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特表2023-540789乗り物車両のゲスト制御を容易にするためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-26
(54)【発明の名称】乗り物車両のゲスト制御を容易にするためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A63G 31/02 20060101AFI20230919BHJP
【FI】
A63G31/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515847
(86)(22)【出願日】2021-09-10
(85)【翻訳文提出日】2023-03-09
(86)【国際出願番号】 US2021049901
(87)【国際公開番号】W WO2022056284
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】63/077,095
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/470,118
(32)【優先日】2021-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】ヘア ジャスティン アレン
(72)【発明者】
【氏名】スミス デヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ヘインズ グレース キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】カム ウンベルト アウグスト
(57)【要約】
アトラクションの乗り物車両のための乗り物車両制御システムが、乗り物車両によって支持されたゲストをモニタするように構成された複数のセンサを含む。乗り物車両制御システムは、乗り物車両に結合するように構成されたアクチュエータシステムも含む。乗り物車両制御システムは、ゲストの位置、ゲストの動き又はこれらの両方を示す信号を複数のセンサから受け取るように構成された1又は2以上のプロセッサをさらに含む。1又は2以上のプロセッサは、信号に基づいて乗り物車両の意図された動きを決定し、意図された動きを容易にするために乗り物車両の動きに対する抵抗を調整するようにアクチュエータシステムを制御するようにも構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アトラクションの乗り物車両のための乗り物車両制御システムであって、
前記乗り物車両によって支持されたゲストをモニタするように構成された複数のセンサと、
前記乗り物車両に結合するように構成されたアクチュエータシステムと、
1又は2以上のプロセッサと、
を含み、前記1又は2以上のプロセッサは、
前記ゲストの位置、前記ゲストの動き、又は両方を示す信号を前記複数のセンサから受け取り、
前記信号に基づいて、前記乗り物車両の意図された動きを決定し、
前記意図された動きを容易にするために、前記乗り物車両の動きに対する抵抗を調整すること、前記乗り物車両に加わる力を調整すること、又は両方を行うように前記アクチュエータシステムを制御する、
ように構成される、
乗り物車両制御システム。
【請求項2】
前記複数のセンサは頭部位置センサを含み、前記信号は、前記ゲストの頭の位置、前記ゲストの頭の動き、又は両方を示す1又は2以上の信号を含む、請求項1に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項3】
前記複数のセンサは眼球位置センサを含み、前記信号は、前記ゲストの片目又は両目の眼球の位置、前記ゲストの片目又は両目の眼球の動き、又は両方を示す1又は2以上の信号を含む、請求項1に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項4】
前記複数のセンサはグリップセンサを含み、前記信号は、握力、前記ゲストのグリップの位置、前記ゲストのグリップの動き、又はこれらのいずれかの組み合わせを示す1又は2以上の信号を含む、請求項1に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項5】
前記複数のセンサは骨格センサを含み、前記信号は、前記ゲストの肢の位置、前記ゲストの肢の動き、又は両方を示す1又は2以上の信号を含む、請求項1に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項6】
前記アクチュエータシステムは、
1又は2以上のモータと、
前記1又は2以上のモータを前記乗り物車両に結合するように構成された1又は2以上のリンケージシステムと、
を含み、前記1又は2以上のプロセッサは、前記1又は2以上のモータの出力トルクを制御することによって前記乗り物車両の動きに対する抵抗を調整するように構成される、
請求項1に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項7】
前記1又は2以上のプロセッサは、前記ゲストによって装着されたVR装置を介して前記ゲストへの仮想画像の提示を制御するように構成される、請求項1に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項8】
前記1又は2以上のプロセッサは、前記信号と、前記ゲストによって装着された前記VR装置を介して前記ゲストに提示されている前記仮想画像とに基づいて、前記乗り物車両の前記意図された動きを決定するように構成される、請求項7に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項9】
前記アクチュエータシステムは、前記ゲストが自分の体重を移動させることによって前記乗り物車両を動かすことを可能にする半受動モードで動作するように構成される、請求項1に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項10】
アトラクションの乗り物車両のための乗り物車両制御システムであって、
1又は2以上のプロセッサを含み、前記1又は2以上のプロセッサは、
ゲストの頭の位置、前記ゲストの頭の動き、又は両方を示す第1の信号を頭部位置センサから受け取り、
前記第1の信号に基づいて、前記乗り物車両の意図された動きを決定し、
前記意図された動きを容易にするために前記乗り物車両の動きに対する抵抗を調整するようにアクチュエータシステムを制御する、
ように構成される、
乗り物車両制御システム。
【請求項11】
前記1又は2以上のプロセッサは、
前記ゲストの片目又は両目の眼球の位置、前記ゲストの片目又は両目の眼球の動き、又は両方を示す第2の信号を眼球位置センサから受け取り、
前記第1の信号及び前記第2の信号に基づいて、前記乗り物車両の前記意図された動きを決定する、
ように構成される、請求項10に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項12】
前記1又は2以上のプロセッサは、
握力、前記ゲストのグリップの位置、前記ゲストのグリップの動き、又はこれらのいずれかの組み合わせを示す第3の信号をグリップセンサから受け取り、
前記第1の信号、前記第2の信号及び前記第3の信号に基づいて、前記乗り物車両の前記意図された動きを決定する、
ように構成される、請求項11に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項13】
前記1又は2以上のプロセッサは、
前記ゲストの肢の位置、前記ゲストの肢の動き、又は両方を示す第4の信号を骨格センサから受け取り、
前記第1の信号、前記第2の信号及び前記第4の信号に基づいて、前記乗り物車両の前記意図された動きを決定する、
ように構成される、請求項11に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項14】
前記1又は2以上のプロセッサは、
前記ゲストによって装着されたVR装置を介して前記ゲストへの仮想画像の提示を制御し、
前記第1の信号と、前記ゲストによって装着された前記VR装置を介して前記ゲストに提示されている前記仮想画像とに基づいて、前記乗り物車両の前記意図された動きを決定する、
ように構成される、請求項10に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項15】
前記アクチュエータシステムを含み、前記アクチュエータシステムは、
1又は2以上のモータと、
前記1又は2以上のモータを前記乗り物車両に結合するように構成された1又は2以上のリンケージシステムと、
を含み、前記1又は2以上のプロセッサは、前記意図された動きを容易にするために前記乗り物車両の動きに対する抵抗を調整するように前記1又は2以上のモータの出力トルクを制御するよう構成される、
請求項10に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項16】
前記1又は2以上のプロセッサは、
前記ゲストの体重に対応する特性を含む、前記ゲストの1又は2以上の特性を決定し、
前記意図された動きを容易にするために前記ゲストの前記1又は2以上の特性に基づいて前記抵抗を調整するように前記アクチュエータシステムを制御する、
ように構成される、請求項10に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項17】
前記1又は2以上のプロセッサは、乗り物サイクルの校正部分の間に前記ゲストの前記1又は2以上の特性を決定するように構成される、請求項16に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項18】
前記1又は2以上のプロセッサは、前記ゲストが体重を移動させることによって前記乗り物車両を動かすことを可能にする半受動モードで前記アクチュエータシステムを動作させるように構成される、請求項10に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項19】
前記1又は2以上のプロセッサは、前記乗り物車両を前記意図された動きに従って駆動する能動モードで前記アクチュエータシステムを動作させるように構成される、請求項10に記載の乗り物車両制御システム。
【請求項20】
乗り物車両制御システムを動作させる方法であって、
1又は2以上のプロセッサにおいて、ゲストの頭の位置、前記ゲストの頭の動き、又は両方を示す第1の信号を頭部位置センサから受け取ることと、
前記1又は2以上のプロセッサを使用して、前記第1の信号に基づいて乗り物車両の意図された動きを決定することと、
前記ゲストが体重を移動させることによって前記意図された動きを容易にするために、前記1又は2以上のプロセッサを使用して、前記乗り物車両の動きに対する抵抗を調整するようにアクチュエータシステムを制御することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2020年9月11日に出願された「乗り物車両のゲスト制御を容易にするためのシステム及び方法(SYSTEMS AND METHODS TO FACILITATE GUEST CONTROL OF A RIDE VEHICLE)」という名称の米国仮特許出願第63/077,095号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この文献は全体が全ての目的で引用により本明細書に組み入れられる。
【背景技術】
【0002】
本節は、以下で説明及び/又は特許請求する本開示の様々な態様に関連し得る技術の様々な態様を読者に紹介するためのものである。本考察は、読者に背景事情を示して本開示の様々な態様のより良い理解を促す上で役立つと考えられる。従って、これらの記載は、先行技術を認めるものとしてではなく上記の観点から読むべきものであると理解されたい。
【0003】
遊園地は、ゲストに動き体験及び/又は視覚的体験を提供する上で有用な様々なアトラクションを含むことができる。例えば、アトラクションは、ゲストに動き体験を提供するために経路(例えば、乗り物軌道)に沿って移動する乗り物車両を含むことができる。いくつかの事例では、アトラクションが、ゲストに動き体験を提供するために、ある場所に固定されたままの状態で(例えば、経路に沿って移動することなく)ロール運動、ピッチ運動及び/又はヨー運動を行うように構成された乗り物車両を含むことができる。いくつかの事例では、アトラクションが、ゲストによって装着されてゲストに視覚的体験を提供する仮想現実(VR)装置を含むことができる。現在では、遊園地のゲストのための動き体験及び/又は視覚的体験を強化することが望ましい可能性があると認識されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国仮特許出願第62/889,942号明細書
【特許文献2】米国特許出願第16/687,354号明細書
【特許文献3】米国特許出願第16/929,066号明細書
【発明の概要】
【0005】
当初請求された主題に範囲に見合った特定の実施形態は、以下に要約される。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定するものではなく、むしろいくつかの開示する実施形態の概要を示すものにすぎない。実際には、本開示は、以下に示す実施形態と類似し得る又は異なり得る様々な形態を含むことができる。
【0006】
ある実施形態では、アトラクションの乗り物車両のための乗り物車両制御システムが、乗り物車両によって支持されたゲストをモニタするように構成された複数のセンサを含む。乗り物車両制御システムは、乗り物車両に結合するように構成されたアクチュエータシステムも含む。乗り物車両制御システムは、ゲストの位置、ゲストの動き、又はこれらの両方を示す信号を複数のセンサから受け取るように構成された1又は2以上のプロセッサをさらに含む。1又は2以上のプロセッサは、信号に基づいて乗り物車両の意図された動き(intended movement)を決定し、意図された動きを容易にするために、乗り物車両の動きに対する抵抗を調整するようにアクチュエータシステムを制御するようにも構成される。
【0007】
ある実施形態では、アトラクションの乗り物車両のための乗り物車両制御システムが、ゲストの頭の位置、ゲストの頭の動き、又はこれらの両方を示す第1の信号を頭部位置センサ(head position sensor)から受け取るように構成された1又は2以上のプロセッサを含む。1又は2以上のプロセッサは、第1の信号に基づいて、乗り物車両の意図された動きを決定するようにも構成される。1又は2以上のプロセッサは、意図された動きを容易にするために乗り物車両の動きに対する抵抗を調整するようにアクチュエータシステムを制御するようさらに構成される。
【0008】
ある実施形態では、乗り物車両制御システムを動作させる方法が、1又は2以上のプロセッサにおいて、ゲストの頭の位置、ゲストの頭の動き、又はこれらの両方を示す第1の信号を頭部位置センサから受け取ることを含む。方法は、1又は2以上のプロセッサを使用して、第1の信号に基づいて乗り物車両の意図された動きを決定することも含む。方法は、ゲストが体重を移動させることによって意図された動きを容易にするために、1又は2以上のプロセッサを使用して、乗り物車両の動きに対する抵抗を調整するようにアクチュエータシステムを制御することをさらに含む。
【0009】
全体を通じて同じ部分を同じ符号によって示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施形態による、ばねを含むばね式作動システムを含む乗り物車両及び乗り物車両制御システムを有するアトラクションの実施形態を示す概略図である。
図2】本開示の実施形態による、図1の乗り物車両において使用できる、2つのモータ及び2つのリンケージシステムを含むモータ式作動システムの実施形態の斜視図である。
図3】本開示の実施形態による、図1の乗り物車両において使用できる、3つのモータ及び3つのリンケージシステムを含むモータ式作動システムの実施形態の斜視図である。
図4】本開示の実施形態による、乗り物車両がいずれかの好適な作動システムを含み、複数のセンサが乗り物車両制御システムの車両コントローラに信号を供給するように構成された、図1のアトラクションの実施形態を示す概略図である。
図5】本開示の実施形態による、アトラクションの乗り物車両を動作させる方法の実施形態のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の1又は2以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では実施の特徴を全て説明していない場合もある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような実施の開発においては、実施によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実施固有の決定を行わなければならないと理解されたい。さらに、このような開発努力は複雑で時間がかかることができるが、それにもかかわらず、本開示の利益を有する通常の技術者にとって、設計、製作、及び製造の日常的な事業であると理解されたい。
【0012】
本開示の様々な実施形態の要素を紹介する場合、「a」、「an」及び「the」といった冠詞は、これらの要素が1つ又は2つ以上存在することを意味するものとする。「含む(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」という用語は、包括的なものとして意図されており、列記する要素以外のさらなる要素が存在し得ることを意味する。また、本開示の「1つの実施形態」又は「ある実施形態」についての言及は、記載する特徴も含むさらなる実施形態の存在を排除するものとして解釈されるように意図するものではないと理解されたい。
【0013】
本実施形態は、遊園地のアトラクションの乗り物車両制御システムに関する。乗り物車両制御システムは、ゲスト(例えば、乗客)を収容してゲストに動き体験を提供する乗り物車両の作動システムを制御するように構成される。一般に、ゲストは、乗り物車両に対して動くことによって乗り物車両制御システムに入力を提供することができ、乗り物車両制御システムは、入力に基づいて乗り物車両の作動システムを制御してゲストに動き体験を提供することができる。具体的には、乗り物車両制御システムは、ゲストの頭の位置及び/又は動き、目の位置及び/又は動き、及び身体の位置及び/又は動き(例えば、手、肢及び体重移動)をモニタする1又は2以上のセンサを含むことができる。車両コントローラは、1又は2以上のセンサからゲストの(単複の)位置及び/又は(単複の)動きを示す信号を受け取ることができる。その後、車両コントローラは、ゲストの(単複の)位置及び/又は(単複の)動きに基づいてゲストの意図を判定し、ゲストの意図に従って乗り物車両を制御することができる。以下でさらに詳細に説明するように、車両コントローラは、乗り物要素(例えば、アニマトロニックキャラクタなどの物理的乗り物要素、仮想現実(VR)装置を介してゲストに提示される仮想キャラクタなどの仮想乗り物要素)に関する追加入力を受け取り、追加入力に基づいてゲストの意図を判定することもできる。開示する技術は、応答性及び/又は没入感の高い体験をゲストに提供できるという利点を有する。
【0014】
図1に示すように、アトラクション10は、車両コントローラ14及び乗り物車両16(例えば、モーションシミュレータ)を有する乗り物車両制御システム12を含む。ある実施形態では、乗り物車両16が、ゲスト22(例えば、乗客)を収容するように構成された座席20を含むことができる。ゲスト22は、乗り物車両16に乗っている間に、VRコントローラ26(例えば、追加コントローラ)を含む又はVRコントローラ26に結合されたVR装置24(例えば、VRヘッドセット、ウェアラブル可視化装置、ヘッドマウント式センサ装置)を介して仮想体験を受け取ることもできる。
【0015】
なお、乗り物車両16は、そり、オートバイ、自動車、動物、サーフボード及びスケートボードなどを含むようないずれかの好適な形態又は外観を取ることができると理解されたい。また、本明細書では説明を容易にするために1人のゲスト22を支持する乗り物車両16を参照しながら乗り物車両制御システム12について説明するが、乗り物車両制御システム12は、同様の技術を適用して、複数のゲストを支持する多乗客用乗り物車両に適合させることもできると理解されたい。また、VR装置24は任意であり、アトラクション10の一部として提供しないこともできると理解されたい。例えば、ゲスト22は、乗り物車両制御システム12の一部として統合されたいずれかの装置を(例えば、頭部に)装着しないこともでき、及び/又はゲスト22に仮想特徴を提示しないこともできる(例えば、ゲスト22は実際の環境を見ることもできる)。さらに、ある実施形態では、開示する技術を容易にするために、ゲスト22が、ゲスト22をモニタするヘッドマウント式センサを含む非VR装置(例えば、メガネ、ヘッドマウント式ストラップ)を装着することもできる。このような事例では、VRコントローラ26が仮想体験を協調させるように構成されず、代わりにVRコントローラ26を利用して、ゲスト22をモニタするヘッドマウント式センサから信号を受け取り、及び/又は(例えば、ヘッドマウント式センサからの信号を処理することに基づいて)車両コントローラ14に信号又はその他のデータを供給することができる(従って、VRコントローラは、VRコントローラの代わりにゲスト追跡コントローラなどのいずれかのタイプの追加コントローラと呼ぶこともできる)。
【0016】
乗り物車両16は、ゲスト22が乗り物車両16の動きを制御するために(例えば、頭、目及び/又は身体を動かすことによって)入力を提供することを可能にする様々な構成のうちのいずれかを有することができる。例えば、ある実施形態では、座席20を乗り物車両16のばね板32(例えば、固体板、開放骨格(open framework))の上面30に結合することができる。ばね板32の底面36には、ばね34を係合又は結合することができる。ばね34は、(例えば、乗り物車両16の他のコンポーネントに対する)ばね板32の動きに対する抵抗力をもたらすことができる。乗り物車両16は、ストラット44を介して支持梁42に結合されたベース40を含むことができ、支持梁42は、枢動継手46を介してばね板32の底面36にも結合される。枢動継手46は、ばね板32がロール50(例えば、ロール運動)及びピッチ52(例えば、ピッチ運動)を介してベース40に対して回転することを可能にすることができる。ある実施形態では、ベース40が地面54に対して概ね静止することができる。しかしながら、ベース40が経路(例えば、軌道)をたどるさらに大型の車両の一部などである場合には、ベース40が地面54に対して動くこともできると理解されたい。
【0017】
ある実施形態では、枢動継手46を、ばね板32がヨー56(例えば、垂直軸72に平行な軸を中心としたヨー運動)を介してベース40に対して回転することも可能にする球面軸受継手(spherical bearing joint)又は自在継手とすることができる。しかしながら、枢動継手46は、(例えば、単一自由度に対応する)単一軸又は(例えば、2自由度に対応する)2軸に沿った動きのみを可能にするように構成することもでき、この構成は簡素化されたアトラクションに適することができる。例えば、枢動継手46は、単一軸の周囲の回転をもたらすために、ジンバル継手又はヒンジ付きジンバル拡張継手(hinged gimbal expansion joint)とすることができる。いずれにせよ、ベース40、支持梁42及び枢動継手46は、一般にばね板32の1又は2以上の枢動自由度を可能にしながらばね板32を支持する支持アセンブリ60を形成する。
【0018】
ゲスト22が装着できるVR装置24は、VR技術、拡張現実(AR)技術、及び/又は複合現実(例えば、VRとARの組み合わせ)技術を利用してゲスト22のための仮想体験をレンダリングする。例えば、VRコントローラ26はプロセッサ62及びメモリ64を含むことができ、プロセッサ62は、メモリ64に記憶された命令を実行して、VR装置24のディスプレイに、仮想体験に対応する一連の仮想画像を提示するように命令することができる。VRコントローラ26及び車両コントローラ14は、それぞれの通信コンポーネント66(例えば、無線又は有線)を介して互いに通信可能に結合することができる。このようにして、VR装置24を介して提供される仮想体験と乗り物車両16の動きとを互いに協調させることができる。例えば、VRコントローラ26は、ゲスト22に提示される仮想画像をばね板32の設定及び/又は動きに基づいて調整することができる。さらに、VR装置24を介して提供される仮想体験は、乗り物車両16の物理的外観及び/又はアトラクション10のテーマと対応するように選択することができ、これによってゲスト22に没入的体験を提供することができる。例えば、アトラクション10のテーマがジャングルである実施形態では、乗り物車両16の座席20を動物として設計し、仮想体験をジャングル内を走り抜けるレースとしてゲスト22に表示することができる。
【0019】
ある実施形態では、乗り物車両16が、(例えば、完全に受動的なシステム又は完全に能動的なシステムと比べて)ゲスト22の体験に関して利点をもたらすことができる、乗り物車両16の半受動的制御を可能にするコンポーネントを含むことができる。例えば、乗り物車両16は、垂直軸72に関してばね板32とベース40との間に配置されたアクチュエータプレート70(例えば、固体板、開放骨格)などの抵抗調整特徴を含むことができる。ある実施形態では、アクチュエータプレート70とベース40との間に、車両コントローラ14からの命令に基づいてベース40に対するアクチュエータプレート70の位置を調整するアクチュエータ74が結合される。具体的には、車両コントローラ14はプロセッサ90及びメモリ92を含むことができ、プロセッサ90は、メモリ92に記憶された命令を実行して、アクチュエータプレート70をばね板32からの特定の分離距離76に位置付けるように、完全に収縮した長さと完全に伸長した長さとの間のいずれかの好適なアクチュエータ長さに収縮又は伸長するようにアクチュエータ74に命令することができる。アクチュエータ74は、電気式アクチュエータ、油圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、磁気アクチュエータ、機械式アクチュエータ及び/又はサーボモータなどを含む、アクチュエータプレート70の動きを容易にするいずれかの好適なコンポーネントとすることができる。ある実施形態では、アクチュエータプレート70をばね板32に直接結合しないこともできる(例えば、少なくとも動作中の特定の位置及び/又は特定の時点において、アクチュエータプレート70及びばね板32を垂直軸72に沿って互いに物理的に分離することができる)。
【0020】
ばね34は、ゲスト22の動きに応答してアクチュエータプレート70に選択的に接触して加圧することができる。例えば、ゲスト22が支持梁42に対して体重を預けると、これに応じて枢動継手46がばね板32の回転(例えば、傾斜)を可能にし、従ってばね34の対応する部分をアクチュエータプレート70の上面80に接触(例えば、係合)させて配置する。ゲスト22が体重を預け続けると、上面80に接触したばね34が圧縮し、抵抗力を与えてばね板32の動きを減速させ、最終的には停止させる。乗り物車両制御システム12は、ばね板32とアクチュエータプレート70との間の分離距離76を調整することによってばね34の有効ばね定数を効果的に調整して、VR装置24によって提供される複数のVR体験のうちのいずれか1つに適した中性浮力の感覚及び/又は適切な応答性をゲスト22に与えるように乗り物16を調整することができる。
【0021】
単純にするために2つのばね34及び2つのアクチュエータ74を示しているが、これらはあらゆる数のこのような特徴を表すものであると理解されたい。実際に、乗り物車両16には、1つのばね34及び/又は1つのアクチュエータ74を含むいずれかの好適な数のばね34及びアクチュエータ74を含めることができる。例えば、単一のアクチュエータ74を有する実施形態では、単一のアクチュエータ74が、アクチュエータプレート70の位置を1又は複数の次元で調整することを可能にするいずれかの好適な4バーリンケージ、シザーリンケージ、ガイドレールと車輪との組み合わせ、又はその他の好適なリンケージ機構を含むことができる。また、単一のばね34を有する実施形態では、ゲスト22の予想質量中心に対応する中心位置に単一のばね34を配置することができる。また、機械ばね、螺旋ばね又はコイルばねとして示すばね34は、いずれかの好適な付勢部材又は抵抗装置(例えば、ガスばね、空気ばね、エラストマー、板ばね、剛性空気袋、ベルビルワッシャなどの円錐ばねワッシャ、ガスストラット、又は磁気反発アセンブリ、或いはこれらのいずれかの組み合わせ)を含み又は表すことができると理解されたい。すなわち、現在のところは、好適な装置の次元の関数として可変力を適用するいずれかの好適な装置が乗り物車両制御システム12における使用のために想定される。
【0022】
また、図ではばね板32のばね34がアクチュエータプレート70から分離しているが、他の実施形態では、ばね板32に正規化バイアス(normalizing bias)をもたらすようにばね34をばね板32とベース40との間に結合することもできる。さらに、ばね34は、ばね34がカンチレバー作用又は他のいずれかの好適な力分散部品(force-distributing components)を介してアクチュエータプレート70のいずれかの好適な表面に係合する位置を含む、ばね34の選択的係合を可能にする乗り物車両16のいずれかの好適な位置に結合することができると理解されたい。すなわち、この好適な位置は、閾値角度を超えたばね板32の回転に応答してばね34が係合するいずれかの好適な位置とすることができる。ある実施形態では、ばね34の一方又は両方の端部をばね板32に結合して、ばね板32とアクチュエータプレート70との間で選択的に圧縮することができる。ある実施形態では、ばね34をアクチュエータプレート70の上面80に結合することができる。ばね34、アクチュエータ74及び関連するコンポーネントは、組み合わさってばね式作動システムを形成することができる。さらに、乗り物車両16には(例えば、ばねを有する)様々なばね式作動システムのうちのいずれかを実装することができると理解されたい。
【0023】
図2は、アトラクション10の乗り物車両16において使用できるモータ式作動システムの実施形態を示す図である。図示のように、モータ式作動システムは、支持梁42の枢動継手46を中心とするばね板32の動きを引き起こす(例えば、ベース40に対するばね板32の動きを引き起こす)ように動作するモータ220及びリンケージシステム(linkage systems)222を含む。各モータ220(例えば、電気機械モータ、空気圧モータ、油圧モータ)は、枢動継手46を中心とするばね板32の動きに対する抵抗を調整するように動作することができる。ある実施形態では、各モータ220が、それぞれのギアボックス224及び/又はそれぞれのリンケージシステム222に結合される。例えば、モータ220は、ギアボックス224に結合することができ、ギアボックス224は、リンケージシステム222の第1のブラケット226に結合することができる。従って、モータ220によって出力される、モータ220のシャフトの回転を引き起こすようなトルクが、ギアボックス224のギアの回転を引き起こして第1のブラケット226を回転させることができる。一例として、モータ220は、キーレスブッシュを利用してシャフト及びギアボックス224を回転させてばね板32のスムーズな動きを可能にすることができる。第1のブラケット226は、リンケージシステム222のリンケージ228の第1の端部230においてリンケージ228に結合される。さらに、リンケージ228の第2の端部232は、リンケージシステム222の第2のブラケット234に結合することができ、第2のブラケット234は、ばね板32の底面36の一部(例えば、隅部、側面)に結合することができる。
【0024】
モータ220は、それぞれの水平軸236又は水平軸236に平行なそれぞれの軸を中心とする第1のブラケット226の回転運動を制御及び/又は駆動できるトルクを出力するように構成することができる。このような第1のブラケット226の回転運動は、垂直軸72に平行な軸に概ね沿ったリンケージ228の対応する動きを引き起こしてばね板32のそれぞれの部分に力を与えることができる。この与えられた力は、ばね板32をベース40に対して動かす(例えば、ピッチ及び/又はロールなど、回転させる)ことができる。リンケージ228は、リンケージシステム222の回転可能な締結具238(例えば、肩ねじ)などを介して第1のブラケット226及び第2のブラケット234に回転可能に結合して、それぞれの水平軸236を中心とするリンケージ228とブラケット226、234との間の回転運動を可能にすることができる。リンケージ228とブラケット226、234との間の回転は、ベース40に対するばね板32の動きのより大きな制御を可能にすることができる。さらに、リンケージ228とブラケット226、234との間の結合は、ブラケット226、234に対するリンケージ228のさらなる動きを可能にして、ベース40に対するばね板32の動きを容易にすることができる。一例として、リンケージ228は、回転可能な締結具238に沿って線形的に並進し、及び/又は(例えば、リンケージシステム222のさらなる締結具を介して)別の軸を中心にブラケット226、234に対して回転することができる。
【0025】
ある実施形態では、リンケージシステム222が、ベース40とアクチュエータプレート70との間に延びる(例えば、支持梁42に結合された)プレート240を介して支持される。例えば、支持アセンブリ60の一部とすることができるプレート240は、アクチュエータプレート70、ベース40及び/又は支持梁42に固定して結合することができる。ギアボックス224は、プレート240に固定して結合されてギアボックス224と支持アセンブリ60との間の動きを阻止し、これによってリンケージシステム222を安定させることができる。このようにして、プレート240は、モータ220がベース40に対するばね板32の望ましい動きを提供することを容易にすることができる。
【0026】
ある実施形態では、各モータ220が逆駆動可能(back-drivable)であることができる。すなわち、(例えば、ゲスト22の体重移動によって)ばね板32に与えられる十分な力が、モータ220によって出力されるトルクによって生じるばね板32の動きとは反対向きにベース40に対するばね板32の動きを引き起こすことができる。換言すれば、十分な力を使用して、モータ220によって出力されるトルクによって生じる回転方向とは反対向きに第1のブラケット226のいずれかを回転させることができる。このように、ばね板32に力を与えるためにモータ220によって出力されるトルクの量は、モータ220によって出力されるトルクに抗してばね板32をアクチュエータプレート70に対して動かすために必要な対向力の量を調整することができる。従って、モータ220によって出力されるトルクはばね板32の移動抵抗を設定する。具体的には、トルク出力を増加させると移動抵抗が大きくなることができ、トルク出力を減少させると移動抵抗が小さくなることができる。各モータ220は、車両コントローラ14に通信可能に結合することができ、プロセッサ90は、メモリ92に記憶された命令を実行して、特定のトルクを出力するようにモータ220を制御して、ばね板32動きに対する抵抗を効果的に調整又は設定することができる。図2のモータ式作動システムは2つのモータ及び2つのリンケージシステムを含んでいるが、乗り物車両16内ではいずれかの好適な数のモータ及びリンケージシステムを利用することができると理解されたい。例えば、図3には、乗り物車両16内で使用できる、3つのモータ及び3つのリンケージシステムを含むモータ式作動システムの実施形態を示す。3つのモータ220は、2つのモータ220を介してばね板32を制御することに比べて、ばね板32の動きのより大きな制御を可能にすることができる。一例として、車両コントローラ14は、ベース40に対してばね板32をピッチ運動及び/又はロール運動させることに加えて、垂直軸72に平行な軸に沿ってばね板32を平行移動させてばね板32をヒーブ運動させることなどもできる。
【0027】
図1図3には、説明を容易にするために乗り物車両16に含めることができるコンポーネントの例を示しているが、乗り物車両16は、様々なコンポーネント及び構成のうちのいずれかを有することができると理解されたい。実際に、乗り物車両制御システム12は、2019年8月21日に出願された「娯楽アトラクションの抵抗制御システム及び方法(Resistance Control Systems and Methods for Amusement Attractions)」という名称の米国仮特許出願第62/889,942号、2019年11月18日に出願された「娯楽アトラクションの抵抗制御システム及び方法」という名称の米国特許出願第16/687,354号、及び2020年7月14日に出願された「娯楽アトラクションの抵抗制御システム及び方法」という名称の米国特許出願第16/929,066号に開示される特徴及び技術のうちのいずれかを含み、又はこれらと共に使用することができ、これらの全ての文献は全体が全ての目的で引用により本明細書に組み入れられる。
【0028】
以上を踏まえて、図4に、ばね板32の動きに対する抵抗を調整するように(例えば、ゲスト22が体重移動によってばね板32を動かすことをより困難に又はより容易にするように)、及び/又はばね板32を能動的に調整するように(例えば、ばね板32を駆動するように、ばね板32に加わる力を調整するように)制御することができるアクチュエータシステム300(例えば、機械システム)を有する乗り物車両16の実施形態を示す。なお、アクチュエータシステム300は、ばね式アクチュエータシステム(例えば、図1)、モータ式アクチュエータシステム(例えば、図2及び図3)、又は他のいずれかの好適なタイプのアクチュエータシステム又は機械システムを含むことができると理解されたい。ばね板32は、ゲスト22の座席20を支持することができる。ゲスト22は、プロセッサ62及びメモリ64を有するVRコントローラ26を含む、又はこのようなVRコントローラ26に結合された、VR装置24を装着することができる。
【0029】
現在では、各ゲスト22は異なる特性(例えば、体重、活動レベル、移動性)を有することができ、このことが乗り物サイクル中に各ゲスト22が移動する態様に影響を及ぼす可能性があると認識されている。従って、車両コントローラ14は、各ゲスト22がアトラクション10を楽しむことができるように(例えば、乗り物車両16内で動き体験が得られるように、乗り物車両16を制御しているように感じるように)、各ゲスト22の異なる特性を考慮してばね板32の動きに対する抵抗を調整するように、及び/又はばね板32を能動的に調整するようにアクチュエータシステム300(例えば、図1のアクチュエータ74、図2のモータ220)を制御するよう構成することができる。例えば、車両コントローラ14は、ゲスト22の頭の位置及び/又は動き、目の位置及び/又は動き、及び/又は身体の位置及び/又は動き(例えば、手、肢及び体重移動)に関する入力に基づいてアクチュエータシステム300を制御するように構成することができる。
【0030】
ある実施形態では、車両コントローラ14を、1又は2以上のセンサから(例えば、頭の位置及び/又は動き、目の位置及び/又は動き、及び/又は身体の位置及び/又は動きを示すことができる)信号を受け取り、これらの信号を処理してゲスト22の意図を判定し、その後にゲスト22の意図に従ってアクチュエータシステム300を制御するように構成することができる。例えば、ゲスト22が後方左側に傾いていることを検出した場合には、乗り物車両16を上方向左向きに進めるように制御するゲスト22の意図であると解釈することができる。別の例として、ゲスト22の頭部が左側に傾斜及び/又は旋回していることを検出した場合には、乗り物車両16を左向きに進めるように制御するゲスト22の意図であると解釈することができる。
【0031】
ある実施形態では、乗り物車両制御システム12が、ゲスト22の頭の位置及び/又は動きをモニタするように構成された頭部位置センサ322(例えば、頭部追跡センサ)を含むことができる。位置は、ゲスト22の身体に対する位置(例えば、角度位置)及び/又は地面54又は重力ベクトルに対する位置とすることができ、動きは、速度、加速度及び/又は移動方向とすることができる。図示のように、頭部位置センサ322はゲスト22の頭部に装着することができる。例えば、頭部位置センサ322は、ゲスト22の頭部に装着されるVR装置24又は他の装置に組み込み及び/又は結合することができる。いくつかのこのような事例では、頭部位置センサ322を加速度計及び/又はジャイロスコープとすることができる。しかしながら、頭部位置センサ322は、ゲスト22の頭部の相対的位置及び/又は動きを示す画像を取得するように乗り物車両16に搭載された又は乗り物車両16に別様に近接するイメージセンサ(例えば、LIDAR、赤外線、カメラベース、ブロブトラッカー(blob trackers)、骨格トラッカー、光学トラッカー、ゲスト22によって装着されたRFIDタグを読み取るRFIDリーダ)などの他のいずれかの好適なタイプのセンサとすることもできると理解されたい。頭部位置センサ322は、その位置及び/又はタイプにかかわらず、ゲスト22の頭の位置及び/又は動きを示す信号を車両コントローラ14に(例えば、車両コントローラ14との無線通信を介して、及び/又はVRコントローラ26を介して)供給することができる。
【0032】
上述したように、ゲスト22は、一般に身体を動かす(例えば、身体を傾ける、体重を移動させる)ことによってばね板32を動かす(例えば、回転させる)ことができる。しかしながら、ゲスト22は、このような動き(例えば、傾動)を頭から開始することがある。例えば、ゲスト22は、ある方向に頭が動いた後にその方向に身体(例えば、重心)が移動するように頭を先導させることがある。車両コントローラ14は、頭部位置センサ322からの信号を処理してゲスト22の意図(例えば、意図される乗り物車両16の動き)を判定することができる。例えば、ゲスト22が突然頭を左側に傾けたことを信号が示す場合、車両コントローラ14は、ゲスト22がばね板32を下方向左向きに傾ける(例えば、ロール運動させる)ことを意図していると判定することができる。車両コントローラ14は、意図及び対応する意図された動きを判定したことに応答して、(例えば、ゲスト22がばね板32を容易に下方向左向きに傾けることができるように)意図された動きに対するばね板32の抵抗を弱めることができ、及び/又は意図された動き(例えば、ばね板32を下方向左向きに傾けること)を達成するように能動的にばね板32を調整することができる。
【0033】
頭部位置センサ322からの信号に基づいて(例えば、単独で又は他の信号と組み合わせて)ゲスト22の意図を判定することには、乗り物車両16がゲスト22に合わせてより容易に動くことを可能にし、及び/又はたとえゲスト22が体重移動を行うのが困難な場合であってもゲスト22に応答性の高い乗り物体験を提供できるという利点がある。さらに、ゲスト22は頭を先導させる傾向があるため、車両コントローラ14は、頭部位置センサ322からの信号に基づいてゲスト22の意図を判定することで、ゲスト22がどのように身体を動かす可能性が高いかを予想(例えば、予測)することができる。この結果、ゲスト22の身体の動きの前及び/又はゲスト22の身体の動きの初期期間又は開始期間中にばね板32の抵抗及び/又はばね板32の調整を行うことができる。このようにすると、ゲスト22は、ばね板32が自分の身体と共に(例えば、遅延なく)動いているように感じることができ、より応答性の高いリアルな動き体験を有することができる。
【0034】
乗り物車両制御システム12は、ゲスト22の特徴をモニタする他のタイプのセンサを含むこともでき、車両コントローラ14は、ゲスト22の特徴を処理してゲスト22の意図を判定することができる。例えば、乗り物車両制御システム12は、ゲスト22の片目又は両目の位置及び/又は動きをモニタするように構成された眼球位置センサ(eye position sensor)324(例えば、眼球追跡センサ)を含むことができる。図示のように、眼球位置センサ324は、ゲスト22の頭部に装着されるVR装置24又はその他の装置に一体化及び/又は結合することができる。しかしながら、ゲスト22の頭部に装着されるVR装置24又はその他の装置をゲスト22が装着していない実施形態では、眼球位置センサ324を、ゲスト22の片目又は両目の位置及び/又は動きをモニタするように乗り物車両16上に又は乗り物車両16に別様に近接して搭載することができる。一例として、眼球位置センサ324は、注視点(例えば、ゲスト22が見ている場所)及び/又はゲスト22の頭部に対する目の動きを示す画像を取得するように構成されたイメージセンサとすることができる。眼球位置センサ324は、その位置及び/又はタイプにかかわらず、ゲスト22の片目又は両目の位置(例えば、注視点)及び/又は動きを示す信号を車両コントローラ14に(例えば、車両コントローラ14との無線通信を介して及び/又はVRコントローラ26を介して)供給することができる。
【0035】
上述したように、ゲスト22は、一般に身体を動かす(例えば、身体を傾ける、体重を移動させる)ことによってばね板32を動かす(例えば、回転させる)ことができる。しかしながら、ゲスト22は、このような動き(例えば、傾動)を頭及び/又は目から開始することがある。例えば、ゲスト22は、移動又は傾斜したいと望む方向に目が動いた後でその方向に体(例えば、重心)が動くように、その方向に目を向けることがある。車両コントローラ14は、眼球位置センサ324からの信号を処理してゲスト22の意図を判定することができる。例えば、ゲスト22が突然視線を左側に移したことを信号が示す場合、車両コントローラ14は、ゲスト22がばね板32を左向きに回転させる(例えば、ヨー運動させる)ことを意図していると判定することができる。車両コントローラ14は、意図及び対応する意図された動きを判定したことに応答して、(例えば、ゲスト22がばね板32を容易に回転させることができるように)意図された動きに対するばね板32の抵抗を弱めることができ、及び/又は意図された動き(例えば、ばね板32を回転させること)を達成するように能動的にばね板32を調整することができる。
【0036】
また、現在では、ゲスト22が乗り物車両16に乗っている間に自身の頭部及び/又は身体を後方に傾斜させることは躊躇又は困難を伴う場合があるので、ゲスト22の片目又は両目を追跡することは、ゲスト22が後方に傾斜する(例えば、ゲスト22の後方にあるばね板32の後部がゲスト22の前方にあるばね板32の前部よりも低くなる(例えば、地面54に近くなる)ようにばね板32を後方に回転させるピッチ運動を行わせる)つもりであると判定することに関して特に有用であると認識されている。従って、車両コントローラ14は、このようなゲスト22の片目又は両目の動きの結果、ゲスト22が(例えば、比較的少ない体重移動で)ばね板32を後方に回転させやすくするようにばね板32の抵抗を弱め、及び/又はばね板32を後方に回転するように能動的に調整することができる。
【0037】
眼球位置センサ324からの信号に基づいて(例えば、単独で又は頭部位置センサ322からの信号などの他の信号と組み合わせて)ゲスト22の意図を判定することには、乗り物車両16がゲスト22に合わせてより容易に動くことを可能にし、及び/又はたとえゲスト22が体重移動を行うのが困難な場合であってもゲスト22に応答性の高い乗り物体験を提供できるという利点がある。さらに、ゲスト22は目を先導させる傾向があるため、車両コントローラ14は、眼球位置センサ324からの信号に基づいてゲスト22の意図を判定することで、ゲスト22がどのように身体を動かす可能性が高いかを予想(例えば、予測)することができる。この結果、ゲスト22の身体の動きの前及び/又はゲスト22の身体の動きの初期期間又は開始期間中にばね板32の抵抗及び/又はばね板32の調整を行うことができる。このようにすると、ゲスト22は、ばね板32が自分の身体と共に(例えば、遅延なく)動いているように感じることができ、より応答性の高いリアルな動き体験を有することができる。
【0038】
ある実施形態では、乗り物車両制御システム12が、ゲスト22の身体の位置及び/又は動き(例えば、体重移動、重心移動)をモニタするように構成された重量センサ326のアレイを(例えば、座席20内及び/又はばね板32内に)含むことができる。重量センサ326は、互いに間隔を置いた及び/又はゲスト22の座面全体に広がる圧力センサとすることができる。ある実施形態では、乗り物車両制御システム12が、ゲスト22の片手又は両手の握力(例えば、ゲスト22の手によって作用する力)、グリップの位置(grip position)(例えば、手の位置、ゲスト22の手によって作用する力の方向)、及び/又はグリップの動き(grip movement)(例えば、手の動き、ゲスト22の手によって作用する力の変化)を検出するように構成された1又は2以上のグリップセンサ328を含むことができる。グリップセンサ(grip sensors)328は、乗り物車両16の1又は2以上のハンドル上、又は乗り物サイクル中にゲスト22によって握られるように構成された乗り物車両16の別の部分に配置された圧力センサとすることができる。ある実施形態では、乗り物車両制御システム12が、ゲスト22の骨格特徴(例えば、肢)の位置及び/又は動きをモニタするように構成された1又は2以上の骨格センサ330を含むことができる。骨格センサ330は、イメージセンサ(例えば、LIDAR、赤外線、カメラベース、ブロブトラッカー、骨格トラッカー、光学トラッカー、ゲスト22によって装着されたRFIDタグを読み取るRFIDリーダ)を含むことができる。イメージセンサは、ゲスト22の骨格特徴の位置及び/又は動きをモニタするように乗り物車両16上に又は乗り物車両16に近接して配置することができる。重量センサ326、グリップセンサ328及び/又は骨格センサ330は、これらのセンサの位置及び/又はタイプにかかわらず、ゲスト22の身体の位置及び/又は動きを示す信号を車両コントローラ14に供給することができる。
【0039】
上述したように、ゲスト22は、一般に座席20に対して身体を動かす(例えば、身体を傾ける、体重移動する)ことによってばね板32を動かす(例えば、回転させる)ことができる。車両コントローラ14は、重量センサ326のアレイからの信号を処理してゲスト22の意図(例えば、意図される動き)を判定することができる。例えば、ゲスト22は、座席20の横方向左側でばね板32を下向きに回転(例えば、ロール運動)させたいと望む場合、座席20の横方向左側縁部に体重を移動させることができる。
【0040】
ゲスト22は、乗り物中にグリップセンサ328において自身の意図を示すようにグリップ(例えば、手の握り)を調整することもできる。例えば、ゲスト22は、前方に回転(例えば、ピッチ運動)したいと望んでいる間はハンドルを強く握り及び/又はハンドルを前方に押し付けることができ、及び/又は後方に回転(例えば、ピッチ運動)したいと望んでいる間はハンドルをゆるく握り及び/又はハンドルを後方に引っ張ることができる。同様に、ゲスト22は、一方の側に回転又は旋回(例えば、ヨー運動)したいと望んでいる間は一方のハンドルを前方に押し付けて一方のハンドルを後方に引っ張ることができる。ゲスト22は、乗り物中に自身の意図を示すように骨格特徴(例えば、肢)を調整することができる。例えば、ゲスト22は、前方に回転(例えば、ピッチ運動)したいと望んでいる間は腕の肘を曲げることができ、及び/又はゲスト22が後方に回転(例えば、ピッチ運動)したいと望んでいる間は腕の肘を真っ直ぐに伸ばすことができる。同様に、ゲスト22は、一方の側に回転又は旋回(例えば、ヨー運動)したいと望んでいる間は一方の肘を曲げて他方の肘を真っ直ぐに伸ばすことができる。
【0041】
車両コントローラ14は、重量センサ326のアレイ、グリップセンサ328及び/又は骨格センサ330からの信号を(例えば、単独で又は頭部位置センサ322及び/又は眼球位置センサ324からの信号などの他の信号と組み合わせて)処理してゲスト22の意図を判定することができる。上述したように、車両コントローラ14は、意図及び対応する意図された動きを判定したことに応答して、(例えば、ゲスト22がばね板32をより容易に動かすことができるように)意図された動きに対するばね板32の抵抗を弱めることができ、及び/又は意図された動き(例えば、ばね板32を動かすこと)を達成するように能動的にばね板32を調整することができる。
【0042】
ある実施形態では、車両コントローラ14が、VR装置24を介してゲスト22に提示されている仮想特徴などの乗り物要素に関する追加入力(例えば、信号)を受け取ることができる。車両コントローラ14は、この追加入力を利用してゲスト22の意図を判定することができる。例えば、左に曲がる仮想道路がゲスト22に提示されていることを追加入力が示す場合、車両コントローラ14は、左に曲がること(例えば、ヨー運動)がゲスト22の意図であると判定することができる。車両コントローラ14は、意図及び対応する意図された動きを判定したことに応答して、(例えば、ゲスト22がばね板32をより容易に旋回させることができるように)意図された動きに対するばね板32の抵抗を弱めることができ、及び/又は意図された動き(例えば、ばね板32を旋回させること)を達成するように能動的にばね板32を調整することができる。
【0043】
なお、乗り物要素は、ゲスト22の意図を判定するために(例えば、1又は2以上のセンサからの信号に加えて)多くの入力のうちの1つとして利用することができると理解されたい。ある実施形態では、1又は2以上のセンサからの信号が(例えば、ゲスト22の意図に関して)互いに矛盾する場合などに、乗り物要素を二次入力として利用することができる。例えば、少なくとも第1のセンサ(例えば、頭部位置センサ322)からの信号は左に曲がることがゲスト22の意図であると示しているのに対し、少なくとも第2のセンサ(例えば、グリップセンサ328)からの信号は右に曲がることがゲスト22の意図であると示している場合、車両コントローラ14は、ゲスト22の意図を判定するために、及び/又はゲスト22に(例えば、仮想道路が左に曲がっている箇所で左に曲がることなどの、乗り物要素と最も一致又は協調する)楽しい乗り物体験を提供するようにアクチュエータシステム300を制御する適切な方法を決定するために乗り物要素を考慮することができる。
【0044】
乗り物要素は、VR装置24を介して提示される仮想要素であることができると理解されたい。乗り物サイクル中にVR装置24が使用されない場合などの実施形態では、乗り物要素がアトラクション10内の実際の物理的要素を含むことができる。乗り物要素は、仮想要素であるか、それとも実際の物理的要素であるかにかかわらず、道路、建物、キャラクタ(例えば、動物、ロボット)、光の点滅又は音などの様々なオブジェクト及び/又は効果のうちのいずれかを含むことができる。例えば、車両コントローラ14は、乗り物要素に依存して、(例えば、キャラクタに興味があることによってそのキャラクタについて行くように)乗り物要素の方に傾くこと、又は(例えば、音に怯えることによってその音を避けるように)乗り物要素から離れて傾くことがゲスト22の意図であると判定又は考察することができる。
【0045】
乗り物車両コントローラ14は、乗り物サイクル全体を通じて(例えば、ゲスト22が乗り物車両16に乗っている間、乗り物車両16への乗車と乗り物車両16からの降車との間に)アクチュエータシステム300を異なる方法で制御することもできる。例えば、乗り物サイクルは、ゲスト22が(例えば、体重移動によって)乗り物車両16の動きを制御することを可能にする半受動モード(semi-passive mode)でアクチュエータシステム300が動作する第1の部分と、乗り物車両16の動きを能動的に駆動する、及び/又はゲスト22が(例えば、体重移動によって)乗り物車両16の動きを制御するのを阻止する能動モード(active mode)でアクチュエータシステム300が動作する第2の部分とを含むことができる。別の例として、乗り物サイクルは、ゲスト22が比較的小さな身体の動きで(例えば、体重移動によって)乗り物車両16の動きを制御することを可能にする比較的低い抵抗の(例えば、比較的低い抵抗範囲にわたる)半受動モードでアクチュエータシステム300が動作する第1の部分と、ゲスト22が比較的大きな身体の動きで(例えば、体重移動によって)乗り物車両16の動きを制御することを可能にする比較的高い抵抗の(例えば、比較的高い抵抗範囲にわたる)半受動モードでアクチュエータシステム300が動作する第2の部分とを含むことができる。従って、乗り物サイクルの第1の部分の間の動き(例えば、体重移動)はばね板32の第1の動きを引き起こすことができ、一方で乗り物サイクルの第2の部分の間の動きはばね板32の第2の動きを引き起こす(又はばね板32が動かない)ことができる。乗り物車両コントローラ14は、乗り物サイクルが完了に近づいていると判定すること、VR装置24によってサポートされているシミュレーション環境の特定の領域にゲスト22が進入していると判定すること、ゲスト22がシミュレーション環境内で特定のタスクを実行したと判定すること、及びゲスト22が要求された抵抗調整を示すユーザ入力を提供したと判定することなどに応答して抵抗を高めることにより、乗り物サイクルの継続時間にわたって抵抗を調整することもできる。制御のタイプ(例えば、半受動、能動)及び/又は抵抗を変化させることで、晴天条件の間は乗り物車両16の制御が容易な状態で道路に沿って運転し、その後の悪天候の間は乗り物車両16の制御が困難な(又は制御ができない)状態で道路に沿って流されるような異なる体験を乗り物サイクル中にシミュレートすることができる。このように、車両コントローラ14は、乗り物サイクル及び/又はゲスト22に提示される乗り物要素と協調した形でアクチュエータシステム300を制御する。
【0046】
ある実施形態では、車両コントローラ14が、特定の結果を促すように及び/又はもたらすようにアクチュエータシステム300を制御することができる。さらに、VRコントローラ26も、特定の結果を促すように及び/又はもたらすように仮想特徴を提示することができる。例えば、車両コントローラ14は、ある方向への動きに対する抵抗を(例えば、他の方向に対して)弱めるようにアクチュエータシステム300を制御して、ゲスト22にその方向に乗り物車両16を導くように(例えば、ゲスト22にそのようにしやすくすることによって)体重移動を促すことができる。同時に、VRコントローラ26は、道路障害物などの仮想特徴を提示して、ゲスト22にその仮想特徴を避ける方向に乗り物車両16を導くように体重移動を促すことができる。このように、車両コントローラ14及び/又はVRコントローラ26は、ゲスト22が乗り物車両16を制御している気分にさせながら乗り物車両16の動きに影響を与えることができる。
【0047】
上述したように、ゲスト22の意図は、頭の位置及び/又は動き、目の位置及び/又は動き、身体の位置及び/又は動き、及び/又は乗り物要素などの様々な要素(例えば、入力、信号)に基づいて決定することができる。車両コントローラ14は、(例えば、検出された様々な動きを対応するアクチュエータシステム300の抵抗及び/又は動作の変化に関連付ける)ルックアップテーブルを含むことができるアルゴリズムに様々な因子を入力してゲスト22の意図を判定することができる。ある実施形態では、アルゴリズムが、様々な因子に異なる重みを適用することができる。例えば、ゲスト22の頭の位置及び/又は動きに最も高く重み付けすることができる。ある実施形態では、機械学習を利用して様々な因子を意図に関連付けることができる。本明細書で使用する機械学習は、明確な命令を使用するのではなくパターン及び推論に依拠してタスクを実行する(例えば、予測又は決定を行う)ために使用できる数学モデルを意味することができる。これらの数学モデルは、訓練データ(例えば、サンプルデータ、履歴データ)を使用して生成することができる。
【0048】
ある実施形態では、ゲスト22のためにカスタマイズされた(例えば、個人化された)形でアクチュエータシステム300を制御することが望ましいと考えられる。上述したように、各ゲスト22は、体重を移動させて乗り物車両16を動かす各人の能力に影響を与える特定の特性を有することができる。例えば、第1のゲストは、軽い体重、低い活動レベル及び/又は低い移動性を有している場合がある。一方で、第2のゲストは、思い体重、高い活動レベル及び/又は高い移動性を有している場合がある。開示する実施形態抜きでは(例えば、ばね板32の動きに対する抵抗を動的に調整しなければ)、第1のゲスト及び第2のゲストの異なる特性を考慮してこれらの両ゲストに楽しい体験を提供することは困難となり得る。例えば、第1のゲストは体重移動によって乗り物車両16を動かすことが困難であるのに対し、第2のゲストは体重移動によって乗り物車両16を容易に動かすことができると考えられる。従って、ある実施形態では、車両コントローラ14が、ゲスト22の特性にアクセスし及び/又はこれらの特性を識別し、ゲスト22の特性に適した形でアクチュエータシステム300を制御することができる。車両コントローラ14は、ゲスト22の特性に適した抵抗、ゲスト22の特性に適したばね板32の限界位置(例えば、最大ロール、ピッチ及び/又はヨー)、又はばね板32を能動的に駆動する際のばね板32の位置の変化率などを設定することができる。乗り物車両コントローラ14は、ゲスト22がこれまでに乗り物サイクルを完了した回数に基づくことができるゲスト22のスキルレベルにアクセスし及び/又はこれらのスキルレベルを識別することもできる。このように、車両コントローラ14は、スキル又は経験値の高いゲストとは異なる意図を示唆する動きの極致(extremes of motion)を調整することによって、スキル又は経験値の低いゲストに対応することができる。一般に、1人のゲストによる1つの動きは別のゲストによる同じ動きとは異なる意図を示唆することがあるので、アルゴリズム(例えば、ルックアップテーブル)は、(例えば、スキルレベルを含む特性を考慮することによって)異なるゲストによる動きの変化に対処することができる。
【0049】
ある実施形態では、乗り物車両コントローラ14が、乗り物サイクルの初期部分の間に(例えば、乗車中及び/又は乗車後の第1の時間中に、乗り物サイクルの校正部分の間に)ゲスト22の特性を決定することができる。例えば、乗り物サイクルの初期部分の間に重量センサのアレイ326がゲスト22の体重を取得することができ、また骨格センサ330がゲスト22のサイズ(例えば、身長)を決定することができる。さらに、乗り物サイクルの初期部分の間にゲスト22が(例えば、VR装置24を介して提示できる命令に応答して、アクチュエータシステム300及び/又はVR装置24によって促されるように)様々な方法で動くことができる。この時に、1又は2以上のセンサ(例えば、頭部位置センサ322、眼球位置センサ324、重量センサ326のアレイ、グリップセンサ328及び/又は骨格センサ330)がゲスト22の(単複の)位置及び/又は(単複の)動きをモニタすることができる。この動きは、ゲスト22の活動レベル及び/又は移動性(例えば、乗り物車両16に乗っている間にゲスト22が提供することができる、及び/又は提供する可能性が高い入力の強度)を示すことができる。最終的に、車両コントローラ14は、1又は2以上のセンサから受け取られた信号に基づいてゲスト22の活動レベル及び/又は移動性を決定することができる。
【0050】
ゲスト22の体重、サイズ、活動レベル及び/又は移動性は、ゲスト22が乗り物車両16上に位置している間にどのように動くかに影響又は作用することができる。ある実施形態では、車両コントローラ14が、(例えば、特性に基づいて)ゲスト22を分類することができ、及び/又はゲスト22の特性に基づいて、(例えば、乗り物サイクルの初期部分後の)乗り物サイクルの残り部分の少なくとも一部又は全部を通じてアクチュエータシステム300を制御することができる。例えば、アクチュエータシステム300は、第1のゲストについては低い抵抗値範囲にわたって変化する抵抗を与え、第2のゲストについては高い抵抗値範囲にわたって変化する抵抗を与えるように制御することができる。
【0051】
ある実施形態では、乗り物サイクルの初期部分の間に、乗り物車両コントローラ14が、ゲスト22が乗り物車両16を制御しようと試みるためにどの(単複の)入力を利用するか又は好むかを判定することもできる。例えば、車両コントローラ14は、第1のゲストは主に1つのタイプの入力(例えば、グリップを変化させること)を使用し、及び/又は別のタイプの入力(例えば、体重移動)を最低限しか又は全く使用しないと判定することができる。このような事例では、アクチュエータシステム300を、第1のゲストの体重移動に依拠するのではなく第1のゲストのグリップの変化に応答してばね板32を能動的に駆動するように制御することができる。或いは、第1のゲストのグリップの変化に基づいてユーザの意図を判定したことに応答して抵抗を弱めることにより、その後に第1のゲスト22が自分の体重でばね板32を動かすことを容易にするようにアクチュエータシステム300を制御することもできる。従って、各ゲストは、体重を移動させることによって及び/又は他の方法で動く(例えば、グリップを変化させる)ことによって、自分が乗り物車両16を制御している(例えば、乗り物車両16が自分の動きに反応している)ように感じる動き体験を得ることができる。重要なことは、たとえゲストの身体能力に一定の限界がある場合でも、及び/又は過剰な努力を行うことなく各ゲストが動き体験を得られることにより、全てのゲストにより楽しい体験が提供される点である。
【0052】
また、車両コントローラ14は、特定のゲストについては乗り物車両16を能動モードで動作させ、他のゲストについてはそうしないことができる。或いは、車両コントローラ14は、特定のゲストについては乗り物車両16が能動モードで動作する頻度を高め、他のゲストについてはその頻度を下げることもできる。例えば、第1のゲストについては能動モードの使用頻度を高めて動きを提供し、(第2のゲストの方が乗り物車両16を動かすために体重を移動させる能力が高いので)第2のゲストについては能動モードの使用頻度を下げて動きを提供することができる。ある実施形態では、車両コントローラ14が、ゲスト22の体重移動を検出できなかったことに応答して、及び/又はゲスト22の意図が(ある方向に)乗り物車両16を動かすことであると判定した後に乗り物車両16の(例えば、予想される動き、その方向への)動きを検出できなかったことに応答して、半受動モードでの乗り物車両16の動作から能動モードでの動作に切り替えることができる。例えば、車両コントローラ14は、ゲスト22の頭の動き、ゲスト22の目の動き、ゲスト22のグリップの変化及び/又はゲスト22の肢の位置(limb positioning)の変化のうちの1つ又は2つ以上を示す信号に基づいて意図を判定した後に、乗り物車両16の動きに対する抵抗を弱めることができる。しかしながら、抵抗減少後の一定時間内に乗り物車両16が動かない場合、車両コントローラ14は、能動モードでの動作に切り替えて乗り物車両16の(例えば、その方向への)動きを引き起こすことができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、ゲスト22の特性を(例えば、ゲスト22の記憶済みプロファイルとして)データベースに記憶することができる。ゲスト22の特性と共にゲスト22の識別子を記憶することもできる。その後、乗り物車両コントローラ14は、ゲスト22によるその後の乗車中にデータベースから特性にアクセスし、ゲスト22に適した形で(例えば、乗り物サイクルの初期部分の間にモニタリングを行うことなく、及び/又はこのようなモニタリングに加えて)アクチュエータシステム300を制御することができる。例えば、ゲスト22は識別装置(例えば、ゲスト22に固有の無線周波数識別(RFID)タグを有するウェアラブル装置)を装着することができる。このような事例では、ゲスト22が乗り物車両16に乗っている時に、車両コントローラ14に通信可能に結合されたRFIDリーダがRFIDタグから識別子(例えば、コード)を読み取り、この識別子をゲスト22の特性に関連付けて記憶することができる。その後、RFIDリーダは、ゲスト22によるその後の乗車中に再びRFIDタグから識別子を読み取り、車両コントローラがデータベースからゲスト22の特性にアクセスできるように車両コントローラ14に識別子を提供することができる。また、ゲスト22が入力装置を介して(例えば、乗り物車両16上のタッチ画面を介して、又はアトラクション10の待ち行列内で、遊園地に入場する前に)識別子及び/又は特性を入力することもできると理解されたい。ある実施形態では、ゲスト22が、乗り物車両16において体験したいと望む抵抗(例えば、低レベル又は高レベルの抵抗)及び/又は動き(例えば、低レベル又は高レベルの動き)に関する選好を入力することができる。これらの選好は、データベースに記憶して識別子に関連付けることができる。
【0054】
なお、車両コントローラ14は、1又は2以上の乗り物車両センサ340から乗り物車両16の位置(例えば、傾斜)及び/又は動きを示す信号を受け取ることもできると理解されたい。例えば、乗り物車両センサ340は、傾斜計、加速度計及び/又は位置センサを含むことができる。この結果、車両コントローラ14は、1又は2以上の乗り物車両センサ340からの信号及びゲスト22の意図に基づいてアクチュエータシステム300を制御することができる。このようにして、乗り物車両コントローラ14は、ばね板32の動きに対する抵抗を弱めるように及び/又はばね板32を能動的に駆動するようにアクチュエータシステム300を制御する際に、乗り物車両16の現在の位置を考慮することができる。例えば、乗り物車両16がある方向の限界位置(例えば、最大ロール、ピッチ及び/又はヨー)に既に達している場合、車両コントローラ14は、その方向の抵抗をそれ以上弱めず、及び/又はばね板32をその方向に動くように能動的に駆動しないことができる。同様に、乗り物車両16が既に左向きに回転しており(例えば、車両コントローラ14によって判定された)ゲスト22の意図が右向きに動かすことである場合、車両コントローラ14は、(例えば、乗り物車両16を右向きに回転させるのではなく)中心位置又は中立位置に到達するように抵抗を調整し及び/又は乗り物車両16を駆動することができる。1又は2以上の乗り物車両センサ340からの信号は、VRコントローラ26が乗り物車両16の動きに対応する形でゲスト22に仮想画像を提供するために利用することもできる。
【0055】
上述したように、アクチュエータシステム300は、(例えば、図1のアクチュエータプレート70の動きを介して、図2及び図3のモータ220のトルク出力を介して)ばね板32の動きに抵抗を与えるために半受動モードで動作することができる。いくつかのこのような事例では、車両コントローラ14が、(例えば、ゲスト22の特性及び/又は乗り物サイクルに適した)特定の目標抵抗、及び特定の目標抵抗を達成するためのアクチュエータシステム300の設定(例えば、図1のアクチュエータプレート70の位置、図2及び図3のモータ220のトルク出力)を、抵抗設定データベース332を参照して決定することができる。これに加えて又はこれに代えて、アクチュエータシステム300は、ばね板32が動くように駆動される(例えば、図2及び図3では、1又は2以上のモータ220が、ゲスト22がばね板32に与える力に打ち勝つトルクを出力するように命令される)能動モードで動作することによってばね板32を位置付けることもできる。実際に、能動モードでは、車両コントローラ14が、ゲスト22が(例えば、半受動モードのように)ばね板32の動きを駆動できるようにする代わりに、アクチュエータシステム300を動作させてばね板32を望ましい形で(例えば、目標位置又は配向に)動かすことができる。例えば、車両コントローラ14は、能動モードで動作してばね板32を動かし、ゲスト22に特定の感覚及び乗り物体験を与えることができる。車両コントローラ14は、ゲスト22の意図及びばね板32の現在位置を利用して、ばね板32を動かすようにアクチュエータシステム300を制御する適切な方法(例えば、ばね板32の望ましい動きを生じさせるために1又は2以上のモータ220が出力すべき適切なトルク)を決定することができる。なお、車両コントローラ14は、ゲスト22の抵抗を適切に調整できるように現在の抵抗(例えば、図1のアクチュエータ74の長さ、図2及び図3のモータ220によって出力されるトルク)を示すフィードバック又は入力を受け取ることもできると理解されたい。
【0056】
車両コントローラ14は、乗り物車両16のハウジング又はシャーシに含めることも、或いは乗り物車両16から離れて位置して複数の乗り物車両16の動作を協調させることもできる。車両コントローラ14は、アクチュエータシステム300に命令を与えるプロセッサ90と、プロセッサ100のための命令を記憶するメモリ92とを含む。メモリ92は、抵抗設定データベース332を記憶することもできる。しかしながら、あらゆるコンポーネントは、クラウドデータベース内などのいずれかの好適な位置に好適に記憶してそこから更新することもできると理解されたい。プロセッサ90は、汎用プロセッサ、システムオンチップ(SoC)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は他の何らかの同様のプロセッサ構成などの、現在開示している技術を実行するための命令を実行できる1又は2以上のプロセッサを含むことができる。いくつかの実施形態では、これらの命令が、メモリ92及び/又はその他の記憶回路又は記憶装置などの有形の非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたプログラム又はコードに符号化される。本明細書に開示する処理ステップ及び技術は、車両コントローラ14が単独で実行することも、或いは車両コントローラ14に通信可能に結合された別のコントローラと共に(例えば、VRコントローラ26と共に、及び/又はゲスト22の位置及び/又は動きを示す信号を受信、送信及び/又は処理するゲスト追跡コントローラなどの他のいずれかのタイプのさらなるコントローラと共に)実行することもできると理解されたい。
【0057】
図5は、乗り物車両のアクチュエータシステムを制御する方法400の実施形態を示すフロー図である。本明細書に開示する方法400は、ブロックによって表される様々なステップを含む。なお、方法400の少なくともいくつかのステップは、車両コントローラなどのコンピュータシステムによる自動化手順として実行することができる。フローチャートにはステップを一定の順序で示しているが、これらのステップはいずれかの好適な順序で実行することができ、適切な場合にはいくつかステップを同時に実行することもできると理解されたい。また、方法400にステップを追加し、又は方法400からステップを省略することもできる。
【0058】
図示のように、方法400は、ステップ402において、乗り物車両内に支持されたゲストの位置及び/又は動きを示す信号を受け取ることによって開始することができる。信号は、ゲストの頭の位置及び/又は動きを示す、頭部位置センサからの信号を含むことができる。これに加えて又はこれに代えて、信号は、ゲストの片目又は両目の位置及び/又は動きを示す、眼球位置センサからの信号を含むこともできる。これに加えて又はこれに代えて、信号は、ゲストの体重移動を示す、重量センサのアレイからの信号を含むこともできる。これに加えて又はこれに代えて、信号は、ゲストの握力、手の位置及び/又は手の動きを示す、グリップセンサからの信号を含むこともできる。これに加えて又はこれに代えて、信号は、ゲストの骨格位置及び/又は動き(例えば、肢の位置(limb position)及び/又は動き)を示す、骨格センサからの信号を含むこともできる。例えば、ゲストの1又は2以上の位置及び/又は動きを示す1又は2以上の信号を車両コントローラにおいて受け取ることができる。
【0059】
次に方法400は、ステップ404に示すように、信号に基づいてゲストの意図(例えば、ゲストが乗り物車両をどのように動かしたいと望んでいるか又は意図しているか、意図される乗り物車両の動き)を判定する段階に進むことができる。現在では、(単複の)位置及び/又は(単複の)動きがゲストの意図を示すことができると認識されている。例えば、ゲストは、乗り物車両を左向きに回転又は移動させたいと望んでいる場合には頭を左側に動かすことができる。車両コントローラは、1又は2以上のアルゴリズムを使用して、信号に基づいてゲストの意図を判定することができる。本明細書で説明したように、乗り物車両コントローラは、ゲストの意図を判定するために乗り物要素を考慮することもできる。
【0060】
方法400は、ステップ406に示すように、乗り物車両の位置(例えば、傾斜)を示す信号を受け取ることを含むこともできる。信号は、乗り物車両に結合された乗り物車両センサからの信号を含むことができ、乗り物車両コントローラにおいて受け取ることができる。方法400は、ステップ408において、ゲストの意図及び乗り物車両の位置に基づいてアクチュエータシステムを制御することを含むことができる。例えば、車両コントローラは、ゲストによる体重移動に対する乗り物車両の応答を調整するために(例えば、ゲストがばね板を回転させるのを容易に又は困難にするために)、乗り物車両のばね板の動きに対する抵抗を調整するようにアクチュエータシステムに命令することができる。ある実施形態では、車両コントローラが、乗り物車両のばね板を能動的に駆動するようにアクチュエータシステムに命令することができる。本明細書で説明したように、車両コントローラは、ゲストに動き体験を提供するために、ゲストの特性を決定すること、抵抗設定データベースにアクセスすること、ゲストの特性及び/又は乗り物サイクルに基づいて適切な抵抗設定を決定することなどの他のステップを実行することもできる。さらに、車両コントローラは、VR装置を介してゲストに提示できる視覚的体験と動き体験が協調するようにアクチュエータシステムを制御することもできる。例えば、乗り物車両コントローラは、(例えば、乗り物サイクルのいくつかの部分の最中にはゲストにより少ない制御を提供し、乗り物サイクルの他の部分の最中にはゲストにより多くの制御を提供するように)視覚的体験に基づいてばね板の動きに対する抵抗を調整することができる。
【0061】
開示する乗り物車両制御システムの技術的効果としては、乗り物車両の抵抗の動的調整を可能にし、及び/又は乗り物車両内のゲストからの様々な入力に基づいて乗り物車両の動きを能動的に制御する点が挙げられる。開示する乗り物車両制御システムは、様々な特性を有するゲストに改善された体験を提供する。
【0062】
本明細書では、本開示のいくつかの特徴のみを図示し説明したが、当業者には多くの修正及び変更が思い浮かぶであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の趣旨に従う全てのこのような修正及び変更を含むように意図されていると理解されたい。なお、上述した図に関して図示又は説明した特徴は、いずれもあらゆる好適な形で組み合わせることができると理解されたい。
【0063】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むあらゆる請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0064】
10 アトラクション
12 乗り物車両制御システム
14 車両コントローラ14
16 乗り物車両
20 座席
22 ゲスト
24 VR装置
26 VRコントローラ
30 ばね板の上面
32 ばね板
34 ばね
36 ばね板の底面
40 ベース
42 支持梁
44 ストラット
46 枢動継手
50 ロール
52 ピッチ
54 地面
56 ヨー
60 支持アセンブリ
62 プロセッサ
64 メモリ
66 通信コンポーネント
70 アクチュエータプレート
72 垂直軸
74 アクチュエータ
76 分離距離
80 アクチュエータプレートの上面
90 プロセッサ
92 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】