(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-27
(54)【発明の名称】マルチメディアコンテンツにおける電子商取引タグ
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230920BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507531
(86)(22)【出願日】2021-08-27
(85)【翻訳文提出日】2023-04-03
(86)【国際出願番号】 US2021047931
(87)【国際公開番号】W WO2022055723
(87)【国際公開日】2022-03-17
(32)【優先日】2020-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】318002448
【氏名又は名称】ブロック, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンジェリ, ガボール
(72)【発明者】
【氏名】ガバルダ, マーサル
(72)【発明者】
【氏名】ウェブ, ジェイムズ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB66
(57)【要約】
本明細書で説明する技法は、マルチメディアコンテンツにおける電子商取引タグを対象とする。一例では、マルチメディアコンテンツが受信され、コンテンツ内で参照される1つ以上のアイテムを識別するためにアイテム認識技法が実行される。所与の参照されたアイテムについての情報を示す対話型要素が生成され、その対話型要素は、前記マルチメディアコンテンツが出力される間に表示される。前記対話型要素の選択は、アイテムの識別された属性および/またはユーザに関連付けられた購入履歴データから決定されたユーザプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて事前入力されたアイテムおよび/または支払情報を、購入ユーザインタフェースに表示させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスプロバイダの少なくとも1つのサーバコンピューティングデバイスによって実施される方法であって、
販売者によって販売のために提供されるアイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、
1つ以上の認識技法によって、前記マルチメディアコンテンツ内の前記アイテムを識別することと、
前記販売者に関連付けられた在庫データに少なくとも部分的に基づいて、前記アイテムに関連付けられた識別情報を判定することと、
前記識別情報を、前記マルチメディアコンテンツに関連して提示されるべき対話型要素と関連付けることであって、前記対話型要素は、選択されると、ユーザデバイスに、顧客が前記アイテムを購入することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを表示させる、ことと、
少なくとも部分的に、および顧客対話のために、前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツの一部分に重畳することと、
前記顧客の前記ユーザデバイスから、前記対話型要素との顧客対話を示す入力データを受信することと、
前記入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記顧客の前記ユーザデバイスに、前記顧客が前記アイテムを購入することを可能にするように構成された前記グラフィカルユーザインタフェースを表示させることと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記販売者に関連付けられたシステムから在庫データを受信することであって、前記在庫データは、前記販売者から購入可能な前記アイテムの現在の在庫を示す、ことと、
前記現在の在庫の数値表現を前記対話型要素に関連付けることであって、前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツの前記一部分に重畳することは、前記現在の在庫の前記数値表現を前記マルチメディアコンテンツの前記一部分に重畳することを含む、ことと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記マルチメディアコンテンツが停止するまで前記グラフィカルユーザインタフェースの表示を行わせることを控えることを決定することと、
前記対話型要素が選択されたことを示す第1のデータを記憶することと、
前記マルチメディアコンテンツ内の追加のアイテムに関連付けられた追加の対話型要素との顧客対話を示す追加の入力データを受信することと、
前記追加の対話型要素が選択されたことを示す第2のデータを記憶することと、
前記マルチメディアコンテンツが停止すること及び前記第1のデータおよび前記第2のデータを利用することに少なくとも部分的に基づいて、前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記アイテムおよび前記追加のアイテムの購入情報を表示させることと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記マルチメディアコンテンツに提示される前記アイテムの属性を決定することであって、前記属性は、前記アイテムに関連付けられた選択可能なオプションを含む、ことと、
前記販売者に関連付けられたシステムから、前記属性を有する前記アイテムのコストを示すコストデータを受信することと、
前記グラフィカルユーザインタフェースに前記コストを含めさせることと、
前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記属性を事前入力情報としてユーザ入力フィールドに含めさせることと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
システムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前記1つ以上のプロセッサに、
アイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、
前記マルチメディアコンテンツ内の前記アイテムを識別することと、
前記アイテムに関連付けられた識別情報を判定することと、
前記識別情報を、前記マルチメディアコンテンツに関連して提示されるべき対話型要素と関連付けることであって、前記対話型要素は、ユーザデバイスのユーザによって選択可能である、ことと、
前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツの一部分と関連付けることと、
前記ユーザデバイスから、前記対話型要素とのユーザ対話を示す入力データを受信することと、
前記入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザデバイスに、前記ユーザが前記アイテムを取得することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを表示させることと、
を含む動作を実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体と、
を備える、システム。
【請求項6】
前記動作は、
前記アイテムの前記表現が前記マルチメディアコンテンツ内で参照されるときの第1の時間インジケータを決定することと、
前記アイテムの前記表現が前記マルチメディアコンテンツ内で参照されることを停止しているときの第2の時間インジケータを決定することと、
前記マルチメディアコンテンツが前記ユーザデバイスを介して出力されるときに、前記対話型要素を、前記第1の時間インジケータから前記第2の時間インジケータへ前記マルチメディアコンテンツに関連して表示させることと、
をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記動作は、
前記ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウ上の、前記ユーザデバイスによる前記マルチメディアコンテンツの出力中に前記アイテムが提示される位置を決定することと、
前記ユーザデバイスを介して前記マルチメディアコンテンツが出力されるときに、前記対話型要素を前記位置に関連して提示させることと、
をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記動作は、
前記表現が表示される前記マルチメディアコンテンツの一部分を決定することと、
前記マルチメディアコンテンツの前記一部分からの画像データを利用して前記アイテムの属性を識別することと、
前記識別情報の少なくとも一部分として前記属性を含めることと、
をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
前記動作は、
前記マルチメディアコンテンツに関連付けられた1つ以上のコメントを表すテキストデータを受信することと、
前記テキストデータから、前記アイテムに関連付けられた1つ以上のキーワードを識別することと、
前記1つ以上のキーワードに少なくとも部分的に基づいて前記識別情報を修正することと、
をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
前記マルチメディアコンテンツは第1の販売者に関連付けられており、前記動作は、
前記ユーザ入力が受信される場合に、前記第1の販売者からの前記アイテムが入手不可能であると判定することと、
前記アイテムが入手可能である1つ以上の第2の販売者を識別することと、
前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記1つ以上の第2の販売者の識別子を含めさせることと、
をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項11】
前記動作は、
前記対話型要素を表す第1のデータを生成することであって、前記第1のデータは、前記マルチメディアコンテンツとは別個である、ことと、
前記マルチメディアコンテンツが前記ユーザデバイス上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することと、
前記インディケーションに応答して、前記マルチメディアコンテンツが前記ユーザデバイス上で出力される間に、前記第1のデータを前記マルチメディアコンテンツ上に重畳させることと、
をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項12】
前記グラフィカルユーザインタフェースは、支払処理サービスプロバイダによって提供され、前記動作は、
販売者に関連付けられたシステムから前記アイテムについてのアイテム情報を受信することと、
前記グラフィカルユーザインタフェースを介して、前記ユーザデバイスから支払情報を受信することと、
前記支払情報および前記アイテム情報を利用して、前記アイテムを購入するための支払取引を開始することと、
をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項13】
支払処理サービスプロバイダの1つ以上のコンピュータによって少なくとも部分的に実施される方法であって、
アイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、
前記マルチメディアコンテンツ内の前記アイテムを識別することと、
前記アイテムに関連付けられた識別情報を判定することと、
前記識別情報を、前記マルチメディアコンテンツに関連して提示されるべき対話型要素と関連付けることと、
前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツの一部分と関連付けることと、
前記マルチメディアコンテンツが前記ユーザデバイス上に出力されている間に前記対話型要素を表示させることと、
前記ユーザデバイスから、前記対話型要素が表示される間に、前記対話型要素とのユーザ対話を示す入力データを受信することと、
前記入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザデバイスに、前記ユーザが前記アイテムを取得することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを表示させることと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記アイテムを販売する販売者に関連付けられたシステムから在庫データを受信することであって、前記在庫データは、前記販売者から購入可能な前記アイテムの現在の在庫を示す、ことと、
前記現在の在庫が閾値在庫値未満であることを判定することと、
前記現在の在庫が前記閾値在庫値未満であることに少なくとも部分的に基づいて、現在在庫中の代替アイテムの推奨を送信することと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記対話型要素が選択されたことを示す第1のデータを記憶することと、
前記マルチメディアコンテンツ内の追加のアイテムに関連付けられた追加の対話型要素との顧客対話を示す追加の入力データを受信することと、
前記追加の対話型要素が選択されたことを示す第2のデータを記憶することと、
前記第1のデータおよび前記第2のデータに少なくとも部分的に基づいて、前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記アイテムおよび前記追加のアイテムの購入情報を表示させることと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記マルチメディアコンテンツ内に提示される前記アイテムのサイズ、色、または量のうちの少なくとも1つを含む属性を決定することと、
前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記属性を事前入力情報としてユーザ入力フィールドに含めさせることと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザ入力データが受信される場合に、前記ユーザデバイスに関連付けられた地理的領域を判定することと、
前記地理的領域内の前記アイテムの現在の在庫を判定することであって、前記対話型要素を表示させることは、前記現在の在庫のインディケーションを表示させることを含む、ことと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記マルチメディアコンテンツは、ライブストリーミングまたはニアライブストリーミングコンテンツを含み、前記マルチメディアコンテンツを受信することは、販売者に関連付けられたデバイスから前記マルチメディアコンテンツを受信することを含み、前記方法は、
1つ以上のコンピュータビジョン処理を使用して、前記マルチメディアコンテンツのインスタンスを前記ユーザデバイスへ送信する前に、前記マルチメディアコンテンツ内に描写されたオブジェクトを識別するために前記マルチメディアコンテンツの画像データを解析することと、
前記マルチメディアコンテンツの前記インスタンスを送信する前に、前記対話型要素を含む第1のデータを生成することであって、前記対話型要素は、識別された前記オブジェクトに少なくとも部分的に基づくものである、ことと、
前記ユーザデバイスへ、前記第1のデータおよび前記マルチメディアコンテンツの前記インスタンスを送信することと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記ユーザデバイスから、前記マルチメディアコンテンツが出力されている間に、ジェスチャを行うユーザデバイスのユーザを描写する画像データを受信することであって、前記ユーザ入力データは前記画像データを含む、ことと、
前記画像データの解析に少なくとも部分的に基づいて前記ジェスチャの移動パターンを判定することと、
前記移動パターンが、前記ユーザが購入のための前記アイテムを選択するための入力を提供したことを示す基準移動パターンに対応することを判定することと、
前記基準移動パターンに対応する前記移動パターンに少なくとも部分的に基づいて前記アクションを実行させることと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記マルチメディアコンテンツのオーディオデータに対して実行される音声認識処理を利用して、前記マルチメディアコンテンツの音声部分を示すテキストデータを判定することと、
前記テキストデータに少なくとも部分的に基づいて前記アイテムの1つ以上の特性を識別することと、
前記グラフィカルユーザインタフェースの少なくとも1つのフィールドに前記1つ以上の特性を事前入力することと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
(関連出願の相互参照)本出願は、2020年9月08日に出願された「E-Commerce Tags in Multimedia Content」と題された米国特許出願第17/014,280号、および2020年9月08日に出願された「Customized E-Commerce Tags in Realtime Multimedia Content」と題された米国特許出願第17/014,250号の優先権を主張する。
【0002】
技術分野
一連の画像および関連するオーディオを含むビデオなどのマルチメディアコンテンツの存在が普遍的になっている。そのようなマルチメディアコンテンツは事前に記録され得るが、場合によっては、マルチメディアコンテンツは所与の視聴者にライブまたはニアライブ方式で提供され得る。そのようなマルチメディアコンテンツは、購入のためのアイテムの入手可能性を顧客に知らせるため、およびそのようなアイテムについての詳細を提供するためなど、様々な目的のために利用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示の特徴、その性質、および様々な利点は、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明を考慮するとより明らかになるのであろう。詳細な説明は、添付の図面を参照して以下に記載される。図において、参照番号の最も左の数字は、参照番号が最初に現れる図を識別する。異なる図における同じ参照番号の使用は、類似または同一の項目を示す。添付の図面に描かれたシステムは一定の縮尺ではなく、図面内のコンポーネントは互いに一定の縮尺で描かれていない場合がある。
【0004】
【
図1】
図1は、マルチメディアコンテンツにおける電子商取引(「e-コマース」)タグおよびリアルタイムマルチメディアコンテンツにおけるカスタマイズされた電子商取引タグのための例示的な環境を示す。
【0005】
【
図2】
図2は、マルチメディアコンテンツが提示されている間の、経時的なマルチメディアコンテンツの出力および表示された対話型要素の変化を示す例示的な概念図を示す。
【0006】
【
図3】
図3は、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムのアイテム認識の例を示す概念図の一例を示す。
【0007】
【
図4】
図4Aは、マルチメディアコンテンツ上に重畳(オーバーレイ)された第1の例示的な対話型要素を表示する例示的なユーザデバイスを示す。
【0008】
図4Bは、マルチメディアコンテンツ上に重畳された第2の例示的な対話型要素を表示する例示的なユーザデバイスを示す。
【0009】
図4Cは、マルチメディアコンテンツ上に重畳された第3の例示的な対話型要素を表示する例示的なユーザデバイスを示す。
【0010】
図4Dは、マルチメディアコンテンツ上に重畳された第4の例示的な対話型要素を表示する例示的なユーザデバイスを示す図である。
【0011】
【
図5】
図5は、アイテムを表すマルチメディアコンテンツに関連して在庫データをリアルタイムで決定して利用するための例示的な処理を示す。
【0012】
【
図6】
図6は、マルチメディアコンテンツの提示中にアイテム選択を集約するかどうかを決定するための例示的な処理を示す。
【0013】
【
図7】
図7は、ユーザプリファレンス(選好)データに少なくとも部分的に基づいて対話型要素を修正するための例示的な処理を示す。
【0014】
【
図8】
図8は、アイテム情報の表示を修正するため、および購入ユーザインタフェースを事前入力するために、ユーザプリファレンスを利用するための例示的な処理を示す。
【0015】
【
図9】
図9は、マルチメディアコンテンツにおける電子商取引タグのための例示的な処理を示す。
【0016】
【
図10】
図10は、マルチメディアコンテンツにおける電子商取引タグのための別の例示的な処理を示す。
【0017】
【
図11】
図11は、リアルタイムマルチメディアコンテンツにおけるカスタマイズされた電子商取引タグのための例示的な処理を示す。
【0018】
【
図12】
図12は、リアルタイムマルチメディアコンテンツにおけるカスタマイズされた電子商取引タグのための処理のシーケンス図を図示する。
【0019】
【
図13】
図13は、とりわけ、本明細書で説明される技法を容易にするための例示的な販売者エコシステムを示す。
【0020】
【
図14】
図14は、
図13で上述した販売者エコシステムの個々のコンポーネントに関連付けられた追加の詳細を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書で説明する技法は、とりわけ、マルチメディアコンテンツにおける電子商取引タグの生成、関連付け、および/または使用に関し、より一般的には、マルチメディアコンテンツを伴う電子デバイスの使用を改善する。電子商取引タグは、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得る、マルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であり得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。マルチメディアコンテンツは、例えば、画像データおよび/またはオーディオデータを含む任意のコンテンツであってもよい。マルチメディアコンテンツは、一連の画像を有するビデオ、および例では画像に付随するオーディオと見なされ得る。例えば、ユーザ(例えば、販売者)は、プラットフォームを介して画像、ビデオなど(以下、「コンテンツ」)を投稿することができる。そのようなコンテンツは、アイテム(例えば、商品および/またはサービス)を示すことができる。いくつかの例では、コンテンツは、コンテンツ内(たとえば、ユーザが画像内に描かれたアイテムを販売しようとしていることを示す画像に関連付けられたテキスト、ユーザがビデオ内に描かれたアイテムを販売しようとしていることを示すビデオに関連付けられた音声(スピーチ)など)に描かれたアイテムを販売する意図に関連付けられ得る。他の例では、コンテンツは、販売する意図に関連付けられていなくてもよい(例えば、ユーザがコンテンツ内に描写されたものを販売することを望む明示的または暗示的なインディケーションがない)。少なくとも1つの例では、本明細書で説明する技法は、特定のプラットフォームを介して販売することに関心があるユーザがそのようなプラットフォームにコンテンツを投稿する前に、通常は実行しない任意のアクションを実行する必要性を軽減する。すなわち、これらのプラットフォームを介して販売することに関心のあるユーザは、コンテンツを1つ以上のプラットフォームに投稿することができ、本明細書で説明する技法は、販売の機会を創出し、そのようなコンテンツに基づいて取引を容易にすることを対象とする。一実装形態では、そのようなプラットフォームは、YouTube Videos、YouTube Live、Instagram Videos、Live Instagram Feeなどの「純粋な(ピュア)」マルチメディアコンテンツプラットフォームである。そのような場合、開示される方法およびシステムは、対話型要素および電子商取引タグを提供するために、コンテンツプラットフォームと通信可能に結合することができる。別の実装形態では、電子商取引プラットフォームは、販売のためのコンテンツを公開し、および/または支払いを処理するための機能を提供することができる。
【0022】
例えば、1つ以上のアイテムを参照するマルチメディアコンテンツを作成したか、そうでなければそれに関連付けられている販売者を考える。マルチメディアコンテンツは、マルチメディアコンテンツに関連付けられたアイテムおよび/または音声の視覚的表現を含むことができ、アイテムの説明(ディスクリプション)を可聴的に提示することができる。例では、そのようなマルチメディアコンテンツは、アイテムを購入する顧客の希望とともに、潜在的な顧客を、マルチメディアコンテンツ内で参照されるアイテムに公開する目的で作成され得る。代替的に、本明細書で説明するように、アイテム認識技法を使用して、マルチメディア内のアイテムを識別し、位置を特定することができる。本明細書で「アイテム」が論じられるとき、それらのアイテムは、販売者によって提供され得る(たとえば、実物でまたは仮想(バーチャル)で提供された)1つ以上の商品(たとえば、物理的製品)、および/または1つ以上のサービスを含み得ることを理解されたい。アイテムが「参照される」ものとして説明されるとき、アイテムは、マルチメディアコンテンツ内に視覚的に(たとえば、ジェスチャを通して)示され得、および/または可聴的に論じられるか、またはそうでなければ参照され得ることも理解されたい。1つ以上のオンラインプラットフォームなどを介して、マルチメディアコンテンツを顧客に提示する間に、顧客がその参照されたアイテムを購入することを望む場合、顧客は、参照されたアイテムを「カート」に手動で追加し、アイテムを購入するための典型的なチェックアウト処理を進めることを可能にするウェブサイトまたは他のプラットフォームにナビゲートする必要があり得る。すなわち、顧客は、追加の情報を見るため、アイテムをカートに追加するため、および/またはそうでなければアイテムを購入するための支払いフローに関与するために、現在視聴しているコンテンツを離れて別のオンラインプラットフォーム(例えば、ウェブサイトなど)にアクセスすることをしばしば要求される。購入処理におけるこの摩擦は、販売者との購入者の関与を損ない、販売者の販売機会の損失につながる可能性がある。さらに、販売者は、商用および他の形態のマルチメディアコンテンツを生成することに熟練しているかもしれないが、ユーザインタフェースを生成すること、コンテンツの特定の顧客に関連し得るアイテムを表面化すること、および参照されるアイテムを購入する顧客の能力を容易にする表示可能な対話型要素をフォーマットすることに熟練していないかもしれない。
【0023】
本明細書で説明する技法は、例ではオンザフライ対話型要素、たとえば、電子商取引タグの生成、および顧客に出力されるときのマルチメディアコンテンツ上のそれらの対話型要素の重畳を対象とする。一実装形態では、そのような対話型要素は、販売者の介入なしに生成され、インテリジェントに配置される。本明細書で説明する技法を利用して、販売者は、マルチメディアコンテンツを所与のプラットフォームに投稿することができ、支払処理サービスプロバイダは、顧客に出力されるときにマルチメディアコンテンツ上に重畳され得るアイテムおよび/またはユーザ中心の対話型要素の生成をもたらす動作を実行することができる。例えば、支払処理サービスプロバイダは、マルチメディアコンテンツのインスタンスを受信することができる。マルチメディアコンテンツは、所与の販売者に関連付けられたシステムから、および/またはソーシャルメディアプラットフォームなどのプラットフォームに関連付けられたシステムなどの1つ以上のサードパーティシステムから受信され得る。支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツを受信し、本明細書で説明されるような対話型要素を生成するために利用され得る。
【0024】
例えば、支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツを受信し、および/またはマルチメディアコンテンツを取得するように構成され得る。例えば、販売者システムまたは他のシステムは、そのようなコンテンツに対する特定の要求なしに、マルチメディアコンテンツを支払処理サービスプロバイダシステムにプッシュすることができる。他の例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのための1つ以上の他のシステムに問い合わせることができる。さらに他の実施例では、支払処理サービスプロバイダシステムは、所与の販売者に関連付けられたマルチメディアコンテンツが顧客に関連付けられたユーザデバイス上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することができる。これらの例では、支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツのインスタンスを照会し、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力される前などに、対話型要素オーバーレイを生成するための技法を実行することができる。このようにして、本明細書で説明する技法は、販売者からの入力なしで、または最小限の入力で、マルチメディアコンテンツに少なくとも部分的に基づいて対話型要素オーバーレイをインテリジェントに生成することができる。
【0025】
支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツおよび/または関連データを解析して、マルチメディアコンテンツ内で参照される1つ以上のアイテムを識別することができる。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツの画像データを利用して、画像データに描かれたアイテムを識別することができる。そのような解析は、コンピュータビジョン技術を使用して、所与の画像データ内のオブジェクトの存在を識別し、次いで、オブジェクト自体および/またはオブジェクトが属するオブジェクトカテゴリ(例えば、シャツ、パンツ、帽子、腕時計など)を識別することを含み得る。コンピュータビジョン技術の使用に関するさらなる詳細は、以下に提供される。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツがユーザ音声(ユーザスピーチ)を含む場合、音声認識および自然言語理解技法を利用して、音声(スピーチ)を識別し、音声(スピーチ)を表すテキストデータを生成し、次いで、音声(スピーチ)の意図および/または目的を決定(判定)することができる。そうすることによって、支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツ内で参照されるアイテム、ならびに、例では、アイテムの属性(たとえば、色、サイズ、ブランド、品質(新規/委託など)、フルフィルメント方法など)を識別することができる。加えて、または代替的に、支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツおよび/またはそのコンテンツを提供した販売者に関連付けられたメタデータを利用して、アイテムを識別することができる。例えば、販売者システムは、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムを示すメタデータを提供することができる。例では、1人以上の他のユーザが、マルチメディアコンテンツに関連する情報にコメントを付けているか、または他の方法で情報を提供していることがある。これらおよび他の例では、このデータの一部またはすべては、アイテム、および/または、マルチメディアコンテンツ内で参照される当該アイテムに関連付けられた属性を識別するために、支払処理サービスプロバイダシステムによって利用され得る。すなわち、本明細書で説明する技法は、機械学習されたモデルを利用して、マルチメディアコンテンツ内で参照されるアイテムをインテリジェントに識別することができる。これは、対話型マルチメディアコンテンツの生成を合理化することができ、それによって、販売者の関与を最小限にするか、または全く関与せずに、表示のための正確な対話型要素を提供する。
【0026】
支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツ内で参照されるアイテムに関連付けられたアイテム情報を受信および/または判定することができる。例えば、販売者システムは、参照されたアイテムに関連付けられた情報を示すデータを提供することができる。その情報は、アイテムの属性(たとえば、サイズ、色、ブランド、アイテムタイプ、アイテムオプションなど)に関連する情報を含み得る。加えて、または代替的に、アイテム情報コンポーネントは、アイテム情報について1つ以上のシステムに問い合わせることができる。例として、支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツが出力されているときなどに、アイテムの現在の在庫を示す在庫データを販売者システムに問い合わせることができる。例では、販売者システムは、在庫データを返すことができ、その在庫データは、販売者から入手可能なアイテムの現在の在庫を顧客に知らせるために利用され得る。他の例では、例えば、商品が在庫切れであることを在庫データが示す場合、および/または、ユーザプリファレンスが、異なる販売者が顧客によって好まれることを示す場合、1つ以上の他の販売者の現在の在庫のインディケーションが取得されて、ユーザデバイス上に表示され得る。支払処理サービスプロバイダシステムは、アイテム情報を受信することもできる。アイテムがもはや入手可能でない例では、システムは、マルチメディアコンテンツを変更して、もはや入手可能でないアイテムを参照するマルチメディアコンテンツの部分を除去するように構成され得る。このようにして、本明細書で説明される技法は、所与のマルチメディアコンテンツに特有のアイテム属性を、それらのアイテム属性に対する人間の入力を必要とすることなく、特定の対話型要素を生成するために使用され得る方法で、識別することができる。実際に、そのような技法の1つの課題は、マルチメディアコンテンツ内で識別されたアイテムが購入のために入手可能でないときである。対話型要素を関連付け、重畳することは、そのようなリンクをアクティブ化するときに、ユーザが購入を完了することができないかもしれないので、不必要であることを証明する。
【0027】
少なくとも1つの例では、支払処理サービスプロバイダシステムによって実行される動作は、マルチパーティ販売者エコシステムを活用することができる。すなわち、いくつかの例では、支払処理サービスプロバイダ(たとえば、それに関連付けられたサーバ(複数可))は、それぞれのユーザコンピューティングデバイスを介して、および1つ以上のネットワークを介して、エンドユーザ(たとえば、顧客および/または販売者)と通信することができる。そのような遠隔ネットワーク接続マルチパーティ販売者エコシステムは、支払処理サービスプロバイダが複数の異なる販売者および/または顧客に関連付けられたデータにアクセスし、いくつかの例ではリアルタイムまたはほぼリアルタイムで、対話型要素をインテリジェントに生成するためにそのようなデータを使用することを可能にすることができる。複数の異なる販売者および複数の異なるプラットフォームへのアクセスを有し得、本明細書で説明される処理を実行し得る支払処理サービスプロバイダを有することで、販売者関連データおよびマルチメディアコンテンツの一意の生成および使用が可能になり、マルチメディアコンテンツとともにインテリジェントに表示される対話型要素が生成される。
【0028】
例では、アイテムについての識別情報は、マルチメディアコンテンツに関して表示されるアイテムの3次元表現を構築するために利用され得る。アイテムの3次元表現はまた、対話型要素などを用いてユーザに表示されてもよい。
【0029】
支払処理サービスプロバイダシステムは、アイテム認識データおよび/またはアイテム情報データを利用して、対話型要素を表すデータを生成するように構成され得る。対話型要素は、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力されるときに、対話型要素もオーバーレイの形態で提示されるように構成され得る。対話型要素は、例では、マルチメディアコンテンツ、その中で参照されるアイテム、アイテム属性、および/またはユーザプリファレンスに特有のものであり得る。たとえば、本明細書で説明するように受信および/または決定されたデータを利用して、支払処理サービスプロバイダシステムは、生成する対話型要素のタイプを決定することができる。対話型要素タイプは、例えば、選択可能なリンク、クイックレスポンスコード(「QRコード」)および/または他のスキャン可能なコード、対話型要素の選択のための音声(ボイス)入力が有効化されるインジケータ、対話型要素の選択のためのジェスチャ入力が有効化されるインジケータなどを含み得る。要素タイプのいくつかの例が本明細書で提供されているが、本開示は、ユーザ入力が受信されることを可能にする任意の要素タイプを含むことを理解されたい。所与のマルチメディアコンテンツに関連付ける対話型要素のタイプを決定することは、ユーザデバイスのデバイスタイプに少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、デバイスがカメラを含むことをデバイスタイプが示す場合、ジェスチャベースの対話型要素が利用されてもよく、または、デバイスタイプがデバイスがタッチスクリーンを含まないことを示す場合、対話型要素は、タッチスクリーン入力以外のユーザ入力を受け入れるように構成されてもよい。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されているユーザプロファイルに関連付けられた購入履歴が、過去のユーザ入力タイプを判定するために利用され得、その情報は、生成されるべき対話型要素のタイプを決定するために利用され得る。このようにして、本明細書で説明する技法は、ユーザデバイスに、時間に敏感な方法で表示コンテンツを変更させるように構成され得る、オンザフライで新しいデータを生成することができる。
【0030】
対話型要素のタイプに加えて、支払処理サービスプロバイダシステムは、たとえば、マルチメディアコンテンツに関して対話型要素をいつ表示するか、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウに関して対話型要素をどこに表示するか、表示すべきアイテム詳細の量および/またはタイプ、ならびに/または、対話型要素が選択されたときに生じる機能性など、対話型要素に関連付けられた1つ以上の他の態様を決定するように構成されうる。例として、支払処理サービスプロバイダシステムは、マルチメディアコンテンツにおいてアイテムがいつ参照され始めるか、およびアイテムがいつ参照されなくなるかを示すデータに少なくとも部分的に基づいて、対話型要素をいつ表示するかを決定することができる。例えば、所与のコンテンツは、2分の長さであってもよいが、アイテムは、30秒マークまで参照され始めず、その後、1分マークで参照されなくなってもよい。本明細書で説明されるアイテム認識データを利用して、支払処理サービスプロバイダシステムは、アイテムが参照される時間フレーム中にのみ表示されるように構成される対話型要素を生成することができる。対話型要素をどこに表示するかを決定することに関して、支払処理サービスプロバイダシステムは、アイテム認識データを利用して、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウに対するマルチメディアコンテンツに示されるアイテムの相対位置を決定することができる。例えば、アイテム認識データは、画像データ内で識別されたオブジェクトの位置を示すことができ、対話型要素は、表示されたときに、対話型要素がオブジェクトの近くに配置され得るが、例ではオブジェクトの上には配置されないように生成され得る。これにより、ユーザはオブジェクトと対話型要素との両方を見ることができ、マルチメディアコンテンツが出力されている間に、オブジェクトと対話型要素とが互いに関連付けられていることを知覚することができる。
【0031】
表示するアイテム詳細の量および/またはタイプを決定することに関して、支払処理サービスプロバイダシステムは、参照されたアイテムに関連付けられた属性を決定するためにアイテム情報を利用することができる。いくつかの例では、属性のすべてが対話型要素に含まれ得る。しかしながら、他の例では、属性の一部のみが含まれ得る。例えば、ユーザプロファイルに関連付けられた履歴データを利用して、1つ以上のユーザプリファレンスを受信および/または決定することができ、それらのユーザプリファレンスは、どのアイテム情報を対話型要素に含めるかの選択を知らせることができる。例えば、履歴データは、発行時にユーザプロファイルに関連付けられたユーザが、提供されたある程度のアイテム詳細および/またはあるタイプのアイテム詳細を有するより多くのアイテムを購入することを示し得る。追加の例として、履歴データは、販売者の顧客、異なる販売者の顧客、および/または一般に顧客に関連付けられた履歴データなど、発行時のユーザプロファイルよりも多く(またはそれ以外)に関連付けられたデータであってもよい。他の例では、ユーザプリファレンスは、ユーザによる以前のバンドルされた購入に少なくとも部分的に基づいて、アイテムをアップセルするか、またはそうでなければバンドルするために利用され得る。
【0032】
対話型要素の選択時に生じる機能性を決定することに関して、支払処理サービスプロバイダシステムは、選択機能性についてのユーザプリファレンスを示すデータを受信および/または決定することができる。これらのユーザプリファレンスは、ユーザが対話型要素の選択時に購入ユーザインタフェースを表示させることを望むことを示し得る。これらのユーザプリファレンスは、他の例では、ユーザがマルチメディアコンテンツの停止後にのみ、またはそうでなければ所与の対話型要素の選択後のある時間に、購入ユーザインタフェースを表示させることを望むことを示し得る。この機能性により、ユーザは、購入ユーザインタフェースが提示される前に、異なるアイテムにそれぞれ対応する複数の対話型要素を選択することができる。これらの例では、対話型要素が選択されるように構成され得、次いで、それらの選択を示すデータは、マルチメディアコンテンツの停止まで保存され得る。さらに、本明細書で説明されるユーザプリファレンス情報は、ユーザに表示するために、および/またはユーザがマルチメディアコンテンツ間をどのようにナビゲートするかに影響を及ぼすために、追加のマルチメディアコンテンツを推奨するために利用され得る。
【0033】
支払処理サービスプロバイダシステムは、とりわけ、ユーザデバイスなどのデバイスにアクションを実行させるコマンドを生成するように構成され得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムは、対話型要素をマルチメディアコンテンツと共に提示させるコマンドを生成することができる。支払処理サービスプロバイダシステムはまた、1つ以上の対話型要素の選択に応答して、ユーザデバイスに購入ユーザインタフェースを表示させるためのコマンドを生成し得る。支払処理サービスプロバイダシステムはまた、ユーザデバイスにユーザインタフェース内に情報を表示させるためのコマンドを生成し得る。たとえば、購入ユーザインタフェースの1つ以上のユーザ入力フィールドは、本明細書で説明するデータの一部または全部に少なくとも部分的に基づいて事前入力され得る。例えば、ユーザプロファイルからのデータを利用して、選択されたアイテムに関連付けられた属性および/またはオプションを事前入力することができる。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツから決定されたアイテム情報は、アイテム属性を事前入力するために利用され得る。さらに、ユーザプロファイルに関連付けられた過去の取引からの支払情報を利用して、購入ユーザインタフェース上で支払いオプション、配送アドレスなどを事前入力することができる。このようにして、対話型要素の選択時に、購入ユーザインタフェースは、自動的に表示され、アイテムおよび支払機器情報が事前入力され得、その結果、ユーザはアイテムを取得するためにいかなる追加の入力も提供することなく、購入を確認するだけでよい。購入ユーザインタフェースが表示されるとき、このユーザインタフェースは、購入を可能にする販売者ウェブサイトなどの販売者に関連付けられてもよく、および/または、ユーザインタフェースは、購入を可能にするウェブベースおよび/またはアプリケーションベースのユーザインタフェースなどの支払処理サービスプロバイダに関連付けられてもよいことを理解されたい。このようにして、本明細書で説明する技法は、ユーザデバイスのアプリケーションに、ユーザによる使用のために、それらのインタフェース内に事前入力された、時間に敏感で安全なデータを用いて、ユーザインタフェースをアクティブ化させ、ユーザインタフェースの表示を行わせることができる。
【0034】
支払処理サービスプロバイダシステムは、対話型要素に関連付けられたフィードバックデータを受信するように構成され得る。フィードバックデータは、対話型要素、対話型要素の表示、および/または対話型要素の選択に関連付けられた機能についての肯定的および/または否定的コメントを示し得る。このフィードバックデータは、対話型要素および/または関連する機能の生成を改善するために収集され、利用され得る。たとえば、フィードバックデータは、1つ以上の機械学習モデルへの入力データ(またはそうでなければトレーニングデータ)としてフォーマットされ得る。この入力は、機械学習モデルをトレーニングするために利用されてもよく、機械学習モデルは本明細書に記載されるシステムの様々なコンポーネントによって利用されて、それらのシステムに関して記載される動作のうちの1つ以上を実行してもよい。このようにして、本明細書で説明される技法は、新しい、より正確な対話型要素を生成するために、ユーザまたはそうでなければコメンターによって提供されるデータを利用することができる。
【0035】
本明細書で説明される動作は、事前に記録されたマルチメディアコンテンツ、ならびに/または、ライブおよび/もしくはニアライブストリーミングコンテンツ上で実行され得ることを理解されたい。ライブおよび/またはニアライブストリーミングコンテンツが利用される場合、コンテンツは、支払処理サービスプロバイダシステムにおいて受信され得、アイテム認識および対話型要素生成のために利用され得る。これは、マルチメディアコンテンツがユーザデバイスに送信される前に、および/またはユーザデバイスがマルチメディアコンテンツを出力している間に、実行され得る。ライブおよび/またはニアライブの例に関して、ストリーミングコンテンツに関連付けられたプラットフォームは、会議通話プラットフォーム、ソーシャルメディアプラットフォームなど、顧客との対話を可能にする任意のプラットフォームであり得る。これらの例では、対話型要素に関連付けられた機能は、ダウンロード可能なウィジェットの形態であってもよく、そうでなければ、対話型要素が表示されることを可能にし得るアプリケーションの形態であってもよい。
【0036】
本明細書で説明されるデータおよび/または情報の交換は、ユーザがそのような情報の交換のための同意を提供した状況においてのみ実行され得ることに留意されたい。たとえば、デバイスのセットアップおよび/またはアプリケーションの開始時に、ユーザは、デバイス間のデータ交換をオプトインおよび/またはオプトアウトする機会、ならびに/または本明細書で説明する機能の性能を提供され得る。さらに、デバイスのうちの1つが第1のユーザアカウントに関連付けられ、デバイスのうちの別の1つが第2のユーザアカウントに関連付けられる場合、ユーザ同意は、本明細書で説明する動作および/または処理の一部、いずれか、またはすべてを実行する前に取得され得る。さらに、本明細書で説明するシステムのコンポーネントによって実行される動作は、ユーザが動作の実行についての同意を与えた状況においてのみ実行され得る。
【0037】
本明細書で説明する実施形態は、マルチメディアコンテンツがユーザデバイスの画面上に出力されている間に、選択可能なリンク、クイックリファレンスコード、タグなどを表示するために使用される、いくつかの実施形態ではオンザフライで生成され得るリンクなどの新しい「埋め込みデータ」の生成に関する。さらに、ビデオ出力中およびユーザがクリック、スキャン、またはそうでなければリンクを選択した後の両方の購入情報(サイズ、色、在庫、価格など)の動的表示は、コンピュータ環境に特有の新しい有用な結果を生成するために異なるデータソースを利用するコンピュータ中心の解決策(ソリューション)である。さらに、本明細書で説明する技法は、所与のマルチメディアコンテンツに特有であり、例では、異なるユーザデバイスに対して異なるように、たとえばユーザプロファイルに基づいてカスタマイズされて表示されるように構成される、本明細書で説明するリンクデータなどの新しいデータの生成を含む。そうすることによって、オンラインプラットフォームマーケットプレイスは、潜在的な顧客に表示される情報が、より正確であり、特定の顧客に合わせられ、時間に敏感な方法で提示され、コンピュータ中心の環境にしか存在し得ない機能性を提供するように、拡張され得る。本明細書で説明されるような選択可能要素を表示するためのコマンドはまた、ユーザデバイス上のアプリケーションに、ユーザ入力なしなど、時間に敏感な情報を開始および/またはアクティブ化させ、表示させるように構成され得る。そうすることによって、ユーザデバイス自体の重大な変化が達成され、そうでなければ本明細書で説明するコンピュータ中心の解決策がなければ不可能であったであろう機能をユーザデバイスが実行することができる。加えて、販売のために入手可能なすべてのアイテムに関する信じられないほどの量の情報であっても、単一の販売者、可能なアイテムオプションおよび支払いオプションに関してさえも、本明細書で説明されるイノベーションは、関連する選択可能なリンクのみが表示され(および、特定の画面位置において、および所与の例では特定の時間についてのみ)、選択可能な要素が表示されるときに関連するアイテムおよび購入情報のみが提供されるように、インターネットコンテンツをフィルタリングするために利用され得る。さらに、在庫データが、(好ましい1つのような)単一の販売者または複数の販売者からのアイテムが入手可能でないことを示す場合、選択可能なリンクは省略され得、それによって、支払サービスプロバイダシステムにおける処理を低減し、ならびに購入を完了するためにユーザによって使用され得る選択可能なリンクのみを提示する。そうすることによって、本方法およびシステムは、新しい方法でインターネットコンテンツをフィルタリングし、ユーザデバイスおよび販売者デバイスの機能性を同様に増加させる。
【0038】
本明細書で説明される実施形態は、マルチメディアコンテンツにおける空間的および時間的な類似度を含むがこれらに限定されない、マルチメディアコンテンツ類似度についての情報を使用し、具体的には、マルチメディア、例えば、ビデオにおいて特徴付けられる話者についての主体固有の情報を収集し、使用する。一実施形態では、開示される方法およびシステムは、通常、ビデオ会議の一方の参加者が時間発話するという事実、及び、メインウィンドウに表示されるビデオは一般に、話者にフォーカスし、他方の非発話参加者(そのビデオも表示され得るが、通常、より小さいサイドバーウィンドウに表示され、メインウィンドウには表示されない)にはフォーカスしないという事実を活用し、一実施形態によるビデオ情報をフィルタリングすることは、参加者に固有の方法で実行される。参加者固有のビデオフィルタリングは、特定の話者が話す方法、例えば、話者の顔の表情、頭と目の動き、手のジェスチャなどに少なくとも基づいて、概してアイテム情報を示すか、そうでなければ指し示すものである。以下で説明する様々な例では、そのような参加者固有の知識は機械学習を介して学習され、その知識は、空間的および時間的冗長性に加えて(またはそれに代えて)ビデオ送信における冗長性を最小化するために使用される。これは、ビデオ内の他の話者および他のアイテムとは対照的に、1人の話者および/または関連アイテムに焦点を合わせることを可能にする。これはまた、標準化されたビデオフィルタリングおよび認識方式を使用して達成される圧縮率よりも高い圧縮率を可能にする。学習された参加者固有の知識は、より高い圧縮率にもかかわらず高い又は所望の知覚品質を維持することができるように、符号化されたビデオを復号又は再構成する際にも使用される。圧縮率は一般に、標準化された符号化に比べて高いので、利用可能な帯域幅が低い場合、ビデオ送信のフレームレートを下げる必要はない。したがって、可変フレーム伝送速度に適応するためのバッファリングが利用可能でないビデオ会議において、高いまたは所望の知覚品質を維持することができる。より具体的には、そのような技法は、商取引のための関連アイテムのより正確なタグ付けおよび識別を可能にする。
【0039】
マルチメディアコンテンツの例は、2つのカテゴリ、すなわち、記憶されたビデオ送信およびライブストリーミングに大まかに分類されるマルチメディア送信を含む。記憶されたビデオ送信は、一度に生成され、後に送信されて視聴されるビデオを送信するために使用することができる。そのようなビデオの例は、映画、以前に録画されたテレビ番組、以前に録画されたスポーツイベントなどを含む。一方、ライブストリーミングでは、映像の制作、送信、受信、表示がリアルタイムで行われる。ライブストリーミングの例は、ビデオチャット、ビデオ会議、ニュースのライブ送信、ライブショッピングイベント、ライブソーシャルメディアフィード、ライブインフォマーシャルなどを含む。記憶されたビデオ送信とライブストリーミングとの間の1つの主な違いは、前者におけるバッファリングの利用可能性、および後者におけるバッファリングの欠如である。本明細書で説明する実施形態は、任意の種類のマルチメディア送信における電子商取引タグの生成を提供する。記憶されたまたは以前にバッファリングされたビデオの場合、開示された方法およびシステムは、メディアの関連セクションに関連付けられるべきタグを解析し、次いで生成することができる。ライブマルチメディアの場合、方法およびシステムは、リアルタイムまたはほぼリアルタイムでコンテンツを解析し、アイテムに関する最新の情報を用いてオンザフライでタグを生成することができる。
【0040】
本開示は、本明細書に開示されるシステムおよび方法の構造、機能、製造、および使用の原理の全体的な理解を提供する。本開示の1つ以上の例が、添付の図面に示される。当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付の図面に示されるシステムおよび方法が非限定的な実施形態であることを理解するのであろう。一実施形態に関連して図示または説明される特徴は、システムと方法との間を含む他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。そのような修正および変更は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
【0041】
いくつかの例示的な実施形態を参照して、さらなる詳細を以下に説明する。
【0042】
図1は、マルチメディアコンテンツにおける電子商取引(「e-コマース」)タグおよびリアルタイムマルチメディアコンテンツにおけるカスタマイズされた電子商取引タグのための例示的な環境を示す。
図1では、サーバ104は、ネットワーク108を介して、販売者デバイス106(本明細書では販売者デバイスおよび/または販売者システムとしても説明される)および購入者デバイス102(本明細書ではユーザデバイスとしても説明される)などのユーザコンピューティングデバイスと通信することができる、支払処理サービスプロバイダに関連付けることができる。すなわち、販売者デバイス106および購入者デバイス102は、エンドユーザ(例えば、それぞれ販売者および購入者)が支払処理サービスプロバイダによって(例えば、サーバ104を介して)提供されるサービスにアクセスすることを可能にするネットワーク接続デバイスである。サーバ104、ユーザコンピューティングデバイス(たとえば、102、106)、およびネットワーク108に関連するさらなる詳細について、
図13および
図14を参照しながら以下で説明する。
【0043】
少なくとも一例では、サーバ102は、支払処理コンポーネント152を含むことができる。支払処理コンポーネント152は、とりわけ、取引(トランザクション)を処理することができる。すなわち、少なくとも1つの例では、支払処理コンポーネント152は、ユーザに関連付けられた支払データにアクセスし、支払データの承認の要求を支払サービスプロバイダに送信し、支払サービスプロバイダからの応答に基づいて取引を処理することができる。他の例では、支払処理コンポーネント152は、支払処理サービスプロバイダによって維持されるアカウントにアクセスすることができ、取引を処理するためにアカウントに関連付けられた資金を使用することができる。支払処理コンポーネント152に関連する追加の詳細は、以下で説明される。
【0044】
少なくとも1つの例では、支払処理サービスプロバイダは、1つ以上のAPI148を介して機能および/またはサービスを公開することができ、それによって、本明細書で説明する機能および/またはサービスを環境100の様々な機能コンポーネントに統合することが可能になる。サーバ104に関連付けることができるAPI148は、本明細書で説明する機能を公開することができ、および/または支払処理サービスを環境100に関連付けられた様々な機能コンポーネントに利用することができる。API148のうちの少なくとも1つは、プライベートAPIとすることができ、それによって、内部で(たとえば、支払処理サービスプロバイダに関連付けられた開発者によって)開発される機能コンポーネント(たとえば、アプリケーションなど)に、サービスおよび/または機能を利用することができる。API148のうちの少なくとも1つは、オープンまたはパブリックAPIであり得、それはサードパーティ開発者(たとえば、本明細書で説明するソーシャルメディアサービスプロバイダ)に、支払処理サービスプロバイダの専用ソフトウェアアプリケーションまたはウェブサービスへのプログラムアクセスを提供する公的に利用可能なAPIである。すなわち、オープンまたはパブリックAPIは、支払処理サービスプロバイダの機能および/またはサービスが、マルチメディアコンテンツプラットフォームに統合されることを可能にすることができる。API148は、アプリケーション、または他の機能コンポーネントがどのように互いに対話することができるかを管理する要件のセットを含むことができる。
【0045】
いくつかの例では、支払処理サービスプロバイダは、API148によって公開される機能を利用し得るソフトウェア開発者キット(「SDK」)をサードパーティエンティティに提供することができる。SDKは、サードパーティ開発者(すなわち、支払処理サービスプロバイダとは別個の開発者)が、本明細書で説明する機能および/または利用サービスを含むことを可能にするソフトウェア開発ツールを含むことができる。SDKおよび/またはAPI148は、1つ以上のライブラリ、プログラムコード、実行可能体、他のユーティリティ、およびドキュメンテーションを含むことができ、これにより、開発者は本明細書で説明するように、ソーシャルネットワーキングサービスを提供するサードパーティアプリケーションなどのアプリケーション内に、本明細書で説明する機能および/または利用サービスを直接含めることを可能にする。
【0046】
少なくとも1つの例では、サーバ104は、データストア150を含むか、そうでなければそれにアクセスすることができる。データストア150は、他のタイプのデータの中でも、ユーザプロファイルおよび在庫記録を記憶することができる。さらに、(1つ以上の)サーバ104は、ユーザプロファイルを含むこともでき、および/またはユーザプロファイルと販売者プロファイルとの間の関連付けを含むこともできるユーザレジストリ146を含むことができる。例えば、購入者のユーザプロファイルは、購入者の支払機器に関連付けられた支払いデータを記憶することができる。いくつかの例では、購入者に代わって支払処理サービスプロバイダによって維持される口座は、購入者のユーザプロファイルにマッピングされるか、またはそうでなければ関連付けられることができる。そのような口座は、ピアツーピア支払取引から受信された資金、使用者(エンプロイヤ)からの預金、購入者の他の口座からの振替などを記憶することができる。追加または代替として、販売者のユーザプロファイルは、(支払処理サービスプロバイダ、銀行、または別の支払サービスによって維持され得る)販売者の口座にマッピングされ得るか、またはそうでなければ関連付けられ得る。さらなる詳細を以下に提供する。
【0047】
図1に示すように、購入者デバイス102は、購入者が購入者デバイス102と対話することを可能にするユーザインタフェース122に関連付けられる。ユーザインタフェース122は、ウェブブラウザ、アプリケーション(例えば、デスクトップまたは他の専用、支払処理プロバイダによって提供される、第三者によって提供されるなど)などを介して提示されて、購入者が本明細書で説明する機能および/またはサービスにアクセスすることを可能にすることができる。同様に、販売者デバイス106は、ウェブブラウザ、アプリケーション(例えば、デスクトップまたは他の専用、支払処理プロバイダによって提供される、サードパーティによって提供されるなど)を介して提示され得るユーザインタフェース(複数可)に関連付けられ得、販売者が販売者デバイス106と対話し、本明細書で説明されるような機能および/またはサービスにアクセスすることを可能にする。
【0048】
少なくとも1つの例では、ユーザインタフェース122のユーザインタフェースは、マルチメディアコンテンツのプロバイダに関連付けられたマルチメディアプラットフォーム(たとえば、ウェブサイト、アプリケーションなど)を介して提示され得る。支払処理サービスプロバイダの機能及び/又はサービスは、API148及び/又はSDKを介してソーシャルメディアプラットフォームに統合することができる。少なくとも1つの例では、販売者は、プラットフォームを介してコンテンツを投稿することができる。
図1では、コンテンツはマルチメディアコンテンツであるが、追加または代替の例では、コンテンツは任意の他のタイプのコンテンツとすることができる。少なくとも1つの例では、購入者は、プラットフォームを介して提示されるユーザインタフェース122(複数可)のうちのユーザインタフェースを介してコンテンツにアクセスし、および/またはコンテンツを消費することができる。すなわち、販売者および購入者はそれぞれ、それぞれのデバイスを介して提示されるユーザインタフェースを介してプラットフォームにアクセスすることができる。
【0049】
少なくとも1つの例では、1人以上のユーザは、たとえば、コメント(テキスト、画像、絵文字などを含むことができる)、ボタンまたは他の作動機構との対話(たとえば、好き、嫌い、おかしさ、愛など)などを介して、コンテンツに応答することができる。そのような応答は、ほぼリアルタイムで投稿することができる。例えば、1人以上のユーザが、販売者によって提示されたマルチメディアコンテンツに応答することができる。
【0050】
上に例示されるように、環境100は、購入者デバイス102、サーバ104、および/または販売者デバイス106を含み得る。購入者デバイス102は、上記で説明したコンポーネントに加えて、1つ以上のプロセッサ110、1つ以上のネットワークインタフェース112、メモリ114、1つ以上のマイクロフォン116、1つ以上のスピーカ118、および/または1つ以上のディスプレイ120などの1つ以上のコンポーネントを含み得る。マイクロフォン116は、環境100からオーディオを受信するように構成され得、対応するオーディオデータを生成し得、対応するオーディオデータは、本明細書で論じるように利用され得る。スピーカ118は、購入者デバイス102によって出力されたマルチメディアコンテンツの少なくとも一部分に対応するオーディオなどのオーディオを出力するように構成され得る。ディスプレイ120は、購入者デバイス102によって出力されたマルチメディアコンテンツの少なくとも一部分に対応する画像(ビデオとして説明され得る)を提示するように構成され得る。メモリ114は、ユーザインタフェース122(上述)(複数可)などの1つ以上のコンポーネントと、1つ以上のアプリケーション124とを含み得る。アプリケーション124は、コンテンツプロバイダ、販売者、および/または支払処理サービスプロバイダに関連付けられ得る。販売者デバイス106は、同じまたは同様の機能を実行し得る同じまたは同様のコンポーネントを含み得る。販売者デバイス106は、本明細書で説明される他のデバイスおよびシステムと同様に、例えば、コンピューティングデバイス、ラップトップコンピュータ、フォン、および/またはそれらのコンポーネントなどの1つ以上の形態をとり得ることに留意されたい。
【0051】
サーバ104(複数可)は、たとえば、1つ以上のプロセッサ126、1つ以上のネットワークインタフェース128、および/またはメモリ130を含む1つ以上のコンポーネントを含み得る。メモリ130はたとえば、コンテンツコンポーネント132、アイテム認識コンポーネント134、アイテム情報コンポーネント136、対話型要素ジェネレータ138、コマンドジェネレータ140、フィードバックコンポーネント142、1つ以上の機械学習モデル144、ユーザレジストリ146、1つ以上のAPI148、1つ以上のデータストア150、および/または支払処理コンポーネント152など、1つ以上のコンポーネントを含み得る。ユーザレジストリ146、API148、データストア150、および支払処理コンポーネント152は、上記で説明されている。以下、他のコンポーネントについて、一例として説明する。
【0052】
たとえば、コンテンツコンポーネント132は、マルチメディアコンテンツを受信するように、および/またはマルチメディアコンテンツを取得するように構成され得る。たとえば、販売者デバイス106または他のシステムは、そのようなコンテンツに対する特定の要求なしに、マルチメディアコンテンツを支払処理サービスプロバイダにプッシュし得る。他の例では、コンテンツコンポーネント132は、マルチメディアコンテンツのための1つ以上の他のシステムに問い合わせし得る。さらに他の実施例では、コンテンツコンポーネント132は、所与の販売者に関連付けられたマルチメディアコンテンツが顧客に関連付けられた購入者デバイス102上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することができる。これらの例では、コンテンツコンポーネント132は、マルチメディアコンテンツのインスタンスを照会し、マルチメディアコンテンツが購入者デバイス102上で出力される前などに、対話型要素オーバーレイを生成するための技法を実行し得る。
【0053】
アイテム認識コンポーネント134は、マルチメディアコンテンツおよび/または関連データを解析して、マルチメディアコンテンツ内で参照される1つ以上のアイテムを識別することができる。例えば、アイテム認識コンポーネント134は、マルチメディアコンテンツの画像データを利用して、画像データに描かれたアイテムを識別することができる。そのような解析は、コンピュータビジョン技術を使用して、所与の画像データ内のオブジェクトの存在を識別し、次いで、オブジェクト自体および/またはオブジェクトが属するオブジェクトカテゴリ(例えば、シャツ、パンツ、帽子、腕時計など)を識別することを含み得る。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツがユーザ音声(スピーチ)を含む場合、音声認識および自然言語理解技法を利用して、音声を識別し、音声を表すテキストデータを生成し、次いで、音声の意図および/または目的を決定することができる。そうすることによって、アイテム認識コンポーネント134は、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテム、ならびに例では、アイテムの属性(たとえば、色、サイズ、ブランドなど)を識別し得る。加えて、または代替的に、アイテム認識コンポーネント134は、マルチメディアコンテンツおよび/またはコンテンツが提供された販売者に関連付けられたメタデータを利用して、アイテムを識別することができる。例えば、販売者デバイス106は、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムを示すメタデータを提供することができる。例では、1人以上の他のユーザが、マルチメディアコンテンツに関連する情報にコメントを付けているか、または他の方法で情報を提供していることがある。これらおよび他の例では、このデータのいくつかまたはすべては、アイテム、および/または、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテムに関連付けられた属性を識別するために、アイテム認識コンポーネント134によって利用され得る。音声認識がアイテムを識別するために使用可能であるとして本明細書で説明される場合、音声認識は、例ではアイテム認識のために本明細書で説明されるような画像認識とともに利用され得ることを理解されたい。
【0054】
コンピュータビジョン技術に関して、コンピュータビジョンは、例えば、決定の形で数値情報または記号情報を生成するために、画像、および一般に、現実世界からの高次元データを取得し、処理し、解析し、理解するための方法を含む。コンピュータビジョンは、画像を電子的に知覚し、理解することによって、人間の視覚の能力を複製しようとする。この文脈において理解することは、視覚画像(網膜の入力)を、他の思考プロセスと連動し、適切なアクションを引き出すことができる世界の記述に変換することを意味する。この画像理解は、幾何学、物理学、統計学、および学習理論の助けを借りて構築されたモデルを使用して、画像データから記号情報を解きほぐすこととして見ることができる。コンピュータビジョンはまた、ビジョン知覚のための広範な処理および表現を自動化および統合する事業として記載されている。科学分野として、コンピュータビジョンは、画像から情報を抽出する人工システムの背後にある理論に関係している。画像データは、ビデオシーケンス、複数のカメラからのビュー、またはスキャナからの多次元データなど、多くの形態をとることができる。コンピュータビジョンは、技術分野として、その理論やモデルをコンピュータビジョンシステムの構築に適用しようとしている。
【0055】
コンピュータビジョンの一態様は、画像データが何らかの特定のオブジェクト、特徴、またはアクティビティを含むかどうかを決定することを含む。様々な種類のコンピュータビジョン認識は以下を含む。オブジェクト認識(オブジェクト分類とも呼ばれる)- 1つまたはいくつかの事前に指定された、または学習されたオブジェクトまたはオブジェクトクラスが、通常、シーン内の画像または3Dポーズ内のそれらの2D位置とともに、認識され得る。識別情報(ID)- オブジェクトの個々のインスタンスが認識される。例としては、特定の人の顔または指紋の識別情報、手書きの数字の識別情報、または特定の車両の識別情報が挙げられる。検出- 画像データは、特定の条件でスキャンされる。例えば、医用画像における可能性のある異常な細胞または組織の検出、または自動道路料金システムにおける車両の検出が挙げられる。比較的単純で高速な計算に基づく検出は、正確な解釈を生成するために、より計算を要求する技法によってさらに解析され得る、興味深い画像データのより小さい領域を見つけるために使用されることがある。
【0056】
コンピュータビジョン認識に基づくいくつかの特殊なタスクが存在し、例えば以下を含む。光学文字認識(OCR)-通常、編集または索引付けにより適したフォーマット(例えば、ASCII)でテキストを符号化することを目的として、印刷または手書きテキストの画像中の文字を識別する。2Dコード読み取り-データマトリックスおよびQRコードなどの2Dコードの読み取り。顔認識。形状認識技術(SRT)-オブジェクトから人間(例えば、頭部及び肩部パターン)を区別すること。
【0057】
多くのコンピュータビジョンシステムに見られるいくつかの機能およびコンポーネント(例えば、ハードウェア)が、本明細書で説明される。例えば、デジタル画像は、様々なタイプの感光カメラに加えて、レンジセンサ、断層撮影装置、レーダ、超音波カメラなどを含むことができる1つまたはいくつかの画像センサによって生成される。センサのタイプに応じて、結果として得られる画像データは、2D画像、3Dボリューム、または画像シーケンスとすることができる。ピクセル値は、1つまたはいくつかのスペクトル帯域(グレー画像またはカラー画像)における光強度に対応し得るが、深さ、音波または電磁波の吸収または反射、または核磁気共鳴などの様々な物理的測定にも関連し得る。コンピュータビジョン方法を画像データに適用して、いくつかの特定の情報を抽出することができる前に、通常、データを処理して、この方法によって暗示される特定の仮定を確実に満たすようにすることが有益である。前処理の例は、画像座標系が正しいことを保証するための再サンプリング、センサノイズが誤った情報を導入しないことを保証するためのノイズ低減、関連情報が検出され得ることを保証するためのコントラスト強調、及び局所的に適切なスケールで画像構造を強調するためのスケール空間表現を含むが、これらに限定されない。様々なレベルの複雑度の画像特徴が、画像データから抽出される。そのような特徴の典型的な例は、線、エッジ、およびリッジ、コーナー、ブロブ、または点などの局所化された関心点であり、より複雑な特徴は、テクスチャ、形状、または動きに関連し得る。処理のある時点で、画像のどの画像点または領域がさらなる処理に関連するかについての決定を行うことができる。例は、関心点の特定のセットの選択、関心対象の特定のオブジェクトを含む1つ以上の画像領域のセグメンテーション、前景、オブジェクトグループ、単一オブジェクト、または顕著なオブジェクト部分(空間タクソンシーン階層とも呼ばれる)を含むネストされたシーンアーキテクチャへの画像のセグメンテーションである。この時点で、入力は、小さなデータのセット、例えば、特定のオブジェクトを含むと想定される点のセットまたは画像領域であってもよい。残りの処理は、たとえば、データがモデルベースおよびアプリケーション固有の仮定を満たすことの検証と、オブジェクトポーズまたはオブジェクトサイズなどのアプリケーション固有のパラメータの推定と、検出されたオブジェクトを異なるカテゴリに分類することと、同じオブジェクトの2つの異なるビューを比較および結合することとを含み得る。次いで、アプリケーションに必要な最終決定、例えば、認識アプリケーションにおける一致/不一致を行うことができる。
【0058】
アイテム情報コンポーネント136は、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムに関連付けられたアイテム情報を受信および/または決定することができる。例えば、販売者デバイス106は、参照されたアイテムに関連付けられた情報を示すデータを提供することができる。その情報は、アイテムの属性(たとえば、サイズ、色、ブランド、アイテムタイプ、アイテムオプションなど)に関連する情報を含み得る。加えて、または代替として、アイテム情報コンポーネント136は、アイテム情報について1つ以上のシステムに問い合わせ得る。例として、アイテム情報コンポーネント136は、マルチメディアコンテンツが出力されているときなどに、アイテムの現在の在庫を示す在庫データを販売者デバイス106に問い合わせることができる。在庫データは、アイテムの1つ以上の属性および/または条件を示し得る。例えば、在庫データは、在庫数、または現在在庫中の当該アイテムの数の他のインディケーションを含むことができる。在庫データはまた、アイテムの色、アイテムサイズ、アイテムタイプ、アイテムの物理的位置および/または位置の関連付け、および/またはアイテムの入手可能性など、現在在庫中のアイテムに関する情報を含み得る。例では、販売者デバイス106は、在庫データを返し得、在庫データは、販売者から入手可能なアイテムの現在の在庫を顧客に知らせるために利用され得る。他の例では、例えば、アイテムが在庫切れであることを在庫データが示す場合、および/または、異なる販売者が顧客によって好まれることをユーザプリファレンスが示す場合、1つ以上の他の販売者の現在の在庫のインディケーションが取得され、購入者デバイス102上に表示され得る。在庫データを伝達することによって、ユーザは以下に記載されるように、アイテム情報および/または電子商取引特有のアクションにアクセスするために選択可能要素をアクティブ化することができるかどうかの信頼できる情報を得る。代替的に、在庫切れアイテムのための選択可能なリンクは、本システムにおけるそのようなアイテムの処理を回避するために表示されず、それによって、支払サービスプロバイダシステムにおけるリソースに対する負担を低減することができる。アイテム情報コンポーネント136はまた、アイテム認識コンポーネント136が本明細書で説明する技法を利用してアイテムの1つ以上の属性を決定するときなどに、アイテム情報をアイテム認識コンポーネント136から受信し得る。アイテム在庫を判定(決定)するとき、本明細書に記載されるものなどの機械学習モデルを利用して、どのアイテムが販売される可能性が高いかまたは販売されない可能性が高いかを決定することができ、対話型要素の一部としてなど、在庫量が本明細書に記載されるように表示される場合、在庫量は、機械学習モデルの出力に少なくとも部分的に基づいて予測される在庫とすることができる。
【0059】
対話型要素ジェネレータ138は、対話型要素を表すデータを生成するために、アイテム認識コンポーネント134および/またはアイテム情報コンポーネント136によって受信および/または決定されたデータを利用するように構成され得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。マルチメディアコンテンツは、例えば、画像データおよび/またはオーディオデータを含む任意のコンテンツであってもよい。対話型要素は、マルチメディアコンテンツが購入者デバイス102上に出力される場合、対話型要素もオーバーレイの形態で提示されるように構成され得る。対話型要素は、例ではマルチメディアコンテンツ、その中で参照されるアイテム、アイテム属性、および/またはユーザプリファレンスに特有のものであり得る。たとえば、本明細書で説明するように受信および/または決定されたデータを利用して、対話型要素ジェネレータ138は、生成すべき対話型要素のタイプを決定することができる。対話型要素タイプは、例えば、選択可能なリンク、クイックレスポンスコード(「QRコード」)、バーコードまたは他のスキャン可能な要素、対話型要素の選択のための音声入力が有効化されるインジケータ、対話型要素の選択のためのジェスチャ入力が有効化されるインジケータなどを含み得る。要素タイプのいくつかの例が本明細書で提供されているが、本開示は、ユーザ入力が受信されることを可能にする任意の要素タイプを含むことを理解されたい。所与のマルチメディアコンテンツに関連付ける対話型要素のタイプを決定することは、購入者デバイス102のデバイスタイプに少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、デバイスがカメラを含むことをデバイスタイプが示す場合、ジェスチャベースの対話型要素が利用され得、または、デバイスタイプがデバイスがタッチスクリーンを含まないことを示す場合、対話型要素は、タッチスクリーン入力以外のユーザ入力を受け入れるように構成され得る。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されているユーザプロファイルに関連付けられた購入履歴が過去のユーザ入力タイプを決定するために利用され得、その情報は、生成されるべき対話型要素のタイプを決定するために利用され得る。
【0060】
対話型要素のタイプに加えて、対話型要素ジェネレータ138は、例えば、マルチメディアコンテンツに関して対話型要素をいつ表示するか、購入者デバイス102の視聴可能ウィンドウに関して対話型要素をどこに表示するか、表示すべきアイテム詳細の量および/またはタイプ、ならびに/または、対話型要素が選択されたときに生じる機能性など、対話型要素に関連付けられた1つ以上の他の態様を決定するように構成されうる。例として、対話型要素ジェネレータ138は、マルチメディアコンテンツにおいてアイテムがいつ参照され始めるか、およびいつアイテムが参照されなくなるかを示すデータに少なくとも部分的に基づいて、対話型要素をいつ表示すべきかを決定し得る。例えば、所与のコンテンツは2分の長さであってもよいが、アイテムは30秒マークまで参照され始めず、その後、1分マークで参照されなくなってもよい。本明細書で説明されるアイテム認識データを利用して、対話型要素ジェネレータ138は、アイテムが参照される時間フレーム中にのみ表示されるように構成される対話型要素を生成することができる。対話型要素をどこに表示するかを決定することに関して、対話型要素ジェネレータ138は、アイテム認識データを利用して、購入者デバイス102の視聴可能ウィンドウに対するマルチメディアコンテンツに示されるアイテムの相対位置を決定することができる。例えば、アイテム認識データは、画像データ内で識別されたオブジェクトの位置を示すことができ、対話型要素は、表示されたときに対話型要素がオブジェクトの近くに配置され得るが、例ではオブジェクトの上には配置されないように生成され得る。これにより、ユーザは、オブジェクトと対話型要素との両方を見ることができ、マルチメディアコンテンツが出力されている間に、オブジェクトと対話型要素とが互いに関連付けられていることを知覚することができる。
【0061】
表示すべきアイテム詳細の量および/またはタイプを決定することに関して、対話型要素ジェネレータ138は、アイテム情報コンポーネント136からのアイテム情報を利用して、参照されたアイテムに関連付けられた属性を決定することができる。いくつかの例では、属性のすべてが対話型要素に含まれ得る。しかしながら、他の例では、属性の一部のみが含まれ得る。例えば、ユーザプロファイルに関連付けられた履歴データを利用して、1つ以上のユーザプリファレンスを受信および/または決定することができ、それらのユーザプリファレンスは、どのアイテム情報を対話型要素に含めるかの選択を知らせることができる。例えば、履歴データは、発行時にユーザプロファイルに関連付けられたユーザが、提供されたある程度のアイテム詳細および/またはあるタイプのアイテム詳細を有するより多くのアイテムを購入することを示し得る。追加の例として、履歴データは、販売者の顧客、異なる販売者の顧客、および/または一般に顧客に関連付けられた履歴データなど、発行時のユーザプロファイルよりも多く(またはそれ以外)に関連付けられたデータであってもよい。さらに、デバイス機能がマルチメディアデータの拡張現実および/または仮想現実表現の表示を可能にする例では、対話型要素は、仮想現実および/または拡張現実設定で表示されるようにも構成され得る。これは、マルチメディアコンテンツ内のアイテムの向きおよび/またはビューが変化する場合などに、対話型要素の異なる向きおよび/またはビューを可能にし得る。
【0062】
対話型要素の選択時に生じるであろう機能性を決定することに関して、対話型要素ジェネレータ138は、選択機能性についてのユーザプリファレンスを示すデータを受信および/または決定し得る。それらのユーザプリファレンスは、ユーザが、対話型要素の選択時に、購入ユーザインタフェース122を表示させることを望むことを示し得る。これらのユーザプリファレンスは、他の例では、ユーザがマルチメディアコンテンツの停止後にのみ、または所与の対話型要素の選択後のある時間に、購入ユーザインタフェース122を表示させることを望むことを示し得る。この状況は、ユーザが、購入ユーザインタフェース122が提示される前に、異なるアイテムの各々に対応する複数の対話型要素を選択することを可能にし得る。これらの例では、対話型要素が選択されるように構成され得、次いで、それらの選択を示すデータは、マルチメディアコンテンツの停止まで保存され得る。
【0063】
上で提供された例では、対話型要素ジェネレータ138は、マルチメディアコンテンツで参照される特定のアイテムのための特定の対話型要素を生成するものとして説明される。他の例では、対話型要素ジェネレータ138は、アイテムが入手可能であるが、アイテムについての特定の詳細を提供しないことを示すデフォルトおよび/または汎用対話型要素を生成し得る。汎用対話型要素が選択されると、支払処理サービスプロバイダシステムは、購入ユーザインタフェースを事前入力するためのより具体的な情報を利用するために、ユーザに関連付けられたアイテムおよび/またはユーザプロファイルについて既知のものを解決し得る。
【0064】
コマンドジェネレータ140は、とりわけ、ユーザデバイスなどのデバイスにアクションを実行させるコマンドを生成するように構成され得る。例えば、コマンドジェネレータ140は、対話型要素をマルチメディアコンテンツとともに提示させるためのコマンドを生成することができる。コマンドジェネレータ140はまた、1つ以上の対話型要素の選択に応答して、購入ユーザインタフェース122を購入者デバイス102に表示させるためのコマンドを生成し得る。コマンドジェネレータ140はまた、購入者デバイス102にユーザインタフェース102内の情報を表示させるためのコマンドを生成し得る。たとえば、購入ユーザインタフェース122の1つ以上のユーザ入力フィールドは、本明細書で説明するデータの一部または全部に少なくとも部分的に基づいて事前入力され得る。例えば、ユーザプロファイルからのデータを利用して、選択されたアイテムに関連付けられた属性および/またはオプションを事前入力することができる。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツから決定されたアイテム情報は、アイテム属性を事前入力するために利用され得る。さらに、ユーザプロファイルに関連付けられた過去の取引からの支払情報を利用して、購入ユーザインタフェース122上の支払いオプション、配送アドレスなどを事前入力することができる。このようにして、対話型要素の選択時に、購入ユーザインタフェース122が自動的に表示され、アイテムおよび支払機器情報が事前入力され得、その結果、ユーザはアイテムを取得するためにいかなる追加の入力も提供することなく、購入を確認するだけでよい。回避に加えて、ユーザは、購入ユーザインタフェースに関連付けられた情報が保存されることを可能にする「後のために保存」機能を選択することができ、その結果、ユーザは、後でアイテムを購入するためにその情報を利用することができる。他の例では、ユーザインタフェースを購入する代わりに、対話型要素の選択により、ユーザは、入札が行われ得るアイテムのオークションに入ることができる。これは、複数のユーザが同時に同じアイテムに入札することを可能にする。上述のように、対話型要素の選択により、購入ユーザインタフェース122を表示させることができる。例では、購入ユーザインタフェース122は、販売者に関連付けられ得る。しかしながら、他の例では、購入機能の少なくとも一部は、支払処理サービスプロバイダシステム104によって提供されてもよい。これらの例では、支払処理サービスプロバイダシステム104は、アプリケーションを利用するアイテムの購入を可能にするために、顧客のデバイス上に記憶され、かつ/またはアクセス可能であり得るアプリケーションに関連付けられ得る。他の例では、対話型要素の選択は、ユーザがビデオ内のアイテムに関与することを可能にし得、対話型要素が選択された場合に、顧客と直接関与するか、または顧客が最も関連するアイテムを直接購入することを可能にするかのいずれかのために、それらの関連アイテムを伴う特定の販売者に要求が送信され得る。これらの例では、対話型要素は、マルチメディアコンテンツの特定の部分(マルチメディアコンテンツ内の記載されたアイテムについての情報が入手可能である部分など)に関連付けられ得るが、他の部分は対話型ではなく、したがって、それに関連付けられた「購入可能である」アイテムを全く有さない。さらに、本明細書で説明されるユーザプリファレンス情報は、ユーザに表示するための追加のマルチメディアコンテンツを推奨するために、および/またはユーザがマルチメディアコンテンツ間をどのようにナビゲートするかに影響を及ぼすために、利用され得る。
【0065】
例では、仮想カートおよび/またはカートデータ構造は、顧客による購入ユーザインタフェースとの対話型要素および/または他の対話の選択に少なくとも部分的に基づいて生成され得る。これらの例では、仮想カートは、選択された対話型要素、対話型要素に関連付けられたアイテム、アイテムに関連付けられた支払いおよび/またはコスト情報、ならびに/あるいはアイテムに関連付けられた他のデータ、ならびに/あるいはアイテムの支払取引に関する詳細を含むことができる。カートデータ構造は、利用可能な支払リンクを生成および/または作成し、および/またはユーザによるその後の対話をより容易におよび/またはより効率的にするように構成され得る。例えば、カートデータ構造は、ユーザが後で仮想カートに戻って、アイテムを再度選択する必要なく、および/またはすでに入力および/または事前入力された情報を入力する必要なく、アイテムを購入し続けることができるように、保存または他の方法で記憶することができる。メッセージはまた、カートデータ構造を利用するユーザに関連付けられたデバイスおよび/またはユーザプロファイルに送信され得る。これらのメッセージは、仮想カート内のアイテムのリマインダおよび/または購入を完了するための要求を表すことができる。例では、仮想カートは、完全に定義されたアイテム、または後で精緻化され得る提案および/またはアイテムクラスを含み得る。したがって、仮想カートは、「ブックマーク」として動作することができ、および/またはそうでなければ、マルチメディアコンテンツ、対話型要素、アプリケーション、または他の方法を介して、アイテム(複数可)に関連付けられたデータ、および/またはアイテムとのユーザの対話を保存することができる。
【0066】
さらに、モデル144は、取引情報および/または支払取引に関連付けられた他の情報に基づいてトレーニングされ得る。例えば、複数の販売者と複数の購入者との間で実行される取引の取引情報が、支払処理サービスプロバイダシステム104において受信され得る。この情報は、販売者に関連付けられた販売者コンピューティングデバイスから受信され得る。これらの例では、販売者コンピューティングデバイスは、それぞれ販売時点情報管理(POS)端末として販売者コンピューティングデバイスを構成するために、その上にインストールされた販売者アプリケーションのそれぞれのインスタンスを有することができる。販売者アプリケーションのそれぞれのインスタンスは、1つ以上のネットワークを介して支払処理サービスプロバイダシステム104に取引情報を通信するように、POS端末を構成することができる。いくつかの例では、POS端末は、オンライン端末であり得る。取引情報を利用して、支払処理サービスプロバイダシステム104は、販売者情報、購入者情報、および/または取引情報のうちの少なくとも1つを使用してトレーニングされたモデルを使用して、プロファイルを生成することができる。
【0067】
いくつかの実装形態では、本明細書で説明する方法およびシステムは、マルチメディアインタフェース内からそのようなサービスへの特定のAPI呼び出しを介して、音声サービス(たとえば、AmazonのALEXA(登録商標)、AppleのSIRI(登録商標)、またはMicrosoftのCORTANA(登録商標))と統合することができる。本方法およびシステムは、それぞれの音声サービス、電子商取引、およびフルフィルメントチャネルを呼び出すための「ウェイクワード」と統合することができる。たとえば、話者認識技法は、本明細書で説明する動作のうちの1つ以上を実行するためにユーザデバイスにユーザ発話を提供するユーザに関連付けられたユーザプロファイルを決定するために利用され得る。決定されたユーザプロファイルは、本明細書で説明される対話型要素、対話型要素が選択されたときに生じる機能、および/または購入ユーザインタフェースに表示される情報をカスタマイズするために利用され得る。例では、視聴デバイスの地理的位置は、対話型要素、および/または、マルチメディアコンテンツ、対話型要素および/またはアイテムの入手可能性をカスタマイズするためにも利用され得る。音声インタフェースはまた、本明細書で説明されるユーザ入力を提供するために利用され得る。加えて、音声インタフェースは、オンラインプラットフォームに関連付けられてもよく、そのプラットフォームは、アイテム購入を遂行するために利用されてもよい。
【0068】
例では、販売者ダッシュボードは、販売者がマルチメディアコンテンツとの対話、および/または、対話に関連付けられたデータを視聴することを可能にするために利用され得る。販売者は、対話に少なくとも部分的に基づいて、アイテムの動的価格設定のための入力を提供することが可能であり得る。追加の機能は、オンザフライの質問回答、インセンティブ提供、および販売者が顧客と対話することを可能にする他の機能を含むことができる。加えて、販売者ダッシュボードは、販売者が顧客とライブで対話し、異なるユーザとの支払いを処理することを可能にし得る。
【0069】
フィードバックコンポーネント142は、対話型要素に関連付けられたフィードバックデータを受信するように構成され得る。フィードバックデータは、対話型要素、対話型要素の表示、および/または対話型要素の選択に関連付けられた機能についての肯定的および/または否定的コメントを示し得る。このフィードバックデータは、対話型要素および/または関連する機能の生成を改善するために収集され、利用され得る。たとえば、フィードバックデータは、1つ以上の機械学習モデル144への入力データ(またはそうでなけれればトレーニングデータ)としてフォーマットされ得る。この入力は、機械学習モデル144をトレーニングするために利用されてもよく、機械学習モデルは、本明細書に記載されるシステムの様々なコンポーネントによって利用されて、それらのシステムに関して記載される動作のうちの1つ以上を実行してもよい。
【0070】
本明細書で説明される実施形態は、マルチメディアコンテンツにおける空間的および時間的類似度を含むがこれらに限定されないマルチメディアコンテンツ類似度についての情報を使用し、具体的には、マルチメディア、例えば、ビデオにおいて特徴付けられる話者についての主体固有の情報を収集し、使用する。一実施形態では、開示される方法およびシステムは、通常、ビデオ会議の一方の参加者がある時間に発話するという事実、及び、メインウィンドウに表示されるビデオは一般に、話者にフォーカスし、他方の非発話参加者(そのビデオも表示され得るが、通常、より小さいサイドバーウィンドウに表示され、メインウィンドウには表示されない)にはフォーカスしないという事実を活用し、一実施形態による、ビデオ情報をフィルタリングすることは、参加者に固有の方法で実行される。参加者固有のビデオフィルタリングは、特定の話者が話す方法、例えば、話者の顔の表情、頭と目の動き、手のジェスチャなどに少なくとも基づいて、概してアイテム情報を示すか、そうでなければ指し示すものである。以下で説明する様々な例では、そのような参加者固有の知識は機械学習を介して学習され、その知識は、空間的および時間的冗長性に加えて(またはそれに代えて)ビデオ送信における冗長性を最小化するために使用される。これは、ビデオ内の他の話者および他のアイテムとは対照的に、1人の話者および/または関連アイテムに焦点を合わせることを可能にする。これはまた、標準化されたビデオフィルタリングおよび認識方式を使用して達成される圧縮率よりも高い圧縮率を可能にする。学習された参加者固有の知識は、より高い圧縮率にもかかわらず高い又は所望の知覚品質を維持することができるように、符号化されたビデオを復号又は再構成する際にも使用される。圧縮率は一般に、標準化された符号化に比べて高いので、利用可能な帯域幅が低い場合、ビデオ送信のフレームレートを下げる必要はない。したがって、可変フレーム伝送速度に適応するためのバッファリングが利用可能でないビデオ会議において、高いまたは所望の知覚品質を維持することができる。より具体的には、そのような技法は、商取引のための関連アイテムのより正確なタグ付けおよび識別を可能にする。
【0071】
図2は、マルチメディアコンテンツが提示されている間の、経時的なマルチメディアコンテンツの出力および表示された対話型要素の変化を示す例示的な概念図を示す。
図2の環境200は、マルチメディアコンテンツと、マルチメディアコンテンツ上にオーバーレイとして表示される対話型要素とを表示している購入者デバイス102を含むことができる。
【0072】
具体的には、
図2に関して、マルチメディアコンテンツは、本明細書ではシャツとして示される第1のアイテム206を参照することができる。第1のアイテム206は、本明細書の他の場所で説明される1つ以上の技法を利用して識別され得る。購入者デバイス102はまた、時間バー202および進行要素204を表示するか、またはそうでなければそれに関連付けられ得る。時間バー202は、例えば、分および秒など、マルチメディアコンテンツの全長のインディケーションを提供することができる。進行要素204は、現在表示されているコンテンツがマルチメディアコンテンツの全長に対してどこにあるかのインディケーションを提供することができる。
図2のステップ1に示されるように、進行要素204は、第1のアイテム206がマルチメディアコンテンツの早期に表示されることを示す。また、ステップ1に示されるように、対話型要素ジェネレータは、第1のアイテム206に関連して表示される第1の対話型要素208を生成している。第1の対話型要素208は、例えば、
図1を参照して、本開示の他の場所で説明される技法を利用して生成され、カスタマイズされ得る。
図2のステップ1に示されるように、第1の対話型要素208が生成され、購入者デバイス102の対話型ウィンドウに関して所与の位置に表示されるようにされ、第1の対話型要素208は、特定のアイテム詳細を含む。対話型要素は、ユーザに提示されて、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0073】
図2に示すように、アイテムの詳細は、アイテムの種類(例えば、「シャツ」)、ブランド(例えば、「ブランドA」)、及びアイテムの在庫数(例えば、「5」)を含む。任意の他のアイテム情報もまた、または代替として、対話型要素の一部として表示され得ることを理解されたい。加えて、または代替的に、表示される情報は、時間、位置(ロケーション)、視聴者、在庫状況などのリアルタイムまたはほぼリアルタイムのコンテキスト情報に従ってカスタマイズすることができる。コンテンツがリアルタイムであると本明細書で説明される場合、そのコンテンツは、上述のようにライブストリーミングコンテンツと見なされ得る。ほぼリアルタイムのコンテンツは、必ずしもライブストリーミングされているとは限らないが、以前に記録されることなく提示されるコンテンツを表すことができる。コンテキスト情報は、マルチメディアコンテンツ、提示されたアイテム、および/またはコンテンツを視聴するユーザデバイスのコンテキストを示す1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。例えば、位置追跡情報、インターネットプロトコルアドレス情報、過去の顧客対話データ、顧客プリファレンス、行動データ、販売者プリファレンスなどが、本明細書で説明されるように、コンテキストおよびそのコンテキストに関連付けられた情報を決定するために利用され得る。対話型要素208をどこに表示するかを決定することに関して、支払処理サービスプロバイダシステムは、アイテム認識データを利用して、ユーザデバイスの視聴可能なウィンドウに対するマルチメディアコンテンツに描かれるアイテムの相対位置を決定することができる。例えば、アイテム認識データは、画像データ内で識別されたオブジェクトの位置を示し得、対話型要素208は、表示される場合に、対話型要素208がオブジェクトの近くに配置され得るが、例ではオブジェクトの上には配置されないように生成され得る。これにより、ユーザはオブジェクトと対話型要素208との両方を見ることができ、マルチメディアコンテンツが出力されている間に、オブジェクトと対話型要素208とが互いに関連付けられていることを知覚することができる。例では、第1の対話型要素208は、アイテムが提示される同じアプリケーション内のインタースティシャルとして配置され得る。別の例では、アイテムに関する情報は、テキストメッセージまたは電子メールなどの電子メッセージとして、別のモバイルおよび/またはウェブアプリケーション内のインタースティシャルとして、ポップアップ通知として、または、ジェスチャ(たとえば、ピンチジェスチャ)または特定のキーパッド、オーディオ、ビジュアル、またはハプティック入力で発見可能なディスプレイ上に、送信され得る。
【0074】
図2に示されるように、マルチメディアコンテンツは、ステップ1から出力され続けてもよいし、そうでなければ進行してもよい。ステップ2において、マルチメディアコンテンツは、第1のアイテム206がもはや参照されず(本明細書では表示されず)、代わりに、第2のアイテム210が参照されるポイントまで進んでいてもよい。本明細書の他の場所で説明されるようなアイテム認識技法を利用して、第1のアイテム206が参照されなくなるとき、および第2のアイテム208が参照され始めるときに関連付けられた時間値を決定することができ、その情報を利用して、第1の対話型要素208の表示をいつ停止するか、および第2のアイテムに関連付けられた第2の対話型要素212の表示をいつ開始するかを決定することができる。対話型ウィンドウに対する第2のアイテム210の位置は、第1のアイテム206の位置から変化していることも理解されたい。この情報は、第1の対話型要素208が表示された位置とは異なる位置に第2の対話型要素212が表示されるように構成するために利用され得る。そうすることによって、複数の対話型要素は、同じマルチメディアコンテンツ内の複数のアイテムに対して生成され得、対話型要素の各々は、それらの対話型要素に関連付けられたアイテムに対して具体的に構成され得る。
【0075】
図2に示すように、ユーザインタフェースは、「ショッピングカート」アイコン214を含むこともできる。アイコン14は、少なくとも潜在的な購入のために選択されたアイテムに関するいくつかの選択されたアイコンおよび/または他の詳細の視覚的インディケーション(指標、表示)を提供するために利用され得る。アイコン214は、購入ユーザインタフェースを表示させるように選択されてもよい。表示される場合、本明細書でより完全に説明されるように、アイテム情報は、選択されたアイテムについて表示され得る。さらに、例では、ユーザのユーザアカウントに関連付けられた購入情報も表示され得る。加えて、ユーザインタフェースは、マルチメディアコンテンツに関連付けられた販売者などの販売者とのライブチャットを可能にするために利用され得る「チャット」アイコン216を含み得る。これらの例では、販売者は、物理的センサ、例えばバーコードリーダを使用して、カートなどにアイテムを追加することができる。加えて、ユーザインタフェースは、ユーザが、ユーザの電話に関連付けられたバーコードリーダなどのバーコードリーダを使用して、例えば、当該アイテムに関連付けられたクーポンまたは他の情報をスキャンすることを可能にするために利用され得る、バーコードアイコン218を含み得る。
【0076】
図2に示される例のマルチメディアコンテンツにおいて参照される2つのアイテムは異なる時間に参照されるが、本開示は、同時に参照される2つ以上のアイテムを認識する能力(機能)と、同時に複数の対話型要素の生成および表示とを含むことを理解されたい。
【0077】
図2はまた、マルチメディアコンテンツの再生に関連付けられた機能を示す。その機能は、マルチメディアコンテンツがユーザデバイスを介して出力される方法および時を制御するための選択可能な要素を含み得る。例えば、選択可能要素は、マルチメディアコンテンツを出力させるように構成された再生要素と、例では一時的にマルチメディアコンテンツが出力されるのを停止するように構成された一時停止要素と、オーディオ出力のボリュームを制御し、および/またはオーディオ出力をミュートするように構成されたボリューム要素と、マルチメディアコンテンツの再生速度を増加または減少させ、および/またはマルチメディアコンテンツを逆に出力するように構成された1つ以上の再生速度要素とを含み得る。
【0078】
図2の例は、異なる時間に表示される2つの対話型要素を示すが、本開示は、複数のアイテムが同時に描写および/または記述されるときなど、2つの対話型要素の同時の生成および/または表示を含むことも理解されたい。これらの例では、本明細書で説明されるアイテム識別およびロケーション処理は、同時に複数の対話型要素がどこに位置するかを決定するために利用され得る。
【0079】
図3は、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムのアイテム認識の例を示す概念図の一例を示す。
図3は、同じまたは同様のコンポーネントを含み、
図1の購入者デバイス102と同じまたは同様の機能を実行することができる購入者デバイス102を示す。
【0080】
ステップ1において、購入者デバイス102は、マルチメディアコンテンツを提示している。
図3に示すように、マルチメディアコンテンツは、話している人物と共に第1のアイテム206を示す。この例では、音声(スピーチ)は「このブランドAのシャツがお買い得です!」であり、アイテム認識コンポーネントは、第1のアイテム206を識別するために利用され得る。例えば、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツおよび/または関連データを解析して、マルチメディアコンテンツ内で参照される1つ以上のアイテムを識別することができる。アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツの画像データを利用して、画像データ内に描かれたアイテムを識別することができる。そのような解析は、コンピュータビジョン技術を使用して、所与の画像データ内のオブジェクトの存在を識別し、次いで、オブジェクト自体および/またはオブジェクトが属するオブジェクトカテゴリ(例えば、シャツ、パンツ、帽子、腕時計など)を識別することを含み得る。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツがユーザ音声(スピーチ)を含む場合、音声認識および自然言語理解技法を利用して、音声を識別し、音声を表すテキストデータを生成し、次いで、音声の意図および/または目的を決定することができる。そうすることによって、アイテム認識コンポーネント134は、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテム、ならびに例では、アイテムの属性(たとえば、色、サイズ、ブランドなど)を識別し得る。加えて、または代替的に、アイテム認識コンポーネント134は、マルチメディアコンテンツおよび/またはコンテンツが提供された販売者に関連付けられたメタデータを利用して、アイテムを識別することができる。例えば、販売者デバイス106は、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムを示すメタデータを提供することができる。例では、1人以上の他のユーザが、マルチメディアコンテンツに関連する情報にコメントを付けているか、または他の方法で情報を提供していることがある。これらおよび他の例では、このデータのいくつかまたはすべては、アイテム、および/または、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテムに関連付けられた属性を識別するために、アイテム認識コンポーネント134によって利用され得る。
【0081】
コンピュータビジョン技術に関して、コンピュータビジョンは、例えば、決定の形で数値情報または記号情報を生成するために、現実世界から画像、および一般には高次元データを取得し、処理し、解析し、理解するための方法を含む。これらの技法は、
図1に関して上記でより詳細に説明される。音声認識に関して、ユーザ音声に対応するオーディオデータは、所与の音が所与の単語に対応することを決定するために、オーディオデータの属性を基準属性と比較し得る自動音声認識コンポーネントによって処理され得る。このようにして、自動音声認識コンポーネントは、ユーザ音声の単語を表すテキストデータを生成することができる。自然言語理解コンポーネントは、テキストデータを利用して、音声の目的に対応するテキストデータのキーワードまたは他の要素を決定することができる。
図3の例では、この処理は、システムが「このブランドAのシャツがお買い得です!」というユーザ音声が表示されているアイテムがあり、そのアイテムがシャツであることを示し、シャツ属性の1つが「ブランドA」であると決定することができる。この情報は、アイテムおよび/またはアイテムに関連付けられた属性を認識するために利用され得る。上述の画像解析に加えて、コンピュータビジョン技術を利用して、マルチメディアコンテンツに描かれた人物のジェスチャを識別することができる。これらのジェスチャは、人が所与のアイテムを記述していること、および/またはそのアイテムを購入可能であると識別していることを示し得る。この情報は、アイテムを認識するため、および/またはどのアイテムが購入可能であるかを決定するために利用され得る。
【0082】
ステップ2において、アイテム認識データは、第1のアイテム206に関連付けられた対話型要素208を生成して配置するために、対話型要素ジェネレータによって利用され得る。対話型要素208は、「ブランドA」属性、アイテムタイプ「シャツ」などのアイテム認識データの一部または全部、ならびに現在の在庫カウントなどの他の情報を含むか、またはそうでなければ参照することができる。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0083】
図4Aは、ユーザがマルチメディアコンテンツを視聴している間に、マルチメディアコンテンツ上に重畳された、または他の方法で埋め込まれた第1の例示的な対話型要素を表示する例示的なユーザデバイス102を示す。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。例では、対話型要素は、アイテムが提示される同じアプリケーション内のインタースティシャルとして配置され得る。別の例では、アイテムに関する情報は、テキストメッセージまたは電子メールなどの電子メッセージとして、別のモバイルおよび/またはウェブアプリケーション内のインタースティシャルとして、ポップアップ通知として、または、ジェスチャ(たとえば、ピンチジェスチャ)または特定のキーパッド、オーディオ、ビジュアル、またはハプティック入力で発見可能なディスプレイ上に、送信され得る。
図4Aに提供される例は、シャツを参照するマルチメディアコンテンツ上に重畳された第1の対話型要素402を示す。第1の対話型要素402は、選択された場合に1つ以上のアクションを実行させることができる、リンクなどの選択可能要素であり得る。いくつかの例では、第1の対話型要素402は、第1の対話型要素402が表示される位置に対応するユーザデバイス102のディスプレイの一部分上でユーザデバイス102においてタッチ入力が受信された場合に選択されたと見なされ得る。第1の対話型要素402へのクリックまたはキーボードナビゲーションなどの他の形態のユーザ入力も受信され得る。一実施形態では、アクションが実行された後、マルチメディアコンテンツは、自動的かつ即座に、カートなどのスワイプまたはドラッグ動作の開始時に対応するサマリ情報を表示するサマリ画像に置き換えられ、サマリを検討した後、または他のアクションを実行した後にユーザがマルチメディアコンテンツに戻るためのオプションのリンクを有することができる。別の実施形態では、カートは、ユーザがマルチメディアコンテンツをナビゲートする間にピクチャインピクチャモードとして示されてもよいし、または、マルチメディアコンテンツと並んだ別個のウィンドウとして、カート情報を示す別個のウィンドウを収容するように調整されて示されてもよい。さらに別の実施形態では、マルチメディアコンテンツは別のウィンドウと置き換えられず、サマリ情報は、例えば、バックグラウンド処理として、ユーザおよび販売者アイデンティティを有する別個のデータ構造で追跡され、マルチメディアコンテンツが終了した後に表示されてもよい。一例では、カート情報は、電子メールもしくはテキストなどの電子メッセージとして、またはユーザもしくは販売者のモバイルアプリケーション内で送信することもできる。販売者は、顧客にインセンティブを提供し、ユーザが購入を完了することを奨励するために、そのような情報を見ることに関心があり得る。
【0084】
図4Aで説明される入力タイプを有する第1の対話型要素402は、ユーザデバイス102のデバイスタイプ、ユーザプリファレンスデータに少なくとも部分的に基づいて、および/または販売者および/またはマルチメディアコンテンツのプロバイダによって要求されるように、対話型要素の提示のために選択され、利用され得る。たとえば、ユーザデバイス102が、タッチスクリーン、マウス、および/またはキーワードなどのユーザ入力機能を有する場合、第1の対話型要素402は、ユーザデバイス102上での表示のために選択され得る。追加の例として、ユーザプリファレンスデータは、ユーザが1つ以上の他の対話型要素タイプとは対照的に、第1の対話型要素402が使用に好適であることを示す特定のユーザ入力タイプを典型的に提供することを示し得る。
【0085】
図4Bは、マルチメディアコンテンツ上に重畳された第2の例示的な対話型要素を表示する例示的なユーザデバイス102を示す。
図4Bに提供される例は、シャツを参照するマルチメディアコンテンツ上に重畳された第2の対話型要素404を示す。第2の対話型要素404は、スキャンされた場合、および/または別のデバイスがクイックリファレンスコードをスキャンしたことを示す場合に、1つ以上のアクションを実行させ得る、クイックレスポンスコードまたはバーコードなどの可読要素であり得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。そのような対話型要素404を生成する場合、アクションは、要素をスキャンするデバイスまたはユーザ識別情報に基づいて定義され、カスタマイズされ得る。いくつかの例では、第2の対話型要素404は、クイックレスポンスコードがスキャンされたことをユーザデバイス102および/または別のデバイスが示すときに、選択されたと見なされ得る。例えば、クイックレスポンスコードは、マルチメディアコンテンツも表示している第1のデバイス上に表示されてもよい。第2のデバイスは、クイックレスポンスコードをスキャンし得、クイックレスポンスコードがスキャンされたというインディケーションは、例において、第2のデバイスから受信され得る。クイックレスポンスコードがここでは例として利用されるが、他のタイプのスキャン可能、可読可能、および/または識別可能要素が利用され得ることを理解されたい。一実施形態では、アクションが実行された後、マルチメディアコンテンツは、自動的かつ即座に、カートなどのスワイプまたはドラッグ動作の開始時に対応するサマリ情報を表示するサマリ画像に置き換えられ、サマリを検討した後、または他のアクションを実行した後にユーザがマルチメディアコンテンツに戻るためのオプションのリンクを有することができる。別の実施形態では、カートは、ユーザがマルチメディアコンテンツをナビゲートする間にピクチャインピクチャモードとして示されてもよいし、または、マルチメディアコンテンツと並んだ別個のウィンドウとして、カート情報を示す別個のウィンドウを収容するように調整されて示されてもよい。さらに別の実施形態では、マルチメディアコンテンツは別のウィンドウと置き換えられず、サマリ情報は、例えば、バックグラウンド処理として、ユーザおよび販売者アイデンティティを有する別個のデータ構造で追跡され、マルチメディアコンテンツが終了した後に表示されてもよい。一例では、カート情報は、電子メールもしくはテキストなどの電子メッセージとして、またはユーザもしくは販売者のモバイルアプリケーション内で送信することもできる。販売者は、顧客にインセンティブを提供し、ユーザが購入を完了することを奨励するために、そのような情報を見ることに関心があり得る。
【0086】
図4Bに記載される入力タイプを有する第2の対話型要素404は、ユーザデバイス102のデバイスタイプ、ユーザプリファレンスデータに少なくとも部分的に基づいて、および/または販売者および/またはマルチメディアコンテンツのプロバイダによって要求されるように、対話型要素の提示のために選択され、利用され得る。たとえば、ユーザデバイス102が、タッチスクリーン、マウス、および/またはキーワードなどの特定の機能を欠いている場合、第2の対話型要素404が、ユーザデバイス102上での表示のために選択され得る。この目的のために、一実装形態では、第2の対話型要素404は、コンテンツが表示されるデバイスおよび/または対話型要素を読み取るために使用される別のデバイスのデバイス特性に基づいて生成され、それによって、フォームファクタ、オペレーティングシステム、読み取る能力、ユーザプリファレンスなどの要因を決定し、したがって、そのデバイスのための第2の対話型要素を構成する。追加の例として、ユーザプリファレンスデータは、第2の対話型要素404が1つ以上の他の対話型要素タイプとは対照的に、使用に好ましいであろうことを示す特定のユーザ入力タイプをユーザが典型的に提供することを示し得る。
【0087】
図4Cは、マルチメディアコンテンツ上に重畳された第3の例示的な対話型要素を表示する例示的なユーザデバイス102を示す。
図4Cに提供される例は、シャツを参照するマルチメディアコンテンツ上に重畳された第3の対話型要素406を示す。第3の対話型要素406は、1つ以上のアクションを実行させるために音声入力が受信され得るインジケータであり得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。一実施形態では、アクションが実行された後、マルチメディアコンテンツは、自動的かつ即座に、カートなどのスワイプまたはドラッグ動作の開始時に対応するサマリ情報を表示するサマリ画像に置き換えられ、サマリを検討した後、または他のアクションを実行した後にユーザがマルチメディアコンテンツに戻るためのオプションのリンクを有することができる。別の実施形態では、カートは、ユーザがマルチメディアコンテンツをナビゲートする間にピクチャインピクチャモードとして示されてもよいし、または、マルチメディアコンテンツと並んだ別個のウィンドウとして、カート情報を示す別個のウィンドウを収容するように調整されて示されてもよい。さらに別の実施形態では、マルチメディアコンテンツは別のウィンドウと置き換えられず、サマリ情報は、例えば、バックグラウンド処理として、ユーザおよび販売者アイデンティティを有する別個のデータ構造で追跡され、マルチメディアコンテンツが終了した後に表示されてもよい。一例では、カート情報は、電子メールもしくはテキストなどの電子メッセージとして、またはユーザもしくは販売者のモバイルアプリケーション内で送信することもできる。販売者は、顧客にインセンティブを提供し、ユーザが購入を完了することを奨励するために、そのような情報を見ることに関心があり得る。
【0088】
いくつかの例では、第3の対話型要素406は、音声入力が第3の対話型要素406を選択する意図を示すことをユーザデバイス102および/または音声処理システムなどのリモートシステムが示す場合に、選択されたと見なされ得る。オーディオ入力は、特に販売者と顧客との間の電子商取引体験を可能にするために作成された特定のトリガワードを含むことができる。例えば、オーディオ入力は、対話型要素406がデバイス上に表示される場合にのみ受信されてもよい。次いで、オーディオは、そのタイムスタンプから将来のタイムスタンプ(たとえば、ビデオのエンドまたは対話型要素406を識別するインジケータのエンド)まで記録される。そのようなタイムスタンプは、オーディオ記録の開始から、またはオーディオ記録の別の特定の位置からのそれぞれの時間オフセットを定義することができる。記録中、顧客が例えば、「このアイテムを私のカートに追加する」、「緑色でサイズの小さいものを購入する」などのトリガワードの使用を通じて購入する意図を提供するかどうかが識別され、したがって、これらのトリガワードを特定の対話型要素にマッピングし、これらの特定のアイテムをオンラインショッピングカートに追加する。トリガワードはまた、販売者または顧客によって事前に定義され、それぞれのプロファイルに、およびオンラインショッピングカートを作成するためにオーディオ記録を解析するアルゴリズムに、記憶され得る。別の例では、トリガワードはまた、顧客が何個のアイテムを望むか、何色、何サイズなどの追加の詳細を決定するためにカウントまたはさらにフィルタリングされ得る。
【0089】
いくつかの実装形態では、本明細書で説明する方法およびシステムは、マルチメディアインタフェース内からそのようなサービスへの特定のAPI呼び出しを介して、音声サービス(たとえば、AmazonのALEXA(登録商標)、AppleのSIRI(登録商標)、またはMicrosoftのCORTANA(登録商標))と統合することができる。本方法およびシステムは、それぞれの音声サービス、電子商取引、およびフルフィルメントチャネルを呼び出すための「ウェイクワード」と統合することができる。たとえば、話者認識技法は、本明細書で説明する動作のうちの1つ以上を実行するためにユーザデバイスにユーザ発話を提供するユーザに関連付けられたユーザプロファイルを決定するために利用され得る。決定されたユーザプロファイルは、本明細書で説明される対話型要素、対話型要素が選択されたときに生じる機能、および/または購入ユーザインタフェースに表示される情報をカスタマイズするために利用され得る。音声インタフェースはまた、本明細書で説明されるユーザ入力を提供するために利用され得る。加えて、音声インタフェースは、オンラインプラットフォームに関連付けられてもよく、そのプラットフォームは、アイテム購入を遂行するために利用されてもよい。
【0090】
図4Cに記載される入力タイプを有する第3の対話型要素406は、ユーザデバイス102のデバイスタイプ、ユーザプリファレンスデータに少なくとも部分的に基づいて、および/または販売者および/またはマルチメディアコンテンツのプロバイダによって要求されるように、対話型要素の提示のために選択され、利用され得る。たとえば、ユーザデバイス102が、タッチスクリーン、マウス、および/またはキーワードなどの特定の機能を欠いている場合、第3の対話型要素406が、ユーザデバイス102上での表示のために選択され得る。追加の例として、ユーザプリファレンスデータは、1つ以上の他の対話型要素タイプとは対照的に、第3の対話型要素406が使用に好適であることを示す特定のユーザ入力タイプをユーザが典型的には提供することを示し得る。
【0091】
図4Dは、マルチメディアコンテンツ上に重畳された第4の例示的な対話型要素を表示する例示的なユーザデバイス102を示す。
図4Dに提供される例は、シャツを参照するマルチメディアコンテンツ上に重畳された第4の対話型要素408を示す。第4の対話型要素408は、ジェスチャ入力が、受信されると、1つ以上の埋め込まれたアクションが実行されることを引き起こし得るインジケータであり得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。ジェスチャは、スワイプジェスチャまたはピンチジェスチャスワイプジェスチャであってもよく、このジェスチャでは、対話型要素が(例えば、タッチスクリーン上の指押下またはマウス入力を介したカーソルクリックアンドホールドによって)把持され、特定の方向にドラッグされ、スワイプされ、クリックされ、またはタップされ、埋め込まれたアクション(例えば、カートにアイテムを追加する)が初期化されることを可能にする。一実施形態では、アクションが実行された後、マルチメディアコンテンツは、自動的かつ即座に、カートなどのスワイプまたはドラッグ動作の開始時に対応するサマリ情報を表示するサマリ画像に置き換えられ、サマリを検討した後、または他のアクションを実行した後にユーザがマルチメディアコンテンツに戻るためのオプションのリンクを有することができる。別の実施形態では、カートは、ユーザがマルチメディアコンテンツをナビゲートする間にピクチャインピクチャモードとして示されてもよいし、または、マルチメディアコンテンツと並んだ別個のウィンドウとして、カート情報を示す別個のウィンドウを収容するように調整されて示されてもよい。さらに別の実施形態では、マルチメディアコンテンツは別のウィンドウと置き換えられず、サマリ情報は、例えば、バックグラウンド処理として、ユーザおよび販売者アイデンティティを有する別個のデータ構造で追跡され、マルチメディアコンテンツが終了した後に表示されてもよい。一例では、カート情報は、電子メールもしくはテキストなどの電子メッセージとして、またはユーザもしくは販売者のモバイルアプリケーション内で送信することもできる。販売者は、客にインセンティブを提供し、ユーザが購入を完了することを奨励するために、そのような情報を見ることに関心があり得る。
【0092】
いくつかの例では、第4の対話型要素408は、たとえば、ユーザデバイス102のカメラによって収集された画像データが、第4の対話型要素408の選択に関連付けられた基準パターンに対応するパターンでのユーザの動きを示すことをユーザデバイス102が示す場合に、選択されたと見なされ得る。
【0093】
図4Dで説明される入力タイプを有する第4の対話型要素408は、ユーザデバイス102のデバイスタイプ、ユーザプリファレンスデータに少なくとも部分的に基づいて、および/または販売者および/もしくはマルチメディアコンテンツのプロバイダによって要求されるように、対話型要素の提示のために選択され、利用され得る。たとえば、ユーザデバイス102がタッチスクリーン、マウス、および/またはキーワードなどの特定の機能を欠いている場合、第4の対話型要素408が、ユーザデバイス102上での表示のために選択され得る。追加の例として、ユーザプリファレンスデータは、1つ以上の他の対話型要素タイプとは対照的に、第4の対話型要素408が使用に好適であることを示す特定のユーザ入力タイプをユーザが典型的には提供することを示し得る。
【0094】
図4A~
図4Dに見られるように、ユーザは、対話型要素402~408の選択を示すユーザ入力を提供することができる。利用される対話型要素のタイプにかかわらず、ユーザ入力データがそのような対話型要素の選択を示す場合、処理は、対話型要素の受信されたユーザ入力データインディケーション選択に少なくとも部分的に基づいて、購入ユーザインタフェースを表示することを含み得る。加えて、対話型要素は、可視性、位置決めなどのために調整され得、および/またはコンテンツのためにカスタマイズされ、顧客認証に基づいて選択された場合に解釈され得る。対話型要素の修正されたビューは、履歴アカウントデータから、顧客のクッキーセッションから、および顧客が使用しているデバイスからなど、顧客について知っていることに基づくことができる。このようにして、対話型要素の提示は、当該ユーザに対してカスタマイズ可能であり得る。
【0095】
図5~12は、リアルタイムマルチメディアコンテンツにおけるマルチメディアコンテンツ及びカスタマイズされた電子商取引タグにおける電子商取引タグのための処理を示す。本明細書で説明される処理は、論理フロー図におけるブロックの集合として示され、論理フロー図は動作のシーケンスを表し、動作の一部または全部はハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、1つ以上のプロセッサによって実行された場合に、列挙された動作を実行するようにプロセッサをプログラムする、1つ以上のコンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表し得る。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行するか、または特定のデータタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。ブロックが記載される順序は特に記載されない限り、限定として解釈されるべきではない。説明されたブロックのうちの任意の数は、処理、または代替処理を実装するために、任意の順序で、および/または並列に組み合わされ得、ブロックのすべてが実行される必要はない。説明のために、処理は、例えば
図1~
図4D、
図13、および
図14に関して説明したような、本明細書の例で説明した環境、アーキテクチャ、およびシステムを参照して説明されるが、処理は、多種多様な他の環境、アーキテクチャ、およびシステムで実装され得る。
【0096】
図5は、アイテムを表すマルチメディアコンテンツに関連して在庫データをリアルタイムで決定し、利用するための例示的な処理500を示す。動作またはステップが説明される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明される動作のうちの任意の数は、処理500を実施するために、任意の順序および/または並列に組み合わされ得る。
【0097】
ブロック502において、処理500は、マルチメディアコンテンツに関連付けられたアイテムを識別することを含み得る。例えば、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツおよび/または関連データを解析して、マルチメディアコンテンツ内で参照される1つ以上のアイテムを識別することができる。例えば、アイテム認識コンポーネントは、画像データに描かれたアイテムを識別するために、マルチメディアコンテンツの画像データを利用することができる。そのような解析は、コンピュータビジョン技術を使用して、所与の画像データ内のオブジェクトの存在を識別し、次いで、オブジェクト自体および/またはオブジェクトが属するオブジェクトカテゴリ(例えば、シャツ、パンツ、帽子、腕時計など)を識別することを含み得る。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツがユーザ音声を含む場合、音声認識および自然言語理解技法を利用して、音声を識別し、音声を表すテキストデータを生成し、次いで、音声の意図および/または目的を決定することができる。そうすることによって、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテム、ならびに例では、アイテムの属性(たとえば、色、サイズ、ブランドなど)を識別し得る。加えて、または代替的に、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツおよび/またはコンテンツが提供された販売者に関連付けられたメタデータを利用して、アイテムを識別することができる。例えば、販売者デバイスは、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムを示すメタデータを提供することができる。例では、1人以上の他のユーザが、マルチメディアコンテンツに関連付けられた情報にコメントを付けているか、または他の方法で情報を提供していることがある。これらおよび他の例では、このデータのいくつかまたはすべては、アイテム、および/または、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテムに関連付けられた属性を識別するために、アイテム認識コンポーネントによって利用され得る。
【0098】
ブロック504において、処理500は、マルチメディアコンテンツに関連付けられた販売者を識別することを含み得る。例えば、マルチメディアコンテンツは、メタデータ、および/またはそうでなければ、マルチメディアコンテンツのソースのインディケーションを含むことができ、そのソースは、販売者に関連付けることができる。一実装形態では、サービスプロバイダは、この販売者を含む1つ以上の販売者の支払いを処理すること、在庫を維持すること、給与支払サービスを提供すること、貸し出しサービスを提供することなどのうちの1つ以上のためにプラットフォームを提供する。
【0099】
ブロック506において、処理500は、販売者に関連付けられた在庫データを受信することを含むことができる。例えば、支払処理サービスプロバイダは、販売者に関連付けられた在庫データを記憶することができ、および/または販売者に関連付けられたシステムは、リアルタイムまたはほぼリアルタイムで、支払処理サービスプロバイダに在庫データを提供することができる。別の例では、支払処理サービスプロバイダは、APIコールを介して、またはウェブスクレーピングを介して、サードパーティ在庫データベースにアクセスして、最新の在庫状況を取得することができる。
【0100】
ブロック508において、処理500は、アイテムが販売者から入手可能であることを在庫データが示すかどうかを決定することを含むことができる。例えば、アイテム情報コンポーネントは、マルチメディアコンテンツが出力されている場合などに、アイテムの現在の在庫を示す在庫データを販売者システムに問い合わせることができる。例では販売者システムが在庫データを返し得、在庫データは、販売者からの入手可能なアイテムの現在の在庫を顧客に知らせるために利用され得る。他の例では、例えば、アイテムが在庫切れであることを在庫データが示す場合、および/またはユーザプリファレンスが、異なる販売者が顧客によって好まれることを示す場合、1つ以上の他の販売者の現在の在庫のインディケーションが取得され、ユーザデバイス上に表示され得る。いくつかの例では、参照されているアイテムと同等のアイテムがまた、この販売者または同等の販売者での入手可能性について検索され得、および/または、それに応じて、同じ販売者または異なる販売者での適切な代替品が推奨され得る。
【0101】
アイテムが販売者から入手可能であることを在庫データが示す場合、処理500は、ブロック510において、アイテムの在庫カウントのインジケータを含む対話型要素を生成することを含むことができる。たとえば、対話型要素は、本明細書で説明するように生成され得、アイテムについての識別情報など、アイテムに関連付けられた情報を含み得る。加えて、現在の在庫カウントのインジケータも表示され得る。現在の在庫数のこのインジケータのおかげで、ユーザは、選択可能な情報をアクティブにすることなく、かつコンテンツアイテムのレンダリングを中止することなく、関心のあるアイテムの入手可能性に関する直接的かつ信頼できる情報を有することができる。例では、在庫カウントは「ライブ」であってもよく、または、顧客が販売者からアイテムのインスタンスを購入することにつれて、変化してもよい。このようにして、顧客は、アイテムがどのくらい速く販売されているかを知覚することができる。対話型要素の生成および/または配置は、上記の
図2および
図3に関してより詳細に説明される。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0102】
ブロック512において、処理500は、マルチメディアコンテンツが出力されるユーザデバイスに対話型要素を表示させることを含み得る。対話型要素は、重畳(オーバーレイ)などによって表示されてもよく、出力時に、アイテムがマルチメディアコンテンツによって参照されている間に表示されてもよい。
【0103】
ブロック508に戻ると、アイテムが販売者から入手可能でないことを在庫データが示す場合、処理500は、ブロック514において、アイテムが現在入手可能である1つ以上の他の販売者を識別することを含むことができる。例えば、支払処理サービスプロバイダは、1つ以上の他の販売者からの在庫データにアクセスすることができる。アイテムの識別子は、1つ以上の他の販売者からの在庫データを照会するために利用され得、その情報は、支払処理サービスプロバイダによって利用されて、他の販売者のうちのどれが現在在庫中のアイテムを有するかを決定し得る。代替的に、システムは、関連アイテムを購入することに関心のあるユーザに無駄な情報を与えることを回避するために、いかなる対話型要素も重畳しなくてもよい。さらに、在庫データがアイテムが入手可能でないことを示す場合に対話型要素の追加を破棄することによって、関連アイテムが入手可能であることを在庫データが示す場合にのみ、より少ない対話型要素が挿入されるので、支払サービスプロバイダシステムにおける処理時間を節約することができる。
【0104】
他の例では、対話型要素に関連付けられたリンクは、切断されるか、またはそうでなければ利用可能でないことがある。これらの例では、アイテム情報は、代替アイテムおよび/または販売者を見つけるために利用されてもよく、それらの代替販売者に関連付けられた購入ユーザインタフェースへのリンクが提供されてもよい。
【0105】
ブロック516において、処理500は、1つ以上の他の販売者のインジケータを含む対話型要素を生成することを含み得る。例えば、対話型要素は、マルチメディアコンテンツに関連付けられた販売者からのアイテムが現在在庫中ではないというインディケーションを提供することができ、顧客に、対話型要素を選択して、在庫中のアイテムを有する他の販売者を見るように指示することができる。他の例では、対話型要素は、アイテムを在庫に有する他の販売者のうちの少なくとも1つの識別子を含み得る。
【0106】
ブロック518において、処理500は、マルチメディアコンテンツが出力されるユーザデバイスに対話型要素を表示させることを含み得る。例えば、対話型要素は、重畳(オーバーレイ)などによって表示されてもよく、出力時に、アイテムがマルチメディアコンテンツによって参照されている間に表示されてもよい。
【0107】
図6は、マルチメディアコンテンツの提示中にアイテム選択を集約するかどうかを決定するための例示的な処理600を示す。動作またはステップが説明される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明される動作のうちの任意の数は、処理600を実施するために、任意の順序および/または並列に組み合わされ得る。
【0108】
ブロック602において、処理600は、対話型要素がマルチメディアコンテンツ上に重畳されるように、アイテムに関連付けられた対話型要素を有するマルチメディアコンテンツの出力を行わせることを含み得る。例えば、マルチメディアコンテンツは、出力されてもよく、1つ以上のアイテムを参照する画像および/またはオーディオを含んでもよい。マルチメディアコンテンツが出力されている間、または出力マルチメディアコンテンツの少なくとも一部の間、対話型要素はまた、例えば、ユーザがマルチメディアコンテンツおよび対話型要素を見ることができるように、コンテンツへの重畳として表示され得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0109】
ブロック604において、処理600は、1つ以上のユーザ構成可能オプションが、アイテム選択を集約するためのプリファレンスを示すかどうかを決定することを含み得る。例えば、ユーザが提供するプリファレンスは、ユーザが購入ユーザインタフェースを表示させるために、マルチメディアコンテンツの停止まで待機することを望むかどうかを決定するために利用され得る。
【0110】
ユーザ構成可能オプションが、アイテム選択を集約するためのプリファレンスを示さない場合、処理600は、ブロック606において、ユーザ履歴が選択を集約するためのプリファレンスを示すかどうかを決定することを含むことができる。例えば、履歴取引データは、ユーザが通常、同じマルチメディアコンテンツ内で参照される2つ以上のアイテムを購入するかどうかを決定するために利用され得る。
【0111】
ユーザ履歴が選択を集約するためのプリファレンスを示す場合、および/またはユーザ構成可能オプションがアイテム選択を集約するためのプリファレンスを示す場合、処理600は、ブロック608において、マルチメディアコンテンツの出力中に対話型要素との関与を表すデータを記憶することを含み得る。例えば、システムは、対話型要素の選択に応答して購入ユーザインタフェースを表示させることを控えることを決定してもよい。代わりに、システムは、マルチメディアコンテンツが出力されている間、対話型要素の選択を表すデータを記憶することができる。さらに他の実施例では、購入インタフェースが表示されてもよいが、マルチメディアコンテンツの出力に干渉しなくてもよい。いくつかの例では、マルチメディアコンテンツは、マルチメディアコンテンツが複数のビデオなどの異なる販売者および/またはコンテンツプロバイダに関連付けられている場合であっても、購入ユーザインタフェースが表示される前に、複数のマルチメディアコンテンツが表示され得る。
【0112】
ブロック610において、処理600は、マルチメディアコンテンツの停止、要求の受信、消費限度の超過、指定時間などのイベントの発生まで、購入ユーザインタフェースを表示することを控えることを含み得る。例えば、マルチメディアコンテンツが出力されないようにすること、および/または顧客がマルチメディアコンテンツの残りを見る能力を妨げる別のウィンドウを開かせることの代わりに、システムは、そうすることを控えることができ、代わりに、例ではアイテムが選択されたこと、および/または選択されたアイテムの数を示すインジケータを、マルチメディアコンテンツが表示されている間に、提示させることができる。
【0113】
ブロック612において、処理600は、マルチメディアコンテンツの停止に応答して、集約されたアイテム選択を伴う購入ユーザインタフェースを表示することを含み得る。この例では、選択されたアイテムの各々に関連付けられた識別情報が、顧客が選択されたアイテムのすべてを同時に購入することができるように、表示され得、および/または表示のために利用可能であり得る。
【0114】
ブロック606に戻ると、ユーザ履歴が選択を集約するためのプリファレンスを示さない場合、処理600は、ブロック614において、選択されたアイテムとともに購入ユーザインタフェースを表示することを含み得る。この例では、対話型要素が選択されると、購入ユーザインタフェースが、選択されたアイテムの識別情報とともに表示され得る。マルチメディアコンテンツは、出力されることを停止させることができ、または、例では、ユーザデバイス上のフォーカスがマルチメディアコンテンツの代わりに購入ユーザインタフェース上にあり得る。ユーザインタフェースは、選択されたアイテムに対する支払いを可能にする機能を有する購入ユーザインタフェースであると説明されているが、ユーザインタフェースは、選択されたアイテムに関するサマリ情報、選択されたアイテムに関する追加情報リンク、選択されたアイテムの各々に関する別個の購入リンクなどの、他のビューを提供するように構成され得ることが理解されよう。
【0115】
図7は、ユーザプリファレンスデータに少なくとも部分的に基づいて対話型要素を修正するための例示的な処理700を示す。動作またはステップが説明される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明される動作のうちの任意の数は、処理700を実施するために、任意の順序および/または並列に組み合わされ得る。
【0116】
ブロック702において、処理700は、マルチメディアコンテンツに対する1つ以上のコメントに対応するテキストデータを受信することを含むことができる。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのフィードバックコンポーネントは、対話型要素に関連付けられたフィードバックデータを受信するように構成され得る。少なくとも1つの例では、1人以上のユーザが、例えば、(テキスト、画像、絵文字等を含む)コメント、ボタンまたは他の作動機構との対話(例えば、好き、嫌い、面白い、大好き)などを介して、コメント、投稿、電子掲示板上のメッセージ、ソーシャルネットワーキングプラットフォーム上のメッセージ、および/または他の任意のタイプのメッセージを通してユーザ対話および関与を可能にするコンテンツプロバイダのメディアプラットフォーム(例えば、ソーシャルネットワーキングプラットフォーム、マイクロブログ、ブログ、ビデオ共有プラットフォーム、音楽共有プラットフォームなど)上で、コンテンツに応答して、フィードバックを提供することができる。コンテンツプロバイダは、メディアプラットフォームのユーザが、(例えば、メッセージの作成、コメントの投稿などを通じて)互いに対話することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、コンテンツメディアプラットフォームはまた、製品および/またはサービスを提供する電子商取引または小売組織のアプリケーションまたはウェブページを指し得る。そのようなウェブサイトは、製品またはサービスが仮想カートに追加される前または後に完了するためのオンライン「フォーム」を提供することができる。オンラインフォームは、注文に関する質問、以前の注文に関するフィードバックなどのユーザ対話および関与を受信するための1つ以上のフィールドを含み得る。そのような応答は、ほぼリアルタイムで投稿することができる。フィードバックデータは、対話型要素、対話型要素の表示、および/または対話型要素の選択に関連付けられた機能についての肯定的および/または否定的コメントを示し得る。フィードバックデータは、そのようなフィードバックに対応するテキストデータを含むことができる。
【0117】
ブロック704において、処理700は、アイテムに関連付けられたキーワードについてのテキストデータを解析することを含むことができる。例えば、自然言語理解技法を利用して、テキストデータを構文(シンタックス)解析し、コメントおよびマルチメディアコンテンツの文脈にとって重要であり得る単語を識別することができる。例として、「このシャツには緑色もあります」というコメントを処理し、タグで注釈を付けて、コメントの意味的解釈を決定することができ、コメントは、シャツの属性、ここでは色に関するものであり、特定の属性は「緑色」であることを決定することができる。さらなる追加の識別子を使用して、「このシャツ」の識別(アイデンティティ)を決定することができる。
【0118】
ブロック706において、処理700は、キーワードからアイテムおよび/またはアイテムに関連付けられた属性を識別することを含むことができる。例えば、アイテムの基準属性に関連付けられているキーワードが識別され、アイテムの属性のうちの1つ以上を決定するために利用され得る。それらの属性は、アイテムについての任意の物理的詳細および/またはアイテムに関連付けられた1つ以上の詳細を含むことができる。
【0119】
ブロック708において、処理700は、マルチメディアコンテンツ中に表された1つ以上のアイテムについて対話型要素が生成されたかどうかを決定することを含み得る。例えば、マルチメディアコンテンツは、対話型要素をすでに生成していてもよい支払処理サービスプロバイダシステムによってすでに解析されていてもよい。他の例では、マルチメディアコンテンツはまだ解析されていないことがあり、および/または対話型要素が、マルチメディアコンテンツに関連付けられていないことがある。
【0120】
対話型要素が生成されていない場合、処理700は、ブロック710において、識別されたアイテムおよび/またはアイテム属性を示す対話型要素を生成することを含むことができる。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムの対話型要素ジェネレータは、対話型要素を表すデータを生成するために、アイテム認識コンポーネントおよび/またはアイテム情報コンポーネントによって受信および/または決定されたデータを利用するように構成され得る。対話型要素は、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力される場合、対話型要素もオーバーレイの形態で提示されるように構成され得る。対話型要素は、例ではマルチメディアコンテンツ、その中で参照されるアイテム、アイテム属性、および/またはユーザプリファレンスに特有のものであり得る。たとえば、本明細書で説明するように受信および/または決定されたデータを利用して、対話型要素ジェネレータは、生成すべき対話型要素のタイプを決定することができる。対話型要素タイプは、例えば、選択可能なリンク、クイックレスポンスコード(「QRコード」)、対話型要素の選択のための音声入力が有効化されるインジケータ、対話型要素の選択のためのジェスチャ入力が有効化されるインジケータなどを含み得る。要素タイプのいくつかの例が本明細書で提供されているが、本開示は、ユーザ入力が受信されることを可能にする任意の要素タイプを含むことを理解されたい。所与のマルチメディアコンテンツに関連付ける対話型要素のタイプを決定することは、ユーザデバイスのデバイスタイプに少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、デバイスがカメラを含むことをデバイスタイプが示す場合、ジェスチャベースの対話型要素が利用されてもよく、または、デバイスタイプがデバイスがタッチスクリーンを含まないことを示す場合、対話型要素は、タッチスクリーン入力以外のユーザ入力を受け入れるように構成されてもよい。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されているユーザプロファイルに関連付けられた購入履歴が、過去のユーザ入力タイプを判定するために利用され得、その情報は、生成されるべき対話型要素のタイプを決定するために利用され得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0121】
対話型要素のタイプに加えて、対話型要素ジェネレータは、例えば、マルチメディアコンテンツに関して対話型要素をいつ表示するか、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウに関して対話型要素をどこに表示するか、表示すべきアイテム詳細の量および/またはタイプ、ならびに/または、対話型要素が選択されたときに生じる機能性など、対話型要素に関連付けられた1つ以上の他の態様を決定するように構成されうる。例として、対話型要素ジェネレータは、マルチメディアコンテンツにおいてアイテムがいつ参照され始めるか、およびアイテムがいつ参照されなくなるかを示すデータに少なくとも部分的に基づいて、対話型要素をいつ表示すべきかを決定することができる。例えば、所与のコンテンツは、2分の長さであってもよいが、アイテムは、30秒マークまで参照され始めず、その後、1分マークで参照されなくなってもよい。本明細書で説明されるアイテム認識データを利用して、対話型要素ジェネレータは、アイテムが参照される時間フレーム中にのみ表示されるように構成される対話型要素を生成することができる。対話型要素をどこに表示するかを決定することに関して、対話型要素ジェネレータは、アイテム認識データを利用して、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウに対するマルチメディアコンテンツに示されるアイテムの相対位置を決定することができる。例えば、アイテム認識データは、画像データ内で識別されたオブジェクトの位置を示すことができ、対話型要素は、表示されたときに、対話型要素がオブジェクトの近くに配置され得るが、例ではオブジェクトの上には配置されないように生成され得る。これにより、ユーザはオブジェクトと対話型要素との両方を見ることができ、マルチメディアコンテンツが出力されている間に、オブジェクトと対話型要素とが互いに関連付けられていることを知覚することができる。
【0122】
ブロック712において、処理700は、マルチメディアコンテンツの少なくとも一部が出力されている間に、対話型要素の表示を行わせることを含み得る。例えば、対話型要素は、重畳(オーバーレイ)などによって表示されてもよく、出力時に、アイテムがマルチメディアコンテンツによって参照されている間に表示されてもよい。
【0123】
ブロック708に戻ると、対話型要素が生成されていない場合、処理700は、ブロック714において、識別されたアイテムおよび/またはアイテム属性を含むように対話型要素を修正することを含むことができる。たとえば、対話型要素の1つ以上の部分は、識別子アイテムおよび/またはアイテム属性を含むように動的に変更および/または更新され得る。例として元の対話型要素は、アイテムが「黒のシャツ」であったことを含むことができるが、上述のように収集および/または決定された情報を用いて、対話型要素を「黒のブランドAのTシャツ」に変更することができる。本開示が対話型要素を変更および/または修正することを論じるとき、そのような開示は、変更された情報を用いて対話型要素を表すデータを生成することを含むことを理解されたい。いくつかの実装形態では、修正は、アイテムの在庫ステータスまたは入手可能性ステータスによってトリガされてもよく、たとえば、黒のTシャツが入手可能でない場合、色は代替色に更新される。別の実装形態では、修正は、アイテム記述を修正するために、顧客または販売者ベースのルール(そのような当事者によって明示的に指定されるか、または履歴取引に基づいて暗黙的に決定される)によってトリガされ得る。例えば、顧客購入履歴は、顧客(コンテンツを視聴する)が通常購入するサイズにアイテム記述を動的に修正するために使用され得る。代替的に、販売者プリファレンスが、販売者が最初に販売したい色にアイテム記述を修正するために使用され得る。別の実装形態では、変更は、コンテキストルールに基づいて開始することができ、コンテキストは、販売者の位置、顧客の位置、日時、どの顧客が現在購入しているか、どの販売者が現在販売しているか、クーポンなどのインセンティブを有するアイテムなどの要因から導出される。
【0124】
本明細書で説明するように、マルチメディアコンテンツがユーザデバイスの画面上に出力されている間に、選択可能なリンク、クイックリファレンスコード、タグなどを表示するために使用される、いくつかの実施形態ではオンザフライで生成され得る新しい対話型要素の生成および/または修正が、オンラインプラットフォーム利用のコンピュータ中心の問題に対するコンピュータ中心の解決策(ソリューション)を表す。さらに、本明細書で説明する技法は、所与のマルチメディアコンテンツに特有であり、且つ、例では、異なるユーザデバイスのために異なって表示されるように構成される、本明細書で説明するリンクデータなどの新しいデータの生成を含む。そうすることによって、オンラインプラットフォームマーケットプレイスは、潜在的な顧客に表示される情報がより正確であり、特定の顧客に合わせられ、時間に敏感な方法で提示され、コンピュータ中心の環境にしか存在し得ない機能を提供するように、拡張され得る。本明細書で説明されるような選択可能要素を表示するためのコマンドはまた、ユーザデバイス上のアプリケーションに、ユーザ入力なしなど、時間に敏感な情報を開始および/またはアクティブ化させ、表示させるように構成され得る。そうすることによって、ユーザデバイス自体の重大な変化が達成され、そうでなければ本明細書で説明するコンピュータ中心の解決策がなければ不可能であったであろう機能をユーザデバイスが実行することができる。
【0125】
ブロック716において、処理700は、修正された対話型要素の表示を行わせることを含み得る。例えば、修正された対話型要素は、重畳(オーバーレイ)などによって表示されてもよく、出力時に、アイテムがマルチメディアコンテンツによって参照されている間に表示されてもよい。
【0126】
図8は、アイテム情報の表示を修正するため、および購入ユーザインタフェースを事前入力するために、ユーザプリファレンスを利用するための例示的な処理800を示す。動作またはステップが説明される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明される動作のうちの任意の数は、処理800を実施するために、任意の順序および/または並列に組み合わされ得る。
【0127】
ブロック802において、処理800は、マルチメディアコンテンツを受信することを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのコンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツを受信し、および/またはマルチメディアコンテンツを取得するように構成され得る。例えば、販売者システムまたは他のシステムは、そのようなコンテンツに対する特定の要求なしに、マルチメディアコンテンツを支払処理サービスプロバイダシステムにプッシュすることができる。他の例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのための1つ以上の他のシステムに問い合わせることができる。さらに他の実施例では、コンテンツコンポーネントは、所与の販売者に関連付けられたマルチメディアコンテンツが顧客に関連付けられたユーザデバイス上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することができる。これらの例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのインスタンスを照会し、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力される前などに、対話型要素オーバーレイを生成するための技法を実行し得る。
【0128】
ブロック804において、処理800は、マルチメディアコンテンツ内に表された1つ以上のアイテムを識別することを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのアイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツおよび/または関連データを解析して、マルチメディアコンテンツ内で参照される1つ以上のアイテムを識別することができる。例えば、アイテム認識コンポーネントは、画像データに描かれたアイテムを識別するために、マルチメディアコンテンツの画像データを利用することができる。そのような解析は、コンピュータビジョン技術を使用して、所与の画像データ内のオブジェクトの存在を識別し、次いで、オブジェクト自体および/またはオブジェクトが属するオブジェクトカテゴリ(例えば、シャツ、パンツ、帽子、腕時計など)を識別することを含み得る。コンピュータビジョン技術の使用に関するさらなる詳細が、以下に提供される。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツがユーザ音声を含む場合、音声認識および自然言語理解技法を利用して、音声を識別し、音声を表すテキストデータを生成し、次いで、音声の意図および/または目的を決定することができる。そうすることによって、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテム、ならびに例では、アイテムの属性(たとえば、色、サイズ、ブランドなど)を識別し得る。加えて、または代替的に、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツおよび/またはコンテンツが提供された販売者に関連付けられたメタデータを利用して、アイテムを識別することができる。例えば、販売者システムは、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムを示すメタデータを提供することができる。例では、1人以上の他のユーザが、マルチメディアコンテンツに関連付けられた情報にコメントを付けているか、または他の方法で情報を提供していることがある。これらおよび他の例では、このデータのいくつかまたはすべては、アイテム、および/または、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテムに関連付けられた属性を識別するために、アイテム認識コンポーネントによって利用され得る。
【0129】
ブロック806において、処理800は、マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されているユーザプロファイルについてユーザプリファレンスが決定されたかどうかを判定することを含み得る。例えば、ユーザ入力および/またはユーザプロファイルに関連付けられた過去の取引は、1つ以上のユーザプリファレンスを示し得る。
【0130】
ユーザプリファレンスが決定された場合、処理800は、ブロック808において、ユーザプリファレンスを利用して表示すべきアイテム情報を決定することを含むことができる。表示するアイテム詳細の量および/またはタイプを決定することに関して、対話型要素ジェネレータは、参照されたアイテムに関連付けられた属性を決定するために、アイテム情報コンポーネントからのアイテム情報を利用し得る。いくつかの例では、属性のすべてが対話型要素に含まれ得る。しかしながら、他の例では、属性の一部のみが含まれ得る。例えば、ユーザプロファイルに関連付けられた履歴データを利用して、1つ以上のユーザプリファレンスを受信および/または決定することができ、それらのユーザプリファレンスは、どのアイテム情報を対話型要素に含めるかの選択を知らせることができる。例えば、履歴データは、発行時にユーザプロファイルに関連付けられたユーザが、提供されたある程度のアイテム詳細および/またはあるタイプのアイテム詳細を有するより多くのアイテムを購入することを示し得る。追加の例として、履歴データは、販売者の顧客、異なる販売者の顧客、および/または一般に顧客に関連付けられた履歴データなど、発行時のユーザプロファイルよりも多く(またはそれ以外)に関連付けられたデータであってもよい。
【0131】
ブロック810において、処理800は、ユーザプリファレンスを利用して表示すべき対話型要素タイプを決定することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように受信および/または決定されたデータを利用して、対話型要素ジェネレータは、生成すべき対話型要素のタイプを決定することができる。対話型要素タイプは例えば、選択可能なリンク、QRコード、対話型要素の選択のための音声入力が有効化されるインジケータ、対話型要素の選択のためのジェスチャ入力が有効化されるインジケータなどを含み得る。要素タイプのいくつかの例が本明細書で提供されているが、本開示は、ユーザ入力が受信されることを可能にする任意の要素タイプを含むことを理解されたい。所与のマルチメディアコンテンツに関連付ける対話型要素のタイプを決定することは、ユーザデバイスのデバイスタイプに少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、デバイスがカメラを含むことをデバイスタイプが示す場合、ジェスチャベースの対話型要素が利用されてもよく、または、デバイスタイプがデバイスがタッチスクリーンを含まないことを示す場合、対話型要素は、タッチスクリーン入力以外のユーザ入力を受け入れるように構成されてもよい。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されているユーザプロファイルに関連する購入履歴を利用して、過去のユーザ入力タイプ、好ましい支払いオプション(ファイル上に以前に記録された支払いカードなど)を決定することができ、その情報を利用して、生成される対話型要素のタイプを決定することができる。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0132】
ブロック806に戻ると、ユーザプリファレンスが決定されていない場合、処理800は、ブロック812において、デフォルトプリファレンスを利用して表示すべきアイテム情報を決定することを含むことができる。例えば、所与の量及び/又はタイプのアイテム詳細を提供するために、デフォルトプリファレンスのセットを利用することができる。
【0133】
ブロック814において、処理800は、デバイス能力データを利用して、表示する対話型要素タイプを決定することを含み得る。これは、ブロック810で説明した動作と同じまたは同様の方法で実行され得る。
【0134】
[0134]ブロック816において、処理800は、対話型要素をマルチメディアコンテンツと共に表示させることを含むことができる。例えば、対話型要素は、重畳(オーバーレイ)などによって表示されてもよく、出力時に、アイテムがマルチメディアコンテンツによって参照されている間に表示されてもよい。
【0135】
ブロック818において、処理800は、対話型要素の選択を示すユーザ入力データを受信することを含み得る。例えば、ユーザは、対話型要素の選択を示すユーザ入力データを生成することができる入力を、ユーザデバイスに提供することができる。
【0136】
ブロック820において、処理800は、事前入力されたアイテム情報および/または購入情報を伴う購入ユーザインタフェースの表示を行わせることを含み得る。たとえば、購入ユーザインタフェースの1つ以上のユーザ入力フィールドは、本明細書で説明するデータの一部または全部に少なくとも部分的に基づいて事前入力され得る。例えば、ユーザプロファイルからのデータを利用して、選択されたアイテムに関連付けられた属性および/またはオプションを事前入力することができる。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツから決定されたアイテム情報は、アイテム属性を事前入力するために利用され得る。さらに、ユーザプロファイルに関連付けられた過去の取引からの支払情報を利用して、購入ユーザインタフェース上で支払いオプション、配送アドレスなどを事前入力することができる。このようにして、対話型要素の選択時に、購入ユーザインタフェースが自動的に表示され、アイテムおよび支払機器情報が事前入力され得、その結果、ユーザは、アイテムを取得するためにいかなる追加の入力も提供することなく、購入を確認するだけでよい。いくつかの例では、支払処理サービスプロバイダシステムは、購入ユーザインタフェースに関連付けられてもよく、これらの例では、システムは、ユーザが関心を示したアイテムがシステムに関連付けられた1つ以上のアプリケーションに関連して記憶されることを可能にしてもよい。アプリケーションは、複数の販売者にわたる同期を可能にすることができ、複数の販売者にわたる場合であっても、後に購入の確定を可能にすることができる。アプリケーションはまた、購入されているアイテム、当該販売者(複数可)、ユーザプリファレンスなどに少なくとも部分的に基づき得る、様々な支払いフルフィルメントオプションを提供し得る。いくつかの例では、フルフィルメントオプションは、貸出オプションを含むことができ、支払処理サービスプロバイダシステムは、ユーザがローンの条件でアイテムを購入することを可能にすることができる、ローンを提供するオプションを提供する。貸出オプションを提供するオプションは、顧客、販売者に関連付けられた履歴データに少なくとも部分的に基づいてもよく、および/または、クーポン、または貸し出しが所与の取引に利用可能であることを示す他の識別情報に基づいてもよい。
【0137】
図9は、マルチメディアコンテンツにおける電子商取引(「eコマース」)タグのための例示的な処理900を示す。動作またはステップが説明される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明される動作のうちの任意の数は、処理900を実施するために、任意の順序および/または並列に組み合わされ得る。
【0138】
ブロック902において、処理900は、販売者によって販売のために提供されるアイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのコンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツを受信し、および/またはマルチメディアコンテンツを取得するように構成され得る。例えば、販売者システムまたは他のシステムは、そのようなコンテンツに対する特定の要求なしに、マルチメディアコンテンツを支払処理サービスプロバイダシステムにプッシュすることができる。他の例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのための1つ以上の他のシステムに問い合わせることができる。さらに他の実施例では、コンテンツコンポーネントは、所与の販売者に関連付けられたマルチメディアコンテンツが顧客に関連付けられたユーザデバイス上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することができる。これらの例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのインスタンスを照会し、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力される前などに、対話型要素オーバーレイを生成するための技法を実行し得る。
【0139】
ブロック904において、処理900は、1つ以上の認識技法を介して、マルチメディアコンテンツ中のアイテムを識別することを含み得る。例えば、アイテム認識コンポーネントは、画像データに描かれたアイテムを識別するために、マルチメディアコンテンツの画像データを利用することができる。そのような解析は、コンピュータビジョン技術を使用して、所与の画像データ内のオブジェクトの存在を識別し、次いで、オブジェクト自体および/またはオブジェクトが属するオブジェクトカテゴリ(例えば、シャツ、パンツ、帽子、腕時計など)を識別することを含み得る。コンピュータビジョン技術の使用に関するさらなる詳細が、以下に提供される。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツがユーザ音声を含む場合、音声認識および自然言語理解技法を利用して、音声を識別し、音声を表すテキストデータを生成し、次いで、音声の意図および/または目的を決定することができる。そうすることによって、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテム、ならびに例では、アイテムの属性(たとえば、色、サイズ、ブランドなど)を識別し得る。加えて、または代替的に、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツおよび/またはコンテンツが提供された販売者に関連付けられたメタデータを利用して、アイテムを識別することができる。例えば、販売者システムは、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムを示すメタデータを提供することができる。例では、1人以上の他のユーザが、マルチメディアコンテンツに関連する情報にコメントを付けているか、または他の方法で情報を提供していることがある。これらおよび他の例では、このデータのいくつかまたはすべては、アイテム、および/または、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテムに関連付けられた属性を識別するために、アイテム認識コンポーネントによって利用され得る。
【0140】
ブロック906において、処理900は、販売者に関連付けられた在庫データに少なくとも部分的に基づいて、アイテムに関連付けられた識別情報を決定することを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのアイテム情報コンポーネントは、マルチメディアコンテンツ内で参照されるアイテムに関連付けられたアイテム情報を受信および/または決定することができる。例えば、販売者システムは、参照されたアイテムに関連付けられた情報を示すデータを提供することができる。その情報は、アイテムの属性(たとえば、サイズ、色、ブランド、アイテムタイプ、アイテムオプションなど)に関連する情報を含み得る。加えて、または代替的に、アイテム情報コンポーネントは、アイテム情報について1つ以上のシステムに問い合わせることができる。例として、アイテム情報コンポーネントは、マルチメディアコンテンツが出力されているときなどに、アイテムの現在の在庫を示す在庫データを販売者システムに問い合わせることができる。例では、販売者システムは、在庫データを返し得、在庫データは、販売者からの入手可能なアイテムの現在の在庫を顧客に知らせるために利用され得る。他の例では、例えば、アイテムが在庫切れであることを在庫データが示す場合、および/またはユーザプリファレンスが、異なる販売者が顧客によって好まれることを示す場合、1つ以上の他の販売者の現在の在庫のインディケーションが取得され、ユーザデバイス上に表示され得る。アイテム情報コンポーネントはまた、アイテム認識コンポーネントが本明細書で説明する技法を利用してアイテムの1つ以上の属性を決定する場合などに、アイテム認識コンポーネントからアイテム情報を受信し得る。いくつかのユースケースは、ユーザがアンティーク、ジュエリー、またはガーデニング用品を購入しているときの修正を含み得る。例えば、アンティークを購入する場合、情報の表示に対する修正は、アイテムがユニークまたは稀として識別されていることに少なくとも部分的に基づいて行われ得る。ジュエリーの例では、アイテムの品質管理および/またはアイテムの証明に関連付けられたアイテム情報が提供され得る。ガーデニングの例では、アイテムの位置に基づくプリファレンス(季節的ニーズなど)を利用して、どの情報が表示されるかを決定することができる。アイテム情報表示修正に加えて、アイテムユースケースに基づく修正は、表示されるウィジェットへの修正、利用可能な対話のタイプ、および/または注文処理中の修正を含み得る。
【0141】
ブロック908において、処理900は、識別情報を、マルチメディアコンテンツに関連して提示されるべき対話型要素と関連付けることを含むことができ、対話型要素は選択されると、ユーザデバイスに、顧客がアイテムを購入することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを表示させる。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムの対話型要素ジェネレータは、対話型要素を表すデータを生成するために、アイテム認識コンポーネントおよび/またはアイテム情報コンポーネントによって受信および/または決定されたデータを利用するように構成され得る。対話型要素は、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力される場合に、対話型要素も、重畳(オーバーレイ)または他の重畳技法の形態で提示されるように構成され得る。対話型要素は、例では、マルチメディアコンテンツ、その中で参照されるアイテム、アイテム属性、および/またはユーザプリファレンスに特有のものであり得る。たとえば、本明細書で説明するように受信および/または決定されたデータを利用して、対話型要素ジェネレータは、生成すべき対話型要素のタイプを決定することができる。対話型要素タイプは、例えば、選択可能なリンク、QRコード、対話型要素の選択のための音声入力が有効化されるインジケータ、対話型要素の選択のためのジェスチャ入力が有効化されるインジケータなどを含み得る。要素タイプのいくつかの例が本明細書で提供されているが、本開示は、ユーザ入力が受信されることを可能にする任意の要素タイプを含むことを理解されたい。所与のマルチメディアコンテンツに関連付ける対話型要素のタイプを決定することは、ユーザデバイスのデバイスタイプに少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、デバイスがカメラを含むことをデバイスタイプが示す場合、ジェスチャベースの対話型要素が利用されてもよく、または、デバイスタイプがデバイスがタッチスクリーンを含まないことを示す場合、対話型要素は、タッチスクリーン入力以外のユーザ入力を受け入れるように構成されてもよい。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されているユーザプロファイルに関連付けられた購入履歴が過去のユーザ入力タイプを決定するために利用され得、その情報は、生成されるべき対話型要素のタイプを決定するために利用され得る。QRコードが利用される場合、QRコードは、支払リンク、仮想カートへのアイテムの追加を可能にする機能、発行時のアイテムに関する追加情報など、その中に埋め込まれたアクションを有し得る。支払処理サービスプロバイダシステムおよび/または販売者によって構成され得るアクションは、発行時に対話型要素に埋め込まれる。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0142】
対話型要素のタイプに加えて、対話型要素ジェネレータは、例えば、マルチメディアコンテンツに関して対話型要素をいつ表示するか、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウに関して対話型要素をどこに表示するか、表示すべきアイテム詳細の量および/またはタイプ、ならびに/または、対話型要素が選択されたときに生じる機能性など、対話型要素に関連付けられた1つ以上の他の態様を決定するように構成されうる。例として、対話型要素ジェネレータは、マルチメディアコンテンツにおいてアイテムがいつ参照され始めるか、およびアイテムがいつ参照されなくなるかを示すデータに少なくとも部分的に基づいて、対話型要素をいつ表示すべきかを決定することができる。例えば、所与のコンテンツは、2分の長さであってもよいが、アイテムは、30秒マークまで参照され始めず、その後、1分マークで参照されなくなってもよい。本明細書で説明されるアイテム認識データを利用して、対話型要素ジェネレータは、アイテムが参照される時間フレーム中にのみ表示されるように構成される対話型要素を生成することができる。対話型要素をどこに表示するかを決定することに関して、対話型要素ジェネレータは、アイテム認識データを利用して、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウに対するマルチメディアコンテンツに示されるアイテムの相対位置を決定し得る。例えば、アイテム認識データは、画像データ内で識別されたオブジェクトの位置を示すことができ、対話型要素は、表示されたときに、対話型要素がオブジェクトの近くに配置され得るが、例ではオブジェクトの上には配置されないように生成され得る。これにより、ユーザはオブジェクトと対話型要素との両方を見ることができ、マルチメディアコンテンツが出力されている間に、オブジェクトと対話型要素とが互いに関連付けられていることを知覚することができる。
【0143】
ブロック910において、処理900は、顧客対話のために、対話型要素をマルチメディアコンテンツの一部分上に重畳することを含むことができる。例えば、対話型要素は、重畳(オーバーレイ)などによって表示されてもよく、出力時に、アイテムがマルチメディアコンテンツによって参照されている間に表示されてもよい。
【0144】
ブロック912において、処理900は、対話型要素との顧客対話を示す入力データが受信されたかどうかを決定することを含み得る。例えば、入力データは、対話型要素の選択を示す顧客デバイスへのユーザ入力に対応し得る。
【0145】
ブロック914において、処理900は、入力データが受信された場合、入力データに少なくとも部分的に基づいて、顧客のユーザデバイスに、顧客がアイテムを購入することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを表示させることを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのコマンドジェネレータは、とりわけ、ユーザデバイスなどのデバイスにアクションを実行させるコマンドを生成するように構成され得る。例えば、コマンドジェネレータはまた、1つ以上の対話型要素の選択に応答して、ユーザデバイスに購入ユーザインタフェースを表示させるためのコマンドを生成してもよい。コマンドジェネレータはまた、ユーザデバイスにユーザインタフェース内に情報を表示させるためのコマンドを生成し得る。たとえば、購入ユーザインタフェースの1つ以上のユーザ入力フィールドは、本明細書で説明するデータの一部または全部に少なくとも部分的に基づいて事前入力され得る。例えば、ユーザプロファイルからのデータを利用して、選択されたアイテムに関連付けられた属性および/またはオプションを事前入力することができる。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツから決定されたアイテム情報は、アイテム属性を事前入力するために利用され得る。さらに、ユーザプロファイルに関連付けられた過去の取引からの支払情報を利用して、購入ユーザインタフェース上で支払いオプション、配送アドレスなどを事前入力することができる。このようにして、対話型要素の選択時に、購入ユーザインタフェースは、自動的に表示され、アイテムおよび支払機器情報が事前入力され得、その結果、ユーザはアイテムを取得するためにいかなる追加の入力も提供することなく、購入を確認するだけでよい。
【0146】
ブロック916において、処理900は、入力データが受信されない場合に終了し得る。
【0147】
加えて、または代替的に、処理900は、販売者に関連付けられたシステムから在庫データを受信することを含み得、在庫データは、販売者からの購入可能なアイテムの現在の在庫を示す。処理900はまた、現在の在庫の数値表現を対話型要素に関連付けることを含むことができ、対話型要素をマルチメディアコンテンツの部分に重畳することは、現在の在庫の数値表現をマルチメディアコンテンツの部分に重畳することを含む。
【0148】
加えて、または代替として、処理900は、マルチメディアコンテンツが終了するまで、グラフィカルユーザインタフェースの表示を行わないことを決定することを含み得る。処理900はまた、対話型要素が選択されたことを示す第1のデータを記憶することを含み得る。処理900はまた、マルチメディアコンテンツ内の追加のアイテムに関連付けられた追加の対話型要素との顧客対話を示す追加の入力データを受信することと、追加の対話型要素が選択されたことを示す第2のデータを記憶することとを含み得る。処理900はまた、マルチメディアコンテンツが停止し、第1のデータおよび第2のデータを利用することに少なくとも部分的に基づいて、グラフィカルユーザインタフェースに、アイテムおよび追加のアイテムの購入情報を表示させることを含み得る。
【0149】
それに加えて、またはその代わりに、処理900は、マルチメディアコンテンツに提示されたアイテムの属性を決定することを含み得、属性は、アイテムに関連付けられた選択可能オプションを含む。処理900はまた、販売者に関連付けられたシステムから、属性を有するアイテムのコストを示すコストデータを受信することを含み得る。処理900はまた、グラフィカルユーザインタフェースにコストを含めさせることと、グラフィカルユーザインタフェースに、ユーザ入力フィールドに事前入力情報として属性を含めさせることとを含み得る。
【0150】
図10は、マルチメディアコンテンツにおける電子商取引(「eコマース」)タグのための別の例示的な処理1000を示す。動作またはステップが説明される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明される動作のうちの任意の数は、処理1000を実施するために、任意の順序および/または並列に組み合わされ得る。
【0151】
ブロック1002において、処理1000は、アイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのコンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツを受信し、および/またはマルチメディアコンテンツを取得するように構成され得る。例えば、販売者システムまたは他のシステムは、そのようなコンテンツに対する特定の要求なしに、マルチメディアコンテンツを支払処理サービスプロバイダシステムにプッシュすることができる。他の例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのための1つ以上の他のシステムに問い合わせることができる。さらに他の実施例では、コンテンツコンポーネントは、所与の販売者に関連付けられたマルチメディアコンテンツが顧客に関連付けられたユーザデバイス上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することができる。これらの例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのインスタンスを照会し、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力される前などに、対話型要素オーバーレイを生成するための技法を実行し得る。
【0152】
ブロック1004において、処理1000は、マルチメディアコンテンツ内のアイテムを識別することを含み得る。例えば、アイテム認識コンポーネントは、画像データに描かれたアイテムを識別するために、マルチメディアコンテンツの画像データを利用することができる。そのような解析は、コンピュータビジョン技術を使用して、所与の画像データ内のオブジェクトの存在を識別し、次いで、オブジェクト自体および/またはオブジェクトが属するオブジェクトカテゴリ(例えば、シャツ、パンツ、帽子、腕時計など)を識別することを含み得る。コンピュータビジョン技術の使用に関するさらなる詳細が、以下に提供される。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツがユーザ音声を含む場合、音声認識および自然言語理解技法を利用して、音声を識別し、音声を表すテキストデータを生成し、次いで、音声の意図および/または目的を決定することができる。そうすることによって、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテム、ならびに例では、アイテムの属性(たとえば、色、サイズ、ブランドなど)を識別し得る。加えて、または代替的に、アイテム認識コンポーネントは、マルチメディアコンテンツおよび/またはコンテンツが提供された販売者に関連付けられたメタデータを利用して、アイテムを識別することができる。例えば、販売者システムは、マルチメディアコンテンツにおいて参照されるアイテムを示すメタデータを提供することができる。例では、1人以上の他のユーザが、マルチメディアコンテンツに関連する情報にコメントを付けているか、または他の方法で情報を提供していることがある。これらおよび他の例では、このデータのいくつかまたはすべては、アイテム、および/または、マルチメディアコンテンツ中で参照されるアイテムに関連付けられた属性を識別するために、アイテム認識コンポーネントによって利用され得る。
【0153】
ブロック1006において、処理1000は、アイテムに関連付けられた識別情報を決定することを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのアイテム情報コンポーネントは、マルチメディアコンテンツ内で参照されるアイテムに関連付けられたアイテム情報を受信および/または決定することができる。例えば、販売者システムは、参照されたアイテムに関連付けられた情報を示すデータを提供することができる。その情報は、アイテムの属性(たとえば、サイズ、色、ブランド、アイテムタイプ、アイテムオプションなど)に関連する情報を含み得る。加えて、または代替的に、アイテム情報コンポーネントは、アイテム情報について1つ以上のシステムに問い合わせることができる。例として、アイテム情報コンポーネントは、マルチメディアコンテンツが出力されているときなどに、アイテムの現在の在庫を示す在庫データを販売者システムに問い合わせることができる。例では、販売者システムは、在庫データを返し得、在庫データは、販売者からの入手可能なアイテムの現在の在庫を顧客に知らせるために利用され得る。他の例では、例えば、アイテムが在庫切れであることを在庫データが示す場合、および/またはユーザプリファレンスが、異なる販売者が顧客によって好まれることを示す場合、1つ以上の他の販売者の現在の在庫のインディケーションが取得され、ユーザデバイス上に表示され得る。
図5に関連して説明したように、アイテムが在庫切れである場合、アイテムの対話型要素は、支払サービスプロバイダシステムにおいてリソースを保存するために生成されなくてもよい。アイテム情報コンポーネントはまた、アイテム認識コンポーネントが本明細書で説明する技法を利用してアイテムの1つ以上の属性を決定する場合などに、アイテム認識コンポーネントからアイテム情報を受信し得る。
【0154】
ブロック1008において、処理1000は、識別情報を、マルチメディアコンテンツに関連して提示される対話型要素と関連付けることを含むことができ、対話型要素は、ユーザデバイスのユーザによって選択可能である。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムの対話型要素ジェネレータは、対話型要素を表すデータを生成するために、アイテム認識コンポーネントおよび/またはアイテム情報コンポーネントによって受信および/または決定されたデータを利用するように構成され得る。対話型要素は、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力される場合、対話型要素もオーバーレイの形態で提示されるように構成され得る。対話型要素は、例ではマルチメディアコンテンツ、その中で参照されるアイテム、アイテム属性、および/またはユーザプリファレンスに特有のものであり得る。たとえば、本明細書で説明するように受信および/または決定されたデータを利用して、対話型要素ジェネレータは、生成すべき対話型要素のタイプを決定することができる。対話型要素タイプは、例えば、選択可能なリンク、クイックレスポンスコード(「QRコード」)、対話型要素の選択のための音声入力が有効化されるインジケータ、対話型要素の選択のためのジェスチャ入力が有効化されるインジケータなどを含み得る。要素タイプのいくつかの例が本明細書で提供されているが、本開示は、ユーザ入力が受信されることを可能にする任意の要素タイプを含むことを理解されたい。所与のマルチメディアコンテンツに関連付ける対話型要素のタイプを決定することは、ユーザデバイスのデバイスタイプに少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、デバイスがカメラを含むことをデバイスタイプが示す場合、ジェスチャベースの対話型要素が利用されてもよく、または、デバイスタイプがデバイスがタッチスクリーンを含まないことを示す場合、対話型要素は、タッチスクリーン入力以外のユーザ入力を受け入れるように構成されてもよい。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されているユーザプロファイルに関連付けられた購入履歴が、過去のユーザ入力タイプを決定するために利用され得、その情報は、生成されるべき対話型要素のタイプを決定するために利用され得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0155】
対話型要素のタイプに加えて、対話型要素ジェネレータは、例えば、マルチメディアコンテンツに関して対話型要素をいつ表示するか、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウに関して対話型要素をどこに表示するか、表示すべきアイテム詳細の量および/またはタイプ、ならびに/または、対話型要素が選択されたときに生じる機能性など、対話型要素に関連付けられた1つ以上の他の態様を決定するように構成されうる。例として、対話型要素ジェネレータは、マルチメディアコンテンツにおいてアイテムがいつ参照され始めるか、およびアイテムがいつ参照されなくなるかを示すデータに少なくとも部分的に基づいて、対話型要素をいつ表示すべきかを決定することができる。例えば、所与のコンテンツは、2分の長さであってもよいが、アイテムは、30秒マークまで参照され始めず、その後、1分マークで参照されなくなってもよい。本明細書で説明されるアイテム認識データを利用して、対話型要素ジェネレータは、アイテムが参照される時間フレーム中にのみ表示されるように構成される対話型要素を生成することができる。対話型要素をどこに表示するかを決定することに関して、対話型要素ジェネレータは、アイテム認識データを利用して、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウに対するマルチメディアコンテンツに示されるアイテムの相対位置を決定することができる。例えば、アイテム認識データは、画像データ内で識別されたオブジェクトの位置を示すことができ、対話型要素は、表示されたときに、対話型要素がオブジェクトの近くに配置され得るが、例ではオブジェクトの上には配置されないように生成され得る。これにより、ユーザはオブジェクトと対話型要素との両方を見ることができ、マルチメディアコンテンツが出力されている間に、オブジェクトと対話型要素とが互いに関連付けられていることを知覚することができる。本明細書で生成され、利用される対話型要素は、電子商取引タグであり得ることを理解されたい。電子商取引タグは、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得る、マルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であり得る。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。
【0156】
ブロック1010において、処理1000は、対話型要素をマルチメディアコンテンツの一部分と関連付けることを含み得る。例えば、アイテム認識コンポーネントおよび/またはメタデータは、当該アイテムがいつ参照され始めるか、およびアイテムがマルチメディアコンテンツに関していつ参照されなくなるかを示すことができる。対話型要素は、その時間フレームに関連付けられ得る。
【0157】
ブロック1012において、処理1000は、対話型要素とのユーザ対話を示す入力データがユーザデバイスから受信されたかどうかを決定することを含み得る。例えば、入力データは、対話型要素の選択を示す顧客デバイスへのユーザ入力に対応し得る。
【0158】
ブロック1014において、処理1000は、入力データが受信された場合、入力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザがアイテムと対話することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースをユーザデバイスに表示させることを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのコマンドジェネレータは、とりわけ、ユーザデバイスなどのデバイスにアクションを実行させるコマンドを生成するように構成され得る。例えば、コマンドジェネレータはまた、1つ以上の対話型要素の選択に応答して、ユーザデバイスに購入ユーザインタフェースを表示させるためのコマンドを生成してもよい。コマンドジェネレータはまた、ユーザデバイスにユーザインタフェース内に情報を表示させるためのコマンドを生成し得る。たとえば、購入ユーザインタフェースの1つ以上のユーザ入力フィールドは、本明細書で説明するデータの一部または全部に少なくとも部分的に基づいて事前入力され得る。例えば、ユーザプロファイルからのデータを利用して、選択されたアイテムに関連付けられた属性および/またはオプションを事前入力することができる。加えて、または代替として、マルチメディアコンテンツから決定されたアイテム情報は、アイテム属性を事前入力するために利用され得る。さらに、ユーザプロファイルに関連付けられた過去の取引からの支払情報を利用して、購入ユーザインタフェース上で支払いオプション、配送アドレスなどを事前入力することができる。このようにして、対話型要素の選択時に、購入ユーザインタフェースが自動的に表示され、アイテムおよび支払機器情報が事前入力され得、その結果、ユーザは、アイテムを取得するためにいかなる追加の入力も提供することなく、購入を確認するだけでよい。
【0159】
ブロック1016において、処理1000は、入力データが受信されない場合に終了し得る。
【0160】
加えて、または代替として、処理1000は、アイテムの表現がマルチメディアコンテンツにおいて参照されるときの第1の時間インジケータを決定することを含み得る。処理1000はまた、アイテムの表現がマルチメディアコンテンツにおいて参照されなくなったときの第2の時間インジケータを決定することを含み得る。処理1000は、マルチメディアコンテンツがユーザデバイスを介して出力されるときに、第1の時間インジケータから第2の時間インジケータへマルチメディアコンテンツに関連して対話型要素を表示させることを含むこともできる。
【0161】
加えて、または代替として、処理1000は、ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウ上の位置を決定することを含み得、ここで、アイテムは、ユーザデバイスによるマルチメディアコンテンツの出力中に提示される。処理1000はまた、マルチメディアコンテンツがユーザデバイスを介して出力されるときに、対話型要素を位置に関連して提示させることを含み得る。
【0162】
加えて、または代替として、処理1000は、表現が表示されるマルチメディアコンテンツの一部分を決定することを含み得る。処理1000はまた、マルチメディアコンテンツの一部から画像データを利用してアイテムの属性を識別することを含んでもよい。処理1000は、識別情報の少なくとも一部として属性を含むことも含むことができる。
【0163】
加えて、または代替として、処理1000は、マルチメディアコンテンツに関連付けられた1つ以上のコメントを表すテキストデータを受信することを含み得る。処理1000はまた、テキストデータから、アイテムに関連付けられた1つ以上のキーワードを識別することを含み得る。処理1000はまた、1つ以上のキーワードに少なくとも部分的に基づいて識別情報を修正することを含み得る。
【0164】
加えて、または代替として、処理1000は、ユーザ入力が受信された場合に、第1の販売者からのアイテムが入手不可能であると決定することを含み得る。処理1000はまた、アイテムが入手可能である1つ以上の第2の販売者を識別することを含み得る。処理1000はまた、グラフィカルユーザインタフェースに、1つ以上の第2の販売者の識別子を含めさせることを含み得る。
【0165】
加えて、または代替的に、処理1000は、アイテムを販売する販売者に関連付けられたシステムから在庫データを受信することを含み得、在庫データは、販売者から購入するために入手可能なアイテムの現在の在庫を示す。処理1000はまた、現在の在庫が閾値在庫値未満であると決定することを含むことができる。処理1000はまた、現在の在庫が閾値在庫値未満であることに少なくとも部分的に基づいて、現在在庫中の代替アイテムの推奨を送信することを含み得る。代替アイテムは、マルチメディアコンテンツに描かれたアイテムのバリエーションを含むことができる。たとえば、1つ以上の属性は、色、サイズ、類似度などが異なり得る。代替物を示すデータは、同じ対話型要素が選択されると、元のアイテムの代わりに代替物に向かうように、カタログに保存され得る。カタログデータは、アイテム、対話型要素、ならびに代替アイテムおよび/または代替販売者を示す関連付けのインディケーションを提供することができる。
【0166】
加えて、または代替として、処理1000は、対話型要素を表す第1のデータを生成することを含み得、第1のデータは、マルチメディアコンテンツとは別個である。処理1000はまた、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することを含み得る。処理1000はまた、インディケーションに応答して、マルチメディアコンテンツがユーザデバイス上で出力されている間に、第1のデータをマルチメディアコンテンツ上に重畳させることを含むことができる。このようにして、マルチメディアコンテンツが変更された場合、および/または、マルチメディアコンテンツが動作不能になった場合であっても、対話型要素に関連付けられたアイテム情報およびリンクを保持し、利用することができる。これらの例では、アイテム情報が経時的などに変化する状況であっても、それに関連付けられたマルチメディアコンテンツおよび対話型要素(複数可)は、依然として、更新された在庫情報に関連付けられ得る。これは、マルチメディアコンテンツ自体に対する変更の必要性を低減または排除することができる。さらに、対話型要素とのユーザ対話に関連付けられたメタデータ、および/または、アイテムに関連付けられたメタデータ、および/または、対話型要素それ自体は、アイテムの購入に関連付けられた購入データとは別個であり得る。
【0167】
加えて、または代替的に、処理1000は、販売者に関連付けられたシステムからアイテムに関するアイテム情報を受信することを含み得る。処理1000はまた、グラフィカルユーザインタフェースを介して、ユーザデバイスから支払情報を受信することを含み得る。処理1000はまた、支払情報およびアイテム情報を利用して、アイテムの購入のための支払取引を開始することを含み得る。
【0168】
加えて、または代替として、処理1000は、ユーザ入力データが受信された場合に、ユーザデバイスに関連付けられた地理的領域を判定(決定)することを含み得る。処理1000はまた、地理的領域内のアイテムの現在の在庫を判定(決定)することを含むことができ、対話型要素を表示させることは、現在の在庫のインディケーションを表示させることを含む。
【0169】
加えて、または代替的に、処理1000は、1つ以上のコンピュータビジョン処理を使用して、マルチメディアコンテンツのインスタンスをユーザデバイスに送信する前に、マルチメディアコンテンツの画像データを解析して、マルチメディアコンテンツに示されたオブジェクトを識別することを含み得る。処理1000はまた、マルチメディアコンテンツのインスタンスを送信する前に、対話型要素を含む第1のデータを生成することを含み得、対話型要素は、識別されたオブジェクトに少なくとも部分的に基づくものであり、ユーザデバイスに、第1のデータと、マルチメディアコンテンツのインスタンスとを送信する。
【0170】
加えて、または代替として、処理1000は、ユーザデバイスから、マルチメディアコンテンツが出力されている間に、ジェスチャを行うユーザデバイスのユーザを示す画像データを受信することを含み得、ユーザ入力データは、画像データを含む。処理1000はまた、画像データの解析に少なくとも部分的に基づいて、ジェスチャの移動パターンを決定することを含んでもよい。処理1000はまた、移動パターンが、ユーザが購入するアイテムを選択するための入力を提供したことを示す基準移動パターンに対応することを決定することを含み得る。処理1000は、移動パターンが基準移動パターンに対応することに少なくとも部分的に基づいてアクションを実行させることを含むこともできる。
【0171】
加えて、または代替として、処理1000は、マルチメディアコンテンツのオーディオデータに対して実行される音声認識処理を利用して、マルチメディアコンテンツの音声部分を示すテキストデータを決定することを含み得る。処理1000はまた、テキストデータに少なくとも部分的に基づいて、アイテムの1つ以上の特性を識別することを含み得る。処理1000はまた、グラフィカルユーザインタフェースの少なくとも1つのフィールドに1つ以上の特性を事前入力することを含むことができる。
【0172】
図11は、リアルタイムマルチメディアコンテンツにおけるカスタマイズされた電子商取引タグのための例示的な処理1100を示す。動作またはステップが説明される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明される動作のうちの任意の数は、処理1100を実施するために、任意の順序および/または並列に組み合わされ得る。
【0173】
ブロック1102において、処理1100は、販売者によって販売のために提供されるアイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することを含み得る。例えば、支払処理サービスプロバイダシステムのコンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツを受信し、および/またはマルチメディアコンテンツを取得するように構成され得る。例えば、販売者システムまたは他のシステムは、そのようなコンテンツに対する特定の要求なしに、マルチメディアコンテンツを支払処理サービスプロバイダシステムにプッシュすることができる。他の例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのための1つ以上の他のシステムに問い合わせることができる。さらに他の実施例では、コンテンツコンポーネントは、所与の販売者に関連付けられたマルチメディアコンテンツが顧客に関連付けられたユーザデバイス上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することができる。これらの例では、コンテンツコンポーネントは、マルチメディアコンテンツのインスタンスを照会し、マルチメディアコンテンツは、ユーザデバイス上で出力される前などに、対話型要素オーバーレイを生成するための技法を実行し得る。
【0174】
マルチメディアコンテンツが受信された場合、処理1100は、ブロック1104において、マルチメディアコンテンツの出力を要求した特定のユーザデバイスに関連付けられたユーザプロファイルを決定することを含むことができ、ユーザプロファイルは、ユーザの購入履歴を含む。例えば、マルチメディアコンテンツを視聴するための要求が受信されたユーザデバイスは、デバイス識別子に関連付けられ得る。デバイス識別子は、所与のユーザプロファイルに関連付けられ得る。他の例では、ユーザプロファイルに関連付けられたアクセス情報は、マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されるプラットフォームにログインするか、他の方法でアクセスするために利用され得、そのアクセス情報は、ユーザプロファイルを識別するために利用され得る。
【0175】
ブロック1106において、処理1100は、購入履歴に少なくとも部分的に基づいてユーザプリファレンスを決定することを含み得る。たとえば、購入履歴は、ユーザプロファイルの1つ以上の態様、および/または、ユーザプロファイルに関連付けられたユーザがデバイスおよび/またはプラットフォームと対話する方法を示し得る。例として、購入履歴は、注文された典型的なサイズ、アイテム数量、アイテム色、ブランド、アイテムオプション、支払情報、ユーザ入力、ユーザフィードバック、他の口座(アカウント)とのユーザ関連付け、割引情報、ロイヤルティメンバーシップなどを示し得る。この情報の一部または全部は、1つ以上のユーザプリファレンスを決定するために利用され得る。
【0176】
ブロック1108において、処理1100は、アイテムに関連付けられた識別情報を生成することを含み得、識別情報は、ユーザプリファレンスに関連付けられたアイテムについての詳細を強調する。たとえば、所与のマルチメディアコンテンツに関連付ける対話型要素のタイプを決定することは、ユーザプリファレンスに少なくとも部分的に基づき得る。マルチメディアコンテンツを視聴するために利用されているユーザプロファイルに関連付けられた購入履歴は、過去のユーザ入力タイプを決定するために利用されてもよく、その情報は、生成される対話型要素のタイプを決定するために利用されてもよい。対話型要素のタイプに加えて、対話型要素ジェネレータは、参照されたアイテムに関連付けられた属性を決定するために、アイテム情報コンポーネントからのアイテム情報を利用することができる。いくつかの例では、属性のすべてが対話型要素に含まれ得る。しかしながら、他の例では、属性の一部のみが含まれ得る。例えば、ユーザプロファイルに関連付けられた履歴データを利用して、1つ以上のユーザプリファレンスを受信および/または決定することができ、それらのユーザプリファレンスは、どのアイテム情報を対話型要素に含めるかの選択を知らせることができる。例えば、履歴データは、発行時にユーザプロファイルに関連付けられたユーザが、提供されたある程度のアイテム詳細および/またはあるタイプのアイテム詳細を有するより多くのアイテムを購入することを示し得る。追加の例として、履歴データは、販売者の顧客、異なる販売者の顧客、および/または一般に顧客に関連付けられた履歴データなど、発行時のユーザプロファイルよりも多く(またはそれ以外)に関連付けられたデータであってもよい。対話型要素は、ユーザに提示され、選択を示すユーザ入力を受信するように構成され得る任意の選択可能要素を含み得る。電子商取引タグは、対話型要素の一種であってもよく、例えば、購入アクション、アイテム情報アクション、および/または他のショッピング関連アクションなどの電子商取引特有のアクションを含み得るマルチメディアコンテンツに関連付けられた選択可能な部分であってもよい。
【0177】
対話型要素の選択時に生じるであろう機能性を決定することに関して、対話型要素ジェネレータは、選択機能のためのユーザプリファレンスを示すデータを受信および/または決定し得る。これらのユーザプリファレンスは、ユーザが、対話型要素の選択時に、購入ユーザインタフェースを表示させることを望むことを示し得る。これらのユーザプリファレンスは、他の例では、ユーザがマルチメディアコンテンツの停止後にのみ、または所与の対話型要素の選択後のある時間に、購入ユーザインタフェースを表示させることを望むことを示すことができる。この状況は、ユーザが、購入ユーザインタフェースが提示される前に、異なるアイテムの各々に対応する複数の対話型要素を選択することを可能にし得る。これらの例では、対話型要素が選択されるように構成され得、次いで、それらの選択を示すデータは、マルチメディアコンテンツの停止まで保存され得る。
【0178】
ブロック1110において、処理1100は、マルチメディアコンテンツが特定のユーザデバイス上に表示されている間に識別情報が表示されるように、識別情報をマルチメディアコンテンツと統合することを含み得る。例えば、マルチメディアコンテンツが表示される場合に対話型要素も表示されるように、対話型要素を表すデータが生成され、マルチメディアコンテンツに関連付けられてもよい。識別情報は、マルチメディアデータが表示される場合に識別情報が表示されるように、対話型要素の一部であってもよい。他の例では、識別情報は、対話型要素に含まれなくてもよいが、ユーザが対話型要素と対話する場合に、識別情報がユーザのために表示されるように、対話型要素に関連付けられてもよい。
【0179】
加えて、または代替として、処理1100は、ユーザプロファイルの過去の取引に関連付けられた取引データを受信することを含み得る。処理1100はまた、過去の取引を処理するために取引データを利用することと、取引データに少なくとも部分的に基づいて購入履歴を決定することとを含み得る。処理1100はまた、過去の取引に関連付けられた1つ以上の属性を決定することを含み得、1つ以上の属性は、ユーザプロファイルの購入傾向を示す。処理1100はまた、1つ以上の属性に対応するアイテムについての属性を決定することを含み得、アイテムについての詳細を強調する識別情報を生成することは、1つ以上の属性に対応するアイテムについての属性を強調することを含む。
【0180】
[0180]加えて、または代替的に、処理1100は、特定のユーザデバイスへの履歴ユーザ入力が特定の入力タイプであることを決定することを含み得、特定の入力タイプは、タッチスクリーン入力タイプ、クリック入力タイプ、クイックレスポンスコード入力タイプ、可聴入力タイプ、またはジェスチャ入力タイプのうちの少なくとも1つから選択され、ユーザプリファレンスは、特定の入力タイプを含む。処理1100は、特定の入力タイプを受信するように構成された対話型要素として識別情報を提示させることを含むこともできる。
【0181】
加えて、または代替として、処理1100は、ユーザプロファイルに関連付けられた過去の取引において購入されたアイテムに関連付けられたアイテム詳細度を決定することを含み得、ユーザプリファレンスは、アイテム詳細度を示す。処理1100はまた、アイテム詳細度を含む識別情報を特定のユーザデバイス上に表示させることを含むことができる。
【0182】
加えて、または代替として、処理1100は、購入履歴から、ユーザプロファイルに関連して以前に購入されたアイテムの1つ以上のアイテムカテゴリを決定することを含み得、ユーザプリファレンスは、1つ以上のアイテムカテゴリを示す。処理1100はまた、アイテムが1つ以上のアイテムカテゴリのうちの少なくとも1つに対応すると決定することを含み得、識別情報を生成することは、アイテムが1つ以上のアイテムカテゴリのうちの少なくとも1つに対応すると決定することに少なくとも部分的に基づくものである。
【0183】
加えて、または代替として、処理1100は、ユーザプロファイルの購入履歴から、アイテムを購入するための選択可能要素の選択を示すユーザ入力を受信する前に、選択可能要素が以前に表示された時間量を決定することを含み得る。処理1100はまた、マルチメディアコンテンツが出力されている間、少なくとも過去の時間の間、対話型要素を表示させることを含むことができる。
【0184】
加えて、または代替として、処理1100は、ユーザプロファイルの購入履歴から、過去の支払取引で利用された支払機器情報を決定することを含み得る。処理1100はまた、購入するアイテムの選択を示す入力データを受信することと、入力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザがアイテムを購入することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースをユーザデバイスに表示させることとを含み得、グラフィカルユーザインタフェースは、事前入力された支払機器情報を有する入力フィールドを含む。
【0185】
加えて、または代替として、処理1100は、1つ以上の販売者から購入履歴に対応する第1のデータを受信することであって、購入履歴は、ユーザプロファイルの過去の取引に関連付けられたアイテムを示す、ことと、アイテムに関連付けられた1つ以上の属性を決定することとを含み得る。処理1100はまた、購入するアイテムの選択を示す入力データを受信することと、入力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザがアイテムを購入することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースをユーザデバイスに表示させることとを含み得、グラフィカルユーザインタフェースは、1つ以上の属性に少なくとも部分的に基づいて事前入力された1つ以上のアイテム関連オプションを伴う入力フィールドを含む。
【0186】
加えて、または代替的に、処理1100は、ユーザプロファイルの購入履歴から、ユーザプロファイルに関連付けられたユーザにアイテムを提供した販売者を決定することを含み得る。処理1100はまた、販売者のうちの第1の販売者との第1の取引量が、販売者のうちの第2の販売者との第2の取引量を超えることを決定することを含み得る。処理1100はまた、第1の販売者が販売のためにアイテムを提供すると決定することと、第2の販売者が販売のためにアイテムを提供すると決定することとを含み得、識別情報は、第1の取引量が第2の取引量を超えることに少なくとも部分的に基づいて、第2の販売者の代わりに第1の販売者の識別子を含む。
【0187】
加えて、または代替として、処理1100は、ユーザプロファイルに関連付けられたユーザデバイスから、ユーザの識別情報との対話を示すフィードバックデータを受信することを含み得る。処理1100はまた、フィードバックデータに少なくとも部分的に基づいてユーザプリファレンスを修正することと、修正されたユーザプリファレンスに基づいて、修正された識別情報をユーザデバイス上に表示させることとを含み得る。
【0188】
加えて、または代替的に、処理1100は、ユーザプロファイルに関連付けられた履歴ユーザ入力が、他のマルチメディアデータ中で表される複数のアイテムが一緒に購入されることを示すことを決定することを含み得る。処理1100はまた、複数のアイテムが一緒に購入されると決定することに少なくとも部分的に基づいて、マルチメディアコンテンツが出力されなくなるまでアイテムの購入を可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースの表示を行わせることを控えることを含み得る。処理1100はまた、マルチメディアコンテンツが出力されなくなったことに応答して、グラフィカルユーザインタフェースの表示を行わせることを含み得る。
【0189】
加えて、または代替として、処理1100は、マルチメディアコンテンツを出力するために、ユーザプロファイルに関連して利用されているデバイスのデバイスタイプを決定することを含み得る。処理1100はまた、デバイスタイプに少なくとも部分的に基づいて、デバイスが受け入れることができる1つ以上のユーザ入力タイプを決定することを含み得る。処理1100はまた、識別情報を含む対話型要素を生成することを含み、対話型要素は、マルチメディアコンテンツが表示される場合に表示されるように構成され、対話型要素は、1つ以上のユーザ入力タイプを受け入れるように構成される。
【0190】
加えて、または代替として、処理1100は、購入履歴から、ユーザプロファイルが、他のマルチメディアコンテンツとの対話からアイテムが購入された、少なくとも閾値数の過去の購入に関与したことを決定することを含み得る。処理1100はまた、ユーザプロファイルが少なくとも閾値数の過去の購入に関与していることに少なくとも部分的に基づいて、ユーザプロファイルに関連付けるための割引値(ディスカウント値)を決定することを含み得る。処理1100はまた、購入するためのアイテムを選択するためのユーザ入力に応答して、グラフィカルユーザインタフェースを表示させることを含み得、グラフィカルユーザインタフェースは、割引値がアイテムの支払取引に適用されるべきであることを示す。
【0191】
加えて、または代替として、処理1100は、アイテムを購入するための他のマルチメディアコンテンツとの履歴対話を示すデータを記憶することと、他のマルチメディアコンテンツの1つ以上の特性を決定することとを含み得る。処理1100はまた、ユーザプロファイルに関連して視聴されておらず、且つ、他のマルチメディアコンテンツの1つ以上の特性に関連付けられているコンテンツを識別することを含み得る。処理1100はまた、ユーザプロファイルに関連付けられたユーザデバイスに、コンテンツを視聴するための推奨を送信することを含み得る。
【0192】
図12は、リアルタイムマルチメディアコンテンツにおけるカスタマイズされた電子商取引タグのための処理1200を示す別の例示的なシーケンス図を示す。動作またはステップが説明される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明される動作のうちの任意の数は、処理1200を実施するために、任意の順序および/または並列に組み合わされ得る。
【0193】
ブロック1202において、処理1200は、ユーザデバイス102が、マルチメディアコンテンツの表示中に対話型要素の選択を示すユーザ入力データを送信することを含むことができる。たとえば、対話型要素は、ユーザデバイス102が対話型要素に関連付けられたアイテムを含むマルチメディアコンテンツを出力している間に、ユーザデバイス102上に表示され得る。ユーザデバイス102のユーザは、対話型要素を選択することができ、ユーザ入力データは、その選択が支払処理サービスプロバイダシステム104に送信され得ることを示す。
【0194】
ブロック1204において、処理1200は、支払処理サービスプロバイダシステム104が在庫データおよび/またはアイテムデータについてのクエリを販売者デバイス106に送信することを含むことができる。例えば、支払処理サービスプロバイダシステム104は、対話型要素に関連付けられたアイテムの現在の在庫に関して、および/または現在入手可能なサイズ、色、タイプ、オプション、在庫状況などのアイテムに関連付けられた情報に関して問い合わせることができる。
【0195】
ブロック1206において、処理1200は、販売者デバイス106が、要求された在庫データおよび/またはアイテムデータを支払処理サービスプロバイダシステム104に送信することを含むことができる。在庫データおよび/またはアイテムデータは、アイテムおよび/または特定の属性(色およびサイズなど)を有するアイテムが現在在庫中であり、発行時に販売者から入手可能であるかどうかを決定するために利用され得る。在庫データおよび/またはアイテムデータが、所望のアイテム属性を有するアイテムが入手可能であることを示す状況では、在庫数および/またはアイテム情報の一部または全部のインディケーションが、ユーザデバイス102上に表示され得る。在庫データおよび/またはアイテムデータが、アイテムが販売者から入手可能でないことを示す場合、他のアイテムおよび/または他の販売者から入手可能なアイテムに関する他の情報をユーザに提供するために、追加の動作が実行され得る。
【0196】
ブロック1208において、処理1200は、支払処理サービスプロバイダシステム104が、在庫データおよび/またはアイテムデータについてのクエリを1つ以上の他の販売者デバイス1250に送信することを含み得る。クエリは、上記のブロック1204に関して説明したクエリと同様であり得る。
【0197】
ブロック1210において、処理1200は、1つ以上の他の販売者デバイスが、要求された在庫データおよび/またはアイテムデータを支払処理サービスプロバイダシステム104に送信することを含み得る。在庫データおよび/またはアイテムデータは、ブロック1206に関して送信される在庫データおよび/またはアイテムデータと同様の方法で送信され得る。
【0198】
ブロック1212において、処理1200は、支払処理サービスプロバイダシステム104が、ユーザデバイス102にコマンドを送信して、在庫情報および/または代替販売者情報を表示することを含むことができる。たとえば、1つ以上のインジケータが表示され得る。これらのインジケータは、アイテムが入手可能な他の販売者、他の販売者からの在庫データ、他の販売者から入手可能なアイテムオプション、価格情報などを識別することができる。
【0199】
図13は、例示的な環境1300を示す。環境1300は、ネットワーク1304を介して、ユーザデバイス1306(いくつかの例では、販売者デバイス1308(個別に、1308(A)~1308(N))、および/または、サードパーティサービスプロバイダ(複数可)に関連付けられたサーバコンピューティングデバイス1310(複数可)と通信することができるサーバコンピューティングデバイス1302(複数可)を含む。サーバコンピューティングデバイス1302は、以下で説明するように、ユーザ1314の利益のために1つ以上のサービスを提供することができるサービスプロバイダ1312に関連付けることができる。サービスプロバイダ1312に起因するアクションは、サーバコンピューティングデバイス1302によって実行され得る。
【0200】
少なくとも一例では、サービスプロバイダ1312は、上述の支払処理サービスプロバイダに対応することができる。少なくとも1つの例では、サーバコンピューティングデバイス1302は、サーバ102に対応することができ、ネットワーク1304は、
図1を参照して上述したネットワーク108に対応することができる。少なくとも1つの例では、
図1を参照して上述したマルチメディアコンテンツサービスプロバイダは、サードパーティサービスプロバイダに関連付けられたサーバコンピューティングデバイス1310に関連付けることができる。
【0201】
環境1300は、マルチメディアコンテンツに関連する対話型要素の生成および使用を容易にすることができる。上述のように、販売者などのコンテンツプロバイダは、マルチメディアコンテンツを投稿するか、または他の方法で提供することができる。そのようなコンテンツは、(例えば、参照)アイテム(例えば、商品および/またはサービス)を描写および/または説明することができる。いくつかの例では、コンテンツは、コンテンツに描かれたアイテムを販売する意図(たとえば、ユーザがコンテンツに描かれたアイテムを販売しようとしていることを示す画像に関連付けられたテキスト)に関連付けられ得る。他の例では、コンテンツは、販売する意図に関連付けられていなくてもよい(例えば、ユーザがコンテンツ内に描写されたものを販売することを望む明示的または暗示的なインディケーションがなくてもよい)。サービスプロバイダ1312は、マルチメディアコンテンツ内で参照されるアイテムを識別し、出力中にコンテンツ上に重畳される対話型要素を生成することができる。対話型要素は、選択可能であってもよく、選択されると、購入ユーザインタフェースを提示させてもよい。
【0202】
少なくとも1つの例では、環境1300によって実行される技法は、マルチメディアコンテンツを出力するプラットフォームを介して販売することに関心があるユーザが、コンテンツをプラットフォームに投稿する前に通常実行しない任意のアクションを実行する必要性を軽減することができる。すなわち、そのようなプラットフォームを介して販売することに関心があるユーザは、単にコンテンツを1つ以上のプラットフォームに投稿することができ、本明細書で説明する技法は、販売機会を作成し、そのようなコンテンツに基づいて取引を容易にすることを対象とする。
【0203】
上述のように、環境1300のコンポーネントは、(例えば、コンテンツが投稿されたときに)元々存在しなかった場合であっても、販売機会を作り出すことができる。すなわち、購入を可能にする対話型要素なしでユーザがコンテンツを投稿した場合でも、サービスプロバイダ1312は、それにもかかわらず、オンザフライで対話型要素を作成し、その要素をマルチメディアコンテンツとともに表示させて、顧客がコンテンツ内で参照されるアイテムを購入することを可能にすることができる。
【0204】
上述のように、プラットフォーム(例えば、ウェブサイト、アプリケーション、およびサービスプロバイダによって提供される他のネットワークベースの通信ツール)のユーザは、オンラインコマース(「電子商取引」)のためのツールを活用する。しかしながら、現在の技術には、上述したように限界がある。いくつかの例では、そのようなプラットフォームを介して投稿されたアイテムを購入することに関心のあるユーザは、購入を調整するために、別の通信ツール(たとえば、電子メール、テキストメッセージ、プライベートメッセージなど)を介して販売者をフォローアップする必要がある。そのようなシステムは、ユーザに関連付けられた応答時間のために不必要な遅延をもたらす。さらに、現在のインフラストラクチャは、ユーザの自動フィルタリングを可能にせず、関心のあるユーザとの会話を開始するかどうか、関心のあるユーザとの金融取引を行うかどうかなどについては販売者に責任がある。他の例では、ユーザがウェブページ(通常、対話が発生したウェブページまたはプラットフォームとは異なる)に向けられ、ユーザは次いで、仮想カートにアイテムを追加し、オンライン取引を完了するための支払いデータを提供することを要求される。したがって、プラットフォームは、例えば、(2人のユーザ間の対話を可能にする)コンテンツプラットフォームと(支払取引を容易にする)支払プラットフォームとの間の、異なるプラットフォーム間の通信インタフェースを確立しなければならない。これらの通信インタフェースは、金融データの交換などの安全な通信を可能にするために、セキュリティプロトコルを満たさなければならない。既存の技術はまた、ユーザがコンテンツ提供プラットフォームを介してアイテムを購入しようとするときに摩擦をもたらす。すなわち、ユーザ(購入者および販売者の両方)は、複数の通信の交換、複数のウェブページを通じた複数のクリック、複数のプラットフォームとの対話またはサインアップなどを含むことができる取引を容易にするための複数のアクションを実行することを必要とされる。したがって、現在の技術は非効率的であり、ユーザフレンドリーではない。本明細書で説明する環境1300は、マルチメディアコンテンツとの対話を介して摩擦無(または摩擦無に近い)取引を可能にする。したがって、本明細書で説明する技法は、既存の技術に改善をもたらす。
【0205】
環境1300は上述のように、複数のユーザデバイス1306を含むことができる。複数のユーザデバイス1306の各々は、タブレットコンピューティングデバイス、スマートフォンもしくはモバイル通信デバイス、ラップトップ、ネットブックもしくは他のポータブルコンピュータもしくは半ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピューティングデバイス、端末コンピューティングデバイスもしくは他の半静止もしくは静止コンピューティングデバイス、専用デバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイスもしくは他の身体装着コンピューティングデバイス、拡張現実デバイス、仮想現実デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどの任意のタイプのコンピューティングデバイスであり得る。いくつかの例では、ユーザデバイスのうちの個々のデバイスが、ユーザ1314によって動作可能であり得る。ユーザ1314は、購入者、顧客、売り手、販売者、借り手、従業員、雇用者、支払人、支払先、宅配業者などと呼ばれることがある。ユーザ1314は、ユーザデバイス1306を介して提示されるユーザインタフェースを介して、ユーザデバイス1306と対話することができる。少なくとも1つの例では、ユーザインタフェースが、ウェブブラウザなどを介して提示され得る。他の例では、ユーザインタフェースは、サービスプロバイダ1312によって提供され得るか、または別の専用アプリケーションであり得るモバイルアプリケーションまたはデスクトップアプリケーションなどのアプリケーションを介して提示され得る。いくつかの例では、ユーザデバイス1306の個々が、例えば、本明細書で説明するユーザインタフェースを提示することができるアプリケーションストアからダウンロードすることができる、アプリケーションのインスタンスまたはバージョン化されたインスタンスを有することができる。少なくとも一例では、ユーザ1314がタッチ入力、音声入力、または任意の他のタイプの入力を介して、ユーザインタフェースと対話することができる。
【0206】
少なくとも1つの例では、
図1で上述した販売者デバイス104および購入者デバイス102は、本明細書で説明したユーザデバイス1306を含むことができる。同様に、販売者および購入者は、本明細書で使用されるように、ユーザ1314を含むことができる。
【0207】
少なくとも1つの例では、ユーザ1314は、販売者1316(個別に、1316(A)~1316(N))を含むことができる。一例では、販売者1316は、販売者1316による使用のために構成されたユーザデバイス1306とすることができるそれぞれの販売者デバイス1308を動作させることができる。この議論のために、「販売者」は、購入または他の取得手段(例えば、レンタル、借り入れ、物々交換など)のためにアイテム(例えば、商品または役務)を提供する任意のエンティティであり得る。販売者1316は、ブリックアンドモルタル店、モバイル店(例えば、ポップアップショップ、フードトラックなど)、オンライン店、前述の組合せなどを介して、購入または他の取得手段のためのアイテムを提供することができる。いくつかの例では、販売者1316のうちの少なくともいくつかは、同じエンティティに関連付けられ得るが、異なる販売者位置を有することができ、および/またはフランチャイズ/フランチャイジー関係を有することができる。追加または代替の例では、販売者1316は、異なる販売者であり得る。すなわち、少なくとも1つの例では、販売者1316(A)は、販売者1316(B)および/または販売者1316(C)とは異なる販売者である。
【0208】
この説明の目的のために、「異なる販売者」は、2つ以上の無関係な販売者を指すことができる。したがって、「異なる販売者」は、会計、従業員、ブランディングなどを共有しない異なる法律主体(たとえば、自然人および/または法人)である2つ以上の販売者を指すことができる。本明細書で使用される「異なる販売者」は、異なる名前、雇用者識別番号(EIN)、事業ライン(いくつかの例では)、在庫(またはその少なくとも一部)などを有する。したがって、「異なる販売者」という用語の使用は、様々な販売者位置またはフランチャイズ/フランチャイジー関係を有する販売者を指すものではない。様々な販売者位置またはフランチャイズ/フランチャイジー関係を有するそのような販売者は、異なる販売者位置および/または異なる商業チャネルを有する販売者と呼ぶことができる。
【0209】
各販売者デバイス1308は、その上に記憶されたPOSアプリケーション1318のインスタンスを有することができる。POSアプリケーション1318は、販売者デバイス1308をPOS端末として構成することができ、販売者1316(A)が、1人以上の購入者1320と対話することを可能にする。上述のように、ユーザ1314は、販売者1316(A)と対話するものとして示される購入者1320などの購入者を含むことができる。この議論の目的のために、「購入者」は、販売者からアイテムを取得する任意のエンティティであり得る。
図13には2人の購入者1320のみが示されているが、任意の数の購入者1320が販売者1316と対話することができる。さらに、
図13は、販売者1316(A)と対話する購入者1320を示しているが、購入者1320は、販売者1316のいずれとも対話することができる。
【0210】
少なくとも1つの例では、(販売者1316からの)アイテムに対する(購入者1320からの)資金の交換を伴う、購入者1320と販売者1316との間の対話は、「POS取引」および/または「取引」と呼ばれることがある。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション1318は、POS取引に関連する取引データを決定することができる。取引データは、販売者デバイス1308(A)に関連付けられたリーダデバイス1322から取得され得る支払情報、ユーザ認証データ、購入金額情報、購入時点情報(たとえば、購入されたアイテム、購入日、購入時間など)などを含むことができる。POSアプリケーション1318は、取引データをサーバコンピューティングデバイス1302に送信することができる。さらに、POSアプリケーション1318は、販売者1316(A)がPOSアプリケーション1318を介してPOSアプリケーション1318および/またはサービスプロバイダ1312と対話することを可能にするためのUIを提示することができる。
【0211】
少なくとも1つの例では、販売者デバイス1308(A)は、(POSアプリケーション1318の実行を介して)POS端末として構成された専用コンピューティングデバイスであり得る。少なくとも1つの例では、POS端末は、以下で説明するように、クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、近距離通信ベースの支払機器などの様々な支払機器を受け入れることができるリーダデバイス1322に接続され得る。少なくとも1つの例では、リーダデバイス1322は、マイクポート、ヘッドフォンポート、オーディオジャック、データポート、または他の適切なポートなど、販売者デバイス1308(A)内のポートにプラグインすることができる。追加または代替の例では、リーダデバイス1322は、Bluetooth(登録商標)、BLEなどを介してなど、別の有線またはワイヤレス接続を介して販売者デバイス1308(A)に結合され得る。追加の詳細は、
図14を参照して以下に説明される。いくつかの例では、リーダデバイス1322は、リストバンドなどを含むがこれらに限定されない代替支払機器から情報を読み取ることができる。
【0212】
いくつかの例では、リーダデバイス1322は、磁気ストライプ支払いカード、EMV支払いカード、および/または近距離通信(たとえば、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別(RFID)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)など)支払い機器(たとえば、タッピングのために構成されたカードまたはデバイス)などの支払機器と物理的に対話し得る。POS端末は、リッチユーザインタフェースを提供し、リーダデバイス1322と通信し、サーバコンピューティングデバイス1302と通信することができ、それは、他のサービスの中でも、支払処理サービスを提供することができる。サービスプロバイダ1312に関連付けられたサーバコンピューティングデバイス1302は、以下で説明するように、サーバコンピューティングデバイス1310と通信することができる。このようにして、POS端末およびリーダデバイス1322は、販売者1316と購入者1320との間の取引を集合的に処理することができる。いくつかの例では、POS端末およびリーダデバイスは、1対1のペアリングで構成され得る。他の例では、POS端末およびリーダデバイスは、多対1のペアリング(たとえば、複数のリーダデバイスに結合された1つのPOS端末または1つのリーダデバイスに結合された複数のPOS端末)で構成され得る。いくつかの例では、「二次端末」、例えば、バックオブザハウスシステム、プリンタ、ラインバスタデバイス、POSリーダなどのような、いくつかの他のデバイスに接続された複数のPOS端末が存在し得、例えば、近距離通信技術を介して、二次端末からの情報が一次POS端末と二次端末との間で共有されることを可能にする。この種の構成はまた、オフラインオンラインシナリオにおいて、1つのデバイス(例えば、二次端末)がユーザ入力を受け続けることを可能にし、一次または二次端末がオンラインモードに切り替わるときに別のデバイス(例えば、一次端末)とデータを同期させるように機能し得る。他の例では、そのようなデータ同期は、周期的に、またはランダムに選択された時間隔で起こり得る。
【0213】
POSシステム1324のPOS端末およびリーダデバイス1322は、別個のデバイスとして示されているが、追加または代替の例では、POS端末およびリーダデバイス1322は、単一のデバイスの一部であり得る。いくつかの例では、リーダデバイス1322は、購入者1320に情報を提示するために、その中に統合されたディスプレイを有することができる。追加または代替の例では、POS端末は、購入者1320に情報を提示するために、その中に統合されたディスプレイを有することができる。POSシステム1324などのPOSシステムは、POS端末およびリーダデバイスが世界中の異なる位置で取引を処理することができるように、モバイルであり得る。POSシステムは、以下に説明するように、カード存在取引およびカード非存在(CNP)取引を処理するために使用することができる。
【0214】
カード存在取引は、購入者1320とその支払機器との両方が取引の時点で物理的に存在する取引である。カード存在取引は、スワイプ、ディップ、タップ、または物理的な支払機器(例えば、カード)もしくは他の存在する支払機器とリーダデバイス1322との間の任意の他の対話によって処理され得、それによって、リーダデバイス1322は、支払機器から支払いデータを取得することができる。スワイプは、購入者1320が磁気ストリップに含まれる支払いデータをキャプチャするリーダデバイス1322を通して磁気ストリップを有するカードまたは他の支払機器をスライドさせるカード存在取引である。ディップは、購入者1320が埋め込まれたマイクロチップ(すなわち、チップ)を有する支払機器をリーダ装置1322に最初に挿入するカード存在取引である。ディップされた支払機器は、リーダデバイス1322が購入者1320にカードまたは他の支払機器を取り外すように促すまで、支払リーダ内に留まる。支払機器がリーダデバイス1322内にある間、マイクロチップは、POSシステム1324からサーバコンピューティングデバイス(複数可)1310(これはアクワイアラバンク、イシュア、および/またはカード支払いネットワーク(例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)を含むが、これらに限定されない、支払いサービスを提供するサードパーティサービスプロバイダに関連付けることができる)に送信され、同一のワンタイムコードと一致させられ得るワンタイムコードを作成することができる。タップは、短距離通信(例えば、NFC、RFID、Bluetooth(登録商標)、BLEなど)を介して取引を完了するために、購入者1320がリーダデバイス1322上で自分の支払機器(例えば、カード、支払いアプリケーションを実行するスマートフォンなどの電子デバイス)をタップまたはホバリングする。短距離通信は、支払機器がリーダデバイス1322と情報を交換することを可能にする。タップは、非接触支払いと呼ばれることもある。
【0215】
CNP取引は、カードまたは他の支払機器がPOSに物理的に存在しない取引であり、その結果、支払いデータが、取引を完了するために、(例えば、販売者、購入者などによって)手動でキー入力される必要があり、または、支払いデータが、カードオンファイルデータストアから呼び戻される必要がある。
【0216】
POSシステム1324、サーバコンピューティングデバイス1302、および/またはサーバコンピューティングデバイス1310は、取引が承認されているかどうかを決定するために、支払情報および取引データを交換することができる。例えば、POSシステム1324は、暗号化された支払いデータ、ユーザ認証データ、購入金額情報、購入時点情報など(集合的に、取引データ)を、ネットワーク1304を介してサーバコンピューティングデバイス1302に提供することができる。サーバコンピューティングデバイス1302は、取引データをサーバコンピューティングデバイス1310に送信することができる。上述のように、少なくとも1つの例では、サーバコンピューティングデバイス1310は、アクワイアラバンク、イシュア、および/またはカード支払ネットワーク(例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)を含むがこれらに限定されない、支払サービスを提供するサードパーティサービスプロバイダに関連付けられることができる。
【0217】
この議論のために、「支払サービスプロバイダ」は、銀行(「アクワイアラ」)、発行銀行(「イシュア」)、カード支払ネットワークなどであり得る。一例では、アクワイアラは、支払い(例えば、クレジットカードまたはデビットカード支払い)を処理し、販売者に代わってリスクを引き受けることができる銀行または金融機関である。アクワイアラは、カード協会の登録会員(例えば、Visa(登録商標)、MasterCard(登録商標))であってもよく、カード支払ネットワークの一部であってもよい。アクワイアラ(例えば、それに関連するサーバコンピューティングデバイス1310)は、カード支払ネットワーク(例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)のサーバコンピューティングデバイスに資金転送要求を送信して、取引が承認されているか欠損しているかを判定することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、アクワイアラとして機能し、カード支払ネットワークに直接接続することができる。
【0218】
カード支払ネットワーク(例えば、それに関連するサーバコンピューティングデバイス1310)は、発行銀行(例えば、「イシュア」)に資金転送要求を転送することができる。イシュアは、金融口座(例えば、クレジットまたはデビットカード口座)をユーザに提供する銀行または金融機関である。イシュアは、ユーザに支払いカードを発行することができ、発行銀行が支払いカードを発行したカード所有者によって行われた購入に対してアクワイアラに支払いを行うことができる。イシュア(例えば、それに関連するサーバコンピューティングデバイス1310)は、購入者が支払取引に関連付けられた関連料金を吸収する能力を有するかどうかに関して判定を行うことができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、イシュアとしての役割を果たすことができ、および/またはイシュアと提携することができる。取引は、イシュアおよび/またはカード支払ネットワーク(例えば、それに関連するサーバコンピューティングデバイス1310)によって承認または拒否され、支払承認メッセージは、イシュアからPOSデバイスに、上述の経路とは反対の経路を介して、または代替経路を介して通信される。
【0219】
上述のように、支払サービスプロバイダに関連付けられ得るサーバコンピューティングデバイス1310は、取引データ、ならびに取引の当事者(たとえば、購入者1320および/または販売者1316(A))に関する情報に基づいて、取引が承認されるかどうかを決定し得る。サーバコンピューティングデバイス1310は、ネットワーク1304を介してサーバコンピューティングデバイス1302に承認通知を送信することができ、サーバコンピューティングデバイスは、ネットワーク1304を介してPOSシステム1324に承認通知を送信して、取引が承認されているかどうかを示すことができる。サーバコンピューティングデバイス1302はまた、取引識別子などの追加情報をPOSシステム1324に送信し得る。一例では、サーバコンピューティングデバイス1302は、取引を承認または拒否するためにPOSシステム1324および/またはサーバコンピューティングデバイス1310と通信するための販売者アプリケーションおよび/または他の機能コンポーネントを含み得る。
【0220】
サーバコンピューティングデバイス1302からPOSシステム1324によって受信される認証通知に基づいて、販売者1316(A)は、取引が承認されたかどうかを購入者1320に示し得る。いくつかの例では、承認は、POSシステム1324において、たとえば、POSシステム1324のディスプレイにおいて示され得る。他の例では、例えば、スマートフォン又は腕時計が近距離通信支払機器として動作している場合、承認された取引に関する情報が、スマートフォン又は腕時計のディスプレイを介して提示するために近距離通信支払機器に提供されてもよい。いくつかの例では、限定はしないが、領収書、特別オファー、クーポン、またはロイヤルティプログラム情報を含む、追加のまたは代替の情報が承認取引通知とともにさらに提示され得る。
【0221】
上述のように、サービスプロバイダ1312は、他のサービスの中でも、支払処理サービス、在庫管理サービス、カタログ管理サービス、ビジネスバンキングサービス、金融サービス、貸出しサービス、予約管理サービス、ウェブ開発サービス、給与支払サービス、従業員管理サービス、予約サービス、ロイヤルティ追跡サービス、レストラン管理サービス、注文管理サービス、フルフィルメントサービス、ピアツーピア支払サービス、オンボーディングサービス、アイデンティティ検証(IDV)サービスなどを提供することができる。いくつかの例では、ユーザ1314は、サービスプロバイダ1312のサービスのすべてにアクセスすることができる。他の例では、ユーザ1314は、リスク許容度、IDV出力、サブスクリプションなどに基づくことができるサービスへの段階的アクセスを有することができる。少なくとも1つの例では、そのようなサービスへのアクセスは、POSアプリケーション1318を介して販売者1316に利用することができる。追加または代替の例では、各サービスは、それ自体のアクセスポイント(たとえば、アプリケーション、ウェブブラウザなど)に関連付けられ得る。
【0222】
サービスプロバイダ1312は、上述のように、販売者1316に代わって支払いを処理するための支払い処理サービスを提供することができる。例えば、サービスプロバイダ1312は、上述のように、支払処理ソフトウェア、支払処理ハードウェア、および/または支払処理サービスを販売者1316に提供して、販売者1316が購入者1320とPOS取引を行う場合に、購入者1320から支払いを受け取ることを可能にすることができる。例えば、サービスプロバイダ1312は、販売者1316が、POS取引のために購入者1320から、現金支払い、支払いカード支払い、および/または電子支払いを受け取ることを可能にすることができ、サービスプロバイダ1312は、販売者1316に代わって取引を処理することができる。
【0223】
サービスプロバイダ1312が販売者1316に代わって取引を処理する場合、サービスプロバイダ1312は、1つ以上の台帳において販売者1316の口座または残高を維持することができる。例えば、サービスプロバイダ1312は、取引のために受信された取引データを解析して、取引のために販売者1316(A)に支払われる資金の量を決定することができる。少なくとも1つの例では、そのような金額は、支払処理サービスを提供するためにサービスプロバイダ1312によって課金される料金を差し引いた総購入価格であり得る。販売者1316(A)に支払われる資金の額を決定することに基づいて、サービスプロバイダ1312は、販売者1316(A)の口座に資金を預け入れることができる。口座は、記憶された残高を有することができ、これは、サービスプロバイダ1312によって管理することができる。口座は少なくとも、記憶された残高がサービスプロバイダ1312の台帳によって管理されており、関連する資金が、予定預金(スケジュールされたデポジット)、同日預金、即時預金、およびリンクされた支払機器を含むがこれらに限定されない、様々な出金チャネルを介してアクセス可能であるため、従来の銀行口座とは異なり得る。
【0224】
予定預金は、サービスプロバイダ1312が販売者1316(A)の記憶された残高に関連付けられた資金を、銀行または他の金融機関(例えば、サーバコンピューティングデバイス1310に関連付けられた)に保有されている販売者1316(A)の銀行口座に転送するときに行うことができる。予定預金は、POS取引が行われた後の予め設定された時間、すなわち、POS取引が行われた後の営業日、またはそれよりも早く、またはそれよりも遅く、行われ得る。いくつかの例では、販売者1316(A)は、予定預金の前に資金にアクセスすることができる。例えば、販売者1316(A)は、同日預金(例えば、POS取引が資金供給される前のいくつかの例では、サービスプロバイダ1312は、POS取引と同じ日に、記憶された残高から販売者のリンクされた銀行口座に資金を預金する)または即時預金(例えば、サービスプロバイダ1312が、要求への応答等、要求に応じて、記憶された残高から販売者のリンクされた銀行口座に資金を預金する)にアクセスすることができる。さらに、少なくとも1つの例では、販売者1316(A)は、サービスプロバイダ1312によって管理される口座から販売者1316(A)の銀行口座に資金を最初に転送することなく、資金にアクセスすることを可能にする、記憶された残高にリンクされた支払機器を有することができる。
【0225】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、在庫管理サービスを提供することができる。すなわち、サービスプロバイダ1312は、在庫追跡および報告を提供することができる。在庫管理サービスは、販売者1316(A)が入手可能な各アイテムの数量(すなわち、在庫)に関連するデータを記憶するデータベースに販売者1316(A)がアクセスし、管理することを可能にし得る。さらに、少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、カタログ管理サービスを提供して、販売者1316(A)がカタログを維持することを可能にすることができ、これは、販売者1316(A)が取得のために利用可能であるアイテムに関連付けられたデータを記憶するデータベース(すなわち、カタログ管理サービス)であり得る。少なくとも1つの例では、カタログは、複数のデータアイテムを含み得、複数のデータアイテムのうちのデータアイテムは、販売者1361(A)が取得のために利用可能であるアイテムを表し得る。サービスプロバイダ1312は、アイテムの価格設定、カタログ上のアイテムの配置、および在庫のマルチパーティ・フルフィルメントに関連する推奨を提供することができる。
【0226】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、ビジネスバンキングサービスを提供することができ、ビジネスバンキングサービスは、販売者1316(A)が、(支払処理および/または他の資金源からの)販売者1316(A)の口座への預金、口座からの支払い(例えば、販売者1316(A)の従業員への支払い)、口座から直接またはリンクされたデビットカードからの他の販売者への支払い、予定預金および/または即時預金を介して行われる出金などを追跡することを可能にする。さらに、ビジネスバンキングサービスは、販売者1316(A)が、カスタマイズされた支払機器(例えば、クレジットカード)を取得すること、(例えば、利用可能な獲得残高の提示を介して)彼らがどれだけの金銭を獲得しているかをチェックすること、(例えば、(手数料の内訳を含むことができる)預金レポート、支出レポートなどを介して)彼らの金銭がどこに行くかを理解すること、(例えば、予定預金、即時預金、リンクされた支払機器などを介して)獲得した金銭にアクセス/使用すること、(例えば、預金予定の管理、預金速度、リンクされた機器などを介して)彼らの金銭のコントロールを感じること等を可能にすることができる。さらに、ビジネスバンキングサービスは、販売者1316が彼らのキャッシュフローを視覚化して彼らの財務的健全性を追跡すること、来るべき義務のために金銭を確保すること(例えば、貯蓄)、目標に沿って金銭を編成(整理)することなどを可能にすることができる。
【0227】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、ビジネスローン、顧客(消費者)ローン、固定期間ローン、柔軟期間ローンなどを介して、金融サービスおよび商品を提供することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、1つ以上のリスク信号を利用して、資金提供、および/または、そのような資金提供に関連付けられた条件を拡張するかどうかを決定することができる。
【0228】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、いくつかの例では、借り手の短期的な運営上の必要性のために資金を供給するために使用されるローンを借り手に提供および/または貸し出すための資金調達サービスを提供することができる(例えば、資本ローン)。例えば、販売者である潜在的な借り手は、様々な運用コスト(例えば、賃貸料、給与、在庫など)を調達するために、資本ローン製品を介して資本ローンを取得することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、異なるタイプの資本ローン製品を提供することができる。例えば、少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、日次返済ローン製品を提供することができ、資本ローンは、例えば、借り手に代わって支払処理サービスによって処理される取引の一部から毎日返済される。加えて、および/または代替として、サービスプロバイダ1312は、月次返済ローン製品を提供することができ、資本ローンは、例えば、支払処理サービスにリンクされた銀行口座からの引き落としを介して、毎月返済される。販売者の信用リスクは、支払量、同様に位置する販売者の信用リスク、過去の取引履歴、季節性、信用履歴などの要因を考慮したリスクモデルを使用して評価され得る。
【0229】
追加または代替として、サービスプロバイダ1312は、いくつかの例では、借り手の顧客購入の資金調達(たとえば、消費者ローン)のために使用されるローンを借り手に提供および/または貸し出すための資金調達サービスを提供することができる。少なくとも1つの例では、借り手は、販売者1316のうちの1つであり得る販売者から借り手がアイテムを購入することを可能にするために、ローンの要求を提出することができる。サービスプロバイダ1312は、借り手が販売者からアイテムを購入したか、または購入しようとすることを決定することに少なくとも部分的に基づいて、ローンを作成することができる。ローンは、アイテムの実際の購入価格に基づく残高に関連付けることができ、借り手は、経時的にローンを返済することができる。いくつかの例では、借り手は、分割払いを介してローンを返済することができ、これは、サービスプロバイダ1312によって管理および/または維持される資金(例えば、販売者に代わって処理される支払いから販売者に支払われるべき支払い、販売者に転送される資金などから。)を介して支払われ得る。サービスプロバイダ1312は、特にローン商品に結び付けられた、支払機器などの特定の金融製品を提供することができる。例えば、一実装形態では、サーバプロバイダ1312は、資本を販売者または購入者のデビットカードに関連付け、ここで、デビットカードの使用は、ローンの条件によって定義される。いくつかの例では、販売者は、特定の購入を行うためにデビットカードのみを使用することができる。他の例では、ローン製品に関連する「割賦」は、支払機器を介して直接入金される。したがって、支払機器は、ローンおよび/またはローンに関連する当事者に合わせてカスタマイズされる。
【0230】
サービスプロバイダ1312は、HTML、XML、JavaScript、CSS、または他のウェブ設計ツールに精通していないユーザ1314が、プロフェッショナルで美的なウェブサイトを作成および維持することを可能にするウェブ開発サービスを提供することができる。これらのウェブページ編集アプリケーションのいくつかは、ユーザがウェブページを構築すること、および/またはウェブページを修正すること(たとえば、ウェブページに関連するコンテンツを変更、追加、または削除すること)を可能にする。さらに、ウェブ開発サービスは、ウェブサイトに加えて、例えばソーシャルメディア投稿などの他のオンラインオムニチャネルプレゼンスを作成し、維持することができる。いくつかの例では、結果として生じるウェブページ(複数可)および/または他のコンテンツアイテムは、オンライン/電子商取引プラットフォームを介して販売用のアイテムを提供するために使用され得る。すなわち、結果として生じるウェブページ(複数可)および/または他のコンテンツアイテムは、1つ以上の販売者1316によるオンラインストアまたはオファリング(提供)に関連付けることができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、販売者1316のオムニチャネルプレゼンスを補うために、コンテンツアイテムを推奨および/または作成することができる。すなわち、販売者1316のうちのある販売者がウェブページを有する場合、サービスプロバイダ1312は、ウェブ開発または他のサービスを介して、ソーシャルメディア、電子メールなどの他のチャネル(複数可)を介して提示される追加のコンテンツアイテムを推奨および/または作成することができる。
【0231】
さらに、サービスプロバイダ1312は、雇用者に代わって行われた仕事に対して雇用者が従業員に支払うことを可能にする給与支払サービスを提供することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、(例えば、インポートされたタイムカードおよび/またはPOS対話を通して)従業員が働いた時間、従業員によって行われた販売(セールス)、従業員が受け取った心づけなどを含むデータを受信することができる。そのようなデータに基づいて、サービスプロバイダ1312は、給与支払サービスを介して雇用者に代わって従業員(複数可)に給与支払いを行うことができる。例えば、サービスプロバイダ1312は、雇用主の銀行からサービスプロバイダ1312の銀行への、従業員の給与支払いのために支払われるべき総額の転送を容易にし、給与の支払いを行うために使用することができる。少なくとも1つの例では、資金がサービスプロバイダ1312の銀行で受け取られたとき、サービスプロバイダ1312は、多くの場合、仕事が従業員によって実際に行われたときから、1日、1週間、またはそれ以上後に、小切手または直接預金などによって従業員に支払うことができる。追加または代替の例では、サービスプロバイダ1312は、サービスプロバイダ1312によって実行されるリスクおよび/または信頼性解析に少なくとも部分的に基づいて、従業員が同日預金または即時預金を介して支払いを受け取ることを可能にすることができる。
【0232】
さらに、少なくとも一例では、サービスプロバイダ1312は、従業員のスケジュールを管理するための従業員管理サービスを提供することができる。さらに、サービスプロバイダ1312は、ユーザ1314がアポイントメントをスケジューリングするためのスケジュールを設定すること、および/またはユーザ1314がアポイントメントをスケジューリングすることを可能にするためのアポイントメントサービスを提供することができる。
【0233】
いくつかの例では、サービスプロバイダ1312は、レストラン管理サービスを提供して、ユーザ1314が予約を行い、および/または管理すること、フロントオブハウスおよび/またはバックオブハウスのオペレーションを監視することなどを可能にすることができる。そのような例では、販売者デバイス1308および/またはサーバコンピューティングデバイス1302は、フロントオブハウス(たとえば、POSデバイス)および/またはバックオブハウス(たとえば、キッチン表示システム(KDS))内に位置し得る1つ以上の他のコンピューティングデバイスと通信するように構成され得る。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、注文管理サービスおよび/またはフルフィルメントサービスを提供して、レストランがオープンチケット、スプリットチケットなどを管理すること、および/またはフルフィルメントサービスを管理することを可能にすることができる。いくつかの例では、そのようなサービスは、上記で説明したように、レストラン販売者に関連付けられ得る。追加または代替の例では、そのようなサービスは、任意のタイプの販売者であり得る。
【0234】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、配達のために宅配業者を使用することができるフルフィルメントサービスを提供することができ、宅配業者は、配達サービス、写真サービスなどを提供するために複数の位置の間を移動することができる。宅配業者は、要求するユーザ1314のためのサービス(例えば、アイテムの配達、画像の撮影等)を実行するために、位置間を移動することができるユーザ1314であり得る。いくつかの例では、宅配業者は、サービスプロバイダ1312から報酬(対価)を受け取ることができる。宅配業者は、自動車、自転車、スクーター、オートバイ、バス、航空機、ヘリコプター、ボート、スケートボードなどの1つ以上の車両を採用することができる。しかし、他の例では、宅配業者は、車両なしで、徒歩で、または別の方法で移動することができる。本明細書で議論されるいくつかの例は、一種のクラウドソーシングサービスエコノミーに人々が宅配業者として参加することを可能にする。ここで、本質的に、モバイルデバイスを有する任意の人は、本明細書で説明されるサービスを提供する宅配業者ネットワークにおいて、宅配業者にすぐになることができ、または宅配業者でなくなることができる。少なくとも1つの例では、宅配業者は、無人航空機(例えば、ドローン)、自律車両、または位置間を移動するための命令を受信することができる任意の他のタイプの車両であり得る。いくつかの例では、サービスプロバイダ1312は、それぞれのデバイス1306を介して提示されるユーザインタフェース(たとえば、アプリケーション、ウェブブラウザ、または他のアクセスポイント)を介して、宅配業者サービスに対する要求を受信し、その要求をアクティブな宅配業者に自動的に割り当て、配送指示を宅配業者に通信することができる。
【0235】
いくつかの例では、サービスプロバイダ1312は、オムニチャネルフルフィルメントサービスを提供することができる。例えば、購入者が販売者に注文を行い、1つ以上のアイテムが在庫切れであるか、または他の方法で入手不可能であるため、販売者が注文を履行できない場合、サービスプロバイダ1312は、サービスプロバイダ1312のプラットフォームの一部である他の販売者および/または販売チャネルを活用して、購入者の注文を履行することができる。すなわち、別の販売者は、購入者の注文を満たすために1つ以上のアイテムを提供することができる。さらに、いくつかの例では、別の販売チャネル(たとえば、オンライン、実店舗など)を使用して、購入者の注文を履行することができる。
【0236】
いくつかの例では、サービスプロバイダ1312は、会話型商取引サービスを介した会話型商取引を可能にすることができ、会話型商取引サービスは1つ以上の機械学習メカニズムを使用して、2人以上のユーザ1314の間で交換されたメッセージ、バーチャルアシスタントへの音声入力などを解析して、ユーザ1314の意図を決定することができる。いくつかの例では、サービスプロバイダ1312は、決定された意図を利用して、購入者サービスを自動化し、プロモーションを提供し、推奨を提供し、または他の方法で、リアルタイムで購入者と対話することができる。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、製品およびサービス、および支払いメカニズムを通信プラットフォーム(たとえば、メッセージングなど)に統合して、購入者が、販売者のウェブページまたは他のチャネルに電話、電子メール、または訪問する必要なく、購入を行うこと、または他の取引を行うことを可能にする。すなわち、会話型商取引は、購入者が情報を収集し、購入を行うために、会話とウェブページとの間を行ったり来たりする必要性を軽減する。
【0237】
少なくとも一例では、サービスプロバイダ1312は、2人以上のユーザ1314間のピアツーピア支払いを可能にするピアツーピア支払いサービスを提供することができる。少なくとも一例では、サービスプロバイダ1312は、ユーザ1314による操作のために構成されたデバイス1306上にインストールされた支払アプリケーションのインスタンス(または他のアクセスポイント)と通信することができる。一例では、支払人によって操作される第1のデバイス上で実行される支払アプリケーションのインスタンスは、支払人の口座から受取人の口座に資金の量(たとえば、不換通貨または暗号通貨、証券、および関連資産などの非不換通貨)を転送する(たとえば、ピアツーピア支払)要求をサービスプロバイダ1312に送信することができる。サービスプロバイダ1312は、転送を容易にすることができ、受取人によって操作される第2のモバイルデバイス上で実行される支払アプリケーションのインスタンスに、転送が処理中である(または完了した)旨の通知を送信することができる。いくつかの例では、サービスプロバイダ1312は、支払いアプリケーションのインスタンスに追加のまたは代替の情報を送ることができる(たとえば、支払人への低残高、支払人または受取人への現在残高など)。いくつかの実装形態では、支払人および/または受取人は、たとえば、文脈(コンテキスト)、近接度、事前の取引履歴などに基づいて、自動的に識別され得る。他の例では、受取人は、支払人が資金の転送を開始する前に、支払人に資金の要求を送ることができる。送金される資金は、現金、暗号通貨などを含むがこれらに限定されない、任意のデジタル通貨タイプに関連付けることができる。いくつかの実施形態では、サービスプロバイダ1312は、支払人に代わって受取人への要求に資金を供給し、転送処理を高速化し、支払人の金融ネットワークに起因し得る任意の遅延を補償する。
【0238】
いくつかの実装形態では、サービスプロバイダ1312は、特定のシンタックスを有する「支払プロキシ」の識別情報を通してピアツーピア支払い処理をトリガすることができる。例えば、シンタックスは、1つ以上の英数字(例えば、$Cash)を接頭辞とする貨幣通貨インジケータを含む。通貨インジケータは、現金を転送するための送信者からの要求として入力を扱うようにコンピュータシステムに指示するタグ付けメカニズムとして動作し、シンタックス(貨幣通貨インジケータによってタグ付けされた1つ以上の英数字を含む)の検出が現金の転送をトリガする。通貨インジケータは、ドル($)、ユーロ(ユーロ記号)、ポンド(£)、ルピー(ルピー記号)、元(¥)などを含むがこれらに限定されない様々な通貨に対応することができる。ドル通貨インジケータ($)の使用が本明細書で使用されるが、任意の通貨記号が等しく使用され得ることが理解されるべきである。ピアツーピア処理は、ユーザデバイス1306上で実行される特定のアプリケーションを通じて開始することができる。
【0239】
いくつかの実施形態では、ピアツーピア処理は、フォーラムコンテキスト内で実装され得る。「フォーラム」という用語は、本明細書で使用される場合、コメント、投稿、電子掲示板上のメッセージ、ソーシャルネットワーキングプラットフォーム上のメッセージ、および/または任意の他のタイプのメッセージを介したユーザ対話および関与を可能にする、コンテンツプロバイダのメディアチャネル(たとえば、ソーシャルネットワーキングプラットフォーム、マイクロブログ、ブログ、ビデオ共有プラットフォーム、音楽共有プラットフォームなど)を指す。フォーラムは、フォーラムのユーザが(例えば、メッセージの作成、コメントの投稿などを通じて)互いに対話することを可能にするために、コンテンツプロバイダによって採用され得る。いくつかの実施形態では、「フォーラム」はまた、製品および/またはサービスを提供する電子商取引または小売組織のアプリケーションまたはウェブページを指し得る。そのようなウェブサイトは、製品またはサービスが仮想カートに追加される前または後に記入するためのオンライン「フォーム」を提供することができる。オンラインフォームは、ユーザ対話および関与(エンゲージメント)を受け取るための1つ以上のフィールドを含むことができる。例としては、ユーザの名前および他の識別情報、ユーザの配送先住所などを含む。これらのフィールドのうちのいくつかは、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、ギフトカード、仮想ウォレットなどの他の種類の支払いメカニズムの代わりに、支払いプロキシなどの支払情報を受信するように構成され得る。
【0240】
いくつかの実施形態では、ピアツーピア処理は、メッセージングアプリケーションコンテキストなどの通信アプリケーションコンテキスト内で実装され得る。「メッセージングアプリケーション」という用語は、本明細書で使用される場合、通信メッセージの使用を通して、有線または無線通信ネットワークを介してユーザ(たとえば、メッセージの送信者と受信者)との間の通信を可能にする任意のメッセージングアプリケーションを指す。メッセージングアプリケーションは、サービスプロバイダ1312によって採用され得る。たとえば、サービスプロバイダ1312は、メッセージングアプリケーション(たとえば、チャットまたはメッセージング機能)を介してユーザに通信サービスを提供するメッセージングサービスを提供することができる。メッセージングアプリケーションは、たとえば、電話機(たとえば、従来の携帯電話またはスマートフォン)間の通信のためのテキストメッセージングアプリケーション、または通信のためにインターネットを使用するスマートフォンおよび電話機のためのクロスプラットフォームインスタントメッセージングアプリケーションを含むことができる。メッセージングアプリケーションは、サーバコンピューティングデバイス(複数可)1302(このような例では「メッセージングサーバ」と呼ぶことができる)との間で送信される命令に基づいて、ユーザデバイス1306(たとえば、モバイルデバイスまたは従来のパーソナルコンピュータ(PC))上で実行することができる。いくつかの例では、メッセージングアプリケーションは、支払アプリケーションのユーザが互いに通信することを可能にするメッセージング機能を有する支払アプリケーションを含むことができる。そのような例では、支払アプリケーションは、サーバコンピューティングデバイス(複数可)1302との間で送信される命令に基づいて、ユーザデバイス1306上で実行され得る(例えば、本明細書で論じられる支払サービス、または支払取引をサポートする別の支払サービス)。
【0241】
少なくともいくつかの実施形態では、ピアツーピア処理は、ランディングページコンテキスト内で実装され得る。「ランディングページ」という用語は、本明細書で使用される場合、パーソナライズされたロケーションアドレスに関連付けられた受信者に代わって支払いを収集するために専用であるパーソナライズされたロケーションアドレスによって識別される仮想位置を指す。ランディングページを識別するパーソナライズされたロケーションアドレスは、上述の支払プロキシを含むことができる。サービスプロバイダ1312は、受取人が1つ以上の送信者から1つ以上の支払いを便利に受信することを可能にするために、ランディングページを作成することができる。いくつかの実施形態では、ランディングページを識別するパーソナライズされたロケーションアドレスは、支払プロキシを組み込んだユニフォームリソースロケータ(URL)である。そのような実施形態では、ランディングページは、ウェブページ、例えばwww.cash.me/$cashである。
【0242】
少なくとも1つの例では、ユーザ1314は、サービスプロバイダ1312に登録(たとえば、サービスプロバイダが提供する1つ以上のサービスへのアクセスを受け取るために加入)していないユーザ1314のように、サービスプロバイダ1312に対して新規である場合がある。サービスプロバイダ1312は、潜在的なユーザ1314をサービスプロバイダ1312に登録するためのオンボーディングサービスを提供することができる。いくつかの例では、オンボーディングは、潜在的なユーザ1314のためのプロファイルを作成するために使用され得る情報を取得するために、様々な質問、プロンプトなどを潜在的ユーザ1314に提示することを含み得る。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、オンボーディング前、またはオンボーディング中に、そのサービスへの限定されたまたは短期のアクセスを提供することができる(たとえば、ピアツーピア支払いサービスのユーザは、完全にオンボーディングされる前に資金を転送および/または受け取りができ、販売者は、完全にオンボーディングされる前に支払いを処理することができる、など)。少なくとも1つの例では、潜在的なユーザ1314がすべての必要な情報を提供することに応答して、潜在的なユーザ1314は、サービスプロバイダ1312に搭載(オンボード)され得る。そのような例では、サービスプロバイダ1312のサービスへの任意の限定されたまたは短期のアクセスは、そのようなサービスへのより許容的な(たとえば、あまり限定されていない)またはより長期のアクセスに移行され得る。
【0243】
サービスプロバイダ1312は、コンプライアンス目的のためにサービスプロバイダ1312によって使用され得る、および/または、サービスとして、たとえばサードパーティサービスプロバイダ(たとえば、サーバコンピューティングデバイス(複数可)1310に関連付けられた)に提供され得る、IDVサービスに関連付けられ得る。すなわち、サービスプロバイダ1312は、IDVサービスを提供して、それらのサービスを使用しようとするまたは使用するユーザ1314のアイデンティティを検証することができる。アイデンティティ検証では、購入者(または潜在的な購入者)がコンプライアンス部門によって使用される情報を提供して、その情報が実在する人物またはエンティティのアイデンティティに関連付けられていることを証明する必要がある。少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、ユーザ1314によって提供された識別情報が購入者(または潜在的な購入者)を正確に識別するかどうか((すなわち、購入者は彼らが言う人物か))を判定するためのサービスを実行することができる。
【0244】
サービスプロバイダ1312は、追加または代替のサービスを提供することができ、上述のサービスは、サービスのサンプリングとして提供される。少なくとも一例では、サービスプロバイダ1312は、サードパーティサービスプロバイダに関連付けられたサーバコンピューティングデバイス(複数可)1310とデータを交換することができる。そのようなサードパーティサービスプロバイダは、サービスプロバイダ1312が上述のようなサービスを提供することを可能にする情報を提供することができる。追加または代替の例では、そのようなサードパーティサービスプロバイダは、サービスプロバイダ1312のサービスにアクセスすることができる。すなわち、いくつかの例では、サードパーティサービスプロバイダは、サービスプロバイダ1312のサービスに加入することができ、そうでなければアクセスすることができる。
【0245】
本明細書で説明する技法は、リアルタイム/オンラインモードとオフラインモードとの両方で動作するように構成することができる。「オンライン」モードは、デバイスがネットワーク(複数可)1304を介してサービスプロバイダ1312(たとえば、サーバコンピューティングデバイス(複数可)1302)および/またはサーバコンピューティングデバイス(複数可)1310と通信することが可能である場合のモードを指す。いくつかの例では、販売者デバイス1308(複数可)は、たとえば、ネットワーク接続性の問題のために、サービスプロバイダ1312(たとえば、サーバコンピューティングデバイス(複数可)1302)および/またはサーバコンピューティングデバイス(複数可)1310と接続することができない。追加または代替の例では、サーバコンピューティングデバイス(複数可)1302は、たとえば、ネットワーク接続性の問題のために、サーバコンピューティングデバイス(複数可)1310と通信することができない。そのような例では、デバイスは、接続性が回復され、支払いデータが処理のためにサーバコンピューティングデバイス(複数可)1302および/またはサーバコンピューティングデバイス(複数可)1310に送信され得るまで、少なくともいくつかの支払いデータが(たとえば、販売者デバイス1308(複数可)および/またはサーバコンピューティングデバイス(複数可)1302上に)記憶される「オフライン」モードで動作し得る。
【0246】
少なくとも1つの例では、サービスプロバイダ1312は、1つ以上の追加のサービスプロバイダ(たとえば、追加のサーバコンピューティングデバイス1310に関連付けられた)との統合を可能にすることができる、注文ハブ、在庫ハブ、フルフィルメントハブなどのハブに関連付けることができる。いくつかの例では、そのような追加のサービスプロバイダは、追加のまたは代替のサービスを提供することができ、サービスプロバイダ1312は、サービスプロバイダ1312の機能を1つ以上の追加のサービスプロバイダに統合するためのインタフェースまたは他のコンピュータ可読命令を提供することができる。
【0247】
本明細書で説明する技法は、サービスプロバイダ1312の1つ以上のサーバコンピューティングデバイス1302と通信しているユーザデバイス1306の分散システムを介して提供されるサービスを対象とする。すなわち、本明細書で説明する技法は、上述のように、様々なサービスを実行するためにサービスプロバイダ1312の1つ以上のサーバコンピューティングデバイス1302と通信しているユーザデバイス1306の分散システムを利用する特定の実装形態、または実用的な用途を対象とする。本明細書で説明される分散システムの非従来的な構成は、エンドユーザ(たとえば、ユーザ1314)から遠隔に位置するサーバコンピューティングデバイス1302(複数可)が、ユーザ1314などのエンドユーザに関連付けられた集約データ(たとえば、複数の異なる販売者および/または複数の異なる購入者に関連付けられたデータ)に基づいて、いくつかの例では、ほぼリアルタイムでサービスをインテリジェントに提供することを可能にする。したがって、本明細書で説明する技法は、支払処理サービスなどを実行するための従来の技法よりも技術的改善を提供する要素の特定の構成を対象とする。特に、中小企業オーナーにとって、ビジネス環境は典型的には断片化されており、無関係のツールおよびプログラムに依存しているため、オーナーがそのようなデータを手動で統合し、視聴することは困難でする。本明細書で説明される技法は、異種の別個の販売者口座、たとえば、サービスプロバイダ1312の管理内の口座、およびサービスプロバイダ1312の管理外の口座を常時または定期的に監視して、販売者のビジネス状態(買掛金、売掛金、給与、請求書、アポイントメント、資本など)を追跡する。本明細書の技法は、販売者のキャッシュフローの統合されたビューを提供し、ニーズを予測し、資本、クーポンなどの推奨またはサービスを先取りして提供し、および/または摩擦のない透明な方法で異種口座(販売者、別の販売者、または支払いサービス)間の金銭移動を可能にする。
【0248】
本明細書で説明するように、人工知能、機械学習などを使用して、決定、推奨などを動的に行うことができ、それによって、本明細書で説明する支払処理サービスおよび/または追加または代替サービスを提供するために、インテリジェンスおよびコンテキストアウェアネスを、他のフリーサイズスキームに追加する。いくつかの実装形態では、分散システムは、既存のユーザベースから導出されたインテリジェンスを新規ユーザに適用することが可能であり、それによって、従来のオンボーディング方法と比較して、新規ユーザのオンボーディング体験をパーソナライズされた摩擦のないものにする。したがって、本明細書に記載の技法は、既存の技法プロセスを改善する。
【0249】
上述のように、様々なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)が、本明細書で説明される技法を容易にするために提示され得る。本明細書で説明する技法のいくつかは、ユーザ1314とユーザデバイス1306との間の対話を改善するためにGUIを介して提示されるユーザインタフェース特徴を対象とする。さらに、そのような特徴は、GUIと対話することに関与するユーザのプロファイルに基づいて動的に変更される。したがって、本明細書で説明する技法は、コンピューティングシステムの改善を対象とする。
【0250】
図14は、本明細書で説明する技法を実行するためのシステム1400を示す例示的なブロック図を示す。システム1400は、ネットワーク(複数可)1406(例えば、インターネット、ケーブルネットワーク(複数可)、セルラーネットワーク(複数可)、クラウドネットワーク(複数可)、無線ネットワーク(複数可)(例えば、Wi-Fi)および有線ネットワーク(複数可))、並びに、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)などの近距離通信など)を介して、サーバコンピューティングデバイス(複数可)(例えば、サーバ(複数可)1404)と通信するユーザデバイス1402を含む。単一のユーザデバイス1402が示されているが、追加または代替の例では、システム1400は、
図13を参照して上述したように、複数のユーザデバイスを有することができる。
【0251】
環境1400は、マルチメディアコンテンツに関連する対話型要素の生成および使用を容易にすることができる。上述のように、販売者などのコンテンツプロバイダは、マルチメディアコンテンツを投稿するか、または他の方法で提供することができる。そのようなコンテンツは、(例えば、参照)アイテム(複数可)(例えば、商品および/またはサービス)を描写および/または議論することができる。いくつかの例では、コンテンツは、コンテンツに描かれたアイテムを販売する意図(たとえば、ユーザがコンテンツに描かれたアイテムを販売しようとしていることを示す画像に関連付けられたテキスト)に関連付けられ得る。他の例では、コンテンツは、販売する意図に関連付けられていなくてもよい(例えば、ユーザがコンテンツ内に描写されたものを販売することを望む明示的または暗示的な表示がない)。サービスプロバイダ1312は、マルチメディアコンテンツ内で参照されるアイテムを識別し、出力中にコンテンツ上に重畳される対話型要素を生成することができる。対話型要素は、選択可能であってもよく、選択されると、購入ユーザインタフェースを提示させてもよい。
【0252】
少なくとも1つの例では、環境1400によって実行される技法は、マルチメディアコンテンツを出力するプラットフォームを介して販売することに関心があるユーザが、コンテンツをプラットフォームに投稿する前に通常実行しない任意のアクションを実行する必要性を軽減することができる。すなわち、そのようなプラットフォームを介して販売することに関心があるユーザは、単にコンテンツを1つ以上のプラットフォームに投稿することができ、本明細書で説明する技法は、そのようなコンテンツに基づいて販売機会を作成(創出)し、取引を容易にすることを対象とする。
【0253】
上述のように、環境1400のコンポーネントは、販売機会が元々存在しなかったとき(例えば、コンテンツが投稿された時点)であっても、販売機会を作り出すことができる。すなわち、購入を可能にする対話型要素なしのコンテンツをユーザが投稿する場合、サービスプロバイダ1412は、それにもかかわらず、オンザフライで対話型要素を作成し、その要素をマルチメディアコンテンツとともに表示させて、顧客がコンテンツ内で参照されるアイテムを購入することを可能にすることができる。
【0254】
上述のように、プラットフォーム(例えば、ウェブサイト、アプリケーション、およびサービスプロバイダによって提供される他のネットワークベースの通信ツール)のユーザは、オンラインコマース(「電子商取引」)のためのツールを活用する。しかしながら、現在の技術には、上述したように、限界がある。いくつかの例では、そのようなプラットフォームを介して投稿されたアイテムを購入することに関心のあるユーザは、購入を調整するために、別の通信ツール(たとえば、電子メール、テキストメッセージ、プライベートメッセージなど)を介して販売者をフォローアップする必要がある。そのようなシステムは、ユーザに関連する応答時間のために不必要な遅延をもたらす。さらに、現在のインフラストラクチャは、ユーザの自動フィルタリングを可能にせず、関心のあるユーザとの会話を開始するかどうか、関心のあるユーザとの金融取引を行うかどうかなどについて、販売者に責任を負わせている。他の例では、ユーザは、ウェブページ(通常、対話が発生したウェブページまたはプラットフォームとは異なる)に誘導され、ユーザは次いで、仮想カートにアイテムを追加し、オンライン取引を完了するために支払いデータを提供することを要求される。したがって、プラットフォームは、例えば、(2人のユーザ間の対話を可能にする)コンテンツプラットフォームと、(支払取引を容易にする)支払プラットフォームとの間のように、異なるプラットフォーム間の通信インタフェースを確立しなければならない。これらの通信インタフェースは、金融データの交換などの安全な通信を可能にするために、セキュリティプロトコルを満たさなければならない。既存の技術はまた、ユーザがコンテンツ提供プラットフォームを介してアイテムを購入しようとするときに摩擦をもたらす。すなわち、ユーザ(購入者および販売者の両方)は、複数の通信交換、複数のウェブページを通じた複数のクリック、複数のプラットフォームとの対話またはサインアップなどを含むことができる取引を容易にするために複数のアクションを実行することを必要とされる。したがって、現在の技術は非効率的であり、ユーザフレンドリーではない。本明細書で説明する環境1400は、マルチメディアコンテンツとの対話を介して摩擦の無い(または無摩擦に近い)取引を可能にする。したがって、本明細書で説明する技法は、既存の技術に改善をもたらす。
【0255】
少なくとも1つの例では、ユーザデバイス1402は、任意の適切なタイプのコンピューティングデバイス、たとえば、ポータブル、セミポータブル、半定置型、または定置型であり得る。ユーザデバイス1402のいくつかの例は、タブレットコンピューティングデバイス、スマートフォンもしくはモバイル通信デバイス、ラップトップ、ネットブックもしくは他のポータブルコンピュータもしくはセミポータブルコンピュータ、デスクトップコンピューティングデバイス、端末コンピューティングデバイスもしくは他の半定置型もしくは定置型コンピューティングデバイス、専用デバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイスもしくは他の身体装着コンピューティングデバイス、拡張現実デバイス、仮想現実デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどを含むことができるが、これらに限定されない。すなわち、ユーザデバイス1402は、通信を送信し、本明細書で説明する技法に従って機能を実行することが可能な任意のコンピューティングデバイスであり得る。ユーザデバイス1402は、以下に説明するように、支払いカードリーダなどのデバイス、または支払いを受け入れることが可能なコンポーネントを含むことができる。
【0256】
図示の例では、ユーザデバイス1402は、1つ以上のプロセッサ1408と、1つ以上のコンピュータ可読媒体1410と、1つ以上の通信インタフェース1412と、1つ以上の入力/出力(I/O)デバイス1414と、ディスプレイ1416と、センサ(複数可)1418とを含む。
【0257】
少なくとも1つの例では、各プロセッサ1408は、それ自体、1つ以上のプロセッサまたは処理コアを備えることができる。たとえば、プロセッサ1408は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、ステートマシン、論理回路、および/または動作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装され得る。いくつかの例では、プロセッサ(複数可)1408は、本明細書で説明するアルゴリズムおよび処理を実行するように具体的にプログラムまたは構成された任意の適切なタイプの1つ以上のハードウェアプロセッサおよび/または論理回路であり得る。プロセッサ(複数可)1408は、コンピュータ可読媒体1410に記憶されたコンピュータ可読プロセッサ実行可能命令をフェッチし、実行するように構成され得る。
【0258】
ユーザデバイス1402の構成に応じて、コンピュータ可読媒体1410は、有形の非一時的コンピュータ記憶媒体の一例であり得、コンピュータ可読プロセッサ実行可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報の記憶のための任意のタイプの技術で実装される揮発性および不揮発性メモリ、ならびに/またはリムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体1410は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ、磁気ディスクストレージ、光ストレージ、および/または他のコンピュータ可読媒体技術を含むことができるが、これらに限定されない。さらに、いくつかの例では、ユーザデバイス1402は、RAIDストレージシステム、ストレージアレイ、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、クラウドストレージ、または情報を記憶するために使用することができ、プロセッサ(複数可)1408によって直接または別のコンピューティングデバイスもしくはネットワークを介してアクセスすることができる任意の他の媒体などの外部記憶装置にアクセスすることができる。したがって、コンピュータ可読媒体1410は、プロセッサ(複数可)1408によって実行され得る命令、モジュール、またはコンポーネントを記憶することが可能なコンピュータ記憶媒体であり得る。さらに言及すると、非一時的コンピュータ可読媒体は、エネルギー、搬送波信号、電磁波、および信号自体などの媒体を除外する。
【0259】
コンピュータ可読媒体1410は、プロセッサ(複数可)1408によって実行可能な任意の数の機能コンポーネントを記憶および維持するために使用され得る。いくつかの実装形態では、これらの機能コンポーネントは、プロセッサ(複数可)1408によって実行可能であり、実行されると、ユーザデバイス1402に上述されたアクションおよびサービスを実行するための動作ロジックを実装する命令またはプログラムを備える。コンピュータ可読媒体1410に記憶された機能コンポーネントは、ユーザがユーザデバイス1402、ひいてはサーバ(複数可)1404および/または他のネットワーク化されたデバイスと対話することを可能にするためのユーザインタフェース1420を含むことができる。少なくとも1つの例では、ユーザインタフェース1420は、ウェブブラウザなどを介して提示され得る。他の例では、ユーザインタフェース1420は、サーバ(複数可)1404に関連付けられたサービスプロバイダ1312によって提供され得るか、または別の専用アプリケーションであり得る、モバイルアプリケーションまたはデスクトップアプリケーションなどのアプリケーションを介して提示され得る。いくつかの例では、ユーザインタフェース1420は、
図1を参照して上述したユーザインタフェース(複数可)122のうちの1つであり得る。少なくとも1つの例では、ユーザは、タッチ入力、音声入力、ジェスチャ、または任意の他のタイプの入力を介してユーザインタフェースと対話することができる。「入力」という単語は、ユーザインタフェース1420を介してユーザによって直接提供されなくてもよい「コンテキスト」入力を説明するためにも使用される。例えば、ユーザインタフェース1420とのユーザの対話は、例えば、自然言語処理技術を使用して解析されて、ユーザのコンテキストまたは意図が決定され、これは、「直接」ユーザ入力と同様の方法で処理され得る。
【0260】
ユーザデバイス1402のタイプに応じて、コンピュータ可読媒体1410は、プログラム、ドライバ、および機能コンポーネントによって使用または作成されるデータなどを含むことができる、他のモジュールおよびデータ1422、などの、他の機能コンポーネントおよびデータを任意選択で含むこともできる。さらに、コンピュータ可読媒体1410は、機能コンポーネントによって使用されるデータ、データ構造などを記憶することもできる。さらに、ユーザデバイス1402は、多くの他の論理コンポーネント、プログラムコンポーネント、および物理的コンポーネントを含むことができ、それらの説明されたもの、本明細書の説明に関連する単なる例である。
【0261】
少なくとも1つの例では、コンピュータ可読媒体1410は、ユーザデバイス1402の様々な機能を制御および管理し、基本的なユーザ対話を可能にするためのオペレーティングシステム1424などの、追加の機能コンポーネントを含むことができる。
【0262】
通信インタフェース1412(複数可)は、ネットワーク(複数可)1406を介してまたは直接など、様々な他のデバイスとの通信を可能にするための1つ以上のインタフェースおよびハードウェアコンポーネントを含むことができる。たとえば、通信インタフェース(複数可)1412は、1つ以上のネットワーク1406を介した通信を可能にすることができ、このネットワークは、ローカルエリアネットワークまたはインターネットなどのワイドエリアネットワークなどの当技術分野で知られている任意のタイプのネットワークを含むことができるがこれらに限定されず、セルラーネットワーク、クラウドネットワーク、Wi-Fiなどのローカルワイヤレスネットワーク、および/またはBluetooth(登録商標)、BLE、NFC、RFIDなどの近距離無線通信、有線ネットワーク、もしくは任意の他のそのようなネットワーク、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。したがって、ネットワーク(複数可)1406は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fiおよびセルラー通信技術、ならびに有線または光ファイバ技術を含む、有線および/またはワイヤレス通信技術の両方を含み得る。そのような通信のために使用されるコンポーネントは、ネットワークのタイプ、選択される環境、またはその両方に少なくとも部分的に依存し得る。そのようなネットワークを介して通信するためのプロトコルは周知であり、本明細書では詳細に説明しない。
【0263】
本開示の実施形態は、クラウドコンピューティングインフラストラクチャを通してユーザに提供され得る。クラウドコンピューティングは、ネットワークを介したサービスとして拡張可能なコンピューティングリソースの提供を指し、最小限の管理努力またはサービスプロバイダとの対話で迅速にプロビジョニングおよびリリースすることができる構成可能なコンピューティングリソースの共有プールへの便利なオンデマンドネットワークアクセスを可能にする。したがって、クラウドコンピューティングは、ユーザが、コンピューティングリソースを提供するために使用される基礎となる物理システム(またはそれらのシステムの位置)に関係なく、「クラウド」内の仮想コンピューティングリソース(たとえば、ストレージ、データ、アプリケーション、および完全な仮想化コンピューティングシステム)にアクセスすることを可能にする。
【0264】
ユーザデバイス1402は、1つ以上の入出力(I/O)デバイス1414をさらに含むことができる。I/Oデバイス1414は、スピーカ、マイクロフォン、カメラ、および様々なユーザコントロール(たとえば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、キーパッドなど)、触覚出力デバイスなどを含むことができる。I/Oデバイス1414は、ユーザデバイス1402と接続するためにアクセサリ(オーディオジャック、USB-C、Bluetoothなど)を活用するアタッチメントも含むことができる。
【0265】
少なくとも一例では、ユーザデバイス1402は、ディスプレイ1416を含むことができる。ユーザデバイス1402として使用されるコンピューティングデバイス(複数可)のタイプに応じて、ディスプレイ1416は、任意の適切なディスプレイ技術を採用することができる。たとえば、ディスプレイ1416は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイ、電子ペーパーディスプレイ、またはその上にデジタルコンテンツを提示することができる任意の他の適切なタイプのディスプレイであり得る。少なくとも1つの例では、ディスプレイ1416は、拡張現実ディスプレイ、仮想現実ディスプレイ、またはデジタルコンテンツを提示および/または投影することができる任意の他のディスプレイであり得る。いくつかの例では、ディスプレイ1416は、ディスプレイ1416上に提示されたグラフィックインタフェースとの対話を可能にするためのタッチ入力を受け付けるように構成されたタッチスクリーンディスプレイを提供するために、ディスプレイ1416に関連付けられたタッチセンサを有することができる。したがって、本明細書の実装形態は、任意の特定のディスプレイ技術に限定されない。あるいは、いくつかの例では、ユーザデバイス1402は、ディスプレイ1416を含まなくてもよく、情報は、聴覚的、触覚的などの他の手段によって提示され得る。
【0266】
加えて、ユーザデバイス1402は、センサ(複数可)1418を含むことができる。センサ(複数可)1418は、位置情報を示すことができるGPSデバイスを含むことができる。さらに、センサ(複数可)1418は、加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、近接センサ、カメラ、マイクロフォン、および/またはスイッチを含むことができるが、これらに限定されない。
【0267】
いくつかの例では、GPSデバイスは、ユーザの位置を識別するために使用され得る。少なくとも1つの例では、ユーザの位置ンは、1つ以上のサービスを提供するために、上述のサービスプロバイダ1312によって使用され得る。すなわち、いくつかの例では、サービスプロバイダ1312は、特定のサービスをユーザに提供するためにジオフェンシングを実装することができる。一例として、貸し出しサービスでは位置を使用して、ローンの明示された目的が使用の証拠に対応することを確認することができる(例えば、ユーザがローンを使用することは、ユーザが自分がそのために使用すると言ったことと一致するか?)。さらに、いくつかの例では、位置は、給与計算の目的で使用され得る。一例として、請負業者がプロジェクトを完了した場合、請負業者は、(例えば、GPSデバイスによって利用される位置情報に基づいてタグ付けされた)ジオタグ付き画像を提供することができる。いくつかの例では、位置は、近くのユーザ1314間のピアツーピア支払いを容易にするために、および/またはユーザ1314に近接して位置する販売者(複数可)との利用可能なアポイントメントに関する通知をユーザ1314に送信するために使用され得る。少なくとも1つの例では、位置は、ジオフェンスを出るときに近くの購入者から支払いを受け取るために使用されることができ、または位置は、ユーザ1314が販売者の実店舗に入ることに応答してアクションを開始するために使用されることができる。位置は、追加的または代替的な方法でも使用することができる。
【0268】
加えて、ユーザデバイス1402は、図示されていない様々な他のコンポーネントを含むことができ、その例は、リムーバブルストレージ、バッテリおよび電力制御ユニットなどの電源、バーコードスキャナ、プリンタ、キャッシュドロワなどを含む。
【0269】
加えて、いくつかの例では、ユーザデバイス1402は、支払オブジェクト(対象物)に関連付けられた支払い機器および/または識別子を読み取るためのリーダデバイス1426を含むか、それに接続可能であるか、または他の方法でそれに結合され得る。いくつかの例では、上記で説明したように、リーダデバイス1426は、マイクロフォンポート、ヘッドフォンポート、オーディオジャック、データポート、または他の適切なポートなど、ユーザデバイス1402内のポートにプラグインする(差し込む)ことができる。追加または代替の例では、リーダデバイス1426は、Bluetooth(登録商標)、BLEなどを介してなど、別の有線またはワイヤレス接続を介してユーザデバイス1402に結合され得る。リーダデバイス1426は、支払カードの磁気ストリップを読み取るためのリーダヘッドを含むことができ、さらに、磁気ストリップから読み取られた情報を暗号化するための暗号化技術を含むことができる。追加または代替として、リーダデバイス1426は、いくつかの例では、ユーザデバイス1402に埋め込む(内蔵する)ことができるEMV支払リーダとすることができる。さらに、本明細書のユーザデバイス1402は、ユーザデバイス1402のタイプおよび構成に応じて、多数の他のタイプのリーダと共に採用することができる。
【0270】
リーダデバイス1426は、ポータブル磁気ストライプカードリーダ、光学スキャナ、スマートカード(埋め込みICチップを有するカード)リーダ(例えば、EMV準拠カードリーダまたは近距離通信可能リーダ)、RFIDリーダなどであってもよく、これらは、任意の支払機器を検出してそこからからデータを取得するように構成される。したがって、リーダデバイス1426は、支払機器の検出および受け入れを容易にするために、1つ以上のセンサまたは電気接点を有するスロット、磁気トラック、およびレールなどのハードウェア実装形態を含み得る。すなわち、リーダデバイス1426は、リーダデバイス1426が、スワイプ(すなわち、磁気ストリップに含まれる支払データをキャプチャする支払リーダを介して磁気ストリップを有するカードを購入者がスライドさせるカード提示取引)、ディップ(すなわち、カード提示取引であって、支払リーダがカードを取り外すように要求するまで、購入者が埋め込みマイクロチップ(すなわち、チップ)を有するカードを最初に支払リーダに挿入するカード提示取引)、またはタップ(すなわち、購入者が支払いアプリケーションを実行するスマートフォンなどの購入者の電子デバイスをタップまたはホバリングして、短距離通信を介して取引を完了するカード提示取引)を介して支払機器と対話することを可能にするハードウェア実装を含むことができる。加えて、またはオプションとして、リーダデバイス1426は、生体特性が支払処理サービスプロバイダに登録され、銀行サーバを用いて金融口座に接続されることを前提として、生体特性を受信し、処理し、支払機器としてそれらを処理する生体センサを含むこともできる。
【0271】
リーダデバイス1426は、処理ユニット(複数可)、コンピュータ可読媒体、リーダチップ、取引チップ、タイマ、クロック、ネットワークインタフェース、電源などを含み得る。リーダデバイス1426の処理ユニットは、上で説明され、以下の開示においてさらに詳細に説明されるように、リーダデバイス1426に様々な機能を実行させるための1つ以上のモジュールおよび/または処理を実行し得る。いくつかの例では、処理ユニット(複数可)は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、CPUおよびGPU、または当技術分野で知られている処理ユニットまたはコンポーネントを含み得る。さらに、処理ユニット(複数可)の各々は、プログラムモジュール、プログラムデータ、および/または1つ以上のオペレーティングシステムを記憶することもできる、独自ののローカルメモリを所有し得る。リーダデバイス1426の正確な構成およびタイプに応じて、コンピュータ可読媒体は、揮発性メモリ(RAMなど)、不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリ、小型ハードドライブ、メモリカードなど)、またはそれらのいくつかの組合せを含み得る。少なくとも一例では、リーダデバイス1426のコンピュータ可読媒体は、本明細書で説明する様々な機能を実行するための少なくとも1つのモジュールを含み得る。
【0272】
リーダチップは、リーダデバイス1426の動作および処理を制御する機能を実行することができる。すなわち、リーダチップは、支払インタフェース(たとえば、非接触インタフェース、接触インタフェースなど)、ワイヤレス通信インタフェース、有線インタフェース、ユーザインタフェース(たとえば、信号状態デバイス(FPGA))などを制御するための機能を実行し得る。さらに、リーダチップは、タイマを制御するための機能を実行してもよく、それは、特定のイベント(たとえば、対話、パワーダウンイベントなど)の後に経過した時間量を示すタイマ信号を提供してもよい。さらに、リーダチップは、時間を示すクロック信号を提供することができるクロックを制御する機能を実行することができる。さらに、リーダチップは、以下で説明するように、ネットワーク(複数可)1406とインタフェースし得るネットワークインタフェースを制御するための機能を実行し得る。
【0273】
さらに、リーダチップは、電源を制御するための機能を実行することができる。電源は、AC電力またはバッテリへの物理的接続などの1つ以上の電源を含むことができる。電源は、AC電力を変換し、リーダデバイス1426のコンポーネントによって使用するための複数のDC電圧を生成するための電力変換回路を含み得る。電源がバッテリを含む場合、バッテリは、物理的な電力接続を介して、誘導充電を介して、または任意の他の適切な方法を介して充電され得る。
【0274】
取引チップは、支払取引の処理、支払機器とのインタフェース、暗号化、および他の支払特有の機能に関連する機能を実行することができる。すなわち、取引チップは、上述したように、支払機器に関連する支払データにアクセスし、支払データをPOS端末に提供することができる。支払データは、購入者の名前、購入者の住所、支払機器の種類(クレジット、デビットなど)、支払機器に関連付けられた番号、支払機器に関連付けられた検証値(例えば、PIN検証キーインジケータ(PVKI)、PIN検証値(PVV)、カード検証値(CVV)、カード検証コード(CVC)など)、支払機器に関連付けられた有効期限データ、購入者に対応するプライマリーアカウント番号(PAN)(支払機器に関連付けられた番号と一致する場合も、一致しない場合もある)、どのような種類の請求/債務を行うことができるかの制限などを含むが、これらに限定されない。さらに、取引チップは、支払データを受信すると、支払いデータを暗号化することができる。
【0275】
いくつかの例では、リーダチップは、それ自体の処理ユニット(複数可)およびコンピュータ可読媒体を有することができ、および/または取引チップは、それ自体の処理ユニット(複数可)およびコンピュータ可読媒体を有することができることを理解されたい。他の例では、リーダチップおよび取引チップの機能は、単一のチップまたは複数のチップで具現化され得、各々が、本明細書で説明するリーダチップおよび取引チップの機能を集合的に実行するための処理ユニットおよびコンピュータ可読媒体の任意の適切な組合せを含む。
【0276】
POS端末であり得るユーザデバイス1402およびリーダデバイス1426は、別個のデバイスとして示されているが、追加または代替の例では、ユーザデバイス1402およびリーダデバイス1426は、バッテリ動作デバイスであり得る単一のデバイスの一部であり得る。そのような例では、ユーザデバイス1402およびリーダデバイス1426の両方のコンポーネントが、単一のデバイスに関連付けられ得る。いくつかの例では、リーダデバイス1426は、それと一体化されたディスプレイを有することができ、ディスプレイは、ユーザデバイス1402に関連付けられたディスプレイ1416に加えて(またはその代替として)あり得る。
【0277】
サーバ1404(複数可)は、任意の数の方法で具体化することができる1つ以上のサーバまたは他のタイプのコンピューティングデバイスを含むことができる。たとえば、サーバの例ではモジュール、他の機能コンポーネント、およびデータは、単一のサーバ、サーバのクラスタ、サーバファームまたはデータセンタ、クラウドホストコンピューティングサービス、クラウドホストストレージサービスなどに実装され得るが、他のコンピュータアーキテクチャが追加または代替として使用され得る。
【0278】
さらに、図では、サーバ1404(複数可)のコンポーネントおよびデータが単一の位置に存在するものとして示されているが、これらのコンポーネントおよびデータは、代替的に、任意の方法で異なるコンピューティングデバイスおよび異なる位置にわたって分散させることができる。したがって、機能は、1つ以上のサーバコンピューティングデバイスによって実装することができ、上記で説明した様々な機能は、様々なコンピューティングデバイスにわたって様々な方法で分散される。複数のサーバ(複数可)1404は、一緒に又は別々に配置することができ、例えば、仮想サーバ、サーババンク及び/又はサーバファームとして編成することができる。説明された機能は、単一の販売者または企業のサーバによって提供され得るか、または複数の異なる購入者または企業のサーバおよび/またはサービスによって提供され得る。
【0279】
図示の例では、サーバ1404(複数可)は、1つ以上のプロセッサ1428、1つ以上のコンピュータ可読媒体1430、1つ以上のI/Oデバイス1432、および1つ以上の通信インタフェース1434を含むことができる。各プロセッサ1428は、単一の処理ユニットまたはいくつかの処理ユニットであり得、単一または複数のコンピューティングユニットまたは複数の処理コアを含み得る。プロセッサ(複数可)1428は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、ステートマシン、論理回路、および/または動作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装され得る。例えば、プロセッサ(複数可)1428は、本明細書に記載のアルゴリズムおよび処理を実行するように具体的にプログラムまたは構成された任意の適切なタイプの1つ以上のハードウェアプロセッサおよび/または論理回路とすることができる。プロセッサ1428(複数可)は、本明細書で説明する機能を実行するようにプロセッサ(複数可)1428をプログラムすることができる、コンピュータ可読媒体1430に記憶されたコンピュータ可読命令をフェッチして実行するように構成することができる。
【0280】
コンピュータ可読媒体1430は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意のタイプの技術で実装される、揮発性および不揮発性メモリならびに/または取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含み得る。そのようなコンピュータ可読媒体1430は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、光ストレージ、ソリッドステートストレージ、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、RAIDストレージシステム、ストレージアレイ、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、クラウドストレージ、または所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピューティングデバイスによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むことができるが、これらに限定されない。サーバ(複数可)1404の構成に応じて、コンピュータ可読媒体1430は、コンピュータ可読記憶媒体のタイプであることができ、および/または、言及される場合、非一時的コンピュータ可読媒体は、エネルギー、搬送波信号、電磁波、および信号自体などの媒体を除外する程度に、有形の非一時的媒体であることができる。
【0281】
コンピュータ可読媒体1430は、プロセッサ(複数可)1428によって実行可能な任意の数の機能コンポーネントを記憶するために使用され得る。多くの実装形態では、これらの機能コンポーネントは、プロセッサ1428によって実行可能であり、実行された場合に、サービスプロバイダ1312および/または支払処理サービスに、上述された動作を実行するように1つ以上のプロセッサ1428を具体的に構成する命令またはプログラムを備える。コンピュータ可読媒体1430に記憶された機能コンポーネントは、任意選択で、販売者モジュール1436、トレーニングモジュール1438、ならびに1つ以上の他のモジュールおよびデータ1440を含むことができる。
【0282】
販売者モジュール1436は、
図13を参照して上述したPOSシステム1324などのPOSシステムから取引データを受信するように構成することができる。販売者モジュール1436は、販売者と購入者との間のPOS取引を容易にするために、支払サービスサーバコンピューティングデバイス(複数可)に要求(例えば、承認、キャプチャ、支払など)を送信することができる。販売者モジュール1436は、POS取引の成功または障害をPOSシステムに伝達することができる。
図1および
図2を参照して上述した支払処理モジュール116は、販売者モジュール1436に対応することができる。
【0283】
トレーニングモジュール1438は、機械学習メカニズムを使用してモデルをトレーニングするように構成され得る。例えば、機械学習メカニズムは、推奨、スコア、および/または別のインディケーションであり得る出力を作成するデータモデルをトレーニングするために、トレーニングデータを解析することができる。機械学習メカニズムは、教師あり学習アルゴリズム(例えば、人工ニューラルネットワーク、ベイジアン統計、サポートベクトルマシン、決定木、分類器、k最近傍など)、教師なし学習アルゴリズム(例えば、人工ニューラルネットワーク、関連ルール学習、階層的クラスタリング、クラスタ解析など)、半教師あり学習アルゴリズム(深層学習アルゴリズムなど)、統計モデルなどを含むことができるが、これらに限定されない。少なくとも1つの例では、機械トレーニングされたデータモデルは、データモデルがトレーニングされた後のある時点(例えば、実行時)に使用するために、ユーザデバイス(複数可)1402および/またはサーバ(複数可)1404に関連付けられたデータストア(複数可)に記憶され得る。
【0284】
1つ以上の他のモジュールおよびデータ1440は、対話型要素ジェネレータ138および/またはコマンドジェネレータ140を含むことができ、その機能は、少なくとも部分的に上述されている。さらに、1つ以上の他のモジュールおよびデータ1440は、プログラム、ドライバなど、ならびに機能コンポーネントによって使用または作成されるデータを含むことができる。さらに、サーバ(複数可)1404は、多くの他の論理的、プログラム的、および物理的コンポーネントを含むことができ、そのうちの上記で説明したものは、本明細書の説明に関連する単なる例である。
【0285】
本明細書で言及される1つ以上の「モジュール」および/または「コンポーネント」は、より多くのモジュールとして、またはより少ないモジュールとして実装され得、モジュールについて説明される機能は、実装の詳細に応じて再分配され得る。「モジュール」という用語は、本明細書で使用される場合、非一時的記憶媒体(たとえば、コンピューティングデバイスのための揮発性または不揮発性メモリ)、ハードウェア、またはファームウェア(またはそれらの任意の組合せ)モジュール上に記憶されたソフトウェアを広く指す。モジュールは、典型的には、指定された入力を使用して有用なデータまたは他の出力を生成することができるように機能する。モジュールは、自己完結型であってもなくてもよい。アプリケーションプログラム(「アプリケーション」とも呼ばれる)は、1つ以上のモジュールを含み得、モジュールは、ネットワークを介してアクセスされ得るか、またはソフトウェアとしてデバイス上にダウンロードされ得る(たとえば、デバイスに動作を実行させる実行可能コード)、1つ以上のアプリケーションプログラムを含み得る。アプリケーションプログラム(「アプリケーション」とも呼ばれる)は、1つ以上のモジュールを含み得るか、またはモジュールは、1つ以上のアプリケーションプログラムを含み得る。追加および/または代替例では、モジュール(複数可)は、本明細書で説明するコンピューティングデバイスを構成して、命令を実行し、本明細書で説明する動作を実行するように、少なくとも1つの処理ユニットを介して、コンピュータ可読命令、様々なデータ構造などとして実装され得る。
【0286】
いくつかの例では、モジュールは、その機能(たとえば、動作)の一部またはすべてを実行するために、1つ以上のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を含み得る。少なくとも1つの例では、ソフトウェア開発者キット(SDK)が、サービスプロバイダによって提供され得、サードパーティ開発者が自身のサードパーティアプリケーションに関連するサービスプロバイダ機能および/または利用サービスプロバイダサービスを含むことを可能にする。追加または代替として、いくつかの例では、サービスプロバイダは、サードパーティサービスプロバイダ機能をそのアプリケーションに統合するためにSDKを利用することができる。すなわち、API(複数可)および/またはSDK(複数可)は、サードパーティ開発者が、それぞれのサードパーティアプリケーションがサービスプロバイダとどのように対話するか、またはその逆をカスタマイズすることを可能にすることができる。上述のAPI(複数可)148は、そのようなものに対応することができる。
【0287】
コンピュータ可読媒体1430は、サーバ(複数可)1404の様々な機能を制御および管理するためのオペレーティングシステム1442をさらに含むことができる。
【0288】
通信インタフェース(複数可)1434は、ネットワーク(複数可)1406を介してまたは直接など、様々な他のデバイスとの通信を可能にするための1つ以上のインタフェースおよびハードウェアコンポーネントを含むことができる。たとえば、通信インタフェース(複数可)1434は、1つ以上のネットワーク(複数可)1406を介した通信を可能にすることができ、このネットワークは、限定はされないが、ローカルエリアネットワークまたはインターネットなどのワイドエリアネットワークなどの当技術分野で知られている任意のタイプのネットワークを含むことができ、セルラーネットワークなどのワイヤレスネットワーク、Bluetooth(登録商標)、BLE、NFC、RFID、Wi-Fiおよび/または近距離無線通信などのローカルワイヤレスネットワーク、有線ネットワーク、または任意の他のそのようなネットワーク、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。したがって、ネットワーク(複数可)1402は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fiおよびセルラー通信技術、ならびに有線または光ファイバ技術を含む、有線および/またはワイヤレス通信技術の両方を含み得る。そのような通信のために使用されるコンポーネントは、ネットワークのタイプ、選択される環境、またはその両方に少なくとも部分的に依存し得る。そのようなネットワークを介して通信するためのプロトコルは周知であり、本明細書では詳細に説明しない。
【0289】
サーバ(複数可)1404は、様々なI/Oデバイス1432をさらに備えることができる。そのようなI/Oデバイス1432は、ディスプレイ、様々なユーザインタフェース制御(例えば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、マウス、タッチスクリーン、生体またはセンサ入力デバイスなど)、オーディオスピーカ、接続ポートなどを含むことができる。
【0290】
少なくとも1つの例では、システム1400は、アクセス可能、管理可能、および更新可能なデータを記憶するように構成することができるデータストア(複数可)1444を含むことができる。いくつかの例では、データストア(複数可)1444は、ユーザデバイス1402および/またはサーバ(複数可)1404と統合され得る。他の例では、
図14に示すように、データストア(複数可)1444は、サーバ(複数可)1404から遠隔に位置することができ、サーバ(複数可)1404にアクセスすることができる。データストア(複数可)1444は、ネットワーク(複数可)1406を介してローカルにおよび/またはリモートに接続された複数のデータベースおよび/またはサーバを備えることができる。
図1を参照して上述したデータストア(複数可)150は、データストア(複数可)1444に対応することができる。
【0291】
少なくとも1つの例では、データストア(複数可)1444は、販売者プロファイル、購入者プロファイルなどを含むことができるユーザプロファイルを記憶することができる。
【0292】
販売者プロファイルは、販売者に関連付けられたデータを記憶するか、または他の方法で関連付けることができる。例えば、販売者プロファイルは、販売者に関する情報(例えば、販売者の名前、販売者の地理的位置、販売者の営業時間、従業員情報など)、販売者カテゴリ分類(MCC)、販売者によって販売のために提供されるアイテム、販売者によって使用されるハードウェア(例えば、デバイスタイプ)、販売者に関連付けられた取引データ(例えば、販売者によって行われる取引、取引に関連付けられた支払データ、取引に関連付けられたアイテム、取引に関連付けられたアイテムの説明、各取引の明細および/または合計金額、取引の当事者、取引に関連付けられた日付、時間、および/または位置など)、販売者に関連付けられたローン情報(例えば、販売者に対して行われた以前のローン、当該ローンの以前のデフォルトなど)、販売者に関連付けられたリスク情報(リスクのインディケーション、詐欺の事例、チャージバックなど)、アポイントメント情報(以前のアポイントメント、今後の(スケジュールされた)アポイントメント、アポイントメントのタイミング、アポイントメントの長さなど)、給与支払情報(例えば、従業員、給与頻度、給与額など)、従業員情報、予約データ(例えば、以前の予約、今後の(スケジュールされた)予約、このような予約に関連付けられた対話等)、在庫データ、購入者サービスデータ等を記憶するか、または他の方法で関連付けることができる。販売者プロファイルは、販売者によって提供される銀行口座情報を安全に記憶することができる。さらに、販売者プロファイルは、サービスプロバイダ1312によって台帳に維持される記憶残高などの、販売者の記憶残高にリンクされた支払機器に関連付けられた支払情報を記憶することができる。
【0293】
購入者プロファイルは、購入者情報(例えば、名前、電話番号、住所、銀行情報など)、(例えば、学習されたまたは購入者指定の)購入者のプリファレンス(好み)、購入履歴データ(例えば、購入された1つ以上のアイテム(およびそれぞれのアイテム情報)、1つ以上のアイテムを購入するために使用された支払機器、1つ以上の注文に関連付けられた返品(リターン)、1つ以上の注文のステータス(例えば、準備中、梱包中、輸送中、納品されたなど)を識別すること)、アポイントメントデータ(例えば、以前のアポイントメント、今後の(スケジュールされた)アポイントメント、アポイントメントのタイミング、アポイントメントの長さなど)、給与データ(例えば、雇用者、給与支払頻度、給与額など)、予約データ(例えば、以前の予約、今後の(スケジュールされた)予約、予約期間、そのような予約に関連付けられた対話など)、在庫データ、購入者サービスデータを含むがこれらに限定されない購入者データを記憶することができる。
【0294】
少なくとも1つの例では、
図1を参照して上述された口座(複数可)は、上述された販売者プロファイルおよび/または購入者プロファイルを含むことができ、またはそれに関連付けられることができる。
【0295】
さらに、少なくとも1つの例では、データストア(複数可)1444は、在庫データベース(複数可)および/またはカタログデータベース(複数可)を記憶することができる。上述のように、在庫は、販売者にとって入手可能である販売者が有する各アイテムの数量に関連付けられたデータを記憶することができる。上述の記録は、在庫データストアに記憶することができる。さらに、カタログは、販売者が取得のために利用可能なアイテムに関連付けられたデータを記憶することができる。データストア(複数可)1444は、本明細書で説明されるように、追加のまたは代替のタイプのデータを記憶することができる。
【0296】
例示的な節
【0297】
1.サービスプロバイダの少なくとも1つのサーバコンピューティングデバイスによって実施される方法であって、販売者によって販売のために提供されるアイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、1つ以上の認識技法によって、前記マルチメディアコンテンツ内の前記アイテムを識別することと、前記販売者に関連付けられた在庫データに少なくとも部分的に基づいて、前記アイテムに関連付けられた識別情報を判定することと、前記識別情報を、前記マルチメディアコンテンツに関連して提示されるべき対話型要素と関連付けることであって、前記対話型要素は、選択されると、ユーザデバイスに、顧客が前記アイテムを購入することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを表示させる、ことと、少なくとも部分的に、および顧客対話のために、前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツの一部分に重畳することと、前記顧客の前記ユーザデバイスから、前記対話型要素との顧客対話を示す入力データを受信することと、前記入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記顧客の前記ユーザデバイスに、前記顧客が前記アイテムを購入することを可能にするように構成された前記グラフィカルユーザインタフェースを表示させることと、を含む、方法。
【0298】
2.前記販売者に関連付けられたシステムから在庫データを受信することであって、前記在庫データは、前記販売者から購入可能な前記アイテムの現在の在庫を示す、ことと、前記現在の在庫の数値表現を前記対話型要素に関連付けることであって、前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツの前記一部分に重畳することは、前記現在の在庫の前記数値表現を前記マルチメディアコンテンツの前記一部分に重畳することを含む、ことと、を含む、請節1に記載の方法。
【0299】
3.前記マルチメディアコンテンツが停止するまで前記グラフィカルユーザインタフェースの表示を行うことを控えることを決定することと、前記対話型要素が選択されたことを示す第1のデータを記憶することと、前記マルチメディアコンテンツ内の追加のアイテムに関連付けられた追加の対話型要素との顧客対話を示す追加の入力データを受信することと、前記追加の対話型要素が選択されたことを示す第2のデータを記憶することと、前記マルチメディアコンテンツが停止すること及び前記第1のデータおよび前記第2のデータを利用することに少なくとも部分的に基づいて、前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記アイテムおよび前記追加のアイテムの購入情報を表示させることと、をさらに含む、節1及び/又は2に記載の方法。
【0300】
4.前記マルチメディアコンテンツに提示される前記アイテムの属性を決定することであって、前記属性は、前記アイテムに関連付けられた選択可能なオプションを含む、ことと、前記販売者に関連付けられたシステムから、前記属性を有する前記アイテムのコストを示すコストデータを受信することと、前記グラフィカルユーザインタフェースに前記コストを含めさせることと、前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記属性を事前入力情報としてユーザ入力フィールドに含めさせることと、をさらに含む、節1乃至3の何れかに記載の方法。
【0301】
5.システムであって、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前記1つ以上のプロセッサに、アイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、前記マルチメディアコンテンツ内の前記アイテムを識別することと、前記アイテムに関連付けられた識別情報を判定することと、前記識別情報を、前記マルチメディアコンテンツに関連して提示されるべき対話型要素と関連付けることであって、前記対話型要素は、ユーザデバイスのユーザによって選択可能である、ことと、前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツの一部分と関連付けることと、前記ユーザデバイスから、前記対話型要素とのユーザ対話を示す入力データを受信することと、前記入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザデバイスに、前記ユーザが前記アイテムを取得することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを表示させることと、を含む動作を実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体と、を備える、システム。
【0302】
6.前記動作は、前記アイテムの前記表現が前記マルチメディアコンテンツ内で参照されるときの第1の時間インジケータを決定することと、前記アイテムの前記表現が前記マルチメディアコンテンツ内で参照されることを停止しているときの第2の時間インジケータを決定することと、前記マルチメディアコンテンツが前記ユーザデバイスを介して出力されるときに、前記対話型要素を、前記第1の時間インジケータから前記第2の時間インジケータへ前記マルチメディアコンテンツに関連して表示させることと、をさらに含む、節5に記載のシステム。
【0303】
7.前記動作は、前記ユーザデバイスの視聴可能ウィンドウ上の、前記ユーザデバイスによる前記マルチメディアコンテンツの出力中に前記アイテムが提示される位置を決定することと、前記ユーザデバイスを介して前記マルチメディアコンテンツが出力されるときに、前記対話型要素を前記位置に関連して提示させることと、をさらに含む、節5及び/又は6に記載のシステム。
【0304】
8.前記動作は、前記表現が表示される前記マルチメディアコンテンツの一部分を決定することと、前記マルチメディアコンテンツの前記一部分からの画像データを利用して前記アイテムの属性を識別することと、前記識別情報の少なくとも一部分として前記属性を含めることと、をさらに含む、節5乃至7の何れかに記載のシステム。
【0305】
9.前記動作は、前記マルチメディアコンテンツに関連付けられた1つ以上のコメントを表すテキストデータを受信することと、前記テキストデータから、前記アイテムに関連付けられた1つ以上のキーワードを識別することと、前記1つ以上のキーワードに少なくとも部分的に基づいて前記識別情報を修正することと、をさらに含む、節5乃至8の何れかに記載のシステム。
【0306】
10.前記マルチメディアコンテンツは第1の販売者に関連付けられており、前記動作は、前記ユーザ入力が受信される場合に、前記第1の販売者からの前記アイテムが入手不可能であると判定することと、前記アイテムが入手可能である1つ以上の第2の販売者を識別することと、前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記1つ以上の第2の販売者の識別子を含めさせることと、をさらに含む、節5乃至9の何れかに記載のシステム。
【0307】
11.前記動作は、前記対話型要素を表す第1のデータを生成することであって、前記第1のデータは、前記マルチメディアコンテンツとは別個である、ことと、前記マルチメディアコンテンツが前記ユーザデバイス上で出力されるように要求されたというインディケーションを受信することと、前記インディケーションに応答して、前記マルチメディアコンテンツが前記ユーザデバイス上で出力される間に、前記第1のデータを前記マルチメディアコンテンツ上に重畳させることと、をさらに含む、節5乃至10の何れかに記載のシステム。
【0308】
12.前記グラフィカルユーザインタフェースは、支払処理サービスプロバイダによって提供され、前記動作は、販売者に関連付けられたシステムから前記アイテムについてのアイテム情報を受信することと、前記グラフィカルユーザインタフェースを介して、前記ユーザデバイスから支払情報を受信することと、前記支払情報および前記アイテム情報を利用して、前記アイテムを購入するための支払取引を開始することと、をさらに含む、節5乃至11の何れかに記載のシステム。
【0309】
13.支払処理サービスプロバイダの1つ以上のコンピュータによって少なくとも部分的に実施される方法であって、アイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、前記マルチメディアコンテンツ内の前記アイテムを識別することと、前記アイテムに関連付けられた識別情報を判定することと、前記識別情報を、前記マルチメディアコンテンツに関連して提示されるべき対話型要素と関連付けることと、前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツの一部分と関連付けることと、前記マルチメディアコンテンツが前記ユーザデバイス上に出力されている間に前記対話型要素を表示させることと、前記ユーザデバイスから、前記対話型要素が表示される間に、前記対話型要素とのユーザ対話を示す入力データを受信することと、前記入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザデバイスに、前記ユーザが前記アイテムを取得することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを表示させることと、を含む、方法。
【0310】
14.前記アイテムを販売する販売者に関連付けられたシステムから在庫データを受信することであって、前記在庫データは、前記販売者から購入可能な前記アイテムの現在の在庫を示す、ことと、前記現在の在庫が閾値在庫値未満であることを判定することと、前記現在の在庫が前記閾値在庫値未満であることに少なくとも部分的に基づいて、現在在庫中の代替アイテムの推奨を送信することと、をさらに含む、節13に記載の方法。
【0311】
15.前記対話型要素が選択されたことを示す第1のデータを記憶することと、前記マルチメディアコンテンツ内の追加のアイテムに関連付けられた追加の対話型要素との顧客対話を示す追加の入力データを受信することと、前記追加の対話型要素が選択されたことを示す第2のデータを記憶することと、前記第1のデータおよび前記第2のデータに少なくとも部分的に基づいて、前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記アイテムおよび前記追加のアイテムの購入情報を表示させることと、をさらに含む、節13及び/又は14に記載の方法。
【0312】
16.前記マルチメディアコンテンツ内に提示される前記アイテムのサイズ、色、または量のうちの少なくとも1つを含む属性を決定することと、前記グラフィカルユーザインタフェースに、前記属性を事前入力情報としてユーザ入力フィールドに含めさせることと、をさらに含む、節13乃至15の何れかに記載の方法。
【0313】
17.前記ユーザ入力データが受信される場合に、前記ユーザデバイスに関連付けられた地理的領域を判定することと、前記地理的領域内の前記アイテムの現在の在庫を判定することであって、前記対話型要素を表示させることは、前記現在の在庫のインディケーションを表示させることを含む、ことと、をさらに含む、節13乃至16の何れかに記載の方法。
【0314】
18.前記マルチメディアコンテンツは、ライブストリーミングまたはニアライブストリーミングコンテンツを含み、前記マルチメディアコンテンツを受信することは、販売者に関連付けられたデバイスから前記マルチメディアコンテンツを受信することを含み、前記方法は、1つ以上のコンピュータビジョン処理を使用して、前記マルチメディアコンテンツのインスタンスを前記ユーザデバイスへ送信する前に、前記マルチメディアコンテンツ内に描写されたオブジェクトを識別するために前記マルチメディアコンテンツの画像データを解析することと、前記マルチメディアコンテンツの前記インスタンスを送信する前に、前記対話型要素を含む第1のデータを生成することであって、前記対話型要素は、識別された前記オブジェクトに少なくとも部分的に基づくものである、ことと、前記ユーザデバイスへ、前記第1のデータおよび前記マルチメディアコンテンツの前記インスタンスを送信することと、をさらに含む、節13乃至17の何れかに記載の方法。
【0315】
19.前記ユーザデバイスから、前記マルチメディアコンテンツが出力されている間に、ジェスチャを行うユーザデバイスのユーザを描写する画像データを受信することであって、前記ユーザ入力データは前記画像データを含む、ことと、前記画像データの解析に少なくとも部分的に基づいて前記ジェスチャの移動パターンを判定することと、前記移動パターンが、前記ユーザが購入のための前記アイテムを選択するための入力を提供したことを示す基準移動パターンに対応することを判定することと、前記基準移動パターンに対応する前記移動パターンに少なくとも部分的に基づいて前記アクションを実行させることと、をさらに含む、節13乃至18の何れかに記載の方法。
【0316】
20.前記マルチメディアコンテンツのオーディオデータに対して実行される音声認識処理を利用して、前記マルチメディアコンテンツの音声部分を示すテキストデータを判定することと、前記テキストデータに少なくとも部分的に基づいて前記アイテムの1つ以上の特性を識別することと、前記グラフィカルユーザインタフェースの少なくとも1つのフィールドに前記1つ以上の特性を事前入力することと、をさらに含む、節13乃至19の何れかに記載の方法。
【0317】
1.サービスプロバイダの少なくとも1つのサーバコンピューティングデバイスによって実施される方法であって、販売者によって販売のために提供されるアイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、前記マルチメディアコンテンツを出力することを要求した特定のユーザデバイスに関連付けられたユーザプロファイルであって、ユーザの購入履歴を含む前記ユーザプロファイルを判定することと、前記購入履歴に少なくとも部分的に基づいてユーザプリファレンスを判定することと、前記アイテムに関連付けられた識別情報であって、前記ユーザプリファレンスに関連付けられている前記アイテムに関する詳細を強調する前記識別情報を生成することと、前記マルチメディアコンテンツが前記特定のユーザデバイス上に表示されている間に前記識別情報が表示されるように、前記識別情報を前記マルチメディアコンテンツと統合することと、を含む、方法。
【0318】
2.前記ユーザプロファイルの過去の取引に関連付けられた取引データを受信することと、過去の取引を処理するために前記取引データを利用することと、前記取引データに少なくとも部分的に基づいて前記購入履歴を判定することと、前記過去の取引に関連付けられた1つ以上の属性であって、前記ユーザプロファイルの購入傾向を示す前記1つ以上の属性を判定することと、前記1つ以上の属性に対応する前記アイテムに関する属性を判定することと、をさらに含み、前記アイテムに関する前記詳細を強調する前記識別情報を生成することは、前記1つ以上の属性に対応する前記アイテムに関する前記属性を強調することを含む、節1に記載の方法。
【0319】
3.前記特定のユーザデバイスへの履歴ユーザ入力が特定の入力タイプであることを判定することであって、前記特定の入力タイプは、タッチスクリーン入力タイプ、クリック入力タイプ、クイックレスポンスコード入力タイプ、可聴入力タイプ、又はジェスチャ入力タイプのうちの少なくとも1つから選択され、前記ユーザプリファレンスは前記特定の入力タイプを含む、ことと、前記特定の入力タイプを受信するように構成された対話型要素として前記識別情報を提示させることと、をさらに含む、節1及び/又は2に記載の方法。
【0320】
4.前記ユーザプロファイルに関連付けられた過去の取引で購入されたアイテムに関連付けられたアイテム詳細の程度を判定することであって、前記ユーザプリファレンスはアイテム詳細の前記程度示す、ことと、前記識別情報を前記特定のユーザデバイス上に表示させることであって、前記識別情報はアイテム詳細の前記程度を含む、ことと、をさらに含む、節1乃至3の何れかに記載の方法。
【0321】
5.システムであって、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前記1つ以上のプロセッサに、販売のために提供されるアイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、前記マルチメディアコンテンツを出力するための要求に関連付けられたユーザプロファイルを判定することと、前記ユーザプロファイルに関連付けられた購入履歴に少なくとも部分的に基づいてユーザプリファレンスを判定することと、前記アイテムに関連付けられた識別情報を、前記ユーザプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて生成することと、前記マルチメディアコンテンツが表示されている間に前記識別情報が表示されるように、前記識別情報を前記マルチメディアコンテンツと関連付けることと、を含む動作を実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体と、を備える、システム。
【0322】
6.前記ユーザプリファレンスは、前記アイテムに関連付けられた色オプション、前記アイテムに関連付けられたサイズオプション、前記アイテムに関連付けられたアイテムタイプ、前記アイテムに関連付けられたブランドオプション、前記アイテムに関連付けられたフルフィルメントオプション、又はアイテム量のうちの少なくとも1つを含む、節5に記載のシステム。
【0323】
7.前記動作は、前記購入履歴から、前記ユーザプロファイルに関連して以前に購入されたアイテムの1つ以上のアイテムカテゴリを判定することであって、前記ユーザプリファレンスは前記1つ以上のアイテムカテゴリを示す、ことと、前記アイテムが、前記1つ以上のアイテムカテゴリのうちの少なくとも1つに対応することを判定することと、をさらに含み、前記識別情報を生成することは、前記アイテムが、前記1つ以上のアイテムカテゴリのうちの前記少なくとも1つに対応することを判定することに少なくとも部分的に基づくものである、節5及び/又は6に記載のシステム。
【0324】
8.前記動作は、アイテムを購入するための選択可能要素の選択を示すユーザ入力を受信する前に、前記ユーザプロファイルの前記購入履歴から、前記選択可能要素が以前に表示された時間量を判定することと、前記マルチメディアコンテンツが出力される間、少なくとも前記履歴時間量の間、対話型要素を表示させることと、をさらに含む、節5乃至7の何れかに記載のシステム。
【0325】
9.前記動作は、前記ユーザプロファイルの前記購入履歴から、過去の支払取引において利用された支払機器情報を判定することと、購入するための前記アイテムの選択を示す入力データを受信することと、前記入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザが前記アイテムを購入することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースをユーザデバイスに表示させることと、をさらに含み、前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記支払機器情報が事前入力された入力フィールドを含む、節5乃至8の何れかに記載のシステム。
【0326】
10.前記動作は、前記購入履歴に対応する第1のデータを1つ以上の販売者から受信することであって、前記購入履歴は、前記ユーザプロファイルの過去の取引に関連付けられたアイテムを示す、ことと、前記アイテムに関連付けられた1つ以上の属性を判定することと、購入するための前記アイテムの選択を示す入力データを受信することと、前記入力データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザが前記アイテムを購入することを可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースをユーザデバイスに表示させることと、をさらに含み、前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記1つ以上の属性に少なくとも部分的に基づいて事前入力された1つ以上のアイテム関連オプションを有する入力フィールドを含む、節5乃至9の何れかに記載のシステム。
【0327】
11.前記動作は、前記ユーザプロファイルの前記購入履歴から、前記ユーザプロファイルに関連付けられたユーザにアイテムを提供した販売者を判定することと、前記販売者のうちの第1の販売者との第1の取引量が前記販売者のうちの第2の販売者との第2の取引量を超えることを判定することと、前記第1の販売者が前記アイテムを販売のために提供することを判定することと、前記第2の販売者が前記アイテムを販売のために提供することを判定することと、をさらに含み、前記識別情報は、前記第2の取引量を超える前記第1の取引量に少なくとも部分的に基づいて、前記第2の販売者の代わりに前記第1の販売者の識別子を含む、節5乃至10の何れかに記載のシステム。
【0328】
12.前記動作は、前記ユーザプロファイルに関連付けられたユーザデバイスから、前記識別情報とのユーザの対話を示すフィードバックデータを受信することと、前記フィードバックデータに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザプリファレンスを修正することと、修正された前記ユーザプリファレンスに基づいて、修正された識別情報を前記ユーザデバイス上に表示させることと、をさらに含む、節5乃至11の何れかに記載のシステム。
【0329】
13.支払処理サービスプロバイダの1つ以上のコンピュータによって少なくとも部分的に実施される方法であって、販売のために提供されるアイテムの表現を含むマルチメディアコンテンツを受信することと、前記マルチメディアコンテンツを出力する要求に関連付けられたユーザプロファイルを判定することと、前記ユーザプロファイルに関連付けられた購入履歴に少なくとも部分的に基づいてユーザプリファレンスを判定することと、前記ユーザプリファレンスに少なくとも部分的に基づいて、前記アイテムに関連付けられた識別情報を生成することであって、前記識別情報は前記アイテムに関する詳細を示す、ことと、前記識別情報を含む対話型要素を生成することと、前記マルチメディアコンテンツが表示されている間に前記対話型要素が表示されるように、前記対話型要素を前記マルチメディアコンテンツに関連付けることと、を含む、方法。
【0330】
14.1つ以上の販売者から、前記購入履歴に対応する第1のデータを受信することであって、前記購入履歴は、前記ユーザプロファイルの過去の取引に関連付けられたアイテムを示す、ことと、前記過去の取引に関連付けられた1つ以上の購入傾向を判定することと、前記1つ以上の購入傾向に対応する前記アイテムに関する特性を判定することと、をさらに含み、前記識別情報を生成することは、前記特性を強調することを含む、節13に記載の方法。
【0331】
15.前記ユーザプロファイルに関連付けられた履歴ユーザ入力が特定の入力タイプであることを判定することであって、前記ユーザプリファレンスは、前記特定の入力タイプを含む、ことと、前記特定の入力タイプを受信するように構成された対話型要素として前記識別情報を提示させることと、をさらに含む、節13及び/又は14に記載の方法。
【0332】
16.前記購入履歴を表すデータは、前記支払処理サービスプロバイダから受信される、節13乃至15の何れかに記載の方法。
【0333】
17.前記ユーザプロファイルに関連付けられた前記履歴ユーザ入力が、他のマルチメディアデータに表される複数のアイテムが一緒に購入されることを示すことを判定することと、前記複数のアイテムが一緒に購入されることを判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記マルチメディアコンテンツが出力されなくなるまで、前記アイテムの購入を可能にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースの表示を行わせることを控えることと、前記マルチメディアコンテンツが出力されなくなることに応答して、前記グラフィカルユーザインタフェースの表示を行わせることと、をさらに含む、節13乃至16の何れかに記載の方法。
【0334】
18.前記マルチメディアコンテンツを出力するために前記ユーザプロファイルに関連して利用されているデバイスのデバイスタイプを判定することと、前記デバイスタイプに少なくとも部分的に基づいて、前記デバイスが受け入れることが可能である1つ以上のユーザ入力タイプを判定することと、前記識別情報を含む対話型要素を生成することであって、前記対話型要素は、前記マルチメディアコンテンツが表示されるときに表示されるように構成され、前記対話型要素は、前記1つ以上のユーザ入力タイプを受け入れるように構成される、ことと、をさらに含む、節13乃至17の何れかに記載の方法。
【0335】
19.前記購入履歴から、前記ユーザプロファイルが、アイテムが他のマルチメディアコンテンツとの対話から購入された少なくとも閾値数の過去の購入に関与していることを判定することと、前記ユーザプロファイルが前記少なくとも前記閾値数の過去の購入に関与していることに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザプロファイルに関連付けるための割引値を判定することと、購入のために前記アイテムを選択するためのユーザ入力に応答して、グラフィカルユーザインタフェースを表示させることであって、前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記割引値が前記アイテムの支払取引に適用されるべきであることを示す、ことと、をさらに含む、節13乃至18の何れかに記載の方法。
【0336】
20.アイテムを購入するための他のマルチメディアコンテンツとの履歴対話を示すデータを記憶することと、前記他のマルチメディアコンテンツの1つ以上の特性を判定することと、前記ユーザプロファイルに関連して視聴されておらず、前記他のマルチメディアコンテンツの前記1つ以上の特性に関連付けられている、コンテンツを識別することと、前記ユーザプロファイルに関連付けられたユーザデバイスに、前記コンテンツを視聴するための推奨を送信することと、をさらに含む、節13乃至19の何れかに記載の方法。
【0337】
「いくつかの例では」、「様々な例に従う」、「示される例では」、「一例では」、「他の実施例では」、「様々な例」、「いくつかの例」などの語句は概して、その語句に続く特定の特性、構造、または特性を意味し、本発明の少なくとも1つの例に含まれ、本発明の2つ以上の例に含まれ得る。加えて、そのような語句は、必ずしも同じ例または異なる例を指すものではない。
【0338】
明細書は、コンポーネントまたは特性を「できる」、「してもよい」、「あり得る」または「可能性がある」と記載しているか、または特性を有していると記載している場合には、その特定のコンポーネントまたは特性は、含まれることも、その特性を有することも要求されない。
【0339】
さらに、上述の説明は、支払技術に関連するデバイスおよびアプリケーションを対象とする。しかしながら、本技術は、任意のデバイスおよびアプリケーションに拡張することができることが理解されるのであろう。さらに、本明細書で説明される技法は、支払オブジェクトリーダ、POS端末、ウェブアプリケーション、モバイルアプリケーション、POSトポロジ、支払カード、コンピュータネットワーク、および環境の種類にかかわらず動作するように構成され得る。
【0340】
本明細書に含まれる様々な図は、本明細書に記載の技法を含む例示的な方法を示すフローチャートである。説明される方法は、便宜上および理解を容易にするために、
図5~
図12を参照して説明される。しかしながら、図示される方法は、
図1~
図4D、
図13、および
図14に記載されるコンポーネントを使用して実行されることに限定されず、そのようなコンポーネントは、本明細書に図示される方法を実行することに限定されない。
【0341】
さらに、上述の方法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る動作のシーケンスを表す、論理フローグラフ中のブロックの集合として示される。ソフトウェアの文脈では、ブロックがプロセッサによって実行されたときに、列挙された動作を実行する、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表す。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行する、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。動作が説明される順序は、限定として解釈されることを意図されず、説明されるブロックの任意の数は、処理を実施するために、任意の順序で、および/または並行して、組み合わされ得る。いくつかの実施形態では、処理の1つ以上のブロックを完全に省略することができる。さらに、方法は、全体的にまたは部分的に、互いに、または他の方法と組み合わせることができる。
【0342】
上記は本開示の原理の単なる例示であり、種々の変形が、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者によって行われ得る。上記の実施例は、説明の目的のために提示され、限定のためではない。本開示はまた、本明細書に明示的に記載されたもの以外の多くの形態をとることができる。したがって、本開示は、明示的に開示された方法、システム、および装置に限定されず、添付の特許請求の範囲の精神の範囲内にあるその変形形態および修正形態を含むことが意図されることが強調される。
【0343】
さらなる例として、本明細書に示され、説明されるように、提供される構造、デバイス、および方法をさらに最適化するために、装置または処理の制限(たとえば、寸法、構成、コンポーネント、処理ステップ順序など)の変形が行われ得る。いずれにしても、本明細書に記載される構造およびデバイス、ならびに関連する方法は、多くの用途を有する。したがって、開示される主題は、本明細書に記載される任意の単一の例に限定されるべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲に従って広さおよび範囲において解釈されるべきである。
【国際調査報告】