1つ又は複数個のスロット(2-02、2-03)に構成され得、1サブフレーム(2-01)当たりスロット(2-02、2-03)の個数は、副搬送波間隔に対する設定値μ(2-04、2-05)によって異なる。
【0041】
図2の一例では、副搬送波間隔の設定値として、μ=0(2-04)の場合とμ=1(2-05)の場合を示している。
μ=0(2-04)の場合、1サブフレーム(2-01)は、1つのスロット(2-02)に構成され、μ=1(2-05)の場合、1サブフレーム(2-01)は、2つのスロット(2-03)に構成される。
【0042】
すなわち、副搬送波間隔に対する設定値μにより、1サブフレーム当たりスロット数(
)が変更され得、これにより、1フレーム当たりスロット数(
)が変更される。
各副搬送波間隔設定μによる
及び
は、下記に示す表1のように定義される。
【0043】
【表1】
【0044】
NRで1つのコンポーネントキャリア(component carrier:CC)あるいはサービングセル(serving cell)は、最大250個以上のRBで構成される。
したがって、端末がLTEのように常に全体サービングセルの帯域幅(serving cell bandwidth)を受信する場合、端末のパワー消費が深刻になる場合があり、これを解決するために基地局は、端末に1つ以上の帯域幅部分(bandwidth part:BWP)を設定し、端末がセル(cell)内の受信領域を変更できるようにサポートする。
【0045】
NRで、基地局は、CORESET#0(あるいはcommon search space、CSS)の帯域幅である「initial BWP」を、MIBを介して端末に設定する。
その後、基地局は、RRCシグナリングを介して端末の初期BWP(first BWP)を設定し、今後ダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を介し、指示され得る少なくとも1つ以上のBWP設定情報を通知する。
その後、基地局は、DCIを介して「BWP ID」を公知することによって端末がどの帯域を用いるかを指示する。
もし、端末が特定時間以上の間に現在に割り当てられたBWPでDCIを受信できない場合、端末は、「default BWP」に回帰してDCIの受信を試みる。
【0046】
図3は、本発明の一実施形態による無線通信システムにおいて帯域幅部分に対する設定を説明するための図である。
図3を参照すれば、端末の帯域幅(3-00)は、2つの帯域幅部分、すなわち、帯域幅部分#1(3-01)と帯域幅部分#2(3-02)を含む。
【0047】
基地局は、端末に1つ又は多数個の帯域幅部分を設定することができ、各帯域幅部分に対して下記に示す表2のような情報を設定する。
【表2】
【0048】
表2で説明した設定情報の他にも帯域幅部分に関連した多様なパラメーターが端末に設定される。
上述した情報は、上位階層シグナリング、例えば、RRCシグナリングを介して基地局が端末に伝達する。
設定された1つ又は複数個の帯域幅部分の内から少なくとも1つの帯域幅部分が活性化(Activation)される。
設定された帯域幅部分に対する活性化の有無は、基地局から端末にRRCシグナリングを介して準静的(semi-static)に伝達されるか、「MAC CE(control element)」又はDCIを介して動的に伝達される。
【0049】
上述した5G通信システムにおいてサポートする帯域幅部分に対する設定は、多様な目的に用いられる。
一例として、システム帯域幅より端末がサポートする帯域幅が小さい場合に、帯域幅部分に対する設定を介し、端末がサポートする帯域幅がサポートされる。
例えば、表2で、帯域幅部分の周波数位置(設定情報2)が端末に設定されることにより、システム帯域幅内の特定の周波数位置で端末がデータを送受信することができる。
【0050】
また、他の一例として、互いに異なるヌメロロジーをサポートするための目的で、基地局が端末に複数個の帯域幅部分を設定することができる。
例えば、任意の端末に15kHzの副搬送波間隔と30kHzの副搬送波間隔を用いたデータ送受信を全てサポートするために、2つの帯域幅部分がそれぞれ15kHzと30kHzの副搬送波間隔を用いるように設定される。
互いに異なる帯域幅部分は、FDM(Frequency Division Multiplexing)になり、特定の副搬送波間隔でデータを送受信しようとする場合、該当の副搬送波間隔に設定されている帯域幅部分が活性化される。
【0051】
他の一例として、端末の電力消費減少のための目的で、基地局が端末に互いに異なる大きさの帯域幅を有する帯域幅部分を設定することができる。
例えば、端末が非常に大きい帯域幅、例えば、100MHzの帯域幅をサポートし、常に該当の帯域幅でデータを送受信する場合、非常に大きい電力消費を引き起こす可能性がある。
特に、トラフィック(Traffic)がない状況で、端末が100MHzの大きい帯域幅に対する不要なダウンリンク制御チャンネルに対するモニタリングを行うことは、電力消費の観点で非常に非効率的である。
したがって、端末の電力消費を減らすための目的で、基地局は、端末に相対的に小さい帯域幅の帯域幅部分、例えば、20MHzの帯域幅部分を設定する。
トラフィックがない状況で、端末は、20MHz帯域幅部分でモニタリング動作を行い、データが発生した場合、基地局の指示により100MHzの帯域幅部分を用いてデータを送受信する。
【0052】
図4は、本発明の一実施形態による帯域幅部分に対する動的設定変更方法を示す図である。
図4を参照すると、上述した表2で説明したとおり、基地局は、端末に1つ又は複数個の帯域幅部分を設定することができ、各帯域幅部分に対する設定で帯域幅部分の帯域幅、帯域幅部分の周波数位置、帯域幅部分のヌメロロジーなどに対する情報を端末に知らせることができる。
図4によれば、端末に端末の帯域幅(4-00)内の2つの帯域幅部分、すなわち、帯域幅部分#1(BWP#1)(4-05)と帯域幅部分#2(BWP#2)(4-10)が設定される。
設定された帯域幅の内で1つ又は複数個の帯域幅部分が活性化され、図4では1つの帯域幅部分が活性化される一例が考慮される。
スロット#0(4-25)では、設定された帯域幅部分の中から帯域幅部分#1(4-05)が活性化している状態であり、端末は、帯域幅部分#1(4-05)に設定されている制御領域#1(4-45)でPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングし、帯域幅部分#1(4-05)でデータ(4-55)を送受信する。
設定された帯域幅部分の内からどの帯域幅部分が活性化されるかにより、端末がPDCCHを受信する制御領域が異なり、これによって、端末がPDCCHをモニタリングする帯域幅が変わる。
【0053】
基地局は、端末に帯域幅部分に対する設定を変更する指示子を追加に送信する。
ここで、帯域幅部分に対する設定を変更するということは、特定の帯域幅部分を活性化する動作(例えば、帯域幅部分Aから帯域幅部分Bへの活性化変更)と同一に考えることができる。
基地局は、端末に設定変更指示子(Configuration Switching Indicator)を特定スロットで送信する。
端末は、基地局から設定変更指示子を受信した後、特定時点から設定変更指示子に従って変更された設定を適用し、活性化する帯域幅部分を決定する。
また、端末は、活性化された帯域幅部分に設定されている制御領域でPDCCHに対するモニタリングを行う。
【0054】
図4で、基地局は、端末に活性化された帯域幅部分を既存の帯域幅部分#1(4-05)から帯域幅部分#2(4-10)に変更を指示する設定変更指示子(Configuration Switching Indication)(4-15)をスロット#1(4-30)で送信する。
端末は、該当の指示子を受信した後、指示子の内容に従って帯域幅部分#2(4-10)を活性化する。
この時、帯域幅部分の変更のための遷移時間(Transition Time)(4-20)が求められ、これにより、活性化する帯域幅部分を変更して適用する時点が決定される。
図4では、設定変更指示子(4-15)を受信した後、1スロットの遷移時間(4-20)がかかる場合を示している。
遷移時間(4-20)には、データ送受信が行われない場合もある(4-60)。
これに従って、スロット#2(4-35)、スロット#3(4-40)で帯域幅部分#2(4-10)が活性化されて該当の帯域幅部分に制御チャンネル及びデータが送受信される。
【0055】
基地局は、端末に1つ又は複数個の帯域幅部分を上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)に予め設定することができ、設定変更指示子(4-15)が、基地局が予め設定した帯域幅部分の設定の内の1つとマッピングされる方法で活性化を指示する。
例えば、logNビットの指示子は、N個の既設定された帯域幅部分の内の1つを選択して指示する。
【0056】
下記に示す表3では、2ビット指示子を用いて帯域幅部分に対する設定情報を指示する一例が説明される。
【表3】
【0057】
図4で説明した帯域幅部分に対する設定変更指示子(4-15)は、MAC(Medium Access Control)CE(Control Element)シグナリング、又はL1シグナリング(例えば、共通DCI、グループ-共通DCI、端末-特定DCI)の形態に基地局から端末に伝達される。
【0058】
図4で説明した帯域幅部分に対する設定変更指示子(4-15)に従って、帯域幅部分の活性化がどの時点から適用されるかは、次に従う。
設定変更がどの時点から適用されるかは、予め定義されている値(例えば、設定変更指示子が受信後N(≧1)スロットの後から適用)に従うか、基地局から端末に上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介して設定するか、設定変更指示子(4-15)の内容に一部含まれて送信される。
又は、設定変更が適用される時点は、上述した方法の組み合わせで決定される。
端末は、帯域幅部分に対する設定変更指示子(4-15)を受信した後、上述した方法で取得した時点から変更された設定を適用する。
【0059】
図5は、本発明の一実施形態に5Gシステムにおいてダウンリンク制御チャンネルが送信される制御領域(Control Resource Set、CORESET)を説明するための図である。
図5を参照すると、本実施形態では、周波数軸に端末の帯域幅部分(5-10)、時間軸に1つのスロット(5-20)内に2つの制御領域(制御領域#1(5-01)、制御領域#2(5-02))が設定される。
【0060】
制御領域(5-01、5-02)は、周波数軸に全体の端末の帯域幅部分(5-10)内で特定の周波数リソース(5-03)に設定される。
制御領域(5-01、5-02)は、時間軸には、1つあるいは複数個のOFDMシンボルに設定され得、制御領域長さ(Control Resource Set Duration)(5-04)に定義され得る。
図5の一例において、制御領域#1(5-01)は、2つのシンボルの制御領域の長さに設定されており、制御領域#2(5-02)は、1つのシンボルの制御領域の長さに設定されている。
【0061】
上記で説明した5Gシステムにおける制御領域は、基地局が端末に上位階層シグナリング(例えば、システム情報(System Information)、MIB(Master Information Block)、RRC(Radio Resource Control)シグナリング)を介して設定する。
端末に制御領域を設定するということは、端末に制御領域識別子(Identity)、制御領域の周波数位置、制御領域のシンボルの長さなどの情報を提供することを意味する。
【0062】
例えば、端末に制御領域を設定するための情報には、下記に示す表(4-1)に従う情報が含まれる。
【表(4-1)】
【0063】
表(4-1)において、tci-StatesPDCCH(単にTCI stateと称する)設定情報は、該当の制御領域で送信されるDMRS(demodulation reference signal)とQCL(quasi co-located)関係にある1つ又は複数個のSS(synchronization signal)/PBCH(physical broadcast channel)ブロック(block)(SSB又はSS/PBCH blockと指し示す)インデックス又はCSI-RS(channel state information reference signal)インデックスの情報を含み得る。
【0064】
無線通信システムにおいて、1つ以上の互いに異なるアンテナポート(あるいは1つ以上のチャンネル、信号及びこれらの組み合わせで代替されることも可能であるが、今後の本発明の説明では便宜のために互いに異なるアンテナポートに統一して指し示す)は、下記に示す表(4-2)のようなQCL設定によって互いに接続(associate)される。
【表(4-2)】
【0065】
具体的には、QCL設定は、2つの互いに異なるアンテナポートを、(QCL)targetアンテナポートと(QCL)referenceアンテナポートの関係に接続し、端末は、referenceアンテナポートで測定されたチャンネルの統計的な特性(例えば、Doppler shift、Doppler spread、average delay、delay spread、average gain、spatial Rx(あるいはTx)パラメーターなど、チャンネルの「large scale」パラメーター、ないし、端末の受信空間フィルター係数、あるいは送信空間フィルター係数)の内の全部、あるいは一部をtargetアンテナポート受信時に適用(あるいは仮定)する。
【0066】
targetアンテナポートとは、QCL設定を含む上位レイヤ設定によって設定されるチャンネルあるいは信号を送信するアンテナポート、ないしは、QCL設定を指示する「TCI state」が適用されるチャンネル、あるいは信号を送信するアンテナポートを意味する。
referenceアンテナポートとは、QCL設定内「referenceSignal」パラメーターによって指示(特定)されるチャンネル、あるいは信号を送信するアンテナポートを意味する。
【0067】
具体的には、QCL設定によって限定される(QCL設定内でパラメーター「qcl-Type」によって指示される)チャンネルの統計的な特性は、「QCL type」によって次のように分類することができる。
【0068】
o‘QCL-TypeA’:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}
o‘QCL-TypeB’:{Doppler shift,Doppler spread}
o‘QCL-TypeC’:{Doppler shift,average delay}
o‘QCL-TypeD’:{Spatial Rx parameter}
この時、「QCL type」の種類は、上記の4種類に限定されるものではないが、説明の要旨を不明にしないために、すべての可能な組み合わせを羅列しない。
【0069】
QCL-TypeAは、targetアンテナポートの帯域幅及び送信区間がreferenceアンテナポートに比べていずれも充分であり(すなわち、周波数軸及び時間軸のいずれにおいてtargetアンテナポートのサンプル数及び送信帯域/時間がreferenceアンテナポートのサンプル数及び送信帯域/時間より多い場合)、周波数及び時間軸で測定可能なすべての統計的特性を参照可能な場合に用いられる「QCL type」である。
【0070】
QCL-TypeBは、targetアンテナポートの帯域幅が周波数軸で測定可能な統計的特性、すなわち、「Doppler shift」、「Doppler spread」を測定するのに十分な場合に用いられる「QCL type」である。
【0071】
QCL-TypeCは、targetアンテナポートの帯域幅及び送信区間が「second-order statistics」、すなわち、「Doppler spread」及び「delay spread」を測定するには不充分であり、「first-order statistics」、すなわち、「Doppler shift」、「average delay」のみを参照可能な場合に用いられる「QCL type」である。
【0072】
QCL-TypeDは、referenceアンテナポートを受信する時に用いた空間受信フィルター値をtargetアンテナポート受信時に使用可能な時に設定される「QCL type」である。
【0073】
一方、基地局は、下記に示す表(4-3)のような「TCI state」設定を介して最大2つのQCL設定を1つのtargetアンテナポートに設定あるいは指示することが可能である。
【表(4-3)】
【0074】
1つの「TCI state」設定に含まれる2つのQCL設定の内の一番目のQCL設定は、QCL-TypeA、QCL-TypeB、QCL-TypeCの内の1つに設定され得る。
この時、設定可能な「QCL type」は、targetアンテナポート及びreferenceアンテナポートの種類によって特定され、下記で詳細に説明する。
また、上記1つの「TCI state」設定に含まれる2つのQCL設定の内の二番目のQCL設定は、QCL-TypeDに設定され得、場合によって省略することが可能である。
【0075】
図6は、本発明の一実施形態による端末能力(UE capability)を報告する手続きを示す図である。
LTE及びNRシステムにおいて、端末は、サービング基地局に接続された状態で該当の基地局に端末がサポートする能力(capability)を報告する手続きを行う。
以下では、これを「UE capability」報告と指称する。
【0076】
基地局は、601段階で接続状態の端末にcapability報告を要請する「UE capability enquiry」メッセージを伝達する。
「UE capability enquiry」メッセージには、「RAT type」別の「UE capability」要請が含まれ得る。
「RAT type」別の要請には、要請する周波数バンド情報が含まれ得る。
【0077】
また、「UE capability enquiry」メッセージは、1つのRRCメッセージcontainerで複数の「RAT type」を含み得る。
又は、他の例に従って、各「RAT type」別の要請を含む「UE capability enquiry」メッセージが複数回に端末に伝達される。
すなわち、「UE capability enquiry」メッセージが複数回に繰り返して送信され、端末は、これに該当する「UE capability information」メッセージを構成して報告する。
【0078】
NRシステムにおいて基地局は、NR、LTE、EN-DCをはじめとするMR-DCに対する「UE capability」を要請する。
基地局は、端末が接続された後、「UE capability enquiry」メッセージを送信し、また、基地局が必要な時に、どの条件でも「UE capability」報告を要請することができる。
基地局から「UE capability」報告要請を受けた端末は、「UE capability enquiry」メッセージに含まれた「RAT type」及びバンド情報により「UE capability」を構成又は取得する。
【0079】
一方、本発明の一実施形態によれば、「UE Capability」には端末が「multi-TRP」動作をサポートするか否かに対する情報が含まれる。
また、「UE Capability」には、端末が「inter-cell」に対する「multi-TRP」動作をサポートするか否かに対する情報が含まれる。
したがって、「UE capability」は、「multi-TRP」関連capabilityと称することができる。
「UE capability」が構成された後、端末は、602段階で「UE capability」が含まれた「UE capability information」メッセージを基地局に伝達する。
その後、基地局は、端末から受信した「UE capability」に基づいて該当端末に適当なスケジューリング及び送受信管理を行う。
【0080】
図7は、本発明の一実施形態による協力通信アンテナポート構成を説明するための図である。
図7を参照すると、共同送信(joint transmission:JT)技法と状況によるTRP(transmission reception point)別の無線リソース割当の例示が示されている。
【0081】
図7で、700は、各セル、TRP及び/又はビーム間コヒーレント(coherent)プリコーディングをサポートするコヒーレント共同送信(coherent joint transmission:C-JT)を示す図である。
C-JTの場合、「TRP A」705と「TRP B」710が互いに同じデータ(PDSCH)を送信し、複数のTRPでjointプリコーディングを行う。
これは、「TRP A」705と「TRP B」710で同一のDMRSポート(例えば、両TRPのいずれにおいて「DMRS port A、B」)を送信することになることを意味する。
この場合、端末715は、「DMRS port A、B」を介して受信された基準信号によって復調される1つのPDSCHを受信するための1つのDCI情報を受信する。
【0082】
図7で、720は、各セル、TRP及び/又はビーム間非-コヒーレント(non-coherent)プリコーディングをサポートする非-コヒーレント共同送信(non-coherent joint transmission:NC-JT)を示した図である。
NC-JTの場合、各セル、TRP及び/又はビームで互いに異なるPDSCHを送信し、各PDSCHには個別プリコーディングが適用される。
これは、「TRP A」725と「TRP B」730で互いに異なるDMRSポート(例えば、「TRP A」では「DMRS port A」、「TRP B」では「DMRS port B」)を送信することになることを意味する。
この場合、端末735は、「DMRS port A」によって復調される「PDSCH A」と、他の「DMRS port B」によって復調される「PDSCH B」を受信するための二種類のDCI情報を受信する。
【0083】
2つ以上の送信地点で1つの端末に同時にデータを送信するNC-JTをサポートするために、単一PDCCHを介して2つ(以上)の互いに異なる送信地点から送信されるPDSCHを割り当てるか、多重PDCCHを介して2つ以上の互いに異なる送信地点から送信されるPDSCHを割り当てることが必要である。
端末は、L1/L2/L3シグナリングに基づいて各基準信号あるいはチャンネル間QCL(quasi co-location)接続関係を取得し、これを介して各基準信号あるいはチャンネルのラージスケールパラメーター(large scale parameter)を効率的に推定することができる。
もし、基準信号あるいはチャンネルの送信地点が異なる場合、ラージスケールパラメーター(large scale parameter)は、互いに共有されにくいので、協力送信を行う時に基地局は、端末に同時に2つ以上の送信地点に対する「quasi co-location」情報を2つ以上の「TCI state」を介して知らせる必要がある。
【0084】
もし、多重PDCCHを介して非-コヒーレント協力送信がサポートされる場合、すなわち、2つ以上のPDCCHが2つ以上のPDSCHを同一時点に同じサービングセル及び同じ帯域幅部分に割り当てる場合、2つ以上の「TCI state」は、各PDCCHを介して各PDSCH、ないし「DMRS port」にそれぞれ割り当てられる。
一方、単一PDCCHを介して非-コヒーレント協力送信がサポートされる場合、すなわち、1つのPDCCHが2つ以上のPDSCHを同一時点に同じサービングセル及び同じ帯域幅部分に割り当てる場合、上記2つ以上の「TCI state」は、1つのPDCCHを介して各PDSCH、ないし「DMRS port」に割り当てられる。
【0085】
もし、特定時点で、端末に割り当てられた「DMRS port」が送信地点Aから送信される「DMRS port group A」と送信地点Bから送信される「DMRS port group B」に分けられると仮定すれば、2つ以上の「TCI state」は、それぞれ「DMRS port group」に接続され、各group別の互いに異なるQCL仮定に基づいてチャンネルが推定される。
一方、互いに異なるDMRSポートは、チャンネル測定正確度を高めると同時に送信負担を軽減させるためにCDM(code division multiplexing)されるか、FDM(frequency division multiplexing)されるか、TDM(time domain multiplexing)される。
この中、CDMされる「DMRS port」を「CDM group」と通称する時、「CDM group」内の「DMRS port」は、各port別のチャンネル特性が類似する場合にcode基盤のマルチプレクシングが良好に動作するので(すなわち、各port別のチャンネル特性が類似する場合、OCC(orthogonal cover code)による区分が良好にできるので)同じ「CDM group」に存在する「DMRS port」が互いに異なる「TCI state」を有さないようにすることが重要になる。
【0086】
一方、上記のように複数のTRPを介してデータを送信する動作を「multi-TRP」(M-TRP)動作と称する。
また、上記複数のTRPで複数のセルを介してデータを送信する動作を、「inter cell multi-TRP」」動作と称する。
本発明では、「inter cell multi TRP」動作のための方法を提案する。
【0087】
「inter-cell multi-TRP」(M-TRP)動作のためには、「inter-cell」を設定する方法が必要である。
例えば、「inter-cell」設定情報を介して「inter-cell」を設定し、「inter-cell」設定情報には「inter-cell」を構成する単位及び方法、cellをgroupingする単位及び方法、セルを識別するための情報(例えば、「cell id」、「serving cell id」)などの情報の内の少なくとも1つが含まれる。
ただし、本発明の実施形態がこれに限定されるものではなく、「inter-cell」設定情報には上述した情報が含まれないこともあり、「inter-cell」に関連したいかなる情報も含まれ得る。
ここに加えて、SSB pattern(ssb-PositionsInBurst、ssb-periodicityServingCell)、sub-carrier spacing(subcarrier Spacing)、frequency(absoluteFrequencySSB)などが含まれ得る。
【0088】
また、「inter-cell」設定情報は、本発明でcell間協力送信のためのセル設定情報を指し示す用語であって、設定情報、セル設定情報などと言及される。
また、本発明は、「serving cell」を介する「inter-cell multi-TRP」協力送信及び「serving cell」と「non-serving cell」を介する「inter-cell multi-TRP」協力送信などに適用される。
【0089】
図8a~図8dは、本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図8aを参照すると、図8aは、1つ以上のTRPが1つのサービングセル設定内で動作する「intra-cell multi-TRP」動作810を示す。
図8aによれば、基地局は、互いに異なるTRPで送信されるチャンネル及び信号のための設定を1つのサービングセル設定内に含ませて送信するので、複数のTRPが1つのServingCellIndexに基づいて動作することになる。
したがって、ServingCellIndexが1つであるので同一の「physical cell Id」を用いてセルが構成される。
このような場合、端末がセルを区分するために周波数側(例えば、frequency/channel/band)リソースでセル間リソースを異なるものにするか、時間側リソースでセル間リソースを異なるように割り当てる方法が必要である。
しかし、一般的に、1つのCCで割り当てられたリソースを全部用いることがはるかにリソース効率的であるので、「cell planning」時に時間及び周波数リソースでcellを区分するよりは、「cell ID」形態でcellを区分する方法が用いられる。
【0090】
したがって、本発明は、新しい「cell ID」情報又はセル関連情報(又は、協力セル設定情報、協力セル関連情報などと称することができる)に基づいて新しいM-TRPのための「inter-cell」を構成する方法を提案する。
すなわち、本発明は、複数個のTRPがセル間協力送信をする場合、これを端末に設定する方法(すなわち、セル間協力送信をするセルが他のTRPに関連していることを端末に知らせる方法)を提案する。
一方、以下では、「cell ID」を用いる方法を例として説明するが、本発明がこれに限定されるものではなく、「physical cell ID」、「serving cell index」又は別途の他の識別子を用いる方法も考慮されることができる。
【0091】
以下では、セル又はセルグループを設定する方法を提案する。
セル又はセルグループを設定する方法は、シナリオ及びcaseによって異なるように構成される。
一方、図8a~8dは、基地局間(inter-gNB)又は基地局内(inter-gNB)のセル間協力通信に用いられる。
また、図8a~8dのback-haul及びfront-haulは、理想的なback-haul/front-haulと非-理想的なback-haul/front-haulにいずれも適用される。
また、図8a~8dは、同一チャンネル間(co-channel)又は他のチャンネル間(different channel)に適用することができ、互いに異なる「cell ID」又は同一のセルIDにも適用することができる。
【0092】
まず、図8cを参照すると、図8c(Case 3)は、CA-frameworkにおける「inter-cell M-TRP」動作830を示す。
図8cによれば、基地局は、互いに異なるTRPで送信されるチャンネル及び信号のための設定を互いに異なるサービングセル設定内に含ませて設定する。
【0093】
換言すれば、各TRPは、独立的なサービングセル設定を有し、各サービングセル設定内「DownlinkConfigCommon」が指示する周波数帯域値「FrequencyInfoDL」は、少なくとも一部の重なる帯域を指示する。
複数のTRPが複数のServCellIndex(「ServCellIndex #1」、「ServCellIndex #2」)に基づいて動作することになるので、TRP別に別途のPCIを用いることが可能である(ServCellIndex当たりに1つのPCI割当可能)。
この場合、もし、複数のSSBがTRP1とTRP2から送信される時、SSBは、互いに異なるPCI値を(PCI#1、又はPCI#2)有することになり、端末は、これを区分して受信する。
具体的には、セル設定情報を用いて複数のTRPにおける協力送信を設定する方法は、下記のとおりである。
【0094】
方法1:下記に示す表5を参照すると、SpCell設定情報(「SpCellConfig」)にセル間「multi-TRP」情報(「IntercellForMultiTRP」)の活性化又は非活性化を指示する情報を設定する方法を考慮する。
この時、下記の「IntercellForMultiTRP」は、1ビットの情報で活性化又は非活性化を指示するか、あるいは「IntercellForMultiTRP」情報が含まれる場合に活性化を指示し、「IntercellForMultiTRP」情報が含まれない場合には非活性化を指示する方式で設定される。
このように、「ServCellIndex」を用いることによって「CA framework」に基づいて動作することができる。
【0095】
したがって、端末は、「IntercellForMultiTRP」がenableに設定された(あるいは「IntercellForMultiTRP」が含まれた)SCell又はSpCellが「cooperating set」に設定されて協力送信を行うものと判断する。
【表5】
【0096】
一方、上記では「SpCellConfig」を例として説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、SCell設定情報(「SCellConfig」)に対しても同一に適用される。
【0097】
方法2:一方、他の実施形態を考慮すると、下記に示す表6のように「ServingCellConfig」を用いて「IntercellForMultiTRP」を設定する方法が考慮される。
上述したように、「IntercellForMultiTRP」は、1ビットの情報で活性化又は非活性化を指示するか、あるいは「IntercellForMultiTRP」情報が含まれる場合に活性化を指示し、「IntercellForMultiTRP」情報が含まれない場合には非活性化を指示する方式で設定される。
【0098】
したがって、端末は、「ServingCellConfig」に「IntercellForMultiTRP」がenableに設定された場合(あるいは「SevingCellConfig」に「IntercellForMultiTRP」が含まれた場合)、「ServingCellConfig」に相応するSCell又はSPCellが協力送信を行うものと判断する。
【表6】
【0099】
方法3:一方、他の実施形態を考慮すると、「inter-cell」基盤の「Multiple TRP」送信のために上位レイヤシグナリング(RRC)を用いて協力セル関連情報を送信する。
協力セル関連情報は、下記に示す表7のように「CellGroupConfig」に含まれ得、例えば、「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報(以下、「InterCellGroupForMultiTRP」)、TRPグループID(以下、「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」)の内の少なくとも1つの情報が「CellGroupConfig」に追加される。
【0100】
ただし、本発明の実施形態がこれに限定されるものではない。
すなわち、協力セル関連情報は、上述した「SpCellConfig」、「SCellConfig」、「ServingCellConfig」などに含まれて設定されることもできる。
【表7】
【0101】
例えば、「InterCellGroupForMultiTRP」が「CellGroupConfig」に含まれ、「InterCellGroupForMultiTRP」は「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」及び「InterCellGroupForMultiTRPSCellList」に構成される。
したがって、「InterCellGroupForMultiTRPSCellList」内に含まれたSCellが「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」でグルーピングされ、SCell又はSPCellが協力送信に用いられる。
【0102】
この時、表7を参照すると、「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」は、0~5の内の少なくとも1つが選択される。
ただし、これは、本発明の一実施形態に過ぎず、TRPグループの数により「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」は、5以上の値に設定されることも可能である。
【0103】
又は、「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」のみが「CellGroupConfig」内に含まれることもできる。
このような場合、「CellGroupConfig」内に含まれる「SCellConfig」に相応するSCellは、同一の「TRP Group ID」を持つ。
したがって、同一の「TRP Group ID」を持つcell又は「cell group」が協力送信に用いられる。
このように、上記2つの方法をそれぞれ用いるか、組み合わせて「inter-cell」基盤「M-TR」の「cooperating set」を設定する。
【0104】
方法4:一方、他の実施形態を考慮すると、「inter-cell」基盤の「Multiple TRP」送信のために上位レイヤシグナリング(RRC)を用いて協力セル関連情報を送信することができ、「CellGroup」を構成するsetを(「physical Id #X」、「physical Id #Y」)又は(「servicellId #X」、「servicellId #Y」)をリスト又はテーブル形態に構成して定義する。
【0105】
すなわち、本発明では、「physical cell ID」のセット、あるいは「servingcellID」のセットが「CellGroup」で設定され、セットが協力送信に用いられる。
この時、「physical cell ID」のセットあるいは「servingcellID」のセットは、「CellGroupConfig」の他に「SpCellConfig」、「SCellConfig」、「ServingCellConfig」などを介しても設定され得る。
【0106】
一方、図8dは、CA動作によるサービングセル及びPCI設定例示840を示す図である。
図8dを参照すると、基地局は、各セルが占有する周波数リソースが異なるCA状況で各セル別の互いに異なるサービングセル(「ServCellConfigCommon」)を設定し(すなわち、各サービングセル設定内の「DownlinkConfigCommon」が指示する周波数帯域値「FrequencyInfoDL」が互いに異なる)、これにより、各セル別の互いに異なるインデックス(「ServCellIndex」)を設定して互いに異なるPCI値をマッピングする。
【0107】
一方、図8b(Case 2)は、「non-CA framework」における「inter-cell M-TRP」動作820を示す。
図8を参照すると、互いに異なるTRPで送信されるチャンネル及び信号のための設定を1つのサービングセル設定内に含ませて設定する。
この時、互いに異なるTRPは、互いに異なるPCIを有し、別途の「servingcell index」設定なしに互いに異なるPCIを有するものに設定されれば、端末は「inter-cell M-TRP」送信を行うものと判断する。
【0108】
ただし、「ServCellIndex」に基づいて動作することになるので、端末は、「non-serving cell」を介して信号を送受信するTRPに割り当てられたPCIを確認することができない。
したがって、端末は、「inter-cell M-TRP」送信が設定されたか否かを確認することができない。
したがって、以下では、「non-serving cell」を介して信号を送受信するTRPのPCIを確認する方法を提案し、これを介して端末は、「inter-cell M-TRP」が設定されたか否かを確認する。
【0109】
第1方法:TCI設定あるいはQCL設定に既存「ServCellIndex」にマッピングされる一番目のPCI値以外の追加的なPCI値を接続可能なパラメーターを追加し、追加的なPCIに基づくSSBを「QCL reference」アンテナポートとして設定する方法が用いられる。
【0110】
具体的には、下記に示す表8のように、QCL設定に該当サービングセルに割り当てられたPCI以外に他のPCIを参照するためのパラメーターを追加する。
【表8】
【0111】
第2方法:又は、下記に示す表9のように、TCI設定に該当サービングセルに割り当てられたPCI以外に他のPCIを参照するためのパラメーターを追加する。
【表9】
【0112】
第3方法:又は、TCI設定内の一番目のQCL設定(qcl-Type1)と二番目のQCL設定(qcl-Type2)に互いに異なるPCI値をマッピングしようとする場合、下記に示す表10のように、2つのPCI(「physCellId1」、「physCellId2」)をTCI設定に追加することも可能である。
【表10】
【0113】
QCL設定あるいはTCI設定内の追加PCI値を割り当てることにおいて、端末のモビリティー設定(あるいはハンドオーバー設定)値を勘案して特定制約を考慮することが可能である。
【0114】
基地局は、測定設定(例えば、「MeasConfig」又は「MeasObject」設定)内の「black cell list」あるいは「white cell list」を用いることが可能である。
下記に示す表11によれば、基地局は、「MeasObject」設定を介して端末がSSB測定時に考慮するPCI値の「black list」(「blackCellsToAddModList」)と「white list」(「whiteCellsToAddModList」)に接続される一連のPCI値リストを設定する。
【表11】
【0115】
上記の例において、PCI#2は、「MeasObjectNR」内「whiteCellsToAddModList」に含まれたが(あるいは「blackCellsToAddModList」に含まれなかったが)、PCI#3は、「MeasObjectNR」内「whiteCellsToAddModList」に含まれなかった場合(あるいは「blackCellsToAddModList」に含まれた場合)、端末は、PCI#2が設定されたことを確認する。
したがって、端末は、PCI#2に対しては、SSBを測定する義務を持つことになるが、PCI#3に対してはSSB測定を行う義務がなくなる。
したがって、端末は、PCI#2に連携されたSSBに対しては、「QCL reference」アンテナポート設定を適用できるが、PCI#3に連携されたSSBに対しては、「QCL reference」アンテナポート設定を期待しない可能性がある。
この時、「端末が「QCL reference」アンテナポート設定を期待しない」ということは、実際に適用時に「このように設定される場合、該当設定内容を無視する」、「該当設定に対する端末動作が定義されておらず、任意の処理を行うように許可される」、又は「基地局が該当設定をしないように保障する」など、多様に応用することが可能である。
【0116】
一方、本発明の他の実施形態によれば、図8bで、端末が「inter-cell M-TRP」動作が設定されたか否かを確認するために、下記のような方法が用いられる。
TRP1とTRP2に対して、少なくとも1つ以上のBWPが設定され、Cell関連上位レイヤsignaling又はparameterが設定される。
複数のTRP(s)は、各TRPでサポートするBWPの中から「inter-cell M-TRP」に該当するBWPがactiveになるように設定する。
したがって、M-TRP送信のために複数のBWPがactiveになる。
例えば、「inter-cell M-TRP」送信のために、TRP1の「BWP-0」は、「CORESET0、1、2、3、4」に関連し、TRP2の「BWP-1」は、「CORESET0、1、2、3、4」に関連するように設定される。
また、TRP1のBWP0とTRP2のBWP1が活性化された場合、端末は、「M-TRP」動作が設定されたと判断する。
したがって、端末は、「ControlResourceSet」設定によって「M-TRP」動作を行う。
すなわち、端末は、複数のTRPを介して信号を送信又は受信する。
【0117】
一方、「non-serving cell」に関連したTRP2の「BWP-1」がactivation状態であるか否かを判断するために、上述した測定設定情報が用いられる。
「serving cell」から受信された測定設定情報に含まれたbandの「freq.」情報に「BWP-1」の少なくとも一部を含ませることによって、TPR2の「BWP-1」をactivationする。
例えば、上記測定設定情報には、周波数情報(例えば、「freqbandindicatorNR」又は「ssbFrequency」で「ARFCN-ValueNR」)が含まれ、周波数情報にTRP2の周波数情報(BWP-1)の一部が含まれるように設定される場合、TRP2の「BWP-1」がactivationになる。
又は、上記測定設定情報には、activatedになるBWP又は「multi-TRP inter-cell」送信のために用いられる「BWP ID」が含まれ、これを介して「multi-TRP inter-cell」送信が行われる。
【0118】
また、「serving cell」から受信された測定設定情報には「serving cell」の「measurement object」(「servingCellMO」)、「measurement Id」などの情報が含まれる。
また、「serving cell」から受信された測定設定情報には、隣接セルに関連した「measurement object」が含まれる。
「measurement object」には、「BWP ID」、「cell ID」などの情報の内の少なくとも1つが含まれる。
したがって、端末は、「measurement object」によってTRP1のBWP0とTRP2のBWP1がactivationになったと判断することができ、「M-TRP」動作を行う。
又は、「measurement object」には、「CellsToAddModList」に対する情報が含まれ、上記情報に「PCI list」が含まれることによって、TRP2のBWP1がactivationになる。
又は、基地局は、QCL情報(「QCL info」)などのような設定情報を介して「multi-TRP」の「inter cell」協力送信を行う「BWP ID」を端末に送信するか、TRP2のBWP1に対する「BWP ID」を端末に送信することもできる。
【0119】
一方、本発明の他の実施形態によれば、図8bにおいて、端末が、「inter-cell M-TRP」動作が設定されたか否かを確認するために、下記のような方法が用いられる。
TRP1とTRP2に対して少なくとも1つのBWPが設定され、端末に設定される「CORESET Index」を新しく設定する方法が考慮される。
複数のTRP(s)は、それぞれ1つ以上のBWPを設定することができ、ここで「inter-cell M-TRP」送信のための各TRPの同一の「BWP-Id」は連続する(「consecutive number」)「CORESET Index」に関連するように設定される。
例えば、端末は、TRP1とTRP2から同一の「BWP-Id」がactiveになるように設定される。
万一、最大「COREESET Index」の個数が「5」に決定されると、TRP1の「BWP-1」は、「CORESET0、1、2」に関連し、TRP2の「BWP-1」は、「CORESET3、4」に関連するように設定される。
他の例としては、「COREESET Index」の最大個数が「5」以上の値(例:10)に決定されると、TRP1の「BWP-1」が「CORESET0-4」に関連し、TRP2の「BWP-1」が「CORESET5-9」に関連するように設定される。
【0120】
また、下記に示す表12を参照すると、「active BWP Id」を別途に設定するために下記のように「IntercellDownlinkBWP-Id」が追加される。
したがって、上記のように、「IntercellDownlinkBWP-Id」が指示するBWPが活性化された場合、端末は、該当BWPで「inter-cell M-TRP」動作を行う。
このような方法を用いる場合、「inter-cell」基盤の「multi-TRP」送信で1つのBWPのみがactiveになる現在の標準を維持しながら「non-CA framework」動作を行う長所がある。
【表12】
【0121】
一方、以下では、上記で説明された設定に基づいて「inter-cell」基盤の「multi-TRP」送信を行うために端末がmonitoringするCORESETの設定及び動作を説明する。
CORESETの詳細な設定のために「RRC parameter CORESETPoolIndex」の新しい定義/変更が必要である。
【0122】
「Rel-16」では、1つのBWP内に最大5つのCORESETまで設定され、この時、「multi-TRP transmission」を行うことができるCORESETの集合(set)を同一の「CORESETPoolIndex」に設定する。
一方、「Rel-17」で「inter-cell」に対応する複数のTRPそれぞれに対して「CORESETPoolIndex」の設定が必要である。
この時、基地局は、1つのBWP内に5つ以上のCORESETを設定することができ、「inter-cell」基盤の「multi-TRP」送信のために複数個の既存の「CORESETPoolIndex」を拡張して用いることができ、新しい情報(例:「CORESETPoolIndex-rel17」又は「CORESETPoolIndexForIntercell」)を用いることができる。
【0123】
図9は、本発明の一実施形態による「Multi-DCI」基盤「M-TRP」の「CORESETPoolIndex」設定方法を示す図である。
端末は、少なくとも1つ以上のBWPで「CORESETPoolIndex」が同一の値に設定されたCORESETに含まれた複数のPDCCHをモニタリングしてDCIをデコーディングする。
また、端末は、DCIがスケジューリングする「fully/partially/non-overlapped PDSCHs」を受信することを期待することができる。
【0124】
例えば、端末は、同一の「CORESETPoolIndex」901に設定されたTRP1の「CORESET#X」902とTRP#2の「CORESET#Y」903を「slot#0」904でそれぞれモニタリングする。
したがって、端末は、「CORESET#X」と「CORESET#Y」を介して受信されたDCIに基づいて「PDSCH#2」905及び「PDSCH#1」906からデータを受信する。
【0125】
ここで、TRPに設定されたPCIが互いに異なっても端末は設定された「CORESETPoolIndex」のみで「multi-TRP」で構成されるCORESETインデックスを判断する。
このため、下記で具体的な方法を提案する。
まず、「CORESETPoolIndex」は、端末に設定され、端末は、同一の「CORESETPoolIndex」を有するCORESETを介して「M-TRP」動作を行う。
例えば、「CORESETPoolIndex0」は、「CORESET1、2」を含み、「CORESETPoolIndex1」は、「CORESET3、4」を含む場合、端末は、「CORESET1、2」を介して「M-TRP」動作を行い、「CORESET3、4」を介して「M-TRP」動作を行う。
【0126】
「CORESETPoolIndex」を設定するための第1方法を説明する。
本発明の第1方法によれば、「serving cell」に対して「CORESETPoolIndex」が設定された場合、端末は、「inter-cell」(「non-serving cell」)に対しても同一の「CORESETPoolIndex」が設定されたことを期待することができる。
すなわち、「inter-cell」でも同一の「CORESETPoolIndex」が適用される。
この場合、「inter-cell」(「non-serving cell」)に対して別途の「CORESETPoolIndex」設定なしに暗黙的に設定されたものと判断することができる。
【0127】
例えば、TRP1に対するセルに対し、「CORESETPoolIndex0」は、「CORESET1、2」を含み、「CORESETPoolIndex1」は、「CORESET3、4」を含むように設定された場合、端末は、TPR2に対するセルに対しても、「CORESETPoolIndex0」は、「CORESET1、2」を含み、「CORESETPoolIndex1」は、「CORESET3、4」を含むと判断する。
【0128】
図10は、本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する第2方法を示す図である。
第2方法では、「CORESETPoolIndex」設定個数が固定され、本発明では、例えば、2つに設定される場合を説明する。
ただし、本発明の実施形態がこれに限定されるものではなく、「CORESETPoolIndex」設定個数は変更することができる。
【0129】
基地局は、PCIごとに「CORESETPoolIndex」をそれぞれ「0」or「1」に設定する。
この時、「CORESETPoolIndex0or1」に含まれるCORESETは、2つ以上になり得る。
第2方法によれば、基地局は、「inter-cell」間「CORESETPoolIndex」設定のためにpoolで構成されるための少なくとも1つのCORESETがPCI別に同一のインデックスを有するように設定することができる。
また、第2方法によれば、同一のPCIを有するTRPに対して「CORESETPoolIndex」には少なくとも2つのCORESETが含まれ得、「inter-cell」間協力送信のために同一の「CORESETPoolIndex」を有するCORESETが用いられる。
例えば、基地局は、特定端末のために「CORESET1 for TRP1」、「CORESET1 for TRP2」を「inter-cell」間「CORESETPoolIndex0」に設定する。
【0130】
他の例としては、1つの「Intra-cell」内で設定された「CORESETPoolIndex」を用いて「inter-cell」で同一の「CORESETIndex」を用いて「multi-TRP」送信のためのPDCCHをモニタリングする。
具体的には、図10を参照すると、「CORESET1 for TRP1」、「CORESET2 for TRP1」がTRP1に対する「CORESETPoolIndex0」1010に設定され、
「CORESET1 for TRP2」、「CORESET3 for TRP2」がTRP2に対して「CORESETPoolIndex0」1020に設定される。
したがって、TRP1及びTRP2に対する「CORESETPoolIndex0」は、「inter-cell」間「multi-TRP」送信のためのPDCCHモニタリングに用いられる。
【0131】
同様に、「CORESET3 for TRP1」、「CORESET4 for TRP1」がTRP1に対する「CORESETPoolIndex1」1011に設定され、
「CORESET2 for TRP2」、「CORESET4 for TRP2」がTRP2に対する「CORESETPoolIndex1」1021に設定される。
したがって、TRP1及びTRP2に対する「CORESETPoolIndex1」は、「inter-cell」間「multi-TRP」送信のためのPDCCHモニタリングに用いられる。
端末は、この時、PCIに関係なく、「CORESETPoolIndex」のみを確認して「multi-TRP」送信のためのPDCCHモニタリングを行う。
このように基地局は、「CORESETPoolIndex」の全体個数は固定し、端末に同一のindexを有するpoolを全てモニタリングするように設定/決定する。
【0132】
具体的には、第2方法において「CORESET ID」及び「CORESETPoolIndex」を設定するための情報は、下記に示す表13のように示す。
この時、「CORESETPoolIndex」は、2つである場合を例として説明するが、「CORESETPoolIndex」の数は増加させることができ、これにより、該当情報のビット数も増加することができる。
一方、端末は、RRC設定で別途の値設定がなければ、「CORESETPoolIndex」を「0」に仮定して動作することができる。
【表13】
【0133】
図11は、本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する第3方法を示す図である。
第3方法では、「CORESETPoolIndex」設定個数が固定され、本発明では、例えば、2つに設定される場合を説明する。
ただし、本発明の実施形態がこれに限定されるものではなく、「CORESETPoolIndex」設定個数は変更することができる。
【0134】
基地局は、PCIごとに「CORESETPoolIndex」をそれぞれ「0」or「1」に設定する。
この時、「CORESETPoolIndex0or1」に含まれるCORESETは、2つ以上になる。
第3方法によれば、基地局は、「inter-cell」間「CORESETPoolIndex」設定のためにpoolに構成されるための少なくとも1つのCORESETがPCI別に同一のインデックスを有するように設定する。
また、第3方法によれば、「inter-cell」協力送信のために、PCIが異なるCORESETが1つの「CORESETPoolIndex」に含まれるように設定される。
【0135】
例えば、基地局は、特定端末のために「CORESET1 for TRP1」、「CORESET2 for TRP2」を「inter-cell」間「CORESETPoolIndex0」1110に設定する。
また、基地局は、「CORESET4 for TRP1」、「CORESET3 for TRP2」を「inter-cell」間「CORESETPoolIndex1」1120に設定する。
端末は、「CORESETPoolIndex」に設定されない「CORESET index」(本図面では「CORESET2 for TRP1」、「CORESET3 for TRP2」、「CORESET1 for TRP2」、「CORESET4 for TRP2」)は、「inter-cell」基盤「M-TRP」送信をサポートしないものと判断する。
このように、基地局は、「CORESETPoolIndex」の全体個数は固定し、端末に同一のindexを有するpoolを全てモニタリングするように設定/決定する。
【0136】
本実施形態によるCORESETの設定は、下記に示す表14のように構成される。
この時、「CORESETPoolIndex」を2つ設定する場合、「CORESETPoolIndex-r17 field」は、ENUMERATED{n0、n1}に設定され、「CORESETPoolIndex」を三つ設定する場合、「CORESETPoolIndex-r17 field」は、ENUMERATED{n0、n1、n3}に設定される。
【0137】
又は、「intra-cell」と「inter-cell」を区分して「CORESETPoolIndex」が設定される。
例えば、「CORESETPoolIndex-r17 field」は、ENUMERATED{n0、n1、n3}に設定されることができ、intra-cellに対してはn0、n1が、「inter-cell」に対してはn2が用いられるように設定されることができる。
【0138】
ただし、これは、本発明の一実施形態に過ぎず、「CORESETPoolIndex」の数は変更することができ、これにより「CORESETPoolIndex-r17 field」もn4、n5などの情報に設定することができる。
また、「intra-cell」と「inter-cell」を区分して「CORESETPoolIndex」が設定される場合、「intra-cell」に対する情報と「inter-cell」に対する情報は、基地局の設定又は予め定められた規則により決定される。
【表14】
【0139】
又は、本発明の第4方法によれば、「CORESETPoolIndex」は、「intra-cell」用途に設定し、「inter-cell」のための「CORESETPoolIndex」、「CORESETPoolIndexFor-IntercellId」(new parameter)が新しく定義される。
【0140】
例えば、「CORESETPoolIndexForIntercellId」は、各セルの「CORESET Id」を含む「CORESETPoolIndex」を含むように設定される。
「CORESETPoolIndexForIntercellId0」は、「CORESETPoolIndex0」を含むように設定するか、「CORESETPoolIndex0」と「CORESETPoolIndex1」を含むように設定する。
他の例としては、「CORESETPoolIndexForIntercellId」は、直接各セルの「CORESET Id」を含むように設定される。
【0141】
「CORESETPoolIndexForIntercellId」の設定は、下記に示す表15のように構成される。
【表15】
【0142】
図12は、本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する第5方法を示す図である。
第5方法は、「CORESETPoolIndex」設定個数を拡張する方法を提案する。
この時、基地局は、PCIの個数だけ全体「inter-cell」を考慮したPoolの個数を拡張する。
例えば、1つのBWP内に含まれることができるCORESETの個数が5つのみ設定されると仮定し、N個のPCIが設定されれば2*N個の「CORESETPoolIndex」が設定される。
【0143】
例えば、図12を参照にして説明すれば、2つのPCIを有する2つのTRPで「CORESETPoolIndex0」1210は、「CORESET1 for TRP1」及び「CORESET2 for TRP1」を含み、「CORESETPoolIndex1」1220は、「CORESET3 for TRP1」、「CORESET3 for TRP2」を含み、「CORESETPoolIndex2」1230は、「CORESET4 for TRP1」、「CORESET4 for TRP2」を含み、「CORESETPoolIndex3」1240は、「CORESET1 for TRP2」、「CORESET2 for TRP2」を含むように設定される。
又は、TRP2の「CORESET index」が5、6、7、8のように連続的に設定されても「CORESETPoolIndex」マッピングは、類似するように設定される。
したがって、端末は、設定された「CORESETPoolIndex」により「multi-TRP」動作のためのPDCCHモニタリングを行う。
【0144】
図13は、本発明の一実施形態による端末の動作を説明するためのフローチャートである。
図13を参照すると、端末は、S1310段階で端末能力を報告する。
上述したように、端末は基地局から端末能力報告要請を受信し、これにより、端末能力を報告する。
【0145】
上記端末能力には、「RAT type」別の端末能力に対する情報が含まれる。
また、上記端末能力情報には、端末が「multi-TRP」動作をサポートするか否かに対する情報が含まれる。
また、「UE Capability」には、端末が「inter-cell」に対する「multi-TRP」動作をサポートするか否かに対する情報が含まれる。
ただし、端末能力情報に前記の情報が全て含まれるべきではなく、一部情報が省略されることができ、他の情報が追加されることもできる。
一方、S1310段階は省略することもできる。
すなわち、基地局が端末能力を予め受信したか、既格納している場合、端末能力報告を要請しなく、端末は端末能力を報告しない。
【0146】
その後、端末は、S1320段階で「multi-TRP」関連設定情報を受信する。
「multi-TRP」関連設定情報は、「inter cell」基盤の「M-TRP」動作のためのセル関連情報(又は、協力セル関連情報)、BWP関連情報、「CORESETPoolIndex」関連情報などが含まれる。
具体的な内容は、上述したものと同一である。
したがって、上述したセル設定方法、BWP関連方法、及び「CORESETPoolIndex」設定方法などが本実施形態に適用される。
【0147】
したがって、端末は、S1330段階で「inter-cell multi-TRP」動作を行う。
具体的には、端末は、上記セル関連情報を介して「inter-cell multi-TRP」動作が設定されたことを確認する。
また、端末は、「CORESETPoolIndex」情報を用いて複数のTRPに対してモニタリングすべきCORESETに対する情報を確認する。
したがって、端末は、上記複数のTRPに対するCORESETでPDCCHをモニタリングし、DCIを取得する。
そして、端末は、DCIでスケジューリングされたPDSCHを介してデータを受信又は送信する。
【0148】
図14は、本発明の一実施形態による基地局の動作を説明するためのフローチャートである。
図14を参照すると、基地局は、S1410段階で端末能力を受信する。
具体的な内容は、上述したものと同一であるので、以下では省略する。
また、上述したように、基地局が端末能力を予め受信したか、既格納している場合、端末能力報告を要請しなく、S1410段階は省略される。
【0149】
その後、基地局は、S1420段階で「multi-TRP」関連設定情報を送信する。
「multi-TRP」関連設定情報は、「inter cell」基盤の「M-TRP」動作のためのセル関連情報(又は、協力セル関連情報)、BWP関連情報、「CORESETPoolindex」関連情報などが含まれる。
具体的な内容は、上述したものと同一である。
したがって、上述したセル設定方法、BWP関連方法、及び「CORESETPoolIndex」設定方法などが本実施形態に適用される。
【0150】
したがって、基地局は、S1430段階で「inter-cell multi-TRP」動作を行う。
具体的には、基地局は、上記セル関連情報を介して「inter-cell multi-TRP」動作が設定されたことを端末にindicationする。
また、基地局は、「CORESETPoolIndex」情報を用いて複数のTRPに対してモニタリングすべきCORESETに対する情報を端末に知らせる。
したがって、基地局は、複数のTRPに対するCORESETでDCIを送信する。
そして、端末は、DCIでスケジューリングされたPDSCHを介してデータを受信又は送信する。
【0151】
図15は、本発明の一実施形態による端末の構造を示すブロック図である。
図15を参照すると、端末は、送受信部1510、制御部1520、格納部1530を含む。
本発明において制御部は、回路又はアプリケーション特定統合回路、又は少なくとも1つのプロセッサであると定義され得る。
【0152】
送受信部1510は、他のネットワークエンティティと信号を送受信する。
送受信部1510は、例えば、基地局に端末能力を報告し、基地局から「multi-TRP」設定情報を受信する。
【0153】
制御部1520は、本発明で提案する実施形態による端末の全般的な動作を制御する。
例えば、制御部1520は、前述したフローチャートによる動作を行うように各ブロック間信号の流れを制御する。
例えば、制御部1520は、本発明の実施形態によって「multi-TRP」設定情報を受信し、これに基づいて「inter-cell multi-TRP」動作が設定されたことを確認する。
また、制御部1520は、「multi-TRP」設定情報による「CORESETPoolIndex」を確認する。
したがって、制御部1520は、「CORESETPoolIndex」に基づいて複数のTRPのCORESETをモニタリングする。
また、制御部1520は、受信されたDCIに基づいてデータを送受信する。
具体的な内容は、上述したものと同一であるので、以下では省略する。
【0154】
格納部1530は、送受信部1510を介して送受信される情報、及び制御部1520を介して生成される情報の内の少なくとも1つを格納する。
【0155】
図16は、本発明の一実施形態による基地局の構造を示す図である。
図16を参照すると、基地局は、送受信部1610、制御部1620、格納部1630を含む。
本発明で、制御部は、回路又はアプリケーション特定統合回路、又は少なくとも1つのプロセッサであると定義され得る。
【0156】
送受信部1610は、他のネットワークエンティティと信号を送受信する。
送受信部1610は、例えば、端末から端末能力を受信し、端末に「multi-TRP」設定情報を送信する。
【0157】
制御部1620は、本発明で提案する実施形態による基地局の全般的な動作を制御する。
例えば、制御部1620は、上記で記述したフローチャートによる動作を行うように各ブロック間信号の流れを制御する。
例えば、制御部1620は、本発明の実施形態によって「multi-TRP」設定情報を送信し、上記情報を介して「inter-cell multi-TRP」動作が設定されたことを端末に知らせる。
また、制御部1620は、「multi-TRP」設定情報によって「CORESETPoolIndex」を端末に送信する。
したがって、制御部1620は、「CORESETPoolIndex」に基づいて複数のTRPのCORESETを介してDCIを送信する。
また、制御部1620は、DCIに基づいてスケジューリングされたPDSCHを介してデータを送受信する。
具体的な内容は、上述したものと同一であるので、以下では省略する。
【0158】
格納部1630は、送受信部1610を介して送受信される情報及び制御部1620を介して生成される情報の内の少なくとも1つを格納する。
【0159】
したがって、本発明の多様な実施形態によれば、「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を受信する段階と、設定情報に基づいてセル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定されたかを確認する段階と、セル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認する段階と、前記CORESETを介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、DCIに基づいて「multi-TRP」からデータを受信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0160】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける基地局の方法において、「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を送信する段階と、セル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を送信する段階と、DCIに基づいて「multi-TRP」を介してデータを送信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0161】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける端末において、送受信部と、送受信部を介して「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を受信し、設定情報に基づいてセル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定されたかを確認し、セル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認し、送受信部を介してCORESETを介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信し、送受信部を介してDCIに基づいて「multi-TRP」からデータを受信する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0162】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける基地局において、送受信部と、送受信部を介して「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を送信し、セル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を、送受信部を介して送信し、送受信部を介してDCIに基づいて「multi-TRP」を介してデータを送信する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0163】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける端末の方法において、基地局のサービングセルから協力送信に関連した設定情報を受信する段階と、設定情報に基づいてサービングセルと非サービングセル(non-serving cell)間の協力送信が設定されたかを確認する段階と、協力送信が設定された場合、設定情報に基づいて協力送信のためのCORESET(control resource set)を確認する段階と、CORESETを介して協力送信に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、DCIに基づいてサービングセル及び非サービングセルからデータを受信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0164】
一方、本発明の方法を説明する図面において、説明の順序が必ず実行の順序とは対応せず、前後関係が変更されるか並列的に行われることもできる。
又は、本発明の方法を説明する図面は、本発明の本質を損なわない範囲内で一部の構成要素が省略され、一部の構成要素のみを含むことができる。
また、本発明の方法は、発明の本質を損なわない範囲内で各実施例に含まれた内容の一部又は全部が組み合わされて行われることもできる。
【符号の説明】
【0165】
1510、1610 送受信部
1520、1620 制御部
1530、1630 格納部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図8d
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、例えば、複数個のセルを用いたセル間協力通信に関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システムの商用化以後に増加傾向にある無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力が行われている。
このような理由により、5G通信システム又はpre-5G通信システムは、4Gネットワークを超える(Beyond 4G Network)通信システム又はLTEシステム以降(Post LTE)のシステムと呼ばれている。
【0003】
高いデータ送信率を達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のような)における具現が考えられている。
超高周波帯域での伝播の経路損失の緩和及び伝播の伝達距離を増加させるために、5G通信システムでは、ビームフォーミング(beamforming)、massive MIMO、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。
また、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは、進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、デバイス間通信(Device to Device communication:D2D)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などの技術開発が行われている。
【0004】
この他にも、5Gシステムでは、進歩したコーディング変調(Advanced Coding Modulation:ACM)方式であるFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩した接続技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0005】
一方、インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の接続網から、事物などの分散した構成要素間に情報を取り交わして処理するIoT(Internet of Things:事物インターネット)網へ進化している。
クラウドサーバなどとの接続によるビックデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭してきている。
IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービングインターフェース技術、及び保安技術のような技術要素が求められ、最近には事物間の接続のためのセンサーネットワーク(sensor network)、マシンツーマシン(Machine to Machine:M2M)、MTC(Machine Type Communication)などの技術が研究されている。
IoT環境では、接続された事物で生成されたデータを収集、分析して人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービングが提供することができる。
IoTは、既存のIT(Information Technology)技術と多様な産業間の融合及び複合を介してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービングなどの分野に応用することができる。
【0006】
これに従って、5G通信システムをIoT網に適用するための多様な試みが行われている。
例えば、センサーネットワーク(sensor network)、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)、MTC(Machine Type Communication)などの5G通信技術が、ビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法により具現されている。
前述したビックデータ処理技術としてクラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が適用されることも5G技術とIoT技術の融合の一例であると言える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
セル境界に位置した端末の処理量(throughput)を高めるために新しい形態のセル間協力技術であるCoMP(coordinated multi-point)が用いられる。
CoMPは、隣り合うセルが協力してサービング(serving)セルだけでなく、他のセルも同じ端末と通信できるようにすることによってセル間干渉を減らし、セル境界で端末のスループットを高める技術である。
【0008】
本発明の実施形態は、無線通信システムの周波数帯域(例えば、LTE周波数帯域、NR周波数帯域を含み得る)で複数のTRP(transmission reception point)(以下、Multiple TRP)基盤のCoMP(例えば、NC-JT(non-coherent joint transmission))に対する多様な技法を提案する。
例えば、複数のセル(cell)をグループ化する方法と、グループに構成されたcell内で端末がモニタリングすべきCORESET構造を設定する方法を提供する。
また、セルグループ化の方法によって端末のための上位レイヤシグナリングを具体的に提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の多様な実施形態の例示によれば、無線通信システムにおける端末の方法であって、「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を受信する段階と、前記設定情報に基づいてセル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定されたか否かを確認する段階と、前記セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認する段階と、前記CORESETを介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」からデータを受信する段階と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の多様な実施形態の例示によれば、無線通信システムにおける基地局の方法であって、「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を送信する段階と、セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:以下、DCI)を送信する段階と、前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」を介してデータを送信する段階と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の多様な実施形態の例示によれば、無線通信システムにおける端末であって、送受信部と、前記送受信部を介して「multi-TRP(transmission reception point)」に関連した設定情報を受信し、前記設定情報に基づいてセル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定されたかを確認し、前記セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認し、前記送受信部を介して前記CORESETを介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信し、前記送受信部を介して前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」からデータを受信する、制御部と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の多様な実施形態の例示によれば、無線通信システムにおける基地局であって、送受信部と、前記送受信部を介して「multi-TRP(transmission reception point)」に関連した設定情報を送信し、セル間(inter-cell)「multi-TRP」送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して前記「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:以下、DCI)を、前記送受信部を介して送信し、前記送受信部を介して前記DCIに基づいて前記「multi-TRP」を介してデータを送信する、制御部と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の多様な実施形態の例示によれば、無線通信システムにおける端末の方法において、基地局のサービングセルから協力送信に関連した設定情報を受信する段階と、前記設定情報に基づいて前記サービングセルと非サービングセル(non-serving cell)間の協力送信が設定されたかを確認する段階と、前記協力送信が設定された場合、前記設定情報に基づいて協力送信のためのCORESET(control resource set)を確認する段階と、前記CORESETを介して前記協力送信に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、前記DCIに基づいて前記サービングセル及び非サービングセルからデータを受信する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施形態の例示によれば、「multiple TRP」基盤のNC-JTを行うことにおいて、端末がモニタリングするセルグループと、BWP、CORESET、「CORESETPool index」情報の内の少なくとも1つを含む情報を設定する方法を提供することにより、同一のband、frequency帯域などにおいて「inter-cell」基盤「multi TRP」基盤の動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の任意の実施形態の前記及び他の側面、特徴及び利点は、添付の図面と共に以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
図1】本発明の一実施形態による無線通信システムにおいて、データ又は制御チャンネルが送信される無線リソース領域である時間-周波数領域の基本構造を示す図である。
図2】5Gシステムにおいて、フレーム、サブフレーム、スロット構造を示す図である。
図3】本発明の一実施形態による無線通信システムにおいて、帯域幅部分に対する設定を説明するための図である。
図4】本発明の一実施形態による帯域幅部分に対する動的設定変更方法を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に5Gシステムにおいて、ダウンリンク制御チャンネルが送信される制御領域(Control Resource Set、CORESET)を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態による端末能力(UE capability)を報告する手続きを示す図である。
図7】本発明の一実施形態による協力通信アンテナポート構成を説明するための図である。
図8a】本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図8b】本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図8c】本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図8d】本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図9】本発明の一実施形態による「Multi-DCI」基盤「M-TRP」の「CORESETPoolIndex」設定方法を示す図である。
図10】本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する方法を示す図である。
図11】本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する方法を示す図である。
図12】本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する方法を示す図である。
図13】本発明の一実施形態による端末の動作を説明するためのフローチャートである。
図14】本発明の一実施形態による基地局の動作を説明するためのフローチャートである。
図15】本発明の一実施形態による端末の構造を示すブロック図である。
図16】本発明の一実施形態による基地局の構造を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
実施形態を説明するにあたって、本発明が属する技術分野に広く知られており、本発明と直接的に関連がない技術内容については説明を省略する。
これは、不要な説明を省略することによって本発明の要旨を一層明確に伝えるためである。
【0017】
同様の理由により、添付した図面において、一部の構成要素は誇張又は省略されるか、概略的に図示され得る。
また、各構成要素の大きさは実際の大きさの通りに反映するものではない。
各図面において同一又は対応する構成要素には、同一の参照番号を付与した。
【0018】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付した図面と共に、詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になる。
しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現することもできる。
細書全体に亘って同一の参照符号は、同一の構成要素を指し示す。
【0019】
この時、処理フロー図の図面の各ブロックとフロー図の図面の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって行えることを理解することができる。
これらのコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサに搭載することができるので、コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサを介して行われるそのインストラクションがフロー図のブロックで説明された機能を行う手段を生成することになる。
【0020】
これらのコンピュータプログラムインストラクションは、特定の方式で機能を具現するためにコンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装備を指向できるコンピュータ利用可能又はコンピュータ判読可能メモリに格納することもできるので、そのコンピュータ利用可能又はコンピュータ判読可能メモリに格納されたインストラクションは、フロー図のブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を内包する製造品目を生産することもできる。
コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装備上に搭載することもできるので、コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装置上で一連の動作段階が行われ、コンピュータで行われるプロセスを生成し、コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータプロセシング装置を行うインストラクションは、フロー図のブロックで説明した機能を行うための段階を提供することもできる。
【0021】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を示すことができる。
また、いくつかの代替実行例では、ブロックで言及された機能が順序を外れて発生可能であることも注目しなければならない。
例えば、連続して図示されている2つのブロックは、実際には実質的に同時に行われることができ、又はそのブロックが時々該当する機能によって逆順で行われることもできる。
【0022】
この時、本実施形態で用いられる「~部」という用語は、ソフトウェア又はFPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」は何らかの役割を行う。
しかし、「~部」は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。
「~部」は、アドレッシングできる格納媒体にあるように構成することができ、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成することもできる。
したがって、一部の実施形態によれば、「~部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素、及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシーザー、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。
構成要素と「~部」の中で提供される機能は、さらに小さい数の構成要素、及び「~部」に結合されるか、追加的な構成要素と「~部」にさらに分離することができる。
また、構成要素及び「~部」は、デバイス又はセキュリティーマルチメディアカード内の1つ又はそれ以上のCPUを再生させるように具現することもできる。
また、一部の実施例によれば、「~部」は、1つ以上のプロセッサを含むことができる。
【0023】
下記に、添付した図面を参照して本発明の動作原理を詳細に説明する。
下記において本発明を説明するにあたり、関連する公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
また、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、これは、ユーザ、運用者の意図又は慣例などによって変更し得る。
したがって、その定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて下すべきである。
【0024】
以下、基地局は、端末のリソース割り当てを行う主体であって、「gNode B」、「eNode B」、「Node B」、BS(Base Station)、無線接続ユニット、基地局制御機、又はネットワーク上のノードの内の少なくとも1つであり得る。
端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、セルラーフォン、スマートフォン、コンピューター、又は通信機能を行うことができるマルチメディアシステムを含み得る。
もちろん、上記例示に制限されるものではない。
【0025】
以下、本発明は、無線通信システムにおいて、端末が基地局から放送情報を受信するための技術について説明する。
本発明は、4G(4th generation)システム以降、さらに高いデータ送信率をサポートするための5G(5th generation)通信システムをIoT(Internet of Things:事物インターネット)技術と融合する通信技法及びそのシステムに関する。
本発明は、5G通信技術及びIoT関連技術に基づいて知能型サービング(例えば、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、ヘルスケア、デジタル教育、小売業、セキュリティー及び安全関連サービスなど)に適用することができる。
【0026】
以下の説明で用いられる放送情報を指し示す用語、制御情報を指し示す用語、通信カバレッジ(coverage)に関連した用語、状態変化を指し示す用語(例:イベント(event))、網オブジェクト(network entity)を指し示す用語、メッセージを指し示す用語、装置の構成要素を指し示す用語などは、説明の便宜のために例示されたものである。
したがって、本発明が後述する用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を持つ他の用語を用いることもできる。
【0027】
以下、説明の便宜のために、3GPP(登録商標) LTE(3rd generation partnership project long term evolution)規格で定義している用語及び名称が一部用いられる。
しかし、本発明が上記用語及び名称によって限定されるものではなく、他の規格に従うシステムにも同一に適用することができる。
【0028】
無線通信システムは、初期の音声中心のサービスを提供した頃から抜け出し、例えば、3GPP(登録商標)のHSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution又はE-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access))、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-Pro、3GPP2のHRPD(High Rate Packet Data)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、及びIEEEの802.16eなどの通信標準のように高速、高品質のパケットデータサービスを提供する広帯域無線通信システムへ発展している。
【0029】
広帯域無線通信システムの代表的な例として、LTEシステムにおいては、ダウンリンク(Downlink:DL)ではOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用しており、アップリンク(Uplink:UL)ではSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式を採用している。
アップリンクは、端末(UE(User Equipment)又はMS(Mobile Station))が基地局(「eNode B」、又は「base station」(BS))にデータ又は制御信号を送信する無線リンクを意味し、ダウンリンクは、基地局が端末にデータ又は制御信号を送信する無線リンクを意味する。
上記のような多重接続方式は、各ユーザ別にデータ又は制御情報を送信する時間-周波数リソースを互いに重ならないように、すなわち、直交性(Orthogonality)が成立するように、割当及び運用することによって各ユーザのデータ又は制御情報を区分する。
【0030】
LTE以降の今後通信システムとして、5G通信システムは、ユーザ及びサービス提供者などの多様な要求事項を反映してサポートできるべきである。
G通信システムのために考慮されるサービスとしては、増加したモバイル広帯域通信(Enhanced Mobile BroadBand:eMBB)、大規模機械型通信(massive Machine Type Communication:mMTC)、超信頼低遅延通信(Ultra Reliability Low Latency Communciation:URLLC)などがある。
【0031】
一実施形態によれば、eMBBは、既存のLTE、LTE-A、又はLTE-Proがサポートするデータ送信速度より一層向上したデータ送信速度を提供することを目標とする。
例えば、5G通信システムにおいてeMBBは、1つの基地局の観点で、ダウンリンクでは20Gbps最大送信速度(peak data rate)、アップリンクでは10Gbpsの最大送信速度を提供できなければならない。
同時に、増加した端末の実際の体感送信速度(User perceived data rate)を提供しなければならない。
このような要求事項を満たすために、一層向上した多重入力多重出力(Multi Input Multi Output:MIMO)送信技術を含み、送受信技術の向上を要求する。
また、現在のLTEが用いる2GHz帯域の代わりに3~6GHz又は6GHz以上の周波数帯域で20MHzより広い周波数帯域幅を用いることによって5G通信システムで要求するデータ送信速度を満たすことができる。
【0032】
同時に、5G通信システムにおいて事物インターネット(Internet of Thing:IoT)のような応用サービスをサポートするためにmMTCが考慮されている。
mMTCは、効率的に事物インターネットを提供するためにセル内で大規模端末の接続サポート、端末のカバレッジ向上、向上したバッテリー時間、端末の費用減少などが求められる。
事物インターネットは、複数のセンサー及び多様な機器に付着して通信機能を提供するので、セル内で複数の端末(例えば、1,000,000端末/km)をサポートできなければならない。
また、mMTCをサポートする端末は、サービスの特性上、建物の地下のようにセルがカバーできない陰影地域に位置する可能性が高いので、5G通信システムにおいて提供する他のサービスに比べ、より広いカバレッジを要求され得る。
mMTCをサポートする端末は、低価格の端末で構成されるべきであり、端末のバッテリーを頻繁に交換することが困難であるので、非常に長いバッテリーの寿命(battery life time)が求められる。
【0033】
最後に、URLLCの場合、特定の目的(mission-critical)に用いられるセルラー基盤の無線通信サービスであって、ロボット(Robot)又は機械装置(Machinery)に対する遠隔制御(remote control)、産業自動化(industrial automation)、無人飛行装置(Unmaned Aerial Vehicle)、遠隔健康制御(Remote health care)、緊急速報(emergency alert)などに用いられるサービスとして、超低遅延及び超信頼度を提供する通信を提供しなければならない。
例えば、URLLCをサポートするサービスは、0.5ミリ秒より小さい無線接続遅延時間(Air interface latency)を満たすべきであり、同時に10-5以下のパケットエラー率(Packet Error Rate)の要求事項を有する。
したがって、URLLCをサポートするサービスのために5Gシステムは、他のサービスより小さい送信時間区間(Transmit Time Interval:TTI)を提供しなければならず、同時に周波数帯域で広いリソースを割り当てなければならない設計事項が求められる。
ただし、上述したmMTC、URLLC、eMBBは、それぞれ異なるサービス類型の一例であるだけで、本発明の適用対象になるサービス類型が前述した例に限定されるものではない。
【0034】
上記で前述した5G通信システムにおいて考慮されるサービスは、1つのフレームワーク(Framework)に基づいて互いに融合して提供されなければならない。
すなわち、効率的なリソース管理及び制御のために各サービスが独立的に運営されるよりは、1つのシステムに統合されて制御され、送信されることが好ましい。
また、以下で、LTE、LTE-A、「LTE Pro」、又はNRシステムを一例として本発明の実施形態を説明するが、類似した技術的背景又はチャンネル形態を持つその他の通信システムにも本発明の実施形態が適用され得る。
また、本発明の実施形態は、熟練した技術的知識を有する者の判断に基づいて本発明の範囲を大きく外れない範囲で一部の変形を介して他の通信システムにも適用することができる。
【0035】
以下の説明で用いられる放送情報を指し示す用語、制御情報を指し示す用語、通信カバレッジ(coverage)に関連した用語、状態変化を指し示す用語(例:イベント(event))、網オブジェクト(network entity)を指し示す用語、メッセージを指し示す用語、装置の構成要素を指し示す用語などは、説明の便宜のために例示されたものである。
したがって、本発明は、後述する用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を持つ他の用語を用いることもできる。
【0036】
以下、説明の便宜のために、3GPP(登録商標) LTE(3rd generation partnership project long term evolution)規格で定義している用語及び名称が一部用いられる。
しかし、本発明が上記用語及び名称によって限定されるものではなく、他の規格に従うシステムにも同一に適用することができる。
【0037】
図1は、無線通信システムにおいて、データ又は制御チャンネルが送信される無線リソース領域である時間-周波数領域の基本構造を示す図である。
図1を参照すれば、横軸は時間領域を、縦軸は周波数領域を示す。
時間及び周波数領域においてリソースの基本単位は、リソース要素(resource element:RE)(1-01)であり、時間軸に1OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボル(1-02)、及び周波数軸に1副搬送波(Subcarrier)(1-03)に定義される。
【0038】
周波数領域で
(一例として12)個の連続したREは、1つのリソースブロック(resource block:RB)(1-04)を構成する。
【0039】
図2は、5Gシステムにおいてフレーム、サブフレーム、スロット構造を示す図である。
2にはフレーム(Frame)(2-00)、サブフレーム(Subframe)(2-01)、スロット(Slot)(2-02)構造の一例を示す。
1フレーム(2-00)は、10msに定義される。
1サブフレーム(2-01)は、1msに定義され、1フレーム(2-00)は、合計10個のサブフレーム(2-01)に構成される。
【0040】
1スロット(2-02、2-03)は、14個のOFDMシンボルに定義される(すなわち、1スロット当たりのシンボル数(
)=14)。
1サブフレーム(2-01)は、1つ又は複数個のスロット(2-02、2-03)に構成され得、1サブフレーム(2-01)当たりスロット(2-02、2-03)の個数は、副搬送波間隔に対する設定値μ(2-04、2-05)によって異なる。
【0041】
図2の一例では、副搬送波間隔の設定値として、μ=0(2-04)の場合とμ=1(2-05)の場合を示している。
μ=0(2-04)の場合、1サブフレーム(2-01)は、1つのスロット(2-02)に構成され、μ=1(2-05)の場合、1サブフレーム(2-01)は、2つのスロット(2-03)に構成される。
【0042】
すなわち、副搬送波間隔に対する設定値μにより、1サブフレーム当たりスロット数(
)が変更され得、これにより、1フレーム当たりスロット数(
)が変更される。
各副搬送波間隔設定μによる
及び
は、下記に示す表1のように定義される。
【0043】
【表1】
【0044】
NRで1つのコンポーネントキャリア(component carrier:CC)あるいはサービングセル(serving cell)は、最大250個以上のRBで構成される。
したがって、端末がLTEのように常に全体サービングセルの帯域幅(serving cell bandwidth)を受信する場合、端末のパワー消費が深刻になる場合があり、これを解決するために基地局は、端末に1つ以上の帯域幅部分(bandwidth part:BWP)を設定し、端末がセル(cell)内の受信領域を変更できるようにサポートする。
【0045】
NRで、基地局は、CORESET#0(あるいはcommon search space、CSS)の帯域幅である「initial BWP」を、MIBを介して端末に設定する。
その後、基地局は、RRCシグナリングを介して端末の初期BWP(first BWP)を設定し、今後ダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を介し、指示され得る少なくとも1つ以上のBWP設定情報を通知する。
その後、基地局は、DCIを介して「BWP ID」を公知することによって端末がどの帯域を用いるかを指示する。
もし、端末が特定時間以上の間に現在に割り当てられたBWPでDCIを受信できない場合、端末は、「default BWP」に回帰してDCIの受信を試みる。
【0046】
図3は、本発明の一実施形態による無線通信システムにおいて帯域幅部分に対する設定を説明するための図である。
図3を参照すれば、端末の帯域幅(3-00)は、2つの帯域幅部分、すなわち、帯域幅部分#1(3-01)と帯域幅部分#2(3-02)を含む。
【0047】
基地局は、端末に1つ又は多数個の帯域幅部分を設定することができ、各帯域幅部分に対して下記に示す表2のような情報を設定する。
【表2】
【0048】
表2で説明した設定情報の他にも帯域幅部分に関連した多様なパラメーターが端末に設定される。
上述した情報は、上位階層シグナリング、例えば、RRCシグナリングを介して基地局が端末に伝達する。
設定された1つ又は複数個の帯域幅部分の内から少なくとも1つの帯域幅部分が活性化(Activation)される。
設定された帯域幅部分に対する活性化の有無は、基地局から端末にRRCシグナリングを介して準静的(semi-static)に伝達されるか、「MAC CE(control element)」又はDCIを介して動的に伝達される。
【0049】
上述した5G通信システムにおいてサポートする帯域幅部分に対する設定は、多様な目的に用いられる。
一例として、システム帯域幅より端末がサポートする帯域幅が小さい場合に、帯域幅部分に対する設定を介し、端末がサポートする帯域幅がサポートされる。
例えば、表2で、帯域幅部分の周波数位置(設定情報2)が端末に設定されることにより、システム帯域幅内の特定の周波数位置で端末がデータを送受信することができる。
【0050】
また、他の一例として、互いに異なるヌメロロジーをサポートするための目的で、基地局が端末に複数個の帯域幅部分を設定することができる。
例えば、任意の端末に15kHzの副搬送波間隔と30kHzの副搬送波間隔を用いたデータ送受信を全てサポートするために、2つの帯域幅部分がそれぞれ15kHzと30kHzの副搬送波間隔を用いるように設定される。
互いに異なる帯域幅部分は、FDM(Frequency Division Multiplexing)になり、特定の副搬送波間隔でデータを送受信しようとする場合、該当の副搬送波間隔に設定されている帯域幅部分が活性化される。
【0051】
他の一例として、端末の電力消費減少のための目的で、基地局が端末に互いに異なる大きさの帯域幅を有する帯域幅部分を設定することができる。
例えば、端末が非常に大きい帯域幅、例えば、100MHzの帯域幅をサポートし、常に該当の帯域幅でデータを送受信する場合、非常に大きい電力消費を引き起こす可能性がある。
特に、トラフィック(Traffic)がない状況で、端末が100MHzの大きい帯域幅に対する不要なダウンリンク制御チャンネルに対するモニタリングを行うことは、電力消費の観点で非常に非効率的である。
したがって、端末の電力消費を減らすための目的で、基地局は、端末に相対的に小さい帯域幅の帯域幅部分、例えば、20MHzの帯域幅部分を設定する。
トラフィックがない状況で、端末は、20MHz帯域幅部分でモニタリング動作を行い、データが端末に又は端末のために存在する場合、基地局の指示により100MHzの帯域幅部分を用いてデータを送受信する。
【0052】
図4は、本発明の一実施形態による帯域幅部分に対する動的設定変更方法を示す図である。
図4を参照すると、上述した表2で説明したとおり、基地局は、端末に1つ又は複数個の帯域幅部分を設定することができ、各帯域幅部分に対する設定で帯域幅部分の帯域幅、帯域幅部分の周波数位置、帯域幅部分のヌメロロジーなどに対する情報を端末に知らせることができる。
図4によれば、端末に端末の帯域幅(4-00)内の2つの帯域幅部分、すなわち、帯域幅部分#1(BWP#1)(4-05)と帯域幅部分#2(BWP#2)(4-10)が設定される。
設定された帯域幅の内で1つ又は複数個の帯域幅部分が活性化され、図4では1つの帯域幅部分が活性化される一例が考慮される。
スロット#0(4-25)では、設定された帯域幅部分の中から帯域幅部分#1(4-05)が活性化している状態であり、端末は、帯域幅部分#1(4-05)に設定されている制御領域#1(4-45)でPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングし、帯域幅部分#1(4-05)でデータ(4-55)を送受信する。
設定された帯域幅部分の内からどの帯域幅部分が活性化されるかにより、端末がPDCCHを受信する制御領域が異なり、これによって、端末がPDCCHをモニタリングする帯域幅が変わる。
【0053】
基地局は、端末に帯域幅部分に対する設定を変更する指示子を追加に送信する。
ここで、帯域幅部分に対する設定を変更するということは、特定の帯域幅部分を活性化する動作(例えば、帯域幅部分Aから帯域幅部分Bへの活性化変更)と同一に考えることができる。
基地局は、端末に設定変更指示子(Configuration Switching Indicator)を特定スロットで送信する。
端末は、基地局から設定変更指示子を受信した後、特定時点から設定変更指示子に従って変更された設定を適用し、活性化する帯域幅部分を決定する。
また、端末は、活性化された帯域幅部分に設定されている制御領域でPDCCHに対するモニタリングを行う。
【0054】
図4で、基地局は、端末に活性化された帯域幅部分を既存の帯域幅部分#1(4-05)から帯域幅部分#2(4-10)に変更を指示する設定変更指示子(Configuration Switching Indication)(4-15)をスロット#1(4-30)で送信する。
端末は、該当の指示子を受信した後、指示子の内容に従って帯域幅部分#2(4-10)を活性化する。
この時、帯域幅部分の変更のための遷移時間(Transition Time)(4-20)が求められ、これにより、活性化する帯域幅部分を変更して適用する時点が決定される。
図4では、設定変更指示子(4-15)を受信した後、1スロットの遷移時間(4-20)がかかる場合を示している。
遷移時間(4-20)には、データ送受信が行われない場合もある(4-60)。
これに従って、スロット#2(4-35)、スロット#3(4-40)で帯域幅部分#2(4-10)が活性化されて該当の帯域幅部分に制御チャンネル及びデータが送受信される。
【0055】
基地局は、端末に1つ又は複数個の帯域幅部分を上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)に予め設定することができ、設定変更指示子(4-15)が、基地局が予め設定した帯域幅部分の設定の内の1つとマッピングされる方法で活性化を指示する。
例えば、logNビットの指示子は、N個の既設定された帯域幅部分の内の1つを選択して指示する。
【0056】
下記に示す表3では、2ビット指示子を用いて帯域幅部分に対する設定情報を指示する一例が説明される。
【表3】
【0057】
図4で説明した帯域幅部分に対する設定変更指示子(4-15)は、MAC(Medium Access Control)CE(Control Element)シグナリング、又はL1シグナリング(例えば、共通DCI、グループ-共通DCI、端末-特定DCI)の形態に基地局から端末に伝達される。
【0058】
図4で説明した帯域幅部分に対する設定変更指示子(4-15)に従って、帯域幅部分の活性化がどの時点から適用されるかは、次に従う。
設定変更がどの時点から適用されるかは、予め定義されている値(例えば、設定変更指示子が受信後N(≧1)スロットの後から適用)に従うか、基地局から端末に上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介して設定するか、設定変更指示子(4-15)の内容に一部含まれて送信される。
又は、設定変更が適用される時点は、上述した方法の組み合わせで決定される。
端末は、帯域幅部分に対する設定変更指示子(4-15)を受信した後、上述した方法で取得した時点から変更された設定を適用する。
【0059】
図5は、本発明の一実施形態に5Gシステムにおいてダウンリンク制御チャンネルが送信される制御領域(Control Resource Set、CORESET)を説明するための図である。
図5を参照すると、周波数軸に端末の帯域幅部分(5-10)、時間軸に1つのスロット(5-20)内に2つの制御領域(制御領域#1(5-01)、制御領域#2(5-02))が設定される。
【0060】
制御領域(5-01、5-02)は、周波数軸に全体の端末の帯域幅部分(5-10)内で特定の周波数リソース(5-03)に設定される。
制御領域(5-01、5-02)は、時間軸には、1つあるいは複数個のOFDMシンボルに設定され得、制御領域長さ(Control Resource Set Duration)(5-04)に定義され得る。
図5の一例において、制御領域#1(5-01)は、2つのシンボルの制御領域の長さに設定されており、制御領域#2(5-02)は、1つのシンボルの制御領域の長さに設定されている。
【0061】
上記で説明した5Gシステムにおける制御領域は、基地局が端末に上位階層シグナリング(例えば、システム情報(System Information)、MIB(Master Information Block)、RRC(Radio Resource Control)シグナリング)を介して設定する。
端末に制御領域を設定するということは、端末に制御領域識別子(Identity)、制御領域の周波数位置、制御領域のシンボルの長さなどの情報を提供することを意味する。
【0062】
例えば、端末に制御領域を設定するための情報には、下記に示す表(4-1)に従う情報が含まれる。
【表(4-1)】
【0063】
表(4-1)において、tci-StatesPDCCH(単にTCI stateと称する)設定情報は、該当の制御領域で送信されるDMRS(demodulation reference signal)とQCL(quasi co-located)関係にある1つ又は複数個のSS(synchronization signal)/PBCH(physical broadcast channel)ブロック(block)(SSB又はSS/PBCH blockと指し示す)インデックス又はCSI-RS(channel state information reference signal)インデックスの情報を含み得る。
【0064】
無線通信システムにおいて、1つ以上の互いに異なるアンテナポートは代案的に1つ以上のチャンネル、信号及びこれらの組み合わせであっても良いが、今後の本発明の例示的な説明では便宜のためにこれらを通称して、下記に示す表(4-2)のようなQCL設定によって互いに接続(associate)され得る‘互いに異なるアンテナポート’と通称する
【表(4-2)】
【0065】
具体的には、QCL設定は、2つの互いに異なるアンテナポートを、(QCL)targetアンテナポートと(QCL)referenceアンテナポートの関係に接続し、端末は、referenceアンテナポートで測定されたチャンネルの統計的な特性(例えば、Doppler shift、Doppler spread、average delay、delay spread、average gain、spatial Rx(あるいはTx)パラメーターなど、チャンネルの「large scale」パラメーター、ないし、端末の受信空間フィルター係数、あるいは送信空間フィルター係数)の内の全部、あるいは一部をtargetアンテナポート受信時に適用(あるいは仮定)する。
【0066】
targetアンテナポートとは、QCL設定を含む上位レイヤ設定によって設定されるチャンネルあるいは信号を送信するアンテナポート、ないしは、QCL設定を指示する「TCI state」が適用されるチャンネル、あるいは信号を送信するアンテナポートを意味する。
referenceアンテナポートとは、QCL設定内「referenceSignal」パラメーターによって指示(特定)されるチャンネル、あるいは信号を送信するアンテナポートを意味する。
【0067】
具体的には、QCL設定によって限定される(QCL設定内でパラメーター「qcl-Type」によって指示される)チャンネルの統計的な特性は、「QCL type」によって次のように分類することができる。
【0068】
o‘QCL-TypeA’:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}
o‘QCL-TypeB’:{Doppler shift,Doppler spread}
o‘QCL-TypeC’:{Doppler shift,average delay}
o‘QCL-TypeD’:{Spatial Rx parameter}
QCL type」の種類は、上記の4種類に限定されるものではないが、すべての可能な組み合わせを羅列しない。
【0069】
QCL-TypeAは、targetアンテナポートの帯域幅及び送信区間がreferenceアンテナポートに比べていずれも充分であり(すなわち、周波数軸及び時間軸のいずれにおいてtargetアンテナポートのサンプル数及び送信帯域/時間がreferenceアンテナポートのサンプル数及び送信帯域/時間より多い場合)、周波数及び時間軸で測定可能なすべての統計的特性を参照可能な場合に用いられる「QCL type」である。
【0070】
QCL-TypeBは、targetアンテナポートの帯域幅が周波数軸で測定可能な統計的特性、すなわち、「Doppler shift」、「Doppler spread」を測定するのに十分な場合に用いられる「QCL type」である。
【0071】
QCL-TypeCは、targetアンテナポートの帯域幅及び送信区間が「second-order statistics」、すなわち、「Doppler spread」及び「delay spread」を測定するには不充分であり、「first-order statistics」、すなわち、「Doppler shift」、「average delay」のみを参照可能な場合に用いられる「QCL type」である。
【0072】
QCL-TypeDは、referenceアンテナポートを受信する時に用いた空間受信フィルター値をtargetアンテナポート受信時に使用可能な時に設定される「QCL type」である。
【0073】
一方、基地局は、下記に示す表(4-3)のような「TCI state」設定を介して最大2つのQCL設定を1つのtargetアンテナポートに設定あるいは指示することが可能である。
【表(4-3)】
【0074】
1つの「TCI state」設定に含まれる2つのQCL設定の内の一番目のQCL設定は、QCL-TypeA、QCL-TypeB、QCL-TypeCの内の1つに設定され得る。
この時、設定可能な「QCL type」は、targetアンテナポート及びreferenceアンテナポートの種類によって特定され、下記で詳細に説明する。
また、上記1つの「TCI state」設定に含まれる2つのQCL設定の内の二番目のQCL設定は、QCL-TypeDに設定され得、場合によって省略することが可能である。
【0075】
図6は、本発明の一実施形態による端末能力(UE capability)を報告する手続きを示す図である。
LTE及びNRシステムにおいて、端末は、サービング基地局に接続された状態で該当の基地局に端末がサポートする能力(capability)を報告する手続きを行う。
以下では、これを「UE capability」報告と指称する。
【0076】
基地局は、601段階で接続状態の端末にcapability報告を要請する「UE capability enquiry」メッセージを伝達する。
「UE capability enquiry」メッセージには、「RAT type」別の「UE capability」要請が含まれ得る。
「RAT type」別の要請には、要請する周波数バンド情報が含まれ得る。
【0077】
また、「UE capability enquiry」メッセージは、1つのRRCメッセージcontainerで複数の「RAT type」を含み得る。
又は、他の例に従って、各「RAT type」別の要請を含む「UE capability enquiry」メッセージが複数回に端末に伝達される。
すなわち、「UE capability enquiry」メッセージが複数回に繰り返して送信され、端末は、これに該当する「UE capability information」メッセージを構成して報告する。
【0078】
NRシステムにおいて基地局は、NR、LTE、EN-DCをはじめとするMR-DCに対する「UE capability」を要請する。
基地局は、端末が接続された後、「UE capability enquiry」メッセージを送信し、また、基地局が必要な時に、どの条件でも「UE capability」報告を要請することができる。
基地局から「UE capability」報告要請を受けた端末は、「UE capability enquiry」メッセージに含まれた「RAT type」及びバンド情報により「UE capability」を構成又は取得する。
【0079】
一方、本発明の一実施形態によれば、「UE Capability」には端末が「multi-TRP」動作をサポートするか否かに対する情報が含まれる。
また、「UE Capability」には、端末が「inter-cell」に対する「multi-TRP」動作をサポートするか否かに対する情報が含まれる。
したがって、「UE capability」は、「multi-TRP」関連capabilityと称することができる。
「UE capability」が構成された後、端末は、602段階で「UE capability」が含まれた「UE capability information」メッセージを基地局に伝達する。
その後、基地局は、端末から受信した「UE capability」に基づいて該当端末に適当なスケジューリング及び送受信管理を行う。
【0080】
図7は、本発明の一実施形態による協力通信アンテナポート構成を説明するための図である。
図7を参照すると、共同送信(joint transmission:JT)技法と状況によるTRP(transmission reception point)別の無線リソース割当の例示が示されている。
【0081】
図7で、700は、各セル、TRP及び/又はビーム間コヒーレント(coherent)プリコーディンググをサポートするコヒーレント共同送信(coherent joint transmission:C-JT)を示す図である。
C-JTの場合、「TRP A」705と「TRP B」710が互いに同じデータ(PDSCH)を送信し、複数のTRPでjointプリコーディングを行う。
これは、「TRP A」705と「TRP B」710で同一のDMRSポート(例えば、両TRPのいずれにおいて「DMRS port A、B」)を送信することになることを意味する。
この場合、端末715は、「DMRS port A、B」を介して受信された基準信号によって復調される1つのPDSCHを受信するための1つのDCI情報を受信する。
【0082】
図7で、720は、各セル、TRP及び/又はビーム間非-コヒーレント(non-coherent)プリコーディングをサポートする非-コヒーレント共同送信(non-coherent joint transmission:NC-JT)を示した図である。
NC-JTの場合、各セル、TRP及び/又はビームで互いに異なるPDSCHを送信し、各PDSCHには個別プリコーディングが適用される。
これは、「TRP A」725と「TRP B」730で互いに異なるDMRSポート(例えば、「TRP A」では「DMRS port A」、「TRP B」では「DMRS port B」)を送信することになることを意味する。
この場合、端末735は、「DMRS port A」によって復調される「PDSCH A」と、他の「DMRS port B」によって復調される「PDSCH B」を受信するための二種類のDCI情報を受信する。
【0083】
2つ以上の送信地点で1つの端末に同時にデータを送信するNC-JTをサポートするために、単一PDCCHを介して2つ(以上)の互いに異なる送信地点から送信されるPDSCHを割り当てるか、多重PDCCHを介して2つ以上の互いに異なる送信地点から送信されるPDSCHを割り当てることが必要である。
端末は、L1/L2/L3シグナリングに基づいて各基準信号あるいはチャンネル間QCL(quasi co-location)接続関係を取得し、これを介して各基準信号あるいはチャンネルのラージスケールパラメーター(large scale parameter)を効率的に推定することができる。
もし、基準信号あるいはチャンネルの送信地点が異なる場合、ラージスケールパラメーター(large scale parameter)は、互いに共有されにくいので、協力送信を行う時に基地局は、端末に同時に2つ以上の送信地点に対する「quasi co-location」情報を2つ以上の「TCI state」を介して知らせる必要がある。
【0084】
もし、多重PDCCHを介して非-コヒーレント協力送信がサポートされる場合、すなわち、2つ以上のPDCCHが2つ以上のPDSCHを同一時点に同じサービングセル及び同じ帯域幅部分に割り当てる場合、2つ以上の「TCI state」は、各PDCCHを介して各PDSCH、ないし「DMRS port」にそれぞれ割り当てられる。
一方、単一PDCCHを介して非-コヒーレント協力送信がサポートされる場合、すなわち、1つのPDCCHが2つ以上のPDSCHを同一時点に同じサービングセル及び同じ帯域幅部分に割り当てる場合、上記2つ以上の「TCI state」は、1つのPDCCHを介して各PDSCH、ないし「DMRS port」に割り当てられる。
【0085】
もし、特定時点で、端末に割り当てられた「DMRS port」が送信地点Aから送信される「DMRS port group A」と送信地点Bから送信される「DMRS port group B」に分けられると仮定すれば、2つ以上の「TCI state」は、それぞれ「DMRS port group」に接続され、各group別の互いに異なるQCL仮定に基づいてチャンネルが推定される。
一方、互いに異なるDMRSポートは、チャンネル測定正確度を高めると同時に送信負担を軽減させるためにCDM(code division multiplexing)されるか、FDM(frequency division multiplexing)されるか、TDM(time domain multiplexing)される。
この中、CDMされる「DMRS port」を「CDM group」と通称する時、「CDM group」内の「DMRS port」は、各port別のチャンネル特性が類似する場合にcode基盤のマルチプレクシングが良好に動作するので(すなわち、各port別のチャンネル特性が類似する場合、OCC(orthogonal cover code)による区分が良好にできるので)同じ「CDM group」に存在する「DMRS port」が互いに異なる「TCI state」を有さないようにすることが重要になる。
【0086】
一方、上記のように複数のTRPを介してデータを送信する動作を「multi-TRP」(M-TRP)動作と称する。
また、上記複数のTRPで複数のセルを介してデータを送信する動作を、「inter cell multi-TRP」」動作と称する。
本発明では、「inter cell multi TRP」動作のための方法を提案する。
【0087】
「inter-cell multi-TRP」(M-TRP)動作のためには、「inter-cell」を設定する方法が必要である。
例えば、「inter-cell」設定情報を介して「inter-cell」を設定し、「inter-cell」設定情報には「inter-cell」を構成する単位及び方法、cellをgroupingする単位及び方法、セルを識別するための情報(例えば、「cell id」、「serving cell id」)などの情報の内の少なくとも1つが含まれる。
ただし、本発明の実施形態がこれに限定されるものではなく、「inter-cell」設定情報には上述した情報が含まれないこともあり、「inter-cell」に関連したいかなる情報も含まれ得る。
ここに加えて、SSB pattern(ssb-PositionsInBurst、ssb-periodicityServingCell)、sub-carrier spacing(subcarrier Spacing)、frequency(absoluteFrequencySSB)などが含まれ得る。
【0088】
また、「inter-cell」設定情報は、cell間協力送信のためのセル設定情報を指し示す用語であって、設定情報、セル設定情報などと言及される。
また、本発明の実施形態は、「serving cell」を介する「inter-cell multi-TRP」協力送信及び「serving cell」と「non-serving cell」を介する「inter-cell multi-TRP」協力送信などに適用される。
【0089】
図8a~図8dは、本発明の一実施形態によって「multi-TRP」を構成するシナリオを示す図である。
図8aを参照すると、図8aは、1つ以上のTRPが1つのサービングセル設定内で動作する「intra-cell multi-TRP」動作810を示す。
図8aによれば、基地局は、互いに異なるTRPで送信されるチャンネル及び信号のための設定を1つのサービングセル設定内に含ませて送信するので、複数のTRPが1つのServingCellIndexに基づいて動作することになる。
したがって、ServingCellIndexが1つであるので同一の「physical cell Id」を用いてセルが構成される。
このような場合、端末がセルを区分するために周波数側(例えば、frequency/channel/band)リソースでセル間リソースを異なるものにするか、時間側リソースでセル間リソースを異なるように割り当てる方法が必要である。
しかし、一般的に、1つのcomponent carrier(CC)で割り当てられたリソースを全部用いることがはるかにリソース効率的であるので、「cell planning」時に時間及び周波数リソースでcellを区分するよりは、「cell ID」形態でcellを区分する方法が用いられる。
【0090】
したがって、本発明の実施形態は、新しい「cell ID」情報又はセル関連情報(又は、協力セル設定情報、協力セル関連情報などと称することができる)に基づいて新しいM-TRPのための「inter-cell」を構成する方法を提案する。
すなわち、本発明は、複数個のTRPがセル間協力送信をする場合、これを端末に設定する方法(すなわち、セル間協力送信をするセルが他のTRPに関連していることを端末に知らせること)を提案する。
一方、以下では、「cell ID」を用いる方法を例として説明するが、本発明がこれに限定されるものではなく、「physical cell ID」、「serving cell index」又は別途の他の識別子を用いる方法も考慮されることができる。
【0091】
以下では、セル又はセルグループを設定する方法を提案する。
セル又はセルグループを設定する方法は、シナリオ及びcaseによって異なるように構成される。
一方、図8a~8dは、基地局間(inter-gNB)又は基地局内(inter-gNB)のセル間協力通信に用いられる。
また、図8a~8dのback-haul及びfront-haulは、理想的なback-haul/front-haulと非-理想的なback-haul/front-haulにいずれも適用される。
また、図8a~8dは、同一チャンネル間(co-channel)又は他のチャンネル間(different channel)に適用することができ、互いに異なる「cell ID」又は同一のセルIDにも適用することができる。
【0092】
まず、図8cを参照すると、図8c(Case 3)は、CA-frameworkにおける「inter-cell M-TRP」動作830を示す。
図8cによれば、基地局は、互いに異なるTRPで送信されるチャンネル及び信号のための設定を互いに異なるサービングセル設定内に含ませて設定する。
【0093】
換言すれば、各TRPは、独立的なサービングセル設定を有し、各サービングセル設定内「DownlinkConfigCommon」が指示する周波数帯域値「FrequencyInfoDL」は、少なくとも一部の重なる帯域を指示する。
複数のTRPが複数のServCellIndex(「ServCellIndex #1」、「ServCellIndex #2」)に基づいて動作することになるので、TRP別に別途のPCIを用いることが可能である(ServCellIndex当たりに1つのPCI割当可能)。
この場合、もし、複数のSSBがTRP1とTRP2から送信される時、SSBは、互いに異なるPCI値を(PCI#1、又はPCI#2)有することになり、端末は、これを区分して受信する。
具体的には、セル設定情報を用いて複数のTRPにおける協力送信を設定する方法は、下記のとおりである。
【0094】
方法1:下記に示す表5を参照すると、SpCell設定情報(「SpCellConfig」)にセル間「multi-TRP」情報(「IntercellForMultiTRP」)の活性化又は非活性化を指示する情報を設定する方法を考慮する。
この時、下記の「IntercellForMultiTRP」は、1ビットの情報で活性化又は非活性化を指示するか、あるいは「IntercellForMultiTRP」情報が含まれる場合に活性化を指示し、「IntercellForMultiTRP」情報が含まれない場合には非活性化を指示する方式で設定される。
このように、「ServCellIndex」を用いることによって「CA framework」に基づいて動作することができる。
【0095】
したがって、端末は、「IntercellForMultiTRP」がenableに設定された(あるいは「IntercellForMultiTRP」が含まれた)SCell又はSpCellが「cooperating set」に設定されて協力送信を行うものと判断する。
【表5】
【0096】
記では「SpCellConfig」を例として説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、SCell設定情報(「SCellConfig」)に対しても同一に適用される。
【0097】
方法2:他の実施形態を考慮すると、下記に示す表6のように「ServingCellConfig」を用いて「IntercellForMultiTRP」を設定する方法が考慮される。
上述したように、「IntercellForMultiTRP」は、1ビットの情報で活性化又は非活性化を指示するか、あるいは「IntercellForMultiTRP」情報が含まれる場合に活性化を指示し、「IntercellForMultiTRP」情報が含まれない場合には非活性化を指示する方式で設定される。
【0098】
したがって、端末は、「ServingCellConfig」に「IntercellForMultiTRP」がenableに設定された場合(あるいは「SevingCellConfig」に「IntercellForMultiTRP」が含まれた場合)、「ServingCellConfig」に相応するSCell又はSPCellが協力送信を行うものと判断する。
【表6】
【0099】
方法3:他の実施形態を考慮すると、「inter-cell」基盤の「Multiple TRP」送信のために上位レイヤシグナリング(RRC)を用いて協力セル関連情報を送信する。
協力セル関連情報は、下記に示す表7のように「CellGroupConfig」に含まれ得、例えば、「multi-TRP」に対する「inter-cell」グループ情報(以下、「InterCellGroupForMultiTRP」)、TRPグループID(以下、「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」)の内の少なくとも1つの情報が「CellGroupConfig」に追加される。
【0100】
ただし、本発明の実施形態がこれに限定されるものではない。
すなわち、協力セル関連情報は、上述した「SpCellConfig」、「SCellConfig」、「ServingCellConfig」などに含まれて設定されることもできる。
【表7】
【0101】
例えば、「InterCellGroupForMultiTRP」が「CellGroupConfig」に含まれ、「InterCellGroupForMultiTRP」は「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」及び「InterCellGroupForMultiTRPSCellList」に構成される。
したがって、「InterCellGroupForMultiTRPSCellList」内に含まれたSCellが「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」でグルーピングされ、SCell又はSPCellが協力送信に用いられる。
【0102】
この時、表7を参照すると、「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」は、0~5の内の少なくとも1つが選択される。
ただし、これは、本発明の一実施形態に過ぎず、TRPグループの数により「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」は、5以上の値に設定されることも可能である。
【0103】
又は、「InterCellGroupForMultiTRPGroupID」のみが「CellGroupConfig」内に含まれることもできる。
このような場合、「CellGroupConfig」内に含まれる「SCellConfig」に相応するSCellは、同一の「TRP Group ID」を持つ。
したがって、同一の「TRP Group ID」を持つcell又は「cell group」が協力送信に用いられる。
このように、上記2つの方法をそれぞれ用いるか、組み合わせて「inter-cell」基盤「M-TR」の「cooperating set」を設定する。
【0104】
方法4:他の実施形態を考慮すると、「inter-cell」基盤の「Multiple TRP」送信のために上位レイヤシグナリング(RRC)を用いて協力セル関連情報を送信することができ、「CellGroup」を構成するsetを(「physical Id #X」、「physical Id #Y」)又は(「servicellId #X」、「servicellId #Y」)をリスト又はテーブル形態に構成して定義する。
【0105】
「physical cell ID」のセット、あるいは「servingcellID」のセットが「CellGroup」で設定され、セットが協力送信に用いられる。
この時、「physical cell ID」のセットあるいは「servingcellID」のセットは、「CellGroupConfig」の他に「SpCellConfig」、「SCellConfig」、「ServingCellConfig」などを介しても設定され得る。
【0106】
8dは、CA動作によるサービングセル及びPCI設定例示840を示す図である。
図8dを参照すると、基地局は、各セルが占有する周波数リソースが異なるCA状況で各セル別の互いに異なるサービングセル(「ServCellConfigCommon」)を設定し(すなわち、各サービングセル設定内の「DownlinkConfigCommon」が指示する周波数帯域値「FrequencyInfoDL」が互いに異なる)、これにより、各セル別の互いに異なるインデックス(「ServCellIndex」)を設定して互いに異なるPCI値をマッピングする。
【0107】
8b(Case 2)は、「non-CA framework」における「inter-cell M-TRP」動作820を示す。
図8を参照すると、互いに異なるTRPで送信されるチャンネル及び信号のための設定を1つのサービングセル設定内に含ませて設定する。
この時、互いに異なるTRPは、互いに異なるPCIを有し、別途の「servingcell index」設定なしに互いに異なるPCIを有するものに設定されれば、端末は「inter-cell M-TRP」送信を行うものと判断する。
【0108】
ただし、「ServCellIndex」に基づいて動作することになるので、端末は、「non-serving cell」を介して信号を送受信するTRPに割り当てられたPCIを確認することができない。
したがって、端末は、「inter-cell M-TRP」送信が設定されたか否かを確認することができない。
したがって、以下では、「non-serving cell」を介して信号を送受信するTRPのPCIを確認する方法を提案し、これを介して端末は、「inter-cell M-TRP」が設定されたか否かを確認する。
【0109】
第1方法:TCI設定あるいはQCL設定に既存「ServCellIndex」にマッピングされる一番目のPCI値以外の追加的なPCI値を接続可能なパラメーターを追加し、追加的なPCIに基づくSSBを「QCL reference」アンテナポートとして設定する方法が用いられる。
【0110】
具体的には、下記に示す表8のように、QCL設定に該当サービングセルに割り当てられたPCI以外に他のPCIを参照するためのパラメーターを追加する。
【表8】
【0111】
第2方法:又は、下記に示す表9のように、TCI設定に該当サービングセルに割り当てられたPCI以外に他のPCIを参照するためのパラメーターを追加する。
【表9】
【0112】
第3方法:又は、TCI設定内の一番目のQCL設定(qcl-Type1)と二番目のQCL設定(qcl-Type2)に互いに異なるPCI値をマッピングしようとする場合、下記に示す表10のように、2つのPCI(「physCellId1」、「physCellId2」)をTCI設定に追加することも可能である。
【表10】
【0113】
QCL設定あるいはTCI設定内の追加PCI値を割り当てることにおいて、端末のモビリティー設定(あるいはハンドオーバー設定)値を勘案して特定制約を考慮することが可能である。
【0114】
基地局は、測定設定(例えば、「MeasConfig」又は「MeasObject」設定)内の「black cell list」あるいは「white cell list」を用いることが可能である。
下記に示す表11によれば、基地局は、「MeasObject」設定を介して端末がSSB測定時に考慮するPCI値の「black list」(「blackCellsToAddModList」)と「white list」(「whiteCellsToAddModList」)に接続される一連のPCI値リストを設定する。
【表11】
【0115】
上記の例において、PCI#2は、「MeasObjectNR」内「whiteCellsToAddModList」に含まれたが(あるいは「blackCellsToAddModList」に含まれなかったが)、PCI#3は、「MeasObjectNR」内「whiteCellsToAddModList」に含まれなかった場合(あるいは「blackCellsToAddModList」に含まれた場合)、端末は、PCI#2が設定されたことを確認する。
したがって、端末は、PCI#2に対しては、SSBを測定する義務を持つことになるが、PCI#3に対してはSSB測定を行う義務がなくなる。
したがって、端末は、PCI#2に連携されたSSBに対しては、「QCL reference」アンテナポート設定を適用できるが、PCI#3に連携されたSSBに対しては、「QCL reference」アンテナポート設定を期待しない可能性がある。
この時、「端末が「QCL reference」アンテナポート設定を期待しない」ということは、実際に適用時に「このように設定される場合、該当設定内容を無視する」、「該当設定に対する端末動作が定義されておらず、任意の処理を行うように許可される」、又は「基地局が該当設定をしないように保障する」など、多様に応用することが可能である。
【0116】
発明の他の実施形態によれば、図8bで、端末が「inter-cell M-TRP」動作が設定されたか否かを確認するために、下記のような方法が用いられる。
TRP1とTRP2に対して、少なくとも1つ以上のBWPが設定され、Cell関連上位レイヤsignaling又はparameterが設定される。
複数のTRP(s)は、各TRPでサポートするBWPの中から「inter-cell M-TRP」に該当するBWPがactiveになるように設定する。
したがって、M-TRP送信のために複数のBWPがactiveになる。
例えば、「inter-cell M-TRP」送信のために、TRP1の「BWP-0」は、「CORESET0、1、2、3、4」に関連し、TRP2の「BWP-1」は、「CORESET0、1、2、3、4」に関連するように設定される。
また、TRP1のBWP0とTRP2のBWP1が活性化された場合、端末は、「M-TRP」動作が設定されたと判断する。
したがって、端末は、「ControlResourceSet」設定によって「M-TRP」動作を行う。
すなわち、端末は、複数のTRPを介して信号を送信又は受信する。
【0117】
一方、「non-serving cell」に関連したTRP2の「BWP-1」がactivation状態であるか否かを判断するために、上述した測定設定情報が用いられる。
「serving cell」から受信された測定設定情報に含まれたbandの「freq.」情報に「BWP-1」の少なくとも一部を含ませることによって、TPR2の「BWP-1」をactivationする。
例えば、上記測定設定情報には、周波数情報(例えば、「freqbandindicatorNR」又は「ssbFrequency」で「ARFCN-ValueNR」)が含まれ、周波数情報にTRP2の周波数情報(BWP-1)の一部が含まれるように設定される場合、TRP2の「BWP-1」がactivationになる。
又は、上記測定設定情報には、activatedになるBWP又は「multi-TRP inter-cell」送信のために用いられる「BWP ID」が含まれ、これを介して「multi-TRP inter-cell」送信が行われる。
【0118】
また、「serving cell」から受信された測定設定情報には「serving cell」の「measurement object」(「servingCellMO」)、「measurement Id」などの情報が含まれる。
また、「serving cell」から受信された測定設定情報には、隣接セルに関連した「measurement object」が含まれる。
「measurement object」には、「BWP ID」、「cell ID」などの情報の内の少なくとも1つが含まれる。
したがって、端末は、「measurement object」によってTRP1のBWP0とTRP2のBWP1がactivationになったと判断することができ、「M-TRP」動作を行う。
又は、「measurement object」には、「CellsToAddModList」に対する情報が含まれ、上記情報に「PCI list」が含まれることによって、TRP2のBWP1がactivationになる。
又は、基地局は、QCL情報(「QCL info」)などのような設定情報を介して「multi-TRP」の「inter cell」協力送信を行う「BWP ID」を端末に送信するか、TRP2のBWP1に対する「BWP ID」を端末に送信することもできる。
【0119】
発明の他の実施形態によれば、図8bにおいて、端末が、「inter-cell M-TRP」動作が設定されたか否かを確認するために、下記のような方法が用いられる。
TRP1とTRP2に対して少なくとも1つのBWPが設定され、端末に設定される「CORESET Index」を新しく設定する方法が考慮される。
複数のTRP(s)は、それぞれ1つ以上のBWPを設定することができ、ここで「inter-cell M-TRP」送信のための各TRPの同一の「BWP-Id」は連続する(「consecutive number」)「CORESET Index」に関連するように設定される。
例えば、端末は、TRP1とTRP2から同一の「BWP-Id」がactiveになるように設定される。
万一、最大「COREESET Index」の個数が「5」に決定されると、TRP1の「BWP-1」は、「CORESET0、1、2」に関連し、TRP2の「BWP-1」は、「CORESET3、4」に関連するように設定される。
他の例としては、「COREESET Index」の最大個数が「5」以上の値(例:10)に決定されると、TRP1の「BWP-1」が「CORESET0-4」に関連し、TRP2の「BWP-1」が「CORESET5-9」に関連するように設定される。
【0120】
また、下記に示す表12を参照すると、「active BWP Id」を別途に設定するために下記のように「IntercellDownlinkBWP-Id」が追加される。
したがって、上記のように、「IntercellDownlinkBWP-Id」が指示するBWPが活性化された場合、端末は、該当BWPで「inter-cell M-TRP」動作を行う。
このような方法を用いる場合、「inter-cell」基盤の「multi-TRP」送信で1つのBWPのみがactiveになる現在の標準を維持しながら「non-CA framework」動作を行う長所がある。
【表12】
【0121】
一方、以下では、上記で説明された設定に基づいて「inter-cell」基盤の「multi-TRP」送信を行うために端末がmonitoringするCORESETの設定及び動作を説明する。
CORESETの詳細な設定のために「RRC parameter CORESETPoolIndex」の新しい定義/変更が必要である。
【0122】
「Rel-16」では、1つのBWP内に最大5つのCORESETまで設定され、この時、「multi-TRP transmission」を行うことができるCORESETの集合(set)を同一の「CORESETPoolIndex」に設定する。
一方、「Rel-17」で「inter-cell」に対応する複数のTRPそれぞれに対して「CORESETPoolIndex」の設定が必要である。
この時、基地局は、1つのBWP内に5つ以上のCORESETを設定することができ、「inter-cell」基盤の「multi-TRP」送信のために複数個の既存の「CORESETPoolIndex」を拡張して用いることができ、新しい情報(例:「CORESETPoolIndex-rel17」又は「CORESETPoolIndexForIntercell」)を用いることができる。
【0123】
図9は、本発明の一実施形態による「Multi-DCI」基盤「M-TRP」の「CORESETPoolIndex」設定方法を示す図である。
端末は、少なくとも1つ以上のBWPで「CORESETPoolIndex」が同一の値に設定されたCORESETに含まれた複数のPDCCHをモニタリングしてDCIをデコーディングする。
また、端末は、DCIがスケジューリングする「fully/partially/non-overlapped PDSCHs」を受信することを期待することができる。
【0124】
例えば、端末は、同一の「CORESETPoolIndex」901に設定されたTRP1の「CORESET#X」902とTRP#2の「CORESET#Y」903を「slot#0」904でそれぞれモニタリングする。
したがって、端末は、「CORESET#X」と「CORESET#Y」を介して受信されたDCIに基づいて「PDSCH#2」905及び「PDSCH#1」906からデータを受信する。
【0125】
ここで、TRPに設定されたPCIが互いに異なっても端末は設定された「CORESETPoolIndex」のみで「multi-TRP」で構成されるCORESETインデックスを判断する。
このため、下記で方法の例示を提案する。
まず、「CORESETPoolIndex」は、端末に設定され、端末は、同一の「CORESETPoolIndex」を有するCORESETを介して「M-TRP」動作を行う。
例えば、「CORESETPoolIndex0」は、「CORESET1、2」を含み、「CORESETPoolIndex1」は、「CORESET3、4」を含む場合、端末は、「CORESET1、2」を介して「M-TRP」動作を行い、「CORESET3、4」を介して「M-TRP」動作を行う。
【0126】
「CORESETPoolIndex」を設定するための第1方法を説明する。
本発明の第1方法によれば、「serving cell」に対して「CORESETPoolIndex」が設定された場合、端末は、「inter-cell」(「non-serving cell」)に対しても同一の「CORESETPoolIndex」が設定されたことを期待することができる。
すなわち、「inter-cell」でも同一の「CORESETPoolIndex」が適用される。
この場合、「inter-cell」(「non-serving cell」)に対して別途の「CORESETPoolIndex」設定なしに暗黙的に設定されたものと判断することができる。
【0127】
例えば、TRP1に対するセルに対し、「CORESETPoolIndex0」は、「CORESET1、2」を含み、「CORESETPoolIndex1」は、「CORESET3、4」を含むように設定された場合、端末は、TPR2に対するセルに対しても、「CORESETPoolIndex0」は、「CORESET1、2」を含み、「CORESETPoolIndex1」は、「CORESET3、4」を含むと判断する。
【0128】
図10は、本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する第2方法を示す図である。
第2方法では、「CORESETPoolIndex」設定個数が固定され、本発明では、例えば、2つに設定される場合を説明する。
ただし、本発明の実施形態がこれに限定されるものではなく、「CORESETPoolIndex」設定個数は変更することができる。
【0129】
基地局は、PCIごとに「CORESETPoolIndex」をそれぞれ「0」or「1」に設定する。
この時、「CORESETPoolIndex0or1」に含まれるCORESETは、2つ以上になり得る。
第2方法によれば、基地局は、「inter-cell」間「CORESETPoolIndex」設定のためにpoolで構成されるための少なくとも1つのCORESETがPCI別に同一のインデックスを有するように設定することができる。
また、第2方法によれば、同一のPCIを有するTRPに対して「CORESETPoolIndex」には少なくとも2つのCORESETが含まれ得、「inter-cell」間協力送信のために同一の「CORESETPoolIndex」を有するCORESETが用いられる。
例えば、基地局は、特定端末のために「CORESET1 for TRP1」、「CORESET1 for TRP2」を「inter-cell」間「CORESETPoolIndex0」に設定する。
【0130】
他の例としては、1つの「Intra-cell」内で設定された「CORESETPoolIndex」を用いて「inter-cell」で同一の「CORESETIndex」を用いて「multi-TRP」送信のためのPDCCHをモニタリングする。
具体的には、図10を参照すると、「CORESET1 for TRP1」、「CORESET2 for TRP1」がTRP1に対する「CORESETPoolIndex0」1010に設定され、
「CORESET1 for TRP2」、「CORESET3 for TRP2」がTRP2に対して「CORESETPoolIndex0」1020に設定される。
したがって、TRP1及びTRP2に対する「CORESETPoolIndex0」は、「inter-cell」間「multi-TRP」送信のためのPDCCHモニタリングに用いられる。
【0131】
同様に、「CORESET3 for TRP1」、「CORESET4 for TRP1」がTRP1に対する「CORESETPoolIndex1」1011に設定され、
「CORESET2 for TRP2」、「CORESET4 for TRP2」がTRP2に対する「CORESETPoolIndex1」1021に設定される。
したがって、TRP1及びTRP2に対する「CORESETPoolIndex1」は、「inter-cell」間「multi-TRP」送信のためのPDCCHモニタリングに用いられる。
端末は、この時、PCIに関係なく、「CORESETPoolIndex」のみを確認して「multi-TRP」送信のためのPDCCHモニタリングを行う。
このように基地局は、「CORESETPoolIndex」の全体個数は固定し、端末に同一のindexを有するpoolを全てモニタリングするように設定/決定する。
【0132】
具体的には、第2方法において「CORESET ID」及び「CORESETPoolIndex」を設定するための情報は、下記に示す表13のように示す。
この時、「CORESETPoolIndex」は、2つである場合を例として説明するが、「CORESETPoolIndex」の数は増加させることができ、これにより、該当情報のビット数も増加することができる。
一方、端末は、RRC設定で別途の値設定がなければ、「CORESETPoolIndex」を「0」に仮定して動作することができる。
【表13】
【0133】
図11は、本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する第3方法を示す図である。
第3方法では、「CORESETPoolIndex」設定個数が固定され、本発明では、例えば、2つに設定される場合を説明する。
ただし、本発明の実施形態がこれに限定されるものではなく、「CORESETPoolIndex」設定個数は変更することができる。
【0134】
基地局は、PCIごとに「CORESETPoolIndex」をそれぞれ「0」or「1」に設定する。
この時、「CORESETPoolIndex0or1」に含まれるCORESETは、2つ以上になる。
第3方法によれば、基地局は、「inter-cell」間「CORESETPoolIndex」設定のためにpoolに構成されるための少なくとも1つのCORESETがPCI別に同一のインデックスを有するように設定する。
また、第3方法によれば、「inter-cell」協力送信のために、PCIが異なるCORESETが1つの「CORESETPoolIndex」に含まれるように設定される。
【0135】
例えば、基地局は、特定端末のために「CORESET1 for TRP1」、「CORESET2 for TRP2」を「inter-cell」間「CORESETPoolIndex0」1110に設定する。
また、基地局は、「CORESET4 for TRP1」、「CORESET3 for TRP2」を「inter-cell」間「CORESETPoolIndex1」1120に設定する。
端末は、「CORESETPoolIndex」に設定されない「CORESET index」(本図面では「CORESET2 for TRP1」、「CORESET3 for TRP2」、「CORESET1 for TRP2」、「CORESET4 for TRP2」)は、「inter-cell」基盤「M-TRP」送信をサポートしないものと判断する。
このように、基地局は、「CORESETPoolIndex」の全体個数は固定し、端末に同一のindexを有するpoolを全てモニタリングするように設定/決定する。
【0136】
本実施形態によるCORESETの設定は、下記に示す表14のように構成される。
この時、「CORESETPoolIndex」を2つ設定する場合、「CORESETPoolIndex-r17 field」は、ENUMERATED{n0、n1}に設定され、「CORESETPoolIndex」を三つ設定する場合、「CORESETPoolIndex-r17 field」は、ENUMERATED{n0、n1、n3}に設定される。
【0137】
又は、「intra-cell」と「inter-cell」を区分して「CORESETPoolIndex」が設定される。
例えば、「CORESETPoolIndex-r17 field」は、ENUMERATED{n0、n1、n3}に設定されることができ、intra-cellに対してはn0、n1が、「inter-cell」に対してはn2が用いられるように設定されることができる。
【0138】
ただし、これは、本発明の一実施形態に過ぎず、「CORESETPoolIndex」の数は変更することができ、これにより「CORESETPoolIndex-r17 field」もn4、n5などの情報に設定することができる。
また、「intra-cell」と「inter-cell」を区分して「CORESETPoolIndex」が設定される場合、「intra-cell」に対する情報と「inter-cell」に対する情報は、基地局の設定又は予め定められた規則により決定される。
【表14】
【0139】
又は、本発明の第4方法によれば、「CORESETPoolIndex」は、「intra-cell」用途に設定し、「inter-cell」のための「CORESETPoolIndex」、「CORESETPoolIndexFor-IntercellId」(new parameter)が新しく定義される。
【0140】
例えば、「CORESETPoolIndexForIntercellId」は、各セルの「CORESET Id」を含む「CORESETPoolIndex」を含むように設定される。
「CORESETPoolIndexForIntercellId0」は、「CORESETPoolIndex0」を含むように設定するか、「CORESETPoolIndex0」と「CORESETPoolIndex1」を含むように設定する。
他の例としては、「CORESETPoolIndexForIntercellId」は、直接各セルの「CORESET Id」を含むように設定される。
【0141】
「CORESETPoolIndexForIntercellId」の設定は、下記に示す表15のように構成される。
【表15】
【0142】
図12は、本発明の一実施形態による「CORESETPoolIndex」を設定する第5方法を示す図である。
第5方法は、「CORESETPoolIndex」設定個数を拡張する方法を提案する。
この時、基地局は、PCIの個数だけ全体「inter-cell」を考慮したPoolの個数を拡張する。
例えば、1つのBWP内に含まれることができるCORESETの個数が5つのみ設定されると仮定し、N個のPCIが設定されれば2*N個の「CORESETPoolIndex」が設定される。
【0143】
例えば、図12を参照にして説明すれば、2つのPCIを有する2つのTRPで「CORESETPoolIndex0」1210は、「CORESET1 for TRP1」及び「CORESET2 for TRP1」を含み、「CORESETPoolIndex1」1220は、「CORESET3 for TRP1」、「CORESET3 for TRP2」を含み、「CORESETPoolIndex2」1230は、「CORESET4 for TRP1」、「CORESET4 for TRP2」を含み、「CORESETPoolIndex3」1240は、「CORESET1 for TRP2」、「CORESET2 for TRP2」を含むように設定される。
又は、TRP2の「CORESET index」が5、6、7、8のように連続的に設定されても「CORESETPoolIndex」マッピングは、類似するように設定される。
したがって、端末は、設定された「CORESETPoolIndex」により「multi-TRP」動作のためのPDCCHモニタリングを行う。
【0144】
図13は、本発明の一実施形態による端末の動作を説明するためのフローチャートである。
図13を参照すると、端末は、S1310段階で端末能力を報告する。
上述したように、端末は基地局から端末能力報告要請を受信し、これにより、端末能力を報告する。
【0145】
上記端末能力には、「RAT type」別の端末能力に対する情報が含まれる。
また、上記端末能力情報には、端末が「multi-TRP」動作をサポートするか否かに対する情報が含まれる。
また、「UE Capability」には、端末が「inter-cell」に対する「multi-TRP」動作をサポートするか否かに対する情報が含まれる。
ただし、端末能力情報に前記の情報が全て含まれるべきではなく、一部情報が省略されることができ、他の情報が追加されることもできる。
一方、S1310段階は省略することもできる。
すなわち、基地局が端末能力を予め受信したか、既格納している場合、端末能力報告を要請しなく、端末は端末能力を報告しない。
【0146】
その後、端末は、S1320段階で「multi-TRP」関連設定情報を受信する。
「multi-TRP」関連設定情報は、「inter cell」基盤の「M-TRP」動作のためのセル関連情報(又は、協力セル関連情報)、BWP関連情報、「CORESETPoolIndex」関連情報などが含まれる。
具体的な内容は、上述したものと同一である。
したがって、上述したセル設定方法、BWP関連方法、及び「CORESETPoolIndex」設定方法などが本実施形態に適用される。
【0147】
したがって、端末は、S1330段階で「inter-cell multi-TRP」動作を行う。
具体的には、端末は、上記セル関連情報を介して「inter-cell multi-TRP」動作が設定されたことを確認する。
また、端末は、「CORESETPoolIndex」情報を用いて複数のTRPに対してモニタリングすべきCORESETに対する情報を確認する。
したがって、端末は、上記複数のTRPに対するCORESETでPDCCHをモニタリングし、DCIを取得する。
そして、端末は、DCIでスケジューリングされたPDSCHを介してデータを受信又は送信する。
【0148】
図14は、本発明の一実施形態による基地局の動作を説明するためのフローチャートである。
図14を参照すると、基地局は、S1410段階で端末能力を受信する。
具体的な内容は、上述したものと同一であるので、以下では省略する。
また、上述したように、基地局が端末能力を予め受信したか、既格納している場合、端末能力報告を要請しなく、S1410段階は省略される。
【0149】
その後、基地局は、S1420段階で「multi-TRP」関連設定情報を送信する。
「multi-TRP」関連設定情報は、「inter cell」基盤の「M-TRP」動作のためのセル関連情報(又は、協力セル関連情報)、BWP関連情報、「CORESETPoolindex」関連情報などが含まれる。
具体的な内容は、上述したものと同一である。
したがって、上述したセル設定方法、BWP関連方法、及び「CORESETPoolIndex」設定方法などが本実施形態に適用される。
【0150】
したがって、基地局は、S1430段階で「inter-cell multi-TRP」動作を行う。
具体的には、基地局は、上記セル関連情報を介して「inter-cell multi-TRP」動作が設定されたことを端末にindicationする。
また、基地局は、「CORESETPoolIndex」情報を用いて複数のTRPに対してモニタリングすべきCORESETに対する情報を端末に知らせる。
したがって、基地局は、複数のTRPに対するCORESETでDCIを送信する。
そして、端末は、DCIでスケジューリングされたPDSCHを介してデータを受信又は送信する。
【0151】
図15は、本発明の一実施形態による端末の構造を示すブロック図である。
図15を参照すると、端末は、送受信部1510、制御部1520、格納部1530を含む。
本発明において制御部は、回路又はアプリケーション特定統合回路、又は少なくとも1つのプロセッサであると定義され得る。
【0152】
送受信部1510は、他のネットワークエンティティと信号を送受信する。
送受信部1510は、例えば、基地局に端末能力を報告し、基地局から「multi-TRP」設定情報を受信する。
【0153】
制御部1520は、本発明で提案する実施形態による端末の全般的な動作を制御する。
例えば、制御部1520は、前述したフローチャートによる動作を行うように各ブロック間信号の流れを制御する。
例えば、制御部1520は、本発明の実施形態によって「multi-TRP」設定情報を受信し、これに基づいて「inter-cell multi-TRP」動作が設定されたことを確認する。
また、制御部1520は、「multi-TRP」設定情報による「CORESETPoolIndex」を確認する。
したがって、制御部1520は、「CORESETPoolIndex」に基づいて複数のTRPのCORESETをモニタリングする。
また、制御部1520は、受信されたDCIに基づいてデータを送受信する。
具体的な内容は、上述したものと同一であるので、以下では省略する。
【0154】
格納部1530は、送受信部1510を介して送受信される情報、及び制御部1520を介して生成される情報の内の少なくとも1つを格納する。
【0155】
図16は、本発明の一実施形態による基地局の構造を示す図である。
図16を参照すると、基地局は、送受信部1610、制御部1620、格納部1630を含む。
本発明で、制御部は、回路又はアプリケーション特定統合回路、又は少なくとも1つのプロセッサであると定義され得る。
【0156】
送受信部1610は、他のネットワークエンティティと信号を送受信する。
送受信部1610は、例えば、端末から端末能力を受信し、端末に「multi-TRP」設定情報を送信する。
【0157】
制御部1620は、本発明で提案する実施形態による基地局の全般的な動作を制御する。
例えば、制御部1620は、上記で記述したフローチャートによる動作を行うように各ブロック間信号の流れを制御する。
例えば、制御部1620は、本発明の実施形態によって「multi-TRP」設定情報を送信し、上記情報を介して「inter-cell multi-TRP」動作が設定されたことを端末に知らせる。
また、制御部1620は、「multi-TRP」設定情報によって「CORESETPoolIndex」を端末に送信する。
したがって、制御部1620は、「CORESETPoolIndex」に基づいて複数のTRPのCORESETを介してDCIを送信する。
また、制御部1620は、DCIに基づいてスケジューリングされたPDSCHを介してデータを送受信する。
具体的な内容は、上述したものと同一であるので、以下では省略する。
【0158】
格納部1630は、送受信部1610を介して送受信される情報及び制御部1620を介して生成される情報の内の少なくとも1つを格納する。
【0159】
したがって、本発明の多様な実施形態によれば、「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を受信する段階と、設定情報に基づいてセル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定されたかを確認する段階と、セル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認する段階と、前記CORESETを介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、DCIに基づいて「multi-TRP」からデータを受信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0160】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける基地局の方法において、「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を送信する段階と、セル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を送信する段階と、DCIに基づいて「multi-TRP」を介してデータを送信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0161】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける端末において、送受信部と、送受信部を介して「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を受信し、設定情報に基づいてセル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定されたかを確認し、セル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を確認し、送受信部を介してCORESETを介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信し、送受信部を介してDCIに基づいて「multi-TRP」からデータを受信する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0162】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける基地局において、送受信部と、送受信部を介して「multi-TRP」(transmission reception point)に関連した設定情報を送信し、セル間(「inter-cell」)「multi-TRP」送信が設定された場合、設定情報に基づいて「multi-TRP」に対するCORESET(control resource set)を介して「multi-TRP」に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を、送受信部を介して送信し、送受信部を介してDCIに基づいて「multi-TRP」を介してデータを送信する制御部と、を含むことを特徴とする。
【0163】
また、本発明の多様な実施形態によれば、無線通信システムにおける端末の方法において、基地局のサービングセルから協力送信に関連した設定情報を受信する段階と、設定情報に基づいてサービングセルと非サービングセル(non-serving cell)間の協力送信が設定されたかを確認する段階と、協力送信が設定された場合、設定情報に基づいて協力送信のためのCORESET(control resource set)を確認する段階と、CORESETを介して協力送信に対するダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)を受信する段階と、DCIに基づいてサービングセル及び非サービングセルからデータを受信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0164】
一方、本発明の方法を説明する図面において、説明の順序が必ず実行の順序とは対応せず、前後関係が変更されるか並列的に行われることもできる。
又は、本発明の方法を説明する図面は、本発明の本質を損なわない範囲内で一部の構成要素が省略され、一部の構成要素のみを含むことができる。
また、本発明の方法は、発明の本質を損なわない範囲内で各実施例に含まれた内容の一部又は全部が組み合わされて行われることもできる。
本発明は、様々な例示的な実施形態を参照して例示及び説明したが、様々な例示的な実施形態は例示的に意図されたものであり、制限するものではないことを理解されたい。
添付の請求範囲及びその等価物を含む本発明の真の思想及び全体範囲から逸脱せず、形態及び細部事項の多様な変更が行われることができることが当業者によってさらに理解されるであろう。
【符号の説明】
【0165】
1510、1610 送受信部
1520、1620 制御部
1530、1630 格納部
【国際調査報告】