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特表2023-540481個人データを交換する方法、システム、プログラム、及び媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-25
(54)【発明の名称】個人データを交換する方法、システム、プログラム、及び媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20230915BHJP
【FI】
G06Q20/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513612
(86)(22)【出願日】2021-08-24
(85)【翻訳文提出日】2023-04-03
(86)【国際出願番号】 EP2021073366
(87)【国際公開番号】W WO2022048949
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】20194129.1
(32)【優先日】2020-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523001430
【氏名又は名称】スーパータブ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】エネ,コスミン-ガブリエル
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA21
(57)【要約】
本発明の目的は、a)ユーザデバイス(110)から発生する1つ又は複数の購入要求を、支払サーバー(130)で受信するステップ(210)であって、購入要求の各々は、関連価格を有するステップ(210)と、b)関連価格、支払アカウント負債金額、及びユーザデバイス及び/又はユーザデバイスのユーザに関連する支払アカウントに関する購入要求に関連するユーザデータを、支払サーバー(130)に記憶するステップ(220)と、c)ユーザデータに基づいてユーザプロファイルを、支払サーバー(130)によって判定するステップ(230)とを含むコンピュータ実施方法を提供して、支払情報を手動入力する必要性を減らすことにある。目的は、d)ユーザプロファイルを用いて負債金額を少なくとも部分的に清算する1つ又は複数の情報消費者サーバー(140)を選択するステップ(240)と、e)1つ又は複数の情報消費者サーバーから清算の1つ又は複数の申し出を受信するステップ(250)と、f)ユーザデバイスに清算の申し出のうち少なくとも1つを転送するステップと、g)清算の要求を、ユーザデバイスから受信するステップ(260)であって、要求は、申し出のうち少なくとも1つを指示するステップ(260)と、h)支払アカウント負債金額から補償金を差し引くステップ(270)であって、補償金を、申し出のうち少なくとも1つの指示申し出に関連付けるステップ(270)とによって達成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)ユーザデバイス(110)から発生する1つ又は複数の購入要求を、支払サーバー(130)で受信するステップ(210)であって、前記購入要求の各々は、関連価格を有するステップ(210)と、
b)前記関連価格、支払アカウント負債金額、及び前記ユーザデバイス及び/又は前記ユーザデバイスのユーザに関連する支払アカウントに関する前記購入要求に関連するユーザデータを、支払サーバー(130)に記憶するステップ(220)と、
c)前記ユーザデータに基づいてユーザプロファイルを、前記支払サーバー(130)によって判定するステップ(230)と、
d)前記ユーザプロファイルを用いて前記負債金額を少なくとも部分的に清算する1つ又は複数の情報消費者サーバー(140)を選択するステップ(240)と、
e)前記1つ又は複数の情報消費者サーバーから清算の1つ又は複数の申し出を受信するステップ(250)と、
f)前記ユーザデバイスに清算の前記申し出のうち少なくとも1つを転送するステップと、
g)清算の要求を、前記ユーザデバイスから受信するステップ(260)であって、前記要求は、前記申し出のうち少なくとも1つを指示するステップ(260)と、
h)前記支払アカウント負債金額から補償金を差し引くステップ(270)であって、前記補償金を、前記申し出のうち前記少なくとも1つの指示申し出に関連付けるステップ(270)と
を含むコンピュータ実施方法。
【請求項2】
前記支払サーバーは、後払いサーバーであり、前記支払アカウントは、負残高を有することがあり、前記支払アカウントの前記負残高が限界に達した後、又は特定の時間の後、ステップf)における前記申し出のうち少なくとも1つの前記転送を送信する、請求項1に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項3】
前記支払アカウントを前記ユーザデバイスに関連付け、
ユーザ情報が前記ユーザデバイスに対する前記後払いサーバーで既に利用可能でない限り、前記支払アカウントの前記負残高が前記限界に達した後、又は前記特定の時間の後、ユーザ情報の要求を、前記ユーザデバイスに対する前記後払いサーバーによって送信すること
を更に含む、請求項2に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項4】
前記支払アカウントは、仮想財布である、請求項1~3のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項5】
どの複数の情報消費者サーバーに前記要求を送信すべきかを選択するために、ステップd)は、前記複数の情報消費者サーバーから検索される興味のあるプロファイルに前記ユーザプロファイルを一致させることを含み、及び/又は
どの前記複数の情報消費者サーバーに前記要求を送信すべきかを選択するために、ステップd)は、前記複数の情報消費者サーバーの間の入札手続きを含む、
請求項1~4のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項6】
ステップd)は、少なくとも第1及び第2のユーザカテゴリーに基づいて申し出をカスケードすることを含み、前記ユーザカテゴリーを、前記ユーザデータ及び/又は前記ユーザプロファイルから得る、請求項5に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項7】
前記ユーザ情報は、連絡データを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項8】
ステップf)は、
支払アカウント借方記入と引き換えにユーザデータを販売することと、
支払アカウント借方記入と引き換えにタスクを実行する、例えば、用紙に記入することと、
支払アカウント清算と引き換えに広告を見ることと
のうち少なくとも1つを含む選択権を、前記ユーザデバイスに表示することを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項9】
前記選択権は、どの前記複数の情報消費者サーバーに前記要求を送信すべきかを選択するために複数の情報消費者サーバーの間の選択を含むことがある、請求項8に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項10】
ステップg)で受信される前記申し出のうち少なくとも1つに関連する1つ又は複数の情報消費者サーバーに、前記ユーザプロファイルに基づいて判定されるユーザデータを送信するステップを更に含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項11】
ユーザデバイス(110)と、
支払サーバー(130)と、
少なくとも1つのコンテンツプロバイダーサーバー(120)と、
少なくとも1つの情報消費者サーバー(140)と
を含み、
請求項1~10のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法を実行するように構成されているデータ処理システム。
【請求項12】
コンピュータプログラムを1つ又は複数のコンピュータによって実行する場合、請求項1~10のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法を前記1つ又は複数のコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項13】
1つ又は複数のコンピュータによって実行される場合、請求項1~10のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法を前記1つ又は複数のコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人データを交換する方法、システム、プログラム及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
出願人からの国際公開第2011/029560A2号には、オンライン購入の延べ(後)払い用のシステムが記載されている。システムは、オンライン購入を大幅に容易にする。ユーザは、限界値に達する、又は時間が経過するまで、任意の支払又は連絡詳細を入力することなく購入してもよい。次に、残高を清算するように、ユーザに要求する。出願には、複数の支払処理用の支払システム及び方法が記載されている。更に、解決策は、https://www2.laterpay.netに記載され、後払い(LaterPay)として更に参照される。特定の購入額のためにオンラインショップで購入を行う購買者システムに対して、システム及び方法を呼び出す。システムは、
・購買者システムの識別番号を記憶し、
・識別番号に関する購入額を記憶し、
・購買者システムの購入の総額を監視し、
・オンラインショップから要求を受信して、購入額を計上し、
・購入の総額が所定の金額を超えた場合だけ、及び/又は所定の時間間隔の満了後だけ、購入の総額の少なくとも一部の清算の要求を購買者システムのユーザに送信する。
【0003】
簡単に言うと、特許出願には、購買者が初めに清算する必要がない購入額用の購買者システムを用いて、購買者がオンライン購入を行うことができるシステムが記載されている。支払システムは、購買者システムから購入額を累積し、満期支払の総額が所定の金額を超えた場合だけ、総額又は総額の一部を清算するように、購買者に要求する。購買者システムは、パソコン又は携帯電話などであることができる。購買者の識別を含まず、登録又は任意の他のユーザ対話も必要としない購買者システム識別に関する支払システムによって、購入品及び購入額を記憶する。ユーザログイン又は任意の他のユーザ識別がない場合、システムは、例えば、使用済みブラウザーモデル、番号又は識別特性と組み合わせて、購買者システムの確実な識別(例えば、携帯電話識別又は番号)に左右される。
【0004】
オンライン購入中に、後払い(LaterPay)は、個人情報、及び内部使用に対するユーザ活動に関する情報を収集してもよい。収集情報から、後払い(LaterPay)は、ユーザに関連する特性、興味、及びニーズを得てもよい。収集情報は、今までのところ、内部管理用に使用されているだけである。
【0005】
システムは、ユーザオンライン活動に関する情報を収集してもよく、支払を、後の時まで延ばすことができる。しかし、ある時点で、ユーザは、負債を清算するために、個人情報及び支払情報を入力する必要がある。従って、支払を終了させるためにユーザによって手動で入力される必要があるかなりの情報量がある。本出願の目的は、情報を手動入力する必要性を減らすことによって、支払を更に容易にすることにある。これは、ユーザのオンライン後払い(LaterPay)使用中に収集される個人情報を利用することによって実行されてもよい。更に、ユーザがユーザの個人情報データを交換することができるシステムを提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、請求項1、10、11及び12の主題によって達成される。特に、目的は、
a)ユーザデバイス(110)から発生する1つ又は複数の購入要求を、支払サーバー(130)で受信するステップ(210)であって、購入要求の各々は、関連価格を有するステップ(210)と、
b)関連価格、支払アカウント負債金額、及びユーザデバイス及び/又はユーザデバイスのユーザに関連する支払アカウントに関する購入要求に関連するユーザデータを、支払サーバー(130)に記憶するステップ(220)と、
c)ユーザデータに基づいてユーザプロファイルを、支払サーバー(130)によって判定するステップ(230)と、
d)ユーザプロファイルを用いて負債金額を少なくとも部分的に清算する1つ又は複数の情報消費者サーバー(140)を選択するステップ(240)と、
e)1つ又は複数の情報消費者サーバーから清算の1つ又は複数の申し出を受信するステップ(250)と、
f)ユーザデバイスに清算の申し出のうち少なくとも1つを転送するステップと、
g)清算の要求を、ユーザデバイスから受信するステップ(260)であって、要求は、申し出のうち少なくとも1つを指示するステップ(260)と、
h)支払アカウント負債金額から補償金を差し引くステップ(270)であって、補償金を、申し出のうち少なくとも1つの指示申し出に関連付けるステップ(270)と
を含むコンピュータ実施方法によって達成される。
【0007】
利点は、終了されるべき支払用のより少ない手動入力データ、及び、ユーザが、オンライン購入活動に関する個人データを、同じ購入活動に代金を支払う第三者と引き換えに、第三者と交換することができる方法を含む。
【0008】
購入要求は、例えば、製品、サービス、又はオンラインアクセス可能デジタルコンテンツ(例えば、本、音楽又はビデオなどを含むダウンロード可能又はストリーミング媒体)を購入する要求であってもよい。
【0009】
ユーザプロファイルの計算中に実行されるプロファイリングは、支払サーバーによってオンラインユーザ活動(例えば、ユーザ購入)に基づいていてもよい。更に、ユーザに関する更なる情報(例えば、年齢、性別、特定の社会経済要因(例えば、給与、負債、教育、婚姻上の状態、家族など)、興味及び/又は興味のある特定のテーマ)をユーザが入力することによって、プロファイリングを補完してもよい。計算は、特定のカテゴリーの購入が行われた回数、又は特性の重要性に基づいて、計量ユーザプロファイル特性を含んでもよい。更に、計算は、他の製品、ユーザによって行われる購入の顧客に基づいて、実行されてもよく、更に興味を示す、又は購入していてもよい。計算は、例えば、「ビックファイブ」(5因子モデル)、又は他の性格測定に基づいて、特定の興味又は特定の性格特徴を有するユーザの可能性を統計的に達成することを含んでもよい。興味又は性格特徴を達成するためにユーザが質問に答えることによって、プロファイリングを補完してもよい。更なる情報は、個人データの価値を増やすことができる。
【0010】
一実施形態において、支払サーバーは、後払い(LaterPay)サーバーであり、支払アカウントは、負残高を有することがあり、支払アカウントの負残高が限界に達した後、又は特定の時間の後、f)における申し出のうち少なくとも1つの転送を送信する。
【0011】
一実施形態において、支払アカウントをユーザデバイスに関連付け、
方法は、
ユーザ情報がユーザデバイスに対する後払いサーバーで既に利用可能でない限り、支払アカウントの負残高が限界に達した後、又は特定の時間の後、ユーザ情報の要求を、ユーザデバイスに対する後払いサーバーによって送信すること
を更に含む。
【0012】
一実施形態において、支払アカウントは、仮想財布であり、ユーザは、従来の銀行口座に及び銀行口座から送金することができ、延べ後払い(LaterPay)購入以外の購入を可能にする。
【0013】
一実施形態において、どの複数の情報消費者サーバーに要求を送信すべきかを選択するために、ステップd)は、複数の情報消費者サーバーから検索される興味のあるプロファイルにユーザプロファイルを一致させることを含み、及び/又は
どの複数の情報消費者サーバーに要求を送信すべきかを選択するために、ステップd)は、複数の情報消費者サーバーの間の入札手続きを含む。
【0014】
仲介は、各情報消費者サーバーによって広告される興味のプロファイルに基づいていてもよい。プロファイルを、各情報消費者サーバー内でランク付けしてもよい。仲介は、ユーザの一次的特性(例えば、購入製品を支配する興味)を、各情報消費者サーバーの興味の1番目に高いランクのカテゴリーに一致させることを含んでもよい。興味の1番目に高いランクのカテゴリーとしてユーザの一次的特性を有する情報消費者サーバーがない場合、ユーザの一次的特性を、各情報消費者サーバーの興味の2番目に高いランクのカテゴリーなどに一致させる。一次的ユーザ特性に興味を示す情報消費者サーバーがない場合、ユーザの二次的特性を、興味の1番目に高いランクのカテゴリーなどに一致させる。一致がない場合、ユーザプロファイルを、一般的興味の情報消費者サーバーに提供してもよい。同じレベルにあるユーザプロファイルを一致させる2つ以上の情報消費者サーバーがある場合、入札手続きを開始してもよく、又は、ユーザプロファイルを、ランダムに選択された情報消費者サーバー又は各情報消費者サーバーに提供してもよい。
【0015】
更に、ユーザプロファイルの任意の特性に任意の興味を示す全情報消費者サーバー、更に限られた数の情報消費者サーバー、又は登録された全情報消費者サーバーで、入札を開始してもよい。
【0016】
計算は、各ユーザデバイスの個人データを匿名にすることを含んでもよい。各ユーザデバイスに対する匿名個人データを、複数の情報消費者サーバーに配布してもよく、各サーバーは、ユーザデバイスの連絡情報に入札してもよい。
【0017】
一実施形態において、ステップd)は、少なくとも第1及び第2のユーザカテゴリーに基づいて申し出をカスケードすることを含み、ユーザカテゴリーを、ユーザデータ及び/又はユーザプロファイルから得る。
【0018】
一実施形態において、ユーザ情報は、連絡データを含む。
【0019】
一実施形態において、ステップf)は、
支払アカウント借方記入と引き換えにユーザデータを販売することと、
支払アカウント借方記入と引き換えにタスクを実行する、例えば、用紙に記入することと、
支払アカウント清算と引き換えに広告を見ることと
のうち少なくとも1つを含む選択権を、ユーザデバイスに表示することを含む。
【0020】
情報消費者サーバーがユーザの支払アカウントを借方記入していた(又は借方記入に同意していた)後だけ、情報消費者サーバーは、ユーザ情報にアクセスしてもよい。一実施形態において、情報消費者サーバーがユーザの支払アカウントを借方記入していた(又は借方記入に同意していた)後、情報消費者サーバーは、直接ユーザデータの一部、及び他の極めて重要な情報(例えば、連絡情報)にアクセスしてもよい。
【0021】
一方、ユーザが、必要なタスクを実行する(例えば、用紙に記入する、又は広告を見る)まで、ユーザの支払アカウントを借方記入しなくてもよい。更に、ユーザの支払アカウントを、実行料金(例えば、広告を見る毎、又は用紙に記入する毎に特定の少額)で借方記入してもよい。同意広告が、同意に従って実行しており、ユーザデバイス表示器に示されることを保証するために、ユーザデバイスで実行するプログラムがあってもよい。
【0022】
一実施形態において、選択権は、どの複数の情報消費者サーバーに要求(及び個人データ)を送信してもよいかを選択するために複数の情報消費者サーバーの間の選択を含む。
【0023】
一実施形態において、方法は、
ステップg)で受信される申し出のうち少なくとも1つに関連する1つ又は複数の情報消費者サーバーに、ユーザプロファイルに基づいて判定されるユーザデータを送信するステップ
を更に含む。
【0024】
本発明の目的は、
ユーザデバイスと、
支払サーバーと、
少なくとも1つのコンテンツプロバイダーサーバーと、
少なくとも1つの情報消費者サーバーと
を含み、
ここに記載のような方法を実行するように構成されているデータ処理システムによって更に達成される。
【0025】
本発明の目的は、コンピュータプログラムを1つ又は複数のコンピュータによって実行する場合、本発明の方法をコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラムによって更に達成される。
【0026】
本発明の目的は、1つ又は複数のコンピュータによって実行される場合、ここに記載のような方法を1つ又は複数のコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体によって更に達成される。
【0027】
記載のシステム、プログラム及び媒体の利点は、ここに記載の方法の利点と同等又は同様である。
【0028】
下記に、本発明の実施形態を、図面に関して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本出願のシステムを示す。
図2】本出願の方法を示す。
図3A】本出願のデータベース構造の例を示す。
図3B】本出願のデータベース構造の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、ユーザデバイス110、支払サーバー130、少なくとも1つのコンテンツプロバイダーサーバー120、及び情報消費者サーバー140を含むシステムを示す。支払サーバーは、データベース135を含んでもよい。ユーザは、ユーザデバイス110を介してコンテンツプロバイダーサーバー120にアクセスしてもよい(図1における通信A)。コンテンツプロバイダーサーバー120でコンテンツの購入中に、ユーザは、延べ払いする選択権(例えば、製品の後払い(LaterPay))を有してもよい。これは、ユーザが任意のユーザ又は支払情報(例えば、クレジットカードデータ)を入力することなく、利用可能である。購入の購入価格が記入される支払サーバー130でユーザデバイスのデジタル識別に関連する支払アカウントを用いて、購入を完了してもよい。この購入は、支払サーバーと通信し、ユーザデバイスの識別情報を送信し、支払を行うコンテンツプロバイダーサーバー120によって(通信D)、ユーザデバイス110と支払サーバー130との間の直接通信を用いることなく(即ち、図1における通信Bを用いることなく)実行されてもよい。更に、この購入は、支払サーバー130と直接通信するユーザデバイス110によって実行されてもよい。これにより、コンテンツプロバイダーサーバーが、購入されていないコンテンツの支払を間違って請求するのを防止することができる。購入を完了するために、ユーザデバイス110を支払サーバー130に向け直してもよく、又は、支払サーバー130の機能を、コンテンツプロバイダー120のウェブページに組み込まれたプラグインとして提供してもよく、支払サーバー通信との直接ユーザデバイスを可能にする(通信B)。
【0031】
負債を清算するために、支払サーバー130は、ここに記載のようなユーザプロファイルを生成してもよく、負債を清算する情報消費者サーバー140を選択する機構を開始する。これは、ユーザデバイス110が支払選択権を選択するために、ユーザデバイス110と通信する支払サーバー130によって実行されてもよい(通信B)。更に、これは、最後の購入のコンテンツプロバイダー120を介して(通信D及びA)、又はコンテンツプロバイダー120から伝達される特定の支払選択権及び支払サーバー130からの他の支払選択権によって(通信A及びB)、実行されてもよい。
【0032】
内部仲介アルゴリズムを、支払サーバー130で開始し、負債を清算する情報消費者サーバー140を構築してもよい。情報消費者サーバー140の構築は、ここに記載のような入札を含む、支払サーバー130と1つ又は複数の情報消費者サーバーとの間の通信(通信E)を介して実行されてもよい。
【0033】
情報消費者サーバー140は、各情報消費者サーバー140に対して興味のあるユーザプロファイルを支払サーバー130に通知するために、事前に支払サーバー130と通信してもよい(通信E)。
【0034】
ユーザデバイス110は、借方記入されたユーザ支払アカウントを有するのと引き換えに特定のタスクを実行するために、情報消費者サーバー140(又は情報消費者サーバー140によって指示されたサーバー)と通信してもよい(通信C)。
【0035】
一旦支払アカウントを情報消費者サーバー140によって借方記入すると、それに応じて、支払サーバー130によってユーザデバイスに通知してもよい(通信B)。更に、情報消費者サーバー140又はコンテンツプロバイダーサーバー120を介して、ユーザデバイスに通知してもよい。
【0036】
図2は、
a)ユーザデバイス(110)から発生する1つ又は複数の購入要求を、支払サーバー(130)で受信するステップ(210)であって、購入要求の各々は、関連価格を有するステップ(210)と、
b)関連価格、支払アカウント負債金額、及びユーザデバイス及び/又はユーザデバイスのユーザに関連する支払アカウントに関する購入要求に関連するユーザデータを、支払サーバー(130)に記憶するステップ(220)と、
c)ユーザデータに基づいてユーザプロファイルを、支払サーバー(130)によって判定するステップ(230)と、
d)ユーザプロファイルを用いて負債金額を少なくとも部分的に清算する1つ又は複数の情報消費者サーバー(140)を選択するステップ(240)と、
e)1つ又は複数の情報消費者サーバーから清算の1つ又は複数の申し出を受信するステップ(250)と、
f)ユーザデバイスに清算の申し出のうち少なくとも1つを転送するステップと、
g)清算の要求を、ユーザデバイスから受信するステップ(260)であって、要求は、申し出のうち少なくとも1つを指示するステップ(260)と、
h)支払アカウント負債金額から補償金を差し引くステップ(270)であって、補償金を、申し出のうち少なくとも1つの指示申し出に関連付けるステップ(270)と
を含む、本発明による方法のステップを示す。
【0037】
受信及び転送情報は、有線、無線、電磁、光電子、又は光学手段によって全部又は一部送信される任意の性質の記号、信号、書き込み、画像、音声、データ、又はインテリジェンスの転送の手段を含むことができる通信の電子手段を介して実行されてもよい。
【0038】
図3Aは、本発明によるユーザ情報データ構造の例を示す。ユーザ情報データ構造を、支払サーバー130のデータベース135におけるテーブルとして実施してもよい。支払サーバー130又は他のオンラインサーバーによって与えられる機能に関連するユーザオンライン活動からのユーザデータを、構造に投入してもよい。データは、構造に従って編成され、ユーザデバイスID用のフィールド310を含んでもよく、ユーザデバイスのハードウェア識別番号(例えば、MACアドレス及び/又はプロセッサ識別番号及び/又は制御器識別番号及び/又はIPアドレスの少なくとも一部)に対応する値を、ユーザデバイスIDフィールド310に投入してもよい。特に、ユーザデバイスのユーザが任意のデータを手動入力することなく、フィールドに投入してもよい。IDにより、ユーザデバイスのユーザは、任意の個人、特に支払情報を入力することなく、延べ払いでオンライン購入することができる。
【0039】
更に、ユーザ情報データ構造は、アカウントの残高を記憶するユーザアカウント正味金額320のフィールドを含んでもよい。アカウントの金額は、ユーザが(例えば、負金額を示すことによって)借金していることを意味してもよい。特に、延べ払い(例えば、後払い(LaterPay)サービスを用いたユーザ)の場合、金額は、借金を意味してもよい。対象の商業目的で又は他の手段のために、ユーザに連絡するためにユーザによって所有されるユーザデータを使用することを許可された第三者と引き換えに負債の清算に同意する第三者によって、金額を増やし、即ち、借方記入してもよい。更に、ユーザは、アカウントを借方記入する第三者と引き換えに行動(例えば、コマーシャルを見ること、又は用紙に記入すること)の実行に同意してもよい。
【0040】
更に、ユーザ情報データ構造は、ユーザ情報(例えば、ユーザ名及び連絡情報)用のフィールド(330、340)を含んでもよい。未払いの購入の支払を清算する必要があるまで、ユーザ情報フィールドに投入しなくてもよく、その後でも投入しなくてもよい。ユーザ情報データ構造は、これらの例に限定されず、ここに記載のような更なる個人情報(例えば、性別、年齢、宗教、社会経済データなど)を含んでもよい。
【0041】
図3Bは、本発明によるユーザ活動データ構造の例を示す。ユーザ活動データ構造は、支払サーバー又は他のオンラインサーバーに関するユーザデバイスで実行される活動(例えば、オンライン購入など)に関する情報を含んでもよい。ユーザ活動は、ユーザ活動データをユーザ情報(特定のユーザデバイス又はユーザデバイスID)に関連付けるフィールド350を含んでもよい。更に、構造は、活動の日時を記憶するタイムスタンプフィールド360を含んでもよい。更に、構造は、販売へのリンク、即ち、購入物品、サービス、又はオンラインコンテンツを含むフィールド370、及び購入に対して識別されるカテゴリーを記憶するフィールド380を含んでもよい。活動データを、ユーザのプロファイリングのために使用する。
【符号の説明】
【0042】
参照のリスト
110 ユーザデバイス
130 支払サーバー
120 コンテンツプロバイダーサーバー
140 情報消費者サーバー
135 支払サーバーデータベース
210 コンテンツプロバイダーサーバーに要求を送信する
220 支払サーバーで支払アカウントから関連価格を貸方記入する
230 要求に関連する支払アカウント及びユーザデータを記憶する
240 ユーザデバイス用の支払アカウントを清算する要求を送信する
250 ユーザプロファイルを計算する
260 ユーザプロファイルに基づいて支払アカウントを借方記入する要求を送信する
301 個人情報
302 購入要求に関連するユーザデータ
310 ユーザデバイスID
320 正味アカウント金額
330 ユーザ名フィールド
340 連絡情報フィールド
350 ユーザIDフィールド
360 タイムスタンプ
370 購入物品
380 カテゴリー
図1
図2
図3A
図3B
【国際調査報告】