(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-25
(54)【発明の名称】個別の加熱要素制御のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
F24C 7/04 20210101AFI20230915BHJP
H05B 1/02 20060101ALI20230915BHJP
【FI】
F24C7/04 301Z
H05B1/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515265
(86)(22)【出願日】2021-09-08
(85)【翻訳文提出日】2023-04-05
(86)【国際出願番号】 US2021049466
(87)【国際公開番号】W WO2022055999
(87)【国際公開日】2022-03-17
(32)【優先日】2020-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523080723
【氏名又は名称】ジューン ライフ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】JUNE LIFE,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ボーガル,ニキル
(72)【発明者】
【氏名】ペリー,ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ホーン,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ウィトキン,ナッシュ
(72)【発明者】
【氏名】リスク,ガブリエル
【テーマコード(参考)】
3K058
3L087
【Fターム(参考)】
3K058AA81
3K058BA08
3K058CA12
3K058CB19
3L087AA01
3L087BB20
3L087BC12
3L087DA24
(57)【要約】
変形例では、個別の加熱要素制御のための方法は:調理機器の調理キャビティ内で食品を識別するステップと、食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップであって、制御命令は、各加熱要素サブセットに対する異なるモデルを含む、決定するステップと、それぞれのモデルに基づいて加熱要素サブセットごとに制御命令を動的に決定するステップと、それぞれの制御命令に基づいて各加熱要素を制御するステップと、を含み得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱要素のセットを備える調理機器を動作させる方法であって、前記方法は、
前記調理機器の調理キャビティ内の食品を識別するステップと、
前記食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップであって、前記調理命令のセットは、温度設定値と、前記加熱要素のセット内の各加熱要素サブセットに対する異なるモデルと、を含む、決定するステップと、
それぞれの前記モデル及び前記温度設定値に基づいて加熱要素サブセットごとに制御命令を動的に決定するステップと、
それぞれの前記制御命令に基づいて各加熱要素を制御するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記調理機器はオーブンを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記加熱要素のセットは、金属加熱要素、セラミック加熱要素、半導体加熱要素、薄膜加熱要素、ポリマーPTC加熱要素又は複合加熱要素のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
各モデルは、モデルパラメータセットのパラメータごとの値を含み、前記モデルパラメータセットは、曲線タイプ、曲線周期及び曲線振幅を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
加熱要素サブセットごとに制御命令を動的に決定するステップは、調理セッション内の時間ステップごとに各加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記調理セッション内の時間ステップごとに各加熱要素サブセットに対する前記目標電力出力を決定するステップは、時間ステップごとに、
前記時間ステップについて加熱要素サブセットごとに加熱要素比を決定するステップと、
前記温度設定値及び測定された温度に基づいて前記調理キャビティに対する目標電力出力を決定するステップと、
それぞれの前記加熱要素比によって前記調理キャビティに対する前記目標電力出力をスケーリングすることによって、前記時間ステップについて各加熱要素サブセットに対する前記目標電力出力を決定するステップと、を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
各時間ステップは複数の交流電流(AC)サイクルを包含し、加熱要素サブセットごとに制御命令を決定するステップは、それぞれの前記加熱要素サブセットに対する前記目標電力出力及び測定された電力出力に基づいて各時間ステップのACサイクルに前記加熱要素サブセットをスケジューリングするステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
ACサイクルに前記加熱要素サブセットをスケジューリングするステップは、連続するACサイクルごとに、それぞれの前記目標電力出力と前記時間ステップについてそれぞれスケジューリングされた集計電力出力との間の最大差を用いて前記加熱要素サブセットを優先的にスケジューリングするステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
加熱要素サブセットごとに前記制御命令を決定するステップは、
前記時間ステップに対する前記加熱要素のセットにまたがった前記制御命令に基づいて前記時間ステップについて総計電力出力を決定するステップと、
前記総計電力出力が閾値電力出力以下である場合に前記制御命令を受け入れるステップと、
そうでない場合に前記制御命令を拒否するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記時間ステップは後続の時間ステップであり、各加熱要素サブセットを制御するステップは、前記制御命令が受け入れられた場合に前記後続の時間ステップ中に前記制御命令に従って前記加熱要素のセットを動作させるステップと、前記制御命令が拒否された場合に前記後続の時間ステップ中に以前の時間ステップから制御命令に従って前記加熱要素のセットを動作させるステップと、を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
食品を受け入れるように構成された調理キャビティを規定するハウジングと、
前記調理キャビティに熱的に接続された加熱要素のセットと、
処理システムであって、
前記食品についての食品識別子を決定し、
前記食品識別子に基づいて、前記加熱要素のセットの加熱要素サブセットごとに異なるモデルを決定し、
それそれの前記モデルに基づいて加熱要素ごとに電力スケジュールを決定し、
それぞれの前記電力スケジュールに基づいて各加熱要素を制御するように構成された処理システムと、を備える調理機器。
【請求項12】
前記調理機器はグリルを備える、請求項11に記載の調理機器。
【請求項13】
前記モデルはモデルパラメータセットを含み、前記モデルパラメータセットは、曲線タイプ、曲線周期及び曲線振幅を含む、請求項11に記載の調理機器。
【請求項14】
前記モデルパラメータセット内のモデルパラメータごとの値は学習される、請求項13に記載の調理機器。
【請求項15】
加熱要素サブセットごとの前記電力スケジュールを決定するステップは、調理セッション内の時間ステップごとの各加熱要素サブセットに対する電力出力を決定するステップを含む、請求項11に記載の調理機器。
【請求項16】
前記調理命令は温度設定値を含み、加熱要素サブセットごとに前記電力出力を決定するステップは、時間ステップごとに、
前記時間ステップについて各加熱要素サブセットに対する加熱要素比を決定するステップと、
前記温度設定値及び測定された温度に基づいて前記調理キャビティに対する目標電力出力を決定するステップと、
それぞれの前記加熱要素比によって前記調理キャビティに対する前記目標電力出力をスケーリングすることによって、前記時間ステップについて各加熱要素サブセットに対する前記目標電力出力を決定するステップと、を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
調理セッションは複数の時間ステップを含み、各時間ステップは複数の交流(AC)サイクルを包含し、各電力スケジュールは時間ステップに固有であり、前記電力スケジュールは、前記時間ステップの各交流(AC)サイクルについての加熱要素サブセットごとの目標動作状態を含み、加熱要素サブセットについての前記目標動作状態は、それぞれの前記加熱要素サブセットについての前記目標電力出力及び測定された電力出力に基づいて決定される、請求項11に記載の調理機器。
【請求項18】
前記電力スケジュールを決定するステップは、連続するACサイクルごとに、
加熱要素サブセットごとに、
前記加熱要素サブセットに対する前記時間ステップにわたって、それぞれの前記目標電力出力とスケジューリングされた集計電力出力との間の差を決定するステップと、
前記差が閾値を超えた場合に前記ACサイクルに対する高出力に目標動作状態を設定するステップと、を含む、請求項17に記載の調理機器。
【請求項19】
前記処理システムは、
加熱要素サブセットごとに前記電力スケジュールの集計から決定された集合電力スケジュールを検証し、
前記集合電力スケジュールが有効である場合に後続の時間ステップ中にそれぞれの前記電力スケジュールに従って前記加熱要素のセットを動作させ、
前記集合電力スケジュールが無効である場合に前記後続の時間ステップ中に加熱要素ごとに以前の電力スケジュールに従って前記加熱要素のセットを動作させるようにさらに構成される、請求項11に記載の調理機器。
【請求項20】
前記集合電力スケジュールから決定された総計電力出力が閾値出力以下である場合に前記集合電力スケジュールは有効であり、前記総計電力出力が前記閾値出力より大きい場合に前記集合電力スケジュールが無効である、請求項11に記載の調理機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
[0001] 本願は、2020年9月8日出願の米国仮出願第63/075,563号及び2020年11月19日出願の米国仮出願第63/115,794号の利益を主張し、当該出願の各々の全体がこの参照によって組み込まれる。
【発明の概要】
【0002】
[0002] 本発明は、概して、家電製品の分野に関し、より具体的には、家電製品の分野における新規で有用な個別加熱要素制御システム及び方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図5A】[0007] 3つの加熱要素サブセットに分割された6つの加熱要素を有する本システムの一例を示している。
【
図5B】[0008] 12の加熱要素サブセットを有する本システムの一例を示している。
【
図7】[0010] 本システムの変形例を示している。
【
図8】[0010] 本システムの変形例を示している。
【
図9】[0011] 家電製品制御の一例の概略図である。
【
図10】[0012] 家電製品制御の第1実施例である。
【
図11】[0013] 家電製品制御の第2実施例である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
[0014] 本発明の実施形態の以下の説明は、これらの実施形態に本発明を限定することを意図するものではなく、むしろ当業者が本発明を作成及び使用することができるようにすることを意図している。
【0005】
1.概要
[0015]
図1に示すように、個別の加熱要素制御のための方法は、調理キャビティ内の食品を識別するステップS100と、食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップS200と、調理命令のセットに基づいて加熱要素サブセットごとに制御命令を決定するステップ300と、それぞれの制御命令に基づいて各加熱要素サブセットを制御するステップS400と、及び/又は、任意の他の適切な要素と、を含み得る。
【0006】
[0016]
図2に示すように、個別加熱要素制御のためのシステムは、家電製品100と、1以上の加熱要素200と、1以上のセンサ300と、1以上の処理システム400と、及び/又は、任意の他の適切なコンポーネントと、を含み得る。
【0007】
[0017] 本システム及び/又は本方法の1以上の変形例は、上記要素の1以上を省略し得る、及び/又は、任意の適切な順序若しくは配置で上記要素のうちの複数の1以上を含み得る。
【0008】
2.例
[0018] 一例では、本方法は:加熱要素のセットを有する調理機器の調理キャビティ内の食品を識別するステップと;食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップであって、調理命令のセットは、温度設置値と、加熱要素のセットの各加熱要素サブセットに対する異なるモデルと、を含む、決定するステップと;それぞれのモデル及び温度設定値に基づいて、加熱要素サブセットごとに制御命令を決定するステップと;それぞれの制御命令に基づいて各加熱要素サブセットを制御するステップと、を含む。変形例では、加熱要素サブセットごとに制御命令を決定するステップは、時間ステップごとに:(例えば、測定された温度と温度設定値とに基づいて、その時間ステップに対する調理命令に基づいて、など)キャビティの全体の目標出力を決定するステップと;それぞれのモデルに基づいて加熱要素サブセットごとの出力比を計算するステップと;出力比及び全体の目標出力に基づいて、加熱要素サブセットごとの目標出力を決定するステップと;任意選択的に、それぞれの加熱要素サブセットに対する目標出力に基づいて、時間ステップ内で加熱要素サブセットをACサイクルにスケジューリングするステップと、を含む。本方法は、任意選択的に、時間ステップに対する制御命令を検証するステップを含み得、制御命令は有効である場合に使用され、かつ、制御命令が無効である場合には前の時間ステップに対する制御命令が使用される。変形例では、本方法は、測定された温度(例えば、キャビティ温度)及び目標温度に基づいて全体の目標出力を決定する内部制御ループを含み得、かつ、測定された温度と目標温度との間の差に基づいて制御命令を任意選択的に調整し得る。
【0009】
3.利点
[0019] 本方法は、従来の加熱要素制御方法に対していくつかの利点をもたらすことができる。
【0010】
[0020] 第1に、本方法の変形例は、モデル(例えば、家電製品ユーザ、製品開発者など)に従って加熱要素を個別に制御することができる。これにより、個別の加熱要素サブセットの動作をよりきめ細かく時間的に制御することができ、それによって、調理キャビティ内で時間的に-及び空間的に-異なる加熱パターンを作成することができる。例えば、これにより、静止した加熱要素を使用して、より大きなタンパク質(例えば、丸鶏、丸ごとの魚、プライムリブ、ビーフロースト、ポークロースト、ラムローストなど)のロティサリ機能を実現することができる。別の例では、これにより、静止した食品(例えば、食品を回転させない)のためにキャビティ全体に実質的に静的な熱分布を達成することができる。
【0011】
[0021] 第2に、本方法の変形例により、家電製品開発者が、モデルを通じて加熱要素の挙動をプログラムに従って定義することを可能にする。例えば、各モデルは、個別の時間ステップごとにそれぞれの加熱要素サブセットに対する目標電力出力(及び/又は倍率)を決定することができる。これにより、開発者が、時間ステップごとに各加熱要素の目標出力を手動で特定する必要をなくすことができる。
【0012】
[0022] 第3に、本方法の変形例により、固定電力出力で動作する代わりに、加熱要素が現在の調理キャビティ状態に動的に応答することを可能にすることができる。例えば、第1制御ループは、(例えば、測定されたキャビティ温度と目標キャビティ温度との間の差に基づいて)調理キャビティに対する全体の目標電力出力を決定することができ、かつ、第2制御ループは、各加熱要素の電力出力を全体の電力出力の割合として決定することができる。これにより、調理キャビティの現在の電力需要に応じて、各加熱要素の電力出力を動的に調整することができる。
【0013】
[0023] 第4に、本方法の変形例は、食品に依存しない時空間制御モデルを含むことができ、これにより、開発者は、食品クラスごとの制御モデルを開発する必要をなくすことができる。例えば、各モデルは、時系列の電力出力比を定義することができ、その結果、(例えば、家電製品内のすべての加熱要素サブセットのための)モデルのセットが協働して時空間パターンとなる。この例では、電力出力比が使用されて全体の目標電力出力をスケーリングし、かつ、全体の目標電力出力が食品クラスによって決定可能であるので、モデルは食品クラスに依存しない。これにより、同じモデルセットがさまざまな食品クラスに対して使用可能である。例えば、鶏肉用に開発されたロティサリモデルセットがポークローストに対して使用可能であり、又は、プライムリブ用に開発されたスローローストモデルセットがラムのラックに対して使用可能である。これにより、食品クラスごとに追加のオプションを付与することもできる。例えば、丸鶏は、キャビティ全体に実質的に静的な熱分布で調理可能であり、又は、ロティサリモデルセットを使用して調理可能である。
【0014】
[0024] 第5に、本方法は制御命令を検証することができ、これにより、集計電力出力を閾値電力出力と比較することによって集計電力出力が有効であるか又は無効であるかを決定することができる。これにより、過負荷及びヒューズの飛びを防止することによって電気回路を保護することができる。
【0015】
[0025] ただし、本方法及びシステムは任意の他の適切な利益をもたらすことができる。
【0016】
4.システム
[0026] 本方法は、好ましくは、1以上の家電製品100を含むシステムを使用して実行される。各家電製品100は、加熱要素200、センサ300、処理システム400及び/又は任意の他の適切な部品のうちの1以上を含み得る。しかしながら、本方法は、任意の他の適切なシステムを用いて実行され得る。
【0017】
[0027] 家電製品100は、本方法の1以上のプロセスを実行するように機能することができる。家電製品は:調理キャビティを規定し得るハウジングと;調理キャビティ内に配置された1以上のラック又は支持面と;調理キャビティ内又は調理キャビティに対して配置された1以上の加熱要素(例えば、左、右、下、上、後など)と、を含み得る。家電製品は、任意選択的に、密閉部品(例えば、蓋、ドアなど)と、1以上の通信システム(例えば、API、WiFiシステム、セルラシステム、Bluetoothシステムなど)と、及び/又は、任意の他の適切な部品と、を含み得る。家電製品は、業務用オーブン、工業用オーブン、従来式オーブン、対流式オーブン、グリル(例えば、炭火グリル、電気グリル、ガスグリル(例えば、プロパン又は他の可燃性燃料を使用する))、燻製器、ピザオーブン、温度閾値(例えば、80°F、450°Fなど)超で動作可能な家電製品、及び/又は、任意の他の適切な家電製品であり得る。家電製品の例が
図7及び
図8に示されている。使用可能な家電製品の具体例は、2019年4月10日出願の米国出願第16/380,894号、2020年9月8日出願の米国出願第17/014,932号、2021年7月15日出願の米国出願第17/376,535号、及び/又は、2021年8月16日出願の米国出願第17/403,472号に記載されたものを含み、これらの出願の各々は参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。ただし、家電製品は他の方法で構成され得る。
【0018】
[0028] 家電製品は、食品、付属品(例えば、プレート、フライパン、天板、鍋など)及び/又は他のアイテムを受け入れることができるキャビティ(例えば、調理室、調理容積、調理キャビティなど)を規定し得る。キャビティは、食品及び/又は付属品をキャビティ内に配置するための1以上のラックを含み得る。キャビティには、家電製品のドア(例えば、側面ドア、上面ドアなど)を使用してアクセス可能である又は他の方法でアクセス可能である。キャビティは、開放可能であり、閉鎖可能であり(例えば、シール部品によって可逆的にシールされる)、部分的に開放可能であり又は他の方法で構成され得る。キャビティは、照明あり、照明なしであり得る又は他の視覚的プロパティを有し得る。キャビティは、キャビティに対するセンサ姿勢を決定するために使用可能な1以上の基準を含み得る又は1以上の基準に関連付けられ得る。基準は、キャビティに対して(例えば、既知の姿勢、位置及び/又は向きで)固定して取り付けられることが好ましいが、代替として、キャビティに移動可能に取り付けられ得る。基準には:視覚的基準(例えば、非対称アイコン、ステッカ、スタンプ、ベゼル又は他の特徴など)、無線基準(例えば、キャビティ又はハウジングに非対称に装着されたBluetoothビーコン、センサ姿勢は三角測量又は三辺測量を介して決定され得る)及び/又は他の基準が含まれ得る。
【0019】
[0029] 使用可能な付属品の例には:トレイ、鍋、フライパン、臼石(stones)、鋼刀(steels)、木べら(peels)、及び/又は、その他の調理用付属品が含まれる。付属品は、1以上のキャビティ占有領域(例えば、既定のセクション(例えば、予め規定された占有領域)を有するベーキングシート)を規定することができる、占有領域を規定することができない、1以上の基準(例えば、視覚、無線など)を含み得る、及び/又は、他の向き又は分類特徴を含み得る。
【0020】
[0030] 家電製品は、1以上の状態を格納することができるメモリ(例えば、不揮発性、揮発性など)を含み得る。家電製品は、キャビティ測定値をサンプリング及び記録するためのプロセッサ、(例えば、リモートコンピューティングシステムとの間、ユーザデバイスとの間などで)情報を受信及び/又は送信するための通信システム、及び/又は、任意の他の適切な要素を含み得る。家電製品の例には、オーブン、トースタ、スロークッカ、ノーオイルフライヤ、温蔵庫、ブロイラ、コンロ、グリル、燻製器、脱水機及び/又は任意の他の適切な家電製品が含まれる。ただし、家電製品は、追加又は代替として、任意の他の適切な部品を含み得る。
【0021】
[0031] 家電製品は、情報を受信する及び/又はユーザに情報を提示するように機能する1以上のユーザインタフェースを含み得る。使用可能なユーザインタフェースの例には、タッチスクリーンインタフェース、家電製品のボタン、家電製品のダイヤル/ノブ、接続されたモバイルデバイス及び/又は他のインタフェースが含まれる。ユーザインタフェースは、家電製品に取り付けられ得る(例えば、家電製品のボタン、家電製品のダイヤル/ノブ、家電製品のタッチスクリーンインタフェースなど)、又は、家電製品に取り付けられなくてもよい(例えば、モバイルデバイスなど)。ユーザ入力及び/又はユーザ選択は、音声ベース(例えば、語句の発声)、触覚ベース(例えば、物理ボタン又はデジタルボタンの押下、コントロールの切り替え)、動作ベース(例えば、家電製品の前で手を振る)、及び/又は、任意の他の適切なユーザ入力及び/又はユーザ選択であり得る。
【0022】
[0032] 1以上の加熱要素は、調理キャビティ内で食品を調理するように機能することができる。1以上の加熱要素(例えば、1、2、2~10、3~7、6、7、8、9、10~20、20超の加熱要素など)が、キャビティ表面に沿って均一又は不均一に分布され得る。加熱要素は、家電製品キャビティの上部、下部、側部、背部に配置可能であり、及び/又は、他の方法でキャビティ表面に沿って位置決めされ得る。加熱要素は、固定式(例えば、家電製品のキャビティ壁に取り付けられる)又は可動式であり得る。加熱要素は、下向きに、上向きに、重力ベクトルに対してある角度(例えば、45度未満、45度超、90度未満、90度超、30~50度、20~170度など)で、及び/又は、他の方法で位置決めされて、熱を向けることができる。加熱要素は、前後、左右、端から端まで、グリッド状に、配列して、及び/又は、任意の他の配列で、配列され得る。加熱要素は、アドレス指定可能及び/又は制御可能:個別で、サブセット又は特定の組み合わせで(例えば、対、トリオなど;隣接する対、上下の対、前中間後の対など)、又は、個別ではないアドレス可能及び/又は制御可能であり得る。加熱要素は、加熱要素のセット及び/又はサブセットとしてアドレス指定可能及び/又は制御可能であり得る(例えば、{加熱要素1}、{加熱要素1、加熱要素2、…、加熱要素N}、{加熱要素1、3、5}など)。加熱要素のサブセットは、交差することができる(例えば、{加熱要素1、加熱要素2}∩{加熱要素1、加熱要素3}={加熱要素1})、又は、交差しない(例えば、{加熱要素1、加熱要素2})∩{加熱要素3、加熱要素4}={})。言い換えると、異なる加熱要素サブセットは、重なる加熱要素を含む得る、又は、別個の加熱要素を含み得る。加熱要素は、個別に、又は、特定の組み合わせ(例えば、対、トリオなど;隣接する対、上下の対など)で配線され得る;
図5に例を示す。
【0023】
[0033] 加熱要素は、調整可能な電力出力(例えば、0~100%の範囲、最小電力及び最大電力に関連付けられた0~10など)、バイナリ電力出力及び/又は任意の他の適切な電力出力を有し得る。
【0024】
[0034] 加熱要素は、金属、セラミック、炭素繊維、複合材(例えば、管状外装加熱要素、スクリーン印刷された金属セラミックトラックなど)であり得る、又は、他の方法で構築され得る。加熱要素は、標準バーナ管、赤外線バーナ管及び/又は任意の他の適切な加熱要素であり得る。加熱要素は、伝導、対流、赤外線放射及び/又は任意の他の熱伝達技術を使用して熱を伝達し得る。加熱要素は、炎、ガス、電気、赤外線及び/又は任意の他の適切な加熱方法を使用して熱を加え得る。加熱要素は各々、既定の加熱ゾーン(例えば、加熱領域、加熱容積など)を加熱し得る(例えば、指向性熱を用いて、放出された熱の閾値比率を超えることを用いてなど)、キャビティ全体を加熱し得る(例えば、周囲加熱又は間接加熱を用いて)、又は、他の方法でキャビティを加熱し得る。加熱要素は、好ましくは、少なくとも25°F/sの加熱速度を有するが、追加又は代替として、よりお大きい加熱速度(例えば、30°F/s、50°F/sなど)又はより小さい加熱速度(例えば、0°F/s~25°F/s、5°F/s未満、10°F/s未満、20°F/s未満など)を有し得る。加熱要素は、好ましくは、少なくとも10°F/sの冷却速度を有する(例えば、加熱要素がオフにされた後)が、追加又は代替として、より大きい冷却速度(例えば、15°F/sより高い、20°F/s)又はより小さい冷却速度(例えば、10°F/s未満、5°F/s未満、1°F/s未満など)を有し得る。
【0025】
[0035] 第1具体例では、1以上の加熱要素は複数の炭素繊維加熱要素を含み得る。各炭素繊維加熱要素の電力出力は、300W~600W、440W~460W、600W超、300W未満(例えば、400W、430W、450W、460W、480W、500Wなど)、及び/又は、任意の他の適切な電力出力であり得る。複数の炭素繊維加熱要素の最大温度は、300°F、500°F、700°Fより高い、低い又は同等であり得る、及び/又は、任意の他の適切な温度であり得る。
【0026】
[0036] 第2具体例では、1以上の加熱要素は複数の光源加熱要素を含み得る。より具体的には、光源加熱要素は、食品を調理するために赤外線を放出し得る。
【0027】
[0037] 加熱要素は、好ましくは既定の周波数で(例えば、サイクルごとに異なる制御命令で)制御されるが、代替として、時間ウィンドウベースで制御され得る又は他の方法で制御され得る。既定の周波数は、一定であることが好ましいが、代替として、可変であり得る。既定の周波数は、電源周波数又は商用電源周波数(例えば、25Hz、40Hz、50Hz、60Hzなどの交流周波数)、プロセッサ周波数(例えば、プロセッサのクロック速度)、バルブ切り替え周波数(例えば、ガスバルブ切り替え周波数)であり得る(又はこれらに基づいて決定され得る)、及び/又は、他の方法で決定され得る。加熱要素に対する制御命令は、サイクルごとに、時間ステップに対して(例えば、10サイクル、50サイクル、100サイクル、200サイクル、300サイクルなど)、既定の持続時間に対して(例えば、1秒、10秒、1分、食品クラスの最小時間単位など)、及び/又は、任意の他の適切な時間ウィンドウに対して、決定され得る。具体例では、制御命令は、時間ステップ内の各ユーティリティサイクルに対する加熱要素電力出力(例えば、オン/オフ;パーセンテージ電力出力など)を含み得、時間ステップは、プロセッササイクルであり得る及び/又は他の方法で規定され得る。第2具体例では、制御命令は、各時間ウィンドウ内の各バルブ切り替えサイクルに対する加熱要素電力出力(例えば、バルブ位置)を含み得る。ただし、制御命令は他の方法で規定され得る。加熱要素は、パルス幅変調(PWM)、パルス密度変調(PDM)、バイナリコード変調(BCM)、デルタシグマ変調及び/又は任意の他の適切な制御方法を使用して制御され得る。
【0028】
[0038] ただし、1以上の加熱要素は任意の他の適切な部品を含み得る。
【0029】
[0039] システムは、キャビティ測定値を決定するための1以上のセンサを含み得る。例えば、センサは、キャビティ内の食品の測定値をサンプリングし得る。別の例では、センサは、(例えば、直接的に;キャビティ中心温度を決定する補正係数を用いて、サンプリングされた壁温度を補正することによってなど)キャビティ温度測定値をサンプリングし得る。センサは、好ましくは、家電製品に組み込まれるが、追加又は代替として、家電製品とは別個であり得る。1以上のセンサは、カメラセンサ、モーションセンサ、IMUセンサ、深度センサ(例えば、投影光、飛行時間、レーダなど)、温度センサ、音響センサ、ドア開閉センサ、重量センサ、電力センサ(例えば、ホール効果センサ)、近接センサ及び/又は任意の他の適切なセンサのうちの1以上を含み得る。センサはキャビティに直接的又は間接的に結合され得る。センサは、家電製品のプロセッサ、ユーザデバイスに接続されてそれらによって制御され得る、又は、他の方法で制御され得る。センサは、好ましくは、個別に指標付けされて個別に制御されるが、代替として、他の同様のセンサとともに制御され得る。センサは、キャビティ壁に、プローブに、キャビティ中心に、及び/又は、任意の他の適切な表面に取り付けられ得る。
【0030】
[0040] 第1例では、センサのセットは、キャビティ壁に取り付けられて家電製品のプロセッサに電気的に配線され得る温度センサを含み得る。
【0031】
[0041] 第2例では、センサのセットは、プローブ温度計であり得る温度センサを含み得、プローブ温度計は、Bluetooth、Wi-Fi又は家電製品のプロセッサへの他のデータ接続を介して無線で接続され得る。
【0032】
[0042] ただし、任意の他の適切なセンサのセットが使用され得る。
【0033】
[0043] 1以上のカメラセンサは、CCDカメラ、CMOSカメラ、広角、赤外線カメラ、ステレオカメラ、ビデオカメラ及び/又は任意の他の適切なカメラを含み得る。カメラセンサは、カメラの隣、カメラシステムから既定の距離内に位置決めされ得る、及び/又は、他の方法でカメラシステムに対して位置決めされ得る、1以上のライト(例えば、LED、白熱電球、放電ランプ、蛍光灯など)とともに使用され得る。カメラセンサは、調理キャビティに対して外部又は内部に配置され得る。カメラセンサは、キャビティ壁に取り付けられ得、カメラレンズは、キャビティ壁と面一であることが好ましいが、代替として、キャビティ壁から凹状であり得る又は突出し得る。カメラは、それぞれの家電製品の表面に沿って中心に配置され得る、家電製品の表面の中心からオフセットして配置され得る、又は、任意の他の適切な位置に配列され得る。カメラは、家電製品の表面に固定して取り付けられ得る、家電製品の表面に作動可能に取り付けられ得る(例えば、回転軸線を中心に回転する、スライド軸線に沿ってスライドするなど)、又は、他の方法で家電製品に結合され得る。ただし、センサは任意の他の適切な部品を含み得る。
【0034】
[0044] システムは、家電製品に対してローカル及び/又は家電製品から遠隔であり得る処理システムを含み得る。処理システムは分散型及び/又は非分散型であり得る。処理システムは、1以上のマイクロコントローラ、CPU、GPU、IPU及び/又は任意の他の適切な処理システムを含み得る。処理システムは、本方法(又はそのサブセット)を実行するように構成され得る;異なるプロセッサが1以上のモジュール(例えば、1以上のアルゴリズム、検索手法など)を実行し得る;及び/又は、他の方法で構成され得る。処理システムは、1以上の不揮発性計算要素(例えば、プロセッサ、メモリなど)、1以上の不揮発性計算要素、及び/又は、任意の他の適切な計算要素を含み得る。ただし、処理システムは他の方法で構成され得る。
【0035】
[0045] 第1変形例では、処理システムは、複数のデータ処理能力のない(dumber)マイクロコントローラ(例えば、二次マイクロコントローラ、スレーブマイクロコントローラ、論理及び/又は算術演算を実行するための8ビットマイクロコントローラなど)に接続されたメインロジックボード(例えば、一次マイクロコントローラ、マスタマイクロコントローラ、論理及び/又は算術機能を実行するための32ビットマイクロコントローラなど)を含み得る。複数の二次マイクロコントローラに接続されたメインロジックボードは、内側ループ及び外側ループを有するカスケード制御システムを制御することができる(
図9に例を示す)。例えば、メインロジックボードは、カスケード制御システムの内側ループを制御することができ、この内側ループは、調理キャビティの中心の温度設定値を決定し、センサから調理キャビティの中心の温度を受信し、関数発生器を実行して加熱要素の加熱要素比を決定し、データ処理能力のないマイクロコントローラにコマンドを設定/送信し、センサを制御し、かつ、ACサイクルごとに加熱要素にオン/オフを割り当てることができる。二次マイクロコントローラは、カスケード制御システムの外側ループを制御することができ、外側ループは、加熱要素を制御し、かつ、ACサイクルについて加熱要素にオン/オフを割り当てることができる。代替として、メインロジックボードと二次ロジックボードとの間で役割が切り替えられ得る。
【0036】
[0046] ただし、任意の他の適切な処理システムが使用され得る。
【0037】
[0047] 処理システムは、分類モジュール、物体検出器モジュール、セグメンテーションモジュール及び/又は任意の他の適切なモジュールのうちの1以上を含み得る1以上のモジュールを含み得る。
【0038】
[0048] 分類モジュールは、キャビティ占有領域、食品タイプ、数及び/又は任意の他の適切なクラスなどの1以上のクラスを決定するように機能することができる、1以上の分類子を含み得る。1以上のクラスは、複数の分類子、単一の分類子及び/又は任意の他の適切な数の分類子を使用して決定され得る。分類子には、ニューラルネットワーク(例えば、CNN、DNN、領域提案ネットワーク、シングルショットマルチボックス検出器、YOLO、RefineDet、Retina-Net、変形可能な畳み込みネットワークなど)、ニューラルネットワークのカスケード、ロジスティック回帰、ナイーブベイズ、k近傍、デシジョンツリー、サポートベクタマシン、ランダムフォレスト、勾配ブースティング及び/又は任意の他の適切な分類子が含まれ得る。
【0039】
[0049] 分類子は、画像分類子、イベント分類子(例えば、ドア開放イベント、重量変化イベント、食品差し込みイベント、食品取り出しイベントなど)及び/又は任意の他の分類子であり得る。分類子は、マルチクラス分類子、バイナリ分類子及び/又は任意の他の適切な分類子であり得る。ただし、分類モジュールは、追加又は代替として、任意の他の適切な要素を含み得る。
【0040】
[0050] 物体検出モジュールは、食料品を検出し、調理器具、調理付属品、基準及び/又は画像に描かれた任意の他の適切な物体を検出するように機能することができる1以上の物体検出器を含み得る。物体検出器には、ニューラルネットワーク(例えば、CNN、DNN、領域提案ネットワーク、シングルショットマルチボックス検出器、YOLO、RefineDet、Retina-Net、変形可能な畳み込みネットワークなど)、ハール特徴に基づいたヴィオラ-ジョーンズ物体検出フレームワーク、スケール不変特徴変換(SIFT)、勾配方向ヒストグラム(HOG)特徴及び/又は任意の他の適切な物体検出器が含まれ得る。
【0041】
[0051] セグメンテーションモジュールは、測定で示される各食品の食料品セグメント(例えば、食料品マスク)を決定するように機能することができる1以上のセグメンテーションモデルを含み得る。セグメンテーションモデルは、分類子(例えば、食料品マスクが画像と組み合わせられて、特定の食品インスタンスの占有領域を決定することができる)、物体検出器(例えば、検出された物体に基づいて画像をセグメント化するため)とともに使用され得る、及び/又は、任意の他の適切なアルゴリズムとともに使用され得る若しくは他のアルゴリズムとともに使用され得ない。セグメンテーションモデルは、セマンティックセグメンテーションモデル、インスタンスベースのセグメンテーションモデル、及び/又は、任意の他の適切なセグメンテーションモデルであり得る。セグメンテーションモデルは、k近傍クラスタリングアルゴリズム、勾配ベースのアルゴリズム及び/又は任意の他の適切なアルゴリズムであり得る。ただし、処理システムは他の方法で構成され得る。
【0042】
[0052] システムは、調理キャビティ内の食品及び/又は食品パラメータ(例えば、キャビティの位置、数、容積など)を識別するように機能する食品識別モジュールを含み得る。
【0043】
[0053] 第1変形例では、食品識別モジュールは、1以上のキャビティ測定値に基づいて食品クラスを決定するモデルを含む。モデルは、上述したような分類子のうちの1つであり得るが、代替として、クラスタリングモデルであり得る又は他の方法で構成され得る。動作中、食品識別モジュールは、1以上のキャビティ測定値を(例えば、キャビティセンサから)受信し、かつ、測定値に基づいて食品クラス(例えば、食品識別子)を識別することができる。例えば、食品識別モジュールは、キャビティ内の食品を表す1以上の画像を受信し、かつ、訓練済みニューラルネットワークを使用して(例えば、既定のクラスのセットの1つとして)食品を分類することができる。他の例では、食品は、各々の全体がこの参照によって組み込まれる2020年9月8日出願の米国出願第17/014,932号、2021年3月29日出願の米国出願第17/216,036号、2021年7月1日出願の米国出願第17/365,880号、2021年7月15日出願の米国出願第17/376,535号及び/又は2021年8月16日出願の米国出願第17/403,472号で議論されたものとして識別され得る。ただし、食品は他の方法で自動的に識別され得る。
【0044】
[0054] 第2変形例では、食品識別モジュールはユーザインタフェースを含み、ユーザはユーザインタフェース内で食品同一性(例えば、食品クラス)を選択する。ただし、食品同一性は他の方法で決定され得る。
【0045】
[0055] システムは、レシピ、調理プログラム、基本的な調理方法、操作説明書、目標パラメータ(例えば、温度設定値、電力設定値など)、加熱要素インデックス、モデルタイプ(例えば、ニューラルネットワーク、回帰、周期波形方程式など)、モデルセット(例えば、モデル識別子、モデルパラメータ値など)及び/又は他の調理命令パラメータを含み得る1以上の調理命令とともに使用され得る。調理命令は、家電製品タイプ又はクラスに固有のもの又は包括的に適用可能なものであり得る。調理命令は、食品タイプ又はクラス、食品パラメータの組み合わせ(例えば、食品タイプ、食品の容積又は数、調理キャビティ内の食品位置など)に固有のもの、包括的なもの、及び/又は、その他の点で一般的若しくは固有のものであり得る。調理命令は、加熱要素のサブセット又はセット(例えば、特定の加熱要素識別子、相対的な加熱要素配列、加熱要素の数など)、すべての加熱要素、任意の加熱要素、調理キャビティ及び/又は任意の他の適切な部品に固有のものであり得る。
【0046】
[0056] 変形例では、各調理命令は、1以上の温度設定値を含み得る、又は、温度設定値を除外し得る。温度設定値は、好ましくは、食品クラスに関連付けられる及び/又は食品クラスに基づいて決定される(例えば、丸鶏全体に対して350°F)が、追加又は代替として、調理法に基づいて決定され得る(例えば、ゆっくりとローストする鶏肉に対しては165°F)、デフォルト値であり得る(例えば、100%、最大温度など)、又は、他の方法で決定され得る。温度設定値は、(例えば、レシピ作成者によって、規制ガイドラインなどから)事前に決定されることが好ましいが、代替として、(例えば、食品の色などの測定された食品パラメータと目標食品パラメータとの間の差に基づいて)動的に決定され得る。温度設定値は、調理セッション全体に対して単一の温度設定値、調理セッションの時系列の温度設定値(例えば、時間ステップごとの温度、時間ウィンドウごとの温度など)、温度設定値を決定すべき方法を規定する方程式又はモデルを含み得る、又は、他の方法で構成され得る。温度設定値は、キャビティに対して、食品の内部温度に対して、及び/又は、任意の他の適切な容積に対してのものであり得る。
【0047】
[0057] 変形例では、各調理命令は、追加又は代替として、すべての加熱要素からの目標集合電力出力を特定するように機能する電力設定値を含み得る。代替として、電力設定値は動的に決定され得る。例えば、電力設定値は、測定されたキャビティ温度と目標キャビティ温度(例えば、温度設定値)との間の差に基づいて決定され得、電力設定値で集合的に動作する加熱要素は、キャビティを測定された温度から目標キャビティ温度(及び/又は目標キャビティ温度のより近く)に移行させる。電力設定値は、方程式、モデル(例えば、マルコフモデル、ニューラルネットワークなど)、ルックアップテーブルを使用して決定され得る、及び/又は、他の方法で決定され得る。
【0048】
[0058] 変形例では、各調理命令は1以上のモデルセットに関連付けられ得る。モデルセットは、モデル識別子(例えば、「ロティサリ」、「モデル1」など)を用いて識別され得る又は識別されない。モデルセットは、好ましくは、時空間加熱パターンに関連付けられるが、追加又は代替として、空間加熱パターン、一時的加熱パターン及び/又は他の加熱パターンに関連付けられ得る。モデルセットは、好ましくは食品クラスに固有のものではない(例えば、食品クラスに対する調理命令はモデルセットを特定することができるが、モデルセットは、前記食品クラスに固有のものではなく、かつ、食品クラス間で共有され得る)が、代替として、食品クラスに固有のものであり得る。モデルは、方程式(例えば、周期的な波形を規定する)、ニューラルネットワーク、回帰及び/又は任意の他の適切なモデルであり得る。モデルセットは、加熱要素サブセットごとのモデルを含むことが好ましいが、代替として、すべての加熱要素サブセットに対する単一モデルを含み得る。モデルセットは、追加又は代替として、対流要素サブセット(例えば、対流ファンサブセット)ごと、蒸しサブセット(例えば、バルブ及び/又はリザーバサブセット)ごと及び/又は他の調理要素サブセットごとのモデルを含み得る。異なる調理要素タイプに対する異なるモデルは、同じ又は異なるモデルパラメータを有し得る。
【0049】
[0059] 各モデルは、好ましくは、調理要素のための動作スケジュールを規定するが、代替として、任意の他の適切なパラメータを規定し得る。動作スケジュールは、加熱スケジュール、回転スケジュール及び/又は任意の他の適切なスケジュールを含み得る。各モデルは、好ましくは、モデルパラメータ値のセットによって規定される。各モデル内のモデルパラメータの例には、曲線タイプ、曲線周期、曲線振幅、振幅オフセット、デッドタイム、位相シフト時間及び/又はその他のモデルパラメータ(例えば、
図3に示す例)が含まれ得る。モデルは、倍率(例えば、比率)、目標電力出力、目標ファン速度、目標スイッチング速度及び/又は任意の他の適切な動作パラメータ値を決定し得る。モデルは、好ましくは、予め決定されるが、代替として、動的に決定され得る。モデルは、好ましくは、手動で決定されるが、代替として、自動的に決定され得る(例えば、学習される、シミュレーションから計算される、最適化から計算される、ランダムに決定されるなど)。モデルは:テンプレートモデルから、調理要素ごとに最初から決定され得る、及び/又は、他の方法で決定され得る。第1例では、位置などの加熱要素サブセットのパラメータに基づいて、テンプレートモデルの値に補正係数が適用される。第2例では、テンプレートモデルの値をシードとして利用する検索戦略を使用して、各モデルのパラメータ値が繰り返し決定される。第3例では、モデルパラメータ値は、曲線をパターン(例えば、ユーザ提供のパターン、前の調理セッションからの加熱パターンなど)に当てはめることによって決定され得る、又は、他の方法で学習され得る。ただし、モデルは他の方法で決定され得る。
【0050】
[0060] モデルは、方程式(例えば、曲線を規定する)、ニューラルネットワーク、ルックアップテーブル、グラフ及び/又は任意の他の適切なモデルであり得る。モデルは、好ましくは、時間の関数として規定されるが、代替として、温度の関数として規定され得る、及び/又は、他の方法で規定され得る。ただし、モデルは他の方法で構成され得る。
【0051】
[0061] 第1例では、調理命令は、温度設定値(例えば、50°F、70°F、100°F、120°F、140°F、160°F、その中で規定された任意の範囲、50°F未満、160°F超など)及びモデル識別子を含み得、識別されたモデルは、モデルパラメータ値の既定のセット(例えば、正弦曲線、50デシ秒曲線周期、50パーセント曲線振幅、0パーセント振幅オフセット、20デシ秒デッドタイム、15デシ秒位相シフト時間など)を含み得る;
図4に例を示す。
【0052】
[0062] システムは、目標パラメータ(例えば、目標電力出力、目標パルス幅変調など)、時間ウィンドウ中の電力曲線、時間ウィンドウ中の電力出力、調理容積全体の電力出力(例えば、空間電力分布)及び/又は任意の他の適切な制御命令を含み得る1以上の制御命令とともに使用され得る。制御命令は、家電製品のタイプ又はクラスに固有であり得る又は包括的に適用可能であり得る。制御命令は、加熱要素のサブセット又はセット(例えば、特定の加熱要素識別子、相対的な加熱要素配列、加熱要素の数など)、すべての加熱要素、任意の加熱要素、調理キャビティ及び/又は任意の他の適切な部品に固有のものであり得る。制御命令は、時間ステップ(例えば、1処理サイクル、1秒、10秒など)、調理段階(例えば、予熱段階、ゆっくりロースト段階、焼き段階など)、既定の時間ウィンドウ(例えば、5分、10分など)、調理セッション全体(例えば、食品の差し込みから最終的な食品の取り出しまで)及び/又は任意の他の適切な期間に対するものであり得る。
【0053】
[0063] 第1例では、制御命令は、時間ステップにおける調理キャビティに対する目標電力出力(例えば、ワット)であり得る。
【0054】
[0064] 第2例では、制御命令は、加熱要素に対する時間ステップ中の電力出力であり得る。
【0055】
[0065] 第3例では、制御命令は、各加熱要素サブセットの電力出力スケジュール(例えば、PWMスケジュール)を含み、各電力出力スケジュールは、サイクルのセット(例えば、ユーティリティサイクル、ACサイクルなど)の各々に対するそれぞれの加熱要素サブセットの電力出力を規定する。この例では、制御命令は時間ステップごとをベースにして決定され得る。例えば、制御命令は、それぞれの加熱要素(例えば、時間ステップに対する)、温度設定値(例えば、時間ステップに対する)、及び、任意選択的に現在測定される温度に対するモデル出力に基づいて決定され得る、又は、他の方法で決定され得る。
【0056】
[0066] 第4例では、制御命令は、調理セッションの段階又は調理セッション全体のすべての加熱要素サブセットに対する電力出力スケジュールを含み得る。
【0057】
[0067] ただし、システムは、追加又は代替として、任意の他の適切な部品及び/又は要素を含み及び/又はそれらとともに使用され得る。
【0058】
5.方法
[0068] 個別の加熱要素制御のための方法は:調理キャビティ内の食品を識別するステップS100と、食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップS200と、調理命令のセットに基づいて加熱要素サブセットごとに制御命令を決定するステップS300と、それぞれの制御命令に基づいて各加熱要素サブセットを制御するステップS400と、及び/又は、任意の他の適切な要素と、を含み得る。
【0059】
[0069] 本方法の全部又は一部は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで、若しくは、調理セッションと非同期で実行され得る。本方法の全部又は一部は、エッジ(edge)で(例えば、家電製品によって、家電製品に接続されたユーザデバイスによってなど)、及び/又は、リモートコンピューティングシステムで実行され得る。
【0060】
[0070] 本方法は、既定のイベント(例えば、ドア開放、ドア閉鎖、ドア開放及びドア閉鎖)の後、ユーザ入力(例えば、調理命令)を受信した後、(例えば、レシピ内のスクロール又はドウェル位置に関連付けられた調理プログラムに基づいて)ユーザデバイス命令を受信した後、周期的に、及び/又は、任意の他の適切な時間に実行され得る。
【0061】
5.1 調理キャビティ内の食品を識別するステップS100
[0071] 調理キャビティ内の食品を識別するステップS100は、食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するために、調理キャビティ内に差し込まれた食品を決定するように機能し得るS200。
【0062】
[0072] 食品は、タンパク質(例えば、鶏肉、サーモン、ステーキなど)、野菜(例えば、芽キャベツ、根菜など)、及び/又は、任意の他の適切な食品であり得る。食品は、単一のタイプの食品、複数のタイプの食品、及び/又は、任意の他の適切な量のタイプの食品に関連付けられ得る。食品は、信頼度スコア(例えば、0~1の値、0~100の値など)に関連付けられ得る、及び/又は、任意の他の情報に関連付けられ得る。
【0063】
[0073] 第1変形例では、調理キャビティ内の食品を識別するステップは、食品識別子のユーザ入力及び/又はユーザ選択を受信するステップを含み得る。
【0064】
[0074] 第2変形例では、調理キャビティ内の食品を識別するステップは、1以上の画像を受信するステップと、画像を処理するステップと、分類モジュールからの画像分類子を、処理された画像に適用するステップと、を含み得る。例えば、S100は:(例えば、ドアの開放イベント又は閉鎖イベントなどのトリガイベントに応答して)調理キャビティ内の食品を表す画像のセットをサンプリングするステップと;(例えば、既定の食品クラスのセットのうちの1つとして食品を分類することによって)訓練済みニューラルネットワークを使用して、画像内の食品を識別するステップと、を含み得る。画像は、好ましくは、キャビティの平面図を表すことが好ましいが、追加又は代替として、側面図、上面図、上隅図又は任意の他の図を表し得る。画像を処理するステップには、変換、ワーピング、合成、クロッピング、スケーリング、回転及び他のアフィン変換、非剛体変換、位置合わせ、再調整及び/又は他の方法による画像処理が含まれ得る。分類モジュールから処理された画像に画像分類子を適用するステップは、ニューラルネットワーク(例えば、CNN、DNN、領域提案ネットワーク、シングルショットマルチボックス検出器、YOLO、RefineDet、Retina-Net、変形可能な畳み込みネットワークなど)、ニューラルネットワークのカスケード、ロジスティック回帰、ナイーブベイズ、k近傍法、デシジョンツリー、サポートベクタマシン、ランダムフォレスト、勾配ブースティング及び/又は任意の他の適切な画像分類子を使用することを含み得る。
【0065】
[0075] 食品は、2020年2月18日出願の米国出願第16/793,309号、2019年4月10日出願の米国出願第16/380,894号、2020年12月18日出願の米国出願第17/311,663号、2021年6月11日出願の米国出願第17/345,125号、2021年4月30日出願の米国出願第17/245,778号、2021年3月15日出願の米国出願第17/201,953号、2021年3月29日出願の米国出願第17/216,036号、2021年7月1日出願の米国出願第17/365,880号、2021年7月15日出願の米国出願第17/376,535号、及び/又は、2021年8月16日出願の米国出願第17/403,472号に開示された方法のいずれを使用して識別され得、当該出願の各々は、この参照によってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0066】
[0076] ただし、食品は他の方法で識別され得る。
【0067】
5.2 食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップS200
[0077] 食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップS200は、各加熱要素サブセットに対する制御命令を決定することを可能にするように機能し得るS300。
【0068】
[0078] 調理命令のセットは、温度設定値(例えば、キャビティの中心の目標温度)、加熱要素インデックス、モデル識別子のセット、及び/又は、任意の他の適切な調理命令を含み得る。モデル識別子のセットは:(例えば、1以上のモデル、加熱要素サブセットのセットの各々のモデルなどの)モデルセットに関連付けられた単一のモデル識別子、モデルセット内の各モデルに対する異なるモデル識別子、及び/又は、任意の他の適切な数のモデル識別子を含み得る。モデルセット識別子によって識別されたモデルには、モデルタイプ、モデルタイプに関連付けられたモデルパラメータ、及び/又は、他の変数が含まれ得る。モデルタイプには、正弦曲線、二乗曲線、三角曲線、鋸歯形曲線及び/又は任意の他の適切なモデルタイプが含まれ得る。モデルパラメータには、位相シフト時間(例えば、加熱要素が最初にオンになるまでの時間)、曲線期間(例えば、各オン/オフサイクル又は期間が続く時間)、最大出力(例えば、サイクル中の加熱要素が到達する最大電力出力、例えば、加熱要素の最大加熱又は電力出力のパーセンテージとして表される)、最小出力(例えば、サイクル中に加熱要素が到達する最小電力出力)、曲線振幅(例えば、サイクル上の最大電力出力の変化)、デッドタイム(例えば、次のサイクルの前、加熱要素が最小出力に戻った後までの時間)、振幅オフセット(例えば、電力出力曲線がどのくらいオフセットされるか)、電力曲線、及び/又は、任意の他の適切なモデルパラメータが含まれ得る。
【0069】
[0079] 第1変形例では、調理命令のセットはユーザから受信される。
【0070】
[0080] 第2変形例では、食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップは、食品識別子に基づいてデータベースに格納された調理命令を取得するステップを含み得る。例えば、調理命令の第1セットは、鶏肉について取得され得、かつ、調理命令の別のセットはステーキについて取得され得る。データベースは、リモートコンピューティングシステム、家電製品及び/又は任意の他の適切なコンピューティングシステムによってホストされ得る。この変形例では、調理命令は、事前に決定され得る(例えば、クラウドソーシングされ得る、レシピ作成者によって作成され得る、学習され得るなど)、(例えば、現在の食品の状態と目標とする食品の状態又は予想される食品の状態とに基づいて)動的に決定され得る、及び/又は、他の方法で決定され得る。
【0071】
[0081] 第3変形例では、食品に関連付けられた調理命令のセットを決定するステップは、加熱要素ごとにモデルを導出するステップを含み得る。加熱要素ごとのモデルは、新たに又は共有ベースモデルから導出され得る。
【0072】
[0082] ただし、調理命令のセットは他の方法で決定され得る。
【0073】
5.3 調理命令のセットに基づいて加熱要素サブセットごとに制御命令を決定するステップS300
[0083] 調理命令のセットに基づいて加熱要素サブセットごとに制御命令を決定するステップS300は、加熱要素サブセットごとの制御を可能にするように機能し得るS400。
【0074】
[0084] 制御命令は、調理命令のセットによって特定され得る、計算され得る、手動で特定され得る、自動で決定され得る(例えば、過去の調理セッションに基づいて学習される)、又は、他の方法で決定され得る。制御命令は、時間ステップに対する、複数の時間ステップに対する、調理段階に対する、調理セッションに対する、及び/又は、任意の他の適切な時間に対するものであり得る。制御命令は、好ましくは、次の時間ステップに対するものであるが、追加又は代替として、将来の時間ステップ、現在の時間ステップ及び/又は任意の他の適切な時間ステップに対するものであり得る。制御命令は、好ましくは、家電製品の動作中に決定される(例えば、動的に決定される)が、代替として(例えば、調理セッションの前などに)予め決定され得る。制御命令は、好ましくは、低レベルの制御命令(例えば、機械命令、スイッチ命令、PWM命令、ACスケジュールなど)を含むが、代替として、高レベルの制御命令(例えば、目標温度など)を含み得る。制御命令は、好ましくは、各評価時間単位(例えば、ACサイクル、時間ステップなど)に対して、各加熱要素に対する目標動作状態(例えば、加熱要素サブセットに対する目標電力出力など)を含むが、代替として、加熱要素に供給する電力、及び/又は、任意の他の適切な命令を含む。
【0075】
[0085] 第1変形例では、S300は、調理命令から制御命令を取得するステップを含み、調理命令は、加熱要素サブセットごとに(例えば、時間ステップごと、時間ウィンドウごと、調理セッションごとなど)及び/又は加熱要素セットごとに、温度又は電力の設定値を特定する。
【0076】
[0086] 第2変形例では、S300は、調理命令に基づいて、調理セッション内の時間ステップごとに各加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップを含み得る。時間ステップは、処理システムの周波数(例えば、ミリ秒、デシ秒、秒、分など)によって決定され得る又は他の方法で決定され得る。
【0077】
[0087] 第1実施形態では、時間ステップごとに各加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップは、調理命令から加熱要素サブセットごとに既定の目標電力出力を取得するステップを含む(例えば、調理命令が、加熱要素ごとの目標電力出力スケジュールを含む)。
【0078】
[0088] 第2実施形態では、時間ステップごとに各加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップは、それぞれのモデルを(例えば、直接的に)使用して目標電力出力を決定するステップを含む。この実施形態では、加熱要素サブセットの目標電力出力は、測定温度、温度設定値、時間ステップ、食品状態(例えば、食品温度、食品の色など)、及び/又は、任意の他の適切なパラメータに基づいて決定され得る。この実施形態では、モデルは、隠れマルコフモデル、ニューラルネットワーク(例えば、目標温度設定値を達成するための正しい目標電力出力を決定するように訓練済みのもの)、及び/又は、任意の他の適切なモデルであり得る。
【0079】
[0089] 第3実施形態では、調理セッション内の時間ステップごとの各加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップは:時間ステップごとに各加熱要素サブセットに対する加熱要素比を決定するステップと;調理キャビティに対する目標電力出力を決定するステップと;それぞれの加熱要素比による調理キャビティに対する目標電力出力に基づいて、時間ステップの各加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップと、を含み得る(
図6に例を示す)。
【0080】
[0090] 時間ステップについて各加熱要素サブセットに対する加熱要素比を決定するステップは、現在の時間ステップを決定するステップと(例えば、現在の時間;調理セッションの開始から決定される場合、調理セッション初期化イベントタイムスタンプなど);それぞれのモデル及び現在の時間(例えば、実時間、現在の調理セッション時間など)に基づいて、時間ステップについて加熱要素比率を計算するステップと、を含み得る。しかしながら、加熱要素比は静態比率であり得、静態比率は、調理命令から取得される(例えば、調理命令は加熱要素サブセットごとの比率の時系列を規定し得る)、他の加熱要素サブセット比から決定される(例えば、加熱要素サブセットの比は、他の加熱要素サブセット比に基づいて正規化される)、及び/又は、他の方法で決定される。
【0081】
[0091] 調理キャビティに対する目標電力出力を決定するステップは、調理キャビティ内に集合的に出力するための電力全体を決定するように機能する(例えば、個別に操作される加熱要素サブセットが、集合的に調理キャビティを過熱させないように調整するように機能する)。目標電力出力は、ワット単位であり得る、PWM設定であり得る、及び/又は、任意の他の適切な形式を有し得る。
【0082】
[0092] 第1例では、調理キャビティに対する目標電力出力は、温度設定値、測定温度、温度補償係数(例えば、キャビティ中心と温度センサ位置との間の温度差を補償するため)及び/又は別のパラメータに基づいて決定され得る。調理命令から取得された温度設定値と、センサ(例えば、温度センサ、プローブ温度計など)によって測定された測定温度。目標電力出力は:キャビティ温度を温度設定値まで上げるため;キャビティ温度を維持するため(例えば、測定温度が、数度以内又は既定の誤差範囲内など、温度設定値に実質的に一致する場合);キャビティ温度を温度設定値まで下げるため;及び/又は、任意の他の適切な目標を達成するため、に必要な電力出力量であり得る。目標電力出力は、計算され得る、ルックアップテーブルから決定され得る、閉ループィードバックを使用して決定され得る、及び/又は、他の方法で決定され得る。
【0083】
[0093] 第2例では、調理キャビティに対する目標電力出力は、調理命令から取得され得、調理命令は、調理キャビティに対する電力出力スケジュールを特定し得る。
【0084】
[0094] ただし、キャビティに対する目標電力出力は他の方法で決定され得る。
【0085】
[0095] 時間ステップについて各加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップは、所定の時間ステップについて各加熱要素サブセットに対する電力設定を決定するように機能する。各加熱要素サブセットに対する目標電力出力は、好ましくは、それぞれの加熱要素比とキャビティに対する目標電力出力とに基づいて決定されるが、追加又は代替として、任意の他の適切なパラメータに基づいて決定され得る。各加熱要素サブセットに対する目標電力出力は、それぞれの加熱要素比による調理キャビティに対する目標電力出力のスケーリング、加算、除算及び/又は任意の他の方法による調整によって決定され得る。一具体例では、時間ステップについて各加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップは、それぞれの加熱要素比によって調理キャビティに対する目標電力出力をスケーリングするステップである。例えば、加熱要素比が90%であり、かつ、キャビティに対する目標電力出力が10%である場合、加熱要素サブセットの目標電力出力は9%であり得る。別の例では、加熱要素比が50%であり、かつ、キャビティに対する目標電力出力が50%である場合、加熱要素サブセットの目標電力出力は25%であり得る:例を
図10に示す。
【0086】
[0096] ただし、各加熱要素に対する目標電力出力は他の方法で決定され得る。
【0087】
[0097] S300は、追加又は代替として、加熱要素サブセットを各時間ステップのACサイクルにスケジューリングするステップを含み得る。加熱要素サブセットは、好ましくは、それぞれの目標電力出力に基づいてスケジューリングされ、かつ任意選択的に、以下に基づいてスケジューリングされ得る:各加熱要素サブセットに対する測定電力出力、時間ステップについて加熱要素サブセットに対する事前にスケジューリングされた電力出力、加熱要素サブセットの残りに対するスケジューリングされた電力出力、各加熱要素サブセットに対する補正係数(例えば、較正係数など)、時間ステップ内のオンオフサイクル分布(例えば、加熱要素サブセットについてのオン及び/又はオフの割り当ては、サイクル全体に均等に分散される又はサイクル内でともにクラスタ化される)、及び/又は、任意の他の適切なパラメータ。例えば、加熱要素サブセットに対する目標電力出力が50%である場合、加熱要素サブセットは、ACサイクルの50%にスケジューリングされ得る、オンにされ得る又はサイクルの50%の高電力で動作させられ得る、又は、他の方法で動作され得る。各時間ステップは、好ましくは、複数の交流(AC)サイクル(例えば、100サイクル、200サイクル、300サイクル、その間に規定された任意の範囲、100サイクル未満、300サイクル超など)を含むが、代替として、単一のACサイクルを含み得る。別の例では、加熱要素サブセットに対する目標電力出力が60%である場合、加熱要素サブセットは、ACサイクルの均等な分布(例えば、時間ステップにおける100サイクル、連続して60サイクルのオン、連続して40サイクルのオフ)で、時間ステップ中にACサイクルの60%にスケジューリングされ、アーク故障ブレーカトリップと加熱要素サブセットの目に視覚フリッカとを防止し得る。
【0088】
[0098] ACサイクルごとに1以上の加熱要素がスケジューリングされ得る。例えば、単一の加熱要素サブセットが各ACサイクルにスケジューリングされ得る(例えば、1つの加熱要素サブセットがオン又は高電力に設定され、かつ、他の加熱要素サブセットがオフ又は低電力に設定される)。別の例では、各加熱要素サブセットは、各ACサイクルに対する電力出力値(例えば、PWM値)を有し得る。
【0089】
[0099] 第1例では、加熱要素サブセットをACサイクルにスケジューリングするステップは、時間ステップに対するそれぞれの目標電力出力とそれぞれの集計スケジューリング電力出力との間の差が最大となるように、加熱要素サブセットを優先的にスケジューリングするステップを含み得る。一具体例では、これは、ACサイクルごとに:(例えば、加熱要素サブセットに対する以前のACサイクルの電力出力を合計することによって)各加熱要素サブセットに対する時間ステップの集計スケジューリング電力出力を決定するステップと;加熱要素サブセットに対する目標電力出力を決定するステップと;それぞれの目標電力出力とそれぞれの集計スケジューリング電力出力との間の差を決定するステップと;最大差を有する加熱要素サブセットをACサイクルにスケジューリングするステップと、を含み得、すべてのACサイクルがスケジューリングされるまで当該スケジューリング方法が繰り返される。
【0090】
[00100] 第2例では、加熱要素サブセットをACサイクルにスケジューリングするステップは、各加熱要素サブセットをランダムにスケジューリングするステップを含み得る。
【0091】
[00101] 第3例では、加熱要素サブセットをACサイクルにスケジューリングするステップは、加熱要素インデックスによって各加熱要素サブセットをスケジューリングするステップを含み得る。例えば、第1加熱要素サブセットは、第1加熱要素サブセットの目標電力出力が達成されるまで、ACサイクルにスケジュールされ得、その後、第2加熱要素サブセットが、第2加熱要素サブセットの目標電力出力が達成されるまで、ACサイクルの次のセットにスケジューリングされ、そして、すべての加熱要素サブセットがスケジューリングされるまで、及び/又は、すべてのACサイクルがスケジューリングされるまで、プロセスが繰り返される。
【0092】
[00102] 第4例では、加熱要素サブセットが優先順位に従ってスケジューリングされる点以外、加熱要素サブセットをスケジューリングするステップは第3例と同様であるが、優先度は、目標電力出力と現在の電力出力との間の差に基づいて決定され得る(例えば、より大きな差を有する加熱要素サブセットがより高い優先度を有する)。
【0093】
[00103] 第5例では、加熱要素サブセットをACサイクルにスケジューリングするステップは、各ACサイクルに対する電力出力を各ACサイクルに対する目標電力出力に設定するステップを含み得る。例えば、加熱要素サブセットに対する目標電力出力が50%である場合、加熱要素サブセットは、各ACサイクルに対する50%の出力で動作するようにスケジューリングされる。
【0094】
[00104] 第6例では、加熱要素サブセットをACサイクルにスケジューリングするステップは、現在の電力出力及び目標電力出力の最適化に基づいて各加熱要素サブセットをスケジューリングするステップを含み得る。
【0095】
[00105] 第7例では、加熱要素サブセットは、1以上の条件が達成されるまでACサイクルにスケジューリングされる。条件の例としては、すべての加熱要素サブセットがスケジュールされたこと、時間ステップについて各加熱要素サブセットに対する総計電力出力が満たされたこと、ACサイクルに対するスケジューリングされた総計電力出力が閾値を満たしていること(又は、別の加熱要素サブセットがACサイクルにスケジューリングされている場合には閾値を超えること)、及び/又は、任意の他の適切な条件を含み得る。
【0096】
[00106] 第8例では、加熱要素サブセットに対する目標電力出力と、加熱要素サブセットに対する時間ステップにわたるスケジューリングされた集計電力出力との間の差が閾値を超える場合、加熱要素サブセットは次のACサイクルにスケジューリングされる。閾値は、別の加熱要素サブセットに対する目標電力出力とスケジューリングされた集計電力出力との間の次に大きい差、既定の閾値、及び/又は、任意の他の適切な閾値であり得る。
【0097】
[00107] ただし、加熱要素サブセットは、時間ステップ内のACサイクルに他の方法でスケジューリングされ得る。
【0098】
[00108] ただし、それぞれの目標電力出力に基づいて、加熱要素サブセットごとに他の制御命令が生成され得る。
【0099】
[00109] S300は、任意選択的に、無効又は危険な制御命令(例えば、ヒューズを飛ばす制御命令、家電製品の電力出力閾値を超える制御命令など)を識別する機能を有する、制御命令を検証するステップを含み得る。
【0100】
[00110] 制御命令を検証するステップには、時間ステップの加熱要素のセット全体の制御命令に基づいて時間ステップに対する総計電力出力を決定するステップと、総計電力出力が閾値電力出力(例えば、電力閾値、閾値出力など)以下である場合に制御命令を受け入れるステップと、総計電力出力が閾値電力出力よりも大きい場合に制御命令を拒否するステップと、が含まれ得る;
図11に例を示す。
【0101】
[00111] 時間ステップに総計電力出力は、サイクルごとのベースで(例えば、ACサイクルごとの集計電力が電力閾値を超えることができない)、時間ステップベースで(例えば、すべてのACサイクルにわたるすべての加熱要素サブセットの集計電力出力が電力閾値を超えることはできない)、及び/又は、他の適切な評価時間単位に対して、決定され得る。総計電力出力は、好ましくは、各加熱要素サブセットに対するスケジューリングされた電力出力を評価時間単位で総計することによって決定されるが、他の方法で決定され得る。
【0102】
[00112] 制御命令を受け入れるステップは、好ましくは、後続の時間ステップ(例えば、次の時間ステップ、将来の時間ステップなど)で使用するために制御命令を格納するステップを含むが、代替として、受け入れられた制御命令に従ってそれぞれの加熱要素サブセットを直ちに制御するステップ、又は、他の方法で制御命令を管理するステップを含み得る。
【0103】
[00113] 制御命令を拒否するステップは、制御命令を格納しないステップと、後続の時間ステップで制御命令を使用しないステップと、及び/又は、制御命令を他の方法で管理するステップと、を含み得る。
【0104】
[00114] 制御命令が拒否される場合、本方法はさらに:後続の時間ステップ(例えば、次の時間ステップ)で使用するために、(例えば、最後の時間ステップから、過去の時間ステップからなど)制御命令の以前のセットを取得するステップと、制御命令を調整するステップと、及び/又は、使用するための有効な制御命令のセットを他の方法で決定するステップと、を含み得る。例えば、加熱要素セット全体のスケジューリングされた電力出力は、電力閾値によって正規化されて、加熱要素が集合的に電力閾値を満たすように制御命令を調整し得る。ただし、有効な制御命令は他の方法で決定され得る。
【0105】
[00115] S300は、任意選択的に、加熱要素サブセットスケジュールに基づいて調理要素サブセットの制御命令を決定するステップ、及び/又は、(例えば、加熱要素サブセットスケジューリングに代えて又はそれに加えて)調理要素サブセットに対するスケジュールを決定する方法を適用するステップと、を含み得る。変形例では、これは、調理要素サブセットと加熱要素サブセットとを一斉に操作するように機能し得る。調理要素サブセットは、対流要素サブセット(例えば、対流ファンサブセット)、蒸し要素サブセット(例えば、バルブ及び/又はリザーバサブセット)、及び/又は、任意の他の適切な調理要素サブセットを含み得る。
【0106】
[00116] 第1例では、これは、加熱要素サブセットの動作状態に基づいて対流ファンサブセットの制御命令を決定するステップを含み得る。例えば、対流ファンサブセットの制御命令は、割り当てられたそれぞれの加熱要素サブセットに比例して対流ファンサブセットの電力を増加させるステップを含み得る。別の例では、調理要素(例えば、対流ファン)の動作は、特定の加熱要素がオンになっている場合に、及び/又は、加熱要素電力出力の関数として、増大するように、曲線をたどり得る。
【0107】
[00117] 第2例では、これは、加熱要素サブセットがいつオフを割り当てられるかに基づいて、蒸し要素サブセットの制御命令を決定するステップを含み得る。例えば、蒸し要素サブセットの制御命令は、すべての加熱要素サブセットがオフである場合に調理キャビティ内に蒸気を注入するステップを含み得る。
【0108】
[00118] ただし、制御命令は他の方法で決定され得る。
【0109】
5.4 それぞれの制御命令に基づいて各加熱要素サブセットを制御するステップS400
[00119] それぞれの制御命令に基づいて各加熱要素サブセットを制御するステップS400は、各加熱要素サブセットを個別に制御するように機能し得る。各加熱要素サブセットは、好ましくは、(例えば、時間ステップに対する)それぞれの目標電力出力を出力するように制御されるが、他の方法で制御され得る。S400は、一次処理システム(例えば、一次マイクロコントローラ)、二次処理システム(例えば、二次マイクロコントローラ)、及び/又は、任意の他の適切な処理システムによって実行され得る。
【0110】
[00120] 第1変形例では、各加熱要素サブセットは、S300で決定されたそれぞれの制御スケジュールに従って制御される。
【0111】
[00121] 第2変形例では、各加熱要素は、S300で決定されたそれぞれの制御スケジュールに従って最初に制御され、かつ、二次制御ループは、キャビティパラメータがパラメータ設定値に実質的に一致するように制御スケジュールを調整し得る。例えば、システムは、キャビティ測定値(例えば、温度)を継続的にサンプリングし、かつ、キャビティ測定値及び目標キャビティパラメータ値(例えば、温度設定値)に基づいて制御スケジュールを繰り返し調整し得る。制御スケジュールを調整するステップには:残りのACサイクルごとの加熱要素サブセットごとに出力電力をスケーリングするステップと;加熱要素サブセットをACサイクルから選択的にスケジュール解除する、又は、加熱要素サブセットをACサイクルにスケジューリングするステップ(例えば、加熱要素サブセットの物理的位置及び誤ったキャビティ部分領域などに基づいてランダムに)と;及び/又は、他の方法で制御スケジュールを調整するステップと、が含まれ得る。
【0112】
[00122] ただし、各加熱要素サブセットは他の方法で制御され得る。
【0113】
[00123] 代替の実施形態は、処理システムによって実行される場合、処理システムに本明細書で説明する方法を実行させるコンピュータ可読命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体に、上記方法及び/又は処理モジュールを実装する。命令は、コンピュータ可読媒体及び/又は処理システムに統合されたコンピュータ実行可能構成要素によって実行され得る。コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、光学デバイス(CD又はDVD)、ハードドライブ、フロッピードライブ、非一時的コンピュータ可読媒体又は任意の適切なデバイスなどの任意の適切なコンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータ実行可能コンポーネントは、CPU、GPU、TPUS、マイクロプロセッサ又はASICなどの非一時的コンピュータ可読媒体に接続された計算システム及び/又は処理システム(例えば、1以上の割り当て又は分散、遠隔又はローカルプロセッサを含む)を含み得るが、命令は、代替又は追加として、任意の適切な専用ハードウェアデバイスによって実行され得る。
【0114】
[00124] 本システム及び/又は方法の実施形態は、さまざまなシステム構成要素及びさまざまな方法プロセスのすべての組み合わせ及び順列を含み得、本明細書で説明される本方法及び/又はプロセスの1以上の例は、非同期的に(例えば、順次に)、同時に(例えば、同時に、並行してなど)、又は、本明細書に記載のシステム、要素及び/又はエンティティの1以上の例によって及び/又は例を使用して任意の他の適切な順序で、実行され得る。以下のシステム及び/又は方法の構成要素及び/又はプロセスは、各々がこの参照によってその全体が組み込まれる上述した出願に開示されたシステム及び/又は方法の全部又は一部に加えて、それらに代えて、又は、これらのシステム及び/又は方法の全部又は一部と他の方法で統合されて、使用され得る。
【0115】
[00125] 当業者は、前述の詳細な説明及び図面及び特許請求の範囲から認識するように、以下の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の好ましい実施形態に対して修正及び変更がなされ得る。
【国際調査報告】