(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-05
(54)【発明の名称】AAV-MIR-SOD1により筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための組成物及び方法
(51)【国際特許分類】
C12N 15/864 20060101AFI20230928BHJP
A61K 35/76 20150101ALI20230928BHJP
A61P 21/02 20060101ALI20230928BHJP
A61K 48/00 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
C12N15/864 100Z
C12N15/864 ZNA
A61K35/76
A61P21/02
A61K48/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517282
(86)(22)【出願日】2021-09-15
(85)【翻訳文提出日】2023-04-14
(86)【国際出願番号】 US2021050492
(87)【国際公開番号】W WO2022060857
(87)【国際公開日】2022-03-24
(32)【優先日】2020-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】398050098
【氏名又は名称】バイオジェン・エムエイ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Biogen MA Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ロ, シ-チン
(72)【発明者】
【氏名】マッキャンベル, アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ザボツキー, マリア
(72)【発明者】
【氏名】ギルメット, エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ファイファー, バレット
【テーマコード(参考)】
4C084
4C087
【Fターム(参考)】
4C084AA13
4C084NA14
4C084ZA94
4C087AA01
4C087AA02
4C087AA03
4C087BB65
4C087BC83
4C087CA12
4C087MA66
4C087NA14
4C087ZA94
(57)【要約】
本開示は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための組成物及び方法を提供する。とりわけ、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を提供する。本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターをさらに提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)
(i)プロモーター;及び
(ii)少なくとも2つ以上の異なるmiRNA配列;
を含む修飾AAVゲノムと;
b)キャプシドと;
を含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)を標的とするガイド鎖配列、及び足場配列を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項2】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号5と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1に記載のrAAVベクター。
【請求項3】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号5に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1または2に記載のrAAVベクター。
【請求項4】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号5を含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項5】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項6】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号16を含む足場配列を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項7】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項8】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号18を含む足場配列を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項9】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、及び配列番号5を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項10】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項11】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1~10のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項12】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1に記載のrAAVベクター。
【請求項13】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1または12に記載のrAAVベクター。
【請求項14】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7を含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1、12または13のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項15】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む、請求項1、または12~14のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項16】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号16を含む足場配列を含む、請求項1、または12~15のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項17】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号17と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む、請求項1、または12~16のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項18】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号17を含む足場配列を含む、請求項1、または12~17のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項19】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1、または12~18のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項20】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1、または12~19のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項21】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1、または12~18のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項22】
前記2つのmiRNA配列が、配列番号5と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7と少なくとも80%の同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1に記載のrAAVベクター。
【請求項23】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号5に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1または22に記載のrAAVベクター。
【請求項24】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号5を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7を含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項1、22または23のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項25】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む、請求項1、または22~24のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項26】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号18を含む足場配列を含む、請求項1、または22~25のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項27】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む、請求項1、または22~26のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項28】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号16を含む足場配列を含む、請求項1、または22~27のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項29】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1、または22~28のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項30】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1、または22~29のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項31】
少なくとも2つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項1、または22~30のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項32】
前記修飾AAVゲノムが、少なくとも3つのmiRNAガイド配列を含む、請求項1に記載のrAAVベクター。
【請求項33】
少なくとも3つのmiRNAガイド配列が、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、配列番号5と少なくとも80%の同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7と少なくとも80%の同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項32に記載のrAAVベクター。
【請求項34】
少なくとも3つのmiRNAガイド配列が、配列番号2に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続するヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、配列番号5に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続するヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続するヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項32または33に記載のrAAVベクター。
【請求項35】
前記少なくとも3つのmiRNAガイド配列が、配列番号2を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、配列番号5を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7を含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む、請求項32~34のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項36】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む、請求項32~35のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項37】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号16を含む足場配列を含む、請求項32~36のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項38】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む、請求項32~37のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項39】
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号18を含む足場配列を含む、請求項32~38のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項40】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む、請求項32~39のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項41】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む、請求項32~40のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項42】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに7を含むガイド鎖配列及び配列番号17と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む、請求項32~41のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項43】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む、請求項32~42のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項44】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む、請求項32~43のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項45】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む、請求項32~44のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項46】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む、請求項32~45のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項47】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む、請求項32~46のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項48】
少なくとも3つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む、請求項32~47に記載のrAAVベクター。
【請求項49】
a)
(i)プロモーター;
(ii)少なくとも1つのmiRNA配列;
を含む修飾AAVゲノムと;
b)キャプシドと;
を含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列、及びmiR-155足場配列を含み、前記miRNA配列が、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項50】
a)
(i)プロモーター;
(ii)少なくとも1つのmiRNA配列;
を含む修飾AAVゲノムと;
b)キャプシドと;
を含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列、及び足場配列を含み、前記miRNA配列が、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項51】
前記足場配列が、配列番号18を含む、請求項50に記載のrAAVベクター。
【請求項52】
a)
(i)プロモーター;
(ii)少なくとも1つのmiRNA配列;
を含む修飾AAVゲノムと;
b)キャプシドと;
を含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号7を含むガイド鎖配列、及び足場配列を含み、前記miRNA配列が、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項53】
前記足場配列が、配列番号16または配列番号17を含む、請求項52に記載のrAAVベクター。
【請求項54】
前記キャプシドが、血清型AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、またはそれらのバリアントもしくは組み合わせのものである、請求項1~53のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項55】
前記キャプシドが、AAV9であるか、またはAAV9を含む、請求項54に記載のrAAVベクター。
【請求項56】
前記キャプシドが、AAVrh.10であるか、またはAAVrh.10を含む、請求項55に記載のrAAVベクター。
【請求項57】
前記修飾AAVゲノムが、レポータータンパク質をコードする核酸配列をさらに含む、請求項1~56のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項58】
前記レポータータンパク質が、ルシフェラーゼタンパク質、RFP、mCherryタンパク質、GFP、またはそれらの任意のバリアント及び/または組み合わせである、請求項57に記載のrAAVベクター。
【請求項59】
前記レポータータンパク質が、mCherryである、請求項57または58に記載のrAAVベクター。
【請求項60】
前記レポータータンパク質が、GFPまたはGFPバリアントである、請求項57または58に記載のrAAVベクター。
【請求項61】
前記プロモーターが、CMV、EF1a、SV40、PGK、PGK1、Ubc、ヒトベータアクチン、ベータアクチンロング(BActL)、CAG、CBA、CBh、TRE、U6、H1、7SK、ユビキチンC(UbiC)、及びそれらの任意のバリアント及び/または組み合わせである、請求項1~60のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項62】
前記プロモーターが、CAG、CMV、シナプシン、GFAP、またはそれらの任意の組み合わせである、請求項61に記載のrAAVベクター。
【請求項63】
前記プロモーターが、Pol IIプロモーターである、請求項61に記載のrAAVベクター。
【請求項64】
前記プロモーターが、Pol IIIプロモーターである、請求項61に記載のrAAVベクター。
【請求項65】
前記修飾AAVゲノムが、発現を増強する3’UTRエレメントをさらに含む、請求項1~64のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項66】
前記3’UTRエレメントが、miRNA応答エレメント(MRE)、AUリッチエレメント(ARE)、ポリAテイル、WPRE、bGH、hGH、またはそれらの任意の組み合わせである、請求項65に記載のrAAVベクター。
【請求項67】
前記3’UTRエレメントが、WPRE、bGH、hGH、p(A)、またはそれらの任意の組み合わせである、請求項65に記載のrAAVベクター。
【請求項68】
前記rAAVベクターが、2より大きいガイド鎖対パッセンジャー鎖比を提供する、請求項1~67のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項69】
前記AAVベクターが、少なくとも0.01%、少なくとも0.1%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、または少なくとも35%であるガイド鎖産生レベルを提供する、請求項1~68のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項70】
前記rAAVベクターが、50%を超えるガイド鎖効力を提供する、請求項1~69のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項71】
前記rAAVベクターが、80%を超えるガイド鎖精度を提供する、請求項1~70のいずれか1項に記載のrAAVベクター。
【請求項72】
先行請求項のいずれか1項に記載のrAAVベクターを含む医薬組成物。
【請求項73】
先行請求項のいずれか1項に記載の修飾AAVゲノムをコードする核酸。
【請求項74】
請求項73に記載の核酸を含む、ベクター。
【請求項75】
筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法であって、前記方法が、
SOD1の発現を減少させる組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、前記rAAVベクターが、先行請求項のいずれか1項に記載のとおりである、前記方法。
【請求項76】
筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法であって、前記方法が、
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、前記rAAVベクターが、
(a)
(i)プロモーター;及び
(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列;
を含む修飾AAVゲノムと;
(b)キャプシドと;
を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記方法。
【請求項77】
対象のCNS組織に2つ以上の抗SOD1 miRNAを同時に送達するための方法であって、前記方法が、
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、前記rAAVベクターが、
(a)
(i)プロモーター;及び
(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列;
を含む修飾AAVゲノムと;
(b)キャプシドと;
を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記方法。
【請求項78】
前記治療有効量が、前記医薬組成物の最小有効量と最大忍容量との間の量を含む、請求項75~77のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
前記最小有効量が、標的組織中でのSOD1の前記レベルを低下させるのに十分な前記医薬組成物の量を含む、請求項75~78のいずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
前記組成物が、静脈内投与、髄腔内投与、大槽内投与、筋肉内投与、またはそれらの組み合わせによって投与される、請求項75~79のいずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
前記キャプシドが、血清型AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、またはそれらのバリアントもしくは組み合わせのものである、請求項75~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
細胞中におけるSOD1の発現を阻害する方法であって、前記方法が、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する組成物を投与するステップを含み、
前記rAAVベクターが、
(a)
(i)プロモーター;及び
(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列;
を含む修飾AAVゲノムと;
(b)キャプシドと;
を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記方法。
【請求項83】
a)
(i)プロモーター;及び
(ii)1つ以上のmiRNA配列;
を含む修飾AAVゲノムと;
b)キャプシドと;
を含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
前記1つ以上のmiRNA配列が、SOD1を標的とするガイド鎖配列、及び足場配列を含み、前記1つ以上のmiRNA配列が、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項84】
1つ以上のmiRNA配列が、配列番号1~12から選択される配列と少なくとも80%の配列同一性を共有する1つ以上のガイド鎖配列を含む、請求項83に記載のrAAVベクター。
【請求項85】
(i)プロモーター;及び
(ii)少なくとも2つ以上の異なるmiRNA配列
を含む修飾AAVゲノムを含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)を標的とするガイド鎖配列、及び足場配列を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項86】
(i)プロモーター;及び
(ii)少なくとも1つのmiRNA配列
を含む修飾AAVゲノムを含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号2を含むガイド鎖配列、及びmiR-155足場配列を含み、前記miRNA配列が、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項87】
(i)プロモーター;及び
(ii)少なくとも1つのmiRNA配列
を含む修飾AAVゲノムを含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号5を含むガイド鎖配列、及び足場配列を含み、前記miRNA配列が、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項88】
(i)プロモーター;及び
(ii)少なくとも1つのmiRNA配列
を含む修飾AAVゲノムを含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
少なくとも1つのmiRNA配列が、配列番号7を含むガイド鎖配列、及び足場配列を含み、前記miRNA配列が、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【請求項89】
筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法であって、前記方法が、
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、前記rAAVベクターが、
(i)プロモーター;及び
(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列
を含む修飾AAVゲノムを含み、
前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記方法。
【請求項90】
対象のCNS組織に2つ以上の抗SOD1 miRNAを同時に送達するための方法であって、前記方法が、
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、前記rAAVベクターが、
(i)プロモーター;及び
(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列
を含む修飾AAVゲノムを含み、
前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記方法。
【請求項91】
細胞中におけるSOD1の発現を阻害する方法であって、前記方法が、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する組成物を投与するステップを含み、
前記rAAVベクターが、
(i)プロモーター;及び
(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列
を含む修飾AAVゲノムを含み、
前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、前記2つ以上のmiRNA配列のそれぞれが、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記方法。
【請求項92】
(i)プロモーター;及び
(ii)1つ以上のmiRNA配列
を含む修飾AAVゲノムを含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、
前記1つ以上のmiRNA配列が、SOD1を標的とするガイド鎖配列、及び足場配列を含み、前記1つ以上のmiRNA配列が、前記プロモーターに動作可能に連結される、前記rAAVベクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年9月16日に出願された米国仮特許出願第63/079,459号に対する優先権及び利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ALSまたは筋萎縮性側索硬化症は、脳及び脊髄中の神経細胞に影響を及ぼす進行性神経変性疾患である。ALSは、筋肉サイズの縮小による筋肉のこわばり、筋肉のひきつり、及び徐々に衰弱が悪化することを特徴とする。腕または脚の衰弱、発話または嚥下の困難から始まることもある。冒された人の約半数は、少なくとも軽度の思考及び行動の困難さを発症し、一部は、疼痛を経験する。ほとんどの場合、最終的に、歩く、手を使う、発話する、嚥下する、及び呼吸する能力を喪失する。ALSの既知の治療法はない。ALSの治療に、米国食品医薬品局により承認されている薬物は、現在、4つのみ(リルゾール、ニューデクスタ、ラジカヴァ、及びTiglutik)である。したがって、ALSを治療するための治療モダリティが当技術分野において必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、ALSの治療のための組成物及び方法の開発における特定の洞察を提供する。本開示は、とりわけ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための組成物及び方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する1つ以上のmiRNAを含むrAAVベクターを含む、ALSを治療するための組成物及び方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する少なくとも2つ以上のmiRNAを含むrAAVベクターを含む、ALSを治療するための組成物及び方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、野生型miRNAと比較して、修飾及び/または操作されている。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、ALS疾患の病因に関連するSOD1変異体を標的とする。
【0004】
本開示は、当技術分野で知られている組成物及び方法と比較して、対象において毒性及び/または免疫反応性の低下を呈する、ALSを治療するための組成物及び方法をさらに提供する。いくつかの実施形態では、対象において毒性及び/または免疫反応性の低下を呈する方法は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を含むrAAVベクターを投与することを含む。本開示の組成物の投与は、当業者に利用可能な任意の方法によるものであり得る。いくつかの実施形態では、投与は、髄腔内腰椎穿刺(LP)であり得る。いくつかの実施形態では、投与は、髄腔内-大槽内(ICM)であり得る。いくつかの実施形態では、投与は、軟膜下注射、LP、ICM、及び脳室内(ICV)の3点注射、カテーテルICM、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、投与は、本明細書に記載の投与方法の任意の組み合わせによって行うことができる。本開示のいくつかの好ましい実施形態では、対象において毒性及び/または免疫反応性の低下を呈するALSを治療する方法は、髄腔内注射による阻害性核酸(例えば、rAAVの形態)の投与を含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、本開示は、a)(i)プロモーター及び(ii)少なくとも2つ以上の異なるmiRNA配列を含む修飾AAVゲノムと、b)キャプシドとを含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、ここで、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖配列、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。
【0006】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号5と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号5に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号5を含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号16を含む足場配列を含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号18を含む足場配列を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、及び配列番号5を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列、及び配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、及び配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7を含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号16を含む足場配列を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号17と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号17を含む足場配列を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、及び配列番号7を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、2つのmiRNA配列は、配列番号5と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7と少なくとも80%の同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号5に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続ヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号5を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7を含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号18を含む足場配列を含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号16を含む足場配列を含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、及び配列番号7を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、修飾AAVゲノムは、少なくとも3つのmiRNAガイド配列を含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNAガイド配列は、配列番号2と少なくとも80%の配列同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、配列番号5と少なくとも80%の同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7と少なくとも80%の同一性を共有する少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNAガイド配列は、配列番号2に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続するヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、配列番号5に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続するヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7に関して、少なくとも5つ(例えば、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20など)の連続するヌクレオチドを含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNAガイド配列は、配列番号2を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、配列番号5を含む少なくとも1つのガイド鎖配列、及び配列番号7を含む少なくとも1つのガイド鎖配列を含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号16を含む足場配列を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号18を含む足場配列を含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに7を含むガイド鎖配列及び配列番号17と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号16と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17と少なくとも80%の配列同一性を共有する足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する少なくとも1つのmiRNA配列を含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及び配列番号16を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、配列番号5を含むガイド鎖配列及び配列番号18を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列、ならびに配列番号7を含むガイド鎖配列及び配列番号17を含む足場配列を有する1つのmiRNA配列を含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、本開示は、a)(i)プロモーター及び(ii)少なくとも1つのmiRNA配列を含む修飾AAVゲノムと、b)キャプシドと、を含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供し、ここで、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列及びmiR-155足場配列を含み、miRNA配列は、プロモーターに動作可能に連結される。
【0052】
いくつかの実施形態では、本開示は、a)(i)プロモーター及び(ii)少なくとも1つのmiRNA配列を含む修飾AAVゲノムと、b)キャプシドと、を含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供し、ここで、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列、及び足場配列を含み、miRNA配列は、プロモーターに動作可能に連結される。
【0053】
いくつかの実施形態では、足場配列は、配列番号18を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、本開示は、a)(i)プロモーター及び(ii)少なくとも1つのmiRNA配列を含む修飾AAVゲノムと、b)キャプシドと、を含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供し、ここで、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号7を含むガイド鎖配列、及び足場配列を含み、miRNA配列は、プロモーターに動作可能に連結される。
【0055】
いくつかの実施形態では、足場配列は、配列番号16または配列番号17を含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、キャプシドは、血清型AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、またはそれらのバリアントもしくは組み合わせのものである。いくつかの実施形態では、キャプシドは、AAV9であるか、またはAAV9を含む。いくつかの実施形態では、キャプシドは、AAVrh.10であるか、またはAAVrh.10を含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、修飾AAVゲノムは、レポータータンパク質をコードする核酸配列をさらに含む。いくつかの実施形態では、レポータータンパク質は、ルシフェラーゼタンパク質、RFP、mCherryタンパク質、GFP、またはそれらの任意のバリアント及び/または組み合わせである。いくつかの実施形態では、レポータータンパク質は、mCherryである。いくつかの実施形態では、レポータータンパク質は、GFPまたはGFPバリアントである。
【0058】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、CMV、EF1a、SV40、PGK、PGK1、Ubc、ヒトベータアクチン、ベータアクチンロング(BActL)、CAG、CBA、CBh、TRE、U6、H1、7SK、ユビキチンC(UbiC)、及びそれらの任意のバリアント及び/または組み合わせである。
【0059】
いくつかの実施形態では、プロモーターは、CAG、CMV、シナプシン、GFAP、またはそれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、Pol IIプロモーターである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、Pol IIIプロモーターである。
【0060】
いくつかの実施形態では、修飾AAVゲノムは、発現を増強する3’UTRエレメントをさらに含む。いくつかの実施形態では、3’UTRエレメントは、miRNA応答エレメント(MRE)、AUリッチエレメント(ARE)、ポリAテイル、ウッドチャック肝炎ウイルス(WHV)転写後調節エレメント(WPRE)、ウシ成長ホルモン(bGH)、ヒト成長ホルモン(hGH)、またはそれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、3’UTRエレメントは、WPRE、bGH、hGH、p(A)、またはそれらの任意の組み合わせである。
【0061】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される阻害性核酸は、WPREを含まない。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、ポリアデニル化(ポリA)シグナルを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、hGHポリA、bGHポリA、SV40ポリA、rb-GlobポリA、ベータ-GlobポリA、HSV TKポリA、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるポリAシグナルを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、配列番号45または58~64のいずれか1つから選択される核酸を有するポリAシグナルを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、配列番号45または58~64のいずれか1つから選択される核酸配列と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%同一である核酸配列を有するポリAシグナルを含む。いくつかの実施形態では、ポリAシグナルは、3’ITRから転写されるマイナス鎖の産生を遮断する。
【0062】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、2より大きいガイド鎖対パッセンジャー鎖比を提供する。
【0063】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、少なくとも0.01%、少なくとも0.1%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、または少なくとも35%のガイド鎖産生レベルを提供する。
【0064】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、最大で1%、最大で2%、最大で3%、最大で4%、最大で5%、最大で10%、最大で15%、最大で20%、最大で25%、最大で30%、または最大で35%のガイド鎖産生レベルを提供する。
【0065】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、50%を超えるガイド鎖効力を提供する。
【0066】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%のガイド鎖精度を提供する。
【0067】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、最大で10%、最大で15%、最大で20%、最大で25%、最大で30%、最大で35%、最大で40%、最大で45%、最大で50%、最大で55%、最大で60%、最大で65%、最大で70%、最大で75%、最大で80%、最大で85%、最大で90%、最大で95%、または最大で99%のガイド鎖精度を提供する。
【0068】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、80%を超えるガイド鎖精度を提供する。
【0069】
いくつかの実施形態では、本開示は、前述の実施形態のいずれか1つに記載されたrAAVベクターを含む医薬組成物を提供する。
【0070】
いくつかの実施形態では、本開示は、前述の実施形態のいずれか1つに記載されたrAAVベクターをコードする核酸を提供する。
【0071】
いくつかの実施形態では、本開示は、前述の実施形態のいずれか1つに記載されたrAAVベクターをコードする核酸を含むベクターを提供する。
【0072】
いくつかの実施形態では、本開示は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法を提供し、本方法は、SOD1発現を減少させる組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、上記実施形態のいずれか1つに記載されるとおりである。
【0073】
いくつかの実施形態では、本開示は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法を提供し、本方法は、組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(a)(i)プロモーター及び(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列を含む、修飾AAVゲノムと、(b)キャプシドと、を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0074】
いくつかの実施形態では、本開示は、対象中のCNS組織に2つ以上の抗SOD1 miRNAを同時に送達するための方法を提供し、本方法は、組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(a)(i)プロモーター及び(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列を含む、修飾AAVゲノムと、(b)キャプシドと、を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0075】
いくつかの実施形態では、治療有効量は、医薬組成物の最小有効量と最大忍容量との間の量を含む。いくつかの実施形態では、最小有効量は、標的組織中でのSOD1レベルを低下させるのに十分な医薬組成物の量を含む。いくつかの実施形態では、最小有効量は、治療を受けていない対象と比較して、対象における1つ以上の症状の統計的に有意な改善を示すのに十分な医薬組成物の量を含む。いくつかの実施形態では、最大忍容量は、治療の毒性または他の効果が、治療の利益を上回るほど深刻な1つ以上の望ましくない症状をもたらす、医薬組成物の量を含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、組成物は、静脈内投与、髄腔内投与、大槽内投与、筋肉内投与、またはそれらの組み合わせによって投与される。
【0077】
いくつかの実施形態では、キャプシドは、血清型AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、またはそれらのバリアントもしくは組み合わせのものである。
【0078】
いくつかの実施形態では、本開示は、細胞内のSOD1の発現を阻害する方法を提供し、本方法は、組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(a)(i)プロモーター及び(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列を含む、修飾AAVゲノムと、(b)キャプシドとを含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0079】
いくつかの実施形態では、本開示は、a)(i)プロモーター及び(ii)1つ以上のmiRNA配列を含む、修飾AAVゲノムと、b)キャプシドとを含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、ここで、1つ以上のmiRNA配列は、SOD1を標的とするガイド鎖配列、及び足場配列を含み、1つ以上のmiRNA配列は、プロモーターに動作可能に連結される、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。
いくつかの実施形態では、1つ以上のmiRNA配列は、配列番号1~12から選択される配列と少なくとも80%の配列同一性を共有する1つ以上のガイド鎖配列を含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、本開示は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法を提供し、本方法は、(i)本明細書に提供されるrAAV粒子を提供する治療有効量の組成物と、(ii)1つ以上の免疫抑制剤と、を同時投与することを含む。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、アブロシチニブ、バリシチニブ、シクロスポリン、デキサメタゾン(Dex)、静脈内免疫グロブリン(IVIG)、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、リツキシマブ、ルキソリチニブ、シロリムス(ラパマイシン)、タクロリムス(Tacro)、トファシチニブ(Tofa)、及びウパダシチニブからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、ヤヌスキナーゼ(JAK)の阻害剤を含むか、またはヤヌスキナーゼ(JAK)の阻害剤である。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、ステロイド(例えば、メチルプレドニゾロンまたはプレドニゾン)を含むか、またはステロイドである。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子の投与前に投与される。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子と同時に投与される。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子の投与後に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるrAAV粒子と免疫抑制剤との投与の間の期間は、少なくとも1日、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも6週間、少なくとも8週間、または少なくとも12週間、少なくとも6か月、または少なくとも1年、またはそれ以上であり得る。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子の投与前及び/または投与後に複数回投与される。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書に提供されるrAAV粒子の投与後に、少なくとも1日、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも6ヶ月、または少なくとも1年投与される。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書に提供されるrAAV粒子の投与前に、少なくとも1日、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも6ヶ月、または少なくとも1年投与される。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子の投与前及び投与後に投与され得る。
【0081】
いくつかの実施形態では、本開示は、(i)プロモーターと、(ii)少なくとも2つ以上の異なるmiRNA配列とを含む修飾AAVゲノムを含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、ここで、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)を標的とするガイド鎖配列、及び足場配列を含み、ここで、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。
【0082】
いくつかの実施形態では、本開示は、(i)プロモーターと、(ii)少なくとも1つのmiRNA配列とを含む修飾AAVゲノムを含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、ここで、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号2を含むガイド鎖配列、及びmiR-155足場配列を含み、miRNA配列は、プロモーターに動作可能に連結される、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。
【0083】
いくつかの実施形態では、本開示は、(i)プロモーターと、(ii)少なくとも1つのmiRNA配列とを含む修飾AAVゲノムを含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、ここで、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号5を含むガイド鎖配列、及び足場配列を含み、miRNA配列は、プロモーターに動作可能に連結される、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。
【0084】
いくつかの実施形態では、本開示は、(i)プロモーターと、(ii)少なくとも1つのmiRNA配列とを含む修飾AAVゲノムを含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、ここで、少なくとも1つのmiRNA配列は、配列番号7を含むガイド鎖配列、及び足場配列を含み、miRNA配列は、プロモーターに動作可能に連結される、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。
【0085】
いくつかの実施形態では、本開示は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法を提供し、本方法は、組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(i)プロモーターと、(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列とを含む修飾AAVゲノムを含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0086】
いくつかの実施形態では、本開示は、対象中のCNS組織に2つ以上の抗SOD1 miRNAを同時に送達するための方法を提供し、本方法は、組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(i)プロモーター及び(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列を含む、修飾AAVゲノムを含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0087】
いくつかの実施形態では、本開示は、細胞内のSOD1の発現を阻害する方法を提供し、本方法は、組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(i)プロモーター及び(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列を含む、修飾AAVゲノムを含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0088】
いくつかの実施形態では、本開示は、(i)プロモーターと、(ii)1つ以上のmiRNA配列とを含む修飾AAVゲノムを含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、ここで、1つ以上のmiRNA配列は、SOD1を標的とするガイド鎖配列、及び足場配列を含み、1つ以上のmiRNA配列は、プロモーターに動作可能に連結される、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。
【0089】
定義
本出願では、文脈から明確でない限り、(i)用語「a」は「少なくとも1つ」を意味すると理解され得る;(ii)「または(or)」という用語は、「及び/または(and/or)」を意味すると理解され得る;(iii)「含む(comprising)」及び「含む(including)」という用語は、それ自体で提示されるか、1つ以上の追加の要素またはステップと一緒に提示されるかにかかわらず、箇条書きの要素またはステップを包含することが理解され得る;(iv)「約」及び「およそ」という用語は、当業者によって理解されるように、標準的な変動を許容するものと理解され得る;(v)範囲が示されている場合は、端点を含む。
【0090】
約:用語「約」は、値に関して本明細書で使用される場合、参照値の文脈で、類似の値を指す。一般に、文脈に精通している当業者は、その文脈において「約」によって包含される関連する変動の程度を理解するであろう。例えば、いくつかの実施形態では、用語「約」は、参照値の25%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、またはそれ以下の値を包含する。
【0091】
アデノ随伴ウイルス(AAV):本明細書で使用される用語「アデノ随伴ウイルス」及び「AAV」は、Parvoviridae科及びDependoparvovirus属のウイルス粒子の全体または一部を指す。AAVは、小さい、複製欠陥を有する、非エンベロープウイルスである。AAVは、これらに限定されないが、AAV血清型1、AAV血清型2、AAV血清型3(血清型3A及び3Bを含む)、AAV血清型4、AAV血清型5、AAV血清型6、AAV血清型7、AAV血清型8、AAV血清型9、AAV血清型10、AAV血清型11、AAV血清型12、AAV血清型13、AAV血清型rh10、AAV血清型rh74、HSC1~17シリーズのAAV、CBr、CLvまたはCLgシリーズのAAV、ヘビAAV、トリAAV、ウシAAV、イヌAAV、ウマAAV、ヒツジAAV、ヤギAAV、エビAAV、及び前述のいずれかの任意のバリアントが挙げられ得る。AAVはまた、これらに限定されないが、中和抗体(例えば、AAV-DJ、AAV-PHP.B、AAV-PHP.N、AAV.CAP-B1からAAAV.CAP-B25まで、及びそれのバリアント)の指向性及び回避など、野生型AAV血清型の1つ以上の特性に影響を与えるCapポリペプチド(複数可)内の1つ以上の挿入、欠失、及び/または置換を含む、野生型AAVの操作された型またはキメラ型を含み得る。野生型AAVは、複製欠損であり、複製するためにはヘルパーウイルス(例えば、アデノウイルス、ヘルペス、またはワクシニアウイルス)による細胞の共感染またはヘルパーウイルス遺伝子の補充を必要とする。
【0092】
投与:本明細書で使用される「投与」という用語は、対象へ組成物を投与することを指す。投与は、任意の適切な経路によるものであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、投与は、気管支(気管支点滴によるものを含む)、頬側、経腸、皮内(interdermal)、動脈内、皮内(intradermal)、胃内、髄内、筋肉内、鼻腔内、腹腔内、髄腔内、静脈内、脳室内、粘膜、鼻、口腔、直腸、皮下、舌下、局所、気管(気管内注入を含む)、経皮、膣、硝子体、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、投与は、髄腔内腰椎穿刺(LP)であり得る。いくつかの実施形態では、投与は、髄腔内-大槽内(ICM)であり得る。いくつかの実施形態では、投与は、軟膜下注射、LP、ICM、及び脳室内(ICV)の3点注射、カテーテルICM、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、好ましい投与方法は、治療を受ける対象からの免疫応答を低減するかまたは防止する。
【0093】
剤:本明細書で使用される「剤」という用語は、例えば、ポリペプチド、核酸、糖類、脂質、低分子、金属、またはそれらの組み合わせを含む、任意の化学クラスの化合物またはエンティティを指し得る。文脈から明らかなように、いくつかの実施形態では、剤は、細胞もしくは生物、またはその画分、抽出物、もしくはそれらの成分であるか、またはそれらを含み得る。いくつかの実施形態では、剤は、天然に見出される、及び/または天然から得られるという点で、天然物であるか、または天然物を含む。いくつかの実施形態では、剤は、人の手の作用によって設計、操作、及び/または産生された、及び/または自然界には見出されないという点で人工である1つ以上のエンティティであるか、またはそれらを含む。いくつかの実施形態では、剤は、単離された形態または純粋な形態で利用され得る。いくつかの実施形態では、剤は、粗製形態で利用され得る。いくつかの実施形態では、考えられる剤は、コレクションまたはライブラリとして提供され、例えば、それらの中の活性剤を同定するかまたは特徴付けるためにスクリーニングされ得る。本開示に従って利用され得る剤のいくつかの特定の実施形態としては、低分子、抗体、抗体フラグメント、アプタマー、siRNA、shRNA、miRNA、DNA/RNAハイブリッド、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、ペプチド、ペプチド模倣体、低分子などが挙げられる。いくつかの実施形態では、剤は、ポリマーであるか、またはポリマーを含む。いくつかの実施形態では、剤は、ポリマーではなく、及び/またはポリマーを実質的に含まない。いくつかの実施形態では、剤は、少なくとも1つのポリマー部分を含む。いくつかの実施形態では、剤は、いずれのポリマー部分も含まないか、または実質的に含まない。
【0094】
相補的:本明細書で使用される場合、核酸塩基対形成の文脈における「相補的」という用語は、塩基対形成規則によって関連するオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションを指す。例えば、配列「C-A-G-T」は、配列「G-T-C-A」に相補的である。相補性は、部分的または全体的であり得る。したがって、部分的相補性によりオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションが可能になる限り、任意の程度の部分的相補性が、「相補的」という用語の範囲内に含まれることが意図される。部分的相補性とは、塩基対形成規則に従って1つ以上の核酸塩基が一致しない場合である。核酸間の全相補または完全相補性とは、おのおの及びすべての核酸塩基が、塩基対形成規則に従って別の塩基と一致する場合である。
【0095】
治療有効量:本明細書で使用される場合、「治療有効量」という用語は、疾患、障害、及び/または状態を治療するための治療投薬レジメンに従って疾患、障害、及び/または状態に罹患している、または罹患しやすい集団に投与された場合に、十分である量を意味する。いくつかの実施形態では、治療有効量は、疾患、障害、及び/または状態のうちの1つ以上の症状の発生率及び/または重症度を低下させる、及び/またはそれらの発症を遅延させる量である。当業者であれば、「治療有効量」という用語が、特定の個体において治療の奏功が達成されることを実際には必要としないことを理解するであろう。むしろ、治療有効量は、そのような治療を必要とする患者に投与された場合に、有意な数の対象において、特定の所望の薬理学的応答を提供する量であり得る。特定の対象は、実際には「治療有効量」に対して「難治性」であり得ることが特に理解される。ほんの一例を挙げると、難治性の対象は、低い生物学的利用能を有し、そのため、臨床有効性が得られない可能性がある。いくつかの実施形態では、治療有効量への言及は、1つ以上の特定の組織(例えば、疾患、障害または状態によって影響を受ける組織)または体液(例えば、血液、唾液、血清、汗、涙、尿など)中で測定された量への言及であり得る。当業者は、いくつかの実施形態では、治療有効量を単回用量で製剤化及び/または投与され得ることを理解するであろう。いくつかの実施形態では、治療有効量が、例えば投薬レジメンの一部として、複数の用量で製剤化及び/または投与され得る。
【0096】
発現:本明細書で使用される場合、核酸配列の「発現」は、以下の事象のうちの1つ以上を指す:(1)DNA配列からのRNA鋳型の産生(例えば、転写による);(2)RNA転写物のプロセシング(例えば、スプライシング、編集、5’キャップ形成、及び/または3’末端形成による);(3)ポリペプチドまたはタンパク質へのRNAの翻訳;及び/または(4)ポリペプチドまたはタンパク質の翻訳後修飾。
【0097】
同一性:本明細書で使用される場合、「同一性」という用語は、ポリマー分子間、例えば、核酸分子(例えば、DNA分子及び/またはRNA分子)間、及び/またはポリペプチド分子間の全体的な関連性を指す。いくつかの実施形態では、ポリマー分子は、それらの配列が少なくとも25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%同一である場合、互いに「実質的に同一」であるとみなされる。当業者に理解されるように、異なる配列でいずれの残基が互いに「対応する」かを検討する際に、別の配列に対して、ある配列に指定された長さのギャップを許容することによるなど、相同性の程度を決定するために、配列の比較を可能にする様々なアルゴリズムが利用可能である。2つの核酸配列間のパーセント同一性の計算は、例えば、最適な比較目的のために2つの配列を整列させることによって、実施され得る(例えば、ギャップは、最適なアラインメントのために第1及び第2の核酸配列の一方または両方に導入することができ、対応しない配列は、比較目的のために無視することができる)。ある実施形態では、比較目的のためにアラインされた配列の長さは、参照配列の長さの少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または実質的に100%である。次いで、対応するヌクレオチド位置のヌクレオチドが比較される。第1の配列内の位置が、第2の配列内の対応する位置と同じヌクレオチドで占有されている場合、分子は、その位置で同一である。2つの配列間のパーセント同一性は、ギャップの数、及び2つの配列の最適な整列のために導入する必要がある各ギャップの長さを考慮した配列によって共有される同一の位置の数の関数である。2つのヌクレオチド配列間のパーセント同一性を決定するのに有用な代表的なアルゴリズム及びコンピュータプログラムとしては、例えば、Meyers及びMillerのアルゴリズム(CABIOS、1989、4:11-17)が挙げられ、これは、ALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれ、PAM120重量残基テーブルを使用して、ギャップ長ペナルティは12、ギャップペナルティは4である。あるいは、2つのヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、例えば、NWSgapdna.CMPマトリックスを使用するGCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムを使用して決定できる。
【0098】
マイクロRNA(miRNA):本明細書で使用される場合、「マイクロRNA」または「miRNA」という用語は、標的遺伝子発現の転写及び/または転写後調節において機能することができる非コードRNA低分子を指す。この用語は、一次転写産物(pri-miRNA)及びステムループ前駆体(pre-miRNA)などを含む、成熟miRNA配列または前駆体miRNA配列を包含する。天然に存在するmiRNAの生合成は、RNAポリメラーゼII転写によって核内で開始され、一次転写産物(pri-miRNA)が生成される。一次転写産物は、DroshaリボヌクレアーゼIII酵素によって切断され、約70ntのステムループ前駆体miRNA(pre-miRNA)が産生される。次いで、pre-miRNAは、細胞質に能動的に輸送され、これは、Dicerリボヌクレアーゼによって切断され、「アンチセンス鎖」または「ガイド鎖」(標的配列に実質的に相補的な領域を含む)、及び「センス鎖」または「パッセンジャー鎖」(アンチセンス鎖の領域に実質的に相補的な領域を含む)を含む成熟miRNAを形成する。当業者は、ガイド鎖が標的RNAの標的領域に対して完全に相補的であり得るか、または標的RNAの標的領域に対して完全ではない相補性を有し得ることを理解するであろう。このmiRNAのガイド鎖は、RNA誘導サイレンシング複合体(RISC)に組み込まれ、RISCは、miRNAとの塩基対形成により標的mRNAを認識し、一般に、標的mRNAの翻訳阻害または不安定化をもたらす。当該分野で理解されているとおり、天然に存在するmiRNAについて、標的mRNAの認識は、mRNAとの不完全な塩基対形成によって起こる。いくつかの実施形態では、miRNAは、合成であるかまたは操作されており、標的mRNAの認識は、mRNAとの完全な塩基対形成によって起こる。典型的には、標的mRNAは、miRNAの「シード」配列に相補的な配列を含み、これは通常、miRNAのヌクレオチド2~8に対応する。miRNA及び関連するpri-miRNA及びpre-miRNA配列に関する情報は、miRBase(Griffiths-Jones et al.2008 Nucl Acids Res 36,(Database Issue:D154-D158)及びNCBIヒトゲノムデータベースなどのmiRNAデータベースで利用可能である。
【0099】
核酸:本明細書で使用される場合、「核酸」という用語は、その最も広い意味で、オリゴヌクレオチド鎖に組み込まれる、または組み込まれ得る任意の化合物及び/または物質を指す。いくつかの実施形態では、核酸は、ホスホジエステル連結を介してオリゴヌクレオチド鎖に組み込まれる、または組み込まれ得る化合物及び/または物質である。文脈から明らかなように、いくつかの実施形態では、「核酸」は、個々の核酸残基(例えば、ヌクレオチド及び/またはヌクレオシド)を指す。いくつかの実施形態では、「核酸」は、個々の核酸残基を含むオリゴヌクレオチド鎖を指す。いくつかの実施形態では、「核酸」は、RNAであるか、またはRNAを含む。いくつかの実施形態では、「核酸」は、DNAであるか、またはDNAを含む。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の天然の核酸残基であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の核酸類似体であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、核酸類似体は、ホスホジエステル足場を利用しないという点で核酸とは異なる。例えば、いくつかの実施形態では、核酸は、当技術分野で知られており、足場においてホスホジエステル結合の代わりにペプチド結合を有し、本開示の範囲内にあると考えられる1つ以上の「ペプチド核酸」であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。あるいはまたはさらに、いくつかの実施形態では、核酸は、ホスホジエステル結合ではなく、1つ以上のホスホロチオエート及び/または5’-N-ホスホラミダイト結合を有する。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の天然ヌクレオシド(例えば、アデノシン、チミジン、グアノシン、シチジン、ウリジン、デオキシアデノシン、デオキシチミジン、デオキシグアノシン、及びデオキシシチジン)であるか、それらを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上のヌクレオシド類似体(例えば、2-アミノアデノシン、2-チオチミジン、イノシン、ピロロ-ピリミジン、3-メチルアデノシン、5-メチルシチジン、C-5プロピニル-シチジン、C-5プロピニル-ウリジン、2-アミノアデノシン、C5-ブロモウリジン、C5-フルオロウリジン、C5-ヨードウリジン、C5-プロピニル-ウリジン、C5-プロピニル-シチジン、C5-メチルシチジン、2-アミノアデノシン、7-デアザアデノシン、7-デアザグアノシン、8-オキソアデノシン、8-オキソグアノシン、O(6)-メチルグアニン、2-チオシチジン、メチル化塩基、インタカレート塩基、及びそれらの組み合わせ)であるか、それらを含むか、それらからなる。いくつかの実施形態では、核酸は、天然の核酸中のものと比較して、1つ以上の修飾糖(例えば、2’-フルオロリボース、リボース、2’-デオキシリボース、アラビノース、及びヘキソース)を含む。いくつかの実施形態では、核酸は、RNAまたはタンパク質などの機能的遺伝子産物をコードするヌクレオチド配列を有する。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上のイントロンを含む。いくつかの実施形態では、核酸は、天然源からの単離、相補的鋳型をベースにした重合による酵素的合成(in vivoまたはin vitro)、組換え細胞または系における複製、及び化学合成のうちの1つ以上によって調製される。いくつかの実施形態では、核酸は、1つ以上の阻害性核酸(例えば、低RNA分子)を含むか、またはそれらからなり得る。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、遺伝子発現を阻害する(例えば、mRNA分解を介して)か、または翻訳を阻害する(例えば、関連する対照と比較して、遺伝子発現または転写産物の翻訳のレベルを低下させる)RNA分子(例えば、低RNA分子)を含むか、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、1つ以上のsiRNA、miRNA、shRNA、gRNA、またはそれらの任意の組み合わせを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、一本鎖または二本鎖であり得る。
【0100】
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子:本明細書で使用される「組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子」または「rAAV粒子」は、ベクター内で逆方向末端反復配列(ITR)が両側に隣接する少なくとも1つのペイロードを内包するAAVタンパク質シェルを含む、感染性複製欠損ウイルス粒子を指す。rAAV粒子は、本明細書に記載の好適な宿主細胞(例えば、HEK293細胞、CHO-K細胞、HeLa細胞、またはそれらのバリアント)中で産生され得る。例えば、宿主細胞は、少なくとも1つのペイロードの両側にITRが隣接する少なくとも1つのペイロード、少なくとも1つのRepポリペプチド、少なくとも1つのCapポリペプチド、及び少なくとも1つのヘルパーポリペプチドをコードする1つ以上のベクターでトランスフェクトされ、これにより、宿主細胞が、rAAV粒子のパッケージングに必要なRep、Cap及びヘルパーポリペプチドを産生できるようになる。本明細書に記載のrAAV粒子は、その後の遺伝子送達に使用され得る。
【0101】
対象:本明細書で使用される場合、「対象」または「患者」という用語は、例えば、実験、診断、予防、美容、及び/または治療目的のために、提供される組成物が投与されるか、または投与され得る任意の生物を指す。いくつかの実施形態では、対象は、細胞または組織であるか、またはそれらを含む。典型的な患者としては、動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヒト以外の霊長類、及び/またはヒトなどの哺乳動物)が挙げられる。いくつかの実施形態では、患者は、ヒトである。いくつかの実施形態では、患者は、1つ以上の障害または状態に罹患しているか、または罹患しやすい。いくつかの実施形態では、患者は、障害または状態の1つ以上の症状を示す。いくつかの実施形態では、患者は、1つ以上の障害または状態と診断されている。いくつかの実施形態では、障害または状態は、神経学的障害または状態であるか、またはそれらを含む。いくつかの実施形態では、そのような神経学的障害または状態は、ALSである。
【0102】
実質的:本明細書で使用される場合、「実質的に」という用語は、目的の特徴または特性の全体またはほぼ全体の範囲または程度を呈する定性的条件を指す。生物学分野の当業者は、生物学的及び化学的現象が、たとえあったとしても、完了に至ること、及び/または完了するまで進行すること、または絶対的結果を達成もしくは回避することはめったにないことを理解するであろう。したがって、「実質的に」という用語は、多くの生物学的及び化学的現象に固有の潜在的な完全性の欠如を捉えるために本明細書で使用される。
【0103】
ベクター:本明細書で使用されるとき、「ベクター」という用語は、それが連結している別の核酸を輸送することができる核酸分子を指す。ベクターの1つの種類は「プラスミド」であり、これは環状二本鎖DNAループを指し、これに追加のDNAセグメントがライゲートされ得る。別の種類のベクターは、ウイルスベクターであり、このウイルスゲノムに追加のDNAセグメントがライゲートされ得る。ある特定のベクターは、それらが導入される宿主細胞における自己複製が可能である(例えば、細菌起源の複製を有する細菌ベクター及びエピソーム性哺乳動物ベクター)。他のベクター(例えば、非エピソーム哺乳類ベクター)は、宿主細胞への導入時に宿主細胞のゲノムに組み込まれ得、それにより、宿主ゲノムとともに複製される。さらに、あるベクターは、それらが動作可能に連結された遺伝子の発現を司ることができる。かかるベクターは、本明細書において「発現ベクター」と称される。いくつかの実施形態では、「ベクター」という用語は、核酸を輸送することができる剤(例えば、rAAV粒子)を指し、剤は、核酸を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、核酸を輸送することができる剤(例えば、rAAV粒子)を含むか、またはその剤である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【
図1A】COS1細胞における外因性または内因性のヒトSOD1のmiR-155-shRNA媒介性ノックダウンを示す例示的なウエスタンブロットを示す。
【
図1B】HeLa細胞における外因性または内因性のヒトSOD1のmiR-155-shRNA媒介性ノックダウンを示す例示的なウエスタンブロットを示す。
【
図2】ノックダウン後の、GAPDHタンパク質に対して正規化させたヒトSOD1タンパク質の残存レベルを示す例示的なデンシトメトリーグラフを示す。
【
図4】in vitroにおいてヒトSOD1を発現するAAV形質導入初代ニューロン培養物中の3つの異なるmiRNA足場中で試験したmiR-huSOD1を示す例示的なウエスタンブロットを示す。
【
図5】AAV-miR-huSOD1ベクターで処置された初代神経細胞中でのヒトSOD1のノックダウン指数を示す例示的なグラフを示す。
【
図6】ヒトiPS由来神経細胞における例示的なRNA-seqの結果を示し、AAV-miR-huSOD1ベクターがヒトSOD1を特異的に標的とし、配列相補性に基づく予測ヒットに対するオフターゲット効果が最小であることを示す。
【
図7A】miR-155-SOD1#5を除くすべてのmiR-huSOD1ベクターについて、in vivoでの最小の毒性を示す血清ニューロフィラメント(pNFH)レベルに基づく例示的な毒性データを示す。
【
図7B】miR-155-SOD1#5を除くすべてのmiR-huSOD1ベクターについて、in vivoでの最小の毒性を示す血清ニューロフィラメント(pNFH)レベルに基づく例示的な毒性データを示す。
【
図8】SOD1-G93AマウスにおけるCMAP低下をブロックする能力について評価し、P0でのICV注射を介してSOD1-G93Aマウスに送達し、脛骨筋のCMAP記録によって約4週間ごとに経時的に監視したAAV9-miRNA-SOD1の例示的な候補を示す。結果は、平均±SEMを表す。
【
図9】AAV-miR-SOD1ベクターで処置したマウスの生存率の延長を示す例示的なマウスデータを示す。
【
図10】4つのa-miR候補で処置された例示的なマウスが、対照a-miRで処置されたSOD1-G93Aマウスと比較して、より低いレベルの血清pNF-Hを示したことを示す。
【
図11】例示的なAAV-miR-SOD1二重システムを示す。
【
図12】例示的なAAV-miR-SOD1一重システム及び二重システムを示す。
【
図13】CAGプロモーターを有するAAV9-miRNA-SOD1で処置されたマウスと比較して、より弱いプロモーター、例えば、PGK、UbiC(ユビキチンC)、BActL(ベータアクチンロング)、またはCBhを有するAAV9-miRNA-SOD1で処置されたマウスにおける血清pNFHレベルの低下を示す例示的なマウスデータを示す。
【
図14】ACSFで処置されたマウスと比較して、より弱いプロモーター、例えば、PGK、UbiC(ユビキチンC)、BActL(ベータアクチンロング)、またはCBhを有するAAV9-miRNA-SOD1で処置されたマウスにおけるCMAP振幅の増強を示す例示的なマウスデータを示す。
【発明を実施するための形態】
【0105】
本開示は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を治療するための組成物及び方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を含む組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する1つ以上のmiRNAを含むrAAVベクターを含む、ALSを治療するための組成物及び方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する少なくとも2つ以上のmiRNAを含むrAAVベクターを含む、ALSを治療するための組成物及び方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、野生型miRNAと比較して、修飾及び/または操作されている。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、ALS疾患の病因に関連するSOD1変異体を標的とする。
【0106】
本開示は、当技術分野で知られている組成物及び方法と比較して、対象において毒性及び/または免疫反応性の低下を呈する、ALSを治療するための組成物及び方法をさらに提供する。いくつかの実施形態では、対象において毒性及び/または免疫反応性の低下を呈する方法は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を含むrAAVベクターを投与することを含む。本開示の組成物の投与は、当業者に利用可能な任意の方法によるものであり得る。いくつかの実施形態では、投与方法は、気管支(気管支点滴によるものを含む)、頬側、経腸、皮内(interdermal)、動脈内、皮内(intradermal)、胃内、髄内、筋肉内、鼻腔内、腹腔内、髄腔内、静脈内、脳室内、粘膜、鼻、口腔、直腸、皮下、舌下、局所、気管(気管内注入を含む)、経皮、膣、硝子体投与、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。いくつかの実施形態では、投与は、髄腔内腰椎穿刺(LP)であり得る。いくつかの実施形態では、投与は、髄腔内-大槽内(ICM)であり得る。いくつかの実施形態では、投与は、軟膜下注射、LP、ICM、及び脳室内(ICV)の3点注射、カテーテルICM、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、投与は、本明細書に記載の投与方法の任意の組み合わせによって行うことができる。本開示のいくつかの好ましい実施形態では、対象において毒性及び/または免疫反応性の低下を呈するALSを治療する方法は、髄腔内注射による阻害性核酸(例えば、rAAVの形態)を投与することを含む。
【0107】
筋萎縮性側索硬化症
ALSは、脊髄または延髄レベルでの上位及び下位運動ニューロン(LMN)の進行性喪失を特徴とする致死的運動ニューロン障害である。ALSは、1869年にフランスの神経学者Jean-Martin Charcotによって初めて報告された。この疾患は、1939年に野球選手のLou Gehrigがこの疾患と診断されたときに、米国で周知されるようになった。ALSは、この疾患を最初に報告した人物、Jean-Martin Charcotにちなんでシャルコー病として、及び運動ニューロンに影響を与える5つの運動ニューロン疾患(MND)のうちの1つであることから運動ニューロン疾患(MND)としても知られている。他に4つのMND:原発性側索硬化症(PLS)、進行性筋萎縮症(PMA)、進行性球麻痺(PBP)、及び仮性球麻痺が知られている。2010年~2011年の米国におけるALSの推定有病率は、12,187名であった(Mehta(2014))。スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)遺伝子中の変異など、複数の遺伝子(少なくとも10)中の変異がALSを引き起こすことが知られている(Renton(2014))(下記参照)。
【0108】
本開示では、ALSが2つの形態に分類されることを認識している。最も一般的な形態は散発性(90~95%)であり、明らかな遺伝的要素はない。残りの5~10%の症例は、関連する遺伝的優性遺伝因子による家族性ALS(FALS)である。症状の最初の発症は、通常、50歳~65歳である。両方の型のALSに現れる最も一般的な症状は、筋力低下、ひきつり、けいれんであり、最終的には筋肉の傷害につながることがある。最も進行した段階では、ALS患者は、呼吸困難及び嚥下障害の症状を発症する。
【0109】
本開示ではさらに、ALSの最も一般的な原因が、抗酸化酵素SOD1をコードする遺伝子の変異であることを認識している(Dangoumau et al.(2014);De Vos et al.(2000);Jaiswal et al.(2014);Pasinelli et al.(2004);Vande Velde et al.(2008))。SOD1変異の頻度は、家族性ALSの10%~20%、明らかに散発性ALSの2%~4%であると推定されているが、地域差が存在する可能性がある(Akimoto(2011);Byrne(2011);Chio(2012);Chio(2008))。変異SOD1は、中枢神経系(CNS)内の運動ニューロンでの凝集につながる変異酵素中のミスフォールドを引き起こす構造的不安定性を有する(Forsberg et al.(2011))。本開示は、変異SODの作用機序及びALSに見られるその後の神経変性の根底にある機序に関して、いくつかの仮説が提案されているという認識を包含する。ALSの病因について提案されている最も重要な仮説としては、ミトコンドリアのグルタミン酸興奮毒性の構造的及び機能的異常、軸索構造の障害または輸送の欠陥、フリーラジカルによる酸化ストレスが挙げられる(De Vos et al.(2000);Donnelly et al.(2013);Forsberg et al.(2011);Jaiswal et al.(2014);Magrane et al.(2009);Mitsumoto et al.(2014);Shi et al.(2010);Wang et al.(2015);Zhu et al.(2011))。これらの機序は、神経変性において重要な役割を果たすが、それらはすべてALS発症の背後にある原因の二次的事象として見なされる(Vucic et al.(2007))。
【0110】
真核生物のSOD1は、32kDaのホモ二量体金属酵素であり、主にサイトゾル中に見られるが、ミトコンドリアの膜間腔、核、及びペルオキシソーム中にも見られる。SOD1の2つのサブユニットのそれぞれは、8本鎖のグリークキーベータバレルを形成し、触媒銅イオン(結合残基:His46、His48、His63、及びHis120)及び構造的亜鉛イオン(結合残基:His63、His71、His80及びAsp83)を結合する活性部位を含む。その機能的役割は、スーパーオキシドラジカルの二酸素及び過酸化水素への不均化を触媒することである(Fridovich et al.(1978);Bertini et al.(1998))。SOD1の成熟した、正しく折り畳まれ、酵素的に活性な形態は、亜鉛及び銅イオンの獲得、ジスルフィド結合の形成、及び二量体化など、いくつかの翻訳後修飾を通じて、in vivoで得られる(Valentine et al.(2005);Culotta et al.(2006);Arnesano et al.(2004))。本開示は、SOD1の少なくとも約100の単一点変異がALSの家族性形態に関連することが報告されている(http://alsod.iop.kcl.ac.uk/Als/index.aspx)という認識を包含する。本開示ではさらに、単一の点変異、欠失、挿入、及び短縮変異など、全体で180を超える異なる変異が、SOD1遺伝子の5つのエクソン全体で同定されていることを認識している。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の阻害性核酸は、ALSに関連する前述のSOD1変異体のいずれかの発現を阻害するように設計され得る。いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載の阻害性核酸は、点変異F20C、E21G、G10V、C6S、K3E、L106V、L144F、D90A、A4V、G93A、またはそれらの任意の組み合わせなどのSOD1遺伝子の発現を阻害するように設計される。
【0111】
阻害性核酸
いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子から産生される核酸を標的とする阻害性核酸を提供する。本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸は、例えばRNA干渉、CRISPRなど、目的の遺伝子によって産生される標的核酸にハイブリダイズすることによって遺伝子発現を阻害するRNA分子を含む。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸としては、これらに限定されないが、siRNA、shRNA、miRNA、gRNA、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。いくつかの好ましい実施形態では、本開示の阻害性核酸は、1つ以上のmiRNAを含む。いくつかの好ましい実施形態では、本開示の阻害性核酸は、2つ以上のmiRNAを含む。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、目的の標的核酸を標的とするガイド鎖配列を含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、一本鎖または二本鎖である。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、構造及び/または調節核酸配列、例えば本明細書に記載のものに隣接する及び/または動作可能に連結される。いくつかの好ましい実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する1つ以上のmiRNAを含む阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する少なくとも2つ以上のmiRNAを含む阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する少なくとも2つ以上の異なるmiRNAを含む阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、ALSに一般的であり、本明細書に記載されるものなどのSOD1の変異バリアントは、本開示の阻害性核酸によって優先的に標的とされる。
【0112】
いくつかの実施形態では、本開示は、19~30塩基長の阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、提供される阻害性核酸は、15~20、20~25、または25~30の塩基長である。いくつかの実施形態では、本開示は、少なくとも30、少なくとも29、少なくとも28、少なくとも27、少なくとも26、少なくとも25、少なくとも24、少なくとも23、少なくとも22、少なくとも21、少なくとも20、少なくとも19、少なくとも18、少なくとも17、少なくとも16、または少なくとも15塩基長である阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、最大30、最大29、最大28、最大27、最大26、最大25、最大24、最大23、最大22、最大21、最大20、最大19、最大18、最大17、最大16、または最大15塩基長の阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、一本鎖または二本鎖であり得る。
【0113】
いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、1つ以上の標的核酸(例えば、ガイド配列)に相補的な1つ以上の阻害性核酸配列を含むか、またはそれらからなる。本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸は、標的核酸配列中の塩基の少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも79%、少なくとも78%、少なくとも77%、少なくとも76%、少なくとも75%、少なくとも74%、少なくとも73%、少なくとも72%、少なくとも71%、少なくとも70%、少なくとも69%、少なくとも68%、少なくとも67%、少なくとも66%、少なくとも65%、少なくとも64%、少なくとも63%、少なくとも62%、少なくとも61%、少なくとも60%、少なくとも59%、少なくとも58%、少なくとも57%、少なくとも56%、少なくとも55%、少なくとも54%、少なくとも53%、少なくとも52%、少なくとも51%、または少なくとも50%に相補的な1つ以上の阻害性核酸配列を含むか、またはそれらからなる。本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸は、標的核酸配列中の塩基の最大99%、最大98%、最大97%、最大96%、最大95%、最大94%、最大93%、最大92%、最大91%、最大90%、最大89%、最大88%、最大87%、最大86%、最大85%、最大84%、最大83%、最大82%、最大81%、最大80%、最大79%、最大78%、最大77%、最大76%、最大75%、最大74%、最大73%、最大72%、最大71%、最大70%、最大69%、最大68%、最大67%、最大66%、最大65%、最大64%、最大63%、最大62%、最大61%、最大60%、最大59%、最大58%、最大57%、最大56%、最大55%、最大54%、最大53%、最大52%、最大51%、または最大50%に相補的な1つ以上の阻害核酸配列を含むか、またはそれらからなる。
【0114】
いくつかの実施形態では、本開示は、標的核酸配列中、少なくとも35、少なくとも34、少なくとも33、少なくとも32、少なくとも31、少なくとも30、少なくとも29、少なくとも28、少なくとも27、少なくとも26、少なくとも25、少なくとも24、少なくとも23、少なくとも22、少なくとも21、少なくとも20、少なくとも19、少なくとも18、少なくとも17、少なくとも16、少なくとも15、少なくとも14、少なくとも13、少なくとも12、少なくとも11、少なくとも10、少なくとも9、少なくとも8、少なくとも7、少なくとも6、または少なくとも5塩基に相補的な1つ以上の阻害性核酸配列を含むか、またはそれらからなる阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、標的核酸配列中最大35、最大34、最大33、最大32、最大31、最大30、最大29、最大28、最大27、最大26、最大25、最大24、最大23、最大22、最大21、最大20、最大19、最大18、最大17、最大16、最大15、最大14、最大13、最大12、最大11、最大10、最大9、最大8、最大7、最大6、または最大5塩基に相補的な1つ以上の阻害性核酸配列を含むか、またはそれらからなる阻害性核酸を提供する。
【0115】
いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、標的核酸に対して実質的に相補的である領域内に連続及び/または非連続の塩基ミスマッチを含み得る。本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸は、標的核酸に実質的に相補的な領域内に1つ以上の塩基ミスマッチを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、標的核酸に対して実質的に相補的である領域内で連続する少なくとも5、少なくとも4、少なくとも3、または少なくとも2の塩基ミスマッチを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、標的核酸に対して実質的に相補的である領域内で連続する最大で5、最大で4、最大で3、または最大で2の塩基ミスマッチを含む。いくつかの実施形態では、本開示は、標的核酸配列に実質的に相補的である領域内で非連続である、少なくとも10、少なくとも9、少なくとも8、少なくとも7、少なくとも6、少なくとも5、少なくとも4、少なくとも3、または少なくとも2の塩基ミスマッチを含む阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、標的核酸配列に実質的に相補的である領域内で非連続である、最大で10、最大で9、最大で8、最大で7、最大で6、最大で5、最大で4、最大で3、または最大で2の塩基ミスマッチを含む阻害性核酸を提供する。
【0116】
いくつかの実施形態では、本開示は、標的核酸配列に実質的に相補的な阻害性核酸配列を含むか、またはそれらからなる阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、標的核酸配列は、SOD1核酸配列である。いくつかの実施形態では、阻害性核酸配列は、miRNA、siRNA、shRNA、gRNA、またはそれらの任意の組み合わせを含むか、またはそれらからなる。いくつかの好ましい実施形態では、本開示の阻害性核酸配列は、1つ以上のmiRNAを含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、1つ以上の標的核酸配列に実質的に相補的なガイド鎖配列を含む。本開示のいくつかの実施形態では、標的核酸配列は、野生型SOD1核酸配列、または変異体もしくはバリアントSOD1核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、標的SOD1核酸配列には、SOD1 mRNA配列が含まれる。いくつかの実施形態では、標的SOD1 mRNA配列は、ヒトSOD1 mRNA由来の配列を含む。いくつかの実施形態では、標的SOD1 mRNA配列は、配列番号46(NM_00454.4)に示されるヒトSOD1 mRNA由来の配列を含む。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸配列は、野生型SOD1核酸配列、または本明細書に記載されているものなどを含む当技術分野で知られている変異体もしくはバリアントSOD1核酸配列に、少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも79%、少なくとも78%、少なくとも77%、少なくとも76%、少なくとも75%、少なくとも74%、少なくとも73%、少なくとも72%、少なくとも71%、少なくとも70%、少なくとも69%、少なくとも68%、少なくとも67%、少なくとも66%、少なくとも65%、少なくとも64%、少なくとも63%、少なくとも62%、少なくとも61%、少なくとも60%、少なくとも59%、少なくとも58%、少なくとも57%、少なくとも56%、少なくとも55%、少なくとも54%、少なくとも53%、少なくとも52%、少なくとも51%、少なくとも50%、少なくとも49%、少なくとも48%、少なくとも47%、少なくとも46%、少なくとも45%、少なくとも44%、少なくとも43%、少なくとも42%、少なくとも41%、または少なくとも40%相補的である。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸配列は、野生型SOD1核酸配列、または本明細書に記載されているものなどを含む当技術分野で知られている変異体もしくはバリアントSOD1核酸配列に、最大で99%、最大で98%、最大で97%、最大で96%、最大で95%、最大で94%、最大で93%、最大で92%、最大で91%、最大で90%、最大で89%、最大で88%、最大で87%、最大で86%、最大で85%、最大で84%、最大で83%、最大で82%、最大で81%、最大で80%、最大で79%、最大で78%、最大で77%、最大で76%、最大で75%、最大で74%、最大で73%、最大で72%、最大で71%、最大で70%、最大で69%、最大で68%、最大で67%、最大で66%、最大で65%、最大で64%、最大で63%、最大で62%、最大で61%、最大で60%、最大で59%、最大で58%、最大で57%、最大で56%、最大で55%、最大で54%、最大で53%、最大で52%、最大で51%、最大で50%、最大で49%、最大で48%、最大で47%、最大で46%、最大で45%、最大で44%、最大で43%、最大で42%、最大で41%、または最大で40%相補的である。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸配列は、配列番号1~12のうちの1つ以上を含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸配列は、配列番号1~12のうちの2つ以上を含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸配列は、配列番号1~12のうちの2つを含むか、またはそれらからなる。
【0117】
いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸配列は、非標的核酸配列との交差反応性を有するように設計され得る。いくつかの実施形態では、交差反応性は、阻害性核酸が標的核酸配列と非標的核酸配列との間で競合する親和性を有することを意味する。いくつかの実施形態では、標的核酸配列及び非標的核酸配列は、異なる種に由来する。いくつかの特定の実施形態では、標的核酸配列は、ヒト標的核酸配列であり、非標的核酸配列は、非ヒト核酸配列である。いくつかの実施形態では、非標的核酸配列は、ハツカネズミ(Mus musculus)、カニクイザル(Macaca fascicularis)、コモンマーモセット(Callithrix iachus)、またはアカゲザル(Macaca mulatta)の核酸配列である。いくつかの実施形態では、標的核酸配列及び非標的核酸配列は、異なる種に由来するSOD1核酸配列である。いくつかの実施形態では、標的核酸配列及び非標的核酸配列は、SOD1 mRNA由来の配列を含む。いくつかの実施形態では、SOD1 mRNA配列は、配列番号45~50で表されるSOD1 mRNA由来の配列を含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、本明細書に記載のとおり、神経疾患または障害(例えば、ALS)を引き起こすかまたはそれらに関与する遺伝子の発現を阻害する。本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸は、例えばRNA干渉、CRISPRなど、目的の遺伝子によって産生される標的核酸によってハイブリダイズすることによって遺伝子発現を阻害する。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸で処置されている細胞または組織は、本開示の阻害性核酸で処置されていない細胞または組織における標的核酸の発現と比較して、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%の標的核酸の発現の減少を呈する。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸で処置されている細胞または組織は、本開示の阻害性核酸で処置されていない細胞または組織における標的核酸の発現と比較して、最大で20%、最大で30%、最大で40%、最大で50%、最大で60%、最大で70%、最大で80%、または最大で90%の標的核酸の発現の減少を呈する。
【0119】
いくつかの実施形態では、本開示では、阻害性核酸(例えば、miRNA)によって提供されるガイド鎖対パッセンジャー鎖比が、標的核酸の効果的なターゲティングにおいて役割を有することが認識される。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、対象に投与されたときに、少なくとも2または少なくとも3のガイド鎖対パッセンジャー鎖比を提供する。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、2より大きいガイド鎖対パッセンジャー鎖比を提供する。いくつかの実施形態では、本開示では、ガイド鎖産生レベルが、標的核酸の効果的なターゲティングにおいて役割を有することが認識される。ガイド鎖産生レベルは、サンプル中のすべての成熟内因性miRNAに一致する配列決定リードの総数に対する、miRNA(例えば、人工miRNA)のガイド鎖に一致する配列決定リードのパーセントとして定義され得る。これは内因性miRNA分子の数に対するa-miRガイド鎖分子の数の代用であり、パーセンテージで表される。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、少なくとも0.01%、少なくとも0.1%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、または少なくとも35%のガイド鎖産生レベルを提供する。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、最大で1%、最大で2%、最大で3%、最大で4%、最大で5%、最大で10%、最大で15%、最大で20%、最大で25%、最大で30%、または最大で35%のガイド鎖産生レベルを提供する。いくつかの実施形態では、本開示では、特定の阻害性核酸の、標的遺伝子(例えば、ヒトSOD1)発現レベルのパーセント減少として定義され得るガイド鎖効力を使用して、標的核酸を効果的に標的とする阻害性核酸を選択することができることが認識される。いくつかの実施形態では、特定の阻害性核酸のガイド鎖精度は、標的核酸の効果的なターゲティングにおいて役割を有することが本開示によって認識される。ガイド鎖精度は、最大1ヌクレオチドのミスマッチを有する設計された配列と一致し、さらに、設計された配列とまったく同じ長さまたはそれよりも長い長さを有するa-miRガイド鎖の割合として定義してもよい。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%のガイド鎖精度を提供する。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、最大で10%、最大で15%、最大で20%、最大で25%、最大で30%、最大で35%、最大で40%、最大で45%、最大で50%、最大で55%、最大で60%、最大で65%、最大で70%、最大で75%、最大で80%、最大で85%、最大で90%、最大で95%、または最大で99%のガイド鎖精度を提供する。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、80%を超えるガイド鎖精度を提供する。
【0120】
いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する1つ以上のmiRNAを含むかまたはそれらからなる阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、野生型miRNAの足場配列を含む。本開示のいくつかの実施形態では、野生型miRNA足場配列としては、これらに限定されないが、miR-155、miR-30a、mIR-122、miR-150、miR-21、miR-20a、miR-16-1、及びそれらの組み合わせが挙げられる。標的核酸の阻害を促進することが当業者に知られている任意の野生型miRNA足場を、本開示に従って利用できることが企図される。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、修飾及び/または操作されたmiRNA足場を含む。修飾及び操作されたmiRNA足場の非限定的な例としては、miR-E、miR-3G、miR-16-2、ultramiR、miR-155の操作されたバリアント、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。本開示のいくつかの実施形態では、本明細書で論じられるmiRNA足場は、配列番号1~12のうちの1つ以上を含む。
【0121】
いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する2つ以上のmiRNAを含むかまたはそれらからなる阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示の2つ以上のmiRNAは、例えば1つのmiRNAの3’から別のmiRNAの5’に、直接連結される。いくつかの実施形態では、本開示の2つ以上のmiRNAは、スペーサーによって連結される。いくつかの実施形態では、例示的なスペーサーは、ヌクレオチド配列GCであるか、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、例示的なスペーサーは、ヌクレオチド配列GGTACCであるか、またはそれを含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する複数(例えば、少なくとも2つ)のmiRNAを含むかまたはそれらからなる阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される阻害性核酸の2つのmiRNAは、異なるmiRNAである(例えば、ヘテロ二本鎖設計)。いくつかの実施形態では、ヘテロ二本鎖設計を有する阻害性核酸は、1つ以上のmiR標的遺伝子座に1つ以上の点変異を有する患者において有効性の増強をもたらす。いくつかの実施形態では、ヘテロ二本鎖設計を有する阻害性核酸は、異なる細胞型、種(例えば、霊長類)、及び/または1つのa-miR骨格が効率的にプロセシングされない疾患状態において広範な有効性をもたらす。
【0123】
いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、1つ以上の望ましい性質(例えば、標的遺伝子のサイレンシングの増強、安定性の増強、またはそれらの組み合わせ)を得るために、1つ以上の化学修飾ヌクレオチドを含むように修飾される。いくつかの実施形態では、本開示の化学修飾ヌクレオチドには、これらに限定されないが、2’-デオキシヌクレオチド、2’-OMeヌクレオチド、チオエート連結ヌクレオチド、2’-フルオロウリジン、2’-フルオロシチジン、N3-メチルウリジン、5’-ブロモウリジン、5-ヨードウリジン、2,6-ジアミノプリン、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0124】
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)
いくつかの実施形態では、本開示は、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を含む組換えAAVベクターを提供する。本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸は、例えばRNA干渉、CRISPRなど、目的の遺伝子によって産生される標的核酸にハイブリダイズすることによって遺伝子発現を阻害するRNA分子を含む。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸としては、これらに限定されないが、siRNA、shRNA、miRNA、gRNA、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。いくつかの好ましい実施形態では、本開示の阻害性核酸は、miRNAを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、一本鎖または二本鎖である。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、構造及び/または調節核酸配列、例えば本明細書に記載のものに隣接する及び/または動作可能に連結される。いくつかの好ましい実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する阻害性核酸を含む組換えAAVベクターを提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する1つ以上のmiRNAを含む阻害性核酸を含む組換えAAVベクターを提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する少なくとも2つ以上のmiRNAを含む阻害性核酸を含む組換えAAVベクターを提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する少なくとも2つ以上の異なるmiRNAを含む阻害性核酸を含む組換えAAVベクターを提供する。
【0125】
構造
AAVは、約5kb長の一本鎖線状DNAゲノムをパッケージングする小さい非エンベロープウイルスである。パルボウイルス科のメンバーであるAAVは、1965年にAd分離株の混入物として発見された。AAVは、ほとんどのヒト(>70%)が1つ以上の血清型に対して血清陽性であるにもかかわらず、ヒトまたは動物の疾患と関連していない(Calcedo et al.(2011);Calcedo et al.(2009))。ポジティブ及びネガティブの両方のDNA鎖が等しくパッケージングされており、いずれかの鎖を含む粒子で感染が開始され得る。ウイルスは、T=1正二十面体キャプシド(直径25nm)を有し、非常に安定している。熱、酸性pH、及びプロテアーゼへの短時間の曝露に耐性がある。ウイルスゲノムは、3つのプロモーター(p5、p19、及びp40)から発現する8つのタンパク質(Rep78、Rep68、Rep52、Rep40、VP1、VP2、VP3、及びAAP)をコードする3つのオープンリーディングフレーム(ORF)からなる。成熟キャプシドは、1つのみのORF(キャップ)のアミノ酸配列及びパッケージングされたDNAからなる。したがって、組換えAAV(rAAV)ベクターは、宿主の免疫系に対して非常に小さい標的を提示する。
【0126】
本開示では、AAVのコード領域が、145塩基長であって複雑なT字型構造を有する逆方向末端反復(ITR)に隣接していることが認識される。これらのリピートは、DNA複製の起点であり、一次パッケージングシグナルとして作用する(McLaughlin et al.(1988);Hauswirth et al.(1977))。本開示は、ITRが、rAAVベクターの作製に必要な唯一のシス活性配列であり、AAVベクター中に存在する唯一のAAVコード配列であることがさらに認識される(McLaughlin et al.(1988);Samulski et al.(1989))。AAV ITRは、Repタンパク質の存在下でエンハンサー活性を有するが、Repタンパク質の非存在下では最小限のプロモーターまたはエンハンサー活性を有する。したがって、AAVベクターにクローニングされた導入遺伝子は、正しい遺伝子発現を確保するために、適切なエンハンサー、プロモーター、ポリ(A)、及びスプライスシグナルで操作する必要がある。
【0127】
いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、ITR配列、プロモーター、エンハンサー、5’調節エレメント、3’調節エレメント、及びそれらの任意の組み合わせなどを含む構造及び/または調節核酸配列に隣接する、及び/または動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の構造及び/または調節核酸配列は、阻害性核酸の転写を促進するかまたは支援するために、本開示の阻害性核酸に動作可能に連結される。
【0128】
いくつかの実施形態では、本開示のITR配列は、任意のAAV血清型からのITR配列を含み得る。いくつかの実施形態では、本開示のITR配列は、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、またはそれらの任意の組み合わせからなる群からのITR配列を含み得る。いくつかの実施形態では、本開示のITR配列は、当技術分野で知られている方法を使用して操作されたまたは修飾されたITR配列を含み得る。
【0129】
本開示は、とりわけ、阻害性核酸の転写を促進する任意のプロモーターに動作可能に連結することができる阻害性核酸を提供する。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、構成的または誘導性プロモーターに動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、CMV、EF1a、SV40、PGK、PGK1、Ubc、ヒトベータアクチン、ベータアクチンロング(BActL)、CAG、CBA、CBh、TRE、U6、H1、7SK、ユビキチンC(UbiC)及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるプロモーターに動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、PGK、ベータアクチンロング(BActL)、CBh、ユビキチンC(UbiC)、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるプロモーターに動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、CAGと比較して、転写効率の低下のために選択されたプロモーターに動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、修飾または操作されたプロモーターに動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、組織または細胞特異的プロモーターに動作可能に連結されて、目的の疾患または障害(例えば、ALS)において特に影響を受ける組織または細胞のサブセットのターゲティングが可能になる。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、本明細書に記載の1つ以上(例えば、1つ以上、2つ以上、3つ以上、または4つ以上など)のプロモーターに動作可能に連結される。
【0130】
本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸は、5’調節エレメント及び/または3’調節エレメントに動作可能に連結され得る。本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸はまた、イントロン配列を含み得る。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、必要に応じて5’非翻訳領域及び3’非翻訳領域を含み得る。いくつかの実施形態では、本開示は、TATAボックス、キャッピング配列、CAAT配列、エンハンサーエレメント、IRES、及びそれらの組み合わせなどの転写に関与する配列を含む阻害性核酸を提供する。本開示のいくつかの実施形態では、3’調節エレメントは、ポリAテイル、AUリッチエレメント、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。いくつかの実施形態では、転写に関与する配列は、ウッドチャック肝炎ウイルス(WHV)転写後調節エレメント(WPRE)及びP2Aを含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される阻害性核酸は、WPREを含まない。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、ポリアデニル化(ポリA)シグナルを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、hGHポリA、bGHポリA、SV40ポリA、rb-GlobポリA、ベータ-GlobポリA、HSV TKポリA、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるポリAシグナルを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、配列番号45または58~64のいずれか1つから選択される核酸配列を有するポリAシグナルを含む。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、配列番号45または58~64のいずれか1つから選択される核酸配列と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%同一である核酸配列を有するポリAシグナルを含む。いくつかの実施形態では、ポリAシグナルは、3’ITRから転写されるマイナス鎖の産生を遮断する。
【0131】
本開示のいくつかの追加の実施形態では、組換えAAVは、プロモーターに動作可能に連結されたレポータータンパク質配列を含み得る。いくつかの実施形態では、レポータータンパク質配列は、緑色蛍光タンパク質(GFP)またはその任意のバリアントであり得る。いくつかの実施形態では、レポートタンパク質配列は、ルシフェラーゼタンパク質またはその任意のバリアントであり得る。
【0132】
rAAV阻害性核酸
本開示は、とりわけ、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害する阻害性核酸を含む修飾AAVゲノムを含む組換えAAVベクターを提供する。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、1つ以上のmiRNAを含む。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、少なくとも2つ以上のmiRNAを含む。多くの実施形態では、本開示のmiRNAは、目的の標的核酸を標的とするガイド鎖配列を含む。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、目的の標的核酸に実質的に相補的なガイド鎖配列を含む。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、目的の標的核酸を標的とするガイド鎖配列を含む。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、配列番号1~12で表される1つ以上の配列を含むか、またはそれらからなる1つ以上のガイド鎖配列を含む。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、配列番号5及び配列番号7を含むか、またはそれらからなるガイド鎖配列を含む。いくつかの実施形態では、本開示のmiRNAは、本明細書に記載の野生型及び/または修飾及び操作されたmiRNAの足場配列を含む。
【0133】
rAAVキャプシド
本開示は、110を超える異なる霊長類AAVキャプシド配列が単離されているという認識を包含する。独自の血清学的プロファイルを有するこれらのAAVキャプシドのそれぞれは、特定のAAV血清型として命名されている。本開示ではさらに、少なくとも12の霊長類血清型(AAV1~12)が記載されていることが理解される。本開示のいくつかの実施形態では、任意の血清型由来のキャプシドを使用することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のものを含むがこれらに限定されない修飾または操作されたキャプシドを、本開示に従って使用することができる。
【0134】
本開示では、in vivoでの組織におけるそれらの形質導入効率に関して、多数の試験で血清型を評価及び比較したことが認識される。例えば、横紋筋について、これらの試験では、AAV1、AAV6、及びAAV7で高い形質導入効率が達成された。同様に、AAV8及びAAV9は、少なくとも同程度の高効率で横紋筋に形質導入することがわかっている。rAAV8及びrAAV9は、最も高い肝細胞の形質導入レベルを有すると考えられている。肺系では、rAAV6及びrAAV9は、気道上皮全体の多くに形質導入するが、rAAV5の形質導入は、肺胞細胞に限定される。中枢神経系の形質導入に関して、rAAV血清型1、4、5、7、及び8は、脳の様々な領域中のニューロンの効率的な形質導入因子であることがわかっている。rAAV1及びrAAV5は、上衣細胞及びグリア細胞に形質導入することも報告されている。眼では、rAAV血清型1、4、5、7、8、及び9は、網膜色素上皮を効率的に形質導入するが、rAAV5、rAAV7、及びrAAV8は、光受容体も同様に形質導入する。rAAV1、rAAV8、及びrAAV9は、膵臓組織、主に腺房細胞中で報告されている最も高い形質導入を示している。腎臓は、形質導入するのが比較的困難な臓器であると考えられるが、近位尿細管細胞は、rAAV9による糸球体と同様に、rAAV2によって低レベルで形質導入されている。さらに、rAAV1は、非イオン性界面活性剤の助けを借りて、脂肪組織に形質導入することが示されている。
【0135】
本開示はさらに、野生型AAVキャプシドを修飾して、またはAAVキャプシドを操作して、設計因子組織指向性及び/または免疫系回避を達成することが有利であり得るという認識を包含する。これを達成する1つの方法は、複数の血清型のcap遺伝子の存在下でベクターを作製することである。各血清型からのキャプシドタンパク質の比率に応じて、結果として得られる「モザイク」ビリオンは、細胞型に対して組み合わされた指向性を呈するか、場合によっては、いずれの血清型によっても個別に呈されることのない指向性を獲得する可能性がある。いくつかの試験では、外因性分子をキャプシドに付着させることを含む。一例では、2つの異なる抗体(抗キャプシド抗体及び抗細胞マーカー抗体)のFc領域を融合することによって得られる二重特異性抗体を利用し、それにより形質導入抵抗性巨核球細胞株にrAAV2指向性を付与する。別の例では、キャプシドをビオチン化し、その後、上皮成長因子または線維芽細胞成長因子を運ぶストレプトアビジンコンジュゲート体に結合するアプローチを採用した。このアプローチでは、上皮成長因子または線維芽細胞成長因子受容体をそれぞれ高度に発現する細胞の形質導入を少なくとも10倍増加させることが示された。
【0136】
本開示では、キャプシド表面に分子を付着させる代わりに、修飾をキャップ遺伝子に直接操作することが有利であり得ることも認識している。非限定的な一例として、緑色蛍光タンパク質(GFP)(238アミノ酸)をAAV2 VP1及びVP2に挿入することができる。VP1-GFP及びVP2-GFPベクターの形質導入効率は、野生型キャプシドの効率よりも、それぞれ3桁及び5桁低かったが、HeLa細胞では、形質導入は生じ、これは、キャプシドタンパク質中での挿入された配列に対する耐性を示唆するものであった。別の非限定的な例として、組織ターゲティングのためにcap遺伝子を修飾するために、複数の研究者が、既知のリガンド-受容体相互作用に基づいて、ペプチド配列を挿入するか、またはファージディスプレイライブラリーでペプチドを選択している。別の戦略では、アミノ酸のランダム配列を挿入し、その後、in vitroで最も高い性能のキャプシドを選択する。標的特異的ペプチドを導入する代わりに、いくつかの実験ではキャプシドを一般的に修飾し、選択した標的へのその後の修飾を保留した。例えば、抗体のFc部分の結合部位がキャプシドに挿入され、その後、様々な細胞株の受容体に特異的な異なる抗体が結合された。別のそのような修飾は、キャプシドにビオチン結合部位を挿入することであり、これにより、代謝ビオチン化が促進され、あらゆるアビジンコンジュゲートリガンドによる柔軟なターゲティングが可能になる。一部の実験では、野生型キャプシドタンパク質及び操作されたキャプシドタンパク質の両方を含むビリオン、または複数の異なる修飾キャプシドタンパク質の組み合わせを含むビリオンを用いて、ペプチド挿入及びモザイクキャプシドを利用している。免疫系を回避する目的での他の技術が調査中であり、これらにはキャプシドをポリマーでコーティングすることを含む。
【0137】
rAAVの産生
所望の阻害性核酸、または導入遺伝子、及びキャプシドを有するrAAVを産生し、単離する方法は、当技術分野で周知である。本開示のrAAVは、任意の適切な方法、例えば、Clement and Grieger(2016)、Grieger et al.(2016)、及びMartin et al.(2013)(その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載の方法に従って、産生し、単離され得る。任意の特定の理論またはプロセスによって拘束されることを望むものではないが、この方法は、典型的には、AAVキャプシドタンパク質またはそのフラグメントをコードする核酸配列;機能的なrep遺伝子;AAV ITR、及び阻害性核酸または導入遺伝子を含む組換えAAVベクター;AAVキャプシドタンパク質への組換えAAVベクターのパッケージングを可能にするのに十分なヘルパー機能、を含む宿主細胞を培養することを含む。
【0138】
rAAVベクターをAAVキャプシドにパッケージングするために宿主細胞で培養される成分は、宿主細胞にトランスで提供され得る。あるいは、必要な成分(例えば、組換えAAVベクター、rep配列、cap配列、及び/またはヘルパー機能)のうちの任意の1つ以上が、当業者に知られている方法を使用して、必要な成分のうちの1つ以上を含むように操作された安定な宿主細胞によって提供され得る。最も適切には、そのような安定な宿主細胞は、誘導性プロモーターの制御下で必要な構成成分(複数可)を含む。しかし、必要な構成成分(複数可)は、構成的プロモーターの制御下にあってもよい。好適な誘導性プロモーター及び構成的プロモーターの例は、本明細書に提供される。さらに別の選択肢では、選択された安定な宿主細胞は、構成的プロモーターの制御下にある選択された構成成分(複数可)、及び1つ以上の誘導性プロモーターの制御下にある他の選択された構成成分(複数可)を含み得る。例えば、293細胞(構成的プロモーターの制御下のE1ヘルパー機能を含む)に由来するが、誘導性プロモーターの制御下のrep及び/またはcapタンパク質を含む安定な宿主細胞を生成することができる。当業者は、さらに他の安定な宿主細胞を生成することができる。
【0139】
本開示のrAAVを産生するために必要な組換えAAVベクター、rep配列、cap配列、及びヘルパー機能は、任意の適切な遺伝エレメント(ベクター)を使用して、パッケージング宿主細胞に送達され得る。選択された遺伝エレメントは、本明細書に記載のものなど、任意の好適な方法によって送達され得る。本開示の任意の実施形態を構築するために使用される方法は、核酸操作の当業者に知られており、遺伝子工学、組換え工学、及び合成技術が含まれる。例えば、Sambrook et al,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,N.Y.を参照されたい。同様に、rAAVビリオンを生成する方法は周知であり、好適な方法の選択は、本開示を限定するものではない。例えば、K.Fisher et al,J.Virol.,70:520-532(1993)及び米国特許第5,478,745号を参照されたい。
【0140】
いくつかの実施形態では、組換えAAVは、三重トランスフェクション法を用いて産生され得る(例えば、米国特許第6,001,650号に詳細に記載されているものなど、三重トランスフェクション法に関する内容が参照により本明細書に組み込まれる)。典型的には、組換えAAVは、宿主細胞を組換えAAVベクター(導入遺伝子及び/または阻害性核酸を含む)でトランスフェクトして、AAV粒子、AAVヘルパー機能ベクター、及びアクセサリー機能ベクターにパッケージングすることによって産生される。AAVヘルパー機能ベクターは、生産的なAAV複製及びキャプシド化のためにトランスで機能する「AAVヘルパー機能」配列(例えば、rep及びcap)をコードする。いくつかの実施形態では、AAVヘルパー機能ベクターは、検出可能ないかなる野生型AAVビリオン(例えば、機能的なrep及びcap遺伝子を含むAAVビリオン)も生じさせることなく、効率的なAAVベクター産生を支援する。本開示での使用に好適であるベクターの非限定的な例としては、pHLP19(米国特許第6,001,650号に記載)、及びpRep6cap6ベクター(米国特許第6,156,303号に記載)が挙げられる。これらの明細書が両方とも、全体が参照により本明細書に組み込まれる。アクセサリー機能ベクターは、AAVが複製に依存する非AAV由来のウイルス及び/または細胞機能(例えば、「アクセサリー機能」)のヌクレオチド配列をコードする。アクセサリー機能としては、これらに限定されないが、AAV遺伝子転写の活性化、ステージ特異的AAV mRNAスプライシング、AAV DNA複製、cap発現産物の合成、及びAAVキャプシドアセンブリに関与する部分など、AAV複製に必要な機能が挙げられる。ウイルスベースのアクセサリー機能は、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(単純ヘルペスウイルス1型以外)、及びワクシニアウイルスなどの既知のヘルパーウイルスのいずれかに由来し得る。
【0141】
組換えウイルスベクター粒子
本開示は、とりわけ、組換えウイルスベクター粒子(例えば、組換えアデノ随伴ウイルス(AAV)粒子、またはrAAV粒子)を産生するための方法、組成物、及び系を提供する。いくつかの実施形態では、rAAV粒子は、AAVゲノム及びキャプシドを含み得る。いくつかの実施形態では、rAAV粒子は、(i)プロモーター、及び(ii)少なくとも1つのmiRNA配列を含む修飾AAVゲノム、及びキャプシドを含み得る。いくつかの実施形態では、rAAV粒子は、(i)プロモーター、及び(ii)少なくとも2つ以上の異なるmiRNA配列を含む修飾AAVゲノム、及びキャプシドを含み得る。組換えウイルスベクターは、遺伝子を哺乳動物細胞(例えば、ヒト細胞)に挿入するために広く使用されるようになった。ウイルスベクターの多くの形態を使用して、ペイロード(例えば、本明細書に記載のペイロード)を細胞、組織、または生物に送達することができる。
【0142】
組換えウイルスベクターの非限定的な例としては、これらに限定されないが、アデノ随伴ウイルス(AAV)、レトロウイルス(例えば、モロニーマウス白血病ウイルス(MMLV)、ハーベイマウス肉腫ウイルス、マウス乳癌ウイルス、またはラウス肉腫ウイルス)、アデノウイルス、SV40型ウイルス、ポリオーマウイルス、エプスタイン-バーウイルス、パピローマウイルス、ヘルペスウイルス、ワクシニアウイルス、またはポリオウイルスが挙げられる。
【0143】
いくつかの実施形態では、組換えウイルスベクターは、レトロウイルスベクターを含むか、またはレトロウイルスベクターである。レトロウイルスは、レトロウイルス科のウイルス科に属するエンベロープウイルスである。複製欠損レトロウイルスの産生のためのプロトコールは、当技術分野で知られている(例えば、Kriegler,M.,Gene Transfer and Expression,A Laboratory Manual,W.H.Freeman Co.,New York(1990)及びMurry,E.J.,Methods in Molecular Biology,Vol.7,Humana Press,Inc.,Cliffton,N.J.(1991)を参照されたい。これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。複数のレトロウイルス系が当技術分野で知られている(例えば、米国特許第5,994,136号、同第6,165,782号、及び同第6,428,953号を参照されたい。これらはそれぞれ参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。いくつかの実施形態では、レトロウイルスは、レトロウイルス科のレンチウイルスを含むか、またはレンチウイルスである。いくつかの実施形態では、レンチウイルスは、ヒト免疫不全ウイルス(例えば、HIV-1またはHIV-2)、サル免疫不全ウイルス(S1V)、ネコ免疫不全ウイルス(FIV)、ウマ伝染性貧血(EIA)、またはビスナウイルスを含むか、またはそれらである。
【0144】
いくつかの実施形態では、組換えウイルスベクターは、アデノウイルスベクターを含むか、またはアデノウイルスベクターである。アデノウイルスベクターは、任意の起源、サブグループ、サブタイプ、血清型、またはそれらの混合物由来であり得る。例えば、アデノウイルスは、サブグループA(例えば、血清型12、18、または31)、サブグループB(例えば、血清型3、7、11、14、16、21、34、35、または50)、サブグループC(例えば、血清型1、2、5、または6)、サブグループD(例えば、血清型8、9、10、13、15、17、19、20、22~30、32、33、36~39、または42~48)、サブグループE(例えば、血清型4)、サブグループF(例えば、血清型40または41)、未分類の血清群(例えば、血清型49または51)のものまたは任意の他のアデノウイルス血清型であり得る。アデノウイルス血清型1~51は、American Type Culture Collection(ATCC、Manassas,Va.)から入手可能である。
【0145】
非グループCアデノウイルス、さらには非ヒトアデノウイルスを使用して、複製欠損アデノウイルスベクターを調製できる。非グループCアデノウイルスベクター、非グループCアデノウイルスベクターを作製する方法、及び非グループCアデノウイルスベクターを使用する方法は、例えば、米国特許第5,801,030号、同第5,837,511号、及び同第5,849,561号、ならびに国際特許出願第WO97/12986号及び同第WO98/53087号に開示され、これらのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。アデノウイルスベクターのさらなる例は、米国公開第20150093831号、同第20140248305号、同第20120283318号、同第20100008889号、同第20090175897号、及び同第20090088398号に見出すことができ、これらのそれぞれは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0146】
いくつかの実施形態では、組換えウイルスベクターは、アルファウイルスを含むか、またはアルファウイルスである。例示的なアルファウイルスとしては、これらに限定されないが、シンドビスウイルス、アウラウイルス、ババンキウイルス、バーマーフォレストウイルス、ベバルウイルス、Cabassouウイルス、チクングニアウイルス、東部ウマ脳炎ウイルス、エバーグレイズウイルス、フォートモーガンウイルス、ゲタウイルス、ハイランズJウイルス、Kyzylagachウイルス、マヤロウイルス、Me Triウイルス、Middelburgウイルス、モッソダスペドラスウイルス、ムカンボウイルス、Ndumuウイルス、オニョンニョンウイルス、Pixunaウイルス、リオネグロウイルス、ロスリバーウイルス、サケ膵臓病ウイルス、セムリキ森林ウイルス、ミナミゾウアザラシウイルス、Tonateウイルス、Trocaraウイルス、Unaウイルス、ベネズエラ馬脳炎ウイルス、西部馬脳炎ウイルス、ワタロアウイルスが挙げられる。一般に、そのようなウイルスのゲノムは、宿主細胞の細胞質中で翻訳され得る非構造タンパク質(例えば、レプリコン)及び構造タンパク質(例えば、キャプシド及びエンベロープ)をコードする。ロスリバーウイルス、シンドビスウイルス、セムリキ森林ウイルス(SFV)、及びベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEEV)はすべて、導入遺伝子送達用のウイルストランスファーベクターの開発に使用されている。偽型ウイルスは、アルファウイルスのエンベロープ糖タンパク質とレトロウイルスのキャプシドとを組み合わせることによって形成され得る。アルファウイルスベクターの例は、米国公開第20150050243号、同第20090305344号、及び同第20060177819号に見出すことができ、これらのそれぞれは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0147】
いくつかの実施形態では、組換えウイルスベクターは、AAVベクターを含むか、またはAAVベクターである。AAV系は、一般に、当技術分野でよく知られている(例えば、それぞれ参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Kelleher and Vos,Biotechniques,17(6):1110-17(1994);Cotten et al.,P.N.A.S.U.S.A.,89(13):6094-98(1992);Curiel,Nat Immun,13(2-3):141-64(1994);Muzyczka,Curr Top Microbiol Immunol,158:97-129(1992);及びAsokan A,et al.,Mol.Ther.,20(4):699-708(2012)を参照のこと)。AAVベクターを生成し、使用するための方法は、例えば、米国特許第5,139,941号及び同第4,797,368号に記載されており、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0148】
一般に、本明細書に記載の方法、組成物、及び系で使用するためのAAVベクターは、任意のAAV血清型のものであり得る。AAV血清型は、一般に、異なる組織に感染するための異なる指向性を有する。いくつかの実施形態では、AAV血清型は、指向性に基づいて選択される。これらに限定されないが、AAV1、AAV2、AAV3A、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAVrh10、AAVrh74、AAV-HSC1-17、AAV-CBr、AAV-CLv、AAV-CLg、AAV-DJ、AAV-PHP.B、AAV-PHP.N、またはAAV.CAP-B1~AAV.CAP-B25、及びそのバリアントまたはハイブリッドなど、いくつかのAAV血清型の特性が決定されている。例えば、いくつかの実施形態では、AAVベクターは、AAV2/5、AAV2/6、AAV2/8またはAAV2/9ベクター(例えば、AAV2 ITRを有するAAV6、AAV8またはAAV9血清型)を含むか、またはそれらである。
【0149】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、米国特許第7,906,111号;同第6,759,237号;同第7,105,345号;同第7,186,552号;同第9,163,260号;同第9,567,607号;同第4,797,368号;同第5,139,941号;同第5,252,479号;同第6,261,834号;同第7,718,424号;同第8,507,267号;同第8,846,389号;同第6,984,517号;同第7,479,554号;同第6,156,303号;同第8,906,675号;同第7,198,951号;同第10,041,090号;同第9,790,472号;同第10,308,958号;同第10,526,617号;同第7,282,199号;同第7,790,449号;同第8,962,332号;同第9,587,250号;同第10,590,435号;同第10,265,417号;同第10,485,883号;同第7,588,772号;同第8,067,01号;同第8,574,583号;同第8,906,387号;同第8,734,809号;同第9,284,357号;同第10,035,825号;同第8,628,966号;同第8,927,514号;同第9,623,120号;同第9,777,291号;同第9,783,825号;同第9,803,218号;同第9,834,789号;同第9,839,696号;同第9,585,971号;または同第10,519,198号;米国公開第2017/0166926号;同第2019/0015527号;同第2019/0054188号;または同第2020/0080109号;または国際公開第WO2018/160582号、同第WO2020/028751号、または同第WO2020/068990号に記載のAAVゲノム配列またはそのバリアントに由来し、これらのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0150】
いくつかの実施形態では、AAV血清型は、AAV9配列に変異を有するかまたは含み得る(例えば、N Pulicherla et al.Molecular Therapy 19(6):1070-1078(2011)に記載のとおりであり、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。AAV9血清型は、これらに限定されないが、AAV9.68、AAV9.9、AAV9.11、AAV9.13、AAV9.16、AAV9.24、AAV9.45、AAV9.47、AAV9.61、及びAAV9.84を含み得る。ある実施形態では、AAV9バリアントは、AAVhu68またはそのバリアントを含むか、またはそれらである(例えば、WO2018/160585に記載のとおりであり、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。他のAAVベクターは、例えば、Sharma et al.,Brain Res Bull.2010 Feb 15;81(2-3):273に記載のとおりであり、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0151】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、天然AAVを含むか、または天然AAVである。いくつかの実施形態では、AAVベクターは、修飾AAVまたは天然AAVのバリアントである。いくつかの実施形態では、AAVベクターは、遺伝子療法のための1つ以上の特性を改善するためにAAV配列に修飾を導入するために、指向性進化によって、例えば、DNAシャフリング、ペプチド挿入、またはランダム突然変異誘発によって生成され得る。いくつかの実施形態では、そのような修飾は、中和抗体による免疫応答または認識を回避するかまたは軽減し、及び/またはより効率的な及び/または標的化された形質導入が可能になる(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Asuri et al.,Molecular Therapy 20.2(2012):329-338を参照されたい)。指向性進化を使用してAAVベクターを操作する方法は、例えば、米国特許第8,632,764号に見出すことができ、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、修飾AAVは、特定の指向性を含むように修飾される。
【0152】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、例えば、大きいペイロード(例えば、約5kbを超えるペイロード)の送達のため、及び/または単一AAVベクターの投与に関連する安全性の問題に対処するために、二重または三重AAVベクターであり得る。いくつかの実施形態では、二重AAVベクターは、2つの別個のAAVベクターを含み得、それぞれが、目的の大きいペイロードの完全配列のフラグメントを含み、再結合されたときに、これらのフラグメントは、目的の大きいペイロードの完全配列またはその機能部分を形成する。いくつかの実施形態では、三重AAVベクターは、3つの別個のAAVベクターを含み得、それぞれが、目的の大きいペイロードの配列のフラグメントを含み、再結合されたときに、これらのフラグメントは、目的の大きいペイロードの完全配列またはその機能部分を形成する。
【0153】
複数のAAV(例えば、二重または三重AAVベクター)を同じ細胞に送達し、同時形質導入することができ、そこで目的のペイロードのフラグメントが再結合し、目的のペイロード全体の単一のmRNA転写物を生成する。いくつかの実施形態では、フラグメント化されたペイロードは、重複しない配列を含む。いくつかの実施形態では、フラグメント化されたペイロードは、指定された重複配列を含む。いくつかの実施形態では、二重または三重トランスフェクションのための複数のAAVベクターは、同じタイプのAAVベクター(例えば、同じ血清型及び/または同じ構築物)であってもよい。いくつかの実施形態では、二重または三重トランスフェクションのための複数のAAVベクターは、異なるタイプのAAVベクター(例えば、異なる血清型または異なる構築物)であってもよい。
【0154】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、一本鎖(ss)または自己相補的(sc)AAV核酸ベクターを含む。いくつかの実施形態では、AAVベクターは、発現構築物と、発現構築物に隣接するITR配列(例えば、野生型ITR配列または操作ITR配列)を含む1つ以上の領域とを含む。いくつかの実施形態では、AAVベクターは、ウイルスキャプシドによってキャプシド化される。いくつかの実施形態では、ウイルスキャプシドは、60個のキャプシドタンパク質サブユニットを含む。いくつかの実施形態では、ウイルスキャプシドは、VP1、VP2、及びVP3を含む。いくつかの実施形態では、VP1、VP2、及びVP3サブユニットは、それぞれ約1:1:10の比率でキャプシド内に存在する。
【0155】
AAVベクターのITR配列は、任意のAAV血清型(例えば、AAV1、AAV2、AAV3A、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAVrh10、AAVrh74、AAV-HSC1-17、AAV-CBr、AAV-CLv、AAV-CLg、AAV-DJ、AAV-PHP.B、AAV-PHP.N、またはAAV.CAP-B1~AAV.CAP-B25、またはそれらのバリアントもしくはハイブリッド)に由来し得る。いくつかの実施形態では、ITR配列は、例えば、米国特許第7,906,111号;同第6,759,237号;同第7,105,345号;同第7,186,552号;同第9,163,260号;同第9,567,607号;同第4,797,368号;同第5,139,941号;同第5,252,479号;同第6,261,834号;同第7,718,424号;同第8,507,267号;同第8,846,389号;同第6,984,517号;同第7,479,554号;同第6,156,303号;同第8,906,675号;同第7,198,951号;同第10,041,090号;同第9,790,472号;同第10,308,958号;同第10,526,617号;同第7,282,199号;同第7,790,449号;同第8,962,332号;同第9,587,250号;同第10,590,435号;同第10,265,417号;同第10,485,883号;同第7,588,772号;同第8,067,01号;同第8,574,583号;同第8,906,387号;同第8,734,809号;同第9,284,357号;同第10,035,825号;同第8,628,966号;同第8,927,514号;同第9,623,120号;同第9,777,291号;同第9,783,825号;同第9,803,218号;同第9,834,789号;同第9,839,696号;同第9,585,971;または同第10,519,198号;米国公開第2017/0166926号;同第2019/0015527号;同第2019/0054188号;または同第2020/0080109号;または国際公開第WO2018/160582号、同第WO2020/028751号、または同第WO2020/068990号に記載のとおりであり、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0156】
ITR配列及びITR配列を含むプラスミドは、当技術分野で公知であり、市販されている(例えば、Vector Biolabs,Philadelphia,PA;Cellbiolabs,San Diego,CA;Agilent Technologies,Santa Clara,Ca;及びAddgene,Cambridge,MAから市販されている製品及びサービス;ならびに以下に記載のもの、Kessler et al..PNAS.1996 Nov 26;93(24):14082-7;Machida.Methods in Molecular Medicine(商標).Viral Vectors for Gene Therapy Methods and Protocols 10.1385/1-59259-304-6:201(著作権)Humana Press Inc.2003.Chapter 10.Targeted Integration by Adeno-Associated Virus;ならびに米国特許第5,139,941号及び同第5,962,313号を参照されたい;そのそれぞれが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
【0157】
AAVベクターは、これらに限定されないが、任意の以下の血清型またはそのバリアントから選択される血清型を含み得るか、またはそれらをベースとし得る;AAV9.68、AAV1、AAV10、AAV106.1/hu.37、AAV11、AAV114.3/hu.40、AAV12、AAV127.2/hu.41、AAV127.5/hu.42、AAV128.1/hu.43、AAV128.3/hu.44、AAV130.4/hu.48、AAV145.1/hu.53、AAV145.5/hu.54、AAV145.6/hu.55、AAV16.12/hu.11、AAV16.3、AAV16.8/hu.10、AAV161.10/hu.60、AAV161.6/hu.61、AAV1-7/rh.48、AAV1-8/rh.49、AAV2、AAV2.5T、AAV2-15/rh.62、AAV223.1、AAV223.2、AAV223.4、AAV223.5、AAV223.6、AAV223.7、AAV2-3/rh.61、AAV24.1、AAV2-4/rh.50、AAV2-5/rh.51、AAV27.3、AAV29.3/bb.l、AAV29.5/bb.2、AAV2G9、AAV-2-pre-miRNA-101、AAV3、AAV3.1/hu.6、AAV3.1/hu.9、AAV3-11/rh.53、AAV3-3、AAV33.12/hu.l7、AAV33.4/hu.l5、AAV33.8/hu.l6、AAV3-9/rh.52、AAV3a、AAV3b、AAV4、AAV4-19/rh.55、AAV42.12、AAV42-10、AAV42-11、AAV42-12、AAV42-13、AAV42-15、AAV42-lb、AAV42-2、AAV42-3a、AAV42-3b、AAV42-4、AAV42-5a、AAV42-5b、AAV42-6b、AAV42-8、AAV42-aa、AAV43-1、AAV43-12、AAV43-20、AAV43-21、AAV43-23、AAV43-25、AAV43-5、AAV4-4、AAV44.1、AAV44.2、AAV44.5、AAV46.2/hu.28、AAV46.6/hu.29、AAV4-8/r11.64、AAV4-8/rh.64、AAV4-9/rh.54、AAV5、AAV52.1/hu.20、AAV52/hu.19、AAV5-22/rh.58、AAV5-3/rh.57、AAV54.1/hu.21、AAV54.2/hu.22、AAV54.4R/hu.27、AAV54.5/hu.23、AAV54.7/hu.24、AAV58.2/hu.25、AAV6、AAV6.1、AAV6.1.2、AAV6.2、AAV7、AAV7.2、AAV7.3/hu.7、AAV8、AAV-8b、AAV-8h、AAV9、AAV9.11、AAV9.13、AAV9.16、AAV9.24、AAV9.45、AAV9.47、AAV9.61、AAV9.84、AAV9.9、AAVA3.3、AAVA3.4、AAVA3.5、AAVA3.7、AAV-b、AAVC1、AAVC2、AAVC5、AAVCh.5、AAVCh.5R1、AAVcy.2、AAVcy.3、AAVcy.4、AAVcy.5、AAVCy.5R1、AAVCy.5R2、AAVCy.5R3、AAVCy.5R4、AAVcy.6、AAV-DJ、AAV-DJ8、AAVF3、AAVF5、AAV-h、AAVH-1/hu.l、AAVH2、AAVH-5/hu.3、AAVH6、AAVhE1.1、AAVhER1.14、AAVhEr1.16、AAVhEr1.18、AAVhER1.23、AAVhEr1.35、AAVhEr1.36、AAVhEr1.5、AAVhEr1.7、AAVhEr1.8、AAVhEr2.16、AAVhEr2.29、AAVhEr2.30、AAVhEr2.31、AAVhEr2.36、AAVhEr2.4、AAVhEr3.1、AAVhu.1、AAVhu.10、AAVhu.11、AAVhu.12、AAVhu.13、AAVhu.14/9、AAVhu.15、AAVhu.16、AAVhu.17、AAVhu.18、AAVhu.19、AAVhu.2、AAVhu.20、AAVhu.21、AAVhu.22、AAVhu.23.2、AAVhu.24、AAVhu.25、AAVhu.27、AAVhu.28、AAVhu.29、AAVhu.29R、AAVhu.3、AAVhu.31、AAVhu.32、AAVhu.34、AAVhu.35、AAVhu.37、AAVhu.39、AAVhu.4、AAVhu.40、AAVhu.41、AAVhu.42、AAVhu.43、AAVhu.44、AAVhu.44R1、AAVhu.44R2、AAVhu.44R3、AAVhu.45、AAVhu.46、AAVhu.47、AAVhu.48、AAVhu.48R1、AAVhu.48R2、AAVhu.48R3、AAVhu.49、AAVhu.5、AAVhu.51、AAVhu.52、AAVhu.53、AAVhu.54、AAVhu.55、AAVhu.56、AAVhu.57、AAVhu.58、AAVhu.6、AAVhu.60、AAVhu.61、AAVhu.63、AAVhu.64、AAVhu.66、AAVhu.67、AAVhu.7、AAVhu.8、AAVhu.9、AAVhu.t19、AAVLG-10/rh.40、AAVLG-4/rh.38、AAVLG-9/hu.39、AAVLG-9/hu.39、AAV-LK01、AAV-LK02、AAVLK03、AAV-LK03、AAV-LK04、AAV-LK05、AAV-LK06、AAV-LK07、AAV-LK08、AAV-LK09、AAV-LK10、AAV-LK11、AAV-LK12、AAV-LK13、AAV-LK14、AAV-LK15、AAV-LK17、AAV-LK18、AAV-LK19、AAVN721-8/rh.43、AAV-PAEC、AAV-PAEC11、AAV-PAEC12、AAV-PAEC2、AAV-PAEC4、AAV-PAEC6、AAV-PAEC7、AAV-PAEC8、AAVpi.1、AAVpi.2、AAVpi.3、AAVrh.10、AAVrh.12、AAVrh.13、AAVrh.13R、AAVrh.14、AAVrh.17、AAVrh.18、AAVrh.19、AAVrh.2、AAVrh.20、AAVrh.21、AAVrh.22、AAVrh.23、AAVrh.24、AAVrh.25、AAVrh.2R、AAVrh.31、AAVrh.32、AAVrh.33、AAVrh.34、AAVrh.35、AAVrh.36、AAVrh.37、AAVrh.37R2、AAVrh.38、AAVrh.39、AAVrh.40、AAVrh.43、AAVrh.44、AAVrh.45、AAVrh.46、AAVrh.47、AAVrh.48、AAVrh.48、AAVrh.48.1、AAVrh.48.1.2、AAVrh.48.2、AAVrh.49、AAVrh.50、AAVrh.51、AAVrh.52、AAVrh.53、AAVrh.54、AAVrh.55、AAVrh.56、AAVrh.57、AAVrh.58、AAVrh.59、AAVrh.60、AAVrh.61、AAVrh.62、AAVrh.64、AAVrh.64R1、AAVrh.64R2、AAVrh.65、AAVrh.67、AAVrh.68、AAVrh.69、AAVrh.70、AAVrh.72、AAVrh.73、AAVrh.74、AAVrh.8、AAVrh.8R、AAVrh8R、AAVrh8R A586R変異体、AAVrh8R R533A変異体、BAAV、B P61 AAV、B P62 AAV、B P63AAV、ウシAAV、ヤギAAV、日本AAV10、トゥルータイプAAV(ttAAV)、UPENN AAV10、AAV-LK16、AAAV、AAVシャッフル100-1、AAVシャッフル100-2、AAVシャッフル100-3、AAVシャッフル100-7、AAVシャッフル10-2、AAVシャッフル10-6、AAVシャッフル10-8、AAV SM100-10、AAV SM100-3、AAV SM10-1、AAV SM10-2、及びAAV SM10-8。
【0158】
AAV血清型は、任意の数の種に由来し得る。例えば、AAVは、例えば米国特許第9,238,800号に記載(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)のトリAAV(AAAV)であってもよいし、それを含んでもよい。AAV血清型は、例えば米国特許第9,193,769号または第7,427,396号(これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載のウシAAV(BAAV)であってもよく、またはそれを含んでもよい。AAVは、例えば、米国特許第7427396号に記載(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)のヤギAAVであるか、またはそれを含み得る。AAV血清型はまた、前述のいずれかのバリアントまたはハイブリッドであってもよい。
【0159】
いくつかの実施形態では、AAVは、例えば、Pulicherla et al.(Molecular Therapy 19(6):1070-1078(2011)(これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載の、アミノ酸390~627(VP1ナンバリング)に変異を有するAAV9キャプシドライブラリーから生成された血清型であるか、またはそれを含み得る。AAV血清型(対応するヌクレオチド及びアミノ酸置換を有する)としては、これらに限定されないが、以下が挙げられる;AAV9.1(G1594C;D532H)、AAV6.2(T1418A及びT1436X;V473D及びI479K)、AAV9.3(T1238A;F413Y)、AAV9.4(T1250C及びA1617T;F417S)、AAV9.5(A1235G、A1314T、A1642G、C1760T;Q412R、T548A、A587V)、AAV9.6(T1231A;F411I)、AAV9.9(G1203A、G1785T;W595C)、AAV9.10(A1500G、T1676C;M559T)、AAV9.11(A1425T、A1702C、A1769T;T568P、Q590L)、AAV9.13(A1369C、A1720T;N457H、T574S)、AAV9.14(T1340A、T1362C、T1560C、G1713A;L447H)、AAV9.16(A1775T;Q592L)、AAV9.24(T1507C、T1521G;W503R)、AAV9.26(A1337G、A1769C;Y446C、Q590P)、AAV9.33(A1667C;D556A)、AAV9.34(A1534G、C1794T;N512D)、AAV9.35(A1289T、T1450A、C1494T、A1515T、C1794A、G1816A;Q430L、Y484N、N98K、V606I)、AAV9.40(A1694T、E565V)、AAV9.41(A1348T、T1362C;T450S)、AAV9.44(A1684C、A1701T、A1737G;N562H、K567N)、AAV9.45(A1492T、C1804T;N498Y、L602F)、AAV9.46(G1441C、T1525C、T1549G;G481R、W509R、L517V)、9.47(G1241A、G1358A、A1669G、C1745T;S414N、G453D、K557E、T582I)、AAV9.48(C1445T、A1736T;P482L、Q579L)、AAV9.50(A1638T、C1683T、T1805A;Q546H、L602H)、AAV9.53(G1301A、A1405C、C1664T、G1811T;R134Q、S469R、A555V、G604V)、AAV9.54(CI531A、T1609A;L511I、L537M)、AAV9.55(T1605A;F535L)、AAV9.58(C1475T、C1579A;T492I、H527N)、AAV.59(T1336C;Y446H)、AAV9.61(A1493T;N498I)、AAV9.64(C1531A、A1617T;L511I)、AAV9.65(C1335T、T1530C、C1568A;A523D)、AAV9.68(C1510A;P504T)、AAV9.80(G1441A、;G481R)、AAV9.83(C1402A、A1500T;P468T、E500D)、AAV9.87(T1464C、T1468C;S490P)、AAV9.90(A1196T;Y399F)、AAV9.91(T1316G、A1583T、C1782G、T1806C;L439R、K528I)、AAV9.93(A1273G、A1421G、A1638C、C1712T、G1732A、A1744T、A1832T;S425G、Q474R、Q546H、P571L、G578R、T582S、D611V)、AAV9.94(A1675T;M559L)、及びAAV9.95(T1605A;F535L)。
【0160】
いくつかの実施形態では、AAVベクターは、修飾キャプシドタンパク質(例えば、修飾VP3領域を含むキャプシドタンパク質)などのキャプシドを含む。修飾キャプシドタンパク質を産生する方法は、当技術分野で知られている(例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、US20130310443を参照されたい)。いくつかの実施形態では、AAVベクターは、野生型キャプシドタンパク質中の表面露出アミノ酸(例えば、表面露出チロシン)に対応する位置に少なくとも1つの非天然アミノ酸置換を含む修飾キャプシドタンパク質を含む。いくつかの実施形態では、AAVベクターは、野生型キャプシドタンパク質中の表面露出チロシンアミノ酸に対応する位置に非チロシンアミノ酸(例えば、フェニルアラニン)、野生型キャプシドタンパク質中の表面露出スレオニンアミノ酸に対応する位置に非スレオニンアミノ酸(例えば、バリン)、野生型キャプシドタンパク質中の表面露出リジンアミノ酸に対応する位置に非リジンアミノ酸(例えば、グルタミン酸)、野生型キャプシドタンパク質中の表面露出セリンアミノ酸に対応する位置に非セリンアミノ酸(例えば、バリン)、またはそれらの組み合わせを含む、修飾キャプシドタンパク質を含む。いくつかの実施形態では、AAVベクターは、少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、またはそれ以上のアミノ酸置換を有する修飾キャプシドタンパク質を含むキャプシドを含む。
【0161】
対象への送達に好適であるAAVウイルスベクターを生成し、単離するためのさらなる方法は、例えば、米国特許第7,790,449号;米国特許第7,282,199号;WO2003/042397;WO2005/033321、WO2006/110689;及び米国特許第7,588,772号に記載されており、これらのそれぞれは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0162】
使用方法
本開示は、とりわけ、ALSを有する対象を治療する方法を提供し、本方法は、治療有効量の阻害性核酸を対象に投与して、ALSの病因を引き起こすかまたはそれに関与する遺伝子の発現を阻害するステップを含む。いくつかの実施形態では、本開示は、SOD1の発現を阻害する1つ以上の阻害性核酸の治療有効量を投与する方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示の方法には、SOD1の発現を阻害する2つ以上の阻害性核酸の治療有効量を投与する方法を含む。いくつかの実施形態では、対象に投与される2つ以上の阻害性核酸は、異なる配列を含むか、またはそれらからなる。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、組換えAAVベクターを介して投与される。いくつかの実施形態では、本開示の方法は、標的核酸の発現を阻害する組換えAAVベクターを提供する治療有効量の組成物を投与する方法を含む。いくつかの実施形態では、本開示の方法は、SOD1の発現を阻害する組換えAAVベクターを提供する治療有効量の組成物を投与する方法を含む。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、標的核酸(例えば、SOD1 mRNA)に相補的な1つ以上のガイド配列を含む1つ以上のRNA分子を含むか、またはそれらからなり、それにより標的核酸の阻害を促進させる。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、1つ以上のmiRNAを含むかまたはそれらからなる。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、2つ以上のmiRNAを含むかまたはそれらからなる。いくつかの好ましい実施形態では、本開示の方法は、SOD1を標的とする1つ以上のmiRNAを含む修飾AAVゲノムを含む組換えAAVを投与するステップを含む。いくつかの好ましい実施形態では、本開示の方法は、SOD1を標的とする2つ以上のmiRNAを含む修飾AAVゲノムを含む組換えAAVを投与するステップを含む。
【0163】
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、ITR配列が隣接する導入遺伝子または阻害性核酸を含む修飾AAVゲノムを含む組換えAAVベクターを含み、ここで、ITR配列は、任意のAAV血清型に由来し得る。いくつかの実施形態では、本開示のITR配列は、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、またはそれらの任意の組み合わせからなる群からのITR配列を含み得る。いくつかの実施形態では、本開示のITR配列は、当技術分野で知られている方法を使用して操作されたまたは修飾されたITR配列を含み得る。
【0164】
本開示は、ALSの治療のために阻害性核酸を投与するステップを含む方法を提供し、阻害性核酸は、阻害性核酸の転写を促進する任意のプロモーターに動作可能に連結することができる。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、構成的または誘導性プロモーターに動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、CMV、EF1a、SV40、PGK、PGK1、Ubc、ヒトベータアクチン、ベータアクチンロング(BActL)、CAG、CBA、CBh、TRE、U6、H1、7SK、ユビキチンC(UbiC)及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択されるプロモーターに動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、修飾または操作されたプロモーターに動作可能に連結される。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、組織または細胞特異的プロモーターに動作可能に連結されて、目的の疾患または障害(例えば、ALS)において特に影響を受ける組織または細胞のサブセットのターゲティングが可能になる。いくつかの実施形態では、本開示の阻害性核酸は、本明細書に記載の1つ以上のプロモーターに動作可能に連結される。
【0165】
本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸は、5’調節エレメント及び/または3’調節エレメントに動作可能に連結され得る。本開示のいくつかの実施形態では、阻害性核酸はまた、イントロン配列を含み得る。いくつかの実施形態では、阻害性核酸は、必要に応じて5’非翻訳領域及び3’非翻訳領域を含み得る。いくつかの実施形態では、本開示は、TATAボックス、キャッピング配列、CAAT配列、エンハンサーエレメント、IRES、及びそれらの組み合わせなどの転写に関与する配列を含む阻害性核酸を提供する。本開示のいくつかの実施形態では、3’調節エレメントは、ポリAテイル、AUリッチエレメント、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。いくつかの実施形態では、転写に関与する配列は、WPRE及びP2Aを含む。
【0166】
本開示のいくつかの追加の実施形態では、組換えAAVは、プロモーターに動作可能に連結されたレポータータンパク質配列を含み得る。いくつかの実施形態では、レポータータンパク質配列は、緑色蛍光タンパク質(GFP)またはその任意のバリアントであり得る。いくつかの実施形態では、レポートタンパク質配列は、ルシフェラーゼタンパク質またはその任意のバリアントであり得る。
【0167】
本開示は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法を提供し、本方法は、rAAVベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(a)(i)プロモーター及び(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列を含む修飾AAVゲノムと、(b)キャプシドと、を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0168】
本開示は、対象中のCNS組織に2つ以上の抗SOD1 miRNAを同時に送達するための方法をさらに提供し、本方法は、組み換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する治療有効量の組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(a)(i)プロモーター及び(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列を含む修飾AAVゲノムと、(b)キャプシドとを含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0169】
本開示は、細胞内のSOD1の発現を阻害する方法を提供し、本方法は、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターを提供する組成物を投与するステップを含み、ここで、rAAVベクターは、(a)(i)プロモーター及び(ii)2つ以上の異なるmiRNA配列を含む修飾AAVゲノムと、(b)キャプシドとを含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、SOD1を標的とするガイド鎖、及び足場配列を含み、2つ以上のmiRNA配列のそれぞれは、プロモーターに動作可能に連結される。
【0170】
本開示は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を有する対象を治療する方法を提供し、本方法は、(i)本明細書に提供されるrAAV粒子を提供する治療有効量の組成物と、(ii)1つ以上の免疫抑制剤と、を同時投与することを含む。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、アブロシチニブ、バリシチニブ、シクロスポリン、デキサメタゾン(Dex)、静脈内免疫グロブリン(IVIG)、メチルプレドニゾロン、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、プレドニゾン、リツキシマブ、ルキソリチニブ、シロリムス(ラパマイシン)、ステロイド、タクロリムス(Tacro)、トファシチニブ(Tofa)、及びウパダシチニブからなる群から選択され得る。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、ヤヌスキナーゼ(JAK)の阻害剤であり得る。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子の投与前に投与され得る。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子と同時に投与され得る。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子の投与後に投与され得る。いくつかの実施形態では、本明細書で提供されるrAAV粒子と免疫抑制剤との投与の間の期間は、少なくとも1日、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも6週間、少なくとも8週間、または少なくとも12週間、少なくとも6か月、または少なくとも1年、またはそれ以上であり得る。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子の投与前及び/または投与後に複数回投与され得る。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書に提供されるrAAV粒子の投与後に、少なくとも1日、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも6ヶ月、または少なくとも1年投与され得る。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書に提供されるrAAV粒子の投与前に、少なくとも1日、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも6ヶ月、または少なくとも1年投与される。いくつかの実施形態では、免疫抑制剤は、本明細書で提供されるrAAV粒子の投与前及び投与後に投与され得る。
【0171】
医薬組成物
一般に、本開示の組成物は、患者の状態に応じて、薬学的に許容される担体または賦形剤に製剤化された、錠剤、粉末、または液体などの任意の形態で投与され得る。さらに、結合剤、増量剤、コーティング剤、防腐剤、着色剤、香味剤、及び他の添加剤など、当技術分野で周知の非活性成分は、任意により、1つ以上の投与される剤と共に製剤化されるか、または腸の炎症のリスクの増大または特定の化合物の吸収の妨害など、患者への負の副作用のリスクがある場合には、完全に除外される。
【0172】
本開示の組成物は、当技術分野で知られている任意の適切な方法に従って対象に送達され得る。いくつかの実施形態では、rAAVは、1対象あたり少なくとも1020、少なくとも1018、少なくとも1016、少なくとも1014、少なくとも1012、少なくとも1010、または少なくとも108のゲノムコピーの用量で対象に投与される。いくつかの実施形態では、rAAVは、1対象あたり最大1020、最大1018、最大1016、最大1014、最大1012、最大1010、または最大108ゲノムコピーの用量で対象に投与される。いくつかの実施形態では、rAAVは、1対象あたり約1011~約1016、1011~約1015、1011~約1014、1011~約1013、または1011~約1012ゲノムコピーの範囲内の用量で対象に投与される。いくつかの実施形態では、rAAVは、1対象あたり約1011~約1013ゲノムコピーの範囲内の用量で対象に投与される。いくつかの実施形態では、rAAVは、1対象あたり約1013~約1014ゲノムコピーの範囲内の用量で対象に投与される。いくつかの実施形態では、rAAVは、1対象あたり約1013~約1015ゲノムコピーの範囲内の用量で対象に投与される。いくつかの実施形態では、rAAVは、1対象あたり約1013~約1016ゲノムコピーの範囲内の用量で対象に投与される。
【0173】
本開示の組成物は、当技術分野で知られている任意の適切な方法に従って対象に送達され得る。いくつかの実施形態では、rAAVは、1kgあたり少なくとも1020、少なくとも1018、少なくとも1016、少なくとも1014、少なくとも1012、少なくとも1010、または少なくとも108のゲノムコピーの用量で対象に投与される。いくつかの実施形態では、rAAVは、1kgあたり最大1020、最大1018、最大1016、最大1014、最大1012、最大1010、または最大108ゲノムコピーの用量で対象に投与される。
【0174】
投与の経路
本開示の組成物の投与は、任意の適切な経路によるものであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、投与は、気管支(気管支注入によるものを含む)、頬側、経腸、皮内(interdermal)、動脈内、皮内(intradermal)、胃内、髄内、筋肉内、鼻腔内、腹腔内、髄腔内、静脈内、脳室内、粘膜、鼻、口腔、直腸、皮下、舌下、局所、気管(気管内注入によるものを含む)、経皮、膣、及び硝子体であり得る。いくつかの実施形態では、好ましい投与方法は、治療を受ける対象からの免疫応答を低減するかまたは防止する。いくつかの実施形態では、好ましい投与方法は、治療を受ける対象における毒性を減少させるかまたは防止する。
【0175】
本開示は、当技術分野で知られている組成物及び方法と比較して、毒性及び/または免疫反応性の低下を呈する、ALSを治療するための方法をさらに提供する。本開示のいくつかの好ましい実施形態では、毒性及び/または免疫反応性の低下を呈するALSを治療する方法は、髄腔内注射による阻害性核酸(例えば、rAAVの形態)の投与を含む。いくつかの実施形態では、血清ニューロフィラメント(pNFH)測定、及び/またはCNS組織ならびに末梢器官の組織病理学的分析を使用して、本開示の組成物及び方法、ならびに当技術分野で知られている組成物及び方法の毒性の程度を評価し、これらは比較され得る。
【0176】
本開示の製剤及び組成物は、薬理学の分野で知られている任意の方法によって調製され得る。一般に、そのような調製方法は、活性成分を賦形剤及び/または1つ以上の他の補助成分またはビヒクルと合わせて、その後、必要であれば、かつ/または望ましい場合、生成物を所望の単回もしくは多回投与単位に分割する、成形する及び/またはパッケージングするステップを含む。いくつかの実施形態では、本開示の製剤及び組成物は、緩衝液(例えば、PBS)中で投与され得る。いくつかの実施形態では、本開示の製剤及び組成物は、人工脳脊髄液(aCSF)中で投与され得る。
配列表
配列番号1-huSOD1-1
TCTGCTCGAAATTGATGATGC
配列番号2-huSOD1-2
ATTACTTTCCTTCTGCTCGAA
配列番号3-huSOD1-3
ATGAACATGGAATCCATGCAG
配列番号4-huSOD1-4
TTCAATAGACACATCGGCCAC
配列番号5-huSOD1-5
TACTTTCTTCATTTCCACCTT
配列番号6-huSOD1-6
TTTGTACTTTCTTCATTTCCA
配列番号7-huSOD1-7
TCAGGATACATTTCTACAGCT
配列番号8-huSOD1-8
TTATCAGGATACATTTCTACA
配列番号9-huSOD1-9
TTACAGTGTTTAATGTTTATC
配列番号10-huSOD1-10
TACACTTTTAAGATTACAGTG
配列番号11-huSOD1-11
AATGACAAAGAAATTCTGACA
配列番号12-huSOD1-12
TTTAGTTTGAATTTGGATTCT
配列番号13-LUC制御標的配列
CCGGCTGAAGAGCCTGATCAA
配列番号14-REN制御標的配列
AGGAATTATAATGCTTATCTA
配列番号15-CASI-emGFP-[阻害性核酸配列]-WPRE
TTTAATTAAGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTCCGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTACGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGACGCTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTAAAACAGGTAAGTCCGGCCTCCGCGCCGGGTTTTGGCGCCTCCCGCGGGCGCCCCCCTCCTCACGGCGAGCGCTGCCACGTCAGACGAAGGGCGCAGGAGCGTTCCTGATCCTTCCGCCCGGACGCTCAGGACAGCGGCCCGCTGCTCATAAGACTCGGCCTTAGAACCCCAGTATCAGCAGAAGGACATTTTAGGACGGGACTTGGGTGACTCTAGGGCACTGGTTTTCTTTCCAGAGAGCGGAACAGGCGAGGAAAAGTAGTCCCTTCTCGGCGATTCTGCGGAGGGATCTCCGTGGGGCGGTGAACGCCGATGATGCCTCTACTAACCATGTTCATGTTTTCTTTTTTTTTCTACAGGTCCTGGGTGACGAACAGACCGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGAGAACCCACTGCTTACTGGCTTATCGAAATTAATACGACTCACTATAGGGAGTCCCAAGCTGGCTAGTTAAGCTATCAACAAGTTTGTACAAAAAAGCAGGCTTTAAAACCATGGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACCGGGGTGGTGCCCATCCTGGTCGAGCTGGACGGCGACGTAAACGGCCACAAGTTCAGCGTGTCCGGCGAGGGCGAGGGCGATGCCACCTACGGCAAGCTGACCCTGAAGTTCATCTGCACCACCGGCAAGCTGCCCGTGCCCTGGCCCACCCTCGTGACCACCTTCACCTACGGCGTGCAGTGCTTCGCCCGCTACCCCGACCACATGAAGCAGCACGACTTCTTCAAGTCCGCCATGCCCGAAGGCTACGTCCAGGAGCGCACCATCTTCTTCAAGGACGACGGCAACTACAAGACCCGCGCCGAGGTGAAGTTCGAGGGCGACACCCTGGTGAACCGCATCGAGCTGAAGGGCATCGACTTCAAGGAGGACGGCAACATCCTGGGGCACAAGCTGGAGTACAACTACAACAGCCACAAGGTCTATATCACCGCCGACAAGCAGAAGAACGGCATCAAGGTGAACTTCAAGACCCGCCACAACATCGAGGACGGCAGCGTGCAGCTCGCCGACCACTACCAGCAGAACACCCCCATCGGCGACGGCCCCGTGCTGCTGCCCGACAACCACTACCTGAGCACCCAGTCCGCCCTGAGCAAAGACCCCAACGAGAAGCGCGATCACATGGTCCTGCTGGAGTTCGTGACCGCCGCCGGGATCACTCTCGGCATGGACGAGCTGTACAAGTAAGCTAAGCACTTCGTGGCCGTCGATCGTTTAAAGGGAGGTAGTGA-[阻害性核酸配列]-
AGCTCGCTGATCATAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCTGATC
配列番号16-miR-155
CTGGAGGCTTGCTGAAGGCTGTATGCTG-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
GTTTTGGCCACTGACTGAC-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
CAGGACACAAGGCCTGTTACTAGCACTCACATGGAACAAATGGCC
配列番号17-miR-E
TGTTTGAATGAGGCTTCAGTACTTTACAGAATCGTTGCCTGCACATCTTGGAAACACTTGCTGGGATTACTTCGACTTCTTAACCCAACAGAAGGCTCGAGAAGGTATATTGCTGTTGACAGTGAGCG-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-TAGTGAAGCCACAGATGTA-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
ATGCCTACTGCCTCGGACTTCAAGGGGCTAGAATTCGAGCAATTATCTTGTTTACTAAAACTGAATACCTTGCTATCTCTTTGATACATTTTTACAAAGCTGAATTAAAATGGTATAAATTAAATCACTTT
配列番号18-ultramiR
TGTTTGAATGAGGCTTCAGTACTTTACAGAATCGTTGCCTGCACATCTTGGAAACACTTGCTGGGATTACTTCTTCAGGTTAACCCAACAGAAGGCTAAAGAAGGTATATTGCTGTTGACAGTGAGCGC-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-TAGTGAAGCCACAGATGTA-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
TTGCCTACTGCCTCGGACTTCAAGGGGCTACTTTAGGAGCAATTATCTTGTTTACTAAAACTGAATACCTTGCTATCTCTTTGATACATTTTTACAAAGCTGAATTAAAATGGTATAAATTAAATCACTTTA
配列番号19-ultramiR+miR-155
TGTTTGAATGAGGCTTCAGTACTTTACAGAATCGTTGCCTGCACATCTTGGAAACACTTGCTGGGATTACTTCTTCAGGTTAACCCAACAGAAGGCTAAAGAAGGTATATTGCTGTTGACAGTGAGCGC-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-TAGTGAAGCCACAGATGTA-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
TTGCCTACTGCCTCGGACTTCAAGGGGCTACTTTAGGAGCAATTATCTTGTTTACTAAAACTGAATACCTTGCTATCTCTTTGATACATTTTTACAAAGCTGAATTAAAATGGTATAAATTAAATCACTTTA-[任意のスペーサー]-CTGGAGGCTTGCTGAAGGCTGTATGCTG-
[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-GTTTTGGCCACTGACTGAC-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-CAGGACACAAGGCCTGTTACTAGCACTCACATGGAACAAATGGCC
配列番号20-miR-155+ultramiR
CTGGAGGCTTGCTGAAGGCTGTATGCTG-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
GTTTTGGCCACTGACTGAC-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~-30bp]-
CAGGACACAAGGCCTGTTACTAGCACTCACATGGAACAAATGGCC-[任意のスペーサー]-TGTTTGAATGAGGCTTCAGTACTTTACAGAATCGTTGCCTGCACATCTTGGAAACACTTGCTGGGATTACTTCTTCAGGTTAACCCAACAGAAGGCTAAAGAAGGTATATTGCTGTTGACAGTGAGCGC-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-TAGTGAAGCCACAGATGTA-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
TTGCCTACTGCCTCGGACTTCAAGGGGCTACTTTAGGAGCAATTATCTTGTTTACTAAAACTGAATACCTTGCTATCTCTTTGATACATTTTTACAAAGCTGAATTAAAATGGTATAAATTAAATCACTTTA
配列番号21-miR-155+miR-E
CTGGAGGCTTGCTGAAGGCTGTATGCTG-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
GTTTTGGCCACTGACTGAC-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
CAGGACACAAGGCCTGTTACTAGCACTCACATGGAACAAATGGCC-[任意のスペーサー]-TGTTTGAATGAGGCTTCAGTACTTTACAGAATCGTTGCCTGCACATCTTGGAAACACTTGCTGGGATTACTTCGACTTCTTAACCCAACAGAAGGCTCGAGAAGGTATATTGCTGTTGACAGTGAGCG-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-TAGTGAAGCCACAGATGTA-[ガイド/パッセンジャー鎖 約15~30bp]-
ATGCCTACTGCCTCGGACTTCAAGGGGCTAGAATTCGAGCAATTATCTTGTTTACTAAAACTGAATACCTTGCTATCTCTTTGATACATTTTTACAAAGCTGAATTAAAATGGTATAAATTAAATCACTTT
配列番号22-miR-155 huSOD1-2
【化1】
配列番号23-miR-155 huSOD1-3
【化2】
配列番号24-miR-155 huSOD1-5
【化3】
配列番号25-miR-155 huSOD1-7
【化4】
配列番号26-miR-155 huSOD1-8
【化5】
配列番号27-miR-155 huSOD1-9
【化6】
配列番号28-miR-E huSOD1-2
【化7】
配列番号29-miR-E huSOD1-3
【化8】
配列番号30-miR-E huSOD1-5
【化9】
配列番号31-miR-E huSOD1-7
【化10】
配列番号32-miR-E huSOD1-8
【化11】
配列番号33-miR-E huSOD1-9
【化12】
配列番号34-ultramiR huSOD1-2
【化13】
配列番号35-ultramiR huSOD1-3
【化14】
配列番号36-ultramiR huSOD1-5
【化15】
配列番号37-ultramiR huSOD1-7
【化16】
配列番号38-ultramiR huSOD1-8
【化17】
配列番号39-ultramiR huSOD1-9
【化18】
配列番号40-CAGGプロモーター完全配列
GACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGCGCTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTTGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTGAGGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCTCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCAGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGTCGGTCGGGCTGCAACCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTACGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAG
配列番号41-CMVエンハンサー
GACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATG
配列番号42-ニワトリベータアクチンプロモーター
TCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCG
配列番号43-キメライントロン
GGAGTCGCTGCGCGCTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTTGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTGAGGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCTCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCAGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGTCGGTCGGGCTGCAACCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTACGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAG
配列番号44-WPRE配列
AATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGC
配列番号45-ヒト成長ホルモンポリA配列
GGGTGGCATCCCTGTGACCCCTCCCCAGTGCCTCTCCTGGCCCTGGAAGTTGCCACTCCAGTGCCCACCAGCCTTGTCCTAATAAAATTAAGTTGCATCATTTTGTCTGACTAGGTGTCCTTCTATAATATTATGGGGTGGAGGGGGGTGGTATGGAGCAAGGGGCAAGTTGGGAAGACAACCTGTAGGGCCTGCGGGGTCTATTGGGAACCAAGCTGGAGTGCAGTGGCACAATCTTGGCTCACTGCAATCTCCGCCTCCTGGGTTCAAGCGATTCTCCTGCCTCAGCCTCCCGAGTTGTTGGGATTCCAGGCATGCATGACCAGGCTCAGCTAATTTTTGTTTTTTTGGTAGAGACGGGGTTTCACCATATTGGCCAGGCTGGTCTCCAACTCCTAATCTCAGGTGATCTACCCACCTTGGCCTCCCAAATTGCTGGGATTACAGGCGTGAACCACTGCTCCCTTCCCTGTCCTT
配列番号46-ホモ・サピエンスのスーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)、mRNA(NM_000454.4)
GTTTGGGGCCAGAGTGGGCGAGGCGCGGAGGTCTGGCCTATAAAGTAGTCGCGGAGACGGGGTGCTGGTTTGCGTCGTAGTCTCCTGCAGCGTCTGGGGTTTCCGTTGCAGTCCTCGGAACCAGGACCTCGGCGTGGCCTAGCGAGTTATGGCGACGAAGGCCGTGTGCGTGCTGAAGGGCGACGGCCCAGTGCAGGGCATCATCAATTTCGAGCAGAAGGAAAGTAATGGACCAGTGAAGGTGTGGGGAAGCATTAAAGGACTGACTGAAGGCCTGCATGGATTCCATGTTCATGAGTTTGGAGATAATACAGCAGGCTGTACCAGTGCAGGTCCTCACTTTAATCCTCTATCCAGAAAACACGGTGGGCCAAAGGATGAAGAGAGGCATGTTGGAGACTTGGGCAATGTGACTGCTGACAAAGATGGTGTGGCCGATGTGTCTATTGAAGATTCTGTGATCTCACTCTCAGGAGACCATTGCATCATTGGCCGCACACTGGTGGTCCATGAAAAAGCAGATGACTTGGGCAAAGGTGGAAATGAAGAAAGTACAAAGACAGGAAACGCTGGAAGTCGTTTGGCTTGTGGTGTAATTGGGATCGCCCAATAAACATTCCCTTGGATGTAGTCTGAGGCCCCTTAACTCATCTGTTATCCTGCTAGCTGTAGAAATGTATCCTGATAAACATTAAACACTGTAATCTTAAAAGTGTAATTGTGTGACTTTTTCAGAGTTGCTTTAAAGTACCTGTAGTGAGAAACTGATTTATGATCACTTGGAAGATTTGTATAGTTTTATAAAACTCAGTTAAAATGTCTGTTTCAATGACCTGTATTTTGCCAGACTTAAATCACAGATGGGTATTAAACTTGTCAGAATTTCTTTGTCATTCAAGCCTGTGAATAAAAACCCTGTATGGCACTTATTATGAGGCTATTAAAAGAATCCAAATTCAAACTAAAAAAAAAAAAAAAAAA
配列番号47-ハツカネズミスーパーオキシドジスムターゼ1、可溶性(Sod1)、mRNA(NM_011434.2)
CGCGGTCCTTTCCTGCGGCGCCTTCCGTCCGTCGGCTTCTCGTCTTGCTCTCTCTGGTCCCTCCGGAGGAGGCCGCCGCGCGTCTCCCGGGGAAGCATGGCGATGAAAGCGGTGTGCGTGCTGAAGGGCGACGGTCCGGTGCAGGGAACCATCCACTTCGAGCAGAAGGCAAGCGGTGAACCAGTTGTGTTGTCAGGACAAATTACAGGATTAACTGAAGGCCAGCATGGGTTCCACGTCCATCAGTATGGGGACAATACACAAGGCTGTACCAGTGCAGGACCTCATTTTAATCCTCACTCTAAGAAACATGGTGGCCCGGCGGATGAAGAGAGGCATGTTGGAGACCTGGGCAATGTGACTGCTGGAAAGGACGGTGTGGCCAATGTGTCCATTGAAGATCGTGTGATCTCACTCTCAGGAGAGCATTCCATCATTGGCCGTACAATGGTGGTCCATGAGAAACAAGATGACTTGGGCAAAGGTGGAAATGAAGAAAGTACAAAGACTGGAAATGCTGGGAGCCGCTTGGCCTGTGGAGTGATTGGGATTGCGCAGTAAACATTCCCTGTGTGGTCTGAGTCTCAGACTCATCTGCTACCCTCAAACCATTAAACTGTAATCTGAAGAGTTGTAAAAAAAAAAAAAAAAA
配列番号48-カニクイザルmRNA、クローンQmoA-14762(ホモ・サピエンスのスーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)(NM_000454.4)に類似)
TTTTGCGGCATAGTCTCCTGCAGCGTTTGCGGTCAGTCTCGCAATATTCGGAAGCAGGACCGCGGCGTGGCCTAGCAAGTCATGGCGATGAAGGCCGTGTGCGTGTTGAAGGGCGACAGCCCAGTGCAGGGCACCATCAATTTCGAGCAGAAGGAAAGTAATGGACCAGTGAAGGTGTGGGGAAGCATTACAGGATTGACTGAAGGCCTGCATGGATACCATGTTCATCAGTTTGGAGATAATACACAAGGCTGTACCAGTGCAGGTCCTCACTTTAATCCTCTATCCAGACAACACGGTGGGCCAAAGGATGAAGAGAGGCATGTTGGAGACCTGGGCAATGTGACTGCTGGCAAAGATGGTGTGGCCAAGGTGTCTTTCGAAGATTCTGTGATCTCGCTCTCAGGAGACCATTCCATCATTGGCCGCACATTGGTGGTCCATGAAAAAGCAGATGACTTGGGCAAAGGTGGAAATGAAGAAAGTAAAAAGACAGGAAACGCTGGAGGTCGTCTGGCTTGTGGTGTAATTGGGATCGCCCATTAAACATTCCCTTGGATGTAGTCTGAGGCCCATTAACTCATCTGTTATCCTGCTAGCTGTAGAAATGTATCTTGATAAACATTAAACACTGTAATCTTAAGAGTGTAATTGTGTGACGTTTGCTTAGTACCTGTAATGAGAAACTGGTTGATGATCACTTGGAAGATTTGTATAGTTTTATAAAACTCAATTAAAATGTCTGTTTCAATGACCTGTATTTTGCCAGACTTAATCACAGATGGGTATTAAACTTGTCGGACACATCTTCCTCCTCCCCACCCGAGCCTGGAGCACTCTAACCCTTGGAGACCCCCTAAGCCCTGTTCCTCCAGAGACCGAGGCCCTCCAGAAGGGCTGAGCGGGGATAGGCTTGCCTGAGCCTGGAGCTGGGCTTTGGGGCAGCCTGCGACCCTCCCCACTTGTGCCCCTTCTCCTGGGATCTCTGTGTCTTCCCTTTTCTTTCTGGGGCCAGGAAGTCAGCGTCAACTCCTAGGCCCCAGATGCAGGGGCCCGGAAACACCTGCTCTCCCCTGAGCCCCAAATGCAGGGGCCTGGGAACACCGTGCTGTCACCTGAGCCTGGGGGTCCCATCCCAGGAAGAGGGGCTGTCTCAGGACCTGAGTCCTCAGGGGCCCCGCACATTCAATCTGAAGGTGACCCTGGCCTGGCCGAAGCTGGAAGAGCCGTGGGGACGCAGCCAGTAAACAGAGCGTAAGGCTCAGGTGCTGGTTGGTTAATCCGTTTCTGGAGGAAGAGTATGACCCCCACCTGTGATGGGGTCCTTGTGTGGTGGGGACCGGGGCCAGTGGGCTCCAGACCGCATGCTTAACCCGTGGATGTGAAACCTGCAGCAGAGAAGGAAGGTCGCATGAGTCAGATCCCAGTCCAGTAGTCAGTGGAGGGTGAGGGTGACCCCATCTGCTATTTTTGTGCCCATCCTCAGACAGCCATTTGGGGATGTGCCTATTAGGGCTCCCTAAGAACTCAGATGCCCAGGAAGCCCAGCCCCTCAGGACGTACCCACACGCAGCCTTCCCTTGACGCCTACGTTTCTGGGCACATGAGGCATCTTTCCTGGAACCCCGAGCCAGCCCTGTCCCGCCCCAACGCAGCATGGCACTCAGGAGATACAGGCTGGATGTGGGGCGGTCCTTCTGGGGAGGCCTGGCCTAGCAGCCTGCCCTCTGCACGCTGCCCACCTGAGCCCTCCCTGCCAGGCTTCATGCTGGGGTGGGCCACATGCCAGGACAAGAGGACCCCAGCAGAAAGCCAGCCCCGGACTCACTTGGGTGTGTTAAAATGGCTTCTACCTACATACAACATGGTAAAAGGTGTGGAACGTTTGCTTGAAAATAATTGGGGGTGGGGGAGTGGTGAGAGGGTGGGGATGGGAGGGTTCCTGGAATTGGTTCTTTATCCTGATTAGATGTGAAGGCACTAATGCTGATTTCTAGTAGTAAAAAGAGCACCAATAGTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
配列番号49-コモンマーモセットスーパーオキシドジスムターゼ1、可溶性(SOD1)、mRNA(XM_002761360.4)
GAGCGCGCGCAGGGCGATTGGCTCCGGGCCAGAGTGGGTGGTGCACGTAGGTCCGGCCTATAAAGTGCCCGCGGCGCTCTCGCTTGGGTTTGCGCCGTTCTCTTCTGCAGCGTCTGTGGTTTCTCTGGCAGTCGTTGGAACCCGGATCCAGGCGTGGCCTCGCGAGTGATGGCGATGAAGGCGGTGTGCGTGTTGAAGGGCGACGGCCCGGTGCAGGGCACCATCAATTTCGAGCAGAAGGAAAGTAATGGACCAGTTAAGGTGTGGGGAAGCATTACAGGATTGGCTGAAGGCCTGCATGGATTCCATGTTCATCAGTTTGGAGACAACACACAAGGCTGTACCAGTGCAGGTCCTCACTTTAATCCTCTATCCAGAAAACATGGTGGGCCAGAGGATGAAGAGAGGCATGTTGGAGACCTGGGCAATGTGACTGCTGGTAAAGATGGTGTGGCCAGTGTGTCAATTGAAGATTCTGTGATCTCACTCTCAGGAGTCCATTCCATCATTGGCCGCACGTTGGTGGTCCATGAAAAAGCAGATGACTTGGGCAAAGGTGGAAATGAAGAAAGTACAAAGACAGGAAACGCTGGAAGTCGTTTGGCTTGTGGTGTCATTGGGATCGCCCAGTAAACATTGCCCTGGATGTAGTCTGAGTCCCATTAACTCATCTGTTATCCTGGCTAGCTGTAGAAATGTAACTTGACATTAAACACTGTAATCTTAAAAGCGTCATTTTAAGTGTGATTTTGAAAAAAAAAGTTGCTTTAAAGTACCTCTAATGAGAAACTGGTTTATGATCACTTGGAAGATTTGTATAGTTTTATAAACCTCACATTAAAATGTTTCAGTGACCTGTA
配列番号50-アカゲザルスーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)、mRNA(NM_001032804.1)
ATGGCGATGAAGGCCGTGTGCGTGTTGAAGGGCGACAGCCCAGTGCAGGGCACCATCAATTTCGAGCAGAAGGAAAGTAATGGACCAGTGAAGGTGTGGGGAAGCATTACAGGATTGACTGAAGGCCTGCATGGATTCCATGTTCATCAGTTTGGAGATAATACACAAGGCTGTACCAGTGCAGGTCCTCACTTTAATCCTCTATCCAGACAACACGGTGGGCCAAAGGATGAAGAGAGGCATGTTGGAGACCTGGGCAATGTGACTGCTGGCAAAGATGGTGTGGCCAAGGTGTCTTTCGAAGATTCTGTGATCTCGCTCTCAGGAGACCATTCCATCATTGGCCGCACATTGGTGGTCCATGAAAAAGCAGATGACTTGGGCAAAGGTGGAAATGAAGAAAGTAAAAAGACAGGAAACGCTGGAGGTCGTCTGGCTTGTGGTGTAATTGGGATCGCCCAATAA
配列番号51-ultramiR huSOD1#5+miR-155 huSOD1#7(ITRからITR)
GCGGCCGGTCGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGCGCTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTTGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTGAGGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCTCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCAGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGTCGGTCGGGCTGCAACCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTACGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAGGCTAGCGGTACCTGTTTGAATGAGGCTTCAGTACTTTACAGAATCGTTGCCTGCACATCTTGGAAACACTTGCTGGGATTACTTCTTCAGGTTAACCCAACAGAAGGCTAAAGAAGGTATATTGCTGTTGACAGTGAGCGCAAGGTGGAAATGAAGAAAGTATAGTGAAGCCACAGATGTATACTTTCTTCATTTCCACCTTTTGCCTACTGCCTCGGACTTCAAGGGGCTACTTTAGGAGCAATTATCTTGTTTACTAAAACTGAATACCTTGCTATCTCTTTGATACATTTTTACAAAGCTGAATTAAAATGGTATAAATTAAATCACTTTAGCCTGGAGGCTTGCTGAAGGCTGTATGCTGTCAGGATACATTTCTACAGCTGTTTTGGCCACTGACTGACAGCTGTAGATGTATCCTGACAGGACACAAGGCCTGTTACTAGCACTCACATGGAACAAATGGCCGAGCTCAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCTGATCACGCCTAGGACGGGTGGCATCCCTGTGACCCCTCCCCAGTGCCTCTCCTGGCCCTGGAAGTTGCCACTCCAGTGCCCACCAGCCTTGTCCTAATAAAATTAAGTTGCATCATTTTGTCTGACTAGGTGTCCTTCTATAATATTATGGGGTGGAGGGGGGTGGTATGGAGCAAGGGGCAAGTTGGGAAGACAACCTGTAGGGCCTGCGGGGTCTATTGGGAACCAAGCTGGAGTGCAGTGGCACAATCTTGGCTCACTGCAATCTCCGCCTCCTGGGTTCAAGCGATTCTCCTGCCTCAGCCTCCCGAGTTGTTGGGATTCCAGGCATGCATGACCAGGCTCAGCTAATTTTTGTTTTTTTGGTAGAGACGGGGTTTCACCATATTGGCCAGGCTGGTCTCCAACTCCTAATCTCAGGTGATCTACCCACCTTGGCCTCCCAAATTGCTGGGATTACAGGCGTGAACCACTGCTCCCTTCCCTGTCCTTACTAGTCGGCCGC
配列番号52-miR-155 huSOD1#2+ultramiR huSOD1#5(ITRからITR)
GCGGCCGGTCGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGCGCTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTTGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTGAGGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCTCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCAGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGTCGGTCGGGCTGCAACCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTACGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAGGCTAGCGGTACCCTGGAGGCTTGCTGAAGGCTGTATGCTGATTACTTTCCTTCTGCTCGAAGTTTTGGCCACTGACTGACTTCGAGCAAGGAAAGTAATCAGGACACAAGGCCTGTTACTAGCACTCACATGGAACAAATGGCCGGTACCTGTTTGAATGAGGCTTCAGTACTTTACAGAATCGTTGCCTGCACATCTTGGAAACACTTGCTGGGATTACTTCTTCAGGTTAACCCAACAGAAGGCTAAAGAAGGTATATTGCTGTTGACAGTGAGCGCAAGGTGGAAATGAAGAAAGTATAGTGAAGCCACAGATGTATACTTTCTTCATTTCCACCTTTTGCCTACTGCCTCGGACTTCAAGGGGCTACTTTAGGAGCAATTATCTTGTTTACTAAAACTGAATACCTTGCTATCTCTTTGATACATTTTTACAAAGCTGAATTAAAATGGTATAAATTAAATCACTTTAGAGCTCAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCTGATCACGCCTAGGACGGGTGGCATCCCTGTGACCCCTCCCCAGTGCCTCTCCTGGCCCTGGAAGTTGCCACTCCAGTGCCCACCAGCCTTGTCCTAATAAAATTAAGTTGCATCATTTTGTCTGACTAGGTGTCCTTCTATAATATTATGGGGTGGAGGGGGGTGGTATGGAGCAAGGGGCAAGTTGGGAAGACAACCTGTAGGGCCTGCGGGGTCTATTGGGAACCAAGCTGGAGTGCAGTGGCACAATCTTGGCTCACTGCAATCTCCGCCTCCTGGGTTCAAGCGATTCTCCTGCCTCAGCCTCCCGAGTTGTTGGGATTCCAGGCATGCATGACCAGGCTCAGCTAATTTTTGTTTTTTTGGTAGAGACGGGGTTTCACCATATTGGCCAGGCTGGTCTCCAACTCCTAATCTCAGGTGATCTACCCACCTTGGCCTCCCAAATTGCTGGGATTACAGGCGTGAACCACTGCTCCCTTCCCTGTCCTTACTAGTCGGCCGC
配列番号53-miR-155 huSOD1#2+miR-E huSOD1#7(ITRからITR)
GCGGCCGGTCGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTGTGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCGGGAGTCGCTGCGCGCTGCCTTCGCCCCGTGCCCCGCTCCGCCGCCGCCTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGACTGACCGCGTTACTCCCACAGGTGAGCGGGCGGGACGGCCCTTCTCCTCCGGGCTGTAATTAGCGCTTGGTTTAATGACGGCTTGTTTCTTTTCTGTGGCTGCGTGAAAGCCTTGAGGGGCTCCGGGAGGGCCCTTTGTGCGGGGGGAGCGGCTCGGGGGGTGCGTGCGTGTGTGTGTGCGTGGGGAGCGCCGCGTGCGGCTCCGCGCTGCCCGGCGGCTGTGAGCGCTGCGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGCGCTCCGCAGTGTGCGCGAGGGGAGCGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGGTGCGGGGGGGGCTGCGAGGGGAACAAAGGCTGCGTGCGGGGTGTGTGCGTGGGGGGGTGAGCAGGGGGTGTGGGCGCGTCGGTCGGGCTGCAACCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAGTTGCTGAGCACGGCCCGGCTTCGGGTGCGGGGCTCCGTACGGGGCGTGGCGCGGGGCTCGCCGTGCCGGGCGGGGGGTGGCGGCAGGTGGGGGTGCCGGGCGGGGCGGGGCCGCCTCGGGCCGGGGAGGGCTCGGGGGAGGGGCGCGGCGGCCCCCGGAGCGCCGGCGGCTGTCGAGGCGCGGCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTATGGTAATCGTGCGAGAGGGCGCAGGGACTTCCTTTGTCCCAAATCTGTGCGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCGCCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGGGCGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAAGGAAATGGGCGGGGAGGGCCTTCGTGCGTCGCCGCGCCGCCGTCCCCTTCTCCCTCTCCAGCCTCGGGGCTGTCCGCGGGGGGACGGCTGCCTTCGGGGGGGACGGGGCAGGGCGGGGTTCGGCTTCTGGCGTGTGACCGGCGGCTCTAGAGCCTCTGCTAACCATGTTCATGCCTTCTTCTTTTTCCTACAGGCTAGCGGTACCCTGGAGGCTTGCTGAAGGCTGTATGCTGATTACTTTCCTTCTGCTCGAAGTTTTGGCCACTGACTGACTTCGAGCAAGGAAAGTAATCAGGACACAAGGCCTGTTACTAGCACTCACATGGAACAAATGGCCGGTACCTGTTTGAATGAGGCTTCAGTACTTTACAGAATCGTTGCCTGCACATCTTGGAAACACTTGCTGGGATTACTTCGACTTCTTAACCCAACAGAAGGCTCGAGAAGGTATATTGCTGTTGACAGTGAGCGCAGCTGTAGAAATGTATCCTGATAGTGAAGCCACAGATGTATCAGGATACATTTCTACAGCTATGCCTACTGCCTCGGACTTCAAGGGGCTAGAATTCGAGCAATTATCTTGTTTACTAAAACTGAATACCTTGCTATCTCTTTGATACATTTTTACAAAGCTGAATTAAAATGGTATAAATTAAATCACTTTGAGCTCAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCTGATCACGCGCTAGGACGGGTGGCATCCCTGTGACCCCTCCCCAGTGCCTCTCCTGGCCCTGGAAGTTGCCACTCCAGTGCCCACCAGCCTTGTCCTAATAAAATTAAGTTGCATCATTTTGTCTGACTAGGTGTCCTTCTATAATATTATGGGGTGGAGGGGGGTGGTATGGAGCAAGGGGCAAGTTGGGAAGACAACCTGTAGGGCCTGCGGGGTCTATTGGGAACCAAGCTGGAGTGCAGTGGCACAATCTTGGCTCACTGCAATCTCCGCCTCCTGGGTTCAAGCGATTCTCCTGCCTCAGCCTCCCGAGTTGTTGGGATTCCAGGCATGCATGACCAGGCTCAGCTAATTTTTGTTTTTTTGGTAGAGACGGGGTTTCACCATATTGGCCAGGCTGGTCTCCAACTCCTAATCTCAGGTGATCTACCCACCTTGGCCTCCCAAATTGCTGGGATTACAGGCGTGAACCACTGCTCCCTTCCCTGTCCTTACTAGTCGGCCGC
配列番号54-mCherry
ATGGTGAGCAAGGGCGAGGAGGATAACATGGCCATCATCAAGGAGTTCATGCGCTTCAAGGTGCACATGGAGGGCTCCGTGAACGGCCACGAGTTCGAGATCGAGGGCGAGGGCGAGGGCCGCCCCTACGAGGGCACCCAGACCGCCAAGCTGAAGGTGACCAAGGGTGGCCCCCTGCCCTTCGCCTGGGACATCCTGTCCCCTCAGTTCATGTACGGCTCCAAGGCCTACGTGAAGCACCCCGCCGACATCCCCGACTACTTGAAGCTGTCCTTCCCCGAGGGCTTCAAGTGGGAGCGCGTGATGAACTTCGAGGACGGCGGCGTGGTGACCGTGACCCAGGACTCCTCCCTGCAGGACGGCGAGTTCATCTACAAGGTGAAGCTGCGCGGCACCAACTTCCCCTCCGACGGCCCCGTAATGCAGAAGAAGACCATGGGCTGGGAGGCCTCCTCCGAGCGGATGTACCCCGAGGACGGCGCCCTGAAGGGCGAGATCAAGCAGAGGCTGAAGCTGAAGGACGGCGGCCACTACGACGCTGAGGTCAAGACCACCTACAAGGCCAAGAAGCCCGTGCAGCTGCCCGGCGCCTACAACGTCAACATCAAGTTGGACATCACCTCCCACAACGAGGACTACACCATCGTGGAACAGTACGAACGCGCCGAGGGCCGCCACTCCACCGGCGGCATGGACGAGCTGTACAAGTAA
配列番号55-ultramiR huSOD1#5+miR-155 huSOD1#7(プラスミド配列)
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配列番号56-miR-155 huSOD1#2+ultramiR huSOD1#5(プラスミド配列)
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配列番号57-miR-155 huSOD1#2+miR-E huSOD1#7(プラスミド配列)
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配列番号58-ウシ成長ホルモン(bGH)ポリA配列(プラス鎖またはマイナス鎖のいずれかで5’から3’)
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配列番号59-SV40ポリA配列(プラス鎖またはマイナス鎖のいずれかで5’から3’)
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配列番号60-rb-GlobポリA配列(プラス鎖またはマイナス鎖のいずれかで5’から3’)
attcactcctcaggtgcaggctgcctatcagaaggtggtggctggtgtggccaatgccctggctcacaaataccactgagatctttttccctctgccaaaaattatggggacatcatgaagccccttgagcatctgacttctggctaataaaggaaatttattttcattgcaatagtgtgttggaattttttgtgtctctcactcggaaggacatatgggagggcaaatcatttaaaacatcagaatgagtatttggtttagagtttggcaacatatgcccatatgctggctgccatgaacaaaggttggctataaagaggtcatcagtatatgaaacagccccctgctgtccattccttattccatagaaaagccttgacttgaggttagattttttttatattttgttttgtgttatttttttctttaacatccctaaaattttccttacatgttttactagccagatttttcctcctctcctgactactcccagtcatagctgtccctcttctcttatggagatccctcgacctgcagcccaagcttggcgtaa
配列番号61-ベータ-GlobポリA配列(プラス鎖またはマイナス鎖のいずれかで5’から3’)
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配列番号62-合成ポリA配列(プラス鎖またはマイナス鎖のいずれかで5’から3’)
AATAAAATATCTTTATTTTCATTACATCTGTGTGTTGGTTTTTTGTGTG
配列番号63-HSV TKポリA配列(プラス鎖またはマイナス鎖のいずれかで5’から3’)
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配列番号64-合成polyA配列+転写停止部位(プラス鎖またはマイナス鎖のいずれかで5’から3’)
AATAAAATATCTTTATTTTCATTACATCTGTGTGTTGGTTTTTTGTGTGaacatacgctctccatcaaaacaaaacgaaacaaaacaaactagcaaaataggctgtccccagtgcaagtgcaggtgccagaacatttctct
【実施例】
【0177】
以下の実施例は、例証目的で提示され、決して本開示の範囲を限定するものでない。当業者は、本明細書に記載される特定の設計及び選択基準が、当該分野における一般的な慣行に従って変更され得ることを理解するであろう。
【0178】
実施例1:SOD1を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド配列の選択及びmiR-SOD1ベクターの設計
21番染色体上のヒトSOD1遺伝子は、長さ9310bpで、154アミノ酸のタンパク質産物をコードする980ntの成熟mRNAを転写する。12個のshRNAが、Mirimus Inc.及びTransomic Technologiesによって、ヒトSOD1 mRNA及びpre-mRNA(NM_00454.4)に対する相補性に関する2つの公開されたアルゴリズムに基づいて設計された(shRNA配列については表1を参照)。アルゴリズムからは、これらのshRNAがRNAiの媒介において強力であり、任意の他の既知のヒトmRNAとハイブリダイズできないことが予測された(Auyeung et al.(2013);Pelossof et al.(2017))。ハツカネズミ、カニクイザル、コモンマーモセット、またはアカゲザルのSOD1 mRNAに対する12のshRNA候補のアラインメントも、潜在的種間反応性を判定するために実施した。
【0179】
上述の12のshRNAは、候補miR-155-SOD1-#1~miR-155-SOD1-#12を形成するために、Invitrogen Block-iT RNAi Designerキットのマニュアルに従って、マウスmiR-155足場(配列番号16)隣接配列に埋め込み、これらは、それぞれ、CASIプロモーター、エメラルドグリーン蛍光タンパク質、ウッドチャック肝炎ウイルス転写後調節エレメント(WPRE)、及びウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナル(bGHポリA)シグナル(配列番号15)を含む哺乳動物発現ベクターにクローン化した。
【0180】
【0181】
実施例2:miR-SOD1ベクターのin vitroスクリーニング
選択したshRNAの有効性を試験するために、5’UTR、オープンリーディングフレーム、及び3’UTRを含む、ヒトSOD1をコードする別のベクターと共に、上記のmiR-155-SOD1ベクターを細胞株にトランスフェクトした。HEK293T、HeLa、COS1、及びNeuro2Aを含む4つの細胞株を使用した。FuGENE HDトランスフェクション(Promega)によるa-miR送達の24時間後または48時間後に、タンパク質ノックダウンレベルをイムノブロッティングによって定量化し、LI-CORイメージングシステム(LI-COR Biosciences)によって定量化した(表2)。
【0182】
【0183】
実施例3:異なるmiRNA足場におけるmiR-SOD1ベクターのin vitroスクリーニング
miR-155足場(配列番号16)に加えて、実施例2に記載の6つの最も強力なshRNAが、その後miR-E足場(配列番号17)またはultramiR足場(配列番号18)に埋め込まれ、18のa-miRリード候補(配列番号22~39)が生成された[Fellmann et al.(2013);Fowler et al.(2016)]。miR-E足場配列は、Mirimus Inc.から提供され、ultramiR足場配列は、Transomic Technologiesから提供された。埋め込みの原理を
図3A~3Cに示した。
【0184】
これらの18のa-miRリード候補は、逆方向末端反復配列(ITR)、CAGプロモーター(配列番号40)、mCherry(配列番号54)、WPRE(配列番号44)、及びウシ成長ホルモンのポリアデニル化シグナル(hGHポリA)からなる一本鎖AAV9ベクターにそれぞれ個別にクローニングした。2つ目のセットは、逆方向末端反復配列(ITR)、CAGプロモーター(配列番号40)、WPRE(配列番号44)、及びヒト成長ホルモンのポリアデニル化シグナル(hGHポリA)(配列番号45)からなる一本鎖AAV9ベクターにクローニングした。
【0185】
これらの18の候補a-miRのSOD1ノックダウン効率は、50k、250k及び1000kの感染多重度(MOI)で、ヒトSOD1-G93Aを発現するトランスジェニックマウスから調製した一次皮質ニューロン培養物を形質導入することによって評価した。タンパク質分析は、AAV形質導入の約2週間後にイムノブロッティングによって行った(
図4)。元の18の候補のうちの7つのa-miR候補、miR-155-SOD1-#2、miR-155-SOD1-#3、miR-155-SOD1-#5、miR-155-SOD1-#7、miR-E-SOD1-#7、miR-E-SOD1-#9、及びultramiR-SOD1-#5は、MOI250kでヒトSOD1タンパク質発現を50%超阻害したため、さらなる開発のために選択した(データは示していない)。
【0186】
次に、75塩基長のシングルエンドリードmiRNA-seqのNGS技術を、サンプルあたり1,000万リードの深さで使用して、これらのリード候補のa-miRプロセシングプロファイルを分析した。目標は、a-miRの発現及びプロセシングから潜在的なあらゆるオフターゲットリスクを特定し、排除することである。a-miRプロセシングの不正確さは、トランスクリプトーム内の他のmRNAに潜在的に結合する可能性のある意図しないガイド配列の発現につながる。ガイド鎖の配列精度、ガイド鎖の産生レベル、及びガイド鎖とパッセンジャー鎖の発現比を含むa-miRプロセシング特性について、7つのa-miR候補をさらに調べた。パッセンジャー鎖は、a-miRプロセシング経路の「副産物」である。この鎖は、標的mRNAと相同な配列を保有しており、多くの場合、ガイド鎖よりも不安定であることが見出される。ヒトiPS由来ニューロゲニン2(NGN2)興奮性皮質ニューロン及びヒトHeLa細胞に、7つのa-miR候補のそれぞれをコードするAAV9を形質導入した。a-miRガイド鎖及びパッセンジャー鎖の分析は、small RNAseqによって実施した。内因性ヒトSOD1 mRNAの阻害は、RT-qPCRによって評価した。ガイド鎖の定常状態レベルとiPS-NGN2細胞で内因性ヒトSOD1を阻害する能力との間の相関分析に基づいて、miR-155-SOD1-#3は、そのガイド鎖の産生レベルが最も高く、huSOD1の阻害効率が低いため、さらなる開発から破棄した。有効なガイド鎖及び効果のないパッセンジャー鎖の定常状態レベルの比較に基づいて、miR-E-SOD1-#9は、iPS-NGN2細胞及びHeLa細胞株の両方の中で、最も低いガイド鎖対パッセンジャー鎖の比率を有するため、さらなる開発から破棄した(データは示していない)。
【0187】
in vivoでのガイド鎖の産生レベルをさらに調べるために、a-miR-SOD1候補をコードするAAV9を野生型C57BL6/Jマウスに、生後0日目(P0)に単回ICVボーラス注射で投与した。CNS組織は、注射の10週間後に収集した。a-miRガイド鎖の分析は、small RNAseqによって実施した。CNS組織に分布するAAV9ウイルスゲノム(vg)は、qPCRによって定量化した。ガイド鎖の定常状態レベルとAAV9ウイルスゲノムコピー(GC)との間の相関関係の散布図では、回帰直線の最も急な勾配がmiR-155-SOD1-#5で観察され、AAV用量を少量ずつ増加させたときに過剰なガイド鎖産生の可能性が示された(データは示していない)。AAVが高用量で投与された場合のa-miRの過剰産生に関連する潜在的なRNAiストレスに関する懸念のため、miR-155-SOD1-#5は、さらなる治療法の開発から破棄したが、in vivoでのRNAiストレスをモデル化するために実施された研究では維持した。
【0188】
a-miRリード候補は、任意の他の既知のヒト遺伝子とハイブリダイズしないように設計した。上位4つのa-miR候補のガイド鎖及びパッセンジャー鎖の両方の配列を、エンドツーエンドアラインメントのためにヒトトランスクリプトームに対してin silicoで検索した。SOD1は、ミスマッチがゼロであることが確認された唯一のヒトRNA転写産物であった。1つを超える一塩基ミスマッチを有する別のヒトRNA転写産物が、ニューロン中のa-miR候補によって結合される可能性があるかを判定するために、それぞれ、miR-155-SOD1-#2、miR-155-SOD1-#7、miR-E-SOD1-#7、またはultramiR-SOD1-#5をコードするAAV9をヒトiPS由来NGN2興奮性皮質ニューロン培養物に形質導入した。差次的に発現する遺伝子は、1塩基あたりカバレッジ約20リードでバルクmRNAseqによって分析した。その結果、a-miR-SOD1候補で処置したiPS-NGN2ニューロンでは、SOD1のみが有意にダウンレギュレートされることが示された。
【0189】
実施例4:AAV-miR-SOD1のin vivo試験
ヒトSOD1-G93A導入遺伝子を発現しているC57BL/6Jマウスは、生後約7週齢以上でALSに似た症状を発症し、生後14~29週で死亡する。これらの動物におけるSOD1発現の減少が効果をもたらすかを判断するために、miR-155-SOD1-#2、miR-155-SOD1-#7、miR-E-SOD1-#7、またはultramiR-SOD1-#5をそれぞれコードするAAV9のP0でのICV注入によって動物を処置した。複合筋活動電位(CMAP)は、電気生理学的レベルで筋肉の除神経及び萎縮の程度を評価するために、5週齢以降約4週間ごとに脛骨筋で記録した。SOD1-G93Aマウスでは、CMAPは、時間とともに低下する。4つのa-miR候補すべてで、処置されたSOD1-G93Aマウスは、32週間にわたってCMAPを維持した。これは、AAV9-a-miRの1回投与後に、効果が持続したことを示すものである(
図8)。重要なことは、これらの処置マウスが、最終段階でALS様表現型を示さなかったことである(データは示していない)。
【0190】
血清リン酸化ニューロフィラメント重鎖(pNF-H)は、ELLAマイクロ流体酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)プラットフォームによって4週間ごとに定量化し、軸索損傷またはニューロン損失を評価した。そのレベルは、SOD1-G93Aマウス及びヒトALS患者の血清中で増加し、診療所において薬力学(PD)マーカーとして使用されている。この試験中の25週間を通して、4つすべてのa-miR候補により処置したSOD1-G93Aマウスは、対照a-miRで処置したSOD1-G93Aマウスと比較して、より低いレベルの血清pNF-Hを示し(
図10)、これは、ニューロン損失または軸索変性に対して強力な保護がもたらされていることを示している。データは、SOD1阻害におけるa-miR-SOD1による作用機序(MOA)及びSOD1-G93A毒性の結果的な緩和を示している。
【0191】
実施例5:AAV-miR-SOD1二本鎖のin vivo試験
4つのa-miR-SOD1候補のうち2つを単一のAAV9ベクターにさらにクローニングして、ヘテロ二本鎖a-miR-SOD1候補を作出した。候補はそれぞれ、異なるガイド鎖配列及び異なるa-miR足場からなる(
図11)。ヘテロ二本鎖a-miR-SOD1設計は、1つのa-miRガイド鎖の標的となるSOD1遺伝子座に点変異またはSNPを有する患者での有効性を確保できる。ヘテロ二本鎖a-miR候補の有効性及び安全性は、マウス及び非ヒト霊長類における追加の非臨床試験でさらに評価する。
【0192】
実施例6:毒性を低下させるためのAAV投与方法
本実施例は、とりわけ、毒性及び/または免疫反応性の低下を呈するALSの治療方法を提供し、本方法は、髄腔内注射により阻害性核酸(例えば、rAAVの形態)を投与することを含む。いくつかの実施形態では、血清ニューロフィラメント(pNFH)測定、及び/またはCNS組織ならびに末梢器官の組織病理学的分析を使用して、本開示の組成物及び方法、ならびに当技術分野で知られている組成物及び方法の毒性の程度を評価し、これらは比較され得る。以下の例示的方法は、毒性が低下する阻害性核酸を投与するそのような一例に過ぎない。
【0193】
本明細書に記載のとおり、本開示では、血清pNF-Hを、rAAV組成物及び投与方法の相対毒性を定量化するために使用できる特に有用なバイオマーカーとして同定する。したがって、本開示の組成物(例えば、rAAV組成物)を投与された対象における毒性は、別の組成物及び/または異なる投与経路によって投与された組成物を受けた対象と比較することができる。特に、髄腔内注射によって本開示の組成物(例えば、rAAV組成物)を投与された対象における毒性が、別の組成物及び/または異なる投与経路によって投与された組成物を受けた対象と比較することができる。いくつかの実施形態では、投与された組成物、例えば、本開示の阻害性核酸を含む組成物は、適切な対照と比較される。いくつかの実施形態では、適切な対照は、試験対象である投与された組成物に匹敵する組成物を含む(例えば、空ベクター、既知の毒性の既知の組成物または既知の毒性のない既知の組成物など)。いくつかの実施形態では、血清pNF-Hは、例えばELLAマイクロ流体酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)プラットフォームなどの任意の既知の方法によって、一定の間隔で(例えば、4週間ごとに)細胞、組織、または対象において定量化し、軸索損傷またはニューロン損失を評価することができる。いくつかの実施形態では、試験組成物または試験投与方法は、試験組成物または試験方法で処置された細胞または組織中のpNF-Hのレベルが、既知の組成物または既知の方法よりも、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、少なくとも11倍、少なくとも12倍、少なくとも13倍、少なくとも14倍、少なくとも15倍、少なくとも16倍、少なくとも17倍、少なくとも18倍、少なくとも19倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも30倍、少なくとも35倍、少なくとも40倍、少なくとも45倍、少なくとも50倍、少なくとも55倍、少なくとも60倍、または少なくとも100倍高い場合、既知の組成物または既知の投与方法(例えば、既知の毒性を有する、または既知の毒性のない組成物または方法)よりも毒性が高いと決定することができる。いくつかの実施形態では、試験組成物または試験投与方法は、試験組成物または試験方法で処置された細胞または組織中のpNF-Hのレベルが、既知の組成物または既知の方法よりも約10倍~60倍高い範囲内にある場合、既知の組成物または既知の投与方法(例えば、既知の毒性を有する、または既知の毒性のない組成物または方法)よりも毒性が高いと決定することができる。
【0194】
具体例として、このような毒性評価のうちの1つを以下のように行うことができる。本開示は、髄腔内注射によるrAAVの投与が、他の投与方法と比較して毒性の低下を呈するという驚くべき発見について記載する。髄腔内注射は、当技術分野で知られている任意の方法によって対象に実施することができる。本実施例では、げっ歯類に本開示のrAAV組成物を1回、または2週間で最大4回まで注射する。この特定の例では、動物は、イソフルランにより麻酔する。さらに、つま先/尾をつまんで反応がないことにより、麻酔の深さを評価する。注射部位の全毛を刈り取り、眼潤滑剤を塗布する。次に、動物を腹側横臥で加熱源に置く。ベタジンで3回、イソプロピルアルコールで3回(交互に)拭くなど、注射部位を完全に清浄する。髄腔内注射を容易にするために、動物の腰部をバーの上に持ち上げて、椎間腔を開いてもよい。その後、針を、L5とL6との間の間隙に挿入する。29G-30G X1/2インチの針を使用して、遅い速度で剤を投与し、CSF圧の急激な変化を最小限に抑える。本開示の組成物が野生型マウスの髄腔内注射によって送達された場合、同じAAV-a-miRは、P0 ICVによって送達された場合の血液pNFH1000~6000pg/mlの範囲と比較して、約数百から2000pg/ml未満の血中pNFHの低下を示した。
【0195】
実施例7:弱いプロモーターを用いたAAV-miR-SOD1のin vivo試験
げっ歯類、ウサギ、及び非ヒト霊長類で行われた以前の研究では、AAV形質導入に応答した、血清pNFHレベルと、後根神経節(DRG)における組織病理学的所見の重症度及び発生率との間の定性的及び半定量的な相関関係が示されている。本実施例は、弱いプロモーター(例えば、CAGプロモーターで観察される程度よりも少ない程度まで発現を駆動するプロモーター)を含めることにより、上記のDRG所見に関連する軸索損傷を改善できるかを決定するための研究を示す。野生型C57BL6/Jマウスは、CAG、PGK、UbiC(ユビキチンC)、BActL(ベータアクチンロング)、またはCBhプロモーターのいずれかによって発現が駆動されるmiR-SOD1候補X、Y、またはZをコードするAAV9のICV注入によってP0で処置した。血清pNFHレベルを注射後5、9、13、及び17週間で定量化し、軸索損傷及び/またはニューロン損失を評価した。弱いプロモーター(例えば、PGK、UbiC(ユビキチンC)、BActL(ベータアクチンロング)、またはCBh)によって駆動されるamiR-SOD1 XまたはYを含むすべてのベクターで処置された動物は、代わりにCAGプロモーターによって駆動される対応するa-miR-SOD1ベクターで処置されたマウスと比較して、より低いレベルの血清pNFHを示した(
図13)。データは、弱いプロモーターがDRGでのAAVの過剰発現に関連する軸索損傷を改善する能力を示している。
【0196】
ヒトSOD1-G93A導入遺伝子を発現しているC57BL6/Jマウスは、約7週齢以上でALSに似た症状を発症し、14~29週齢で死亡した。これらの動物におけるSOD1発現の減少が効果をもたらすかを判断するために、発現が、CAG、PGK、UbiC(ユビキチンC)、BActL(ベータアクチンロング)、またはCBhプロモーターのいずれかによって駆動されるmiR-SOD1候補X、Y、またはZをコードするAAV9のICV注入によってP0でマウスを処置した。複合筋活動電位(CMAP)は、電気生理学的レベルで筋肉の除神経及び萎縮の程度を評価するために、5、11、及び17週齢の脛骨筋で記録した。SOD1-G93Aマウスでは、CMAPは、時間とともに低下した。弱いプロモーター候補のいずれかにより処置されたSOD1-G93Aマウスは、CMAPを17週間以上維持し、これは、AAV9-a-miRの1回投与後に効果が持続したことを示している(
図14)。
【0197】
実施例8:弱いプロモーターを有するAAV-miR-SOD1ベクターの有効性のin vivo評価
本実施例は、実施例7に記載の弱いプロモーター(CAGプロモーターと比較して)を有するAAV-miR-SOD1ベクターの安全性及び有効性を評価するための研究を提供する。弱いプロモーター(例えば、PGK、UbiC(ユビキチンC)、BActL(ベータアクチンロング)またはCBhプロモーター)を有するAAV9-amiR-SOD1ベクターの有効性及び安全性プロファイルを判定するために、23週間の生存試験を実施した。C57BL6/Jマウスには、P0での単回ICV注射を介してAAV9-amiR-SOD1ベクターを投与する。2つの用量レベル、例えば1×1010及び8×1010GC/マウスの用量を評価する。CMAP測定、血清pNFHレベル、脊髄中のSOD1ノックダウン、DRGのRNAseq解析を評価する。
【0198】
ニュージーランドホワイトウサギにおけるAAV9-amiR-SOD1ベクターの単回大槽内注射後の後根神経節毒性を決定するために、4週間の生存研究を実施する。ベクターは、上記のように、弱いプロモーターによって導入遺伝子が駆動されるように設計する。いくつかの実施形態では、ベクターは、WPREを含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ベクターは、マイナス鎖上の5’から3’への合成ポリA配列及び転写休止部位(例えば、配列番号64の核酸配列を有するポリAシグナル)などの改変されたポリAシグナルを含み得る。剖検後、選択された組織は、生化学的、ゲノム的、及び/または組織学的方法を介して、組織病理学、ならびにamiR-SOD1発現について検査する。
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