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特表2023-541738ハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラー
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  • 特表-ハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(54)【発明の名称】ハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラー
(51)【国際特許分類】
   B25C 5/02 20060101AFI20230927BHJP
   B25C 5/11 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
B25C5/02 Z
B25C5/11
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543645
(86)(22)【出願日】2021-08-20
(85)【翻訳文提出日】2022-07-15
(86)【国際出願番号】 KR2021011099
(87)【国際公開番号】W WO2023022265
(87)【国際公開日】2023-02-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522284960
【氏名又は名称】キム,ヨン ジン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン ジン
【テーマコード(参考)】
3C068
【Fターム(参考)】
3C068AA05
3C068BB01
3C068GG20
3C068JJ20
(57)【要約】
本発明は、通常の箱体の隅角部を留めるが、針の先端部を押下し、ハンドルバーの二重引っ張りにより前記針の先端部の突出を極力抑えられる箱体の隅角部用のステープラーに関するものであり、使用者がハンドルバーを引っ張るとき、1次引っ張りにて針を針受け板に位置させ、2次引っ張りにて針の先端部を内側の方向に押下できるようにロッドバーと押圧板が構成されているハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラーを提供することに主眼点をおいて、その技術的な課題を解決するために完成したものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部の一方の先端にステープラーの針(201)が曲げられるようにし、上部から下部に向かって進むにつれて次第に広くなるように形成され、上部の両側面にそれぞれの斜面と、前記斜面の先端から下部へと延びる嵌合部が形成された針受け板が構成される底板(100)が構成され、一方の端部が前記底板(100)の一方の側とヒンジにより結合され、内部に水平方向に多数の針(201)が挿入され、挿入された針が選択的に排出される針排出口と、前記針(201)をプッシュする針プッシュ部材と、前記針プッシュ部材の反対側に構成される固定棒と、一方の側が針プッシュ部材と連結され、他方の側が固定棒と連結される第1のプッシュ弾性部材と、から構成される針収納部(200)が構成され、一方の側が前記ヒンジと連結され、前記針収納部(200)の上部に構成され、内部に前記針収納部(200)の一方の側と連結される第2のプッシュ弾性部材から構成される天板(300)が構成され、前記針受け板と針収納部(200)との間に組み立て式箱体のそれぞれの面が引き込まれる互いに異なる方向の引っ込みスペースが構成され、上部の一方の側が前記底板(100)と天板(300)の内部に位置し、他方の側が前記底板(100)の下部に位置し、ハンドルバー(410)と、固定部材と、遊動ピン(430)と引っ張り弾性部材と、から構成された操作手段が構成されて使用者がハンドルバーを引っ張って操作する箱体の隅角部用のステープラーであって、
前記底板(100)には、所定の角度をなして形成されたプッシュ溝(1101)、前後に摺動可能なように形成された摺動溝(1103)及び固定ピンが連結される固定溝(1105)が形成された第1のロッドバー(1100)と、
前記第1のロッドバー(1100)の固定ピンと連結される第2のロッドバー(1200)と、
前記第2のロッドバー(1200)と固定ピンにより連結され、他方の側は底板(100)に連結される第3のロッドバー(1300)と、が構成され、
前記針受け板(110)の内側に構成され、第1のロッドバー(1100)の摺動溝(1103)に連結される摺動ピン(2110)を介して上下部に摺動するラック(2100)と、前記上下部に摺動するラック(2100)と噛み合って回転し、両側にそれぞれ構成される回転ギヤ(2200)が構成され、
前記針受け板(110)の外側に構成され、前記回転ギヤ(2200)と固定ピンにより連結され、両側にそれぞれ構成される押圧板(2300)から構成されていることを特徴とするハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラー。
【請求項2】
前記針受け板(110)の一方の側には、第1のロッドバー(1100)の先端部が貫通する穿設溝(2410)が形成された前面支持板(2400)が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラー。
【請求項3】
前記ラック(2100)の一方の側には、第1のロッドバー(1100)の先端部が貫通する穿設溝(2510)が形成された背面支持板(2500)が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラー。
【請求項4】
前記第1のロッドバー(1100)の一方の側には、底板(100)と連結されて第1のロッドバー(1100)を元の位置に戻す引っ張り部材(1400)が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラー。
【請求項5】
前記天板(300)には、遊動ピン(430)が遊動する誘導路(350)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱体の隅角部用のステープラーに係り、さらに詳しくは、通常の箱体の隅角部を留めるが、針の先端部を押下し、ハンドルバーの二重引っ張りにより前記針の先端部の突出を極力抑えることのできる箱体の隅角部用のステープラーに関する。
【背景技術】
【0002】
まず、従来の技術について述べると、通常、ステープラー(ホッチキス、紙綴器)とは、用紙束に「コ」の字形の金属製の針ステープル、芯を刺し通し、用紙束を綴じる文具のことを言う。
【0003】
このような通常のステープラーの場合、上部の一方の側の先端にステープラーの金属製の針が曲げられるようにするための受け板を構成する底板と、一方の端部が前記底板の受け板が構成された他方の側にヒンジにより結合されて回動し、内部に水平方向に多数の金属製の針が挿入される挿入スペースを形成する針収納部と、一方の側が前記ヒンジと連結されるが、前記針収納部を包み込んで構成されて選択的に一方の側を押下する場合に前記針が引き出されるようにする天板と、から構成されて、複数枚の紙を挟んで留めるように構成される。
【0004】
しかしながら、このような従来のステープラーの場合、一般に、紙を重ね合わせて束ねる役割のみを果たすことになるが、紙だけではなく、組み立て式箱体の場合にも重なり合う部分はステープラーなどにて手軽に重ね合わせて留めることができるが、箱体の隅角部は、合成樹脂材質のボルト-ナットが互いに結合されて留められるようにし、箱体の隅角部を留めるためにそれぞれの端部が互いに当接されるようにするが、先端に突き出た部分を重ね合わせてこれらの間に孔を形成して前記ボルト-ナットを用いて留めている。
【0005】
一方、このような従来の組み立て式箱体は、その組み立てを行うに際して多大な不便さがあるだけではなく、ボルト-ナットのうちのどちらか一方が破損される場合、前記ボルトとナットのみを別途に購買することができないため、組み立て式箱体の全体を廃棄することを余儀なくされるが故に経済的な効率性に格段に劣らざるを得ず、オンラインまたはオフラインにて前記組み立て式箱体を購買したとき、前記ボルト-ナットの抜けまたは不良である場合、組み立て式箱体の使用それ自体が不可能になるという不都合を抱えていた。
【0006】
このため、このような組み立て式箱体には別途の隅角補強具などを構成して、隅角を補強した上で留めるようにしているが、これを組み立て式箱体に一様に適用することができないような構造を有している。
【0007】
そこで、従来には、韓国登録特許第10-1508527号公報の「ステープラー」と、韓国公開特許第10-2010-0072120号公報の「垂直及び隅角部留め枠が形成されたステープラー」が開示されているが、上記の不都合は依然として改善されていないのが現状である。
【0008】
また、出願人が出願をして登録を受けた韓国登録特許第10-2011344号公報の「箱体の隅角部用のステープラー及びそのステープラーを用いた箱体の隅角部の留め方」が開示されているが、針を箱体の隅角部に打ち込むときに内側の方向に折り畳まれる針の先端部の突出により箱体に中身を投入するときに中身が引っかかってしまう結果、箱体の機能が円滑に行われず、しかも、見栄えが低下してしまうという不都合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1508527号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10-2010-0072120号公報
【特許文献3】韓国登録特許第10-2011344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記の従来の技術の不都合を解決するために案出されたものであり、使用者がハンドルバーを引っ張るとき、1次引っ張りにて針を針受け板に位置させ、2次引っ張りにて針の先端部を内側の方向に押下できるようにロッドバーと押圧板が構成されているハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラーを提供することに主眼点をおいて、その技術的な課題を解決するために完成したものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで、本発明は、上部の一方の先端にステープラーの針が曲げられるようにするが、上部から下部に向かって進むにつれて次第に広くなるように形成され、上部の両側面にそれぞれの斜面と、前記斜面の先端から下部へと延びる嵌合部が形成された針受け板が構成される底板が構成され、一方の端部が前記底板の一方の側とヒンジにより結合され、内部に水平方向に多数の針が挿入されるが、挿入された針が選択的に排出される針排出口と、前記針をプッシュする針プッシュ部材と、前記針プッシュ部材の反対側に構成される固定棒と、一方の側が針プッシュ部材と連結され、他方の側が固定棒と連結される第1のプッシュ弾性部材と、から構成される針収納部が構成され、一方の側が前記ヒンジと連結されるが、前記針収納部の上部に構成され、内部に前記針収納部の一方の側と連結される第2のプッシュ弾性部材から構成される天板が構成され、前記針受け板と針収納部との間に組み立て式箱体のそれぞれの面が引き込まれる互いに異なる方向の引っ込みスペースが構成され、上部の一方の側が前記底板と天板の内部に位置し、他方の側が前記底板の下部に位置するが、ハンドルバーと、固定部材と、遊動ピンと引っ張り弾性部材と、から構成された操作手段が構成されて使用者がハンドルバーを引っ張って操作する箱体の隅角部用のステープラーにおいて、前記底板には、所定の角度をなして形成されたプッシュ溝、前後に摺動可能なように形成された摺動溝及び固定ピンが連結される固定溝が形成された第1のロッドバーと、前記第1のロッドバーの固定ピンと連結される第2のロッドバーと、前記第2のロッドバーと固定ピンにより連結され、他方の側は底板に連結される第3のロッドバーが構成され、前記針受け板の内側に構成され、第1のロッドバーの摺動溝に連結される摺動ピンを介して上下部に摺動するラックと、前記上下部に摺動するラックと噛み合って回転し、両側にそれぞれ構成される回転ギヤが構成され、前記針受け板の外側に構成され、前記回転ギヤと固定ピンにより連結され、両側にそれぞれ構成される押圧板から構成されていることを特徴とするハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラーをその技術的な特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラーによれば、ステープラーの前面に摺動するように構成された第1、第2及び第3のロッドバーと、前記第1のロッドバーの摺動により上部に摺動するラックと、前記ラックの摺動により外周の歯車と噛み合って回転する回転ギヤが回転することにより前記回転ギヤから所定の間隔だけ離れた部分に構成される押圧板が針の先端部を押下することになって、前記針を箱体に打ち込むときに、針の先端部の突出を極力抑えることができ、箱体の中身を投入するときにも引っかかりが起こることがなく、しかも、審美感を極大化させることができるなどその効果が多大な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の好適な実施形態を示す斜視図。
図2】本発明の好適な実施形態を示す正面図。
図3】本発明の好適な実施形態を示す正断面図。
図4】本発明の構成要素のうち、ロッドバーを示す正面図。
図5図4の作動を示す正面図。
図6】本発明の構成のうち、針の先端部を押下する構成を示す斜視図。
図7図6の構成要素が正面から分離された様子を示す斜視図。
図8】本発明に用いられる針と、使用後の針の様子を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面と結び付けて、上記の目的を達成するための本発明の好適な構成及び作用について図1から図8に基づいて説明する。
【0015】
まず、本発明を説明するに先立って、出願人が登録を受けたステープラーについて説明すると、上部の一方の側の先端にステープラーの針201が曲げられるようにするための針受け板110が構成される底板100と、一方の端部が前記底板100の一方の側とヒンジにより結合され、内部に水平方向に多数の針201が挿入されるが、挿入された針が選択的に排出される針排出口と、前記針201をプッシュする針プッシュ部材と、前記針プッシュ部材の反対側に構成される固定棒と、一方の側が針プッシュ部材と連結され、他方の側が固定棒と連結される第1のプッシュ弾性部材と、から構成される針収納部200と、一方の側が前記ヒンジと連結されるが、前記針収納部200の上部に構成され、内部に前記針収納部200の一方の側と連結される第2のプッシュ弾性部材から構成される天板300と、を備えるステープラーにおいて、前記針受け板は、上部から下部に向かって進むにつれて次第に広くなるように形成されるが、上部の両側面にそれぞれの斜面が形成され、前記斜面の先端から下部へと延びる嵌合部が形成され、前記針収納部200の針排出口が形成された部分の外形は、前記針受け板110の上部の一部を収容できるように前記針受け板110の上部の一部分と対応するように形成され、前記針受け板110と針収納部200との間に組み立て式箱体のそれぞれの面が引き込まれる互いに異なる方向の引っ込みスペースがそれぞれ形成されて、前記それぞれの引っ込みスペースに互いに異なるそれぞれの箱体面を挿入した後、その箱体の向かい合う端部が互いに完全に当接されるようにしてそれぞれの面に針201を打ち込んで箱体の隅角部を形成することが可能になる。
【0016】
前記底板100は、実質的にステープラーの下部を指し示す構成要素であって、上部の先端にはステープラーの針受け板110が構成され、前記針受け板110は、側面が「
」の字状に形成されて、組み立て式箱体のどちらか一方の内側面と残りの他方の内側面が前記傾斜した斜面に密着されながら上部の頂点として形成された部分により自然に箱体の隅角部が正確に形成されることが可能になる。
【0017】
換言すれば、ステープラーは、通常のステープラーのように、多数枚の紙を重ね合わせて留めるものではなく、箱体の隅角部を留めるための技術を有するものであって、従来のボルト-ナットのような組み立て方式とは異なり、別途の部材を必要とせず、ステープラー単体だけで手軽に箱体の隅角部を留めることができて利便性を与えることができる。
【0018】
一方、前記針受け板110は、前記底板100に一体にまたは、前記底板100の針受け板110が位置する部分に前記針受け板110の嵌合部がはめ込まれ、先端に係止できるように段付き部が形成されて、前記針受け板110を段付き部に選択的に嵌合及び抜脱することが可能になる。
【0019】
このような嵌合及び抜脱が行える構造を通じて、前記針受け板110の破損などが生じる場合、針受け板110のみを取り替えることが可能になって、メンテナンスに卓越した効果及び経済的な効率性を高めることができ、前記嵌合及び抜脱構造において、より強固な固定力のために前記針受け板110の両側の長さよりも前記段付き部の両側の長さの方をさらに長く形成して、締まりばめ方式を適用することができ、前記段付き部の一方の側にキー溝を形成し、前記針受け板110の嵌合部の一方の側にキーを形成して前記キー溝にキーがはめ込まれるように構成してもよい。
【0020】
また、前記針受け板110には、通常、ステープラーの針201の両端部が当接されて向かい合う方向に曲げられて先端の処理が施されるように溝が形成されているが、上記の溝が形成されている。
【0021】
前記針収納部200は、内部に針201が挿入される挿入スペースが確保されており、前記底板100の針受け板110が形成された他方の側にヒンジにより結合され、その構成要素としては、固定棒、針排出口、針プッシュ部材及び第1のプッシュ弾性部材が挙げられる。
【0022】
前記固定棒は、前記第1のプッシュ弾性部材の一方の端部が係止できるようにするために垂直方向に針収納部200の内部に構成されるが、その位置について述べると、前記針排出口が形成される針収納部200の他方の側に構成される。
【0023】
前記針排出口220は、前記固定棒が形成された針収納部200の他方の側に構成されて後述する天板300により針201が排出できるようにするための通常の構成要素である。
【0024】
前記針プッシュ部材は、針が収納される収納スペースに収納された針201を前記針排出口側の方向にプッシュするための構成要素であり、前記第1のプッシュ弾性部材は、一方の側が前記針プッシュ部材と連結され、他方の側が前記固定棒と連結されてプッシュ性質を通じて前記針プッシュ部材は常にプッシュするように構成される。
【0025】
このような針収納部200は、通常の針収納部の構造とほぼ同様に構成されるが、前記針201もまた、箱体の隅角部を留めるために針受け板110の形状とほぼ同様に形成され、前記針201が収納される収納スペースの下部が前記針の離脱を防止できるように針201の形状と対応するように形成され、前記針201が固定されることになる。
【0026】
一方、前記天板300は、前記針収納部200が蝶合された部分に蝶着されるが、前記針収納部200の上部に位置し、その構成要素としては、第2のプッシュ弾性部材、受け棒、係止塊が挙げられる。
【0027】
前記天板300は、針収納部200に収納された針201を押下して最終的に箱体の隅角部を形成するための箱体のそれぞれの面に打ち込まれるようにするための役割を果たし、内部の一方の側には、以下において説明される操作手段の固定部材を中心として引っ張り弾性部材が構成された他方の側に傾斜部の一方の側と当接される受け棒が形成され、前記受け棒が形成された天板300の内部の他方の側には、前記引っ張り弾性部材の先端に係止される係止塊が形成される。
【0028】
すなわち、前記受け棒は、後述する操作手段の固定部材の破損などを防ぐために下部を支持するように固定された形状を取り、前記係止塊の場合、引っ張り弾性部材が係止できるようにするための構成要素である。
【0029】
前記操作手段は、核心となる構成要素であって、使用者が手で自ら引っ張られるハンドルバー410、固定部材、遊動ピン、引っ張り弾性部材から構成される。
【0030】
前記ハンドルバー410は、上部の一方の側が前記底板100と天板300の内部に位置し、他方の側が前記底板100の下部に位置するが、中央部の一方の側が前記底板100の下部の一方の側にヒンジにより結合されて前記ヒンジを中心として回動され、上部の一方の側に遊動ピン430に選択的に係止される係止溝が形成されて、使用者により選択的に引っ張られると、前記係止溝が遊動ピン430を包み込むことになり、その遊動ピン430が固定部材の上側に乗りながら一方の側の方向にプッシュされて自然に天板300が下部に引っ張られ、針201の上部を押下して排出して箱体の隅角部を留めることが可能になる。
【0031】
以上において説明したように、一般的に用いられるステープラーではない、箱体の隅角部用のステープラーであって、箱体の隅角部に通常のステープラーのように天板300と底板100の針受け板110と同じ線の上に位置している部分を押下して作業に多かれ少なかれ難点があるため、前記ハンドルバー410を構成して、上記の部分を押下することなく、ハンドルと針受け板110が形成された天板300の他方の側の上部を押下できるようになって、作業のしやすさを与えることができる。
【0032】
また、図示はしないが、前記ハンドルバー410は、下部の外側に波打ち状に連なるように形成して使用者の指を嵌め込んで滑りなどを防ぐことができ、必要に応じて、外側に滑り止めパッドなどをさらに構成して用いてもよい。
【0033】
前記固定部材は、前記天板300の内部に構成されるが、上部が前記天板300の内部の上側と連結され、下部の一方の側に前記第2のプッシュ弾性部材がはめ込まれる突出部が形成される連結板が形成され、前記連結板の先端から延びて下部の方向に傾くように形成され、先端が前記連結板と同じ方向に遊動ピン固定板が形成される傾斜部が形成されるが、前記連結板は、天板300との連結のための構成要素であり、前記傾斜部は、後述する遊動ピン430が傾斜部に乗って移動できる移動路の役割を果たす一方で、前記遊動ピン430が当接される他方の側は前記受け棒に受け止められてハンドルバー410の引っ張りにより固定部材がプッシュされるときに前記固定部材の破損を防ぐことが可能になる。
【0034】
さらに、前記遊動ピン固定板の場合、前記遊動ピン430が斜面に乗って移動した後、元の状態に配置され、離脱を防止できるように側面が丸みを帯びるように形成された固定溝が形成されて、普段からは遊動ピン430が前記固定溝に位置していて、ハンドルバーが作動され始めると、前記傾斜部に乗って移動され、後述する引っ張り弾性部材により元の状態に固定溝に再位置されることが可能になる。
【0035】
前記遊動ピン430は、天板300の内部に位置するが、前記遊動ピン固定板の固定溝に位置する構成要素であって、ハンドルバー410により選択的に傾斜部に乗って遊動するように構成され、固定部材を一方の側の方向にプッシュして天板300の一方の側が下部に移動されるようにするための構成要素である。
【0036】
前記引っ張り弾性部材は、通常のバネのような構成要素であって、引っ張り性質を有するが、一方の側が前記天板300の内部の一方の側と連結され、他方の側が前記遊動ピン430と連結されて、ハンドルバー410により遊動ピン430が傾斜部に乗って移動された後、使用者がハンドルバー410に加える力を解放すれば、前記遊動ピン430を元の状態に戻すことになる。
【0037】
すなわち、操作手段は、ハンドルバー410と天板300の一方の側を向かい合う方向に引っ張りかつ押下すると、遊動ピン430を強制的に移動させてステープラーの針201を排出することが可能になる。
【0038】
一方、このようなステープラーを用いた箱体の隅角部の留め方について述べると、箱体形状構成ステップ、箱体引っ込みステップ、隅角部形成ステップ、隅角部留めステップからなる。
【0039】
前記箱体形状構成ステップは、用意された組み立て式箱体のそれぞれの面を折り畳んで角を形成するステップである。前記箱体引っ込みステップは、前記組み立て式箱体の互いに異なるそれぞれの面を底板100の針受け板110と針収納部200との間に形成された引っ込みスペースに引き込ませるステップであって、このとき、前記箱体のそれぞれの面の内側が前記針受け板110と完全に密着されるようにする。
【0040】
前記隅角部形成ステップは、前記引き込まれた箱体の互いに異なるそれぞれの面が向かい合う端部を互いに当接されるように位置させて隅角を形成するステップであって、前記端部が完全に密着されるようにする。
【0041】
前記隅角部留めステップは、前記底板100と天板300が向かい合う方向に互いに押下するか、あるいは、ハンドルバー410と天板300を向かい合う方向に引っ張りかつ押下して前記それぞれの面に針201を打ち込んでそれぞれの隅角を留めるステップであり、通常、多角の箱体である場合、それぞれの隅角部に上記の方法を適用して繰り返し行うことにより、最終的に箱体の隅角部を留めることが可能になる。
【0042】
以下、本発明は、上記のステープラーの構成において、針201の先端部201aを押下できるように使用者がハンドルバー410を二重に引っ張られるように構成されたステープラーである。
【0043】
本発明に係るハンドルバーの二重引っ張りにより針の先端部を押下する箱体の隅角部用のステープラーは、上部の一方の先端にステープラーの針201が曲げられるようにするが、上部から下部に向かって進むにつれて次第に広くなるように形成され、上部の両側面にそれぞれの斜面と、前記斜面の先端から下部へと延びる嵌合部が形成された針受け板が構成される底板100が構成され、一方の端部が前記底板100の一方の側とヒンジにより結合され、内部に水平方向に多数の針201が挿入されるが、挿入された針が選択的に排出される針排出口と、前記針201をプッシュする針プッシュ部材と、前記針プッシュ部材の反対側に構成される固定棒と、一方の側が針プッシュ部材と連結され、他方の側が固定棒と連結される第1のプッシュ弾性部材と、から構成される針収納部200が構成され、一方の側が前記ヒンジと連結されるが、前記針収納部200の上部に構成され、内部に前記針収納部200の一方の側と連結される第2のプッシュ弾性部材から構成される天板300が構成され、前記針受け板と針収納部200との間に組み立て式箱体のそれぞれの面が引き込まれる互いに異なる方向の引っ込みスペースが構成され、上部の一方の側が前記底板100と天板300の内部に位置し、他方の側が前記底板100の下部に位置するが、ハンドルバー410と、固定部材と、遊動ピン430と引っ張り弾性部材と、から構成された操作手段が構成されて使用者がハンドルバーを引っ張って操作する箱体の隅角部用のステープラーにおいて、前記底板100には、所定の角度をなして形成されたプッシュ溝1101、前後に摺動可能なように形成された摺動溝1103及び固定ピンが連結される固定溝1105が形成された第1のロッドバー1100と、前記第1のロッドバー1100の固定ピンと連結される第2のロッドバー1200と、前記第2のロッドバー1200と固定ピンにより連結され、他方の側は底板100に連結される第3のロッドバー1300と、が構成され、前記針受け板110の内側に構成され、第1のロッドバー1100の摺動溝1103に連結される摺動ピン2110を介して上下部に摺動するラック2100と、前記上下部に摺動するラック2100と噛み合って回転し、両側にそれぞれ構成される回転ギヤ2200が構成され、前記針受け板110の外側に構成され、前記回転ギヤ2200と固定ピンにより連結され、両側にそれぞれ構成される押圧板2300から構成されている。
【0044】
上記の本発明についてより詳しく説明すると、本発明の基本的な構成要素である底板100、針収納部200、天板300、引っ込みスペース及び操作手段は、以上において既に説明したため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0045】
前記底板100には、ロッドバーと押下部が構成されるが、前記ロッドバーには、第1、第2及び第3のロッドバー1100、1200、1300が構成され、前記押下部には、ラック2100、回転ギヤ2200及び押圧板2300が構成される。
【0046】
第1のロッドバー1100には、所定の角度をなして形成されたプッシュ溝1101、前後に摺動可能なように形成された摺動溝1103及び固定ピンが連結される固定溝1105が形成される。
【0047】
前記プッシュ溝1101は、第1のロッドバー1100の一方の側に穿設され、所定の角度をなして形成されるが、下部には、第1のロッドバー1100が水平方向に所定の長さだけ摺動できるように水平方向に所定の長さだけ延びた延長溝が形成される。
【0048】
第2のロッドバー1200は、前記第1のロッドバー1100と固定ピンにより連結される。
【0049】
前記第2のロッドバー1200には、互いに連結される第1及び第3のロッドバー1100、1300が所定の角度以上にならないように前記第1及び第3のロッドバー1100、1300に支持される第2の支持部材(図示せず)が形成される。
【0050】
第3のロッドバー1300には、一方の側が前記第2のロッドバー1200と固定ピンにより連結され、他方の側が底板100に連結される。
【0051】
前記第3のロッドバー1300の他方の側には、第3のロッドバー1300が所定の角度以上にならないように底板100に支持される第3の支持部材(図示せず)が構成される。
【0052】
前記第1のロッドバー1100の一方の側には、底板100と連結されて第1のロッドバー1100を元の位置に戻す引っ張り部材1400が構成されている。
【0053】
前記引っ張り部材1400は、ステープラーの前面に摺動した第1のロッドバー1100を元の位置に戻す構成要素であって、引っ張り部材1400の一方の側と連結されるように前記第1のロッドバー1100の一方の側には連結部が構成され、引っ張り部材1400の他方の側と連結されるように底板100にも連結部が構成される。
【0054】
前記引っ張り部材1400は、バネから構成されてもよく、あるいは、シリンダーなどの第1のロッドバー1100を元の位置に戻す構成要素を採用してもよい。
【0055】
前記押下部には、ラック2100、回転ギヤ2200及び押圧板2300が構成される。
【0056】
ラック2100は、前記針受け板110の内側に構成され、第1のロッドバー1100の摺動溝1103に連結される摺動ピン2110を介して上下部に摺動する。
【0057】
前記ラック2100は、中心部に第1のロッドバー1100が貫通できるように穿設溝が形成され、両側には前記第1のロッドバー1100の摺動溝1103に連結される摺動ピン2110が貫通されて連結されるように摺動ピン溝が形成されている。
【0058】
また、前記ラック2100の両側の外周には、歯車形状が多数形成されている。
【0059】
回転ギヤ2200は、前記上下部に摺動するラック2100と噛み合って回転し、両側にそれぞれ構成される。
【0060】
前記回転ギヤ2200には、ラック2100の歯車形状と噛み合う歯車形状が形成され、水平方向に長尺状に延びた延長軸が形成されている。
【0061】
前記歯車形状は、ラック2100の上下への摺動につれて回転ギヤ2200が回転するようにするものであって、前記延長軸は、針受け板110の穿設溝を経て押圧板2300と連結される。
【0062】
前記延長軸には、押圧板に連結された後の離脱を防ぐように一方の側の方向に突き出た固定軸が形成されている。
【0063】
押圧板2300は、前記針受け板110の外側に構成され、前記回転ギヤ2200と固定ピンにより連結され、両側にそれぞれ構成される。
【0064】
前記押圧板2300は、回転ギヤ2200の回転により回転するが、針201の先端部201aを押下することになる。
【0065】
前記回転ギヤ2200と押圧板2300は、本発明において開示されたように、扇形状に形成されてもよく、あるいは、針201の先端部201aを押下できる形状に形成されてもよいため、その形状に何ら限定がない。
【0066】
前記ラック2100の一方の側には背面支持板2500が構成され、前記針受け板110の一方の側には前面支持板2400が構成される。
【0067】
前面支持板2400は、第1のロッドバー1100の先端部が貫通する穿設溝2410が形成され、前記押圧板2300を支持するとともに、離脱を防ぐ。
【0068】
背面支持板2500は、第1のロッドバー1100の先端部が貫通する穿設溝2510が形成され、前記ラック2100、回転ギヤ2200を支持するとともに、離脱を防ぐ。
【0069】
前記天板300には、遊動ピン430が遊動する誘導路350が形成されている。
【0070】
前記誘導路350は、使用者がハンドルバー410を引っ張るときに効果を極大化させるためのものであり、箱体の隅角部に針を位置させる1次引っ張りと、針の先端部を押下する2次引っ張りと、が行われるように形成した。
【0071】
前記誘導路350は、本発明においては「
」の字状に形成しているが、一直線状もしくは折れ曲がった線状に形成されてもよいため、上記の形状に何ら限定がない。
【0072】
上記のような本発明によれば、ステープラーの前面に摺動するように構成された第1、第2及び第3のロッドバーと、前記第1のロッドバーの摺動により上部に摺動するラックと、前記ラックの摺動により外周の歯車と噛み合って回転する回転ギヤが回転することにより、前記回転ギヤから所定の間隔だけ離れた部分に構成される押圧板が針の先端部を押下することになって、前記針を箱体に打ち込むときに、針の先端部の突出を極力抑えることができ、箱体の中身を投入するときにも引っかかりが起こることがなく、しかも、審美感を極大化させることができる。
【符号の説明】
【0073】
100:底板
110:針受け板
200:針収納部
201:針
201a:針先端部
300:天板
350:誘導路
410:ハンドルバー
430:遊動ピン
1100:第1のロッドバー
1101:プッシュ溝
1103:摺動溝
1105:固定溝
1200:第2のロッドバー
1300:第3のロッドバー
1400:引っ張り部材
2100:ラック
2200:回転ギヤ
2300:押圧板
2400:前面支持板
2410:穿設溝
2500:背面支持板
2510:穿設溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】