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特表2023-540654非免許帯域において信号を送受信する方法及びそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-26
(54)【発明の名称】非免許帯域において信号を送受信する方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20230919BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20230919BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230919BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20230919BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W16/14
H04W16/28
H04B7/06 950
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574195
(86)(22)【出願日】2022-08-01
(85)【翻訳文提出日】2022-12-01
(86)【国際出願番号】 KR2022011287
(87)【国際公開番号】W WO2023014013
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0103450
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0150071
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ミョン ソチャン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ03
5K067KK02
(57)【要約】
この開示は無線通信システムにおいて、端末がUL(Uplink)送信を行う方法に関する。特にこの方法は、複数のビームに対するセンシングを複数のビームのそれぞれに対して別々に行い、複数のビームのうち、IDLEであると感知された少なくとも1つのビームによりUL送信を行うことを含み、複数のビームのそれぞれのためのカウンター値は別々に設定される。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、端末がUL(Uplink)送信を行う方法であって、
複数のビームに対するセンシング(sensing)を前記複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、
前記複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームにより前記UL送信を行うことを含み、
前記複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される、UL送信方法。
【請求項2】
前記複数のビームに対するセンシングは同時に(simultaneously)行われる、請求項1に記載のUL送信方法。
【請求項3】
前記複数のビームに対するセンシングは第1タイプのセンシングであり、
前記UL送信を行うことは、
(i)前記複数のビームのうち、第1ビームに対応する前記UL送信の送信時点前に前記第1タイプのセンシングに基づいて前記第1ビームがIDLEであると感知(sensed)され、(ii)前記第1タイプのセンシング後、前記UL送信が行われないことに基づいて、
前記送信時点直前の区間(duration)の間に前記第1ビームに対する第2タイプのセンシングを行い、
前記第2タイプのセンシングに基づいて前記第1ビームがIDLEであると感知されたことに基づいて、前記UL送信を行うことを含む、請求項1に記載のUL送信方法。
【請求項4】
前記第1タイプのセンシングはRandom back-off counter基盤であり、
前記第2タイプのセンシングはRandom back-off counter基盤ではない、請求項3に記載のUL送信方法。
【請求項5】
前記第2タイプのセンシングに基づいて前記第1ビームがBUSYであると感知されたことに基づいて、前記第1ビームに対して前記第1タイプのセンシングを行うことをさらに含む、請求項3に記載のUL送信方法。
【請求項6】
前記複数のビームのそれぞれは複数のUL送信のいずれかに対応し、
前記複数のUL送信は同時間にスケジューリングされる、請求項1に記載のUL送信方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいて、UL(Uplink)送信を行うための端末であって、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記動作は、
複数のビームに対するセンシング(sensing)を前記複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、
前記少なくとも1つの送受信機により、前記複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームにより前記UL送信を行うことを含み、
前記複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される、端末。
【請求項8】
前記複数のビームに対するセンシングは同時に(simultaneously)行われる、請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記複数のビームに対するセンシングは第1タイプのセンシングであり、
前記UL送信を行うことは、
(i)前記複数のビームのうち、第1ビームに対応する前記UL送信の送信時点前に前記第1タイプのセンシングに基づいて前記第1ビームがIDLEであると感知(sensed)され、(ii)前記第1タイプのセンシング後、前記UL送信が行われないことに基づいて、
前記送信時点直前の区間(duration)の間に前記第1ビームに対する第2タイプのセンシングを行い、
前記第2タイプのセンシングに基づいて前記第1ビームがIDLEであると感知されたことに基づいて、前記UL送信を行うことを含む、請求項7に記載の端末。
【請求項10】
前記第1タイプのセンシングはRandom back-off counter基盤であり、
前記第2タイプのセンシングはRandom back-off counter基盤ではない、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記第2タイプのセンシングに基づいて前記第1ビームがBUSYであると感知されたことに基づいて、前記第1ビームに対して前記第1タイプのセンシングを行うことをさらに含む、請求項9に記載の端末。
【請求項12】
前記複数のビームのそれぞれは複数のUL送信のいずれかに対応し、
前記複数のUL送信は同時間にスケジューリングされる、請求項7に記載の端末。
【請求項13】
無線通信システムにおいて、UL(Uplink)送信を行うための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記動作は、
複数のビームに対するセンシング(sensing)を前記複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、
前記複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームにより前記UL送信を行うことを含み、
前記複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される、装置。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする少なくとも1つのコンピュータープログラムを含むコンピューター読み取り可能な格納媒体であって、前記動作は、
複数のビームに対するセンシング(sensing)を前記複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、
前記少なくとも1つの送受信機により、前記複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームにより前記UL送信を行うことを含み、
前記複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される、コンピューター読み取り可能な記録媒体。
【請求項15】
無線通信システムにおいて、基地局がDL(Downlink)送信を行う方法であって、
複数のビームに対するセンシング(sensing)を前記複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、
前記複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームにより前記DL送信を行うことを含み、
前記複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される、DL送信方法。
【請求項16】
無線通信システムにおいて、DL(Downlink)送信を行うための基地局であって、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記動作は、
複数のビームに対するセンシング(sensing)を前記複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、
前記少なくとも1つの送受信機により、前記複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームにより前記DL送信を行うことを含み、
前記複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示(Disclosure)は、非免許帯域において信号を送受信する方法及びそのための装置に関し、より詳しくは、非免許帯域において少なくとも1つのビームを用いて信号を送受信するために少なくとも1つのビームに対するLBT(Listen Before Talk)を行う方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
時代の流れによってより多くの通信装置がより大きな通信トラフィックを要求することになり、既存のLTEシステムに比べて向上した無線広帯域通信である次世代5Gシステムが要求されている。NewRATと呼ばれる次世代5Gシステムでは、Enhanced Mobile BroadBand(eMBB)/Ultra-Reliability and Low-Latency Communication(URLLC)/Massive Machine-type Communications(mMTC)などに通信シナリオが区分される。
【0003】
ここで、eMBBはHigh Spectrum Efficiency、High User Experienced Data Rate、High Peak Data Rateなどの特性を有する次世代移動通信シナリオであり、URLLCはUltra Reliable、Ultra Low Latency、Ultra High Availabilityなどの特性を有する次世代移動通信シナリオであり(例えば、V2X、Emergency Service、Remote Control)、mMTCはLow Cost、Low Energy、Short Packet、Massive Connectivityの特性を有する次世代移動通信シナリオである(例えば、IoT)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、非免許帯域において信号を送受信する方法及びそのための装置を提供する。
【0005】
本開示で達成しようとする技術的課題は上記技術的課題に制限されず、言及しなかった他の技術的課題は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示の実施例による無線通信システムにおいて、端末がUL(Uplink)送信を行う方法であって、複数のビームに対するセンシング(sensing)を複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームによりUL送信を行うことを含み、複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される。
【0007】
このとき、複数のビームに対するセンシングは同時に(simultaneously)行われる。
【0008】
また複数のビームに対するセンシングは第1タイプのセンシングであり、UL送信を行うことは、(i)複数のビームのうち、第1ビームに対応するUL送信の送信時点前に第1タイプのセンシングに基づいて第1ビームがIDLEであると感知(sensed)され、(ii)第1タイプのセンシング後、UL送信が行われないことに基づいて、送信時点直前の区間(duration)の間に第1ビームに対する第2タイプのセンシングを行い、第2タイプのセンシングに基づいて第1ビームがIDLEであると感知されたことに基づいて、UL送信を行うことを含む。
【0009】
また第1タイプのセンシングはRandom back-off counter基盤であり、第2タイプのセンシングはRandom back-off counter基盤ではなくてもよい。
【0010】
また第2タイプのセンシングに基づいて第1ビームがBUSYであると感知されたことに基づいて、第1ビームに対して第1タイプのセンシングを行うことをさらに含む。
【0011】
また複数のビームのそれぞれは複数のUL送信のいずれかに対応し、複数のUL送信は同時間にスケジューリングされる。
【0012】
この開示による無線通信システムにおいて、UL(Uplink)送信を行うための端末であって、少なくとも1つの送受信機、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、この動作は、複数のビームに対するセンシング(sensing)を複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、少なくとも1つの送受信機により、複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームによりUL送信を行うことを含み、複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される。
【0013】
このとき、複数のビームに対するセンシングは同時に(simultaneously)行われる。
【0014】
また複数のビームに対するセンシングは第1タイプのセンシングであり、UL送信を行うことは、(i)複数のビームのうち、第1ビームに対応するUL送信の送信時点前に第1タイプのセンシングに基づいて第1ビームがIDLEであると感知(sensed)され、(ii)第1タイプのセンシング後、UL送信が行われないことに基づいて、送信時点直前の区間(duration)の間に第1ビームに対する第2タイプのセンシングを行い、第2タイプのセンシングに基づいて第1ビームがIDLEであると感知されたことに基づいて、UL送信を行うことを含む。
【0015】
また第1タイプのセンシングはRandom back-off counter基盤であり、第2タイプのセンシングはRandom back-off counter基盤ではなくてもよい。
【0016】
また第2タイプのセンシングに基づいて第1ビームがBUSYであると感知されたことに基づいて、第1ビームに対して第1タイプのセンシングを行うことをさらに含む。
【0017】
また複数のビームのそれぞれは複数のUL送信のいずれかに対応し、複数のUL送信は同時間にスケジューリングされる。
【0018】
この開示の実施例による無線通信システムにおいて、UL(Uplink)送信を行うための装置であって、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、この動作は、複数のビームに対するセンシング(sensing)を複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームによりUL送信を行うことを含み、複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される。
【0019】
この開示による少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする少なくとも1つのコンピュータープログラムを含むコンピューター読み取り可能な格納媒体であって、この動作は、複数のビームに対するセンシング(sensing)を複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、少なくとも1つの送受信機により、複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームによりUL送信を行うことを含み、複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される。
【0020】
この開示の実施例による無線通信システムにおいて、基地局がDL(Downlink)送信を行う方法であって、複数のビームに対するセンシング(sensing)を複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームによりDL送信を行うことを含み、複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される。
【0021】
この開示による無線通信システムにおいて、DL(Downlink)送信を行うための基地局であって、少なくとも1つの送受信機、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、この動作は、複数のビームに対するセンシング(sensing)を複数のビームのそれぞれに対して別々に(independently)行い、少なくとも1つの送受信機により、複数のビームのうち、IDLEであると感知(sensed)された少なくとも1つのビームによりDL送信を行うことを含み、複数のビームのそれぞれのためのカウンター(counter)値は別々に(independently)設定される。
【発明の効果】
【0022】
この開示によれば、特定ビーム方向或いは(TDM及び/又はSDMされた)多重ビーム(multi-beam)送信のために、Random back-off counter基盤のCat-3 LBT或いはCat-4 LBT基盤のwide-beam LBTとnarrow-beam LBTから実行するLBT(Listen-Before Talk)の種類を決定し、送信種類(例えば、ユニキャスト又はブロードキャスト)によってEDしきい値を互いに異なるように設定して、多重ビームを効率的に送信することができ、他の信号との干渉を最小化するLBTを行うことができる。
【0023】
COT(Channel Occupancy time)において複数のビーム方向にTDM(time-division multiplexing)及び/又はSDM(spatial-division multiplexing)形式の多重ビーム送信のためにビームごとの独立したLBT(independent per-beam LBT)を行うとき、各ビーム方向ごとに独立してLBTを行うか又は代表ビーム方向を選択してビームごとの独立したLBT(independent per-beam LBT)を行って、1つのCOT内での多重ビーム送信を効率的に行うことができる。
【0024】
また、CG-PUSCH(Configured Grant-Physical Uplink Shared Channel)とDG-PUSCH(Dynamic Grant-Physical Uplink Shared Channel)がLBTを行わず連続して送信できる条件を定義することにより、CG-PUSCHとDG-PUSCHの連続送信を効率的に運用することができる。
【0025】
本開示で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】端末の上りリンク送信動作を例示する図である。
【0027】
図2】この開示に適用可能な非免許帯域を支援する無線通信システムを示す図である。
【0028】
図3】この開示に適用可能な非免許帯域内でリソースを占有する方法を例示する図である。
【0029】
図4】この開示に適用可能な非免許帯域において上りリンク及び/又は下りリンク信号送信のための端末のチャネル接続手順を例示する図である。
【0030】
図5】この開示に適用可能な複数のLBT-SB(Listen Before Talk-Subband)について説明するための図である。
【0031】
図6】NRシステムでのアナログビームフォーミング(Analog Beamforming)を説明するための図である。
【0032】
図7】この開示の実施例によるビーム基盤のLBT(Listen-Before-Talk)及びビームグループ基盤のLBTを説明するための図である。
【0033】
図8】この開示の実施例によるビーム基盤のLBTを行うときに発生する問題を説明するための図である。
【0034】
図9】この開示の実施例による端末及び基地局の全般的な動作過程を説明するための図である。
【0035】
図10】この開示の実施例による端末及び基地局の全般的な動作過程を説明するための図である。
【0036】
図11】この開示の実施例による端末及び基地局の全般的な動作過程を説明するための図である。
【0037】
図12】この開示の実施例による多重ビーム送信を行う方法を説明する図である。
【0038】
図13】この開示の実施例によるCG-PUSCH及びDG-PUSCHの連続送信について説明する図である。
【0039】
図14】この開示に適用される通信システムを例示する図である。
【0040】
図15】この開示に適用可能な無線機器を例示する図である。
【0041】
図16】この開示に適用可能な車両又は自律走行車両を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)(登録商標)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-Aは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE-Aの進化したバージョンである。
【0043】
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、NR)を主として説明するが、本開示の技術的思想はこれに限られない。この開示の説明に使用された背景技術、用語、約語などについては、この開示前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる(例えば、38.211、38.212、38.213、38.214、38.300、38.331など)。
【0044】
ここで、NRシステムを含む5G通信について説明する。
【0045】
5Gの3つの主な要求事項領域は、(1)改善したモバイル広帯域(Enhanced Mobile Broadband,eMBB)領域、(2)多量のマシンタイプ通信(massive Machine Type Communication,mMTC)領域、及び(3)超-信頼及び低遅延通信(Ultra-reliable and Low Latency Communications,URLLC)領域を含む。
【0046】
一部の使用例(Use Case)においては、最適化のために多数の領域が求められることがあり、他の使用例においては、ただ1つの核心性能指標(Key Performance Indicator,KPI)にのみフォーカスされることがある。5Gはかかる様々な使用例を柔軟且つ信頼できる方法で支援するものです。
【0047】
eMBBは基本的なモバイルインターネットアクセスを遥かに超え、豊かな2方向作業、クラウド又は増強現実においてメディア及びエンターテインメントアプリケーションをカバーする。データは、5Gの核心動力の1つであり、5G時代で初めて専用の音声サービスが見られないかもしれない。5Gにおいて、音声は、単純に通信システムによって提供されるデータ接続を用いて応用プログラムとして処理されることが期待できる。増加したトラフィック量(volume)の主な原因は、コンテンツサイズの増加及び高いデータ送信率を求めるアプリケーション数の増加である。ストリーミングサービス(オーディオ及びビデオ)、会話型ビデオ及びモバイルインターネット接続はより多い装置がインターネットに接続するほどより広く用いられるであろう。このような多くの応用プログラムは、ユーザにリアルタイム情報及び通知をプッシュするために、常にオンになっている接続性が必要である。クダウドストーリッジ及びアプリケーションは、モバイル通信プラットフォームにおいて急激に増加しつつあり、これは、業務及びエンターテインメントの両方にも適用可能である。また、クラウドストーリッジは、上りリンクデータ送信率の成長を牽引する格別な使用例である。5Gはまた、クラウドの遠隔業務にも用いられ、触角インターフェースが用いられるときに優れたユーザ経験が維持できるように、もっと低いエンド-ツ-エンド(end-to-end)遅延を求める。エンターテインメント、例えば、クラウドゲーム及びビデオストリーミングは、モバイル広帯域能力への要求を増加させるまた他の核心要素である。エンターテインメントは、列車、車及び飛行機のような移動性の高い環境を含むどこでも、スマートホン及びタブレットにおいて必須である。また別の使用例は、エンターテインメントのための増強現実及び情報検索である。ここで、増強現実は、非常に低い遅延と瞬間的なデータ量を必要とする。
【0048】
また、最も多く予想される5Gの使用例の1つは、全ての分野において埋め込みセンサーを円滑に接続できる機能、即ち、mMTCに関するものである。2020年まで潜在的なIoT装置は204億個に至るものと予測される。産業IoTは、5Gがスマートシティ、資産追跡(asset tracking)、スマートユーティリティー、農業及びセキュリティーインフラを可能にする主要役割を行う領域の1つである。
【0049】
URLLCは、主要インフラの遠隔制御及び自律走行車両(self-driving vehicle)のような超高信頼/利用可能な遅延の少ないリンクを介して産業を変化させる新たなサービスを含む。信頼性と遅延のレベルは、スマートグリッド制御、産業自動化、ロボット工学、ドローン制御及び調整に必須的である。
【0050】
次に、NRシステムを含む5G通信システムにおける多数の使用例について、より具体的に説明する。
【0051】
5Gは、秒当たり数百メガビットから秒当たりギガビットと評価されるストリームを提供する手段であって、FTTH(fiber-to-the-home)及びケーブルベース広帯域(又はDOCSIS)を補完することができる。このような早い速度は、仮想現実と増強現実だけでなく、4K以上(6K、8K及びそれ以上)の解像度でTVを伝達するのに要求される。VR(Virtual Reality)及びAR(Augmented Reality)のアプリケーションは、ほとんど没入型(immersive)スポーツ競技を含む。特定の応用プログラムは、特別なネットワーク設定が要求され得る。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小化するために、コアサーバーをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバーと統合しなければならない。
【0052】
自動車(Automotive)は、車両に対する移動通信のための多くの使用例と共に、5Gにおいて重要な新しい動力になることが予想される。例えば、乗客のためのエンターテインメントは、同時の高い容量と高い移動性モバイル広帯域を要求する。その理由は、将来のユーザは、その位置及び速度と関係なく、高品質の接続を続けて期待するためである。自動車分野の他の活用例は、増強現実のダッシュボードである。これは、運転者が前面の窓を通じて見ているものの上に、暗やみで物体を識別し、物体の距離と動きに対して運転者に言ってくれる情報を重ねてディスプレーする。将来、無線モジュールは、車両間の通信、車両と支援するインフラ構造の間で情報交換及び自動車と他の連結されたデバイス(例えば、歩行者によって伴われるデバイス)間で情報交換を可能にする。安全システムは、運転者がより安全な運転ができるように行動の代替コースを案内し、事故の危険を減らせる。次の段階は、遠隔操縦されたり、自己運転車両(self-driven vehicle)になる。これは、互いに異なる自己運転車両間及び自動車とインフラ間で非常に信頼性があり、非常に早い通信であることを要求する。将来には、自己運転車両が全ての運転活動を行い、運転者は車両そのものが識別できない交通異常にのみ集中できるようにする。自己運転車両の技術的要求事項は、トラフィックの安全が人の達成できない程度まで増加するように超低遅延と超高速信頼性を要求する。
【0053】
スマート社会(smart society)として言及されるスマートシティとスマートホームは、高密度の無線センサーネットワークにエンベデッドされる。知能型センサーの分散ネットワークは、シティ又は家庭の費用及びエネルギー-効率的な維持に対する条件を識別する。類似する設定が各家庭のために行われることができる。温度センサー、窓及び暖房コントローラ、盗難警報機及び家電製品がいずれも無線で接続される。このようなセンサーの多くのものが典型的に低いデータ送信速度、低電力及び低コストである。しかし、例えば、リアルタイムHDビデオは、監視のために特定タイプの装置で要求されることがある。
【0054】
熱又はガスを含むエネルギーの消費及び分配は、高度に分散化しており、分散センサーネットワークの自動化された制御が要求される。スマートグリッドは、情報を収集して、これによって行動するようにデジタル情報及び通信技術を使用し、このようなセンサーを相互接続する。この情報は、供給メーカーと消費者の行動を含むことができるため、スマートグリッドが効率性、信頼性、経済性、生産の持続可能性、及び自動化された方式で電気のような燃料の分配を改善させることができる。スマートグリッドは、遅延の少ない他のセンサーネットワークと見ることもできる。
【0055】
健康部門は、移動通信の恵みを受けることのできる多くの応用プログラムを保有している。通信システムは、遠く離れたところで臨床診療を提供する遠隔診療を支援することができる。これは、距離という障壁を減らすのに役立ち、距離が遠い田舎で持続的に利用できない医療サービスへの接近を改善させることができる。これはまた、重要な診療及び応急状況で命を救うために用いられる。移動通信ベースの無線センサーネットワークは、心拍数及び血圧のようなパラメータに対する遠隔モニタリング及びセンサーを提供することができる。
【0056】
無線及びモバイル通信は、産業応用分野でますます重要になっている。配線は設置及び維持費用が高い。従って、ケーブルを再構成することが可能な無線リンクへの交換可能性は、多くの産業分野で魅力的な機会である。しかし、これを達成するには、無線接続がケーブルと類似した遅延、信頼性及び容量で動作することと、その管理を単純化することが要求される。低い遅延と非常に低いエラー確率は、5Gに繋がる必要のある新たな要求事項である。
【0057】
物流(logistics)及び貨物追跡(freight tracking)は、位置に基づく情報システムを使用し、どこでもインベントリ(inventory)及びパッケージの追跡を可能にする移動通信に対する重要な使用例である。物流及び貨物追跡の使用例は、典型的に低いデータ速度を要求するが、広い範囲と信頼性のある位置情報が必要である。
【0058】
図1は端末の上りリンク送信動作を例示する。端末は送信しようとするパケットを動的グラントに基づいて送信するか(図1(a))、又は所定のグラントに基づいて送信する(図1(b))。
【0059】
上りリンクにおいて、基地局は(DCI format 0_0又はDCI format 0_1を含む)PDCCH(s)を介して端末に動的に上りリンク送信のためのリソースを割り当てる。また基地局は(SPSのように)設定されたグラント(configured grant)方法に基づいて、初期HARQ送信のための上りリンクリソースを端末に割り当てる。但し、再送信のための上りリンクリソースはPDCCH(s)を介して明示的に割り当てられる。このように、動的なグラント(例えば、スケジューリングDCIによる上りリンクグラント)なしに基地局により上りリンクリソースが予め設定される動作を‘設定されたグラント(configured grant)’という。設定されたグラントは以下の2つのタイプにより定義される。
【0060】
-Type 1:上位階層シグナリングにより一定の周期の上りリンクグラントが提供される(別の第1階層シグナリングなしに設定される)。
【0061】
-Type 2:上位階層シグナリングにより上りリンクグラントの周期が設定され、PDCCHを介して設定されたグラントの活性化/非活性化がシグナリングされることにより上りリンクグラントが提供される。
【0062】
複数の端末に設定されたグラントのためのリソースが共有される。各端末の設定されたグラントに基づく上りリンク信号送信は、時間/周波数リソース及び参照信号パラメータ(例えば、異なる循環シフトなど)に基づいて識別される。従って、基地局は信号衝突などにより端末の上りリンク送信に失敗した場合、該当端末を識別して該当送信ブロックのための再送信グラントを該当端末に明示的に送信する。
【0063】
設定されたグラントにより、同一の送信ブロックのために初期送信を含むK回の繰り返し送信が支援される。K回繰り返して送信される上りリンク信号のためのHARQプロセスIDは、初期送信のためのリソースに基づいて同一に決定される。K回繰り返して送信される該当送信ブロックのための冗長バージョン(redundancy version)は、{0,2,3,1}、{0,3,0,3}及び{0,0,0,0}のうちのいずれかのパターンを有する。
【0064】
端末は以下のうちのいずれかの条件を満たすまで繰り返し送信を行う:
【0065】
-同一の送信ブロックのための上りリンクグラントが成功的に受信される場合
【0066】
-該当送信ブロックのための繰り返し送信回数がKに至った場合
【0067】
-周期Pの終了時点に至った場合
【0068】
既存の3GPP LTEシステムのLAA(Licensed-Assisted Access)のように、3GPP NRシステムにおいても、非免許帯域(unlicensed band)をセルラー通信に活用する方案が考慮されている。但し、LAAとは異なり、非免許帯域内のNRセル(以下、NR UCell)はスタンドアローン(Standalone、SA)動作を目標とする。一例として、NR UCellにおいてPUCCH、PUSCH、PRACHの送信などが支援される。
【0069】
LAA UL(Uplink)では、非同期式HARQ手順(Asynchronous HARQ procedure)の導入によりPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)に対するHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat Request-acknowledgement/Negative-acknowledgement)情報を端末に知らせるためのPHICH(Physical HARQ Indicator Channel)のような別のチャネルが存在しない。よって、UL LBT過程において競争ウィンドウ(Contention Window;CW)のサイズを調整するための正確なHARQ-ACK情報を活用することができない。従って、UL LBT過程では、ULグラントをn番目のSFで受信した場合、(n-3)番目のサブフレーム前の最新UL TXバーストの1番目のサブフレームを参照サブフレーム(Reference Subframe)として設定し、参照サブフレームに対応するHARQ process IDに対するNDIを基準として競争ウィンドウのサイズを調整する。即ち、基地局が1つ以上の送信ブロック(Transport Block;TB)ごとのNDI(New data Indicator)をトグリング(Toggling)するか、又は1つ以上の送信ブロックに対して再送信を指示すると、参照サブフレームにおいてPUSCHが他の信号と衝突して送信に失敗したと仮定して、予め約束した競争ウィンドウサイズのための集合内の現在適用された競争ウィンドウサイズの次に大きい競争ウィンドウサイズに該当競争ウィンドウのサイズを増加させ、そうではないと、参照サブフレームでのPUSCHが他の信号との衝突なしに成功的に送信されたと仮定して、競争ウィンドウのサイズを最小値(例えば、CWmin)に初期化する方案が導入されている。
【0070】
本開示の様々な実施例が適用可能なNRシステムでは、1つの要素搬送波(component carrier、CC)ごとに最大400MHz周波数リソースが割り当てられる/支援される。このような広帯域(wideband)CCで動作するUEが常にCC全体に対するRF(radio Frequency)モジュールをオン(ON)にしたまま動作する場合、UEのバッテリー消耗が大きくなる。
【0071】
又は1つの広帯域CC内に動作する複数の使用例(例えば、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、URLLC、mMTC(massive Machine type Communication)など)を考慮する場合、該当CC内の周波数帯域ごとに互いに異なるニューマロロジー(例えば、副搬送波間隔)が支援される。
【0072】
又は、UEごとに最大帯域幅に対する能力(capability)が互いに異なってもよい。
【0073】
かかる状況を考慮して、基地局はUEに広帯域CCの全体帯域幅ではない一部帯域幅でのみ動作するように指示/設定する。ここで、一部帯域幅は帯域幅パート(bandwidth part;BWP)により定義される。
【0074】
BWPは周波数軸上で連続するリソースブロック(RB)で構成され、1つのBWPは1つのニューマロロジー(例えば、副搬送波間隔、CP長さ、スロット/ミニスロット区間など)に対応する。
【0075】
図2は本開示に適用可能な非免許帯域を支援する無線通信システムの一例を示す。
【0076】
以下の説明において、免許帯域(以下、L-band)で動作するセルをL-cellと定義し、L-cellのキャリアを(DL/UL)LCCと定義する。また非免許帯域(以下、U-band)で動作するセルをU-cellと定義し、U-cellのキャリアを(DL/UL)UCCと定義する。セルのキャリア/キャリア-周波数はセルの動作周波数(例えば、中心周波数)を意味する。セル/キャリア(例えば、CC)はセルと統称する。
【0077】
図2(a)のように、端末と基地局が搬送波結合されたLCC及びUCCにより信号を送受信する場合、LCCはPCC(Primary CC)に設定され、UCCはSCC(Secondary CC)に設定される。図2(b)のように、端末と基地局は1つのUCC又は搬送波結合された複数のUCCにより信号を送受信する。即ち、端末と基地局はLCC無しにUCC(s)のみにより信号を送受信することができる。スタンドアローン動作のために、UCellではPRACH、PUCCH、PUSCH、SRS送信などが支援される。
【0078】
以下、本開示で説明する非免許帯域での信号送受信動作は、(特に言及しないと)上述した全ての配置シナリオに基づいて行われる。
【0079】
特に言及しないと、以下の定義がこの明細書で使用される用語に適用される。
【0080】
-チャネル(Channel):共有スペクトル(Shared spectrum)でチャネル接続過程が行われる連続するRBで構成され、搬送波又は搬送波の一部を称する。
【0081】
-チャネル接続過程(Channel Access Procedure、CAP):信号送信前に他の通信ノードのチャネル使用有無を判断するために、センシングに基づいてチャネル可用性を評価する手順である。センシングのための基本ユニット(basic unit)はTsl=9us区間(duration)のセンシングスロットである。基地局又は端末がセンシングスロット区間の間にチャネルをセンシングし、センシングスロット区間内で少なくとも4usの間に検出された電力がエネルギー検出しきい値XThreshより小さい場合、センシングスロット区間Tslは遊休状態と見なされる。そうではない場合は、センシングスロット区間Tsl=9usはビジー状態と見なされる。CAPはLBT(Listen-Before-Talk)とも称される。
【0082】
-チャネル占有(Channel occupancy):チャネル接続手順の実行後、基地局/端末によるチャネル上の対応する送信を意味する。
【0083】
-チャネル占有時間(Channel Occupancy Time、COT):基地局/端末がチャネル接続手順の実行後、基地局/端末及びチャネル占有を共有する任意の基地局/端末がチャネル上で送信を行える総時間を称する。COTの決定時、送信ギャップが25us以下であると、ギャップ区間もCOTにカウントされる。
【0084】
なお、COTは基地局と対応端末の間の送信のために共有される。
【0085】
具体的には、UE-initiated COTを基地局と共有する(share)とは、random back-off counter基盤のLBT(例えば、CAT-3 LBT又はCAT-4 LBT)により端末が占有するチャネルの一部を基地局に譲渡し、基地局は端末がUL送信を完了した時点からDL送信の開始前に発生するタイミングギャップ(timing gap)を活用して、random back-off counterなしにLBT(例えば、CAT-1 LBT又はCAT-2 LBT)を行った後、LBTに成功して該当チャネルが遊休(idle)状態であることが確認されると、基地局が残りの端末のCOTを活用してDL送信を行うことを意味する。
【0086】
一方、gNB-initiated COTを端末と共有する(share)とは、random back-off counter基盤のLBT(例えば、CAT-3 LBT又はCAT-4 LBT)により基地局が占有するチャネルの一部を端末に譲渡し、端末は基地局がDL送信を完了した時点からUL送信の開始前に発生するタイミングギャップを活用して、random back-off counterなしにLBT(例えば、CAT-1 LBT又はCAT-2 LBT)を行い、LBTに成功して該当チャネルが遊休(idle)状態であることが確認されると、端末が残りの基地局のCOTを活用してUL送信を行う過程を意味する。かかる過程を端末と基地局がCOTを共有するという。
【0087】
-DL送信バースト(burst):16usを超えるギャップがない、基地局からの送信セットにより定義される。16usを超えるギャップにより分離された、基地局からの送信は個々のDL送信バーストとして見なされる。基地局はDL送信バースト内でチャネル可用性をセンシングせず、ギャップ以後に送信を行う。
【0088】
-UL送信バースト:16usを超えるギャップがない、端末からの送信セットにより定義される。16usを超えるギャップにより分離された、端末からの送信は個々のUL送信バーストとして見なされる。端末はUL送信バースト内でチャネル可用性をセンシングせず、ギャップ以後に送信を行う。
【0089】
-検出バースト:(時間)ウィンドウ内に限定され、デューティサイクルに連関する、信号及び/又はチャネルのセットを含むDL送信バーストを称する。LTE基盤のシステムにおいて、検出バーストは基地局により開始された送信としてPSS、SSS及びCRS(cell-specific RS)を含み、非ゼロ出力CSI-RSをさらに含む。NR基盤のシステムにおいては、検出バーストは基地局により開始された送信として少なくともSS/PBCHブロックを含み、SIB1を有するPDSCHをスケジューリングするPDCCHのためのCORESET、SIB1を運ぶPDSCH及び/又は非ゼロ出力CSI-RSをさらに含む。
【0090】
図3はこの開示に適用可能な非免許帯域においてリソースを占有する方法を示す。
【0091】
図3を参照すると、非免許帯域内の通信ノード(例えば、基地局、端末)は、信号送信前に他の通信ノードのチャネル使用有無を判断する必要がある。そのために、非免許帯域内の通信ノードは送信が行われるチャネルに接続するためにチャネル接続過程(CAP)を行う。チャネル接続過程はセンシングに基づいて行われる。例えば、通信ノードは信号送信前にまずCS(Carrier Sensing)を行って、他の通信ノードが信号送信を行っているか否かを確認する。他の通信ノードが信号送信を行っていないと判断された場合をCCA(Clear Channel Assessment)が確認されたと定義する。既に定義された或いは上位階層(例えば、RRC)により設定されたCCAしきい値(例えば、XThresh)がある場合、通信ノードはCCAしきい値より高いエネルギーがチャネルで検出されると、チャネル状態をビジー(busy)と判断し、そうではないと、チャネル状態を遊休(idle)と判断する。チャネル状態が遊休と判断されると、通信ノードは非免許帯域で信号送信を開始する。CAPはLBTと混用できる。
【0092】
表1はこの開示に適用可能なNR-Uで支援されるチャネル接続過程(CAP)を例示する。
【0093】
【表1】
【0094】
非免許帯域を支援する無線通信システムにおいて、端末に設定される1つのセル(或いは搬送波(例えば、CC))或いはBWPは、既存のLTEに比べて大きいBW(BandWidth)を有する広帯域である。しかし、規制(regulation)などに基づいて独立的なLBT動作に基づくCCAが要求されるBWは制限される。個別LBTが行われるサブバンド(SB)をLBT-SBと定義すると、1つの広帯域セル/BWP内に複数のLBT-SBが含まれる。LBT-SBを構成するRBセットは上位階層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。従って、(i)セル/BWPのBW及び(ii)RBセット割り当て情報に基づいて、1つのセル/BWPには1つ以上のLBT-SBが含まれる。セル(或いは搬送波)のBWPに複数のLBT-SBが含まれる。LBT-SBは、例えば、20MHz帯域を有する。LBT-SBは周波数領域において複数の連続する(P)RBで構成され、(P)RBセットとも称される。
【0095】
一方、端末は非免許帯域での上りリンク信号送信のためにタイプ1又はタイプ2のCAPを行う。一般的には、端末は上りリンク信号送信のために基地局が設定したCAP(例えば、タイプ1又はタイプ2)を行う。例えば、PUSCH送信をスケジューリングするULグラント(例えば、DCIフォーマット0_0、0_1)内に端末のCAPタイプ指示情報が含まれる。
【0096】
タイプ1 UL CAPにおいて送信前に遊休とセンシングされたセンシングスロットによりスパンされる(spanned)時間区間の長さはランダムである。タイプ1 UL CAPは以下の送信に適用される。
【0097】
-基地局からスケジューリング及び/又は(設定された)PUSCH/SRS送信
【0098】
-基地局からスケジューリング及び/又は設定されたPUCCH送信
【0099】
-RAP(Random Access Procedure)に関連する送信
【0100】
図4はこの開示に適用可能な非免許帯域において上りリンク及び/又は下りリンク信号送信のための端末のチャネル接続手順のうち、タイプ1のCAP動作を例示する。
【0101】
まず図4を参照しながら、非免許帯域での上りリンク信号送信について説明する。
【0102】
まず端末は遅延区間(defer duration)Tdのセンシングスロット区間の間にチャネルが遊休状態であるか否かをセンシングし、その後、カウンターNが0になると、送信を行う(S434)。この時、カウンターNは以下の手順に従って追加センシングスロット区間の間にチャネルをセンシングすることにより調整される:
【0103】
ステップ1)(S420)N=Ninitに設定。ここで、Ninitは0からCWpの間で均等分布されたランダム値である。次に、ステップ4に移動する。
【0104】
ステップ2)(S440)N>0であり、端末がカウンターの減少を選択した場合、N=N-1に設定。
【0105】
ステップ3)(S450)追加センシングスロット区間の間にチャネルをセンシングする。この時、追加センシングスロット区間が遊休であると(Y)、ステップ4に移動する。そうではないと(N)、ステップ5に移動する。
【0106】
ステップ4)(S430)N=0であると(Y)、CAP手順を終了する(S432)。そうではないと(N)、ステップ2に移動する。
【0107】
ステップ5)(S460)追加遅延区間T内でビジー(busy)センシングスロットが検出されるか、又は追加遅延区間T内の全てのセンシングスロットが遊休(idle)と検出されるまでチャネルをセンシング。
【0108】
ステップ6)(S470)追加遅延区間Tの全てのセンシングスロット区間の間にチャネルが遊休とセンシングされると(Y)、ステップ4に移動する。そうではないと(N)、ステップ5に移動する。
【0109】
表2はチャネル接続優先順位クラスによってCAPに適用されるm、最小CW、最大CW、最大チャネル占有時間(Maximum Channel Occupancy Time, MCOT)及び許容CWサイズ(allowed CW sizes)が変わることを例示している。
【0110】
【表2】
【0111】
遅延区間Tは区間T(16us)+m個の連続するセンシングスロット区間Tsl(9us)の順で構成される。Tは16us区間の開始時点にセンシングスロット区間Tslを含む。CWmin,p≦CWp≦CWmax,pである。CWpはCWp=CWmin,pに設定され、以前のULバースト(例えば、PUSCH)に対する明示的/黙示的な受信応答に基づいてステップ1以前にアップデートされる(CWサイズアップデート)。例えば、CWpは以前のULバーストに対する明示的/黙示的な受信応答に基づいてCWmin,pに初期化されるか、次に高い許容された値に増加するか、又は既存の値がそのまま維持される。
【0112】
タイプ2UL CAPにおいて送信前に遊休とセンシングされたセンシングスロットによりスパンされる(spanned)時間区間の長さは決定的である(deterministic)。タイプ2 UL CAPはタイプ2A/2B/2C UL CAPに区分される。タイプ2A UL CAPにおいて端末は少なくともセンシング区間Tshort_dl=25usの間にチャネルが遊休とセンシングされた直後(immediately after)、送信を行う。ここで、Tshort_dlは区間Tf(=16us)の直後に続く1つのセンシングスロット区間で構成される。タイプ2A UL CAPにおいてTfは区間の開始点にセンシングスロットを含む。タイプ2B UL CAPにおいて端末はセンシング区間Tf=16usの間にチャネルが遊休とセンシングされた直後、送信を行う。タイプ2B UL CAPにおいてTfは区間の最後の9us内にセンシングスロットを含む。タイプ2C UL CAPにおいて端末は送信を行う前にチャネルをセンシングしない。
【0113】
非免許帯域において端末の上りリンクデータ送信のためには、まず基地局が非免許帯域上のULグラント送信のためのLBTに成功し、端末もULデータ送信のためのLBTに成功する必要がある。即ち、基地局端と端末端の2回のLBTに全て成功しないと、ULデータ送信を試みることができない。またLTEシステムにおいて、ULグラントからスケジュールされたULデータ間には最小4msecの遅延(delay)が所要されるので、該当時間の間に非免許帯域で共存する他の送信ノードが優先接続することによりスケジュールされたULLデータ送信が遅延されることもある。かかる理由で、非免許帯域においてULデータ送信の効率性を高める方法が論議されている。
【0114】
NRでは、相対的に高い信頼度と低い遅延時間を有するUL送信を支援するために、基地局が上位階層信号(例えば、RRCシグナリング)或いは上位階層信号とL1信号(例えば、DCI)との組み合わせで時間、周波数及びコードドメインリソースを端末に設定しておいた設定されたグラントタイプ1及びタイプ2を支援する。端末は基地局からULグラントを受けなくてもタイプ1又はタイプ2に設定されたリソースを使用してUL送信を行うことができる。タイプ1では設定されたグラントの周期、SFN=0対比オフセット、時間/周波数リソース割り当て(time/freq. resource allocation)、繰り返し(repetition)回数、DMRSパラメータ、MCS/TBS及び電力制御パラメータ(power control parameter)などがL1信号なしに全てRRCのような上位階層信号によってのみ設定される。タイプ2は設定されたグラントの周期と電力制御パラメータなどはRRCのような上位階層信号により設定され、残りのリソースに関する情報(例えば、初期送信タイミングのオフセットと時間/周波数リソース割り当て、DMRSパラメータ、MCS/TBSなど)はL1シグナルであるactivation DCIにより指示される方法である。
【0115】
LTE LAAのAULとNRのconfigured grantの間の最大差は、端末がULグラントなしに送信したPUSCHに対するHARQ-ACKフィードバック送信方法とPUSCH送信時に共に送信されるUCIの存在有無である。NR Configured grantでは、シンボルインデックスと周期、HARQプロセス数の方程式を使用してHARQプロセスが決定されるが、LTE LAAでは、AUL-DFI(downlink feedback information)により明示的に(explicit)HARQ-ACKフィードバック情報が送信される。またLTE LAAでは、AUL PUSCHを送信するたびにHARQ ID、NDI、RVなどの情報を含むUCIをAUL-DFIにより共に送信する。また、NR Configured grantでは、端末がPUSCHの送信に使用した時間/周波数リソースとDMRSリソースに基づいてUEを認識(identification)し、LTE LAAでは、DMRSリソースと一緒にPUSCHと共に送信されるAUL-DFIに明示的に(explicit)含まれたUE IDにより端末を認識する。
【0116】
以下、図4を参照しながら、非免許帯域での下りリンク信号送信について説明する。
【0117】
基地局は非免許帯域での下りリンク信号送信のために、以下のうちのいずれかのチャネル接続過程(CAP)を行う。
【0118】
(1)タイプ1 下りリンク(DL)CAP方法
【0119】
タイプ1 DL CAPにおいて送信前に遊休とセンシングされたセンシングスロットによりスパンされる(spanned)時間区間の長さはランダムである。タイプ1 DL CAPは以下の送信に適用される。
【0120】
-(i)ユーザ平面データ(user plane data)を有するユニキャストPDSCH、又は(ii)ユーザ平面データを有するユニキャストPDSCH及びユーザ平面データをスケジューリングするユニキャストPDCCHを含む、基地局により開始された(initiated)送信、又は
【0121】
-(i)検出バーストのみを有する、又は(ii)非-ユニキャスト(non-unicast)情報と多重化された検出バーストを有する、基地局により開始された送信。
【0122】
図4を参照すると、まず基地局は遅延区間(defer duration)Tdのセンシングスロット区間の間にチャネルが遊休状態であるか否かをセンシングし、その後、カウンターNが0になると、送信を行う(S434)。この時、カウンターNは以下の手順に従って追加センシングスロット区間の間にチャネルをセンシングすることにより調整される:
【0123】
ステップ1)(S420)N=Ninitに設定。ここで、Ninitは0からCWpの間で均等分布されたランダム値である。次に、ステップ4に移動する。
【0124】
ステップ2)(S440)N>0であり、基地局がカウンターの減少を選択した場合、N=N-1に設定。
【0125】
ステップ3)(S450)追加センシングスロット区間の間にチャネルをセンシングする。この時、追加センシングスロット区間が遊休であると(Y)、ステップ4に移動する。そうではないと(N)、ステップ5に移動する。
【0126】
ステップ4)(S430)N=0であると(Y)、CAP手順を終了する(S432)。そうではないと(N)、ステップ2に移動する。
【0127】
ステップ5)(S460)追加遅延区間Td内でビジー(busy)センシングスロットが検出されるか、又は追加遅延区間Td内の全てのセンシングスロットが遊休(idle)と検出されるまでチャネルをセンシング。
【0128】
ステップ6)(S470)追加遅延区間Tdの全てのセンシングスロット区間の間にチャネルが遊休とセンシングされると(Y)、ステップ4に移動する。そうではないと(N)、ステップ5に移動する。
【0129】
表3はチャネル接続優先順位クラスによってCAPに適用されるm、最小競争ウィンドウ(Contention Window、CW)、最大CW、最大チャネル占有時間(Maximum Channel Occupancy Time, MCOT)及び許容CWサイズ(allowed CW sizes)が変わることを例示している。
【0130】
【表3】
【0131】
遅延区間Tは区間T(16us)+m個の連続するセンシングスロット区間Tsl(9us)の順で構成される。Tは16us区間の開始時点にセンシングスロット区間Tslを含む。
【0132】
CWmin,p≦CWp≦CWmax,pである。CWpはCWp=CWmin,pに設定され、以前のDLバースト(例えば、PDSCH)に対するHARQ-ACKフィードバック(例えば、ACK又はNACK比率)に基づいてステップ1以前にアップデートされる(CWサイズアップデート)。例えば、CWpは以前のDLバーストに対するHARQ-ACKフィードバックに基づいてCWmin,pに初期化されるか、又は次に高い許容された値に増加されるか、又は既存の値がそのまま維持される。
【0133】
(2)タイプ2 下りリンク(DL)CAP方法
【0134】
タイプ2 DL CAPにおいて送信前に遊休とセンシングされたセンシングスロットによりスパンされる時間区間の長さは決定的である(deterministic)。タイプ2 DL CAPはタイプ2A/2B/2C DL CAPに区分される。
【0135】
タイプ2A DL CAPは以下の送信に適用される。タイプ2A DL CAPにおいて基地局は少なくともセンシング区間Tshort_dl=25usの間にチャネルが遊休とセンシングされた直後、送信を行う。ここで、Tshort_dlは区間Tf(=16us)の直後に続く1つのセンシングスロット区間で構成される。Tfは区間の開始点にセンシングスロットを含む。
【0136】
-(i)検出バーストのみを有する、又は(ii)非-ユニキャスト(non-unicast)情報と多重化された検出バーストを有する、基地局により開始された送信、又は
【0137】
-共有チャネル占有(Shared channel occupancy)内で端末による送信から25usギャップ以後の基地局の送信。
【0138】
タイプ2B DL CAPは共有されたチャネル占有時間内で端末による送信から16usギャップ以後に基地局により行われる送信に適用可能である。タイプ2B DL CAPにおいて基地局はTf=16usの間にチャネルが遊休とセンシングされた直後、送信を行う。Tfは区間の最後の9us内にセンシングスロットを含む。タイプ2C DL CAPは共有されたチャネル占有時間内で端末による送信から最大16usギャップ後に基地局により行われる送信に適用可能である。タイプ2C DL CAPにおいて基地局は送信を行う前にチャネルをセンシングしない。
【0139】
非免許帯域を支援する無線通信システムにおいて端末に設定される1つのセル(或いは、搬送波(例、CC))或いはBWPは既存のLTEに比べて大きいBW(Bandwidth)を有する広帯域で構成される。しかし、規制などにより独立したLBT動作に基づくCCAが求められるBWは制限されることもある。個別LBTが行われるサブバンド(SB)をLBT-SBと定義すると、1つの広帯域セル/BWP内に複数のLBT-SBが含まれる。LBT-SBを構成するRBセットは上位階層(例、RRC)シグナリングにより設定される。従って、(i)セル/BWPのBW及び(ii)RBセット割り当て情報に基づいて、1つのセル/BWPには1つ以上のLBT-SBが含まれる。
【0140】
図5は非免許帯域内に複数のLBT-SBが含まれた場合を例示する。
【0141】
図5を参照すると、セル(或いは搬送波)のBWPに複数のLBT-SBが含まれる。LBT-SBは、例えば、20MHz帯域を有する。LBT-SBは周波数領域において複数の連続する(P)RBで構成され、(P)RBセットとも称される。図示していないが、LBT-SBの間にはガードバンド(GB)が含まれてもよい。従って、BWPは{LBT-SB#0(RB set#0)+GB#0+LBT-SB#1(RB set#1+GB#1)+...+LBT-SB#(K-1)(RB set(#K-1))}の形態で構成される。便宜上、LBT-SB/RBインデックスは低い周波数帯域から高い周波数帯域に行くにつれて増加するように設定/定義される。
【0142】
一方、NRシステムの場合、送信/受信アンテナが大きく増加する巨大(massive)多重入力多重出力(multiple input multiple output、MIMO)環境が考慮される。即ち、巨大MIMO環境が考慮されることにより、送信/受信アンテナの数は数十又は数百個以上に増加する。一方、NRシステムでは、6GHz以上の帯域、即ち、ミリメートル周波数帯域での通信を支援する。しかし、ミリメートル周波数帯域は非常に高い周波数帯域を用いるため、距離による信号減殺が急激であるという周波数特性を有する。従って、少なくとも6GHz以上の帯域を使用するNRシステムでは、急激な電波減殺特性を補償するために、信号送信を全方向ではなく特定の方向にエネルギーを集めて送信するビームフォーミング技法を使用する。巨大MIMO環境ではハードウェア具現の複雑度を減らし、多数のアンテナを用いた性能増加、リソース割り当ての柔軟性、周波数ごとのビーム制御の容易さのために、ビーム形成加重値ベクトル(weight vector)/プリコーディングベクトル(precoding vector)を適用する位置によって、アナログビームフォーミング(analog beamforming)技法とデジタルビームフォーミング(digital beamforming)技法が結合したハイブリッド(hybrid)形態のビームフォーミング技法が要求される。
【0143】
図6はハイブリッドビームフォーミング(hybrid beamforming)のための送信端及び受信端のブロック図の一例を示す。
【0144】
ミリメートル周波数帯域において狭ビームを形成する方法として、BSやUEから多数のアンテナに適切な位相差を用いて同じ信号を送信することにより、特定の方向でのみエネルギーが高くなるビームフォーミング方式が主に考えられている。このようなビームフォーミング方式には、デジタル基底帯域(baseband)信号に位相差を形成するデジタルビームフォーミング、変調されたアナログ信号に時間遅延(即ち、循環遷移)を用いて位相差を形成するアナログビームフォーミング、デジタルビームフォーミングとアナログビームフォーミングを全て利用するハイブリッドビームフォーミングなどがある。アンテナ要素ごとに送信パワー及び位相調節ができるようにトランシーバユニット(transceiver unit、TXRU)を有すると、周波数リソースごとに独立したビームフォーミングが可能になる。しかし、100余個の全てのアンテナ要素にTXRUを設けることは費用面で実効性が乏しい。即ち、ミリメートル周波数帯域は急激な電波減殺特性を補償するために多数のアンテナを使用する必要があり、デジタルビームフォーミングはアンテナ数ほどのRFコンポーネント(例えば、デジタルアナログコンバータ(DAC)、ミキサー(mixer)、電力増幅器(power amplifier)、線形増幅器(linear amplifier)など)を必要とするので、ミリメートル周波数帯域においてデジタルビームフォーミングを具現するためには通信機器の単価が上がる問題がある。従って、ミリメートル周波数帯域のようにアンテナが多く必要な場合には、アナログビームフォーミング又はハイブリッドビームフォーミング方式が考慮される。アナログビームフォーミング方式は、1つのTXRUに多数のアンテナ要素をマッピングし、アナログ位相遷移器(analog phase shifter)でビームの方向を調節する。かかるアナログビームフォーミング方式は全体帯域において1つのビーム方向のみを形成するので、周波数選択的ビームフォーミング(beamforming、BF)ができない短所がある。ハイブリッドBFはデジタルBFとアナログBFの中間形態であって、Q個のアンテナ要素より少ない数であるB個のTXRUを有する方式である。ハイブリッドBFの場合、B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の連結方式によって差はあるが、同時に送信可能なビームの方向はB個以下に制限される。
【0145】
ビーム管理(Beam management、BM)
【0146】
BM過程は、下りリンク(downlink、DL)及び上りリンク(uplink、UL)の送信/受信に使用可能なBS(或いは送信及び受信ポイント(transmission and reception point、TRP))及び/又はUEビームのセットを得て維持するための過程であり、以下のような過程及び用語を含む。
【0147】
-ビーム測定(beam measurement):BS又はUEが受信されたビームフォーミング信号の特性を測定する動作
【0148】
-ビーム決定(beam determination):BS又はUEが自分の送信ビーム(Tx beam)/受信ビーム(Rx beam)を選択する動作
【0149】
-ビームスイーピング(beam sweeping):所定の方式で一定時間区間の間に送信及び/又は受信ビームを用いて空間ドメインをカバーする動作
【0150】
-ビーム報告(beam report):UEがビーム測定に基づいてビームフォーミングされた信号の情報を報告する動作
【0151】
BM過程は、(1)SSB又はCSI-RSを用いるDL BM過程と、(2)SRS(Sounding reference signal)を用いるUL BM過程に区分される。また、それぞれのBM過程は、Txビームを決定するためのTxビームスイーピングとRxビームを決定するためのRxビームスイーピングを含む。
【0152】
このとき、DL BM過程は、(1)BSによるビームフォーミングされたDL RS(例、CSI-RS又はSSB)の送信と、(2)UEによるビーム報告(beam reporting)を含む。
【0153】
ここで、ビーム報告は、選好する(preferred)DL RS ID及びそれに対応する参照信号受信電力(reference signal received power、RSRP)を含む。DL RS IDはSSBRI(SSB Resource Indicator)又はCRI(CSI-RS Resource Indicator)である。
【0154】
2.DL BM関連ビーム指示(beam Indication)
【0155】
UEは少なくともQCL(Quasi Co-location)指示のための最大M個の候補送信設定指示(Transmission Configuration Indication、TCI)状態に関するリストをRRCシグナリングにより受信する。ここで、MはUE(能力)に依存し、64である。
【0156】
各TCI状態は1つの参照信号(reference signal、RS)セットを有して設定される。表10はTCI-State IEの一例を示す。TCI-State IEは1つ又は2つのDL参照信号(reference signal、RS)に対応する類似共同-位置(quasi co-location、QCL)タイプに連関する。
【0157】
【表4】
【0158】
表4において、‘bwp-Id’はRSが位置するDL BWPを示し、‘cell’はRSが位置する搬送波を示し、‘referencesignal’はターゲットアンテナポートに対して類似共同-位置のソースとなる参照アンテナポート或いはそれを含む参照信号を示す。ターゲットアンテナポートはCSI-RS、PDCCH DMRS又はPDSCH DMRSである。
【0159】
3.QCL(Quasi-Co Location)
【0160】
UEは該UE及び所定のセルに対して意図した(intended)DCIを有する検出されたPDCCHによってPDSCHを復号するために、最大M個のTCI-状態設定を含むリストを受信する。ここで、MはUE能力(capability)に依存する。
【0161】
表4に例示したように、それぞれのTCI-Stateは1つ又は2つのDL RSとPDSCHのDM-RSポートの間にQCL関係を設定するためのパラメータを含む。QCL関係は、1番目のDL RSに対するRRCパラメータqcl-Type1と2番目のDL RSに対するqcl-Type2(設定された場合)を有して設定される。
【0162】
各DL RSに対応するQCLタイプはQCL-Info内のパラメータ‘qcl-Type’により与えられ、以下のうちのいずれかである:
【0163】
-‘QCL-TypeA':{Doppler shift、Doppler spread、average delay、delay spread}
【0164】
-‘QCL-TypeB':{Doppler shift、Doppler spread}
【0165】
-‘QCL-TypeC':{Doppler shift、average delay}
【0166】
-‘QCL-TypeD':{Spatial Rx parameter}
【0167】
例えば、ターゲットアンテナポートが特定のNZP CSI-RSである場合、該当NZP CSI-RSアンテナポートは、QCL-TypeAの観点では特定のTRSと、QCL-Type Dの観点では特定のSSBとQCLされたと指示/設定される。かかる指示/設定を受けたUEはQCL-TypeA TRSで測定されたドップラー、遅延値を用いて該当NZP CSI-RSを受信し、QCL-TypeD SSBの受信に使用された受信ビームを該当NZP CSI-RSの受信に適用する。
【0168】
UL BM過程
【0169】
UL BMはUE具現によってTxビーム-Rxビームの間のビームレシプロシティ(beam reciprocity)(又はビーム対応性)が成立するか又は成立しない。もしBSとUEの両方でTxビーム-Rxビームの間の相互関係が成立すると、DLビーム対(pair)によりULビーム対を合わせることができる。しかし、BSとUEの一方でもTxビーム-Rxビームの間の相互関係が成立しないと、DLビーム対の決定とは別途に、ULビーム対の決定過程が必要である。
【0170】
また、BSとUEの両方ともビーム対応性を維持している場合にも、UEが選好する(preferred)ビームの報告を要請しなくても、BSはDL Txビームの決定のために、UL BM過程を使用することができる。
【0171】
UL BMはビームフォーミングされたUL SRS送信により行われ、SRSリソースセットのUL BMの適用有無は(RRCパラメータ)用途にRRCパラメータにより設定される。用途が‘BeamManagement(BM)'に設定されると、所定の時間の瞬間(Time instant)に複数のSRSリソースセットのそれぞれに1つのSRSリソースのみが送信される。
【0172】
UEには(RRCパラメータ)SRS-ResourceSetにより設定される1つ又はそれ以上のサウンド参照信号(Sounding reference signal、SRS)リソースセットが(RRCシグナリングなどにより)設定される。それぞれのSRSリソースセットに対して、UEはK≧1SRSリソースが設定される。ここで、Kは自然数であり、Kの最大値はSRS_能力により指示される。
【0173】
DL BMと同様に、UL BM過程もUEのTxビームスイーピングとBSのRxビームスイーピングに区分される。
【0174】
一方、後述する提案方法において、ビームとは、特定の方向及び/又は特定の空間に電力を集中させて特定の動作(例えば、LBT又は送信)を行うための領域を意味する。言い換えれば、端末又は基地局は特定の空間及び/又は特定の方向に対応する特定の領域(即ち、ビーム)をターゲットとしてLBT又は送信のような動作を行う。従って、それぞれのビームはそれぞれの空間及び/又はそれぞれの方向に対応する。また端末又は基地局はそれぞれのビームを使用するために、それぞれの空間及び/又はそれぞれの方向に対応する空間ドメインフィルター(Spatial Domain Filter)を使用することができる。即ち、1つの空間ドメインフィルターは1つ以上のビームに対応し、端末又は基地局は使用しようとするビーム(又は空間及び/又は方向)に対応する空間ドメインフィルターを用いてLBT(Listen Before Talk)又は送信のような動作を行う。
【0175】
例えば、端末又は基地局は、LBTビームに対応する空間ドメインフィルターを用いて該当LBTビームのための空間及び/又は方向を介してLBTを行うか、又はTxビームに対応する空間ドメインフィルターを用いて該当Txビームのための空間及び/又は方向を介してDL/UL送信を行う。
【0176】
以下、この開示では多重チャネル接続手順(Multi-channel access procedure)を空間ドメイン(spatial domain)に拡張して複数のビーム方向送信のためのビームごとの独立したLBT(independent per-beam LBT)に適用することに基づく効率的なLBT方法について提案する。また、DL/UL送信の種類がブロードキャス(broadcast)送信であるか、又はユニキャスト(unicast)送信であるかによって、EDしきい値(threshold)を異なるように設定する方法、及び各送信種類ごとのCOT共有(sharing)方法について提案する。
【0177】
非免許帯域において送信のために行うチャネル接続手順としては、代表的にはLBT(Listen-before-Talk)がある。信号を送信する基地局及び/又は端末が測定した周辺の干渉程度(interference level)をEDしきい値のような特定のしきい値と比較して雑音度が一定以下である場合、該当信号の送信を許容して送信間衝突を防止するメカニズムである。
【0178】
図7はdirectional LBTとomnidirectional LBTの一例を示す。
【0179】
図7(a)は特定のビーム方向LBT及び/又はビームグループ単位のLBTを含むdirectional LBTを示し、図7(b)はomnidirectional LBTを示す。
【0180】
既存のNR-Uシステム(例えば、Rel-16 NR-U)では、図7で説明したように、CAP(即ち、LBT)過程を行って、チャネルが遊休であると判断されると、DL/UL信号/チャネルが送信される。一方、既存のNR-Uシステムでは、他のRAT(例えば、Wi-Fi)との共存のために他のRATとのLBT帯域を一致させており、CAP(即ち、LBT)は全方向に行われる。即ち、既存のNR-Uシステムでは非指向性LBTが行われる。
【0181】
しかし、既存のNR-Uシステムで使用される7GHz帯域の非免許帯域より高い帯域(例えば、52.6GHz以上の帯域)でDL/UL信号/チャネルを送信するためのRel-17 NR-Uでは、既存の7GHz帯域より大きい経路損失を克服するために、特定のビーム方向にエネルギーを集中して送信するD-LBT(Directional LBT)を活用する。即ち、Rel-17 NR-Uでは、D-LBTにより経路損失を減少してより広いカバレッジにDL/UL信号/チャネルを送信し、他のRAT(例えば、WiGig)との共存にも効率性を高めることができる。
【0182】
図7(a)を見ると、ビームグループ(beam group)がビーム#1ないしビーム#5で構成されるとき、ビーム#1ないしビーム#5に基づいてLBTを行うことをビームグループ単位のLBTという。またビーム#1ないしビーム#5のいずれかのビーム(例えば、ビーム#3)によりLBTを行うことを特定のビーム方向LBTという。このとき、ビーム#1ないしビーム#5は連続する(又は隣接する)ビームであっても、不連続する(又は隣接しない)ビームであってもよい。またビームグループに含まれるビームが必ず複数である必要はなく、単一のビームが1つのビームグループを形成してもよい。
【0183】
一方、ビームごとにLBTが行われてもよいが、ビームグループごとにLBTが行われてもよい。例えば、ビームごとにLBTが行われると、ビーム#1ないしビーム#5はTDM(Time Domain Multiplexing)及び/又はSDM(Spatial Domain Multiplexing)された複数の送信ビームのそれぞれをカバーすることができる。例えば、ビーム#1はTDM及び/又はSDMされた複数の送信ビームのうち、送信ビーム#1をカバーし、ビーム#2は複数の送信ビームのうち、送信ビーム#2をカバーし、ビーム#3は複数の送信ビームのうち、送信ビーム#3をカバーし、ビーム#4は複数の送信ビームのうち、また送信ビーム#4をカバーし、ビーム#5は複数の送信ビームのうち、送信ビーム#5をカバーする。ここで、カバーするとは、LBTを行うためのビームの領域が該当ビームに対応する送信ビームが有効な影響(又は干渉)を及ぼす領域を含むか、又は少なくとも同一であることを意味する。
【0184】
言い換えれば、送信ビームの干渉が及ぼす領域を含むLBTを行うためのセンシングビームによりエネルギー測定を行うことを意味する。またセンシングビームにより測定したエネルギーをEDしきい値と比較してチャネルのIDLE/BUSY有無を判断することができる。
【0185】
さらに他の例として、ビームグループごとにLBTが行われることは、ビームグループに含まれたビームに対応するTDM及び/又はSDMされた複数の送信ビームのために、ビームグループ単位で1回にLBTを行うことを意味する。即ち、ビームグループのための1つのビーム(以下、グループLBTビーム)を形成して、グループLBTビームを用いて複数の送信ビームの全てに対して1回にLBTを行う。
【0186】
従って、グループLBTビームはビームグループに対応する全ての送信ビーム(例えば、送信ビーム#1ないし送信ビーム#5)をカバーする。例えば、グループLBTビームの領域は送信ビーム(例えば、送信ビーム#1ないし送信ビーム#5)のそれぞれが有効な影響(又は干渉)を及ぼす領域を全て含むか、又は少なくとも同一であることを意味する。
【0187】
図7(b)はomnidirectional LBTであって、全方向のビームが1つのビームグループを構成して、該当ビームグループ単位でLBTを行う場合、omnidirectional LBTを行うといえる。即ち、全方向のビーム、即ち、セルで特定のセクター(sector)をカバーするビームの集合である全方向のビームが1つのビームグループに含まれると、これはomnidirectional LBTを意味することもできる。
【0188】
即ち、高周波帯域の場合、相当な経路損失(path-loss)によりカバレッジが制限されるが、このカバレッジ問題を克服するために、多重アンテナ技法を活用する。例えば、全方向(omnidirectional)送信ではない、特定の方向(directional)にエネルギーを集中して信号を送信する狭幅ビーム(narrow beam)送信を行うことができる。
【0189】
高周波非免許帯域では、上述したLBTのようなチャネル接続手順と共に、ビーム基盤の送信を結合して共に考慮する必要がある。例えば、特定の方向にdirectional LBTを行うために該当方向にのみdirectional LBT(D-LBT)を行うか、又は該当方向のビームが含まれたビームグループ単位のLBTを行ってチャネルが遊休であると判断されると送信を行う。ここで、ビームグループには単一或いは複数のビームが含まれ、全方向のビームを含むと、omnidirectional LBT(O-LBT)に拡張できる。
【0190】
高周波非免許帯域において複数のビーム方向への送信のために送信される複数のビーム方向の全てをカバーするRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)基盤のD-LBT或いはO-LBTを行う必要がある。このとき、複数のnarrow beamで構成されたビームごとの独立したLBTを行うとき、各ビーム方向ごとにLBTを順に行ってもよい。しかし、上述した方法は全体ビーム方向LBTを全て行うために所要される時間が長くなるので、送信を開始するためのチャネル接続にO-LBTに比べて相対的に長い時間がかかる。
【0191】
従って、Rel-16 NR-Uの多重チャネル接続手順(multi-channel access procedure)を空間ドメインに拡張してLBTを行う複数のnarrow beam方向のうち、代表ビーム方向を決定して、該当方向にのみRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)を行い、送信直前に残りのビーム方向にRandom back-off counter基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)を行って、該当LBTの成功時に送信を開始することにより送信開始まで要される遅延時間を減少することができる。
【0192】
一方、LBTを行うとき、チャネルのIDLE/BUSYを判断する基準となるED(Energy Detection)しきい値を、wide beam LBT(例えば、ビームグループLBT或いはO-LBT)を行った後、ブロードキャスト(broadcasting)送信であるか、又はnarrow beam LBT(D-LBT)後の特定ビーム方向へのユニキャスト送信であるかによって互いに異なるように設定してもよい。例えば、SSB(Synchronization Signal Block)或いはビーム管理(beam management)SRS(Sounding Reference Signal)のようにビームスイーピング(beam sweeping)され、ブロードキャストされる送信のEDしきい値は、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)或いはPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)のようなnarrow beam LBT後の特定ビーム方向にのみ送信されるユニキャスト送信に比べて高いEDしきい値に設定される。COT(Channel Occupancy time)共有の観点では、wide-beam LBT後のブロードキャスト送信の場合にはCOT共有を許容せず、narrow beam LBT後のユニキャスト送信の場合にのみCOT共有を許容することが望ましい。
【0193】
また特定ビーム方向にDL(Downlink)/UL(Uplink)を送信しようとするとき、wide-beam LBTとnarrow beam LBTのうち使用するLBT方法が、端末の性能(capability)により決定されるか、又はCOT共有の使用(又は許容)有無によって決定される。
【0194】
提案方法を説明する前に、この開示に適用される非免許帯域のためのNR基盤のチャネル接続方式(channel access scheme)を以下のように分類する。
【0195】
-Category 1(Cat-1):COT内で以前の送信が終了した直後に短いスイッチングギャップ(Switching Gap)の後、すぐ次の送信が行われ、このスイッチングギャップは特定の長さ(例えば、3us)より短く、送受信処理時間(transceiver turnaround time)まで含む。Cat-1 LBTは上述したタイプ2C CAPに対応する。
【0196】
-Category 2(Cat-2):バック-オフのないLBT方法であって、送信直前の特定の時間の間にチャネルが遊休であることが確認されると、すぐ送信が可能である。Cat-2 LBTは送信直前のチャネルセンシングに必要な最小センシング区間の長さによって細分化される。例えば、最小センシング区間の長さが25usであるCat-2 LBTは上述したタイプ2A CAPに対応し、最小センシング区間の長さが16usであるCat-2 LBTは上述したタイプ2B CAPに対応する。最小センシング区間の長さは例示的なものであり、25us又は16usより短くてもよい(例えば、9us)。
【0197】
-Category 3(Cat-3):固定CWSを有してバック-オフするLBT方法であって、送信装置(transmitting entity)が0から最大の競争ウィンドウサイズ(contention window size、CWS)値(固定)のうち、ランダムの数Nを選択して、チャネルが遊休であることが確認されるたびにカウンター値を減少し、カウンター値が0になった場合に送信可能である。
【0198】
-Category 4(Cat-4):変動CWSを有してバック-オフするLBT方法であって、送信装置が0から最大CWS値(変動)のうち、ランダムの数Nを選択して、チャネルが遊休であることが確認されるたびにカウンター値を減少し、カウンター値が0になった場合に送信が可能であるが、受信側から該当送信が正しく受信されていないというフィードバックを受けると、最大CWS値が1段階高い値に増加して、増加したCWS値から再びランダムの数を選択して再度LBT手順を行う。Cat-4 LBTは上述したタイプ1 CAPに対応する
【0199】
上述したように、52GHz以上の高周波非免許帯域では、基地局又は端末がチャネル接続手順により全方向LBT(omnidirectional LBT)以外に、特定ビーム方向或いはビームグループLBT(directional LBT)を行って、DL或いはUL信号/チャネルが送信される。
【0200】
特定ビーム方向LBTを行うことにより得たCOTの場合、全方向LBTを行うことにより得たCOTとは異なり、LBTを行ったビーム方向と相関関係(例えば、QCL関係)があるDLとULの間にのみCat-2 LBT後に送信を許容し、そうではない信号/チャネルに対しては、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)後に送信することが好ましい。但し、DL送信とUL送信の間のギャップの長さによっては、Cat-2 LBTの代わりにCat-1 LBTを行った後、送信を許容してもよい。
【0201】
COTが共有された基地局又は端末がCOT内で行うRandom back-off counter基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT又はCat-1 LBT)は、全方向に行われてもよく、COTを得るために使用したビーム方向とQCL関係にあるビーム方向に行われてもよい。また端末が特定ビーム方向或いはビームグループ方向のDL信号/チャネルを受信すると、該当COT内では特定ビーム方向又はビームグループ方向とQCL関係にある検索空間のみを端末がモニタリングするように設定してもよい。
【0202】
1つのTX burstに含まれた全てのDL信号/チャネル(又はUL信号/チャネル)を空間的(一部の)QCL関係を有する信号/チャネルで構成すると、以下の理由で望ましい。例えば、図20のように基地局がLBTに成功した後、総4つのスロットで構成されたTX burstを送信するとき、ビームAの方向に3スロットの間に送信した後、4番目のスロットではビームCの方向に送信することができる。
【0203】
ところが、基地局がビームAの方向に信号を送信する間に、該当U-bandで共存するWi-Fi APはビームAの方向に送信される信号を感知できず、チャネルが遊休であると判断した後、LBTに成功して信号の送受信を開始する。このとき、slot#k+3から基地局がビームCの方向に信号を送信すると、該当Wi-Fiの信号に干渉として作用する可能性がある。このように、ビームAで送信した基地局が追加LBTなしにビーム方向を変更して送信することにより、共存する他の無線ノードに干渉を発生する可能性もあるので、基地局がLBTに成功した後、送信するTX burstの送信ビーム方向は変更しない方が望ましい。
【0204】
NRシステムでは、DL信号とUL信号を連関して、UL送受信のとき、端末が使用するビーム情報をシグナリングする方法が考慮されている。例えば、CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)リソースとSRS(Sounding Reference Signal)リソースを連動して、該当CSI-RSリソースで端末が生成したビーム方向があれば、該当CSI-RSリソースにリンクされたSRSリソースでSRSを送信するとき(或いは該当CSI-RSリソースにリンクされたSRSリソースがシグナリングされたULグラントによりスケジューリングされるPUSCHを送信するとき)、端末はCSI-RS受信ビームに対応する送信ビームを使用してUL信号を送信する。このとき、特定の受信ビームと特定の送信ビームの間の関係は、端末のビーム対応能力(beam correspondence capability)がある場合は、端末が具現上設定したものである。又は特定の受信ビームと特定の送信ビームの間の関係は、端末のビーム対応能力(beam correspondence capability)がない場合は、基地局及び端末の間に訓練(training)により設定されたものである。
【0205】
従って、DL信号とUL信号の間の連関(association)関係が定義された場合、該当DL信号と空間的(一部の)QCL関係にあるDL信号/チャネルで構成されたDL TX burstと、該当DL信号に連関するUL信号と空間的(一部の)QCL関係にあるUL信号/チャネルで構成されたUL TX burstの間には、COT共有が許容される。
【0206】
ここで、UL信号/チャネルとは、以下のような信号/チャネルのうちのいずれかを含む。
【0207】
-SRS(Sounding RS)、DMRS for PUCCH、DMRS for PUSCH、PUCCH、PUSCH及びPRACH
【0208】
ここで、DL信号/チャネルとは、以下のような信号/チャネルのうちのいずれかを含む。
【0209】
-PSS(Primary synchronization signal)、SSS(Secondary SS)、DMRS for PBCH、PBCH、TRS(tracking reference signal)又はCSI-RS for tracking、CSI-RS for CSI(channel state information) acquisition及びCSI-RS for RRM measurement、CSI-RS for beam management、DMRS for PDCCH、DMRS for PDSCH、PDCCH(又はPDCCHが送信されるCORESET(control Resource set))、PDSCH及び上述した信号或いは該当信号の変形或いは新しく導入された信号として、TX burstの前に配置されて、tracking or (fine) time/frequency synchronization or coexistence or power saving or frequency reuse factor=1などのために導入された信号
【0210】
一方、後述する各提案方法は他の提案方法に反しない限り、結合して共に適用できる。
【0211】
この開示の提案方法を説明する前に、この開示の提案方法を具現するための端末、基地局及びネットワークの全般的な動作過程について説明する。
【0212】
図9はこの開示の提案方法に基づいてDL/UL信号を送信するための端末又は基地局の全般的な動作過程を説明する図である。
【0213】
図9を参照すると、端末又は基地局は少なくとも1つの第1センシングビーム(sensing beam)に基づいて第1センシングを行う(S901)。このとき、少なくとも1つの第1センシングビームは複数の送信ビームをカバーするビームであり、1つの第1センシングビームが複数の送信ビームの全てをカバーしてもよく、複数の第1センシングビームがそれぞれ対応する送信ビームをカバーしてもよい。
【0214】
また、第1センシングは[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づいて行われる。
【0215】
端末又は基地局は第1センシングにおいて複数の送信ビームのうち、少なくとも1つがIDLEであると判断された場合、少なくとも1つの第2センシングビームに基づいて第2センシングを行う(S903)。このとき、少なくとも1つの第2センシングビームは複数の送信ビームをカバーするビームであり、1つの第2センシングビームが複数の送信ビームの全てをカバーしてもよく、複数の第2センシングビームがそれぞれ対応する送信ビームをカバーしてもよい。
【0216】
また、第2センシングは、[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づいて行われる。一方、S903は[提案方法#1]が単独で具現されるか、又は[提案方法#3]においてCG-PUSCHとDG-PUSCHの間の連続送信が許容された場合(例えば、[提案方法#3]の[実施例#3-1]の条件を満たす場合)には省略してもよい。
【0217】
第1センシング及び/又は第2センシングにより少なくとも1つの送信ビームがIDLEであると判断されたことに基づいて、端末がIDLEであると判断された送信ビームに対応する少なくとも1つのUL信号を送信するか、又は基地局がIDLEであると判断された送信ビームに対応する少なくとも1つのDL信号を送信する(S905)。このとき、端末又は基地局が送信するUL信号又はDL信号は[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づく。
【0218】
図10はこの開示の提案方法に基づいてDL/UL信号を受信するための端末又は基地局の全般的な動作過程を説明する図である。
【0219】
図10を参照すると、端末又は基地局は少なくとも1つの送信ビームにより少なくとも1つのDL又は少なくとも1つのUL信号を受信するための少なくとも1つの受信(Rx)ビームを決定する(S1001)。
【0220】
また端末又は基地局は少なくとも1つの受信ビームにより[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づいて送信された少なくとも1つのDL信号又は少なくとも1つのUL信号を受信する(S1003)。
【0221】
図11はこの開示の提案方法に基づいてDL/UL信号を送信するためのネットワークの全般的な動作過程を説明する図である。
【0222】
図11を参照すると、端末又は基地局は少なくとも1つの第1センシングビーム(sensing beam)に基づいて第1センシングを行う(S1101)。このとき、少なくとも1つの第1センシングビームは複数の送信ビームをカバーするビームであり、1つの第1センシングビームが複数の送信ビームの全てをカバーしてもよく、複数の第1センシングビームがそれぞれ対応する送信ビームをカバーしてもよい。
【0223】
また、第1センシングは[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づいて行われる。
【0224】
端末又は基地局は第1センシングにおいて複数の送信ビームのうち、少なくとも1つがIDLEであると判断された場合、少なくとも1つの第2センシングビームに基づいて第2センシングを行う(S1103)。このとき、少なくとも1つの第2センシングビームは複数の送信ビームをカバーするビームであり、1つの第2センシングビームが複数の送信ビームの全てをカバーしてもよく、複数の第2センシングビームがそれぞれ対応する送信ビームをカバーしてもよい。
【0225】
また、第2センシングは、[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づいて行われる。一方、S1103は[提案方法#1]が単独で具現されるか、又は[提案方法#3]においてCG-PUSCHとDG-PUSCHの間の連続送信が許容された場合(例えば、[提案方法#3]の[実施例#3-1]の条件を満たす場合)には省略してもよい。
【0226】
第1センシング及び/又は第2センシングにより少なくとも1つの送信ビームがIDLEであると判断されたことに基づいて、端末がIDLEであると判断された送信ビームに対応する少なくとも1つのUL信号を基地局に送信するか、又は基地局がIDLEであると判断された送信ビームに対応する少なくとも1つのDL信号を端末に送信する(S1105)。このとき、端末又は基地局が送信するUL信号又はDL信号は[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づく。
【0227】
[提案方法#1]
【0228】
(i) 特定ビーム方向の送信或いはTDM及び/又はSDMされた多重ビーム送信のために、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)基盤のwide-beam LBTとRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)基盤のnarrow-beam LBTのいずれかのLBT種類を決定する方法と、(ii) LBT種類と送信種類(例えば、ユニキャスト及び/又はブロードキャス)によってED(Energy Detection)しきい値を互いに異なるように設定する方法、及びCOT共有方法
【0229】
1.実施例#1-1
【0230】
端末の性能によってLBT方法を選択する方法(例えば、narrow-beam LBTを行えない端末であれば、wide-beam LBTを行う)
【0231】
このとき、端末の性能はビーム対応性(Beam correspondence,BC)の性能を意味する。また端末がBC性能を支援せず、BC要求事項(requirement)を満たすためにはULビーム管理が必要な端末には、wide-beam LBTのみが許容される。またULビーム管理の前には常に端末にwide-beam LBTのみが許容される。
【0232】
2.実施例#1-2
【0233】
COT(Channel Occupancy time)共有を考慮してLBT方法を選択する方法(例えば、COT共有を許容する(又は行う)ためにはnarrow-beam LBTを行い、そうではない場合にはwide-beam LBTを行う)
【0234】
3.実施例#1-3
【0235】
送信ビームの送信長さによってLBT方法を選択する方法(例えば、送信長さがしきい値より長いか又は等しいとnarrow-beam LBTを行い、該当しきい値より短いとwide-beam LBTを行う)
【0236】
但し、多重ビーム送信の場合には、しきい値と比較する送信ビーム(又は基準ビーム)は、多重化(multiplexing)されるビームのうち、送信長さが最も長いビームを基準として決定されるか、又は予め基地局により設定/指示されたビーム或いは端末が任意に選択したビームを基準として決定される。
【0237】
4.実施例#1-4
【0238】
LBT方法(例えば、wide-beam LBTであるか又はnarrow-beam LBTであるか)によって、MCOT(maximum channel occupancy time)を異なるように設定/許容する方法
【0239】
5.実施例#1-5
【0240】
COT内で送信される多重ビーム(Multi-beam)の数によってLBT方法を選択する方法(例えば、送信ビームの数がしきい値より小さいとnarrow-beam LBTを行い、しきい値より大きいとwide-beam LBTを行う)
【0241】
6.実施例#1-6
【0242】
Wide-beam LBT後のブロードキャス送信であるか、それともnarrow-beam LBT後のユニキャスト送信であるかによって、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)を行うときに使用するEDしきい値を互いに異なるように設定する方法(但し、このとき、wide-beam LBTはCOT共有が許容されず、narrow-beam LBTを行った場合にのみCOT共有動作が支援される)。
【0243】
但し、wide-beamは特定ビームの集合からなるビームグループを意味し、ビームグループが全方向ビームで構成されると、O-LBTを意味する。また[実施例#1-3]と[実施例#1-4]のしきい値は同一であってもよく異なってもよい。また該当しきい値は基地局により予め設定/指示されるか、或いは標準に定義された値を基準とする。
【0244】
高周波非免許帯域では全方向送信よりはビームフォーミング(beamforming)により特定ビーム方向に方向性を有するDL/UL送信を行う。従って、LBTも全方向に行うよりは送信しようとする特定ビーム方向及び該当ビームが干渉を及ぼす領域に対して行うことが効率的である。しかし、端末の性能によっては特定ビーム方向にのみ行われるnarrow-beam LBTを支援しないこともある。また両方のLBT方法を全て支援する端末の場合にも、LBT方法を実際送信前に決定する必要がある。
【0245】
特定ビーム方向への送信又は多重ビーム送信のためには、narrow-beam LBTとwide-beam LBTが全て適用可能である。但し、行うLBTの種類によってCOT共有が許容されるか又は許容されないので、基地局又は端末がCOT共有を許容するか否かによって選択的にLBT方法を決定してもよい。
【0246】
特にCOT内でTDM及び/又はSDMされた多重ビーム送信を行うためには、COT内で多重化されて送信される全てのビーム方向及び干渉領域に対するLBTが行われる必要もあり得るので、narrow-beam LBTの場合には、多重化される個別ビーム方向に順にLBTが行われるか、又は同時に多重化されるビームの全体ビーム方向にLBTが行われる。
【0247】
また、SSBやビーム管理SRSのようにブロードキャス送信を行う場合と、PDSCHやPUSCHのようなユニキャスト送信を行う場合における使用するLBTの種類(例えば、wide-beam LBT又はnarrow-beam LBT)及びEDしきい値は互いに異なるように選択されてもよい。また多重化されるビームの送信長さ又はビーム数によって、wide-beam LBTとnarrow-beam LBTのうち、LBTに使用するLBTの種類を決定してもよい。
【0248】
性能によってnarrow-beam LBTを支援しない端末の場合、wide-beam LBTのみを行うので、常に特定ビーム方向に送信を行う。又は、narrow-beam LBTを支援しない端末の場合は、多重ビームの送信時に常にRandom back-off counter基盤のLBT(Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)基盤のwide-beam LBTを行い、wide-beam LBTに成功したときにDL/UL送信を開始する。このとき、端末の性能はビーム対応性性能を意味し、BC性能を支援しないので、BC要求事項を満たすためにULビーム管理が必要な端末にはwide-beam LBTのみが許容される。またULビーム管理前には端末に常にwide-beam LBTのみが許容される。
【0249】
一方、BC性能に関連する要求事項は以下の通りである。
【0250】
1)beamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingを支援する端末の場合、ULビームスイーピング及びネットワークのULビーム指示(beam indication)のようなビーム管理がなくても、ビーム対応性を適切に合わせることができる。この場合、ビーム管理がなくてもminimum peak EIRP(Effective Isotropic Radiated Power)及び球形カバレッジ(spherical coverage)のような要求事項を満たさなければならない。従って、該当性能を支援する端末(即ち、beamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingを支援する端末)はnarrow-beam LBTが許容されるか、或いはWide-beam LBTが許容されることもできる。
【0251】
2)beamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingを支援しない端末は、ビーム管理過程によりminimum peak EIRP及び球形カバレッジのような要求事項を満たすことができる。さらにbeamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingを支援しない端末は、ビーム管理がなくても、3dB程度の緩和(relaxation)した要求事項を満たすこともできる。
【0252】
従って、該当性能を支援する端末(即ち、beamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingを支援しない端末)は、narrow-beam LBTは許容されず、wide-beam LBTのみが許容されることもある。又は該当性能を支援する端末(即ち、beamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingを支援しない端末)であっても、ULビーム管理の過程前にはnarrow-beam LBTが許容されず、wide-beam LBTのみが許容されるが、ULビーム管理の過程後にはnarrow-beam LBTも許容されることができる。
【0253】
一方、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)に成功して得たCOTを譲渡できるCOT共有動作は、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)基盤のnarrow-beam LBTを行う場合にのみ許容され、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)基盤のWide-beam LBTを行う場合には、COT共有が許容されないこともある。この場合、LBTを行う基地局又は端末は自分の送信後に残ったCOTを他のノードに譲渡するか否かによって、wide-beam LBTとnarrow-beam LBTのいずれかを選択することもできる。
【0254】
また特定ビーム方向の送信又は多重ビーム送信を行うとき、送信ビームの送信長さによってLBT方法を選択してもよい。例えば、送信長さがしきい値より長いとnarrow-beam LBTを行い、しきい値より短いときにはwide-beam LBTを行う。
【0255】
一方、ここで基準となるしきい値は基地局により予め設定/指示されるか、或いは標準により定義された値である。
【0256】
また、多重ビーム送信の場合、しきい値と比較する送信ビームは以下のいずれかの基準に従って決定される。(i)多重化されるビームのうち、送信長さが一番長いビームを基準として決定されるか、又は(ii)予め基地局により設定/指示されたビーム、又は(iii)端末が任意に選択したビームを基準として決定される。
【0257】
逆に、行われるLBTの種類によって送信長さを異なるように設定する方法も可能である。例えば、wide-beam LBTであるかnarrow-beam LBTであるかによって基地局又は端末のMCOT(maximum channel occupancy time)を異なるように設定してもよい。例えば、基地局又は端末がnarrow-beam LBTを行ったときにMCOTが最大5msであると、wide-beam LBTを行った場合には相対的に短い3msをMCOT長さとして許容する。
【0258】
多重ビーム送信の場合は、COT内で送信される多重ビーム数によってLBT方法を選択することができる。例えば、送信ビーム数がしきい値より小さいとnarrow-beam LBTを行い、しきい値より大きいとwide-beam LBTを行うが、ここでも基準となるしきい値は基地局により予め設定/指示されるか、或いは標準により定義された値である。
【0259】
LBTを行うとき、チャネルのIDLE/BUSY判断の基準となるEDしきい値を、Wide-beam LBT後のブロードキャスト送信であるか或いはnarrow-beam LBT後のユニキャスト送信であるかによって異なるように設定してもよい。例えば、SSBやビーム管理SRSの場合は、ビームスイーピングにより複数のビーム方向に送信される必要があるので、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)基盤のwide-beam LBTを行うときに使用するEDしきい値は、特定ビーム方向への送信のために行うRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)基盤のnarrow-beam LBTを行うときに使用するEDしきい値より相対的に高く設定される。但し、このとき、wide-beam LBTはCOT共有が許容されず、narrow-beam LBTを行った場合にのみCOT共有動作が支援される。
【0260】
[実施例#1-1]によれば、端末のビーム対応性支援有無及びビーム管理設定有無に基づいてnarrow beam LBTを行うか否かを決定して、端末の動作エラーが発生しないようにし、端末の性能に適する動作を行うことができる。また端末の性能(Capability)がnarrow-beam LBTを支援できない場合は(即ち、narrow beam LBTを行う性能にならない場合)、保守的にwide-beam LBTを行って他の送信との衝突を防止する。
【0261】
[実施例#1-2]ないし[実施例#1-6]によれば、1つのノードがWide-beam LBTにより相対的に広い空間を長時間の間、過渡にリソースを占有して、他のノードの送受信に影響を及ぼすことを最小化することができる。
【0262】
[提案方法#2]COT内で複数のビーム方向にTDM(Time-division multiplexing)及び/又はSDM(spatial-division multiplexing)基盤の多重ビーム送信のためにビームごとの独立したLBTを行うとき、
【0263】
1.実施例#2-1
【0264】
ビームごとに別々に同時にRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)を行う。先にLBTが完了した(例えば、先にIDLEであると判断されたビームに対応するLBT)ビーム方向は、セルフ遅延(self-deferral)により残りのビーム方向のLBTが完了するまで先にLBTが完了したビーム方向に対応するDL/UL送信を行わずに待機する。また、全てのビームのLBTが完了するか、又は特定の方向のLBTが完了する直前(例えば、多重ビームによるDL/ULの送信直前)に全てのビーム方向に対して短くIDLE/BUSYを判断し、成功した少なくとも1つのビーム方向(例えば、IDLEであると判断された少なくとも1つのビーム方向)に対応するDL/UL送信をSDM及び/又はTDMして行う。一方、全てのビーム方向に対して短くIDLE/BUSYを判断するときには、single CCA(Clear Channel Assessment)スロット或いはRandom back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)を行ってIDLE/BUSYを判断することができる。
【0265】
ここで、別々に同時にRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行い、短くCCAスロット或いはRandom back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)を行うことに対象となるビームはセンシングビームを意味する。また、1つのセンシングビームはTDM及び/又はSDMされている複数の送信ビームのいずれかに対応する。また、センシングビームに対応するDL/UL送信は該当センシングビームに対応する送信ビームにより送信が行われるDL/UL送信を意味する。
【0266】
但し、基地局の設定/指示によって個々のビームごとにback-off counter値を有してもよい。例えば、N個の送信ビームが多重化され、該当N個の送信ビームに対応するN個のセンシングビームにより同時にRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行う場合は、N個のセンシングビームのそれぞれに対して独立してback-off counter値が決定される。またN個のセンシングビームに対して同時に並列的にLBTを行って、IDLEであると判断されたセンシングビームに対してのみback-off counter値が減少することもある。又は、多重化されたビームの全てが共通back-off counter値を有してもよい。例えば、N個の送信ビームが多重化され、該当N個の送信ビームに対応するN個のセンシングビームに対するRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行う場合は、N個のセンシングビームの全てのための共通のback-off counter値が決定される。またN個のセンシングビームに対して同時に並列的にLBTを行って、N個のセンシングビームが全てIDLEであると判断されるか、又はN個のセンシングビームのうち、一定数以上のセンシングビームがIDLEであると判断された場合にのみ共通のback-off counter値が減少する。
【0267】
このとき、SDMの場合は、一部ビームのみをドロップして送信を開始することが難しいので、SDMのときには全てのビームに対するLBT成功時にのみDL/UL送信を行い、一部ビームに対するLBTに失敗した場合は全てのビームに対するDL/UL送信をドロップして再度LBT手順を行うこともできる。但し、SDM及び/又はTDMの場合、多重化されたビームの一部のみがLBTに成功した場合は(例えば、LBTによるback-off counter値が0であるか、又は送信開始時点前にback-off counter値が0になってセルフ遅延(self-deferral)した後、送信開始直前に短いCCAに成功した場合)、成功したLBTに対応するビームに対するDL/UL送信のみを行い、残りの失敗したLBTに対応するビームに対するDL/UL送信のみをドロップしてもよい。
【0268】
また、実施例#1-1において、COT内でSDMされたとは、多重ビームがCOT内の同時間(例えば、同じスロット)に空間ドメインを異なるようにして多重化されたことを意味する。またCOT内でTDMされたとは、多重ビームがCOT内の複数の時間(例えば、複数のスロット)に多重化されたことを意味する。従って、多重ビームがSDM及びTDMされたとは、多重ビームのうち、同時間(例えば、同じスロット)にSDMされた(多重ビームの一部からなる)複数のビームグループがCOT内の複数の時間(例えば、複数のスロット)にTDMされたことを意味する。
【0269】
2.実施例#2-2
【0270】
多重化された複数のビームのうち、代表ビーム方向を決定して、代表ビーム方向にのみRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行う。残りのビーム方向は代表ビーム方向のLBTの完了直前に(例えば、多重ビームによるDL/UL送信直前)、Random back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)又はsingle CCA slotを行う。また、Random back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)又はsingle CCA slotに成功したビーム方向に対応するビームをSDM及び/又はTDMして送信する。
【0271】
[Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)を行う代表ビーム方向の決定方法]
【0272】
1) TDMの場合、最初に送信するビーム方向
【0273】
2) 最大EIRP値を有するビーム方向
【0274】
3) 端末が任意に(random)選択したビーム方向
【0275】
4) 基地局が予め設定/指示したビーム方向
【0276】
5) 最大のback-off counter値が決定されたビーム方向
【0277】
ここで、LBTを行う対象となるビームはセンシングビームを意味する。また、1つのセンシングビームはTDM及び/又はSDMされている複数の送信ビームのいずれかに対応する。また、センシングビームに対応するDL/UL送信は、該当センシングビームに対応する送信ビームにより送信が行われるDL/UL送信を意味する。
【0278】
但し、[実施例#2-2]はSDM及び/又はTDMされるビーム方向に同時に(simultaneous)LBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-2 LBT)を行える性能が端末又は基地局にある場合にのみ適用可能である。Cat-4基盤のLBTが使用される場合、基地局の設定/指示によって1つのCWS(Contention Window Size)値がA/Nに基づいて更新されるか、又はビームごとに独立してCWS値が更新される。
【0279】
このとき、SDMの場合、一部のビームのみをドロップして送信を開始することが難しいので、SDMのときには全てのビームに対するLBT成功時にのみDL/UL送信を行い、一部のビームに対するLBTに失敗すると、全てのビームに対するDL/UL送信をドロップして再度LBT手順を行うこともある。但し、SDM及び/又はTDMの場合、多重化されたビームの一部のみがLBTに成功した場合は(例えば、LBTによるback-off counter値が0であるか、又は送信開始時点前にback-off counter値が0になってセルフ遅延(self-deferral)した後、送信開始直前の短いCCAに成功した場合)、成功したLBTに対応するビームに対するDL/UL送信のみを行い、残りの失敗したLBTに対応するビームに対するDL/UL送信のみをドロップすることもある
【0280】
Rel-16 NR-Uのチャネル接続手順(channel access procedure)に関連する3GPP TS 37.213の文書には、Type A/Bの多重チャネル接続手順(multi-channel access procedures)とチャネルに対する定義が記載されている。Type Aの場合、チャネルごとにindividual Cat-4 LBTを行う方法であり、Type Bの場合は、1つのチャネルに対しては代表としてCat-4 LBTを行い、残りのチャネルに対しては代表チャネルのCat-4 LBTの完了直前にsingle CCA slot又はCat-2 LBTを行って成功したチャネルに対してDL/UL送信を行う方法である。
【0281】
52.6GHzの高周波非免許帯域にはType A/Bの多重チャネル接続手順の概念を空間ドメインに拡張適用して、TDM及び/又はSDMされた多重ビーム送信のためのRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)基盤のビームごとの独立したLBTを行うときに活用することができる。
【0282】
まず、[実施例#2-1]によれば、Type Aの多重チャネル接続手順のように、SDM及び/又はTDMして送信する複数のビームごとに別々に同時にRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)を行う。先にLBTが完了した(例えば、先にIDLEであると判断されたビームに対応するLBT)ビーム方向は、セルフ遅延(self-deferral)により残りのビーム方向のLBTが完了するまで先にLBTが完了したビーム方向に対応するDL/UL送信を行わずに待機する。また、全てのビームのLBTが完了するか、又は特定の方向のLBTが完了する直前(例えば、多重ビームによるDL/ULの送信直前)に全てのビーム方向に対して短くIDLE/BUSYを判断し、成功した少なくとも1つのビーム方向(例えば、IDLEであると判断された少なくとも1つのビーム方向)に対応するDL/UL送信をSDM及び/又はTDMして行う。
【0283】
一方、全てのビーム方向に対して短くIDLE/BUSYを判断するときには、single CCA(Clear Channel Assessment)スロット或いはRandom back off基盤ではないCat-2 LBTを行ってIDLE/BUSYを判断することができる。
【0284】
例えば、図12(a)を参照すると、ビーム#1からビーム#4までの4つのビームのそれぞれに対応する4つのTxビーム(例えば、Txビーム#1からTxビーム#4まで)のいずれかのCOT内でSDM及び/又はTDMされてスケジューリングされていることが示されている。ここで、ビーム#1からビーム#4は4つのTxビームのそれぞれに対応するセンシングビームを意味する。即ち、ビーム#1ないしビーム#4はセンシングビーム#1ないしセンシングビーム#4を意味する。
【0285】
基地局又は端末はビーム#1からビーム#4までの4つのビームのそれぞれに対してRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を同時に開始する。もしビーム#1に対するLBTがビーム#2ないしビーム#4に対するLBTより先に完了されると、ビーム#1に対応するTxビーム#1によるDL/UL送信はすぐ開始されない。即ち、ビーム#2ないしビーム#4に対するLBTが完了するまでTxビーム#1によるDL/ULの送信を行わず、セルフ遅延(self-deferral)してTxビーム#1によるDL/ULの送信を待機する。
【0286】
その後、ビーム#2ないしビーム#4に対するLBTが順に完了すると、最後に完了したビーム#4のLBT完了時点直前又はSDM及び/又はTDMされたDL/UL送信の送信直前(例えば、SDM及び/又はTDMされたDL/UL送信を含むCOT開始直前)にsingle CCA slot或いはRandom back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)を行ってIDLE/BUSYを確認した後、ビーム#1ないしビーム#4がIDLEであると確認されると、該当COT内でSDM及び/又はTDMされたDL/UL送信を行う。
【0287】
ところが、もしビーム#1ないしビーム#4のいずれのビーム(例えば、ビーム#4)に対するRandom back off基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)がCOT開始直前又はCOT開始直前から一定時間前(例えば、COT開始直前からCat-2 LBTに必要な時間前)までに成功できなかった場合(即ち、対するRandom back off基盤のLBT失敗の場合)、LBTに失敗したビームを除いた残りのビーム(例えば、ビーム#1ないしビーム#3)に対するsingle CCA slot或いはRandom back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)のみを行ってIDLE/BUSYを確認した後、ビーム#1ないしビーム#3がIDLEであると確認されると、該当COT内でSDM及び/又はTDMされたDL/UL送信を行う。
【0288】
ここで、single CCA(clear channel assessment) slotとは、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)を行うとき、チャネルのIDLE/BUSYを判断するためにチャネル測定を行う単位であり、チャネルがIDLEである場合にはback-off counter値を1つずつ減少させることができる。
【0289】
このとき、基地局の設定/指示によって個々のビームごとにback-off counter値を有することもできる。例えば、N個の送信ビームが多重化され、該当N個の送信ビームに対応するN個のセンシングビームにより同時にRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行う場合、N個のセンシングビームのそれぞれに対して独立してback-off counter値が決定される。またN個のセンシングビームに対して同時に並列的にLBTを行って、IDLEであると判断されたセンシングビームに対してのみback-off counter値が減少する。又は多重化されたビームの全てが共通back-off counter値を有することもできる。例えば、N個の送信ビームが多重化され、該当N個の送信ビームに対応するN個のセンシングビームに対するRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行う場合、N個のセンシングビームの全てのための共通のback-off counter値が決定される。また、N個のセンシングビームに対して同時に並列的してLBTを行って、N個のセンシングビームの全てがIDLEであると判断されるか、又はN個のセンシングビームのうち、一定数以上のセンシングビームがIDLEであると判断された場合にのみ共通のback-off counter値が減少する。また、SDMの場合は、一部ビームのみをドロップして送信を開始することが難しいので、SDMのときには全てのビームに対するLBT成功時にのみDL/UL送信を行い、一部ビームに対するLBTに失敗した場合は全てのビームに対するDL/UL送信をドロップして再度LBT手順を行うこともある。但し、SDM及び/又はTDMの場合、多重化された送信ビームの一部に対応するセンシングビームのLBTに成功した場合は(例えば、LBTによるback-off counter値が0であるか、又は送信開始時点前にback-off counter値が0になってセルフ遅延(self-deferral)した後、送信開始直前の短いCCAに成功した場合)、成功したLBTに対応するセンシングビームに連関する送信ビームに対するDL/UL送信のみを行い、残りの失敗したLBTに対応するセンシングビームに連関する送信ビームに対するDL/UL送信のみをドロップしてもよい。
【0290】
[実施例#2-1]によれば、同一のCOT内で多重化された送信ビームによるDL/UL信号がスケジューリングされた時点に予測可能に送信される。言い換えれば、多重化された送信ビームに対応するセンシングビームのそれぞれのLBTの成功時点が異なっても、DL/UL信号のスケジューリング時点にDL/UL送信を行うことができて送信の予測性及び複雑性が減少する。また全ての送信ビームに対応する全てのセンシングビームに対するLBTを行うことにより、送信ビームに対する測定結果の信頼性を高めることができ、他の信号との衝突を最小化することができる。また特定のセンシングビームに対応するback-off counter値が0になって該当特定ビームに対応する送信ビームによりDL/UL送信を開始すると、LBTと送信は同時に行うことができないので、残りのセンシングビームに対応するDL/UL送信を自動にドロップすることができる。従って、全体送信の観点からみると、DL/ULの送信機会が減少し、ドロップされたDL/UL送信を再度スケジューリングしなければならないので送信遅延が増加し、リソースの効率性が減少する。従って、[実施例#2-1]によって上記問題を解決/防止することができる。
【0291】
一方、[実施例#2-2]によれば、Type Bの多重チャネル接続手順のように、SDM及び/又はTDMして送信する複数のビームのうち、代表ビーム方向を決定して、代表ビーム方向にのみRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行う。残りのビーム方向は代表ビーム方向のLBTの完了直前に(例えば、多重ビームによるDL/UL送信直前)、Random back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)又はsingle CCA slotを行う。また、Random back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)又はsingle CCA slotに成功したビーム方向に対応するDL/UL送信をSDM及び/又はTDMして送信する。
【0292】
例えば、図12(b)を参照すると、ビーム#1ないしビーム#4のうち、ビーム#4が代表ビームとして決定された状況を示している。この場合、ビーム#4に対してのみRandom back-off counter基盤のLBT(Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行う。ビーム#4に対するLBTによりビーム#4がIDLEであると確認されると、ビーム#4に対するLBTの完了直前(例えば、多重ビームによるDL/UL送信直前)、ビーム#1からビーム#4までに対してRandom back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)又はsingle CCA slotを行う。また、Random back off基盤ではないLBT(例えば、Cat-2 LBT)又はsingle CCA slotに成功したビーム方向に対応するDL/UL送信をCOT内でSDM及び/又はTDMして送信する。ここで、ビーム#1からビーム#4は4つのTxビームのそれぞれに対応するセンシングビームを意味する。即ち、ビーム#1ないしビーム#4はセンシングビーム#1ないしセンシングビーム#4を意味する。
【0293】
このとき、Random back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)する代表ビーム方向の決定は、1)TDMの場合、最初に送信するビーム方向、2)最大EIRP値を有するビーム方向、3)端末が任意に選択したビーム方向、4)基地局が予め設定/指示したビーム方向、又は5)最大back-off counter値が決定されたビーム方向のいずれかが適用される。ここで、SDM及び/又はTDMされるビーム方向に同時に(simultaneous)LBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-2 LBT)を行える性能が端末又は基地局にある場合にのみ適用可能である。
【0294】
また、Cat-4基盤のLBTが使用される場合、基地局の設定/指示によって1つのCWS(Contention Window Size)値がA/Nに基づいて更新されるか又はビームごとに独立してCWS値が更新される。
【0295】
また、SDMの場合、一部のビームのみをドロップして送信を開始することが難しいので、SDMのときには全てのビームに対するLBT成功時にのみDL/UL送信を行い、一部のビームに対するLBTに失敗した場合は全てのビームに対するDL/UL送信をドロップして再度LBT手順を行うこともできる。但し、SDM及び/又はTDMの場合、多重化された送信ビームの一部に対応するセンシングビームに対するLBTに成功した場合は(例えば、LBTによるback-off counter値が0であるか、又は送信開始時点前にback-off counter値が0になってセルフ遅延(self-deferral)した後、送信開始直前に短いCCAに成功した場合)、成功したLBTに対応するセンシングビームに連関する送信ビームに対するDL/UL送信のみを行い、残りの失敗したLBTに対応するセンシングビームに連関する送信ビームに対するDL/UL送信のみをドロップしてもよい。
【0296】
[実施例#2-2]によれば、複数の送信ビームが多重化された場合、全ての送信ビームに対応するLBTを行う必要がなく、1つのビームに対応するLBTのみを行ってよいので、LBTによる手順の複雑性及び端末のプロセシング複雑度を減少することができる。
【0297】
[提案方法#3]基地局により予め設定されたCG(configured grant)リソースにおいてRandom back-off counter基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT或いはCat-4 LBT)を行った後にCG-PUSCHを送信する途中、CG-PUSCH送信中にスケジューリングされているDG-PUSCHに合った場合、以下の条件によってCG-DG PUSCH back-to-back Transmissionする方法
【0298】
例えば、図13を参照すると、端末がCG-PUSCHをスロット(N+k)及びスロット(N+k+1)で送信するためにLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行ったが、DCIによりスロット(N+k+m)にDG-PUSCHがスケジューリングされることも発生し得る。例えば、LBT前又はLBT成功前のDCIによるDG-PUSCHスケジューリングが確認される。又は、LBT成功後、CG-PUSCH送信前やCG-PUSCH送信後にDCIによるDG-PUSCHスケジューリングが確認される。
【0299】
この場合、DG-PUSCHのための別のLBTなしに、CG-PUSCH送信後、DG-PUSCHを連続して送信できる条件について説明する。
【0300】
このとき、CG-PUSCHの送信方向は予めspatialrelationinfoにより設定されか、又はactivation DCI内のSRIフィールドにより指示される。またunified TCI(Transmission Configuration Indication)状態を支援し、joint TCI及び/又はDL/UL separate TCIの場合にはUL TCI stateにより指示される。
【0301】
1.実施例#3-1
【0302】
(i)時間軸上でCG-PUSCHの終了シンボル(ending symbol)とDG-PUSCHの開始シンボル(starting symbol)の間にギャップがなく、(ii)周波数軸上で送信したCG-PUSCHの帯域幅とスケジューリングされたDG-PUSCHの帯域幅が同一であるか、又はDG-PUSCHが割り当てられた帯域幅がCG-PUSCHが割り当てられた帯域幅のサブセットであり、(iii)CG-PUSCHの送信ビーム方向にDG-PUSCHのために指示された送信ビーム方向が含まれるか、又はCG-PUSCHの送信ビーム方向とDG-PUSCHのために指示された送信ビーム方向が同一であるとき、CG-PUSCHの直後にLBTなしにDG-PUSCH送信をすぐ行うことができる。
【0303】
但し、この場合、DG-PUSCHとCG-PUSCHの送信長さの総合がMCOT(maximum channel occupancy time)を超えてはいけない。
【0304】
2.実施例#3-2
【0305】
(i)時間軸上でCG-PUSCHの終了シンボルとDG-PUSCHの開始シンボルの間にギャップがあるか、(ii)周波数軸上で送信したCG-PUSCHの帯域幅とスケジューリングされたDG-PUSCHの帯域幅が同一ではないか、又はDG-PUSCHが割り当てられた帯域幅がCG-PUSCHの帯域幅のサブセットではない場合、又は(iii)CG-PUSCHの送信ビーム方向とDG-PUSCHのために指示されたビーム方向が含まれないか、又はCG-PUSCHの送信ビーム方向とDG-PUSCHのために指示されたビーム方向が一致しないとき、DG-PUSCHの送信前、DG-PUSCHのためのLBTギャップを確保するために、3GPP TS37.213 Clause 4.2.1.0.1に記載されたように、スケジューリングされたDG-PUSCHの前に位置するスロットnのシンボルi前の少なくとも1つの最後のCG-PUSCHのシンボルを3GPP TS38.213 Clause 11.1のメカニズムに従ってドロップすることができる。
【0306】
但し、LBTギャップのためにドロップするX個のシンボル、Y個のCG-PUSCH、又はZ個のスロットに対するX、Y、Zのそれぞれの値としては規格に明示された値が使用されるか、又は基地局により上位階層シグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control))、物理階層シグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information))、又は上位階層シグナリングと物理階層シグナリングの組み合わせにより予め設定/指示された値が使用される。
【0307】
また、この提案方法において、CG-PUSCHをDG-PUSCHに、DG-PUSCHはCG-PUSCHに順番を変更してDG-PUSCH to CG-PUSCH back-to-back Transmissionも可能である。但し、[実施例#3-2]において、DG-PUSCHの優先順位がCG-PUSCHより高い場合、ギャップがあるか又はDG-PUSCHのLBTサブバンドリソースとCG-PUSCHのLBTサブバンドリソースが異なると、端末はDG-PUSCHに続くCG-PUSCHの送信を放棄することもできる。ここで、DG-PUSCHの優先順位がCG-PUSCHの優先順位より高いとは、以下のように解釈できる。
【0308】
1)DG-PUSCHはスケジューリング基盤の信号であるので、CG-PUSCHよりは優先順位が高い。
【0309】
2)DG-PUSCHのために設定されたCAPC(Channel Access Priority Class)値がCG-PUSCHのために設定されたCAPC値より小さい。
【0310】
また、CG-PUSCHの送信ビーム方向にDG-PUSCHの送信ビーム方向が含まれるとは、CG-PUSCHの送信ビームがDG-PUSCHの送信ビームに比べて相対的に帯域幅が大きくて、DG-PUSCHが特定ビーム方向に送信されるときに及ぼす干渉領域をCG-PUSCH送信ビームが全て含むことを意味する。
【0311】
また、CG-PUSCHとDG-PUSCHのビーム方向が同一であるとは、CG-PUSCHとDG-PUSCHに同一のspatialrelationinfo或いは同一のSRIフィールド或いは同一のjoint TCI state(DL/UL separate TCIである場合にはUL TCI state)のビーム方向が指示されることを意味する。
【0312】
LTE LAAではDG-PUSCHがAUL-PUSCH(autonomous UL accesS)とギャップなしに連続するサブフレームでスケジューリングされた場合、LBTなしに送信する動作が支援される(3GPP TS 37.213 4.2.1)。同様にNR-UでもCat-4 LBTに基づいてCG-PUSCHが送信中の状況において、端末に設定されたconfigured grant時間軸リソースとギャップなしに連続してDG-PUSCHがスケジューリングされた場合(即ち、CG-DG back-to-back scheduling)、LBTなしにDG-PUSCHが送信される。但し、NR-UではLTEとは異なり、端末に設定されたCGリソースの帯域幅が20MHzより大きくてCGリソースの帯域幅に複数のLBTサブバンドが含まれることができる。従って、CG-PUSCHから得たCOTを活用してLBTなしにDG-PUSCHを連続して送信するためには、スケジューリングされたDG-PUSCHの周波数帯域がCG-PUSCHの周波数帯域に含まれる必要がある。即ち、DG-PUSCHのLBTサブバンドがCG-PUSCH LBTサブバンドのサブセットであるか、又はDG-PUSCHのLBTサブバンドがCG-PUSCH LBTサブバンドと同一である必要がある。また、LTE LAAと同様に、CG-PUSCHとDG-PUSCHの間にギャップがあってはいけない。即ち、時間軸上でCG-PUSCHの終了シンボルとDG-PUSCHの開始シンボルの間にギャップがなく、周波数軸上で送信したCG-PUSCHのLBTサブバンドとスケジューリングされたDG-PUSCHのLBTサブバンドリソースが同一であるか、又はCG-PUSCHのLBTサブバンドにDG-PUSCHのLBTサブバンドリソースが含まれる場合には、CG-PUSCHの直後にLBTなしにDG-PUSCHを送信することができる。例えば、図13の場合、CG-PUSCHの終了シンボルがスロット(N+k+1)のシンボル#13であり、DG-PUSCHの開始シンボルがスロット(N+k+2)(即ち、m=2)のシンボル#0であるか、又は-PUSCHの終了シンボルがスロット(N+k+1)のシンボル#lであり、DG-PUSCHの開始シンボルがスロット(N+k+1)(即ち、m=1)のシンボル#(l+1)であると、CG-PUSCHのLBTサブバンドとスケジューリングされたDG-PUSCHのLBTサブバンドリソースが同一であるか、又はCG-PUSCHのLBTサブバンドにDG-PUSCHのLBTサブバンドリソースが含まれる場合には、CG-PUSCHの直後にLBTなしにDG-PUSCHを送信することができる。
【0313】
以下の表は上述したback-to-back送信について正確に記載している標準3GPP TS 37.213 Clause 4.2のfeLAAからAUL-DG PUSCH back-to-back送信とNR-UのCG-DG PUSCH back-to-back送信に関連する部分を抜粋したものである。
【0314】
【表5】
【0315】
一方、60GHz帯域のNRシステムでもNR-Uのように、CG-PUSCH送信中にスケジューリングされたDG-PUSCHが特定の条件を満たすと、LBTなしにback-to-back送信される。しかし、NR-Uの時の時間及び周波数条件にさらに特定ビーム方向の送/受信が考慮される必要があるので、CG-PUSCH及びDG-PUSCHの送信ビーム方向に対する追加条件を考慮する必要がある。
【0316】
従って、60GHz帯域のNRシステムでは、(i)時間軸上でCG-PUSCHの終了シンボルとDG-PUSCHの開始シンボルの間にギャップがなく、(ii)周波数軸上で送信したCG-PUSCHの帯域幅とスケジューリングされたDG-PUSCHの帯域幅が同一であるか、又はDG-PUSCHが割り当てられた帯域幅がCG-PUSCHが割り当てられた帯域幅のサブセットであり、(iii)CG-PUSCHの送信ビーム方向にDG-PUSCHのために指示された送信ビーム方向が含まれるか、又はCG-PUSCHの送信ビーム方向とDG-PUSCHのために指示された送信ビーム方向が同一であるとき、CG-PUSCHの直後にLBTなしにDG-PUSCH送信をすぐ行うことができる。
【0317】
ここで、CG-PUSCH送信ビーム方向にDG-PUSCHの送信ビーム方向が含まれるとは、CG-PUSCH送信ビームがDG-PUSCH送信ビームに比べて相対的にビーム幅が大きくて、DG-PUSCHが特定ビーム方向に送信されるときに及ぼす干渉領域をCG-PUSCH送信ビームが全て含むことを意味する。また、CG-PUSCHビーム方向とDG-PUSCHビーム方向が同一であるとは、CG-PUSCHとDG-PUSCHに同一のspatialrelationinfo或いは同一のSRIフィールド或いは同一のjoint TCI state(DL/UL separate TCIである場合にはUL TCI state)のビーム方向が指示されたことを意味する。また、DG-PUSCHとCG-PUSCHの送信長さの総合がMCOT(maximum channel occupancy time)を超えてはいけない。
【0318】
同様に、CG-DG PUSCH back-to-back送信ができない条件もNR-Uの時間及び周波数条件にさらに送信ビーム方向に対する条件を考える必要がある。もし(i)時間軸上でCG-PUSCHの終了シンボルとDG-PUSCHの開始シンボルの間にギャップがあるか、(ii)周波数軸上で送信したCG-PUSCHの帯域幅とスケジューリングされたDG-PUSCHの帯域幅が同一ではないか、又はDG-PUSCHが割り当てられた帯域幅がCG-PUSCHの帯域幅のサブセットではない場合、又は(iii)CG-PUSCHの送信ビーム方向とDG-PUSCHのために指示されたビーム方向が含まれないか、又はCG-PUSCHの送信ビーム方向とDG-PUSCHのために指示されたビーム方向が一致しないとき、LBTなしにDG-PUSCHを送信することができない。この場合、端末はDG-PUSCHの送信前にLBTギャップを確保するために、3GPP TS37.213 Clause 4.2.1.0.1に記載されたように、スケジューリングされたDG-PUSCHの前に位置するスロットnのシンボルi前の少なくとも1つの最後のCG-PUSCHのシンボルを3GPP TS38.213 Clause 11.1のメカニズムに従ってドロップすることができる。
【0319】
さらに、CG-PUSCHとDG-PUSCHの順番が反対になった場合、即ち、DG-CG back-to-back Transmissionの場合にも同様の方法が適用される。即ち、DG-PUSCHの直後に続いて設定されているCGリソースにおいてDG-PUSCHとCG-PUSCHの間の時間ギャップがなく、DG-PUSCHの帯域幅とCG-PUSCHの帯域幅が同一であるか、又はCG-PUSCHの帯域幅がDG-PUSCHの帯域幅に含まれ、CG-PUSCHの送信ビーム方向がDG-PUSCHの送信ビーム方向に含まれるか、又はCG-PUSCHの送信ビーム方向とDG-PUSCHの送信ビーム方向が同一である場合には、CG-PUSCHをLBTなしにDG-PUSCHの送信直後に続いて送信することができる。但し、DG-PUSCHがCG-PUSCHより優先順位が高いので、DG-PUSCHとCG-PUSCHの間の時間ギャップや帯域幅或いは送信ビーム方向が異なる場合、[実施例#2-2]のようにDG-PUSCHのシンボルをドロップする代わりに、端末がCG-PUSCHの送信を放棄してもよい。
【0320】
[提案方法#3]によれば、LBTを行ったビームと同一のビーム又はLBTを行ったビーム領域に含まれるビームによるCG-PUSCHとDG-PUSCHの間の連続送信を許容することにより、図8に説明したように、既にLBTを行ったビームの干渉領域から外れる空間によりUL送信を行って、他の無線ノードに干渉が発生することを防止することができる。また、DG-PUSCH送信のためのRandom back-off基盤のLBT(例えば、Cat-3 LBT又はCat-4 LBT)を行わなくてもよいので、LBT失敗によるDG-PUSCHの送信失敗及び遅延を防止して、DG-PUSCHの送信機会を高めることができる。
【0321】
これに制限されないが、この文書に開示の様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートは、機器間無線通信/連結(例えば、5G)を必要とする様々な分野に適用される。
【0322】
以下、図面を参照しながらより具体的に例示する。以下の図/説明において、同じ図面符号は特に言及しない限り、同一又は対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック又は機能ブロックを例示する。
【0323】
図14は本開示に適用される通信システム1を例示する。
【0324】
図14を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAIサーバ/機器400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピューター、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピューター(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサー、スマートメータなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは他の無線機器に基地局/ネットワークノードで動作することもできる。
【0325】
無線機器100a~100fは基地局200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサー)は他のIoT機器(例えば、センサー)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0326】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれか1つが行われる。
【0327】
図15は本開示に適用可能な無線機器を例示する。
【0328】
図15を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は図26の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
【0329】
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0330】
具体的には、この開示の実施例による第1無線機器100のプロセッサ102により制御され、メモリ104に格納される命令及び/又は動作について説明する。
【0331】
以下の動作はプロセッサ102の観点でプロセッサ102の制御動作に基づいて説明するが、かかる動作を行うためのソフトウェアコードなどがメモリ104に格納される。例えば、この開示において、少なくとも1つのメモリ104はコンピューター読み取り可能な(readable)格納媒体(storage medium)であって、指示又はプログラムを格納し、上記指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に連結される少なくとも1つのプロセッサをして、以下の動作に関連するこの開示の実施例又は具現による動作を行うようにする。
【0332】
例えば、プロセッサ102は少なくとも1つの第1センシングビーム(sensing beam)に基づいて第1センシングを行う。このとき、少なくとも1つの第1センシングビームは複数の送信ビームをカバーするビームであり、1つの第1センシングビームが複数の送信ビームの全てをカバーしてもよく、複数の第1センシングビームがそれぞれ対応する送信ビームをカバーしてもよい。
【0333】
また第1センシングは[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づいて行われる。
【0334】
プロセッサ102は第1センシングにおいて複数の送信ビームのうち、少なくとも1つがIDLEであると判断された場合、少なくとも1つの第2センシングビームに基づいて第2センシングを行う。このとき、少なくとも1つの第2センシングビームは複数の送信ビームをカバーするビームであり、1つの第2センシングビームが複数の送信ビームの全てをカバーしてもよく、複数の第2センシングビームがそれぞれ対応する送信ビームをカバーしてもよい。
【0335】
また第2センシングは、[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づいて行われる。一方、第2センシングは[提案方法#1]が単独で具現されるか、又は[提案方法#3]においてCG-PUSCHとDG-PUSCHの間の連続送信が許容された場合(例えば、[提案方法#3]の[実施例#3-1]の条件を満たす場合)には省略してもよい。
【0336】
第1センシング及び/又は第2センシングにより少なくとも1つの送信ビームがIDLEであると判断されたことに基づいて、プロセッサ102はIDLEであると判断された送信ビームに対応する少なくとも1つのUL信号を送受信機106により送信する。このとき、プロセッサ102が送受信機106により送信するUL信号は[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づく。
【0337】
またプロセッサ102は少なくとも1つの送信ビームにより少なくとも1つのDL信号を受信するための少なくとも1つの受信(Rx)ビームを決定する。またプロセッサ102は少なくとも1つの受信ビームにより[提案方法#1]ないし[提案方法#3]のいずれかに基づいて送信された少なくとも1つのDL信号を受信する。
【0338】
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップをも意味する。
【0339】
具体的には、この開示の実施例による第2無線機器200のプロセッサ202により制御され、メモリ204に格納される命令及び/又は動作について説明する。
【0340】
以下の動作はプロセッサ202の観点でプロセッサ202の制御動作に基づいて説明するが、かかる動作を行うためのソフトウェアコードなどがメモリ204に格納される。例えば、この開示において、少なくとも1つのメモリ204はコンピューター読み取り可能な(readable)格納媒体(Storage medium)であって、指示又はプログラムを格納し、上記指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に連結される少なくとも1つのプロセッサをして、以下の動作に関連するこの開示の実施例又は具現による動作を行うようにする。
【0341】
例えば、プロセッサ202は少なくとも1つの第1センシングビーム(sensing beam)に基づいて第1センシングを行う。このとき、少なくとも1つの第1センシングビームは複数の送信ビームをカバーするビームであり、1つの第1センシングビームが複数の送信ビームの全てをカバーしてもよく、複数の第1センシングビームがそれぞれ対応する送信ビームをカバーしてもよい。
【0342】
また第1センシングは[提案方法#1]ないし[提案方法#2]のいずれかに基づいて行われる。
【0343】
プロセッサ202は第1センシングにおいて複数の送信ビームのうち、少なくとも1つがIDLEであると判断された場合、少なくとも1つの第2センシングビームに基づいて第2センシングを行う。このとき、少なくとも1つの第2センシングビームは複数の送信ビームをカバーするビームであり、1つの第2センシングビームが複数の送信ビームの全てをカバーしてもよく、複数の第2センシングビームがそれぞれ対応する送信ビームをカバーしてもよい。
【0344】
また第2センシングは、[提案方法#1]ないし[提案方法#2]のいずれかに基づいて行われる。一方、第2センシングは[提案方法#1]が単独して具現される場合には省略してもよい。
【0345】
第1センシング及び/又は第2センシングにより少なくとも1つの送信ビームがIDLEであると判断されたことに基づいて、プロセッサ202はIDLEであると判断された送信ビームに対応する少なくとも1つのDL信号を送受信機206により送信する。このとき、プロセッサ202が送受信機206により送信するDL信号は[提案方法#1]ないし[提案方法#2]のいずれかに基づく。
【0346】
またプロセッサ202は少なくとも1つの送信ビームにより少なくとも1つのUL信号を受信するための少なくとも1つの受信(Rx)ビームを決定する。またプロセッサ202は少なくとも1つの受信ビームにより[提案方法#1]ないし[提案方法#2]のいずれかに基づいて送信された少なくとも1つのUL信号を受信する。
【0347】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
【0348】
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピューターとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
【0349】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピューター読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
【0350】
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御する。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御する。また1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、又は複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(Convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
【0351】
図16は本発明に適用される車両又は自律走行車両を例示する。車両又は自律走行車両は移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現される。
【0352】
図16を参照すると、車両又は自律走行車両100はアンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサー部140c及び自律走行部140dを含む。アンテナ部108は通信部110の一部で構成される。
【0353】
通信部110は他の車両、基地局(例えば、基地局、路辺基地局(Road Side unit)など)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信する。制御部120は車両又は自律走行車両100の要素を制御して様々な動作を行う。制御部120はECU(Electronic control Unit)を含む。駆動部140aにより車両又は自律走行車両100が地上で走行する。駆動部140aはエンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含む。電源供給部140bは車両又は自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリーなどを含む。センサー部140cは車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサー部140cはIMU(inertial measurement unit)センサー、衝突センサー、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサー、傾斜センサー、重量感知センサー、ヘッディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進/後進センサー、バッテリーセンサ、燃料センサー、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサー、湿度センサー、超音波センサー、照度センサー、ペダルポジションセンサーなどを含む。自律走行部140dは走行中の車線を維持する技術、車間距離制御装置(adaptive cruise control)のように速度を自動に調節する技術、所定の経路によって自動走行する技術、目的地が設定されると自動に経路を設定して走行する技術などを具現する。
【0354】
一例として、通信部110は外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信する。自律走行部140dは得られたデータに基づいて自律走行経路とドライブプランを生成する。制御部120はドライブプランに従って車両又は自律走行車両100が自律走行経路に移動するように駆動部140aを制御する(例えば、速度/方向調節)。通信部110は自律走行中に外部サーバから最新交通情報データを非周期的に得、また周りの車両から周りの交通情報データを得る。またセンサー部140cは自律走行中に車両状態、周辺環境情報を得る。自律走行部140dは新しく得たデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライブプランを更新する。通信部110は車両位置、自律走行経路、ドライブプランなどに関する情報を外部サーバに伝達する。外部サーバは車両又は自律走行車両から集められた情報に基づいて、AI技術などを用いて交通情報データを予め予測し、予測された交通情報データを車両又は自律走行車両に提供する。
【0355】
前述した実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
【0356】
本文書において、基地局により行われるとされている特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)により行われてもよい。即ち、基地局を含む複数のネットワークノード(network node)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、又は基地局以外の他のネットワークノードにより行うことができる。この時、基地局は、固定局(fixed station)、gNode B(gNB)、Node B、eNode B(eNB)又はアクセスポイント(access point)などの用語に言い換えることができる。
【0357】
本開示は、本開示の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0358】
上述したような非免許帯域において信号を送受信する方法及びそのための装置は、5世代NewRATシステムに適用される例を中心として説明したが、5世代NewRATシステム以外にも様々な無線通信システムに適用することができる。
図1
図2
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図4
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図7
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図9
図10
図11
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図16
【国際調査報告】