(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-03
(54)【発明の名称】ディスプレイシステムのためのオンチップテストアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20230926BHJP
G09G 3/32 20160101ALI20230926BHJP
G09G 3/3225 20160101ALI20230926BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20230926BHJP
H10K 71/70 20230101ALI20230926BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20230926BHJP
H10K 59/129 20230101ALI20230926BHJP
H04N 17/04 20060101ALI20230926BHJP
H10K 59/90 20230101ALI20230926BHJP
【FI】
G09G3/20 670B
G09G3/20 670Q
G09G3/20 670E
G09G3/20 621J
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G09G3/20 642P
G09G3/20 621A
G09G3/20 623D
G09G3/20 622D
G09G3/20 623R
G09G3/32 A
G09G3/3225
G09G3/20 670K
G09G3/20 670J
G09G3/20 670L
G09G3/20 641Q
G09G3/20 650M
G09G3/20 611H
G09G3/20 622G
G09F9/30 338
H10K71/70
H10K59/131
H10K59/129
H04N17/04 A
H10K59/90
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023516159
(86)(22)【出願日】2021-09-03
(85)【翻訳文提出日】2023-04-19
(86)【国際出願番号】 US2021049122
(87)【国際公開番号】W WO2022055819
(87)【国際公開日】2022-03-17
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100121979
【氏名又は名称】岩崎 吉信
(72)【発明者】
【氏名】アキオル ハサン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン シュエベイ
(72)【発明者】
【氏名】シュー チョン-ルン エドウィン
(72)【発明者】
【氏名】ジェン ヘンリー シー
(72)【発明者】
【氏名】ウェゼレル ジョン ティー
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC41
3K107DD39
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3K107GG56
3K107HH00
3K107HH05
5C080AA06
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5C080GG12
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5C094HA08
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5C380BA11
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5C380BA27
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5C380BA42
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5C380CC48
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5C380FA21
5C380FA22
5C380FA23
5C380GA04
5C380GA05
5C380GA08
5C380GA09
5C380HA05
5C380HA06
5C380HA09
(57)【要約】
本明細書に開示される実施形態は、電子ディスプレイの様々な態様をテスト及び修復するためのシステム及び方法を提供する。電子ディスプレイは、基準アレイ及びアクティブアレイを含む。電子ディスプレイはまた、電子ディスプレイの画素の個々又は任意の組み合わせをテストするために使用されるテスト回路を含む。スイッチは、電子ディスプレイの種々の構成要素を修復するために、画素とテスト回路との間に配置されていてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素回路を含むアクティブアレイと、
第1のデータラインを介して前記複数の画素回路の第1のサブセットに結合されるように構成された第1の複数のソースドライバと、
複数のスイッチを介して前記第1の複数のソースドライバに結合されるように構成されたテストバスと、
前記テストバスに結合され、欠陥のあるソースドライバ、欠陥のある画素回路、又は欠陥のある第1のデータラインを識別するように構成されたテスト回路と、
を備える、電子ディスプレイ。
【請求項2】
前記テスト回路が、前記第1の複数のソースドライバから前記複数の画素回路への電圧を感知するように構成されている、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項3】
第3のデータラインを介して前記複数の画素回路に結合された複数のゲートドライバを備え、前記テスト回路が、欠陥のあるゲートドライバ又は欠陥のある第3のデータラインを検出するように構成されている、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項4】
第2のデータラインを介して前記複数の画素回路の第2のサブセットに結合されるように構成された第2の複数のソースドライバを備え、前記テストバスが前記第2の複数のソースドライバに結合される、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項5】
前記テスト回路が、
前記第1のデータラインを介して前記第1の複数のソースドライバの出力に結合されるように構成された複数の第1のスイッチと、
前記第1の複数のソースドライバへのフィードバックループ内に構成された複数の第2のスイッチと、
前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合された入力ラインであって、前記第2の複数のソースドライバは、前記入力ラインを介した入力信号と前記第1の複数のソースドライバの前記出力とを比較するように構成されている、入力ラインと、
前記第2の複数のソースドライバの出力に結合されるように構成されたコントローラと、
を備える、請求項4に記載の電子ディスプレイ。
【請求項6】
前記アクティブアレイ、前記第1の複数のソースドライバ、前記第2の複数のソースドライバ、前記テストバス、及び前記テスト回路が、単一の集積回路内に配置されている、請求項4に記載の電子ディスプレイ。
【請求項7】
前記アクティブアレイが、テスト手順中に発光ダイオード(LED)を含まない、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項8】
ディスプレイであって、
複数の画素回路を含むアクティブアレイと、
データラインを介して前記複数の画素回路に結合された複数のソースドライバと、
第1の複数のスイッチを介して前記複数のソースドライバに結合されるように構成されたテストバスと、
前記テストバスに結合され、欠陥のあるソースドライバ、欠陥のある画素回路、又は欠陥のあるデータラインを識別するように構成されたテスト回路と、
を含む、ディスプレイ
を備える、電子デバイス。
【請求項9】
前記アクティブアレイが、テスト手順中に発光ダイオード(LED)を含まない、請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記複数の画素回路に結合された複数のゲートドライバを備え、前記テスト回路は、欠陥のあるゲートドライバ又は欠陥のあるソースドライバを検出するように構成されている、
請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記テスト回路が、前記複数のソースドライバから前記複数の画素回路への電圧を感知するように構成されている、請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記アクティブアレイ、前記複数のソースドライバ、前記テストバス、及び前記テスト回路が、単一の集積回路内に配置されている、請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記複数のソースドライバをデータラインに結合するように構成された第2の複数のスイッチを備え、前記データラインは前記画素回路に結合される、
請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第2の複数のスイッチが、前記複数のソースドライバのテスト動作中に閉じられる、請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
複数の画素回路を含むアクティブアレイと、
前記複数の画素回路の第1のサブセットに結合されるように構成された第1の複数のソースドライバと、
前記複数の画素回路の第2のサブセットに結合されるように構成された第2の複数のソースドライバと、
複数のスイッチを介して前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合されるように構成されたテストバスと、
前記第1の複数のソースドライバを前記テストバスに結合するように構成された第1の複数のスイッチと、
第1のデータラインを介して前記第1の複数のソースドライバを前記画素回路に結合するように構成された第2の複数のスイッチと、
前記第2の複数のソースドライバを前記テストバスに結合するように構成された第3の複数のスイッチと、
第2のデータラインを介して前記第2の複数のソースドライバを前記画素回路に結合するように構成された第4の複数のスイッチと、
前記テストバスに結合され、欠陥のあるソースドライバ、欠陥のある画素回路、欠陥のある第1のデータライン、又は欠陥のある第2のデータラインを識別するように構成されたテスト回路と、
を備える、電子ディスプレイ。
【請求項16】
前記第1の複数のソースドライバをテストするためのテスト動作中に、前記第1の複数のスイッチが開かれ、前記第3の複数のスイッチが閉じられる、請求項15に記載の電子ディスプレイ。
【請求項17】
前記第2の複数のスイッチが閉じられ、前記第4の複数のスイッチが開かれる、請求項16に記載の電子ディスプレイ。
【請求項18】
前記第2の複数のソースドライバが、電圧比較器として機能するように構成されている、請求項17に記載の電子ディスプレイ。
【請求項19】
前記第2の複数のソースドライバをテストするためのテスト動作中に、前記第1の複数のスイッチが閉じられ、前記第3の複数のスイッチが開かる、請求項15に記載の電子ディスプレイ。
【請求項20】
前記アクティブアレイ、前記第1の複数のソースドライバ、前記第2の複数のソースドライバ、前記テストバス、前記第1の複数のスイッチ、前記第2の複数のスイッチ、前記第3の複数のスイッチ、前記第4の複数のスイッチ、及び前記テスト回路が、単一の集積回路内に配置されている、請求項15に記載の電子ディスプレイ。
【請求項21】
前記テスト回路が、
前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合された入力ラインであって、前記第2の複数のソースドライバは、前記入力ラインを介した入力信号と前記第1の複数のソースドライバの前記出力とを比較するように構成されている、入力ラインと、
前記第2の複数のソースドライバの出力に結合されるように構成されたコントローラと、
を含み、
前記アクティブアレイ、前記第1の複数のソースドライバ、前記第2の複数のソースドライバ、前記テストバス、前記第1の複数のスイッチ、前記第2の複数のスイッチ、前記第3の複数のスイッチ、前記第4の複数のスイッチ、及び前記テスト回路が、単一の集積回路内に配置されている、
請求項15に記載の電子ディスプレイ。
【請求項22】
複数の画素回路を含むアクティブアレイと、
第1の複数のソースドライバを前記複数の画素回路の第1のサブセットに結合する手段と、
第2の複数のソースドライバを前記複数の画素回路の第2のサブセットに結合する手段と、
欠陥のあるソースドライバ、欠陥のある画素回路、欠陥のある第1のデータライン、又は欠陥のある第2のデータラインを識別するために、テスト回路を前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合する手段と、
を備える、集積回路システム。
【請求項23】
前記テスト回路を前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合する前記手段が、複数のスイッチ及びテストバスを含む、請求項22に記載の集積回路システム。
【請求項24】
前記第2の複数のソースドライバが、電圧比較器として機能するように構成されている、請求項22に記載の集積回路システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、参照によりその全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる、2020年9月10日出願の「ON-CHIP TESTING ARCHITECTURE FOR DISPLAY SYSTEM」と題された米国仮特許出願第63/076,846号の優先権及び利益を主張するものである。
【0002】
本開示は、概して電子ディスプレイに関し、より具体的には、電圧駆動及び/又は電流駆動画素を有する電子ディスプレイにおける電圧劣化をテスト及び補正することに関する。
【背景技術】
【0003】
発光ダイオード(LED)ディスプレイ又は有機LED(OLED)ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイが、テレビ、コンピュータ、及びハンドヘルドデバイス(例えば、携帯電話、オーディオ及びビデオプレーヤ、ゲームシステムなど)のような家庭用電化製品を含む、多種多様の電子デバイスにおいて一般的に用いられている。このようなディスプレイパネルは通例、様々な電子製品に使用するのに適した比較的薄いパッケージのフラットディスプレイを提供する。加えて、このようなデバイスは、同程度のディスプレイ技術よりも使用電力が少なく、それらを、バッテリ式デバイス、又は電力使用の最小化が望まれる他の状況における利用に適したものにしている場合がある。
【発明の概要】
【0004】
LEDディスプレイは、典型的には、ユーザが見ることができる画像を表示するために、マトリクス状に配置された画像要素(例えば、画素)を含む。LEDディスプレイの個々の画素は、各画素に通電されると、光を生成することができる。電流は、画素の回路によって電流に変換される画素への電圧を、プログラミングすることによって各画素に通電することができる。電圧を電流に変換する画素の回路は、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)を含み得る。しかしながら、経年劣化又は温度などの特定の動作状態は、特定の電圧を印加するとき、画素に流される電流の量に影響を及ぼし得る。
【0005】
同様に、ソースドライバなど、画素に電流を供給する構成要素は、様々な理由で故障することがある。その場合、対応する画素に電流を供給することができない。従来、各ソースドライバに結合されたテスト電極は、故障した構成要素を識別するために外部テスト回路に接続されている。この手法は、各構成要素に接続してテストするのにかなりの時間がかかる。更に、追加のテスト電極及び対応するデータラインは、ディスプレイの集積回路上のかなりの量の空間を使用し、ディスプレイの解像度を増加させるために使用することができる追加の画素のための残りの空間の量が少なくなる。
【0006】
ディスプレイパネル感知により、電子ディスプレイの性能を改善するために、識別される電子ディスプレイの画素の動作特性が可能になる。例えば、電子ディスプレイ全体の(とりわけ)温度変化及び画素の経年劣化は、ディスプレイ上の異なる位置の画素を異なるように挙動させる。実際に、ディスプレイの異なる画素上にプログラムされた同じ画像データは、温度変化及び画素の経年劣化に起因して異なるように見える可能性がある。例えば、画素は、画素のダイオード(例えば、LED)に供給される電流の量に少なくとも部分的に基づいて、ある量の光、ガンマ、又は階調を放出する。電圧駆動画素については、(例えば、電流-電圧関係又は曲線によって表されるように)目標電圧を画素に印加して目標電流をダイオードに流し、目標ガンマ値を放出してもよい。ばらつきは、例えば、目標電圧を印加するとダイオードに流れる、結果として生じる電流を変化させることによって、画素に影響を及ぼし得る。適切な補償なしでは、これらのばらつきは、望ましくない視覚上のアーチファクトを生成する可能性がある。
【0007】
したがって、以下に説明される技法及びシステムは、ディスプレイの種々の構成要素の機能性をテスト及び補償するために使用されてもよい。テスト回路は、ディスプレイの各画素に結合される。テスト回路は、ディスプレイの誤動作する(例えば、壊れている)1つ以上の構成要素を補償してもよい。テスト回路は、ディスプレイの各画素の回路を通る電流を判定して、各画素及び対応する構成要素の動作を確認してもよい。
【0008】
本開示の様々な態様に関連して、上述の特徴の様々な改良が存在し得る。更なる特徴もまた、これらの様々な態様において、同様に組み込むことができる。これらの改良及び追加的特徴は、個別に、又は任意の組み合わせで存在し得る。例えば、例示される実施形態のうちの1つ以上に関連して以下で論じられる様々な特徴は、本開示の上述の態様のうちのいずれにも、単独で、又は任意の組み合わせで、組み込むことができる。上記で提示された概要は、特許請求される主題を限定することなく、本開示の実施形態の特定の態様及び文脈を読者に周知させることのみを意図するものである。
本開示の様々な態様は、以下の詳細な説明を読み以下に記載の図面を参照すると、より良好に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施形態による、電子デバイスのブロック図である。
【
図2】
図1の電子デバイスの一実施形態を表すノートブックコンピュータの斜視図である。
【
図3】
図1の電子デバイスの別の実施形態を表すハンドヘルドデバイスの正面図である。
【
図4】
図1の電子デバイスの別の実施形態を表す別のハンドヘルドデバイスの正面図である。
【
図5】
図1の電子デバイスの別の実施形態を表すデスクトップコンピュータの正面図である。
【
図6】
図1の電子デバイスの別の実施形態を表す装着型電子デバイスの斜視図である。
【
図7】本開示の一実施形態による、ディスプレイ感知及びテストのためのシステムのブロック図である。
【
図8】本開示の一実施形態による、ディスプレイのソースドライバをスクリーニングするための例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【
図9】本開示の一実施形態による、ソースドライバを修復するための例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【
図10】本開示の一実施形態による、
図9のソースドライバを修復するための例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【
図11】本開示の一実施形態による、
図9及び
図10のアーキテクチャを使用したソースドライバの例示的な修復のブロック図である。
【
図12】本開示の一実施形態による、修復バスを使用してデータラインを修復するための例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【
図13】本開示の一実施形態による、修復バスを使用したデータラインの例示的な修復のブロック図である。
【
図14】本開示の一実施形態による、データラインを修復するための例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【
図15】本開示の一実施形態による、複製を使用したデータラインの例示的な修復のブロック図である。
【
図16】本開示の一実施形態による、欠陥のある画素の高速検出のための例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【
図17】本開示の一実施形態による、オンチップIV感知システムの例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【
図18】本開示の一実施形態による、
図17に関して説明されるテストバスのための例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【
図19】本開示の一実施形態による、ゲートドライバ及び/又はゲートドライバライン、データラインを修復するための例示的なアーキテクチャのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1つ以上の具体的な実施形態について、以下に記載する。これらの実施形態の簡潔な記載を提供するために、実際の実装形態の全ての特徴が、本明細書に記載されているわけではない。工学的又は設計プロジェクトにおいてのように、このような実際の実装形態の開発において、実装形態ごとに変動し得るシステム関連及びビジネス関連の制約への準拠などの開発者の具体的な目標を達成するために、実装形態に特有の多数の決定がなされなければならないことを理解されたい。また、このような開発努力は、複雑であり得時間がかかり得るが、本開示の利益を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の慣例的な仕事であることを理解されたい。
【0011】
本開示の様々な実施形態の要素を導入するときに、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、1つ以上の要素があることを意味することが意図されている。用語「を備える、を含む(comprising)」、「を含む(including)」、及び「を有する(having)」は、包括的であることを意図し、列挙した要素以外の付加的な要素がある可能性があることを意味する。更に、本開示の「一実施形態」又は「実施形態」の参照は、列挙した特徴を組み込む追加の実施形態の存在を除外するように解釈されることを意図したものではないことを理解されたい。更に、B「に基づく」Aという句は、AがBに少なくとも部分的に基づくことを意味することが意図されている。また、「又は」という用語は、包括的であること(例えば、論理OR)が意図されており、排他的であること(例えば、論理XOR)は意図されていない。換言すれば、A「又は」Bという句は、A、B、又はA及びBの両方を意味することが意図されている。
【0012】
電子ディスプレイは、現代の電子デバイスにおいて普及している。電子ディスプレイがより高い解像度及びダイナミックレンジ機能を得るにつれて、画質の値はますます高くなっている。一般に、電子ディスプレイは、画像データでプログラムされる多数の画像要素、すなわち「画素」を収容する。各画素は、画像データに少なくとも部分的に基づいて、特定の量の光を放出する。異なる画像データで異なる画素をプログラミングすることにより、画像、ビデオ、及びテキストを含む画像コンテンツが表示され得る。
【0013】
ディスプレイパネル感知により、電子ディスプレイの性能を改善するために、識別される電子ディスプレイの画素の動作特性が可能になる。例えば、電子ディスプレイ全体の(とりわけ)温度変化及び画素の経年劣化は、ディスプレイ上の異なる位置の画素を異なるように挙動させる。実際に、ディスプレイの異なる画素上にプログラムされた同じ画像データは、温度変化及び画素の経年劣化に起因して異なるように見える可能性がある。例えば、画素は、画素のダイオード(例えば、LED)に供給される電流の量に少なくとも部分的に基づいて、ある量の光、ガンマ、又は階調を放出する。電圧駆動画素については、(例えば、電流-電圧関係又は曲線によって表されるように)目標電圧を画素に印加して目標電流をダイオードに流し、目標ガンマ値を放出してもよい。ばらつきは、例えば、目標電圧を印加するとダイオードに流れる、結果として生じる電流を変化させることによって、画素に影響を及ぼし得る。適切な補償なしでは、これらのばらつきは、望ましくない視覚上のアーチファクトを生成する可能性がある。
【0014】
したがって、以下に説明される技法及びシステムは、ディスプレイの種々の構成要素の機能性をテスト及び補償するために使用されてもよい。テスト回路は、ディスプレイの各画素に結合される。テスト回路は、ディスプレイの誤動作する(例えば、壊れている)1つ以上の構成要素を補償してもよい。テスト回路は、ディスプレイの各画素の回路を通る電流を判定して、各画素及び対応する構成要素の動作を確認してもよい。
【0015】
このことを踏まえ、電子デバイス10の例示的なブロック図を
図1に示す。以下により詳細に説明するように、電子デバイス10は、コンピュータ、携帯電話、ポータブルメディアデバイス、タブレット、テレビ、仮想現実ヘッドセット、車両用ダッシュボードなどの、任意の好適な電子デバイスを表してもよい。電子デバイス10は、例えば、
図2に示すノートブックコンピュータ10A、
図3に示すハンドヘルドデバイス10B、
図4に示すハンドヘルドデバイス10C、
図5に示すデスクトップコンピュータ10D、
図6に示す装着型電子デバイス10E、又は同様のデバイスを表すことができる。
【0016】
図1に示す電子デバイス10は、例えば、プロセッサコア複合体12、ローカルメモリ14、メインメモリ記憶装置16、電子ディスプレイ18、入力構造22、入出力(I/O)インタフェース24、ネットワークインタフェース26、及び電源29を含み得る。
図1に示された様々な機能ブロックは、(回路を含む)ハードウェア要素、(ローカルメモリ14又はメインメモリ記憶装置16などの有形の非一時的媒体上に記憶された機械実行可能命令を含む)ソフトウェア要素、又はハードウェア要素及びソフトウェア要素の両方の組み合わせを含んでもよい。
図1が、特定の実施態様の一実施例に過ぎず、電子デバイス10内にあることがある構成要素のタイプを示すものであることに注意されたい。実際、様々な図示された構成要素は、より数の少ない構成要素に組み合わされてもよく、あるいは追加の構成要素に分けられてもよい。例えば、ローカルメモリ14及びメインメモリ記憶装置16は、単一の構成要素に含めることができる。
【0017】
プロセッサコア複合体12が、電子ディスプレイ18にディスプレイパネル感知を実行させること及び、フィードバックを使用して、電子ディスプレイ18の回路内の検出された欠陥を修復すること、及び/又は電子ディスプレイ18上に表示される画像データを調節することなどの、電子デバイス10の様々な動作を実行してもよい。プロセッサコア複合体12が、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上の特定用途向けプロセッサ(ASIC)又は1つ以上のプログラム可能な論理装置(PLD)などの、これらの動作を実行するための任意の好適なデータ処理回路を含んでもよい。一部の場合には、プロセッサコア複合体12が、ローカルメモリ14及び/又はメインメモリ記憶装置16などの好適な製造物品上に記憶された(オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムなどの)プログラム又は命令を実行してもよい。プロセッサコア複合体12のための命令に加えて、ローカルメモリ14及び/又はメインメモリ記憶装置16が、プロセッサコア複合体12によって処理されるデータを記憶してもよい。例えば、ローカルメモリ14が、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含んでもよく、メインメモリ記憶装置16が、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリなどのリライタブル不揮発性メモリ、ハードドライブ、光学ディスクなどを含んでもよい。
【0018】
電子ディスプレイ18が、オペレーティングシステム又はアプリケーションインタフェース用のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)、静止画像又はビデオコンテンツなどの複数の画像フレームを表示してもよい。プロセッサコア複合体12が、複数の画像フレームのうちの少なくとも一部を供給してもよい。電子ディスプレイ18が、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ、マイクロOLED型ディスプレイなどの自発光ディスプレイであっても、又はバックライトによって発光された液晶ディスプレイ(LCD)であってもよい。いくつかの実施形態では、電子ディスプレイ18が、ユーザが電子デバイス10のユーザインタフェースと相互作用することを可能にするタッチスクリーンを有してもよい。電子ディスプレイ18が、ディスプレイパネル感知を使用して電子ディスプレイ18の動作のばらつきを識別してもよい。このことが、プロセッサコア複合体12が電子ディスプレイ18へと送信される画像データを調節してこれらのばらつきを補償することにより、電子ディスプレイ18上に出現する画像フレームの質を向上させることを可能にしてもよい。
【0019】
電子デバイス10の入力構造22は、ユーザが電子デバイス10と相互作用すること(例えば、ボタンを押すことにより音量レベルを増減させること)を可能にし得る。I/Oインタフェース24は、ネットワークインタフェース26と同様に、電子デバイス10が様々な他の電子デバイスとインタフェースすることを可能にし得る。ネットワークインタフェース26が、例えば、Bluetooth(登録商標)ネットワークなどのパーソナルエリアネットワーク(PAN)用、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は802.11x Wi-Fiネットワークなどの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)用及び/又はセルラネットワークなどの広域ネットワーク(WAN)用のインタフェースを含んでもよい。ネットワークインタフェース26は、例えば、ブロードバンド固定無線アクセスネットワーク(WiMAX(登録商標))、モバイルブロードバンド無線ネットワーク(モバイルWiMAX)、非同期デジタル加入者線(例えば、ADSL、VDSL)、地上デジタルビデオ放送(digital video broadcasting-terrestrial、DVB-T)及びその拡張版であるDVBハンドヘルド(DVB Handheld、DVB-H)、超広帯域(ultra Wideband、UWB)、交流(alternating current、AC)電力ラインなどのためのインタフェースも含んでもよい。電源29が、再充電可能なリチウムポリマー(Li-poly)バッテリ及び/又は交流(AC)電力変換器などの任意の好適な電源を含んでもよい。
【0020】
ある特定の実施形態では、電子デバイス10は、コンピュータ、ポータブル電子デバイス、装着型電子デバイス、又は他の種類の電子デバイスの形を取ってもよい。このようなコンピュータには、一般的にポータブルなコンピュータ(例えば、ラップトップ、ノートブック、及びタブレットコンピュータ)並びに一般的に1つの場所で使用されるコンピュータ(従来のデスクトップコンピュータ、ワークステーション及び/又はサーバなど)が挙げられる。ある実施形態において、コンピュータの形態の電子デバイス10は、米国カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.から入手可能な、MacBook(登録商標)、MacBook(登録商標)Pro、MacBook Air(登録商標)、iMac(登録商標)、Mac(登録商標)mini、又はMac Pro(登録商標)のモデルであってよい。例として、ノートブックコンピュータ10Aの形態を取る電子デバイス10は、本開示の一実施形態による
図2に例示される。図示されたコンピュータ10Aが、筐体又はエンクロージャ36、電子ディスプレイ18、入力構造22及びI/Oインタフェース24のポートを有してもよい。一実施形態では、入力構造22(キーボード及び/又はタッチパッドなど)が、コンピュータ10Aと相互作用して、コンピュータ10A上で動作するGUI又はアプリケーションの起動、制御、又は操作などを行うために使用されてもよい。例えば、キーボード及び/又はタッチパッドが、電子ディスプレイ18上に表示されたユーザインタフェース又はアプリケーションインタフェースをユーザがナビゲートすることを可能にしてもよい。
【0021】
図3は、電子デバイス10の一実施形態を表すハンドヘルドデバイス10Bの正面図を示す。ハンドヘルドデバイス10Bは、例えば、携帯電話、メディアプレーヤ、パーソナルデータオーガナイザ、ハンドヘルドゲームプラットフォーム、又はそのようなデバイスの任意の組み合わせを表す。例として、ハンドヘルドデバイス10Bは、Apple Inc.から入手可能なiPod(登録商標)又はiPhone(登録商標)のモデルであってもよい。ハンドヘルドデバイス10Bは、内部構成要素を物理的損傷から保護し、それらを電磁干渉から遮蔽するためのエンクロージャ36を含んでもよい。エンクロージャ36は、電子ディスプレイ18を包囲し得る。I/Oインタフェース24は、エンクロージャ36を通して開放されてもよく、かつ例えば、Apple Inc.によって提供されているLightning(登録商標)コネクタ、ユニバーサルサービスバス(USB)などの標準的なコネクタ及びプロトコル、又は他の類似するコネクタ及びプロトコルを用いた充電及び/又は、コンテンツ操作のための配線接続を目的としたI/Oポートを含んでもよい。
【0022】
ユーザ入力構造22は、電子ディスプレイ18との組み合わせで、ユーザがハンドヘルドデバイス10Bを制御することを可能にしてもよい。例えば、入力構造22が、ハンドヘルドデバイス10Bを起動するか又は停止させ、ユーザインタフェースをホーム画面、ユーザ構成変更可能なアプリケーションスクリーンへとナビゲートし、及び/又はハンドヘルドデバイス10Bの音声認識機能をアクティブにしてもよい。別の入力構造22が、音量調節を行うか、又は振動モードと鳴音モードとの切換えを行ってもよい。入力構造22が、様々な音声関連機能のためにユーザの声を取得することの可能なマイクロフォン並びに、音声再生及び/又は何らかの電話機能を可能にするスピーカを更に有してもよい。入力構造22が、外部スピーカ及び/又はヘッドフォンへの接続を可能にするヘッドフォン入力を更に有してもよい。
【0023】
図4は、電子デバイス10の別の実施形態を表す別のハンドヘルドデバイス10Cの正面図を示す。ハンドヘルドデバイス10Cは、例えば、タブレットコンピュータ、又はポータブルコンピューティングデバイスを表し得る。例として、ハンドヘルドデバイス10Cは、電子デバイス10のタブレットサイズの実施形態であってもよく、この実施形態は、例えば、Apple Inc.から入手可能なiPad(登録商標)のモデルであってもよい。
【0024】
図5に移ると、コンピュータ10Dは、
図1の電子デバイス10の別の実施形態を表してもよい。コンピュータ10Dは、デスクトップコンピュータ、サーバ、又はノートブックコンピュータなどの任意のコンピュータであってもよいが、スタンドアロンのメディアプレーヤ又はビデオゲーミングマシンであってもよい。例として、コンピュータ10Dは、iMac(登録商標)、MacBook(登録商標)、又はApple Inc.の他の同様のデバイスであってもよい。コンピュータ10Dは、別の製造業者のパーソナルコンピュータ(personal computer、PC)も表してもよいことに留意されたい。同様のエンクロージャ36が、電子ディスプレイ18などのコンピュータ10Dの内部構成要素を保護及び収容するために提供されてもよい。特定の実施形態では、コンピュータ10Dのユーザが、コンピュータ10Dに接続可能な(例えばキーボード又はマウスなどの)入力構造22A又は22Bなどの様々な外付け入力装置を使用して、コンピュータ10Dとの相互作用を行ってもよい。
【0025】
同様に、
図6は、本明細書に記載の技法を使用して動作されていてもよい
図1の電子デバイス10の別の一実施形態を表す装着型電子デバイス10Eを図示している。例として、リストバンド43を含み得る装着型電子デバイス10Eは、Apple,Inc.のApple Watch(登録商標)を含んでもよい。ただし、他の実施形態では、装着型電子デバイス10Eが、例えば、装着型運動監視デバイス(例えば、歩数計、加速度計、心拍数モニタ)などの任意の装着型電子デバイス、又は別の製造業者の他のデバイスを含んでもよい。装着型電子デバイス10Eの電子ディスプレイ18が、(例えばLCD、OLEDディスプレイ、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(AMOLED)ディスプレイなどの)タッチスクリーンディスプレイ18並びに、ユーザが装着型電子デバイス10Eのユーザインタフェースと相互作用を行うことを可能にする入力構造22を有してもよい。
【0026】
図7は、本開示の一実施形態による、ディスプレイ感知及びテストのためのシステム50のブロック図である。システム50は、
図1に関して説明された電子デバイス10のディスプレイ18に含まれ得る。システム50は、アクティブアレイ52及び基準アレイ54を含む。基準アレイ54は、複数の基準画素55を含む。基準アレイ54は、基準画素55の動作をテスト及び追跡するために使用することができ、基準画素55の各々は、アクティブアレイ52の1つ以上の画素67に対応し得る。図示のように、アクティブアレイ52の画素67は、画素回路64と、マイクロLED、マイクロOLED、又は有機発光ダイオード(OLED)66などの発光ダイオードとを含むことができる。基準画素55の動作に基づいて、アクティブアレイ52の対応する画素67の1つ以上のパラメータ(例えば、電流、出力輝度など)が調整され得る。画素67の画素回路64は、アクティブアレイ52内に設置されたOLED66を用いて、又は用いずにテストされ得る。これは、OLED66が設置される前に適切な動作を保証するために、アクティブアレイ52の回路がテストされることを可能にし得る。
【0027】
アクティブアレイ52は、マトリクス状に配置された複数の画素67を含む。
図1に関して説明したプロセッサコア複合体12は、1つ以上のソースドライバ58A、58B及び1つ以上のゲートドライバ84などのドライバ回路を介して画素67に画像データを供給することができる。1つ以上のソースドライバ58A、58B及び1つ以上のゲートドライバ84は、画像データに基づいてOLED66をアクティブ化又は照明するために、画素回路64を介して個別の画素67に結合され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のゲートドライバ84はまた、ソースドライバ58A、58Bを介してデータを受信するように画素67を準備するために、リセット、オンバイアスストレス、及び/又は画素活性化信号を画素67に提供してもよい。ソースラッチ56A、56Bは、ソースドライバ58A、58Bの各々に結合される。ソースラッチ56A、56Bは、ソースドライバ58A、58Bの各々に画像データを提供して、各画素67をアクティブ化/照明することができる。
【0028】
各ソースドライバ58A、58Bは、個別のテストスイッチ92A、92Bを介してテストバス60、62に結合して、テスト回路68、76に信号を提供することができる。テスト回路68、76は、アナログフロントエンド(AFE)及び/又はアナログデジタル変換器(ADC)を含んでもよい。すなわち、アナログ信号は、テストバスを介してテスト回路68、76によって受信され、テストのためにADCによって変換され得る。システム50の通常動作中、ソースドライバ58A、58Bがテストバス60、62から切り離されるように、テストスイッチ92A、92Bの状態は開となっている。ソースドライバ58A、58Bのテスト中、テストスイッチ92A、92Bの状態は、ソースドライバ58A、58Bがテストバス60、62に結合されるように、閉に変更され得る。テストスイッチ92A、92Bは、ソースドライバ58A、58Bの1つ、全て、又はいくつかの組み合わせを同時にテストすることを可能にする。
【0029】
したがって、テストスイッチ92A、92Bは、テストされる1つ以上のソースドライバ58A、58Bの分離を可能にする。いくつかの実施形態では、データスイッチ90A、90Bは、ソースドライバ58A、58Bと画素回路64との間に配置されており、ソースドライバ58A、58Bと画素回路64とに結合され得る。通常動作中、データスイッチ90A、90Bは、ソースドライバ58A、58Bが画素67の画素回路64に結合されるように閉状態とすることができる。テスト動作中、データスイッチ90A、90Bは開状態とすることができる。
【0030】
テストバス60、62は、テスト回路68、76に結合される。ソースドライバ58A、58Bによってテスト回路68、76に供給される信号は、そうでなければ個別の画素回路64に供給される電圧又は電流であってもよい。テスト回路68、76は、ソースドライバ58A、58B、ゲートドライバ84、画素回路64、ソースドライバ58A、58Bと画素回路64との間のデータライン70などから1つ以上の信号を受信するために、例えばマルチプレクサ及び/又はスイッチなどの様々な構成要素を含んでもよい。各画素67について、テスト回路68、76は、1つ以上の信号に少なくとも部分的に基づいて、個別のソースドライバ58A、58B、個別のゲートドライバ84、個別の画素回路64、個別のソースドライバ58A、58Bと個別の画素回路64との間のデータラインなどに欠陥が存在するかどうかを判定することができる。テスト回路68、76の様々な構成要素は、以下の
図8~
図19に関してより詳細に説明される。
【0031】
図8は、本開示の一実施形態による、ディスプレイのソースドライバをスクリーニングするための例示的なアーキテクチャ100のブロック図である。アーキテクチャ100は、複数のマルチプレクサ104A、104B、108A、108Bに結合された複数のソースドライバ106A、106Bを含む。いくつかの実施形態では、ソースドライバ106A、106Bは、それぞれ、
図7に関して説明されるソースドライバ58A、58Bに対応し得る。
【0032】
入力信号(例えば、ガンマ)は、マルチプレクサ104A、104Bを介してソースドライバ106A、106Bに提供される。それぞれのコードライン102A、102Bに基づいて、マルチプレクサ104Aは、入力信号を第1のソースドライバ106Aに提供し、マルチプレクサ104Bは、入力信号を第2のソースドライバ106Bに提供する。いくつかの実施形態では、第1のマルチプレクサ108A及び第2のマルチプレクサ108Bは、複数のソースドライバ106A、106Bのうちの少なくともいくつかの出力を、対応する反対側のソースドライバ106B又は106Aにルーティングするスイッチである。
【0033】
複数の第1のソースドライバ106A及び対応するデータライン112をテストするために、対応する数の第2のソースドライバ106Bは、電圧比較器として機能し得る。それぞれの第1のマルチプレクサ108Aは、それぞれの第2のソースドライバ106Bからの出力がコントローラ122に提供されるように切り替えられる。例えば、第2のソースドライバ106Bは、入力信号を受信するように結合され、第1のソースドライバ106Aのそれぞれのデータライン112に結合され得る。その場合、第1のマルチプレクサ108Aは、データライン112から第1のソースドライバ106Aにフィードバックを提供することができる。第2のソースドライバ106Bは、マルチプレクサ104Bからの入力信号と、データライン112を介した第1のソースドライバ106Aからの信号とを受信し、比較することができる。第2のソースドライバ106Bは、比較結果をコントローラ122に提供する。第2のマルチプレクサ108Bによる比較は、入力信号の受信の有無にかかわらず、第1のソースドライバ106Aごとに行われてもよい。すなわち、比較は、入力信号がデータライン112に供給されることを確実にするため、及び/又はデータライン112が短絡されていないことを確実にするために実行され得る。
【0034】
同様の構成を使用して、第2のソースドライバ106B及び対応するデータライン110をテストすることができる。その場合、第2のマルチプレクサ108Bは、第2のソースドライバ106Bにフィードバックを提供することができる。第1のマルチプレクサ108Aは、マルチプレクサ104Aからの入力信号と、データライン110を介した第2のソースドライバ106Bからの信号とを受信し、比較することができる。第1のソースドライバ106Aは、比較結果をコントローラ122に提供する。
【0035】
図示されていないが、データライン110、112は、
図7に関して説明された画素67など、ディスプレイ18の1つ以上の画素に結合され得る。すなわち、アーキテクチャ100を使用して、ディスプレイ内に画素が設置されているか否かにかかわらず、ソースドライバ106A、106Bをテストすることができる。このようにして、アーキテクチャ100は、製造中にテストされることができ、これは、ソースドライバ106A、106B及びデータライン110、112に関する問題を補正するためのダウンタイムを低減する。画素がディスプレイ18内に設置される前のテストはまた、テスト中の画素67の電圧劣化を低減することができる。
【0036】
テストされているソースドライバの反対側のソースドライバを介してテストすることは、ソースドライバを同時にテストすることによってソースドライバ(及びそれぞれのデータライン)をテストするための時間を短縮する。更に、複数の第1及び第2のマルチプレクサ108A、108Bは、ディスプレイのアーキテクチャ100に追加される構成要素を最小限にしてソースドライバのテストを可能にする。すなわち、例えば、ディスプレイパネルのいくつかの既存の回路が、既存のアーキテクチャのサイズを著しく増加させることなく、テストのために利用される。
【0037】
図9は、本開示の一実施形態による、ソースドライバ132を修復するための例示的なアーキテクチャ130のブロック図である。アーキテクチャ130は、アクティブアレイ52に結合されたソースドライバ132を含む。いくつかの実施形態では、ソースドライバ132は、
図8に関して説明した第1のソースドライバ106A又は第2のソースドライバ106Bに対応する。いくつかの実施形態では、各ソースドライバ132は、アクティブアレイ52内の画素67の列に対応する。すなわち、ソースドライバ132の数(X)は、アクティブアレイ52内の画素67の列の数に対応する。
【0038】
各ソースドライバ132は、ガンママルチプレクサ136及び増幅器138を含んでもよい。ガンママルチプレクサ136は、デジタルデータ信号を電圧に変換して、アクティブアレイ52の画素67の個別の列を駆動することができる。ソースラッチ134は、各ソースドライバ132に結合され、入力信号を各ソースドライバ132に提供する。スイッチ140は、各ソースドライバ132とアクティブアレイ52との間に配置されている。いくつかの実施形態では、各スイッチ140は、マルチプレクサである。スイッチ140は、隣接する交互のソースドライバ132に結合される。すなわち、第1のスイッチ140は、第1のソースドライバ132(1)と、第1のソースドライバ132(1)に隣接する第2のソースドライバ132(2)とを結合し得る。第2のスイッチ140は、第3のソースドライバ132(3)と、第3のソースドライバ132(3)に隣接する第4のソースドライバ132(4)とを結合することができ、第3のソースドライバ132(3)は、第2のソースドライバ132(2)にも隣接する。
【0039】
いくつかの実施形態では、アーキテクチャ130は、ソースドライバ132の数がアクティブアレイ52内の画素67の列の数よりも多くなるように、1つ以上の予備ソースドライバ144を含む。以下で説明するように、欠陥のあるソースドライバ132が識別された場合、1つ以上の予備ソースドライバ144を使用することができる。ソースドライバ132は、
図8に関して説明したアーキテクチャ100などのテストアーキテクチャを使用してテストすることができる。
【0040】
欠陥のあるソースドライバ132が検出されると(例えば、製造中のテスト又は較正を通じて、又は動作中に一度)、予備ソースラッチ146が予備ソースドライバ144に結合され得る。1つ以上の修復レジスタ142はまた、欠陥のあるソースドライバ132の場所に応じて、スイッチ140の状態を変化させてもよい。単一の予備ソースドライバ144がソースドライバ132の右側に示されているが、2つ以上の予備ソースドライバ144が存在してもよく、及び/又はソースドライバ132の間及び/又は右側に配置されていてもよいことを理解されたい。更に、予備ソースドライバ144が示されているが、1つ以上の予備ゲートドライバが、
図7に関して説明されたゲートドライバ84に含まれ得ることを理解されたい。1つ以上の予備ゲートドライバは、以下で説明するように、予備ソースドライバ144と同様に機能することができる。
【0041】
図10は、本開示の一実施形態による、ソースドライバを修復するための別のアーキテクチャ141のブロック図である。本明細書で使用される場合、欠陥のあるソースドライバを修復することは、欠陥のあるソースドライバを補うために予備ソースドライバを使用することを含み得る。
図10の例示的なアーキテクチャ141は、1つ以上のスイッチ152を介してソースラッチ134に結合されたソースドライバ132を示す。1つ以上のスイッチ152は、ソースラッチ150とソースドライバ132との間に配置されている。いくつかの実施形態では、1つ以上のスイッチ152は、ソースドライバ132とアクティブアレイ52との間のスイッチ140と同様のマルチプレクサであってもよい。
【0042】
図10に示す例示的な状態では、スイッチ140がソースドライバ132の出力をアクティブアレイ52内の対応する画素67に渡すように、各修復レジスタ142の出力はハイ(例えば、1)である。欠陥のあるソースドライバ132が検出されると、
図11に関して説明するように、修復レジスタ142のうちの1つ以上の状態が、対応するスイッチ140と共に変更され得る。
【0043】
図11は、本開示の一実施形態による、
図10のアーキテクチャ141を使用したソースドライバ132の修復の例示的な状態のブロック図である。図示されるように、第4のソースドライバ154(すなわち、
図10に示されるソースドライバ番号4)において欠陥が検出される。欠陥を検出すると、最初の4つのソースドライバ132に対応する修復レジスタ142の状態は、ハイからロー(例えば、1から0)に変更され得、それが、対応するスイッチ140の状態を変更させる。スイッチ140は、1つ以上のソースドライバ132がアクティブアレイ52内の画素67の隣接する列(又は行)に結合されるように、ソースドライバ132のうちの1つ以上の接続を変更することができる。例えば、第4のソースドライバ154において欠陥が検出された場合、第4のソースドライバ154の左側の1つ以上のスイッチ156の状態が変更され得る。ソースラッチ134に結合されたそれぞれのスイッチ152の状態も変更され得る。
【0044】
スイッチ140、152の状態を変化させることにより、予備ソースドライバ144をアクティブアレイ52内の画素67の第1の列(又は行)に結合することができる。したがって、予備ソースドライバ144は、
図10に示された第1のソースドライバになり得る。同様に、第1のソースドライバは、第2のソースドライバになることができ、アクティブアレイ52内の画素67の第2の列(又は行)に結合され得る。第2のソースドライバは、第3のソースドライバになることができ、アクティブアレイ52内の画素67の第3の列(又は行)に結合され得る。第3のソースドライバは、第4のソースドライバになることができ、アクティブアレイ52内の画素67の第4の列(又は行)に結合され得る。
【0045】
欠陥のあるソースドライバ132の左側のソースドライバ154の接続は、画素67の隣接する列(又は行)に結合されるものとして示されているが、同様の変化が、欠陥のあるソースドライバ154の右側のソースドライバにも起こり得ることを理解されたい。欠陥のあるソースドライバが検出されると、欠陥のあるソースドライバ154を隣接するソースドライバ132と交換することにより、ソースラッチとアクティブアレイ52との間のルーティング距離がわずかに増加した。したがって、ソースドライバ132及び予備ソースドライバ144に対する性能の影響を軽減することができる。
【0046】
一部の場合には、テスト中に2つ以上の欠陥のあるドライバが識別されることがある。その場合、第1の欠陥のあるソースドライバは、第1の予備ソースドライバを使用して上述したように置換され得る。第2の欠陥のあるソースドライバは、第2の予備ソースドライバ(図示せず)がアーキテクチャ130内に存在する場合、隣接するソースドライバと同様に置換され得る。第2の予備ソースドライバが存在しない場合、第2の欠陥のあるソースドライバに隣接するソースドライバが、第2の欠陥のあるソースドライバに対応する画素67の列(又は行)に結合され得る。すなわち、第2の欠陥のあるソースドライバに隣接するソースドライバは、画素67の2つの列(又は行)、すなわち、(1)第1の欠陥のあるソースドライバが置換された後の隣接ソースドライバに対応する画素、及び(2)第2の欠陥のあるソースドライバに対応する画素を駆動するために使用され得る。
【0047】
したがって、
図9~
図11に関して説明した実施形態は、残りのソースドライバの性能に対する影響を緩和し、テストを実行するためにディスプレイアーキテクチャに追加された複数の構成要素に対する影響を緩和しながら、欠陥のあるソースドライバを検出し交換するための時間を短縮する。
【0048】
図12は、本開示の一実施形態による、修復バスを使用してデータラインを修復するための例示的なアーキテクチャ160のブロック図である。アーキテクチャ160は、複数のソースドライバ132A、132Bをテストするために、
図8に関して説明したテストアーキテクチャ100と共に使用することができる。いくつかの実施形態では、複数のソースドライバ132A、132Bは、それぞれ、
図7に関して説明されるソースドライバ58A、58Bに対応し得る。複数のソースドライバ132A、132Bの各々は、予備ソースドライバ144A、144Bをそれぞれ含む。アーキテクチャ160は、1つ以上の第1のスイッチ172Aと、1つ以上の第1のスイッチ172Aに対向する1つ以上の第2のスイッチ172Bとを含む。アーキテクチャ160はまた、第1のスイッチ172A及び第2のスイッチ172Bにそれぞれ結合されたテストマルチプレクサ107A、170Bを含む。テストマルチプレクサ107A、170Bは、テスト回路68、76に結合される。
【0049】
第1のスイッチ172Aは、ソースドライバ132Aと第1の修復バス188Aとの間に配置されている。第2のスイッチ172Bは、ソースドライバ132Bと第2の修復バス188Bとの間に配置されている。第1のスイッチ172Aは、ソースドライバ132Aがそれぞれのデータライン178及び/又はテストマルチプレクサ170Aとテスト回路68に結合されるかどうかを制御する。同様に、第2のスイッチ172Bは、ソースドライバ132Bがそれぞれのデータライン176及び/又はテストマルチプレクサ170Bとテスト回路76に結合されるかどうかを制御する。
【0050】
テスト回路68、76は、それぞれのソースドライバ132A、132Bに結合された欠陥のあるデータライン176、178を識別するために使用することができる。例えば、アーキテクチャ160内の欠陥がテスト回路を介して識別されるが、ソースドライバ132A、132Bの各々が適切に動作している場合、データライン176、178(又はスイッチ172A、172B)内に欠陥が存在する可能性が高い。その場合、スイッチ172A、172Bの状態は、予備ソースドライバ144A、144Bが欠陥のあるデータライン176、178の第1の部分に結合されるように変更される。同様に、スイッチの状態は、欠陥のあるデータライン176、178に元々結合されていたソースドライバ132A、132Bから欠陥のあるデータライン176、178に結合されたソースドライバが複製され、欠陥のあるデータライン176、178に現在接続されている予備ソースドライバ144A、144Bに提供されるように変更される。
【0051】
図13は、本開示の一実施形態による、
図12に関して説明したアーキテクチャ160を使用したデータラインの例示的な修復のブロック図である。ソースドライバ132Aに結合された第4のデータライン186において欠陥を検出すると、個別のスイッチ184の状態は、欠陥のあるデータライン186の第1の部分を修復バス188Aに結合するように変更される。同様に、個別のスイッチ182の状態は、欠陥のあるデータライン186の第2の部分を修復バス188Bに結合するように変更される。欠陥のあるデータライン186の第1の部分は予備ソースドライバ144Aを介して駆動され、第2のソースドライバは個別のソースドライバ180を介して駆動される。欠陥のあるデータライン186に結合される画素67の位置に応じて、欠陥のあるデータライン186の第1の部分は、個別のソースドライバ164を介して駆動されてもよく、欠陥のあるデータラインの第2の部分は、予備ソースドライバ144Bを介して駆動されてもよい。テスト回路68、76は、どのソースドライバ132A、132B、144A、144Bが欠陥のあるデータライン186の特定の部分を駆動するために使用されるかを識別するために使用され得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、アーキテクチャ160は、欠陥のあるソースドライバ132A、132Bを修復するために使用され得る。例えば、第4のソースドライバ164に欠陥があると識別された場合、予備ソースドライバ144Aは、個別のスイッチ184を介して個別のデータライン186に結合され得る。このようにして、残りのソースドライバ132A、132Bは、それぞれのデータライン176、178に結合されたままであり、欠陥のあるソースドライバ164のみが、予備ソースドライバ144Aを介して置き換えられる。
【0053】
欠陥のあるデータライン176、178及び/又は欠陥のあるソースドライバ132A、132Bを修復するために修復バス188A、188Bを使用することにより、検出と補正との間の時間期間が短縮される。更に、修復バス188A、188B及びスイッチ172A、172Bは、修復を実行するための電力消費への影響が比較的小さく、システム50内のアーキテクチャ160のサイズへの影響が比較的小さい。
【0054】
図14は、本開示の一実施形態による、データラインを修復するための例示的なアーキテクチャ190のブロック図である。アーキテクチャ190は、隣接するソースドライバ132Aの出力間に配置されており、その出力に結合された、複数のスイッチ196A、196Bを含む。すなわち、スイッチ196は、少なくとも1つのデータライン200に結合されており、閉状態にあるとき、隣接するデータライン200に結合することができる。いくつかの実施形態では、スイッチ196は、隣接するソースドライバ132Aの出力の間に配置されており、それに結合された、複数のマルチプレクサを使用して実装され得る。スイッチ196は、ソースドライバ132Aとアクティブアレイ52との間に配置されているものとして示されているが、
図12及び
図13に関して説明したアクティブアレイ52とソースドライバ132Bとの間に追加のスイッチ(図示せず)を配置されている場合があることを理解されたい。
【0055】
通常動作中、
図14に示されるように、スイッチ196は、隣接するソースドライバ132Aの出力が接続されないように開状態にある。欠陥のあるデータライン200が検出されると、
図10及び
図11に関して説明したように、欠陥のあるデータライン200と隣接するデータライン200との間のスイッチ196A、196Bの状態は、欠陥のあるデータライン200と隣接するデータライン200とが互いに結合されるように変更され得る。
【0056】
図15は、本開示の一実施形態による、
図14に関して説明したアーキテクチャ190を使用したデータラインの例示的な修復のブロック図である。図示されているように、欠陥のあるデータライン212は、
図7~
図12に関して説明したようなテスト回路68、76を使用して検出することができる。欠陥のあるデータライン212が検出されると、それぞれのスイッチ214A及び214Bの状態は、欠陥のあるデータライン212が隣接するデータライン216に結合されるように変更され得る。図示されるように、欠陥のあるデータライン212の各端部は、欠陥のあるデータライン212上のアクティブアレイ52の対応する画素67の位置がその動作に影響を及ぼさないように、隣接するデータライン216に結合される。
【0057】
アーキテクチャ190はまた、欠陥のあるソースドライバ132Aを修復するために使用され得る。例えば、欠陥のあるソースドライバ132Aがテスト回路68、76を介して識別された場合、欠陥のあるソースドライバ132Aに対応するデータライン200をスイッチ196A、196Bを介して隣接するソースドライバ132Aに結合することによって、欠陥のあるソースドライバ132Aは、隣接するソースドライバ132Aによって置き換えられる。
【0058】
このようにして欠陥のあるデータライン(及び/又は欠陥のあるソースドライバ)をテスト及び修復することにより、隣接するデータライン上の信号又はデータが複製される。したがって、スイッチ196A、196Bは、ディスプレイ18のアーキテクチャに比較的少数の構成要素を追加しながら、ディスプレイ18のアーキテクチャをテストする時間を短縮し、ソースドライバ132A及びシステム50の性能に対する影響を低減する。
【0059】
図16は、本開示の一実施形態による、欠陥のある画素ドライバの高速検出のための例示的なアーキテクチャ300のブロック図である。アーキテクチャ300は、複数の比較器306を含む。比較器306は、
図7に関して説明した画素回路64など、アクティブアレイ52の1つ以上の画素回路に結合される。比較器306は、上記で説明したソースドライバ58A、58B、106A、106B、132A、132Bなどのソースドライバを介して対応する1つ以上の画素回路64(又は画素67)に供給される電圧と、1つ以上の基準電圧302、304とを受信し、比較する。画素回路64(又は画素67)に供給される電圧は、画素回路64(又は画素67)を通る電流を感知及び変換することによって判定され得る。
【0060】
基準電圧302、304は、プログラム可能であり、画素回路64からの電圧が基準電圧302、304を満たすかどうかを判定することによって欠陥のある画素回路64(又は画素67)を識別するための、閾値電圧に設定され得る。基準電圧302、304は、上述したソースドライバ58A、58B、106A、106B、132A、132Bなどのソースドライバの電流が基準電圧302、304と比較して相対的に小さいか大きいかを判定するために比較器によって使用される。ソースドライバからの電流は、電流を寄生容量上に積分することによって電圧に変換することができ、電圧を基準電圧302、304と比較する。特定のソースドライバの電圧が閾値電圧よりも大きい場合、そのソースドライバは、欠陥のあるブライトソースドライバであると理解され得る。同様に、特定のソースドライバの電圧が閾値電圧よりも小さい場合、そのソースドライバは欠陥のあるダークソースドライバであると理解され得る。基準電圧302、304は、欠陥のあるブライトソースドライバ及び欠陥のあるダークソースドライバを検出するために異なるようにプログラムされ得る。例えば、欠陥のあるブライトソースドライバを検出するために、閾値電圧は比較的小さくなるようにプログラムされてもよい。欠陥のあるダークソースドライバを検出するために、閾値電圧は比較的高くなるようにプログラムされてもよい。欠陥のあるソースドライバが識別されると、画素の対応する列の任意の好適な検索(例えば、バイナリ検索)が、欠陥のある画素が存在するアクティブアレイ52の行を識別するために使用されてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、比較器306は、アクティブアレイ52の画素67及び対応する画素回路64の2つ以上の列に結合される。2つ以上の列を比較器306に結合することにより、アクティブアレイ52の全ての列をテストするための比較器306の数が減少し、アクティブアレイ52内の画素67の各列をテストするための時間が大幅に短縮される。例えば、各比較器306は、画素67の6つの列に結合され得る。その場合、アクティブアレイ52内の列の6分の1(1/6)を同時にテストすることができる。したがって、アクティブアレイ52の複数の列に結合された比較器306は、アクティブアレイ52の各列をテストするための時間及びコストを大幅に削減する。
【0062】
図17は、本開示の一実施形態による、オンチップIV感知システムの例示的なアーキテクチャ350のブロック図である。各画素回路64又はOLED66の画素劣化は、アクティブアレイ52内の各画素回路64又はOLED66が古くなるにつれて生じ得る。電流センサ358を介したオンチップIV感知は、各画素回路64又はOLED66のほぼリアルタイムの感知及び性能追跡を可能にする。電流センサ358は、テストバス362を介して各OLED66の出力に結合することができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、電流センサ358は、アクティブアレイ52内の全てのOLED66の総電流をテストするために使用されてもよい。加えて又は代替的に、電流センサ358は、アクティブアレイ内の各個々のOLED66及び/又は画素67の任意の組み合わせを通る電流を感知するために使用されてもよい。そうするために、各画素67のアノードは、テストバス362に結合される。各OLED66のカソードの電圧は、入力電圧354としてアクティブアレイ52に供給される。各OLED66のカソードにおける電圧と各OLED66のアノードにおける電圧との間の差は、アクティブアレイ52内の各OLED66又は画素67の任意の組み合わせに対する電流-電圧(IV)曲線を生成するために使用されてもよい。各OLED66に対するIV曲線は、各OLED66の電圧及び/又は電流劣化を判定及び補正するために使用されてもよい。
【0064】
電流センサ358は、各画素67の個々並びに画素67の任意の組み合わせの、高速の電流及び/又は電圧感知を可能にする。更に、電流センサ358は、アクティブアレイ52内の全ての画素67のテストを可能にする。電流センサ358による感知に基づいて生成されたIV曲線を使用することは、アクティブアレイ52の品質を改善し、アクティブアレイ52の寿命を延ばす画素劣化の補償を可能にする。
【0065】
図18は、本開示の一実施形態による、
図17に関して説明されるテストバス362のための例示的なアーキテクチャ400のブロック図である。
図18に示されるテストバス362は、
図17に関して説明したテストバスに対応することができる。図示されるように、テストバス362は、アクティブアレイ52の各列356に対するマルチプレクサ404に結合される。入力352もマルチプレクサ404に結合されている。いくつかの実施形態では、
図17に関して説明した入力電圧354などの入力電圧を、各OLED66のカソードに結合することができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、マルチプレクサ404はスイッチとして実装されてもよい。マルチプレクサ404は、データライン402を介して各画素67に結合される。アーキテクチャ400において、データライン402は二重の目的を果たすことができる。例えば、テスト動作中に、データライン402は、各画素67の電圧及び/又は電流をテストするために使用され得る。その場合、データライン402は、マルチプレクサ404を介してテストバス362に結合され得る。通常動作中には、データライン402は、入力352を介してVRSTなどの電圧を画素67に供給することができる。その場合、データライン402は、マルチプレクサ404を介して入力352に結合され得る。
【0067】
データライン402の二重使用により、テストバス362から各画素67への別個のテストラインの追加が排除される。すなわち、マルチプレクサ404及びテストバス362と組み合わせてデータライン402を二重に使用することにより、大量の表示領域を使用することなく各画素67のテストが可能になる。したがって、アクティブアレイ52のより高い解像度を増加させるために使用され得る追加の画素のために、アーキテクチャ400においてより多くの領域が利用可能である。
【0068】
図19は、本開示の一実施形態による、ゲートドライバ422、434、436及び/又はゲートドライバデータライン432を修復するための例示的なアーキテクチャ420のブロック図である。アーキテクチャ420は、
図8~
図18に関して説明したアーキテクチャ100、130、160、190、300、350、及び400に加えて、又はその代わりに使用することができる。アーキテクチャ420は、隣接するデータライン432間に1つ以上のスイッチ430A、430Bを含む。データライン432は、ゲートドライバ422及びシフトレジスタ424に結合される。シフトレジスタ424は、テスト回路426に結合され得る。シフトレジスタ424は、データを並列に収集し、シフトレジスタ424からシフトレジスタ424へデータを直列にシフトして、テスト回路426に入れることができる。
【0069】
アーキテクチャ420はまた、ゲートドライバ422とアクティブアレイ52との間にスイッチ428を含んでもよい。通常動作中、スイッチ430A、430Bは開状態にあり、スイッチ428は閉状態にある。したがって、各ゲートドライバ422からの信号は、個別のデータライン432に沿って、アクティブアレイ52の画素67のそれぞれの行及び個別のシフトレジスタ424に供給される。
【0070】
テスト回路426は、各シフトレジスタ424から信号を受信し、受信した信号に基づいて、1つ以上の欠陥のあるゲートドライバ422及び/又はデータライン432を識別することができる。例えば、特定のゲートドライバ422及び/又は対応するデータライン432は、信号が特定のゲートドライバ422及び/又は対応するデータライン432から受信されない場合、欠陥があると識別され得る。特定のゲートドライバ422又は対応するデータライン432が実際に欠陥があるかどうかにかかわらず、そのゲートドライバ422をアクティブアレイに結合するスイッチ428の状態は、開に変更される。したがって、欠陥があると識別された、又は欠陥のあるデータライン432に結合されたゲートドライバ422は、アクティブアレイ52から切り離される。スイッチ430A、430Bの状態はまた、切り離されたゲートドライバ422に対応するデータライン432が、隣接するゲートドライバ422及び対応するデータライン432に結合されるように変更される。したがって、欠陥のあるゲートドライバ422に対応するデータライン432(又は欠陥のあるデータライン432)は、隣接するゲートドライバ422及び対応するデータライン432に結合される。
【0071】
一例として、テスト回路426は、データライン450に欠陥があると判定することができる。その場合、欠陥のあるデータライン450に対応するゲートドライバ436とアクティブアレイ52との間に配置されたスイッチ456の状態は、開に変更される。したがって、ゲートドライバ436は、アクティブアレイ52から切り離される。スイッチ454及び456の状態は、欠陥のあるデータライン450が隣接するデータライン452に結合されるように、閉に変更される。ゲートドライバ436に欠陥があった場合、同じ手順を使用することができる。
【0072】
アーキテクチャ420は、隣接するゲートドライバ及びデータラインを使用して、ゲートドライバ及び/又はデータラインの修復を可能にする。したがって、隣接するデータラインに供給されるデータ信号は、欠陥のあるデータライン上の複製である。この手法は、アーキテクチャ420のサイズの影響を低減しながら、欠陥のあるゲートドライバ及び/又はデータラインの比較的高速な修復を可能にする。すなわち、比較的少ない構成要素をアーキテクチャに追加して隣接線複製を可能にする。例えば、隣接線の複製を可能にするために、わずか4つのスイッチを2つのデータラインごとに追加するだけでよい。
【0073】
上述したいくつかの実施形態は、ソースドライバ及び対応するデータラインのテスト、検出、及び修復に関するが、同じ回路及び技法を使用して、ゲートドライバ及び対応するデータラインをテスト、検出、及び修復することができることを理解されたい。すなわち、本明細書で説明される実施形態は、電子ディスプレイの垂直及び/又は水平ドライバ並びにデータラインをテスト、検出、及び修復するために使用され得る。更に、本明細書で説明するドライバ及び対応するデータラインのテスト、検出、及び修復は、アクティブアレイ52内に設置された発光ダイオード(例えば、LED及び/又はOLED66)を用いて、又は用いずに実行することができることに留意されたい。
【0074】
本明細書に提示されており特許請求されている技法は、本技術分野を実証可能に改善する、実用的な性質の有形物(material object)及び実際の例に参照及び適用され、よって、抽象的な、無形の、又は純粋に理論的なものではない。更には、本明細書の末尾に添付されている、いずれかの特許請求の範囲が、「~[機能]を[実行]する手段」又は「~[機能]を[実行]するためのステップ」として指定されている1つ以上の要素を含む場合には、そのような要素は、米国特許法第112条(f)に従って解釈されるべきであることが意図されている。しかしながら、他の方法で示された要素を含む請求項については、このような要素は、米国特許法第112条(f)下で解釈されるべきではないことが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素回路を含むアクティブアレイと、
第1のデータラインを介して前記複数の画素回路の第1のサブセットに結合されるように構成された第1の複数のソースドライバと、
複数のスイッチを介して前記第1の複数のソースドライバに結合されるように構成されたテストバスと、
前記テストバスに結合され、欠陥のあるソースドライバ、欠陥のある画素回路、又は欠陥のある第1のデータラインを識別するように構成されたテスト回路と、
を備える、電子ディスプレイ。
【請求項2】
前記テスト回路が、前記第1の複数のソースドライバから前記複数の画素回路への電圧を感知するように構成されている、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項3】
第3のデータラインを介して前記複数の画素回路に結合された複数のゲートドライバを備え、前記テスト回路が、欠陥のあるゲートドライバ又は欠陥のある第3のデータラインを検出するように構成されている、
請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項4】
第2のデータラインを介して前記複数の画素回路の第2のサブセットに結合されるように構成された第2の複数のソースドライバを備え、前記テストバスが前記第2の複数のソースドライバに結合される、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項5】
前記テスト回路が、
前記第1のデータラインを介して前記第1の複数のソースドライバの出力に結合されるように構成された複数の第1のスイッチと、
前記第1の複数のソースドライバへのフィードバックループ内に構成された複数の第2のスイッチと、
前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合された入力ラインであって、前記第2の複数のソースドライバは、前記入力ラインを介した入力信号と前記第1の複数のソースドライバの前記出力とを比較するように構成されている、入力ラインと、
前記第2の複数のソースドライバの出力に結合されるように構成されたコントローラと、
を備える、請求項4に記載の電子ディスプレイ。
【請求項6】
前記アクティブアレイ、前記第1の複数のソースドライバ、前記第2の複数のソースドライバ、前記テストバス、及び前記テスト回路が、単一の集積回路内に配置されている、請求項4に記載の電子ディスプレイ。
【請求項7】
前記アクティブアレイが、テスト手順中に発光ダイオード(LED)を含まない、請求項1に記載の電子ディスプレイ。
【請求項8】
ディスプレイであって、
複数の画素回路を含むアクティブアレイと、
データラインを介して前記複数の画素回路に結合された複数のソースドライバと、
第1の複数のスイッチを介して前記複数のソースドライバに結合されるように構成されたテストバスと、
前記テストバスに結合され、欠陥のあるソースドライバ、欠陥のある画素回路、又は欠陥のあるデータラインを識別するように構成されたテスト回路と、
を含む、ディスプレイ
を備える、電子デバイス。
【請求項9】
前記アクティブアレイが、テスト手順中に発光ダイオード(LED)を含まない、請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記複数の画素回路に結合された複数のゲートドライバを備え、前記テスト回路は、欠陥のあるゲートドライバ又は欠陥のあるソースドライバを検出するように構成されている、
請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記テスト回路が、前記複数のソースドライバから前記複数の画素回路への電圧を感知するように構成されている、請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記アクティブアレイ、前記複数のソースドライバ、前記テストバス、及び前記テスト回路が、単一の集積回路内に配置されている、請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記複数のソースドライバをデータラインに結合するように構成された第2の複数のスイッチを備え、前記データラインは前記画素回路に結合される、
請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第2の複数のスイッチが、前記複数のソースドライバのテスト動作中に閉じられる、請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
複数の画素回路を含むアクティブアレイと、
前記複数の画素回路の第1のサブセットに結合されるように構成された第1の複数のソースドライバと、
前記複数の画素回路の第2のサブセットに結合されるように構成された第2の複数のソースドライバと、
複数のスイッチを介して前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合されるように構成されたテストバスと、
前記第1の複数のソースドライバを前記テストバスに結合するように構成された第1の複数のスイッチと、
第1のデータラインを介して前記第1の複数のソースドライバを前記画素回路に結合するように構成された第2の複数のスイッチと、
前記第2の複数のソースドライバを前記テストバスに結合するように構成された第3の複数のスイッチと、
第2のデータラインを介して前記第2の複数のソースドライバを前記画素回路に結合するように構成された第4の複数のスイッチと、
前記テストバスに結合され、欠陥のあるソースドライバ、欠陥のある画素回路、欠陥のある第1のデータライン、又は欠陥のある第2のデータラインを識別するように構成されたテスト回路と、
を備える、電子ディスプレイ。
【請求項16】
前記第1の複数のソースドライバをテストするためのテスト動作中に、前記第1の複数のスイッチが開かれ、前記第3の複数のスイッチが閉じられる、請求項15に記載の電子ディスプレイ。
【請求項17】
前記第2の複数のスイッチが閉じられ、前記第4の複数のスイッチが開かれる、請求項16に記載の電子ディスプレイ。
【請求項18】
前記第2の複数のソースドライバが、電圧比較器として機能するように構成されている、請求項17に記載の電子ディスプレイ。
【請求項19】
前記テスト回路が、
前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合された入力ラインであって、前記第2の複数のソースドライバは、前記入力ラインを介した入力信号と前記第1の複数のソースドライバの前記出力とを比較するように構成されている、入力ラインと、
前記第2の複数のソースドライバの出力に結合されるように構成されたコントローラと、
を含み、
前記アクティブアレイ、前記第1の複数のソースドライバ、前記第2の複数のソースドライバ、前記テストバス、前記第1の複数のスイッチ、前記第2の複数のスイッチ、前記第3の複数のスイッチ、前記第4の複数のスイッチ、及び前記テスト回路が、単一の集積回路内に配置されている、
請求項15に記載の電子ディスプレイ。
【請求項20】
複数の画素回路を含むアクティブアレイと、
第1の複数のソースドライバを前記複数の画素回路の第1のサブセットに結合する手段と、
第2の複数のソースドライバを前記複数の画素回路の第2のサブセットに結合する手段と、
欠陥のあるソースドライバ、欠陥のある画素回路、欠陥のある第1のデータライン、又は欠陥のある第2のデータラインを識別するために、テスト回路を前記第1の複数のソースドライバ及び前記第2の複数のソースドライバに結合する手段と、
を備える、集積回路システム。
【国際調査報告】