(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-03
(54)【発明の名称】医療用マスクに取り付けるための真空シールドアセンブリ、および空気感染疾患から保護するための挿管アセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61M 16/06 20060101AFI20230926BHJP
A61M 16/00 20060101ALI20230926BHJP
【FI】
A61M16/06 A
A61M16/00 305A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539935
(86)(22)【出願日】2021-09-09
(85)【翻訳文提出日】2023-04-18
(86)【国際出願番号】 US2021049619
(87)【国際公開番号】W WO2022056099
(87)【国際公開日】2022-03-17
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523084846
【氏名又は名称】セーファー メディカル プロダクツ, エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】SAFER MEDICAL PRODUCTS, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ブレイディ, ロブ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァージン, マット
(72)【発明者】
【氏名】ジェニングス, バリー
(72)【発明者】
【氏名】マクファーレン, スティーブ
(72)【発明者】
【氏名】ウィンターハルター, マイク
(72)【発明者】
【氏名】ブルボー, リチャード
(72)【発明者】
【氏名】ランドール, クレイグ
(72)【発明者】
【氏名】デネバン, ミスティー
(72)【発明者】
【氏名】ベーカー, トッド
(57)【要約】
空気吸引、噴霧療法、BIPAPおよび/またはCPAPのために既存の医療用マスクへの取り付けを意図した真空シールドアセンブリならびに関連システムおよび方法。空気感染疾患の伝染のリスクを少なくとも部分的に低減するように構成された挿管アセンブリ、シールドアセンブリならびに関連するシステムおよび方法。真空シールドアセンブリは、シールド本体と、保持アセンブリとを備える。保持アセンブリは、真空シールドアセンブリを既存の医療用マスクの真空チューブに取り付けることができる。保持アセンブリは、ネブライザユニットまたは医療用マスクの酸素供給チューブに取り付けることができる。挿管アセンブリは、喉頭鏡、内視鏡、気管支鏡または他の光ファイバデバイスなどの挿管装置を備え得る挿管装置アセンブリを備える。シールドアセンブリは、複数の側部セグメントを有する本体と、シールド開口部が配置された第1の透明構成要素とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用マスクを着用している患者上に配置可能であり、前記患者からの呼気を除去するように構成された真空シールドアセンブリであって、
窪んだ形状を有するシールド本体と、
前記シールド本体の下側周囲に沿って配置され、開口部を備える下側セグメントと、
真空チューブ、および前記医療用マスクの酸素供給チューブまたはネブライザユニットを保持するように構成された保持アセンブリと
を備え、前記下側セグメントが、前記真空チューブに取り付けられるように構成され、かつ前記シールド本体の内側に負圧を加えるように構成され、
前記シールド本体および前記保持アセンブリが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、真空シールドアセンブリ。
【請求項2】
前記シールド本体の前記窪んだ形状が、前記医療用マスクを少なくとも部分的に取り囲むように寸法決めおよび構成される、請求項41に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項3】
前記動作位置では、前記シールド本体が、前記医療用マスクに隣接して配置され、かつ前記医療用マスクに面している、請求項0に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項4】
前記湾曲した形状が、前記医療用マスクの前記酸素供給チューブまたは前記ネブライザユニットの周りに空間を画定するように構成される、請求項3に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項5】
前記動作位置ではさらに、前記真空チューブが、前記シールド本体の内側に負圧を加えて、前記シールド本体と前記医療用マスクとの間で前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去することをさらに含む、請求項41に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項6】
前記下側セグメントが実質的に湾曲した形状を有する、請求項41に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項7】
前記シールド本体が、前記シールド本体の実質的に平坦な側面プロファイルを画定する縁部をさらに備える、請求項41に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項8】
前記縁部が半卵形形状を有する、請求項47に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項9】
前記シールド本体が、前記シールド本体の前記開口部と流体連通するように配置された接続部分をさらに備える、請求項41に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項10】
前記保持アセンブリが、
前記シールド本体の前記接続部分を保持するように構成および寸法決めされた保持構成要素と、
真空チューブに取り付けられるように構成および寸法決めされた前記保持構成要素の下側セクションと、
前記保持構成要素に接続され、前記医療用マスクの前記酸素供給チューブまたは前記ネブライザユニットを保持するように構成された保持フレームと
を備える、請求項41に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項11】
前記保持フレームが半円筒形状を有する、請求項49に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項12】
前記保持アセンブリが、前記保持構成要素の内側領域を調整するように協働して構成された第1の閉止機構および第2の閉止機構を備え、前記第1の閉止機構および前記第2の閉止機構の各々が、前記保持フレーム上に配置される、請求項49に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項13】
前記保持フレームが半円筒形状を有し、前記第1の閉止機構が複数の切欠きを備え、前記第2の閉止機構が、前記複数の切欠きと共に、前記保持フレームのスリーブサイズを調整するように動作可能に構成および寸法決めされたスナップ機構を備える、請求項12に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項14】
前記第1の閉止機構が第1のフラップを備え、前記第2の閉止機構が第2のフラップを備え、前記第1のフラップおよび前記第2のフラップが、前記保持フレームの前記内側領域を調整するように協働して構成される、請求項12に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項15】
前記保持フレーム上に配置された少なくとも1つの保持セグメントを備え、前記少なくとも1つの保持セグメントが、前記ネブライザユニットを少なくとも部分的に保持するように構成される、請求項49に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも1つの保持セグメントが、その上端に配置されたラッチを備え、前記ラッチが、前記ネブライザユニットの垂直方向の動きを少なくとも部分的に低減するように構成される、請求項15に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項17】
前記保持構成要素が、前記シールド本体の前記接続部分を保持するように構成および寸法決めされた上側セクションを備える、請求項49に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項18】
前記保持フレームが、前記医療用マスクの前記酸素供給チューブまたは前記ネブライザユニットの動きに従って拡張するように構成された拡張可能構成要素を備える、請求項49に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項19】
医療用マスクを着用している患者上に配置可能であり、前記患者からの呼気を除去するように構成された真空シールドアセンブリであって、
前記医療用マスクを少なくとも部分的に取り囲むように寸法決めおよび構成された窪んだ形状を有するシールド本体と、
前記シールド本体の下側周囲に沿って配置され、開口部を備える下側セグメントと、
前記開口部と流体連通するように配置された接続部分と、
前記真空チューブ、および前記医療用マスクの酸素供給チューブまたはネブライザユニットを保持するように構成された保持アセンブリと
を備え、前記シールド本体および前記保持アセンブリが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能であり、
前記動作位置では、前記シールド本体が、前記医療用マスクに隣接して配置され、かつ前記医療用マスクに面しており、
前記動作位置ではさらに、前記真空チューブが、前記シールド本体の内側に負圧を加えて、前記シールド本体と前記医療用マスクとの間で前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、真空シールドアセンブリ。
【請求項20】
医療用マスクを着用している患者上に配置可能であり、前記患者からの呼気を除去するように構成された真空シールドアセンブリであって、
窪んだ形状を有するシールド本体と、
前記シールド本体の下側周囲に配置され、開口部を備える下側セグメントと、
真空チューブ、および前記医療用マスクの酸素供給チューブまたはネブライザユニットを保持するように構成された保持アセンブリと
を備え、前記保持アセンブリが、
前記シールド本体の接続部分を保持するように構成および寸法決めされた保持構成要素と、
真空チューブに取り付けられるように構成および寸法決めされた前記保持構成要素の下側セクションと、
半円筒形状を有し、前記保持構成要素に接続され、前記医療用マスクの酸素供給チューブまたはネブライザユニットを保持するように構成された保持フレームと
を備え、
前記下側セグメントが、前記真空チューブに取り付けられるように、かつ前記シールド本体の内側に負圧を加えるように構成され、
前記シールド本体および前記保持アセンブリが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能であり、前記動作位置では、前記真空チューブが、前記シールド本体の内側に負圧を加えて、前記シールド本体と前記医療用マスクとの間で前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、真空シールドアセンブリ。
【請求項21】
医療用マスクを着用している患者上に配置可能であり、前記患者からの呼気を除去するように構成された真空シールドアセンブリであって、
シールド本体であって、前記シールド本体の下側周囲の下方に配置され、かつ第1の開口部を備える下側セグメントを備え、
前記下側セグメントの上方に配置され、かつ上面、底面、および第2の開口部を備える上側セグメントを備える、
シールド本体と、
真空チューブおよび前記医療用マスクの構成要素を保持するように構成された保持アセンブリと
を備え、
前記下側セグメントが、前記真空チューブに取り付けられるように構成され、かつ前記シールド本体の内側に負圧を加えるように構成され、
前記シールド本体および前記保持アセンブリが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、真空シールドアセンブリ。
【請求項22】
前記上側セグメントが窪んだ形状を有する、請求項21に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項23】
前記シールド本体の前記窪んだ形状が、前記医療用マスクを少なくとも部分的に取り囲むように寸法決めおよび構成される、請求項22に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項24】
前記第2の開口部が、実質的に前記上側セグメントの中間セクションに、かつ前記第1の開口部の上方に配置される、請求項21に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項25】
前記第2の開口部の周囲に実質的に配置された真空アタッチメントをさらに備える、請求項21に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項26】
前記第2の開口部が、前記医療用マスクの接続セグメントを受け入れるように構成および寸法決めされる、請求項21に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項27】
前記第2の開口部が、バッグ-バルブ-マスク(BVM)人工呼吸器マスクまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクの接続セグメントを受け入れるように構成および寸法決めされる、請求項26に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項28】
前記第2の開口部の周囲に実質的に配置された真空アタッチメントをさらに備える、請求項26に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項29】
前記真空アタッチメントが、前記第2の開口部と前記バッグ-バルブ-マスク(BVM)人工呼吸器マスクまたは前記デマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクの前記接続セグメントとの間にシールを実質的に画定するように構成される、請求項28に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項30】
前記真空アタッチメントが、バッグ-バルブ-マスク(BVM)人工呼吸器マスクまたは前記デマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクの前記接続セグメントが前記第2の開口部に挿入されると、前記第2の開口部の周りで前記上面と前記底面との間にシールを実質的に形成するように構成される、請求項28に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項31】
前記動作位置では、前記シールド本体が、前記医療用マスクに隣接して配置され、かつ前記医療用マスクに面しており、さらに、前記真空チューブが、前記シールド本体の内側に負圧を加えて、前記シールド本体と前記医療用マスクとの間で前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、請求項21に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項32】
前記湾曲した形状が、前記医療用マスクの前記酸素供給チューブまたは前記ネブライザユニットの周りに空間を画定するように構成される、請求項31に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項33】
前記シールド本体が、前記シールド本体の前記開口部と流体連通するように配置された接続部分をさらに備える、請求項21に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項34】
バッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)マスクまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクを着用している患者上に配置可能であり、前記患者からの呼気を除去するように構成された真空シールドアセンブリであって、
窪んだ形状を有するシールド本体と、
前記シールド本体の下側周囲の下方に配置され、実質的に湾曲した形状および第1の開口部を備える下側セグメントと、
前記下側セグメントの上方に配置され、その中間セクションに配置された第2の開口部を備える上側セグメントと、
前記第2の開口部の周囲に配置された真空アタッチメントであって、前記第2の開口部が、バッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)マスクまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクの接続セグメントを受け入れるように構成および寸法決めされ、
前記真空アタッチメントが、前記第2の開口部と前記バッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)マスクまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクの前記接続セグメントとの間にシールを実質的に形成するように構成される、真空アタッチメントと、
少なくとも真空チューブ、および少なくともバッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)ユニットまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)ユニットの構成要素を保持するように構成された保持アセンブリと
を備え、
前記下側セグメントが、前記真空チューブに取り付けられるように構成され、かつ前記シールド本体の内側に負圧を加えるように構成され、
前記シールド本体および前記保持アセンブリが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、真空シールドアセンブリ。
【請求項35】
前記真空アタッチメントがシリコーン材料を含む、請求項34に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項36】
前記真空アタッチメントが、前記第2の開口部の幾何学的形状およびサイズに対応するように構成および寸法決めされた実質的に円形の形状を有する、請求項34に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項37】
前記真空アタッチメントがグロメット構成を備える、請求項34に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項38】
前記グロメット構成が、開位置および閉位置の内外に協働して配置可能な隣接して配置された複数のセグメントを備える、請求項34に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項39】
前記複数のセグメントの各々が、実質的に三角形の形状を有する、請求項38に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項40】
バッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)マスクまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクを着用している患者上に配置可能であり、前記患者からの呼気を除去するように構成された真空シールドアセンブリであって、
シールド本体と、
前記シールド本体の下側周囲の下方に配置され、第1の開口部を備える下側セグメントと、
前記下側セグメントの上方に配置され、その中間セクションに配置された第2の開口部を備える上側セグメントと、
前記第2の開口部の周囲に配置される真空アタッチメントであって、前記第2の開口部が、バッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)マスクまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクの接続セグメントを受け入れるように構成および寸法決めされ、
前記真空アタッチメントが、グロメット構成および実質的に円形の形状を有し、前記真空アタッチメントが、前記第2の開口部と前記バッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)マスクまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクの前記接続セグメントとの間にシールを実質的に形成するように構成される、真空アタッチメントと、
少なくとも真空チューブ、および少なくともバッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)ユニットまたはデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)ユニットの構成要素を保持するように構成された保持アセンブリと
を備え、
前記下側セグメントが、前記真空チューブに取り付けられるように構成され、かつ前記シールド本体の内側に負圧を加えるように構成され、
前記シールド本体および前記保持アセンブリが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、真空シールドアセンブリ。
【請求項41】
医療用マスクを着用している患者からの呼気を除去するように構成されたシステムであって、
真空チューブと、
前記医療用マスクを着用している前記患者上に配置可能であり、シールド本体を備える真空シールドアセンブリと、
前記真空チューブおよび前記医療用マスクの構成要素を保持するように構成された保持アセンブリと、
真空ユニットと、
前記真空チューブの内側に動作可能に配置されたエアフィルタと
を備え、
前記真空ユニットが、前記真空チューブ、前記シールド本体の内側、および前記真空ユニットと流体連通するように配置され、
前記真空ユニット、前記真空チューブ、および前記シールド本体が、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能である、システム。
【請求項42】
前記動作向きでは、
前記真空ユニットが作動し、前記シールド本体の内側に負圧を加えて、前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
前記エアフィルタが、前記真空ユニットに隣接して前記真空チューブの内側に動作可能に配置される、請求項41に記載のシステム。
【請求項44】
前記シールド本体が窪んだ形状を有し、
前記真空シールドアセンブリの前記保持アセンブリが、真空チューブ、および前記医療用マスクの酸素供給チューブまたはネブライザユニットを保持するように構成され、
前記シールドアセンブリが、開口部を備え、かつ前記シールド本体の下側周囲に沿って配置された下側セグメントをさらに備え、前記下側セグメントが、前記真空チューブに取り付けられるように構成され、かつ前記シールド本体の内側に負圧を加えるように構成され、
前記シールド本体、前記真空チューブ、および前記保持アセンブリが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、請求項41に記載のシステム。
【請求項45】
前記動作位置では、
前記シールド本体が、前記患者の頭部に少なくとも部分的に取り付けられており、
前記真空チューブが、前記シールド本体に動作可能に接続されており、
前記真空チューブ、および前記医療用マスクの前記構成要素が、前記保持アセンブリ上に配置されている、請求項44に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項46】
前記シールド本体の前記窪んだ形状が、前記医療用マスクを少なくとも部分的に取り囲むように寸法決めおよび構成される、請求項44に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項47】
前記下側セグメントが、実質的に湾曲した形状を有し、前記シールド本体が、前記シールド本体の実質的に平坦な側面プロファイルを画定する縁部をさらに備え、前記縁部が半卵形形状を有する、請求項44に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項48】
前記シールド本体が、前記シールド本体の前記開口部と流体連通するように配置された接続部分をさらに備える、請求項44に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項49】
前記保持アセンブリが、
前記シールド本体の前記接続部分を保持するように構成および寸法決めされた保持構成要素と、
真空チューブに取り付けられるように構成および寸法決めされた前記保持構成要素の下側セクションと、
前記保持構成要素に接続され、かつ前記医療用マスクの前記酸素供給チューブまたは前記ネブライザユニットを保持するように構成された保持フレームと
を備える、請求項44に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項50】
前記保持フレームが半円筒形状を有する、請求項49に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項51】
前記保持アセンブリが、複数の切欠きを備える第1の閉止機構を備え、前記保持アセンブリが、前記複数の切欠きと共に、前記保持フレームのサイズを調整するように動作可能に構成および寸法決めされたスナップ機構を備える第2の閉止機構をさらに備える、請求項49に記載の真空シールドアセンブリ。
【請求項52】
医療用マスクを着用している患者からの呼気を除去するように構成されたシステムであって、
真空チューブと、
前記真空チューブ、および前記医療用マスクの酸素供給チューブまたはネブライザユニットを保持するように構成された保持アセンブリと、
前記医療用マスクを着用している前記患者上に配置可能な真空シールドアセンブリであって、
窪んだ形状を有するシールド本体と、
開口部を備え、前記シールド本体の下側周囲に沿って配置され、前記真空チューブに取り付けられるように構成され、かつ前記シールド本体の内側に負圧を加えるように構成された下側セグメントと
を備え、前記シールド本体、前記真空チューブ、および前記保持アセンブリが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、真空シールドアセンブリと、
真空ユニットと、
前記真空ユニットに隣接して、前記真空チューブの内側に動作可能に配置されたエアフィルタと
を備え、
前記真空チューブが、前記真空ユニットの内側と流体連通するように、かつ前記シールド本体の内側と前記開口部の周囲で流体連通するように配置され、
前記真空ユニット、前記真空チューブ、および前記真空シールドが、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能である、システム。
【請求項53】
前記動作位置では、
前記シールド本体が、前記患者の頭部に少なくとも部分的に取り付けられており、
前記真空チューブが、前記シールド本体に動作可能に接続されており、
前記真空チューブ、および前記医療用マスクの前記構成要素が、前記保持アセンブリ上に配置されている、請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記動作向きでは、
前記シールド本体、前記真空チューブ、および前記保持アセンブリが、前記動作位置に配置されており、
前記真空ユニットが作動し、前記真空チューブの前記内側および前記シールド本体の前記内側に負圧を加えて、前記医療用マスクを着用している前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、請求項52に記載のシステム。
【請求項55】
前記真空ユニットが、ハウジングと、前記ハウジングの内側に配置されたバッテリ動作モータ式真空装置とを備える、請求項53に記載のシステム。
【請求項56】
前記真空ユニットがハウジングを備え、前記ハウジングが、濾過された空気が前記ハウジングから出るように構成された少なくとも1つのアパーチャを有する、請求項53に記載のシステム。
【請求項57】
医療用マスクを着用している患者からの呼気を除去するための方法であって、
(i)前記医療用マスクを着用している前記患者からの呼気を除去するように構成されたシステムを用意するステップであって、前記システムが、
真空チューブと、
前記医療用マスクを着用している前記患者上に配置可能であり、シールド本体を備える真空シールドアセンブリと、
前記真空チューブ、および前記医療用マスクの構成要素を保持するように構成された保持アセンブリと、
真空ユニットと、
前記真空チューブの内側に動作可能に配置されたエアフィルタと
を備え、
前記真空チューブが、前記シールド本体の内側および前記真空ユニットと流体連通するように配置され、
前記真空チューブ、前記シールド本体、および前記真空ユニットが、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能である、ステップと、
(ii)前記シールド本体を前記保持アセンブリ上に配置するステップと、
(iii)前記医療用マスクの前記構成要素を前記保持アセンブリ上に配置するステップと、
(iv)前記真空チューブを前記シールド本体の内側と流体連通するように配置するステップと、
(v)前記患者の頭部に前記医療用マスクを少なくとも部分的に配置するステップと、
(vi)前記医療用マスクの周りに前記シールド本体を少なくとも部分的に配置するステップと
を含む、方法。
【請求項58】
(v)前記医療用マスクの周りに前記シールド本体を少なくとも部分的に配置する前記ステップが、前記医療用マスクの周りに、かつ前記患者の顔面に近接して前記シールド本体を少なくとも部分的に配置して、密閉ゾーンを形成することを含む、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
(vii)前記真空チューブを前記真空ユニットの内側と流体連通するように配置するステップと、
(viii)前記真空ユニットを作動させて前記密閉ゾーンに負圧を加えて、前記患者からの呼気を除去するステップと
をさらに含む、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
(viii)前記真空ユニットを作動させて前記密閉ゾーンに負圧を加えて、前記患者からの呼気を除去する前記ステップが、前記真空ユニットを作動させて前記真空チューブの前記内側および前記シールド本体の前記内側に負圧を加えて、前記シールド本体の前記内側と前記患者の顔面との間で前記患者からの呼気を除去することを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
挿管装置を挿入するように構成され、患者から吐出される粒子の排出量を少なくとも部分的に低減するように構成されたシールドアセンブリであって、
上面および底面を備えるシールド本体と、
前記シールド本体の遠位端に配置される上部と、
各々が前記シールド本体の近位端に配置される、第1の側部セグメントおよび第2の側部セグメントと
を備え、
前記上部および前記シールド本体の前記底面が、密閉領域を集合的に画定し、
前記シールド本体が、前記挿管装置の挿入のために構成および寸法決めされた開口部を備え、
前記シールドアセンブリが、前記シールド本体に配置され、かつ真空チューブに取り付けられるように構成された少なくとも1つの真空開口部をさらに備え、
前記シールド本体が、動作位置および非動作位置の内外に配置可能である、シールドアセンブリ。
【請求項62】
前記第1の側部セグメントおよび前記第2の側部セグメントの各々が互いに離間して配置され、前記第1の側部セグメントおよび前記第2の側部セグメントが集合的にアパーチャを画定する、請求項61に記載の挿管アセンブリ。
【請求項63】
前記アパーチャが、ユーザの手および腕による前記密閉領域へのアクセスを可能にするように構成および寸法決めされる、請求項62に記載のシールドアセンブリ。
【請求項64】
前記第1の側部セグメント、前記第2の側部セグメント、および前記シールド本体が、前記アパーチャの周りに湾曲部を集合的に画定する、請求項62に記載のシールドアセンブリ。
【請求項65】
前記シールド本体の前記近位端の周りに配置された補強構造をさらに備え、前記補強構造が、前記シールド本体の曲がりを少なくとも部分的に低減するように構成される、請求項64に記載のシールドアセンブリ。
【請求項66】
前記補強構造が、前記アパーチャの周りの前記湾曲部に対応するように構成されたプロファイルを備える、請求項65に記載のシールドアセンブリ。
【請求項67】
前記シールド本体の前記遠位端の周りに形成された重複部分をさらに備え、前記重複部分が、前記シールド本体の曲がりを少なくとも部分的に低減するように構成される、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項68】
前記重複部分が、前記シールド本体と前記上部との重ね合わせによって少なくとも部分的に画定される、請求項67に記載のシールドアセンブリ。
【請求項69】
前記シールド本体の前記近位端の周りに配置された補強構造をさらに備え、前記補強構造が、前記シールド本体の曲がりを少なくとも部分的に低減するように構成される、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項70】
前記動作位置では、前記挿管装置が、前記シールド開口部上、かつ前記患者の口の中に配置されており、前記シールド本体の前記内部が、前記患者に面している、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項71】
前記真空開口部の周囲に配置された真空接続部分をさらに備え、前記真空接続部分が、真空チューブに取り付けられるように構成および寸法決めされる、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項72】
前記動作位置では、前記真空チューブが、前記密閉領域の周りに負圧を加えて、前記シールド本体と前記医療用マスクとの間で前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、請求項71に記載のシールドアセンブリ。
【請求項73】
前記密閉領域内への気管内チューブの挿入を可能にするように構成された少なくとも1つのスロットをさらに備える、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項74】
前記シールド本体が、実質的にアーチ状の形状を有する、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項75】
前記上部が可撓性材料を含む、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項76】
前記第1の側部セグメントおよび前記第2の側部セグメントの各々が可撓性材料を含む、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項77】
前記シールド本体の前記底面に配置されたオフセット構造をさらに備え、前記オフセット構造が、前記シールド本体と前記患者との離隔を少なくとも部分的にもたらすように構成される、請求項61に記載のシールドアセンブリ。
【請求項78】
前記オフセット構造が、前記シールド本体の前記上部の周りに少なくとも部分的に配置される、請求項77に記載のシールドアセンブリ。
【請求項79】
前記オフセット構造が、前記第1の側部セグメントおよび前記第2の側部セグメントの各々の周りに少なくとも部分的に配置される、請求項77に記載のシールドアセンブリ。
【請求項80】
挿管装置を挿入するように構成され、患者から吐出される粒子の排出量を少なくとも部分的に低減するように構成された挿管アセンブリであって、
スリーブを備える挿管装置アセンブリであって、前記スリーブがその内側に挿管装置を受け入れるように構成および寸法決めされ、前記スリーブが患者の口に挿入されるようにさらに構成および寸法決めされる、挿管装置アセンブリと、
上面および底面を備えるシールド本体と、
前記シールド本体の遠位端に配置される上部と、
各々が前記シールド本体の近位端に配置される、第1の側部セグメントおよび第2の側部セグメントと
を備え、
前記上部および前記シールド本体の前記底面が、密閉領域を集合的に画定し、
前記シールド本体が、前記スリーブを挿入するための開口部を備え、
前記挿管アセンブリが、前記シールド本体に配置され、かつ真空チューブに取り付けられるように構成された少なくとも1つの真空開口部をさらに備え、
前記シールド本体および前記スリーブが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、挿管アセンブリ。
【請求項81】
前記スリーブが、前記挿管装置の本体に対応するように構成および寸法決めされた本体を備える、請求項80に記載の挿管アセンブリ。
【請求項82】
前記挿管装置アセンブリが視聴覚構成要素を備える、請求項80に記載の挿管アセンブリ。
【請求項83】
前記シールド本体が、前記底面に配置されたスリーブリテーナを備え、前記スリーブリテーナが、前記スリーブを前記患者の口の中に向けるように構成および寸法決めされる、請求項80に記載の挿管アセンブリ。
【請求項84】
前記スリーブリテーナが、少なくとも1つの拡張可能構成要素を備え、前記少なくとも1つの拡張可能構成要素が、前記スリーブリテーナの長さに沿って画定され、前記シールド本体内での前記スリーブの動きを少なくとも部分的に可能にするように構成される、請求項83に記載の挿管装置アセンブリ。
【請求項85】
挿管アセンブリを使用して患者からの粒子の排出量を少なくとも部分的に低減する方法であって、
挿管シールドアセンブリを用意するステップであって、前記挿管シールドアセンブリが、
スリーブを備える挿管装置アセンブリであって、前記スリーブがその内側に挿管装置を受け入れるように構成および寸法決めされ、前記スリーブが前記患者の口に挿入されるようにさらに構成および寸法決めされる、挿管装置アセンブリと、
上面および底面を備えるシールド本体と、
シールド本体の遠位端に配置される上部と、
各々が前記シールド本体の近位端に配置される、第1の側部セグメントおよび第2の側部セグメントと
を備え、
前記シールド本体の前記上部および前記底面が、密閉領域を集合的に画定し、
前記シールド本体が、前記スリーブを挿入するための開口部を備え、
前記挿管シールドアセンブリが、前記シールド本体に配置され、かつ真空チューブに取り付けられるように構成された少なくとも1つの真空開口部をさらに備え、
前記シールド本体および前記スリーブが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、ステップと、
前記スリーブ内に挿管装置を設置するステップと、
前記シールド本体の前記開口部を通して前記スリーブを挿入するステップと、
ユーザの手を前記密閉領域に挿入し、前記スリーブを把持させるステップと、
前記スリーブを前記患者の口の中で位置決めするステップと、
前記シールドアセンブリおよび前記挿管装置アセンブリを前記動作位置に配置するステップと
を含む、方法。
【請求項86】
患者からの呼気を除去するように構成されたシステムであって、
真空チューブと、
挿管装置を挿入するように構成されたシールドアセンブリであって、
前記挿管装置を挿入するように構成および寸法決めされた開口部を備えるシールド本体、ならびに
前記シールド本体に配置され、前記真空チューブに取り付けられるように構成された少なくとも1つの真空開口部
を備える、シールドアセンブリと、
前記真空チューブの内側および前記シールド本体の内側と流体連通するように配置される真空ユニットと、
前記真空チューブの前記内側に動作可能に配置されたフィルタと
を備え、
前記真空チューブ、前記シールド本体、および前記真空ユニットが、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能である、システム。
【請求項87】
前記シールド本体が、動作位置および非動作位置の内外に配置可能である、請求項86に記載のシステム。
【請求項88】
前記動作位置では、前記挿管装置が、前記シールド開口部上、かつ前記患者の口の中に配置されており、前記シールド本体の前記内部が、前記患者に面している、請求項87に記載のシステム。
【請求項89】
前記動作位置では、前記挿管装置が、前記シールド開口部上、かつ前記患者の気管内に配置されており、前記シールド本体の前記内部が、前記患者の首に対向して配置されている、請求項87に記載のシステム。
【請求項90】
前記動作位置では、前記挿管装置が、前記シールド開口部上に、かつ前記患者の首の開口部を通って前記患者の気管内に配置されている、請求項88に記載のシステム。
【請求項91】
前記動作向きでは、
前記挿管装置が前記シールド開口部上かつ前記患者の口の中に配置されており、かつ前記シールド本体の前記内部が前記患者に面している、動作位置に、前記シールド本体が配置されており、
前記真空ユニットが、作動して前記シールド本体の内側に負圧を加えて、前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、請求項86に記載のシステム。
【請求項92】
前記動作向きでは、
前記挿管装置が前記シールド開口部上かつ前記患者の気道の中に配置されており、かつ前記シールド本体の前記内部が前記患者の首に対向して配置されている、動作位置に、前記シールド本体が配置されており、
前記真空ユニットが、作動して前記シールド本体の内側に負圧を加えて、前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、請求項86に記載のシステム。
【請求項93】
前記フィルタが、前記真空ユニットに隣接して前記真空チューブの内側に動作可能に配置されたエアフィルタを備え、前記真空チューブが、前記真空ユニットおよび前記シールド本体に動作可能に接続される、請求項86に記載のシステム。
【請求項94】
前記シールドアセンブリの前記シールド本体が、
上面および底面と、
前記シールド本体の遠位端に配置された上部と、
各々が前記シールド本体の近位端に配置される、第1の側部セグメントおよび第2の側部セグメント
とを備え、
前記シールド本体の前記上部および前記底面が、密閉領域を集合的に画定する、請求項86に記載のシステム。
【請求項95】
前記第1の側部セグメントおよび前記第2の側部セグメントの各々が、互いに離間して配置され、前記第1の側部セグメントおよび前記第2の側部セグメントが、ユーザの手および腕による前記密閉領域へのアクセスを可能にするように構成および寸法決めされたアパーチャを集合的に画定する、請求項94に記載の挿管アセンブリ。
【請求項96】
前記シールド本体の前記近位端の周りに配置された補強構造をさらに備え、前記補強構造が、前記シールド本体の曲がりを少なくとも部分的に低減するように構成される、請求項94に記載のシールドアセンブリ。
【請求項97】
前記シールド本体の前記遠位端の周りに形成された重複部分をさらに備え、前記重複部分が、前記シールド本体の曲がりを少なくとも部分的に低減するように構成される、請求項94に記載のシールドアセンブリ。
【請求項98】
前記動作向きでは、前記真空ユニットが作動して前記密閉領域の周りに負圧を加えて、前記シールド本体と前記患者との間で前記患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する、請求項94に記載のシールドアセンブリ。
【請求項99】
前記密閉領域内への気管内チューブの挿入を可能にするように構成された少なくとも1つのスロットをさらに備える、請求項94に記載のシールドアセンブリ。
【請求項100】
患者からの呼気を除去するように構成されたシステムであって、
真空チューブと、
スリーブを備える挿管装置アセンブリであって、前記スリーブがその内側に挿管装置を受け入れるように構成および寸法決めされ、前記スリーブが前記患者の口に挿入されるようにさらに構成および寸法決めされる、挿管装置アセンブリと、
前記スリーブを挿入するように構成されたシールドアセンブリであって、
上面および底面を備え、可撓性材料をさらに含むシールド本体と、
可撓性材料を含み、前記シールド本体の遠位端に配置された上部と、
各々が前記シールド本体の近位端に配置される、第1の側部セグメントおよび第2の側部セグメントと
を備え、
前記上部および前記シールド本体の前記底面が、密閉領域を集合的に画定し、
前記シールド本体が、前記スリーブを挿入するように構成および寸法決めされた開口部を備え、
前記シールドアセンブリが、前記シールド本体に配置され、かつ真空チューブに取り付けられるように構成された少なくとも1つの真空開口部をさらに備え、
前記シールド本体および前記スリーブが、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能である、シールドアセンブリと、
真空ユニットと、
前記真空チューブの内側に動作可能に配置されたエアフィルタと
を備え、
前記真空チューブ、前記シールド本体、および前記真空ユニットが、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能である、システム。
【請求項101】
前記スリーブが、前記挿管装置のスリーブ本体に対応するように構成および寸法決めされたスリーブ本体を備え、前記挿管装置アセンブリが視聴覚構成要素を備える、請求項100に記載のシステム。
【請求項102】
前記シールド本体が、前記底面に配置されたスリーブリテーナを備え、前記スリーブリテーナが、前記スリーブを前記患者の口の中に向けるように構成および寸法決めされる、請求項100に記載のシステム。
【請求項103】
前記スリーブリテーナが、少なくとも1つの拡張可能構成要素を備え、前記少なくとも1つの拡張可能構成要素が、前記スリーブリテーナの長さに沿って画定され、前記シールド本体内での前記スリーブの動きを少なくとも部分的に可能にするように構成される、請求項100に記載のシステム。
【請求項104】
患者からの呼気を除去するための方法であって、
(i)前記患者からの呼気を除去するように構成されたシステムを用意するステップであって、前記システムが、
真空チューブと、
挿管装置が挿入されるように構成されたシールドアセンブリであって、
前記挿管装置が挿入されるように構成および寸法決めされた開口部を少なくとも備えるシールド本体と、
前記シールド本体に配置され、前記真空チューブに取り付けられるように構成された少なくとも1つの真空開口部と
を備える、シールドアセンブリと、
真空ユニットと、
前記真空チューブの内側に動作可能に配置されたエアフィルタと
を備える、ステップと、
(ii)前記真空チューブを前記少なくとも1つの真空開口部に取り付けるステップと、
(iii)前記真空ユニットを使用して、前記シールド本体の内側に負圧を加えるステップと、
(iv)前記挿管装置を前記患者の口に挿入するステップと、
(v)前記シールド本体を通して気管内チューブを挿入し、前記気管内チューブを前記患者の気管上に位置決めするステップと、
(vi)前記真空シールドを前記患者から取り外すステップと
を含む、方法。
【請求項105】
(iv)前記挿管装置を前記患者の口に挿入する前記ステップが、前記シールド本体が前記患者の顔面に隣接して配置される際に前記挿管装置を前記患者の口に挿入することと、前記真空ユニットを使用して前記シールド本体と前記患者の顔面との間に負圧を加えることとを含む、請求項104に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、医療処置用のマスクへのアタッチメント、および挿管、内視鏡、気管支鏡、またはエアロゾルもしくは呼吸器病原体を発生させ得る他の処置用の保護シールドに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]医療用マスクは、患者のネブライジングのために使用されるか、もしくは患者のネブライジングのためにあり、または非侵襲的陽圧換気(NIPPV)、二相性気道陽圧(BIPAP)、バッグ-バルブ-マスク人工呼吸器(BVM)、デマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)、または持続的気道陽圧(CPAP)に使用することができる。現在存在するマスクのうち、負圧を生成するために空気を真空引きするための、またはネブライジングもしくは陽圧処置を実施すると同時に、患者からの呼気を真空引きするために負圧を使用するための真に効率的な手段を提供すると考えられるものはない。したがって、業界は、ネブライジング、BIPAP、CPAP、または酸素の送達中に患者からの呼気を真空引きするために使用され得る、医療用マスクに取り付けるための真空シールドアセンブリを提供することによって利益を得る。そのような真空シールドアセンブリは、患者のマスクおよび/または顔面への接触を少なくとも部分的に低減するという追加の利点を提供し、これは、例えばインフルエンザ、COVID-19などの空気感染疾患の伝染のリスクに対抗するのに役立ち、これらの処置に関与する医療提供者およびスタッフに追加の保護を提供し、呼気またはエアロゾル化された粒子または液滴からの媒介物の発生を少なくとも部分的に低減する。さらに、このような真空シールドアセンブリが使い捨てである場合、このような伝染の危険性をさらに低減するので、業界の利益が提供される。
そのような真空シールドアセンブリは、一次および/もしくは二次空気真空引き構成要素、ならびに/またはネブライジング構成要素として使用されるのに十分に多用途である場合、なおさらなる利点が提供される。この真空シールドアセンブリが、下にあるフェイスマスクの幾何学的形状およびサイズに対応するように異なる形状およびサイズで提供される場合、またさらなる利点が実現される。
【0003】
[0003]さらに、空気感染疾患の拡散は、コミュニティ内の個人だけでなく、医療従事者にも深刻な健康リスクをもたらす。これは、空気感染疾患、例えばインフルエンザ、および最近ではCOVID-19などの呼吸器疾患に罹患した患者に関連する。そのような病気の患者は、医療従事者が処置、例えば挿管、内視鏡検査、気管支鏡検査、または他の処置、特に光ファイバデバイスを必要とする処置を行うことを必要とする場合がある。処置を実行するプロセスの間、医療従事者は、空気感染疾患の伝染のリスクにある可能性がある。したがって、利点は、病気の患者の顔面を覆うシールドとして機能することができる挿管アセンブリを提供することによって実現される。そのような挿管アセンブリにより、医療従事者が喉頭鏡、内視鏡、気管支鏡、または他の光ファイバデバイスをシールドを通して挿入することが可能になるならば、これは理想的である。挿管アセンブリにより、医療従事者が気管内チューブをシールドを通して挿入することも可能になる場合、別の利点も実現される。シールドが、患者および挿管領域の視認性を可能にする実質的に透明な材料を含む場合、なおさらなる利点が実現される。そのような挿管アセンブリに、真空システムに接続されて患者からの呼気を少なくとも部分的に除去することができる負圧を提供することができる様々な動作構成要素が設けられる場合、またさらなる利点が実現される。他の人および環境を患者の呼気中の粒子から保護するために、システムに結び付けられずに単独で使用され得る独立構成要素としてそのようなシールドアセンブリが提供される場合、別の利点が実現される。
【発明の概要】
【0004】
[0004]I.医療用マスクに取り付けるための真空シールドアセンブリ
[0005]本発明は、既存のマスクに取り付けることを意図した真空シールドアセンブリに関する。本明細書で使用される場合、「既存のマスク」は、吸引マスク、ネブライザに取り付けられるように構成されたマスク、BIPAP、CPAP、BVM、DVR、または患者への酸素の送達のために構成されたマスクを含み、患者の頭部および/または顔面に既に配置された別の関連マスクを指す。したがって、本発明の真空シールドアセンブリは、いくつかの実施形態では負圧真空に接続することができる一次および/または二次吸引または真空機構として機能することができる。真空シールドアセンブリは、一般に、シールド本体と、保持アセンブリとを備える。保持アセンブリは、負圧真空に接続された真空チューブに真空シールドを接続するために使用することができる。保持アセンブリはまた、ネブライザユニットもしくはその構成要素、またはBIPAPもしくはCPAPマスクの酸素供給チューブに取り付けることができる。さらに、シールド本体は、下側セグメントを備えることができる。シールド本体は、前記処置中に呼気中の真空引きを容易にするために、BVMまたはDVRがアクセス開口部を介して既存のマスクに接続することを可能にする、シールド本体の凸部にある円形のアクセス開口部を有するように、またはアクセス開口部なしで構成することができる。下側セグメントは、シールド本体の内部または内側をさらに画定することができ、保持アセンブリおよび真空チューブと流体連通するように配置された接続部分を備えることができる。シールド本体は、既存のマスクの幾何学的形状に対応するように構成および寸法決めすることができる。一例として、シールド本体は、実質的に窪んだ形状および/または実質的に三角形または実質的に卵形の形状を含むがこれらに限定されない様々な形状を有することができる。しかしながら、既存のマスクの形状ならびに/または患者の顔面および/もしくは頭部の形状にも対応し得るシールド本体の他の形状も可能である。したがって、本発明による真空シールドアセンブリが、例えば呼吸器疾患を有する患者からの呼気中の感染性粒子を少なくとも部分的に除去することは、本発明の範囲内である。結果として、呼気中の感染性粒子のそのような除去の増加は、少なくとも部分的に、これらの種類の処置を支援する医療従事者およびスタッフの伝染のリスクおよび/または近傍の物理的な物体(媒介物)の汚染を低減することが考えられる。
【0005】
[0006]本発明のさらなる実施形態は、医療用マスクを着用している患者からの呼気を除去するように構成されたシステムを含む。そのような実施形態では、可搬式真空ユニットを設け、それ自体が真空シールドアセンブリ、すなわちシールド本体に接続する真空チューブに接続して、シールド本体の内部に負圧を生成し、呼気を除去することが考えられる。革新的なシステムには、既存の医療用マスクの構成要素に接続することが望ましい場合は保持アセンブリを設けることができ、または患者の顔面上にシールド本体を直接配置することが望ましい実施形態では、保持アセンブリを設けなくてもよい。
【0006】
[0007]II.空気感染疾患から保護するための挿管アセンブリ
[0008]本発明は、患者から医療従事者、すなわち医師、看護師、助手などへの空気感染疾患の伝染のリスクを含む、空気感染疾患の伝染リスクを少なくとも部分的に低減することができる挿管アセンブリおよびシールドアセンブリに関する。本発明はまた、本発明の挿管アセンブリを使用する方法に関する。本発明による挿管アセンブリおよびシールドアセンブリは、ウイルスおよび細菌などの呼気中の感染性粒子への医療従事者などの曝露を少なくとも部分的に低減する。本発明による挿管アセンブリおよびシールドアセンブリは、呼気中の感染性粒子に対する保護を少なくとも部分的に可能にする。したがって、本発明の挿管アセンブリは、独立した構成要素として、すなわち酸素供給、空気吸引または噴霧療法を提供することができるシステムに結び付けられることなく使用することができ、その結果、呼気中の汚染粒子の拡散から患者の周囲の環境を保護することができると考えられる。さらに、本発明による挿管アセンブリおよびシールドアセンブリは、喉頭鏡、内視鏡、気管支鏡、または他の光ファイバデバイスと患者との間に、嵌合および/または挿入される位置において少なくとも部分的なシールを提供することができる。さらに、本発明による挿管アセンブリおよびシールドアセンブリはまた、気管内チューブが挿入、さもなければ通される領域に少なくとも部分的にシールを提供することができる。シールド本体の幾何学的形状を含む挿管アセンブリおよびシールドアセンブリのそのような構成は、負圧真空と併せて動作可能な構成を実質的に画定することができる。したがって、本発明による挿管アセンブリおよびシールドアセンブリは、そのような動作可能な配置構成に配置されると、患者の呼気を少なくとも部分的に除去することができる。これにより、呼気中の感染性粒子への曝露を少なくとも部分的に低減することによって、処置に関与する医療従事者を保護することができる。
【0007】
[0009]本発明のさらなる実施形態は、挿管または他の関連処置に関連して患者からの呼気を除去するように構成されたシステムを含む。そのような実施形態では、可搬式真空ユニットを設け、それ自体がシールドアセンブリ、すなわちシールド本体に接続する真空チューブに接続して、シールド本体の内部に負圧を生成し、呼気を除去することが考えられる。革新的なシステムは、患者の口を介して挿管処置を実行するために患者の顔面領域の周りに設置され得るシールド本体と共に提供することができる。あるいは、革新的なシステムには、患者の首領域の開口部の周りで挿管処置を実行するために患者の首領域の周りに設置され得るシールド本体を設けることができる。
【0008】
[0010]挿管アセンブリは、挿管装置アセンブリとシールドアセンブリとを備える。挿管装置アセンブリは、シールドアセンブリ上に動作可能に配置することができる。シールドアセンブリは、一般に、負圧真空または他の真空システムに接続される。挿管装置アセンブリは、必ずしもこれらに限定されないが、喉頭鏡、内視鏡、気管支鏡、または他の光ファイバ装置を含む挿管装置を備えることができる。挿管装置は、挿管装置アセンブリの対応する寸法のスリーブ上に設置することができる。スリーブは、医療従事者が手で保持することができるような幾何学的形状を有するべきである。シールドアセンブリは、複数の側部セグメントを有する本体を備える。シールドアセンブリはまた、シールド開口部が配置された第1の透明構成要素を備えることができる。シールド開口部は、喉頭鏡アセンブリの挿入に使用することができる。例として、第1の透明構成要素は、その上に開口部が配置された透明シリコーンシートを備えることができる。シールドアセンブリはまた、気管内チューブを挿入するための少なくとも1つの長手方向に配置されたスロットを有する第2の透明構成要素、およびいくつかの実施形態では、内視鏡、気管支鏡、または他の光ファイバ装置を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】ネブライザマスクに取り付けられた、本発明による真空シールドアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図2】ネブライザマスクと共に使用するための、本発明による真空シールドアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図3】ネブライザマスクと共に使用するための、本発明による真空シールドアセンブリのさらに別の実施形態の斜視図である。
【
図4】本発明による真空シールドアセンブリのさらなる実施形態の部分分解斜視図である。
【
図5】本発明による真空シールドアセンブリの保持アセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図6】BIPAPまたはCPAPマスクに取り付けられた、本発明による真空シールドアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図7】BIPAPまたはCPAPマスクと共に使用するための、本発明による真空シールドアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図8】BIPAPまたはCPAPマスクと共に使用するための、本発明による真空シールドアセンブリのさらに別の実施形態の斜視図である。
【
図9】本発明による真空シールドアセンブリのなおさらなる実施形態の部分分解斜視図である。
【
図10】本発明による真空シールドアセンブリのまたさらなる実施形態の斜視図である。
【
図11】本発明による真空シールドアセンブリの保持アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図12】第2の開口部を備える、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体の一実施形態の斜視図である。
【
図12A】第2の開口部を備える、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体の一実施形態の斜視図である。
【
図12B】第2の開口部を備える、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体の別の実施形態の斜視図である。
【
図12C】第2の開口部を備える、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体のさらに別の実施形態の斜視図である。
【
図12D】第2の開口部を備え、BVMまたはDVRユニットに接続された、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体のさらに別の実施形態の斜視図である。
【
図13A】シールド本体に配置された真空アタッチメントを備える、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体の一実施形態の斜視図である。
【
図13B】シールド本体に配置された真空アタッチメントを備える、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体の別の実施形態の斜視図である。
【
図14A】シールド本体に配置された真空アタッチメントを備える、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体のさらに別の実施形態の斜視図である。
【
図14B】シールド本体に配置された真空アタッチメントを備える、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体のなおさらなる実施形態の斜視図である。
【
図15A】シールド本体に配置された真空アタッチメントを備え、BVMまたはDVRユニットに接続された、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体の一実施形態の斜視図である。
【
図15B】シールド本体に配置された真空アタッチメントを備え、BVMまたはDVRユニットに接続された、本発明による真空シールドアセンブリのシールド本体の別の実施形態の斜視図である。
【
図16A】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントの一実施形態の上面図である。
【
図16B】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントの別の実施形態の上面図である。
【
図16C】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントのさらなる実施形態の上面図である。
【
図16D】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントのさらに別の実施形態の上面図である。
【
図16E】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントのなおさらなる実施形態の上面図である。
【
図16F】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントの別の実施形態の上面図である。
【
図16G】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントのさらなる実施形態の上面図である。
【
図16H】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントのなおさらなる実施形態の上面図である。
【
図16I】本発明の真空シールドアセンブリによる真空アタッチメントのさらに別の実施形態の上面図である。
【
図17】本発明によるシステムの一実施形態の斜視図である。
【
図18A】本発明によるシステムの一実施形態の、構成要素が分解された斜視図である。
【
図18B】本発明によるシステムの別の実施形態の斜視図である。
【
図19A】本発明によるシステムのシールド本体および保持アセンブリの一実施形態の斜視側面図である。
【
図19B】ネブライザに取り付ける前の、本発明によるシステムのシールドおよび保持アセンブリの別の実施形態の斜視側面図である。
【
図19C】ネブライザに取り付けられた、本発明によるシステムのシールドおよび保持アセンブリのさらに別の実施形態の斜視側面図である。
【
図19D】患者に取り付けられた既存の医療用マスク上に配置された、本発明によるシステムのシールドおよび保持アセンブリのさらなる実施形態の斜視側面図である。
【
図20A】本発明によるシステムのシールド本体および保持アセンブリの一実施形態の斜視側面図である。
【
図20B】酸素供給チューブに取り付ける前の、本発明によるシステムのシールドおよび保持アセンブリの別の実施形態の斜視側面図である。
【
図20C】酸素供給チューブに取り付けられた、本発明によるシステムのシールドおよび保持アセンブリのさらに別の実施形態の斜視側面図である。
【
図20D】患者に取り付けられた既存の医療用マスク上に配置された、本発明によるシステムのシールドおよび保持アセンブリのさらなる実施形態の斜視側面図である。
【
図21A】既存のマスク用のストラップと、ネブライザに取り付けられた保持アセンブリとを備える、本発明によるシステムの一実施形態の一部の斜視図である。
【
図21B】既存のマスク用のストラップと、ネブライザに取り付けられた保持アセンブリとを備える、本発明によるシステムの別の実施形態の一部の斜視図である。
【
図21C】既存のマスク用のストラップと、ネブライザに取り付けられた保持アセンブリとを備える、本発明によるシステムのさらに別の実施形態の一部の斜視図である。
【
図21D】医療用マスクに取り付けられた本体シールドを備える本発明によるシステム、および患者の一実施形態の斜視図である。
【
図22】患者からの呼気を除去するための、本発明による方法の一実施形態の概略図である。
【
図23A】本発明による挿管アセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図23B】本発明による挿管アセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図23C】本発明による挿管アセンブリのさらに別の実施形態の斜視図である。
【
図23D】本発明によるシールドアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図24】本発明による挿管アセンブリの喉頭鏡アセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図25】本発明による挿管アセンブリのシールドアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図26】ユーザによって操作されている、本発明による挿管アセンブリのシールドアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
【
図27】ユーザによって操作されている、本発明による挿管アセンブリのシールドアセンブリの一実施形態の側面図である。
【
図28】ユーザによって操作されている、本発明による挿管アセンブリのシールドアセンブリの別の実施形態の側面図である。
【
図29】ユーザによって操作されている、本発明による挿管アセンブリのシールドアセンブリのさらに別の実施形態の側面図である。
【
図30】挿管アセンブリが取り外された、挿管された患者の側面図である。
【
図31】オフセット構造を備える、本発明による挿管アセンブリのシールドアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図32】オフセット構造を備え、患者の頭部に動作可能に配置される、本発明による挿管アセンブリのシールドアセンブリの一実施形態の正面図である。
【
図33】本発明による挿管アセンブリを使用する方法の一実施形態の概略図である。
【
図34】本発明によるシステムの一実施形態の斜視図である。
【
図35】本発明によるシステムの一実施形態の、構成要素が分解された斜視図である。
【
図36A】本発明によるシステムのシールド本体の一実施形態の斜視側面図である。
【
図36B】本発明によるシステムのシールド本体、スリーブ、および真空チューブの一実施形態の斜視側面図である。
【
図36C】本発明によるシールド本体、スリーブ、および真空チューブの別の実施形態の斜視側面図である。
【
図36D】本発明によるシールド本体、スリーブ、および真空チューブのさらに別の実施形態の斜視側面図である。
【
図36E】本発明によるシールド本体、スリーブ、および真空チューブのさらなる実施形態の斜視図である。
【
図36F】本発明によるシステムを使用する挿管患者の斜視図である。
【
図37A】本発明によるシステムのシールド本体の一実施形態の上面図である。
【
図37B】シールド本体に配置されたストラップを備える、本発明によるシステムの一実施形態の一部の斜視図である。
【
図37C】シールド本体に配置されたストラップを備える、本発明によるシステムの別の実施形態の一部の斜視図である。
【
図37D】シールド本体に配置されたストラップを備える、本発明によるシステムのさらに別の実施形態の一部の斜視図である。
【
図37E】シールド本体に配置されたストラップを備える、本発明によるシステムのさらなる実施形態の一部の斜視図である。
【
図38A】本発明によるシステムのシールド本体の一実施形態の斜視図である。
【
図38B】患者の頭部に配置された、本発明によるシステムのシールド本体の別の実施形態の斜視図である。
【
図38】首領域の周りに開口部を有する患者の斜視図である。
【
図39】本発明のシステムによるシールド本体の一実施形態の斜視図である。
【
図40】本発明のシステムによるシールド本体の別の実施形態の斜視図である。
【
図41】患者からの呼気を除去するための、本発明による方法の一実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0090]I.医療用マスクに取り付けるための真空シールドアセンブリ
[0091]
図1~
図4、
図6~
図10、および
図12を最初に参照すると、本発明は真空シールドアセンブリ10に関する。本発明による真空シールドアセンブリ10は、既に医療用マスクを着用している患者の頭部および/または顔面に配置されるように意図されており、患者からの呼気を少なくとも部分的に抽出するように意図されている。例えば、おそらく
図1および
図6に最もよく示されているように、真空シールドアセンブリ10は、患者の頭部および/または顔面に既に配置されたマスクに取り付けることができる。真空シールドアセンブリ10は、例えば、既に配置された医療用マスクと真空シールドアセンブリ10のシールド本体11の内側との間を含めて、患者からの呼気を少なくとも部分的に抽出することができるように、真空チューブに接続することができる。真空シールドアセンブリ10は、一次吸引または真空機構として、あるいは二次吸引または真空機構として機能することができる。一例として、
図6~
図8に示されているように、真空シールドアセンブリ10は、患者の頭部および/または顔面に既に配置されたBIPAPマスク、CPAPマスクおよび/または患者に酸素送達を提供するように構成されたマスクに取り付けることができる。本発明に関連して使用することができる他の可能な既存の医療用マスクは、フェイスマスク、フェイステント、ベンチャーマスク、および/または非リブリーザを含む。さらなる例として、
図1~
図3に示されているように、真空シールドアセンブリ10は、患者の頭部および/または顔面に既に配置されたネブライジングマスクに取り付けることができる。
【0011】
[0092]少なくとも
図1~
図4、
図6~
図10、および
図12の例示的な実施形態に示されているように、真空シールドアセンブリ10はシールド本体11を備える。真空シールドアセンブリ10はまた、一般に、保持アセンブリ20を備える。保持アセンブリ20は、一般に、シールド本体11および真空チューブに接続される。本明細書で使用する場合、「真空チューブ」という用語は、患者および/またはマスクから別の場所に空気を運ぶことができ、負圧真空に接続することができる導管、ホース、または他の関連構造を指す。例えば、真空チューブ40は、約8フィートの長さを備え得る22ミリメートルホースを備えることができる。少なくとも
図2および
図7に示されているように、保持アセンブリ20を使用して、シールド本体11を真空チューブに相互接続することができる。保持アセンブリ20の構造は、シールド本体11の内側と真空チューブとの間の流体連通を画定すべきである。したがって、シールド本体11は、その内部に負圧を生成して、医療用マスク、患者の顔面および/または頭部、ならびにシールド本体11の内部または内側の間の空気を除去することができる。BIPAPまたはCPAPマスク、またはネブライジングマスクを着用している患者は、マスクを介して呼気することができ、この呼気の少なくとも一部を、シールド本体11および真空チューブによって生成される負圧によって捕捉し得ることが考えられる。
【0012】
[0093]
図1~
図2および
図6~
図7に示されているように、保持アセンブリ20を使用して、シールド本体11および/または真空チューブを酸素供給チューブおよび/またはネブライジングユニットもしくはその構成要素に接続することもできる。異なるサイズのシールド本体は、例えば、接続部分18を保持構成要素21の上側セクション21”に挿入することによって保持アセンブリ20に取り付けることができ、または保持構成要素21に直接取り付けることができ、これについては後述する。したがって、例えば空気吸引、噴霧療法などの特定の必要性、および/または例えば患者の頭部のサイズなどの幾何学的制約に従って、異なるサイズのシールド本体を切り替えることが可能であり得る。
【0013】
[0094]
図12A~
図15Bを参照すると、本発明の真空シールドアセンブリ10によるシールド本体11には、医療用マスクを収容するように構成および寸法決めされた第2の開口部16を設けることができる。
図12B~
図12Dおよび
図14A~
図15Bを特に参照すると、第2の開口部16は、例えば
図12D、
図15Aおよび
図15Bに示されているように、既存の医療用マスク、例えばデマンド-バルブ人工呼吸器(DVR)マスクまたはバッグ-バルブ-マスク(BVM)人工呼吸器マスクの接続セグメントが第2の開口部16を通して挿入され得るように構成および寸法決めされ得る。
さらに、シールド本体11には、シールド本体11の外面11’と内面11”との間に少なくとも部分的にシールを画定またはさもなければ形成することができる真空アタッチメント17を設けることができる。また、第2の開口部16および/または真空アタッチメント17は、第2の開口部16と医療用マスクの接続セグメントとの間にシールを実質的に画定するように動作可能に構成および寸法決めすることができる。したがって、真空アタッチメント17は、グロメット構成要素またはグロメットシールを備えることができる。しかしながら、真空アタッチメント17の他の構成も可能であるため、これは必ずしも限定的ではない。
【0014】
[0095]少なくとも
図15Aに示されているように、グロメットシールをシールド本体11に共成形することができる。これは、真空アタッチメントを有する真空シールドアセンブリ10の製造に伴う時間、労力、および/または費用を少なくとも部分的に低減することができるため、有利である。さらに、シールド本体に共成形されたグロメットシールは、堅牢な構造を提供することができ、これも有利である。あるいは、少なくとも
図15Bに示されているように、グロメットシールをシールド本体に挿入することができ、これはインサート成形と呼ばれる。さらに、真空アタッチメント17は、シリコーン、ゴム、プラスチック、エラストマーポリマー、シール、シーラント、および/または他の関連構造を含むが必ずしもこれらに限定されない様々な材料を含むことができる。したがって、第2の開口部16は、既存のマスク、すなわちBVMまたはDVRと、その下にあるBVMまたはDVRユニットとの間の動作可能な連通を、その接続セグメントの内部を介して少なくとも部分的に可能にすることができる。開口部16は、既存のマスクとBVMまたはDVRユニットとの間の少なくとも流体連通を、すなわち、第2の開口部16を通過するマスクの接続セグメントの内部を介して可能にすると考えられる。
【0015】
[0096]再び
図12A~
図15Bを参照すると、第2の開口部16は、医療用マスクの位置に対応する位置でシールド本体11上に配置することができる。一般に、いくつかのBVMおよび/またはDVR処置中に、例えば患者が空気を吸い込み、または吐き出すときに、患者の顔面と患者に取り付けられたマスクとの間にいくらかの空気が漏れる可能性がある。そのようなBMVおよび/またはDVR処置では、本発明の真空シールドアセンブリ10は、BVMおよび/またはDVRマスクから漏れる可能性がある呼気を捕捉することを意図している。したがって、第2の開口部16は、シールド本体11の中間セクションのほぼ周囲および/または第1の開口部13の上方に配置することができる。これにより、医療用マスクの接続セグメントの位置に対応する位置に真空シールドアセンブリ10を設置することが可能になる。さらに、第2の開口部16および/または真空アタッチメント17は、既存の医療用マスクのおおよその位置に対応するシールド本体11に沿った高さに配置することができる。
図15Aおよび
図15Bに示されている例示的な実施形態から理解され得るように、呼気は、既存のマスク、すなわちシールド本体11の開口部13を通って出ることができる。これに加えて、またはその代わりに、呼気はまた、既存のマスクおよび接続セグメントに動作可能に接続され、第2の開口部16を通る真空チューブを通って出ることができる。
【0016】
[0097]おそらく
図16A~
図16Iに最もよく示されているように、本発明の特徴は、グロメット構成を備える真空アタッチメント17を提供することを含む。
図16A~
図16Iに示されているように、真空アタッチメント17は、第2の開口部16の直径および/またはサイズに対応するように構成された実質的に円形の形状を有することができる。例えば、真空アタッチメント17の外周または凹部の直径は、第2の開口部16の寸法および/またはサイズに対応するように構成することができる。さらに、真空アタッチメント17の円形形状は、例えば真空アタッチメント17の内周の周りで、医療用マスクの接続セグメントの直径および/またはサイズに対応するように構成および寸法決めすることができる。
図16Fおよび
図16Iに示されているように、アパーチャを有するグロメット構成を備える真空アタッチメント17を設けることができる。したがって、真空アタッチメント17が第2の開口部16の周囲に配置されると、真空アタッチメント17のアパーチャは、第2の開口部16を介して外面11’と内面11”との間の流体連通を可能にする。
図16Fに示されているように、真空アタッチメント17は、引き剥がし(tear away)凹部ポケットを備えることができる。逆に、
図16A~
図16Eおよび
図16G~
図16Hの例示的な実施形態に示されているように、真空アタッチメントは、真空アタッチメント17の内周の周りにカバーを形成するグロメット構成を備えることができる。カバーは、複数の隣接して配置されたセグメント17’を備えることができ、複数の隣接して配置されたセグメント17’は、医療用マスクの接続セグメントの非動作配置において、すなわち、接続セグメントが第2の開口部16の周りに挿入されていない場合に、実質的に平坦な表面を形成するように集合的に構成することができる。複数の隣接して配置されたセグメント17’は、医療用マスクの接続セグメントの動きと少なくとも反対方向に曲がるように集合的に構成することができる。
【0017】
[0098]
図15Aおよび
図15Bの例示的な実施形態に示されているように、医療用マスクの接続セグメントが第2の開口部16を通して挿入されると、複数の隣接して配置されたセグメント17’は外面11’に向かって曲がることができ、接続セグメントが第2の開口部16を通過することを可能にする。逆に、接続セグメントが取り外された場合、複数の隣接して配置されたセグメント17’は、それらの自然位置および/または初期位置に戻り、真空アタッチメント17のアパーチャの周りに再びカバーを形成することができる。したがって、本発明による真空シールドアセンブリ10は、一度のBVMおよび/またはDVR処置に関連して使用され、その後除去され、後続のBVMおよび/またはDVR処置で使用することができる。真空シールドアセンブリ10はまた、第2の開口部16を使用する処置、すなわちBVMおよび/またはDVR処置に関連して使用することができ、その後の第2の開口部16を使用しない後続の処置で使用することができ、またはその逆であってもよい。あるいは、第2の開口部16を備える真空シールドアセンブリ10を、第2の開口部16を必要としない処置に関連して使用することもできる。したがって、第2の開口部16を備える真空シールドアセンブリ10を、BMVマスクでもDVRマスクでもない医療用マスクに取り付けることができる。したがって、複数の隣接して配置されたセグメント17’は、外面11’と内面11”との間のシールとして機能するはずのカバーを自然に本質的に形成することができる。言い換えると、複数の隣接して配置されたセグメント17’は、それらの自然位置において、内面11”から外面11’への呼気の漏れを少なくとも部分的に低減すべきである。したがって、呼気は、シールド本体11の内部に保持され、接続部分18および/または酸素チューブを介して除去することができる。
【0018】
[0099]
図16A~
図16Eおよび
図16G~
図16Hにも見られるように、複数の隣接して配置されたセグメント17’の各々は、実質的に三角形の形状を有することができる。したがって、真空アタッチメント17の内周の周りに配置されると、それらはカバーを実質的に画定することができる。例として、実質的に三角形の形状を有する複数の隣接して配置されたセグメント17’は、例えば
図16Dでは4つのセグメント、例えば
図16Gでは6つのセグメント、例えば
図16A、
図16B、
図16C、
図16Eおよび
図16Hでは8つのセグメント、またはさらには8つを超えるセグメントを備えることができる。さらに、
図16Hに示されているように、複数の隣接して配置されたセグメント17’は、補強リブを備えることができる。また、
図16D~
図16Eおよび
図16Gの例示的な実施形態は、
図16C~
図16Hに示されているような上部面一レリーフリングまたは凹状ポケットを備えることができる。
図16A~
図16Bに示されているように、複数の隣接して配置されたセグメントの他の可能な構成は、レリーフリングなしの上部面一平面構成を備える。
【0019】
[0100]おそらく
図5~
図6に最もよく示されているように、また後述するように、本発明の真空シールドアセンブリ10は、保持アセンブリ20を備える。
図1および
図6に示されているように、保持アセンブリ20は、シールド本体11を既存の真空チューブまたは他の関連構成要素に取り付けるために使用され得るように、患者の顔面に向けることができる。保持アセンブリ20の様々な接続機構を実施して、シールド本体11、真空チューブ、酸素供給チューブまたはネブライジングユニットに接続することができる。言い換えれば、保持アセンブリ20を使用して、シールド本体11を真空チューブおよび酸素供給チューブ、既存のネブライジングユニットおよび/もしくはマスク、または既存のBIPAPもしくはCPAPマスクに相互接続することができる。一例として、保持アセンブリ20は、クランプまたは接続アームを備えることができる。保持アセンブリ20の他の機構も本発明の範囲内であり、接着剤、接続バンド、スナップ式機構、磁石、または別の関連する接続機構を含むことができる。
【0020】
[0101]
図5および
図11の例示的な実施形態に見られるように、保持アセンブリ20は、保持構成要素21に接続された保持フレーム23を備えることができる。上述したように、真空シールドアセンブリ10の接続部分18は、保持アセンブリ20の保持構成要素21のサイズに対応するように構成および寸法決めすることができる。
図11から理解され得るように、シールド本体11の接続部分18と保持アセンブリ20との間の接続点の高さ調整を提供することが有益な場合がある。そのような実施形態では、保持構成要素21には上側セクション21”を設けることができ、上側セクション21”は、保持アセンブリ20の酸素供給チューブまたは既存のマスクの他の関連構成要素への取り付け点に対してシールド本体11の位置を少なくとも部分的に持ち上げることができる。
【0021】
[0102]本発明のさらなる特徴は、患者の頭部および/もしくは顔面ならびに/または既存のマスクおよびその構成要素の幾何学的形状および/またはサイズに対応するように構成および寸法決めされ得るシールド本体11を提供することを含む。シールド本体11が既存のマスクに対向して配置される際に、縁部12のかなりの部分が既存のマスクを少なくとも部分的に取り囲むことは、本発明の範囲内である。すなわち、周囲の縁部12を含むシールド本体11は、既存のマスクのプロファイルまたは面積と少なくとも等しいかまたはそれよりも大きいプロファイルまたは面積を画定すべきである。したがって、患者からの呼気は、下側セグメント15の上方を含むシールド本体11の内側に保持される。一例として、少なくとも
図4および
図9~
図10に示されているように、縁部12は、半卵形の構成を備えることができる。おそらく
図4および
図9に最もよく示されているように、縁部12はまた、シールド本体11の実質的に平坦な側面プロファイルを画定することができる。しかしながら、シールド本体11は、既存のマスクの形状に対応する他の形状を有してもよい。下側セグメント15は、BIPAPもしくはCPAPマスクの酸素供給チューブのサイズおよび/もしくは幾何学的形状、またはネブライザユニットおよび/もしくはその構成要素のサイズおよび/もしくは幾何学的形状を収容するように構成および寸法決めすることができる。
【0022】
[0103]
図6~
図9および
図11の例示的な実施形態は、保持構成要素21と、垂直オフセットを提供するその上側セクション21”とを備える保持アセンブリ20を示す。上側セクション21”の長さは、好み、既存のマスクの種類、意図された用途、シールド本体11に必要な高さ調整の量などに応じて構成および寸法決めすることができる。これらの例示的な実施形態では、保持構成要素21および上側セクション21”の両方が、ほぼ同じ直径を有する実質的に円筒形の構成を備える。逆に、
図1~
図5の例示的な実施形態のように、保持アセンブリ20には、上側セクション21”なしの保持構成要素21が設けられてもよい。シールド本体11の接続部分18が保持構成要素21および/またはその上側セクション21”に取り付け可能であることは、本発明の範囲内である。例えば、接続構成要素18は、実質的に円筒形の構成を備えることができ、円筒形の保持構成要素21および/または上側セクション21”の内側のサイズに対応するように構成および寸法決めすることができる。この例に加えて、おそらく
図4および
図9に最もよく示されているように、接続構成要素18の外径は、接続構成要素18を保持構成要素21および/または上側セクション21”に挿入することができるように、保持構成要素21および/または上側セクション21”の内径よりも少なくとも部分的に小さくてもよい。少なくとも一実施形態では、保持構成要素21および上側セクション21”は、同じ直径を備えることができる。さらに、そのような実施形態では、接続構成要素18、保持構成要素21および/または上側セクション21”の両方の直径は、シールド本体11が保持アセンブリ20に接続され、さらに、本発明の真空シールドアセンブリ10の動作または使用中に定位置に留まることができるように、対応する表面間の摩擦抵抗を可能にするように構成および寸法決めすることができる。
【0023】
[0104]おそらく
図2~
図5および
図7~
図11の例示的な実施形態に最もよく示されているように、保持アセンブリ20の保持構成要素21は、下側セクション21’を備える。保持構成要素21の下側セクション21’の内側は、保持構成要素21の内側、シールド本体11の接続部分18の内側、保持構成要素の上側セクション21”の内側、および/または真空チューブの内側と流体連通するように配置されるべきである。さらに、保持構成要素21の下側セクション21’は、真空チューブに取り付けられるように構成および寸法決めすることができる。単なる例として、保持構成要素21の下側セクション21’には、真空チューブの内径よりも少なくとも部分的に小さい外径を設けることができる。したがって、真空チューブは、保持構成要素21の下側セクション21’の外側に取り付けることができ、保持構成要素21の下側セクション21’の内側、保持構成要素21の内側、保持構成要素21の上側セクション21”の内側、および/または接続部分18の内側と流体連通するように配置することができる。これにより、内部または内側を含む、真空チューブとシールド本体11との間の流体連通が可能になるはずであり、これはおそらく
図10に最もよく示されている。したがって、真空チューブの作動は、シールド本体11の内側の周りに負圧をもたらす。そのような負圧は、シールド本体11の内側および/または周囲領域上の空気の少なくとも部分的な除去をもたらす。
【0024】
[0105]少なくとも
図5および
図11を参照すると、上述したように、保持アセンブリ20には、保持フレーム23を設けることができる。保持フレーム23は、例えば移行構造22を介して、保持構成要素21に接続することができる。保持フレーム23は、保持アセンブリ20、したがってシールド本体11および真空チューブを既存のマスクの構成要素に取り付けるように意図されている。例えば、既存のマスクのそのような構成要素は、CPAPマスクのBIPAPの酸素供給チューブを含むことができる。さらに一例として、既存のマスクのそのような構成要素はまた、ネブライジングユニットまたはその一部もしくはその構成要素を含むことができる。保持フレーム23は、酸素供給チューブまたはネブライジングユニットもしくはその構成要素をしっかりと保持するように選択的に調整することができる内側領域を備えるべきである。例えば、保持フレーム23は、実質的に円筒形の構成および/または互いに接続され得る2つのセグメントを備えることができる。第1の閉止構造25および第2の閉止構造26を設けることができ、第1の閉止構造25および第2の閉止構造26は、酸素供給チューブまたはネブライジングユニットを保持する閉止機構または係合部を形成するように協働して構成することができる。さらに一例として、第1の閉止構造25および/または第2の閉止構造26には、そのような閉止機構または係合部を可能にし得る閉止機構または関連構成要素を設けることができる。
【0025】
[0106]
図1~
図11の例示的な実施形態では、第1の閉止構造25にはスナップ構成要素を設けることができ、第2の閉止構造26には切欠き25’を設けることができる。スナップ構成要素および切欠き25’は、嵌合係合部を形成するように互いに協働して構成することができ、ユーザまたは医療従事者が保持フレーム23の内側領域を選択的に増加または低減することを可能にする。例えば、スナップは、保持フレーム23のセグメントのうちの1つの長さに沿って、複数の切欠き25’のいずれか1つに選択的に配置することができる。本明細書で使用される場合、「スナップ」機構は、一般に、シングルスナップ機構、またはマルチスナップ機構、すなわち、様々なサイズ設定に選択的に配置され得る調整可能な機構を指す。したがって、単一の保持アセンブリ20を、異なるサイズの様々な酸素供給タブおよび/または異なるサイズのネブライザユニットに関連して使用することができる。ユーザまたは医療従事者が保持フレーム23の内側領域または開口部を調整するのをさらに支援するために、1つまたは複数のフラップ24および/または24’を設けることができる。フラップ24および/または24’は、第1の閉止構造25および/または第2の閉止構造25の周囲を含む、保持フレーム23のセグメント上に配置する、さもなければその上に形成することができる。フラップ24および/または24’は、保持フレーム23の高さに沿って延在することができ、ならびに/またはユーザもしくは医療従事者の親指および/もしくは指のサイズに対応するサイズを備えることができる。したがって、フラップ24および/または24の選択的な動きは、保持フレーム23のセグメントのうちの少なくとも1つの対応する動きをもたらし、その結果、対応する閉止構造25および/または26の動きをもたらす。保持アセンブリ20は、2つのフラップ24および24’を備えて提供されてもよいが、単一のフラップ24のみを備えた、またはフラップのない保持アセンブリ20を提供することも可能である。
【0026】
[0107]おそらく
図5に最もよく示されているように、保持フレーム23には、ネブライジングユニットを少なくとも部分的に保持するように構成された少なくとも1つの保持セグメント28を設けることができる。例えば、
図3の例示的な実施形態に示されているように、2つの保持セグメント28を使用して、ネブライジングユニットの中間セクションを少なくとも部分的に保持することができる。さらに、各保持セグメント28は、その上端の周りに配置されたラッチ29を備えることができる。ラッチ29は、ネブライジングユニットの中間セクションの上部を定位置に保持し、垂直方向の動きを少なくとも部分的に低減するように構成することができる。
図3の例示的な実施形態にも示されているように、また他の実施形態でも示されているように、保持フレーム23には、実質的に円筒形または半円筒形の構成を設けることができる。そのような構成は、保持アセンブリ20を実質的に円筒形のネブライザまたは酸素供給チューブに保持するか、さもなければ取り付けるのに有利である。
【0027】
[0108]ここで少なくとも
図1~
図3および
図6~
図8を参照すると、本発明の特徴は、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置可能な、シールド本体11を有する真空シールドアセンブリ10と、保持アセンブリ20とを提供することを含む。本明細書で使用される場合、「非動作位置」は、真空シールドアセンブリ10が使用されていない位置を指し、保管位置、非アクティブ位置、真空シールドアセンブリが外部構成要素、例えば酸素供給チューブ、真空チューブ、ネブライザユニット、患者の顔面または頭部などに接続されていない位置を含むことができる。逆に、本明細書で使用される場合、「動作位置」は、真空シールドアセンブリ10の動作可能位置、さもなければ真空シールドアセンブリ10がアクティブな位置を指す。動作位置では、シールド本体11は、保持アセンブリ20に接続され、保持アセンブリ20と流体連通するように配置されるべきである。少なくとも
図1~
図3および
図6~
図8に示されているように、動作位置において、シールド本体11の内部または内側は、患者の顔面および/または頭部に既に配置されているはずの既存のマスクに向けられるべきである。動作位置では、真空チューブおよび/または接続された真空源は負圧を加えるべきであり、その結果、シールド本体11の周りおよび周囲領域に対応する負圧が加えられるべきである。動作位置では、シールド本体11の内側または内部の周り、および/または下側セグメント15の上方に加えられる負圧は、患者からの呼気を少なくとも部分的に抽出するのに十分でなければならないと考えられる。また、下側セグメント15は、シールド本体11の内部または内側と共に、患者の顔面および/または既存のマスクとシールド本体11との間に呼気を少なくとも部分的に保持するように意図されている。したがって、シールド本体11を取り囲む領域の外側への患者の呼気の移動は、真空チューブの負圧が呼気の効率的な除去をもたらすように、少なくとも部分的に低減することができる。
【0028】
[0109]
図17~
図19Dを参照すると、本発明のさらなる実施形態は、患者からの呼気を除去するように構成されたシステム1’に関する。一般に、本発明によるシステム1’は、本明細書で定義されるように医療用マスクを着用している患者からの呼気を除去するように構成されるが、システム1’の様々な構成要素が少なくとも部分的に患者に直接配置され得るため、医療用マスクを着用していない患者にも使用することができる。少なくとも
図17および
図18を特に参照すると、システム1’は、一般に、少なくとも本明細書で定義される真空シールドアセンブリ10と、本明細書で定義される保持アセンブリ20と、真空チューブ40と、真空ユニット80とを備える。シールド本体11が医療用マスクを着用していない患者に直接配置され得る本発明の実施形態では、真空チューブ40をシールド本体11に直接配置することができるので、保持アセンブリ20は必要ではない可能性がある。本明細書で使用される場合、真空ユニット80は、モータで動作することができ、真空チューブ40、すなわちホース、または他の可撓性もしくは拡張可能な中空の細長い構成要素と流体連通するように配置することができ、負圧を加えることができる真空デバイスを指す。シールドアセンブリ10のシールド本体11も、真空チューブ40の内部と流体連通するように配置されることが考えられる。真空ユニット80の負圧は、真空チューブ40を通ってシールド本体11の内面、すなわち患者に面する側に伝達されるべきである。したがって、シールド本体11は、本質的に、患者の顔面の周囲の呼気を少なくとも部分的に除去することができる真空デバイスとして機能する。本明細書で使用される場合、シールド本体11の内面および患者の顔面によって画定される空間は、医療用マスクを着用しているときを含めて、密閉ゾーン19として画定される。
【0029】
[0110]少なくとも
図18Aを参照すると、本発明によるシステム1’は、真空チューブ40および本明細書で定義される医療用マスクの構成要素、すなわち、CPAPマスクのBIPAPの酸素供給チューブまたはネブライジングユニットまたはその一部もしくはその構成要素を保持するように構成された保持アセンブリ20を備えることができる。さらに、真空チューブ40は、少なくとも部分的に曲がり、ねじれ、動くか、さもなければ幾何学的制約に適合することができる可撓性または弾性材料の本体41を備えることができる。真空チューブ40は、接続端36の周りで真空ユニット80に接続する近位端44と、接続端46の周りでシールド本体11に接続する遠位端42とを備えることができる。
【0030】
[0111]少なくとも
図18A~
図18Bを参照すると、フィルタケースアセンブリ50は、近位端44の周りで真空チューブ40上に配置または一体的に形成することができる。フィルタケースアセンブリ50は、互いに動作可能に接続され得る上部セグメント52および底部セグメント54を備えることができる。言い換えれば、上部セグメント52および底部セグメント54は、固定位置において、すなわちフィルタ70が一旦それらの間に設置されると、互いに嵌合係合部を形成することができる。上部セグメント52と底部セグメント54との間の嵌合係合部は、上部セグメント52と底部セグメント54とが互いに取り外し可能に接続されて、それらが係合する領域にフィルタを挿入するおよび/または取り外すことができるように、恒久的な嵌合係合部ではないと考えられる。上部セグメント52および/または底部セグメント54の直径は、互いに対応するべきであり、超低微粒子空気(ULPA)フィルタなどのエアフィルタを備え得るフィルタ70の直径および/またはサイズを収容するように構成および寸法決めされるべきである。フィルタ70はまた、高効率微粒子空気(HEPA)フィルタを備えることができる。したがって、上部セグメント52および/または底部セグメント54の直径は、真空チューブ40の直径よりも大きくてもよいが、これは厳密には必要ではない。上部セグメント52および底部セグメント54が係合嵌合部を形成している場合、これは、その中に配置されたフィルタ70の設置、さもなければ動きを制限するべきである。さらに、上部セグメント52および/または上側セグメント54には、円錐形または半円錐形の形状を設けることができる。これは、真空チューブ40を通って真空ユニット80に入る空気流を少なくとも部分的に促進するために、および/またはさもなければフィルタ70が配置された領域の周りのボトルネック効果の可能性を少なくとも部分的に低減するために行うことができる。その結果、真空チューブの遠位端42の周りで捕捉された空気は、真空ユニット80に入る前にフィルタ70を通過し、汚染物質および/または他の感染性粒子が少なくとも部分的に減少する。
【0031】
[0112]少なくとも
図17および
図18Bを参照すると、上述したように、本発明によるシステム1’は真空ユニット80を備える。真空ユニット80は、少なくとも真空チューブ40が接続されるその第1の開口部84の周りに負の真空圧力を生成する可搬式の解決手段を提供すべきである。真空ユニット80は、第1の開口部84および第2の開口部86を有するハウジング82を備えることができる。第1の開口部84は、一般に、例えばその近位端44の周りに真空チューブ40を取り付けるように構成される。第2の開口部86は、一般に、捕捉した空気をハウジング82の外部に出すように構成される。すなわち、第1の開口部84を通過してハウジング82の内部に入る、密閉ゾーン19から集められた空気は、第2の開口部86を通ってハウジング82の外部に出ることができるべきである。あるいは、空気を逃がす他の手段をハウジングに設けてもよく、他の手段は側面に配置されることを含むスロットまたはベントを含むことができる。さらに、一般にチャンバであるハウジング82の内部には、密閉ゾーン19の周囲で捕捉した空気から汚染物質および/または感染性粒子をさらに除去するための他の濾過手段を設けることができる。また、ハウジングのトップカバーは、モータを有するバッテリ動作式の真空構成要素、追加のフィルタリング構成要素などを含み得るその任意の構成要素にアクセスするために、ハウジング82の残りの部分から取り外し可能であることができる。単なる例として、110Vまたは同様のバッテリ動作式真空モータを、ハウジング82の内側に設けることができる。
【0032】
[0113]本発明によるシステム1’に特有に、真空ユニット80、真空チューブ40、およびシールド本体11は、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能であることができる。動作向きは、真空ユニット80が作動してシールド本体11の内側、すなわち、密閉ゾーン19の周りに負圧を加え、患者の呼気を少なくとも部分的に除去することを含む。非動作の動作は、真空ユニット80が非アクティブであるときを含む、システム1’の非動作期間を含む。また、シールド本体11、真空チューブ40、および保持アセンブリ20は、動作位置および非動作位置の内外に集合的に配置することができる。
図18Bを参照すると、動作位置は、一般に、シールド本体11が患者の頭部に少なくとも部分的に取り付けられていることと、真空チューブ40がシールド本体11に動作可能に接続されていることとを含む。動作位置はまた、真空チューブ40および医療用マスクの構成要素が保持アセンブリ20上に配置されていることを含むことができる。動作向きはまた、シールド本体11、真空チューブ40、および保持アセンブリ20が動作位置に配置されていることと、真空ユニット80が作動して真空チューブ40の内側およびシールド本体11の内部に負圧を加え、密閉ゾーン19の周りの患者からの呼気を少なくとも部分的に除去することとを含むことができる。本発明によるシステム1’の少なくとも1つの実施形態では、システム1’は、0.5ミクロンのサイズを有する呼気中の粒子の少なくとも93%を除去することができる。これを達成するために、システム1’は、シールド本体11の内部の周りで測定して少なくとも240リットル/分、いくつかの実施形態では最大約280リットル/分の負圧を供給することができるべきである。次に、これにより、少なくとも部分的に最大6%の再呼吸または再吸入の減少を達成するが、同時に、シールド本体11の構成要素の幾何学的形状を考慮すると、吸入される酸素、すなわち酸素供給チューブから吸入される酸素、またはネブライザ粒子の量を実質的に減少させない。いくつかの実施形態では、患者に提供されるネブライザ粒子の量は維持され、他の実施形態ではさらに増加する。
【0033】
[0114]ここで少なくとも
図19A~
図21Dを参照すると、上述したように、革新的なシステム1’の様々な構成要素は、
図19D、
図20D、および
図21Dに示されているような動作位置に配置することができる。シールド本体11は、保持アセンブリに接続することができる(
図19Aおよび
図20A)。その後、保持アセンブリ20は、既存のマスクの酸素供給チューブ(
図20B)またはネブライザ(
図19B)に接続することができる。その後、真空チューブ40を保持アセンブリ20に接続することができる(
図19Cおよび
図20C)。いくつかの実施形態では、医療用マスクまたは既存のマスクには、調整可能なストラップが設けられる。ストラップは、マスクの外面と保持構成要素との間に挿入することができ(
図21A)、ストラップの複数の調整可能な穴のうちの1つを保持要素に挿入して、ストラップの長さを調整することができる(
図21B)。ストラップの残りの部分は、保持構成要素の側部構造に固定することができる(
図21C)。
ここで少なくとも
図22を参照すると、本発明はまた、患者からの呼気を除去する方法200にも関する。210に示すように、方法200は、(i)医療用マスクを着用している患者からの呼気を除去するように構成された、本明細書で定義されるシステム1’を用意するステップを含む。システム1’は、真空ユニット80と、真空チューブ40と、真空チューブ40の内側に動作可能に配置されたエアフィルタ70と、医療用マスクを着用している患者上に配置可能なシールド本体11を備える真空シールドアセンブリ10と、真空チューブおよび医療用マスクの構成要素を保持するように構成された保持アセンブリ20とを備えることができ、真空チューブ40は、シールド本体11および真空ユニット80の内側と流体連通するように配置され、真空チューブ40、シールド本体11および真空ユニット80は、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能である。方法200は、(ii)220に示す、保持アセンブリ20上にシールド本体11を配置するステップと、(iii)230に示す、保持アセンブリ200上に医療用マスクの構成要素を配置するステップと、(iv)240に示す、真空チューブ40をシールド本体11の内側と流体連通するように配置するステップと、(v)250に示す、患者の頭部に医療用マスクを少なくとも部分的に配置するステップと、(vi)260に示す、医療用マスクの周りにシールド本体11を少なくとも部分的に配置するステップとを含む。方法200は、医療用マスクの周りにシールド本体11を少なくとも部分的に配置し、かつ患者の顔面に近接するようにシールド本体11を少なくとも部分的に配置し、密閉ゾーン19を形成するステップをさらに含むことができる。方法200は、(vii)270に示すように、真空チューブを真空ユニットの内側と流体連通するように配置するステップと、(viii)280に示すように、真空ユニットを作動させて、密閉ゾーンに負圧を加え、患者からの呼気を除去するステップとをさらに含むことができる。方法200は、(viii)真空ユニット80を作動させて真空チューブ40の内側およびシールド本体11の内側に負圧を加えて、シールド本体11の内側と患者の顔面との間で患者からの呼気を除去するステップをさらに含むことができる。
【0034】
[0115]II.空気感染疾患から保護するための挿管アセンブリ
[0116]少なくとも
図23A~
図23Dを最初に参照すると、本発明は、1で示される挿管アセンブリに関する。少なくとも
図25を参照すると、本発明はまた、シールドアセンブリ20に関する。
図33を参照すると、本発明はさらに、挿管アセンブリ1を使用する方法100に関する。挿管アセンブリ1および/またはシールド20が、負圧真空を使用して、患者から医療従事者、すなわち医師、看護師、助手などへの空気感染疾患の伝染を含む、空気感染疾患の伝染のリスクを少なくとも部分的に低減することは、本発明の範囲内である。すなわち、挿管アセンブリ1および/またはシールド20は、必ずしもこれらに限定されないが、例えばインフルエンザまたはCOVID-19などのウイルス、または細菌、真菌などを含む感染性粒子の空中移動を少なくとも部分的に低減し得る物理的バリアとして機能することができる。挿管アセンブリ1および/またはシールド20はまた、医療従事者から患者への空気感染疾患の伝染のリスクを少なくとも部分的に低減することができる。挿管アセンブリ1は、一般に、挿管装置アセンブリ10と、シールドアセンブリ20とを備える。挿管装置アセンブリ10は、シールドアセンブリ20上に動作可能に配置することができる。少なくとも
図24を参照すると、挿管アセンブリ1および/またはシールド20が挿管装置と共に使用されることは本発明の範囲内である。本明細書で使用される場合、「挿管装置」は、喉頭鏡、内視鏡、気管支鏡、および他の光ファイバデバイスを含み得るが、これらに限定されない。また、本明細書で使用される場合、「挿管装置」はまた、これらに限定されないが、上部消化管(GI)内視鏡検査(EGD)または同様の処置に関連して使用され得る内視鏡アセンブリまたは他の関連装置を指すことができる。さらに、本発明の挿管アセンブリ1は使い捨て可能であることも考えられる。しかしながら、これは、本発明の挿管アセンブリ1が複数回使用され得るように消毒することもできるため、厳密には必要ではない。
【0035】
[0117]少なくとも
図24に示されるように、また上述したように、本発明の挿管アセンブリ1は挿管装置アセンブリ10を備える。挿管装置アセンブリ10は、スリーブ12上に配置され得る挿管装置を備える。スリーブ12は、一般に、挿管装置の本体18のサイズおよび/または長さを収容するように寸法決めされる。スリーブ12が、挿管装置が一旦スリーブ12の内側に挿入されると、挿管装置と係合するのに十分な摩擦抵抗を生成し得る材料を含むことは、本発明の範囲内である。スリーブ12はまた、挿管装置の幾何学的形状に適合し得る十分に可撓性の材料を含むべきである。スリーブ12の材料はまた、スリーブ開口部13を介した挿管装置の手動挿入を可能にすることも考えられる。
【0036】
[0118]少なくとも
図23Bおよび
図24を参照すると、挿管装置および/またはスリーブ12を含む挿管装置アセンブリ10のサイズおよび幾何学的形状は、以下に説明するシールドアセンブリ20への挿入後に医療従事者が手で保持することを可能にするように構成および寸法決めされることも考えられる。少なくとも
図23Bに示すように、スリーブ12は、細長いおよび/または湾曲したプロファイルを備えることができる。
図24の例示的な実施形態では、スリーブ12は、丸みを帯びた角部を含む、実質的に正方形の開口部を備えることができる。あるいは、少なくとも
図24に示されているように、スリーブ12は、その端部の一方に実質的に円形の開口部13を備えることができる。再び
図23Bを参照すると、スリーブ12の開口部13は、挿管装置の挿入を収容するのに十分な大きさであると考えられる。さらに、実質的に矩形の開口部を備える実施形態では、シールド開口部22のサイズおよび構成は、それに応じて、スリーブ12をシールド本体24に挿入することを可能にするように構成および寸法決めされることが考えられる。同様に、実質的に円筒形の構成を備える実施形態では、スリーブ12の開口部13のサイズは、少なくともシールド開口部22の直径よりも大きい直径を備えることが考えられ、これについても以下でより詳細に説明する。さらに、スリーブ12はまた、医療従事者が患者の口、喉頭、食道、および/または気管にスリーブ12を挿入することを可能にするテーパ形状を有することができる。
図24でも理解されるように、喉頭鏡はまた、視聴覚構成要素19を備えることができる。例えば、視聴覚構成要素19は、カメラを備えることができる。
【0037】
[0119]ここで少なくとも
図25を参照すると、また上記で参照したように、本発明は、シールドアセンブリ20を備える挿管アセンブリ1、およびシールドアセンブリ20のみを備える他の実施形態に関する。シールドアセンブリ20は、複数の側部セグメント29を備え得る本体24を備える。シールド本体24は、上面36および底面37、ならびに近位端24’および遠位端24”を備えることができる。シールド本体は、限定はされないが、図全体を通して示されるような実質的にアーチ状の形状を有する、様々な形状および/または構成を備えることができる。しかしながら、他の形状および/または構成も可能であるため、これは必ずしも必要ではない。シールド本体24は、主に、実質的に透明または半透明の材料を含むことができる。例えば、側部セグメント29を含む本体24は、主に透明プラスチックを含むことができる。本体24の材料は、硬質透明プラスチックを含むことができる。側部セグメント29の材料は、潜在的に、シールド本体のさらなる位置決め調整29を可能にすることができ、および/または、例えば上部25の可撓性材料と同様に、患者への傷害のリスクを少なくとも部分的に低減することができる可撓性材料を含むことができる。シールドアセンブリ20は、本体24のほぼ中間の周りに配置された第1の透明構成要素21を備えることができる。第1の透明構成要素21は、実質的に透明または半透明の材料を含むことができる。さらに、第1の透明構成要素21はまた、挿管装置アセンブリ10を挿入するためのシールド開口部22を備えることができる。例として、第1の透明構成要素21は、その上に開口部が配置された透明シリコーンシートを備えることができる。シールドアセンブリ20はまた、第2の透明構成要素23を備えることができる。第2の透明構成要素は、スロット28を備えることができ、シールド本体24の上面36の上方の領域とシールド本体37の底面の下方の領域との間の流体連通を可能にする。スロット28が、例えば気管内チューブを挿入するために医療従事者がそれらを選択的に開かない限り、実質的に閉じたままであることは本発明の範囲内であり、これについても以下で詳述する。一例として、第2の透明構成要素23は、長手方向に配置されたスロット28の透明シリコーンシートを備えることができる。
【0038】
[0120]また、少なくとも
図25に示されている例示的な実施形態を参照すると、挿管アセンブリ1のシールドアセンブリ20は、上部25を備えることができる。上部25は、シールド本体24の遠位端24”に配置することができ、細長い構成を備えることができる。上部25はまた、実質的に丸みを帯びたまたは湾曲した形状を有することができる。少なくとも
図23A~
図23Bおよび
図25の例示的な実施形態に示されているように、上部25は、シールド本体24に対して下方に傾斜して配置することができる。上部25は、潜在的に、シールド本体24を患者の上もしくは周囲に位置決めするときにユーザおよび/もしくは医療従事者による調整を可能にするために、ならびに/または患者、例えば患者の首もしくは胸部領域に対する損傷のリスクを少なくとも部分的に低減するために、可撓性材料を含むことができる。したがって、シールド本体24の上部25および底面37は、少なくとも
図23Dに示されている密閉34を実質的に画定することができる。上部25はまた、実質的に軟質または可鍛性の材料を含むことができる。例えば、上部は、軟質シリコーン材料を含むことができる。さらに、上部は、少なくとも1つの真空開口部26を備えることができる。真空開口部26は、それ自体が真空チューブと流体連通するように配置され得る真空接続部分26’と流体連通するように配置することができる。したがって、負圧を、真空チューブおよび/またはシステムから伝達して、密閉領域34に加えることができる。
図25の例示的な実施形態に示されているように、2つの真空開口部26を設けることができる。さらに、真空開口部26および/または真空接続部分26”の一方または両方を覆うために、キャップを設けることができる。一例として、真空開口部26はホースポートを備えることができる。真空開口部26は、負圧を提供するために真空システムと共に動作可能に配置することができる。本明細書で使用される場合、「真空システム」は、負圧を加えることができる真空チューブもしくは導管を含む真空機器に関連する1つもしくは複数の構成要素、ならびに/または限定はしないが、真空機械および/もしくは濾過装置を含む他の関連構成要素を指すことができる。したがって、少なくとも
図23A~
図23Dおよび
図25を参照すると、1つまたは複数の真空チューブを真空開口部26に動作可能に配置して、シールド本体24の、患者の顔面に対向して配置された側への負圧を可能にすることができる。したがって、シールド本体24および真空開口部26の幾何学的形状によって可能にされる動作配置構成を考えると、結果として生じる負圧は、呼気中の感染性粒子の除去を少なくとも部分的に増加させるはずである。
【0039】
[0121]少なくとも
図23Dにも示されているように、シールドアセンブリ20は湾曲部27を備えることができる。湾曲部27は、例えば楕円形の構成を備え得る側部セグメント29の端部の幾何学的形状によって実質的に画定することができる。側部セグメント29は、シールド本体24の近位端24’に配置することができ、さらに、互いに離間して配置することができる。少なくとも
図23Dに示されているように、側部セグメント29間の離間関係は、アパーチャ35を少なくとも部分的に画定することができる。したがって、本体24の湾曲部27は、挿管装置アセンブリ10を保持するときに医療従事者の腕を収容するのに有利である。さらに、湾曲部27、側部セグメント29、および/またはシールド本体24が、ユーザまたは従事者が自身の手をアパーチャ35を通して密閉領域34内に置くことを可能にすることができる幾何学的形状および/または十分な寸法のアパーチャ35を画定するように構成および寸法決めされることは、本発明の範囲内である。したがって、ユーザまたは従事者は、シールド本体24に挿入されたスリーブ12を把持することができる。
【0040】
[0122]ここで
図23Bおよび
図26を参照すると、上述したように、挿管装置アセンブリ10がシールド本体24のスリーブ開口部13に挿入されることは本発明の範囲内である。したがって、医療従事者は、患者の身体の意図された領域、例えば、口、喉頭、食道、および/または気管上で挿管装置アセンブリ10を把持および/または位置決めすることができる。スリーブ12の実質的に円形の構成13の直径は、少なくともシールド開口部22の直径よりも大きくなければならないので、スリーブ12は、第1の透明構成要素22上のその端部の周りに保持されるべきである。しかしながら、スリーブ12は、シールド本体24の反対側、すなわち患者に面する側に突出すべきである。おそらく
図26に最もよく示されているように、スリーブ12は、挿入後にシールド本体24に対して移動可能なままでなければならない。しかしながら、スリーブ12は、シールド開口部22を実質的に通過するべきである。
【0041】
[0123]おそらく
図25の例示的な実施形態に最もよく示されているように、シールド本体24は、底面37に配置されたスリーブリテーナ32を備えることができる。スリーブリテーナ32は、スリーブ12がシールド本体24に挿入されると、スリーブ12に対するガイドおよび/または支持として機能するように意図されている。したがって、スリーブリテーナ32は、底面37に対して実質的に垂直な方向に、シールド開口部22の下方を延在することができるチャネルまたは導管であり得る。スリーブリテーナ32は、シールド開口部22および/またはスリーブ12の形状、例えば、実質的に正方形または実質的に円形に対応する開口部を備えるべきである。スリーブリテーナ32は、挿入されたスリーブ12の動きおよび/または調整を可能にすべきである。例えば、スリーブリテーナ32には、底面37から離れて延在する実質的に正方形の構成を形成するために、4つの隣接して配置された壁を設けることができる。スリーブリテーナ32には、凹壁を設けることができる。すなわち、スリーブリテーナ32の隣接して配置された壁の少なくとも1つは、他の3つの壁が少なくとも一方向におけるスリーブ12の動きおよび/または調整を少なくとも部分的に可能にするように、より短い長さを備えることができる。さらに、少なくとも一方向、いくつかの実施形態ではいくつかの方向へのスリーブ12のさらなる動きおよび/または調整をさらに可能にするために、壁のうちの1つまたは複数に沿って拡張可能構成要素33を設けることができる。拡張可能構成要素33は、スリーブリテーナ32の壁内に波形部または溝を備えることができ、スリーブ12が挿入されると、スリーブ12のそのようなさらなる動きおよび/または調整を少なくとも部分的に可能にすることができる。
【0042】
[0124]ここで少なくとも
図23A~
図23Dおよび
図25を参照すると、シールドアセンブリ20には、補強構成要素30および/または重複部分31を設けることができる。シールド本体24の安定性を少なくとも部分的に高めるために、および/またはシールド本体24の曲がりを少なくとも部分的に低減するために、補強構成要素30および/または重複部分31を設けることができる。少なくとも
図23Dで理解され得るように、補強構成要素30は、近位端24’の周りのシールド本体24の上面36に配置するか、さもなければその上に形成することができる。補強構成要素30は、シールド本体の上面36の幅に実質的に沿って延在することができる。補強構成要素30は、細長い構成を備えることができ、および/または湾曲部27のプロファイルに追従するか、さもなければ対応することができる。補強構成要素30はまた、湾曲部27および/または側部セグメント29に対してオフセットして設けることができる。逆に、少なくとも
図23A~
図23Cおよび
図25で理解され得るように、重複部分を、その遠位端24”の周りでシールド本体24の上面36に配置するか、さもなければその上に形成することができる。重複部分31は、シールド本体24と上部25との間のオーバーレイまたは他の方法での交差によって形成することができる。
【0043】
[0125]ここで
図26~
図30を参照すると、本発明の特徴は、本発明の挿管アセンブリ1および/またはシールドアセンブリ20を、動作位置および非動作位置の内外に配置することを含む。本明細書で使用される場合、本発明の挿管アセンブリ1および/またはシールドアセンブリ20の「非動作位置」は、挿管アセンブリ1および/またはシールドアセンブリの様々な構成要素の非動作および/または保管を指す。「非動作位置」はまた、スリーブ12をシールド本体24内に設置することを伴わない、またはシールドアセンブリ20を患者の顔面および/または頭部に近接して配置することを伴わない挿管アセンブリ1および/またはシールドアセンブリ20の位置を指すことができる。さらに、「非動作位置」はまた、シールドアセンブリ20および/またはシールド本体24に接続された真空システムの非動作を指すことができる。
図28を参照すると、本明細書で使用されるように、挿管アセンブリ1および/またはシールドアセンブリの「動作位置」は、一般に、挿管装置アセンブリ10、スリーブ12および/または挿管装置がシールド24上に動作可能に配置されている、すなわちシールド開口部22を通して挿入されていることを含む。「動作位置」はまた、挿管装置アセンブリ10、スリーブ12、および/または挿管装置が、簡略にするために集合的に患者の口と呼ぶ場合がある患者の口、喉頭、食道、および/または気管に配置されていることを指す。「動作位置」はまた、シールド本体24が患者に近接して配置されていること、および/または底面37が患者に面していることを指すことができる。さらに、「動作位置」は、負圧が密閉領域34および/または患者を取り囲む領域に伝達されるように、真空システムが真空開口部26および/または真空接続部分26’に接続され、動作設定、すなわち負圧を加える状態で配置されていることを含むことができる。したがって、ユーザまたは従事者が挿管処置を実行している間に、患者の周囲の領域から、少なくとも部分的に呼気を抽出することができる。
【0044】
[0126]
図27に示されているように、挿管装置アセンブリ10および/またはスリーブ12が挿入されたシールドアセンブリ20は、患者の身体に対してわずかに傾斜して位置決めすることができる。これにより、スリーブ12を患者の口に最初に挿入することが少なくとも部分的に容易になる。ここで、シールドアセンブリ20の上部25は、患者の首と接触する可能性がある。したがって、患者の首の周りを含む物理的損傷のリスクを少なくとも部分的に低減するために、上部25に実質的に軟質の材料、例えば軟質シリコーンを提供することが有利である。スリーブ12が最初に患者の口に挿入されると、シールドアセンブリ20を、
図27に示されている位置から
図28に示されている位置に手動で動かすことができる。このプロセスの間、スリーブ12を、口のより深く、患者の喉頭、食道、および/または気管に挿入することができる。
図29に示されているように、シールドアセンブリ20および/または挿管装置アセンブリ10が動作位置、すなわち
図28に示されている位置に配置されると、気管内チューブは、シールド本体24の外側から患者に面する反対側までスロット28を通過することができる。スロット28のうちの少なくとも1つを通して挿入した後、気管内チューブを患者の口に設置することができる。その後、気管内チューブは、患者の意図された領域、例えば、喉頭および/または気管の意図された位置に選択的に位置決めすることができる。この段階で、視聴覚構成要素19は、医療従事者が患者の意図された領域上に気管内チューブを位置決めするのを支援することができる。
図30に示されているように、気管内チューブが患者の意図された領域に挿入および/または位置決めされた後、シールドアセンブリ20および挿管装置アセンブリ10を取り外すことができる。
【0045】
[0127]
図31~
図32を参照すると、本発明の追加の特徴は、シールドアセンブリ20および/または挿管アセンブリ1にオフセット構造38を設けることを含む。いくつかの用途では、患者の身体に対するシールド24の動きを少なくとも部分的に制限するために、シールド本体24が患者の頭部に接続されることが重要である場合がある。例えば、上部GI内視鏡検査(EGD)および/または気管支鏡検査中に、保持構成要素、すなわち調整可能なストラップ、タイ、バンドなどを設けて、患者の頭部の周りにシールド本体24を配置することができる。保持構成要素は、患者の身体に対するシールド本体24の動きを少なくとも部分的に低減すべきである。保持構成要素は、保持構成要素のサイズに合わせて構成および寸法決めされた二次スロットまたは開口部の周りでシールド本体に接続することができる。そのような用途、例えば上部GI内視鏡検査(EGD)、気管支鏡検査および/または関連する処置では、シールド本体20にはオフセット構造38を設けることができ、オフセット構造38は主に、シールド本体24と患者の身体との離隔をもたらし、頭部、額、顔面、首、胸部の上部、および/または肩などを誘導することを意図している。身体とオフセット構造38とのそのような離隔が、さもなければシールド本体24と直接接触し得る患者の領域、例えば頭部、額、顔面、首、胸部の上部、および/または肩を少なくとも部分的に保護するのに有益であり得ることは本発明の範囲内である。したがって、シールド本体24の底面37の周りにオフセット構造38を設けることができる。
【0046】
[0128]
図31~
図32に見られるように、オフセット構造38は、上部25および/または側部セグメント29の周りを含む、シールド本体24の底面37の周りに設けることができる。単なる例として、オフセット構造38は、患者の身体に対するシールド本体24の位置を上昇させる、さもなければ持ち上げるように機能することができるように、発泡枕状ライナーまたは他の関連材料、例えば発泡体パッドを含むことができる。したがって、シールド本体24が患者の頭部に配置されると、挿管装置、例えば気管支鏡および/または内視鏡は、シールド開口部22を通して挿入することができる。そのような実施形態では、真空開口部26および/または真空接続部分26がまた、動作可能に接続された真空システムを用いて患者からの呼気を少なくとも部分的に除去するために、本明細書に記載のように動作することがさらに考えられる。そのような実施形態では、オフセット構造38に加えて、またはその代わりに、リテーナ33’を設けることができる。リテーナ33’は、内側、すなわち底面37から離れておよび/または患者に向かう代わりに、外側、すなわち上面36から離れるように向けることができる。リテーナ33’を設けることにより、ユーザまたは従事者が挿管装置を挿入するのをさらに支援することができ、例えば、EGD装置、気管支鏡および/または他の関連装置を、シールド開口部22の周りに配置されたリテーナ33’を通して挿入することができる。スリーブリテーナ33と同様に、リテーナ33’は、挿管装置のガイドとして機能するように意図されている。
【0047】
[0129]ここで
図33を参照すると、本発明はさらに、本発明の挿管アセンブリ1を使用する方法100に関する。110に示すように、方法100は、最初に、本明細書に記載の挿管装置アセンブリ10およびシールドアセンブリ20を含む挿管アセンブリ1を用意するステップを含む。120に示すように、方法100は、本発明の挿管アセンブリ1の挿管装置アセンブリ10のスリーブ12内に挿管装置を設置するステップをさらに含む。130に示すように、方法100は、シールド本体24の開口部22を通してスリーブ12を挿入するステップをさらに含む。140に示すように、方法100は、ユーザの手を密閉領域34に挿入し、スリーブ12を把持させるステップをさらに含む。150に示すように、方法100は、スリーブ12を患者の口の中で位置決めするステップをさらに含む。スリーブ12が患者の口の中で位置決めされると、シールド本体24が患者の顔面および/または頭部を少なくとも部分的に取り囲むことになる、シールド本体24の底面37が患者に面するはずであることを理解されたい。160に示すように、方法100は、シールド24アセンブリおよび挿管装置アセンブリを動作位置に配置するステップをさらに含む。
【0048】
[0130]
図34~
図40を参照すると、本発明のさらなる実施形態は、患者からの呼気を除去するように構成されたシステム1’に関する。一般に、本発明によるシステム1’は、患者の上半身領域、すなわち首および/または顔面領域の周りにシールド本体24を設置することによって、患者からの呼気を除去するように構成される。少なくとも
図34および
図35を参照すると、システム1’は、一般に、シールド本体24および/または62と、真空チューブ40と、真空ユニット80とを含む、本明細書で定義されるシールドアセンブリ20を備える。本明細書で使用される場合、真空ユニット80は、モータで動作することができ、真空チューブ40、すなわちホース、または他の可撓性もしくは拡張可能な中空の細長い構成要素と流体連通するように配置することができ、負圧を加えることができる真空デバイスを指す。シールドアセンブリ20のシールド本体24も、真空チューブ40の内部と流体連通するように配置されることが考えられる。真空ユニット80の負圧は、真空チューブ40を通ってシールド本体24の内面、すなわち底面37の下方に画定された領域、患者に面するシールド本体24の側面、および/または密閉領域34に伝達されるべきである。したがって、シールド本体24は、本質的に、患者の顔面の周囲の呼気を少なくとも部分的に除去することができる真空デバイスとして機能する。本明細書で使用される場合、シールド本体24の内面および患者の顔面によって画定される空間は、医療用マスクを着用しているときを含めて、密閉領域34として画定される。
【0049】
[0131]少なくとも
図35を参照すると、真空チューブ40は、少なくとも部分的に曲がり、ねじれ、動くか、さもなければ幾何学的制約に適合することができる可撓性または弾性材料の本体41を備えることができる。真空チューブ40は、接続端36の周りで真空ユニット80に接続する近位端44と、接続端46の周りでシールド本体24に接続する遠位端42とを備えることができる。少なくとも
図35にも示されるように、シールド本体24はまた、シールド本体24を患者の頭部に位置決めするのを助けることができる複数のオフセット構造38を備えることができる。
【0050】
[0132]少なくとも
図34を参照すると、フィルタケースアセンブリ50は、近位端44の周りで真空チューブ40上に配置または一体的に形成することができる。フィルタケースアセンブリ50は、互いに動作可能に接続され得る上部セグメント52および底部セグメント54を備えることができる。言い換えれば、上部セグメント52および底部セグメント54は、固定位置において、すなわちフィルタ70が一旦それらの間に設置されると、互いに嵌合係合部を形成することができる。上部セグメント52と底部セグメント54との間の嵌合係合部は、上部セグメント52と底部セグメント54とが互いに取り外し可能に接続されて、それらが係合する領域にフィルタを挿入するおよび/または取り外すことができるように、恒久的な嵌合係合部ではないと考えられる。上部セグメント52および/または底部セグメント54の直径は、互いに対応するべきであり、超低微粒子空気(ULPA)フィルタなどのエアフィルタを備え得るフィルタ70の直径および/またはサイズを収容するように構成および寸法決めされるべきである。フィルタ70はまた、高効率微粒子空気(HEPA)フィルタを備えることができる。したがって、上部セグメント52および/または底部セグメント54の直径は、真空チューブ40の直径よりも大きくてもよいが、これは厳密には必要ではない。上部セグメント52および底部セグメント54が係合嵌合部を形成している場合、これは、その中に配置されたフィルタ70の設置、さもなければ動きを制限するべきである。さらに、上部セグメント52および/または上側セグメント54には、円錐形または半円錐形の形状を設けることができる。これは、真空チューブ40を通って真空ユニット80に入る空気流を少なくとも部分的に促進するために、および/またはさもなければフィルタ70が配置された領域の周りのボトルネック効果の可能性を少なくとも部分的に低減するために行うことができる。その結果、真空チューブの遠位端42の周りで捕捉された空気は、真空ユニット80に入る前にフィルタ70を通過し、汚染物質および/または他の感染性粒子が少なくとも部分的に減少する。
【0051】
[0133]少なくとも
図34を参照すると、上述したように、本発明によるシステム1’は真空ユニット80を備える。真空ユニット80は、少なくとも真空チューブ40が接続されるその第1の開口部84の周りに負の真空圧力を生成する可搬式の解決手段を提供すべきである。真空ユニット80は、第1の開口部84および第2の開口部86を有するハウジング82を備えることができる。第1の開口部84は、一般に、例えばその近位端44の周りに真空チューブ40を取り付けるように構成される。第2の開口部86は、一般に、捕捉した空気をハウジング82の外部に出すように構成される。すなわち、第1の開口部84を通過してハウジング82の内部に入る密閉領域34から集められた空気は、第2の開口部86を通ってハウジング82の外部に出ることができるべきである。あるいは、空気を逃がす他の手段をハウジングに設けてもよく、他の手段は側面に配置されることを含むスロットまたはベントを含むことができる。さらに、一般にチャンバであるハウジング82の内部には、密閉領域34の周囲で捕捉した空気から汚染物質および/または感染性粒子をさらに除去するための他の濾過手段を設けることができる。また、ハウジングのトップカバーは、モータを有するバッテリ動作式の真空構成要素、追加のフィルタリング構成要素などを含み得るその任意の構成要素にアクセスするために、ハウジング82の残りの部分から取り外し可能であることができる。単なる例として、110Vまたは同様のバッテリ動作式真空モータを、ハウジング82の内側に設けることができる。少なくとも一実施形態では、110Vのバッテリ動作式真空モータを、ハウジング82の内側に設けることができる。
【0052】
[0134]本発明によるシステム1’に特有に、真空ユニット80、真空チューブ40、およびシールド本体24は、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能であることができる。動作向きは、真空ユニット80が作動してシールド本体24の内側、すなわち、密閉領域34の周りに負圧を加え、患者の呼気を少なくとも部分的に除去することを含む。非動作の動作は、真空ユニット80が非アクティブであるときを含む、システム1’の非動作期間を含む。シールド本体24は、少なくとも
図38Bおよび
図14Eに示されているように、動作位置の内外に配置することができると考えられる。動作位置は、一般に、挿管装置がシールド開口部22上、かつ患者の口の中に配置されていることを含む。動作位置はまた、シールド本体24の内部、すなわち底面37が患者に面していることを含むことができる。あるいは、再び少なくとも
図40を参照すると、動作位置は、挿管装置がシールド本体62の開口部68内に配置され、ネック開口部を通って患者の気管内に配置され、シールド本体63の内部または内面63’が患者の首に対向して配置されていることを含むことができる。動作向きにおいて、シールド本体は、動作位置に配置され、真空ユニット80は作動してシールド本体の内側、さもなければ密閉領域34に負圧を加えるように、患者からの呼気を少なくとも部分的に除去する。
【0053】
[0135]少なくとも
図38~
図40を参照すると、代替的な実施形態では、本発明によるシステム1’は、気管にアクセスするために患者の首領域の周りに設置されたシールド本体62を備える気管シールドアセンブリ60で実施することができる。本発明のシステム1’のこのような実施形態では、患者の気管領域の周りで挿管または関連処置、例えば気管切開術または気管支鏡検査を行うために、気管シールドアセンブリ60を設けることができると考えられる。気管シールドアセンブリ60は、主に、シールド本体62を患者の首の周りに保持するために使用されるシールド本体62のストラップまたは他の構成要素を備える。少なくとも
図39~
図40に見られるように、シールド本体62は、首の開口部の上方および下方に拡張するように設計された上端67および下端61を備えることができる(
図38に示されている)。シールド本体62は、任意選択のキャップまたは他のシール機構を有する開口部68を備えることができる。開口部68の位置は、首の開口部のおおよその位置に対応すべきである。したがって、開口部68は、患者の口を介した挿入を必要とせずに、患者の気管に挿管構成要素を直接挿入することを可能にすることができる。他の構成要素がその外面13の周りでシールド本体62に取り付けられることを可能にするために、少なくとも1つの真空開口部66’を開口部68のいずれかの側に設けることが考えられる。シールド本体62の内面13’は、患者の首領域に対向して配置されるべきである。シールド本体62に取り付けることができるそのような他の構成要素は、接続セグメント66’の周りに接続することができる真空チューブ40を含むことができる。
図40に示されているように、酸素供給チューブを接続セグメント16’に接続することもできる。したがって、開口部66を介して接続された構成要素、すなわち酸素供給チューブおよび/または真空チューブは、シールド本体62の内部または内面13’と流体連通するように配置されるべきである。さらに、患者の窒息または酸素供給不良または他の故障の場合の緊急機能として、安全吸入弁および/または安全フラッタ弁64をシールド本体62に配置することもできる。
【0054】
[0136]ここで少なくとも
図36A~
図36Dを参照すると、上述したように、革新的なシステム1’の様々な構成要素は、少なくとも
図36Eおよび
図38Bに示されているような動作位置に配置することができる。シールド本体24および/または62は、真空チューブおよび/または酸素供給チューブに接続することができる(例えば、
図36A)。その後、スリーブ12または挿管装置を開口部26を通して挿入することができる(例えば、
図36B)。その後、シールド本体24および/または62は、患者の上に位置決めすることができる(例えば、
図36C~
図36D)。その後、気管内チューブをスロット28および/または開口部68を通して患者の口および/または気管に挿入することができる(例えば、
図36E)。その後、一旦患者が挿管されると、シールド本体24を取り外すことができる(例えば、
図36F)。
図37A~
図38Bおよび
図17に示されているように、いくつかの実施形態では、シールド本体25および/または62にはストラップを設けることができる。
図37A~
図37Eに示されているように、ストラップは、ストラップを挿入するように構成および寸法決めされ得るシールド本体24のスロットに挿入することができる。その後、ストラップを調整して、シールド本体24を患者の頭部にしっかりと保持することができる。ストラップの先端は、例えば、フックループ接続または他の接続機構を用いて、同じストラップの他の部分に接続することができる。
ここで少なくとも
図41を参照すると、本発明はまた、患者からの呼気を除去する方法200にも関する。210に示すように、方法200は、(i)医療用マスクを着用している患者からの呼気を除去するように構成された、本明細書で定義されるシステム1’を用意するステップを含む。システム1’は、真空ユニット80と、真空チューブ40と、真空チューブ40の内側に動作可能に配置されたエアフィルタ70と、挿管装置を挿入するように構成および寸法決めされたシールド本体24、ならびにシールド本体24に配置された少なくとも1つの真空開口部26を備える真空シールドアセンブリ20とを備え、真空チューブ40は、シールド本体24および真空ユニット80の内側と流体連通するように配置され、真空チューブ40、シールド本体24および真空ユニット80は、動作向きおよび非動作向きの内外に集合的に配置可能である。方法200は、(ii)220に示す、真空チューブを少なくとも1つの真空開口部に取り付けるステップと、(iii)230に示す、真空ユニットを使用してシールド本体の内側に負圧を加えるステップと、(iv)240に示す、挿管装置を患者の口に挿入するステップと、(v)250に示す、気管内チューブをシールド本体を通して挿入し、気管内チューブを患者の気管上に位置決めするステップと、(vi)260に示す、シールド本体を患者から取り外すステップとをさらに含むことができる。方法200は、シールド本体24が患者の顔面に隣接して配置される際に挿管装置を患者の口に挿入するステップと、真空ユニット80を使用して密閉領域34に、さもなければシールド本体24と患者の顔面との間に負圧を加えるステップとをさらに含むことができる。
【0055】
[0137]本発明の説明された好ましい実施形態に対して多くの修正、変形、および詳細な変更を行うことができるので、前述の説明および添付の図面に示されたすべての事項は、限定的な意味ではなく例示として解釈されることを意図している。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの法的均等物によって決定されるべきである。
【国際調査報告】