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特表2023-541074負荷のためのドライバ、並びに対応する発光ダイオード(LED)ベースの照明デバイス及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-27
(54)【発明の名称】負荷のためのドライバ、並びに対応する発光ダイオード(LED)ベースの照明デバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/38 20200101AFI20230920BHJP
【FI】
H05B45/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521440
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2023-06-06
(86)【国際出願番号】 EP2021076979
(87)【国際公開番号】W WO2022073848
(87)【国際公開日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】20200812.4
(32)【優先日】2020-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.DALI
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ボーケ ウルリッヒ
(72)【発明者】
【氏名】ハットループ クリスチャン
(72)【発明者】
【氏名】デ モル ユージェン ヤコブ
(72)【発明者】
【氏名】ヘンドリックス マシェル アントニウス マルティヌス
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA10
3K273BA25
3K273BA26
3K273CA02
3K273EA07
3K273EA25
3K273EA35
3K273FA07
3K273FA14
3K273FA26
3K273FA27
3K273GA02
3K273GA14
3K273GA23
3K273GA27
3K273GA28
(57)【要約】
本発明は、負荷を駆動するためのドライバであって、前記ドライバが、デュアルブーストコンバータを有し、前記デュアルブーストコンバータが、第2出力コンデンサと直列に接続される第1出力コンデンサを含む出力キャパシタンスと、第1インダクタを介して電力入力段に接続される第1スイッチであって、第1ダイオードを介して前記第1出力コンデンサの充電を制御するよう構成される第1スイッチと、前記第1スイッチと直列に接続され、第2インダクタを介して前記電力入力段に接続される第2スイッチであって、第2ダイオードを介して前記第2出力コンデンサの充電を制御するよう構成される第2スイッチとを有し、直列に接続される前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサのセンタータップが、直列に接続される前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのセンタータップに接続されるドライバを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷を駆動するためのドライバであって、前記ドライバが、デュアルブーストコンバータを有し、前記デュアルブーストコンバータが、
第2出力コンデンサと直列に接続される第1出力コンデンサを含む出力キャパシタンスと、
第1インダクタを介して電力入力段に接続される第1スイッチであって、第1ダイオードを介して前記第1出力コンデンサの充電を制御するよう構成される第1スイッチと、
前記第1インダクタ及び前記第1ダイオードと、
前記第1スイッチと直列に接続され、第2インダクタを介して前記電力入力段に接続される第2スイッチであって、第2ダイオードを介して前記第2出力コンデンサの充電を制御するよう構成される第2スイッチと、
前記第2インダクタ及び前記第2ダイオードとを有し、
直列に接続される前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサのセンタータップが、直列に接続される前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのセンタータップに接続され、
前記ドライバが、
前記第1出力コンデンサにわたって存在する電圧を、第1負荷に供給するための出力電流に変換するよう構成される第1DC/DCコンバータと、
前記第2出力コンデンサにわたって存在する電圧を、第2負荷に供給するための出力電流に変換するよう構成される第2DC/DCコンバータとを更に有するドライバ。
【請求項2】
前記ドライバが、前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧が互いに近づくように前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧のバランスをとるために前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成されるコントローラを更に有する請求項1に記載のドライバ。
【請求項3】
前記コントローラが、前記センタータップにおける電圧を所定の電圧レベルに制御するよう構成される請求項2に記載のドライバ。
【請求項4】
前記第1負荷の出力が、前記直列に接続される第1出力コンデンサ及び第2出力コンデンサの前記センタータップに接続される請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項5】
前記コントローラが、更に、前記第1負荷を通過する電流量の尺度である第1測定値を受信し、前記第2負荷を通過する電流量の尺度である第2測定値を受信するよう構成され、前記コントローラが、受信した前記第1測定値及び前記第2測定値に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成される、請求項2、又は請求項2に従属する場合の請求項3乃至4のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項6】
前記コントローラが、更に、第1デューティサイクルで前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御し、第2デューティサイクルで前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータを制御するよう構成され、前記第1デューティサイクルが、前記第2デューティサイクルより高い又は低い請求項5に記載のドライバ。
【請求項7】
前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータのうちの少なくとも一方が、GaN半導体を有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項8】
前記GaN半導体を有する、前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータのうちの前記少なくとも一方が、少なくとも150kHzの周波数、好ましくは300kHzより高い、最も好ましくは1MHzより高い周波数で動作させられるよう適合される請求項7に記載のドライバ。
【請求項9】
前記デュアルブーストコンバータが、更に、力率補正を実施するよう構成される請求項1乃至8のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項10】
前記デュアルブーストコンバータが、前記電力入力段の入力電圧を少なくとも640V DCまで昇圧するよう構成される請求項1乃至9のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項11】
光を発するよう構成されるLEDベースの照明デバイスであって、前記LEDベースの照明デバイスが、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のドライバを有するLEDベースの照明デバイス。
【請求項12】
前記第1負荷及び前記第2負荷が、LEDベースの負荷である請求項11に記載のLEDベースの照明デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広くは、ドライバの分野に関する。具体的には、本発明は、より低い電圧定格の構成要素を使用することを可能にする、改良されたドライバに関する。
【背景技術】
【0002】
負荷、例えば、発光ダイオード(LED)又は高輝度放電(HID)光源などの1つ以上の光源を駆動するために、中程度の交流(AC)主電源電圧(120乃至240V)乃至(約400Vまでの)高い交流(AC)主電源電圧のための設計仕様を備えるドライバが利用可能であり得る。
【0003】
これらのドライバは、一般に、2つの直列接続される電力変換器段、即ち、力率補正(PFC)のための第1電力変換器段と、負荷におけるAC又はDC、即ち、LEDのための直流(DC)、HIDのための交流(AC)を制御するための第2電力変換器段とを含み得る。第1電力変換器段は、一般に、負荷への供給電圧としての役割を果たす、前記第1電力変換器段の入力電圧よりも高いDC出力電圧、例えば、650VのDC出力電圧を生成するために、ブーストコンバータを含み得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
或る特定の電子部品は、最大定格電圧を有する。例えば、窒化ガリウム(GaN)半導体は、例えば、600乃至650Vの最大定格電圧を有し得る。従って、このような半導体は、650VのDC電圧で動作する電力変換器段においては利用されない場合がある。特に、或る特定の制約若しくは要望、例えば寿命の延長を満たすための、又は例えば落雷によって引き起こされる一時的な主電源変動の場合における、構成要素の定格低減(de-rating)を考慮に入れる場合に、そうであり得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ドライバにおいてこのような電子部品を安全に利用することが、本発明者の望みである。とりわけ、関連する構成部品に低減された電圧を供給することによって、従って、最大定格電圧に配慮することによって、ブーストコンバータの出力電圧を、最大定格電圧までに制限されている構成要素にとって安全なものにすることが、本発明者の洞察である。
【0006】
それに応じて、本発明の第1態様によれば、負荷を駆動するためのドライバが提供される。前記ドライバは、デュアルブーストコンバータ(dual-boost converter)を有する。前記デュアルブーストコンバータは、第2出力コンデンサと直列に接続される第1出力コンデンサを含む出力キャパシタンスを有する。前記デュアルブーストコンバータは、第1インダクタを介して電力入力段に接続される第1スイッチであって、第1ダイオードを介して前記第1出力コンデンサの充電を制御するよう構成される第1スイッチも有する。前記デュアルブーストコンバータは、前記第1スイッチと直列に接続される第2スイッチも有する。前記第2スイッチはまた、第2インダクタを介して前記電力入力段に接続され、第2ダイオードを介して前記第2出力コンデンサの充電を制御するよう構成される。直列に接続される前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサのセンタータップは、直列に接続される前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのセンタータップに接続される。
【0007】
2つの直列接続される出力コンデンサと、対応する2つの直列接続されるスイッチとを設けることによって、特定の構成要素に供給される電圧は、単一の出力コンデンサ及び対応するスイッチしか使用されない場合と比べて、低減されることができる。これは、前記ドライバが、それらの特定の構成要素の最大定格電圧に配慮することを可能にする。換言すれば、前記電圧は、大幅に低減され、例えば半減されることができ、従って、このような構成要素の安全な利用を可能にする。
【0008】
前記バス電圧、例えば600V DC又は650V ACは、本開示によるドライバによって低減されない場合がある。しかしながら、前記バス電圧は、前記バス電圧が相対的に低い最大定格電圧を有する単一の構成要素にかからないように、直列に配置される構成要素間で分けられる。
【0009】
本明細書において使用されているように、デュアルブーストコンバータは、2つのブーストコンバータを有する。昇圧コンバータ(step-up converter)としても知られているブーストコンバータは、その入力(供給又は源)電圧よりも大きな出力(負荷)電圧を備えるDC/DC、DC-DCコンバータである。
【0010】
本明細書において使用されているように、2つの構成要素のセンタータップは、それらの2つの構成要素の間のポイントであって、それらの2つの構成要素の各々がそのポイントに接続されるようなポイントを定義する任意のノードである。換言すれば、構成要素A及びBのセンタータップは、構成要素A、B、C及びDの各々がそのセンタータップに接続される場合には、同時に構成要素C及びDのセンタータップであり得る。
【0011】
前記第2電力変換器段が前記デュアルブーストコンバータから供給される複数の電力変換器を有する幾つかの実施形態においては、前記第2電力変換器段のそれぞれの電力変換器の電力レベルは、それらの電力変換器の設定値が等しい場合でも、厳密に又は近似的に等しくはない場合があることから、前記ドライバは、前記デュアルブーストコンバータ内の前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサを不均等に放電するという問題を有する場合がある。この放電は、前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧の非対称性をもたらす可能性があり、このことは、それらの電圧のうちの1つ以上が、前記構成要素、例えば、電解コンデンサ又はGaNベースの構成要素のうちの1つ以上の最大定格電圧を超えることをもたらす可能性があり、このことは、前記ドライバに損傷を与える可能性がある。
【0012】
それ故、本発明者は、更に、ドライバの寿命を更にもっと改善したいと望んだ。前記ドライバの構成要素の最大定格電圧を超えることを防止するために、前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサの不均等な放電を防止することが、本発明者らの更なる洞察である。
【0013】
それに応じて、とりわけ好ましい実施形態においては、前記ドライバは、前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧が互いに近づくように前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧のバランスをとるために前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成されるコントローラを有する。
【0014】
このやり方においては、前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサの各々にわたる電圧が所望の動作範囲内にとどまることが確実にされ得る。
【0015】
従って、前記とりわけ好ましい実施形態は、前記第1出力コンデンサにわたる電圧と前記第2出力コンデンサにわたる電圧とが実質的に等しいままであることを確実にし、従って、窒化ガリウム(GaN)パワー半導体のような低定格(電圧)構成要素が使用され得るように前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサにわたる各々の別々の電圧が十分に低いままであるように前記デュアルブーストコンバータの総ブースト電圧を分割するというアイデアに基づいている。
【0016】
前記コントローラは、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを、これらのスイッチに特定の制御信号を供給することによって制御してもよく、前記制御信号のデューティサイクルは、対応するブーストコンバータの動作特性を決定することに留意されたい。
【0017】
従って、前記コントローラは、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに供給される前記制御信号の前記デューティサイクルの各々を修正し得る。
【0018】
実施形態においては、前記コントローラは、前記センタータップにおける電圧が所定の電圧レベルに制御されるように前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成される。
【0019】
本明細書において使用されているように、直列接続される前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサの前記センタータップが、直列接続される前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの前記センタータップに接続されると仮定すると、両方のセンタータップは、直接接続されるか同じノードであり、従って、同じ電圧である。
【0020】
このやり方においては、前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサの各々にわたる電圧が予測可能な動作範囲内にとどまることが確実にされ得る。
【0021】
実施形態においては、前記ドライバは、前記第1出力コンデンサにわたって存在する電圧を、第1負荷を駆動するための出力電圧に変換するよう構成される第1DC/DCコンバータを更に有する。前記ドライバは、前記第2出力コンデンサにわたって存在する電圧を、第2負荷を駆動するための出力電圧に変換するよう構成される第2DC/DCコンバータも有する。このやり方においては、前記ドライバによって少なくとも2つの負荷が駆動され得る。
【0022】
実施形態においては、前記第1負荷の出力が、前記直列に接続される第1出力コンデンサ及び第2出力コンデンサの前記センタータップに接続される。
【0023】
このやり方においては、前記第1負荷が、前記第1コンデンサから電力を引き出し、前記第2負荷が、前記第2コンデンサから電力を引き出すことが確実にされる。
【0024】
特定の実施形態においては、前記コントローラは、更に、前記第1負荷によって消費される電力量の尺度、例えば、前記第1負荷にわたる電圧である第1測定値を受信し、前記第2負荷によって消費される電力量の尺度、例えば、前記第2負荷にわたる電圧である第2測定値を受信するよう構成され、前記コントローラは、受信した前記第1測定値及び前記第2測定値に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成される。
【0025】
このやり方においては、電圧は、簡単なやり方でバランスが保たれ得る。
【0026】
更に発展した実施形態においては、前記コントローラは、更に、前記第1負荷を通過する電流量の尺度である第1測定値を受信し、前記第2負荷を通過する電流量の尺度である第2測定値を受信するよう構成され、前記コントローラは、受信する前記第1測定値及び前記第2測定値に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成される。好ましくは、上記の、消費される電力量の尺度に加えて、電流量の尺度を使用することは、有利には、例えば、より良い応答速度及び/又はより良いオーバー/アンダーシュートで、制御の質を向上させ得ることに留意されたい。
【0027】
実施形態においては、前記コントローラは、更に、第1デューティサイクルで前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御し、第2デューティサイクルで前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータを制御するよう構成され、前記第1デューティサイクルは、前記第2デューティサイクルよりも高いか低いかのいずれかである。前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータの動作周波数は、好ましくは等しいが、それらの開始位相は異なり得る。
【0028】
例においては、前記コントローラは、更に、第1動作周波数で前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御し、第2動作周波数で前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータを制御するよう構成され、前記第1動作周波数は、前記第2動作周波数よりも高いか、前記第2動作周波数よりも低いか、前記第2動作周波数と等しいかのいずれかである。
【0029】
このやり方においては、前記ドライバは、インダクタL1及びL2の必要とされるサイズを最適化し得る。
【0030】
更に考慮される実施形態においては、前記動作周波数は、前記ドライバの主電源周波数に同期され、好ましくは、前記主電源周波数の整数倍である。
【0031】
このやり方においては、前記動作周波数の前記デューティサイクルは、電磁干渉を緩和するために、瞬時主電源振幅に比例させられ得る。
【0032】
実施形態においては、前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータのうちの少なくとも一方が、窒化ガリウム(GaN)半導体を有する。
【0033】
このやり方においては、サイズ及びコストが、従来の材料で作成された半導体を含むドライバと比較して、低減され得る。
【0034】
更に発展した実施形態においては、前記GaN半導体を有する、前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータのうちの前記少なくとも一方が、少なくとも150kHzの周波数、好ましくは300kHzより高い、最も好ましくは1MHzより高い周波数で動作可能である。
【0035】
このやり方においては、前記ドライバの電子部品のサイズ要件が、より小さいサイズに低減される可能性があり、このことは、より低いコストにつながる可能性がある。
【0036】
実施形態においては、前記デュアルブーストコンバータは、更に、力率補正を実施するよう構成される。
【0037】
このやり方においては、前記ブーストコンバータの回路が、より効率的に使用され得る。
【0038】
実施形態においては、前記デュアルブーストコンバータは、前記電力入力段の入力電圧を少なくとも640V DCまで昇圧するよう構成される。
【0039】
このやり方においては、高電力負荷が供給され得る。
【0040】
更に、本発明の別の態様によれば、光を発するよう構成される発光ダイオード(LED)ベースの照明デバイスであって、前記LEDベースの照明デバイスが、上記のような実施形態のうちのいずれか1つのドライバを有するLEDベースの照明デバイスが提供される。
【0041】
当業者は、前記ドライバに適用される考察及び利点は、前記照明デバイスに準用されることを理解するだろう。
【0042】
実施形態においては、前記第1負荷及び前記第2負荷は、LEDベースの負荷である。
【0043】
このやり方においては、電力消費及び寿命の点で利便性が向上され得る。
【0044】
更に発展した実施形態においては、前記LEDベースの負荷は、異種の負荷である。
【0045】
このやり方においては、より多様な負荷が選択され得る。
【0046】
更に、別の態様によれば、上記のような実施形態のいずれかによるドライバであって、少なくとも、上記のようなコントローラを有するドライバを動作させる方法が提供される。前記方法は、前記コントローラによって、前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧が互いに近づくように前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧のバランスをとるために前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するステップを有する。
【0047】
本開示によれば、前記第1コンデンサにわたる電圧と前記第2コンデンサにわたる電圧とが必ずしも等しくなくてもよいことに留意されたい。本開示によれば、これらのコンデンサにわたる電圧は、所定のヘッドルーム電圧で異なることがある。このような場合には、前記コントローラは、積極的に2つの電圧を等しくしようとはしないことがある。前記コントローラは、前記2つの電圧の間の差が前記所定のヘッドルーム電圧を超えると、動作し始め得る、即ち、前記電圧のバランスをとり始め得る。前記所定のヘッドルーム電圧は、例えば、前記コンデンサの公称定格電圧の20%であり得る。
【0048】
当業者は、前記ドライバに適用される考察及び利点は、前記照明デバイスに準用されることを理解するだろう。
【図面の簡単な説明】
【0049】
ここで、以下の添付図面を参照して、例示実施形態についてより詳細に説明する。
図1】幾つかの実施形態によるドライバの電気的スキームを概略的に図示する。
図2】幾つかの実施形態によるドライバの電気的スキームを概略的に図示する。
【発明を実施するための形態】
【0050】
LED又はHIDなどの負荷を駆動するためのドライバは、単相又は三相のAC主電源電圧、一般的には、347V、400V又は480VのAC主電源電圧用に設定されることがある。これらのドライバのアプリケーションの例は、照明器具におけるもの、とりわけ、園芸アプリケーションにおけるものであり得る。これらのドライバは、一般に、2つの直列接続される電力段を有することができ、第1電力入力段は、多くの場合、力率補正(PFC)及び全調波歪み(THD)制御のためのブーストコンバータを含み得る。従って、ブーストコンバータは、最大AC主電源電圧の振幅よりも高い、例えば650V又は678V DCの制御DC出力電圧を生成し得る。第2段は、HIDランプにおけるAC電流又はLED照明器具におけるDC電流を制御するよう構成され得る。この第2段は、同じ高DC電圧定格を有し得る。
【0051】
従って、一般的には600V又は650Vの最大定格電圧を備える新しい高度なパワー窒化ガリウム(GaN)パワー半導体は、長い製品寿命のために必要な電圧定格低減を考慮すると、650V DCのバス電圧から給電される単一のDC/DCコンバータにおいて簡単に使用されることはできない。
【0052】
本開示は、このようなドライバの第2段に関する。要するに、650V DCのバス電圧が、デュアルブーストコンバータの出力において2つの直列接続される出力コンデンサを有することによって、2つの325V DCに分けられ得る。更に、デュアルブーストコンバータの各出力コンデンサは、DC/DCコンバータ及び負荷に供給し得る。このやり方においては、2つの直列接続されるDC/DCコンバータは、入力電圧及び電力ストレスを2で割ることができる。このことは、例えば新しいGaNパワー半導体の使用を可能にし得る。GaNパワー半導体を使用することは、小型化目的のためにスイッチング周波数をかなり高めることを可能にすることから、有利である。更に、寄生の低減により、GaNパワー半導体は、スイッチング損失の低減を特徴とする。各DC/DCコンバータは、LEDの1つのグループにおける電力を制御し得る。
【0053】
しかしながら、この構成は、設定値が同一である場合でも、2つのDC/DCコンバータの電力レベルが完全に同じであることはないことから、2つの直列接続される供給電圧コンデンサを不均等に放電するという問題を有することがある。このことは、構成要素(例えば、電解のもの(electrolytics)、GaNパワーデバイス)の最大定格電圧を超え、潜在的にドライバに損傷を与える危険性がある2つの直列接続されるコンデンサの両端の電圧の不均衡(非対称性)につながる可能性がある。
【0054】
上記の問題は、2つの電力制御ループの組み合わせによって解決され得る。第1局所電力制御ループは、各DC/DCコンバータの負荷電力を同じ公称値に調整するために、同じ基準制御値を有し得る。これらの負荷は、例えば、LEDのグループであり得る。
【0055】
第2電力制御ループは、2つの直列接続される供給電圧VDC1及びVDC2が、互いに近づき、同じ又はほぼ同じ電力レベルを持つように、両DC/DCコンバータ間の電力差を制御し得る。このやり方においては、第2電力制御ループは、例えば、異なる電力消費に対するLEDの場合に生じ得る構成要素の公差又は不均等な温度による、不均等な電力レベルを補償し得る。
【0056】
図1は、幾つかの実施形態によるドライバ100の電気的スキーム(electrical scheme)を概略的に図示している。ドライバ100は、負荷(図示せず)を駆動するのに適している。ドライバ100は、第2出力コンデンサC2と直列に接続される第1出力コンデンサC1を含む出力キャパシタンスと、第1インダクタL1を介して電力入力段(図示せず)に接続される第1スイッチQ1であって、第1ダイオードD1を介して前記第1出力コンデンサC1の充電を制御するよう構成される第1スイッチQ1と、前記第1スイッチQ1と直列に接続され、第2インダクタL2を介して電力入力段に接続される第2スイッチQ2であって、第2ダイオードD2を介して前記第2出力コンデンサC2の充電を制御するよう構成される第2スイッチQ2とを含むデュアルブーストコンバータを有し、直列に接続される前記第1出力コンデンサC1及び前記第2出力コンデンサC2のセンタータップ102は、直列に接続される前記第1スイッチQ1及び前記第2スイッチQ2のセンタータップ101に接続される。図において見られ得るように、電圧V12が、直列に接続される第1出力コンデンサC1及び第2出力コンデンサC2にわたって存在し、電圧V1及びV2が、それぞれ、第1出力コンデンサC1及び第2出力コンデンサC2にわたって存在する。
【0057】
この例においては、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2並びに第1出力コンデンサC1及び第2出力コンデンサC2自体に、より安全な動作という利点が適用されるが、ノード102に接続される(図においては示されていない)他の構成要素にも、より安全な動作という同じ利点が適用され得る。
【0058】
図2は、幾つかの実施形態によるドライバ100の電気的スキームを概略的に図示している。
【0059】
図1において図示されているようなドライバ100の構成要素は、図2において図示されているようなドライバ100にも存在し、同じ数字及び参照符号で示されている。
【0060】
更に、図2は、グルーピング(grouping)201の下で、主電源電圧VACから供給される、電力入力段及び(コンデンサC1及びC2にわたる出力側204を有する)デュアルブーストコンバータも図示している。電圧VACは、力率補正をするために、EMCフィルタ210を含む電力入力段に供給され、ダイオードのグループ206を含む整流器及びコンデンサC5に供給される。この意味において、デュアルブーストコンバータは、力率補正を実施するよう構成される。換言すれば、グルーピング201は、AC主電源電圧VACを整流して制御DC出力電圧VDCにするAC/DC力率補正コンバータを有する。力率補正は、ドライバ100の動作に必須とはみなされないことに留意されたい。
【0061】
デュアルブーストコンバータは、2つ(以上)のブーストコンバータ、即ち、インダクタL1、スイッチQ1、ダイオードD1及びコンデンサC1を含む第1ブーストコンバータと、インダクタL2、スイッチQ2、ダイオードD2及びコンデンサC2を含む第2ブーストコンバータとを有するという意味において、デュアルブーストコンバータである。
【0062】
スイッチQ1及びQ2は、ここではn型金属酸化膜半導体(nMOS)として図示されているが、任意の適切なタイプのものであり得る。同じことがスイッチQ3及びQ4に当てはまる。スイッチQ1及びQ2は、既知のブーストコンバータにおける単一スイッチの動作に類似的に、コントローラ、即ち、CTRL1からのゲートパルスで制御され得る。
【0063】
更に、図2はまた、第1DC/DCコンバータ202、この場合にはバックコンバータと、第2DC/DCコンバータ203、この場合にはバックコンバータとを図示している。第1DC/DCコンバータ202は、第1出力コンデンサC1にわたって存在する電圧V1を、ここではLED1と示されている第1負荷に供給するための出力電流に変換するよう構成される。第2DC/DCコンバータ203は、第2出力コンデンサC2にわたって存在する電圧V2を、ここではLED2と示されている第2負荷に供給するための出力電流に変換するよう構成される。この特定の例においては、第1負荷は、LEDであり、従って、LED1と示されており、第2負荷も、LEDであり、従って、LED2と示されている。LED1は、LEDのグループも含む場合があり、加えて、又はその代わりに、LED2は、LEDのグループも含む場合があることは理解されるべきである。更に、第1負荷及び第2負荷はまた、必要な変更を加えて、別のタイプのもの、例えば、HIDランプにしてもよい。
【0064】
バックコンバータの代わりに、共振コンバータ(LLC、LCC)のような他のDC/DCコンバータが使用されてもよい。
【0065】
ここで図示されているような第1DC/DCコンバータ202は、ダイオードD3、インダクタL3及びコンデンサC3、並びにスイッチQ3を操作する局所電力コントローラ221を有する。類似的に、ここで図示されているような第2DC/DCコンバータ203は、ダイオードD4、インダクタL4及びコンデンサC4、並びにスイッチQ4を操作する局所電力コントローラ222を有する。局所電力コントローラ221及び222は、LED1及びLED2における電力(又は電流)レベルを望みどおりに制御するために、例えば、DALI(Digital Addressable Lighting Interface)又はSR(Sensor-Ready)などのDiiA(Digital Illumination Interface Alliance)規格による照明制御から、公称電力レベル230を供給され得る。このやり方においては、DC/DCコンバータ毎の電力が設定値に制御され得る。
【0066】
それぞれのDC/DCコンバータ内のこれらの構成要素の配置の詳細は当業者に委ねられるが、この例においては、DC/DCコンバータは、対応するLED負荷と協働するために使用されていることに留意されたい。
【0067】
DC/DCコンバータ202及びDC/DCコンバータ203は、同じ値又はほぼ同じ値、例えば95%以内の値の入力コンデンサC1及びC2を有し得る。この場合には、両コンデンサの等しいインピーダンスは、PFCコンバータのフロントエンドの出力電圧を、2つの等しいDC電圧に分ける。2つのDC/DCコンバータのこれらの入力電圧は、動作の開始時だけ、等しい。その後、これらの2つのコンデンサは、PFCコンバータのフロントエンドの1つの出力電流によって充電され、各DC/DCコンバータの入力電流によって個別に放電される。
【0068】
この例においては、図1の例と同様に、第1スイッチQ1及び第2スイッチQ2並びに第1出力コンデンサC1及び第2出力コンデンサC2自体に、より安全な動作という利点が適用されるが、DC/DCコンバータ202及びDC/DCコンバータ203のような、ノード102に接続される他の構成要素にも、より安全な動作という同じ利点が適用され得る。
【0069】
図2においては、第1負荷LED1の出力207が、直列接続される第1出力コンデンサC1及び第2出力コンデンサC2のセンタータップ102に接続されることも、更に発展した実施形態に従って図示されている。
【0070】
ここで図示されているような、幾つかの実施形態においては、第2コントローラCTRL2が、この例においては、DC/DCコンバータ202及びDC/DCコンバータ203の2つの供給電圧が、互いに近づく又は理想的には同じであるように、DC/DCコンバータ202、203のΔPを加算又は減算することにより設定値をわずかに操作することによって、VDC2=VDC/2を制御するために存在する。
【0071】
特定の実施形態においては、コントローラは、第1出力コンデンサにわたる電圧及び第2出力コンデンサにわたる電圧が所定の電圧比に互いに近づくように第1出力コンデンサにわたる電圧及び第2出力コンデンサにわたる電圧のバランスをとるために前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成されてもよい。前記所定の電圧比は、前記電圧のうちの少なくとも1つを前記電圧の合計で割ったものとして表され得る。換言すれば、それぞれの電圧V1及びV2は、それぞれ50%-50%とは異なる電圧比、例えばそれぞれ60%-40%の電圧比(又はその逆)にバランスをとられ得る。この場合には、コントローラは、例えば、電圧V1を電圧V12の60%に、電圧V2を電圧V12の40%に(又はその逆に)バランスをとることができ、このことは、依然として、幾つかの構成要素の安全な利用を可能にし得る。40%乃至60%の範囲内の任意の他の電圧比の値も使用され得る。
【0072】
実際の実施形態においては、本開示の洞察の存在は、非対称の負荷を適用し、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2の間の電圧VDC2を測定することによって、テストされることができる。
【0073】
特定の実施形態においては、2つ以上の管状LED(TLED)が主電源に直列に接続される場合、フィードバックの代わりにフィードフォワードが、TLEDのために有利に使用され得る。
【0074】
実施形態においては、ドライバの主電源は、三相であり、三相整流器ブリッジを介して接続される。
【0075】
このやり方においては、変換器の出力電力は、通常、単相変換器の限界である3000Wを超えて上げられ得る。
【0076】
実施形態においては、ドライバは、第1コンデンサ及び第2コンデンサに直列に接続される少なくとも1つの追加コンデンサを有する。ドライバは、第1電力変換器及び第2電力変換器に直列に接続され、各個別の追加コンデンサに並列に接続される少なくとも1つのそれぞれの追加電力変換器も有する。
【0077】
このやり方においては、更により多くの負荷が供給され得る。特定の実施形態においては、3つの(グループの)負荷のために、有利には、別々の(グループの)色、例えば、赤色、緑色及び青色の(グループの)光源を駆動するために、3つのコンデンサ及び3つのそれぞれの電力変換器が提供され得る。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1負荷及び第2負荷を駆動するためのドライバであって、前記ドライバが、デュアルブーストコンバータを有し、前記デュアルブーストコンバータが、
第2出力コンデンサと直列に接続される第1出力コンデンサを含む出力キャパシタンスと、
第1インダクタを介して電力入力段に接続される第1スイッチであって、第1ダイオードを介して前記第1出力コンデンサの充電を制御するよう構成される第1スイッチと、
前記第1インダクタ及び前記第1ダイオードと、
前記第1スイッチと直列に接続され、第2インダクタを介して前記電力入力段に接続される第2スイッチであって、第2ダイオードを介して前記第2出力コンデンサの充電を制御するよう構成される第2スイッチと、
前記第2インダクタ及び前記第2ダイオードとを有し、
直列に接続される前記第1出力コンデンサ及び前記第2出力コンデンサのセンタータップが、直列に接続される前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのセンタータップに接続され、
前記ドライバが、
前記第1出力コンデンサにわたって存在する電圧を、前記第1負荷に供給するための第1出力電流に変換するよう構成される第1DC/DCコンバータと、
前記第2出力コンデンサにわたって存在する電圧を、前記第2負荷に供給するための第2出力電流に変換するよう構成される第2DC/DCコンバータとを更に有するドライバ。
【請求項2】
前記ドライバが、前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧が互いに近づくように前記第1出力コンデンサにわたる電圧及び前記第2出力コンデンサにわたる電圧のバランスをとるために前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成されるコントローラを更に有する請求項1に記載のドライバ。
【請求項3】
前記コントローラが、前記センタータップにおける電圧を所定の電圧レベルに制御するよう構成される請求項2に記載のドライバ。
【請求項4】
前記第1負荷の出力が、前記直列に接続される第1出力コンデンサ及び第2出力コンデンサの前記センタータップに接続される請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項5】
前記コントローラが、更に、前記第1負荷を通過する電流量の尺度である第1測定値を受信し、前記第2負荷を通過する電流量の尺度である第2測定値を受信するよう構成され、前記コントローラが、受信した前記第1測定値及び前記第2測定値に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御するよう構成される、請求項2若しくは3、又は請求項2に従属する場合の請求項に記載のドライバ。
【請求項6】
前記コントローラが、更に、第1デューティサイクルで前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御し、第2デューティサイクルで前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータを制御するよう構成され、前記第1デューティサイクルが、前記第2デューティサイクルより高い又は低い請求項5に記載のドライバ。
【請求項7】
前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータのうちの少なくとも一方が、GaN半導体を有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項8】
前記GaN半導体を有する、前記第1DC/DCコンバータ及び前記第2DC/DCコンバータのうちの前記少なくとも一方が、少なくとも150kHzの周波数で動作させられるよう適合される請求項7に記載のドライバ。
【請求項9】
前記デュアルブーストコンバータが、更に、力率補正を実施するよう構成される請求項1乃至8のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項10】
前記デュアルブーストコンバータが、前記電力入力段の入力電圧を少なくとも640V DCまで昇圧するよう構成される請求項1乃至9のいずれか一項に記載のドライバ。
【請求項11】
光を発するよう構成されるLEDベースの照明デバイスであって、前記LEDベースの照明デバイスが、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のドライバを有するLEDベースの照明デバイス。
【請求項12】
前記第1負荷及び前記第2負荷が、LEDベースの負荷である請求項11に記載のLEDベースの照明デバイス。
【国際調査報告】