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特表2023-541839組織を処理するためのシステムおよび方法
<図1A>
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図1A
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図1B
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図2
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図3
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図4A
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図4B
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図4C
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図4D
  • 特表-組織を処理するためのシステムおよび方法 図5A-5C
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(54)【発明の名称】組織を処理するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 27/36 20060101AFI20230927BHJP
   C12M 1/00 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
A61L27/36 130
C12M1/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515341
(86)(22)【出願日】2021-09-03
(85)【翻訳文提出日】2023-04-04
(86)【国際出願番号】 US2021071375
(87)【国際公開番号】W WO2022051777
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】63/075,048
(32)【優先日】2020-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TRITON
(71)【出願人】
【識別番号】523081535
【氏名又は名称】ティージェン テック エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】TGEN TECH, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100173473
【弁理士】
【氏名又は名称】高井良 克己
(72)【発明者】
【氏名】ナレンドラ アール ヴィアヴァハーレ
(72)【発明者】
【氏名】テオドール ダン シミオネスク
(72)【発明者】
【氏名】アグネス ナギー-メヘス
(72)【発明者】
【氏名】アジェイ フーデ
【テーマコード(参考)】
4B029
4C081
【Fターム(参考)】
4B029AA21
4B029AA27
4B029BB11
4B029BB20
4B029CC02
4B029GA02
4C081AB13
4C081CD34
(57)【要約】
本明細書の実施形態は、静脈などの1つ以上の組織を保持するためのシステムおよび方法を提供し、その結果、組織は、様々な溶液による軌道振盪を受けている間、チャンバ内で開いたままであり、脱細胞化プロセス中に均一な処理が可能になる。フレームは、組織が取り付けられるスタンド上に保持され、組織を制御可能に伸張させる張力誘導機構を備える。組織を取り付けた状態でフレームをスタンドから取り外し、組織を均一に処理するために脱細胞化チャンバに入れる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体組織の1つ以上の断片を脱細胞化するように適合された処理装置であって、以下:
前記生体組織の1つ以上の断片を保持するように構成されたフレームと、
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの一方の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第1のホルダと、
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの反対側の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第2のホルダと、
前記第1のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第1の部材と、
前記第2のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第2の部材と、
を備え、
前記第1の部材または第2の部材のうちの少なくとも1つは、前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される、
生体組織の1つ以上の断片を脱細胞化するように適合された処理装置。
【請求項2】
前記生体組織の1つ以上の断片は、静脈を備える、請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記生体組織の1つ以上の断片の数は、4~10の範囲である、請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記第1のホルダは、前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの前記一方の開口端の外周全体に非侵襲的に取り付けられるように構成される、請求項1に記載の処理装置。
【請求項5】
前記第2のホルダは、前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの前記反対側の開口端の外周全体に非侵襲的に取り付けられるように構成される、請求項4に記載の処理装置。
【請求項6】
前記フレームの第1の側面に取り付けられた第1の測定部材をさらに備え、前記第1の測定部材は、複数の測定ユニットを備える、請求項1に記載の処理装置。
【請求項7】
前記第1の測定部材は、垂直に位置し、その長さの少なくとも一部にわたってテーパー状になる直径を有する円筒として構成される、請求項6に記載の処理装置。
【請求項8】
前記フレームの対向する第2の側面に取り付けられた第2の測定部材をさらに備え、前記第2の測定部材は、複数の測定ユニットを備える、請求項7に記載の処理装置。
【請求項9】
前記第2の測定部材は、垂直に位置し、その長さの少なくとも一部にわたってテーパー状になる直径を有する円筒として構成される、請求項8に記載の処理装置。
【請求項10】
前記フレームは、前記フレームの上側に沿って延在する上部部材と前記フレームの下側に沿って延在する下部部材とを備える、請求項1に記載の処理装置。
【請求項11】
前記上部部材は、少なくとも1つの第1のねじ穴を備え、前記下部部材は、少なくとも1つの第2のねじ穴を備え、前記少なくとも1つの第2のねじ穴は、前記少なくとも1つの第1のねじ穴と垂直に位置合わせされる、請求項10に記載の処理装置。
【請求項12】
前記第1のホルダは、前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの前記一方の開口端の外周を非侵襲的に把持するように適合された第1のリングと、前記第1のリングの反対側に固定して取り付けられた第1の半円形ループと、を備え、前記第1の半円形ループは、前記第1の半円形ループの中心に第1の突出を備える、請求項11に記載の処理装置。
【請求項13】
前記第2のホルダは、前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの前記反対側の開口端の外周を非侵襲的に把持するように適合された第2のリングと、前記第2のリングの反対側に固定して取り付けられた第2の半円形ループと、を備え、前記第2の半円形ループは、前記第2の半円形ループの中心に第2の突出を備える、請求項12に記載の処理装置。
【請求項14】
前記第1の部材は、少なくとも1つの第1のねじ付きねじであり、前記少なくとも1つの第1のねじ付きねじは、前記第1の突出および前記少なくとも1つの第1のねじ付き穴を通過するように構成され、前記少なくとも1つの第1のねじ付きねじは、回転時に前記張力を加えるようにさらに構成される、請求項13に記載の処理装置。
【請求項15】
前記第2の部材は、少なくとも1つの第2のねじ付きねじであり、前記少なくとも1つの第2のねじ付きねじは、前記第2の突出および前記少なくとも1つの第2のねじ付き穴を通過するように構成され、前記少なくとも1つの第2のねじ付きねじは、回転時に前記張力を加えるようにさらに構成される、請求項14に記載の処理装置。
【請求項16】
組織の取り付け中に前記フレームを支持するように適合されたスタンドをさらに備え、前記スタンドは、平面上に水平に位置するように構成された底面と、前記底面に垂直に固定されて取り付けられた一対の垂直に突出した中空延長部とを備え、各延長部は、第1の測定部材の一端に取り付けられるように構成される、請求項7に記載の処理装置。
【請求項17】
結束バンドをさらに備え、前記結束バンドは、前記第1のホルダを前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの前記一方の開口端の外周に、または、第2のホルダを前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの反対側の開口端の周辺に、のうちの少なくとも1つを固定するように適合される、請求項1に記載の処理装置。
【請求項18】
前記第1のリングは、第1の直径を有し、前記突出は、第2の直径を有し、前記第1の直径は、前記第2の直径よりも大きい、請求項13に記載の処理装置。
【請求項19】
前記第1の部材または第2の部材のうちの少なくとも1つは、前記張力を加えて、前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つを2~10パーセントの範囲で伸長させるように構成される、請求項1に記載の処理装置。
【請求項20】
以下:
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第2の断片の一方の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第3のホルダと、
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第2の断片の反対側の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第4のホルダと、
前記第3のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第3の部材と、
前記第4のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第4の部材と、
をさらに備え、
前記第3の部材または第4の部材の少なくとも1つは、前記生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第2のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項21】
以下:
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第3の断片の一方の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第5のホルダと、
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第3の断片の反対側の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第6のホルダと、
前記第5のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第5の部材と、
前記第6のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第6の部材と、
をさらに備え、
前記第5の部材または第6の部材の少なくとも1つは、前記生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第3のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される、
請求項20に記載の処理装置。
【請求項22】
以下:
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第4の断片の一方の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第7のホルダと、
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第4の断片の反対側の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第8のホルダと、
前記第7のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第7の部材と、
前記第8のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第8の部材と、
をさらに備え、
前記第7の部材または第8の部材の少なくとも1つは、前記生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第4のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される、
請求項21に記載の処理装置。
【請求項23】
以下:
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第5の断片の一方の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第9のホルダと、
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第5の断片の反対側の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第10のホルダと、
前記第9のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第9の部材と、
前記第10のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第10の部材と、
をさらに備え、
前記第9の部材または第10の部材の少なくとも1つは、前記生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第5のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される、
請求項22に記載の処理装置。
【請求項24】
以下:
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第6の断片の一方の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第11のホルダと、
前記生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第6の断片の反対側の開口端の外周に非侵襲的に取り付けられるように構成された第12のホルダと、
前記第11のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第11の部材と、
前記第12のホルダを前記フレームに取り付けるように構成された第12の部材と、
をさらに備え、
前記第11の部材または第12の部材の少なくとも1つは、前記生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第6のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される、
請求項23に記載の処理装置。
【請求項25】
前記第1のホルダと第2のホルダ、第3のホルダと第4のホルダ、第5のホルダと第6のホルダ、および第7のホルダと第8のホルダの各々は、互いに垂直に位置合わせされる、請求項22に記載の処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年9月4日に出願された「Systems and Methods for Processing Tissue」と題する米国仮特許出願番号63/075,048の優先権を主張し、その全体を参照によって本明細書に援用する。
【0002】
(技術分野)
本明細書は、組織を脱細胞化するために組織を処理するためのシステムおよび方法に関する。より具体的には、本明細書は、ウシ頸静脈などの動物血管系を保持し動物血管系を処理して所定量の脱細胞化を達成するための構造に関する。
【背景技術】
【0003】
細胞外マトリックス(ECM)は、動物細胞によって細胞外空間に放出されるタンパク質および炭水化物の複雑な分子三次元ネットワークである。ECM構成要素のネットワークは、組織および臓器の細胞内コンパートメントを囲むアンカーを提供する。ECM分子およびそれぞれのアセンブリは、成長中におよびその存続期間を通して組織に引張強度、弾性、水分補給、および機械的力に耐える能力、を与える、構造的および有益な足場を提供する。ECMは、細胞の恒常性を維持する上でも重要な役割を果たす。ECM分子は、成長因子、サイトカイン、およびプロテイナーゼの貯蔵庫として機能する。各組織は、組織の成長中に生成される独自の生化学的組成、構造を伴うECMを有する。インテグリン、ディスコイジンドメイン受容体、シンデカンなどのECM受容体は、ECMへの細胞接着を媒介する。細胞接着は、ECMへの細胞骨格結合をさらに媒介する。ECM構造の動的モデリングは、分化、増殖、移動および生存を含む基本的な細胞プロセスを導く。
【0004】
ECMは、組織の再生および治癒を助けることが知られている。人間の胎児では、ECMは、幹細胞と連携して人体のすべての部分を成長および再成長させる。ECMは、傷および損傷の修復、ならびに組織工学にも役立つ。ECMは、免疫システムが損傷中にトリガーされ、炎症に反応するのを防ぐ。ECMはまた、損傷を取り囲む細胞が損傷した組織を修復することおよび瘢痕組織の形成を防ぐことを可能にする。医学的には、ECMは、生化学的プロセスを使用して動物組織から抽出され得る。抽出されたECMは、現在、胃の内側を覆って組織内の穴を塞ぐことによる潰瘍の治療、傷の治療、腫瘍成長のモデル化のためのin vitroでの三次元細胞培養のサポートなど、多くの用途に使用される。
【0005】
脱細胞化とは、組織を処理して、組織の細胞外マトリックス(ECM)構成要素をその細胞から分離するプロセスを指す。脱細胞化のいくつかの方法は、121℃などの高温で密閉チャンバーオートクレーブ内の流体に組織を浸すことを含み、これは、元の組織のECM足場を残す。ECM足場は、人工臓器の生成および組織再生に使用され得る。
【0006】
組織の処理プロセスは、極めて重要であり、組織の均一な処理は、結果として得られるECM足場において元の組織の構造的および化学的完全性を維持するために重要である。したがって、すべてのレベルで、組織全体で均一に脱細胞化を可能にするシステムおよび方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
下記の実施形態およびその態様は、システム、ツール、および方法と併せて説明および図示されているが、これらは例示的および説明的であることを意味し、範囲を限定するものではない。本願は、多数の実施形態を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
いくつかの実施形態では、本明細書は、生体組織の1つ以上の断片を脱細胞化するように適合された処理装置であって、生体組織の1つ以上の断片を保持するように構成されたフレームと、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの開口端の周囲に非侵襲的に取り付けられるように構成された第1のホルダと、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの反対側の開口端の周囲に非侵襲的に取り付けられるように構成された第2のホルダと、第1のホルダをフレームに取り付けるように構成された第1の部材と、第2のホルダをフレームに取り付けるように構成された第2の部材と、を備え、第1の部材または第2の部材の少なくとも1つは、生体組織の1つ以上の断片の少なくとも1つに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される、生体組織の1つ以上の断片を脱細胞化するように適合された処理装置を開示する。
【0009】
必要に応じて、生体組織の1つ以上の断片は、静脈を備える。
【0010】
必要に応じて、生体組織の1つ以上の断片の数は、4~10の範囲である。
【0011】
必要に応じて、第1のホルダは、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの一方の開口端の周囲全体に非侵襲的に取り付けられるように構成される。
【0012】
必要に応じて、第2のホルダは、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの反対側の開口端の外周全体に非侵襲的に取り付けられるように構成される。
【0013】
必要に応じて、処理装置は、フレームの第1の側面に取り付けられた第1の測定部材をさらに備え、第1の測定部材は、複数の測定ユニットを備える。
【0014】
必要に応じて、第1の測定部材は、垂直に位置し、その長さの少なくとも一部にわたってテーパー状になる直径を有する円筒として構成される。
【0015】
必要に応じて、処理装置は、フレームの対向する第2の側面に取り付けられた第2の測定部材をさらに備え、第2の測定部材は、複数の測定ユニットを備える。
【0016】
必要に応じて、第2の測定部材は、垂直に位置し、その長さの少なくとも一部にわたってテーパー状になる直径を有する円筒として構成される。
【0017】
必要に応じて、フレームは、フレームの上側に沿って延在する上部部材とフレームの下側に沿って延在する下部部材とを備える。
【0018】
必要に応じて、上部部材は、少なくとも1つの第1のねじ穴を備え、下部部材は、少なくとも1つの第2のねじ穴を備え、少なくとも1つの第2のねじ穴は、少なくとも1つの第1のねじ穴と垂直に位置合わせされる。
【0019】
必要に応じて、第1のホルダは、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの一方の開口端の周囲を非侵襲的に把持するように適合された第1のリングと、第1のリングの反対側に固定して取り付けられた第1の半円形ループと、を備え、第1の半円形ループは、第1の半円形ループの中心に第1の突出を備える。
【0020】
必要に応じて、第2のホルダは、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの反対側の開口端の周囲を非侵襲的に把持するように適合された第2のリングと、第2のリングの反対側に固定して取り付けられた第2の半円形ループと、を備え、第2の半円形ループは、第2の半円形ループの中心に第2の突出を備える。
【0021】
必要に応じて、第1の部材は、少なくとも1つの第1のねじ山付きねじであり、少なくとも1つの第1のねじ山付きねじは、第1の突出および少なくとも1つの第1のねじ穴を通過するように構成され、少なくとも1つの第1のねじ山付きねじは、回転時に当該張力を加えるようにさらに構成される。
【0022】
必要に応じて、第2の部材は、少なくとも1つの第2のねじ山付きねじであり、少なくとも1つの第2のねじ山付きねじは、第2の突出および少なくとも1つの第2のねじ穴を通過するように構成され、少なくとも1つの第2のねじ山付きねじは、回転時に当該張力を加えるようにさらに構成される。
【0023】
必要に応じて、処理装置は、組織の取り付け中にフレームを支持するように適合されたスタンドをさらに備え、スタンドは、平面上に水平に位置するように構成された底面と、底面に垂直に固定されて取り付けられた一対の垂直に突出した中空延長部とを備え、各延長部は、第1の測定部材の一端に取り付けられるように構成される。
【0024】
必要に応じて、処理装置は、結束バンドをさらに備え、結束バンドは、第1のホルダの少なくとも1つを生体組織の1つ以上の断片の少なくとも1つの一方の開口端の周囲に固定するように適合されるか、または、第2のホルダを、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つの反対側の開口端の周辺に固定するように適合される。
【0025】
必要に応じて、第1のリングは、第1の直径を有し、突出は、第2の直径を有し、第1の直径は、第2の直径よりも大きい。
【0026】
必要に応じて、第1の部材または第2の部材のうちの少なくとも1つは、張力を加えて、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも1つを2~10パーセントの範囲で伸長させるように構成される。
【0027】
必要に応じて、処理装置は、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第2の断片の一方の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第3のホルダと、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第2の断片の反対側の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第4のホルダと、第3のホルダをフレームに取り付けるように構成された第3の部材と、第4のホルダをフレームに取り付けるように構成された第4の部材と、をさらに備え、第3の部材または第4の部材の少なくとも1つは、生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第2のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される。
【0028】
必要に応じて、処理装置は、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第3の断片の一方の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第5のホルダと、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第3の断片の反対側の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第6のホルダと、第5のホルダをフレームに取り付けるように構成された第5の部材と、第6のホルダをフレームに取り付けるように構成された第6の部材と、をさらに備え、第5の部材または第6の部材の少なくとも1つは、生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第3のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される。
【0029】
必要に応じて、処理装置は、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第4の断片の一方の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第7のホルダと、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第4の断片の反対側の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第8のホルダと、第7のホルダをフレームに取り付けるように構成された第7の部材と、第8のホルダをフレームに取り付けるように構成された第8の部材と、をさらに備え、第7の部材または第8の部材の少なくとも1つは、生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第4のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される。
【0030】
必要に応じて、処理装置は、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第5の断片の一方の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第9のホルダと、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第5の断片の反対側の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第10のホルダと、第9のホルダをフレームに取り付けるように構成された第9の部材と、第10のホルダをフレームに取り付けるように構成された第10の部材と、をさらに備え、第9の部材または第10の部材の少なくとも1つは、生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第5のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される。
【0031】
必要に応じて、処理装置は、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第6の断片の一方の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第11のホルダと、生体組織の1つ以上の断片のうちの少なくとも第6の断片の反対側の開口端の周縁に非侵襲的に取り付けられるように構成された第12のホルダと、第11のホルダをフレームに取り付けるように構成された第11の部材と、第12のホルダをフレームに取り付けるように構成された第12の部材と、をさらに備え、第11の部材または第12の部材の少なくとも1つは、生体組織の1つ以上の断片の少なくとも第6のものに張力を加えるために、伸長または収縮するように構成される。
【0032】
必要に応じて、第1のホルダと第2のホルダ、第3のホルダと第4のホルダ、第5のホルダと第6のホルダ、および第7のホルダと第8のホルダの各々は、互いに垂直に位置合わせされる。
【0033】
いくつかの実施形態では、本明細書は、1つ以上の組織を保持するように構成されたフレームを備える組織処理装置であって、フレームは、フレームの2つの対向する側面に固定して取り付けられた2つの平行なスケールを備え、各スケールは細長い円筒を備え、細長い円筒の外面には目盛がマークされ、フレームの残りの2つの対向する側面に固定的に取り付けられた2本の平行棒は、フレームの上側に位置する上部バーであって、上部バーの長手方向軸の側面に取り付けられた少なくとも1つのねじ穴を含む上部バーと、フレームの下側に位置し上部バーに平行な下部バーであって、少なくとも1つのねじ穴を備え、各ねじ穴は、上部バーの対応するねじ穴と垂直に位置合わせされる下部バーと、組織を取り付けるための第1のリングと第1のリングの直径方向反対側に固定的に取り付けられた半円形ループとを備える少なくとも2つの組織嵌合構造と、を備え、半円形ループは、半円形ループの中心に突出を備え、少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第1のものは、上部バーに取り付けるように構成され、少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第2のものは、下部バーに取り付けるように構成され、少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第1のものの突出と少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第1のものを取り付けるように構成された上部バー内の少なくとも1つのねじ穴とを通過するように構成された、少なくとも1つの第1のねじ山付きねじと、少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第2のものの突出とフレームへの少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第2のものに取り付けるように構成された下部バー内の少なくとも1つのねじ穴とを通過するように構成された、少なくとも1つの第2のねじ山付きねじと、を備える、組織処理装置を開示する。
【0034】
必要に応じて、組織処理装置は、組織の取り付け中にフレームを支持するスタンドをさらに備え、スタンドは、平面上に水平に位置するように構成された底面と、底面に垂直に固定されて取り付けられる一対の垂直に突出した中空延長部とを備え、各延長部は、スケールの一端に取り付けられるように構成される。
【0035】
必要に応じて、各スケールは、上端と下端とを備え、各下端は、底面に固定して取り付けられた、対応する垂直に突出した中空延長部内に取り外し可能に位置するように構成された、垂直に突出した細長い円筒を備える。
【0036】
必要に応じて、少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第1のものは、円筒状組織の第1の開口を取り付けるように構成され、少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第2のものは、円筒状組織の第2の開口を取り付けるように構成される。
【0037】
必要に応じて、結束バンドを使用して、組織の第1および第2の開口を、それぞれ、少なくとも2つの組織嵌合構造の第1および第2のものの第1のリングに取り付ける。
【0038】
必要に応じて、少なくとも2つの組織嵌合構造の第1および第2は、それぞれ、上部バーのねじ穴と上部バーのねじ穴と垂直に位置合わせされた下部バーのねじ穴とを有するフレームに取り付けられる。
【0039】
必要に応じて、第1のリングは、第1の直径を有し、突出は、第2の直径を有し、第1の直径は、第2の直径よりも大きい。
【0040】
必要に応じて、各スケールは、フレームに取り付けられた組織の最初および最後の長さを測定するように構成される。
【0041】
必要に応じて、少なくとも1つのねじ山付きねじは、張力を加えて少なくとも2つの組織嵌合構造に取り付けられた組織を伸長させるように調整されるように構成される。
【0042】
必要に応じて、少なくとも1つのねじ山付きねじは、張力を加えて組織を2~10パーセントの範囲で伸長させるように調整されるように構成される。
【0043】
いくつかの実施形態では、本明細書は、1つ以上の静脈を保持するように構成された長方形のフレームを備える、組織処理装置であって、フレームは、フレームの2つの対向する側面に固定して取り付けられた2つの平行なスケールを備え、各スケールは細長い円筒を備え、細長い円筒の外面には目盛がマークされ、フレームの残りの2つの対向する側に固定的に取り付けられた2本の平行棒は、フレームの上側に位置する上部バーであって、上部バーの長手方向軸の側面に取り付けられた少なくとも1つのねじ穴を含む上部バーと、フレームの下側に位置し上部バーに平行な下部バーであって、少なくとも1つのねじ穴を備え、各ねじ穴は、上部バーの対応するねじ穴と垂直に位置合わせされた、下部バーと、組織を取り付けるための第1のリングと第1のリングの直径方向反対側に固定的に取り付けられた半円形ループとを備える少なくとも2つの組織嵌合構造と、を備え、半円形ループは、半円形ループの中心に第2のリングを備え、2つの組織嵌合構造のうちの一方は、上部バーに取り付けるように構成され、2つの組織嵌合構造のうちの他方は、下部バーに取り付けるように構成され、フレームへの少なくとも2つの組織嵌合構造の第1の組織嵌合構造に取り付けるように構成された、少なくとも1つのばね機構、を備える、組織処理装置を開示する。
【0044】
必要に応じて、組織処理装置は、組織の取り付け中にフレームを支持するスタンドをさらに備え、スタンドは、平面上に水平に位置するように構成された底面と、底面に垂直に固定されて取り付けられる一対の垂直に突出した中空延長部とを備え、各延長部は、スケールの一端に取り付けられるように構成される。
【0045】
必要に応じて、各スケールは、上端と下端とを備え、各下端は、底面に固定して取り付けられた、対応する垂直に突出した中空延長部内に取り外し可能に位置するように構成された、垂直に突出した細長い円筒を備える。
【0046】
必要に応じて、少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第1のものは、円筒状組織の第1の開口を取り付けるように構成され、少なくとも2つの組織嵌合構造のうちの第2のものは、円筒状組織の第2の開口を取り付けるように構成される。
【0047】
必要に応じて、結束バンドを使用して、組織の第1および第2の開口を、それぞれ、少なくとも2つの組織嵌合構造の第1および第2のものの第1のリングに取り付ける。
【0048】
必要に応じて、少なくとも2つの組織嵌合構造の第1および第2は、それぞれ、上部バーの穴と上部バーの穴と垂直に位置合わせされた下部バーの穴とを有するフレームに取り付けられる。
【0049】
必要に応じて、第1のリングは、第1の直径を有し、第2のリングは、第2の直径を有し、第1の直径は、第2の直径よりも大きい。
【0050】
必要に応じて、各スケールは、フレームに取り付けられた組織の最初および最後の長さを測定するように構成される。
【0051】
必要に応じて、少なくとも1つのばねは、張力を加えて少なくとも2つの組織嵌合構造に取り付けられた組織を伸長させるように調整されるように構成される。
【0052】
必要に応じて、少なくとも1つのばねは、張力を加えて組織を2~10パーセントの範囲で伸長させるように調整されるように構成される。
【0053】
本明細書の前述および他の実施形態は、下記に提示される図面および詳細な説明において、より詳細に説明される。
【0054】
本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、添付の図面と関連して考慮されるとき、詳細な説明を参照することによってよりよく理解されるので、さらに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1A】本明細書のいくつかの実施形態による、組織処理装置の例示的な構造を示す図である。
図1B】本明細書のいくつかの実施形態による、静脈または導管の直径を測定するために図1Aの組織処理装置と共に使用され得る測定装置の例示的な構造を示す図である。
図2】本明細書のいくつかの実施形態による、調節可能なねじを使用して、静脈を有する組織嵌合構造をフレームの下部バーに取り付ける例示的な一連のステップを例示する図である。
図3】本明細書のいくつかの実施形態による、図1の構造を使用する例示的なステップを示すフローチャートである。
図4A】本明細書のいくつかの実施形態による、第1のリングで組織嵌合構造に取り付けられた静脈の図である。
図4B】本明細書のいくつかの実施形態による、組織嵌合構造の図である。
図4C】本明細書のいくつかの実施形態による、フレームがスタンドに垂直に立っている間にフレームに取り付けられた複数の組織を示す図である。
図4D】本明細書のいくつかの実施形態による、フレームがスタンドから取り外された後、静脈が固定されたフレームを示す図である。
図5A】チャンバ内に配置されたフレームに固定された静脈の図である。
図5B図5Aのチャンバがどのようにカバーで密封されるかを示す図である。
図5C】脱細胞化のための液体で満たされ、カバーで密封される、図5Bのチャンバの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
本明細書は、脱細胞化プロセス中に均一な処理を可能にするために、様々な溶液で軌道振盪を受けている間に静脈がチャンバ内で開いたままになるように、1つ以上の静脈を保持するためのシステムおよび方法を提供することを目的とする。実施形態によるシステムの構成要素は、121℃でオートクレーブ可能である。ウシ頸静脈、動脈、大静脈などの、静脈、また任意の組織由来の管状足場、または合成ポリマーを含む、さまざまなタイプの組織は、本明細書の実施形態によって処理され得る。
【0057】
実施形態では、システムおよび方法は、溶液を引き出し得る少なくとも1つのチャンバを備える自動溶液交換システムを含み得る。実施形態では、自動溶液交換システムはプログラム可能であり得、プログラミング機能は、有線または無線でシステムまたはリモートと統合され、必要に応じてコントローラを使用し得る。
【0058】
本明細書は、複数の実施形態を対象とする。下記の開示は、当業者が本発明を実施できるようにするために提供される。本明細書で使用される文言は、特定の実施形態の一般的否認として解釈されるべきではなく、また、そこで使用される用語の意味を超えて請求項を制限するために使用されるべきではない。本明細書で定義される一般的原則は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の実施形態および用途に適用され得る。また、使用される用語および語法は、例示的な実施形態を説明するためのものであり、限定と見なされるべきではない。したがって、本発明は、開示された原理および特徴と一致する多数の代替物、修正物、および均等物を包含する最も広い範囲を与えられるべきである。明確にするために、本発明に関連する技術分野で既知である技術資料に関する詳細は、本発明を不必要に不明瞭にしないように詳細に説明されていない。
【0059】
本出願の明細書および特許請求の範囲において、「備える」、「含む」および「有する」という各々の単語、およびその形式は、それらの単語が関連付けられ得るリスト内の要素に必ずしも限定されない。本明細書において、特定の実施形態に関連して説明される任意の特徴または構成要素は、別段の明確な指示がない限り、他の任意の実施形態と共に使用および実装され得ることに留意されたい。
【0060】
本明細書で使用される「静脈」および「導管」という用語は、開管または開円筒構造を形成するように管腔を画定する組織を備える構造を指すために交換可能に使用され得る。
【0061】
(静脈準備装置のフレーム)
図1Aは、本明細書のいくつかの実施形態による、組織処理装置の例示的な構造100を示す。構造100は、スタンド104によって支持されるフレーム102を含む。スタンド104は、底面106を備え、これはいくつかの実施形態では平らな長方形のプレートである。底面106はさらに、底面106に垂直かつ固定的に取り付けられた少なくとも2つの垂直に突出した中空延長部108を支持する。2つの延長部108は、長方形の底面106の対角線上で反対側の角の近位に位置する。中空延長部108は、フレーム102から延在する細長いチューブ110を受け入れて収容するように構成され、こうして、フレーム102を支持する機構を提供する。スタンド104は、静脈または導管122の形態の組織の取り付け中にフレーム102を支持するために使用される。実施形態では、組織がフレーム102に取り付けられると、フレーム102は、スタンド104に固定された中空延長部108からチューブ110を引き抜くことによって、スタンド104から取り外される。その後、フレーム102は、組織を処理するためのチャンバ内に配置される。
【0062】
スタンドは、フレームを受け入れることが可能である安定した表面を提供する任意の構成を有し得ることを理解されたい。フレームを安定面に取り付ける機構は、フレーム上の雄(または雌)構造が、スタンド上の対応する雌(または雄)構造を相補的な方法で受容するかまたはそれに挿入されるように構成された雄/雌接続機構を備え得る。フレームを安定面に取り付ける機構は、代替的に、フレーム上の突出(またはスロット)構造が、スタンド上の対応するスロット(または突出)構造を相補的な方法で受容するかまたはそれに挿入されるように構成された突出/スロット機構を備え得る。フレームを安定面に取り付ける機構は、代替的に、フレーム上の強磁性材料(または磁石)構造が引き付けられるように構成され、それによってスタンド上の対応する磁石(または強磁性材料)に相補的な方法で取り付けられる磁気機構を備え得る。
【0063】
フレーム102自体は、多角形、より具体的には長方形などの、幾何学的形状として構成される。フレーム102がスタンド104上に支持されるとき、フレーム102は、上記のようにスタンド104に取り付けられるように構成された2つの平行な垂直側面115a、115bと、また、その上面および下面である2つの平行な水平側面116a、116bとで垂直に位置決めされる。実施形態では、2つの垂直側面の各々は、物理的マーキングを有するスケール114を含む。スケール114は、チューブまたはシリンダなどの細長い部材の形態で構造化され、部材の外面は、物理的マーキングを備える。実施形態では、物理的マーキングは、インチ、ミリメートル、またはセンチメートルなどの単位で長さの測定値を示す。実施形態では、スケール上の物理的マーキングは、さまざまな物理的長さおよび/またはさまざまな単位の情報を提供し得、増分的に提示される。したがって、一実施形態では、スケール114を使用して、静脈または導管122の長さを測定し得る。
【0064】
いくつかの任意の実施形態では、スケール114は、その長手方向の長さにわたって持続的に変化する、または部分的に変化する直径を有する円筒形状を有する。一実施形態では、スケール114は、円錐形またはテーパー状の円筒形を有する。図1Bは、図1Aの組織処理装置と共に使用され得る測定装置またはスケール114の例示的な構造を示す。これは、本明細書のいくつかの実施形態に従って、静脈または導管122の直径を測定するために使用され得る。操作上、使用者は、最初に、より小さい幅または半径を有するテーパー状スケール114の部分の上方に静脈または導管122の一端の開口122aを位置させ得、次にスケール114を、静脈または導管122の一端の開口を通して、静脈または導管122の外周123がスケールの周りに密接に適合するまで挿入し続け得る。静脈または導管122の外周123がスケールに密接に接触する箇所は、静脈または導管122の直径と見なされ得る。必要に応じた実施形態では、長さはまた、テーパー状スケール114を使用して測定され得る。
【0065】
再び図1Aを参照すると、いくつかの実施形態では、2つの平行な水平側面は、2つの水平平行バー、すなわち上部バー116aおよび下部バー116bとして構成される。バー116aおよび116bは、スケール114の端で残りの2つの反対側に固定して取り付けられる。上部バー116aは、フレーム102の上側に位置する。下部バー116bは、フレーム102の下側に位置し、上部バー116aと平行である。バー116aおよび116bの両方は、それらの長さに沿ってそれらの側面に取り付けられた1つ以上のねじ穴118を含む。上部バー116aおよび下部バー116b上のねじ穴118の数は等しく、対で互いに垂直に位置合わせされる。各穴118は、1つ以上の組織を取り付けるためのねじを受け入れるように構成される。垂直に位置合わせされた穴118の各対は、組織の単一の断片の取り付けを支持するように構成された対応するねじのセットを受け入れ得る。
【0066】
(組織取り付けおよび張力システム)
実施形態では、組織嵌合構造120は、静脈122などの組織をフレーム102に取り付けるために使用される。静脈122は、2つの組織嵌合構造120を使用して、静脈の反対側の端の各々に1つずつ取り付けられる。
【0067】
例示的な組織嵌合構造120は、第1のリング部分124に固定して取り付けられた半円形ループ126を備える。いくつかの代替実施形態では、第1のリング部分124への取り付けのために、他の形状のループ126が使用される。半円形ループ126の2つの端は、第1のリング部分124上で直径方向に反対側に固定される。半円形ループ126は、接続構造127をさらに含み、これは、突出、第2のリング、フック、またはその円周の中心で対になる結合構造物と接続可能である任意の構造であり得、その結果、接続構造127(この実施形態では、第2のリング)は、第1のリング124に平行である。実施形態では、第2のリング127の直径は、第1のリング124の直径よりも小さい。図4Aおよび4Bを参照すると、組織嵌合構造420は、形状が円形または楕円形であり得る第1のリング424を備える。一実施形態では、第1のリング424は、11mmの第1の直径から29mmの第2の直径までの範囲内の1つ以上の内径を有し得る。接続構造426は、第1のリング424に取り付けられており、これは、好ましくは半円形またはループ426である。半円形426は、第1のリング424に固定して取り付けられた第1の端および第2の端を有する。接続構造427は、半円形426の頂部にあり、好ましくは第1のリング424の中心に位置合わせされ、これは、突出、第2のリング、フック、または結合構造物と接続可能である任意の構造であり得る。いくつかの実施形態では、接続構造427は、図2を参照してさらに論じるように、取り付けられた静脈または導管422の張力を調整するための調整可能なねじを備える。接続構造427は、半円形426上の組織嵌合構造420の第1の端の開口425に位置するように構成される。実施形態では、組織嵌合構造420は、第1の端の反対側の第2の端に環状部材423を含み、その結果、組織嵌合構造420は、管腔421を内部またはその中に位置させる「T」字型のコルク構造に近づく。環状部材423は、静脈または導管422の端を受容し、静脈または導管422を組織嵌合構造420に固定するように構成される。いくつかの実施形態では、静脈または導管422の端は、ある長さの縫合糸、ワイヤ、ケーブル、または結束バンドを使用して環状部材423に固定される。いくつかの実施形態では、環状部材423の長さlは、少なくとも0.25mmであり、静脈または縫合糸422の端の周りに結束バンドを固定可能にする。いくつかの実施形態では、環状部材423の外径が静脈または導管422の内径に近似するため、静脈または導管422の直径は、環状部材423を使用して測定され得る。いくつかの実施形態では、図1Bに示されるように、環状部材はテーパー状であり、静脈または導管の直径は、静脈または導管123の外周がテーパー状スケール114に密接に適合するまで、静脈または導管をテーパー状スケール114上に位置させることによって測定される。次いで、静脈または導管の直径は、テーパー状スケール上の目盛117から読み取られ得る。
【0068】
再び図1Aを参照すると、静脈122の一端は、組織嵌合構造120の第1のリング部分124に取り付けられる。静脈122は、第1のリング124の周囲に取り付けられる。いくつかの実施形態では、ジップタイを使用して、静脈122の一端を第1のリング124に固定する。代替の実施形態では、縫合または弾性バンドを含むがこれらに限定されない他の方法を使用して、静脈122を第1のリング124に固定し得る。静脈122は、組織嵌合構造120と同様に両端で固定される。接続されると、静脈122の両端は、2つの組織嵌合構造120に接続され、2つの組織嵌合構造120は、接続構造127を使用してフレーム102に取り付けられる。
【0069】
一実施形態では、上部バー116aは、最小距離25mmで水平に離隔した複数の第1の開口118aを備え、その結果、2つの静脈または導管は、互いに接触することなく並んで取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、嵌合リングの最大内径は、19mmである。下部バー116bは、(第1の開口から位置合わせされた第2の開口へと引かれた線がスタンドのベースに対して垂直になるように)第1の開口118aと位置合わせされた第2の開口118bの相補的なセットを備え、これらもまた、最小距離25mmで水平方向に離隔する。ねじ128は、接続構造127に取り付けられ、上部バー116aの穴118aに通されて、組織嵌合構造、したがって静脈122の一端をフレーム102の上側に取り付ける。実施形態では、ねじ128は、平頭ねじである。ねじ128は、対応する組織嵌合構造120をフレーム102の上部バー116aに固定するように移動し得る限り、上部バー116a上のねじ穴118aを通して回転し得る。
【0070】
実施形態では、静脈122は、上部バー116aに取り付けられた後、調節可能なねじ130が組織嵌合構造120の接続構造127に結合され下部バー116b上の穴118bを通してねじ込まれることを除いて、上部バー116aとの取り付けと同じ手段およびプロセスで下部バー116bに取り付けられる。調節可能なねじ130は、静脈122が所望の長さへと伸ばされるまで、下部バー116b内の穴118bを通して回転される。したがって、調節可能なねじ130を使用して、静脈122に張力を加え、静脈122をその両端の2つの組織嵌合構造120の間においてそのいずれかの端で伸長させる。
【0071】
組織嵌合構造が上部バーまたは下部バーに取り付けられる手段として調節可能なねじが説明されているが、(a)組織嵌合構造120の接続構造127に解放可能に取り付けられ得、(b)フレーム102の上部バー116aまたは下部バー116bに接続され得る、任意の突出または部材を含む、他の機構も使用され得ることを理解されたい。下記にさらに説明するように、静脈の制御された伸長または伸展を可能にするため、ねじ機構が好ましい。
【0072】
図2は、本明細書のいくつかの実施形態に従って、調節可能なねじ230を使用してフレーム202の下部バー216bに静脈222を有する組織嵌合構造220を取り付ける例示的な一連のステップを示す。調節可能なねじ230は、組織嵌合構造220の第1のリングに取り付けられたループ226の、リングまたは突出である、接続構造227を通って滑り込む。調節可能なねじ230はさらに、下部バー216bの穴218に通されて、静脈222の対応する端をフレーム202の下側に取り付ける。実施形態では、調節可能なねじ230は、平頭ねじである。ねじ230は、下部バー216bのねじ穴218を通って回転する。ねじ230の回転またはねじ込みによって、組織嵌合構造220は、所望の長さが達成されるまで、下部バー216bに向かって下方に(または、対応して、上部バー116aに向かって上方に)移動する。いくつかの実施形態では、調整可能なねじ230の厚さに対応する直径を有するボルト232が、穴218を通って現れるねじ230を受け入れる。次いで、調節可能なねじ230に取り付けられた調節可能なねじ234を調整して、静脈222が所望の長さまたは所望の程度の張力まで伸長されるまで、ねじ230を動かし得る。常に、最適な流体の流れのために、組織嵌合(上部および下部)は、フレーム210の上部バーおよび下部バーに対して垂直に方向付けられる。張力は、実際には、静脈が固定される距離を変更した結果である。実施形態では、下部組織嵌合のねじを第1の方向に回転させることによって、嵌合構造を上方に移動させると、静脈または導管の張力が減少する。それに応じて、下部組織嵌合のねじを第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることによって、嵌合を下方に移動させると、静脈または導管の張力が増加する。端の張力は、静脈または導管をその全長で立て、フレームを水平に回転させたときに水平状態を維持するのに十分な値に維持されるが、静脈または導管の直径が減少したり形状が変化したりするほど大きくはならない。
【0073】
代替の実施形態では、組織を伸長させるための他の張力誘導機構が使用される。一実施形態では、ねじ128および130の代わりにばねが使用される。一実施形態では、調節可能なねじ130の代わりにばねが使用され、組織の上側は、ねじ128でフレーム102に固定される。一実施形態では、ねじ128および130のいずれかまたは両方の代わりにフックが使用される。当業者は、張力誘導機構が、概して、静脈または導管の一方の開口端の外周全体を非侵襲的に把持するように構成された第1のホルダと、静脈または導管の反対側の開口端の全周を非侵襲的に把持するように構成された第2のホルダと、第1のホルダをフレームに取り付けるように構成された第1の部材と、第2のホルダをフレームに取り付けるように構成された第2の部材とを備え、第1の部材または第2の部材の少なくとも一方が、長さなどの寸法を縮小または拡大して、静脈または導管に引っ張り力または張力を加えるように構成されることを理解するであろう。
【0074】
好ましくは、張力誘導機構は、静脈の各端に垂直伸長力を加えて、静脈端の張力を1%以上20%以下、好ましくは2%以上15%以下増加させる。静脈は、本明細書に記載の張力誘導機構を適用した後の静脈の長さが、元の伸長前の長さよりも2~15パーセントの範囲で長くなるように、所望の長さに伸長され得る。静脈122の最初の伸長されていない長さおよび最終的な伸長された長さは、スケール114を用いて観察および決定され得る。
【0075】
再び図1を参照すると、静脈122は、収縮した内部管腔ではなく開いた内部管腔を有するように伸長され、好ましくは静脈に沿って変形(直径の減少など)することなく伸長される。したがって、一実施形態では、静脈122は、その長さにわたって実質的に一定の直径を有するまで伸長される。実質的に一定という用語は、直径がその全長にわたって30%を超えて変化しないことを意味するものとし、好ましくは、25%超、20%超、15%超、10%超、5%超、1%超、または30%から1%の間の任意の数値増分で変化しないことを意味する。静脈の細長い開管構造によって、容器内のその後の脱細胞化プロセス中に溶液が均一かつ自由に流れることが可能となる。実施形態では、静脈122の取り付けと同様の方法で、複数の組織がフレーム102に取り付けられる。いくつかの実施形態では、フレーム102は、最大4つの組織の取り付けを支持する。いくつかの実施形態では、フレーム102は、図4Dに示されるように、最大8つの組織の取り付けを支持する。静脈122などの組織が装填されると、スタンド104からフレーム102を取り外すために、フレーム102から延在する細長いチューブ110を中空延長部108から引き抜くことによって、フレーム102をスタンド104から取り外し得る。
【0076】
図3は、本明細書のいくつかの実施形態による、図1の構造100を使用する例示的なステップを示すフローチャートである。同時に図1、3、および4Aを参照すると、ステップ302において、静脈または導管122などの組織は、組織嵌合構造124を用いて準備される。したがって、組織嵌合構造124は、静脈122の上側および下側に取り付けられる。図4Aは、第1のリング424で組織嵌合構造420に取り付けられた静脈または導管422を示す。いくつかの実施形態では、ジップタイを使用して、管状静脈の開口を組織嵌合構造420の第1のリング部分424に取り付ける。ステップ304において、静脈422は、その2つの開口端で組織嵌合構造420に各々取り付けられ、フレーム402に固定される。静脈または導管422の一端は、上部バー416aに取り付けられ、他端は引き伸ばされて下部バー416bに取り付けられる。ねじなどの2つの張力誘導機構を操作して、静脈422を所望の長さまで延在させる。これは、元の長さよりも2~15パーセント長いことが好ましい。図4Cは、フレーム402に取り付けられた複数の組織422を示し、フレームはスタンド404上に垂直に設置される。静脈422は、組織嵌合構造424を通して、フレーム402の上部バー416aおよび下部バー416bに取り付けられる。スケール414を使用して、静脈422に加えられる張力を、それらを下部バー416bに取り付けながら、観察し決定する。ステップ306において、フレーム102は、固定された静脈122とともに、スタンド104から取り外される。静脈122は、組織嵌合構造124を用いてフレーム102に固定されたままである。図4Dは、フレーム402がそのスタンド404から取り外された後、静脈422が固定されたフレーム402を示す。ステップ308において、フレーム102は、脱細胞化プロセスが実施され得る場合、チャンバ内に配置される。
【0077】
フレームからの取り外しは、上部および下部の水平バーのねじから嵌合リングを外すことによって達成され、その後、静脈導管は、組織嵌合構造に取り付けられた結束バンドの下方で固定具から切り離される。
【0078】
(脱細胞化プロセス)
図5A、5B、および5Cは、フレーム102内に固定された静脈122を脱細胞化のためのチャンバ内に配置するための例示的な一連のステップを図示する。図5Aは、チャンバ540内に配置されたフレーム502に固定された静脈522の図である。フレーム502は、チャンバ540内に配置するために水平に配置される。静脈522は、フレーム502の2つの側面への組織嵌合構造524を通したその取り付けによって支持されて、その緊張した管状形態に堅固に留まる。図5Bは、チャンバ540がカバー542でどのように密閉されるかを示す図である。カバー542は、チャンバ540の縁にしっかりと合うように構成されたシリコン境界を含む。図5Cは、脱細胞化プロセス中の、脱細胞化用の流体で満たされ、カバー542で密閉されたチャンバ540の側面図を示す図である。実施形態では、約1~250ミリリットル(mL)、好ましくは200mLの流体が、フレーム502内の各静脈導管522に使用される。場合によっては、組織の表面1平方センチメートル(cm)あたり22mlの液体が使用される。
【0079】
8つの導管構成では、チャンバ540は、約1.8リットルの流体を保持し得る。いくつかの実施形態では、8つの導管構成(8つの静脈導管)において、チャンバ540は、1000mL~1250mLの範囲の流体の容積を保持し得る。いくつかの実施形態では、8つの導管構成において、チャンバ540は、静脈導管当たり125mL~150mLの範囲の流体の容積を保持し得る。チャンバ540が4つの導管構成(4つの静脈導管)で使用される場合、使用される流体の容積は、8つの静脈導管を使用する場合のように、静脈導管は流体中に完全に浸漬される必要があるため、必ずしも使用される流体の容積の半分であるとは限らない場合があり得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、4つの導管構成において、チャンバ540は、静脈導管当たり約200mLの流体を保持し得る。
【0080】
例示的な脱細胞化プロセスでは、組織は、0.05MのNaOHで1時間、続いて50mMのTRISを含む脱細胞化溶液で6日間、0.1~0.5%、好ましくは0.25%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、0.1%~1%、好ましくは0.5%のデオキシコール酸ナトリウム(DOC)、0.1%~1%、好ましくは0.5%のTriton X100、0.1%~1%、好ましくは0.2%のEDTA、続いて連続2日間、2時間70%のエタノール溶液中に入れ、続いてPBS洗浄、続いて4日間のDNAse/RNAse処理、続いて2回目のPBS洗浄、続いて0.1%の過酢酸溶液への曝露、続いて洗浄および最終PGG処理などの、複数の流体および滞留時間に曝露され得る。
【0081】
実施形態では、脱細胞化プロセスのための複数の流体は、チャンバ540の内側の静脈導管の数(これは、実施形態では、1本の静脈導管から12本の静脈導管の範囲であり得、好ましくは1本の静脈導管から8本の静脈導管の範囲であり得る)に関わらず、チャンバ540内で手動または自動で順次交換される。いくつかの実施形態では、脱細胞化プロセス中に、1000mL~1500mLの範囲の容積を有する複数の流体のうちの第1の流体(順次変更される)は、チャンバ540から排出され、1000mL~1500mLの範囲の容積を有する複数の流体のうちの第2の流体と交換され、1000mL~1500mLの範囲の容積を有する複数の流体のうちの第2の流体は、チャンバ540から排出され、1000mL~1500mLの範囲の容積を有する複数の流体のうちの第3の流体と交換される、など、流体交換の最大数に達するまで同様に続く。また、様々な実施形態では、滞留時間は、脱細胞化プロセス中に静脈導管がさらされる流体に応じて、1時間から1日以上の範囲であり得る。実施形態では、上記の値は、プロセスで使用される実際の総容積に従ってスケーリングされる。非限定的な例として、組織は、1つ以上のウシ頸静脈導管である。
【0082】
本明細書の態様によれば、デカンテーション、吸引、またはチャンバからの第1の流体の除去、ならびに第2の交換または新鮮な流体によるチャンバの再充填を使用して達成され得る脱細胞化プロセスは、自動的におよび/または手動で実行される。
【0083】
上記の例は、本明細書のシステムの多くの用途を単に例示するものである。本明細書にはいくつかの実施形態のみが記載されているが、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の特定の形態で実施され得ることを理解されたい。したがって、本実施例および実施形態は、例示的であり限定的ではないと見なされるべきであり、本明細書は、添付の特許請求の範囲内で変更され得る。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A-5C】
【国際調査報告】