(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-27
(54)【発明の名称】制御履歴に基づく存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションの決定
(51)【国際特許分類】
H05B 47/115 20200101AFI20230920BHJP
H05B 47/165 20200101ALI20230920BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20230920BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20230920BHJP
【FI】
H05B47/115
H05B47/165
H05B47/16
H05B47/19
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514866
(86)(22)【出願日】2021-09-02
(85)【翻訳文提出日】2023-04-28
(86)【国際出願番号】 EP2021074315
(87)【国際公開番号】W WO2022049221
(87)【国際公開日】2022-03-10
(32)【優先日】2020-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ウォン チュー ファイ チュー レウン
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA01
3K273PA03
3K273QA29
3K273QA39
3K273RA13
3K273SA18
3K273SA34
3K273SA57
3K273SA58
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA22
3K273TA28
3K273TA54
3K273TA62
3K273UA19
(57)【要約】
システム(21)は、ネットワーク化された照明システムの1つ以上の照明デバイス(35、36)の制御履歴を得る、及び、制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンス(91、92)を検出するように構成される。制御履歴は、ライト制御アクションを記述し、手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む。システムはさらに、ネットワーク化された照明システムが、存在センサ又はライトスイッチが決定されたロケーションに配置される場合に適切な時点で手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、ライト制御アクションに関連するロケーションに基づいて、存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定する、及び、ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするために決定されたロケーションをユーザに出力するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするためのシステムであって、前記ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含み、当該システムは、
少なくとも1つの入力インターフェースと、
少なくとも1つの出力インターフェースと、
前記少なくとも1つの入力インターフェースを介して、前記1つ以上の照明デバイスの制御履歴を得、前記制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する、
前記制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを検出し、前記手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む、
前記ライト制御アクションに関連する前記ロケーションに基づいて、前記存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定する、
前記ネットワーク化された照明システムが、前記存在センサ又はライトスイッチが前記存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると前記シーケンスの前記手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、前記ネットワーク化された照明システムを、前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると1つ以上の前記ライト制御アクションをトリガするようにプログラムする、及び
前記存在センサ又はライトスイッチの前記存在センサ又はライトスイッチロケーションにおける設置を容易にするために、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力する、
ように構成される、少なくとも1つのプロセッサと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記制御履歴から、前記1つ以上の照明デバイスのサブセットを決定し、前記サブセットは、前記1つ以上のライト制御アクションに関連する、及び
前記ネットワーク化された照明システムを、前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると前記照明デバイスのサブセットを制御するようにプログラムする、
ように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記制御履歴から、前記1つ以上のライト制御アクションのうちの少なくとも1つに関連するライト設定を決定する、及び
前記ネットワーク化された照明システムを、前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると前記ライト設定に従って前記照明デバイスのサブセットのうちの少なくとも1つを制御するようにプログラムする、
ように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記制御履歴から、前記シーケンスに関連する1つ以上の期間を決定する、及び
前記ネットワーク化された照明システムを、前記1つ以上の期間において前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると前記照明デバイスのサブセットを制御するようにプログラムする、
ように構成される、請求項2又は3に記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記制御アクションが前記シーケンスに関連する1つ以上の期間において実行される場合に前記制御アクションが前記シーケンスの一部として実行されている尤度を決定する、及び
前記尤度が閾値を超えると判断すると前記存在センサ又はライトスイッチロケーションを前記ユーザに出力する、
ように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのさらなるシーケンスを検出し、前記手動ライト制御アクションのさらなるシーケンスは、さらなるロケーションに関連するさらなるライト制御アクションを含む、
前記シーケンスのメリット及び前記さらなるシーケンスのさらなるメリットを決定する、及び
前記メリットが前記さらなるメリットを超えることに応じて前記シーケンスを選択する、
ように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記制御アクションが前記シーケンスに関連する1つ以上の期間において実行される場合に前記制御アクションが前記シーケンスの一部として実行されている尤度を決定することによって前記シーケンスの前記メリットを決定する、及び
前記さらなる制御アクションが前記さらなるシーケンスに関連する1つ以上の期間において実行される場合に前記さらなる制御アクションが前記さらなるシーケンスの一部として実行されている尤度を決定することによって前記さらなるシーケンスの前記さらなるメリットを決定する、
ように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記1つ以上のライト制御アクションの量を決定することによって前記シーケンスの前記メリットを決定する、及び
前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出するとトリガされるべき前記さらなるシーケンスの1つ以上のさらなるライト制御アクションの量を決定することによって前記さらなるシーケンスの前記さらなるメリットを決定する、
ように構成される、請求項6又は7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ライト制御アクションに関連する前記ロケーションは、前記1つ以上の照明デバイスのうちの少なくとも1つの照明デバイスのロケーションである、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ライト制御アクションに関連する前記ロケーションは、ライトスイッチのロケーションである、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にする方法であって、前記ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含み、当該方法は、
前記1つ以上の照明デバイスの制御履歴を得ることであって、前記制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する、ことと、
前記制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを検出することであって、前記手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む、ことと、
前記ライト制御アクションに関連する前記ロケーションに基づいて、前記存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定することと、
前記ネットワーク化された照明システムが、前記存在センサ又はライトスイッチが前記存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると前記シーケンスの前記手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、前記ネットワーク化された照明システムを、前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると1つ以上の前記ライト制御アクションをトリガするようにプログラムすることと、
前記存在センサ又はライトスイッチの前記存在センサ又はライトスイッチロケーションにおける設置を容易にするために前記存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力することと、
を含む、方法。
【請求項12】
少なくとも1つのソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム若しくはコンピュータプログラム一式又は前記コンピュータプログラム若しくはコンピュータプログラム一式を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記ソフトウェアコード部分は、コンピュータシステムで実行された場合、請求項11に記載の方法を実行するように構成される、コンピュータプログラム若しくはコンピュータプログラム一式又はコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ(presence sensor)又はライトスイッチ(light switch)の設置を容易にする(facilitate)ためのシステムであって、前記ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含む、システムに関する。
【0002】
本発明は、ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にする方法であって、前記ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含む、方法に関する。
【0003】
本発明はまた、コンピュータシステムがこのような方法を実行することを可能にするコンピュータプログラムプロダクトに関する。
【背景技術】
【0004】
照明を自動的にアクティブ及び非アクティブにするための存在センサの使用は、(新しい)オフィスにおいて比較的一般的であるが、現在、家庭でも普及が進んでいる。家庭用として人気がある存在センサの一例は、Philips Hue Motion Sensorである。消費者が存在センサを使用する利益を認識している場合、消費者は、通常、特定のロケーションが頭にある。
【0005】
さらに、US 2015/019024 A1は、センサノードの最適配置を決定するために設置プロセス中にビルトインテストを実行するコントローラを開示している。ビルトインテストは、システムを充電するのに十分なエネルギを維持しながら、複数のパラメータを測定及び最適化しようとするものである。このようなパラメータの一例は、PIR占有センサの性能である。
【0006】
しかしながら、このようなテストは、設置者がセンサノードをおおよそどこに配置したいかを分かっている場合に主に有用である。オフィスの場合、存在センサの目的、それゆえ存在センサのおおよそのロケーションは明確であることが多い。家庭の場合、存在センサは、典型的には、異なるロケーションで異なる目的のために使用され得る。消費者は、存在センサを使用する利益を認識していない可能性があり、認識していたとしても、消費者は、家の中に自分の頭にあったロケーションよりも存在センサを配置するのにより良いロケーションがあることに気づいていない可能性がある。この場合、ユーザは、存在センサがおおよそどのロケーションで利益を得る又は最も利益を得ることになるのかを知らない可能性があり、それゆえ、どの初期位置でテストを実行すべきかを知らない可能性がある。同様に、ユーザは、(例えば、ワイヤレス)ライトスイッチがおおよそどのロケーションで利益を得る又は最も利益を得ることになるのかを知らない可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の第1の目的は、存在センサ又はライトスイッチの初期位置がまだ分からない場合でも存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定する、システムを提供することである。
【0008】
本発明の第2の目的は、存在センサ又はライトスイッチの初期位置がまだ分からない場合でも存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定する、方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様において、ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするためのシステムであって、前記ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含む、システムは、少なくとも1つの入力インターフェースと、少なくとも1つの出力インターフェースと、前記少なくとも1つの入力インターフェースを介して、前記1つ以上の照明デバイスの制御履歴(control history)を得、前記制御履歴は、複数のライト制御アクション(light control action)を記述する、前記制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンス(regularly occurring sequence of manual light control actions)を検出し、前記手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む、前記ネットワーク化された照明システムが、前記存在センサ又はライトスイッチが存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に適切な時点で前記シーケンスの前記手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、前記ライト制御アクションに関連する前記ロケーションに基づいて、前記存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定する、及び、前記存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするために、前記少なくとも1つの出力インターフェースを介して、前記存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力するように構成される、少なくとも1つのプロセッサとを含む。
【0010】
このシステムにより、ユーザが新しい存在センサ又は(例えば、ワイヤレス)ライトスイッチを設置している又は新しい存在センサ又はライトスイッチの設置を検討している場合、ユーザは、存在センサ又はライトスイッチがおおよそどのロケーションで利益を得る又は最も利益を得ることになるのかを知らない場合でも、テーラードユーザガイダンス(tailored user guidance)を提供されることができる。このテーラードユーザガイダンスは、新しい存在センサ又はライトスイッチのための提案されたロケーションを含み、新しい存在センサ又はライトスイッチをどのように構成する(configure)か(例えば、どの照明デバイスをアクティブにすべきか)の提案を含んでもよい。システムは、任意選択的に、新しい存在センサ又はライトスイッチを自動的に構成してもよい。
【0011】
テーラードユーザガイダンスは、照明システムの制御履歴に基づいて、例えば、履歴データのパターン認識を用いることによって決定される。ユーザは、自身が気づいていない可能性のある、自宅内での複数のルーチンを持っていることがよくある。例えば、あるユーザは、典型的には、リビングルームのライトをオンにするために階下に向かう前に、ベッドルームのライトをオンにし、その後廊下のライトをオンにし、その後バスルームのライトをオンにすることがある。これらのルーチンは、制御履歴、すなわち、使用データから推測されてもよい。
【0012】
ライト制御アクションに関連するロケーションは、例えば、1つ以上の照明デバイスのうちの少なくとも1つの照明デバイスのロケーション及び/又はライトスイッチのロケーションであってもよい。上記の例では、例えば、決定された存在センサロケーションはベッドルームであってもよく、4つのアクションのすべてが、(例えば、夜間に)ベッドルームで動きが検出される場合に実行されてもよく、又は、決定された存在センサロケーションは廊下であってもよく、最後の3つのアクションが、ユーザがベッドルームのライトをオンにし、その後廊下で動きが検出される場合に実行されてもよい。
【0013】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ネットワーク化された照明システムを、前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクション(interaction)を検出すると1つ以上の前記ライト制御アクションをトリガするようにプログラムするように構成されてもよい。照明システム、例えば、ブリッジ、又は存在センサ若しくはライトスイッチを自動的に構成することによって、ユーザはこれを手動で行う必要がない。良好な構成設定は、制御履歴に基づいて決定されてもよい。
【0014】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御履歴から、前記1つ以上の照明デバイスのサブセットを決定し、前記サブセットは、前記1つ以上のライト制御アクションに関連する、及び、前記ネットワーク化された照明システムを、前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると前記照明デバイスのサブセットを制御するようにプログラムするように構成されてもよい。
【0015】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御履歴から、前記1つ以上のライト制御アクションのうちの少なくとも1つに関連するライト設定(light setting)を決定する、及び、前記ネットワーク化された照明システムを、前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると前記ライト設定に従って前記照明デバイスのサブセットのうちの少なくとも1つを制御するようにプログラムするように構成されてもよい。ライト設定は、例えば、色及び/又は光出力レベルを含んでもよい。
【0016】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御履歴から、前記シーケンスに関連する1つ以上の期間を決定する、及び、前記ネットワーク化された照明システムを、前記1つ以上の期間において前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出すると前記照明デバイスのサブセットを制御するようにプログラムするように構成されてもよい。これは、例えば、1日及び/又は1週間のうちの1つ以上の特定の期間にのみシーケンスの1つ以上の制御アクションをトリガすることが適切である場合に有益である。これが使用されない場合、任意の時点が、1つ以上の制御アクションをトリガするのに適切な時点であると見なされてもよい。
【0017】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御アクションが前記シーケンスに関連する1つ以上の期間において実行される場合に前記制御アクションが前記シーケンスの一部として実行されている尤度(likelihood)を決定する、及び、前記尤度が閾値を超えると判断すると前記存在センサ又はライトスイッチロケーションを前記ユーザに出力するように構成されてもよい。例えば、ユーザがトイレのライトをオンするアクションを含む3つ以上の規則的に発生するシーケンスがあり、ユーザがトイレのライトをオンする場合、これらのシーケンスのうちのいずれかの後続のライト制御アクションが実行される尤度が50%未満であることがある。これは、典型的には、後続のライト制御アクションを自動的に実行させるには低すぎるとみなされるであろう。
【0018】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのさらなるシーケンスを検出し、前記手動ライト制御アクションのさらなるシーケンスは、さらなるロケーションに関連するさらなるライト制御アクションを含む、前記シーケンスのメリット及び前記さらなるシーケンスのさらなるメリットを決定する、及び、前記メリットが前記さらなるメリットを超えることに応じて前記シーケンスを選択するように構成されてもよい。これは、許容可能である最初の位置に代えて、存在センサ又はライトスイッチのための最良の位置を決定することを可能にする。
【0019】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記制御アクションが前記シーケンスに関連する1つ以上の期間において実行される場合に前記制御アクションが前記シーケンスの一部として実行されている尤度を決定することによって前記シーケンスの前記メリットを決定する、及び、前記さらなる制御アクションが前記さらなるシーケンスに関連する1つ以上の期間において実行される場合に前記さらなる制御アクションが前記さらなるシーケンスの一部として実行されている尤度を決定することによって前記さらなるシーケンスの前記さらなるメリットを決定するように構成されてもよい。例えば、ある期間において、ユーザがベッドルームのライト、2階の廊下のライト、1階の廊下のライト及び洗面所のライトを順にオンにする尤度が90%であり、ユーザがポーチのライト、1階の廊下のライト、洗面所のライト、リビングルームのライト及びキッチンのライトを順にオンにする尤度が80%であることがある。存在センサをポーチではなくベッドルームに配置することにより、自動的に実行されることになる制御アクションが所望のアクションである可能性がより高くなる。
【0020】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記1つ以上のライト制御アクションの量(quantity)を決定することによって前記シーケンスの前記メリットを決定する、及び、前記存在センサによって存在を検出すると又は前記ライトスイッチとのインタラクションを検出するとトリガされるべき前記さらなるシーケンスの1つ以上のさらなるライト制御アクションの量を決定することによって前記さらなるシーケンスの前記さらなるメリットを決定するように構成されてもよい。典型的には、自動化されることができる制御アクションは多ければ多いほどよい。しかしながら、複数のパラメータ、例えば、尤度及び量の両方が考慮されてもよい。これらの複数のパラメータは、異なる重み付けをされてもよい。
【0021】
本発明の第2の態様において、ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にする方法であって、前記ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含む、方法は、前記1つ以上の照明デバイスの制御履歴を得ることであって、前記制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する、ことと、前記制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを検出することであって、前記手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む、ことと、前記ネットワーク化された照明システムが、前記存在センサ又はライトスイッチが存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に適切な時点で前記シーケンスの前記手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、前記ライト制御アクションに関連する前記ロケーションに基づいて、前記存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定することと、前記存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするために前記存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力することとを含む。当該方法は、プログラマブルデバイスで動作するソフトウェアによって実行されてもよい。このソフトウェアは、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。
【0022】
さらに、本明細書で説明される方法を実践するためのコンピュータプログラム、並びに、そのコンピュータプログラムを記憶している非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータプログラムは、例えば、既存のデバイスによってダウンロードされるか、又は、既存のデバイスにアップロードされてもよく、あるいは、これらのシステムの製造時に記憶されてもよい。
【0023】
非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのソフトウェアコード部分を記憶し、ソフトウェアコード部分は、コンピュータによって実行又は処理された場合、ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするための実行可能動作(executable operation)であって、前記ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含む、実行可能動作を実行するように構成される。
【0024】
実行可能動作は、前記1つ以上の照明デバイスの制御履歴を得ることであって、前記制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する、ことと、前記制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを検出することであって、前記手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む、ことと、前記ネットワーク化された照明システムが、前記存在センサ又はライトスイッチが存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に適切な時点で前記シーケンスの前記手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、前記ライト制御アクションに関連する前記ロケーションに基づいて、前記存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定することと、前記存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするために前記存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力することとを含む。
【0025】
当業者には理解されるように、本発明の諸態様は、デバイス、方法、又はコンピュータプログラムプロダクトとして具現化されてもよい。したがって、本発明の諸態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、あるいは、ソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形態を取ってもよく、それらは全て、本明細書では「回路」、「モジュール」、又は「システム」と総称されてもよい。本開示で説明される機能は、コンピュータのプロセッサ/マイクロプロセッサによって実行される、アルゴリズムとして実装されてもよい。さらには、本発明の諸態様は、1つ以上のコンピュータ可読媒体として具現化されている、コンピュータプログラムプロダクトの形態を取ってもよく、1つ以上のコンピュータ可読媒体は、その上に具現化されている、例えば記憶されている、コンピュータ可読プログラムコードを有する。
【0026】
1つ以上のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが、利用されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、限定するものではないが、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体の、システム、装置、若しくはデバイス、あるいは、上述の任意の好適な組み合わせであってもよい。より具体的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、限定するものではないが、1つ以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(random access memory;RAM)、読み出し専用メモリ(read-only memory;ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory;EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(portable compact disc read-only memory;CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上述の任意の好適な組み合わせを挙げることができる。本発明の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを含むか、又は記憶することが可能な、任意の有形媒体であってもよい。
【0027】
コンピュータ可読信号媒体としては、例えばベースバンド内又は搬送波の一部として、その内部に具現化されているコンピュータ可読プログラムコードを有する、伝搬データ信号を挙げることができる。そのような伝搬信号は、限定するものではないが、電磁気、光学、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含めた、様々な形態のうちのいずれを取ってもよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを、通信、伝搬、又は伝送することが可能な、任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。
【0028】
コンピュータ可読媒体上に具現化されているプログラムコードは、限定するものではないが、ワイヤレス、有線、光ファイバ、ケーブル、RF等、又は上述の任意の好適な組み合わせを含めた、任意の適切な媒体を使用して送信されてもよい。本発明の諸態様に関する動作を実施するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk(登録商標)、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語、及び、「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語を含めた、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれてもよい。このプログラムコードは、スタンドアロン型ソフトウェアパッケージとして、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ若しくはサーバ上で実行されてもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)若しくはワイドエリアネットワーク(WAN:wide area network)を含めた任意のタイプのネットワークを通じて、ユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は、この接続は、外部コンピュータに対して(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)実施されてもよい。
【0029】
本発明の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラムプロダクトの、フローチャート図及び/又はブロック図を参照して、本発明の諸態様が以下で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャート図及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装されることができる点が理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを作り出すために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置の、プロセッサ、特にマイクロプロセッサ又は中央処理ユニット(central processing unit;CPU)に提供されてもよく、それにより、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスのプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施するための手段を作り出す。
【0030】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイスに、特定の方式で機能するように指示することが可能な、コンピュータ可読媒体内に記憶されてもよく、それにより、コンピュータ可読媒体内に記憶されている命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施する命令を含む、プロダクトを作り出す。
【0031】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ実施プロセスを作り出すために、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上にロードされて、それらのコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブル装置上で実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内で指定されている機能/行為を実施するためのプロセスを提供する。
【0032】
図におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施形態によるデバイス、方法、及びコンピュータプログラムプロダクトの可能な実装の、アーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図内の各ブロックは、指定されている論理関数を実施するための1つ以上の実行可能命令を含む、コードのモジュール、セグメント、又は部分を表してもよい。また、一部の代替的実装形態では、ブロック内に記されている機能は、それらの図に記されている順序と異なる順序で行われてもよい点にも留意されたい。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又は、それらのブロックは、関与している機能性に応じて、逆の順序で実行される場合があってもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びに、それらブロック図及び/又はフローチャート図内のブロックの組み合わせは、指定されている機能若しくは行為を実行する専用ハードウェアベースのシステム、又は、専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実施されることができる点にも留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下の図面から明らかであり、例として、それらの図面を参照してさらに解明されるであろう。図面中の対応する要素は、同じ参照番号によって示される。
【
図1】システムの第1の実施形態のブロック図である。
【
図2】システムの第2の実施形態のブロック図である。
【
図4】規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスの一例を示す。
【
図8】本発明の方法を実行するための例示的なデータ処理システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は、ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするためのシステムの第1の実施形態を示している。第1の実施形態において、システムは、モバイルデバイス1である。ネットワーク化された照明システムは、照明デバイス31~36及び少なくとも1つのライトスイッチ37を含む。モバイルデバイス1は、例えば、Philips Hueランプであってもよい、照明デバイス31~36を制御するためのアプリを実行する。照明デバイス31~36及びライトスイッチ37は、例えばZigbee(登録商標)技術を用いて、(ライト)ブリッジ16と通信する。ブリッジ16は、例えば、Philips Hueブリッジであってもよい。モバイルデバイス1は、ワイヤレスLANアクセスポイント17及びブリッジ16を介して照明デバイス31~36を制御することができる。ワイヤレスLANアクセスポイント17は、インターネット11に接続されている。インターネットサーバ13も、インターネット11に接続されている。
【0035】
モバイルデバイス1は、トランシーバ3、トランスミッタ4、プロセッサ5、メモリ7、及びディスプレイ9を含む。プロセッサ5は、レシーバ3を介して、例えば、インターネットサーバ13から、照明デバイス31~36の制御履歴を得るように構成される。制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する。プロセッサ5は、制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを検出するように構成される。手動ライト制御アクションのシーケンスは、例えば、シーケンスにおける最初のライト制御アクションとして、ロケーションに関連するライト制御アクション(及び、場合によっては、さらなるロケーションに関連するさらなるライト制御アクション)を含む。
【0036】
プロセッサ5はさらに、ネットワーク化された照明システムが、存在センサ19又はライトスイッチが存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に適切な時点で、存在センサ19の場合自動的に、シーケンスの手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、ライト制御アクションに関連するロケーションに基づいて、存在センサ19又はライトスイッチのためのロケーションを決定する、及び、存在センサ19又はライトスイッチの設置を容易にするために、ディスプレイ9を介して、存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力するように構成される。ライト制御アクションに関連するロケーションは、例えば、照明デバイス31~36のうちの1つの照明デバイスのロケーション及び/又はライトスイッチ37のロケーションであってもよい。
【0037】
図1の実施形態において、プロセッサ5はまた、ネットワーク化された照明システム、例えば、ブリッジ16、存在センサ19又はライトスイッチが、存在センサ19によって存在を検出すると又はライトスイッチとのインタラクションを検出すると1つ以上のライト制御アクションをトリガするようにプログラムするように構成される。例えば、プロセッサ5は、制御履歴から、1つ以上のライト制御アクションに関連する照明デバイス31~36のサブセットを決定する、及び、ネットワーク化された照明システムを、存在センサ19によって存在を検出すると又はライトスイッチとのインタラクションを検出すると照明デバイスのサブセットを制御するようにプログラムするように構成されてもよい。
【0038】
代替的に又は追加的に、プロセッサ5は、制御履歴から、1つ以上のライト制御アクションのうちの少なくとも1つに関連するライト設定を決定する、及び、ネットワーク化された照明システムを、存在センサ19によって存在を検出すると又はライトスイッチとのインタラクションを検出するとライト設定に従って照明デバイスのサブセットのうちの少なくとも1つを制御するようにプログラムするように構成されてもよい。
【0039】
代替的に又は追加的に、プロセッサ5は、制御履歴から、シーケンスに関連する1つ以上の期間を決定する、及び、ネットワーク化された照明システムを、1つ以上の期間において存在センサ19によって存在を検出すると又はライトスイッチとのインタラクションを検出すると照明デバイスのサブセットを制御するようにプログラムするように構成されてもよい。
【0040】
図1に示されるモバイルデバイス1の実施形態では、モバイルデバイス1は、1つのプロセッサ5を含む。代替的な実施形態では、モバイルデバイス1は、複数のプロセッサを含む。モバイルデバイス1のプロセッサ5は、例えばARM若しくはQualcommからの汎用プロセッサ、又は特定用途向けプロセッサであってもよい。モバイルデバイス1のプロセッサ5は、例えば、Android又はiOSオペレーティングシステムを実行してもよい。ディスプレイ9は、例えば、LCD又はOLEDディスプレイパネルを備えてもよい。ディスプレイ9は、例えば、タッチスクリーンであってもよい。プロセッサ5は、例えば、ユーザインターフェースを提供するためにこのタッチスクリーンを使用してもよい。メモリ7は、1つ以上のメモリユニットを含んでもよい。メモリ7は、例えば、ソリッドステートメモリを含んでもよい。
【0041】
レシーバ3及びトランスミッタ4は、例えば、ワイヤレスLANアクセスポイント17と通信するためにWi-Fi(登録商標)(IEEE 802.11)等の1つ以上のワイヤレス通信技術を使用してもよい。代替的な実施形態では、単一のレシーバ及び単一のトランスミッタの代わりに、複数のレシーバ及び/又は複数のトランスミッタが使用される。
図1に示される実施形態では、別個のレシーバ及び別個のトランスミッタが使用されている。代替的な実施形態では、レシーバ3及びトランスミッタ4は、トランシーバにまとめられる。モバイルデバイス1は、バッテリ及び電源コネクタ等のモバイルデバイスに典型的な他の構成要素を含んでもよい。本発明は、1つ以上のプロセッサで動作するコンピュータプログラムを使用して実装されてもよい。
【0042】
図1の実施形態では、照明デバイス31~36は、ブリッジ16を介してモバイルデバイス1によって制御される。代替的な実施形態では、照明デバイス31~36のうちの1つ以上は、ブリッジを使用せずに、例えば、Bluetooth(登録商標)を介して直接、又はワイヤレスLANアクセスポイント17を介して、モバイルデバイス1によって制御される。任意選択的に、照明デバイス31~36は、クラウドを介して、例えば、インターネットサーバ13を介して制御される。照明デバイス31~36は、例えば、Wi-Fi(登録商標)信号を受信及び送信することが可能であってもよい。
【0043】
図2は、ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするためのシステムの第2の実施形態を示している。この第2の実施形態において、システムは、コンピュータ21である。コンピュータ21は、インターネット11に接続され、サーバとして機能する。ネットワーク化された照明システムは、照明デバイス31~36及び少なくとも1つのライトスイッチ37を含む。
【0044】
コンピュータ21は、レシーバ23、トランスミッタ24、プロセッサ25、及び記憶手段27を含む。プロセッサ25は、レシーバ23を介して、例えば、ブリッジ16から、照明デバイス31~36の制御履歴を得るように構成される。例から、制御データは、制御コマンドがブリッジ16によって受信されるたびに、又は規則的に、例えば、1日に1回、ブリッジ16から受信されてもよい。この制御データは、制御履歴として記憶手段27に記憶されてもよく、後にデータバスを介して、例えば、ユーザが存在センサ19又はライトスイッチを設置する準備をしている際に取得されてもよい。制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する。
【0045】
プロセッサ25はさらに、制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを検出するように構成される。手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む。プロセッサ25はさらに、ネットワーク化された照明システムが、存在センサ19又はライトスイッチが存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に適切な時点で、存在センサ19の場合自動的に、シーケンスの手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、ライト制御アクションに関連するロケーションに基づいて、存在センサ19又はライトスイッチのためのロケーションを決定するように構成される。
【0046】
プロセッサ25はさらに、存在センサ19又はライトスイッチの設置を容易にするために、トランスミッタ24及びモバイルデバイス41を介して、存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力するように構成される。例えば、コンピュータ21は、存在センサ又はライトスイッチロケーションをモバイルデバイス41に送信してもよく、モバイルデバイス41は、その後、存在センサ又はライトスイッチロケーションを自身のディスプレイに表示してもよい。
【0047】
図2に示されるコンピュータ21の実施形態では、コンピュータ21は1つのプロセッサ25を含む。別の実施形態では、コンピュータ21は複数のプロセッサを含む。コンピュータ21のプロセッサ25は、例えばIntel若しくはAMDからの汎用プロセッサ、又は特定用途向けプロセッサであってもよい。コンピュータ21のプロセッサ25は、例えば、Windows又はUnixベースのオペレーティングシステムを実行してもよい。記憶手段27は、1つ以上のメモリユニットを含んでもよい。記憶手段27は、例えば、1つ以上のハードディスク及び/又はソリッドステートメモリを含んでもよい。記憶手段27は、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション及びアプリケーションデータを記憶するために使用されてもよい。
【0048】
レシーバ23及びトランスミッタ24は、例えば、ワイヤレスLANアクセスポイント17と通信するためにEthernet(登録商標)及び/又はWi-Fi(登録商標)(IEEE 802.11)等の1つ以上の有線及び/又はワイヤレス通信技術を使用してもよい。代替的な実施形態では、単一のレシーバ及び単一のトランスミッタの代わりに、複数のレシーバ及び/又は複数のトランスミッタが使用される。
図2に示される実施形態では、別個のレシーバ及び別個のトランスミッタが使用されている。代替的な実施形態では、レシーバ23及びトランスミッタ24は、トランシーバにまとめられる。コンピュータ21は、電源コネクタ等のコンピュータに典型的な他の構成要素を含んでもよい。本発明は、1つ以上のプロセッサで動作するコンピュータプログラムを使用して実装されてもよい。
【0049】
図2の実施形態では、コンピュータ21は、ブリッジ16を介して照明デバイス31~36からデータを受ける及び照明デバイス31~36にデータを送信する。代替的な実施形態では、コンピュータ21は、ブリッジを使用せずに照明デバイス31~36のうちの1つ以上からデータを受ける及び照明デバイス31~36のうちの1つ以上にデータを送信する。
【0050】
図3は、システムが使用され得る住宅の一例を示している。照明デバイス31は、住宅61の1階の洗面所に配置されている。洗面所は、トイレ63を含む。照明デバイス32は、住宅61の1階の廊下に配置されている。照明デバイス33は、住宅61の1階のリビングルームに配置されている。照明デバイス34は、住宅61の2階のバスルームに配置されている。照明デバイス35は、住宅61の2階の廊下に配置されている。照明デバイス36及びライトスイッチ37は、住宅61の2階のベッドルームに配置されている。
【0051】
ユーザ65は、夜間に洗面所に行く際に以下のアクションを行い得る。
1. ベッドから出る
2. 例えば、ライトスイッチ37を使用して、ベッドルームの照明デバイス36をオンにする
3. 例えば、モバイルフォンを使用して、2階の廊下の照明デバイス35をオンにする
4. 1階に降りる
5. 1階の廊下の照明デバイス32をオンにする
6. 洗面所の照明デバイス31をオンにする
7. 洗面所でトイレ63を使用する
8. 洗面所の照明デバイス31をオフにする
9. 1階の廊下の照明デバイス32をオフにする
10. 2階に上がる
11. 2階の廊下の照明デバイス35をオフにする
12. ベッドルームの照明デバイス36をオフにする
13. ベッドに戻る
【0052】
これらのアクションは、ユーザの再発ルーチン(reoccurring routine)に属する。ユーザは、これらのルーチンを複数持つことができ、それらのうちのいくつかは、典型的には、ライト制御アクションを伴う。ユーザは、これらの(時には微妙な(sometimes subtle))再発ルーチン(のすべて)を意識的には認識していない可能性がある。ユーザがこれらのルーチン(のすべて)を認識していない場合、ユーザは、存在センサを設置することの利点に気付かないどころか、存在センサをどこに(最適に)設置すれば良いかさえも分からない可能性がある。
【0053】
ユーザ65が存在センサを設置及び構成している際、該ユーザのモバイルデバイス上のアプリは、該ユーザに合わせた設置及び及び構成ガイダンス(him tailored installation and configuration guidance)、例えば、センサをどこに設置すべきか(例えば、上記の例ではベッドルームに)及び1日のどの時間に(例えば、午前2時から午前6時の間のみ)どの照明デバイスをトリガすべきか(例えば、ベッドルーム、2階の廊下、1階の廊下、洗面所の照明デバイス)についての提案を与えてもよい。これは、ユーザが毎晩のルーチンを行う場合にライトスイッチをオン及びオフする必要が最早なくなり、ユーザの手を省くことになる。斯くして、照明システムはよりパーソナライズされ、ユーザのニーズに合ったものになる。
【0054】
一般に、1つ以上の照明デバイスは、存在が検出される場合に自動的にオンにされ、任意選択的に自動的にオフにされる。一般に、1つ以上の照明デバイスは、a)存在がある時間検出されていない、b)照明デバイスをオンにした後ある時間経過した、又はc)存在が2回目に検出された場合に自動的にオフにされてもよい。
【0055】
上記の例では、アプリはユーザがベッドルームに存在センサを設置することを推奨してもよく、この場合、3つのオプションすべて、又はそのサブセットが実装されてもよい。オプションa)は、モーションセンサによって実装されるべきであり、熱センサによって実装されるべきではない。オプションa)及びb)におけるある時間は、ユーザがベッドに戻る前に照明デバイスがオフにされることを避けるために、制御履歴から学習されてもよい。照明デバイスが自動的にオフにされない場合、ユーザは手動で照明デバイスをオフにする必要があるが、これでも、ユーザが手動で照明デバイスをオンにする手間を省くことができる。
【0056】
上記の例において、ユーザが、ベッドルームの照明デバイス36をオンにするためにモバイルフォンを使用する場合、アプリは、代替的に、ユーザがベッドルームにライトスイッチを設置し、例えば午前1時から午前6時の間に「オン」ボタンを押すと照明デバイス36、35、32、31をオンにする構成を提案してもよい。
図2のブリッジ16は、ユーザによって行われるすべてのライト制御アクションのデータをクラウド、すなわち、インターネットサーバ21にログ記録する。このデータ、すなわち、制御履歴は、生データとしてデータレイクに保存されてもよい。インターネットサーバ21(及び
図1の実施形態におけるモバイルデバイス1)は、ユーザの再発ライト制御パターンを経時的に見ることによってユーザの再発ルーチンを抽出する。これが、
図4に、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスの一例で示されている。
【0057】
ステップ91は、ユーザがライトスイッチ37のボタンを押すことを含む。ステップ81は、ライトスイッチ37が、ライトスイッチ37のボタンのうちの1つが押されたことをブリッジ16に通知することを含む。ブリッジ16は、このボタンを押すことが照明デバイス36をオンにすることに関連していると判断した後、ブリッジ16は、ステップ82において、照明デバイス36にライトコマンドを送信し、これにより、照明デバイス36に、典型的には指定された色及び/又は光出力レベルでその光源をアクティブにするように指示する。ブリッジ16は、ステップ83において、ライト制御アクションをインターネットサーバ21にログ記録する。
【0058】
ステップ92は、ユーザがモバイルデバイス41の照明制御アプリの仮想ボタンを押すことを含む。ステップ84は、モバイルデバイス41が照明デバイス35をオンにするためにブリッジ16に指示することを含む。この指示を受けた後、ブリッジ16は、ステップ85において、照明デバイス35にライトコマンドを送信し、これにより、照明デバイス35にその光源をアクティブにするように指示する。ブリッジ16は、ステップ88において、ライト制御アクションをインターネットサーバ21にログ記録する。翌日、同様のステップ81~88及び91~92が繰り返される。
【0059】
後日、ユーザが存在センサを設置したい場合又はモバイルデバイス41上で動作するアプリ、若しくはそのユーザが存在センサの設置が有益であるかどうかをチェックすることを決めた場合、ステップ87において、モバイルデバイス41はインターネットサーバ21に要求を送信する。インターネットサーバ21は、例えばデータレイクに記憶されている、生データに対してパターン認識を行い、ユーザルーチンを抽出し、テーラードユーザガイダンスを生成する。このユーザに合わせたユーザガイダンス(user tailored user guidance)は、存在センサのための提案されたロケーションを含み、存在センサに関する構成提案を含んでもよい。代替的に、この構成は、自動的に行われてもよい。ステップ88において、インターネットサーバ21は、このテーラードユーザガイダンスをアプリに応答し戻す。モバイルデバイス41上で動作するアプリは、(複数の)提案をユーザに提供する。
【0060】
図4の例では、提案されたロケーションは、シーケンスの開始点、すなわち、寝室であり、トリガされる照明デバイスは、照明デバイス35及び36である。これら2つのライト制御アクションは、
図3に関連して述べられた例の最初の2つのライト制御アクションである。当該例で述べられたシーケンスは、照明デバイス36をオンにする、照明デバイス35をオンにする、照明デバイス32をオンにする、照明デバイス31をオンにする、照明デバイス31をオフにする、照明デバイス32をオフにする、照明デバイス35をオフにする、及び照明デバイス36をオフにすることを含む。
【0061】
シーケンスの後続も考慮されてもよい。例えば、
図3に関連して述べられた例のシーケンスの1つは、照明デバイス35をオンにする、照明デバイス32をオンにする、照明デバイス31をオンにする、照明デバイス31をオフにする、照明デバイス32をオフにする、照明デバイス35をオフにする、及び照明デバイス36をオフにすることを含む。このシーケンスがより高いメリットを有すると考えられる場合、2階の廊下が、存在センサのための提案されたロケーションとして推奨されてもよい。
【0062】
ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にする方法の第1の実施形態が
図5に示されている。ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含む。ステップ101は、1つ以上の照明デバイスの制御履歴を得ることを含む。制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する。ステップ103は、制御履歴に基づいて、規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを検出することを含む。手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む。
【0063】
ステップ105は、ネットワーク化された照明システムが、存在センサ又はライトスイッチが存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に適切な時点で、存在センサの場合自動的に、シーケンスの手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、ライト制御アクションに関連するロケーションに基づいて、存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定することを含む。ライト制御アクションに関連するロケーションは、例えば、1つ以上の照明デバイスのうちの少なくとも1つの照明デバイスのロケーション又はライトスイッチのロケーションであってもよい。
【0064】
図5の実施形態では、ステップ121、123及び125は、ステップ105の後に実行される。ステップ121は、制御履歴から、1つ以上のライト制御アクションに関連する1つ以上の照明デバイスのサブセットを決定することを含む。ステップ123は、制御履歴から、1つ以上のライト制御アクションのうちの少なくとも1つに関連するライト設定を決定することを含む。ステップ125は、制御履歴から、シーケンスに関連する1つ以上の期間を決定することを含む。
【0065】
ステップ107は、存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするためにステップ105において決定される存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力することを含む。ステップ127は、ネットワーク化された照明システムを、存在センサによって存在を検出すると又はライトスイッチとのインタラクションを検出すると1つ以上のライト制御アクションをトリガするようにプログラムすることを含む。
図5の実施形態において、ステップ127は、ネットワーク化された照明システムを、ステップ125において決定される1つ以上の期間において存在センサによって存在を検出すると又はライトスイッチとのインタラクションを検出するとステップ123において決定されるライト設定に従ってステップ121において決定される照明デバイスのサブセットを制御するようにプログラムすることを含む。
【0066】
ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にする方法の第2の実施形態が
図6に示されている。ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含む。 ステップ101は、1つ以上の照明デバイスの制御履歴を得ることを含む。制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する。
【0067】
ステップ141は、制御履歴において最初の又は次の規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを探すことを含む。手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む。ステップ143は、このようなシーケンスがステップ141において検出されたかどうかを判断することを含む。そうである場合、次にステップ145が実行される。
【0068】
ステップ145は、制御アクションがシーケンスに関連する1つ以上の期間において実行される場合に制御アクションがシーケンスの一部として実行されている尤度Liを決定することを含む。ステップ147は、尤度Liが閾値Tを超えるかどうかを判断することを含む。そうである場合、次にステップ105が実行される。そうでない場合、ステップ141が繰り返され、次の規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスが、制御履歴において探される。
【0069】
ステップ105は、ネットワーク化された照明システムが、存在センサ又はライトスイッチが存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に適切な時点で、存在センサの場合自動的に、シーケンスの手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、ライト制御アクションに関連するロケーションに基づいて、存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定することを含む。ステップ107は、存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするためにステップ105において決定される存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力することを含む。
【0070】
ネットワーク化された照明システムにおける存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にする方法の第3の実施形態が
図7に示されている。ネットワーク化された照明システムは、1つ以上の照明デバイスを含む。ステップ101は、1つ以上の照明デバイスの制御履歴を得ることを含む。制御履歴は、複数のライト制御アクションを記述する。
【0071】
ステップ141は、制御履歴において最初の又は次の規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスを探すことを含む。手動ライト制御アクションのシーケンスは、ロケーションに関連するライト制御アクションを含む。ステップ143は、このようなシーケンスがステップ141において検出されたかどうかを判断することを含む。そうである場合、次にステップ161が実行される。ステップ161は、ステップ141で検出されるシーケンスのメリットを決定することを含む。
【0072】
ステップ161において、シーケンスのメリットは、制御アクションがシーケンスに関連する1つ以上の期間において実行される場合に制御アクションがシーケンスの一部として実行されている尤度を決定することによって及び/又は1つ以上のライト制御アクションの量を決定することによって決定されてもよい。ステップ141がステップ161の後に繰り返され、次の規則的に発生する手動ライト制御アクションのシーケンスが、制御履歴において探される。
【0073】
ステップ143において、ステップ141において(さらなる)シーケンスが検出されなかったと判断される場合、ステップ163が実行される。ステップ163は、いくつのシーケンスがステップ141の1つ以上の反復において決定されたかを決定することを含む。ステップ163において、1つのシーケンスが検出されたと判断される場合、ステップ165が実行される。ステップ163において、2つ以上のシーケンスが検出されたと判断される場合、ステップ167が実行される。ステップ165は、1つの検出されたシーケンスを選択することを含む。ステップ167は、ステップ141において検出される複数のシーケンスのうちの1つを選択することを含む。ステップ167では、最も高いメリットを有するシーケンスが選択される。
【0074】
ステップ105が、ステップ165及び167の後に実行される。ステップ105は、ネットワーク化された照明システムが、存在センサ又はライトスイッチが存在センサ又はライトスイッチロケーションに配置される場合に適切な時点で、存在センサの場合自動的に、シーケンスの手動ライト制御アクションのうちの1つ以上をトリガすることができるように、ライト制御アクションに関連するロケーションに基づいて、存在センサ又はライトスイッチのためのロケーションを決定することを含む。ステップ107は、存在センサ又はライトスイッチの設置を容易にするためにステップ105において決定される存在センサ又はライトスイッチロケーションをユーザに出力することを含む。
【0075】
図7の方法は、消費者がネットワーク化された照明システムに新しい存在センサ又はライトスイッチを追加する場合に実行されてもよい。この方法では、存在センサ又はライトスイッチを配置するために最も効果的なロケーションが何であるかの決定は、いくつのユーザアクション(例えば、ボタンを押すこと)が回避されることができるかに基づいてもよく、及び/又は、センサによってトリガされる関連アクションが所望のアクションである確実性のレベル(level of certainty)に基づいてもよい。この確実性のレベルは、存在センシングが、取られるべきアクションと高度に相関する場合に高くてもよい。しかしながら、通常、存在センサ又はライトスイッチはまだ設置されていないので、ライト制御アクションをトリガするために使用されるライト制御デバイスのロケーション、又は制御される照明デバイスのロケーションが、代わりに(複数の)ライト制御アクションに関連付けられてもよい。
【0076】
図7の方法の性能は、例を用いてさらに説明される。この例では、規則的に発生するシーケンスの少なくとも3つのシーケンスが、制御履歴に基づいて検出される。
A. ポーチのライトをオンにする、1階の廊下のライトをオンにする、洗面所のライトをオンにする、洗面所のランプをオフにする、リビングルームのライトをオンにする、キッチンのランプをオンにする。
B. 廊下のライトをオンにする、勉強部屋のライトをオンにする。
C. ベッドルームのライトをオンにする、2階の廊下のライトをオンにする、1階の廊下のライトをオンにする、洗面所のライトをオンにする、洗面所のライトをオフにする、1階の廊下のライトをオフにする、2階の廊下のライトをオフにする、ベッドルームのライトをオフにする。
【0077】
シーケンスAは、ユーザが帰宅した場合に規則的に実行される。シーケンスBは、ユーザが勉強部屋に行く場合に規則的に実行される。シーケンスCは、夜間に規則的に実行される。シーケンスAは6つのアクション、シーケンスBは2つのアクション、シーケンスCは8つのアクションを含む。存在センサのための最も効果的なロケーションの決定が、いくつのユーザアクション(例えば、ボタンを押す)が回避されることができるかに基づく場合、シーケンスCが、シーケンスA~Cから選択されることになる。
【0078】
上述したように、一般に、1つ以上の照明デバイスは、存在が検出される場合に自動的にオンにされ、任意選択的に自動的にオフにされる。一般に、1つ以上の照明デバイスは、a)存在がある時間検出されていない、b)照明デバイスをオンにした後ある時間経過した、又はc)存在が2回目に検出された場合に自動的にオフにされてもよい。いくつのユーザアクションが回避されることができるかの上記のカウントは、ライトのオフも自動化されるという前提に基づいて決定される。例えば、シーケンスAに関して、洗面所のライトは、ある時間後、例えば10分後に自動的にオフされてもよい。洗面所のライトが自動的にオフされることができない/オフされない場合、シーケンスAの5つのアクションが依然として自動化されることができる。シーケンスAの自動実行をトリガするために、存在センサはポーチに設置されてもよい。
【0079】
上記の例において、例えば、ユーザは家に到着した後必ずトイレに行くわけではないので、ポーチのライトがオンにされた後にシーケンスAの残りが実行される尤度は80%(時間に依存しない)であり、2階の廊下のライトがオンにされた後にシーケンスBの残りが実行される尤度は20%(時間に依存しない)であり、ベッドルームのライトがオンにされた後にシーケンスCの残りが実行される尤度は午前2時から午前6時の間に90%であり、例えば、時間に依存せずに50%であることがある。
【0080】
存在センサのための最も効果的なロケーションの決定が、存在センサによってトリガされる関連アクションが所望のアクションである確実性のレベルに基づく場合、ネットワーク化された照明システムが、午前2時から午前6時の間にベッドルームに存在が感知された場合にのみシーケンスCを実行するようにプログラムされ得る場合、シーケンスCが選択される。これが不可能な場合、シーケンスAが選択されてもよい。
【0081】
シーケンスの後続も考慮されてもよい。例えば、洗面所のライトが手動でオフされる必要がある場合、シーケンスAの以下の後続が考慮されてもよい。
D. 1階の廊下のライトをオンにする、洗面所のライトをオンにする、リビングルームのライトをオンにする、キッチンのライトをオンにする。
E. 洗面所のライトをオンにする、リビングルームのライトをオンにする、キッチンのライトをオンにする。
F. リビングルームのライトをオンにする、キッチンのライトをオンにする。
【0082】
1階の廊下のライトがオンにされた後にシーケンスDの残りが実行される尤度は80%(時間に依存しない)であり、洗面所のライトがオンにされた後にシーケンスEの残りが実行される尤度は30%(時間に依存しない)であり、リビングルームのライトがオンにされた後にシーケンスFの残りが実行される尤度は85%(時間に依存しない)であることがある。制御アクションがシーケンスの一部として実行されている尤度、例えば、洗面所のライトをオンにした後にシーケンスEの残りが実行される尤度のみが考慮される場合、シーケンスAの代わりにシーケンスFが選択されてもよい。しかしながら、この場合、シーケンスにおけるの制御アクションの量、すなわち、回避されることができる制御アクションの量も考慮することが有益である。
【0083】
シーケンスのメリットは、尤度及び自動化されるべき制御アクションの量の加重和を計算することによって決定されてもよい。代替的に又は追加的に、シーケンスは、最低限の尤度を有することが必要とされてもよい。上述のシーケンスA~Cが考慮され、最低限必要とされる尤度が70%である場合、シーケンスBは20%の尤度しか持たないため、シーケンスBのメリットは0に設定されてもよい。シーケンスA及びCのメリットは、シーケンスにおける制御アクションの量、例えば、それぞれ6及び8に設定されてもよい。この場合、シーケンスCが選択される。
【0084】
代替的に、シーケンスA及びCのメリットは、尤度及び自動化されるべき制御アクションの量の加重和として計算されてもよい。例えば、自動化されるべき各制御アクションに1点が割り当てられてもよく、シーケンスの尤度と最低限必要とされる尤度との間の各(完全な)10%の差に1点が割り当てられてもよい。この結果、シーケンスAは7点(6+1)、シーケンスCが、午前2時から午前6時の間にベッドルームで存在が感知される場合に自動的に実行されるようにプログラムされることができる場合、シーケンスCは10点(8+2)になる。この場合、シーケンスCが選択される。
【0085】
ネットワーク化された照明システムを自動的に構成する場合、又はネットワーク化された照明システムの構成を提案する場合、自動的にオンにされる(及び任意選択的に自動的にオフにされる)べき照明デバイスだけでなく、照明デバイスが自動的にオンにされるべき(複数の)期間も決定されてもよい。さらに、ライト設定(例えば、色、光出力レベル)及び/又はライトを自動的にオフにするための設定(例えば、10分後、ディスエーブルされる)が制御履歴に基づいて決定されてもよい。時間以外のパラメータが、存在を検出するとシーケンスを自動的に実行するかどうかを決定する際に考慮されてもよい。例えば、シーケンスAは、(手動で又は自動的に設定されてもよい)ユーザの在宅/外出設定が外出に設定される場合にのみポーチでの存在を検出すると自動的に実行されてもよい。
【0086】
上記の例では、1つのみの存在センサのロケーションが提案されている。しかしながら、複数の存在センサの配置(placement)及びロケーションを提案することが有益な場合もある。例えば、ポーチのライトがオンにされた後にシーケンスAの残りが実行される尤度が80%ではなく40%であるが、ポーチのライト及び1階の廊下のライトの両方がオンにされた後にシーケンスAの残りが実行される尤度が95%である場合、ポーチ及び1階の廊下における(玄関から入ってくるユーザをカバーするセンシング範囲での)存在センサの設置が提案されてもよい。さらに、ネットワーク化された照明システムは、存在がポーチで検出された場合、ポーチのライトを自動的にオンにし、その後、存在が1階の廊下で検出された場合、シーケンスAの残りを実行するようにプログラムされてもよい。
【0087】
上記の状況において、玄関から入ってくるユーザをカバーするセンシング範囲での、1階の廊下における単一の存在センサの配置を提案し、ポーチのライトが手動でオンされ、ポーチのライトがオンされた直後に1階の廊下における存在が検出される場合にシーケンスAの残りを実行するようにネットワーク化された照明システムをプログラムすることも可能である。後者の場合、6つの制御アクションではなく、5つの制御アクションが自動化される。
【0088】
図5~7の実施形態は、複数の態様において互いに異っている、すなわち、複数のステップが追加又は置換されている。これらの実施形態に対する変形例では、これらのステップのサブセットのみが追加又は置換される、及び/又は、1つ以上のステップが省略される。第1の例として、ステップ121~125は、
図5の実施形態から省略されてもよく、並びに/又は、
図6及び/若しくは
図7の実施形態に追加されてもよい。
【0089】
図8は、
図5~7を参照して述べられたような方法を実行し得る、例示的なデータ処理システムを示すブロック図を示している。
【0090】
図8に示されるように、データ処理システム300は、システムバス306を介してメモリ要素304に結合される、少なくとも1つのプロセッサ302を含んでもよい。それゆえ、データ処理システムは、メモリ要素304内にプログラムコードを記憶してもよい。さらに、プロセッサ302は、システムバス306を介してメモリ要素304からアクセスされるプログラムコードを実行してもよい。一態様では、データ処理システムは、プログラムコードを記憶及び/又は実行するために好適なコンピュータとして実装されてもよい。しかしながら、データ処理システム300は、本明細書内で述べられる機能を実行することが可能な、プロセッサ及びメモリを含む任意のシステムの形態で実装されてもよい点を理解されたい。データ処理システムは、例えば、インターネット/クラウドサーバであってもよい。
【0091】
メモリ要素304は、例えば、ローカルメモリ308及び1つ以上の大容量記憶デバイス310等の、1つ以上の物理メモリデバイスを含んでもよい。ローカルメモリとは、プログラムコードの実際の実行中に一般に使用される、ランダムアクセスメモリ又は他の非永続的メモリデバイスを指してもよい。大容量記憶デバイスは、ハードドライブ又は他の永続的データ記憶デバイスとして実装されてもよい。処理システム300はまた、実行中に大容量記憶デバイス310からプログラムコードが取得されなければならない回数を低減するために、少なくとも一部のプログラムコードの一時記憶を提供する、1つ以上のキャッシュメモリ(図示せず)を含んでもよい。また、処理システム300は、例えば、処理システム300がクラウドコンピューティングプラットフォームの一部である場合、別の処理システムのメモリ要素を使用することができてもよい。
【0092】
入力デバイス312及び出力デバイス314として示される、入出力(I/O:input/output)デバイスが、オプションとして、データ処理システムに結合されることができる。入力デバイスの例としては、限定するものではないが、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、(例えば、ボイス及び/又はスピーチ認識のための)マイク等を挙げることができる。出力デバイスの例としては、限定するものではないが、モニタ又はディスプレイ、スピーカ等を挙げることができる。入力デバイス及び/又は出力デバイスは、直接、又は介在I/Oコントローラを介して、データ処理システムに結合されてもよい。
【0093】
一実施形態では、入力デバイス及び出力デバイスは、複合型入力/出力デバイス(入力デバイス312及び出力デバイス314を取り囲む破線で
図8に示されるもの)として実装されてもよい。そのような複合型デバイスの一例は、「タッチスクリーンディスプレイ」又は単に「タッチスクリーン」と称される場合もある、タッチセンシティブディスプレイである。そのような実施形態では、デバイスへの入力は、タッチスクリーンディスプレイ上、又はタッチスクリーンディスプレイの近くでの、例えばスタイラス又はユーザの指等の、物理的実体の移動によって提供されてもよい。
【0094】
ネットワークアダプタ316もまた、データ処理システムに結合されて、介在する私設ネットワーク又は公衆ネットワークを介して、そのデータ処理システムが、他のシステム、コンピュータシステム、リモートネットワークデバイス、及び/又はリモート記憶デバイスに結合されることを可能にしてもよい。ネットワークアダプタは、上述のシステム、デバイス、及び/又はネットワークによってデータ処理システム300に送信されるデータを受信するための、データレシーバと、データ処理システム300から上述のシステム、デバイス、及び/又はネットワークにデータを送信するための、データトランスミッタとを含んでもよい。モデム、ケーブルモデム、及びEthernet(登録商標)カードは、データ処理システム300と共に使用されてもよい、種々のタイプのネットワークアダプタの例である。
【0095】
図8に示されるように、メモリ要素304は、アプリケーション318を記憶してもよい。様々な実施形態では、アプリケーション318は、ローカルメモリ308、1つ以上の大容量記憶デバイス310内に記憶されてもよく、あるいは、それらローカルメモリ及び大容量記憶デバイスとは別個であってもよい。データ処理システム300はさらに、アプリケーション318の実行を容易にすることが可能なオペレーティングシステム(
図8には示さず)を実行してもよい点を理解されたい。アプリケーション318は、実行可能プログラムコードの形態で実装されており、データ処理システム300によって、例えばプロセッサ302によって、実行されることができる。アプリケーションの実行に応答して、データ処理システム300は、本明細書で述べられる1つ以上の動作又は方法ステップを実行するように構成されてもよい。
【0096】
本発明の様々な実施形態は、コンピュータシステムと共に使用するためのプログラムプロダクトとして実装されてもよく、このプログラムプロダクトのプログラムは、(本明細書で説明される方法を含めた)実施形態の機能を定義する。一実施形態では、このプログラムは、様々な非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に含まれることができ、本明細書で使用されるとき、「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」という表現は、全てのコンピュータ可読媒体を含むが、唯一の例外は一時的な伝搬信号である。別の実施形態では、このプログラムは、様々な一時的コンピュータ可読記憶媒体上に含まれることができる。例示的なコンピュータ可読記憶媒体としては、限定するものではないが、(i)情報が永続的に記憶される、書き込み不可記憶媒体(例えば、CD-ROMドライブによって読み取り可能なCD-ROMディスク、ROMチップ、又は任意のタイプの不揮発性固体半導体メモリ等の、コンピュータ内部の読み出し専用メモリデバイス)、及び(ii)変更可能な情報が記憶される、書き込み可能記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ、ディスケットドライブ若しくはハードディスクドライブ内部のフロッピーディスク、又は任意のタイプのランダムアクセス固体半導体メモリ)が挙げられる。コンピュータプログラムは、本明細書で述べられるプロセッサ302上で実行されてもよい。
【0097】
本明細書で使用される用語法は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであり、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用されるとき、用語「含む」及び/又は「含んでいる」は、記述された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するものであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在若しくは追加を排除するものではない点が、さらに理解されるであろう。
【0098】
以下の請求項における全てのミーンズプラスファンクション又はステッププラスファンクションの要素の、対応する構造、材料、行為、及び均等物は、具体的に特許請求される他の特許請求要素と組み合わせて機能を実行するための、任意の構造、材料、又は行為を含むことが意図される。本発明の実施形態の説明は、例示を目的として提示されてきたが、網羅的であるか、又は開示された形態の実装形態に限定されることを意図するものではない。本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、多くの修正形態及び変形形態が当業者には明らかとなるであろう。実施形態は、本発明の原理及び一部の実際的応用を最良に説明し、想到される特定の用途に適するような様々な修正を有する様々な実施形態に関して、他の当業者が本発明を理解することを可能にするために、選択及び説明されるものとした。
【国際調査報告】