(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-27
(54)【発明の名称】アクセス性のあるブランコ
(51)【国際特許分類】
A63G 9/02 20060101AFI20230920BHJP
【FI】
A63G9/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515134
(86)(22)【出願日】2021-09-02
(85)【翻訳文提出日】2023-04-19
(86)【国際出願番号】 US2021048840
(87)【国際公開番号】W WO2022051477
(87)【国際公開日】2022-03-10
(32)【優先日】2020-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523078513
【氏名又は名称】ランドスケープ・ストラクチャーズ・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】LANDSCAPE STRUCTURES INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ロルソン,ダリル・ティー
(72)【発明者】
【氏名】ツチャン,マシュー・エー
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ,ブライアント・エー
(72)【発明者】
【氏名】ケラー,トーマス・エル
(72)【発明者】
【氏名】ヴフタール,ケント・ディー
(57)【要約】
ブランコ遊技装置(100)は、スイングプラットフォーム(112)を含む。ブランコ遊技装置(100)は、また、スイングプラットフォーム(112)に連結されたスカート(116)を含み、スカート(116)は、スイングプラットフォーム(112)がスイング動作して移動する際にスイングプラットフォーム(112)の下の領域を埋める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブランコ遊技装置であって、
スイングプラットフォームと、
前記スイングプラットフォームに連結され、当該スイングプラットフォームがスイング動作して移動する際に当該スイングプラットフォームの下の領域を埋めるスカートと
を備える、ブランコ遊技装置。
【請求項2】
前記スイングプラットフォームの上面の法線が、重力に対応するベクトルに対して実質的に平行である、請求項1に記載のブランコ遊技装置。
【請求項3】
前記上面が、車椅子連結装置を備える、請求項2に記載のブランコ遊技装置。
【請求項4】
前記スイングプラットフォームの、スイングの一端の近くでプラットフォームを減速させるように構成された衝撃吸収システムを更に備える、請求項3に記載のブランコ遊技装置。
【請求項5】
前記スイングプラットフォームの、スイングの第2の端の近くでプラットフォームを減速させるように構成された第2の衝撃吸収システムを更に備える、請求項4に記載のブランコ遊技装置。
【請求項6】
1つ以上の利用者エリアと、前記利用者エリアに近接する1つ以上のサポートバーとを更に備える、請求項1に記載のブランコ遊技装置。
【請求項7】
前記利用者エリアの利用者から前記サポートバーに作用させた力で前記スイングプラットフォームの動作が生じるように、前記サポートバーがスイングアームに連結している、請求項7に記載のブランコ遊技装置。
【請求項8】
前記スイングプラットフォームの初期のスイング動作をアシストするように構成された加速アセンブリを更に備える、請求項1に記載のブランコ遊技装置。
【請求項9】
前記スイングプラットフォームの初期のスイング動作をアシストするように構成された第2の加速アセンブリを更に備える、請求項8に記載のブランコ遊技装置。
【請求項10】
ブランコ遊技装置であって、
フレームと、
1つ以上のスイングアームを介して前記フレームに連結されたスイングプラットフォームと、
スイングプラットフォーム上の利用者エリアと、
前記利用者エリアの近くで前記スイングアームに連結されたサポートバーと
を備える、ブランコ遊技装置。
【請求項11】
前記サポートバーが、当該サポートバーの重量を保持するが、追加の力で当該サポートバーを動かすことができるように構成された摩擦部材を含む、請求項10に記載のブランコ遊技装置。
【請求項12】
利用者エリア背部を更に含み、前記利用者エリア背部と前記サポートバーとが車椅子を所定の位置に保持するように構成されている、請求項11に記載のブランコ遊技装置。
【請求項13】
前記スイングプラットフォームと地面との間の空間を埋めるように構成されたスカートを更に備える、請求項10に記載のブランコ遊技装置。
【請求項14】
前記スカートが、前記スイングプラットフォームの空洞内に嵌合する壁構造を備える、請求項13に記載のブランコ遊技装置。
【請求項15】
前記スカートがレールに連結されており、前記スイングプラットフォームがスイングする際、前記スカートが前記レールに沿って直線的に移動する、請求項14に記載のブランコ遊技装置。
【請求項16】
ブランコ遊技装置であって、
フレームと、
1つ以上のスイングアームを介して前記フレームに連結されたスイングプラットフォームと、
前記スイングプラットフォームがスイングする間、前記スイングプラットフォームが最大スイング位置に近づくと減速するように構成された衝撃吸収システムと
を備える、ブランコ遊技装置。
【請求項17】
前記衝撃吸収システムが空気圧シリンダーを備える、請求項16に記載のブランコ遊技装置。
【請求項18】
利用者が前記スイングプラットフォームにスイング力を加えたときに、前記スイングプラットフォームに加速力を加える加速装置を更に備える、請求項16に記載のブランコ遊技装置。
【請求項19】
前記スイングプラットフォームが地表面のレベルと実質的に平行に保たれるように、前記1つ以上のスイングアームが、前記フレームに2つ以上の点で連結している、請求項16に記載のブランコ遊技装置。
【請求項20】
スイングする際に前記スイングプラットフォームの下を直線的に移動するように構成されたスカートを更に備える、請求項16に記載のブランコ遊技装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
遊具場環境には独自の設計上の課題がある。遊具場はメンテナンスを少なくするように設計されており、部品の交換までに何年もかかることがある。また遊具場は冬の雪や氷だけでなく、夏の猛暑や降水にも耐えるように設計されている。また遊具場の多くは、殆ど又は全く監視のない子供たちが使用できるようにも設計されている。子供たちは遊具場で重要な運動能力や対人スキルを習得する。その目的のために、遊具場環境内のインタラクティブな構造物には様々な身体能力を持つ子供たちがアクセスできることが重要である。しかし、何よりも、遊具場の構造物や装置が利用者にとって安全であることが不可欠である。
【発明の概要】
【0002】
ブランコ遊技装置はスイングプラットフォームを含む。またブランコ遊技装置は前記スイングプラットフォームに連結され、当該スイングプラットフォームがスイング動作して移動する際に当該スイングプラットフォームの下の領域を埋めるスカートをも含む。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図2】
図2は中立位置にあるブランコの一例を示す、前方斜視図である。
【
図3】
図3は最大スイング位置にあるブランコの一例を示す、前方斜視図である。
【
図4】
図4は最大スイング位置にあるブランコの一例を示すコンポーネント図である。
【
図5】
図5はパネルを取り外した状態で、最大スイング位置にあるブランコの一例を示すコンポーネント図である。
【
図6】
図6は中立スイング位置にあるブランコの一例を示すコンポーネント図である。
【
図7】
図7はサポートバーを上げた状態のブランコの一例を示す斜視図である。
【
図8】
図8はサポートバーを下げた状態のブランコの一例を示す斜視図である。
【
図9】
図9はサポートバーを示すコンポーネント図である。
【
図11】
図11はレールと衝撃吸収システムの一例を示すコンポーネント図である。
【
図15】
図15はスカートの一例を示す前コンポーネント図である。
【
図16】
図16はプラットフォームの一例を示す斜視図である。
【
図17】
図17はサーフィスを取り外した状態でのプラットフォームの一例を示す斜視図である。
【
図18】
図18はシートアセンブリの一例を示す斜視図である。
【
図19】
図19はシートアセンブリの一例を示す斜視図である。
【
図21】
図21はフレームの一例及びスイングアームの一例を示す斜視図である。
【
図22】
図22はフレームの一例及びスイングアームの一例を示す斜視図である。
【
図23】
図23は2つのランプを有するブランコの一例を示す後面図である。
【
図24】
図24は衝撃吸収システムの一例を示すコンポーネント図である。
【
図25】
図25は衝撃吸収システムの一例を示すコンポーネント図である。
【
図30】
図30はリンケージアセンブリの一例を示す斜視図である。
【
図31】
図31は格納された加速アセンブリの一例を示す斜視図である。
【
図32】
図32は拡張された加速アセンブリの一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
遊具場の構造がより包括的になるに従い、望まれる態様の1つは、車椅子利用者だけでなく、車椅子以外の利用者にも安全に馴染めるブランコ装置である。ブランコ遊技装置は様々な身体能力の車椅子利用者にとって安全でなければならず、車椅子利用者が装置をスイングさせるスイング機構とインタラクティブとなり得るように設計することができる。また、ブランコ装置は、車椅子利用者が他者の補助なしにブランコ装置を使用できるように構築及び設置してもよい。
【0005】
安全上の理由から、ブランコ装置は実質的に如何なる利用者でも何らかのスイング動作を起動させることができるが、怪我を防止し又は利用者が装置から投げ出されるのを防止する最大の加速/減速が達成されるよう制御することができる。更に利用者が安全な乗車位置にいることを知ることができるように、駐車する車椅子の収容エリアを規定してもよい。
【0006】
以下により詳細に説明するように、ここに開示される例の少なくともいくつかは、これらのニーズに対処するものである。例えば、いくつかの例において、車椅子に乗る利用者は外部移乗システムを使わずにブランコ装置に直接乗り降りすることができる。いくつかの実施例において、ランプがブランコ装置につながっている。
【0007】
図1は遊技ブランコ100の一例を示す斜視図である。図示されるように遊技ブランコ100は、ランプ104、フレーム106、プラットフォーム112、スイングアーム114及び利用者エリア108を含む。他の例において、ブランコ100は、追加の、異なる又はより少ないコンポーネントを含むことができる。
【0008】
フレーム106は足場101を介して地面に結合されるが、他の例において、フレーム106は他の方法で地面に結合されてもよい。例えばフレーム106は締結具を介して固定することができる。図示のフレーム106は2つの支持部材107により連結された2つのアーチ状の構造を含む。他の例において、フレーム106は他の方法で形成することができる。他の例において、支持部材107の数が異なっていてもよい。
【0009】
フレーム106はスイングプラットフォーム112の重量を支える4つのスイングアーム114に連結されている。図示には4つのスイングアーム114があるが、他の例において、異なる数量のスイングアーム114があってもよい。例えばプラットフォーム112の両側に2つのスイングアーム114を連結することができる。この例では、プラットフォーム112はスイングするときに傾く。図示の4つのスイングアーム114を連結して構成する利点は、プラットフォーム112がスイングするときに傾かず、地面に対し実質的に平行に留まることにある。プラットフォーム112を水平に維持することは、プラットフォーム112上の車両が潜在的な傾きにより転動するのを防止するのに役立つ。
【0010】
ランプ104があることにより、とりわけ車輪付き装置がプラットフォーム112に容易にアクセス可能となる。いくつかの例において、プラットフォーム112が周囲の地面と水平である場合にはランプ104は必須ではない。2つの異なるタイプの利用者エリア108が開示される。第1の利用者エリア108は、利用者が自由に座ることができる席を有する。第2の利用者エリア108は、車椅子が駐車できるオープンエリアと、車椅子がプラットフォーム112から後方に転落しないような背部とを有する。いくつかの例において、これら利用者エリア108の異なる組み合わせが可能である。後述するように如何なる身体能力の利用者も補助なしで本ブランコシステムを利用することができる。
【0011】
図2は中立位置にあるブランコの一例を示す、前方から見た斜視図である。この中立位置では、利用者はランプ104からプラットフォーム112へ比較的容易に移乗することができる。図示されるように、利用者がブランコの反対側から落下するのを防止するためのストップ113が備えられている。他の例において、ストップ113が不要となるように、もう1つのランプ104をブランコの反対側に配置することができる。例えば
図23を参照。いくつかの例において、ストップ113は取り外しが可能であり又は格納可能である。例えば、もう1つのストップ113がランプ104に類似するものであり、利用者がランプ104を登るときのストップ113を低く設けてプラットフォーム112に乗ることができるようにしてもよい。
【0012】
図3は最大スイング位置にあるブランコ100の一例を示す、前方から見た斜視図である。ここでの最大スイング位置は、プラットフォーム112が3インチ上昇し、且つ、中立位置から横方向に25インチ変位することを含む。他の例において、高さ及び/又は横方向の変位は、より大きくても又はより小さくてもよい。この図からわかるように、プラットフォーム112の持ち上げにより変位した空間を埋めるためのスカート116が備えられている。これにより、利用者やその他の物体がプラットフォーム112の下に引っ掛かるのを防止することができる。また、プラットフォーム112の下の領域を「掃引」すなわちクリアにすることもできる。
【0013】
図4は最大スイング位置にあるブランコ100の一例を示すコンポーネント図である。図示されるように、プラットフォーム112にはバンパー118がある。バンパー118はスイングするプラットフォーム112の障害となる物体との衝撃を緩和する。いくつかの例において、追加のバンパー118がスカート116に備えられてもよい。図示されるようにスカート116はスイープ120を含む。スイープ120は、図示されるように、地面によりよく対応した柔軟性のあるコンポーネントを備える。図示されるように、スイープ120はベルト材を含む。他の例において、スイープ120は、例えば、ブラシ、発泡材、膨張材、バネ仕掛けの物体など他の材料を含むことができるが、但しこれらに限定されない。
【0014】
図5はコンポーネントを取り外した状態で、最大スイング位置にあるブランコ100の一例を示すコンポーネント図である。この図において、スカート116とプラットフォーム112の連結構造を示すために、プラットフォーム112から1つ又はそれ以上のコンポーネントが取り外されている。最大スイング位置においてプラットフォーム112とスカート116との間に、まだいくつかのオーバーラップがあってもよい。このオーバーラップはスカート116がプラットフォーム112の下から「抜け出す」ことや、プラットフォーム112からスカート116の上に「浮かぶ」ことを防止する。当然ながら、プラットフォーム112とスカート116との分離を防止するため、例えば、締結具のような連結機構を備えることができる。
【0015】
図6は中立スイング位置にあるブランコ100の一例を示すコンポーネント図である。この図において、スカート116がまだ地面にあり、プラットフォーム112が地面に近いため、プラットフォーム112とスカート116とのオーバーラップが大きく増加している。この例では、プラットフォーム112は地面に対し3インチ近い。
【0016】
図7はサポートバー110を上げた状態のブランコ100の一例を示す斜視図である。サポートバー110は、プラットフォーム112が移動中に利用者を所定位置に維持するために備えられている。この図において、サポートバー110は、利用者が利用者エリア108にアクセスできるよう上の位置にある。例えば、利用者はシートに座ることができ又はサポートバー110近くに車椅子を置くことができる。サポートバー110は、サポートバー110の障害となる如何なる物体との衝撃を緩和するバンパー122を含む。サポートバー110はヒンジ124を介してスイングアーム114と連結している。サポートバー110がスイングアーム114に連結しているので、利用者は、漕ぎ/押し/引きの動作をして、プラットフォーム112上に居ながらプラットフォーム112をスイングすることができる。他の例において、サポートバー110は利用者エリア108のシートに連結している。
図8はサポートバーを下げた状態のブランコの一例を示す斜視図である。この図において、利用者はサポートバー110を握りプラットフォーム112をスイングさせる力を付与することができる。
【0017】
図9はサポートバーを示すコンポーネント図である。この図において、ヒンジ124を透明にして、サポートバー110の動きを妨げる摩擦装置126の一例が示されている。この場合、摩擦装置126はスプリング及びベルト材を含む。締結具128を締め付けることで、摩擦装置126により作用する摩擦力を増加させることができる。他の例において、摩擦装置126は、より少ないまたは他のアイテムを含むことができる。いくつかの例において、摩擦以外の力が、サポートバー110の動きを妨げるために用いられてもよい。
【0018】
図10はブランコ100の一例を示す断面図である。図示されるように、断面はプラットフォーム112の長手に沿って取られている。ここには地盤装置140が表されている。地盤装置140は地面に結合している。一例において、地盤装置140はコンクリートの基礎を介して地面に結合している。地盤装置140は他の方法で地面に結合されてもよい。地盤装置140は、スカート116のレール132に連結するローラーガイド134を含む。図示されるようなローラーガイド134は、ウレタン又はナイロンのコンポーネントとボールベアリングとを含む。ローラーガイド134は他のアイテムを含むことができる。ローラーガイド134は、プラットフォーム112がスイングして前後に移動する際に、地盤装置140と共に静止したままスカート116を(レール132を介して)案内する。ローラーガイド134とのこの接触は、一例において、地面と平行な一軸のみスカート116の移動を許容する。他の例において、ローラーガイド134は、他の次元においてある程度の移動を許容するものでもよい。例えば、スカート116は平坦ではない表面に追従することができる。
【0019】
衝撃吸収システム130もまた開示される。開示された例において、衝撃吸収システム130は6インチトラベルの空気圧シリンダーを含む。スイング限界に近づくと、プラットフォーム112、スカート116及び/又は他のコンポーネントが空気圧シリンダーのシャフトに接触する。シャフトがシリンダー内に押し戻されると、プラットフォーム112が硬い物体に接触した場合に存在するような衝撃効果を発生させることなく、プラットフォーム112をゆっくりと減速させるための減速力が増加する。当然ながら、例えば、圧延ベルト材、エアブレーキ、タイヤなどの圧縮性材料のような他の減速手段もある。
【0020】
図示されるように、スカート116のみが地盤装置140に支持され、そしてプラットフォーム112はフレーム106を介して上方から支持されている。他の例において、プラットフォーム112は、少なくとも部分的に、地盤装置140に支持されてもよい。
図11はプラットフォーム、スカートアセンブリの一例を示すコンポーネント図である。
【0021】
図12はブランコ100の一例を示す、下方から見た斜視図である。この図において、プラットフォーム112とスカート116との間の嵌合構造が表されている。いくつかの例において、プラットフォーム112とスカート116との間に摩擦低減装置を設けることができる。例えば、プラットフォーム112とスカート116のいずれかのローラーベアリングのセット。或いは例えば、プラットフォーム112とスカート116との接触面に何らかの低摩擦材料が用いられる。例えば、プラットフォーム112とスカート116との間に潤滑剤が施される。図示されるように、スカート116にプラットフォーム112を取り付ける物理的な機構は存在しない。スカート116は、単にプラットフォーム112のフレーム/パネル内に嵌合しているだけであり、この接触によってプラットフォーム112と連動する。他の例において、プラットフォーム112とスカート116とを取り付ける物理的な機構が存在してもよい。
【0022】
図13はスカート116の一例を示す、上方から見た斜視図である。図示されるように、レール132はスカート116の一部である。他の例において、レール132が地盤装置140の一部であり、ローラー134がスカート116の一部である。図示されるように、衝撃吸収システム130は地盤装置140に連結している。他の例において、衝撃吸収システム130はスカート116及び/又はプラットフォーム112に連結している。
【0023】
図14はスカート116の一例を示す平面図である。スカート116は長方形構造の4つの壁143を含む。壁143により形成される壁構造はプラットフォーム112の下の領域を埋める。いくつかの例において、壁143は、その領域に実質的にアクセスできないプラットフォーム112の下の領域全体を埋める。他の例において、壁143は、プラットフォーム112の下の領域全体よりも狭い、プラットフォーム112の下の領域を埋める。図示されるように、スカート116はレール132に連結されたフレームを含む。このフレームは4本のブレイス141を含む。他の例において、フレームはより多い又はより少ないブレイス141を含むことができる。他の例において、フレームは他のコンポーネントを含む。この図において、長方形のスカート116及びプラットフォーム112が表されている。他の例において、スカート116及びプラットフォーム112は別の形状であってもよい。例えば楕円形、卵形、円形、矩形、星形など。
【0024】
図15はスカート116の一例を示す前コンポーネント図である。この図に示されるように各レール132には2つの異なる方向のローラー134がある。これは1軸以上の移動を減じる。例えば、1番目の方向が1番目の軸の動きを妨げ、2番目の直交する方向が、1番目の軸に実質的に直交する2番目の軸の動きを妨げる。いくつかの例において、ローラー134は、レール132に対し当該ローラーを締め付けて、「緩み」又はバックラッシュを減らすよう調整することができる。いくつかの例において、垂直軸を調整するローラー134は、レール132と完全には直角ではない面に従うことができるように、スカート116の下方への移動を可能にする。
【0025】
図16はプラットフォームの一例を示す斜視図である。図示されるように、プラットフォーム112は3つのサーフィスパネル144を含む。他の例において、パネル144の数が異なる。パネル144は耐候性材料を含むことができる。図示されるように、プラットフォームは片側に2つのバンパー118を含む。他の例において、バンパー118の数が異なる。プラットフォーム112は両側に2つのサイドパネル145を含む。他の例において、サイドパネル145の数が異なる。
【0026】
図17はサーフィスを取り外した状態でのプラットフォームの一例を示す斜視図である。この図において、フレームコンポーネント143が表されている。他の例において、異なる数のフレームコンポーネント143が提供されてもよい。
【0027】
図18及び19は利用者エリア108と総称される利用者エリア108-1及び108-2の例を示す斜視図である。利用者エリア108-1は利用者が座るためのシート146を含む。利用者エリア108-2は、利用者が立つことができ、又は利用者が座るための椅子を配置できるベイ148を含む。図示されるように、利用者エリア108-1及び108-2がある。他の例において、2つの利用者エリア108-1があり、利用者エリア108-2がなくてもよい。他の例において、2つの利用者エリア108-2があり、利用者エリア108-1がなくてもよい。双方のエリア108は、プラットフォーム112からの物体の落下を防止するのに役立つ背部150を含む。背部150は、プラットフォーム112がスイング中、物体に接触する場合のパッドを含むこともできる。背部150は、プラットフォーム112上に車椅子を固定することにも役立つことができる。背部150(又は他の代替のコンポーネント)とサポートバー110の組み合わせのみでも、車椅子に乗る利用者をプラットフォーム112の所定の位置に保持するのに十分な場合がある。他の例において、プラットフォーム112上に車椅子を固定するために、他の固定機構、例えば、ストラップ、フック、チェーン、バンプ又はグローブなどの他の固定機構を用いることができるが、但しこれらに限定されない。
【0028】
図20はランプ104の一例を示す斜視図である。ランプ104は2つのパネル152を含む。他の例において、より多い又はより少ないパネル152を含むことができる。図示されるようなパネル152は排水孔を含むことができる。他の例においてパネル152は他の材料を含むものでもよい。ランプ104はレール153を含む。
【0029】
図21はフレーム106の一例及びスイングアーム114の一例を示す斜視図である。図示されるように、フレーム106、スイングアーム114及びサポートバー110は円形チューブを含む。対向するスイングアーム114のセットはブレイス115を介して連結されている。他の例において、これらのコンポーネントが他の非円形チューブを含むことができる。いくつかの例において、対向するスイングアーム114のセットは、ブレイス115の数が異なっていてもよい。
【0030】
図22はフレームの一例及びスイングアーム114の一例を示す斜視図である。図示されるように、スイングアーム114は若干曲がっている。他の例において、直線状であってよく、異なるタイプの曲がりや形状であってもよい。いくつかの例において、スイングアーム114は、利用者が携わる、漕ぎ-スイング動作を改善するよう成形されている。
【0031】
図23は2つのランプを有するブランコの一例を示す後面図である。図示されるように、ストップ113はプラットフォーム112から取り外されており、2つのランプ104がプラットフォーム112の各側に備えられている。
【0032】
図24は衝撃吸収システム130の一例を示すコンポーネント図である。図示されるように、衝撃吸収システム130はバンパー131を含み、空気圧緩衝装置を含まない。いくつかの例において、バンパー130はベルト材を含む。
【0033】
図25は衝撃吸収システム130の一例を示すコンポーネント図である。図示されるように、衝撃吸収システム130はバンパー131を含み、2つの空気圧アセンブリ133を含む。いくつかの例において、空気圧アセンブリ133は油圧アセンブリであってもよい。他の例において、アセンブリ133は異なるタイプの衝撃吸収システム130を含むことができる。
【0034】
図26は加速アセンブリ200の例を示す斜視図である。この図において、利用者が初めにプラットフォーム112に力を加えたときにプラットフォーム112の加速を補助するよう構成された加速アセンブリ200が備えられる。これにより、様々な力量と身体能力を持つ利用者がスイング動作を開始することができる。いくつかの例において、加速アセンブリ200もまたプラットフォーム112の中心を占める。
【0035】
図27は加速アセンブリの一例を示す側面図である。加速アセンブリ200は、リンケージ202、カプラー204、スプリング206及びカプラー208を含む。図示されるように、スプリング206はリンケージカプラー204とカプラー208との間に掛け渡されている。スプリング206は、図示されるように、引張バネを含む。他の例において、スプリング206は、例えば引張棒バネなどの異なるタイプのバネを含むことができる。他の例において、スプリング206は、カプラー204とカプラー208との間に力を作用させる他の任意の機構を含むことができる。スプリング206は、カプラー204ひいてはリンケージ202に力を与える。下部リンケージ202はレール132に連結している。上部リンケージ202はプラットフォーム112の一部に連結している。
【0036】
図28は加速アセンブリ200の例を示す斜視図である。図示されるように、カプラー208はプラットフォーム112のフレーム211に締結具209を介して連結している。他の例において、カプラー208は他の方法でフレーム211に連結してもよい。図示されるように、対向する側のリンケージ202の機構は反対の方向を向いている。こうすれば、一方の機構のリンケージ202間の角度が減少したとき、反対側の機構のリンケージ202間の角度が増加する。リンケージ間の角度はスプリング206によりプラットフォーム112に加えられる力に影響する。したがって、均等力のスプリング206同士は互いに相殺されない。
【0037】
図29は加速アセンブリの一例を示す側面図である。図示されるように、スプリング206はカプラー208に連結している。
【0038】
図30は加速アセンブリの一例を示すコンポーネント斜視図である。リンケージアセンブリ200のコンポーネントは、金属及び/又は合成/プラスチックコンポーネントを含むことができる。いくつかの例において、リンケージは低摩擦ベアリングを介して互いに連結している。
【0039】
図31は格納された加速アセンブリ200の一例を示す斜視図である。この位置では、リンケージ202は互いに鋭角をなす。
図32は拡張された加速アセンブリ200の一例を示す斜視図である。この位置では、リンケージ202は互いに鈍角をなす。リンケージの角度によって、スプリング206がプラットフォーム112に作用する力が異なる。したがって、対向するスプリング206同士の力が互いに相殺されない。
【0040】
前述の図において、示されているスプリング206がカプラー208まで伸びていないものがある。これはCADの画像生成エラーであり、スプリング206のカプラー208への接続が考慮されるべきことを明示する。
【国際調査報告】