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特表2023-542169フィルタホルダおよびコーヒーマシン
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  • 特表-フィルタホルダおよびコーヒーマシン 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-05
(54)【発明の名称】フィルタホルダおよびコーヒーマシン
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/06 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
A47J31/06 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517979
(86)(22)【出願日】2021-09-02
(85)【翻訳文提出日】2023-03-17
(86)【国際出願番号】 EP2021074266
(87)【国際公開番号】W WO2022063544
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】102020124966.7
(32)【優先日】2020-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518402635
【氏名又は名称】10エックス イノベーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】10X Innovation GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Mehringdamm 57, D-10961 Berlin, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ヤン レースラー
(72)【発明者】
【氏名】ルネ コルテ
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA12
4B104BA35
4B104BA63
4B104DA44
4B104EA19
4B104EA22
(57)【要約】
フィルタを抽出用材料、特にグラウンドコーヒーと共に収容するためのフィルタホルダ(1)であって、底部(23)と、底部側の少なくとも1つの貫通開口(3)とを有する収容部分(2)を備え、貫通開口(3)に、貫通開口(3)を開閉するための弁(4)が配置されている、フィルタホルダ(1)。弁(4)は、リニア駆動装置(5)によって可動であり、したがって、抽出時間を調整するために制御することができる。さらに、このようなフィルタホルダ(1)を備えたコーヒーマシンが提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタを抽出用材料、特にグラウンドコーヒーと共に収容するためのフィルタホルダ(1)であって、底部(23)と、底部側の少なくとも1つの貫通開口(3)とを有する収容部分(2)を備え、前記貫通開口(3)に、該貫通開口(3)を開閉するための弁(4)が配置されている、フィルタホルダ(1)において、
前記弁(4)は、リニア駆動装置(5)によって可動であることを特徴とする、フィルタホルダ(1)。
【請求項2】
前記弁(4)と前記リニア駆動装置(5)との間に、少なくとも1つのカムガイド(43)を備えたカムボディ(42)が設けられていることを特徴とする、請求項1記載のフィルタホルダ。
【請求項3】
前記弁(4)は、鉛直方向に可動であり、前記リニア駆動装置(5)のプランジャ(6)が、水平方向に可動であることを特徴とする、請求項1または2記載のフィルタホルダ。
【請求項4】
底部側の前記貫通開口(3)は、ホース(8)を介して、抽出製品を送出するための、前記フィルタホルダ(1)の下側に設けられた出口(7)に接続されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載のフィルタホルダ。
【請求項5】
前記ホース(8)は、弾性的な材料から形成されていることを特徴とする、請求項4記載のフィルタホルダ。
【請求項6】
可動の前記弁(4)は、連動体(53)と接続片(30)とを介して、弾性的な前記ホース(8)の上側の部分(81)に接続されていることを特徴とする、請求項4または5記載のフィルタホルダ。
【請求項7】
前記リニア駆動装置(5)は、前記ホース(8)に設けられた前記接続片(30)を通して案内されており、該接続片(30)は、該接続片(30)を含めて前記弁(4)と共に鉛直方向に可動であることを特徴とする、請求項6記載のフィルタホルダ。
【請求項8】
前記ホース(8)の上側の部分(81)は、前記貫通開口(3)と前記接続片(30)との間に少なくとも1つのベローズを備えることを特徴とする、請求項6または7記載のフィルタホルダ。
【請求項9】
前記リニア駆動装置(5)は、前記底部(23)の下側に固定されており、前記リニアソレノイド(5)の可動のプランジャ(6)が、前記弁(4)と共に鉛直方向に可動である接続片(30)の貫通ガイド(45)を通して案内されていることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載のフィルタホルダ。
【請求項10】
前記底部(23)と、抽出液用の出口(7)を有する前記フィルタホルダ(1)の下側との間に、リニア駆動装置(5)が内部に固定された閉鎖された中空室が形成されていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載のフィルタホルダ。
【請求項11】
前記リニア駆動装置は、通電可能な電磁的なリニアソレノイド(5)として形成されていることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載のフィルタホルダ。
【請求項12】
前記電磁的なリニアソレノイド(5)は、2つの離散的な状態および安定した終端位置を有する双安定型の電磁的なリニア磁石であることを特徴とする、請求項11記載のフィルタホルダ。
【請求項13】
前記カムボディ(42)は、抽出液を案内するためのホースをU字形に取り囲んでおり、前記カムボディ(42)には、前記ホース(8)の互いに反対の側に、それぞれ1つのカムガイド(43)が形成されていることを特徴とする、請求項2記載のフィルタホルダ。
【請求項14】
請求項1から13までのいずれか1項記載のフィルタホルダ(1)を備えたコーヒーマシンにおいて、
前記フィルタホルダ(1)は、ホルダ(11)によって前記コーヒーマシン(10)に解離可能に保持されていることを特徴とする、コーヒーマシン。
【請求項15】
前記フィルタホルダ(1)は、前記リニア駆動装置(5)が内部に固定された閉鎖された中空室を有することを特徴とする、請求項14記載のコーヒーマシン。
【請求項16】
前記フィルタホルダ(1)は、電気的なコンタクトを有し、該電気的なコンタクトは、前記ホルダ(11)に設けられた電気的なコンタクトに接続されており、前記コンタクトを介して、リニアソレノイド(5)としてのリニア駆動装置を切り換えるための電気的な信号が伝送可能であることを特徴とする、請求項14または15記載のコーヒーマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタを抽出用材料、特にグラウンドコーヒーと共に収容するためのフィルタホルダであって、底部と、底部側の少なくとも1つの貫通開口とを有する収容部分を備え、貫通開口に、この貫通開口を開閉するための弁が配置されている、フィルタホルダと、コーヒーマシンとに関する。
【0002】
米国特許第4924922号明細書には、容器の押込みによって、フィルタホルダに設けられた弁が開放されるコーヒーマシン用の通過抽出蓋が開示されている。弁は、ばねによって閉鎖位置へと予荷重を受けているものの、弁の下方への容器の配置によって開放され続けている。
【0003】
欧州特許第2700337号明細書には、弁を介して閉鎖可能である出口を底部に有するフィルタホルダを備えたコーヒーマシンが開示されている。弁は、容器がフィルタホルダの下方に押し込まれると、レバーを介して機械的に開放することができ、これによって、このレバーが旋回し、弁が開放する。グラウンドコーヒーに対する熱湯の作用時間は、この機械的な解決手段では手動でしか制御することができない。機械的な連結では、延長された作用時間により苦味物質を吸収してしまっていることが多いコーヒーの望ましくない後垂れ(Nachlaufen)を回避することができない。なぜならば、容器がフィルタホルダの下方にある限り、弁が開放されたままであるからである。
【0004】
したがって、本発明の課題は、自動化されて切換可能である弁装置を有するフィルタホルダを提供することである。
【0005】
この課題は、請求項1の特徴を有するフィルタホルダによって解決される。
【0006】
本発明によれば、弁は、フィルタホルダの底部に設けられた貫通開口を開閉するために、リニア駆動装置によって可動である。これによって、抽出液が抽出用材料と共にフィルタホルダのフィルタ内に残留する期間を予め設定することができる。弁は、抽出工程の終了後に貫通開口を閉鎖し、液体が、もはやフィルタホルダから流出することはあり得ない。リニア駆動装置には、開放状態を変更する、つまり、貫通開口を開閉するために、電気的な信号を供給することができる。これによって、センサ出力、時間、プログラムフロー等に応じた制御が可能となる。
【0007】
好適には、弁とリニア駆動装置との間に、少なくとも1つのカムガイドを備えたカムボディが設けられている。これによって、リニア駆動装置の可動の部材の運動を別の方向に変向させることができる。例えば、弁は、鉛直方向に可動であってもよく、リニア駆動装置の可動の部材は、水平方向に可動であってもよく、これによって、極めてコンパクトな構造が得られる。
【0008】
底部側の貫通開口は、好適には、ホースまたは管状の通路を介して、抽出液を送出するための、フィルタホルダの下側に設けられた出口に接続されている。これによって、機構および電子機器の汚染が予防されると共に、食品を衛生的に取り扱うことが保証される。この場合、ホースは、少なくとも部分的に弾性的な材料から製造されていてもよい。これによって、ホースの端部における確実な密封を保証することができる。さらに、ホースは、可動の弁が、連動体と接続片とを介して、弾性的なホースの一部分に接続されている場合に、開閉時の弁の運動を補償することができる。弁の運動時に、ホースは弁のストロークの分だけ圧縮され、例えば3mm~10mm、特に4mm~8mmの行程で圧縮され得る。ホースの特に弾性的な構成のために、ホースは、貫通開口と接続片との間の上側の部分に少なくとも1つのベローズを備えていてもよい。
【0009】
好適には、リニア駆動装置の可動のプランジャは、ホースに設けられた管状の接続片を通して案内されており、接続片は、弁と共に鉛直方向に可動である。これによって、コンパクトな構造のために、リニア駆動装置とカムボディとをホースの互いに異なる側に配置することができる。
【0010】
リニア駆動装置は、好適には、底部の下側に固定されていてもよく、リニア駆動装置の可動のプランジャは、弁と共に鉛直方向に可動である、ホースに設けられた接続片の通路を通して案内されている。
【0011】
底部と、抽出液用の出口を有するフィルタホルダの下側との間には、好適には、リニア駆動装置が内部に固定された閉鎖された中空室が形成されている。これによって、リニア駆動装置は、環境影響に対して防護されて配置されている。
【0012】
リニア駆動装置は、好適には、通電可能な電磁的なリニアソレノイドとして形成されている。これによって、僅かなエネルギ消費で弁の制御を達成することができる。代替的に、リニア駆動装置は、電動モータにより駆動されるスピンドル駆動装置として形成されていてもよい。さらに、リニア駆動装置は、液圧式駆動装置または空気圧式駆動装置であってもよい。
【0013】
弁装置を運動させるリニアソレノイドは、好適には、双安定型のリニア磁石として形成されている。それというのは、このリニア磁石は正確に2つの離散的な安定した状態を有するからである。これら2つの状態は、弁装置との接続によって、弁の状態、つまり開放または閉鎖した状態に、変換することができる。リニア磁石の状態変化は、例えば1ミリ秒長の短い電気的なパルスを印加することによって発生させることができる。これによって、可動鉄心は、可動鉄心ベアリング内で、一方の安定した終端位置から他方の安定した終端位置へと運動させられ、そこに再び留まる。
【0014】
本発明に係るフィルタホルダは、好適には、ホルダによってコーヒーマシンに解離可能に、つまり取出し可能に保持されていて、したがって、洗浄工程のために容易に取り外すことができる。この場合、フィルタホルダは、リニア駆動装置、特に任意選択的にフィルタホルダから最適に取外し可能である電磁的なリニアソレノイドと共に取り出すことができる。
【0015】
好ましくは、フィルタホルダは、電気的なコンタクトを有しており、電気的なコンタクトは、ホルダに設けられた電気的なコンタクトに接続されていて、コンタクトを介して、リニア駆動装置を切り換えるための電気的な信号が伝送可能である。これによって、例えば、リニアソレノイドを電気的な接触接続後に切り換えることができる。
【0016】
以下に、本発明を一実施例に基づき添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】フィルタホルダを備えた本発明に係るコーヒーマシンの側面図である。
図2】本発明に係るフィルタホルダをコーヒーマシンなしで示す図である。
図3】弁装置を備えたフィルタホルダの上側の部分の側面図である。
図4図3に示したフィルタホルダの側面図の断面図である。
【0018】
コーヒーマシン10は、制御および操作ユニットを備えたハウジング13に配置された水タンク12を備えている。この水タンク12からの水は、ポンプと加熱装置とを介して加熱され、フィルタホルダ1の上方に配置された熱湯用の流入路16に案内することができる。ハウジング13は底板14を有している。この底板14には、容器15が設置されている。
【0019】
フィルタホルダ1内には、フィルタ、例えばフィルタペーパーインサートを抽出用材料、例えばグラウンドコーヒーまたは茶葉と共に配置することができる。フィルタホルダ1は、熱湯用の流入路16の下方のホルダ11に配置されている。フィルタホルダ1の下方には、このフィルタホルダ1からの抽出液を内部に収容することができる容器15が設置されている。
【0020】
図2および図3には、フィルタホルダ1がコーヒーマシン10なしで示してある。フィルタホルダ1は、上向きに開放していて、底部23に向かって先細っているフィルタ用の収容部を備えた収容部分2を備えている。この収容部分2の外面には、ホルダ11に位置決めするためのリブ22または別の位置決め手段が設けられている。収容部分2の上側のリングには、外向きに突出したつまみ部分26が形成されている。このつまみ部分26によって、フィルタホルダ1をホルダ11から取り外すことができ、また、ホルダ11に嵌め込むことができる。
【0021】
フィルタホルダ1の底部23には、貫通開口3を開閉するための弁4を備えた弁装置が設けられている。弁4は、リニアソレノイド5の形態のリニア駆動装置を介して操作可能である。リニアソレノイド5は、可動のプランジャ6を備えている。このプランジャ6は、カムガイド43を備えたカムボディ42を運動させる。このカムボディ42は、線形に可動のキャリッジ44として形成されている。このキャリッジ44は、フィルタホルダ1のリニアガイドに沿って可動である。組付け位置では、キャリッジ44は、水平方向にガイドされている。カムガイド43は、上側の係止収容部47と下側の係止収容部48とを備えていてもよい。これら両方の係止収容部47,48内には、連動体53を安定した状態で係止することができる。任意選択的には、カムガイド43は、係止収容部47,48なしで単に傾斜路として形成されていてもよい。
【0022】
カムボディ42は、ホース8をU字形に取り囲んでいて、両方の脚部に、それぞれ1つの連動体53がガイドされたカムガイド43を有している。両方の連動体53は、ホース8に設けられた接続片30に固定されている。
【0023】
図4には、フィルタホルダ1が断面図で示してある。弁4は、底部23において貫通開口3に配置されていて、この貫通開口3を弁体を介して閉鎖位置で密封している。ホース8は、底部23に上側の部分81を介して接続されている。この上側の部分81は、反対の側で接続片30に位置固定されている。ホース8の上側の部分81は、ベローズを備えており、したがって、密封を損なうことなしに、底部23に対して相対的な接続片30の鉛直方向の運動を可能にする。
【0024】
接続片30は、ホース8の下側の部分82を介して、フィルタホルダ1の下側に設けられた出口7に接続されている。下側の部分82も同じくベローズを有しており、これによって、出口7に対して相対的な接続片30の運動を補償することができる。
【0025】
貫通開口3を有する底部23は、ホース8を介して出口7に接続されており、リニアソレノイド5は、ホース8内の液体通路から絶縁されている。リニアソレノイド5は、フィルタホルダ1の中空室内に防護されて配置されている。
【0026】
収容部分2は、フィルタ、例えばフィルタペーパーインサートを収容部分2内に位置決めするための内側リブ24を備えている。フィルタホルダボディ2の底部23には、ホース8とリニアソレノイド5とを取り囲むケーシング25が位置固定されている。
【0027】
キャリッジ44を介してリニアガイド6に保持された水平方向に移動可能なカムボディ42は、カムガイド43を介して、接続片30に取り付けられたかまたは一体成形された連動体53に作用している。接続片30は、リニアソレノイド5のプランジャ6用の管状の貫通ガイド45を備えている。この貫通ガイド45は、プランジャ6に対して相対的に鉛直方向に可動である。このために、貫通ガイド45は、横断面で見て楕円形または縦長に形成されていてもよい。接続片30は、弁体41と共に可動のユニットを形成している。弁体41は、上向きに突出したピンと、貫通開口3を閉鎖するための蓋とを有している。
【0028】
ホース8は、弾性的な材料から成る上側の部分81を備えている。この上側の部分81は、下側のリング83によって接続片30に取り付けられていて、上側の端部でリングによって貫通開口3に固定されている。弁体41は、密封のために、閉鎖位置で弾性的なリングに載置されている。
【0029】
ホース8の下側の部分82は、上側のリング84によって接続片30に位置固定されていて、下側の端部によって抽出液用の流出路を形成している。これによって、液体が、貫通開口3からホース8の内部で出口7へと流れることができ、ホース8を取り囲む中空室が、液体に対して防護されて配置されている。
【0030】
リニアソレノイド5は、フィルタホルダ1の底部23に固定されていて、可動鉄心を2つの安定した位置に保持する可動鉄心ベアリングを有している。リニアソレノイド5への給電のために、線路が電気的なコンタクトに接続されている。この電気的なコンタクトは、ホルダ11内へのフィルタホルダ1の挿入の際、ホルダ11に設けられた電気的なコンタクトに接触接続し、これによって、弁4を開閉するためのリニアソレノイド5の制御をプログラム制御して行うことができ、また、抽出液、特にコーヒーを通過させることができる。任意選択的には、プランジャ6を備えたリニアソレノイドは、洗浄工程のために、フィルタホルダ1から取り外されてもよい。
【0031】
図示の実施例では、リニアソレノイド5のプランジャ6の水平方向の運動が、弁4の鉛直方向の運動に変換される。当然ながら、リニアソレノイド5のプランジャ6の運動を、水平方向ではなく、弁4の運動に対して相対的な別の角度に向けることも可能である。リニアソレノイド5の操作は、コーヒーマシン10を介してプログラム制御されて行われてもよい。
【0032】
さらに、キャリッジ44は、カムボディ42と共に接続片30に形成されていてもよく、これによって、プランジャ6が、カムガイド内に係合する連動体に接続されている。
【0033】
図示の実施例では、リニア駆動装置は、通電可能な電磁式のリニアソレノイドとして形成されている。しかしながら、別のリニア駆動装置、例えば、電動モータにより駆動されるスピンドル駆動装置、液圧式駆動装置または空気圧式駆動装置を使用することも可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 フィルタホルダ
2 収容部分
3 貫通開口
4 弁
5 リニアソレノイド
6 プランジャ
7 出口
8 ホース
9 ベローズ
10 コーヒーマシン
11 ホルダ
12 水タンク
13 ハウジング
14 底板
15 容器
16 流入路
22 リブ
23 底部
24 内側リブ
25 ケーシング
26 つまみ部分
30 接続片
41 弁体
42 カムボディ
43 カムガイド
44 キャリッジ
45 貫通ガイド
47 上側の係止収容部
48 下側の係止収容部
53 連動体
81 上側の部分
82 下側の部分
83 下側のリング
84 上側のリング
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】