特表 2023-540666 マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションを処理する方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2023-09-26

(54)【発明の名称】マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションを処理する方法

(51)【国際特許分類】

   H04W 4/06 20090101AFI20230919BHJP

   H04W 76/10 20180101ALI20230919BHJP

   H04W 36/00 20090101ALI20230919BHJP

【ＦＩ】

H04W4/06

H04W76/10

H04W36/00

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2022581552

(86)(22)【出願日】2020-07-03

(85)【翻訳文提出日】2023-02-15

(86)【国際出願番号】 CN2020100276

(87)【国際公開番号】W WO2022000512

(87)【国際公開日】2022-01-06

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】511151662

【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＺＴＥ ＣＯＲＰＯＲＡＴＩＯＮ

【住所又は居所原語表記】ＺＴＥ Ｐｌａｚａ，Ｋｅｊｉ Ｒｏａｄ Ｓｏｕｔｈ，Ｈｉ－Ｔｅｃｈ Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｐａｒｋ，Ｎａｎｓｈａｎ Ｓｈｅｎｚｈｅｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５１８０５７ Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】110001195

【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】ジュー，ジングオ

(72)【発明者】

【氏名】リアン，シュアン

(72)【発明者】

【氏名】リー，ジェンドン

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA21

5K067DD11

5K067DD17

5K067DD57

5K067EE02

5K067EE10

5K067EE16

5K067JJ39

(57)【要約】

第１のワイヤレスネットワークノードにおいて使用するためのワイヤレス通信方法が開示される。ワイヤレス通信方法は、第１のセッション管理機能から、マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末と関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティを受信するステップと、第２のセッション管理機能から、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を受信するステップと、第１のワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを第１のセッション管理機能に送信するステップとを含む。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

第１のワイヤレスネットワークノードにおいて使用するためのワイヤレス通信方法であって、
第１のセッション管理機能から、マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末と関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティを受信するステップと、
第２のセッション管理機能から、前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を受信するステップと、
前記第１のワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを前記第１のセッション管理機能に送信するステップとを含む、ワイヤレス通信方法。

【請求項2】

前記一時的モバイルグループアイデンティティは、前記ワイヤレス端末が前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを受信することを認可されていることを示す、請求項１に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項3】

前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す前記情報は、前記一時的モバイルグループアイデンティティを含む、請求項１又は２に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項4】

前記一時的モバイルグループアイデンティティを含むハンドオーバ要求を第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップをさらに含む、請求項１～３のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項5】

前記第２のワイヤレスネットワークノードから転送トンネルの情報を受信するステップと、
前記転送トンネルを介して前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを前記第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップとをさらに含む、請求項４に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項6】

タイマが満了した後に終了マーカを前記第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップをさらに含み、前記タイマは、前記転送トンネルを介した前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスの前記データの前記第２のワイヤレスネットワークノードへの送信に関連付けられる、請求項５に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項7】

前記第２のワイヤレスネットワークノードから、前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを送信するための少なくとも１つの無線リソースを受信するステップをさらに含む、請求項４～６のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項8】

前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスの前記少なくとも１つの無線リソースを前記ワイヤレス端末に送信するステップをさらに含む、請求項７に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項9】

前記少なくとも１つの無線リソースは、ポイントツーポイント無線リソース又はポイントツーマルチポイントリソースのうちの少なくとも１つを含む、請求項７又は８に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項10】

第２のワイヤレスネットワークノードにおいて使用するためのワイヤレス通信方法であって、
第１のワイヤレスネットワークノードから、一時的モバイルグループアイデンティティを含むハンドオーバ要求を受信するステップと、
前記第２のワイヤレスネットワークノードにおける前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージをセッション管理機能に送信するステップとを含む、ワイヤレス通信方法。

【請求項11】

前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す前記情報は、前記一時的モバイルグループアイデンティティを含む、請求項１０に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項12】

転送トンネルの情報を前記第１のワイヤレスネットワークノードに送信するステップと、
前記第１のワイヤレスネットワークノードから、前記転送トンネルを介して、前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを受信するステップとをさらに含む、請求項１０又は１１に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項13】

前記第１のワイヤレスネットワークノードから、前記転送トンネルを介して終了マーカを受信するステップと、
前記第１のワイヤレスネットワークノードに向けて前記転送トンネルのリソースを解放するステップとをさらに含む、請求項１２に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項14】

前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを送信するための少なくとも１つの無線リソースを前記第１のワイヤレスネットワークノードに送信するステップをさらに含む、請求項１０～１３のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項15】

前記少なくとも１つの無線リソースは、ポイントツーポイント無線リソース又はポイントツーマルチポイントリソースのうちの少なくとも１つを含む、請求項１４に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項16】

前記少なくとも１つの無線リソースを介して前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスの前記データを前記ワイヤレス端末に送信するステップをさらに含む、請求項１４又は１５に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項17】

セッション管理機能において使用するためのワイヤレス通信方法であって、
マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末に関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティをワイヤレスネットワークノードに送信するステップと、
前記ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードから、前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを受信するステップと、
前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションの前記ステータスに基づく通知を少なくとも１つのネットワーク機能に送信するステップとを含む、ワイヤレス通信方法。

【請求項18】

前記一時的モバイルグループアイデンティティは、前記ワイヤレス端末が前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを受信することを認可されていることを示す、請求項１７に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項19】

前記少なくとも１つのネットワーク機能は、ネットワークエクスポージャ機能又はアプリケーション機能のうちの少なくとも１つを含む、請求項１７又は１８のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項20】

前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す前記情報は、前記一時的モバイルグループアイデンティティを含む、請求項１７～１９のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項21】

前記通知は、前記ワイヤレス端末の識別情報、前記一時的モバイルグループアイデンティティ、又は前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションの前記ステータスを示す前記情報のうちの少なくとも１つを含む、請求項１７～２０のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項22】

ネットワーク機能において使用するためのワイヤレス通信方法であって、
ブロードキャスト及びマルチキャストサービスセンタに関連付けられるセッション管理機能に、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を送信するステップと、
ワイヤレス端末のサービングセッション管理機能から、前記ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスと関連付けられる通知を受信するステップとを含む、ワイヤレス通信方法。

【請求項23】

前記ネットワーク機能は、ネットワークエクスポージャ機能又はアプリケーション機能のうちの少なくとも１つを含む、請求項２２に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項24】

前記通知は、前記ワイヤレス端末の識別情報、前記一時的モバイルグループアイデンティティ、又は前記第１のワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションの前記ステータスを示す情報のうちの少なくとも１つを含む、請求項２２又は２３のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項25】

前記通知に基づいて、マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを前記ワイヤレス端末に送信するためにユニキャストパケットデータユニットセッションを使用するためにマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッション変更又はスイッチのうちの少なくとも１つをトリガするステップをさらに含み、
前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスは前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する、請求項２２～２４のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項26】

第１のワイヤレスネットワークノードであって、
通信ユニットを備え、前記通信ユニットは、
第１のセッション管理機能から、マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末と関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティを受信することと、
第２のセッション管理機能から、前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を受信することと、
前記第１のワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを前記第１のセッション管理機能に送信することとを行うように構成されている、第１のワイヤレスネットワークノード。

【請求項27】

請求項２～９のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える、請求項２６に記載の第１のワイヤレスネットワークノード。

【請求項28】

第２のワイヤレスネットワークノードであって、通信ユニットを備え、前記通信ユニットは、
第１のワイヤレスネットワークノードから、一時的モバイルグループアイデンティティを含むハンドオーバ要求を受信することと、
前記第２のワイヤレスネットワークノードにおける前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージをセッション管理機能に送信することとを行うように構成されている、第２のワイヤレスネットワークノード。

【請求項29】

請求項１１～１６のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える、請求項２８に記載の第２のワイヤレスネットワークノード。

【請求項30】

ワイヤレスデバイスであって、通信ユニットを備え、前記通信ユニットは、
マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末に関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティをワイヤレスネットワークノードに送信することと、
前記ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードから、前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを受信することと、
前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションの前記ステータスに基づく通知を少なくとも１つのネットワーク機能に送信することとを行うように構成されている、ワイヤレスデバイス。

【請求項31】

請求項１８～２１のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える、請求項３０に記載のワイヤレスデバイス。

【請求項32】

ワイヤレスデバイスであって、通信ユニットを備え、前記通信ユニットは、
ブロードキャスト及びマルチキャストサービスセンタに関連付けられるセッション管理機能に、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を送信することと、
ワイヤレス端末のサービングセッション管理機能から、前記ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスと関連付けられる通知を受信することとを行うように構成されている、ワイヤレスデバイス。

【請求項33】

請求項２３～２５のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える、請求項３２に記載のワイヤレスデバイス。

【請求項34】

コードを格納されたコンピュータ可読プログラム媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項１～２５のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本明細書は、一般に、ワイヤレス通信に関する。

【背景技術】

【0002】

以下では、本開示の背景を例示するためにいくつかの技術名詞を説明する。
ブロードキャスト通信サービス：地理的領域内のすべてのユーザ機器（ＵＥ）に同じサービス及び同じ特定のコンテンツデータが同時に提供される通信サービス。

【0003】

マルチキャスト通信サービス：同じサービス及び同じ特定のコンテンツデータが、ＵＥの専用のセットに同時に提供される（すなわち、マルチキャストカバレッジ内のすべてのＵＥがデータを受信することを認可されているわけではない）通信サービス。

【0004】

マルチキャストセッション：マルチキャスト通信サービスを送達するためのセッション。さらに、１つのマルチキャストセッションは、マルチキャストセッションにおいて送信されるコンテンツ、マルチキャスト通信サービスを受信することができるＵＥのリスト、及び任意選択的に、マルチキャストセッションを送達するマルチキャスト領域によって特徴付けられる。

【0005】

ユニキャストセッション：単一のＵＥとデータネットワークとの間で通信サービスを送達するためのセッション。

【0006】

マルチキャスト／ブロードキャストサービス（ＭＢＳ）セッション：マルチキャストセッション又はブロードキャストセッション。

【0007】

ポイントツーポイント（ＰＴＰ）送達方法：無線リソースを介して個々のＵＥにＭＢＳデータパケットの別個のコピーを送達するランダムアクセスネットワーク（ＲＡＮ）ノードの方法。

【0008】

ポイントツーマルチポイント（ＰＴＭ）送達方法：無線リソースを介してＭＢＳデータパケットの単一のコピーをＵＥのセットに送達するＲＡＮノードの方法。

【0009】

ＭＢＳがＵＥに提供されるとき、ＭＢＳセッションをどのように確立するか、及びＵＥモビリティ中にＭＢＳセッションをどのように処理するかが不明確である。

【0010】

本明細書は、ＭＢＳセッションを処理するための方法、システム、及びデバイスに関する。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0011】

本開示は、第１のワイヤレスネットワークノードにおいて使用するためのワイヤレス通信方法に関する。ワイヤレス通信方法は、
第１のセッション管理機能から、マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末と関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティを受信するステップと、
第２のセッション管理機能から、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を受信するステップと、
第１のワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを第１のセッション管理機能に送信するステップとを含む。

【0012】

様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、一時的モバイルグループアイデンティティは、ワイヤレス端末が一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを受信することを認可されていることを示す。

【0013】

好ましくは、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報は、一時的モバイルグループアイデンティティを含む。

【0014】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、一時的モバイルグループアイデンティティを含むハンドオーバ要求を第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップをさらに含む。

【0015】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、第２のワイヤレスネットワークノードから転送トンネルの情報を受信するステップと、転送トンネルを介してマルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップとをさらに含む。

【0016】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、タイマが満了した後に終了マーカを第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップをさらに含み、タイマは、転送トンネルを介したマルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータの第２のワイヤレスネットワークノードへの送信に関連付けられる。

【0017】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、第２のワイヤレスネットワークノードから、マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを送信するための少なくとも１つの無線リソースを受信するステップをさらに含む。

【0018】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、マルチキャスト／ブロードキャストサービスの少なくとも１つの無線リソースをワイヤレス端末に送信するステップをさらに含む。

【0019】

好ましくは、少なくとも１つの無線リソースは、ポイントツーポイント無線リソース又はポイントツーマルチポイントリソースのうちの少なくとも１つを含む。

【0020】

本開示は、第２のワイヤレスネットワークノードにおいて使用するためのワイヤレス通信方法に関する。ワイヤレス通信方法は、
第１のワイヤレスネットワークノードから、一時的モバイルグループアイデンティティを含むハンドオーバ要求を受信するステップと、
第２のワイヤレスネットワークノードにおける一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージをセッション管理機能に送信するステップとを含む。

【0021】

様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報は、一時的モバイルグループアイデンティティを含む。

【0022】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、転送トンネルの情報を第１のワイヤレスネットワークノードに送信するステップと、第１のワイヤレスネットワークノードから、転送トンネルを介して、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを受信するステップとをさらに含む。

【0023】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、第１のワイヤレスネットワークノードから、転送トンネルを介して終了マーカを受信するステップと、第１のワイヤレスネットワークノードに向けて転送トンネルのリソースを解放するステップとをさらに含む。

【0024】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを送信するための少なくとも１つの無線リソースを第１のワイヤレスネットワークノードに送信するステップをさらに含む。

【0025】

好ましくは、少なくとも１つの無線リソースは、ポイントツーポイント無線リソース又はポイントツーマルチポイントリソースのうちの少なくとも１つを含む。

【0026】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、少なくとも１つの無線リソースを介して一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータをワイヤレス端末に送信するステップをさらに含む。

【0027】

本開示は、セッション管理機能において使用するためのワイヤレス通信方法に関する。ワイヤレス通信方法は、
マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末に関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティをワイヤレスネットワークノードに送信するステップと、
ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードから、サービングワイヤレスネットワークノードにおける一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを受信するステップと、
サービングワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスに基づく通知を少なくとも１つのネットワーク機能に送信するステップとを含む。

【0028】

様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、一時的モバイルグループアイデンティティは、ワイヤレス端末が一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを受信することを認可されていることを示す。

【0029】

好ましくは、少なくとも１つのネットワーク機能は、ネットワークエクスポージャ機能又はアプリケーション機能のうちの少なくとも１つを含む。

【0030】

好ましくは、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報は、一時的モバイルグループアイデンティティを含む。

【0031】

好ましくは、通知は、ワイヤレス端末の識別情報、一時的モバイルグループアイデンティティ、又はサービングワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報のうちの少なくとも１つを含む。

【0032】

本開示は、ネットワーク機能において使用するためのワイヤレス通信方法に関する。ワイヤレス通信方法は、
ブロードキャスト及びマルチキャストサービスセンタに関連付けられるセッション管理機能に、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を送信するステップと、
ワイヤレス端末のサービングセッション管理機能から、ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスと関連付けられる通知を受信するステップとを含む。

【0033】

様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、ネットワーク機能は、ネットワークエクスポージャ機能又はアプリケーション機能のうちの少なくとも１つを含む。

【0034】

好ましくは、通知は、ワイヤレス端末の識別情報、一時的モバイルグループアイデンティティ、又は第１のワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報のうちの少なくとも１つを含む。

【0035】

好ましくは、ワイヤレス通信方法は、通知に基づいて、マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータをワイヤレス端末に送信するためにユニキャストパケットデータユニットセッションを使用するためにマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッション変更又はスイッチのうちの少なくとも１つをトリガするステップをさらに含み、マルチキャスト／ブロードキャストサービスは一時的モバイルグループアイデンティティに対応する。

【0036】

本開示は、第１のワイヤレスネットワークノードであって、通信ユニットを備え、通信ユニットは、
第１のセッション管理機能から、マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末と関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティを受信することと、
第２のセッション管理機能から、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を受信することと、
第１のワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを第１のセッション管理機能に送信することとを行うように構成されている、第１のワイヤレスネットワークノードに関する。

【0037】

様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、第１のワイヤレスネットワークノードは、前述の方法のいずれかのワイヤレス通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える。

【0038】

本開示は、第２のワイヤレスネットワークノードであって、通信ユニットを備え、通信ユニットは、
第１のワイヤレスネットワークノードから、一時的モバイルグループアイデンティティを含むハンドオーバ要求を受信することと、
第２のワイヤレスネットワークノードにおける一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージをセッション管理機能に送信することとを行うように構成されている、第２のワイヤレスネットワークノードに関する。

【0039】

様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、第２のワイヤレスネットワークノードは、前述の方法のいずれかのワイヤレス通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える。

【0040】

本開示は、ワイヤレスデバイスであって、通信ユニットを備え、通信ユニットは、
マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末に関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティをワイヤレスネットワークノードに送信することと、
ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードから、サービングワイヤレスネットワークノードにおける一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを受信することと、
サービングワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスに基づく通知を少なくとも１つのネットワーク機能に送信することとを行うように構成されている、ワイヤレスデバイスに関する。

【0041】

様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、ワイヤレスデバイスは、前述の方法のいずれかのワイヤレス通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える。

【0042】

本開示は、ワイヤレスデバイスであって、通信ユニットを備え、通信ユニットは、
ブロードキャスト及びマルチキャストサービスセンタに関連付けられるセッション管理機能に、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を送信することと、
ワイヤレス端末のサービングセッション管理機能から、ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスと関連付けられる通知を受信することとを行うように構成されている、ワイヤレスデバイスに関する。

【0043】

様々な実施形態は、好ましくは、以下の特徴を実装することができる。
好ましくは、ワイヤレスデバイスは、前述の方法のいずれかのワイヤレス通信方法を実行するように構成されたプロセッサをさらに備える。

【0044】

本開示は、コードを格納されたコンピュータ可読プログラム媒体を含むコンピュータプログラム製品に関し、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに前述の方法のいずれかに記載のワイヤレス通信方法を実施させる。

【0045】

本明細書に開示されている例示的な実施形態は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって容易に明らかになる追加の特徴を提供することを目的とする。様々な実施形態によれば、例示的なシステム、方法、デバイス、及びコンピュータプログラム製品が本明細書に開示されている。しかしながら、これらの実施形態は限定ではなく例として提示されていることが理解され、本開示を読んだ当業者には、開示された実施形態に対する様々な変更が本開示の範囲内にとどまりながら行われ得ることが明らかであろう。

【0046】

したがって、本開示は、本明細書に記載及び図示された例示的な実施形態及び適用に限定されない。さらに、本明細書に開示される方法におけるステップの特定の順序及び／又は階層は、例示的なアプローチにすぎない。設計の好みに基づいて、開示された方法又はプロセスのステップの特定の順序又は階層は、本開示の範囲内にとどまりながら再構成することができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法及び技術が、サンプルの順序で様々なステップ又は動作を提示し、本開示は、特に明記しない限り、提示される特定の順序又は階層に限定されないことを理解するであろう。

【0047】

上記及び他の態様並びにそれらの実施態様は、図面、本明細書、及び特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。

【図面の簡単な説明】

【0048】

【図1】本開示の一実施形態によるネットワークの概略図である。

【図2】本開示の一実施形態によるワイヤレス端末の概略図の一例である。

【図3】本開示の一実施形態によるワイヤレスネットワークノードの概略図の一例である。

【図4】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図5】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図6A】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図6B】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図7A】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図7B】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図8A】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図8B】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図9】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図10】本開示の一実施形態によるプロセスの概略図である。

【図11】本開示の一実施形態によるプロセスの流れ図である。

【図12】本開示の一実施形態によるプロセスの流れ図である。

【図13】本開示の一実施形態によるプロセスの流れ図である。

【図14】本開示の一実施形態によるプロセスの流れ図である。

【発明を実施するための形態】

【0049】

本開示では、マルチキャスト／ブロードキャストサービスをＭＢＳと略記する。
図１は、本開示の一実施形態によるネットワークの概略図を示す。図１に示すネットワーク機能及び構成要素を以下にさらに示す。

【0050】

１）ＵＥ：ユーザ機器。
２）ＲＡＮ：無線アクセスネットワーク（ノード）。

【0051】

３）ＡＭＦ：アクセス及びモビリティ管理機能。
ＡＭＦは、以下の機能、すなわち、登録管理、接続管理、到達可能性管理、及びモビリティ管理を含む。さらに、ＡＭＦはアクセス認証及びアクセス認可も実行する。ＡＭＦは、非アクセス層（ＮＡＳ）セキュリティ終端であり、ＵＥとＳＭＦなどとの間のセッション管理（ＳＭ）ＮＡＳを中継する。

【0052】

４）ＳＭＦ：セッション管理機能
ＳＭＦは、以下の機能、すなわち、セッション確立、変更及び解放、ＵＥインターネットプロトコル（ＩＰ）アドレス割り当て及び管理（任意選択の認可機能を含む）、ＵＰ機能の選択及び制御、ダウンリンクデータ通知などを含む。

【0053】

５）ＵＰＦ：ユーザプレーン機能
ＵＰＦは、以下の機能、すなわち、無線内／無線間アクセス技術（ＲＡＴ）モビリティのためのアンカーポイントとしての役割を果たすこと、パケットルーティング及び転送、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのサービス品質（ＱｏＳ）処理、ダウンリンクパケットのバッファリング、及びダウンリンクデータ通知のトリガなどを含む。

【0054】

６）ＮＥＦ：ネットワークエクスポージャ機能。
ＮＥＦは、アプリケーション機能（ＡＦ）に向けたネットワークの能力及びイベントの公開をサポートする。サードパーティアプリケーションは、ＮＥＦを介してネットワークによって提供されるサービスを呼び出すことができ、ＮＥＦは、サードパーティアプリケーションの認証及び認可を実行する。また、ＮＥＦは、ＡＦと交換される情報、及び、内部ネットワーク機能と交換される情報の翻訳も実施する。

【0055】

７）ＡＦ：アプリケーション機能
ＡＦは、サービスを提供するために、例えば、トラフィックルーティングへのアプリケーションの影響、ネットワークエクスポージャ機能へのアクセス、ポリシ制御のためのポリシフレームワークとのインタラクションなどをサポートするために、３ＧＰＰ（登録商標）コアネットワークとインタラクトする。ＡＦは、データネットワークのオペレータによって信頼され得、関連するネットワーク機能と直接インタラクトすることを可能にされ得る。オペレータによってネットワーク機能に直接アクセスすることを許可されていないＡＦは、ＮＥＦを介して外部エクスポージャフレームワークを使用して、関連するネットワーク機能とインタラクトすべきである。本開示では、ＡＦは、データネットワーク内に配備される。

【0056】

８）ＰＣＦ：ポリシ制御機能
ＰＣＦは、ネットワーク挙動を統制するための統合されたポリシフレームワークをサポートする。ＰＣＦは、アクセス管理ポリシをＡＭＦに、又はセッション管理ポリシをＳＭＦに、又はＵＥポリシをＵＥに提供する。ＰＣＦは、ポリシ決定に関連するサブスクリプション情報を取得するために、統合データリポジトリ（ＵＤＲ）にアクセスすることができる。

【0057】

９）ＢＭＳＣ：ブロードキャスト及びマルチキャストサービスセンタ
ＢＭＳＣは、ＭＢＳセッションをＡＦに提供するために配備される。ＢＭＳＣは、ＢＭＳＣの制御プレーン機能であるＢＭＳＣ－Ｃと、ＢＭＳＣのユーザプレーン機能であるＢＭＳＣ－Ｕとに分離（例えば、分割）することができる。一実施形態では、ＢＭＳＣ－Ｃ及びＳＭＦ（例えば、図１に示すＳＭＦ２）をともに配備することができ、ＢＭＳＣ－Ｕ及びＵＰＦ（例えば、図１に示すＵＰＦ２）をともに配備することができる。一実施形態では、ＢＭＳＣ－Ｃはまた、ＮＥＦとともに配備することもできる。

【0058】

図１において、特定のネットワーク機能の名前の後ろの数字は、同じタイプのネットワーク機能を区別するために使用される。より具体的には、ＡＭＦ１、ＰＣＦ１、ＳＭＦ１及びＵＰＦ１は、ユニキャストパケットデータユニット（ＰＤＵ）セッションに使用される。さらに、ＡＭＦ２、ＰＣＦ２、ＳＭＦ２、及びＵＰＦ２は、ＵＥのグループによって共有され得るＭＢＳセッションに使用される。一実施形態では、ＲＡＮ１及びＲＡＮ２は、ユニキャストサービスとＭＢＳサービスの両方をＵＥに同時に提供する。ＭＢＳセッションの場合、ＲＡＮ２とＵＰＦ２との間の単一のＮ３トンネルは、ＵＥのグループによって共有され得る。

【0059】

図２は、本開示の一実施形態によるワイヤレス端末２０の概略図に関する。ワイヤレス端末２０は、ユーザ機器（ＵＥ）、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子書籍端末、又はポータブルコンピュータシステムであってもよく、本明細書では限定されない。ワイヤレス端末２０は、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）などのプロセッサ２００と、記憶ユニット２１０と、通信ユニット２２０とを含んでもよい。記憶ユニット２１０は、プロセッサ２００によってアクセスされ、実行されるプログラムコード２１２を記憶する任意のデータ記憶デバイスであってもよい。記憶ユニット２１２の実施形態は、加入者識別モジュール（ＳＩＭ）、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、ハードディスク、及び光学データ記憶デバイスを含むが、これらに限定されない。通信ユニット２２０は、トランシーバであってもよく、プロセッサ２００の処理結果に従って信号（例えば、メッセージ又はパケット）を送受信するために使用される。一実施形態では、通信ユニット２２０は、図２に示す少なくとも１つのアンテナ２２２を介して信号を送受信する。

【0060】

一実施形態では、記憶ユニット２１０及びプログラムコード２１２は省略されてもよく、プロセッサ２００は、プログラムコードを記憶された記憶ユニットを含んでもよい。

【0061】

プロセッサ２００は、例えば、プログラムコード２１２を実行することによって、例示された実施形態におけるステップのうちのいずれか１つをワイヤレス端末２０上で実施することができる。

【0062】

通信ユニット２２０は、トランシーバであってもよい。通信ユニット２２０は、代替として、又は加えて、ワイヤレスネットワークノード（例えば、基地局）との間で信号をそれぞれ送信及び受信するように構成された送信ユニットと受信ユニットとを組み合わせてもよい。

【0063】

図３は、本開示の一実施形態によるワイヤレスネットワークノード３０の概略図に関する。ワイヤレスネットワークノード３０は、ワイヤレスデバイス、衛星、基地局（ＢＳ）、ネットワークエンティティ、モビリティ管理エンティティ（ＭＭＥ）、サービングゲートウェイ（Ｓ－ＧＷ）、パケットデータネットワーク（ＰＤＮ）ゲートウェイ（Ｐ－ＧＷ）、ワイヤレスアクセスネットワーク（ＲＡＮ）、次世代ＲＡＮ（ＮＧ－ＲＡＮ）、データネットワーク、コアネットワーク、又はワイヤレスネットワークコントローラ（ＲＮＣ）であってもよく、本明細書では限定されない。加えて、ワイヤレスネットワークノード３０は、アクセス及びモビリティ管理機能（ＡＭＦ）、セッション管理機能（ＳＭＦ）、ユーザプレース機能（ＵＰＦ）、ポリシ制御機能（ＰＣＦ）、アプリケーション機能（ＡＦ）、ブロードキャスト及びマルチキャストサービスセンタ（ＢＭＳＣ）、ネットワークエクスポージャ機能（ＮＥＦ）などのような少なくとも１つのネットワーク機能を備える（例えば、実行する、実装する、又は実現する）ことができる。ワイヤレスネットワークノード３０は、マイクロプロセッサ又はＡＳＩＣなどのプロセッサ３００と、記憶ユニット３１０と、通信ユニット３２０とを含んでもよい。記憶ユニット３１０は、プロセッサ３００によってアクセスされ、実行されるプログラムコード３１２を記憶する任意のデータ記憶デバイスであってもよい。記憶ユニット３１２の例は、ＳＩＭ、ＲＯＭ、フラッシュメモリ、ＲＡＭ、ハードディスク、及び光学データ記憶デバイスを含むが、これらに限定されない。通信ユニット３２０は、トランシーバであってもよく、プロセッサ３００の処理結果に従って信号（例えば、メッセージ又はパケット）を送受信するために使用される。一例では、通信ユニット３２０は、図３に示す少なくとも１つのアンテナ３２２を介して信号を送受信する。

【0064】

一実施形態では、記憶ユニット３１０及びプログラムコード３１２は省略されてもよい。プロセッサ３００は、プログラムコードを記憶された記憶ユニットを含んでもよい。

【0065】

プロセッサ３００は、例えば、プログラムコード３１２を実行することによって、例示された実施形態に記載されている任意のステップをワイヤレスネットワークノード３０上で実施することができる。

【0066】

通信ユニット３２０は、トランシーバであってもよい。通信ユニット３２０は、代替として、又は加えて、ワイヤレス端末（例えば、ユーザ機器）との間で信号をそれぞれ送信及び受信するように構成された送信ユニットと受信ユニットとを組み合わせてもよい。

【0067】

図４は、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。なお、ＰＣＦ１、ＢＭＳＣ－Ｃ、ＮＥＦ及びＡＦは、図１に示すものであってもよい。図４において、ＡＦは、ＢＭＳＣからＭＢＳの構成を要求し、ＭＢＳの構成をネットワークに提供する。例えば、ＭＢＳの構成は、一時的モバイルグループアイデンティティ（ＴＭＧＩ）及び／又は関連付けられるインターネットプロトコル（ＩＰ）マルチキャストアドレスを含む。ＴＭＧＩは、ＭＢＳを一意に識別するために無線インターフェース上で使用される。また、ＩＰマルチキャストアドレスは、ＩＰレイヤにおけるＭＢＳの識別に使用される。

【0068】

より具体的には、ＡＦがＢＭＳＣ（例えば、図４に示されるＢＭＳＣ－Ｃ）から１つ以上のＴＭＧＩ（すなわち、少なくとも１つのＴＭＧＩ）を要求すると、ＡＦは、ＴＭＧＩ要求（メッセージ）をＮＥＦに送る（ステップ４０１）。一実施形態では、ＴＭＧＩ要求（メッセージ）は、要求されたＴＭＧＩの数を含む（例えば、示す）。

【0069】

ステップ４０２において、ＮＥＦは、ＡＦがＴＭＧＩを要求することを許可されているか否かを認可する。この実施形態では、ＮＥＦは、ＡＦがＴＭＧＩを要求することを許可されていると判定し、ＴＭＧＩ要求をＢＭＳＣ（例えば、図４に示されるＢＭＳＣ－Ｃ）に転送する。

【0070】

ステップ４０３では、ＢＭＳＣ－ＣがＴＭＧＩのセットを割り当て、ＴＭＧＩの各々にマルチキャストＩＰアドレスが割り当てられる。また、ＢＭＳＣ－Ｃは、ＴＭＧＩの有効期限を決定する。次に、ＢＭＳＣ－Ｃは、ＴＭＧＩ応答において、ＴＭＧＩのセット、及び、関連付けられるマルチキャストＩＰアドレス（複数可）をＮＥＦに返す。

【0071】

ステップ４０４において、ＮＥＦは、ＴＭＧＩ応答をＡＦに転送（例えば、送信）する。

【0072】

ステップ４０５において、ＡＦはネットワーク内のＭＢＳを提供する。一実施形態では、ＡＦは、ＮＥＦにＡＦ要求を送り（例えば、送信し）、ＡＦ要求は、アプリケーション情報、単一ネットワークスライス選択支援情報（Ｓ－ＮＳＳＡＩ）、データネットワーク名（ＤＮＮ）、ＴＭＧＩ、ＩＰマルチキャストアドレス、及び外部グループ識別情報（ＩＤ）を含む。外部グループＩＤは、ＭＢＳを受信するＵＥ（複数可）のグループを識別するように構成される。加えて、ＡＦ要求は、ＳＭＦからＲＡＮノード情報を受信するための通知アドレスも含み得る。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＴＭＧＩを含んでもよい。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＵＥのサービングＲＡＮにおけるＭＢＳのＭＢＳセッションのステータスを示す。例えば、ＲＡＮノード情報は、ＵＥのサービングＲＡＮがＭＢＳをサポートするか否か、及び／又はＵＥのサービングＲＡＮがＴＭＧＩのＭＢＳセッションコンテキストを有するか否か、及び／又はＵＥのサービングＲＡＮにおいてＴＭＧＩに対応するＭＢＳセッションがアクティブ化されるか否かを示すことができる。

【0073】

ステップ４０６において、ＮＥＦが外部グループＩＤを内部グループＩＤにマッピングする。加えて、ＮＥＦは、ＲＡＮノード情報を受信するための自身の通知アドレスを決定する。ＮＥＦは、内部グループＩＤとＡＦ要求の情報をＵＤＲに格納する。

【0074】

ステップ４０７において、ＮＥＦがＡＦ要求確認応答（ＡＣＫ）メッセージによってＡＦに応答する。

【0075】

ステップ４０８で、ＰＣＦ１がＵＤＲからＡＦ要求の情報をサブスクライブする場合、ＵＤＲはＰＣＦ１に通知（メッセージ）を送り、通知（メッセージ）は内部グループＩＤ及びＡＦ要求の情報を含む。一実施形態では、ＰＣＦ１はＡＦ要求情報を記憶する。

【0076】

図５は、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示し、ＵＥ、ＡＭＦ１、ＳＭＦ１、ＵＰＦ１、ＰＣＦ１、ＮＥＦ、及びＡＦは、図１に示すものであってもよい。なお、図５に示すＲＡＮは、図１に示すＲＡＮ１又はＲＡＮ２のうちの一方であってもよい。図５に示す実施形態は、ＵＥがＭＢＳにどのように参加するかを示す。図５に示すプロセスでは、ネットワークは、ＵＥがＭＢＳに参加することができるか否かを認可する必要がある。一実施形態では、図５に示すプロセスは、対応するＭＢＳセッションが開始する前に実行されてもよい。

【0077】

より具体的には、ＵＥは、アプリケーション層情報交換を介してＭＢＳのＩＰマルチキャストアドレスを取得することができる。ＵＥがＭＢＳに参加することを所望する場合、ＵＥは、ＭＢＳを識別するターゲットＩＰマルチキャストアドレスを有するメッセージを送る。例えば、ＵＥは、ＵＥポリシをチェックして、このＩＰマルチキャストアドレスに関連付けられるＳ－ＮＳＳＡＩ及びＤＮＮを決定し、関連付けられるＳ－ＮＳＳＡＩ及び関連付けられるＤＮＮを有する既存のＰＤＵセッションがあるか否かを見つける。ＰＤＵセッションが見つからない場合、ＵＥは、関連するＳ－ＮＳＳＡＩ及び関連するＤＮＮを用いてＰＤＵセッションを確立する。ＰＤＵセッション確立手順中に、ＳＭＦ１は、ＰＣＦ１とのセッション管理（ＳＭ）ポリシアソシエーションを確立し、ＵＥの内部グループＩＤをＰＣＦ１に提供する（ステップ５０１）。

【0078】

この実施形態では、ステップ５０２ａ（すなわち、ステップ５０２ａ．１及び５０２ａ．２）及びステップ５０２ｂで説明したように、ＵＥがＭＢＳセッションに参加することに関連付けられるメッセージを送るには２つの方法がある。すなわち、ＵＥは、ステップ５０２ａ（すなわち、ステップ５０２ａ．１及び５０２ａ．２）及びステップ５０２ｂのうちの一方を実行し得る。

【0079】

ステップ５０２ａ．１において、ＵＥは、ＭＢＳに関連付けられるＰＤＵセッションのユーザプレーンを介してインターネットグループ管理プロトコル（ＩＧＭＰ）参加メッセージをＵＰＦ１に送ることができる。

【0080】

ステップ５０２ａ．２において、ＵＰＦ１は、ＩＧＭＰ参加メッセージを検出し、Ｎ４報告において、検出されたＩＰマルチキャストアドレスをＳＭＦ１に報告する。

【0081】

ステップ５０２ｂにおいて、ＵＥは、ＭＢＳに参加するために、ＡＭＦ１を介してＮＡＳ ＰＤＵセッション変更要求（ＩＰマルチキャストアドレスを含む）をＳＭＦ１に送ることができる。

【0082】

ステップ５０３で、ＮＡＳメッセージ（すなわち、ＮＡＳ ＰＤＵセッション変更要求）又はＮ４報告に基づいて、ＳＭＦ１はＰＣＦ１にＳＭポリシアソシエーション更新要求を送り、ＳＭポリシアソシエーション更新要求はＩＰマルチキャストアドレスを含む。

【0083】

ステップ５０４において、ＰＣＦ１は、内部グループＩＤ及び対応するＩＰマルチキャストアドレスに関する情報をすでに有している。したがって、ＰＣＦ１は、ＵＥ内部グループＩＤがＳＭＦ１から受信したＩＰマルチキャストアドレスの内部グループＩＤと一致するか否かをチェックする。一致する場合、ＵＥはＭＢＳに加入することを認可され、ＰＣＦ１はＳＭポリシアソシエーション更新応答（ｍｅｓｓａｇｅ）をＳＭＦ１に返す。なお、ＳＭポリシアソシエーション更新応答（メッセージ）は、ＩＰマルチキャストアドレス及び関連付けられるＴＭＧＩを含む。一実施形態では、ＳＭポリシアソシエーション更新応答（メッセージ）は、ＲＡＮノード情報を受信するように構成されたＮＥＦの通知アドレスも含むことができる。

【0084】

ステップ５０５において、ＳＭＦ１は、認可されたＩＰマルチキャストアドレス及び関連するＴＭＧＩをＰＤＵセッションコンテキストに格納する。次いで、ＳＭＦ１は、認可されたＴＭＧＩ及びＩＰマルチキャストアドレスを含むＮ１メッセージコンテナ（例えば、ＰＤＵセッション変更コマンド）と、同じく認可されたＴＭＧＩを含むことができるＮ２メッセージコンテナとを含むＮａｍｆ＿Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ＿Ｎ１Ｎ２ＭｅｓｓａｇｅＴｒａｎｓｆｅｒをＡＭＦ１に送る。

【0085】

ステップ５０６で、ＡＭＦ１は、Ｎ１メッセージコンテナ及びＮ２メッセージコンテナと共にＮ２ ＰＤＵセッション要求をＲＡＮに送る。

【0086】

ステップ５０７で、ＲＡＮはＡＮ固有シグナリングを使用してＮ１メッセージコンテナをＵＥに送る。したがって、ＵＥは、受信したＴＭＧＩによって識別されるＭＢＳを受信することを許可されていることを確認応答する。

【0087】

ステップ５０８で、ＲＡＮがＭＢＳをサポートする場合、ＲＡＮはＴＭＧＩをＵＥコンテキストにも格納する。したがって、ＲＡＮは、ＵＥがＭＢＳを受信することを許可されていることを知っている。この実施形態では、ＲＡＮは、Ｎ２ ＰＤＵセッション応答をＡＭＦ１に返す。Ｎ２ ＰＤＵセッション応答は、ＲＡＮノード情報を含み得る。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＴＭＧＩを含んでもよい。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＵＥのサービングＲＡＮ（例えば、図５に示すＲＡＮ）がＴＭＧＩのＭＢＳセッションコンテキスト（例えば、ＲＡＮにおけるＴＭＧＩのＭＢＳセッションのステータス）を有するか否かを示すように構成され得る。

【0088】

ステップ５０９において、ＡＭＦ１は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ要求をＳＭＦ１に送り、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ要求は、Ｎ２ ＰＤＵセッション応答メッセージを含む。一実施形態では、Ｎ２ ＰＤＵセッション応答メッセージは、ＲＡＮから受信されたＲＡＮノード情報を含み得る。一実施形態では、ＳＭＦがＲＡＮからＲＡＮノード情報を受信しないとき、ＳＭＦ１はＲＡＮがＭＢＳをサポートしないと判定する。

【0089】

ステップ５１０において、ＳＭＦ１は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ応答をＡＭＦ１に送る。

【0090】

ステップ５１１において、ＳＭＦが通知をＮＥＦに送る。一実施形態では、通知は、ＵＥのＵＥ ＩＤと、ＲＡＮから受信したＲＡＮノード情報とを含む。

【0091】

ステップ５１２において、ＮＥＦが通知をＡＦに送る（例えば、転送する）。一実施形態では、通知内のＲＡＮノード情報に基づいて、ＡＦは、ＵＥがＭＢＳセッションに参加したこと、並びに、ＵＥのサービングＲＡＮがＭＢＳをサポートしているか否か、及び／又はＵＥのサービングＲＡＮがＭＢＳセッションコンテキストを有するか否か、及び／又はＴＭＧＩに対応するＭＢＳセッションがＵＥのサービングＲＡＮにおいてアクティブ化されているか否かを確認応答する。通知内のＲＡＮノード情報に基づいて、ＡＦは、ユニキャストＰＤＵセッション又はＭＢＳセッションを使用してＭＢＳをＵＥに送達することを決定する。

【0092】

図５に示すプロセスが完了した後、ＵＥは、ＩＰマルチキャストアドレスに関連付けられる、ＴＭＧＩによって識別されるＭＢＳを受信することを認可される。ＵＥがアイドル状態（例えば、ＲＲＣ ＩＤＬＥ）に入ると、ＲＡＮ内のＵＥコンテキストが解放され得る。ＵＥが接続状態（例えば、ＲＲＣ ＣＯＮＮＥＣＴＥＤ）に入ると、ＰＤＵセッションがアクティブ化され、ＳＭＦが認可されたＴＭＧＩをＲＡＮに再び提供する。

【0093】

図６Ａ及び図６Ｂは、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。図６Ａ及び図６Ｂに示されたプロセスは、ＭＢＳセッションを確立するために使用され得る。この実施形態では、ＳＭＦ２はＢＭＳＣ－Ｃとコロケートされ、ＵＰＦ２はＢＭＳＣ－Ｕ（例えば、図１に示されるＳＭＦ２、ＢＭＳＣ－Ｃ、ＵＰＦ２及びＢＭＳＣ－Ｕ）とコロケートされる。代替として、ＳＭＦ２及びＢＭＳＣ－Ｃを別個に配備してもよく、並びに／又は、ＵＰＦ２及びＢＭＳＣ－Ｕも別個に配備してもよい。一実施形態では、ＡＭＦ２、ＰＣＦ２、ＮＥＦ、及びＡＦはまた、図１に示すものであってもよい。また、図６Ａ及び図６Ｂに示すＲＡＮは、図１に示すＲＡＮ１又はＲＡＮ２であってもよい。図６Ａ及び図６Ｂに示すプロセスが完了した後、ＲＡＮは、ＭＢＳセッションの共有Ｎ３トンネルを介してＭＢＳダウンリンクデータを受信することができる。

【0094】

より具体的には、ＡＦは、ＡＦ要求を送るためにセッション開始（例えば、ＮＥＦサービスオペレーション）を呼び出す（ステップ６０１）。図６Ａを参照されたい。一実施形態では、サービス開始（すなわち、ＡＦ要求）の内容は、ＡＦトランザクションＩＤ、要求されているＳ－ＮＳＳＡＩ（単一ネットワークスライシング選択支援情報）、要求されているＤＮＮ（日付ネットワーク名）、又は要求されているＳＳＣ（セッション及びサービス継続性）モードのうちの少なくとも１つを含む。なお、ＡＦ要求に含まれるパラメータは、ＭＢＳセッションを確立（例えば、アクティブ化）するために使用される。一実施形態では、ＡＦ要求は、ＴＭＧＩ、ＩＰマルチキャストアドレス、及びＭＢＳセッションのターゲット領域のうちの少なくとも１つをさらに含むことができる。

【0095】

ステップ６０２において、ＮＥＦは、ＡＦがＭＢＳセッションを開始（例えば、アクティブ化）することを許可されるか否かを認可する。一実施形態では、ＮＥＦは、ターゲット領域をＴＡＩ（追跡領域アイデンティティ）リストに変換し、セッション開始（すなわち、ＡＦ要求）をＳＭＦ２に転送（例えば、送信）する。この実施形態では、ＢＳＭＣ－ＣはＳＭＦ２とコロケートされる。

【0096】

ステップ６０３において、ＳＭＦ２は、ＴＭＧＩに関連付けられるＭＢＳセッションコンテキストを作成する。ローカル構成に基づいて、ＳＭＦ２は、ＰＤＵセッションＩＤをＭＢＳセッションに割り当てる。加えて、ＳＭＦ２は、ＳＭポリシアソシエーションを確立するためにＰＣＦ２を選択する。ＳＭＦ２はまた、ＴＭＧＩ及びＩＰマルチキャストアドレスをＰＣＦ２に送る。

【0097】

ステップ６０４において、ＳＭＦ２は、ＭＢＳセッションをサポートするＵＰＦ２を選択し、選択されたＵＰＦ２とのＮ４アソシエーションを確立する。この実施形態では、ＳＭＦ２は、ＩＰマルチキャストＩＰアドレスを含む転送規則をＵＰＦ２に送り、ＵＰＦ２は、共有Ｎ３トンネルを介してダウンリンクＭＢＳトラフィック（例えば、ＭＢＳダウンリンクデータ）をＲＡＮに向けて転送することができる。一実施形態では、共有Ｎ３トンネルの情報は、ＵＰＦ２によって割り当てられ、ＳＭＦ２に提供される。

【0098】

ステップ６０５において、ＳＭＦ２は、ステップ６０２で受信されたＴＡＩリストに基づいてＡＭＦ２を発見（例えば、決定、選択）し、Ｎａｍｆ＿Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ＿Ｎ１Ｎ２ＭｅｓｓａｇｅＴｒａｎｓｆｅｒをＡＭＦ２に送る。一実施形態では、Ｎａｍｆ＿Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ＿Ｎ１Ｎ２ＭｅｓｓａｇｅＴｒａｎｓｆｅｒは、ＰＤＵセッションＩＤ、ＴＡＩリスト、Ｎ２ ＳＭ情報（例えば、ＰＤＵセッションＩＤ、ＴＭＧＩ、ＱＦＩ（複数可）、ＱｏＳプロファイル（複数可）、ＵＰＦ２のＮ３トンネル情報、Ｓ－ＮＳＳＡＩなどを含む）などのパラメータを含む。Ｎａｍｆ＿Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ＿Ｎ１Ｎ２ＭｅｓｓａｇｅＴｒａｎｓｆｅｒを受信した後、ＡＭＦ２は応答をＳＭＦ２に送る。

【0099】

一実施形態では、ＳＭＦ２は、ＴＡＩリストに基づいて複数のＡＭＦ（例えば複数のＡＭＦ２）を選択することができる。そのような場合、ＳＭＦ２は、選択されたＡＭＦの各々を用いてステップ６０５を実行する。

【0100】

ステップ６０６において、ＡＭＦ２は、ステップ６０５で受信されたＴＡＩリストに従ってＲＡＮを選択し、Ｎ２ ＰＤＵセッション要求をＲＡＮに送る。一実施形態では、Ｎ２ ＰＤＵセッション要求は、ＳＭＦ２から受信されたＡＭＦ次世代アプリケーションプロトコル（ＮＧＡＰ）ＵＥＩＤ及びＮ２ ＳＭ情報を搬送する。

【0101】

一実施形態では、ＡＭＦは、ＴＡＩリストに基づいて複数のＲＡＮノード（例えば複数のＲＡＮ）を選択することができる。そのような場合、ＡＭＦは、選択されたＲＡＮノードの各々を用いてステップ６０６を実行する。

【0102】

ステップ６０７において、ＲＡＮは、ＴＭＧＩに関連付けられるＭＢＳセッションコンテキストを作成し、ＭＢＳセッションのためのＡＮ固有のリソース予約を発行することができる。一実施形態では、ＲＡＮは、Ｕｕインターフェースを介したＴＭＧＩのブロードキャストを開始することができる。ＵＥは、報知情報内のＴＭＧＩを読み出すことにより、当該ＴＭＧＩに関連付けられたＭＢＳを受信することができるか否かを判定する。

【0103】

一実施形態では、ＲＡＮは、後段でＡＮ固有のリソース予約を発行してもよい。例えば、セルの下のこのＭＢＳに関心があるＵＥが存在しない場合、ＲＡＮは、このＭＢＳのためにＭＢＳリソースを割り当てる必要がない。そのような状況では、ＲＡＮがＮ３トンネルを介してダウンリンクパケットを受信すると、ＲＡＮは、無線リソースが予約されていないときに、受信したダウンリンクパケットを廃棄することができる。

【0104】

一実施形態では、ＲＡＮは、Ｎ２ ＰＤＵセッション応答をＡＭＦ２に送る。一実施形態では、Ｎ２ ＰＤＵセッション応答は、ＲＡＮ ＮＧＡＰ ＵＥ ＩＤを含む。ＡＭＦ２は、ＲＡＮに送信される後続のＮ２メッセージにＲＡＮ ＮＧＡＰ ＵＥ ＩＤを使用する。一実施形態では、Ｎ２ ＰＤＵセッション応答はまた、ＰＤＵセッションＩＤ、原因、Ｎ２ ＳＭ情報（例えば、ＰＤＵセッションＩＤ、Ｎ３トンネル情報、許容／拒絶ＱＦＩ（複数可）のリスト（サービス品質（ＱｏＳ）フローＩＤ）などを含む）などのパラメータを含むことができる。

【0105】

ステップ６０８において、ＲＡＮからの各Ｎ２ ＰＤＵセッション応答について、ＡＭＦ２は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ要求（例えば、ＳＭＦ ＳＭコンテキストＩＤ及びＮ２ ＳＭ情報を含む）をＳＭＦに送る。

【0106】

ステップ６０９において、ＡＭＦ２から受信した各Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ要求に対して、ＳＭＦ２は、ＲＡＮから受信したＮ３トンネル情報を提供するために、ＵＰＦ２とのＮ４セッション変更手順を開始する。次いで、ＵＰＦ２は、ＲＡＮに向けて提供されたＮ３トンネル情報をＭＢＳセッションに関連付ける。

【0107】

一実施形態では、ＭＢＳセッションに関連付けられる複数のＲＡＮがある場合、ＵＰＦ２はＭＢＳダウンリンクトラフィックを複製し、対応するＮ３トンネルを介して各ＲＡＮノードに転送する。

【0108】

一実施形態では、ＢＭＳＣ－Ｕが配備されるＵＰＦ２がＭＢＳセッションのためのＩＰアドレス及びポート番号を割り当てていない場合、ＵＰＦ２はまた、ＭＢＳセッションのためのＵＰＦ＋ＢＭＳＣ－Ｕ ＩＰアドレス及びポート番号を割り当て、それらをＳＭＦ２に提供することができる。

【0109】

ステップ６１０において、ＳＭＦ２は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ応答をＡＭＦ２に送る。

【0110】

ステップ６１１において、ＳＭＦ２は、セッション開始ＡＣＫをＮＥＦに返す。一実施形態では、セッション開始ＡＣＫは、ＴＭＧＩ、ＵＰＦ＋ＢＭＳＣ－Ｕ ＩＰアドレス、及びポート番号を含む。

【0111】

ステップ６１２において、ＮＥＦがＡＦにセッション開始ＡＣＫを送り、セッション開始ＡＣＫは、ＴＭＧＩ、ＵＰＦ＋ＢＭＳＣ－Ｕ ＩＰアドレス、及びポート番号を含む。

【0112】

図６Ｂ参照のステップ６１３において、ＡＦは、ダウンリンクトラフィック（例えば、ＭＢＳダウンリンクデータ）をＵＰＦ＋ＢＭＳＣ－Ｕ ＩＰアドレス及びポート番号に向けて送る。この実施形態では、ＢＭＳＣ－Ｕを有するＵＰＦ２は、ＭＢＳダウンリンクトラフィックを（例えば、ＩＰマルチキャストアドレスをターゲットＩＰアドレスとして使用することによって）生成し、ＭＢＳセッションの共有Ｎ３トンネルを介してＭＢＳダウンリンクデータをＲＡＮに向けて転送する。

【0113】

ステップ６１４で、ＴＭＧＩ（すなわち、ＵＥにおけるＰＤＵセッションコンテキスト内のＴＭＧＩ）のＭＢＳを受信することを認可された各ＵＥについて、ＲＡＮは、通知（例えば、ＲＡＮノード情報を含むメッセージ）をＵＥのサービングＡＭＦ１（すなわち、ＡＭＦ１はＵＥのサービングＡＭＦである）に送る。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＴＭＧＩを含む。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＭＢＳセッションがアクティブ化されていること、及び／又はＵＥがＭＢＳセッションを介してＴＭＧＩのＭＢＳを受信することができることを示す（例えば、ＲＡＮ内のＭＢＳセッションのステータス）。

【0114】

ステップ６１５において、ＡＭＦ１は通知をＳＭＦ１に転送する。
ステップ６１６において、ＳＭＦ１は通知をＮＥＦに転送する。

【0115】

ステップ６１７において、ＮＥＦが通知をＡＦに転送する。結果として、ＡＦは、ＭＢＳ（のデータ）をＵＥに送達するためにユニキャストＰＤＵセッションを使用することを停止することを決定することができる。すなわち、ＡＦは、ＭＢＳ（すなわち、ＭＢＳダウンリンクデータ）をＵＥに送達するためにＭＢＳセッションを使用し始めることを決定することができる。

【0116】

図７Ａ及び図７Ｂは、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。図７Ａ及び図７Ｂに示すプロセスは、Ｘｎベースのハンドオーバ手順を介してＵＥを新たなＲＡＮノードに移動（例えば、ハンドオーバ）するために使用され得る。なお、図７Ａ及び図７Ｂに示すＵＥ、ＲＡＮ１、ＲＡＮ２、ＡＭＦ１、ＳＭＦ１、ＵＰＦ１及びＵＰＦ２は、図１に示すものであってもよい。この実施形態では、ハンドオーバ中のパケット損失を低減するために、ＭＢＳセッションのための転送トンネルが確立され得る。

【0117】

より具体的には、ハンドオーバの前に、ＵＥは、ＲＡＮ１を通じて、ＭＢＳセッションを介してＭＢＳ（例えば、ＭＢＳダウンリンクデータ）を受信する（ステップ７０１）。図７Ａを参照されたい。

【0118】

ステップ７０２において、無線測定値に基づいて、ＲＡＮ１は、ハンドオーバ要求（メッセージ）を送ることによってＲＡＮ２に向けたＸｎベースのハンドオーバを開始することができる。一実施形態では、ハンドオーバ要求は、ハンドオーバの対象となるＰＤＵセッションコンテキストを含むことができ、ＰＤＵセッションコンテキストは、ＵＥが関連付けられるＭＢＳをそこから受信することを認可されるＴＭＧＩを含むことができる。ＭＢＳセッションのＱｏＳプロファイル（複数可）に基づいて、ＭＢＳセッションがそのＭＢＳのためにアクティブ化される場合、ハンドオーバ要求メッセージはまた、ＭＢＳセッションのパケット損失を低減するためにデータ転送が必要か否かを示す情報を含むことができる。

【0119】

ステップ７０３において、ＲＡＮ２は、ＲＡＮ１から受信されるＰＤＵセッションのＱｏＳプロファイル（複数可）の無線リソース（複数可）を予約する。ＲＡＮ２がＭＢＳをサポートし、ＭＢＳセッションのためのデータ転送が必要とされる場合、ＲＡＮ２はＭＢＳセッションのためのデータ転送トンネルを割り当てる。ＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化される場合、ＲＡＮ２は、ＰＴＰ無線リソースをＭＢＳセッションに割り当てることもできる。

【0120】

この実施形態では、ＲＡＮ２は、ハンドオーバ要求ＡＣＫをＲＡＮ１に返す。一実施形態では、ハンドオーバ要求ＡＣＫは、ＲＡＮ２内のＵＥのために首尾よく予約されたすべての無線リソースの情報を含む。代替として、又は加えて、ハンドオーバ要求ＡＣＫは、データ転送トンネル及びＭＢＳセッションのＰＴＰ無線リソースの情報を含むことができる。ＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化される一実施形態では、ハンドオーバ要求ＡＣＫは、ＴＭＧＩによって識別されるＭＢＳセッションのＰＴＭ無線リソースも含み得る。

【0121】

ステップ７０４において、ＲＡＮ１はハンドオーバコマンドをＵＥに送る。一実施形態では、ハンドオーバコマンドは、ＲＡＮ２から受信される無線リソースを含む。

【0122】

ステップ７０５において、ＭＢＳセッションに割り当てられたデータ転送トンネルを受信した場合、ＲＡＮ１は、データ転送トンネルを介してＲＡＮ２に向けてダウンリンクＭＢＳダウンリンクデータの転送を開始することができ、ＲＡＮ２は、転送トンネルを介して受信されるＭＢＳダウンリンクデータのバッファリングを開始する。一実施形態では、ＲＡＮ１はデータ転送タイマを開始することができる。

【0123】

ステップ７０６において、ＲＡＮ１から受信した無線リソースに基づいて、ＵＥはＲＡＮ２にアクセスし、ＲＡＮ２にハンドオーバ確認を送る。

【0124】

ステップ７０７において、ＰＴＰ無線リソースがステップ７０３でＭＢＳセッションのために予約されている場合、ＲＡＮ２はバッファリングされたダウンリンクＭＢＳデータをＵＥに送達し始める。一実施形態では、ＵＥは、予約されたＰＴＰ無線リソースを受信せず、ＲＡＮ１から予約されたＰＴＭを受信する。そのような場合、ＵＥは、ＲＡＮ２からＰＴＭ無線リソースを介してＭＢＳダウンリンクデータを受信することができる。

【0125】

ステップ７０８において、ＲＡＮ２は、Ｎ２ ＳＭ情報を含むパス切り替え要求をＡＭＦ１に送る。一実施形態では、Ｎ２ ＳＭ情報は、ＰＤＵセッションのＮ３ユーザプレーン情報を含む。ＲＡＮ１からＴＭＧＩを受信するＲＡＮ２の一実施形態では、パス切り替え要求はＲＡＮノード情報を含むことができる。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＴＭＧＩを含む。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化されるか否か（例えば、サービングＲＡＮにおけるＭＢＳセッションのステータス）を示す。一実施形態では、ＲＡＮノード情報がＲＡＮ２ノードから受信されない場合、ＳＭＦ１は、ＲＡＮ２がＭＢＳをサポートしていないことを検出（例えば、決定）し、次いで、ＵＥのサービングＲＡＮ（すなわち、ＲＡＮ２）がＭＢＳをサポートしていないことをＮＥＦ及びＡＦにさらに通知する。

【0126】

ステップ７０９において、ＡＭＦ１は、Ｎｓｍｆ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ要求をＳＭＦ１に送る。

【0127】

ステップ７１０において、ＳＭＦ１は、ＲＡＮ２ノードのＮ３ユーザプレーン情報を更新するために、Ｎ４セッション変更をＵＰＦ１に送る。図７Ｂを参照されたい。

【0128】

ステップ７１１において、ＳＭＦ１は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ応答をＡＭＦ１に返す。

【0129】

ステップ７１２において、ＡＭＦは、パス切り替え応答をＲＡＮ１に返す。
ステップ７１３において、ＲＡＮ２は、リソース解放メッセージをＲＡＮ１に送ることによってハンドオーバの成功を確認する。

【0130】

ステップ７１４において、ハンドオーバ後、ＲＡＮ２は、ＭＢＳセッションがＲＡＮ２内でアクティブ化されているか否かを示すために、ＭＢＳセッションのステータスが変化したときにメッセージをＡＭＦ１に送ることができる。一実施形態では、ＡＭＦ１はメッセージをＳＭＦ１にさらに転送することができる（図７Ｂには示されていない）。

【0131】

ステップ７１５において、ステップ７０５のタイマが設定され満了した場合、ＲＡＮ１はデータ転送トンネルを介して終了マーカをＲＡＮ２に送る。この実施形態では、終了マーカは、ＲＡＮ１に割り当てられたリソース（例えば、データ転送トンネル）の解放をトリガすることができる。

【0132】

ステップ７１６において、終了マーカを受信した後、ＲＡＮ２は、転送トンネルを解放し、ＭＢＳセッションの共有Ｎ３トンネル及びＰＴＰリソースを介して受信されたＭＢＳダウンリンクデータを送り始める。一実施形態では、ＲＡＮ２は、ＭＢＳ（のデータ）を送達するためにＰＴＭリソースを使用するように切り替えることができる。

【0133】

一実施形態では、ＲＡＮ１はＭＢＳをサポートしない場合があり、ＳＭＦ１はＸｎハンドオーバ後にＲＡＮ２からＲＡＮノード情報を受信しない場合がある。この実施形態では、Ｘｎハンドオーバ後、ＳＭＦ１はＲＡＮ２によってＰＤＵセッション変更手順を開始し、ＴＭＧＩはＰＤＵセッション変更手順中にＲＡＮ２に送信される。ＲＡＮ２がＭＢＳをサポートする場合、ＲＡＮ２は、対応する応答メッセージ内のＲＡＮノード情報をＳＭＦ１に返す。ＳＭＦ１は、ＲＡＮノード情報に基づいて、ＲＡＮ２がＭＢＳをサポートしているか否か、及び／又はＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化されているか否かを検出（例えば、決定）する。一実施形態では、ＳＭＦ１は、例えばＲＡＮ２におけるＭＢＳセッションのステータスを示すための通知をＮＥＦ及び／又はＡＦにさらに送ることができる。

【0134】

図８Ａ及び図８Ｂは、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。なお、ＵＥ、ＲＡＮ１、ＲＡＮ２、ＡＭＦ１、ＳＭＦ１、ＵＰＦ１及びＵＰＦ２は、図１に示すものであってもよい。図８Ａ及び図８Ｂに示すプロセスは、対応するＵＥがＮ２ベースのハンドオーバ手順を介して新たなＲＡＮノードに移動するときにＭＢＳセッションを処理するために使用され得る。この実施形態では、ハンドオーバ中のパケット損失を低減するために、ＭＢＳセッションの転送トンネルがＲＡＮ１とＲＡＮ２との間に直接確立される。一実施形態では、データ転送トンネルは、１つ又は２つのＵＰＦを介して確立され得る。

【0135】

より具体的には、ＵＥは、ＲＡＮ１を通じて、ＭＢＳセッションを介してＭＢＳ（例えば、ＭＢＳダウンリンクデータ）を受信する（ステップ８０１）。図８Ａを参照されたい。

【0136】

ステップ８０２において、無線測定値に基づいて、ＲＡＮ１は、ハンドオーバのターゲット情報及びＮ２ ＳＭ情報を含むハンドオーバ被要求メッセージをＡＭＦ１に送る。一実施形態では、Ｎ２ ＳＭ情報は、ハンドオーバの対象となるＰＤＵセッションコンテキストを含む。一実施形態では、ＰＤＵセッションコンテキストは、ＵＥが関連付けられるＭＢＳをそこから受信することを認可されているＴＭＧＩを含む。一実施形態において、ＭＢＳセッションのＱｏＳプロファイル（複数可）に基づいて、Ｎ２ ＳＭ情報はまた、ＭＢＳセッションのパケット損失を低減するためにデータ転送が必要か否かを示す情報を含むことができる。

【0137】

ステップ８０３において、ＡＭＦ１は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ要求をＳＭＦ１に送る。一実施形態では、この要求は、ＲＡＮ１から受信されたターゲット情報及びＮ２ ＳＭ情報を含む。

【0138】

ステップ８０４において、ターゲット情報に基づいて、ＳＭＦ１は、示されたＰＤＵセッションに対するハンドオーバ（例えばＮ２ハンドオーバ）が許容され得るか否かをチェック（例えば、検出又は決定）する。ハンドオーバが許容され得る場合、ＳＭＦ１はＮｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ応答（例えば、Ｎ２ ＳＭ情報を含む）をＡＭＦ１に返す。一実施形態では、Ｎ２ ＳＭ情報は、ハンドオーバの対象となるＰＤＵセッションコンテキストを含み、ＵＥが関連付けられるＭＢＳをそこから受信することを認可されているＴＭＧＩは、ＰＤＵセッションコンテキストに含まれる。一実施形態において、Ｎ２ ＳＭ情報はまた、ＭＢＳセッションのパケット損失を低減するためにデータ転送が必要か否かを示す情報を含むことができる。

【0139】

ステップ８０５において、ＡＭＦ１は、ハンドオーバ要求をＲＡＮ２に送る（例えば、Ｎ２ ＳＭ情報を含む）。なお、Ｎ２ ＳＭ情報は、ＳＭＦ１から受信されるものである。

【0140】

ステップ８０６において、ＲＡＮ２は、ステップ８０５において受信されるＰＤＵセッションのＱｏＳプロファイル（複数可）の無線リソース（複数可）を予約する。一実施形態では、ＲＡＮ２は、許容されるＰＤＵセッションごとにＲＡＮ Ｎ３トンネル情報を割り当てる。一実施形態において、ＲＡＮ２がＭＢＳをサポートし、ＭＢＳセッションに対するデータ転送が必要とされる場合、ＲＡＮ２はＭＢＳセッションのためのデータ転送トンネルを割り当てる。ＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化される場合、ＲＡＮ２はまた、ＭＢＳセッションのＱｏＳプロファイル（複数可）に基づいてＰＴＰ無線リソースを割り当てる。

【0141】

図８Ａでは、ＲＡＮ２はハンドオーバ要求ＡＣＫ（例えば、ターゲット－ソーストランスペアレントコンテナ及び／又はＮ２ ＳＭ情報を含む）をＡＭＦ１に返す。一実施形態では、ターゲット－ソーストランスペアレントコンテナは、ＲＡＮ２内のＵＥのために首尾よく予約されたすべての無線リソース（複数可）の情報を含む。ＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化される一実施形態において、ターゲット－ソーストランスペアレントコンテナはまた、ＴＭＧＩによって識別されたＭＢＳセッションのためのＰＴＰ無線リソース及び／又はＰＴＭ無線リソースを含むことができる。一実施形態では、Ｎ２ ＳＭ情報は、ＰＤＵセッションのＲＡＮ Ｎ３トンネル情報を含む。一実施形態では、Ｎ２ ＳＭ情報はまた、ＲＡＮノード情報及びＲＡＮ２内のＭＢＳセッションに割り当てられたデータ転送トンネルの情報を含むことができる。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＴＭＧＩを含む。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化されるか否か（例えば、ＲＡＮ２におけるＭＢＳセッションのステータス）を示す。

【0142】

ステップ８０７において、ＡＭＦ１は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ要求（例えば、Ｎ２ ＳＭ情報を含む）をＳＭＦ１に送る。一実施形態では、ＳＭＦ１は、ＲＡＮノード情報に基づく通知（例えば、メッセージ）をＮＥＦ及び／又はＡＦにさらに送ることができる。一実施形態において、ＳＭＦは、ＲＡＮ２からＲＡＮノード情報を受信していないときに、ターゲットＲＡＮ２がＭＢＳをサポートしていないことを検出（例えば、決定）する。

【0143】

ステップ８０８において、ＳＭＦ１は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ応答（例えば、Ｎ２ ＳＭ情報を含む）を返す。一実施形態では、Ｎ２ ＳＭ情報は、ＲＡＮ２内のＭＢＳセッションのデータ転送トンネルの情報を含むことができる。

【0144】

ステップ８０９において、ＡＭＦ１は、ハンドオーバコマンド（例えば、ターゲット－ソーストランスペアレントコンテナ及び／又はＮ２ ＳＭ情報を含む）をＲＡＮ１に送る。

【0145】

ステップ８１０において、ＲＡＮ１はハンドオーバコマンドをＵＥに送る。一実施形態では、ハンドオーバコマンドは、ターゲット－ソーストランスペアレントコンテナがＲＡＮ２から受信した無線リソースを含む。

【0146】

ステップ８１１において、ＭＢＳセッションのデータ転送が必要な場合、ＲＡＮ１は、ＵＰＦ２から受信したＭＢＳダウンリンクデータを、データ転送トンネルを介してＲＡＮ２に転送し、ＲＡＮ２は、データ転送トンネルを介して受信したＭＢＳダウンリンクデータのバッファリングを開始する。一実施形態では、ＲＡＮ１は、ＭＢＳダウンリンクデータの転送に関連付けられるタイマを開始することができる。

【0147】

ステップ８１２において、ＲＡＮ１から受信した無線リソース（複数可）に基づいて、ＵＥはＲＡＮ２にアクセスし、ＲＡＮ２にハンドオーバ確認を送る。図８Ｂを参照されたい。

【0148】

ステップ８１３において、ＰＴＰ無線リソースが予約されている場合、ＲＡＮ２はバッファリングされたＭＢＳダウンリンクデータをＵＥに送達する。一実施形態では、予約されているＰＴＰ無線リソースはなく、ＵＥはステップ８１０でＲＡＮ１からＰＴＭ無線リソースを受信し、ＵＥはＲＡＮ２からＰＴＭ無線リソースを介してＭＢＳダウンリンクデータを受信する。

【0149】

ステップ８１４で、ＲＡＮ２はハンドオーバ通知をＡＭＦ１に（例えば、ＡＭＦ１に向けて）送る。

【0150】

ステップ８１５において、ＡＭＦ１は、ハンドオーバが完了したことを通知するために、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ要求をＳＭＦ１に（例えば、ＳＭＦ１に向けて）送る。

【0151】

ステップ８１６で、ＳＭＦ１は、ＵＰＦ１内のＲＡＮ Ｎ３トンネル情報を更新するために、Ｎ４セッション変更をＵＰＦ１に送る。

【0152】

ステップ８１７において、ＳＭＦ１は、Ｎｓｍｆ＿ＰＤＵＳｅｓｓｉｏｎ＿ＵｐｄａｔｅＳＭＣｏｎｔｅｘｔ応答をＡＭＦ１に返す。

【0153】

ステップ８１８において、ＡＭＦは、ハンドオーバの成功を確認するために、リソース解放（メッセージ）をＲＡＮ１に送る。

【0154】

ステップ８１９において、ハンドオーバ後にＭＢＳセッションのステータスが変化し、ＲＡＮ２が通知（例えば、ＲＡＮノード情報を含むメッセージ）をＡＭＦ１に送る。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＴＭＧＩを含む。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化されるか否か（例えば、ＲＡＮ２におけるＭＢＳセッションのステータス）を示す。一実施形態では、ＡＭＦ１は通知をＳＭＦ１にさらに転送する。

【0155】

ステップ８２０において、ステップ８１１のタイマが設定され満了した場合、ＲＡＮ１はデータ転送トンネルを介して終了マーカをＲＡＮ２に送る。一実施形態では、終了マーカは、ＲＡＮ１に割り当てられたリソースの解放をトリガするように構成される。

【0156】

ステップ８２１において、終了マーカを受信した後、ＲＡＮ２は、データ転送トンネルを解放し、ＰＴＰリソースを介してＭＢＳセッションの共有Ｎ３トンネルを介して受信されたＭＢＳダウンリンクデータを送り始める。一実施形態では、ＲＡＮ２は、ＭＢＳ（すなわち、ＭＢＳダウンリンクデータ）を送達するためにＰＴＭリソースを使用するように切り替えることができる。

【0157】

図９は、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。なお、ＵＥ、ＲＡＮ１、ＲＡＮ２、ＳＭＦ１、ＵＰＦ１、ＳＭＦ２、ＵＰＦ２、ＮＥＦ及びＡＦは、図１に示すものであってもよい。図９に示すプロセスは、ＵＥがＸｎ／Ｎ２ベースのハンドオーバ手順を介して新たなＲＡＮ（例えばＲＡＮ２）に移動するときにＭＢＳセッションを処理するために使用され得る。この実施形態では、ＳＭＦ１は、ターゲットＲＡＮ（例えばＲＡＮ２）がＭＢＳをサポートし、ＴＭＧＩのＭＢＳセッションがターゲットＲＡＮにおいてアクティブ化されていないことを検出（例えば、決定）する。そのような場合、ＳＭＦ１はＮＥＦ／ＡＦに通知し、ＡＦはＲＡＮ２内でＭＢＳセッションをアクティブ化することができる。

【0158】

詳細には、ＲＡＮ１は、ＵＥをＲＡＮ２に移動させるためにＸｎベースのハンドオーバ又はＮ２ベースのハンドオーバを実行する（ステップ９０１）。一実施形態では、ＲＡＮ２は、ＴＭＧＩによって識別されるＭＢＳをサポートし、ＴＭＧＩのＭＢＳセッションコンテキストを有しない。一実施形態では、ＭＢＳのＭＢＳダウンリンクデータはＲＡＮ１からＲＡＮ２に転送されてもよく、ＲＡＮ２は転送されたＭＢＳダウンリンクデータをバッファリングする。ＲＡＮ２は対応するＭＢＳセッションコンテキストを有しないため、ＲＡＮ２はＭＢＳセッションのＰＴＰリソース及び／又はＰＴＭリソースをＲＡＮ１に割り当てることができない。

【0159】

ステップ９０２において、ＸＮ／Ｎ２ベースのハンドオーバ中に、ＳＭＦ１は、サービングＲＡＮ（すなわち、ＲＡＮ２）がＭＢＳをサポートし、ＴＭＧＩのＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化されていないことを検出（例えば、決定）する。このような条件では、ＳＭＦ１は通知（メッセージ）をＮＥＦに送る。一実施形態では、通知は、ＵＥのＩＤ、ＴＭＧＩ又はＲＡＮノード情報のうちの少なくとも１つを含む。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ＴＭＧＩを参照する（例えば、ＴＭＧＩを含む）。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、サービングＲＡＮ（すなわち、ＲＡＮ２）がＭＢＳをサポートしていること、及び／又は、ＴＭＧＩのＭＢＳセッションがアクティブ化されていないこと（例えば、サービングＲＡＮにおけるＭＢＳセッションのステータス）を示す。

【0160】

ステップ９０３では、ＮＥＦが通知（メッセージ）をＡＦにさらに送る。
ステップ９０４において、受信した通知に基づいて、ＡＦはＲＡＮ２内のＭＢＳセッションをアクティブ化することを決定する。この実施形態では、ＡＦは、ＲＡＮ２をカバーする新たなＭＢＳ領域を決定し、セッション変更要求（例えば、新たなＭＢＳ領域を含む）をＮＥＦに送る。

【0161】

ステップ９０５で、新たなＭＢＳ領域にわたってＭＢＳセッションをアクティブ化するために、ＮＥＦがセッション変更要求をＳＭＦ２に送る。

【0162】

ステップ９０６において、ＳＭＦ２は、新たなＭＢＳ領域にわたってＭＢＳセッションをアクティブ化するためにＭＢＳセッション変更手順を開始する。ＭＢＳセッション変更手順中に、ＲＡＮ２は、ＭＢＳセッションのためのＰＴＰ無線リソースをＵＥに割り当てる。

【0163】

ステップ９０７において、ＳＭＦ２は、ＭＢＳセッション変更手順が成功した後に、セッション変更ＡＣＫをＮＥＦに送る。

【0164】

ステップ９０８では、ＮＥＦがセッション変更ＡＣＫをＡＦに送る。
ステップ９０９において、ＭＢＳセッションがＲＡＮ２においてアクティブ化された後、ＲＡＮ２は、ＰＴＰ無線リソースを介してＲＡＮ１から受信した、バッファされているＭＢＳダウンリンクデータを送達する。加えて、ＲＡＮ２は、ＵＰＦ２からのＭＢＳセッションの共有Ｎ３トンネルを介したＭＢＳダウンリンクデータの受信を開始する。

【0165】

ステップ９１０において、ＭＢＳダウンリンクデータをＲＡＮ２に転送するＲＡＮ１に関連付けられるタイマが満了した後、ＲＡＮ１は、ＭＢＳダウンリンクデータを転送するデータ転送トンネルを介してＲＡＮ２に終了マーカを送る。一実施形態では、終了マーカは、ＲＡＮ１に割り当てられたリソースの解放をトリガするように構成される。

【0166】

ステップ９１１において、終了マーカを受信した後、ＲＡＮ２は、データ転送トンネルを解放し、ＰＴＰ無線リソースを介してＭＢＳセッションの共有Ｎ３トンネルを介して受信されたＭＢＳダウンリンクデータを送る。一実施形態では、ＲＡＮ２は、ＭＢＳ（すなわち、ＭＢＳダウンリンクデータ）を送達するためにＰＴＭ無線リソースを使用するように切り替えることができる。

【0167】

図１０は、本開示の一実施形態によるプロセスの概略図を示す。なお、図１０に示すＵＥ、ＲＡＮ１、ＲＡＮ２、ＳＭＦ１、ＵＰＦ１、ＰＣＦ、ＮＥＦ及びＡＦは、図１に示すものであってもよい。図１０に示すプロセスは、ＵＥがＸｎ／Ｎ２ベースのハンドオーバ手順を介して新たなノード（例えばＲＡＮ２）に移動するときにＭＢＳセッションを処理するために使用され得る。この実施形態では、ターゲットＲＡＮ２がＭＢＳをサポートしていないことをＳＭＦ１が検出し、ＳＭＦ１はＮＥＦ／ＡＦに通知し、したがって、ＡＦはユニキャストＰＤＵセッションを使用してＭＢＳをＵＥに送達することができる。

【0168】

詳細には、ＲＡＮ１は、ＵＥをＲＡＮ２に移動させることと関連付けられるＸｎベースのハンドオーバ又はＮ２ベースのハンドオーバを実行する（ステップ１００１）。

【0169】

ステップ１００２において、Ｘｎ／Ｎ２ベースのハンドオーバ中に、ＳＭＦ１は、ターゲットＲＡＮ（すなわち、ＲＡＮ２）がＭＢＳをサポートしていないことを検出（例えば、決定）する。このような条件では、ＳＭＦ１は通知（メッセージ）をＮＥＦに送る。一実施形態では、通知は、ＵＥ ＩＤ、ＴＭＧＩ又はＲＡＮノード情報のうちの少なくとも１つを含む。一実施形態では、ＲＡＮノード情報は、ターゲットＲＡＮ（すなわち、ＲＡＮ２）がＭＢＳをサポートしていないこと（例えば、ＲＡＮ２内のＴＭＧＩによって識別されたＭＢＳに対応するＭＢＳセッションのステータス）を示す。

【0170】

ステップ１００３では、ＮＥＦが通知をＡＦにさらに送る。
ステップ１００４において、受信された通知内の情報に基づいて、ＡＦは、ＭＢＳセッションではなくユニキャストＰＤＵセッションを使用してＭＢＳ（すなわち、ＭＢＳダウンリンクデータ）を送達することを決定する。この実施形態では、ＡＦは、ＰＤＵセッションの変更を求めるために、新たなサービス要求を伴うＡＦ要求をＮＥＦに送る。

【0171】

ステップ１００５において、ＮＥＦがＡＦ要求をＰＣＦに転送する。
ステップ１００６において、ＰＣＦは、ＰＤＵセッションを変更するために、ＳＭＦ１とのＳＭアソシエーション更新手順を開始する。

【0172】

ステップ１００７において、ＳＭＦ１は、ＰＤＵセッション内の新たなＱｏＳフローを追加し、及び／又は既存のＱｏＳフローを変更するためにＰＤＵセッション変更を開始する。

【0173】

ステップ１００８で、ＰＤＵセッション変更が成功した後、ＳＭＦ１はＳＭアソシエーション更新ＡＣＫをＰＣＦに送る。

【0174】

ステップ１００９では、ＰＣＦがＡＦ要求ＡＣＫをＮＥＦに送る。
ステップ１０１０において、ＮＥＦがＡＦ要求ＡＣＫをＡＦに送る。

【0175】

ステップ１０１１において、ＡＦは、ユニキャストＰＤＵセッションを使用して、ＭＢＳ（すなわち、ＭＢＳダウンリンクデータ）をＵＥに送達する。

【0176】

図１１は、本開示の一実施形態によるプロセスの流れ図を示す。プロセスは、第１のワイヤレスネットワークノード（例えば、図１に示すＲＡＮ１）において使用され得、以下のステップを含む。

【0177】

ステップ１１０１：第１のセッション管理機能から、マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末と関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティを受信する。

【0178】

ステップ１１０２：第２のセッション管理機能から、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を受信する。

【0179】

ステップ１１０３：第１のワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを第１のセッション管理機能に送信する。

【0180】

図１１に示すプロセスでは、第１のワイヤレスネットワークノードは、第１のＳＭＦ（例えば、図１に示すＳＭＦ１）からＭＢＳ及びワイヤレス端末（例えば、ＵＥ）に関連付けられるＴＭＧＩを受信する。加えて、第１のワイヤレスネットワークノードは、ＴＭＧＩに対応する（例えば、ＴＭＧＩによって識別される）ＭＢＳセッションをアクティブ化する要求を受信する。そのような条件では、第１のワイヤレスネットワークノードは、第１のワイヤレスネットワークノードにおけるＭＢＳセッションのステータスを示す情報（例えば、ＲＡＮノード情報）を含むメッセージを第１のＳＭＦに送信する。図１１に示すプロセスの詳細に関しては、例えば、ステップ５０６，６０６及び６１４を参照することができ、そこに開示される内容は、簡潔にするためにここでは説明されない。

【0181】

一実施形態では、第１のワイヤレスネットワークノードに送信されるＴＭＧＩは、ワイヤレス端末がＴＭＧＩに対応するＭＢＳのデータを受信することを認可されていることを示す。

【0182】

一実施形態では、ＴＭＧＩに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報は、ＴＭＧＩを含む。

【0183】

一実施形態では、第１のワイヤレスネットワークは、ハンドオーバ要求を第２のワイヤレスネットワークノード（例えば、図１に示すＲＡＮ２）にさらに送信し、ハンドオーバ要求はＴＭＧＩを含む。

【0184】

一実施形態では、ハンドオーバ要求を送信した後、第１のワイヤレスネットワークノードは、第２のワイヤレスネットワークノードから転送トンネルの情報を受信し、転送トンネルを介してＭＢＳのデータを第２のワイヤレスネットワークノードに送信する。

【0185】

一実施形態では、第１のワイヤレスネットワークノードは、転送トンネルを介してＭＢＳのデータを第２のワイヤレスネットワークノードに送信することに関連付けられるタイマを設定することができる。タイマが満了すると、第１のワイヤレスネットワークノードは、終了マーカを第２のワイヤレスネットワークノードに送信する。

【0186】

一実施形態では、ハンドオーバ要求を送信した後、第１のワイヤレスネットワークノードは、ＭＢＳのデータを送信するための少なくとも１つの無線リソースを受信する。一実施形態では、少なくとも１つの無線リソースは、ＰＴＰ無線リソース又はＰＴＭリソースのうちの少なくとも１つを含む。一実施形態では、第１のワイヤレスネットワークノードは、少なくとも１つのリソースをワイヤレス端末に送信する。

【0187】

図１２は、本開示の一実施形態によるプロセスの流れ図を示す。図１２に示すプロセスは、第２のワイヤレスネットワークノード（例えば、図１に示すＲＡＮ２）において使用され得、以下のステップを含む。

【0188】

ステップ１２０１：第１のワイヤレスネットワークノードから、一時的モバイルグループアイデンティティを含むハンドオーバ要求を受信する。

【0189】

ステップ１２０２：第２のワイヤレスネットワークノードにおける一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージをセッション管理機能に送信する。

【0190】

図１２では、第２のワイヤレスネットワークノードは、第１のワイヤレスネットワークノード（例えば、図１に示すＲＡＮ１）から、ＴＭＧＩを含むハンドオーバ要求を受信する。この実施形態では、第２のワイヤレスネットワークノードは、第２のワイヤレスネットワークノードにおけるＴＭＧＩに対応するＭＢＳセッションのステータスを示す情報（例えば、ＲＡＮノード情報）を含むメッセージを送信する。図１２に示すプロセスの詳細に関しては、例えば、ステップ７０２及び７１４を参照することができ、そこに開示される内容は、簡潔にするためにここでは繰り返されない。

【0191】

一実施形態では、ＴＭＧＩに対応するＭＢＳセッションのステータスを示す情報は、ＴＭＧＩを含む。

【0192】

一実施形態では、第２のワイヤレスネットワークノードは、転送トンネルの情報を第１のワイヤレスネットワークノードに送信し、転送トンネルを介してＴＭＧＩに対応する（例えば、ＴＭＧＩによって識別される）ＭＢＳのデータを受信する。一実施形態では、第２のワイヤレスネットワークノードは、転送トンネルを介して終了マーカを受信し、第１のワイヤレスネットワークノードに向けて転送トンネルのリソースを解放する。

【0193】

一実施形態では、第２のワイヤレスネットワークノードは、マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを送信するための少なくとも１つの無線リソースを第１のワイヤレスネットワークノードにさらに送信する。一実施形態では、少なくとも１つの無線リソースは、ＰＴＰ無線リソース又はＰＴＭリソースのうちの少なくとも１つを含む。一実施形態では、第２のワイヤレスネットワークノードは、少なくとも１つの無線リソースを介してＴＭＧＩに対応するＭＢＳのデータを送信する。

【0194】

図１３は、本開示の一実施形態によるプロセスの流れ図を示す。図１３に示すプロセスは、ＳＭＦ（例えば、図１に示すＳＭＦ１又はＳＭＦ２）において使用することができ、以下のステップを含む。

【0195】

ステップ１３０１：マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末に関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティをワイヤレスネットワークノードに送信する。

【0196】

ステップ１３０２：ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードから、サービングワイヤレスネットワークノードにおける一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含む第１のメッセージを受信する。

【0197】

ステップ１３０３：サービングワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスに基づく通知を少なくとも１つのネットワーク機能に送信する。

【0198】

図１３において、ＳＭＦは、ＭＢＳ及びワイヤレス端末（例えば、ＵＥ）に関連付けられるＴＭＧＩをワイヤレスネットワークノード（例えば、図１に示すＲＡＮ１及び／又はＲＡＮ２）に送信する。この実施形態では、ＳＭＦは、ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノード（例えば、ＲＡＮ１又はＲＡＮ２）から、サービングワイヤレスネットワークノード内のＴＭＧＩに対応するＭＢＳセッションのステータスを示す情報（例えば、ＲＡＮノード情報）を含むメッセージを受信する。加えて、ＳＭＦは、サービングワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスに基づく通知を送信する。図１３に示すプロセスの詳細に関しては、例えば、ステップ５０７、６１５及び６１８を参照することができ、そこに開示される内容は、簡潔にするためにここでは述べない。

【0199】

一実施形態では、ワイヤレス端末がＴＭＧＩに対応するＭＢＳのデータを受信することを認可されていることを示す一時的モバイルグループアイデンティティが送信される。

【0200】

一実施形態では、少なくとも１つのネットワーク機能は、ＮＥＦ又はＡＦのうちの少なくとも１つを含む。

【0201】

一実施形態では、ＴＭＧＩに対応するＭＢＳセッションのステータスを示す情報は、ＴＭＧＩを含む。

【0202】

一実施形態では、通知は、ワイヤレス端末の識別情報（例えば、ＵＥ ＩＤ）、ＴＭＧＩ、又はサービングワイヤレスネットワークノードにおけるＭＢＳセッションのステータスを示す情報のうちの少なくとも１つを含む。

【0203】

図１４は、本開示の一実施形態によるプロセスの流れ図を示す。図１４に示すプロセスは、ネットワーク機能（例えば、図１に示すＮＥＦ又はＡＦ）において使用することができ、以下のステップを含む。

【0204】

ステップ１４０１：ブロードキャスト及びマルチキャストサービスセンタによって展開されるセッション管理機能に、一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を送信する。

【0205】

ステップ１４０２：ワイヤレス端末のサービングセッション管理機能から、ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードにおけるマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスと関連付けられる通知を受信する。

【0206】

図１４において、ネットワーク機能は、ＭＢＳセッションをアクティブ化する要求を、ＢＭＳＣに関連付けられるＳＭＦ（例えば、図１に示すＳＭＦ２）に送信し、要求は、ＭＢＳセッションに対応するＴＭＧＩを含む。本実施形態では、ネットワーク機能は、ワイヤレス端末（例えば、ＵＥ）のサービングＳＭＦ（例えば、ＳＭＦ１）から、ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノード（例えば、図１に示すＲＡＮ１又はＲＡＮ２）におけるＭＢＳセッションのステータスに関連する通知を受信する。図１４に示すプロセスの詳細に関しては、例えば、ステップ６０６、６１７及び６１８を参照することができ、そこに開示される内容は、簡潔にするためにここでは述べない。

【0207】

一実施形態では、ネットワーク機能は、ＮＥＦ又はＡＦのうちの少なくとも１つを含む。

【0208】

一実施形態では、通知は、ワイヤレス端末の識別情報、ＴＭＧＩ、又はサービングワイヤレスネットワークノードにおけるＭＢＳセッションのステータスを示す情報のうちの少なくとも１つを含む。

【0209】

一実施形態では、通知に基づいて、ネットワーク機能は、ＭＢＳのデータをワイヤレス端末に送信するためにユニキャストパケットデータユニットセッションを使用するようにＭＢＳ変更又はスイッチのうちの少なくとも１つをトリガ（例えば、実施）する。本実施形態では、ＭＢＳはＴＭＧＩに対応する。

【0210】

以上、本開示の様々な実施形態について説明したが、それらは限定ではなく例としてのみ提示されていることを理解されたい。同様に、様々な図は、当業者が本開示の例示的な特徴及び機能を理解することを可能にするために提供される例示的なアーキテクチャ又は構成を示すことができる。しかしながら、当業者は、本開示が、図示された例示的なアーキテクチャ又は構成に限定されず、様々な代替のアーキテクチャ及び構成を使用して実装され得ることを理解するであろう。さらに、当業者によって理解されるように、一実施形態の１つ又は複数の特徴は、本明細書に記載の別の実施形態の１つ又は複数の特徴と組み合わせることができる。したがって、本開示の幅及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。

【0211】

「第１」、「第２」などの指定を使用する本明細書における要素へのいかなる言及も、一般に、それらの要素の量又は順序を限定しないことも理解される。むしろ、これらの指定は、本明細書では、２つ以上の要素又は要素のインスタンスを区別する便利な手段として使用することができる。したがって、第１の要素及び第２の要素への言及は、２つの要素のみが利用され得ること、又は第１の要素が何らかの様態で第２の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。

【0212】

さらに、当業者は、情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表現され得ることを理解するであろう。例えば、上記の説明で参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット及びシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、又はそれらの任意の組合せによって表すことができる。

【0213】

当業者には、本明細書に開示された態様に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、ユニット、プロセッサ、手段、回路、方法、及び機能のいずれも、電子ハードウェア（例えば、デジタル実装、アナログ実装、又は２つの組合せ）、ファームウェア、命令（便宜上、本明細書では「ソフトウェア」又は「ソフトウェアユニット」として参照することができる）を組み込んだ様々な形態のプログラム若しくは設計コード、又はこれらの技法の任意の組合せによって実施され得ることがさらに理解されよう。

【0214】

ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのこの互換性を明確に例示するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、ユニット、回路、及びステップを、一般にそれらの機能の観点から上で説明した。そのような機能がハードウェア、ファームウェア若しくはソフトウェア、又はこれらの技法の組合せとして実装されるかは、システム全体に課される特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の用途ごとに様々な方法で実施することができるが、そのような実施決定は本開示の範囲から逸脱するものではない。様々な実施形態によれば、プロセッサ、デバイス、構成要素、回路、構造、機械、ユニットなどは、本明細書に記載の１つ又は複数の機能を実行するように構成することができる。指定された動作又は機能に関して本明細書で使用される「～ように構成されている」又は「～ために構成されている」という用語は、指定された動作又は機能を実行するように物理的に構築、プログラム及び／又は構成されたプロセッサ、デバイス、構成要素、回路、構造、機械、ユニットなどを指す。

【0215】

さらに、当業者は、本明細書に記載の様々な例示的な論理ブロック、ユニット、デバイス、構成要素、及び回路を、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、若しくは他のプログラマブル論理デバイス、又はそれらの任意の組合せを含むことができる集積回路（ＩＣ）内で実装することができ、又は実行することができることを理解するであろう。論理ブロック、ユニット、及び回路は、ネットワーク内又はデバイス内の様々な構成要素と通信するためのアンテナ及び／又はトランシーバをさらに含むことができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替形態では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、又は状態機械とすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、ＤＳＰとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、ＤＳＰコアと組み合わせた１つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は本明細書に記載された機能を実行するための他の任意の適切な構成として実装することができる。ソフトウェアにおいて実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に１つ又は複数の命令又はコードとして格納することができる。したがって、本明細書に開示される方法又はアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体に格納されたソフトウェアとして実装することができる。

【0216】

コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラム又はコードをある場所から別の場所に転送することを可能にすることができる任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを格納するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができる。

【0217】

本明細書において、本明細書において使用されているものとしての「ユニット」という用語は、本明細書で説明される関連する機能を実行するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びこれらの要素の任意の組合せを指す。さらに、説明の目的のために、様々なユニットは、個別のユニットとして説明される。しかしながら、当業者には明らかであるように、２つ以上のユニットを組み合わせて、本開示の実施形態による関連する機能を実行する単一のユニットを形成することができる。

【0218】

さらに、本開示の実施形態では、メモリ又は他の記憶装置、及び通信構成要素を利用することができる。明確にするために、上記の説明は、異なる機能ユニット及びプロセッサを参照して、本開示の実施形態を説明したことが理解されよう。しかしながら、本開示を損なうことなく、異なる機能ユニット、処理論理要素、又は領域間での機能の任意の適切な分配が使用され得ることは明らかであろう。例えば、別個の処理論理要素又はコントローラによって実行されるように示されている機能は、同じ処理論理要素又はコントローラによって実行されてもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的又は物理的な構造又は編成を示すのではなく、記載された機能を提供するための適切な手段への言及にすぎない。

【0219】

本開示において説明される実施態様への様々な変更が、当業者には容易に明らかであり、本明細書において定義される一般原則は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施態様に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施態様に限定されることを意図するものではなく、添付の特許請求の範囲に記載されるように、本明細書に開示される新規の特徴及び原理と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6A】

【図6B】

【図7A】

【図7B】

【図8A】

【図8B】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【手続補正書】

【提出日】2023-06-29

【手続補正1】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

第１のワイヤレスネットワークノードにおいて使用するためのワイヤレス通信方法であって、
第１のセッション管理機能から、マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末と関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティを受信するステップと、
第２のセッション管理機能から、前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を受信するステップと、
前記第１のワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを前記第１のセッション管理機能に送信するステップとを含む、ワイヤレス通信方法。

【請求項2】

前記一時的モバイルグループアイデンティティは、前記ワイヤレス端末が前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを受信することを認可されていることを示す、請求項１に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項3】

前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す前記情報は、前記一時的モバイルグループアイデンティティを含む、請求項１又は２に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項4】

前記一時的モバイルグループアイデンティティを含むハンドオーバ要求を第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップをさらに含む、請求項１～３のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項5】

前記第２のワイヤレスネットワークノードから転送トンネルの情報を受信するステップと、
前記転送トンネルを介して前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを前記第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップと、
タイマが満了した後に終了マーカを前記第２のワイヤレスネットワークノードに送信するステップとをさらに含み、前記タイマは、前記転送トンネルを介した前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスの前記データの前記第２のワイヤレスネットワークノードへの送信に関連付けられる、請求項４に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項6】

前記第２のワイヤレスネットワークノードから、前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを送信するための少なくとも１つの無線リソースを受信するステップをさらに含む、請求項４または５に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項7】

前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスの前記少なくとも１つの無線リソースを前記ワイヤレス端末に送信するステップをさらに含む、請求項６に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項8】

前記少なくとも１つの無線リソースは、ポイントツーポイント無線リソース又はポイントツーマルチポイントリソースのうちの少なくとも１つを含む、請求項６又は７に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項9】

セッション管理機能において使用するためのワイヤレス通信方法であって、
マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末に関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティをワイヤレスネットワークノードに送信するステップと、
前記ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードから、前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを受信するステップと、
前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションの前記ステータスに基づく通知を少なくとも１つのネットワーク機能に送信するステップとを含む、ワイヤレス通信方法。

【請求項10】

前記一時的モバイルグループアイデンティティは、前記ワイヤレス端末が前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスのデータを受信することを認可されていることを示す、請求項９に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項11】

前記少なくとも１つのネットワーク機能は、ネットワークエクスポージャ機能又はアプリケーション機能のうちの少なくとも１つを含む、請求項９又は１０のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項12】

前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応する前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す前記情報は、前記一時的モバイルグループアイデンティティを含む、請求項９～１１のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項13】

前記通知は、前記ワイヤレス端末の識別情報、前記一時的モバイルグループアイデンティティ、又は前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションの前記ステータスを示す前記情報のうちの少なくとも１つを含む、請求項９～１２のいずれか１項に記載のワイヤレス通信方法。

【請求項14】

第１のワイヤレスネットワークノードであって、
通信ユニットを備え、前記通信ユニットは、
第１のセッション管理機能から、マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末と関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティを受信することと、
第２のセッション管理機能から、前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションをアクティブ化する要求を受信することと、
前記第１のワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを前記第１のセッション管理機能に送信することとを行うように構成されている、第１のワイヤレスネットワークノード。

【請求項15】

ワイヤレスデバイスであって、通信ユニットを備え、前記通信ユニットは、
マルチキャスト／ブロードキャストサービス及びワイヤレス端末に関連付けられる一時的モバイルグループアイデンティティをワイヤレスネットワークノードに送信することと、
前記ワイヤレス端末のサービングワイヤレスネットワークノードから、前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記一時的モバイルグループアイデンティティに対応するマルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションのステータスを示す情報を含むメッセージを受信することと、
前記サービングワイヤレスネットワークノードにおける前記マルチキャスト／ブロードキャストサービスセッションの前記ステータスに基づく通知を少なくとも１つのネットワーク機能に送信することとを行うように構成されている、ワイヤレスデバイス。

【国際調査報告】