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特表2023-542170パースペクティブを保存するシームレスなアプリケーション切り替え
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-05
(54)【発明の名称】パースペクティブを保存するシームレスなアプリケーション切り替え
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04842 20220101AFI20230928BHJP
【FI】
G06F3/04842
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023517990
(86)(22)【出願日】2021-05-20
(85)【翻訳文提出日】2023-05-09
(86)【国際出願番号】 US2021033306
(87)【国際公開番号】W WO2022060426
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】63/080,461
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/321,204
(32)【優先日】2021-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502303739
【氏名又は名称】オラクル・インターナショナル・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダーモア,ジェニファー
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA29
5E555BA02
5E555BA24
5E555BB02
5E555BB24
5E555BC04
5E555CA12
5E555CB14
5E555CB33
5E555CB45
5E555CC23
5E555DB03
5E555DC07
5E555DC25
5E555DC84
5E555EA07
5E555FA00
(57)【要約】
パースペクティブを保存するシームレスなアプリケーション切り替えのための手法が開示される。システムは、第1のアプリケーションを使用して第1のインターフェイスを表示し得る。第1のインターフェイスは、複数のオブジェクトを表わすインターフェイス要素を含む。システムは、第1の複数のオブジェクトにおける第1のオブジェクトに対応する第1のインターフェイス要素のための特定のズームレベルを要求する、第1のアプリケーションによって受信されたズームインコマンドを検出し得る。システムは、要求されたズームレベルがしきい値を上回ると判定し得る。要求されたズームレベルがしきい値を上回ると判定することに応答して、システムは、第2のアプリケーションを使用して、第1のオブジェクトに対応する第2のインターフェイスを表示し得る。第2のインターフェイスは、(a)第1のアプリケーションによって表示されなかった、第1のオブジェクトに関連付けられた特性、または、(b)第1のアプリケーションによって表示されなかった、第1のオブジェクトに関連付けられた動作を実行するためのユーザ入力要素、のうちの1つ以上を含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のハードウェアプロセッサによって実行されると動作の実行を引き起こす命令を含む、1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体であって、前記動作は、
第1のアプリケーションが、複数のオブジェクトをそれぞれ表わす複数のインターフェイス要素を含む第1のインターフェイスを表示することと、
前記複数のインターフェイス要素のうちの第1のインターフェイス要素のためのズームレベルを要求する、前記第1のアプリケーションによって受信されたズームインコマンドを検出することとを含み、前記第1のインターフェイス要素は、第1の前記複数のオブジェクトにおける第1のオブジェクトに対応し、前記動作はさらに、
要求された前記ズームレベルがしきい値を上回ると判定することと、
要求された前記ズームレベルが前記しきい値を上回ると判定することに応答して、第2のアプリケーションが、前記第1のオブジェクトに対応する第2のインターフェイスを表示することとを含み、前記第2のインターフェイスは、(a)前記第1のアプリケーションによって表示されなかった、前記第1のオブジェクトに関連付けられた特性、または、(b)前記第1のアプリケーションによって表示されなかった、前記第1のオブジェクトに関連付けられた動作を実行するためのユーザ入力要素、のうちの1つ以上を含む、媒体。
【請求項2】
前記第2のインターフェイスは、第1の前記複数のオブジェクトのうちの前記第1のオブジェクト以外のオブジェクトに関連付けられた特性またはユーザ入力要素を含まない、請求項1に記載の媒体。
【請求項3】
前記動作はさらに、
前記第2のインターフェイスを表示しながら、前記第2のアプリケーションによって受信されたズームアウトコマンドを検出することと、
前記ズームアウトコマンドを受信することに応答して、前記第1のアプリケーションが、前記複数のオブジェクトをそれぞれ表わす前記複数のインターフェイス要素を含む前記第1のインターフェイスを表示することとを含む、請求項1に記載の媒体。
【請求項4】
前記第2のアプリケーションは、機械学習アルゴリズムによって選択される、請求項1に記載の媒体。
【請求項5】
前記動作はさらに、前記第2のアプリケーションが前記第2のインターフェイスを表示することに先立って、前記第1のオブジェクトのオブジェクトタイプに基づいて、複数のアプリケーションから前記第2のアプリケーションを選択することを含む、請求項1に記載の媒体。
【請求項6】
前記動作はさらに、
前記複数のインターフェイス要素のうちの第2のインターフェイス要素をズームインするための、前記第1のアプリケーションによって受信された第2のズームインコマンドを検出することを含み、前記第2のインターフェイス要素は、第1の前記複数のオブジェクトにおける第2のオブジェクトに対応し、前記動作はさらに、
前記第2のズームインコマンドが前記特定のズームインレベルを上回ると判定することと、
前記第2のズームインコマンドが前記特定のズームインレベルを上回ると判定することに応答して、第3のアプリケーションが、前記第2のオブジェクトに対応する第3のインターフェイスを表示することとを含み、前記第3のアプリケーションは前記第2のアプリケーションとは異なっている、請求項1に記載の媒体。
【請求項7】
前記第2のアプリケーションが前記第2のインターフェイスを表示することは、管理アプリケーションが、(a)前記第1のアプリケーションによって生成される前記第1のインターフェイスを表示することから、(b)前記第2のアプリケーションによって生成される前記第2のインターフェイスへ切り替えることを含む、請求項1に記載の媒体。
【請求項8】
前記第2のアプリケーションが前記第2のインターフェイスを表示することは、管理アプリケーションが、(b)前記第1のアプリケーションによって生成される前記第1のインターフェイスの上に重ね合わせられた、(a)前記第2のアプリケーションによって生成される前記第2のインターフェイスを表示することを含む、請求項1に記載の媒体。
【請求項9】
前記第2のアプリケーションが前記第2のインターフェイスを表示することは、管理アプリケーションが、(a)前記第2のアプリケーションによって生成される前記第2のインターフェイスを、(b)前記第1のアプリケーションによって生成される前記第1のインターフェイスと同時に表示することを含む、請求項1に記載の媒体。
【請求項10】
前記第2のアプリケーションが前記第2のインターフェイスを表示することは、前記第1のアプリケーションが前記第2のアプリケーションへ制御を転送することを含む、請求項1に記載の媒体。
【請求項11】
前記動作はさらに、
前記複数のインターフェイス要素のうちの前記第1のインターフェイス要素のための第2のズームレベルを要求する、前記第2のアプリケーションによって受信されたズームインコマンドを検出することと、
要求された前記第2のズームレベルが第2のしきい値を上回ると判定することと、
要求された前記第2のズームレベルが前記しきい値を上回ると判定することに応答して、第3のアプリケーションが、前記第1のオブジェクトに対応する第3のインターフェイスを表示することとを含み、前記第3のインターフェイスは、(a)前記第1のアプリケーションおよび前記第2のアプリケーションによって表示されなかった、前記第1のオブジェクトに関連付けられた特性、または、(b)前記第1のアプリケーションおよび前記第2のアプリケーションによって表示されなかった、前記第1のオブジェクトに関連付けられた動作を実行するためのユーザ入力要素、のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の媒体。
【請求項12】
第1のアプリケーションが、複数のオブジェクトをそれぞれ表わす複数のインターフェイス要素を含む第1のインターフェイスを表示することは、複数の建物を表わす複数のアイコンを含む地理的地図を表示することを含む、請求項1に記載の媒体。
【請求項13】
ハードウェアプロセッサを含む少なくとも1つのデバイスを含む、システムであって、前記システムは動作を行なうように構成され、前記動作は、
第1のアプリケーションが、複数のオブジェクトをそれぞれ表わす複数のインターフェイス要素を含む第1のインターフェイスを表示することと、
前記複数のインターフェイス要素のうちの第1のインターフェイス要素のためのズームレベルを要求する、前記第1のアプリケーションによって受信されたズームインコマンドを検出することとを含み、前記第1のインターフェイス要素は、第1の前記複数のオブジェクトにおける第1のオブジェクトに対応し、前記動作はさらに、
要求された前記ズームレベルがしきい値を上回ると判定することと、
要求された前記ズームレベルが前記しきい値を上回ると判定することに応答して、第2のアプリケーションが、前記第1のオブジェクトに対応する第2のインターフェイスを表示することとを含み、前記第2のインターフェイスは、(a)前記第1のアプリケーションによって表示されなかった、前記第1のオブジェクトに関連付けられた特性、または、(b)前記第1のアプリケーションによって表示されなかった、前記第1のオブジェクトに関連付けられた動作を実行するためのユーザ入力要素、のうちの1つ以上を含む、システム。
【請求項14】
前記動作はさらに、
前記第2のインターフェイスを表示しながら、前記第2のアプリケーションによって受信されたズームアウトコマンドを検出することと、
前記ズームアウトコマンドを受信することに応答して、前記第1のアプリケーションが、前記複数のオブジェクトをそれぞれ表わす前記複数のインターフェイス要素を含む前記第1のインターフェイスを表示することとを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
方法であって、
第1のアプリケーションが、複数のオブジェクトをそれぞれ表わす複数のインターフェイス要素を含む第1のインターフェイスを表示するステップと、
前記複数のインターフェイス要素のうちの第1のインターフェイス要素のためのズームレベルを要求する、前記第1のアプリケーションによって受信されたズームインコマンドを検出するステップとを含み、前記第1のインターフェイス要素は、第1の前記複数のオブジェクトにおける第1のオブジェクトに対応し、前記方法はさらに、
要求された前記ズームレベルがしきい値を上回ると判定するステップと、
要求された前記ズームレベルが前記しきい値を上回ると判定するステップに応答して、第2のアプリケーションが、前記第1のオブジェクトに対応する第2のインターフェイスを表示するステップとを含み、前記第2のインターフェイスは、(a)前記第1のアプリケーションによって表示されなかった、前記第1のオブジェクトに関連付けられた特性、または、(b)前記第1のアプリケーションによって表示されなかった、前記第1のオブジェクトに関連付けられた動作を実行するためのユーザ入力要素、のうちの1つ以上を含み、
前記方法は、ハードウェアプロセッサを含む少なくとも1つのデバイスによって実行される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、同じオブジェクトに関して異なるタイプの情報または異なるコマンドセットを提示するためのアプリケーションを切り替えることに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
単一ユーザによって管理されるシステムは複数のコンポーネントを含むことが多く、各コンポーネントは、当該コンポーネントの機能性を管理し、および/または当該機能性にアクセスするために使用される別個のアプリケーションを有する。ユーザは、さまざまなコンポーネントの異なる機能性にアクセスするために、異なるアプリケーションを切り替えなければならない。アプリケーションを切り替えることは面倒な場合があり、ユーザがコンテキストを手動で切り替えて、新たなアプリケーションにおけるコンポーネントの位置を特定することを必要とする。
【0003】
このセクションに記載されるアプローチは追求可能なアプローチであるが、必ずしも以前に想到または追求されたアプローチであるとは限らない。したがって、別段の指示がない限り、このセクションに記載されるアプローチのいずれも、単にこのセクションに含まれるというだけで、先行技術として適格であると仮定されるべきでない。
【0004】
添付図面の図において、実施形態が、限定のためではなく例示のために図示される。なお、この開示における「ある」または「一」実施形態への参照は、必ずしも同じ実施形態への参照であるとは限らず、それらは、少なくとも1つという意味である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】1つ以上の実施形態に従った、パースペクティブを保存するアプリケーション切り替えのためのシステムを示す図である。
図2】1つ以上の実施形態に従った、パースペクティブを保存するアプリケーション切り替えのための例示的な1組の動作を示す図である。
図3A】1つ以上の実施形態に従った、パースペクティブを保存するアプリケーション切り替えの例を示す図である。
図3B】1つ以上の実施形態に従った、パースペクティブを保存するアプリケーション切り替えの例を示す図である。
図3C】1つ以上の実施形態に従った、パースペクティブを保存するアプリケーション切り替えの例を示す図である。
図3D】1つ以上の実施形態に従った、パースペクティブを保存するアプリケーション切り替えの例を示す図である。
図4】1つ以上の実施形態に従ったコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
詳細な説明
以下の記載では、説明のために、多くの特定の詳細が、完全な理解を提供するために述べられる。これらの具体的詳細がなくても、1つ以上の実施形態が実践され得る。一実施形態に記載される特徴を、異なる実施形態に記載される特徴と組合せてもよい。いくつかの例では、本発明を不必要に不明瞭にしないように、周知の構造および装置はブロック図の形態を参照して記載される:
1.全体的概要
2.システムアーキテクチャ
3.パースペクティブを保存するアプリケーション切り替え
4.例示的な実施形態
5.その他;拡張
6.ハードウェア概要。
【0007】
1.全体的概要
異なるアプリケーションは、オブジェクトについての異なる情報を提示し、および/または、当該オブジェクトに関して異なる機能性を提供し得る。一例として、地図アプリケーションは、地図上に倉庫の位置を表示し得る。倉庫管理アプリケーションは、たとえば、当該倉庫で荷積み/荷卸しをしている現在の1組のトラックまたは当該倉庫の在庫を含む詳細を表示し得る。
【0008】
1つ以上の実施形態は、特定のオブジェクトへの焦点などのパースペクティブを維持しながら、異なるアプリケーションをシームレスに切り替える。上述の例では、システムは、地図アプリケーションによって生成されるインターフェイスを表示することから、倉庫管理アプリケーションによって表示されるインターフェイスへ切り替える。アプリケーションの切り替えは、たとえばズームインまたはズームアウトに応答してトリガされ得る。地図アプリケーションは最初に、複数の街路および建物(倉庫を含む)を示し得る。システムが、倉庫に対してズームインするユーザ入力を受信すると、システムは、地図アプリケーション内の倉庫のサイズを増加させる。しかしながら、システムが、しきい値ズームレベルを超えてズームインするさらなるユーザ入力を受信すると、システムは、(a)地図アプリケーションによって生成される地図を表示することから、(b)倉庫アプリケーションによって生成される倉庫管理インターフェイスを表示することへ切り替える。倉庫管理インターフェイスは倉庫について提示し、倉庫の管理のためのコマンドを受け付け得る。ユーザがズームアウトすると、システムは、倉庫管理アプリケーションから地図アプリケーションに戻るように切り替わり得る。
【0009】
1つ以上の実施形態は、ターゲットオブジェクトに基づいてシームレスな切り替えのための新たなアプリケーションを選択する。一例として、システムが、観光目的地に対してズームインするユーザ入力を検出すると、システムは、旅行中心のアプリケーションによって提示される当該観光目的地に対応する情報を表示し得る。情報は、旅行中心のアプリケーションによって生成されるインターフェイス内に表示され得る。
【0010】
本明細書に記載され、および/または請求項に記載されている1つ以上の実施形態は、この全体的概要のセクションに含まれない場合もある。
【0011】
2.アーキテクチャ概要
図1は、1つ以上の実施形態に従った、パースペクティブを保存するアプリケーション切り替えのためのシステム100を示す。図1に示すように、システム100は、アプリケーション切り替えエンジン102と、ユーザインターフェイス116と、外部データ源120と、それらのさまざまなコンポーネントとを含む。1つ以上の実施形態では、システム100は、図1に示すコンポーネントよりも多いかまたは少ないコンポーネントを含んでいてもよい。図1に示すコンポーネントは、互いにローカルであってもリモートであってもよい。図1に示すコンポーネントは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアで実現されてもよい。各コンポーネントは、複数のアプリケーションおよび/またはマシンにわたって分散されてもよい。複数のコンポーネントが1つのアプリケーションおよび/またはマシンに組合されてもよい。1つのコンポーネントに関して説明される動作が、代わりに別のコンポーネントによって行なわれてもよい。
【0012】
1つ以上の実施形態では、ユーザインターフェイス116は、ユーザとアプリケーション切り替えエンジン102との間の通信を容易にするように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを指す。ユーザインターフェイス116は、仕事および/または個人活動のためにインターフェイス(たとえばダッシュボードインターフェイス)にアクセスするユーザによって使用され得る。ユーザインターフェイス116は、モニタ、テレビ、プロジュクタなどを含むディスプレイ118といった、視覚媒体を提示するための1つ以上の装置に関連付けられ得る。ユーザインターフェイス116は、ユーザインターフェイス要素を提供し、ユーザインターフェイス要素を介して入力を受信する。インターフェイスの例は、グラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface :GUI)、コマンドラインインターフェイス(command line interface:CLI)、触覚インターフェイス、および音声コマンドインターフェイスを含む。ユーザインターフェイス要素の例は、チェックボックス、ラジオボタン、ドロップダウンリスト、リストボックス、ボタン、トグル、テキストフィールド、日付および時間セレクタ、コマンドライン、スライダ、ページ、およびフォームを含む。
【0013】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス116の異なるコンポーネントは異なる言語で特定される。ユーザインターフェイス要素の挙動は、JavaScript(登録商標)などの動的プログラミング言語で特定される。ユーザインターフェイス要素の内容は、ハイパーテキストマークアップ言語(hypertext markup language:HTML)またはXMLユーザインターフェイス言語(XML User Interface Language:XUL)などのマークアップ言語で特定される。ユーザインターフェイス要素のレイアウトは、カスケーディングスタイルシート(Cascading Style Sheets:CSS)などのスタイルシート言語で特定される。それに代えて、ユーザインターフェイス116は、Java(登録商標)、C、またはC++などの1つ以上の他の言語で特定される。
【0014】
1つ以上の実施形態では、アプリケーション切り替えエンジン102は、本明細書に記載されている、ユーザに表示されるアプリケーションインターフェイスをシームレスに切り替えるための動作を行なうように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを指す。ユーザに表示するべきクエリ結果を選択するための動作の例は、図2を参照して以下に説明される。
【0015】
ある実施形態では、アプリケーション切り替えエンジン102は、インターフェイス表示コンポーネント104を含む。インターフェイス表示コンポーネント104は、本明細書に記載されている、アプリケーションインターフェイスをユーザに表示するための動作(引用により援用されるような動作を含む)を行なうように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを指し得る。
【0016】
ある実施形態では、アプリケーション切り替えエンジン102は、オブジェクト識別コンポーネント106を含む。オブジェクト識別コンポーネント106は、表示されたインターフェイス要素に関連付けられたオブジェクトの特徴を識別するように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを指し得る。
【0017】
ある実施形態では、アプリケーション切り替えエンジン102は、コマンド解釈コンポーネント108を含む。コマンド解釈コンポーネント108は、ユーザから受信されたコマンドを受信して解釈するように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを指し得る。
【0018】
ある実施形態では、アプリケーション切り替えエンジン102は、アプリケーション選択コンポーネント110を含む。アプリケーション選択コンポーネント110は、ユーザに表示するためのアプリケーションを選択するように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを指し得る。
【0019】
ある実施形態では、アプリケーション切り替えエンジン102の1つ以上のコンポーネントは、機械学習エンジン112を使用する。機械学習は、可変入力を有する問題を解決するための、コンピュータによって実施され、ユーザから独立したプロセスを扱う、人工知能の分野におけるさまざまな手法を含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、機械学習エンジン112は、1つ以上の動作を行なうように機械学習モデル114を訓練する。機械学習モデル114を訓練することは、機械学習モデル114への1つ以上の入力が与えられると対応する出力を計算する関数を生成するために、訓練データを使用する。出力は、前の機械学習に基づいた予測に対応し得る。ある実施形態では、出力は、提供された入力に割り当てられたラベル、分類、および/またはカテゴリー化を含む。機械学習モデル114は、所望の動作(たとえば、入力をラベル付け、分類、および/またはカテゴリー化すること)を行なうための学習されたモデルに対応する。アプリケーション切り替えエンジン102は、複数の機械学習エンジン112および/または複数の機械学習モデル114を、異なる目的のために使用し得る。
【0021】
ある実施形態では、機械学習エンジン112は、教師あり学習、半教師あり学習、教師なし学習、強化学習、および/または別の訓練方法、またはそれらの組合せを使用し得る。教師あり学習では、ラベル付けされた訓練データは、各入力が、監視信号とも呼ばれる所望の出力(たとえばラベル、分類、および/またはカテゴリー化)とラベル付けされる、入力/出力ペアを含む。半教師あり学習では、いくつかの入力は監視信号に関連付けられ、他の入力は監視信号に関連付けられない。教師なし学習では、訓練データは監視信号を含まない。強化学習は、特定の問題を解決すること(たとえば、1つ以上の予め定義された性能基準に従って、特定のシナリオにおける性能を最適化すること)を試みるプロセスにおいて機械学習エンジン112が正および/または負の強化を受け取る、フィードバックシステムを使用する。ある実施形態では、機械学習エンジン112は最初に、機械学習モデル114を訓練するために教師あり学習を使用し、次に、継続的に機械学習モデル114を更新するために教師なし学習を使用する。
【0022】
ある実施形態では、機械学習エンジン112は、入力をラベル付け、分類、および/またはカテゴリー化するために多くの異なる手法を使用し得る。機械学習エンジン112は、入力を、当該入力の1つ以上の特性(「特徴」)を記述する特徴ベクトルに変換し得る。機械学習エンジン112は、特徴ベクトルに基づいて、入力をラベル付け、分類、および/またはカテゴリー化し得る。それに代えて、またはそれに加えて、機械学習エンジン112は、入力における共通点を識別するためにクラスタリング(クラスタ分析とも呼ばれる)を使用し得る。機械学習エンジン112は、それらの共通点に基づいて入力をグループ化(すなわちクラスタ化)し得る。機械学習エンジン112は、階層的クラスタリング、k平均クラスタリング、および/または別のクラスタリング方法、またはそれらの組合せを使用し得る。ある実施形態では、機械学習エンジン112は、人工ニューラルネットワークを含む。人工ニューラルネットワークは、複数のノード(人工ニューロンとも呼ばれる)と、ノード間のエッジとを含む。エッジは、機械学習が進むにつれて機械学習エンジン112が調節するノード間の接続の強さを表わす、対応する重みに関連付けられ得る。それに代えて、またはそれに加えて、機械学習エンジン112は、サポートベクトルマシンを含み得る。サポートベクトルマシンは、入力をベクトルとして表わす。機械学習エンジン112は、ベクトルに基づいて、入力をラベル付け、分類、および/またはカテゴリー化し得る。それに代えて、またはそれに加えて、機械学習エンジン112は、入力をラベル付け、分類、および/またはカテゴリー化するために、単純ベイズ分類器を使用し得る。それに代えて、またはそれに加えて、特定の入力が与えられると、機械学習モデルは、与えられた入力のための出力を予測するために決定木を適用し得る。それに代えて、またはそれに加えて、固定された1組の相互排他的なオプション間で入力をラベル付け、分類、および/またはカテゴリー化することが不可能であるかまたは非実用的である状況では、機械学習エンジン112はファジーロジックを適用し得る。前述の機械学習モデル114および手法は、例示的な目的のためにのみ説明されており、1つ以上の実施形態を限定すると解釈されるべきでない。
【0023】
ある実施形態では、機械学習モデルは、インターフェイスをユーザに表示する際に使用するための、複数のアプリケーションのうちの特定のアプリケーションを決定するように訓練され得る。たとえば、機械学習モデルは、特定のオブジェクトおよび/または特定のクラスのオブジェクトを開放し、および/または当該オブジェクトとやりとりするためにこれまで使用されたアプリケーションに基づいて訓練され、履歴データに基づいて開放および/またはやりとりのためのアプリケーションを選択し得る。
【0024】
ある実施形態では、機械学習エンジン112が異なる入力を機械学習モデル114に適用するため、対応する出力は必ずしも正確であるとは限らない。一例として、機械学習エンジン112は、機械学習モデル114を訓練するために教師あり学習を使用し得る。機械学習モデル114を訓練後、次の入力が、ラベル付けされた訓練データに含まれていた入力と同一であり、出力が、訓練データにおける監視信号と同一である場合、出力は必ず正確である。入力が、ラベル付けされた訓練データに含まれていた入力とは異なる場合、機械学習エンジン112は、不正確であるかまたは精度が不確かである、対応する出力を生成するかもしれない。与えられた入力のための特定の出力を生成することに加えて、機械学習エンジン112は、出力の精度における確実性(またはその欠如)を表わす指標を生成するように構成され得る。確実性指標は、出力の精度における確実性(またはその欠如)に対応する数値スコア、ブール値、および/または他の種類の指標を含み得る。
【0025】
ある実施形態では、アプリケーション切り替えエンジン102は、1つ以上の外部データ源120からデータを受信するように構成される。外部データ源120は、アプリケーション切り替えエンジン102から独立して動作するハードウェアおよび/またはソフトウェアを指す。たとえば、外部データ源120のハードウェアおよび/またはソフトウェアは、アプリケーション切り替えエンジン102を制御するエンティティとは異なるエンティティ(たとえば、異なる会社、または他の種類の組織)の制御下にあり得る。外部データ源120は、1つ以上のアプリケーションに関連付けられたデータを供給し得る。アプリケーション切り替えエンジン102にデータを供給する外部データ源120の一例は、第三者データベースを含み得る。多くの異なる種類の外部データ源120が異なる種類のデータを供給し得る。
【0026】
ある実施形態では、アプリケーション切り替えエンジン102は、ユーザが特定の外部データ源120のために提供したユーザ資格情報を使用して、外部データ源120のアプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface:API)を介してデータを「プルする」ことによって、外部データ源120からデータを取り出すように構成される。それに代えて、またはそれに加えて、外部データ源120は、ユーザが外部データ源120に供給したアクセスキー、パスワード、および/または他の種類の資格情報を使用して、クエリ示唆サービスのAPIを介してデータをアプリケーション切り替えエンジン102に「プッシュする」ように構成され得る。アプリケーション切り替えエンジン102は、異なるやり方で外部データ源120からデータを受信するように構成され得る。
【0027】
ある実施形態では、システム100は、1つ以上のデジタルデバイス上で実現される。「デジタルデバイス」という用語は一般に、プロセッサを含むあらゆるハードウェアデバイスを指す。デジタルデバイスは、アプリケーションを実行する物理デバイス、または仮想マシンを指し得る。デジタルデバイスの例は、コンピュータ、タブレット、ラップトップ、デスクトップ、ネットブック、サーバ、ウェブサーバ、ネットワークポリシーサーバ、プロキシサーバ、汎用マシン、機能に特有のハードウェアデバイス、ハードウェアルータ、ハードウェアスイッチ、ハードウェアファイアウォール、ハードウェアファイアウォール、ハードウェアネットワークアドレストランスレータ(network address translator:NAT)、ハードウェア負荷分散装置、メインフレーム、テレビ、コンテンツ受信機、セットトップボックス、プリンタ、携帯電話機、スマートフォン、携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、無線受信機および/または送信機、基地局、通信管理デバイス、ルータ、スイッチ、コントローラ、アクセスポイント、および/またはクライアントデバイスを含む。
【0028】
3.パースペクティブを保存するアプリケーション切り替え
図2は、1つ以上の実施形態に従った、パースペクティブを保存するシームレスなアプリケーション切り替えのための例示的な1組の動作を示す。図2に示す1つ以上の動作は、修正されても、並べ替えられても、またはまとめて省略されてもよい。したがって、図2に示す動作の特定のシーケンスは、1つ以上の実施形態の範囲を限定すると解釈されるべきでない。
【0029】
ある実施形態では、システム(たとえば、図1に示すシステム100の1つ以上のコンポーネント)は、1組のオブジェクトを含むインターフェイスを表示し得る(動作202)。インターフェイスは、最初のアプリケーションによって生成され、表示され得る。第1の1組のオブジェクトは、たとえば地理的地図や、フローチャート、ガントチャート、組織図などの機能図を含む、多くのコンテキストで表示され得る。何らのコンテキストで1組のオブジェクトを提供する、1組のオブジェクトを表示するための多くのやり方がある。実施形態では、1組のオブジェクトを表示するために使用される最初のアプリケーションは、複数のアプリケーションから選択され得る。選択されたアプリケーションは、ユーザが動作を実行し、および/または、表示されたオブジェクトのうちの1つ以上(たとえば、すべて、またはほぼすべて)に関連付けられた入力を提供することを可能にするアプリケーションであり得る。特定の一例として、最初のアプリケーションは、ユーザによってアクセス可能なネットワーク内に位置するすべてのオブジェクトを示すネットワーク物流アプリケーションであり得る。
【0030】
実施形態では、各オブジェクトは、1つ以上のタイプに関連付けられ得る。たとえば、倉庫オブジェクトは倉庫タイプに関連付けられ、トラックオブジェクトはトラックタイプに関連付けられ得る。使用され得る多くのオブジェクトタイプがある。
【0031】
実施形態では、ユーザは、ナビゲーションコマンドを使用してインターフェイスをナビゲートし得る。たとえば、ユーザは、当該技術分野において公知であるように、1組のオブジェクトを、当該オブジェクトが物理的な地図またはチャート上にあるかのようにパンし得る。加えて、ユーザは、1組のオブジェクトに対してズームインおよび/またはズームアウトし得る。
【0032】
システムは、インターフェイスが、1組のオブジェクトのうちの特定の部分集合に対してズームインまたはズームアウトするようにするコマンドを受信し得る(動作204)。ズームインまたはズームアウトするためのコマンドは、ズームに関連付けられた特定のズームレベルを特定し得る。実施形態では、ズームレベルは、たとえば、表示されている組の固有サイズの乗数(たとえば、0.25×、0.5×、2×、3×、4×など)として、または、表示されている組の固有サイズのパーセンテージ(たとえば、25%、50%、200%、300%、400%など)として特定され得る。
【0033】
システムは、要求されたズームレベルがしきい値を上回るかどうかを判定し得る(動作206)。たとえば、しきい値は、オブジェクトのサイズ、ディスプレイのサイズ、および/または、ディスプレイ上に提示されるオブジェクトの数、のうちの1つ以上に基づき得る。しきい値を決定するために使用され得る多くの異なる要因がある。
【0034】
要求されたズームレベルがしきい値を上回らない場合(動作206で「いいえ」)、システムは、ズームインまたはズームアウトの要求によって要求されるように、1組のオブジェクトのズームされたバージョンを表示するために、最初のアプリケーションを使用し得る(動作208)。1組のオブジェクトのズームされたバージョンを表示することは、ズームレベルとディスプレイサイズと解像度とに基づいて、1組のオブジェクトのうちの部分集合を表示することを含み得る。
【0035】
要求されたズームレベルがしきい値を上回る場合(動作206で「はい」)、システムは、ズームコマンドに関連付けられたターゲットオブジェクトを識別し得る(動作210)。ターゲットオブジェクトは、たとえば、要求されたズーム動作後にディスプレイで維持されるオブジェクトに基づいて識別され得る。
【0036】
システムは、識別されたオブジェクトに関連付けられた動作を実行するためのオブジェクト特性および/またはユーザ入力要素を表示するための新たなアプリケーションを選択し得る(動作212)。新たなアプリケーションは、複数のアプリケーションから選択され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、新たなアプリケーションは、決定されたオブジェクトの1つ以上の属性に少なくとも部分的に基づいて選択され得る。たとえば、新たなアプリケーションは、オブジェクトに関連付けられたオブジェクトタイプ(たとえば倉庫オブジェクト、トラックオブジェクトなど)、オブジェクトに関連付けられたオブジェクト名に基づいて選択され得る(たとえば、特定のオブジェクトは、当該特定のオブジェクトの特性を表示するために、および/または、当該特定のオブジェクトに関連付けられた動作を実行するためのコマンドの入力を可能にするために使用される、対応するアプリケーションを有し得る)。
【0038】
いくつかの実施形態では、新たなアプリケーションは、ユーザに関連付けられた属性に少なくとも部分的に基づいて選択され得る。たとえば、ユーザは特定のモード(たとえばビュー専用モード)にいるかもしれず、そのため、新たなアプリケーションは、識別されたオブジェクトの特性を見ることのみを可能にするアプリケーションとして選択される。
【0039】
システムは、選択された新たなアプリケーションを介して、第2のインターフェイスを表示し得る(動作214)。新たなアプリケーションによって生成される第2のインターフェイスは、最初のアプリケーションによって生成される第1のインターフェイスのパースペクティブを保存し得る。一例として、アプリケーションを切り替える直前に、第1のアプリケーションは、特定のオブジェクトに関連する情報を提示しているか、または、そうでなければ、特定のオブジェクトに焦点を合わせているかもしれない。新たなアプリケーションは、同じ特定のオブジェクトのための情報を提示するかもしれず、それにより、パースペクティブを保存する。特定のオブジェクトは、最初のアプリケーションから新たなアプリケーションへの、または、管理アプリケーションから新たなアプリケーションへのメッセージにおいて識別されてもよい。ある実施形態では、新たなアプリケーションのためのAPI呼び出しは、特定のオブジェクトの識別を含み得る。パースペクティブを保存することはさらに、同じ1組の制御がアプリケーション切り替えをトリガするために使用されることを含み得る。一例として、ズームイン/ズームアウトボタンが、最初のアプリケーションおよび新たなアプリケーションの双方において提示されるかまたは重ね合わされ得る。最初のアプリケーションによって提示されるインターフェイスを介してズームインすることは、新たなアプリケーションへの切り替えをトリガし得る。新たなアプリケーションによって提示されるインターフェイスからズームアウトすることは、最初のアプリケーションに戻るように切り替わることをトリガし得る。
【0040】
新たなアプリケーションによって生成される第2のインターフェイスは、識別されたオブジェクトとやりとりすることに限定され得る。すなわち、第2のインターフェイスは、1組のオブジェクトのうちの識別されたオブジェクト以外のオブジェクトに関連付けられた特性またはユーザ入力要素を含まない。実施形態では、第2のインターフェイスは、識別されたオブジェクトに関連付けられた特性、または、識別されたオブジェクトに関連付けられた動作を実行するためのユーザ入力要素、のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、新たなアプリケーションを介して表示される特性および/またはユーザ入力要素は、最初のアプリケーションによって表示されなかった特性および/またはユーザインターフェイス要素である。
【0041】
いくつかの実施形態では、新たなアプリケーションを介して第2のインターフェイスを表示することは、新たなアプリケーションが第2のインターフェイスに表示させ得るように、最初のアプリケーションが新たなアプリケーションへ制御を転送することを含み得る。制御は、最初のアプリケーションから新たなアプリケーションへ、これら2つのアプリケーション間の直接通信を介して直接転送されてもよい。制御は、管理アプリケーションとの通信を介して転送されてもよい。
【0042】
それに代えて、システムは、さまざまなインターフェイスの表示を管理するための管理アプリケーションに依拠し得る。新たなアプリケーションを介して第2のインターフェイスを表示することは、管理アプリケーションが、最初のアプリケーションによって生成される第1のインターフェイスの上に重ね合わせられた、新たなアプリケーションによって生成される第2のインターフェイスを表示することを含み得る。いくつかの実施形態では、第2のインターフェイスは、第1のインターフェイスがもはや見えないように、第1のインターフェイスを完全に覆う。それに代えて、第2のインターフェイスは、第1のインターフェイスの少なくとも一部が見えたままであるように、第1のインターフェイスを部分的に覆ってもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、新たなアプリケーションを介して第2のインターフェイスを表示することは、管理アプリケーションが、新たなアプリケーションによって生成される第2のインターフェイスと、最初のアプリケーションによって生成される第1のインターフェイスとの双方を同時に表示することを含み得る。たとえば、ウィンドウ表示のシステムでは、管理アプリケーションは、最初のアプリケーションによって生成される第1のインターフェイスを含む第1のウィンドウと、新たなアプリケーションによって生成される第2のインターフェイスを含む第2のウィンドウとを表示し得る。
【0044】
実施形態では、システムが、新たなアプリケーションによって提供される第2のインターフェイスから、最初のアプリケーションによって提供される第1のインターフェイスへ戻ることが可能であり得る。すなわち、システムは、第2のインターフェイスを表示しながら、ズームアウトすること(たとえば、100%未満のズームレベル)を要求する第2のズームコマンドを、第2のインターフェイスを介して受信し得る。ズームアウトコマンドの受信に応答して、システムは、最初のアプリケーションを使用して、1組のオブジェクトを含む第1のインターフェイスを表示し得る。
【0045】
4.例示的な実施形態
明確にするために、詳細な一例を以下に説明する。以下に説明されるコンポーネントおよび/または動作は、ある実施形態には適用できないかもしれない1つの具体例として理解されるべきである。したがって、以下に説明されるコンポーネントおよび/または動作は、請求項のうちのいずれかの範囲を限定すると解釈されるべきでない。
【0046】
図3A~3Dは、1つ以上の実施形態に従った特定の例を示す。図3Aに示すように、システムは、道路などの地理的特徴に加えて倉庫オブジェクトとトラックオブジェクトとを含む地理的地図を、最初のアプリケーション(たとえばネットワーク物流アプリケーション)を介して表示する。
【0047】
図3Bに示すように、倉庫オブジェクトに焦点を合わせるユーザからのズームインコマンドに応答して、システムは、新たなアプリケーション(たとえば倉庫管理アプリケーション)を使用して第2のインターフェイスを表示する。倉庫管理アプリケーションは、倉庫のトラック、倉庫室、現在の在庫、通路などについての詳細を含む、倉庫に関連付けられた属性を視覚化する。
【0048】
図3Cは、倉庫の特定のサブコンポーネントのビューを示す。特に、ユーザは倉庫に対してさらにズームインし、第3のアプリケーション(たとえば在庫管理アプリケーション)が、倉庫の特定の部分内に位置する在庫に関連する情報を示す。ここで、図3Aに示す第1のインターフェイスに戻って、トラックオブジェクトをズームインするためのズームインコマンドをユーザが提供することに応答して、システムは、トラックを管理するために使用される第4のアプリケーション(たとえば交通管理アプリケーション)によって生成される第4のインターフェイスを表示し得る。したがって、ユーザは、パースペクティブにおける不快で重苦しい推移の必要なく、複数のアプリケーション間をシームレスに移行することができる。
【0049】
5.その他;拡張
実施形態は、ハードウェアプロセッサを含み、本明細書に記載され、および/または請求項のいずれかに記載されている動作のうちのいずれかを行なうように構成された1つ以上のデバイスを有する、システムに向けられる。
【0050】
ある実施形態では、非一時的コンピュータ読取可能記憶媒体は、1つ以上のハードウェアプロセッサによって実行されると、本明細書に記載され、および/または請求項のいずれかに記載されている動作のうちのいずれかの実行を引き起こす命令を含む。
【0051】
本明細書に記載されている特徴と機能性との任意の組合せが、1つ以上の実施形態に従って使用されてもよい。前述の明細書では、実施形態は、実現化例によって変わり得る多くの具体的詳細を参照して説明されてきた。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきである。この発明の範囲の唯一のかつ排他的な指標、および、出願人が意図するこの発明の範囲は、本願から生じる1組の請求項の、当該請求項が生じる特定の形態での、その後のあらゆる補正を含む、文言上のかつ同等の範囲である。
【0052】
6.ハードウェア概要
一実施形態によれば、本明細書に記載されている手法は、1つ以上の専用コンピューティングデバイスによって実現される。これらの専用コンピューティングデバイスは、これらの手法を行なうためにハードワイヤードされてもよく、もしくは、これらの手法を行なうように永続的にプログラムされた1つ以上の特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array:FPGA)、またはネットワーク処理ユニット(network processing unit:NPU)などのデジタル電子デバイスを含んでいてもよく、もしくは、ファームウェア、メモリ、他の記憶装置、または組合せにおいてプログラム命令に従ってこれらの手法を行なうようにプログラムされた1つ以上の汎用ハードウェアプロセッサを含んでいてもよい。そのような専用コンピューティングデバイスはまた、これらの手法を遂行するために、カスタムハードワイヤードロジック、ASIC、FPGA、またはNPUをカスタムプログラミングと組合せてもよい。これらの専用コンピューティングデバイスは、デスクトップコンピュータシステム、ポータブルコンピュータシステム、ハンドヘルドデバイス、ネットワーキングデバイス、もしくは、これらの手法を実現するためにハードワイヤードロジックおよび/またはプログラムロジックを取り入れる任意の他のデバイスであってもよい。
【0053】
たとえば、図4は、この発明の一実施形態が実現され得るコンピュータシステム400を示すブロック図である。コンピュータシステム400は、情報を通信するためのバス402または他の通信メカニズムと、情報を処理するためにバス402と結合されたハードウェアプロセッサ404とを含む。ハードウェアプロセッサ404は、たとえば、汎用マイクロプロセッサであってもよい。
【0054】
コンピュータシステム400はまた、プロセッサ404によって実行される命令および情報を格納するためにバス402に結合された、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)または他の動的記憶装置などのメインメモリ406を含む。メインメモリ406はまた、プロセッサ404によって実行される命令の実行中に一時的な変数または他の中間情報を格納するために使用されてもよい。そのような命令は、プロセッサ404にアクセス可能な非一時的記憶媒体に格納されると、コンピュータシステム400を、当該命令で特定された動作を行なうようにカスタマイズされた専用マシンにする。
【0055】
コンピュータシステム400はさらに、プロセッサ404のための静的情報および命令を格納するためにバス402に結合された読出専用メモリ(read only memory:ROM)408または他の静的記憶装置を含む。磁気ディスクまたは光ディスクなどの記憶装置410が設けられ、情報および命令を格納するためにバス402に結合される。
【0056】
コンピュータシステム400は、情報をコンピュータユーザに表示するための陰極線管(cathode ray tube:CRT)などのディスプレイ412に、バス402を介して結合され得る。英数字キーおよび他のキーを含む入力装置414が、情報およびコマンド選択をプロセッサ404へ通信するためにバス402に結合される。別のタイプのユーザ入力装置は、方向情報およびコマンド選択をプロセッサ404へ通信するための、および、ディスプレイ412上のカーソル移動を制御するための、マウス、トラックボール、またはカーソル方向キーなどのカーソル制御装置416である。この入力装置は典型的には、第1の軸(たとえばx)および第2の軸(たとえばy)という2つの軸において2つの自由度を有し、それは、当該装置が平面における位置を特定することを可能にする。
【0057】
コンピュータシステム400は、コンピュータシステムと組合されることでコンピュータシステム400を専用マシンにするかまたは専用マシンになるようプログラムする、カスタマイズされたハードワイヤードロジック、1つ以上のASICまたはFPGA、ファームウェアおよび/またはプログラムロジックを使用して、本明細書に記載されている手法を実現してもよい。一実施形態によれば、本明細書での手法は、メインメモリ406に含まれる1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをプロセッサ404が実行することに応答して、コンピュータシステム400によって行なわれる。そのような命令は、記憶装置410などの別の記憶媒体からメインメモリ406に読込まれ得る。メインメモリ406に含まれる命令のシーケンスの実行により、プロセッサ404は、本明細書に記載されているプロセスステップを行なうようになる。代替的な実施形態では、ハードワイヤード回路が、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組合されて使用されてもよい。
【0058】
本明細書で使用されるような「記憶媒体」という用語は、マシンを特定の態様で動作させるデータおよび/または命令を格納するあらゆる非一時的媒体を指す。そのような記憶媒体は、不揮発性媒体および/または揮発性媒体を含み得る。不揮発性媒体は、たとえば、記憶装置410などの光ディスクまたは磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリ406などのダイナミックメモリを含む。記憶媒体の一般的な形態は、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ、または任意の他の磁気データ記憶媒体、CD-ROM、任意の他の光学データ記憶媒体、穴のパターンを有する任意の物理的媒体、RAM、PROM、およびEPROM、フラッシュEPROM、NVRAM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、連想メモリ(content-addressable memory:CAM)、および3値連想メモリ(ternary content-addressable memory:TCAM)を含む。
【0059】
記憶媒体は伝送媒体とは異なるが、伝送媒体とともに使用され得る。伝送媒体は、記憶媒体間での情報の転送に関与する。たとえば、伝送媒体は、バス402を構成するワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバーを含む。伝送媒体はまた、電波および赤外線データ通信中に生成されるような音波または光波の形態を取ることもできる。
【0060】
さまざまな形態の媒体は、1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行のためにプロセッサ404へ搬送することに関与し得る。たとえば、命令は最初、リモートコンピュータの磁気ディスクまたはソリッドステートドライブ上で搬送され得る。リモートコンピュータは、そのダイナミックメモリに命令をロードし、モデムを使用して電話回線を介して命令を送信することができる。コンピュータシステム400に対してローカルなモデムが、電話回線上のデータを受信し、赤外線送信機を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。赤外線検出器が、赤外線信号で搬送されたデータを受信することができ、適切な回路が、データをバス402上に配置することができる。バス402はデータをメインメモリ406へ搬送し、そこから、プロセッサ404は命令を取り出して実行する。メインメモリ406によって受信された命令はオプションで、プロセッサ404による実行の前または後に、記憶装置410上に格納されてもよい。
【0061】
コンピュータシステム400はまた、バス402に結合された通信インターフェイス418を含む。通信インターフェイス418は、ローカルネットワーク422に接続されたネットワークリンク420への双方向データ通信結合を提供する。たとえば、通信インターフェイス418は、対応するタイプの電話回線へのデータ通信接続を提供するための、総合サービスデジタルネットワーク(integrated services digital network:ISDN)カード、ケーブルモデム、衛星モデム、またはモデムであってもよい。別の例として、通信インターフェイス418は、互換性のあるLANへのデータ通信接続を提供するためのローカルエリアネットワーク(local area network:LAN)カードであってもよい。無線リンクも実現され得る。そのようないずれの実現化例でも、通信インターフェイス418は、さまざまなタイプの情報を表わすデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁信号、または光信号を送受信する。
【0062】
ネットワークリンク420は典型的には、1つ以上のネットワークを通して、他のデータデバイスにデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークリンク420は、ローカルネットワーク422を通して接続をホストコンピュータ424に、または、インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider:ISP)426によって動作されるデータ機器に提供し得る。ISP426は次に、現在一般に「インターネット」428と呼ばれる世界的パケットデータ通信ネットワークを通して、データ通信サービスを提供する。ローカルネットワーク422およびインターネット428は双方とも、デジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁信号、または光信号を使用する。コンピュータシステム400との間でデジタルデータを搬送する、さまざまなネットワークを通る信号、および、通信インターフェイス418を通るネットワークリンク420上の信号は、伝送媒体の例示的な形態である。
【0063】
コンピュータシステム400は、ネットワーク、ネットワークリンク420、および通信インターフェイス418を通して、メッセージを送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。インターネットの例では、サーバ430が、インターネット428、ISP426、ローカルネットワーク422、および通信インターフェイス418を通して、アプリケーションプログラムのための要求されたコードを伝送し得る。
【0064】
受信されたコードは、受信時にプロセッサ404によって実行されてもよく、および/または、後で実行するために記憶装置410または他の不揮発性記憶装置に格納されてもよい。
【0065】
前述の明細書では、この発明の実施形態は、実現化例によって変わり得る多くの具体的詳細を参照して説明されてきた。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきである。この発明の範囲の唯一のかつ排他的な指標、および、出願人が意図するこの発明の範囲は、本願から生じる1組の請求項の、当該請求項が生じる特定の形態での、その後のあらゆる補正を含む、文言上のかつ同等の範囲である。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
【国際調査報告】