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特表2023-541793圧力データおよび流量データに基づくトラック摩耗検出
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  • 特表-圧力データおよび流量データに基づくトラック摩耗検出 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(54)【発明の名称】圧力データおよび流量データに基づくトラック摩耗検出
(51)【国際特許分類】
   G01M 17/03 20060101AFI20230927BHJP
   G01M 13/023 20190101ALI20230927BHJP
【FI】
G01M17/03
G01M13/023
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023510374
(86)(22)【出願日】2021-08-16
(85)【翻訳文提出日】2023-02-13
(86)【国際出願番号】 US2021046073
(87)【国際公開番号】W WO2022046445
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】16/948,056
(32)【優先日】2020-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391020193
【氏名又は名称】キャタピラー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CATERPILLAR INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨハンセン、エリック ジェイ.
【テーマコード(参考)】
2G024
【Fターム(参考)】
2G024AD01
2G024BA30
2G024CA30
2G024FA06
2G024FA15
(57)【要約】

一部の実装形態では、コントローラは、イベント中に、機械の構成要素に関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データを取得し得る。コントローラは、イベント中に、機械の構成要素に関連付けられた流体の流れに関する流量データを取得し得る。コントローラは、圧力データおよび流量データに基づいて、機械のトラックの摩耗量を決定し得る。コントローラは、機械のトラックの摩耗量に基づいて、動作を実行し得る。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械(100)のコントローラ(145)によって実施される方法であって、
イベント中に、前記機械(100)の構成要素(115、210)に関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データを取得することと、
前記イベント中に、前記機械(100)の前記構成要素(115、210)に関連付けられた前記流体の流れに関する流量データを取得することと、
前記圧力データおよび前記流量データに基づいて、前記機械(100)のトラック(105)の摩耗量を決定することと、
前記機械(100)の前記トラック(105)の前記摩耗量に基づいて動作を実施することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記動作を行うことが、
前記機械(100)の前記トラック(105)の前記摩耗量に基づいて、前記機械(100)の動きを制御すること、
複数の機械(100)の構成要素(115、210)の摩耗量を監視する一つ以上の装置(250)に、トラック(105)摩耗情報を送信することであって、
前記トラック(105)摩耗情報が、前記機械(100)の前記トラック(105)の前記摩耗量を示す、送信すること、または
前記トラック(105)摩耗情報を前記機械(100)のオペレータに送信すること、のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トラック(105)摩耗情報を前記一つ以上の装置(250)に送信することが、
前記トラック(105)摩耗情報を前記一つ以上の装置(250)に送信して、前記一つ以上の装置(250)に、前記トラック(105)の摩耗量に基づいて、前記トラック(105)の修理または交換のうちの少なくとも一方のサービスリクエストを生成させることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記イベントを検出することをさらに含み、
前記イベントを検出することが、
前記機械(100)の静水圧駆動(115)に関連付けられた方向シフトを検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記構成要素(115、210)が、前記トラック(105)の動きを引き起こすモータ(210)を含み、
前記圧力データが、前記モータ(210)に関連付けられた流体の圧力量を識別するデータを含み、
前記流量データが、前記モータ(210)に関連付けられた前記流体の流量を識別するデータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
機械(100)であって、
一つ以上のメモリ(230)と、
一つ以上のプロセッサ(220)であって、
前記機械(100)の構成要素(115、210)に関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データ、または
前記機械(100)の前記構成要素(115、210)に関連付けられた前記流体の流れに関する流量データのうちの少なくとも一方を取得することであって、
前記構成要素(115、210)が、前記機械(100)の一つ以上のトラック(105)の動きを引き起こす、取得すること、
前記圧力データまたは前記流量データのうちの少なくとも一方に基づいて、前記機械(100)の前記一つ以上のトラック(105)の摩耗量を決定すること、および
前記機械(100)の前記一つ以上のトラック(105)の前記摩耗量に基づいて、動作を実施すること、を行うように構成された、一つ以上のプロセッサと、を備える、機械。
【請求項7】
前記一つ以上のプロセッサ(220)が、
前記構成要素(115、210)に関連付けられた過去の圧力データ、前記構成要素(115、210)に関連付けられた過去の流量データ、および前記一つ以上のトラック(105)に関連付けられた過去の摩耗情報を含む過去のデータを取得するようにさらに構成され、
前記過去の摩耗情報が、前記過去の圧力データおよび前記過去の流量データに関連付けられ、
前記機械(100)の前記一つ以上のトラック(105)の前記摩耗量を決定するときに、前記一つ以上のプロセッサ(220)がさらに、
前記圧力データまたは前記流量データのうちの少なくとも一方に基づいて、および前記過去のデータに基づいて、前記機械(100)の前記一つ以上のトラック(105)の前記摩耗量を決定するように構成される、請求項6に記載の機械(100)。
【請求項8】
前記一つ以上のプロセッサ(220)が、
前記機械(100)の動作に関連付けられたイベントを検出するようにさらに構成され、
前記圧力データまたは前記流量データのうちの少なくとも一方を取得するとき、前記一つ以上のプロセッサ(220)が、前記イベント中に前記圧力データまたは前記流量データのうちの少なくとも一方を取得するようにさらに構成される、請求項6に記載の機械(100)。
【請求項9】
前記機械(100)の前記一つ以上のトラック(105)の前記摩耗量を決定するときに、前記一つ以上のプロセッサ(220)が、
前記圧力データに基づいて、前記機械(100)の動きに関連付けられたイベント中の前記流体の前記圧力の増加の遅延を検出すること、または
前記流量データに基づいて、前記イベント中の前記流体の前記流量の減少の遅延を検出すること、
前記機械(100)の前記一つ以上のトラック(105)の前記摩耗量を、
前記流体の前記圧力の増加の前記遅延、または
前記流れの流量の減少の遅延のうちの少なくとも一方に基づいて決定すること、のうちの少なくとも一つを実施するようにさらに構成される、請求項6に記載の機械(100)。
【請求項10】
前記動作を実施するときに、前記一つ以上のプロセッサ(220)が、
前記機械(100)の前記一つ以上のトラック(105)の前記摩耗量が閾値摩耗量を満たすときに、前記機械(100)の動きを制御すること、
複数の機械(100)の構成要素(115、210)の摩耗量を監視する一つ以上の装置(250)に、トラック(105)摩耗情報を送信することであって、
前記トラック(105)摩耗情報が、前記機械(100)の前記一つ以上のトラック(105)の前記摩耗量を示す、送信すること、または
前記トラック(105)摩耗情報を前記機械(100)のオペレータに送信すること、のうちの少なくとも一つを行うようにさらに構成される、請求項6に記載の機械(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、機械のトラック摩耗を監視すること、例えば、圧力データおよび流量データに基づいて機械のトラック摩耗を決定することに関する。
【背景技術】
【0002】
一定期間にわたる機械摩耗の構成要素(例えば、トラック)。こうした構成要素の摩耗を検出するための従来的な技術には、こうした構成要素の構成要素寸法の手動測定値を得ることが含まれる。手動測定値は、構成要素の指定された寸法と比較されてもよい。手動測定値を得るために、機械は作業現場における作業の実施を中断する必要がある。手動測定値の取得は時間のかかるプロセス(例えば、手動測定値を取得するための移動時間および/または手動測定値を取得するための時間)であるため、手動測定値の取得は作業現場における生産性に悪影響を与える。これに関して、作業(機械によって行われる)は、長期間(例えば、手動測定値が取得される期間)中断される可能性がある。
【0003】
さらに、このような手動測定値は不正確であり得る。構成要素寸法の不正確な測定値は、次に、構成要素の残りの寿命に関する不正確な予測をもたらし得る。こうした不正確な予測の結果として、構成要素は、早期故障するか、または早期(例えば、構成要素は、交換または修理を必要とするほど十分に摩耗されない場合があるため)に修理または交換され得る。構成要素のこのような早期の故障、または構成要素の早期の交換または修理はまた、作業現場の生産性に悪影響を与える。したがって、構成要素の摩耗を検出するための従来的な技術は、作業現場におけるダウンタイム(例えば、構成要素の寸法の手動測定値の取得に関連付けられたダウンタイム、構成要素の早期故障に関連付けられたダウンタイム、構成要素の早期修理に関連付けられたダウンタイム、構成要素の早期交換に関連付けられたダウンタイムなど)を防止または低減するために改善される必要がある。
【0004】
米国特許第10,099,735号(“735特許”)は、流体駆動アクチュエータを有するトラック張力アセンブリを含み得る、作業車両のトラックアセンブリに対するトラック張力を監視するためのシステムを開示している。‘735特許は、アクチュエータが、アクチュエータ内の流体の流体圧力に基づいて、トラックアセンブリのトラック張力を調整するように構成され得ることを開示している。‘735特許は、システムが無線圧力センサに通信可能に結合されたコントローラを含み得ることを開示している。‘735特許は、コントローラが、無線圧力センサから受信した無線圧力信号に基づいて、アクチュエータ内の流体圧力を監視するように構成されてもよく、監視された流体圧力は、トラックアセンブリのトラック張力を示す。
【0005】
‘735特許は、監視された流体圧力がトラックアセンブリのトラック張力を示すことを開示しているが、‘735特許は、トラックアセンブリの摩耗量を決定することを開示していない。
【0006】
本開示のコントローラは、上述の問題および/または当技術分野における他の問題のうちの一つ以上を解決する。
【発明の概要】
【0007】
一部の実装形態では、機械のコントローラによって実施される方法は、イベント中、機械の構成要素に関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データを取得することと、イベント中、機械の構成要素とに関連付けられた流体の流れに関する流量データを取得することと、圧力データおよび流量データに基づいて、機械のトラックの摩耗量を決定することと、機械のトラックの摩耗量に基づいて動作を実施することと、を含む。
【0008】
一部の実装形態では、機械が一つ以上のメモリと、機械の構成要素であって、構成要素が、機械の一つ以上のトラックの動きを引き起こす、構成要素に関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データ、または機械の構成要素に関連付けられた流体の流れに関する流量データの少なくとも一方を取得し、圧力データまたは流量データのうちの少なくとも一つに基づいて、機械の一つ以上のトラックの摩耗量を決定し、機械の一つ以上のトラックの摩耗量に基づいて、動作を実施するように構成された一つ以上のプロセッサと、を含む。
【0009】
一部の実装形態では、システムは、一つ以上のセンサと、一つ以上のセンサから、機械の構成要素に関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データ、または機械の構成要素であって、構成要素が、機械の一つ以上のトラックの動きを引き起こす、構成要素に関連付けられた流体の流れに関する流量データの少なくとも一方を取得し、圧力データまたは流量データのうちの少なくとも一方に基づいて、機械の一つ以上のトラックの摩耗量を決定し、機械の一つ以上のトラックの摩耗量に基づいて、動作を実施するように構成されたコントローラと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本明細書に記載の例示的な機械の図である。
図2図2は、図1の機械に関連して実装され得る、本明細書に記載の例示的なシステムの図である。
図3図3は、圧力データおよび流量データに基づいて、機械のトラック摩耗を決定することに関する例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、機械の静水圧駆動システムに関連付けられた流体の圧力データおよび/または流量データに基づいて、機械のトラックの摩耗量を決定するコントローラに関する。「機械」という用語は、例えば、鉱業、建設、農業、輸送、または別の産業などの産業に関連付けられた動作を実行する任意の機械を指し得る。さらに、一つ以上の器具が、機械に接続されてもよい。
【0012】
図1は、本明細書に記載の例示的な機械100の図である。図1に示すように、機械100は、ショベルなどの 土工機械として具体化される。別の方法として、機械100は、例えば、ドーザなどの別のタイプのトラックタイプの機械であってもよい。
【0013】
図1に示すように、機械100は、接地係合部材105、スプロケット112、静水圧駆動システム115、オペレータキャビン120、および機械本体125を含む。接地係合部材105は、機械100を推進するように構成され得る。一部の例では、接地係合部材105は、(図1に示すように)トラックを含み得る。トラックは、トラックリンクを含み得る。トラックリンクは、トラックリンクブッシングおよびトラックリンクピンを含み得る。一例として、トラックは、第一のトラックリンク106および第二のトラックリンク107を含み得る。第一のトラックリンク106は、第一のトラックリンクブッシング108および第一のトラックリンクピン109を含む。第二のトラックリンク107は、第二のトラックリンクピン110を含む。一例として、トラックリンクピン間の距離は、トラックの摩耗量が増加するにつれて増大し得る。
【0014】
別の方法として、接地係合部材105は、ホイール、ローラ、および/または類似のものを含み得る。接地係合部材105は、機械本体(図示せず)上に取り付けられてもよく、一つ以上のエンジンおよびドライブトレイン(図示せず)によって駆動される。スプロケット112は、一つ以上のセグメント114(本明細書では、個別に「セグメント114」、集合的に「セグメント(複数)114」と称する)を含み得る。スプロケット112は、接地係合部材105と係合し、接地係合部材105を駆動するように構成される。例えば、セグメント114は、トラックリンクブッシング(例えば、接地係合部材105のトラックの)と係合し、回転して、トラックに機械100を推進させるように構成されてもよい。一部の実例では、セグメント114と対応するトラックリンクブッシング(例えば、セグメント114が対応するトラックリンクブッシングと係合した時)との間のクリアランスの量(例えば、空間の量)は、トラックの摩耗量が増加するにつれて増加し得る。
【0015】
静水圧駆動システム115は、ポンプ(例えば、油圧ポンプ)、モータ(例えば、油圧モータ)、および/または類似のものを含み得る。静水圧駆動システム115は、接地係合部材105(例えば、トラック)を駆動して機械100を推進するように構成され得る。例えば、静水圧駆動システム115(流体(例えば、油圧流体)を介して)は、スプロケット112を駆動して、スプロケット112に接地係合部材105を駆動させるように構成されてもよい。例えば、ポンプは、モータに流体(例えば、ポンプによって加圧される油圧流体)を提供して、スプロケット112を回転させ、それによって、接地係合部材105(例えば、トラック)を回転させて機械100を推進させることができる。
【0016】
オペレータキャビン120は、統合されたディスプレイ122および例えば、統合されたジョイスティックなど、オペレータコントロール124を含む。オペレータコントロール124は、機械100の方向シフトを引き起こす方向シフト信号を生成する一つ以上の入力構成要素を含み得る。例えば、方向シフト信号に基づいて、静水圧駆動システム115は、機械100の方向シフトを引き起こし得る。方向シフトは、機械100の前方移動および機械100の後方移動の組み合わせを含み得る。
【0017】
自律型機械の場合、オペレータコントロール124は、オペレータが使用するために設計されなくてもよく、むしろ、オペレータから独立して動作するように設計されてもよい。この場合、例えば、オペレータコントロール124は、いずれのオペレータ入力もなく別の構成要素(例えば、静水圧駆動システム115)によって使用するための入力信号(例えば、方向シフト信号)を提供する、一つ以上の入力構成要素を含み得る。オペレータキャビン120は、機械本体125および回転フレーム(図示せず)によって支持される。機械本体125は、回転フレーム上に取り付けられる。
【0018】
図1に示すように、機械100は、ブーム130、スティック135、およびツール140を含む。ブーム130は、機械本体125の近位端に枢動可能に取り付けられ、一つ以上の流体作動シリンダ(例えば、油圧または空気シリンダ)、電気モータ、および/または他の電気機械構成要素によって機械本体125に対して関節接合される。スティック135は、ブーム130の遠位端に枢動可能に取り付けられ、一つ以上の流体作動シリンダ、電気モータ、および/または他の電気機械構成要素によってブーム130に対して関節接合される。ツール140は、スティック135の遠位端に取り付けられ、一つ以上の流体作動シリンダ、電気モータ、および/または他の電気機械構成要素によってスティック135に対して関節接合されてもよい。ツール140は、バケット(図1に示すように)、またはスティック135上に取り付けられ得る任意の他のツールであってもよい。
【0019】
図1に示すように、機械100は、コントローラ145(例えば、電子制御モジュール(ECM))、一つ以上の慣性測定ユニット(IMU)150(本明細書では、個々に「IMU150」と称し、集合的に「IMU(複数)150」と集合的に称される)、圧力センサ装置160、流量センサ装置170、および動きセンサ装置180を含む。コントローラ145は、機械100の動作を制御および/または監視し得る。例えば、コントローラ145は、オペレータコントロール124からの信号、IMU150からの信号、圧力センサ装置160からの信号、流量センサ装置170からの信号、動きセンサ装置180からの信号、および/または類似のものに基づいて、機械100の動作を制御および/または監視し得る。
【0020】
図1に示すように、IMU150は、例えば、機械本体125、ブーム130、スティック135、およびツール140など、機械100の構成要素または一部分上の異なる位置に設置される。IMU150は、IMU150が設置される機械100の構成要素の位置および配向を示す信号を受信、生成、格納、処理、および/または提供することができる一つ以上の装置を含む。例えば、IMU150は、一つ以上の加速度計および/または一つ以上のジャイロスコープを含み得る。一つ以上の加速度計および/または一つ以上のジャイロスコープは、座標系に対するIMU150の位置および配向を決定するのに使用され得る信号を生成し、それに応じて、構成要素の位置および配向を提供する。
【0021】
圧力センサ装置160は、静水圧駆動システム115の流体の圧力(例えば、油圧流体)を感知し、流体の圧力を示す信号(例えば、圧力データ)を生成することができる、一つ以上のセンサ装置を含み得る。例えば、圧力は、モータ(静水圧駆動システム115に含まれる)に供給される、および/またはモータによって提供される油圧流体の圧力に対応し得る。圧力センサ装置160は、圧力センサ、圧力変換器、および/または類似のものを含み得る。
【0022】
流量センサ装置170は、静水圧駆動システム115の流体の流れ(例えば、流量)を感知し、流体の流れ(例えば、流量)を示す信号(例えば、流量データ)を生成することができる、一つ以上のセンサ装置を含み得る。例えば、流れは、モータ(静水圧駆動システム115に含まれる)に供給される、および/またはモータによって提供される油圧流体の流量に対応し得る。流量センサ装置170は、流量センサ、流量モニタ、ポンプ流量、および/または類似のものを含み得る。
【0023】
動き感知装置180は、機械100の動きを感知し、機械100の動きを示す信号(例えば、動きデータ)を生成することができる、一つ以上のセンサ装置を含み得る。動きセンサ装置10は、全地球測位システム(GPS)構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータ、および/または類似のものを含み得る。
【0024】
以下でより詳細に説明するように、コントローラ145は、動きセンサ装置180から取得された動きデータに基づいて、機械100の動き(例えば、機械100の方向シフト)を検出し得る。一部の例では、動きの検出に基づいて、コントローラ145は、機械100の方向シフト中に、圧力データ(圧力センサ装置160から)および/または流量データ(流量センサ装置170から)を取得し、圧力データおよび/または流量データを使用して、機械100のトラックの摩耗量を決定し得る。
【0025】
一部の実装形態では、機械のトラックの摩耗量は、(静水圧駆動システム115の)流体の圧力量および/または流体の流量と相関してもよい。例えば、機械100の方向シフトを実施するために使用される流体の圧力の量は、トラックの摩耗量が増加するにつれて増加し得る。同様に、流体の流量は、トラックの摩耗量が増加するにつれて減少し得る(例えば、流体の流量が流体の圧力に反比例し得るため)。
【0026】
追加的に、または代替的に、機械のトラックの摩耗量は、コントローラ145が機械100の方向シフトの要求を検出する時(例えば、オペレータコントロール124からの方向シフト信号に基づく)と、コントローラ145が方向シフトの要求後の流体の圧力の増加(またはスパイク)を検出する時との間の時間量と相関し得る。こうした時間量(以下、圧力スパイク時間という)は、トラックの摩耗量が増加するにつれて(例えば、トラックリンクピン間の距離の増大および/またはセグメント114と対応するトラックリンクブッシングとの間のスペース量の増大に起因して)増加し得る。同様に、機械のトラックの摩耗量は、コントローラ145が機械100の方向シフトの要求を検出する時と、コントローラ145が方向シフトの要求後の流体の流量の減少(または低下)を検出する時との間の時間量と相関し得る。こうした時間量(以下、フロードロップ時間という)は、トラックの摩耗量が増加するにつれて増加し得る。
【0027】
機械100の方向シフトの間、セグメント114が(トラックの)トラックリンクブッシングと係合し、トラックを(例えば、一方向から反対方向へ)回転させるにつれて、(一定の期間の間に)油圧流体の圧力が増大し得る。これに関して、油圧流体の流量は減少し得る(一定の期間の間)。油圧流体の圧力は増大してもよく、油圧流体の流量は、トラックを回転させるために必要な力の量(例えば、一方向から反対方向へ)のために減少してもよい。
【0028】
トラックが摩耗を経験すると、トラックリンクピン間の距離は増加し得る(例えば、第一のトラックリンク109と第二のトラックリンク110との間の距離)。セグメント114とトラックリンクブッシングとの間のクリアランス(またはスペースの量)の量(例えば、セグメント114がトラックリンクブッシングと係合した時)は、トラックリンクピン間の距離の増加に加えて、または代替として増加し得る。こうした増加の結果として、圧力スパイク時間およびフロードロップ時間は増加し得る。コントローラ145は、圧力スパイク時間の増加および/またはフロードロップ時間の増加に基づいて、機械100のトラックの一つ以上の摩耗量を決定し得る。
【0029】
上述のように、図1は、一例として提供されている。他の例は、図1に関連して記載されたものと異なる場合がある。
【0030】
図2は、図1の機械(例えば、機械100)に関連して実施され得る、本明細書に記載の例示的なシステム200の図である。図2に示すように、システム200は、静水圧駆動システム115、コントローラ145、圧力センサ装置160、流量センサ装置170、動きセンサ装置180、データ記憶装置240、および一つ以上の装置250を含む。
【0031】
図2に示すように、静水圧駆動システム115は、ポンプ205と、ポンプ205に流体接続されるモータ210とを含み得る。一例として、ポンプ205は、油圧ポンプを含み得る。ポンプ205は、流体(例えば、油圧流体)を加圧し、加圧流体をモータ210に提供するように構成されてもよい。一例として、モータ210は、油圧モータを含み得る。モータ210は、ポンプ205から加圧流体を受け、加圧流体を使用してスプロケット112を回転させ、それによって、接地係合部材105(例えば、トラック)を回転させて機械100を推進するように構成されてもよい。
【0032】
コントローラ145は、一つ以上のプロセッサ220(本明細書では、個々に「プロセッサ220」と称し、「集合的にプロセッサ(複数)220」と称する)、および一つ以上のメモリ230(本明細書では、個々に「メモリ230」と称し、集合的に「メモリ(複数)230」と称する)を含み得る。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装される。プロセッサ220は、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、加速処理ユニット(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または別のタイプの処理構成要素を含む。プロセッサ220は、関数を実行するようにプログラムすることができてもよい。
【0033】
メモリ230は、関数を実行するためプロセッサ220によって使用される情報および/もしくは命令を格納する、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ならびに/または別のタイプの動的もしくは静的記憶デバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、および/または光メモリ)を含む。例えば、関数を実行する時、コントローラ145(例えば、プロセッサ220およびメモリ230を使用して)は、圧力センサ装置160から圧力データ(例えば、静水圧駆動システム115の流体の圧力に関するデータ)および/または流量データ(例えば、流体の流量に関するデータ)を、流量センサ装置170から取得してもよい。コントローラ145は、圧力データおよび/または流量データに基づいて、接地係合部材105(例えば、トラック)の摩耗量を決定してもよい。
【0034】
圧力センサ装置160は、圧力データをコントローラ145に送信して、コントローラ145が、圧力データに基づいて、接地係合部材105(例えば、トラック)の摩耗量を決定することを可能にするように構成されてもよい。圧力データは、静水圧駆動システム115の流体の圧力の量を識別する情報を含み得る(例えば、機械100の方向シフトの間)。
【0035】
圧力センサ装置160は、定期的に(例えば、毎シフト、毎日、毎週、毎月、トリガの発生時、および/または類似のもの)、圧力データをコントローラ145に送信するように構成され得る。いくつかの例では、圧力センサ装置160は、圧力データを送信するための一定の期間で予め構成されてもよい。別の方法として、圧力データを送信する一定の期間は、機械100に関連付けられたオペレータによって決定され得る。別の方法として、圧力データを送信する一定の期間は、コントローラ145によって決定されてもよい(例えば、機械100に関する過去の圧力送信データに基づいて)。
【0036】
過去の圧力送信データは、圧力データ、機械100の移動頻度(例えば、方向シフトの頻度)、接地係合部材105(例えば、トラック)修理頻度および/または交換頻度、ならびに/あるいは類似のものを送信する期間に関する過去のデータを含み得る。一部の例では、圧力センサ装置160は、コントローラ145からの要求に基づいて、圧力データをコントローラ145に送信するように構成され得る。例えば、コントローラ145は、機械100の方向シフトの要求を検出することに基づいて、方向シフトに対応する(機械100の)動きを検出することに基づいて、および/または類似のものに基づいて圧力データの要求を送信してもよい。
【0037】
流量センサ装置170は、流量データをコントローラ145に送信して、コントローラ145が、流量データに基づいて、接地係合部材105(例えば、トラック)の摩耗量を決定することを可能にするように構成されてもよい。流量データは、(例えば、機械100の方向シフトの間)(静水圧駆動システム115の)流体の流量を識別する情報を含み得る。
【0038】
流量センサ装置170は、定期的に(例えば、毎シフト、毎日、毎週、毎月、トリガの発生時、および/または類似のもの)、流量データをコントローラ145に送信するように構成され得る。いくつかの例では、流量センサ装置170は、流量データを送信するための一定の期間で予め構成されてもよい。別の方法として、流量データを送信する一定の期間は、機械100に関連付けられたオペレータによって決定され得る。別の方法として、流量データを送信する一定の期間は、コントローラ145によって決定されてもよい(例えば、機械100に関する過去の流量送信データに基づいて)。
【0039】
過去の流量送信データは、流量データ、機械100の移動頻度(例えば、方向シフトの頻度)、接地係合部材105(例えば、トラック)の修理頻度および/または交換頻度、ならびに/あるいは類似のものを送信する期間に関する過去のデータを含み得る。いくつかの例では、圧力センサ装置160は、コントローラ145からの要求に基づいて、流量データをコントローラ145に送信するように構成され得る。例えば、コントローラ145は、機械100の方向シフトの要求を検出することに基づいて、方向シフトに対応する(機械100の)動きを検出することに基づいて、および/または類似のものに基づいて、流量データの要求を送信し得る。
【0040】
動きセンサ装置180は、動きデータをコントローラ145に送信して、コントローラ145が動きデータに基づいて機械100の移動を決定することを可能にするように構成されてもよい。動きデータは、機械100の動きを識別する情報を含み得る。例えば、動きデータは、機械100が動作中である(例えば、機械100が方向シフトを行っている)と示し得る。
【0041】
動きセンサ装置180は、動きデータをコントローラ145に定期的に(例えば、毎秒、毎分、トリガの発生時、および/または類似のもの)送信するように構成されてもよい。一部の例では、動きセンサ装置180は、動きデータを送信する一定の期間で予め構成されてもよい。別の方法として、動きデータを送信する一定の期間は、機械100に関連付けられたオペレータによって決定され得る。
【0042】
別の方法として、動きデータを送信する一定の期間は、コントローラ145によって決定されてもよい(例えば、機械100に関する過去の動き送信データに基づいて)。過去の動き送信データは、動きデータ、機械100の移動頻度(例えば、方向シフトの頻度)、および/または類似のものを送信する期間に関する過去のデータを含み得る。
【0043】
データ記憶装置240は、データ構造(例えば、データベース、リンクされたリスト、テーブル、および/または類似のもの)を格納する装置を含み得る。データ構造は、摩耗データに関連付けられた、機械100の異なる圧力データおよび/または流量データを識別する情報を記憶し得る。圧力データは、静水圧駆動システム115に関連付けられた流体の圧力に関する情報を含み得る。例えば、圧力データは、(静水圧駆動システム115の)流体の圧力量を識別する情報、(静水圧駆動システム115の)流体の圧力量の範囲を識別する情報、圧力スパイク時間を識別する情報、および/または類似のもの(例えば、機械100の方向シフトに関連付けられた)を含み得る。
【0044】
流量データは、静水圧駆動システム115に関連付けられた流体の流量に関する情報を含み得る。例えば、流量データは、(静水圧駆動システム115の)流体の流量を識別する情報、(静水圧駆動システム115の)流体の流量の範囲を識別する情報、フロードロップ時間を識別する情報、および/または類似のもの(例えば、機械100の方向シフトに関連付けられた)を含み得る。
【0045】
摩耗データは、接地係合部材105(例えば、トラック)の摩耗量に関する情報を含み得る。例えば、摩耗量に関する情報は、比率、絶対値、その他の数学的関数または演算、および/またはトラックの摩耗量を識別する類似のものを含み得る。さらに、摩耗量に関する情報は、例えば、トラックリンクピン間の距離を識別する情報、セグメント114と対応するトラックリンクブッシングとの間の量クリアランスを識別する情報、トラックに関連付けられた他の測定値を識別する情報、および/または類似のものなど、接地係合部材105に関連付けられた測定値を含み得る。
【0046】
一例として、データ構造では、第一の圧力データおよび/または第一の流量データは、第一の摩耗データに関連して格納されてもよく、第二の圧力データおよび/または第二の流量データは、第二の摩耗データに関連して格納されてもよい。言い換えれば、第一の圧力データは、(静水圧駆動システム115の)流体の第一の圧力量、流体の第一の圧力量の範囲、第一の圧力スパイク時間、および/または第一の摩耗データによって識別されるトラックの第一の摩耗量に対応する類似のものを識別し得る。
【0047】
同様に、第一の流量データは、(静水圧駆動システム115の)流体の第一の流量、流体の第一の流量の範囲、第一のフロードロップ時間、および/または第一の摩耗データによって識別されるトラックの第一の摩耗量に対応する類似のもの、などを識別し得る。一例として、コントローラ145は、圧力データおよび/または流量データを取得してもよく、取得された圧力データおよび/または取得された流量データを使用して、データ構造において、取得された圧力データおよび/または取得された流量データに関連付けられた摩耗データを識別してもよい。
【0048】
データ構造に格納された情報は、コントローラ145によって、および/または機械100のオペレータに関連付けられた装置によって提供されてもよい。例えば、コントローラ145は、機械100の方向シフトを引き起こし得る。例えば、コントローラ145は、オペレータに機械100の方向シフトを引き起こすように促し得る。別の方法として、コントローラ145は、(例えば、無人動作モードを介して)オペレータの介入なしに、機械100の方向シフトを引き起こし得る。コントローラ145は、機械100の方向シフト中に、圧力データ(圧力センサ装置160から)および流量データ(流量センサ装置170から)を取得してもよい。
【0049】
コントローラ145は、機械100のトラックの摩耗データを取得するようにオペレータに促し得る。例えば、コントローラ145は、トラックの摩耗量を示す、トラックの手動測定値を取得するようにオペレータに促し得る。オペレータは、手動測定値を取得してもよく、このような手動測定値を、データ構造内に記憶するために、データ記憶装置240に提供する(例えば、オペレータに関連付けられた装置を使用して)か、またはこのような手動測定値をコントローラ145に提供する(例えば、装置を使用して)ことができる。例えば、オペレータは、測定装置(例えば、オペレータに関連付けられた装置)を使用して、トラックの手動測定値を取得し得る。別の方法として、オペレータは、トラックの画像を捕捉し(例えば、測定装置を使用して)、コントローラ145に画像を提供し得る。コントローラ145(または機械100に対する外部の別の装置)は、(例えば、一つ以上の画像処理技術を使用して)画像を分析して、トラックの摩耗を判定し得る。一つ以上の画像処理技術は、コンピュータビジョン技術、光学式文字認識(OCR)技術、および/または類似のものを含み得る。装置は、ユーザ装置(例えば、携帯機器、ラップトップ、および/または類似のもの)、統合ディスプレイ122、および/または類似のものを含み得る。コントローラ145は、摩耗データ、圧力データ、および/または流量データをデータ構造内に記憶するためにデータ記憶装置240に提供してもよい。
【0050】
一部の例では、摩耗データ、圧力データ、および/または流量データは、圧力スパイク時間、フロードロップ時間、および/または類似のもののグラフィカル表現(例えば、グラフ)を生成するために使用され得る。こうしたグラフィカル表現は、オペレータに関連付けられた装置、複数の機械の構成要素の摩耗量を監視する一つ以上の装置、および/または類似のものに提供され得る。
【0051】
追加的に、または代替的に、データ構造に格納された情報は、機械100の動作をシミュレートするシミュレーションモデルに基づいて、コントローラ145によって提供されてもよい。例えば、コントローラ145は、シミュレーションモデルを使用して、機械100の動き(例えば、機械100の方向シフト)をシミュレートし、シミュレートされた移動中に圧力データおよび/または流量データを取得してもよい。コントローラ145は、シミュレーションモデルを使用して、機械100の動きに関連付けられた機械100の摩耗データを取得し得る。コントローラ145は、摩耗データ、圧力データ、および/または(シミュレーションモデルを使用して取得される)流量データを、データ構造内に記憶するためにデータ記憶装置240に提供してもよい。
【0052】
デバイス250(本明細書では、個々に「デバイス250」と称し、集合的に「デバイス(複数)250」と称す)は、複数の機械(例えば、機械100を含む)の構成要素の摩耗量を監視し得る、一つ以上の装置を含み得る。デバイス250は、サーバ装置(例えば、ホストサーバ、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、および/または類似のもの)、コンピュータ(例えば、ラップトップ、デスクトップ、および/または類似のもの)、ユーザ装置(例えば、モバイル装置、ラップトップ、および/または類似のもの)、クラウドデバイス、および/または類似のものを含み得る。
【0053】
コントローラ145は、以下でより詳細に説明するように、圧力センサ装置160、流量センサ装置170、動きセンサ装置180、および/またはデータ記憶装置240からデータを取得して、接地係合部材105(例えば、トラック)の摩耗量を決定することができる。いくつかの例では、コントローラ145は、イベントを検出し得る。例えば、コントローラ145は、動きセンサ装置180から動きデータを取得してもよく、動きデータに基づいて、機械100の動きをイベントとして検出してもよい。機械100の動きは、機械100の方向シフト(例えば、静水圧駆動システム115によって引き起こされる方向シフト)を含み得る。追加的に、または代替的に、コントローラ145は、方向シフト信号(オペレータコントロール124によって生成される)をイベントとして検出し得る。
【0054】
コントローラ145は、圧力センサ装置160から(例えば、イベントの検出に基づいて)圧力データを取得してもよい。コントローラ145は、上述の方法と同様の方法で、圧力センサ装置160から圧力データを取得し得る。一例として、イベント中、コントローラ145は、(圧力センサ装置160から)機械100の構成要素とに関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データを取得し得る。構成要素は、静水圧駆動システム115、静水圧駆動システム115の構成要素、および/または類似のものを含み得る。例として、流体は、静水圧駆動システム115の油圧流体を含んでもよく、圧力量は、油圧流体の圧力量(例えば、方向シフトを引き起こすためにモータ210に供給され、および/またはモータ210によって提供される)に対応してもよい。一部の例では、取得された圧力データに基づいて、コントローラ145は、方向シフトに関連付けられた圧力スパイク時間を決定し得る。
【0055】
追加的に、または代替的に、コントローラ145は、(例えば、イベントの検出に基づいて)流量センサ装置170から流量データを取得してもよい。コントローラ145は、上述の方法と同様の方法で、流量センサ装置170から流量データを取得してもよい。一例として、イベント中、コントローラ145は、(流量センサ装置170から)機械100の構成要素に関連付けられた流体の流れに関する流量データを取得してもよい。例えば、流体の流れは、モータ210に供給され、かつ/またはモータ210によって提供される油圧流体の流量に対応して、方向シフトを引き起こし得る。一部の例では、取得された流量データに基づいて、コントローラ145は、方向シフトに関連付けられたフロードロップ時間を決定し得る。
【0056】
コントローラ145は、圧力データおよび/または流量データに基づいて、接地係合部材105の摩耗量を決定してもよい。例えば、コントローラ145は、圧力データおよび/または流量データに基づいて、機械100のトラックの摩耗量を決定してもよい。一例として、コントローラ145は、取得された圧力データおよび/または取得された流量データを使用して、データ記憶装置240のデータ構造から、取得された圧力データおよび/または取得された流量データに関連付けられた摩耗データを取得してもよい。
【0057】
例えば、コントローラ145は、データ構造を検索して、取得された圧力データに対応する圧力データを識別し得る。例えば コントローラ145は、データ構造を検索して、取得された圧力データによって識別された圧力量に対応する、流体の圧力の量を識別する情報、取得された圧力データによって識別される圧力量の範囲に対応する、流体の圧力量の範囲を識別する情報、取得された圧力データを使用して決定された圧力スパイク時間に対応する、圧力スパイク時間を識別する情報、および/または類似のものを含む圧力データを識別し得る。
【0058】
追加的に、または代替的に、コントローラ145は、データ構造を検索して、取得された流量データに対応する流量データを識別し得る。例えば、コントローラ145は、データ構造を検索して、取得された圧力データによって識別された流量に対応する流体の流量を識別する情報、取得された流量データによって識別された流量の範囲に対応する流体の流量の範囲を識別する情報、取得された流量データを使用して決定されたフロードロップ時間に対応するフロードロップ時間を識別する情報、および/または類似のものを含む、流量データ構造を識別し得る。
【0059】
コントローラ145は、識別された圧力データおよび/または識別された流量データに関連付けられた摩耗データを識別し得る。識別された摩耗データは、接地係合部材105の摩耗量(例えば、機械100のトラックの摩耗量)を識別し得る。例として、コントローラ145は、圧力データをPD_2の値を有するものとして識別し、流量データをFD_2の値を有するものとして識別すると仮定する。次に、コントローラ145は、データ記憶装置240から、摩耗データに対するWD_2の値を決定する。したがって、コントローラ145は、取得された圧力データおよび/または取得された流量データに基づいて、接地係合部材105の摩耗量を決定し得る。
【0060】
データ記憶装置240のデータ構造を使用することに追加的または代替的に、コントローラ145は、機械学習モデルを使用して、接地係合部材105(例えば、トラック)の摩耗量を決定し得る。例えば、コントローラ145は、取得された圧力データおよび/または取得された流量データを機械学習モデルに入力してもよく、機械学習モデルは、接地係合部材105の摩耗量を識別する情報を出力し得る。
【0061】
コントローラ145は、機械100に関連付けられた過去のデータ、機械100と類似した一つ以上の他の機械に関連付けられた過去のデータ、および/または類似のものを使用して、機械学習モデルを訓練し得る。一つ以上の機械は、機械100と類似の構成要素(例えば、類似の接地係合部材105、類似のスプロケット112、類似の静水圧駆動システム115、および/または類似のもの)、類似の寸法、類似の使用法、および/または類似のものを含み得る。過去のデータには、過去の圧力データ(過去の圧力スパイクデータを含む)、過去の流量データ(過去のフロードロップデータを含む)、過去の摩耗データ、および/または類似のものが含まれ得る。
【0062】
機械学習モデルを訓練するとき、コントローラ145は、過去のデータを、訓練セット(例えば、モデルを訓練するためのデータのセット)、検証セット(例えば、モデルの適合を評価するために使用されるデータのセット、および/またはモデルを微調整するために使用されるデータのセット)、試験セット(例えば、モデルの最終適合を評価するために使用されるデータのセット)、および/または類似のものに分け得る。コントローラ145は、前処理および/または次元削減を実行して、過去のデータを最小特徴セットに減少させ得る。コントローラ145は、この最小特徴セットでモデルを訓練してもよく、それによって、機械学習モデルを訓練するための処理を減少させ、分類技法を最小特徴セットに適用することができる。
【0063】
コントローラ145は、カテゴリー結果(例えば、接地係合部材105の摩耗量)を決定するために、ロジスティック回帰分類技術、ランダムフォレスト分類技術、勾配ブースティング機械学習(GBM)技術、および/または類似のものなどの分類技術を使用し得る。分類技術に加えて、または代替として、コントローラ145は、単純ベイズ分類器技術を使用し得る。この場合、コントローラ145は、最小特徴セットの過去のデータをパーティションおよび/またはブランチに分割し、パーティションおよび/またはブランチを使用して予測(例えば、接地係合部材105の摩耗量)を実施するために、バイナリ再帰分割を実行し得る。再帰分割の使用に基づいて、コントローラ145は、データ項目の手動、線形ソートおよび分析に対する計算資源の利用を低減し、それによって、数千、数百万、または数十億のデータ項目を使用して、より少ないデータ項目を使用するよりも、より正確なモデルをもたらし得るモデルを訓練することができる。
【0064】
コントローラ145は、対象物質専門家(例えば、機械100および/または一つ以上の機械に関連付けられた一人以上のオペレータ)からモデルへの入力を受信することを含む、監督された訓練手順を使用してモデルを訓練してもよく、これにより、監督されていない訓練手順に対してモデルを訓練するための時間、処理リソースの量、および/または類似のものを低減し得る。コントローラ145は、ニューラルネットワーク技術、潜伏意味インデックス技術、および/または類似のものなど、一つ以上の他のモデル訓練技術を使用し得る。
【0065】
例えば、コントローラ145は、(例えば、二層フィードフォワードニューラルネットワークアーキテクチャ、三層フィードフォワードニューラルネットワークアーキテクチャ、および/または類似のものを使用して)人工ニューラルネットワーク処理技術を実行して、接地係合部材105(例えば、トラック)の異なる摩耗量のパターンに関して、パターン認識を行ってもよい。この場合、人工ニューラルネットワーク処理技術を使用することで、ノイズの多い、不正確な、または不完全なデータに対してより堅牢であることによって、およびコントローラ145が、あまり複雑でない技術を使用して、ヒトのアナリストまたはシステムに対して検出不可能なパターンおよび/または傾向を検出できるようにすることによって、コントローラ145によって生成されるモデルの正確さが改善され得る。
【0066】
訓練後、機械学習モデルを使用して、接地係合部材105(例えば、トラック)の摩耗量を決定(または予測)することができる。言い換えれば、コントローラ145は、機械学習モデルに、取得された圧力データおよび/または取得された流量データを入力することができ、機械学習モデルは、接地係合部材105の摩耗量に関連するデータを出力することができる。モデルの出力は、接地係合部材105の摩耗量のスコアを含み得る。
【0067】
スコアは、接地係合部材105の摩耗量について、機械学習モデルによって決定される摩耗量の信頼度の尺度を表し得る。これに関して、コントローラ145は、摩耗量の信頼度の尺度が信頼度の閾値の尺度を満たす場合、機械学習モデルによって予測される摩耗量を使用し得る。一部の例では、コントローラ145は、コントローラ145が、データ構造において、取得された圧力データおよび/または取得された流量データに関連付けられた摩耗データを識別することができない場合、機械学習モデルによって予測される摩耗量を使用し得る。
【0068】
サーバ装置などの異なる装置は、機械学習モデルを生成および訓練し得る。異なる装置は、コントローラ145によって使用するための機械学習モデルを提供し得る。異なる装置は、機械学習モデルをコントローラ145に更新し、(例えば、スケジュールベース、オンデマンドベース、トリガベース、定期的に、および/または類似の方法で)提供し得る。コントローラ145は、機械学習モデルを更新し得る。
【0069】
コントローラ145は、接地係合部材105(例えば、機械100のトラック)の摩耗量に基づいて、動作を実行し得る。例えば、動作は、摩耗量に基づいて機械100の動きを制御するコントローラ145を含み得る。例えば、コントローラ145は、摩耗量が摩耗の閾値量を満たす場合、機械100の動きを防止し得る。
【0070】
動作は、コントローラ145が、トラック摩耗情報を、複数の機械(例えば、機械100を含む)の構成要素の摩耗量を監視する、一つ以上の装置に送信することを含み得る。トラック摩耗情報は、接地係合部材105(例えば、機械100のトラック)の摩耗量を示してもよく、接地係合部材105(例えば、機械100のトラック)の残存寿命、接地係合部材105(例えば、機械100のトラック)の修理および/または交換に関連付けられたオファーを示してもよい。一部の例では、トラック摩耗情報は、一つ以上の装置に、接地係合部材105を修理および/または交換するためのサービスリクエストを生成させ得る。例えば、サービスリクエストは、摩耗量が閾値摩耗量を満たすときに生成され得る。
【0071】
動作は、コントローラ145が、機械100のオペレータに関連付けられた装置にトラック摩耗情報を送信することを含み得る。一部の例では、トラック摩耗情報は、上述の方法と同様の方法で、接地係合部材105を修理および/または交換するために、オペレータにサービスリクエストを提出(例えば、装置を使用して)させ得る。動作は、コントローラ145が、技術者に関連付けられた装置にトラック摩耗情報を送信することを含み得る。例えば、トラック摩耗情報は、技術者を機械100に派遣させ得る。一部の例では、摩耗量が閾値摩耗量を満たす場合、技術者は派遣され得る。
【0072】
動作は、コントローラ145が自律装置に、交換トラックを機械100または機械100に関連付けられた場所に(例えば、摩耗量が閾値摩耗量を満たす場合)送達させることを含んでもよい。場所は、機械100が複数の作業を実施する作業現場、機械100が作業を実施していない時に機械100が駐留する場所、機械100が修理および/または交換を受けている時に機械100が駐留する場所を含み得る。
【0073】
動作は、コントローラ145に交換用接地係合部材(例えば、交換トラック)を機械100用に注文させることを含んでもよい。例えば、交換用接地係合部材105は、接地係合部材105の摩耗量が閾値摩耗量を満たす時に注文されてもよい。
【0074】
動作は、コントローラ145が、機械100に、機械100に、それ自体を修理施設へ自律的に駆動させる命令を自動的に提供する(例えば、摩耗量が閾値摩耗量を満たす場合)ことを含み得る。一部の例では、コントローラ145は、摩耗の量に基づいて、接地係合部材105がいつ故障するかを予測し得る。こうした例では、コントローラ145は、接地係合部材105がいつ故障すると予測されるかに基づいて、接地係合部材105を交換する特定の時間を決定し得る。コントローラ145が、故障が長期間発生しないことを予測する場合、コントローラ145は、動作を実行しなくてもよい。コントローラ145が、故障が差し迫っていると予測する場合、コントローラ145は、上述の動作のうちの一つ以上を実行し得る。
【0075】
前述は、モータ210に関連付けられた圧力データおよび流量データの取得に関して説明されているが、本開示は、静水圧駆動システム115の他の構成要素に関連付けられた圧力データおよび流量データの取得に適用できてもよい。
【0076】
前述は、機械100の方向シフトに関連付けられた圧力データおよび/または流量データの取得に関して説明されているが、本開示は、機械100の他のタイプの動きに関連付けられた圧力データおよび/または流量データの取得に適用できてもよい。
【0077】
図2に示す装置およびネットワークの数ならびに配置が例として提供されている。実際には、図2に示されるものよりも、追加の装置、より少ない装置、異なる装置、または異なる配置の装置があり得る。さらに、図2に示す二つ以上の装置は、単一の装置内に実装されてもよく、または図2に示す単一の装置は、複数の分散装置として実装されてもよい。追加的に、または代替的に、システム200の装置のセット(例えば、一つ以上の装置)は、システム200の装置の別のセットによって実行されると記述された一つ以上の機能を実行し得る。
【0078】
図3は、圧力データおよび流量データに基づく、トラック摩耗検出に関連付けられた例示的なプロセス300のフローチャートである。一部の実装形態では、図3の一つ以上のプロセスブロックは、コントローラ(例えば、コントローラ145)によって実施されてもよい。一部の実装形態では、図3の一つ以上のプロセスブロックは、圧力センサ装置(例えば、圧力センサ装置160)および/または流量センサ装置(例えば、流量センサ装置160)など、コントローラとは別個の、またはコントローラを含む、別の装置または装置群によって行われてもよい。追加的に、または代替的に、図3の一つ以上のプロセスブロックは、プロセッサ220および/またはメモリ230などのコントローラ145の一つ以上の構成要素によって行われてもよい。
【0079】
図3に示すように、プロセス300は、イベント中に、機械の構成要素に関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データを取得することを含み得る(ブロック310)。例えば、コントローラは、イベント中に、上述のように、機械の構成要素に関連付けられた流体の圧力量に関する圧力データを取得し得る。一部の実装形態では、プロセス300は、イベントを検出することを含み、イベントを検出することは、機械の静水圧駆動に関連付けられた方向シフトを検出することを含む。
【0080】
図3にさらに示すように、プロセス300は、イベント中に、機械の構成要素に関連付けられた流体の流れに関する流量データを取得することを含み得る(ブロック320)。例えば、コントローラは、イベント中に、上述のように、機械の構成要素に関連付けられた流体の流れに関する流量データを取得し得る。
【0081】
図3にさらに示すように、プロセス300は、圧力データおよび流量データに基づいて、機械のトラックの摩耗量を決定することを含み得る(ブロック330)。例えば、コントローラは、上述のように、圧力データおよび流量データに基づいて、機械のトラックの摩耗量を決定し得る。
【0082】
一部の例では、機械のトラックの摩耗量を決定することは、圧力データに基づいて、イベント後の流体の圧力の増加の遅延を検出し、流体の圧力の増加の遅延に基づいて、機械のトラックの摩耗量を決定することを含む。
【0083】
図3にさらに示すように、プロセス300は、機械のトラックの摩耗量に基づいて動作を行うことを含み得る(ブロック340)。例えば、コントローラは、上述のように、機械のトラックの摩耗量に基づいて、動作を行ってもよい。
【0084】
一部の例では、動作を行うことは、機械のトラックの摩耗量に基づいて機械の動きを制御すること、トラック摩耗情報を複数の機械の構成要素の摩耗量を監視する一つ以上の装置に送信することであって、トラック摩耗情報は、機械のトラックの摩耗量を示す、送信すること、またはトラック摩耗情報を機械のオペレータに送信することのうちの少なくとも一つを含む。
【0085】
一部の例では、トラック摩耗情報を一つ以上の装置に送信することは、トラックの摩耗量に基づいて、トラックの修理または交換のうちの少なくとも一方へのサービスリクエストを一つ以上の装置に生成させるように、トラック摩耗情報を一つ以上の装置に送信することを含む。
【0086】
構成要素は、トラックの動きを引き起こすモータを含んでもよく、圧力データは、モータに関連付けられた流体の圧力量を識別するデータを含み、流量データは、モータに関連付けられた流体の流量を識別するデータを含む。
【0087】
図3は、プロセス300の例示的なブロックを示すが、一部の実装形態では、プロセス300は、図3に描写したものよりも、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なる配置のブロックを含み得る。追加的に、または代替的に、プロセス300のブロックのうちの二つ以上が並列に実行されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本開示は、機械の静水圧駆動システムに関連付けられた流体の圧力データおよび/または流量データに基づいて、機械のトラック摩耗を決定するためのプロセスに関する。トラック摩耗を決定する本開示のプロセスは、(トラックの摩耗量を決定するための)機械のトラックの手動測定値に関連付けられた問題を防止し得る。トラックの手動測定値は、手動測定値が取得されている間に機械の動きを防止するために使用される機械資源を無駄にする可能性があり、手動測定値が不正確であること(例えば、トラックの早期故障、トラックの早期修理、トラックの早期交換、および/または類似のもの)に関連付けられた問題を是正するために使用される計算資源を無駄にする可能性がある。
【0089】
圧力データおよび/または流量データに基づいて機械のトラック摩耗を決定するための開示されたプロセスは、トラックの量を決定するための手動測定値に関して上述の問題を解決し得る。いくつかの利点は、圧力データおよび/または流量データに基づいて、機械のトラック摩耗を決定するための開示されたプロセスと関連付けられ得る。例えば、圧力データおよび/または流量データに基づいて機械のトラック摩耗を決定することによって、プロセスは、不正確であり得るトラックの手動測定値を防止し得る。
【0090】
こうした手動測定値を防止することによって、プロセスは、機械の動作における任意の中断を防止(または制限)し得る。こうした手動測定値を防止することによって、プロセスは、手動測定値が取得された間に機械の動きを防止するためにそうでなければ使用されていたであろう計算資源または機械資源を保持して、手動測定値が不正確であること(例えば、トラックの早期故障、トラックの早期修理、トラックの早期交換、および/または類似のもの)、および/または類似のものに関連付けられた問題を解決し得る。
【0091】
前述の開示は、例示および説明を提供するが、網羅的であることを意図しておらず、または当該実装形態を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正および変形は、上記開示に照らして行われ得、実装態様の実施から取得され得る。さらに、前述の開示が一つ以上の実装形態を組み合わせることができない理由を明確に示さない限り、本明細書に記載される実装形態のいずれかを組み合わせることができる。特徴の特定の組み合わせが特許請求の範囲に記載され、かつ/または本明細書に開示されているが、これらの組み合わせは、様々な実装形態の開示を限定することを意図しない。以下に列挙される各従属請求項は、一つの請求項のみに直接従属し得るが、様々な実装態様の開示は、一連の請求項内の他のすべての請求項と組み合わせて、各従属請求項を含む。
【0092】
本明細書で使用される「a(一つの)」および「an(一つの)」および「セット」は、一つ以上の品目を含むことが意図されており、「一つ以上(one or more)」と交換可能に使用され得る。さらに、本明細書で使用される場合、冠詞「the」は、冠詞「the」に関連して参照される一つ以上の項目を含むことが意図されており、「一つ以上(the one or more)」と交換可能に使用することができる。さらに、「に基づく」という語句は、別段の明示がない限り、「少なくとも部分的に基づく」を意味することを意図する。また、本明細書で使用される場合、用語「または(or)」は、一連の使用時に包括的であることが意図され、別段の明示的な記載がない限り(例えば、いずれか「either」またはいずれか一(only one of)つと組み合わせて使用される場合)、および/またはと互換的に使用され得る。さらに、図に示すように、一つの要素または別の要素(複数可)に対する特徴の関係を記述するために、説明を容易にするために、空間的に相対的な用語、例えば、下、下方、上方、上部、および類似のものを本明細書で使用してもよい。空間的に相対的な用語は、図に示される配向に加えて、使用または動作中の機器、装置、および/または要素の異なる配向を包含することが意図される。機器は、その他の方法で、配向されてもよく(90度回転または他の配向で)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、同様にそれに応じて解釈されることができる。
図1
図2
図3
【国際調査報告】