(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-27
(54)【発明の名称】トリガポンプディスペンサ
(51)【国際特許分類】
B05C 5/00 20060101AFI20230920BHJP
F04B 9/14 20060101ALI20230920BHJP
B05B 11/00 20230101ALN20230920BHJP
【FI】
B05C5/00 A ZAB
F04B9/14 C
B05B11/00 102G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023506181
(86)(22)【出願日】2021-07-31
(85)【翻訳文提出日】2023-03-23
(86)【国際出願番号】 EP2021071510
(87)【国際公開番号】W WO2022023579
(87)【国際公開日】2022-02-03
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513145966
【氏名又は名称】オブリスト クロージャーズ スウィッツァランド ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】OBRIST CLOSURES SWITZERLAND GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100182305
【氏名又は名称】廣田 鉄平
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【氏名又は名称】東海 裕作
(74)【代理人】
【識別番号】100131093
【氏名又は名称】堀内 真
(74)【代理人】
【識別番号】100150902
【氏名又は名称】山内 正子
(74)【代理人】
【識別番号】100141391
【氏名又は名称】園元 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100221958
【氏名又は名称】篠田 真希恵
(74)【代理人】
【識別番号】100192441
【氏名又は名称】渡辺 仁
(72)【発明者】
【氏名】シュミット パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルヘルム クリスチャン
(72)【発明者】
【氏名】ナタースキー クロース
【テーマコード(参考)】
3H075
4F041
【Fターム(参考)】
3H075AA01
3H075BB03
3H075BB13
3H075BB22
3H075DA04
3H075DA09
3H075DB14
3H075DB39
4F041AB01
4F041CB04
4F041CB30
(57)【要約】
トリガポンプディスペンサ(10)は、本体(20)と、出口ノズル(35)と、ポンプチャンバ(190)と、ポンプチャンバ(190)内の可変容積を画定するためのピストン(25)であって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストン(25)と、ピストン(25)と接続され、ピストン(25)が引き込み位置にある開始位置とピストン(25)が挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガ(60)と、トリガ(60)をその引き込み位置に向けて付勢するために設けられた付勢手段(65a、65b)と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、出口ノズルと、ポンプチャンバと、前記ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストンであって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、前記ピストンと接続され、前記ピストンが前記引き込み位置にある開始位置と前記ピストンが前記挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガと、前記トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段とを備えるトリガポンプディスペンサであって、
前記ポンプが、前記本体によって画定され、前記ポンプチャンバと連通するように適合された入口ポート及び出口ポートを備え、前記ポンプが、吐出される液体が前記ポンプチャンバ内にあり、前記ポンプチャンバの容積が減少するにつれて前記ピストンが前記引き込み位置から前記挿入位置に移動するときに前記入口ポートを閉じるように適合された入口弁を備え、前記入口弁が、前記ピストンが前記挿入位置から前記引き込み位置に移動するときに前記ポンプチャンバ容積が増加するにつれて、吐出される液体が前記入口ポートを通して前記ポンプチャンバに引き込まれたときに、前記入口ポートを開くように適合され、前記出口弁が、その中の液体が前記出口ポートを通して吐出されるにつれて前記ポンプチャンバの容積が減少するときに前記出口ポートを開くように適合され、前記ポンプチャンバの容積が増加するときに閉じるように適合され、前記出口弁が、前記ポンプチャンバ内に所定の高圧が確立された後にのみ液体に前記出口を通過させるように動作可能な予備圧縮弁を備える、前記トリガポンプディスペンサ。
【請求項2】
吸引工程中、前記ピストンが前記弁から離れるように移動することで、前記シリンダチャンバに真空が形成され、負圧により前記入口弁のリップが倒れて前記入口の開口が開き、前記液体が前記入口の経路を介して前記シリンダチャンバに入ることができ、圧力工程中に前記ピストンが前記弁の方向に移動し、それによりシステムに過剰な圧力が蓄積され、前記入口弁の前記封止リップが前記シリンダの外壁に押し付けられて前記入口開口を封止し、一定の圧力レベルを超えると前記出口弁が後方に閉まり、外側弁部分と内側弁部分との間に自由通路が形成される、請求項1に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項3】
前記所定の高圧が、前記弁の内側部分の材料によって規定される、請求項1又は2に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項4】
前記所定の高圧が、外側ジャケットと内側封止要素との間の円錐接続の設計によって規定される、請求項1~3のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項5】
弁部材を備え、前記弁部材が第1の部材及び第2の部材を含み、これらの部材が別個に形成されて互いに接続可能であり、これらの部材の一方が入口弁機能を提供し、これらの部材の他方が出口機能を提供する、請求項1~4のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項6】
前記弁の移動によって形成される間隙により、前記液体が前記シリンダ空間から前記出口チャネルに流れ込むことが可能になる、請求項1~5のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項7】
前記弁の開口距離が中央停止部の長さによって決定される、請求項1~6のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項8】
前記システム圧力が一定のレベルを下回ると、前記出口弁が元の位置に戻って閉まり、前記弁の前記外側部分を封止して、前記シリンダチャンバから前記出口側への接続が再び閉じられるようにする、請求項1~7のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項9】
前記トリガと前記付勢手段が同じ構成要素で形成され、前記付勢手段が、相互に離間した一対の湾曲ばねアームを備える、請求項1~8のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項10】
前記アームがヒンジ点で前記トリガに接合され、これにより、前記アームが、使用時に前記トリガに対してヒンジ式に動くことができる、請求項9に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項11】
前記トリガと前記ばねアームが共に一体として形成されている、請求項9又は10に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項12】
アクチュエータが消費後リサイクル(PCR)プラスチックから形成されている、請求項1~11のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項13】
前記アクチュエータが20~80%のPCR含有物から形成されている、請求項1~12のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項14】
トリガ噴霧器のポンピングシリンダに予備圧縮機能を提供するための弁要素であって、前記シリンダ内の液体の圧力が一定の所定のレベルを上回っているときにのみ、加圧された液体を排出することが可能になる、前記弁要素。
【請求項15】
非予備圧縮ポンプを予備圧縮に変換するための変換弁。
【請求項16】
本体と、出口ノズルと、ポンプチャンバと、前記ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストンであって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、前記ピストンと接続され、前記ピストンが前記引き込み位置にある開始位置と前記ピストンが前記挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガと、前記トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段と、を備えるトリガポンプディスペンサであって、
前記ポンプが、前記本体によって画定され、前記ポンプチャンバと連通するように適合された入口ポート及び出口ポートを備え、前記ポンプが、吐出される液体が前記ポンプチャンバ内にあり、前記ポンプチャンバの容積が減少するにつれて前記ピストンが前記引き込み位置から前記挿入位置に移動するときに前記入口ポートを閉じるように適合された入口弁を備え、前記入口弁が、前記ピストンが前記挿入位置から前記引き込み位置に移動するときに前記ポンプチャンバ容積が増加するにつれて、吐出される液体が前記入口ポートを通して前記ポンプチャンバに引き込まれたときに、前記入口ポートを開くように適合され、前記出口弁が、その中の液体が前記出口ポートを通して吐出されるにつれて前記ポンプチャンバの容積が減少するときに前記出口ポートを開くように適合され、前記ポンプチャンバの容積が増加するとき閉じるように適合され、前記出口弁が、前記ポンプチャンバ内に所定の高圧が確立された後にのみ液体に前記出口を通過させるように動作可能な予備圧縮弁を備え、前記トリガと前記付勢手段が同じ構成要素に形成され、前記付勢手段が、相互に離間した一対の湾曲ばねアームを備える、前記トリガポンプディスペンサ。
【請求項17】
本体と、出口と、ポンプチャンバと、前記ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストンであって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、前記ピストンと接続され、前記ピストンが前記引き込み位置にある開始位置と前記ピストンが前記挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガと、前記トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段と、を備えるトリガポンプディスペンサであって、前記トリガと前記付勢手段が同じ構成要素に形成され、前記付勢手段が、相互に離間した一対の湾曲ばねアームを備える、前記トリガポンプディスペンサ。
【請求項18】
使用時に引き込み位置と押し下げ位置との間で移動可能であるトリガと、前記トリガを引き込み位置に向けて付勢するためのばねとを含むトリガポンプディスペンサ用のアクチュエータであって、前記トリガと付勢手段が同じ構成要素で形成され、前記ばねが、相互に離間した一対の湾曲アームを備える、前記アクチュエータ。
【請求項19】
前記アームが実質的に同じである、請求項18に記載のアクチュエータ。
【請求項20】
前記アームが略J形状である、請求項18又は19に記載のアクチュエータ。
【請求項21】
前記アームが互いに略平行に延在する、請求項18~20のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項21】
前記ばねアームが垂直面に沿ってほぼ真っ直ぐである、請求項18~20のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項22】
前記ばねアームが水平面内で湾曲している、請求項18~21のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項23】
前記トリガの反対側の前記アームの端部が平面を含む、請求項18~22のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項24】
前記トリガの反対側の前記アームの端部がフック又はくさびを有する、請求項18~23のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項25】
前記アームが、一端で前記トリガから延在し、他端で自由である、請求項18~24のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項26】
各アームがヒンジ点で前記トリガに接合され、これにより、前記アームが、使用時、前記トリガに対してヒンジ式に動くことができる、請求項18~25のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項27】
一体として形成されている、請求項18~26のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項28】
消費後リサイクル(PCR)プラスチックから形成されている、請求項18~27のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項29】
20~80%のPCR含有物から形成されている、請求項18~28のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項30】
請求項1~17のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサと組み合わせた請求項18~29のいずれかに記載のアクチュエータ。
【請求項31】
請求項18~29のいずれかに記載のアクチュエータを有するトリガポンプディスペンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して液体製品用のディスペンサに、特に、ばねの作用に抗してポンプチャンバに沿ってピストンを駆動し、ポンプチャンバからノズルにおける吐出オリフィスを通して、液体製品を圧力下に置くように動作可能なトリガを有する、いわゆる「トリガポンプ」に関する。
【0002】
本発明のいくつかの態様及び実施形態は、概して弁に関し、特に、排他的ではないが、トリガポンプ用の弁などのような、ポンプ用の弁に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一態様は、本体と、出口ノズルと、ポンプチャンバと、ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストンであって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、ピストンと接続され、ピストンが引き込み位置にある開始位置とピストンが挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガと、トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段と、を備えるトリガポンプディスペンサを提供し、ポンプは、本体によって画定され、ポンプチャンバと連通するように適合された入口ポート及び出口ポートを含み、ポンプは、吐出されることになる液体がポンプチャンバ内にあり、ポンプチャンバの容積が減少するにつれてピストンが引き込み位置から挿入位置に移動するとき、入口ポートを閉じるように適合された入口弁を含み、入口弁は、ピストンが挿入位置から引き込み位置に移動するとき、ポンプチャンバ容積が増加するにつれて、吐出されることになる液体が入口ポートを通してポンプチャンバに引き込まれたとき、入口ポートを開くように適合され、出口弁は、その中の液体が出口ポートを通して吐出されるにつれてポンプチャンバの容積が減少するとき、出口ポートを開くように適合されるとともに、ポンプチャンバの容積が増加するとき閉じるように適合され、出口弁は、ポンプチャンバ内に所定の高圧が確立された後にのみ液体に出口を通過させるように動作可能な予備圧縮弁を含む。
【0004】
本発明の一態様は、本体と、出口ノズルと、ポンプチャンバと、ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストンであって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、ピストンと接続され、ピストンが引き込み位置にある開始位置とピストンが挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガと、トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段と、を備えるトリガポンプディスペンサを提供し、ポンプは、本体によって画定され、ポンプチャンバと連通するように適合された入口ポート及び出口ポートを含み、ポンプは、吐出されることになる液体がポンプチャンバ内にあり、ポンプチャンバの容積が減少するにつれてピストンが引き込み位置から挿入位置に移動するときに入口ポートを閉じるように適合された入口弁を備え、入口弁は、ピストンが挿入位置から引き込み位置に移動するときにポンプチャンバ容積が増加するにつれて、吐出される液体が入口ポートを通してポンプチャンバに引き込まれたときに入口ポートを開くように適合され、出口弁は、その中の液体が出口ポートを通して吐出されるにつれてポンプチャンバの容積が減少するときに出口ポートを開くように適合されるとともに、ポンプチャンバの容積が増加するとき閉じるように適合されている。
【0005】
いくつかの実施形態において、吸引工程中、ピストンは弁から離れるように移動し、そのためシリンダチャンバに真空が形成され、負圧により入口弁のリップが倒れて入口開口が開き、液体はここで入口経路を介してシリンダチャンバに入ることができ、圧力工程中に、ピストンは弁の方向に移動し、したがってシステムに過剰な圧力が蓄積され、入口弁の封止リップはシリンダの外壁に押し付けられて入口開口を封止し、一定の圧力レベルを超えると、出口弁は後方に閉まり、これにより外側弁部材と内側弁部材との間に自由通路が作成される。
【0006】
所定の高圧は、例えば、弁の内側部材の材料によって規定することができる。代わりに、又はそれに加えて、所定の高圧は、例えば、外側ジャケットと内側封止要素との間の円錐接続の設計によって定義することができる。
【0007】
このディスペンサは弁部材を含むことができ、弁部材は第1の部材及び第2の部材を含み、これらの部材は別個に形成されて互いに接続可能であり、これらの部材の一方が入口弁機能を提供し、これらの部材の他方が出口機能を提供する。
【0008】
液体がシリンダ空間から出口チャネルに流れ込むことを可能にする弁の移動によって間隙を作成することができる。
【0009】
弁の開口距離は中央停止部の長さによって決定することができる。
【0010】
いくつかの実施形態において、システム圧力が一定のレベルを下回ると、出口弁はその元の位置に戻って閉まり、弁の外側部分を封止し、シリンダチャンバから出口側への接続が再び閉じられるようにする。
【0011】
トリガと付勢手段は同じ構成要素で形成することができる。
【0012】
付勢手段は、相互に離間した一対の湾曲ばねアームを含むことができる。これらのアームは(トリガを介して以外)未接続であってもよい。
【0013】
アームはヒンジ点でトリガに接合することができ、これによってアームは、使用時にトリガに対してヒンジ式に動くことができる。これは、例えば、より強力なばね作用を提供するために使用することができる。
【0014】
トリガとばねアームは共に一体に形成することができる。
【0015】
アクチュエータのような、ディスペンサの構成要素を、例えば、消費後リサイクル(PCR,post-consumer recycled)プラスチックから形成することができる。例えば、アクチュエータは20~80%のPCR含有物から形成することができる。
【0016】
さらなる一態様は、シリンダ内の液体の圧力が一定の所定のレベルを上回っているときにのみ、加圧された液体を排出することが可能になるトリガ噴霧器のポンピングシリンダに予備圧縮機能を提供するための弁要素を提供する。
【0017】
さらなる一態様は、非予備圧縮ポンプを予備圧縮に変換するための変換弁を提供する。
【0018】
さらなる一態様は、本体と、出口ノズルと、ポンプチャンバと、ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストンであって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、ピストンと接続され、ピストンが引き込み位置にある開始位置とピストンが挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガと、トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段と、を備えるトリガポンプディスペンサを提供し、ポンプは、本体によって画定され、ポンプチャンバと連通するように適合された入口ポート及び出口ポートを備え、ポンプは、吐出される液体がポンプチャンバ内にあり、ポンプチャンバの容積が減少するにつれてピストンが引き込み位置から挿入位置に移動するときに入口ポートを閉じるように適合された入口弁を備え、入口弁は、ピストンが挿入位置から引き込み位置に移動するときにポンプチャンバ容積が増加するにつれて、吐出される液体が入口ポートを通してポンプチャンバに引き込まれたときに入口ポートを開くように適合され、出口弁は、その中の液体が出口ポートを通して吐出されるにつれてポンプチャンバの容積が減少するときに出口ポートを開くように適合され、ポンプチャンバの容積が増加するときに閉じるように適合され、出口弁は、ポンプチャンバ内に所定の高圧が確立された後にのみ液体に出口を通過させるように動作可能な予備圧縮弁を備え、トリガと付勢手段は同じ構成要素に形成され、付勢手段は、一対の相互に離間した湾曲ばねアームを備える。
【0019】
さらなる一態様は、本体と、出口と、ポンプチャンバと、ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストンであって、チャンバ容積が大きい引き込み位置とチャンバ容積が少ない挿入位置との間で移動可能なピストンと、ピストンと接続され、ピストンが引き込み位置にある開始位置とピストンが挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガと、トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段と、を備えるトリガポンプディスペンサを提供し、トリガと付勢手段は同じ構成要素に形成され、付勢手段は、一対の相互に離間した湾曲ばねアームを備える。
【0020】
さらなる一態様は、使用時に引き込み位置と押し下げ位置との間で移動可能であるトリガと、トリガを引き込み位置に向けて付勢するためのばねと、を備えるトリガポンプディスペンサ用のアクチュエータを提供し、トリガと付勢手段は同じ構成要素で形成され、ばねは、一対の相互に離間した湾曲アームを備える。
【0021】
これらのアームは、実質的に同じとすることができる。
【0022】
アームは、略J形状又は略U形状とすることができる。
【0023】
アームは、互いに略平行に延在することができる。
【0024】
ばねアームは、垂直面に沿ってほぼ真っ直ぐとすることができる。
【0025】
ばねアームは、水平面内で湾曲させることができる。
【0026】
トリガの反対側のアームの端部は平面を含むことができる。アームは(平面以外)単純な連続曲線とすることができる。
【0027】
トリガの反対側のアームの端部は、フック又はくさびを含むことができる。
【0028】
アームは、一端でトリガから延在することができ、他端で自由であり、すなわち一端でのみ支持/接続することができる。
【0029】
各アームはヒンジ点でトリガに接合することができ、これにより、アームは、使用時に、トリガに対してヒンジ式に動くことができる。
【0030】
アクチュエータは例えばプラスチック材料から一体として形成(例えばモールド)することができる。
【0031】
アクチュエータは消費後リサイクル(PCR)プラスチックから形成することができる。
【0032】
アクチュエータは20%~80%の範囲のPCR含有物から形成することができる。
【0033】
本発明はまた、本明細書に記載又は定義されるようなトリガポンプディスペンサと組み合わせた本明細書に記載されるようなアクチュエータを提供する。
【0034】
本発明はまた、本明細書に記載又は定義されるようなアクチュエータを有するトリガポンプディスペンサを提供する。
【0035】
いくつかの態様及び実施形態は、所定の高圧が確立された後にのみ液体に出口を通過させるように動作可能な予備圧縮弁を提供又はこれに関する。
【0036】
ポンプ出口弁が、ポンプチャンバ内に所定の高圧が確立された後にのみ液体に出口を通過させるように動作可能な予備圧縮弁である/これを備えることができる。
【0037】
いくつかの実施形態は、コンパクトな設計により本体部分の量を減らす予備圧縮弁を提供する。これによって、この弁は軽量のトリガポンプを容易にすることができる。
【0038】
いくつかの実施形態は外側弁部材及び内側弁部材を備える。
【0039】
いくつかの実施形態において、吸引工程中、ピストンを弁から離れるように移動させることができ、そのためシリンダチャンバに真空が形成される。負圧により、入口弁のリップが倒れて入口開口を開くことができる。液体はここで入口経路を介してシリンダチャンバに入ることができる。
【0040】
圧力工程中、ピストンが弁の方向に移動することができ、したがってシステムに過剰な圧力が蓄積される。入口弁の封止リップはシリンダの外壁に押し付けることができ、入口開口を封止する。
【0041】
一定の圧力レベルを超えると、出口弁は後方に閉まることができ、これにより外側弁部材と内側弁部材との間に自由通路を形成することができる。切り替えのための圧力レベルは、弁の内側部材の材料及び外側ジャケットと内側封止要素との間の円錐接続の設計によって定義することができる。開口距離は中央停止バーの長さによって決定することができる。
【0042】
弁の移動によって形成される間隙により、液体がシリンダ空間から出口チャネルに流れ込むことが可能になり得る。
【0043】
システム圧力が一定のレベルを下回れば、出口弁はその元の位置に戻って閉まり、弁の外側部分を封止し、シリンダチャンバから出口側への接続が再び閉じられるようにする。
【0044】
トリガポンプディスペンサが、本体と、出口ノズルと、ポンプチャンバと、ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストンであって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を大きくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、ピストンと接続され、ピストンが引き込み位置にある開始位置とピストンが挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガと、トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段と、を備えることができる。
【0045】
ポンプは、本体によって画定され、ポンプチャンバと連通するように適合された入口ポート及び出口ポートを備えることができる。
【0046】
ポンプは、吐出されることになる液体がポンプチャンバ内にあり、ポンプチャンバの容積が減少するにつれてピストンが引き込み位置から挿入位置に移動するとき、入口ポートを閉じるように適合された入口弁を備えることができる。
【0047】
入口弁は、ピストンが挿入位置から引き込み位置に移動するとき、ポンプチャンバ容積が増加するにつれて、吐出されることになる液体が入口ポートを通してポンプチャンバに引き込まれたとき、入口ポートを開くように適合することができる。
【0048】
出口弁は、中の液体が出口ポートを通して吐出されるにつれてポンプチャンバの容積が減少するとき、出口ポートを開くように適合するとともに、ポンプチャンバの容積が増加するとき閉じるように適合することができる。
【0049】
出口弁は、ポンプチャンバ内に所定の高圧が確立された後にのみ液体に出口を通過させるように動作可能な予備圧縮弁を備えることができる。
【0050】
本発明のこの態様は、したがって、シリンダ内の液体の圧力が一定の所定のレベルを上回っているときにのみ、加圧された液体を排出することが可能になるトリガ噴霧器のポンピングシリンダに予備圧縮機能を提供する。
【0051】
予備圧縮システムは、流体が低すぎる圧力で放出されるのを防止するために使用することができ、所定の比較的高い圧力で液体を出口ノズルから押し出すことができるため、噴霧パターンを改善することができる。
【0052】
機能的説明:例の予備圧縮弁。
吸引行程中、ピストン(ここでは図示せず)は弁から離れるように移動し、そのためシリンダチャンバに真空が蓄積する。負圧により、入口弁のリップは倒れて入口開口を開く。
【0053】
液体は、ここで入口経路を介してシリンダチャンバに入ることができる。
【0054】
圧力工程中、ピストンは弁の方向に移動し、したがってシステムに過剰な圧力が蓄積される。入口弁の封止リップはシリンダの外壁に押し付けられて入口開口を封止する。
【0055】
一定の圧力レベルを超えると、出口弁は後方に閉まり、これにより外側弁部分と内側弁部分との間に自由通路が形成される。切り替えのための圧力レベルは、弁の内側部分の材料及び外側ジャケットと内側封止要素との間の円錐接続の設計によって定義される。開口距離は中央停止バーの長さによって決定される。
【0056】
弁の移動によって形成される間隙により、液体がシリンダ空間から出口チャネルに流れ込むことが可能になる。
【0057】
システム圧力が一定のレベルを下回れば、出口弁はその元の位置に戻って閉まり、弁の外側部分を封止し、シリンダチャンバから出口側への接続が再び閉じられるようにする。
【0058】
この弁の概念の1つの利点は、例えば、これが、既存の非予備圧縮ポンプを予備圧縮に建設的に変換するために使用することができる独立した予備圧縮弁要素であることである。
【0059】
本発明はまた、本明細書に記載するような弁を含むトリガポンプを提供する。
【0060】
本発明の異なる態様及び実施形態を別個に又は一緒に使用することができる。
【0061】
本発明の例を添付の図面に示す。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図4】ディスペンサの構成要素を示す分解図である。
【
図5】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図6】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図7】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図8】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図9】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図10】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図11】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図12】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図13】これらの構成要素をさらに詳細に示す図である。
【
図15a-15c】アクチュエータの動作を示す図である。
【
図16】異なるバージョンのばねアームの例を示す図である。
【
図17】ディスペンサ本体のポンプチャンバに係合された弁を示す図である。
【
図18a-18b】分離された弁の2つの部分を示す図である。
【
図19a-19c】互いにスナップ嵌めされた弁の部分を示す図である。
【
図21】本発明にしたがって形成されたバヨネット固定バージョンのトリガポンプディスペンサを示す図である。
【
図22】本発明にしたがって形成された異なる外部設計のディスペンサを示す図である。
【
図23】本発明にしたがって形成された異なる外部設計のディスペンサを示す図である。
【
図24】本発明にしたがって形成された異なる外部設計のディスペンサを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
まず、
図1~4を参照すると、トリガポンプディスペンサ10が示されている。
図4は、ディスペンサの構成要素、すなわち、シュラウド15、本体20、ピストン25、アクチュエータ30、ノズル35、バイザ40、弁(上部)45及び弁(下部)50を含む弁42、ねじ込み式クロージャ55、を示す分解図である。
【0064】
【0065】
図14においてアクチュエータ30が示されている。アクチュエータ30はトリガ60を含み、トリガの一端に向かって2つの離間したばねアーム65a、65bが後方に延在する。各ばねアーム65a、65bは略J形状であり、一端でヒンジ点70を介して接続されている。各アームの他端で、これらは平面75及び末端フック/くさび80を含む。トリガの頂部には、本体20上の対応するピン21を係合するための穴86をそれぞれ有する一対のラグ85が設けられている。トリガは本体に対して回転することができる。
【0066】
図15a~15cはアクチュエータ30の動作を示す。
【0067】
図15aは、(ラグ85及びピン21を介して)本体に取り付けられ、弛緩した、引き込み位置にあるアクチュエータ30を示す。ばねアーム平面75は、本体に形成された水平フランジ22上に載り、ばねフック80は垂直フランジ23の背後で係合し、これはばねアームを拘束する。
【0068】
使用時に、トリガ60は、ばねアームによって提供される付勢に抗して引っ張られる。トリガが漸進的に移動するにつれて、アーム65a、65bは屈曲又は変形し、また、トリガに対して(図面に示すように下向きに)ヒンジ式に動く。この配置は、より多くの力を生じさせることが分かっている。
【0069】
図16は、異なるバージョンのばねアームの例を示す。
【0070】
図17~20は、入口/出口弁142を示し、予備圧縮弁の機能性の機能的説明を提供する。
【0071】
図17は、ディスペンサ本体のポンプチャンバ190に係合された弁142を示す。
【0072】
チャンバ190は、入口経路を提供する入口開口191、及び出口経路を提供する出口開口192を含む。
【0073】
弁142は上部145及び下部150を含む。
図18a及び18bは分離された2つの部分を示し、
図19a~cは互いにスナップ嵌めされた部分を示す。
【0074】
上部145は環状封止リップ146を含み、リップの径方向内には、中央流れ孔148を含む円錐台形部材147がある。部材147の下には、間に孔149bが形成された弓形クリップ部分149aが互いに離間して配置されている。
【0075】
下部150は、傾斜環152上に担持された円錐台形中央シール151を含む。環152は、上部クリップ部分149aが接続して上部と下部を互いに固定する周辺取り付けリング153に接続している。円錐台形停止部154がシール151の下側から垂下している。
【0076】
吸引工程中、ピストン(ここでは図示せず)は弁142から離れるように移動し、そのため、円筒形ポンプチャンバ190に真空が蓄積する。負圧により、入口弁のリップ146は倒れて(点線で示す)入口開口191を開く。
【0077】
液体は、ここで入口経路を介してシリンダチャンバ190に入ることができる。
【0078】
圧力工程中、ピストンは弁142の方向に移動し、したがって、システムに過剰な圧力が蓄積される。入口弁の封止リップ146はシリンダの外壁に押し付けられて入口開口191を封止する。
【0079】
一定の圧力レベルを超えると、出口弁シール151は後方に閉まり(
図20に点線で示す)、これにより外側弁部材と内側弁部材との間に自由通路が形成される。これにより予備圧縮の機能性が提供される。切り替えのための圧力レベルは、弁の内側部材の材料及び外側ジャケットと内側封止要素との間の円錐接続の設計によって定義される。開口距離は、チャンバ190の後壁193に当接するときの停止部154の長さによって決定される。
【0080】
弁の移動によって形成された間隙により、液体がシリンダ空間から出口チャネルに流れ込むことが可能になる。
【0081】
システム圧力が一定のレベルを下回れば、出口弁シールはその元の位置に戻って閉まり、弁の外側部分を封止し、シリンダチャンバから出口側への接続が再び閉じられるようにする。
【0082】
この弁の概念の1つの利点は、例えば、これが、既存の非予備圧縮ポンプを予備圧縮に建設的に変換するために使用することができる独立した予備圧縮弁要素であることである。
【0083】
図21は、本発明にしたがって形成されたバヨネット固定バージョンのトリガポンプディスペンサ210を示す。このディスペンサは、ディスペンサを容器に固定するため、ねじ付きカラーの代わりにバヨネットスタイルの取り付け手段が設けられていることを除いて、
図1~15のディスペンサと同様である。
【0084】
図22~24は、本発明にしたがって形成された3つの異なる外部設計のディスペンサ310、410、510を示す。
【0085】
開示された特定の形態に限定する意図はない。
【0086】
本発明の例示的な実施形態を本明細書に詳細に開示してきたが、本発明は、示された正確な実施形態に限定されず、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって様々な変更及び修正がこの中でもたらされ得ることが理解される。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(20)と、出口ノズル(35)と、後壁(193)及び外壁を備えるポンプチャンバ(190)と、前記ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストン
(25)であって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、前記ピストンと接続され、前記ピストンが前記引き込み位置にある開始位置と前記ピストンが前記挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガ(60)と、前記トリガをその
開始位置に向けて付勢するための付勢手段(65a、65b)と、を備えるトリガポンプディスペンサ(10)であって、
前記ポンプチャンバ(190)が入口ポート(191)及び出口ポート(192)を備え、前記ポンプが、吐出される液体が前記ポンプチャンバ内にあり、前記ポンプチャンバの容積が減少するにつれて前記ピストンが前記引き込み位置から前記挿入位置に移動するときに前記入口ポートを閉じるように適合された弁(142)を備え、前記弁が、前記ピストンが前記挿入位置から前記引き込み位置に移動するときに前記ポンプチャンバ容積が増加するにつれて、吐出される液体が前記入口ポートを通して前記ポンプチャンバに引き込まれたときに前記入口ポートを開くように適合され、前記弁が、その中の液体が前記出口ポートを通して吐出されるにつれて前記ポンプチャンバの容積が減少するときに前記出口ポートを開くように適合され、前記ポンプチャンバの容積が増加するときに
前記出口ポートを閉じるように適合され、前記弁が、前記ポンプチャンバ内に所定の高圧が確立された後にのみ液体に前記出口ポートを通過させるように動作可能な予備圧縮弁を備える、前記トリガポンプディスペンサにおいて、前記入口ポート(191)が前記ポンプチャンバの外壁に形成されていることを特徴とする、前記トリガポンプディスペンサ。
【請求項2】
前記出口ポート(192)が前記ポンプチャンバの外壁に形成されている、請求項1に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項3】
前記出口ポート(191)が前記入口ポート(192)より前記後壁(193)に近い、請求項2に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項4】
前記弁が弁部材(142)を備え、前記弁部材が外側弁部材(145)及び内側弁部材(150)を含み、これらの部材が別個に形成されて互いに接続可能であり、これらの部材の一方(145)が入口弁機能を提供し、これらの部材の他方(150)が出口機能を提供し、吸引工程中、前記ピストンが前記弁(142)から離れるように
移動するように構成され、そのため前記ポンプチャンバ(190)に真空が形成され、負圧により前記弁の封止リップ(146)が倒れて前記入口(191)が開き、前記液体が前記入口を介して前記ポンプチャンバに入ることができ、圧力工程中に前記ピストンが前記弁の方向に
移動するように構成され、それによりシステムに過剰な圧力が蓄積され、前記弁の前記封止リップが前記ポンプチャンバの外壁に押し付けられて前記入口を封止し、
前記所定の高圧に達すると、前記弁が後方に
閉まるように構成され、
前記外側弁部分(145)
と前記内側弁部分(150)との間に自由通路が形成される、請求項1~3のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項5】
前記所定の高圧が、前記弁の内側部材(150)の材料によって規定される、請求項4に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項6】
前記所定の高圧が、外側ジャケットと内側封止要素との間の円錐接続の設計によって規定される、請求項1~5のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項7】
前記弁の移動によって形成される間隙により、前記液体が前記ポンプチャンバから前記出口
ポートを通って流れることが可能になる、請求項
1~6のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項8】
中央停止部(154)を備え、前記弁の開口距離が
前記中央停止部(154)の長さによって決定される、請求項
1~7のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項9】
前記システム圧力が
前記所定の高圧を下回ると、前記出口弁がその
開始位置に戻って閉まり、前記弁の前記外側部分を封止する
ように構成され、前記
外側弁部分(145)と前記内側弁部分(150)との間の接続が再び閉じられるようにする、請求項
4に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項10】
前記トリガ(60)と前記付勢手段(65a、65b)が同じ構成要素で形成され、前記付勢手段が、互いに離間した一対の湾曲ばねアームを備える、請求項
1~9のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項11】
前記アーム(65a、65b)がヒンジ点で前記トリガに接合され、これにより前記アームが、使用時に前記トリガに対してヒンジ式に動くことができる、請求項
10に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項12】
前記トリガ(60)と前記ばねアーム(65a、65b)が共に一体として形成されている、請求項
10又は
11に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項13】
前記アーム(65a、65b)が実質的に同じである、請求項
10~
12のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項14】
前記アーム(65a、65b)が略J形状である、請求項
10~
13のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項15】
前記アーム(65a、65b)が互いに略平行に延在する、請求項
10~
14のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項16】
前記ばねアーム(65a、65b)が垂直面に沿ってほぼ真っ直ぐである、請求項
10~
15のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項17】
前記ばねアーム(65a、65b)が水平面内で湾曲している、請求項
10~
16のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項18】
前記トリガ(60)の反対側の前記アーム(65a、65b)の端部が平面(75)を含む、請求項
10~
17のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項19】
前記トリガ(60)の反対側の前記アームの端部がフック又はくさび(80)を有する、請求項
10~
18のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項20】
前記アーム(65a、65b)が、一端で前記トリガから延在し、他端で
少なくとも1つの自由度で自由である、請求項
10~
19のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項21】
各アーム(65a、65b)がヒンジ点で前記トリガに接合され、これにより前記アームが、使用時前記トリガ(60)に対してヒンジ式に動くことができる、請求項
10~
20のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項22】
前記
トリガ(60)が一体として形成されている、請求項
10~
21のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項23】
前記ばねアーム(65a、65b)によって提供される付勢に抗して前記トリガ(60)が
引っ張られるように構成され、前記トリガが漸進的に移動するにつれて、前記アームが屈曲
又は変形し、また前記
トリガに対してヒンジ式に動く、請求項
10~
22のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項24】
前記
トリガ(60)が消費後リサイクル(PCR)プラスチックから形成されている、請求項1~
23のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項25】
前記
トリガ(60)が20~80%のPCR含有物から形成されている、請求項1~
24のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体
(20)と、出口ノズル
(35)と、
後壁(193)及び外壁を備えるポンプチャンバ
(190)と、前記ポンプチャンバ内の可変容積を画定するためのピストン
(25)であって、チャンバ容積を大きくする引き込み位置とチャンバ容積を小さくする挿入位置との間で移動可能なピストンと、前記ピストンと接続され、前記ピストンが前記引き込み位置にある開始位置と前記ピストンが前記挿入位置にある押し下げ位置との間で移動可能なトリガ
(60)と、前記トリガをその引き込み位置に向けて付勢するための付勢手段
(65a、65b)と、を備えるトリガポンプディスペンサ
(10)であって、
前記ポンプ
チャンバ(190)が
、入口ポート
(191)及び出口ポート
(192)を備え、前記ポンプが、吐出される液体が前記ポンプチャンバ内にあり、前記ポンプチャンバの容積が減少するにつれて前記ピストンが前記引き込み位置から前記挿入位置に移動するときに前記入口ポートを閉じるように適合され
た弁(142)を備え、前
記弁が、前記ピストンが前記挿入位置から前記引き込み位置に移動するときに前記ポンプチャンバ容積が増加するにつれて、吐出される液体が前記入口ポートを通して前記ポンプチャンバに引き込まれたときに、前記入口ポートを開くように適合され、前
記弁が、その中の液体が前記出口ポートを通して吐出されるにつれて前記ポンプチャンバの容積が減少するときに前記出口ポートを開くように適合され、前記ポンプチャンバの容積が増加するとき閉じるように適合され、前
記弁が、前記ポンプチャンバ内に所定の高圧が確立された後にのみ液体に前記出口
ポートを通過させるように動作可能な予備圧縮弁を備える、トリガポンプディスペンサにおいて、
前記入口ポート(191)が前記ポンプチャンバの外壁に形成されていることを特徴とする、前記トリガポンプディスペンサ。
【請求項2】
前記出口ポート(192)が前記ポンプチャンバの外壁に形成されている、請求項1に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項3】
前記出口ポート(191)
が前記入口ポート(192)
より前記後壁(193)に近い、請求項2に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項4】
吸引工程中、前記ピストンが前記弁
(142)から離れるように移動することで、前
記ポンプチャンバ
(190)に真空が形成され、負圧により前
記弁の
封止リップ
(146)が倒れて前記入口
(191)が開き、前記液体が前記入
口を介して前
記ポンプチャンバに入ることができ、圧力工程中に前記ピストンが前記弁の方向に移動し、それによりシステムに過剰な圧力が蓄積され、前
記弁の前記封止リップが前
記ポンプチャンバの外壁に押し付けられて前記入
口を封止し、一定の圧力レベルを超えると前
記弁が後方に閉まり、外側弁部材
(145)と内側弁部材
(150)との間に自由通路が形成される、請求項1
~3のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項5】
前記所定の高圧が、前記弁の内側部材
(150)の材料によって規定される、請求項
4に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項6】
前記所定の高圧が、外側ジャケットと内側封止要素との間の円錐接続の設計によって規定される、請求項
1~5のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項7】
前記弁が弁部材
(142)を備え、前記弁部材が第1の部材
(145)及び第2の部材
(150)を含み、これらの部材が別個に形成されて互いに接続可能であり、これらの部材の一方
(145)が入口弁機能を提供し、これらの部材の他方
(150)が出口機能を提供する、請求項
1~6のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項8】
前記弁の移動によって形成される間隙により、前記液体が前
記ポンプチャンバから前記出
口に流れ込むことが可能になる、請求
項1~7のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項9】
前記弁の開口距離が中央停止部
(154)の長さによって決定される、請求
項1~8のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項10】
前記システム圧力が一定のレベルを下回ると、前記出口弁が元の位置に戻って閉まり、前記弁の前記外側部分を封止して、前記
ポンプチャンバから前記出口側への接続が再び閉じられるようにする、請求
項1~9のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項11】
前記トリガ
(60)と前記付勢手段
(65a、65b)が同じ構成要素で形成され、前記付勢手段が、相互に離間した一対の湾曲ばねアームを備える、請求
項1~10のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項12】
前記アーム
(65a、65b)がヒンジ点で前記トリガに接合され、これにより前記アームが、使用時に前記トリガに対してヒンジ式に動くことができる、請求項
11に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項13】
前記トリガ
(60)と前記ばねアーム
(65a、65b)が共に一体として形成されている、請求項
11又は
12に記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項14】
前記アーム
(65a、65b)が実質的に同じである、請求項
11~13のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項15】
前記アーム
(65a、65b)が略J形状である、請求項
11~14のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項16】
前記アーム
(65a、65b)が互いに略平行に延在する、請求項
11~15のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項17】
前記ばねアーム
(65a、65b)が垂直面に沿ってほぼ真っ直ぐである、請求項
11~16のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項18】
前記ばねアーム
(65a、65b)が水平面内で湾曲している、請求項
11~17のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項19】
前記トリガ
(60)の反対側の前記アーム
(65a、65b)の端部が平面
(75)を含む、請求項
11~18のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項20】
前記トリガ
(60)の反対側の前記アームの端部がフック又はくさび
(80)を有する、請求項
11~19のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項21】
前記アーム
(65a、65b)が、一端で前記トリガから延在し、他端で自由である、請求項
11~20のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項22】
各アーム
(65a、65b)がヒンジ点で前記トリガに接合され、これにより、前記アームが、使用時、前記トリガ
(60)に対してヒンジ式に動くことができる、請求項
11~21のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項23】
アクチュエータ
(30)が一体として形成されている、請求項
11~22のいずれかに記載の
トリガポンプディスペンサ。
【請求項24】
前記ばねアーム(65a、65b)によって提供される付勢に抗して前記トリガ(60)が引っ張られ、前記トリガが漸進的に移動するにつれて、前記アームが屈曲/変形し、また前記ヒンジに対してヒンジ式に動く、請求項11~23のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項25】
前記アクチュエータ(30)が消費後リサイクル(PCR)プラスチックから形成されている、請求項1~24のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【請求項26】
前記アクチュエータ(30)が20~80%のPCR含有物から形成されている、請求項1~25のいずれかに記載のトリガポンプディスペンサ。
【国際調査報告】