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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-26
(54)【発明の名称】カバー
(51)【国際特許分類】
   F01P 11/04 20060101AFI20230919BHJP
   F16L 57/00 20060101ALI20230919BHJP
【FI】
F01P11/04 B
F16L57/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537731
(86)(22)【出願日】2021-08-24
(85)【翻訳文提出日】2023-04-25
(86)【国際出願番号】 IN2021050807
(87)【国際公開番号】W WO2022049594
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】202041037608
(32)【優先日】2020-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523072876
【氏名又は名称】ヴァレオ、インディア、プライベート、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Valeo India Private Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100208188
【弁理士】
【氏名又は名称】榎並 薫
(72)【発明者】
【氏名】ディネッシュ、バブ、ローガナタン
(72)【発明者】
【氏名】ハヌマクマール、オレティ
(72)【発明者】
【氏名】モハンラジ、パラマシバン
(72)【発明者】
【氏名】デバクマール、シャンカール
(72)【発明者】
【氏名】マンジュナス、バンナル
【テーマコード(参考)】
3H024
【Fターム(参考)】
3H024AA04
3H024AB07
3H024AC02
(57)【要約】
車両の被加熱要素(10)、特に車室の内部に配置された被加熱要素に装着されて被加熱要素(10)を覆うカバー(100)。カバー(100)は、その外面に構成されたリブ(110)を含む。リブ(110)は、成形時にカバー(100)とともに一体的に形成される。リブ(110)が形成されたカバー(100)は、車両の乗員の身体が加熱されたカバーに接触したり近づいたりすることによる接触を低減するとともに、乗員の身体が火傷を負うことを実質的に防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の被加熱要素(10)に装着されて前記被加熱要素(10)を覆うように適合されたカバー(100)であって、その外面に構成されたリブ(110)を備えるカバー(100)。
【請求項2】
前記リブ(110)は、成形時に前記カバー(100)とともに一体的に形成される、
請求項1に記載のカバー(100)。
【請求項3】
前記リブ(110)は、前記カバー(100)と別体であり、前記カバー(100)に装着される、
請求項1に記載のカバー(100)。
【請求項4】
前記リブ(110)は、矩形断面を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項5】
前記リブ(110)は、前記カバー全体に配置される、
請求項1~4のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項6】
前記リブ(110)は、間欠的および連続的のいずれか一方の態様で前記カバー(100)に配置される、
請求項1~5のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項7】
前記リブ(110)間の間隔は、3mm~10mmの範囲にあり、前記リブ(110)のピッチが、乗員の身体の最も細い部分よりも小さい、
請求項1~6のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項8】
前記リブ(110)は、3mm~10mmの範囲の高さにあり、前記リブ(110)は、乗員の身体を前記カバー(100)から遠ざけたままにする高さを有する、
請求項1~7のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項9】
前記リブ(110)は、水平方向、垂直方向、および角度を付けた方向の少なくとも1つにおいて前記カバー(100)に配置される、
請求項1~8のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項10】
前記リブ(110)は、十字形、六角形、円形、楕円形、八角形、および任意の他の閉じたパターンの少なくとも1つに沿って前記カバー(100)に配設される、
請求項1~9のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項11】
前記リブ(110)は、前記カバー(100)の乗員に対面する少なくとも一部分であって、乗員の身体が最も接触しやすい一部分に形成される、
請求項1~10のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項12】
前記リブ(110)は、前記カバー(100)で覆われる前記被加熱要素(10)により近い前記カバー(100)の少なくとも一部分に形成される、
請求項1~11のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項13】
パイプと、請求項1~12のいずれか一項に記載の前記カバー(100)と、を備え、前記カバー(100)は前記パイプに装着される、自動車のエンジン用の冷却システム(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバーに関し、特に、客室に配置される車両の被加熱要素用のカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
ラジエータは、車両のエンジン冷却システムの一部である熱交換器である。ラジエータは、一般に、車両の前部に装着されて、ラジエータの熱交換チューブを流れる冷却液を冷却するためのラムエアを直接受ける。ラジエータは、ラムエアにより冷却された冷却液を、第1パイプを介して車両のエンジンに供給する。冷却液は、車両のエンジンの周囲を通流してそこから熱を取り出すにつれて加熱される。加熱された冷却液は、この加熱された冷却液を冷却して再利用するために、ラジエータに第2パイプを介して通流して戻る。加熱された冷却液をエンジンからラジエータに供給する第2パイプは、一般に客室に配置され、加熱された冷却材が流れるため加熱される。加熱された第2被加熱パイプは客室に配置されているため、車両に乗っている人(乗員)の身体の一部、特に脚部が加熱されたパイプに誤って接触することにより、乗員に火傷を負わせる。
【0003】
このような火傷を防止するために、加熱された第2パイプを覆うようにカバーが使用されている。しかしながら、第2被加熱パイプに近接しているため、カバーも加熱されてしまう。図1aは、少なくとも1つの被加熱パイプ2を覆う従来のカバー1の等角図を示す。図1bは、乗員の身体「b」と被加熱パイプ2を覆う従来のカバー1との相互作用を描く概略図を示す。カバー1のプレーン(平坦)な外面を理由として、カバー1は、第2被加熱パイプ2の表面積よりも、乗員の身体「b」による接触を受ける比較的大きい表面積を有している。したがって、乗員の身体「b」がカバー1に誤って接触したりカバー1に近づいたりすることにより、カバー1で乗員の身体「b」に火傷を負わせる虞が大きくなる。従来のカバーのこのような構成は、カバー「b」の目的をくじくものである。車両の乗員が車両のドライバーである場合、火傷によりドライバーの注意が散漫になって事故につながり得る。また、加熱されたカバー1は、例えばプラスチックで被覆された電気配線ハーネスやプラスチック材料からなる流体搬送パイプ等の他の要素であって、客室に配置されて加熱されたカバー1に誤って接触し得る要素、またはその付近にある要素を焦がしたり損傷を与えたりし得る。
【0004】
特定の先行技術により少なくとも1つの被加熱パイプを覆うためのカバーが開示されているが、従来から知られているカバーは、カバーに接触したりカバーに近づいたりする乗員の身体に火傷を負わせるリスクを低減するものではない。さらに、カバーの過熱、およびカバーに接触したりカバーに近づいたりする乗員の身体部分に火傷を負わせることを防止することを目的として、被加熱パイプとカバーとの間に断熱材を設けることを示唆する先行技術はわずかにある。しかしながら、このような先行技術は、カバーに接触したりカバーに近づいたりする乗員の身体に火傷を負わせることを防止することは、依然としてできない。これは、従来から知られているカバーは、カバーから熱を放散させないため、カバーの過熱を防止できないからである。
【0005】
したがって、被加熱パイプを覆うためのカバーであって、乗員の身体がカバーに接触したりカバーに近づいたりした場合でも乗員の身体が火傷を負うリスクを実質的に防止するカバーが、必要とされている。さらに、構造が単純で製造が容易であるカバーが、必要とされている。さらに、カバーに多くの変更を加えることなく、乗員の身体がカバーに接触した場合でも乗員の身体が火傷を負うことを防止する要素を組み込むことができるカバーが、必要とされている。さらにまた、カバーを放熱させるための要素を有して構成されることでカバーの過熱を防止するカバーが、必要とされている。
【0006】
本発明の目的は、車両のエンジン冷却システムの被加熱パイプを覆うためのカバーであって、従来のカバーに関連する欠点を解消するカバーを、提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、乗員の身体がカバーに接触したり近づいたりすることで乗員の身体が火傷を負うことを実質的に防止するカバーを、提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、構造が単純で製造が容易であるカバーを、提供することである。
【0009】
本発明のまた別の目的は、カバーを放熱させるための要素を有して構成されることによりカバーの過熱を防止するカバーを、提供することである。
【0010】
本発明のまた別の目的は、既存のカバーに、カバーに多くの変更を加えることなく便利に組み込まれて、乗員の身体がカバーに接触したりカバーに近づいたりした場合でも乗員の身体が火傷を負うことを防止することができる要素を、提供することである。
【0011】
本明細書において、一部の要素またはパラメータに、第1要素および第2要素というようにインデックスが付される場合がある。この場合、別段の記載がない限り、このインデックスは、類似しているが同一ではない要素を区別して名付けることだけを意味する。これらの用語は本発明を損なうことなく交換可能であるため、このようなインデックスから優先順位の発想が推論されるべきではない。また、このインデックスは、本発明の要素の装着や使用の順序を示すものではない。
【発明の概要】
【0012】
本発明は、本発明の実施形態によるカバーを想定している。カバーは、車両の被加熱要素に装着されて、この被加熱要素を覆う。カバーは、その外面に構成されたリブを含む。
【0013】
全体として、前記リブは、成形時に前記カバーとともに一体的に形成される。
【0014】
代替的に、前記リブは、前記カバーと別体であり、前記カバーに装着される。
【0015】
全体として、前記リブは、矩形断面を有する。
【0016】
典型的に、前記リブは、前記カバー全体に配置される。
【0017】
さらに、前記リブは、間欠的および連続的のいずれか一方の態様で前記カバーに配置される。
【0018】
典型的に、前記リブ間の間隔は、3mm~10mmの範囲にあり、前記リブのピッチは、乗員の身体の最も細い部分よりも小さい。
【0019】
全体として、前記リブは、3mm~10mmの範囲の高さにあり、前記リブは、乗員の身体を前記カバーから遠ざけたままにする高さを有する。
【0020】
全体的に、前記リブは、水平方向、垂直方向、および角度を付けた方向の少なくとも1つにおいて前記カバーに配置される。
【0021】
代替的に、前記リブは、十字形、六角形、円形、楕円形、八角形、および任意の他の閉じたパターンの少なくとも1つに沿って前記カバーに配置される。
【0022】
具体的には、前記リブは、前記カバーの乗員に対面する一部分であって、乗員の身体が最も接触しやすい一部分に形成される。
【0023】
より具体的には、前記リブは、前記カバーで覆われる前記被加熱要素により近い前記カバーの少なくとも一部分に形成される。
【0024】
全体的に、リブは、プラスチックおよび金属のいずれか一方からなる。
【0025】
また、自動車のエンジン用の冷却システムが開示される。冷却システムは、パイプと、以上に開示されたカバーと、を含む。カバーは、パイプに装着される。
【0026】
本発明の他の特徴、詳細および利点は、以下の発明の説明から推察され得る。本発明およびこれに付随する利点の多くのより完全な理解は、これが添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することにより良好に理解されるにつれて、容易になされるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1a図1aは、被加熱パイプに装着されてこれを覆う従来のカバーの等角図を示す。
図1b図1bは、乗員の身体と図1aの従来のカバーとの相互作用を描く概略図を示す。
図2図2は、被加熱パイプに装着されてこれを覆う本発明の実施形態によるカバーの等角図を示す。
図3図3は、図2のカバーの別の等角図を示す。
図4図4は、図2のカバーのさらに別の等角図を示す。
図5図5は、乗員の身体と被加熱パイプを覆う本発明の実施形態によるカバーとの相互作用を描く概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面は、本発明を実施に向けて十分に詳細に開示し、これらの図面は必要な場合本発明をより良好に定義する助けとなることに留意する必要がある。しかしながら、本発明は、本明細書で開示された実施形態に限定されるべきではない。
【0029】
本発明は、車両のエンジン冷却システムの被加熱要素、特に車両のエンジンからラジエータへの流体流れを構成するチューブを覆う保護カバーを想定している。チューブは、客室に配置され、車両に乗っている人(乗員)が接触しやすい。保護カバーは、車両の被加熱要素に装着されて、この被加熱要素を覆う。乗員の身体部分と加熱されたカバーとの接触を最小限にして、乗員の身体部分がカバーに接触した場合でも乗員の身体部分が火傷を負うことを防止するように、カバーはその外面に構成されたリブを含んでいる。また、リブはカバーから熱を放散させる。以下の説明および添付図面では、高熱の冷却液をエンジンからラジエータに供給する被加熱パイプを覆うためのカバーを例として本発明を説明する。しかしながら、本発明のカバーは、車両のエンジン冷却システムへの適用のみに限定されない。本発明のカバーは、車両環境において、人の身体が接触することで火傷を負わせる可能性のあるあらゆる他の被加熱要素を覆うために使用され得る。
【0030】
図1aは、少なくとも1つの被加熱パイプ2に装着されてこれを覆う従来のカバー1の等角図を示す。図1bは、乗員の身体「b」と被加熱パイプ2を覆う従来のカバー1との相互作用を描く概略図を示す。従来のカバー1は、プレーン(平坦)な外面を有するとともに、第2被加熱パイプ2の表面積よりも、乗員の身体「b」による接触を受ける比較的大きい表面積を有している。したがって、乗員の身体「b」がカバー1に誤って接触したりカバー1に近づいたりすることにより、カバー1で乗員の身体「b」に火傷を負わせる虞が大きくなる。
【0031】
本発明は、従来のカバーの欠点を解消するカバーを想定している。
【0032】
図2は、加熱された冷却液が流れることにより加熱される少なくとも1つの被加熱要素、特に少なくとも1つの被加熱パイプ10(以下単にパイプ10と称する)に装着されてこれを覆う本発明の実施形態によるカバー100の等角図を示す。より具体的には、パイプ10は、ラジエータから車両のエンジンへの流体流れを構成する、車両のエンジン冷却システムの一部である。図3は、カバー100の別の等角図を示す。図4は、カバー100単体のさらに別の等角図を示す。カバー100は、パイプ10に装着されてこれを覆っている。カバー100は、覆われる要素、本例ではパイプ10の形状に適合している。カバーは、カバーがパイプ10を覆い、かつ乗員がパイプ10に直接接触することを防止するような形状および構成を有している。カバー100はパイプ10に近接しているため、カバー100も加熱される。しかしながら、カバー100は、車両の乗員の身体部分(以下、乗員の身体「B」と称する)、例えば車両の乗員の脚部とカバー100との接触を大幅に低減するように形成されているため、乗員の身体が加熱されたカバー100に接触したり近づいたりすることにより乗員の身体に火傷を負わせることを防止している。より具体的には、本発明のカバー100は、カバー100の乗員に対面する側に構成されたリブ110を有して構成されている。カバー100のこのような構成により、乗員の身体「b」と従来のカバー1との面接触に代えて、乗員の身体「B」とカバー100との接触が線接触とされる。したがって、乗員の身体「B」とカバー100との接触が大幅に低減され、乗員の身体「B」がカバー100に接触したりカバー100に近づいたりした場合でも、乗員の身体が火傷を負うことが防止される。さらに、カバー100のこのような構成により、カバー100の放熱が生じるため、カバー100の過熱が防止される。
【0033】
全体として、カバー100は、カバー100の乗員に対面する外面に構成されたリブ110を含んでいる。リブ110は、成形時にカバー100とともに一体的に形成される。代替的に、リブ110は、カバーと別体であり、カバー100に装着される。図5に示すように、リブ110が形成されたカバー100のこのような構成により、乗員の身体「B」とカバー100との接触が線接触まで低減される。したがって、乗員の身体「B」がカバー100に接触したりカバー100に近づいたりした場合でも、乗員の身体「B」が火傷を負うことが防止される。全体として、リブ110は、矩形断面を有している。乗員の身体「B」とカバー100との接触をさらに低減するように、リブ110は、全体として面取りまたはフィレットを有して構成されている。また、リブ110に形成された面取りおよびフィレットは、リブ110の隅部における鋭利な縁部を防止するため、乗員の身体「B」を傷付けることが防止される。典型的に、隣接するリブ110間の間隔は、3mm~10mmの範囲にある。より具体的には、リブのピッチは、乗員の身体の最も細い部分よりも小さい。一般に、リブ110は、3mm~10mmの範囲の高さにある。特に、リブ110は、乗員の身体をカバーから遠ざけたままにする高さを有している。一実施形態において、すべてのリブが均一な高さを有している。別の実施形態において、リブの高さは異なる。リブの高さやピッチ、およびリブの構成は、カバー100の重量を実質的に増加させることなく、カバーと乗員の身体「B」との接触を低減するというその目的を果たすように選択される。しかしながら、リブ110が乗員の身体「B」と加熱されたカバー100との接触を低減する限り、本発明は、カバー100に形成されるリブ110の特定の構成、個数および配置に限定されない。
【0034】
全体として、リブ110は、水平方向、垂直方向、および角度を付けた方向の少なくとも1つにおいてカバー100に配置される。代替的に、リブ110は、十字形、六角形、円形、楕円形、八角形、および任意の他の閉じたパターンの少なくとも1つに沿ってカバー100に配設される。具体的には、リブ110は、カバー100の乗員に対面する少なくとも一部分であって、乗員の身体が最も接触しやすい一部分に配置される。より具体的には、リブ110は、カバー100に覆われたパイプ10により近いカバーの少なくとも一部分に形成される。典型的に、リブ110は、カバー100全体に配置される。さらに、リブ110は、間欠的および連続的のいずれか一方の態様でカバー100に配置される。全体として、リブ110は、プラスチックおよび金属のいずれか一方からなる。
【0035】
また、自動車のエンジン用の冷却システム200が開示される。冷却システム200は、パイプ10と、以上に開示されたカバー100と、を含んでいる。カバー100は、パイプ10に装着される。
【0036】
上述の教示に照らして、本発明の多くの変更例および変形例が可能であることが明瞭である。したがって、本発明は、本明細書で具体的に説明した以外の態様で実施され得ることを理解されたい。
【0037】
いずれの場合も、他の実施形態が存在し得るため、本発明は、本文書に具体的に説明した実施形態に限定され得ず、また限定されるべきではない。本発明は、任意の等価な手段および技術的に動作する手段の組み合わせに及ぶものとする。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-01-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の被加熱要素(10)に装着されて前記被加熱要素(10)を覆うように適合されたカバー(100)であって、前記カバー(100)は、その外面に構成されたリブ(110)を備え、前記リブ(100)間の間隔は、3mm~10mmの範囲にある、カバー(100)。
【請求項2】
前記リブ(110)は、成形時に前記カバー(100)とともに一体的に形成される、
請求項1に記載のカバー(100)。
【請求項3】
前記リブ(110)は、前記カバー(100)と別体であり、前記カバー(100)に装着される、
請求項1に記載のカバー(100)。
【請求項4】
前記リブ(110)は、矩形断面を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項5】
前記リブ(110)は、前記カバー全体に配置される、
請求項1~4のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項6】
前記リブ(110)は、間欠的および連続的のいずれか一方の態様で前記カバー(100)に配置される、
請求項1~5のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項7】
記リブ(110)のピッチが、乗員の身体の最も細い部分よりも小さい、
請求項1~6のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項8】
前記リブ(110)は、3mm~10mmの範囲の高さにあり、前記リブ(110)は、乗員の身体を前記カバー(100)から遠ざけたままにする高さを有する、
請求項1~7のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項9】
前記リブ(110)は、水平方向、垂直方向、および角度を付けた方向の少なくとも1つにおいて前記カバー(100)に配置される、
請求項1~8のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項10】
前記リブ(110)は、十字形、六角形、円形、楕円形、八角形、および任意の他の閉じたパターンの少なくとも1つに沿って前記カバー(100)に配設される、
請求項1~9のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項11】
前記リブ(110)は、前記カバー(100)の乗員に対面する少なくとも一部分であって、乗員の身体が最も触れやすい一部分に形成される、
請求項1~10のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項12】
前記リブ(110)は、前記カバー(100)で覆われる前記被加熱要素(10)により近い前記カバー(100)の少なくとも一部分に形成される、
請求項1~11のいずれか一項に記載のカバー(100)。
【請求項13】
パイプと、請求項1~12のいずれか一項に記載の前記カバー(100)と、を備え、前記カバー(100)は前記パイプに装着される、自動車のエンジン用の冷却システム(200)。
【国際調査報告】