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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(54)【発明の名称】表示パネルの駆動回路及び駆動装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20230927BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20230927BHJP
   G09G 3/3208 20160101ALI20230927BHJP
【FI】
G09G3/20 622E
G09G3/36
G09G3/3208
G09G3/20 621F
G09G3/20 622D
G09G3/20 622C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573523
(86)(22)【出願日】2021-12-30
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2021143430
(87)【国際公開番号】W WO2023019866
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】202110935013.8
(32)【優先日】2021-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】何静
(72)【発明者】
【氏名】康報虹
【テーマコード(参考)】
5C006
5C080
5C380
【Fターム(参考)】
5C006BC03
5C006BC16
5C006BF03
5C006BF06
5C006BF14
5C006BF34
5C006BF37
5C006FA12
5C006FA14
5C080AA06
5C080AA10
5C080DD08
5C380AA01
5C380CF07
5C380CF10
5C380CF31
5C380CF41
5C380CF43
5C380CF45
5C380CF61
(57)【要約】
本願は表示パネルの駆動回路及び駆動装置を開示し、該表示パネルの駆動回路(1)は拡幅モジュール(10)、制御モジュール(20)、ブートストラップモジュール(30)及び出力モジュール(40)を含み、制御モジュール(20)はそれぞれ拡幅モジュール(10)、ブートストラップモジュール(30)及び出力モジュール(40)に電気的に接続され、ブートストラップモジュール(30)は出力モジュール(40)に電気的に接続され、拡幅モジュール(10)が生成された拡幅信号によりブートストラップモジュール(30)を十分な時間で充電させることができ、出力モジュール(40)がブートストラップ信号を受信する時に所定の電位に達するか又は超えることを保証し、それによりゲート駆動信号を出力する時に電圧が安定しないことを回避しかつゲート駆動信号が早期に出力を中止する現象を回避することにより、出力ゲート駆動信号の安定性を向上させ、さらに表示パネルのリフレッシュレート及び解像度を向上させると同時に表示パネルの表示輝度及び表示効果の安定性を向上させる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御モジュール及びブートストラップモジュールを含む表示パネルの駆動回路であって、
前記駆動回路はさらに拡幅モジュール及び出力モジュールを含み、前記制御モジュールはそれぞれ前記拡幅モジュール、前記ブートストラップモジュール及び前記出力モジュールに電気的に接続され、前記ブートストラップモジュールは前記出力モジュールに電気的に接続され、
前記拡幅モジュールは第一レベル信号を受信し、第一伝達信号を受信した時、前記第一レベル信号に基づいて拡幅信号を生成し、かつ前記拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられ、前記第一伝達信号は少なくとも二つの時系列の異なるサブ伝達信号を含み、前記拡幅信号の時間長さは前記第一伝達信号の時間長さに基づいて決定され、
前記制御モジュールは前記第一レベル信号を受信し、前記拡幅信号を受信した場合、前記第一レベル信号に基づいて制御信号を生成し、かつ前記制御信号を前記出力モジュール及び前記ブートストラップモジュールに送信するために用いられ、
前記ブートストラップモジュールは前記制御信号を受信し、前記制御信号がローレベルに切り替えられる場合、ブートストラップ信号を前記出力モジュールに送信するために用いられ、
前記出力モジュールはさらにクロック信号を受信し、前記ブートストラップ信号を受信する場合、前記クロック信号に基づいてゲート駆動信号及び第二伝達信号を生成し、かつ前記ゲート駆動信号を前記表示パネルのサブ画素に送信しかつ前記第二伝達信号を送信するために用いられる
ことを特徴とする表示パネルの駆動回路。
【請求項2】
前記拡幅モジュールは第一拡幅ユニット及び第二拡幅ユニットを含み、前記第一拡幅ユニット及び前記第二拡幅ユニットはそれぞれ前記制御モジュールに電気的に接続され、前記第一伝達信号は第一サブ伝達信号及び第二サブ伝達信号を含み、
前記第一拡幅ユニットは前記第一レベル信号を受信し、前記第一サブ伝達信号を受信する場合、前記第一レベル信号に基づいて第一サブ拡幅信号を生成し、かつ前記第一サブ拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられ、
前記第二拡幅ユニットは前記第一レベル信号を受信し、前記第二サブ伝達信号を受信する場合、前記第一レベル信号に基づいて第二サブ拡幅信号を生成し、かつ前記第二サブ拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられ、
ここで、前記拡幅信号は前記第一サブ拡幅信号及び前記第二サブ拡幅信号を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項3】
前記第一拡幅ユニットは第一電子スイッチを含み、前記第二拡幅ユニットは第二電子スイッチを含み、前記第一電子スイッチのソースは前記第二電子スイッチのソースに接続され、前記第一電子スイッチのドレインはそれぞれ前記第二電子スイッチのドレインと前記制御モジュールに電気的に接続される
ことを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
【請求項4】
前記第一電子スイッチのソースは前記第一レベル信号を受信するために用いられ、前記第一電子スイッチのゲートは前記第一サブ伝達信号を受信する時、前記第一電子スイッチのドレインは前記第一レベル信号に基づいて前記第一サブ拡幅信号を生成し、かつ前記第一サブ拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられ、
前記第二電子スイッチのソースは前記第一レベル信号を受信するために用いられ、前記第二電子スイッチのゲートは前記第二サブ伝達信号を受信する場合、前記第二電子スイッチのドレインは前記第一レベル信号に基づいて前記第二サブ拡幅信号を生成し、かつ前記第二サブ拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項3に記載の駆動回路。
【請求項5】
前記制御モジュールは第三電子スイッチを含み、前記第三電子スイッチのゲートはそれぞれ第一電子スイッチのドレインと第二電子スイッチのドレインに接続され、前記第三電子スイッチのドレインはそれぞれ前記ブートストラップモジュールと前記出力モジュールに電気的に接続され、
前記第三電子スイッチのソースは前記第一レベル信号を受信するために用いられ、前記第三電子スイッチのゲートが前記拡幅信号を受信する場合、前記第三電子スイッチのドレインは前記第一レベル信号に基づいて前記制御信号を生成し、かつ前記制御信号を前記ブートストラップモジュール及び前記出力モジュールに送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項6】
前記出力モジュールは第一出力ユニット及び第二出力ユニットを含み、前記第一出力ユニットはそれぞれ第三電子スイッチ及び前記ブートストラップモジュールに電気的に接続され、前記第二出力ユニットはそれぞれ第三電子スイッチ及び前記ブートストラップモジュールに電気的に接続され、前記第一出力ユニットの入力ポートは前記第二出力ユニットの入力ポートに接続されて前記出力モジュールの入力ポートを構成し、
前記第一出力ユニットは前記クロック信号を受信し、前記ブートストラップ信号を受信する場合、前記クロック信号に基づいて前記ゲート駆動信号を生成し、かつ前記ゲート駆動信号を前記表示パネルのサブ画素に送信するために用いられ、
前記第二出力ユニットは前記クロック信号を受信し、前記ブートストラップ信号を受信する場合、前記クロック信号に基づいて前記第二伝達信号を生成し、前記第二伝達信号を送信するために用いられ、
前記第二出力ユニットはさらに第一サブ伝達信号を受信し、前記制御信号及び前記クロック信号を受信する場合、前記クロック信号のブリーダーになるために用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項7】
前記第一出力ユニットは第四電子スイッチを含み、前記第二出力ユニットは第五電子スイッチ及び第六電子スイッチを含み、
前記第四電子スイッチのゲートは第三電子スイッチのドレインに接続され、前記第四電子スイッチのドレインは前記表示パネルのサブ画素に接続され、前記第四電子スイッチのゲート、前記第四電子スイッチのドレイン及び前記第五電子スイッチのゲートはそれぞれ前記ブートストラップモジュールに電気的に接続され、前記第四電子スイッチのゲートは前記第一出力ユニットの入力ポートを構成し、
前記第五電子スイッチのゲートは第三電子スイッチのドレインに接続され、前記第五電子スイッチのドレインは前記第六電子スイッチのソースに接続され、前記第五電子スイッチのゲートは前記第二出力ユニットの入力ポートを構成する
ことを特徴とする請求項6に記載の駆動回路。
【請求項8】
前記第四電子スイッチのソースは前記クロック信号を受信するために用いられ、前記第四電子スイッチのゲートは前記ブートストラップ信号を受信する時、前記第四電子スイッチのドレインは前記クロック信号に基づいて前記ゲート駆動信号を生成し、かつ前記ゲート駆動信号を前記表示パネルに送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項7に記載の駆動回路。
【請求項9】
前記第五電子スイッチのソースは前記クロック信号を受信するために用いられ、前記第五電子スイッチのゲートは前記ブートストラップ信号を受信する時、前記第五電子スイッチのドレインは前記クロック信号に基づいて前記第二伝達信号を生成し、前記第二伝達信号を送信するために用いられ、
前記第六電子スイッチのゲートは前記第一サブ伝達信号を受信するために用いられ、前記第五電子スイッチのゲートは前記制御信号を受信し、かつ前記第五電子スイッチのソースは前記クロック信号を受信する場合、前記第六電子スイッチのドレインは前記第一サブ伝達信号に基づいて前記クロック信号のブリーダーになるために用いられる
ことを特徴とする請求項7に記載の駆動回路。
【請求項10】
前記ブートストラップモジュールは第一コンデンサを含み、前記第一コンデンサの第一端はそれぞれ第三電子スイッチのドレイン、第四電子スイッチのゲート及び第五電子スイッチのゲートに接続され、前記第一コンデンサの第二端はそれぞれ第四電子スイッチのドレイン及び前記表示パネルに接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項11】
前記第一コンデンサの第一端は前記制御信号を受信し、前記制御信号がハイレベルである場合に前記第一コンデンサを充電するために用いられ、
前記第一コンデンサの第一端はさらに前記制御信号がローレベルに切り替えられる時、前記ブートストラップ信号を前記第四電子スイッチのゲート及び前記第五電子スイッチのゲートに送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項10に記載の駆動回路。
【請求項12】
前記駆動回路はさらにリセットモジュールを含み、前記リセットモジュールはそれぞれ前記制御モジュール、前記ブートストラップモジュール及び前記出力モジュールに電気的に接続され、
前記リセットモジュールは前記制御信号を受信し、第三伝達信号を受信する場合、前記制御信号を接地端に送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項13】
前記リセットモジュールは第七電子スイッチを含み、前記第七電子スイッチのソースはそれぞれ第三電子スイッチのドレイン、第四電子スイッチのゲート、第五電子スイッチのゲート及び第一コンデンサの第一端に接続され、
前記第七電子スイッチのソースは前記制御信号を受信するために用いられ、前記第七電子スイッチのゲートは前記第三伝達信号を受信する場合、前記第七電子スイッチのドレインは前記制御信号を接地端に送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項12に記載の駆動回路。
【請求項14】
2a番目のクロック信号発生器及びn番目の請求項1に記載の駆動回路を含む表示パネルの駆動装置であって、
j番目のクロック信号発生器はj+2ka番目の駆動回路の出力モジュールに接続され、i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットはi番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、i+2a番目の駆動回路の第二出力ユニットはi番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、i+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットはi+a番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、
前記j番目のクロック信号発生器は一つのクロック信号を生成し、かつ前記j+2ka番目の駆動回路の出力モジュールに送信するために用いられ、前記j番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号とj+1番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号との位相差はπ/2aであり、
前記i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットは前記i番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第一サブ伝達信号を受信する場合、第一サブ拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられ、
前記i+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットは前記i+a番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第二サブ伝達信号を受信する場合、第二サブ拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられ、
前記i+2a番目の駆動回路の第二出力ユニットは前記i番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第一サブ伝達信号を受信し、前記i+2a番目の駆動回路の第二出力ユニットが制御信号及びクロック信号を受信する場合、前記クロック信号のブリーダーになるために用いられ、
ここで、aは1以上の整数であり、nは2aよりも大きい整数であり、i∈[1、n-2a]、j=1、2、…、2a、k=0、1、2、…、[n/2a]、j+2kaはn以下である
ことを特徴とする表示パネルの駆動装置。
【請求項15】
i+2a番目の駆動回路のリセットモジュールはi+3a+1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、
前記i+2a番目の駆動回路のリセットモジュールは前記i+3a+1番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第三伝達信号を受信する場合、前記制御信号を接地端に送信するために用いられる
ことを特徴とする請求項14に記載の駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は2021年8月16日に中国特許庁に提出され、出願番号が202110935013.8であり、発明名称が「表示パネルの駆動回路及び駆動装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用により本願に組み込んでいる。
【0002】
本願は表示技術分野に関し、具体的には表示パネルの駆動回路及び駆動装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ここでの記述は本願に関連する背景情報のみを提供し、従来の技術を必ずしも構成しない。表示技術の発展に伴い、表示パネルは娯楽、教育、セキュリティなどの様々な分野に広く応用される。GDL(Gate Driver Less、アレイ基板行駆動)技術は、ゲート駆動回路(Gate driver IC)をアレイ(Array)基板に直接的に製造し、ゲートを一行ずつ走査する駆動方式を実現することを指す。GDL技術は表示パネルの製造工程を簡略化することができ、水平走査線方向のチップボンディング(Bonding)工程を省略し、かつ製造コストを低減し、同時に表示パネルの集積度を向上させ、表示パネルをより薄型化することができる。
【0004】
現在、ユーザーの表示パネルのリフレッシュレート及び解像度に対する要求がますます高くなり、ゲートへの走査の周波数を向上させる必要があり、それによりゲートドライバがゲート駆動信号を出力する周波数も向上させる必要があるので、ゲートドライバがゲート駆動信号を出力するたびに充電時間が減少し、ゲート駆動信号は出力過程において電圧が安定しないという現象が発生しやすく、表示効果に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例の目的の一つは以下のとおりである。表示パネルの駆動回路及び駆動装置を提供し、従来のGDL技術のゲート駆動信号の出力が安定せず、表示効果に影響を与えるという問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例が採用する技術的解決手段は以下のとおりである。
第一態様では、制御モジュール及びブートストラップモジュールを含む駆動回路を提供し、前記駆動回路はさらに拡幅モジュール及び出力モジュールを含み、前記制御モジュールはそれぞれ前記拡幅モジュール、前記ブートストラップモジュール及び前記出力モジュールに電気的に接続され、前記ブートストラップモジュールは前記出力モジュールに電気的に接続され、
前記拡幅モジュールは第一レベル信号を受信し、第一伝達信号を受信した時、前記第一レベル信号に基づいて拡幅信号を生成し、かつ前記拡幅信号を制御モジュールに送信するために用いられ、前記第一伝達信号は少なくとも二つの時系列の異なるサブ伝達信号を含み、前記拡幅信号の時間長さは前記第一伝達信号の時間長さに基づいて決定され、
前記制御モジュールは前記第一レベル信号を受信し、前記拡幅信号を受信した場合、第一レベル信号に基づいて制御信号を生成し、かつ前記制御信号を前記出力モジュール及び前記ブートストラップモジュールに送信するために用いられ、
前記ブートストラップモジュールは前記制御信号を受信し、前記制御信号がローレベルに切り替えられる場合、前記ブートストラップ信号を前記出力モジュールに送信するために用いられ、
前記出力モジュールはさらにクロック信号を受信し、前記ブートストラップ信号を受信する場合、前記クロック信号に基づいてゲート駆動信号及び第二伝達信号を生成し、かつ前記ゲート駆動信号を前記表示パネルのサブ画素に送信しかつ前記第二伝達信号を送信するために用いられる。
【0007】
第二態様では、2a番目のクロック信号発生器及びn番目の本願の実施例の第一態様が提供する駆動回路を含む駆動装置を提供し、
j番目のクロック信号発生器はj+2ka番目の駆動回路の出力モジュールに接続され、i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットはi番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、i+2a番目の駆動回路の第二出力ユニットはi番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、i+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットはi+a番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、
前記j番目のクロック信号発生器は一つのクロック信号を生成し、かつ前記j+2ka番目の駆動回路の出力モジュールに送信するために用いられ、前記j番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号とj+1番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号との位相差はπ/2aであり、
前記i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットは前記i番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第一サブ伝達信号を受信する場合、第一サブ拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられ、
前記i+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットは前記i+a番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第二サブ伝達信号を受信する場合、第二サブ拡幅信号を前記制御モジュールに送信するために用いられ、
前記i+2a番目の駆動回路の第二出力ユニットは前記i番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第一サブ伝達信号を受信し、前記i+2a番目の駆動回路の第二出力ユニットが制御信号及びクロック信号を受信する場合、前記クロック信号を排出するために用いられ、
ここで、aは1以上の整数であり、nは2aよりも大きい整数であり、i∈[1、n-2a]、j=1、2、…、2a、k=0、1、2、…、[n/2a]、j+2kaはn以下である。
【発明の効果】
【0008】
本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路は、拡幅モジュールが生成された拡幅信号によりブートストラップモジュールが十分な時間で充電することができ、出力モジュールがブートストラップ信号を受信する時に所定の電位に達するか又は超えることを保証し、それによりゲート駆動信号を出力する時に電圧が安定しないという現象を回避しかつゲート駆動信号が早期に出力を中止するという現象を回避することにより、ゲート駆動信号を出力する安定性を向上させ、さらに表示パネルのリフレッシュレート及び解像度を向上させると同時に表示パネルの表示輝度及び表示効果の安定性を向上させる。
【0009】
本願の実施例が提供する表示パネルの駆動装置である、駆動回路をカスケード接続して設置しかつクロック信号発生器と組み合わせて構成された駆動装置により、使用された入力信号が少なくかつ構造が簡単であり、駆動装置が安定して循環動作しかつ複数の時系列のゲート駆動信号を出力し続けることができ、外乱耐性が高く、コストが低く、出力が安定するという利点を有する。
本願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に実施例又は例示的な技術の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に記載の図面は本願のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第一種の構造概略図である。
図2図2は本願の実施例が提供する第一レベル信号、第一伝達信号、拡幅信号、制御信号、出力モジュールの入力ポートの電位、クロック信号、ゲート駆動信号及び第二伝達信号のタイミングチャートである。
図3図3は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第二種の構造概略図である。
図4図4は本願の実施例が提供する第一レベル信号、第一サブ伝達信号、第一サブ拡幅信号、第二サブ伝達信号、第二サブ拡幅信号、拡幅信号及び制御信号のタイミングチャートである。
図5図5は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第三種の構造概略図である。
図6図6は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第四種の構造概略図である。
図7図7は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第五種の構造概略図である。
図8図8は本願の実施例が提供する第一サブ伝達信号、第二サブ伝達信号、制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位、クロック信号、ゲート駆動信号及び第二伝達信号のタイミングチャートである。
図9図9は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第六種の構造概略図である。
図10図10は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第七種の構造概略図である。
図11図11は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第八種の構造概略図である。
図12図12は本願の実施例が提供する第三伝達信号はブートストラップ信号がローレベルに切り替えられる時にリセットモジュールに送信された制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位及び第三伝達信号のタイミングチャートである。
図13図13は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路の第九種の構造概略図である。
図14図14は本願の実施例が提供する表示パネルの駆動装置の第一種の構造概略図である。
図15図15は本願の実施例が提供するa=3の場合、第1のクロック信号発生器により生成された第1のクロック信号から第7のクロック信号発生器により生成された第7のクロック信号までのタイミングチャートである。
図16図16は本願の実施例が提供するi+2a番目の駆動回路の第一レベル信号、第一サブ伝達信号、第一サブ拡幅信号、第二サブ伝達信号、第二サブ拡幅信号、第二サブ伝達信号、第二サブ拡幅信号、拡幅信号、制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位、クロック信号、ゲート駆動信号及び第二伝達信号のタイミングチャートである。
図17図17は本願の実施例が提供するi+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットがi+1番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第一サブ伝達信号を受信し、i+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットがi+a-1番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第二サブ伝達信号を受信する時、第一レベル信号、第一サブ伝達信号、第一サブ拡幅信号、第二サブ伝達信号、第二サブ拡幅信号、第二サブ伝達信号、第二サブ拡幅信号、拡幅信号、制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位、クロック信号、ゲート駆動信号及び第二伝達信号のタイミングチャートである。
図18図18は本願の実施例が提供するi+2a番目の駆動回路のリセットモジュールがi+3a+1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続される場合、i+2a番目の駆動回路の制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位及び第三伝達信号のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に図面及び実施例を参照しながら、本願をさらに詳細に説明する。理解されるように、ここで説明された具体的な実施例は本願を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではない。
【0012】
なお、用語「上」、「下」、「左」、「右」等に指示された方位又は位置関係は図面に示された方位又は位置関係に基づくものであり、説明を容易にするためのものに過ぎず、指定された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成されかつ操作されなければならないことを指示するか又は示唆するものではなく、したがって本願を限定するものと理解すべきではなく、当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の具体的な意味を理解することができる。用語「第一」、「第二」は単に説明の目的を容易にするために用いられ、相対的な重要性を指示するか又は暗示するか又は技術的特徴の数量を暗黙的に指示すると理解すべきではなく、別途明確かつ具体的な限定がない限り、「複数」の意味は二つ以上である。
【0013】
本願の提供する技術的解決手段を説明するために、以下に具体的な図面及び実施例を参照して詳細に説明する。
【0014】
応用において、ゲートドライバはゲート駆動信号を出力する前に充電する必要があり、ゲートドライバは充電が終了した後にゲート駆動信号を出力し、ゲートドライバの充電時間が長いほど、ゲート駆動信号の安定性が高い。ユーザーが表示パネルのリフレッシュレート及び解像度に対する要求がますます高くなるにつれて、ゲートドライバがゲート駆動信号を出力する周波数を向上させる場合、従来のゲートドライバがゲート駆動信号を出力するたびに充電時間が短くなることにより予め設定された電位に達することができず、ゲート駆動信号は出力過程において電圧降下現象が発生しやすく、ゲート駆動信号の出力の安定性が低下することにより、表示パネルの表示輝度が不安定になる。
【0015】
本願の実施例は表示パネルの駆動回路を提供し、表示パネルに適用することができ、拡幅モジュールが生成された拡幅信号によりブートストラップモジュールが十分な時間で充電することができ、出力モジュールがゲート駆動信号を出力する前に予め設定された電位に達することを保証することができ、それによりゲート駆動信号を出力する時に電圧が安定しないことを回避しかつゲート駆動信号が早期に出力を中止する現象を回避することにより、ゲート駆動信号を出力する安定性を向上させ、さらに表示パネルのリフレッシュレート及び解像度を向上させると同時に表示パネルの表示輝度及び表示効果の安定性を向上させる。
【0016】
応用において、表示パネルはTFT-LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)技術に基づく液晶表示パネル、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)技術に基づく液晶表示パネル、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)技術に基づく有機電気レーザ表示パネル、QLED(Quantum Dot Light Emitting Diodes、量子ドット発光ダイオード)技術に基づく量子ドット発光ダイオード表示パネル又は曲面表示パネル等であってもよい。
【0017】
実施例1
図1に示すように、本願の実施例1が提供する駆動回路1は、拡幅モジュール10、制御モジュール20、ブートストラップモジュール30及び出力モジュール40を含み、制御モジュール20はそれぞれ拡幅モジュール10、ブートストラップモジュール30及び出力モジュール40に電気的に接続され、ブートストラップモジュール30は出力モジュール40に電気的に接続され、
拡幅モジュール10は第一レベル信号を受信し、第一伝達信号を受信する場合、第一レベル信号に基づいて拡幅信号を生成し、かつ拡幅信号を制御モジュール20に送信するために用いられ、第一伝達信号は少なくとも二つの時系列の異なるサブ伝達信号を含み、拡幅信号の時間長さは第一伝達信号の時間長さに基づいて決定され、
制御モジュール20は第一レベル信号を受信し、拡幅信号を受信する場合、第一レベル信号に基づいて制御信号を生成し、かつ制御信号を出力モジュール40及びブートストラップモジュール30に送信するために用いられ、
ブートストラップモジュール30は制御信号を受信し、制御信号がローレベルに切り替えられる場合、ブートストラップ信号を出力モジュール40に送信するために用いられ、
出力モジュール40はさらにクロック信号を受信し、ブートストラップ信号を受信する時、クロック信号に基づいてゲート駆動信号及び第二伝達信号を生成し、かつゲート駆動信号を表示パネル2のサブ画素210に送信しかつ第二伝達信号を送信するために用いられる。
【0018】
応用において、駆動回路は複数のトランジスタ、コンパレータ、論理ゲート、抵抗、コンデンサ又はインダクタンスなどの電子部品を含むことができ、レベル信号及びクロック信号はタイミングコントローラ(Timer Control Register、TCON)又はシステムオンチップ(System on Chip、SOC)により生成されかつ駆動回路に入力され、レベル信号はハイレベル信号であってもよく、ローレベル信号であってもよく、クロック信号は実際の必要に応じてTCON又はSOCにより位相シフトを行って位相差を有する複数のクロック信号を得ることができる。
【0019】
応用において、拡幅モジュールが受信した第一伝達信号は表示パネルの別の駆動回路の出力モジュールが出力した第二伝達信号であってもよく、第一レベル信号は直流のハイレベル信号であってもよく、拡幅モジュールは第一伝達信号を受信する時にオンにして第一レベル信号を出力し、かつ第一伝達信号を受信しない時にオフにして第一レベル信号の出力を停止し、それにより拡幅信号を生成し、第一伝達信号の時間長さを延長することにより、拡幅信号の時間長さを延長することができる。具体的には、第一伝達信号は少なくとも二つの時系列の異なるサブ伝達信号を含むことができ、拡幅信号の時間長さは第一伝達信号の時間長さと同じである。拡幅信号を制御モジュールに送信することにより、制御モジュールのオン及びオフを制御することができる。
【0020】
応用において、制御モジュールは拡幅信号を受信する時にオンにして第一レベル信号を出力し、拡幅信号を受信しない時にオフにして第一レベル信号の出力を停止し、それにより制御信号を生成して出力モジュール及びブートストラップモジュールに送信することができ、制御信号の時間長さと拡幅信号の時間長さは同じであってもよく、具体的には、拡幅ユニットは拡幅信号の時間長さを延長することができるため、制御モジュールはオン時間を延長し、制御信号の時間長さの延長を実現することができる。
【0021】
応用において、出力モジュールはハイレベルの制御信号を受信する時に、出力モジュールの入力ポートの電位は第一高電位にプルアップされるが、第一高電位は所定の電位よりも小さく、出力モジュールから出力されたゲート駆動信号が安定しないことをもたらす。
【0022】
応用において、ブートストラップモジュールは制御信号がハイレベルからローレベルに切り替える時に、ブートストラップ信号を出力モジュールに送信することができ、出力モジュールはブートストラップ信号を受信する時に、出力モジュールの入力ポートの電位を第二高電位にプルアップすることにより、出力モジュールの入力ポートが所定の電位に達するか又は所定の電位を超えることができる。なお、表示パネルの表示特性のため、リフレッシュレートの周波数に基づいて送信されたゲート駆動信号のみはサブ画素の偏向を制御するために用いられ、したがって、出力モジュールはリフレッシュレートの周波数に応じて安定したゲート駆動信号をサブ画素に出力することにより、サブ画素の偏向を制御し、理解しやすいことは、不安定なゲート駆動信号と安定したゲート駆動信号は一定の時間差を有し、それにより不安定なゲート駆動信号はサブ画素の偏向を制御するために用いられなく、また、不安定なゲート駆動信号が安定したゲート駆動信号の前に出力される場合、不安定なゲート駆動信号はサブ画素を予備充電するために用いられる。
【0023】
ここで、所定の電位は表示パネルの実際に必要なゲート駆動信号の電圧の大きさ及び時間の長さに基づいて決定され、出力モジュールの入力ポートが充電により所定の電位に達することができれば、完全で安定したゲート駆動信号を生成することができる。また、出力モジュールはブートストラップ信号を受信する時、さらに第二伝達信号を生成しかつ送信することができる。ここで、制御信号をハイレベルからローレベルに切り替える時の同一時刻に、クロック信号をローレベルからハイレベルに切り替えることができ、制御モジュールと出力モジュール、ブートストラップモジュールとの接続部は出力モジュールの入力ポートである。
【0024】
一つの実施例において、ブートストラップモジュールは制御信号を受信するために用いられ、制御信号がハイレベルである場合に充電する。
【0025】
応用において、ブートストラップモジュールは制御信号がハイレベルである時に充電して電荷を蓄積し、かつ制御信号がハイレベルからローレベルに切り替える時に上記蓄積された電荷を放出し、それによりブートストラップ信号を生成する。
【0026】
応用において、出力モジュールは異なる出力対象に独立した信号を提供することができ、具体的には、出力対象が表示パネルのサブ画素である場合、出力モジュールは安定したゲート駆動信号を提供することができ、安定したゲート駆動信号は表示パネルの一行又は複数行のサブ画素を充電することにより、表示パネルが画面を表示するように駆動することができ、ここで、一つの表示パネルは少なくとも一つの駆動回路を含むことができ、駆動回路の数は上記表示パネルが使用するクロック信号の数に基づいて決定され、出力対象が表示パネルの別の駆動回路である場合、出力モジュールは一つの第二伝達信号を提供することができ、それにより上記別の駆動回路の拡幅モジュールに第一伝達信号を提供する。異なる出力対象に独立した信号を提供することにより、異なる出力対象に出力された信号の間に干渉が発生することを回避し、表示パネルの動作の安定性を向上させることができる。本発明の実施例は出力モジュールの出力対象のタイプ及び数に何ら制限されない。
【0027】
応用において、拡幅モジュールが生成された拡幅信号によりブートストラップモジュールが十分な時間に充電することができ、出力モジュールがブートストラップ信号を受信する時に所定の電位に達するか又は所定の電位を超えることを保証することにより、出力モジュールがゲート駆動信号及び第二伝達信号を送信する時に、十分にオンにしかつ信号伝送効率を向上させることができ、かつモジュールの早期オフによるゲート駆動信号及び第二伝達信号の出力中止を回避することにより、出力ゲート駆動信号及び第二伝達信号の安定性を向上させる。
【0028】
図2は、第一レベル信号、第一伝達信号、拡幅信号、制御信号、出力モジュールの入力ポートの電位、クロック信号、ゲート駆動信号及び第二伝達信号のタイミングチャートを例示的に示す。
【0029】
実施例2
図3に示すように、図1に対応する実施例1に基づいて、本願の実施例2が提供する表示パネルの駆動回路1は、拡幅モジュール10が第一拡幅ユニット110及び第二拡幅ユニット120を含み、第一拡幅ユニット110及び第二拡幅ユニット120はそれぞれ制御モジュール20に電気的に接続され、
第一拡幅ユニット110は第一レベル信号を受信し、第一サブ伝達信号を受信する場合、第一レベル信号に基づいて第一サブ拡幅信号を生成し、かつ第一サブ拡幅信号を制御モジュール20に送信するために用いられ、
第二拡幅ユニット120は第一レベル信号を受信し、第二サブ伝達信号を受信する場合、第一レベル信号に基づいて第二サブ拡幅信号を生成し、かつ第二サブ拡幅信号を制御モジュール20に送信するために用いられ、
ここで、拡幅信号は第一サブ拡幅信号及び第二サブ拡幅信号を含む。
【0030】
応用において、拡幅モジュールは少なくとも二つの拡幅ユニットを含むことができ、各拡幅ユニットの動作原理は前述の実施例が提供する拡幅モジュールの動作原理と一致し、区別は以下のとおりである。各拡幅ユニットは異なる駆動回路に接続された出力モジュールによりサブ伝達信号を取得し、各拡幅ユニットはサブ伝達信号に基づいて一つのサブ拡幅信号を生成することができ、説明すべきことは、各サブ拡幅信号の時間長さは対応するサブ伝達信号の時間長さと同じであってもよく、各サブ伝達信号のタイミングが異なるため、かつ拡幅モジュールが送信した拡幅信号は全てのサブ拡幅信号で構成され、したがって、拡幅信号の時間長さはサブ伝達信号の数及びタイミングに基づいて決定される。拡幅信号の時間長さを延長することにより、制御モジュールから出力された制御信号の時間長さを延長することができる。
【0031】
具体的には、拡幅モジュールは第一拡幅ユニット及び第二拡幅ユニットを含むことができ、第一拡幅ユニット及び第二拡幅ユニットはそれぞれ異なる駆動回路の出力モジュールに接続され、異なる拡幅ユニットが受信した異なる伝達信号を区別するために、第一拡幅ユニットが受信した伝達信号を第一サブ伝達信号と定義し、第二拡幅ユニットが受信した伝達信号を第二サブ伝達信号と定義する。
【0032】
図4は第一レベル信号、第一サブ伝達信号、第一サブ拡幅信号、第二サブ伝達信号、第二サブ拡幅信号、拡幅信号及び制御信号のタイミングチャートを例示的に示し、以下に図4を参照して第一拡幅ユニット及び第二拡幅ユニットの動作原理を説明する。
【0033】
第一拡幅ユニット及び第二拡幅ユニットは第一レベル信号を受信して保持し、第一拡幅ユニットは第一サブ伝達信号を受信したt0時刻にオンにして第一レベル信号を出力し、かつ第一サブ伝達信号を受信しないt1時刻にオフにして第一レベル信号の出力を停止し、それにより第一期間t01にハイレベルの第一サブ拡幅信号を生成することができ、第二拡幅ユニットは第二サブ伝達信号を受信したt1時刻にオンにして第一レベル信号を出力し、かつ第二サブ伝達信号を受信しないt2時刻にオフにして第一レベル信号の出力を停止し、それにより第二期間t12に第二サブ拡幅信号を生成することができ、ここで、第一サブ伝達信号のタイミングと第一サブ拡幅信号のタイミングは同じであってもよく、同様に、第二サブ伝達信号のタイミングと第二サブ拡幅信号のタイミングも同じであってもよく、第一サブ伝達信号と第二サブ伝達信号のタイミングを制御することにより、拡幅信号のタイミングを決定することができ、具体的には、第一サブ伝達信号と第二サブ伝達信号は電圧の大きさが同じであり、位相が90度異なるハイレベル信号であってもよく、拡幅信号は第一サブ拡幅信号と第二サブ拡幅信号で構成される。
【0034】
実施例3
図5に示すように、図3に対応する実施例2に基づいて、本願の実施例3が提供する表示パネルの駆動回路1は、第一拡幅ユニット110が第一電子スイッチ111を含み、第二拡幅ユニット120が第二電子スイッチ121を含み、第一電子スイッチ111のソースが第二電子スイッチ121のソースに接続され、第一電子スイッチ111のドレインがそれぞれ第二電子スイッチ121のドレインと制御モジュール20に電気的に接続され、
第一電子スイッチ111のソースは第一レベル信号を受信するために用いられ、第一電子スイッチ111のゲートは第一サブ伝達信号を受信する場合、第一電子スイッチ111のドレインは第一レベル信号に基づいて第一サブ拡幅信号を生成し、かつ第一サブ拡幅信号を制御モジュール20に送信するために用いられ、
第二電子スイッチ121のソースは第一レベル信号を受信するために用いられ、第二電子スイッチ121のゲートは第二サブ伝達信号を受信する場合、第二電子スイッチ121のドレインは第一レベル信号に基づいて第二サブ拡幅信号を生成し、かつ第二サブ拡幅信号を制御モジュール20に送信するために用いられる。
【0035】
応用において、第一電子スイッチ及び第二電子スイッチは任意の電子スイッチ機能を有するデバイス又は回路であってもよく、例えば、トランジスタ又は金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor、MOSFET)であり、具体的には、薄膜電界効果トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)であってもよい。
【0036】
以下に図4のタイミングチャート及び図5の構造図を参照して第一電子スイッチ及び第二電子スイッチの動作原理を説明する。
【0037】
第一電子スイッチのソース及び第二電子スイッチのソースは第一レベル信号を受信するために用いられ、第一電子スイッチのゲートは第一サブ伝達信号を受信したt0時刻でオンにすることにより、第一電子スイッチのドレインは第一レベル信号を出力し、第一電子スイッチのゲートは第一サブ伝達信号を受信していないt1時刻でオフにすることにより、第一電子スイッチのドレインは第一レベル信号の出力を停止し、それにより第一期間t01にハイレベルの第一サブ拡幅信号を生成し、第二電子スイッチのゲートは第二サブ伝達信号を受信したt1時刻でオンにすることにより、第二電子スイッチのドレインは第一レベル信号を出力し、第二電子スイッチのゲートは第一サブ伝達信号を受信していないt2時刻でオフにすることにより、第二電子スイッチのドレインは第一レベル信号の出力を停止し、それにより第二期間t12にハイレベルの第二サブ拡幅信号を生成する。
【0038】
応用において、第一電子スイッチで構成された第一拡幅ユニット及び第二電子スイッチで構成された第二拡幅ユニットは、構造が簡単で、制御しやすく、出力が安定しかつコストが低いという利点を有し、駆動回路の安定性を向上させかつ表示パネルの製造コストを低減することができる。
【0039】
実施例4
図6に示すように、図5に対応する実施例3に基づいて、本願の実施例4が提供する表示パネルの駆動回路1は、制御モジュール20が第三電子スイッチ201を含み、第三電子スイッチ201のゲートがそれぞれ第一電子スイッチ111のドレインと第二電子スイッチ121のドレインに接続され、第三電子スイッチ201のドレインがそれぞれブートストラップモジュール30と出力モジュール40に電気的に接続され、
第三電子スイッチ201のソースは第一レベル信号を受信するために用いられ、第三電子スイッチ201のゲートが拡幅信号を受信する場合、第三電子スイッチ201のドレインは第一レベル信号に基づいて制御信号を生成し、かつ制御信号をブートストラップモジュール30及び出力モジュール40に送信するために用いられる。
【0040】
応用において、第三電子スイッチのタイプ選択は上記第一電子スイッチ及び第二電子スイッチのタイプ選択と一致し、ここで説明を省略する。
【0041】
以下に図4のタイミングチャートを参照して第三電子スイッチの動作原理を説明する。
【0042】
第三電子スイッチのソースは第一レベル信号を受信するために用いられ、第三電子スイッチのゲートは拡幅信号を受信したt0時刻にオンにすることにより、第三電子スイッチのドレインは第一レベル信号を出力し、第三電子スイッチのゲートは第一サブ伝達信号を受信していないt2時刻にオフにすることにより、第三電子スイッチのドレインは第一レベル信号の出力を停止し、それにより第一期間t01及び第二期間t12にハイレベルの制御信号を連続的に生成する。
【0043】
応用において、第三電子スイッチで構成された制御モジュールは、構造が簡単であり、制御しやすく、出力が安定しかつコストが低いという利点を有し、同じ利点を有する第一拡幅ユニット及び第二拡幅ユニットと組み合わせ、駆動回路の安定性をさらに向上させかつ表示パネルの製造コストを低減することができる。
【0044】
実施例5
図7に示すように、図6に対応する実施例4に基づいて、本願の実施例5が提供する表示パネルの駆動回路1は、出力モジュール40が第一出力ユニット410及び第二出力ユニット420を含み、第一出力ユニット410はそれぞれ第三電子スイッチ201及びブートストラップモジュール30に電気的に接続され、第二出力ユニット420はそれぞれ第三電子スイッチ201及びブートストラップモジュール30に電気的に接続され、第一出力ユニット410の入力ポートは第二出力ユニット420の入力ポートに接続されて出力モジュール40の入力ポート430を構成し、
第一出力ユニット410はクロック信号を受信し、ブートストラップ信号を受信する場合、クロック信号に基づいてゲート駆動信号を生成し、かつゲート駆動信号を表示パネル2のサブ画素210に送信するために用いられ、
第二出力ユニット420はクロック信号を受信し、ブートストラップ信号を受信する場合、クロック信号に基づいて第二伝達信号を生成し、第二伝達信号を送信するために用いられ、
第二出力ユニット420はさらに第一サブ伝達信号を受信し、制御信号及びクロック信号を受信する場合、クロック信号のブリーダーになるために用いられる。
【0045】
応用において、出力モジュールは複数の出力ユニットを含むことができ、各出力ユニットの動作原理は前述の実施例が提供する出力モジュールの動作原理と一致し、出力ユニットの数は出力モジュールに接続された出力対象の数に基づいて決定することができ、各出力ユニットは一つの出力対象に独立した信号を提供するために用いられる。
【0046】
図8は第一サブ伝達信号、第二サブ伝達信号、制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位、クロック信号、ゲート駆動信号及び第二伝達信号のタイミングチャートを例示的に示し、以下に図8を参照して第一出力ユニット及び第二出力ユニットの動作原理を説明する。
【0047】
第一出力ユニット及び第二出力ユニットはクロック信号の受信を保持し、第一出力ユニットは制御信号を受信したt0時刻に充電を開始しかつt2時刻に持続することにより、第一出力ユニットの入力ポートの電位を第一高電位にプルアップし、それにより第一期間t01に第一出力ユニットは不安定なゲート駆動信号を出力し、t2時刻に、第一出力ユニットは制御信号を受信せず(制御信号がハイレベルからローレベルに切り替える)、かつ第一出力ユニットはブートストラップ信号を受信した時、第一出力ユニットの入力ポートの電位はさらに第二高電位にプルアップされ、第一出力ユニットを十分にオンにしかつ安定したゲート駆動信号の出力を開始し、第一出力ユニットはブートストラップ信号を受信しないt3時刻にオフにしかつクロック信号の出力を停止し、それにより第三期間t23に安定したゲート駆動信号の出力を保持する。第二出力ユニットは第一出力ユニットの動作原理と一致し、説明を省略し、相違点は以下のとおりである。第二出力ユニットはt01期間にクロック信号のブリーダーになることにより第二伝達信号を出力せず、第二出力ユニットは第三期間t23に安定した第二伝達信号を出力することができる。ここで、第一出力ユニットの入力ポート、第二出力ユニットの入力ポート及び出力モジュールの入力ポートの電位は等しく、出力モジュールの入力ポートの電位の大きさは制御信号の電圧の大きさ及びブートストラップ信号の電圧の大きさに基づいて決定され、制御信号の電圧の大きさ及びブートストラップ信号の電圧の大きさは実際の必要に応じて設置することができる。
【0048】
実施例6
図9に示すように、図7に対応する実施例5に基づいて、本願の実施例6が提供する表示パネルの駆動回路1は、第一出力ユニット410が第四電子スイッチ411を含み、第二出力ユニット420が第五電子スイッチ421及び第六電子スイッチ422を含み、
第四電子スイッチ411のゲートは第三電子スイッチ201のドレインに接続され、第四電子スイッチ411のドレインは表示パネル2のサブ画素210に接続され、第四電子スイッチ411のゲート、第四電子スイッチ411のドレイン及び第五電子スイッチ421のゲートはそれぞれブートストラップモジュール30に電気的に接続され、第四電子スイッチ411のゲートは第一出力ユニット410の入力ポート412を構成し、
第五電子スイッチ421のゲートは第三電子スイッチのドレインに接続され、第五電子スイッチ421のドレインは第六電子スイッチ422のソースに接続され、第五電子スイッチ421のゲートは第二出力ユニットの入力ポート423を構成し、
第四電子スイッチ411のソースはクロック信号を受信するために用いられ、第四電子スイッチ411のゲートがブートストラップ信号を受信する場合、第四電子スイッチ411のドレインはクロック信号に基づいてゲート駆動信号を生成し、かつゲート駆動信号を表示パネル2に送信するために用いられ、
第五電子スイッチ421のソースはクロック信号を受信するために用いられ、第五電子スイッチ421のゲートがブートストラップ信号を受信する場合、第五電子スイッチ421のドレインはクロック信号に基づいて第二伝達信号を生成し、第二伝達信号を送信するために用いられ、
第六電子スイッチ422のゲートは第一サブ伝達信号を受信するために用いられ、第五電子スイッチ421のゲートは制御信号を受信し、かつ第五電子スイッチ421のソースはクロック信号を受信する場合、第六電子スイッチ422のドレインは第一サブ伝達信号に基づいてクロック信号のブリーダーになるために用いられる。
【0049】
応用において、第四電子スイッチ及び第五電子スイッチのタイプ選択は上記第一電子スイッチ及び第二電子スイッチのタイプ選択と一致し、ここで説明を省略する。
【0050】
以下に図8のタイミングチャートを参照して第四電子スイッチ、第五電子スイッチ及び第六電子スイッチの動作原理を説明する。
【0051】
第四電子スイッチのソース及び第五電子スイッチのソースはクロック信号の受信を保持し、第四電子スイッチのゲートは制御信号を受信したt0時刻で充電を開始しかつt2時刻まで継続することができ、それにより第四電子スイッチのゲートを第一高電位にプルアップし、それにより第一期間t01で第四電子スイッチのドレインは不安定なゲート駆動信号を出力し、t2時刻で、第四電子スイッチのゲートは制御信号を受信せず(制御信号がハイレベルからローレベルに切り替える)、かつ第四電子スイッチのゲートはブートストラップ信号を受信し、第四電子スイッチのゲートの電位はさらに第二高電位にプルアップされ、第四電子スイッチを十分にオンにしかつ安定したゲート駆動信号を出力し始め、第四電子スイッチのゲートはブートストラップ信号を受信しないt3時刻でオフにし、かつ第四電子スイッチのドレインはクロック信号の出力を停止し、それにより第四電子スイッチのドレインは第三期間t23で安定したゲート駆動信号の出力を保持する。第五電子スイッチは第四電子スイッチの動作原理と一致し、説明を省略し、相違点は以下のとおりである。第六電子スイッチのゲートは第一期間t01に第一サブ伝達信号を受信することにより、第六電子スイッチをオンにしかつクロック信号のブリーダーになり、それにより第五電子スイッチは第一期間t01に第二伝達信号を出力せず、また、第五電子スイッチのドレインは第三期間t23に安定した第二伝達信号を出力することができる。
【0052】
応用において、第四電子スイッチで構成された第一出力ユニット、第五電子スイッチ及び第六電子スイッチで構成された第二出力ユニットは、構造が簡単で、制御しやすく、出力が安定しかつコストが低いという利点を有し、同じ利点を有する第一拡幅ユニット、第二拡幅ユニット及び制御モジュールと組み合わせて、駆動回路の安定性をさらに向上させかつ表示パネルの製造コストを低減することができる。
【0053】
実施例7
図10に示すように、図9に対応する実施例6に基づいて、本願の実施例7が提供する表示パネルの駆動回路1は、ブートストラップモジュール30が第一コンデンサ301を含み、第一コンデンサ301の第一端がそれぞれ第三電子スイッチ201のドレイン、第四電子スイッチ411のゲート及び第五電子スイッチ421のゲートに接続され、第一コンデンサ301の第二端がそれぞれ第四電子スイッチ411のドレイン及び表示パネルに接続され、
第一コンデンサ301の第一端は制御信号を受信し、制御信号がハイレベルである場合に第一コンデンサ301を充電するために用いられ、
第一コンデンサ301の第一端はさらに制御信号をローレベルに切り替える時、ブートストラップ信号を第四電子スイッチ411のゲート及び第五電子スイッチ421のゲートに送信することにより、第四電子スイッチ411のゲート及び第五電子スイッチ421のゲートを第二高電位にプルアップするために用いられる。
【0054】
応用において、第一コンデンサの容量値に基づいて第一コンデンサに蓄積可能な最大電荷量を決定することができ、第一コンデンサの容量値が大きいほど、第二高電位と第一高電位との電位差が大きくなり、ここで、第一コンデンサの容量値は実際の必要に応じて設定することができ、第二高電位は予め設定された電位以上である。
【0055】
以下に図8のタイミングチャートを参照して第一コンデンサの動作原理を説明する。
【0056】
第一コンデンサの第一端はハイレベルの制御信号を受信したt0時刻に充電を開始し、第一コンデンサに電荷を蓄積させ、制御信号がハイレベルからローレベルに切り替えるt2時刻まで充電を継続し、t2時刻に、第一コンデンサの第一端は第一期間t01及び第二期間t12に蓄積された電荷を放出し、すなわちブートストラップ信号を第四電子スイッチのゲート及び第五電子スイッチのゲートに送信することにより、第四電子スイッチのゲート及び第五電子スイッチのゲートを第二高電位にプルアップする。
【0057】
応用において、コンデンサをブートストラップモジュールのエネルギー貯蔵素子として選択して迅速で安定したサイクル充放電を行うことができ、駆動回路の充電効率及び充電速度を保証すると同時に、駆動回路の耐久性及び信頼性を向上させることができる。
【0058】
実施例8
図11に示すように、図10に対応する実施例7に基づいて、本願の実施例8が提供する表示パネルの駆動回路1は、駆動回路がさらにリセットモジュール50を含み、リセットモジュール50はそれぞれ制御モジュール20、ブートストラップモジュール30及び出力モジュール40に電気的に接続され、
リセットモジュール50は制御信号を受信し、第三伝達信号を受信する場合、制御信号を接地端に送信するために用いられ、
リセットモジュール50は第七電子スイッチ501を含み、第七電子スイッチ501のソースはそれぞれ第三電子スイッチ201のドレイン、第四電子スイッチ411のゲート、第五電子スイッチ421のゲート及び第一コンデンサの第一端に接続され、
第七電子スイッチ501のソースは制御信号を受信するために用いられ、第七電子スイッチ501のゲートは第三伝達信号を受信する場合、第七電子スイッチ501のドレインは制御信号を接地端に送信するために用いられる。
【0059】
応用において、第三伝達信号は出力モジュールがゲート駆動信号及び第二伝達信号を送信した後の任意の時刻にリセットモジュールに送信されることができ、具体的な送信時刻はゲート駆動信号又は第二伝達信号がローレベルに切り替えられた時であり、ゲート駆動信号又は第二伝達信号がローレベルに切り替えられた後のクロック信号の六分の一周期であってもよく、リセットモジュールは第三伝達信号を受信した時に制御信号を接地端に送信することができ、制御モジュールが第一時間帯及び第二時間帯以外の時間に制御信号を出力し続けることを回避し、かつ駆動回路に残された制御信号を導出することにより出力モジュールの入力ポートの電位をゼロにリセットすることができ、それにより制御モジュールが制御信号を出力する安定性及び駆動回路の動作の安定性を向上させる。
【0060】
一つの実施例において、リセットモジュールはさらにブートストラップ信号を受信し、第三伝達信号を受信する場合、ブートストラップ信号を接地端に送信するために用いられる。
【0061】
応用において、第三伝達信号はさらにブートストラップモジュールがブートストラップ信号を送信した後の任意の時刻にリセットモジュールに送信されることができ、具体的な送信時刻はブートストラップ信号がローレベルに切り替えられた時であり、ブートストラップ信号がローレベルに切り替えられた後のクロック信号の六分の一周期であってもよく、リセットモジュールは第三伝達信号を受信した時に制御信号を接地端に送信することができ、ブートストラップモジュールが第三時間帯以外の時間にブートストラップ信号を出力し続けることを回避し、かつ駆動回路に残されたブートストラップ信号を導出することにより出力モジュールの入力ポートの電位をゼロにリセットすることができ、それによりブートストラップモジュールがブートストラップ信号を出力する安定性及び駆動回路の動作の安定性を向上させる。
【0062】
応用において、第七電子スイッチのタイプ選択は上記第一電子スイッチ及び第二電子スイッチのタイプ選択と一致し、ここで説明を省略する。
【0063】
図12は、第三伝達信号はブートストラップ信号がローレベルに切り替わった時にリセットモジュールに送信される制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位、および第三伝達信号を例示的に示すタイミングチャートである。
【0064】
以下に図12を参照して第七電子スイッチの動作原理を説明する。
【0065】
第七電子スイッチのソースは制御信号及びブートストラップ信号の受信を保持し、第七電子スイッチのゲートは第三伝達信号を受信したt3時刻でオンにしかつブートストラップ信号を接地端に送信することができ、第三伝達信号を受信していないt4時刻でオフにしかつブートストラップ信号を接地端に送信することを停止し、それにより第四期間t34でブートストラップ信号を接地端に送信し、出力モジュールの入力ポートの電位をゼロにする。ここで、第三伝達信号の時間長さは実際の必要に応じて設定することができる。
【0066】
実施例9
図13に示すように、図11に対応する実施例8に基づいて、本願の実施例9が提供する表示パネルの駆動回路1は、駆動回路がさらに遮断モジュール60を含み、遮断モジュール60が出力モジュールに電気的に接続され、
遮断モジュール60はゲート駆動信号を受信し、遮断信号を受信する場合、ゲート駆動信号を接地端に送信するために用いられ、
遮断モジュール60は第八電子スイッチ601を含み、
第八電子スイッチ601のソースはそれぞれ第四電子スイッチ411のドレインと第一コンデンサ301の第二端に接続され、
第八電子スイッチ601のソースはゲート駆動信号を受信するために用いられ、第八電子スイッチ601のゲートが遮断信号を受信する場合、第八電子スイッチ601のドレインはゲート駆動信号を接地端に送信するために用いられる。
【0067】
応用において、第八電子スイッチのタイプ選択は上記第一電子スイッチ及び第二電子スイッチのタイプ選択と一致し、ここで説明を省略する。
【0068】
応用において、遮断信号は制御信号の反転信号であってもよく、遮断信号は駆動回路の制御信号をインバータに入力することにより得られ、インバータのタイプはTTL(Transistor Logic、トランジスタ-トランジスタ論理レベル)NOTゲート、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor、相補型金属酸化物半導体)インバータであってもよい。遮断信号は出力モジュールが充電を行わない期間に第二出力ユニットを接地し、余分又は残留したゲート駆動信号を表示パネルに送信することを回避するために用いられ、ゲート駆動信号の出力の安定性を向上させ、さらに表示パネルの表示効果を向上させることができる。
【0069】
本願の実施例が提供する表示パネルの駆動回路は、拡幅モジュール、制御モジュール、ブートストラップモジュール及び出力モジュールを含み、制御モジュールはそれぞれ拡幅モジュール、ブートストラップモジュール及び出力モジュールに電気的に接続され、ブートストラップモジュールは出力モジュールに電気的に接続され、拡幅モジュールが生成された拡幅信号によりブートストラップモジュールに十分な時間をかけて充電させることができ、出力モジュールがブートストラップ信号を受信する時に所定の電位に達するか又は超えることを保証し、それによりゲート駆動信号を出力する時に電圧が安定しないことを回避しかつゲート駆動信号が早期に出力を中止する現象を回避することにより、ゲート駆動信号を出力する安定性を向上させ、さらに表示パネルのリフレッシュレート及び解像度を向上させると同時に表示パネルの表示輝度及び表示効果の安定性を向上させる。
【0070】
実施例10
図14に示すように、本願の実施例10が提供する表示パネルの駆動装置は、2a番目のクロック信号発生器及びn番目の上記第一~第八実施例が提供する駆動回路を含み、
j番目のクロック信号発生器はj+2ka番目の駆動回路の出力モジュールに接続され、i+2a番目の駆動回路1001の第一拡幅ユニットはi番目の駆動回路1002の第二出力ユニットに接続され、i+2a番目の駆動回路1001の第二出力ユニットはi番目の駆動回路1002の第二出力ユニットに接続され、i+2a番目の駆動回路1001の第二拡幅ユニットはi+a番目の駆動回路1003の第二出力ユニットに接続され、
j番目のクロック信号発生器は一つのクロック信号を生成し、かつj+2ka番目の駆動回路の出力モジュールに送信するために用いられ、j番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号とj+1番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号との位相差はπ/2aであり、
i+2a番目の駆動回路1001の第一拡幅ユニットはi番目の駆動回路1002の第二出力ユニットから送信された第一サブ伝達信号を受信する場合、第一サブ拡幅信号を制御モジュールに送信するために用いられ、
i+2a番目の駆動回路1001の第二拡幅ユニットはi+a番目の駆動回路1003の第二出力ユニットから送信された第二サブ伝達信号を受信する場合、第二サブ拡幅信号を制御モジュールに送信するために用いられ、
ここで、aは1以上の整数であり、nは2aよりも大きい整数であり、i∈[1、n-2a]、j=1、2、…、2a、k=0、1、2、…、[n/2a]、j+2kaはn以下である。
【0071】
図14はi番目の駆動回路が1番目のクロック信号発生器から送信されたクロック信号を受信する時の構造概略図を例示的に示し、かつi+2a番目の駆動回路1001の第一サブ伝達信号、第二サブ伝達信号及び第三伝達信号の入出力関係を示す。
【0072】
応用において、駆動装置はn番目のカスケード接続された駆動回路を含み、各駆動回路の第一出力ユニットは表示パネルのサブ画素に接続され、駆動回路の数は表示パネルのサブ画素行数に基づいて決定され、例えば、駆動回路の数は表示パネルのサブ画素行数に等しくてもよく、表示パネルのサブ画素行数に2aを加算したことに等しくてもよい。
【0073】
応用において、ゲート駆動信号は第一駆動回路~第nの駆動回路の順序に基づいて表示パネルの第1行のサブ画素~第n行のサブ画素に順に送信することができ、前回送信されたゲート駆動信号と次回送信されたゲート駆動信号の時間間隔はπ/2aである。ここで、上記ゲート駆動信号の時間間隔はクロック信号発生器の数に基づいて決定され、表示パネルの実際の性能に基づいてクロック信号発生器の数を決定することができ、TCON又はSOCは駆動装置によりゲート駆動信号を出力する必要がある場合、任意の駆動回路の制御モジュールに拡幅信号波形と一致するハイレベル信号を送信することにより、駆動装置が動作を開始するようにトリガすることができる。
【0074】
以下にそれぞれa=3、n=7及びa=1、n=4を例として駆動装置における駆動回路の間の接続関係を例に挙げて説明する。
【0075】
a=3、n=7である場合、駆動装置は6つのクロック信号発生器及び7つの駆動回路を含み、1番目のクロック信号発生器から6番目のクロック信号発生器はそれぞれ1番目の駆動回路の第一出力ユニットから6番目の駆動回路の第一出力ユニットに一対一に対応して接続され、1番目のクロック信号発生器はさらに7番目の駆動回路に接続され、1(i)番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ4(i+a)番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、7(i+2a)番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、7(i+2a)番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信し、2番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ5番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、1番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信し、3番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ6番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、2番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、2番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信し、4番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ7番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、3番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信し、5番目の駆動回路の第二出力ユニットは1番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、4番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、4番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信し、6番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ2番目 の駆動回路の第二拡幅ユニット、5番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、5番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信し、7番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ3番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、6番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、6番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信する。
【0076】
a=1、n=4の場合、駆動装置は2つのクロック信号発生器及び4つの駆動回路を含み、1番目のクロック信号発生器はそれぞれ1番目の駆動回路の第一出力ユニット及び3番目の駆動回路の第一出力ユニットに接続され、2番目のクロック信号発生器はそれぞれ2番目の駆動回路の第一出力ユニット及び4番目の駆動回路の第一出力ユニットに接続され、1(i)番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ2(i+a)番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、3(i+2a)番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、3(i+2a)番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信し、2番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ3番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、4番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、4番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信し、3番目の駆動回路の第二出力ユニットはそれぞれ4番目の駆動回路の第二拡幅ユニット、1番目の駆動回路の第一拡幅ユニット、1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されかつ第二伝達信号を送信する。
【0077】
応用において、各駆動回路が生成した第二伝達信号は安定したゲート駆動信号の波形と同じであり、各駆動回路の第一サブ伝達信号及び第二サブ伝達信号は駆動装置の残りの駆動回路が送信した第二伝達信号に基づいて取得することができ、具体的には、i番目の駆動回路の第二出力ユニットはi+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニット及び第二出力ユニットに接続され、かつ第二伝達信号をi+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニット及び第二出力ユニットに送信することにより、i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニット及び第二出力ユニットの第一サブ伝達信号とすることができ、i+a番目の駆動回路の第二出力ユニットはi+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットに接続され、かつ第二伝達信号をi+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットに送信することにより、i+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットの第二サブ伝達信号とすることができる。
【0078】
応用において、j番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号とj+1番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号との位相差はπ/2aであり、かつj番目のクロック信号発生器により生成されたクロック信号はj+2ka番目の駆動回路の出力モジュールに送信され、したがって、i番目の駆動回路により生成された安定したゲート駆動信号(第二伝達信号)と、i+1番目の駆動回路により生成された安定したゲート駆動信号(第二伝達信号)との位相差もπ/2aであり、かつ上記i+2a番目の駆動回路により受信された第一サブ伝達信号とi+2a番目の駆動回路により生成されたゲート駆動信号との位相差はπ/2であり、上記i+2a番目の駆動回路により受信された第二サブ伝達信号とi+2a番目の駆動回路により生成されたゲート駆動信号との位相差はπである。第一サブ伝達信号及び第二サブ伝達信号に基づいて生成された拡幅信号によりブートストラップモジュールに十分な時間をかけて充電する動作原理は前述の実施例1~実施例8が提供する動作原理を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0079】
図15はa=3の場合、1番目のクロック信号発生器により生成された1番目のクロック信号~7番目のクロック信号発生器により生成された7番目のクロック信号のタイミングチャートを例示的に示す。
【0080】
図16は、i+2a番目の駆動回路の第一レベル信号、第一サブ転送信号、第一サブ拡幅信号、第二サブ転送信号、第二サブ拡幅信号、第二サブ転送信号、第二サブ拡幅信号、拡幅信号、制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位、クロック信号、ゲート駆動信号及び第二転送信号のタイミングチャートを例示的に示す。
【0081】
一つの実施例において、j番目のクロック信号発生器はj+2ka番目の駆動回路の出力モジュールに接続され、i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットはi+1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、i+2番目の駆動回路の第二拡幅ユニットはi+a-1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、
i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットはi+1番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第一サブ伝達信号を受信する場合、第一サブ拡幅信号を制御モジュールに送信するために用いられ、
i+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットはi+a-1番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第二サブ伝達信号を受信する場合、第二サブ拡幅信号を制御モジュールに送信するために用いられる。
【0082】
図17はi+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットがi+1番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第一サブ伝達信号を受信し、i+2a番目の駆動回路の第二拡幅ユニットがi+a-1番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第二サブ伝達信号を受信する時、第一レベル信号、第一サブ伝達信号、第一サブ拡幅信号、第二サブ伝達信号、第二サブ拡幅信号、第二サブ伝達信号、第二サブ拡幅信号、拡幅信号、制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位、クロック信号、ゲート駆動信号及び第二伝達信号のタイミングチャートを例示的に示す。
【0083】
応用において、第一サブ拡幅信号を伝送する第一電子スイッチ及び第二サブ拡幅信号を伝送する第二電子スイッチのハードウェア制限のため、第一サブ拡幅信号及び第二サブ拡幅信号の伝送は遅延を有する可能性があり、それにより構成された拡幅信号も遅延を有するため、制御信号がt2時刻の後に依然として出力を保持するリスクが存在し、出力モジュールの入力ポートの電位が第三期間t23に第二高電位にタイムリーにプルアップできず、第三期間t23に出力されたゲート駆動信号の安定性及び時間長さに影響を与える。
【0084】
応用において、制御信号がt2時刻の後に依然として出力を保持することを回避するために、制御信号の時間長さにより出力モジュールの入力ポートの電位が第二高電位に達することを満たすことができる前提で、i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットと第二拡幅ユニットとの接続関係を調整することができ、具体的には、i+2a番目の駆動回路の第一拡幅ユニットをi+1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続し、i+2番目の駆動回路の第二拡幅ユニットをi+a-1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続することにより、拡幅信号の時間長さを短縮し、かつ拡幅信号がt2時刻の後に依然として出力を保持することを回避するためにπ/aの時間を予め残す。
【0085】
応用において、駆動回路をカスケード接続して設置しかつクロック信号発生器で構成された駆動装置と組み合わせることにより、使用された入力信号が少なくかつ構造が簡単であり、駆動装置が安定して循環動作しかつ複数のタイミングのゲート駆動信号を出力し続けることができ、外乱耐性が高く、コストが低く、出力が安定するという利点を有する。
【0086】
実施例11
図14に示すように、本願の実施例11が提供する駆動装置は、i+2a番目の駆動回路1001のリセットモジュールがi+3a+1番目の駆動回路1004の第二出力ユニットに接続され、
i+2a番目の駆動回路1001のリセットモジュールはi+3a+1番目の駆動回路1004の第二出力ユニットから送信された第三伝達信号を受信する場合、制御信号を接地端に送信するために用いられる。
【0087】
応用において、i+2a番目の駆動回路のリセットモジュールはi+3a+1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続され、かつi+3a+1番目の駆動回路の第二出力ユニットから送信された第二伝達信号を受信して、i+2a番目の駆動回路のリセットモジュールの第三伝達信号とすることができ、さらに各駆動回路の第二出力ユニットから送信された第二伝達信号を多重化し、信号利用率及び駆動装置の集積性を向上させることができる。
【0088】
なお、n-a番目の駆動回路のリセットモジュールからn番目の駆動回路のリセットモジュールは第三伝達信号を提供する対応した出力モジュールを備えず、n-a番目の駆動回路のリセットモジュールからn番目の駆動回路のリセットモジュールはTCON又はSOCに接続されて、第三伝達信号を取得することができる。
【0089】
応用において、i+2a番目の駆動回路のリセットモジュールはi+3a番目の駆動回路の第二出力ユニット、及びi+3a番目の駆動回路の第二出力ユニットの後のいずれか一つの駆動回路の第二出力ユニットに接続されてもよく、リセットの速度の速さに基づいて接続関係を決定することができ、具体的には、1+2a番目の駆動回路のリセットモジュールはi+3a番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されてもよく、第三伝達信号と制御信号との位相差はπ/2であり、又は、i+3a+1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されてもよく、第三伝達信号と制御信号との位相差はπ/2+π/aであり、又はi+3a+2番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続されてもよく、第三伝達信号と制御信号との位相差はπ/2+2π/aであり、本願の実施例はi+2a番目の駆動回路のリセットモジュールに具体的に接続された駆動回路を何ら制限しない。
【0090】
図18はi+2a番目の駆動回路のリセットモジュールがi+3a+1番目の駆動回路の第二出力ユニットに接続される場合、i+2a番目の駆動回路の制御信号、ブートストラップ信号、出力モジュールの入力ポートの電位及び第三伝達信号のタイミングチャートを例示的に示す。
【0091】
以上は本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。当業者にとって、本願は様々な修正及び変更が可能である。本願の精神及び原則内で、行われるいかなる修正、同等置換、改善等は、いずれも本願の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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【国際調査報告】