(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-04
(54)【発明の名称】注文処理及び出庫方法、設備、システム、並びに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20230101AFI20230927BHJP
B65G 1/137 20060101ALI20230927BHJP
【FI】
G06Q10/08
B65G1/137 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517902
(86)(22)【出願日】2021-09-15
(85)【翻訳文提出日】2023-04-11
(86)【国際出願番号】 CN2021118502
(87)【国際公開番号】W WO2022057824
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】202010985931.7
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520167863
【氏名又は名称】ハイ ロボティクス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAI ROBOTICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 201,301,401,Building B,Anluo Technology Industrial Park,Nanchang Community,Xixiang Street,Bao’an District,Shenzhen,Guangdong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】喩 潤方
(72)【発明者】
【氏名】艾 ▲シン▼
【テーマコード(参考)】
3F522
5L049
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB01
3F522CC01
3F522CC03
3F522CC06
3F522GG07
3F522GG18
3F522LL02
3F522LL19
3F522LL32
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
本願によれば、注文処理及び出庫方法、設備、システム及び記憶媒体が提供され、サーバは、各ワークステーションのスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得し、スロット容量及び仮想容量に基づいて各ワークステーションの処理すべき注文を特定し、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成し、搬送設備は当該出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出する。本解決手段は、一回でより多くの数量の注文を分配することができ、さらに一回で倉庫からより多くの貨物を搬出することができ、出庫効率を向上させることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに適用される注文処理方法であって、
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得するステップと、
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定するステップと、を含む、
ことを特徴とする注文処理方法。
【請求項2】
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定するステップは、
分配すべき注文の優先度を取得するステップと、
前記分配すべき注文の優先度に基づいて前記分配すべき注文から前記処理すべき注文を特定するステップと、を含み、
前記処理すべき注文の数量は、前記空きスロット容量と前記仮想容量との和である、
ことを特徴とする請求項1に記載の注文処理方法。
【請求項3】
前記分配すべき注文の優先度に基づいて前記分配すべき注文から前記処理すべき注文を特定した後、
前記処理すべき注文の優先度を取得するステップと、
前記処理すべき注文の優先度に基づいて前記処理すべき注文から現在処理すべき注文を特定するステップと、をさらに含み、
前記現在処理すべき注文の数量は、前記空きスロット容量である、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記分配すべき注文の優先度に基づいて前記分配すべき注文から前記処理すべき注文を特定した後、
前記処理すべき注文の優先度を取得するステップと、
前記処理すべき注文の優先度に基づいて前記処理すべき注文から遅延処理注文を特定するステップと、をさらに含み、
前記遅延処理注文の数量は、前記仮想容量である、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定した後、
前記処理すべき注文に基づいて、搬送設備が前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出させるための出庫指令を生成するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
前記現在処理すべき注文の第1注文情報及びワークステーションの位置を取得するステップと、
前記第1注文情報及び前記ワークステーションの位置に基づいて、第1出庫指令を生成するステップと、を含み、
前記第1出庫指令は、前記搬送設備が前記現在処理すべき注文内の貨物を前記ワークステーションに移動して仕分けするために用いられる、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
前記遅延処理注文の第2注文情報及び一時保存領域の位置を取得するステップと、
前記第2注文情報及び前記一時保存領域の位置に基づいて、第2出庫指令を生成するステップと、を含み、
前記第2出庫指令は、前記搬送設備が前記遅延処理注文内の貨物を前記一時保存領域に移動して待機させるために用いられる、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
前記現在処理すべき注文の第1注文情報、前記遅延処理注文の第2注文情報、前記ワークステーションの位置及び一時保存領域の位置を取得するステップと、
前記第1注文情報、前記第2注文情報、前記ワークステーションの位置及び前記一時保存領域の位置に基づいて、第3出庫指令を生成するステップと、を含み、
前記第3出庫指令は、前記搬送設備が前記現在処理すべき注文内の貨物を前記ワークステーションに移動して仕分けし、さらに前記搬送設備が前記遅延処理注文内の貨物を前記一時保存領域に移動して待機させ、かつ前記現在処理すべき注文内の貨物を前記ワークステーションに優先的に移動するために用いられる、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定した後、
前記ワークステーションから送信されたスロットの作業状態を受信するステップと、
前記作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時、前記遅延処理注文の優先度に基づいてスケジューリング指令を生成するステップと、をさらに含み、
前記スケジューリング指令は、前記搬送設備が前記遅延処理注文内の貨物を前記一時保存領域から前記ワークステーションに移動して仕分けするために用いられる、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
搬送設備に適用される出庫方法であって、
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量に基づいて特定された処理すべき注文に基づいて生成され、サーバから送信された出庫指令を受信するステップと、
前記出庫指令に基づいて前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップと、を含む、
ことを特徴とする出庫方法。
【請求項11】
前記処理すべき注文は、数量が前記空きスロット容量である現在処理すべき注文と、数量が前記仮想容量である遅延処理注文とを含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記出庫指令は、第3出庫指令を含み、
前記出庫指令に基づいて前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップは、
前記第3出庫指令に基づいて前記現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナ及び前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から前記ワークステーションに移動するステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第3出庫指令に基づいて前記現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナ及び前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から前記ワークステーションに移動するステップは、
前記第3出庫指令から第1経路を解析するステップと、
前記第1経路に基づいて前記倉庫から前記第1コンテナと前記第2コンテナをそれぞれ取り出すステップと、
前記第1経路に基づいて前記第1コンテナ及び前記第2コンテナを前記ワークステーションに移動するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1経路に基づいて前記第1コンテナ及び前記第2コンテナを前記ワークステーションに移動した後、
前記第1貨物が前記第1コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
前記第1貨物が前記第1コンテナから取り出された場合に、第1経路に基づいて前記第2コンテナを一時保存領域に移動するステップと、
前記第1貨物が前記第1コンテナから取り出されていない場合に、前記搬送設備を前記ワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第1経路に基づいて前記第2コンテナを一時保存領域に移動した後、
前記サーバから送信されたスケジューリング指令を受信するステップと、
前記スケジューリング指令を解析することにより、第2経路を取得するステップと、
前記第2経路に基づいて第2コンテナを前記一時保存領域からワークステーションに移動するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2経路に基づいて前記第2コンテナを前記一時保存領域から前記ワークステーションに移動した後、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出された場合に、前記第2コンテナを前記ワークステーションから指定位置に移動するステップと、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出されていない場合に、前記搬送設備を前記ワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記出庫指令は、第2出庫指令を含み、
前記出庫指令に基づいて前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップは、
前記第2出庫指令に基づいて前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から一時保存領域に移動するステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記第2出庫指令に基づいて前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から一時保存領域に移動するステップは、
前記第2出庫指令から第3経路を解析するステップと、
前記第3経路に基づいて前記倉庫から前記第2コンテナを取り出すステップと、
前記第3経路に基づいて前記第2コンテナを前記倉庫から前記一時保存領域に移動するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第3経路に基づいて前記第2コンテナを前記倉庫から前記一時保存領域に移動した後、
前記ワークステーションのスロットの作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時に生成され、サーバから送信されたスケジューリング指令を受信するステップと、
前記スケジューリング指令に基づいて前記第2コンテナを前記一時保存領域からワークステーションに移動するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記スケジューリング指令に基づいて前記第2コンテナを前記一時保存領域から前記ワークステーションに移動した後、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出された場合に、前記第2コンテナを前記ワークステーションから指定位置に移動するステップと、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出されていない場合に、前記搬送設備を前記ワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する取得モジュールと、
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定する第1処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とする注文処理装置。
【請求項22】
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量に基づいて特定された処理すべき注文に基づいて生成され、サーバから送信された出庫指令を受信する受信モジュールと、
前記出庫指令に基づいて前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出する第2処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とする出庫装置。
【請求項23】
プログラムを記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記プログラムを実行するプロセッサと、を含み、前記プログラムが実行されると、前記プロセッサは、請求項1~9のいずれか一項に記載の注文処理方法を実行する、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項24】
プログラムを記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記プログラムを実行するプロセッサと、を含み、前記プログラムが実行されると、前記プロセッサは、請求項10~20のいずれか一項に記載の出庫方法を実行する、
ことを特徴とする搬送設備。
【請求項25】
請求項23に記載のサーバと、請求項24に記載の搬送設備と、作業台と、を含む、
ことを特徴とするスケジューリングシステム。
【請求項26】
コンピュータで実行されると、コンピュータに請求項1~9のいずれか一項に記載の注文処理方法及び請求項10~20のいずれか一項に記載の出庫方法を実行させる指令を含む、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、スマート倉庫貯蔵の技術分野に関し、特に注文処理及び出庫方法、設備、システム、並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
倉庫管理(Warehouse Management)は、倉庫で物資を貯蔵し保管することを指す。一般的には、それは、物資を受け取って貯蔵してから、貯蔵保管作業を経て、物品を完全に送出するまでの全ての活動過程を指す。
【0003】
出庫は、倉庫管理における作業活動として、具体的には、受信された注文情報に基づいて倉庫から対応するコンテナを取り出し、ワークステーションでコンテナから注文貨物を取り出す過程を指す。一般的な出庫方式としては、まず、スケジューリングシステムは、ワークステーションの容量に基づいて各ワークステーションに一定の数量の注文を分配し、次に、スケジューリングシステムは、各ワークステーションの注文内の貨物需要に基づいて、コンテナを移動するタスクを搬送設備に分配し、搬送設備は、指定されたコンテナをワークステーションに搬送し、作業者がコンテナから貨物を仕分けするタスクを完了した後、コンテナを倉庫に戻し、スケジューリングシステムは、一定の数量の残りの注文をワークステーションに再び分配し、全ての注文の分配を完了するまで、このようにサイクルする。
【0004】
しかしながら、従来の注文処理方法は、注文数が多い場合に効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、注文数が多い場合であっても出庫効率が高い注文処理及び出庫方法、設備、システム、並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1態様によれば、サーバに適用される注文処理方法であって、
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得するステップと、
空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定するステップと、を含む注文処理方法が提供される。
【0007】
好ましくは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定するステップは、
分配すべき注文の優先度を取得するステップと、
分配すべき注文の優先度に基づいて分配すべき注文から処理すべき注文を特定するステップと、を含み、
処理すべき注文の数量は、空きスロット容量と仮想容量との和である。
【0008】
好ましくは、前記分配すべき注文の優先度に基づいて前記分配すべき注文から前記処理すべき注文を特定した後、前記方法は、
処理すべき注文の優先度を取得するステップと、
処理すべき注文の優先度に基づいて処理すべき注文から現在処理すべき注文を特定するステップと、をさらに含み、
現在処理すべき注文の数量は、空きスロット容量である。
【0009】
好ましくは、前記分配すべき注文の優先度に基づいて前記分配すべき注文から前記処理すべき注文を特定した後、前記方法は、
処理すべき注文の優先度を取得するステップと、
処理すべき注文の優先度に基づいて処理すべき注文から遅延処理注文を特定するステップと、をさらに含み、
遅延処理注文の数量は、仮想容量である。
【0010】
好ましくは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定した後、方法は、
処理すべき注文に基づいて、搬送設備が処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出させるための出庫指令を生成するステップをさらに含む。
【0011】
好ましくは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
現在処理すべき注文の第1注文情報及びワークステーションの位置を取得するステップと、
第1注文情報及びワークステーションの位置に基づいて、第1出庫指令を生成するステップと、を含み、
第1出庫指令は、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けするために用いられる。
【0012】
好ましくは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
遅延処理注文の第2注文情報及び一時保存領域の位置を取得するステップと、
第2注文情報及び一時保存領域の位置に基づいて、第2出庫指令を生成するステップと、を含み、
第2出庫指令は、搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動して待機させるために用いられる。
【0013】
好ましくは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
現在処理すべき注文の第1注文情報、遅延処理注文の第2注文情報、ワークステーションの位置及び一時保存領域の位置を取得するステップと、
第1注文情報、第2注文情報、ワークステーションの位置及び一時保存領域の位置に基づいて、第3出庫指令を生成するステップと、を含み、
第3出庫指令は、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けし、さらに搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動して待機させ、かつ現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに優先的に移動するために用いられる。
【0014】
好ましくは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定した後、方法は、
ワークステーションから送信されたスロットの作業状態を受信するステップと、
作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時、遅延処理注文の優先度に基づいてスケジューリング指令を生成するステップと、をさらに含み、
スケジューリング指令は、搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域からワークステーションに移動して仕分けするために用いられる。
【0015】
本願の第2態様によれば、搬送設備に適用される出庫方法であって、
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量に基づいて特定された処理すべき注文に基づいて生成され、サーバから送信された出庫指令を受信するステップと、
出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップと、を含む出庫方法が提供される。
【0016】
好ましくは、処理すべき注文は、数量が空きスロット容量である現在処理すべき注文と、数量が仮想容量である遅延処理注文と、を含む。
【0017】
好ましくは、出庫指令は、第3出庫指令を含み、
出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップは、
第3出庫指令に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナ及び遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを倉庫からワークステーションに移動するステップを含む。
【0018】
好ましくは、第3出庫指令に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナ及び遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを倉庫からワークステーションに移動するステップは、
第3出庫指令から第1経路を解析するステップと、
第1経路に基づいて倉庫から第1コンテナと第2コンテナをそれぞれ取り出すステップと、
第1経路に基づいて第1コンテナ及び第2コンテナをワークステーションに移動するステップと、を含む。
【0019】
好ましくは、第1経路に基づいて第1コンテナ及び第2コンテナをワークステーションに移動した後、方法は、
第1貨物が第1コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
第1貨物が第1コンテナから取り出された場合に、第1経路に基づいて第2コンテナを一時保存領域に移動するステップと、
第1貨物が第1コンテナから取り出されていない場合に、搬送設備をワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む。
【0020】
好ましくは、第1経路に基づいて第2コンテナを一時保存領域に移動した後、方法は、
サーバから送信されたスケジューリング指令を受信するステップと、
スケジューリング指令を解析することにより、第2経路を取得するステップと、
第2経路に基づいて第2コンテナを一時保存領域からワークステーションに移動するステップと、をさらに含む。
【0021】
好ましくは、第2経路に基づいて第2コンテナを一時保存領域からワークステーションに移動した後、方法は、
第2貨物が第2コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
第2貨物が第2コンテナから取り出された場合に、第2コンテナをワークステーションから指定位置に移動するステップと、
第2貨物が第2コンテナから取り出されていない場合に、搬送設備をワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む。
【0022】
好ましくは、出庫指令は、第2出庫指令を含み、
出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップは、
第2出庫指令に基づいて遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを倉庫から一時保存領域に移動するステップを含む。
【0023】
好ましくは、第2出庫指令に基づいて遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを倉庫から一時保存領域に移動するステップは、
第2出庫指令から第3経路を解析するステップと、
第3経路に基づいて倉庫から第2コンテナを取り出すステップと、
第3経路に基づいて第2コンテナを倉庫から一時保存領域に移動するステップと、を含む。
【0024】
好ましくは、第3経路に基づいて第2コンテナを倉庫から一時保存領域に移動した後、方法は、
ワークステーションのスロットの作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時に生成され、サーバから送信されたスケジューリング指令を受信するステップと、
スケジューリング指令に基づいて第2コンテナを一時保存領域からワークステーションに移動するステップと、をさらに含む。
【0025】
好ましくは、スケジューリング指令に基づいて第2コンテナを一時保存領域からワークステーションに移動した後、方法は、
第2貨物が第2コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
第2貨物が第2コンテナから取り出された場合に、第2コンテナをワークステーションから指定位置に移動するステップと、
第2貨物が第2コンテナから取り出されていない場合に、搬送設備をワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む。
【0026】
本願の第3態様によれば、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する取得モジュールと、
空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する第1処理モジュールと、を含む注文処理装置が提供される。
【0027】
本願の第4態様によれば、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量に基づいて特定された処理すべき注文に基づいて生成され、サーバから送信された出庫指令を受信する受信モジュールと、
出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出する第2処理モジュールと、を含む出庫装置が提供される。
【0028】
本願の第5態様によれば、プログラムを記憶するメモリと、
メモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサと、を含み、プログラムが実行されると、プロセッサは、第1態様及び好ましい解決手段に係る注文処理方法を実行するサーバが提供される。
【0029】
本願の第6態様によれば、プログラムを記憶するメモリと、
メモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサと、を含み、プログラムが実行されると、プロセッサは、第2態様及び好ましい解決手段に係る出庫方法を実行する搬送設備が提供される。
【0030】
本願の第7態様によれば、第5態様に係るサーバと、第6態様に係る搬送設備と、作業台と含むスケジューリングシステムが提供される。
【0031】
本願の第8態様によれば、コンピュータで実行されると、コンピュータに第1態様及び好ましい解決手段に係る注文処理方法と第2態様及び好ましい解決手段に係る出庫方法を実行させる指令を含むコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【発明の効果】
【0032】
本願によれば、サーバがワークステーションの空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、各ワークステーションの処理すべき注文を特定する注文処理及び出庫方法、設備、システム及び記憶媒体が提供される。本態様では、一回でより多くの数量の注文を分配することができ、さらに一回で倉庫からより多くの貨物を搬出することができ、出庫効率を向上させることができる。また、処理すべき注文を現在処理すべき注文と遅延処理注文に分け、搬送設備は、現在処理すべき注文内の貨物に対する移動タスクを実行するだけでなく、遅延処理注文内の貨物に対する移動タスクも実行し、搬送設備の容量を十分に利用し、搬送設備が保管場所とワークステーションとの間で繰り返して往復することを回避することにより、出庫効率を向上させることができる。また、ワークステーションのスロットの作業状態をリアルタイムに監視し、ワークステーションのスロットが空き状態にある場合、優先度の高い遅延処理注文内の貨物を一時保存領域から作業台に移動して仕分けし、貨物があらかじめ一時保存領域に移動されたため、貨物を保管場所から作業台に移動するものに比べて、移動時間を短縮し、作業台の待機時間を節約し、出庫効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本願の一実施例に係る注文処理システムの構造概略図である。
【
図2】本願の一実施例に係る注文処理方法のフローチャートである。
【
図3】本願の別の実施例に係る出庫方法のフローチャートである。
【
図4】本願の別の実施例に係る出庫方法の原理概略図である。
【
図5】本願の別の実施例に係る出庫方法の原理概略図である。
【
図6】本願の別の実施例に係る出庫方法のフローチャートである。
【
図7】本願の別の実施例に係る出庫方法のフローチャートである。
【
図8】本願の別の実施例に係る出庫方法のフローチャートである。
【
図9】本願の別の実施例に係る出庫装置の構造概略図である。
【
図10】本願の別の実施例に係る出庫装置の構造概略図である。
【
図11】本願の別の実施例に係るサーバの構造概略図である。
【
図12】本願の別の実施例に係る搬送設備の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本願の目的、解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本願における解決手段を明確かつ完全的に説明する。明らかに、記載される実施例は、本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものである。
【0035】
本願は、注文数が多い場合であっても、注文を迅速に処理する注文処理及び出庫方法、設備、システム及び記憶媒体を提供することを目的とする。本願の発明構想として、ワークステーションに仮想容量を設定し、仮想容量及び空きスロット容量に基づいて各ワークステーションに注文を分配し、一回で空きスロット容量よりも多い注文を分配することができ、次に処理すべき注文に基づいて、搬送設備が処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出させるための出庫指令を生成することにより、出庫効率を向上させることができる。
【0036】
図1に示すように、本願に係る注文処理及び出庫方法は、以下の出庫適用シーンに適用される。倉庫は、単層階倉庫及び/又は多層階倉庫であってもよい。注文処理システム100は、サーバ101、搬送設備102及びワークステーション103を含む。搬送設備102とワークステーション103の数量は、それぞれ複数であってもよく、倉庫又は注文の需要に応じて設定される。サーバ101と搬送設備102との間は、互いに通信し、サーバ101とワークステーション103との間は、互いに通信する。
【0037】
貨物は、整理された後にコンテナ内に載置され、コンテナは、倉庫の保管場所に載置される。コンテナ内の貨物を出庫する必要がある場合、サーバは、他の端末から送信された出庫注文を受信し、分配すべき注文を形成する。サーバ101は、搬送設備102に出庫指令を送信し、搬送設備102は、出庫指令に基づいて出庫注文内の貨物に対応するコンテナを搬出する。出庫注文内の貨物は、1つのコンテナ内に位置してもよく、即ち1つのコンテナを倉庫から搬出するだけでよい。また、出庫注文内の貨物は、複数のコンテナに位置してもよく、即ち複数のコンテナを倉庫から搬出する必要がある。ワークステーション103を仕分け場所として、貨物をコンテナから取り出す。出庫注文内の貨物の仕分けを完了した後、出庫注文内の貨物を梱包領域に輸送して梱包する。
【0038】
サーバは、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量に基づいてワークステーションに処理すべき注文を分配し、かつそれに応じて出庫指令を生成する。搬送設備は、出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物に対応するコンテナを倉庫から搬出する。処理すべき注文が現在処理すべき注文である場合、貨物に対応するコンテナをワークステーションに移動する。処理すべき注文が遅延処理注文である場合、貨物に対応するコンテナを一時保存領域に移動する。処理すべき注文が現在処理すべき注文及び遅延処理注文である場合、貨物に対応するコンテナをまずワークステーションに移動し、次にスケジューリング指令に基づいて他のワークステーション又は一時保存領域に移動する。
【0039】
図2に示すように、本願の一実施例に係る注文処理方法は、サーバに適用される。当該注文処理方法は、以下のステップS201~S201を含む。
【0040】
S201において、サーバは、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する。
【0041】
ワークステーションは、仕分け場所として、一般的には、複数の注文を同時に処理するように、複数のスロットが設けられている。各ワークステーションの空きスロット容量とは、スロット数を指し、処理注文数を決定することができる。ワークステーションの仮想容量は、予め設定されたものであり、ワークステーションの空きスロット容量に基づいて設定されてもよく、例えば、空きスロット容量と一致するように設定され、また一時保存領域の大きさに基づいて設定されてもよい。一時保存領域とは、コンテナが積載された搬送設備が一時的に停止する領域を指す。
【0042】
S202において、サーバは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する。
【0043】
分配すべき注文とは、ワークステーションに分配されていない貨物注文を指す。サーバは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて各ワークステーションで処理できる注文数を特定し、次に分配すべき注文から対応する数量の注文を選択してワークステーションに分配し、当該ワークステーションでこれらの注文を処理する。
【0044】
サーバは、各分配すべき注文の優先度に基づいて分配すべき注文から選択を行うことができる。各分配すべき注文の優先度は、注文提出時間、注文レベルなどに基づいて特定することができる。
【0045】
本願の実施例に係る注文処理方法において、仮想容量及び空きスロット容量に基づいて各ワークステーションに注文を分配し、一回で空きスロット容量よりも多い注文を分配することができ、一回で倉庫からより多くの貨物を搬出することができ、出庫効率を向上させることができる。
【0046】
図3に示すように、本願の別の実施例に係る出庫方法は、注文処理システムに適用される。当該出庫方法は、以下のステップS301~S305を含む。
【0047】
S301において、サーバは、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する。
【0048】
当該ステップは、S201で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0049】
S302において、サーバは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する。
【0050】
当該ステップは、S202で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0051】
S303において、サーバは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成する。
【0052】
サーバは、各処理すべき注文の注文情報を特定する。注文情報は、注文IDと、注文に必要な貨物名及び数量と、注文優先度とを含む。次に、サーバは、注文情報及びワークステーションの位置に基づいて出庫指令を生成する。
【0053】
S304において、搬送設備は、サーバから送信された出庫指令を受信する。
【0054】
出庫指令は、処理すべき注文に基づいて生成され、処理すべき注文は、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて分配すべき注文から特定される。
【0055】
S305において、搬送設備は、出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出する。
【0056】
搬送設備は、出庫指令を受信した後、出庫指令を解析して対応する移動経路を取得する。搬送設備は、貨物を搬送する際に、貨物が所在するコンテナを最小搬送ユニットとする。搬送設備は、移動経路を取得した後、処理すべき注文内の貨物に対応するコンテナを倉庫から取り出して、倉庫から指定位置に移動する。
【0057】
本願の実施例に係る出庫方法において、仮想容量及び空きスロット容量に基づいて各ワークステーションに注文を分配し、一回で空きスロット容量よりも多い注文を分配することができ、次に処理すべき注文に基づいて、搬送設備が処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出させるための出庫指令を生成することにより、出庫効率を向上させることができる。
【0058】
以下、搬送設備が1種の注文内の貨物を搬送することを例として、本願の別の実施例に係る、前記注文処理システムを適用する出庫方法を説明する。当該出庫方法は、以下のステップS401~S405を含む。
【0059】
S401において、サーバは、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する。
【0060】
当該ステップは、S201で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0061】
S402において、サーバは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する。
【0062】
サーバは、各分配すべき注文の優先度に基づいて分配すべき注文から選択を行うことができる。具体的には、分配すべき注文の優先度を取得し、各分配すべき注文の優先度は、注文提出時間、注文レベルなどに基づいて特定することができ、処理すべき注文の数量が空きスロット容量と仮想容量との和となるように、分配すべき注文の優先度に基づいて分配すべき注文から処理すべき注文を特定する。
【0063】
図4に示すように、処理すべき注文はさらに、現在処理すべき注文及び遅延処理注文を含む。現在処理すべき注文とは、只今ワークステーションで処理されている注文を指し、遅延処理注文は、ワークステーションによる処理を待つ注文であり、即ち、ワークステーションで現在処理すべき注文の処理を完了した後、遅延処理注文を処理する。
【0064】
処理すべき注文の優先度を取得し、現在処理すべき注文の数量が空きスロット容量となるように処理すべき注文の優先度に基づいて処理すべき注文から現在処理すべき注文を特定する。優先度の高い処理すべき注文を現在処理すべき注文とする。現在処理すべき注文が空きスロット容量に制限されるため、現在処理すべき注文の数量を空きスロット容量に設定する。
【0065】
例えば、空きスロット容量が5であれば、優先度が上位5つの処理すべき注文を現在処理すべき注文とする。
【0066】
遅延処理注文の数量が仮想容量となるように、処理すべき注文の優先度に基づいて処理すべき注文から遅延処理注文を特定する。処理すべき注文のうち優先度が低い注文を遅延処理注文とする。即ち現在処理すべき注文を特定した後、残りの注文を遅延処理注文とする。
【0067】
S403において、サーバは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成する。
【0068】
図4に示すように、出庫指令は、第1出庫指令及び第2出庫指令を含む。第1出庫指令は、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けするために用いられる。第2出庫指令は、搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動して待機させるために用いられる。同一の搬送設備は、第1出庫指令及び第2出庫指令のうちのいずれ一つを受信することができる。
【0069】
以下のステップによれば、第1出庫指令と第2出庫指令をそれぞれ取得する。
【0070】
サーバは、現在処理すべき注文の第1注文情報及びワークステーションの位置を取得する。第1注文情報は、処理すべき注文IDと、処理すべき注文に必要な貨物名及び数量と、処理すべき注文の優先度とを含む。サーバは、第1注文情報及びワークステーションの位置に基づいて第1出庫指令を生成する。サーバは、具体的には、貨物が所在する保管場所及びワークステーションの位置に基づいて移動経路を生成し、次に移動経路に基づいて第1出庫指令を生成する。搬送設備は、第1出庫指令を解析して移動経路を取得した後、移動経路に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナをワークステーションに移動して仕分けすることができる。
【0071】
サーバは、遅延処理注文の第2注文情報及び一時保存領域の位置を取得する。第2注文情報は、遅延処理注文IDと、遅延処理注文に必要な貨物名及び数量と、遅延処理注文優先度とを含む。一時保存領域とは、コンテナが積載された搬送設備が一時的に停止する領域を指す。例えば、一時保存領域は、設定された待機領域、充電スタンド領域及び通行を阻害しない領域のうちの1つ又は任意の複数種の組み合わせを含んでもよい。即ち一時保存領域は、予め設定された待機領域であってもよく、当該待機領域は、ワークステーションに近接してもよく、遅延処理注文を処理する時に作業台に迅速に移動するか又は作業台の作業領域にキューリングすることができる。固定位置がない領域、例えば、充電スタンド、倉庫の通路内の通行に影響しない領域であってもよい。
【0072】
次に、サーバは、第2注文情報及び一時保存領域の位置に基づいて、第2出庫指令を生成する。サーバは、具体的には、貨物が所在する保管場所及び一時保存領域の位置に基づいて移動経路を生成し、次に移動経路に基づいて第2出庫指令を生成する。搬送設備は、第2出庫指令を解析して移動経路を取得した後、移動経路に基づいて遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを一時保存領域に移動して待機することができる。
【0073】
S404において、搬送設備は、サーバから送信された出庫指令を受信する。
【0074】
出庫指令は、第1出庫指令及び第2出庫指令を含む。同一の搬送設備は、第1出庫指令及び第2出庫指令のうちのいずれか一項一つを受信することができる。即ち搬送設備は、現在出庫注文の移動タスク及び遅延処理注文の移動タスクのうちのいずれか一項一つを実行することができる。
【0075】
S405において、搬送設備は、出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物に対応するコンテナを倉庫から搬出する。
【0076】
図4に示すように、搬送設備は、第2出庫指令を受信すると、第2出庫指令に基づいて遅延処理注文内の第2貨物を所在の保管場所から一時保存領域に移動する。即ち、搬送設備は、第2出庫指令を解析し、解析結果に基づいて移動タスクを実行することにより、現在処理すべき注文内の第2貨物を倉庫から一時保存領域に移動することを実現する。
【0077】
第2出庫指令に基づいて遅延処理注文内の第2貨物を所在の保管場所から一時保存領域に移動するステップは、搬送設備が第2出庫指令から第3経路を解析し、第3経路に基づいて倉庫から第2貨物に対応する第2コンテナを取り出すステップと、第3経路に基づいて第2コンテナを倉庫から一時保存領域に移動するステップと、を含んでもよい。即ち搬送設備は、移動タスクを実行する時に、まず貨物取り出しタスクを実行し、第2コンテナをバックバスケット内に載置する。遅延処理注文に対応する全てのコンテナを保管場所から取り出した後、コンテナを一時保存領域に移動する。
【0078】
搬送設備は、第1出庫指令を受信すると、第1出庫指令に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物に対応するコンテナを所在の保管場所からワークステーションに移動する。即ち、搬送設備は、第1出庫指令を解析し、解析結果に基づいて移動タスクを実行することにより、現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナを倉庫からワークステーションに移動することを実現する。
【0079】
第1出庫指令に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナを所在の保管場所からワークステーションに移動するステップは、搬送設備が第1出庫指令から第4経路を解析するステップと、第4経路に基づいて倉庫から第1貨物に対応する第1コンテナを取り出すステップと、第4経路に基づいて第1コンテナを倉庫からワークステーションに移動するステップと、を含んでもよい。即ち搬送設備は、移動タスクを実行する場合に、まず貨物取り出しタスクを実行し、第1コンテナをバックバスケット内に載置する。現在処理すべき注文に対応する全てのコンテナを保管場所から取り出した後、コンテナをワークステーションの作業領域に移動する。
【0080】
本願の実施例に係る出庫方法において、処理すべき注文を現在処理すべき注文と遅延処理注文に分け、現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動し、遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動し、遅延処理注文内の貨物は、ワークステーションでの正常な仕分けに影響しないだけでなく、遅延注文内の貨物を保管場所から搬出して仕分けを待つことができ、出庫効率を向上させることができる。
【0081】
以下、搬送設備が2種の注文内の貨物を搬送することを例として、本願の別の実施例に係る、前記注文処理システムを適用する出庫方法を説明する。当該出庫方法は、以下のステップS501~S505を含む。
【0082】
S501において、サーバは、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する。
【0083】
当該ステップは、S201で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0084】
S502において、サーバは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する。
【0085】
当該ステップは、S202で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0086】
S503において、サーバは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成する。
【0087】
図5に示すように、出庫指令は、第3出庫指令を含む。第3出庫指令は、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けし、さらに搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動して待機させ、かつ現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに優先的に移動するために用いられる。
【0088】
以下のステップによれば、第3出庫指令を取得する。サーバは、現在処理すべき注文の第1注文情報を取得し、遅延処理注文の第2注文情報及びワークステーションの位置を取得する。サーバは、第1注文情報、第2注文情報及びワークステーションの位置に基づいて、第3出庫指令を生成する。サーバは、具体的には、現在処理すべき注文内の貨物が所在する保管場所、遅延処理注文内の貨物が所在する保管場所及びワークステーションの位置に基づいて、第1移動経路を生成するステップを含む。第1移動経路に基づいて第3出庫指令を生成することにより、搬送設備は、第3出庫指令に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナ及び遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナをワークステーションに移動する。
【0089】
ワークステーションで現在処理すべき注文内の貨物を仕分けした後、第2コンテナを一時保存領域に移動する。第2コンテナ及び第1コンテナをいずれも一時保存領域に移動し、スロットが空きになった後、第2コンテナ及び第1コンテナを作業台に移動し続けてもよい。さらに第2コンテナのみを一時保存領域に移動し、スロットが空きになった後、第2コンテナを作業台に移動し続けてもよい。例えば、第1コンテナ内の貨物の数量がコンテナ整理の数量閾値未満であるか又は空きコンテナである場合、第1コンテナを一時的保存場所に配置し、第2コンテナのみを一時保存領域に搬送することができる。
【0090】
S504において、搬送設備は、サーバから送信された出庫指令を受信する。
【0091】
出庫指令は、第3出庫指令を含む。即ち搬送設備は、現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナを取り出す必要があり、さらに遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを取り出す必要がある。
【0092】
S505において、搬送設備は、出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物に対応するコンテナを倉庫から搬出する。
【0093】
図5に示すように、搬送設備は、第3出庫指令を受信すると、第3出庫指令に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物と遅延処理注文内の第2貨物を所在の保管場所からそれぞれワークステーションと一時保存領域に移動する。即ち、搬送設備は、第3出庫指令を解析し、解析結果に基づいて移動タスクを実行することにより、現在処理すべき注文内の第1貨物及び遅延処理注文内の第2貨物を倉庫からワークステーション及び一時保存領域に移動し、かつ現在処理すべき注文内の第1貨物を倉庫からワークステーションに優先的に移動することを実現する。
【0094】
第3出庫指令に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物と遅延処理注文内の第2貨物を所在の保管場所からそれぞれワークステーションと一時保存領域に移動するステップは、第1貨物に対応する第1コンテナ及び第2貨物に対応する第2コンテナをワークステーションに移動し、次に第1貨物に対応する第1コンテナ及び第2貨物に対応する第2コンテナを一時保存領域に移動するステップを含む。
【0095】
第1貨物に対応する第1コンテナ及び第2貨物に対応する第2コンテナをワークステーションに移動するステップは、第3出庫指令から第1経路を解析するステップと、第1経路に基づいてそれぞれ各保管場所から第1貨物に対応する第1コンテナと第2貨物に対応する第2コンテナを取り出すステップと、第1経路に基づいて第1コンテナ及び第2コンテナをワークステーションに移動するステップと、を含む。即ち移動タスクを実行する場合にまず貨物取り出しタスクを実行し、第1コンテナ及び第2コンテナをバックバスケット内に置く。全ての第1コンテナ及び第2コンテナを保管場所から取り出した後、ワークステーションに移動する。
【0096】
第2貨物に対応する第2コンテナを一時保存領域に移動するステップは、第1貨物が第1コンテナから取り出されたか否かを判定し、第1貨物が第1コンテナから取り出された場合に、第2経路に基づいて第2コンテナを一時保存領域に移動するステップと、第1貨物が第1コンテナから取り出されていない場合に、搬送設備をワークステーションに停止させ続けるステップと、を含む。搬送設備は、ワークステーションからの仕分け完了情報を受信したか否かを特定し、受信した場合、第1貨物が全て第1コンテナから取り出されたことを特定する。第2コンテナを一時保存領域に移動する場合、第1コンテナを依然として搬送設備に載置させてもよい。第1コンテナを指定位置に載置させてもよく、ここでは限定しない。
【0097】
本願の実施例に係る出庫方法において、処理すべき注文を現在処理すべき注文と遅延処理注文に分け、搬送設備は、現在処理すべき注文内の貨物に対する移動タスクを実行するだけでなく、遅延処理注文内の貨物に対する移動タスクを実行し、搬送設備の容量を十分に利用し、搬送設備が保管場所とワークステーションとの間で繰り返して往復することを回避することにより、出庫効率を向上させることができる。
【0098】
図6に示すように、以下、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物のみを移動できることを例として、本願の別の実施例に係る、前記注文処理システムを適用する出庫方法を説明する。当該出庫方法は、以下のステップS601~S607を含む。
【0099】
S601において、サーバは、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する。
【0100】
当該ステップは、S201で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0101】
S602において、サーバは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する。
【0102】
当該ステップは、S302で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0103】
S603において、サーバは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成する。
【0104】
出庫指令は、第1出庫指令及び第2出庫指令を含む。同一の搬送設備は、第1出庫指令及び第2出庫指令のうちのいずれか一項一方のみを受信することができる。第1出庫指令は、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けするように指示する。第2出庫指令は、搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動して仕分けを待つように指示する。
【0105】
S604において、搬送設備は、サーバから送信された出庫指令を受信する。
【0106】
搬送設備は、第1出庫指令のみを受信することができ、即ち搬送設備は、現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けする。
【0107】
S605において、搬送設備は、出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出する。
【0108】
搬送設備は、第1出庫指令を受信すると、第1出庫指令を解析して移動経路を取得する。搬送設備は、移動経路に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物を所在の保管場所から作業台に移動して仕分けする。
【0109】
S606において、搬送設備は、第1貨物が第1コンテナから取り出されたことを特定し、第1コンテナを指定位置に移動する。
【0110】
搬送設備が作業台が現在処理すべき注文の仕分けタスクを完了したことを特定することは、即ち第1貨物が第1コンテナから取り出されたことを特定することである。現在処理すべき注文の仕分けタスクを完了したと特定する時、第1コンテナを指定位置に移動し、コンテナ返還タスクを実行する。
【0111】
指定位置は、倉庫における第1コンテナの当初の保管場所、倉庫における他の保管場所、一時的保存場所、及び空きコンテナを保存する保存場所であってもよい。即ち第1コンテナ内の貨物状況に基づいてコンテナ返還タスクを実行することができる。
【0112】
例えば、第1コンテナ内の貨物の数量がコンテナ整理の数量閾値より大きい場合、第1コンテナを当初の保管場所又は倉庫内の他の保管場所に搬送することができる。、第1コンテナ内の貨物の数量がコンテナ整理の数量閾値以下である場合、第1コンテナを一時的保存場所に搬送して、第1コンテナを他のコンテナと統合して整理することができる。第1コンテナが空きコンテナである場合、第1コンテナを空きコンテナ保存場所に搬送することができる。
【0113】
S607において、搬送設備は、第1貨物が第1コンテナから取り出されていないことを特定し、ワークステーションに停止し続ける。
【0114】
搬送設備は、作業台が現在処理すべき注文に対する仕分けタスクを完了しないと特定する場合、作業台に停止させ続けて作業台が仕分けし続けるように待つ。作業台が仕分けタスクを完了した後、コンテナを保管場所に返還する。
【0115】
本願の実施例に係る出庫方法によれば、作業台が処理中の注文内の貨物の仕分けを完了したか否かを監視する。仕分けが完了した後、搬送設備が移動するコンテナが現在処理すべき注文に対応する場合、コンテナ返還タスクを実行する。
【0116】
図7に示すように、以下、搬送設備が遅延処理注文内の貨物のみを移動できることを例として、本願の別の実施例に係る、前記注文処理システムを適用する出庫方法を説明する。当該出庫方法は、以下のステップS701~S712を含む。
【0117】
S701において、サーバは、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する。
【0118】
S702において、サーバは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する。
【0119】
S703において、サーバは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成する。
【0120】
S704において、搬送設備は、サーバから送信された出庫指令を受信する。
【0121】
S705において、搬送設備は、出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出する。
【0122】
出庫指令は、第2出庫指令である。搬送設備は、遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを倉庫から一時保存領域に移動する。
【0123】
S706において、サーバは、ワークステーションから送信されたスロットの作業状態を受信する。
【0124】
スロットの作業状態は、使用状態及び空き状態を含む。作業台のスロットで仕分け中であるか又は作業台のキューリング領域にキューリングする搬送設備がある場合、スロットの作業状態は、使用状態である。作業台のスロットで現在仕分けタスクを完了し、かつキューリングする搬送設備がない場合、スロットの作業状態は、空き状態である。
【0125】
S707において、作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時、サーバは、遅延処理注文の優先度に基づいてスケジューリング指令を生成する。
【0126】
作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時、即ち作業台のスロットが現在仕分けタスクを完了する時、サーバは、遅延処理注文から優先度の高い注文を選択し、かつ優先度の高い注文に基づいてスケジューリング指令を生成する。
【0127】
遅延処理注文から優先度の高い注文を選択する場合、空き状態にあるスロットの数量に基づいて、選択の注文の数量を特定する。優先度の高い注文に基づいてスケジューリング指令を生成するステップは、選択された遅延処理注文内の貨物が所在する搬送設備を特定し、現在搬送設備が所在する一時保存領域及び空き状態にあるスロットを有する作業台の位置に基づいて移動経路を生成するステップと、移動経路に基づいてスケジューリング指令を生成するステップと、を含む。
【0128】
例えば、現在の作業台は、5つのスロットがあり、3つのスロットが現在処理すべき注文の仕分けを完了した。遅延処理注文から3つの注文を選択し、3つの注文内の貨物を積載する搬送設備の位置を特定する。搬送設備を配置する位置及び作業台の位置に基づいてスケジューリング指令を生成する。
【0129】
S708において、搬送設備は、サーバから送信されたスケジューリング指令を受信する。
【0130】
S709において、搬送設備は、スケジューリング指令に基づいて第2貨物に対応する第2コンテナをワークステーションに移動する。
【0131】
搬送設備は、サーバのスケジューリング指令を受信する。そして、搬送設備は、スケジューリング指令に基づいて遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナをワークステーションに移動する。搬送設備は、具体的には、スケジューリング指令を解析してスケジューリング経路を取得し、スケジューリング経路に基づいて第2貨物に対応する第2コンテナをワークステーションに移動する。
【0132】
S710において、作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時、サーバは、分配すべき注文の優先度及び空き状態にあるスロットの容量に基づいて分配すべき注文から処理すべき注文を特定する。
【0133】
スロットの作業状態が空き状態である場合、遅延処理注文の優先度の高い注文を作業台に入れて仕分けし、作業台の仮想容量が解放される。次に、分配すべき注文から注文を処理すべき注文として選択する。分配すべき注文から注文を選択する数量は、仮想スロットの容量内にある。
【0134】
説明すべきものとして、S710は、S709の後に限定されず、S707の後の任意の位置にあってもよく、ここでは概略説明に過ぎない。
【0135】
S711において、搬送設備は、第2貨物が第2コンテナから取り出されたことを特定し、第2コンテナを指定位置に移動する。
【0136】
搬送設備は、ワークステーションからの仕分け完了情報を受信したか否かを特定する。そして、受信した場合、第2貨物が全て第2コンテナから取り出されたことを特定し、搬送設備は、第2コンテナをワークステーションから指定位置に移動する。
【0137】
指定位置は、一時保存領域であってもよく、ワークステーションで遅延処理注文内の貨物を仕分けする場合に、バッチで仕分けすることができ、ワークステーションで現在バッチの遅延処理注文内の貨物の仕分けを完了する時、搬送設備は、一時保存領域に移動して次のバッチの遅延処理注文内の貨物の仕分けを待つことができ、全てのバッチの遅延処理注文内の貨物が全て仕分けされたら停止する。
【0138】
指定位置はさらに、倉庫における第2コンテナの当初の保管場所、倉庫における他の保管場所、一時的保存場所、及び空きコンテナを保存する保存場所であってもよい。即ち第2コンテナ内の貨物状況に基づいてコンテナ返還タスクを実行することができる。
【0139】
例えば、第2コンテナ内の貨物の数量がコンテナ整理の数量閾値より大きい場合、第2コンテナを当初の保管場所又は倉庫内の他の保管場所に搬送することができる。第2コンテナ内の貨物の数量がコンテナ整理の数量閾値以下である場合、第2コンテナを一時的保存場所に搬送して、第2コンテナを他のコンテナと統合して整理することができる。第2コンテナが空きコンテナである場合、第2コンテナを空きコンテナ保存場所に搬送することができる。
【0140】
S712において、搬送設備は、第2貨物が第2コンテナから取り出されていないことを特定し、ワークステーションに停止し続ける。
【0141】
ワークステーションで遅延処理注文内の貨物への仕分けが完了しない場合、搬送設備は、ワークステーションに停止して仕分け完了を待つ。
【0142】
本願の実施例に係る出庫方法によれば、ワークステーションのスロットの作業状態をリアルタイムに監視し、空き状態にある場合、優先度の高い遅延処理注文内の貨物を一時保存領域から作業台に移動して仕分けし、貨物が一時保存領域に事前に移動されるため、貨物を保管場所から作業台に移動するものに比べて、移動時間を短縮し、作業台の待機時間を節約し、出庫効率を向上させることができる。
【0143】
図8に示すように、以下、搬送設備が2種の注文内の貨物を搬送することを例として、本願の別の実施例に係る、前記注文処理システムを適用する出庫方法を説明する。当該出庫方法は、以下のステップS801~S811を含む。
【0144】
S801において、サーバは、ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する。
【0145】
当該ステップは、S201で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0146】
S802において、サーバは、空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する。
【0147】
当該ステップは、S202で詳細に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0148】
S803において、サーバは、処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成する。
【0149】
出庫指令は、第3出庫指令を含む。第3出庫指令は、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けするように指示し、さらに搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動して仕分けを待ち、かつ現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに優先的に移動するように指示する。
【0150】
S804において、搬送設備は、サーバから送信された出庫指令を受信する。
【0151】
S805において、搬送設備は、出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出する。
【0152】
搬送設備は、第3出庫指令を解析することで移動経路を特定し、移動経路に基づいて第1貨物に対応する第1コンテナ及び第2貨物に対応する第2コンテナを作業台に移動する。作業台で第1貨物に対する仕分けタスクを完了した後、第2貨物に対応する第2コンテナを一時保存領域に移動する。
【0153】
S806において、サーバは、ワークステーションから送信されたスロットの作業状態を受信する。
【0154】
S807において、作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時、サーバは、遅延処理注文の優先度に基づいてスケジューリング指令を生成する。
【0155】
S808において、サーバは、搬送設備にスケジューリング指令を送信する。
【0156】
S809において、搬送設備は、スケジューリング指令に基づいて第2コンテナをワークステーションに移動する。
【0157】
作業台に空きスロットがある場合、搬送設備は、サーバから送信されたスケジューリング指令を受信することにより、スケジューリング指令に基づいて第2コンテナをワークステーションに移動する。ワークステーションで遅延処理注文内の貨物の仕分けを完了する。具体的には、スケジューリング指令を解析して第2経路を取得するステップと、第2経路に基づいて第2コンテナを一時保存領域からワークステーションに移動するステップと、を含む。即ち第2コンテナ及び第1コンテナを作業台に移動してもよい。第2コンテナのみを作業台に移動してもよい。
【0158】
S810において、搬送設備は、第2貨物が第2コンテナから取り出されたことを特定し、第2コンテナを指定位置に移動する。
【0159】
搬送設備は、ワークステーションからの仕分け完了情報を受信したか否かを特定し、受信した場合、第2貨物が全て第2コンテナから取り出されたことを特定する。そして、搬送設備は、第2コンテナをワークステーションから指定位置に移動する。即ち第2コンテナ及び第1コンテナを指定位置に移動してもよい。第2コンテナのみを指定位置に移動してもよい。
【0160】
指定位置は、一時保存領域であってもよく、ワークステーションで遅延処理注文内の貨物を仕分けする場合に、バッチで仕分けすることができ、ワークステーションで現在バッチの遅延処理注文内の貨物の仕分けを完了する時、搬送設備は、一時保存領域に移動して次のバッチの遅延処理注文内の貨物の仕分けを待つことができ、全てのバッチの遅延処理注文内の貨物が全て仕分けされるに至ったら停止する。
【0161】
指定位置は、倉庫における第1コンテナ及び第2コンテナの当初の保管場所、倉庫における他の保管場所、一時的保存場所、及び空きコンテナを保存する保存場所であってもよい。即ち第1コンテナ及び第2コンテナ内の貨物状況に基づいてコンテナ返還タスクを実行することができる。
【0162】
第1コンテナを例として説明し、第1コンテナ内の貨物の数量がコンテナ整理の数量閾値より大きい場合、第1コンテナを当初の保管場所又は倉庫内の他の保管場所に搬送することができる。第1コンテナ内の貨物の数量がコンテナ整理の数量閾値以下である場合、第1コンテナを一時的保存場所に搬送して、第1コンテナを他のコンテナと統合して整理することができる。第1コンテナが空きコンテナである場合、第1コンテナを空きコンテナ保存場所に搬送することができる。
【0163】
S811において、搬送設備は、第2貨物が第2コンテナから取り出されていないことを特定し、ワークステーションに停止し続ける。
【0164】
ワークステーションである遅延処理注文内の貨物への仕分けが完了しない場合、搬送設備は、ワークステーションに停止して仕分け完了を待つ。
【0165】
本願の実施例に係る出庫方法において、ワークステーションのスロットの作業状態及び搬送設備が移動する貨物の仕分け状態をリアルタイムに監視し、スロットの作業状態又は貨物の仕分け状態に基づいてスケジューリング指令を生成し、一時保存領域、作業台及びコンテナに対応する保管場所の間で移動し、迅速な出庫を実現する。
【0166】
図9に示すように、本願に係る注文処理装置900は、
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得する取得モジュール901と、
空きスロット容量及び仮想容量に基づいて、ワークステーションの処理すべき注文を特定する第1処理モジュール902と、を含む。
【0167】
好ましくは、第1処理モジュール902は、
分配すべき注文の優先度を取得し、かつ
処理すべき注文の数量が空きスロット容量と仮想容量との和となるように、分配すべき注文の優先度に基づいて分配すべき注文から処理すべき注文を特定する。
【0168】
好ましくは、第1処理モジュール902は、
処理すべき注文の優先度を取得し、かつ
現在処理すべき注文の数量が空きスロット容量となるように、処理すべき注文の優先度に基づいて処理すべき注文から現在処理すべき注文を特定する。
【0169】
好ましくは、第1処理モジュール902は、
遅延処理注文の数量が仮想容量となるように、処理すべき注文の優先度に基づいて処理すべき注文から遅延処理注文を特定する。
【0170】
好ましくは、第1処理モジュール902はさらに、
処理すべき注文に基づいて、搬送設備が処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出させるための出庫指令を生成する。
【0171】
好ましくは、第1処理モジュール902は、
現在処理すべき注文の第1注文情報及びワークステーションの位置を取得し、かつ
第1注文情報及びワークステーションの位置に基づいて、第1出庫指令を生成し、
第1出庫指令は、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けするために用いられる。
【0172】
好ましくは、第1処理モジュール902は、
遅延処理注文の第2注文情報及び一時保存領域の位置を取得し、かつ
第2注文情報及び一時保存領域の位置に基づいて、第2出庫指令を生成し、
第2出庫指令は、搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動して待機させるために用いられる。
【0173】
好ましくは、第1処理モジュール902は、
現在処理すべき注文の第1注文情報、遅延処理注文の第2注文情報、ワークステーションの位置及び一時保存領域の位置を取得し、かつ
第1注文情報、第2注文情報、ワークステーションの位置及び一時保存領域の位置に基づいて、第3出庫指令を生成し、
第3出庫指令は、搬送設備が現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに移動して仕分けし、さらに搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域に移動して待機させ、かつ現在処理すべき注文内の貨物をワークステーションに優先的に移動するために用いられる。
【0174】
好ましくは、第1処理モジュール902は、さらに、
ワークステーションから送信されたスロットの作業状態を受信し、かつ
作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時、遅延処理注文の優先度に基づいてスケジューリング指令を生成し、
スケジューリング指令は、搬送設備が遅延処理注文内の貨物を一時保存領域からワークステーションに移動して仕分けするために用いられる。
【0175】
図10に示すように、本願に係る出庫装置1000は、
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量に基づいて特定された処理すべき注文に基づいて生成され、サーバから送信された出庫指令を受信する受信モジュール1001と、
出庫指令に基づいて処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出する第2処理モジュール1002と、を含む。
【0176】
好ましくは、処理すべき注文は、数量が空きスロット容量である現在処理すべき注文と、数量が仮想容量である遅延処理注文と、を含む。
【0177】
好ましくは、出庫指令は、第3出庫指令を含み、第2処理モジュール1002は、
第3出庫指令に基づいて現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナ及び遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを倉庫からワークステーションに移動する。
【0178】
好ましくは、第2処理モジュール1002は、
第3出庫指令から第1経路を解析し、
第1経路に基づいて倉庫から第1コンテナと第2コンテナをそれぞれ取り出し、かつ
第1経路に基づいて第1コンテナ及び第2コンテナをワークステーションに移動する。
【0179】
好ましくは、第2処理モジュール1002は、さらに、
第1貨物が第1コンテナから取り出されたか否かを判定し、
第1貨物が第1コンテナから取り出された場合に、第1経路に基づいて第2コンテナを一時保存領域に移動し、かつ
第1貨物が第1コンテナから取り出されていない場合に、搬送設備をワークステーションに停止させ続ける。
【0180】
好ましくは、第2処理モジュール1002は、さらに、
サーバから送信されたスケジューリング指令を受信し、
スケジューリング指令を解析することにより、第2経路を取得し、かつ
第2経路に基づいて第2コンテナを一時保存領域からワークステーションに移動する。
【0181】
好ましくは、第2処理モジュール1002はさらに、
第2貨物が第2コンテナから取り出されたか否かを判定し、
第2貨物が第2コンテナから取り出された場合に、第2コンテナをワークステーションから指定位置に移動し、かつ
第2貨物が第2コンテナから取り出されていない場合に、搬送設備をワークステーションに停止させ続ける。
【0182】
好ましくは、出庫指令は、第2出庫指令を含み、第2処理モジュール1002はさらに、
第2出庫指令に基づいて遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを倉庫から一時保存領域に移動する。
【0183】
好ましくは、第2処理モジュール1002は、
第2出庫指令から第3経路を解析し、
第3経路に基づいて倉庫から第2コンテナを取り出し、かつ
第3経路に基づいて第2コンテナを倉庫から一時保存領域に移動する。
【0184】
好ましくは、第2処理モジュール1002は、さらに、
ワークステーションのスロットの作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時に生成され、サーバから送信されたスケジューリング指令を受信し、かつ
スケジューリング指令に基づいて第2コンテナを一時保存領域からワークステーションに移動する。
【0185】
好ましくは、第2処理モジュール1002は、
第2貨物が第2コンテナから取り出されたか否かを判定し、
第2貨物が第2コンテナから取り出された場合に、第2コンテナをワークステーションから指定位置に移動し、かつ
第2貨物が第2コンテナから取り出されていない場合に、搬送設備をワークステーションに停止させ続ける。
【0186】
図11に示すように、本願の別の実施例に係るサーバ1100は、送信機1101と、受信機1102と、メモリ1103と、プロセッサ1102とを含む。
【0187】
送信機1101は、指令及びデータを送信し、
受信機1102は、指令及びデータを受信し、
メモリ1103は、コンピュータ実行指令を記憶し、
プロセッサ1104は、メモリに記憶されたコンピュータ実行指令を実行することにより、前記実施例における注文処理方法又は出庫方法で実行される各ステップを実現する。具体的には、前述の注文処理方法の実施例における関連説明を参照することができる。
【0188】
好ましくは、前記メモリ1103は、独立してもよく、プロセッサ1104と一体に統合されてもよい。
【0189】
メモリ1103が独立して設けられる場合、当該処理設備はさらに、メモリ1103とプロセッサ1104とを接続するバスを含む。
【0190】
図12に示すように、本願の別の実施例に係る搬送設備1200は、送信機1201と、受信機1202と、メモリ1203と、プロセッサ1204とを含む。
【0191】
送信機1201は、指令及びデータを送信し、
受信機1202は、指令及びデータを受信し、
メモリ1203は、コンピュータ実行指令を記憶し、
プロセッサ1204は、メモリに記憶されたコンピュータ実行指令を実行することにより、前記実施例における出庫方法で実行される各ステップを実現する。具体的には、前述の出庫方法の実施例における関連説明を参照することができる。
【0192】
好ましくは、前記メモリ1203は、独立してもよく、プロセッサ1204と一体に統合されてもよい。
【0193】
メモリ1203が独立して設けられる場合、当該処理設備はさらに、メモリ1203とプロセッサ1204とを接続するバスを含む。
【0194】
本願の実施例は、コンピュータ実行指令が記憶され、プロセッサがコンピュータ実行指令を実行すると、前記処理設備が実行する注文処理方法又は出庫方法を実現するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0195】
最後に説明すべきものとして、以上の実施例は、本願の解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを限定するものではなく、前述の各実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば理解すべきこととして、依然として前述の各実施例に記載の解決手段を修正するか、又はその一部又は全ての技術的特徴に等価置換を行うことができ、これらの修正又は置換によって、対応する解決手段の本質は、本願の各実施例の解決手段の範囲から逸脱することがない。
【0196】
本願は、2020年09月18日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202010985931.7で、発明の名称が「注文処理及び出庫方法、設備、システム、並びに記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は、参照により本願に組み込まれるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに適用される注文処理方法であって、
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量を取得するステップと、
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定するステップと、を含む、
ことを特徴とする注文処理方法。
【請求項2】
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定するステップは、
分配すべき注文の優先度を取得するステップと、
前記分配すべき注文の優先度に基づいて前記分配すべき注文から前記処理すべき注文を特定するステップと、を含み、
前記処理すべき注文の数量は、前記空きスロット容量と前記仮想容量との和である、
ことを特徴とする請求項1に記載の注文処理方法。
【請求項3】
前記分配すべき注文の優先度に基づいて前記分配すべき注文から前記処理すべき注文を特定した後、
前記処理すべき注文の優先度を取得するステップと、
前記処理すべき注文の優先度に基づいて前記処理すべき注文から現在処理すべき注文
又は遅延処理注文を特定するステップと、をさらに含み、
前記現在処理すべき注文の数量は、前記空きスロット容量であり
、
又は、前記遅延処理注文の数量は、前記仮想容量である、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定した後、
前記処理すべき注文に基づいて、搬送設備が前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出させるための出庫指令を生成するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
前記現在処理すべき注文の第1注文情報及びワークステーションの位置を取得するステップと、
前記第1注文情報及び前記ワークステーションの位置に基づいて、第1出庫指令を生成するステップと、を含み、
前記第1出庫指令は、前記搬送設備が前記現在処理すべき注文内の貨物を前記ワークステーションに移動して仕分けするために用いられ
、
前記処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
前記遅延処理注文の第2注文情報及び一時保存領域の位置を取得するステップと、
前記第2注文情報及び前記一時保存領域の位置に基づいて、第2出庫指令を生成するステップと、を含み、
前記第2出庫指令は、前記搬送設備が前記遅延処理注文内の貨物を前記一時保存領域に移動して待機させるために用いられ、
又は、前記処理すべき注文に基づいて出庫指令を生成するステップは、
前記現在処理すべき注文の第1注文情報、前記遅延処理注文の第2注文情報、前記ワークステーションの位置及び一時保存領域の位置を取得するステップと、
前記第1注文情報、前記第2注文情報、前記ワークステーションの位置及び前記一時保存領域の位置に基づいて、第3出庫指令を生成するステップと、を含み、
前記第3出庫指令は、前記搬送設備が前記現在処理すべき注文内の貨物を前記ワークステーションに移動して仕分けし、さらに前記搬送設備が前記遅延処理注文内の貨物を前記一時保存領域に移動して待機させ、かつ前記現在処理すべき注文内の貨物を前記ワークステーションに優先的に移動するために用いられる、
ことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記空きスロット容量及び前記仮想容量に基づいて、前記ワークステーションの処理すべき注文を特定した後、
前記ワークステーションから送信されたスロットの作業状態を受信するステップと、
前記作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時、前記遅延処理注文の優先度に基づいてスケジューリング指令を生成するステップと、をさらに含み、
前記スケジューリング指令は、前記搬送設備が前記遅延処理注文内の貨物を前記一時保存領域から前記ワークステーションに移動して仕分けするために用いられる、
ことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
搬送設備に適用される出庫方法であって、
ワークステーションの空きスロット容量及び予め設定された仮想容量に基づいて特定された処理すべき注文に基づいて生成され、サーバから送信された出庫指令を受信するステップと、
前記出庫指令に基づいて前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップと、を含む、
ことを特徴とする出庫方法。
【請求項8】
前記処理すべき注文は、数量が前記空きスロット容量である現在処理すべき注文、
又は、数量が前記仮想容量である遅延処理注文を含む、
ことを特徴とする請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記出庫指令は、
第1出庫指令、第2出庫指令又は第3出庫指令を含み、
前記出庫指令に基づいて前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップは、
前記第1出庫指令に基づいて前記現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナを前記倉庫から前記ワークステーションに移動するステップ、
前記第2出庫指令に基づいて前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から一時保存領域に移動するステップ、又は、
前記第3出庫指令に基づいて前記現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナ及び前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から前記ワークステーションに移動するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記第3出庫指令に基づいて前記現在処理すべき注文内の第1貨物に対応する第1コンテナ及び前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から前記ワークステーションに移動するステップは、
前記第3出庫指令から第1経路を解析するステップと、
前記第1経路に基づいて前記倉庫から前記第1コンテナと前記第2コンテナをそれぞれ取り出すステップと、
前記第1経路に基づいて前記第1コンテナ及び前記第2コンテナを前記ワークステーションに移動するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1経路に基づいて前記第1コンテナ及び前記第2コンテナを前記ワークステーションに移動した後、
前記第1貨物が前記第1コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
前記第1貨物が前記第1コンテナから取り出された場合に、第1経路に基づいて前記第2コンテナを一時保存領域に移動するステップと、
前記第1貨物が前記第1コンテナから取り出されていない場合に、前記搬送設備を前記ワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
第1経路に基づいて前記第2コンテナを一時保存領域に移動した後、
前記サーバから送信されたスケジューリング指令を受信するステップと、
前記スケジューリング指令を解析することにより、第2経路を取得するステップと、
前記第2経路に基づいて第2コンテナを前記一時保存領域からワークステーションに移動するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1
1に記載の方法。
【請求項13】
前記第2経路に基づいて前記第2コンテナを前記一時保存領域から前記ワークステーションに移動した後、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出された場合に、前記第2コンテナを前記ワークステーションから指定位置に移動するステップと、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出されていない場合に、前記搬送設備を前記ワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1
2に記載の方法。
【請求項14】
前記出庫指令は、第2出庫指令を含み、
前記出庫指令に基づいて前記処理すべき注文内の貨物を倉庫から搬出するステップは、
前記第2出庫指令に基づいて前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から一時保存領域に移動するステップを含む、
ことを特徴とする請求項
8に記載の方法。
【請求項15】
前記第2出庫指令に基づいて前記遅延処理注文内の第2貨物に対応する第2コンテナを前記倉庫から一時保存領域に移動するステップは、
前記第2出庫指令から第3経路を解析するステップと、
前記第3経路に基づいて前記倉庫から前記第2コンテナを取り出すステップと、
前記第3経路に基づいて前記第2コンテナを前記倉庫から前記一時保存領域に移動するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1
4に記載の方法。
【請求項16】
前記第3経路に基づいて前記第2コンテナを前記倉庫から前記一時保存領域に移動した後、
前記ワークステーションのスロットの作業状態が使用状態から空き状態に切り替わる時に生成され、サーバから送信されたスケジューリング指令を受信するステップと、
前記スケジューリング指令に基づいて前記第2コンテナを前記一時保存領域からワークステーションに移動するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1
5に記載の方法。
【請求項17】
前記スケジューリング指令に基づいて前記第2コンテナを前記一時保存領域から前記ワークステーションに移動した後、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出されたか否かを判定するステップと、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出された場合に、前記第2コンテナを前記ワークステーションから指定位置に移動するステップと、
前記第2貨物が前記第2コンテナから取り出されていない場合に、前記搬送設備を前記ワークステーションに停止させ続けるステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1
6に記載の方法。
【請求項18】
プログラムを記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記プログラムを実行するプロセッサと、を含み、前記プログラムが実行されると、前記プロセッサは、請求項1~
6のいずれか一項に記載の注文処理方法を実行する、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項19】
プログラムを記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記プログラムを実行するプロセッサと、を含み、前記プログラムが実行されると、前記プロセッサは、請求項
7~
17のいずれか一項に記載の出庫方法を実行する、
ことを特徴とする搬送設備。
【請求項20】
請求項
18に記載のサーバと、請求項
19に記載の搬送設備と、作業台と、を含む、
ことを特徴とするスケジューリングシステム。
【請求項21】
コンピュータで実行されると、コンピュータに請求項1~
6のいずれか一項に記載の注文処理方法及び請求項
7~
17のいずれか一項に記載の出庫方法を実行させる指令を含む、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】