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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-03
(54)【発明の名称】測位測定および報告の構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20230926BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20230926BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W24/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023516112
(86)(22)【出願日】2021-09-10
(85)【翻訳文提出日】2023-04-11
(86)【国際出願番号】 IB2021058261
(87)【国際公開番号】W WO2022054001
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】63/076,575
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/076,683
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.JAVA
3.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ロビン・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】アンキト・バムリ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンデル・ヨハン・マリア・ゴリチェク・エドラー・フォン・エルブヴァルト
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ54
(57)【要約】
測位構成および報告を構成するための装置、方法、およびシステムが開示される。モバイル通信ネットワーク内の1つの装置(1000)は、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を受信(1205)するトランシーバ(1025)を含む。装置(1000)は、測位構成の受信に応答して、測位処理タイムラインに従ってUEのための少なくとも1つの測位測定を実行(1210)する(1005)を含む。トランシーバ(1025)は、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内の少なくとも1つの測位測定で実行された測定タイムラインとを含む測位測定報告をUEからモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信(1215)する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(「UE」)装置であって、
モバイルワイヤレス通信ネットワークから、前記UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を受信するトランシーバであって、前記測位構成は、測定の実行を開始する時間を定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で取られるべき測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従って前記UEに対する要求された位置関連測定を測定および処理するためのウィンドウ期間を含む、トランシーバと、
前記測位構成を受信したことに応答して、前記測位処理タイムラインに従って前記UEのための少なくとも1つの測位測定を実行するプロセッサとを備え、
前記トランシーバは、前記少なくとも1つの測位測定と、前記構成された時間ウィンドウ内の前記少なくとも1つの測位測定の実行された測定タイムラインとを含む測位測定報告を、前記UEから前記モバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する、装置。
【請求項2】
複数の構成タイムラインと測定および処理タイムラインのうちの1つが前記UEのために構成され、基準信号受信電力(「RSRP」)、基準信号時間差(「RSTD」)、および複数の測定および処理タイムラインのそれぞれにおけるUE Rx-Tx測位測定の少なくとも1つに対するレイテンシが、前記モバイルワイヤレス通信ネットワークに報告される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記レイテンシは、
同時に実行される測位測定に応じた単一の値と、
順次実行される測位測定に応じた複数の値と
を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記トランシーバは、ロングターム・エボリューション・プロトコル・測位(「LPP」)セッション中に、前記モバイルワイヤレス通信ネットワークから測位のための事前構成された支援データを受信するとともに、前記トランシーバがLPP Request Location Informationメッセージを受信したことに応答して、前記事前構成された支援データについて測定および処理を実行する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記トランシーバは、ブロードキャスト信号を介して前記モバイルワイヤレス通信ネットワークから前記測位構成を受信し、前記測位構成は、同じ能力を有する複数のUEのために設計される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記トランシーバは、UE固有の専用信号を介して前記モバイルワイヤレス通信ネットワークから前記測位構成を受信し、前記UE固有の専用信号は、LPP Request Location Informationメッセージを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記トランシーバは、
UEに記憶された以前のDL-PRS物理層構成がない、
既存のDL-PRS構成が古い、および
既存のDL-PRS構成が精度要件を満たしていない
のうちの少なくとも1つに応じて、ダウンリンク-PRS(「DL-PRS」)支援データを受信するために、前記モバイルワイヤレス通信ネットワークにオンデマンド要求を送信する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記測位構成は、前記測位処理タイムラインのために前記UEによって適用される測定ギャップ構成のセットをさらに含み、前記測定ギャップ構成は、前記測位処理タイムラインのための測定ギャップ長および測定ギャップ反復期間を定義する、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
測定ギャップ構成の前記セットは、前記モバイルワイヤレス通信ネットワークからのシグナリングを介して前記UEにおいて事前に構成され得る、請求項8に装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、UE PRS処理ユニット(「PPU」)に従ってPRS測定および報告を処理し、前記UE PPUは、所与のシンボルに対して前記UEがサポートできるいくつかのPPUを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記UEの能力に基づいて、前記プロセッサは、他の測位測定値に関して同じPRSシンボルの並列処理を実行する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記モバイルワイヤレス通信ネットワークは、基地局および位置管理機能のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を受信するステップであって、前記測位構成は、測定の実行を開始する時間を定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で取られるべき測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従って前記UEに対する要求された位置関連測定を測定および処理するためのウィンドウ期間を含む、ステップと、
前記測位構成を受信したことに応答して前記測位処理タイムラインに従って前記UEのための少なくとも1つの測位測定を実行するステップと、
前記少なくとも1つの測位測定と、前記構成された時間ウィンドウ内の前記少なくとも1つの測位測定の実行された測定タイムラインとを含む測位測定報告を、前記UEから前記モバイルワイヤレス通信ネットワークに送信するステップと
を備える、方法。
【請求項14】
トランシーバを備えるネットワーク装置であって、
前記トランシーバが、
ユーザ機器(「UE」)デバイスに、前記UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を送信し、前記測位構成は、測定の実行を開始する時間を定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で取られるべき測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従って前記UEに対する要求された位置関連測定を測定および処理するためのウィンドウ期間を含み、
少なくとも1つの測位測定と、前記構成された時間ウィンドウ内で実行された前記少なくとも1つの測位測定の測定タイムラインとを含む測位測定報告を、前記UEデバイスから受信する、ネットワーク装置。
【請求項15】
前記測位構成タイムラインが、支援データの構成、測定、処理、および前記UEの位置推定の計算に関連する異なる個々のタイムラインの関数として決定される、請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、Robin Thoma等が2020年9月10日に出願した「UE PROCESSING ENHANCEMENTS FOR POSITIONING」と題する米国仮特許出願63/076,683と、Robin Thoma等が2020年9月10日に出願した「UE REPORTING ENHANCEMENTS FOR POSITIONING」と題する米国仮特許出願63/076,575の利益を主張する。
【0002】
本明細書に開示される主題は、概してワイヤレス通信に関し、より詳細には、測位測定および報告を構成することに関する。
【背景技術】
【0003】
一定のワイヤレス通信システムでは、3GPP(登録商標)ニューラジオ(「NR」)技術を使用した無線アクセス技術(「RAT」)依存の測位が、仕様においてサポートされる。仕様では、精度、レイテンシ、信頼性の測位要件を含む、測位測定および報告の一定の要件を定義する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
測位測定および報告を構成するプロシージャが開示される。プロシージャは、装置、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品によって実施され得る。
【0005】
1つの実施形態では、装置は、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を受信するトランシーバを含む。測位構成は、測定の実行を開始する時間を定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で取られるべき測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従ってUEに対する要求された位置関連測定を測定および処理するためのウィンドウ期間を含む。
【0006】
1つの実施形態では、測位構成を受信したことに応答して、測位処理タイムラインに従ってUEのための少なくとも1つの測位測定を実行するプロセッサを含む。いくつかの実施形態では、トランシーバは、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内の少なくとも1つの測位測定の実行された測定タイムラインとを含む測位測定報告を、UEからモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する。
【0007】
1つの実施形態では、別の装置は、ユーザ機器(「UE」)デバイスに、UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を送信するトランシーバを含む。1つの実施形態では、測位構成は、測定の実行を開始する時間を定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で取られるべき測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従ってUEに対する要求された位置関連測定を測定および処理するためのウィンドウ期間を含む。1つの実施形態では、トランシーバは、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内で実行された少なくとも1つの測位測定の測定タイムラインとを含む測位測定報告を、UEデバイスから受信する。
【0008】
1つの実施形態では、別の装置は、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための、測位レイテンシバジェットおよび測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに関連付けられた基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成のグラント構成を受信する。いくつかの実施形態では、装置は、測位処理タイムラインに従って、UEのための少なくとも1つの測位測定を実行し、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を生成するプロセッサを含む。いくつかの実施形態では、トランシーバは、測位レイテンシバジェットおよび測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つにおける測位関連基準信号測定値の利用可能性に基づいて、UL構成のグラント構成を使用して測位測定報告をモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する。
【0009】
1つの実施形態では、別の装置は、測位レイテンシバジェットおよび測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに関連付けられた基準に基づくアップリンク(「UL」)構成のグラント構成を、ユーザ機器(「UE」)デバイスに送信し、測位レイテンシバジェットおよび測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つにおける測位関連基準信号測定値の利用可能性に基づくUL構成のグラント構成を使用して、測位測定報告をUEデバイスから受信するトランシーバを含む。
【0010】
上記で手短に説明した実施形態のより多くの特定の説明が、添付図面に図示される特定の実施形態への参照によって与えられる。これらの図面が一部の実施形態しか示さず、したがって、範囲の限定であるものと見なされないことを理解しながら、添付図面の使用を通じて追加の特殊性および詳細とともに本実施形態が記載および説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】測位測定および報告を構成するためのワイヤレス通信システムの1つの実施形態を示す概略ブロック図である。
図2】5Gニューラジオ(「NR」)プロトコルスタックの1つの実施形態を示すブロック図である。
図3】NRビームベース測位の1つの実施形態を示す図である。
図4】DL-TDOAfデータの1つの実施形態を示す図である。
図5】DL-TDOA測定報告の1つの実施形態を示す図である。
図6】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するためのUE支援測位の1つの実施形態を示す図である。
図7】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するためのUEベースの測位の1つの実施形態を示す図である。
図8】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するためのMG構成を用いたUE測位処理タイムラインの1つの実施形態を示す図である。
図9】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するためのUL CGに基づく動的な測位測定報告の1つの実施形態を示す図である。
図10】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するために使用され得るユーザ機器装置の1つの実施形態を示すブロック図である。
図11】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するために使用され得るネットワーク機器装置の1つの実施形態を示すブロック図である。
図12】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するための第1の方法の1つの実施形態を示すブロック図である。
図13】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するための第2の方法の1つの実施形態を示すブロック図である。
図14】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するための第3の方法の1つの実施形態を示すブロック図である。
図15】測位測定を構成、測定、および処理し、報告を送信するための第4の方法の1つの実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
当業者によって諒解されるように、本実施形態の態様は、システム、装置、方法、またはプログラム製品として具現され得る。したがって、実施形態は、完全にハードウェア実施形態、完全にソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェア態様とハードウェア態様とを組み合わせる実施形態の形態をとってよい。
【0013】
例えば、開示する実施形態は、カスタムな超大規模集積(「VLSI」)回路もしくはゲートアレイ、論理チップ、トランジスタ、または他の個別部品などの既製の半導体を備える、ハードウェア回路として実装され得る。開示する実施形態はまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、プログラマブル論理デバイスなどの、プログラマブルハードウェアデバイスで実装され得る。別の例として、開示する実施形態は、例えば、オブジェクト、プロシージャ、または関数として編成され得る、実行可能コードの1つまたは複数の物理ブロックまたは論理ブロックを含んでよい。
【0014】
さらに、実施形態は、以下でコードと呼ばれる、機械可読コード、コンピュータ可読コード、および/またはプログラムコードを記憶する、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスの中で具現されるプログラム製品の形態をとり得る。記憶デバイスは、有形、非一時的、かつ/または非送信であってよい。記憶デバイスは信号を具現しないことがある。いくつかの実施形態では、記憶デバイスは、コードにアクセスするためにのみ信号を採用する。
【0015】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが利用され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体であってよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コードを記憶する記憶デバイスであってよい。記憶デバイスは、例えば、限定はしないが、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、ホログラフィック、微小機械、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、あるいは上記のものの任意の好適な組合せであってよい。
【0016】
記憶デバイスのより具体的な例(非網羅的な列挙)は、以下のもの、すなわち、1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(「EPROM」またはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(「CD-ROM」)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記のものの任意の好適な組合せを含むことになる。本明細書のコンテキストでは、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによる使用のための、またはそれらに関連する、プログラムを格納または記憶できる任意の有形媒体であってよい。
【0017】
実施形態のための動作を実行するためのコードは、任意のライン数であってよく、Python、Ruby、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語などの従来の手続型プログラミング言語、ならびに/またはアセンブリ言語などの機械語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれてよい。コードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的に遠隔のコンピュータ上で、または完全に遠隔のコンピュータもしくはサーバ上で実行し得る。後者のシナリオでは、遠隔のコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイヤレスLAN(「WLAN」)、もしくはワイドエリアネットワーク(「WAN」)を含む、任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続されてよく、または(例えば、インターネットサービスプロバイダ(「ISP」)を使用してインターネットを通じて)外部コンピュータに接続が行われてよい。
【0018】
さらに、本実施形態の説明する特徴、構造、または特性は、好適な方式で組み合わせられてよい。以下の説明では、実施形態の完全な理解をもたらすために、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベース照会、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップなどの例などの、数多くの具体的な詳細が提供される。しかしながら、具体的な詳細のうちの1つまたは複数を伴わずに、または他の方法、構成要素、材料などを用いて、実施形態が実践され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、1つの実施形態の態様を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造、材料、または動作は、詳細には図示または説明されない。
【0019】
「1つの実施形態」、「一実施形態」、または類似の言語への本明細書全体にわたる参照は、本実施形態に関して説明する特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態の中に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる「1つの実施形態では」、「一実施形態では」という句、および類似の言語の出現は、必ずしもそうとは限らないが、すべて同じ実施形態を参照してよく、別段に明記されていない限り「1つまたは複数の、ただしすべてではない、実施形態」を意味する。「含むこと」、「備えること」、「有すること」という用語、およびそれらの変形は、別段に明記されていない限り「限定はしないが、~を含む」を意味する。項目の列挙されるリストは、別段に明記されていない限り、項目のうちのいずれかまたはすべてが相互排他的であることを暗示しない。「a」、「an」、および「the」という用語も、別段に明記されていない限り「1つまたは複数の」を指す。
【0020】
本明細書で使用する「および/または」という接続詞を伴う列挙は、その列挙の中の任意の単一の項目、またはその列挙の中の項目の組合せを含む。例えば、A、B、および/またはCという列挙は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの組合せ、BとCとの組合せ、AとCとの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。本明細書で使用する「のうちの1つまたは複数」という用語を使用する列挙は、その列挙の中の任意の単一の項目、またはその列挙の中の項目の組合せを含む。例えば、A、B、およびCのうちの1つまたは複数は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの組合せ、BとCとの組合せ、AとCとの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。本明細書で使用する「のうちの1つ」という用語を使用する列挙は、その列挙の中の任意の単一の項目のうちの唯一無二の1つを含む。例えば、「A、B、およびCのうちの1つ」は、Aのみ、Bのみ、またはCのみを含み、A、B、およびCの組合せを除外する。本明細書で使用する「A、B、およびCからなるグループから選択されるメンバー」は、A、B、またはCのうちの唯一無二の1つを含み、A、B、およびCの組合せを除外する。本明細書で使用する「A、B、およびCからなるグループならびにそれらの組合せから選択されるメンバー」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの組合せ、BとCとの組合せ、AとCとの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。
【0021】
本実施形態の態様は、実施形態による方法、装置、システム、およびプログラム製品の概略フローチャート図および/または概略ブロック図を参照しながら以下で説明される。概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロック、ならびに概略フローチャート図および/または概略ブロック図の中のブロックの組合せが、コードによって実装され得ることが理解されよう。このコードは、機械を製作するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてよく、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令が、フローチャート図および/またはブロック図の中で指定された機能/行為を実施するための手段を作成する。
【0022】
コードはまた、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイスを特定の方式で機能するように導くことができる記憶デバイスの中に記憶されてよく、その結果、記憶デバイスの中に記憶された命令が、フローチャート図および/またはブロック図の中で指定された機能/行為を実施する命令を含む製造品を製作する。
【0023】
コードはまた、一連の動作ステップをコンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で実行させてコンピュータ実装プロセスを生成するために、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイス上にロードされてよく、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行するコードが、フローチャート図および/またはブロック図の中で指定された機能/行為を実施するためのプロセスを提供する。
【0024】
図面の中のフローチャート図および/またはブロック図は、様々な実施形態による装置、システム、方法、およびプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能性、および動作を例示する。この点について、フローチャート図および/またはブロック図の中の各ブロックは、指定された論理機能を実施するためのコードの1つまたは複数の実行可能命令を含むコードの、モジュール、セグメント、または部分を表すことがある。
【0025】
いくつかの代替実装形態では、ブロックの中で言及した機能が図面の中で言及した順序からはずれて行われることがあることにも留意されたい。例えば、連続して示される2つのブロックが、実際には実質的に並行して実行されることがあり、またはブロックは、時々、関係する機能性に応じて逆順で実行されることがある。図示した図面の1つまたは複数のブロックまたはブロックの部分に機能、論理、または効果において均等な、他のステップおよび方法が考えられ得る。
【0026】
フローチャートおよび/またはブロック図の中で様々な矢印タイプおよび線タイプが採用され得るが、それらは対応する実施形態の範囲を限定しないものと理解される。実際、いくつかの矢印または他の接続物が、図示の実施形態の論理フローを示すためだけに使用されることがある。例えば、矢印は、図示の実施形態の列挙されるステップ間の不特定の持続時間の待機期間または監視期間を示すことがある。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図の中のブロックの組合せが、指定された機能もしくは行為を実行する専用ハードウェアベースシステム、または専用ハードウェアとコードとの組合せによって実施され得ることにも、留意されたい。
【0027】
各図面の中の要素の説明は進行中の図面の要素に言及することがある。同様の番号は、同様の要素の代替実施形態を含むすべての図の中で同様の要素を指す。
【0028】
概して、本開示は、測位測定および報告を構成するためのシステム、方法、および装置を説明する。いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータ可読媒体に具現化されたコンピュータコードを使用して実行され得る。いくつかの実施形態では、装置またはシステムは、プロセッサによる実行時に、装置またはシステムに以下に説明するソリューションの少なくとも一部を実行させるコンピュータ可読コードを含むコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0029】
1つの実施形態では、本明細書に開示される主題は、ダウンリンク(「DL」)測位基準信号(「PRS」)および/または他の関連する測位関連基準信号のUE処理タイムラインに関連する問題に対処する拡張機能を説明する。異なる処理機能により、異なるレイテンシおよびロケーション精度要件に対処できる。いくつかの実施形態では、測位関連基準信号の測定および報告を含むRAT依存測位プロシージャのためのUE処理タイムライン構成に関して提案される拡張機能はなかった。
【0030】
1つの実施形態では、低レイテンシ測位の要件を満たすために、ターゲットUEの能力に応じて異なるUE処理タイムラインを定義することが有利であろう。本開示のコンテキストにおけるターゲットUEは、ローカライズされるべきUEを指す。本開示は、測位のためのこのUE処理タイムライン問題に取り組むことを目的とし、低レイテンシ測位を可能にする新しい機能を導入する。さらに、UE測位処理タイムラインは、UE支援のおよびUEベースの測位方法に適用可能である。本明細書の主題はまた、UE処理負荷についての影響を有し得る、測定ギャップが測位目的のターゲットUEに構成される場合のUE処理タイムラインの管理を説明する。
【0031】
さらなる実施形態では、本明細書に開示される主題は、DL-PRSおよび/または他の測位関連基準信号の高い測定および報告レイテンシに関する問題に対処する拡張機能を説明する。動的レイヤ-1/2シグナリングは、測定を処理して、ロケーションサーバに報告するのに必要な時間を減らすことができる。いくつかの実施形態では、上位レイヤの非アクセス層(「NAS」)LPPシグナリングを使用して、DL-PRSなど、測位関連基準信号のRAT依存の測定および報告を構成するが、これは非効率的かつ高いレイテンシを招くことがある。
【0032】
UEがDL-PRS測定報告構成(例えば、UE支援測位の場合)またはロケーション推定要求(例えば、UEベースの測位の場合)を受信することと、UEがLMFなどのロケーションサーバに上記測定報告/ロケーション推定を提供することとの間のレイテンシは、全体的な測位遅延(Time-To-First-Fix)を減らすために最適化され得る。
【0033】
1つの実施形態では、本開示は、測定を処理してロケーションサーバに対応する報告を送信する際の全体的な測位レイテンシを減らすための動的シグナリングを可能にするためのメカニズムを提供する。測位のためのアップリンク(「UL」)構成のグラントが、利用可能性に応じて、報告送信時間を減らすことがある。測定処理のための優先度指示はまた、どの測定報告がULリソース可用性に基づいて優先順位付けされ得るかをランク付けすることを支援する。測位関連基準信号の効率的な低レイテンシ報告を可能にするために、一定の測定がまた、基準のセットに基づいてドロップされ得、開示内で詳述される。
【0034】
3GPP(登録商標)仕様のリリース17(「Rel-17」)について、異なる測位要件が、精度、レイテンシ、信頼性に関して特に厳しい。表1は、インダストリアルIoT(「IIoT」)または屋内工場設定における異なるシナリオのための測位能力要件を示す。スマートファクトリにおける拡張現実は、0.17ラジアン未満のヘディング測位能力要件を有し、スマートファクトリにおける安全機能のモバイル制御パネル(ファクトリ危険ゾーン内の)は、0.54ラジアン未満のヘディング測位能力要件を有することに留意されたい。
【0035】
【表1】
【0036】
本開示は、低レイテンシ測位に重点をおきながら、測位関連基準信号のUE処理タイムラインを低減する拡張機能を提供する。本開示の目的のために、測位関連基準信号は、例えば、PRSなどまたはサウンド基準信号(「SRS」)などの既存の基準信号に基づく、ターゲットUEのロケーションを推定するための測位プロシージャおよび/または目的のために使用される基準信号を指すことに留意されたい。1つの実施形態では、ターゲットUEはローカライズされるべきデバイス/エンティティとして参照され得る。
【0037】
1つの実施形態では、以下の基準の組み合わせの少なくとも1つに基づいて測位関連基準信号のための処理タイムラインを定義する方法が開示される。
i.拡張モバイルブロードバンド(「eMBB」)デバイスまたは超高信頼低レイテンシ通信(「URLLC」)デバイスなどのための1つまたは複数のUEの能力は、
1. レイテンシ
2.デバイス効率
ii.測位精度要件
iii.報告する測位測定関連量の数
iv.処理されるべき測定のタイプ
【0038】
1つの実施形態では、本開示は、UE能力視点から位置関連測定を処理するための要件を確立および指定し、異なる測位タイムライン構成が、異なる測位レイテンシ要件およびUE能力を適応させる。
【0039】
1つの実施形態では、例えば、ProvideLocationメッセージを報告するために必要なULリソースなど、PRSベースの測定を報告するための構成されたグラントまたは複数のULグラントを使用する適切なリソースを決定する方法が開示される。そのような実施形態では、測定が報告に利用可能になった時点からULリソースを取得するまでのインスタンスは、低レイテンシ測位を可能にするように適応および構成され得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、ULリソースの可用性、UL処理タイムライン、精度要件に基づくPRS測定報告の優先順位付けの方法が開示される。そのような実施形態では、優先順位ハンドリングメカニズムによりLMRは、特にUE支援測位方法において、構成された測位方法に基づいて必要な期間内で測位測定を獲得できる。
【0041】
さらなる実施形態では、例えば、必要とされるタイムラインおよび測位レイテンシバジェット内で送信される報告など、基準のセットに基づいて測定報告をドロップする方法が開示される。そのような実施形態では、古い測定値をバッファに保存する必要がないため、UE測定の処理効率が向上する。
【0042】
図1は、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するワイヤレス通信システム100を示す。1つの実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つのリモートユニット105、無線アクセスネットワーク(「RAN」)120、およびモバイルコアネットワーク140を含む。RAN120およびモバイルコアネットワーク140は、モバイル通信ネットワークを形成する。RAN120は、リモートユニット105がワイヤレス通信リンク123を使用してそれと通信するベースユニット121から構成され得る。特定の個数のリモートユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク123、RAN120、およびモバイルコアネットワーク140が図1に示されるが、任意の個数のリモートユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク123、RAN120、およびモバイルコアネットワーク140が、ワイヤレス通信システム100の中に含まれてよいことを、当業者は認識されよう。
【0043】
一実装形態では、RAN120は、第3世代パートナーシッププロジェクト(「3GPP(登録商標)」)仕様において指定される5Gシステムに準拠する。例えば、RAN120は、ニューラジオ(「NR」)無線アクセス技術(「RAT」)および/またはロングタームエボリューション(「LTE」)RATを実施する次世代無線アクセスネットワーク(「NG-RAN」)であってよい。別の例では、RAN120は、非3GPP(登録商標) RAT(例えば、Wi-Fi(登録商標)または米国電気電子技術者協会(「IEEE」)802.11ファミリー準拠WLAN)を含んでよい。別の実装形態では、RAN120は、3GPP(登録商標)仕様において指定されるLTEシステムに準拠する。しかしながら、より一般には、ワイヤレス通信システム100は、いくつかの他のオープンまたはプロプライエタリな通信ネットワーク、例えば、ネットワークの中でもWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)またはIEEE802.16ファミリー規格を実施してよい。本開示は、いかなる特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態にも限定されないものとする。
【0044】
1つの実施形態では、リモートユニット105は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(「PDA」)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビ(例えば、インターネットに接続されるテレビ)、スマートアプライアンス(例えば、インターネットに接続されるアプライアンス)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(セキュリティカメラを含む)、車両搭載コンピュータ、ネットワークデバイス(例えば、ルータ、スイッチ、モデム)などの、コンピューティングデバイスを含んでよい。いくつかの実施形態では、リモートユニット105は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光ヘッドマウントディスプレイなどの、ウェアラブルデバイスを含む。その上、リモートユニット105は、UE、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、ワイヤレス送信/受信ユニット(「WTRU」)、デバイス、または当技術分野において使用される他の用語で呼ばれることがある。様々な実施形態では、リモートユニット105は、加入者識別および/または識別情報モジュール(「SIM」)、ならびにモバイル終端機能(例えば、無線送信、ハンドオーバ、音声符号化および復号、誤り検出および訂正、SIMへのシグナリングおよびアクセス)を提供するモバイル機器(「ME」)を含む。いくつかの実施形態では、リモートユニット105は、端末機器(「TE」)を含んでよく、かつ/またはアプライアンスもしくはデバイス(例えば、上記で説明したようなコンピューティングデバイス)の中に組み込まれてよい。
【0045】
リモートユニット105は、アップリンク(「UL」)およびダウンリンク(「DL」)通信信号を介してRAN120の中のベースユニット121のうちの1つまたは複数と直接通信し得る。さらに、ULおよびDL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123を介して搬送され得る。ここで、RAN120は、リモートユニット105にモバイルコアネットワーク140へのアクセスを提供する中間ネットワークである。以下でより詳細に説明するように、ベースユニット121は、第1の周波数範囲を使用して動作中のセル、および/または第2の周波数範囲を使用して動作中のセルを提供し得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク140とのネットワーク接続を介してアプリケーションサーバ151と通信する。例えば、リモートユニット105の中のアプリケーション107(例えば、ウェブブラウザ、メディアクライアント、電話および/または音声オーバーインターネットプロトコル(「VoIP」)アプリケーション)は、RAN120を介したモバイルコアネットワーク140とのプロトコルデータ単位(「PDU」)セッション(または、他のデータ接続)を確立するようにリモートユニット105をトリガし得る。モバイルコアネットワーク140は、次いで、PDUセッションを使用してパケットデータネットワーク150の中のリモートユニット105とアプリケーションサーバ151との間でトラフィックを中継する。PDUセッションは、リモートユニット105とユーザプレーン機能(「UPF」)141との間の論理接続を表す。
【0047】
PDUセッション(または、PDN接続)を確立するために、リモートユニット105は、第4世代(「4G」)システムのコンテキストでは「モバイルコアネットワークに取り付けられる」とも呼ばれる、モバイルコアネットワーク140に登録されなければならない。リモートユニット105がモバイルコアネットワーク140との1つまたは複数のPDUセッション(または、他のデータ接続)を確立し得ることに留意されたい。したがって、リモートユニット105は、パケットデータネットワーク150と通信するための少なくとも1つのPDUセッションを有してよい。リモートユニット105は、他のデータネットワークおよび/または他の通信ピアと通信するための追加のPDUセッションを確立し得る。
【0048】
5Gシステム(「5GS」)のコンテキストでは、「PDUセッション」という用語は、UPF141を通じたリモートユニット105と特定のデータネットワーク(「DN」)との間のエンドツーエンド(「E2E」)ユーザプレーン(「UP」)接続性を提供するデータ接続を指す。PDUセッションは、1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)フローをサポートする。いくつかの実施形態では、特定のQoSフローに属するすべてのパケットが、同じ5G QoS識別子(「5QI」)を有するような、QoSフローとQoSプロファイルとの間の1対1マッピングがあってよい。
【0049】
発展型パケットシステム(「EPS」)などの4G/LTEシステムのコンテキストでは、パケットデータネットワーク(「PDN」)接続(EPSセッションとも呼ばれる)は、リモートユニットとPDNとの間のE2E UP接続性を提供する。PDN接続性プロシージャは、EPSベアラ、すなわち、モバイルコアネットワーク140の中のリモートユニット105とパケットゲートウェイ(「PGW」、図示せず)との間のトンネルを確立する。いくつかの実施形態では、特定のEPSベアラに属するすべてのパケットが、同じQoSクラス識別子(「QCI」)を有するような、EPSベアラとQoSプロファイルとの間の1対1マッピングがある。
【0050】
ベースユニット121は、地理的領域にわたって分散されてよい。いくつかの実施形態では、ベースユニット121は、アクセス端末、アクセスポイント、ベース、基地局、ノードB(「NB」)、発展型ノードB(発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(「E-UTRAN」)ノードBとも呼ばれる、eノードBまたは「eNB」として略記される)、5G/NRノードB(「gNB」)、ホームノードB、中継ノード、RANノード、または当技術分野において使用される任意の他の用語で呼ばれることもある。ベースユニット121は、概して、1つまたは複数の対応するベースユニット121に通信可能に結合された1つまたは複数のコントローラを含んでよい、RAN120などのRANの一部である。無線アクセスネットワークのこれらおよび他の要素は図示されないが、当業者によって一般によく知られている。ベースユニット121は、RAN120を介してモバイルコアネットワーク140に接続する。
【0051】
ベースユニット121は、ワイヤレス通信リンク123を介してサービングエリア、例えば、セルまたはセルセクタ内のいくつかのリモートユニット105にサービスし得る。ベースユニット121は、通信信号を介してリモートユニット105のうちの1つまたは複数と直接通信し得る。概して、ベースユニット121は、時間領域、周波数領域、および/または空間領域においてリモートユニット105にサービスするために、DL通信信号を送信する。さらに、DL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123を介して搬送され得る。ワイヤレス通信リンク123は、認可無線スペクトルまたは無認可無線スペクトルの中の任意の好適なキャリアであってよい。ワイヤレス通信リンク123は、リモートユニット105のうちの1つまたは複数および/またはベースユニット121のうちの1つまたは複数の間の通信を容易にする。無認可スペクトル上でのNR動作(「NR-U」と呼ばれる)の間、ベースユニット121およびリモートユニット105が無認可(すなわち、共有)無線スペクトルを介して通信することに留意されたい。
【0052】
1つの実施形態では、モバイルコアネットワーク140は、データネットワークの中でもインターネットおよびプライベートデータネットワークのようなパケットデータネットワーク150に結合され得る、5GCまたは発展型パケットコア(「EPC」)である。リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク140への加入または他のアカウントを有してよい。様々な実施形態では、各モバイルコアネットワーク140は、単一のモバイルネットワーク事業者(「MNO」)に属する。本開示は、いかなる特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態にも限定されないものとする。
【0053】
モバイルコアネットワーク140は、いくつかのネットワーク機能(「NF」)を含む。図示のように、モバイルコアネットワーク140は少なくとも1つのUPF141を含む。モバイルコアネットワーク140はまた、限定はしないが、RAN120にサービスするアクセスおよびモビリティ管理機能(「AMF」)143、セッション管理機能(「SMF」)145、ロケーション管理機能(「LMF」)144、統合データ管理機能(「UDM」)、ならびにユーザデータリポジトリ(「UDR」)を含む、複数の制御プレーン(「CP」)機能を含む。特定の個数およびタイプのネットワーク機能が図1に示されるが、任意の個数およびタイプのネットワーク機能がモバイルコアネットワーク140の中に含まれ得ることを、当業者は認識し得る。
【0054】
UPF141は、5Gアーキテクチャにおける、パケットルーティングおよび転送、パケット検査、QoS処理、ならびにデータネットワーク(「DN」)を相互接続するための外部PDUセッションを担当する。AMF143は、NASシグナリングの終端、NAS暗号化および完全性保護、登録管理、接続管理、モビリティ管理、アクセス認証および許可、セキュリティコンテキスト管理を担当する。SMF145は、セッション管理(すなわち、セッション確立、修正、解放)、リモートユニット(すなわち、UE)IPアドレス割振りおよび管理、DLデータ通知、ならびに適切なトラフィックルーティングのためのUPF141のトラフィックステアリング構成を担当する。
【0055】
LMF144は、RAN120およびリモートユニット105から(例えば、AMF143を介して)測位測定を受信または推定し、リモートユニット105の位置を算出する。UDMは、認証および鍵合意(「AKA」)証明の生成、ユーザ識別情報処理、アクセス許可、加入管理を担当する。UDRは、加入者情報のリポジトリであり、いくつかのネットワーク機能をサービスするために使用され得る。例えば、UDRは、加入データ、ポリシー関連データ、サードパーティアプリケーションに公開されることが許される加入者関連データなどを記憶し得る。いくつかの実施形態では、UDMは、UDRとコロケートされ、組み合わせられたエンティティ「UDM/UDR」149として図示される。
【0056】
様々な実施形態では、モバイルコアネットワーク140はまた、(CP機能にポリシー規則を提供する)ポリシー制御機能(「PCF」)144、(NFが互いにおける適切なサービスを識別すること、およびアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)を介して互いに通信することを可能にする、ネットワーク機能(「NF」)サービス登録および発見を提供する)ネットワークリポジトリ機能(「NRF」)、(ネットワークデータおよびリソースを顧客およびネットワークパートナーに容易にアクセス可能にさせることを担当する)ネットワーク公開機能(「NEF」)、認証サーバ機能(「AUSF」)、または5GCのために規定された他のNFを含んでよい。存在するとき、AUSFは、認証サーバおよび/または認証プロキシとして働いてよく、それによって、AMF143がリモートユニット105を認証することを可能にする。いくつかの実施形態では、モバイルコアネットワーク140は、認証、許可、および課金(「AAA」)サーバを含んでよい。
【0057】
様々な実施形態では、モバイルコアネットワーク140は、異なるタイプのモバイルデータ接続および異なるタイプのネットワークスライスをサポートし、各モバイルデータ接続は特定のネットワークスライスを利用する。ここで、「ネットワークスライス」とは、いくつかのトラフィックタイプまたは通信サービスのために最適化された、モバイルコアネットワーク140の一部分を指す。例えば、1つまたは複数のネットワークスライスは、拡張モバイルブロードバンド(「eMBB」)サービスのために最適化され得る。別の例として、1つまたは複数のネットワークスライスは、超高信頼低レイテンシ通信(「URLLC」)サービスのために最適化され得る。他の例では、ネットワークスライスは、マシンタイプ通信(「MTC」)サービス、マッシブMTC(「mMTC」)サービス、モノのインターネット(「IoT」)サービスのために最適化され得る。また他の例では、ネットワークスライスは、特定のアプリケーションサービス、垂直サービス、特定の使用事例などのために展開され得る。
【0058】
ネットワーク・スライス・インスタンスは、単一ネットワークスライス選択支援情報(「S-NSSAI」)によって識別され得るが、リモートユニット105がそれに対して使用することを許可されるネットワークスライスのセットは、ネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)によって識別される。ここで、「NSSAI」とは、1つまたは複数のS-NSSAI値を含むベクトル値を指す。いくつかの実施形態では、様々なネットワークスライスは、SMF145およびUPF141などのネットワーク機能の別個のインスタンスを含んでよい。いくつかの実施形態では、異なるネットワークスライスが、AMF143などのいくつかの共通ネットワーク機能を共有し得る。異なるネットワークスライスは説明しやすいように図1に示されないが、それらのサポートが想定される。
【0059】
以下でより詳細に説明するように、リモートユニット105は、リモートユニットの能力に基づくリモートユニット105のための測位処理タイムラインを含む、ネットワークから(例えば、RAN120を介してLMF144から)測定構成125を受信する。リモートユニット105は、以下でより詳細に説明するように測位測定を実行し、測位報告をLMF144へ送る。
【0060】
図1は、5G RANおよび5Gコアネットワークの構成要素を示すが、測位測定および測位報告を構成するための説明する実施形態は、IEEE802.11変形形態、モバイル通信用グローバルシステム(「GSM」、すなわち、2Gデジタルセルラーネットワーク)、汎用パケット無線サービス(「GPRS」)、ユニバーサルモバイル電気通信システム(「UMTS」)、LTE変形形態、CDMA2000、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Sigfox(登録商標)などを含む、他のタイプの通信ネットワークおよびRATに適用される。
【0061】
その上、モバイルコアネットワーク140がEPCであるLTE変形形態では、図示のネットワーク機能は、モビリティ管理エンティティ(「MME」)、サービングゲートウェイ(「SGW」)、PGW、ホーム加入者サーバ(「HSS」)などの、適切なEPCエンティティと置き換えられてよい。例えば、AMF143は、MMEにマッピングされてよく、SMF145は、PGWの制御プレーン部分に、かつ/またはMMEにマッピングされてよく、UPF141は、SGW、およびPGWのユーザプレーン部分にマッピングされてよく、UDM/UDR149は、HSSにマッピングされてよいなどである。
【0062】
以下の説明では、「RANノード」という用語は基地局に対して使用されるが、任意の他の無線アクセスノード、例えば、gNB、ng-eNB、eNB、基地局(「BS」)、アクセスポイント(「AP」)などによって交換可能である。さらに、主に5G NRのコンテキストで動作が説明される。しかしながら、提案する解決策/方法はまた、測位測定および測位報告を構成することをサポートする他のモバイル通信システムにも等しく適用可能である。
【0063】
図2は、本開示の実施形態による、NRプロトコルスタック200を示す。図2は、5Gコアネットワーク(「5GC」)の中のUE205、RANノード210、およびAMF215を示すが、これらは、ベースユニット121およびモバイルコアネットワーク140と相互作用する、リモートユニット105のセットを表す。図示のように、プロトコルスタック200は、ユーザプレーンプロトコルスタック201および制御プレーンプロトコルスタック203を備える。ユーザプレーンプロトコルスタック201は、物理(「PHY」)レイヤ220、メディアアクセス制御(「MAC」)サブレイヤ225、無線リンク制御(「RLC」)サブレイヤ230、パケットデータコンバージェンスプロトコル(「PDCP」)サブレイヤ235、およびサービスデータ適合プロトコル(「SDAP」)レイヤ240を含む。制御プレーンプロトコルスタック203は、物理レイヤ220、MACサブレイヤ225、RLCサブレイヤ230、およびPDCPサブレイヤ235を含む。制御プレーンプロトコルスタック203はまた、無線リソース制御(「RRC」)レイヤ245および非アクセス層(「NAS」)レイヤ250を含む。
【0064】
ユーザプレーンプロトコルスタック201のためのASレイヤ(「ASプロトコルスタック」とも呼ばれる)は、少なくともSDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。制御プレーンプロトコルスタック203のためのASレイヤは、少なくともRRC、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。レイヤ2(「L2」)は、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤに分割される。レイヤ3(「L3」)は、制御プレーンのためのRRCサブレイヤ245およびNASレイヤ250を含み、ユーザプレーンのための、例えば、インターネットプロトコル(「IP」)レイヤおよび/またはPDUレイヤ(図示せず)を含む。L1およびL2は「下位レイヤ」と呼ばれ、L3以上(例えば、トランスポートレイヤ、アプリケーションレイヤ)は「高位レイヤ」または「上位レイヤ」と呼ばれる。
【0065】
物理レイヤ220は、MACサブレイヤ225にトランスポートチャネルを与える。物理レイヤ220は、本明細書に説明するように、エネルギー検出しきい値を使用してクリアチャネルアセスメントおよび/またはリッスンビフォアトーク(「CCA/LBT」)プロシージャを実行し得る。いくつかの実施形態では、物理レイヤ220は、ULリッスンビフォアトーク(「LBT」)障害の通知をMACサブレイヤ225におけるMACエンティティへ送ってよい。MACサブレイヤ225は、RLCサブレイヤ230に論理チャネルを与える。RLCサブレイヤ230は、PDCPサブレイヤ235にRLCチャネルを与える。PDCPサブレイヤ235は、SDAPサブレイヤ240および/またはRRCレイヤ245に無線ベアラを与える。SDAPサブレイヤ240は、コアネットワーク(例えば、5GC)にQoSフローを与える。RRCレイヤ245は、キャリアアグリゲーションおよび/またはデュアル接続性の追加、修正、および解放を行う。RRCレイヤ245はまた、シグナリング無線ベアラ(「SRB」)およびデータ無線ベアラ(「DRB」)の確立、構成、保守、および解放を管理する。
【0066】
NASレイヤ250は、UE205と5GC215との間にある。NASメッセージは、RANを通じて透過的に渡される。NASレイヤ250は、通信セッションの確立を管理するために、かつRANの異なるセル間をUE205が移動するときのUE205との継続的な通信を維持するために使用される。対照的に、ASレイヤは、UE205とRAN(すなわち、RANノード210)との間にあり、ネットワークのワイヤレス部分を介して情報を搬送する。
【0067】
1つの実施形態では、以下のRAT依存測位技法が、システム100によってサポートされ得る。
【0068】
DL-TDoA: DL-TDOA測位方法は、UE205(すなわち、リモートユニット105)において複数のTPから受信されるダウンリンク信号のDL RS時間差(「DL RSTD」)(および、随意にDL PRS RS受信電力(「DL PRS RSRP」))をUEにおいて利用する。UE205は、測位サーバから受信された支援データを使用して受信信号のDL RSTD(および、随意にDL PRS RSRP)を測定し、得られた測定値が他の構成情報と一緒に使用されて、隣接する送信ポイント(「TP」)に対するUE205の位置を特定する。
【0069】
DL-AoD: DL発射角(「AoD」)測位方法は、複数のTPから受信されるダウンリンク信号の測定されたDL PRS RSRPをUE205において利用する。UE205は、測位サーバから受信された支援データを使用して受信信号のDL PRS RSRPを測定し、得られた測定値が他の構成情報と一緒に使用されて、隣接するTPに対するUE205の位置を特定する。
【0070】
マルチRTT: マルチラウンドトリップタイム(「マルチRTT」)測位方法は、UE205によって測定されるUE送受信(「Rx-Tx」)測定値および複数のTRPから受信されたダウンリンク信号のDL PRS RSRP、ならびにgNB Rx-Tx測定値(すなわち、RANノード210によって測定された)、およびUE205から送信されたアップリンク信号の複数のTRPにおけるUL SRS-RSRPを利用する。
【0071】
UE205は、測位サーバから受信された支援データを使用してUE Rx-Tx測定値(および、随意に受信信号のDL PRS RSRP)を測定し、TRPは、測位サーバから受信された支援データを使用してgNB Rx-Tx測定値(および、随意に受信信号のUL SRS-RSRP)を測定する。測定値は、UEのロケーションを推定するために使用される、測位サーバにおけるラウンドトリップタイム(「RTT」)を決定するために使用される。
【0072】
E-CID/NR E-CID: 拡張セルID(CID)測位方法であって、UE205の位置が、UEのサービングng-eNB、gNB、およびセルの知識を用いて推定され、LTE信号に基づく。サービングng-eNB、gNB、およびセルについての情報は、ページング、登録、または他の方法によって取得され得る。NR拡張セルID(NR E CID)測位とは、NR信号を使用してUEロケーション推定値を改善するために、追加のUE測定値および/またはNR無線リソースならびに他の測定値を使用する技法を指す。
【0073】
NR E-CID測位は、RRCプロトコルにおける測定制御システムと同じ測定値のうちのいくつかを利用し得るが、UE205は、一般に、測位という唯一の目的のために追加の測定を行うことを期待されず、すなわち、測位プロシージャは、測定構成または測定制御メッセージを供給せず、UE205は、追加の測定アクションをとることを必要とされるのではなく、UEが有する利用可能な測定値を報告する。
【0074】
UL-TDoA: UL TDOA測位方法は、UE205から送信されたアップリンク信号の複数のRPにおけるUL TDOA(および、随意にUL SRS-RSRP)を利用する。RPは、測位サーバから受信された支援データを使用して受信信号のUL TDOA(および、随意にUL SRS-RSRP)を測定し、得られた測定値が他の構成情報と一緒に使用されてUE205のロケーションを推定する。
【0075】
UL-AoA: UL到着角(「AoA」)測位方法は、UE205から送信されたアップリンク信号の複数のRPにおける到来の測定された方位および天頂を利用する。RPは、測位サーバから受信された支援データを使用して受信信号のA-AoAおよびZ-AoAを測定し、得られた測定値が他の構成情報と一緒に使用されてUEのロケーションを推定する。
【0076】
リリース16においてサポートされるいくつかのUE測位方法が表2の中に列挙される。表2に示されるような別個の測位技法が、LMFおよび/またはUE能力の要件に基づいて現在構成および実行され得る。表2はPRS信号に基づくTBS測位を含むが、LTE信号に基づくOTDOAだけがサポートされることに留意されたい。E-CIDは、NR方法のためのセルIDを含む。地上ビーコンシステム(「TBS」)方法とは、メトロポリタンビーコンシステム(「MBS」)信号に基づくTBS測位を指す。
【0077】
【表2】
【0078】
測位基準信号(「PRS」)の送信は、UE205がUE測位関連測定を実行することを可能にしてUEのロケーション推定値の算出を可能にし、送信受信ポイント(「TRP」)ごとに構成され、ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信してよい。
【0079】
図3は、NRビームベース測位のシステム300を示すブロック図である。リリース16によれば、PRSは、周波数範囲#1(「FR1」、すなわち、410MHzから7125MHzまでの周波数)と周波数範囲#2(「FR2」、すなわち、24.25GHzから52.6GHzまでの周波数)との間にわたって狭いビームを使用して異なる(サービングおよび隣接する)基地局によって送信することができ、そのことは、PRSがセル全体を横断して送信されたLTEと比較して相対的に異なる。図3に示すように、UE205は、サービングgNBである第1のgNB(gNB #1)310から、また同じく隣接する第2のgNB(gNB #2)315および隣接する第3のgNB(gNB #3)320から、PRSを受信してよい。ここで、PRSは、基地局(すなわち、TRP)に対するPRSリソースIDおよびリソースセットIDに局所的に関連付けられ得る。図示の実施形態では、各gNB310、315、320は、第1のリソースセットID325および第2のリソースセットID330とともに構成される。図示のように、UE205は、送信ビーム上でPRSを受信し、ここで、第2のリソースセットID330からのPRSリソースID #1上でgNB #1 310からPRSを受信し、第2のリソースセットID330からのPSRリソースID #3上でgNB #2 315からPRSを受信し、第1のリソースセットID325からのPRSリソースID #3上でgNB #3 320からPRSを受信する。
【0080】
同様に、基準信号時間差(「RSTD」)およびPRS RSRP測定などのUE測位測定は、LTEにおける事例にあったような異なるセルではなくビーム間で行われる。加えて、ターゲットUEのロケーションを算出するために活用すべき、ネットワークに対する追加のUL測位方法がある。表3は、UEにおけるサポートされるRAT依存測位技法の各々に対して必要とされるRS対測定マッピングを列挙し、(下の)表4は、gNBにおけるサポートされるRAT依存測位技法の各々に対して必要とされるRS対測定マッピングを列挙する。
【0081】
【表3】
【0082】
【表4】
【0083】
RAT依存測位技法は、UEの位置推定を実行するために3GPP(登録商標) RATおよびコアネットワークエンティティを伴い、ターゲットデバイス(すなわち、UE)測位を実行するために全地球ナビゲーション衛星システム(「GNSS」)、慣性測定ユニット(「IMU」)センサ、WLANおよびBluetooth技術に依拠するRAT非依存測位技法とは差別化される。
【0084】
PRS設計について、3GPP(登録商標)リリース16の場合、DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる。TRPは1つまたは複数のビームを送信し得ることに留意されたい。DL PRSオケージョンは、DL PRSが送信されるものと予想される周期的に反復される時間ウィンドウ(連続するスロット)の1つのインスタンスである。タイプDのDL PRSリソースを越える疑似コロケーション(「QCL」)関係に関して、以下のオプションのうちの1つまたは複数をサポートする。
・QCLオプション1: TRPからの同期信号ブロック(SSB)からのQCL-TypeC。
・QCLオプション2: TRPからのDL PRSリソースからのQCL-TypeC。
・QCLオプション3: TRPからのDL PRSリソースからのQCL-TypeA。
・QCLオプション4: TRPからのチャネル状態情報基準信号(「CSI-RS」)リソースからのQCL-TypeC。
・QCLオプション5: TRPからのCSI-RSリソースからのQCL-TypeA。
・QCLオプション6: タイプDを越えるQCL関係がサポートされない。
【0085】
QCL-TypeAがドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延スプレッドを参照し、QCL-TypeBがドップラーシフト、ドップラー拡散を参照し、QCL-TypeCが平均遅延、ドップラーシフトを参照し、QCL-TypeDが空間Rxパラメータを参照することに留意されたい。
【0086】
DL PRSリソースに対して、TRPからのSSBからのQCL-TypeC(オプション1)がサポートされる。単一のTRPに関連する複数のDL PRSリソースセットに関連付けられ得るIDが規定される。単一のTRPに関連する複数のDL PRSリソースセットに関連付けられ得るIDが規定される。このIDは、DL PRSリソースを一意に識別するためにDL PRSリソースセットIDおよびDL PRSリソースIDと一緒に使用され得る。各TRPは、そのような1つのIDのみに関連付けられるべきである。
【0087】
DL PRSリソースIDは、DL PRSリソースセット内で局所的に規定される。DL PRSリソースセットIDは、TRP内で局所的に規定される。反復されるDL PRSリソースを含む1つのDL PRSリソースセットによって広げられる継続時間は、DL-PRS-Periodicityを超えるべきでない。パラメータDL-PRS-ResourceRepetitionFactorが、DL PRSリソースセットに対して構成され、DL-PRSリソースセットの単一のインスタンスに対して各DL-PRSリソースがどのくらいの回数反復されるのかを制御する。サポートされる値は、1、2、4、6、8、16、32を含んでよい。
【0088】
NR測位に関するとき、「測位周波数レイヤ」という用語は、
・同じSCSおよびCPタイプ、
・同じ中心周波数、
・同じpoint-Aを有する、
・1つまたは複数のTRPにわたるDL PRSリソースセットの集合を指し、
・DL PRSリソースセットのすべてのDL PRSリソースは同じ帯域幅を有し、
・同じ測位周波数レイヤに属するすべてのDL PRSリソースセットは同じ値のDL PRS帯域幅および開始PRBを有する。
【0089】
msの単位でのDL PRSシンボルの持続時間は、272個のPRB割振りがUE能力であることを想定してUEがT msごとに処理できるように規定され得る。
【0090】
UEがアクティブなDL BWPの外側でDL RRSリソースを測定すると予想される場合、UEが測定ギャップ構成を要求するために、RRCシグナリングが導入され得る。DL PRSリソースがアクティブBWPにおいて処理され、UEに構成された測定ギャップがない場合、少なくともFR2において、UEは、同じOFDMシンボルのDL PRSを処理すると予想され、他のDL信号およびチャネルがUEに送信される。FR1における挙動はRAN4によって決定される。
【0091】
1つの実施形態では、構成されたDL PRSが、より上位レイヤによって構成されたスロットのDLシンボル上で送信される。さらなる実施形態では、構成されたDL PRSが、より上位レイヤによってフレキシブルシンボルとして構成されたスロットのシンボル上で送信される。いくつかの実施形態では、UEが測定ギャップを提供されない場合、UEは、サービングセルによってULとして示されたシンボル上で、サービングセルまたは隣接セルに対してDL PRSリソースを処理すると予想されない。
【0092】
1つの実施形態では、UE DL PRS処理能力について、UEは帯域幅毎に一組の(N、T)値を報告し、Nは、UEによってサポートされるMHzにおける所与の最大帯域幅(B)に対するTms毎に処理されるms中のDL PRSシンボルの期間である。加えて、UEは、新しいパラメータであるDL PRSリソースを報告し、これはUEがスロット内で処理でき、帯域幅毎のSCS毎に報告される。その値は、1、2、4、8、12、16、32、64を含み得る。
【0093】
1つの実施形態では、N、T、およびBのための以下の値の組がサポートされる: N={0.125、0.25、0.5、1、2、4、8、12、16、20、25、30、35、40、45、50}ms、T={8、16、20、30、40、80、160、320、640、1280}ms、およびUEによって報告される最大BW={5、10、20、40、50、80、100、200、400}MHz。
【0094】
UEが自身の能力(それぞれAoD、TDOA、MRTTに対するFG 13-2、13-3、13-4)を超えたPRSリソースの数を用いた測位方法の支援データで構成される場合、UEは、支援データ中のDL-PRSリソースは、測定優先順位の降順にソートされると仮定する。具体的には、1つの実施形態では、支援データの現在RAN2構造にしたがって、以下の優先順位が仮定される。
・4つの周波数レイヤが、優先順位にしたがってソートされる
・周波数レイヤ毎に64個のTRPが、優先順位にしたがってソートされる
・周波数レイヤのTRP毎に2つのセットが、優先順位にしたがってソートされる
・周波数レイヤ毎のTRP毎にセットの64個のリソースが、優先順位にしたがってソートされる。
【0095】
1つの実施形態では、各周波数レイヤに対するnr-DL-PRS-ReferenceInfo-r16によって示される参照は、DL-TDOAのために少なくとも最上位の優先度を有する。
【0096】
いくつかの実施形態では、アンテナ、パネル、およびアンテナパネルの用語は、互換的に使用される。アンテナパネルは、例えば、周波数範囲1(FR1)未満の周波数、あるいは、例えば、周波数範囲2(FR2)またはミリ波(mmWave)である6GHzを超える周波数の無線信号を送受信するために使用されるハードウェアである。いくつかの実施形態では、アンテナパネルは、アンテナ要素のアレイを備え、各アンテナ要素は、制御モジュールが信号の送受信のための空間パラメータを適用できるようにする位相シフタなどのハードウェアに接続される。結果として得られる放射パターンはビームと呼ばれることがあり、これは単峰性である場合もそうでない場合もあり、デバイスが空間方向から送受信される信号を増幅できるようにする。
【0097】
いくつかの実施形態では、アンテナパネルは、本実施形態のアンテナポートとして仮想化される場合もそうでない場合もある。アンテナパネルは、送信(下り)および受信(上り)方向の各々に対して、無線周波数(「RF」)チェーンを介してベースバンド処理モジュールに接続され得る。アンテナパネルの数、その二重化機能、そのビームフォーミング機能などによるデバイスの能力は、他のデバイスへ透過的である場合もそうでない場合もある。いくつかの実施形態では、能力情報は、シグナリングを介して通信されてよく、あるいは、いくつかの実施形態では、能力情報はシグナリングを必要とせずデバイスに提供されてよい。そのような情報が他のデバイスに利用可能である場合、シグナリングまたはローカル意思決定に使用できる。
【0098】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えば、UE、ノード)アンテナパネルがRFチェーンの共通部分または重要な部分(例えば、同相/直行「I/Q」)変調器、アナログデジタル(「A/D」)コンバータ、ローカル発振器、位相シフトネットワーク)を共有するアンテナ要素またはアンテナポートのセットを備える物理または論理アンテナアレイであってよい。デバイスアンテナパネルまたは「デバイスパネル」は、論理エンティティであってよく、物理デバイスアンテナは論理エンティティにマップされる。物理デバイスアンテナの論理エンティティへのマッピングは、デバイスの実装に依存してよい。アンテナパネルのエネルギーを放射するためにアクティブなアンテナ要素またはアンテナポート(または、本明細書では、アクティブ要素とも呼ばれる)の少なくともサブセット上での通信(受信または送信)は、(アンテナ要素またはアンテナポートに関連付けられたパワーアンプ/低ノイズアンプ(「LNA」)の消費電力を含む)アンテナパネルに関連付けられたデバイスの電流ドレインまたは電力消費を生じるRFチェーンのバイアスまたは電源投入を必要とする。「エネルギーを放射するためにアクティブ」というフレーズを本明細書で使用するが、送信機能に限定することを意味せず、受信機能を含む。したがって、エネルギーを放射するためにアクティブであるアンテナ要素は、同時にまたは順次に、送信機に結合され、無線周波数エネルギーを送信する、または、受信機に結合され、無線周波数エネルギーを受信し、あるいは、意図される機能を実行するために、一般にトランシーバに結合されてよい。アンテナパネルのアクティブ要素上での通信は、放射パターンまたはビームの生成を可能にする。
【0099】
いくつかの実施形態では、デバイス独実の実施に依存して、「デバイスパネル」は、そのTxビームを独立して制御するためのアンテナグループのユニット、その送信電力を独立して制御するためのアンテナグループのユニット、それの送信タイミングを独立して制御するためのアンテナグループのユニットの動作上の役割として、以下の機能の少なくとも一つを有することができる。「デバイスパネル」は、RANノードに透過的であってよい。一定の条件で、RANノード210は、論理エンティティへのデバイスの物理アンテナの間のマッピングが変化しないと仮定できる。例えば、条件は、デバイスからの次の更新または報告までの期間を含むか、あるいはRANノードがマッピングに対する変更がないであろうと仮定する時間期間を含む。
【0100】
デバイスは、RANノードまたはネットワークへの「デバイスパネル」に関する自身の能力を報告する。デバイス能力は、少なくとも「デバイスパネル」の数を含み得る。1つの実施形態では、デバイスは、パネル内の1つのビームからのUL送信をサポートし、複数のパネルでは、1つ以上のビーム(パネル毎に1つのビーム)がUL送信のために使用され得る。別の実施形態では、パネル毎につ以上のビームがUL送信にサポート/使用され得る。
【0101】
記載されるいくつかの実施形態では、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが伝達されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが伝達されるチャネルから推測できるように定義される。
【0102】
2つのアンテナポートは、一方のアンテナポートのシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性が、もう一方のアンテナポートのシンボルが伝達されるチャネルから推測できる場合、疑似コロケーションと言われる。大規模特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均ゲイン、平均遅延、および空間Rxパラメータの1つまたは複数を含む。
【0103】
2つのアンテナポートは、大規模特性のサブセットに関して疑似コロケーションであってよく、大規模特性の異なるサブセットは、疑似コロケーション(「QCL」)タイプによって示され得る。例えば、パラメータQCLタイプは、以下の値の1つを取り得る。
・「QCL-TypeA’」: {ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散}
・「QCL-TypeB’」: {ドップラーシフト、ドップラー拡散}
・「QCL-TypeC’」: {ドップラーシフト、平均遅延}
・「QCL-TypeD’」: {空間Rxパラメータ}
【0104】
空間Rxパラメータは、到着角(「AoA」)、ドミナントAoA、平均AoA、角発散、AoAのパワー角度スペクトル(「PAS」)、平均発射角(「AoD」)、AoDのPAS、送受信チャネル相関、送受信ビームフォーミング、空間チャネル相関などの1つまたは複数を含み得る。
【0105】
実施形態による「アンテナポート」は、(ビームフォーミングから生じる)ビームに対応し得る、またはデバイス上の物理アンテナに対応し得る論理ポートであってよい。いくつかの実施形態では、物理アンテナは、単一のアンテナポートに直接マッピングされてよく、アンテナポートは実際の物理アンテナに対応する。代替的に、物理アンテナのセットまたはサブセット、あるいは、アンテナセットまたはアンテナアレイまたアンテナサブアレイは、各物理アンテナの信号に複素重み、巡回遅延、またはその両方を適用した後、1つまたは複数のアンテナポートにマッピングされる。物理アンテナセットは、単一のモジュールまたはパネルから、あるいは複数のモジュールまたはパネルからのアンテナを有してよい。重みは、巡回遅延ダイバーシティ(「CDD」)など、アンテナ仮想化方法で決定され得る。物理アンテナからアンテナポートを導出するために使用されるプロシージャは、デバイス実施形態に指定され、他のデバイスに透過的であってよい。
【0106】
記載されるいくつかの実施形態では、ターゲット送信に関連付けられたTCI状態は、対応するTCI状態に示されたQCLタイプパラメータに関する、ターゲット送信(例えば、送信発生の間のターゲット送信のDM-RSポートのターゲットRS)とソース基準信号(例えば、SSB/CSI-RS/SRS)の間の疑似コロケーション関係を構成するためのパラメータを示すことができる。デバイスは、サービングセル上の送信のためにサービングセルのための複数の送信構成インジケータ状態の1つの構成を受信できる。
【0107】
記載されるいくつかの実施形態では、ターゲット送信に関連付けられた空間関係情報は、ターゲット送信と参照RS(例えば、SSB/CSI-RS/SRS)の間の空間設定を構成するためのパラメータを示すことができる。例えば、デバイスは、参照RS(例えば、SSB/CSI-RSなどのDL RS)の受信に使用される同じ空間領域フィルタ/ビームを用いてターゲット送信を送信し得る。別の例では、デバイスは、参照RS(例えば、SRSなどのUL RS)の送信に使用される同じ空間領域フィルタ/ビームを用いてターゲット送信を送信し得る。デバイスは、サービングセル上の送信のためにサービングセルに対する複数の空間関係情報構成の1つの構成を受信できる。
【0108】
物理レイヤレイテンシについて、開始および終了時間が下の表5に示すように定義される。
【0109】
【表5】
【0110】
1つの実施形態では、UEベースおよびUL支援アプローチのためのDLのみ、ULのみ、DL+UL位置ソリューションのための物理レイヤレイテンシが個別に定義される。いくつかの実施形態では、少なくとも以下の情報が物理レイヤレイテンシ分析に提供される。・
所与のUE(UE、ネットワーク)についての位置測定/場所の要求を開始するソース
・所与のUE(UE、ネットワーク)についての位置測定/場所を待つ宛先
・リリース16ソリューションについて、各ソリューションのための仕様に基づく物理レイヤレイテンシ評価のためのトリガ/イベントの開始および終了
・物理レイヤレイテンシ評価のための開始および終了時間における位置付けされたUEの初期および最終RRC状態
・測位
a.技法(列挙): (1)DL-TDOA、(2)DL AoD、(3)UL-TDoA、(4)UL-AoA、(5)Multi-RTT、(6)E-CID
b.タイプ: DL、UL、DL+UL
c.モード: UEベース、UE支援
・並列(同時)構成要素に関する情報を含む、値の範囲と説明を含むレイテンシ構成要素
・合計レイテンシ値
【0111】
1つの実施形態では、DL PRSの半永続的および非周期的な送受信が使用され、UE支援および/またはUEベースの測位およびDL測位および/またはマルチRTTを含み得る。
【0112】
1つの実施形態では、DL PRSのオンデマンド送受信が使用され、UE支援および/またはUEベースの測位およびDL測位および/またはマルチRTTを含み得る。本明細書で使用されるように、半永続的は、MAC-CEトリガを意味し、非周期的は、DCIトリガに対応し、オンデマンドは、PRSおよび/またはSRSのUE開始のまたはネットワーク開始の要求に対応する。1つの実施形態では、これは、PRSがDCIトリガか、MAC-CEトリガかと同じではなく、むしろ、特定のPRSパターン、ON/OFF、周期性、BWなどを要求/提案/推奨するUEまたはLMに関する。
【0113】
1つの実施形態では、RAN4測位について、リリース15測定ギャップ(「MG」)パターンは、測位測定に適用可能である。新しいMGパターンが導入されると、新しいMGパターンはUE能力である。1つの実施形態では、NR PRSおよびRRMの間で共有するギャップについてリリース15 CSSFにおいてLTE PRSのハンドリングが再使用される。いくつかの実施形態では、PRS測定期間について、アクティブBWPでの不完全なPRS測定が放棄され、ギャップにおいて再開される場合、追加の要件は定義されていないが、アクティブBWP内で実行されている測位測定の関連要件で上記のUEの挙動をキャプチャする。
【0114】
いくつかの実施形態では、PRSおよびRRM測定の並列処理によるPRSおよび/またはRRM測定緩和を必要としないUEに対して、およびPRSおよびRRM測定の並列処理によるPRSおよび/またはRRM測定緩和を必要とするUEに対して、UE能力シグナリングがPRSおよびRRM測定の並列処理がPRSおよび/またはRRM測定緩和を必要としないことを示してもよい。
【0115】
リリース15の測定ギャップパターンに加えて、RAN4は、リリース16において、NR測位測定によって構成されたUEに適用可能な新しい測定ギャップパターンを導入し、新しい測定ギャップパターンの数は2つであり、新しい測定ギャップパターンはUE能力であることを含む。
【0116】
1つの実施形態では、UEは表6に列挙される測定ギャップパターンをサポートし得る。UEは、より上位レイヤのシグナリングによって提供されるギャップオフセット構成および測定ギャップタイミングアドバンスに基づいて測定ギャップタイミングを決定し得る。
【0117】
【表6】
【0118】
1つの実施形態では、測定および報告構成について、DLベース測位技法に適用可能であるUE測定が定義される。
【0119】
図4は、ロケーションサーバによって使用され、UE支援およびUEベースのダウンリンクTDOAを利用可能にするための支援データ構成を提供する、情報要素400、すなわち、NR-DL-TDOA-ProvideAssistanceDataの一例を示す。示された情報要素(「IE」)を使用して、NR DL TDOA測位固有の誤差理由を提供する。
【0120】
図5は、NR-DL TDOA測定値をロケーションサーバに提供するためにターゲットデバイスによって使用され得るNR-DL-TDOA-SignalMeasurementInformation IEを含むDL-TDOA測定報告500の一例を示す。測定値は、TRPのリストとして提供され、ここで、リストの中の最初のTRPが、RSTD測定値が報告される場合の基準TRPとして使用される。リストの中の最初のTRPは、NR-DL-PRS-AssistanceDataの中で示される基準TRPであってもなくてもよい。さらに、ターゲットデバイスは、TRPごとに基準リソースを選択し、選択された基準リソースに基づいてTRPごとに測定値をまとめる。
【0121】
RAT依存の測位測定について、DL PRS-RSRP、DL RSTD、およびUE Rx-Tx時間差を含む異なるDL測定が、サポートされるRAT依存の測位技法に必要であった。以下の測定構成が指定される。
・セルのペアごとにDL RSTD測定の4つのペアが実行され得る。各測定は、単一の基準タイミングを有するDL PRSリソース/リソースセットの異なるペアの間で実行される。
・8つのDL PRS RSRP測定が、同じセルからの異なるDL PRSリソースについて実行され得る。
【0122】
【表7】
【0123】
本実施形態は、低レイテンシおよび高精度測位を含む、様々なレイテンシおよび精度シナリオにおける測位を可能にするために、UEの測位処理能力およびULリソース可用性に関連する構成を可能にする技術を含む。これらの実施形態は、実施形態に応じて互いに組み合わせて使用できることに留意されたい。
【0124】
第1の実施形態では、DLベースの測位方法のUE処理タイムラインが議論され、これは、例えば、RSTD、UE Rx-Tx時間差、DL-PRS RSRPなど、ターゲットUEの位置推定を取得するためにDL-PRSに関連する測定を必要とする。この態様では、提示されたソリューションは、UE支援測位(位置推定はLMFで計算される)およびUEベース測位(位置推定はUEでローカルに計算される)に向けて調整される。
【0125】
1つの実施形態では、UE支援測位では、位置推定値を決定する際に、サービングgNB、ターゲットUE、および最終的にはLMFの間で信号交換が行われる。図6は、PRSがDL BWP内で処理されるシナリオで測位を実行するターゲットUEの体系的なプロシージャを示す。
【0126】
UE処理タイムラインは、ターゲットUEがDL-PRS物理層構成を受信する時点から、ターゲットUEが測定報告をサービングgNBに送信する時点まで測定される。図6では、次のことに注意する。
・Yパラメータ602は、UEがProvideAssistanceDataメッセージでDL-PRS構成を受信してから、測定および報告される数を含む測定構成を含むRequestLocationInformationメッセージを受信するまでの期間を定義する。
・Xパラメータ604は、RequestLocationInformationメッセージを受信するUEと、測定報告を含むProvidLocationInformationメッセージを送信するUEとの間の期間を定義する。
【0127】
1つの実施形態では、Y持続時間602は、主に、UEがRRC_IDLE/INACTIVEまたはRRC_CONNECTED状態のいずれかにある場合に発生し得る、UEがDL-PRS構成を(例えば、ブロードキャストまたは専用シグナリングを介して)いつ受信するかに依存する。ステップ(2)がトリガされた時間インスタンスに応じて、ターゲットUEは、ターゲットUEの状態に応じて変化し得る、Y602によって定義される期間、DL-PRS構成を格納することができる。
【0128】
X期間604は、表8に示すように、LMFによって構成された測位方法と、実行される測定の数に依存する。表8はさらに、ターゲットUEごとにサポートされる測定の最大回数を示す。X持続時間604は、表8に示された技法に限定されず、ロケーションサーバによって構成された任意の測位方法および対応する測定値にも対応し得る。
【0129】
【表8】
【0130】
別の実施形態では、UEは、DL-PRS構成および対応する報告構成を一緒に受信する。このシナリオでは、構成の処理、DL-PRS測定の実行、および報告の処理を含む、結合された処理タイムラインを想定できる。
【0131】
LMF144は、次の要因に応じて、UEのX604(およびY602)値のセットを構成できる。
・UEのUE能力: 能力が強化されたUEと比較すると、低能力測位UEはタイミング要件が緩和される。
・測位レイテンシバジェット: 測位サービスのTime-to-Find-First-Fix(「TTFF」)は、緩いものから厳しいものまである。
・精度要件: X時間ウィンドウ内で実行される測定の数に応じて、測位精度が低くなることも高くなることもある。
【0132】
XおよびY値602、604は、LCSクライアントまたはアプリケーション機能によって必要とされる必要な測位レイテンシバジェットに依存し得る。UE処理構成は、以下の方法の少なくとも一つにおいてシグナリングされ得る。
・例えば、測位サービスのレイテンシバジェットに依存して、UE固有の処理タイムライン構成のための専用シグナリングを介して。
a.緩和されたレイテンシ要件では、LPPシグナリングを使用することがある。
b.厳しいレイテンシ要件では、DCI/MAC CE/RRCシグナリングなどの動的なL1/L2シグナリングを使用することがある。
・例えば、共通の上記基準によるUEのセットのためのSIB/オンデマンドシグナリングなど、システム情報ブロードキャストシグナリングを介して。
【0133】
1つの実装例では、UEがDL-TDOAに関連する測定量を報告するように構成されている場合、UEの処理能力に応じて、2つの実施形態を考慮することができる:
・一方の実施形態では、UEは、処理タイムラインXが単一の値で構成されるように、DL-PRS RSTD測定値とDL-PRS RSRP測定値の両方を同時に処理できる。
・もう一方の実施形態では、UEは、処理タイムラインXが2つのタイムラインX1およびX2からそれぞれ構成されるように、DL-PRS RSTD測定値およびDL-PRS RSRP測定値を順次処理することができる。
【0134】
図7は、UEベースの測位に関連するプロシージャと、そのようなプロシージャに関連する対応するUE処理タイムラインを示す。図6に示す実施形態と同様に、DL-PRSもDL-BWP内で処理される。
【0135】
1つの実施形態では、UEベースの測位の場合、ターゲットUEは、次の場合にステップ1を開始する必要がある。
・EUに以前のDL-PRS物理層構成が保存されていない、
・既存のDL-PRS構成が古い、または
・既存のDL-PRS構成が精度要件に一致しない場合。
【0136】
1つの実施形態では、ステップ(1)701と(2)703との間の期間Z702は、一実施形態では、LMFのスケジューリングレイテンシに依存し、所望の測定構成を提供する。ステップ(2)703および(3)705は、図6に示される実施形態に類似し、UEの処理遅延が、UEがDL-PRS物理層構成を受信するインスタンスと、必要な数の測定値が収集されている(U704によって指定される)インスタンスとの間の持続時間に依存する。V706は、ターゲットUEで位置推定を計算するための処理期間である。ステップ(5)707および(6)709は、LMF144が推定するターゲットUEの位置が報告されることを望んでおり、したがってターゲットUEの測位処理タイムラインに影響を与えないことがある場合に、オプションで必要とされ、これは、ステップ(3)がUEの処理タイムラインに直接影響する図6に示される実施形態とは異なる。同様に、ステップ(4)711において、ターゲットUEは、測位測定値に基づいて位置推定をローカルに計算することができる。
【0137】
さらなる実施形態では、DL-PRS構成の測定は、サービングセルのアクティブなDL BWPの外側に拡張され、測位精度を向上させるために隣接セルからのTRPのDL-PRS測定を必要とする。1つの実施形態では、サービングセル/周波数のDL BWP外のDL-PRSリソースを測定するために、ターゲットUEで測定ギャップを構成する必要があり、それはUEに提供されるか、または要求に応じて提供されることができる。これにより、UEの処理負荷と遅延が増加することがある。現在、リリース16の測位には、UEの測位処理能力に関して考慮すべき問題がいくつかある。
・RRMと測位測定ギャップの構成は共有されるため、DL-PRSリソースの時間-周波数位置は、測定対象の対応する非サービングセルのSSBと同じSMTCウィンドウ内にある必要がある。
・UE処理タイムラインは、測定ギャップ長(「MGL」)の影響を受け、測位レイテンシを短縮するために最適化されていないことがある。
・ターゲットUEが測定ギャップ(「MG」)構成を(例えば、RRCを介して)受信し、その後この構成を適用することに関連する遅延がある。
【0138】
図8は、MGL803および測定ギャップ反復期間(「MGRP」)801に関連する、UE測位処理タイムラインに対するMG構成の影響を示す。MG構成の要求および/または受信に関連する遅延は示されていない。
【0139】
1つの実施形態では、RRMと測位の両方の場合、UEごとまたはFRごとのMGを構成することができる。これは、MGL803がSMTCとPRSの機会に対応する必要があることを意味する。UEの処理負荷と、MGRP801の長さおよび周期性との間にはトレードオフが存在し、高精度測位のために測定されるPRS機会に対応する。MGLの開始時および終了時のRF同調時間807も、MGL803に寄与することが示されている。
【0140】
示された実施形態は、図6に示された実施形態で述べたように、基準のセットに基づいて{X1、X2、...、XN}805を適合させることができる測位のためのハイブリッドMG構成を提示する。
・UEのUE能力: 能力が強化されたUEと比較すると、低能力測位UEはタイミング要件が緩和される。
・測位レイテンシバジェット: 測位サービスのTime-to-Find-First-Fix(「TTFF」)は、緩いものから厳しいものまである。
・精度要件: X時間ウィンドウ内で実行される測定の数に応じて、測位精度が低くなることも高くなることもある。
【0141】
さらなる実施形態では、ターゲットUEに対して、そのUEの処理能力が、PRS測定および報告を処理するために所与のシンボルに対してサポートできるPPUの数に関して定義できるように、PRS処理ユニット(「PPU」)が提案される。さらに、PRS測定および報告のタイプごとに、対応する報告を処理するために必要なPPUの数に関して、UE能力を定義することができる。
【0142】
この実施形態の1つの実装例では、UEがDL-TDOAの測定値を報告するように構成され、かつUEがM個のPPUに対応できるとき、DL-PRS RSTDがシンボル内にN個のPPUを必要とする場合、残りのM-N個のPPUをDL-PRS RSRPに使用することができ、十分な場合、別の方法で同じシンボルで並列処理を行うことはできない。そのような実施形態では、逐次処理が実行され得る。
【0143】
1つの実施形態では、定義された期間内にLMF144に測位測定報告を送信するためのULリソースをUEが提供するためのメカニズムが説明される。現在、NRは2種類の構成されたグラント、つまり、タイプ1およびタイプ2のグラントを定義している:
・タイプ1のグラントは、周期性を含むRRCを介して設定できる。
・タイプ2のグラントは、DCIを介してアクティブ化/非アクティブ化できる。
【0144】
UE支援測位の場合、測定報告は、ProvideLocationメッセージ(上位層NASシグナリング)を介して送信されてよく、これは、L1/L2シグナリングに基づくタイプ1およびタイプ2の設定済みグラントと比較すると、本質的に非動的である。UEベースの測位の場合、ProvideLocationメッセージは、計算されたUEの位置推定値を提供する。
【0145】
LMF144は、例えば、以前のDL-PRS送信に基づいて、測位関連の測定値が報告される準備ができたら(例えば、図6のステップ4または図7のステップ6)、サービングgNBにULグラントを構成するように要求することができる。図9は、動的報告メカニズムの図である。図9(a)のステップ(1)901では、UEは、時間-周波数リソース、アクティベーション指示、オフセット、および/または周期性などの例示的な構成の詳細を含むUL CG構成を受信する。サービングgNBは、サービングセルのターゲットUEはULタイプ1アクティベーション(図9(a))またはタイプ2アクティベーション(図9(b))でしか構成できないので、他の隣接セルとのDL-PRSのスケジューリングに関して、LMF144とのメッセージ交換を通じて事前確認を行うことができる。図9(a)のステップ(2)~(5)903~909は、最も早い利用可能性に基づく測位報告の送信を含む。
【0146】
代替の実施形態では、測定値は、測定優先順位に従って、または測位レイテンシバジェットに従ってランク付けされ、それに応じて送信されてもよい。図9(b)では、UL CGは、ステップ(6)913で、例えばProvideLocationメッセージを使用して、明示的なシグナリングを使用して非アクティブ化され得る。別の実施形態の例では、ProvideLocationメッセージはまた、測定報告のための次のUL構成のグラントのための別のUL CGアクティベーションを含み得る。
【0147】
別の実施形態では、ステップ(1)911において、UEが最初にUL CG構成を受信するとき、アクティベーションメッセージによるUL CGの非アクティブ化の明示的な指示(一定の構成された時間の後)を示すことができる。
【0148】
別の実施形態では、UEが、対応する測位技法について報告される複数の量を含むことができるPRS測定報告で構成される場合、複数のULリソースが構成される場合、部分的な報告が(特に低レイテンシ要件のために)構成されるまたは示されており、ULリソースの異なるインスタンスで部分的な報告が行われる。1つの実施形態では、基本的に、部分的な報告の場合、報告全体を処理する代わりに、UEは準備ができたときに個々の部分の報告を開始する。部分報告の正確な順序、例えば、どの量が他の量よりも早く報告されるかは、各量に必要な処理タイムラインに基づいて、明示的または暗示的にUEに設定される。
【0149】
さらなる実施形態では、ULリソースの可用性に基づくPRS測定報告の優先順位付けの方法が説明されている。すぐに利用可能なすべての測定報告を送信するためのUL CGリソースの可用性が限られているシナリオでは、特定の実施形態では、測位レイテンシバジェット、精度、および測位方法のタイプなどの特定の基準に基づいて、優先順位付け基準を各測位測定に適用することができる。
【0150】
優先順位付け基準は、例えば、UE支援測位方法の場合、ProvideAssistanceDataメッセージを介して、LMF144によって構成され得る。UEベースの測位方法の場合、UEは、例えばPUSCH上のRequestAssistanceDataメッセージを介して、要求されたメッセージの好ましい基準をLMF144および/またはgNBに示すことができる。これにより、各測定の関連する優先基準に基づいてDL-PRSを効率的に処理できる。
【0151】
代替の実施形態では、ターゲットUEは、L1、例えばDCI、またはL2、例えばRRC/MAC CEシグナリングのいずれかを使用して、オンデマンド方式で測位関連基準信号測定値、例えばDL-PRS、SRSの優先順位を要求することができる。
【0152】
1つの例では、UEが複数のPRS報告を処理する必要があり、各報告に優先度レベルが割り当てられているか示されている場合、UEは最も優先度の高い報告から開始し、使用可能な処理ユニットを計算して、必要な処理ユニットを最も優先度の高い最初の報告に割り当てる。次に、UEは残りの処理ユニットと2番目に優先度の高い2番目の報告に必要な処理ユニットをチェックし、残りの使用可能なユニットが十分である場合、UEは2番目の報告も並列処理することができる。その後、UEは、十分な処理ユニットがなくなるまで、このプロセスを続行する。その場合、レイテンシ要件がまだ満たされている場合、UEは優先度の低い報告の処理を遅らせることができる。そうでない場合、UEは、必要なレイテンシ制約内で処理できない優先度の低い報告をドロップすることがある。
【0153】
別の例では、UEは、複数のTRPから測定を実行し、対応する報告を処理する必要がある。関連付けられた優先順位または関連付けられた精度が、他の構成済み報告と比較して低い場合、処理ユニットの利用可能性に応じて、UEはすべてのTRPからのすべての測定値を並行して処理するか、ある程度の遅延を伴って順次処理することができる。ただし、そのような遅延が必要なレイテンシ制約を超える場合、UEは1つまたは複数のTRPからの測定(または測定報告)を破棄し、TRPのサブセットから部分的な測定(または測定報告)のみを報告する。
【0154】
測位測定ウィンドウ中に不完全な測定が発生し、報告が不完全になる場合がある。1つの実施形態では、ターゲットUEによる測位報告の信号効率を高めるために、ターゲットUEは、以下を含む特定の基準に基づいて測定値をドロップするように構成できる。
・測位技法に基づく測定報告のサイズが、UL送信リソースの可用性を超える場合。
・優先度の高い他の測定値と比較して、測定値の優先度が低い場合。
・障害イベントなどにより、測定が不完全または破損しているため、報告がロケーションサーバ(LMF)による処理に有益であると見なされない場合。
・測定値が信頼できない、および/または次のような完全性要件を満たしていないと見なされる場合:
a.ターゲット完全性リスク(「TIR」);
b.アラートリミット(「AL」);
c.アラートまでの時間(「TTA」);
d.保護レベル(「PL」)。
【0155】
TIRは、必要なTTA内にユーザに警告することなく測位誤差がALを超える確率としてさらに定義することができる。本明細書で使用されるALは、測位システムが意図された用途に利用可能であるように、最大許容測位誤差として定義される。測位誤差がALを超えている場合、操作は危険である可能性があり、完全性の喪失を防ぐために、測位システムは意図したアプリケーションでは使用できないと宣言する必要がある。本明細書で使用されるTTAは、測位誤差がALを超えてから位置完全性を提供する機能が対応する警報を発令するまでの最大許容経過時間と呼ばれる。本明細書で使用されるPLは、ALおよびPLより大きい真の誤差の単位時間当たりの確率が必要なTIR未満であることを保証する測位誤差の統計的上限であり、PLはTTAより長くAL以下である。
【0156】
1つの実施形態では、ターゲットUEは、ドロップされた測定値を明示的に示してもよいし、LMF144は、提供された測定構成に基づいて、ドロップされた測定値を暗示的に推測してもよい。
【0157】
図10は、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成のために使用され得るユーザ機器装置1000を示す。様々な実施形態では、ユーザ機器装置1000を使用して、上述のソリューションの1つまたは複数を実施する。ユーザ機器装置1000は、上述のように、リモートユニット105および/またはUE205の1つの実施形態であってよい。さらに、ユーザ機器装置1000は、プロセッサ1005、メモリ1010、入力デバイス1015、出力デバイス1020、およびトランシーバ1025を含んでよい。いくつかの実施形態では、入力デバイス1015および出力デバイス1020は、タッチスクリーンなどの単一のデバイスに結合される。いくつかの実施形態では、ユーザ機器装置1000は、入力デバイス1015および/または出力デバイス1020を含まなくてもよい。様々な実施形態では、ユーザ機器装置1000は、プロセッサ1005、メモリ1010、およびトランシーバ1025のうちの1つまたは複数を含んでもよく、入力デバイス1015および/または出力デバイス1020を含まなくてもよい。
【0158】
示すように、トランシーバ1025は、少なくとも1つの送信機1030と少なくとも1つの受信機1035とを含む。いくつかの実施形態では、トランシーバ1025は、1つまたは複数のベースユニット121によってサポートされる1つまたは複数のセル(または無線カバレッジエリア)と通信する。様々な実施形態では、トランシーバ1025は、無認可無線スペクトルで動作可能である。さらに、トランシーバ1025は、1つまたは複数のビームをサポートする複数のUEパネルを含み得る。代わりに、トランシーバ1025は、少なくとも1つのネットワークインターフェース1040および/またはアプリケーションインターフェース1045をサポートし得る。アプリケーションインターフェース1045は、1つまたは複数のAPIをサポートし得る。ネットワークインターフェース1040は、Uu、N1、PC5など3GPP(登録商標)参照ポイントをサポートし得る。当業者に理解されるように、他のネットワークインターフェース1040がサポートされ得る。
【0159】
1つの実施形態では、プロセッサ1005は、コンピュータ可読命令を実行することが可能かつ/または論理演算を実行することが可能な、知られている任意のコントローラを含んでよい。例えば、プロセッサ1005は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(「CPU」)、グラフィックス処理ユニット(「GPU」)、補助処理ユニット、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(「FPGA」)、または類似のプログラム可能なコントローラであってよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ1005は、メモリ1010に格納された命令を実行して、本明細書に記載の方法およびルーチンを実行する。プロセッサ1005は、メモリ1010、入力デバイス1015、出力デバイス1020、およびトランシーバ1025に通信可能に結合される。
【0160】
様々な実施形態では、プロセッサ1005は、ユーザ機器装置1000を制御して、上述のUEの挙動を実装する。いくつかの実施形態では、プロセッサ1005は、アプリケーションドメインおよびオペレーティングシステム(「OS」)機能を管理するアプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られる)と、無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られる)とを含み得る。
【0161】
1つの実施形態では、1025トランシーバは、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を受信する。測位構成は、測定の実行をいつ開始するかを定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で行われる測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従ってUEの要求された位置関係測定値を測定および処理するためのウィンドウ期間を含むことができる。
【0162】
1つの実施形態では、プロセッサ1005は、測位構成を受信したことに応答して、測位処理タイムラインに従って、UEのための少なくとも1つの測位測定を実行する。いくつかの実施形態では、トランシーバ1025は、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内で実行された少なくとも1つの測位測定の測定タイムラインとを含む測位測定報告を、UEからモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する。
【0163】
1つの実施形態では、複数の構成タイムラインと測定および処理タイムラインのうちの1つがUEのために構成されてもよく、基準信号受信電力(「RSRP」)、基準信号時間差(「RSTD」)、および複数の測定および処理タイムラインのそれぞれにおけるUE Rx-Tx測位測定の少なくとも1つに対するレイテンシが、モバイルワイヤレス通信ネットワークに報告され得る。
【0164】
1つの実施形態では、レイテンシは、同時に実行される測位測定に応答する単一の値と、順次実行される測位測定に応答する複数の値とを含み得る。
【0165】
1つの実施形態では、トランシーバ1025は、ロングターム・エボリューション・プロトコル・測位(「LPP」)セッション中に、モバイルワイヤレス通信ネットワークから測位のための事前構成された支援データを受信し、トランシーバがLPP Request Location Informationメッセージを受信したことに応答して、事前設定された支援データについて測定と処理を実行する。
【0166】
1つの実施形態では、トランシーバ1025は、ブロードキャスト信号を介してモバイルワイヤレス通信ネットワークから測位構成を受信し、測位構成は、同じ能力を有する複数のUEのために設計される。
【0167】
1つの実施形態では、トランシーバ1025は、UE固有の専用信号を介してモバイルワイヤレス通信ネットワークから測位構成を受信し、UE固有の専用信号はLPP位置情報要求メッセージを含む。
【0168】
1つの実施形態では、UEが測位基準信号(「PRS」)構成要求を開始することに応答して、プロセッサ1005は、構成要求の受信とUEの位置推定の受信との間の全体的なタイムラインを決定し、全体的なタイムラインは、支援データの構成、測定、処理、およびUEの位置推定の計算に関連する複数のタイムラインを含む。
【0169】
1つの実施形態では、トランシーバ1025は、UEに記憶された以前のDL-PRS物理層構成がない、既存のDL-PRS構成が古い、および既存のDL-PRS構成が精度要件を満たしていないのうちの少なくとも1つに応答して、ダウンリンクPRS(「DL-PRS」)支援データを受信するために、モバイルワイヤレス通信ネットワークにオンデマンド要求を送信する。
【0170】
1つの実施形態では、測位構成は、測位処理タイムラインのためにUEによって適用される測定ギャップ構成のセットをさらに含み、測定ギャップ構成は、測位処理タイムラインのための測定ギャップ長、測定ギャップ長、および測定ギャップ反復期間を定義する。
【0171】
1つの実施形態では、測定ギャップ構成のセットは、モバイルワイヤレス通信ネットワークからのシグナリングを介してUEで事前に構成することができる。1つの実施形態では、プロセッサ1005は、UE PRS処理ユニット(「PPU」)に従ってPRS測定および報告を処理し、UE PPUは、所与のシンボルに対してUEがサポートできるいくつかのPPUを含む。
【0172】
1つの実施形態では、UEの能力に基づいて、プロセッサ1005は、他の測位測定値に関して同じPRSシンボルの並列処理を実行する。1つの実施形態では、モバイルワイヤレス通信ネットワークは、基地局および位置管理機能のうちの少なくとも1つを備える。
【0173】
さらなる実施形態では、トランシーバ1025は、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための、測定優先順位、測位レイテンシバジェット、および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに関連付けられた基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成のグラント構成を受信する。いくつかの実施形態では、プロセッサ1005は、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに従って、UEのための少なくとも1つの測位測定を実行し、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を生成する。
【0174】
いくつかの実施形態では、トランシーバ1025は、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づく測位関連基準信号測定値の利用可能性に基づいて、UL構成のグラント構成を使用して測位測定報告をモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する。
【0175】
1つの実施形態では、UEは、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を送信するために、無線リソース制御(「RRC」)シグナリングを介してタイプ1 UL構成のグラント構成で構成されている。
【0176】
1つの実施形態では、UEは、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を送信するために、ダウンリンク制御情報(「DCI」)シグナリングを介してタイプ2 UL構成のグラント構成で構成される。
【0177】
1つの実施形態では、UL構成のグラント構成は、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告のオフセット、周期性、アクティブ化、非アクティブ化、および時間周波数リソースのうちの1つまたは複数のシグナリング情報を含む。
【0178】
1つの実施形態では、トランシーバ1025は、測位関連の基準信号リソースの可用性に基づく測位測定の優先順位を示す測位測定構成を受信し、該優先順位は、UEの能力、測位レイテンシバジェット、および位置推定精度の少なくとも1つに基づいて決定される。1つの実施形態では、プロセッサ1005は、少なくとも1つの測位測定を実行し、測位測定構成で示される優先順位に従って測位測定報告を生成する。1つの実施形態では、トランシーバ1025は、測定構成で示される優先順位に従ってUL構成のグラント構成を使用して、測位測定報告をモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する。
【0179】
1つの実施形態では、トランシーバ1025は、測位測定構成の要求を送信したことに応答して、測位測定構成を受信する。1つの実施形態では、測位測定優先順位は、モバイルワイヤレス通信ネットワークのロケーションサーバおよび基地局のうちの少なくとも1つによって設定される。1つの実施形態では、ロケーションサーバは、物理アップリンク共有チャネル(「PUSCH」)の構成とスケジューリングに関連する情報を基地局と交換する。
【0180】
1つの実施形態では、トランシーバ1025は、無線リソース制御(「RRC」)シグナリングおよび媒体アクセス制御(「MAC」)制御要素(「CE」)シグナリングのうちの少なくとも1つを使用して、オンデマンドで測位測定構成を動的に提供する。1つの実施形態では、プロセッサ1005は、測定報告サイズがUL送信リソースの可用性を超えること、測定値が優先度の高い他の測定値よりも優先度が低いこと、測定値が不完全または破損していること、および測定値が1つまたは複数の完全性要件を満たさないことに応じて信頼できないと判定されることの少なくとも1つに応答して、報告される測位関連の基準信号測定をドロップする。
【0181】
1つの実施形態では、プロセッサ1005は、レイテンシバジェットおよび測定および処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づいて、測位関連の基準信号測定をドロップする。
【0182】
1つの実施形態では、メモリ1010は、コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ1010は、揮発性のコンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ1010は、ダイナミックRAM(「DRAM」)、同期ダイナミックRAM(「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(「SRAM」)を含むRAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ1010は、不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ1010は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータ記憶装置を含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ1010は、揮発性および不揮発性の両方のコンピュータ記憶媒体を含む。いくつかの実施形態では、メモリ1010は、測位測定および報告の構成に関連するデータを格納する。例えば、メモリ1010は、上述のように、様々なパラメータ、パネル/ビーム構成、リソース割り当て、ポリシーなどを格納することができる。いくつかの実施形態では、メモリ1010は、オペレーティングシステムまたは装置1000上で動作する他のコントローラアルゴリズムなどのプログラムコードおよび関連データも格納する。
【0183】
1つの実施形態では、入力デバイス1015は、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む任意の既知のコンピュータ入力デバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、入力デバイス1015は、例えば、タッチスクリーンまたは同様のタッチセンシティブディスプレイとして、出力デバイス1020と統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス1015は、タッチスクリーン上に表示される仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーン上に手書きすることによってテキストを入力できるように、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス1015は、キーボードおよびタッチパネルなどの2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0184】
1つの実施形態では、出力装置1020は、一実施形態では、視覚信号、聴覚信号、および/または触覚信号を出力するように設計されている。いくつかの実施形態では、出力装置1020は、視覚データをユーザに出力できる電子的に制御可能なディスプレイまたはディスプレイ装置を含む。例えば、出力デバイス1020は、液晶ディスプレイ(「LCD」)、発光ダイオード(「LED」)ディスプレイ、有機LED(「OLED」)ディスプレイ、プロジェクタ、または画像、テキストなどをユーザに出力できる同様のディスプレイ装置を含むことができるが、これらに限定されない。別の非限定的な例として、出力デバイス1020は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなどユーザ機器装置1000の残りの部分とは別個であるが通信可能に結合されたウェアラブルディスプレイを含み得る。さらに、出力デバイス1020は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビ、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両のダッシュボードなどのコンポーネントであってもよい。
【0185】
いくつかの実施形態では、出力デバイス1020は、音を生成するための1つまたは複数のスピーカを含む。例えば、出力デバイス1020は、可聴アラートまたは通知(例えば、ビープまたはチャイム)を生成することができる。いくつかの実施形態では、出力デバイス1020は、振動、運動、または他の触覚フィードバックを生成するための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。いくつかの実施形態では、出力デバイス1020の全部または一部は、入力デバイス1015と統合されてもよい。例えば、入力デバイス1015および出力デバイス1020は、タッチスクリーンまたは同様のタッチセンシティブディスプレイを形成することができる。他の実施形態では、出力デバイス1020は、入力デバイス1015の近くに配置され得る。
【0186】
トランシーバ1025は、1つまたは複数のアクセスネットワークを介して移動通信ネットワークの1つまたは複数のネットワーク機能と通信する。トランシーバ1025は、プロセッサ1005の制御下で動作して、メッセージ、データ、および他の信号を送信し、メッセージ、データ、および他の信号を受信する。例えば、プロセッサ1005は、メッセージを送受信するために、特定の時間にトランシーバ1025(またはその一部)を選択的に起動することができる。
【0187】
トランシーバ1025は、少なくとも送信機1030および少なくとも1つの受信機1035を含む。1つまたは複数の送信機1030を使用して、本明細書で説明するUL送信などのUL通信信号をベースユニット121に提供することができる。同様に、本明細書で説明するように、1つまたは複数の受信機1035を使用して、ベースユニット121からDL通信信号を受信することができる。1つの送信機1030および1つの受信機1035のみが示されているが、ユーザ機器装置1000は、任意の適切な数の送信機1030および受信機1035を有し得る。さらに、送信機1030および受信機1035は、任意の適切なタイプの送信機および受信機であり得る。1つの実施形態では、送受信機1025は、許可された無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第1の送信機/受信機のペアと、許可されていない無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第2の送信機/受信機のペアとを含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、認可無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第1の送信機/受信機ペア、および無認可無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第2の送信機/受信機ペアは、単一のトランシーバユニット、例えば、認可無線スペクトルと無認可無線スペクトルの両方を伴う使用のための機能を実行する単一のチップに組み合わせられてよい。いくつかの実施形態では、第1の送信機/受信機ペアおよび第2の送信機/受信機ペアは、1つまたは複数のハードウェア構成要素を共有し得る。例えば、いくつかのトランシーバ1025、送信機1030、および受信機1035は、例えば、ネットワークインターフェース1040などの、共有されたハードウェアリソースおよび/またはソフトウェアリソースにアクセスする物理的に別個の構成要素として実装されてよい。
【0189】
様々な実施形態では、1つまたは複数の送信機1130および/または1つまたは複数の受信機1135は、マルチトランシーバチップ、システムオンチップ、ASIC、または他のタイプのハードウェア構成要素などの、単一のハードウェア構成要素の中に実装および/または統合されてよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機1130および/または1つまたは複数の受信機1135は、マルチチップモジュールの中に実装および/または統合されてよい。いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース1140などの他の構成要素、または他のハードウェア構成要素/回路が、任意の数の送信機1130および/または受信機1135と統合されて単一のチップになり得る。そのような実施形態では、送信機1130および受信機1135は、もう1つの共通制御信号を使用するトランシーバ1125として、または同じハードウェアチップの中もしくはマルチチップモジュールの中に実装されたモジュール式の送信機1130および受信機1135として、論理的に構成され得る。
【0190】
図11は、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するために使用され得るネットワーク装置1100を示す。1つの実施形態では、ネットワーク装置1100は、上述のように、ベースユニット121および/またはRANノード210などのRANノードの一実施形態であってもよい。さらに、ベースネットワーク装置1100は、プロセッサ1105、メモリ1110、入力デバイス1115、出力デバイス1120、およびトランシーバ1125を含み得る。
【0191】
いくつかの実施形態では、入力デバイス1115および出力デバイス1120は、タッチスクリーンなどの単一のデバイスに組み合わせられる。いくつかの実施形態では、ユーザ機器装置1100は、いかなる入力デバイス1115および/または出力デバイス1120も含まない場合がある。様々な実施形態では、ユーザ機器装置1100は、プロセッサ1105、メモリ1110、およびトランシーバ1125のうちの1つまたは複数を含んでよく、入力デバイス1115および/または出力デバイス1120を含まない場合がある。
【0192】
図示のように、トランシーバ1125は、少なくとも1つの送信機1130および少なくとも1つの受信機1135を含む。ここで、トランシーバ1125は、1つまたは複数のリモートユニット175と通信する。さらに、トランシーバ1125は、少なくとも1つのネットワークインターフェース1140および/またはアプリケーションインターフェース1145をサポートし得る。アプリケーションインターフェース1145は、1つまたは複数のAPIをサポートすることができる。ネットワークインターフェース1140は、Uu、N1、N2、およびN3などの3GPP(登録商標)基準点をサポートすることができる。当業者によって理解されるように、他のネットワークインターフェース1140がサポートされてもよい。
【0193】
プロセッサ1105は、1つの実施形態では、コンピュータ可読命令を実行することが可能かつ/または論理演算を実行することが可能な、知られている任意のコントローラを含んでよい。例えば、プロセッサ1105は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(「CPU」)、グラフィックス処理ユニット(「GPU」)、補助処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、または類似のプログラマブルコントローラであってよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ1105は、本明細書で説明する方法およびルーチンを実行するために、メモリ1110の中に記憶された命令を実行する。プロセッサ1105は、メモリ1110、入力デバイス1115、出力デバイス1120、およびトランシーバ1125に通信可能に結合される。
【0194】
様々な実施形態では、ネットワーク装置1100は、本明細書で説明するように、1つまたは複数のUEと通信するRANノード(例えば、gNB)である。そのような実施形態では、プロセッサ1105は、ネットワーク装置1100を制御して、上述のRANの挙動を実行する。RANノードとして動作する場合、プロセッサ1105は、アプリケーションドメインおよびオペレーティングシステム(「OS」)機能を管理するアプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られる)およびベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られる)を含むことができる。」)無線機能を管理する。
【0195】
様々な実施形態において、プロセッサ1105およびトランシーバ1125は、ネットワーク装置1100を制御して、上述のLMFの挙動を実行する。1つの実施形態では、例えば、トランシーバ1125は、ユーザ機器(「UE」)デバイスに、UEのための測位構成タイムラインと、測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を送信する。1つの実施形態では、測位構成は、測定の実行をいつ開始するかを定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で行われる測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従ってUEの要求された位置関係測定値を測定および処理するためのウィンドウ期間を含む。
【0196】
1つの実施形態では、トランシーバ1125は、UEデバイスから、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内で実行された少なくとも1つの測位測定の測定タイムラインとを含む測位測定報告を受信する。1つの実施形態では、測位構成のタイムラインは、支援データの構成、測定、処理、およびUEの位置推定の計算に関連する異なる個々のタイムラインの関数として決定される。
【0197】
1つの実施形態では、トランシーバ1125は、ユーザ機器(「UE」)デバイスに、UEのための、測定優先順位、測位レイテンシバジェット、および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに関連付けられた基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成のグラント構成を送信し、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づく測位関連基準信号測定の利用可能性に基づいて、UL構成のグラント構成を使用して、UEから測位測定報告を受信する。
【0198】
メモリ1110は、1つの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ1110は揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ1110は、ダイナミックRAM(「DRAM」)、同期ダイナミックRAM(「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(「SRAM」)を含む、RAMを含んでよい。いくつかの実施形態では、メモリ1110は不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ1110は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の好適な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含んでよい。いくつかの実施形態では、メモリ1110は、揮発性コンピュータ記憶媒体と不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。
【0199】
いくつかの実施形態では、メモリ1110は、サイドリンク角度ベース測位およびSL RRMベース測位に関係するデータを記憶する。例えば、メモリ1110は、上記で説明したような様々なパラメータ、構成、ポリシーなどを記憶し得る。いくつかの実施形態では、メモリ1110はまた、装置1100上で動作するオペレーティングシステムまたは他のコントローラアルゴリズムなどの、プログラムコードおよび関連するデータを記憶する。
【0200】
入力デバイス1115は、1つの実施形態では、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む、知られている任意のコンピュータ入力デバイスを含んでよい。いくつかの実施形態では、入力デバイス1115は、例えば、タッチスクリーンまたは類似のタッチセンシティブディスプレイとして、出力デバイス1120と統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス1115は、タッチスクリーン上に表示される仮想キーボードを使用して、かつ/またはタッチスクリーン上で手書きすることによって、テキストが入力され得るような、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス1115は、キーボードおよびタッチパネルなどの2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0201】
出力デバイス1120は、1つの実施形態では、視覚信号、可聴信号、および/または触覚信号を出力するように設計される。いくつかの実施形態では、出力デバイス1120は、視覚データをユーザに出力することが可能な電子的に制御可能なディスプレイまたはディスプレイデバイスを含む。例えば、出力デバイス1120は、限定はしないが、LCDディスプレイ、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、プロジェクタ、または画像、テキストなどをユーザに出力することが可能な類似のディスプレイデバイスを含んでよい。別の非限定的な例として、出力デバイス1120は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなどの、ユーザ機器装置1100の残部とは別個の、ただし、それらに通信可能に結合された、ウェアラブルディスプレイを含んでよい。さらに、出力デバイス1120は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビ、タブレットコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどの構成要素であってよい。
【0202】
いくつかの実施形態では、出力デバイス1120は、サウンドを生成するための1つまたは複数のスピーカを含む。例えば、出力デバイス1120は、音響式の警報または通知(例えば、ビープまたはチャイム)を生成し得る。いくつかの実施形態では、出力デバイス1120は、振動、動き、または他の触覚フィードバックを生成するための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。いくつかの実施形態では、出力デバイス1120の全部または部分は、入力デバイス1115と統合され得る。例えば、入力デバイス1115および出力デバイス1120は、タッチスクリーンまたは類似のタッチセンシティブディスプレイを形成し得る。他の実施形態では、出力デバイス1120は入力デバイス1115の近くに位置し得る。
【0203】
トランシーバ1125は、少なくとも送信機1130および少なくとも1つの受信機1135を含む。1つまたは複数の送信機1130は、本明細書で説明するUL送信などの、UL通信信号をベースユニット121に提供するために使用され得る。同様に、1つまたは複数の受信機1135は、本明細書で説明するようにベースユニット121からDL通信信号を受信するために使用され得る。1つの送信機1130および1つの受信機1135しか図示されないが、ユーザ機器装置1100は、任意の好適な数の送信機1130および受信機1135を有してよい。さらに、送信機1130および受信機1135は、任意の好適なタイプの送信機および受信機であってよい。
【0204】
図12は、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための方法1200の1つの実施形態を示す。様々な実施形態では、方法1200は、上述のリモートユニット105、UE205、および/またはユーザ機器装置1000などの、モバイル通信ネットワークのユーザ機器デバイスによって実行される。いくつかの実施形態では、方法1200は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどのプロセッサによって実行される。
【0205】
1つの実施形態では、方法1200が始まり、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を受信する(1205)。いくつかの実施形態では、方法1200は、測位構成の受信に応答して、測位処理タイムラインに従ってUEのための少なくとも1つの測位測定を実行するステップ1210を含む。さらなる実施形態では、方法1200は、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内の少なくとも1つの測位測定で実行された測定タイムラインとを含む測位測定報告をUEからモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信するステップ1215を含み、方法1200は終了する。
【0206】
図13は、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための方法1300の1つの実施形態を示す。様々な実施形態では、方法1300は、上述のLMF144および/またはユーザ機器装置1100などの、モバイル通信ネットワークのロケーション管理機能によって実行される。いくつかの実施形態では、方法1300は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどのプロセッサによって実行される。
【0207】
1つの実施形態では、方法1300が始まり、1305でUEに、UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウと定義する測位構成を送信する。1つの実施形態では、方法1300は、UEデバイスから、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内で実行された少なくとも1つの測位測定の測定タイムラインとを含む測位測定報告を受信するステップ1310を含み、方法1300は終了する。
【0208】
図14は、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための方法1400の1つの実施形態を示す。様々な実施形態では、方法1400は、上述のリモートユニット105、UE205、および/またはユーザ機器装置1000などの、モバイル通信ネットワークのユーザ機器デバイスによって実行される。いくつかの実施形態では、方法1200は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどのプロセッサによって実行される。
【0209】
1つの実施形態では、方法1400が始まり、1405で、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための、測定優先順位、測位レイテンシバジェット、測位処理タイムラインの少なくとも1つに関連付けられた基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成のグラント構成を受信する。1つの実施形態では、方法1400は、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに従って、UEのための少なくとも1つの測位測定を実行し(1410)、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を生成する(1415)。
【0210】
いくつかの実施形態では、方法1400は、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づく測位関連基準信号測定値の利用可能性に基づいて、UL構成のグラント構成を使用して測位測定報告をモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信し1420、方法1400は終了する。
【0211】
図15は、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための方法1500の1つの実施形態を示す。様々な実施形態では、方法1500は、上述のLMF144および/またはユーザ機器装置1100などの、モバイル通信ネットワークのロケーション管理機能によって実行される。いくつかの実施形態では、方法1500は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理装置、FPGAなどのプロセッサによって実行される。
【0212】
1つの実施形態では、方法1500が始まり、1505で、ユーザ機器(UE)のための、測定優先順位、測位レイテンシバジェット、および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに関連付けられた基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成のグラント構成をUEデバイスに送信する。さらなる実施形態では、方法1500は、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づく測位関連基準信号測定値の利用可能性に基づいて、UL構成のグラント構成を使用して、UEデバイスから測位測定報告を受信し1510、方法1500は終了する。
【0213】
本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための第1の装置が、本明細書で開示される。第1の装置は、上述のリモートユニット105、UE205、および/またはユーザ機器装置1000など、モバイル通信ネットワーク内のユーザ機器デバイスによって実装され得る。1つの実施形態では、第1の装置は、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための測位構成タイムラインと測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を受信するトランシーバを含む。測位構成は、測定の実行をいつ開始するかを定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で行われる測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従ってUEの要求された位置関係測定値を測定および処理するためのウィンドウ期間を含むことができる。
【0214】
1つの実施形態では、第1の装置は、測位構成を受信したことに応答して、測位処理タイムラインに従ってUEのための少なくとも1つの測位測定を実行するプロセッサを含む。いくつかの実施形態では、トランシーバは、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間窓内で少なくとも1つの測位測定の実行された測定タイムラインとを含む測位測定報告を、UEからモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する。
【0215】
1つの実施形態では、複数の構成タイムラインと測定および処理タイムラインのうちの1つがUEのために構成されてもよく、基準信号受信電力(「RSRP」)、基準信号時間差(「RSTD」)、および複数の測定および処理タイムラインのそれぞれにおけるUE Rx-Tx測位測定の少なくとも1つに対するレイテンシが、モバイルワイヤレス通信ネットワークに報告され得る。
【0216】
1つの実施形態では、レイテンシは、同時に実行される測位測定に応答する単一の値と、順次実行される測位測定に応答する複数の値とを含み得る。
【0217】
1つの実施形態では、トランシーバは、Long term Evolution Protocol Positioning(「LPP」)セッション中にモバイルワイヤレス通信ネットワークから測位用の事前設定された支援データを受信し、トランシーバがLPP Request Location Informationメッセージを受信したことに応答して、事前設定された支援データについて測定と処理を実行する。
【0218】
1つの実施形態では、トランシーバは、ブロードキャスト信号を介してモバイルワイヤレス通信ネットワークから測位構成を受信する。測位構成は、同じ機能を有する複数のUE用に設計されている。
【0219】
1つの実施形態では、トランシーバは、UE固有の専用信号を介してモバイルワイヤレス通信ネットワークから測位設定を受信し、UE固有の専用信号は、LPP Request Location Informationメッセージを含む。
【0220】
1つの実施形態では、UEが測位基準信号(「PRS」)構成要求を開始することに応答して、プロセッサは、構成要求の受信とUEの位置推定の受信との間の全体的なタイムラインを決定し、全体的なタイムラインは、支援データの構成、測定、処理、およびUEの位置推定の計算に関連する複数のタイムラインを含む。
【0221】
1つの実施形態では、トランシーバは、UEに記憶された以前のDL-PRS物理層構成がない、既存のDL-PRS構成が古い、および既存のDL-PRS構成が精度要件を満たしていないのうちの少なくとも1つに応答して、ダウンリンクPRS(「DL-PRS」)支援データを受信するために、モバイルワイヤレス通信ネットワークにオンデマンド要求を送信する。
【0222】
1つの実施形態では、測位構成は、測位処理タイムラインのためにUEによって適用される測定ギャップ構成のセットをさらに含み、測定ギャップ構成は、測位処理タイムラインのための測定ギャップ長、測定ギャップ長、および測定ギャップ反復期間を定義する。
【0223】
1つの実施形態では、測定ギャップ構成のセットは、モバイルワイヤレス通信ネットワークからのシグナリングを介してUEで事前に構成することができる。1つの実施形態では、プロセッサは、UE PRS処理ユニット(「PPU」)に従ってPRS測定および報告を処理し、UE PPUは、所与のシンボルに対してUEがサポートできるいくつかのPPUを含む。
【0224】
1つの実施形態では、UEの能力に基づいて、プロセッサは他の測位測定に関して同じPRSシンボルの並列処理を実行する。1つの実施形態では、モバイルワイヤレス通信ネットワークは、基地局および位置管理機能のうちの少なくとも1つを備える。
【0225】
本明細書では、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための第1の方法が開示される。第1の方法は、上述のリモートユニット105、UE205、および/またはユーザ機器装置1000など、モバイル通信ネットワーク内のユーザ機器デバイスによって実行され得る。
【0226】
1つの実施形態では、第1の方法は、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための測位構成タイムラインと、測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を受信することを含む。測位構成は、測定の実行をいつ開始するかを定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で行われる測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従ってUEの要求された位置関係測定値を測定および処理するためのウィンドウ期間を含むことができる。
【0227】
1つの実施形態では、第1の方法は、測位構成の受信に応答して、測位処理タイムラインに従ってUEのための少なくとも1つの測位測定を実行することを含む。いくつかの実施形態では、第1の方法は、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内で少なくとも1つの測位測定について実行された測定タイムラインとを含む測位測定報告を、UEからモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信することを含む。
【0228】
1つの実施形態では、複数の構成タイムラインと測定および処理タイムラインのうちの1つがUEのために構成されてもよく、基準信号受信電力(「RSRP」)、基準信号時間差(「RSTD」)、および複数の測定および処理タイムラインのそれぞれにおけるUE Rx-Tx測位測定のうちの少なくとも1つに対するレイテンシが、モバイルワイヤレス通信ネットワークに報告され得る。
【0229】
1つの実施形態では、レイテンシは、同時に実行される測位測定に応答する単一の値と、順次実行される測位測定に応答する複数の値とを含み得る。
【0230】
1つの実施形態では、第1の方法は、Long term Evolution Protocol Positioning(「LPP」)セッション中にモバイルワイヤレス通信ネットワークから測位のための事前構成された支援データを受信することを含み、トランシーバがLPP Request Location Informationメッセージを受信したことに応答して、事前構成された支援データについて測定および処理を実行する。
【0231】
1つの実施形態では、第1の方法は、ブロードキャスト信号を介してモバイルワイヤレス通信ネットワークから測位構成を受信することを含み、測位構成は、同じ能力を有する複数のUEのために設計されている。
【0232】
1つの実施形態では、第1の方法は、UE固有の専用信号を介してモバイルワイヤレス通信ネットワークから測位構成を受信することを含み、UE固有の専用信号はLPP位置情報要求メッセージを含む。
【0233】
1つの実施形態では、UEが測位基準信号(「PRS」)構成要求を開始することに応答して、方法は、構成要求の受信とUEの位置推定の受信との間の全体的なタイムラインを決定することを含み、全体的なタイムラインは、支援データの構成、測定、処理、およびUEの位置推定の計算に関連する複数のタイムラインを含む。
【0234】
1つの実施形態では、第1の方法は、UEに記憶された以前のDL-PRS物理層構成がない、既存のDL-PRS構成が古い、および既存のDL-PRS構成が精度要件を満たしていないのうちの少なくとも1つに応答して、ダウンリンクPRS(「DL-PRS」)支援データを受信するために、モバイルワイヤレス通信ネットワークにオンデマンド要求を送信するステップを含む。
【0235】
1つの実施形態では、測位構成は、測位処理タイムラインのためにUEによって適用される測定ギャップ構成のセットをさらに含み、測定ギャップ構成は、測位処理タイムラインのための測定ギャップ長、測定ギャップ長、および測定ギャップ反復期間を定義する。
【0236】
1つの実施形態では、測定ギャップ構成のセットは、モバイルワイヤレス通信ネットワークからのシグナリングを介してUEで事前に構成することができる。1つの実施形態では、第1の方法は、UE PRS処理ユニット(「PPU」)に従ってPRS測定および報告を処理することを含み、UE PPUは、所与のシンボルに対してUEがサポートできるいくつかのPPUを備える。
【0237】
1つの実施形態では、UEの能力に基づいて、第1の方法には、他の測位測定に関して同じPRSシンボルの並列処理を実行することが含まれる。1つの実施形態では、モバイルワイヤレス通信ネットワークは、基地局および位置管理機能のうちの少なくとも1つを備える。
【0238】
本明細書では、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための第2の装置が開示される。第2の装置は、例えばgNBなどの基地局、LMF144などのモバイル通信ネットワーク内の位置管理機能、および/または上述のネットワーク装置1100によって実装され得る。
【0239】
1つの実施形態では、第2の装置は、ユーザ機器(「UE」)デバイスに、UEのための測位構成タイムラインと、測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を送信するトランシーバを含む。1つの実施形態では、測位構成は、測定の実行をいつ開始するかを定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で行われる測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従ってUEの要求された位置関係測定値を測定および処理するためのウィンドウ期間を含む。
【0240】
1つの実施形態では、トランシーバは、UEデバイスから、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内で実行された少なくとも1つの測位測定の測定タイムラインとを含む測位測定報告を受信する。1つの実施形態では、測位構成のタイムラインは、支援データの構成、測定、処理、およびUEの位置推定の計算に関連する異なる個々のタイムラインの関数として決定される。
【0241】
本明細書では、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための第2の方法が開示される。第2の方法は、基地局、例えば、gNB、LMF144などの移動通信ネットワーク内の位置管理機能デバイス、および/または上述のネットワーク装置1700によって実行され得る。1つの実施形態では、第2の方法は、ユーザ機器(「UE」)デバイスに、UEのための測位構成タイムラインと、測定および処理時間ウィンドウとを定義する測位構成を送信することを含む。1つの実施形態では、測位構成は、測定の実行をいつ開始するかを定義するタイムライン期間、構成された時間ウィンドウ内で行われる測位測定のセット、および測位処理タイムラインに従ってUEの要求された位置関係測定値を測定および処理するためのウィンドウ期間を含む。
【0242】
1つの実施形態では、第2の方法は、UEデバイスから、少なくとも1つの測位測定と、構成された時間ウィンドウ内で実行された少なくとも1つの測位測定の測定タイムラインとを含む測位測定報告を受信することを含む。1つの実施形態では、測位構成のタイムラインは、支援データの構成、測定、処理、およびUEの位置推定の計算に関連する異なる個々のタイムラインの関数として決定される。
【0243】
本明細書では、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための第3の装置が開示される。第3の装置は、上述のリモートユニット105、UE205、および/またはユーザ機器装置1600など、モバイル通信ネットワーク内のユーザ機器デバイスによって実装され得る。
【0244】
1つの実施形態では、第3の装置は、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための、測定優先順位、測位レイテンシバジェット、および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに関連付けられた基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成のグラント構成を受信するトランシーバを含む。いくつかの実施形態では、第3の装置は、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに従ってUEのために少なくとも1つの測位測定を実行し、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を生成するプロセッサを含む。
【0245】
いくつかの実施形態では、トランシーバは、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づく測位関連基準信号測定値の利用可能性に基づいて、UL構成のグラント構成を使用して測位測定報告をモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する。
【0246】
1つの実施形態では、UEは、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を送信するために、無線リソース制御(「RRC」)シグナリングを介してタイプ1 UL構成のグラント構成で構成されている。
【0247】
1つの実施形態では、UEは、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を送信するために、ダウンリンク制御情報(「DCI」)シグナリングを介してタイプ2 UL構成のグラント構成で構成される。
【0248】
1つの実施形態では、UL構成のグラント構成は、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告のオフセット、周期性、アクティブ化、非アクティブ化、および時間周波数リソースのうちの1つまたは複数のシグナリング情報を含む。
【0249】
1つの実施形態では、トランシーバは、測位関連の基準信号リソースの可用性に基づく測位測定の優先順位を示す測位測定構成を受信し、該優先順位は、UEの能力、測位レイテンシバジェット、および位置推定精度の少なくとも1つに基づいて決定される。1つの実施形態では、プロセッサは、少なくとも1つの測位測定を実行し、測位測定構成で示される優先順位に従って測位測定報告を生成する。1つの実施形態では、トランシーバは、測定構成で示される優先順位に従って、UL構成のグラント構成を使用して、測位測定報告をモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信する。
【0250】
1つの実施形態では、トランシーバは、測位測定構成の要求を送信したことに応答して、測位測定構成を受信する。1つの実施形態では、測位測定優先順位は、モバイルワイヤレス通信ネットワークのロケーションサーバおよび基地局のうちの少なくとも1つによって設定される。1つの実施形態では、ロケーションサーバは、物理アップリンク共有チャネル(「PUSCH」)の構成とスケジューリングに関連する情報を基地局と交換する。
【0251】
1つの実施形態では、トランシーバは、無線リソース制御(「RRC」)シグナリングおよび媒体アクセス制御(「MAC」)制御要素(「CE」)シグナリングのうちの少なくとも1つを使用して、オンデマンドで測位測定構成を動的に提供する。1つの実施形態では、プロセッサは、測定報告サイズがUL送信リソースの可用性を超えること、測定値が優先度の高い他の測定値よりも優先度が低いこと、測定値が不完全または破損していること、および測定値が1つまたは複数の完全性要件を満たさないことに応じて信頼できないと判定されることの少なくとも1つに応答して、報告される測位関連の基準信号測定をドロップする。
【0252】
1つの実施形態では、プロセッサは、レイテンシバジェットと測定および処理タイムラインの少なくとも1つに基づいて、測位関連の基準信号測定値を削除する。
【0253】
本明細書では、本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための第3の方法が開示される。第3の方法は、上述のリモートユニット105、UE205、および/またはユーザ機器装置1600など、モバイル通信ネットワーク内のユーザ機器デバイスによって実行され得る。
【0254】
1つの実施形態では、第3の方法は、モバイルワイヤレス通信ネットワークから、UEのための、測定優先順位、測位レイテンシバジェット、および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに関連する基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成されたグラント構成を受信することを含む。いくつかの実施形態では、第3の方法は、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに従ってUEのために少なくとも1つの測位測定を実行し、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を生成することを含む。
【0255】
いくつかの実施形態では、第3の方法は、測位優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づく測位関連基準信号測定値の利用可能性に基づいて、UL構成のグラント構成を使用して測位測定報告をモバイルワイヤレス通信ネットワークに送信することを含む。
【0256】
1つの実施形態では、第3の方法は、少なくとも1つの測位測定値を含む測位測定報告を送信するために、無線リソース制御(「RRC」)シグナリングを介してタイプ1 UL構成のグラント構成でUEを構成することを含む。
【0257】
1つの実施形態では、第3の方法は、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告を送信するために、ダウンリンク制御情報(「DCI」)シグナリングを介してタイプ2UL構成のグラント構成でUEを構成することを含む。
【0258】
1つの実施形態では、UL構成のグラント構成は、少なくとも1つの測位測定を含む測位測定報告のオフセット、周期性、アクティブ化、非アクティブ化、および時間周波数リソースのうちの1つまたは複数のシグナリング情報を含む。
【0259】
1つの実施形態では、第3の方法は、測位関連の基準信号リソースの利用可能性に基づく測位測定の優先順位を示す測位測定構成を受信することを含み、優先順位は、UEの能力、測位レイテンシバジェット、および位置推定精度のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0260】
1つの実施形態では、第3の方法は、少なくとも1つの測位測定を実行することを含み、測位測定構成で示される優先順位に従って測位測定報告を生成する。1つの実施形態では、第3の方法は、測定構成で示される優先順位に従ってUL構成のグラント構成を使用してモバイルワイヤレス通信ネットワークに測位測定報告を送信することを含む。
【0261】
1つの実施形態では、第3の方法は、測位測定構成の要求を送信したことに応答して測位測定構成を受信することを含む。1つの実施形態では、測位測定優先順位は、モバイルワイヤレス通信ネットワークのロケーションサーバおよび基地局のうちの少なくとも1つによって設定される。1つの実施形態では、ロケーションサーバは、物理アップリンク共有チャネル(「PUSCH」)の構成とスケジューリングに関連する情報を基地局と交換する。
【0262】
1つの実施形態では、第3の方法は、無線リソース制御(「RRC」)シグナリングおよび媒体アクセス制御(「MAC」)制御要素(「CE」)シグナリングのうちの少なくとも1つを使用して、オンデマンドで測位測定構成を動的に提供することを含む。1つの実施形態では、第3の方法は、測定報告サイズがUL送信リソースの可用性を超えること、測定値が優先度の高い他の測定値よりも優先度が低いこと、測定値が不完全または破損していること、および測定値が1つまたは複数の完全性要件を満たさないことに応じて信頼できないと判定されることの少なくとも1つに応答して、報告される測位関連の基準信号測定をドロップするステップを含む。
【0263】
1つの実施形態では、第3の方法は、レイテンシバジェットおよび測定および処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づいて、測位関連の基準信号測定値をドロップすることを含む。
【0264】
本開示の実施形態による、測位測定および報告を構成するための第4の装置が、本明細書で開示される。第4の装置は、上述のLMF144および/またはネットワーク装置1100などの移動通信ネットワークにおける位置管理機能によって実装され得る。1つの実施形態では、第4の装置は、ユーザ機器(「UE」)デバイスに、UEのための、測定優先順位、測位レイテンシバジェット、および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに関連付けられた基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成されたグラント構成を送信し、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づく測位関連基準信号測定の利用可能性に基づいて、UL構成されたグラント構成を使用して、UEデバイスから測位測定報告を受信するトランシーバを含む。
【0265】
本開示の実施形態による、測位測定値および報告を構成するための第4の方法が、本明細書で開示される。第4の方法は、上述のLMF144および/またはネットワーク装置1100などの移動通信ネットワーク内の位置管理機能デバイスによって実行され得る。
【0266】
1つの実施形態では、第4の方法は、ユーザ機器(「UE」)デバイスに、UEのための、測定優先順位、測位レイテンシバジェット、および測位処理のうちの少なくとも1つに関連する基準に基づいて、アップリンク(「UL」)構成されたグラント構成を送信することと、UEのタイムラインと、測定優先順位および測位処理タイムラインのうちの少なくとも1つに基づく測位関連の基準信号測定値の利用可能性に基づいて、UL構成されたグラント構成を使用してUEデバイスから測位測定報告を受信することとを含む。
【0267】
実施形態は、他の特定の形態で実践されてよい。説明する実施形態は、あらゆる点で限定的ではなく例示的であるにすぎないと見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は上記の説明によるのではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の同等の意味および範囲内に入るすべての変更は、それらの範囲内に包含されるべきである。
【符号の説明】
【0268】
100 ワイヤレス通信システム
105 リモートユニット
107 アプリケーション
120 RAN
121 ベースユニット
123 ワイヤレス通信リンク
125 測定構成
140 モバイルコアネットワーク
141 UPF
143 AMF
144 LMF
145 SMF
149 UDM/UDR
150 パケットデータネットワーク
151 アプリケーションサーバ
175 リモートユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】