(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-25
(54)【発明の名称】圧縮機装置及び圧縮機装置を制御する方法
(51)【国際特許分類】
F04B 39/06 20060101AFI20230915BHJP
F04C 29/02 20060101ALI20230915BHJP
F04C 29/04 20060101ALI20230915BHJP
【FI】
F04B39/06 E
F04B39/06 L
F04C29/02 331Z
F04C29/02 351Z
F04C29/04 N
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023515357
(86)(22)【出願日】2021-09-09
(85)【翻訳文提出日】2023-03-07
(86)【国際出願番号】 IB2021058185
(87)【国際公開番号】W WO2022053956
(87)【国際公開日】2022-03-17
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593074329
【氏名又は名称】アトラス コプコ エアーパワー,ナームローゼ フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】ATLAS COPCO AIRPOWER,naamloze vennootschap
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100171675
【氏名又は名称】丹澤 一成
(72)【発明者】
【氏名】ゴーサルズ アントン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ブルーク ステイン ヨハン エドモン
【テーマコード(参考)】
3H003
3H129
【Fターム(参考)】
3H003AA00
3H003AC02
3H003BE01
3H003BH05
3H129AA00
3H129AB02
3H129BB12
3H129BB47
3H129BB57
3H129CC43
3H129CC47
(57)【要約】
注入パイプ(10)を介して圧縮機要素(2)に接続されるオイルセパレータ(9)に出口ライン(8)を介して接続される出口(4)を含むオイル注入式圧縮機要素(2)を備える圧縮機装置であって、オイルのための制御可能な冷却手段(15)が設けられており、圧縮機装置(1)は、冷却手段(15)を制御してオイルセパレータ(9)の下流の温度(T_uit_afsch)を制御するために、制御ユニット(21)及びそれに接続された測定手段(22a、22b)を備え、測定手段(22a、22b)は、出口(4)での温度(T_uit)を決定するための手段(22a)及びオイルセパレータ(9)の下流の温度(T_uit_afsch)を決定するための温度センサ(22b)を含み、制御ユニット(21)は、測定手段(22a、22b)からの信号に基づいて及び露点に基づいて冷却手段(15)を制御するためのコントローラ(25)を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮されるガスのための入口(3)及び圧縮されたガスのための出口(4)を有するオイル注入式圧縮機要素(2)を備える圧縮機装置であって、
前記出口(4)は、出口ライン(8)を介して、オイルを注入するために注入ライン(10)によって前記圧縮機要素(2)に接続されたオイルセパレータ(9)に接続されており、
オイルのための制御可能な冷却手段(15)が設けられており、
前記圧縮機装置(1)は、前記冷却手段(15)を制御して前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を制御するために、制御ユニット(21)及びそこに接続された測定手段(22a、22b)をさらに備え、
前記測定手段(22a、22b)は、前記出口(4)での前記圧縮ガスの温度(T_uit)を決定するための手段(22a)及び前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を決定するための温度センサ(22b)を含み、
前記制御ユニット(21)は、前記手段(22a)及び前記温度センサ(22b)からの信号に基づいて及び前記圧縮ガスの露点に基づいて前記冷却手段(15)を制御するためのコントローラ(25)を含む、
圧縮機装置。
【請求項2】
前記制御ユニット(21)の前記コントローラ(25)は、前記温度(T_uit)及び前記圧縮ガスの露点に基づいて補正温度設定値(T_set_corr)を計算することになるフィードフォワード制御部(27)を備え、前記補正温度設定値(T_set_corr)は、前記補正温度設定値(T_set_corr)と前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)との間の差に基づいて前記冷却手段(15)を制御するためにコントローラ(28)により使用され、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)は、前記露点よりも高くなるようになっている、請求項1に記載の圧縮機装置。
【請求項3】
前記制御ユニット(21)の前記コントローラ(25)は、マスターコントローラ(29)とスレーブコントローラ(30)とを備え、前記マスターコントローラ(29)は、前記露点と前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)とに基づいて前記スレーブコントローラ(30)のための補正温度設定値(T_set_corr)を決定し、前記スレーブコントローラ(30)は、前記補正温度設定値(T_set_corr)と前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)とに基づいて、前記冷却手段(15)を制御することになり、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)は、前記露点よりも高くなるようになっている、請求項1に記載の圧縮機装置。
【請求項4】
前記注入ライン(10)には、バイパスライン(17)によってバイパスすることができる冷却器(16)が配置され、前記冷却手段(15)は、制御式の混合弁(18)によって形成され、前記混合弁(18)は、
-入力(19)と、2つの出力(20a、20b)とを備え、前記混合弁(18)が、前記冷却器(16)の上流の前記注入ライン(10)に組み込まれており、前記入力(19)と一方の前記出力(20a)とが前記注入ライン(10)に接続し、他方の前記出力(20b)が前記バイパスライン(17)に接続するようになっている、又は
-2つの入力と、出力とを備え、前記混合弁(18)が、前記冷却器(16)の下流の前記注入ライン(10)に組み込まれており、前記2つの入力のうちの一方と前記出力とが前記注入ライン(10)に接続し、前記入力の他方が前記バイパスライン(17)に接続するようになっている、
のいずれかである、請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項5】
前記冷却手段(15)は、前記注入ライン(10)に配置された制御可能な冷却器によって形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項6】
前記制御可能な冷却器は、バイパスライン(17)によってバイパスすることができ、入力と2つの出力とを備えるサーモスタットが設けられ、前記サーモスタットは、前記入力と前記2つの出力のうちの一方とで前記注入ライン(10)に接続し、前記出力の他方で前記バイパスライン(17)に接続する、請求項5に記載の圧縮機装置。
【請求項7】
前記コントローラ(25)は、PIDコントローラ及び/又はPDコントローラを備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項8】
前記コントローラ(25)は、ファジーコントローラを備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項9】
前記圧縮機装置(1)は、前記制御ユニット(21)に接続される入口状態センサ(23a)と、前記制御ユニット(21)に接続されて前記オイルセパレータ(9)内の圧力(p_werk)を決定する圧力センサ(23b)とをさらに備え、前記制御ユニット(21)は、前記入口状態センサ(23a)及び前記圧力センサ(23b)からの信号に基づいて前記出口(4)での露点を決定することができる、請求項1から8のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項10】
前記オイルセパレータ(9)及び任意のオイルフィルタ(12)は、前記オイルセパレータ(9)の下流で、密閉された断熱ハウジング(26)内に配置されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項11】
前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)を決定するための前記手段(22a)は、温度センサ又は出口(4)での圧力を決定することができる圧力センサを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項12】
圧縮されるガスのための入口(3)及び圧縮されたガスのための出口(4)を有するオイル注入式圧縮機要素(2)を備える圧縮機装置(1)を制御するための方法であって、前記出口(4)は、出口ライン(8)を介して、オイル注入のために注入ライン(10)によって前記圧縮機要素(2)に接続されたオイルセパレータ(9)に接続されており、オイルのための制御可能な冷却手段(15)が設けられており、前記方法は、
A-前記出口(4)での前記圧縮ガスの温度(T_uit)及び前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を決定又は測定するステップと、
B-前記圧縮ガスの露点を決定するステップと、
C-前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)、及び前記露点に基づいて、前記冷却手段(15)を制御するステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
前記方法は、前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)及び前記圧縮ガスの前記露点に基づいて、補正温度設定値(T_set_corr)を計算するステップを含み、前記方法は、続いて、前記補正温度設定値(T_set_corr)と前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)との差に基づいて前記冷却手段(15)を制御するステップを含み、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)は、前記露点よりも高くなるようになっている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、前記露点及び前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)に基づいて、補正温度設定値(T_set_corr)を決定するステップを含み、前記方法は、続いて、前記補正温度設定値(T_set_corr)及び前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)に基づいて前記冷却手段(15)を制御するステップを含み、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)は、前記露点よりも高くなるようになっている、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記冷却手段(15)のために制御される混合弁(18)が使用され、前記混合弁(18)は、
-入力(19)と、2つの出力(20a、20b)とを備え、前記混合弁(18)が、バイパスライン(17)によりバイパスすることができる前記注入ライン(10)に組み込まれた冷却器(16)の上流の前記注入ライン(10)に組み込まれており、前記入力(19)と一方の前記出力(20a)とが前記注入ライン(17)に接続し、他方の前記出力(20b)が前記バイパスライン(17)に接続するようになっている、又は
-2つの入力と、出力とを備え、混合弁(18)が、前記冷却器(16)の下流の前記注入ライン(10)に組み込まれており、前記2つの入力のうちの一方と前記出力とが前記注入ライン(10)に接続し、前記入力の他方が前記バイパスライン(17)に接続するようになっている、
のいずれかである、請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記冷却手段(15)のために、前記注入ライン(10)に配置される制御可能な冷却器が用いられる、請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮されるガスのための入口と圧縮されたガスのための出口とを有するオイル注入式圧縮機要素を含む圧縮機装置に関し、出口は、オイル注入のために圧縮機要素に注入ラインによって接続されたオイルセパレータに接続し、注入ラインは、バイパスラインによってバイパスできる冷却器を含み、入口と2つの出口を有する制御式の混合弁が設けられ、混合弁は、その入口と一方の出口が注入ラインに接続され、他の出口がバイパスラインに接続され、圧縮機装置は、混合弁を制御するための制御ユニットをさらに備える。
【背景技術】
【0002】
米国公開第2009/252632号から、制御ユニットが混合弁を制御して、注入されるオイルの温度を制御することによって、圧縮ガス中に凝縮物が形成されることを防止する装置が知られている。
【0003】
この点に関して、制御ユニットは、温度、圧力、及び湿度などの環境パラメータに基づいて、圧縮機要素の出口での露点を決定することになる。
【0004】
次に、混合バルブは、出口温度がこの露点よりも高くなるように、制御ユニットによって制御される。
【0005】
通常、露点よりも数度高い温度が出口温度の制御温度とされる
【0006】
このような手法の欠点は、オイルセパレータの後のガスの温度が低下して露点以下になり、その結果、オイルセパレータの下流の圧縮ガス中に凝縮物が発生し、さらに圧縮ガスから最後に残ったオイルを分離する後続のフィルタの上流にも凝縮物が発生する可能性があることである。
【0007】
このことは望ましくない。これは、全てのオイルが圧縮ガスから分離される前に凝縮物が発生するのを防ぐことが常に望ましいからである。
【0008】
従って、制御温度は、露点よりも十分に高く、典型的には20℃に設定する必要があるが、実際にはもっと低い設定値が望ましいであろう。
【0009】
結局、温度が高いほどオイルの寿命が短くなり、圧縮機装置の効率も低下する。
【0010】
圧縮機要素の出口での温度を制御するのではなく、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度が露点以上になるように制御することは、そのような制御があまりにも遅く実施されて不安定性をもたらすので、何の解決策も提供しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述した欠点及び他の欠点の少なくとも1つを解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、その目的として、圧縮されるガスのための入口及び圧縮されたガスのための出口を有するオイル注入式圧縮機要素を備える圧縮機装置を有し、出口は、出口ラインを介して、オイルを注入するために注入ラインによって圧縮機要素に接続されたオイルセパレータに接続されており、オイルのための制御可能な冷却手段が設けられており、圧縮機装置は、冷却手段を制御してオイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を制御するために、制御ユニット及びそこに接続された測定手段をさらに有し、測定手段は、出口での圧縮ガスの温度(T_uit)を決定するための手段及びオイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を決定するための温度センサを含み、制御ユニットは、この手段及び温度センサからの信号に基づいて及び圧縮ガスの露点に基づいて冷却手段を制御するためのコントローラを含む。
【0014】
利点は、出口での圧縮ガスの温度T_uitと、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度T_uit_afschとの両方に基づいて制御することにより、調整のために出口での温度T_uitを用いて、オイルセパレータの下流の温度T_uit_afschで制御が行われ、制御はより安定することになる。
【0015】
「制御が行われる」とは、温度が露点まで制御されることを意味する。
【0016】
別の利点は、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度T_uit_afschを効果的に制御することによって、この場所での凝縮を防ぐために、オイルの温度を、安全マージン無しで又は非常に低い安全マージンだけで可能な限り低く維持できることである。
【0017】
出口での圧縮ガスの温度T_uitを決定するための手段は、例えば、温度センサ又は出口での圧力を測定する圧力センサとすることができる。結局のところ、この温度T_uitは、例えば出口での圧力に基づいて決定することもできる。
【0018】
実施形態の実際的な形態では、制御ユニットのコントローラは、温度(T_uit)及び圧縮ガスの露点に基づいて補正温度設定値(T_set_corr)を計算することになるフィードフォワード制御部(27)を備え、補正温度設定値(T_set_corr)は、補正温度設定値(T_set_corr)とオイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)との間の差に基づいて冷却手段を制御するためにコントローラにより使用され、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)は、露点よりも高くなるようになっている。
【0019】
フィードフォワードの原理はよく知られており、システム内で前もって知られている情報又は知識に基づいて、後続の時間でプロセスを制御するものである。
【0020】
実施形態のもう一つの実際的な形態では、制御ユニットは、マスターコントローラとスレーブコントローラとを備え、マスターコントローラは、露点とオイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)とに基づいてスレーブコントローラのための補正温度設定値(T_set_corr)を決定し、スレーブコントローラは、補正温度設定値(T_set_corr)と出口での圧縮ガスの温度(T_uit)とに基づいて、冷却手段を制御することになり、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)は、露点よりも高くなるようになっている。
【0021】
マスタースレーブ制御の原理もよく知られており、この場合、マスターコントローラは大きく遅い制御ループを形成し、これに対してスレーブコントローラは小さく速い補正を行うことになる。
【0022】
フィードフォワード制御又はマスタースレーブ制御の助けを借りて、出口での圧縮ガスの温度T_uitも考慮して、すなわち補正に用いて、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度T_uit_afschを制御することができる。
【0023】
本発明はまた、本発明による圧縮機装置を制御するための方法に関し、本方法は、
A-出口での圧縮ガスの温度(T_uit)及びオイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を決定又は測定するステップと、
B-圧縮ガスの露点を決定するステップと、
C-出口での圧縮ガスの温度(T_uit)、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)、及び露点に基づいて、冷却手段を制御するステップと、を含む。
【0024】
このような方法の利点は、圧縮機装置の利点と同じであることは言うまでもない。
【0025】
実際的な実施形態では、本方法は、出口での圧縮ガスの温度(T_uit)及び圧縮ガスの露点に基づいて、補正温度設定値(T_set_corr)を計算するステップを含み、本方法は、続いて、補正温度設定値(T_set_corr)とオイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)との差に基づいて冷却手段を制御するステップを含み、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)は、露点よりも高くなるようになっている。
【0026】
実際的な代替的実施形態では、本方法は、露点及びオイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)に基づいて、補正温度設定値(T_set_corr)を決定するステップを含み、本方法は、続いて、補正温度設定値(T_set_corr)及び出口での圧縮ガスの温度(T_uit)に基づいて冷却手段を制御するステップを含み、オイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)は、露点よりも高くなるようになっている。
【0027】
冷却手段のために、好ましくは制御される混合弁が使用され、混合弁は、
-入力と、2つの出力とを備え、混合弁が、バイパスラインによりバイパスすることができる注入ラインに組み込まれた冷却器の上流の注入ラインに組み込まれており、入力と一方の出力とが注入ラインに接続し、他方の出力がバイパスラインに接続するようになっている、又は
-2つの入力と、出力とを備え、混合弁が、冷却器の下流の注入ラインに組み込まれており、2つの入力のうちの一方と出力とが注入ラインに接続し、入力の他方がバイパスラインに接続するようになっている、
のいずれかである、
【0028】
冷却手段のために、注入ラインに配置される制御可能な冷却器が用いられる。
【0029】
本発明の特徴をよりよく示すために、本発明による圧縮機装置及び方法の好ましい変形例の数々は、非制限的かつ例示的に添付の図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1に概略的に示される圧縮機装置1は、圧縮されるガスのための入口3と圧縮されたガスのための出口4とを有するオイル注入式圧縮機要素2を備える。
圧縮機要素2は、駆動部5を備える。
【0032】
入口3は、入口フィルタ7を有する入口ライン6を備える。
【0033】
出口4は、出口ライン8を介してオイルセパレータ9に接続する。
【0034】
オイルセパレータ9は、分離されたオイルを注入できるようにするために、次に注入ライン10によって圧縮機要素2に接続される。
【0035】
図示の例では、この接続は、駆動部5を介して行われ、駆動部5は、駆動部5の中にオイルを注入するために注入ライン10に接続する。
【0036】
注入ライン10は、駆動部5を介するのではなく、オイルセパレータ9への直接的な接続を行うために、圧縮機要素2自体に接続することができることも明らかである。
【0037】
また、圧力ライン11は、浄化されたガスを排出するためにオイルセパレータ9に接続される。この圧力ライン11は、連続的に、圧縮ガス中に最後に残ったオイルを分離するオイルフィルタ12と、圧縮ガスが圧縮ガスの消費者又は圧力ネットワークに輸送される前に圧縮ガスを冷却する冷却器13とを含む。
【0038】
オイルフィルタ12は、オイルフィルタ12によって分離されたオイルを注入できるように、オイルライン14を介して圧縮機要素2に接続する。
【0039】
さらに、圧縮機装置1は、オイルのための制御可能な冷却手段15を備える。
【0040】
その場合、これらは次のように実装される。
【0041】
注入ライン10には、バイパスライン17によってバイパス可能な冷却器16が設けられ、制御可能な冷却手段15は、入力19と2つの出力20a、20bとを備える制御式の混合弁18によって形成され、混合弁18は冷却器16よりも上流の注入ライン10に組み込まれ、入力19と2つのうちの一方の出力20aは注入ライン10に接続し、他方の出力20bはバイパスライン17に接続するようになっている。
【0042】
混合弁18を制御することによって、冷却器16を通過するオイル量を制御することができ、このようにしてオイルが冷却される程度を制御することができること、換言すれば、オイルの温度を制御することができることは明らかであろう。
【0043】
冷却器16は、例えば、冷却ファンを備えるオイル-空気熱交換器又はオイル-水熱交換器など、種々の形態をとることができる。
【0044】
上記の制御可能な冷却手段15は、代替的に、2つの入力と1つの出力とを備える制御式の混合弁18によって形成することができ、混合弁18は、冷却器16の下流の注入ライン10に組み込まれ、2つのうちの一方の入力と出力は注入ライン10に接続し、他方の入力はバイパスライン17に接続するようになっている。
【0045】
これらの制御可能な冷却手段15を制御するために、圧縮機装置1は、制御ユニット21を備える。
【0046】
制御ユニット21は、複数の測定手段22a、22bに接続される。
【0047】
本発明によるこれらの測定手段22a,22bは、少なくとも以下のものを備える。
-出口4に配置され、出口4での圧縮ガスの温度T_uitを測定又は決定するための手段22a。
-オイルセパレータ9の下流の圧縮ガスの温度T_uit_afschを決定するための温度センサ22b。
【0048】
この場合、手段22aは温度センサであるが、これらの手段22aが圧力センサを含むことは排除されない。
【0049】
この場合、第2の温度センサ22bは、オイルフィルタ12の下流に配置される。
【0050】
さらに、追加のセンサ23a,23bが設けられており、これらも制御ユニット21に接続されており、
-図ではセンサSで表される入口状態センサ23a、
-オイルセパレータ9に配置され、オイルセパレータの作動圧力p_werkを決定又は測定する圧力センサ23b、
である。
【0051】
入口状態センサ23aは、入口3での圧力、温度、及び湿度を測定又は決定する。
以下で明らかになるように、入口状態センサ23a及び圧力センサ23bは、出口4での露点を決定するために使用される。しかしながら、これらの追加センサ23a,23bは随意的であり、推定により露点を決定することを排除するものではない。
【0052】
露点を決定するために、制御ユニット21は、別個の計算ユニット24を備える。
【0053】
「制御ユニット21に接続される」とは、関連の測定手段22a、22b又は追加のセンサ23a、23bがその信号、すなわちそれらが記録した温度、圧力などを制御ユニット21に伝送することを意味する。
【0054】
さらに、制御ユニット21は、コントローラ25を備える。
【0055】
このコントローラ25は、1又は2以上のPIDコントローラ又はPDコントローラを含む。
【0056】
もちろん、コントローラ25は、PIDコントローラ又はPDコントローラに代えて、1又は2以上のファジーコントローラを含み得ることは排除されない。
【0057】
コントローラ25は、手段22a及び温度センサ22bからの信号に基づいて、そして出口4での露点に基づいて、冷却手段15を制御することになる。
【0058】
さらに、オイルセパレータ9及びオイルフィルタ12は、密閉された断熱ハウジング26内に配置される。
【0059】
圧縮機装置1の動作及び圧縮機装置1を制御する方法は、非常に単純であり、以下の通りである。
【0060】
圧縮機装置の作動時、圧縮機要素2は、入口フィルタ7を介して吸い込まれるガスを圧縮することになる。
【0061】
注入ライン10及びオイルライン14を介して、オイルは、その冷却及び潤滑のために、圧縮機要素2及び駆動部5に注入される。
【0062】
圧縮ガスは、出口4を介して圧縮機要素2から出ることになる。
【0063】
この圧縮ガスは、オイルも含んでいる。
【0064】
このガスとオイルの混合物は、出口ライン8を通ってオイルセパレータ9に到達することになり、そこでオイルの大部分は圧縮ガスから分離されることになる。
【0065】
その後、圧縮ガスは、さらに最後に残ったオイルが分離されるオイルフィルタ12を通り、冷却器13を通り、圧力ネットワーク又は圧縮ガスのユーザーに送られる。
【0066】
オイルセパレータ9で分離されたオイルは、注入ライン10及びバイパスライン17を通って圧縮機要素2の中に注入されて戻され、このオイルは、圧縮機要素2に到着する前に最初に駆動部5を通過する。
【0067】
オイルフィルタ12で分離されたオイルは、オイルライン14を通って、例えば軸受のレベルで圧縮機要素2の中に注入されて戻される。
【0068】
制御ユニット21は、圧縮機装置1の作動時に混合弁18を制御し、どれほどの量のオイルが冷却器16を通過して冷却されるかを決定することで、注入されるオイルの温度を制御することになる。
【0069】
このようにして、オイルセパレータ9の下流で、この場合はオイルフィルタ12の下流でも、圧縮ガスの温度が凝縮物の発生を阻止するのに十分な高さになるように制御されることになる。具体的には、このことは、この圧縮ガスの温度が露点を超える必要があることを意味する。
【0070】
ここで適用される制御は、手段22a及び温度センサ22bからの信号に基づくと共に、出口4での露点に基づく。
【0071】
図示の例では、露点は、入口状態センサ23a及び圧力センサ23bからの信号に基づいて計算ユニット24を用いて制御ユニット21によって決定される。
【0072】
計算ユニット24の出力は、露点に基づく温度設定値T_setである。
【0073】
次に、コントローラ25は、
図2及び3に概略的に示される2つの異なるやり方で実装することができる。
【0074】
図2は、フィードフォワードの原理を有するコントローラ25を示す。
【0075】
制御ユニット21は、出口4での圧縮ガスの温度T_uitと露点とに基づいて補正温度設定値T_set_corrを計算することになるフィードフォワード制御部27を備え、補正温度設定値T_set_corrとオイルセパレータ9の下流の圧縮ガスの温度T_uit_afschとの間の差に基づいて冷却手段15を適切に制御するために、コントローラ28は、補正温度設定値T_set_corrを使用する。
【0076】
図3は、マスタースレーブ原理を有するコントローラ25を示す。
【0077】
制御ユニット21は、マスターコントローラ29とスレーブコントローラ30とを備え、マスターコントローラ29は、露点とオイルセパレータの下流の圧縮ガスの温度T_uit_afschとに基づいて、スレーブコントローラ30のための補正温度設定値T_set_corrを決定し、スレーブコントローラ30は、この補正温度設定値T_set_corrと出口4での圧縮ガスの温度T_uitとに基づいて冷却手段15を適切に制御することになる。
【0078】
オイルセパレータ9とオイルフィルタ12を収容する断熱ハウジング26の利点は、T_uitとT_uit_afschとの間の温度差が最小化され、上記の制御原理の両方をより安定にして、より正確にすることである。
【0079】
随意的に、このハウジング26には、ハウジング26の温度を制御するための手段を設けることができる。
【0080】
上記の例では、制御可能な冷却手段15は、制御可能な混合弁18によって形成されるが、これは様々な方法で実施することができる。
【0081】
また、冷却手段15は、注入ライン10に配置された制御可能な冷却器によって形成することができる。
【0082】
次に、制御可能な冷却器は、制御ユニット21によって制御され、冷却能力は、例えば、空気-オイル冷却器では冷却ファンの回転数を制御することによって、又は、水-オイル冷却器の場合には冷却水の温度又は流量を制御することによって、調整可能である。
【0083】
制御可能な冷却器は、随意的に、バイパスライン17によってバイパスすることができ、この場合、サーモスタットが1つの入力と2つの出力とを備え、サーモスタットは、その入力と2つのうちの一方の出力とで注入ライン10に接続し、他方の出力でバイパスライン17に接続する。
【0084】
従って、このサーモスタットは、受動素子とすることができる。
【0085】
さらに、このような制御可能な冷却器を備えた圧縮機装置1の動作は、
図1で上述した圧縮機装置の動作と同一である。
【0086】
本発明は、例として説明されかつ図示される実施形態に限定されるものではなく、本発明によるこのような圧縮機装置及び方法は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変形例で実現することができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮されるガスのための入口(3)及び圧縮されたガスのための出口(4)を有するオイル注入式圧縮機要素(2)を備える圧縮機装置であって、
前記出口(4)は、出口ライン(8)を介して、オイルを注入するために注入ライン(10)によって前記圧縮機要素(2)に接続されたオイルセパレータ(9)に接続されており、
オイルのための制御可能な冷却手段(15)が設けられており、
前記圧縮機装置(1)は、前記冷却手段(15)を制御して前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を制御するために、制御ユニット(21)及びそこに接続された測定手段(22a、22b)をさらに備え、
前記測定手段(22a、22b)は、前記出口(4)での前記圧縮ガスの温度(T_uit)を決定するための手段(22a)及び前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を決定するための温度センサ(22b)を含み、
前記制御ユニット(21)は、前記手段(22a)及び前記温度センサ(22b)からの信号に基づいて及び前記圧縮ガスの露点に基づいて前記冷却手段(15)を制御するためのコントローラ(25)を含み、
前記制御ユニット(21)の前記コントローラ(25)は、
前記温度(T_uit)及び前記圧縮ガスの露点に基づいて補正温度設定値(T_set_corr)を計算することになるフィードフォワード制御部(27)を備え、前記補正温度設定値(T_set_corr)は、前記補正温度設定値(T_set_corr)と前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)との間の差に基づいて前記冷却手段(15)を制御するためにコントローラ(28)により使用され、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)は、前記露点よりも高くなるようになっている、又は、
マスターコントローラ(29)とスレーブコントローラ(30)とを備え、前記マスターコントローラ(29)は、前記露点と前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)とに基づいて前記スレーブコントローラ(30)のための補正温度設定値(T_set_corr)を決定し、前記スレーブコントローラ(30)は、前記補正温度設定値(T_set_corr)と前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)とに基づいて、前記冷却手段(15)を制御することになり、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)は、前記露点よりも高くなるようになっている、
圧縮機装置。
【請求項2】
前記注入ライン(10)には、バイパスライン(17)によってバイパスすることができる冷却器(16)が配置され、前記冷却手段(15)は、制御式の混合弁(18)によって形成され、前記混合弁(18)は、
-入力(19)と、2つの出力(20a、20b)とを備え、前記混合弁(18)が、前記冷却器(16)の上流の前記注入ライン(10)に組み込まれており、前記入力(19)と一方の前記出力(20a)とが前記注入ライン(10)に接続し、他方の前記出力(20b)が前記バイパスライン(17)に接続するようになっている、又は
-2つの入力と、出力とを備え、前記混合弁(18)が、前記冷却器(16)の下流の前記注入ライン(10)に組み込まれており、前記2つの入力のうちの一方と前記出力とが前記注入ライン(10)に接続し、前記入力の他方が前記バイパスライン(17)に接続するようになっている、
のいずれかである、請求項1に記載の圧縮機装置。
【請求項3】
前記冷却手段(15)は、前記注入ライン(10)に配置された制御可能な冷却器によって形成されている、請求項1に記載の圧縮機装置。
【請求項4】
前記制御可能な冷却器は、バイパスライン(17)によってバイパスすることができ、入力と2つの出力とを備えるサーモスタットが設けられ、前記サーモスタットは、前記入力と前記2つの出力のうちの一方とで前記注入ライン(10)に接続し、前記出力の他方で前記バイパスライン(17)に接続する、請求項3に記載の圧縮機装置。
【請求項5】
前記コントローラ(25)は、PIDコントローラ及び/又はPDコントローラを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項6】
前記コントローラ(25)は、ファジーコントローラを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項7】
前記圧縮機装置(1)は、前記制御ユニット(21)に接続される入口状態センサ(23a)と、前記制御ユニット(21)に接続されて前記オイルセパレータ(9)内の圧力(p_werk)を決定する圧力センサ(23b)とをさらに備え、前記制御ユニット(21)は、前記入口状態センサ(23a)及び前記圧力センサ(23b)からの信号に基づいて前記出口(4)での露点を決定することができる、請求項1から6のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項8】
前記オイルセパレータ(9)及び前記オイルセパレータ(9)の下流の任意のオイルフィルタ(12)は、密閉された断熱ハウジング(26)内に配置されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項9】
前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)を決定するための前記手段(22a)は、温度センサ又は出口(4)での圧力を決定することができる圧力センサを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の圧縮機装置。
【請求項10】
圧縮されるガスのための入口(3)及び圧縮されたガスのための出口(4)を有するオイル注入式圧縮機要素(2)を備える圧縮機装置(1)を制御するための方法であって、前記出口(4)は、出口ライン(8)を介して、オイル注入のために注入ライン(10)によって前記圧縮機要素(2)に接続されたオイルセパレータ(9)に接続されており、オイルのための制御可能な冷却手段(15)が設けられており、前記方法は、
A-前記出口(4)での前記圧縮ガスの温度(T_uit)及び前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)を決定又は測定するステップと、
B-前記圧縮ガスの露点を決定するステップと、
C-前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)、及び前記露点に基づいて、前記冷却手段(15)を制御するステップと、
D-前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)及び前記圧縮ガスの前記露点に基づいて、補正温度設定値(T_set_corr)を計算するステップを含み、前記方法は、続いて、前記補正温度設定値(T_set_corr)と前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)との差に基づいて前記冷却手段(15)を制御するステップを含み、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)は、前記露点よりも高くなるようになっている、又は、
前記露点及び前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの前記温度(T_uit_afsch)に基づいて、補正温度設定値(T_set_corr)を決定するステップを含み、前記方法は、続いて、前記補正温度設定値(T_set_corr)及び前記出口(4)での前記圧縮ガスの前記温度(T_uit)に基づいて前記冷却手段(15)を制御するステップを含み、前記オイルセパレータ(9)の下流の前記圧縮ガスの温度(T_uit_afsch)は、前記露点よりも高くなるようになっている、
方法。
【請求項11】
前記冷却手段(15)のために制御される混合弁(18)が使用され、前記混合弁(18)は、
-入力(19)と、2つの出力(20a、20b)とを備え、前記混合弁(18)が、バイパスライン(17)によりバイパスすることができる前記注入ライン(10)に組み込まれた冷却器(16)の上流の前記注入ライン(10)に組み込まれており、前記入力(19)と一方の前記出力(20a)とが前記注入ライン(17)に接続し、他方の前記出力(20b)が前記バイパスライン(17)に接続するようになっている、又は
-2つの入力と、出力とを備え、混合弁(18)が、前記冷却器(16)の下流の前記注入ライン(10)に組み込まれており、前記2つの入力のうちの一方と前記出力とが前記注入ライン(10)に接続し、前記入力の他方が前記バイパスライン(17)に接続するようになっている、
のいずれかである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記冷却手段(15)のために、前記注入ライン(10)に配置される制御可能な冷却器が用いられる、請求項10又は11に記載の方法。
【国際調査報告】