(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(54)【発明の名称】グリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法
(51)【国際特許分類】
A63B 71/06 20060101AFI20230927BHJP
A63B 69/36 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
A63B71/06 U
A63B69/36 541W
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515729
(86)(22)【出願日】2021-07-01
(85)【翻訳文提出日】2023-05-02
(86)【国際出願番号】 KR2021008368
(87)【国際公開番号】W WO2022055098
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0115608
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315019182
【氏名又は名称】ゴルフゾン カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】735, YEONGDONG-DAERO, GANGNAM-GU, SEOUL, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,キョン-ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ボン-ホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジン-ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ホン,デ-ジュン
(57)【要約】
グリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法を提示する。一実施例によれば、グリーンと前記グリーン上のホールカップ及び第1ボールに対する仮想のゴルフコース映像を表示するシミュレーション処理部と、前記グリーンの地形情報の提供のために、前記ホールカップと前記第1ボールとの間のガイド経路を表示するガイド処理部とを含むグリーンの地形情報提供装置を提示する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリーンと前記グリーン上のホールカップ及び第1ボールに対する仮想のゴルフコース映像を表示するシミュレーション処理部と、
前記グリーンの地形情報の提供のために、前記ホールカップと前記第1ボールとの間のガイド経路を表示するガイド処理部と、を含む、グリーンの地形情報提供装置。
【請求項2】
前記ガイド処理部は、
前記ガイド経路でのブレークポイントを表示するにあたり、前記ホールカップと前記第1ボールとを連結する仮想ラインに基づいて前記ブレークポイントを表示する、請求項1に記載のグリーンの地形情報提供装置。
【請求項3】
前記ガイド処理部は、
前記ガイド経路でのブレークポイントを表示するにあたり、前記ガイド経路での地形の高低差に基づいて前記ブレークポイントを表示する、請求項1に記載のグリーンの地形情報提供装置。
【請求項4】
前記ガイド処理部は、
前記ガイド経路でのブレークポイントを表示するにあたり、前記ガイド経路で複数のブレークポイントを識別すれば、前記複数のブレークポイントのうちの少なくとも一つのブレークポイントを所定の条件に基づいて表示する、請求項1に記載のグリーンの地形情報提供装置。
【請求項5】
前記ガイド処理部は、
前記ガイド経路を表示するにあたり、前記ガイド経路での地形の変化によって前記ガイド経路の形状及び色相のうちの少なくとも一つを変化させて表示する、請求項1に記載のグリーンの地形情報提供装置。
【請求項6】
前記ガイド処理部は、
第2ボールが前記ガイド経路に沿って前記第1ボールから前記ホールカップに向かって移動する形状を表示する、請求項1に記載のグリーンの地形情報提供装置。
【請求項7】
前記ガイド処理部は、
前記ガイド経路上の一地点に前記第2ボールに対応する標識イメージを表示する、請求項6に記載のグリーンの地形情報提供装置。
【請求項8】
前記ガイド処理部は、
前記ガイド経路に沿って前記第2ボールを前記ホールカップに向けて移動させるとともに、前記第2ボールが通った地点上に標識イメージを表示する、請求項6に記載のグリーンの地形情報提供装置。
【請求項9】
前記ガイド処理部は、
前記ガイド経路に沿って前記第2ボールを前記ホールカップに向けて移動させるとともに、所定の時間間隔で前記第2ボールが位置する地点を識別し、識別された地点上に標識イメージを表示する、請求項6に記載のグリーンの地形情報提供装置。
【請求項10】
グリーンの地形情報提供装置がグリーンの地形情報を提供する方法であって、
グリーンと前記グリーン上のホールカップ及び第1ボールに対する仮想のゴルフコース映像を表示する段階と、
前記グリーンの地形情報提供のために、前記ホールカップと前記第1ボールとの間のガイド経路を表示する段階と、を含む、グリーンの地形情報提供方法。
【請求項11】
前記ガイド経路を表示する段階は、
前記ガイド経路でのブレークポイントを表示するにあたり、前記ホールカップと前記第1ボールとを連結する仮想ラインに基づいて前記ブレークポイントを表示する段階をさらに含む、請求項10に記載のグリーンの地形情報提供方法。
【請求項12】
前記ガイド経路を表示する段階は、
前記ガイド経路でのブレークポイントを表示するにあたり、前記ガイド経路での地形の高低差に基づいて前記ブレークポイントを表示する段階をさらに含む、請求項10に記載のグリーンの地形情報提供方法。
【請求項13】
前記ガイド経路を表示する段階は、
前記ガイド経路でのブレークポイントを表示するにあたり、前記ガイド経路で複数のブレークポイントを識別すると、前記複数のブレークポイントのうちの少なくとも一つのブレークポイントを所定の条件に基づいて表示する段階をさらに含む、請求項10に記載のグリーンの地形情報提供方法。
【請求項14】
前記ガイド経路を表示する段階は、
前記ガイド経路を表示するにあたり、前記ガイド経路での地形の変化によって前記ガイド経路の形状及び色相のうちの少なくとも一つを変化させて表示する段階をさらに含む、請求項10に記載のグリーンの地形情報提供方法。
【請求項15】
前記ガイド経路を表示する段階は、
前記ガイド経路に沿って第2ボールが前記第1ボールから前記ホールカップに向かって移動する形状を表示する段階をさらに含む、請求項10に記載のグリーンの地形情報提供方法。
【請求項16】
前記ガイド経路を表示する段階は、
前記ガイド経路上の一地点に前記第2ボールに対応する標識イメージを表示する段階をさらに含む、請求項15に記載のグリーンの地形情報提供方法。
【請求項17】
前記ガイド経路を表示する段階は、
前記ガイド経路に沿って前記第2ボールを前記ホールカップに向けて移動させるとともに、前記第2ボールが通った地点上に標識イメージを表示する段階をさらに含む、請求項15に記載のグリーンの地形情報提供方法。
【請求項18】
前記ガイド経路を表示する段階は、
前記ガイド経路に沿って前記第2ボールを前記ホールカップに向けて移動させるとともに、所定の時間間隔で前記第2ボールが位置する地点を識別し、識別された地点上に標識イメージを表示する段階をさらに含む、請求項15に記載のグリーンの地形情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する実施例はグリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法に関するものであり、より詳しくは、仮想のゴルフコース上のグリーンについての地形情報を提供するための装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近になってスクリーンゴルフ場に対する人気が高くなっている。ゴルフ場の利用よりは価格が安く、場所、時間などの制約なしに楽しむことができるスクリーンゴルフ場が使用者の生活圏内に生じるのに伴い、誰でも容易にゴルフシミュレーションゲームを楽しむことができるようになった。
【0003】
一方、ゴルフ競技においてグリーンで行われるパッティングは、ゴルフボールの位置からホールカップの位置までの地形の状態を正確に把握するときに使用者がより正確な方向に正確な力でパッティングすることができるので、地形の状態を把握することが重要である。このために、実際ゴルフコースで使用者がショットを行うに先立ち、ゴルフボールまたはゴルフボールの周辺で地面と目の高さとを一致させて地形を観察する。
【0004】
ただ、スクリーンゴルフで使用者がその目の高さを実際に一致させることが難しいので、地形を使用者が把握することができるように情報を提供することが重要である。
【0005】
ところで、現在提案されているスクリーンゴルフシステムでは地形についての情報を使用者に提供することに限界がるので、使用者が攻略法を考え出すことが難しい。したがって、使用者が戦略を立てることができるようにする要素を提供することで、ラウンドの興味を高め、ゲームの没入度を高める技術が必要である。
【0006】
これに関連して、先行技術文献である韓国登録特許第10-2001-0016043号公報では、実際ゴルフ場でゴルフ競技を行うことと同様な効果を室内または狭い空間で得ることができるようにするゴルフシミュレーションシステムを提案しており、前記システムは多様なパッティングライを駆使することについて記載しているが、先行技術によっても使用者は依然として地形を把握しにくい。したがって、上述した問題点を解決するための技術が必要になった。
【0007】
一方、前述した背景技術は発明者が本発明の導出のために保有しているか本発明の導出過程で習得した技術情報であり、必ずしも本発明の出願前に一般の公衆に公開された公知技術であるとは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2001-0016043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本明細書で開示する実施例は、グリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法を提示することに目的がある。
【0010】
また、本明細書で開示する実施例は、地形についての情報を使用者に直観的に提供することができるグリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法を提示することに目的がある。
【0011】
また、本明細書で開示する実施例は、ボールの移動の際、その残像を表示することができるグリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法を提示することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本明細書に記載する一実施例は、仮想のゴルフコース上のグリーンについての地形情報を提供するための装置及び方法である。
【発明の効果】
【0013】
前述した課題解決手段の一つによれば、グリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法を提示することができる。
【0014】
前述した課題解決手段の一つによれば、地形についての情報を使用者に直観的に提供することができるグリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法を提示することができる。
【0015】
前述した課題解決手段の一つによれば、ボールの移動の際、その残像を表示することができるグリーンの地形情報提供装置及びグリーンの地形情報提供方法を提示することができる。したがって、使用者にとって新しい戦略を考え出すように誘導し、よってゴルフゲームに対する使用者の没入度を高めることができる。
【0016】
開示する実施例で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載で開示する実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を具現するスクリーンゴルフシステムを示す図である。
【
図2】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を説明するための例示図である。
【
図4】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を説明するための例示図である。
【
図5】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を説明するための例示図である。
【
図6】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供方法を説明するためのフローチャートである。
【
図7】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供方法を説明するためのフローチャートである。
【
図8】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供方法を説明するための例示図である。
【
図9】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供方法を説明するための例示図である。
【
図10】本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供方法を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本明細書で開示する一実施例によれば、グリーンの地形情報提供装置は、グリーンと前記グリーン上のホールカップ及び第1ボールに対する仮想のゴルフコース映像を表示するシミュレーション処理部と、前記グリーンの地形情報の提供のために、前記ホールカップと前記第1ボールとの間のガイド経路を表示するガイド処理部とを含むことができる。
【0019】
また、上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本明細書で開示する一実施例によれば、グリーンの地形情報提供装置がグリーンの地形情報を提供する方法は、グリーンと前記グリーン上のホールカップ及び第1ボールに対する仮想のゴルフコース映像を表示する段階と、前記グリーンの地形情報提供のために、前記ホールカップと前記第1ボールとの間のガイド経路を表示する段階とを含むことができる。
【0020】
以下では添付図面に基づいて多様な実施例を詳細に説明する。以下で説明する実施例は様々な相異なる形態に変形されて実施されることもできる。実施例の特徴をより明確に説明するために、以下の実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に広く知られている事項についての詳細な説明は省略する。そして、図面で実施例の説明に関係ない部分は省略し、明細書全般にわたって類似の部分に対しては類似の図面符号を付けた。
【0021】
明細書全般で、ある構成が他の構成と連結されていると言うとき、これは直接的に連結されている場合だけではなく、その中間に他の構成を挟んで連結されている場合も含む。また、ある構成が他の構成を含むというとき、特に反対の記載がない限り、さらに他の構成を除くものではなくて他の構成をさらに含むこともできることを意味する。
【0022】
以下、添付図面に基づいて実施例を詳細に説明する。
【0023】
図1は本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を具現するスクリーンゴルフシステムを示す図であり、
図2はグリーンの地形情報提供装置の構成を示すブロック図であり、
図3~
図5は本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を説明するための例示図である。
【0024】
図1に示すように、本明細書で開示する一実施例によるスクリーンゴルフシステム100は、使用者UがゴルフボールGを打撃することができる打席10と、使用者U、ゴルフボールG及びゴルフクラブの動きのうちの少なくとも一つを感知するセンシング装置20と、前面に備えられるスクリーン30に所定の映像を出力する映像出力装置40と、グリーンの地形情報提供に必要なすべてのデータの保存及び処理などを遂行するグリーンの地形情報提供装置200とを含む。
【0025】
本明細書で開示する実施例によるグリーンの地形情報提供装置200は、グリーンの地形情報提供に必要なすべてのデータを保存し、仮想のゴルフコースの映像、ゴルフボールの移動映像などのすべてのグリーンの地形情報提供関連映像を処理するように構成される。そして、グリーンの地形情報提供装置200が処理した映像はスクリーン30に表示される。
【0026】
したがって、使用者Uが打席10でゴルフボールGをスクリーン30に向けて打撃すると、センシング装置20がこれをセンシングしてグリーンの地形情報提供装置200に伝達し、グリーンの地形情報提供装置200は、使用者U、ゴルフボールG及びゴルフクラブの動きのうちの少なくとも一つに基づいて仮想のゴルフコース上での仮想のボールの移動軌跡をシミュレーションすることができる。すなわち、グリーンの地形情報提供装置200が実際ゴルフボールの移動特性を考慮して仮想ゴルフコース上でのボールの移動映像などのゴルフシミュレーション映像情報を構成し、これをプロジエクターなどによって具現される映像出力装置40を介してスクリーン30に投射することで、シミュレーションによるゴルフ競技が進行できるようにする。
【0027】
追加として、グリーンの地形情報提供装置200は仮想ゴルフシミュレーション複雑な操作を全部処理することができるように動作する。例えば、グリーンの地形情報提供装置200は、操作命令を獲得することにより、仮想ゴルフシミュレーションのために使用者をログインさせるか、またはシミュレーション環境を操作することができる。したがって、グリーンの地形情報提供装置200は、例えばブレークポイントの表示設定などを使用者から受けることができ、ラウンディングの開始時にまたはラウンディング中に受けることができる。
【0028】
一方、一実施例によるセンシング装置20は、打席10においてゴルフボールGが置かれる一定の領域であって、ゴルフクラブによって打撃される領域、すなわち打撃領域を監視しながら、前記打撃領域でゴルフボールGがゴルフクラブによって打撃されるときのイメージを取得し、そのイメージから使用者Uの動き、ゴルフボールGの動き及びゴルフクラブの動きのうちの少なくとも一つをセンシングする装置である。
【0029】
センシング装置20は打撃領域を撮影するビジョンセンサー(Vision Sensor)のようなイメージング装置(Imaging Device)によって構成されることができる。これに関連して、
図1にはセンシング装置20がスクリーンゴルフシステムの壁面に設置されたものとして示されているが、その他にも、センシング装置20はスクリーンゴルフシステムの天井に設置されたセンサー及びスクリーンゴルフシステムの側面壁に設置されたセンサーによって具現されるか、またはグリーンの地形情報提供装置200上に具現されることができる。例えば、センシング装置20が2個のビジョンセンサーによって具現されれば、前記二つのビジョンセンサーが打撃領域でオーバーラッピングして監視することができる。これは一例であり、必ずしもこれに限定されず、二つ以上のビジョンセンサーが設置される場合も含み、ビジョンセンサーの設置位置も天井や壁面だけでなく、スクリーンゴルフシステムのブース(Booth)内の任意の位置に設置されるすべての場合を含むことができる。
【0030】
センシング装置20は、使用者、ゴルフボール及びゴルフクラブのうちの少なくとも一つの動きを感知することにより、ゴルフボールの移動に対する運動パラメーターなどのセンシング情報を算出してグリーンの地形情報提供装置200に伝達し、グリーンの地形情報提供装置200はセンシング情報からショットデータを算出することができる。
【0031】
本明細書で開示する一実施例によるグリーンの地形情報提供装置200はスクリーンゴルフシステム100に適用されるものを説明しているが、必ずしもスクリーンゴルフシステム100に限定して適用されず、仮想のゴルフコースをシミュレーションして映像化し、よって仮想のボールが動く映像をシミュレーションするすべての形態のシステムや装置に適用可能である。
【0032】
一方、
図2に示すように、グリーンの地形情報提供装置200は、制御部210、データ保存部220、映像出力部230、及び映像処理部240を含むことができる。
制御部210はグリーンの地形情報提供装置200の全般的な動作を制御し、CPUなどのようなプロセッサを含むことができる。
【0033】
例えば、制御部210はデータ保存部220に保存されたプログラムを実行させるか、データ保存部220に保存されたファイルを読み取るか、または新しいファイルをデータ保存部220に保存することもできる。
【0034】
一方、データ保存部220には、ファイル、アプリケーション及びプログラムなどのような種々のデータが組み込まれるか保存されることができる。例えば、データ保存部220にはグリーンの地形情報提供方法を遂行するためのプログラムが組み込まれることができ、よって制御部210はデータ保存部220に保存されたプログラムを実行させてグリーンの地形情報提供方法を遂行することができる。
【0035】
データ保存部220は仮想ゴルフシミュレーションの映像の具現などに必要なすべてのデータを保存し、例えばゴルフ場を映像化して具現した仮想ゴルフコースについてのデータなどを保存することができる。
【0036】
例えば、データ保存部220は、仮想のゴルフコースでグリーンの地形についての情報を保存するかまたはグリーンでのホールカップの位置についての情報を保存することができる。
【0037】
このために、データ保存部220は、ネットワークを介してサーバー(図示せず)から仮想ゴルフコースについてのさまざまなデータなどを受けて一時保存するように構成されることもできる。
【0038】
また、データ保存部220は、センシング装置20からゴルフボールの移動についての運動パラメーターなどのセンシング情報を受けて一時保存するように構成されることができる。
【0039】
一方、映像出力部230は、映像処理部240で処理されたシミュレーション映像を映像出力装置40を介してスクリーン30に投射することで、使用者が映像を見るようにすることができる。
【0040】
ここで、映像処理部240は、データ保存部220に保存された仮想ゴルフコースについてのデータを用いて仮想ゴルフコースの映像を具現するように情報処理を遂行し、使用者が打撃したゴルフボールGの仮想のゴルフコースでの移動軌跡をシミュレーションして映像として具現することができる。
【0041】
映像処理部240は、シミュレーション処理部241及びガイド処理部242を含むことができる。
【0042】
シミュレーション処理部241はゴルフコースの環境を映像化して提供することができ、さらに仮想のゴルフコースでのボールの移動軌跡を演算することができる。
【0043】
ここで、「移動軌跡」は使用者がゴルフボールを打撃することによる仮想のゴルフコースでのボールの移動をシミュレーションした結果を示すものである。このような移動軌跡は仮想のゴルフコースでボールが移動する様子として表示されるか、仮想のゴルフコースでボールが移動した軌跡が線で連結されて表示されるか、または飛距離値を示すテキスト、イメージ、音声または映像としても表示されることができる。
【0044】
例えばシミュレーション処理部241はショットデータによってシミュレーションを処理することができ、ショットデータはシミュレーション処理部241がセンシング情報から算出することができ、ショットデータとして、ボールスピード、方向角、発射角、バックスピン、サイドスピン、キャリー、飛距離などがあり得る。
【0045】
また、シミュレーション処理部241は環境データによるゴルフコースの環境を映像化して提供するとともに、使用者のゴルフショットによる移動軌跡をシミュレーションするとき、環境データ及びショットデータを一緒にシミュレーションすることができる。ここで、環境データは使用者がゴルフショットを遂行した仮想のゴルフコースの環境を示し、例えば、仮想のゴルフコースの地形、季節、天気、温度、湿度、風速、風向などを含むことができる。
【0046】
したがって、例えば、シミュレーション処理部241は、仮想のゴルフコースでのグリーン及びグリーン上のホールカップに対する仮想ゴルフシミュレーション映像を提供し、グリーン上のホールカップに向けて使用者がゴルフショットを行えば、ホールカップに向かってボールが移動する移動軌跡を映像化し、映像出力部230を介してスクリーン40に投射することができる。
【0047】
一方、ガイド処理部242はグリーンの地形情報を提供し、このためにホールカップとボールとの間のガイド経路を提供することができる。
【0048】
すなわち、グリーンごとに、ライ、傾斜、グリーンスピードなどの地形情報が異なることがあり、ガイド処理部242はガイド経路を提供することでグリーンの地形情報を提供することができる。
【0049】
ここで、「ガイド経路」とは、仮想のゴルフコースで、ボールが打撃されたとき、ボールが置かれた位置とホールカップとの間の地形情報に基づいてホールインになるための最適の経路を示したものであって、パッティングによってボールが移動する経路であり、このようなガイド経路はホールカップにまで連結されることもでき、ホールカップの周辺の位置にまで連結されることができる。
【0050】
一実施例によれば、ガイド処理部242は、使用者が打撃すべきボール以外の仮想のボールを提供し、仮想のボールがガイド経路に沿って移動する形状でガイド経路を表示することができる。
【0051】
以下では、説明の便宜上、仮想のゴルフコース上に置かれ、使用者が打撃すべき対象であるボールを第1ボールといい、実際に打撃されなかったがガイド経路をより効果的に表示するためのボールを第2ボールという。
【0052】
すなわち、ガイド処理部242は、第1ボールが置かれた位置からホールカップまたはホールカップ周辺の位置までのガイド経路に沿って第2ボールが移動する形状を具現することができる。よって、使用者は第2ボールがグリーンに沿って移動する形状を見てグリーンの形状を推測することができる。
【0053】
ガイド処理部242で第2ボールを表示するとき、第1ボールと同じ形状を有するように表示することができ、または異なる形状を有するように表示することができる。
【0054】
ここで、ガイド処理部242は、第2ボールをガイド経路に沿って移動させるとき、ガイド経路上のグリーンの地形によって第2ボールの形状及び色相のうちの少なくとも一つを変化させながら移動させることができる。例えば、第2ボールがガイド経路に沿って移動するとき、ガイド経路の地形の高低差によって第2ボールの色相、透明度、効果(例えば、きらめきなど)などを変化させることで形状を変化させることができる。したがって、例えば、基準高より高い地形に第2ボールが位置する場合には赤色で表示し、基準高より低い地形に第2ボールが位置する場合には青色で表示し、地形の変化によって第2ボールの位置が変化するとき、グラデーションによって第2ボールの色相を変化させることができる。
【0055】
ここで、基準高は、一実施例によれば第1ボールが置かれた地点の高さであり得るが、他の実施例によれば一標識イメージであり得る。標識イメージについては後述する。
【0056】
他の実施例によれば、ガイド処理部242はガイド経路を線で表示することができる。
【0057】
これに関連して、ガイド処理部242は、第1ボールの位置からホールカップまでの全体ガイド経路を線で表示することができるが、ガイド経路の一部のみを表示することができる。例えば、二つの標識イメージの間に位置するガイド経路を表示することができる。
【0058】
このように、線でガイド経路を表示するとき、ガイド処理部242は、グリーンの地形の高低差によってガイド経路の形状及び色相のうちの少なくとも一つを変化させて表示することができる。
【0059】
例えば、ガイド処理部242は、グリーンの地形屈曲の変化に対応して線形状が屈曲して変化するようにすることができる。
【0060】
また、例えば、ガイド処理部242は、ガイド経路での地形の高低差によってガイド経路を示す線の色相、厚さ、透明度、効果(例えば、きらめき)などを変化させることができる。
【0061】
例えば、基準高での線を緑色、基準高より低い地形での線を青色、基準高より高い地形での線を赤色で表示することができ、基準高に対して高低差が大きくなるほど、緑色から赤色に、または緑色から青色にグラデーション変化によって色彩を変化させることができる。
【0062】
したがって、ガイド処理部242は、ガイド経路の開始点が基準高であるとき、ホールカップまでのガイド経路の高さがホールカップに近くなるほど基準高より継続的に低くなれば、ガイド経路を示す線の色相を緑色から青色にグラデーション変化させることができる。
【0063】
他の実施例によれば、ガイド処理部242は、第2ボールがガイド経路に沿って移動する形状と一緒に線でガイド経路を表示することができる。
【0064】
例えば、ガイド処理部242はガイド経路を線で表示し、前記線上に第2ボールが移動する形状を表示することができる。
【0065】
さらに他の実施例によれば、ガイド処理部242は、ガイド経路を線で表示しながら前記線上に第2ボールが移動する形状を表示し、前記線を成す少なくとも一地点に、第2ボールに対応する標識イメージを表示することができる。
【0066】
ガイド処理部242は、ガイド経路に沿って第2ボールが第1ボールの位置からホールカップまたはホールカップの周辺に向かって移動するとき、前記第2ボールが通った地点上に標識イメージを表示することができる。
【0067】
すなわち、ガイド処理部242は、ガイド経路に沿って第2ボールが第1ボールの位置からホールカップまたはホールカップの周辺に向かって移動するとき、第2ボールがガイド経路上で位置する地点を識別し、識別された地点上に標識イメージを表示することができる。
【0068】
この際、標識イメージは第2ボールが通った地点であることを示すためのイメージであり、その形状は第2ボールと同じ形状であるかまたは異なる形状である。
【0069】
例えば、ガイド処理部242は、ガイド経路に沿って第2ボールが移動するとき、所定の時間間隔ごとに第2ボールが位置する地点を識別し、地点ごとに標識イメージを表示することができる。
【0070】
もしくは、例えば、ガイド処理部242は、ガイド経路に沿って第2ボールが移動するとき、所定の距離間隔ごとに第2ボールが位置する地点を識別し、標識イメージを表示することができる。
【0071】
もしくは、例えば、ガイド処理部242は、グリーン上の仮想の格子のうちの少なくとも一部及びガイド経路に基づいて識別された地点上に標識イメージを表示することができる。
【0072】
これに関連して、グリーン上のホールカップの周囲の所定の領域に対する地形の表現のために、所定の大きさの仮想の格子が存在することがあり得る。仮想の格子は複数のラインが互いに交差することで構成されることができる。一実施例によれば、地形の高低差によってその形状を決定することができる。
【0073】
すなわち、ガイド処理部242は、ガイド経路とグリーン上の仮想の格子とが重なる地点を識別し、その地点ごとに標識イメージを表示することができる。例えば、ガイド処理部242は、仮想の格子を構成するラインのうち仮想ラインと交差するラインがガイド経路を通るとき、その交差点を識別し、その交差点に標識イメージを表示することができる。
【0074】
そして、例えば、標識イメージを表示しようとするとき、ガイド処理部242は、当該地点に標識イメージを表示することによって、第2ボールの残像が残ったものように処理して表示することができ、地形によってボールの移動速度が変わることによって残像のように表示された地点の間隔を参照して、使用者はグリーンがどの形態であるかを直観的に把握することができる。
【0075】
一方、ガイド処理部242は、ガイド経路を提供するとき、ブレークポイントを一緒に提供することができる。
【0076】
「ブレークポイント」はガイド経路上で地形の変化またはボールの移動に影響を与えることができる位置を示す地点であり、ガイド経路上の一地点上に位置することができる。
【0077】
一実施例によれば、ガイド処理部242は、ホールカップとボールとを連結する仮想ラインに基づいてブレークポイントを決定することができる。
【0078】
ガイド処理部242は、ホールカップと第1ボールとを連結する直線ラインを「仮想ライン」と設定することができ、仮想ラインに対して垂直に位置する地点のうちガイド経路上にある地点のうちで最も離れた地点をブレークポイントと決定することができる。
【0079】
これに関連して、
図3は一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を説明するための図であり、グリーン上でのホールカップH、第1ボールB及びガイド経路310を示す図である。
【0080】
ガイド経路310上の地点のうち、ホールカップHと第1ボールBとを連結する仮想イン320に対して垂直に位置する地点のうち、仮想ライン320から一番遠く位置する地点をガイド処理部242はブレークポイントと決定することができる。
【0081】
すなわち、
図3に示すように、仮想ライン320に対して垂直に位置する地点のうち仮想ライン320から一番遠く位置する地点300をブレークポイントと決定することができ、よってブレークポイントと決定された地点300から仮想ライン320までの垂直距離350は、ガイド経路上の地点であって仮想ラインに対して垂直な他の地点から仮想ライン320までの垂直距離のうちで一番長く、例えば、距離360より長い。
【0082】
さらに他の実施例によれば、ガイド処理部242は、ホールカップとボールとの間の地形の高低差に基づいてブレークポイントを決定することができる。
【0083】
ガイド処理部242は、ガイド経路に沿って第2ボールが第1ボールの位置からホールカップまたはホールカップの周辺に向かって移動するとき、地形の高低差によって移動することができ、低い地形から高い地形に移動するとき、または高い地形から低い地形に移動するときの地点をブレークポイントと決定することができる。
【0084】
ここで、第1ボールの位置からホールカップまたはホールカップ周辺に向かうガイド経路は、地形の高低差によって変曲点が存在することがあり、ガイド処理部242は、変曲点をブレークポイントと決定することができる。
【0085】
これに関連して、
図4は一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を説明するための図であって、グリーン上でのホールカップH、第1ボールB及びガイド経路410を示す図である。
【0086】
図4を参照すると、ガイド経路は高い地形に向かってから低い地形に向かって移動することによって第1ボール410の位置からホールカップHまで連結され、ガイド処理部242は、ガイド経路410の変曲点400をブレークポイントと決定することができる。
【0087】
一方、他の実施例によれば、ガイド処理部242は、ガイド経路で複数のブレークポイントを識別すれば、複数のブレークポイントのうちの少なくとも一つを選択し、選択されたブレークポイントを使用者に表示すべきブレークポイントと決定することができる。
【0088】
例えば、仮想ラインに基づいてブレークポイントを決定するとき、仮想ラインまでの距離が同一である地点がガイド経路に複数存在することにより、複数のブレークポイントが存在することができる。
【0089】
または、例えば、高低差に基づいてブレークポイントを決定するとき 、変曲点に対応する地点がガイド経路に複数存在することにより、ブレークポイントが複数存在することができる。
【0090】
ここで、ガイド処理部242は、複数のブレークポイントのうちの任意のブレークポイントを選別することができる。
【0091】
もしくは、ガイド処理部242は、複数のブレークポイントのうちの少なくとも一つを、所定の条件に基づいて選別することができる。
【0092】
例えば、ガイド処理部242は、複数のブレークポイントのうち、第1ボールの位置に一番近い地点をブレークポイントと選別することができる。
【0093】
これに関連して、
図5は一実施例によるグリーンの地形情報提供装置を説明するための図であって、グリーン上でのホールカップH、第1ボールB及びガイド経路510を示す図である。
【0094】
図5に示すように、仮想ラインまでの距離が同一である地点が3個であるので、ブレークポイント500、501、502が複数存在することができる。
【0095】
ここで、ガイド処理部242は、ブレークポイント500、501、502の全部を使用者に表示することができる。
【0096】
もしくは、ガイド処理部242は、ブレークポイント500、501、502のうち第1ボールBの位置に一番近い位置でのブレークポイント500を選択して使用者に表示することができる。
【0097】
もしくは、ガイド処理部242は、第1ボールBとホールカップHとを連結する線を基準に、前記線の右側に位置する一つの地点500と前記線の左側に位置する一つの地点501とを選択して使用者に表示することができる。この際、ガイド処理部242は、前記線の右側に位置する地点502と一緒に前記線の左側に位置する変曲点501を使用者に表示することができる。
【0098】
上述したように、ガイド経路及びブレークポイントを決定し、これを映像化して映像出力部230を介してスクリーン40に投射することで、ガイド処理部242は、使用者がグリーンでパッティングする前に地形を把握することができるようにする。
【0099】
一方、
図6及び
図7は一実施例によるグリーンの地形情報提供方法を説明するためのフローチャートである。
図6及び
図7に示すグリーンの地形情報提供方法は、
図1~
図5で説明したグリーンの地形情報提供装置100で時系列的に処理する段階を含む。したがって、以下で省略した内容と言っても、
図1~
図5に示したグリーンの地形情報提供装置100について以上で記述した内容は
図6及び
図7に示す実施例によるグリーンの地形情報提供方法にも用いることができる。
【0100】
また、
図6及び
図7は
図8~
図10を参照して後述する。
図8~
図10はグリーンの地形情報提供方法を説明するための図である。より具体的には、
図8はガイド経路上での標識イメージを提供する一実施例を説明するための図であり、
図9及び
図10はガイド経路が表示されたシミュレーション映像がスクリーン上に表示された形状を示す図である。
【0101】
グリーンの地形情報提供装置100は、グリーンとグリーン上のホールカップ及び第1ボールの位置が示された仮想ゴルフコースをシミュレーションして表示することができる(S610)。
【0102】
グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路を決定することができる(S620)。
【0103】
ガイド経路を決定すれば、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路を表示するか、または段階S630でブレークポイントを決定した後、ガイド経路を表示することができる。
【0104】
これに関連して、ガイド経路を表示するとき、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路での地形の変化によって前記ガイド経路の形状及び色相のうちの少なくとも一つを変化させて表示することができる。
【0105】
また、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路に沿って第2ボールが第1ボールからホールカップに向かって移動する形状を表示することができる。
【0106】
ここで、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路上の一地点に第2ボールに対応する標識イメージを表示することができる。
【0107】
また、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路に沿って第2ボールをホールカップに向けて移動させ、前記第2ボールが通った地点上に標識イメージを表示することができる。
【0108】
また、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路に沿って第2ボールをホールカップに向けて移動させ、所定の時間間隔で前記第2ボールが位置した地点を識別し、識別された地点上に標識イメージを表示することができる。
【0109】
もしくは、グリーンの地形情報提供装置100は、グリーン上の仮想の格子のうちの少なくとも一部及びガイド経路に基づいて識別された地点上に標識イメージを表示することができる。
【0110】
これに関連して、
図8に示すように、グリーン上のホールカップHの周囲の所定の領域に対する地形の表現のために、所定の大きさの仮想の格子が存在することができる。前記格子は複数のライン801、802が互いに交差することによって表示されることができる。ここで、第1ボールBからホールカップHを見たとき、複数の横線801と、横線801と交差して通る縦線802とが存在し、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路800と横線801とが重なる地点810、820、830を識別し、識別された地点810、820、830上に標識イメージを表示することができる。
【0111】
ただ、
図8は、説明の便宜上、グリーン格子801、802を表示したものであり、グリーンの地形情報提供装置100がガイド経路及び標識イメージを提供するとき、グリーン格子801、802なしに、グリーン格子及びガイド経路に基づいて標識イメージを決定し、それによって使用者にガイド経路800及び標識イメージを提供することができる。
【0112】
一方、グリーンの地形情報提供装置100は、ブレークポイントを決定することができる(S630)。
【0113】
例えば、グリーンの地形情報提供装置100は、ホールカップと第1ボールとを連結する仮想ラインに基づいてブレークポイントを決定することができる。
【0114】
もしくは、例えば、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路での地形の高低差に基づいてブレークポイントを決定することができる。
【0115】
ここで、
図7を参照すると、ブレークポイントが一つであれば(S710)、段階S640に進むことができるが、ブレークポイントが複数と決定されれば(S710)、複数のブレークポイントのうちの少なくとも一つを表示するか可否を決定することができる(S720)。
【0116】
すなわち、グリーンの地形情報提供装置100は、複数のブレークポイントを全部表示するか可否を決定することができ(S720)、ブレークポイントの全部を表示する場合、段階S640に進むことができる。
【0117】
ただ、グリーンの地形情報提供装置100は、複数のブレークポイントのうちの少なくとも一つを所定の条件に基づいて選別することができる(S730)。例えば、使用者に一番近くに位置するブレークポイントを選別するか、ホールカップに一番近くに位置するブレークポイントを選別するか、地形が凹んでいる地点でのブレークポイントを選別するか、ホールカップと第1ボールとを連結する線の上または下に位置するブレークポイントを選別するか、またはホールカップと第1ボールとを連結する線の左側または右側に位置するブレークポイントを選別することができる。
【0118】
このために、グリーンの地形情報提供装置100は、ラウンディングの開始前またはラウンディング中にブレークポイント設定の入力を使用者から受けることができ、使用者は複数のブレークポイントの全部を表示するか、または複数ブレークポイントのうちの少なくとも一つを表示するかを設定することができる。
【0119】
その後、グリーンの地形情報提供装置100は段階S640に進み、ガイド経路上でブレークポイントを表示することができる(S640)。
【0120】
したがって、
図9に示すように、使用者は、ブレークポイント(Break Point)が表示されたガイド経路900をスクリーン30を介して確認することができる。
【0121】
すなわち、グリーンの地形情報提供装置100は、第1ボールBの位置からホールカップHまたはホールカップHの周辺にまで連結されるガイド経路900を提供しながらガイド経路900上で第2ボール930が移動する形状を提供することができる。
【0122】
さらに、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路に沿って第2ボールが移動するとき、所定の時間間隔ごとに第2ボールが位置した地点を識別し、地点ごとに標識イメージ910、920を表示することができる。よって、使用者は、標識イメージ910、920を参考して第2ボールが転がる速度を把握することができる。例えば、標識イメージの間の間隔が大きければ、当該地形がボールが速く転がることができるグリーンスピードまたは傾斜を有していることを推論することができる。したがって、使用者は標識イメージを参考して地形がどの状態であるかを推論してパッティング戦略を立てることができる。
【0123】
また、使用者は、
図10に示すようなガイド経路をスクリーン30を介して確認することができる。
【0124】
グリーンの地形情報提供装置100は、標識イメージの間を連結するガイド経路1000を提供することができる。
【0125】
すなわち、グリーンの地形情報提供装置100は、ガイド経路に沿って第2ボールが移動するとき、第2ボールが位置した地点を識別し、地点ごとに標識イメージ1010、1020を表示することができ、一標識イメージ1010に対する次の標識イメージ1020の高低差によってガイド経路の色相が変化する形状を提供することができる。よって、両標識イメージ1010、1020の間に位置するガイド経路1000を提供することができ、これにより使用者は標識イメージ1010、1020を参考して地形がどの状態であるかを推論してパッティング戦略を立てることができる。
【0126】
前述したグリーンの地形情報提供方法は、コンピュータによって実行可能な命令語及びデータを記憶する、コンピュータ可読の媒体の形態にも具現されることができる。ここで、命令語及びデータはプログラムコードの形態として記憶されることができ、プロセッサによって実行されたとき、所定のプログラムモジュールを生成して所定の動作を実行することができる。また、コンピュータ可読の媒体はコンピュータによってアクセス可能な任意の可用媒体であってもよく、揮発性及び非揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体のいずれも含む。また、コンピュータ可読の媒体はコンピュータ記録媒体であってもよい。コンピュータ記録媒体はコンピュータ可読の命令語、データ構造、プログラムモジュール又はその他のデータのような情報の記憶のための任意の方法又は技術によって具現された揮発性及び非揮発性、分離型及び非分離型媒体のいずれも含むことができる。例えば、コンピュータ記録媒体は、HDD及びSSDなどのマグネチック記憶媒体、CD、DVD及びブルーレイディスクなどの光学的記録媒体、又はネットワークを介して接近可能なサーバーに含まれるメモリであってもよい。
【0127】
前述したグリーンの地形情報提供方法はコンピュータによって実行可能な命令語を含むコンピュータプログラム(又はコンピュータプログラム商品)で具現されることもできる。コンピュータプログラムはプロセッサによって処理されるプログラミング可能な機械命令語を含み、高レベルプログラミング言語(High-level Programming Language)、オブジェクト指向プログラミング言語(Object-oriented Programming Language)、アセンブリー言語又は機械言語などで具現されることができる。また、コンピュータプログラムは類型のコンピュータ判読可能記録媒体(例えば、メモリ、ハードディスク、磁気/光学媒体又はSSD(Solid-State Drive)など)に記録できる。
【0128】
前述したグリーンの地形情報提供方法は上述したようなコンピュータプログラムがコンピューティング装置によって実行されることによって具現されることができる。コンピューティング装置は、プロセッサと、メモリと、記憶装置と、メモリ及び高速拡張ポートに接続している高速インターフェースと、低速バスと記憶装置に接続している低速インターフェースの少なくとも一部を含むことができる。このような成分のそれぞれは多様なバスを用いて互いに接続されており、共通マザーボードに搭載されるか他の適切な方式で装着されることができる。
【0129】
ここで、プロセッサはコンピューティング装置内で命令語を処理することができる。このような命令語としては、例えば高速インターフェースに接続されたディスプレイのように外部入力及び出力装置上にGUI(Graphic User Interface)を提供するためのグラフィック情報を表示するためにメモリ又は記憶装置に記憶された命令語を有することができる。他の実施例として、多数のプロセッサ及び/又は多数のバスが適切に多数のメモリ及びメモリ形態と一緒に用いられることができる。また、プロセッサは独立的な多数のアナログ及び/又はデジタルプロセッサを含むチップからなるチップセットトで具現されることができる。
【0130】
また、メモリはコンピューティング装置内に情報を記憶する。一例として、メモリは揮発性メモリユニット又はそれらの集合で構成されることができる。他の例として、メモリは不揮発性メモリユニット又はそれらの集合で構成されることができる。また、メモリは、例えば磁気又は光ディスクのような他の形態のコンピュータ可読の媒体であってもよい。
【0131】
そして、記憶装置はコンピューティング装置に大容量の記憶空間を提供することができる。記憶装置はコンピュータ可読の媒体であるかこのような媒体を含む構成であってもよく、例えばSAN(Storage Area Network)内の装置又は他の構成も含むことができ、フロッピーディスク装置、ハードディスク装置、光ディスク装置、又はテープ装置、フラッシュメモリー、それと類似した他の半導体メモリ装置又は装置アレイであってもよい。
【0132】
以上の実施例で使われる「~部」という用語はソフトウェア又はFPGA(field programmable gate array)又はASICのようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」はある役割をする。しかし、「~部」はソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「~部」はアドレス可能な記憶媒体にあるように構成されることもでき、一つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されることもできる。よって、一例として、「~部」はソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラム特許コードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。
【0133】
構成要素及び「~部」内で提供される機能はより小さな数の構成要素及び「~部」と結合するか追加的な構成要素及び「~部」から分離されることができる。
【0134】
それだけでなく、構成要素及び「~部」はデバイス又は保安マルチメディアカード内の一つ又はそれ以上のCPUを再生させるように具現されることもできる。上述した実施例は例示のためのものであり、上述した実施例が属する技術分野の通常の知識を有する者は上述した実施例が有する技術的思想又は必須な特徴を変更しなくて他の具体的な形態に易しく変形可能であることを理解することができるであろう。したがって、上述した実施例は全ての面で例示的なもので、限定的なものではないことを理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は分散されて実施されることもでき、同様に分散されたものとして説明されている構成要素も結合された形態に実施されることができる。
【0135】
本明細書によって保護を受けようとする範囲は前記詳細な説明よりは後述する特許請求範囲によって決定され、特許請求範囲の意味及び範囲とその均等な概念から導出される全ての変更又は変形の形態を含むものに解釈されなければならない。
【国際調査報告】