(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(54)【発明の名称】材料除去機のためのスタンドパイプ再循環システム
(51)【国際特許分類】
B23Q 11/00 20060101AFI20230927BHJP
B23Q 11/10 20060101ALI20230927BHJP
B24B 55/03 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
B23Q11/00 U
B23Q11/10 E
B24B55/03
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517331
(86)(22)【出願日】2020-09-16
(85)【翻訳文提出日】2023-04-03
(86)【国際出願番号】 CN2020115577
(87)【国際公開番号】W WO2022056723
(87)【国際公開日】2022-03-24
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】チャオ ユン
(72)【発明者】
【氏名】カルビン ステイツ ネルソン
(72)【発明者】
【氏名】ローランド シェーファー
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー ウェーバー
【テーマコード(参考)】
3C011
3C047
【Fターム(参考)】
3C011BB33
3C011EE08
3C011EE09
3C047GG18
(57)【要約】
材料除去機102の再循環システム200及び材料除去システム100が提供される。材料除去システム100は、材料除去機102を収容する材料除去キャビネット104と流体連通する再循環システム200を備える。再循環システム200は、流体を再循環する前に流体を下側リザーバ204内へと排出するように構成される上側リザーバ300を有することができる。上側リザーバ300は、流体内の削り屑、デブリ、及び/又は他の材料を、スタンドパイプ320にわたって流れる前に同伴させることを可能にするように構成されるスタンドパイプ320を有することができる。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料除去機のための再循環システムであって、
床を有する第1のリザーバであって、前記床は排出口を有する、第1のリザーバと、
前記排出口を介して前記第1のリザーバと流体連通している第2のリザーバと、
前記第1のリザーバ内において前記排出口の周りに境界を形成する壁を有するスタンドパイプであって、前記壁は前記床から離れて上向きに第1の高さまで延びており、これにより、前記第1のリザーバ内の流体の頂部が前記第1の高さを越えるまで、前記第1のリザーバ内の前記床の上に蓄積する流体が前記排出口を介して前記第2のリザーバに流入するのが阻止され、前記第1のリザーバは、前記流体が前記第1の高さを越える前に、前記流体に同伴された材料の沈殿を可能にするように構成される、スタンドパイプと、
を備える、再循環システム。
【請求項2】
前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされて、前記排出口を介し落下する前記流体を受け取る、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項3】
前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットと流体連通している、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項4】
前記材料除去機は、切断鋸を含む、請求項3に記載の再循環システム。
【請求項5】
前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成された再循環ポンプを更に備える、請求項3に記載の再循環システム。
【請求項6】
前記第1のリザーバの天井の開口に適合するように成形された取外し可能な蓋を更に備え、前記取外し可能な蓋は、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットのキャビネット出口と流体連通するように構成される蓋入口を有し、これにより、流体は、前記キャビネット出口及び前記蓋入口を介して前記材料除去キャビネットから前記第1のリザーバまで流れることができる、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項7】
前記取外し可能な蓋が前記第1のリザーバの前記天井の前記開口内に嵌合されると、前記蓋入口が前記排出口から位置合わせ解除される、請求項5に記載の再循環システム。
【請求項8】
前記第1のリザーバは、前記第2のリザーバよりも小さい、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項9】
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバは、フィルタ又は濾過媒体のいずれも含まない、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項10】
前記スタンドパイプの高さは、前記第1のリザーバの第1の容量と前記第2のリザーバの第2の容量とに基づく、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項11】
材料除去システムであって、
材料除去機を収容する材料除去キャビネットと、
前記材料除去キャビネットと流体連通する再循環システムであって、
床を有する第1のリザーバであって、前記床は排出口を有する、第1のリザーバと、
前記排出口を介して前記第1のリザーバと流体連通している第2のリザーバと、
前記第1のリザーバ内において前記排出口の周りに境界を形成する壁を有するスタンドパイプであって、前記壁は前記床から離れて上向きに第1の高さまで延びており、これにより、前記第1のリザーバ内の流体の頂部が前記第1の高さを越えるまで、前記第1のリザーバ内の前記床の上に蓄積する流体が前記排出口を介して前記第2のリザーバに流入するのが阻止され、前記第1のリザーバは、前記流体が前記第1の高さを越える前に、前記流体に同伴された材料の沈殿を可能にするように構成される、スタンドパイプと、
を備える再循環システムと、
を備える、材料除去システム。
【請求項12】
前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされて、前記排出口を介し落下する前記流体を受け取る、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項13】
前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する前記材料除去キャビネットと流体連通している、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項14】
前記材料除去機は、切断鋸を含む、請求項13に記載の材料除去システム。
【請求項15】
前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成された再循環ポンプを更に備える、請求項13に記載の材料除去システム。
【請求項16】
前記第1のリザーバの天井の開口に適合するように成形された取外し可能な蓋を更に備え、前記取外し可能な蓋は、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットのキャビネット出口と流体連通するように構成される蓋入口を有し、これにより、流体は、前記キャビネット出口及び前記蓋入口を介して前記材料除去キャビネットから前記第1のリザーバまで流れることができる、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項17】
前記取外し可能な蓋が前記第1のリザーバの前記天井の前記開口内に嵌合されると、前記蓋入口が前記排出口から位置合わせ解除される、請求項15に記載の材料除去システム。
【請求項18】
前記第1のリザーバは、前記第2のリザーバよりも小さい、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項19】
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバは、フィルタ又は濾過媒体のいずれも含まない、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項20】
前記スタンドパイプの高さは、前記第1のリザーバの第1の容量と前記第2のリザーバの第2の容量とに基づく、請求項11に記載の材料除去システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、包括的には、スタンドパイプ再循環システムに関し、より詳細には、材料除去機のためのスタンドパイプ再循環システムに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
いくつかの材料除去機(例えば、鋸、研削機、研磨機、及び/又はより包括的な材料調製及び/又は試験機)は、流体を使用して、材料除去プロセス中に生じるデブリ及び/又は削り屑を洗い流す。いくつかの場合には、材料除去プロセス中に、流体の連続供給が材料除去機に提供される。材料除去機に対して流体の連続供給を提供するために、使用済み流体を再捕捉、リサイクル、及び/又は再循環することができる。
【0003】
このようなシステムを、図面を参照して本出願の残りの部分で記述される本開示と比較することによって、従来の手法及び伝統的な手法の限界及び不利な点が当業者に明らかになるであろう。
【発明の概要】
【0004】
簡単な概要
本開示は、実質的に複数の図面のうちの少なくとも1つに関連して例示及び/又は説明されるとともに特許請求の範囲でより完全に記述される、材料除去機のためのスタンドパイプ再循環システムに関する。
【0005】
本開示のこれらの利点、態様、及び新規な特徴、並びに他の利点、態様、及び新規な特徴に加えて、本開示の図示した例の詳細な内容は、以下の説明及び図面からより十分に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、本開示の態様に係る、一例示の材料除去システムを示す図である。
【0007】
【
図2A】
図2A及び2Bはそれぞれ、本開示の態様に係る、
図1の材料除去システムの一例示の再循環システムの斜視図及び正面図である。
【
図2B】
図2A及び2Bはそれぞれ、本開示の態様に係る、
図1の材料除去システムの一例示の再循環システムの斜視図及び正面図である。
【0008】
【0009】
【0010】
【
図4】
図4及び
図5は、本開示の態様に係る、代替的なスタンドパイプの例を示す図である。
【
図5】
図4及び
図5は、本開示の態様に係る、代替的なスタンドパイプの例を示す図である。
【0011】
【
図6】本開示の態様に係る、
図3Aから
図3Eの上側リザーバとともに使用されるフィルタの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図は必ずしも縮尺通りではない。適切な場合、図において類似又は同一の構成要素を参照するために同一又は類似の参照番号が使用される。
【0013】
詳細な説明
いくつかの従来の再循環システムは、削り屑及び/又は他の粒子状材料を、材料除去機に再循環される流体から分離するために、フィルタ及び/又は濾過媒体を使用する。しかしながら、(他の構成要素に加えて)これらのフィルタ及び/又は濾過媒体の洗浄は負担になり得る。加えて、フィルタ及び/又は濾過媒体の交換は高価になり得る。
【0014】
開示される例示のスタンドパイプ再循環システムは、再循環される流体から削り屑及び/又は他の粒子状材料を分離するために、従来のフィルタ及び/又は濾過媒体ではなく、スタンドパイプを使用する。いくつかの例において、スタンドパイプは、下側リザーバにつながる上側リザーバにおける排出口に流体が進入することを阻止する。いくつかの例において、スタンドパイプの高さは、流体内の削り屑、デブリ、及び/又は他の材料を、スタンドパイプにわたって下側リザーバ内に流入する前に同伴させることを可能にするのに十分なものであり得る。
【0015】
本開示のいくつかの例は、材料除去機の再循環システムであって、排出口を有する床を有する第1のリザーバと、前記排出口を介して前記第1のリザーバと流体連通する第2のリザーバと、前記第1のリザーバ内の前記排出口の周りに境界を形成する壁を有するスタンドパイプであって、前記壁は前記床から上向きに第1の高さまで延在し、これにより、前記第1のリザーバ内の流体の頂きが前記第1の高さを越えるまで、前記第1のリザーバ内の前記床上に蓄積する流体が、前記排出口を介して前記第2のリザーバに流入することが阻止され、前記第1のリザーバは、前記流体が前記第1の高さを越える前に、前記流体内に同伴する材料の沈殿を可能にするように構成される、スタンドパイプと、を備える、再循環システムに関する。
【0016】
いくつかの例において、前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされ、前記排出口を介して落下する前記流体を受け取る。いくつかの例において、前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットと流体連通する。いくつかの例において、前記材料除去機は、切断鋸を含む。いくつかの例において、前記システムは、前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成される再循環ポンプを更に備える。
【0017】
いくつかの例において、前記システムは、前記第1のリザーバの天井における開口に適合又は一致するように成形される取外し可能な蓋を更に備え、前記取外し可能な蓋は、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットのキャビネット出口と流体連通するように構成される蓋入口を有し、これにより、流体は、前記キャビネット出口及び前記蓋入口を介して前記材料除去キャビネットから前記第1のリザーバまで流れることができる。いくつかの例において、前記取外し可能な蓋が、前記第1のリザーバの前記天井における前記開口内に嵌合されると、前記蓋入口は、前記排出口から位置合わせ解除される。いくつかの例において、前記第1のリザーバは、前記第2のリザーバよりも小さい。いくつかの例において、前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバは、フィルタ又は濾過媒体のいずれも含まない。いくつかの例において、前記スタンドパイプの前記高さは、前記第1のリザーバの第1の容量と前記第2のリザーバの第2の容量とに基づく。
【0018】
本開示のいくつかの例は、材料除去機を収容する材料除去キャビネットと、前記材料除去キャビネットと流体連通する再循環システムとを備え、前記再循環システムは、排出口を有する床を有する第1のリザーバと、前記排出口を介して前記第1のリザーバと流体連通する第2のリザーバと、前記第1のリザーバ内の前記排出口の周りに境界を形成する壁を有するスタンドパイプであって、前記壁は前記床から上向きに第1の高さまで延在し、これにより、前記第1のリザーバ内の流体の頂きが前記第1の高さを越えるまで、前記第1のリザーバ内の前記床上に蓄積する流体が、前記排出口を介して前記第2のリザーバに流入することが阻止され、前記第1のリザーバは、前記流体が前記第1の高さを越える前に、前記流体内に同伴する材料の沈殿を可能にするように構成される、スタンドパイプと、を備える、材料除去システムに関する。
【0019】
いくつかの例において、前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされ、前記排出口を介して落下する前記流体を受け取る。いくつかの例において、前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットと流体連通する。いくつかの例において、請求項13に記載の材料除去システムであって、前記材料除去機は、切断鋸を含む。いくつかの例において、前記システムは、前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成される再循環ポンプを更に備える。
【0020】
いくつかの例において、前記システムは、前記第1のリザーバの天井における開口に適合するように成形される取外し可能な蓋を更に備え、前記取外し可能な蓋は、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットのキャビネット出口と流体連通するように構成される蓋入口を有し、これにより、流体は、前記キャビネット出口及び前記蓋入口を介して前記材料除去キャビネットから前記第1のリザーバまで流れることができる。いくつかの例において、前記取外し可能な蓋が、前記第1のリザーバの前記天井における前記開口内に嵌合されると、前記蓋入口は、前記排出口から位置合わせ解除される。いくつかの例において、前記第1のリザーバは、前記第2のリザーバよりも小さい。いくつかの例において、前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバは、フィルタ又は濾過媒体のいずれも含まない。いくつかの例において、前記スタンドパイプの前記高さは、前記第1のリザーバの第1の容量と前記第2のリザーバの第2の容量とに基づく。
【0021】
図1は、材料除去システム100の一例を示す。
図1の例において、材料除去システム100は、キャビネット104内に封入される材料除去機102と、キャビネット104と流体連通する再循環システム200とを備える。
図1の例において、材料除去機102は、材料除去器具108、例えば、(例えば、切断)鋸刃、研磨鋸、研削機、研磨機、及び/又は他の何らかの材料除去器具等を備える。また、
図1の例において、材料除去器具108は、シールド112内に包み込まれる。図示のように、シールド112は、冷却システムに取り付けられる。
【0022】
図1の例において、冷却システムは、マニホールド116を介してシールド112に取り付けられるいくつかの冷却剤ホース114を備える。各ホース114は、ノズル118において終端する。ノズル118は、冷却剤をキャビネット104内に噴霧(及び/又は別様に提供)するように構成される。
図1の例において、ホース114は、冷却剤をホース入口120から受け取るように構成され、ホース入口120は、マニホールド116にも取り付けられる。ホース入口120は、冷却剤管124を介してキャビネット入口122と流体連通する。図示のように、冷却剤管124は、冷却剤をキャビネット入口122から、冷却剤管124を介してホース入口120まで送配するように構成される。冷却剤システムによってキャビネット104に導入される冷却剤は、材料除去システム100の材料除去機102及び/又は他の構成要素を冷却及び/又は洗浄する役割を果たすと同時に、キャビネット104からデブリ、削り屑、及び/又は他の粒子状材料の除去も行うことができる。
【0023】
図1の例において、キャビネット104は、キャビネット出口126を更に有する。図示のように、キャビネット出口126は、冷却剤の通過を可能にすると同時に、より大きな粒子状物質(例えば、材料除去機102の位置ずれした、緩んだ、及び/又は取り付けられていない構成要素)の通過を阻害するように構成される多孔性篩(及び/又はメッシュ、フィルタ、網目等)を備える。いくつかの例において、キャビネット出口126は、篩を省いてもよく、単に開口を備えてもよい。
図1の例において、キャビネット出口126は、冷却剤再循環システム200の入口につながる出口パイプ128と流体連通する。
【0024】
図1の例において、再循環システム200は、キャビネット104の下に位置決めされ、これにより、出口パイプ128を介して冷却剤を再循環システム200に推進するには、重力で十分となり得る。いくつかの例において、再循環システム200は、代わりにキャビネット104の上及び/又は側部に位置決めしてもよく、他の何らかの力(例えば、ポンプ)により、出口パイプ128を介して冷却剤をキャビネット104から再循環システム200に推進してもよい。
図1(並びに
図2A及び
図2B)の例において、再循環システム200は、再捕捉した冷却剤を再循環システム200から導管130を介してキャビネット104のキャビネット入口122まで推進するように構成されるポンプ202を更に備える。
【0025】
図2A及び
図2Bは、一例示の再循環システム200の斜視図及び正面図をそれぞれ示す。図示のように、再循環システム200は、上側リザーバ300及び下側リザーバ204を備える。ポンプ202は、下側リザーバ204の下側蓋206によって保持され、下側リザーバ204によって収集された冷却剤を取り込み、キャビネット104に流体を圧送して戻すために、下側リザーバ204内へといくらかの距離だけ延在する。説明及び/又は理解のために、上側リザーバ300及び下側リザーバ204の壁は、或る特定の図面(例えば、
図2Aから
図2C並びに
図3B及び
図3C)において透明なものとして描かれている。
【0026】
図2A及び
図2Bの例において、下側リザーバ204は、上側リザーバ300よりも大幅に(例えば、3倍から4倍)大きい。いくつかの例において、下側リザーバ204の方が大きいサイズであることは、下側リザーバ204が、再循環の前に冷却剤流体の主なリザーバ及び/又は主な保管部として役割を果たす意図を反映したものであり得る。いくつかの例において、上側リザーバ300の方が小さいサイズであることにより、携行及び/又は洗浄をより容易にすることができ、上側リザーバ300が中間及び/又は濾過リザーバとしての役割をより果たすことを可能にする。
【0027】
また、いくつかの例において、下側リザーバ204(及び/又は概して再循環システム200)は、再循環システム200を材料除去キャビネット104の下、及び/又は材料除去キャビネット104のほぼ周辺内に無理なく収めることができるように、サイズ決定することができる。
図1において、例えば、キャビネット104及び再循環システム200は、材料除去キャビネット104及び再循環システム200がほぼ矩形又は立方体を形成するように、同様の幅を有して鉛直に位置合わせ又は整列される。そのような構成により、材料除去システム100を全体として、整然とした、コンパクトな、及び/又は美観に魅力のある構成において一緒に保管することを可能にすることができる。
【0028】
図2A及び
図2Bの例において、下側リザーバ204は、4つの下側側壁210に下側床208が接続された中空の立方体(及び/又は直方体)であり、下側側壁210は、それら自体が一緒に接続され、床208に対向して上側開口を形成する。下側蓋206は、その開口に嵌合するように成形され、開口に挿入されると下側リザーバ204の天井を作り出す。いくつかの例において、下側蓋206は、下側リザーバ204の内部にアクセスする及び/又は内部を洗浄することができるように、(例えば、下側ハンドル212を使用して)下側リザーバ204から取外し可能とすることができる。いくつかの例において、下側蓋206(及び/又は下側側壁210)は、下側蓋206の固定及び/又は取外しをより容易にする形状部、例えば、相補的なリップ、リム、棚状部、接合部、柱状部、凹部、突出部、及び/又はフランジを備えることができる。いくつかの例において、締結具を使用することで下側蓋206を上側リザーバ300に固定することができ、そのような締結具は、下側蓋206を壊さずに取り外すことを可能にするために、比較的簡単に緩めるように及び/又は取外し可能に構成することができる。
【0029】
図2A及び
図2Bの例において、上側リザーバ300は、下側リザーバ204の上に保持される。しかしながら、いくつかの例において、上側リザーバ300は、下側リザーバ204及び/又は再循環システム200から取り外されるように構成することができる。
図2Cは、例えば、上側リザーバ300が取り外された再循環システム200の図を示す。図示のように、上側リザーバ300が取り外されると、下側リザーバ204の下側蓋206において窓214が見える。いくつかの例において、窓214は、上側リザーバ300を受けるようにサイズ決定及び/又は構成することができる。いくつかの例において、冷却剤流体は、上側リザーバ300から下側リザーバ204の窓214を介して下側リザーバ204まで流れることができる。
【0030】
いくつかの例において、下側蓋206は、上側リザーバ300を下側リザーバ204の上に(例えば、窓214にわたって及び/又は窓214内に)取外し可能に保持することを支援する保持形状部を備えることができる。いくつかの例において、保持形状部は、動作中に上側リザーバ300を下側リザーバ204上にしっかりと保持することを可能にし、また、望ましい場合(例えば、洗浄のため)に上側リザーバ300を下側リザーバ204から壊さずに取り外すことを可能にすることができる。いくつかの例において、上側リザーバ300は、相補的な保持形状部を備えることができる。そのような保持形状部は、例えば、リップ、リム、棚状部、接合部、柱状部、凹部、突出部、締結具、及び/又はフランジを含むことができる。
【0031】
図3Aから
図3Eは、上側リザーバ300の様々な図を示す。図示のように、上側リザーバ300は、4つの上側側壁310に上側床308が接続された中空の立方体(及び/又は直方体)であり、上側側壁310は、それら自体が一緒に接続され、床308に対向して上側開口を形成する。上側蓋306は、その上側開口に嵌合するように成形される。上側蓋306は、開口に挿入されると上側リザーバ300の天井を作り出し、これにより、望ましくないデブリの排斥及び/又は(例えば、跳ねによる)流体の損失の制限を支援することができる。
【0032】
いくつかの例において、上側蓋306は、上側リザーバ300の内部にアクセスする及び/又は内部を洗浄することができるように、(例えば、上側ハンドル312を使用して)上側リザーバ300から取外し可能とすることができる。いくつかの例において、上側蓋306は完全に省いてもよい。いくつかの例において、上側蓋306(及び/又は上側側壁310)は、上側蓋306の固定及び/又は取外しをより容易にする形状部、例えば、上側蓋306を壊さずに取り外すことができるように、上側蓋306を上側リザーバ300に取外し可能に固定するように構成される相補的なリップ、リム、棚状部、接合部、柱状部、凹部、突出部、締結具、及び/又はフランジを備えることができる。
図3D及び
図3Eは、上側蓋306が取り外された上側リザーバ300の斜視図及び上面図を示す。
【0033】
図3A並びに
図3D及び
図3Eの例において、上側蓋306は、2つの蓋入口302を備える。いくつかの例において、2つの蓋入口302のうちの一方は、出口パイプ128と位置合わせされ、キャビネット104から冷却剤流体を受け取ることができる。いくつかの例において、2つの蓋入口302を有することにより、出口パイプ128と位置合わせするように上側リザーバ300を位置決めする際の柔軟性を与えることができる。
【0034】
いくつかの例において、位置合わせされた蓋入口(複数の場合もある)302は、上側リザーバ300内に保持される流体の頂きと出口パイプ128の底との間に空隙が存在するように、出口パイプ128を適切な高さに位置決めすることを支援することができる。いくつかの例において、この空隙は、逆流、詰まり、及び/又は他の悪影響を防止することを支援することができる。いくつかの例において、出口パイプ128と位置合わせされていない蓋入口302は、通気口として使用してもよい。いくつかの例において、出口パイプ128と位置合わせされていない蓋入口302は、覆ってもよい。いくつかの例において、2つ(又はそれ以上)の出口パイプ128が存在してもよく、各出口パイプ128は蓋入口302と位置合わせされる。いくつかの例において、上側蓋306は、1つの蓋入口302のみ、又は3つ以上の蓋入口302を備えてもよい。
【0035】
図3Bから
図3Eの例において、上側リザーバ300は、その上側床308に排出口304を備える。上側リザーバ300が下側蓋206における窓214の上に位置決めされた状態では、排出口304を流れる冷却剤流体は、重力により下側リザーバ204へと流入する。いくつかの例において、排出パイプは、排出口304を介して下側リザーバ204へと流入する流体の案内を支援することができる。
【0036】
図3Bから
図3Eの例において、上側リザーバ300は、スタンドパイプ320も備える。1つのスタンドパイプ320が示されているが、いくつかの例において、複数のスタンドパイプ320(及び/又は複数の排出口304)が上側リザーバ300内にあってもよい。
図3D及び
図3Eの例において、スタンドパイプ320及び排出口304は、蓋入口302とはオフセット及び/又は位置合わせ解除され、蓋入口302を介して上側リザーバ300に進入する流体は、排出口304へと直接流入しない。いくつかの例において、流体(及び/又は出口パイプ128)は、蓋入口302を介して、スタンドパイプ320及び/又は排出口304に対向する上側リザーバ300内の位置に誘導し、流体の時間及び/又は空間を、スタンドパイプ320及び/又は排出口304に接近する前に、落ち着く及び/又はより乱れなくなることを可能にすることができる。
【0037】
図3B及び
図3Cに最もよく示すように、スタンドパイプ320は、上側床308の下方に基部324を有する。いくつかの例において、基部324は、上側リザーバ300の上側床308の下面に固定してもよい。いくつかの例において、基部324(及び/又はスタンドパイプ320)は、上側リザーバ300の上側床308の上面に固定してもよい。いくつかの例において、スタンドパイプ320は、上側床308とともに成型してもよい。いくつかの例において、スタンドパイプ320は、排出口304内に摩擦嵌合してもよい。
【0038】
図3B及び
図3Cの例において、スタンドパイプ320は、基部324から上向きに排出口304を介して上側リザーバ300内へと延在する壁322を有する。上側リザーバ300内では、壁322は、上側床308から上向きに延在する。図示のように、壁322は、上側床308上の流体が排出口304内に直接流入することを阻止するように、排出口304の周りに境界を形成する。
【0039】
図3B及び
図3Cの例において、スタンドパイプ320の壁322は、床308から上向きにスタンドパイプ高さまで延在する。いくつかの例において、上側リザーバ内でスタンドパイプ高さを越える高さまで蓄積する及び/又は溜まる冷却剤流体のみが、スタンドパイプ320の壁322にわたって、排出口304(及び窓214)を介して下側リザーバ204へと流入することができる。いくつかの例において、上側リザーバ300に進入する冷却剤がスタンドパイプ高さに至るのに必要な時間は、冷却剤流体内に同伴する削り屑、デブリ、及び/又は他の粒子状材料が、上側リザーバ300の上側床308に沈殿することを可能にするのに十分なものとすることができる。結果として、削り屑、デブリ、及び/又は他の粒子状材料は、スタンドパイプ320の頂部の下に沈殿し、排出口304を介して下側リザーバ204まで搬送されない。そのため、いくつかの例において、スタンドパイプ320により、再循環システム200は、従来のフィルタ及び/又は濾過媒体を使用することなく、再循環する冷却剤流体から削り屑、デブリ、及び/又は粒子状物質を分離することを可能にすることができる。
【0040】
図3B及び
図3Cの例において、スタンドパイプ高さは、上側リザーバ300の高さのほぼ四分の一から三分の一である。いくつかの例において、スタンドパイプ高さは、この高さよりも高くても低くてもよい。いくつかの例において、スタンドパイプ高さは、より大きくても小さくてもよい。いくつかの例において、スタンドパイプ高さは、ポンプ202から冷却剤流体が枯渇するリスクがある上側高さ閾値よりも低い。例えば、上側高さ閾値において、スタンドパイプ320は、下側リザーバ204内の流体レベルが、ポンプ202が再循環用の流体をキャビネット104に取り込むには低すぎる状態を維持する(すなわち、これによりポンプ202が枯渇する)リスクがあるほどに多くの流体を上側リザーバ300に保持させることができる。いくつかの例において、上側高さ閾値は、上側リザーバ300及び下側リザーバ204の相対サイズ、並びに、ポンプ202が下側リザーバ204内へと延在する程度、システム内の流体の総量、及び/又は他の要因に左右される。
【0041】
図4は、
図3Aから
図3Eに示すスタンドパイプ320の代わりに使用することができる、別の例示のスタンドパイプ420の一例を示す。図示のように、例示のスタンドパイプ420は、基部424を有し、基部424は、圧縮可能ばね428を介して延在する締結具426を用いて上側リザーバ300の上側床308に固定される。ばね428は、スタンドパイプ420を上向きに付勢する役割を果たす。締結具426は、上側床308から下向きに延在するシャフトとともに取り付けられ、基部424(及び接続されるスタンドパイプ420)は、ばね428の付勢を上回る十分な下向きの力が(例えば、操作者によって)供給されると、下向きに締結具426上に及び/又は締結具426にわたって移動することができる。そのため、スタンドパイプ420は、締結具426及びばね428を介して、より低い高さに移動することができる。
【0042】
いくつかの例において、締結具426は、スタンドパイプ高さの半分(又はそれ以下)、スタンドパイプ高さの四分の一(又はそれ以下)、上側床308及び/又は排出口304の高さ、又は上側床308及び/又は排出口304の高さのわずかに上まで、下に移動させることを可能にするのに十分な長さのシャフトを有することができる。スタンドパイプ高さが下がると、上側リザーバ300は、流体をより容易に抜くことができる。流体が抜かれると、上側リザーバ300は、再循環システム200から(例えば、洗浄のために)より容易に取り外すことができる。流体がなくなり、下向きの力が解除されると、ばね428の付勢力により、スタンドパイプ420を元のスタンドパイプ高さまで押し上げて戻すことができる。
【0043】
図5は、別の例示のスタンドパイプ520を示す。図示のように、スタンドパイプ520は、上側リザーバ300内の残留流体を除去するために、押し下げるのではなく引き上げるように構成される。図示のように、スタンドパイプ520は、通常は基部524の下、かつ上側リザーバ300の上側床308の下方に位置決めされる下側部分528を有する。(例えば、操作者によって)引き上げられると、代替的なスタンドパイプ520の下側部分528は、上側リザーバ300に下から進入し、排出口304の周りに境界を形成する。
【0044】
図5の例において、第2の代替的なスタンドパイプ520の下側部分528は、スリット526を有する。いくつかの例において、スリット526は、粗いフィルタとして動作するのに十分な狭さで作製することができる。いくつかの例において、スリット526は、代わりに穴、又は他の形状の開口としてもよい。いくつかの例において、スタンドパイプ520が上がると、上側リザーバ300内の流体は、流体高さを問わず、スリット526を介して排出口304に流入することができる。図示のように、壁522の下側部分528は、第2の代替的なスタンドパイプ520が基部524を越えて引き上げられることを防止する、突き出る突出部530を更に有する。そのため、いくつかの例において、第2の代替的なスタンドパイプ520は、第2の代替的なスタンドパイプ520の下側部分528を上げ、スリット526を介して流体の排出を可能にすることによって、操作者が流体を上側リザーバ300から容易に排出することを可能にすることができる。
【0045】
本開示に開示される例示の再循環システム200は、従来のフィルタ及び/又は濾過媒体を使用することなく、再循環される流体から削り屑、デブリ、及び/又は他の粒子状材料を分離することを可能にする。従来のフィルタ及び/又は濾過媒体がないことで、洗浄の容易化及び/又はコストの低下を促進することができる。しかしながら、所望の場合、従来のフィルタ及び/又は濾過媒体を、本開示に記載の例示の再循環システム200とともに使用してもよい。
【0046】
図6は、例えば、上側リザーバ300内に位置決めされるフィルタ600の一例を示す。図示のように、フィルタ600は、上側リザーバを水平に横切って、側壁310から側壁310に、上側床308の上の高さ、かつスタンドパイプ320の高さの下に延在する。いくつかの例において、フィルタ600は、スタンドパイプ320の周りに密に嵌めることができる。いくつかの例において、
図1の出口パイプ128は、流体をキャビネット104から、上側床308とフィルタ600との間の容積まで排出する。そのため、上側床308からスタンドパイプ高さまで上がる流体は、排出口304を通り過ぎる前にフィルタ600を通過する必要があり得る。いくつかの例において、フィルタ600は、流体がフィルタ600を通過することなく上側リザーバ300に進入することを可能にするために、入口(複数の場合もある)302と位置合わせされる1つ以上の開口を有することができる。いくつかの例において、出口パイプ128は、フィルタ600内の開口(複数の場合もある)に流体をよりよく誘導するために、(例えば、入口302を介して)上側リザーバ300内へと延在することができる。
【0047】
本方法及び/又はシステムを、或る特定の実施態様を参照して記載してきたが、当業者であれば、本方法及び/又はシステムの範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができること及び均等物に置き換えることができることを理解するであろう。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に対して特定の状況又は材料を適合させるように多くの改変を行うことができる。したがって、本方法及び/又はシステムは、開示されている特定の実施態様に限定されず、本方法及び/又はシステムは、添付の特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含むことが意図される。
【0048】
本開示において使用する場合、「及び/又は」は、「及び/又は」によって連結されるリストにおける項目のうちの任意の1つ以上の項目を意味する。一例として、「x及び/又はy」は、3つの要素の組{(x),(y),(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x及び/又はy」は、「x及びyのうちの一方又は両方」を意味する。別の例として、「x、y及び/又はz」は、7つの要素の組{(x),(y),(z),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x、y及び/又はz」は、「x、y及びzのうちの1つ以上」を意味する。
【0049】
本開示において使用する場合、「例えば」という用語は、1つ以上の非限定的な例、事例又は例証のリストを強調する。
【0050】
本開示において使用する場合、「約」及び/又は「およそ」という用語は、値(又は値の範囲)、位置、向き、及び/又は動作を修飾又は記述するために使用されるときは、その値、値の範囲、位置、向き、及び/又は動作に合理的に近いことを意味する。したがって、本開示において説明される例は、列挙された値、値の範囲、位置、向き、及び/又は動作にのみ限定されるものではなく、逆に、合理的に実現可能な偏差を含むことになる。
【0051】
本開示において使用する場合、「結合される」という用語は、それぞれ、取付け、付着、接続、接合、締結、連結、及び/又は別様な固定であるかを問わず、構造的及び/又は電気的接続を意味する。本開示において使用する場合、「取り付ける」という用語は、付着、結合、接続、接合、締結、連結、及び/又は別様に固定することを意味する。本開示において使用する場合、「接続する」という用語は、取付け、付着、結合、接合、締結、連結、及び/又は別様に固定することを意味する。
【0052】
本開示において使用する場合、「流体」という用語は、名詞として使用するとき、とりわけ、液体(例えば、水、溶液等)、及び/又はプラズマを含む、固定の形状を有しない自由に流れる変形可能な物質を指す。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
いくつかの例において、前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされ、前記排出口を介して落下する前記流体を受け取る。いくつかの例において、前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットと流体連通する。いくつかの例において、前記材料除去機は、切断鋸を含む。いくつかの例において、前記システムは、前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成される再循環ポンプを更に備える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
本開示において使用する場合、「流体」という用語は、名詞として使用するとき、とりわけ、液体(例えば、水、溶液等)、及び/又はプラズマを含む、固定の形状を有しない自由に流れる変形可能な物質を指す。
[構成1]
材料除去機のための再循環システムであって、
床を有する第1のリザーバであって、前記床は排出口を有する、第1のリザーバと、
前記排出口を介して前記第1のリザーバと流体連通している第2のリザーバと、
前記第1のリザーバ内において前記排出口の周りに境界を形成する壁を有するスタンドパイプであって、前記壁は前記床から離れて上向きに第1の高さまで延びており、これにより、前記第1のリザーバ内の流体の頂部が前記第1の高さを越えるまで、前記第1のリザーバ内の前記床の上に蓄積する流体が前記排出口を介して前記第2のリザーバに流入するのが阻止され、前記第1のリザーバは、前記流体が前記第1の高さを越える前に、前記流体に同伴された材料の沈殿を可能にするように構成される、スタンドパイプと、
を備える、再循環システム。
[構成2]
前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされて、前記排出口を介し落下する前記流体を受け取る、構成1に記載の再循環システム。
[構成3]
前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットと流体連通している、構成1に記載の再循環システム。
[構成4]
前記材料除去機は、切断鋸を含む、構成3に記載の再循環システム。
[構成5]
前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成された再循環ポンプを更に備える、構成3に記載の再循環システム。
[構成6]
前記第1のリザーバの天井の開口に適合するように成形された取外し可能な蓋を更に備え、前記取外し可能な蓋は、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットのキャビネット出口と流体連通するように構成される蓋入口を有し、これにより、流体は、前記キャビネット出口及び前記蓋入口を介して前記材料除去キャビネットから前記第1のリザーバまで流れることができる、構成1に記載の再循環システム。
[構成7]
前記取外し可能な蓋が前記第1のリザーバの前記天井の前記開口内に嵌合されると、前記蓋入口が前記排出口から位置合わせ解除される、構成5に記載の再循環システム。
[構成8]
前記第1のリザーバは、前記第2のリザーバよりも小さい、構成1に記載の再循環システム。
[構成9]
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバは、フィルタ又は濾過媒体のいずれも含まない、構成1に記載の再循環システム。
[構成10]
前記スタンドパイプの高さは、前記第1のリザーバの第1の容量と前記第2のリザーバの第2の容量とに基づく、構成1に記載の再循環システム。
[構成11]
材料除去システムであって、
材料除去機を収容する材料除去キャビネットと、
前記材料除去キャビネットと流体連通する再循環システムであって、
床を有する第1のリザーバであって、前記床は排出口を有する、第1のリザーバと、
前記排出口を介して前記第1のリザーバと流体連通している第2のリザーバと、
前記第1のリザーバ内において前記排出口の周りに境界を形成する壁を有するスタンドパイプであって、前記壁は前記床から離れて上向きに第1の高さまで延びており、これにより、前記第1のリザーバ内の流体の頂部が前記第1の高さを越えるまで、前記第1のリザーバ内の前記床の上に蓄積する流体が前記排出口を介して前記第2のリザーバに流入するのが阻止され、前記第1のリザーバは、前記流体が前記第1の高さを越える前に、前記流体に同伴された材料の沈殿を可能にするように構成される、スタンドパイプと、
を備える再循環システムと、
を備える、材料除去システム。
[構成12]
前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされて、前記排出口を介し落下する前記流体を受け取る、構成11に記載の材料除去システム。
[構成13]
前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する前記材料除去キャビネットと流体連通している、構成11に記載の材料除去システム。
[構成14]
前記材料除去機は、切断鋸を含む、構成13に記載の材料除去システム。
[構成15]
前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成された再循環ポンプを更に備える、構成13に記載の材料除去システム。
[構成16]
前記第1のリザーバの天井の開口に適合するように成形された取外し可能な蓋を更に備え、前記取外し可能な蓋は、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットのキャビネット出口と流体連通するように構成される蓋入口を有し、これにより、流体は、前記キャビネット出口及び前記蓋入口を介して前記材料除去キャビネットから前記第1のリザーバまで流れることができる、構成11に記載の材料除去システム。
[構成17]
前記取外し可能な蓋が前記第1のリザーバの前記天井の前記開口内に嵌合されると、前記蓋入口が前記排出口から位置合わせ解除される、構成15に記載の材料除去システム。
[構成18]
前記第1のリザーバは、前記第2のリザーバよりも小さい、構成11に記載の材料除去システム。
[構成19]
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバは、フィルタ又は濾過媒体のいずれも含まない、構成11に記載の材料除去システム。
[構成20]
前記スタンドパイプの高さは、前記第1のリザーバの第1の容量と前記第2のリザーバの第2の容量とに基づく、構成11に記載の材料除去システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料除去機のための再循環システムであって、
床を有する第1のリザーバであって、前記床は排出口を有する、第1のリザーバと、
前記排出口を介して前記第1のリザーバと流体連通している第2のリザーバと、
前記第1のリザーバ内において前記排出口の周りに境界を形成する壁を有するスタンドパイプであって、前記壁は前記床から離れて上向きに第1の高さまで延びており、これにより、前記第1のリザーバ内の流体の頂部が前記第1の高さを越えるまで、前記第1のリザーバ内の前記床の上に蓄積する流体が前記排出口を介して前記第2のリザーバに流入するのが阻止され、前記第1のリザーバは、前記流体が前記第1の高さを越える前に、前記流体に同伴された材料の沈殿を可能にするように構成される、スタンドパイプと、
を備える、再循環システム。
【請求項2】
前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされて、前記排出口を介し落下する前記流体を受け取る、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項3】
前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットと流体連通している、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項4】
前記材料除去機は、切断鋸を含む、請求項3に記載の再循環システム。
【請求項5】
前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成された再循環ポンプを更に備える、請求項3に記載の再循環システム。
【請求項6】
前記第1のリザーバの天井の開口に適合するように成形された取外し可能な蓋を更に備え、前記取外し可能な蓋は、前記材料除去機を収容する材料除去キャビネットのキャビネット出口と流体連通するように構成される蓋入口を有し、これにより、流体は、前記キャビネット出口及び前記蓋入口を介して前記材料除去キャビネットから前記第1のリザーバまで流れることができる、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項7】
前記取外し可能な蓋が前記第1のリザーバの前記天井の前記開口内に嵌合されると、前記蓋入口が前記排出口から位置合わせ解除される、請求項
6に記載の再循環システム。
【請求項8】
前記第1のリザーバは、前記第2のリザーバよりも小さい、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項9】
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバは、フィルタ又は濾過媒体のいずれも含まない、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項10】
前記スタンドパイプの高さは、前記第1のリザーバの第1の容量と前記第2のリザーバの第2の容量とに基づく、請求項1に記載の再循環システム。
【請求項11】
材料除去システムであって、
材料除去機を収容する材料除去キャビネットと、
前記材料除去キャビネットと流体連通する再循環システムであって、
床を有する第1のリザーバであって、前記床は排出口を有する、第1のリザーバと、
前記排出口を介して前記第1のリザーバと流体連通している第2のリザーバと、
前記第1のリザーバ内において前記排出口の周りに境界を形成する壁を有するスタンドパイプであって、前記壁は前記床から離れて上向きに第1の高さまで延びており、これにより、前記第1のリザーバ内の流体の頂部が前記第1の高さを越えるまで、前記第1のリザーバ内の前記床の上に蓄積する流体が前記排出口を介して前記第2のリザーバに流入するのが阻止され、前記第1のリザーバは、前記流体が前記第1の高さを越える前に、前記流体に同伴された材料の沈殿を可能にするように構成される、スタンドパイプと、
を備える再循環システムと、
を備える、材料除去システム。
【請求項12】
前記第2のリザーバは、前記第1のリザーバの前記排出口の下に位置決めされて、前記排出口を介し落下する前記流体を受け取る、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項13】
前記第2のリザーバは、前記材料除去機を収容する前記材料除去キャビネットと流体連通している、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項14】
前記材料除去機は、切断鋸を含む、請求項13に記載の材料除去システム。
【請求項15】
前記流体を前記第2のリザーバから前記材料除去キャビネットに圧送するように構成された再循環ポンプを更に備える、請求項13に記載の材料除去システム。
【請求項16】
前記第1のリザーバの天井の開口に適合するように成形された取外し可能な蓋を更に備え、前記取外し可能な蓋は、前記材料除去機を収容する
前記材料除去キャビネットのキャビネット出口と流体連通するように構成される蓋入口を有し、これにより、流体は、前記キャビネット出口及び前記蓋入口を介して前記材料除去キャビネットから前記第1のリザーバまで流れることができる、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項17】
前記取外し可能な蓋が前記第1のリザーバの前記天井の前記開口内に嵌合されると、前記蓋入口が前記排出口から位置合わせ解除される、請求項
16に記載の材料除去システム。
【請求項18】
前記第1のリザーバは、前記第2のリザーバよりも小さい、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項19】
前記第1のリザーバ及び前記第2のリザーバは、フィルタ又は濾過媒体のいずれも含まない、請求項11に記載の材料除去システム。
【請求項20】
前記スタンドパイプの高さは、前記第1のリザーバの第1の容量と前記第2のリザーバの第2の容量とに基づく、請求項11に記載の材料除去システム。
【国際調査報告】