(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-29
(54)【発明の名称】折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体及びこれを含むパッケージ
(51)【国際特許分類】
B65D 85/10 20060101AFI20230922BHJP
【FI】
B65D85/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549749
(86)(22)【出願日】2021-11-02
(85)【翻訳文提出日】2022-08-18
(86)【国際出願番号】 CN2021128256
(87)【国際公開番号】W WO2023045035
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111110469.7
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517283640
【氏名又は名称】雲南中煙工業有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】田原
(72)【発明者】
【氏名】楊璽
(72)【発明者】
【氏名】陳兪竹
(72)【発明者】
【氏名】陳芳鋭
(72)【発明者】
【氏名】呉穎
(72)【発明者】
【氏名】胡月航
(72)【発明者】
【氏名】裴梓▲いぇ▼
(72)【発明者】
【氏名】尹志▲じゃん▼
(72)【発明者】
【氏名】王浩
(72)【発明者】
【氏名】何雪峰
【テーマコード(参考)】
3E068
【Fターム(参考)】
3E068AA21
3E068AC02
3E068BB08
3E068BB09
3E068CC03
3E068DD40
3E068DE10
3E068EE40
(57)【要約】
折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)及びこれを含むパッケージを提供する。折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)は、ピラミッド型画像形成部材(32)及び底部固定部材(31)を備え、ピラミッド型画像形成部材(32)は、2層の支持板(321)及びホログラムフィルム(322)を備え、支持板(321)の中央が「十」字枠状をなし、2層の支持板(321)の間にホログラムフィルム(322)が固定され、底部固定部材(31)に4つの切欠き(311)が設けられている。折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)が折り畳み状態にある場合には、ピラミッド型画像形成部材(32)及び底部固定部材(31)がシート状で独立して配置され、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)が展開状態にある場合には、画像生成装置とともに使用され、画像生成装置により生成された動画又は静止画を折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)に投影することにより、3D画像を形成する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体であって、
ピラミッド型画像形成部材(32)及び底部固定部材(31)を備え、
前記ピラミッド型画像形成部材(32)は、2層の支持板(321)及びホログラムフィルム(322)を備え、前記支持板(321)の中央が「十」字枠状をなし、2層の前記支持板(321)の間にホログラムフィルム(322)が固定され、前記ホログラムフィルム(322)には、頂部で接続された4つの投射面(323)がカットされ、前記投射面(323)の頂部が前記支持板(321)の「十」字枠の交差部に固定され、
前記底部固定部材(31)に4つの切欠き(311)が設けられ、各前記投射面(323)の底部には、前記切欠き(311)に対応する挿入部が設けられ、
前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が折り畳み状態にある場合には、前記ピラミッド型画像形成部材(32)及び前記底部固定部材(31)がシート状で独立して配置され、
前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が展開状態にある場合には、前記投射面(323)を前記支持板(321)の「十」字枠の間の中空部から押し出して、前記投射面(323)の挿入部を対応する前記切欠き(311)に挿入することで、前記ホログラムフィルム(322)の底部を固定することができ、4つの前記投射面(323)の隣接する2つの辺が順次接続されて、ピラミッド形状が形成されることを特徴とする、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体。
【請求項2】
請求項1に記載の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を含むパッケージであって、
前記パッケージは、物品を包装する場合に、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が折り畳み状態で所定位置に配置され、前記パッケージで包装された物品が取り出された場合に、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を前記パッケージにおける物品収容空間に展開状態で配置することができ、このとき、前記パッケージに画像生成装置を配置し、画像生成装置により生成された動画又は静止画を前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)に投影することにより、3D画像を形成することを特徴とする、パッケージ。
【請求項3】
簡易多視点裸眼3Dタバコカートンであって、
本体(1)、カバー(4)、フレーム(2)、及び請求項1に記載の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)を備え、
前記本体(1)上にカバー(4)が配置され、
前記本体(1)内にフレーム(2)が設けられ、
前記フレーム(2)に支持部(22)が設けられ、前記支持部(22)の下部が収容室(21)であり、
前記タバコカートンが収容状態にある場合には、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)が折り畳まれて前記支持部(22)上に収容され、タバコパックが前記収容室(21)に収容され、
前記タバコカートンが展示状態にある場合には、前記タバコパックを前記収容室(21)から取り出し、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)を前記支持部(22)から取り出し、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)を展開させて前記収容室(21)に配置し、前記支持部(22)上に画像生成装置を配置し、画像生成装置により生成された動画又は静止画を前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)に投影することにより、3D画像を形成することを特徴とする、簡易多視点裸眼3Dタバコカートン。
【請求項4】
前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)が2つであり、対応する画像生成装置も2つであることを特徴とする、請求項3に記載の簡易多視点裸眼3Dタバコカートン。
【請求項5】
前記タバコカートンが展示状態にある場合には、第1の前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)が前記支持部(22)によって固定され、ピラミッド形状で前記収容室(21)内に吊り下げられ、対応する第1の画像生成装置が前記支持部(22)上に配置され、
第2の画像生成装置が前記収容室(21)の底部に配置され、第2の前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)が逆ピラミッド形状で前記第2の画像生成装置上に配置され、
2つの前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)の底面が対向することを特徴とする、請求項4に記載の簡易多視点裸眼3Dタバコカートン。
【請求項6】
2つの前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)の底面の間に隙間を有することを特徴とする、請求項5に記載の簡易多視点裸眼3Dタバコカートン。
【請求項7】
前記本体(1)は、前側板(11)、後側板(12)、左側板(13)、右側板(14)を備え、前記前側板(11)、前記左側板(13)、前記後側板(12)、前記右側板(14)は順次接続され、前記本体(1)の4つの側稜部に縦方向の凹溝が形成され、前記フレーム(2)の4本の支持脚が前記凹溝内に挿入固定されることを特徴とする、請求項3に記載の簡易多視点裸眼3Dタバコカートン。
【請求項8】
前記前側板(11)、前記後側板(12)、前記左側板(13)、前記右側板(14)がそれぞれ独立して開放可能であることを特徴とする、請求項7に記載の簡易多視点裸眼3Dタバコカートン。
【請求項9】
前記前側板(11)、前記後側板(12)、前記左側板(13)、前記右側板(14)には、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)の画像と相互作用可能な画像をさらに有することを特徴とする、請求項7に記載の簡易多視点裸眼3Dタバコカートン。
【請求項10】
請求項3から9のいずれか一項に記載の簡易多視点裸眼3Dタバコカートンの操作方法であって、
前記簡易多視点裸眼3Dタバコカートンが、収容状態及び展示状態を有し、
前記タバコカートンが収容状態にある場合には、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)を折り畳んで前記支持部(22)上に収容し、タバコパックを前記収容室(21)に収容し、
前記タバコカートンが展示状態にある場合には、前記タバコパックを前記収容室(21)から取り出し、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)を前記支持部(22)から取り出し、前記折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体(3)を展開させて前記収容室(21)に配置し、前記支持部(22)上に画像生成装置を配置することを特徴とする、操作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージの技術分野に関し、具体的には、タバコカートンの技術分野であり、より具体的には、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体及びこれを含むパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
タバコ製品は、出荷から喫煙者の手元に届くまでパッケージが必要であり、そのうち紙巻きタバコカートンが大量に使用されている。人々の生活水準の向上に伴い、製品包装に対する要求もますます高まっており、製品包装では、外形、構造及び機能がますます重要視されるようになり、綺麗に包装することで、製品の価値や魅力を高めるだけではなく、使用の楽しみを向上させることもできる。消費者は商品を購入する際に、品質に対する要求に加えて、綺麗な包装も求めており、特にギフトとして購入する場合は、パッケージに対する要求がより高くなる。
【0003】
従来のタバコパッケージは、タバコ製品を包装して保護することと、タバコ製品の良さをアピールして喫煙者を引き付けること、といった2つの機能がある。従来の紙巻きタバコカートンには、宣伝のために二次元模様が印刷されているが、この包装は、喫煙者を引き付ける魅力がなくなるだけではなく、店頭に置かれても容易に識別されることができなく、展示機能を有していない。
【0004】
さらに、どのパッケージも同様であり、例えば、宝石のパッケージ、腕時計のパッケージ、携帯電話やタブレットなどの電子製品のパッケージは、消費者を引き付けて、識別力を向上させるために、パッケージの形状や模様などの外観が工夫されている。
【0005】
裸眼3D技術が徐々に受け入れられるにつれて、多くの広告企業は、裸眼3D技術の市場への積極的な影響を認識しているが、現在、裸眼3D技術をタバコカートンに使用することは見られていない。
【発明の内容】
【0006】
本発明は、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を提供することを目的とし、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が折り畳み状態にある場合には、ピラミッド型画像形成部材32及び底部固定部材31がシート状で独立して配置され、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が展開状態にある場合には、画像生成装置とともに使用され、画像生成装置により生成された動画又は静止画を折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3に投影することにより、3D画像を形成する。展開すると画像を形成するとともに、折り畳むと収納することができ、携帯に便利であるという利点を有する。本発明の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を含むパッケージは、構造が新規で、展示効果が優れている。
【0007】
特に、本発明は、裸眼3D技術をタバコカートンに使用することにより、喫煙者の耳目を一新させて、タバコ製品を覚えさせることができ、タバコ製品の包装による店頭展示効果を向上させ、製品の興趣性、インタラクティブ性を高め、従来のタバコカートンの包装形式がシンプルで識別されにくいという技術的課題を解決する、簡易多視点裸眼3Dタバコカートンを提供することを目的とする。
【0008】
本発明では、タバコカートンとは、複数のパックを包装する包装体を意味し、即ちパックを10個で包装するものであり、タバコパックとは、複数本のタバコを包装する包装体を意味し、即ちタバコを20本で包装するものである。
【0009】
上記の技術的課題を解決するために、本発明の第1態様は、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を提供し、
ピラミッド型画像形成部材32及び底部固定部材31を備え、
ピラミッド型画像形成部材32は、2層の支持板321及びホログラムフィルム322を備え、支持板321の中央が「十」字枠状をなし、2層の支持板321の間にホログラムフィルム322が固定され、ホログラムフィルム322には、頂部で接続された4つの投射面323がカットされ、投射面323の頂部が支持板321の「十」字枠の交差部に固定され、
底部固定部材31に4つの切欠き311が設けられ、各投射面323の底部には、切欠き311に対応する挿入部が設けられ、
折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が折り畳み状態にある場合には、ピラミッド型画像形成部材32及び底部固定部材31がシート状で独立して配置され、
折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が展開状態にある場合には、投射面323を支持板321の「十」字枠の間の中空部から押し出して、投射面323の挿入部を対応する切欠き311に挿入することで、ホログラムフィルム322の底部を固定することができ、4つの投射面323の隣接する2つの辺が順次接続されて、ピラミッド形状が形成される。
【0010】
本発明の第2態様は、本発明の第1態様に記載の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を含むパッケージを提供し、パッケージは、物品を包装する場合に、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が折り畳み状態で所定位置に配置され、パッケージで包装された物品が取り出された場合に、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体をパッケージにおける物品収容空間に展開状態で配置することができ、このとき、パッケージに画像生成装置を配置し、画像生成装置により生成された動画又は静止画を折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3に投影することにより、3D画像を形成する。
【0011】
本発明の第3態様は、簡易多視点裸眼3Dタバコカートンを提供し、
本体1、カバー4、フレーム2及び本発明の第1態様に記載の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を備え、
本体1上にカバー4が配置され、
本体1内にフレーム2が設けられ、
フレーム2に支持部22が設けられ、支持部22の下部が収容室21であり、
タバコカートンが収容状態にある場合には、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3が折り畳まれて支持部22上に収容され、タバコパックが収容室21に収容され、
タバコカートンが展示状態にある場合には、タバコパックを収容室21から取り出し、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を支持部22から取り出し、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を展開させて収容室21に配置し、画像生成装置により表示されたコンテンツの3D画像形成本体として用い、支持部22上に画像生成装置を配置し、画像生成装置により生成された動画又は静止画を折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3に投影することにより、3D画像を形成する。
【0012】
好ましくは、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3は、ピラミッド型画像形成部材32及び底部固定部材31を備え、
ピラミッド型画像形成部材32は、2層の支持板321及びホログラムフィルム322を備え、支持板321の中央が「十」字枠状をなし、2層の支持板321の間にホログラムフィルム322が固定され、ホログラムフィルム322には、頂部で接続された4つの投射面323がカットされ、投射面323の頂部が支持板321の「十」字枠の交差部に固定され、
底部固定部材31に4つの切欠き311が設けられ、各投射面323の底部には、切欠き311に対応する挿入部が設けられ、
投射面323を支持板321の「十」字枠の間の中空部から押し出して、投射面323の挿入部を対応する切欠き311に挿入することで、ホログラムフィルム322の底部を固定することができ、4つの投射面323の隣接する2つの辺が順次接続されて、ピラミッド形状が形成される。
【0013】
好ましくは、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3が2つであり、対応する画像生成装置も2つである。
【0014】
本発明における画像生成装置は、携帯電話、タブレットを含むがこれらに限定されるものではない。支持部22上に配置されることができ、画像を生成することができる表示装置であればよい。
【0015】
好ましくは、タバコカートンが展示状態にある場合には、第1の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3が支持部22によって固定され、ピラミッド形状で収容室21内に吊り下げられ、対応する第1の画像生成装置が支持部22上に配置され、
第2の画像生成装置が収容室21の底部に配置され、第2の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3が逆ピラミッド形状で第2の画像生成装置上に配置され、
2つの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3の底面が対向する。
【0016】
好ましくは、2つの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3の底面の間に隙間を有する。この隙間により、上下の2つのピラミッド型ホログラム画像形成体により形成される画像がより鮮明になり、互いに影響を与えない。
【0017】
好ましくは、本体1は、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14を備え、前側板11、左側板13、後側板12、右側板14は順次接続され、本体1の4つの側稜部に縦方向の凹溝が形成され、フレーム2の4本の支持脚が凹溝内に挿入固定される。これにより、それぞれの側板がフレームに安定して固定されることができ、いずれも独立して開放可能であることを確保する。
【0018】
好ましくは、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14がそれぞれ独立して開放可能である。使用時の環境に応じて、光が強い場合、一枚の側板のみを開放することができ、光が弱い場合、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14を全て開放することができる。
【0019】
好ましくは、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14には、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3の画像と相互作用可能な画像をさらに有する。
【0020】
本発明の第4態様は、本発明の第3態様に記載の簡易多視点裸眼3Dタバコカートンの操作方法を提供し、
簡易多視点裸眼3Dタバコカートンが、収容状態及び展示状態を有し、
タバコカートンが収容状態にある場合には、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を折り畳んで支持部22上に収容し、タバコパックを収容室21に収容し、
タバコカートンが展示状態にある場合には、タバコパックを収容室21から取り出し、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を支持部22から取り出し、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を展開させて収容室21に配置し、画像生成装置により表示されたコンテンツの3D画像形成本体として用い、支持部22上に画像生成装置を配置する。
【0021】
本発明の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体は、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が折り畳み状態にある場合には、ピラミッド型画像形成部材32及び底部固定部材31がシート状で独立して配置され、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体が展開状態にある場合には、画像生成装置とともに使用され、画像生成装置により生成された動画又は静止画を折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3に投影することにより、3D画像を形成する。展開すると画像を形成するとともに、折り畳むと収納することができ、携帯に便利であるという利点を有する。
【0022】
本発明の簡易多視点裸眼3Dタバコカートンは、従来技術に比べて、以下の利点を有する。
1、本発明に係る簡易多視点裸眼3Dタバコカートンは、タバコ製品を包装することができるとともに、展示機能を有する。本体内の収容室がタバコパックを収容可能であり、タバコパックを取り出して、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を展開させることで、2つの対称なピラミッド型ホログラム画像形成体を形成することができ、画像生成装置により生成された動画又は静止画をピラミッド型ホログラム画像形成体に投影することにより、3D画像を形成する。裸眼3D効果が高く、喫煙者の注目を集め、製品の宣伝効果を高め、タバコ製品の包装による店頭展示効果を向上させ、製品の興趣性、インタラクティブ性を高めることができる。
2、本発明に係る簡易多視点裸眼3Dタバコカートンは、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14がそれぞれ独立して開放可能であり、使用時の環境に応じて、光が強い場合、一枚の側板のみを開放することができ、光が弱い場合、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14を全て開放することができる。さらに、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14には、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3の画像と相互作用可能な画像をさらに有する。
3、本発明に係る簡易多視点裸眼3Dタバコカートンは、ギフトのパッケージとして用いられるとともに、3D展示機能を有し、構成が新規でコンパクトであり、携帯に便利であり、喫煙者の耳目を一新させて、タバコ製品を覚えさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明のタバコカートンにタバコパックが入られた場合の収容状態を示す図である。
【
図2】本発明のタバコカートンにタバコパックが入られた場合の分解構造図である。
【
図3】本発明のタバコカートンのピラミッド型画像形成部材の分解構造図である。
【
図4】本発明のタバコカートンの底部固定部材の構造概略図である。
【
図5】本発明のタバコカートンのホログラムフィルムの構造概略図である。
【
図6】本発明のタバコカートンの支持板の構造概略図である。
【
図7】本発明のタバコカートンの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を展開させた場合の使用状態を示す図である。
【
図8】本発明のタバコカートンの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を展開させた場合の周囲の側板の開放時の使用状態を示す図である。
【
図9】本発明のタバコカートンの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を展開させた場合の周囲の側板の開放状態を示す図である。
【
図10】本発明のタバコカートンの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を展開させた場合の前側板、後側板の開放状態を示す図である。
【
図11】本発明のタバコカートンの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を展開させた場合の右側板の開放状態を示す図である。
【
図12】本発明のタバコカートンの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体を展開させた場合の左側板、右側板の開放状態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の目的、構成及び機能をよりよく理解するために、以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
【0025】
図1に示すように、本発明の簡易多視点裸眼3Dタバコカートンは、本体1、カバー4、フレーム2及び折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を備え、
本体1上にカバー4が配置され、
本体1内にフレーム2が設けられ、
フレーム2に支持部22が設けられ、支持部22の下部が収容室21であり、
タバコカートンが収容状態にある場合には、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3が折り畳まれて支持部22上に収容され、タバコパックが収容室21に収容され、
タバコカートンが展示状態にある場合には、タバコパックを収容室21から取り出し、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を支持部22から取り出し、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を展開させて収容室21に配置し、画像生成装置により表示されたコンテンツの3D画像形成本体として用い、支持部22上に画像生成装置を配置し、画像生成装置により生成された動画又は静止画を折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3に投影することにより、3D画像を形成する。
【0026】
折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3は、ピラミッド型画像形成部材32及び底部固定部材31を備え、
ピラミッド型画像形成部材32は、2層の支持板321及びホログラムフィルム322を備え、支持板321の中央が「十」字枠状をなし、2層の支持板321の間にホログラムフィルム322が固定され、ホログラムフィルム322には、頂部で接続された4つの投射面323がカットされ、投射面323の頂部が支持板321の「十」字枠の交差部に固定され、
底部固定部材31に4つの切欠き311が設けられ、各投射面323の底部には、切欠き311に対応する挿入部が設けられ、
投射面323を支持板321の「十」字枠の間の中空部から押し出して、投射面323の挿入部を対応する切欠き311に挿入することで、ホログラムフィルム322の底部を固定することができ、4つの投射面323の隣接する2つの辺が順次接続されて、ピラミッド形状が形成される。
【0027】
折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3が2つであり、対応する画像生成装置も2つである。
【0028】
タバコカートンが展示状態にある場合には、第1の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3が支持部22によって固定され、ピラミッド形状で収容室21内に吊り下げられ、対応する第1の画像生成装置が支持部22上に配置され、
第2の画像生成装置が収容室21の底部に配置され、第2の折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3が逆ピラミッド形状で第2の画像生成装置上に配置され、
2つの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3の底面が対向する。
【0029】
2つの折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3の底面の間に隙間を有する。
【0030】
本体1は、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14を備え、前側板11、左側板13、後側板12、右側板14は順次接続され、本体1の4つの側稜部に縦方向の凹溝が形成され、フレーム2の4本の支持脚が凹溝内に挿入固定される。これにより、それぞれの側板がフレームに安定して固定されることができ、いずれも独立して開放可能であることを確保する。
【0031】
前側板11、後側板12、左側板13、右側板14がそれぞれ独立して開放可能であり、使用時の環境に応じて、光が強い場合、一枚の側板のみを開放することができ、光が弱い場合、前側板11、後側板12、左側板13、右側板14を全て開放することができる。
【0032】
前側板11、後側板12、左側板13、右側板14には、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3の画像と相互作用可能な画像をさらに有する。
【0033】
簡易多視点裸眼3Dタバコカートンの操作方法は、簡易多視点裸眼3Dタバコカートンが、収容状態及び展示状態を有し、
タバコカートンが収容状態にある場合には、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を折り畳んで支持部22上に収容し、タバコパックを収容室21に収容し、
タバコカートンが展示状態にある場合には、タバコパックを収容室21から取り出し、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を支持部22から取り出し、折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体3を展開させて収容室21に配置し、画像生成装置により表示されたコンテンツの3D画像形成本体として用い、支持部22上に画像生成装置を配置する。
【0034】
いくつかの実施例によって本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない限り、これらの特徴及び実施例に様々な変更又は同等置換を加えることができることを理解されたい。また、本発明の教示に基づいて、具体的な状況や材料に適合するように、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくこれらの特徴及び実施例に対して修正を行うことができる。したがって、本発明は、明細書に開示された具体的な実施例に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に含まれる全ての実施例は、本発明の保護範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0035】
1:本体
11:前側板
12:後側板
13:左側板
14:右側板
2:フレーム
21:収容室
22:支持部
3:折り畳み可能なピラミッド型ホログラム画像形成体
31:底部固定部材
311:切欠き
32:ピラミッド型画像形成部材
321:支持板
322:ホログラムフィルム
323:投射面
4:カバー
【国際調査報告】