(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-25
(54)【発明の名称】電子デバイスのプローブヘッド用のコンタクトプローブ
(51)【国際特許分類】
G01R 1/067 20060101AFI20230915BHJP
G01R 31/26 20200101ALI20230915BHJP
【FI】
G01R1/067 G
G01R31/26 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507777
(86)(22)【出願日】2021-08-03
(85)【翻訳文提出日】2023-03-31
(86)【国際出願番号】 EP2021071676
(87)【国際公開番号】W WO2022029126
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】102020000019126
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519046085
【氏名又は名称】テクノプローベ ソシエタ ペル アチオニ
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴェットーリ、リカルド
【テーマコード(参考)】
2G003
2G011
【Fターム(参考)】
2G003AA10
2G003AG03
2G003AG04
2G003AG12
2G011AA08
2G011AB01
2G011AB08
2G011AC14
2G011AC32
2G011AE03
2G011AF04
(57)【要約】
本明細書中、被試験デバイスの接触パッドに当接するように構成された第1の端部(20A)と、試験装置のPCBボードの接触パッドに当接するように構成された第2の端部(20B)と、棒状プローブ本体(20C)であって、長手展開方向(z)に沿って複数の端部(20A、20B)間に延在しており、および、上記プローブ本体(20C)内の少なくとも一対のアーム(21a、21b)を画定する少なくとも1つの開口(20)が備えられた棒状プローブ本体(20C)とを有するコンタクトプローブ(20)について説明される。好適には、上記少なくとも一対のアームのうちの各アーム(21a、21b)は、上記長手展開方向(z)に対して垂直である、一定でない横方向断面であって、コンタクトプローブ(20)により、行われる、被試験デバイスの試験動作中の、その曲げ中の、プローブ本体(20C)に沿った応力の分散を確実にするように、上記プローブ本体(20C)に沿った異なる点(A、B、C)において異なる面積を有する、一定でない横方向断面を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被試験デバイスの接触パッドに当接するように構成された第1の端部(20A)と、試験装置のPCBボードの接触パッドに当接するように構成された第2の端部(20B)と、プローブ本体(20C)であって、長手展開方向(z)に沿って前記第1の端部(20A)および前記第2の端部(20B)間に延在しており、ならびに、前記長手展開方向(z)に沿って延在しており、および、前記プローブ本体(20C)内の少なくとも一対のアーム(21a、21b)を画定する少なくとも1つの開口(22)が備えられたプローブ本体(20C)とを有しており、前記少なくとも一対のアームの前記アーム(21a、21b)それぞれが、前記長手展開方向(z)に対して垂直である横方向断面であって、一定でなく、および、前記プローブ本体(20C)に沿った異なる点(A、B、C)において異なる面積を有する横方向断面を有する、コンタクトプローブ(20)。
【請求項2】
前記プローブ本体(20C)は、前記コンタクトプローブ(20)が、被試験デバイスの接触パッドへの押圧接触状態にない場合に、静止状態において、曲線状構成を有する予変形させられた形状を有する、コンタクトプローブ(20)。
【請求項3】
前記予変形させられた形状は、少なくとも1つの曲げおよび曲率変化点(B)を備えており、ならびに、前記アーム(21a、21b)は前記曲率変化点(B)において最大値の横方向断面を有する、請求項2に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項4】
前記アーム(21a、21b)は、前記アーム(21a、21b)の第1の端から始まって前記曲率変化点(B)まで一定に増加しており、および、前記曲率変化点(B)から始まって前記アーム(21a、21b)の第2の端まで一定に減少している、横方向断面を有する、請求項3に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項5】
前記アーム(21a、21b)は、第1の中間点(A)と第2の中間点(C)との間に画定されており前記曲率変化点(B)を備える前記プローブ本体(20C)の一部においてのみ可変である横方向断面を有しており、前記横方向断面は、前記アーム(21a、21b)の第1の端から前記第1の中間点(A)まで一定であり、前記第1の中間点(A)から始まって前記曲率変化点(B)まで一定に増加しており、前記曲率変化点(B)から始まって前記第2の中間点(C)まで一定に減少しており、および、前記第2の中間点(C)から前記アーム(21a、21b)の第2の端まで一定である、請求項3に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項6】
低減させられた断面を有する、好ましくは、前記プローブ本体(20C)の断面(Sez 20C)に対して30~60%だけ、低減させられた、より好ましくは、前記プローブ本体(20C)の前記断面の50%に等しい断面を有する部分により、前記プローブ本体(20C)の端において作られた少なくとも1つの曲げネック(26、26A、26B)をさらに備える、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項7】
接触ヘッド部(20B)内に作られた開口(27A)により形成された少なくとも1つのストッパ(27)をさらに備えており、前記開口(27A)は好ましくは、滴状であり、ならびに、横方向圧縮力を受けた場合に接近および離間することができる前記接触ヘッド部(20B)内の反対側の2つの部分を画定しており、前記ストッパ(27)が弾性ストッパである、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項8】
前記予変形させられた形状は、前記長手展開方向(z)に対して反対の曲率を伴って配置された少なくとも一対の曲げを備えており、第1の曲げが第1の点(A’)における曲率変化を有しており、第2の点(B’)において第2の曲げに接続されており、前記第2の曲げが今度は第3の点(C’)における曲率変化を有している、請求項2に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項9】
前記アーム(21a、21b)は、前記横方向断面が、前記アーム(21a、21b)の第1の端から始まって第1の曲率変化点(A’)まで一定に増加し、前記第1の点(A’)から始まって前記第2の点(B’)まで一定に減少し、前記第3の点(C’)まで再び増加し、前記アーム(21a、21b)の第2の端まで再び減少する、請求項8に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項10】
前記アーム(21a、21b)は、一定に増加している横方向断面を、前記第1の曲げおよび前記第2の曲げを備える前記プローブ本体(20C)に沿って有しており、前記一定に増加している横方向断面は、前記アーム(21a、21b)の第2の端まで、前記第1の点(A’)、前記第2の点(B’)、および前記第3の点(C’)に沿って、前記アーム(21a、21b)の第1の端から始まっている、請求項8に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項11】
前記アーム(21a、21b)は、前記第1の点(A’)と前記第3の点(C’)との間に画定されており前記第2の点(B’)を備える前記プローブ本体(20C)の一部に沿ってのみ可変である横方向断面を有しており、前記横方向断面は、前記アーム(21a、21b)の第1の端から前記第1の点(A’)まで一定であり、前記第1の点(A’)から始まって前記第2の点(B’)まで、および、前記第2の点(B’)から前記第3の点(C’)まで一定に増加しており、ならびに、前記第3の点(C’)から前記アーム(21a、21b)の第2の端まで一定である、請求項8に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項12】
接触先端部(20A)における、前記プローブ本体(20C)の第1の端において形成された第1の曲げネック(26A)、および、接触ヘッド部(20B)における、前記プローブ本体(20C)の第2の端において形成された第2の曲げネック(26B)を、低減させられた断面を有する、好ましくは、前記プローブ本体(20C)の断面に対して30~60%だけ、低減させられた、より好ましくは、前記プローブ本体(20C)の前記断面の30%に等しい断面を有する部分により、備える、請求項8に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項13】
前記第1の曲げネック(26A)および前記第2の曲げネック(26B)は、複数の凹部であって、それらに隣接する複数の曲げのうちの1つの陥凹部に対して、対称に、好ましくはそれぞれが反対側に配置されている、複数の凹部を有する、請求項12に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項14】
前記開口(22)の端に位置決められており、および、前記開口(22)の前記端における、アームの一部よりも大きい断面を有する部分(28A)を有する、前記アーム(21a、21b)のうちの少なくとも1つ、好ましくは、前記補強部(28)に隣接している前記曲げネック(26A)の陥凹部に対して反対側の位置にあるアーム(21a)を備える、少なくとも1つの補強部(28)を備える、請求項12に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項15】
矩形横方向断面を有しており、および、可変横方向断面が、前記矩形横方向断面の底辺の寸法の変化により得られる、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項16】
薄くされた構成を有する接触先端部(20A)を備えており、および、前記プローブ本体(20C)の断面に等しいまたは匹敵する断面を有する底部(23A)であって、匹敵するとは、2つの断面間の差が±20%である底部(23A)と、低減させられた断面の端先端(24A)であって、好ましくは前記プローブ本体(20C)の前記断面の20~60%に等しく、より好ましくは前記プローブ本体(20C)の前記断面の50%に等しい、低減させられた断面の端先端(24A)とを備えている、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項17】
薄くされた構成を有する接触ヘッド部(20B)を備えており、および、前記プローブ本体(20C)の断面に等しいまたは匹敵する断面を有する底部(23B)であって、匹敵するとは、2つの断面間の差が±20%である底部(23B)と、低減させられた断面の端先端(24B)であって、好ましくは前記プローブ本体(20C)の前記断面の20~60%に等しく、より好ましくは前記プローブ本体(20C)の前記断面の50%に等しい、低減させられた断面の端先端(24B)とを備えている、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項18】
接触ヘッド部(20B)は、前記プローブ本体(20C)の断面よりも大きい断面を有して前記接触ヘッド部(20B)のアンダーカット壁を画定する拡大部(25)を備える、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項19】
静止状態において、すなわち、前記コンタクトプローブ(20)が被試験デバイスの接触パッドに当接していない場合、2mmと5mmとの間にわたる、好ましくは3.8mmと4.6mmとの間にわたる、より好ましくは2.1mmに等しい、全体的な長手方向延長(Ls)を有する、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項20】
複数のコンタクトプローブを収容するための、上方ガイド穴(31A)が備えられた上方ガイド(31)および下方ガイド穴(32A)が備えられた下方ガイド(32)を備え、前記複数のコンタクトプローブ(20)が請求項1~19のいずれか1項の記載により作られた、被試験デバイスの機能を試験するためのプローブヘッド(30)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、そのより一般的な態様において、電子デバイスのプローブヘッド用のコンタクトプローブに関し、および、以下の開示はその説明を簡素化する目的のみで本出願の技術分野を参照して行われる。
【背景技術】
【0002】
よく知られているように、プローブヘッドは基本的には、マイクロストラクチャ、特に、ウェーハ上に集積された電子デバイスの複数の接触パッドを、それらの機能試験、特に電気的な、または一般に、試験を行う試験装置の対応するチャンネルと電気的に接続するように構成された装置である。
【0003】
電子集積デバイスに対して行われる試験は、早ければ製造段階において欠陥デバイスを検出し、および分離するのに特に有用である。通常、プローブヘッドはしたがって、ウェーハ上に集積された複数のデバイスの、それらの切断、および、チップ格納パッケージ内での組み立て前の電気的試験のために使用される。
【0004】
プローブヘッドは通常、良好な電気的および機械的特性を有する特殊な合金のワイヤで形成されており、および、被試験デバイスの複数の接触パッドのうちの1つの少なくとも1つの接触部が備えられた多数の接触要素またはコンタクトプローブを備える。
【0005】
通常、「垂直プローブヘッド」と呼ばれるタイプのプローブヘッドは、略板状であり、および互いに平行の少なくとも一対の板またはガイドにより、通常、保持された複数のコンタクトプローブを備える。上記ガイドは、好適な穴を備えており、および、コンタクトプローブの移動および考えられる変形のために自由空間またはエアギャップを残すために互いに特定の距離をおいて配置されている。上記対のガイドは特に、プローブヘッドを備える試験装置の、より近くに配置された上方ガイド、および、被試験デバイスを備えるウェーハの、より近くに配置された下方ガイドを備えており、いずれのガイドにも、それぞれの複数のガイド穴であって、複数のコンタクトプローブがそれらの中を軸方向に摺動する、それぞれの複数のガイド穴が備えられている。
【0006】
プローブヘッドのコンタクトプローブと、被試験デバイスの接触パッドとの間の良好な接続は、デバイス自体に対する、プローブヘッドの圧力により、確実にされ、上方および下方ガイド内に形成されたガイド穴内で移動可能なコンタクトプローブは、上記押圧接触中に、2つのガイド間のエアギャップ内で曲げを受け、および対応するガイド穴内で摺動する。
【0007】
さらに、エアギャップ内の複数のコンタクトプローブの曲げは、
図1に模式的に示されるように、複数のプローブ自体の、またはそれらの複数のガイドの好適な構成により、容易にされる場合があり、ここでは、図示の簡潔性の目的で、プローブヘッド内に通常、備えられている複数のプローブのうちの1つのコンタクトプローブのみが図示されており、図示されているプローブヘッドは、いわゆる、移動させられた板を有するタイプのプローブヘッドである。
【0008】
特に、
図1は、それらの中を少なくとも1つのコンタクトプローブ1が摺動するそれらのそれぞれの上方ガイド穴2Aおよび下方ガイド穴3Aを有する、少なくとも1つの上方板またはダイ2、および、1つの下方板またはダイ3を備えるプローブヘッド10であって、実質的に、上記図に示されたHH軸による長手展開方向に延在しているプローブ本体1Cを有する、プローブヘッド10を模式的に示している。複数のコンタクトプローブ1は通常、プローブヘッド10内部に、上記長手展開方向が被試験デバイスに対して、およびガイドに対して直交方向に、すなわち、上記図の局所参照系のx軸に沿って略垂直方向に配置されて配置される。
【0009】
コンタクトプローブ1は少なくとも1つの端、または接触先端1Aを有する。端または先端との語は、本明細書中では、および以下では、必ずしも先がとがっている訳でない端部を示す。特に、接触先端1Aは、被試験デバイス4の接触パッド4Aに当接し、上記被試験デバイスと、上記プローブヘッド10がその端要素を形成するその試験装置(図示せず)との間の機械的および電気的接触を行う。
【0010】
いくつかの場合には、複数のコンタクトプローブはプローブヘッドに、たとえば、上方ガイドにおいて固定して締め付けられる:そうしたプローブヘッドは、「ブロック化プローブヘッド」と呼ばれている。
【0011】
あるいは、プローブヘッドは、固定して締め付けられていないが、試験装置のPCBボードにインターフェースで接続されているコンタクトプローブとともに使用されている:そうしたプローブヘッドは、「非ブロック化プローブヘッド」と呼ばれている。通常、この場合、プローブヘッドは、プローブヘッドと試験装置との間に介在しており、および、被試験デバイスの接触パッドに対して、その上に実現された複数の接触パッドを空間的に再配分する、特に、複数のパッド自体の中心間の距離制約を、すなわち、通常、ピッチとして示される隣接パッドの中心間の距離による空間変換により、緩和することができる、いわゆる「スペーストランスフォーマ」も備える。
【0012】
この場合、
図1に示されるように、コンタクトプローブ1は、上記スペーストランスフォーマ5の複数の接触パッド5Aの方に向かう、通常、接触ヘッドとして示されるさらなる接触端1Bを有している。プローブとスペーストランスフォーマ5との間の適切な電気接続は、被試験デバイス4との間の接触と同様に、スペーストランスフォーマ5の接触パッド5Aへの、コンタクトプローブ1の接触ヘッド1Bの圧力により、確実にされる。より一般的には、プローブの接触ヘッド1Bがそれに当接するその接触パッドは、プローブヘッド10との接続に使用される、試験装置のPCBボード上に直接、作られ、上記考慮点は、上記PCBボードにも該当し得る。
【0013】
既に示されているように、上方ダイ2および下方ダイ3は好適には、エアギャップ6により、間隔をおいて配置され、これは、コンタクトプローブ1が、プローブヘッド10の動作中に変形することを可能にし、および、被試験デバイス4の、およびスペーストランスフォーマ5またはPCBボードそれぞれの接触パッド4Aおよび5Aとの、コンタクトプローブ1の先端および接触ヘッド、1Aおよび1Bの接触を確実にする。明らかに、上方ガイド穴2Aおよび下方ガイド穴3Aは、プローブヘッド10により、行われる試験動作中の、それらの中での、コンタクトプローブ1の摺動を可能にするように、所定の大きさに作られなければならない。プローブの変形が、隣接プローブ間の考えられる望ましくない干渉および接触を回避するように、プローブヘッド10内に含まれる複数のプローブのプローブ毎に同様に生じることを確実にすることがさらに重要である。
【0014】
プローブが受ける変形の形状、およびこの変形をもたらすのに必要な力は、場合によっては複合材料である、プローブを構成する材料の物理的特性、および、上方ガイド内のガイド穴と、下方ガイド内の対応するガイド穴との間のオフセットの値などの数多くの要因に依存する。
【0015】
プローブヘッドの適切な動作は基本的には、2つのパラメータ、すなわち、複数のコンタクトプローブの垂直方向の移動、またはオーバートラベル、および、上記複数のコンタクトプローブの複数の接触先端の水平方向の移動、またはスクラブと結び付けられ、上記スクラブは、複数の接触先端が複数の接触パッドの表面を掻き落とし、たとえば薄層または膜状の酸化物の、それらの上に蓄積された考えられる不純物を除去し、よって、上記コンタクトプローブにより、上記接触ヘッドにより、行われる接触を改善することを可能にする。
【0016】
これらの特徴はすべて、プローブヘッドの製造工程において評価され、および校正されるものである。というのは、プローブと被試験デバイスとの間の、特に、プローブの接触先端と、被試験デバイスの接触パッドとの間の適切な電気接続が、常に確実にされるものであるからである。
【0017】
同様に重要なことは、被試験デバイスの接触パッドに対する、プローブの接触先端の押圧接触が、プローブまたはパッド自体の破損をもたらすほど高くないことを確実にすることである。
【0018】
この問題は特に、いわゆる短プローブ、すなわち、長さが制限された、および、特に、5000μmよりも低い全体寸法を有する、棒状本体を有するプローブの場合に感じられる。この種のプローブは、たとえば高周波アプリケーションに使用され、プローブの低減させられた長さは、接続された自己インダクタンス現象を制限し、これは高周波アプリケーションにおいて非常に不利になり、この語は、プローブにより、伝達される、1000MHzよりも高い周波数を有する信号を伴うアプリケーションを示す。
【0019】
しかし、この場合、プローブの本体の低減させられた長さは、全体としてのプローブの剛性を飛躍的に増加させ、それは、被試験デバイスの接触パッドに対して、それぞれの接触先端により、加えられる力における増加を示唆し、それは、被試験デバイスに対する回復不能な損傷を伴う、上記パッドの破損をもたらす場合があり、それは明らかに回避されるべき状況である。さらに危険なことには、その本体の長さの低減による、コンタクトプローブの剛性における増加は、プローブ自体の破損のリスクを増加させる。
【0020】
これらの問題を解決するために、関連する棒状本体に沿って延在している1つまたは複数の開口を有するプローブであって、プローブの剛性、および、よって、接触パッドにプローブにより、加えられる圧力を低下させることができ、一方で、上記プローブの本体の十分な弾性を確実にし、上記開口が、プローブの本体内で互いに略平行である複数のアームを画定する、プローブを作ることが知られている。
【0021】
この場合、
図2Aおよび2Bを参照すれば、コンタクトプローブ1は、その本体1Cにおいて作られており、および、複数のアーム11a、11b、11cを画定するように構成された開口12、または複数の開口12aおよび12bを備える。この種のプローブはたとえば、Feinmetall GmbHに、2010年12月14日に付与された米国特許第7,850,460号明細書に開示されている。
【0022】
開口およびアームの存在のおかげで、このようにして作られたプローブは、増加させられた弾性を有しており、および、したがって、破損しにくくなる一方で、関連するアプリケーションに十分高い電流値を有する信号が伝達されることを確実にする。
【0023】
しかし、動作中、プローブは、変形させられた構成をとり、および、なお破損しやすい特定の領域において圧力応力の蓄積を示す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
本発明の技術的課題は、コンタクトプローブであって、いかなる状況においても、ならびに、特に、5000μmよりも小さい長さを有しており、十分な弾性を有しており、および、応力蓄積を回避し、および、したがって、試験動作中の変形させられた構成においても、破損のリスクを低下させるプローブによる高周波アプリケーションにおいて、その使用を可能にし、よって、従来技術によって作られたコンタクトプローブおよびプローブヘッドになお影響をおよぼす制限および欠点を解消するような機能的および構造的特徴を有する、コンタクトプローブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明の基礎をなす解決策の考えは、対応する棒状本体に沿って延在している少なくとも1つの開口を有する複数のコンタクトプローブであって、上記開口が、プローブ自体の長手展開軸に沿った、特に、試験動作中にその変形中にプローブ本体内で引き起こされる応力に基づいて識別される、プローブの本体に沿った異なる点において異なる面積を有する、一定でない断面を有する複数のアームを画定するように好適に作られている、複数のコンタクトプローブを提供することである。
【0026】
この解決策の考えに基づけば、技術的課題は、被試験デバイスの接触パッドに当接するように構成された第1の端部と、試験装置のPCBボードの接触パッドに当接するように構成された第2の端部と、プローブ本体であって、長手展開方向に沿って上記第1の端部および上記第2の端部間に延在しており、ならびに、上記長手展開方向に沿って延在しており、および、上記プローブ本体内の少なくとも一対のアームを画定する少なくとも1つの開口が備えられたプローブ本体を有しており、上記少なくとも一対のアームの上記アームそれぞれが、上記長手展開方向に対して垂直である横方向断面であって、一定でなく、および、上記プローブ本体に沿った異なる点において異なる面積を有する横方向断面を有する、コンタクトプローブにより、解決される。
【0027】
特に、本発明は、個々に、または、必要な場合、組み合わせで採用される以下のさらなる、および任意的な特徴を備える。
【0028】
本発明の一態様によれば、上記プローブ本体は、上記コンタクトプローブが、被試験デバイスの接触パッドへの押圧接触状態にない場合に、静止状態において、曲線状構成を有する予変形させられた形状を有し得る。
【0029】
好適には、予変形させられた形状は、少なくとも1つの曲げおよび曲率変化点を備えている場合があり、ならびに、上記アームは上記曲率変化点において最大値の横方向断面を有する場合がある。
【0030】
本発明の別の態様によれば、コンタクトプローブは、好ましくは滴状の開口により形成され、および、横方向圧縮力を受けた場合に接近および離間することができるように構成されたプローブの2つの部分を画定することができる少なくとも1つのストッパをさらに備えており、上記ストッパがこのようにして弾性ストッパであり得る。
【0031】
本発明の別の態様によれば、コンタクトプローブの上記予変形させられた形状は、上記長手展開方向に対して反対の曲率を伴って配置された少なくとも一対の曲げを備え得る。
【0032】
本発明のこの態様によれば、コンタクトプローブは、上記プローブ本体の第1の端において形成された第1の曲げネック、および、上記プローブ本体の第2の端において形成された第2の曲げネックを、低減させられた断面の部分により、備え得る。特に、上記第1の、および第2の曲げネックは、複数の凹部であって、それに隣接する、複数の曲げのうちの1つの陥凹部に対して、対称に、および、好ましくは、それぞれが、反対側に配置されている、複数の凹部を有し得る。
【0033】
さらに、コンタクトプローブは、上記開口の端に位置決められている少なくとも1つの補強部を備え得る。
【0034】
コンタクトプローブは、上記プローブ本体の断面よりも大きい断面を有して、上記接触ヘッド部のアンダーカット壁を画定する拡大部も、上記接触ヘッド部において備え得る。
【0035】
好適には、コンタクトプローブは、静止状態において、すなわち、上記コンタクトプローブが被試験デバイスの接触パッドに当接していない場合、2mmと5mmとの間にわたる、好ましくは3.8mmと4.6mmとの間にわたる、より好ましくは2.1mmに等しい、全体的な長手方向延長を有し得る。
【0036】
技術的課題は、上述したように作られた複数のコンタクトプローブを収容するための、上方ガイド穴が備えられた少なくとも1つの上方ガイドおよび下方ガイド穴が備えられた下方ガイドを備えるプローブヘッドによっても解決される。
【発明の効果】
【0037】
本発明によるコンタクトプローブの特徴および利点は、添付図面を参照して、記載された、および限定でない例により表されるその実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】従来技術によって作られたプローブヘッドの正面図を模式的に示す。
【
図2A】従来技術によって作られた複数のコンタクトプローブのそれぞれの正面図を示す。
【
図2B】従来技術によって作られた複数のコンタクトプローブのそれぞれの正面図を示す。
【
図3】本発明によるコンタクトプローブの一実施形態のそれぞれの正面図を模式的に示す。
【
図3A】本発明によるコンタクトプローブの一実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図3B】本発明によるコンタクトプローブの一実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図3C】本発明によるコンタクトプローブの一実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図4】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの正面図を模式的に示す。
【
図4A】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図4B】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図4C】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図4D】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図5】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの正面図を模式的に示す。
【
図5A】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図6】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの正面図を模式的に示す。
【
図6A】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図6B】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図6C】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図7】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの正面図を模式的に示す。
【
図7A】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図7B】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図7C】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図7D】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図7E】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図8】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの正面図を模式的に示す。
【
図8A】本発明によるコンタクトプローブの代替的な実施形態のそれぞれの断面図を模式的に示す。
【
図9】
図5の代替的な実施形態によるコンタクトプローブを備えるプローブヘッドを模式的に示す。
【
図10】
図8の代替的な実施形態によるコンタクトプローブを備えるプローブヘッドを模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0039】
これらの図、ならびに、特に
図3、および3A~3Cを参照すれば、参照番号20で全体的に示された、本発明によって作られたコンタクトプローブについて本明細書中で説明される。
【0040】
複数の図が、模式図を表しており、および、縮尺通りに描かれていないが、その代わりに、それらが、本発明の重要な特徴を強調するように描かれていることに留意されるものである。さらに、複数の図では、異なる部分は模式的に描かれている。というのは、それらの形状は、所望の適用分野に応じて変わり得るからである。さらに、実施形態に関して1つの図において示された特定の特徴は、他の図において示された他の実施形態の1つまたは複数においても使用され得る。
【0041】
最後に、種々の図中で示され、ならびに説明された異なる実施形態における構造および機能において同等である構成要素には、同じ英数字の参照符号が示されている。
【0042】
コンタクトプローブ20は、接触先端部20Aにおいて、被試験デバイスの接触パッドに当接するように構成された少なくとも1つの接触端を備える;複数の図中で示された実施形態では、上記コンタクトプローブ20は、ブロック化されていないタイプのものであり、および、接触ヘッド部20Bにおいて、試験装置(図示せず)のPCBボードの接触パッドに当接するように構成された少なくとも1つのさらなる接触端を備える。コンタクトプローブ20は、プローブの長手展開方向、特に、図の局所参照系のz方向に応じて、接触ヘッド部20Bと接触先端部20Aとの間に延在している棒状プローブ本体20Cをさらに備える。
【0043】
好適には、コンタクトプローブ20は、プローブ本体20Cに沿って延在している開口22であって、上記開口22により隔てられた、互いに略平行である少なくとも1つの第1のアーム21aおよび1つの第2のアーム21bにより形成されることになる開口22をさらに備える。
【0044】
有利には、本発明によれば、上記第1のアーム21aおよび第2のアーム21bは、異なる横方向断面を、特に、上記z方向に沿った、プローブ本体20Cの異なる点において、長手展開方向zに垂直である平面に応じて有する。
【0045】
特に、図に示されるように、第1の点Aにおいて位置決めされた第1の横方向平面がプローブ本体20Cに沿って、第2の点Bにおいて位置決めされた第2の横方向平面がプローブ本体20Cに沿って、および、第3の点Cにおいて位置決めされた第3の横方向平面がプローブ本体20Cに沿って識別され、「横方向平面」との語は長手展開方向zに直交する平面を示しており、上記点は互いに別個であり、以降明らかにされるように、試験中にプローブ本体20C内に引き起こされる応力に基づいて定められる。
【0046】
第1の実施形態では、第1の点A、第2の点B、第3の点Cは、互いに、ならびに、開口22の、よってアーム21a、21bの、2つの端から、等間隔がおかれるように位置決めされる。
【0047】
好適には、Sez Aa、Sez Ba、およびSez Caにより、示される、第1のアーム21aの対応する横方向断面、ならびに、好ましくは、Sez Ab、Sez Bb、およびSez Cbにより、示される、第2のアーム21bの横方向断面は、
図3A~3Cに模式的に示されるように、プローブ本体20Cに沿って、互いに異なる寸法を有する。すなわち、コンタクトプローブ20は、上記プローブ本体20Cの(よって、コンタクトプローブ20の)長手展開方向zに沿った、一定でない面積を有する横方向断面を有する、そのプローブ本体20Cを実現するアームを備える。
【0048】
長手展開方向zに沿った、アームの横方向断面における面積変化が、被試験デバイスのパッドへの押圧接触中にコンタクトプローブ20が受ける応力を分散させることを可能にし、よって、その損傷または破損をももたらし得る蓄積を回避することを直ちに確認する。
【0049】
2つ以上の開口22により交差させられ、および、よって、3つ以上の長手方向アームが備えられたプローブ本体20Cであって、好適に、プローブ本体20Cの(よって、コンタクトプローブ20の)長手展開方向zに沿って可変である面積を有する横方向断面を有するプローブ本体20Cを有するコンタクトプローブを実現することは明らかに可能である。
【0050】
特に、
図3に示される実施形態では、コンタクトプローブ20、およびそのアーム21aおよび21bは、底辺Lおよび高さHを有する矩形断面、ならびに、なおSezにより示される面積を有する。簡潔にするために、図に示される実施形態では、第1のアーム21aおよび第2のアーム21bは、同じ構成、および、長手展開方向zに沿ったいくつかの点において位置決めされた平面における、等しい面積の横方向断面を有する。すなわち、たとえば、第1の点Aにおいて位置決めされた第1の横方向平面において、第1のアーム21aは、第1の点Aにおいて位置決めされた第1の横方向平面になおある、第2のアーム21bの断面Sezの底辺Labおよび高さHabにそれぞれ等しい底辺Laaおよび高さHaaを有する横方向断面Sez Aaを有する;同様のことがさらに、底辺および高さのそれぞれの寸法について、ならびに、プローブ本体20Cに沿って第2の点Bにおいて位置決めされた第2の横方向平面において、および、第3の点Cにおいて位置決めされた第3の横方向平面において切断された、上記第1のアーム21a、および第2のアーム21bのそれぞれの断面Sez Ba、Sez Bb、Sez Ca、およびSez Cbについてあてはまる。
【0051】
第2のアーム21bに対する、第1のアーム21aの形状および断面の傾向がプローブ本体20Cに沿って同じでないが、各アームが断面において一定でない場合を検討することも明らかに可能である。
【0052】
好適には、本発明によれば、プローブ本体20Cは、予変形させられた形状(
図3に示される例では1つの曲げの形状)すなわち、第2の点Bにおいて曲率変化点を有する円弧形状を有する。上記第2の点Bは、プローブ本体20Cの、およびそのアーム21a、21bの最大曲率点、実質的にはコンタクトプローブ20における予変形させられた曲げの円弧の頂点ともみなされ得る。コンタクトプローブ20の(特に、そのプローブ本体20Cの)1つの曲げの形状は、プローブの非動作状態においても(すなわち、試験中に曲がり変形する前にも)存在している。
【0053】
このようにして、知られている解決策において生じるような、プローブのオフセットを実現することができる二重ガイドを使用することを回避することが可能であり、1つの曲げの予変形は、複数のコンタクトプローブ20が同じ所望の方向に曲がることを確実にする。このようにして、知られている解決策におけるガイドにより、もたらされるオフセットに結びつけられた課題(そのオフセットは、特に、多数のコンタクトプローブの存在下では、その望ましくない変位を引き起こし得る横方向の力を被試験デバイスに与える)は解消される。
【0054】
特に、開口22は、上記プローブ本体20Cに沿った応力蓄積点において、最大断面を有する(特に、最大面積を有する)第1のアーム21aおよび第2のアーム21bをプローブ本体20C内に形成する。特に、
図3の例では、プローブ本体20Cに沿った応力蓄積点は点Bにおいて、コンタクトプローブ20の、特に、予変形されたプローブ本体20Cにおいて実現される曲げ曲率変化において(特に、そのプローブ本体20Cおよびアーム21a、21bの最大曲率点において)識別される。
【0055】
すなわち、
図3、3A~3C中に示されるような、プローブ本体20Cに沿った点A、BおよびCにおける断面を考慮に入れれば、以下の関係があてはまる。
第1のアーム21aの場合:Sez Aa < Sez Ba、および、Sez Ba > Sez Ca;ならびに
第2のアーム21bの場合:Sez Ab < Sez Bb、および、Sez Bb > Sez Cb
【0056】
一般に、任意の数のアームについて、アーム毎に、以下の関係が常に、いずれにせよ、あてはまる。
Sez A < Sez B;Sez B > Sez C (1)
すなわち、(予変形させられたプローブ本体20Cの最大曲率点に対応する)応力蓄積点Bにおける断面は、コンタクトプローブ20のプローブ本体20Cに沿った、異なる点において切断されたアームの複数の横方向断面の中で最大である。図中の例では、断面における(すなわち、面積における)変化は底辺Lの値における変化により得られる一方で、断面は同じ高さHを保つが、断面における(すなわち、面積における)上記傾向を得るために、高さにおける変化、または、面積および底辺における同時の変化をもたらすことも明らかに可能である。一般に、
図3A中、Sez 20Cとして示される、アーム21a、21bの断面の、および、開口22の組立体を意味する、プローブ本体20Cの断面全体は、好ましくは、プローブ本体全体20Cに沿って一定である。
【0057】
特に、矩形断面コンタクトプローブ20について、
図3に、および、
図3A~3Cに示された例では、アーム21a、21bの断面Sezの底辺Lの値は、0.010mm~0.020mm間の範囲におよぶ一方、上記断面Sezの高さHの値は、一定であり、0.040mm~0.080mm間の範囲内で選ばれ、好ましくは、0.041mmに等しい;同様に、プローブ本体20Cの断面Sez 20Cは、0.060mm~0.120mm間の範囲内で選ばれ、好ましくは、0.070mmに等しい底辺値、および、同様に、0.040mm~0.080mm間の範囲内で選ばれ、好ましくは、0.041mmに等しい高さ値を有する。
【0058】
好ましい実施形態では、第2の点Bは、プローブ本体20Cの中心において位置決めされており、ならびに、その中に、接触ヘッド部20Bの方向に第1の上行路20C1を、および、接触先端部20Aの方向に第2の下行路20C2を画定する。好適には、第1の点Aおよび第3の点Cは、第1の上行路20C1内、および第2の下行路20C2内それぞれに位置決めされる;有利には、本発明によれば、第1の点Aおよび第3の点Cは、アームの断面変化を伴って、プローブ本体20Cの(すなわち、アーム21a、21bの)路の始点、終点、それぞれにあり、好ましくは、上方路20C1、下方路20C2それぞれの中央に位置決めされる。
【0059】
曲げにおいて予め変形させられたコンタクトプローブ20について、
図3に示された好ましい実施形態では、アーム21a、21bは、接触ヘッド部20Bにおける上記第1の上行路20C1の始点から第1の点Aまでプローブ本体20Cの第1の上行路20C1に沿って一定である断面、第1の点Aから最大断面の第2の点Bまで一定に増加している断面、および、第2の点Bから第3の点Cまで一定に減少している断面を有していて、次いで、接触先端部20Aにおける第2の下方路20C2の終点までの一定の断面を有するように戻る。
【0060】
一実施形態では、矩形断面コンタクトプローブ20について、上記可変断面は、それらの底辺Lの異なる値のおかげで得られ、および、特に、コンタクトプローブ20のプローブ本体20Cは、接触ヘッド部20Bから第1の点Aまで0.014mmに等しく、第2の点Bまで増加している底辺を有する断面を有しており(そこでは、0.016mmの値に達し)および、再び第3の点Cまで減少している底辺(そこでは、0.014mmの値を有するように戻る底辺)を有しており、それは、接触先端部20Aまで維持される。
【0061】
プローブ本体20Cに沿っており、ならびに、特に、AからBまで一定に増加しており、および、BからCまで一定に減少している断面を有する可変断面を有するアーム21a、21bを有する本発明によるコンタクトプローブ20の特定の構成が、上記コンタクトプローブ20により、行われる試験動作中の、被試験デバイスの接触パッドへの、その接触先端部20Aの接触により、コンタクトプローブ20が受ける応力を、上記プローブ本体20Cに沿って均一に分散させることを可能にすることを確認することが可能である。
【0062】
コンタクトプローブ20は、さらに好ましくは、薄くされた構成を接触先端部20Aにおいて備えており、それは、プローブ本体20Cの断面に等しく、または匹敵しており、および、それに隣接している断面を有する底部23Aであって、「匹敵する」との語が、2つの断面間の差が±20%である、底部23Aと、底部23Aに隣接しており、および、コンタクトプローブ20の実際の接触先端を実現する端部24Aであって、上記接触先端が、常に24Aにより、示され、および、コンタクトプローブ20が集積デバイスの試験のためにプローブヘッド内部で使用される場合に被試験デバイスの接触パッドに当接するように構成された、端部24Aとを備える。好適には、接触先端24Aは、接触先端部20Aの底部23Aに対して薄くされており、すなわち、接触先端24Aは、底部23Aの、および、よって、プローブ本体20の断面の20~60%に等しい、好ましくは、プローブ本体20Cの50%に等しい値を有する断面を有する。
【0063】
このようにして、コンタクトプローブ20は、低減させられた面積を有する接触パッドを有する被試験デバイスの試験に好適である。接触先端24Aは、長手展開方向zに沿った長さにおいて所定の大きさに作られて、通常は研磨布への接触により行われる対応する洗浄作業を必要とし、および、上記接触先端24Aの漸進的な短縮化を伴う、いくつかの試験動作後にも、プローブの適切な動作を確実にし得る。
【0064】
コンタクトプローブ20はさらに、薄くされた構成を接触ヘッド部20Bにおいて備えており、それは、プローブ本体20Cの断面に等しく、または匹敵しており、および、それに隣接している断面を有する底部23Bと、コンタクトプローブ20の実際の接触ヘッドを実現する端部24Bであって、なお24Bにより示され、底部23Bに対して薄くされる(すなわち、底部23Bの断面の20~60%に等しい、好ましくは50%に等しい値を有する)断面を有している、端部24Bとを備える。好適には、接触ヘッド部20Bは、底部23Bと接触ヘッド24Bとの間に位置決めされ、底部23B、および、よって、プローブ本体20Cよりも大きい断面を有していて、上記接触ヘッド部20Bのアンダーカット壁であって、以降、示されるように、コンタクトプローブ20を備えるプローブヘッドのガイドに当接するように構成されたアンダーカット壁を画定する拡大部25も備える。特に、拡大部25は、底部23Bの、および、よって、プローブ本体20Cの断面よりも20~40%だけ、好ましくは、プローブ本体20Cの断面に対して約30%だけ、大きい断面を有する。好ましい実施形態では、コンタクトプローブ20は矩形断面を有しており、その異なる部分の断面変化は、その底辺Lの値の変化により生じる。
【0065】
図4に示される代替的な実施形態によれば、コンタクトプローブ20は、プローブ本体20Cの複数の端のうちの1つにおいて、好ましくは、
図4の例におけるように、接触先端部20Aにおける、プローブ本体20Cの端において位置決めされた少なくとも1つの曲げネック26をさらに備える。特に、横方向平面が曲げネック26の中心を通る第4の点Dにおいて、すなわち、その最小断面点において切断された、コンタクトプローブ20の断面を示す
図4Dに模式的に示されるように、上記曲げネック26は、低減させられた断面部であって、好ましくは、プローブ本体20Cの断面Sez 20Cに対して30~60%だけ低減させられた、より好ましくはプローブ本体20Cの断面の50%に等しい断面を有する、低減させられた断面部で構成される。この場合にも、
図4A~4Cに模式的に示されるように、アーム21a、21bの断面は、上記関係(1)を遵守する。
【0066】
図4に示される実施形態では、曲げネック26は好ましくは、長手展開方向zに沿って、接触先端部20Aの底部23Aに対して同心円状に、コンタクトプローブ20の中心に配置され、コンタクトプローブ20の(特に、その接触先端部20Aの)少なくとも2つの反対側の側部から材料を対称的に除去することにより、得られる。
【0067】
曲げネック26であって、特にアーム21a、21bの(よって、開口22の)一端(よく知られているように、非常に破損しやすい領域)における、曲げネック26の存在が、特に試験動作中(すなわち、コンタクトプローブ20が被試験デバイスの接触パッドへのその当接により、曲がり変形する場合)に、上記アーム21a、21bが受ける応力を低減させることができることが直ちに確認される。
【0068】
さらに、その中心の位置決めのおかげで、上記曲げネック26は、コンタクトプローブ20の曲げ機構、およびその接触先端24Aのスクラブに悪影響をおよぼすものでない。
【0069】
図5に模式的に示されるさらなる代替的な実施形態によれば、コンタクトプローブ20は、有利には弾性であるストッパ27を備える。特に、拡大図である
図5Aに模式的に示されるように、上記ストッパ27は、コンタクトプローブ20の接触ヘッド部20B内に(好ましくは、底部23B内に)滴状開口27Aにより、すなわち、プローブ本体20Cに向けて、接触ヘッド部20Bの底部23Bに沿って、増加している寸法で作られる。このようにして、ストッパ27は針の目の形状を有しており、滴状開口27Aの存在は、横方向圧縮力を受けた場合に接近または離間することができる2つの反対側の部分を底部23B内で画定する。
【0070】
特に、滴状開口27Aは、コンタクトプローブ20を収容するプローブヘッドの板内に作られたガイド穴のより大きい寸法まで、接触ヘッド部20Bの底部23Bを拡大するように所定の大きさに作られて、プローブヘッド内に一旦、挿入されたコンタクトプローブ20の上方への、すなわち、以下によりよく説明されるように、図の局所参照系を考慮に入れたz方向に応じた移動を防止し、または少なくとも妨げる。
【0071】
好適には、ストッパ27は、コンタクトプローブ20の、その予変形させられた形状の曲線方向と無関係に、および、知られている解決策において生じるような、そのオフセットを実現する一対のガイドがない状態で、それがその中に収容されるそのガイド穴に対する移動に対してコントラスト作用(contrast action)をおよぼすように、対称形状を有している。
【0072】
ストッパ27の弾性が、組立作業中の対応するガイド穴内のコンタクトプローブ20の通過、ならびに、たとえばコンタクトプローブ20自体の取り出しおよび交換を必要とする考えられるメンテナンス作業中のオペレータによるその抜き取りを可能にするが、それを収容するプローブヘッドが被試験デバイスに対する押圧接触状態にない場合にも適切な保持を確実にし、上記ストッパ27が、たとえば、通常、エアジェットにより、行われる洗浄作業中の重力または他の横方向の力によるコンタクトプローブ20の移動を、効果的に打ち消すことができることが強調される。
【0073】
図5に示される実施形態は、曲げネック26およびストッパ27のいずれもが備えられたコンタクトプローブ20を示しているが、
図4に示されるように曲げネック26のみを、またはストッパ27のみを備えるようにそれを作ることも可能である。
【0074】
図3、4、および5に示される曲げにおけるコンタクトプローブ20は高周波アプリケーションに好適であり、および、3mm~5mm間に、好ましくは、3.8mm~4.6mm間におよぶ、
図3にLsにより示される全体的な長手方向延長で作られ得る。上記値は、コンタクトプローブ20が、静止または非静止状態にある場合、すなわち、それが、被試験デバイスの接触パッドに当接していない場合を意味する。
【0075】
コンタクトプローブ20の全体的な延長の上記寸法範囲は、それが、高周波アプリケーションに使用されることを確実にし、および、試験中の弾性挙動を維持する、すなわち、それは、塑性変形することなく、すなわち、決定的に変形することなく、被試験デバイスの接触パッドへの押圧接触中に曲がり、および圧縮し、よって、それは再利用され得る;上記寸法範囲内の長さを有するプローブは、しかし、いくつかのタイプのアプリケーションでは、十分でない場合がある。特に、最新の試験技術は、3mmよりも小さい、好ましくは、2.5mmよりもなお小さいプローブを必要とし得る。
【0076】
このタイプの要件を満たすために、
図6に模式的に示される、コンタクトプローブ20の代替的な実施形態が使用され得る。
【0077】
さらに、この場合には、コンタクトプローブ20は、少なくとも1つの接触先端部20A、および1つの接触ヘッド部20B、ならびに、それらの間に配置されたプローブ本体20Cを備える。前述のように、プローブ本体20Cは、開口22であって、その中で少なくとも一対のアーム21a、21bを画定する開口22により、交差させられる。
【0078】
好適には、この場合には、プローブ本体20Cは、二重曲げの傾向を有する予変形させられた形状を有しており、2つの曲げは、長手展開方向zに対して反対の曲率により、配置され、第1の曲げは第1の点A’において曲率変化を有しており、および第2の点B’において第2の曲げに接続、上記第2の曲げは、今度は、第3の点C’において曲率変化を有する。
【0079】
曲げの2つの異なる曲率に基づいた2つの異なるモードにおける変形を、プローブ本体20C内にもたらす、
図6のコンタクトプローブ20の二重曲げの予変形させられた形状が、2つの曲げに対する応力を分散させ、よって、その集中を低減させることを可能にすることを直ちに確認する。
【0080】
前述のように、有利には、本発明によれば、アーム21a、21bは、異なる横方向断面であって、すなわち、コンタクトプローブ20の長手展開方向zに垂直の平面に応じた異なる横方向断面を、上記zに沿った、プローブ本体20Cの異なる点において有する。この場合も例として、コンタクトプローブ20、ならびに、そのアーム21aおよび21bは、底辺Lおよび高さH、ならびに、
図6A~6Cに示されるように、なおSezにより、示される面積を有する矩形断面を有しており、そこでは、点A’、B’、およびC’における、アーム21a、21b、Sez A’a、Sez B’a、およびSez C’aの、ならびに、第2のアーム21b、Sez A’b、Sez B’b、およびSez C’bの断面が特に示されている。
【0081】
2つの曲げの予変形させられた形状の、および可変断面アームの存在のおかげで、プローブ本体20Cに沿った応力の良好な分散が得られ、これは、コンタクトプローブ20の全長Laをさらに低減させることを可能にする。
【0082】
第1の実施形態によれば、アーム21a、21bの断面は、接触ヘッド部20Bにおけるプローブ本体20Cの始点から、第1の曲げ、または、(図の局所参照系を考慮に入れれば、)上方曲げの第1の曲率変化点A’まで増加している値を有しており、それは第2の2つの曲げの接続点B’まで減少しており、第2の曲げまたは下方曲げの第3の曲率変化点C’までなお増加しており、および、接触先端部20Aにおけるプローブ本体20Cの終点までなお減少している。好ましくは、プローブ本体20Cの始点における、および終点におけるアーム21a、22bの断面は、第2の点B’における断面に等しく、ならびに、第1の点A’および第3の点C’における断面は互いに等しく、ならびに、いずれも、第2の点B’における断面よりも大きい。
【0083】
よって、可変断面アーム21a、21bの存在のおかげで、試験動作中にコンタクトプローブ20が受ける応力が、そのプローブ本体20C、および、そのアーム21a、21bに沿って均一に分散させられ、よって、コンタクトプローブ20自体の変形または破損のリスクを低減させることが生じる。さらに、断面変化の対称的な傾向は、コンタクトプローブ20の運動学的挙動を、被試験デバイスの接触パッドに当接することによりそれが曲がり圧縮する場合に不変状態に維持することを可能にし、同様に、そのスクラブに影響をおよぼすものでない。
【0084】
好ましい実施形態では、
図6A~6Cに模式的に示されるように、コンタクトプローブ20は、接触ヘッド部20Bにおける始点から、第1の点A’、第2の点B’、第3の点C’を通って、接触先端部20Aにおける終点まで、プローブ本体20C全体に沿って一定に増加している断面を有するアーム21a、21bを有する。アーム21a、21b毎の以下の関係が、したがって、確認される。
Sez A’ < Sez B’ < Sez C’ (2)
【0085】
このようにして、試験動作中に塑性変形を受けることなく、3mm未満の、好ましくは2.5mm未満の、より好ましくは2.1mmに等しい全長Lsを有するコンタクトプローブ20を作り、一定に増加している断面を有する複数のアーム21a、21bの存在は、コンタクトプローブ20が被試験デバイスの接触パッドへの押圧接触状態にある場合に、プローブ本体20Cに沿った応力の適切な分散を確実にする一方で、複数のアーム21a、21b自体の損傷または破損をも回避することが可能であることが確認される。
【0086】
明らかに、プローブ自体のアプリケーションの必要性に基づいて、3mmよりも大きい全長Lsをも有する(特に、1つの曲げの実施形態と同様の長さを有する)
図6の二重曲げコンタクトプローブ20を作ることが可能である。
【0087】
図6の例では、コンタクトプローブ20は矩形断面を有しており、および断面変化(すなわち、面積変化)が、底辺Lの値の変化により得られる一方、複数の断面は同じ高さHを維持しており、好ましい実施形態では上記底辺Lの値は、第1の点A’では0.014mmに、第2の点B’では0.016mmに、および第3の点C’では0.018mmに等しい。
【0088】
プローブ本体20Cの、その延長全体に沿ってではなく、一路内、たとえば、
図6に示される第1の点A’と第3の点C’との間に画定された路内のみに、一定に増加している断面を有するアーム21a、21bを有するコンタクトプローブ20を作ることを検討することも可能である。この場合、アーム21a、21bは、接触ヘッド部20Bにおけるプローブ本体20Cの始点から、実際に、第1の点A’までの第1のA’の断面に等しい一定の断面、第1の点A’から第2の点B’までの、および、第2の点B’から第3の点C’までの増加している断面、ならびに、第3の点C’の断面に等しくそこから接触先端部20Aにおけるプローブ本体20Cの終点までのなお一定の断面を有するように作られる。この場合にも、上記関係(2)が、アーム21a、21b毎に遵守される。
【0089】
前述のように、いくつかの開口22により、交差させられ、および、よって、3つ以上のアームが備えられたプローブ本体20C、ならびに、異なる構成、特に、同じ横方向平面において一アームと別のものとの間で異なる断面を有する複数のアームであって、アーム21a、21bそれぞれが上記関係(2)を遵守する複数のアームを有するコンタクトプローブ20を検討することが可能である。
【0090】
さらなる代替的な実施形態が、
図7に模式的に示される。コンタクトプローブ20は、2つの曲げの予変形させられたプローブ本体20Cを有しており、および、少なくとも1つの曲げネック、好ましくは、プローブ本体20Cの、接触先端部20Aにおけるアーム21a、21bの終点において形成された第1の曲げネック26A、ならびに、プローブ本体20Cの、接触ヘッド部20Bにおける、アーム21a、21bの始点において形成された第2の曲げネック26Bを備えている。
【0091】
特に、上記曲げネック26A、26Bは、低減させられた断面部であって、たとえば、プローブ本体20Cの断面Sez 20Cに対して30~60%だけ低減させられた、より好ましくは、横方向平面が第1の曲げネック26Aの中心を通過する第4の点D’において切断されたコンタクトプローブ20の断面 Sez D’、および横方向平面が第2の曲げネック26Bの中心を通過する第5の点E’において切断されたコンタクトプローブ20の断面 Sez E’を示す
図7Dおよび7Eに模式的に示されるように、プローブ本体20Cの断面の30%に等しい断面を有する、低減させられた断面部で構成される。この場合にも、
図7A~7Cに模式的に示されるように、アーム21a、21bの断面は、上記関係(2)を遵守する。
【0092】
特に、曲げネック26Aおよび26Bは、複数の凹部であって、それらに隣接する複数の曲げの複数の陥凹部に対して、対称に、および、反対側に配置された、複数の凹部を有するように作られる。
【0093】
このようにして、曲げネック26Aおよび26Bの存在は、特に、試験動作中に、すなわち、コンタクトプローブ20が被試験デバイスのパッドへのその当接により曲がり変形する場合に、上記アーム21a、21bが受ける応力を低減させるのみならず、それは、そのプローブ本体20Cの二重曲げ形状に合わせてコンタクトプローブ20自体を曲げることを強いることを可能にするものでもある。
【0094】
図8に模式的に示された別の代替的な実施形態によれば、コンタクトプローブ20は、開口22の、および、よって、アーム21a、21bの端において、好ましくは、接触ヘッド部20Bにおいて位置決めされた補強部28を備える。
【0095】
特に、拡大図である
図8Aに模式的に示されるように、上記補強部28において、アーム21a、21bの少なくとも一方、好ましくは、第1の曲げネック26Aの陥凹部に対して反対側の位置における第1のアーム21aは、プローブ本体20Cの、すなわち、第1のアーム21a自体の始点と第1の曲げの第1の陥凹部変化点Aとの間の第1のアーム21aの第1の路の残りに対して、より大きい断面を有する少なくとも1つの部分28Aを有する。好ましくは、矩形断面コンタクトプローブ20を考慮に入れれば、上記より大きい断面部28Aは、第1のアーム21aの第1の路の断面の底辺の、30~60%だけより大きい(好ましくは50%に等しい)値を有する底辺L28を備える。
【0096】
この場合にも、
図8に示される実施形態は、曲げネック26A、26B、および、補強部28いずれもが備えられたコンタクトプローブ20を示しているが、1つの曲げネック26Aまたは26Bのみを、(
図7に示されるように)曲げネック26A、26Bいずれをも、または、1つの曲げネック26Aおよび/もしくは26Bのみ、ならびに補強部28を、または、なお補強部28のみを備えるように作ることも可能である。
【0097】
本発明は、以上に示されたように作られた複数のコンタクトプローブの収容穴が備えられた少なくとも一対のガイドを備える垂直プローブ型プローブヘッドにも関する。
【0098】
特に、
図9を参照すれば、
図5に示された実施形態によって作られた複数のプローブ、(すなわち、1つの曲げの予変形させられた複数のコンタクトプローブ)を備えるプローブヘッド30について本明細書中で説明される。図示を簡潔にするために、
図9では、1つのコンタクトプローブ20のみが示されている。
【0099】
プローブヘッド30は、複数のコンタクトプローブ20を収容するための、好適な上方ガイド穴31Aが備えられた、通常、上方ダイとして示される、少なくとも1つの第1の板状ガイド(または上方ガイド)31、および、複数のコンタクトプローブ20を収容するための、好適な下方ガイド穴32Aがやはり備えられた、通常、下方ダイとして示される第2の板状ガイド(または下方ガイド)32を備える。従来技術との関連でみられるように、上方ガイド31および下方ガイド32は、複数のコンタクトプローブ20が、被試験デバイス35のパッド35Aへの、それらの接触先端部20Aの押圧接触中に、そこで自由に曲がるそのエアギャップをそれらの間に画定するように互いに間隔をおいて配置される。
【0100】
好適には、プローブヘッド30は、上方ガイド31に関連付けられ、複数のコンタクトプローブ20を収容するのに好適なそれぞれの複数の開口33Aが備えられた上方フレーム33、ならびに、下方ガイド32に関連付けられ、同様に複数のコンタクトプローブ20を収容するための複数の開口34Aが備えられた下方フレーム34も備える。
【0101】
特に、上方フレーム33は、ねじ、ピン、または弾性膜などの接続要素の使用のおかげで上方ガイド31に固定的に接続され、下方フレーム34は同様に、ねじ、ピン、または弾性膜などの接続要素により、下方ガイド32に固定的に接続される。上方フレーム33および下方フレーム34は、上方ガイド31および下方ガイド32それぞれの構造的な補強要素、および、プローブヘッド30の組立工程中の、コンタクトプローブ20の位置合わせツールのようにふるまう。
【0102】
図9に示されるように、コンタクトプローブ20は、プローブヘッド30内に収容され、(または実装され)、よって、その接触ヘッド部20Bの底部23Bは、拡大部25が上方ガイド31のガイド穴31A内に、上記上方ガイド31の上面FA(すなわち、上方フレーム33の方を向く上方ガイド31の面)にそのアンダーカット壁で当接して挿入され、このようにして、コンタクトプローブ20の保持要素としてふるまって、
図9に示されるz軸の反対の方向における、その下方の移動を防止する。
【0103】
特に、上方ガイド31のガイド穴31Aが、コンタクトプローブ20の接触ヘッド部20Bの底部23Bを、すき間を伴って収容するが、拡大部25の通過を阻止するように所定の大きさに作られる一方、上方フレーム33の開口33Aは、コンタクトプローブ20の拡大部25および接触ヘッド24Bいずれをも収容するために好適な寸法を有する。
【0104】
さらに、有利には、本発明によれば、コンタクトプローブ20は、そのストッパ27が上方ガイド31の上方ガイド穴31Aの下に位置決めされるようにプローブヘッド30内に収容されて、
図9に示されるz軸の方向における、コンタクトプローブ20の上方の移動を阻止し、または、少なくとも妨げる。
【0105】
コンタクトプローブ20は、下方ガイド32の下方ガイド穴32A内に収容された、接触先端部20Aの底部23Aをさらに有する。この場合にも、上記下方ガイド穴32Aが、コンタクトプローブ20の接触先端部20Aの底部23Aを、すき間を伴って収容するように所定の大きさに作られる一方、接触先端24Aは、被試験デバイス35に向けて下方ガイド32の下に突出して、その接触パッド35Aに当接する。好適には、コンタクトプローブ20は、接触先端部20Aの底部23Aにおける、プローブ本体20Cの終点に位置決めされ、および、下方フレーム34内に作られた開口34Aにおいて収容された曲げネック26も備える。
【0106】
プローブヘッド30を、
図8の実施形態によって作られた複数のコンタクトプローブ20、すなわち、図示の簡略化のために1つのコンタクトプローブ20のみが示された
図10に模式的に示されるような、2つの曲げの予変形させられた複数のコンタクトプローブをその中に収容することにより、作ることも可能である。
【0107】
この場合にも、プローブヘッド30は、上方ガイド穴31Aが備えられ、それぞれの複数の開口33Aが備えられた上方フレーム33に関連付けられた上方ガイド31を備えており、上方ガイド31は、下方ガイド穴32Aが備えられ、今度は、それぞれの複数の開口34Aが備えられた下方フレーム34に関連付けられた下方ガイド32に対して、間隔をおいて配置されている。
【0108】
コンタクトプローブ20はプローブヘッド30内に収容され、よって、コンタクトプローブ20の底部23Bは、すき間を伴って、上方ガイド31の上方ガイド穴31A内に収容され、その拡大部25は接触ヘッド24Bとともに上方フレーム33の対応する開口33A内に収容されて、上記上方ガイド31の上面FA上にそのアンダーカット壁で当接する。同様に、接触先端部20Aの底部23Aは、下方ガイド32の対応する下方ガイド穴32A内にすき間を伴って収容され、接触先端24Aは被試験デバイス35の方向に上記下方ガイド32から突出して、その接触パッド35Aに当接する。
【0109】
好適には、本発明によれば、コンタクトプローブ20はプローブヘッド30内に収容され、よって、その第2の曲げネック26Bは上方ガイド31の下に位置決めされる。
【0110】
さらに、下方ガイド32は、上記プローブが被試験デバイス35に当接している場合の、試験動作中のオーバードライブにおけるコンタクトプローブ20の移動を支援するように、好適に所定の大きさに作られる。
【0111】
この場合、好適には、本発明によれば、コンタクトプローブ20の第1の曲げネック26Aは、下方ガイド32の下方ガイド穴32A内部に位置決めされる。
【0112】
特に、下方ガイド32は、上方ガイド31の厚さHupよりも大きい、好ましくは、方ガイド31の厚さHupの1.8~2倍に等しい、長手展開方向zに沿った厚さHlwを有する。好ましい実施形態では、上方ガイド31は0.100mmから0.150mmまで変化する、好ましくは、0.125mmに等しい厚さHupを有している一方、下方ガイド32は0.150mmから0.300mmまで変化する、好ましくは、0.254mmに等しい厚さHlwを有している。
【0113】
好適には、
図10に示される実施形態によれば、上方フレーム33は下方ガイド32の厚さHlwに匹敵する(好ましくは等しい)厚さHfupを有しており、および、下方フレーム34は上方ガイド31の厚さHupに匹敵する(好ましくは等しい)厚さHflwを有しており、「匹敵する」との語は、2つの厚さ間の差が±20%であることを意味している。
【0114】
このようにして、上方ガイド31および上方フレーム33の組立体は、下方ガイド32および下方フレーム34の組立体に匹敵する(好ましくは等しい)厚さを有していて、全体としてのコンタクトプローブ20およびプローブヘッド30の、動的な、および、弾性挙動の、対称性を確実にする。
【0115】
まとめれば、コンタクトプローブであって、そのプローブ本体に沿って延在しており、および、プローブ本体に沿った、一定でない横方向断面を有する少なくとも一対のアームを画定するように構成された少なくとも1つの開口が備えられた、コンタクトプローブは、被試験デバイスの対応するパッドへの、上記プローブの押圧接触中の、上記プローブ本体に沿った、応力のより良好な分散を有しており、よって、対応するプローブヘッド内部のプローブの適切な保持に加えて、プローブであって、特に、そのプローブ本体のアームの破損の可能性を飛躍的に低減させ、および、一方で上記本体の適切な曲げを確実にする。このようにして、特に全長が短く、よって、最新技術におけるアプリケーションに(たとえば、超高周波アプリケーションに)好適である複数のプローブを、これらのプローブを塑性的または永久的に、変更するリスクをおかすことなく、作ることが可能である。
【0116】
本発明によるコンタクトプローブは、被試験デバイスに、望ましくない移動をもたらすことができる横方向の力を特に多数のコンタクトプローブの存在下で与える、プローブのオフセットをもたらすための二重ガイドの使用に結びつけられた、知られている解決策の欠点を解消することを可能にする。
【0117】
さらに、2つの異なる曲率を有する変形をプローブ本体内にもたらす、二重曲げの予変形させられた形状の存在は、2つの曲げに対して応力を分散させ、よって、その集中を低減させることを可能にし、および、可変断面アームの使用と組み合わせて、プローブ本体に沿った応力の最適な分散に達することを可能にし、それは、知られている解決策により得ることができない値までの、プローブ自体の全長のさらなる低減を可能にする。
【0118】
好適には、上記プローブ本体の両端において作られた曲げネックの存在は、所定の方向におけるプローブ自体の曲げに有利であり、および、試験動作中のそのアームの望ましくない塑性変形の可能性をさらに低減させる。
【0119】
同様に、破損しやすい領域内の補強部の存在は、このように作られたプローブの堅牢性を増加させる。
【0120】
最後に、プローブヘッド内の適切な保持を確実にするために、プローブには、拡大されたヘッド部に加えて、適切な弾性ストッパが備えられ得る。
【0121】
既に示されているように、ストッパの弾性は、組立て作業中の、それぞれのガイド穴内のコンタクトプローブの通過、および、考えられるメンテナンス作業中のオペレータによる、その抜き取りを可能にするが、プローブヘッド内部の適切な保持を確実にし、よって、重力によるその移動を効果的に打ち消す。
【0122】
明らかに、当業者は、不特定のおよび特定の要件を満たすために、上記コンタクトプローブおよびプローブヘッドに対して、すべて、以下の請求項により画定される、本発明の保護の範囲内に含まれる、数多くの修正および変形を施し得る。
【0123】
特に、プローブ本体内に任意の数のアームを形成するために、任意の数の長手方向開口を検討することが可能である;さらに、図に示されていない、異なる数の曲げを有するプローブを作ることも可能である。
【0124】
最後に、本発明のコンタクトプローブには、先端およびヘッド接触部の他の幾何学的構成に加えて、プローブ本体から突出するストッパなどのさらなる要素を備えることが可能である。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被試験デバイスの接触パッドに当接するように構成された第1の端部(20A)と、試験装置のPCBボードの接触パッドに当接するように構成された第2の端部(20B)と、プローブ本体(20C)であって、長手展開方向(z)に沿って前記第1の端部(20A)および前記第2の端部(20B)間に延在しており、ならびに、前記長手展開方向(z)に沿って延在しており、および、前記プローブ本体(20C)内の少なくとも一対のアーム(21a、21b)を画定する少なくとも1つの開口(22)が備えられたプローブ本体(20C)とを有しており、前記少なくとも一対のアームの前記アーム(21a、21b)それぞれが、前記長手展開方向(z)に対して垂直である横方向断面であって、一定でなく、および、前記プローブ本体(20C)に沿った異なる点(A、B、C)において異なる面積を有する横方向断面を有する、コンタクトプローブ(20)。
【請求項2】
前記プローブ本体(20C)は、前記コンタクトプローブ(20)が、被試験デバイスの接触パッドへの押圧接触状態にない場合に、静止状態において、曲線状構成を有する予変形させられた形状を有する、コンタクトプローブ(20)。
【請求項3】
前記予変形させられた形状は、少なくとも1つの曲げおよび曲率変化点(B)を備えており、ならびに、前記アーム(21a、21b)は前記曲率変化点(B)において最大値の横方向断面を有する、請求項2に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項4】
前記アーム(21a、21b)は、前記アーム(21a、21b)の第1の端から始まって前記曲率変化点(B)まで一定に増加しており、および、前記曲率変化点(B)から始まって前記アーム(21a、21b)の第2の端まで一定に減少している、横方向断面を有する、請求項3に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項5】
前記アーム(21a、21b)は、第1の中間点(A)と第2の中間点(C)との間
の前記曲率変化点(B)を備える前記プローブ本体(20C)の一部
分に対応してのみ可変である横方向断面を有しており、前記横方向断面は、前記アーム(21a、21b)の第1の端から前記第1の中間点(A)まで一定であり、前記第1の中間点(A)から始まって前記曲率変化点(B)まで一定に増加しており、前記曲率変化点(B)から始まって前記第2の中間点(C)まで一定に減少しており、および、前記第2の中間点(C)から前記アーム(21a、21b)の第2の端まで一定である、請求項3に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項6】
前記プローブ本体(20C)の断面(Sez 20C)に対して30~60%
間で選ばれる値を有する、低減させられ
た断面を有する部分により、前記プローブ本体(20C)の端において作られた少なくとも1つの曲げネック(26、26A、26B)をさらに備える、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項7】
接触ヘッド部(20B)内に作られた開口(27A)により形成された少なくとも1つのストッパ(27)をさらに備えており、前記開口(27A)
は滴状であり、ならびに、横方向圧縮力を受けた場合に接近および離間することができる前記接触ヘッド部(20B)内の反対側の2つの部分を画定しており、前記ストッパ(27)が弾性ストッパである、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項8】
前記予変形させられた形状は、前記長手展開方向(z)に対して反対の曲率を伴って配置された少なくとも一対の曲げを備えており、第1の曲げが第1の点(A’)における曲率変化を有しており、第2の点(B’)において第2の曲げに接続されており、前記第2の曲げが今度は第3の点(C’)における曲率変化を有している、請求項2に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項9】
前記アーム(21a、21b)は、前記横方向断面が、前記アーム(21a、21b)の第1の端から始まって第1の曲率変化点(A’)まで一定に増加し、前記第1の点(A’)から始まって前記第2の点(B’)まで一定に減少し、前記第3の点(C’)まで再び増加し、前記アーム(21a、21b)の第2の端まで再び減少する、請求項8に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項10】
前記アーム(21a、21b)は、一定に増加している横方向断面を、前記第1の曲げおよび前記第2の曲げを備える前記プローブ本体(20C)に沿って有しており、前記一定に増加している横方向断面は、前記アーム(21a、21b)の第2の端まで、前記第1の点(A’)、前記第2の点(B’)、および前記第3の点(C’)に沿って、前記アーム(21a、21b)の第1の端から始まっている、請求項8に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項11】
前記アーム(21a、21b)は、前記第1の点(A’)と前記第3の点(C’)との間
の、前記第2の点(B’)を備える前記プローブ本体(20C)の一部
分に沿ってのみ可変である横方向断面を有しており、前記横方向断面は、前記アーム(21a、21b)の第1の端から前記第1の点(A’)まで一定であり、前記第1の点(A’)から始まって前記第2の点(B’)まで、および、前記第2の点(B’)から前記第3の点(C’)まで一定に増加しており、ならびに、前記第3の点(C’)から前記アーム(21a、21b)の第2の端まで一定である、請求項8に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項12】
接触先端部(20A)に
対応する、前記プローブ本体(20C)の第1の端において形成された第1の曲げネック(26A)、および、接触ヘッド部(20B)における、前記プローブ本体(20C)の第2の端において形成された第2の曲げネック(26B)を
、前記プローブ本体(20C)の断面に対して30~60%
間で選ばれる値を有する、低減させられ
た断面を有する部分により、備える、請求項8に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項13】
前記第1の曲げネック(26A)および前記第2の曲げネック(26B)は、複数の凹部であって、それらに隣接する複数の曲げのうちの1つの陥凹部に対して、対称
に配置されている、複数の凹部を有する、請求項12に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項14】
前記開口(22)の端に位置決められており、および、前記開口(22)の前記端に
対応する、アームの一部
分よりも大きい断面を有する部分(28A)を有する、前記アーム(21a、21b)のうちの少なくとも1
つを備える、請求項12に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項15】
矩形横方向断面を有しており、および、可変横方向断面が、前記矩形横方向断面の底辺の寸法の変化により得られる、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項16】
薄くされた構成を有する接触先端部(20A)を備えており、および、前記プローブ本体(20C)の断面に等しいまたは匹敵する断面を有する底部(23A)であって、匹敵するとは、2つの断面間の差が±20%である底部(23A)と、低減させられた断面の端先端(24A
)とを備えている、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項17】
薄くされた構成を有する接触ヘッド部(20B)を備えており、および、前記プローブ本体(20C)の断面に等しいまたは匹敵する断面を有する底部(23B)であって、匹敵するとは、2つの断面間の差が±20%である底部(23B)と、低減させられた断面の端先端(24B
)とを備えている、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項18】
接触ヘッド部(20B)は、前記プローブ本体(20C)の断面よりも大きい断面を有して
おり、および、前記接触ヘッド部(20B)のアンダーカット壁を画定する拡大部(25)を備える、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項19】
静止状態において
、前記コンタクトプローブ(20)が被試験デバイスの接触パッドに当接していない場合、2mmと5mmとの間にわたる
値のうちで選ばれる値を有する、請求項1に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項20】
複数のコンタクトプローブを収容するための、上方ガイド穴(31A)が備えられた上方ガイド(31)および下方ガイド穴(32A)が備えられた下方ガイド(32)を備え、前記複数のコンタクトプローブ(20)が請求項1~19のいずれか1項の記載により作られた、被試験デバイスの機能を試験するためのプローブヘッド(30)。
【国際調査報告】