特表 2023-541336 オンラインショッピング中にインテリジェント多次元推奨を提供するためのシステムおよび方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2023-10-02

(54)【発明の名称】オンラインショッピング中にインテリジェント多次元推奨を提供するためのシステムおよび方法

(51)【国際特許分類】

   G06Q 30/0601 20230101AFI20230925BHJP

【ＦＩ】

G06Q30/0601 330

G06Q30/0601 340

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2021531924

(86)(22)【出願日】2020-10-01

(85)【翻訳文提出日】2023-03-22

(86)【国際出願番号】 IB2020059204

(87)【国際公開番号】W WO2022064265

(87)【国際公開日】2022-03-31

(31)【優先権主張番号】17/030,282

(32)【優先日】2020-09-23

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．ＶＩＳＵＡＬ ＢＡＳＩＣ

２．ＪＡＶＡ

３．Ｃｈｒｏｍｅ

４．ｉＯＳ

(71)【出願人】

【識別番号】520244544

【氏名又は名称】クーパン コーポレイション

(74)【代理人】

【識別番号】230104019

【弁護士】

【氏名又は名称】大野 聖二

(74)【代理人】

【識別番号】100131451

【弁理士】

【氏名又は名称】津田 理

(74)【代理人】

【識別番号】100167933

【弁理士】

【氏名又は名称】松野 知紘

(74)【代理人】

【識別番号】100174137

【弁理士】

【氏名又は名称】酒谷 誠一

(74)【代理人】

【識別番号】100184181

【弁理士】

【氏名又は名称】野本 裕史

(72)【発明者】

【氏名】アグラワル，ニシャント

(72)【発明者】

【氏名】バムトラ，パンケシュ

(72)【発明者】

【氏名】フア，エミリー

(72)【発明者】

【氏名】ペンゼ，アシュトシュ

(72)【発明者】

【氏名】キム，スン ホ

(72)【発明者】

【氏名】セオ，チャン

(72)【発明者】

【氏名】パク，ミン ヒュン

【テーマコード（参考）】

5L049

【Ｆターム（参考）】

5L049BB22

5L049BB66

(57)【要約】

本開示の一態様は、製品検索を合理化するためのコンピュータ実装システムに関し、システムは、少なくとも１つのキーワードを含む検索クエリを受信することと、製品タイプを決定することと、製品タイプと関連付けられる製品の第１のレコードを取り出すことと、検索クエリが条件を満たすか否かを判定することと、検索クエリが条件を満たす場合、複数のラベル値を決定することと、各ラベル値について、ラベル値と関連付けられる製品の第２のレコードを生成することと、第２のレコード内の各製品が条件を満たすか否かを判定することと、第２のレコードから条件を満たす各製品を削除することと、各第２のレコード内の残りの各製品をランク付けすることと、選択のための複数のラベル値を表示することと、選択ラベル値を受信することと、選択ラベル値と関連付けられる残りのランク付けされた製品の少なくとも一部分を表示することとを行うように構成されている。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

製品検索を合理化するためのコンピュータ実装システムであって、
命令を格納するメモリと、
前記命令を実行するように構成されている少なくとも１つのプロセッサとを備え、前記命令は、
ユーザデバイスから、少なくとも１つのキーワードを含む検索クエリを受信することと、
前記少なくとも１つのキーワードに基づいて、製品タイプを決定することと、
少なくとも１つのデータ構造から、前記製品タイプと関連付けられる製品および関連するメタデータを含む第１のレコードを取り出すことと、
前記第１のレコードに基づいて、前記検索クエリが第１の条件を満たすか否かを判定することと、
前記検索クエリが前記第１の条件を満たす場合、
前記関連するメタデータに基づいて複数のラベル値を決定することと、
前記複数のラベル値の各ラベル値について、
前記第１のレコードから、前記関連するメタデータに基づいて前記ラベル値と関連付けられる製品を含む第２のレコードを生成することと、
前記関連するメタデータに基づいて、前記第２のレコード内の各製品が第２の条件を満たすか否かを判定することと、
前記第２のレコードから前記第２の条件を満たす各製品を削除することと、
前記メタデータに基づいて、製品の各第２のレコード内の残りの各製品をランク付けすることと、
前記ユーザデバイス上に選択のための前記複数のラベル値を表示することと、
前記ユーザデバイスから選択ラベル値を受信することと、
前記少なくとも１つのユーザデバイス上に、前記選択ラベル値と関連付けられる前記残りのランク付けされた製品の少なくとも一部分を表示することと、
を行うためのものである、コンピュータ実装システム。

【請求項2】

前記複数のラベル値のうちの少なくとも１つのラベル値は、価格範囲と関連付けられる、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項3】

前記少なくとも１つのラベル値と関連付けられる前記価格範囲は、前記製品タイプと関連付けられる以前に購入された製品と関連付けられる四分位価格範囲に対応する、請求項２に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項4】

前記関連するメタデータは、前記製品のレコード内の各製品について、
履歴エンゲージメントデータ、および
前記製品と関連付けられる属性
を含む、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項5】

複数のラベル値を決定することは、
前記第１のレコード内の各製品について、前記履歴エンゲージメントデータおよび前記製品と関連付けられる前記属性と関連付けられる少なくとも１つの相関値を決定することと、
前記少なくとも１つの相関値に基づいて、各ラベル値と関連付けられる次元を決定することと、
を含む、請求項４に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項6】

前記関連するメタデータは、前記製品のレコード内の各製品について、
売上高、
製品レーティング、
製品レビュー数、
検索ランク、
販売者信頼性評価
を含む、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項7】

前記売上高、前記製品レーティング、前記製品レビュー数、前記検索ランク、および前記販売者信頼性評価のうちの少なくとも１つが閾値を下回る場合、前記第２の条件が満たされる、請求項６に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項8】

前記表示されている残りのランク付けされた製品の前記部分は、固定数の製品に対応する、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項9】

前記プロセッサは、前記残りのランク付けされた製品内の製品の数が前記製品の固定数以上であるか否かを判定するようにさらに構成され、
前記残りのランク付けされた製品を表示することは、前記製品の数が前記製品の固定数以上でない場合、最高ランクの製品のみを表示することを含む、請求項８に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項10】

前記製品の第１のレコード内の製品の数が閾量を超える場合、前記検索クエリが前記第１の条件を満たす、請求項１に記載のコンピュータ実装システム。

【請求項11】

製品検索を合理化するためのコンピュータ実装方法であって、
ユーザデバイスから、少なくとも１つのキーワードを含む検索クエリを受信することと、
前記少なくとも１つのキーワードに基づいて、製品タイプを決定することと、
少なくとも１つのデータ構造から、前記製品タイプと関連付けられる製品および関連するメタデータを含む第１のレコードを取り出すことと、
前記第１のレコードに基づいて、前記検索クエリが第１の条件を満たすか否かを判定することと、
前記検索クエリが前記第１の条件を満たす場合、
前記関連するメタデータに基づいて複数のラベル値を決定することと、
前記複数のラベル値の各ラベル値について、
前記第１のレコードから、前記関連するメタデータに基づいて前記ラベル値と関連付けられる製品を含む第２のレコードを生成することと、
前記関連するメタデータに基づいて、前記第２のレコード内の各製品が第２の条件を満たすか否かを判定することと、
前記第２のレコードから前記第２の条件を満たす各製品を削除することと、
前記メタデータに基づいて、製品の各第２のレコード内の残りの各製品をランク付けすることと、
前記ユーザデバイス上に選択のための前記複数のラベル値を表示することと、
前記ユーザデバイスから選択ラベル値を受信することと、
前記少なくとも１つのユーザデバイス上に、前記選択ラベル値と関連付けられる前記残りのランク付けされた製品の少なくとも一部分を表示することと、
を含む、コンピュータ実装方法。

【請求項12】

前記複数のラベル値のうちの少なくとも１つのラベル値は、価格範囲と関連付けられる、請求項１１に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項13】

前記関連するメタデータは、前記製品のレコード内の各製品について、
履歴エンゲージメントデータ、および
前記製品と関連付けられる属性
を含む、請求項１１に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項14】

複数のラベル値を決定することは、
前記第１のレコード内の各製品について、前記履歴エンゲージメントデータおよび前記製品と関連付けられる前記属性と関連付けられる少なくとも１つの相関値を決定することと、
前記少なくとも１つの相関値に基づいて、各ラベル値と関連付けられる次元を決定することと
を含む、請求項１３に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項15】

前記関連するメタデータは、前記製品のレコード内の各製品について、
売上高、
製品レーティング、
製品レビュー数、
検索ランク、
販売者信頼性評価
を含む、請求項１１に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項16】

前記売上高、前記製品レーティング、前記製品レビュー数、前記検索ランク、および前記販売者信頼性評価のうちの少なくとも１つが閾値を下回る場合、前記第１の条件が満たされる、請求項１５に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項17】

前記表示されている残りのランク付けされた製品の前記部分は、固定数の製品に対応する、請求項１１に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項18】

前記残りのランク付けされた製品内の製品の数が前記製品の固定数以上であるか否かを判定することをさらに含み、
前記残りのランク付けされた製品を表示することは、前記製品の数が前記製品の固定数以上でない場合、最高ランクの製品のみを表示することを含む、請求項１７に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項19】

前記製品の第１のレコード内の製品の数が閾量を超える場合、前記検索クエリが前記第１の条件を満たす、請求項１１に記載のコンピュータ実装方法。

【請求項20】

製品検索を合理化するためのコンピュータ実装システムであって、
命令を格納するメモリと、
前記命令を実行するように構成されている少なくとも１つのプロセッサとを備え、前記命令は、
ユーザデバイスから、少なくとも１つのキーワードを含む検索クエリを受信することと、
前記少なくとも１つのキーワードに基づいて、製品タイプを決定することと、
少なくとも１つのデータ構造から、前記製品タイプと関連付けられる製品リストの第１のレコードを取り出すことであって、各製品リストは、
製品、
前記製品と関連付けられる属性、および
履歴エンゲージメントデータ
を含む、取り出すことと、
前記第１のレコード内の製品リストの数に基づいて、前記検索クエリが第１の条件を満たすか否かを判定することと、
前記検索クエリが前記第１の条件を満たす場合、
前記第１のレコード内の各製品について、前記製品、履歴エンゲージメントデータ、および前記製品と関連付けられる前記属性のうちの少なくとも１つと関連付けられる少なくとも１つの相関値を決定することと、
前記少なくとも１つの相関値に基づいて、複数の次元を決定することと、前記複数の次元の各次元について、
前記第１のレコードから、前記次元と関連付けられる製品を含む第２のレコードを生成することと、
前記第２のレコード内の各製品リストについて、前記製品リストが、前記製品、各製品と関連付けられる前記属性、および前記履歴エンゲージメントデータのうちの少なくとも１つに基づいて、第２の条件を満たすか否かを判定することと、
前記第２のレコードから前記第２の条件を満たす各製品リストを削除することと、
各第２のレコード内の残りの各製品リストの前記製品、各製品と関連付けられる前記属性、および前記履歴エンゲージメントデータのうちの少なくとも１つに基づいて、ランク付けすることと、
前記ユーザデバイス上に、選択のための前記複数の次元を表示することと、
前記ユーザデバイスから、選択次元を受信することと、
前記少なくとも１つのユーザデバイス上に、前記選択次元と関連付けられる前記残りのランク付けされた製品リストの少なくとも一部分を表示することと、
を行うためのものである、コンピュータ実装システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、一般に、製品検索を合理化するためのコンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。特に、本開示の実施形態は、オンラインショッピング中にインテリジェント多次元推奨を提供するための発明的で非従来型のシステムに関する。

【背景技術】

【0002】

従来のオンラインショッピングプラットフォームは、顧客が、所望の製品を見つけるために検索ツールを使用してアイテムを購入することを可能にする。一般に、顧客は、検索バーにキーワードを入力するか、または、製品のカテゴリを選択してオンラインショッピングプロセスを開始する。この時点で、オンラインショッピングポータルは、顧客にとって手に負えない可能性がある大量の関連製品を提示する場合がある。多くの場合、オンラインショッピングポータルは、検索結果を絞り込むために、価格、ブランド、サイズ、製品タイプ、製品サブタイプ、および他の仕様などの特定の属性によって検索結果をフィルタリングするオプションを利用する。

【0003】

大量の検索結果を生成することに加えて、広範な検索クエリ（例えば、「ラップトップ」、「テレビ」など）は、顧客が選択することができる大量の属性フィルタを表示することになる可能性があり、これもまた手に負えない可能性がある。しかしながら、これらのフィルタを適用した後でさえ、顧客は注目に値する製品を識別するのに苦労することが多い。これは主に、検索結果の量が手に負えないほどであり、従来のシステムでは検索クエリに基づいて製品推奨を効果的に識別し提供することができないためである。その結果、顧客は、購入する最良の製品を決定するために、ブログ、製品レビューなどの外部ソースを頼り、または他の外部ウェブサイトを参照する場合がある。これにより、顧客のショッピングプロセスが大幅に遅延する可能性があり、また、顧客が外部で製品を探求する間に別の販売者から購入することを決定した場合、オンラインショッピングプラットフォームのビジネス機会損失の可能性もある。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

したがって、オンラインショッピングプロセスを合理化するために、検索クエリに応答して、注目すべき製品を識別し、効果的で有用な製品推奨を提供するための改善された方法およびシステムが必要とされている。

【課題を解決するための手段】

【0005】

本開示の一態様は、製品検索を合理化するためのコンピュータ実装システムに関する。システムは、命令を格納するメモリと、命令を実行するように構成されている少なくとも１つのプロセッサとを含むことができ、命令は、ユーザデバイスから、少なくとも１つのキーワードを含む検索クエリを受信することと、少なくとも１つのキーワードに基づいて、製品タイプを決定することと、少なくとも１つのデータ構造から、製品タイプと関連付けられる製品および関連するメタデータを含む第１のレコードを取り出すことと、第１のレコードに基づいて、検索クエリが第１の条件を満たすか否かを判定することと、検索クエリが第１の条件を満たす場合、関連するメタデータに基づいて複数のラベル値を決定することと、複数のラベル値の各ラベル値について、第１のレコードから、関連するメタデータに基づいてラベル値と関連付けられる製品を含む第２のレコードを生成することと、関連するメタデータに基づいて、第２のレコード内の各製品が第２の条件を満たすか否かを判定することと、第２のレコードから第２の条件を満たす各製品を削除することと、メタデータに基づいて、製品の各第２のレコード内の残りの各製品をランク付けすることと、ユーザデバイス上に選択のための複数のラベル値を表示することと、ユーザデバイスから選択ラベル値を受信することと、少なくとも１つのユーザデバイス上に、選択ラベル値と関連付けられる残りのランク付けされた製品の少なくとも一部分を表示することとを行うためのものである。

【0006】

本開示の別の態様は、製品検索を合理化するためのコンピュータ実装方法に関する。方法は、ユーザデバイスから、少なくとも１つのキーワードを含む検索クエリを受信することと、少なくとも１つのキーワードに基づいて、製品タイプを決定することと、少なくとも１つのデータ構造から、製品タイプと関連付けられる製品および関連するメタデータを含む第１のレコードを取り出すことと、第１のレコードに基づいて、検索クエリが第１の条件を満たすか否かを判定することと、検索クエリが第１の条件を満たす場合、関連するメタデータに基づいて複数のラベル値を決定することと、複数のラベル値の各ラベル値について、第１のレコードから、関連するメタデータに基づいてラベル値と関連付けられる製品を含む第２のレコードを生成することと、関連するメタデータに基づいて、第２のレコード内の各製品が第２の条件を満たすか否かを判定することと、第２のレコードから第２の条件を満たす各製品を削除することと、メタデータに基づいて、製品の各第２のレコード内の残りの各製品をランク付けすることと、ユーザデバイス上に選択のための複数のラベル値を表示することと、ユーザデバイスから選択ラベル値を受信することと、少なくとも１つのユーザデバイス上に、選択ラベル値と関連付けられる残りのランク付けされた製品の少なくとも一部分を表示することとを含むことができる。

【0007】

本開示のさらに別の態様は、製品検索を合理化するためのコンピュータ実装システムに関する。システムは、命令を格納するメモリと、命令を実行するように構成されている少なくとも１つのプロセッサとを含むことができ、命令は、ユーザデバイスから、少なくとも１つのキーワードを含む検索クエリを受信することと、少なくとも１つのキーワードに基づいて、製品タイプを決定することと、少なくとも１つのデータ構造から、製品タイプと関連付けられる製品リストの第１のレコードを取り出すことであって、各製品リストは、製品、製品と関連付けられる属性、および履歴エンゲージメントデータを含む、取り出すことと、第１のレコード内の製品リストの数に基づいて、検索クエリが第１の条件を満たすか否かを判定することと、検索クエリが第１の条件を満たす場合、第１のレコード内の各製品について、製品、履歴エンゲージメントデータ、および製品と関連付けられる属性のうちの少なくとも１つと関連付けられる少なくとも１つの相関値を決定することと、少なくとも１つの相関値に基づいて、複数の次元（dimension）を決定することと、複数の次元の各次元について、第１のレコードから、当該次元と関連付けられる製品を含む第２のレコードを生成することと、第２のレコード内の各製品リストについて、製品リストが、製品、各製品と関連付けられる属性、および履歴エンゲージメントデータのうちの少なくとも１つに基づいて、第２の条件を満たすか否かを判定することと、第２のレコードから第２の条件を満たす各製品リストを削除することと、各第２のレコード内の残りの各製品リストの製品、各製品と関連付けられる属性、および履歴エンゲージメントデータのうちの少なくとも１つに基づいて、ランク付けすることと、ユーザデバイス上に、選択のための複数の次元を表示することと、ユーザデバイスから、選択次元を受信することと、少なくとも１つのユーザデバイス上に、選択次元と関連付けられる残りのランク付けされた製品リストの少なくとも一部分を表示することとを行うためのものである。

【0008】

他のシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体も、本明細書で説明される。

【図面の簡単な説明】

【0009】

【図1A】開示された実施形態と一致する、出荷、輸送、および物流オペレーションを可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを備えるネットワークの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。

【図1B】開示された実施形態と一致する、インタラクト型ユーザインターフェース要素と共に、検索要求を満たす１つまたは複数の検索結果を含む例示的な検索結果ページ（ＳＲＰ）を示す図である。

【図1C】開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に製品および製品に関する情報を含む例示的な単一ディテールページ（ＳＤＰ）を示す図である。

【図1D】開示された実施形態に一致する、インタラクト型ユーザインターフェース要素と共に仮想ショッピングカート内のアイテムを含む例示的なカートページを示す図である。

【図1E】開示された実施形態と一致する、インタラクト型ユーザインターフェース要素と共に、購入および出荷に関する情報と共に仮想ショッピングカートからのアイテムを含む例示的な注文ページを示す図である。

【図2】開示された実施形態と一致する、開示されたコンピュータ化されたシステムを利用するように構成されている例示的なフルフィルメントセンタの概略図である。

【図3】開示された実施形態と一致する、例示的なユーザデバイスのブロック図である。

【図4】開示された実施形態と一致する、例示的なユーザデバイス上に表示された例示的な製品推奨システムを示す図である。

【図5A】開示された実施形態と一致する、オンラインショッピング中に注目すべき製品推奨を識別および提供するための例示的なプロセスの詳細なフローチャートである。

【図5B】開示された実施形態と一致する、オンラインショッピング中に注目すべき製品推奨を識別および提供するための例示的なプロセスの詳細なフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0010】

以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の参照番号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実装が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示された構成要素およびステップに行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および実施例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。

【0011】

本開示の実施形態は、インテリジェントフィルタシーケンシングを使用してオンラインショッピング中に視覚的ナビゲーションを提供するように構成されたシステムおよび方法に関する。

【0012】

図１Ａを参照すると、出荷、輸送、および物流動作を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック図１００が示されている。図１Ａに示すように、システム１００は様々なシステムを含むことができ、その各々は、１つ以上のネットワークを介して互いに接続することができる。システムはまた、例えばケーブルを使用して、直接接続を介して互いに接続されてもよい。図示のシステムは、出荷権限技術（ＳＡＴ）システム１０１、外部フロントエンドシステム１０３、内部フロントエンドシステム１０５、輸送システム１０７、モバイルデバイス１０７Ａ、１０７Ｂ、１０７Ｃ、販売者ポータル１０９、出荷および注文追跡（ＳＯＴ）システム１１１、フルフィルメント（実行）最適化（ＦＯ）システム１１３、フルフィルメントメッセージングゲートウェイ（ＦＭＧ）１１５、サプライチェーン管理（ＳＣＭ）システム１１７、倉庫管理システム１１９、モバイルデバイス１１９Ａ、１１９Ｂ、１１９Ｃ（フルフィルメントセンタ（ＦＣ）２００の内部にあるものとして図示）、第三者フルフィルメントシステム１２１Ａ、１２１Ｂ、１２１Ｃ、フルフィルメントセンタ認証システム（ＦＣ認証）１２３、労務管理システム（ＬＭＳ）１２５を含む。

【0013】

ＳＡＴシステム１０１は、いくつかの実施形態では注文状態および配送状態を監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＳＡＴシステム１０１は注文がその約束配送日（ＰＤＤ）を過ぎているか否かを判定し、新しい注文を開始すること、配送されていない注文でアイテムを再出荷すること、配送されていない注文をキャンセルすること、注文顧客とのコンタクトを開始することなどを含む適切な処置をとることができる。ＳＡＴシステム１０１は、出力（特定の期間中に出荷された荷物の数など）および入力（出荷に使用するために受け取った空のボール紙箱の数など）を含む他のデータを監視することもできる。また、ＳＡＴシステム１０１はシステム１００内の異なるデバイス間のゲートウェイとして機能し、外部フロントエンドシステム１０３およびＦＯシステム１１３などのデバイス間の通信（例えば、ストアアンドフォワードまたは他の技術を使用する）を可能にしてもよい。

【0014】

いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３が外部ユーザがシステム１００内の１つ以上のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム１００がシステムの提示を可能にして、ユーザがアイテムのための注文を行うことを可能にする実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３が検索要求を受信し、アイテムページを提示し、支払い情報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、アパッチＨＴＴＰサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス（ＩＩＳ）、ＮＧＩＮＸ等のソフトウェアを実行するコンピュータまたはコンピュータとして実施することができる。他の実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３が外部デバイス（例えば、モバイルデバイス１０２Ａまたはコンピュータ１０２Ｂ）からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得した情報に基づいて受信した要求に対する応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。

【0015】

いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３がウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの１つ以上を含むことができる。一態様では外部フロントエンドシステム１０３がこれらのシステムのうちの１つ以上を備えることができ、別の態様では外部フロントエンドシステム１０３がこれらのシステムのうちの１つ以上に接続されたインターフェース（例えば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続）を備えることができる。

【0016】

図１Ｂ、図１Ｃ、図１Ｄ、および図１Ｅによって示されるステップの例示的な組は、外部フロントエンドシステム１０３のいくつかの動作を説明するのに役立つ。外部フロントエンドシステム１０３は提示および／またはディスプレイのために、システム１００内のシステムまたはデバイスから情報を受け取ることができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、検索結果ページ（ＳＲＰ）（例えば、図１Ｂ）、単一ディテールページ（ＳＤＰ）（例えば、図１Ｃ）、カートページ（例えば、図１Ｄ）、または注文ページ（例えば、図１Ｅ）を含む１つ以上のウェブページをホスティングまたは提供することができる。ユーザデバイス（例えば、モバイルデバイス１０２Ａまたはコンピュータ１０２Ｂを使用する）は外部フロントエンドシステム１０３にナビゲートし、検索ボックスに入力することによって検索を要求することができる。外部フロントエンドシステム１０３は、システム１００内の１つ以上のシステムから情報を要求することができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、検索要求を満たす情報をＦＯシステム１１３に要求してもよい。また、外部フロントエンドシステム１０３は検索結果に含まれる製品ごとに、約束配送日または「ＰＤＤ」を（ＦＯシステム１１３から）要求し、受信することもできる。ＰＤＤはいくつかの実施形態では、特定の期間内に、例えば、その日の最後（午後１１時５９分）までに注文された場合、製品を含む荷物が、いつユーザの所望の場所に到着するか、または製品がユーザの所望の場所に配送されることを約束される日付かのいずれかの推定値を表すことができる。（ＰＤＤはＦＯシステム１１３に関して以下でさらに説明される。）

【0017】

外部フロントエンドシステム１０３がその情報に基づいてＳＲＰ（例えば、図１Ｂ）を準備することができる。ＳＲＰは、検索要求を満たす情報を含むことができる。例えば、これは、検索要求を満たす製品の写真を含むことができる。ＳＲＰはまた、各製品についてのそれぞれの価格、または各製品についての強化された配送オプション、ＰＤＤ、重み、規模、オファー、割引等に関する情報を含んでもよい。外部フロントエンドシステム１０３は（例えば、ネットワークを介して）要求側ユーザデバイスにＳＲＰを送信することができる。

【0018】

次いで、ユーザデバイスは例えば、ユーザインターフェースをクリックまたはタップすることによって、または別の入力デバイスを使用して、ＳＲＰから製品を選択して、ＳＲＰ上に表される製品を選択し得る。ユーザデバイスは選択された製品に関する要求を作成し、それを外部フロントエンドシステム１０３に送ることができる。これに応じて、外部フロントエンドシステム１０３は、選択された製品に関する情報を要求することができる。例えば、情報は、それぞれのＳＲＰ上の製品について提示される情報を超える追加の情報を含むことができる。これには、例えば、貯蔵寿命、原産国、体重、大きさ、荷物中のアイテムの個数、取扱説明書、または製品に関する他の情報が含まれ得る。また、情報は（例えば、この製品および少なくとも１つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび／または機械学習分析に基づく）類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客からのレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。

【0019】

外部フロントエンドシステム１０３は受信した製品インフォメーションに基づいて、ＳＤＰ（単一ディテールページ）（例えば、図１Ｃ）を準備することができる。ＳＤＰはまた、「今すぐ買う」ボタン、「カートに追加する」ボタン、数量欄、アイテムの写真等のような他の対話型要素を含んでもよい。ＳＤＰは、製品を提供する販売者のリストをさらに含むことができる。リストは各販売者が提供する価格に基づいて注文されてもよく、その結果、最低価格で製品を販売することを提案する販売者は最上位にリストされてもよい。リストは最高ランクの販売者が最上位にリストされるように、販売者ランキングに基づいて注文されてもよい。販売者ランキングは例えば、約束されたＰＤＤを満たす販売者の過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。外部フロントエンドシステム１０３は（例えば、ネットワークを介して）要求側ユーザデバイスにＳＤＰを配信することができる。

【0020】

要求側ユーザデバイスは、製品情報を記載したＳＤＰを受け取る場合がある。ＳＤＰを受信すると、ユーザデバイスはＳＤＰと対話することができる。例えば、要求側ユーザデバイスのユーザは、ＳＤＰ上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、あるいは他の方法で対話することができる。これは、ユーザと関連付けられるショッピングカートに製品を追加する。ユーザデバイスはこの要求を、製品をショッピングカートに追加するために、外部フロントエンドシステム１０３に送信することができる。

【0021】

外部フロントエンドシステム１０３はカートページ（例えば、図１Ｄ）を生成することができる。カートページは、いくつかの実施形態では、ユーザが仮想の「ショッピングカート」に追加した製品を一覧表示する。ユーザデバイスは、ＳＲＰ、ＳＤＰ、または他のページ上のアイコンをクリックするか、または他の様態で対話することによってカートページを要求することができる。いくつかの実施形態では、カートページがユーザがショッピングカートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品のアイテム当たりの価格、関連する数量に基づく各製品の価格、ＰＤＤに関する情報、配送方法、出荷費用、ショッピングカート内の製品を修正するためのユーザインターフェース要素（例えば、数量の削除または修正）、他の製品を注文するかまたは製品の定期的な配送を設定するためのオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入を進めるためのユーザインターフェース要素などのカート内の製品に関する情報を列挙することができる。ユーザデバイスのユーザはショッピングカート内の製品の購入を開始するために、ユーザインターフェース要素（例えば、「今すぐ買う」と読むボタン）をクリックするか、または他の方法でユーザインターフェース要素と対話することができる。そうすると、ユーザデバイスは、この要求を送信して、外部フロントエンドシステム１０３への購入を開始することができる。

【0022】

外部フロントエンドシステム１０３は購入を開始するための要求の受信に応じて、注文ページ（例えば、図１Ｅ）を生成することができる。注文ページはいくつかの実施形態ではショッピングカートからのアイテムを再リストし、支払いおよび出荷情報に関する入力を要求する。例えば、注文ページはショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報（例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号）、受取人に関する情報（例えば、名前、住所、電話番号、配送情報）、出荷情報（例えば、配送および／または集荷の速度／方法）、支払い情報（例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、記憶クレジット）、現金受領を要求するためのユーザインターフェース要素（例えば、税務目的のための）などを要求するセクションを含むことができる。外部フロントエンドシステム１０３は、注文ページをユーザデバイスへ送信することが可能である。

【0023】

ユーザデバイスは注文ページに情報を入力し、その情報を外部フロントエンドシステム１０３に送信するユーザインターフェース要素をクリックするか、または他の方法で対話することができる。そこから、外部フロントエンドシステム１０３はショッピングカート内の製品との新しい注文の作成および加工を可能にするために、システム１００内の様々なシステムに情報を送信することができる。

【0024】

いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３が販売者が注文に関する情報を送受信することを可能にするようにさらに構成されてもよい。

【0025】

内部フロントエンドシステム１０５はいくつかの実施形態では内部ユーザ（例えば、システム１００を所有し、運営し、またはリースする団体の従業員）がシステム１００内の１つ以上のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム１００がシステムの提示を可能にして、ユーザがアイテムのための注文を行うことができるようにする実施形態では、内部フロントエンドシステム１０５を、内部ユーザが注文に関する診断および統計情報を見たり、アイテム情報を変更したり、または注文に関する統計を見直したりできるようにするウェブサーバとして実装することができる。例えば、内部フロントエンドシステム１０５は、アパッチＨＴＴＰサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス（ＩＩＳ）、ＮＧＩＮＸ等のソフトウェアを実行するコンピュータまたはコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、内部フロントエンドシステム１０５がシステム１００に示されるシステムまたはデバイス（ならびに図示されない他のデバイス）からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求への応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。

【0026】

いくつかの実施形態では、内部フロントエンドシステム１０５がウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、支払いシステム、分析システム、注文監視システムなどのうちの１つ以上を含むことができる。一態様では内部フロントエンドシステム１０５がこれらのシステムのうちの１つ以上を備えることができ、別の態様では内部フロントエンドシステム１０５がこれらのシステムのうちの１つ以上に接続されたインターフェース（例えば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続）を備えることができる。

【0027】

輸送システム１０７は、いくつかの実施形態ではシステム１００内のシステムまたはデバイスとモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃとの間の通信を可能にするコンピュータシステムとして実施することができる。いくつかの実施形態では、輸送システム１０７が１つ以上のモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃ（例えば、携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡなど）から情報を受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃが配送作業員によって操作されるデバイスを含んでもよい。配送作業員は、正社員、臨時社員、または交替社員であってもよく、モバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃを利用して、ユーザによって注文された製品を含む荷物の配送を行うことができる。例えば、荷物を配送するために、配送作業員は、どの荷物を配送すべきか、およびそれをどこに配送すべきかを示す通知をモバイルデバイス上で受信することができる。配送位置に到着すると、配送作業員は荷物を（例えば、トラックの後ろに、または荷物の箱に）配置し、モバイルデバイスを使用して荷物上の識別子と関連付けられるデータ（例えば、バーコード、イメージ、文字列、ＲＦＩＤタグなど）を走査または他の方法で捕捉し、荷物を（例えば、前扉に置いたままにすること、警備員に預けること、受取人に渡すことなどによって）配送することができる。いくつかの実施形態では、配送作業員が荷物の写真をキャプチャすることができ、および／またはモバイルデバイスを使用してサインを取得することができる。モバイルデバイスは例えば、時刻、日付、ＧＰＳ位置、写真、配送作業員と関連付けられる識別子、モバイルデバイスと関連付けられる識別子などを含む配送に関する情報を含む情報を輸送システム１０７に送信することができる。輸送システム１０７はシステム１００内の他のシステムによるアクセスのために、この情報をデータベース（図示せず）に格納することができる。輸送システム１０７はいくつかの実施形態ではこの情報を使用して、特定の荷物の位置を示す追跡データを準備し、他のシステムに送信することができる。

【0028】

いくつかの実施形態ではあるユーザが１つの種類のモバイルデバイスを使用することができる（例えば、常勤作業員はバーコードスキャナ、スタイラス、および他のデバイスなどのカスタムハードウェアと共に専用のＰＤＡを使用することができる）が他のユーザは他の種類のモバイルデバイスを使用することができる（例えば、臨時または交替勤務作業員は既製の携帯電話および／またはスマートフォンを利用することができる）。

【0029】

いくつかの実施形態では、輸送システム１０７がユーザをそれぞれのデバイスに関連付けることができる。例えば、輸送システム１０７はユーザ（例えば、ユーザ識別子、従業員識別子、または電話番号）とモバイルデバイス（例えば、国際移動デバイスアイデンティティ（ＩＭＥＩ）、国際移動加入識別子（ＩＭＳＩ）、電話番号、汎用一意識別子（ＵＵＩＤ）、またはグローバル一意（ＧＵＩＤ）によって表される）との間の関連を格納することができる。輸送システム１０７はこの関連付けを、配送時に受信されたデータと併せて使用して、とりわけ、作業員の位置、作業員の有効性、または作業員のスピードを決定するために、注文内のデータベースに格納されたデータを分析することができる。

【0030】

販売者ポータル１０９は、いくつかの実施形態では販売者または他の外部エンティティがシステム１００内の１つ以上のシステムと電子的に通信することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、販売者は、コンピュータシステム（図示せず）を利用して、販売者が販売者ポータル１０９を使用してシステム１００を通して売りたい製品について、製品情報、注文情報、連絡先情報などをアップロードまたは提供することができる。

【0031】

出荷および注文追跡システム１１１はいくつかの実施形態では（例えば、デバイス１０２Ａ～１０２Ｂを使用するユーザによって）顧客によって注文された製品を含む荷物の位置に関する情報を受信し、記憶し、転送するコンピュータシステムとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム１１１は顧客が注文した製品を含む荷物を配送する出荷会社によって運営されるウェブサーバ（図示せず）からの情報を要求または記憶することができる。

【0032】

いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム１１１がシステム１００に示されたシステムからの情報を要求し、記憶することができる。例えば、出荷および注文追跡システム１１１は、輸送システム１０７に情報を要求することができる。上述のように、輸送システム１０７はユーザ（例えば、配送作業員）または車両（例えば、配送トラック）のうちの１つ以上と関連付けられる１つ以上のモバイルデバイス１０７Ａ～１０７Ｃ（例えば、携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡなど）から情報を受信することができる。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム１１１がフルフィルメントセンタ（例えば、フルフィルメントセンタ２００）内の個々の製品の位置を決定するために、倉庫管理システム（ＷＭＳ）１１９に情報を要求することもできる。出荷および注文追跡システム１１１は輸送システム１０７またはＷＭＳ １１９のうちの１つ以上からデータを要求し、それを処理し、要求に応じてそれをデバイス（例えば、ユーザデバイス１０２Ａおよび１０２Ｂ）に提示することができる。

【0033】

フルフィルメント（履行）最適化（ＦＯ）システム１１３はいくつかの実施形態では他のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３および／または出荷および注文追跡システム１１１）からの顧客注文のための情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。また、ＦＯシステム１１３は、特定のアイテムがどこに保持されているか、またはどこに格納されているかを説明する情報を格納することもできる。例えば、特定のアイテムは１つのフルフィルメントセンタにのみ格納でき、他の特定のアイテムは複数のフルフィルメントセンタに格納できる。さらに他の実施形態では、特定のフルフィルメントセンタが特定の組のアイテム（例えば、生鮮食品または冷凍食品）のみを格納するように設計されてもよい。ＦＯシステム１１３はこの情報ならびに関連する情報（例えば、数量、サイズ、受領日、有効期限など）を格納する。

【0034】

また、ＦＯシステム１１３は、製品ごとに対応するＰＤＤ（約束配送日）を計算してもよい。ＰＤＤは、いくつかの実施形態では１つ以上の要因に基づくことができる。例えば、ＦＯシステム１１３は製品に対する過去の需要（例えば、その製品がある期間中に何回注文されたか）、製品に対する予想需要（例えば、来るべき期間中にその製品を注文するために何人の顧客が予測されるか）、ある期間中にいくつの製品が注文されたかを示すネットワーク全体の過去の需要、来るべき期間中にいくつの製品が注文されることが予想されるかを示すネットワーク全体の予想需要、各製品を格納する各フルフィルメントセンタ２００に格納された製品の１つ以上のカウント、その製品に対する予想または現行注文などに基づいて、製品に対するＰＤＤを計算することができる。

【0035】

いくつかの実施形態では、ＦＯシステム１１３が定期的に（例えば、１時間ごとに）製品ごとにＰＤＤを決定し、それを検索または他のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３、ＳＡＴシステム１０１、出荷および注文追跡システム１１１）に送信するためにデータベースに格納することができる。他の実施形態では、ＦＯシステム１１３が１つ以上のシステム（例えば、外部フロントエンドシステム１０３、ＳＡＴシステム１０１、出荷および注文追跡システム１１１）から電子要求を受信し、オンデマンドでＰＤＤを計算することができる。

【0036】

フルフィルメントメッセージングゲートウェイ１１５はいくつかの実施形態ではＦＯシステム１１３などのシステム１００内の１つ以上のシステムから１つのフォーマットまたはプロトコルで要求または応答を受信し、それを別のフォーマットまたはプロトコルに変換し、変換されたフォーマットまたはプロトコルで、ＷＭＳ １１９または第三者フルフィルメントシステム１２１Ａ、１２１Ｂ、または１２１Ｃなどの他のシステムに転送するコンピュータシステムとして実装することができる。

【0037】

サプライチェーン管理（ＳＣＭ）システム１１７は、いくつかの実施形態では予測機能を実行するコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、ＳＣＭシステム１１７は例えば、製品に対する過去の需要、製品に対する予想される需要、ネットワーク全体の過去の需要、ネットワーク全体の予想される需要、各フルフィルメントセンタ２００に格納された計数製品、各製品に対する予想または現行注文などに基づいて、特定の製品に対する需要の水準を予測することができる。この予測された水準およびすべてのフルフィルメントセンタにわたるそれぞれの製品の量に応じて、ＳＣＭシステム１１７は特定の製品に対する予測された需要を満たすのに十分な量を購入し、ストックするための１つ以上の購入注文を生成することができる。

【0038】

倉庫管理システム（ＷＭＳ）１１９は、いくつかの実施形態ではワークフローを監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＷＭＳ １１９は個別イベントを示す個別デバイス（例えば、デバイス１０７Ａ－１０７Ｃまたは１１９Ａ－１１９Ｃ）からイベントデータを受信することができる。例えば、ＷＭＳ １１９は、荷物を走査するためにこれらのデバイスの１つの使用を示すイベントデータを受信してもよい。フルフィルメントセンタ２００および図２に関して以下で論じるように、フルフィルメントプロセス中に、荷物識別子（例えば、バーコードまたはＲＦＩＤタグデータ）は特定の段階で機械（例えば、自動またはハンドヘルドバーコードスキャナ、ＲＦＩＤリーダ、高速カメラ、タブレット１１９Ａ、モバイルデバイス／ＰＤＡ １１９Ｂ、コンピュータ１１９Ｃなどのデバイス）によって走査または読み取ることができる。ＷＭＳ １１９は荷物識別子、時刻、日時、位置、ユーザ識別子、または他の情報と共に、荷物識別子の走査または読取りを示す各々の事象を対応するデータベース（図示せず）に記憶することができ、この情報を他のシステム（例えば、出荷および注文追跡システム１１１）に提供することができる。

【0039】

ＷＭＳ １１９はいくつかの実施形態では１つ以上のデバイス（例えば、デバイス１０７Ａ～１０７Ｃまたは１１９Ａ～１１９Ｃ）を、システム１００と関連付けられる１つ以上のユーザに関連付ける情報を記憶してもよい。例えば、いくつかの状況では、ユーザ（パートまたはフルタイムの従業員など）は、ユーザがモバイルデバイスを所有する（例えば、モバイルデバイスはスマートフォンである）という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。他の状況では、ユーザは、ユーザが一時的にモバイルデバイスの管理下にある（例えば、ユーザは日の始めにモバイルデバイスを借り、日中にそれを使用し、日の終わりにそれを返す）という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。

【0040】

ＷＭＳ １１９は、いくつかの実施形態ではシステム１００と関連付けられる各ユーザの作業ログを維持することができる。例えば、ＷＭＳ １１９は任意の割り当てられたプロセス（例えば、トラックのアンローディング、ピックゾーンからのアイテムのピッキング、リビン（ｒｅｂｉｎ）ウォールワーク、パッキングアイテム）、ユーザ識別子、位置（例えば、フルフィルメントセンタ２００内のフロアまたはゾーン）、従業員によってシステム内を移動された単位の数（例えば、ピックされたアイテムの数、パックされたアイテムの数）、デバイスと関連付けられる識別子（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃ）などを含む、各従業員と関連付けられる情報を格納することができる。いくつかの実施形態では、ＷＭＳ １１９がデバイス１１９Ａ～１１９Ｃ上で動作するタイムキーピングシステムなどのタイムキーピングシステムからチェックインおよびチェックアウト情報を受信することができる。

【0041】

第三者フルフィルメント（３ＰＬ）システム１２１Ａ～１２１Ｃは、いくつかの実施形態ではロジスティクスおよび製品のサードパーティプロバイダと関連付けられるコンピュータシステムを表す。例えば、（図２に関して下記に説明するように）一部の製品はフルフィルメントセンタ２００に保管されるが、他の製品はオフサイトに保管され得、オンデマンドで生産され得、または他の様態でフルフィルメントセンタ２００に保管するために利用不可能であり得る。３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１ＣはＦＯシステム１１３から（例えば、ＦＭＧ １１５を介して）注文を受信するように構成することができ、製品および／またはサービス（例えば、配送または設置）を顧客に直接的に提供することができる。いくつかの実施形態では３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１Ｃのうちの１つ以上がシステム１００の一部とすることができ、他の実施形態では３ＰＬシステム１２１Ａ～１２１Ｃのうちの１つ以上がシステム１００の外部（例えば、サードパーティプロバイダによって所有または運営される）とすることができる。

【0042】

フルフィルメントセンタ認証システム（ＦＣ認証）１２３は、いくつかの実施形態では様々な機能を有するコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ＦＣ認証１２３がシステム１００内の１つ以上の他のシステムのためのシングルサインオン（ＳＳＯ）サービスとして動作することができる。例えば、ＦＣ認証１２３はユーザが内部フロントエンドシステム１０５を介してログインすることを可能にし、ユーザが出荷および注文追跡システム１１１においてリソースにアクセスするための同様の特権を有していることを決定し、ユーザが２回目のログイン処理を必要とせずにそれらの特権にアクセスすることを可能にしてもよい。他の実施形態では、ＦＣ認証１２３は、ユーザ（例えば、従業員）が自分自身を特定の作業に関連付けることを可能にしてもよい。例えば、従業員の中には、電子デバイス（デバイス１１９Ａ～１１９Ｃなど）を持たない者もいれば、その代わりに、１日の過程中に、フルフィルメントセンタ２００内でタスクからタスクへ、およびゾーンからゾーンへ移動してもよい。ＦＣ認証１２３は、それらの従業員は、彼らがどの仕事をしているか、および彼らが様々な時刻にどの区域にいるかを示すことを可能にするように構成されてもよい。

【0043】

労務管理システム（ＬＭＳ）１２５は、いくつかの実施形態では従業員（フルタイムおよびパートタイムの従業員を含む）のための出勤および残業を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、ＬＭＳ １２５は、ＦＣ認証１２３、ＷＭＳ １１９、デバイス１１９Ａ－１１９Ｃ、輸送システム１０７、および／またはデバイス１０７Ａ－１０７Ｃから情報を受信することができる。

【0044】

図１Ａに示される特定の構成は単なる例である。例えば、図１ＡはＦＯシステム１１３に接続されたＦＣ認証システム１２３を示すが、すべての実施形態がこの特定の構成を必要とするわけではない。実際、いくつかの実施形態では、システム１００内のシステムがインターネット、イントラネット、ＷＡＮ（ワイドエリアネットワーク）、ＭＡＮ（メトロポリタンエリアネットワーク）、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ／ｂ／ｇ／ｎ規格に準拠する無線ネットワーク、専用線などを含む１つ以上の公衆またはプライベートネットワークを介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、システム１００内のシステムの１つ以上がデータセンタ、サーバファームなどに実装された１つ以上の仮想サーバとして実装されてもよい。

【0045】

図２は、フルフィルメントセンタ２００を示す。フルフィルメントセンタ２００は、注文時に顧客に出荷するためのアイテムを格納する物理的な場所の実例である。フルフィルメントセンタ（ＦＣ）２００は多数のゾーンに分割することができ、その各々を図２に示す。これらの「ゾーン」はいくつかの実施形態ではアイテムを受け取り、アイテムを保管し、アイテムを取り出し、アイテムを出荷する処理の様々な段階の間の仮想分割と考えることができる。したがって、「ゾーン」は図２に示されているが、ゾーンの他の分割も可能であり、いくつかの実施形態では図２のゾーンを省略、複製、または修正することができる。

【0046】

インバウンドゾーン２０３は、図１Ａのシステム１００を使用して製品を販売しようとする販売者からアイテムを受け取るＦＣ ２００の領域を表す。例えば、販売者は、トラック２０１を使用してアイテム２０２Ａおよび２０２Ｂを配送することができる。アイテム２０２Ａはそれ自体の出荷パレットを占有するのに十分な大きさの単一のアイテムを表すことができ、アイテム２０２Ｂは、空間を節約するために同じパレット上に一緒に積み重ねられた１組のアイテムを表すことができる。

【0047】

作業員はインバウンドゾーン２０３でアイテムを受信し、コンピュータシステム（図示せず）を使用して、アイテムの破損および正当性を任意選択で検査することができる。例えば、作業員は、コンピュータシステムを使用して、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂの数量をアイテムの注文数量と比較することができる。数量が合致しない場合、その作業員は、アイテム２０２Ａまたは２０２Ｂのうちの１つ以上を拒否することができる。数量が一致すれば、作業員はそれらのアイテムをバッファゾーン２０５まで（例えば、台車、ハンドトラック、フォークリフト、手動で）移動させることができる。バッファゾーン２０５は例えば、予測される需要を満たすのに十分な量のアイテムがピッキングゾーンにあるため、ピッキングゾーンで現在必要とされていないアイテムのための一時保管領域であってもよい。いくつかの実施形態では、フォークリフト２０６がバッファゾーン２０５の周り、およびインバウンドゾーン２０３とドロップゾーン２０７との間でアイテムを移動させるように動作する。ピッキングゾーンにアイテム２０２Ａまたは２０２Ｂが必要な場合（例えば、予測される需要のため）、フォークリフトは、アイテム２０２Ａまたは２０２Ｂをドロップゾーン２０７に移動させることができる。

【0048】

ドロップゾーン２０７は、アイテムがピッキングゾーン２０９に移動される前にそれらを保管するＦＣ ２００の領域であってもよい。ピッキングタスクに割り当てられた作業員（「ピッカー」）はピッキングゾーン内のアイテム２０２Ａおよび２０２Ｂに接近し、ピッキングゾーンのバーコードを走査し、モバイルデバイス（例えば、デバイス１１９Ｂ）を使用してアイテム２０２Ａおよび２０２Ｂと関連付けられるバーコードを走査することができる。次いで、ピッカーはアイテムをピッキングゾーン２０９まで（例えば、それをカート上に置くか、またはそれを運ぶことによって）取り込むことができる。

【0049】

ピッキングゾーン２０９は、アイテム２０８が保管ユニット２１０に保管されるＦＣ ２００の領域であってもよい。いくつかの実施形態では、保管ユニット２１０が物理的な棚、本棚、箱、運搬箱、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵倉庫などのうちの１つ以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピッキングゾーン２０９が複数のフロアに編成されてもよい。いくつかの実施形態では、作業員または機械が例えば、フォークリフト、エレベータ、コンベアベルト、カート、ハンドトラック、台車、自動ロボットもしくはデバイス、または手動を含む多数の方法で、ピッキングゾーン２０９内にアイテムを移動させることができる。例えば、ピッカーは、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂをドロップゾーン２０７のハンドトラックまたはカートに載せ、アイテム２０２Ａおよび２０２Ｂをピッキングゾーン２０９まで歩いて持って行くことができる。

【0050】

ピッカーは、保管ユニット２１０上の特定の空間のようなピッキングゾーン２０９内の特定のスポットにアイテムを配置する（または「収納する」）命令を受け取ることができる。例えば、ピッカーはモバイルデバイス（例えば、デバイス１１９Ｂ）を使用してアイテム２０２Ａを走査することができる。デバイスは例えば、通路、棚、および位置を示すデバイスを使用して、ピッカーがアイテム２０２Ａを収納すべき場所を示すことができる。次に、デバイスはアイテム２０２Ａをその位置に格納する前に、その位置でバーコードを走査するようにピッカーを促すことができる。デバイスは（例えば、無線ネットワークを介して）図１ＡのＷＭＳ １１９のようなコンピュータシステムにデータを送信し、アイテム２０２Ａがデバイス１１９Ｂを使用してユーザによってその位置に格納されたことを示すことができる。

【0051】

ユーザが注文すると、ピッカーは、保管ユニット２１０から１つ以上のアイテム２０８を取り出すための命令をデバイス１１９Ｂ上で受け取ることができる。ピッカーはアイテム２０８を取り出し、アイテム２０８上のバーコードを走査し、それを搬送機構２１４上に置くことができる。搬送機構２１４はスライドとして表されているが、いくつかの実施形態では搬送機構がコンベアベルト、エレベータ、カート、フォークリフト、ハンドトラック、台車、カートなどのうちの１つ以上として実施することができる。次いで、アイテム２０８は、パッキングゾーン２１１に到達することができる。

【0052】

パッキングゾーン２１１は、アイテムがピッキングゾーン２０９から受け取られ、最終的に顧客に出荷するために箱または袋にパッキングされる、ＦＣ ２００の領域であってもよい。パッキングゾーン２１１において、アイテムの受け取りに割り当てられた作業員（「リビン（ｒｅｂｉｎ）作業員」）はピッキングゾーン２０９からアイテム２０８を受け取り、それがどの注文に対応するかを決定する。例えば、リビン（ｒｅｂｉｎ）作業員はアイテム２０８上のバーコードを走査するために、コンピュータ１１９Ｃなどのデバイスを使用することができる。コンピュータ１１９Ｃはどの注文アイテム２０８が関連付けられているかを視覚的に示すことができる。これは例えば、注文に対応する壁面２１６上の空間または「セル」を含むことができる。注文が完了すると（例えば、セルが注文のためのすべてのアイテムを含むため）、リビン（ｒｅｂｉｎ）作業員は、注文が完了したことをパッキング作業員（または「パッカー」）に示すことができる。パッカーはセルからアイテムを回収し、輸送のために箱または袋に入れることができる。その後、パッカーは例えば、フォークリフト、カート、台車、ハンドトラック、コンベアベルト、手動を介して、または他の方法で、箱または袋をハブゾーン２１３に送ることができる。

【0053】

ハブゾーン２１３は、パッキングゾーン２１１からすべての箱または袋（「荷物」）を受け取るＦＣ ２００の領域であってもよい。ハブゾーン２１３内の作業員および／または機械は荷物２１８を検索し、それぞれの荷物が行こうとする配送領域の一部を決定し、荷物を適切なキャンプゾーン２１５にルーティングすることができる。例えば、配送領域が２つのより小さいサブ領域を有する場合、荷物は２つのキャンプゾーン２１５のうちの１つに進む。いくつかの実施形態では、作業員または機械が（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃのうちの１つを使用して）荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物をキャンプゾーン２１５にルーティングすることは、例えば、荷物が向けられている地理的エリアの一部を（例えば、郵便番号に基づいて）決定することと、地理的エリアの一部と関連付けられるキャンプゾーン２１５を決定することとを含むことができる。

【0054】

キャンプゾーン２１５はいくつかの実施形態では１つ以上の建物、１つ以上の物理的な空間、または１つ以上のエリアを備えることができ、荷物は、ルートおよび／またはサブルートに分類するためにハブゾーン２１３から受け取られる。いくつかの実施形態ではキャンプゾーン２１５がＦＣ ２００から物理的に分離されているが、他の実施形態ではキャンプゾーン２１５がＦＣ ２００の一部を形成することができる。

【0055】

キャンプゾーン２１５内の作業員および／または機械は例えば、目的地と現存するルートおよび／またはサブルートとの照合、ルートおよび／またはサブルートごとの作業負荷の算出、時刻、出荷方法、荷物２２０を出荷する費用、荷物２２０内のアイテムと関連付けられるＰＤＤなどに基づいて、荷物２２０がどのルートおよび／またはサブルートと関連付けられるべきかを決定することができる。いくつかの実施形態では、作業員または機械が（例えば、デバイス１１９Ａ～１１９Ｃのうちの１つを使用して）荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物２２０が特定のルートおよび／またはサブルートに割り当てられると、作業員および／または機械は、出荷される荷物２２０を移動させることができる。例示的な図２において、キャンプゾーン２１５は、トラック２２２、自動車２２６、および配送作業員２２４Ａおよび２２４Ｂを含む。いくつかの実施形態では、トラック２２２が配送作業員２２４Ａによって運転されてもよく、配送作業員２２４ＡはＦＣ ２００の荷物を配送する常勤の従業員であり、トラック２２２はＦＣ ２００を所有し、リースし、または運営する同じ企業によって所有され、リースされ、または運営される。いくつかの実施形態では、自動車２２６が配送作業員２２４Ｂによって運転されてもよく、ここで、配送作業員２２４Ｂは必要に応じて（例えば、季節的に）送達する「フレックス」または臨時の作業員である。自動車２２６は、配送作業員２２４Ｂによって所有され、リースされ、または操作され得る。

【0056】

図３は、開示された実施形態と一致する、ユーザデバイス３００の例示的な構成を示す。図３のユーザデバイス３００は、外部フロントエンドシステム１０３にアクセスするために顧客によって使用され得るユーザデバイス（例えば、モバイルデバイス１０２Ａまたはコンピュータ１０２Ｂ）の例示的な構成を表す。例えば、ユーザデバイス３００は、関連する顧客が外部フロントエンドシステム１０３とのリモートインタラクションまたはモバイルトランザクションを実行すること、または外部フロントエンドシステム１０３から情報を受信することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス３００は、パーソナルコンピューティングデバイスであってもよい。例えば、ユーザデバイス３００は、スマートフォン、ラップトップもしくはノートブックコンピュータ、タブレット、多機能時計、多機能眼鏡、もしくはコンピューティング能力を有する任意のモバイルもしくはウェアラブルデバイス、または外部フロントエンドシステム１０３にアクセスするのに適した任意の他のデバイスもしくはデバイスの組み合わせであってもよい。

【0057】

ユーザデバイス３００は、メモリ３１２などのメモリに格納されたソフトウェア命令を実行するように構成された１つ以上のプロセッサ３０８を含むことができる。プロセッサ３０８は、例えば、Ｉｎｔｅｌ（商標）によって製造されるＰｅｎｔｉｕｍ（商標）もしくはＸｅｏｎ（商標）ファミリまたはＡＭＤ（商標）によって製造されるＴｕｒｉｏｎ（商標）ファミリからのマイクロプロセッサなどの１つ以上の既知の処理デバイスを含んでもよい。開示された実施形態は、システム１００の異なる構成要素に必要なコンピューティング需要を満たすように他の様態で構成された、いかなるタイプのプロセッサ（複数可）にも限定されない。メモリ３１２は、プロセッサ３０８によって実行されると、既知のインターネット関連通信、コンテンツ表示プロセス、および顧客のための他の対話型プロセスを実行する、１つ以上のソフトウェアプログラム３１４を格納することができる。例えば、ユーザデバイス３００は、ユーザデバイス３００に含まれる、またはユーザデバイスと通信する表示デバイス３０２上に、コンテンツを含むインターフェースを生成および表示する、ブラウザまたは関連するモバイル表示ソフトウェアを実行することができる。ユーザデバイス３００は、ユーザデバイス３００が通信ネットワーク１１４を介して相互接続サービスデバイス１１６および他の構成要素と通信して、表示デバイス３０２を介してインターフェース内にコンテンツを生成および表示することを可能にする、プログラム３１４に含まれる、モバイルデバイスアプリケーションおよび／またはモバイルデバイス通信ソフトウェアを実行するモバイルデバイスであってもよい。開示された実施形態は、ユーザデバイス３００のいかなる特定の構成にも限定されない。ユーザデバイス３００は、開示された実施形態と一致する１つ以上の動作を実行するように構成された１つ以上のコンピューティングデバイスの任意の構成を含むことができる。

【0058】

ユーザデバイス３００は、プロセッサ３０８によって実行されたときに既知のオペレーティングシステム機能を実行する１つ以上のオペレーティングシステムをメモリ３１２に格納するように構成されてもよい。例として、オペレーティングシステムは、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ（商標）、Ｕｎｉｘ（商標）、Ｌｉｎｕｘ（商標）、Ａｎｄｒｏｉｄ（商標）、Ａｐｐｌｅ（商標）Ｍａｃ ＯＳオペレーティングシステム、ｉＯＳ、Ｃｈｒｏｍｅ ＯＳ、または他のタイプのオペレーティングシステムを含んでもよい。したがって、開示された実施形態は、任意のタイプのオペレーティングシステムを作動させるコンピュータシステムによって動作および機能することができる。ユーザデバイス３００はまた、プロセッサ３０８によって実行されると、ウェブブラウザソフトウェア、タブレットまたはスマートハンドヘルドデバイスネットワーキングソフトウェアなどの通信ネットワーク１１４との通信を提供する、メモリ３１２に格納された通信ソフトウェアを含むことができる。

【0059】

表示デバイス３０２は、例えば、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、発光ダイオードスクリーン（ＬＥＤ）、有機発光ダイオードスクリーン（ＯＬＥＤ）、タッチスクリーン、および他の既知の表示デバイスを含んでもよい。表示デバイス３０２は、顧客、運転者、および販売者に様々な情報を表示することができる。例えば、表示デバイス３０２は、顧客、運転者および販売者が、ユーザデバイス３００を操作して開示された方法の特定の態様を実行することを可能にする対話型インターフェースを表示することができる。表示デバイス３０２は、顧客、運転者および販売者が選択するためのタッチ可能または選択可能なオプションを表示することができ、タッチスクリーンを介してオプションの顧客選択を受信することができる。

【0060】

ユーザデバイス３００は、情報を送受信し、または顧客、運転者および販売者または別のデバイスと対話することを可能にするＩ／Ｏデバイス３０４を含む。例えば、Ｉ／Ｏデバイス３０４は、ユーザデバイス３００を使用して情報を入力するために顧客、運転者、および販売者によって操作され得る、キーボード、マウス型デバイス、ジェスチャセンサ、アクションセンサ、物理ボタン、スイッチ、マイクロフォン、タッチスクリーンパネル、スタイラスなどの様々な入出力デバイスを含むことができる。Ｉ／Ｏデバイス３０４はまた、ユーザデバイス３００を操作する顧客、運転者、および販売者に音声およびオーディオフィードバックを提供するように構成されたスピーカなどのオーディオ出力デバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、Ｉ／Ｏデバイス３０４は、ＬＥＤまたは顧客、運転者および販売者に可視信号を提供することができる他の構成要素などの発光構成要素を含むことができる。Ｉ／Ｏデバイス３０４はまた、顧客、運転者、および販売者に触覚フィードバックを提供するための触覚出力デバイスを含むことができる。Ｉ／Ｏデバイス３０４はまた、例えば、ユーザデバイス３００と外部フロントエンドシステム１０３との間に有線または無線接続を確立することによって、システム１００内の他の構成要素から情報を送受信するための１つ以上の通信モジュール（図示せず）も含むことができる。Ｉ／Ｏデバイス３０４は、通信システムに関連付けられた他のデバイスと通信するための無線周波数、赤外線、または他の近距離通信インターフェースを含むことができる。Ｉ／Ｏデバイス３０４の例示的な通信モジュールは、例えば、短距離または近距離無線通信モデム、Ｗｉ－Ｆｉ（商標）通信モデム、またはセルラ通信モデムを含んでもよい。Ｉ／Ｏデバイス３０４は、限定ではないが、セルラ（例えば、３Ｇ、４Ｇなど）技術、Ｗｉ－Ｆｉ（商標）ホットスポット技術、ＲＦＩＤ、近距離通信（ＮＦＣ）、またはＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）技術などを含むことができる１つ以上の無線技術／プロトコルを使用して通信するように構成された送受信機または送信機を含むことができる。より一般的には、当業者に知られている任意の一方向または双方向通信技術を、外部フロントエンドシステム１０３と情報を交換するためにユーザデバイス３００に実装することができる。

【0061】

上述したように、ユーザデバイス３００は、開示された実施形態と一致する動作を実行するためのモバイルアプリケーションを実行するデバイスであってもよい。したがって、いくつかの実施形態では、ユーザデバイス３００に格納されたプログラム３１４は、ユーザデバイス３００が外部フロントエンドシステム１０３と通信し、開示された方法の態様を実行することを可能にする、ユーザデバイスにインストールされた１つ以上のソフトウェアアプリケーション３１６を含むことができる。例えば、ユーザデバイス３００は、情報にアクセスして受信し、またはインターネットサービスプロバイダに関連付けられた他の動作を実行するために、ブラウザソフトウェアを使用することによって外部フロントエンドシステム１０３に接続することができる。

【0062】

例示的な実施形態によれば、システム１００に関連付けられたソフトウェアアプリケーション３１６は、図３に示すように、ユーザデバイス３００にインストールすることができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、ユーザデバイス３００から、１つ以上のソフトウェアアプリケーション３１６をダウンロードすることを求める要求を受信することができる。一実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、ユーザデバイス３００にそれぞれインストールされたウェブブラウザアプリケーションを使用して、ユーザデバイス３００に関連付けられた顧客から要求を受信することができる。別の実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、例えばユーザデバイス３００を介してアクセスされる外部フロントエンドシステム１０３に関連付けられたウェブページまたは別のポータルから、外部フロントエンドシステム１０３に関連付けられた１つ以上のソフトウェアアプリケーション３１６をユーザデバイス３００にダウンロードすることを求める要求を受信することができる。この実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、リモートデータベース（図示せず）内の１つ以上のソフトウェアアプリケーション３１６に対応するソフトウェア命令を格納することができる。ダウンロード要求に応答するために、外部フロントエンドシステム１０３は、ユーザデバイス３００が特定の仕様に対応するソフトウェア命令をダウンロードすることを可能にするために、ユーザデバイス３００の特定のデバイス仕様に関する追加の情報を、ユーザデバイス１０３から受信することができる。代替的に、外部フロントエンドシステム１０３は、ダウンロード要求リンクをユーザデバイス３００にプッシュするか、または、例えば、電子メール、テキストもしくはショートメッセージサービス（ＳＭＳ）メッセージ、アプリを介したプロンプト、または他の適切な方法において、１つ以上のソフトウェアアプリケーション３１６に対応するソフトウェアコードをユーザデバイス３００に直接送信することができる。ユーザデバイス３００は、ソフトウェアコードをダウンロードしてインストールするために、１つ以上のソフトウェアアプリケーション３１６に関連するソフトウェアコードを受信することができる。

【0063】

図４は、開示された実施形態と一致する、例示的なユーザデバイス上に表示された例示的な製品推奨システムを示す。前述したように、検索クエリに応答して従来生成されている大量の検索結果のために、顧客が外部フロントエンドシステム１０３にアクセスしながら注目すべき製品を見つけることは困難であり得る。さらに、顧客に提供されるフィルタの数が多すぎて、顧客のエンゲージメント率が低下する可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、重要な製品属性と関連付けられる限られた数のラベル値および／または次元と関連付けられる製品をユーザデバイス３００上に表示して、顧客が検索結果をより効率的かつアクセス可能な方法でナビゲートするのを補助するように構成され得る。これは、例えば、複数のラベル値および／または次元を決定し、各ラベル値および／または次元と関連付けられる注目すべき製品リストを識別することによって達成され得る。

【0064】

図４に示す例では、ユーザは検索バー４０２に「テレビ」という用語を入力した。しかしながら、「テレビ」は非常に大きいクエリであるため、ユーザには、従来、顧客が購入すべき最良の製品を決定するのを助けることができるいかなるコンテキストもなしに、手に負えない大量の製品が提示される。しかしながら、この例示的な図では、ユーザは、ユーザが検索を絞り込むのに役立ち得るいくつかのラベル値を提示される。特に、ユーザには、第１の選択可能なラベル値４１２（５００ドル未満）、第２の選択可能なラベル値４１４（スマートテレビ）、および第３の選択可能なラベル値４１６（ブランドＸ）が提示されるが、任意の数の選択可能なラベルが表示されてもよい。選択可能なラベル値４１２，４１４または４１６のうちの１つが選択されると、外部フロントエンドシステム１０３は、ラベル値と関連付けられる複数の推奨製品をユーザデバイス３００に表示することができる。この例では、ユーザは、ラベル値４１２（５００ドル未満）を選択しており、外部フロントエンドシステム１０３は、選択された価格帯に該当する製品４２２（テレビ１）、４２４（テレビ２）、４２６（テレビ３）をユーザデバイス３００に表示させている。いくつかの実施形態では、製品は、外部フロントエンドシステム１０３によって決定されたランキングの順に表示されてもよい。例えば、図５Ａおよび図５Ｂを参照して下記にさらに詳細に説明するように、外部フロントエンドシステム１０３は、価格、販売数量、製品レーティング、製品レビュー、検索ランク、製品タイプマッピング（ＰＴＫ）、価格帯内の製品売上ランク、販売者の信頼性、または外部フロントエンドシステム１０３を通じてアクセス可能な製品リストに関連する任意の他の収集可能なメトリックなどの複数の要因に基づいて、主要製品推奨を識別し、外れ値推奨を除去し、残りの推奨をランク付けすることができる。

【0065】

図５Ａおよび図５Ｂは、開示された実施形態と一致する、オンラインショッピング中に注目すべき製品推奨を識別および提供するための例示的なプロセス５００の詳細なフローチャートを示す。プロセスはステップ５０２において開始する。ステップ５０２において、外部フロントエンドシステム１０３は、例えば、システム１００と関連付けられるネットワークを介して、ユーザデバイス３００から検索クエリを受信することができる。検索クエリは、少なくとも１つのキーワード、または製品および／もしくは製品タイプの１つ以上のカテゴリの選択を含むことができる。例えば、図４では、顧客は、検索バー４０２に「テレビ」を入力することによってラップトップの検索クエリを入力することができ、ユーザデバイス３００は、クエリを外部フロントエンドシステム１０３に送信する。

【0066】

ステップ５０４において、少なくとも１つのキーワードに基づいて、製品タイプを決定する。製品タイプの決定は、例えば、顧客のクエリを満たすことができる関連する検索結果のセットを生成することができる検索エンジンを（例えば、外部フロントエンドシステム１０３上に）実装することによって達成することができる。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、システム１００と関連付けられる少なくとも１つのデータ構造（図示せず）に含まれる複数の製品の製品データのインデックスを参照することができる。例えば、インデックス内の各製品は、外部フロントエンドシステムを介して購入することができる製品と関連付けられるウェブページを含むことができる。いくつかの実施形態では、各製品の各製品データは、ウェブページ内で発見されるキーワード、ウェブページに含まれるコンテンツ、ページの鮮度（すなわち、ページがどのくらい最近更新されたか）、ページのユーザエンゲージメント率、または製品と関連付けられる任意の他の収集可能な形式のデータを含み得る。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、各製品の関連製品データがキーワードまたはキーワードに関連する内容を含む場合を検出するように構成されてもよく、そうである場合、検索結果に製品を含めることができる。

【0067】

次いで、外部フロントエンドシステム１０３は、任意の数の要因に基づいて決定することができる、少なくとも１つの入力されたキーワードに対するそれらの妥当性および／または関連性に基づいて、製品のリスト内の各製品をランク付けすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、製品のリスト内の各製品は、互いに対するそれらのエンゲージメント率に基づいてランク付けされてもよく、エンゲージメント率は、外部フロントエンドシステム１０３が、システム１００と関連付けられる少なくとも１つのデータ構造（図示せず）から取り出すことができる。エンゲージメント率は、製品ページの閲覧率、製品の購入率、または製品のコメントおよび／もしくはレビュー率など、特定の製品とのユーザインタラクションに関連する任意の数のメトリックを含むことができる。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３はまた、妥当性に基づいて製品のリストをランク付けするときに、顧客レビュー、販売者の信頼性、または他の適用可能なメトリクスなどの他の要因によってエンゲージメント率を重み付けするように構成されてもよい。使用することができる他の要因は、検索クエリの検出された言語、ユーザと関連付けられる以前の検索履歴、ならびに、クエリを作成したユーザデバイスと関連付けられる位置および／またはデバイスタイプを含むことができる。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、製品のリスト内の各製品をランク付けするために、上述の要因またはデータのいずれかをアルゴリズムに入力することができる。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、次いで、製品のリストにおいて最高ランクの製品の製品タイプに少なくとも基づいて製品タイプを決定することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、製品タイプは、そのクエリの下で以前に購入された製品と関連付けられる製品タイプ、そのクエリに対して以前に返されたトップ検索結果の製品タイプ、同じセッション内で顧客によって実行されたクエリと関連付けられる製品タイプ、上述した要因のいずれか、またはシステム１００と関連付けられるデータ構造（図示せず）内で挿入、アクセス、取り出し、および／もしくは変更され得る任意の他の収集可能な情報のうちの１つ以上に基づいて決定され得る。

【0068】

ステップ５０６において、外部フロントエンドシステム１０３は、システム１００と関連付けられる少なくとも１つのデータ構造（図示せず）から、上記製品タイプと関連付けられる製品および関連するメタデータを含む第１のレコードを取り出すことができる。例えば、外部フロントエンドシステムは、決定された製品タイプをデータ構造内のすべての製品リストの製品タイプと比較し、製品リスト、および、製品タイプと関連付けられる関連メタデータのみを取り出すことができる。関連するメタデータは、各製品リストと関連付けられる任意の量のデータまたは情報を含むことができる。例えば、メタデータは、履歴エンゲージメントデータ（すなわち、製品ページの閲覧率、製品の売上高、または製品のコメントおよび／もしくはレビュー率などの、特定の製品とのユーザインタラクションと関連付けられるメトリック）、製品と関連付けられる属性、製品レーティング、検索ランク、販売者信頼性レーティング、またはシステム１００と関連付けられるデータ構造（図示せず）内で挿入、アクセス、検索、および／もしくは変更することができる任意の他の収集可能な情報を含むことができる。

【0069】

ステップ５０８において、いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、第１のレコードに基づいて、検索クエリが第１の条件を満たすか否かを判定することができる。いくつかの実施形態では、条件は、第１のレコード内の製品リストの数が閾値数を超える場合に満たされ得る。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、検索クエリが十分に広い場合にのみ推奨を提供するように構成されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステムは、閾値量（例えば、３０個のリスト）を下回るいくつかの製品リストをもたらす検索クエリに製品推奨を提供すべきではないと判定することができる。したがって、ユーザがいずれの製品を購入するかについて自身で適時に決定することを可能にするのに十分に検索が狭い場合、ユーザは推奨を提供されない可能性がある。閾数は、固定されてもよく、製品タイプに基づいて変更されてもよく、および／または推奨システムとのユーザのインタラクションに関連する履歴エンゲージメントデータに基づいて定期的に更新されてもよい。

【0070】

いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、製品タイプおよび／またはカテゴリと関連付けられる履歴クエリデータに基づいて複数の広範なクエリを決定するように構成されてもよく、ステップ５０８の第１の条件は、検索クエリが決定された広範なクエリと一致する場合に満たすことができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、それらの検索量によってシステム１００と関連付けられる少なくとも１つのデータベース（図示せず）に格納された履歴クエリデータ内の以前のクエリをソートすることができる。検索量に基づいて、外部フロントエンドシステム１０３は、例えば、最も高い検索量（例えば、１０％）を有するクエリを選択することによって、特定のクエリを広範なクエリとして指定することができる。したがって、受信されたクエリが指定された広範なクエリのうちの１つである場合、検索クエリは第１の条件を満たすことができる。

【0071】

いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、検索クエリ内の属性の数および／またはタイプを判定するように構成されてもよく、ステップ５０８の第１の条件は、受信される検索クエリ内で指定されている属性の数および／またはタイプに基づいて満たされ得る。例えば、キーワード「ブランドＸ １５．６インチラップトップ」を含む検索クエリは、２つの異なる属性（すなわち、ブランドおよびサイズ）を含む。いくつかの実施形態では、第１の条件は、クエリ内の属性の数が特定の閾値量（例えば、０、１、または２つの属性）以下である場合に満たされ得、および／または、第１の条件は、指定された属性が外部フロントエンドシステムによって本質的に広いと判定された属性である場合に満たされ得る（例えば、ラップトップのブランドが、広範な属性として指定され得る）。ステップ５０８の第１の条件が満たされない場合、プロセス５００はステップ５１０において終了することができる。

【0072】

ステップ５１２において、いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、製品タイプと関連付けられる複数のラベル値および／または次元を決定することができる。いくつかの実施形態では、次元は、価格、ブランド、サイズ、または製品に関連する任意の他の属性を含むことができる。次元は、カテゴリ（例えば、色、ブランドなど）および／または定量化可能（例えば、価格、サイズ、電力出力など）であってもよい。いくつかの実施形態では、次元は予め決定されてもよい。例えば、特定の製品タイプの複数のラベル値は、複数のラベル値のうちの少なくとも１つのラベル値がある価格範囲と関連付けられるように、価格設定次元に対応するように事前構成されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも１つのラベル値の各々は、製品タイプと関連付けられる製品の価格範囲全体の一部分に対応することができる。例えば、各ラベル値は、製品タイプと関連付けられる以前に購入された製品と関連付けられる別個の四分位価格範囲に関連付けられ得る。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、境界数の価格値に基づいて、これらの範囲の境界数を上下に丸める（例えば、最も近い整数、最も近い小数点第１位の数、最も近い小数点第２位の数など）ように構成されてもよい。外部フロントエンドシステム１０３は、同様の方法を利用して、サイズ、重量、体積、電力、または任意の他の定量化可能な値などの他の値に関する範囲を決定することができる。

【0073】

しかしながら、いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、製品リストの第１のレコードおよび関連するメタデータの分析に基づいてラベル値および／または次元を自律的に決定するように構成されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、システム１００と関連付けられる少なくとも１つのデータ構造（図示せず）内の履歴クエリデータを収集するように構成されてもよい。履歴クエリデータは、例えば、製品タイプと関連付けられる複数の属性に対する問い合わせ率、製品タイプと関連付けられる次元に対する問い合わせ率、または製品の特定の属性もしくは次元における顧客の関心と関連付けられた任意の他の収集可能なメトリックを含むことができる。外部フロントエンドシステム１０３は、履歴クエリデータを入力として取得し、いずれの次元／属性が顧客から最も関心を引くかを判定し、それらの次元／属性を使用して適切なラベル値を定義することができる。例えば、いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、第１のレコード内の各製品について、履歴エンゲージメントデータおよび製品と関連付けられる属性のうちの少なくとも一方と関連付けられる少なくとも１つの相関値を決定し、少なくとも１つの相関値に基づいて各ラベル値と関連付けられる次元を決定してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３はまた、一時的な顧客のクエリを入力として取得し、いずれの次元／属性が適切であるかを判定するように構成されてもよい。例えば、顧客が「スマートＴＶ」を検索した場合、顧客のクエリに関連する推奨事項のみが表示されるべきである。「スマートＴＶ」は「テレビ」製品タイプに関連付けられ得るが、外部フロントエンドシステムは、顧客のクエリに関連しない「テレビ」製品タイプと関連付けられるいくつかのラベル値／次元を決定することができ、「スマートＴＶ」属性と関連付けられるラベル値および次元のみを生成する。

【0074】

いくつかの実施形態では、ステップ５１４（図５Ｂ）において、外部フロントエンドシステム１０３は、ラベル値／次元ごとに、関連付けられたメタデータに基づいてラベル値／次元と関連付けられる製品を含む第２のレコードを生成し、システム１００と関連付けられる少なくとも１つのデータ構造（図示せず）に第２のレコードを格納することができる。上述したように、関連するメタデータは、決定されたラベル値および／または次元に対応することができる任意の数の属性を含むことができる。例えば、外部フロントエンドシステムは、製品リストがラベル値および／または次元に対応する属性を有するか否かを判定するために、第１のレコード内の各製品リストと関連付けられるメタデータをスクレープし、それに応じて第２のレコードに製品リストを含めることができる。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３はまた、売上高、売上傾向、製品レーティング、製品レビュー数、クエリの製品検索ランク、製品販売者の信頼性などのメタデータに含まれる信号の分析に基づいて、製品リストを第２のレコードに含めるべきか否かを評価することができる。例えば、外部フロントエンドシステム１０３は、上記の信号のいずれか１つ以上を入力として取得し、信号を重み付けして各製品リストを第２のレコードに追加するべきか否かを判定することができるアルゴリズムを実行するように構成されてもよい。

【0075】

いくつかの実施形態では、ステップ５１６において、外部フロントエンドシステム１０３は、関連するメタデータに基づいて、第２のレコード内の各製品リストが第２の条件を満たすか否かを判定するように構成され得る。第２の条件は、例えば、売上高、製品レーティング、製品レビュー数、クエリの製品検索ランク、製品販売者の信頼性、または製品の品質／注目すべきか否かを測定するために合理的に使用され得る任意の他のメトリックなどの少なくとも１つの信号が閾値を下回る場合に満たされ得る。いくつかの実施形態では、第２の条件は、第２のレコード内の各製品リスト間の上述の信号のうちの１つ以上の比較に基づいて満たされ得る。例えば、製品リストは、第２のレコード内の他の製品リストと比較したときに、上述の信号の１つ以上が特定のパーセンタイル範囲を下回る（例えば、製品レビュー数が、第２のレコード内の製品リストのレビュー数の下位１０％にある）場合、第２の条件を満たすことができる。

【0076】

ステップ５１８において、製品リストが第２の条件を満たす場合、外部フロントエンドシステム１０３は、第２のレコードから製品を削除するように構成され得る。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、システム１００と関連付けられる少なくとも１つのデータ構造（図示せず）にアクセスして第２のレコードを修正し、レコードから製品リストを削除または他の様態で除去することによってこれを達成することができる。したがって、外部フロントエンドシステム１０３は、性能信号に基づいて外れ値を除去することによって製品推奨の品質および関連性を保証するように構成され得る。

【0077】

いくつかの実施形態では、ステップ５２０において、外部フロントエンドシステム１０３は、関連するメタデータに基づいて、製品の各第２のレコード内の残りの各製品リストをランク付けするように構成され得る。いくつかの実施形態では、これは、順序を決定するために任意の適切なランク付け方法またはアルゴリズム（例えば、ページランク、重み付きページランク、距離ランク、およびＥｉｇｅｎＲｕｍｏｒアルゴリズム）を使用して外部フロントエンドシステム１０３によって重み付けすることができる、売上高、製品レーティング、製品レビュー数、クエリの製品検索ランク、製品販売者の信頼性などのメタデータに含まれる信号に基づく特定の順序において製品をソートすることを含むことができる。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、固定数のソートされた製品（例えば、上位「Ｎ」個の製品）を選択することができる。固定数は、顧客にあまりにも多くの選択肢を与えることなく十分な数の選択肢を与えてバランスを取るために、含めることができる。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、第２のレコードから上位「Ｎ」個の製品以外の残りのすべての製品リストを削除する。

【0078】

いくつかの実施形態では、ステップ５２４において、外部フロントエンドシステムは、複数のラベル値および／または次元をユーザデバイス３００に表示することができる。例えば、図４では、外部フロントエンドシステムは、開示された実施形態と一致して、検索バー内の「テレビ」に対する顧客クエリに基づいて複数のラベル値および次元４１２（５００ドル未満）、４１４（スマートＴＶ）、および４１６（ブランドＸ）を決定している。この時点において、ユーザは、ラベルの値／次元のうちの１つを選択することができる。ユーザデバイス３００は、クリック、タッチスクリーン上のタッチ、または他の様態でのラベル値および／または次元の選択を受けて直ちに、外部フロントエンドシステム１０３に選択を送信することができる。ラベル値／次元が選択されると、ユーザデバイス３００は、その選択を外部フロントエンドシステム１０３に送信することができる。ステップ５２４において、外部フロントエンドシステム１０３は、送信された選択ラベル値および／または次元をユーザデバイス３００から受信することができる。さらに、外部フロントエンドシステム１０３は、選択されていないラベル値および／または次元を選択可能に表示し続けるように構成されてもよい。例えば、図４では、顧客は次元４１２を選択している。しかしながら、顧客は、次元４１２を選択した後であっても、未選択のラベル値および／または次元４１４および４１６を依然として選択することができる。これにより、顧客は、ラベル値および／または次元を切り替えて、以前の選択ラベル値および／または次元の代わりに推奨を見ることができる。

【0079】

いくつかの実施形態では、ステップ５２６において、外部フロントエンドシステム１０３は、選択ラベル値と関連付けられる残りのランク付けされた製品の少なくとも一部分をユーザデバイス３００に表示することができる。いくつかの実施形態では、これは、最高ランクから最低ランクの順に第２のレコードの上位「Ｎ」個の製品を表示することを含むことができる。例えば、図４では、ユーザデバイス３００は、上位ランクの製品４２２（テレビ１）、４２４（テレビ２）、および４２６を表示することができる。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３はまた、ユーザデバイス３００に、表示された各製品の隣に推奨情報を表示させることもできる。例えば、ユーザデバイス３００は、製品のレビュー評価、製品の注目すべき属性、および／または製品の少なくとも１つの注目すべき顧客レビューを表示することができる。注目すべき顧客レビューは、例えば、多数のユーザが役に立つと示したレビューであってもよい。

【0080】

いくつかの実施形態では、表示されている残りのランク付けされた製品の部分は、固定数の製品（例えば、上位「Ｎ」個の製品）に対応する。しかしながら、いくつかの実施形態では、ラベル値と関連付けられるランク付けされた製品の残りの数は、ステップ５１８および５２０の後にこの固定数の製品を下回り得る。いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム１０３は、固定数を閾値として扱い、残りのランク付けされた製品のうちの製品の数が閾値以上であるかを判定することができる。第２のレコード内の残りの製品の数が閾値以上でない場合、外部フロントエンドシステムは、最高ランクの製品のみを表示するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ラベル値および／または次元の最高ランクの製品のみが表示される場合、外部フロントエンドシステムは、対応する選択可能なラベル値および／または次元の代わりに最高ランクの製品を表示することができる。例えば、図４では、ラベル値４１４（スマートＴＶ）と関連付けられる製品リストの量が閾値を下回る場合、ラベル値４１４の代わりにラベル値と関連付けられる最高ランクの製品リストが表示される。

【0081】

本開示はその特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は修正なしに、他の環境において実施することができることが理解されるのであろう。前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。当業者には、開示された実施形態の明細書および実施を考慮することによって、修正および適合が明らかになるのであろう。さらに、開示された実施形態の態様はメモリに格納されるものとして記載されているが、当業者はこれらの態様が二次記憶デバイス、例えば、ハードディスクもしくはＣＤ ＲＯＭ、または他の形態のＲＡＭもしくはＲＯＭ、ＵＳＢ媒体、ＤＶＤ、ブルーレイ、または他の光学駆動媒体などの他のタイプのコンピュータ可読媒体に格納されてもよいことを理解するのであろう。

【0082】

記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールは当業者に知られている技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアに関連して設計することができる。例えば、プログラム・セクションまたはプログラムモジュールは、．Ｎｅｔ Ｆｒａｍｅｗｏｒｋ、．Ｎｅｔ Ｃｏｍｐａｃｔ Ｆｒａｍｅｗｏｒｋ（およびＶｉｓｕａｌ Ｂａｓｉｃ、Ｃなどの関連言語）、Ｊａｖａ、Ｃ＋＋、Ｏｂｊｅｃｔｉｖｅ－Ｃ、ＨＴＭＬ、ＨＴＭＬ／ＡＪＡＸの組み合わせ、ＸＭＬ、もしくはＪａｖａアプレットを含むＨＴＭＬの中で、またはその手段によって設計することができる。

【0083】

さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、同等の要素、修正、省略、組み合わせ（例えば、様々な実施形態にわたる態様の）、適応、および／または変更を有する任意のおよびすべての実施形態の範囲が可能である。特許請求の範囲の限定は特許請求の範囲に使用されている文言に広く基づいて解釈されるものとし、本明細書に記載されている例に限定されるものではなく、または出願手続中に解釈されるものとする。実施例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替えること、および／またはステップを挿入もしくは削除することを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および実施例は単に例示的なものとみなされ、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。

【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図1E】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5A】

【図5B】

【国際調査報告】