(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-03
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置用本体及びそれを含むエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20230926BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20230926BHJP
A24F 40/30 20200101ALI20230926BHJP
A24F 40/51 20200101ALI20230926BHJP
A24F 40/60 20200101ALI20230926BHJP
A24F 40/05 20200101ALI20230926BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/40
A24F40/30
A24F40/51
A24F40/60
A24F40/05
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501545
(86)(22)【出願日】2022-08-08
(85)【翻訳文提出日】2023-01-10
(86)【国際出願番号】 KR2022011758
(87)【国際公開番号】W WO2023018139
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0107658
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0132695
(32)【優先日】2021-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、ウォン キョン
(72)【発明者】
【氏名】リ、チョン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ビョン ソン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA12
4B162AB14
4B162AC04
4B162AC27
4B162AC34
4B162AD15
(57)【要約】
エアロゾル生成装置用本体は、カートリッジの少なくとも一部を収容する収容空間を含むハウジング組立体、収容空間に収容されたカートリッジに電力を供給するためのバッテリ、ハウジング組立体の内部に位置する第1印刷回路基板及びハウジング組立体の内部に位置し、第1印刷回路基板及びバッテリを支持するためのブラケットを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジの少なくとも一部を収容する収容空間を含むハウジング組立体(housing assembly)と、
前記収容空間に収容されたカートリッジに電力を供給するためのバッテリと、
前記ハウジング組立体の内部に位置する第1印刷回路基板と、
前記ハウジング組立体の内部に位置し、前記第1印刷回路基板及び前記バッテリを支持するためのブラケット(bracket)と、を含む、エアロゾル生成装置用本体。
【請求項2】
前記ハウジング組立体は、
前記収容空間が配置される第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの少なくとも一領域と連結される第2ハウジングと、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの外周面の少なくとも一部を取り囲むように配置され、前記第1ハウジングの一領域を外部に露出させる開口を含む外部ハウジング(outer housing)と、
前記開口を通じて露出される前記第1ハウジングの一領域に着脱自在に結合されるカバーと、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項3】
前記バッテリ、前記第1印刷回路基板及び前記ブラケットは、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に形成される配置空間に配置される、請求項2に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項4】
前記第1印刷回路基板の一領域は、前記ブラケットの第1面に配置され、
前記バッテリは、前記第1面と反対方向に位置した前記ブラケットの第2面に配置される、請求項3に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項5】
前記ブラケットの少なくとも一領域に結合されて前記第1印刷回路基板を前記ブラケットに保持させるためのガイド部材をさらに含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項6】
前記第1印刷回路基板は、結合ホールを含み、
前記ガイド部材は、前記結合ホールに挿入される突出部(protrusion)を含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項7】
前記第1ハウジングは、
前記カバーの一領域と磁性によって結合される第1磁石結合部と、
前記第1磁石結合部を取り囲むように配置され、前記第1磁石結合部を保護する磁石カバーと、
前記第1ハウジングと前記バッテリとの間に位置し、前記カバーの他の領域と磁性によって結合される第2磁石結合部と、を含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項8】
前記第1ハウジングの前記収容空間に一領域に配置され、外部から前記収容空間に流入される空気を感知するための空気感知センサと、
前記空気感知センサの少なくとも一領域を取り囲むように配置され、前記空気感知センサを保護する保護部材と、をさらに含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項9】
前記第2ハウジングに配置され、充電モジュールを含む第2印刷回路基板と、
前記第1印刷回路基板と前記第2印刷回路基板とを電気的に連結する第1軟性印刷回路基板と、をさらに含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項10】
前記第2印刷回路基板は、前記収容空間に挿入されるカートリッジと前記第2印刷回路基板とを電気的に連結するための少なくとも1つの電気的連結部材を含む、請求項9に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項11】
前記外部ハウジングと前記第2ハウジングとの間に位置し、ユーザ入力を受信するためのスイッチモジュールと前記バッテリから電力が供給されることにより、光を放射する光源を含む第3印刷回路基板と、
前記第1印刷回路基板と前記第3印刷回路基板とを電気的に連結するための第2軟性印刷回路基板と、をさらに含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項12】
前記第3印刷回路基板と対応する前記外部ハウジングの一領域に配置されるボタン組立体(button assembly)をさらに含み、
前記スイッチモジュールは、前記ボタン組立体に入力されるユーザ入力を受信する、請求項11に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項13】
前記ボタン組立体は、
前記外部ハウジングの少なくとも一領域に配置されるボタン部と、
前記第3印刷回路基板の少なくとも一領域を取り囲むように配置され、前記光源から放射される光が通過する少なくとも1つのホールを含む弾性部材と、
前記ボタン部と前記弾性部材との間に位置し、前記光源から放射される光を拡散させるための拡散部材と、を含む、請求項12に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項14】
前記ハウジング組立体の内部に位置し、前記収容空間に挿入されるカートリッジと結合されて前記カートリッジを前記収容空間内に保持させるための結合部材をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置用本体。
【請求項15】
請求項1に記載のエアロゾル生成装置用本体と、
前記エアロゾル生成装置用本体に着脱自在に結合されるカートリッジと、を含み、
前記カートリッジは、
エアロゾル生成物質が保存される貯蔵槽と、
振動を発生させて前記貯蔵槽に保存されたエアロゾル生成物質をエアロゾルに霧化させるための振動子と、
前記貯蔵槽に保存されたエアロゾル生成物質を前記振動子に伝達するための液体伝達手段と、を含む、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置用本体及びそれを含むエアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、カートリッジと結合されるエアロゾル生成装置用本体及びそれを含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットを燃焼させてエアロゾルを供給する方法を代替するための技術の需要が増加している。例えば、液体状態や固体状態のエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成するか、液体状態のエアロゾル生成物質から蒸気を生成した後、生成した蒸気を固体状態の香媒体を通過させることで香味を有するエアロゾルを供給するなどの方法に係わる研究が進められている。
【0003】
最近、エアロゾル生成物質を保存し、保存されたエアロゾル生成物質を霧化させうるカートリッジ及びカートリッジを収容し、収容されたカートリッジに電力を供給することができる本体を含むエアロゾル生成装置が提案された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カートリッジ及び本体を含むエアロゾル生成装置の場合、使用過程でカートリッジが本体から分離し、その結果、カートリッジの損傷が発生するか、またはカートリッジの電力供給が円滑になされず、ユーザにエアロゾルを供給することができない状況が発生しうる。
【0005】
これにより、本開示は、カートリッジを安定して収容することができるエアロゾル生成装置用本体及びそれを含むエアロゾル生成装置を提供することで、エアロゾル生成装置の使用過程でエアロゾル生成装置用本体からカートリッジが分離されることを防止しようとする。
【0006】
本開示の実施形態を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によるエアロゾル生成装置用本体は、カートリッジの少なくとも一部を収容する収容空間を含むハウジング組立体、収容空間に収容されたカートリッジに電力を供給するためのバッテリ、ハウジング組立体の内部に位置する第1印刷回路基板及びハウジング組立体の内部に位置し、第1印刷回路基板及びバッテリを支持するためのブラケットを含むものでもある。
【0008】
一実施形態によるエアロゾル生成装置は、上述したエアロゾル生成装置用本体及びエアロゾル生成装置用本体に着脱自在に結合されるカートリッジを含み、カートリッジは、エアロゾル生成物質が保存される貯蔵槽、振動を発生させて貯蔵槽に保存されたエアロゾル生成物質をエアロゾルに霧化させるための振動子及び貯蔵槽に保存されたエアロゾル生成物質を振動子に伝達するための液体伝達手段を含むものでもある。
【発明の効果】
【0009】
上述した実施形態によるエアロゾル生成装置用本体及びそれを含むエアロゾル生成装置は、使用過程で意図せぬカートリッジがエアロゾル生成装置用本体から分離されることを防止することができる。
【0010】
また、上述した実施形態によるエアロゾル生成装置用本体及びそれを含むエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置の駆動のための部品が配置空間を確保しながらも全体的な大きさを小型化することができる。
【0011】
併せて、上述した実施形態によるエアロゾル生成装置用本体及びそれを含むエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置用本体の内部温度の急上昇を防止することができる。
【0012】
実施形態による効果が上述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施形態によるエアロゾル生成装置を概略的に示す図面である。
【
図2】一実施形態によるエアロゾル生成装置の斜視図である。
【
図3A】
図2に図示されたカートリッジのマウスピースが第1位置に配置された状態を示す斜視図である。
【
図3B】
図2に図示されたカートリッジのマウスピースが第2位置に配置された状態を示す斜視図である。
【
図4】
図2に図示されたエアロゾル生成装置用本体の分解斜視図である。
【
図5】
図4に図示されたエアロゾル生成装置用本体の一部構成要素を示す図面である。
【
図6】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用本体の内部ハウジング及び内部ハウジングに配置される構成要素を示す分解斜視図である。
【
図7】
図6に図示されたエアロゾル生成装置用本体の第1ハウジング及び第1ハウジング周辺に配置される構成要素を示す分解斜視図である。
【
図8】
図6に図示されたエアロゾル生成装置用本体の第2ハウジング及び第2ハウジング周辺に配置される構成要素を示す分解斜視図である。
【
図9】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用本体でブラケット、第1印刷回路基板及びガイド部材の結合関係を説明するための図面である。
【
図10】
図9のエアロゾル生成装置用本体のA領域を拡大して示す図面である。
【
図11】他の実施形態によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0015】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0016】
本明細書において使用されたように、「少なくともいずれか1つ」のような表現が配列された構成要素の前に位置するとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b、及びcのうち、少なくともいずれか1つ」という表現は、a、b、c、または、aとb、aとc、bとc、または、aとbとcを含むと解釈せねばならない。
【0017】
一実施形態において、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジを用いてエアロゾルを生成する装置でもある。
【0018】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ及びカートリッジを支持する本体を含みうる。カートリッジは、本体と着脱可能に結合されうるが、それに制限されるものではない。カートリッジは、本体と一体に形成されるか、組み立てられ、ユーザによって脱着されないように本体に固定されうる。カートリッジは、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で本体に装着されうる。但し、それに制限されるものではなく、カートリッジが本体に結合された状態でカートリッジ内部にエアロゾル生成物質が注入されうる。
【0019】
カートリッジは、液体状態、固体状態、気体状態、ゲル(gel)状態などの多様な状態のうち、いずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保有することができる。エアロゾル生成物質は、液状組成物を含む。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0020】
カートリッジは、本体から伝達する電気信号または無線信号などによって作動することで、カートリッジ内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を気相に変換してエアロゾルを発生させる機能を遂行する。本発明において「エアロゾル」は、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子及び空気が混合された状態の気体を意味する。
【0021】
例えば、エアロゾル生成装置は、超音波振動方式を用いてエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成する装置でもある。この際、超音波振動方式は、振動子によって発生する超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させることにより、エアロゾルを発生させる方式を意味する。
【0022】
エアロゾル生成装置は、振動子を含み、振動子を通じて短周期の振動を発生させてエアロゾル生成物質を霧化させうる。振動子で発生する振動は、超音波振動でもあり、超音波振動の周波数帯域は、約100kHz~約3.5MHz周波数帯域でもあるが、それに制限されるものではない。
【0023】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を吸収する芯をさらに含みうる。例えば、芯は、振動子の少なくとも一領域を取り囲むように配置されるか、または振動子の少なくとも一領域と接触するように配置されうる。
【0024】
振動子に電圧(例えば、交流電圧)が印加されることにより、振動子から熱及び/または超音波振動が発生し、振動子から発生した熱及び/または超音波振動は、芯に吸収されたエアロゾル生成物質に伝達されうる。芯に吸収されたエアロゾル生成物質は、振動子から伝達する熱及び/または超音波振動によって気体の相(phase)に変換され、その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0025】
例えば、振動子から発生した熱によって芯に吸収されたエアロゾル生成物質の粘度が低くなり、振動子から発生した超音波振動によって粘度が低くなったエアロゾル生成物質が微粒子化されることで、エアロゾルが生成されうるが、それに制限されるものではない。
【0026】
さらに他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、クレードル(cradle)をさらに含みうる。
【0027】
エアロゾル生成装置は、別途のクレードルと共に、システムを構成することができる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置のバッテリを充電することができる。または、クレードルとエアロゾル生成装置とが結合された状態でヒータが加熱されうる。
【0028】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について当該技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。本開示は、前述した多様な実施形態のエアロゾル生成装置で具現可能な形態で実施されるか、または様々な異なる形態に具現されて実施され、ここで説明する実施形態に制限されない。
【0029】
図1は、一実施形態によるエアロゾル生成装置を概略的に示す図面である。
【0030】
図1を参照すれば、一実施形態によるエアロゾル生成装置1000は、本体10及び本体10に着脱自在に結合されるカートリッジ20を含む。
【0031】
一実施形態によれば、本体10(または「エアロゾル生成装置用本体」)は、ハウジング組立体100、バッテリ101及びプロセッサ102を含む。本体10の構成要素が上述した実施形態に限定されるものではなく、実施形態によって本体10に少なくとも1つの構成要素が追加されるか、少なくとも1つの構成要素が省略されうる。
【0032】
ハウジング組立体100は、本体10の全体的な外観を形成し、カートリッジ20の少なくとも一部が挿入される収容空間100iを含む。例えば、カートリッジ20は、収容空間100iに挿入されることで、本体10に結合されうる。この際、本体10とカートリッジ20は、スナップフィット(snap-fit)方式、螺合方式、磁力結合方式または嵌合方式のうち、少なくとも1つの方式を通じて結合されうるが、本体10とカートリッジ20との結合方式が上述した例示に限定されるものではない。他の例として、カートリッジ20は、ユーザの操作によって本体10の収容空間100iから分離されうる。
【0033】
バッテリ101は、エアロゾル生成装置1000の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ101は、カートリッジ20がエアロゾル生成物質を霧化させるようにカートリッジ20に指定された電力を供給する。他の例として、バッテリ101は、エアロゾル生成装置1000の他の構成要素の動作に必要な電力を供給することができる。例えば、バッテリ101は、プロセッサ102、センサ(図示せず)及び/またはメモリ(図示せず)の動作に必要な電力を供給することができるが、それに限定されるものではない。
【0034】
バッテリ101は、充電が可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリである。例えば、バッテリ101は、ニッケル系バッテリ(例えば、ニッケル金属ハイドライドバッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ)、または、リチウム系バッテリ(例えば、リチウムコバルトバッテリ、リン酸鉄リチウムバッテリ、チタン酸リチウムバッテリ、リチウムイオンバッテリまたはリチウムポリマーバッテリ)を含む。但し、バッテリ101の種類が上述した実施形態に限定されるものではなく、実施形態によってバッテリ101は、アルカリバッテリまたはマンガンバッテリを含んでもよい。
【0035】
プロセッサ102は、エアロゾル生成装置1000の全般的な動作を制御する。この際、プロセッサ102は、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。但し、プロセッサ102が上述した実施形態に限定されるものではなく、実施形態によって他の形態のハードウェアにも具現される。
【0036】
一実施形態によれば、プロセッサ102は、バッテリ101を介してカートリッジ20に供給される電力を制御する。例えば、プロセッサ102は、ユーザ入力を受信し、受信されたユーザ入力に基づいてカートリッジ20でエアロゾルが生成されるようにカートリッジ20に供給される電力の量及び/または電力が供給される時間を制御することができるが、それに限定されるものではない。他の例として、プロセッサ102は、センサ(図示せず)によってセンシングされた結果に基づいて、バッテリ101からカートリッジ20に供給される電力の量及び/または電力が供給される時間を制御することもできる。
【0037】
他の実施形態によれば、プロセッサ102は、センサを介してユーザのパフ動作を感知し、ユーザのパフ動作に基づいてユーザにお知らせを提供することができる。例えば、プロセッサ102は、ユーザのパフ動作の回数をカウントした後、ユーザのパフ回数が指定された回数に到逹すれば、光源、モータ及びスピーカのうち、少なくとも1つを利用し、ユーザにエアロゾル生成装置1000の動作が終了したということを示すお知らせを提供することができる。
【0038】
カートリッジ20は、カートリッジハウジング21、貯蔵槽22、液体伝達手段23、霧化器24、排出通路25及びマウスピース26を含む。カートリッジ20の構成要素が上述した実施形態に限定されるものではなく、実施形態によって少なくとも1つの構成要素が追加されるか、少なくとも1つの構成要素が省略されうる。
【0039】
カートリッジハウジング21は、カートリッジ20の全体的な外観を形成し、カートリッジハウジング21の内部には、カートリッジ20の構成要素が配置される配置空間が形成されうる。例えば、カートリッジハウジング21の内部には、貯蔵槽22、液体伝達手段23、霧化器24及び排出通路25が配置されうるが、それに限定されるものではない。
【0040】
貯蔵槽22は、カートリッジハウジング21の内部に位置し、エアロゾル生成物質を収容する。本発明において「貯蔵槽がエアロゾル生成物質を収容する」という表現は、貯蔵槽22が容器(container)の用途のようにエアロゾル生成物質を単に入れる機能を遂行することと、貯蔵槽22の内部に、例えば、スポンジ(sponge)や綿や布地や多孔性セラミック構造体のようなエアロゾル生成物質を含浸(含有)する要素を含むことを意味する。
【0041】
貯蔵槽22は、例えば、液体状態や、固体状態や、気体状態や、ゲル(gel)状態のうち、いずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を収容する。
【0042】
一実施形態によれば、エアロゾル生成物質は、液状組成物を含む。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0043】
液状組成物は、例えば、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、及びビタミン混合物のうち、いずれか1つの成分や、これら成分の混合物を含む。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含む。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含む。
【0044】
例えば、液状組成物は、ニコチン塩が添加された任意の重量比のグリセリン及びプロピレングリコール溶液を含む。液状組成物には、2種以上のニコチン塩が含まれうる。ニコチン塩は、ニコチンに有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することで形成されうる。ニコチンは、自然に発生するニコチンまたは合成ニコチンであって、液状組成物の総溶液重量に対する任意の適切な重量の濃度を有する。
【0045】
ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、エアロゾル生成装置1000の作動温度、香味または風味、溶解度などを考慮して適切に選択されうる。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリン酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸またはリンゴ酸で構成された群から選択される単独の酸または前記群から選択される2以上の酸の混合でもあるが、それらに限定されない。
【0046】
液体伝達手段23は、貯蔵槽22に収容または保存されたエアロゾル生成物質を霧化器24に伝達する役割を遂行する。例えば、液体伝達手段23は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックの少なくとも1つを含む芯(wick)でもあるが、それらに限定されるものではない。
【0047】
霧化器24は、エアロゾル生成物質の相(phase)を変換してエアロゾルを発生させうる。例えば、貯蔵槽22に保存されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段23を通じて霧化器24に供給され、霧化器24は供給されたエアロゾル生成物質を霧化させてエアロゾルを生成する。
【0048】
一実施形態によれば、霧化器24は、超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させる超音波振動方式を用いることで、エアロゾル生成物質の相を変換することができる。
【0049】
例えば、霧化器24は、短周期の振動を発生させる振動子を含み、振動子から生成される振動は、超音波振動でもある。超音波振動の周波数は、約100kHz~3.5MHzでもあるが、それに限定されるものではない。
【0050】
液体伝達手段23を通じて霧化器24に供給されたエアロゾル生成物質は、振動子から生成された短周期の振動によって気化及び/または粒子化されてエアロゾルに霧化されうる。
【0051】
振動子は、例えば、圧電セラミックを含み、圧電セラミックは、物理的な力(圧力)によって電気(電圧)を発生させ、逆に電気が印加されるとき、振動(機械的な力)を発生させることで、電気と機械的な力を相互変換させうる機能性材料でもある。すなわち、振動子に電気が印加されることにより、短周期の振動(物理的な力)が発生し、発生した振動は、エアロゾル生成物質を微粒子化してエアロゾルに霧化させうる。
【0052】
一実施形態によれば、振動子は、電気的連結部材を介してエアロゾル生成装置1000の他の構成要素と電気的に連結されうる。例えば、振動子は、電気的連結部材を介して本体10のバッテリ101及び/またはプロセッサ102と電気的に連結されうるが、振動子と電気的に連結される構成要素が上述した例示に限定されるものではない。この際、振動子は、電気的連結部材を介してバッテリ101から電流または電圧を供給されて超音波振動を発生させるか、プロセッサ102によって作動が制御されうる。
【0053】
電気的連結部材は、例えば、ポゴピン(PogoPin)またはC-クリップのうち、少なくとも1つを含むが、電気的連結部材が上述した例示に限定されるものではない。他の例として、電気的連結部材は、ケーブル及び軟性印刷回路基板(FPCB)のうち、少なくとも1つを含む。
【0054】
他の実施形態(図示せず)において、霧化器24は、別途の液体伝達手段23を使用せず、エアロゾル生成物質を吸収し、エアロゾルに変換するための最適の状態に保持する機能と、エアロゾル生成物質に振動を伝達してエアロゾルを発生させる機能をいずれも遂行するメッシュ状(mesh shape)や板状(plate shape)の振動収容部によっても具現される。
【0055】
図面上には、液体伝達手段23及び霧化器24がカートリッジ20に配置される実施形態についてのみ図示されているが、液体伝達手段23及び霧化器24の配置構造が図示された実施形態に限定されるものではない。他の実施形態において、液体伝達手段23は、カートリッジ20に配置され、霧化器24は、本体10に配置されうる。
【0056】
排出通路25は、カートリッジ20の内部で生成されたエアロゾルがカートリッジ20の外部に排出されるための通路の役割を遂行することができる。例えば、排出通路25は、霧化器24及びマウスピース26の排出口26eと連結または連通し、霧化器24で生成されたエアロゾルは、排出通路25に沿って移動して排出口26eを介してカートリッジ20の外部に排出されうる。
【0057】
一実施形態によれば、排出通路25は、カートリッジ20の内部で貯蔵槽22によって包まれるようにも配置されるが、排出通路25の配置構造が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0058】
マウスピース26は、カートリッジ20の本体10と結合される一領域と反対方向に位置した他の領域に配置され、カートリッジ20の内部で生成されたエアロゾルをカートリッジ20の外部に排出するための排出口26eを含む。例えば、ユーザがマウスピース26に口腔を接触して吸入またはパフ動作を遂行することにより、カートリッジ20の外部と内部との間に圧力差が発生しうる。カートリッジ20の内部で生成されたエアロゾルは、カートリッジ20の外部と内部との圧力差によって排出口26eを介してカートリッジ20の外部に排出されうる。すなわち、ユーザは、マウスピース26の排出口26eを介してカートリッジ20の外部に排出されるエアロゾルを吸い込むことができる。
【0059】
エアロゾル生成装置1000において本体10とカートリッジ20の長手方向を横切る方向での断面形状は、ほぼ円形、楕円形、正方形、長方形または様々な形態の多角形の断面形状でもある。但し、エアロゾル生成装置1000の断面の形状が上述した形状に限定されるか、エアロゾル生成装置1000が長手方向に延びるとき、必ずしも直線的に延びる構造からなるものではない。
【0060】
他の実施形態において、エアロゾル生成装置1000の断面形状は、ユーザが手で取りやすく流線形に湾曲されるか、特定領域で既設定の角度で折り曲げられ、長く延び、エアロゾル生成装置1000の断面形状は、長手方向に沿って変化しうる。
【0061】
図2は、一実施形態によるエアロゾル生成装置の斜視図である。
【0062】
図2を参照すれば、一実施形態によるエアロゾル生成装置1000は、本体10(例えば、
図1の本体10)及び本体10の収容空間100iに挿入されるカートリッジ20(例えば、
図1のカートリッジ20)を含む。一実施形態によるエアロゾル生成装置1000の構成要素のうち、少なくとも1つは、
図1のエアロゾル生成装置1000の構成要素のうち、少なくとも1つと同一または類似しており、以下、重複説明は省略する。
【0063】
本体10(または「エアロゾル生成装置用本体」)のハウジング組立体100は、本体10の全体的な外観を形成し、カートリッジ20の少なくとも一部が挿入される収容空間100iを含む。一例示として、ハウジング組立体100の断面は、
図2に図示されたように全体として長方形である柱状に形成されるが、ハウジング組立体100の形状が図示された実施形態に限定されるものではない。他の例示(図示せず)において、ハウジング組立体100の断面は、円形または楕円である柱状または多角形である柱状にも形成される。
【0064】
一実施形態によれば、ハウジング組立体100は、内部ハウジング110、外部ハウジング120及びカバー130を含む。
【0065】
内部ハウジング110は、エアロゾル生成装置1000の構成要素が配置される配置空間(または「実装空間」)を提供する。例えば、内部ハウジング110の配置空間には、カートリッジ20を動作させるためのエアロゾル生成装置1000の構成要素(例えば、バッテリ、プロセッサ)が配置され、内部ハウジング110は配置空間に配置される構成要素を保護することができる。
【0066】
一実施形態において、収容空間100iは、内部ハウジング110の少なくとも一領域に配置されうる。例えば、収容空間100iは、内部ハウジング110の長手方向に沿って延びるように形成され、挿入されるカートリッジ20の少なくとも一部を収容する。この際、収容空間100iは、カートリッジ20の外周面に対応する形状に形成されてカートリッジ20の少なくとも一部を収容することができるが、収容空間100iの形状が図示された実施形態に限定されるものではない。
【0067】
一実施形態によれば、収容空間100iは、本体10の構成要素の配置空間を確保するために内部ハウジング110の中心から離隔されて内部ハウジング110の一側面に偏って配置されうるが、収容空間100iの配置位置が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0068】
外部ハウジング120は、内部ハウジング110に連結または結合され、本体10の外周面の少なくとも一部を形成する。一実施形態によれば、外部ハウジング120は、内部ハウジング110に連結または結合時、内部ハウジング110及び内部ハウジング110の配置空間に配置されるエアロゾル生成装置1000の構成要素を保護することができる。例えば、外部ハウジング120は、内部ハウジング110の外周面の少なくとも一部を取り囲むように配置され、内部ハウジング110及び内部ハウジング110の配置空間に配置される構成要素を保護することができるが、それに限定されるものではない。
【0069】
一実施形態によれば、外部ハウジング120は、内部ハウジング110の少なくとも一領域を本体10の外部に露出させる開口(opening)120hを含む。例えば、開口120hを通じて収容空間100iが配置された内部ハウジング110の一領域が本体10の外部に露出されうる。収容空間100iが配置された内部ハウジング110の一領域が本体10の外部に露出されることにより、内部ハウジング110に外部ハウジング120が連結または結合された状態でもカートリッジ20が収容空間100iに挿入されうる。
【0070】
カバー130は、外部ハウジング120の開口120hを介して本体10の外部に露出される内部ハウジング110の一領域に着脱自在に結合され、内部ハウジング110の一領域に付着されて本体10の外部に露出される内部ハウジング110の一領域を保護することができる。例えば、カバー130は、磁力を介して本体10の外部に露出される内部ハウジング110の一領域に着脱自在に結合されうるが、カバー130と内部ハウジング110の一領域との結合方式が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0071】
一実施形態によれば、カバー130は、内部ハウジング110の収容空間100iに対応する位置に配置されるカバー開口(cover opening)130hを含む。本発明において「カバー開口が収容空間に対応する位置に配置される」という表現は、カバー開口が収容空間に重畳されるように配置されるか、またはカバー開口が収容空間の外周面を含むように配置されることを意味する。
【0072】
カバー開口130hが収容空間100iに対応する位置に配置されることにより、カバー130が内部ハウジング110の一領域に付着された状態でも収容空間100iが本体10の外部に露出されうる。カバー130が内部ハウジング110の一領域に付着された状態でも収容空間100iが本体10の外部に露出されることにより、カートリッジ20は、カバー130の付着状態と無関係に収容空間100iに挿入されうる。
【0073】
一実施形態によるエアロゾル生成装置用本体10は、ユーザの入力を受信するためのボタン組立体600をさらに含みうる。
【0074】
一実施形態によれば、ボタン組立体600は、外部ハウジング120の少なくとも一領域に配置され、ユーザは、ボタン組立体600を通じてユーザ入力を入力することができる。例えば、ユーザは、本体10の外周面に配置されたボタン組立体600を加圧またはタッチしてユーザ入力を入力し、本体10のプロセッサ(例えば、
図1のプロセッサ102)は、ボタン組立体600を通じて入力されるユーザ入力を受信することができる。この際、プロセッサは、ユーザ入力に基づいてエアロゾル生成装置1000の動作を制御することができるが、これについての具体的な説明は、後述する。
【0075】
以下、
図3A及び
図3Bを参照して、本体10に着脱自在に結合されるカートリッジ20について具体的に説明する。
【0076】
図3Aは、
図2に図示されたカートリッジのマウスピースが第1位置に配置された状態を示す斜視図であり、
図3Bは、
図2に図示されたカートリッジのマウスピースが第2位置に配置された状態を示す斜視図である。
【0077】
図3A及び
図3Bを参照すれば、一実施形態によるカートリッジ20は、カートリッジハウジング21(例えば、
図1のカートリッジハウジング21)及びマウスピース26(例えば、
図1のマウスピース26)を含む。一実施形態によるカートリッジ20の構成要素は、
図1に図示されたカートリッジ20の構成要素のうち、少なくとも1つと同一または類似しており、以下、重複説明は省略する。
【0078】
カートリッジハウジング21は、カートリッジ20の全体的な外観を形成し、カートリッジハウジング21の内部には、エアロゾルを生成するための構成要素が配置されうる。例えば、カートリッジハウジング21の内部には、エアロゾル生成物質が保存される貯蔵槽(例えば、
図1の貯蔵槽22)、エアロゾル生成物質をエアロゾルに霧化させるための霧化器(例えば、
図1の霧化器24)及び貯蔵槽に保存されたエアロゾル生成物質を霧化器に供給するための液体伝達手段(例えば、
図1の液体伝達手段23)が配置されうるが、カートリッジハウジング21の内部に配置される構成要素が、それに限定されるものではない。
【0079】
マウスピース26は、カートリッジハウジング21の一領域に移動可能に結合され、ユーザの操作によって第1位置(または「開放位置」)と第2位置(または「閉鎖位置」)との間を移動する。例えば、マウスピース26は、カートリッジハウジング21の一領域に回転可能に結合され、第1位置と第2位置との間を回動可能であるが、それに限定されるものではない。他の例示において、マウスピース26は、第1位置と第2位置との間で摺動可能である。
【0080】
本開示において「第1位置」は、
図3Aに図示されたように、ユーザの口部がマウスピース26に容易に接触するようにマウスピース26がカートリッジハウジング21の長手方向(longitudinal direction)と平行に、または一致するように配置された状態を意味する。
【0081】
また、本発明において「第2位置」は、
図3Bに図示されたように、マウスピース26が本体(例えば、
図2の本体10)に収容または収納されるようにマウスピース26がカートリッジハウジング21の長手方向を横切る方向に配置された状態を意味する。例えば、マウスピース26が第2位置に配置された場合には、マウスピース26が本体10に収容または収納され、本体10の外部に露出されるマウスピース26の面積が最小化され、その結果、エアロゾル生成装置(例えば、
図2のエアロゾル生成装置1000)の携帯性が向上しうる。
【0082】
すなわち、ユーザは、喫煙時には、マウスピース26を第1位置に配置してマウスピース26と口部との接触を容易にし、喫煙が完了した場合には、マウスピース26を第1位置から第2位置に移動させ、エアロゾル生成装置の携帯性を向上させうる。
【0083】
以下、
図4及び
図5を参照して、上述したカートリッジ20を収容することができる本体(または「エアロゾル生成装置用本体」)について具体的に説明する。
【0084】
図4は、
図2に図示されたエアロゾル生成装置用本体の分解斜視図であり、
図5は、
図4に図示されたエアロゾル生成装置用本体の一部構成要素を示す図面である。この際、
図5は、
図4の本体10で第2外部ハウジング122及び第3外部ハウジング123を省略した図面である。
【0085】
図4及び
図5を参照すれば、一実施形態による本体10(または「エアロゾル生成装置用本体」)は、内部ハウジング110、外部ハウジング120及びカバー130を含む。一実施形態による本体10は、
図2のエアロゾル生成装置1000に適用されうる本体10の一実施形態でもあり、以下、重複説明は省略する。
【0086】
一実施形態によれば、内部ハウジング110は、第1ハウジング111及び第1ハウジング111に連結または結合される第2ハウジング112を含む。
【0087】
第1ハウジング111は、本体10の上端(例えば、
図4または
図5のz方向)に位置し、第1ハウジング111の少なくとも一領域には、カートリッジ(例えば、
図2のカートリッジ20)が挿入される収容空間100iが配置されうる。例えば、収容空間100iは、第1ハウジング111のz方向に向かう一領域から-z方向に延びる形状に形成されうるが、収容空間100iの形状及び配置位置が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0088】
第2ハウジング112は、本体10の下端(例えば、
図4または
図5の-z方向)に位置し、第1ハウジング111の少なくとも一領域に連結または結合されうる。例えば、第1ハウジング111と第2ハウジング112は、螺合方式を介して連結または結合されうるが、第1ハウジング111と第2ハウジング112との連結または結合方式が、それに限定されるものではない。他の例として、第1ハウジング111と第2ハウジング112は、スナップフィット方式、磁力結合方式及び嵌合方式のうち、少なくとも1つの方式を通じて結合されうる。
【0089】
一実施形態によれば、第1ハウジング111は、全体として「┐」状に形成され、第2ハウジング112は、全体として「└」状に形成され、第1ハウジング111と第2ハウジング112とが相互連結または結合され、これにより、第1ハウジング111と第2ハウジング112との間には、本体10の構成要素が配置される空間が確保されうる。但し、上述した実施形態は、第1ハウジング111と第2ハウジング112の形状の一実施形態であり、第1ハウジング111と第2ハウジング112の形状が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0090】
第1ハウジング111と第2ハウジング112との連結または結合時に、第1ハウジング111と第2ハウジング112との間には配置空間が形成され、配置空間には、本体10の構成要素が配置されうる。例えば、上述した配置空間には、収容空間100iに挿入されるカートリッジに電力を供給するためのバッテリ101及びバッテリ101を支持するブラケット200が配置されうるが、配置空間に配置される構成要素が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0091】
図面上には、内部ハウジング110が別個に区分される第1ハウジング111と第2ハウジング112とを含む実施形態についてのみ図示されているが、実施形態によって第1ハウジング111と第2ハウジング112は、一体に形成されうる。
【0092】
外部ハウジング120は、内部ハウジング110の外周面の少なくとも一部を取り囲むように配置され、第1ハウジング111と第2ハウジング112、及び第1ハウジング111と第2ハウジング112との間の配置空間に配置される構成要素を保護することができる。
【0093】
一実施形態によれば、外部ハウジング120は、第1外部ハウジング121、第2外部ハウジング122及び第3外部ハウジング123を含む。
【0094】
第1外部ハウジング121は、y軸または-y軸上視、第1ハウジング111及び第2ハウジング112の縁部の少なくとも一領域を取り囲むように配置され、外部衝撃または異物から第1ハウジング111と第2ハウジング112及び第1ハウジング111と第2ハウジング112との間の配置空間に配置される構成要素を保護することができる。
【0095】
一実施形態において、第1外部ハウジング121は、第1ハウジング111及び第2ハウジング112に連結または結合され、第1ハウジング111及び第2ハウジング112の縁部の少なくとも一領域を取り囲みうる。例えば、第1外部ハウジング121は、
図5に図示されたように第1スクリューS
1及び第2スクリューS
2を介して第1ハウジング111及び第2ハウジング112に螺合方式で連結または結合されうる。但し、第1外部ハウジング121と第1ハウジング111、第2ハウジング112の結合方式が上述した実施形態に限定されるものではなく、実施形態によって第1外部ハウジング121と第1ハウジング111、第2ハウジング112は、スナップフィット方式または、磁力結合方式で結合されうる。
【0096】
第1外部ハウジング121の一領域には、内部ハウジング110の少なくとも一部を本体10の外部に露出させる開口120hが配置されうる。例えば、開口120hは、第1ハウジング111の収容空間100iと対応する第1外部ハウジング121の一領域に配置され、収容空間100iを本体10の外部に露出させうる。
【0097】
また、第1外部ハウジング121の他の領域には、ボタン組立体600が配置されうる。例えば、ボタン組立体600は、第1外部ハウジング121のx方向に向かう一領域に配置されて本体10の外部に露出され、ユーザは、ボタン組立体600にユーザ入力を入力することができる。本体10のプロセッサ(例えば、
図1のプロセッサ102)は、ボタン組立体600を通じて入力されるユーザ入力に基づいてバッテリ101の電力供給を制御し、これについての具体的な説明は、後述する。
【0098】
第2外部ハウジング122及び第3外部ハウジング123は、第1外部ハウジング121に連結または結合され、第1外部ハウジング121によって覆われていない内部ハウジング110の他の領域を外部衝撃または異物から保護することができる。例えば、第2外部ハウジング122は、第1外部ハウジング121に連結または結合され、第1外部ハウジング121によって覆われていない内部ハウジング110及び内部ハウジング110に配置された構成要素の一領域を保護することができる。他の例として、第3外部ハウジング123は、第2外部ハウジング122に対向するように第1外部ハウジング121に連結または結合され、第1外部ハウジング121によって覆われていない内部ハウジング110及び内部ハウジング110に配置された構成要素の他の領域を保護することができる。
【0099】
一実施形態によれば、第2外部ハウジング122及び第3外部ハウジング123は、接着部材(例えば、接着テープ)を介して第1外部ハウジング121に連結または結合されうるが、第1外部ハウジング121と第2外部ハウジング122、第3外部ハウジング123の結合方式が、それに限定されるものではない。実施形態によって、第2外部ハウジング122及び第3外部ハウジング123は、第1外部ハウジング121に螺合方式、磁力結合方式及び嵌合方式のうち、少なくとも1つの方式で連結または結合されうる。
【0100】
カバー130は、開口120hを介して本体10の外部に露出される内部ハウジング110の一領域に着脱自在に結合され、内部ハウジング110の一領域を保護することができる。例えば、カバー130は、磁力結合を通じて内部ハウジング110の一領域に着脱自在に結合されうるが、これについての具体的な説明は、後述する。
【0101】
一実施形態によれば、カバー130は、収容空間100i及び/または第1外部ハウジング121の開口120hと対応する位置に配置されるカバー開口130hを含む。本発明において「カバー開口が収容空間及び/または開口と対応する位置に配置される」という表現は、z軸上視、カバー開口が収容空間及び/または開口と重畳される位置に配置されるか、収容空間及び/または開口の外周面を含むように配置されることを意味する。
【0102】
カバー開口130hが収容空間100i及び/または第1外部ハウジング121の開口120hと対応する位置に配置されることにより、カバー130が内部ハウジング110の一領域に結合された状態でも収容空間100iが本体10の外部に露出されうる。これにより、ユーザは、カバー130が内部ハウジング110に結合された状態でも本体10の収容空間100iにカートリッジを挿入することができる。
【0103】
以下、
図6ないし
図8を参照して、内部ハウジング110に配置される本体10の構成要素について具体的に説明する。
【0104】
図6は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用本体の内部ハウジング及び内部ハウジングに配置される構成要素を示す分解斜視図である。この際、
図6は、
図4または
図5に図示された本体10において外部ハウジング120及びカバー130を除去した状態を示す。
【0105】
図6を参照すれば、一実施形態による本体10(または「エアロゾル生成装置用本体」)は、バッテリ101、第1ハウジング111、第2ハウジング112、ブラケット200及び第1印刷回路基板300を含む。一実施形態による本体10の構成要素のうち、少なくとも1つは、
図4及び/または
図5の本体10の構成要素のうち、少なくとも1つと同一または類似しており、以下、重複説明は省略する。
【0106】
バッテリ101は、第1ハウジング111と第2ハウジング112との結合時、第1ハウジング111と第2ハウジング112との間に形成される配置空間に配置されて本体10の動作に必要な電力を供給する。例えば、バッテリ101は、第1印刷回路基板300と電気的に連結され、第1印刷回路基板300に配置されたプロセッサ(例えば、
図1のプロセッサ102)の動作に必要な電力を供給することができる。他の例として、バッテリ101は、本体10にカートリッジ(例えば、
図2のカートリッジ20)が挿入される場合、挿入されたカートリッジと電気的に連結されてカートリッジの霧化器(例えば、
図1の霧化器24)の動作に必要な電力を供給する。さらに他の例示において、バッテリ101は、第1印刷回路基板300を通じて充電モジュール410と電気的に連結され、充電モジュール410と連結される外部電源から電力を供給されうる。また、バッテリ101は、スイッチモジュール510及び/または光源520と電気的に連結されてスイッチモジュール510及び/または光源520の動作に必要な電力を供給することができる。
【0107】
ブラケット200は、第1ハウジング111と第2ハウジング112との間に形成される配置空間に配置され、バッテリ101及び第1印刷回路基板300を支持することができる。例えば、ブラケット200の第1面(例えば、-x方向に向かう面)には、第1印刷回路基板300が配置され、第1面と反対方向に位置したブラケット200の第2面(例えば、x方向に向かう面)には、バッテリ101が配置され、ブラケット200は、第1面と第2面に配置される第1印刷回路基板300とバッテリ101とを支持することができる。
【0108】
すなわち、ブラケット200は、バッテリ101と第1印刷回路基板300との間に位置し、バッテリ101及び第1印刷回路基板300を支持し、その結果、エアロゾル生成装置の使用過程でバッテリ101及び第1印刷回路基板300の位置が保持または固定されうる。
【0109】
第1印刷回路基板300は、本体10の構成要素を制御するためのプロセッサ(例えば、
図1のプロセッサ102)を含み、カートリッジが挿入される収容空間100iと隣接して配置されうる。一例示として、プロセッサは、バッテリ101と電気的に連結され、バッテリ101で収容空間100iに挿入されるカートリッジに供給される電力を制御する。他の例示において、プロセッサは、スイッチモジュール510と電気的に連結されてスイッチモジュール510を通じてユーザ入力を感知し、ユーザ入力に基づいてバッテリ101の電力供給を制御する。
【0110】
一実施形態によれば、本体10は、第1ハウジング111にカバー(例えば、
図4のカバー130)を着脱自在に連結または結合させるための第1磁石結合部210、磁石カバー211及び第2磁石結合部220をさらに含みうる。
【0111】
第1磁石結合部210は、少なくとも1つの磁石(magnet)を含み、第1ハウジング111とカバーとの結合時、カバーの一領域と対応する第1ハウジング111の一領域に配置されてカバーを第1ハウジング111に結合させうる。例えば、第1磁石結合部210は、
図6に図示されたように第1ハウジング111の-x方向に向かう一領域に配置されうるが、第1磁石結合部210の位置が図示された実施形態に限定されるものではない。
【0112】
磁石カバー211は、第1磁石結合部210の外周面を取り囲むように配置され、第1磁石結合部210を保護する。磁石カバー211が第1磁石結合部210の外周面を取り囲むように配置されることにより、第1磁石結合部210が磁石カバー211によって遮蔽されて本体10の外部に露出されない。この際、カバーの一領域は、磁石カバー211によって包まれた第1磁石結合部210と磁力によって結合されて第1ハウジング111に付着されうる。
【0113】
第2磁石結合部220は、少なくとも1つの磁石を含みうる。第1ハウジング111とカバーとの結合時、第2磁石結合部220は、カバーの他の領域と対応する第1ハウジング111の他の領域に配置されてカバーを第1ハウジング111に結合させうる。例えば、第2磁石結合部220は、第1ハウジング111のz方向に向かう他の領域に配置されうるが、それに限定されるものではない。一実施形態によれば、第2磁石結合部220は、第1磁石結合部210から所定距離ほど離隔された第1ハウジング111の内部に配置され、これにより、第2磁石結合部220は、第1ハウジング111によって遮蔽されて本体10の外部に露出されない。この際、カバーの他の領域は、第1ハウジング111の内部に配置された第2磁石結合部220と磁力によって結合されて第1ハウジング111に付着されうる。
【0114】
図面上には、第1磁石結合部210及び/または第2磁石結合部220が2個の磁石を含む実施形態についてのみ図示されているが、第1磁石結合部210及び/または第2磁石結合部220の磁石の個数が図示された実施形態に限定されるものではない。
【0115】
一実施形態によれば、本体10は、第2印刷回路基板400、第3印刷回路基板500及びボタン組立体600をさらに含みうる。但し、本体10の構成が上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態(図示せず)による本体10では、第2印刷回路基板400、第3印刷回路基板500及びボタン組立体600のうち、少なくとも1つが省略されうる。
【0116】
第2印刷回路基板400は、第1印刷回路基板300から所定の距離ほど離隔された第2ハウジング112の一領域に配置され、第1印刷回路基板300と電気的に連結されうる。例えば、第2印刷回路基板400は、第2ハウジング112の内部に位置し、第1印刷回路基板300と第2印刷回路基板400とを連結する第1軟性印刷回路基板400aを介して第1印刷回路基板300と電気的に連結されうるが、それに限定されるものではない。他の例示において、第2印刷回路基板400は、ケーブルまたはC-クリップなどを介して第1印刷回路基板300と電気的に連結されうる。
【0117】
一実施形態によれば、第2印刷回路基板400は、バッテリ101を充電させるための充電モジュール410を含む。充電モジュール410は、本体10の外部に露出されて外部電源のコネクタと連結され、外部電源から供給される電力を介してバッテリ101を充電させうる。例えば、充電モジュール410は、外部電源のUSB-C型コネクタ、マイクロ5ピン型コネクタまたはマイクロ8ピン型コネクタと連結されてバッテリ101を充電させうるが、充電モジュール410が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0118】
一実施形態によれば、第2印刷回路基板400は、収容空間100iに挿入されるカートリッジと電気的に連結される電気的連結部材420をさらに含みうる。電気的連結部材420は、第2印刷回路基板400の収容空間100iに隣接した一領域に配置され、収容空間100iに挿入されるカートリッジと電気的に連結されうる。挿入されたカートリッジは、電気的連結部材420を介して第2印刷回路基板400及び第2印刷回路基板400と電気的に連結された第1印刷回路基板300と電気的に連結されうる。これにより、第1印刷回路基板300に配置されたプロセッサは、収容空間100iに挿入されるカートリッジと電気的に連結されてカートリッジの動作を制御する。
【0119】
一例示において、電気的連結部材420は、ポゴピンを含むが、電気的連結部材420が上述した実施形態に限定されるものではない。他の例示において、電気的連結部材420は、C-クリップまたは軟性印刷回路基板(FPCB)を含みうる。
【0120】
第2印刷回路基板400は、第1印刷回路基板300を横切る方向に配置され、本体10の内部温度の急上昇を防止することができる。例えば、第1印刷回路基板300は、z軸方向に沿って延びるように形成され、第2印刷回路基板400は、x軸方向に沿って延びるように形成され、第1印刷回路基板300と第2印刷回路基板400は、互いに垂直に配置されうる。
【0121】
第1印刷回路基板300と第2印刷回路基板400とが平行に配置される場合、第1印刷回路基板300の部品及び/または第2印刷回路基板400の部品で発生する熱が累積されて本体10の内部温度が急上昇し、その結果、本体10の内部部品が熱によって誤作動するか、損傷する状況が発生しうる。
【0122】
一実施形態による本体10では、第1印刷回路基板300が第2印刷回路基板400を横切る方向に配置されることにより、第1印刷回路基板300の部品及び/または第2印刷回路基板400の部品で発生する熱が分散することができる。これにより、本体10は、エアロゾル生成装置の動作過程で本体10の内部温度の急上昇を防止することができる。
【0123】
第3印刷回路基板500は、第1印刷回路基板300及び第2印刷回路基板400から所定の距離ほど離隔された第2ハウジング112の一領域に配置され、第1印刷回路基板300と電気的に連結されうる。例えば、第3印刷回路基板500は、第2ハウジング112のx軸方向に向かう一領域に配置され、第1印刷回路基板300と第3印刷回路基板500を連結する第2軟性印刷回路基板500aを介して第1印刷回路基板300と電気的に連結されうる。これにより、第1印刷回路基板300に配置されたプロセッサは、第3印刷回路基板500の部品(例えば、スイッチモジュール510及び/または光源520)と電気的に連結され、その結果プロセッサは、第3印刷回路基板500の部品の動作を制御する。
【0124】
一実施形態によれば、第3印刷回路基板500は、スイッチモジュール510及び光源520を含む。
【0125】
スイッチモジュール510は、第3印刷回路基板500のx方向に向かう一領域に配置され、ボタン組立体600を通じて入力されるユーザ入力を感知することができる。例えば、スイッチモジュール510は、第1印刷回路基板300のプロセッサと電気的に連結されるタクトスイッチ(tact switch)を含み、プロセッサはタクトスイッチを通じてボタン組立体600に入力されるユーザ入力を感知する。本発明において、タクトスイッチは、ボタン方式またはキー方式で作動してユーザのプッシュ操作によってオン(on)信号とオフ(off)信号を発生させるスイッチを意味する。
【0126】
プロセッサは、ユーザ入力に基づいてバッテリ101で収容空間100iに挿入されるカートリッジの霧化器に供給される電力の量及び/または電力供給時間を制御することができるが、それに限定されるものではない。
【0127】
光源520は、第3印刷回路基板500のx方向に向かう一領域にスイッチモジュール510と隣接して配置され、バッテリ101から電力が供給されることにより、光を放射することができる。この際、光源520で放射される光は、ボタン組立体600を通過して本体10の外部に放出され、プロセッサは、バッテリ101を通じて光源520に供給される電力を制御する。例えば、プロセッサは、バッテリ101を通じて光源520に供給される電力の大きさ及び/または電力供給時間を調節して光源520で放射される光の強度及び/または色相などを調節することができる。
【0128】
光源520は、例えば、発光ダイオード(LED: light emitting diode)、有機発光ダイオード(OLED:organic lightemitting diode)及びポリマー発光ダイオード(PLED)のうち、少なくとも1つを含むが、光源520の種類が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0129】
ボタン組立体600は、第3印刷回路基板500と隣接した外部ハウジング(例えば、
図4または
図5の外部ハウジング120)の一領域に配置され、ユーザ入力を受信し、光源520から放射される光を本体10の外部に排出することができる。
【0130】
一実施形態によれば、ボタン組立体600は、ボタン部610、拡散部材620及び弾性部材630を含む。
【0131】
ボタン部610は、外部ハウジングの外周面に配置されて本体10の外部に露出され、ユーザは、ボタン部610を通じてユーザ入力を入力する。例えば、ユーザ入力は、タッチ入力及びホバリング入力のうち、少なくとも1つを含むが、それに限定されるものではない。本発明において「タッチ入力(touch input)」は、ユーザの身体がボタン部610に直接接触する方式の入力でもあり、「ホバリング入力(hovering input)」は、ユーザの身体とボタン部610とが直接接触せず、ボタン部610に隣接した領域にユーザの身体が接近する方式の入力でもある。
【0132】
拡散部材620は、ボタン部610と弾性部材630との間に位置し、第3印刷回路基板500の光源520から放射される光を拡散させうる。拡散部材620は光源520から放射される光を拡散させて照度偏差を最小化しうる。拡散部材620は、例えば、光を拡散させうるポリカーボネート(PC:polycarbonate)を含みうるが、拡散部材620の材料が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0133】
弾性部材630は、第3印刷回路基板500の少なくとも一領域を取り囲むように配置されて第3印刷回路基板500を保護し、ボタン部610に入力されるユーザ入力を第3印刷回路基板500のスイッチモジュール510に伝達されうる。例えば、ボタン部610にユーザ入力が入力される場合、ボタン部610は、加圧され、ボタン部610に加えられた圧力は、拡散部材620及び弾性部材630を経てスイッチモジュール510に伝達されうる。
【0134】
一実施形態によれば、弾性部材630は、光源520から放射される光が通過する少なくとも1つのホールを含む。少なくとも1つのホールは、第3印刷回路基板500の光源520と対応する位置に配置され、光源520から放射される光は、少なくとも1つのホールを通過した後、拡散部材620に移動する。
【0135】
一実施形態による本体10は、収容空間100iに挿入されるカートリッジを収容空間100i内に保持させるための結合部材700をさらに含みうる。
【0136】
結合部材700は、第1ハウジング111と第2ハウジング112との間の収容空間100iと隣接した一領域に配置されて収容空間100iに挿入されるカートリッジの位置を保持または固定させうる。
【0137】
一例示において、結合部材700は、収容空間100iに挿入されるカートリッジと磁力によって結合される少なくとも1つの磁石を含むが、結合部材700が上述した実施形態に限定されるものではない。他の例示(図示せず)において、結合部材700は、収容空間100iの内部に位置し、収容空間100iに挿入されるカートリッジとスナップフィット方式によって結合されるフック部材を含みうる。
【0138】
すなわち、一実施形態による本体10は、結合部材700を通じて収容空間100iに挿入されるカートリッジの位置を固定または保持させることで、エアロゾル生成装置の使用過程でカートリッジが意図せぬ分離されることを防止することができる。
【0139】
また、一実施形態による本体10は、上述した配置構造を介して本体10の構成要素が配置される空間を十分に確保しながら、本体10の全体サイズを小型化することができる。
【0140】
図7は、
図6に図示されたエアロゾル生成装置用本体の第1ハウジング及び第1ハウジング周辺に配置される構成要素を示す分解斜視図である。
【0141】
図7を参照すれば、一実施形態による本体10の第1ハウジング111の周辺には、バッテリ101、ブラケット200、第1磁石結合部210、第2磁石結合部220及び第1印刷回路基板300が配置されうる。一実施形態による本体10の構成要素のうち、少なくとも1つは、
図6の本体10の構成要素のうち、少なくとも1つと同一または類似しており、以下、重複説明は省略する。
【0142】
ブラケット200は、第1ハウジング111に連結または結合され、バッテリ101及び第1印刷回路基板300を支持する。例えば、ブラケット200は、第3スクリューS3を介して第1ハウジング111に螺合されるが、ブラケット200が第1ハウジング111に結合される方式が上述した実施形態に限定されるものではない。他の例示(図示せず)において、第1ハウジング111とブラケット200は、スナップフィット方式または磁力結合方式によって結合されうる。
【0143】
一実施形態によれば、ブラケット200は、第1印刷回路基板300を支持するための第1面200a及びバッテリ101を支持するための第2面200bを含む。例えば、第1印刷回路基板300は、ブラケット200の第1面200aに配置され、第1印刷回路基板300の位置は、ブラケット200によって保持または固定されうる。他の例として、バッテリ101は、ブラケット200の第2面200bに配置され、バッテリ101の位置は、ブラケット200によって保持または固定されうる。
【0144】
第1磁石結合部210及び/または第2磁石結合部220は、第1ハウジング111の内部に結合または固定され、カバー(例えば、
図4のカバー130)と磁力によって結合されうる。例えば、第1磁石結合部210及び/または第2磁石結合部220は、接着剤または接着テープを介して第1ハウジング111の内部に結合または固定されうるが、それに限定されるものではない。
【0145】
一実施形態による本体10は、バッテリ101を保護するための少なくとも1つのクッション部材をさらに含みうる。例えば、本体10は、バッテリ101の上端(例えば、
図6のz方向)に付着または結合されてバッテリ101の上端領域を保護する第1クッション部材101a及びバッテリ101の下端(例えば、
図6の-z方向)に付着または結合されてバッテリ101の下端領域を保護する第2クッション部材101bを含む。第1クッション部材101a及び/または第2クッション部材101bが結合されたバッテリ101は、接着部材(例えば、接着テープ)を通じてブラケット200に結合され、上述した結合構造を介してバッテリ101は、ブラケット200によって堅固に支持されうる。
【0146】
一実施形態による本体10は、空気感知センサ103及び保護部材104をさらに含みうる。
【0147】
空気感知センサ103(または「空気感知マイク」)は、第1ハウジング111の収容空間100iと隣接した一領域に配置されて本体10の外部から収容空間100iの内部に流入される空気を感知する。例えば、空気感知センサ103は、収容空間100iに隣接して配置されて本体10の外部から収容空間100iと収容空間100iに挿入されるカートリッジとの間の空間に流入される空気の流量及び/または流速を感知することができる。この際、空気感知センサ103は、第1印刷回路基板300に配置されるプロセッサと電気的に連結され、プロセッサは、空気感知センサ103の感知結果に基づいて、本体10の全般的な動作を制御する。例えば、プロセッサは、空気感知センサ103の感知結果に基づいて、ユーザのパフ動作を感知するか、パフ回数をカウントするが、それに限定されるものではない。
【0148】
保護部材104は、空気感知センサ103の少なくとも一領域を取り囲むように配置されて空気感知センサ103を保護する。例えば、保護部材104は、空気感知センサ103を取り囲むように配置され、外部異物の空気感知センサ103への流入を防止することができる。また、保護部材104は、空気感知センサ103を取り囲むように配置されて本体10の内部で発生する熱による空気感知センサ103の誤作動または損傷を防止することができる。すなわち、一実施形態による本体10では、保護部材104を通じて空気感知センサ103の感知結果の精度を向上させうる。
【0149】
図8は、
図6に図示されたエアロゾル生成装置用本体の第2ハウジング及び第2ハウジング周辺に配置される構成要素を示す分解斜視図である。
【0150】
図8を参照すれば、一実施形態による本体10の第2ハウジング112の周辺には、第2印刷回路基板400及びモータMが配置されうる。
【0151】
第2印刷回路基板400は、第2ハウジング112の少なくとも一領域に連結または結合され、第1軟性印刷回路基板400aを介して第1印刷回路基板(例えば、
図6、
図7の第1印刷回路基板300)と電気的に連結されうる。例えば、第2印刷回路基板400は、第4スクリューS
4及び/または第5スクリューS
5を介して第2ハウジング112に螺合方式によって結合されるが、第2ハウジング112と第2印刷回路基板400との結合方式が上述した実施形態に限定されるものではない。
【0152】
一実施形態によれば、第2印刷回路基板400は、外部電源と連結されて本体10のバッテリ(例えば、
図6、
図7のバッテリ101)を充電するための充電モジュール410及びカートリッジと第2印刷回路基板400とを電気的に連結する電気的連結部材420を含む。
【0153】
充電モジュール410は、第2印刷回路基板400の一領域に配置され、充電モジュール410の少なくとも一部は、本体10の外部に露出され、外部電源のコネクタと連結されうる。例えば、充電モジュール410は、外部電源のUSB-C型コネクタと連結され、外部電源から供給される電源を介してバッテリを充電させうる。
【0154】
電気的連結部材420は、第2印刷回路基板400の収容空間(例えば、
図6、
図7の収容空間100i)と隣接した領域に配置されて収容空間に挿入されるカートリッジと第2印刷回路基板400とを電気的に連結する。一例示として、電気的連結部材420は、
図8に図示されたように収容空間に向かう方向に配置されたポゴピンを含み、ポゴピンは、収容空間に形成されたホールを通じて収容空間に挿入されるカートリッジと電気的に連結されうる。他の例示において、電気的連結部材420は、収容空間に挿入されるカートリッジと結合されるC-クリップまたはケーブルのうち、少なくとも1つを含むが、それに限定されるものではない。
【0155】
一実施形態によれば、本体10は、電気的連結部材420に結合される固定部材421をさらに含みうる。固定部材421は、電気的連結部材420に結合されて電気的連結部材420の位置を固定させうる。例えば、固定部材421は、電気的連結部材420を取り囲むように配置され、電気的連結部材420の位置を固定させうるが、それに限定されるものではない。一実施形態による本体10は、固定部材421を通じて電気的連結部材420の位置を固定させることで、カートリッジと第2印刷回路基板400との電気的連結状態を安定して保持しうる。
【0156】
モータMは、第2ハウジング112に配置され、バッテリから供給される電力を通じて振動を発生させうる。一実施形態において、モータMは、第2ハウジング112の一領域に形成されたリセス112rに収容され、第2ハウジング112によって支持されうる。この際、リセス112rは、モータMの外周面と対応する形状に形成されうるが、それに限定されるものではない。また、モータMは、接着部材(例えば、接着テープ)を介して第2ハウジング112のリセス112rに付着または結合されうるが、それに限定されるものではない。
【0157】
一実施形態によれば、モータMは、第1印刷回路基板のプロセッサと電気的に連結され、プロセッサは、モータを通じてユーザにお知らせ(または「ユーザお知らせ」)を提供する。例えば、プロセッサは、ボタン組立体を通じるユーザ入力が入力される場合、モータMを通じて振動を発生させ、ユーザに入力が受信されたというお知らせを提供する。他の例として、プロセッサは、バッテリの残量を感知し、バッテリ残量が既定値以下であれば、モータMを通じて振動を発生させ、ユーザにバッテリ充電が必要であるというお知らせを提供する。
【0158】
図9は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用本体において、ブラケット、第1印刷回路基板及びガイド部材の結合関係を説明するための図面であり、
図10は、
図9のエアロゾル生成装置用本体のA領域を拡大して示す図面である。
【0159】
図9及び/または
図10の本体10の構成要素のうち、少なくとも1つは、
図5及び/または
図6の本体10の構成要素のうち、少なくとも1つと同一または類似しており、以下、重複説明は省略する。
【0160】
図9及び
図10を参照すれば、一実施形態による本体10(または「エアロゾル生成装置用本体」)は、第1印刷回路基板300をブラケット200に保持または固定させるためのガイド部材800を含む。
【0161】
ガイド部材800は、ブラケット200の少なくとも一領域に結合され、第1印刷回路基板300の位置をブラケット200の第1面(例えば、
図7の第1面200a)に固定または保持する。例えば、ガイド部材800は、第6スクリューS
6を通じて螺合方式でブラケット200の一領域に結合されうる。この際、第6スクリューS
6は、ガイド部材800を貫通してブラケット200の一領域に締結され、その結果、ガイド部材800の一領域は、ブラケット200の一領域に結合されうる。
【0162】
一実施形態によれば、ガイド部材800は、第1印刷回路基板300の結合孔300hに結合される突出部800pを含む。例えば、ガイド部材800の突出部800pは、第1印刷回路基板300の結合孔300hに挿入されて第1印刷回路基板300の位置をブラケット200の第1面に固定または保持させうる。この際、第1印刷回路基板300の結合孔300hは、ガイド部材800の突出部800pの外周面と対応する形状に形成され、突出部800pの結合孔300h内での移動を防止する。例えば、結合孔300hは、突出部800pの外周面の形状と対応する多角形(例えば、四角形)または楕円形に形成されうるが、結合孔300hの形状が、それに限定されるものではない。
【0163】
ガイド部材800は、突出部800pが第1印刷回路基板300の結合孔300hに結合された状態でブラケット200の一領域に結合され、その結果、エアロゾル生成装置の使用過程でも、第1印刷回路基板300の位置がブラケット200の第1面に固定または保持されうる。
【0164】
すなわち、一実施形態による本体10は、ブラケット200及び第1印刷回路基板300と結合されるガイド部材800を介して第1印刷回路基板300の位置を固定または保持し、その結果、エアロゾル生成装置の使用過程で第1印刷回路基板300と異なる構成要素(例えば、第2印刷回路基板、第3印刷回路基板)の電気的連結関係が安定して保持されうる。
【0165】
図11は、他の実施形態によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0166】
図11を参照すれば、エアロゾル生成装置1100は、プロセッサ1110、センシング部1120、出力部1130、バッテリ1140、霧化器1150、ユーザ入力部1160、メモリ1170及び通信部1180を含む。但し、エアロゾル生成装置1100の内部構造は、
図11に図示されたところに制限されない。すなわち、エアロゾル生成装置1100の設計によって、
図11に図示された構成のうち、一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されるということを、本実施形態に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解するであろう。
【0167】
センシング部1120は、エアロゾル生成装置1100の状態またはエアロゾル生成装置1100周辺の状態を感知し、感知された情報をプロセッサ1110に伝達することができる。プロセッサ1110は、前記感知された情報に基づいて、霧化器1150の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品(例えば、シガレット、カートリッジなど)の挿入有無の判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるようにエアロゾル生成装置1100を制御する。
【0168】
センシング部1120は、温度センサ1122、挿入感知センサ1124及び吸入感知センサ1126のうち、少なくとも1つを含むが、それらに制限されない。
【0169】
温度センサ1122は、霧化器1150(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知する。エアロゾル生成装置1100は、霧化器1150の温度を感知する別途の温度センサを含むか、霧化器1150自体が温度センサの役割を遂行する。または、温度センサ1122は、バッテリ1140の温度をモニタリングするようにバッテリ1140の周囲に配置されたものでもある。
【0170】
挿入感知センサ1124は、エアロゾル生成物品の挿入及び/または除去を感知することができる。例えば、挿入感知センサ1124は、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ及び赤外線センサのうち、少なくとも1つを含み、エアロゾル生成物品の挿入及び/または除去による信号変化を感知することができる。
【0171】
吸入感知センサ1126は、気流通路または気流チャネルの多様な物理的変化に基づいてユーザのパフを感知する。例えば、吸入感知センサ1126は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のうち、いずれか1つに基づいてユーザのパフを感知することができる。
【0172】
センシング部1120は、前述したセンサ(1122ないし1126)以外に、温/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうち、少なくとも1つをさらに含みうる。各センサの機能は、その名称から通常の技術者が直観的に推論できるので、具体的な説明は省略されうる。
【0173】
出力部1130は、エアロゾル生成装置1100の状態についての情報を出力してユーザに提供する。出力部1130は、ディスプレイ部1132、ハプティック部1134及び音響出力部1136のうち、少なくとも1つを含むが、それらに制限されるものではない。ディスプレイ部1132とタッチパッドとがレイヤ構造をなしてタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部1132は、出力装置以外に、入力装置としても使用される。
【0174】
ディスプレイ部1132は、エアロゾル生成装置1100についての情報をユーザに視覚的に提供する。例えば、エアロゾル生成装置1100についての情報は、エアロゾル生成装置1100のバッテリ1140の充/放電状態、霧化器1150の作動状態、カートリッジまたはエアロゾル生成物品の挿入/除去状態またはエアロゾル生成装置1100の使用が制限される状態(例えば、異常物品感知)などの多様な情報を意味し、ディスプレイ部1132は、前記情報を外部に出力する。ディスプレイ部1132は、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などでもある。また、ディスプレイ部1132は、LED発光素子の形態でもある。
【0175】
ハプティック部1134は、電気的信号を、機械的な刺激または電気的な刺激に変換し、エアロゾル生成装置1100についての情報をユーザに触覚的に提供する。例えば、ハプティック部1134は、モータ、圧電素子、または電気刺激装置を含んでもよい。
【0176】
音響出力部1136は、エアロゾル生成装置1100についての情報をユーザに聴覚的に提供する。例えば、音響出力部1136は、電気信号を音響信号に変換して外部に出力する。
【0177】
バッテリ1140は、エアロゾル生成装置1100の動作に用いられる電力を供給する。バッテリ1140は、霧化器1150が加熱されるように電力を供給する。また、バッテリ1140は、エアロゾル生成装置1100内に備えられた他の構成要素(例えば、センシング部1120、出力部1130、ユーザ入力部1160、メモリ1170及び通信部1180)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ1140は、充電可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリである。例えば、バッテリ1140は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリでもあるが、それらに制限されない。
【0178】
霧化器1150は、バッテリ1140から電力を供給されてエアロゾル生成物質を加熱しうる。
図11に図示されていないが、エアロゾル生成装置1100は、バッテリ1140の電力を変換して霧化器1150に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含みうる。また、エアロゾル生成装置1100が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル生成装置1100は、バッテリ1140の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含みうる。
【0179】
プロセッサ1110、センシング部1120、出力部1130、ユーザ入力部1160、メモリ1170及び通信部1180は、バッテリ1140から電力を供給されて機能を遂行する。
図11に図示されていないが、バッテリ1140の電力を変換してそれぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路または電圧レギュレータ回路をさらに含みうる。
【0180】
一実施形態において、霧化器1150は、抵抗加熱方式のヒータでもある。ヒータは、任意の適した電気抵抗性物質によって形成されうる。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、錫、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されない。また、ヒータは、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによっても具現されるが、それらに制限されない。
【0181】
他の実施形態において、霧化器1150は、誘導加熱方式のヒータでもある。例えば、霧化器1150は、コイルによって印加された磁場を通じて発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含んでもよい。
【0182】
さらに他の実施形態において、霧化器1150は、超音波振動を起こす振動子でもある。振動子は、例えば、圧電セラミックを含んでもよい。振動子に電気が印加されることにより、短い高周波の振動が発生し、発生した振動は、エアロゾル生成物質を微粒子化してエアロゾルに霧化させうる。
【0183】
ユーザ入力部1160は、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する。例えば、ユーザ入力部1160は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあるが、それらに制限されるものではない。また、
図11に図示されていないが、エアロゾル生成装置1100は、USB(universal serial bus)インターフェースのような連結インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースのような連結インターフェースを通じて他の外部装置と連結して情報を送受信するか、バッテリ1140を充電することができる。
【0184】
メモリ1170は、エアロゾル生成装置1100内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、プロセッサ1110で処理されたデータ及び処理されるデータを保存する。メモリ1170は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDまたはXDメモリなど)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(StaticRandom Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable ProgrammableRead-Only Memory)、PROM(ProgrammableRead-Only Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち、少なくとも1つのタイプの記録媒体を含む。メモリ1170は、エアロゾル生成装置1100の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどを保存することができる。
【0185】
通信部1180は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含む。例えば、通信部1180は、近距離通信部1182及び無線通信部1184を含む。
【0186】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)1182は、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(Wi-Fi)通信部、ジグビ(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA, infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むが、それらに制限されない。
【0187】
無線通信部1184は、セルラネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LANまたはWAN)通信部などを含むが、それらに制限されない。無線通信部1184は、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI)を用いて通信ネットワーク内でエアロゾル生成装置1100を確認及び認証することもできる。
【0188】
プロセッサ1110は、エアロゾル生成装置1100の全般的な動作を制御する。一実施形態において、プロセッサ1110は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとして具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解するであろう。
【0189】
プロセッサ1110は、バッテリ1140の電力を霧化器1150に供給することを制御することで、霧化器1150の温度または振動周波数を制御する。例えば、プロセッサ1110は、バッテリ1140と霧化器1150との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することで、電力供給を制御する。他の例として、プロセッサ1110の制御命令によって加熱直接回路が霧化器1150に対する電力供給を制御することもできる。
【0190】
プロセッサ1110は、センシング部1120によって感知された結果を分析し、後続して遂行される処理を制御する。例えば、プロセッサ1110は、センシング部1120によって感知された結果に基づいて、霧化器1150の動作が開始または終了するように、霧化器1150に供給される電力を制御する。他の例として、プロセッサ1110は、センシング部1120によって感知された結果に基づいて、霧化器1150が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するように霧化器1150に供給される電力量及び電力供給時間を制御する。
【0191】
プロセッサ1110は、センシング部1120によって感知された結果に基づいて、出力部1130を制御する。例えば、吸入感知センサ1126を介してカウントされたパフ回数が既設定の回数に到逹すれば、プロセッサ1110は、ディスプレイ部1132、ハプティック部1134及び音響出力部1136のうち、少なくとも1つを通じてユーザにエアロゾル生成装置1100が直ぐ終了するということを予告する。
【0192】
一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含む。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0193】
本実施形態に係わる技術分野において通常の知識を有する者であれば、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解するであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されねばならない。
【国際調査報告】