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特表2023-541587間欠受信の制御方法及び装置、端末と可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-03
(54)【発明の名称】間欠受信の制御方法及び装置、端末と可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/28 20180101AFI20230926BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230926BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20230926BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20230926BHJP
   H04L 1/1812 20230101ALI20230926BHJP
   H04L 1/1829 20230101ALI20230926BHJP
【FI】
H04W76/28
H04W28/04 110
H04W72/25
H04W92/18
H04L1/1812
H04L1/1829
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515561
(86)(22)【出願日】2021-09-15
(85)【翻訳文提出日】2023-04-13
(86)【国際出願番号】 CN2021118466
(87)【国際公開番号】W WO2022057819
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】202010997202.3
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.アンドロイド
2.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】梁 敬
(72)【発明者】
【氏名】楊 曉東
(72)【発明者】
【氏名】劉 佳敏
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014AA01
5K014DA02
5K014FA03
5K014FA11
5K067AA21
5K067AA43
5K067DD13
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067GG11
5K067HH28
(57)【要約】
本出願は、間欠受信の制御方法及び装置、端末と可読記憶媒体を開示し、通信技術分野に属する。ここで、この方法は、サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の端末が第一の操作を実行することであって、第一の操作は、第一の端末によるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、第一の端末によるデータパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含むことと、第一の端末は、第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することとを含む。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間欠受信の制御方法であって、
サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の端末が第一の操作を実行することを含むことであって、前記第一の操作は、前記第一の端末によるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、前記第一の端末によるデータパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記第一の端末が、第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することとを含む、間欠受信の制御方法。
【請求項2】
前記第一の端末が第一の操作を実行する前に、前記制御方法は、
前記第一の端末が第二の端末により送信されるサイドリンク制御情報SCIを受信することをさらに含み、
前記サイドリンク制御情報SCIは、
前記第一の端末がハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすることと、前記第一の端末が否定応答のみ情報確認モードを使用することと、前記第一の端末が肯定否定応答情報確認モードを使用することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末が前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKであることと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つ前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末が前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、且つ前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが否定応答NACKである場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACKである場合に、前記第一の端末が前記第一のタイマーを起動させないことと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つ前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項5】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末が前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKであることと、
前記第一のタイマーがタイムアウトする場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項6】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
データパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え、又はデコーディングに失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることを含み、
予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項7】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、前記第一の端末が前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーと第二のタイマーを起動させないことを決定することを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項8】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、前記第一の端末が前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることを決定することと、
前記第一のタイマーがタイムアウトする場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項9】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、データパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つ否定応答NACKであるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後、又は前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つ前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信しないことを決定した後に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つ前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項10】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
ハイブリッド自動再送要求HARQプログレスに対応するデータパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え、且つデコーディングに失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることを含み、
予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項11】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記サイドリンク制御情報SCIに基づいて前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求よりも小さいことを決定する場合に、前記第一の端末が前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信することを決定することと、
前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つ前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項12】
前記第一の操作は、前記第一の端末が物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したかどうかを決定することをさらに含み、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末が物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したことを決定する場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させることを含む、請求項1に記載の制御方法。
【請求項13】
前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCH送信の方式は、
リソース割り当ての基地局スケジューリングモードのリソースプール上で送信することと、
前記リソース割り当ての端末自律モードの配置許可又は動的許可上で送信することとのうちの一つを含む、請求項12に記載の制御方法。
【請求項14】
間欠受信の制御装置であって、
サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の操作を実行するための実行モジュールであって、前記第一の操作は、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、データパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含む実行モジュールと、
第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定するための決定モジュールとを含む、間欠受信の制御装置。
【請求項15】
第一の操作を実行する前に、第二の端末により送信されるサイドリンク制御情報SCIを受信するための受信モジュールをさらに含み、
前記サイドリンク制御情報SCIは、
ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすることと、否定応答のみ情報確認モードを使用することと、肯定否定応答情報確認モードを使用することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項14に記載の制御装置。
【請求項16】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第一の起動ユニットであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKである第一の起動ユニットと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第二の起動ユニットとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項17】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、且つ前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが否定応答NACKである場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第三の起動ユニットであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACKである場合に、前記第一のタイマーを起動させない第三の起動ユニットと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし且つデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第四の起動ユニットとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項18】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第五の起動ユニットであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKである第五の起動ユニットと、
前記第一のタイマーがタイムアウトする場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第六の起動ユニットとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項19】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
データパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え又はデコーディングに失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第七の起動ユニットを含み、
予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、前記第二のタイマーの運行期間において物理サイドリンク制御チャネルPSCCH又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項20】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーと第二のタイマーを起動させないことを決定するための第一の処理ユニットを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項21】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることを決定するための第二の処理ユニットと、
前記第一のタイマーがタイムアウトする場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第八の起動ユニットとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項22】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、データパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つ否定応答NACKであるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後、又はデータパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つ前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信しないことを決定した後に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第三の処理ユニットと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし且つデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第九の起動ユニットとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項23】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
ハイブリッド自動再送要求HARQプログレスに対応するデータパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超えており且つデコーディングに失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第十の起動ユニットを含み、
予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、前記第二のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項24】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを指示する場合に、前記決定モジュールは、
前記サイドリンク制御情報SCIに基づいて前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求よりも小さいことを決定する場合に、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信することを決定するための第四の処理ユニットと、
前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第十一の起動ユニットと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし且つデータパケットのデコーディングに失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第十二の起動ユニットとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項15に記載の制御装置。
【請求項25】
前記第一の操作は、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したかどうかを決定することをさらに含み、前記決定モジュールは、
物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したことを決定する場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるための第十三の起動ユニットを含む、請求項14に記載の制御装置。
【請求項26】
前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCH送信の方式は、
リソース割り当ての基地局スケジューリングモードのリソースプール上で送信することと、
前記リソース割り当ての端末自律モードの配置許可又は動的許可上で送信することとのうちの一つを含む、請求項25に記載の制御装置。
【請求項27】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載の間欠受信の制御方法のステップを実現する、端末。
【請求項28】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載の間欠受信の制御方法を実現する、可読記憶媒体。
【請求項29】
コンピュータプログラム製品であって、非揮発性の可読記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載の間欠受信の制御方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年9月21日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010997202.3の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的に間欠受信の制御方法及び装置、端末と可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の通信システムにおいて、間欠受信(Discontinuous Reception、DRX)を採用して省電力の目的を達成することが多く、そのためDRX状態にある端末は、制御チャネルを連続的にモニタリングする必要がない。しかしながら、現在のDRXメカニズムは、ネットワーク側機器と端末との間の上り下りリンクのみに用いられ、SideLink(サイドリンク)について、現在適合したDRX配置が存在していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、従来の技術ではDRXメカニズムがネットワーク側機器と端末との間の上り下りリンクのみに用いられ、DRX配置の応用シナリオが比較的に単一であることをもたらすという問題を解決できる間欠受信の制御方法及び装置、端末と可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、間欠受信の制御方法を提供し、この方法は、サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の端末が第一の操作を実行することであって、前記第一の操作は、前記第一の端末によるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、前記第一の端末によるデータパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含むことと、前記第一の端末が、第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することとを含む。
【0006】
第二の態様によれば、間欠受信の制御装置を提供し、この装置は、サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の操作を実行するための実行モジュールであって、前記第一の操作は、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、データパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含む実行モジュールと、第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定するための決定モジュールとを含む。
【0007】
第三の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0008】
第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0009】
第五の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0010】
第六の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品が非揮発性の可読記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例によって、サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の端末は、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況を決定するかどうかを決定すること及び/又は第一の端末がデータパケットをデコーディングする結果に基づき、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することができ、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを制御することによって、サイドリンク上の間欠受信DRXの制御を実現し、それによって従来の技術ではDRXメカニズムがネットワーク側機器と端末との間の上り下りリンクのみに用いられ、DRX配置の応用シナリオが比較的に単一であることをもたらすという問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の実施例の時間領域におけるDRX Cycle概略図である。
図3】本出願の実施例のDRXタイプの概略図である。
図4】本出願の実施例のCDRXオン持続時間の前のウェイクアップシグナリング時間フローを示す概略図である。
図5】本出願の実施例のSidelink概略図である。
図6】本出願の実施例における間欠受信の制御方法のフローチャートである。
図7】本出願の実施例における間欠受信の制御装置の構造概略図である。
図8】本出願の実施例を実現する通信機器の構造概略図である。
図9】本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0014】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0015】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、上記で言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0016】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよい。ここで、基地局は、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッティングポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らない。説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0017】
なお、本出願における関連用語を以下のように解釈する。
【0018】
一、RRC_IDLE状態でのDRX
ロングタームエボリューション(Long Time Evolution、LTE)又は5G通信システムにおいて、RRC_IDLE状態にあるUEは、予め配置される時間上で基地局により送信されるページング信号を検出する必要があり、ページング信号の検出プロセスは、以下の通りである。
【0019】
P-RNTI(Paging-RNTI)に対応する物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)をブラインド検出し、このPDCCHが検出できなければ、今回の検出の終了に入る。PDCCHの存在が検出できれば、このPDCCHにより指示される物理下りリンク共有チャネルPDSCH(Physical Downlink Shared Channel、物理下りリンク共有チャネル)をさらに検出し、検出できたPDSCHが本端末のページング信号ではなければ、検出を終了させ、そうでなければ、検出できたPDSCHは、本ユーザのページング信号である。
【0020】
RRC_IDLE状態での端末は、ページング信号を定期的に検出し、本端末に属するページング信号を受信する確率は、比較的に低く、毎回検出されたPDCCHとPDSCHの消費電力は、比較的に大きく、端末の省電力に有利ではない。
【0021】
二、RRC connected状態のDRX
DRXの目的は、省電力に用いられることであり、DRX状態にある端末は、制御チャネルを連続的にモニタリングする必要がない。しかしながら、端末が制御チャネルを長時間モニタリングしなければ、いったんデータが到着すると、データ伝送の遅延を増加させる。省電力と伝送遅延を両立させるために、端末がチャネルをモニタリングする時間の長さによって、5G MACは、DRX長周期とDRX短周期という二つのDRX周期に対応する。端末のデータ量が比較的に頻繁に達成し又は業務が遅延に比較的に敏感であることを予測すれば、ネットワークは、端末がDRX短周期を使用するように配置することができ、端末のデータ量が比較的に疎であり且つ遅延に敏感ではなければ、ネットワークは、端末がDRX長周期のみを使用するように配置することができる。端末がDRX長周期/DRX短周期の切り替えを行うことを容易にするために、DRX長周期がDRX短周期の整数倍であることを要求し、このように両方の持続モニタリング時間(onDuration)が揃うことを確保する。
【0022】
DRXメカニズムをサポートするために、基地局は、端末にDRX関連タイマーとパラメータを配置し、具体的に以下を含む。
【0023】
1)drx-LongCycleStartOffset:長いDRX周期の周期とオフセットを配置するために用いられ、周期とオフセットの単位は、ミリ秒である。
【0024】
2)drx-ShortCycle:短いDRX周期の周期とオフセットを配置するために用いられ、周期とオフセットの単位は、ミリ秒である。
【0025】
3)drx-ShortCycleTimer:端末が短いDRX周期を使用する時間長を制御するために用いられ、単位は、整数であり、端末が短いDRX周期に入ると、短周期の整数倍を維持する必要があると表す。
【0026】
4)drx-onDurationTimer:DRX持続モニタリングタイマーであって、このタイマーの運行期間において、端末は、ネットワークのPDCCH制御チャネルを持続してモニタリングする必要がある。ここで、このタイマー単位は、ミリ秒である。
【0027】
5)drx-SlotOffset:端末は、drx-onDurationTimerの遅延を起動させ、このパラメータによってDRX onDurationの開始時刻のサブフレーム起点に対するオフセット量を設定する。オフセット量は、1/32ミリ秒の整数倍である。
【0028】
6)drx-InactivityTimer:DRX非アクティブ化タイマーであって、このタイマーは、端末で上りリンク/下りリンクの新たなデータに対してPDCCHシグナリングをスケジューリングした後の一番目の符号を受信してから起動し、このタイマーの運行期間において、端末は、制御チャネルを持続してモニタリングする必要がある。このタイマーの単位は、ミリ秒である。
【0029】
7)drx-HARQ-RTT-TimerDL:下りリンクハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)往復時間((Round-Trip Time、RTT)タイマーであって、各下りリンクプログレスに基づいてメンテナンスされ、タイマーの長さは、HARQフィードバック時刻からこのプログレスに対するHARQ再送を受信するまでの最小の時間間隔である。下りリンクプログレスに対応するデータのデコーディングに成功していない場合に限って、端末は、このプログレスのHARQ NACKフィードバックの後の一番目の符号でこのタイマーを起動させる。現在端末ではdrx-HARQ-RTT-TimerDL及び/又はdrx-HARQ-RTT-TimerULのみが運行すれば、端末は、PDCCH制御チャネルをモニタリングする必要がない。このタイマー単位は、符号である。
【0030】
8)drx-HARQ-RTT-TimerUL:上りリンクHARQ RTTタイマーであって、各上りリンクプログレスに基づいてメンテナンスされ、このタイマーの長さは、PUSCH伝送時刻からこのプログレスに対するHARQ再送を受信するまでの最小の時間間隔である。上りリンクPUSCH伝送の後、端末は、この上りリンクプログレスに対する上りリンクHARQ RTTタイマーを起動させ、PUSCH伝送がPUSCH繰り返し(PUSCH repetition)を使用すれば、そうすると上りリンクHARQ RTTタイマーは、PUSCHが初回繰り返した後に起動する。これにより、基地局がPUSCHを事前に解析した後に、PUSCH繰り返し伝送を直ちに終止することができることを確保する。このタイマー単位は、符号である。
【0031】
9)drx-RetransmissionTimerDL:下りリンク再送タイマーであって、drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトした後の次の符号でこのタイマーを起動させる。このタイマーの運行期間において、端末は、ネットワークの制御チャネルをモニタリングし、このプログレスに対する下りリンクスケジューリング情報又は下りリンクconfigured grantを受信すれば、このタイマーを停止する。このタイマー単位は、スロット(time slot)である。
【0032】
10)drx-RetransmissionTimerUL:上りリンク再送タイマーであって、drx-HARQ-RTT-TimerULがタイムアウトした後の次の符号でこのタイマーを起動させる。このタイマーの運行期間において、端末は、ネットワークの制御チャネルをモニタリングし、このプログレスに対する上りリンクスケジューリング情報又は上りリンクconfigured grantを受信すれば、運行を停止し、ここで、このタイマー単位は、スロット(time slot)である。
【0033】
説明すべきこととして、上記は、従来DRXの基本メカニズムと関する関連パラメータであり、すべてのこれらのパラメータは、一セットのDRX配置を構成し、端末は、この配置に従って該当する間欠受信操作を行う。
【0034】
図2から分かるように、時間領域上で時間は、一つ一つの連続的なDRX Cycleに区分される。さらに、図3に示すように、DRXはさらに、二つの異なるタイプに分けられ、上記二つのDRXでPaging信号又はPDCCHをブラインド検出する消費電力をさらに節約するために、ウェイクアップ信号(Wake-Up Signal、WUS)とスリープ信号(省エネ信号/power saving signalと総称される)の概念を提案する。
【0035】
三、RRC_IDLE又はRRC_inactive状態の省エネ信号
idle状態での各paging周期において、PO(Paging Occasion)の前、基地局は、一つの省エネ信号をUEに伝送し、UEは、該当する時刻にこの省エネ信号を検出する。
【0036】
この省エネ信号がPO時刻のPDCCHを検出するようにUEに指示すれば、UEは、前記PDCCHを検出し、この省エネ信号がPO時刻のPDCCHを検出するようにUEに指示しなければ、端末は、前記PDCCHを検出しない。ここで、ウェイクアップ信号の検出は、Paging信号又はPDCCHのブラインド検出よりも複雑度が低く且つ省電力である。
【0037】
四、RRC_接続状態の省エネ信号
RRC_接続状態での各CDRX周期において、ondurationの前、又はondurationにおける開始時刻に、基地局は、一つの省エネ信号をUEに伝送し、UEは、該当する時刻にこの省エネ信号を検出する。
【0038】
ここで、この省エネ信号がondurationのPDCCHを検出するようにUEに指示すれば、UEは、前記PDCCHを検出し、この省エネ信号がondurationのPDCCHを検出するようにUEに指示しなければ、UEは、前記PDCCHを検出しない。なお、ウェイクアップ信号の検出は、Paging信号又はPDCCHのブラインド検出よりも複雑度が低く且つ省電力である。
【0039】
図4は、CDRXオン持続時間の前のウェイクアップシグナリング時間フローである。上記の省エネ信号は、PDCCHと類似している信号であってもよく、シーケンスに関連する信号、例えば、CSI-RS、又はOOK(on-off keying)信号であってもよい。
【0040】
五、Sidelink紹介
LTEシステムは、12番目のリリースバージョンからサイドリンク(sidelink)をサポートし始め、端末の間でネットワーク機器を介せず、データを直接伝送するために用いられ、図5に示すように、LTE Uplink/Downlink/Sidelinkである。
【0041】
LTE sidelinkの設計は、特定の公衆安全事務(例えば、火災場所又は地震などの災難場所での緊急通信)、又はビークルツーエブリシング(vehicle to everything、V2X)通信などに適用できる。ビークルツーエブリシング通信は、様々な業務、例えば、基本安全クラス通信、高級(自動)運転、編隊、センサ拡張などを含む。LTE sidelinkがブロードキャスト通信のみをサポートするため、主に基本安全類の通信に用いられ、他の遅延、信頼性などの面で厳密なQoS需要がある高級V2X業務は、NR sidelinkによってサポートされる。
【0042】
5G NRシステムは、LTEがサポートしない6GHz以上の作動周波数バンドに用いられてもよく、より大きい作動帯域幅をサポートするが、現在バージョンのNRシステムは、基地局と端末との間のインターフェースのみをサポートし、まだ端末の間に直接通信するSidelinkインターフェースをまだサポートしていない。
【0043】
六、Sidelinkの伝送形式
現在のSidelink伝送は、主にブロードキャスト(broadcast)、グループキャスト(groupcast)、ユニキャスト(unicast)の複数の伝送形式に分けられる。ユニキャストは、文字通りにone to oneの伝送である。グループキャストは、one to manyの伝送である。ブロードキャストもone to manyの伝送であるが、ブロードキャストは、UEが同一のグループに属する概念を有しない。
【0044】
七、現在Sidelinkユニキャストとグループキャスト通信は、物理層HARQフィードバックメカニズムをサポートする。
【0045】
1、リソース割り当てモードmode 1とmode 2
Sidelink UEのリソース割り当てモードは、合わせて以下のような二つの種類に分けられる。
【0046】
1)基地局スケジューリングモード(Mode 1):BS schedules SL resource(s) to be used by UE for SL transmission(s).ネットワーク側機器(基地局)により制御され且つ各UEにリソースを割り当てる。
【0047】
2)UE自律モード(Mode 2):UE determines, i.e. BS does not schedule, SL transmission resource(s) within SL resources configured by BS/network or pre-configured SL resources.各UEにより自律的にリソースを選択される。
【0048】
八、SidelinkグループキャストHARQフィードバック
SidelinkのHARQフィードバックは、PSFCHチャネル上で送受信される。現在二つのoption(又はtype)を定義し、一つ目は、複数のUEがPSFCHリソースを共有し、統一してPSFCH上でNACKを送信し又はフィードバックを送信しないことである。二つ目のoptionは、フィードバックを送信する必要があるUEごとに専用のPSFCHリソースを有し、その上でACK又はNACKを送信することができることである。一つ目のoption(type)について、UEがフィードバックを送信するかどうかは、UEの位置により決められ、UE位置が要求を満たしてからこそ、フィードバックメッセージを送信する必要がある。
【0049】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による間欠受信の制御方法を詳細に説明する。
【0050】
本出願の実施は、間欠受信の制御方法を提供し、図6は、本出願の実施例における間欠受信の制御方法のフローチャートである。この方法は、
サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の端末が第一の操作を実行するステップであって、第一の操作が第一の端末によるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、第一の端末によるデータパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含むステップS602と、
第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定するステップS604とを含む。
【0051】
本出願の実施例におけるステップS602とステップS604によって、サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の端末は、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況を決定するかどうかを決定すること及び/又は第一の端末がデータパケットをデコーディングする結果に基づき、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することができ、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを制御することによって、サイドリンク上の間欠受信DRXの制御を実現し、それによって従来の技術ではDRXメカニズムがネットワーク側機器と端末との間の上り下りリンクのみに用いられ、DRX配置の応用シナリオが比較的に単一になることをもたらすという問題を解決する。
【0052】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、ステップS602に係わる第一の端末が第一の操作を実行する前に、本出願の実施例における方法は、
第一の端末が第二の端末により送信されるサイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCI)を受信するステップS601をさらに含んでもよく、
ここで、SCIは、
第一の端末がHARQをイネーブル(HARQ enable)にすることと、第一の端末が否定応答のみ情報確認モード(negative-only acknowledgement)を使用することと、第一の端末が肯定否定応答情報確認モード(negative-positive acknowledgement)を使用することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0053】
説明すべきこととして、本出願の実施例の方法におけるステップは、Sidelink伝送におけるユニキャスト、グループキャスト及びブロードキャストの伝送方式に適用できる。本出願では、HARQ enableは、HARQフィードバックの使用を許容し又は許容しないことを指示するために用いられてもよい。この場合に具体的にHARQフィードバックを行うかどうかは端末に依存し、HARQ enableはさらに、HARQフィードバックを行う必要があるか又は必要がないかを指示するために用いられてもよい。この場合に第一の端末は、第二の端末にHARQ結果をフィードバックする必要がある。negative-only acknowledgementは、本出願の実施例では、さらにtype-1/option-1と称されてもよく、主に受信端末がデータパケットの受信又はデコーディングに成功する時、HARQフィードバックを送信せず、受信又はデコーディングに失敗する時、NACKを送信することを指す。なお、negative-only acknowledgementについて、受信端の端末(第一の端末)はさらに、SCIにおける情報に基づいて自体と送信端の端末(第二の端末)又は送信端の端末が位置するzoneとの間の距離を計算し、且つこの距離とSCIには指示される通信範囲と比較し、この距離が通信範囲以上である時、受信端の端末は、任意のHARQフィードバックを送信しなくてもよい。negative-positive acknowledgementについて、主に受信端の端末がデータパケットの受信又はデコーディングに成功する時、HARQフィードバックACKを送信し、受信又はデコーディングに失敗する時、NACKを送信することを指す。
【0054】
なお、本出願の実施例の選択的な実施の形態では、さらにネットワーク側配置によって、HARQをイネーブルにすること及びどのフィードバック方式(negative-only acknowledgement又はnegative-positive acknowledgement)を使用するかが指示されることを実現してもよい。
【0055】
以下では、SCIの指示、及び端末によるデータに対するデコーディングとHARQのフィードバック状況を結び付けながら、本出願を詳細に説明する。
【0056】
選択的な実施の形態1:SCIが、HARQをイネーブルにすること及び/又はnegative-positive acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願の実施例におけるステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
第一の端末が第二の端末にHARQフィードバックを送信した後に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるステップであって、HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKであるステップS604-11と、
第一のタイマーがタイムアウトし、且つ第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるステップS604-12とをさらに含んでもよく、
ここで、第一のタイマーの運行期間において、第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)及び/又は物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH)をモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0057】
以上のことからわかるように、上記ステップS604-11とステップS604-12によって、第一のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングすることによって、Sidelink上での伝送の間欠受信を実現し、省電力の効果を達成する。
【0058】
説明すべきこととして、本出願の実施例における第一のタイマーは、具体的な応用シナリオにおいてdrx-HARQ-RTT-TimerSLであってもよい。本出願の実施例における第二のタイマーは、具体的な応用シナリオにおいてdrx-RetransmissionTimerSLであってもよい。無論、上記第一のタイマーと第二のタイマーは、説明するための例に過ぎず、上記機能を実現することができる他のタイマーも本出願の保護範囲内に属する。
【0059】
なお、本出願の実施例に係わるタイマーの運行時間長は、プロトコルにより約定され、基地局により配置され又は相手UEにより配置されてもよい。さらに、具体的な応用シナリオにおいて、第一のタイマーについて、時間長の具体的な数値は、端末が前記HARQフィードバックを送信してからHARQ再送を受信するまでの間隔時間長を参照する可能性がある。
【0060】
上記選択的な実施の形態1は、具体的な応用シナリオにおいて、
第二の端末がsidelinkデータを第一の端末に送信するステップS11と、
HARQ enableが指示され、且つnegative-positive acknowledgementを使用することが指示されたSCIに対応するデータを第一の端末が送信するステップS12と、
第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗するかによって、HARQフィードバックをUE1に送信し、且つフィードバックを送信した後にdrx-HARQ-RTT-TimerSLを起動させるステップS13と、
drx-HARQ-RTT-TimerSLがタイムアウトし、第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功し、依然としてdrx-RetransmissionTimerSLを起動させるステップS14とを含んでもよい。
【0061】
選択的な実施の形態2:SCIが、HARQをイネーブルにすること及び/又はnegative-positive acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願の実施例におけるステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
第一の端末が第二の端末にHARQフィードバックを送信した後に、且つHARQフィードバックがNACKである場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるステップであって、HARQフィードバックがACKである場合に、第一の端末が第一のタイマーを起動させないステップS604-21と、
第一のタイマーがタイムアウトし、且つ第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるステップS604-22とをさらに含んでもよく、
ここで、第一のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0062】
上記ステップS604-21とステップS604-22から分かるように、HARQフィードバックがNACKである場合に、第一の端末は、第一のタイマーを起動させ、第一のタイマーがタイムアウトする場合に、第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗するかにかかわらず、第二のタイマーを起動させ、それによってSidelink上での伝送の間欠受信を実現し、省電力の効果を達成する。
【0063】
上記選択的な実施の形態2は、具体的な応用シナリオにおいて、
第二の端末がsidelinkデータを第一の端末に送信するステップであって、送信データに対応するSCIにはHARQ enableが指示され、且つnegative-positive acknowledgementを使用することが指示されたステップS21と、
第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗するかによって、HARQフィードバックを第二の端末に送信し、且つフィードバックを送信した後にdrx-HARQ-RTT-TimerSLを起動させるステップS22と、
drx-HARQ-RTT-TimerSLがタイムアウトする場合に、第一の端末がデータパケットのデコーディングに失敗すれば、drx-RetransmissionTimerSLを起動させるステップS23とであってもよい。
【0064】
選択的な実施の形態3:SCIが、HARQをイネーブルにすること及び/又はnegative-positive acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願の実施例におけるステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
第一の端末が第二の端末にHARQフィードバックを送信した後に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるステップであって、HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKであるステップS604-31と、
第一のタイマーがタイムアウトする場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるステップS604-32とをさらに含んでもよく、
ここで、第一のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0065】
上記ステップS604-31とステップS604-32によって、HARQフィードバックがACKであるかNACKであるかにかかわらず、第一の端末は第一のタイマーを起動させ、第一のタイマーがタイムアウトする場合に、第一の端末は、第二のタイマーを起動させ、つまり、第一のタイマーがタイムアウトする場合に第二のタイマーを起動させ、それによって第一の端末は、時間を区切ってPSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングすることによって、Sidelink上の間欠受信を実現し、省電力の効果を達成することができる。
【0066】
選択的な実施の形態4:SCIが、HARQをイネーブルにすること及び/又はnegative-positive acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願のステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
データパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え、又はデコーディングに失敗した場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるステップS604-41をさらに含んでもよく、
ここで、予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH又はPSSCHをモニタリングする。
【0067】
以上のことから分かるように、本出願の実施例におけるステップS604-41によって、第一の端末がデータパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え、且つデコーディングに失敗するだけで第二のタイマーを起動させ、即ちこの第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングすることによって、Sidelinkの間欠受信を実現し、省電力の目的を達成する。
【0068】
選択的な実施の形態5:SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願の実施例におけるステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、第一の端末がHARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーと第二のタイマーを起動させないことを決定するステップS604-51をさらに含んでもよく、
ここで、第一のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0069】
上記選択的な実施の形態5は、具体的な応用シナリオにおいて、
第二の端末がsidelinkデータを第一の端末に送信するステップであって、送信データに対応するSCIにはHARQ enableが指示され、且つnegative-only acknowledgementを使用することが指示されたステップS31と、
第一の端末が受信されたSCIにおける情報、例えば、zoneに関連する情報などに基づき、自体と第二の端末との間の距離(例えば、第二の端末の位置とSCIには指示される最近のZoneの中心位置との間の距離を計算することによって)が通信範囲要求よりも大きいことを計算するステップS32と、
第一の端末がNACKを送信せず、drx-HARQ-RTT-TimerSLとdrx-RetransmissionTimerSLを起動させないステップS33とを含んでもよい。
【0070】
上記ステップS604-51によって、第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、第一の端末は、HARQフィードバックを送信せず、第一のタイマーと第二のタイマーを起動させない。
【0071】
選択的な実施の形態6:SCIが、HARQをイネーブルにすること及びnegative-only acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願の実施例におけるステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、データパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つNACKであるHARQフィードバックを送信した後、又は前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つHARQフィードバックを送信しないことを決定した後に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるステップS604-61と、
第一のタイマーがタイムアウトする場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるステップS604-62とをさらに含んでもよく、
ここで、第一のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0072】
上記ステップS604-61とステップS604-62によって、negative-only acknowledgementを使用する場合に、第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であっても、データパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つNACKであるHARQフィードバックを送信した後、又は前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つHARQフィードバックを送信しなかった後に、第一の端末は、第一のタイマーを起動させることができ、且つ第一のタイマーがタイムアウトする場合に第二のタイマーを起動させる。つまり、第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上である場合にも、第一のタイマーと第二のタイマーを起動させることができ、Sidelinkの間欠受信を実現し、Sidelink伝送プロセスにおいて省電力可能な効果を達成する。
【0073】
上記選択的な実施の形態は、具体的な応用シナリオにおいて、
第二の端末がsidelinkデータを第一の端末に送信するステップであって、送信データに対応するSCIにはHARQ enableが指示され、且つnegative-only acknowledgementを使用することが指示されたステップS41と、
第一の端末が受信されたSCIにおける情報、例えば、zoneに関連する情報などに基づき、自体と第二の端末との間の距離(例えば、第二の端末の位置とSCIには指示される最近のZoneの中心位置との間の距離を計算することによって)が通信範囲要求よりも大きいことを計算するステップS42と、
第一の端末がNACKを送信しないが、依然としてdrx-HARQ-RTT-TimerSLを起動させるステップS43と、
drx-HARQ-RTT-TimerSLがタイムアウトする場合に、第一の端末がdrx-RetransmissionTimerSLを起動させるステップS44とであってもよい。
【0074】
以上のことからわかるように、上記ステップS21からステップS24によって、第一の端末は、HARQフィードバックを行わないが、他のグループキャスト端末は、HARQフィードバックを行う可能性があり、依然としてdrx-RetransmissionTimerSLを起動させて他の端末の再送、又は他の端末のスケジューリングや新規送信を待ってもよい。
【0075】
選択的な実施の形態7:SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願の実施例におけるステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、第一の端末がHARQフィードバックをフィードバックせず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることを決定するステップS604-71と、
第一のタイマーがタイムアウトし、且つ第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるステップS604-72とをさらに含んでもよく、
ここで、第一のタイマーの運行期間、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0076】
上記ステップS604-71とステップS604-72によって、negative-only acknowledgementを使用する場合に、第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であっても、第一の端末は、HARQフィードバックを送信せず、第一の端末は、第一のタイマーを起動させることができ、且つ第一のタイマーがタイムアウトする場合に、第一の端末は、データのデコーディングに失敗しても第二のタイマーを起動させることができる。つまり、第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上である場合にも、第一のタイマーと第二のタイマーを起動させることができ、Sidelinkの間欠受信を実現し、Sidelink伝送プロセスにおいて省電力可能な効果を達成する。
【0077】
上記選択的な実施の形態7について、具体的な応用シナリオにおけるステップは、
第二の端末がsidelinkデータを第一の端末に送信するステップであって、送信データに対応するSCIにはHARQ enableが指示され、且つnegative-only acknowledgementを使用することが指示されたステップS51と、
第一の端末が受信されたSCIにおける情報、例えば、zoneに関連する情報などに基づき、自体と第二の端末との間の距離(例えば、第二の端末の位置とSCIには指示される最近のZoneの中心位置との間の距離を計算することによって)が通信範囲要求よりも大きいことを計算するステップS52と、
第一の端末がNACKを送信しないが、依然としてdrx-HARQ-RTT-TimerSLを起動させるステップS53と、
drx-HARQ-RTT-TimerSLがタイムアウトする場合に、第一の端末がHARQ processに対応するデータパケットのデコーディング状況に基づき、デコーディングに失敗する時、drx-RetransmissionTimerSLを起動させるステップS54とであってもよい。
【0078】
選択的な実施の形態8:SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願の実施例のステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
HARQプログレスに対応するデータパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え、且つデコーディングに失敗した場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるステップS604-81をさらに含んでもよく、
ここで、予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH又はPSSCHをモニタリングする。
【0079】
以上のことからわかるように、本出願の実施例におけるステップS604-81によって、第一の端末がデータパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え、且つデコーディングに失敗するだけで第二のタイマーを起動させる。即ちこの第二のタイマーの運行期間において、PSCCH又はPSSCHをモニタリングすることによって、Sidelinkの間欠受信を実現し、省電力の目的を達成する。
【0080】
選択的な実施の形態9:SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを第一の端末に指示する場合に、本出願の実施例におけるステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、
SCIに基づいて第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求よりも小さいことを決定する場合に、第一の端末がHARQフィードバックを送信することを決定するステップS604-91と、
HARQフィードバックを送信した後に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるステップS604-92と、
第一のタイマーがタイムアウトし、且つ第一の端末がデータパケットのデコーディングに失敗した場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるステップS604-93とをさらに含んでもよく、
ここで、第一のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、第一の端末は、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0081】
上記ステップS604-91からステップS604-93によって、negative-only acknowledgementを使用する場合に、第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求よりも小さくても、第一の端末は、HARQフィードバックを送信することを決定し、HARQを送信した後に、第一の端末は、第一のタイマーを起動させ、且つ第一のタイマーがタイムアウトする場合に、第一の端末は、データのデコーディングに失敗しても第二のタイマーを起動させることができる。つまり、第一の端末と第二の端末との間の距離が通信範囲要求よりも小さい場合にも、第一のタイマーと第二のタイマーを起動させることができ、Sidelinkの間欠受信を実現し、Sidelink伝送プロセスにおいて省電力可能な効果を達成する。
【0082】
上記選択的な実施の形態9は、具体的な応用シナリオにおいて、
第二の端末がsidelinkデータを第一の端末に送信するステップであって、送信データに対応するSCIにはHARQ enableが指示され、且つnegative-only acknowledgementを使用することが指示されたステップS61と、
第一の端末が受信されたSCIにおける情報、例えば、zoneに関連する情報などに基づき、自体とUE2との間の距離(例えば、UE2の位置とSCIには指示される最近のZoneの中心位置との間の距離を計算することによって)が通信範囲要求以下であることを計算するステップS62と、
第一の端末がデータパケットのデコーディングに失敗し、NACKを送信し、且つdrx-HARQ-RTT-TimerSLを起動させるステップS63と、
drx-HARQ-RTT-TimerSLがタイムアウトする場合に、第一の端末がdrx-RetransmissionTimerSLを起動させるステップS64とであってもよい。
【0083】
上記選択的な実施の形態1から9によって分かるように、drx-RetransmissionTimerSLについて、以下のような条件の少なくとも一つを満たす時、drx-RetransmissionTimerSLを起動させるものであってもよい。
【0084】
1)drx-HARQ-RTT-TimerSLがタイムアウトし、
2)HARQ processに対応するデータのデコーディングに成功せず、
3)SCIにはnegative-positive acknowledgementが指示され、且つHARQ processに対応するデータのデコーディングに成功する。
【0085】
選択的に、本出願の実施例における第一の操作は、第一の端末が物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したかどうかを決定することをさらに含んでもよく、これに基づき、本出願の実施例におけるステップS604に係わる第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する方式は、第一の端末が物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したことを決定する場合に、第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させることをさらに含んでもよい。
【0086】
ここで、PSSCH送信の方式は、リソース割り当ての基地局スケジューリングモード(上記mode-2に対応する)のリソースプール上で送信することと、リソース割り当ての端末自律モード(上記mode-1に対応する)の配置許可(configured grant)又は動的許可(dynamic grant)上で送信することとのうちの一つを含む。
【0087】
説明すべきこととして、本出願の実施例による間欠受信の制御方法について、実行本体は、間欠受信の制御装置であってもよく、又は、この間欠受信の制御装置における間欠受信の方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、間欠受信の制御装置が間欠受信の制御方法を実行することを例にし、本出願の実施例による間欠受信の制御装置を説明する。
【0088】
図7は、本出願の実施例における間欠受信の制御装置の構造概略図であり、この装置は、
サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の操作を実行するための実行モジュール72であって、第一の操作は、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、データパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含む実行モジュール72と、
第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定するための決定モジュール74とを含む。
【0089】
選択的に、本出願の実施例における装置は、第一の操作を実行する前に、第二の端末により送信されるサイドリンク制御情報SCIを受信するための受信モジュールをさらに含んでもよく、
ここで、SCIは、HARQをイネーブルにすることと、否定応答のみ情報確認モード(negative-only acknowledgement)を使用することと、肯定否定応答情報確認モード(negative-positive acknowledgement)を使用することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0090】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること及び/又はnegative-positive acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュール74は、第二の端末にHARQフィードバックを送信した後に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第一の起動ユニットであって、HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKである第一の起動ユニットと、第一のタイマーがタイムアウトし、且つデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第二の起動ユニットとをさらに含んでもよく、
ここで、第一のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0091】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること及び/又はnegative-positive acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュール74は、第二の端末にHARQフィードバックを送信した後に、且つHARQフィードバックがNACKである場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第三の起動ユニットであって、HARQフィードバックがACKである場合に、第一のタイマーを起動させない第三の起動ユニットと、第一のタイマーがタイムアウトし且つデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第四の起動ユニットとをさらに含んでもよく、ここで、第一のタイマーの運行期間において、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH又はPSSCHをモニタリングする。
【0092】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること及び/又はnegative-positive acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュールは、第二の端末にHARQフィードバックを送信した後に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第五の起動ユニットであって、HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKである第五の起動ユニットと、第一のタイマーがタイムアウトする場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第六の起動ユニットとをさらに含んでもよく、ここで、第一のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0093】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること及び/又はnegative-positive acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュール74は、データパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え又はデコーディングに失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第七の起動ユニットをさらに含んでもよく、ここで、予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0094】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュール74は、第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、HARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーと第二のタイマーを起動させないことを決定するための第一の処理ユニットをさらに含んでもよい。ここで、第一のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0095】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュール74は、前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、前記HARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることを決定するための第二の処理ユニットと、第一のタイマーがタイムアウトする場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第八の起動ユニットとをさらに含んでもよい。ここで、第一のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0096】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュール74は、前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、データパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つNACKであるHARQフィードバックを送信した後、又はデータパケットのデコーディングに成功又は失敗し且つ前記HARQフィードバックを送信しないことを決定した後に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第三の処理ユニットと、第一のタイマーがタイムアウトし且つデータパケットのデコーディングに成功又は失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第九の起動ユニットとをさらに含んでもよく、ここで、第一のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0097】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュール74は、HARQプログレスに対応するデータパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超えており且つデコーディングに失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第十の起動ユニットをさらに含んでもよい。ここで、予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0098】
選択的に、SCIが、HARQをイネーブルにすること、及びnegative-only acknowledgementを使用することを指示する場合に、本出願の実施例における決定モジュール74は、SCIに基づいて第二の端末との間の距離が通信範囲要求よりも小さいことを決定する場合に、HARQフィードバックを送信することを決定するための第四の処理ユニットと、HARQフィードバックを送信した後に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させるための第十一の起動ユニットと、第一のタイマーがタイムアウトし且つデータパケットのデコーディングに失敗した場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させるための第十二の起動ユニットとをさらに含んでもよい。ここで、第一のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングせず、第二のタイマーの運行期間において、PSCCH及び/又はPSSCHをモニタリングする。
【0099】
選択的に、本出願の実施例における第一の操作は、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したかどうかを決定することをさらに含む。これに基づき、本出願の実施例における決定モジュール74は、物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したことを決定する場合に、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるための第十三の起動ユニットをさらに含んでもよい。
【0100】
選択的に、PSSCH送信の方式は、リソース割り当ての基地局スケジューリングモードのリソースプール上で送信することと、リソース割り当ての端末自律モードの配置許可又は動的許可上で送信することとのうちの一つを含む。
【0101】
本出願の実施例における装置によって、サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況を決定するかどうかを決定すること及び/又はデータパケットをデコーディングする結果に基づき、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することができ、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを制御することによって、サイドリンク上の間欠受信DRXの制御を実現し、それによって従来の技術ではDRXメカニズムがネットワーク側機器と端末との間の上り下りリンクのみに用いられ、DRX配置の応用シナリオが比較的に単一であることをもたらすという問題を解決する。
【0102】
本出願の実施例における間欠受信の制御装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0103】
本出願の実施例における間欠受信の制御装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0104】
本出願の実施例による間欠受信の制御装置は、図6の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0105】
選択的に、図8に示すように、本出願の実施例は、通信機器800をさらに提供し、プロセッサ801と、メモリ802と、メモリ802に記憶されており、且つ前記プロセッサ801上で運行できるプログラム又は命令とを含む。例えばこの通信機器800が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ801により実行される時、上記間欠受信の制御方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器800がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ801により実行される時、上記間欠受信の制御方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0106】
図9は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0107】
この端末900は、無線周波数ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インターフェースユニット908、メモリ909、及びプロセッサ910などの部材を含むが、それらに限らない。
【0108】
当業者であれば理解できるように、端末900は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ910にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図9に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図9に示すものより多く又はより少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0109】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット904は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)9041とマイクロホン9042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ9041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット906は、表示パネル9061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル9061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット907は、タッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル9071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器9072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0110】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット901は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ910に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット901は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0111】
メモリ909は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ909は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0112】
プロセッサ910は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ910は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ910に統合されなくてもよい。
【0113】
ここで、プロセッサ910は、サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の操作を実行するために用いられ、ここで、前記第一の操作は、前記端末900によるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、前記端末900によるデータパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含み、且つ第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定する。
【0114】
本出願の実施例における端末によって、サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況を決定するかどうかを決定すること及び/又はデータパケットをデコーディングする結果に基づき、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することができ、サイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを制御することによって、サイドリンク上の間欠受信DRXの制御を実現し、それによって従来の技術ではDRXメカニズムがネットワーク側機器と端末との間の上り下りリンクのみに用いられ、DRX配置の応用シナリオが比較的に単一であることをもたらすという問題を解決する。
【0115】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記間欠受信の制御方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0116】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0117】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記間欠受信の制御方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0118】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0119】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は記述された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよい。例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0120】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0121】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-04-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
一、RRC_IDLE状態でのDRX
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)又は5G通信システムにおいて、RRC_IDLE状態にあるUEは、予め配置される時間上で基地局により送信されるページング信号を検出する必要があり、ページング信号の検出プロセスは、以下の通りである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間欠受信の制御方法であって、
サイドリンクに基づく伝送プロセスにおいて、第一の端末が第一の操作を実行することを含むことであって、前記第一の操作は、前記第一の端末によるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックの送信状況の決定と、前記第一の端末によるデータパケットのデコーディングとのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記第一の端末が、第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することとを含む、間欠受信の制御方法。
【請求項2】
前記第一の端末が第一の操作を実行する前に、前記制御方法は、
前記第一の端末が第二の端末により送信されるサイドリンク制御情報SCIを受信することをさらに含み、
前記サイドリンク制御情報SCIは、
前記第一の端末がハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすることと、前記第一の端末が否定応答のみ情報確認モードを使用することと、前記第一の端末が肯定否定応答情報確認モードを使用することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末が前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKであることと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つ前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功し又は失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末が前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、且つ前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが否定応答NACKである場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACKである場合に、前記第一の端末が前記第一のタイマーを起動させないことと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つ前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功し又は失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項5】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末が前記第二の端末にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることであって、前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックが肯定応答ACK又は否定応答NACKであることと、
前記第一のタイマーがタイムアウトする場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項6】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び/又は前記肯定否定応答情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
データパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え、又はデコーディングに失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることを含み、
予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項7】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、前記第一の端末が前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーと第二のタイマーを起動させないことを決定することを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項8】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、前記第一の端末が前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信せず、且つサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることを決定することと、
前記第一のタイマーがタイムアウトする場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項9】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求以上であることを決定する場合に、データパケットのデコーディングに成功し又は失敗し且つ否定応答NACKであるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後、又は前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功し又は失敗し且つ前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信しないことを決定した後に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つ前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに成功し又は失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項10】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
ハイブリッド自動再送要求HARQプログレスに対応するデータパケットをデコーディングする時間長が予め設定される時間長を超え、且つデコーディングに失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることを含み、
予め設定される時間長は、第三のタイマーの運行時間長と、プロトコルにより約定される時間長と、ネットワーク側機器により配置される時間長とのうちの少なくとも一つを含み、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項11】
前記サイドリンク制御情報SCIが、ハイブリッド自動再送要求HARQをイネーブルにすること及び前記否定応答のみ情報確認モードを使用することを前記第一の端末に指示する場合に、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記サイドリンク制御情報SCIに基づいて前記第一の端末と前記第二の端末との間の距離が通信範囲要求よりも小さいことを決定する場合に、前記第一の端末が前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信することを決定することと、
前記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックを送信した後に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第一のタイマーを起動させることと、
前記第一のタイマーがタイムアウトし、且つ前記第一の端末がデータパケットのデコーディングに失敗した場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーのうちの第二のタイマーを起動させることとを含み、
前記第一のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングせず、前記第二のタイマーの運行期間において、前記第一の端末は、前記物理サイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又は前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCHをモニタリングする、請求項2に記載の制御方法。
【請求項12】
前記第一の操作は、前記第一の端末が物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したかどうかを決定することをさらに含み、前記第一の端末が第一の操作の実行結果に基づいてサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させるかどうかを決定することは、
前記第一の端末が物理サイドリンク共有チャネルPSSCHの送信をすでに実行したことを決定する場合に、前記第一の端末がサイドリンク間欠受信の制御に用いられるタイマーを起動させることを含む、請求項1に記載の制御方法。
【請求項13】
前記物理サイドリンク共有チャネルPSSCH送信の方式は、
リソース割り当ての基地局スケジューリングモードのリソースプール上で送信することと、
前記リソース割り当ての端末自律モードの配置許可又は動的許可上で送信することとのうちの一つを含む、請求項12に記載の制御方法。
【請求項14】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載の間欠受信の制御方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載の間欠受信の制御方法を実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】