(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-27
(54)【発明の名称】カテーテルドレッシングおよび/もしくは固定デバイス、システム、および方法、ならびに静脈内部位状態検出のための製品
(51)【国際特許分類】
A61M 5/168 20060101AFI20230920BHJP
A61M 5/142 20060101ALI20230920BHJP
A61M 5/172 20060101ALI20230920BHJP
A61M 25/02 20060101ALI20230920BHJP
【FI】
A61M5/168 512
A61M5/142 522
A61M5/172
A61M25/02 502
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515710
(86)(22)【出願日】2021-09-08
(85)【翻訳文提出日】2023-05-09
(86)【国際出願番号】 US2021049401
(87)【国際公開番号】W WO2022055956
(87)【国際公開日】2022-03-17
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリック カート ウィット
(72)【発明者】
【氏名】アシュレイ レイチェル ローゼンバーグ
【テーマコード(参考)】
4C066
4C267
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066FF01
4C066FF04
4C066LL18
4C066QQ65
4C066QQ77
4C066QQ82
4C267AA02
4C267BB24
4C267BB40
4C267CC05
4C267HH08
(57)【要約】
第1の温度センサによって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するステップと、温度センサのアレイによって、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップであって、複数の位置のそれぞれは第1の位置から離間しており、および複数の位置は第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含むステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいてドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、警告状態を決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによってユーザに対して警告を生成するステップとを含み得る方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテル用のドレッシングおよび/または固定デバイスの第1の温度センサによって、前記カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するステップと、
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの温度センサのアレイによって、前記患者の前記身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップであって、前記複数の位置のそれぞれは、前記第1の位置から離間しており、および前記複数の位置は、前記第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含むステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値に基づいて、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、
前記警告状態を決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記第1の温度センサによって、前記患者の前記身体上の前記第1の位置における第1の参照測定値を取得するステップと、
温度センサの前記アレイによって、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における複数の参照測定値を取得するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の参照測定値と前記複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も離れた位置における参照測定値と、前記複数の位置の前記残りの位置のそれぞれにおける参照測定値それぞれとの間の複数の第2の温度差を決定するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記複数の第1の温度差および前記複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、前記少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つのプロセッサによって、前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も離れた位置における前記複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記複数の位置のうちの前記第1の位置から前記最も離れた位置における前記温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したことに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの前記2つ以上の温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
少なくともプロセッサによって、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの温度測定値のそれぞれが前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの第2の温度センサによって、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度の測定値を取得するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定するステップと、
少なくともプロセッサによって、注入動作の確認を前記患者の記録と関連付けて記憶するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な前記第1の変化の後の前記第2の温度の第2の経時変化を決定するステップと、
前記第2の温度の前記第2の経時変化が前記フラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促す前記ユーザに対するプロンプトを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定するステップと、
前記少なくとも1つの変化パターンが前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサによって、前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定するステップをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の位置、および前記複数の位置のうちの前記第1の位置に最も近い位置は、前記カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および前記方法は、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値と前記複数の位置のうちの前記第1の位置に前記最も近い位置における前記複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化が、しきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記第1の温度測定値と前記複数の位置のうちの前記第1の位置に前記最も近い位置における前記複数の温度測定値のうちの前記温度測定値との間の前記変化が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサによって、しきい値温度上昇を満たす、(i)前記複数の位置のうちの最も遠い位置から前記第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)前記第1の温度測定値と前記複数の位置のうちの前記最も遠い位置における前記第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定するステップと、
(i)および(ii)のうちの前記少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップとをさらに含み、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの第2の温度センサによって、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の位置と前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定するステップと、
温度低下が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値と、(i)今回および前記今回より少なくとも1回前の前記第2の温度測定値、ならびに(ii)前記複数の位置のうちで前記第1の位置よりも前記カテーテル挿入部位からより離れている位置の温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したことに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに含み、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および前記方法は、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記定期的な割合を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの温度センサの複数のアレイによって、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における前記複数の温度測定値を取得するステップをさらに含み、前記複数のアレイは、前記カテーテル注射部位の周りで離間している、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のアレイは、前記カテーテル注射部位を取り囲む円周の周りに離間しており、および前記複数のアレイの個々のアレイに関連する前記複数の位置のうちの位置は、前記カテーテル注射部位から複数の異なる距離で径方向に離間している、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のアレイのうちのアレイは、前記第1の温度センサを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、前記患者の前記身体における前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位への取付けのために前記支持部材の配向を示すマークまたは開口を含み、および前記マークまたは開口は、前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位と位置合わせされる、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、支持部材を含み、前記支持部材は、前記第1の温度センサおよび前記複数の温度センサを含み、および前記支持部材は、接着層をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、抗菌ディスクを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
システムであって、
患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する前記患者の前記身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、
前記患者の前記身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサの前記アレイの温度センサのそれぞれは、前記第1の温度センサから離間しており、および温度センサの前記アレイは、前記第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルに関連する警告状態を決定し、および
前記警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する
ようにプログラムおよび/または構成された1または複数のプロセッサと、
を含む、カテーテル用の前記ドレッシングおよび/または固定デバイスを備える、システム。
【請求項22】
前記第1の温度センサは、前記患者の前記身体上の前記第1の位置における第1の参照測定値を取得するようにさらに構成され、温度センサの前記アレイは、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における複数の参照測定値を取得するようにさらに構成され、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の参照測定値と前記複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定することと、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける参照測定値と、温度センサの前記アレイの前記残りの温度センサのそれぞれにおける参照測定値それぞれとの間の複数の第2の温度差を決定することと、
前記複数の第1の温度差および前記複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定することと、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、前記少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記1または複数のプロセッサは、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから前記最も離れた温度センサにおける前記温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの前記2つ以上の温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの温度測定値のそれぞれが前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項26】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、前記第2の温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度の測定値を取得するように構成され、前記第2の温度センサは、前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイから離間しており、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することと、
注入動作の確認を前記患者の記録と関連付けて記憶することと、
フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な前記第1の変化の後の前記第2の温度の第2の経時変化を決定することと、
前記第2の温度の前記第2の経時変化が前記フラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促す前記ユーザに対するプロンプトを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項27】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定することと、
前記少なくとも1つの変化パターンが前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項28】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項30】
前記1または複数のプロセッサは、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定することを行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項27に記載のシステム。
【請求項31】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスが前記カテーテルおよび前記患者の前記身体に取り付けられたときに、前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに最も近い温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値と温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに前記最も近い温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値と温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに前記最も近い温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの前記温度測定値との間の変化が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項32】
前記1または複数のプロセッサは、
しきい値温度上昇を満たす、(i)温度センサの前記アレイのうちの最も遠い温度センサから前記第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)前記第1の温度測定値と、温度センサの前記アレイのうちの前記最も遠い温度センサにおける温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定することと、
(i)および(ii)のうちの前記少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項33】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、前記第2の温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、前記第2の温度センサは、前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイから離間しており、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度センサと、温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も遠い温度センサとの間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定することと、前記温度低下が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記第1の温度測定値と、(i)今回および前記今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)温度センサの前記アレイのうちで前記第1の温度センサよりも前記カテーテル挿入部位からより離れている温度センサの温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項34】
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および前記1または複数のプロセッサは、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記定期的な割合を決定することを行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項35】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、温度センサの複数のアレイを含み、温度センサの前記複数のアレイは、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における前記複数の温度測定値を取得するように構成され、および前記複数のアレイは、ドレッシングおよび/または固定デバイスの周りで離間している、請求項21に記載のシステム。
【請求項36】
前記複数のアレイは、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの平面内に規定される円の円周の周りに離間しており、および前記複数のアレイの個々のアレイに関連する温度センサは、前記円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記複数のアレイのうちのアレイは、前記第1の温度センサを含む、請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、前記患者の前記身体における前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位への取付けのために前記支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項39】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、支持部材を含み、前記支持部材は、前記第1の温度センサおよび前記複数の温度センサを含み、および前記支持部材は、接着層をさらに含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項40】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、抗菌ディスクを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項41】
カテーテル用のドレッシングおよび/または固定デバイスであって、
前記カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、
前記患者の前記身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサの前記アレイの温度センサのそれぞれは、支持部材上で前記第1の温度センサから離間しており、および温度センサの前記アレイは、前記第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値を1または複数のプロセッサに通信するように構成された有線またはワイヤレスの通信デバイスと、
を含む前記支持部材を備える、ドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項42】
前記1または複数のプロセッサをさらに備え、前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値に基づいて、前記カテーテル用の前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルに関連する警告状態を決定することと、
前記警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することと、
を行うようにプログラムおよび/または構成される、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項43】
前記第1の温度センサは、前記患者の前記身体上の前記第1の位置における第1の参照測定値を取得するようにさらに構成され、温度センサの前記アレイは、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における複数の参照測定値を取得するようにさらに構成され、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の参照測定値と前記複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定することと、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける参照測定値と、温度センサの前記アレイの前記残りの温度センサのそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差を決定することと、
前記複数の第1の温度差および前記複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定することと、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、前記少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項44】
前記1または複数のプロセッサは、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから前記最も離れた温度センサにおける前記温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項45】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの前記2つ以上の温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項46】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれが前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項47】
前記支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、前記第2の温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度の測定値を取得するように構成され、前記第2の温度センサは、前記支持部材上で前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイから離間しており、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することと、
注入動作の確認を前記患者の記録と関連付けて記憶することと、
フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な前記第1の変化の後の前記第2の温度の第2の経時変化を決定することと、
前記第2の温度の前記第2の経時変化が前記フラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促す前記ユーザに対するプロンプトを含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項48】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定することと、
前記少なくとも1つの変化パターンが前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項49】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、請求項48に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項50】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、請求項48に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項51】
前記1または複数のプロセッサは、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定すること、を行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項48に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項52】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスが前記カテーテルおよび前記患者の前記身体に取り付けられたときに、前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに最も近い温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値と、温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに前記最も近い温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値と、温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに前記最も近い温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの前記温度測定値との間の変化が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項53】
前記1または複数のプロセッサは、
しきい値温度上昇を満たす、(i)温度センサの前記アレイのうちの最も遠い温度センサから前記第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)前記第1の温度測定値と、温度センサの前記アレイのうちの前記最も遠い温度センサにおける温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定することと、
(i)および(ii)のうちの前記少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項54】
前記支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、前記第2の温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、前記第2の温度センサは、前記支持部材上で前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイから離間しており、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度センサと、温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も遠い温度センサとの間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記温度低下が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記第1の温度測定値と、(i)今回および前記今回より少なくとも1回前の前記第2の温度測定値、ならびに(ii)温度センサの前記アレイのうちで前記第1の温度センサよりも前記カテーテル挿入部位から離れている温度センサの温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項55】
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および前記1または複数のプロセッサは、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定すること、を行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項56】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、温度センサの複数のアレイを含み、温度センサの前記複数のアレイは、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における前記複数の温度測定値を取得するように構成され、および前記複数のアレイは、前記支持部材の周りで離間している、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項57】
前記複数のアレイは、前記支持部材の平面内に規定される円の円周の周りに離間しており、および前記複数のアレイの個々のアレイに関連する温度センサは、前記円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している、請求項56に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項58】
前記複数のアレイのうちのアレイは、前記第1の温度センサを含む、請求項56に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項59】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、前記患者の前記身体における前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位への取付けのために前記支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項60】
前記支持部材は、前記第1の温度センサおよび前記複数の温度センサを含み、および前記支持部材は、接着層をさらに含む、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項61】
支持部材は、抗菌ディスクを含む、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項62】
コンピュータプログラム製品であって、プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、前記プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する前記患者の前記身体上の第1の位置に関連する第1の温度測定値を取得することと、
前記患者の前記身体上の複数の位置に関連する複数の温度測定値を取得することであって、前記複数の位置のそれぞれは、前記第1の位置から離間しており、および前記複数の位置は、前記第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、取得することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値に基づいて、前記カテーテルおよび/または前記カテーテル用のドレッシングおよび/または固定デバイスに関連する警告状態を決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値が満たされたのを決定したことに応答して、ユーザに対して警告を生成することとを行わせる、コンピュータプログラム製品。
【請求項63】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記患者の前記身体上の前記第1の位置に関連する第1の参照測定値を取得することと、
前記患者の前記身体上の前記複数の位置に関連する複数の参照測定値を取得することと、
前記第1の参照測定値と前記複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定することと、
前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も離れた位置における参照測定値と、前記複数の位置の前記残りの位置のそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差を決定することと、
前記複数の第1の温度差および前記複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定することと、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、前記少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせる、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項64】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も離れた位置における前記複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記複数の位置のうちの前記第1の位置から前記最も離れた位置における前記温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項65】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項66】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれが前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項67】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度を取得することと、
前記第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することと、
注入動作の確認を前記患者の記録と関連付けて記憶することと、
フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な前記第1の変化の後の前記第2の温度の第2の経時変化を決定することと、
前記第2の温度の前記第2の経時変化が前記フラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促す前記ユーザに対するプロンプトを含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項68】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定することと、
前記少なくとも1つの変化パターンが前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項69】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、請求項68に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項70】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、請求項68に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項71】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定することをさらに行わせる、請求項68に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項72】
前記第1の位置、および前記複数の位置のうちの前記第1の位置に最も近い位置は、前記カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の温度測定値と、前記複数の位置のうちの前記第1の位置に前記最も近い位置における前記複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値と、前記複数の位置のうちの前記第1の位置に前記最も近い位置における前記複数の温度測定値のうちの前記温度測定値との間の前記変化が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項73】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
しきい値温度上昇を満たす、(i)前記複数の位置のうちの最も遠い位置から前記第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)前記第1の温度測定値と、前記複数の位置のうちの前記最も遠い位置における前記第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定することと、
(i)および(ii)のうちの前記少なくとも1つを決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項74】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度測定値を取得することと、
前記第1の位置と、前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと、少なくとも1つのプロセッサによって決定することと、
前記温度低下が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記第1の温度測定値と、(i)今回および前記今回より少なくとも1回前の前記第2の温度測定値、ならびに(ii)前記複数の位置のうちで前記第1の位置よりも前記カテーテル挿入部位から離れている位置の温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと、少なくとも1つのプロセッサによって決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項75】
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定することをさらに行わせる、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項76】
前記複数の位置は、前記カテーテル注射部位を取り囲む円の円周の周りに離間した前記複数の注射の複数のアレイを含み、および前記複数のアレイの個々のアレイに関連する前記複数の位置の位置は、前記カテーテル注射部位から複数の異なる距離で径方向に離間している、請求項62に記載のコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1.分野
本開示は、一般に、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスに関し、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、静脈内部位状態検出のための温度感知のためのシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本願は、参照によりその開示の全体を本明細書に組み込む、2020年9月9日出願の「Catheter Dressing and/or Securement Device and System, Method, and Product for Intravenous Site Condition Detection」と題する米国仮出願第63/076,204号の優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0003】
2.技術的考察
感染したカテーテルにより、カテーテル挿入部位の温度が体表面の温度より高くなることが実証されている。臨床的には、身体がカテーテルに対して炎症反応を示し、これにより、カテーテルが皮膚に入るカテーテル挿入部位の周囲の局所的な温度が上昇する可能性がある。カテーテルによって導入される薬物に対する反応、静脈外に漏出する流体(例えば浸潤、溢出など)、身体内のピストン動作もしくは機械的なカテーテルの動きに対する反応、カテーテル表面上もしくはルーメン内に発生する細菌および生物膜などの感染性の病原体に対する免疫反応、身体もしくは周囲の温度に対するIV流体の温度、カテーテルの材料および表面に対する異物反応および/または同種のものなど、他にも多数のカテーテルに関係する局所的な温度差の原因がある可能性がある。
【0004】
参照によりその内容の全体が本明細書に組み込まれる、Silvah JH, Lima CM, Unamuno Mdo R, Schetino MA, Schetino LP, Fassini PG, Brandao CF, Basile-Filho A, Cunha SF, and Marchini JS disclose in their paper titled “Body surface infrared thermometry in patients with central venous catheter-related infections”, Einstein, (Sao Paulo), 2015 Jul-Sep, 13(3):364-9, doi: 10.1590/S1679-45082015AO3397は、カテーテル挿入部位に対する温度差が感染を示すことの証拠を開示している。さらに、カテーテル挿入部位における温度上昇は、カテーテルまたはカテーテル内を流れる流体によって引き起こされる感染および静脈炎またはその他の静脈への刺激の両方によるものである場合がある。さらに、カテーテル挿入部位における温度低下も、そうした温度低下は流体が注入から組織内に漏れたときに引き起こされる場合があるので、また問題を示している場合がある。この漏れた流体は、痛みを感じる程度の小さな結果をもたらす可能性もあるが、場合によっては、手足の喪失につながる組織の損傷をもたらす可能性がある。さらに、カテーテルチューブおよびその中を流れる流体も、投与される流体が患者の体温ではなく、室温であったり冷却されていたりすることが多いので、温度変化の原因になる場合がある。したがって、当技術分野では、静脈内部位状態検出のための改善された温度感知が必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Silvah JH,Lima CM,Unamuno Mdo R,Schetino MA,Schetino LP,Fassini PG,Brandao CF,Basile-Filho A,Cunha SF,Marchini JS,“Body surface infrared thermometry in patients with central venous catheter-related infections”,Einstein,(Sao Paulo),2015Jul-Sep,13(3):364-9,doi:10.1590/S1679-45082015AO3397
【発明の概要】
【0006】
したがって、静脈内部位状態検出のための温度感知のための改良されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が提供される。
【0007】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、方法であって、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第1の温度センサによって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するステップと、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの温度センサのアレイによって、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップであって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含むステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、警告状態を決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとを含む方法が提供される。
【0008】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、この方法は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第2の温度センサによって、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、をさらに含む。
【0009】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、システムであって、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサのアレイの温度センサのそれぞれは、第1の温度センサから離間しており、および温度センサのアレイは、第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定して、警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにプログラムおよび/または構成された1または複数のプロセッサとを含むカテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスを含む、システムが提供される。
【0010】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、このドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される。
【0011】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスであって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサのアレイの温度センサのそれぞれは、支持部材上で第1の温度センサから離間しており、および温度センサのアレイは、第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、第1の温度測定値および複数の温度測定値を1または複数のプロセッサに通信するように構成された有線またはワイヤレスの通信デバイスとを含む支持部材を含む、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスが提供される。
【0012】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、支持部材上で第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および有線またはワイヤレスの通信デバイスは、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および複数の温度測定値を1つまたは複数のプロセッサに通信するように構成される。
【0013】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、コンピュータプログラム製品であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、その少なくとも1つのプロセッサに、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置に関連する第1の温度測定値を取得することと、患者の身体上の複数の位置に関連する複数の温度測定値を取得することであって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、ことと、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、カテーテルならびに/またはカテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスに関連する警告状態を決定することと、少なくとも1つのしきい値が満たされたのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとを行わせるプログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読媒体を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0014】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、命令は、少なくとも1つのプロセッサに、カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度測定値を取得することと、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および複数の温度測定値に基づいて、カテーテルならびに/またはドレッシングおよび/もしくはカテーテルの固定デバイスに関連する警告状態を決定することと、をさらに行わせる。
【0015】
さらなる実施形態または態様を、以下の番号を付けた条項に記載する。
【0016】
条項1。方法であって、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第1の温度センサによって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するステップと、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの温度センサのアレイによって、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップであって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、ステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、警告状態を決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとを備える方法。
【0017】
条項2。第1の温度センサによって、患者の身体上の第1の位置における第1の参照測定値を取得するステップと、温度センサのアレイを用いて、患者の身体上の複数の位置における複数の参照測定値を取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における参照測定値と、複数の位置の残りの位置のそれぞれにおける参照測定値それぞれとの間の複数の第2の温度差を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定するステップと、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備える、条項1の方法。
【0018】
条項3。少なくとも1つのプロセッサを用いて、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定するステップと、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、条項1および2のいずれかの方法。
【0019】
条項4。少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定するステップと、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、条項1乃至3のいずれかの方法。
【0020】
条項5。少なくともプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定するステップと、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、条項1乃至4のいずれかの方法。
【0021】
条項6。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第2の温度センサによって、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定するステップと、少なくともプロセッサによって、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化の後の第2の温度の第2の経時変化を決定するステップと、第2の温度の第2の経時変化がフラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含む、条項1乃至5のいずれかの方法。
【0022】
条項7。少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定するステップと、少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項1乃至6のいずれかの方法。
【0023】
条項8。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、条項1乃至7のいずれかの方法。
【0024】
条項9。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、条項1乃至8のいずれかの方法。
【0025】
条項10。少なくとも1つのプロセッサによって、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定することをさらに含む。条項1乃至9のいずれかの方法。
【0026】
条項11。第1の位置、および複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置は、カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値と複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化が、しきい値温度を満たすと決定するステップと、第1の温度測定値と複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項1乃至10のいずれかの方法。
【0027】
条項12。少なくとも1つのプロセッサによって、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定するステップと、(i)および(ii)のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに含み、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項1乃至11のいずれかの方法。
【0028】
条項13。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第2の温度センサによって、カテーテルのカテーテルチュービングにおける第2の温度測定値を取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の位置と複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定することと、温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)複数の位置のうちで第1の位置よりもカテーテル挿入部位から離れている位置の温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定するステップと、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに含み、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項1乃至12のいずれかの方法。
【0029】
条項14。第1の温度測定値および複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、およびこの方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定するステップをさらに含む、条項1乃至13のいずれかの方法。
【0030】
条項15。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの温度センサの複数のアレイによって、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップをさらに含み、複数のアレイは、カテーテル注射部位の周りで離間している、条項1乃至14のいずれかの方法。
【0031】
条項16。複数のアレイは、カテーテル注射部位を取り囲む円周の周りに離間しており、および複数のアレイの個々のアレイに関連する複数の位置のうちの位置は、カテーテル注射部位から複数の異なる距離で径方向に離間している、条項1乃至15のいずれかの方法。
【0032】
条項17。複数のアレイのうちのアレイは、第1の温度センサを含む、条項1乃至16のいずれかの方法。
【0033】
条項18。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、患者の身体におけるカテーテルのカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークまたは開口を含み、およびマークまたは開口は、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位と位置合わせされる、条項1乃至17のいずれかの方法。
【0034】
条項19。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、支持部材を含み、支持部材は、第1の温度センサおよび複数の温度センサを含み、および支持部材は、接着層をさらに含む、条項1乃至18のいずれかの方法。
【0035】
条項20。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、抗菌ディスクを含む、条項1乃至19のいずれかの方法。
【0036】
条項21。システムであって、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサのアレイの温度センサのそれぞれは、第1の温度センサから離間しており、温度センサのアレイは、第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定し、警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにプログラムおよび/または構成された1または複数のプロセッサとを含むカテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスを備える、システム。
【0037】
条項22。第1の温度センサは、患者の身体上の第1の位置における第1の参照測定値を取得するようにさらに構成され、温度センサのアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の参照測定値を取得するように構成され、および1または複数のプロセッサは、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定し、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける参照測定値と温度センサのアレイの残りの温度センサのそれぞれにおける参照測定値それぞれとの間の複数の第2の温度差を決定し、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定し、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定し、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成される、条項21のシステム。
【0038】
条項23。1または複数のプロセッサは、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定し、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、条項21および22のいずれかのシステム。
【0039】
条項24。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定し、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含むこととをさらに含む、条項21乃至23のいずれかのシステム。
【0040】
条項25。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定し、および第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、条項21乃至24のいずれかのシステム。
【0041】
条項26。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定し、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶し、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化の後の第2の温度の第2の経時変化を決定し、および第2の温度の第2の経時変化がフラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含む、条項21乃至25のいずれかのシステム。
【0042】
条項27。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定し、および少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項21乃至26のいずれかのシステム。
【0043】
条項28。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1つまたは複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、条項21乃至27のいずれかのシステム。
【0044】
条項29。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、条項21乃至28のいずれかのシステム。
【0045】
条項30。1または複数のプロセッサは、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される。条項21乃至29のいずれかのシステム。
【0046】
条項31。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスがカテーテルおよび患者の身体に取り付けられたときに、第1の温度センサおよび温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値と温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定し、第1の温度測定値と温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項21乃至30のいずれかのシステム。
【0047】
条項32。1または複数のプロセッサは、しきい値温度上昇を満たす、(i)温度センサのアレイのうちの最も遠い温度センサから第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と、温度センサのアレイのうちの最も遠い温度センサにおける温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定し、(i)および(ii)のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項21乃至31のいずれかのシステム。
【0048】
条項33。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチュービングにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第1の温度センサと温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も遠い温度センサとの間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定し、温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、第1の温度測定値と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)温度センサのアレイのうちで第1の温度センサよりもカテーテル挿入部位から離れている温度センサの温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定し、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項21乃至32のいずれかのシステム。
【0049】
条項34。第1の温度測定値および複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および1または複数のプロセッサは、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される、条項21乃至33のいずれかのシステム。
【0050】
条項35。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、温度センサの複数のアレイを含み、温度センサの複数のアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成され、複数のアレイは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの周りで離間している、条項21乃至34のいずれかのシステム。
【0051】
条項36。複数のアレイは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの平面内に規定される円の円周の周りに離間しており、複数のアレイの個々のアレイに関連する温度センサは、円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している、条項21乃至35のいずれかのシステム。
【0052】
条項37。複数のアレイのうちのアレイは、第1の温度センサを含む、条項21乃至36のいずれかのシステム。
【0053】
条項38。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、患者の身体におけるカテーテルのカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む、条項21乃至37のいずれかのシステム。
【0054】
条項39。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、支持部材を含み、支持部材は、第1の温度センサおよび複数の温度センサを含み、および支持部材は、接着層をさらに含む、条項21乃至38のいずれかのシステム。
【0055】
条項40。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、抗菌ディスクを含む、条項21乃至39のいずれかのシステム。
【0056】
条項41。カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスであって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサのアレイの温度センサのそれぞれは、支持部材上で第1の温度センサから離間しており、および温度センサのアレイは、第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、第1の温度測定値および複数の温度測定値を1または複数のプロセッサに通信するように構成された有線またはワイヤレスの通信デバイスとを含む支持部材を備える、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0057】
条項42。1または複数のプロセッサをさらに含み、第1の温度センサおよび複数の温度センサに基づいて、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定し、および警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにプログラムおよび/または構成される、条項41のドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0058】
条項43。第1の温度センサは、患者の身体上の第1の位置における第1の参照測定値を取得するようにさらに構成され、温度センサのアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の参照測定値を取得するようにさらに構成され、および1または複数のプロセッサは、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定し、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける参照測定値と、温度センサのアレイの残りの温度センサのそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差を決定し、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定し、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定し、および少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成される、条項41および42のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0059】
条項44。1または複数のプロセッサは、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定し、および温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、条項41乃至43のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0060】
条項45。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定し、および第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、条項41乃至44のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0061】
条項46。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定し、および第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、条項41乃至45のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0062】
条項47。支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度を取得するように構成され、第2の温度センサは、支持部材上で第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定し、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶し、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化の後の第2の温度の第2の経時変化を決定し、および第2の温度の第2の経時変化がフラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含む、条項41乃至46のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0063】
条項48。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定し、および少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項41乃至47のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0064】
条項49。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、条項41乃至48のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0065】
条項50。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、条項41乃至49のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0066】
条項51。1または複数のプロセッサは、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される。条項41乃至50のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0067】
条項52。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスがカテーテルおよび患者の身体に取り付けられたときに、第1の温度センサおよび温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値と、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定し、および第1の温度測定値と、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項41乃至51のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0068】
条項53。1または複数のプロセッサは、しきい値温度上昇を満たす、(i)温度センサのアレイのうちの最も遠い温度センサから第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と、温度センサのアレイのうちの最も遠い温度センサにおける温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定し、(i)および(ii)のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項41乃至52のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0069】
条項54。支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチュービングにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、支持部材上で第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第1の温度センサと温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も遠い温度センサとの間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定し、温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、第1の温度測定値と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)温度センサのアレイのうちで第1の温度センサよりもカテーテル挿入部位から離れている温度センサの温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定し、および少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項41乃至53のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0070】
条項55。第1の温度測定値および複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および1または複数のプロセッサは、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される、条項41乃至54のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0071】
条項56。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、温度センサの複数のアレイを含み、温度センサの複数のアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成され、および複数のアレイは、支持部材の周りで離間している、条項41乃至55のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0072】
条項57。複数のアレイは、支持部材の平面内に規定される円の円周の周りに離間しており、および複数のアレイの個々のアレイに関連する温度センサは、円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している、条項41乃至57のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0073】
条項58。複数のアレイのうちのアレイは、第1の温度センサを含む、条項41乃至57のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0074】
条項59。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、患者の身体におけるカテーテルのカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む、条項41乃至58のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0075】
条項60。支持部材は、第1の温度センサおよび複数の温度センサを含み、支持部材は、接着層をさらに含む、条項41乃至59のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0076】
条項61。支持部材は、抗菌ディスクを含む、条項41乃至60のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0077】
条項62。コンピュータプログラム製品であって、プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置に関連する第1の温度測定値を取得することと、患者の身体上の複数の位置に関連する複数の温度測定値を取得することであって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、取得することと、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、カテーテルならびに/またはカテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスに関連する警告状態を決定することと、少なくとも1つのしきい値が満たされたのを決定したことに応答して、ユーザに対して警告を生成することとを行わせる、コンピュータプログラム製品。
【0078】
条項63。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、患者の身体上の第1の位置に関連する第1の参照測定値を取得することと、患者の身体上の複数の位置に関連する複数の参照測定値を取得することと、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定することと、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における参照測定値と、複数の位置の残りの位置のそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差を決定することと、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定することと、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせる、条項62のコンピュータプログラム製品。
【0079】
条項64。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、条項62および63のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0080】
条項65。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、条項62乃至64のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0081】
条項66。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定することと、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、条項62乃至65のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0082】
条項67。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度を取得することと、第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することと、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶することと、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化の後の第2の温度の第2の経時変化を決定することと、第2の温度の第2の経時変化がフラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含む、条項62乃至66のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0083】
条項68。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定することと、少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項62乃至67のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0084】
条項69。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、条項62乃至68のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0085】
条項70。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、条項62乃至69のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0086】
条項71。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定することをさらに行わせる、条項62乃至70のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0087】
条項72。第1の位置、および複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置は、カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および命令は、少なくとも1つのプロセッサに、第1の温度測定値と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することと、第1の温度測定値と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項62乃至71のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0088】
条項73。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と、複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定することと、(i)および(ii)のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項62乃至72のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0089】
条項74。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度測定値を取得することと、第1の位置と複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと、少なくとも1つのプロセッサによって決定することと、温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、第1の温度測定値と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)複数の位置のうちで第1の位置よりもカテーテル挿入部位から離れている位置の温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと、少なくとも1つのプロセッサによって決定することと、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項62乃至73のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0090】
条項75。第1の温度測定値および複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および命令は、少なくとも1つのプロセッサに、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定することをさらに行わせる、条項62乃至74のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0091】
条項76。複数の位置は、カテーテル注射部位を取り囲む円の円周の周りに離間した複数の注射の複数のアレイを含み、および複数のアレイの個々のアレイに関連する複数の位置の位置は、カテーテル注射部位から複数の異なる距離で径方向に離間している、条項62乃至75のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0092】
本開示の上記その他の特徴および特性、ならびに構造の関連する要素の動作方法および機能と、製造の部分および経済性の組合せとは、それぞれが本明細書の一部を構成している以下の説明および添付の特許請求の範囲を添付の図面を参照して考慮すればさらに明らかになり、様々な図面において、同様の参照番号は、対応する部分を示している。ただし、これらの図面は例示および説明のみを目的としてものであり、制限の定義としては意図されていないことを明白に理解されたい。本明細書および特許請求の範囲で使用される「a」、「an」、および「the」の単数形は、文脈からそうでないことが明らかでない限り、複数形を含む。
【図面の簡単な説明】
【0093】
以下、添付の概略図に示される例示的な実施形態を参照して、本開示の実施形態または態様のさらなる利点および詳細についてさらに詳細に説明する。
【0094】
【
図1A】本明細書に記載されるシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図1B】
図1Aの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の上面図である。
【
図1C】
図1Aおよび
図1Bの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の概略図である。
【
図1D】
図1A~
図1Cの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様のブロック図である。
【
図1E】
図1A~
図1Dの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の斜視図である。
【
図2】
図1A~
図1Eの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様のブロック図である。
【
図3】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図4】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図5】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図6】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図7】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図8】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0095】
本開示は、そうではないと明示的に指定されている場合以外は、様々な代替の変形形態またはステップの順序を想定し得ることを理解されたい。また、添付の図面に例示され、以下の明細書に記載される具体的なデバイスまたはプロセスは、単なる例示的で非限定的な実施形態または態様であることも理解されたい。したがって、本明細書に開示される実施形態または態様に関連する具体的な寸法およびその他の物理的特徴は、限定のためのものとは見なされないものとする。
【0096】
以降の説明では、「端」、「上側」、「下側」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「底部」、「横方向」、および「長手方向」という用語、ならびにそれらの派生語は、図面中の配向で本開示に関係するものとする。ただし、本開示は、そうではないと明示的に指定されている場合以外は、様々な代替の変形形態またはステップの順序を想定し得ることを理解されたい。また、添付の図面に例示され、以下の明細書に記載される具体的なデバイスまたはプロセスは、単なる本開示の例示的な実施形態または態様であることも理解されたい。したがって、本明細書に開示される実施形態の実施形態または態様に関連する具体的な寸法およびその他の物理的特徴は、特に指示がない限り、限定のためのものとは見なされないものとする。
【0097】
本明細書で使用される態様、構成要素、要素、構造、動作、ステップ、機能、および/または命令などは、重要または不可欠であると明示的に記載されていない限り、重要または不可欠であるものと解釈されないものとする。また、本明細書で使用される冠詞「a」および「an」は、1または複数の品目を含むものとして意図されており、「1または複数の」および「少なくとも1つの」と入れ替え可能に使用されている場合がある。さらに、本明細書で使用される「セット」という用語も、1または複数の品目(例えば関連のある品目、関連のない品目、関連のある品目と関連のない品目の組合せなど)を含むものとして意図されており、「1または複数の」または「少なくとも1つの」と入れ替え可能に使用されている場合がある。1つの品目のみが意図される場合には、「1つ」という言葉、またはそれに類する表現が使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンドな用語として意図されている。さらに、「に基づく」という表現は、特に明示的に述べられていない限り、「に少なくとも部分的に基づく」を意味するものとして意図されている。
【0098】
本明細書で使用される「通信」および「通信する」という用語は、1つまたは複数の信号、メッセージ、コマンド、またはその他のタイプのデータの受信または転送を指す。1つのユニット(例えば任意のデバイス、システム、またはそれらの構成要素)が別のユニットと通信しているということは、その1つのユニットが、その別のユニットから直接的もしくは間接的にデータを受信すること、および/またはその別のユニットに直接的もしくは間接的にデータを伝送することが可能であることを意味する。これは、本質的に、有線および/またはワイヤレスの直接的または間接的な接続を指す場合がある。さらに、2つのユニットは、伝送されたデータが第1のユニットと第2のユニットの間で修正、処理、中継、および/またはルーティングされる場合があっても、互いに通信していることになり得る。例えば、第1のユニットが受動的にデータを受信するが、第2のユニットに対して能動的にデータを伝送するわけではなくても、第1のユニットは第2のユニットと通信していることになり得る。別の例で、中間ユニットが一方のユニットからのデータを処理し、処理されたデータを第2のユニットに伝送する場合も、第1のユニットは第2のユニットと通信していることになり得る。他にも多数の構成が可能であることは理解されるであろう。
【0099】
本明細書に記載されるシステムおよび/または方法は、様々な形態のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装されることが可能であることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の特殊化された制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、実装を制限するものではない。したがって、本明細書では、特定のソフトウェアコードに言及せずにこれらのシステムおよび/または方法の動作および挙動が記載されているが、本明細書の説明に基づいて、これらのシステムおよび/または方法を実装するようにソフトウェアおよびハードウェアが設計されることが可能であることを理解されたい。
【0100】
本明細書で使用される「コンピューティングデバイス」または「コンピュータデバイス」は、1もしくは複数のネットワークと、または1もしくは複数のネットワークを介して直接的または間接的に通信するように構成された1つまたは複数の電子デバイスを指し得る。コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、またはデスクトップコンピュータなどであることがある。さらに、「コンピュータ」という用語は、データを受信、処理、および出力するために必要な構成要素を含む、通常はディスプレイ、プロセッサ、メモリ、入力デバイス、およびネットワークインタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを指し得る。「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインタフェース」(API)は、クライアント側フロントエンドおよび/またはクライアントからデータを受信するサーバ側バックエンドなどのソフトウェア構成要素間の対話を容易にするためにプロセッサによって実行され得る、コンピュータ可読媒体にソートされたコンピュータコードまたはその他のデータを指す。「インタフェース」は、ユーザが直接的または間接的に(例えばキーボード、マウス、タッチスクリーンなどを通して)インタラクトし得る1または複数のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などの生成された表示を指す。
【0101】
本明細書で使用される「サーバ」という用語は、インターネットなどのネットワーク環境において複数の当事者によって操作される、またはそれらの当事者のために通信および処理を容易にする、1または複数のプロセッサもしくはコンピュータ、記憶デバイス、またはそれらに類するコンピュータ構成を指す、または含む場合があるが、通信は、1または複数の公衆網または私設網環境を介して容易にされる場合があること、および他の様々な構成が可能であることは理解されるであろう。さらに、ネットワーク環境で直接的または間接的に通信する例えばサーバ、またはPOSデバイスなど他のコンピュータ化されたデバイスなどの複数のコンピュータは、小売業のPOSシステムなどの「システム」を構成し得る。本明細書で使用される「データセンタ」という用語は、1または複数のサーバもしくは他のコンピューティングデバイス、および/またはデータベースを含み得る。
【0102】
本明細書で使用される「モバイルデバイス」という用語は、1または複数のネットワークと通信するように構成された1または複数の携帯可能な電子デバイスを指し得る。一例として、モバイルデバイスは、携帯電話(例えばスマートフォンまたは標準的な携帯電話)、携帯型コンピュータ(例えばタブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)、ウェアラブルデバイス(例えば腕時計、眼鏡、レンズ、および/もしくは衣服など)、携帯情報端末(PDA)、および/またはその他の同様のデバイスを含み得る。本明細書で使用される「クライアントデバイス」および「ユーザデバイス」という用語は、1または複数のサーバまたは遠隔のデバイスおよび/もしくはシステムと通信するように構成された任意の電子デバイスを指す。クライアントデバイスまたはユーザデバイスは、ネットワークと通信することができるモバイルデバイス、ネットワーク対応電化製品(例えばネットワーク対応のテレビ、冷蔵庫、サーモスタット、および/または同種のもの)、コンピュータ、および/またはその他の任意のデバイスもしくはシステムを含み得る。
【0103】
本明細書で使用される「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインタフェース」(API)は、クライアント側フロントエンドおよび/またはクライアントからデータを受信するサーバ側バックエンドなどのソフトウェア構成要素間のインタラクションを容易にするためにプロセッサによって実行され得る、コンピュータ可読媒体でソートされたコンピュータコード、規則のセット、またはその他のデータを指す。「インタフェース」は、ユーザが直接的または間接的に(例えばキーボード、マウスなどを通して)インタラクトし得る1または複数のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などの生成された表示を指す。
【0104】
いくつかの非限定的な実施形態または態様は、本明細書では、しきい値と関連して説明されている。本明細書で使用される「しきい値を満たす」とは、値がそのしきい値より大きいこと、そのしきい値より多いこと、そのしきい値より高いこと、そのしきい値以上であること、そのしきい値より少ないこと、そのしきい値未満であること、そのしきい値より低いこと、そのしきい値以下であること、そのしきい値に等しいことなどを指し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、「しきい値を満たす」とは、パターン認識技術、機械学習技術、データマイニング技術、信号解析の傾き、Xbar-R管理図解析、および/または同種のものが信号または測定値に適用された結果として、その信号または測定値においてパターンまたは傾向が認識されることを指す場合がある。例えば、しきい値を満たすことは、信号もしくは測定値、複数の信号もしくは測定値、複数の信号もしくは測定値の間の差、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つの動的時間に基づく解析に基づく場合がある。一例として、しきい値は、変化の量を意味する場合があり、単一の数によって表され得るのではなく、機械学習および/またはパターン認識に基づいて決定される場合があるより複雑な変化パターンによって表される場合がある。
【0105】
本開示の非限定的な実施形態または態様は、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第1の温度センサを用いて、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体の第1の位置における第1の温度測定値を取得し、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第2の温度センサを用いて、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得し、かつ/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの温度センサのアレイを用いて、患者の身体の複数の位置における複数の温度測定値を取得するシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法であって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、システム、デバイス、製品、装置、および/または方法を提供する。プロセッサは、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および/または複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定し、警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する。
【0106】
このように、患者の基礎体温の変動を説明するための対照温度測定値または表示数値、ならびにカテーテルを通して流体が注入されることによる温度の影響を説明するための対照温度測定値または表示数値を使用する、静脈内カテーテル部位のより正確な温度解析が提供され得る。さらに、カテーテル進入点から十分に離れた位置にある、患者のカテーテル注入チューブ(やはりカテーテル進入点から十分に離れている)から規定の距離にある、もしくはそれと同じ位置にある患者の皮膚、および患者のチューブから対照チューブ表示数値と同じ距離にあるカテーテル進入点からの両方について対照温度測定値または表示数値が取得されることが可能になるようにカテーテルチューブの位置が既知の配向/姿勢であることを保証するようにドレッシングおよび/もしくは固定デバイスが配向された状態で、空間的に関連のあるパターンの経時的な絶対温度変化および差分温度変化が監視される場合がある。例えば、警告は、経時的な(例えば時間的な)温度変化に基づいて、かつ/または(例えばカテーテル挿入部位から径方向に配列されたセンサの1または複数のアレイなどを用いて)温度センサの位置決めもしくは位置によって表される空間的パターンの温度変化に基づいて、引き起こされ得る。一例として、加熱(および/または冷却)がカテーテル挿入部位から遠ざかるように、かつ/または広がるように(例えば加熱された領域が所与の円周で拡大されるなど)径方向に進行する場合には、警告は、1つのアレイまたは非拡散型パターンに基づく警告(例えば現実の温度変化より多くの無作為な変動を生じる可能性があり得るなど)と比較して、より低いしきい値で生成される場合がある。さらに、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの外側縁部の参照温度(例えばカテーテルチューブおよび/またはカテーテル挿入部位に近接しない位置で取得される温度など)が、しきい値温度を更新するために使用される場合がある(例えばカテーテルは長期間にわたって所定の位置にあるので、この参照温度の表示数値の変動性は、所与の患者におけるその部位の「通常の」変動性が警告を引き起こさないことを保証するために使用され得るなど)。
【0107】
図1Aを参照すると、本明細書に記載されるシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境100の非限定的な実施形態または態様が示されている。
図1Aに示されるように、環境100は、カテーテル102、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104、ならびに/またはコンピューティングデバイス106を含む場合がある。
【0108】
カテーテル102は、IVカテーテル、導尿カテーテルなどの非経口的カテーテル、麻酔カテーテル、および/もしくは同種のものなど、または表面温度差を引き出すのに十分に表在的である任意の皮内もしくは皮下の物体を含み得る。カテーテル102は、カテーテル102が患者の身体(例えば皮膚など)に入るカテーテル挿入部位で患者に取り付けられる場合、または接続される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、カテーテル102は、
図1Aに示されるように注入ポンプに接続される場合がある。
【0109】
さらに
図1Aを参照して、
図1B~
図1Dも参照すると、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、支持部材140、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、温度センサT
3(例えば温度センサT
31からT
3nなど)のアレイ、および/または通信デバイス142を含む場合がある。第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および温度センサT
3のアレイは、
図1Bおよび
図1Cでは同じドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の一部として示されているが、非限定的な実施形態または態様はこれに限定されず、および第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および温度センサT
3のアレイは、複数の異なるドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/または複数の異なる支持部材に含まれる場合がある。例えば、温度センサT
3のアレイは、患者の体の表面上の任意の位置、および/もしくは患者の体の内部の任意の位置に位置する場合があり、かつ/または第2の温度センサT
2は、カテーテル102の任意の部分を覆うように位置する場合がある。例えば、第1の温度センサT
1は、カテーテル102の針上に(例えば患者の体内のカテーテル102の針の先端になど)位置する場合がある。ただし、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および温度センサT
3のアレイを同じカテーテルドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの一部として備えると、温度センサの適用がより容易に、かつ/またはより迅速になる場合があることに留意されたい。さらに、体表面温度は、深部体温と比較して、身体の至るところで非常に変化しやすい可能性がある。例えば、室温、血液循環、概日リズム、全身感染、および/または衣服/寝具の動き、および/または同種のものにより、カテーテル合併症による真の温度の差を識別することがより複雑になる場合がある。ただし、カテーテル挿入部位またはその比較的近くで比較温度を測定することにより、この可変性の大部分は除去され得る。
【0110】
支持部材140は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、温度センサT3のアレイ、および/または通信デバイス142を含む、担持する、かつ/または収容し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、支持部材140は、透明である場合がある。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、BD StatLock(登録商標)のデバイス群のうちのデバイスを含む場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、支持部材140は、患者の身体におけるカテーテルのカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104がカテーテルおよび/または患者の身体に接触した状態でカテーテル挿入部位に貼付されるときに、このマークまたは開口は、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位と位置合わせされる場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、支持部材140は、接着層を含む。例えば、接着層は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104をカテーテル102および/または患者の身体に取り付けるために使用される場合がある。
【0111】
第1の温度センサT1は、患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成される場合がある。例えば、第1の温度センサT1は、カテーテル挿入部位を覆うように、かつ/またはカテーテル挿入部位に近接して(例えばカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークもしくは開口に近接してなど)配置されるように構成された支持部材140の一部分に位置する場合がある。
【0112】
第2の温度センサT2は、カテーテル102のカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成される場合がある。例えば、第2の温度センサT2は、第1の温度センサT1および温度センサT3のアレイから離間している(例えば支持部材140上で第1の温度センサT1および温度センサT3のアレイから離間しているなど)場合がある。
【0113】
温度センサT3のアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成される場合がある。例えば、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間している場合があり、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む場合がある。一例として、温度T3センサのアレイの温度センサのそれぞれは、第1の温度センサT1および/または第2の温度センサT2から離間している場合があり、および温度センサT3のアレイは、第1の温度センサT1から複数の異なる距離にある温度センサT31からT3nを含む場合がある。このような例では、温度センサT3のアレイは、アレイのうちの温度センサT31が縁部から最も離れたところ(例えばカテーテル挿入部位に最も近いところなど)に位置し、およびアレイのうちの温度センサT3nが縁部に最も近いところ(例えばカテーテル挿入部位から最も離れたところなど)に位置するようにして、支持部材140の内部から支持部材140の縁部に向かって延びる場合がある。
【0114】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサT
3のアレイは、温度センサT
3の複数のアレイを含む場合がある。例えば、
図1Cに示されるように、温度センサの複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-n、が、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成される場合があり、および温度センサの複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-nは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の周り(例えば支持部材140の周りなど)で離間している場合がある。一例として、温度センサの複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-nは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の平面内(例えば支持部材140の平面内など)に規定された円の円周の周りで離間している、例えばカテーテル注射部位を取り囲んでカテーテル注射部位を中心とする円の円周の周りで離間している場合があり、および複数のアレイのうちの個々のアレイと関連する温度センサT
n1-nは、その円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している場合がある。例えば、複数のアレイのうちの個々のアレイと関連する温度センサT
n1-nは、アレイのうちの温度センサT
n1が縁部から最も離れたところ(例えばカテーテル挿入部位に最も近いところなど)に位置し、およびアレイのうちの温度センサT
nnが縁部に最も近いところ(例えばカテーテル挿入部位から最も離れたところなど)に位置するようにして、支持部材140の内部から支持部材140の縁部に向かって延びる場合がある。このような例では、温度センサの複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-nのうちの異なるアレイの対応する温度センサ(例えばT
32、T
42、T
52、T
62、…、T
n2など)は、カテーテル挿入部位、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および/またはカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークもしくは開口から同じ距離(例えば同じ半径)のところに位置する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-nのうちのアレイが、第1の温度センサT
1を含む場合がある(例えば
図1Cに示されるアレイT
5など)。
【0115】
温度センサは、連続的な温度測定値(例えば経時的である連続的な温度信号)を取得する、または定期的な温度測定値(例えばある期間にわたる間隔を空けた瞬時温度測定値)を取得するように構成されることがある。例えば、定期的な温度測定値は、温度センサのエネルギー消費を低減する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサが温度測定値を取得または測定する定期的な割合は、患者に関連する患者パラメータ(例えば年齢、身長、体重、静脈炎の履歴、抜去(dislodgment)または他のIV合併症の履歴などの患者病歴、幼児、乳児、精神疾患の患者に関連する合併症のリスク、および/または同種のものなど)、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ(例えば薬剤の種類、発泡薬の種類、投与量など)、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ(例えば病院内の病棟など患者の看護が行われる領域、病院システム、病院、外来患者センター、高齢者看護センター、在宅看護、またはその他の任意の看護領域、もしくは建物、もしくは空間、および/または同種のものなど)、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。一例として、温度センサは、より高い合併症のリスクに関連する患者パラメータ(例えば静脈炎および/またはカテーテル抜去の履歴、乳児など)、より高い合併症のリスクに関連する薬剤パラメータ(例えば発泡薬など)、および/またはより高い合併症のリスクに関連する看護環境(例えば救急処置室など)に基づいて、より高い頻度で温度測定値を取得または測定するように構成される場合がある。
【0116】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサは、Texas Instruments社のLMT70、LMT70A±0.05℃の高精度アナログ温度センサ、ならびにRTDおよび高精度NTCサーミスタICを含む場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサは、これに加えて、または代替として、熱損失を温度測定値として測定する場合がある。例えば、熱損失測定値を含む温度測定値は、患者の身体の下層組織の深部の温度を測定するために利用される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサは、患者の身体の温度をカラースケールで光学的に取り込むように構成された光学センサおよび/または照明器を含む場合がある。
【0117】
温度センサは、接着剤を介して支持部材140に取り付けられる場合があり、かつ/または温度センサは、支持部材140と一体化され、かつ/もしくは支持部材140内に直接形成される場合がある。例えば、温度センサは、支持部材140上で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104が患者に取り付けられたときに患者の皮膚と接触する支持部材140の表面に、またはその表面に近接して(例えば支持部材140の接着層に、またはその接着層に近接してなど)位置する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の機構ならびに/または延長部が、患者の身体上のカテーテル挿入部位の上にあり、かつ/またはカテーテル挿入部位に近接する温度センサを収容する場合がある。
【0118】
温度センサとの電気接続は、支持部材140の材料上で、またはその材料を通して、配線および/または導電性経路を介して形成または作成される(例えば金属被覆(例えば蒸着)、導電性インク、高分子などによって形成される)場合がある。この電気接続は、本明細書でさらに詳細に述べるように、温度センサを、支持部材140上の他の箇所および/またはコンピューティングデバイス106内にあるアナログおよび/またはデジタル電子機器に接続する場合がある。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の構成要素および/または電子機器は、支持部材140を通した視野の阻害を低減する、もしくは最小限にし、かつ/または臨床環境に合わせてドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の物理的幾何形状を増大もしくは最適化するような様式で、支持部材140上および/または支持部材140内に位置する場合がある。
【0119】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、例えば
図1Eに示されるように、抗菌ディスク160を含む場合がある。例えば、抗菌ディスク160は、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、温度センサT
3のアレイ、および/または通信デバイス142を含む場合がある。一例として、抗菌ディスク160は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の支持部材140の下に、患者の身体と接触して、カテーテル挿入部位を覆うように配置される場合がある。
【0120】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、抗菌ディスク160は、抗菌物質(例えば乾燥、凍結乾燥、および/または重合させた抗菌物質、溶離、高分子の劣化、および/またはトリガによって経時的に抗菌物質を放出する機構によって抗菌物質を経時的に放つ、高分子に埋め込まれた抗菌物質など)を含み、かつ/または抗菌物質で全体が形成される。例えば、カテーテル挿入部位の腫れは、抗菌物質を保持する抗菌ディスク160のチャンバに印加される圧力を生じ、それにより抗菌物質の放出をもたらす場合がある。一例として、カテーテル注射部位の傷から放出される流体が、抗菌ディスク160の高分子の膨張をもたらし、それにより(例えば高分子の孔サイズを増大させること、抗菌物質がカプセル化されているチャンバを圧搾することなどによって)抗菌物質の放出を誘発する場合がある。例えば、カテーテル挿入部位の局所的な熱(例えば感染などによる)が、抗菌物質を収容している高分子の劣化の増大をもたらして、高分子からの抗菌物質の放出を促進する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、抗菌ディスク160は、さらに、カテーテル挿入部位の上に直接配向される可視目標として役立つことにより、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を配向するのを助ける働きをする場合がある。
【0121】
通信デバイス142は、有線接続、ワイヤレス接続、または有線接続とワイヤレス接続の組合せによってコンピューティングデバイス106と相互接続する(例えば通信するための接続を確立する)場合がある。例えば、通信デバイス142は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイによって取得された情報および/またはデータをコンピューティングデバイス106に通信するように構成される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、通信デバイス142は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイをコンピューティングデバイス106に直接接続する1もしくは複数のケーブルもしくはワイヤ、ならびに/または第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイに接続された1もしくは複数のコンピューティングデバイスもしくはチップをコンピューティングデバイス106に直接接続する1もしくは複数のケーブルもしくはワイヤなどの有線通信デバイスを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、通信デバイス142は、通信デバイス148が短距離(および/または長距離)ワイヤレス通信接続(例えばNFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)ワイヤレス技術標準を使用する通信接続、Wi-Fiワイヤレス技術標準を使用する通信接続、ZigBee(登録商標)ワイヤレス技術標準を使用する通信接続、LoRaワイヤレス技術標準を使用する通信接続、および/または同種のもの)を介してコンピューティングデバイス106から直接情報を受信すること、および/またはコンピューティングデバイス106に直接情報を通信することを可能にする、1または複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触送信機、非接触トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触型送信機、および/またはBluetoothトランシーバ(登録商標)などを含むワイヤレス通信デバイスを含む。
【0122】
図1Dに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、プロセッサ144、ユーザフィードバックデバイス146、電源148、および/またはメモリ150を含む場合がある。ただし、非限定的な実施形態または態様はこれに限定されず、およびいくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、温度センサT
3のアレイ、ならびに/またはコンピューティングデバイス106などの外部および/もしくは遠隔のプロセッサ144、外部および/もしくは遠隔のユーザフィードバックデバイス146、外部および/もしくは遠隔の電源148、および/または外部および/もしくは遠隔のメモリ150と有線および/もしくはワイヤレス通信している通信デバイス148を含む場合がある。
【0123】
プロセッサ144は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイから受信される信号またはセンサデータ(例えば温度測定値など)に基づいて、カテーテル102ならびに/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に関連する状態(例えば警告状態など)に関連する情報および/またはデータを決定するようにプログラムおよび/または構成される場合がある。例えば、プロセッサ144は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイから受信される信号またはセンサデータ(例えば温度測定値など)に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104ならびに/またはカテーテル102に関連する警告状態を決定するようにプログラムおよび/または構成される場合がある。このような例では、プロセッサ144は、本明細書で詳細に述べるように1または複数のしきい値に基づいて警告状態を決定する場合がある。例えば、プロセッサ144は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイから受信される信号またはセンサデータ(例えば温度測定値など)を1または複数のしきい値と比較し、およびその1または複数のしきい値のうちのしきい値が満たされたのに応答して、そのしきい値に関連する警告状態を生成する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ144は、低出力のマイクロコントローラユニット(MCU)を含む場合がある。
【0124】
ユーザフィードバックデバイス146は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイから受信される、かつ/またはプロセッサ144によって処理された信号および/もしくはセンサデータ(例えば温度測定値など)に関連する情報および/もしくはデータ(例えば温度測定値、温度測定値の差、温度測定値中の傾向もしくはパターンに関連した情報および/もしくはデータなど)、ならびに/あるいはカテーテル102および/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の状態に関連する指摘および/または警告をユーザに提供するように構成される場合がある。例えば、ユーザフィードバックデバイス146は、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、オーディオ出力デバイス(例えばブザー、スピーカなど)、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む場合がある。
【0125】
電源148は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、温度センサT3のアレイ、通信デバイス142、プロセッサ144、ユーザフィードバックデバイス146、および/またはメモリ150に給電するように構成される場合がある。例えば、電源148は、バッテリ(例えば充電型バッテリ、使い捨てバッテリなど)および/または外部電源(例えばコンピューティングデバイス106、注入ポンプなど)への接続を含む場合がある。
【0126】
メモリ150は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイから受信される信号および/またはセンサデータ(例えば温度測定値など)に関連する情報、カテーテル102ならびに/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に関連する状態(例えば警告状態など)に関連する情報および/またはデータ、患者データ/パラメータ、薬剤データ/パラメータ、看護環境データ/パラメータ、ならびに/あるいはカテーテルおよび/または患者の身体上のカテーテル挿入部位に関連するデータを記憶するように構成される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、メモリ150は、1もしくは複数の較正設定に関連する較正データ、1もしくは複数の参照温度設定、1もしくは複数の温度しきい値、またはそれらの任意の組合せを記憶する場合がある。
【0127】
コンピューティングデバイス106は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104から情報および/またはデータを受信すること、ならびに/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に情報および/またはデータを通信することができる1または複数のデバイスを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、コンピューティングデバイス、サーバ、サーバのグループ、モバイルデバイス、モバイルデバイスのグループ、および/または同種のものを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、コンピューティングデバイス106を第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイに直接接続する1もしくは複数のケーブルもしくはワイヤ、ならびに/またはコンピューティングデバイス106を第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイに接続された1もしくは複数のコンピューティングデバイスもしくは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのチップに直接接続する1もしくは複数のケーブルもしくはワイヤなどの有線接続を介して、接続される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、コンピューティングデバイス106が短距離(および/または長距離)ワイヤレス通信接続(例えばNFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)ワイヤレス技術標準を使用する通信接続、Wi-Fiワイヤレス技術標準を使用する通信接続、ZigBee(登録商標)ワイヤレス技術標準を使用する通信接続、LoRaワイヤレス技術標準を使用する通信接続、および/または同種のもの)を介して通信デバイス142から直接情報を受信すること、および/または通信デバイス142に直接情報を通信することを可能にする、1または複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触送信機、非接触トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触型送信機、および/または同種のものを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、注入ポンプ用のリーダボックス、および/または注入ポンプ自体を含む場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、情報および/もしくはデータを含み、かつ/または情報および/もしくはデータを病院記録システム、臨床試験中に試験に関係する情報を収集するために使用されるシステム、および/または同種のものなどの電子データ管理システムにアップロードする場合がある。
【0128】
図1Aから
図1Eに示されるデバイスおよびシステムの数および配列は、一例として提供されたものである。追加のデバイスおよび/もしくはシステムがある場合があり、
図1Aから
図1Eに示されているよりデバイスおよび/もしくはシステムが少ない場合があり、
図1Aから
図1Eに示されているのとは異なるデバイスおよび/もしくはシステムがある場合があり、または
図1Aから
図1Eに示されているのとは異なる配列のデバイスおよび/もしくはシステムがある場合がある。さらに、
図1Aから
図1Eに示されている2つ以上のデバイスおよび/もしくはシステムが、1つのデバイスおよび/もしくはシステム内に実装される場合があり、または
図1Aから
図1Eに示されている1つのデバイスおよび/もしくはシステムが、複数の分散したデバイスおよび/もしくはシステムとして実装される場合がある。これに加えて、または代替として、環境100のデバイスおよび/またはシステムのセット(例えば1または複数のデバイスまたはシステム)が、環境100のデバイスおよび/またはシステムの別のセットによって実行されるものとして記載されている1または複数の機能を実行する場合がある。
【0129】
次に
図2を参照すると、
図2は、デバイス200の例示的な構成要素の図である。デバイス200は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の1もしくは複数のデバイス、ならびに/またはコンピューティングシステム106の1もしくは複数のデバイスに対応する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の1もしくは複数のデバイス、ならびに/またはコンピューティングシステム106の1もしくは複数のデバイスは、少なくとも1つのデバイス200、および/またはデバイス200の少なくとも1つの構成要素を含むことができる。
図2に示されるように、デバイス200は、バス202、プロセッサ204、メモリ206、記憶構成要素208、入力構成要素210、出力構成要素212、および通信インタフェース214を含む場合がある。
【0130】
バス202は、デバイス200の構成要素の間の通信を可能にする構成要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ204は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装され得る。例えば、プロセッサ204は、機能を実行するようにプログラムされることが可能な、プロセッサ(例えば中央処理装置(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、加速処理ユニット(APU)など)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/または任意の処理構成要素(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含み得る。メモリ206は、プロセッサ204によって使用される情報および/または命令を記憶する、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、および/または別のタイプの動的もしくは静的記憶デバイス(例えばフラッシュメモリ、磁気メモリ、光学メモリなど)を含み得る。
【0131】
記憶構成要素208は、デバイス200の動作および使用に関係する情報および/またはソフトウェアを記憶する場合がある。例えば、記憶構成要素208は、対応するドライブと共に、ハードディスク(例えば磁気ディスク、光学ディスク、光磁気ディスク、ソリッドステートディスクなど)、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または別のタイプのコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0132】
入力構成要素210は、デバイス200がユーザ入力(例えばタッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、マイクロフォンなど)などを介して情報を受け取ることを可能にする構成要素を含み得る。これに加えて、または代替として、入力構成要素210は、情報を感知するセンサ(例えば全地球測位システム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータなど)を含む場合がある。出力構成要素212は、デバイス200からの出力情報を提供する構成要素(例えばディスプレイ、スピーカ、1または複数の発光ダイオード(LED)など)を含み得る。
【0133】
通信インタフェース214は、デバイス200が有線接続、ワイヤレス接続、または有線接続とワイヤレス接続の組合せなどを介して他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバのような構成要素(例えばトランシーバ、別個の受信機および送信機など)を含み得る。通信インタフェース214は、デバイス200が別のデバイスから情報を受信すること、および/または別のデバイスに情報を提供することを可能にする場合がある。例えば、通信インタフェース214は、イーサネットインタフェース、光学インタフェース、同軸インタフェース、赤外線インタフェース、無線周波数(RF)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、Wi-Fi(登録商標)インタフェース、セルラーネットワークインタフェース、および/または同種のものを含み得る。
【0134】
デバイス200は、本明細書に記載される1または複数のプロセスを実行する場合がある。デバイス200は、メモリ206および/または記憶構成要素208などのコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア命令をプロセッサ204が実行することに基づいて、これらのプロセスを実行する場合がある。コンピュータ可読媒体(例えば非一時的なコンピュータ可読媒体)は、本明細書では、非一時的なメモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、1つの物理的記憶デバイスの内部に位置するメモリ空間、または複数の物理的記憶デバイスにわたって分散したメモリ空間を含む。
【0135】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、または別のデバイスから通信インタフェース214を介して、メモリ206および/または記憶構成要素208に読み込まれる場合がある。メモリ206および/または記憶構成要素208に記憶されたソフトウェア命令は、実行されると、プロセッサ204に本明細書に記載される1または複数のプロセスを実行させる場合がある。これに加えて、または代替として、本明細書に記載される1または複数のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて、配線で接続された回路が使用される場合がある。したがって、本明細書に記載される実施形態または態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとのいかなる特定の組合せにも限定されない。
【0136】
メモリ206および/または記憶構成要素208は、データストレージ、または1もしくは複数のデータ構造(例えばデータベースなど)を含む場合がある。デバイス200は、メモリ206および/または記憶構成要素208内のデータストレージまたは1もしくは複数のデータ構造から情報を受信し、それに情報を記憶し、それに情報を通信し、またはメモリ206および/もしくは記憶構成要素208内のデータストレージまたは1もしくは複数のデータ構造に記憶された情報を探索することができる場合がある。
【0137】
図2に示される構成要素の数および配列は、一例として提供されたものである。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイス200は、追加の構成要素を含む場合があり、
図2に示されているより少ない構成要素を含む場合があり、
図2に示されているのとは異なる構成要素を含む場合があり、または
図2に示されているのとは異なる配列の構成要素を含む場合がある。これに加えて、または代替として、デバイス200の構成要素のセット(例えば1または複数の構成要素)が、デバイス200の構成要素の別のセットによって実行されるものとして記載されている1または複数の機能を実行する場合がある。
【0138】
次に
図3を参照すると、
図3は、静脈内部位状態検出のプロセス300の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス300のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス300のステップのうちの1または複数は、コンピューティングシステム106(例えばコンピューティングシステム106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0139】
図3に示されるように、ステップ302で、プロセス300は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスを患者および/またはカテーテル/カテーテル挿入部位と関連付けることを含む。例えば、コンピューティングシステム106は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に関連付けられた一意識別子を受信して、この一意識別子を、患者の一意識別子、ならびに/またはカテーテル102および/もしくは患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位の一意識別子と関連付けてデータベースに記憶する場合がある。一例として、臨床医が、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104上のバーコード、RFIDタグ、および/または同種のものをスキャンする場合があり、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を収納したパッケージを開けたときに、ドレッシングおよび固定デバイス104が、最も近くにある互換性のある電子インタフェース(例えばコンピューティングシステム106など)に信号を自動的に伝送して、それ自体を患者と関連付ける場合がある。臨床医は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104と関連付けられる患者のカテーテル/カテーテル挿入部位をスキャンする、または手作業で入力する場合がある。
【0140】
図3に示されるように、ステップ304で、プロセス300は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスを患者のカテーテルのカテーテル挿入部位に配置することを含む。例えば、臨床医が、患者の身体上でのカテーテル102のカテーテル挿入部位への取付けのためにドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の支持部材140の配向を示すマークまたは開口を、患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位と位置合わせした状態で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104をカテーテル挿入部位の上に配置する場合がある。一例として、臨床医は、(i)第1の温度センサT
1が、カテーテル102のカテーテル挿入部位に近接した患者の身体上の第1の位置に、かつ/または第1の位置の上に位置し、(ii)第2の温度センサT
2が、カテーテル102のカテーテルチューブに、かつ/またはカテーテルチューブの上に位置し、および(iii)温度センサのアレイT
31-nが、患者の身体上の複数の位置に位置し、この複数の位置のそれぞれが、第1の位置から離間していて、この複数の位置が、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含むように、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104をカテーテル挿入部位の上に配置する場合がある。
【0141】
図3に示されるように、ステップ306で、プロセス300は、少なくとも1つのしきい値温度を決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106が、少なくとも1つのしきい値温度を決定する場合がある。例えば、本明細書の以下でステップ310に関連してさらに詳細に述べるように、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および/または温度センサT
3のアレイから受信される信号またはセンサデータ(例えば温度測定値など)を、少なくとも1つのしきい値温度と比較し、および少なくとも1つのしきい値温度のうちのしきい値が満たされたのに応答して、そのしきい値温度に関連する警告状態を生成する場合がある。
【0142】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、患者に関連する患者パラメータ(例えば年齢、身長、体重、静脈炎の履歴、抜去またはその他のIV合併症の履歴などの患者病歴、幼児、乳児、精神疾患の患者および/または同種のものなどに関連する合併症のリスクなど)、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ(例えば薬剤の種類、発泡薬の種類、投与量など)、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ(例えば病院内の病棟など患者の看護が行われる領域、病院システム、病院、外来患者センター、高齢者看護センター、在宅看護、またはその他の任意の看護領域、建物、空間、および/もしくは同種のものなど)、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値温度を決定する場合がある。例えば、しきい値は、より高い合併症のリスクに関連する患者パラメータ(例えば静脈炎および/またはカテーテルの抜去の履歴、乳児など)、より高い合併症のリスクに関連する薬剤パラメータ(例えば発泡薬など)、および/またはより高い合併症のリスクに関連する看護環境(例えば救急処置室など)に基づいて、そのしきい値がより容易に満たされるように(例えばより小さな値および/または変化量で満たされるようになど)決定される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、絶対温度差のしきい値は、絶対温度差を決定するための温度測定値を取得するために使用される温度センサの限界に依存する場合がある。
【0143】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイによって取得される1または複数の参照測定値に基づいて、少なくとも1つのしきい値温度を決定する場合がある。例えば、第1の温度センサT1は、患者の身体上の第1の位置における第1の参照測定値を取得する場合があり、および温度センサT3のアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の参照測定値を取得する場合がある。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差(例えばT1とT31からT3nとの間の複数の温度差など)を決定し、複数の位置のうちで第1の位置から最も離れている位置における参照測定値と複数の位置のうちの残りの位置のそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差(例えばT3nとT31からT3n-1との間の複数の温度差など)を決定して、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定する場合がある。このような例では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、少なくとも1つのしきい値温度を決定して、患者の体温の可変性を理解するためのベースラインを提供して、温度変化のしきい値を、しきい値変化=乗数×平均温度差として作成する場合がある。ここで、乗数は、自動的に設定される、かつ/または臨床医/病院などによって予め決定もしくは設定される場合がある(例えば、乗数は、0.25、0.5および/または同種のものなどの少数である場合があり、1、2および/または同種のものなどの整数である場合がある)。
【0144】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ150など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、少なくとも1つのしきい値温度を、少なくとも1つの所定のしきい値温度として決定する場合がある。
【0145】
図3に示されるように、ステップ308で、プロセス300は、温度測定値を取得することを含む。例えば、第1の温度センサT
1は、患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得する場合があり、第2の温度センサT
2は、カテーテル102のカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得する場合があり、かつ/または温度センサT
3のアレイ(および/もしくはT
4からT
nなど)は、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得する場合がある。このような例では、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間している場合があり、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む場合がある。
【0146】
図3に示されるように、ステップ310で、プロセス300は、温度測定値に基づいて警告状態を決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)、第2の温度測定値(例えばT
2における温度測定値など)、および/または複数の温度測定値(例えばT
3、T
nにおける温度測定値など)に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104ならびに/またはカテーテル102に関連する警告状態を決定する場合がある。一例として、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値、第2の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定する場合がある。
【0147】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすパターン(例えば絶対的な温度変化パターン、時間的な温度変化パターン、異なる温度センサ間の空間的な温度変化パターンなど)がないか、第1の温度測定値(例えばT1における温度測定値など)、第2の温度測定値(例えばT2における温度測定値など)、および/または複数の温度測定値(例えばT3、Tnにおける温度測定値など)を監視する場合がある。一例として、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値、第2の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定する場合がある。このような例では、この少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の個々の温度測定値の経時変化、ならびに/または第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含み得る。
【0148】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、パターンマッチング技術および/または機械学習技術を使用して、温度の上昇、温度センサの1もしくは複数のアレイにおけるカテーテル挿入部位からの温度上昇の経時的な増大領域/移動領域、および/または同種のものなど、関心のあるパターンまたは傾向を識別する(例えばしきい値パターンまたは傾向を識別する、しきい値を満たすパターンまたは傾向を識別するなど)場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、1または複数のしきい値を満たさない1または複数の温度測定値をフィルタリングする場合がある。例えば、カテーテル感染は通常は比較的長期間にわたって起きるので、しきい値未満の短期間の温度変化は、誤警告を防止するためにフィルタリングされる場合がある。
【0149】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、1または複数の温度測定値を解析して、警告の感度および/または特異性を高める場合がある。例えば、短期間にわたるより大きな温度変化は、無視される、またはフィルタリングされる場合がある(例えば、温度変化が、患者が着替えた、毛布を動かした、洗濯したなどによるものである場合)。一例として、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、パターンマッチング技術、機械学習技術、および/またはその他のアルゴリズムを使用して、患者の体温の日常ベースラインパターンがあるかどうかを決定して、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104ならびに/またはカテーテル102に関連する警告状態を決定する際にそれらの日常ベースラインパターンについて補整することができる。
【0150】
ステップ310の非限定的な実施形態または態様に関するさらなる詳細は、以下で
図4~
図7に関連して提供する。
【0151】
図3に示されるように、ステップ312で、プロセス300は、警告を生成することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する場合がある。一例として、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する場合がある。
【0152】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104ならびに/またはカテーテル102の潜在的な問題に関連する情報および/またはデータを含む。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の剥離の可能性もしくは検出、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104のトンネリング(tunneling)(例えばドレッシングの外側から内部へのドレッシングと皮膚の間の空気通路など)の可能性もしくは検出、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性もしくは検出、流体の注入、フラッシュする流体の投与、カテーテルの移動の可能性もしくは検出、カテーテルの溢出の可能性もしくは検出、カテーテルの浸潤の可能性もしくは検出、および/または同種のものに関連する情報および/またはデータを含み得る。
【0153】
図3に示されるように、ステップ314で、プロセス300は、電子記録を更新することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、ユーザ(例えば臨床医など)からユーザ入力(例えばドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の取外しの指示、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の監視を継続する指示など)を受け取って、そのユーザ入力を、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に関連する一意識別子、患者の一意識別子、カテーテル102および/もしくは患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位の一意識別子、ならびに/またはそれらに関連するその他の情報および/もしくはデータ(例えば温度測定値、以前の警告など)と関連付けてデータベースに記憶する場合がある。
【0154】
図4に示されるように、ステップ314で、プロセス300は、(例えば臨床医がドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を取り外したのに応答してなど)ステップ302に戻ること、またはステップ308の実行に戻ること、および/もしくは(例えばドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104が取り外されるという指示まで自動的に、または臨床医がドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の監視を継続する指示を与えたのに応答して)ステップ308の実行を継続することをさらに含む場合がある。
【0155】
次に
図4を参照すると、
図4は、静脈内部位状態検出のプロセス400の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス400のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス400のステップのうちの1または複数は、コンピューティングシステム106(例えばコンピューティングシステム106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0156】
図4に示されるように、ステップ402で、プロセス400は、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすかどうかを決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3nにおける温度測定値などの温度測定値のそれぞれがしきい値温度(例えば取外ししきい値温度など)を満たすかどうかを決定し得る。
【0157】
図4に示されるように、ステップ402で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106が、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3nにおける温度測定値など)の温度測定値のそれぞれがしきい値温度(例えば取外ししきい値温度など)を満たすと決定した場合には、処理は、
図3のステップ314に進み、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告(例えば取外し警告など)を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性または検出に関連する情報を含む場合がある。
【0158】
図4に示されるように、ステップ402で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106が、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3nにおける温度測定値など)の温度測定値のそれぞれがしきい値温度(例えば取外ししきい値温度など)を満たさないと決定した場合には、ステップ404で、プロセス400は、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすかどうかを決定することを含む場合がある。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3n-1における温度測定値など)のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度(例えばトンネリングしきい値温度など)を満たすかどうかを決定する場合がある。
【0159】
図4に示されるように、ステップ404で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106が、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3n-1における温度測定値など)のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度(例えばトンネリングしきい値温度など)を満たすと決定した場合には、処理は、ステップ314に進み、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告(例えばトンネリング警告など)を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性または検出に関連する情報を含む場合がある。
【0160】
図4に示されるように、ステップ404で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106が、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3n-1における温度測定値など)のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度(例えばトンネリングしきい値温度など)を満たさないとした場合には、ステップ406で、プロセス400は、複数の位置のうち第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすかどうかを決定することを含み得る。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、複数の位置のうち第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値(例えばT
3nにおける温度測定値など)がしきい値温度(例えば剥離しきい値温度など)を満たすかどうかを決定する場合がある。
【0161】
図4に示されるように、ステップ406で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106が、複数の位置のうち第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値(例えばT
3nにおける温度測定値など)がしきい値温度(例えば剥離しきい値温度など)を満たすと決定した場合には、処理は、
図3のステップ314に進み、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、複数の位置のうち第1の位置から最も離れた位置における温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告(例えば剥離警告など)を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性または検出に関連する情報を含む場合がある。
【0162】
したがって、本開示の非限定的な実施形態または態様は、温度差、および/またはしきい値温度より低い(例えば体温より低いなど)温度をドレッシングおよび/もしくは固定デバイスがもはや患者に付着しなくなっていること、トンネリングになっていること、および/または剥離の指摘として感知することにより、損なわれたドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの検出に対応し得、かつ/あるいは温度変化(例えばカテーテル挿入部位の近傍の、もしくはカテーテル挿入部位における、または挿入部位にあるカテーテルの一部分の温度変化など)の感知により、カテーテルの移動(例えば部分的もしくは完全な抜去など)の検出に対応し得る。
【0163】
次に
図5を参照すると、
図5は、静脈内部位状態検出のプロセス500の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス500のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス500のステップのうちの1または複数は、コンピューティングシステム106(例えばコンピューティングシステム106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0164】
図5に示されるように、ステップ502で、プロセス500は、第2の温度における経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第2の温度(例えばT
2における温度など)における経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定する場合がある。
【0165】
図5に示されるように、ステップ504で、プロセス500は、第2の温度(例えばT
2における温度など)における経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、注入動作の確認を患者の記録と関連付けてデータベースに記憶する場合がある。
【0166】
図5に示されるように、ステップ506で、プロセス500は、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化に続く第2の温度の第2の経時変化を決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化に続く第2の温度(例えばT
2における温度など)の第2の経時変化を決定する場合がある。
図5に示されるように、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化に続く第2の温度(例えばT
2における温度など)の第2の経時変化を決定したのに応答して、処理は、
図3のステップ314に進み、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含み、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、ユーザからの確認の受信後すぐに、この確認を患者の記録と関連付けてデータベースに記憶する場合がある。
【0167】
次に
図6を参照すると、
図6は、静脈内部位状態検出のプロセス600の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス600のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス600のステップのうちの1または複数は、コンピューティングシステム106(例えばコンピューティングシステム106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0168】
図6に示されるように、ステップ602で、プロセス600は、第1の温度測定値と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値(例えばT
31における温度測定値など)との間の変化がしきい値温度を満たすと決定する場合がある。例えば、第1の位置と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置とは、カテーテル102のカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位から同じ距離に位置する場合がある。一例として、第1の温度センサT
1と、温度センサのアレイのうち第1の温度センサに最も近い温度センサ(例えばT
31など)とは、カテーテル102のカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位から同じ距離に位置する場合がある。
【0169】
図6に示されるように、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値(例えばT
31における温度測定値など)との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、処理は、
図3のステップ314に進む場合があり、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む場合がある。
【0170】
次に
図7を参照すると、
図7は、静脈内部位状態検出のプロセス700の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス700のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス700のステップのうちの1または複数は、コンピューティングシステム106(例えばコンピューティングシステム106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0171】
図7に示されるように、ステップ702で、プロセス700は、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇(例えばT
31>T
32>T
33>T
3n-1>T
3nなど)、および(ii)第1の温度測定値と複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大(例えばΔT
1、T
3nなど)のうちの少なくとも1つを決定する。
【0172】
図7に示されるように、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、処理は、
図3のステップ314に進む場合があり、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む場合がある。一例として、温度が変化して、ある部位の静脈炎および/もしくは感染の可能性を示唆する、規定された基準を超えるその部位の昇温(例えばT
31>T
32>T
33>T
3n-1>T
3nなど)、支持部材の縁部からカテーテル挿入部位に向かう絶対温度上昇、および/または経時的に増大するΔT
1、T
3nなど、経時的に増大する温度差の時間的パターン)を示す場合には、合併症の可能性がないかどうかカテーテル挿入部位を確認するように臨床医に警告が送られる場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、最初のカテーテル配置直後の限られた一時的な昇温に関連する時間的要素を考慮に入れる(例えばフィルタリングするなど)場合がある。
【0173】
次に
図8を参照すると、
図8は、静脈内部位状態検出のプロセス800の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップのうちの1または複数は、コンピューティングシステム106(例えばコンピューティングシステム106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0174】
図8に示されるように、ステップ802で、プロセス800は、第1の位置と、複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の位置(例えばT
1など)と、複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置(例えばT
3nなど)との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定する場合がある。
図8に示されるように、第1の位置(例えばT
1など)と、複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置(例えばT
3nなど)との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値(例えばT
2における温度測定値など)、ならびに(ii)複数の位置のうちで第1の位置よりもカテーテル挿入部位からより離れている位置の温度測定値(例えばT
32からT
3nにおける温度測定値など)のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定する場合がある。
【0175】
図8に示されるように、第1の位置(例えばT
1など)と、複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置(例えばT
3nなど)との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値(例えばT
2における温度測定値など)、ならびに(ii)複数の位置のうちで第1の位置よりもカテーテル挿入部位からより離れている位置の温度測定値(例えばT
32からT
3nにおける温度測定値など)のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定する場合があり、処理は、
図3のステップ314に進む場合があり、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングシステム106は、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む場合がある。一例として、浸潤、溢出、および/または静脈の抜去を示唆する温度変化が感知された場合には、(例えばT
1(および/またはT
31)とT
n、T
1(および/またはT
31)の間の温度低下が、今回および今回より前(例えば温度変化より前など)のT
2と比較されて、(合併症とは対照的に)注入されている流体の温度の変化によって冷却が引き起こされているかどうかを決定する場合がある。このような例では、その冷却がT
2で測定される注入流体の冷却と同時でない(またその直後でない)場合、またはその冷却が温度センサT
31からT
3nによって規定される既定の距離を超えて延在する場合(例えば冷却が温度センサT
33に到達している場合など)には、合併症の可能性がないかどうかカテーテル挿入部位を確認するように臨床医に警告が送られる場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、これらの距離および温度変化のしきい値は、カテーテル挿入部位における熱拡散速度および細胞の熱エネルギー出力に基づいて、注入流体の温度変化からの時間ならびに予想温度変化量を説明する場合がある。したがって、本開示の非限定的な実施形態または態様は、温度変化(例えばカテーテル挿入部位の周囲もしくは近傍、および/またはカテーテル挿入部位にあるカテーテルの一部分の温度変化)の感知、カテーテルの溢出の検出、監視ワークフローに有用なデータの作成、文書化の自動化、および/または患者による薬剤の自己投与の検出などにより、カテーテルの部分的または完全な抜去を含むカテーテルの移動の検出に対応し得る(例えばフラッシュ用注射器からの急速注入または注射器からの薬剤プッシュ投与の場合には、ドレッシングは、開始時の温度の低下、および投与完了時の温度の上昇を感知することができる)。
【0176】
例示および説明のために、実施形態または態様について詳細に述べたが、これらの詳細は、単にその目的のためのものであること、および実施形態または態様は、開示される実施形態または態様に限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に含まれる修正および等価な構成をカバーするものとして意図されていることを理解されたい。例えば、本開示は、任意の実施形態または態様の1または複数の特徴は、可能な限り、任意の他の実施形態または態様の1または複数の特徴と組み合わされることが可能であると企図していることを理解されたい。実際に、これらの特徴のいずれもが、特許請求の範囲に具体的に記載されておらず、かつ/または明細書に開示されていない様式で組み合わされることが可能である。以下に記載される従属請求項のそれぞれは、1つの請求項のみに直接従属していない場合があるが、可能な実装の本開示は、従属請求項のそれぞれを、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせて含む。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテル用のドレッシングおよび/または固定デバイスの第1の温度センサによって、前記カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するステップと、
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの温度センサのアレイによって、前記患者の前記身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップであって、前記複数の位置のそれぞれは、前記第1の位置から離間しており、および前記複数の位置は、前記第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含むステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値に基づいて、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、
前記警告状態を決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記第1の温度センサによって、前記患者の前記身体上の前記第1の位置における第1の参照測定値を取得するステップと、
温度センサの前記アレイによって、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における複数の参照測定値を取得するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の参照測定値と前記複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も離れた位置における参照測定値と、前記複数の位置
の残りの位置のそれぞれにおける参照測定値それぞれとの間の複数の第2の温度差を決定するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記複数の第1の温度差および前記複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、前記少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つのプロセッサによって、前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も離れた位置における前記複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記複数の位置のうちの前記第1の位置から前記最も離れた位置における前記温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したことに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの前記2つ以上の温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも
1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの温度測定値のそれぞれが前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの第2の温度センサによって、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度の測定値を取得するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定するステップと、
少なくとも
1つのプロセッサによって、注入動作の確認を前記患者の記録と関連付けて記憶するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な前記第1の変化の後の前記第2の温度の第2の経時変化を決定するステップと、
前記第2の温度の前記第2の経時変化が前記フラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促す前記ユーザに対するプロンプトを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定するステップと、
前記少なくとも1つの変化パターンが前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサによって、前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定するステップをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の位置、および前記複数の位置のうちの前記第1の位置に最も近い位置は、前記カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および前記方法は、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値と前記複数の位置のうちの前記第1の位置に前記最も近い位置における前記複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化が、しきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記第1の温度測定値と前記複数の位置のうちの前記第1の位置に前記最も近い位置における前記複数の温度測定値のうちの前記温度測定値との間の前記変化が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに備え、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサによって、しきい値温度上昇を満たす、(i)前記複数の位置のうちの最も遠い位置から前記第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)前記第1の温度測定値と前記複数の位置のうちの前記最も遠い位置における前記第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定するステップと、
(i)および(ii)のうちの前記少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップとをさらに含み、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの第2の温度センサによって、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するステップと、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の位置と前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定するステップと、
温度低下が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の温度測定値と、(i)今回および前記今回より少なくとも1回前の前記第2の温度測定値、ならびに(ii)前記複数の位置のうちで前記第1の位置よりも前記カテーテル挿入部位からより離れている位置の温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定するステップと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したことに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成するステップと
をさらに含み、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および前記方法は、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記定期的な割合を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの温度センサの複数のアレイによって、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における前記複数の温度測定値を取得するステップをさらに含み、前記複数のアレイは、前記カテーテル
挿入部位の周りで離間している、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のアレイは、前記カテーテル
挿入部位を取り囲む円周の周りに離間しており、および前記複数のアレイの個々のアレイに関連する前記複数の位置のうちの位置は、前記カテーテル
挿入部位から複数の異なる距離で径方向に離間している、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のアレイのうちのアレイは、前記第1の温度センサを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、前記患者の前記身体における前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位への取付けのため
に支持部材の配向を示すマークまたは開口を含み、および前記マークまたは開口は、前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位と位置合わせされる、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、支持部材を含み、前記支持部材は、前記第1の温度センサおよ
び複数の温度センサを含み、および前記支持部材は、接着層をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、抗菌ディスクを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
システムであって、
患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する前記患者の前記身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、
前記患者の前記身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサの前記アレイの温度センサのそれぞれは、前記第1の温度センサから離間しており、および温度センサの前記アレイは、前記第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルに関連する警告状態を決定し、および
前記警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する
ようにプログラムおよび/または構成された1または複数のプロセッサと、
を含む、カテーテル用の前記ドレッシングおよび/または固定デバイスを備える、システム。
【請求項22】
前記第1の温度センサは、前記患者の前記身体上の前記第1の位置における第1の参照測定値を取得するようにさらに構成され、温度センサの前記アレイは、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における複数の参照測定値を取得するようにさらに構成され、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の参照測定値と前記複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定することと、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける参照測定値と、温度センサの前記アレイ
の残りの温度センサのそれぞれにおける参照測定値それぞれとの間の複数の第2の温度差を決定することと、
前記複数の第1の温度差および前記複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定することと、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、前記少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記1または複数のプロセッサは、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから前記最も離れた温度センサにおける前記温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの前記2つ以上の温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの温度測定値のそれぞれが前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項26】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、前記第2の温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度の測定値を取得するように構成され、前記第2の温度センサは、前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイから離間しており、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することと、
注入動作の確認を前記患者の記録と関連付けて記憶することと、
フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な前記第1の変化の後の前記第2の温度の第2の経時変化を決定することと、
前記第2の温度の前記第2の経時変化が前記フラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促す前記ユーザに対するプロンプトを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項27】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定することと、
前記少なくとも1つの変化パターンが前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項28】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項30】
前記1または複数のプロセッサは、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定することを行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項27に記載のシステム。
【請求項31】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスが前記カテーテルおよび前記患者の前記身体に取り付けられたときに、前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに最も近い温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値と温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに前記最も近い温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値と温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに前記最も近い温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの前記温度測定値との間の変化が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項32】
前記1または複数のプロセッサは、
しきい値温度上昇を満たす、(i)温度センサの前記アレイのうちの最も遠い温度センサから前記第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)前記第1の温度測定値と、温度センサの前記アレイのうちの前記最も遠い温度センサにおける温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定することと、
(i)および(ii)のうちの前記少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項33】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、前記第2の温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、前記第2の温度センサは、前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイから離間しており、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度センサと、温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も遠い温度センサとの間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定することと、前記温度低下が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記第1の温度測定値と、(i)今回および前記今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)温度センサの前記アレイのうちで前記第1の温度センサよりも前記カテーテル挿入部位からより離れている温度センサの温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項34】
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および前記1または複数のプロセッサは、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記定期的な割合を決定することを行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項35】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、温度センサの複数のアレイを含み、温度センサの前記複数のアレイは、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における前記複数の温度測定値を取得するように構成され、および前記複数のアレイは、
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの周りで離間している、請求項21に記載のシステム。
【請求項36】
前記複数のアレイは、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの平面内に規定される円の円周の周りに離間しており、および前記複数のアレイの個々のアレイに関連する温度センサは、前記円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記複数のアレイのうちのアレイは、前記第1の温度センサを含む、請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、前記患者の前記身体における前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位への取付けのため
に支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項39】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、支持部材を含み、前記支持部材は、前記第1の温度センサおよ
び複数の温度センサを含み、および前記支持部材は、接着層をさらに含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項40】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、抗菌ディスクを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項41】
カテーテル用のドレッシングおよび/または固定デバイスであって、
前記カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、
前記患者の前記身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサの前記アレイの温度センサのそれぞれは、支持部材上で前記第1の温度センサから離間しており、および温度センサの前記アレイは、前記第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値を1または複数のプロセッサに通信するように構成された有線またはワイヤレスの通信デバイスと、
を含む前記支持部材を備える、ドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項42】
前記1または複数のプロセッサをさらに備え、前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値に基づいて、前記カテーテル用の前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルに関連する警告状態を決定することと、
前記警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することと、
を行うようにプログラムおよび/または構成される、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項43】
前記第1の温度センサは、前記患者の前記身体上の前記第1の位置における第1の参照測定値を取得するようにさらに構成され、温度センサの前記アレイは、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における複数の参照測定値を取得するようにさらに構成され、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の参照測定値と前記複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定することと、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける参照測定値と、温度センサの前記アレイ
の残りの温度センサのそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差を決定することと、
前記複数の第1の温度差および前記複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定することと、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、前記少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項44】
前記1または複数のプロセッサは、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから前記最も離れた温度センサにおける前記温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項45】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの前記2つ以上の温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項46】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれが前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項47】
前記支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、前記第2の温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度の測定値を取得するように構成され、前記第2の温度センサは、前記支持部材上で前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイから離間しており、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することと、
注入動作の確認を前記患者の記録と関連付けて記憶することと、
フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な前記第1の変化の後の前記第2の温度の第2の経時変化を決定することと、
前記第2の温度の前記第2の経時変化が前記フラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促す前記ユーザに対するプロンプトを含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項48】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定することと、
前記少なくとも1つの変化パターンが前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項49】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、請求項48に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項50】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、請求項48に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項51】
前記1または複数のプロセッサは、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定すること、を行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項48に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項52】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスが前記カテーテルおよび前記患者の前記身体に取り付けられたときに、前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに最も近い温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度測定値と、温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに前記最も近い温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値と、温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサに前記最も近い温度センサにおける前記複数の温度測定値のうちの前記温度測定値との間の変化が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項53】
前記1または複数のプロセッサは、
しきい値温度上昇を満たす、(i)温度センサの前記アレイのうちの最も遠い温度センサから前記第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)前記第1の温度測定値と、温度センサの前記アレイのうちの前記最も遠い温度センサにおける温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定することと、
(i)および(ii)のうちの前記少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項54】
前記支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、前記第2の温度センサは、前記カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、前記第2の温度センサは、前記支持部材上で前記第1の温度センサおよび温度センサの前記アレイから離間しており、および前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の温度センサと、温度センサの前記アレイのうちの前記第1の温度センサから最も遠い温度センサとの間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記温度低下が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記第1の温度測定値と、(i)今回および前記今回より少なくとも1回前の前記第2の温度測定値、ならびに(ii)温度センサの前記アレイのうちで前記第1の温度センサよりも前記カテーテル挿入部位から離れている温度センサの温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと、
を行うようにさらにプログラムおよび/または構成され、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項55】
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および前記1または複数のプロセッサは、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定すること、を行うようにさらにプログラムおよび/または構成される、請求項42に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項56】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、温度センサの複数のアレイを含み、温度センサの前記複数のアレイは、前記患者の前記身体上の前記複数の位置における前記複数の温度測定値を取得するように構成され、および前記複数のアレイは、前記支持部材の周りで離間している、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項57】
前記複数のアレイは、前記支持部材の平面内に規定される円の円周の周りに離間しており、および前記複数のアレイの個々のアレイに関連する温度センサは、前記円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している、請求項56に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項58】
前記複数のアレイのうちのアレイは、前記第1の温度センサを含む、請求項56に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項59】
前記ドレッシングおよび/または固定デバイスは、前記患者の前記身体における前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位への取付けのために前記支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項60】
前記支持部材は、前記第1の温度センサおよ
び複数の温度センサを含み、および前記支持部材は、接着層をさらに含む、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項61】
支持部材は、抗菌ディスクを含む、請求項41に記載のドレッシングおよび/または固定デバイス。
【請求項62】
プログラム命令を含む
非一時的なコンピュータ可読媒体
であって、前記プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する前記患者の前記身体上の第1の位置に関連する第1の温度測定値を取得することと、
前記患者の前記身体上の複数の位置に関連する複数の温度測定値を取得することであって、前記複数の位置のそれぞれは、前記第1の位置から離間しており、および前記複数の位置は、前記第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、取得することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値に基づいて、前記カテーテルおよび/または前記カテーテル用のドレッシングおよび/または固定デバイスに関連する警告状態を決定することと
、
少なくとも1つのしきい値が満たされたのを決定したことに応答して、ユーザに対して警告を生成することとを行わせる、
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項63】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記患者の前記身体上の前記第1の位置に関連する第1の参照測定値を取得することと、
前記患者の前記身体上の前記複数の位置に関連する複数の参照測定値を取得することと、
前記第1の参照測定値と前記複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定することと、
前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も離れた位置における参照測定値と、前記複数の位置
の残りの位置のそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差を決定することと、
前記複数の第1の温度差および前記複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定することと、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、前記少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせる、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項64】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も離れた位置における前記複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記複数の位置のうちの前記第1の位置から前記最も離れた位置における前記温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項65】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項66】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれが前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項67】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度を取得することと、
前記第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することと、
注入動作の確認を前記患者の記録と関連付けて記憶することと、
フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な前記第1の変化の後の前記第2の温度の第2の経時変化を決定することと、
前記第2の温度の前記第2の経時変化が前記フラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促す前記ユーザに対するプロンプトを含む、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項68】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の温度測定値、前記複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定することと、
前記少なくとも1つの変化パターンが前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項69】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、請求項68に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項70】
前記少なくとも1つの変化パターンは、前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、請求項68に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項71】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定することをさらに行わせる、請求項68に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項72】
前記第1の位置、および前記複数の位置のうちの前記第1の位置に最も近い位置は、前記カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および前記患者の前記身体上の前記カテーテルの前記カテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第1の温度測定値と、前記複数の位置のうちの前記第1の位置に前記最も近い位置における前記複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することと、
前記第1の温度測定値と、前記複数の位置のうちの前記第1の位置に前記最も近い位置における前記複数の温度測定値のうちの前記温度測定値との間の前記変化が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項73】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
しきい値温度上昇を満たす、(i)前記複数の位置のうちの最も遠い位置から前記第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)前記第1の温度測定値と、前記複数の位置のうちの前記最も遠い位置における前記第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定することと、
(i)および(ii)のうちの前記少なくとも1つを決定したのに応答して、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項74】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度測定値を取得することと、
前記第1の位置と、前記複数の位置のうちの前記第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと、少なくとも1つのプロセッサによって決定することと、
前記温度低下が前記しきい値温度を満たすと決定したのに応答して、前記第1の温度測定値と、(i)今回および前記今回より少なくとも1回前の前記第2の温度測定値、ならびに(ii)前記複数の位置のうちで前記第1の位置よりも前記カテーテル挿入部位から離れている位置の温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと、少なくとも1つのプロセッサによって決定することと、
前記少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、前記ユーザに対して前記警告を生成することと
をさらに行わせ、前記警告は、前記ドレッシングおよび/または固定デバイスおよび/または前記カテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項75】
前記第1の温度測定値および前記複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記患者に関連する患者パラメータ、前記患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、前記患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定することをさらに行わせる、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項76】
前記複数の位置は、前記カテーテル
挿入部位を取り囲む円の円周の周りに離間し
た複数のアレイを含み、および前記複数のアレイの個々のアレイに関連する前記複数の位置の位置は、前記カテーテル
挿入部位から複数の異なる距離で径方向に離間している、請求項62に記載の
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1.分野
本開示は、一般に、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスに関し、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、静脈内部位状態検出のための温度感知のためのシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本願は、参照によりその開示の全体を本明細書に組み込む、2020年9月9日出願の「Catheter Dressing and/or Securement Device and System, Method, and Product for Intravenous Site Condition Detection」と題する米国仮出願第63/076,204号の優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0003】
2.技術的考察
感染したカテーテルにより、カテーテル挿入部位の温度が体表面の温度より高くなることが実証されている。臨床的には、身体がカテーテルに対して炎症反応を示し、これにより、カテーテルが皮膚に入るカテーテル挿入部位の周囲の局所的な温度が上昇する可能性がある。カテーテルによって導入される薬物に対する反応、静脈外に漏出する流体(例えば浸潤、溢出など)、身体内のピストン動作もしくは機械的なカテーテルの動きに対する反応、カテーテル表面上もしくはルーメン内に発生する細菌および生物膜などの感染性の病原体に対する免疫反応、身体もしくは周囲の温度に対するIV流体の温度、カテーテルの材料および表面に対する異物反応および/または同種のものなど、他にも多数のカテーテルに関係する局所的な温度差の原因がある可能性がある。
【0004】
参照によりその内容の全体が本明細書に組み込まれる、Silvah JH, Lima CM, Unamuno Mdo R, Schetino MA, Schetino LP, Fassini PG, Brandao CF(aの文字はチルダ), Basile-Filho A, Cunha SF, and Marchini JS disclose in their paper titled “Body surface infrared thermometry in patients with central venous catheter-related infections”, Einstein, (Sao Paulo), 2015 Jul-Sep, 13(3):364-9, doi: 10.1590/S1679-45082015AO3397は、カテーテル挿入部位に対する温度差が感染を示すことの証拠を開示している。さらに、カテーテル挿入部位における温度上昇は、カテーテルまたはカテーテル内を流れる流体によって引き起こされる感染および静脈炎またはその他の静脈への刺激の両方によるものである場合がある。さらに、カテーテル挿入部位における温度低下も、そうした温度低下は流体が注入から組織内に漏れたときに引き起こされる場合があるので、また問題を示している場合がある。この漏れた流体は、痛みを感じる程度の小さな結果をもたらす可能性もあるが、場合によっては、手足の喪失につながる組織の損傷をもたらす可能性がある。さらに、カテーテルチューブおよびその中を流れる流体も、投与される流体が患者の体温ではなく、室温であったり冷却されていたりすることが多いので、温度変化の原因になる場合がある。したがって、当技術分野では、静脈内部位状態検出のための改善された温度感知が必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Silvah JH,Lima CM,Unamuno Mdo R,Schetino MA,Schetino LP,Fassini PG,Brandao CF(aの文字はチルダ),Basile-Filho A,Cunha SF,Marchini JS,“Body surface infrared thermometry in patients with central venous catheter-related infections”,Einstein,(Sao Paulo),2015Jul-Sep,13(3):364-9,doi:10.1590/S1679-45082015AO3397
【発明の概要】
【0006】
したがって、静脈内部位状態検出のための温度感知のための改良されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が提供される。
【0007】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、方法であって、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第1の温度センサによって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するステップと、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの温度センサのアレイによって、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップであって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含むステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、警告状態を決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとを含む方法が提供される。
【0008】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、この方法は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第2の温度センサによって、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、をさらに含む。
【0009】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、システムであって、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサのアレイの温度センサのそれぞれは、第1の温度センサから離間しており、および温度センサのアレイは、第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定して、警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにプログラムおよび/または構成された1または複数のプロセッサとを含むカテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスを含む、システムが提供される。
【0010】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、このドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される。
【0011】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスであって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサのアレイの温度センサのそれぞれは、支持部材上で第1の温度センサから離間しており、および温度センサのアレイは、第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、第1の温度測定値および複数の温度測定値を1または複数のプロセッサに通信するように構成された有線またはワイヤレスの通信デバイスとを含む支持部材を含む、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスが提供される。
【0012】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、支持部材上で第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および有線またはワイヤレスの通信デバイスは、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および複数の温度測定値を1つまたは複数のプロセッサに通信するように構成される。
【0013】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、コンピュータプログラム製品であって、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、その少なくとも1つのプロセッサに、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置に関連する第1の温度測定値を取得することと、患者の身体上の複数の位置に関連する複数の温度測定値を取得することであって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、ことと、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、カテーテルならびに/またはカテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスに関連する警告状態を決定することと、少なくとも1つのしきい値が満たされたのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとを行わせるプログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読媒体を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0014】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、命令は、少なくとも1つのプロセッサに、カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度測定値を取得することと、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および複数の温度測定値に基づいて、カテーテルならびに/またはドレッシングおよび/もしくはカテーテルの固定デバイスに関連する警告状態を決定することと、をさらに行わせる。
【0015】
さらなる実施形態または態様を、以下の番号を付けた条項に記載する。
【0016】
条項1。方法であって、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第1の温度センサによって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するステップと、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの温度センサのアレイによって、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップであって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、ステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定するステップと、警告状態を決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとを備える方法。
【0017】
条項2。第1の温度センサによって、患者の身体上の第1の位置における第1の参照測定値を取得するステップと、温度センサのアレイを用いて、患者の身体上の複数の位置における複数の参照測定値を取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における参照測定値と、複数の位置の残りの位置のそれぞれにおける参照測定値それぞれとの間の複数の第2の温度差を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定するステップと、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備える、条項1の方法。
【0018】
条項3。少なくとも1つのプロセッサを用いて、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定するステップと、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、条項1および2のいずれかの方法。
【0019】
条項4。少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定するステップと、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、条項1乃至3のいずれかの方法。
【0020】
条項5。少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定するステップと、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、条項1乃至4のいずれかの方法。
【0021】
条項6。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第2の温度センサによって、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化の後の第2の温度の第2の経時変化を決定するステップと、第2の温度の第2の経時変化がフラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含む、条項1乃至5のいずれかの方法。
【0022】
条項7。少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定するステップと、少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項1乃至6のいずれかの方法。
【0023】
条項8。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、条項1乃至7のいずれかの方法。
【0024】
条項9。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、条項1乃至8のいずれかの方法。
【0025】
条項10。少なくとも1つのプロセッサによって、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定することをさらに含む。条項1乃至9のいずれかの方法。
【0026】
条項11。第1の位置、および複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置は、カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値と複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化が、しきい値温度を満たすと決定するステップと、第1の温度測定値と複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに備え、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項1乃至10のいずれかの方法。
【0027】
条項12。少なくとも1つのプロセッサによって、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定するステップと、(i)および(ii)のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに含み、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項1乃至11のいずれかの方法。
【0028】
条項13。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第2の温度センサによって、カテーテルのカテーテルチュービングにおける第2の温度測定値を取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の位置と複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定することと、温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、第1の温度測定値と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)複数の位置のうちで第1の位置よりもカテーテル挿入部位から離れている位置の温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定するステップと、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するステップとをさらに含み、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項1乃至12のいずれかの方法。
【0029】
条項14。第1の温度測定値および複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、およびこの方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定するステップをさらに含む、条項1乃至13のいずれかの方法。
【0030】
条項15。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの温度センサの複数のアレイによって、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するステップをさらに含み、複数のアレイは、カテーテル挿入部位の周りで離間している、条項1乃至14のいずれかの方法。
【0031】
条項16。複数のアレイは、カテーテル挿入部位を取り囲む円周の周りに離間しており、および複数のアレイの個々のアレイに関連する複数の位置のうちの位置は、カテーテル挿入部位から複数の異なる距離で径方向に離間している、条項1乃至15のいずれかの方法。
【0032】
条項17。複数のアレイのうちのアレイは、第1の温度センサを含む、条項1乃至16のいずれかの方法。
【0033】
条項18。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、患者の身体におけるカテーテルのカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークまたは開口を含み、およびマークまたは開口は、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位と位置合わせされる、条項1乃至17のいずれかの方法。
【0034】
条項19。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、支持部材を含み、支持部材は、第1の温度センサおよび複数の温度センサを含み、および支持部材は、接着層をさらに含む、条項1乃至18のいずれかの方法。
【0035】
条項20。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、抗菌ディスクを含む、条項1乃至19のいずれかの方法。
【0036】
条項21。システムであって、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサのアレイの温度センサのそれぞれは、第1の温度センサから離間しており、温度センサのアレイは、第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定し、警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにプログラムおよび/または構成された1または複数のプロセッサとを含むカテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスを備える、システム。
【0037】
条項22。第1の温度センサは、患者の身体上の第1の位置における第1の参照測定値を取得するようにさらに構成され、温度センサのアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の参照測定値を取得するように構成され、および1または複数のプロセッサは、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定し、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける参照測定値と温度センサのアレイの残りの温度センサのそれぞれにおける参照測定値それぞれとの間の複数の第2の温度差を決定し、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定し、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定し、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成される、条項21のシステム。
【0038】
条項23。1または複数のプロセッサは、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定し、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、条項21および22のいずれかのシステム。
【0039】
条項24。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定し、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含むこととをさらに含む、条項21乃至23のいずれかのシステム。
【0040】
条項25。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定し、および第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、条項21乃至24のいずれかのシステム。
【0041】
条項26。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定し、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶し、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化の後の第2の温度の第2の経時変化を決定し、および第2の温度の第2の経時変化がフラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含む、条項21乃至25のいずれかのシステム。
【0042】
条項27。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定し、および少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項21乃至26のいずれかのシステム。
【0043】
条項28。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1つまたは複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、条項21乃至27のいずれかのシステム。
【0044】
条項29。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、条項21乃至28のいずれかのシステム。
【0045】
条項30。1または複数のプロセッサは、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される。条項21乃至29のいずれかのシステム。
【0046】
条項31。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスがカテーテルおよび患者の身体に取り付けられたときに、第1の温度センサおよび温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値と温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定し、第1の温度測定値と温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項21乃至30のいずれかのシステム。
【0047】
条項32。1または複数のプロセッサは、しきい値温度上昇を満たす、(i)温度センサのアレイのうちの最も遠い温度センサから第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と、温度センサのアレイのうちの最も遠い温度センサにおける温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定し、(i)および(ii)のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項21乃至31のいずれかのシステム。
【0048】
条項33。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチュービングにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第1の温度センサと温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も遠い温度センサとの間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定し、温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、第1の温度測定値と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)温度センサのアレイのうちで第1の温度センサよりもカテーテル挿入部位から離れている温度センサの温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定し、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項21乃至32のいずれかのシステム。
【0049】
条項34。第1の温度測定値および複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および1または複数のプロセッサは、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される、条項21乃至33のいずれかのシステム。
【0050】
条項35。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、温度センサの複数のアレイを含み、温度センサの複数のアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成され、複数のアレイは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの周りで離間している、条項21乃至34のいずれかのシステム。
【0051】
条項36。複数のアレイは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの平面内に規定される円の円周の周りに離間しており、複数のアレイの個々のアレイに関連する温度センサは、円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している、条項21乃至35のいずれかのシステム。
【0052】
条項37。複数のアレイのうちのアレイは、第1の温度センサを含む、条項21乃至36のいずれかのシステム。
【0053】
条項38。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、患者の身体におけるカテーテルのカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む、条項21乃至37のいずれかのシステム。
【0054】
条項39。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、支持部材を含み、支持部材は、第1の温度センサおよび複数の温度センサを含み、および支持部材は、接着層をさらに含む、条項21乃至38のいずれかのシステム。
【0055】
条項40。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、抗菌ディスクを含む、条項21乃至39のいずれかのシステム。
【0056】
条項41。カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスであって、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成された第1の温度センサと、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成された温度センサのアレイであって、温度センサのアレイの温度センサのそれぞれは、支持部材上で第1の温度センサから離間しており、および温度センサのアレイは、第1の温度センサから複数の異なる距離にある温度センサを含む、温度センサのアレイと、第1の温度測定値および複数の温度測定値を1または複数のプロセッサに通信するように構成された有線またはワイヤレスの通信デバイスとを含む支持部材を備える、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0057】
条項42。1または複数のプロセッサをさらに含み、第1の温度センサおよび複数の温度センサに基づいて、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定し、および警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにプログラムおよび/または構成される、条項41のドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0058】
条項43。第1の温度センサは、患者の身体上の第1の位置における第1の参照測定値を取得するようにさらに構成され、温度センサのアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の参照測定値を取得するようにさらに構成され、および1または複数のプロセッサは、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定し、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける参照測定値と、温度センサのアレイの残りの温度センサのそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差を決定し、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定し、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定し、および少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成される、条項41および42のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0059】
条項44。1または複数のプロセッサは、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定し、および温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も離れた温度センサにおける温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、条項41乃至43のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0060】
条項45。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定し、および第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、条項41乃至44のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0061】
条項46。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定し、および第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、条項41乃至45のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0062】
条項47。支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度を取得するように構成され、第2の温度センサは、支持部材上で第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定し、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶し、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化の後の第2の温度の第2の経時変化を決定し、および第2の温度の第2の経時変化がフラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含む、条項41乃至46のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0063】
条項48。1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定し、および少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項41乃至47のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0064】
条項49。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、条項41乃至48のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0065】
条項50。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、条項41乃至49のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0066】
条項51。1または複数のプロセッサは、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される。条項41乃至50のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0067】
条項52。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスがカテーテルおよび患者の身体に取り付けられたときに、第1の温度センサおよび温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサは、カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および1または複数のプロセッサは、第1の温度測定値と、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定し、および第1の温度測定値と、温度センサのアレイのうちの第1の温度センサに最も近い温度センサにおける複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項41乃至51のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0068】
条項53。1または複数のプロセッサは、しきい値温度上昇を満たす、(i)温度センサのアレイのうちの最も遠い温度センサから第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と、温度センサのアレイのうちの最も遠い温度センサにおける温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定し、(i)および(ii)のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項41乃至52のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0069】
条項54。支持部材は、第2の温度センサをさらに含み、第2の温度センサは、カテーテルのカテーテルチュービングにおける第2の温度測定値を取得するように構成され、第2の温度センサは、支持部材上で第1の温度センサおよび温度センサのアレイから離間しており、および1または複数のプロセッサは、第1の温度センサと温度センサのアレイのうちの第1の温度センサから最も遠い温度センサとの間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定し、温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、第1の温度測定値と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)温度センサのアレイのうちで第1の温度センサよりもカテーテル挿入部位から離れている温度センサの温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定し、および少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成するようにさらにプログラムおよび/または構成され、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項41乃至53のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0070】
条項55。第1の温度測定値および複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および1または複数のプロセッサは、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定するようにさらにプログラムおよび/または構成される、条項41乃至54のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0071】
条項56。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、温度センサの複数のアレイを含み、温度センサの複数のアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成され、および複数のアレイは、支持部材の周りで離間している、条項41乃至55のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0072】
条項57。複数のアレイは、支持部材の平面内に規定される円の円周の周りに離間しており、および複数のアレイの個々のアレイに関連する温度センサは、円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している、条項41乃至57のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0073】
条項58。複数のアレイのうちのアレイは、第1の温度センサを含む、条項41乃至57のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0074】
条項59。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスは、患者の身体におけるカテーテルのカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む、条項41乃至58のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0075】
条項60。支持部材は、第1の温度センサおよび複数の温度センサを含み、支持部材は、接着層をさらに含む、条項41乃至59のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0076】
条項61。支持部材は、抗菌ディスクを含む、条項41乃至60のいずれかのドレッシングおよび/もしくは固定デバイス。
【0077】
条項62。コンピュータプログラム製品であって、プログラム命令を含む少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、プログラム命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、少なくとも1つのプロセッサに、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置に関連する第1の温度測定値を取得することと、患者の身体上の複数の位置に関連する複数の温度測定値を取得することであって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、取得することと、第1の温度測定値および複数の温度測定値に基づいて、カテーテルならびに/またはカテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスに関連する警告状態を決定することと、少なくとも1つのしきい値が満たされたのを決定したことに応答して、ユーザに対して警告を生成することとを行わせる、コンピュータプログラム製品。
【0078】
条項63。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、患者の身体上の第1の位置に関連する第1の参照測定値を取得することと、患者の身体上の複数の位置に関連する複数の参照測定値を取得することと、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差を決定することと、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における参照測定値と、複数の位置の残りの位置のそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差を決定することと、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定することと、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定することと、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせる、条項62のコンピュータプログラム製品。
【0079】
条項64。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、複数の位置のうちの第1の位置から最も離れた位置における温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性に関連する情報を含む、条項62および63のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0080】
条項65。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定することと、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性に関連する情報を含む、条項62乃至64のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0081】
条項66。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定することと、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性に関連する情報を含む、条項62乃至65のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0082】
条項67。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度を取得することと、第2の温度の経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することと、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶することと、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化の後の第2の温度の第2の経時変化を決定することと、第2の温度の第2の経時変化がフラッシュ温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含む、条項62乃至66のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0083】
条項68。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、第1の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定することと、少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項62乃至67のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0084】
条項69。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1または複数の個々の温度測定値の経時変化を含む、条項62乃至68のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0085】
条項70。少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含む、条項62乃至69のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0086】
条項71。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値変化パターンを決定することをさらに行わせる、条項62乃至70のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0087】
条項72。第1の位置、および複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置は、カテーテルのカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位から同じ距離に位置し、および命令は、少なくとも1つのプロセッサに、第1の温度測定値と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することと、第1の温度測定値と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項62乃至71のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0088】
条項73。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と、複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定することと、(i)および(ii)のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項62乃至72のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0089】
条項74。命令は、少なくとも1つのプロセッサに、カテーテルのカテーテルチューブに関連する第2の温度測定値を取得することと、第1の位置と複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと、少なくとも1つのプロセッサによって決定することと、温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、第1の温度測定値と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値、ならびに(ii)複数の位置のうちで第1の位置よりもカテーテル挿入部位から離れている位置の温度測定値のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと、少なくとも1つのプロセッサによって決定することと、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、少なくとも1つのプロセッサによって、ユーザに対して警告を生成することとをさらに行わせ、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む、条項62乃至73のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0090】
条項75。第1の温度測定値および複数の温度測定値は、定期的な割合で取得され、および命令は、少なくとも1つのプロセッサに、患者に関連する患者パラメータ、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、定期的な割合を決定することをさらに行わせる、条項62乃至74のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0091】
条項76。複数の位置は、カテーテル挿入部位を取り囲む円の円周の周りに離間した複数のアレイを含み、および複数のアレイの個々のアレイに関連する複数の位置の位置は、カテーテル挿入部位から複数の異なる距離で径方向に離間している、条項62乃至75のいずれかのコンピュータプログラム製品。
【0092】
本開示の上記その他の特徴および特性、ならびに構造の関連する要素の動作方法および機能と、製造の部分および経済性の組合せとは、それぞれが本明細書の一部を構成している以下の説明および添付の特許請求の範囲を添付の図面を参照して考慮すればさらに明らかになり、様々な図面において、同様の参照番号は、対応する部分を示している。ただし、これらの図面は例示および説明のみを目的としてものであり、制限の定義としては意図されていないことを明白に理解されたい。本明細書および特許請求の範囲で使用される「a」、「an」、および「the」の単数形は、文脈からそうでないことが明らかでない限り、複数形を含む。
【図面の簡単な説明】
【0093】
以下、添付の概略図に示される例示的な実施形態を参照して、本開示の実施形態または態様のさらなる利点および詳細についてさらに詳細に説明する。
【0094】
【
図1A】本明細書に記載されるシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図1B】
図1Aの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の上面図である。
【
図1C】
図1Aおよび
図1Bの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の概略図である。
【
図1D】
図1A~
図1Cの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様のブロック図である。
【
図1E】
図1A~
図1Dの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様の斜視図である。
【
図2】
図1A~
図1Eの1もしくは複数のデバイスおよび/または1もしくは複数のシステムの構成要素の非限定的な実施形態または態様のブロック図である。
【
図3】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図4】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図5】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図6】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図7】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【
図8】静脈内部位状態検出のための温度感知のプロセスの非限定的な実施形態または態様の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0095】
本開示は、そうではないと明示的に指定されている場合以外は、様々な代替の変形形態またはステップの順序を想定し得ることを理解されたい。また、添付の図面に例示され、以下の明細書に記載される具体的なデバイスまたはプロセスは、単なる例示的で非限定的な実施形態または態様であることも理解されたい。したがって、本明細書に開示される実施形態または態様に関連する具体的な寸法およびその他の物理的特徴は、限定のためのものとは見なされないものとする。
【0096】
以降の説明では、「端」、「上側」、「下側」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「底部」、「横方向」、および「長手方向」という用語、ならびにそれらの派生語は、図面中の配向で本開示に関係するものとする。ただし、本開示は、そうではないと明示的に指定されている場合以外は、様々な代替の変形形態またはステップの順序を想定し得ることを理解されたい。また、添付の図面に例示され、以下の明細書に記載される具体的なデバイスまたはプロセスは、単なる本開示の例示的な実施形態または態様であることも理解されたい。したがって、本明細書に開示される実施形態の実施形態または態様に関連する具体的な寸法およびその他の物理的特徴は、特に指示がない限り、限定のためのものとは見なされないものとする。
【0097】
本明細書で使用される態様、構成要素、要素、構造、動作、ステップ、機能、および/または命令などは、重要または不可欠であると明示的に記載されていない限り、重要または不可欠であるものと解釈されないものとする。また、本明細書で使用される冠詞「a」および「an」は、1または複数の品目を含むものとして意図されており、「1または複数の」および「少なくとも1つの」と入れ替え可能に使用されている場合がある。さらに、本明細書で使用される「セット」という用語も、1または複数の品目(例えば関連のある品目、関連のない品目、関連のある品目と関連のない品目の組合せなど)を含むものとして意図されており、「1または複数の」または「少なくとも1つの」と入れ替え可能に使用されている場合がある。1つの品目のみが意図される場合には、「1つ」という言葉、またはそれに類する表現が使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンドな用語として意図されている。さらに、「に基づく」という表現は、特に明示的に述べられていない限り、「に少なくとも部分的に基づく」を意味するものとして意図されている。
【0098】
本明細書で使用される「通信」および「通信する」という用語は、1つまたは複数の信号、メッセージ、コマンド、またはその他のタイプのデータの受信または転送を指す。1つのユニット(例えば任意のデバイス、システム、またはそれらの構成要素)が別のユニットと通信しているということは、その1つのユニットが、その別のユニットから直接的もしくは間接的にデータを受信すること、および/またはその別のユニットに直接的もしくは間接的にデータを伝送することが可能であることを意味する。これは、本質的に、有線および/またはワイヤレスの直接的または間接的な接続を指す場合がある。さらに、2つのユニットは、伝送されたデータが第1のユニットと第2のユニットの間で修正、処理、中継、および/またはルーティングされる場合があっても、互いに通信していることになり得る。例えば、第1のユニットが受動的にデータを受信するが、第2のユニットに対して能動的にデータを伝送するわけではなくても、第1のユニットは第2のユニットと通信していることになり得る。別の例で、中間ユニットが一方のユニットからのデータを処理し、処理されたデータを第2のユニットに伝送する場合も、第1のユニットは第2のユニットと通信していることになり得る。他にも多数の構成が可能であることは理解されるであろう。
【0099】
本明細書に記載されるシステムおよび/または方法は、様々な形態のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装されることが可能であることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の特殊化された制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、実装を制限するものではない。したがって、本明細書では、特定のソフトウェアコードに言及せずにこれらのシステムおよび/または方法の動作および挙動が記載されているが、本明細書の説明に基づいて、これらのシステムおよび/または方法を実装するようにソフトウェアおよびハードウェアが設計されることが可能であることを理解されたい。
【0100】
本明細書で使用される「コンピューティングデバイス」または「コンピュータデバイス」は、1もしくは複数のネットワークと、または1もしくは複数のネットワークを介して直接的または間接的に通信するように構成された1つまたは複数の電子デバイスを指し得る。コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、またはデスクトップコンピュータなどであることがある。さらに、「コンピュータ」という用語は、データを受信、処理、および出力するために必要な構成要素を含む、通常はディスプレイ、プロセッサ、メモリ、入力デバイス、およびネットワークインタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを指し得る。「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインタフェース」(API)は、クライアント側フロントエンドおよび/またはクライアントからデータを受信するサーバ側バックエンドなどのソフトウェア構成要素間の対話を容易にするためにプロセッサによって実行され得る、コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータコードまたはその他のデータを指す。「インタフェース」は、ユーザが直接的または間接的に(例えばキーボード、マウス、タッチスクリーンなどを通して)インタラクトし得る1または複数のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などの生成された表示を指す。
【0101】
本明細書で使用される「サーバ」という用語は、インターネットなどのネットワーク環境において複数の当事者によって操作される、またはそれらの当事者のために通信および処理を容易にする、1または複数のプロセッサもしくはコンピュータ、記憶デバイス、またはそれらに類するコンピュータ構成を指す、または含む場合があるが、通信は、1または複数の公衆網または私設網環境を介して容易にされる場合があること、および他の様々な構成が可能であることは理解されるであろう。さらに、ネットワーク環境で直接的または間接的に通信する例えばサーバ、またはPOSデバイスなど他のコンピュータ化されたデバイスなどの複数のコンピュータは、小売業のPOSシステムなどの「システム」を構成し得る。本明細書で使用される「データセンタ」という用語は、1または複数のサーバもしくは他のコンピューティングデバイス、および/またはデータベースを含み得る。
【0102】
本明細書で使用される「モバイルデバイス」という用語は、1または複数のネットワークと通信するように構成された1または複数の携帯可能な電子デバイスを指し得る。一例として、モバイルデバイスは、携帯電話(例えばスマートフォンまたは標準的な携帯電話)、携帯型コンピュータ(例えばタブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)、ウェアラブルデバイス(例えば腕時計、眼鏡、レンズ、および/もしくは衣服など)、携帯情報端末(PDA)、および/またはその他の同様のデバイスを含み得る。本明細書で使用される「クライアントデバイス」および「ユーザデバイス」という用語は、1または複数のサーバまたは遠隔のデバイスおよび/もしくはシステムと通信するように構成された任意の電子デバイスを指す。クライアントデバイスまたはユーザデバイスは、ネットワークと通信することができるモバイルデバイス、ネットワーク対応電化製品(例えばネットワーク対応のテレビ、冷蔵庫、サーモスタット、および/または同種のもの)、コンピュータ、および/またはその他の任意のデバイスもしくはシステムを含み得る。
【0103】
本明細書で使用される「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインタフェース」(API)は、クライアント側フロントエンドおよび/またはクライアントからデータを受信するサーバ側バックエンドなどのソフトウェア構成要素間のインタラクションを容易にするためにプロセッサによって実行され得る、コンピュータ可読媒体で記憶されたコンピュータコード、規則のセット、またはその他のデータを指す。「インタフェース」は、ユーザが直接的または間接的に(例えばキーボード、マウスなどを通して)インタラクトし得る1または複数のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)などの生成された表示を指す。
【0104】
いくつかの非限定的な実施形態または態様は、本明細書では、しきい値と関連して説明されている。本明細書で使用される「しきい値を満たす」とは、値がそのしきい値より大きいこと、そのしきい値より多いこと、そのしきい値より高いこと、そのしきい値以上であること、そのしきい値より少ないこと、そのしきい値未満であること、そのしきい値より低いこと、そのしきい値以下であること、そのしきい値に等しいことなどを指し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、「しきい値を満たす」とは、パターン認識技術、機械学習技術、データマイニング技術、信号解析の傾き、Xbar-R管理図解析、および/または同種のものが信号または測定値に適用された結果として、その信号または測定値においてパターンまたは傾向が認識されることを指す場合がある。例えば、しきい値を満たすことは、信号もしくは測定値、複数の信号もしくは測定値、複数の信号もしくは測定値の間の差、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つの動的時間に基づく解析に基づく場合がある。一例として、しきい値は、変化の量を意味する場合があり、単一の数によって表され得るのではなく、機械学習および/またはパターン認識に基づいて決定される場合があるより複雑な変化パターンによって表される場合がある。
【0105】
本開示の非限定的な実施形態または態様は、カテーテル用のドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第1の温度センサを用いて、カテーテルのカテーテル挿入部位に近接する患者の身体の第1の位置における第1の温度測定値を取得し、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの第2の温度センサを用いて、カテーテルのカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得し、かつ/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの温度センサのアレイを用いて、患者の身体の複数の位置における複数の温度測定値を取得するシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法であって、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間しており、複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む、システム、デバイス、製品、装置、および/または方法を提供する。プロセッサは、第1の温度測定値、第2の温度測定値、および/または複数の温度測定値に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルに関連する警告状態を決定し、警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する。
【0106】
このように、患者の基礎体温の変動を説明するための対照温度測定値または表示数値、ならびにカテーテルを通して流体が注入されることによる温度の影響を説明するための対照温度測定値または表示数値を使用する、静脈内カテーテル部位のより正確な温度解析が提供され得る。さらに、カテーテル進入点から十分に離れた位置にある、患者のカテーテル注入チューブ(やはりカテーテル進入点から十分に離れている)から規定の距離にある、もしくはそれと同じ位置にある患者の皮膚、および患者のチューブから対照チューブと同じ距離にあるカテーテル進入点の両方について対照温度測定値または表示数値が取得されることが可能になるようにカテーテルチューブの位置が既知の配向/姿勢であることを保証するようにドレッシングおよび/もしくは固定デバイスが配向された状態で、空間的に関連のあるパターンの経時的な絶対温度変化および差分温度変化が監視される場合がある。例えば、警告は、経時的な(例えば時間的な)温度変化に基づいて、かつ/または(例えばカテーテル挿入部位から径方向に配列されたセンサの1または複数のアレイなどを用いて)温度センサの位置決めもしくは位置によって表される空間的パターンの温度変化に基づいて、引き起こされ得る。一例として、加熱(および/または冷却)がカテーテル挿入部位から遠ざかるように、かつ/または広がるように(例えば加熱された領域が所与の円周で拡大されるなど)径方向に進行する場合には、警告は、1つのアレイまたは非拡散型パターンに基づく警告(例えば現実の温度変化より多くの無作為な変動を生じる可能性があり得るなど)と比較して、より低いしきい値で生成される場合がある。さらに、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの外側縁部の参照温度(例えばカテーテルチューブおよび/またはカテーテル挿入部位に近接しない位置で取得される温度など)が、しきい値温度を更新するために使用される場合がある(例えばカテーテルは長期間にわたって所定の位置にあるので、この参照温度の表示数値の変動性は、所与の患者におけるその部位の「通常の」変動性が警告を引き起こさないことを保証するために使用され得るなど)。
【0107】
図1Aを参照すると、本明細書に記載されるシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境100の非限定的な実施形態または態様が示されている。
図1Aに示されるように、環境100は、カテーテル102、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104、ならびに/またはコンピューティングデバイス106を含む場合がある。
【0108】
カテーテル102は、IVカテーテル、導尿カテーテルなどの非経口的カテーテル、麻酔カテーテル、および/もしくは同種のものなど、または表面温度差を引き出すのに十分に表在的である任意の皮内もしくは皮下の物体を含み得る。カテーテル102は、カテーテル102が患者の身体(例えば皮膚など)に入るカテーテル挿入部位で患者に取り付けられる場合、または接続される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、カテーテル102は、
図1Aに示されるように注入ポンプに接続される場合がある。
【0109】
さらに
図1Aを参照して、
図1B~
図1Dも参照すると、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、支持部材140、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、温度センサT
3(例えば温度センサT
31からT
3nなど)のアレイ、および/または通信デバイス142を含む場合がある。第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および温度センサT
3のアレイは、
図1Bおよび
図1Cでは同じドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の一部として示されているが、非限定的な実施形態または態様はこれに限定されず、および第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および温度センサT
3のアレイは、複数の異なるドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/または複数の異なる支持部材に含まれる場合がある。例えば、温度センサT
3のアレイは、患者の体の表面上の任意の位置、および/もしくは患者の体の内部の任意の位置に位置する場合があり、かつ/または第2の温度センサT
2は、カテーテル102の任意の部分を覆うように位置する場合がある。例えば、第1の温度センサT
1は、カテーテル102の針上に(例えば患者の体内のカテーテル102の針の先端になど)位置する場合がある。ただし、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および温度センサT
3のアレイを同じカテーテルドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの一部として備えると、温度センサの適用がより容易に、かつ/またはより迅速になる場合があることに留意されたい。さらに、体表面温度は、深部体温と比較して、身体の至るところで非常に変化しやすい可能性がある。例えば、室温、血液循環、概日リズム、全身感染、および/または衣服/寝具の動き、および/または同種のものにより、カテーテル合併症による真の温度の差を識別することがより複雑になる場合がある。ただし、カテーテル挿入部位またはその比較的近くで比較温度を測定することにより、この可変性の大部分は除去され得る。
【0110】
支持部材140は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、温度センサT3のアレイ、および/または通信デバイス142を含む、担持する、かつ/または収容し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、支持部材140は、透明である場合がある。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、BD StatLock(登録商標)のデバイス群のうちのデバイスを含む場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、支持部材140は、患者の身体におけるカテーテルのカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークまたは開口を含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104がカテーテルおよび/または患者の身体に接触した状態でカテーテル挿入部位に貼付されるときに、このマークまたは開口は、患者の身体上のカテーテルのカテーテル挿入部位と位置合わせされる場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、支持部材140は、接着層を含む。例えば、接着層は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104をカテーテル102および/または患者の身体に取り付けるために使用される場合がある。
【0111】
第1の温度センサT1は、患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得するように構成される場合がある。例えば、第1の温度センサT1は、カテーテル挿入部位を覆うように、かつ/またはカテーテル挿入部位に近接して(例えばカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークもしくは開口に近接してなど)配置されるように構成された支持部材140の一部分に位置する場合がある。
【0112】
第2の温度センサT2は、カテーテル102のカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得するように構成される場合がある。例えば、第2の温度センサT2は、第1の温度センサT1および温度センサT3のアレイから離間している(例えば支持部材140上で第1の温度センサT1および温度センサT3のアレイから離間しているなど)場合がある。
【0113】
温度センサT3のアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成される場合がある。例えば、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間している場合があり、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む場合がある。一例として、温度センサT
3
のアレイの温度センサのそれぞれは、第1の温度センサT1および/または第2の温度センサT2から離間している場合があり、および温度センサT3のアレイは、第1の温度センサT1から複数の異なる距離にある温度センサT31からT3nを含む場合がある。このような例では、温度センサT3のアレイは、アレイのうちの温度センサT31が縁部から最も離れたところ(例えばカテーテル挿入部位に最も近いところなど)に位置し、およびアレイのうちの温度センサT3nが縁部に最も近いところ(例えばカテーテル挿入部位から最も離れたところなど)に位置するようにして、支持部材140の内部から支持部材140の縁部に向かって延びる場合がある。
【0114】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサT
3のアレイは、温度センサT
3の複数のアレイを含む場合がある。例えば、
図1Cに示されるように、温度センサの複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-n、が、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得するように構成される場合があり、および温度センサの複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-nは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の周り(例えば支持部材140の周りなど)で離間している場合がある。一例として、温度センサの複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-nは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の平面内(例えば支持部材140の平面内など)に規定された円の円周の周りで離間している、例えばカテーテル
挿入部位を取り囲んでカテーテル
挿入部位を中心とする円の円周の周りで離間している場合があり、および複数のアレイのうちの個々のアレイと関連する温度センサT
n1-nは、その円の中心から複数の異なる距離で径方向に離間している場合がある。例えば、複数のアレイのうちの個々のアレイと関連する温度センサT
n1-nは、アレイのうちの温度センサT
n1が縁部から最も離れたところ(例えばカテーテル挿入部位に最も近いところなど)に位置し、およびアレイのうちの温度センサT
nnが縁部に最も近いところ(例えばカテーテル挿入部位から最も離れたところなど)に位置するようにして、支持部材140の内部から支持部材140の縁部に向かって延びる場合がある。このような例では、温度センサの複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-nのうちの異なるアレイの対応する温度センサ(例えばT
32、T
42、T
52、T
62、…、T
n2など)は、カテーテル挿入部位、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および/またはカテーテル挿入部位への取付けのために支持部材の配向を示すマークもしくは開口から同じ距離(例えば同じ半径)のところに位置する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、複数のアレイT
31-n、T
41-n、T
51-n、T
61-n、…、T
n1-nのうちのアレイが、第1の温度センサT
1を含む場合がある(例えば
図1Cに示されるアレイT
5など)。
【0115】
温度センサは、連続的な温度測定値(例えば経時的である連続的な温度信号)を取得する、または定期的な温度測定値(例えばある期間にわたる間隔を空けた瞬時温度測定値)を取得するように構成されることがある。例えば、定期的な温度測定値は、温度センサのエネルギー消費を低減する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサが温度測定値を取得または測定する定期的な割合は、患者に関連する患者パラメータ(例えば年齢、身長、体重、静脈炎の履歴、抜去(dislodgment)または他のIV合併症の履歴などの患者病歴、幼児、乳児、精神疾患の患者に関連する合併症のリスク、および/または同種のものなど)、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ(例えば薬剤の種類、発泡薬の種類、投与量など)、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ(例えば病院内の病棟など患者の看護が行われる領域、病院システム、病院、外来患者センター、高齢者看護センター、在宅看護、またはその他の任意の看護領域、もしくは建物、もしくは空間、および/または同種のものなど)、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。一例として、温度センサは、より高い合併症のリスクに関連する患者パラメータ(例えば静脈炎および/またはカテーテル抜去の履歴、乳児など)、より高い合併症のリスクに関連する薬剤パラメータ(例えば発泡薬など)、および/またはより高い合併症のリスクに関連する看護環境(例えば救急処置室など)に基づいて、より高い頻度で温度測定値を取得または測定するように構成される場合がある。
【0116】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサは、Texas Instruments社のLMT70、LMT70A±0.05℃の高精度アナログ温度センサ、ならびにRTDおよび高精度NTCサーミスタICを含む場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサは、これに加えて、または代替として、熱損失を温度測定値として測定する場合がある。例えば、熱損失測定値を含む温度測定値は、患者の身体の下層組織の深部の温度を測定するために利用される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、温度センサは、患者の身体の温度をカラースケールで光学的に取り込むように構成された光学センサおよび/または照明器を含む場合がある。
【0117】
温度センサは、接着剤を介して支持部材140に取り付けられる場合があり、かつ/または温度センサは、支持部材140と一体化され、かつ/もしくは支持部材140内に直接形成される場合がある。例えば、温度センサは、支持部材140上で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104が患者に取り付けられたときに患者の皮膚と接触する支持部材140の表面に、またはその表面に近接して(例えば支持部材140の接着層に、またはその接着層に近接してなど)位置する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の機構ならびに/または延長部が、患者の身体上のカテーテル挿入部位の上にあり、かつ/またはカテーテル挿入部位に近接する温度センサを収容する場合がある。
【0118】
温度センサとの電気接続は、支持部材140の材料上で、またはその材料を通して、配線および/または導電性経路を介して形成または作成される(例えば金属被覆(例えば蒸着)、導電性インク、高分子などによって形成される)場合がある。この電気接続は、本明細書でさらに詳細に述べるように、温度センサを、支持部材140上の他の箇所および/またはコンピューティングデバイス106内にあるアナログおよび/またはデジタル電子機器に接続する場合がある。ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の構成要素および/または電子機器は、支持部材140を通した視野の阻害を低減する、もしくは最小限にし、かつ/または臨床環境に合わせてドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の物理的幾何形状を増大もしくは最適化するような様式で、支持部材140上および/または支持部材140内に位置する場合がある。
【0119】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、例えば
図1Eに示されるように、抗菌ディスク160を含む場合がある。例えば、抗菌ディスク160は、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、温度センサT
3のアレイ、および/または通信デバイス142を含む場合がある。一例として、抗菌ディスク160は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の支持部材140の下に、患者の身体と接触して、カテーテル挿入部位を覆うように配置される場合がある。
【0120】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、抗菌ディスク160は、抗菌物質(例えば乾燥、凍結乾燥、および/または重合させた抗菌物質、溶離、高分子の劣化、および/またはトリガによって経時的に抗菌物質を放出する機構によって抗菌物質を経時的に放つ、高分子に埋め込まれた抗菌物質など)を含み、かつ/または抗菌物質で全体が形成される。例えば、カテーテル挿入部位の腫れは、抗菌物質を保持する抗菌ディスク160のチャンバに印加される圧力を生じ、それにより抗菌物質の放出をもたらす場合がある。一例として、カテーテル挿入部位の傷から放出される流体が、抗菌ディスク160の高分子の膨張をもたらし、それにより(例えば高分子の孔サイズを増大させること、抗菌物質がカプセル化されているチャンバを圧搾することなどによって)抗菌物質の放出を誘発する場合がある。例えば、カテーテル挿入部位の局所的な熱(例えば感染などによる)が、抗菌物質を収容している高分子の劣化の増大をもたらして、高分子からの抗菌物質の放出を促進する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、抗菌ディスク160は、さらに、カテーテル挿入部位の上に直接配向される可視目標として役立つことにより、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を配向するのを助ける働きをする場合がある。
【0121】
通信デバイス142は、有線接続、ワイヤレス接続、または有線接続とワイヤレス接続の組合せによってコンピューティングデバイス106と相互接続する(例えば通信するための接続を確立する)場合がある。例えば、通信デバイス142は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイによって取得された情報および/またはデータをコンピューティングデバイス106に通信するように構成される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、通信デバイス142は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイをコンピューティングデバイス106に直接接続する1もしくは複数のケーブルもしくはワイヤ、ならびに/または第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイに接続された1もしくは複数のコンピューティングデバイスもしくはチップをコンピューティングデバイス106に直接接続する1もしくは複数のケーブルもしくはワイヤなどの有線通信デバイスを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、通信デバイス142は、通信デバイス142が短距離(および/または長距離)ワイヤレス通信接続(例えばNFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)ワイヤレス技術標準を使用する通信接続、Wi-Fiワイヤレス技術標準を使用する通信接続、ZigBee(登録商標)ワイヤレス技術標準を使用する通信接続、LoRaワイヤレス技術標準を使用する通信接続、および/または同種のもの)を介してコンピューティングデバイス106から直接情報を受信すること、および/またはコンピューティングデバイス106に直接情報を通信することを可能にする、1または複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触送信機、非接触トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触型送信機、および/またはBluetoothトランシーバ(登録商標)などを含むワイヤレス通信デバイスを含む。
【0122】
図1Dに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、プロセッサ144、ユーザフィードバックデバイス146、電源148、および/またはメモリ150を含む場合がある。ただし、非限定的な実施形態または態様はこれに限定されず、およびいくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、温度センサT
3のアレイ、ならびに/またはコンピューティングデバイス106などの外部および/もしくは遠隔のプロセッサ144、外部および/もしくは遠隔のユーザフィードバックデバイス146、外部および/もしくは遠隔の電源148、および/または外部および/もしくは遠隔のメモリ150と有線および/もしくはワイヤレス通信している通信デバイス
142を含む場合がある。
【0123】
プロセッサ144は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイから受信される信号またはセンサデータ(例えば温度測定値など)に基づいて、カテーテル102ならびに/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に関連する状態(例えば警告状態など)に関連する情報および/またはデータを決定するようにプログラムおよび/または構成される場合がある。例えば、プロセッサ144は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイから受信される信号またはセンサデータ(例えば温度測定値など)に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104ならびに/またはカテーテル102に関連する警告状態を決定するようにプログラムおよび/または構成される場合がある。このような例では、プロセッサ144は、本明細書で詳細に述べるように1または複数のしきい値に基づいて警告状態を決定する場合がある。例えば、プロセッサ144は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイから受信される信号またはセンサデータ(例えば温度測定値など)を1または複数のしきい値と比較し、およびその1または複数のしきい値のうちのしきい値が満たされたのに応答して、そのしきい値に関連する警告状態を生成する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ144は、低出力のマイクロコントローラユニット(MCU)を含む場合がある。
【0124】
ユーザフィードバックデバイス146は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイから受信される、かつ/またはプロセッサ144によって処理された信号および/もしくはセンサデータ(例えば温度測定値など)に関連する情報および/もしくはデータ(例えば温度測定値、温度測定値の差、温度測定値中の傾向もしくはパターンに関連した情報および/もしくはデータなど)、ならびに/あるいはカテーテル102および/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の状態に関連する指摘および/または警告をユーザに提供するように構成される場合がある。例えば、ユーザフィードバックデバイス146は、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、オーディオ出力デバイス(例えばブザー、スピーカなど)、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む場合がある。
【0125】
電源148は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、温度センサT3のアレイ、通信デバイス142、プロセッサ144、ユーザフィードバックデバイス146、および/またはメモリ150に給電するように構成される場合がある。例えば、電源148は、バッテリ(例えば充電型バッテリ、使い捨てバッテリなど)および/または外部電源(例えばコンピューティングデバイス106、注入ポンプなど)への接続を含む場合がある。
【0126】
メモリ150は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイから受信される信号および/またはセンサデータ(例えば温度測定値など)に関連する情報、カテーテル102ならびに/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に関連する状態(例えば警告状態など)に関連する情報および/またはデータ、患者データ/パラメータ、薬剤データ/パラメータ、看護環境データ/パラメータ、ならびに/あるいはカテーテルおよび/または患者の身体上のカテーテル挿入部位に関連するデータを記憶するように構成される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、メモリ150は、1もしくは複数の較正設定に関連する較正データ、1もしくは複数の参照温度設定、1もしくは複数の温度しきい値、またはそれらの任意の組合せを記憶する場合がある。
【0127】
コンピューティングデバイス106は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104から情報および/またはデータを受信すること、ならびに/またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に情報および/またはデータを通信することができる1または複数のデバイスを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、コンピューティングデバイス、サーバ、サーバのグループ、モバイルデバイス、モバイルデバイスのグループ、および/または同種のものを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、コンピューティングデバイス106を第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイに直接接続する1もしくは複数のケーブルもしくはワイヤ、ならびに/またはコンピューティングデバイス106を第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/もしくは温度センサT3のアレイに接続された1もしくは複数のコンピューティングデバイスもしくは、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのチップに直接接続する1もしくは複数のケーブルもしくはワイヤなどの有線接続を介して、接続される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、コンピューティングデバイス106が短距離(および/または長距離)ワイヤレス通信接続(例えばNFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)ワイヤレス技術標準を使用する通信接続、Wi-Fiワイヤレス技術標準を使用する通信接続、ZigBee(登録商標)ワイヤレス技術標準を使用する通信接続、LoRaワイヤレス技術標準を使用する通信接続、および/または同種のもの)を介して通信デバイス142から直接情報を受信すること、および/または通信デバイス142に直接情報を通信することを可能にする、1または複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触送信機、非接触トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触型送信機、および/または同種のものを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、注入ポンプ用のリーダボックス、および/または注入ポンプ自体を含む場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス106は、情報および/もしくはデータを含み、かつ/または情報および/もしくはデータを病院記録システム、臨床試験中に試験に関係する情報を収集するために使用されるシステム、および/または同種のものなどの電子データ管理システムにアップロードする場合がある。
【0128】
図1Aから
図1Eに示されるデバイスおよびシステムの数および配列は、一例として提供されたものである。追加のデバイスおよび/もしくはシステムがある場合があり、
図1Aから
図1Eに示されているよりデバイスおよび/もしくはシステムが少ない場合があり、
図1Aから
図1Eに示されているのとは異なるデバイスおよび/もしくはシステムがある場合があり、または
図1Aから
図1Eに示されているのとは異なる配列のデバイスおよび/もしくはシステムがある場合がある。さらに、
図1Aから
図1Eに示されている2つ以上のデバイスおよび/もしくはシステムが、1つのデバイスおよび/もしくはシステム内に実装される場合があり、または
図1Aから
図1Eに示されている1つのデバイスおよび/もしくはシステムが、複数の分散したデバイスおよび/もしくはシステムとして実装される場合がある。これに加えて、または代替として、環境100のデバイスおよび/またはシステムのセット(例えば1または複数のデバイスまたはシステム)が、環境100のデバイスおよび/またはシステムの別のセットによって実行されるものとして記載されている1または複数の機能を実行する場合がある。
【0129】
次に
図2を参照すると、
図2は、デバイス200の例示的な構成要素の図である。デバイス200は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の1もしくは複数のデバイス、ならびに/またはコンピューティング
デバイス106の1もしくは複数のデバイスに対応する場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の1もしくは複数のデバイス、ならびに/またはコンピューティング
デバイス106の1もしくは複数のデバイスは、少なくとも1つのデバイス200、および/またはデバイス200の少なくとも1つの構成要素を含むことができる。
図2に示されるように、デバイス200は、バス202、プロセッサ204、メモリ206、記憶構成要素208、入力構成要素210、出力構成要素212、および通信インタフェース214を含む場合がある。
【0130】
バス202は、デバイス200の構成要素の間の通信を可能にする構成要素を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ204は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装され得る。例えば、プロセッサ204は、機能を実行するようにプログラムされることが可能な、プロセッサ(例えば中央処理装置(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、加速処理ユニット(APU)など)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/または任意の処理構成要素(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含み得る。メモリ206は、プロセッサ204によって使用される情報および/または命令を記憶する、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、および/または別のタイプの動的もしくは静的記憶デバイス(例えばフラッシュメモリ、磁気メモリ、光学メモリなど)を含み得る。
【0131】
記憶構成要素208は、デバイス200の動作および使用に関係する情報および/またはソフトウェアを記憶する場合がある。例えば、記憶構成要素208は、対応するドライブと共に、ハードディスク(例えば磁気ディスク、光学ディスク、光磁気ディスク、ソリッドステートディスクなど)、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または別のタイプのコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0132】
入力構成要素210は、デバイス200がユーザ入力(例えばタッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、マイクロフォンなど)などを介して情報を受け取ることを可能にする構成要素を含み得る。これに加えて、または代替として、入力構成要素210は、情報を感知するセンサ(例えば全地球測位システム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータなど)を含む場合がある。出力構成要素212は、デバイス200からの出力情報を提供する構成要素(例えばディスプレイ、スピーカ、1または複数の発光ダイオード(LED)など)を含み得る。
【0133】
通信インタフェース214は、デバイス200が有線接続、ワイヤレス接続、または有線接続とワイヤレス接続の組合せなどを介して他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバのような構成要素(例えばトランシーバ、別個の受信機および送信機など)を含み得る。通信インタフェース214は、デバイス200が別のデバイスから情報を受信すること、および/または別のデバイスに情報を提供することを可能にする場合がある。例えば、通信インタフェース214は、イーサネットインタフェース、光学インタフェース、同軸インタフェース、赤外線インタフェース、無線周波数(RF)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、Wi-Fi(登録商標)インタフェース、セルラーネットワークインタフェース、および/または同種のものを含み得る。
【0134】
デバイス200は、本明細書に記載される1または複数のプロセスを実行する場合がある。デバイス200は、メモリ206および/または記憶構成要素208などのコンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア命令をプロセッサ204が実行することに基づいて、これらのプロセスを実行する場合がある。コンピュータ可読媒体(例えば非一時的なコンピュータ可読媒体)は、本明細書では、非一時的なメモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、1つの物理的記憶デバイスの内部に位置するメモリ空間、または複数の物理的記憶デバイスにわたって分散したメモリ空間を含む。
【0135】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、または別のデバイスから通信インタフェース214を介して、メモリ206および/または記憶構成要素208に読み込まれる場合がある。メモリ206および/または記憶構成要素208に記憶されたソフトウェア命令は、実行されると、プロセッサ204に本明細書に記載される1または複数のプロセスを実行させる場合がある。これに加えて、または代替として、本明細書に記載される1または複数のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて、配線で接続された回路が使用される場合がある。したがって、本明細書に記載される実施形態または態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとのいかなる特定の組合せにも限定されない。
【0136】
メモリ206および/または記憶構成要素208は、データストレージ、または1もしくは複数のデータ構造(例えばデータベースなど)を含む場合がある。デバイス200は、メモリ206および/または記憶構成要素208内のデータストレージまたは1もしくは複数のデータ構造から情報を受信し、それに情報を記憶し、それに情報を通信し、またはメモリ206および/もしくは記憶構成要素208内のデータストレージまたは1もしくは複数のデータ構造に記憶された情報を探索することができる場合がある。
【0137】
図2に示される構成要素の数および配列は、一例として提供されたものである。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、デバイス200は、追加の構成要素を含む場合があり、
図2に示されているより少ない構成要素を含む場合があり、
図2に示されているのとは異なる構成要素を含む場合があり、または
図2に示されているのとは異なる配列の構成要素を含む場合がある。これに加えて、または代替として、デバイス200の構成要素のセット(例えば1または複数の構成要素)が、デバイス200の構成要素の別のセットによって実行されるものとして記載されている1または複数の機能を実行する場合がある。
【0138】
次に
図3を参照すると、
図3は、静脈内部位状態検出のプロセス300の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス300のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス300のステップのうちの1または複数は、コンピューティング
デバイス106(例えばコンピューティング
デバイス106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0139】
図3に示されるように、ステップ302で、プロセス300は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスを患者および/またはカテーテル/カテーテル挿入部位と関連付けることを含む。例えば、コンピューティング
デバイス106は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に関連付けられた一意識別子を受信して、この一意識別子を、患者の一意識別子、ならびに/またはカテーテル102および/もしくは患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位の一意識別子と関連付けてデータベースに記憶する場合がある。一例として、臨床医が、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104上のバーコード、RFIDタグ、および/または同種のものをスキャンする場合があり、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を収納したパッケージを開けたときに、ドレッシングおよび
/もしくは固定デバイス104が、最も近くにある互換性のある電子インタフェース(例えばコンピューティング
デバイス106など)に信号を自動的に伝送して、それ自体を患者と関連付ける場合がある。臨床医は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104と関連付けられる患者のカテーテル/カテーテル挿入部位をスキャンする、または手作業で入力する場合がある。
【0140】
図3に示されるように、ステップ304で、プロセス300は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスを患者のカテーテルのカテーテル挿入部位に配置することを含む。例えば、臨床医が、患者の身体上でのカテーテル102のカテーテル挿入部位への取付けのためにドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の支持部材140の配向を示すマークまたは開口を、患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位と位置合わせした状態で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104をカテーテル挿入部位の上に配置する場合がある。一例として、臨床医は、(i)第1の温度センサT
1が、カテーテル102のカテーテル挿入部位に近接した患者の身体上の第1の位置に、かつ/または第1の位置の上に位置し、(ii)第2の温度センサT
2が、カテーテル102のカテーテルチューブに、かつ/またはカテーテルチューブの上に位置し、および(iii)温度センサのアレイT
31-nが、患者の身体上の複数の位置に位置し、この複数の位置のそれぞれが、第1の位置から離間していて、この複数の位置が、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含むように、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104をカテーテル挿入部位の上に配置する場合がある。
【0141】
図3に示されるように、ステップ306で、プロセス300は、少なくとも1つのしきい値温度を決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106が、少なくとも1つのしきい値温度を決定する場合がある。例えば、本明細書の以下でステップ310に関連してさらに詳細に述べるように、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度センサT
1、第2の温度センサT
2、および/または温度センサT
3のアレイから受信される信号またはセンサデータ(例えば温度測定値など)を、少なくとも1つのしきい値温度と比較し、および少なくとも1つのしきい値温度のうちのしきい値
温度が満たされたのに応答して、そのしきい値温度に関連する警告状態を生成する場合がある。
【0142】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、患者に関連する患者パラメータ(例えば年齢、身長、体重、静脈炎の履歴、抜去またはその他のIV合併症の履歴などの患者病歴、幼児、乳児、精神疾患の患者および/または同種のものなどに関連する合併症のリスクなど)、患者に投与された、投与されている、もしくは投与されることになっている薬剤に関連する薬剤パラメータ(例えば薬剤の種類、発泡薬の種類、投与量など)、患者がいる看護環境に関連する看護環境パラメータ(例えば病院内の病棟など患者の看護が行われる領域、病院システム、病院、外来患者センター、高齢者看護センター、在宅看護、またはその他の任意の看護領域、建物、空間、および/もしくは同種のものなど)、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも1つのしきい値温度を決定する場合がある。例えば、しきい値は、より高い合併症のリスクに関連する患者パラメータ(例えば静脈炎および/またはカテーテルの抜去の履歴、乳児など)、より高い合併症のリスクに関連する薬剤パラメータ(例えば発泡薬など)、および/またはより高い合併症のリスクに関連する看護環境(例えば救急処置室など)に基づいて、そのしきい値がより容易に満たされるように(例えばより小さな値および/または変化量で満たされるようになど)決定される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、絶対温度差のしきい値は、絶対温度差を決定するための温度測定値を取得するために使用される温度センサの限界に依存する場合がある。
【0143】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、および/または温度センサT3のアレイによって取得される1または複数の参照測定値に基づいて、少なくとも1つのしきい値温度を決定する場合がある。例えば、第1の温度センサT1は、患者の身体上の第1の位置における第1の参照測定値を取得する場合があり、および温度センサT3のアレイは、患者の身体上の複数の位置における複数の参照測定値を取得する場合がある。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、第1の参照測定値と複数の参照測定値のそれぞれとの間の複数の第1の温度差(例えばT1とT31からT3nとの間の複数の温度差など)を決定し、複数の位置のうちで第1の位置から最も離れている位置における参照測定値と複数の位置のうちの残りの位置のそれぞれにおける参照測定値のそれぞれとの間の複数の第2の温度差(例えばT3nとT31からT3n-1との間の複数の温度差など)を決定して、複数の第1の温度差および複数の第2の温度差に基づいて少なくとも1つのしきい値温度を決定する場合がある。このような例では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、少なくとも1つのしきい値温度を決定して、患者の体温の可変性を理解するためのベースラインを提供して、温度変化のしきい値を、しきい値変化=乗数×平均温度差として作成する場合がある。ここで、乗数は、自動的に設定される、かつ/または臨床医/病院などによって予め決定もしくは設定される場合がある(例えば、乗数は、0.25、0.5および/または同種のものなどの少数である場合があり、1、2および/または同種のものなどの整数である場合がある)。
【0144】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、少なくとも1つのしきい値温度を、少なくとも1つの所定のしきい値温度として決定する場合がある。
【0145】
図3に示されるように、ステップ308で、プロセス300は、温度測定値を取得することを含む。例えば、第1の温度センサT
1は、患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位に近接する患者の身体上の第1の位置における第1の温度測定値を取得する場合があり、第2の温度センサT
2は、カテーテル102のカテーテルチューブにおける第2の温度測定値を取得する場合があり、かつ/または温度センサT
3のアレイ(および/もしくはT
4からT
nなど)は、患者の身体上の複数の位置における複数の温度測定値を取得する場合がある。このような例では、複数の位置のそれぞれは、第1の位置から離間している場合があり、および複数の位置は、第1の位置から複数の異なる距離にある位置を含む場合がある。
【0146】
図3に示されるように、ステップ310で、プロセス300は、温度測定値に基づいて警告状態を決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)、第2の温度測定値(例えばT
2における温度測定値など)、および/または複数の温度測定値(例えばT
3、T
nにおける温度測定値など)に基づいて、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104ならびに/またはカテーテル102に関連する警告状態を決定する場合がある。一例として、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値、第2の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せが、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定する場合がある。
【0147】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすパターン(例えば絶対的な温度変化パターン、時間的な温度変化パターン、異なる温度センサ間の空間的な温度変化パターンなど)がないか、第1の温度測定値(例えばT1における温度測定値など)、第2の温度測定値(例えばT2における温度測定値など)、および/または複数の温度測定値(例えばT3、Tnにおける温度測定値など)を監視する場合がある。一例として、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、第1の温度測定値、第2の温度測定値、複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の温度測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つにおける少なくとも1つの変化パターンが、少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定する場合がある。このような例では、この少なくとも1つの変化パターンは、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの1もしくは複数の個々の温度測定値の経時変化、ならびに/または第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値の間の温度差の経時変化を含み得る。
【0148】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、パターンマッチング技術および/または機械学習技術を使用して、温度の上昇、温度センサの1もしくは複数のアレイにおけるカテーテル挿入部位からの温度上昇の経時的な増大領域/移動領域、および/または同種のものなど、関心のあるパターンまたは傾向を識別する(例えばしきい値パターンまたは傾向を識別する、しきい値を満たすパターンまたは傾向を識別するなど)場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、1または複数のしきい値を満たさない1または複数の温度測定値をフィルタリングする場合がある。例えば、カテーテル感染は通常は比較的長期間にわたって起きるので、しきい値未満の短期間の温度変化は、誤警告を防止するためにフィルタリングされる場合がある。
【0149】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティングデバイス106は、1または複数の温度測定値を解析して、警告の感度および/または特異性を高める場合がある。例えば、短期間にわたるより大きな温度変化は、無視される、またはフィルタリングされる場合がある(例えば、温度変化が、患者が着替えた、毛布を動かした、洗濯したなどによるものである場合)。一例として、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104は、パターンマッチング技術、機械学習技術、および/またはその他のアルゴリズムを使用して、患者の体温の日常ベースラインパターンがあるかどうかを決定して、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104ならびに/またはカテーテル102に関連する警告状態を決定する際にそれらの日常ベースラインパターンについて補整することができる。
【0150】
ステップ310の非限定的な実施形態または態様に関するさらなる詳細は、以下で
図4~
図7に関連して提供する。
【0151】
図3に示されるように、ステップ312で、プロセス300は、警告を生成することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、警告状態を決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する場合がある。一例として、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、少なくとも1つのしきい値温度が満たされると決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、少なくとも1つの変化パターンが少なくとも1つのしきい値変化パターンを満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告を生成する場合がある。
【0152】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104ならびに/またはカテーテル102の潜在的な問題に関連する情報および/またはデータを含む。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の剥離の可能性もしくは検出、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104のトンネリング(tunneling)(例えばドレッシングの外側から内部へのドレッシングと皮膚の間の空気通路など)の可能性もしくは検出、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性もしくは検出、流体の注入、フラッシュする流体の投与、カテーテルの移動の可能性もしくは検出、カテーテルの溢出の可能性もしくは検出、カテーテルの浸潤の可能性もしくは検出、および/または同種のものに関連する情報および/またはデータを含み得る。
【0153】
図3に示されるように、ステップ314で、プロセス300は、電子記録を更新することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、ユーザ(例えば臨床医など)からユーザ入力(例えばドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の取外しの指示、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の監視を継続する指示など)を受け取って、そのユーザ入力を、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104に関連する一意識別子、患者の一意識別子、カテーテル102および/もしくは患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位の一意識別子、ならびに/またはそれらに関連するその他の情報および/もしくはデータ(例えば温度測定値、以前の警告など)と関連付けてデータベースに記憶する場合がある。
【0154】
図3に示されるように、ステップ314で、プロセス300は、(例えば臨床医がドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を取り外したのに応答してなど)ステップ302に戻ること、またはステップ308の実行に戻ること、および/もしくは(例えばドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104が取り外されるという指示まで自動的に、または臨床医がドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104の監視を継続する指示を与えたのに応答して)ステップ308の実行を継続することをさらに含む場合がある。
【0155】
次に
図4を参照すると、
図4は、静脈内部位状態検出のプロセス400の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス400のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス400のステップのうちの1または複数は、コンピューティング
デバイス106(例えばコンピューティング
デバイス106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0156】
図4に示されるように、ステップ402で、プロセス400は、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすかどうかを決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3nにおける温度測定値など
)の温度測定値のそれぞれがしきい値温度(例えば取外ししきい値温度など)を満たすかどうかを決定し得る。
【0157】
図4に示されるように、ステップ402で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106が、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3nにおける温度測定値など)の温度測定値のそれぞれがしきい値温度(例えば取外ししきい値温度など)を満たすと決定した場合には、処理は、
図3のステップ314に進み、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値および複数の温度測定値の温度測定値のそれぞれがしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告(例えば取外し警告など)を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの取外しの可能性または検出に関連する情報を含む場合がある。
【0158】
図4に示されるように、ステップ402で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106が、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3nにおける温度測定値など)の温度測定値のそれぞれがしきい値温度(例えば取外ししきい値温度など)を満たさないと決定した場合には、ステップ404で、プロセス400は、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすかどうかを決定することを含む場合がある。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3n-1における温度測定値など)のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度(例えばトンネリングしきい値温度など)を満たすかどうかを決定する場合がある。
【0159】
図4に示されるように、ステップ404で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106が、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3n-1における温度測定値など)のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度(例えばトンネリングしきい値温度など)を満たすと決定した場合には、処理は、ステップ314に進み、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値および複数の温度測定値のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告(例えばトンネリング警告など)を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスのトンネリングの可能性または検出に関連する情報を含む場合がある。
【0160】
図4に示されるように、ステップ404で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106が、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)および複数の温度測定値(例えばT
31からT
3n-1における温度測定値など)のうちの2つ以上の温度測定値がしきい値温度(例えばトンネリングしきい値温度など)を満たさないと
決定した場合には、ステップ406で、プロセス400は、複数の位置のうち第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値がしきい値温度を満たすかどうかを決定することを含み得る。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、複数の位置のうち第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値(例えばT
3nにおける温度測定値など)がしきい値温度(例えば剥離しきい値温度など)を満たすかどうかを決定する場合がある。
【0161】
図4に示されるように、ステップ406で、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106が、複数の位置のうち第1の位置から最も離れた位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値(例えばT
3nにおける温度測定値など)がしきい値温度(例えば剥離しきい値温度など)を満たすと決定した場合には、処理は、
図3のステップ314に進み、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、複数の位置のうち第1の位置から最も離れた位置における温度測定値がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ユーザに対して警告(例えば剥離警告など)を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの剥離の可能性または検出に関連する情報を含む場合がある。
【0162】
したがって、本開示の非限定的な実施形態または態様は、温度差、および/またはしきい値温度より低い(例えば体温より低いなど)温度をドレッシングおよび/もしくは固定デバイスがもはや患者に付着しなくなっていること、トンネリングになっていること、および/または剥離の指摘として感知することにより、損なわれたドレッシングおよび/もしくは固定デバイスの検出に対応し得、かつ/あるいは温度変化(例えばカテーテル挿入部位の近傍の、もしくはカテーテル挿入部位における、または挿入部位にあるカテーテルの一部分の温度変化など)の感知により、カテーテルの移動(例えば部分的もしくは完全な抜去など)の検出に対応し得る。
【0163】
次に
図5を参照すると、
図5は、静脈内部位状態検出のプロセス500の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス500のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス500のステップのうちの1または複数は、コンピューティング
デバイス106(例えばコンピューティング
デバイス106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0164】
図5に示されるように、ステップ502で、プロセス500は、第2の温度における経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第2の温度(例えばT
2における温度など)における経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定する場合がある。
【0165】
図5に示されるように、ステップ504で、プロセス500は、第2の温度(例えばT
2における温度など)における経時的な第1の変化が注入温度しきい値を満たすと決定したのに応答して、注入動作の確認を患者の記録と関連付けて記憶することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、注入動作の確認を患者の記録と関連付けてデータベースに記憶する場合がある。
【0166】
図5に示されるように、ステップ506で、プロセス500は、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化に続く第2の温度の第2の経時変化を決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化に続く第2の温度(例えばT
2における温度など)の第2の経時変化を決定する場合がある。
図5に示されるように、フラッシュ温度しきい値を満たす、経時的な第1の変化に続く第2の温度(例えばT
2における温度など)の第2の経時変化を決定したのに応答して、処理は、
図3のステップ314に進み、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、警告は、フラッシュする流体の投与を確認するように促すユーザに対するプロンプトを含み、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、ユーザからの確認の受信後すぐに、この確認を患者の記録と関連付けてデータベースに記憶する場合がある。
【0167】
次に
図6を参照すると、
図6は、静脈内部位状態検出のプロセス600の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス600のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス600のステップのうちの1または複数は、コンピューティング
デバイス106(例えばコンピューティング
デバイス106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0168】
図6に示されるように、ステップ602で、プロセス600は、第1の温度測定値と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値との間の変化がしきい値温度を満たすと決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値(例えばT
31における温度測定値など)との間の変化がしきい値温度を満たすと決定する場合がある。例えば、第1の位置と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置とは、カテーテル102のカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位から同じ距離に位置する場合がある。一例として、第1の温度センサT
1と、温度センサのアレイのうち第1の温度センサに最も近い温度センサ(例えばT
31など)とは、カテーテル102のカテーテルチューブから同じ距離、および患者の身体上のカテーテル102のカテーテル挿入部位から同じ距離に位置する場合がある。
【0169】
図6に示されるように、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)と、複数の位置のうちの第1の位置に最も近い位置における複数の温度測定値のうちの温度測定値(例えばT
31における温度測定値など)との間の変化がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、処理は、
図3のステップ314に進む場合があり、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む場合がある。
【0170】
次に
図7を参照すると、
図7は、静脈内部位状態検出のプロセス700の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス700のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス700のステップのうちの1または複数は、コンピューティング
デバイス106(例えばコンピューティング
デバイス106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0171】
図7に示されるように、ステップ702で、プロセス700は、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを
決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇(例えばT
31>T
32>T
33>T
3n-1>T
3nなど)、および(ii)第1の温度測定値と複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大(例えばΔT
1、T
3nなど)のうちの少なくとも1つを決定する。
【0172】
図7に示されるように、しきい値温度上昇を満たす、(i)複数の位置のうちの最も遠い位置から第1の温度測定値までの温度測定値のうちの温度の上昇、および(ii)第1の温度測定値と複数の位置のうちの最も遠い位置における第1の温度測定値に対する温度測定値との間の温度差の増大のうちの少なくとも1つを決定したのに応答して、処理は、
図3のステップ314に進む場合があり、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む場合がある。一例として、温度が変化して、ある部位の静脈炎および/もしくは感染の可能性を示唆する、規定された基準を超えるその部位の昇温(例えばT
31>T
32>T
33>T
3n-1>T
3nな
ど、支持部材
140の縁部からカテーテル挿入部位に向かう絶対温度上昇、および/または経時的に増大するΔT
1、T
3nなど、経時的に増大する温度差の時間的パターン)を示す場合には、合併症の可能性がないかどうかカテーテル挿入部位を確認するように臨床医に警告が送られる場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、最初のカテーテル配置直後の限られた一時的な昇温に関連する時間的要素を考慮に入れる(例えばフィルタリングするなど)場合がある。
【0173】
次に
図8を参照すると、
図8は、静脈内部位状態検出のプロセス800の非限定的な実施形態または態様の流れ図である。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップのうちの1または複数は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104によって(例えば完全に、部分的に、など)実行される場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセス800のステップのうちの1または複数は、コンピューティング
デバイス106(例えばコンピューティング
デバイス106の1または複数のデバイス)など、別のデバイス、あるいはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104とは別の、またはドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104を含むデバイスのグループによって実行される場合がある。
【0174】
図8に示されるように、ステップ802で、プロセス800は、第1の位置と、複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定することを含む。例えば、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の位置(例えばT
1など)と、複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置(例えばT
3nなど)との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定する場合がある。
図8に示されるように、第1の位置(例えばT
1など)と、複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置(例えばT
3nなど)との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値(例えばT
2における温度測定値など)、ならびに(ii)複数の位置のうちで第1の位置よりもカテーテル挿入部位からより離れている位置の温度測定値(例えばT
32からT
3nにおける温度測定値など)のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定する場合がある。
【0175】
図8に示されるように、第1の位置(例えばT
1など)と、複数の位置のうちの第1の位置から最も遠い位置(例えばT
3nなど)との間の温度低下がしきい値温度を満たすと決定したのに応答して、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、第1の温度測定値(例えばT
1における温度測定値など)と、(i)今回および今回より少なくとも1回前の第2の温度測定値(例えばT
2における温度測定値など)、ならびに(ii)複数の位置のうちで第1の位置よりもカテーテル挿入部位からより離れている位置の温度測定値(例えばT
32からT
3nにおける温度測定値など)のうちの少なくとも1つとの比較が、少なくとも1つのしきい値温度を満たすと決定する場合があり、処理は、
図3のステップ314に進む場合があり、ここで、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイス104(例えばプロセッサ144など)ならびに/またはコンピューティング
デバイス106は、ユーザに対して警告を生成する場合がある。例えば、警告は、ドレッシングおよび/もしくは固定デバイスならびに/またはカテーテルの潜在的な問題に関連する情報を含む場合がある。一例として、浸潤、溢出、および/または
カテーテルの抜去を示唆する温度変化が感知された場合には
、T
1(および/またはT
31)とT
n、T
1(および/またはT
31)の間の温度低下が、今回および今回より前(例えば温度変化より前など)のT
2と比較されて、(合併症とは対照的に)注入されている流体の温度の変化によって冷却が引き起こされているかどうかを決定する場合がある。このような例では、その冷却がT
2で測定される注入流体の冷却と同時でない(またその直後でない)場合、またはその冷却が温度センサT
31からT
3nによって規定される既定の距離を超えて延在する場合(例えば冷却が温度センサT
33に到達している場合など)には、合併症の可能性がないかどうかカテーテル挿入部位を確認するように臨床医に警告が送られる場合がある。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、これらの距離および温度変化のしきい値は、カテーテル挿入部位における熱拡散速度および細胞の熱エネルギー出力に基づいて、注入流体の温度変化からの時間ならびに予想温度変化量を説明する場合がある。したがって、本開示の非限定的な実施形態または態様は、温度変化(例えばカテーテル挿入部位の周囲もしくは近傍、および/またはカテーテル挿入部位にあるカテーテルの一部分の温度変化)の感知、カテーテルの溢出の検出、監視ワークフローに有用なデータの作成、文書化の自動化、および/または患者による薬剤の自己投与の検出などにより、カテーテルの部分的または完全な抜去を含むカテーテルの移動の検出に対応し得る(例えばフラッシュ用注射器からの急速注入または注射器からの薬剤プッシュ投与の場合には、ドレッシングは、開始時の温度の低下、および投与完了時の温度の上昇を感知することができる)。
【0176】
例示および説明のために、実施形態または態様について詳細に述べたが、これらの詳細は、単にその目的のためのものであること、および実施形態または態様は、開示される実施形態または態様に限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に含まれる修正および等価な構成をカバーするものとして意図されていることを理解されたい。例えば、本開示は、任意の実施形態または態様の1または複数の特徴は、可能な限り、任意の他の実施形態または態様の1または複数の特徴と組み合わされることが可能であると企図していることを理解されたい。実際に、これらの特徴のいずれもが、特許請求の範囲に具体的に記載されておらず、かつ/または明細書に開示されていない様式で組み合わされることが可能である。以下に記載される従属請求項のそれぞれは、1つの請求項のみに直接従属していない場合があるが、可能な実装の本開示は、従属請求項のそれぞれを、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせて含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】