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特表2023-540224統合受信機/デコーダを監視及び管理するシステム
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  • 特表-統合受信機/デコーダを監視及び管理するシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-22
(54)【発明の名称】統合受信機/デコーダを監視及び管理するシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/238 20110101AFI20230914BHJP
   H04N 21/222 20110101ALI20230914BHJP
【FI】
H04N21/238
H04N21/222
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513353
(86)(22)【出願日】2021-03-30
(85)【翻訳文提出日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 US2021024911
(87)【国際公開番号】W WO2022046175
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】63/070,105
(32)【優先日】2020-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521311654
【氏名又は名称】アリス エンタープライジズ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】エリック エルスターマン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン シュメイト
(72)【発明者】
【氏名】ロバート シーモア
(72)【発明者】
【氏名】トッド カスマン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル カステローズ
(72)【発明者】
【氏名】マーク シャファー
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA03
5C164SA11P
5C164SB21P
5C164SB41S
5C164YA21
(57)【要約】
統合ネットワーク受信機は、第1のチャネルに対する第1のユニバーサルリソース識別子と、第1のユニバーサルリソース識別子に基づいてインターネットから第1の入力ビデオコンテンツを受信するために好適な入力とを含む。統合ネットワーク受信機は、第1のチャネルに対する第1の入力ビデオコンテンツを、伝送ネットワークを通して複数の顧客デバイスに接続されたヘッドエンドに提供する。統合ネットワーク受信機は、ビデオアドレスサーバから取得されたデータに基づいて、第1のユニバーサルリソース識別子を更新する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを含む統合ネットワーク受信機であって、
(a)前記統合ネットワーク受信機が、第1のチャネルに対する第1のユニバーサルリソース識別子を含み、前記統合ネットワーク受信機が、前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいてインターネットから第1の入力ビデオコンテンツを受信するために好適な入力を含み、
(b)前記統合ネットワーク受信機が、前記第1のチャネルに対する前記第1の入力ビデオコンテンツを、伝送ネットワークを通して複数の顧客デバイスに接続されたヘッドエンドに提供し、
(c)前記統合ネットワーク受信機が、ビデオアドレスサーバから取得されたデータに基づいて、前記第1のユニバーサルリソース識別子を更新することを含む、統合ネットワーク受信機。
【請求項2】
前記統合ネットワーク受信機が、前記第1のチャネルに対する第2のユニバーサルリソース識別子を含む、請求項1に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項3】
前記統合ネットワーク受信機が、前記ビデオコンテンツが前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいて利用可能ではないときに、前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいて前記第1の入力ビデオコンテンツを受信することから、前記第2のユニバーサルリソース識別子に切り替える、請求項2に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項4】
前記統合ネットワーク受信機が、前記ビデオアドレスサーバから取得されたデータに基づいて、前記第2のユニバーサルリソース識別子を更新する、請求項3に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項5】
前記統合ネットワーク受信機が、前記ビデオコンテンツが前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいて利用可能ではないときに、前記第2のユニバーサルリソース識別子に基づいて前記第1の入力ビデオコンテンツを受信することから、前記第1のユニバーサルリソース識別子に切り替える、請求項4に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項6】
前記第1の入力ビデオコンテンツが、トランスコードされ、トランスコードされた前記第1の入力ビデオコンテンツが、前記第1のチャネルに対する前記第1の入力ビデオコンテンツとして前記ヘッドエンドに提供される、請求項1に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項7】
前記ビデオアドレスサーバから取得された前記データが、ネットワーク接続を経由する、請求項1に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項8】
前記第1のユニバーサルリソース識別子が、ネットワーク接続を通して前記ビデオアドレスサーバ上で更新される、請求項1に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項9】
前記第2のユニバーサルリソース識別子が、ネットワーク接続を通して前記ビデオアドレスサーバ上で更新される、請求項4に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項10】
前記統合ネットワーク受信機が、複数の付加的チャネルと、複数の対応する追加ユニバーサルリソース識別子とを含み、その一方が、それぞれの付加的チャネルと関連付けられる、請求項1に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項11】
前記第1の入力ビデオコンテンツに関連する監視ネットワークパラメータを更に含む、請求項1に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項12】
前記ネットワークパラメータが、前記第1の入力ビデオコンテンツのサービスの品質、前記第1の入力ビデオコンテンツの待ち時間、前記第1の入力ビデオコンテンツのパケット損失、前記第1の入力ビデオコンテンツのビットレート、前記第1の入力ビデオコンテンツの伝送遅延と、前記第1の入力ビデオコンテンツの可用性、第1の入力ビデオコンテンツのジッタ、前記第1の入力ビデオコンテンツのグッドプット、前記第1の入力ビデオコンテンツのエラー、前記第1の入力ビデオコンテンツのパケット遅延変動、及び前記第1の入力ビデオコンテンツのアウトオブオーダー配信のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項13】
前記統合ネットワーク受信機が、前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいて前記第1の入力ビデオコンテンツを受信することから、前記第1の入力ビデオコンテンツに関連するネットワークパラメータに基づいて前記第2のユニバーサルリソース識別子に切り替える、請求項2に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項14】
プロセッサを含む統合ネットワーク受信機であって、
(a)前記統合ネットワーク受信機が、第1のチャネルに対する第1のユニバーサルリソース識別子を含み、前記統合ネットワーク受信機が、前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいて第1のネットワークから第1の入力ビデオコンテンツを受信するために好適な入力を含み、
(b)前記統合ネットワーク受信機が、前記第1のチャネルに対する前記第1の入力ビデオコンテンツを、伝送ネットワークを通して複数の顧客デバイスに接続されたヘッドエンドに提供し、
(c)前記統合ネットワーク受信機が、ビデオアドレスサーバから取得されたデータに基づいて、前記第1のユニバーサルリソース識別子を更新することを含む、統合ネットワーク受信機。
【請求項15】
前記統合ネットワーク受信機が、前記第1のチャネルに対する第2のユニバーサルリソース識別子を含む、請求項1に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項16】
前記統合ネットワーク受信機が、前記ビデオコンテンツが前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいて利用可能ではないときに、前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいて前記第1の入力ビデオコンテンツを受信することから、前記第2のユニバーサルリソース識別子に切り替える、請求項15に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項17】
前記統合ネットワーク受信機が、前記ビデオアドレスサーバから取得されたデータに基づいて、前記第2のユニバーサルリソース識別子を更新する、請求項16に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項18】
前記統合ネットワーク受信機が、前記ビデオコンテンツが前記第1のユニバーサルリソース識別子に基づいて利用可能ではないときに、前記第2のユニバーサルリソース識別子に基づいて前記第1の入力ビデオコンテンツを受信することから、前記第1のユニバーサルリソース識別子に切り替える、請求項17に記載の統合ネットワーク受信機。
【請求項19】
前記第1の入力ビデオコンテンツが、トランスコードされ、トランスコードされた前記第1の入力ビデオコンテンツが、前記第1のチャネルに対する前記第1の入力ビデオコンテンツとして前記ヘッドエンドに提供される、請求項14に記載の統合ネットワーク受信機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年8月25日に出願された米国仮特許出願第63/070,105号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
本出願の主題は、商用統合受信機/デコーダネットワークの監視及び/又は管理に関する。
【0003】
ケーブルテレビジョン(CATV)サービスは、一般的に「ヘッドエンド」と称される、中央配信ユニットから大勢の顧客(例えば、加入者)にコンテンツを提供し、ヘッドエンドは、関連するコンポーネント(ノード、増幅器、及びタップ)を含む、ハイブリッドファイバ同軸(HFC)ケーブルプラントを含む、アクセスネットワークを通して、この中央配信ユニットからその顧客にコンテンツのチャネルを分配する。しかしながら、現代のケーブルテレビジョン(CATV)サービスネットワークは、テレビチャネル及び音楽チャネルなどのメディアコンテンツを顧客に提供するだけでなく、インターネットサービス、ビデオオンデマンド、VoIPなどの電話サービス、ホームオートメーション/セキュリティなどのデジタル通信サービスのホストも提供する。これらのデジタル通信サービスは、順次、ヘッドエンドからダウンストリーム方向に、HFCを通して、典型的にはブランチネットワークを形成しながら、顧客への通信を要求するだけでなく、アップストリーム方向に、典型的にはHFCネットワークを通して、加入者からヘッドエンドへの通信も要求する。
【0004】
この目的のために、CATVヘッドエンドは、従来、ケーブルインターネット、ボイスオーバーインターネットプロトコルなどの高速データサービスをケーブル顧客に提供するために使用される別個のケーブルモデム終端システム(CMTS)、並びにブロードキャストビデオ及びビデオオンデマンド(VOD)などのビデオサービスを提供するために使用されるビデオヘッドエンドシステムを含んでいた。典型的には、CMTSは、インターネットから着信するトラフィックを、イーサネットインターフェースを通して、CMTSを通して、次いで、ケーブル会社のハイブリッドファイバ同軸(HFC)システムに接続されているRFインターフェース上にルーティング(又はブリッジ)することができるように、イーサネットインターフェース(又は他のより伝統的な高速データインターフェース)並びに無線周波数(RF)インターフェースの両方を含むであろう。ダウンストリームトラフィックが、CMTSから顧客の家庭内のケーブルモデム及び/又はセットトップボックスに配信される一方で、アップストリームトラフィックは、顧客の家庭内のケーブルモデム及び/又はセットトップボックスからCMTSに配信される。ビデオヘッドエンドシステムは、同様に、セットトップ、ビデオ復号化カード付きTV、又は着信暗号化ビデオサービスを復調及び復号化することが可能な他のデバイスのいずれかにビデオを提供する。多くの現代のCATVシステムは、CMTSの機能を、統合CMTS(例えば、統合集中型ケーブルアクセスプラットフォーム(CCAP))と一般的に称される単一のプラットフォーム内のビデオ配信システム(例えば、EdgeQAM-直交振幅変調)と組み合わせており、ビデオサービスが、作成され、I-CCAPに提供され、次いで、I-CCAPがビデオを適切な周波数上にQAM変調する。分散CMTS(例えば、分散集中型ケーブルアクセスプラットフォーム)と一般的に称される更に他の現代のCATVシステムには、従来の統合CCAPの物理層(PHY)をネットワークのファイバノードにプッシュすることによってそれを再配置するリモートPHY(又はR-PHY)が含まれ得る(R-MAC PHYは、MAC及びPHYの両方をネットワークのノードに再配置する)。したがって、CCAPプラットフォーム内のコアが、上位層処理を実施する一方で、リモートノード内のR-PHYデバイスは、コアから送信されたダウンストリームデータを、無線周波数上でケーブルモデム及び/又はセットトップボックスに伝送されるようにデジタルからアナログに変換し、ケーブルモデム及び/又はセットトップボックスから送信されたアップストリーム無線周波数データを、コアに光学的に伝送されるようにアナログからデジタル形式に変換する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本発明をより良く理解するために、またどのように本発明が実施され得るかを示すために、ここで、一例として、以下の添付図面を参照する。
【0006】
図1】統合ケーブルモデム終端システムを図示する。
図2】分散ケーブルモデム終端システムを図示する。
図3】統合衛星受信機とともにヘッドエンドを図示する。
図4】統合ネットワーク受信機及びビデオアドレスサーバとともにヘッドエンドを図示する。
図5】ビデオアドレスサーバを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照すると、統合CMTSシステム(例えば、統合集中型ケーブルアクセスプラットフォーム(CCAP))100は、典型的にはパケット化されたデータの形態でインターネット(又は他のネットワーク)上で送信及び受信されるデータ110を含み得る。統合CMTS100はまた、典型的にはオペレータビデオアグリゲーションシステムからパケット化されたデータの形態でダウンストリームビデオ120を受信し得る。一例として、ブロードキャストビデオは、典型的には衛星配信システムから取得され、CCAP又はビデオヘッドエンドシステムを通した加入者への配信のために前処理される。統合CMTS100は、受信されたデータ110及びダウンストリームビデオ120を受信及び処理する。CMTS130は、増幅器及びスプリッタなどの他のデバイスを含み得るRF分配ネットワークを通して、ダウンストリームデータ140及びダウンストリームビデオ150を顧客のケーブルモデム及び/又はセットトップボックス160に伝送し得る。CMTS130は、増幅器及びスプリッタなどの他のデバイスを含み得るネットワークを通して、顧客のケーブルモデム及び/又はセットトップボックス160からアップストリームデータ170を受信し得る。CMTS130は、その所望の能力を達成するために、複数のデバイスを含んでもよい。
【0008】
図2を参照すると、増加する帯域幅の需要、統合CMTSのための限定された設備空間、及び電力消費の考慮事項の結果として、分散ケーブルモデム終端システム(D-CMTS)200(例えば、分散集中型ケーブルアクセスプラットフォーム(CCAP))を含むことが望ましい。一般に、CMTSが、データサービスに焦点を合わせている一方で、CCAPは、ブロードキャストビデオサービスを更に含む。D-CMTS200は、ネットワークパケット化データを使用して、I-CMTS100の機能の一部をファイバノードなどの遠隔場所にダウンストリームに分配する。例示的D-CMTS200は、リモートPHYアーキテクチャを含んでもよく、リモートPHY(R-PHY)は、好ましくは、ファイバ及び同軸の接合部に位置する光学ノードデバイスである。一般に、R-PHYは、多くの場合、システムの一部のPHY層を含む。D-CMTS200は、典型的にはパケット化されたデータの形態でインターネット(又は他のネットワーク)上で送信及び受信されるデータ210を含む、D-CMTS230(例えば、コア)を含んでもよい。D-CMTS200はまた、典型的にはオペレータビデオアグリゲーションシステムからパケット化されたデータの形態でダウンストリームビデオ220を受信し得る。D-CMTS230は、受信されたデータ210及びダウンストリームビデオ220を受信及び処理する。リモートファイバノード280は、好ましくは、リモートPHYデバイス290を含む。リモートPHYデバイス290は、増幅器及びスプリッタなどの他のデバイスを含み得るネットワークを通して、ダウンストリームデータ240及びダウンストリームビデオ250を顧客のケーブルモデム及び/又はセットトップボックス260に伝送し得る。リモートPHYデバイス290は、増幅器及びスプリッタなどの他のデバイスを含み得るネットワークを通して、顧客のケーブルモデム及び/又はセットトップボックス260からアップストリームデータ270を受信し得る。リモートPHYデバイス290は、その所望の能力を達成するために、複数のデバイスを含んでもよい。リモートPHYデバイス290は、主に、ダウンストリームQAM変調器、アップストリームQAM復調器などのPHY関連回路を、ネットワークパケット化データを使用してD-CMTS230に接続する疑似ワイヤ論理とともに含む。リモートPHYデバイス290及びD-CMTS230は、ダウンストリームデータ、ダウンストリームビデオ、及びアップストリームデータ295などのデータ及び/又はビデオ相互接続を含み得る。いくつかの実施形態では、ビデオトラフィックは、リモート物理デバイスに直接進み、それによって、D-CMTS230を迂回し得ることに留意されたい。場合によっては、リモートPHY及び/又はリモートMAC PHY機能が、ヘッドエンドにおいて提供され得る。
【0009】
一例として、リモートPHYデバイス290は、ダウンストリームDOCSIS(すなわち、Data Over Cable Service Interface Specification)データ(例えば、各々が参照によりそれらの全体で本明細書に組み込まれる、DOCSIS1.0、1.1、2.0、3.0、3.1、及び4.0)、ビデオデータ、D-CMTS230から受信された帯域外信号を、RF又はアナログ光学系上の伝送のためにアナログに変換し得る。一例として、リモートPHYデバイス290は、アップストリームDOCSIS、及びRF又は線形光学系などのアナログ媒体から受信された帯域外信号を、D-CMTS230への送信のためにデジタルに変換し得る。観察され得るように、特定の構成に応じて、R-PHYは、DOCSIS MAC及び/又はPHY層の全て又は一部をファイバノードまで移動させ得る。
【0010】
別の実施形態では、本システムは、統合CMTS又は分散CMTSであるかどうかにかかわらず、CMTSを含む必要はないが、ヘッドエンドのための任意の他のタイプのシステム及び/又はコンテンツの分配のための任意の他のタイプのネットワークを使用し得る。一例として、ヘッドエンドにおける分配は、光ファイバネットワーク、ワイヤレスネットワーク、セルラーネットワーク、又は他の方法を含む任意のタイプのネットワークを通してデータ接続を顧客に提供するサーバのセットによって実施され得る。
【0011】
図3を参照すると、多くの場合、統合システム、又は分散システム、若しくは任意の他のタイプのシステムであるかどうかにかかわらず、ヘッドエンド300は、1つ以上の衛星からのビデオコンテンツの高密度トランスコーディング(又はパススルー)のための関連する統合衛星受信機310を含む。統合衛星受信機310は、衛星から信号を受信する再調整能力を有する1つ以上のアクティブRFチューナと、ヘッドエンドのデバイスへのネットワーク接続を提供するイーサネットなどの1つ以上のネットワークポートとを含み得る。一例として、統合衛星受信機310は、1つ以上の受信された高解像度ビデオ信号及び/又は1つ以上の受信された標準解像度ビデオ信号のビデオコンテンツを入力形式から出力形式にトランスコードし得る。
【0012】
統合衛星受信機310を配設及び構成するために、統合衛星受信機310は、典型的にはラック内に搭載され、電源を入れられ、そのRF衛星入力ポートは、1つ以上の衛星320から信号を受信するように構成される。一例として、ポートは、Galaxy15 Cバンド水平信号及び/若しくはGalaxy14 Cバンド垂直信号並びに/又はGalaxy14 Cバンド水平信号に相互接続され得る。統合衛星受信機310は、ヘッドエンド300に接続されているイーサネット及び/又はASI(非同期シリアルインターフェース)出力を含み得る。周波数及び変調パラメータのセットが、衛星信号のための信号ロックを獲得するために統合衛星受信機310に入力される。一例として、これは、入力ポート識別、周波数、トランスポンダ番号、変調モード、及び/又はシンボルレートを含み得る。一般的に、統合衛星受信機310の認可は、衛星320から提供されるコンテンツプロバイダからのビデオ信号を受信し、適切にデコードし得るように、コンテンツプロバイダから統合衛星受信機310のユニットアドレスに基づいて取得される。一例として、コンテンツプロバイダには、ABC、CBS、CW、ION、Dish、NBC、PBS、A&E、ACCN、ESPN、AHC、AMC、BBC AMERICA、BTN、Bloomberg TELEVISION、CNN、HBO、及び/又はBRAVOが含まれ得る。統合衛星受信機310によって受信及びトランスコード(又はパススルー)されたコンテンツは、ヘッドエンド300に提供され、これは順次、コンテンツをコンテンツに対するローカル及び地域の加入者に分配する。
【0013】
ほとんどの場合、小型でエラーを起こしやすいそのインターフェースを使用して統合衛星受信機310を構成した後、周波数及び変調パラメータは、数か月~数年などのかなりの期間にわたって変化する可能性が低い。したがって、その初期構成後に統合衛星受信機310を再構成する必要性は限定されている。衛星通信に限定されるが、インターネットベースのユニフォームリソースロケータ及び/又はユニフォームリソース識別子(一般的に本明細書では集合的にユニフォームリソース識別子「URI」と称される)を統合衛星受信機310にプログラムすることが問題となり、URIが、より動的に変化する傾向があり、各特定のビデオストリームに使用されている現在のURIを維持するために統合衛星受信機310の設定を修正することが問題となるため、統合衛星受信機310は、そのようなインターネットベースのビデオコンテンツには好適ではない。一例として、コンテンツプロバイダは、ネットワーク性能及び費用を含む様々な要因に応じて、コンテンツ分配ネットワークを頻繁に変更することを選択し得る。また、複数の統合衛星受信機310の場合、各々は、各関連する特定のビデオストリームのためのその特定の統合衛星受信機に使用されている現在のURIを維持するために、その設定を修正させる必要があろう。
【0014】
図4を参照すると、統合システム又は分散システムであるかどうかにかかわらず、ケーブルシステムのヘッドエンド400は、ビデオコンテンツサーバなどのパケットベースのインターネットネットワークソースからのビデオコンテンツの高密度トランスコーディング(又はパススルー)のための関連する統合ネットワーク受信機410を含む。統合ネットワーク受信機410は、インターネットベースの信号を受信する1つ以上のネットワークポートと、ヘッドエンドの他のデバイスへのネットワーク接続を提供するイーサネット及びASIなどの1つ以上のネットワークポートとを含み得る。一例として、統合ネットワーク受信機410は、1つ以上の受信された高解像度ビデオ信号及び/又は1つ以上の受信された標準解像度ビデオ信号のビデオコンテンツを入力形式から出力形式(又は別様に同じフォーマット)にトランスコードするか、又は別様にパススルーを提供し得る。
【0015】
統合ネットワーク受信機410を配設及び構成するために、受信機410は、典型的にはラック内に搭載され、電源を入れられ、そのネットワーク入力は、ビデオサーバなどの1つ以上のインターネットネットワークソース440から信号を受信するために接続される。一例として、ネットワーク入力は、クラウドベースのネットワークサーバなどの様々なネットワークサーバからインターネットベースのデータを受信し得る。例えば、いくつかのクラウドベースのネットワークには、Amazon Web Services、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、IBM Cloud、Oracle Cloud、VMware Cloud、Dell Technologies Cloud、及び/又はプライベートサーバ/クラウドが含まれ得る。統合ネットワーク受信機410は、好ましくは、ネットワーク接続を通してビデオアドレスサーバ450に問い合わせて、それぞれのビデオソースがヘッドエンド400に提供されるための1つ以上のインターネットプロトコルベースのURIアドレスを取得する。好ましくは、ビデオアドレスサーバ450は、チャネルに対するそれぞれのビデオコンテンツに対するそれぞれのURIを提供する。一例として、URIは、以下の形式を有し得る:URI=scheme:[//authority]path[?query][#fragment]。一般的に、統合ネットワーク受信機410の認可は、インターネットを通して提供されるコンテンツプロバイダからのビデオ信号を受信し、適切にデコードし得るように、コンテンツプロバイダから統合サテライト受信機410のユニットアドレスに基づいて取得される。一例として、コンテンツプロバイダには、ABC、CBS、CW、ION、Dish、NBC、PBS、A&E、ACCN、ESPN、AHC、AMC、BBC AMERICA、BTN、Bloomberg TELEVISION、CNN、HBO、及び/又はBRAVOが含まれ得る。統合ネットワーク受信機410によって受信及びトランスコード(又はパススルー)されたコンテンツは、ヘッドエンド400に提供され、これは順次、コンテンツをコンテンツに対するローカル及び地域の加入者に分配する。
【0016】
図5を参照すると、ビデオアドレスサーバ450は、1つ以上のチャネル510のリストを含むチャネル表又は他のデータ構造500を含む。チャネル510の各々は、ビデオコンテンツの一次ネットワークアドレスである、関連するURI1 520を含み得る。チャネル510の各々は、ビデオコンテンツの二次ネットワークアドレスである、関連するURI2 530を含み得る。所望に応じて、各チャネルに対する付加的URIが含まれ得る。コンテンツプロバイダ又はその他550は、一次URI及び/又は二次URIの設定若しくは変更など、コンテンツに対するURIが更新又は別様に変更されるときに、ネットワーク接続を使用してチャネル表500を更新し得る。統合ネットワーク受信機410は、ビデオアドレスサーバ450に問い合わせ、チャネルリスト(まだ取得又は定義されていない場合)を取得し、関連するURI1 520及びURI2 530(並びに利用可能である場合は付加的URI)を取得する。チャネル及びURIは、大域的に定義されるか、又は1つ以上の統合ネットワーク受信機について定義され得る。統合ネットワーク受信機410は、ビデオアドレスサーバ450から取得されるURIを使用してビデオコンテンツを取得し、これは順次、ヘッドエンドに提供され、ヘッドエンドは、ビデオコンテンツを顧客に分配する。統合ネットワーク受信機410は、コンテンツプロバイダから、所望される場合、更新された関連するURI1 520及びURI2 530(並びに利用可能である場合は付加的URI)とともに、更新されたチャネルリストを定期的に受信する。また、統合ネットワーク受信機及び/又は統合ネットワーク受信機の群が、処理されているコンテンツ内に含まれる、提供されるコンテンツから受信されたデータ(例えば、コマンド)に基づいて、更新について問い合わせるようにトリガされ得る。
【0017】
観察され得るように、コンテンツプロバイダ550は、ビデオアドレスサーバ450のチャネル表500を更新し得、これは、コンテンツプロバイダの選好に基づいて、毎時間、毎日、毎週、又は別様に起こり得る。例えば、コンテンツプロバイダ550は、統合ネットワーク受信機410へのビデオコンテンツの配信のために、別のネットワークがより高い品質のサービスを提供していること、又は別様に別のネットワークがより安価なサービスを提供していることを決定し得る。この決定に基づいて、コンテンツプロバイダ550は、ビデオアドレスサーバ450のチャネル表500のURI1及び/又はURI2を更新し得る。統合ネットワーク受信機410は、URI1 520を使用してビデオコンテンツを受信し、ビデオコンテンツがURI1 520に基づいて利用可能ではない場合、統合ネットワーク受信機410は、URI2 530に切り替えてビデオコンテンツを受信する。このようにして、本システムは、複数のソースからビデオコンテンツを取得するための内蔵冗長性特徴を有する。所望に応じて、付加的URIが同様に使用され得る。ビデオコンテンツ自体とは別個であるチャネル表500を提供することは、ビデオコンテンツと帯域内のURIの複雑な信号伝達ではなく、使用されることを意図している所望のURIの識別を単純化する。異なる受信機が同じビデオコンテンツに対する異なるURIを使用しているときの所望のURIの識別の単純化である。
【0018】
統合ネットワーク受信機410は、ケーブルシステムのヘッドエンドに配設され得る。統合ネットワーク受信機410は、1つ以上のチャネルのチャネルラインアップの番組識別、又は別様に1つ以上のチャネルのチャネルラインアップ(その全ては一般的に1つのチャネル又は複数のチャネルと称される)を提供され得る。受信機に割り当てられた番組識別及び/又はチャネルラインアップは、所望される場合、ビデオアドレスサーバ450から取得され得る。番組識別及び/又はチャネルラインアップに基づいて、統合ネットワーク受信機410は、チャネルラインアップとURI(URI1 520及びURI2 530)との間のマッピング情報を投入される。次いで、統合ネットワーク受信機410は、URI1 520の場所からコンテンツを受信し、コンテンツがURI1 520の場所から利用可能ではない場合、統合ネットワーク受信機410は、それぞれのチャネルについて、URI2 530の場所からコンテンツを受信する。好ましくは、統合ネットワーク受信機410を起動した後、ビデオアドレスサーバ450と自動的に相互接続し、チャネルラインアップを含むチャネル表500内の情報に基づいて、それ自体を構成する。この自動構成は、ビデオコンテンツを受信し、必要である場合、ビデオコンテンツを復号化するために、コンテンツプロバイダから認可を取得することを含み得る。
【0019】
統合ネットワーク受信機410は、URI上の受信されたビデオコンテンツのネットワークパラメータを監視し得る。例えば、統合ネットワーク受信機410は、例えば、各ビデオストリームのサービスの品質などの1つ以上のパラメータを決定し得る、各ビデオストリームの待ち時間を決定し得る、各ビデオストリームのパケット損失を決定し得る、各ビデオストリームのビットレートを決定し得る、各ビデオストリームの伝送遅延を決定し得る、各ビデオストリームの可用性を決定し得る、各ビデオストリームのジッタを決定し得る、各ビデオストリームのグッドプットを決定し得る、各ビデオストリームのエラーを決定し得る、各ビデオストリームのパケット遅延変動を決定し得る、各ビデオストリームのアウトオブオーダー配信を決定し得るなどである。加えて、統合ネットワーク受信機410はまた、様々なネットワークの価格設定情報を受信し得る。統合ネットワーク受信機410は、同様に、米国西海岸及び米国東海岸などのビデオコンテンツが由来する地理的地域に関する際にパラメータを決定し得る。統合ネットワーク受信機410は、所望される場合、そのようなパラメータを連結させ、ビデオコンテンツのネットワーク性能を評価し得るように、パラメータ情報をコンテンツプロバイダ又はケーブルプロバイダに提供し得る。それらのURIに基づいてなど、異なるネットワークプロバイダーのネットワーク性能に基づいて、どのネットワークプロバイダーが優れたサービスを提供するかという決定が行われ得る。価格設定情報に更に基づき得るサービス決定に基づいて、コンテンツプロバイダは、チャネル表500を更新してサービス決定を反映し得る。
【0020】
統合ネットワーク受信機のセットが、ビデオアドレスサーバから取得されたデータに基づいて、複数の異なるチャネルに対するサービスを提供するために使用され得る。統合ネットワーク受信機のセットは、ヘッドエンドと集合的に動作して、インターネットプロトコルベースのビデオサービスのチャネルラインアップを提供し得、統合ネットワーク受信機の各々は、異なるチャネルを提供する。統合ネットワーク受信機のセットは、ビデオコンテンツをヘッドエンドに提供し、これは順次、ビデオコンテンツを顧客に分配する。
【0021】
ビデオアドレスサーバ450は、統合ネットワーク受信機と組み合わせて、サービスに影響を及ぼさない様式で、一次URIソースの1つのセットから一次URIソースの別のセットに効果的に移行するために使用され得る。例えば、統合ネットワーク受信機は、URI1及びURI2の第1のセットを有し得、ビデオコンテンツは、URI1を通して提供されている。更新された一次は、URI1からのビデオコンテンツの可用性を終了することによって達成され得る。結果として、統合ネットワーク受信機は、自動的に二次URI2に切り替えてビデオコンテンツを受信し続ける。URI1は、チャネル表500において更新され、これは次いで、後に統合ネットワーク受信機によって取得される。統合ネットワーク受信機は、その後、ビデオコンテンツが新しいURI1から利用可能である場合、URI1からビデオコンテンツを取得することに切り替わる。
【0022】
更に、前述の実施形態の各々における各機能ブロック又は様々な特徴は、典型的には集積回路又は複数の集積回路である回路によって実装又は実行され得る。本明細書に記載される機能を実行するように設計された回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け若しくは一般用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理、又はディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの組み合わせを含み得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るか、又は代替的に、プロセッサは、従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、若しくは状態機械であり得る。上記に記載される汎用プロセッサ若しくは各回路は、デジタル回路によって構成され得るか、又はアナログ回路によって構成され得る。更に、半導体技術の進歩により、現時点で複数の集積回路に取って代わる集積回路にする技術が出現すると、この技術による集積回路も使用することができる。
【0023】
本発明は、記載されている特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、同等の教義、又はその文字通りの範囲を超えて法的強制力のある特許請求の範囲を拡大する任意の他の原則を含む、優越的法の原則に従って解釈されるように、変更がそれに行われ得ることが理解されるであろう。文脈が別途指示しない限り、請求項内の要素のインスタンスの数への参照は、それが1つのインスタンスへの参照であろうと、又は1つを超えるインスタンスへの参照であろうと、少なくとも記載された数の要素のインスタンスを必要とするが、記載されているよりも多くのその要素のインスタンスを有する構造又は方法を特許請求の範囲から除外することは意図されない。請求項で使用されるときの「含む」という言葉又はその派生語は、特許請求される構造又は方法における他の要素又はステップの存在を除外することを意図していない非排他的な意味で使用される。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】