(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-26
(54)【発明の名称】電子ユニットを連続分析物監視デバイスのベースユニットに結合することを可能にする方法および装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1473 20060101AFI20230919BHJP
【FI】
A61B5/1473
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514912
(86)(22)【出願日】2021-09-03
(85)【翻訳文提出日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 EP2021074338
(87)【国際公開番号】W WO2022049229
(87)【国際公開日】2022-03-10
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516106184
【氏名又は名称】アセンシア・ダイアベティス・ケア・ホールディングス・アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Ascensia Diabetes Care Holdings AG
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】アヴィロヴィケ,ドラガン
(72)【発明者】
【氏名】プライス,ユージン
(72)【発明者】
【氏名】エレコヴカンスキー,ニコラス
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KL09
4C038KX01
(57)【要約】
電子ユニットと、連続グルコース監視などの連続分析物監視のためのウェアラブルデバイスのベースユニットとを結合するための結合ツール(400)は、受入れ機構および電子ユニットを受入れ機構に隣接して保持するように構成されたキャリア保持デバイス(632)を備えるキャリア(404)を含む。結合ツールはまた、受入れ機構内に少なくとも部分的に受け入れ可能な第1の部材およびキャリアに対するアクティベータの移動に応じて電子ユニットをキャリア保持デバイスから解放するように構成された接触部材(514)を含む、アクティベータ(402)を含む。結合ツールは、キャリア保持デバイス(632)が、電子ユニットを保持するように構成されているときに、ロックされた構成にあり、キャリア保持デバイス(632)が、電子ユニットをキャリア保持デバイス(632)から解放するように構成されているときに、ロック解除された構成にある。他の実施形態および方法も開示される。ウェアラブルデバイスおよび関連する電子ユニットは、ユーザの動きと干渉しないよう、またはユーザを苛立たせないように非常に小型であり得るため、結合ツール(400)は、電子ユニットとベースユニットとを手動で結合することを容易にし得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ユニットと連続分析物監視のためのウェアラブルデバイスのベースユニットとを結合するための結合ツールであって、
受入れ機構、および電子ユニットを前記受入れ機構に隣接して保持するように構成されたキャリア保持デバイスを備えるキャリアと、
アクティベータであって、
前記受入れ機構内に少なくとも部分的に受け入れ可能な第1の部材と、
前記キャリアに対して前記アクティベータの移動に応じて前記電子ユニットを前記キャリア保持デバイスから解放するように構成された接触部材と、を備える、アクティベータと、を備え、
前記キャリア保持デバイスが前記電子ユニットを保持するように構成されるとき、前記結合ツールが、ロックされた構成にあり、
前記キャリア保持デバイスが前記電子ユニットを前記キャリア保持デバイスから解放するように構成されるとき、前記結合ツールが、ロック解除された構成にある、結合ツール。
【請求項2】
前記結合ツールが、前記ロックされた構成にあるとき、前記キャリア保持デバイスが、前記電子ユニットを保持するように構成された1つ以上のフックを備える、請求項1に記載の結合ツール。
【請求項3】
前記受入れ機構が、受入れ機構第1の端部および受入れ機構第2の端部を備え、前記結合ツールが前記ロックされた構成にあるとき、前記電子ユニットが、前記受入れ機構第1の端部に隣接して位置するように構成される、請求項1に記載の結合ツール。
【請求項4】
前記第1の部材が、前記電子ユニットに接触するように構成される、請求項1に記載の結合ツール。
【請求項5】
前記接触部材は、前記結合ツールが前記ロック解除された構成にあることに応じて、前記キャリア保持デバイスの少なくとも一部分に接触するように構成される、請求項1に記載の結合ツール。
【請求項6】
前記キャリア保持デバイスは、前記結合ツールが前記ロックされた構成にあることに応じて前記電子ユニットを保持するように構成され、前記結合ツールが前記ロック解除された構成にあることに応じて前記接触部材によって接触するように構成される、第1のアームおよび第2のアームを備える、請求項1に記載の結合ツール。
【請求項7】
前記第1のアームおよび前記第2のアームが、前記結合ツールが前記ロック解除された構成にあることに応じて前記電子ユニットを解放するように曲がるように、前記第1のアームおよび前記第2のアームが、柔軟である、請求項6に記載の結合ツール。
【請求項8】
前記結合ツールがインサータ内に受け入れられるように構成され、前記インサータが前記ベースユニットをユーザに取り付けるように構成される、請求項1に記載の結合ツール。
【請求項9】
前記インサータが、前記ベースユニットを前記インサータ内で支持するように構成されたベースユニットサポートを備える、請求項8に記載の結合ツール。
【請求項10】
電子ユニットを連続分析物監視システムのウェアラブルデバイスのベースユニットに結合する方法であって、
キャリア保持デバイスの使用によって、前記電子ユニットを結合ツールのキャリアに保持することと、
前記電子ユニットを前記ベースユニットに隣接して位置付けることと、
前記キャリア保持デバイスを前記結合ツールのアクティベータに係合することであって、前記係合することが、前記電子ユニットを前記キャリア保持デバイスから解放する、係合することと、を含む、方法。
【請求項11】
前記アクティベータが前記電子ユニットに接触するように構成された第1の部材を備え、前記方法が、前記第1の部材を使用して、前記電子ユニットを前記ベースユニットに結合することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記アクティベータが、接触部材を備え、前記キャリア保持デバイスを前記アクティベータに前記係合することが、前記キャリア保持デバイスの少なくとも一部分を前記接触部材と接触させることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記キャリア保持デバイスが、前記電子ユニットを保持するように構成された第1のアームおよび第2のアームを備え、前記キャリア保持デバイスを前記アクティベータと前記係合することが、前記第1のアームまたは前記第2のアームの少なくとも一方を前記アクティベータと接触させて、前記電子ユニットを前記キャリア保持デバイスから解放することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記アクティベータが、接触部材を備え、前記第1のアームまたは前記第2のアームの少なくとも一方を前記アクティベータと前記接触させることが、前記第1のアームまたは前記第2のアームの少なくとも一方を前記接触部材と接触させて、前記電子ユニットを前記キャリア保持デバイスから解放することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のアームおよび第2のアームが柔軟であり、前記第1のアームまたは前記第2のアームの少なくとも一方を前記接触部材と前記接触させることが、前記第1のアームまたは前記第2のアームの少なくとも一方を、前記接触部材を使用して曲げることを含み、前記曲げることが、前記電子ユニットを前記キャリア保持デバイスから解放する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記アクティベータが接触部材を備え、前記方法が、前記接触部材を使用して、前記電子ユニットを前記キャリアから解放することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記接触部材を使用して、前記電子ユニットと前記ベースユニットとを押圧することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記キャリアが受入れ機構を備え、
前記電子ユニットを前記キャリアに前記保持することが、前記電子ユニットを前記受入れ機構に隣接して保持することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記ベースユニットを、前記ベースユニットをユーザに取り付けるように構成されたインサータ内に置くことと、
前記キャリアの少なくとも一部分を前記インサータ内に受け入れることと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
結合ツールであって、
受入れ機構を備えるキャリアと、
前記キャリアに取り付けられたキャリア保持デバイスであって、前記キャリア保持デバイスが、電子ユニットを前記受入れ機構に隣接して保持するように構成された第1のアームおよび第2のアームを備える、キャリア保持デバイスと、
アクティベータであって、
前記受入れ機構内に少なくとも部分的に受け入れ可能で、前記結合ツールがロック解除された構成にあることに応じて前記電子ユニットに接触するように構成された第1の部材と、
前記結合ツールが前記ロック解除された構成にあることに応じて前記電子ユニットを前記キャリア保持デバイスから解放し、前記電子ユニットを連続分析物監視装置のウェアラブルデバイスのベースユニットに結合するように構成された接触部材と、を備える、アクティベータと、を備える、結合ツール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
これは、2020年9月7日出願の米国仮特許出願第63/075,258合の利益を主張し、その開示は、参照により全ての目的のためその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、連続分析物監視中に使用されるウェアラブル分析物監視デバイスの方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
持続血糖監視(CGM)などのインビボ試料の連続分析物監視は、特に糖尿病治療において、動作を検出するルーチンになっている。リアルタイムのグルコース濃度を提供することによって、治療活動および/または臨床活動を、適宜適応することができ、血糖状態をより良く制御できる。
【0004】
CGM中、バイオセンサは、通常皮下に挿入され、間質液によって囲まれた環境内で連続して操作される。バイオセンサは、ユーザのグルコース水準を計算するために使用されるCGMシステム内でプロセッサなどに信号を提供する。これらの計算は、一日中何度も自動的になされ得る(例えば、数分毎または何か他の適切な間隔で)。
【0005】
CGMシステムは、ユーザの皮膚の外部表面に付着するウェアラブルデバイスを含み得る。ウェアラブルデバイスは、ユーザが運搬するハンドヘルドユニットであってよい受信ユニットと(例えば、無線で)通信することができる。ハンドヘルドユニットは、例えば、スマートフォンであってよい。
【発明の概要】
【0006】
いくつかの実施形態では、電子ユニットと連続分析物監視のためのウェアラブルデバイスのベースユニットとを結合するための結合ツールが提供される。結合ツールは、受入れ機構および受入れ機構に隣接して電子ユニットを保持するように構成されたキャリア保持デバイスを備えるキャリアと、少なくとも部分的に受入れ機構内に受け入れ可能である第1の部材、およびキャリアに対するアクティベータの移動に応じて電子ユニットをキャリア保持デバイスから解放するように構成された接触部材とを含むアクティベータを含む。結合ツールは、キャリア保持デバイスが、電子ユニットを保持するように構成されているときに、ロックされた構成にあり、キャリア保持デバイスが、電子ユニットをキャリア保持デバイスから解放するように構成されているときに、ロック解除された構成にある。
【0007】
いくつかの実施形態では、電子ユニットを連続分析物監視システムのウェアラブルデバイスのベースユニットに結合する方法が提供される。方法は、キャリア保持デバイスの使用によって電子ユニットを結合ツールのキャリアに保持することと、電子ユニットをベースユニットに隣接して位置付けることと、キャリア保持デバイスを結合ツールのアクティベータと係合させることであって、係合させることは、電子ユニットをキャリア保持デバイスから解放する、係合させることと、を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、結合ツールが提供される。結合ツールは、受入れ機構を備えるキャリアと、キャリアに取り付けられたキャリア保持デバイスであって、電子ユニットを受入れ機構に隣接して保持するように構成される第1のアームおよび第2のアームを備える、キャリア保持デバイスと、少なくとも部分的に受入れ機構内に受け入れ可能で、結合ツールがロック解除された構成にあることに応じて電子ユニットと接触するように構成される第1の部材を含むアクティベータと、結合ツールがロック解除された構成にあること、および電子ユニットを連続分析物監視装置のウェアラブルデバイスのベースユニットに結合することに応じて電子ユニットをキャリア保持デバイスから解放するように構成される接触部材と、を含む。
【0009】
本開示による実施形態の他の特徴、態様、および利点は、以下の詳細の説明、特許請求の範囲、およびいくつかの例示的な実施形態を図示する添付の図面からより完全に明らかになるであろう。本開示による様々な実施形態はまた、他の異なる用途にも可能であってよく、そのいくつかの詳細は、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、様々な態様において修正されてもよい。したがって、図面および説明は、本質的に例示とみなされものであり、制限とみなされるものではない。図面は、必ずしも一定の比率の縮尺で描かれてはいない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A-1B】
図1Aおよび
図1Bは、本明細書に提供された実施形態による、連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイスのそれぞれ上面斜視図および側面立面図を示す。
【
図1C】
図1Cは、本明細書に提供された実施形態による、連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイスを構成するいくつかの構成要素を示す例示的な実施形態の分解斜視図を示す。
【
図1D】
図1Dは、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニットがウェアラブルデバイスに結合されていないウェアラブルデバイスのベースユニットの斜視図を示す。
【
図1E】
図1Eは、本明細書に提供された実施形態による、
図1Cのベースユニットのベース構造体の拡大斜視図を示す。
【
図1F】
図1Fは、本明細書に提供された実施形態による、ベース構造体の上に位置付けられた電子ユニットを有する
図1Cのベースユニットおよび電子ユニットのベース構造体の拡大斜視、部分分解図を示す。
【
図1G】
図1Gは、本明細書に提供された実施形態による、ベースユニットのベース構造体内に位置付けられた電子ユニットを有するベースユニットおよび電子ユニットの別の実施形態の上面斜視図を示す。
【
図1H】
図1Hは、本明細書に提供された実施形態による、ベース構造体および電子ユニットの代替の実施形態の分解図を示す。
【
図2】
図2は、本明細書に提供された実施形態による、連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイスの電子ユニットの分解図を示す。
【
図3A】
図3Aは、本明細書に提供された実施形態による、ベースユニットから取り外された電子ユニットを示す連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイスの断面側面図を示す。
【
図3B】
図3Bは、本明細書に提供された実施形態による、結合された電子ユニットおよびベースユニットを有する
図3Aのウェアラブルデバイスの断面側面図を示す。
【
図4A】
図4Aは、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニットを連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイスのベースユニットに結合するために使用される結合ツールおよびウェアラブルデバイスをユーザに取り付けるために使用されるインサータの上面斜視図を示す。
【
図4B】
図4Bは、本明細書に提供された実施形態による、
図4Aのインサータ内の開口部の平面図を示す。
【
図5A】
図5Aは、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニットを連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイスのベースユニットに結合するために使用される結合ツールのアクティベータの側面立面図を示す。
【
図5B-5D】
図5B~
図5Dは、本明細書に提供された実施形態による、
図5Aのアクティベータのそれぞれ前面立面図、上面斜視図、および底面斜視図を示す。
【
図6A】
図6Aは、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニットを連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイスのベースユニットに結合するために使用される結合ツールのキャリアの上面斜視図を示す。
【
図6B-6D】
図6B~
図6Dは、本明細書に提供された実施形態による、
図6Aのキャリアのそれぞれ前面立面図、底面斜視図、および側面立面図を示す。
【
図7A】
図7Aは、本明細書に提供された実施形態による、結合ツールが、電子ユニットを保持していることおよびアクティベータがキャリア内に受け入れられていることが示されている、電子ユニットを連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイスのベースユニットに結合するために使用される結合ツールのキャリアおよびアクティベータのアセンブリの底面斜視図を示す。
【
図7B】
図7Bは、本明細書に提供された実施形態による、
図7Aのキャリアおよびアクティベータを含む結合ツールの上面斜視図を示す。
【
図7C】
図7Cは、本明細書に提供された実施形態による、アクティベータがキャリア内に受け入れられるが電子ユニットが結合ツールによって保持されていない
図7Aのキャリアの上面斜視図を示す。
【
図8A】
図8Aは、本明細書に提供された実施形態による、結合ツールおよび電子ユニットがインサータ内に受け入れられている、連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイス用のインサータおよび電子ユニットをウェアラブルデバイスのベースユニットに結合するように構成された結合ツールの分解斜視図を示す。
【
図8B】
図8Bは、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニットがベースユニット内に受け入れられ、結合ツールが、引き込まれている、連続分析物監視中に使用されるウェアラブルデバイス用のインサータおよび電子ユニットをウェアラブルデバイスのベースユニットに結合するように構成された結合ツールの分解斜視図を示す。
【
図9A】
図9Aは、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニットが結合ツールにより保持されている、ロックされた構成にある結合ツールを含む
図8Aのインサータの断面側面図を示す。
【
図9B】
図9Bは、本明細書に提供された実施形態による、ロック解除された構成にある結合ツールおよび結合された電子ユニットとベースユニットを有する
図9Aのインサータの断面側面図を示す。
【
図10】
図10は、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニットとベースユニットとの間の関係性を示す連続分析物監視で使用するウェアラブルデバイスの別の例の底面斜視図を示す。
【
図11】
図11は、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニットを連続分析物監視デバイス内で使用するウェアラブルデバイスのベースユニットに結合する例示的な方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
より綿密に人の分析物水準(例えば、グルコース濃度)を監視し、分析物水準の変化を検出するため、連続分析物監視(例えば、連続グルコース監視(CGM))のための方法および装置が開発された。CGMシステムは、連続電気化学信号などのグルコース信号を動作中に「連続して」生成する一方で、生成されたグルコース信号の測定は、典型的には、真に連続ではなく数分毎に実行される。以下の説明は、連続グルコース監視に関連するが、以下に記載の装置および方法は、例えば、コレステロール、乳酸、尿酸、アルコール、または同様のものなど、他の分析物を他の連続分析物監視システムにおいて監視することに容易に適合され得る。
【0012】
CGMシステムは、一般に、ハンドヘルドモニターまたは電話機、コンピュータ、もしくはサーバなどの別のポータブルデバイスなどの外部デバイスと無線で通信する着用可能部分(「ウェアラブルデバイス」)を有する。ウェアラブルデバイスは、取り外されて、交換される前に、数日間または数週間(例えば、1~2週間)着用され得る。ウェアラブルデバイスは、皮下に挿入されている(植え込まれている)バイオセンサを含む。ウェアラブルデバイスはまた、バイオセンサにバイアスをかけるように構成され、植え込まれたバイオセンサの構成要素との電気化学反応によって生成された電流信号を測定するバイオセンサに結合された回路を含み得る。ウェアラブルデバイスはまた、測定された電流信号に基づいて分析物(例えば、グルコース)の水準を判定する処理回路、および分析物(例えば、グルコース)の水準を外部デバイスに伝達する電子送信機回路を含み得る。ウェアラブルデバイスは、腹部、上腕背面部、または別の適切な位置などの皮膚の外部表面に取り付けられ(付着され)てもよい。CGMシステムは、間質液中または間接的毛細管血のサンプル中の分析物(例えば、グルコース)濃度または分析物の水準を測定する。
【0013】
CGMシステムは、指先穿刺などの血液サンプルの抜き取りを伴うこうした測定のそれぞれに対する必要なしにユーザの分析物(例えば、グルコース)水準の頻繁な測定をもたらし得る。CGMシステムはさらに、CGMシステムの較正のチェックのため、補助的な指先穿刺およびスイス、バーゼルのAscensia Diabetes Care AGによるContour NEXT One(登録商標)などの血液グルコース測定(BGM)システムの使用を採用してもよい。
【0014】
上述のように、CGMシステムのウェアラブルデバイスは、一般に一定の期間着用され、その後、取り外されて、新しいウェアラブルデバイスに交換される。計画された間隔後、CGMシステムのウェアラブルデバイスを交換する必要により、こうした連続分析物監視を実行するコストが上昇する。
【0015】
本明細書に記載の実施形態では、ウェアラブルデバイスは、ベースユニット(例えば、使い捨て部分)および電子ユニット(例えば、再利用可能部分)を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースユニットは、ウェアラブルデバイス用電源、分析物センサ(バイオセンサ)、および/または他の電子コンポーネントを含んでもよい。電子ユニットは、例えば、バイアス電圧を分析物センサに与えるため、および分析物センサを介して電流信号を測定するために使用される電子回路を含むことができ、また、測定された電流信号に基づいてグルコース濃度などの分析物濃度値を計算する、および/または分析物濃度値情報を外部デバイスに送信することができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、電子ユニットは、ウェアラブルデバイス用の電源を含み得る。電子ユニット内の例示的な回路にはまた、演算増幅器、電流検出回路などの分析物センサにバイアスをかける、および分析物センサを通過する電流を検出するためのアナログフロントエンドが含まれ得る。電子ユニット内の他の回路として、電流信号のデジタル化のためのアナログデジタル変換器(ADC)、デジタル化された電流信号を格納するためのメモリ、測定された電流信号に基づいてグルコース濃度値を計算するマイクロプロセッサ、マイクロコントローラまたは同様のものなどのコントローラ、およびグルコース濃度値を外部デバイスに送信する、および/または外部デバイスから命令を受信するための送信機/受信機回路を挙げることができる。
【0017】
電子ユニットは、一般にウェアラブルデバイスの最も高価な部分であり、ウェアラブルデバイスが利用される期間より著しく長く持続することができる。例えば、ウェアラブルデバイスは、通常約2週間後に処分されるが、電子ユニットは、10個、20個、50個、100個、またはさらに多くのベースユニットと共に再利用され得る。
【0018】
ウェアラブルデバイスは、ユーザの動きと干渉しないように、またはユーザを苛立たせないように非常に小さくてもよい。このように、電子ユニットは、小さくてもよく、電子ユニットとベースユニットとを手動で結合することを困難にする場合がある。したがって、再利用可能な電子ユニットをベースユニットに結合する結合ツールおよび方法が提供される。これらおよび他の実施形態は、
図1A~
図11を参照して以下に説明される。
【0019】
ここで、連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイス100およびその構成要素の様々な図を示す、
図1A~
図1Hを参照する。
図1A~
図1Bは、本明細書に提供された実施形態によるウェアラブルデバイス100を示す。
図1Cは、ウェアラブルデバイス100内に位置する構成要素の例示的な実施形態の分解斜視図を示す。
図1Dは、電子ユニットがウェアラブルデバイス100内に位置しないウェアラブルデバイス100のベースユニット102の斜視図を示す。
図1Cの構成要素は、
図1Dのベースユニット102内に位置することができ、ベースユニット102は、例えば、構成要素を保持するためオーバーモールドされてもよい。
図1E~
図1Hは、ベースユニット102内に含まれるベース構造体の例の様々な斜視図を示す。
【0020】
ウェアラブルデバイス100は、互いにインターフェース接続し、結合してウェアラブルデバイス100を形成するベースユニット102(例えば、使い捨てベースユニット)および電子ユニット104(例えば、再利用可能電子ユニット)を含み得る。電子ユニット104は、送信機ユニットと呼ばれる場合がある。ベースユニット102は、空洞または開口部106もしくは電子ユニット104を受け入れる他の結合構造を含み得る。ユーザが電子ユニット104をベースユニット102に結合することを可能にする装置および方法が本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、ベースユニット102は、一回の分析物監視期間(例えば、7日、10日、14日、またはいつか他の時期)後に廃棄されるように構成されるが、電子ユニット104は、一回の分析物監視期間後にベースユニット102から取り外されて、別のベースユニットで再利用されるように構成される。例えば、電子ユニット104は、2個、5個、10個、50個、100個またはそれ以上の新しいベースユニットで再利用され得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、ベースユニット102は、密封される。例えば、封入層108をベースユニット102内の構成要素上に形成することができる。いくつかの実施形態では、封入層108は、電子ユニット104がベースユニット102に結合されることを可能にする開口部106を含み得る。いくつかの実施形態では、封入層108は、ベースユニット102およびその内部構成要素の周りに防水シールを作成する。コネクタ110は、開口部106内などに露出したままであってよく、そのため、電子ユニット104上のコネクタは、コネクタ110と電気接続することができる。封入層108は、単一層または多層から形成され得る。例えば、封入層108は、液状シリコーンゴム(LSR)、熱可塑性エラストマー(TPE)、または同様のものの1つ以上の層から形成されてもよい。他の適切な封止材料が使用されてもよい。
【0022】
ベースユニット102は、コネクタ110に電気的に結合され、間質液との接触および反応に応じて電気信号を生成するように動作可能である、分析物センサ114(
図1C)を含み得る。電気信号は、電気信号を測定する電子ユニット104に送信され得る。電子ユニット104または外部デバイス(図示せず)は、測定された電流信号に少なくとも部分的に基づいてグルコース濃度(または別の分析物の濃度)を決定することができる。
【0023】
図1Cおよび
図1E~
図1Hは、電子ユニット104を含む、ウェアラブルデバイス100のベースユニット102内に位置し得るいくつかの構成要素の例示的な実施形態の分解および他の斜視図を示す。図示されるように、ベースユニット102は、ベースユニット102内に構成要素を保持するシャーシまたは同様のものであり得るベース構造体116を含み得る。ベース構造体116のいくつかの実施形態は、1つ以上の電源支持位置118A~118B、電子ユニット支持位置120、およびセンサアセンブリ支持位置122を有し得る。いくつかの実施形態では、ベース構造体116は、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネート、ナイロン、アセタール、ポリフタラミド(PPA)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、および低密度ポリエチレン(LDPE)などのプラスチックから形成され得るが、これらに限定されない。他の適切な材料が使用されてもよい。
【0024】
電源支持位置118A、118Bは、ウェアラブルデバイス100の構成要素、電子ユニット104などに電力を供給するために使用される1つ以上の電源124A、124Bを支持するための位置を提供する。例えば、1つ以上の電源124A、124Bは、電源支持位置118A、118Bに位置付けられ得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の電源124A、124Bは、電池、蓄積コンデンサ、太陽電池、発電機、または同様のものであってよい。電源124A、124Bは、2個の電池として図示されているが、より少ない、より多い、および/または異なる電源が使用されてもよいことが理解されよう。電源支持位置118A、118Bは、1つ以上の電源124A、124Bを受け入れる任意の適切な形状(例えば、長方形、正方形、円形など)であってよい。いくつかの実施形態では、電源124A、124Bは、電子ユニット104内に位置してもよい。
【0025】
電子ユニット支持位置120は、ベースユニット102に結合されるか、その他の方法で取り付けられる電子ユニット104を保持するように構成される。いくつかの実施形態では、電子ユニット支持位置120は、1つ以上の第1の保持機構126を含み得る。いくつかの実施形態では、電子ユニット支持位置120は、個々に第1の保持機構126A~126Dと呼ばれる、4個の第1の保持機構126を含み得る。第1の保持機構126は、例えば、
図1Gに示されるように、ベースユニット102のベース構造体116に電子ユニット104を結合および保持するため、電子ユニット104上で、それぞれ第2の保持機構128A~128Dと呼ばれる、第2の保持機構128とインターフェース接続する、および/または第2の保持機構128に押し当てることができる。より少ない、より多い、および/または異なる保持機構を使用して、電子ユニット104をベース構造体116に固定することができる。第1の保持機構126は、例えば、電子ユニット104内の第2の保持機構128の開口部に係合する突起を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2の保持機構126、128は、磁石、ベルクロ(登録商標)、接着剤を有する表面、または同様のものを含んでもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、電子ユニット104が、ベースユニット102および/またはベース構造体116から取り外されるときに、第1の保持機構126が、電子ユニット104を切り離すおよび/または解放するように、ベース構造体116が湾曲および/または切断できるように、電子ユニット支持位置120は、チャネル、溝、スクライブライン、または同様のものなどの破断位置131(
図1C、
図1F、
図1G)を含んでもよい。他の解放位置および/または破断位置が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、他の保持機構を使用して、電子ユニット104を保持することができ、他の保持機構は、電子ユニット104を取り外すためにベース構造体116の湾曲を必要としない。
【0027】
回路基板、フレキシブル回路基板などの基板130は、電子ユニット支持位置120内に位置することができ、電気インターフェースを電子ユニット104上の同様のコネクタ(図示せず)に提供するコネクタ110を含むことができる。例えば、電子ユニット104が、電子ユニット支持位置120内に位置付けられると、電源124A、124Bが電力を電子ユニット104に供給できるように、コネクタ110は、導線(図示せず)によって電源124A、124Bに電気的に接続され得る。コネクタ110はまた、分析物センサ114に電気的に接続されて、分析物センサ114に電圧を供給することができる。
【0028】
図1Hは、ベース構造体116A内で電子ユニット104を保持する第1および第2の保持機構132、134の他の例を有する
図1Cのベース構造体116Aおよび電子ユニット104に別の代替の実施形態の分解斜視図を示す。
図1Hの実施形態では、電子ユニット104は、第1の保持機構132を有し、ベース構造体116Aは、第2の保持機構134を有する。電子ユニット104上の第1の保持機構132は、第1の保持機構132を受け入れるように構成される開口部である、ベース構造体116A上の第2の保持機構134内に延在し得る。
【0029】
センサアセンブリ支持位置122は、例えば、挿入デバイス140および挿入デバイスキャップ142を含み得る分析物センサアセンブリ139の少なくとも一部分に取付位置を提供する。挿入デバイス140は、本明細書に記載されるように、ユーザの皮下領域内に分析物センサ114を導入するため皮膚を突き刺す、尖った端部146(
図1C)を含む挿入部144を含み得る。挿入部144はまた、挿入シャフト、ニードル、トロカール、シャープ、または同様のものと呼ばれ得る。
【0030】
挿入デバイス140の挿入部144は、例えば、ステンレス鋼、またはプラスチックなどの非金属で製造されてもよい。他の材料が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、挿入デバイス140の挿入部144は、円形C字チャネルチューブ、円形U字チャネルチューブ、四角U形状に折り畳まれた打ち抜き板金部分、成形/鋳造、レーザカットまたは機械加工されたU字チャネル形状を有する金属部分、あるいはエッチングまたは研磨された四角U字チャネル付き固体金属シリンダであってよいが、これらに限定されない。他の挿入部形状が使用されてもよい。挿入部144に形成されたチャネルは、挿入中、分析物センサ114を担持する。いくつかの実施形態では、挿入デバイス140の位置の一部分は、例えば、ABS、ポリカーボネート、ナイロン、アセタール、PPA、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、PEEK、ポリプロピレン、HDPE、LDPE、などのプラスチックで形成され得るが、それらに限定されない。他の材料が使用されてもよい。
【0031】
挿入部144は、例えば、ベース構造体116、116Aのセンサアセンブリ支持位置122内のセンサ開口部150(
図1F)を通って延在し得る。分析物センサ114は、電子ユニット支持位置120内の基板130のコネクタ110に電気的に接続されている。コネクタ110は、分析物センサ114を電子ユニット支持位置120内に位置付けられた電子ユニット104に電気的に接続する。
【0032】
本明細書に記載の第1および第2の保持機構126、128、132、134は、連続分析物監視中に電子ユニット104をベースユニット102のベース構造体116、116Aに固定する(例えば結合する)と同時に、電子ユニット104が連続分析物監視後に取り外され、再利用できるようにする。ベースユニット102は、一回の分析物監視期間後に廃棄されるように構成され得るが、電子ユニット104は、一回の分析物監視期間後にベースユニット102から分離されて、他のベースユニットで再利用されるように構成され得る。例えば、ベース構造体116は、電子ユニット104から第1の保持機構126(
図1F)を解放する、破断位置131に沿って曲げられてもよい。いくつかの実施形態では、一回の分析物監視期間は、少なくとも7日~10日(および、例えば、最大14日またはそれ以上)であってよい。電子ユニット104は、ベースユニット102から取り外され、再利用され得る(例えば、5回、10回、20回、50回、100回またはそれ以上、毎回新しい分析物センサ114を含む新しいベースユニット102で)。
【0033】
図2は、本明細書に提供されたいくつかの実施形態による、電子ユニット104の一例の分解図を示す。
図2の実施形態では、電子ユニット104は、上部カバー204に結合する基板202を含むことができ、底部カバー206(例えば、オーバーモールド部)によって覆われて、底部カバー206上の基板202および任意の構成要素208を覆って、封止することができる。基板202は、回路基板、フレキシブル回路基板、または電子ユニット104内で使用される電子回路用の別の取付位置であってよい。上部カバー204および/または底部カバー206は、液状シリコーンゴム(LSR)、熱可塑性エラストマー(TPE)、成形プラスチックカバー、または同様のもののうちの1つ以上の層から形成されてもよい。ABS、ポリカーボネート、ナイロン、アセタール、PPA、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、PEEK、ポリプロピレン、HDPE、LDPE、などの他の材料が使用されてもよいが、それらに限定されない。
【0034】
電子ユニット104が、ベース構造体116の電子ユニット支持位置120内に位置付けられると、基板202は、ベースユニット102のコネクタ110(
図1C)とインターフェース接続するように構成されたインターフェース212(例えば、コネクタ)を含み得る。底部カバー206内の開口部214は、例えば、インターフェース212が、ベースユニット102のコネクタ110と結合できるように設けられ得る。いくつかの実施形態では、構成要素208の1つ以上が、インターフェース212およびベースユニット102のコネクタ110を介して分析物センサ114に電気的に結合し得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、電子ユニット104が、ベースユニット102内に位置付けられると、電子ユニット104およびベースユニット102が、密封されたユニットを形成するように、底部カバー206は、ベースユニット102の開口部106の側壁または他の部分(さらに以下の
図3Aおよび
図3Bを参照)を封止するように構成された、リップまたは同様の機構などの、封止部材216を含むことができる。いくつかの実施形態では、上部カバー204は、電子ユニット支持位置120内の第1の保持機構126A~126D(
図1C)(例えば、第1の保持機構126の1つ以上)とインターフェース接続するように構成された1つ以上の第2の保持機構128を含むことができる。こうした第1および第2の保持機構は、電子ユニット104をベースユニット102に確実に維持するためにインターフェース接続し、使用中にコネクタ110をインターフェース212と接触させたままにすることができる。他の実施形態では、上部カバー204は、封止部材を含むことができ、および/または底部カバー206は、保持機構を含むことができる。
【0036】
図3Aは、いくつかの実施形態による、ベースユニット102から取り外された電子ユニット104を有するウェアラブルデバイス100の断面図を示す。
図3Bは、いくつかの実施形態による、電子ユニット104およびベースユニット102が結合された
図3Aのウェアラブルデバイス100の断面図を示す。本明細書に記載されるように、電子ユニット104およびベースユニット102の両方は、電子ユニット104のインターフェース212およびベースユニット102のコネクタ110だけが露出された、密封されたユニット(例えば、防水)であってよい。電子ユニット104がベースユニット102と結合されると、コネクタ110およびインターフェース212はまた、任意の他の環境から密封され得る。
【0037】
ここで、電子ユニット104(
図1B)をウェアラブルデバイス100(
図1B)のベースユニット102に結合するために使用され得る結合ツール400の側面斜視図を示す
図4Aを参照する。結合ツール400を使用して、他の電子ユニットと他の種類のウェアラブルデバイスのベースユニットとを結合することができる。結合ツール400は、アクティベータ402およびキャリア404を含み、それらで構成される。結合ツール400は、本明細書に記載されるように、ユーザがウェアラブルデバイス100をユーザに取り付けることを可能にするインサータ406と共に使用され得る。要約すると、電子ユニット104はベースユニット102に結合されず、ベースユニット102は、インサータ406内に保持され得る(
図8A参照)。電子ユニット104は、キャリア404によって保持および維持され、キャリア404および電子ユニット104は、キャリア404および電子ユニット104をインサータ406内に位置付けるためにインサータ406の上部内の開口部422内に挿入される(
図9A参照)。次に、アクティベータ402は、アクティベータ402にキャリア404から電子ユニット104を解放させ、電子ユニット104をベースユニット102に結合させる(
図9B参照)キャリア404に対して移動される(例えば、いくつかの実施形態で)。
【0038】
結合ツール400が、電子ユニット104を解放するように構成されるとき、結合ツール400は、ロック解除された構成にあると呼ばれ得る。結合ツール400が、電子ユニット104を保持するように構成されるとき、結合ツール400は、ロックされた構成にあると呼ばれ得る。
【0039】
本明細書に提供された実施形態による、アクティベータ402の様々な図を示す、
図5A~
図5Dをさらに参照する。
図5Aは、アクティベータ402の側面立面図を示し、
図5Bは、アクティベータ402の前面立面図を示し、
図5Cは、アクティベータ402の上面斜視図を示し、
図5Dは、アクティベータ402の底面斜視図を示す。アクティベータ402は、上面510Sを有する上部510を含み得る。上面510Sは、電子ユニット104をベースユニット102に結合中にユーザによって押圧されるように構成され得る。
【0040】
第1の部材512は、長さL51を上部510から端部512Aに延在し得る。端部512Aは、電子ユニット104とベースユニット102が結合されるとき、電子ユニット104に接触するように構成され得る。例えば、端部512Aは、電子ユニット104の上部カバー204(
図2)に接触するように構成され得る。第1の部材512は、結合中に、電子ユニット104とベースユニット102との間に加えられた力に十分耐えるように剛性であり得る。いくつかの実施形態では、端部512Aが、電子ユニット104に接触していないとき、アクティベータ402は、ロック解除された位置または構成にあると呼ばれてもよく、端部512Aが電子ユニット104に接触しているとき、ロック解除された位置または構成にあると呼ばれてもよい。ロック解除された位置では、電子ユニット104は、もはや保持されていない。本明細書に記載されるように、アクティベータ402が、ロック解除された位置にあるとき、長さL51は、電子ユニット104をキャリア404から押し出すのに十分な長さであり得る。
【0041】
アクティベータ402はまた、上部510から延在する接触部材514を含み得る。接触部材514は、上部510と接触部材514の端部514Aとの間に長さL52を延在し得る。本明細書に記載されるように、アクティベータ402がロック解除された構成にあるとき、または、本明細書に記載されるように、キャリア404がロックされた構成からロック解除された構成に移行するとき、接触部材514は、キャリア404の可動部材または可撓性部材に係合して、電子ユニット104をキャリア404から解放することができる。
【0042】
キャリア404の一実施形態の異なる図を示す、
図6A~
図6Dをさらに参照する。
図6Aは、キャリア404の上面斜視図を示し、
図6Bは、キャリア404の前面立面図を示し、
図6Cは、キャリア404の底面斜視図を示し、
図6Dは、キャリア404の側面立面図を示す。
【0043】
キャリア404は、電子ユニット104をベースユニット102および/またはインサータ406に運搬するように構成され得る。キャリア404は、第1の側面616A(例えば、底面)および第2の側面616B(例えば、上面)を有し得る。長さL61は、第1の側面616Aと第2の側面616Bとの間に延在する。いくつかの実施形態では、長さL61は、アクティベータ402の第1の部材512の長さL51(
図5A)よりわずかに短くてもよい。キャリア404は、第1の側面616Aと第2の側面616Bとの間に延在する受入れ機構618(例えば、図示の通り矩形孔)を有し得る。受入れ機構618は、アクティベータ402の第1の部材512の少なくとも一部分を受け入れるように、および第1の部材512が受入れ機構618内で移動(例えば、摺動)できるように形状設定および/またはサイズ設定され得る。受入れ機構618は、受入れ機構第1の端部618Aおよび受入れ機構第2の端部618Bを備えてもよく、電子ユニット104がキャリア404に保持されるとき(
図7A~
図7Bを参照)など、結合ツール400が、ロックされた構成にあるとき、電子ユニット104は、受入れ機構第1の端部618Aに隣接して位置付けられるように構成される。受入れ機構618は、アパーチャとして図示される。他の実施形態では、受入れ機構618は、本明細書に記載の機能を実行するスロット、溝、または他の機構であってよい。
【0044】
キャリア404は、第1の側面616Aまたは第2の側面616Bから観察されると、キャリア404の横方向形状を画定する外部表面を有し得る。キャリア404の横方向形状は、キャリア404が、本明細書に記載のインサータ406内の開口部422(
図4B)内に受け入れられるのを可能にする。例えば、キャリア404は、キャリア404が開口部422内で摺動できるように構成される形状を含み得る。いくつかの実施形態では、キャリア404の横方向形状は、開口部422と同一であってよいが、キャリア404が開口部422内で最小の摩擦で移動できるようにわずかに小さくてもよい。
【0045】
本明細書に提供された実施形態による、開口部422の平面図を示す、
図4Bをさらに参照する。キャリア404は、開口部422内で特定の方向にキャリア404を向ける1つ以上の割出装置を含み得る。
図4Bおよび
図6A~
図6Dの実施形態では、キャリア404は、2つのレール、すなわち外部表面から延在し、キャリア404を開口部422内に向ける第1のレール624Aおよび第2のレール624Bを含む。第1のレール624Aおよび第2のレール624Bは、開口部422のそれぞれ第1のチャネル426Aおよび第2のチャネル426B内に受け入れ可能であってよい。第1のレール624A、第2のレール624B、第1のチャネル426A、および第2のチャネル426Bの位置は、キャリア404が開口部422内で1つの方向だけに受け入れられるように導く。例えば、
図4Bの実施形態では、開口部422は、第1の側面422Aおよび対向する第2の側面422Bを含む。第1のチャネル426Aおよび第2のチャネルは、第1の側面422Aから長さL41および第2の側面422Bから長さL42に位置することができ、長さL41は、長さL42に等しくない。したがって、第1のチャネル426Aおよび第2のチャネル426Bの位置は、キャリア404が開口部422内で1つの方向だけに受け入れられるようにする。1つの向きは、電子ユニット104とベースユニット102との適切な結合をもたらす。他の割出および/または配向機構が使用されてもよい。
【0046】
キャリア404は、電子ユニット104を保持し、中にアクティベータ402を受け入れている、キャリア404の実施形態のそれぞれ底面斜視図および上面斜視図である、
図7Aおよび
図7Bに示されるように、電子ユニット104を保持するように構成される。いくつかの実施形態では、キャリア404は、電子ユニット104を受け入れるように構成された(例えば、形状設定およびサイズ設定された)空洞630(
図6A~
図6Cおよび
図7C)を有し得る。空洞630は、アクティベータ402の第1の部材512の端部512A(
図5A~5D)が電子ユニット104と接触し得るように、キャリア404の第1の側面616Aに近接して位置することができ、受入れ機構618(
図6A)と交差してもよい。例えば、空洞630は、受入れ機構618の受入れ機構第1の端部618A内にある、またはそれに隣接することができる。アクティベータ402の第1の部材512は、電子ユニット104に接触して、
図9Bに示されるように電子ユニット104とベースユニット102を一緒に押し込むことができる。いくつかの実施形態では、空洞630は、キャリア404の第1の側面616Aと同一平面に電子ユニット104を保持するように構成される。
【0047】
いくつかの実施形態では、キャリア404は、空洞630内、またはそうでなければキャリア404の端部などのキャリア404に電子ユニット104を保持するように構成される1つ以上の保持デバイスを含み得る。キャリア404および/または1つ以上の保持デバイスは、キャリア404が電子ユニット104を保持する、または保持するように構成されるとき、ロックされた構成またはロックされた状態にあり得る。キャリア404および/または1つ以上の保持デバイスは、電子ユニット104がキャリア404から解放される、またはキャリア404が電子ユニット104を解放するように構成されるとき、ロック解除された構成またはロック解除された状態にあり得る。
図6A~
図7Cの実施形態では、キャリア404は、空洞630内などに電子ユニット104を保持するように構成されるキャリア保持デバイス632を含むことができ、アクティベータ402の接触部材514(
図4A)が電子ユニット104を空洞630から解放できるようにする。例えば、接触部材514(
図5A~
図5Dおよび
図7A~
図7C)は、アクティベータ402のキャリア404に対する移動に応じてキャリア保持デバイス632から電子ユニット104を解放するように構成され得る。
【0048】
キャリア保持デバイス632は、電子ユニット104をキャリア404に保持する1つ以上のフックを含み得る。
図6A~
図7Cの実施形態では、キャリア保持デバイス632は、第1のフック636Aを有する第1のアーム634および第2のフック636Bを有する第2のアーム635を含み得る。第1のアーム634は、第1のポイント638Aの周りを旋回してもよく、または第1のポイント638Aの周りで柔軟であり、第2のアーム635は、第2のポイント638Bの周りを旋回してもよく、または第2のポイント638Bの周りで柔軟であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のポイント638Aおよび第2のポイント638Bは、第1のアーム634および第2のアーム635がキャリア404の本体部に連結する位置であってよい。いくつかの実施形態では、第1のアーム634および第2のアーム635は、本明細書に記載されるように、第1のアーム634および第2のアーム635がアクティベータ402の接触部材514との相互作用または係合時に曲がって、電子ユニット104を空洞630から解放するように柔軟である。第1のアーム634および第2のアーム635は、ギャップによってキャリア404の本体から分離され得る。
【0049】
第1のフック636Aおよび第2のフック636Bは、キャリア404がロックされた構成にあるとき、電子ユニット104をキャリア404に把持および/または保持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のフック636Aおよび第2のフック636Bは、電子ユニット104の保持機構(例えば、
図2に示される保持機構128A~D)のうちの2つを係合して、空洞630内に電子ユニット104を保持するように構成され得る。
図7A~
図7Bに示される実施形態では、第1のフック636Aは、保持機構128Cと係合されて示され、第2のフック636Bは、保持機構128Aと係合して示され、それらは、電子ユニット104を空洞630内に保持する。
【0050】
第1のアーム634は、内側表面634S(
図6B)を有することができ、第2のアーム635は、内側表面634Sに向く内側表面635Sを有することができる。
内側表面634Sおよび内側表面635Sは、アクティベータ402の接触部材514を第1のアーム634と第2のアーム635との間に案内することができる。第1のアーム634はまた、内側表面634Sの一部分を含む第1の突出部634Pを有し得る。第2のアーム635はまた、内側表面635Sの一部分を含む第2の突出部635Pを有し得る。第1の突出部634Pおよび第2の突出部635Pは、アクティベータ402が、本明細書に記載されるように、キャリア404をロック解除された構成に移行し、電子ユニット104を解放する、ロック解除された構成に移行するとき、接触部材514と接触するように構成され得る。
【0051】
アクティベータ402が、ロックされた構成にあるとき、キャリア404は、ロックされた構成にある。いくつかの実施形態では、第1のアーム634および第2のアーム635は、キャリア404が面直方向にロックされた構成にあり得るように、互いに向かって付勢され得る。いくつかの実施形態では、第1のフック636Aおよび第2のフック636Bは、キャリア404が面直方向にロックされた構成にあり得るように、互いに向かって面直方向に付勢され得る。アクティベータ402の接触部材514が、第1の突出部634Pおよび第2の突出部635Pに係合するとき、第1のフック636Aおよび第2のフック636Bは互いに分離し、それにより、キャリア404をロック解除された構成に配置し、電子ユニット104を空洞630から解放する。例えば、第1のアーム634および第2のアーム635は、第1のポイント638Aおよび第2のポイント638Bの周りで曲がるか、または旋回する。したがって、キャリア404は、ロック解除された構成に移行し、電子ユニット104はキャリア404から解放される。第1のアーム634上の第1の突出部634Pの位置および第2のアーム635上の第2の突出部635Pの位置は、アクティベータ402がキャリア保持デバイス632と係合し、キャリア404をロックされた構成とロック解除された構成との間に移行するときに、接触部材514がキャリア404内に位置付けられる距離を決定する。
【0052】
アクティベータ402の接触部材514が、電子ユニット104をキャリア404から解放するとき、アクティベータ402の第1の部材512は、電子ユニット104をキャリア404からイジェクトする。例えば、第1の部材512の端部512Aは、電子ユニット104に接触して、電子ユニット104およびベースユニット102を一緒に押し込むことができる。接触部材514の第1の部材512の長さL51および長さL52は、第1の部材512が電子ユニット104をキャリア404からイジェクトする直前にキャリア404をロック解除された構成に移行するように導くことができる。いくつかの実施形態では、第1のアーム634および第2のアーム635上の第1の突出部634Pおよび第2の突出部635Pの位置はまた、第1の部材512が電子ユニット104をキャリア404からイジェクトする直前にキャリア404をロック解除された構成に移行するように導くことができる。
【0053】
電子ユニット104は、電子ユニット104を空洞630内に押し込むことによってキャリア404内に保持され得る。その力は、第1のアーム634および第2のアーム635を互いに離れた方向に曲げることができる。電子ユニット104が、空洞630内にさらに押し込まれると、第1のフック636Aおよび第2のフック636Bは、電子ユニット104上の第2の保持機構128と係合して、電子ユニット104を空洞630内に保持することができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、インサータ406は、ウェアラブルデバイス100をユーザの皮膚に取り付けるデバイスであり得る。例えば、インサータ406は、ユーザがウェアラブルデバイス100を皮膚に取り付けて、分析物センサ114を皮下領域に置くことができる。ウェアラブルデバイス100は、電子ユニット104をベースユニット102に結合する前、結合中、または結合後にユーザの皮膚に取り付けられ得る。
【0055】
ここで、
図8Aおよび
図8Bを参照する。
図8Aは、本明細書に提供された実施形態による、インサータ406および結合ツール400の一実施形態の分解斜視図を示す。
図8Aの実施形態では、電子ユニット104は、結合ツール400内に受け入れられる。
図8Bは、本明細書に提供された実施形態による、電子ユニット104がベースユニット102に結合された(例えば、中に受け入れられた)インサータ406および結合ツール400の一実施形態の分解斜視図を示す。
図8Aに示された構成では、結合ツール400は、電子ユニット104がキャリア404によって保持される、ロックされた構成にある。本明細書に示されたインサータ406は、結合ツール400と共に使用され得る多くのインサータのうちの1つの例である。結合ツール400と使用されるインサータは、結合ツール400へのアクセスを提供する開口部422または同様のものを有して、電子ユニット104を受け入れるベースユニット102上の開口部または同様のものにアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、ベースユニット102および電子ユニット104の結合中、ベースユニット102を支持するサポートまたは他のデバイスが、インサータ406の代わりに使用され得る。
【0056】
インサータ406は、開口部422を含む上部カバー406Aを含むことができる。上述したように、結合ツール400は、開口部422内に少なくとも部分的に受け入れ可能である。インサータ406はまた、外側スリーブ406Bを含むことができ、上部カバー406Aは、外側スリーブ406B上に摺動し、外側スリーブ406Bに結合することができる。いくつかの実施形態では、ユーザの皮下領域に分析物センサ114(
図1D)を挿入する機構のいくつかの部分(
図8A~
図8Bに示さず)は、外側スリーブ406B内に位置し得る。インサータ406は、内側スリーブ406D内に少なくとも部分的に受け入れ可能であってよいベースユニットサポート406Cを含み得る。図示されるように、ベースユニットサポート406Cは、電子ユニット104をベースユニット102に結合中にベースユニット102を支持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、インサータ406は、インサータ406の下方部および/またはベースユニット102の下方部を覆うキャップ406Eを含んでもよい。
【0057】
開口部422は、上部カバー406Aと電子ユニット104を受け入れるベースユニット102内の開口部106との間にアクセスを提供し得る。したがって、開口部422は、
図8Aに示されるように、電子ユニット104を取り付けられた結合ツール400が、開口部422内に進むことができるようにする。次いで、結合ツール400を使用して、
図8Bに示されるように、電子ユニット104とベースユニット102とを結合することができる。
図8Bの例では、電子ユニット104は、ベースユニット102内に挿入される。同様に、ベースユニットサポート406Cは、電子ユニット104を取り付けられた結合ツール400が通過して、電子ユニット104をベースユニット102に結合できるようにする開口部を有し得る。
【0058】
ここで、ベースユニット102、電子ユニット104、および結合ツール400がその中に位置するインサータ406の部分断面図を示す
図9Aおよび
図9Bを参照する。
図9Aの構成では、結合ツール400は、ロックされた構成にあり、電子ユニット104は、結合ツール400によって保持される。
図9Bの構成では、結合ツール400は、ロック解除された構成にあり、電子ユニット104は、ベースユニット102と結合されている。例えば、電子ユニット104は、ベースユニット102内に挿入されている。
【0059】
図9Aの構成では、結合ツール400は、開口部422内に少なくとも部分的に位置し、ロックされた構成にある。
図9Aに示されるように、アクティベータ402は、キャリア404内に完全には挿入されていないので、接触部材514は、第1の突出部634Pまたは第2の突出部635Pのいずれにも接触していない。したがって、結合ツール400は、電子ユニット104が結合ツール400に保持された、ロックされた構成にある。
【0060】
図9Bの構成では、結合ツール400は、ベースユニット102内に電子ユニット104を挿入するために使用されている。
図9Bに示されるように、アクティベータ402は、キャリア404に向けてz方向に押し込まれて、それにより、接触部材514を第1の突出部634Pおよび第2の突出部635Pに接触させている。第1の突出部634Pおよび第2の突出部635Pとの接触により、第1のフック636Aおよび第2のフック636Bは、互いに離れる方に移動され、それにより、電子ユニット104をキャリア404から解放する。アクティベータ402が、キャリア404内にさらに押し込まれると、第1の部材512の端部512S(
図5A~
図5D)は、電子ユニット104に接触し、電子ユニット104をベースユニット102内の開口部106内に押し込む。電子ユニット104が、ベースユニット102に結合されると、汚染物質が開口部106に進入することを防止する防水シールがベースユニット102と電子ユニット104との間に形成され得る。
【0061】
電子ユニット104とベースユニット102とが結合されると、電子ユニット104の第2の保持機構128(
図1F)が、ベースユニット102の第1の保持機構126と係合し、電子ユニット104とベースユニット102を結合する。電子ユニット104とベースユニット102とが結合された後、結合ツール400は、インサータ406から取り外されてもよく、電子ユニット104およびベースユニット102を含むウェアラブルデバイス100は、ユーザに適用され得る(例えば、取り付けられるか、または付着される)。いくつかの実施形態では、ベースユニット102がユーザに適用された後、結合ツール400を使用して、電子ユニット104およびベースユニット102を結合することができる。
【0062】
ウェアラブルデバイス100(
図1A)は、2週間またはベースユニット102が交換されるおよび/またはユーザから取り外されるのに必要な時間など、一定期間ユーザに着用され得る。この期間中、ウェアラブルデバイス100は、ユーザの皮下領域などにある、分析物を監視/測定していることができる。分析物監視後、ウェアラブルデバイス100は、ユーザから取り外されてもよい。次いで、ウェアラブルデバイス100の電子ユニット104は、ベースユニット102から切断/分離され得る。例えば、電子ユニット104は、ベースユニット102から分離されてもよく、ベースユニット102は、廃棄されてもよい。一般に、電子ユニット104は、ベースユニット102がユーザから取り外される前に、または後で、ベースユニット102から分離されてもよい。その後、電子ユニット104は、本明細書に記載されるように、結合ツール400を使用して新しいベースユニットに結合され得る。新しいベースユニットは、新しい電源および新しい分析物センサを含み得る。
【0063】
電子ユニット104は、ベースユニット102の上面に結合されているように示されているが、他の実施形態では、電子ユニット104は、取り外し可能であってよく、および/またはベースユニットの他の表面に結合されてもよい。例えば、
図10は、本明細書に記載の実施形態にしたがって、電子ユニット104およびベースユニット1002が結合ツール400(
図4)を使用して結合されることを可能にする開口部1006を有するウェアラブルデバイス1000のベースユニット1002の底面図を示す。いくつかの実施形態では、ベースユニット1002は、結合ツール400が開口部1006にアクセスできるようにするインサータ以外のデバイス内に配置され得る。
【0064】
ここで、連続分析物監視中に使用するウェアラブルデバイス(例えば、ウェアラブルデバイス100)の電子ユニット(例えば、電子ユニット104)とベースユニット(例えば、ベースユニット102)とを結合する方法1100の一例を示すフローチャートである、
図11を参照する。方法1100は、プロセスブロック1102で、キャリア保持デバイス(例えば、キャリア保持デバイス632)の使用によって、電子ユニットをキャリア(例えば、キャリア404)に保持することを含む。方法1100はまた、プロセスブロック1104で、電子ユニットをベースユニットに近接して位置付けることを含む。方法はさらに、プロセスブロック1106で、キャリア保持デバイスをアクティベータ(例えば、アクティベータ402)に係合することを含み、係合は、電子ユニットをキャリア保持デバイスから解放する。さらにまた、アクティベータの動きは、電子ユニットをベースユニットに結合する。
【0065】
前述の説明は、例示的な実施形態のみを開示する。本開示の範囲に含まれる上記の開示された装置および方法の修正は、当業者には容易に明らかになるであろう。
【国際調査報告】