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特表2023-540412A/V伝送装置及び無線ディスプレイシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-25
(54)【発明の名称】A/V伝送装置及び無線ディスプレイシステム
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20230915BHJP
   H01Q 3/24 20060101ALI20230915BHJP
   H01Q 21/06 20060101ALI20230915BHJP
【FI】
H04B7/06 020
H01Q3/24
H01Q21/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502028
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(85)【翻訳文提出日】2022-01-12
(86)【国際出願番号】 KR2021010400
(87)【国際公開番号】W WO2023013798
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】パク,ギベク
【テーマコード(参考)】
5J021
【Fターム(参考)】
5J021AA05
5J021AA09
5J021AA11
5J021AB06
5J021DB05
5J021EA04
5J021FA31
5J021FA32
5J021GA03
5J021HA10
5J021JA09
(57)【要約】
本開示の実施例に係るA/V伝送装置は、A/V受信装置のRF(Radio Frequency)受信モジュールに圧縮されたRFパケットを伝送するRF送信モジュール、前記RF送信モジュールは、複数の送信アンテナを含み、前記RF送信モジュールと前記RF受信モジュールの間の無線性能を獲得し、獲得された無線性能が予め設定された無線性能を満足する場合、前記複数の送信アンテナのうちの1つ以上の送信アンテナを順次オフするプロセッサを含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
A/V伝送装置において、
A/V受信装置のRF(Radio Frequency)受信モジュールに圧縮されたRFパケットを伝送するRF送信モジュール、前記RF送信モジュールは、複数の送信アンテナを含み、
前記RF送信モジュールと前記RF受信モジュールの間の無線性能を獲得し、獲得された無線性能が予め設定された無線性能を満足する場合、前記複数の送信アンテナのうちの1つ以上の送信アンテナを順次オフするプロセッサを含む、A/V伝送装置。
【請求項2】
前記無線性能は、
受信信号強度指標(Received Signal Strength Indicator、RSSI)及び信号対雑音比(Signal‐to‐Noise、SNR)のうちいずれか1つ以上を含む、請求項1に記載のA/V伝送装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記複数の送信アンテナのうち第1送信アンテナをオフした後、測定された前記無線性能が前記予め設定された無線性能を満足する場合、前記複数の送信アンテナのうち第2送信アンテナをオフする、請求項1に記載のA/V伝送装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記第1、2送信アンテナをオフした後、測定された前記無線性能が前記予め設定された無線性能を満足できない場合、前記複数の送信アンテナのうち第2送信アンテナをオンする、請求項3に記載のA/V伝送装置。
【請求項5】
前記複数の送信アンテナは、マトリックス構造に配置され、
前記プロセッサは、
前記RF送信モジュールと前記RF受信モジュールの間がなす角度を獲得し、獲得された角度が一定角度である場合、前記複数の送信アンテナのうち一番外側に配置された1つ以上のアンテナを順次オフする、請求項1に記載のA/V伝送装置。
【請求項6】
前記複数の送信アンテナは、マトリックス構造に配置され、
前記プロセッサは、
前記RF送信モジュールと前記RF受信モジュールの間がなす角度を獲得し、獲得された角度が一定角度を超過する場合、前記複数の送信アンテナのうち前記RF受信モジュールに含まれた基準受信アンテナとの距離が一番遠い送信アンテナをオフする、請求項1に記載のA/V伝送装置。
【請求項7】
前記RF送信モジュールは、
前記複数の送信アンテナのそれぞれにオンまたはオフ信号を伝達する複数のRF ICエレメントを含むRF ICチップをさらに含む、請求項1に記載のA/V伝送装置。
【請求項8】
無線ディスプレイシステムにおいて、
複数の送信アンテナを有するRF送信モジュールを含むA/V伝送装置と、
前記RF送信モジュールとRF受信モジュールの間の無線性能を測定し、測定された無線性能を前記A/V伝送装置に伝送するA/V受信装置と、を含み、
A/V伝送装置は、
受信された無線性能が予め設定された無線性能を満足する場合、前記複数の送信アンテナのうちの1つ以上の送信アンテナを順次オフする、無線ディスプレイシステム。
【請求項9】
前記無線性能は、
受信信号強度指標(Received Signal Strength Indicator、RSSI)及び信号対雑音比(Signal‐to‐Noise、SNR)のうちいずれか1つ以上を含む、請求項8に記載の無線ディスプレイシステム。
【請求項10】
前記A/V伝送装置は、
前記複数の送信アンテナのうち第1送信アンテナをオフした後、測定された前記無線性能が前記予め設定された無線性能を満足する場合、前記複数の送信アンテナのうち第2送信アンテナをオフする、請求項8に記載の無線ディスプレイシステム。
【請求項11】
前記A/V伝送装置は、
前記第1、2送信アンテナをオフした後、測定された前記無線性能が前記予め設定された無線性能を満足できない場合、前記複数の送信アンテナのうち第2送信アンテナをオンする、請求項10に記載の無線ディスプレイシステム。
【請求項12】
前記複数の送信アンテナは、マトリックス構造に配置され、
前記A/V伝送装置は、
前記RF送信モジュールと前記RF受信モジュールの間がなす角度を獲得し、獲得された角度が一定角度である場合、前記複数の送信アンテナのうち一番外側に配置された1つ以上のアンテナを順次オフする、請求項8に記載の無線ディスプレイシステム。
【請求項13】
前記複数の送信アンテナは、マトリックス構造に配置され、
前記A/V伝送装置は、
前記RF送信モジュールと前記RF受信モジュールの間がなす角度を獲得し、獲得された角度が一定角度を超過する場合、前記複数の送信アンテナのうち前記RF受信モジュールに含まれた基準受信アンテナとの距離が一番遠い送信アンテナをオフする、請求項8に記載の無線ディスプレイシステム。
【請求項14】
前記A/V受信装置は、ディスプレイをさらに含み、
前記ディスプレイは、
前記測定された無線性能、前記複数の送信アンテナのうちオンされた送信アンテナの個数及びオフされた送信アンテナの個数を含むUIを表示する、請求項8に記載の無線ディスプレイシステム。
【請求項15】
前記測定された無線性能が前記予め設定された無線性能以上である場合、前記オンされた送信アンテナの個数及びオフされた送信アンテナの個数は、異なるようになり、
前記測定された無線性能が前記予め設定された無線性能未満である場合、前記オンされた送信アンテナの個数及びオフされた送信アンテナの個数は、固定される、請求項14に記載の無線ディスプレイシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線でA/Vデータを送受信する無線ディスプレイシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
映像技術がアナログ方式からデジタル方式に変化したことに伴い、より実際の画面と近い映像を提供するためにSD(Standard‐Definition)からHD(Hi‐Definition)に発展してきた。SDは、704×480の解像度を支援し、35万ピクセル程度に構成されており、HDは、HDとFull HDとに区分され、この中、より高い解像度を支援するFull HDの場合、1920×1080の解像度を支援し、200万ピクセルで構成され、前記SDに比べて相当な高画質の映像を提供する。
【0003】
最近の映像技術は、前記Full HDを越えてUHD(Ultra High‐Definition)へと一段階成長しつつあり、超高画質及び超高解像度を支援する前記UHDは、次世代のメディア環境として脚光を浴びている。前記UHDは、4K(3840×2160)と8K(7680×4320)解像度と最大22.2チャンネルのサラウンドオーディオを支援する。このようなUHDは、前記HDと比較して、4K UHDを基準としても4倍以上鮮明な画質を提供し、8K UHDの場合、前記HDに比べて16倍以上も鮮明な画質を提供する。
【0004】
最近では、このような高解像度の映像を無線を通じてディスプレイ装置に伝送する無線ディスプレイシステムが登場している。
【0005】
無線ディスプレイシステムは、A/V伝送装置とA/V受信装置の間、近距離ネットワークを通じてA/Vデータを伝送及び受信するシステムである。
【0006】
A/V受信装置は、A/V伝送装置から受信したA/Vデータを表示する。
【0007】
無線ディスプレイシステムでは、アンテナを通じてA/Vデータを送信するので、電力消耗を防止することが重要な課題である。
【0008】
従来では、消費電力を減らすために、圧縮率の増加を通じて伝送データの量を変更したり、輝度減少を通じて間接的に電力を減らすことができた。
【0009】
しかし、従来の技術は、データ量の調節または画面輝度を下げて間接的にセット消費電力を減らす方式として、ユーザに画質損失等付加的な劣化要因を提供することになり、無線通信装置自体の消費電力を低減できない問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本開示は、無線ディスプレイシステムにおいて、送信装置と受信装置の間の環境に応じて、アンテナで消耗する電力を減らすことにその目的がある。
【0011】
本開示は、無線ディスプレイシステムにおいて、無線性能が維持される場合、不必要なアンテナの電力消耗を防止することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示の実施例に係るA/V伝送装置は、A/V受信装置のRF(Radio Frequency)受信モジュールに圧縮されたRFパケットを伝送するRF送信モジュール、前記RF送信モジュールは、複数の送信アンテナを含み、前記RF送信モジュールと前記RF受信モジュールの間の無線性能を獲得し、獲得された無線性能が予め設定された無線性能を満足する場合、前記複数の送信アンテナのうちの1つ以上の送信アンテナを順次オフするプロセッサを含むことができる。
【0013】
本開示の実施例に係る無線ディスプレイシステムは、複数の送信アンテナを有するRF送信モジュールを含むA/V伝送装置と、前記RF送信モジュールとRF受信モジュールの間の無線性能を測定し、測定された無線性能を前記A/V伝送装置に伝送するA/V受信装置とを含み、A/V伝送装置は、受信された無線性能が予め設定された無線性能を満足する場合、前記複数の送信アンテナのうちの1つ以上の送信アンテナを順次オフすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の実施例によれば、送信機と受信機の間の無線性能に応じて活性化するアンテナの個数が調整され、電力消耗が防止される。
【0015】
また、本開示の実施例によれば、送信機と受信機の無線性能が基準無線性能が維持される場合、活性化するアンテナの個数が最小化され、不必要な電力浪費が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の一実施例に係るディスプレイシステムの構成を説明する図面である。
図2】本開示の一実施例に係るディスプレイシステムの構成を説明する図面である。
図3】本開示の一実施例に係る遠隔制御装置の構成を説明するブロック図である。
図4】本開示の一実施例に係るRF送信モジュール及びRF受信モジュールの構成を説明するための図面である。
図5】本開示の一実施例に係る無線ディスプレイシステムの動作方法を説明するためのラダーダイアグラムである。
図6】本開示の一実施例により、RF送信モジュールに含まれた複数の送信アンテナのうちオフする送信アンテナを選定する過程を説明するフローチャートである。
図7】本開示の実施例によりRF送信モジュールとRF受信モジュールがなす角度を説明する図面である。
図8】本開示の実施例によりRF送信モジュールとRF受信モジュールがなす角度を説明する図面である。
図9】本開示の一実施例により、複数の送信アンテナのうち基準受信アンテナと一番遠い送信アンテナを選定する過程を示す図面である。
図10】本開示の一実施例により、RF送信モジュールとRF受信モジュールの間の角度が一定角度である場合、順次送信アンテナをオフする過程を説明する図面である。
図11】本開示の一実施例により、RF送信モジュールとRF受信モジュールの間の角度が一定角度である場合、順次送信アンテナをオフする過程を説明する図面である。
図12】測定されたRSSIに応じて、オフされた送信アンテナの個数が変更されることを示す実施例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示に係る実施例に対して図面を参照してより詳しく説明する。以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は、明細書の作成を容易にするために付与また混用されるものとして、それ自体で相互区別される意味または役割を有するものではない。
【0018】
本開示の実施例に係る映像/オーディオ(以下、A/V)伝送装置は、例えば放送受信機能にコンピュータ支援機能を加えたインテリジェント装置として、放送受信機能に充実しながらもインターネット機能等が加えられ、手記方式の入力装置、タッチスクリーンまたはリモコン等、より使用に便利なインタフェースを備えることができる。
【0019】
そして、有線または無線インターネット機能の支援によりインターネット及びコンピュータに接続されて、Eメール、Webブラウジング、バンキングまたはゲーム等の機能も実行可能である。このような多様な機能のために標準化された汎用OSが用いられてもよい。
【0020】
従って、本開示で記述されるA/V伝送装置は、例えば汎用のOSカーネルに、多様なアプリケーションを自在に追加または削除可能であるので、ユーザにやさしい多様な機能を実行することができる。
【0021】
図1図2は、本開示の一実施例に係る無線ディスプレイシステムの構成を説明する図面である。
【0022】
図1を参照すると、本開示の一実施例に係る無線ディスプレイシステム1は、A/V伝送装置100及びA/V受信装置200を含む。
【0023】
無線ディスプレイシステム1は、A/V伝送装置100が無線でA/VデータをA/V受信装置200に伝送し、A/V受信装置200がA/Vデータを出力するシステムであってもよい。
【0024】
A/V伝送装置100は、映像及びオーディオをエンコーディングし、エンコーディングされたコンテンツ映像及びオーディオを無線で伝送できる装置であってもよい。
【0025】
A/V伝送装置100は、セットトップボックスであってもよい。
【0026】
A/V伝送装置100は、セットトップボックスまたはUSBメモリーのような外部機器と連結されてもよい。A/V伝送装置100は、連結された外部機器から受信した映像信号またはオーディオ信号をA/V受信装置200に伝送することができる。
【0027】
A/V受信装置200は、エンコーディングされた映像及びオーディオを無線で受信し、受信された映像及びオーディオをデコーディングすることができるディスプレイ装置であってもよい。
【0028】
A/V伝送装置100及びA/V受信装置200は、ビデオウォールディスプレイシステムを構成することができる。
【0029】
ビデオウォールにおいて、ディスプレイが薄いベゼルを有することは、コンテンツ映像の視覚化に重要な役割をする。ディスプレイの薄いベゼルのためには、最小限の役割のみをすることができる構成要素のみを備え、主な機能のための回路や構成要素は、別途の装置で実行されることが効率的である。
【0030】
A/V伝送装置100は、外部から入力されたコンテンツ映像のタイプを判断し、判断されたタイプに基づいてコンテンツ映像の圧縮率を決定することができる。コンテンツ映像の圧縮率は、エンコーディングする前の映像データの大きさとエンコーディングした後の映像データの大きさの割合と定義することができる。
【0031】
コンテンツ映像のタイプは、静止映像タイプ、一般動画タイプ、ゲーム動画タイプを含むことができる。
【0032】
A/V伝送装置100は、決定された圧縮率に応じてコンテンツ映像を圧縮し、圧縮されたコンテンツ映像を無線でA/V受信装置200に伝送することができる。
【0033】
A/V受信装置200は、A/V伝送装置100から受信した圧縮コンテンツ映像を復元し、復元されたコンテンツ映像をディスプレイ上に表示することができる。
【0034】
図2は、A/V伝送装置100及びA/V受信装置200の詳細構成を説明するブロック図である。
【0035】
図2を参照すると、A/V伝送装置100は、マイクロホン110、Wi‐Fiモジュール120、Bluetoothモジュール130、メモリー140、RF送信モジュール150及びプロセッサ190を含むことができる。
【0036】
マイクロホン110は、オーディオ信号の入力を受け、プロセッサ190に伝達することができる。
【0037】
マイクロホン110は、ユーザが発話した音声を受信することができる。
【0038】
Wi‐Fiモジュール120は、Wi‐Fi規格を通じて無線通信を行うことができる。Wi‐Fiモジュール120は、外部機器またはA/V受信装置200とWi‐Fi規格を通じて無線通信を行うことができる。
【0039】
Bluetoothモジュール130は、低電力Bluetooth(Bluetooth Low Energy、BLE)規格を通じて無線通信を行うことができる。
【0040】
Bluetoothモジュール130は、リモコンのような外部機器またはA/V受信装置200と低電力Bluetooth(Bluetooth Low Energy、BLE)規格を通じて無線通信を行うことができる。
【0041】
メモリー140は、信号処理及び制御のためのプログラムを貯蔵し、信号処理された映像、音声またはデータ信号を貯蔵することができる。
【0042】
メモリー140は、外部から入力される映像、音声またはデータ信号の臨時貯蔵のための機能をすることもでき、チャンネル記憶機能を通じて所定イメージに関する情報を貯蔵することもできる。
【0043】
RF送信モジュール150は、A/V信号をRF(Radio Frequency)通信を通じてA/V受信装置200のRF受信モジュール240に伝送することができる。
【0044】
RF送信モジュール150は、1つ以上のアンテナを含むことができる。
【0045】
RF送信モジュール150は、デジタル形態の圧縮されたA/V信号をRF受信モジュール240に伝送することができる。
【0046】
RF送信モジュール150は、1つ以上のチャンネルを通じてA/V信号をRF受信モジュール240に伝送することができる。
【0047】
プロセッサ190は、A/V伝送装置100の動作を全般的に制御することができる。プロセッサ190は、システムオンチップ(System on Chip、SoC)形態に構成されてもよい。
【0048】
プロセッサ190は、複数個備えられてもよい。
【0049】
プロセッサ190は、外部から入力された映像信号またはオーディオ信号を圧縮し、圧縮された信号をRF送信モジュール150に伝達することができる。
【0050】
プロセッサ190は、映像信号またはオーディオ信号を圧縮するためのエンコーダーを備えることができる。
【0051】
プロセッサ190は、メインSoCと命名することができる。
【0052】
プロセッサ190は、外部機器との連結のための1つ以上のインタフェースを備えることができる。例えば、プロセッサ190は、1つ以上のHDMIポート、1つ以上のUSBポートを備えることができる。
【0053】
プロセッサ190は、放送信号を受信するチューナーを備えることもできる。
【0054】
A/V受信装置200は、Wi‐Fiモジュール210、Bluetoothモジュール220、IRモジュール230、RF受信モジュール240、メモリー250、ディスプレイ260及びマイコン290を含むことができる。
【0055】
Wi‐Fiモジュール210は、Wi‐Fi規格を通じて無線通信を行うことができる。
【0056】
Wi‐Fiモジュール120は、外部機器またはA/V伝送装置100とWi‐Fi規格を通じて無線通信を行うことができる。
【0057】
Bluetoothモジュール220は、低電力Bluetooth(Bluetooth Low Energy、BLE)規格を通じて無線通信を行うことができる。
【0058】
Bluetoothモジュール220は、リモコンのような外部機器またはA/V伝送装置200と低電力Bluetooth(Bluetooth Low Energy、BLE)規格を通じて無線通信を行うことができる。
【0059】
IRモジュール230は、IR(Infrared)通信を通じて後述するリモコン300から信号を受信することができる。
【0060】
RF受信モジュール240は、RF送信モジュール150からA/V信号を受信することができる。
【0061】
RF受信モジュール240は、複数のアンテナを含むことができる。RF受信モジュール240は、ディスプレイ260の下端に配置されてもよい。
【0062】
RF受信モジュール240は、第1アンテナモジュール及び第2アンテナモジュールを含むことができる。第1アンテナモジュール及び第2アンテナモジュールは、それぞれ複数のアンテナを含むことができる。
【0063】
RF受信モジュール240は、RF送信モジュール150からデジタル形態の圧縮されたA/V信号を受信し、受信されたA/V信号をマイコン290に伝達することができる。
【0064】
メモリー250は、信号処理及び制御のためのプログラムを貯蔵し、信号処理された映像、音声またはデータ信号を貯蔵することができる。
【0065】
ディスプレイ260は、マイコン290から受信した映像信号を表示することができる。
【0066】
ディスプレイ260は、タイミングコントローラー(図示されない)の駆動により映像信号を表示することができる。
【0067】
マイコン290は、ディスプレイ装置200の全般的な動作を制御することができる。
【0068】
マイコン290は、RF受信モジュール240が受信した圧縮されたA/V信号を復元することができる。このために、マイコン290は、デコーダーを含むことができる。
【0069】
図3は、本開示の一実施例に係る遠隔制御装置の構成を説明するブロック図である。
【0070】
図3を参照すると、遠隔制御装置300は、無線通信インタフェース310、ユーザ入力インタフェース330、メモリー350及びコントローラー390を含むことができる。
【0071】
無線通信インタフェース310は、A/V伝送装置100またはA/V受信装置200と無線通信を行うためのインタフェースであってもよい。
【0072】
無線通信インタフェース310は、Bluetooth低電力(Bluetooth Low Energy、BLE)モジュール311及びIR(Infrared)モジュール313を含むことができる。
【0073】
BLEモジュール311は、A/V伝送装置100の動作を制御するための信号をA/V伝送装置100に伝送することができる。
【0074】
BLEモジュール311は、A/V伝送装置100のペアリング動作をトリガーする信号をA/V伝送装置100に伝送することができる。
【0075】
ユーザ入力インタフェース330は、キーパッド、ボタン、タッチパッドまたはタッチスクリーン等から構成されてもよい。
【0076】
ユーザ入力インタフェース330は、ユーザの操作命令に応じてA/V伝送装置100またはA/V受信装置200の動作を制御するための制御命令を生成することができる。
【0077】
ユーザ入力インタフェース330がハードキーボタンを備える場合、ユーザは、ハードキーボタンのプッシュ動作を通じてハードキーを操作することができる。
【0078】
ユーザ入力インタフェース330は、スクロールキーや、ジョグキー等ユーザが操作できる多様な種類の入力手段を備えることができる。
【0079】
メモリー350は、コントローラー390の動作のためのプログラムを貯蔵することができ、入/出力されるデータを臨時貯蔵することもできる。
【0080】
コントローラー390は、アプリケーションに関連した動作と、通常的に遠隔制御装置300の全般的な動作を制御する。
【0081】
図4は、本開示の一実施例に係るRF送信モジュール及びRF受信モジュールの構成を説明するための図面である。
【0082】
図4を参照すると、A/V伝送装置100に含まれたRF送信モジュール150は、ベースバンドチップ151、RF ICチップ153及び送信アンテナモジュール155を含むことができる。
【0083】
さらに別の実施例において、ベースバンドチップ151は、プロセッサ190に含まれてもよい。この場合、RF送信モジュール150は、RF ICチップ153及び送信アンテナモジュール155のみを含むことができる。
【0084】
ベースバンドチップ151は、RF ICチップ153の動作制御のための制御信号を伝送することができる。
【0085】
ベースバンドチップ151は、アンテナの動作を制御するための制御信号をRF ICチップ153に伝送することができる。
【0086】
ベースバンドチップ151は、同軸ケーブルを通じて制御信号をRF ICチップ153に伝送することができる。
【0087】
RF送信モジュール150は、RF ICチップ153及び送信アンテナモジュール155のみを含むこともできる。
【0088】
RF ICチップ153は、後述する複数の送信アンテナ155‐1~155‐nにそれぞれ対応する複数のRF ICエレメント153‐1~153‐nを含むことができる。
【0089】
複数のRF ICエレメント153‐1~153‐nのそれぞれは、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのそれぞれにオン制御信号またはオフ制御信号を伝送することができる。
【0090】
即ち、各RF IC回路は、自体に対応する送信アンテナをオンするためのオン制御信号または送信アンテナをオフするためのオフ信号を伝送することができる。
【0091】
各送信アンテナは、自体に対応するRF IC回路から受信したオン制御信号に応じてオンまたはオフ制御信号に応じてオフされてもよい。
【0092】
アンテナがオンされるとは、A/Vデータを伝送できるようにする電源が供給される状態であってもよい。
【0093】
アンテナがオフされるとは、A/Vデータを伝送できるようにする電源供給が遮断される状態であってもよい。
【0094】
送信アンテナモジュール155は、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nを含むことができる。
【0095】
送信アンテナモジュール155は、32個の送信アンテナを含むことができるが、これは例示に過ぎない。32個の送信アンテナは、マトリックス構造で配列されてもよい。
【0096】
送信アンテナモジュール155は、圧縮されたA/V信号を無線でRF受信モジュール240に伝送することができる。
【0097】
オンされたアンテナの個数が多くなるほど、A/Vデータの伝送に消耗する送信電力の強度が大きくなる。
【0098】
オフされたアンテナの個数が多くなるほど、A/Vデータの伝送に消耗する送信電力の強度が小さくなる。
【0099】
即ち、ターンオンされたアンテナの個数は、A/Vデータの送信電力の強度に関連する。
【0100】
ベースバンドチップ151は、無線環境に基づいて、オンされるアンテナを決定することができる。無線環境は、A/V送信装置100とA/V受信装置200の間の距離、角度、障害物の存在の有無に応じて変化する。
【0101】
ベースバンドチップ151は、A/V送信装置100とA/V受信装置200の間の無線性能に応じて送信アンテナのうちオンされるアンテナを決定することができる。
【0102】
これに対しては、詳しく後述する。
【0103】
図5は、本開示の一実施例に係る無線ディスプレイシステムの動作方法を説明するためのラダーダイアグラムである。
【0104】
以下では、図1図4の実施例に基づいて、無線ディスプレイシステムの動作方法を説明する。
【0105】
図5を参照すると、A/V伝送装置100のプロセッサ190は、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのうちいずれか1つの送信アンテナを選定する(S501)。
【0106】
一実施例において、プロセッサ190は、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのうちオフする送信アンテナを選定することができる。
【0107】
プロセッサ190は、RF送信モジュール150とRF受信モジュール240の間の距離、角度のうちいずれか1つ以上に基づいて、オフする送信アンテナを選定することができる。
【0108】
プロセッサ190は、無線性能に影響を与えない送信アンテナを選定することができる。無線性能に影響を与えないとは、A/Vデータの伝送過程で、遅延、漏れ落ちが発生しないことを意味することができる。
【0109】
ステップS501では、1つの送信アンテナをオフするものと説明するが、これは例示に過ぎず、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nが一定個数のグループに分けられた場合、いずれか1つのグループをオフすることもできる。
【0110】
複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのうちオフする送信アンテナを選定する過程に対しては、図6を参照して説明する。
【0111】
図6は、本開示の一実施例により、RF送信モジュールに含まれた複数の送信アンテナのうちオフする送信アンテナを選定する過程を説明するフローチャートである。
【0112】
図6を参照すると、A/V伝送装置100のプロセッサ190は、RF送信モジュール150とRF受信モジュール240がなす角度を獲得する(S601)。
【0113】
プロセッサ190は、RF送信モジュール150からRF受信モジュール240に伝送されるビームの角度を測定することができる。具体的に、プロセッサ190は、RF送信モジュール150に含まれたいずれか1つの送信アンテナがRF受信モジュール240に伝送するビームの角度を測定することができる。
【0114】
プロセッサ190は、測定されたビームの角度をRF送信モジュール150とRF受信モジュール240がなす角度として獲得することができる。
【0115】
さらに別の実施例において、A/V受信装置200のマイコン290は、RF受信モジュール240がRF送信モジュール150から受信するビームの角度を測定することができる。マイコン290は、測定されたビームの角度をA/V伝送装置100に伝送することができる。
【0116】
マイコン290は、Bluetoothモジュール220、Wi‐Fiモジュール210、RF受信モジュール240を通じて測定されたビームの角度をA/V伝送装置100に伝送することができる。
【0117】
A/V伝送装置100のプロセッサ190は、獲得された角度が一定角度であるのかを判断する(S603)。
【0118】
一実施例において、一定角度は、0度であってもよいが、これは例示に過ぎず、0度より大きい一定範囲の角度であってもよい。一定範囲の大きさを有することができる。
【0119】
図7及び図8は、本開示の実施例によりRF送信モジュールとRF受信モジュールがなす角度を説明する図面である。
【0120】
図7は、RF送信モジュール150とRF受信モジュール240がなす角度が0度で、図8は、RF送信モジュール150とRF受信モジュール240がなす角度が0度より大きいa度である場合を示す。
【0121】
A/V伝送装置100は、RF送信モジュール150がRF受信モジュール240に伝送するビームの角度をRF送信モジュールとRF受信モジュールがなす角度として獲得することができる。
【0122】
図6を再説明する。
【0123】
A/V伝送装置100のプロセッサ190は、獲得された角度が一定角度ではない場合、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのそれぞれとRF受信モジュール240の間の距離を獲得する(S605)。
【0124】
プロセッサ190は、獲得された角度が一定角度ではない場合、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのそれぞれとRF受信モジュール240に含まれたいずれか1つの受信アンテナの間の距離を獲得することができる。
【0125】
距離測定の基準となるRF受信モジュール240に含まれた受信アンテナは、RF受信モジュール240に含まれたマトリックス構造の複数の受信アンテナ240‐1~240‐nのうち一番中央に位置したアンテナであってもよい。一番中央に位置したアンテナは、基準受信アンテナと命名することができる。
【0126】
プロセッサ190は、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのそれぞれが順次ビームを基準受信アンテナに伝送するように制御することができる。プロセッサ190は、伝送するビームの速度を予め貯蔵していてもよい。
【0127】
プロセッサ190は、各送信アンテナが伝送したビームが基準受信アンテナを経て、再び自体に戻ってくる時間を測定することができる。
【0128】
プロセッサ190は、ビームの速度を測定された時間で除して、各送信アンテナと基準受信アンテナの間の距離を測定することができる。
【0129】
A/V伝送装置100のプロセッサ190は、獲得された複数の距離のうち、一番遠い距離に位置した送信アンテナをオフするアンテナとして選定する(S607)。
【0130】
図9は、本開示の一実施例により、複数の送信アンテナのうち基準受信アンテナと一番遠い送信アンテナを選定する過程を示す図面である。
【0131】
図9を参照すると、RF送信アンテナモジュール155に含まれた第1送信アンテナ155‐1がRF受信モジュール240に含まれた基準受信アンテナ240‐10との距離dが一番大きさと仮定する。
【0132】
プロセッサ190は、第1送信アンテナ155‐1をオフするアンテナとして選定することができる。
【0133】
図6を再説明する。
【0134】
一方、A/V伝送装置100のプロセッサ190は、獲得された角度が0度である場合、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのうち一番外側に配置された送信アンテナをオフするアンテナとして選定する(S609)。
【0135】
プロセッサ190は、マトリックス構造を有する複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのうち外側を取り囲むいずれか1つのアンテナをオフするアンテナとして選定することができる。
【0136】
これに対しては、詳しく後述する。
【0137】
図5を再説明する。
【0138】
A/V伝送装置100のプロセッサ190は、選定された送信アンテナをオフする(S503)。
【0139】
プロセッサ190は、選定された送信アンテナに電源を供給しなくてもよい。これにより、選定されたアンテナはオフされる。
【0140】
具体的に、ベースバンドチップ151は、選定された送信アンテナに相応するRF ICエレメントに電源オフ信号を伝送することができる。当該RF ICエレメントは、受信された電源オフ信号に応じてマッチングされる送信アンテナをオフすることができる。RF ICエレメントは、受信された電源オフ信号に応じてマッチングされる送信アンテナに電源供給を遮断することができる。
【0141】
A/V伝送装置100のプロセッサ190は、選定された送信アンテナをオフした後、RF送信モジュール150とRF受信モジュール240の間の無線性能を獲得する(S505)。
【0142】
一実施例において、無線性能は、受信信号強度指標(Received Signal Strength Indicator、RSSI)と信号対雑音比(Signal‐to‐Noise、SNR)のうちの1つ以上であってもよい。
【0143】
A/V受信装置200のマイコン290は、RF送信モジュール150から受信した信号のRSSIを測定し、測定されたRSSIをA/V伝送装置100に伝送することができる。
【0144】
マイコン290は、RF受信モジュール240を通じて測定されたRSSIをA/V伝送装置100にフィードバックすることができる。
【0145】
A/V受信装置200のマイコン290は、RF送信モジュール150から受信した信号に基づいて、SNRを測定することができる。マイコン290は、ノイズ信号の電力対比信号の電力を測定してSNRを獲得することができる。
【0146】
マイコン290は、RF受信モジュール240を通じて測定されたSNRをA/V伝送装置100にフィードバックすることができる。
【0147】
A/V伝送装置100のプロセッサ190は、獲得された無線性能が予め設定された無線性能以上であるのかを判断する(S507)。
【0148】
一実施例において、プロセッサ190は、RSSIが予め設定された第1値以上である場合、無線性能が予め設定された無線性能以上であると判断することができる。
【0149】
さらに別の実施例において、プロセッサ190は、SNRが予め設定された第2値以上である場合、無線性能が予め設定された無線性能以上であると判断することができる。
【0150】
さらに別の実施例において、プロセッサ190は、RSSIが予め設定された第1値以上であり、SNRが予め設定された第2値以上である場合、無線性能が予め設定された無線性能以上であると判断することができる。
【0151】
一実施例において、プロセッサ190は、RSSIが予め設定された第1値未満である場合、無線性能が予め設定された無線性能未満であると判断することができる。
【0152】
さらに別の実施例において、プロセッサ190は、SNRが予め設定された第2値未満である場合、無線性能が予め設定された無線性能未満であると判断することができる。
【0153】
さらに別の実施例において、プロセッサ190は、RSSIが予め設定された第1値未満であり、SNRが予め設定された第2値未満である場合、無線性能が予め設定された無線性能未満であると判断することができる。
【0154】
A/V伝送装置100のプロセッサ190は、獲得された無線性能が予め設定された無線性能未満であると判断された場合、選定された送信アンテナをオンする(S509)。
【0155】
この場合、プロセッサ190は、正常的なデータレートを獲得するために、オフされた送信アンテナを再びオンするように制御することができる。
【0156】
A/V伝送装置100のプロセッサ190は、圧縮されたRFパケットをRF送信モジュール150を通じてA/V受信装置200のRF受信モジュール240に伝送する(S511)。
【0157】
A/V受信装置200のマイコン290は、圧縮されたRFパケットを復元し、復元されたA/Vデータを出力する(S513)。
【0158】
一方、A/V伝送装置100のプロセッサ190は、獲得された無線性能が予め設定された無線性能以上である場合、ステップS501を実行することができる。
【0159】
即ち、プロセッサ190は、予め選定された送信アンテナをオフした後、オフさせる他の送信アンテナを選定することができる。
【0160】
プロセッサ190は、順次送信アンテナをオフさせて、無線性能が予め設定された無線性能を満足するのかを判断することができる。一定個数の送信アンテナをオフさせても、無線性能が維持されると、送信アンテナのオフによる電力の節約が可能であるからである。
【0161】
一実施例において、プロセッサ190は、予め選定された送信アンテナに一番隣接した送信アンテナを選定することができる。
【0162】
さらに別の実施例において、プロセッサ190は、予め選定された送信アンテナと基準受信アンテナの間の距離を除いた距離のうち一番大きい距離に相応する送信アンテナを選定することができる。
【0163】
図10及び図11は、本開示の一実施例により、RF送信モジュールとRF受信モジュールの間の角度が一定角度である場合、順次送信アンテナをオフする過程を説明する図面である。
【0164】
図10及び図11を参照すると、マトリックス構造のRF送信アンテナモジュール155が図示されている。
【0165】
RF送信アンテナモジュール155に含まれた送信アンテナの個数は、32個であってもよいが、これは例示に過ぎない。
【0166】
各行に配置された送信アンテナは、相互一定間隔を置いて配置されてもよい。
【0167】
各列に配置された送信アンテナは、相互一定間隔を置いて配置されてもよい。
【0168】
各送信アンテナは、四角形の形態を有することができるが、これは例示に過ぎない。
【0169】
A/V送信装置100のプロセッサ190は、RF送信モジュール150とRF受信モジュール240の間の角度が一定角度(例えば、0度)である場合、複数の送信アンテナ155‐1~155‐nのうち第1アンテナ経路1000に沿って配置されたアンテナのうちいずれか1つであってもよい。
【0170】
例えば、プロセッサ190は、時計回り方向の第1アンテナ経路1000にある第1送信アンテナ155‐1をオフするアンテナとして選定することができる。なお、これは例示に過ぎず、第1アンテナ経路1000に沿って位置したいずれか1つのアンテナが送信アンテナとして選定されてもよい。
【0171】
プロセッサ190は、第1送信アンテナ155‐1をオフした後、無線性能を獲得し、測定された無線性能が予め設定された無線性能を満足する場合、第1送信アンテナ155‐1と直接隣接した第2送信アンテナ155‐2を次にオフするアンテナとして選定することができる。
【0172】
プロセッサ190は、第1送信アンテナ155‐1、第2送信アンテナ155‐2をオフした後、無線性能を獲得し、獲得された無線性能が予め設定された無線性能を満足する場合、次の送信アンテナをオフする。
【0173】
なお、プロセッサ190は、第1送信アンテナ155‐1、第2送信アンテナ155‐2をオフした後、獲得された無線性能が予め設定された無線性能を満足できない場合、第2送信アンテナ155‐2をオンすることができる。これは、A/Vデータの伝送に要求される無線品質が満足されなかったからである。
【0174】
図11は、反時計回り方向の第2アンテナ経路1100に沿って順次送信アンテナをオフする実施例を示している。
【0175】
このように、本開示の実施例によれば、RF送信モジュール150とRF受信モジュール240の間の角度が一定角度をなす場合、一番外側に配置された送信アンテナを順次オフさせて、無線性能が満足されるのかを判断することができる。
【0176】
これにより、無線送信性能に影響を与えないアンテナがオフされ、オフされたアンテナに供給される電力の消耗が防止される。
【0177】
図12は、測定されたRSSIに応じて、オフされた送信アンテナの個数が変更されることを示す実施例である。
【0178】
図12において、予め設定された無線性能は、RSSIが5dBmであるとを仮定する。
【0179】
即ち、RSSIが5dBm以上が維持されると、送信アンテナは順次オフすることができる。
【0180】
A/V受信装置200のディスプレイ260は、RSSIが変更されることに応じて、オンされた送信アンテナの個数及びオフされた送信アンテナの個数を表示することができる。
【0181】
具体的に、第1UI1210はRSSIが10dBmであり、オンされた送信アンテナの個数が20個であり、オフされた送信アンテナの個数が12個であることを示す。
【0182】
第2UI1220は、RSSIが8dBmであり、オンされた送信アンテナの個数が18個であり、オフされた送信アンテナの個数が14個であることを示す。即ち、RSSIが10dBmから8dBmに減少したが、基準RSSIである5dBm以上であるので、オフされた送信アンテナの個数が12個から14個に増えた。
【0183】
即ち、無線伝送性能が一定レベルを満足すると、送信アンテナの個数をオフさせて、消費電力が節減される。
【0184】
第3UI1230は、RSSIが4dBmであり、オンされた送信アンテナの個数が16個であり、オフされた送信アンテナの個数が16個であることを示す。即ち、RSSIが4dBmとして基準RSSIである5dBm未満である。
【0185】
第4UI1240は、RSSIが0dBmであり、オンされた送信アンテナの個数が16個であり、オフされた送信アンテナの個数が16個であることを示す。RSSIが4dBmとして基準RSSIである5dBm未満であるので、オフされた送信アンテナの個数には変化がない。これは、最小限の無線品質を維持して、A/Vデータが安定的に伝送されるようにするためである。
【0186】
さらに別の実施例において、無線性能が予め設定された無線性能を満足する場合、送信アンテナがオフされる過程は、熱画像カメラを通じて確認することができる。
【0187】
送信アンテナがオンされた場合とオフされた場合、送信アンテナが配置された領域の赤外線エネルギーは異なる。これを通じて無線性能が予め設定された無線性能を満足し、送信アンテナが順次オフされる場合、熱画像カメラを通じて赤外線エネルギーの変化を観察することができる。
【0188】
本開示の一実施例によれば、前述した方法は、プログラムが記録された媒体にプロセッサが読み込むことのできるコードとして具現することが可能である。プロセッサが読み込むことのできる媒体の例としては、ROM、RAM、CD‐ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ貯蔵装置等がある。
【0189】
上記のように説明されたA/V伝送装置は、前記説明された実施例の構成と方法が限定的に適用されるものではなく、前記実施例は、多様な変形ができるように各実施例の全部または一部が選択的に組合わせられて構成されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】