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特表2023-542177無線通信システムにおけるフロントホール伝送のための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-05
(54)【発明の名称】無線通信システムにおけるフロントホール伝送のための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20230928BHJP
   H04W 92/16 20090101ALI20230928BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20230928BHJP
   H04W 72/12 20230101ALI20230928BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20230928BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20230928BHJP
【FI】
H04W28/06 110
H04W92/16
H04W88/08
H04W72/12
H04L27/26 113
H04B7/06 956
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518031
(86)(22)【出願日】2021-09-17
(85)【翻訳文提出日】2023-03-17
(86)【国際出願番号】 KR2021012850
(87)【国際公開番号】W WO2022060180
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】10-2020-0120105
(32)【優先日】2020-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ヒョンジン・リム
(72)【発明者】
【氏名】デフン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ボンジン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ムングン・ソン
(72)【発明者】
【氏名】ジョンホ・オ
(72)【発明者】
【氏名】ウォンジュン・ファン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE10
(57)【要約】
本開示は(disclosure)は、LTE(Long Term Evolution)などの4G(4th Generation)通信システム以後のより高いデータ送信率をサポートするための5G(5th generation)又はpre-5G通信システムに関する。本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるDU(digital unit)装置は、トランシーバ、及び少なくとも1つのプロセッサを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、付加情報を含むセクション拡張(section extension)フィールドを設定し、上記セクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージをRU(radio unit)にフロントホールインタフェースを介して伝送するように構成され、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるDU(digital unit)によって行われる方法であって、
混合ヌメロロジ(mixed-numerology)に関する情報を含む制御メッセージをRU(radio unit)に伝送する過程を含み、
前記混合ヌメロロジに関する情報はフレーム構造に関する情報、周波数オフセットに関する情報、及びCP(cyclic prefix)の長さ(length)に関する情報を含む方法。
【請求項2】
前記制御メッセージのセクションタイプ(section type)は5又は6である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フレーム構造に関する情報は8ビットで構成され、
前記8ビットのうちの最初の4ビット(first 4bits)はFFT(fast fourier transform)/IFFT(inverse fast fourier transform)の大きさ(size)を示し、
前記8ビットのうちの2番目の4ビット(second 4bits)はサブキャリア間隔(subcarrier spacing)を示す請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記CPの長さに関する情報は、シンボルあたりのCPの長さを示す請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記制御メッセージは端末識別子(user equipment identifier)ベースのビームフォーミングのためのメッセージである請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記制御メッセージは拡張フラグ(extension flag、ef)、拡張タイプ(extension type、extType)、及び拡張長さ(extension length、extLen)をさらに含み、
前記拡張フラグは1ビットを含み、
前記拡張タイプは前記制御メッセージのセクション拡張(section extension)が混合ヌメロロジに関する情報であることを示す請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおけるRU(radio unit)によって行われる方法であって、
混合ヌメロロジ(mixed-numerology)に関する情報を含む制御メッセージをDU(digital unit)から受信する過程を含み、
前記混合ヌメロロジに関する情報はフレーム構造に関する情報、周波数オフセットに関する情報、及びCP(cyclic prefix)の長さ(length)に関する情報を含む方法。
【請求項8】
前記制御メッセージのセクションタイプ(section type)は5又は6である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記フレーム構造に関する情報は8ビットで構成され、
前記8ビットのうちの最初の4ビット(first 4bits)はFFT(fast fourier transform)/IFFT(inverse fast fourier transform)の大きさ(size)を示し、
前記8ビットのうちの2番目の4ビット(second 4bits)はサブキャリア間隔(sub carrier spacing)を示す請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記CPの長さに関する情報は、シンボルあたりのCPの長さを示す請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記制御メッセージは端末識別子(user equipment identifier)ベースのビームフォーミングのためのメッセージである請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記制御メッセージは拡張フラグ(extension flag、ef)、拡張タイプ(extension type、extType)、及び拡張長さ(extension length、extLen)をさらに含み、
前記拡張フラグは1ビットを含み、
前記拡張タイプは前記制御メッセージのセクション拡張(section extension)が混合ヌメロロジに関する情報であることを示す請求項7に記載の方法。
【請求項13】
無線通信システムのDU(digital unit)であって、
少なくとも1つのトランシーバ(at least one Transceiver);及び
少なくとも1つのトランシーバと動作可能に(operably)接続された少なくとも1つのプロセッサ(at least one processor)を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されるDU。
【請求項14】
無線通信システムのRU(radio unit)であって、
少なくとも1つのトランシーバ(at least one Transceiver)、及び
少なくとも1つのトランシーバと動作可能に(operably)接続された少なくとも1つのプロセッサ(at least one processor)を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは請求項7乃至12のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されるRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示(disclosure)は、一般に無線通信システムに関し、より具体的には無線通信システムにおけるフロントホール(fronthaul)の多重サブキャリア(multiple sub-carrier spacing)信号伝送のための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
4G(4th generation)通信システムの商用化以降、増加の趨勢にある無線データトラフィックの需要を満たすために、改善された5G(5th generation)通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力が注がれている。このような理由で、5G通信システム又はpre-5G通信システムは、4Gネットワーク以後の(Beyond 4G Network)通信システム又はLTE(Long Term Evolution)システム以後の(Post LTE)システムと呼ばれている。
【0003】
高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域など)での実装が考慮されている。超高周波帯域での電波の経路損失を緩和し電波の送信距離を増大させるために、5G通信システムでは、ビームフォーミング(beamforming)、マッシブマイモ(massive MIMO(multiple input multiple output))、全次元MIMO(Full Dimensional MIMO、FD-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が議論されている。
【0004】
また、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは、進化した小型セル、改善した小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、端末間通信(Device to Device communication、D2D)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協調通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などの技術開発が行われている。
【0005】
その他にも、5Gシステムでは、進歩したコーディング変調(Advanced Coding Modulation、ACM)方式であるFQAM(Hybrid Frequency Shift Keying and Quadrature Amplitude Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩したアクセス技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(Non Orthogonal Multiple Access)、及びSCMA(Sparse Code Multiple Access)などが開発されている。
【0006】
無線通信システムで伝送容量の増加に伴い、基地局を機能的に分離する機能分離(function split)が適用されている。機能分離によって、基地局はDU(digital unit)とRU(radio unit)に分離されることができ、DUとRU間通信のためのフロントホール(fronthaul)が定義され、フロントホールを介した伝送が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のような議論に基づいて、本開示(disclosure)は、フロントホール(fronthaul)インタフェース(interface)上で多重サブキャリア信号を伝送するための装置及び方法を提供する。
【0008】
また、本開示は、混合ヌメロロジ(mixed numerology)関連情報を提供するための新しい形式のセクションタイプ(section type)及び構成に関する装置及び方法を提供する。
【0009】
また、本開示は、混合ヌメロロジ関連情報を伝達するためのセクション拡張(section extension)のフレームフォーマット(frame format)と関連付けられた装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるDU(digital unit)の動作方法は、付加情報を含むセクション拡張(section extension)フィールドを設定する過程と、上記セクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージをRU(radio unit)にフロントホールインタフェースを介して伝送する過程を含み、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0011】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるRU(radio unit)の動作方法は、DU(digital unit)からセクション拡張(section extension)フィールドを含む第1制御メッセージをフロントホールインタフェースを介して受信する過程を含み、上記セクション拡張フィールドは付加情報を含み、上記セクション拡張フィールドはDUによって設定され、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0012】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるDU(digital unit)装置は、トランシーバ;及び少なくとも1つのプロセッサを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、付加情報を含むセクション拡張(section extension)フィールドを設定し、上記セクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージをRU(radio unit)にフロントホールインタフェースを介して伝送するように構成され、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0013】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるRU(radio unit)装置は、トランシーバ;及び少なくとも1つのプロセッサを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、DU(digital unit)からセクション拡張(section extension)フィールドを含む第1制御メッセージをフロントホールインタフェースを介して受信するように構成され、上記セクション拡張フィールドは付加情報を含み、上記セクション拡張フィールドはDUによって設定され、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【発明の効果】
【0014】
本開示の一実施形態による装置及び方法によれば、混合ヌメロロジ(mixed numerology)関連情報を新しい形式のセクションタイプ(section type)を介して提供することにより、DU(digital unit)及びRU(radio unit)のインタフェースを有効に運用できるようにする。
【0015】
本開示によって得られる効果は、上記で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は以下の記載から本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】本開示の一実施形態による無線通信システムを示す図である。
図1B】本開示の一実施形態による基地局の機能分離によるフロントホール(fronthaul)構造の例を示す図である。
図2】本開示の一実施形態によるDU(digital unit)の構成を示す図である。
図3】本開示の一実施形態によるRU(radio unit)の構成を示す図である。
図4】本開示の一実施形態による機能分離(function split)の例を示す図である。
図5】本開示の一実施形態によるBWP構成の例を示す図である。
図6A】本開示の一実施形態による様々な新しい形式のセクションタイプ及び構成の例を示す図である。
図6B】本開示の一実施形態による様々な新しい形式のセクションタイプ及び構成の他の例を示す図である。
図6C】本開示の一実施形態による様々な新しい形式のセクションタイプ及び構成のさらに他の例を示す図である。
図6D】本開示の一実施形態による様々な新しい形式のセクションタイプ及び構成のさらに他の例を示す図である。
図7】本開示の一実施形態によるDUとRU間の接続の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示で使用される用語は単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであって、他の実施形態の範囲を限定することを意図するものではない。単数の表現は文脈上明らかに異なる意味を示さない限り、複数の表現を含むことができる。技術的又は科学的用語を含め、ここで使用される用語は本開示に記載する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を持つことができる。本開示に使用された用語のうち一般的な辞書に定義された用語は、関連技術の文脈における意味と同じ又は類似の意味として解釈されることができ、本開示で明らかに定義されない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されない。場合によっては、本開示で定義された用語であっても、本開示の実施形態を排除するように解釈されることはできない。
【0018】
以下で説明される本開示の様々な実施形態では、ハードウェア的なアプローチを例示として説明する。しかし、本開示の様々な実施形態では、ハードウェアとソフトウェアをいずれも使用する技術を含むので、本開示の様々な実施形態はソフトウェアに基づくアプローチを除外するものではない。
【0019】
以下、説明で使用される信号を指す用語(例:メッセージ、情報、プリアンブル、信号、シグナリング(signaling)、シーケンス(sequence)、ストリーム(stream)))、リソースを指す用語(例:シンボル(symbol)、スロット(slot)、サブフレーム(subframe)、無線フレーム(radio frame)、サブキャリア(subcarrier)、RE(resource element)、RB(resource block)、BWP(bandwidth part)、機会(occasion))、演算状態を示す用語(例:ステップ(step)、動作(operation)、手順(procedure))、データを指す用語(例:パケット、ユーザストリーム、情報(information)、ビット(bit)、シンボル(symbol)、コードワード(codeword))、チャネルを指す用語、制御情報を指す用語(例:DCI(downlink control information)、MAC CE(medium access control element)、RRC(radio resource control) signaling)、ネットワークエンティティ(network entity)を指す用語、装置の構成要素を指す用語などは説明の便宜のために例示されたものである。したがって、本開示は後述する用語に限定されるものではなく、同等の技術的意味を持つ他の用語が使用され得る。
【0020】
また、本開示で、特定の条件の満足(satisfied)、充足(fulfilled)の如何を判断するために、超過又は未満という表現が用いられ得るが、これは一例を表現するための記載に過ぎず、以上又は以下という記載を排除するものでない。「以上」と記載された条件は「超過」、「以下」と記載された条件は「未満」、「以上及び未満」と記載された条件は「超過及び以下」で代替され得る。
【0021】
なお、本開示は、一部の通信規格(例:3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)、xRAN(extensible radio access network)、O-RAN(open-radio access network))で使用される用語を用いて様々な実施形態を説明するが、これは説明のための例示に過ぎないものである。本開示の様々な実施形態は、他の通信システムでも、容易に変形されて適用され得る。
【0022】
図1Aは、本開示の様々な実施形態による無線通信システムを示す。図1Aは、無線通信システムで無線チャネルを利用するノード(node)の一部として、基地局110、端末120、端末130を例示する。図1Aは1つの基地局のみを図示するが、基地局110と同一又は類似の他の基地局がさらに含まれ得る。
【0023】
基地局110は端末120、130に無線接続を提供するネットワークインフラストラクチャー(infrastructure)である。基地局110は信号を送信できる距離に基づいて所定の地理的領域に定義されるカバレッジ(coverage)を持つ。基地局110は基地局(base station)以外にも「アクセスポイント(access point、AP)」、「イーノードビー(eNodeB、eNB)」、「5Gノード(5th generation node)」、「ジーノードビー(next generation nodeB、gNB)」、「無線ポイント(wireless point)」、「送受信ポイント(transmission/reception point、TRP)」又はそれと同等な技術的意味を持つ他の用語で称することができる。
【0024】
端末120及び端末130の各々はユーザによって使用される装置であって、基地局110と無線チャネルを介して通信を行う。基地局110から端末120又は端末130へ向かうリンクはダウンリンク(downlink、DL)、端末120又は端末130から基地局110へ向かうリンクはアップリンク(uplink、UL)と称される。また、端末120及び端末130は互いに無線チャネルを介して通信を行うことができる。この時、端末120と端末130の間のリンク(device-to-device link;D2D)はサイドリンク(sidelink)と称し、サイドリンクはPC5インタフェースと混用され得る。場合によっては、端末120及び端末130のうちの少なくとも1つはユーザの関与なしに運営されることができる。すなわち、端末120及び端末130のうちの少なくとも1つはマシンタイプコミュニケーション(machine type communication、MTC)を行う装置であって、ユーザによって携帯されない場合がある。端末120及び端末130の各々は端末(terminal)の他にも「ユーザ装備(user equipment、UE)」、「顧客構内設備(customer premises equipment、CPE)」、「移動局(mobile station)」、「加入者局(subscriber station)」、「遠隔端末(remote terminal)」、「無線端末(wireless terminal)」、「電子装置(electronic device)」、又は「ユーザ装置(user device)」又はそれと同等な技術的意味を持つ他の用語で称することができる。
【0025】
基地局110、端末120、端末130はビームフォーミングを行うことができる。基地局と端末は相対的に低い周波数帯域(例:NRのFR1(frequency range 1))で無線信号を送信及び受信できる。また、基地局と端末は相対的に高い周波数帯域(例:NRのFR2、ミリメータ波(mmWave)帯域(例:28GHz、30GHz、38GHz、60GHz))で無線信号を送信及び受信できる。一部の実施形態で、基地局110は端末110とFR1に対応する周波数範囲内で通信を行うことができる。一部の実施形態で、基地局は端末120とFR2に対応する周波数範囲内で通信を行うことができる。この時、チャネル利得の向上のために、基地局110、端末120、端末130はビームフォーミング(beamforming)を行うことができる。ここで、ビームフォーミングは送信ビームフォーミング及び受信ビームフォーミングを含むことができる。すなわち、基地局110、端末120、端末130は送信信号又は受信信号に指向性(directivity)を与えることができる。そのために、基地局110及び端末120、130はビーム探索(beam search)又はビーム管理(beam management)手順によってサービング(serving)ビームを選択できる。サービングビームが選択された後、通信はサービングビームを送信したリソースとQCL関係にあるリソースによって行われ得る。
【0026】
第1アンテナポート上のシンボルを伝達したチャネルの大規模(large-scale)特性が第2アンテナポート上のシンボルを伝達したチャネルから推定できる(inferred)場合、第1アンテナポート及び第2アンテナポートはQCL関係にあると評され得る。例えば、大規模特性は遅延スプレッド(delay spread)、ドップラースプレッド(doppler spread)、ドップラーシフト(doppler shift)、平均利得(average gain)、平均遅延(average delay)、空間的受信パラメータ(spatial receiver parameter)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0027】
図1Aでは基地局及び端末のいずれもビームフォーミングを行うと図示されたが、本開示の様々な実施形態は必ずしもこれに限定されるものではない。一部の実施形態で、端末はビームフォーミングを行う場合もあり、又は行わない場合もある。また、基地局はビームフォーミングを行う場合もあり、又は行わない場合もある。すなわち、基地局及び端末のいずれか1つのみがビームフォーミングを行う場合もあり、又は基地局及び端末のいずれもビームフォーミングを行わない場合もある。
【0028】
本開示におけるビーム(beam)は無線チャネルにおける信号の空間的な流れを示し、1つ以上のアンテナ(又はアンテナエレメントら(antenna elements))によって形成され、このような形成過程はビームフォーミングと称することができる。ビームフォーミングはアナログビームフォーミングとデジタルビームフォーミング(例:プリコーディング)を含むことができる。ビームフォーミングに基づいて伝送される基準信号(reference signal)は、例えば、DM-RS(demodulation-reference signal)、CSI-RS(channel state information-reference signal)、SS/PBCH(synchronization signal/physical broadcast channel)、SRS(sounding reference signal)を含むことができる。また、各基準信号に対する構成(configuration)として、CSI-RS resource又はSRS-resourceなどといったIEが使用されることができ、このような構成はビームと関連付けられた(associated with)情報を含むことができる。ビームと関連付けられた情報は、該当構成(例:CSI-RS resource)が他の構成(例:同じCSI-RS resource set内の他のCSI-RS resource)と同じ空間ドメインフィルタ(spatial domain filter)を使用するか、それとも他の空間ドメインフィルタを使用するか、又はどの基準信号とQCL(quasi-co-located)されているか、QCLされている場合はどの類型(例:QCL type A、B、C、D)であるかを示すことができる。
【0029】
従来、基地局のセル半径が比較的大きな通信システムでは、各基地局は各基地局がデジタル処理部(digital processing unit、又はDU(digital unit))及びRF(radio frequency)処理部(RF processing unit、又はRU(radio unit))の機能を含むように設置されていた。しかし、4G(4th generation)及び/又はそれ以後の通信システムで高い周波数帯域が使用され、基地局のセル半径が小さくなるとともに、特定の地域をカバーするための基地局の数が増加し、増加した基地局を設置するための事業者の設置コストの負担が増加した。基地局の設置コストを最小化するために、基地局のDUとRUが分離されて1つのDUに1つ以上のRUが有線ネットワークを介して接続され、特定の地域をカバーするために地形的に分散された(distributed)1つ以上のRUが配置される構造が提案された。以下、図1Bを通して本開示の様々な実施形態による基地局の配置構造及び拡張例が述べられる。
【0030】
図1Bは、本開示の様々な実施形態による基地局の機能的分離によるフロントホール(fronthaul)構造の例を示す。フロントホールは、基地局とコアネットワーク間のバックホール(backhaul)と異なって、無線LANと基地局間のエンティティの間を指し示す。
【0031】
図1Bを参照すると、基地局110はDU160とRU180を含むことができる。DU160とRU180間のフロントホール170はFインタフェースを介して運用できる。フロントホール170の運用のために、例えば、eCPRI(enhanced common public radio interface)、ROE(radio over ethernet)のようなインタフェースが使用され得る。
【0032】
通信技術が発達するにつれ、モバイルデータトラフィックが増加し、これによりデジタルユニットと無線ユニット間のフロントホールで要求される帯域幅の要求量が大きく増加した。C-RAN(centralized/cloud radio access network)のような配置で、DUはPDCP(packet data convergence protocol)、RLC(radio link control)、MAC(media access control)、PHY(physical)層に対する機能を行い、RUはRF(radio frequency)機能に加えてPHY層に対するより多くの機能を行うように実装され得る。
【0033】
DU160は無線ネットワークの上位層機能を担当できる。例えば、DU160はMAC層の機能、PHY層の一部を行うことができる。ここで、PHY層の一部とは、PHY層の機能のうちより高い段階で行われるものであって、一例として、チャネルエンコーディング(又はチャネルデコーディング)、スクランブリング(又はディスクランブリング)、変調(又は復調)、レイヤマッピング(layer mapping)(又はレイヤデマッピング)を含むことができる。一実施形態によれば、DU160がO-RAN規格に従う場合、O-DU(O-RAN DU)と称することができる。DU160は、必要に応じて本開示の実施形態で基地局(例:gNB)のための第1ネットワークエンティティに代えて表現され得る。
【0034】
RU180は無線ネットワークの下位層機能を担当できる。例えば、RU180はPHY層の一部、RF機能を行うことができる。ここで、PHY層の一部とは、PHY層の機能のうちDU160より比較的低い段階で行われるものであって、一例として、IFFT変換(又はFFT変換)、CP挿入(CP除去)、デジタルビームフォーミングを含むことができる。かかる具体的な機能分離の例は図4で詳細に述べられる。RU180は「アクセスユニット(access unit、AU)」、「アクセスポイント(access point、AP)」、「送受信ポイント(transmission/reception point、TRP)」、「リモート無線ヘッド(remote radio head、RRH)」、「無線ユニット(radio unit、RU)」又はそれと同等な技術的意味を持つ他の用語で称することができる。一実施形態によれば、RU180がO-RAN規格に従う場合、O-RU(O-RAN RU)と称することができる。DU180は、必要に応じて本開示の実施形態で基地局(例:gNB)のための第2ネットワークエンティティに代えて表現され得る。
【0035】
図1Bは基地局がDUとRUを含むと述べられたが、本開示の様々な実施形態はこれに限定されない。一部の実施形態で、基地局はアクセスネットワークの上位層(upper layers)(例:PDCP(packet data convergence protocol、RRC))の機能を行うように構成されるCU(centralized unit)と下位層の機能を行うように構成されるDU(distributed unit)による分散型配置(distributed deployment)で実装され得る。この時、DU(distributed unit)は図1AのDU(digital unit)とRU(radio unit)を含むことができる。コア(例:5GC(5G core)又はNGC(next generation core))ネットワークと無線ネットワーク(RAN)の間で、基地局はCU、DU、RUの順に配置される構造で実装され得る。CUとDU(distributed unit)間インタフェースはF1インタフェースと称することができる。
【0036】
CU(centralized unit)は1つ以上のDUと接続され、DUより上位層の機能を担当できる。例えば、CUはRRC(radio resource control)及びPDCP(packet data convergence protocol)層の機能を担当し、DUとRUが下位層の機能を担当できる。DUは、RLC(radio link control)、MAC(media access control)、PHY(physical)層の一部の機能(high PHY)を行い、RUはPHY層の残りの機能(low PHY)を担当できる。また、一例として、DU(digital unit)は基地局の分散型配置の実装によって、DU(distributed unit)に含まれ得る。以下、別途定義しない限り、DU(digital unit)とRUの動作として述べられるが、本開示の様々な実施形態は、CUを含む基地局配置又はCUなしにDUが直接コアネットワークと接続される配置(すなわち、CUとDUが1つのエンティティに統合されて実装)のいずれにも適用され得る。
【0037】
図2は、本開示の一実施形態による無線通信システムにおけるDU(radio unit)の構成を示す。図2に例示された構成は基地局の一部であって、図1BのDU160の構成として理解され得る。以下で使用される「~部」、「~器」などの用語は少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を指し、これはハードウェア若しくはソフトウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの結合で実装され得る。
【0038】
図2を参照すると、DU160は通信部210、記憶部220、制御部230を含む。
【0039】
通信部210は、有線通信環境で、信号を送受信するための機能を行うことができる。通信部210は、伝送媒体(transmission medium)(例:銅線、光ファイバ)を介して装置と装置の間の直接的な接続を制御するための有線インタフェースを含むことができる。例えば、通信部210は銅線を介して他の装置に電気的信号を伝達したり、電気的信号と光信号の間の変換を行うことができる。通信部210はRU(radio unit)と接続され得る。通信部210はコアネットワークに接続されるか、または分散型配置のCUに接続され得る。
【0040】
通信部210は、無線通信環境で、信号を送受信するための機能を行うこともできる。例えば、通信部210はシステムの物理層規格に従って基底帯域信号とビット列の間の変換機能を行うことができる。例えば、データ送信時、通信部210は送信ビット列を符号化及び変調することで複素シンボルを生成する。また、データ受信時、通信部210は基底帯域信号を復調及び復号化することで受信ビット列を復元する。また、通信部210は多数の送受信経路(path)を含むことができる。また、一実施形態によれば、通信部210はコアネットワークに接続されるか、または他のノード(例:IAB(integrated access backhaul)と接続され得る。
【0041】
通信部210は信号を送受信できる。そのために、通信部210は少なくとも1つのトランシーバ(transceiver)を含むことができる。例えば、通信部210は同期信号(synchronization signal)、基準信号(reference signal)、システム情報、メッセージ、制御メッセージ、ストリーム、制御情報、又はデータなどを伝送できる。また、通信部210はビームフォーミングを行うことができる。
【0042】
通信部210は上述のように信号を送信及び受信する。したがって、通信部210の全部又は一部は「送信部」、「受信部」又は「送受信部」と称することができる。なお、以下の説明で、無線チャネルを介して行われる送信及び受信は通信部210によって上述のような処理が行われることを含む意味として用いられる。
【0043】
図2には図示していないが、通信部210はコアネットワーク又は他の基地局と接続されるためのバックホール通信部をさらに含むことができる。バックホール通信部はネットワーク内の他のノードと通信を行うためのインタフェースを提供する。すなわち、バックホール通信部は基地局から他のノード、例えば、他の接続ノード、他の基地局、上位ノード、コアネットワークなどに送信されるビット列を物理的信号に変換し、他のノードから受信される物理的信号をビット列に変換する。
【0044】
記憶部220はDU160の動作のための基本プログラム、アプリケーションプログラム、設定情報などのデータを記憶する。記憶部220はメモリ(memory)を含むことができる。記憶部220は揮発性メモリ、不揮発性メモリ又は揮発性メモリと不揮発性メモリの組み合わせで構成され得る。そして、記憶部220は制御部230の要求に応じて記憶されたデータを提供する。
【0045】
制御部230はDU160の全般的な動作を制御する。例えば、制御部230は通信部210を介して(またはバックホール通信部を介して)信号を送信及び受信する。また、制御部230は記憶部220にデータを記録し、読み取る。そして、制御部230は通信規格で要求するプロトコルスタック(protocol stack)の機能を行うことができる。そのために、制御部230は少なくとも1つのプロセッサ(processor)を含むことができる。
【0046】
一実施形態によれば、制御部230はメッセージ設定部を含むことができる。制御部230に含まれたメッセージ設定部、セクション拡張フィールドを設定できる。制御部230は制御メッセージをRU170に伝送するように送受信部を制御できる。一実施形態によれば、制御部230はDU160が後述する一実施形態による動作を行うように制御できる。
【0047】
図2に示したDU160の構成は、一例に過ぎず、図2に示した構成によって本開示の一実施形態を行うDUの例が限定されるものではない。一実施形態によれば、一部の構成が追加、削除、変更され得る。
【0048】
図3は、本開示の一実施形態による無線通信システムにおけるRU(radio unit)の構成を示す。図3に例示された構成は基地局の一部であって、図1BのRU180の構成として理解され得る。以下で使用される「~部」、「~器」などの用語は少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を指し、これはハードウェア若しくはソフトウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの結合で実装され得る。
【0049】
図3を参照すると、RU180は通信部310、記憶部320、制御部330を含む。
【0050】
通信部310は無線チャネルを介して信号を送受信するための機能を行う。例えば、通信部310は基底帯域信号をRF帯域信号にアップコンバートした後、アンテナを介して送信し、アンテナを介して受信されるRF帯域信号を基底帯域信号にダウンコンバートする。例えば、通信部310は送信フィルタ、受信フィルタ、増幅器、ミキサ、オシレータ、DAC(digital to analog converter)、ADC(analog to digital converter)などを含むことができる。
【0051】
また、通信部310は多数の送受信経路(path)を含むことができる。さらには、通信部310はアンテナ部を含むことができる。通信部310は多数のアンテナエレメントで構成された少なくとも1つのアンテナアレイを含むことができる。ハードウェアの面から、通信部310はデジタル回路及びアナログ回路(例:RFIC(radio frequency integrated circuit))で構成されることができる。ここで、デジタル回路及びアナログ回路は1つのパッケージで実装され得る。また、通信部310は多数のRFチェーンを含むことができる。通信部310はビームフォーミングを行うことができる。通信部310は、送受信しようとする信号に制御部330の設定による指向性を与えるために、信号にビームフォーミング加重値を適用できる。一実施形態によれば、通信部310はRF(radio frequency)ブロック(又はRF部)を含むことができる。
【0052】
また、通信部310は信号を送受信できる。そのために、通信部210は少なくとも1つのトランシーバ(transceiver)を含むことができる。通信部310はダウンリンク信号を送信できる。ダウンリンク信号は同期信号(synchronization signal、SS)、基準信号(reference signal、RS)(例:CRS(cell-specific reference signal)、DM(demodulation)-RS)、システム情報(例:MIB、SIB、RMSI(remaining system information)、OSI(other system information))、設定メッセージ(configuration message)、制御情報(control information)又はダウンリンクデータなどを含むことができる。また、通信部310はアップリンク信号を受信できる。アップリンク信号はランダムアクセス関連信号(例:ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble、RAP)(又はMsg1(message 1))、Msg3(message 3))、基準信号(例:SRS(sounding reference signal)、DM-RS)、又は電力ヘッドルーム報告(power headroom report、PHR)などを含むことができる。
【0053】
通信部310は上述のように信号を送信及び受信する。したがって、通信部310の全部又は一部は「送信部」、「受信部」又は「送受信部」と称することができる。なお、以下の説明で、無線チャネルを介して行われる送信及び受信は通信部310によって上述のような処理が行われることを含む意味として用いられる。
【0054】
記憶部320はRU180の動作のための基本プログラム、アプリケーションプログラム、設定情報などのデータを記憶する。記憶部320は揮発性メモリ、不揮発性メモリ又は揮発性メモリと不揮発性メモリの組み合わせで構成され得る。そして、記憶部320は制御部330の要求に応じて記憶されたデータを提供する。一実施形態によれば、記憶部320はSRS伝送方式と関連する条件、命令、又は設定値のためのメモリを含むことができる。
【0055】
制御部330はRU180の全般的な動作を制御する。例えば、制御部330は通信部310を介して信号を送信及び受信する。また、制御部330は記憶部320にデータを記録し、読み取る。そして、制御部330は通信規格で要求するプロトコルスタックの機能を行うことができる。そのために、制御部330は少なくとも1つのプロセッサ(processor)を含むことができる。一部の実施形態で、制御部330はDUで設定されたセクション拡張フィールドを含む制御メッセージを受信するように構成できる。また、一部の実施形態で、制御部330は制御メッセージを介して、混合ヌメロロジに関連するパラメータを受信するように構成され得る。一実施形態によれば、制御部330はRU170が後述する一実施形態による動作を行うように制御できる。
【0056】
図4は、本開示の一実施形態による無線通信システムにおける機能分離(function split)の例を示す。無線通信技術が発展するとともに(例:5G(5th generation)通信システム(又は、NR(new radio)通信システムの導入)、使用周波数帯域がさらに増加し、基地局のセル半径が非常に小さくなることにより設置が要求されるRUの数はさらに増加した。また、5G通信システムで、伝送されるデータの量が10倍以上増加し、フロントホールで伝送される有線ネットワークの伝送容量は大きく増加した。このような要因により、5G通信システムで有線ネットワークの設置コストは非常に大きく増加し得る。よって、有線ネットワークの伝送容量を下げ、有線ネットワークの設置コストを低減するために、DUのモデム(modem)の一部の機能をRUに引き渡してフロントホールの伝送容量を下げる技術が提案されており、このような技術は「機能分離(function split)」と称することができる。
【0057】
DUの負担を低減するためにRF機能のみを担当するRUの役割を物理層の一部の機能まで拡大する方法が考慮される。この時、RUがより高いレイヤの機能を行うほど、RUの処理量が増加してフロントホールでの伝送帯域幅が増加するとともに応答処理による遅延時間要求事項の制約が低くなり得る。一方、RUがより高いレイヤの機能を行うほど、仮想化利得が減り、RUの大きさ/重さ/コストが増加する。上述の長所と短所のトレードオフ(trade-off)を考慮して、最適の機能分離を実装することが要求される。
【0058】
図4を参照すると、MAC層以下の物理層での機能分離が図示される。無線ネットワークを介して端末に信号を伝送するダウンリンク(downlink、DL)の場合、基地局は順にチャネルエンコーディング/スクランブリング、変調、レイヤマッピング、アンテナマッピング、REマッピング、デジタルビームフォーミング(例:プリコーディング)、IFFT変換/CP挿入、及びRF変換を行うことができる。無線ネットワークを介して端末から信号を受信するアップリンク(uplink、UL)の場合、基地局は順にRF変換、FFT変換/CP除去、デジタルビームフォーミング(プリ-コンバイニング(pre-combining))、REデマッピング、チャネル推定、レイヤデマッピング、復調、デコーディング/ディスクランブリングを行うことができる。アップリンク機能及びダウンリンク機能に対する分離は、上述したトレードオフによってベンダ(vendors)間の必要性、規格上の議論などによって様々な類型に定義され得る。
【0059】
第1機能分離405はRF機能とPHY機能の分離であり得る。第1機能分離は実質的にRU内PHY機能が実装されないものであって、一例として、Option 8と称することができる。第2機能分離410はRUがPHY機能のDL(downlink)でIFFT変換/CP挿入及びUL(uplink)でFFT変換/CP除去を行い、DUが残りのPHY機能を行うようにする。一例として、第2機能分離410はOption 7-1と称することができる。第3機能分離420aはRUがPHY機能のDLでIFFT変換/CP挿入及びULでFFT変換/CP除去及びデジタルビームフォーミングを行い、DUが残りのPHY機能を行うようにする。一例として、第3機能分離420aはOption 7-2x Category Aと称することができる。第4機能分離420bはRUがDL及びULの両方でデジタルビームフォーミングまで行い、DUがデジタルビームフォーミング以後の上位PHY機能を行うようにする。一例として、第4機能分離420bはOption 7-2x Category Bと称することができる。第5機能分離425はRUがDL及びULの両方でREマッピング(又はREデマッピング)まで行い、DUがREマッピング(又はREデマッピング)以後の上位PHY機能を行うようにする。一例として、第5機能分離425はOption 7-2と称することができる。第6機能分離430はRUがDL及びULの両方で変調(又は復調)まで行い、DUが変調(又は復調)以後の上位PHY機能を行うようにする。一例として、第6機能分離430はOption 7-3と称することができる。第7機能分離440はRUがDL及びULの両方でエンコーディング/スクランブリング(又はデコーディング/ディスクランブリング)まで行い、DUが変調(又は復調)以後の上位PHY機能を行うようにする。一例として、第7機能分離440はOption 6と称することができる。
【0060】
一実施形態によれば、FR1 MMU(massive MIMO unit)のように大容量の信号処理が予想される場合、フロントホール容量を低減するために比較的高い層での機能分離(例:第4機能分離420b)が要求され得る。また、過度に高い層での機能分離(例:第6機能分離430)は制御インタフェースが複雑化し、RU内に多数のPHY処理ブロックが含まれてRUの実装に負担を招き得るため、DUとRUの配置及び実装方式によって適切な機能分離が要求され得る。
【0061】
一実施形態によれば、DUから受信されたデータのプリコーディングを処理できない場合(すなわち、RUのプリコーディング能力(capability)に限界がある場合)、第3機能分離420a又はそれ以下の機能分離(例:第2機能分離410)が適用され得る。逆に、DUから受信されたデータのプリコーディングを処理する能力がある場合、第4機能分離420b又はそれ以上の機能分離(例:第6機能分離430)が適用され得る。以下、本開示における一実施形態は別途の限定がない限り、RUでビームフォーミング処理を行うための第3機能分離420a(カテゴリーA)又は第4機能分離420b(カテゴリーB)を基準として述べられるが、他の機能分離による実施形態の構成を排除するものではない。後述される図5乃至図7の機能的構成、シグナリング又は動作は第3機能分離420a又は第4機能分離420bだけでなく他の機能分離にも適用され得る。
【0062】
本開示の一実施形態は、DU(例:図1BのDU160)とRU(例:図1BのRU180)間のメッセージ伝送時、フロントホールインタフェースとしてeCPRI及びO-RANの規格が例示的に述べられる。メッセージのEthernet payloadにeCPRIヘッダ(header)、O-RANヘッダ、及び追加的なフィールドが含まれ得る。以下、eCPRI又はO-RANの規格用語を用いて、本開示の一実施形態が述べられるが、各用語と同等な意味を持つ他の表現が本開示の一実施形態に代えて使用され得る。
【0063】
フロントホールのトランスポートプロトコル(transport protocol)は、ネットワークと共有が容易なイーサネット(ethernet)及びeCPRIが使用され得る。イーサネットペイロード内にeCPRIヘッダとO-RANのヘッダが含まれ得る。eCPRIヘッダはイーサネットペイロードのフロントエンドに位置し得る。eCPRIヘッダの内容は下記のとおりである。
【0064】
- ecpriVersion(4 bits):0001b(fixed value)
- ecpriReserved(3 bits):0000b(fixed value)
- ecpriConcatenation(1 bit):0b(fixed value)
- ecpriMessage(1 byte):Message type
- ecpriPayload(2 bytes):Payload size in bytes
- ecpriRtcid / ecpriPcid(2 bytes):管理プレーン(management plane、M-plane)によってx、y、zが構成され得る。該当フィールドはマルチ-レイヤ伝送時に一実施形態による制御メッセージの伝送経路(eCPRIでeAxC(extended Antenna-carrier))を示すことができる。
【0065】
- CU_Port_ID(x bits):channel cardを区分。Modemまで含めて区分可能(2 bits for channel card、2 bits for Modem)
- BandSector_ID(y bits):Cell/Sectorによって区分
- CC_ID(z bits):Component carrierによって区分
- RU_Port_ID(w bits):layer、T、antennaなどによって区分
- ecpriSeqid(2 bytes):ecpriRtcid/ecpriPcid別にsequence IDが管理されSequence ID及びsubsequence IDを別途管理。Subsequence IDを用いればRadio-transport-level fragmentationが可能(Application-level fragmentationとは異なる)
フロントホールのアプリケーションプロトコル(application protocol)はコントロールプレーン(control plane、C-plane)、ユーザプレーン(user plane、U-plane)、同期プレーン(synchronization plane、S-plane)、及び管理プレーン(management plane、M-plane)を含むことができる。
【0066】
コントロールプレーンは、制御メッセージによってスケジューリング情報とビームフォーミング情報を提供するように構成され得る。ユーザプレーンはユーザのダウンリンクデータ(IQデータ又はSSB(synchronization signal block)/RS)、アップリンクデータ(IQデータ又はSRS/RS)、又はPRACH(physical random access channel)データを含むことができる。上述のビームフォーミング情報の加重値ベクタはユーザのデータに掛けられ得る。同期プレーンはタイミング及び同期化と関連付けられ得る。管理プレーンは初期設定(initial setup)、ノンリアルタイム再設定(non-realtime reset)又は再設定(reset)、ノンリアルタイム報告(non-realtime report)と関連付けられ得る。
【0067】
コントロールプレーンで伝送されるメッセージの類型を定義するために、Section Typeが定義される。Section Typeはコントロールプレーンで伝送される制御メッセージの用途を示すことができる。例えば、Section Type別用途は下記のとおりである。
【0068】
- sectionType=0:DL idle/guard periods - Power saveingのためのTx blanking用途
- sectionType=1:DL/ULチャネルのREにBF index又はweight(O-RAN mandatory BF(beamforming)方式)をマッピング
- sectionType=2:reserved
- sectionType=3:PRACHとmixed-numerologyチャネルのRE(resource element)にbeamforming index又はweightをマッピング
- sectionType=4:reserved
- sectionType=5:RUがリアルタイムBF weight計算を行えるようにUEスケジューリング情報を伝達(O-RAN optional BF方式)
- sectionType=6:RUがリアルタイムBF weight計算を行えるように周期的にUEチャネル情報を伝達(O-RAN optional BF方式)
- sectionType=7:LAAサポートに使用
【0069】
本開示で、「ヌメロロジ」は物理的信号の構造に関連する変数又は変数の集合を意味する用語として用いられる。ヌメロロジはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)、シンボル長(symbol duration)、CP(cyclic prefix)長(duration)、FFT(fast Fourier transform)、サンプリング率(sampling rate)、サブフレーム長、フレーム長など物理的信号に変化を招く様々な変数のうちの少なくとも1つを示すことができる。したがって、「混合ヌメロロジ」は様々な物理的構造が共存する状況を示し、「混合ヌメロロジをサポートする」ということは1つの基地局又はシステムが互いに異なる物理的構造を提供することを意味する。よって、「ヌメロロジ」は「信号構成(configuration)」、「物理層構成」、「フレーム構成」、「構成」、「信号構造」、「物理層構造」、「フレーム構造」又はそれと同等な技術的意味を持つ別の名称で称すことができる。
【0070】
NRでは使用する周波数帯域が高くなるにつれ、端末及び基地局のシグナリングは広帯域で行われるようになった。端末能力の限界により、このような広帯域で行われるシグナリングをサポートできない場合が生じ得る。それを補完するために帯域幅部分(bandwidth part、BWP)の概念が導入された。BWPは与えられた搬送波及び与えられたヌメロロジで共通リソースブロック(common resource block、CRB)の連続的な集合から選択された物理リソースブロック(physical resource block、PRB)の連続的な集合と定義され得る。
【0071】
シグナリングのために、複数のBWPが設定されることができ、複数のBWPごとにヌメロロジがそれぞれ個別的に設定されることができる。共通リソースブロックは搬送波帯域の最も低い周波数からインデクシング(0から開始)されることができ、共通リソースブロックを単位とするリソースグリッド(resource grid)が定義され得る。帯域幅部分は最も低いインデックスを持つCRBを基準として指示されることができ、最も低いインデックスを持つCRB 0をポイントAと称することができる。共通リソースブロック内で定義されるBWPはポイントAから離れた距離、すなわち、オフセット値と帯域幅部分が占める物理リソースブロックの個数(PRB)によって定義され得る。
【0072】
サブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)は1つのシンボルが占める周波数の幅を意味する。サブキャリア間隔とシンボルの長さは反比例する関係にあり、チャネル状態及び提供されるサービスの種類によって適したSCSが設定され得る。SCSはサブキャリア間隔を意味する。OFDM(orthogonal frequency division multiplex)システムで、1つの変調シンボルの周波数間隔はサブキャリア間隔に対応する。リソース割り当てを行う基地局はSCSによる帯域幅のサブキャリア個数によって、FFTサイズを決定できる。すなわち、SCSはFFTサイズと関連がある。
【0073】
混合ヌメロロジ(mixed numerology)システム又は複数のヌメロロジ(multiple numerologies)システムは1つの搬送波帯域幅(carrier bandwidth)内に複数のヌメロロジが存在するシステムを示すことができる。混合ヌメロロジシステムは1つの搬送波帯域幅内にいくつかの帯域幅部分(bandwidth part、BWP)が存在する場合、各BWPに該当するヌメロロジ(例:サブキャリア間隔(sub-carrier spacing、SCS))が互いに異なる場合を示すことができる。
【0074】
NRではデータ伝送において超高信頼低遅延通信(ultra reliable and low latency communications、URLLC)を目標としている。混合ヌメロロジはこのようなURLLCをサポートできる一例であって、ヌメロロジを多様に構成して、URLLCのために適応的にシンボル間隔を調整できる。
【0075】
図5は、本開示の一実施形態によるBWP構成の例を示す。これは一実施形態に過ぎず、図5に示したシンボルによるBWP構成は本発明の権利範囲を制限するものではない。搬送波帯域幅が100Mhzである場合のBWP構成の例が示される。BWPの帯域幅値は複数個の場合があり(例:100Mhz、80Mhz、50Mhz、40Mhz、20Mhz、10Mhz)、シンボルはヌメロロジ値(例:15kHz、30kHz、60kHz)によって異なる場合がある。
【0076】
図5を参照すると、100MHz搬送波帯域幅は各シンボルごとに1つ以上のBWPで構成され得る。BWP構成は該当するヌメロロジのシンボルごとに互いに異なる大きさと位置で表現され得る。図5で示すように、SSBも該当BWPのヌメロロジと異なるヌメロロジを持つことができ、このような場合も混合ヌメロロジの一例に該当し得る。
【0077】
例えば、DUはセル設定ステップで管理プレーン(M-plane)によって30kHzを代表ヌメロロジに決定できる。第1シンボル501は30kHzのヌメロロジを持ち、100Mhzの帯域幅を持つBWPで構成され得る。第2シンボル503は15kHzのヌメロロジ値及び20Mhzの帯域幅を持つBWPで構成され得る。第3シンボル505は60kHzのヌメロロジ値及び60Mhzの帯域幅を持つBWPで構成され得る。混合ヌメロロジシステムとは、1つの搬送波帯域幅内に、第1シンボル501のように代表ヌメロロジ30Khzを持つBWPの他にも第2シンボル503及び第3シンボル505のようにそれぞれ代表ヌメロロジと異なるヌメロロジが使用されるシステムを示すことができる。
【0078】
xRAN/ORANに基づくフロントホール(fronthaul)を介した信号の伝送のために、上述の例のような混合ヌメロロジが設定され得る。混合ヌメロロジが設定された場合、DUは混合ヌメロロジと関連する情報をRUに伝送する必要がある。混合ヌメロロジと関連する情報にはSCS、FFTのサイズ、CP(cyclic prefix)の長さ及びBWPのサイズ、BWPの周波数内の位置(周波数オフセット)と関連する情報を含むことができる。DUはセル設定ステップで、1つのヌメロロジ値を代表(nominal)ヌメロロジに決定できる。また、代表ヌメロロジによって定められるFFTのサイズ、CP長も代表値に決定できる。
【0079】
コントロールプレーンで伝送されるメッセージの類型を定義するために、Section Typeが定義される。メッセージの用途によってSection Typeが分けられ得る。
【0080】
例えば、Section type 3の場合、PRACH及び混合ヌメロロジチャネルに関する情報を送信するためのメッセージに使用され得る。具体的には、section type 3に含まれる情報は以下の通りである。
【0081】
Common Header Fields
- dataDirection(data direction(gNB Tx/Rx)) field:1 bit
- payloadVersion(payload version) field:3 bits
- value = ”1” shall be set(1 st protocol version for payload and time reference format)
- filterIndex(filter index) field:4 bits
- frameId(frame identifier) field:8 bits
- subframeId(subframe identifier) field:4 bits
- slotID(slot identifier) field:6 bits
- startSymbolid(start symbol identifier) field:6 bits
- numberOfsections(number of sections) field:8 bits
- sectionType(section type) field:8 bits
- value = ”3” shall be set
- timeOffset(time offset) field:16 bits
- frameStructure(frame structure) field:8 bits
- cpLength(cyclic prefix length) field:16 bits
- udCompHdr(user data compression header) field:8 bits
- Section Fields
- sectionID(section identifier) field:12 bits
- rb(resource block identifier) field:1 bit
- symInc(symbol number increment command) field:1 bit
- startPrbc(starting PRB of data section description) field:10 bits
- numPrbc(number of contiguous PRBs per data section description) field:8 bits
- reMask(resource element mask) field:12 bits
- numSymbol(number of symbols) field:4 bits
- ef(extension flag) field:1 bit
- beamId(beam identifier) field:15 bits
- freqOffset(frequency offset) field:24 bits
- reserved(reserved for future use) field:8 bits
【0082】
Section type 1の場合、DL/ULチャネルのREにBF index又はweight(O-RAN mandatory BF(beamforming)方式)をマッピングするための用途で使用されることができ、具体的には、下記のような情報を含むことができる。
【0083】
Common Header Fields
- dataDirection(data direction(gNB Tx/Rx)) field:1 bit
- payloadVersion(payload version) field:3 bits
- value = ”1” shall be set(1 st protocol version for payload and time reference format)
- filterIndex(filter index) field:4 bits
- frameId(frame identifier) field:8 bits
- subframeId(subframe identifier) field:4 bits
- slotID(slot identifier) field:6 bits
- startSymbolid(start symbol id) field:6 bits
- numberOfsections(number of sections) field:8 bits
- sectionType(section type) field:8 bits
- value = ”1” shall be set
- udCompHdr(user data compression header) field:8 bits
- reserved(reserved for future use) field:8 bits
【0084】
Section Fields
- sectionId(section identifier) field:12 bits
- rb(resource block identifier) field:1 bit
- symInc(symbol number increment command) field:1 bit
startPrbc(starting PRB of data section description) field:10 bits
- numPrbc(number of contiguous PRBs per data section description) field:8 bits
- reMask(resource element mask) field:12 bits
- numSymbol(number of symbols) field:4 bits
- ef(extension flag) field:1 bit
- beamId(beam identifier) field:15 bits
【0085】
section Type 5の場合、RUがリアルタイムBF weight計算を行えるようにUEスケジューリング情報を伝達(O-RAN optional BF方式)するための用途で使用されることができ、具体的には下記のような情報を含むことができる。
【0086】
- Common Header Fields
- dataDirection(data direction(gNB Tx/Rx)) field:1 bit
- payloadVersion(payload version) field:3 bits
- value = ”1” shall be set(1 st protocol version for payload and time reference format)
- filterIndex(filter index) field:4 bits
- frameId(frame identifier) field:8 bits
- subframeId(subframe identifier) field:4 bits
- slotID(slot identifier) field:6 bits
- startSymbolid(start symbol identifier) field:6 bits
- numberOfsections(number of sections) field:8 bits
- sectionType(section type) field:8 bits
- value = ”5” shall be set
- udCompHdr(user data compression header) field:8 bits
- reserved(reserved for future use) field:8 bits
【0087】
Section Fields
- sectionID(section identifier) field:12 bits
- rb(resource block identifier) field:1 bit
- symInc(symbol number increment command) field:1 bit
- startPrbc(starting PRB of data section description) field:10 bits
- numPrbc(number of contiguous PRBs per data section description) field:8 bits
- reMask(resource element mask) field:12 bits
- numSymbol(number of symbols) field:4 bits
- ef(extension flag) field:1 bit
- ueId(UE identifier) field:15 bits
【0088】
Section Type 6の場合、RUがリアルタイムBF weight計算を行えるように周期的にUEチャネル情報を伝達(O-RAN optional BF方式)するための用途で使用されることができ、具体的には下記のような情報を含むことができる。
【0089】
Common Header Fields
- dataDirection(data direction(gNB Tx/Rx)) field:1 bit
- payloadVersion(payload version) field:3 bits
- value = ”1” shall be set(1 st protocol version for payload and time reference format)
- filterIndex(filter index) field:4 bits
- frameId(frame identifier) field:8 bits
- subframeId(subframe identifier) field:4 bits
- slotID(slot identifier) field:6 bits
- startSymbolid(start symbol identifier) field:6 bits
- numberOfsections(number of sections) field:8 bits
- sectionType(section type) field:8 bits
- value = ”6” shall be set
- numberOfUEs(number of UE-specific channel information data sets) field:8 bits
- reserved(reserved for future use) field:8 bits
【0090】
Section Fields
- ef(extension flag) field:1 bit
- ueId(UE identifier) field:15 bits
- regularizationFactor(regularization factor used for MMSE reception) field:16 bits
- reserved(reserved for future use) field:4 bits
- rb(resource block identifier) field:1 bit
- symInc(symbol number increment command) field:1 bit
- startPrbc(starting PRB of data section description) field:10 bits
- numPrbc(number of contiguous PRBs per data section description) field:8 bits
- ciIsample(channel information value, in-phase sample) field:16 bits
- ciQsample(channel information value, quadrature sample) field:16 bits
【0091】
セル設定ステップで予め決定された代表ヌメロロジのみを使用する割当領域又はBWPを介してRUに情報を送信する場合、DUはC-plane section type 1、5、6によってRUに情報を送信できる。上記セル設定ステップで予め決定された代表ヌメロロジでない他のヌメロロジを使用する割当領域又はBWPを介してRUに情報を送信する場合、DUはsection type 3によってRUに情報を伝達でき、C-plane section type 3には上記他のヌメロロジと関連付けられた値及びFFTサイズ、周波数領域での位置と関連づけられた情報が含まれ得る。換言すれば、混合ヌメロロジが使用される場合、DUは代表ヌメロロジでない他のヌメロロジを介して情報を伝達するために、C-plane section type 3を使用できる。
【0092】
ただし、図5で示すように、代表ヌメロロジを使用する割当情報又はBWPのFFTサイズ又は周波数上の位置は以前のシンボル及び/又はスロットと異なるように割り当てられ得る。代表ヌメロロジを使用する割当情報又はBWPのFFTサイズ又は周波数上の位置が以前のシンボル及び/又はスロットと異なるように割り当てられた場合、割当情報はC-plane section type 3によって送られる必要がある。現在の規格にはC-plane section type 3にのみBWPのFFTサイズ又は周波数上の位置(オフセット)と関連付けられた情報が含まれるからである。この場合、C-plane section type 3はC-plane section type 1とは別途のイーサネットメッセージを使用してDUからRUへ送られる必要がある。1つのイーサネットメッセージを介しては1つの種類のC-plane section typeのみを送られなければならないからである。
【0093】
代表ヌメロロジを使用する割当情報又はBWPのFFTサイズ又は周波数上の位置が以前のシンボル及び/又はスロットと異なるように割り当てられた場合に、もし割当情報がC-plane section type 1で伝送される場合、該当BWPの新しいFFTサイズ及び周波数上の位置を把握することが困難な状況が生じ得る。C-plane section type 1によって伝達されるリソースブロック(resource block、RB)情報は物理リソースブロック(physical resource block、PRB)に基づいて構成される情報に該当する。PRBは1つのBWP内でのRBを示すものであるから、いくつかのBWPが存在する場合、PRB値のみによっては全体の搬送波帯域幅内でBWPの位置を表現することが困難な場合があり得る。
【0094】
加えて、代表ヌメロロジを使用する割当情報又はBWPのFFTサイズ又は周波数上の位置が以前のシンボル及び/又はスロットと異なるように割り当てられた場合に、もし割当情報がC-plane section type 5、又はC-plane section type 6で伝送される場合、RUが該当BWPの新しいFFTサイズ及び周波数上の位置を把握することが困難な状況が生じ得る。C-plane section type 1、3はビーム(beam)IDベースのビームフォーミング(beamforming)加重値(weight)方式のみを、C-plane section type 5、6の場合にはUE(user equipment) IDベースのビームフォーミング加重値方式のみを使用できる。C-plane section type 3のみが上述のように混合ヌメロロジ関連情報を伝達できるため、特定のRB又はBWPが代表ヌメロロジを使用することなくUE IDベースのビームフォーミング加重値方式を使用する場合、C-plane section type 5、6によっては該当RB及びBWPに関する情報(例:ヌメロロジ、FFTサイズ値、周波数上の位置、CPの長さ等)を把握できない状況が生じ得る。すなわち、混合ヌメロロジを使用するシステムでは、DUがRUにC-plane section type 5、6によっては複数のBWPを介して情報を送信することが難しいため、C-plane section type 3を使用しなければならないが、C-plane section type 3はビームIDベースのビームフォーミング加重値方式のみを使用するため、DUがRUにC-plane section type 5、6によって伝達しなければならないUE IDベースのビームフォーミング加重値及びチャネル関連情報を送信することが困難な状況が生じ得る。
【0095】
上述のように、混合ヌメロロジと関連する情報はsection type 3にのみ含まれる。そのため、混合ヌメロロジと関連する情報を送信する必要が生じた場合には問題点が存在していた。
【0096】
例えば、section type 1を使用してメッセージを送信する場合に混合ヌメロロジを使用して情報を送信する場合が存在し得る。この場合、DUは他のヌメロロジと関連する情報をRUに送信する必要があるにもかかわらず、section type 1にはヌメロロジを指示できる情報を含まないため、section typeの変更が必要になるという問題点が存在する。Section typeが変更される場合、DUは新しいイーサネットメッセージを構成して送信しなければならない。この場合、DUは異なる形態のeCPRIヘッダを構成してイーサネットペイロードフロントエンドに含まなければならないことは無論である。他の例として、section type 5又は6によってメッセージを送信する場合は混合ヌメロロジをサポートすることができない問題がある。すなわち、section type 5又はsection type 6によって送信できる情報(例:MU-MIMOと関連するUE IDベースのビームフォーミング加重値及びチャネル関連情報)は1つの代表ヌメロロジのみを使用する場合にのみ使用され得る。
【0097】
本開示の様々な実施形態によれば、DUがsection typeを変更することなくセクション拡張によって混合ヌメロロジに関連する情報をRUに提供することによって、別途のシグナリングによるオーバーヘッドを減少させることができる効果がある。また、MU-MIMOのために、混合ヌメロロジを使用するシステムで、UE IDベースのビームフォーミング加重値方式を使用できる効果がある。図6A乃至図6Dは、上述したセクション拡張による混合ヌメロロジと関連する情報を提供する様々な実施形態を示す。
【0098】
図6A乃至図6Dは、本開示の様々な実施形態によるセクション拡張情報の例を示す。図6A乃至図6Dによって、混合ヌメロロジ関連情報を伝達するためのセクション拡張(section extension)のフレームフォーマットが示される。
【0099】
図6を参照すると、セクション拡張情報は混合ヌメロロジを構成するための様々な情報を含むことができる。混合ヌメロロジを構成するための情報とは、周波数領域又は時間領域で様々なSCSによるリソース割当関係(例:図5に示した互いに異なるSCSを持つBWPの間の関係)を表すための情報を示すことができる。一実施形態によって混合ヌメロロジを構成するための情報はフレーム構造と関連付けられた情報を含むことができる。フレーム構造と関連付けられた情報にはサブキャリア間隔、FFTサイズ、CP長、リソースグリッドを示すための情報、シンボルの位置情報などを含むことができる。
【0100】
混合ヌメロロジを構成するための情報は周波数情報を含むことができる。上記周波数と関連付けられた情報には帯域幅の位置を示すための情報、BWPの中心周波数、BWPの中心周波数のリソースグリッドでの位置又はフリークエンシーオフセットなどと関連付けられた情報を含むことができる。
【0101】
混合ヌメロロジを構成するための情報は時間情報を含むことができる。上記周波数と関連付けられた情報には混合ヌメロロジを使用するBWPが割り当てられたスロット内のシンボル数又はスロット内のシンボル位置情報が含まれ得る。
【0102】
図6Aを参照すると、本開示の一実施形態による混合ヌメロロジを構成するための情報はextType、extLen、frameStructure、frequencyOffsetを含むことができる。extTypeは拡張の類型を示すことができる。efはextension flagを示し、efが1の場合、他の拡張フィールドが存在することを意味する。extLenはセクション拡張の長さを示すことができる。frameStructureはフレーム構造を定義できる。8ビットで表現されることができ、最初の4ビットはFFT(fast fourier transform)/IFFT(inverse fast fourier transform)の大きさを示すことができ、2番目の4ビットはサブキャリア間隔及びサブフレームあたりのスロット数を示すことができる。frequencyOffsetはCRBに含まれるBWPの位置を示すためのオフセット値を示すことができる。
【0103】
図6Bを参照すると、本開示の一実施形態による混合ヌメロロジを構成するための情報は、extType、ef、extLen、subCarrierSpacing、fftSize、CpLength、bwpCenterFrequency、bwpSize、symbolMapを含むことができる。extTypeは拡張の類型を示すことができる。efはextension flagを示し、efが1の場合、他の拡張フィールドが存在することを意味する。extLenはセクション拡張の長さを示すことができる。subCarrierSpacingはサブキャリア間隔値及びサブフレームあたりのスロット数を示すことができる。fftSizeはFFT(fast fourier transform)/IFFT(inverse fast fourier transform)の大きさの値を示すことができる。CpLengthはシンボルあたりのCPの長さ(duration)を示すことができる。bwpCenterFrequencyは混合ヌメロロジを使用するBWPの中心周波数の値を示すことができる。bwpSizeは混合ヌメロロジを使用するBWPのサイズを示すことができる。symbolMapは混合ヌメロロジを使用するBWPのスロット内のシンボル位置を示すことができる。
【0104】
図6Cを参照すると、本開示の一実施形態による混合ヌメロロジを構成するための情報は、extType、ef、extLen、scsType、fftType、cpType、bwpCenter、symbolMapを含むことができる。extTypeは拡張の類型を示すことができる。efはextension flagを示し、efが1の場合、他の拡張フィールドが存在することを意味する。extLenはセクション拡張の長さを示すことができる。scsTypeは3ビットで表現されることができ、サブキャリア間隔値及びサブフレームあたりのスロット数を示すことができる。fftTypeは3ビットで表現されることができ、FFT(fast fourier transform)/IFFT(inverse fast fourier transform)の大きさの値を示すことができる。cpTypeは2ビットで表現されることができ、シンボルあたりのCPの長さ(duration)をnormal short CP、normal long CP、extended CPのうちの1つをインデックス値として示すことができる。bwpCenterは混合ヌメロロジを使用するBWPの中心周波数の位置をCRBに含まれるリソースグリッドのRE値として示すことができる。symbolMapは混合ヌメロロジを使用するBWPのスロット内のシンボル位置を示すことができる。本実施形態の各パラメータのビットの大きさは本実施形態で表現した値より大きい場合もあり、小さい場合もあることは無論である。
【0105】
図6Dを参照すると、本開示の一実施形態による混合ヌメロロジを構成するための情報は、extType、extLen、frameStructure、frequencyOffset、cpLength、symbolMapを含むことができる。extTypeは拡張の類型を示すことができる。efはextension flagを示し、efが1の場合、他の拡張フィールドが存在することを意味する。extLenはセクション拡張の長さを示すことができる。frameStructureはフレーム構造を定義できる。8ビットで表現されることができ、最初の4ビットはFFT(fast fourier transform)/IFFT(inverse fast fourier transform)の大きさを示すことができ、2番目の4ビットはサブキャリア間隔及びサブフレームあたりのスロット数を示すことができる。frequencyOffsetはCRBに含まれるBWPの位置を示すためのオフセット値を示すことができる。CpLengthはシンボルあたりのCPの長さ(duration)を示すことができる。symbolMapは混合ヌメロロジを使用するBWPのスロット内のシンボル位置を示すことができる。
【0106】
上述した図6A乃至図6Dは本発明の混合ヌメロロジを構成するための情報の例に過ぎず、これによって権利範囲を制限するものではない。換言すれば、本開示の一実施形態による混合ヌメロロジを構成するための情報は上述したパラメータのうちの一部の組み合わせで構成され得る。
【0107】
上述のように、xRAN/ORAN規格を使用するフロントホールで、混合ヌメロロジに基づくシステムで、DUが代表ヌメロロジでない他のヌメロロジと関連する情報を伝送するためにはsection type 3を使用する必要がある。DUは伝送される情報の種類及び方式によって他のsection typeを使用することができ、section type 3でない他のsection typeによる情報の伝送を行おうとする場合に、代表ヌメロロジでない他のヌメロロジが構成された場合、それと関連する情報を他のsection typeによっては伝送することができない。したがって、DUは他のsection typeに対しても代表ヌメロロジでない他のヌメロロジと関連する情報を含むことができるように他のsection typeのフレームフォーマットを新しく定義する必要がある。
【0108】
一実施形態において、セクション拡張フォーマットは混合ヌメロロジのための付加情報を含むことができる。上記付加情報にはsubCarrierSpacing、fftSize、CpLength、bwpCenterFrequency、bwpSize、symbolMapのようなパラメータが含まれ得る。
【0109】
一実施形態において、セクション拡張フォーマットは混合ヌメロロジのための付加情報を含むことができる。上記付加情報にはscsType、fftType、cpType、bwpCenter、symbolMapのようなパラメータが含まれ得る。一実施形態において、セクション拡張フォーマットは混合ヌメロロジのための付加情報を含むことができる。上記付加情報にはframeStructure、frequencyoffset、cpLength、symbolMapのようなパラメータが含まれ得る。
【0110】
一実施形態において、セクション拡張フォーマットは混合ヌメロロジのための付加情報を含むことができる。上記付加情報には上述したパラメータのうちの一部のパラメータが含まれ得る。
【0111】
一実施形態において、セクション拡張フォーマットはsection type 1、5及び6に追加的に定義され得る。混合ヌメロロジに関する情報を伝達するためにsection type 1、5及び6に関連情報に関するフィールドを追加的に定義することによって、DUがsection type 1、5、6によって情報を送信する場合に、ヌメロロジと関連する情報をともに送信することによって、section type 3によってヌメロロジと関連する情報を別途送信する過程を省略できる。これにより、不要なシグナリングを省略することによって、DUとRU間に有効な情報送信及び受信が提供され得る。
【0112】
例えば、DUがUE IDを使用するビームフォーミング方式を使用する場合、DUはsection type 5によって制御メッセージをRUに送信できる。この時、section type 5によって送信される制御メッセージにおいて、代表ヌメロロジでない他のヌメロロジが構成される場合、上記他のヌメロロジと関連する情報はUE IDとともにRUに送信され得る。
【0113】
他の例として、DUがRUにチャネル状態と関連する情報を送信しようという場合にはsection type6によってRUに制御メッセージを送信できる。この時、section type 6によって送信される制御メッセージにおいて、代表ヌメロロジでない他のヌメロロジが構成される場合に、上記他のヌメロロジと関連する情報はチャネル状態(ciIsample、ciQsample)とともに送信され得る。
【0114】
図7は、本開示の一実施形態によるDUとRU間の接続の例を示す。DUは様々なRUと接続され得る。様々なRUごとにそれぞれの特性、性能、能力は異なる場合がある。
【0115】
図7を参照すると、DUは複数のRUと接続され得る。この時、RUはO-RAN規格に従い、O-RUと称することができる。DUはX個のO-RUと接続され得る。DUはO-RU #0,O-RU #1,O-RU #2,…,乃至O-RU #X-1と接続され得る。
【0116】
一実施形態において、O-RUのうちの一部はDUによって設定された拡張されたセクションフィールドを含む制御メッセージを受信できる。他の実施形態において、O-RUのうちの一部は拡張されたセクションフィールドに含まれた情報として、上述した実施形態による様々なパラメータ(subCarrierSpacing、fftSize、CpLength、bwpCenterFrequency、bwpSize、symbolMap又はscsType、fftType、cpType、bwpCenter、symbolMap又はframeStructure、frequencyoffset、cpLength、symbolMap)のうちの一部のパラメータ又はそれと関連付けられたパラメータを受信できる。さらに他の実施形態において、O-RUのうちの他の一部は上述したO-RUを受信したものとは異なる一部のパラメータ又はそれと関連付けられたパラメータを受信できる。さらに他の実施形態において、O-RUのうちの他の一部は全てのパラメータを受信できる。DUはコントロールプレーンのパラメータによって各RUにそれを設定できる。
【0117】
本発明は、混合ヌメロロジを構成するためのDUと混合ヌメロロジによってリソース割当又はリソースグリッドを構成するためのRUが述べられたが、本開示のDUは混合ヌメロロジをサポートしないRUが接続される構造も本開示の一実施形態であると理解され得る。すなわち、一実施形態において、O-RUのうちの一部は従来のように混合ヌメロロジのための拡張されたセクションフィールドを含まない制御メッセージを受信することもできる。DUが混合ヌメロロジをサポートできないRUを確認し、該当制御メッセージを構成することも本開示の一実施形態であると理解され得る。
【0118】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるDU(digital unit)の動作方法は、付加情報を含むセクション拡張(section extension)フィールドを設定する過程と、上記セクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージをRU(radio unit)にフロントホールインタフェースを介して伝送する過程を含み、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0119】
一実施形態において、上記付加情報は混合ヌメロロジ(mixed-numerology)関連情報を示すパラメータを含むことができる。
【0120】
一実施形態において、上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むように上記セクション拡張フィールドを設定する過程と、上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むセクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージを伝送する過程をさらに含み、上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むセクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージは、コントロールプレーンで端末のスケジューリングするために使用され得る。
【0121】
一実施形態において、上記第1制御メッセージはO-RAN(open-radio access network)のSection Type 1、5、6の制御メッセージに対応し、上記第1制御メッセージは上記端末に対するスケジューリング情報を含むことができる。
【0122】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、BWPの中心周波数、BWPのサイズ、シンボルマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0123】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、シンボルマップ及びBWPの中心周波数の位置のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0124】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、シンボルマップ及び周波数オフセット値のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0125】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるRU(radio unit)の動作方法は、DU(digital unit)からセクション拡張(section extension)フィールドを含む第1制御メッセージをフロントホールインタフェースを介して受信する過程を含み、上記セクション拡張フィールドは付加情報を含み、上記セクション拡張フィールドはDUによって設定され、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0126】
一実施形態において、上記付加情報は混合ヌメロロジ(mixed-numerology)関連情報を示すパラメータを含むことができる。
【0127】
一実施形態において、混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むセクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージを受信する過程をさらに含み、上記セクション拡張フィールドは上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むように設定され、上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むセクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージは、コントロールプレーンで端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0128】
一実施形態において、上記第1制御メッセージはO-RAN(open-radio access network)のSection Type 1、5、6の制御メッセージに対応し、上記第1制御メッセージは上記端末に対するスケジューリング情報を含むことができる。
【0129】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、BWPの中心周波数、BWPのサイズ、シンボルマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0130】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、シンボルマップ及びBWPの中心周波数の位置のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0131】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、シンボルマップ及び周波数オフセット値のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0132】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるDU(digital unit)装置は、トランシーバ;及び少なくとも1つのプロセッサを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、付加情報を含むセクション拡張(section extension)フィールドを設定し、上記セクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージをRU(radio unit)にフロントホールインタフェースを介して伝送するように構成され、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0133】
一実施形態において、上記付加情報は混合ヌメロロジ(mixed-numerology)関連情報を示すパラメータを含むことができる。
【0134】
一実施形態において、上記少なくとも1つのプロセッサは、上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むように上記セクション拡張フィールドを設定し、上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むセクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージを伝送するようにさらに構成され、上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むセクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージは、コントロールプレーンで端末のスケジューリングするために使用され得る。
【0135】
一実施形態において、上記第1制御メッセージはO-RAN(open-radio access network)のSection Type 1、5、6の制御メッセージに対応し、上記第1制御メッセージは上記端末に対するスケジューリング情報を含むことができる。
【0136】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、BWPの中心周波数、BWPのサイズ、シンボルマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0137】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ及びBWPの中心周波数の位置、シンボルマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0138】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ及び周波数オフセット値、シンボルマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0139】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるRU(radio unit)装置は、トランシーバ;及び少なくとも1つのプロセッサを含み、上記少なくとも1つのプロセッサは、DU(digital unit)からセクション拡張(section extension)フィールドを含む第1制御メッセージをフロントホールインタフェースを介して受信するように構成され、上記セクション拡張フィールドは付加情報を含み、上記セクション拡張フィールドはDUによって設定され、上記第1制御メッセージはコントロールプレーン(control plane)で端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0140】
一実施形態において、上記付加情報は混合ヌメロロジ(mixed-numerology)関連情報を示すパラメータを含むことができる。
【0141】
一実施形態において、上記少なくとも1つのプロセッサは、混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むセクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージを受信するようにさらに構成され、上記セクション拡張フィールドは上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むように設定され、上記混合ヌメロロジ関連情報を表記するパラメータを含むセクション拡張フィールドを含む第1制御メッセージは、コントロールプレーンで端末をスケジューリングするために使用され得る。
【0142】
一実施形態において、上記第1制御メッセージはO-RAN(open-radio access network)のSection Type 1、5、6の制御メッセージに対応し、上記第1制御メッセージは上記端末に対するスケジューリング情報を含むことができる。
【0143】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、BWPの中心周波数、BWPのサイズ、シンボルマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0144】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ及びBWPの中心周波数の位置、シンボルマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0145】
一実施形態において、上記パラメータは上記混合ヌメロロジを構成するBWPのサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、FFT(fast Fourier transform)のサイズ、CPの長さ、シンボルマップ及び周波数オフセット値のうちの少なくとも1つを含むことができる。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるDU(digital unit)によって行われる方法であって、
混合ヌメロロジ(mixed-numerology)に関する情報を含む制御メッセージをRU(radio unit)に伝送する過程を含み、
前記混合ヌメロロジに関する情報はフレーム構造に関する情報、周波数オフセットに関する情報、及びCP(cyclic prefix)の長さ(length)に関する情報を含む方法。
【請求項2】
前記制御メッセージのセクションタイプ(section type)は5又は6である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フレーム構造に関する情報は8ビットで構成され、
前記8ビットのうちの最初の4ビット(first 4bits)はFFT(fast fourier transform)/IFFT(inverse fast fourier transform)の大きさ(size)を示し、
前記8ビットのうちの2番目の4ビット(second 4bits)はサブキャリア間隔(subcarrier spacing)を示す請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記CPの長さに関する情報は、シンボルあたりのCPの長さを示す請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記制御メッセージは端末識別子(user equipment identifier)ベースのビームフォーミングのためのメッセージである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記制御メッセージは拡張フラグ(extension flag、ef)、拡張タイプ(extension type、extType)、及び拡張長さ(extension length、extLen)をさらに含み、
前記拡張フラグは1ビットを含み、
前記拡張タイプは前記制御メッセージのセクション拡張(section extension)が混合ヌメロロジに関する情報であることを示す請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおけるRU(radio unit)によって行われる方法であって、
混合ヌメロロジ(mixed-numerology)に関する情報を含む制御メッセージをDU(digital unit)から受信する過程を含み、
前記混合ヌメロロジに関する情報はフレーム構造に関する情報、周波数オフセットに関する情報、及びCP(cyclic prefix)の長さ(length)に関する情報を含む方法。
【請求項8】
前記制御メッセージのセクションタイプ(section type)は5又は6である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記フレーム構造に関する情報は8ビットで構成され、
前記8ビットのうちの最初の4ビット(first 4bits)はFFT(fast fourier transform)/IFFT(inverse fast fourier transform)の大きさ(size)を示し、
前記8ビットのうちの2番目の4ビット(second 4bits)はサブキャリア間隔(sub carrier spacing)を示す請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記CPの長さに関する情報は、シンボルあたりのCPの長さを示す請求項7乃至9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記制御メッセージは端末識別子(user equipment identifier)ベースのビームフォーミングのためのメッセージである請求項7乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記制御メッセージは拡張フラグ(extension flag、ef)、拡張タイプ(extension type、extType)、及び拡張長さ(extension length、extLen)をさらに含み、
前記拡張フラグは1ビットを含み、
前記拡張タイプは前記制御メッセージのセクション拡張(section extension)が混合ヌメロロジに関する情報であることを示す請求項7乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
無線通信システムのDU(digital unit)であって、
少なくとも1つのトランシーバ(at least one Transceiver);及び
少なくとも1つのトランシーバと動作可能に(operably)接続された少なくとも1つのプロセッサ(at least one processor)を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されるDU。
【請求項14】
無線通信システムのRU(radio unit)であって、
少なくとも1つのトランシーバ(at least one Transceiver)、及び
少なくとも1つのトランシーバと動作可能に(operably)接続された少なくとも1つのプロセッサ(at least one processor)を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは請求項7乃至12のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されるRU。
【国際調査報告】