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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-06
(54)【発明の名称】容器ラベリングマシン
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/18 20060101AFI20230929BHJP
【FI】
B65C9/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023516817
(86)(22)【出願日】2021-09-27
(85)【翻訳文提出日】2023-03-14
(86)【国際出願番号】 EP2021076523
(87)【国際公開番号】W WO2022069415
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】102020000022882
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510147581
【氏名又は名称】ピ・エ・ラベレルス・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】P.E. LABELLERS S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100122286
【弁理士】
【氏名又は名称】仲倉 幸典
(72)【発明者】
【氏名】バルディーニ,リッカルド
【テーマコード(参考)】
3E095
【Fターム(参考)】
3E095AA07
3E095BA02
3E095CA01
3E095DA03
3E095DA24
3E095DA34
3E095DA42
3E095DA52
3E095DA83
3E095EA27
3E095EA28
3E095EA29
3E095EA32
3E095FA06
3E095FA30
(57)【要約】
容器ラベリングマシンであって、前進経路(2a)に沿ってラベル付けされるべき容器(3)のコンベヤ(2)と、容器(3)の前進経路(2a)に沿って配置された少なくとも1つのラベル付けユニット(5)とを備える。ラベル付けユニットは、容器(3)に貼り付けられるべきラベル(8)が連続的に印刷されたラベルリボン(7)をスプールからピックアップし、ラベルリボン(7)を切断ドラム(9)に供給するようになっている巻き戻しアセンブリ(6)を含む。切断ドラムは、その側面に、ラベルリボン(7)を付着して保持するための吸引開口(10)が設けられるとともに、2つの連続するラベル(8)間の分離領域でラベルリボン(7)を切断するための切断手段が設けられている。切断ドラム(9)は、切断後に得られたラベル(8)を、転送ドラム(11)へ放出するようになっている。転送ドラム(11)は、個々のラベルがコンベヤ(2)から到着するそれぞれの容器(3)に付着するように、個々のラベル(8)を転送するために割り当てられている。本発明によれば、切断ドラム(9)は、空気吸引チャンバ(15)を備えた少なくとも1つの切断装置(14)を支持し、その吸引チャンバは、切断ドラム(9)の側面で実質的に開き、その吸引チャンバの内部に少なくとも1つのブレード(16)を収容している。吸引チャンバ(15)は、ラベルリボン(7)を切断するために、ラベルリボン(7)をブレード(16)に対して吸引するための空気の吸引手段(17)に接続可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器ラベリングマシンであって、
前進経路(2a)に沿ってラベル付けされるべき容器(3)のコンベヤ(2)と、
上記容器(3)の上記前進経路(2a)に沿って配置された少なくとも1つのラベル付けユニット(5)とを備え、
上記少なくとも1つのラベル付けユニットは、上記容器(3)に貼り付けられるべきラベル(8)が連続的に印刷されたラベルリボン(7)をスプールからピックアップし、上記ラベルリボン(7)を切断ドラム(9)に供給するようになっている巻き戻しアセンブリ(6)を含み、
上記切断ドラムは、その側面に、上記ラベルリボン(7)を上記切断ドラム(9)の側面に付着して保持するための吸引開口(10)が設けられるとともに、2つの連続するラベル(8)間の分離領域で上記ラベルリボン(7)を切断するための切断手段が設けられ、
上記切断ドラム(9)は、切断後に得られた上記ラベル(8)を、転送ドラム(11)へ放出するようになっており、
上記転送ドラム(11)は、個々のラベルが上記コンベヤ(2)から到着するそれぞれの容器(3)に付着するように、上記個々のラベル(8)を転送するために割り当てられている、容器ラベリングマシンにおいて、
上記切断ドラム(9)は、空気吸引用の吸引チャンバ(15)を備えた少なくとも1つの切断装置(14)を支持し、
上記吸引チャンバは、上記切断ドラム(9)の上記側面で実質的に開き、その吸引チャンバの内部に少なくとも1つのブレード(16)を収容しており、
上記吸引チャンバ(15)は、上記ラベルリボン(7)を切断するために、上記ラベルリボン(7)を上記ブレード(16)に対して吸引するための空気の吸引手段(17)に接続可能である、ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項2】
請求項1に記載の容器ラベリングマシンにおいて、
上記切断ドラム(9)は、各切断装置(14)について、上記ラベルリボン(7)を保持するための少なくとも1つの補助領域(18)を有し、
上記補助領域(18)は、補助吸引孔(19)が設けられ、上記切断ドラム(9)の回転方向に関して、対応する切断装置(14)の直前に配置されており、
上記補助保持領域(18)は、上記吸引手段(17)に接続可能であり、上記巻き戻しアセンブリ(6)と協働して上記ラベルリボン(7)の張力を生成するために、上記対応する切断装置(14)の上記吸引チャンバ(15)が上記吸引手段(17)に接続される前に、上記吸引手段(17)に接続可能になっている
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項3】
請求項1から2までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
上記吸引手段(17)は、上記切断ドラム(9)が回転可能に搭載された、固定された真空の分配ユニット(20)を含み、
上記分配ユニット(20)内に形成された切断領域(21)を含み、
上記切断領域は、
真空発生手段(23)に接続されるとともに、上記分配ユニット(20)の上記切断ドラム(9)に向けられた面に形成された真空開口(25)を有する真空チャンバ(22)と、
上記真空発生手段(23)に接続されるとともに、上記分配ユニット(20)の上記切断ドラム(9)に向けられた面に形成された補助真空開口(27)を備える補助真空チャンバ(26)とを有し、
上記吸引チャンバ(15)は、上記切断ドラム(9)の上記分配ユニット(20)に向けられた面に、上記吸引チャンバ(15)と上記真空発生手段(23)の間の接続を確立するために、上記切断ドラム(9)の回転中に、上記真空開口(25)に面するように設計された少なくとも1つの連通開口(28)を有し、
上記補助保持領域(18)は、補助吸引チャンバ(29)を含み、
上記補助吸引チャンバは、上記補助吸引孔(19)と連通するとともに、補助連通開口(30)と連通し、
上記補助連通開口は、上記切断ドラム(9)の回転中に、上記連通開口(28)が上記真空開口(25)に到達する前に、少なくとも部分的に上記補助真空開口(27)に面するように設計されている
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
上記巻き戻しアセンブリ(6)に機能的に接続され、上記切断ドラム(9)の回転中に上記補助連通開口(30)が上記補助真空開口(27)に到達したとき、上記巻き戻しアセンブリ(6)が上記ラベルリボン(7)を上記切断ドラム(9)に供給する速度の減少を指令するようになっている自動制御手段(31)を備えた
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
上記真空開口(25)および上記補助真空開口(27)は、実質的にスロット状の形状を有し、上記真空開口(25)は、上記切断ドラム(9)の回転軸(9a)に対して実質的に垂直な方向に沿って延在し、上記補助真空開口(27)は、上記切断ドラム(9)の回転軸(9a)周りの円弧に沿って延在している
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
上記補助真空開口(27)は、上記真空開口(25)よりも、上記切断ドラム(9)の回転軸(9a)から大きい距離に配置されている
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
上記切断領域(21)は、上記切断ドラム(9)に対して弾性的に荷重される上記分配ユニット(20)の少なくとも1つの部分によって形成されている
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
上記切断ドラム(9)は、少なくとも2つのシェル(42a,42b)を含み、これらのシェルは、着脱可能な結合手段のおかげで、回転性の作動シャフト(43)の周りに固定され、上記結合手段は、上記作動シャフト(43)の軸に対して実質的に径方向に延在している
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
上記作動シャフト(43)は、フランジ継手(52)によってマシンの支持構造体に固定されたブッシング要素(51)によって回転可能に支持されている
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
各切断装置(14)は、それぞれの箱状ブレード支持体(53)を有し、これらの箱状ブレード支持体は、対応する上記吸引チャンバ(15)を形成し、上記切断ドラム(9)に形成された対応する収容座(54)に着脱可能に収容されている
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれかに記載の容器ラベリングマシンにおいて、
各切断装置(14)の上記箱状ブレード支持体(53)の上記収容座(54)のそれぞれの部分(54a,54b)は、上記シェル(42a,42b)の相互に面する領域に形成されている
ことを特徴とする容器ラベリングマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は容器ラベリングマシンに関し、より詳しくは、いわゆる「ロールフィード」タイプのラベリングマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
知られているように、一般に容器、特にボトルにラベルを付けるラベリングマシンは、広く用いられており、ラベル付けされるべきボトルを前進経路に沿って輸送するためのコンベヤを備えている。上記コンベヤは、典型的には、個々のボトルのための複数の支持体を含む回転カルーセルによって構成されている。上記支持体は、ボトルをボトル自身の軸の周りに回転させるのに適している。
【0003】
さらに、ラベリングマシンは、ボトルの前進経路に沿って、転送ドラムを備えた少なくとも1つのラベル付けアセンブリを備え、このラベル付けアセンブリは、上記転送ドラムの前に順次現れる各ボトルにそれぞれのラベルを貼ることを可能にする。
【0004】
特に、ロールフィードラベリングマシンが知られている。ロールフィードラベリングマシンでは、連続したラベルリボンを切断することによって、ラベルが得られる。連続したラベルリボン上には複数のラベルが連続して印刷され、連続したラベルリボンはスプールに巻かれている。
【0005】
より詳細には、この種のラベリングマシンは、ラベルリボンをスプールから取り出して切断ドラムに供給するために、ラベルリボンを取り出すことを可能にする巻き戻しアセンブリを備えている。上記切断ドラムは、ラベルリボンを1つのラベルと別のラベルとの間で切断し、切断後に分離された個々のラベルを転送ドラムへ放出することを可能にする。上記転送ドラムは、上記カルーセルで搬送されるそれぞれのボトルにラベルを付着させるように案内する。
【0006】
ここで、ラベルリボンは、個々のラベルの表面に予め塗布された、ボトルと接触するように設計されている接着剤のストリップを有することができること、または、接着剤を有さない場合もあり、この場合、接着剤塗布ローラが転送ドラムの横方向に面し、ラベルがボトルに転写される前に、ラベルの前縁と後縁に2本の接着剤をそれぞれ塗布することが、注記されるべきである。
【0007】
伝統的なマシンは、典型的には、次のような構造になっている。ラベルリボンは、ラベルリボンを2つのラベルの間に形成された狭い間隙内で通過させることにより、干渉によって切断される。そのうちの一方は、可動で、切断ドラムに回転可能に一体的に固定されており、他方は、静止し、マシンの支持構造に固定され、切断ドラムの側面に面している。
【0008】
従来のマシンにおける、この例では、ラベルリボンを切断するブレード(複数)の間に正しい間隙が存在することを確実にするために、固定ブレードおよび上記切断ドラムに伴われた1つ以上の可動ブレードの位置を正確に調整するための専門家の存在が必要とされる。
【0009】
さらに、この例では、切断ドラムが回転する際に、できるだけ規則的で正確な動きをすることも要求される。
【0010】
この目的のために、典型的には、既知の従来のマシンでは、切断ドラムは、単一の金属鋳物として提供されるかなり大きな構造物(これは支持体と呼ばれる)によって回転可能に支持される。
【0011】
この構造物は、通常、切断ドラムの軸に沿って相互に軸方向に間隔をおいて配置された、それぞれの回転座を形成する2つのブッシング状の部分を有する。切削ドラムの回転運動の規則性を確保するために、その回転座内に、切断ドラムの支持シャフトの両端が、予圧されたオイル充填ベアリングのおかげで結合されている。
【0012】
一方、上記2つのブッシング状の部分は、2つの細長い接続アームによって相互に接続されている。2つの細長い接続アームは、上記切断ドラムの軸に対して相互に直径方向に対向し、上記切断ドラムの側面に面し、上記切断ドラムの軸と実質的に平行に延在している。
【0013】
上記切断ドラムを支持する構造物は、2本の細長いアームの一方に、適用された支持体によって固定ブレードを剛性的に支持するという重要な機能も果たしている。このことは、切断ドラムに固定されている可動ブレードに関して、その位置の調整を可能にする。
【0014】
伝統的なロールフィードマシンでの、そのような支持体の必要性は、或る程度の構成上の複雑さを伴う。
【0015】
さらに、伝統的なロールフィードマシンでは、メンテナンス性にかなり問題があり、ブレード交換作業もかなり困難である。
【0016】
伝統的なロールフィードマシンに見られてきた別の欠点は、このように構成された切断ドラムの構造の複雑さと、固定された分割数と非可変の直径とを備えているため、その汎用性が制限されていることとに起因する。それらは、ラベリングマシンによって処理され得るラベルの長さの範囲を制限する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、上に示した1つ以上の局面において背景技術を改善することが可能なラベリングマシンを提供することにある。
【0018】
この目的の範囲内で、本発明の目的は、どのような運転状態でもラベルリボンの切断を正しく実行することができるラベリングマシンを提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、切断ドラムの動作効率に最大の保証を与えることができるラベリングマシンを提供することにある。
【0020】
本発明の別の目的は、ラベルリボンを切断するブレードの交換を専門外の操作者でも容易に行うことができるラベリングマシンを提供することにある。
【0021】
本発明のさらなる目的は、処理可能なラベルの長さの範囲を拡大することができるラベリングマシンを提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、既存のロールフィードマシンにも使用され得る解決策を提供し、その解決策の後付け(retrofit)を容易にする可能性を提供することにある。
【0023】
本発明のさらなる目的は、既存のいかなる解決策にも代わる態様で、背景技術の欠点を克服することにある。
【0024】
特に本発明の目的は、信頼性が高く、比較的容易に提供可能で、低コストで製造可能なラベリングマシンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0025】
この目的は、以下により良く明らかになるこれらおよび他の目的と同様に、請求項1に記載のラベリングマシンによって、従属請求項の1つ以上の特徴を任意に備えて、達成される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面に非限定的な例として示される、本発明によるラベリングマシンの好ましいが排他的ではない実施形態の説明から、より明らかになるであろう。ここで、
図1】本発明によるラベリングマシンの模式的な上面平面図である。
図2】本発明による上記マシンの切断ドラムの斜視図である。
図3】本発明による上記マシンの上記切断ドラムの、直径平面に沿って取られた概略断面図である。
図4】本発明による上記マシンの上記切断ドラムの細部を示す拡大縮尺図であって、上記切断ドラムの軸に垂直である平面に沿った断面で示された図である。
図5】本発明による上記マシンの上記切断ドラムの、直径平面に沿って取られた断面図である。
図6】本発明による上記マシンの上記切断ドラムに関連した真空分配ユニットの上面平面図である。
図7図6のVII-VII平面に沿って取られた断面図である。
図8】本発明による上記マシンの上記切断ドラムの前面立面図である。
図9】上記切断ドラムの部分断面図であって、図8のIX-IX平面に沿って取られた図である。
図10】本発明による上記マシンの上記切断ドラムの断面図であって、図5に対して異なる直径平面に沿って取られ、簡略化のために部品(複数)が省略された図である。
図11】本発明による上記マシンの上記切断ドラムの切断装置の箱状ブレード支持体を示す上面図である。
図12図11のXII-XII平面に沿って取られた断面図である。
図13】上記箱状ブレード支持体の分解斜視図である。
図14】本発明による上記マシンの上記切断ドラムを構成する要素の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図を参照すると、全体として参照数字1によって示された本発明によるラベリングマシンは、前進経路2aに沿ってラベル付けされるべき容器3のコンベヤ2を備えている。このコンベヤ2は、プレート(複数)4を周辺に備えた回転カルーセルによって都合よく構成されている。それらのプレート4は、回転可能で、それぞれの容器3を各々支持するように設計されている。
【0028】
容器3の前進経路2aに沿って、少なくとも1つのラベル付けユニット5がある。ラベル付けユニット5は、例えば一対の牽引ローラ6a、6bによって構成され得る巻き戻しアセンブリ6を含んでいる。この巻き戻しアセンブリ6は、図示しないスプールからラベルリボン7をピックアップするように設計されている。ラベルリボン7には、容器3に貼り付けられるべきラベル8が連続性をもって印刷されている。
【0029】
巻き戻しアセンブリ6は、ラベルリボン7を切断ドラム9に供給する。この切断ドラム9は、それ自身の軸9aの周りに回転でき、その側面には、ラベルリボン7をそれ自身の側面に付着して保持するための吸引開口10が設けられている。
【0030】
さらに、切断ドラム9は、2つの連続するラベル8の間の分離領域でラベルリボン7を切断することを可能にする切断手段を備え、切断後に得られたラベル8を転送ドラム11へ放出するようになっている。転送ドラム11は、それ自身の軸11aの周りに回転することでき、切断ドラム9から受け取った個々のラベル8を、今度は、コンベヤ2から到着するそれぞれの容器3に接触させて転送するように設計されている。
【0031】
有利には、転送ドラム11は円周方向にセクタに分割され、それらのセクタの各々は、切断ドラム9から到着する単一のラベル8を付着して受け取るように設計されている。
【0032】
ラベルリボン7が予め塗布された接着剤を備えていない場合、転送ドラム11の横方向には、接着剤ローラ12が都合よく配置されている。接着剤ローラ12は、ラベル8の各端部に少なくとも1つの接着剤ストリップを塗布するように設計されている。この目的のために、転送ドラム11のセクタの各々のうちラベル8の端部が載るように設計された領域には、それぞれのスライダ13があり、これらのスライダ13は、対応するセクタの残りの部分に関して、転送ドラム11の側面に浮き彫り状に配置されている。それによって、接着剤ローラ12の箇所でのその通過時に、接着剤ローラ12がラベル8に接着剤ストリップを塗布できる。
【0033】
本発明によれば、切断ドラム9は、少なくとも1つの切断装置14を支持している。切断装置14は、切断ドラム9の側面で実質的に開いている空気吸引チャンバ15を有する。空気吸引チャンバ15の内部に、少なくとも1つのブレード16が、そのブレード16の配置平面が切断ドラム9の直径平面と実質的に平行になるように、都合よく収容されている。
【0034】
特に、吸引チャンバ15は、ラベル8を得るために、ラベルリボン7をブレード16に対して引き寄せ、したがってラベルリボン7を切断できる力を発生させるように、空気の吸引手段17に接続され得る。
【0035】
有利には、切断ドラム9は、各切断装置14について、ラベルリボン7を切断ドラム9に接触させて保持するための少なくとも1つの補助領域18を有する。この補助領域18は、補助吸引孔(複数)19を有し、切断ドラム9の回転方向に関して対応する切断装置14の直前に配置されている。
【0036】
特に、補助保持領域18は、対応する切断装置14の吸引チャンバ15の吸引手段17への接続に先立って、吸引手段17に接続され得る。これは、ラベルリボン7が対応する切断装置14によって切断される前に、巻き戻しアセンブリ6と協働してラベルリボン7の張力を生成するためである。
【0037】
このようにして、補助保持領域18のおかげで、吸引開口10によってのみ影響されるラベルリボンの部分に対して、ラベルリボン7を切断ドラム9の方へ引き寄せる力がより大きくなり、その結果、ブレードの鋭利さが完璧でない状態で、特に非常に高いマシン速度であっても、ブレード16の部分における切断のより高い有効性が確保される。
【0038】
より詳細には、吸引手段17は、固定された真空の分配ユニット20を都合よく備えている。この分配ユニット20の上に、切断ドラム9が回転可能に取り付けられている。また、この分配ユニット20の中に切断領域21がある。この分配ユニット20は、第1の結合コネクタ24aによって都合よく真空発生手段23(例えば真空ポンプ等によって構成される)に接続された真空チャンバ22を有し、分配ユニット20の切断ドラム9に向けられている面に形成されている真空開口25を備えている。
【0039】
分配ユニット20の切断領域21には、さらに補助真空チャンバ26が設けられている。この補助真空チャンバ26もまた、例えば第2の結合コネクタ24bによって真空発生手段23に接続されている。この補助真空チャンバ26もまた、補助真空開口27を備えている。この補助真空開口27は、分配ユニット20の切断ドラム9に向けられている面に形成され、切断ドラム9の回転方向に関して真空開口25から角度的に離間されている。
【0040】
一方、各切断装置14の吸引チャンバ15は、切断ドラム9の分配ユニット20に向けられている面に、少なくとも1つの連通開口28を有する。この連通開口28は、切断ドラム9の回転中に真空開口25に面するように設計されている。それによって、吸引チャンバ15と真空発生手段23との間の接続を確立するようになっている。一方、補助保持領域18は、補助吸引孔19および補助連通開口30と連通する補助吸引チャンバ29を備えている。この補助連通開口30はまた、切断ドラム9の分配ユニット側に向けられている面に形成され、切断ドラム9の回転中に、少なくとも部分的に補助真空開口27に面するように設計されている。それによって、補助吸引チャンバ29と真空発生手段23との間の接続を確立し、その結果、対応する切断装置14の吸引チャンバ15の連通開口28が真空開口25に到達する前に、したがって切断装置14がラベルリボン7を切断する前に、補助保持領域18を活性化するようになっている。
【0041】
有利には、ラベルリボン7の正しい張力を保証するために、例えば電子コントローラによって構成された自動制御手段31が存在する。この自動制御手段31は、巻き戻しアセンブリ6に機能的に接続され、さらにラベル付けユニット5の支持構造体5aに対する切断ドラム9の角度位置の検出器に入力で都合よく接続されている。
【0042】
自動制御手段31は、切断ドラム9の回転中に補助連通開口30が補助真空開口27に到達するとき、巻き戻しアセンブリ6がラベルリボン7を切断ドラム9に供給する速度の低下を実行するよう命令するように、都合よくプログラムされ得る。それによって、巻き戻しアセンブリ6の部分上でのラベルリボン7の供給速度の減速、および、補助吸引チャンバ29の真空発生手段23への接続によって得られる補助保持領域18の活性化による、切断ドラム9上でのラベルリボン7の保持力の増加の結果として、切断ドラム9がその回転を継続する間、巻き戻しアセンブリ6と補助保持領域18との間に含まれたラベルリボン7の部分の張力が、ラベルリボン7上での切断ドラム9の摺動によって生じる動的摩擦によって生じる張力よりも大きく、生成される。
【0043】
補助保持領域18は、ブロック32によって構成され得る、ということが注記されるべきである。このブロック32は、補助吸引チャンバ29を形成し、対応する補助連通開口30を有し、そのブロックの外側面に補助吸引孔19を有する。このブロック32は、好ましくは着脱可能に、上記切断ドラムの側面に形成されている収容溝33にて、切断ドラム9によって受けられる。それによって、補助吸引孔19を有するブロック32の外側面が、切断ドラム9の側面と同一面になる。
【0044】
有利なことに、補助保持領域18を提供するためのブロック32の使用は、ブロック32が作られる材料を変えることによって、補助保持領域18に、切断ドラム9の残りの部分が作られる材料の摩擦係数(ラベルリボン7に対する)とは異なる摩擦係数(再びラベルリボン7に対する)を提供することを可能にする。
【0045】
好都合なことに、真空開口25と補助真空開口27は、ともに実質的にスロット状の形状を有している。
【0046】
特に、真空開口25は、切断ドラム9の回転軸9aに実質的に垂直な方向に沿って長手方向に延在している。一方、そうではなく、補助真空開口27は、切断ドラム9の回転軸9aと実質的に一致する軸の周りの円弧に沿って長手方向に延在している。
【0047】
有利には、補助真空開口27は、真空開口25に対して、切断ドラム9の回転軸9aからより大きな距離に配置されている。それによって、補助連通開口30(切断ドラム9の回転軸9aから補助真空開口27の距離と実質的に対応する距離にある)は、切断ドラム9の回転中に真空開口25の領域内を通過しない。
【0048】
好都合なことに、真空開口25と連通開口28は、実質的に同じ形状およびサイズを有する。一方、補助連通開口30は、補助真空開口27に対して、同じ横方向寸法及びより小さい長手方向寸法を有することができ、並びに、例えば円形状などの、補助真空開口27の形状とは異なる形状を、任意に有することができる。
【0049】
有利には、切断領域21は、分配ユニット20の少なくとも1つの部分によって形成されている。この分配ユニット20は、切断ドラム9に対して弾性的に荷重されている。それによって、切断領域21と切断ドラムとの間のより大きな付着を得、および、切断ドラム9の表面と分配ユニット20の表面との間の摩擦を最適化するためである。
【0050】
特に、図7で分かるように、切断領域21は、分配ユニット20の主な本体35に対して別の本体34に設けられている。
【0051】
好都合なことに、別の本体34は、切断ドラム9の軸9aに実質的に平行な方向に沿って分配ユニット20の残りの部分に対してスライドできるように取り付けられ、弾性手段によって切断ドラム9の方に押された状態に保たれている。
【0052】
より詳しくは、別の本体34には、案内ピン(複数)37のための摺動係合座(複数)36が設けられている。これらの案内ピン37は、分配ユニット20の本体35に固定されている。それらの案内ピン37の周囲に、別の本体34と分配ユニット20の本体との間に介在される押圧ばね(複数)38が取り付けられている。
【0053】
有利なことに、分配ユニット20は、全体として、球型の押え(複数)60によって支持されている。これらの押え60は、切断ドラム9の軸9aと実質的に一致する軸の周りに分配され、支持構造体5aに作用し、対応する螺旋ばね61のおかげで、分配ユニット20を切断ドラム9に対して押した状態に維持することを可能にする。
【0054】
好都合なことに、分配ユニット20にはまた、少なくとも1つの第1の保持スロット39aがある。この第1の保持スロット39aは、切断ドラム9の回転軸9aに実質的に平行な軸の周りに少なくとも1つの円弧に沿って延在し、第3の結合コネクタ24cによって、真空発生手段23に接続され、切断ドラム9の側面に設けられた吸引開口10と連通する。これは、ラベルリボン7とラベル8(切断後に分離された)を切断ドラム9に付着させたままにするためである。
【0055】
また任意に、分配ユニット20の本体において、切断領域21の外側に、第2の保持スロット39bが設けられ得る。この第2の保持スロット39bは、第1の保持スロット39aよりも大きな直径を有する円弧に沿って延在し、補助真空開口27と実質的に円周方向に並んでおり、真空発生手段23と補助保持領域18の補助吸引孔19との間の接続を確立することを可能にする。それによって、切断ドラム9がそれ自身の軸9aの周りに回転する間、補助保持領域18が切断領域21を越えて移動した後でも、補助保持領域18が活性に保たれる。
【0056】
有利には、再び分配ユニット20において、切断ドラム9の回転軸9aに関して切断領域21から角度的に間隔を置いた位置に、吹出し孔40が設けられている。この吹出し孔40は、図示されていない加圧空気源に接続され、切断ドラム9がそれ自身の軸9aの周りに回転する間、吸引開口10との接続を確立するように設計されている。それによって、吸引開口10は、転送ドラム11上で切断後に得られたラベル8の通過を可能にするために、空気のジェットを放出するように設計されている。
【0057】
有利には、容器3上に転送されるラベル8の形式が変更された場合にマシンをセットアップするための操作を容易にするために、および、従来の干渉による切断とは異なるラベル8を切断するためのシステムを既存のロールフィードマシンに提供して、既存のロールフィードマシンに後付けの可能性を与えるために、切断ドラム9は、回転性の作動シャフト43の周りに固定された少なくとも2つのシェル42aおよび42bによって提供され得る。この作動シャフト43は、実際には、その軸で、切断ドラム9の回転軸9aを形成する。
【0058】
特に、シェル42a,42bは、上記作動シャフトの軸に対して実質的に径方向に延在する着脱可能な結合手段によって、作動シャフト43に固定されている。
【0059】
図10に示すように、着脱可能な結合手段は、有利には、ねじ44によって構成されている。ねじ44は、シェル42a、42bに形成された径方向収容座45に挿入され、ねじ44の頭部44aのための隣接領域を形成するために断面変化を有し、作動シャフト43の外側面に設けられた径方向雌ねじ46に係合している。
【0060】
好都合なことに、着脱可能な結合手段は、さらに、心出しピン47を含んでいる。心出しピン47は、作動シャフト43から径方向に突出し、シェル42aおよび42bに形成された隣接する座48と係合するように設計されている。
【0061】
有利には、特に図5に見られるように、作動シャフト43は、分配ユニット20に形成された中央通路49を軸方向に通過し、有利にはベアリング50の介在によって、ブッシングまたはカラー要素51によって回転可能に支持されている。このブッシングまたはカラー要素51は、フランジ継手52によって、マシンの支持構造体、より詳細には、ラベル付けユニット5の支持構造体5aに固定されている。
【0062】
この実施形態は、背景技術に対して、切断ドラム9を支持するように設計されたマシンの部品の大幅な単純化を達成し、さらに、マシンの固定部品上の、それらの部品の搭載の単純化も達成する。
【0063】
さらに、各切断装置14は、有利には、それぞれの箱状ブレード支持体53を有し、これらの箱状ブレード支持体53は、対応する吸引チャンバ15を画定し、切断ドラム9に形成された対応する収容座54に着脱可能に収容されることが注目されるべきである。
【0064】
好都合なことに、特に図4および図14に示すように、各切断装置14の箱状ブレード支持体53の収容座54のそれぞれの部分54a,54bは、シェル42a,42bの互いに向かい合う領域に形成されている。
【0065】
有利には、各切断装置14のブレード16は、それぞれの係合開口56を通して挿入される保持ピン55によって、対応する箱状ブレード支持体53に着脱可能に固定される。これらの係合開口56は、ブレード16に形成され、対応する支持座57に着脱可能に係合する。これらの支持座57は、箱状ブレード支持体53に形成され、保持ピン55を支持座57から抜き取ることを可能にするために、箱状ブレード支持体53の外側からアクセスされ得る。
【0066】
このように、一旦、箱状ブレード支持体53が切断ドラム9から連結を解除されると、支持座57からの抜き取りのおかげで係合開口56からの保持ピン55の係合を解除した後、箱状ブレード支持体53からブレード16を取り外すことが可能になる。
【0067】
好都合なことに、箱状ブレード支持体53の外面には、相互に対向する側面に、長手方向の溝58が形成されている。これらの溝58は、切断ドラム9の回転軸9aに実質的に平行に延在している。また、これらの溝58は、箱状ブレード支持体53の収容座54によって内壁に形成されたそれぞれのリブ59によって、より詳細には、箱状ブレード支持体53の収容座54の部分54a,54bが形成されたシェル42a,42bの相互に向かい合う領域で、スライド可能に係合可能である。
【0068】
このようにして、箱状ブレード支持体53の対応する収容座54からの係合および係合解除は、溝58に沿ったリブ59の係合によって案内される、箱状ブレード支持体53と切断ドラム9との間の相対的な摺動によって起こり得る。
【0069】
溝58は、分配ユニット20に向けられるように設計されたそれらの端部で開いている一方、溝58は、他端において閉じられている、ということが注記されるべきである。これは、箱状ブレード支持体53が切断ドラム9に対して正しい位置に到達したときに、箱状ブレード支持体53がそれ自身の収容座54に挿入される方向における箱状ブレード支持体53と切断ドラム9との間の相対スライドを阻止するためである。
【0070】
有利には、保持ピン55をそれぞれの支持座57に保持するために、箱状ブレード支持体53が対応する収容座54に配置されるとき、外部から保持ピン55の支持座57にアクセスするための開口が溝58の底部に形成されている。したがって、それらはリブ59によって閉じられ得る。
【0071】
本発明による容器ラベリングマシンの動作は、以下の通りである。
【0072】
巻き戻しアセンブリ6は、対応するスプールからラベルリボン7をピックアップし、伝統的なロールフィードマシンの通例と同様に、切断ドラム9の周速よりも低い予め設定された供給速度で切断ドラム9に供給する。これは、切断ドラム9の分割部分(対応する切断装置の間に円周方向に存在する空間によって形成される)と、ラベル7の長さとの間に存在する如何なる長さの差をも補償するためである。
【0073】
特にマシンが高速で運転される場合、切断ドラム9の回転中に、切断装置14の1つに直接先行する補助保持領域18の補助連通開口30が補助真空開口27に到達すると、補助吸引孔19が真空発生手段23に接続された結果として、補助保持領域18が活性化される。
【0074】
一方、活性化された補助保持領域18に対応する切断装置14の吸引チャンバ15の連通開口28が真空開口25に近づきながら、そのブレード16が2枚の連続するラベル8間の分離領域に配置される。
【0075】
このとき、自動制御手段31は、巻き戻しアセンブリ6に指令して、牽引ローラ6a、6bの回転数を増加させることにより、切断ドラム9へのラベルリボン7の供給速度を加速させる。それによって、これにより、ラベルリボン7の供給速度が切断ドラム9の周速に近い値になるようにする。
【0076】
同時に、活性化された補助保持領域18に対応する切断装置14の吸引チャンバ15の連通開口28が真空開口25に到達し、これにより、吸引チャンバ15と真空発生手段23との間に連通が確立される。それによって、ラベルリボン7を切断するために、ラベルリボン7を吸引チャンバ15に吸引し、ラベルリボン7をブレード16に押し付ける。
【0077】
同時に、自動制御手段31は、巻き戻しアセンブリ6に指令して、切断ドラム9へのラベルリボン7の供給速度を遅くする。これによって、ラベルリボン7が補助保持領域18に保持された状態で、切断ドラム9が同じ速度でそれ自身の軸9aの周りの回転を継続しながら、巻き戻しアセンブリ6と補助保持領域18との間に存在するラベルリボン7の部分の張力が生じる。このことは、ブレード16によるラベルリボン7の綺麗で規則的な切断の実行を容易にする。
【0078】
次に、自動制御手段31は、巻き戻しアセンブリにラベルリボンを切断ドラム9に供給するように命令し、切断ドラム9へのラベルリボン7の供給速度を初期値に戻す。これによって、ラベルリボン7を切断ドラム9と再同期させる。それとともに、切断後に分離されたラベル8は、切断ドラム9に付着されたまま、その運動を継続する。
【0079】
それに代えて、特に低速の場合、ラベルリボン7の切断ステップの間でさえも、自動制御手段31によって、ラベルリボン7の供給速度が、伝統的なロールフィードマシンでも典型的に起こるように、切断ドラム9の周速の値よりも低い実質的に一定の値で維持されることを妨げるものではない。
【0080】
切断ドラム9のうちラベルリボン7から分離されたラベル8が付着している部分が吹き出し孔40に到達すると、ラベル8は転送ドラム11へ放出される。転送ドラム11は、そのラベル8を最初に接着剤ローラ12に転送する。それによって、ラベル8の両端に接着剤の2つのストリップが塗布される。そして次に、転送ドラム11は、そのラベル8を、コンベヤ2によって搬送される対応する容器3に付着するように移動させる。
【0081】
実際に、本発明は、意図された目的および課題を達成することが判明している。特に、本発明による容器ラベリングマシンは、ラベルの形式に応じて切断ドラムの分割数を非常に簡単に変更できる、ということが強調される。それは、伝統的なロールフィードマシンでは実際に不可能であったことである。
【0082】
伝統的なロールフィードマシンに対して本発明によるマシンが提供する別の利点は、マシンの構造的な改造を行うことなく、また高度な資格を有する操作者に頼ることなく、切断ドラムの直径をサイズに応じて変えることができることである。
【0083】
このように考案された本発明は、多数の修正および変形が可能であり、それらの全ては添付の特許請求の範囲に含まれる。さらに、全ての細部は、他の技術的に同等の要素に置き換えられ得る。
【0084】
実際には、使用される材料は、特定の用途に適合するものである限り、起こり得る形状や寸法と同様に、当技術分野の要求および状況に従って、任意である。
【0085】
本出願が優先権を主張するイタリア国特許出願第102020000022882号の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0086】
請求項に記載された技術的特徴の後に参照符号が付されている場合、それらの参照符号は、請求項の理解度を高める目的でのみ付されており、したがって、その参照符号は、その参照符号によって例示的に特定される各要素の解釈に対して何ら制限的な効果を有さない。
図1
図2
図3
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図9
図10
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【国際調査報告】